犬「くぅ~ん」
幼馴染「可愛いー」ムギュゥ
男「まっこと可愛らしいな」
幼馴染「可哀想に、捨てられたのかな?こんなに可愛い仔犬なのに」
男「む、よく見てみろ。様子が変だぞ」
犬「くぅ~ん…くぅ~ん」キョドキョド
男「この仔犬は恐らく盲目であろうな」
幼馴染「目、見えないの?」
犬「わんっ」
幼馴染「拾ってあげたいけど、オトンが犬苦手だからなぁ」
男「幼姐の家では無理か…」
姉「ならば、家で面倒を見ればよかろう?」
男「姉ちゃんか」
幼馴染「姉、いつの間に…」
男「だがしかし、この仔犬は長く持つかどうか分からんぞ」
姉「見よ、このわんこを。目も見えないのに小さな身体で必死に生きようとしているのだ。お姉ちゃんはそんな子を見捨てるような弟育てた覚えはないぞ」
犬「わふっわふっ」ヨジヨジ
男「………」ジーンッ
男「よし、家で面倒を見よう」
幼馴染「あたしも時々様子を見に来て良い?」
姉「もちろんだ」
犬(俺の演技にまんまと掛かりやがったな、このタゴサクがぁっ!!)ニヤリ
~~~1年後~~~
犬「きゃんきゃんっ」トコトコッ
幼馴染「おおっ!わんこ、自由に歩けるようになったんだっ!」
男「うむ、目は見えてないが、音や匂い、体毛で何処に何があるか、何が移動しているか、物体との距離も測れるようになったのだ」
姉「うむ、私と男と犬の努力の結果なのだ」
幼馴染「へぇ。偉いね、わんこ」ナデナデ
犬「わふっ」
~~~3年後~~~
犬「わんっ」スタンダップ
幼馴染「立った!わんこが立った!」
男「うむ、リハビリテーションにある例のアレを使ったら立てるようになったぞ」
姉「ふむ、次は箸の持ち方でも伝授しようか」
幼馴染「いつか一緒に食卓に並べると良いね♪」ナデナデ
犬「うむ」コクッ
~~~5年後~~~
男「おはよう」
姉「おはよう」
犬「おはようごぜぇやす、おとさん、あーさん」
姉「今日の朝食は厚焼き玉子と鰹のたたきだ」
犬「何時もありがとうごぜぇやす、あーさん。あっし、鰹のたたきは好物でござんす」
男「そろそろ幼姐も来る頃か」
幼馴染「おはよー」ガチャッ
犬「おはようごぜぇやす、おささん」
まさか本当に>>3の通りに――!?
もしかしてマジキチシリーズの人?
マジキチってどのマジキチでござんすか?
柴さんとか幼稚園とか
何故にそこまでばれるのだよ。
何処で判断されてんだ、俺。
あれ?終わり?
支援
幼馴染「おはよー、犬ちゃんっ!今日も可愛いねー」ムギュウゥ
犬「ほむ、おささんも今日も大きくて柔らかいでござんすなぁ」フニフニ
男「うむ、無性に腹が立つぞ」
姉「ふむ、男の嫉妬だな。だがあの胸に関しては同感だな」
姉「幼、お前も朝食を食べて行くのだろう?席に着け」
幼馴染「ほいさー」
~~~夜~~~
犬「持って来やしたよ」ポトッ
男「おお、ありがとう」
男「うむ、この特大のブラ。正しく幼姐の物だな」クンカクンカ
男「では早速」シコシコ
犬「しかし、おとさん。いつまでこう言う事を続けるんですかい?」
犬「いい加減に詞で思いを伝えれば良いのではございやせんか?」
男「ふむ、俺にそのようだ度胸があると思うか?」シコシコ
犬「ほむ、確かに有るとは思いやせん」
犬「いやしかし、今やあーさんもおささんも大学生。おとさんとは物理的に距離が出来た今、早めに伝えなければ、他の男に盗られやすぜ」
男「うむ……」ドピュッ
もう寝ますけんど、
まあ、今回のはあんまマジキチは期待せんでくだせぇ
柴さんとかあったなww
~~~姉の寝室~~~
犬「失礼しやす」ガチャッ
姉「どうした、犬よ。眠れないのか?」
犬「ええ。おとさんの部屋は今やイカ臭くて、とてもじゃありやせんが…」
姉「ふふっ。あやつめ、また幼馴染のブラジャーでマスターベーションしよったな」クスクス
犬「ええ。あっし、盲目故そこらの犬より鼻がちと利いてしまいやすんで…」
姉「ふむ、しょうがないな。ほれ、こっちへ来い」スッ
犬「へむ、お邪魔しやす」モゾモゾ
姉「ふむ、やはりお前は温かいな」ギュゥゥ
犬「ほむ、あーさんもおささんと比べりゃ胸は小せぇが、エエ匂いですなぁ」スンスン
姉「ふふっ。褒め言葉と受け取って置こう」ナデナデ
~~~数日後~~~
男「ただいま」
犬「お帰りやさい、おとさん」
男「うむ、少し出かけて来る」ガチャッ
犬「ほむ、今度は何処に行きやすんで?」
男「うむ、友人とカラオケに行って来るぞ」
犬「ふむ、また歌裸嗚華(からおけ)ですかい?」
男「うむ、その通りだ。帰りは十時ぐらいになるだろうて」
犬「へむ、分かりやした」
幼馴染「こんちわー」ガチャッ
犬「おや、おささん。こんにちわ」
幼馴染「男ちゃん居る?」
犬「すいやせん、おとさんなら先程友人たちと歌裸嗚華に出かけやした」
幼馴染「そう…なんだ…」シュンッ
犬「………」
幼馴染「じゃあさ、犬ちゃん、一緒に散歩にでも行く?」
犬「お気持ちはありがてぇのですが、最近あっしも身体の調子が可笑しくて…」
幼馴染「そうなんだ…。よくみたら何だか頬の辺りがちょっと膨らんでない?大丈夫?」
犬「ああ、これは気にしないでくだせぇ。しかし、てめぇの体調も整えれねぇたぁ、あっしもまだまだですねぇ」
幼馴染「そー言うのはしょうがないって」
犬「あぁ、散歩には行けねぇが、茶を煎じてあげやしょう。最近茶道に凝ってやしてね」
幼馴染「あたし、苦いのはちょっとねぇ…」
犬「でぇじょうぶでさぁ。茶菓子も用意しやすんで」
幼馴染「それじゃあ、ちょっとご馳走になろっかな?」
犬「ふむ、承った」
もう寝やす。
他のSSと同時進行してんで中々進まんと思いやすが、どうぞお付き合いくだせぇ。
最後まで見るぜ!
~~~また数日後~~~
幼馴染「………」ソワソワ
男「………うむうむ」スタスタ
幼馴染「あ、男ちゃ…」
友「おー、男ぉ。カラオケ行こーぜー」
男「うむ」
友「女も誘ってこうぜー」
男「うむ?」
幼馴染「あ……っ」
幼馴染「………」シュンッ
姉「ふむ、今日の夕飯は何にしようか?」
犬「へむ、あっしはあーさんが作るものなら何でも」
姉「ふふっ。嬉しい事を言ってくれるではないか」
姉「おや?」
犬「どうかしやしたか、あーさん?」
姉「あれは幼馴染か。あやつめ、男の高校の校門で何をしておるのだ?」
犬「おとさんを待っているのでは?大学から態々、健気でござんすねぇ」
幼馴染「………」トボトボ
姉「む?どこかへ行ってしまったぞ」
犬「ふむ……」
~~~夜、風呂~~~
かぽーんっ
犬「おとさん、最近歌裸嗚華ばかりにいってやすね」バシャバシャッ
男「うむ、誘われてしまったのだからしょうがあるまい」ワシャワシャッ
犬「ですが、帰りが遅くなるのはちと関心しませんなぁ」ビチャビチャッ
犬「あーさんやおささんも心配してやすよ」
男「うむ…」ジャァァァァァ
犬「あぁ、おささんと言えば、今日おささんと何かあったんですかい?」
男「む、幼姐と?いや特に何もしてないが…」
犬「今日、おとさんの学校の前で不機嫌そうなおささんも見かけやした」
犬「あっしはてっきりおとさんと喧嘩でもしたのかと」
男「ふむ…思い当たる節はないが…」
男「もしや、ブラジャーの事がバレたかっ!?」ハッ
犬「何がともあれ、早く謝って、ついでに告白したらどうですかい?」ブルブルッ
男「うむ…。前にも言ったが俺にそんな度胸があると思うのか?」
犬「おとさんは見かけや口調に反して存外奥手」
男「俺は告白して今の関係が壊れるのが怖いだけだ」ヒョイッ
犬「その上、臆病」プラーンプラーン
男「余計なお世話だ」ポーイッ
犬「きゃんっ」コテッ
がらがらっピシャッ
犬「ふむ」
犬「何もしない方が、おささんの心が離れてしまうというのに」
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