男「1000年の時を超えて」 (110)
勇者・魔王系のssです
基本的にエロ・グロはない予定
注意
ただの自己満足な駄文です
つまらないと思ったらすぐにブラウザバックおなしゃす
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――――――「はぁ、はぁ、お前を倒すことができないならせめて…」
―――――「これでッ!最後だ!!」
――――「馬鹿な!?この…俺が…」
―――
――男は目を覚ます
男(…夢か)
男(……。どれほど眠っていたのだろう)
男(分からないな。とりあえず近場の村でも探すか)
ザッザッザ
<村>
男「……」
村人A「うちの女房ったら――」
村人B「ははは。そら災難だっただなぁ――」
男(この村の人たちのようだな…)
村人A「んん?こんな山奥の村に人だなんて珍しいだ。あんた旅の人かい?」
男「ああ、道に迷ってしまってな」
村人B「あれまぁ!小さい村だけど休憩くらいはできるべよ!」
村人A「それにしても大変だっただなぁ!」
村人B「んだんだ。困ったときはお互い様だべ」
男「………」
村人A「おっとすまねぇ。オラたちで話ちまった」
村人B「ところであんた村長にはあいさつしたべか?」
男「先ほど到着したばかりだ。まだ行っていない」
村人B「そうだか。んなら村長の家は向こうにあるだよ」
<村長の家>
コンコン ガチャ
村長「おや?見ない顔じゃの」
男「…旅の者だ。道に迷ってしまってな」
村長「ほう、珍しいこともあるもんじゃ。わしがこの村の村長じゃ」
村長「おぬしのような若い者が来てくれて嬉しいわい。この村も少しは活気づくじゃろうて」
男「そうか。この村の案内を頼みたいのだが…」
村長「おぉ、そうじゃったの。おーい!村娘や、おるかー?」
村娘「どうしたの?お爺ちゃん。あれ、そこにいるのは?」
村長「うむ、道に迷ってしまったそうなんじゃ。えーと…」
男「男だ」
孫「そうなんだ!はじめましてっ!あたし村娘って言います!よろしくね」
男「…ああ」
村長「男君に村の案内をしてやってくれんかの?」
村娘「りょーかいですっ!さっ、男さんいこっ!」
ドタドタ バタンッ
<外>
村娘「とりあえず村をぐるっと回りながら案内するね。」
男「任せる」
<酒場>
村娘「まずここが酒場だよ。めったにお客さんは来ないからほぼ村の人たちのものになってるんだけどね」アハハ
マスター「あら、村娘ちゃんじゃない。後ろの方は見ない顔ね」
村娘「マスターさんこんにちは!この方は道に迷っちゃったみたいなの。名前は男さんだよ」
マスター「あらそうなの。ふふっ中々いい男じゃない、今度うちに飲みに来てね?」
男「そうだな、酒は嫌いではない」
村娘「次、行こっか」
―移動中―
村娘「そういえば男さんってどこから来たの?」
男「…悪いがその質問には答えられない」
村娘「えっ、とそれじゃあなんで旅をしてるの?」
男「特に目的はないな」
村娘「な、なら…」
男「悪いが自分のことはあまり話したくはないんだ」
村娘「そうなんだ…。で、でも旅をするくらいだから強いんだよね」
男「……」
村娘(む、無視?なんか気まずい)
<武器屋前>
村娘「ここが武器屋だよ」
男「武器屋?この村には必要なのか?」
村娘「うん、たまに冒険者もくるからね。それと数年前からここでも魔物がよく出るようになったから」
男(魔物…ここに来る途中にも何匹か出たな)
村娘「ここの村まではあまり情報がまわってこないんだけど近頃魔王の力がどんどん強くなってるんだって」
村娘「だから魔物も強くなってるらしくてさ。でもね…」
男「でも?」
村娘「信託を受けた勇者様が最近魔王討伐に出発したらしいの。早いところ魔王なんて倒して平和になるといいなぁ」
男「…………」
村娘「あっ、ごめんね。話しちゃって!ささっ、中に入ろう」
村娘「武器屋のおじさんね、見た目はごついけどいい人なんだよ」
<武器屋>
村娘「おじさんこんにちは!」
おじさん「やぁ村娘ちゃん。おや、その後ろにいるのは冒険者か?」
村娘「うん。道に迷っちゃったんだって。名前は男さんだよ」
おじさん「ほう。うちは武器屋だが道具や薬などもある程度はそろってる」
おじさん「何か困ったらここにくるといい」
男「わかった。覚えておこう」
村娘「それじゃ、つぎは宿屋ね。男さんが今夜泊まる場所だよ」
村娘「おじさんまた今度来るね」
おじさん「ちょっと待ってくれないか。男君少し時間はあるかな?」
男「俺に?別に構わないが…」
おじさん「ならよかった。村娘ちゃん、悪いけど席を外してくれると助かる」
村娘「?分かった。先に外で待ってるね」
バタン
おじさん「さて…あんた、何者だ?見た感じでわかる。ただ者じゃないだろう」
男「……………」
おじさん「答えたくない…か。まぁ無理に聞くつもりはない」
おじさん「なんの目的でここに来たのかは分からないが、悪意は感じられないからな」
男(悪意は感じられない…か)
おじさん「ところで君、腰に下げてる剣からして二刀流の剣士だろう?」
おじさん「君の眼に適う物はないと思うが、一応武器も揃えてある。必要だったら見に来てくれ」
男「ああ。それじゃまた」
バタン
村娘「おっ出てきた。男さん、おじさんは何の用だったの?」
男「大したことじゃない。それにしてもあの武器屋はもともと何をしていたんだ?」
村娘「うーん…よく分からないなぁ。でも東の王国で戦士をしてたらしいの」
男(なるほどな…。隠してはいたようだが中々の強さを感じた…)
村娘「どうしたの?何か言われたとか?」
男「なんでもない。そろそろ次へ行こう」
村娘「あっ、そうだね」
<宿屋>
村娘「はい、到着!ここが宿屋だよ」
男「ここか…。今日は一日付き合わせてすまなかったな」
村娘「ううん、気にしないで。でもそろそろ日が暮れるから村の外には出ないほうがいいからね」
男「なぜだ?」
村娘「夜は昼よりも魔物が活発になるから…。不用意に出ると危険なんだ」
村娘「万が一ってこともあるから!ほんと気を付けてね」
男「…分かった。一つ聞いてもいいか?」
村娘「なに?」
男「今は女神歴何年だ?」
村娘「えーとね、今は1000年だよ。でもなんでそんなこと?」
男(……まさかそんなに経っているとは)
村娘(えぇ、また無視なの…)
―夜―
バサッバサッ
鳥魔物「驚いた。まさか本当にこんな山奥に村があるなんてなァ」
騎士魔物「魔王様から命令を受けた時はさすがに疑ったが…」
鳥魔物「しかし魔王様の言う強い力の存在はいんのかよ?」
騎士魔物「見た感じそうは思えん」
騎士魔物「だが、魔王様直々の命令だ。油断はできんぞ」
――――――
時を同じくして<宿屋>
男(それにしても女神歴1000年か、思った以上だったな…)
男(…何かきた。おそらく魔物が2匹。強さは大したことなさそうだが)
男(一応出るか。それに今の魔王軍の力を見ておきたいからな…)
ギィー バタン
――――――
鳥魔物「おい騎士。とりあえず降りるぞ。さすがに疲れてきた」
ストッ
騎士魔物「さてどうするか…。ここら一帯を焼け野原にするのが手っ取り早いか」
騎士魔物「鳥、炎の息でここらを焼き払ってくれ」
鳥魔物「めんどくせぇなァ。おら、下がって…」
グサッ
鳥魔物「は、はぁ?い、いつの…間に…後ろに」ドサッ
騎士魔物「鳥!?な、何者だ!?」
男「……この程度か。期待外れもいいところだな」
男「次はお前だな…少しは、楽しませてくれるんだろうな」ニヤリ…
騎士魔物(この雰囲気…間違いなくこの男だ。魔王様が言っていたのは)
騎士魔物「我々に気付かれず後ろをとるとは中々やるじゃないか?」
騎士魔物「だがもう不意打ちは使えんぞ!ここで葬って…」
ヒュッ
騎士魔物「えっ?」
ズバッ
騎士魔物「ば、馬鹿、な…」ガクッ
男(力の差もわからん雑魚だったか…)
騎士魔物 ピクッ
騎士魔物「グ、ぬぅ…、まだだ!はぁああああ」
ガサガサッ!
辺りから大量の魔物が飛び出してくる
男「最後の悪あがきか…」
騎士魔物「黙れっ!お前がどれだけ強くとも数の前では無力だ!!」フハハハ
男「フッ」
騎士魔物「この状況が分からないようだな。すぐに跪かせてやる」
男「分かってないのは貴様のほうだ」
騎士魔物「何?」
男「絶対的な『個』の前に数の有利などない」
その言葉と同時に、彼から出される雰囲気がより一層強くなる
決着は、一瞬だった
――――――
騎士魔物(なんなのだ、この男の強さは…。これではまるで…)バタッ
スッ、カチャッ
男「つまらん相手だったな」
やばい、結構書き溜めしてたつもりなのにもう終わってしまった
少し考えてきます
見てる人いたらアドバイスとかくれるとありがたいです
一レスの中にもうちょっと入れていいと思う
地の文入れたらもっといろんなことが表現できると思うけどそこはお好みで
―朝―
<宿屋>
男(今日はどうするか…)
男(とにかく情報が少なすぎる。酒場にでも行って話を聞くか)
男(いつまでもこんな村にいるわけにはいかないからな)
――――
村娘は毎朝の散歩が日課である
村娘「今日もいい朝だなー。ってきゃあ!?」
村娘「こ、これって魔物の死体?しかもこの辺で見たことない種類もある…」
村娘「どうしよう…。おじさんなら何かわかるかも。呼んでこよう」
おじさん「ふむ…」
村娘「おじさん何かわかった?」
おじさん「この鎧は…。おそらく魔王軍の物だろう。襲撃されたのは昨日の夜だな」
村娘「ま、魔王軍!?なんでそんな魔物が…。しかも死体で見つかるなんて」
おじさん(…こんなことができるのは彼だけだな)
村娘「おじさんが倒してくれたの?」
おじさん「いや、昨日の夜はぐっすり眠っていた」
村娘「じゃあいったい誰が…。あ!もしかして男さんが!」
おじさん「うむ、間違いなくそうだろう。もし男君がいなければ…まずかったな」
村娘「そんな!怪我してないか見に行かなくちゃ!あ、でも…」
おじさん「処理は任せてくれて大丈夫だ。早く行ってあげたまえ」
――――
バタン
村娘「すいません!男さんの部屋ってどこですか!?」
宿主「おや、彼ならついさっき出て行ったよ」
村娘「あのどこに行ったかとかって」
宿主「悪いねぇ、そこまで聞いてないんだ。けど行くとしたら酒場じゃないのかい?」
村娘「わかりました。ありがとうございます!」
<酒場>
マスター「あら、さっそく来てくれたのね」
男「ああ、少し聞きたいことがある。時間はあるか」
マスター「大丈夫よ。私が知ってる範囲なら答えるわ」
男「まず、魔王軍の勢力について聞きたい」
男「あとは、今の勇者たちなんだが…どこの大陸出身か、どの程度戦果を上げているかだ」
マスター「そうね…。まずは魔王軍のことだけど、奴らの勢力は今急に拡大し始めたわ」
マスター「魔王は北の大陸を滅ぼし自分の城を築いたの。そしてその後に東の大陸を制圧した」
マスター「東での戦いはとても悲惨だったらしいわ…。最初は人間側が優勢だったんだけど魔王は制圧のため四天王を送り込んだの」
マスター「そこからは圧倒的だった。たった数日で東は魔物の大陸へと変わったらしいわ…」
マスター「まとめると今の魔王軍の勢力は北と東が最も強いわ」
男「なるほどな」(もしかしたらその時に戦った者たちの中に武器屋のあいつがいたかもしれんな…)
マスター「魔王軍についてはこれくらいね。次は勇者たちのことだけど、彼らは中央大陸の王国出身よ」
マスター「勇者、武道家、僧侶、魔法使い、この4人で魔王討伐に向かったみたいね」
マスター「彼らの強さは歴代の勇者パーティの中でもトップクラスらしいわ。初代勇者たちに並ぶとも言われているみたい」
男「初代勇者?なんだそれは」
マスター「あら、あなたは伝説とかには興味ないのかしら。今の勇者は10代目なのよ」
マスター「それと同じで魔王も10代目。女神歴が始まったのが初代勇者が信託を受けた時って言われてるから…」
男「ちょっと待ってくれ。その勇者や魔王に血筋はあるのか?」
マスター「血筋とかはないみたいね。勇者はある日突然選ばれるし、魔王はある日突然出現するわ」
男「そうか…」
マスター「あら、話が逸れちゃったわね。えっと…」
男「勇者たちの戦果についてだ」
マスター「そうそう。勇者はその噂に恥じない活躍を見せてるらしいわ」
マスター「もう既に四天王のひとり『超怪力』こと赤鬼を倒し東の大陸に乗り込んだみたい。その後も順調に旅を続けてるそうよ」
男「ほう…」(もし本当にそれほど強いのなら…並の魔物では相手にすらならんだろうな…)
マスター「私が知っているのはこれくらいね」
男「参考になった。すまないな」
マスター「いえいえ」
男(…。ひとまずは10代目勇者の実力が気になる。当面の目的は勇者たちに追いつくことにするか…)
男「さて、と」(この村で手に入る情報にはここらが限界だろう。近くの王国に行くしかないな)
マスター「ん、もう行くの?」
男「ああ、ここにずっといるわけにはいかない。この村から一番近い王国を教えてくれ」
マスター「それならこの山から下りてすぐに南の王国があるわ」
男「ふむ、ならまずはそこを目指すと―」
バタンッ!!
村娘「や、やっぱりここにいた…」ゼェーハァー
今日はこの辺で切り上げます
更新は不定期になりますができるだけ早く続き書いていきます
ここまでの感想・アドバイスとかくれるとうれしいです。(文が読みづらいなど)
>>38さん 地の文は戦闘描写の時もう少しうまくいれていけたらなと思ってます
<武器屋>
村娘「おじさんこんにちは!」
おじさん「やぁ村娘ちゃん。おや、その後ろにいるのは冒険者か?」
村娘「うん。道に迷っちゃったんだって。名前は男さんだよ」
おじさん「ほう。うちは武器屋だが道具や薬などもある程度はそろってる」
おじさん「何か困ったらここにくるといい」
男「わかった。覚えておこう」
村娘「それじゃ、つぎは宿屋ね。男さんが今夜泊まる場所だよ」
村娘「おじさんまた今度来るね」
おじさん「ちょっと待ってくれないか。男君少し時間はあるかな?」
男「俺に?別に構わないが…」
おじさん「ならよかった。村娘ちゃん、悪いけど席を外してくれると助かる」
村娘「?分かった。先に外で待ってるね」
バタン
レス数増やしたいのか分からんが一レスが短い、これぐらいでいいと思う。
半分以下、10レス程度で収められる。
村娘「村にあった死体を見たの。あれ、男さんだよね?」
男「……」
村娘「やっぱり、怪我とかしてない?大丈夫?」
男「問題ない。あの程度で傷など…」
村娘「でも、一応見ておかないと!」
男「問題ないと言っているだろう」
村娘 ビクッ
マスター「ちょっと!村娘ちゃん大丈夫!?」
マスター「急にどうしたのよ。男君!」
バタン
マスター「行っちゃった…」
村娘「…。あたし、なんか余計なことしたのかな…」
村娘「せめてお礼だけでも言わないと。あたし追いかけてみます」
バタン
<村の入り口>
男(さて、出発するか)
ザッザッ
おじさん(あれは男君?もう行くのか)
――――
おじさん「おや、村娘ちゃん。男君ならついさっき出て行ったが。怪我はなかったのかい?」
村娘「それが、見せてくれなくって…。お礼も言えなかったんです」
村娘「だからちょっと探してきます。走れば追いつけると思うから」
おじさん「本当かい?十分に気を付けるんだよ。魔物だけじゃなくて…」
おじさん「ってもう行ってしまったか」
タッタッタ…
<山の中>
村娘(はぁはぁ…。男さん早すぎ、全然追いつけない)
アォーン… バサッバサッ
村娘 ビクッ
村娘(どうしよう。村からあんまり出たことないからこの辺よくわからないんだよね…)
その時、不安になる村娘を木の陰から観察する影が…
ジー
山賊A「おいおい、マジかよ!こんなところに人がいるぜ!?」
山賊B「ありゃあこの村の近くに住んでる奴だな。捕まえて人質にすれば…」
山賊B「村から身代金取り上げることができるってな」
山賊A「流石だな!山賊B!さっさと捕まえてアジトにつれてこうぜ」
山賊A「ここならいつも村にいやがる親父も気づかねぇしな!」
山賊B「ああ。だが山賊A。てめぇ声がでかいぞ。ボリューム抑えろ」
――――
村娘(見つからない…。道に迷う前に帰ったほうがいいかな…)
ガシッ!!
村娘「!?」
山賊A「ヘヘ、大人しくしろよ!」
山賊B「よくやった、山賊A。さっそくアジトへ帰るぞ」
村娘「ンーー!ンーーー!」
山賊A「うるせぇ!あんまり騒ぐと無事じゃすまねぇぜ!」
山賊A「まぁ村から金を巻き上げたらどのみち死ぬんだけどな!」グハハハ
山賊たちは森の奥へと消えて行った…
男(………。ついてくる気配が止まったと思ったら、これか)
男(見て見ぬふりというのも気分が悪いな…。仕方あるまい)
<アジト(洞窟内)>
山賊A「親分!いい知らせですぜ!この近くの村に住んでる女を捕まえやした!」
山賊B「こいつを利用すれば金が手に入ります。そしたらこんな山奥から出ていくことも」
ピキィン!!
山賊A ピクピク…
山賊B「山賊Aーー!!」
ボス「全く…何度言えば分かるのよ!親分じゃなくてボ・ス!!その呼び方だとゴリゴリのおっさんに聞こえるでしょ!?」
ボス「それにあんたたち、人質を取ったところまでは評価してもいいけど…。余計な人まで呼んでるんじゃないかしら?」
山賊A・B「へ?」
洞窟の入り口のほうから人影が近づく
近づくにつれ人影の姿がはっきりと見えてきた
男「ほう…。俺の気配に気づくとはな」
村娘「ほ、ふぉほほふぁん!」(お、男さん!)
山賊B「いつの間に!全く気付かなかった…」
ボス「あら?(魔物に似た気配だったはずだけど…)この辺じゃ見ない顔ね。旅の人?」
男「そんなところだ」
山賊A「一人で乗り込むなんてただの馬鹿じゃねぇか!さ、ボスやっちゃいましょう!」
男「…」
男は腰に下げている二本の剣に手をかける
ボス「ちょ、ちょっと待った!こんな狭いところで戦ったらみんな生き埋めだわ。外に行くわよ!」
男「必要ない」
ボス「どうせこの子を助けに来たんでしょ?なら外のほうがいいと思うけど」
<外>
ボス「さ、ここなら存分に戦えるわ!返り討ちにしてあげる」
男「フン…」
男は二本の剣を抜き構える
ボス「そういえば、あの女は喋れるようにしといてあげたわ。そっちの方がスリル感じるでしょ?」
村娘「男さん、すいません。私なんかのために…」
山賊A・B「ぎゃはは、健気だねぇ。ま、すぐに絶望することになるだろうな」
ボス「さ、こないのならこっちからいくわ!くらえ!『氷魔法・大』!!」
ピキィン!!
大さな氷の塊が男に向かって襲い掛かる!
シャッ!
男は魔法攻撃をいともせず躱そうとする
ボス「あまいわよ!」
クンッ
男「ッ!」
氷の塊が進む向きを変え男に直撃した!
村娘「男さん!!」
山賊A「さすが親b…ボスだ!決まったな」
冷気の中から人影が見えてくる
完全に決まった、ボスはそう思っていたが…
ボス「えっ?」
男「威力も精度も申し分ない。相手が『人間』ならば勝負は決まっていただろう」
ボス「まるであなたが人間じゃないみたいな言い方ね。それに、一度防いだくらいで調子に乗らないでちょうだい」
ボス「『火炎魔法・大』!」
ゴオオオォォ…
―――――
ボス「なんで!なんで効かないのよ!」
男「もう残りの手はなさそうだな…。終わらせてもらう」
男はボスの首に狙いを定める。そして―
村娘&山賊A・B「待ってください!」くれ!」
村娘「もう、勝負はついてるでしょ!?これ以上はしなくても!」
山賊B「人質は返す、だからボスの命だけは…」
男「…お前たちは、自分が何を言っているのか分かってるのか?自分を人質に取っていた奴を助けるだと?」
男「そして、殺さないでほしい?仕掛けてきたのはお前たちだ。何を今更…」
山賊A「だったら俺たちを殺してくれ!俺たちが独断でやったことなんだ!」
ボス「何言ってるの!?勝手なことは許さないわよ!」
男「………チッ」
男「興がさめた。勝手にしろ…」
スパッ
男は村娘を縛っていた縄を切り落とす
男「もう動けるだろう。さっさと村に戻れ、今度は魔物に捕まっても助けんぞ」
村娘「え、えーと。実はここがどこか分からなくて…。村まで送ってほしいなーとか…」アセアセ
男「…………」ハァ
その帰り道でのこと
男「…さっきはなぜあいつらを助けた?お前が得することなどないだろう」
村娘「あの、ね。あたしのうちお爺ちゃんしかいないの覚えてるかな?」
男「ああ、だがそれと何の関係がある」
村娘「実は両親とも病気で他界しちゃってさ…。あたし二人の死ぬ瞬間を見ちゃったの」
村娘「だから、たとえ悪い人たちでも『人』が死ぬところは見たくなかったから…」
男「……」
村娘「ごめんなさい、こんな理由で邪魔をしちゃって…」
村娘「ところで今日はもう暗いし、男さんは明日に出発するんだよね?」
男「本当は今日の予定だったがな。また明日改めるつもりだ」
村娘「う、ごめんなさいってばぁ…」(明日か…今日のうちに決めなきゃな)
村娘「黙って出て行かないでね。見送りしたいから」(お爺ちゃん、許してくれるといいけど)
男「…それは俺の勝手だ」
とりあえずここまで
やっと冒険に出れる… それとここからの展開について質問、少し無理矢理になるけど山賊のボスを仲間にするかどうか
↓5レスの多数決で決めたいと思います
あとアドバイス、間違いに気づいたら教えてください
多数決の結果 仲間にするルートでいきます
ついてくるよりもガッツリ仲間にします
<村の入り口>
村娘「男さん。今日はほんとにありがとう!もし誰も来てくれなかったら今頃大騒ぎだったよ」
男「ただの気紛れだ…。いつも助けが来るとは思うな」
村娘「えへへ、そうだよね。それじゃ男さん、また明日ね!」
―夜―
<村長の家>
村娘「お爺ちゃん。あのね、少し話があるの」
村長「ふむ…改まってなんじゃ?」
村娘「驚かないで。あたし、男さんと一緒に旅に出ようと思う」
村長「……そうか。まぁなんとなくそうじゃないかと思ったがの」
村娘「ワガママなのは分かってる!でもあt」村長「いいぞい」
村娘「えっ?」
村長「わしは止めはせん。村娘が自分から行きたいというのなら、の」
村娘「え、え、自分でいうのもなんだけど…急な話だよ?」
村長「武器屋の旦那から村の魔物について聞いたわい。男君になら大事な孫も預けられる」
村長「それに村娘の夢のためにも、この村にいるよりは世界を見てきた方がいいと思うのじゃ」
村長「おぬしのように両親を亡くした者たちもたくさんおる。その子たちを救う医者になりたいのじゃろう?」
村娘「お爺ちゃん…」グスッ
村長「ほっほ。泣くことないじゃろう」
村娘「ううん。あたし本当に嬉しいの。まだまだ未熟だけど…絶対に立派になって帰ってきます!!」
村長「うむ。わしも死ねん理由ができたわい」ホッホッホッ
村娘「冗談はやめてよね!もう」
その頃宿屋では―
男(………。この俺が人間を助けるとはな…)
男(あまりにも長く眠りすぎておかしくなったのだろうか)
村娘(「たとえ悪い人たちでも『人』が死ぬところは見たくなかったから…」)
男(やはり、『人間』の考えることは理解できない…)
男(誰であろうと自分の障害になるものは全て切り伏せる。それが俺のやり方だ)
村娘(「男さん。今日はほんとにありがとう!」)
男(だが…この気持ちはなんだ。まさか、嬉しかったとでもいうのか?)
男(考えてもわからんな。寝るとしよう…)
―朝―
男(さて、出るか)
「ちょっと待ったーー!」
村娘「ふぅー。やっぱり勝手に行こうとしたね?」
村長「本当に早いのう。村長に別れの一言はないのかね」
男「なにか用か?」
村娘「男さん。あたしのお願いを聞いてください!」
村娘「いっしょに旅をさせて!足手まといなのは分かってる、でも世界を見に行きたいの!」
男「何を言い出すかと思えば…、正気か?俺の旅はそんなに生ぬるいものではないぞ」
村長「わしからも頼む。どうかこの子を連れてってやってくれんかの?」
男「……勝手にしろ。だが俺の邪魔になるようなら容赦はしない、いいな」
村長「すまないの。ありがたいぞい」
村娘「ありがとう!あたし頑張るからっ!」ニカッ
男「………」(またありがとう…か)
おじさん「取り込み中悪いが、少しいいかな?」
村長「ふぁっ!いつの間に!?」
おじさん「もしかしたらこういう展開になるかと思ってね。武器を持ってきたんだ」
おじさん「村娘ちゃんに短剣を。使いやすいように軽い素材を使ってある」
村娘「いいんですか?こんな上等なもの…」
おじさん「旅立ち祝いみたいなものだ。気にしなくていい」
おじさん「村の安全は任せてくれ。魔物には立ち入らせないさ」
村娘「はいっ!お爺ちゃん、おじさん、いってきます!!」
村娘が仲間に加わった!
<山のふもと>
男「そろそろだな。ここをまっすぐ行けば南の王国へ着く」
村娘「おお!実は王国へ行くのって初めてなんだよね!楽しみ楽しみ」
ザッ
村娘「わ、わぁ!?って昨日の…」
男「やはりつけていたのはお前か。なんだ、殺されにきたのか?」
ボス「違うわ。戦いに来たわけじゃない。あれだけ力の差を見せつけられてリベンジなんてするわけないでしょ?」
ボス「……」
ボス「アタシもあなたたちの旅に同行させてほしいの」
男「騙すならもう少しまともな嘘をつけ」
ボス「ウソじゃないわよっ!ホントにホント、大マジよっ!」
村娘「で、でも一緒にいた山賊さんたちはどうするんですか?」
ボス「あいつらと話はしてあるわ。それと、もう村には手を出さないって話もしてきた」
男「それよりもお前がついてくる理由が分からない。何が狙いだ?」
ボス「特に何もー。アンタについていけば今よりも刺激的な人生が送れると思った。それだけよ」
村娘「お、男さん。いいんじゃないかな?旅は多い方がいいし…」
ボス「うんうん!なかなかアナタ分かってるじゃない」
男「お人好しなんてレベルじゃないな…。お前は」
男(変な気を起こそうとするならすぐに殺すこともできる。まぁ支障はないか)
ボスが仲間になった!
―南の王国への道中―
村娘「あの、ボスさんって魔法使いですか?昨日のアレ、素人じゃないレベルだったんですけど…」
ボス「んー?ま、そんなとこね。正しくは魔法使いじゃなくて聖女だけど。あと敬語じゃなくていいわ」
村娘「せ、聖女!?でも昨日は聖属性の魔法なんて一度も使ってなかったような」
ボス「そうよ。だって使えないもの。聖女学校入るだけなら頭だけでいいしー、てか聖女学校の中で黒魔法使ってたのアタシだけだったわ」
村娘「ちなみに学校はどこの?」
ボス「中央大陸聖女学校。めんどくさくなったから途中でやめたけどー」
村娘「ええ!?超名門じゃない!あの勇者一行の僧侶さんもあそこだって!」
ボス「あーアイツね。クソまじめで苦手なのよねぇ。実力は本物だけど」
村娘「あたしも回復魔法とか使えるようになりたいなぁ…コツとかってある?」
ボス「コツとか特にないわ。だってアタシ最初から大体できたし」
村娘「うぅ…」
ボス「でも村娘は見た感じ才能がないわけじゃないから使えるようにはなると思うわよ、アタシ回復魔法使えないから憶測だけど」
村娘「憶測で言わないでよー」
ボス「ゴメンゴメン」
ボス チラッ
ボス(昨日アタシのアジトに来るときは確かに男から邪悪なものを感じ取ったんだけど…今は全くないわね)
ボス(ま、男の正体がなんであっても関係ないけど。アタシは刺激がありゃそれでいいし)
男「お前たち、そろそろつくぞ」
今日はここで終わります
見てる方、1レスの量ちょうどいいでしょうか?
<南の王国>
村娘「うわー!すごい!これが王国なんだね。でも思ってたより静かかも…」
ボス「なんか少し活気がないわね。で、ここには何しに来たの?」
男「情報収集だ。まずは酒場へ向かう」
村娘「あの、あたしお城へ行きたいんだけどダメかな?」
男「わざわざ行く必要はない」
ボス「まぁまぁ、そんなこと言わなくてもいいじゃない。行きましょうよ」
ボス「お城にいる兵士たちからも情報はもらえるかもしれないでしょ?」
男「………」
ボス「沈黙は肯定としまーす。さ、行きましょ。村娘」
男(勝手すぎるだろう…)
<南のお城>
―入口―
門番「とまれ!旅の者か?」
村娘「はい。ここの王様に会いに来たのですが…」
門番「怪しいところはないな。通っていいぞ」
ボス(? この感じ…)
――――
大臣「王様、なにやら旅の者たちが来ているそうです」
大臣「おい!入ってきていいぞ」
三人は王室へと入る
王「南の城へようこそ。ここは見てわかると思うが魔物の被害は各地に比べて大きくはない」
王「旅の準備をするのにもちょうどいいであろう。ゆっくりしていくがよい」
ボス(ちょっとコレ…)
男(………)
村娘「はい!ありがとうございます」
王「ところでそち達はどこから来たのだ?」
村娘「近くの山にある村からです。まだ出発したばかりなんですけど」
王「ほう…。大臣!」
大臣「はっ。悪いが王様も余り暇ではないんだ。そろそろ…」
村娘「あ、そうですよね。わざわざ会ってくれてありがとうございました!」
――――
王?「ククク…。近くの山の村、間違いない。まさかもう目当ての奴らがこの王国に来るとはねぇ」
大臣?「全くです。少し拍子抜けですよ」
王?「しかし女共はともかくあの男…想像以上ですね」
大臣?「確かに…。ですが四天王の1人『幻想』の魔蜘蛛であるアナタの敵ではないかと…」
魔蜘蛛「当たり前です。しかし人間は本当に馬鹿ですね。一国の王どころか城の全員が変わっているというのに」
大臣?「後でまとめて魔王様に献上するために少しでも気づいたやつは地下牢に入れてますけどね…」
大臣?「それにしても南の大陸は制圧できたも同然、さらにアイツを殺せば…魔王様からの評価もあがります」
魔蜘蛛「ところで魔道士、いつまで人間の姿をしているんですか。気色悪い」
魔道士「おや、けっこう気に入ってるんですけどね」クカカカ
<城下町>
村娘「はぁー!緊張した。王室ってあんな雰囲気なんだね」
ボス「そうね」
男「おい、ここからは俺1人で行動する。お前たちは宿屋にでも行っていろ」
村娘「えぇ、一緒にいかないんですか?」
男「…お前たちといると寄り道が多くなりそうだからだ」
ボス「まっいいじゃない。それじゃ、近くの宿屋でね」
―――
ボス「そういえば、アンタはなんで旅に出ようと思ったのよ?」
村娘は旅の目的をボスに説明する
村娘「ってわけなの」
ボス「ふーん。医者ねぇ…。だから回復魔法とか使いたいんだ」
そんな話をしてる中、二人の前を歩いていた男の子が急に倒れた
バタッ
男の子「う、うぅ…」
それを見てすぐに村娘、ボスは駆け寄る
村娘「どうしたの!?大丈夫!?」
ボス「ちょっと大変じゃない!すぐに宿屋に入らなきゃ」
<宿屋>
気絶をしていた男の子が目を覚ます
男の子「あれ…ここは…?」
村娘「気が付いた!よかった~」
男の子「お姉ちゃんたちが助けてくれたの?」
ボス「まぁね。急に目の前で倒れるんだもん、無視はできないでしょ」
村娘「どうしてあんな状態で外にいたの?」
男の子「そ、それは…」
ボス「遠慮なんてしなくていいわよ。言ってごらんなさい」
男の子「でも…」
村娘「大丈夫。お姉ちゃんたちは悪い人じゃないから、ね?」
男の子「あの、実はね…。少し前からぼくの親がいないんだ」
その一言に村娘が固まる
ボス「少し前から…?どういうことよ」
男の子「ぼくだってよく分かんないんだ!でもお父さんもお母さんも最近の王様はおかしいって言ってた」
男の子「だからお城に文句を言ってくるって…。でもそれっきり…」グス
ナデナデ
男の子「お姉ちゃん…?」
村娘「大丈夫、大丈夫よ…。ゴメンね。こんなことしかできなくて…」
男の子「ううん、ありがとう…」
ボス(お城に行ってねぇ…これは確定かしら)
―――
男の子 スゥースゥー
村娘「とりあえずご飯も食べさせたしこれで安心かな…」
ボス「そうね。大体こんなもんでしょ」
ボス「一部屋にベッドが二つしかないから男の部屋で寝かせたけどいいわよね」
村娘「そういえば、男さんは?」
ボス「まだ帰ってこないみたいね」
村娘「そっか。今日は疲れちゃったからもう寝るけど…ボスは?」
ボス「ん、ちょっと待って。この子の親についてなんだけど」
村娘「何か知ってるの!?」
ボス「シィー、声がでかいわよ。起きちゃうでしょ」
村娘「あっ、ゴメン…」
ボス「とりあえずアタシたちの部屋に行くわよ」
ボスは今日の城での気配について話した
ボス「ってワケ」
村娘「それじゃあ男の子の親は…」
ボス「まだ決まったわけじゃない。可能性は低いけど、生け捕りにされてるかもしれないわ」
村娘「なら早速このことを男さんに伝えなきゃ!」
ボス「そうね」(ま、もう気づいてると思うけど)
<廊下>
ボス「あ、きたきた」
村娘「男さん!」
男「何の用だ」
ボス「情報収集、どうだった?」
男「村で聞いたものとほとんど変わらん。無駄足だったな」
ボス「ふぅーん。ところでさ…」
二人は男に一連の出来事を話した
ボス「今日の王と大臣の変な気配、アナタも感じたでしょ?」
男「ああ…。酒場でもここ最近失踪事件が多いと聞いた。魔物で間違いないだろう」
ボス「やっぱりね。王様たちどころか兵士も全部だったけど…。んでどうすんの?」
男「…無視だ。助ける義理などない」
村娘「!? 何言ってるの男さん!」
男「お前こそ何を言ってるんだ。わざわざ厄介ごとに首を突っ込むつもりか?」
村娘「でも無視だなんて!」
男「最初に言ったはずだ。邪魔をするなと」
男「それにその親が生きている確証すらないのだろう。助けたいのなら自分でなんとかしろ」
村娘「ッ!」
バタン
村娘は自室へと戻っていった
ボス「アンタたちのことよく分からないけどさ…、そこまで言わなくてもいいんじゃないの」
男「………」
ボス「ま、アタシは村娘に協力するわ。それと言い忘れたけどアンタの部屋で男の子寝かせてるから。それじゃ、おやすみ」
バタン
<男の部屋>
男の子 グーグー
男(この子供か…)
男(何故、あの二人は今日出会った者のために戦うのだ)
男(助けたところで何もない、無意味なことなのに…)
―朝―
村娘「ボス、とりあえずどうやってお城に入り込もうか」
ボス「そうね、正門からじゃ無謀だわ。他を探しましょ」
ボス「どこか別の場所から繋がってればいいんだけど…」
村娘「分かった。なら地下からの道とかはどうかな?」
ボス「それが妥当ね。じゃ、行きましょ」
<男の部屋>
男の子「お兄ちゃんが昨日お姉ちゃんたちが言ってた人?」
男「…ああ」
男の子「お兄ちゃんは一緒に行かないの?」
男「あの二人がお人好しなだけだ。こんなことをいちいち構っていたらキリがない」
男の子「そっか…。それが普通だよね…」
ガチャン!!
突然男の部屋の扉が強く開かれる
兵士「お前が男だな。王様から呼び出しがかかった。すぐに王室へ来いとのことだ」
男「何?」
兵士「いいから早く来い。お前に拒否権はない」
男(そっちから仕掛けてくるとはな…)
男(どんな奴だか知らないがいい根性だ…。出向いてやろう)
男の子「お、お兄ちゃん?」
男「お前のためではないが…俺にも行く理由ができた。行ってくる」
男の子「き、気を付けてね!」
――――
村娘「ボス、ここから行くことってできないかな?」
ボス「なによこれ、下水道?行けないことはないだろうけど臭いわよ」
村娘「そんなの気にしてる場合じゃないよ!早く行こう!」
<王室>
魔蜘蛛「おや…、どうやらネズミが二匹入り込んできたようですね」
魔蜘蛛「魔道士。ただちに迎え撃ちなさい」
魔道士「はっ。それでは…」
<城の地下>
ボス「あークッさ。やっぱ最悪、なんとか来れたけどさ」
村娘「うぇぇ…。でもお城の地下に直接繋がっててよかった」
ボス「なんかいかにもって感じね…。暗くてよく見えないけど地下牢かしら」
?「そこに誰かおるのか?」
村娘「だっ、誰ですか!?」
?「わしはここの国王じゃ。おぬしたち魔物ではないのか?」
ボス「やっぱり捕まってたのね。アタシたちは敵じゃないわ」
ボス「『爆発魔法・極小』」
ボカン!
ボスは王様の牢屋のカギを破壊した
王「なんと…、まさか助けが来るとはありがたい。もう終わりかと思っとった」
村娘「他にも捕まってる人たちはいますか!?」
王「うむ。兵や一般人は全てこの奥の広い牢獄に捕えられておる」
村娘「ならみんな生きてるんですね!早く助けなきゃ…」
その時、黒いオーラとともに何かが現れる
ブゥゥゥン…
ボス「さっそく来たわね」
ボス「話はあとよ。お出ましだわ…」
大臣?「全く困りますねぇ。勝手なことをされては」
ボス「もう芝居はいいわよ。アンタ魔物でしょ?」
大臣?「ククッ、バレてるなら隠す必要もないですね」
シュォォ…
魔道士「さて、殺して差し上げましょう。かかってきなさい」
ボス「なめないでちょうだい。村娘!アンタは王様の安全を頼むわ!」
村娘「分かった!王様、こっちに!」
魔道士「見たところ戦力と言えるのはあなた一人…。二人を庇いながらあなたに勝ち目がありますかねぇ…」
ボス「それよりも自分の心配をしたらどうかしら?」
ドン!ドン!ドン!
魔道士の周りで爆発が起こる!
ボス「さっきの爆発魔法の時に仕掛けておいたの。時間差で発動するようにね」
魔道士「小癪な…。ですがこの程度では倒れませんよ」
魔道士「『闇魔法・中』!」
魔道士は闇の玉を放った!
ボス「チッ!」
間一髪のところで躱す
ドォオオン!
ボス(アレをくらったらまずい…。気を付けなきゃ)
魔道士「フフフ、『闇魔法・中』!」
放たれた先には村娘と王様がいた
ボス「まずいっ!『火炎魔法・大』!」
二つの魔法がぶつかり合って相殺する
ボス(大クラスの魔法で互角…。コイツ、口だけじゃない)
魔道士「私の魔法を相殺とは…。おもしろい」
ボス「二人を狙う前にアタシを倒したらどう?それともそんな手しか使えないのかしら?」
魔道士「挑発には乗りませんよ。真っ向から戦えば私でも無傷ではすまなそうですからね」
ボス(しかも落ち着いている。やり辛いわね)
魔道士「さぁ、まだ始まったばかり。もっと足掻いてください」
ボス「言われなくても!『風魔法・大』」
風の刃が魔道士に襲い掛かる!
魔道士「『氷魔法・大』!
魔道士も魔法を使い応戦する
村娘「すごい戦い…。あたしが入っても何の役にも立てない」
村娘(情けない。ボスが戦ってるのに見てるだけなんて…)
――――
一方その頃男は―
<城の中>
ドサッドサッ
魔物「グゲぇ…。なんだコイツ、どれだけ強いんだ…よ」
魔物「束になっても傷一つつけれねぇ。無茶苦茶だ…」
<王室>
魔蜘蛛「来ましたね。やはり雑魚では相手になりませんでしたか」
男「…もう正体を隠す気もないようだな」
魔蜘蛛「ええ。どうせばれてるでしょうからね」
男「まぁいい。わざわざ呼びつけるという事は…何か目的があるんだろう?」
魔蜘蛛「もちろんですとも。魔王様からの命令でね…南に現れた強い力をもつ存在を殺せというものです」
魔蜘蛛「ま、その前に南を支配してしまいましたが…。結果的には一石二鳥でした」
男(前に村へ来た二匹の魔物もそうだったのか…?)
男「なぜ俺は狙われている、魔王が勇者以外を狙う必要があるのか」
魔蜘蛛「それは分かりませんが、これほどの力を持つ者などほうっておけば障害になるかもしれないですからね」
魔蜘蛛「さ、無駄話はこのくらいでいいでしょう。四天王の1人『幻想』の魔蜘蛛、いきますよ」
男「ほう…。お前が四天王の1人だったのか。こんなところで会えるとはな」
スッ、カチャリ…
魔蜘蛛「構えただけでこの殺気。やはり危険ですね」
魔蜘蛛「ですがその余裕がいつまで続くのか…楽しみですねぇ」ニタリ
ここらで終了
話のテンポはこんなもんですかね?
すいません、質問の仕方がおかしかったです
場面がかなり早いペースで変わってますが読みづらいとかないでしょうか?
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