P「13歳のハローワーク?」
幸子「ええ、ボクもトップアイドルになったらさらにいろんなお仕事がくると思いましたので」
P「一日署長とかあるよな。下調べしてるってことか?」
幸子「備えあれば憂いなしですからね!」
P「ふーん。まあ程々にな」
幸子「あ、ちょっと待ってください」
P「ん?」
幸子「プロデューサーさんから見て、ボクってどんな職業が似合うと思います? もちろんアイドル以外で!」
P「そうだな……>>5」
シスター
P「シスターなんてどうだ」
幸子「シスターですか? 聖職者ってことですかね」
P「ああ。生意気なところが抜ければ結構似合うと思うぞ」
幸子「生意気とは失礼ですね! ですが、シスターとはちょっと意外な回答でした」
P「本職だった人もうちにいるしな。何となく、雰囲気が似てなくもないこともない」
幸子「曖昧ですね。まあボクのように天使と見違えるほどカワイイと、シスターも天職かもしれませんが!」
P「でもシスターになったら禁欲生活だろ? 肉が食えないとかありそうだよな」
幸子「え? まあ、そうかもしれませんね」
P「恋愛も人並みにできないまま終わるんだろうな。アイドルしてるうちは同じようなもんだろうけど」
幸子「……、プロデューサーさん? ボクなんだかシスターは合わないかなって」
P「なんだよいきなり」
幸子「いいんです! 他にボクにお似合いな職業はありませんか?」
P「んー、じゃあ>>15」
声優
P「声優はどうだ?」
幸子「声優ですか、それならアイドルを続けているうちにオファーが来るかもしれませんね」
P「上手くこなせれば演技の幅も広がって、仕事も増えるかもしれないな」
幸子「なるほど。じゃあ今から練習しておきましょう!」
P「それは気が早すぎないか?」
幸子「大丈夫ですよ、ボクはカワイイですから!」
P「理由になってないぞ。しかし声優か、みくがアレだったからなー。幸子も不安だ」
幸子「む、ボクの何が不安だと言うんです?」
P「たとえばさ、どんな役やりたい?」
幸子「もちろんカワイイヒロイン役で!」
P「よし、やめよう」
幸子「なぜですか!?」
P「世の中そう甘くはないんだよ幸子。さて、もういいか?」
幸子「いいえまだです。声優が駄目なら他に何がボクに似合うと思いますか?」
P「えー? じゃあ>>20」
俺の嫁
P「俺の嫁!」
幸子「」
P「なんちゃって。こんなこと言ってたらお縄を頂戴しそうだ」
幸子「えっ、あの、ボク、ボクが……Pさんのお嫁さん、ですか……?」
P「ん?」
幸子「い、いきなりそんなこと言われても……ボク、あと2年経たなきゃ結婚とかできないですし……」
P「幸子? 幸子さん?」
幸子「ど、どうしましょうか、ボクもまだアイドルに未練ありますし、お、お付き合いもまだなのに……」
P「幸子さーん! カワイイカワイイ幸子さーん!」
幸子「そ、そうですね……2年、あと2年でトップアイドルになれた暁には、改めて考えてあげてもいいです……よ?」
P(これはアカン)
P(事務所内から殺伐とした空気を感じる……気のせいだろうか)
P「な、なあ幸子。……幸子?」
幸子「……え? あ、はい」
P「幸子がトップアイドルを目指すのは良しとして、いろんな仕事をこなしていく必要があるよな?」
幸子「そう、なりますかね」
P「ならいろんなことが出来るようになってたほうがいいよな?」
幸子「まあ、有利かもしれませんね」
P「よし。じゃあ他に幸子にぴったりな職業を考えてみようか」
幸子「え、ええ。お願いします……」
P(ふぅ、なんとか軌道修正できたな)チラッ
???「……」ジーッ
P(できてない! 全然できてない!)
P「よ、よし幸子! >>30とかどうだ!」
スカイダイバー
P「スカイダイバー! スカイダイバーになろう!」
幸子「……? スカイダイバーって何ですか?」
P「えーと、スカイをダイブするんだよ。つまり……インストラクターみたいな?」
幸子「」
P「お、見ろ幸子。どうやらスカイダイビングにもいろんな競技があるみたいだぞ」
幸子「イヤですよ! 絶対イヤです!」
P「なんだよー、この前のライブで立派に飛んでみせてくれたじゃないか」
幸子「あれはお仕事だからです! それに、スカイダイビングは無理やりだったでしょう!?」
P「天使になりたいって言ってたじゃないか。天使は大空を舞うものだぞ、幸子」
幸子「あんなの落っこちてるだけですよ! 優雅でも何でもなかったじゃないですか!」
P「ファンの受けはかなり良かったんだけどなぁ。幸子のSはskyのSだってそれはもう」
幸子「ないです、そんな評判ないですから! とにかく、イヤです!」
P「うーん、スカイダイバーアイドルの第一人者としてやっていけるかと思ったんだが」
幸子「もっと普通のカワイイアイドルで十分ですよ! 他に何かないんですか?」
P「お、元気になってきたな? 次は……>>37」
スカイダイビングのあのイラストいいよね
可愛くて突き落としたくなる
st
P「看護婦とかどうだ? こっちは白衣の天使だな」
幸子「プロデューサーさん、今は看護師っていわないと怒られますよ?」
P「お、おう。それよりどうだ? ナースだぞナース」
幸子「うーん、そうですねぇ。白衣の天使、ですか」
P(お、食いついた)
幸子「こんなにカワイイボクが白衣を着て回診なんてしてたら、患者さんはメロメロですね!」
P「まあ、ちゃんと看護師になろうとするといろいろ勉強が必要だけどな」
幸子「ふふん、勉強なら得意ですよ! 白衣の天使系アイドルですか……いいかもしれませんね」
P「それももういるんだけどな、うち」
幸子「看病の練習とかしておいた方がいいですか? プロデューサーさん、風邪引いてください!」
P「無茶言うな! それに俺が休んだりでもしたら……引き継ぎが……」
幸子「プ、プロデューサーさん?」
P「……。たまには休みたい。癒されたい……ドリンクなんか飲みたくない」
幸子「既に心を病まれてましたか……。この話はやめましょう! 他に何かありますか?」
P「……>>44」
初生雛鑑別師
P「……初生雛鑑別師」
幸子「しょ、しょせい……なんですって?」
P「初生雛鑑別師。しょせいびなかんべつし。はい、早口で3回」
幸子「しょせいびなかんべつししょせいびなかんべつし、って何言わせるんですか!」
P「それより、どうだ? 初生雛鑑別師」
幸子「そもそも初生雛鑑別師っていわれてもピンと来ないんですが、どのような職業なんです?」
P「ニワトリの比奈をオスかメスか判別するんだ。ひよこ専門の性別鑑定士だな。これでも国家資格だぞ」
幸子「はあ。なんか、地味ですね」
P「そういうなよ、俺達の食生活にニワトリはもはや不可欠だろう?」
幸子「それはそうですけど、もっとボクがするのに相応しい華やかさに欠けるといいますか、ねえ?」
P「かわいいじゃないか、ひよこ」
幸子「ボクのカワイさが生かせないじゃないですか!」
P「かわいいものを扱うじゃあ駄目なのか」
幸子「駄目ですよ! ボクがカワイイ仕事がいいんです!」
P「しょうがないな。なら>>53だ」
×ニワトリの比奈
○ニワトリの雛
競馬のジョッキー
P「競馬のジョッキーとかどうだ?」
幸子「ジョッキー? ああ、乗ってる人のことをいうんですか」
P「そうだ。幸子なら素質があるし、案外うまくいくかもしれないぞ?」
幸子「素質? それってボクがカワイイからですか?」
P「いや、かわいいのはオマケだ。ジョッキーはなんたって、乗り手が小柄なことに尽きる!」
幸子「……なーんだ、そんなことですか」
P「なんだとはなんだ! お前のその恵まれた体躯はジョッキーをするためかもしれないんだぞ!」
幸子「め、恵まれてるんですかねボクって。カワイイのは恵まれてるかもしれませんけど」
P「身長が伸びないように、タンスの中で寝たりしてる人もいるくらいなんだ。わかるな?」
幸子「わかりませんよ! それに、もっと並々ならない努力とか訓練が必要になるんじゃないですか?」
P「そりゃそうだろ。まず馬に振り落とされないよう鍛えなきゃいけないしな」
幸子「んー……ちょっとボクには合わない気がしてきました。ジョッキーはパスってことで」
P「そうか? もったいないな」
幸子「言っておきますけど、ボクはまだまだ成長期ですからね! これからもっと大きk」
P「そうだなー、次はじゃあ>>61」
K-1
P「出るか。K-1」
幸子「K-1、って格闘技のことですか?」
P「おう。女性のK-1もちゃんとあるぞ」
幸子「いえ、それはいいんですが、格闘技とかは、その」
P「不満か?」
幸子「当然じゃないですか! ボクのカワイイ顔がボコボコに殴られたりでもしたら、アイドル生命にも危険が及びます!」
P「そこはほら、圧倒的な力量の前に相手をひれ伏してだな」
幸子「……先ほど体格の話になりましたけど、考えてみてください。ボクに向いてると思いますか?」
P「うっ、たしかに」
幸子「ほらー、駄目じゃないですか!」
P「そうだよなー。こうやって頭をおさえられたら」
幸子「えっ、ちょっと、何するんですか、離してください! はーなーしーてーくーだーさーいー!」ブンブン
P「リーチの差は覆せないよなぁ、うん。やめておこう。俺が悪かった」
幸子「謝られると複雑なんですが!? それより離してくださいってば!」
P「……なんかかわいいな。あー、次は>>71な」
プロデューサー
P「プロデューサー、やってみるか?」
幸子「プロデューサー? ボクが誰かをプロデュースするんですか?」
P「ああ。アイドルからプロデューサーに転向した前例もあることだしな」
幸子「んー、そうはいっても、ボクはまだ中学生ですよ。やるとしてももっと人生経験がないと」
P「舐められる、か?」
幸子「そういうものなんじゃないですか?」
P「なるほど、わかった。つまり俺は幸子に舐められていたわけだな」
幸子「えっ? あの、えっ?」
P「散々こき使ったりワガママ言ったり荷物持ちさせたり、なるほど合点がいったぞ」
幸子「いや、その、そんなんじゃなくて……」
P「そりゃあ俺は大した人間じゃないもんな。俺なんかドリンクでごまかして年中働き詰めなただの社畜だよ」
幸子「そこまで卑下しなくても、じゃなくて。ボクはPさんをそんな目で見てなんかないですよ?」
P「じゃあどう見てるんだよ」
幸子「それは……な、内緒です! とりあえずプロデューサーになるのは保留にしましょう!」
P「なんか怪しいなぁ。じゃあ次、>>80」
ちひろ
P「ちひろさんとか」
幸子「ちひろさん? 事務員ってことですか?」
P「いや、ちひろさん」
幸子「?」
P「考えてもみろ、一介の事務員がどうしてあんなに商売上手なんだ?」
幸子「そんなの知りませんよ」
P「あの人はな、人間の心の弱さを知ってるんだ。まるで悪魔のような、いいやそのものと言ってもいい」
幸子「は、はぁ」
P「心の隙間につけ込んでお金を使わせるんだぞ。しかもあくまで合法的に、だ」
幸子「そう、なんですか?」
P「ああ。その点お前はいつだったか、お前の私服姿を我が物にせんと、泣きながらガチャを回す人を続出させた実績がある」
幸子「……生々しくて素直に喜んでいいのかわかりませんね」
P「つまりだな、幸子がちひろさんになったら、うちは安泰だってことになる。大量の兵たちが犠牲になるがな」
幸子「よくわかりませんけど、遠慮しておきます」
P「そうか? ……その方がいい、なんだか寒気がしてきた。次は>>90な」
ウェイトレス
P「ウェイトレスはどうだ」
幸子「」
P「え、俺変なこと言ったか?」
幸子「いえ、なんでもっとこういうのが早く出て来なかったのかなと思いまして」
P「なんでだろうなー」
幸子「まあ、いいですけど。それにしてもウェイトレスですか……ふふん♪ たちまち看板娘の出来上がりですね!」
P「ウェイトレス系アイドルもいるけどな、一応」
幸子「あ、でもでもお客さんみんながあまりにカワイイボクに給仕させようとしたら、お店が回らなくなっちゃいません?」
P「そうだねー」
幸子「カワイイって罪ですねぇ……せっかく向いてるはずなのに、かえって裏目に出るなんて」
P「よかったねー」
幸子「……プロデューサーさん、もっと真面目にやってください!」
P「いや、想像してたらたしかに絵になるなと思って。あー、なんか喉がかわいてきたなー」
幸子「そ、そうですか? 仕方ないですね、ボクは気も利くので何か飲み物持ってきてあげますよ!」
P(ふぅ。さて次は>>97にするか)
天使
P「……それで、持ってきたのがスタドリかよ」
幸子「ええ、ちひろさんに聞いたら是非これを持って行きなさいって」
P「」
幸子「それより、ウェイトレスは向いてるのがわかりましたので、他に何かお願いします」
P「んー、ならもういっそのこと天使になるか。うん、天使」
幸子「天使って職業じゃないですよね!? 何をバカなこと言ってるんですか!」
P「いいじゃん、なろうぜ天使。いや、もうなってるのか。天使はかわいくないと務まらないもんな」
幸子「な、何ですか急に……。ボクがカワイイのは自明の理ですけど」
P「天使。俺だけの天使だ。幸子かわいい。まさに天使。幸子かわいいよ幸子」
幸子「や、やめてくださいよ……! なんか、Pさん気持ち悪いです!」
P「な? 天使になろうぜ、お前のファンも天使になった輿水幸子の再臨を待ち望んでるはずだ」
幸子「むぅ……そりゃあ、その……ボクは天使級にカワイイですけど……」
P「俺もそのファンのうちの1人なんだよ幸子。頼む、天使になってくれ……!」
幸子「……、わかりました、わかりましたよ! そこまで言うなら、その、なってあげますよ、天使に!」
P「ほう、そうかそうか。なるって言ったな、言ったよな?」ニヤリ
――後日
バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ.......
P「いい天気だな、幸子。雲ひとつない、まさに晴れ舞台ってやつだ」
幸子「……」
P「いやぁ、まさかまたやってくれるとは思わなかったよ。やっぱり幸子のSはskyのSだな」
幸子「……」
P「どうした幸子、顔色が悪いぞ? 体調がすぐれないのか?」
幸子「……、いえ、そういうわけでは、ないですけど」
P「なら良かった。ん? なんだ震えてるのか? そうかそうか、これは武者震いだな」
幸子「あの、プロデューサーさん? 今回こそ、代わってあげても、いいんですよ?」
P「何言ってるんだよ、みんなお前のことを待ってるんだよ。ほら、早く行ってこい!」
幸子「あ、だめ、押さないで、心の準備がっ――――――――――――」
P「頑張れ幸子おおおお! もう聞こえてないだろうけどおおおお!!」
おしまい
あれ、最後sageちった
オチをつけられそうなのでこの辺で。幸子もうまく着地できますように
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