幸子「あー寒……そろそろ冬も近いですね」
小梅「そ、そうだね……日が暮れるのが早くなって……みんな集まってくる、よ」
輝子「フヒ……空気が乾燥するから、キノコには少し辛い……」
幸子「ところで、机の下にいて寒くないんですか?」
輝子「最初は寒いけど……長くいると熱がこもってきて、暖かくなるぞ」
幸子「ふーん……そういうものなんですね」
小梅「……あ、この前のクリスマスの箱なら、倉庫にある、と思うよ……」
幸子「いやいや、狭い所に入ろうなんて考えてませんし、そもそもあの箱イブさんに持っていかれましたし」
輝子「……あ、冬といえば」
小梅「鍋」
幸子「鍋に最適なお供がすぐそこに」
輝子「ノォーーーマイフレェェェーーーンズ!!!」
輝子「……じゃなくて」
小梅「じゃなくて……?」
輝子「予防接種……」
幸子「うっ」
小梅「あー……」
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幸子「そ、そうですね、インフルエンザとかが流行る時期ですもんね」
小梅「う、うん……」
輝子「ちひろさんから聞いたんだけど……今度、会社で一斉にインフルエンザの予防接種をするらしい……」
幸子「え」
輝子「費用は、全部会社負担……私達は無料で予防接種できる……」
小梅「え、全額負担……? ちひろさんが、珍しい……」
幸子「休んだ時の損失と比べたらってことなんでしょうね」
小梅「あー、そうかも……」
幸子「まあ、ボクは受けませんけど」
輝子「え?」
小梅「え?」
幸子「え?」
幸子が病気でダウンするイメージが0
輝子「予防接種、しないの?」
幸子「まあ、そうですね」
幸子「ほら、ボクってば身体は丈夫な方なので!」
幸子「去年もインフルエンザにかかりませんでしたし!」
幸子「カワイイですし!」
小梅「カワイイ関係無い、よね……」
幸子「とにかく、しませんので!」
輝子「…………」
輝子「注射怖いの?」
幸子「ふぐっ……!?」
幸子「そそそそんな訳無いじゃないですか!」
幸子「無いじゃないですか!!」
幸子「このカワイイボクに限って!」
輝子「カワイイ関係無い、でしょ……」
小梅「ひ、必死……」
輝子「きっと、小さい頃に注射して、泣いちゃったとか……」
小梅「泣いちゃった幸子ちゃん……うん」
幸子「二人して何を考えてるんですか」
幸子「とにかく! 予防接種は受けませんので!」
幸子「でも注射が怖いとかそんなんじゃないので!」
幸子「ボクはカワイイので!!」
輝子「ま、まあ、私達は何も言わないけど……」
小梅「う、後ろ……」
幸子「後ろ?」チラ
モバP「やあ」
幸子「あ、プロデューサーさんじゃないですか」
モバP「予防接種、受けないんだって?」
幸子「ギクゥッ」
以下俺の注射禁止
幸子「き、聞いてたんですか」
モバP「概ねな」
幸子「女の子の会話を盗み聞きするなんて趣味が悪いですね!」
幸子「でもボクはカワイイから許してあげますよ!」
モバP「盗み聞きするも何も、最初からいたんだけど」
輝子「うん、いた……」
幸子「え? だって、机には輝子さんと小梅さんが、え?」
モバP「机の下はそこの2人、机の椅子は幸子に占領されてたから、仕方無くソファーの方で書類整理してたわけだが」
幸子「ちょっと! いるなら教えてくださいよ!」
小梅「き、気付いてなかったの……?」
モバP「とにかく、話は聞かせてもらったってことだ」
幸子「そ、そうですか」
モバP「まあ……俺は何も言わないよ」
幸子「へっ?」
モバP「好きにしたらいいさ」
幸子「は、はい……」
幸子「てっきり、受けろ受けろと矢継ぎ早に言われるかと思ったんですが」
幸子「突っかかってこないと、逆に不気味ですね……」
モバP「押してダメなら……ってやつさ」
幸子「フフーン! そんなに簡単に釣られるボクではないです!」
モバP「マジかー、もうちょっとチョロい子だと思ったんだけどなあ」
小梅「ほら、カワイイって、言わないから……」
幸子「カワイイって言えば何でもやると思ってるでしょあなた達」
モバP「じゃあこの話は終わりな」
モバP「そんなことより、そろそろ机を返してくれないかな君達」
モバP「早くしないと、机の下の友が鍋のお供に」
輝子「マイフレェェェーーーンズ!!!」
小梅「……あ、あの子は、食べたらダメだよ……食べられないと思うし、多分」
モバP「いやそっちじゃない、てか多分ってなんだ」
予防接種当日
幸子「おはようございます! 今日もボクはカワイイですね!」
輝子「お、おはよう……フヒヒ」
小梅「おはよう、幸子ちゃん……」
幸子「あれ、今日って二人が予防接種を受ける日ですよね、何時頃受けるんですか?」
輝子「仕事終わりだから……夕方くらい」
幸子「なるほど」
輝子「き、キノコが、病気にかかったら、大変だからな……」
小梅「あの子も、病気にならないように……ね」
幸子「キノコも幽霊もインフルエンザにはかからないと思いますが」
小梅「とりあえず、それまでは一緒に仕事……だね」
幸子「じゃあ行きましょう! このカワイイボクが難なくこなしてみせますよ!」
輝子「……」テクテク
小梅「……」トコトコ
幸子「……あれ、こっちでしたっけ、いつもと違う場所ですよね」
輝子「う、うん、今回は、機材の関係で別の場所だって……」
幸子「ボクは何も聞いてませんでしたけど」
小梅「き、急遽決まったことだから……」
幸子「ふーん……」
ガチャ
幸子「あれ、この匂い……」
モバP「お、三人とも来たな」
小梅「つ、連れてきたよ……」
モバP「おう、御苦労」
幸子「ん??」
なんとかは風邪ひかない
モバP「来た順だから、少し待っててくれな」
輝子「わかった……」
幸子「あれ、グラビアの撮影じゃ、あれ? え?」
ハーイ、チカラヌイテー
リラックスリラックスー
幸子「………………」
幸子「あ、ちょっとトイレに」
モバP「どこへ行く気だ?」ガシッ
幸子「ここ予防接種するところじゃないですかぁ! 皆で騙したんですねっ!?」
幸子「部屋に入った瞬間から消毒液の匂いしてましたし!」
小梅「チョロかった……」
輝子「まんまと騙されたなぁーーーー!!……って感じ、フヒヒ」
幸子「プロデューサーさんは何も言わないんじゃなかったんですかぁ!」
モバP「確かに何も言わないとは言った」
モバP「何もしないとは言ってないが」
幸子「す、好きにしろって! 言ったでしょう!」
モバP「確かに好きにしたらいいとは言った」
モバP「だから俺も好きにやらせてもらった」
モバP「そういうわけだから大人しく注射しなさい」
幸子「やだぁぁ!!」ジタバタ
幸子「だって、何度も刺し直すんですよ!」
幸子「血管が細いとかなんとかで!」
幸子「1度ですんなり行ったことが無いんですもん!」
モバP「それは血液検査だ! これは予防接種だ!」
輝子「あ、あんなにバラエティで体を張るのに……」
小梅「注射は、あんなに怖がるんだ……」
薫「せんせぇー!」
モバP「お、薫か、注射終わったか?」
薫「うん! お注射痛かったけど、泣かなかったよ!」
モバP「そうか、偉いぞー」ナデナデ
薫「えへへ!」
幸子「む…………」
モバP「じゃあお医者さんの言いつけはしっかり守るんだぞ」
薫「うんわかった!」
幸子「……あの、プロデューサーさん?」
モバP「何かな」
幸子「その、ですね」チラ
薫「?」
モバP「……! あーなるほど」
モバP「分かった、任せとけ」
幸子「や、約束ですからね! ホントにですよ!」
輝子「チョロい……」
小梅「それで、いいんだ……」
ハーイ、ソデメクッテクダサイネー
幸子「……」
ショウドクエキヌリマース、ヒンヤリシマスヨー
幸子「……」
チカラヌイテクダサイネー
幸子「……」
チュウシャシマース、チクッテシマスヨー
幸子「(ボクはカワイイボクはカワイイボクはカワイイボクはカワイイ)」
ブスリ
幸子「ひぁぎぃっ!?」
終☆了
幸子「…………」グスン
輝子「お、お疲れさま……」
幸子「泣いてないです!!」
輝子「な、何も言ってないのに……」
幸子「それよりプロデューサーさん、プロデューサーさんはどこですか!」
幸子「このカワイイボクが頑張りましたよ! 労ってくれてもいいですよ!」
幸子「頭ナデナデしてもいいんですよ! ほら!」
幸子「ほら!」
幸子「……プロデューサーさん?」
小梅「プロデューサーさんは、薫ちゃんを自宅まで送りに行った、よ……」
幸子「え」
小梅「幸子ちゃんとの約束だから、薫ちゃんはしっかり家まで届けるって……」
幸子「いや何ですかそれ! そんなことは約束してないですよ!?」
輝子「それで、後は頼むって、言われた……」
幸子「ぅぅ……」
輝子「……泣かない、泣かない」ナデナデ
幸子「泣いてないです!!!」
小梅「よしよし、頑張ったね……」ナデナデ
幸子「泣いてないですー!!!!」
後日
乃々「…………」
モバP「今なんて言った、もう一度言ってみろ」
乃々「注射なんて、むーりぃー……」
モバP「……そうか」
モバP「まあそういう人もいるからな、俺は何も言わない」
乃々「え……そ、そうですか」
モバP「…………」
モバP「(輝子は既にやったから……)」
モバP「(まゆと美玲に協力してもらおう)」ピポパ
乃々「(あれ、なんだか悪寒が……)」
幸子「(あ、これボクと同じパターンですね、合掌)」
おしまい
まあ、そろそろそういう時期なわけです。
薫をヨシヨシしたかっただけなのは内緒。
見てくれた人、ありがとう
森久保編はよ
大人組編はよ
大人組だと何故かあいさんが苦手な印象あるわ
大人組は誰がポンコツでも捗る
まゆも美玲も注射苦手そうなイメージがある
大人組だと清良さんがうまく誘導して連れてきそう
森久保ォォォォォォォ!
はよ
乙です
乙virus
接種サボると、マジで死の淵をさ迷う羽目になるからな……(体験者は語る感)
乙
なんとなく幸子はバラエティーの海外ロケで予防接種馴れてるイメージ
微熱でフラフラになりながら飛行機乗ってるみたいな
それは以前は海外ツアーやってて
ほぼ毎回出てたニュージェネたちのほうだな
>>28
彼女等は予防接種が必要な国にゃいかんだろ
いいssだった、かけ値なしに
乙
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