モバP「クールな銀の子猫と -ふたたび-」 (49)



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この話は

モバP「クールな銀の子猫と」

という話の続き物となっております
前作の内容が出てくる場面が多々ありますので、先に上記タイトルを読んで頂けると幸いです



この話の世界では、1アイドルに1人、担当Pさんが居る設定です
Pさんは1人だけじゃないと駄目だ、などの方はお気をつけ下さい


以上を踏まえて大丈夫な方、前作を読んで下さった方は、よろしくお願いします


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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411548871



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夏の終わり・某日

事務所・朝


アーニャP(以下P)「……」

アナスタシア(以下アーニャ)「……」スリスリ

P「……」ナデナデ

アーニャ「……♪」スリンスリン

P「………………」ワシワシ

アーニャ「…………ニャー♪」スリスリン




P(……どうも、アーニャPです)

P(とある日に、アーニャがアーニャンへと変貌してから月日は少し流れ、今は夏の終わり)

P(あれからアーニャ……いや、アーニャンは勢いを衰えず、相変わらず俺に懐いてくれていて……)

P(無論、毎日出来るわけでもないので、互いに時間が空いたとき……アーニャはアーニャンへと変わるようになった)

P(ただ、こちらとしては嬉し恥ずかし心臓ドッキドキで、まさに天国と地獄。正直、萌え死にしそうです)

P(今日のこの発端は、ほんの数分前――)




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数分前 同所


ガチャッ

アーニャ「フゥ……ドーブラエ ウートラ、おはようございます」

P「……お、アーニャおはよう。今日も早く来て偉いなー」スタスタ

アーニャ「ダー、今日も外は暑いですから……エアコンの掛かっているここへ、涼みに来てしまいました」

P「なるほど、確かに正解だと思うぞ。ここはちひろさんか俺が来てから、ずっとかけっぱなしになるからなぁ」

アーニャ「Электричество……アー、電気代、大丈夫でしょうか?」

P「安心してくれ、ウチはそこに困るほど貧乏じゃないさ。実際俺も、早く来てこうして涼んじゃってるし、な?」

アーニャ「ふふ……私も、涼しい方が慣れているので、快適ですね」

P「はは、そりゃ違いない」




P「ふーむ、今日のレッスンまではまだ時間もあるし……アーニャは、ソファの方で寛いでいてくれないか?」

アーニャ「ダー、分かりました。あ、プロデューサーは、お仕事ですか?」

P「あー……実は今日の午前は、仕事っていう仕事が無くなってなぁ」

アーニャ「? それは、どういう?」

P「ついさっき、次のイベントを行う会場のオーナーさんから連絡が来てさ。どうも、会場のセッティングに不備があったみたいで、今日はちょっと待ってて欲しいそうなんだ」

アーニャ「パニャートナ……なるほど。プロデューサー、今日の午前は、会場の下見、でしたね」

P「そういうわけで、会場に行けなくなってな。今はちひろさんの事務手伝いをしていて……終えちゃった所」

アーニャ「オー……プロデューサー、Профессиональный……仕事人です」

P「そ、それはちょっと意味合い変わってくるなぁ……いやうん、間違ってはないけども」




アーニャ「あ……それなら、プロデューサー。今、時間が空いている……ということですね?」

P「ん? ああ、午前中は暇になったかな。やろうと思えば明日のタスク整理もあるけど、やる必要もほぼ無いし」

アーニャ「ふふ、ハラショー……素晴らしいです。それなら、私といっしょに、向こうで寛ぎましょう」クイ トコトコ

P「一緒にって……あっ…………あー、つまり、そ、そういうこと?」テトテト

アーニャ「ダー♪ いつもの、ですね。ふふっ」トコトコ


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P(……で、ソファに移動するや否や、座った俺の膝上にアーニャが寝転んで……今に至るんだけども)

アーニャ「ニャ、シトー ス ヴァーミ? あー、どうかしましたか?」

P「っと、すまない、少しぼーっとしちゃってた。……えっと、撫でないとな?」

アーニャ「あ……無理に撫でなくても、平気ですよ? ヤー、こうしているだけで、счастье……幸せ、だから」

P「……!」ナデナデナデ

アーニャ「ニャッ? ぷ、プロデューサー?」

P「……無理じゃないぞ。というよりも今、凄い撫でたい気分になったというか……と、とにかく、撫でるからっ」

アーニャ「ニャンッ……それなら、良かったです。ふわ……にゃふふっ……」ゴロゴロ

P(ああ、くっそ可愛い……毎度の事ながらアーニャ、本当に可愛すぎるってば……)




P「……」ナデナデ

アーニャ「……にゃ」スリスリ

P「……」ワシワシ

アーニャ「……♪」スリリスリリ

P「………………」ワシワシ

アーニャ「……ふにゃ……ふふ♪」ゴロゴロ…

P(なんで、この子はこうも色っぽいんだろうか……)ナデナデ




アーニャ「ニャッ……」モゾ

P「っと、アーニャン?」

アーニャ「ニャー、とても良くて、眠ってしまいそうでした……危なかったです」ムクリ

P「そ、そうか? 未だにコツとか分からなくて見様見真似だったが……なにより、かな?」

アーニャ「ンー、貴方の手だから、気持ち良いのかもしれないです。好きな人の手は、とても、安心できますから」

P「オウフッ……そ、そうかぁ! そう言ってくれるのは嬉しいけど、その、めっちゃ心臓キュンキュンして照れるぞ……!」プルプル

アーニャ「……あ、間違えました。大好きな人の手、ですね?」

P「追い打ちぃ……!」ビクンッ




アーニャ「ニャ、プロデューサー。そろそろ、次のステップに入りますね」スクッ

P「えっ、次?」

アーニャ「ニャー、いつもの抱っこです。ん……動かないで、下さい」…ストンッ

P「朝からそれもやるの!? き、今日はもうこの辺でっぁあ、跨るの早いなぁ……!」

アーニャ「……ダメ、ですか?」

P「あぅ……いや、そのだな? 今、アーニャンが好きって言ってくれたのもあって、いつもより心臓ドッキドキでな?」

アーニャ「……」コクコク

P「だからその状態でするのは、ちょっと大変っていうか……アーニャンが可愛すぎて直視出来ないっていうかっ……!」

アーニャ「……!」ピクッ




P「そ、そういうわけだからさ、アーニャンはこれからレッスンもあるし、今回は撫でるだけ、で…………?」

アーニャ「……」ジー

P「あ、アーニャン? その、じっと見つめられると、ホントに恥ずかしくてダメだか」

アーニャ「にゃーっ♪」ガバッ

P「らぁっ!? ぅぁ、ちょ、アッ、アーニャンンンンン!?」




アーニャ「にゃふっ……ふふ、プロデューサー♪」スリスリ

P「は、話っ、聞いてくれてたんじゃないの!? だから、ホントに心臓ドッキドキでやばいの、今ぁ!」

アーニャ「あ……プロデューサー、心臓の音、ドクドク……言ってます。ふふ、私と、同じです」ムギュー

P「じ、実況しないでいいから! 言われると余計に照れるだけだからっ!」

アーニャ「にゃ……でも、これでпроблемы、問題は、解決しましたね?」ギュ

P「な、なんの問題? 既に大問題な気がするんだけど、ぉっ……!」ビクッ

アーニャ「プロデューサー、私が直視出来ないと、言ってました。ですが、こうしてぎゅっと、抱っこをすれば……」ギュー

P「アウフッ」ビクッ

アーニャ「ニャー……私の顔、プロデューサーの顔の隣です。これならプロデューサー、私の顔、見えないですね?」

P「たっ、確かに、そうだけどっ、それ以上に大変な事になっちゃってるって……!」プルプル




アーニャ「ふふ、ターク……あー、それでは、今日は私のレッスンの時間まで、こうしてますね?」

P「あぇ!? ま、待って、アーニャンのレッスンまでって、あと30分もあるよね?」

アーニャ「ニャー、あと30分しかないです。たくさんプロデューサーの温もり、感じていたいから……顔だけじゃなくて、もっと体もくっつけますね?」モゾリ

P「更にくっつくの!? ま、待って、アーニャンから良い匂いしてきて本当にくらっとしてるから、ちょ、ちょっと待って、まってぇ!」

アーニャ「……プロデューサー、問題です。猫は、どういう生き物でしょうか?」

P「い、いやいや、答えちゃアウトだよね? 答えたらこれ、いつも通りだよね?」

アーニャ「シト? 答えなくても、行動で示しますよ?」

P「どう答えてもアウトだこれぇ!?」

アーニャ「というわけで、時間切れです。ふふっ、30分は短いけど、たくさんスリスリ……とか、しますね?」

P「スリスリ『とか』って何!?」

アーニャ「それは……お楽しみです♪ にゃー♪」ガバチョッ

P「ほぁぁぁっ!? ちょっ、んな強く抱きしめちゃっ   あ、耳にそんな、っ    ……あふっ!」ビクンッ

アーニャ「……♪」スリスリ…



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数日後 秋の始め

午前 事務所・いつものソファ


P「……」ナデナデ

アーニャ「……♪」ゴロゴロ

P「……」モフモフ

アーニャ「……ニャー♪」スリスリ

P「……」サスリサスリ

アーニャ「アー……ふふ……♪」トローン




P「……なぁ、アーニャン。ひとつ聞いていいかな?」ポフポフ

アーニャ「シトシト? あ、えっと、『なになに?』です、プロデューサー」ゴロン

P(っ……その聞き方、反則級に可愛いんだけど……)ブンブン

P「……コホンッ。いや、今日はアーニャン、オフの日だよね?」

アーニャ「ニャー、そうですね。丸1日お休みなのは、виделись……久しぶりです」

P「そうだろ? その折角の休日、事務所で過ごして良かったのか?」




アーニャ「ニャー、大丈夫です。今日の午後には、みくと猫カフェに行くобещание……アー、約束、していますから」

P「あ、そうなのか。……そうか、そりゃあ良かった」

アーニャ「アー……もしかして、私のこと、心配してくれましたか?」

P「んぐっ、いや、そ、そんなことは……」

アーニャ「……」ジー

P「…………はい、そうです」

アーニャ「……ふふ、スパシーバ、プロデューサー。そういう優しいところ、大好きですよ?」ゴロゴロスリスリ

P「だ、だからそういうのは心臓キュンキュンするから……!」

P(しかも、寝転がり体勢からのそれは可愛さ的にずるいと思う……!)




P「し、しかし猫カフェか……最近増えたよな? 外回りしてると、結構猫カフェとか、動物をメインにしたカフェは目にするよ」

アーニャ「ニャー、そうですね。あー、少し前には、みくとのあと、別の猫カフェに行きました」

P「ほー、凄いな。にゃん・にゃん・にゃんで猫カフェとか、まさしくって感じだ」

アーニャ「ヤー、2人と一緒に居るのは、とても楽しいです。でも、のあとは今日、スケジュールが合わなくて……」

P「ああ、西部劇場から忙しいって、高峯Pさんが言ってたような……」

アーニャ「ニャー、みくも午前にお仕事があるそうなので、事務所に来ました。まだ暑い外と比べて、ここは涼しいですし、それに……」ソッ

P「っ! あ、アーニャン?」

アーニャ「貴方と、いっしょに居られる。ふふ、今日はとても良いオフ、過ごせそうです」サワサワ

P(……愛おしそうに頬撫でてくるとか、ちょっといつも以上にときめかざるを得ないんだけどっ……!)




アーニャ「あ……ひとつ、思い出しました」

P「な、なにを?」

アーニャ「前にみく達と猫カフェへ行ったとき、猫のдвигаются……アー、仕草、たくさん見ました。猫は、なにをしても可愛いかったです」

P「あー、猫カフェだから、色んな猫がいるわけだもんな。普段じゃ知らない動作を目にする機会もありそうだ」

アーニャ「ニャー。その時に、みくからたくさん、猫のお話をしてもらって……とても勉強になりました」

P「ほほー、そうなのか。面白そうだなぁ、一体どんな話を……」

アーニャ「……」ジー

P「……あっ」

アーニャ「……気になりますか、プロデューサー?」

P「い、いや、大丈夫だぞ! そ、そうか、アーニャンが楽しかったなら本当に良かったと思う! お、思うよ? ほんとだぞ?」




アーニャ「ニャー、分かっていますよ? でも……気になるという顔、していました」ムクリ

P「あ、アーニャン!? そのさ、憶測でしかないんだけどさ? まさか、実践して伝えようとか思ってる……?」

アーニャ「……ふふ、ダ、ニェット」

P「ニェットってことは……『いいえ』かっ! そ、そうだよな、流石にそういうわけじゃないよな。それは心臓に優し……」

アーニャ「……♪」ハシッ

P「っ……アーニャン、さん? あの、この両肩に掛けた手はなんですかね……?」

アーニャ「プロデューサー。ロシア語、覚えようとしてくれていて、とても嬉しいです。なので、ここでひとつ、ロシアの言葉を教えますね?」

P「えっ、あ、ありがと。いや、この手は一体……?」




アーニャ「ダ、ニェットは……親しい相手に使う表現です。プロデューサーのこと、大好きなので……使ってみました」

P「オウフッ そ、そっか。確かに、こういうことしてるくらいには親しいよなっ……!」ドキドキ

アーニャ「ニャー♪ そして、その意味は大抵……『うん、そうだね』となります。だから……」

P「……逆ってこと!? え、じゃあさっきの質問の回答は、つまり……」

アーニャ「ニャー。猫の仕草……私が、きちんと伝えてあげますね。にゃふんっ♪」モフッ

P「うぉぁっ!? しまったやぶ蛇、あ、これやぶ猫か……いや、それどうでもいい部分ぁっ!」




アーニャ「Первый、えっと、先ず……猫は、見ることで相手を知って、匂いを嗅いで、もう一度、確認をするそうです」

P「そ、そうなのか! でも、アーニャンは俺を知ってるし、確認とかはいらないと思うんだが……!」

アーニャ「ニャー、今は抱っこをしているので、とても条件が良いです。だから……こう、ですね」スンスン

P「聞いてないよこの子!? のわ、首元の匂い嗅いっ……な、なんか心身共に擽ったいよコレ!?」

アーニャ「プロデューサー、とても安心する匂いです。少し私の香水の香りもして……私とプロデューサーの匂い、混ざってます」スンスンスン

P「あぅ、ちょっ、あ、アーニャン! これ、とんでもなく照れるからや、やめっ……!」ポフポフ

アーニャ「ア、ハラショー……猫は、背中と尻尾の近くを叩いて貰うの、好きらしいです。お礼に、スリスリしますね?」スンスン スリスリ

P「もっと恥ずかしいことになったんだけどぉ!?」




アーニャ「ンー……プロデューサー? 今でこうだと、これから大変ですよ?」スリスリ

P「えっ……こ、これから?」

アーニャ「ニャー、みくがここに来るまで、教えて貰ったこと、全部伝えますから……もっと恥ずかしいかもしれないです」

P「アーニャン猫カフェでなに教わったの!?」

アーニャ「それは……ふふっ、言ったら勿体ないですね。あー、貴方に『好き』を伝える方法ばかりだから、облегчение……安心して、にゃ?」

P「っ、う、嬉しいけど、耐えられなくて恥ずか死ぬ気しかしないんだけどっ……!」

アーニャ「ニャー、プロデューサーが、抱っこに慣れたみたいに……今回も、たくさんすれば大丈夫ですっ」ニコッ

P「!? ま、待って、俺ヘタレだからまだ抱っこにすら慣れてない! 今、この時点でもう心臓バックバクなのに沢山は駄目、駄目っ!」

アーニャ「それでは次は……こうですっ。にゃふっ……♪」ムギュー   ペロッ

P「ほぉぅぁ!? え、あ、うそっ、猫ってそういうこともするの!?  あっ ちょ  待っ   あっ――」



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数十分後

事務所


みく「おっはようにゃっ!」ガチャッ

アーニャ「あ、みく、プリヴェート♪」

みく「アーニャンおはよっ♪ んー、やっぱり事務所は涼しいにゃあ……」ノビー

アーニャ「アー、事務所で待ち合わせ、大丈夫でしたか?」

みく「ん、だいじょーぶだと思うよ? 今お昼でみんな休憩してるし、みくはここでの待ち合わせは正解だと思うにゃ」

アーニャ「ダー。それは良かった……では、проводит……案内、お願いしますね、みく」




みく「まっかせっにゃさーい♪ それじゃ早速…………あれ?」

アーニャ「シト? どうかしましたか?」

みく「……なんだかアーニャン、今日は不思議な香り? がするにゃ」スンスン

アーニャ「……」ピクッ

みく「いつもの爽やかアーニャンな匂いに、なんだろ……とにかく別の匂いみたいなのが……」スンスン?

アーニャ「あー、Ошибку……気のせい、です。みく、早く猫カフェ、行きたいです」

みく「んー、そだね、事務所って色々人来るし、気のせいかにゃ? それじゃあアーニャン、手を握るからしっかりついてきてねっ!」キュッ

アーニャ「ダー。新しい猫カフェ、楽しみです」キュ

みく「うんっ、みくも楽しみにゃ! あ、そーだ。猫カフェで、のあにゃんにお土産買おうかな? 今度は一緒に行けるといいにゃぁ……」テコテコ


アーニャ「…………」スンスン

アーニャ(Правда……本当です。プロデューサーの匂い、私にしっかり移ってます。なんだか、いっしょにいる感じ……)

アーニャ(あ、マーキング……逆に、されてしまいました。つまり、私はプロデューサーの…………ふふっ♪)トテトテ




みく「……そういえばアーニャン、なんだか今日はとってもご機嫌みたいだけど、何かあったの?」

アーニャ「アー、みくが来るまで、プロデューサーと一緒にいました。そのおかげかもしれません」

みく「アーニャン、アーニャPチャンのこと大好きだよねぇ……ま、みくもみくPチャンのことは大好きだけどっ」

アーニャ「あ、そうですみく。この前、みくから教えて貰ったこと、早速プロデューサーにやってみました」

みく「……え、にゃんのこと?」

アーニャ「? 前の猫カフェで、教えて貰ったこと、ですよ? 相手の匂いを嗅いだり、ペロッとしたり……」

みく「……にゃ!? え、なにそれどういうことっ!? あ、アーニャPチャンに、し、しちゃったの!?」

アーニャ「ダー、プロデューサーの心臓、とてもドクドクしていて……凄かったです」ホクホク

みく「わ、わわ……ア、アーニャン……おそろしい子っ……! って、さっきの匂い、やっぱり気のせいじゃないにゃ!?」

アーニャ「……にゃふふっ♪」



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数日後 9/19・夜

事務所 いつものソファ


アーニャ「……」スリスリ

P「……」ナデナデ

アーニャ「……♪」スーリスリ

P「……」サスリサスリ

アーニャ「…………♪」ゴロゴロ




P「……今日の誕生日パーティ、凄く盛り上がったなぁ」ナデナデ

アーニャ「ニャー。事務所のみんなが、ネコミミを着けてて……猫パーティでした。とても、本当に楽しかった」スリスリ

P「そっか、喜んでくれて良かった。ああそれと、片付け手伝ってくれて助かったよ。嬉しかったけど……そのまま帰っても良かったんだぞ?」

アーニャ「ニェト、そのまま帰ってしまったら、こうしてプロデューサーと、2人きりになれませんでした」スリスリン

P「っ……そ、そうだな。ここ最近は大体、LIVE練習でみんなと行動してたからな」

アーニャ「ニャー、次の大きなLIVEも近いですから、みんなとпрактикуется……練習しないと、ですね。今日は、朝からみんなといっしょでした」

P「あっ……折角の誕生日だったのに、午前と午後ちょっとまで練習とかで……ごめん」

アーニャ「ニェ-ト、スケジュール、たくさん調整してくれたおかげで、今日を迎えられました。むしろプラガタールナ……感謝、しています」

P「……ありがとな」ナデナデ

アーニャ「ニャー、こちらこそ、ですね」スリンスリン




アーニャ「あ、プロデューサー。その……もっと頭やノド、たくさん撫でて貰えますか?」

P「お、おう、分かった。えっと、こんな感じでいいんだっけか……?」ナデ ナデナデナデ…

アーニャ「ニャー、もっと強めでも大丈夫です」

P「……それなら、これくらいか?」ナデナデワシワシ

アーニャ「ア、ふ、ふにゃ…………ぷ、プロデューサー、とても上手で、あぁ……プリヤートナヴァ♪」モジモジ

P「そ、そうか。じゃあ、しばらくこうしてるな?」ナデナデナデ

アーニャ「にゃふっ……あー、これ、大変です…………溶けて、しまいそう……」トローン

P(……な、なんかとんでもなく色っぽくなっちゃったんだけど……!?)




アーニャ「……にゃっ」スリスリ

P「……」ナデナデ

アーニャ「……にゃふん♪」スーリスリ

P「……」サスリサスリ

アーニャ「ふにゃ…………にゃふっ♪ アッ……ンン……♪」ゴロゴロ

P(……俺、捕まったりしない……よね?)




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数分後


アーニャ「は、はふ……スパシーバ、プロデューサー」ムクリ

P「……だ、大丈夫か?」

アーニャ「ニャー、プロデューサー、撫でるのとても上手で……たくさん愛情、貰えました」

P「オウフッ ど、どうしてこの子はこうもストレートに言うかな……!」ドキドキ

アーニャ「? ニェト、プロデューサー。ストレートなら、もっときちんと伝えますよ?」ジッ

P「ア、アーニャン? そう見つめられると、て、照れちゃうからさ……?」




アーニャ「ふふっ……プロデューサー。CD撮影の時、教えてくれました。『にゃ』は、告白の時には使わないと」

P「……お、おう、伝えた。確かに、ガラス越しで伝えたな」

アーニャ「ニャー。だから私は、告白の時、『にゃ』は使っていません。そして……これからも」ジッ

アーニャ「ヤ アバジャーユ ティビャ、私は貴方が好きです……大好きです♪」ニコ

P「……っ! あ、ありがとう……」フイッ

アーニャ「? プロデューサー?」

P「その……ストレート過ぎて、嬉し恥ずかしで、今、真っ直ぐ見られそうにない……!」プルプル

アーニャ「ふふっ、заговорить……照れ屋さん、ですね。そういうところも、可愛くて好きですよ?」

P「ングッ また追い打ちぃ……! そ、それならこっちもだな……!」ゴソゴソ

アーニャ「?」




P「えっと、アーニャン……いや、アーニャ。突然で申し訳ないけど、ちょっと頭を下げてくれるか?」

アーニャ「シト? あー、分かりました。……こう、ですか?」クイッ

P「うん、ありがとう。そのまま、動かないでなー……?」スッ

アーニャ「!? ぷ、プロデューサー、何を?」

P「あ、ご、ゴメン! 抱きつくとか、覆い被さるとか、そういうことじゃないからっ!」

アーニャ「……違う、ですか? そうですか……」ショボン

P「お、おう……なんかごめんな? もう少しで着けられるから………………ん、よし、できたっ」

シャラッ

アーニャ「? あ……これは、ネックレス……?」

P「……本当は、パーティのプレゼントコーナーの時に渡そうと思ってたんだけど、ヘタレだから踏み出せなくてな」

P「うん、今日中に渡せて本当に良かった。……アーニャ、誕生日おめでとう」




アーニャ「あ……スパシーバ♪ パーティの時、不思議に思っていましたが……プレゼントのためだった、ですね?」

P「うぇ、見られてたの!? あー、スマン、それはサプライズの欠片もない……」

アーニャ「ニェト、そんなことないです。驚いて、とても嬉しくて……ドキドキ、していますよ?」

アーニャ「貴方がしてくれること、全部、ドキドキします。今もたくさん……嬉しさで、一杯です」

P「……そっか、なら良かった。こうやって、きちんとプレゼント出来て一安心だ」

アーニャ「ダー♪ ふふ……このネックレス、三日月が宝石を、包みこんでいるみたい……」

P「アーニャは星だから、ネックレスは月にしようと思ってな。それと、誕生石のサファイアをあしらって貰ったんだけど……」

アーニャ「オーチン クラスィーヴィ……キラキラ……凄くキレイ……♪ バリショイエ スパシーバ、プロデューサー。大切にしますね?」シャラリ

P「おう! そうしてくれると俺も嬉し…………って、あれ、仕舞っちゃうのか?」




アーニャ「ダー。あ、大丈夫ですよ? 明日からは、ずっと着けて過ごしますから」

P「? それじゃあなんで、今は仕舞って……?」

アーニャ「……♪」ジー

P「……ちょ、そんなに見つめられると照れ、照れるってば……!」

アーニャ「……プロデューサー、分かりませんか?」

P「え?」

アーニャ「他のみんなは、もう帰ってしまいました。今は私と貴方、2人きりで……それに、さっきまで、撫でてくれてましたね?」

P「……ッ! ま、待とう、確かに今は2人きりだけど、ちょ、ちょっと待って!」




アーニャ「……プロデューサー、いつも『待って欲しい』と言ってます」プクー

P「うっ、確かにそうだが……こっちにも事情がな……?」

アーニャ「あ……ほんとは、私とするの、嫌でしたか? それなら、言ってくれれば……」ジワ…

P「!? 違う違う、それは違うから! その、好きな人を正面から抱っこするとかっ、ヘタレには本当に勇気いるんだって!」

アーニャ「……!」ピクンッ

P「いい加減慣れろって話だけどっ、好きな人と一緒の時点で正直嬉しすぎて無理だし!」

アーニャ「あ……アー……」モジモジ

P「心臓の音聞こえるの恥ずかしいし、こっちはどうすりゃいいか分かんないし……!」

アーニャ「アゥ……」ソワソワ

P「ああもう、何を言ってるか分かんなく……と、とにかくアーニャ、そんな泣きそうに……」

アーニャ「……」ポー

P「……あれ? なって、ない?」




アーニャ「……」ソワソワ

P「お、おーい、アーニャ? もしかして俺、なんか変なこと言っちゃった、か……?」

アーニャ「……ニェト、プロデューサー」フルフル

P「そ、そうか。傷つけたとかだったら申し訳ないって……」

アーニャ「ニェート。そうじゃないです、プロデューサー」モジモジ

P「?」

アーニャ「今の私は…………アーニャン、です」

P「……え?」

アーニャ「ふふふっ……にゃーっ♪」ガバッ ギュー

P「へぁ!? え、あ、あっ、ちょっと倒れ おわぁぁっ!?」

ボフーン




P「んぐ……いつものソファで話してて良かっ……じゃなかった、アッ、アーニャ!?」

アーニャ「ンー、『めっ』です、プロデューサー。今は、アーニャンと呼んでくれなきゃ、ダメですよ?」ギュー

P「相変わらずの徹底具合だよ! ア、アーニャン、とりあえずおち、落ち着こう? なっ?」

アーニャ「? 落ち着いていないのは、プロデューサーの方だと……」スリスリ

P「た、確かにそうだけど、言い返せないけどっ、ちょっとホントに心臓バックバクしてるからっ……!」

アーニャ「……それは、どうしてですか?」スリリ?

P「そ、それは……アーニャンと、こうしてるからで……」

アーニャ「……ふふ、プロデューサー♪」スリスリ

P「アフッ」ビクッ




アーニャ「あ……イズヴィニーチェ、プロデューサー。私も、落ち着いてないかも、しれないです」

P「っ!? な、なんで……?」

アーニャ「ニャー、それは……」ギュッ

アーニャ「貴方の言葉で、グルーチ……胸から気持ち、溢れてしまいそうで……あー、ドキドキが……大変です。……今、伝わっていますか?」

P「い、いや、自分の心臓の音で精一杯で……!」

アーニャ「アー、では、貴方にもきちんと伝わるよう、頑張りますね?」ムギュー

P「頑張るベクトル間違ってない!?」




アーニャ「にゃふ……にゃにゃっ♪」スンスン スリスリ

P「だっ、だから、首もとでそれは、ダメだって……」

アーニャ「……プロデューサー♪」ボソッ

P「のぉぁ!? み、みみもとでささやかないで……!」ゾワッ

アーニャ「ふふ、プロデューサーの反応、とても可愛い……。もっともっと、見たくなってしまいます」モゾ

P「……あ、アーニャン? ちょっと、なんか猫だとかそういう事の趣旨変わって来てない? 来てるよな!?」

アーニャ「ニェト、大丈夫ですよ? これは、猫が飼い主と遊んでるだけ、だから……ンー、じゃれあい、ですね?」

P「ね、猫のじゃれあいって凄いんだなぁ……!」




アーニャ「ンー……こうしていると、温かくて……もっともっと、こうして居たい……」モゾモゾ

P「ぉあっ、ちょ、アーニャン!? い、いつもと違ってアーニャンが俺に被さる形になってるから、動かれると、その……!」

アーニャ「シト? あ、重かった……ですか?」

P「いや、めっちゃ軽くて柔らか、じゃなくて! ちょっと色々と危険でっ、いつも以上にどうすればいいか分かんなくて!」

アーニャ「アー……では、今夜はたくさん『好き』を伝えるので……その間に、考えておいてくださいね?」

P「解決策が欲しかったんだけど!? というかっ、アーニャンが好いてくれてるのは十分わかってる、わ、分かってるぞ?」

アーニャ「ニェト、まだ全然、好きを伝え切れていません。だから……」ニギ

P「そ、そんなに手を絡められると動かせな……ってかこれ、恋人つなぎじゃ……!」

アーニャ「あー、プロデューサー……心の準備、してくださいね?」ニコ

P「へ? 準備してってことは……っ、ちょっ、待っ……」

アーニャ「……んっ」チュ

P「んむっ!?」

アーニャ「……♪」




アーニャ「……にゃふっ、まずは1回、ですね。これも、慣れていけば、心臓に悪くないです……возможно(たぶん)」

P「っ、こ、これ無理、慣れるの無理っ! 照れと嬉しさとなんか色々で耐えきれる気がしない、しないから!」フルフル

アーニャ「ふふ……プロデューサー、嬉しかった、ですか?」

P「うっ……そ、そりゃ、俺だって男だし、好きな子がキスしてくれて嬉しくないわけが…………待って、なんかこれ前にも言った気が……?」

アーニャ「バリショイエ スパシーバ、プロデューサー♪ それなら、もっともっとキスすれば……プロデューサーも嬉しい、ですね?」

P「アーニャンほんとに何言ってくれちゃってるの!?」




アーニャ「ニ オーチン、あんまり、たくさんするのは慣れてないけど……でも、貴方が嬉しいなら、頑張りますね?」モゾッ

P「ア、アーニャン、そんな無理しなくていいから! その、2人のペースで、なっ!?」

アーニャ「ニャー、無理じゃないですよ? 大好きな貴方とだから……キスしたい、です」ススス

P「オウフッ お、おう、嬉しい、ホントに嬉しいけどっ……心臓、バックバクでっ……」

アーニャ「キスの後は、スリスリと、匂いと……にゃふふっ、やること一杯で、楽しみですね?」

P「全部やるの!? いや、それは駄目、駄目だって! どう考えても俺の心の準備間に合わなっ……!」





アーニャ「ふふっ、ヤー リュブリュー……大好きです、プロデューサー♪ 何度でも、何度でも伝えますねっ……にゃーんっ♪」ガバチョ チュ

P「ほぁぅぁっ!? ま、待って、待ってっ! そんなされたら本当に駄ッ  あっ 柔っ   んむっ むぐっ!?  ~~~っ!?」

アーニャ「……♥」ギューッ





お わ り




9/19がアーニャの誕生日だったので、つい
というわけで遅れてしまいましたが、アーニャ誕生日おめでとうございました! ハラショー

個人的に気に入っていたので、猫アーニャ(アーニャン)の続き物となりました
今回もPさんが奥手すぎますが、ヘタレということで見逃してやって下さい


今作でようやく、デレマスSSが20作目となりました
今後もまったり続けていくつもりですので、よろしくお願いいたします

ここまで見て下さり、ありがとうございました
そろそろ新SRのアーニャに備えて、ちひろさんと相談してきます


前作:モバP「霊感少女が望む事」




※蛇足

Pさんがアーニャにプレゼントしたネックレスは、モデルにさせて頂いた商品があります

画像はこちら↓ お値段は12万ほどです
http://www.star-jewelry.com/img/goods/S/1XN0550s.jpg



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