【ミリマス】貴音「ちひさきものはみなうつくし」 (16)

・アイドルマスターミリオンライブ!のSSです
・キャラ崩壊注意
・多少百合
・ミニコン貴音さんがちっちゃいシアターアイドルとコミュニケーション取るおはなし

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1591761226

四条貴音「茜、その愛らしい着ぐるみは、まさか…………」

野々原茜「お目が高いね、貴音ちゃん! そう! これぞまさにきぐるみ茜ちゃん人形マークII! 茜ちゃんの溢れんばかりのかわいさを伝えるために、当社比1.2倍の大きさになりました!!」

貴音「確かに、以前にもまして愛らしく思えます…………。今度こそこれを着て公演に立ち、会場中を愛らしさで染め上げたいものです」

茜「でしょでしょ? カワイイ茜ちゃんがおっきくなっちゃったら、その分かわいさが増えて幸せだよね!」

貴音「……ですがもちろん、小さな茜も愛らしいですよ?」

茜「おおう!? 不意打ちとは……貴音ちゃんさ、そんな顔すんの、反則…………」

白石紬「全くもってその通りです。野々原さんの可愛らしさは、大きさといった概念を超えて、世界中に伝わるべきです」

茜「つむりんいつの間に来たの!?」

大神環「たっだいまー!」

貴音「おや、環。外に行っていたのですか?」

環「あ、たかね! うん、劇場の裏を探検してたんだ!」

環「ねえ聞いて聞いて! たまき、困ってる動物を助けてあげたんだぞ!」

貴音「まぁ、それは良い事をしましたね。情けは人の為ならず。いずれ巡り巡って、環の為になるでしょう」

環「あ、それでね、これが…………」

環「助けてあげたカエル!」

貴音「…………環、動物は本来の場所に、戻すべきですよ?」

環「うん、あとで帰してくる! …………たかね、具合悪いの?」

貴音「大丈夫ですよ。さ、早く…………」

環「そしてこっちのケージに入ってるのが~」

環「カエルを食べようとしてたヘビ!」

環「カエルと離れた場所に帰してあげようと思うんだー! それでね…………たかね?」

環「…………動かなくなっちゃった」

貴音「真、良い香りですね」

箱崎星梨花「あ、貴音さん! 今、おうちから持ってきた紅茶を飲んでたところなんです!」

星梨花「良かったら、いかがですか?」

貴音「ありがたく頂戴します。……なるほど。身体の芯から、暖まりますね。心が落ち着きます」

星梨花「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいです! 家から魔法瓶に入れて、持ってきた甲斐が有りました!」

貴音「……魔法瓶とは、お湯以外を入れても良かったのですね……」

星梨花「え、魔法瓶って、紅茶を入れる為の物じゃないんですか?」

貴音「私はろけ先でかっぷらぁめんが食べたくなった時用に、お湯を入れて持ち運んでおりますが」

星梨花「カップラーメン……」

貴音「……もし良かったら、紅茶のお礼にご馳走しましょうか? 劇場のきっちんに、とっておきのものが残っていたはずです」

星梨花「えっ、良いんですか!? わたし、初めて食べます!」

貴音「ふふっ、是非かっぷらぁめんの美味しさを、知ってくださいね」

木下ひなた「…………」ポー

貴音「……ひなた? 私に、何か?」

ひなた「わぁっ!? ち、違うんだよぉ貴音お嬢さん、用事とかは、なくて……」

ひなた「ただ、貴音お嬢さんの髪に、見とれていただけなんだぁ」

貴音「まぁ、私の、髪に……?」

ひなた「うん、初めて見た時から、ずっと綺麗だなぁって思ってたんだぁ」

ひなた「きらびやかな貴音お嬢さんにぴったしの、銀の天の川みたいで……」

ひなた「本当に、輝いて見えるべさ」

貴音「……ひなた、ありがとうございます。私の髪は、生まれついてのもの。私の、大事な一部。本当に、嬉しいです」

貴音「ですが、ひなたの髪だって美しいのですよ? 艶やかで、生命力に満ちていて、まるで太陽の光を浴びた木の肌の様……」

貴音「それも、多くの人がその根本に集い、休んだり語らったりするような。人々を安心させる、素晴らしい髪です」

ひなた「……えへへ、そうかい? ありがとねぇ。そう言えば、ばあちゃんにも『ひなっこの髪は、撫でてると安心する 』って言われたっけねぇ」

貴音「まぁ、本当ですか? 是非、試してみたいものです……!」

ひなた「え、えぇっ!? ……う、うん、いいよぉ。ちょっと、恥ずかしいけど……」

ひなた「それと、代わりと言っちゃなんだけど、貴音お嬢さんの髪も、その……」

貴音「ええ、もちろんです。どうぞ、優しく触ってくださいましね……♪」

高槻やよい「あ、貴音さん! 今日うちでもやし祭りするんですけど、一緒にどうですか?」

貴音「なんと、良いのですか! ……いえ、いつも絶品のもやし料理を振る舞われてばかりですね……何か恩返しをしなくては……」

貴音「……そうです、本日のもやし祭り、私に任せていただけませんか? かねてから考えていた『もやしらぁめん』をご覧に入れましょう」

やよい「えぇーっ、そんな、悪いですー! それに今うちに、麺ありませんし……」

貴音「やよい、もやし祭りの主役はあくまでもやしであるべきです。それに麺なら心配ありません。もやしもまた、白く細長いもの。もやし祭りでは、もやしが麺足り得るのです」

やよい「でもでも、スープ作るの、大変ですよね? 」

貴音「問題ありません。世の中には『焼きらぁめん 』などというものもあるくらいですから、ほっとぷれーとで作り上げて見せましょう」

貴音「お願いです、『もやしらぁめん』を形にする、またとない機会なのです……!」

やよい「……わ、分かりましたー! 今日のもやし祭りは、貴音さんにお任せします!」



貴音「お待ちどうさまです」

やよい「こ、これは……! ホットプレートの上に味付けされたもやしが炒められて……!」

やよい「いつものもやし祭りですー!」

貴音「なんと」

貴音「前から尋ねたかったのですが」

馬場このみ「何かしら貴音ちゃん? このみお姉さんに、何でも聞いてちょうだい!」

貴音「お酒とは、そんなにも美味しいものなのですか? よく莉緒と、そう話しているのを聞きますが……」

このみ「あー……難しい質問ね……。美味しいとは思うけど、貴音ちゃんの求めてる美味しさとは違う気がするし……というか未成年の子に美味しいって伝えるのもどうなのかしら?」

貴音「莉緒は『美味しいわよー!』と答えておりました」

このみ「あの子はもうちょっと大人としての振る舞いを学ぶべきね」

貴音「また、『貴音ちゃんは日本酒が似合いそう』とも」

このみ「あーそうね、確かに貴音ちゃん『和』って感じだものね! 升とか盃とかで呑む姿、絵になりそうだわ!」

貴音「そう言われると、気になりますね。日本酒とは、どのような味なのですか?」

このみ「そうねー、辛口とか甘口とかあるけど……とりあえず、喉が熱く感じるわね」

貴音「そうなのですか。同じあるこーるなのに、予防注射の時に塗るものとは逆なのですね」

このみ「確かに消毒用のやつはヒヤッとするわよね。どうしてなのかしら?」

貴音「……おや、もうこんな時間ですか。申しわけありませんが、私、れっすんに向かわせていただきます」

このみ「あら、そうなの? レッスン、頑張ってね!」

貴音「ありがとうございます。では……」スタスタ

このみ「…………」

このみ「貴音ちゃんも、予防注射するのね……。いや、それが普通なんだけど…………」

中谷育「……よし、もうそろそろかな。端っこから、そーっと、そーっと……あ!」

貴音「おや、崩れてしまいましたね。では、この玉子焼き、もといそぼろも」

育「スクランブルエッグ!」

貴音「……すくらんぶるえっぐも、私がいただきますね」

育「こ、今度こそ! 今度こそ美味しい玉子焼きを、貴音さんに食べさせてあげるからね!」

貴音「育、焦らなくても大丈夫ですよ。育の素晴らしい所は、何度失敗してもめげずに頑張る所です。目玉焼きの時の様に、自分を信じて何度でも挑戦すれば良いのです」

貴音「そのために、私がいるのですから」

育「……うん。ありがとう、貴音さん! 待っててね、貴音さんがお腹いっぱいになっちゃう前に、わたしが綺麗な玉子焼き作ってあげるから!」

貴音「ふふっ、それでは私は、育が玉子焼きを作れるようになるまで、そぼろを食べ続ける事を約束しましょう」

育「スクランブルエッグ、ね!」

貴音「……すくらんぶるえっぐを、食べ続けましょう」

周防桃子「うーん……」

貴音「どうしたのですか、桃子? 何やら踏み台を眺めているようですが」

桃子「あ、貴音さん。……実は桃子、最近ちょっと背が伸びたんだよね」

桃子「今はまだ大丈夫だけど、もしこのままどんどん伸びたら、これも低くしなきゃいけないのかなって思ってたところ」

桃子「でも、低くするのも大変だよね……その時は、お兄ちゃんにやってもらおうかな」

貴音「なるほど、そういう事でしたか……。……桃子、私に手伝わせていただけませんか? 踏み台を使わずに桃子の目線を変える方法を、1つ思いつきました」

桃子「え、そんな方法あるの? ……じゃあ、1回試しに……」



プロデューサー「桃子いるか? 次の公演なんだけど……」ガチャ

貴音「…………」モモコダキー

桃子「…………」タカネニダカレー

P「…………」

桃子「……いるけど?」

P「あっ、うん、ええと、『Girl meets Wonder』やるから、その時の衣装なんだけど……」

貴音「…………」

P「えっと……」

桃子「……ごめん貴音さん、この方法、みんなやりにくいと思う……」

貴音「まぁ、そうなのですか?」

桃子「目線以外の全部が合わなくなっちゃうんだもん……」

貴音「劇場が出来てから、毎日がより充実している気がします……。まさか愛らしい仲間たちが増える事が、こんなにも幸せな事だとは…………」

貴音「プロデューサーや高木殿、小鳥嬢には、感謝してもしきれませんね……」

我那覇響「あ、貴音。こんな所にいたのか」ガチャ

響「自分もう帰るけど、貴音はどうする? どうせ今日もご飯食べてくんでしょ?」

貴音「もちろんです。私が食べなければ、響も食材を持て余すでしょうしね」

響「いや、そもそも貴音がいっつもご飯食べに来るから、多めに買ってるんだけど……」

響「じゃあ自分、出入口で待ってるからね! 早く支度してよね!」タッタッ

貴音「…………」

貴音「……それでも愛しく思えるものが変わらない事が、何よりの幸福なのかもしれませんね……」



正妻が全部持ってくEND

なんかもうこれ以上ジュエルかき集められないので、貴音SSを書くことでSSRを呼び込もうという作戦です。高速で書いたのでアイドル達のコレジャナイ感が強い。担当Pに見せられない。
ひびたか好きですが、たかひなも好きだし、たかロコだってたかエミだって好きですが、あかつむが1番好きです。

HTML化依頼ってのをしてきます。

追記です

天井しました

以上です

まじか....お疲れ様...

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom