穂乃果「脱出!」1 (86)

謎解き系
※死ネタ有※オリキャラ有※おそらく真姫ハー
中高生向け

展開、解答の予想は歓迎です
自分の用意した解答よりベターな解答があれば、そちらを採用させていただきます

↓同一内容
穂乃果「脱出!」1 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1431599461/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431599562


-真姫&花陽-


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【名前】西木野真姫(メンバー内の番号は4)
【学年】一年
【趣味】写真、天体観測
【特技】テストで満点をとること
【得意科目】全部、特に数学

作曲担当。両親は大病院を経営しているお嬢様、成績は学年トップの秀才。
運動は苦手。

【長所】学力、才知

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【名前】小泉花陽(メンバー内の番号は6)
【学年】一年
【趣味】絵を描くこと
【特技】折り紙
【得意科目】日本史、家庭科

恥ずかしがり屋で人前に出るのが苦手。
しかしアイドルへの憧れは強い。

【長所】精神力、技術屋

※読み飛ばし可

真姫「ん・・・」


真姫「ここは・・・」

白い天井、白い壁に風変わりな触感の床

真姫「いみ・・・わかんない」


拉致? 誘拐? 監禁?


状況がよく理解(わか)らない


目覚めて間もない頭を働かせても納得は出来ず

真姫「早くお家へ帰らなきゃ・・・」

ママに心配、かけちゃう


真姫「ん・・・?」

異常事態だと確信したのは

真姫「・・・ッ! 花陽!」


傍に突っ伏す花陽の姿が視界に入ってからだった

支援

記憶はある

夏休み直前、いつもの通り放課後に9人でダンスの練習をして、解散

一足先に別方向のニコちゃんと別れて、その後さらにメンバーが各方面へ散らばる


花陽とは、別れたはずだった


真姫「ねえ、起きて」

真姫「っ、いたっ・・・」ずきん


今日(?)の練習中にバランスを崩した希が倒れ込んできて、屋上の床で擦ってしまった手の甲の小さな傷は消えていない

真姫「時間は経っていない・・・」がさごそ


ケータイ、は無い・・・か


真姫「花陽、起きて」ぱしぱしぱしぱし

花陽「うっ・・・うう、うっ・・・!」

花陽「なに・・・、あれ、真姫ちゃん・・・?」


花陽「あれ、制服? 私、部屋着に着替えて部屋で寝てたはずじゃ」

花陽「ひっ、誘拐・・・っ!?」

真姫「・・・そのようね、見て、この部屋を」


花陽「・・・!」


窓のない、一坪より少し大きいくらいの部屋に
ドアらしきものの側には学校指定でありがちなスクールバッグが二つ
古くなっているのだろう、時折点滅する蛍光灯が天井に


これほど不快な白を、私は見たことがない


真姫「それより花陽、無事? 身体の何処かにケガはない?」

花陽「う、うん、大丈夫・・・かな? そっちは、真姫ちゃんは平気?」


真姫「私は・・・」


平気よ、ピンピンしてる

そう言って振る舞うつもりが


真姫「・・・さっきから、震えが止まらないの」


花陽「真姫ちゃん・・・」

花陽「大丈夫、大丈夫だよ・・・きっと警察の人がすぐに助けてくれるから・・・」


違う


そうじゃないの

こんな静寂、この辺りでは絶対に作り出せない

なにか、現実とは一線を画した

まるでフィクションの中へ入り込んでしまったかのような


私達と犯人(?)以外、存在していないかのような・・・

鞄の中には、次のものが入っていた



・端末(色付き)
私達のスマートホンとは違う、ぶ厚めで最新型とはほど遠いもの 


・電池(2個ずつ)
端末用の電池?
いまどき充電式ですらないなんて、ありえない


・パン(2個ずつ)


・水500ml(2本ずつ)



真姫(やだ、練習着は盗られてるのね・・・気持ち悪い)

花陽「これで、一人ひとつずつ武器が入ってたら・・・」

真姫「ちょっとやめてよ! 縁起でもないわ」

花陽「ごめんね・・・」


いつかあの娘たちの誰かが話してたわ
ゲーム、マンガに映画ではこんな設定のものが流行っているって


バトロワくらいなら、私も知ってる
国会でどーのこーのになったアレでしょ?

あとなんか、ソウとかなんとかいう映画・・・


最後の一人になるまで殺し合ったり、命懸けで何かやるんですって! 信じられない


真姫「・・・」

花陽「・・・」


真姫「・・・端末の電源、入れてみる?」

花陽「うん・・・」

花陽「ねえ、真姫ちゃん」

真姫「?」

花陽「もし、仮にこれが殺し合いだったら・・・」

真姫「・・・」

花陽「・・・」


真姫「殺さないわ、誰も」

花陽「そう、だよね・・・」


真姫「全員で助かる道を探すわ、私なら」

花陽「そっか、だよね、そうだよねっ」


花陽「変なこと聞いて、ごめんね」

真姫「・・・」

かちっ


スリープモードだったのか、画面はすぐに映る


真姫「ミッション、通話、メッセージ、メモ、ルール説明、赤外線・・・」


ミッションは灰色、タップしても反応はない
今はまだ必要ないの?


真姫「通話、メッセージ・・・」

花陽「もしかしたら、凛ちゃんや穂乃果ちゃんたちも同じ目に・・・」

真姫「そうね、可能性あるわ、連絡とれるのかしら・・・」


真姫「ダメね、私含めて誰の番号も無いわ」

花陽「根本的に私達のスマホの通話アプリとは性質が違うみたいだね・・・」

花陽「そもそもキーボードが出て来ないよ」

真姫「そうね・・・」


メッセージもメモもキーボードが出てこないので使えない
赤いカラーのこのポンコツ端末は、後々なんとかなるのかしら・・・?


真姫「・・・」

花陽「・・・」


花陽「・・・もしもし」

真姫「あ、聞こえてる、聞こえてるっぽいわ」


なる程、通話は直接会って赤外線で登録か何かやらないと出来ないのね


花陽「じゃあ、いよいよ・・・」

真姫「ルール説明、ね・・・」


真姫「・・・」


神様、どうか殺し合いでは、ありませんように


各メンバーにはそれぞれ多機能通信端末が与えられる
色は各メンバーに合わせたものの、グレーのみホワイトとなっている
メッセージや各ミッションの説明、ヒント
その他情報の閲覧、確認はこの端末を利用する
他の基本的な機能はメモ、各メンバーとのメッセージの送受信、通話である
機能が追加されることもある
メンバー同士で持ち寄りデータを共有することが出来る

真姫「④・・・?」


端末の説明のようだ

大方実践済みの内容であり、目を疑うような内容ではなかった


いいえ、それより

やはり、あの娘たちも捕まっているのね・・・!


真姫「花陽、あなたも同じ内容?」

花陽「ううん、違う・・・」


顔が強ばっているのがわかる
その顔を見て最悪の想像が頭をよぎる

・・・いいえ、違う

動揺してはいるものの、その表情は困惑の色が強い

少なくとも、殺り合うことはない・・・でしょう


花陽「これ・・・」


.

.



一部ミッションには救済措置がとられているものがある
そのようなミッションにおいて、クリアを断念するとき追加の指示に従う
そうした場合、そのミッションは中断され参加者の少なくとも一人の安全が保障される

“少なくとも一人の安全が保障~”


.
本能によるものだろうか、どこか浮ついていた今までの気分が一気に緊張する


真姫「・・・!」

花陽「・・・」


花陽の緑の端末を握る手も、私の赤い端末を握る手も
汗で濡れているのだろう


大体理解できた


私達9人はこの「ミッション」とやらをやらされる
流行のマンガやゲームのように、おそらく命を懸けて

ルールは各メンバーの番号に対応しているのだろう


真姫「・・・」

真姫「この部屋にはもう何もないわ」


花陽「・・・」ぐすっ

真姫「行きましょう」

花陽「うん・・・」ぐすん


真姫「・・・」


真姫「大丈夫、心配無用よ」にこっ


あなたはこのウルトラスーパー真姫ちゃんが、必ず家に帰してあげるんだから


真姫「さっさと家に帰って、練習して、ラブライブ出場、でしょ?」

花陽「うん・・・」ごしごし


真姫「さて・・・」


ドアノブに手をかける
手の震えは未だ、止まらない


真姫(ああ、締まらないわ)


真姫「行きますか・・・!」

花陽「・・・」こくり


がちゃっ・・・

-穂乃果,ことり,凛 &希-

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         l,′  .      ,′/ / .| !.   / ,′     V      !
      /     {!     ! i _|_|   ,' / ___   i}      |
     〃    イi|     |/|i   iV  {イ       `ヽ !    ,
.    /    / i八|   |  jI斗-ミ \  |   jI斗=ミ,, i    :
.    ,′    / ′||   .ハ.〃 _)斧i゙  ヽi|  ' _)斧i ヾ   / !
   /ハ   / ,' .八    ハヽ乂_ツ       乂_ツ ノ/  ./ |
.   {i |  〃 /  i  ∨   : : : : :       : : : : : :/  ,イ}i  |
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     |  |i        / / |i\             /イ}"il il il |
     ’, :.     / /i  |i:.:.:i>。.       .ィ!:.:.:.:.:l il i| 八|
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.           ,ィ  ̄!ニ{i´ ̄___    ‐--,,.。o'~:,,。' : : / : : \  r' ̄ヽ
          /   |二{i   _ `_,,..。‐''¨_,,..。o''~ : : : :/ : : : : : \!入

        


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【名前】高坂穂乃果(メンバー内の番号は1)
【学年】二年
【趣味】シール集め、水泳
【特技】天候を操作する
【得意科目】体育、美術

μ'sのリーダーを務める。実家は老舗の和菓子屋。

【長所】身体能力、強運

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           | . . /  }. . {..|. . . | ,ィ芥㍉     __ー乢_./. ....|.}
          /. .′ }. . ハ. . ..|代r少      イ芥 〉 /././/ノ
           / . . /    ,....ヘ ‘。...|           込ツ /././/
        '゜. . ..../   ハ.......ー乂} :.:.:      ' :.:_ノイ/
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     :′. ...../   ,,/_._./ィ=j |   丶   ーr<......../. . |
     : . . . . /  /ニニ乂__,ノ.ノ=ヘ   ` ┬iノ.......ノ . . ノ
     i. . . ...′ /ニニニヽニニニニ}ニニヘ   / | {ヘ-===彡´
     |. i. . .{  ′ニニニ∧ニニニー‐ァムー‐.. 、,. -=ァニム
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【名前】南ことり(メンバー内の番号は2 )
【学年】二年
【趣味】お菓子作り
【特技】柔軟
【得意科目】英語、現国

裁縫やお菓子作りが得意でメンバー全員分のステージ衣装の制作を担当。

【長所】可愛い、技術屋

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          ,  /|     ハ          \   \       /       /
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.         /     ∧ l   ll '´   \  |    l    l  /      イ
       ,' /   /  、  |l    __ ` ー|     |    | /        /
        | |    l/⌒ ヽ  |     ,ィ≠=ミ |    |   /        /
        | |     |   _ \|         |  } 八   /       /
       l l   {│ ,ィ=ミ、      :.:::::.: リ / //^ハ /       /
.       l l {  い 〃    '        ノ从/ ノ  /       /
        l 从   \ :.:::.:  ,  ⌒ヽ    /   ノ/       /
.        V{  \ \\   {     }      '^T「/       /
         \ヽ  l八     ヽ   ノ     /イl 八      /
            \ヽ {ト、            /  {//   、     ∧
          ヘ ┐   `ー-=≧‐-   ..  ´   ノ /    、    ,′ ,
.        // /^]_        ⌒ヽ}     //     \  ′ |
        〈     '´ }-─- .._ _ノ   //      \,′  |
.       ',     {ノ   / /     //             \ │
        .     ト、 / /(    //                  |
        }    ノ `''ー-  --‐彡 '                   /
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.      /    /                          /


━━━━━━━
【名前】星空凛(メンバー内の番号は5)
【学年】一年
【趣味】スポーツ全部
【特技】バスケのシュート、嗅覚
【得意科目】体育、生物

花陽とは幼なじみ。考えるより先に身体が動く。

【長所】身体能力、戦闘能力、感覚、低体重

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【名前】東條希(メンバー内の番号は8)
【学年】三年
【趣味】昼寝と占い
【特技】ハンドパワー
【得意科目】英語、数学

スピリチュアルなことが好き。
関西弁混じりの独特な喋り方り

【長所】精神力、強運、学力


音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sメンバー

一年生小泉花陽 西木野真姫 星空凛
二年生高坂穂乃果 園田海未 南ことり
三年生絢瀬絵里 東條希 矢澤にこ

9人はいくつかのミッションが与えられ、クリア(成功)してゆくことで情報とアイテムを入手し、施設からの脱出を目指す



穂乃果「脱出・・・かぁ」

希「奴ら、随分手の込んだことするやん」

凛「かよちん・・・無事かなぁ・・・」

ことり「・・・」


穂乃果「ことりちゃん、大丈夫・・・?」

ことり「・・・」ふるふる


穂乃果「・・・」

穂乃果「・・・私がついてるから、頼りにならないかもだけど・・・」ぎゅっ


ことり「・・・」


希「気分優れんときに申し訳ないけど、ことりちゃんのも見せてもらってええ?」

ことり「・・・」すっ

希「ん、ありがと」


施設は主に次のエリアで構成される
初期エリア…各メンバーが出発することになる場所
初期装備が支給されるので必ず受け取ってほしい

通路…各エリアを結ぶ通路
ここを調べる必要は無い

ミッションエリア…ミッションが行われる場所
通常、通路からこのエリアへ至った時点でミッションが開始される
通路への出入りの可否はミッションによる

広間…食料、電池が支給される場所
スペースに限りは無いと考えてよい
9人分の棺桶が用意されている

キッチン
食器棚、冷蔵庫、電子レンジ、コンロなどが用意されている

トイレ
ダストシュートは隣の部屋にある


要請があれば到達したエリアの地図を用意する

穂乃果「これは・・・」


希「・・・ややこしくなってきたなぁ」


ことり「・・・」ぶるぶる


凛「次は、凛のやつだね」


ミッションには全員参加のものと、選出されたメンバーで挑戦するものがある

各ミッションに難易度が設定されている
難易度はeasy nomal hardの三つ

nomal以上からは、特別な道具(アイテム)、メンバーを要するものが含まれる

ミッションを成功(クリア)させることで、挑戦者には報酬が与えられる


.
穂乃果「なんだかゲームみたい・・・だね」

凛「最近遊園地とかテーマパークとかでもこんな企画あるよね」

希「遊びで済むならええんやけどな・・・」


ことり「・・・」

希「ウチのは・・・これ」


.

この項目は①から⑳まで存在する

.

凛「こ、これだけ」

希「な・・・長いよりはええやん・・・!」

ことり「・・・」


希「ウチらのぶんは、これでお終いか」

凛「にゃ」


穂乃果「・・・」

穂乃果「あのさ・・・」

穂乃果「えと、②の文の・・・『棺桶』って・・・」


希 凛「!」


ことり「・・・!」ぎゅっ


穂乃果「あ、ごめん・・・ことりちゃん」

ことり「・・・」ぎゅっ

ことりちゃんはとても参っている様子

そりゃそうだよね、私だってもうなにがなんだかさっぱり


ここで待機してた方がいいのかな?

それとも、あのドアを開けて先に進んで、ミッションとやらに挑戦しなきゃいけないのかな?


はあ~、だめだ


私、リーダー(暫定)なのになにも出来ないよ
なんだかまともな考えが浮かばないや・・・


海未ちゃん・・・


海未ちゃん、真姫ちゃんに花陽ちゃん、ニコちゃんと絵里ちゃんも同じような目に遭ってるのかな・・・


向こうは5人一緒なのかな・・・?

それだったらちょっと羨ましいな・・・

穂乃果「ふぅ~・・・」とすっ


力なく壁にもたれ掛かる


ことり「・・・」


私の足元には、うずくまっていることりちゃんが


凛「ミッションって、なにやるんだろ」

希「そりゃきっと、知力体力・・・時の運よ」

凛「凛、クイズとか出来ないよ?」


穂乃果「・・・」


凛ちゃんと希ちゃんは先に進みたがっているみたい


それぞれきっと花陽ちゃんと絵里ちゃんが心配・・・なのかな


・・・


海未ちゃんなら、なんて言うだろう


ここから、動かなかったなら

迎えに来てくれるのかな・・・


いつの間にかしゃがみ込んでいた私は、ことりちゃんと同じように膝を抱える


穂乃果「はあ・・・」

凛「穂乃果ちゃん、これ、通話するには直接会わないと無理みたい」

希「ルールの追加も同じ要領みたいね」

穂乃果「そうなんだ・・・」


凛「・・・」

希「・・・平気?」


穂乃果「いやぁ~・・・ちょっとキツいかも、あはは・・・」


怖くないのかな、この二人


ことり「・・・」

希「ならもう少しゆっくりしよっか」

穂乃果「・・・うん」


ミッションねえ・・・

どんな内容なんだろう


easy normal hardの3つがあって・・・


希ちゃんの言うようにクイズみたいなものなのかな

シークレッ●ゲームみたいな感じなのかな、それとも、ミッションはGAN●Zみたいなやつなのかな・・・?


ごつん、ごつん


後頭部を壁に打ち付ける


あんまり痛くないな、思いっきり叩けば壊せるんじゃないのかな、この壁


穂乃果「・・・」

穂乃果「よっこらしょ・・・っと」


ことり「・・・」

凛「あれ・・・穂乃果ちゃん、もう行くの?」


穂乃果「いや・・・」


こっちの壁は、そんなことないみたいだ・・・


穂乃果「・・・穂乃果は」

穂乃果「ことりちゃんが落ち着いてから出発したいな」


凛「ふーん・・・」

希「せやね、もう少しだけ・・・」


ことり「・・・私は」


ことり「私は・・・もう、平気・・・」

穂乃果「え」

そういって、ことりちゃんは立ち上がった


ちょっと待ってよ!? ぜんぜん平気そうに見えないよ!?


希「ホント? 無理してへん?」

ことり「うん・・・」こくん


ええ~・・・


凛「それじゃあ、行こっか」

希「・・・みんな、気をつけてな」

凛「ん・・・」

ことり「・・・」こくん


穂乃果「・・・」


がちゃっ・・・!


うわわわ、開けちゃったよ!


ホントに行くの・・・?


いや、でもさすがに此処に私一人で残るのはなあ・・・


穂乃果(仕方・・・ないか)

-海未&絵里-

                    _..  -‐…‥…‐-  .._
                 .  ´    ..::::::::::::::::::::::::::::::: '⌒丶
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               / .:::/ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ヘ:::::::::::::::::..ヽ
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           l :::,'  ::::::::::::::::::::/ .::::::/  l::: ::::::::  | ヽ:::: |:::::::::: l     
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           |l ::! ::::::::::::l:::l     `ニー-/ |::::::::/ニ´  リ::::/.::}:::|     
            |:l :::/ハ ::::::::::l: {,ンそ戈テト、   |:::::/,ィfそテト/::/.:::ハ/
             | |:八 ∧  :::::l从 弋::::ノ      / 弋:::ノ ノ/.:::/ /  
             |│::::\ \  ::::い、  ̄            ̄ 从 / /       
           ノ :} :::::::::`T::\\丶 ヽヾヽ       ,  ヽヾ イ /         
.           / ,' :::::::::::::l:::::l  \                //:/
.          / : : / .:::::::::::::l:::::::l .          ,. -‐、     .イ:::|      
       / : :/ ..::::::::::::::l:::::::::l  \            _ イ::::|:::|          
      / . -‐…‐- 、::::::::ノ::::::::::}.   `   .._   _,...:l:|:::: {:::::l:八          
.   //  ⌒ヽ    \::::::::::::/       / ̄{ { ̄ ̄¨¨`丶::.ヽ
 / /      \ }  \_,ノ       /    { {        \        ・
  .::/         │ \\       {     } }        }        ・
 .:.:/          │  \\ ─-、    / / /       /  |
 ::::{       \  |    \\      //        /   j}
 ::::}         ヽ |        `ー---‐'彡'      { /   リ


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【名前】園田海未(メンバー内の番号は③
【学年】二年
【趣味】読書、書道
【特技】日舞、剣道
【得意科目】古文、漢文

日舞の家元の娘で幼い頃から武道に励む。

【長所】身体能力、戦闘能力

               /    ー 、        \
          /        \           \
                 |
.        /        |                  い
       /     /{  {         \       | i
       .′    /   ∨ {\ト、        ‘,     | |
        i  l    i斗--、v :  \\    \│    .| |
        |  l    |  ___`Ⅵ  ーヘ七゙ー━`|   | .′{
        |  | }  |./_)笊` \   r宍=ミ  } j  jイ .;
        八│ 〈 乂 ツ      乂 ツ 〉小 {/、 :| ;
       \ { 小 ¨¨⌒       ⌒¨¨ / }:./  }| .′  ┏┓┏┓┏━━━┳━┓
            \{ :.:.:.:   ′    :.:.:u/ /:/  イ. {    ┃┃┃┃┣━━━╋━┫┏┳━━┳━━┓┏┓┏┓┏┓
           /ハ      __ ィ  /イ }´/: :| |   ┏┛┃┃┗╋━━┓┣━┛┃┣━  ┣━━┛┗┛┗┛┗┛
             /{ }\     ゝ ___ ノ   /j/ハ{: : :| l、 ┃┏┛┗┓┃┏━┛┣━━┛┣━  ┃
         /.:{ ′ }>       ,.   /: い: : :| | :。┗┛    ┗┛┗━━┻━━━┻━━┛
          {: :{/. /}   }>‐  ´   /{ : .} ∨| |  ′
           -乂{__,  | :/ 八        {:.{ : } i `  ..,,_、
       /ニニニニ{ ゝj/:/: }        乂_,  } i   /ニニヽ
       .′ニニニ∧ //\ :      ,’__,,,... } i  ニニニニニ
        iニ{ニニニ=/: : {  ヽ:    , ’´     .: : レニニ二/ニニニ
      /|ニ∨ニニ{ : : {     __j__’      / : /ニニニニ/二二ニ
.   //1 .....}ニニニ{ : : {\    │      /: イ二ニニ/==-- ...|.i
 //  | ......j′....乂:.:{二\___>-=彡ニニ=-........../..................|.|




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【名前】絢瀬絵里(メンバー内の番号は9)
【学年】三年
【趣味】キルトやアクセ制作
【特技】ロシア語、衣装作り
【得意科目】化学、英語

ロシア人の血を引くクォーター。生徒会長として活躍する。
頭脳明晰、スポーツ万能。
クラシックバレエ。

【長所】戦闘、学力、技術屋

海未「・・・」


絵里「私たち、二人だけ?」

海未「はい、そのようですね」

絵里「そう・・・」

絵里「二人ずつ分けられているとしたら、一人の娘がいるかもしれないわね」

絵里「何はともあれ早くみんなと合流しましょう」

絵里「留まっていてもどうにかなりそうにないわ」

海未「わかりました、では行きましょう」


海未「・・・」

海未(穂乃果・・・ことり・・・)


道具(アイテム)には初期装備と追加装備の二種類がある
前者は端末、端末用電池(二日分)、食料(二日分)、制服
後者はそれ以外のもの
ミッション前やクリア後その他特殊な状況に与えられるもののほか、施設内にあるものならば何を利用してもよい
毎日、広間午前2時にてその日用の食料と電池を支給する
端末は脱出を目指す上、最重要項目であるから最大限活用せよ



特定のミッション(キーミッションと名付けることにする)をすべて成功させるとその時点で生存しているメンバーは解放され、脱出成功となる

-にこ-

                 r─‐┐
         ...-─::::::::‐-.、ゝ /)
       ィチ:::::::::::::::::::::::::::\ノ:::::∧

       /::::::!:::::::::::::::::::::、::::::::::ヽ:::::::::::.
    (`7/:::'::|:::::∧、:::⌒:::\:ヽ::::V::::::::::.
    >':::::!イヽ:::∧` <:::::::ヽ:V::|、::::::ハ

    |/|::::::!::!  \:.l/i⌒ヽーv:个rヽ:::::::ヽ
      V!:::::|;イ⌒ヽ \ 乂_ノ  リ_フ ! :::::|\
     Y::::V|乂_ノ         |ト、 |::::|ノ
     ハ::从    <フ  .ィL..、  !:リ
      |八::::\、___ .ィr<  (ー亠、
      |へ\::::\ _Yハ .イ ∩、,、ゝァ
         `_\  | /?、 ̄ハヽ! L!J /
         {\  Z__|__У、 Yーr-へヽ
         Xr\r.、! V、ヽ  l     ヽ

       ⊂戈レ' /、 |      |     ∧
          ヽz'ヽ }      、  _,.-'´
            \.ノ         ̄ Z


━━━━━━━
【名前】矢澤にこ(メンバー内の番号は7
【学年】三年
【趣味】おしゃれ
【特技】ヘアアレンジ
【得意科目】世界史、数学

幼い頃からアイドルを目指す。ブログ運営担当。

【長所】機知、低体重、技術屋

にこ「・・・」

にこ「えっ・・・ニコだけっ!?」


この施設内は日本の法律は適用されない
⑮⑳を守る限り、何をするのも自由である


にこ「何これ・・・どうすりゃいいの・・・」

にこ「・・・」

にこ「先、進も・・・」

-真姫&花陽-

花陽「廊下は・・・何もないんだね」

真姫「そうね・・・」

奇妙な空間

長い廊下のこの空間を明るく保つための蛍光灯がいくつか設置されているものの、それは私たちに馴染みのある蛍光灯ではないような気がする

壁も、床もこの端末だってそうだ


塵や埃の一つもついていないまさに理想的なオブジェクト

私と花陽だけが取り残されたような感覚


真姫「一刻も早くここから抜け出したいわ・・・」




真姫「あれは・・・」

花陽「また、ドア・・・だね」

真姫「どうする? 開ける?」

花陽「うん、行こう」

真姫「きっと、ミッションの部屋ね・・・」

直感的にそう感じた

休息はおそらくここでおしまい


大きく深呼吸をした

それでも相変わらず整うことのない息を、鼓動を押し殺して


真姫「・・・」がちゃ

半径数メートルの円柱のような部屋

その壁にはまた1から12までの数字の書かれた扉がある

床には針を模したイラストが


これは、まるで

花陽「時計・・・?」

真姫「ふう・・・」

ミッションとは謎解きのようね

謎の、安堵の溜息

状況は一向に良くなっていないのだが、やはり最悪のケースから遠ざかっている、そう考えて間違いないのだろう

これなら、まだやりようが・・・


花陽「ッ!?」ビクッ

真姫「きゃっ!」ドンッ

真姫「ちょっと、花陽・・・どうしたの」

ぶつかってきた花陽に文句の一つでも言ってやろうと思ったものの


花陽「真姫ちゃん、上・・・」

真姫「なに・・・?」

真姫「・・・ッ!」


声が出なかった

上には私たちに刃を向く冷たい銀色


悪趣味なスプラッター映画のワンシーンが思い起こされた

心臓が跳ね上がるような心地で


真姫「な・・・!」


それは巨大な、十字のミキサーの刃

・・・ちょっと勘弁して


.

.


こんなの

.


こんなの、聞いてない!

花陽「・・・」

花陽「・・・ねえ、真姫ちゃん」


花陽「私たち、死んじゃうのかな」

真姫「!」

この娘のことをすっかり忘れていた

花陽「う、ううっ、うっ・・・」

普段の彼女からは終ぞ聞くことの無いであろう恐怖に怯えた、そんな呻き声

真姫「花陽・・・」


ぎゅっ

花陽「・・・」

真姫「大丈夫、心配いらないわ」

真姫「私が付いてるから」

花陽「・・・うん」

真姫「どんなナゾナゾでも、私がぱぱっと解いちゃうわ」

花陽「・・・」

真姫「ね? だから泣きやんで」

花陽「・・・」

花陽「・・・」ぐしぐし

花陽「・・・」ぺしぺしっ

花陽「そうだよね、ごめんなさい」

花陽「うん、もう大丈夫・・・っ」

真姫「そう、よかった」


真姫「ほら、端末にミッションって項目があったじゃない?」

真姫「きっとそこにヒントが・・・」

花陽「・・・」

花陽「私も・・・なにもできないけど、なにか頑張るよ」

真姫「そう? ありがとう」くすっ

真姫「じゃあ、見ましょう・・・!」かちっ


真姫「どんななぞなぞでも、私がぱぱっと解いちゃうんだから」

┏━━━━━━━

┃・難易度はhardの上

┃出題者:(’・ω・`), ( ≧Д≦ )

┃いま、私の手元には一つの「モノ」がある
┃しかし、私はあと「モノ」が8コ必要。
┃私を正しい方向へ「導」いて。





┃ただし、チャンスは一度だけ。

は?

.


え?


まずい


真姫「なに、これ」



意味わかんない、ほんとに、意味わかんない

花陽「真姫・・・ちゃん」


そのときだ

.


ゴガガガガガガガガガ

.


.
やだ


やめて

ミンチだけは、ぜったいイヤ。


┃チャンスは一度だけ

.


ゴガガガガガガガッッッ!!


真姫「! くっ・・・!」


真姫「数字それぞれに扉があるわ!」


真姫「開けちゃダメ!ドアノブには触らないように!」


.

ゴガガガガガガガ

.


┃制限時間は・・・


花陽「真姫ちゃん・・・」


花陽「20分でミキサーが床に達するって・・・」


ゴガガガガガガガッッッ!


真姫「なに!?聞こえない!!」


.


ウソでしょ?


何よ20分って


.

こんなの、こんなの、



クリアを断念するとき追加の指示に従う
そうした場合、そのミッションは中断され参加者の少なくとも一人の安全が保障される


ゴガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



       ・・
少なくとも一人の



ゴガガガガガガガガガガガガガガガガゴガ

どうしよう、どうしよう


.


どうしよう


何よhardの上って

.

初心者にいきなりEXPERTはキツすぎるでしょ?


.
ゴガガガガガガガ


.
やめてよ


.
お願い


.


助けて、ほのか

.

花陽「真姫ちゃん!こんな紙切れ見つけたよ!」


そうだ、冷静にならないと


この娘を帰すって

帰すって、誓ったじゃない


ゴガガガガガガガ


真姫「ほんと!?見せて!」


花陽「これ・・・」
.


┏━━━━┓
┃ x□ 
┗━━━━┛


.

やだやだやだやだやだやだやだやだ


いやだいやだいやだいやだ


.


.


ゴガガガガガガガ

.

ゴガガガガガガガ


.


ゴガガガガガガガガガガガガガガ

.



┃成功を諦めるならば、1の扉へ


.


.

┏        ・・
┃その場合、一人の安全を保障する。


.

.

.

真姫「他に!他になにかないの!?」


.


死ぬ


花陽「この紙の裏に!」


.


.



┏━━━

┃□には「モノ」が入る

┗━━━━━


.


意味、不明


.


.

真姫「一旦! 戻りましょう! さっきの廊下へ!」


花陽「・・・! 無い、無い・・・っ! 私たちが入ってきたドアが消えてる・・・!」


真姫「・・・っ!?」


なにこれ、死ぬって


.

.


1/11


.


どうすれば


.


ゴガガガガガガガ


やだ


1の扉は

1の扉は私の


.


.
ゴガガガガガガガゴガガガガガガガ


.
こわい、


たすけて


真姫「あああああああッ!!!!!!」


.


.
叫べば冷静になる?



知らない、そんなの

花陽「真姫ちゃん! あのねっ!」


真姫「・・・」


花陽「私・・・っ! 思うんだけど!」

.

花陽「数字が8しか出てきてない、だから・・・その8時の扉かな・・・って」

花陽「他の数字作れないから・・・その」
.

真姫「・・・」


花陽「そ・・・そんな単純なわけないよね!ごめんね!」


真姫「・・・!」


時間が静止した気がした


なんで?


どうして

どうしてこの娘は


.


.


怖く、ないの?


花陽


違う


そうだ、この娘は


こんな状況でも、周りが見えていて


ここから、抜け出すために


恐怖を殺して

真姫「・・・」


私は、何をやっていたんだろう


真姫「あ・・・あ・・・」


そうだ

取り乱している場合じゃない


.


解けば、いいだけ


落ち着け

落ち着け


真姫「ぐっ・・・ああああっ!!!」


真姫「・・・」

真姫「・・・!」


私は


私は


真姫「花陽」


花陽「っ! ・・・な、なにかな・・・」


真姫「・・・もし解けなかったら、1の扉は貴女が使って」


この娘を助けるって、決めたから


花陽「・・・!」


真姫「そんなこと、万が一にもあり得ないけどね」


真姫「大丈夫、私ならできるわ」


真姫「必ず、これを解いてみせる!」

ゴガガガガガガガガッッッ!!!


迫り来るは十字の刃


解答は2時~12時に対応する扉のどこか


.

.

┏━━━━━━━

┃・難易度はhardの上

┃いま、私の手元には一つの「モノ」がある
┃しかし、私はあと「モノ」が8コ必要。
┃私を正しい方向へ「導」いて。
┗━━

-穂乃果,ことり,凛 &希-

※読み飛ばし可

穂乃果「・・・ここは」

長い廊下を抜けた先は、行き止まり

・・・ではないみたいだ


凛「あ、これSA○UKEで見たことあるよ!」

凛「壁を持ち上げる奴だよね!」


┏━━━━━

┃・ウォールリフティング

┃出題者:(=・(、,)=・)

┃壁を持ち上げ先へ進む
┃脱出には知力、時の運だけでなく体力も必要である
┃突破する方法は自由だが
┃腰を痛めないように気を付けよ


┗━━


穂乃果「・・・」

なんだこりゃ、ちょっと楽しそう・・・

穂乃果「10kgかあ、ちょっときついね・・・」

ことり「壁の上になにか引っ掛けがあるよ」

凛「ほんとだね」

ことり「天井のほうにもなにか引っかけられそうだし」

穂乃果「・・・ふむ」

ことり「滑車とか、使えるんじゃないかな?」

穂乃果「さっすがことりちゃん! 頭良いね!」

ことり「えへ、ありがとう穂乃果ちゃん」

希「そんなことせんでも・・・10kgなら、いけるいける♪」

ぐいっ

凛「おお~!」

穂乃果「うわー、持ち上げちゃったよ!」

ことり「・・・むう」

穂乃果「うわ、またあるよ・・・」

希「15kg・・・!」ぐいっ

ことり「希ちゃん、大丈夫?」

希「平気よ♪ 20kg・・・!」

凛「わざわざ上まで持ち上げなくてもくぐっていけるよ?」

希「ウチのパワー、見せつけられるやん・・・? 25kg!」

ことり「大丈夫・・・?」

希「いつまであるんこれ・・・30kg・・・!」

穂乃果「番組だと50kgだったっけ?」

希「35・・・」


希「40・・・」

希「あ、これもう無理や・・・」

穂乃果「す、すごかったよ、希ちゃん」

ことり「お疲れ様・・・」

凛「凛がやってみるね」

凛「ぐぎぎぎぎ・・・!」

穂乃果「おお! すごいすごい!」

凛「45・・・!」

ことり「希ちゃん! 自分の足で歩いて! 危ないから!」

凛「50kg・・・!」

希「どこにそんなパワーが・・・」



┃clear


穂乃果「終わっちゃったよ」

ことり「ほんとだね」

希「凛ちゃん、助かったわ~♪」


凛「・・・」

穂乃果「? どうしたの?」

凛「なーんか変な感じ」

凛「身体がなんとなーく重い感じがするんだよね」

ことり「疲れてるからじゃないかな?」

凛「かも・・・重りも50kgにしては重い気がしたし」

凛「とにかく終わったんだし先に進もっか」

穂乃果「そうだね」

穂乃果「真っ直ぐだね」

最初の部屋から、ずーっと、まっすぐ

微妙に広い廊下の通路を四人並んで歩き出す


海未ちゃんたち、大丈夫かな・・・?


.


.

凛「ねえ、なにか広いとこが見えるよ」

ことり「私にはなんにも見えないよ、凛ちゃん目、いいね~」

凛「そのうち見えるにゃ~」


穂乃果「あ」

希「ホント、見えた」


もしや、あれが『広間』?

-海未&絵里-


┏━━━━━

┃・お試し問題

┃出題者:(;゚(oo)゚)

┃ABCDEFG…OPQRS□UVWXYZ
┃OTTFFSS□NT
┃JFMAMJJA□OND
┃SMTW□FS


┃答えはアルファベット4文字

┗━━


海未「なぞなぞ・・・ですね」

絵里「そうね・・・」

絵里「これがミッション・・・なのかしら」

海未「そのようですね」

海未「あちらに文字を入力するパネルがあります」

絵里「私あまりこういうの得意じゃないのよね」じぃ~っ


絵里「む、にこなら得意そうね・・・」

海未「私も得意ではないのです・・・」

海未「どうも頭が固くって」

絵里「・・・」

海未「・・・」

絵里「やれやれね、頑張りましょっか・・・」

海未「そうですね・・・」

-にこ-

にこ「何かよくわからないけど進んでみるしかないよね・・・」


にこ「誘拐? 怖いな~・・・」ぶるっ

がちゃっ


にこ「・・・」

にこ「廊下・・・だね」

にこ「なんとなくSFチックニコ~」

にこ「おお、先に近未来なドアが・・・」

うぃ~ん・・・

にこ「わっ、縦に開くの!?」

上下に開いた自動扉の先
ぼんやりと暗く、青い発光で縁取られたその部屋は


にこ「低予算のSF映画みたい・・・」


にこ「・・・おお」


正方形の大穴が開いていた

がしょーん


にこ「うわっ! 閉められた!」

にこ「穴というよりは・・・」


縦の通路にここだけ足場が用意されたって感じかな・・・?


にこ「・・・」

まさか飛び降りろってこと!?

にこ「いくらニコでもさすがにそれは無理かな~って・・・」


ひゅおおおおお・・・


にこ「よく見ると上は光が見えるから出口がありそうね」

にこ「下は・・・真っ暗」


うぃんうぃんうぃん・・・


何かが、聞こえる


にこ「・・・?」


何か、

これまた青い発光で縁取られたマス目のような・・・


にこ「25マス・・・?」


登ってくる

うぃんうぃんうぃん・・・

がしゃーーーん!


にこ「な、なにこれ・・・」


穴にすっぽりはまっているこれは・・・


にこ「足場・・・だね」

にこ「のっても大丈夫かな?」


・・・これは、ガラスか?

透明な、透き通ったガラス


これもまた青い光の枠にはめ込まれている

ぴろりろりん♪ぴろりろりん♪


にこ「わっ!」

にこ「端末・・・? びっくりしたぁ・・・」

にこ「ありゃ、さっきはなにもなかったのに・・・」

┏━━━━━━

┃・ビンゴ回避

┃出題者 ( ≧Д≦ ), 彡(゚)(゚) ,(・∀・)

┃縦5枚横5枚、計25枚のパネルを用いて
┃ビンゴゲームをする
┃出題テーマは予め用意されたものの中から
┃挑戦者が任意で1つを選択する
┃ゲーム開始前に与えられる準備時間中に
┃挑戦者は各パネルに要素を書き込む
┃ゲーム開始後、5分が経過したときをゲーム終了とし
┃パネルの有無に関わらずミッションは成功となる
┃ゲーム中、不定の間隔で要素が提示され、
┃それと一致する要素が書かれたパネルは消失する
┃縦横斜めいずれかの列のパネルが
┃すべて消失してしまったとき、全てのパネルが消失する
┃パネルは取り外したり、破壊することは出来ない

パネルが抜けるって・・・


にこ「落ちたら・・・死ぬでしょこれ・・・」


どーする、どーする


夢か?

ぐにっ


にこ「痛い・・・」


さて、どうしようか


びーーーーっ!!!

ばさばさばさばさっ!


にこ「!」


25マスの上に本が散らばる


にこ(なんだ、いまの・・・何処から落ちてきた・・・?)

すごく面白い支援

うみえりtestしかわからない…支援

個人的に気になったのは>>22の希のセリフ
希「奴ら、随分手の込んだことするやん」
ただ漠然と「奴ら」と言ったのか、それとも希は何かを知っているのか…

それと救済措置は少なくとも1人が助かるとあるが、1人だけで挑戦した場合はどうなるのか?

続きマダー?

マダー?

誤爆スマン

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