卯月父「パパの気持ち」 (44)
・初投稿です
・書き貯めをどんどん投稿していきます
・文章としておかしなところがあれば指摘していただけると嬉しいです
今回には反映できないと思いますが、次回書く機会があれば参考にさせていただきます
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~島村家~
卯月父(以下、父) (今日は我が家に卯月のプロデューサーさんが来るらしい)
父(卯月の活動報告をしてもらい、そのまま夕食を食べていってもらうそうだが・・・まぁ、夕食の招待が主な目的なんだろう)
父(プロデューサーさんは以前にも我が家に来たことがあるそうなのだが、私は仕事に行っていたので会ったことがない・・・)
父(ママの話によると感じの良い好青年らしい、大事な娘を預けている親として取りあえず安心だ・・・・だが・・・)
卯月「その時プロデューサーさんがね―――」ニッコニコ
父(さっきからプロデューサーさんの話ばかりじゃないか?)
父(もう一時間はプロデューサーさんの話をしていると思うぞ・・・そろそろパパ違うこと話したいな)
卯月母(以下、母)「まったく、卯月はプロデューサーさんの話になると熱くなるんだから」ハイ、オチャ
卯月「そ、そんなことないよ~!!」
父(・・・ん?)
母「そんなことあるわよ、もう一時間くらいプロデューサーさん関連の話してるじゃない」フフフ
父(・・・ここは助け舟でも出してやるか)ズズ~ッ
父「とてもいい人なんだろうな、会うのが楽しみだよ」ハハハ
卯月「うん!プロデューサーさんはすっごく優しくて―――」
父(え、まだ続けるのか?)
母「さて、そろそろ夕食の準備しようかな」
卯月「ママ、私も手伝う!」
母「そう?じゃあプロデューサーさんのために頑張らなくちゃね」ニヤニヤ
卯月「べ、別にプロデューサーさんは関係ないよ!!」
テレチャッテー テレテナイヨ!
父「」
父(おいおい・・・まさかとは思ったが、卯月とプロデューサーさんはそういう関係なのか?)
父(まだ17歳じゃないか・・・パパはそんなの許さないぞ!)
母「卯月、なんだか手際が良いけどいつのまに料理覚えたの?」
卯月「え~っと・・・最近お弁当作ったりしてるから・・・かな?」
母「ああ、そういえば最近よく作ってるわね」
卯月「うん、今事務所でお弁当持って行って、みんなで一緒に食べるのが流行ってるんだ」
母「ふ~ん、それにしては量が多かったような気がするけどね・・・あ!もしかしてプロデューサーさんにとか?」ニヤニヤ
卯月「ち、ちがうよ~!!」アセアセ
母「あらぁ、図星だったn・・パリーン!
父「」
母「パパ!?」
卯月「パパ大丈夫!?」
父「はは・・すまん、すまん・・・手が滑ってな・・・」
母「もう! ビックリさせないでよ!!」フキフキ
父(卯月の手作り弁当だと・・・? 私すら貰ったことないのに・・・)
母「パパったら、プロデューサーさんと会うから緊張してるのね」
父「そ、そんなことはないぞ!」
卯月「大丈夫だよ!プロデューサーさんはとっても良い人だからパパも絶対気に入ると思うよ!!」ニコニコー
父「」
父「そうか・・・そんなに良い人なのか・・・」
父「プロデューサーさんと会うのが本当に楽しみだな・・・」ゴゴゴゴゴ・・・
母(あっ・・・)
母(プロデューサーさん、ファイト!)
~数時間後~
ピンポーン
卯月「!」
母「はい、あ!プロデューサーさんですか?今開けに行きますね」
卯月「私が出てくるね!」
ガチャン・・・
母「パパ、プロデューサーさん来たってさ」
父「そんなことはわかってるよ・・・」
母「もしかしてプロデューサーさんに嫉妬してるの?」ニヤニヤ
父「・・・・何のことだ?」
ガチャ
卯月P(以下、P)「お邪魔します!」
母「ようこそ、プロデューサーさん!お忙しい中すみませんね」
P「いえ、こちらこそお招きしていただきましてありがとうございます!」
父「初めまして、卯月の父です」
父(この人が卯月の・・・まぁ、チャラついてるような輩ではないな)
P「お父様、初めまして。わたくし卯月さんのプロデュースをさせて頂いております、Pと申します。本来ならばもっと早くにご挨拶に伺うべきでしたが、遅くなってしまい申し訳ございませんでした」ペコリ
父「いえいえ、お互い社会人ですし、時間が合わないのは仕方のないことですよ。芸能業界は多忙だから尚更です」ハハハ
父「今日は色々とお話を聞かせてください」
父(卯月との関係とかな!)
P「はい、ありがとうございます!」
母「さて、堅い話はその辺にしてご飯にしましょうか」
卯月「プロデューサーさんの席はこっちですよ!」グイグイ
P「おいおい、そんな引っ張るなって」
父(まぁ、第一印象は噂通りの好青年という感じだな・・・)
母「じゃあ食べましょうか」
「「「いただきまーす」」」
母「プロデューサーさん、遠慮せずにたくさん食べてくださいね」
P「はい、いただきます!」
母「プロデューサーさん、卯月はちゃんとアイドルやれてますか?」
母「家にいる時はダラダラして、長電話ばっかりしてるから外でしっかりやれてるか心配なんですよ」
卯月「そんなこと言わなくてもいいよ!///」
P「もちろんです! 卯月さんは仕事もトレーニングも真面目に取り組んでいるので、歌やダンスはもちろん、いろいろな番組スタッフにも評判が良いんです。とりわけ卯月さんの笑顔は評判が高く、『島村卯月の笑顔は視聴率を上げる』という噂も流れてるくらいなんです!この前も番組ディレクターさんに褒められまして、ダー○の旅に行くスペシャルゲストとして呼んで頂けることになりました!笑コ○に出演できるなんてすごいことなんですよ!?この番組の出演によって卯月さんは更にステップアップすることができます!そんな卯月さんは事務所でも―――」
父・母「」
母「すごいわね・・・」
父「あぁ・・・」
卯月「///」
P「すいません、熱くなりすぎてしまいました・・・」
父「いえ、こんなに娘のことを考えて頂けるなんて親としては嬉しい限りです。プロデューサーさんが卯月の担当で本当に良かったと思っております」
母「こんな素晴らしい人が担当で良かったわね、卯月」
卯月「私、プロデューサーさんが担当で幸せです!」
P「みなさん・・・」グスッ
P「ありがとうございます!」
P「卯月さん、これからも一緒に頑張ろう!」
卯月「はい! こちらこそよろしくお願いします!!」
卯月「それで・・・あの、プロデューサーさん・・・」
P「ん?」
卯月「いつものように呼んでくれませんか?なんだか変な感じがして・・・」
父(・・・・ん?)
父(いつも通りの呼び方?)
P「いや、さすがにご両親の前だと・・・」
父(『島村さん』とかだろ?)
母「プロデューサーさん、私たちは気にしなくてもいいので普段通り呼んであげてください。ね、パパ?」
父「へ? あぁ・・・・うん・・・」
P「そうですか・・・では失礼ながら呼ばせて頂きます」
父(まさか・・・いや、さすがにないだろ・・・)
P「卯月、これからも一緒に頑張ろうな!」
卯月「はい! 島村卯月頑張ります!」エヘガオ ダブルピース!
父(うおおおおおおおおおお!!)
母「あら、もう呼び捨てで呼ぶような仲だったのね」ウフフ
P「やはり馴れ馴れしいですよね?」
母「いえ、お互いに信頼してる感じがして良いと思いますよ!」
父(いいわけないだろ!この男、あわよくばと思っているに違いない・・・)
父(・・・少し探りを入れてみるか)
父「Pさんは今お幾つで?」
P「最近25になりました」
父「お若いですなー」
P「いえいえ、まだ右も左も分からない未熟者です」
父「つかぬことをお聞きしますが、プロデューサーさんはご結婚されてるんですか?」
P「いえ、早く身を固めたいと思ってはいるのですが、仕事が忙しくてなかなか・・・」
父「そうでしたか、確かにその歳で結婚はまだ早いかもしれないですね」
父「ですが、芸能業界は多忙でしょうし、パートナーがいるのであれば早めに結婚した方がいいのかもしれませんね」
卯月「・・・」
P「結婚の前にパートナーを探さないといけませんね・・・」アハハ・・・
卯月「」ホッ
父(くっ、彼女はいないのか・・・)
母「女の子だったらプロデューサーさんの周りにたくさんいるじゃないですか!」
父「な、なにを言ってるんだ!?」
卯月「お母さん!?///」
P「女の子って・・・アイドルの娘達ですか?」
P「い、いやいや! そんなの絶対ダメですよ!!」アセアセ!
父(お?)
卯月「!」
母「隠れて付き合ってるアイドルだっているらしいですし、大丈夫ですよ!」
P「ダメです!しかもプロデューサーがアイドルに手を出すなんて、とんでもありません!」
P「アイドルとは付き合いません!!」
父(よっしゃーーーー!!)
父(卯月を狙う輩だと思っていたが・・・どうやら私の思い過ごしだったようだな!)
父(さすがプロデューサーさん、君はプロデューサーの鑑だよ!)
父(これで落ち着いて・・・・ん?)
卯月「・・・」
父(卯月・・・?)
卯月「」ポロッ
父(卯月!? な、泣いてるのか!?)
母「いい考えだと思ったんですけどねー」
P「絶対にダメです!卯月からも何とか言ってくれよ・・・」
卯月「・・・」
P「卯月?」
卯月「も~、変なこと言わないでよ、お母さん!」
父(卯月、お前はそこまで・・・)
父(・・・)
父(私はなんてことをしてしまったんだ・・・)
父(勝手に嫉妬して、卯月から引き離そうと考えて・・・結果的に卯月を悲しませてしまった・・・)
卯月「私はアイドルなんだから恋愛は禁止なの!」
父(卯月・・お前のそんな無理した顔なんて見たくない・・・)
P「そうですよ、卯月はそこのところはしっかりとしてます」
卯月「そ、そうだよ・・・」シュン・・・
父(卯月・・・)
卯月「だから・・・」
父(もういい、やめてくれ・・・)
卯月「だから私は・・・」
父(もうやめてくれ!!)
卯月「プロデューサーさんとそういう関係になることはn・・・ バァンッ!!!
シーン・・・
P「え・・・?」
卯月「お、お父さん・・・?」
母「ど、どうしたの? いきなりテーブルなんか叩いて・・・」
父「・・・」
父「すまん、虫が飛んでたんでな」
母「もう!」
P「はぁ~、ビックリしましたよ・・・」アハハ
卯月「私もビックリしちゃいました・・・」エヘヘ
父「いや~、驚かせてすみませんね!」ハッハッハッ!
父「もしかしてプロデューサーさん、ビックリするのとかって苦手なんですか?」
P「いえ、むしろ好きな方ですが・・・」
父「そうですかー・・・あ!」
父「じゃあ良いものがありますよ!」ガサゴソ
父「あったあった、良かったらこれどうぞ」
P「これは・・・テーマパークのチケット・・・?」
卯月「あ、ここって絶叫系のアトラクションが豊富にあることで有名の遊園地ですよね!」
父「実はお得意先の方から頂いたんですけどね、私は絶叫系というものが苦手でして・・・でも次会った時には感想を言わなくてはならないでしょ?」
P「は、はぁ・・・」
父「ですから、良かったら私の代わりに行ってきてもらえませんか?」
P「え・・・いいんですか?」
父「はい、こちらとしてもその方がありがたいのですが・・・どうでしょうか?」
P「頂きます! ありがとうございます!!」
父「いやー、助かった!」
卯月「プロデューサーさん、良かったですね!」
父「ほら、これは卯月のチケットな」
P・卯月「「へ?」」
卯月「お父さん!ど、どういうこと!?」
P「卯月と二人で行くんですか!? 変な誤解を受けますからマズいですって!!」
卯月「そ、そうだよ! 今もその事を話してたんだよ!?」
父「そう言われてもだな・・・二枚しかないから行けるのは二人までだぞ?」
父「しかも私が頂いたものだから、最低でも家の者が一人はいないと相手方にも失礼になってしまう」
P「そ、そうかもしれませんが・・・」
P「お母様と一緒に行くとかは・・・?」
父「ママもそういうのは苦手だったよな?」チラッ
母「・・・」
母「あー、私もそういうの苦手なんです。プロデューサーさん、お願いできませんか?」
P「し、しかし・・・」
父「私達としても知らない人よりかは、信用できるプロデューサーさんと一緒に行ってもらった方が安心できるんですが・・・プロデューサーさんとしてもそうなんじゃありませんか?」
P「ぐ、ぐぅ・・・」
父「担当アイドルが遊園地に行きたがってるから、プロデューサー兼保護者として同行した・・・これじゃダメですか?」
P「・・・」
卯月「プロデューサーさん・・・」
P「卯月・・・」
卯月「は、はいっ!」
P「卯月はどうなんだ?」
P「俺と一緒でもいいのか・・・?」
卯月「わ、私は・・・」
卯月「私はプロデューサーさんと一緒に行きたいです!!」
P「・・・」
P「・・・わかった」
母「じゃあ決まりね」ウフフ
P「では、お言葉に甘えさせて頂きます」
父「卯月と楽しんできてください」チラッ
卯月「!」
卯月(ありがとう、パパ!)
~夜 寝室~
母「まさかパパが応援するなんてね~」
父「なんのことだか・・・」
母「本当はチケット三枚あったんでしょ? 家族三人分の」
父「そんなわけないだろ・・・」
母「嘘ばっか、ゴミ箱にチケットが捨ててあったわよ。それにパパ本当は絶叫系大好きじゃない」
父「ママだってそうだろ?」
母「まぁね・・・」ウフフ
母「そういえばパパとの初デートの時も絶叫系に乗ったんだっけ・・・」
母「どっちが先に根を上げるか勝負したのよね」ウフフ
父「わ、忘れたな・・・」
母「卯月達もきっと楽しんでくるわよ・・・」
父「・・・あぁ」
父「・・・」
父「来週の土日にでも家族で出かけないか?」
母「いきなりどうしたの?」
父「最近家族で出かけるってことがないじゃないか・・・」
母「・・・卯月もアイドルになって忙しいからね」
母「あれ? 来週・・・あっ!来週の土曜は卯月温泉ロケが入ってるのよ~。残念!」
父「そ、そうか・・・」
母「確か熱海でロケして、○○旅館に泊まるとか・・・」
父「○○旅館? 数年先まで予約でいっぱいと有名な旅館か? よく取れたな・・・」
母「ほんとねー」
父「プロデューサーさんも行くんだろし、二部屋分か・・・」
母「一部屋取るのにも大変なのにね」
父「・・・」
父「二部屋だよな・・・?」
母「そりゃそうでs・・・・あ」
母「・・・」
父「」
父「ママ!? 『あ』ってなんだ!? ちゃんと二部屋取ってあるんだろ!?」ユサユサ
母「わ、私は何も知らないわよ~!」グラングラン
父「じゃあ『あ』ってなんだ!? 同室なんてさすがに洒落にならんぞ!!」ユッサユッサ
母「だから私は何も知らないし、聞いてないって!」ウ、ウップ・・・
母「聞いてはないけど・・・」
父「何かあるのか!?」
母「明日、卯月お休みじゃない? 事務所のお友達と一緒に買い物に行くそうなんだけど・・・」
父「それが何だ・・・」
卯月『熱海の旅館で着るパジャマ買わないと!・・・かわいいの探さなきゃ(ボソッ』
母「・・・ってさ」
父「うおおおおおおおおおお!!」
父「なんで寝るだけの服に可愛さを求める必要があるんだぁ!!」ユッサユッサ
母「知らないわよ!」グラングラン
父「まさか相部屋・・・?」
母「・・・・まぁ」
母「私たち以外に、事務所側にも味方がいたってことね」
父「な、なんだと!?」
――――――――――
「くしゅんっ!」
「ちひろさん、風邪? 早く帰ったh・・くしゅん!」
「え~、しぶりんも? 私も気w・・・くしゅん!」
「「「・・・・」」」
「誰かに噂でもされてるのかもしれませんね・・・」
――――――――――――
母「まさか事務所公認だなんて・・・早く孫の顔が見たいわ~♪」
父「ま・・・まご・・・・」
父「・・・」
父「・・・ゆるさん」
母「え?」
父「私は許さんからな・・・」
母「パパ?」
父「卯月は絶対にやらんからなぁ!!」
母「はぁ、プロデューサーさんも苦労することになりそうね・・・」
おわり
以上です!
みなさんからの改善点なども聞きたいので、今日の夜にHTML化の申請をしたいと思います!
みなさんありがとうございます!
初SSだったので不安でしたが、楽しんでいただけたのであればとても嬉しいです
卯月の続編は考えていませんが、他のアイドルで2人ほどストーリーを大まかに考えてありますので
もし投稿したらよろしくお願いします!
みなさん色々な感想ありがとうございます!
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