【艦これ】提督「朝潮と共に」 (172)
書いてきたこのシリーズの最後… のつもりです。
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」 (過去)
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「若葉とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「若葉とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「初霜とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「初霜とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「木曾とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「木曾とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「子日とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「子日とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「初春とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「初春とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「球磨とケッコンした」 (パラレル)
【艦これ】提督「球磨とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「阿武隈とケッコンした」(パラレル)
【艦これ】提督「阿武隈とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「瑞鶴とケッコンした」 (パラレル)(少し閲覧注意かも)
【艦これ】提督「瑞鶴とケッコンした」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「翔鶴とケッコンした」 (パラレル)
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提督「―― 俺がケッコン相手に選ぶのは――」
<バタン!
球磨「―― っ!?」
翔鶴「誰っ!?」
朝潮「朝潮! すべてを捨てる覚悟で… 司令官! 貴方を攫います!」
提督「えっ」
イムヤ「別の鎮守府の子よね!? え!?」
朝潮「失礼します!」ドゴーン
瑞鶴「窓が!?」
朝潮「」ガシッ
提督「うぇっ」
阿武隈「提督!」
朝潮「トゥッ!」バッ
皐月「司令官―― っ!!?」
数いる外野から選ばれたのは朝潮か
―― 鎮守府より二百kmほど離れた街。
そこのアーケードに並ぶ建造物のうち、アパートとして借りられる部屋に連れてこられた。
ずっと朝潮に担がれていたので、提督のライフは残り少ない。
朝潮「…… 申し訳ありません。司令官」
提督「… 朝潮… ちゃん?」
提督(乗り物酔いの症状でかなりだるい)
朝潮「…… これが、最後のチャンスでしたから…」
提督「―― まぁ、ねぇ」
提督(何もない、殺風景な部屋だ)
提督「ここは?」
朝潮「… 私のいる鎮守府の司令官が探してくれたんです」
提督「… あいつが? 俺はこれからどうなるんだ?」
朝潮「―― それは… 司令官に決めていただきたいことです」
提督「…… ?」
朝潮「もしも司令官が… 司令官がもと居た鎮守府の誰かと結ばれるつもりでいるのなら… 私は司令官を鎮守府へと送り届けます」
提督「ここまでしておいて… ?」
朝潮「二人きりで… 話したかったんです」
提督「…… 続けて」
朝潮「―― 私は… 私は! 司令官を慕っています… 今まで出会った誰よりも… 私は―― システム上は無理なことでも… 貴方と一緒に居たかったんです」
提督「誘拐というか… 駆け落ちって感じだね」
朝潮「駆け落ちは… 双方の希望を叶えるためのものです。これは誘拐です」
提督「もしも俺が戻りたいって言ったとき、君はどうするんだ?」
朝潮「… 覚悟を決めてきました。これに賭ける覚悟を。解体も甘んじて受けます」
提督「―― また、馬鹿なこと考えたね」
朝潮「すみません… これしか、私にはこれしか方法が浮かばなかったんです…」
提督「だけどまぁ… 最速ではあるかな」クックック
朝潮「司令官… ?」
提督「俺がここに居るって言った場合、あの鎮守府や俺はどうなるんだ?」
朝潮「… 実は、元帥様にも協力して頂いています」
提督「また随分と大掛かりな」
朝潮「はい。もしそう言って頂けるなら、あの鎮守府は友提司令官の鎮守府と合併。友司令官の指揮下に入ります」
提督「まぁ… 場所は一番近いしな」
朝潮「司令官の鎮守府と、友司令官の鎮守府を直線で繋ぎ、その中心の点から海へ垂直に引いた場所に、新しい鎮守府を作ります」
提督「」
朝潮「大掛かりではありますが… これが最善だ。と言って、元帥様から提案していただきました」
提督「なんとまぁ…」
朝潮「その後の司令官自身の扱いについては、司令官が望むように、とのことです」
提督「ん、そうか…」
朝潮「他に何か…」
提督「… まぁ、それは気になった時に聞くよ。少し、考えさせて」
朝潮「りょ、了解しました!」ビシッ
提督「………」
朝潮「………」ドキドキ
提督(まぁ… もう俺がとやかく言わなくても、あの子達と友んとこの子達が手を組めば海は大丈夫だろう)
提督(ここで俺が生きていくと言っても… 阿武隈が言ったとおり、朝潮も決死の覚悟だった訳だし、俺の意思でもあるなら、きっと大丈夫だ)
提督(…… こういうルートもありかもな)フッ
朝潮「………」ドキドキ
提督「……ん」
朝潮「」ビクッ
朝潮「し… 司令官?」
提督「―― ああ、分かった。俺は君を選ぶ。ここまでしてくれてありがとな、朝潮」
朝潮「……」ポカーン
提督「… ?」
朝潮「… ほ、本当に… い、いいのでしょうか… ?」ウルウル
提督「… ああ、いいよ」
朝潮「本当に… 朝潮で… いいのでしょうか…… ?」ポロポロ
提督「ああ…」
朝潮「―― 嬉しいです… 司令官っ… 私―― 嬉しいですっ…」
提督「朝潮」スッ
朝潮「… 司令官…」
提督「ケッコンしよう」
朝潮「はい! よろしくお願いします!」ギュッ
エンダー
エンダー
提督「―― で、生活はどうすんの」
朝潮「軍人としての貯金は私達艦娘にも与えられますが… それでも収入源が無いと… ですね」
提督「だよな…」
朝潮「………」
提督「………」
朝潮「… どうしましょう」
提督「ノープランかぁ」
朝潮「ごめんなさい… まさか一緒にいて下さるとは…」
提督「うーん… 考えなきゃな…」
朝潮「わ、私もあるばいと探します!」
提督「い、いやぁ… 艦娘とはいえその矮躯じゃな」
朝潮「あう…」
提督「君は俺が疲れているときにごはんとかいろいろやってほしいな」
朝潮「わっ、わかりました!」
提督「俺も君が疲れたら傍にいるから」ニコッ
朝潮「は、はい!///」
提督「―― というわけで」
朝潮「… はい!」
提督「我が読心術を使えるうさんくさくない仕事を探します」
朝潮「うさんくさくない…」
提督「… いっそ店建てちゃうか」
朝潮「あ、ちょうど商店街ですし、いいかもしれませんね!」
提督「とりあえず見てみるか」
朝潮「はい! あ、ここの大家さんにも挨拶していきましょう!」
提督「そうだね」
提督「この度は―― ええ、はい。 あっいえ! はい! そんな危ない話じゃないです」ハハハ
朝潮(真っ先に誘拐疑われてる)
提督「…… なんか、いいな。こういうの」
朝潮「… この商店街がですか?」
提督「うん」
朝潮「…… 私にはよくわかりません…」
提督「そっか」
提督「お… 近くにあったね」
朝潮「ん~ あ、でもなんだかもう予定あるみたいですよ」
提督「うげ、まじか」
朝潮「次行きましょう!」クゥゥ~
提督「………」
朝潮「………///」カアアアァッ
提督「ついでにご飯も食べていこうか」
朝潮「はい… ///」
朝潮「このお魚おいひぃれす! なんていうお魚なんれふか?」ホクホク
提督「なんだ超可愛いぞ」(カツオっていう魚だよ)
朝潮「ええっ!? あっ… ご、ごめんなさい! 食べ物を口にしながら喋るなんて―― 美味しくてつい…」
提督「あ、逆だったか」
朝潮「… もう夕方です」
提督「老舗が多くて、空いてる場所あまりなかったね」
朝潮「そうですね… 大丈夫なんでしょうか…」
提督「まぁ… 形だけでも大将だったし、何年かは貯金だけでも大丈夫だと思う」
朝潮「そ、それでも稼ぎがあるのと無いのとでは…」
提督「違うよね…」
朝潮「むぅ~…」
提督「…… ん?」
朝潮「… ? どうかしましたか?」
提督「俺らの家のアパートの… 大家さんの店の… 地下」
朝潮「わ… 階段が」
提督「大家さん? その、ここって―― あ、空いてるんですか?」
朝潮「!」
提督「そ、その、お店出したいんですけど… はい。やっぱり稼がないと… はい… あ、使わせてもらえるんですか!? あ、ありがとうございます!」
朝潮「!!」
提督「しかも割安で! わぁ… なんとお礼を申し上げたらいいか…」
朝潮「!!!」ペコペコ
提督「本当にありがとうございます!」
朝潮「!!!!」ペコペコペコペコ
提督(横でめっちゃかわいい生き物がペコペコしてる)
提督「という訳で」
朝潮「はい!」
提督「お店開きます!」
朝潮「朝潮、全力でお手伝いさせていただきます!」
提督「よろしく」ナデナデ
朝潮「あっ… はぁい…」トロォ
提督「見回りの時に日用品は買い揃えたし… 寝よう」
朝潮「はい!」
提督「… その前に」
朝潮「… ?」
提督「ああ、朝潮は先に布団入ってていいよ」
朝潮「何をなさるんですか?」
提督「手紙をね」
朝潮「手紙… あ」
提督「うん、あの子達に」
提督「………」カキカキ
『鎮守府のみんなへ
いきなり居なくなったこと、まずはごめんなさい。反省している。
これからは、この子と一緒に生きていくことにした。細かいことは友提督か元帥、またはそこの艦娘から説明されていると思う。
これは俺の意思だ。決して同情、妥協の意ではない。この子の念に折れたっていうのもあるが。
だから、この子を恨まないであげてほしい。単純な恋愛の話だ。
いろいろと言いたいことあると思う。俺にもある。だけれど、それは一旦心の中にしまって、これからを考えてほしい。
俺たちはここで生きていくために店を開くことにしたよ。機会があれば来るといい。
そういうわけだ。みんなと過ごした時間は楽しかったから… まぁ、いい頃合を見て顔を出すよ。
そのときは、覚悟が必要かもしれないけど。
元気で、しっかりやって下さい。 提督より
追伸 妖精さん、建造または家具担当の妖精さん何人か引き連れてここまで来てくれるとほんと嬉しい
ここ→ ○○県△△市××××××』
提督「こんなもんか」
朝潮「………」
提督「… さ、寝よう」
朝潮「………」
朝潮「……」バッ
提督「!? あ、朝潮? どうした?」
朝潮「もう… ケッコンしましたから、夫婦ですよね?」モジモジ
提督「あ、あぁ、そうだな」
朝潮「なら… 布団は二つもいりません」モゾモゾ
提督「… まぁ、いいか」ギュッ
朝潮「…… ♪ 司令官」
提督「ん? どうした」
朝潮「… 好き… です」
提督「… ああ、俺もさ」ナデ
朝潮「では、おやすみなさい…」キュッ
提督「ん、おやすみ」
他のと比べて少し長めにする… 予定です。
今日はここまで。またネタ切れたらいろいろ聞くかもしれません。
中途半端ですが許して。
乙
この雰囲気好き
乙
朝潮prpr
おつ
朝潮「~~~♪」
提督「ん……」(いい匂いが…)
朝潮「! 司令官、起きましたか?」
提督「起きました… この匂いは?」
朝潮「あ、朝潮、恐縮ながら朝食を作らせていただきました!」
提督「あ、ありがとう! いただくよ… っとその前に顔洗ってくる」
朝潮「はっ、はい!」パアアッ
提督(タオルも全部綺麗にたたんである… 一体いつ起きたんだ…)
朝潮「」ワクワク
提督(全部机に運んで… 俺を待ってるのか…)
提督「… ケッコンして良かった… だな」ボソッ
朝潮「…… ? どうかされましたか?」
提督「ううん、なんでもない。いろいろありがとね」
朝潮「い、いえ! 私は私のできることを――」
提督「それが嬉しいんだ」ニコッ
提督(朝飯めっさ美味かった)
朝潮「お粗末さまでした」パン
提督「!」
朝潮「… ? なんでしょう?」(指に絆創膏)
提督「… ベタだな」クスッ
朝潮「?」
提督「ありがと、美味しかった」
朝潮「そ、そうですか! それは良かったです!」パアアッ
提督「さて…」
<ピンポーン
提督「お、もう来たのか… 早いな」
朝潮「どなたですか?」
提督「んー誰だろ」
朝潮「ええ…」
妖精さん「や」
提督「やぁ」
若葉「若葉だ」
初霜「初霜です」
提督「二人… ね。もう少し来ると思ってたけど」
若葉「ん… もう少し来る予定だったんだが」
初霜「新しい提督の一声で私達だけに」
提督「ふぅん、まぁいいか。上がって」
若葉「邪魔する」
初霜「お邪魔します」
妖精さん「僕たちもいいです?」
提督「いいよ」
妖精さん「みんなこっちー」
朝潮「あっ…」
若葉「久しぶりだな」
初霜「こんにちわ」
朝潮「こ… こんにちわ… お久しぶりです」
若葉「しっかりしろ。それじゃあ任せられない」
朝潮「―― はい!」
若葉「ん、それでいい」
初霜「………」
朝潮「………」
初霜「………」クスッ
朝潮「?」
初霜「そんなに強ばらないでください。怒ってませんよ」
朝潮「で、ですが私は」
妖精さん「みんな、あの手紙を読んだあと、ため息とやれやれって顔してました」
提督「だろうな」
若葉「最初は焦ったがな」クックック
朝潮「申し訳ありません…」
初霜「でも、考えても見ればあれが最も効果的な方法でしたね」
若葉「ああ」
朝潮「……」ホッ
初霜「それで、何をはじめるんですか?」
提督「知り合いに手伝ってもらってな」
朝潮「そうなんですか?」
提督「うん」
若葉「おい…」
提督「ちょっとしたバーでもやろうかと」
初霜「わぁ、いいんじゃないですか?」
提督「ちょっと工夫すればちょうど生活できるだけの労働量に調整もできるし… それがいいかなってな」
若葉「提督らしい。若葉達も行っていいんだろ?」
提督「ああ」
若葉「… ふぅ、よし、帰ろう」
初霜「ええ、そうですね」
朝潮「えっ、も、もういいんですか!?」
若葉「ああ」
初霜「提督の顔も見れましたし… それに」
若葉「―― 大丈夫そう、だからな」クスッ
朝潮「…… あ、ありがとうございます…」
若葉「それじゃあな、提督」
初霜「また来ますね」ペコ
提督「ああ」ノシ
<バタン
妖精さん「さて、僕たちの仕事ですね」
提督「ああ、えーっと… ここに… あった」
朝潮「あ、家具コイン」
提督「使える?」
妖精さん「はい。いただきます」
提督「うし、じゃあよろしく」
妖精さん「はーい」
乙
乙です
野暮なんだろうけどすぐに追いかけてこない艦娘がかなり不自然だな…
>>29
朝潮が早すぎて追いつけなかったって脳内補完よろしくです。
妖精さん「こんなんどうです?」
提督「いいね」
朝潮「まんま鎮守府カウンターバーじゃないですか…」
妖精さん「作り慣れてますから」
朝潮「はぁ…」
鳳翔「…… すみませーん…」カランコロン
提督「あ! お待ちしていました」
鳳翔「わぁ… 懐かしいセットですね」
朝潮「え… 鳳翔… さんですか?」
鳳翔「元ですけど。貴女がこの人の?」
朝潮「あっ… は、はい!」ビシッ
鳳翔「はじめの間だけ、いろいろ教えさせていただきます、鳳翔です」ペコ
朝潮「司令官の知り合いとはこの人だったんですね」
提督「うん」
鳳翔「えーとですね… ここはこのようにして――」
提督「あー、なるほど」
朝潮「………」
朝潮(お店の事になると… 私にはよくわからないことばかりです)
朝潮「司令官! 私は何をすればよいでしょうか」
提督「ん… そうさな… 壁の張替え、今妖精さんに頼んでるから、その手伝いをしてほしいな」
朝潮「了解しました! 朝潮、全力で壁を張り替えます!」
提督「崩すなよ~」クスクス
鳳翔「夫婦、というよりは親子、ですね」
提督「そう見えます?」
鳳翔「はい」ニコッ
提督「… でも、そうですね… 俺が抱いている感情は、親が持つようなものじゃない、と思います」
鳳翔「誠実なんですね」
提督「いや、そうは言ってませんよ」クスクス
鳳翔「そう見えます」クスッ
提督「そうですか」ハハハ
妖精さん「そこの壁紙取ってください」
朝潮「はい!」ビリビリ
朝潮(模様替えって手作業でしたっけ… ?)
妖精さん「… ここは鎮守府じゃないですからね」セッセ
朝潮「… ???」
朝潮「あ! 司令官、どこへ?」
提督「買い出しにね」
朝潮「………」チラチラ
提督「妖精さん?」
妖精さん「いいよ」b
提督「ありがと」b
提督「じゃ朝潮も付いて来て」スッ
朝潮「はっ、はい!」
鳳翔「………」
提督「それでなー」
朝潮「なるほど! そういうものも要るんですね」
鳳翔(… これってもう傍から見たら三人家族なんじゃ)
提督「… ? どうかなさいましたか?」
鳳翔「いや、なんでもないですよ」
鳳翔(まぁ… 私には既に家庭がありますし、この人にフラグは立たないでしょう)クスッ
朝潮「???」
提督「これと… これと――」
鳳翔「こちら側全て持って来ました」ヨイショ
提督「ああ、ありがとうございます」
朝潮「司令官、ここにメモしてある食材は全てこのスーパーに置いてありました!」
提督「ん、ありがと」ナデナデ
朝潮「えへへ…///」
鳳翔「… 何を悩んでいるんですか?」
提督「いやぁ、食器のデザインをね…」
鳳翔「……」
朝潮「司令官が作る、というのはどうですか?」
提督「え、俺が?」
鳳翔「あ、いいですね、オリジナルの食器というのも」
提督「ふーむ…」
鳳翔「知り合いに工場を持っている人がいるので、頼んでみましょうか?」
提督「… そうですね、よろしくお願いします」
朝潮「おお!」
提督「朝潮も手伝うだろ?」
朝潮「はい!」
鳳翔「どうせなら鎮守府のみんなで作ればどうですか? 時間も掛かりませんし」
提督「あー、それもいいな」
朝潮「楽しみです!」
提督「だね」
乙
乙です
乙
瑞鶴「へぇ… 食器を」
提督「ああ」
翔鶴「いいですね! オリジナルの食器!」
提督「ああ」
提督「という訳で、行きますか」
明石(?)「あ、来ましたね!」
提督「貴女は――」
明石(?)「お久しぶりですね、二等兵さん」
提督「どうも、明石さん」
明石「今は大将さんなんですよね? 偉くなりましたね」
提督「貴女こそ、お一人で?」
明石「ああ、いえ」キラッ
子日「わ、指輪だ」
明石「戦いから引き下ろされて、艤装を外された艦娘の中には、家庭を持つ者も少なくはないんです」
初春「ふむ、お主、提督とは」
明石「… この人がこの尻尾を付けられる前に知り合いました」
初春「ほう…」
明石「他に、鳳翔さんや大淀さん、金剛さんもいましたね。まだ現役なのは神通さんのみですが」
提督「懐かしい話だ」
明石「そうですね」
瑞鶴「… 気になったんだけどさ… 艦娘って子供産めるの?」
翔鶴「また危ない所を…」
明石「産めないですよ」
瑞鶴「えっ」
皐月「そ、そうなのかい?」
明石「ええ。ですから、艤装を外しても子供は産めません」
若葉「そうなのか」
明石「人間の様に年はとりませんからね」
明石「ですが… まだ研究段階、というか、まぁ、実践には至ってないですが、年をとるようにして、子供も産めるようにする研究は進んでいます」
瑞鶴「そ、そうなんだ」
明石「今の元帥の発案ですね」
朝潮「そ、そうだったんですか」
潮「… そうだったんだ」
明石「実験は今のところすべて成功していますが、まだ確実になっていない部分があるとかで」ハハハ
提督「まぁ… 人に深海の細胞をくっつけることが出来る技術があるんだ。そのくらいお茶の子さいさいだろうよ」
明石「ははは… さ、こっちです! ガラスはお父さんにやってもらうのであっちですよ!」
長月「明石、さんでいいか?」ヨイショ
明石「今は名前違いますけど、呼ばれなれた名前ですからね。いいですよ」コネコネ
長月「では、明石さん。明石さんもその実験に?」
明石「はい。子供も一人授かりました。ほら、あそこ、お父さんに引っ付いている」
長月「おお… 可愛いな」
明石「でしょう? もう本当に可愛くてですね」エヘエヘ
長月「… いい物だな」コネコネ
明石「… はい。とってもいいものです」コネコネ
朝潮「鳳翔さんも子供を?」
提督「うん。もう家庭も持ってて。あの人すっごい長生きだから、もう孫もいるんじゃないかな」
鳳翔「聞こえてますよ?」
提督「」
初霜「いたんですか」
鳳翔「はい! 私もお手伝いさせていただきます」
若葉「なんだか経験者のようだな」
鳳翔「まぁ何度かですけど…」
若葉「教えてくれ」
鳳翔「ええ、はい!」
最上「」フーッ フーッ
最上「プハッ わ~… 案外きっついねこれ」
明石夫「ああ、そうだろ? だが筋はいいぞ」ニコッ
最上「! よ、よし! もっと頑張るぞ」
明石夫「ハッハッハ」
三隈「あ、あの… こんな形はできますか?」
明石夫「ん? おぉ、あんた絵上手いね」
三隈「え!? あ、ありがとうございます…」
明石夫「少し難しい構造だけど… やるだけやってみるか」
三隈「は、はい!」
提督「軍の人間じゃない男の人と関わるのって初めて?」
球磨「そんなことないクマ… まぁ、同じ作業をするっていうのは初めての子はいると思うクマよ」
提督「ほーん」
木曾「外出も許されるからな。だが、あまり友達は作らないようにしてるが」
提督「… そうか」
提督「…… 『いつか、平和な海で』ね」
明石「ああ、懐かしいですね」
提督「… ああ」
鳳翔「ですね」
球磨「できたクマ! 熊型のカップだクマ!」
明石「あ、かわいいですね! でも焼くときのために、もう少し大きく作ったほうがいいですね」
球磨「そうかクマ? じゃあもっとボリュームアップするクマ!」
イムヤ「その、『いつか、平和な海で』って、何があったの?」
提督「よう聞く勇気あるなぁ」クックック
イムヤ「あ! い、嫌なら言わなくてもいいの!」
鳳翔「そんな隠すような事じゃないですよ」クスクス
イムヤ「え?」
ハチ「はっちゃんも興味あります」
初春「ふむ」
提督「まぁ… 合言葉みたいなもんだ」
若葉「合言葉… ?」
提督「ああ」
提督「俺と、友提督と、女提督、メガネ提督、チビ提督がみんな二等、一等兵だったころの話さ」
提督「んで、俺が実験に巻き込まれる前の話」
初霜「そういえば、あまり聞いたことはありませんね」
提督「うん。話してないからな」
朝潮「き、聞きたいです!」
提督「ん。よくある部屋に俺ら五人で集まって遊んでたんだ。何でもない遊びでな。見つかる度に注意されてたんだけど、たまに注意しにくる奴も引き込んだりしてな。結構楽しかった」
提督「一等になる直前くらいかな、艦娘と接触する機会があって、まぁ同じ敷地に住んでるんだからそれなりに顔は知ってたけどな」
提督「それが、鳳翔さん、明石さん、金剛さん、大淀さん、神通さん。あとはちょくちょくいろんな駆逐艦が来たりしてた」
提督「主に最初の三人。たまに上司の愚痴に大淀さん、姉妹の愚痴に神通さんがその部屋に来るんだ。艦娘も入ると俺らを注意する奴らは気が引けるのか、あまり来なかったな」
明石「そういえばそうでしたね」クスクス
提督「元気かな」
明石「大淀は今でも連絡とってますよ」
提督「そっか。金剛さんは?」
明石「うーん、どこかで事業をやってるとか」
提督「へぇ… すごいな」
明石「ですね」
提督「んで、その奇妙なグループの中で流行ったのが、その合言葉」
鳳翔「最初はある敵が沈む時に言った言葉で、とっても印象に残ってたんです」
明石「それをこの人がポツリと言って、私達も、『忘れないようにしよう』って」
提督「… ああ、そうだ」
若葉「いい話だ」
初霜「です…」
提督「… 今度金剛でも探してみようかな」
明石「あ、いいですね」
鳳翔「私も少し… またあの時間を味わいたくなりました」
提督「ああ… 神通なら会おうと思えば会えるから」
明石「それじゃあ」
鳳翔「ええ」
提督「いつか、平和な海でな」
明石「いつか、平和な海で、ですね」
鳳翔「いつか、平和な海で」クスクス
朝潮「お、おお~」
若葉「……」フッ
明石夫「おう、こっちの方は大体終わったぞ」
明石「うん、こっちもあとは焼くだけかな」
明石夫「おし、じゃあ飯にするか」
明石「そうだね!」
明石子供「ごっはっん~♪」
朝潮「………」
提督「… ちゃんと考えような」
朝潮「はい…」
皐月「ふぁ~疲れたよ」
望月「あづい」
弥生「もっちーが一番上手だった」
長月「手先だけは器用だからな」
望月「だけはって何さ! だけはって」
島風「本気出せばすごいってやつだよね~」
望月「やめろ! そんな設定は望んでない!」
提督「明石さんの料理か」
若葉「どうした?」
提督「めっちゃ旨いぜ」
若葉「ほう…」
イムヤ「わ、私のとどっちが美味しいかしら?」
提督「ん… 当時の明石さんよりは、イムヤの料理の方が美味しい」
イムヤ「今はわからないってことね」
提督「そゆこと」
イムヤ(後でレシピもらっておこう)
朝潮(後でレシピもらっておこう)
明石「もー、そんなにプレッシャーかけないでよ」ハハハ
明石夫「うちの嫁さんの飯は美味いぞ」
明石子供「うん!」
明石「やめてったら」クスクス
鳳翔「楽しみですね」
明石「料理を職業にしている人に言われるとちょっと…」
提督「手伝うよ」
朝潮「あ、私も!」
イムヤ「私も~!」
明石「あ、ありがとうございますー!」
イムヤ「…… 勝てないわ… 今の私じゃ」ガクッ
皐月「すごっ… え、すっごく美味しい…」
木曾「美味…… すぎる…」
阿武隈「わぁぁ…」
しおい「おかわり!」
島風「わ、しおい早い! し、島風も!」
提督「ハハハ」
明石夫「賑やかですね」
提督「… ええ」
明石夫「なんでも略奪愛とか?」
提督「略奪というか、誘拐愛?」
明石夫「それで良かったんですか?」
提督「… ええ、いいんです。これでケッコンしたら死ぬわけじゃありませんし」
明石夫「また会える、と」
提督「… この子達のことはみんな大好きですけど、この距離感も好きですね」
明石夫「そうですか」
提督「まま、一杯」
明石夫「おっと、すみません」
明石「どうです~?」
鳳翔「どうやって作ったのかしらこれ… 作り方教えてもらっても?」
明石「ええ、構いませんよ~」
ハチ「……」フフッ
潮「いいですね、こういうの」
ハチ「はっちゃんもそう思います」
潮「私… 提督に惚れてここにきましたけど… 今思えば――」
潮「ここの皆の… なんだろう… 絆、ですかね… そういうのに憧れてたのかもしれません」
ハチ「… そうですか」
朝潮「………」
潮「朝潮… ちゃん?」
朝潮「… いや、何でもないですよ」ニコッ
ハチ「… 罪悪感でも感じてます?」
朝潮「うー… 感じてないといえば嘘になります」
ハチ「まぁ、仕方ないですね」
朝潮「はい…」
潮「ここの皆は提督が大好きでしたから… 気に病むのも無理はないです」
朝潮「はい…」
潮「でも… あの時の朝潮ちゃんの行動… すごかったです」
ハチ「びっくりしましたよ、本当に」
朝潮「すみません、ガラスも割っちゃって」
潮「… 私、あの時思っちゃったんです―― ああ、勝てないなって」
朝潮「潮… さん…」
潮「大好きですけど… きっと私が朝潮ちゃんと同じ立場だったら… あんなこと出来ない」
潮「それをやった朝潮ちゃんだから、他のみんなも許してるんだと思います」
朝潮「…… ありがとうございます」
ハチ「そうですね。潮さんの言う通りです」
ハチ「あれだけやるのも、相当な覚悟が必要ですからね」クスクス
朝潮「解体覚悟でした。もし司令官が私を拒否すれば、一言でも、一動作でも私を拒否すれば、私は司令官を鎮守府にお戻しして、自ら解体を受けようと」
朝潮「最初に決めていたことでした。私… すごく幸せです」
潮「… 私にはできないなぁ」
ハチ「はっちゃんにもできないことです」
朝潮「朝潮には、このくらいしかできることがありませんでしたから」
潮「朝潮ちゃん…」
ハチ「………」
翔鶴「今までは、でしょう? 朝潮さん」
朝潮「翔鶴、さん」
瑞鶴「今は、何ができるの?」
朝潮「瑞鶴さん… 今… 今ですか」
朝潮「…… 司令官と一緒に… 笑うことができます」
瑞鶴「おっ… いい答え」
翔鶴「合格ですね」
朝潮「」ホッ
翔鶴「クヨクヨしすぎたら、若葉さんや初霜さん、イムヤさんに球磨さんや私が提督を取り戻しに行きますから」
瑞鶴「私も行くよ」
ハチ「まぁ… 全員行きそうですね」
朝潮「うっ… が、頑張ります…」
翔鶴「それでいいんです! ほら、ご飯冷めちゃいますよ」
朝潮「は、はい!」
お風呂直行!どぼーん!
続きはまた今度で…
乙です
乙です
提督「今日は楽しかったな」
朝潮「ですね。そのままあの鎮守府で夕飯も頂いて…」
提督「ああ、いい時間だった」
朝潮「… 司令官?」
提督「ん?」
朝潮「…… あ、朝潮、お風呂沸かしますね!」
提督「… あ、ああ」
<ソーラニーソビエルークーロガネノーシロー
提督「ん、着信… ? メールだ」
提督「…… 金剛さんってのチェーン店のグループの会長なんだ… すげぇ」
提督「… え、本部って結構近いじゃん… 今度行ってみよう」
朝潮「司令官? どうかなさいましたか?」
提督「いや、金剛さんの居場所が分かってね」
朝潮「そうですか! 私もお会いしたいです! 今の金剛さんしか知りませんから…」
提督「だね」
提督「んじゃあ荷物整理しよう…」
朝潮「あ、朝潮、お手伝いします!」
提督「ありがと。この袋を地下に運ぶよ」
朝潮「はい!」
提督「よいしょ… うわ… このシャンデリアすっごい場違い感がする」
朝潮「友司令官の贈り物でしたっけ」
提督「うん。分かってて寄越したな…」
朝潮「特徴があるのはいいことだと思います!」
提督「ま… そうか」
朝潮「はい!」
―― 風呂
朝潮「司令官…」
提督「ん? どうした」
朝潮「―― 司令官は、御子息を残したいですか?」
提督「」ブフォッ
提督「急に何を… あ、あー」
朝潮「はい。真面目な話です」
朝潮「… 見てくれは人間の女性そのものですが、日中の明石さんの発言で、中身はそうでないことが分かりました」
朝潮「私はもう既に、艦娘として戦う使命を捨てた身。いわば明石さんや鳳翔さんと同じ立場にあるわけです」
提督「まぁ… そうだな」
朝潮「… 私は、明石さんの言っていた実験を受けるべきでしょうか」
提督「ん… んー…」
提督「確かに子供は欲しい。朝潮との子供は欲しいが…」
朝潮「…… 自分で言ったことですが… 少し恥ずかしいですね///」
提督「顔真っ赤だよ」クスクス
朝潮「すみません」クスクス
提督「―― だが、万が一ってのもあるな」
朝潮「… はい」
提督「今まですべて成功しているからといって、次が成功するとは限らないさ」
提督「コインがずっと表を指しても、次に表を指すとは限らない。不確定がある限り、あまり賛成はできないかな」
朝潮「… そうですか」
提督「欲しいってのは二人一緒の願いだ。叶わない願いじゃないわけだし、大丈夫だよ」
朝潮「… はい」
―― 翌日
鳳翔「お酒持って来ました」
提督「おお! ありがとうございます!」
鳳翔「あと提督さんにはこれを」
提督「これは… ?」
鳳翔「一応、お酒を覚えてください」
提督「あ、ああ…」
早霜「………」
朝潮「… !? だ、誰!?」
早霜「ごめんなさい、びっくりさせてしまったようで」
提督「君は… たしか女提督のところの」
早霜「夕雲型駆逐艦早霜です」
鳳翔「何度かあの集まりに来た事のある子ですよ? 覚えてないですか?」
提督「え? あー… んー…」
早霜「こうすれば」マエガミクイー
提督「ああ! お酒作ってくれた子だ!」
早霜「そういえば名乗っていませんでしたね」
早霜「例の作戦ではいろいろとお世話に…」
提督「いやぁ、当然の事をしたまでだ。それで今日は?」
早霜「司令官とこの子に… お酒の作り方を、とうちの司令官に命じられました」
鳳翔「そこでバッタリ会いまして」
提督「ありがたいな、早速頼むよ」
早霜「ええ、ほら、貴女も」
朝潮「は、はい!」
―― 開店
提督「……」
朝潮「……」ドキドキ
提督「ん? どうした」
朝潮「い、いや、お客さん来てくれるかなって不安でして」
提督「んーもしかしたら誰も来ないかもな」
朝潮「そんな!」
提督「冗談だよ。二人は確実に来る」
朝潮「二人… ですか?」
提督「うん。鳳翔さんと早霜」
朝潮「あ、そうですね!」
提督「それに、隠れ家的なあれだし、そんなに大勢来られても… まだ二人しか働ける人居ないしね」
朝潮「それもそうですね」
提督「… バイトとか募集してみるかな」
朝潮「あー! いいですね」
朝潮「… ヒトハチマルマル。司令官、開店の時間です」
提督「よし、じゃあ開けよう」
朝潮「はい!」
元帥「やぁ」
提督「あんたか」
大和「すみません、どうしてもと聞かなくて…」
提督「いらっしゃい… まぁどうぞ」
武蔵「提督よ、これはどこに?」エッサホイサ
提督「… これは?」
元帥「開店祝いですよ。どうぞ受け取ってください」
提督「わわっ… こ、こっちに」
武蔵「うむ」
朝潮「わぁ、なんですか? これ」
元帥「いやぁ、提督くんは楽器を扱えるだろう? このバーでも聞けたらいいだろうと思って」
朝潮「あ、ありがとうございます!」ペコ
元帥「いいんだ。ここ、いいかな」
朝潮「あ、はい! どうぞ」ニコッ
元帥(看板娘か…)
元帥「私達も始めますかね?」
大和「寝言は寝て言ってくださいね」
元帥「辛辣」
提督「ええっ!!!?」
朝潮「ど、どうかしましたか司令官!」
武蔵「んんっ!? どうした、傷でもあったか!?」
提督「い、いや… ちょ、元帥! これって―― ビョルンシュトールじゃないですか!」
元帥「んん? 悪い物だったか? ビスマルクに勧められた物だったんだが」
提督「とびきり良い物です… え… かなりしましたよね?」
元帥「いいんだ。気にするな」
提督「格好良いですね… サービスしますよ」
元帥「分かってるじゃないか」
朝潮「びょるん… ってなんですか?」
提督「コントラバスのブランドだよ」
朝潮「へぇ… 良い物なんですか?」
提督「ありゃ7桁するな」
朝潮「7? いち、じゅう、ひゃく…… !?」
提督「めっちゃテンション上がってる」
朝潮「あわわわわわ」
朝潮「あ、いらっしゃいませ!」
鳳翔「どうも~」
早霜「どうかしら?」
元帥「いいお酒を作るね、この子は」
早霜「私の一番弟子ですから」フフフフ
鳳翔「提督の姿が見えないようですけど…」
武蔵「弦をどうするだの調律するだの言って裏に行ってしまった」
鳳翔「え?」
提督「あ、朝潮! ごめん、つい夢中で」
朝潮「構いません、まだ五人しかお客さんいませんから」
提督「それも、みんな身内か」ハハハ
鳳翔「マスター? ちゃんとお仕事してくださいね?」
提督「ああ、来てくれたんですね。ありがとうございます」
鳳翔「来ますよ。貴方のおすすめを飲みに来ました」
提督「すぐにお出しします」
早霜「じゃあ私は… 朝潮ちゃんの好きなものを頂こうかしら」
朝潮「はい!」
(お酒にはあまり詳しくないので名前とかオールカットで)
提督「お待たせしました」
鳳翔「ありがとうございます… あ、これは…」
提督「一番初めに教えてもらったものですね」クスクス
鳳翔「懐かしいです」
早霜「…… 良いですね、こういうのも」
武蔵「悪くないな… 鎮守府は大丈夫だろうか」
元帥「大淀がいるから大丈夫です」
大和「あの子大丈夫かしら…」
早霜「… 期待や信頼は自然と大きなプレッシャーになるんですよね」
鳳翔「確かにそうですね」
武蔵「言われてるぞ」
元帥「面目無い」
元帥「だが、それを言うなら提督くんだってそうじゃないか?」
提督「俺に話振りますか」
大和「八つ当たりはいけませんよ」
元帥「むぅ…」
朝潮「も、元はといえば私が――」
元帥「ああ、いや、そんなつもりは」
鳳翔「貴方も相変わらずですね」
元帥「…… ? あ、あ! 鳳翔か」
鳳翔「どうも、大佐さん」
武蔵「… ? こいつは元帥だぞ?」
元帥「こいつて」
早霜「確かに… あの時はまだ大佐でしたね」フフフ
大和「あの時?」
早霜「… ここの鳳翔さんがまだ現役だった時です」
元帥「今の大淀が建造される前だ」
大和「まだ私達が居ない時ですね」
武蔵「大淀は結構な古株だと言っていたが…」
元帥「その古株が芽を出す前の話だよ」
武蔵「興味深いな」
大和「はい」
元帥「私の話はいいよ。それより、提督くん、一曲お願いできるか」
提督「んー… まぁ、他にお客さんくる気配ないですし… いいですよ」
朝潮「おー!」
武蔵「もう一杯頂けるか」コトン
朝潮「あ、はい!」
提督「よいしょっ… と」
早霜「大きい…」
提督「じゃあ行きます……」
BGM:Have You Never Been Mellow(オリヴィア・ニュートン・ジョン)
武蔵「いつの間にマイクまで…」
鳳翔「… 大佐さん… 今は元帥さんですが」
大和「はいはい」
鳳翔「今はここまで柔らかいですけど… とっても硬派な方だったんですよ」
早霜「そうね」
大和「そうなんですか?」
鳳翔「だんだん、打ち解けてきたって言いますか… 決定打はあの作戦でしょう」
大和「… 硬派な元帥… ちょっと想像できないですね」
武蔵「全くだ」
元帥「やめて」
朝潮(司令官… 素敵…)ポワワ
武蔵「すまない… もう一杯… ああ、ダメだ」
早霜「これは慣れさせないとダメね」フフフ
大和「武蔵も武蔵です。少し飲みすぎじゃない?」
武蔵「む… 舐めてもらっては困る。この程度で酔うほどヤワではない」
大和「そういう問題じゃなくて…」
一般A「」カランコロン
朝潮「」ハッ
朝潮「い、いらっしゃいませ」
一般B「ミュージックバーか」
朝潮「マスターの趣味で…」
一般A「君未成年じゃないの?」
朝潮「18です」(大嘘)
朝潮「空いている席へどうぞ」
朝潮は18歳だから合法
一般B「よく考えたら18でもだめじゃね」
一般A「… 酔ってるんだよ俺たち」
一般B「そうかな…」
提督「~~~♪」
一般A「あの人がマスターかぁ」
一般B「すみません、俺これ」
一般A「俺はこれで」
朝潮「畏まりました」テッテッテッテ
元帥「健気だな」
武蔵「通報するぞ?」
元帥「当たり強くない?」
提督「~~~ …… ふぅ」
元帥「」88888
大和「落ち着く歌声でした」88888
武蔵「酒が旨くなるな」クスクス
提督「いい楽器ですわ」
元帥「それはよかった」
一般A「… いい雰囲気の店だな」
一般B「俺も好きだわ」
提督「ありがとうございます」
<シレイカーン!
提督「はいはい」スタスタ
一般A(司令官… ?)
一般B(面白い名前だな… 志来 漢とかか)
鳳翔「私ももう一杯頂けますか?」
提督「ええ」
武蔵「ああ、すまない、私にも頼む」
提督「はい、すぐに」
朝潮「お待たせしました~」
一般A「さっき司令官って呼んでました?」
朝潮「え、はい」
一般B「名前なんですか?」
朝潮「いえ、司令官だから、司令官と呼ばせていただいてます」
一般A「???」
一般B「???」
元帥「…… よし、そろそろ行こうか」
武蔵「む、そうか」
大和「また来ればいいじゃないの」
武蔵「それもそうだな、また来る」
提督「お待ちしています」ニコッ
鳳翔「… 私も行きます」
提督「そうですか…」
鳳翔「私にもお店がありますし」
提督「ありがとうございました、いろいろと」
鳳翔「いいんですよ、困ったときはお互い様です」
早霜「じゃあ、私も戻ろうかな」
朝潮「あ、ありがとうございました!」
早霜「また来るわね」ナデナデ
朝潮「待っています!」
早霜「フフフ、それじゃあ、頑張って」
提督「ありがと」
早霜「ええ」
<カランコロン
今日はここまでで…
出して欲しい艦娘居たら言ってください。可能な限り出します。
可能な限り。
乙です
乙
乙
春雨見たい
秋月お願い
乙
五月雨
その並び見ると秋月ニキ思い出して変な笑い出るわ
投下していきます。
<カランコロン
提督「いらっしゃい」
春雨「わ… 本当にあの人だ…」
朝潮「空いている席へどうぞ」
春雨「あっ、朝潮ちゃん!」
朝潮「…… ?」
春雨「私です! 春雨ですー!」
朝潮「司令官、オーダー入りました」
提督「ウチ麻婆春雨やってないよ」
春雨「その春雨とは違いますー!」
朝潮「冗談はこのくらいにして」
春雨「なんだか柔軟になったね」
朝潮「何のことですか?」
春雨「ううん、何でもない」
提督「こんな時間に一人で?」コトッ
春雨「ああ、いえ、待ち合わせをしているんです」
提督「待ち合わせ? もうそんなに場所割れてんの?」
朝潮「朝潮! 集客のために全鎮守府へここの住所を送っておきました!」ビシッ
提督「あー……」
春雨「あ、私、女司令官の所に所属している、白露型駆逐艦の春雨といいます」
提督「ああ、それで春雨って言ったのか」
朝潮「本当は最初私服だったので誰かわかりませんでした」(髪もほとんど帽子の中ですし)
春雨「えー… 何度も演習で戦ったじゃないですか」
朝潮「ええ、覚えています」
<カランコロン
夕立「わー… シックなお店ー」
村雨「そうね~ あ、春雨ちゃん、早いわね」
春雨「村雨! 夕立姉さん!」
提督「いらっしゃい」
夕立「お久しぶりっぽい。提督さん」
提督「久しぶりだね。どうぞ座って」
夕立「うん!」
村雨「五月雨ちゃんまだかしら…」
朝潮「五月雨さんもですか」
提督「第二駆か」
春雨「はい! ずっとどこかでまた集まりたいねって言っていたんです」
<カラン! コロンコロン
五月雨「こ、ここでしたか……」ハァハァ
提督「い、いらっしゃい」
朝潮「大丈夫ですか?」
夕立「なんで泣いてるの… ?」
五月雨「だって… だっで… 場所わかんなくてぇ~」ウルウル
村雨「迷ったのね… こっちおいで」クスクス
五月雨「もう会えないかと思いましたよぉ…」
村雨「でもちゃんと着いたじゃない。偉い偉い」ヨシヨシ
五月雨「うぅー… お久しぶりですぅ」
夕立「そうっぽいね」
春雨「会えて良かったです!」
提督「… 看板でも立てておくかな」
朝潮「いいですね!」ニコッ
提督「落ち着いた?」
五月雨「はい… ありがとうございます」ナデナデ
夕立「流石の手際っぽい、あんなの誰でも泣き止むっぽいよ」
村雨「そ、そうね… ちょっとびっくりしちゃった」
朝潮「司令官……」ジーッ
提督「うん、落ち着いたならよかった、まだ注文聞いてなかったね」
五月雨「あ、はい! 私お酒飲めないので、何かジュースを」
提督「炭酸は?」
五月雨「ない方がいいです…」
提督「あいあい」
朝潮「司、令、官!」ガバッ
提督「グワーッ」
提督「ちょ、お客さんいるんだよ?」
朝潮「私も撫でてください」
提督「甘えん坊だなぁ」ナデナデ
朝潮「司令官の前でだけです」ワフーッ
夕立「ケッコンかぁ」
提督「そういや、君達それぞれの提督はケッコンどうしてるの?」
春雨「戦力や燃費を考えて、戦艦や空母に」
提督「まぁあいつだもんな」
春雨「艦娘側もそれは分かってたので」クスクス
村雨「私達の所(友提督)の所はねぇ、まだ悩んでいるらしいわよ」
提督「へぇ、意外だな」
夕立「っていうか、提督さん、そんな素振り全然見せないっぽい」
提督「したいか?」
夕立「ケッコン? んー、まぁ… したくないっていう訳じゃない…… ぽい」
提督「ぽいか」
夕立「うん」
五月雨「元帥はもう大和さんとケッコンしてますから」
提督「まぁそうだな」
夕立「ねぇねぇ、あそこのスペースは何?」
朝潮「ステージです」
五月雨「ステージ?」
春雨「それにしては何もない… 何かのスタンドがあるだけですね」
朝潮「司令官が何か演奏をするためのステージです。しかし付け焼刃なので、ステージらしさは無いですが」
村雨「なるほどねぇ」
春雨「朝潮ちゃんは何かやらないんですか?」
朝潮「えっ!? わ、私は司令官が演奏している間の接客で…」
夕立「お客さん多かったら大変っぽい」
提督「多い時は演奏はしないよ」
五月雨「そりゃそうですよね」
夕立「バイトは雇わないの?」
提督「考えてはいるが… 今は必要無いかな」
夕立「ふぅーん…」
五月雨「今も私達以外誰も居ませんもんね」ハハハ
提督「そうだな」ハハハ
朝潮「お客さんが居ない時間は退屈です」
村雨「そうなの? 大好きな旦那さんと二人きりじゃない」
朝潮「家では二人きりを堪能できるんですが、仕事場になると司令官は仕事モードに入っちゃうんです」
提督「そりゃあ、なぁ」
夕立「これは提督さんが正解っぽい」
朝潮「お客さんが居ない時くらいいいじゃないですかって言っても、食器を洗うか楽器を弄るかのどっちかです」
提督「俺が悪いのか?」
村雨「難しいところね」クスクス
村雨「~~~♪」
提督「おー、スピッツか」
村雨「あ、ご存知でした?」
提督「名曲だからな」
春雨「鼻歌でも分かってしまうんですね!」
朝潮「耳がいいんです」
夕立「演奏しないっぽい? 聞きたーい!」
提督「してもいいが… せっかくだからその曲やりたいな」
村雨「え? いいのかしら」チラッ
朝潮「…… ?」
村雨「… それじゃ、お言葉に甘えて」
<カランコロン
武蔵「再び失礼する」
朝潮「あ、武蔵さん! いらっしゃい」
武蔵「ああ、いや、今日は飲みに来たわけじゃない。貴様の友人数名からの結婚祝いだそうだ」
提督「俺の?」
武蔵「うむ。なかなか大きいぞ。場所はあそこでいいか?」
提督「ああ、はい。わざわざありがとう」
武蔵「いや、いい。ふっ… っと、なかなか気を使った」
朝潮「せっかくだから飲んでいきませんか?」
武蔵「……… むぅ… しかし… 大和が…」
提督「俺から言っておくよ、座りなよ」
武蔵「そうか… ならそうさせて貰おう」フンス
朝潮「飲みたかったんですね」
武蔵「勿論だ。美味いからな、ここの酒は」
朝潮「それは何よりです」
提督「スタンウェイじゃねぇか…」(グランドピアノ)
武蔵「イイものなのか?」
提督「滅茶苦茶…」
武蔵「… いい友人を持ったな」
提督「いやいやいやいや! 貰っていい値段じゃねぇ! 朝潮! 電話どこだっけ!?」
朝潮「こ、こっちです!」
<フンパツシスギダロウ! エ!?ゼンカンムスメガ!?
春雨「スタンウェイ……」
夕立「春雨知ってるっぽい?」
春雨「すごいブランドとだけ…」
朝潮「いくらぐらいなんです?」
春雨「さぁ… どうなんでしょう」
提督「…… なんだか燃え尽きた」
夕立「えーっ まだ演奏聞いてないっぽい!」
提督「… 弾くのか… あれを… 俺なんかが…」
朝潮「そんなにすごいものなんですか…」
五月雨「えっ」
武蔵「む、どうした?」
五月雨「今『スタンウェイ』で調べてみたんです…」
武蔵「… はっはっはっは!! すごいな、貴様の友人達は」
提督「『鎮守府総出でやったらすぐだった』って言ってた… 嬉しい…」
朝潮「聞きたいです」
提督「… 分かった」
村雨「あら、これ…」
提督「マイク。そこのスタンド使っていいよ」
五月雨「あ、あれマイクスタンドでしたか」
夕立「わぁ、なんだかショーっぽいー」
朝潮「お客さんとデュエットするのもいいですね」
武蔵「いいのか?」
朝潮「はい! それくらいは気にしませんよ」
武蔵「そうか… もう一杯頼む」
朝潮「はい、かしこまりました」
提督「うわぁ… すげぇ…」
村雨「『チェリー』で」
提督「うん… ちょっとゆっくりめで弾くよ」
村雨「はーい」
BGM:チェリー(スピッツ)
武蔵「ふむ… いい音色だ」
朝潮「有名な曲ですね」
夕立「村雨の歌も上手!」
春雨「~~♪」
五月雨「口ずさんじゃいますね」クスクス
村雨「愛してるの響きだけで~♪」
武蔵「いい歌手だ」クックック
<カランコロン
朝潮「あ、いらっしゃい」
由良「この声… 村雨ちゃんかぁ」
秋月「わわわ… 入ってもいいのでしょうか… ?」
春雨「! 由良さん! 秋月さん!」
夕立「夕立が呼んだっぽい。驚いた?」
春雨「はい! 座ってください!」
由良「じゃあここ、失礼するわね」
秋月「失礼します…」イソイソ
村雨「いつかまた この場所で君と巡り会いたい~」
提督「~~~♪」
村雨(気持ちいい… すごい…)チラッ
提督「~~~ …… ふぅ」
提督「! … 良かったよ」ニコッ
村雨「あ、ありがとね」サッ
提督「…… ?」
<ムラサメカオマッカッポイ ソ、ソソソソンナコトナイワ
提督「いらっしゃい、もう頼んだ?」
由良「ええ、いい演奏でした」
秋月「はい! とっても!」
提督「ありがと」
続きます。
100行ったんで今日はここまでで…
リクエストは随時。御気軽にどうぞ~
乙です
乙
天津風で
乙
舞風
乙
リクは複数人でもよければ第七駆逐隊の四人でお願いします
乙っぽい
もう上層部が会議をしたり深海勢来ちゃえよ
秋月「―― 美味しい!」パアッ
朝潮「それは良かったです」ニコニコ
提督「朝潮は本当に料理上手いよな」
朝潮「んー… まだまだです。イムヤさんには敵いませんよ」
提督「そんなことないさ。君がそう思っているとしても、すぐに追い抜かすだろうね」ポン
朝潮「司令官っ!」ダキッ
由良「私達客よね?」
提督「すまん」
朝潮「あ、朝潮、食器洗ってきます!」///
由良「もう… 噂には聞いていたけど、それ以上ね」
提督「阿武隈か?」
由良「ええ」
秋月「ごちそうさまでした!」パシッ
提督「お粗末」
夕立「ふわぁ… 夕立ちょっと眠いっぽい」
五月雨「もう夜も更けてきましたね」
提督「だな」
村雨「いい頃合を見て帰る?」
由良「んー… そうねぇ」
春雨「私はどちらでも構いませんよ」
秋月「でもせっかく来ましたからね…」
提督「ありがと。クッションでも出そうか?」
夕立「ううん。大丈夫っぽい… たぶん」
提督「そっか」
由良「阿武隈… 顔見てないのよね」
提督「まぁ遠いからな」
由良「一応ね、長良型の中ですぐに会話出来るようなネットワークはできてるんだけど」
提督「そんなものが」
由良「… 直接会って話すのも大切よね…… ね?」
提督「ああ、そう思うよ」
由良「ね…」ゴク…
春雨「………」
夕立「………」コクッ…… コクッ……
五月雨「」クスクス
春雨「」クスクス
夕立「…… ハッ ね、寝てないっぽいよ!」
春雨「何も言ってないですよ」クスクス
五月雨「よだれ付いてますよ」
夕立「うそっ!? お、お手洗い借りるっぽい~!」
村雨「忙しないわねぇ」
秋月「白目むいてましたね」
提督「言わんといてあげて」
春雨「んー…」
五月雨「どうしました?」
春雨「私もちょっと… 眠くなってきました」
提督「顔赤いぞ?」
由良「酔いが回ってるわね」
春雨「むぅ…… 司令官、一曲どうですか?」」
提督「眠気覚ましか? いいよ」
春雨「じゃあ…… ユーミンの」
提督「なるほど。いいよ、はい、マイク」
春雨「ありがとうございます」スクッ
由良「楽しみね」フフッ
秋月(私も今度お願いしようかなぁ)
BGM:春よ、来い(松任谷由実)
夕立「あうぅ…… あっ、春雨!?」
五月雨「眠気覚ましにだそうです」
朝潮「わわわ、演奏するなら言ってくださいよ!」
提督「」ゴメン
由良「これ貰える?」
朝潮「あ、はい!」
提督「~~~♪」
村雨「春雨良くこれ歌ってるわね」
春雨「十八番なんです」ニコニコ
春雨「……」スゥッ
春雨「淡き 光立つ にわか雨♪」
由良「上手ね……」
秋月「ほぉぉ……」
春雨「―― それは それは 空を越えて」
夕立「…… 目が覚めるっぽい」
五月雨「そうですか」クスクス
春雨「春よおおおお」
朝潮「…… すごい」
村雨「出来上がってるわ…」クスクス
夕立「すっごく体が動いてる…」
五月雨「熱唱ですね」
春雨「夢よおおおおお」
由良「………」クスッ
秋月「… 大丈夫なんですか? こんな大声量で」
朝潮「ちゃんと妖精さんの防音加工してありますから」
秋月「すごいですね…」
春雨「―― なつかしき声がするうう」
提督「~~~♪」
春雨「………」フラッ
夕立「!?」
提督「!? うおっ…… っと」キャッチ
春雨「」ウーン
朝潮「軽い酸欠ですね」
夕立「び、びっくりしたっぽい」
五月雨「あんなに熱唱するから…」
春雨「」ウーンウーン
村雨「今日はもう引き上げね」クスクス
由良「そうね…… 名残惜しいけど」
秋月「サンドイッチ本当に美味しかったです!」
朝潮「い、いえ… ありがとうございます」ペコ
今日はここまで。
次は陽炎型を数名書いていきます~。
乙
弥生
乙
乙です
朝潮「ウェヘヘヘ…… 司令官……」グースヤー
提督「……… 重い…」(かわいい)
朝潮「……… ん」
提督「~~♪」
朝潮(…… いい香りが…)
朝潮「あ、司令官」
提督「起きた? おはよう」
朝潮「おはようございます…… ちょ、朝(昼)食の準備を!」ワタワタ
提督「いいよ。今日は俺が作る」
朝潮「そ、そういうわけには…」
提督「顔洗っておいで」
朝潮「う…… はい」
<ピンポーン
提督「ん…… 誰だろう」カチッ(火を止める音)
提督「はいはーい」ガチャ
提督「……… ? 誰も居ない…」
<シレェ!
提督「!? げ、幻聴……」
雪風「しれぇ! みーさーげてーごらんー」
提督「…… ? うわぁっ」
雪風「定番のボケありがとうございます! こんにちわしれえ!」
提督「こ、こんにちは。今日はどうしたの?」
雪風「集まれる陽炎型駆逐艦で集まろうって話になったんです!」
提督「へえ…」
朝潮「来客ですか?」ヒョコッ
雪風「あ、どうもー!」
朝潮「あ、どうも…」
提督「でも… なんでこんな時間に?」
雪風「え… お店、まだやってないんですか?」
提督「午後六時からだよ… ?」
雪風「…………」
提督「…………」
雪風「… そういえば時間聞くの忘れてました!」
提督「そう…」
雪風「では六時にまた会いましょう! 雪風はこの商店街で時間を潰します!」
提督「そ、そう」
雪風「では!」
提督「………」
朝潮「… 嵐のような子でしたね」
嵐「呼んだか?」
朝潮「うひゃあっ!」
嵐「ああ、悪い。驚かせるつもりは無かったんだ」
提督「… 君は」
嵐「陽炎型駆逐艦の嵐さ。雪風の奴を見なかったか?」
提督「雪風? 商店街で時間を潰すって」
嵐「やっぱりか… ありがとな。店は六時からだったよな?」
提督「ああ、うん」
嵐「んじゃ、楽しみにしてるぜ」パチーン(ウィンク)
提督「……」トゥンク
朝潮「司令官ー!」
朝潮「いだたきます!」
提督「いただきます」
朝潮「」モッモッモッモッ
提督「ごめんな、不規則な生活で」
朝潮「へ? い、いえいえ! 私は司令官と一緒に居られれば」
提督「そっか… ありがと」
朝潮「私、幸せですから」
提督「俺もだ」
朝潮「えへへ……」
提督「……」クスッ
朝潮「ヒトハチマルマル 司令官、開店の時間です」
提督「今日は多そうだなぁ」
朝潮「ですね」ハハハ
舞風「おっほぉー! いい雰囲気じゃーん!」
野分「ちょ、舞風、はしたない」
天津風「全くね」フンス
雪風「また会いましたね! しれぇ!」
提督「ああ、いらっしゃい」クスクス
嵐「好きなとこ座っていいのか?」
提督「ああ。他にお客さんは?」
嵐「居なかったぜ」
萩風「も、もう! 元であっても大将なんだから… すみません…」
提督「いいんだ。注文は?」
初風「………」←落ち着かない
天津風「はぁ……」
時津風「しれー、ジュースある?」
提督「あるよ」
雪風「何ジュースがありますか?」
提督「オレンジと、りんごと…… オリジナルのミックスとかあるけど」
雪風「ほおお!」
時津風「じゃあ私りんごー」
天津風「そこはミックス頼む流れじゃないの… ?」
雪風「じゃあ雪風はオレンジにします!」
天津風「…… はぁ、私はミックスでお願いするわ」
初風「…………」
時津風「初風はー?」
初風「ひゃっ、わ、私!? わ、私は…… お、おすすめある?」
提督「え、うん… それにする?」
初風「それでお願いするわ!」
<ゼンシュルイデー エッ!?
時津風「天津風ってそういうの好きだったっけ?」
天津風「別に… そういう訳じゃないわ。どうせなら全部違うものにするのもいいじゃない」
雪風「そうですね!」
時津風「そうかなぁ?」
天津風「ま、時津風には欲しくなってもあげないけどね」
時津風「あははは! 何言ってんのさ、そんなことあるわけないよ」
天津風「まぁ… 今に見ておくことね」
乙
時津風「ねぇー 悪かったってー」ユサユサ
天津風「だーめ。あなたが言ったのよ?」
時津風「いいじゃんかー! ねえ一口! ひーとーくーちー!」
天津風「そんなに欲しかったらまた新しく頼むことね」
時津風「えー?」
初風「天津風の美味しそうね」
天津風「そう? 飲む?」
初風「いただくわ」ゴクッ
時津風「えぇぇえ!? なんで初風はいいの?」
天津風「あなたは『あるわけない』って自分で言ったのよ?」
時津風「いいじゃんいいじゃん!」
天津風「だーめ」
雪風(いつもの光景で和みます)
提督「和むのか?」
雪風「ええ! 平和です!」
提督「まぁ確かにな」
初風「おすすめの奴、とっても美味しいわ」
提督「ん、よかった」
朝潮「しかし、初風さんもお酒飲まれるんですね」
初風「まぁ… ね」トオイメ
雪風「妙高型の人に絡まれるらしいです」
朝潮「ああ…」
提督「災難だな」
初風「別に楽しいからいいのよ」
舞風「ねぇ! これってステージ?」
提督「ああ、うん」
舞風「踊ってもいい?」
提督「んー… まぁ響かない程度に」
舞風「大丈夫だってー」ニヒヒ
提督「今日は何で集まったの?」
嵐「いや? 特に理由はねえよ。姉妹艦なんだ、たまには会っておきたいだろ」
提督「確かにね」
萩風「お姉さん達が来れなかったのは残念ですが」
提督「陽炎型って多いよね」
野分「そうですね」
舞風「提督、音楽お願いできる?」
提督「ん、ちょっと待って」ソソクサ
提督「朝潮、お願いできる?」
朝潮「はい!」
提督「んじゃ」
BGM:Little corgi's dream(KillerBlood)
舞風「おー、いい曲じゃん」
提督「だろ?」
時津風「いいなぁ」
天津風「行ってこれば?」
時津風「うーん… どうしよ」
嵐「ちょっと行ってくる!」バッ
萩風「えっ!? ちょ、嵐!」
野分「萩風さんも大変ですね」
萩風「…… も、ですか」クスクス
野分「」ハハハ
時津風「うー…… 私も行くー!」
天津風「はいはい」クスクス
初風「貴女お酒飲まないの?」
天津風「私? この子達が静かになったらいただくわ」
初風「保護者か」
雪風「朝潮さん」
朝潮「はい?」
雪風「幸せですか?」
朝潮「はい!」
雪風「いいですね」ニコッ
朝潮「ありがとうございます」
野分「そういえば、どのようにして他の鎮守府の提督とケッコンにまで至ったんですか?」
朝潮「あーそれは… カクカクシカジカで」
萩風「そ、そんな大胆な事を?」
朝潮「そこまでしないと… 何もできなかったと思います」
天津風「すごいわねぇ…」
初風「ふーん…… それで成功してるんだかねぇ」
朝潮「司令官が私を選んでくれたんです」ニコニコ
雪風「幸せオーラがすごいです!」
舞風「~~~♪ ああー、そろそろ疲れてきたかも」
嵐「踊りっぱなし… だったじゃねえか……」ハァハァ
時津風「もーだめ…」ハァハァ
提督「ん、じゃあ終わりにするか」
舞風「あー楽しかった!」
提督「いい踊りだったよ」
舞風「えへへ、ありがと!」
時津風「ちょっと休むー」
嵐「俺も少し…」
舞風「んー… 私も」
天津風「… そろそろ頂けるかしら?」
提督「ん、分かった」
天津風「…… ふぅ」
提督「賑やかだな」
天津風「まぁ… そうね」
朝潮「いいことだと思います」
初風「そうね」
萩風「たまに疲れますけど」
野分「たまに…… ?」
提督「言ってやるな」ハハハ
天津風「そろそろ行く?」
萩風「… あ、嵐寝ちゃってる…」
野分「… 舞風…」
提督「朝潮」
朝潮「良いですよ。私は先にお店閉めておきますね」
提督「ああ、助かる」
天津風「ん? どうするの?」
提督「送れるとこまで送ってくよ」
初風「いいわよ、別に」
提督「背負えるのは一人までだが」
提督「… 軽いな」
萩風「大丈夫ですか?」
提督「ああ、これでも元軍人だ」
天津風「… 夜風が心地いいわね」
野分「… そうですね」
提督「平和の良い音だ」
雪風「はい!」
提督「ここまででいいか?」
萩風「はい! あとは私が」
提督「ん、じゃあよろしく」
萩風「はい」ヨイショッ
天津風「また来るわ」ニコッ
提督「ああ、いつでも」
初風「次は落ち着けるメンバーで行くわ」クスクス
提督「なんなら全員で来い」ハハハ
今日はこの辺で…
次は七駆を
otu
乙
曙「あーもう腹立つ!」ガシャン!
提督「割らないでくれよ?」
曙「ああ… 悪かったわ… ごめんなさい」
提督「分かればいいよ。一応聞くけど…?」
曙「… ウチのクソ提督が――」
朝潮「あの人は相変わらずですねぇ」
漣「でしょー? ま、今日も話し終わったら満足するでしょ」
朧「ここって蟹ある?」
朝潮「いえ… 流石に…」
朧「そっかぁ」
潮「すみません…」
朝潮「え? な、何がでしょう…?」
曙「――って訳なのよ」
提督「そうか… それは色々と残念だな」
曙「そうでしょ!? はぁ… ほんとにクソ提督だわ… 貴方とは大違いね」
提督「ありがと…」
漣「でもほっとけないのはウチのご主人様だよねー? スウィートエンジェルぼのたん」
曙「誰がスウィートエンジェルよ」
朧「ほっとけないっていうのは否定しないんだ」
曙「うっ… ま… まぁ確かに、否定はしないわ」
漣「おっほぉ! レア顔ktkr!」
朝潮「楽しそうですね」
提督「退屈はしなさそうだが…」
潮「ほ、他にお客さん居ないからってあまり騒いじゃ…」アタフタ
提督「いや、別にいいよ」
潮「もうほんと… すみません」
提督「いいって。新しい鎮守府はどう?」
潮「うーん… 前みたいにゆるゆるな訳じゃないです。皆で雑務も分配して、退屈しないようになってます」
提督「ちゃんと回ってるのか、よかった」
潮「… でも、提督が居ないのはやっぱり… 少し寂しいですね」
朝潮「………」
潮「ごめんね、朝潮ちゃんを責めてるわけじゃないんです…」
朝潮「分かってますよぉ!」ダキッ
提督「会いたくなったらまた来い… な?」
潮「そうします… 朝潮ちゃん、もういいよ?」
朝潮「私がぁ…… 私がァああ…」
提督「ネガティブな朝潮だ」
曙「何いちゃついてんのよ…」
提督「…… ふぅ」
曙「この生活はどうなの?」
提督「悪くないね。いろんな人間と関われて」
曙「いいじゃない。働きに来ようかしら?」
朝潮「し、司令官は渡しません!」
曙「違うわよ。クソ提督から離れる計画よ」
提督「そう言ってやるな」ハハハ
曙「うーん… 本当に逃げ場所にしていい?」コソコソ
提督「まぁいいけど…」コソコソ
漣「お? なんですか? 駆け落ちからの更なる駆け落ちですか?」
提督「違うわ」
朝潮「し、司令官… そんな…」
提督「違うって」
提督「まぁ、あいつも抜けてるところはあるが… 君みたいにしっかりしている子が居れば立派になれるさ」
曙「… 煽てたってチップは出ないわよ」
提督「本当の事を言ったまでさ」
朧「噂通りの人ね」
提督「何の噂?」
朧「なんでしょうか」
提督「… ?」
潮「…… ふぅ」カラン
漣「ちょっと複雑な面持ちだね」
潮「ううん、何でもないよ」
漣「この私に嘘が通じるとでも?」
潮「…… プッ」
潮「クスクス 漣、提督みたい」
漣「あり? そうなの?」
提督「まぁ… 君みたいにしっかりしてる子が居れば、いつかは立派になるさ」
曙「だといいのだけれど」
朧「ぼーの顔赤いよ」
曙「酔ったの」
漣「本当ですかぁ?」
曙「本当よ。ホラ、あんたも飲め。そのフザけた口開けなくなるまで」
漣「堪忍」
朝潮「…… で、何の話だったんですか?」コソコソ
提督「避難所にされたようなものだよ」コソコソ
朝潮「ああ…」
潮「ふぅ…」カラン
提督「どした」
潮「… いつか、平和な海で…… って、言ってましたよね」
提督「ん、だな」
潮「本当に平和になったら… どうなるんでしょう、私達」
提督「俺が言えることじゃないな」
潮「ですよね…」ハハハ
曙「私も少し気になるわ…」
提督「少なくとも、一般人にはなるね」
漣「一般人かぁ」
朧「… 想像できないね」
提督「それまでには、艦娘もちゃんと人として生きて死ねる様になるさ」
朝潮「司令官…」
提督「時間は有限だからね」
潮「そうですよね…」
朧「私は… もう少しちゃんと、海を知りたいな」
提督「海?」
朧「うん。平和になったら、海にどんな生き物が生きているのかをたくさん知りたい」
提督「… そっか。いい目標じゃないか」
朧「えへへ… ありがとう」
漣「んー… 平和になったらやりたいことねぇ…」
曙「漣はたくさんあると思ってたんだけど」
漣「改めて考えると出てきませんね…」
提督「それを見つけるっていうのも、立派な一つの生き方だ」
漣「おお! それにします!」
曙「それにしますって…」
潮「曙ちゃんは?」
曙「私? 私ねぇ…
曙「特に無いわね…」
漣「漣にあれだけ言っておいて…」
潮「曙ちゃんの場合は…」
朧「今に満足してるって感じ?」
曙「それどういう意味よ!」
朝潮「戦いに生きる女性ですか!」
提督「ちょっと違うかなー」
曙「そういう潮はどうなのよ」
潮「私は… こうして女性の体で生まれてきたからには…」
漣「純情潮ちゃん」
潮「私は幸せになります」
曙「フラグにしか聞こえない…」
潮「でも… 不安ですが… 楽しみでもありますね」
朧「珍しいね」
漣「やはりここのご主人様が一枚噛んでいると…」
提督「んー?」
朝潮「な、何かしたんですか…」
提督「勘違いだよ?」
曙「確かに、元帥のところからアンタのところに来た頃から、潮は少し変わった気がするわ」
提督「うーん…」
潮「… 私もそう思います」
漣「では本人の口から聞きましょう」
潮「て… 提督の事が好きになったからです」
曙「そんなことだろうと思ったわ」
潮「曙ちゃん酷い!」
朧「謝罪よりも感謝の言葉をより言うようになったのはそこから?」
潮「うん。感謝の言葉を聞きたいって言われたの、初めてで」
漣「そこまでやっておいて… ここのご主人様も相当ですな」フッフッフッフ
提督「やめて」
朝潮「… すみません…」
提督「そら落ち込んだ…」ヨシヨシ
朝潮「………」///
潮「一緒にはなれなかったけど、感謝してます」
提督「いいんだ。君はそっちの方が素敵だから」
漣「まぁたこの人は」
朧「砂糖吐きそう」
朝潮「………」ジーッ
潮「…… 私より朝潮ちゃんを選んだんですから、ね?」
朝潮「…… !」パァァッ
提督「アハハ…」
曙「バカップルってこういうのをいうのかしら?」
朧「ちょっと違うと思う…」
―――
――
―
漣「」Zzz…
朧「まさか漣が一番に寝るとは」
曙「私の作戦勝ちね」
提督「朝潮、毛布ってどこにあったっけ」
朝潮「あ、探してきます!」
曙「ああ、いいわよ」
提督「冷えるとダメでしょう」
曙「五月蝿いのが寝たから、あとは帰って飲み直すわ」
提督「… まぁ、それがいいか」
潮「…… また来ます」
提督「何時でも。待ってるよ」
朧「普通にお酒美味しかったから、私もまた来るね」
提督「ありがと」ハハハ
曙「… 来る前に連絡は入れるから」コソコソ
提督「ああ、はいはい」コソコソ
朝潮「司令官! 毛布持って来ました!」
朝潮「あ、帰られるんですか?」
曙「ごめんなさい、せっかく持ってきてくれたけど」
朧「漣はどうする?」
曙「私が眠らせたようなものだから、私が背負っていくわ」
提督「俺が背負おうか?」
曙「いいわよ。そこまで迷惑かけられないわ」
提督「そうか」
潮「ではー」
<カランコロン
朝潮「賑やかでしたねぇ」
提督「だな……」
朝潮「さて、仕事しましょう!」
提督「だなぁー」ノビー
朝潮「司令官…」
提督「んー?」
朝潮「本当に朝潮で良かったですか?」
提督「ああ」キッパリ
朝潮「………」カアアッ
朝潮「そ、そうですか… よ、よかったです」///
提督「後からうだうだ言うほど腐ってないよ。言うつもりもない」ナデナデ
朝潮「んっ… ///」
提督「んじゃ、がんばろっか」
朝潮「はい!」ニコッ
ここまでで。
次に弥生をば…… リクはもう受付終了でお願いします。
乙
乙
<カランコロン
提督「いらっしゃい」
弥生「や」
提督「おお、弥生」
朝潮「いらっしゃいませー」
弥生「ここいい?」
提督「誰もいないし、どこでも」
弥生「経営大丈夫なの?」
提督「まぁなんとか」
弥生「心配…」
提督「大丈夫だよ」
朝潮「どうぞー」コトン
弥生「ありがとう」
提督「一人?」
弥生「うん」
提督「よく来たな」
弥生「ちょっと大変、だった」
提督「そっか」
弥生「……」コクッ
弥生「ふぅ……」
提督「何か悩みでも?」
弥生「司令官がいなくて寂しい」
提督「あぁ…」
朝潮「………」
弥生「朝潮ちゃんが悪いわけじゃない、です」
弥生「もっと自信を持って、ね?」
朝潮「はい…」
提督「俺に会いに来たのか」
弥生「うん。それだけじゃないけど」
提督「うん?」
弥生「深海の知識、言葉を持つ艦が乗り込んできたんです。元帥のところに」
提督「えっ… ?」
弥生「襲撃じゃなかったから、けが人とかは居なかったです」
提督「襲撃じゃない? どういうこと?」
弥生「戦争が終わる、という事です」
提督「… やっとか」
弥生「うん、やっと」
朝潮「そりゃよかった」
>>161 の最後の朝潮の台詞は提督の台詞です。
提督「それの報告?」
弥生「うん。それで、これから――」
提督「……」
弥生「まず、戦いが終わることで、深海の人達も平和に暮らせるように助力します」
提督「どうするの?」
弥生「深海の人達が言うには、地上で暮らすこともできるようなので、私達の拠点の近くに住める場所を作る計画を実行中です」
提督「そうなんだ」
弥生「はい」
朝潮「もう始まってるんですか?」
弥生「うん。その中で、艦娘の器官を人間と同じにする研究も捗っている、そうです」
提督「詳しくは… 知らないよな」
弥生「ごめんなさい…」
提督「弥生が悪いってわけじゃないよ」
弥生「そこで」
提督「どこで?」
弥生「司令官に戻ってきて欲しいって皆が言ってます」
朝潮「うう…」
提督「うーん…」
弥生「ああ、いや、司令官としてってワケじゃないんです。ただ、物理的にっていうか」
提督「物理的に?」
弥生「うん、つまり――」
―――――
――――
―――
――
―
妖精さん「まったく! 妖精使いもこのように荒いと離れていっちゃいますよ!」
提督「ごめん」
妖精さん「これで『最後』ですから」
提督「―― 動くなってことね」
妖精さん「… 皆が笑顔でしたし」
提督「ああ、うん」
朝潮「司令官!」
提督「ん、じゃあ、開店の準備でもしようか」
朝潮「はい!」
瑞鶴「提督さん! おかえり!」
皐月「会いたかったぁぁ!」
<ガヤガヤガヤガヤ
提督「ははは…」
朝潮「先にお店いってますね」
提督「うん」
<ワーギャー テイトク! ザワザワ
提督「待った。こっからは店で、な?」
<カランコロン
朝潮「司令官、下準備は大体終わってます!」
提督「ありがと、助かるよ」ナデナデ
朝潮「えへへ… でも、忙しくなりそうですね」
提督「んー、まぁな」
朝潮「………」
提督「朝潮」
朝潮「はい?」
チュッ
朝潮「へっ…」
提督「今はこれで我慢な」
朝潮「ひゃ、ひゃい… ///」
提督「……」(かわいい)
朝潮「……… ヒトハチマルマルです。司令官、開店の時間ですよ」
提督「ん、じゃ、開けるよ」
朝潮「はい!」
朝潮「あ、司令官、アレやりましょう!」
提督「え、マジ?」
<カランコロン
朝潮「ほら、きましたよ!」
提督「うーん、まぁいいか」
提督「―― いらっしゃい」
朝潮「いらっしゃいませ!」
「「バー『アロングウィズモーニング』へようこそ!」」
艦
ひとまずはこんな感じに。
このシリーズは以上で終わりです。
長いあいだありがとうござんした。
乙
最初から読んでたからなんか感慨深い
次回作もあるなら期待してる
>>170
本当にありがとうございます。
次回なんですが、あんまり思い浮かんでないんですよね
厨二的妄想たっぷりの艦これとか需要があるかあやしいものしか…
同じ酉で書くのでそのときはまた乙をください。
乙です
このSSまとめへのコメント
読んでて…楽しかったですし心がほっこりしました(>.<)y-~
次回作…あるなら楽しみなのです(≧▽≦)