P「貴音のオーラが欠片も残ってない」 (88)

※おとこわり※

続・貴音のカミングアウト
続・貴音のカミングアウト - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420944725/)

からの続きものです

貴音が関西弁を喋る
他のアイドルたちも性格・喋り方に変化あり
事務所の加入順、ユニットなどもオリジナル要素あり

などの改変があります
ご了承ください

なお、SSの現在時間は今ではなく、11月ごろと思ってください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421985455

〜765プロ〜

P「ちょっと誇張しましたけど、そう感じませんか?」

律子「薄々は感じてましたけど、やっぱりですか?」

P「銀髪なせいで人目を惹いても、以前の面妖な雰囲気が1ミリも残ってないんですよね」

小鳥「これ、前の宣材と新しい宣材ですけど、全然違いますよね」

P「古風なキャラだった時は本人も気が抜けなかったんでしょうね。表情が固いわけではないですけど、張り詰めた雰囲気というか……」

律子「ええ、わかります。真がやる凛とした美しさ…ですよね」

P「それだよそれ!さすが俺の律子」

律子「ちょっと、同僚を勝手に所有物にしないでくださいよ!」

小鳥「あの、私でしたら所有物に──」

貴音「小鳥ちゃん、そないがっついたら引かれるよ?てか、おにぃさぁ。本人おる前でそんな話する、普通?」

P「十中八九、自分が劣化しことに無自覚だろうから、わざわざ教えてやってるんだよ」

貴音「はぁ?なんなんそれ・・アイドルにそんなん言ぅてええ思てんの?」

P「じゃあ、売れなくなってからポイっ…でいいのか?」

貴音「う、うちのどこが売れてへん言ぅんよ・・」

P「小鳥さん」

小鳥「あ、はい。これが貴音ちゃんの先々月のお仕事です」

P「律子」

律子「え、私が読むんですか?えーっと、ラジオのレギュラー1本、TVCM1本、ドラマ1本、バラエティのレギュラーとスポットが1本ずつ、旅番組レギュラー1本、雑誌コラム隔週2本、グラビア4本、以上です」

P「Cランクでこの仕事量ならたいしたものだ。傾向もアイドルというより女優に近いものがあって、以前のイメージに沿った仕事ができているよな。それが先月中頃に生っすかでイメチェンしてから……小鳥さん」

小鳥「はい、今月今日までに入った仕事は済んだものも含めて、ラジオ1本、バラエティ1本、グラビア2本です。また、ドラマ2本と旅番組1本、雑誌コラム2本がそれぞれ先方からキャンセルが入りました…」

貴音「そんな……」

P「概ね好意的にイメチェンは受け入れられはしたけど、古風な貴音のイメージを持ってるディレクターや雑誌編集からは、敬遠されてるってことだ。構成も変わってしまうしな。わかるな?」

貴音「…ごめんなさい」

P「まぁ、わかればいい。でだ、過去に拘っても仕方が無い。今の貴音を売って行かなきゃ事務所としても損失になるわけだから、お前自分で売り込み方考えてみろ」

貴音「ちょ、おにぃうちのこと見捨てるん・」

P「もちろん俺も貴音を売り込むためにあれこれ手を尽くすさ。ただ、正直お前の扱いに困ってるんだよ。あと、プロデューサーって呼べ」

貴音「そんなん、歌って踊ってツッコミもボケもいける可愛い女の子やから何でもござれやん♪」

P「だから困ってるんだよ。お前にバラエティが合うなんて百も承知だ。でも、そしたら芸人枠の春香が死ぬだろうが」

律子「プロデューサー。もっと言葉を選んであげてくださいよ」

P「ああ、すみません」

貴音「おにぃはるるん嫌いなん?」

P「そんなことはない。春香が可愛いのは当然として、特筆すべきはアイドルなのにひょっとすると手が届きそうなほど身近に感じられる人柄と、周りに影響を及ぼすほどに溢れる女子力だよ。テレビだとなかなか伝えきれないから、今は芸人枠に収まってもらってるけどもさ。あとプロデューサーと呼べ」

小鳥「春香ちゃん愛されてますねー」

P「そりゃあ、僕が初めて一緒に仕事をしたアイドルですからね」

律子「そういえばそうでしたね」

P「ほんとに小さなイベントのコンパニオンでしたけどね。それでもすごく緊張してて…」

貴音「ちょぉ」

小鳥「お仕事終わったあとに、春香ちゃんが業務報告の電話をくれたんですよね」

律子「あははっ、それでプロデューサーったら帰ってから社長に小言言われて落ち込んで」

貴音「なぁ」

小鳥「そこに春香ちゃんのクッキーでしたよね」

P「ええ。あの味は忘れられないなぁ」

貴音「なぁってば!」

P「おおぅ、すまんすまん」

貴音「盛り上がっとーとこ悪いんやけど、やったらはるるんとうち、共演したらええんちゃう?」

小鳥「え?」

貴音「テレビに関してはピンで使お思うから競合してまうって考えやろ?やったらうちら期限付きでセットにしたらええやん」

律子「あ…」

貴音「ふんなら、やってくうちにMCもディレクターもうちらのクセわかってくるやん?」

P律鳥「「……それだっ!(よっ!)」」

〜765プロ 会議室〜

P「……というわけだ。幸い春香が千早と美希とトリオでやってる0cm(おセンチ)は、生っすかだけの限定ユニットだから問題ないだろ」

春香「ということは、私は貴音さんとデュオで活動するってことですか?」

貴音「そぉでもないんよ。うちのキャラが浸透するまでは、はるるんのチカラを借して欲しい言ぅことやねん」

P「言い方は雑になるけど、要するに二人で茶の間を沸かしてこいってことだ」

春香「しれっと私を芸人扱いするのやめてくださいよぅ」

P「いやいや、これは春香にとってもチャンスなんだ。ボケもツッコミも貴音に任せて、春香は持ち前の女の子らしさを発揮することに努めて欲しいんだよ」

貴音「差別化ってことやね」

P「ああ。うちのアイドルたちの中で一番茶の間に近い春香の視点は、番組の楽しさを視聴者と共有する役割を担えると俺は思っている。そして、それはディレクターもMCも気付けるほど顕著になるはずなんだ」

貴音「いつもはるるんに回されとった芸人枠を、うちが一手に引き受けるし。ね?」

春香「なるほど!わた春香さんが国民的アイドル真っしぐらってことですね!」

P「その前に、染み付いた芸人根性を洗い流すことが先かな?」

貴音「なんとかなるんちゃう?」

春香「天海春香、頑張りますっ!」

貴音「(そのパクりは)あかん……」

翌日 お昼過ぎ

〜言売売(コトウリウリ)テレビのスタジオ〜

MC「驚いたよ貴音ちゃん。突然関西弁を喋る病気になったんだって?」

貴音「もぉ!楽屋でも病気ちゃう言ぅたのにっ!」

春香「でもでも、病気の貴音さんも可愛いですよね♪」

MC「うん。それは間違いない」

貴音「ちょっ、そこで素直に頷かんでくださいよっ!」

MC「わははっ。貴音ちゃん顔赤くなってるよ。これも病気かな?」

───
──


〜収録後〜

MC「いやぁ、貴音ちゃんほんと見違えたね。これからもよろしくね」

貴音「おーきに。ディレクターさんにもよろしゅう言ぅといてくださいね」

MC「わはは、自分で言いに行きなよ」

春香「ありがとうございました……。私一度しか喋ってなかったよね?」

貴音「MCさんが気ぃ遣ぉて、はるるんよりうちに振ってくれたから…」

春香「まだ一回目だけど、こんな調子でいいのかな?」

P「そんなに悲観することはない、上出来だよ。二人ともお疲れ様」

貴音「おにぃ!」
春香「プロデューサーさん!」

P「だからおにぃって呼ぶなって言ってるだろうが。次おにぃって呼んだら給料から1000円引いて、その分春香に回すからな。あ、さっきのも含めよう」

貴音「は?意味わからんしっ!おにぃアホちゃうん」

P「はい、これで2000円マイナス」

春香「あの、プロデューサーさん。悲観するなってさっき言ってましたよね?どうしてですか?」

P「今日のVは再来週放送だろ?詳しくは再来週に説明するよ。それまでは春香が思うようにやってくれ」

春香「わかりました…」

貴音「おnプロデューサー、うちはどぉやった?」

P「1000円マイナス」

貴音「なんで?止めたやん!」

P「止まってなかったから。まぁ、お前も好きなように振る舞えばいいよ。それじゃ帰るぞ」

〜夕方 765プロ〜

貴音「小鳥ちゃん」

小鳥「どうしたの?」

貴音「765でいっちゃんアイドルランク高いんって誰?」

小鳥「イメチェンしてから1ランク下がったから気になっちゃう?」

貴音「うん。あんだけ仕事も減っとぉし、気にならん方がおかしいよ」

真「元気ないね。どうしたの?」

貴音「まこちゃん、うちってオーラないんかなぁ?」

真「ん?……あー、なるほど。そうだね、以前の貴音に比べるとアイドルオーラが激減してるかな」

貴音「はぁ……。昨日おにぃに言われてん」

小鳥「アイドルランクが一番高いのは竜宮小町のBね。そろそろAにも届きそうよ。次点が同じくBの美希ちゃんね」

真「やっぱり美希はすごいなぁ」

小鳥「次にCが春香ちゃん、真ちゃん、響ちゃんね」

貴音「なんで?ちーちゃんってCランクとちゃうの?」

小鳥「千早ちゃんは実力的にはBと言ってもいいのだけれど、活動はCD、ラジオ、ライブ以外ほとんどしてないのよね」

真「つまり、ロキノン系アイドルってわけか。なかなか渋いね」

小鳥「呼び方はさて置き、その認識で合ってるわ。ランクの査定の半分以上を占める、テレビと雑誌の仕事をほとんどしてないのが過小評価の理由ね」

貴音「てことは、ちーちゃん含めて残りみんなDなん?」

小鳥「そうね。査定で不利だけれども、千早ちゃんもわんつ→ているずと同じく、そろそろCに上がるんじゃないかしら。雪歩ちゃんは据え置きのDってところね」

真「わんつ→ているずの勢いは脅威だね。ローティーンやその親からの支持がすごいもの」

小鳥「教育テレビだけでレギュラーが四本。その中で一本は月曜日から金曜日の放送。ほとんど毎日二人を目にしている人がいるんじゃないかしら?」

貴音「うちと違て人気出るんもわかるわ……」

真「貴音が元気なくなるのもわかる気がするよ。ボクだってもっと頑張らなきゃ」

小鳥「でも、真ちゃんは今月からゴールデンのレギュラーが1本増えるでしょ?」

真「T○KI○さんの剛腕ダッシュですよね。あれにレギュラーで呼ばれたってことは、また可愛さから遠のいちゃうのか……とほほ」

小鳥「そうでもないわ。あのガテン系の中に真ちゃんが入ったら、真ちゃんのカッコよさは目立たなくなって、その分可愛さが前面に押し出されるはずよ」

真「そっか。プロデューサーちゃんと考えてくれてるんだ。嬉しいなぁ♪」

貴音「まこちゃんはええなぁ。うちなんかギリギリDに引っかかったE同然の売れへんアイドルやのに…」

真「それを承知でイメチェンしたんだろ?」

貴音「せやけど、美希とか双子ちゃんは好き勝手やって売れとるやん?」

真「貴音。それは違うよ」

小鳥「そうね。失礼だと思うわ」

真「美希も亜美も真美も、候補生の頃は好き勝手やってただろうけど、今はちゃんと努力してる。その努力をファンだけでなくボクらにも見せないように振る舞う彼女たちを、表面だけ見て羨むなんてボクにはできないよ」

貴音「ごめん…なさい」

真「うん。わかればいいんだ。ボクも貴音を叱れるほど偉くはないからさ、一緒に頑張ろうよ」

貴音「まこちゃん男前やね。雪歩が夢中になるんもわかるわ」ぐすん

真「あはは。外見はまだなんとかできても、こればっかりは性分だからね。もう諦めたよ」ナデナデ

貴音「ちょ…あかんっ…。泣いてまうやん…」

小鳥「貴音ちゃんの泣き顔なんて初めて見たわ。可愛い♪」

貴音「おにぃに言いつけたる…」ぐすん

小鳥「真ちゃんもね、日々心の綺麗な美人さんになっていってるわ。性分だなんて諦めないで」

真「ああ、違うんですよ。中身を変えようって考えを諦めるって言ったんです。ボクはこれを武器に、カッコ可愛いアイドルを目指すんです☆」

小鳥「そっか。心配無用だったわね」

真「プロデューサーは捻くれてるからなかなか褒めてくれないけど、小鳥さんはこうやって面と向かって褒めてくれるでしょ。これ、かなりチカラになってます」

貴音「うん。小鳥ちゃんがおってくれる安心感は心強いもん」

小鳥「もう。二人してお姉さんを持ち上げてどうするつもり?」

真「晩御飯をご馳走してもらう?」

貴音「ええね。うちお腹ペコの介や」

小鳥「給料日前だからちょっと……」

真「あははっ。冗談ですよ。貴音はどうだかわからないけど」

貴音「え、うちも冗談に決まっとるやん」

真「怪しいなぁ。あ、ボクそろそろ帰りますね」

小鳥「お疲れ様。気をつけて帰ってね」

貴音「せやったらうちも帰る!待って待って」

がちゃり

千早「ただいま帰りました」

真「おかえり千早」
貴音「ちーちゃんおかえり」

小鳥「お帰りなさい。あ、MP3プレイヤーよね?ちゃんとできてるわよ」

千早「いつもありがとうございます」

真「そっか、千早はパソコン持ってないって言ってたっけ」

千早「ええ。だから欲しい曲を音無さんにお願いしてプレイヤーに入れてもらってるの」

貴音「何入れてもろたん?」

千早「ピアノゾンビよ」

真「え…何それ?」

貴音「うちも知らんよ?」

千早「私も最近知ったばかりだから上手く説明できないわ。“HOLD ME DIE”って曲を聴いて気に入ったから購入してみたの。良かったら聴いてみる?」

アイドル試聴中………

真「なんだか切ないね」

貴音「うち歌ぉてる人の声好きやわ」

千早「私も歌手を目指すからには、色んなジャンルの曲を聴くべきだと思って」

小鳥「盛り上がってるところ悪いんだけど、真ちゃん帰るんじゃなかったかしら?」

真「あーっ!そうだった。それじゃお疲れ様ーっ」

がっちゃん

貴音「あぁん、まこちゃん行ってもぉた。ちーちゃんはすぐ帰るん?」

千早「ええ。音無さんからMP3プレイヤーを受け取るだけだったから」

貴音「ほな一緒に帰ろっ♪」

千早「そうね。帰りましょうか」

小鳥「二人ともお疲れ様」

貴音「小鳥ちゃんまたね」
千早「お先に失礼します」

書きだめ尽きたので

また近いうちに投下します

おかえり。待っとったで
この貴音めっちゃ好きや

>>14

ありがとうございます


サッカー見ながらちょこっと書き溜めれたので加筆修正しながら投下します

にしても、日本視野狭いしチームとしてのまとまりもなかったなぁ…
kwsmは悪くない

貴音「せや、ちーちゃん晩御飯どーしてんの?」

千早「いつもは帰りにスーパーに寄ってお惣菜を買ったり……」

貴音「ちーちゃんあかん」

千早「え?」

貴音「あかんわ。女子力低すぎて恋の歌なんか、よぉ歌われへんなるよ」

千早「でも、私は料理なんて…」

貴音「えーっと、春香はもう家やろし、竜宮と響はまだ終わってへんのかな?」

千早「え…何を?」

貴音「料理できる人呼んで覚えたらええやん?偉そなこと言ぅて、うちもよぉ作らんけど。あ、雪歩いけるかも」

千早「突然呼びつけたりしたら迷惑よ」

貴音「仲間想いの雪歩やから大丈夫やって……あ、雪歩?──」



貴音「“無理ですぅ”って断られた…」

千早「自慢ではないけれど、私は本当に料理ができないから、教える方も大変だと思うの。だから、萩原さんは断って正解よ」

貴音「ほな、ちーちゃん晩御飯どぉするん?」

千早「予定通り惣菜を買うわ」

貴音「あかん。そんなん楽しないよっ。外食しよ外食!」

千早「あの、私と食事をしてもあまり楽しくはないと……」

貴音「もうっ!うちがちーちゃんとご飯行きたいんやから、そんなん言ぅたあかん。それとも、うちと一緒にご飯食べたないん?」

千早「そんな……嬉しいわ。私だって一人は寂しいって思うもの。でも、貴音さんは食べる量がすごいって…」

貴音「大丈夫やって。セコい割り勘なんてせーへんよ。食べた分ちゃんと払うし」

千早「そうじゃなくて、たくさんの料理を見ると吐き気が……」

貴音「あー……」

〜蔵寿司〜

貴音「これやったらその都度目の前カラやし、大丈夫やろ?」

千早「ええ、これなら問題ないと思うわ」

貴音「鯵からいこっ。いただきまーす」

千早「エビマヨサラダなんてあるのね。いただきます。 ん…美味しいっ」

貴音「最近の回転寿司はそこそこ美味しいね」

千早「そういえば、春香たちと前に行ったところも美味しかったわね」

───
──


貴音「ちーちゃんはさ、自分のランクやら気にしとる?」

千早「どうかしら?どちらかと言うとオリコンとか、CDの販売枚数ばかり気にしているわ」

貴音「うちな、イメチェンしてからランク下がってもぉて……なんや、焦ってんね…」

千早「仕方ないんじゃないかしら?仕事が減ったことでプロデューサーに負い目を感じているのだろうし」

貴音「はるるんから何か相談された?」

千早「何も。今日は貴音さんと一緒に収録だとは聞いていたけれど、何かあったの?」

貴音「最初うちが提案したんやけどね、はるるんと一緒に仕事したらどない?って」

千早「それだと、今の春香と貴音さんの立ち位置が被ってしまうんじゃ…」

貴音「おにぃ曰く、“春香は視聴者目線のアイドルだ”って。かなり端折ったけど」

千早「なんとなく、言わんとするところはわかるわ」

貴音「やから、うちがはるるんのポジション受け継いで、はるるんはその視聴者目線のリアクションやらコメントやらしてけば、お互いイメージアップできるらしいねんけど……」

千早「……。…ああ、そういうことね。貴音さんは上手く行っているけれど、春香はまだ手応えがなくて不安なのね」

貴音「せやねん。うちが言い出しっぺではるるん巻混んでもとぉから、やっぱ気になるやん?おにぃはそのままでええ言ぅとぉけど」

千早「そうね。でも、こればっかりは結果を待たないと、どうすることもできないんじゃないかしら?」

貴音「そんなん…はるるん再来週までずっと悩んだままやん……」

千早「大丈夫、私も春香と話してみるわ。今度は私が春香のチカラになれる番ね。話してくれてありがとう」

貴音「ちゃうねん。うちちーちゃんにありがとぉ言ぅてもらえる資格あらへん…」

千早「どうして?」

貴音「やって、うち自分のことしか考えてへんもん。ちーちゃんに話して楽になろぉ思てんねんよ?」

千早「動機はどうであれ、貴音さんが話してくれたお陰で、私は親友が悩んでいることを知らずに後悔する……なんてことがなくなったわ」

貴音「…うん」

千早「何も心配いらないわ。だって私たち、765プロは仲間で家族…でしょ?」ギュッ

貴音「ちーちゃんの手、柔らこぉて暖かい…」

千早「この温もりは765プロのみんなが私にくれたものよ。まあ、店内の空調が暖かいからっていうのもあるんだろうけどもね。ふふっ」

貴音「あはっ。せっかくええ感じやったのに、自分で台無しにしたあかんやん」

千早「だって、私と食事をしても楽しくないとは言ったけれども、楽しくする努力はしたいもの」

貴音「はるるんがちーちゃんお気に入りなんも、美希がちーちゃん尊敬するんもわかるわ。おーきにな」

千早「どういたしまして。そろそろ帰りましょうか。ごちそうさまでした」

貴音「うん。ごちそうさまっ」

〜貴音宅〜

貴音「うちイメチェンせんかった方が良かったんかな……」

貴音「みんなに迷惑かけとぉし……」

ひーかーりーの そーとーへ♪

貴音「あれ?電話……誰やろ?」

貴音「おにぃや。なんやろか?…もしもし?」

P『おう、まだ元気そうだな』

貴音「まだって何よ」

P『小鳥さんと真、それに千早から、貴音が悩んでるって連絡あったからな。兄としてもプロデューサーとしても気になって電話したんだよ』

貴音「前々から思ててんけど、765プロ過保護ちゃう?」

P『その過保護に胡座かいてる甘えん坊がよく言うよ』

貴音「甘えたで悪ぅございました」

P『小鳥さんはさぁ、俺と違ってストレートに褒めてくれるだろ?』

貴音「まこちゃんも言ぅてたよ。どっかのプロデューサーとはちゃうって」

P『真も千早も、いい女に育ってるだろ?』

貴音「言い方やらしぃわ!」

P『はははっ。だからな、お前は何も心配いしなくていいんだよ』

貴音「でも…」

P『春香は俺もちゃんとフォローしてる。俺はお前が見てないところでも、プロデューサーやってるんだぞ』

貴音「うん」

P『わかったら、明日朝からのレッスンのためにしっかり休んどけ。じゃあな、お休み』

貴音「うん、お休み」

今日のところはここまでです


おつかれさま! 次も楽しみにしてる
kwsmは悪くないのはわかるわ

本家含めてあまねく全てのPの中でこのP1番好きかも乙

>>23

次も楽しんで頂けるように今物語をこねくり回してます
雪歩が難しい…

>>24

アイマスはアイドルがPに恋してはいけないと思っているので、それをこのPにも反映させてるつもりです
それが気に入っていただけたなら嬉しいです

─────

雪歩のキャラが公式とは似ても似つかなくなる恐れがあるので、先に言い訳という名で、このSSにおける雪歩の性格について触れておきます

雪歩の実家は建築会社なので(自由業だとしても)、礼儀にはそこそこ厳しいはずですよね

なので、このSSの雪歩は男の人が苦手だからって「男の人〜〜っ!」と騒ぐことはありませんし、過剰に距離を置くことも、失神することもないです
だって、失礼ですから

あと、犬が嫌いでも大げさに逃げ回ることはないです
だって、恥ずかしいじゃないですか

というわけで、うちの雪歩はかなりしたたかに改変されてますので、ご了承ください

あ、まだ書き溜め中です

デレマス2話の作画が悲しかったので、投稿が遅くなりそうです

シンデレラジオの100回がやってるので、投下するの明日でいいよね

ちゃんと現実にいる人間みたいな改変はアリだと思う
そこから原形のらしさを出すのは苦労するんだろうけど

極端な話キャラ改変なんてマイナス方向に振らなきゃそう怒られんだろ

色々あって間が空きましてすみません

アイマス4話はきらりがめっちゃ可愛くてテンションあがりましたので、この勢いで投下していきます

とはいうものの、少しだけですので眠気がこなければ書きながら投下していきます

翌朝

〜765プロ〜

がちゃり

貴音「おはよぉ!」

小鳥「おはよう、貴音ちゃん」

雪歩「おはよう四条さん。あの、昨日はごめんなさい」

貴音「雪歩が謝ることないよ。うちこそ、考えなしにごめんなぁ」

雪歩「ふふ、千早ちゃんのためだったみたいですね。前もって言ってくれれば私は喜んで行くので、昨日みたいなのはもうダメですよ」

貴音「うん。おーきにな。あ、雪歩も貴音って呼んでくれてええねんで?」

雪歩「うん。でも上下関係はしっかりしなきゃだから……」

小鳥「それなら、貴音ちゃんは雪歩ちゃんよりもアイドルランクの査定低いわよ」

貴音「ちょぉ、小鳥ちゃんっ!そんなわざわざ言わんでええやんか!」

雪歩「おい、四条。ジュース買ってこい☆」

小鳥「プフッ」
貴音「っ・・」

雪歩「えへへ、冗談ですよ♪」

貴音「冗談て、顔本気やったやん…」

P「そりゃあ、俺に慰められて泣いてる貴音なんか、明らかに雪歩より下だろ」

貴音「はぁ・うち泣いてへんしっ!」

雪歩「おはようございます、プロデューサー」

P「おはよう。泣いたからかよく寝れたみたいだな。それじゃ、二人ともスタジオに送るから先に降りててくれ」

貴音「ほんまやでっ!うち泣いてへんねんから!」

P「すまんが雪歩。今日はこの泣き虫のお守りよろしくな」

貴音「ちょぉ、聞きぃな!」

P「真には頭を撫でられて、千早には手を握ってもらったんだろ?良かったな、優しいお姉ちゃんがいっぱいだぞ」

雪歩「たーかーねーちゃんっ♪」がしっ

貴音「へっ・ちょっ雪歩、め、目怖いって!」

雪歩「真ちゃんとの件。詳しく教えてもらえないかなぁ?」

貴音「ちゃうっ、ちゃうねん!」

雪歩「な〜んちゃって☆」

貴音「おにぃ今の見た?雪歩もキャラ作ってんのちゃう?」

P「おう、1000円マイナスな」

貴音「はぁ?今の関係ないやん!」

雪歩「ふふっ、1000円ゲットですぅ♪」

貴音「ちょ、二人グルなん・」

P「ははっ、そんなのはあとあと。ほら早く駐車場に行ってくれ。1秒でも遅れると俺がトレーナーさんに怒られるんだよ」

雪歩「わかりました。行きましょう四条さん」

貴音「なんやの二人して…。ほな小鳥ちゃん行ってきまーす」

雪歩「音無さん行ってきます」

小鳥「はい、行ってらっしゃい」

デレマスのトレーナーと区別をつけるため、このSSではVoトレ・Daトレ・Viトレのお三方が765プロと契約しているスタジオのトレーナーさんってことにしてください


〜レッスンスタジオ〜

P「よかった、間に合った…」

Voトレ「プロデューサー君。萩原君と四条君はあと5分で準備できるのかい?」

P「今日はちょっと出がけにごたごたしてしまいまして……」

Voトレ「間に合わなかったら、わかるね?」

P「あ!雪歩たちに伝え忘れてたことがあったので、失礼しますね」

〜更衣室〜

コンコン
P「俺だ」

貴音「ちょぉ!まだ着替えとんやで!」

P「だから開けてないだろうが。頼むから、あと1分で準備終えてヴォーカルルームに走ってくれ」

雪歩「へ?何かあったんですか?」

P「何かあったら困るから急いでほしいんだ」

貴音「意味わからんし。雪歩ほっとこ」

雪歩「で、でも……」

P「そうか、貴音はVoトレさんからしごかれたいんだな」

貴音「それ先に言ぃよ。雪歩はよっ!」

雪歩「ええっ・四条さん、それ私のタオルですよぅ」

書きダメしたやつ間違って消してしまった……(・´ω`・ )

iPhoneのメモってctrl Z みたいに戻すことできないよね(´・ω・`)

中途半端で申し訳ないですが、思い出しながらの即興は怖いのでここで中断

おやすみなさい

>>28
>>29

ありえない改変はさすがに自分でも許せないのでご安心を

問題はオリジナル要素がどこまで許容されるかですね


今はそれどころじゃない……

> 雪歩「おい、四条。ジュース買ってこい☆」

ンフッて感じの笑いが出た

その場で2回振れば戻せたような
どの道もう間に合わんだろうけど

>>36
ありがとうございます

女子高では友達とどう絡んでるのか想像したら、こんな風に茶目っ気たっぷりになりました


>>37
でも、フリフリ役に立ってます
2度ほどあれから救われました



というわけで、投下開始

さっさと、この話クローズしたいんですけど、アイドルたちがなかなか動いてくれないです(´・ω・`)

〜再びスタジオ〜

Voトレ「もう時間になってしまうが、彼女たちは間に合うのかい?」

P「ええ、間も無く──」

がっちゃん

貴音「おはっ…よう…はぁはぁ…」

雪歩「ふぅふぅ…ござい……ますぅ……」

Voトレ「やあ、おはよう。更衣室からここまで走っただけで息切れするとは、今後が思いやられるね」

貴音「やって…はぁ……おにぃが急かすんやもん」

雪歩「し、四条さんっ……ふぅ…ちゃんと…ふぅ…プロデューサーって、呼ばないと」

Voトレ「四条君。私は君の家庭事情まで管理しなければならないのかい?」

貴音「家庭て、事務所におった時の──」
P「すみません、僕の教育不足で公私混同させてしまってます」

Voトレ「そうか、四条君も私に君と籍を入れてほしいから、こんな遠回しに……」

貴音「や、ちゃうしっ」

Voトレ「ほぅ、四条君はイメチェンしてしまうと、目上への言葉遣いも変わってしまうのかい?」

貴音「あ……」
P「あの、僕はVoトレさんと籍を入れる気は全くな──」
雪歩「プロデューサー、それはダメですぅ!」

Voトレ「…ふむ。なんだか今日はストレスを発散したくなってしまったよ。四条君、萩原君。今日は密度の濃い2時間にしようじゃないか」

P「そ、それでは、また2時間後に迎えに来ますのでよろしくお願いします」

がちゃんこ

貴音「おにぃ逃げよった……」

雪歩「元はと言えば四条さんが…」

貴音「雪歩はうちが悪い言ぅん?」

雪歩「うん…だって──」
Voトレ「いい加減レッスンを始めたいのだが、いいかい?」にっこり

ん?
反映されないけどレスは増えてる

ちゃんと投下できてるのか不安

〜765プロ〜

がちょん

P「ただいま戻りました」

小鳥「お帰りなさい」

響「はいさい、プロデューサー!」

P「おはようございますだろうが」ぐりぐり

響「あがぁっ。ぴよ子にはちゃんとおはようございますって言ったぞ!」

P「俺は聞いてないからノーカン」

響「そんなの横暴だっ!」

小鳥「プロデューサーさん、響ちゃんは最近は忘れずに、おはようございますって挨拶できてますよ」

響「ぴよ子ありがとうっ♪」

P「小鳥さん、そういうことじゃないんですよ。響、俺もお前を虐めたくてやってるんじゃないんだよ。美希にも言ってるけど、最低限の礼儀は身に付けなきゃな」

響「でも自分ちゃんとやってるよ」

P「うん。でもな、目上の人への最初の挨拶はきちんとしないとな」

響「そっか、わかった。じゃあ明日からはちゃんとやる」

P「響は美希や貴音と違って物分りがいいなぁ」ナデナデ

響「もう、髪がぐちゃぐちゃになるからっ!」

小鳥「うふふ、響ちゃん嬉しそうね」

響「うがっ・・そ、そんなことないぞ!」

P「ん?頭撫でてもらうのが嬉しいのか?」

小鳥「プロデューサーさんに撫でてもらえるのが嬉しいんですよ」

響「違うっ!自分はそんな変態じゃないんだからっ!」

P「そうか、すまなかったな。今後響の頭は撫でないようにするよ」

響「え……そんな……」

小鳥「いつも思うんですけど、響ちゃんの絶望って安いですね」

P「頭撫でてもらえないだけで絶望されても困るんだけどなぁ。悪かったよ、ごめんな」ナデナデ

響「べ、別に嬉しくなんて…」にへら

小鳥「そういえば、今日は響ちゃんは動物番組の収録でしたよね」

P「はい。そこに春香をねじ込んだので、今は春香待ちです。と言ってもまだ一時間もありますけど」ナデナデ

小鳥「なるほど。じゃあそれまでは響ちゃんがプロデューサーさんを独り占めね」

響「も、もうその話題から離れてよ…」にへら

小鳥「それなら、これなんてどうでしょうか?」スッ

P「ん?ノートですか?」

響「P…O…E…ポエムノートって書いてる。ちょっと恥ずかしいね」

小鳥「このノート、実は雪歩ちゃんのなんです」

P「何でまた、人に見られたくないものを忘れて行くんでしょうね」

小鳥「今朝貴音ちゃんが来るまでは、ソファーで何か書いていたんですよね。てっきり、メモだと思ってたんですけど…」

P「なるほど。貴音とわいわいやってるとこに、俺が急かしたせいで忘れてしまったわけですか」

響「ねぇ、雪歩のポエム見るの?」

小鳥「響ちゃん直球ね」

P「せっかく俺たちが言葉巧みに外堀を埋めていってたのに」

響「結局見るんだから、そんなことしなくてもいいんじゃないの?」

小鳥「身も蓋もないわね。これが純真無垢なイノセントしまんちゅなのね」

響「ぴよ子もわけわかんないこと言ってないで、早く見ようよ」

P「貴音も酷いが響も負けずに酷いな。小鳥さん、覚悟を決めて見ましょう」

小鳥「ええ、わかりました。では、今朝書いていたと思われる、出来立てホヤホヤのポエムを見ましょうか」

小鳥「え?私が読むんですか・もう……」


ごんご〜ろごうん
ごんご〜ろごろごうん
夜明けを待ち望んで
洗濯機が騒いでいる

母の手はあかぎれで
昨夜の私は逆ギレ

ごんご〜ろごうん
ごんご〜ろごろごうん
全てを水に流すために
洗濯機が騒いでいる

母にハンドクリームを贈ろう

P「いい声でした。擬音語を自分で作ってみるのが、いかにもポエムっぽいですね」

小鳥「もう、恥ずかしいじゃないですか。この洗濯機が騒いでいるって、お母さんがスイッチ押しただけなんじゃ?」

響「うーん、中也を意識したのかな?それにしては直接的すぎるし…」

P「え?」
小鳥「ちゅーやって何?」

響「中也は中原中也さー。二人とも雪歩のポエムを批評したいって言ってた割りには、小馬鹿にした感想しか言ってないぞ」

小鳥「もしかして、響ちゃんは雪歩ちゃんのポエムを作品として読むつもりだったの?」

響「それ以外に見る意味あるの?」

P「あ、はい。すみませんでした」

響「雪歩もせっかく書いたんだから、誰かに評価してほしい決まってるさー」

小鳥「雪歩ちゃんの場合は自己満足なんじゃないかしら?趣味はポエムを書くことだけれど、今まで一度も見せてもらったことはないもの」

P「響。雪歩の前でこのポエムの話題は禁止な」

響「うん、わかってるって。ポエムの話題を振ったら、勝手に見たことがバレバレだからね」

小鳥「そういえば、響ちゃんは何か用事があったの?」

響「へ?」

P「小鳥さん、来月のミニライブのスポンサー一覧出来てましたよね?どこですか」

小鳥「はい。こっちがメインでこっちがセカンダリです」

P「さすが、仕事が早い。ありがとうございます」

小鳥「どういたしまして。それでね、響ちゃん。春香ちゃんが来るまでまだ時間があるじゃない。……もしかして」

響「ち、違うぞ!」

小鳥「私まだ何も言ってないわよ?あ、プロデューサーさん。これは今度──」
響「や、やめっ!ダメ!」どーん

小鳥「きゃっ!」すってんころり

P「小鳥さんっ!怪我はないですか?」

小鳥「あたた。ええ、なんとか…」

P「響っっ!!」

響「じ、自分悪くないぞ!」

P「いきなり小鳥さんに体当たりして悪くないなんて言い分、通るわけないだろうが!」

小鳥「プロデューサーさん、私は大丈夫ですからその辺で……」

P「ダメです。亜美真美もそうですが、こういう悪さをする娘にはきちんと躾をしないと。ここを疎かにするから、アイドルの不祥事が起こるんですよ」

小鳥「でも、叱り過ぎてヘソを曲げちゃったら…」

響「ふぇっ……」

P「自分が悪いのに、叱られてふて腐れるようなアイドルは765プロには必要ありません。もしこれで響が仕事にやる気を出さなかったり、ドタキャンなんてしようものなら、即刻765プロを辞めてもらいます」

響「ふびゃゃゃゃゃあっ!!!ごべんなざいぃぃぃっ!!」

小鳥「響ちゃん!大丈夫。ちゃんと謝ってくれたんだから、もういいのよ」ギュ

P「小鳥さん、前々から思ってましたけど、アイドルに甘すぎませんか?そんな調子じゃ、仕事でも不遜な態度になりかねませんよ」

響「びゃぁぁぁぁっ!!!いいごにずるがらぁぁぁっ!!!」

小鳥「プロデューサーさん!プロデューサーさんはアイドルの娘たちに厳し過ぎますよ。躾は厳しいだけじゃダメなんです。彼女たちにもわがままを言わせて、私たちは聞いてあげないと」

P「だから、時には甘やかしてるでしょう?彼女たちはまだまだ子どもです。でも、お金を頂いて働いている以上社会人じゃないですか。それなら窮屈でもルールには従ってもらわないと!」

小鳥「社会人だっていう所はその通りだと思います。それでも、彼女たちはやっぱり年相応の子どもなんですよ。ヤンチャしたくなるのも仕方がないじゃないですか!だからこそ、わがままを聞いた上で社会のルールと擦り合わせて、彼女たち自身で納得のいく着地点を探させるんです。それが教育ってものでしょう・・」

響「びよぉぉぉおごっぢゃやだぁぁぁっっ!!!」

小鳥「大丈夫、大丈夫よ。ほら、笑顔でしょ♪」ナデナデ

小鳥「プロデューサーさん。今の考えを彼女たちに押し付けてしまうと、フラストレーションが溜まる一方ですよ。春香ちゃんが悩んでるのだって理解者面で教え諭すんじゃなくて、春香ちゃん自身の言葉で悩みを打ち明けさせるべきです。でないと、『プロデューサーさんに言われたようにできない私はダメな子だ』って卑屈になってしまいますよ」

P「……あはは。そうですね。ほんとその通りだと思います」

小鳥「何笑ってるんですか!私は真面目に──」
P「それだけ小鳥さんが彼女らの心を汲み取ってくれるのなら、僕は今のままでいいじゃないですか。父親ってのは、こう…厳しくあるものでしょ?だから、小鳥さんには優しい母親をお願いしますね」

小鳥「え?」

P「言葉通りの意味ですよ」

響「ぐすっ……ひくっ……」

小鳥「ももも、もしかして、ぷぷぷろ、ぷろ……プロ──」
P「それで、律子がみんなのお姉ちゃんです。社長はうーん、田舎のお祖父ちゃんかな?あははっ」
小鳥「ぽう……あれ?」

P「というわけだ、響。今日悪さした罰として、小鳥さんの言うことを一ヶ月しっかり聞くんだぞ」

響「ふぐっ……ごべんなざい…」

P「もう怒ってないよ」ぽんぽん

響「ほんと?」

P「ほんと、ほんと」

響「ちゃんとピヨ子の言うこと聞く…」ギュ

P「よし。いい子だ」ナデナデ

小鳥「あの、私との結婚は?」

P「は?んなこと一言も言ってないですよ。いき遅れそうだからって、自分の記憶を改ざんしないでくださいよ」

小鳥「プロデューサーさんのばかっ!」バチンッ

P「いっっってぇぇぇぇええっ!!」

ここで切らせてもらいます

まったく反映されてないけど、大丈夫なのかな?

おつ

ヨカッターちゃんと反映されてた

>>54
ありがとうございます

〜移動中 車内〜

春香「へぇー。それでプロデューサーさんと小鳥さんピリピリしてたんですか」

P「ほんと、俺がなにしたって言うんだよ」

春香「ふふ、その鈍感さが罪なんですよ。それにしても、響ちゃん最近泣いてばっかりだよね」ナデナデ

響「や、やめてよっ」

春香「その割りには、そこまで目が赤くなってないけど、もしかして嘘泣きだったりするの?」

響「そんなわけないでしょ!も、もうその話は終わり!」

P「今日の響は貴音の時よりも強烈だったな。赤ん坊の如く泣きわめいてうるさいのなんの」

響「だーかーらーもうっ!」

P「わかったわかった。それじゃ渋滞してるし、収録の打ち合わせしておこう。昨日渡しておいた台本持ってきてるな?」

春香「はい」
響「もちろんさー」

P「響はレギュラーだから問題ないとして、春香って苦手な動物なんていなかったよな?」

春香「トラとかライオンとか大きな動物は流石に怖いですけど、見る分には問題ないですよ」

響「今日はヒグマの子どもと遊ぶんだよね。子どもって言っても、もう自分たちよりも大きいけど」

春香「う…想像したら怖くなってきちゃった」

P「それでいいんだよ、春香。響みたいなのは特殊な例でさ、普通は春香みたいに怖いものさ。俺だって自分から進んでヒグマの子どもと遊ぼうなんて思わないさ」

響「特殊かなぁ?」

春香「あはは。わかりました。気構えなしにやってみます」

P「そうそう。それにな、春香には思ったことをそのまま口に、感じたことを表情に出してほしいんだ。それが画面の向こう側の人から共感を呼ぶからな」

春香「昨日プロデューサーさんが言ってたことが、なんとなくわかってきました。まだ本当にこれでいいのか不安ですけど、私がんばりますね」

P「小鳥さんにも叱られたんだけど、俺ももう少し春香たちの不安に耳を傾けてみることにするからさ。何かあったら……いや、何かなくとも遠慮なく話してくれな」

春香「はい♪」

響「ピヨ子は本当に自分たちのことを大事にしてくれてるんだなって思ったさー」

P「大事にしてなくて悪うございました」

春香「あはは。プロデューサーさんが私たちを大事にしてくれてるの、響ちゃんもちゃんとわかってますよ。泣いちゃった手前、照れくさいんだよね」

響「もー!なんでその話に戻るんさー・」

P「ははは。自業自得だろ。お、そろそろ動物園だな。二時間スペシャルの中で一時間もヒグマに使われるんだから、スタッフも気合い入ってるはずだ。春香、響。お前たちもしっかりな」

春響「はい!」

〜動物園 収録中〜

春香「へぇ〜、動物園のクマって冬眠しないんですね」

飼育員「はい。秋の終わりにも普段通りに餌はあげますから、クマたちも冬眠しなくていいって思うんでしょうね」

響「クマ蔵は10ヶ月くらいなんだっけ?」

飼「マサトです。野生のクマは冬眠中に赤ちゃんを産みますから、母グマは準備が大変でしょうね」

春香「遠目から見てる分には、もこもこしてて可愛いですけど、これだけ近いとちょっと怖いですね。まだ、10ヶ月ですよね?」

飼「やっぱり慣れないと怖いですよね。でも、母グマもですけど、我々飼育員のことを敵とは思ってないので、こちらから危害を加えない限り襲われることはありませんよ」

春香「じゃあ、お母さんグマもじゃれてきたり?」

飼「ええ、その時は棒を使って上手いことかわします。母グマはじゃれてるつもりでも、こっちは命懸けですからね。ははは」

響「あはは。飼育員さんも大変なんだね。クマ蔵くらいならじゃれてきても大丈夫なの?」

飼「マサトです。そうですね。注意はもちろん必要ですが、じゃれて遊ぶ用の服を着れば大丈夫ですよ」

春香「ということは、今日はこれを着てマサトくんと遊ぶんですか?」

飼「はい。今日は餌をあげてもらって、そのあと運動に付き合ってもらいます」

響「運動しないと太っちゃうもんな。よーし、クマ蔵──」
春香「もう、響ちゃんわざとでしょ!マサトくんだってば」

AD「はい、オッケーでーす」

ディレクター「二人ともお疲れ様。飼育員さんも忙しい中ありがとうございました」

春香「お疲れ様でした。慣れてくるとマサトくんが可愛くて、もっと遊びたくなっちゃいますね」

響「お疲れ様!マサトはとってもいい子だね」

飼「はい、お疲れ様でした。こちらこそありがとうございました。マサトも嬉しそうでしたよ」

春香「本当にありがとうございました。またお休みのときに遊びに来ますね」

響「自分も行きたいぞ!春香一緒に行こうよ」

春香「響ちゃん。わかってると思うけど、遊びに行くって言っても、普通のお客さんとしてだからね。飼育員さんたちも大変なんだから」

響「わわ、わかってるさー」

飼「ははは。今日みたいに遊ぶことはできませんが、裏にお通しすることくらいはできますので、よかったらぜひ来てあげてください」

響「にふぇーでーびる!ねぇねぇ、プロデューサーが来るまで園内見てきていい?」

飼「えっと…」

春香「うん、大丈夫だよ。行ってらっしゃい。…すみません。ありがとうございますって意味です。」

飼「いえいえ。こう言ってはなんですが、天海さんってすごく気が利きますよね。今日の収録でも助けられましたし」

春香「え?そんなことないですよ。響ちゃんが無茶しようとするから止めてただけですから」

飼「ははは。本当のことを言うとですね、飼育員側からするとこういうロケは芸能人によっては負担がすごいんですよね。だから嫌がる人が多くて、半ば押し付けられる様に僕が選ばれたんですよ」

春香「そうだったんですか…」

飼「でも、僕は今日天海さんたちとご一緒できて嬉しかったですよ。マサトもそうですけども、お喋り一つとっても楽しかったですし。なので、今日からマサトと一緒に天海さんの応援をさせてもらいますね。あ、もちろん我那覇さんも」

春香「あ、ありがとうごさいますっ!でも、響ちゃんがオマケみたいですよ?」

飼「だって、一番は天海さん…ですから」

春香「やだもうっ、照れちゃうじゃないですか」

飼「ははは、すみません」

〜移動中 車内〜

響「すー……すー……」

P「良かったじゃないか。クマのファンなんて世界でもなかなかいないんじゃないか?」

春香「あはは、ですよね。響ちゃん収録後に園内走り回ってたみたいですよ」

P「響らしいよな。今日はお疲れ様。これで少しは手応え掴めたか?」

春香「はい。でも、正直まだまだ不安です。今日はたまたまだったんじゃないかって…」

P「そうかもな。でも、今日はなんで飼育員さんから応援してもらえる様になったかわかるか?」

春香「飼育員さんはお喋りとかが楽しかったって…」

P「そうだな。それに、気が利くとこも気に入ってもらえたんじゃないか?」

春香「はい」

P「これってさ、いつもの春香だよな。事務所のみんなにクッキー差し入れてくれたり、誰かが沈んだ顔をしてたら声を掛けてあげたり」

春香「え……」

P「これでもお前たちのプロデューサーだからな。ちゃんと見てるんだよ」

春香「あり…ありがとうございます…」

P「おいおい、泣くなよ」

春香「ご、ごめんなさい…」

P「知ってるか?俺は笑ってる春香の顔が好きなんだ。それを見てると元気になれるんだよ」

春香「ぐすっ……もう、プロデューサーさんってばずるいですよ」

P「ははは。うん、笑ってる春香は最高に可愛いな」

春香「えへへ…」

響「んごっ……すー…」

貴音のオーラ(存在感)が欠片も残ってない

>>65
そこに気付くとは天才か……



指摘されちゃったので、少しだけ投下します


貴音「おかえりー」
小鳥「おかえりなさい」

P「ただいま、お疲れ様です。小鳥さん、雪歩と貴音の迎えありがとうございました」

小鳥「いえいえ。春香ちゃんと響ちゃんはどうしたんですか?」

P「今日オフの千早を誘ってご飯だそうですよ。途中で落としてきました。雪歩は?」

貴音「雪歩はまこちゃんと遊びに行くんやって。レッスン後は死にそうな顔しとったくせに、まこちゃんからメールきたら、めちゃイキイキしだすねんよ」

P「てことは、雪歩はここに戻ってきてないんですか?」

小鳥「はい。なので、例のノートは……」

貴音「うちが読ませてもろてる☆」

P「お前もその時の雪歩に劣らずイイ顔してると思うよ。可哀想に…」

貴音「うちは雪歩虐めるために読んどんちゃうよ?雪歩の頭の中わかったらもっと仲良ぅできるやん?あ、これとかうち好きやわ」

この耳に 風に乗せた声
遠くから 光の海を
駆け抜けて

聴こえたよ 私を呼ぶ声
揺れひびく むせる熱の中
目が逢って

覚えてる みんな覚えてる
あなたから 手を差し出して
私から 手を包み込んで
震えたね 伝わったかな
震えたね 伝わってるよ

チカラをくれて ありがとう

P「これは……題が『融雪』か。難しいな…」

貴音「そんなことあらへんて。これ、ファンの人らに見せたら喜ぶんちゃう?」

小鳥「私もこのポエム好きだし、貴音ちゃんの言う通りだと思うけど、雪歩ちゃんは誰にも見せたくないんじゃないかしら?」

P「そうですね。勝手に読んだうえに、ファンに見せようなんて言ったらショック死しかねないからな」

貴音「そっか。やったら今度ポエム見せてってせがも」

P「ははは、ほどほどに頼むよ。あ、小鳥さん。このセカンダリスポンサーですけど、以前脱税のあったところですよね」

小鳥「すみません見落としてました!」

P「もう一年以上経ってますけど、ここは申し出を断りましょう。一度社長にも相談はしてみますけど」

小鳥「そうですね。すみません、お仕事増やしてしまって…」

P「大丈夫ですよ。その分僕もフォローしてもらってますし」

小鳥「プロデューサーさん……」

貴音「小鳥ちゃん、そこはもうちょい拗ねへんとおにぃは近づいてこぉへんよ」

小鳥「なるほど」

P「何を納得してるんですか。貴音もアホなこと言ってる暇あったらさっさと帰れ。あ、それと今朝の分と今の分で2000円マイナスな」

貴音「はぁ・おにぃホンマ頭おかしいんちゃう?今は仕事ちゃうんやからええやんか」

P「普段からちゃんとプロデューサーって呼ばないから、Voトレさんの前でやらかしたんだろうが」

小鳥「貴音ちゃん。これはプロデューサーさんが正しいわ」

貴音「小鳥ちゃんも裏切るんかいな・雪歩もやし、なんなん・・」

P「お前さ、関西弁なら敬語いらないとか思ってないか?そもそも、小鳥さんにちゃん付けすらおかしいってわかってるか?」

貴音「そんなん響やってピヨ子やんか!なんでうちだけ言われなあかんの・・」

小鳥「貴音ちゃんも響ちゃんも、親しみを持って呼んでくれてるってわかるのよ。でもね、プロデューサーさんからすると、貴音ちゃんはイメチェンしてから礼儀が疎かになってるせいで、響ちゃんの様には受け取ってもらえないの。わかるかしら?」

貴音「レッスンときは気抜いてもぉたからアレやけど、普段ちゃんとやっとぉもん」

P「そこに説得力がないから俺は厳しく言ってるんだよ。それがわからないなら、お前もうアイドル辞めろ。こんな奴を育てたって765プロの名前に傷が付く」

小鳥「プロデューサーさん、それは言い過ぎですってば!」

貴音「ええんよ小鳥ちゃん。おにぃがそんなやったらもぉええ。うちもぉ辞めるわ。ほなね」

小鳥「ちょっ、貴音ちゃん!プロデューサーさん・」

貴音「止めもしてくれへんのや…」

P「お前みたいな半端なやつに割く時間が勿体無いからな」

貴音「時間無駄にしてごめんね」

がちゃ…

このPは自分が言い過ぎどころかパワハラ連打してる事に気付いてるのだろうか・・・

>>72

くっ…

いつも公式やSS見てて思うのが、これで芸能界やっていけるわけがないだろうってことなんです
アイマスの声優さんたちも自由に見えますが、裏ではガチガチに厳しいはずですよ
それでも、こういうパワハラは貴音にだけですよ
響のはパワハラにならないと思うんだけどなぁ

がちゃ…

小鳥「そんな……」

P「小鳥さん、追いかけるとかしないでくださいよ。ライブ前で余計な時間使いたくないんですから」

小鳥「なんてことを…なんてことを言うんですかっ!」

P「え?」

小鳥「いくら家族だからって…アイドルを辞めろだなんて……、言っていいことと悪いことくらいわからないんですか・お昼にあれだけ言ったのに、どうして…どうして、わかってくれないんですかっ!」

P「小鳥さん泣かないでくださいよ…」

小鳥「貴音ちゃん…可哀想じゃないですか……ぐすっ…」

P「一昨日貴音のオーラについて話しましたよね?あれね、イメチェンして関西弁になったことが原因ではなくて、相手を敬う気持ちが薄くなったことが原因なんですよ」

小鳥「ぐすっ…」

P「なんで貴音の難しいキャラが売れてたかわかりますか?古風な雰囲気で近寄り難いのに、いざ懐に飛び込めばとてもお茶目だってわかる。そのギャップがよかったんですよ」

P「イメチェンした今、あいつが売れるには、これでもかってぐらいに礼儀正しくないといけないんです。関西弁で軽そうなイメージになったけど、本質は変わってない。真面目な役もこれまで通りにこなせるんだって、周りに認識させるしかないんです」

かちゃり…

貴音「追いかけてこぉへん思たら、小鳥ちゃん泣かせたまま語っとぉとか、おに……プロデューサー最悪やね。小鳥…さん、ごめんなぁ。こんなんとうちのせいで泣かせてもぉて」

小鳥「ううん。よかった、戻ってきてくれて…。それと、小鳥ちゃんでいいのよ」

P「聞いてたのか?」

貴音「悪い?」

P「いや。聞いてたなら俺がうるさく言う理由がわかったろ?」

貴音「やったら、最初からそない言ぃな」

P「んなことしたら、上っ面だけですぐにメッキが剥げるだろうが。今だってうるさく言ってメッキの上塗りしてるんだからな」

貴音「ほんまプロデューサーは不器用やね。でも……、ありがとうございます」深々

P「・・……俺も…ちょっと言い過ぎた。悪かった…」ナデナデ

貴音「…ひっく……ぐすっ……」

小鳥「二人とも兄妹だからって似すぎですよ。貴音ちゃんもちゃんと謝れたわね。偉いわよ」ギュ

貴音「ごどりぢゃぁん……」ギュ

がちゃり

律子「ただいま戻りましたー。あー疲るぅぇっ・・何…何があったの・」

小鳥「お疲れさまです。たはは…」

P「お、お帰り。これには深い深ぁーい理由がだな…」

律子「お昼には響も泣かせたって聞きましたよ、プロデューサー?」

P「アッハイ、すみません…」

律子「小鳥さんも泣かされたんですか・・」

小鳥「うふふ、泣かされちゃいました。プロデューサーさんはアイドルの娘たちが大事なんですよ。ね、貴音ちゃん」

貴音「ぐすっ…せやけど厳しすぎるわ…」

律子「なんなの…?」

アイドルにはPに恋してほしくないし、Pもアイドルにそういう目を向けてほしくないので、ここのPは出るとこ出たらお縄になりそうな感じです
その前に765プロがブラックすぎて、順ちゃんがお縄になりますが

というわけで、貴音の存在感が欠片も残ってない話は、もうちょっとだけ続くんじゃ

乙。
アイドルに恋して欲しくないって気持ちはすごくわかる。やりすぎるとこいつが何故アイドルに慕われてるのか疑問に思えるから難しいね

>>79

子どもが歳上の異性に憧れを抱いて、それを恋心と勘違いするのはままある話なので、アイドルたちもそこまでは良しとしても、そこからはPのスルースキルと訴訟手前の話術で勘違いを矯正していくつもりです



では、締めを投下します

律子「なるほど、アイドルの娘たちに気付かせたい…ですか。でも、やり過ぎは良くないですよ」

P「春香には優しくできたんですけど、どうも貴音は憎たらしくって…」

小鳥「可愛さ余って…ですね、うふふ。でもですよ?本当に貴音ちゃんがアイドル辞めてたらどうするつもりだったんですか?」

P「そこまでの奴だったってことで、ほっときます。あいつだけのプロデューサーじゃないですし」

律子「はぁ…どうしてこんなに捻くれてるのかしら」

貴音「ほんま本人おんのに遠慮せぇへんね」

P「どうせ辞める気ないだろ。ろくに貯金も残ってないみたいだし、家賃払えずホームレスなんてお前にできるわけないし」

律子「え・・二人って同居してないんですか?」

小鳥「あれ?知らなかったんですか?」

P「お互い恋人もいないんですけどね。これでも一応アイドルですから、兄妹だろうがプロデューサーとは同居しない方がいいでしょ」

貴音「ちょお、言い方どぉにかならんの?」

律子「そっか……そっか♪」

貴音「律ちゃん。悪いこと言わへんからやめとき」

律子「へ?な、何のことよ?」

P「じゃあ、僕は言売売テレビで打ち合わせしてきますね。今日はそのまま直帰しますね」

小鳥「はい、わかりました。行ってらっしゃい」

律子「あ…行ってらっしゃい」

がちゃん

小鳥「それにしても、プロデューサーさんってば罪な人よね」

貴音「ほんま、鈍感過ぎて嫌んなるわ」

小鳥「うふふ。貴音ちゃんとほんとそっくり」

貴音「うちとどこが似とぉ言ぅん?」

小鳥「プロデューサーさんね、出て行くとき嬉しそうな顔してたの。今日の打ち合わせは貴音ちゃんが出る番組のだからよ。わからなかった?」

律子「貴音に思いが伝わりましたからね。これで気兼ねなく売り出せるし、人気も取り戻せるってところですか?」

小鳥「ええ、そうだと思うわ。なんだかんだ言って、妹が可愛いのよね。妬けちゃうわ」

貴音「そうなんや……。うち駄々っ子みたいで情けないなぁ」

律子「みたい、じゃなくてそのものでしょ。キャラ作ってたときは大人びて見えたけど、中身はまだまだお子様ってことね」

貴音「うちといっこしか違わんくせに。あ、小鳥ちゃん。律ちゃんにプロデューサーの住所教えたあかんで」

律子「な、今そんなこと関係ないじゃない!」

貴音「大人やったら自分で聞いたええんちゃう?」

小鳥「うわぁ、悪い顔するわねぇ」

律子「私は一言もプロデューサーの部屋に押しかけるって言ってないでしょ!」

貴音「うちはそこまで言ぅてへんけど、押しかけるつもりやったんや?」

小鳥「律子さんも積極的ね。でも、妹の貴音ちゃんが言うんだもの、教えるわけにはいかないわ。残念だけど。ふふっ」

律子「そんなつもりないですってば!」

貴音「あははっ、律ちゃん顔赤い。耳まで真っ赤やん」

小鳥「あら、律子さんはプロデューサーさんの部屋に行かないんですか?じゃあ私は行ってみようかな♪」

律子「え、ずるい……じゃなくて──」
貴音「あははははっ。律ちゃん本音ダダ漏れやん」

律子「もーぉ!いい加減にしなさーいっ・・」

細切れにだらだら続けるのも悪いので、四条貴音の消失編はここでおしまいとさせてもらいますね

次はこれくらいの量を一息で載せられる様に書き溜めますので、しばしお待ちください

長々とお付き合い感謝です

html化依頼は反映確認してからにしようかな

そりではおやすみなさい

乙でした
ちょいとやりすぎ感はあるかなーと思うけど面白かった
間違いなくこのPは優秀なPではないね
恋愛と一緒でPが有能である必要もない訳だけど

優秀とか有能でない分には構わないけどそれならその分努力でカバーする姿勢は大事だよ

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