・「」は日本語、『』はロシア語で話しています
・アーニャ父は単身赴任の設定です
・誤字脱字がありましたら申し訳ございません
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― アーニャの実家 ―
アーニャ母(以下、母)「パパー、そろそろ番組が始まっちゃうわよー」
アーニャ父(以下、父)『ちょっと待って!』
司会者「みなさん、こんばんは」
母「あ、始まった」
父『あぁ、緊張するなぁ~』
母「なんでパパが緊張するのよ」
父『え、何て?』
母『アーニャはもう日本語話せるのに、パパはいつになったら話せるのかしら』ハァ・・・
父『ナースチャは若いから!』アッハッハ!
母『もう! そんなんじゃ、いつまでたってもコッチで仕事できないじゃない!』
父『まだ一年はあるから大丈夫だよ。それに、日本支社の社長さんには話を通してあるからね』
母『社長さんに会ったの!?』
父『あぁ、とても寛大な人だったよ!』
母『そんな簡単に会えるものなんだ・・・』
父『日本から本社(ロシア)に来る人はたまにいるけど、逆のケースは珍しいからね。それに僕って本社では結構優秀なんだよ?』エッヘン!
母『はぁ・・・とりあえず向こうではしっかりやってるみたいで安心したわ』
父『あと社長の娘さんも東京でアイドルやってるんだってさ!』
母『へぇ、アーニャと同じ事務所?』
父『うーん・・・それは分からないけど、すごい面倒くさがりで将来が心配だって言ってたな』
母「え、えぇ~・・・それって大丈夫なのかしら」
――――――――――――――
~東京 レコーディングスタジオ~
ずっと~♪ ずっと~♪ ずっと~♪
きっと~♪ きっと~♪ きっと~♪
「ひぇっくっしゅん!・・・ふぃ~」
ディレクター「くしゃみしちゃったよ・・・録りなおしますか?」
サウンドプロデューサー「採用!」
――――――――――――――
アナウンサー「それでは本日のゲストを紹介いたします」
母「確か今日は【ラブライカ】として出演するから・・・」
父「ミナミィ!」
母「・・・そ、そうね」
父『美波はナースチャの次にカワイイ!』
母「わ、わかったわよ・・・」
「ラブライカ!!」
父『ナースチャ!! ナースチャー!! パパ観てるぞー!!』
母『うるさい』
ふむ、期待
~数十分後~
司会者「さて、続いては・・・【ラブライカ】のお二人です」
アーニャ・美波「「よろしくお願いします」」
司会者「美波さんは前回来て頂きましたけど・・・」
美波「はい、お世話になりました」
父『この人いつもサングラスしてるけど、照明が眩しいのかな?』
母『いや、そういうわけじゃないんだけど・・・』
司会者「アナスタシアさん、アーニャちゃんで良いのかな?・・・はロシアとのハーフなんだって?」
アーニャ「ダー、私は10歳までロシアに住んでました」
司会者「え!? じゃあロシアの方が長いんだ・・・日本語上手だねぇ」
アーニャ「スパスィーバ! ありがとうございます♪」
司会者「すぱ? え、なに?」
アーニャ「ごめんなさい、たまにロシア語が出ちゃいます///」
司会者「う~ん、可愛らしいね」
母「あんなに成長して・・・」
父『ママ、なんて言ってるの?』
母『アーニャは日本語が上手ですね・・・ってさ』
父『ナースチャは優秀だから当り前さ!!』アハハハ!
母『パパは早く日本語を覚えなさい』
アーニャ「今も日本語を勉強してます」
司会者「誰に教わってるの? 講師とか?」
アーニャ「ニェート・・・いいえ、ミナミと私のプロデューサーが教えてくれます」
司会者「へぇ~」
アナウンサー「ここでアーニャちゃんの新情報です。アーニャちゃんの趣味は天体観測だそうです」
アーニャ「ダー♪ 小さい頃から家族でズヴィズダ・・・星を見に行ってました」
母『――家族で星を見に行っていました。ってさ・・・・そういえば、ロシアにいた頃はよく星を見に行ってたわね』
父『また家族で星を見に行きたいな』
――――――――――――――
~10年前~
―ロシア―
父『ほら、あれが【スピカ】だよ』
アーニャ『綺麗だね、パパ!』
父『あぁ、それでこうやって星をつなげると・・・これが【乙女座】だよ』
アーニャ『私の星座!?・・・う~ん、よくわからない』
父『アッハッハ!』
――――――――――――――
父『ナースチャ・・・』トオイメー
司会者「でも東京じゃあ、星なんて見れないんじゃない?」
アーニャ「ダー、東京に来てから星を見る回数は減りましたね」
アーニャ「でも、アイドルになってステージから見える景色も、アー・・・キラキラ輝く星のようでとても綺麗です」
アーニャ「それに、休みの日には天体観測に行ったりもしてます」
司会者「アイドル仲間とか?」
アーニャ「ニェート・・・たまに行くこともありますが、みんなお仕事忙しくて予定合いません。なので私のプロデューサーが連れてってくれます♪」
母『―――休みの日には、プr・・・・天体観測に行きます。って』
父『ん? 今、プロデューサーって言ってなかった?』
母『・・・いや、言ってないわよ?』
司会者「えぇ!? プロデューサーさんって男性だよね!?」
美波「いえ! 決してそういう仲とかではないんですよっ!?」
アーニャ「アー、プロデューサーはスタールシィブラット・・・お、お兄さんみたいです」
司会者「あぁ、そう・・・まぁ、まだ若いもんね。そういうことはないか!」ハハハ!
父『ほら! またプロデューサーって言ってる!!』
父『・・・プロデューサー、お兄さん・・・・?』
母『・・・』
父『・・・もしかしてプロデューサーさんと二人で星を見に行ってるとかじゃないよね?』
母『・・・みたいね』
父『えぇ!?』
母『いいじゃない、一緒に星を見に行くくらい』
父『だ、ダメだ!』
父『男と星を見に行くのだけは・・・』
――――――――――――――
~10年前~
―ロシア―
父『ナースチャ、分かりにくいならこの絵と空の星を見比べてみなさい』
アーニャ『えーっと、スピカがこれ、それでこれがあれで・・・あ、見つけた!』
父『見つかったかい?』
アーニャ『うん!』
アーニャ『ねぇ、パパ?』
父『なんだい?』
アーニャ『パパとママってなんでそんなにお星さまに詳しいの?』
父『パパは小さい頃からお星さまを見るのが好きだったからだよ』
アーニャ『ママは?』
父『ママが詳しいのは、パパが教えてあげたからさ』
父『ママとのデートでよく星を見に来たもんだ・・・』
アーニャ『そうなんだー』
父『ママと一緒に初めて見た星もスピカだったんだよ』
アーニャ『へぇー・・・』
アーニャ『・・・じゃあ、私もデートでお星さま見に行く!』
父『・・・うん?』
アーニャ『私もパパとママみたいに結婚する人とお星さま見る!!』
父『な、なに言ってるんだ・・・』
アーニャ『私も結婚する人と一緒にスピカ見る!』
父『は、はは・・・ナースチャにはまだ早いかな』
アーニャ『絶対見るー!』
父『ナースチャ、止めなさい』
母『お星さまは見れた?』
アーニャ『あ、ママー!』タッタッタッタ・・・
父『待ちなさい、ナースチャ!』
――――――――――――――
父『あ、あぁ・・・・』ワナワナ
司会者「今の季節は何が見れるの?」
アーニャ「今は乙女座が見れます」
司会者「じゃあ、見に行くんだ?」
アーニャ「来週のお休みの日に見に行こうと思ってます♪」
父『嫌だァァァァ!!』
母「うるさい!!」
~翌日~
父『犬の散歩に行ってくる・・・』
母『うん、お願い』
・・・カチャン
母「まったく、いつまで落ち込んでるんだか・・・」
~数十分後~
ピーッ ピーッ
母「さ、日の差してる内に・・・」
カラカラカラ
母「ん~、いい天気!」ノビー
ワンワン!
母「ん?」
犬「ワンワン!!」
母「散歩に行ったんじゃないの!? パパは!?」
犬「クゥ~ン・・・」
母「あら、首輪に紙が・・・」カサカサ
【ママ、ごめん! パパ】
母「な、なにこれ?」
母「・・・」
母「まさか!」ダッ!
ガラガラ・・・
母「やっぱり!」
母「パスポートがない!」
母「くっ、やられたぁ~!!」クシャ
― 東京 事務所 ―
ちひろ「・・・」
ちひろ(今日は誰もいないし暇だな~)
ちひろ(なにかこう・・・ワッと驚くような非日常的なことでも起きないかなぁ~) ズズゥー
ちひろ「・・・ふぅ」
コン、コン
ちひろ「あら?」
コン、コン
ちひろ「はい、今出まーす!」
カチャ・・・
ちひろ「はい、どちらさまd・・・」
父「ど、ドウモ、初めましテ!」ハァ、ハァ・・・
キャーーーーーー!!
ちひろ「す、すみません! アーニャちゃんのお父様だったんですね・・・」
ちひろ(よく見ると、髪の色とか目元がアーニャちゃんそっくりだわ)
父「突然、ゴメンナサイ・・・ナースt・・・アーニャいるですカ?」
ちひろ「いまアーニャちゃんはお仕事に行ってるんですよ。多分もう帰ってくると思うんですが・・・」
父「?」
父(わからん・・・アーニャが帰ってくる?・・・・仕事に行ってるから事務所にはいないってことか?)
ちひろ「え~っと・・・」
父「アーニャ、シゴト?」
ちひろ「イ、イエス!」
父(やっぱりそうか・・・)
父「待ってもイイデス?」
ちひろ「オッケー! オッケー!」
父「アリガトゴザマス」
ちひろ(つ、通じた! 良かった~)ホッ
ちひろ「あ、何かお飲み物を・・・ドゥユーライクコーヒー?」
父「コーヒー? ダイスキデス!」
ちひろ「じゃあ、今から淹れてきますのでプリーズウェイトでお待ちください♪」
父「アリガトゴザマス」
ちひろ「~♪」
父「・・・」
父(優しくて綺麗な女性だ・・・彼女もアイドルなのかな?)
ガチャ
アーニャP(以下、P)「ただいま戻りましたー!」
アーニャ「ただいま帰りました」
父「」ピクッ
ちひろ「あ、お疲れ様です♪ お客様がお見えですよ」
P「え、俺に?」
ちひろ「違います、アーニャちゃんにですよ」
アーニャ「私に? クトー・・・どなたですか?」
ダッダッダッダッダ!
父『ナースチャァァァァ!!』ダキッ
アーニャ「パパ!?」
P「パパぁ!?」
父『ナースチャ~、元気にしてたか!?』
アーニャ『パパ、なんで東京に!?』
父『テレビでナースチャを見てたらどうしても会いたくなってな!』アッハッハ!
アーニャ『・・・』
アーニャ『パパ!』ギューッ
父『ナースチャ!』ギューッ
P「感動しますね・・・何言ってるか分からんけど」
ちひろ「まだ15歳ですからね、ご両親と離れて暮らすのはやっぱり寂しいんですよ・・・」
P「そうですよね・・・」
アーニャ『ぐすっ・・・あれ、ママは?』
父『え・・・あの~、パパだけ来ちゃったというか・・・』テヘヘ・・・
アーニャ『え?』
父『あはは・・・』
アーニャ『・・・ひどい! なんでママを置いてきたの!?』
父『いや、違うんだ! ナースチャにどうしても会いたくてだな・・・』アセアセ
P「あれ、なんか怒ってませんか?」
ちひろ「本当ですね、お父様すごく焦ってますよ」
アーニャ『そんなの理由にならないよ!』
父『すまん! 許してくれぇー!!』
P「こら、アーニャ・・・なんのことだか分からんが、落ち着きなさい」
アーニャ「あ、プロデューサー・・・イズヴィニーチェ、ごめんなさい」
父(プロデューサー?)
P「あの~・・・初めまして、私アナスタシアさんのプロデュースをさせて頂いておりますPと申します」
ちひろ「あれ、プロデューサーさんはお会いしたことないんですか?」
アーニャ「私のパパは普段ロシアにいて、日本に帰って来るのは一か月に一回だけなので・・・」
ちひろ「なるほど、単身赴任みたいな感じなんですね」
P「すまんアーニャ、訳してもらっていいか?」
アーニャ「ダー」
アーニャ『パパ、この方が私の担当プロデューサーをしてくれているPさん』
父『君がP君か・・・ナースチャの父です。娘が世話になっているね』ニッコリ
アーニャ「初めましてPさん。娘がお世話になっております・・・と」
P「いえいえ、こちらこそ。ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません」
P「本日はアナスタシアさんに会うために、お一人で東京まで?」
アーニャ『そうだよパパ、私に会うためだけに東京に来たの? 一人で来たってことは他に理由があるんじゃないの?』
父『・・・』
P「?」
アーニャ『・・・パパ?』
父『P君とナースチャの関係がいかがわしいものでないかを確認にね』
アーニャ『な、な、何言ってるのパパ!?』
P「え、何!? なんて言ったの!?」
ちひろ「きっと、とんでもないことでしょうね」
P「アーニャ、なんて言ってるんだ!?」
父『音楽番組を見たぞ、P君と一緒に星を見に行くそうじゃないか・・・』
アーニャ『それは・・・』
父『も、もしかして本当にそういう関係なのか・・・?』
アーニャ『・・・』チラッ
P(なに話してるんだろ?)ジーッ・・・
父『ナ、ナースチャ?・・・答えなさい』
アーニャ『・・・』
父『ナースチャ?』
アーニャ『そうだよ! 実は私とプロデューサーはそういう関係なのっ!!///』
父『な、ななな!? 嘘をつくんじゃない!』
アーニャ『う、嘘じゃないよ!』
父『ま、まさか・・・』チラッ
P(ん? コッチ見てる・・・)
P(とりあえず笑っとくか)ニコッ
父『』
父『P君・・・冗談なんだろ?』
P「アーニャ、なんて?」
アーニャ「アー・・・」
アーニャ「未成年の娘を遠くの地で一人にさせるのはとても、ビスパコーイストヴァ・・心配です。娘をよろしくお願いします・・・と」
ちひろ(そうは言ってないと思うけどなぁ~)
P「お父様・・・」
P「確かに愛する娘さんを遠い地で一人にさせるのは、ご両親からしても大変辛いものだろうかと思います」
P「ですが、お父様・・・私を信じてください!」
P「ここでは私が全力でアナスタシアさんをお守りします!!」
アーニャ「プロデューサー・・・」
父(なんて真っ直ぐな目をしてるんだ)
父(言葉が通じなくても分かる・・・この人はそんなことをするような人ではない)
父(さっきのはナースチャが私を慌てさせるためについた嘘だろう。まったく・・・困った子だ)
アーニャ『パパ・・・』
父『・・・あぁ』
アーニャ『アーニャさんとは結婚を前提にお付き合いさせて頂いております』
P「」キリッ
父『貴様ァーー!!』ガシッ!
P「ぐえぇ!? なんで!?」
父『担当アイドル、しかも未成年に手を出すとはどういうつもりだ!』
アーニャ『パパ!?』
ちひろ「た、大変っ!!」
アーニャ『パパ! ごめんなさい! 本当は全部うs・・・『止めなさいっ!!』
シーン・・・
父『え?』ピタッ・・・
P「た、助かった・・・」
アーニャ「・・・あ!」
母『パパ、こんなところでなにやってるの?』
父『ママ!? な、なんで東京に・・・?』
母『私の事はいいの・・・で、なにやってるの?』
父『あ・・・ち、違う! この男がナースチャをたぶらかすような真似をするから』
アーニャ『違うのパパ! あれは私の嘘なの!!』
父『え、え? 嘘って何のこと・・・』
母『はい、もう結構です』
母『二人にはお説教が必要ね・・・』
アーニャ・父『・・・はい』
~数日後~
―ロシア―
母『今夜は晴れて良かったわね』
父『・・・うん』
母『なに拗ねてるのよ』
父『別に拗ねてなんかないよ』
母『・・・あぁ、あそこの二人が気になるのね』ニヤニヤ
父『・・・』
P「星を見に行く約束はしてたけど・・・いやぁ~、まさかロシアで見ることになるとはなぁ・・・」
アーニャ「プロデューサーはイヤ・・・でしたか?」
P「そんなわけないだろ、突然のことでビックリしてるだけさ」
アーニャ「確かに突然でしたね」フフッ
P「ちひろさんが色々とやってくれたんだ、帰りになにか買っていってやらないとな!」アハハ
アーニャ「・・・プロデューサー」
P「どうした?」
アーニャ「この前は本当にスミマセンでした・・・」
P「なんだ、まだ気にしてるのか?」
P「ちひろさんが言うには、アーニャが少し伝え間違えてお父様が勘違いしただけなんだろ? 気にするなよ」
アーニャ「いや、少しどころじゃ・・・」
P「アーニャは久々のロシア・・・どうだ?」
アーニャ「・・・」
アーニャ「グランパとグランマに久しぶりに会えて嬉しかったです」
P「あぁ~、お爺様とお婆様な・・・日本語すごく上手くてビックリしたよ」
アーニャ「日本の番組を見るために勉強したそうです」
P「孫パワーってやつか・・・」
アーニャ「マゴ、パワ?」
P「いや、いいんだ」
アーニャ「?」
P「それにしても綺麗な星空だな」
アーニャ「本当ですね・・・」
P「確か今の季節は乙女座が見れるんだったよな?」
アーニャ「ダー、乙女座は・・・アソコですね」
P「おぉー・・・・うん?」
P「・・・わからないな!」ハハッ!
アーニャ「そうですよね」フフッ
P「まったく、アーニャは意地悪だな~」
アーニャ「ふふっ、スミマセン」
P「なにか目印とかはないのか?」
アーニャ「あそこに大きく光るズヴェズダー・・・星が見えますか?」
P「ん~?・・・あ! あの星のことか?」
アーニャ「ダー、あれは一等星の【スピカ】と言います」
P「スピカ・・・名前だけは知ってる」
アーニャ「スピカからそこの星、そして向こうの星・・・と繋げていくと乙女座になります」
P「ほぉ~・・・さすがはアーニャだな!」
アーニャ「スパスィーバ・・・ありがとうございます♪」
P「自分で勉強したのか?」
アーニャ「ニェート・・・いえ、パパに色々と教えてもらったんです」
P「へぇ~、そうだったのか」
アーニャ「スピカもその時に・・・」
アーニャ「!」
P「どうかしたか?」
アーニャ「!? な、なんでもないです!」
P「そうか? 慌ててるように見えるけど・・・」
アーニャ「本当に何でもないです!」
アーニャ「ちょっと昔の事を・・・思い出しただけです///」
P「ふ~ん、そっか」
アーニャ「・・・」
アーニャ「プロデューサーは星を見るの・・・楽しいですか?」
P「あぁ、東京にいると中々見られないからな。久しぶりに見ると楽しいよ」
アーニャ「アー・・・」
P「?」
アーニャ「わ・・・わたしと一緒に星を見るのも・・・・楽しい、ですか?」
P「・・・」
アーニャ「・・・」
P「当たり前だろ、むしろアーニャと一緒だから楽しいと言っても過言ではないね」
アーニャ「え・・・」
P「一緒に星を見たり、アーニャに星について色々と教えてもらったり・・・」
P「俺はアーニャと一緒に星を見るの大好きだぞ」ニッ
アーニャ「!」
アーニャ「わ・・・わわ///」
アーニャ「私もプロデューサーと星を見るの、楽しいです///」
P「そっか、そっか!」ハハハ!
P「じゃあ、また見に行こうな!」
アーニャ「ダー///」
P「おぉ! 流れ星だ!!・・・トップアイドル、トップアイドル、トップアイドル」ナムナム・・・
アーニャ「・・・」
アーニャ「プロデューサー・・・」
P「ん?」
アーニャ「私・・・」
アーニャ『【この星】をあなたと一緒に見ることができて、本当に幸せです』ニコッ
P「え~っと・・・どういう意味だ?」
アーニャ「これからも一緒に頑張りましょう・・・という意味です」
P「おう、こちらこそよろしくな!」
アーニャ「ダー♪」
父『・・・』
母『聞き耳立てるなんて趣味悪いわよ』
父『この距離なんだから聞こえないよ』
母『でも聞こうとしてるじゃない』
父『聞こえたところで、日本語だから二人が何話してるか分からないよ・・・』
母『・・・』
父『・・・あぁ! でも気になる!! 二人はどんな会話をしてるんだ!?』
母『会話は分からないけど、二人とも・・・良い雰囲気ね』ニヤリ
父『そ、そうかな!? 僕には仲の良い兄妹くらいにしか見えないけどっ!?』
ママ『そうかしら? 私には昔の私達を見ているかのように見えるけど?』
父『』
父『・・・ママ』
母『ん?』
父『僕、日本語頑張るよ・・・』
母『はい、頑張りましょうね♪』
~数十年後~
「おじーちゃーん!」
「なんだい?」
「あのね、ママがね、今日はママのお星さまが見られるんだよー。って言ってたんだよ!」
「ママの・・・あぁ、【乙女座】のことか」
「おとめざ?」
「ママのお星さまの名前だよ」
「それでね、おじいちゃんはお星さまのことたくさん知ってるんだよー。って言ってたの!」
「もちろんさ。え~っと・・・ほら、あそこに大きなお星さまがあるだろう?」
「うわぁ~! おおきなお星さま!! きれいだね!」
「そうだね。あのお星さまを目印にするんだよ」
「うん、わかった!」
「・・・ねぇ、おじいちゃん。あのお星さまにもお名前ってあるの?」
「ん?・・・あぁ、あるよ」
「なんてお名前なの?」
「・・・あの星の名前は―――
終り
以上になります!ありがとうございました!!
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全部読んだことあったわ、おつおつ
アーニャかわいい
乙です このシリーズ好き
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