ずっと好きな人 (68)
クリスマス前
女『今から会えない?』
男は当時付き合っていた彼女に呼び出された。
そして待ち合わせ場所についた。
男「寒いねー」
女「そうだね…」
男「……」
女「……」
重苦しい沈黙が流れる。
こんなにも沈黙が苦しいとは思ったことはない。
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そして女は重々しく口を開いた。
女「…うれしい話じゃないんだけどね」
女「その…別れて欲しいんだ。」
男「うん…わかった。」
すぐに返事ができたのはきっと前々から、薄々気づいていたからかもしれない。
連絡の回数は徐々に減ってきていてお揃いでつけていたキーホルダーもいつの間にか外されていたことにも気づいていた。
しかし、俺は気づいていないふりをし続けいていた。
そして、理由を聞いてしまっていた。
男「でも、どうして?」
女「うーん…」
女は少し躊躇うようにいった。
女「会うことに気を遣うようになったんだ」
きっと自分のことを嫌いになったか、他に好きな男でもできたのだろうと、男は思った。
そんなことを考えながらいった。
男「そっか…」
男「でも、まだ好きでいていいですか?」
男はストーカーになるやつが言いそうなセリフだ。なんて思った。
しかし、女は首を横に振った。
女「私なんか、もう好きにならないほうがいいよ…」
どういうつもりで言ったのだろう。
男「それでも俺はまだ好きなんだ」
男「そんな女が好きなんだ」
男はこうやってストーカーができていくのだと思う。
女「……」
女は何も言わなかった。
今、この状況で話せば話すほど俺は馬鹿みたいなことを言い続けるんだろう。
しかし、男は話し始める。
理由は分かっている。
ここですぐに帰らせたり、終わらせてしまったら、一生もとには戻れないような気がしたからだ。
だが、男は自分でもよくわからない話をした。
愛についてだの、恋についてだの、女のことがどれぐらい好きかとかも。
女「ねえ…」
黙っていた女が口を開く。
女「もう帰ろ。」
女「今日は私が見送るから」
こんなセリフを言ったのは男がいつも見送っていたからであろう。
男「いや、いつも通りがいい」
意味不明な強がりでいつも通り女を見送った。
男「あーあ…」
一人になり哀れな声が漏れ、女が帰っていく様子を見ながら思う。
今日からはいつもしていた、別れ際のキスもない。
まだまだ行きたかった場所ややりたかったことがたくさんある。
今まで通りしてきたことはこれからはもうない。
そう考えると、急に涙が止まらなくなっていた。
その姿は非常に情けない姿だっただろう。
どこかで聞いたことがある曲が、すっと思い出された。
男『幸せはいつだって失って初めて幸せと気づく小さな不幸』
男「なにかのアニメの曲だったな」
惨めに独り言を呟く。
たくさんの幸せをくれた彼女は本当に大切な存在だったんだ。
今更気づいたってもう遅いのに。
もう戻れない。
男は彼女と友達以下の存在になった。
━━卒業式後━━
情けない話だが、男はふられて、友達以下になってもなおずっと女のことが好きだった。
しかし、女はクリスマスに他の男や友達と出かけていたのは知っていた。
女が好きであろう男の誕生日にはプレゼントをあげているのも見た。
それでも、男が女を好きなのはなにか理由があるのではないか?
知りたい、確かめたい、と考えた時に『告白すればいい』という理解不能な結論が出てきた。
本当に女が好きなのか、なぜすきなのか?
そして、同時にこの気持ちに決着をつけるために。
男は女を呼び出した。
男『今から会えない?』
女『いいよ…』
連絡は取り付けることに成功した。
先に待ち合わせ場所に来た。
あの時とは逆だ。
女が来た。
男「…卒業おめでとう」
女「男もね」
男「…ありがとう」
女「うん…」
またあの時のような気まずい雰囲気だ。
しかし、それを打ち破るかのように男は言った。
男「女…俺と付き合ってください」
男は深々と頭を下げていった。
女はあの時と同じように首を横に振った。
そして、あの時の俺と同じようにすぐに答えた。
女「ごめん」
男「……」
すぐには頭を上げることはできなかった。
当然の結果だ。
今まで彼女の気を引く努力などなにもしてこなかったのだから。
でも、男は満足だったのだろう。
頭をあげ、女を見た。
なぜだろう、笑いがこみあげてきた。
女「……??」
女は不思議そうな、申し訳なさそうな顔をしている。
そして、男は心の中にあった靄が晴れたように言った。
男「女さん、俺と友達になってください」
恐らく、これが今の自分にできる精一杯だろう。
女は俺の精一杯を理解したかはわからない。
けれど答えてくれた。
女「うん」
こう答えた女の顔をはっきりと覚えている。
なにか伝わったかもしれない。
だから男は本当にこの女が好きだと知ることができた。
同時にこの気持ちに決着がついた。
今までのものを振り払ったかのように言った。
男「ありがとう」
そして心の中で想う。
男『ずっと好きだった人』
━━卒業式後━━another story
情けない話、俺はふられて、友達以下になってもなおずっと女のことが好きだった。
だから、俺は猛アピールを続けた。
どんなに気持ち悪く思われようと、どんなに嫌悪されようとも。
この気持ちを伝えたかった。
もちろん、男の心はボロボロだった。
ふられた相手に好きと言い続けているのだから。
男『叶わない恋だと知っているからこの気持ちはもっと熱く強くなっている』
男『[好き]というたったそれだけの気持ちで動いた』
この歌は覚えている。
前に友達がふられた時にずっとリピートして何回も聞かされていた曲だった。
その時はその友達を励ましていたが、この歌詞の意味は理解できなかった。
しかし、今なら、この歌詞の意味がひどくわかる。
だから男は行動に移した。
クリスマスには自分主催で友達や、女、女友を誘ってパーティーを開いたり、友達に協力してもらい一緒に帰ったりもした。
それがよかったのか、バレンタインにはチョコをもらえた。
友達ぐらいにはなれたかななんて勝手に思っていた。
それからもアピールはし続けた。
だから、決着をつける日は前から決めていた。
『卒業式後』である。
そしてその日が来た。
卒業式が終わり、彼女を呼び出した。
男『今から会えない?』
女『いいよ』
呼び出しには成功した。
呼び出した場所に来た女は分かりきったような顔をしていた。
しかし、女は聞いてくる。
女「どうしたの?」
男「うん。」
男「今日は告白しようと思ってね」
女の顔が核心に変わった。
しかし女は黙っていた。
女「……」
男「俺と付き合ってください」
男は深々と頭を下げていった。
女のふーっと息を吐く音が聞こえた。
そして女は話し始めた。
女「もう私のこと好きにならないほうがいいって言ったよね?」
俺は頭をあげて質問に答える。
男「うん、そんなこと言ってたね」
男「でも、俺はそんな女が好きだって言った」
女は呆れたような目をしていた。
女「好きだって言ってくれるのはうれしいよ…けど…」
女「なんで私なんかを好きっていうの…」
女「自分勝手でわがままで男をふった最低な女だよ」
男「……」
女が呆れた目から少しうるんだ目になっているのが分かった。
男は黙って聞いていた。
というより、黙って聞くしかできないヘタレが発動していた。
しかし、男の中で何かが弾けた。
男「このままじゃダメだよな」
男「決着をつけなきゃいけないよな」
ボソッと自分に言い聞かせる。
そして、女を抱きしめる。
さっきまで自分を批判していた女が静かに言った。
女「なに…してるの…?」
女は抵抗しない。
全く力を入れていないのに離れようとしない。
同時に震えているのがわかる。
男が怖いのであろうか。
女「離して…」
小さく声が聞こえる。
離れたければいつでもできる状態であることに気づいていないのだろうか。
男「いやだ」
男「なんで震えているの?」
女「わかんないよ…」
どうやら怖いようではないらしい。
女は静かに話し始めた。
女「呼び出された時から告白されるって思ってた」
女「断ろうとも思ってた」
女「だけど、男の顔を見たらいろんなこと思い出した」
女「楽しかった思い出も、つらかったことも」
女「全部今日で終わりにしようと思ってた」
女「けど…私気づいちゃった」
女は男の体から離れてなにかを言おうとした。
男「(ふられるのか…)
そう思いながら話を聞いていた。
女「私も…男のこと好きだよ…」
言われた瞬間は何を言っているのかが分からなかった。
が、俺は遅れて理解した。
いつの間にか涙があふれていた。
ふられた時とは違うきれいな涙だった。
消え入りそうな声で言った。
男「あり…がとう…」
ふられた時は本当に悲しくて、どうしていいかもわからず、ただひたすらに女にアピールし続けた。
いまなら、冷静になりいまするべきことが分かるような気がする。
女を抱きしめた。
男「もう話さないから…」
女「ごめん」
女「それは無理ww」
男は気にせず目の前にいるずっと好きな人を抱きしめていた。
一応書きたいことは書き終わりました!
初投稿ゆえ至らない点が多かったとおもいますが
是非やさしい意見などをもらえるとうれしいです!
ありがとうございました!
乙。ここからドロドロ恋愛劇が始まる。
おつー
スッキリ読めて面白かったよー
いちゃラブをクレクレ
━━クリスマス━━告白失敗ルート
さっき書いたもののクリスマスの話です!
男はクリスマス前にふられたことを引きずっていた。
次の日学校へ行くと、ふられたことを親友の友は察知したらしくすぐさま男の所へ近寄ってきた。
友「クリスマス、どっかいこうぜ!男!」
男「友、ありがと」
友「いいってことだよ」
友「困ったときはお互い様!」
友「俺の時も助けてもらったしな!」
男「ほんとに助けられるよ」
友とは中学からの付き合いで男の恋愛事情やらなにやらを知っている。
男も友のことをよく知っている。
昔はよく誰が好きだーなんて会話もしたが男に女という彼女ができてからは男の話がメインで
友の話をあまり聞けていなかった。
友曰く
友『俺は絶賛片思い中なの!』だそうだ。
友『そんなことよりお前はどうなんだよー』
と、話をそらされてしまうことが多かった。
うちの学校は24日と25日は学校があって、夜遅くから遊ぶことになったため24日は友と飯へ行くことに。
25日は非リア共とどっか行こうということになった。
24日━━大衆料理店
友「いやー男と飯なんて久しぶりだよなー!!」
男「たしかに、最近は女とのデートが多かったからな」
男「…まっ!それはおいといて!」
男「よーし!今日は飲むぞー!!(オレンジジュース)」
友「おっ!その調子だ!」
友「俺も飲むぞー!(カルピスソーダ)」
男・友「かんぱーい!」
2人で他愛のない話やら、すこしスケベな話までして盛り上がった。
男「わりい、ちょっとトイレ」
友「おww飲みすぎかーwwてらー」
友はおもむろに自分の携帯に目を向ける。
そこには一件の連絡が。
女『今日か、明日ってあいてますか?』
友「やべえ、女さんから連絡来てた」
友「なんのようなんだろう」
友「返信しておこう」
友「おっと、男の名前は出さないほうがいいかな?」
友「別れたばかりだしな」
そう思い打ち直す。
友『ごめん!今友達と遊んでるからまた今度でもいい?』
女『はい!渡したいものもあるので!』
友『了解!また今度ね!メリークリスマス!』
そう送ったころに男が帰ってきた。
男「友、なにしてんの?」
友「おっ!男!ずいぶん早かったな!」
友はとっさに携帯の画面を閉じた。
男「えー!俺10分ぐらいトイレにいってたぞww」
友「あ、あれーwwそうだったのか」
実際は3分もたっていない。
男は閉じ際の友の携帯の画面が見えてしまった。
男「(連絡していた相手は…『女』か…)」
男「(いやなものみたな…まあ関係ないか…)」
友は女からの連絡が来ていたことを少しだが気にしてしまっていた。
そして、不意に男に聞いてしまった。
友「なあ、男ってさ、まだ女さんのこと好きなのか…?」
男はさっきの連絡相手を思い出した。
ここで男は友の片思いの相手は女と察した。
男「俺は…まだ…」
友「まだ…?」
男「いや!もう好きじゃなくなったかな!」
男はここで大きな嘘をついた。
ずっと好きな人をあきらめる発言をしてしまった。
友「そうか…なら…」
友は「なら…」というつもりはなかったのだろうが心の声が出てしまっていた。
しかし、男は聞かないふりをした。
さらに、男は勘付いた。
女の好きな相手も友だということに。
ここで男は話を切った。
男「もうやめようぜ!この話!」
友「悪かったな…変なこと思い出させて」
男「大丈夫!ささ!まだまだ飲もうぜ!(ジンジャーエール)」
友「そうだな!(ココア)」
2人はまだまだはしゃいだ。
━漢の飲み会?が終わり━
男「今日はありがとう!またなー!」
友「おう!明日もな!」
2人はお互いに別れ帰宅した。
そして男は勘付いてしまった。
友と女が両思いだということに。
友の片思いの相手は女だったということに。
しかし、まだそこにはその事実を認めたくない自分もいた。
男「(俺にはもう友の片思いを邪魔できないな。)」
男は静かに枕を涙で濡らした。
同時に男は女を遠くから眺めていくだけにしようと考えた。
男「(これで当分2人の邪魔はしないからな…)」
男「(がんばれよ!友!)」
帰り道━友
友「女さんから、あいている日を聞かれた」
友「なにか渡したいものもあるらしいしな」
友「とてもうれしいことなんだよな…」
友「でも、どうしてだろう…こんなにも心が苦しいのは」
友の片思いの相手は女さんだった。
しかし、片思いを始めたころに男が女さんと付き合い始めた。
最初はあきらめようかとも思った。
しかし、どうしてもあきらめられなかった。
だから、この気持ちは隠しておこう。
友はそう決めたのだった。
しかし、今は状況が変わった。
付き合っていた男と女さんが別れたらしい。
すぐにでも男に状況を確認しに行くとどうやら友の勘は正解らしい。
なら…女さんを好きでもいいのか…?
そして、不意にあの質問をしてしまった。
ある意味計画的だったともいえる。
そんな2人の考えが交錯する中、日は近づく。
すいません!
ちょっと外出します!
遅れて申し訳ありません!
帰ってきたら続きかきます!
戻りました!
誰もいないみたいですけど。
がんばって書きます!
25日。
教室——
友「よーし!今日はみんなで非リア連合だー!!」
非リア「オオォー!」
友「映画館の席を一席ずつあけて座るぞー!」
非リア「オオォー!」
教室の中で非リアの声が響き渡る。
男「(友…すげえな…)」
女「(友くん…すごい…)」
友「行くぞー・・」
次々と映画館へと非リアどもが向かっていく。
そんな中に男も入る。
いるよ!
見てるからはやくするんだ
すいません!
PC,スマホ両方とも調子悪くて!!
再開します!
すいません!
PC,スマホ両方とも調子悪くて!!
再開します!
最後に友が教室をあとにする。
そのときであった。
女「…友くん!」
友は振り返る。
そこにいたのは女さんだった。
友「女さん…どうしたの?」
何も考えずに返事をする。
男「あれっ?友のやつ遅いな」
男「ちょっと様子を見に行くか」
この考えはわざとである。
男は女の性格をよく知っていた。
だから、女が友を呼び止めることも予期していた。
男は女と友の様子を見に行った。
女「こ、これ!あげる!」
中身はキーホルダーとアップルパイであった。
友「あ、ありがとう…」
友「…あのさ!非リアの会が終わったら連絡してもいいですか?」
友はうれしさ半分罪悪感半分で言った。
女「うん!いいよ!待ってるね!」
男「……」
男は友の近くまで行った。
男「友!おいてくぞ!」
友「わっ!男!わりい!すぐいく!!」
友は男が少し先に行くのをみてから女に言った。
友「女さん…またね!」
女「うん!」
男「なにしてんだよー!!」
友「わりいwwわりいww」
女は走っていく『友』の背中を見ていた。
男は友が手に持っているものには気づかないふりをした。
友はうれしさから手に持っているもののことを忘れていた。
同時に今日、女さんに告白しようとも考えていた。
友「よしっ!映画館の席を一席ずつ開けることに成功したな!」
非リア「作戦成功です」
非リア「なんせ5時間前の映画のチケットを買いましたからね」
非リア「しかし、友さん…ご報告が…間違えてはやりの恋愛もの『アオハルっていいなよ』ではなく、
子供向けアニメの『妖怪モンスター』を買ってしまいました!!」
友「な、なにいいいいいいい!!!!!」
友「しょうがない…子供には悪いがみんなで見ようじゃないか!」
非リア「オオォー!!」
映画館で非リアの声が響き渡る。
男「全く迷惑な奴らだ」
そんな中にも男も入っていることを忘れてはいけない。
映画もおわり━━
非リア「いいはなしだったなー」
男「悔しいがそれには同意だ」
男「さて!友!この後どっかいくか?」
友「……」ケイタイいじる
男「友!とーも!ともちん!」
友「お、おう!なんだ?」
男「この後どっかいくかーって」
友「おーいくいく!」
友「よーし!続いてファミレスも制覇だー!行くぞー!」
非リア「オオォー!!」
男「…友、いいのか?」
友「ん?なんか言ったか?」
男「いや、なんでもない」
男「行くぞ!友!」
友「おおー!」
ファミレス終わり━━
ファミレスは映画同様非リア共と語っているだけなので省きます。
非リア「じゃあなー!」
男・友「じゃなー!」
男「さて、帰るか!」
友「おう!」
帰り道━━
男「なあ友…」
友「なんだ?男?」
男「あんまり俺に気を遣わなくていいからな…」
男「終わってからいうのもなんだけどな」
友「…どういうことだ?」
男「正直になれよ…」
男「友『も』女のことが好きなんだろ…」
男「(ん…いま俺…『も』っていったか…?)」
男はミスを犯した。
好きではないと言った女のことを好きと言ってしまったからだ。
ただ、友は今冷静ではない。多少は動揺している。
男は気づいていないことを望んだ。
友「!!!」
友は核心をつかれた。
男が友『も』といったことには気づいていない。はずだ。
友「…ああ」
友「女さんは俺のずっと好きな人だ」
男「やっぱりな…」
男・友「……」
気まずい沈黙が流れた後、男が何かを振り払ったかのように言った。
男「よし!もう遠慮すんな!」
男「早いとこ、女のとこ行って告白してこいや!」
これが俺にできる精一杯かな。
友「ああ!ありがとな!男!」
男は友が女の家に行くことを予想した。
男『女へ家の外で待っててくれ』
女に連絡した。
そして、男も女の家に足を運んだ。
友は一心不乱に走りながら、道を間違えながら引っかかっていた。
友「(あの時、男は友『も』って言ったよな)」
友「いや…気のせいか…」
友は考えることをやめた。
女の家付近━━
男「友のやつ、まだ女の家についてないのかよww」
男「というか、どんだけ迷ってるんだ」
男「そして連絡してないのかww」
女の家に向かっていた男だったが家が近所で道を知っているせいか
友より早くついてしまった。
男「ったくなにやってんだ。友のやつ。家知ってるよな?」
男「(場所を送るべきか、いやそんなもの見ている暇ないか)」
男「(それに自分の力で来れなきゃ意味がない)」
男「女のこと待たせやがって…」
女『何のよう?まだ来られなの?』
男「(久しぶりに連絡したけど付き合っていたころとは文は同じ感じなのになんとなく冷たく感じるな)」
そんなことを思いながら返事をする。
男『もうちょっと待っててくれ』
男『風邪をひかないようにあったかい格好をしてろよ』
男「(彼氏かww俺はww)」
男『それと、心の準備も…
これは送るのをやめた。
女『わかったよ!待ってるからね!』
女から返事が来た。
本当にやさしい子だ。
俺にまで優しくしてくれるなんてな。
これ以上なにもいうことはない。
そう思っているうちに友が来た。
男「(どれだけ時間かかってるんだよ)」
友「(やべえ、連絡するって言って忘れてた)」
友は女の家の近くまで来て思った。
友「(今からする…
友・女「!!!」
2人とも驚くだろう。
連絡していないはずのない、
呼び出された人とは違う、好きな人が
お互いの目の前にいるのだから。
女「友くん…」
友「女さん…」
ここまで来てしまったら2人ともいうことは一つだ。
男は近くに隠れてみていた。
男「……」
女・友「好きです!付き合ってください!」
2人とも同じタイミングで同じことを言った。
「あははははは」
3人が笑った。
もちろん、男は静か目に。
女・友「…」
一瞬の沈黙があった。
きっとこの沈黙は世界で一番心地がいいんだろう。
そして友が口を開く。
友「俺は…女さんが好きです」
女「私も…友くんが好きです」
言い終わったあと2人は抱きしめあっていた。
友「今度、男にちゃんと言おうね」
男は大粒の涙を流していた。
自分で見に来た結末なのに…。
友はすべてわかっていた。
女さんを外に呼び出したのも、男が嘘をついていたことも。
そしてこの近くに男がいることも。
一応また終わりです!
ありがとうございました。
またなにか要望、リクエスト、直したほうがよいところ等が
あったらやさしく教えてください!
また随時書いていきたいと思います!
目標はまとめにのることです!!笑笑
乙!
悲しいなぁ……
でも良作だった。
乙
乙
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