【艦これ】 提督「よろしく頼む」 その2 (1000)
・艦隊コレクションのSSです。
・まったり日常、段々シリアスや鬱な部分でてきます
・一部轟沈(死)します
・基本平日投下
・オリジナルな設定が多くあります
・スレの雰囲気ですが1がレスしたがりです。
艦これに関するものであれば雑談OKです。ご了承ください。
よろしくどうぞ
前スレ
提督「よろしく頼む」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390967195/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397078127
こっから色々紹介 ※前スレまでのネタバレあり注意
~西鎮守府~
新しく設立された鎮守府であり、実戦経験の少ない艦娘達が所属している。
近々大規模な作戦に参加する予定
・提督
西鎮守府の最高責任者、司令官。
真面目で責任感は強いが、融通が利かなかったり、変にプライドが高い部分がある。
物語初めとキャラが違う。「喝!」と言っていたあたりは黒歴史。
・金剛
イギリス艦隊に所属していた戦艦型の艦娘。
深海棲艦の猛攻が激しいヨーロッパから日本へ避難してきた。
提督に一目ぼれの様な形で好意を持っているが、
軍人であり戦時中という状況により踏み出せないでいる。
・長門
戦艦型の艦娘。代々軍の上層部に籍を持つ家系に生まれ、
小さい頃より英才教育を受けていた。
提督も唸らせるパワフルな攻撃力と高い耐久力を持つハイスペックなヤツ。
育ちのせいか少々ヌケている所がある模様。
・不知火
口調が堅く笑顔も硬い駆逐艦型の艦娘。
小さな頃住んでいた漁村が襲われ仲間を失った事が
トラウマとなっている。深海棲艦を憎み、率先して前線にでたがる。
・電
慌てん坊/妹系な駆逐艦型の艦娘。
何らかの事情で親族がいなく、孤児院で育つ。
四人姉妹の末っ子であり、いつか四人で生活する為の資金を貯めている。
・龍驤
エセ関西弁が特徴な軽空母型の艦娘。
東鎮守府のムードメーカーでありお調子者。
食べる事が好きで、好物はアイス。
・愛宕
ナイスバディな重巡洋型の艦娘。
東鎮守府ではお姉さんの様な存在であり、
電や龍驤の様な幼い艦娘をフォローする包容力あふれる人物。
姉の高雄に憧れ艦娘になった。高雄が殉職し心にわだかまりを持ちながら
日々を過ごしていたが演習の際それを払拭し、改めて自分を見つめなおす。
~東鎮守府~
こちらも設立若い鎮守府。
実際は性格などに問題がある艦娘(提督も)を
詰め込む厄介払い用の場所。
・女提督
アホ。
提督と同級生だが3年遅く卒業(留年)
ある秘密を持ってたりする。
そしてアホ。
・赤城
数々の重要拠点を攻め落とした経験がある正規空母型の艦娘。
個の殲滅力は間違いなくトップクラスとも言われ一時は軍部にもてはやされていたが。
独特な艦載機運用方法による資材の浪費と自身の食い意地が問題となり東鎮守府に所属する事となる。
・鳳翔
保護者系軽空母型の艦娘
東鎮守府にはある人物の命により、監視目的で所属している。
非常にできた性格で執務業が得意であったり
母のような包容力を発揮し多くの鎮守府で秘書艦として活躍していた。
キレるとやばい。
・天龍
回避能力に長け白兵戦も行う軽巡洋艦型の艦娘。
前鎮守府で司令官と喧嘩してしまった事から西鎮守府に所属する事になった。
男っぽい言葉遣いやたまに見せるナルシストな一面から、距離を置かれる事が多い。
実は過去の事件のせいで彼女の口調や性格が変わった……?
・青葉
盗撮好きな重巡洋艦型の艦娘。
卑猥な写真を本人に見せつけその様子を見て楽しむという愚行を
繰り返していたら東鎮守府に異動となった。
観察能力や索敵能力に長け偵察任務を得意とする。
写真に固執するのは青葉の親が影響であるとか……。
・扶桑
なぜか体が弱い戦艦型の艦娘。
前鎮守府であまりにも体調不良による出撃不可が多く
問題となり東鎮守府に所属する事になる。
身体が弱い理由は……。
・大井
レズ。
・那珂
自称アイドルの軽巡洋艦型の艦娘。
艦娘でありながらアイドルを目指している。
空気を読めないウザッたらしさを持つが、なぜか憎めない。
アイドルを目指す理由は……。
~その他~
・高雄
重巡洋艦型の艦娘であり愛宕の姉。正義感あふれる軍人気質。
ある戦いで殉職している。愛宕に負けずナイスバディ。
・榛名
戦艦型の艦娘。金剛の妹。
礼儀正しい。
・妖精さん
都合の良い能力を発揮してくれる規格外な存在。
言動が不明。ある程度のコミュニケーションは可能。
特定の人間のみ目視できる。
色んな意味で超重要な存在。
~世界観~
・現代とほぼ一緒だが妖精達の関わる分野においてオーバーテクノロジー
・一部の国は深海棲艦の侵攻が進み壊滅している。
艦娘とは
・適性検査を通過した女性のみ成る事ができる人間型兵器の総称。
・通常の人間より何倍も身体能力に優れ、不老である
・解体手術をすれば人間に戻る事が可能
・艦娘を指揮するのは妖精達を目視できる人間のみ
深海棲艦
・数百年前に突如現れた謎の敵
・あまり内陸部に攻め込んでこない
あらすじ
西鎮守府へと着任した提督は初日から資源調査任務を受ける。
提督は所属する人間兵器「艦娘」の
金剛、長門、不知火、龍驤、愛宕、電を引き連れ任務へとでる。
不運にも深海棲艦の群れと遭遇し、戦闘になるが難なく倒し帰還する。
長門があまりにも実戦慣れした指揮力と急な着任事情を
不思議に思い提督の過去をさぐるがはぐらかされる。
共に過ごし訓練をしたり、艦娘達一人一人の過去に触れた事で
次第に仲が打ち解けていく提督達。
そして、久しぶりに会った提督の友人「女提督」が指揮する東鎮守府との演習対決が始まる。
最初は劣勢だったものの、艦娘達の頭脳プレーや我が身を犠牲にした攻撃により
赤城と1対1の状況を作る事に成功する。あと少しでという所でなぜか7人目の那珂が演習に紛れ込み
金剛を倒すが、これは反則なので西鎮守府の勝利で終わる。
その後、祝勝祝いで飲み会や金剛の妹「榛名」が来訪したりと
西鎮守府の提督は慌ただしく過ごしている。
無事2スレ目までいけました。ここまで見てくれてる方、ありがとうございます。
投下の方はまた遅くなります。
よろしくお願い致します。
乙 続きも期待している
イライライラ…バンッ!バンッバンッ!!
立て乙です
楽しみにしてる
榛名にへんな属性を付けるのは勘弁な!
900までいったら読み始めるわ~
応援するので頑張ってください
引き続き乙です
ひとついうと西鎮守府紹介の天龍が「東鎮守府に所属することになった」ってなってますよ
乙コメありがとうございます。
>>11
変な属性……それは付けろというフリか!
NTR……冗談です。
>>12
900まで!了解。このペースだと6月終わりくらいですかね~。気長にお待ちください。
少しずつリアル落ち着いてきたけど、いつものペースに戻るのはもうちょいかかりますね。
今日明日、恐らく投下ないかもです。
よろしくどうぞー。
>>13
お!ご指摘ありがとうございます。次?スレあれば時気を付けます。
さらに言うと愛宕が東鎮守府に所属してます
龍驤も東鎮守府になってますね
さすがはチンパンジーだなww
いやwwチンパンジーは学習できるから違うかww
お前はアスペホモゴリラだww
おうどうでもいいけど 下げなさいよ。
ごめんなさい、なんかごちゃごちゃになって……。
前スレでも結構間違えたんですよね。
ご指摘いただいた方、ありがとうです。
sageも出来ない猿がパソコンいじるなよ
スレ立て乙
柴犬……鎮守府…… もしや飼い主は黒髪ショートのおかっぱ頭の女性じゃ……
柴ドッグ提督…
まとめ読んできてやっと追いついた
ほのぼのとシリアスがほどよく混ざっててすごい好みな作風だわ。
ひっそりと応援してるから是非最後まで書き切ってくれ!
まとめ読んできてやっと追いついた
ほのぼのとシリアスがほどよく混ざっててすごい好みな作風だわ。
ひっそりと応援してるから是非最後まで書き切ってくれ!
まとめ読んできてやっと追いついた
ほのぼのとシリアスがほどよく混ざっててすごい好みな作風だわ。
ひっそりと応援してるから是非最後まで書き切ってくれ!
なんでこんな連投してんだ・・・すまん
分かってるから謝らなくてもいいさっさと死 ね
>>27
エラーって出ても、書き込まれてるから、今度から一回確認してみればいいと思うよ。
そして安定の長門さん
コメントありがとうございます。
>>22-23
番外編に触れていただきありです。
柴ドック提督が可愛すぎて生きるのが辛い。
>>24-27
怒涛の4連投ありがとうございます。大抵の人は経験ありますから気にしなくていいですよ。
まとめにのったりするんですね……ありがたい限り。
>>29
フォローどうもです。
平日になりました……どんどん投下!といきたい所ですが
プライベートが落ち着かない様なので、また2日ずつくらいの更新かもしれません。
あまり投下できないようでしたら土日も使用するかもしれません。
今日は投下しないかもです。よろしくどうぞ。
まとめに乗りたくて書いたんだろ?ww
待ってる
臭いニートが四六時中粘着してて大変だなぁ
応援してるよ
コメントありがとうございます。
少しずつリアルの方が落ち着いてきました。
期間空きましたが、金剛と榛名の続きを投下していきたいと思います。
(番外編の続きはもし次スレ発生したら書きます)
よろしくどうぞ。
提督「まさか、君が金剛の妹だったとは……」
榛名「私も驚きました。お姉様から色々とお聞きしていたので……」
提督「偶然とはいえ……」
榛名「すごい確率ですね……」
提督「……とりあえず、改めて自己紹介させてもらおうかな」
提督「俺がこの鎮守府の司令官、提督だ。以後よろしく頼む」
榛名「あ、はい。金剛お姉様の妹、榛名と申します。よろしくお願いします」ペコ
金剛「榛名はしっかり者で自慢の妹デース!」
提督「ふむ。スーパーで色々と話たが……礼儀正しく姉思いで良い子だという印象だよ」
榛名「いえいえ……榛名はまだまだ未熟者です」」
提督「謙遜しなくていい。二人共この後は何かするのか?」
金剛「榛名と一緒にご飯を作るデス」
提督「ん?振る舞うとかいってた様な気もするが……金剛も料理するのか?」
金剛「Yes!私が料理苦手なので折角だから榛名に教えてもらおうと思っていマース!」
提督「楽しそうでいいじゃないか」
榛名「教える程上手ではないのですが……」
金剛「あ……提督!よければ一緒にどうデスか?」
提督「いや。仕事があるから俺は……」
金剛「息抜きにちょっとだけデスよー提督は料理好きデショ?」
提督「まぁな」
榛名「折角なんで来ていただけないでしょうか?聞きたい事がありまして……」
提督「……わかったよ。昼飯もまだだし、ついでにいただくかな」
金剛「さすが提督ネー!食堂に先いってるから待ってマスヨー」
提督「うむ。すぐいくよ」
──
───
─────
───────
─────────
食堂 調理場
サクッ サクッ サクッ
グツグツ
ジュー
金剛「これでいいデスか?」
榛名「もう少し細かく切っていただいた方が」
金剛「Okデース」
ガチャ
提督「すまん、遅くなった。どんな感じだ」スッ
金剛「提督ー!待ってたヨーーー!」フリフリ
榛名「お、お姉様!包丁を持って手を振らないでください!」
提督「何を作ってる?」
榛名「今は付け合せのスープに使う食材をお姉様と切っています」
提督「コンソメスープか。玉ねぎとベーコンとキャベツ、基本だな」
金剛「提督ー!見てください!こんなに早く切れますよ!」ザクザク
提督「こらこら……危ないから調子のるんじゃない」
提督「それに物を切る時はこうやって……」スッ
金剛「(……っ!)」
提督「猫の手を真似して持つと包丁が指先に当たらないぞ」ギュッ
金剛「(……提督の顔が近いデス//)」ドキドキ
金剛「そ、そうデスか。勉強になりマス……//」ドキドキ
榛名「(お姉様……提督さんに手を握られて教えてもらってる……いいなぁ)」ジー
提督「ん……このキャベツ、上手く切れてないじゃないか」
提督「金剛、ちょっと切ってみろ」
金剛「は、ハイ」ザクザク
提督「おいおい、包丁はなるべく引くようにして切るんだ。後ろ失礼するぞ……」ガバッ
金剛「え……あ……//」ドキドキ
榛名「(提督さんがお姉様を後ろから抱きしめるような形に!)」
提督「こうやってスイスイ切れるだろ」サクッ サクッ
金剛「(アウ……提督の吐息が耳に当たるデス……//)」ドキドキ
金剛「ハイ、ありがとうござい……マス//」ドキドキ
提督「うむ。基本だから忘れるなよ」
提督「榛名さんは順調か?」スッ
榛名「はい。大体切り終わりました」
提督「ほう……この野菜」
提督「とても綺麗な切り方だ。これだけでよく料理しているとわかるよ」
榛名「ありがとうございます。良ければスープの味見をしていただけませんか?」
提督「うむ」
榛名「今用意しますね……っとお皿お皿……」キョロキョロ
提督「ここにあるのでいいよ」スッ
榛名「あ……」
提督「……」ゴクッ
提督「うん、丁度いい味つけじゃないか」ニコッ
榛名「(そ、それは榛名が口をつけたお皿//)」
提督「ん……どうした?」
榛名「いえいえ、なんでもないです//」
提督「ふむ?」
金剛「むう……」ジー
~数分後~
提督「そうだな。もう少し茹でた方が良かったかもしれん」
榛名「ちょっと硬かったですね」メモメモ
提督「トマトも種を取った方が嫌な酸味がなくなる」
榛名「分かりました」メモメモ
提督「これに関して塩は最初にいれた方が良い。後からいれると味がばらける」
榛名「なるほどですね」メモメモ
アトハコウスルトイイ
ワカリマシタ。コレハドウスレバ?
ソレハ……
金剛「……」ジー
金剛「(すっかり私は蚊帳の外デスね)」
金剛「(料理の知識がないからしょうがないデスね……)」
榛名「(それにしても……)」ジー
提督「いやぁこれは俺になかったアイデアだ。素晴らしいな」
榛名「そ、そうですか?」テレテレ
提督「うむ。榛名さんならではって感じがするよ」ニコ
榛名「そこまで言われると照れますね//」テレテレ
金剛「(榛名が普段見せない様な笑顔に……)」
金剛「……」
金剛「(……こうみるとすごくお似合いにみえますね……)」
金剛「(榛名が男性とあんなに楽しそうに喋るのは見たことないデス……)」
金剛「(提督には初めて会った時から大分好印象だったみたいデスし……)」
提督「さて……ちょっとトイレへ行ってくる。先続けといてくれ」スクッ
榛名「はい、分かりました」
榛名「…………」ニコニコ
榛名「やっぱりステキな方ですね。お姉様が言っていた通りです」
金剛「……」ドンヨリ
榛名「お姉様?元気がないようですが……」
金剛「そ、そんな事ないデスよ」
榛名「もしかして、嫉妬していますか?」
金剛「え?」
榛名「提督さんと仲良くしていたので……」
金剛「……ち、違いマスよ……」ドンヨリ
榛名「……お姉様は分かりやすいですね」
金剛「う……しょうがないじゃないデスか」
金剛「榛名と提督、すごいお似合いだったデス……」
金剛「趣味も合ってるし……」ウジウジ
金剛「提督は榛名みたいな落ち着いた子が好きみたいデス……」ウジウジ
金剛「いつもより笑顔だった気がしマスし……」イジイジ
榛名「お姉様……」
榛名「……」
榛名「えいっ」ツネッ
金剛「う……なんじぇホッペおひっぴゃるでデシュか?イヒャイデシュ」ムニーン
(なんでホッペをひっぱるデスか?痛いデス)」
榛名「榛名はお姉様がうらやましいです」
金剛「ひゃい?」
榛名「お姉様と提督さんはすごく仲良いじゃないですか」
金剛「しょんな事は……」ムニーン
榛名「さっきだってお姉様には気軽に体を触れて教えていましたし」
榛名「お姉様に対しては敬語じゃないし、呼び捨てだし……」
榛名「榛名はまだ知り合って少しですからそんな事してくれませんよ」パッ
金剛「でも……」サスサス
榛名「それに」
榛名「提督さんはくる途中のお店でこう言ってましたよ」
────回想
スーパー北上店
提督「そういえば、俺の部下に紅茶が大好きな奴がいてさ」
榛名「私の姉と気が合いそうですね」
提督「うん。暇があればティータイムしようって言ってやかましいんだ」
榛名「そうなんですか」クスクス
提督「でも、すごく助かってるんだ。今の職場にきた当初、俺も色々あってピリピリしててさ」
提督「そんな時あいつが笑顔でティータイムにしようって言ってきて……」
提督「ああ、こんな奴もいるのかって気が楽になったのを覚えてるよ」
榛名「うふふ、可愛らしい方ですね」
提督「そうだな。……結構気を使って俺にどんどん話かけてくれたし」
提督「俺がいない時にはしっかりチームの舵取りをしてくれたり」
提督「本当に良い子なんだよ」
榛名「……その方はもしかしたら貴方の事が好きなのではないですか?」
提督「いやぁそれはないよ。俺は無愛想だしつまらん男だ」
提督「……でもあんな子に好かれたら嬉しいだろうな」
───回想終了
金剛「提督がそんな事を……」
榛名「はい、提督さんはお姉様の事をすごく信頼されてますよ」
榛名「それなのにお姉様ときたら……」ジー
金剛「あぅぅ……ごめんネ榛名……」
金剛「つまらない事で嫉妬してしまったデス……」
榛名「ほんとですね」ジー
榛名「私は今日会ったばかりですよ?」ジー
榛名「たしかに良い方だとは思いますがそう簡単に好意を持つ事はありえません」
榛名「毎日会ってるお姉様から変な嫉妬心を向けられても困りますね」ジー
金剛「うぅ……私のライフはゼロデース……」
榛名「それなのにお姉様ときたら……」ジー
金剛「うぅ……」タジタジ
榛名「……」ジー
榛名「……うふふ」クスクス
榛名「冗談ですよ、お姉様!」ダキッ
金剛「わわっ!急にだきつかないでくだサイ」ギュー
榛名「そんな嫉妬するお姉様も榛名は好きですよ」
金剛「榛名、苦しいデス」ギュー
榛名「私だって提督さんに負けないくらいお姉様の事信頼してます」
榛名「イギリスにいた時、仲間がやられて消沈してる私達を励ましてくれたり」
榛名「慣れないこちらでの生活を気にして毎日電話をかけてくれたり……」
榛名「そんな優しいお姉様が大好きです」ギュー
金剛「榛名……」
榛名「今日だって金剛お姉様が自分を犠牲にして……無理してないか見にきたんです」
榛名「比叡お姉様と霧島もかなり心配していましたし……」
榛名「でも安心しました」
榛名「提督さんみたいな方がお姉様の近くにいたので」
榛名「……逆に榛名が羨ましくて嫉妬してますよ」ニコッ
金剛「…………」ギュッ
金剛「……ありがとう」
榛名「さぁお姉様!花嫁修業の為にしっかり料理の練習もしなきゃダメですね」
金剛「な、ナニをいってるデスか急に」
榛名「提督さんが旦那様になるなら相当お上手にならないと大変ですよ♪」
金剛「もう!からかわないでくだサイ!」
ティータイムバッカリシテタラダメデスヨ
ウ、ウルサイデース
ガチャ
提督「ふー今戻った……なんだ二人共、騒がしいな。喧嘩はするなよ」スッ
榛名「……あ、提督さん!続きをしましょう!」ダキッ
金剛「提督ー!私にも料理をもっと教えてくだサーイ!」ダキッ
提督「お、おい!分かったから!二人とも腕に抱き掴んでくれ!(柔らかいものが……)//」
金剛 & 榛名「「嫌でーす♪」」
今日はこれで以上です。
最初は提督を争わせるキャットファイトみたいな
感じにさせようと思ってましたが……。
なんか微妙で申し訳ない。
もう少しまったりなパート書いたら本編入ります。
よろしくどうぞ。
いいよーいいよー
榛名はいい子なー
乙です
!すでつお
ところで
>>47の最後は榛名じゃなくって金剛じゃねと思ったんだがどうなんだろう
乙
(3Pでもヤンデレ昼ドラ劇場でも)ええんやで?
正直榛名はブラ鎮救出編かと思ってた
乙ありです。
>>63
噂のアレが楽しみですね。
>>65
SOKOに気づくとはやはり天才か。
ご指摘ありがとうございますorz
>>66
姉妹d……なんでもない。
それ面白いですね。榛名救出で提督にゾッコンみたいな……。
春イベントがそろそろ始まるのでバケツを大量準備の今日この頃。
みなさんはどのくらいたまっていますでしょうか?
私は600ちょい(小並感)
乙
バケツか……11個かな……(k並換)
バケツか
200個だけど大丈夫だよな(慢心)
バケツが1200で資源が全部9万
来週までに1300の10万までしなきゃ(使命感)
各資材は二万で十分なのよ・・・
>>71
嘘やん・・・
イライライラ…バンッ!バンッ!バンッッ!
>>71
>各資材は(魔法のカードがあるから)二万で(始めても)十分なのよ・・・
こういう事ですね?わかります
鋼材カンスト他200kバケツ17k
秋は嘘やん…になったので卯月が追加された頃から貯め続けてこうなった。後は人柱を待つのみ
>>75
バケツ17k・・・?
各5万バケツ600 うん無理だな
>>1.7kの間違いだろ(震え声)
資材と艦種ごとの適度なレベルは有るんだが装備がちょっと駄目かなー。彗星甲も烈風も大和砲も5個しかないし··。電球なんて作ったことすらない。·無くても5-5も秋イベも出来たから···
ビットキャッシュ使えや貧乏糞ガキどもが…イライラ
sageることもできないガキは黙ってろ
まともな雑談もできない外野は
黙ってろ
こんなんに課金する程度の人間なんかに触れるなよ
>>78
電球でわろた
しかし面白いSSですな
自分も見習いたいものです
コンソメスープだから、提督トイレに吐き出しにいったのかと思った。
過去の大和関連で。
バケツと資材状況のコメントしてくれた方々ありがとうございます。
温度差があるようで上は1700、下は11と幅にビックリ。
しかしながら、最終的には運(白目)な所もあるようで
皆さんの物欲センサーが働かない事を祈るばかりです。
>>83
ありがとうございます。面白いというか文量が多いだけな気も。
>>84
なるほど、そんな解釈もありか(特に何も考えてなかったとは言えない)
どうでもいいけど、ドーピングコンソメスープを思い出した。
恒例の会議ネタ投下します。
──
───
─────
───────
─────────
西鎮守府 会議室
提督「おはよう」
艦娘達「「おはようございます」」
提督「今日の会議は、敵である深海棲艦」
提督「そして一部海域の出撃許可について話たいと思う」
提督「えーと今週の秘書艦は長門か。この資料を配布してくれ」サッ
長門「うむ。任された」パサッ
提督「今配られたのは深海棲艦について俺が知ってる事をまとめた物だ」
提督「まずは資料の1枚目を見てほしい」
提督「深海棲艦とは?……とタイトルにあると思う」
提督「深海棲艦は人類を攻撃する平和を脅かす存在」
提督「しかしながら、こいつらの実態はよく分かっていない」
提督「なぜ人類を攻撃するのか」
提督「なぜ人間に似た形をしているのか」
提督「いつからそこにいるのか」
提督「どこから生まれたのか」
提督「深海棲艦は人類と何百年も戦っている凶悪な敵でありながら」
提督「我々人間にとって謎が多く、そして不可思議な存在といえる」
龍驤「ホントなんなんやろなぁ」
金剛「不気味デスねぇ」
電「元は人間じゃないかみたいな事が書いてある雑誌を読んだ事があるのです」
長門「ああ、あの噂か。一説には私達の様な艦娘が」
長門「突然変異でなった……そういう話だろう?」
電「そんな感じだったのです」
提督「その話はよく聞くが、実際の深海棲艦と艦娘の数を相対的に見て」
提督「明らかに深海棲艦の数が多い事」
提督「そして、鶏が先か卵が先かという話もあるように」
提督「それだと艦娘が先に見つかっていなければならない」
提督「しかし実際は深海棲艦が先に発見されている」
提督「なので現段階、その説はないと考えられている」
龍驤「ふーん」
不知火「深海棲艦が何であろうが関係ありません。私……いえ、私達がやることは決まっています」
不知火「とにかく多くの深海棲艦を駆逐する事……この世界から1匹残らず……」
提督「……うむ。その通りだ」
提督「深海棲艦は今の所、意思疎通ができず一方的な攻撃をしてくる以上倒さねばならん敵だ」
提督「そしてそれが我々の使命だ。忘れないで欲しい」
提督「という訳で次のページを開いてくれ」ペラ
提督「深海棲艦の種類と書いてある」
提督「奴らは艦種の様にその形態や艤装、行動によってタイプ別に分けれらている」
提督「例えば、素早く動きながら砲撃と雷撃を兼ね備える駆逐艦の様な深海棲艦」
提督「他には空母の様に艦載機の様な武器を使い攻撃してくる深海棲艦」
提督「多種多様だ」
長門「そこらへんは何故か私たち艦娘に似てるんだな」
不知火「……そうですね」
提督「…………」
提督「まぁ、お前らもこの前の演習で分かったと思うが」
提督「敵を知るという事は戦いにおいて非常に重要な事だ」
提督「そういうわけで、今日は深海棲艦についてとことん話していくから」
提督「しっかり聞いて今後の戦いに生かして欲しいと思う」
~~数時間後~~
提督「─────であるからして、空母型の深海棲艦は夜戦を狙って叩くのが理想だ」
ピピピヒッ ピピピヒッ ピピピヒッ
提督「……っと、もうこんな時間か。一旦休憩しよう」
龍驤「待ってたで!」
電「なのです!」
金剛「さぁ!ティータイムデスヨー!」
提督「お前ら休憩になるといつも元気だなぁ」
龍驤「金剛の美味しい紅茶とお菓子が楽しみなんや」
提督「龍驤は赤城程食わないにしろ、食い意地だけは同レベルじゃないか」
龍驤「おにぎり空母と一緒にすんなや。ウチはもっと上品に食を楽しむんやで」
提督「試食コーナー漁ってた奴がよく言う……」
金剛「ハーーイ!デキまシタよー」カチャカチャ
金剛「今日はレモンとミルクを用意していマスよー。お好きな様に使うといいデース」カチャン
長門「うむ、いい香りだ」クンクン
愛宕「ホントねぇ」
不知火「……美味しいです」ズズズ
電「皆さん!今日はスーパーで特売していたクッキーがあるのです!」デーーン
龍驤「おおお!クッキー!でかしたで電!」
提督「夕食もあるんだ。あんまり食べすぎるなよ……」
龍驤「んむ、中々のサクサク感やな」サクサク
電「なのです」サクサク
長門「ほう……いけるじゃないか」サクサク
金剛「紅茶によく合いマスね」サクサク
不知火「……提督は食べないのですか?」
提督「ん?ああ、俺は腹へってないからいいよ」
金剛「提督って、結構小食デスよね」
提督「そんな事はない。一般成人男性と変わりないはず」
提督「むしろお前らが食い過ぎなんだろ」
金剛「ああ!レディーにそんな事いうの失礼デスよ!」プンスカ
提督「思った事を言ったまでだ」ツーン
龍驤「でたで、仏頂面モード」
愛宕「そんな態度じゃ女の子にモテないわよ~」
電「なのです!」
提督「別にモてなくていい」ツーン
龍驤「可愛くないわー」グヌヌ
金剛「…………」
金剛「そいえば、提督は女性と付き合った事があるデスか?」
提督「なんだよ急に」
金剛「えへへ、そういう流れかと思ったデス」
提督「答える義務はないな」
金剛「ちょっとくらい……」ションボリ
長門「まったくノリが悪いな提督は……」
龍驤「やめときやめとき。どうせ恋愛の一つや二つもした事ないしょーもない男や」
提督「なんだ龍驤。訓練の量を倍にして欲しいのか」
龍驤「う、嘘や嘘!ちょっといじっただけやん!」
提督「ったく……」
提督「……」
提督「あるよ」
金剛「ハイ?」
提督「……昔からずっと好きな奴がいる」
提督「今もこれからもずっと」
金剛「ほんとデスか……?」
提督「……」
愛宕「あらあら、詳しく教えて欲しいわね~」
提督「駄目だ。さぁもう休憩はすんだろう」
提督「始めるから席にもどってくれ」スタッ
~数分後~
提督「というわけで会議の続きを行う」
提督「深海棲艦の話は一旦おいといて」
提督「皆に告知したい事がある」
提督「この度、軍管理部から連絡があり」
提督「我々西鎮守府も資材調達用の特定海域へ遠征が可能となった」
提督「恐らくこの前の演習で勝利して評価されたのだろう」
長門「喜ばしい事だな」
電「すごいのです!」
龍驤「ホンマか!」
提督「うむ」
龍驤「……んでそれはどういう意味や?」
電「何か良い事があるのです?」
提督「……」ガクッ
提督「お前ら意味が分かってないのに驚いたのか……」
龍驤「まぁな!」
電「なのです!」
提督「威張るな威張るな」
提督「簡単にいえばその海域は効率よく資材を入手できるんだ」
提督「それにより資材に余力ができれば妖精達に渡して艤装の開発を頼んだり」
提督「売って軍資金にする事もできる」
龍驤&電「「なるほど!(なのです)」」
不知火「……簡単に行える任務ですか?」
提督「いや……実際資材調達の遠征任務はそう簡単に上手くはいかない」
提督「場所によって相性が良い悪いなどもあるし」
提督「考えて遂行しないと逆に資材を消費するだけになったりする」
提督「海域にでる以上、深海棲艦との戦闘も考えられるしな」
長門「問題はあるようだが、上手くいけば利は大きいのだろう?」
提督「うむ。だから早めに着手し調整していきたいと思う」
提督「そんな訳で来週あたりに資材調達遠征用のメンバーを編成して」
提督「出撃すると思うから心しといてくれ」
艦娘達「「はーい」」
提督「さぁ残りの時間は引き続き、深海棲艦について話すわけだが─────」
─────────
───────
─────
───
──
今日は以上です。
見ていただいてる方、ありがとうございます。
乙~
乙です
おつ
ここの不知火はシラヌ・イェーガーだったり芝ぬいだったりでいそがしいなw
ビットキャッシュで解決しろや貧乏チンパンジー作者WWWWW
そうか、少なくともこの世界じゃ深海戦艦=沈んだ艦娘じゃないんだな
まぁ後々それが覆されるのかもしれないけど
乙です
乙。次も待ってる。
あの物量は、深海棲艦側も提督みたいな奴が建造に一喜一憂してたり、米帝プレーしてたりとかかね。
乙です。
深海棲艦の考察面白いですね。
自分のSSの参考にさせてもらおうかしら・・・?
>>110
よくそんな臭いレス書けるな…
乙。確かに深海棲艦が先に産まれてなきゃおかしいんだが、姫の台詞的には沈んだ艦娘っぽいんだよねぇ
>>111
青春してていいじゃないか。何もしないよりよっぽど良い
乙コメントありがとうございます。
>>106
不知火は深海棲艦の事になると駆逐系女子な感じ。関係ないけど不知火改二こないかな……。
>>108
どうなる事やら……
>>109
違うSSで深海提督を見た事ありますね。おもしろい設定。
>>110
こんなんで参考になるならいくらでも!SS書いたら教えてくださいね。
>>112
深海棲艦がどういう存在なのか……設定考えるの楽しい。
「艦娘が深海棲艦」はセオリーでありながら最も救いのない設定ですね。
今日は投下ないかもです。
艦これSSも増えてきて、見て回るのが楽しい日々です。
よろしくどうぞ。
〉〉111
SSくらい自由に書かせてやれよw
くさいのばっかだな本当
深海棲艦は今まで沈んだ船がなったと思ってる
了解
実はデイリーで建造して、近代化や、解体された艦娘たちは深海棲艦になっていた?とか。
これなら数の多さにも納得できる。
なんで艦娘と深海棲艦が生まれたかが謎だよね
公式の見解だと解体した艦娘は一応普通の女の子に戻るらしいが・・・
考えれば考えるほど謎すぎる
それに艦娘が沈んだ姿が深海棲艦としたら駆逐艦って姿が悲惨すぎるよねw
自由帳貸そうか?
ジャポニカ学習帳で頼む
コメントありがとうございます。
>>116
沈んだ艦設定は分かりやすいしいいですよね。
>>118
怨念を持たせり数多い理由をそういう部分でかませるのは素晴らしい!
>>119
逆に謎だから自分で設定を考えやすいって部分もありますね。運営の狙いでしょうが。
駆逐艦だけ人間の形から遠いのはなぜだろw
ってわけで期間少し空きましたが投下していきます。
よろしくどうぞ。
──
───
─────
───────
─────────
提督の部屋 執務中
提督「……」カリカリ
長門「……」カリカリ
提督「……」ペラッ
長門「……」カリカリ
提督「……長門、そろそろ休憩していいぞ」
長門「分かった……よし。これも終わったぞ」ペラッ
提督「早いな……どれどれ」パシッ
提督「……ふむ。ほぼ完ぺきだ」
長門「何か飲み物をいれる。コーヒーで良いか?」カチャカチャ
提督「ああ、すまんな。ミルクと砂糖はいらん」
長門「了解した」コポコポ
提督「いやぁ長門がここまで執務に慣れているとは思わなかったよ」
長門「同じ様な作業を昔から手伝っていたからな。ここ置いとくそ」コト
提督「ありがとう。最近は報告書や礼状の手紙を書く事が多くて、肩が重かったのだが……助かったよ」
長門「それは何よりだ」
提督「お礼と言っては何だが、今から飯でも食いにいかんか。良ければ奢るぞ」
長門「ほう、お誘いとは珍しいな」
提督「ちょうど飯時だ。今日は他の奴らはオフだしたまにはと思ってな」
西鎮守府 玄関口
提督「近場の歩いていける所にしよう」
長門「うむ」
提督「何か食いたい物はあるか?」
長門「いきなり聞かれると思いつかんな」
提督「そうか、とりあえず適当にぶらついてみるか」
長門「……ん?あれは……」
電「司令官さん、長門さん!こんにちはなのです」
提督「おお電……と後ろにいるのはもしかして」
電「はい!お姉ちゃん達なのです」
暁「へぇ、この人が電の司令官なのね」ジロジロ
響「どうも」ジー
雷「ふぅん」ジロジロ
提督「姉妹全員集合か」
電「なのです。四人お休みの日がぴったり重なったので集まったのです」
提督「ふむ。良い事じゃないか」
電「とりあえず、ご紹介させていただくのです」
電「左から姉の暁、響、雷なのです」
暁「妹の電がいつもお世話になってるわね」
響「よろしく」
雷「よろしくお願いするわ」
提督「うむ。西鎮守府の司令官、提督だ。電にはいつも助けてもらっているよ」
電「えへへ、大した事はしてないのです」
暁「中々いい男じゃない、電」
響「電が気に入るのも分かる気がする」
雷「尽くし甲斐がありそうね」
電「よ、余計な事は言わないで欲しいのです!//」
提督「ハハ…………これからどっかいくのか?」
電「丁度ご飯を食べに外へ行こうと思ったのです」
提督「そうか。俺達もだよ」
電「それならご一緒しませんか?」
提督「ん、いいのか?せっかく姉妹4人で集まってるのに」
電「もちろんなのです。人数多い方が楽しいのです!」
提督「分かった。長門、そういう訳だけどいいよな?」
長門「…………可愛い」フルフルフル
提督「長門?」
長門「ああ!そうだな!一緒に食べよう!一緒に!」グワッ
提督「お、おう。そんなでかい声ださんでも聞こえる」キーン
長門「(なんとも愛らしい4人組だ……)」ニヤニヤ
提督「(長門がニヤニヤして気持ち悪い……)」
提督「────何か食べたい物で希望はあるか?」
電「ハンバーグとかグラタンがいいのです」
響「ロシア料理」
雷「美味しければ何でもいいわ」
暁「一人前のレディーに相応しいものがいいわね」
提督「(レディー?)各々違う感じか」
提督「……それなら色々種類ある近くのファミレスへ行こう」
電「賛成なのです」
ファミリーレストラン
提督「良かったな空いてて」
電「なのです」
提督「まぁ遠慮せず、好きな物を選んでくれ」
電「了解なのです。司令官さんのご好意に甘えるのです」
暁「どれにしようかしら。やっぱり大人のレディーに相応しいものがいいわね」
響「……ボルシチないかな」
雷「そうねぇ。みんなで分けれるものにしようかしら」
長門「ふむ……私はある程度、量多い方がいいな」
電「グラタンかピザかハンバーグか……悩むのです」
暁「電は相変わらずお子様ね」
響「コーヒーも飲めない暁が何いってるんだか」
暁「そ、そんな事ないわよ。コーヒーはいつもブラックよ!」
響「どうだか」
暁「何よ!響だって子供っぽい所あるじゃない!」
響「私は別に子供でもいい」
雷「暁姉ぇは気にし過ぎよ。年相応でいいじゃない」
電「背伸びしたい気持ちは分かるのです」
ナ、ナニヨ!
ハイハイ
オトナハモットヨユウガナイトダメヨ
オチツイテホシイノデス
提督「……」ジー
提督「なんかこう姉妹らしい仲睦まじさは微笑ましいな」ボソボソ
長門「うむ。見ているこっちが癒される」ボソボソ
~数分後~
提督「みんな決まったか?」
電「ハンバーグなのです」
響「ボルシチ」
雷「ピザでいいわ」
暁「……」ウーン
提督「(あの子はまだ悩んでるな……)」
長門「(…………)」ジー
長門「(私はきづいている」
長門「(あの暁という長女はお子様ランチのページを凝視していたことに)」
長門「(きっと食べたいけど、恥ずかしくて頼めんのだろうな)」
暁「き、きまったわ」
暁「この一人前のレディーに相応しいカロリー低めのリゾットにするわ」
長門「……!」
提督「ふむ。分かった。長門はどうする?」
長門「そうだな……」
長門「……お子様ランチ」
提督「へ?」
長門「お子様ランチが良い」
提督「そ、そうか。まぁお前がいいならいいけど」
~数十分後~
店員「お待たせしました、お子様ランチです」
長門「うむ、私だ」
店員「し、失礼しまーす(この人か!こっちの小さい子達かと思ってた!)」
提督「これで全員の料理揃ったな」
電「美味しそうなハンバーグなのです!
響「これはいいボルシチだ」
雷「ピザ欲しい人は言って頂戴ね。切り分けてあげる!」
暁「な、なかなか洒落たリゾットだわ。お、美味しそうね」
提督「では食べようか」
提督「いただきます」
艦娘達「「いただきます」」
電「おいひいのれす」パクパク
響「本格的な味だ」ズズズ
雷「はい、提督さん。ピザあげるわ」ヒョイ
提督「ありがとう。雷さんは気が利くね」
雷「えぇ、また欲しかったら言って頂戴!」
暁「(……なんか味付け薄いわ)」モグモグ
暁「(これならお子様ランチの方が良かったかも……)」
暁「(いやいや!そんなのにしたら大人のレディー失格だわ)」
暁「(よく味わえばそれなりに……美味しいような気も……)」
暁「(……でも……量少ないわね…)」ドヨーン
長門「……」ジー
長門「いやぁ思ったより口に合わんな」
提督「ん?」
長門「このお子様ランチ、味付けが口に合わん」
提督「他のを頼むか?」
長門「いや、それは平気だ。それより……」
暁「?」
長門「暁、良ければ交換しないか?」
暁「え」
長門「暁にはあまり合わないお子様っぽいもので悪いのだが……」
暁「……そ、そうね」
暁「お子様ランチなんて大人のレディーに相応しくないけど」
暁「仕方ないわね。交換してあげる」スッ
長門「すまないな。助かるよ」スッ
提督「(……)」
提督「(そういう事か)」
暁「えへへ、たまにはお子様味もいいじゃない」モグモグ
長門「そうか、良かった」ニコニコ
ファミレス 外
電「お腹いっぱいなのです」ゲフー
響「そうだね」
雷「美味しかったわ」ニコニコ
暁「お子様ランチもたまにはいいものね」ホッコリ
長門「リゾットも中々だった」ニコニコ
提督「満足してくれたみたいだな」
提督「さぁ俺達は帰るけど電達はどっかいくのか?」
電「はい!遊びにショッピングモールへいってくるのです」
提督「そうか。気をつけろよ」
電「了解なのです。では行ってくるのです」スッ
暁「……」
暁「提督さん!」
提督「ん?」
暁「今日は……ごちそう様でした……その……」
提督「ふむ」
暁「電はどんな事にも一生懸命取り組む子です」
暁「ただ少しおっちょこちょいな所があります」
暁「どうか電を……支えてあげてください」
暁「よろしくお願いします」ペコ
響「電を大切にして欲しい」ペコ
雷「姉としてお願いするわ」ペコ
電「……お姉ちゃん……」
提督「……」
提督「うむ。任せろ」ニコッ
提督「いい姉をもったな、電」ナデナデ
電「……なのです」グスッ
暁「なに泣いてるのよ」
響「電は泣き虫」
雷「電は私達がいないとダメだもの」
長門「……」グス
提督「(長門……もらい泣きしてる……)」
─────────
───────
─────
───
──
提督「それじゃ……またな」フリフリ
電「またなのです~」フリフリ
提督「ふぅ……電に似て可愛い姉妹だったな」
長門「癒された……」ホッコリ
提督「さて、長門。あれじゃ足りんだろう。食い直しにいくぞ」
長門「ん……気づいていたか」
提督「大人のレディーらしい気遣いだったな」ナデナデ
長門「な、なでるんじゃない//]
提督「……しかし。姉妹とか兄弟ってのはいいもんだな」
長門「うむ。羨ましいかぎりだ」
提督「(……あんな純粋な子供達が艦娘となって)」
提督「(戦場にでる……こんな立場でいうのもなんだが)」
提督「悲しいものだ……」
今日は以上です。
春イベントがんばりまっしょい。
乙です
乙。ながもんかと思ったらビッグセブンかと思ったらやっぱりながもんだった
久々にLAN異常以外で猫が見れそうだ(白目)
乙
こんなかっこいいながもんは久しぶりに見た
色々と崩れたながもんじゃなくてしっかりと長門としてのながもんって珍しいな
うむ。これはなかなか長門なながもんだ
交換するイケメンな長門を演じつつさりげなく間接キスをするながもんマジ策士
今回も乙です。やはりこの四姉妹はかわいい。
暁はゲームでもこんな感じなのか。早く手に入れたいぜ。
コメントありがとうございます。
長門と四姉妹の絡みが大好きです。某おえかきサイトいって漁る始末。
暁はしっかりする時はしっかりする子だと思ったので最後に口調を変えました。
最近投下遅いです。
提督業(艦これ)をやっているのと本編の中盤に入りこんでる為ちょっと書くのに手こずってます。
エタる事はほぼないので、生暖かい目で見守っていただければと思います。
早く明石さんゲットしたい。
^^b
1主乙。自分のペースでいいんで、続きまってる。
ちなイベって毎回最初からこんな難しいの? E2の明石とかE3の天津風取得の想像がつかない
ゲームやりたくてもできない・・・
乙ー
序盤、特に第一第二海域はとても楽な部類だよ
ここでキツイなら先には無理に挑戦しないことをお勧めする
精神刻まれるだけだからな……
あれで楽な部類なのか。 信じられん。みんな凄いな。
ちな1主が、明石と天津風とれたら作品に登場希望。
いや、今回は序盤に関しては過去最高にムズい。提督レベルの救済があるが、夜戦はやはり禿げる。
秋E3が春のE1と2より簡単だった。ただ、秋E4はさすがに春E3よりムズい。春E4は多分初心者じゃかなりキツい。駆逐5なんて多分育ってないし。E5にいたっては三式いる、ボス固い、偵艦が鬼畜だから多分初心者じゃ無理
乙コメありがとうございます。
>>156
了解です、ありがとうございます。
E2でてこずってます。ちょっとクリアが怪しくなってきました……
>>157
リアル優先!
>>159
精神刻まれまくってます。3と4はあきらめよ……
>>160
全然楽じゃないですよ私からしたら。
とれたら!とれたら!書きたい!
>>161
やはり結構きついイベントなんですね。
仕様も変更されてますし、ある程度知識をつけて挑まんとダメですかねぇ。
イベントが始まるとこういう雑談で盛り上がるのがうれしいですね。
けっこう雑談の中でSSに参考できそうな事とか教えてくれる人がいるので
助かってます。(雑談推奨なのはそういう理由)
夜戦どうにかならんのかねマジで
E-2ボス前はお祈りマスですよ
旗艦に探照灯とダメコン持たせると精神的に少し楽になれるかもしれませんな
>>164
探照灯持ってない俺提督、憤死
烈風改欲しいな。
まだ零戦52型一機がうちの最高戦力。
いけたらだけどE2の夜戦マップも初めてだから楽しみ。
夜戦言うほどキツくなかったがなぁ
練度高い艦隊なら複縦陣で割りと楽に抜けれる
もちろん事故はあるが……
フタをあけたら駆逐5必要だったが改二見たさの65レベル付近で突破できた
今回のイベントは艦種のルート固定じゃなく装備や索敵値の固定だから楽
E2ボス前夜戦は陣形選べないバグ(修正済み)+探照灯なくても抜けれたから>>165ガンガレ
本格的にイベント参戦するの今回が初なんだけどE2で千代田改二と陸奥沈んだわ
もう引退寸前だよね
なぜ大破進軍したし。
千代田はともかくむっちゃんは…
まぁE2ボスドロで長門と陸奥は結構出るから
取り返しはつくかもしれんが…
行けると思ったんです……
陸奥もう一人居るからまた育てるよ
>>171陸奥になるビームを撃ってやろう
鯖スレいけや
帰ろう、帰ればまた来られるから←これはホント大事よ
黙れや
sageろや
書くの飽きましたしばらくイベントだけやります
なりすましはいいからsageような
秋イベ突破した身から言えばE2はものすごく楽、夜戦は一回だけだし固定出来るし
なりすましってもう違反行為ののっとりと一緒じゃないのか?
最近艦これスレによく出るな なりすまし
なりすましと言っても全くなりすませて無い件
うんまあほっとけばいいんじゃないかな。>>1も全然エタってるわけじゃないし
とりあえず乙
みない内になりすましが!!!飽きてはないけどイベントやってたのは合ってるな(オイ
コメントありがとうございます。
皆さんのコメントを参考になんとか明石さんをゲッツできました。
これで提督業を楽にすごせます。
E3以降は諦めました(資材ないので)
というわけで久しぶりの投下。
よろしくどうぞ。
──
───
─────
───────
─────────
西鎮守府海岸 母艦 甲板
提督「おはよう」
艦娘達「「おはようございます」」
提督「えー今日は先週予告していた通り……」
提督「資材調達の遠征任務を遂行したいと思う」
金剛「任務……久しぶりデスね」
愛宕「提督の着任初日以降、任務らしい任務はしてないものね」
龍驤「めんどくさいのは嫌やで」
不知火「不知火は何でもやりますよ、司令」
電「簡単な事を祈るのみなのです」
提督「……まぁ落ち着け」
提督「お前らが思ってる程難しいものではない」
提督「一応基本的な事は説明するが……」
提督「主に資材調達の任務というのは二通りに分かれる」
提督「該当の資材が豊富に存在する海域へいって、自力調達するもの」
提督「もう一つは任務を遂行する事で報酬として資材をもらうもの」
提督「そして今回は前者になる」
金剛「自分達で入手するのデスねぇ」
龍驤「ボーキやら鋼材って海からとれるんやな」
提督「うむ。本来は陸地から産出していたものだが、妖精さん達の技術力により」
提督「海底からサルベージの様な感じで入手できるようになったのだ」
妖精A「すげぇだろー」
妖精B[だろ」
妖精C「ろ」
長門「それで私達はどうしたらいいんだ」
提督「うむ、それなのだが今回の任務は……」
提督「不知火、電、そして愛宕」
提督「お前ら3人に任せたいと思う」
電「なのです!?」
愛宕「あら~私?」
不知火「3人ですか」
龍驤「なんや全員でいかんのかい!」
提督「うむ。深海棲艦と交戦しに行く目的ではないからな」
提督「出来るだけ燃料を節約する為、燃費が良い者を選出した」
長門「まぁ私達の移動には動力部で消費する燃料が必要だからな」
金剛「私と長門さんはわかりマスが、愛宕と龍驤は同じくらいじゃないデスか?」
提督「そこは足の早さで選んだ。もし深海棲艦に遭遇した際」
提督「今回の任務では戦闘を放棄し、確実に逃げる事を前提にしている」
不知火「深海棲艦を見つけて逃げるんですか……」ピク
提督「不知火、気持ちは分かるが今回の任務はあくまで資材の調達だ」
提督「深海棲艦との無駄な戦闘を避けて、効率よく任務に従事して欲しい」ジッ
不知火「……」ジロッ
提督「……」ジッ
不知火「……分かりました」シュン
提督「分かってもらえて何よりだ」ニコ
提督「とりあえず今回は初めてだから俺が付いていく」
提督「なので鎮守府の事は残りの3人に任せたいと思う」
長門「ふむ」
提督「そして金剛にはこの鍵束を渡しておこう」ジャラ
提督「これがあれば鎮守府のどの部屋も開ける事ができる。弾薬庫や資材管理室を利用する時はこれを使え」
金剛「了解デス!」
提督「何かあったら無線をとばしてくれ。すぐに戻る」
提督「頼んだぞ3人共」
龍驤「任せときぃや」
長門「安心していってこい」
金剛「OKヨー!」
提督「うむ。さぁ不知火、愛宕、電は対岸にある特殊任務用の母艦へ移動してくれ」
不知火 & 愛宕 & 電「「了解です」」
─────────
───────
─────
───
──
ちょいと用事が……一旦止めます。しばらくしたらまた投下します。
あいよ、乙で
乙です
乙です
乙
イベントまだ一週間あるし、三式さえあれば普通にできると思うけど…。提督レベルが80より低いならなおさらね。1日一回ボス到達でも十分間に合うぞー頑張れ。E4とかヌルヌルだし
>>199
ぬるぬる?(鈴谷感)
ふざけるなや…イライライライラ
燃料0辺りと弾薬2000辺りをいつもうろうろしててE-4クリアできたからへーきへーき
E-5?知らない子ですね
E-4は駆逐メインで編成できるから消費が軽くていいよね
E-5?あそこは資源捨てるとこだろ(白目)
春イベは資材各40000ずつで十分だった(白目)
乙コメありがとうございます。
>>199
提督レベルがちょうど80で艦娘平均が70くらい?ですね。結構まんべんなくというか駆逐艦ばかり育ててたせいでorz
も少し頑張ってみます。
>>202
燃料が0に近いと胃がキリキリするのは私だけか
>>203
E-4は駆逐艦MAPですか!やっぱり駆逐艦は最高だぜ!
>>204
30000ぐらいしかなかったからダメでした(白目)
っと時間あいちゃいましたが投下します。
よろしくどうぞ。
長門「よし、それでは私達はいつもの訓練をこなすとするか」
金剛「デスね」
龍驤「二人とも」
長尾「ん?」
金剛「ハイ?」
龍驤「そんな真面目に訓練なんかせずちょっと楽しい事しようで」
長門「……サボるつもりか」
金剛「メっですよ龍驤。提督がいないからって日頃の訓練を疎かにしたらすぐ腕が鈍りますよ
龍驤「なんやなんや。固い事言うなやぁ」
長門「下らん事考えてないでさっさといくぞ」
金剛「今日は回避運動の訓練デス。しっかりやっていきマショ」
龍驤「提督の事もっと知りたくないんか?」
金剛 & 長門「!」ピク
龍驤「あの堅物は自分の事全然喋らへんやろ」
龍驤「けれど、ウチとしてはなんかおもろい弱み……」
龍驤「ゴホン」
龍驤「同じ釜の飯を食う仲間としてもっと提督の事知りたいやんか?」
長門「弱みっていったよな、今」
龍驤「そんでウチは考えた」
龍驤「提督の部屋を漁り調べちゃおうという事を!」
金剛 & 長門「「?!」」
龍驤「いつもなら閉まってる提督の部屋も……」
龍驤「金剛がもらった鍵があれば」ニヤリ
金剛「なんてゲスい顔デスか」
長門「そんな事していいと思っているのか」
金剛「そうデスよ。犯罪じゃないデスか」
龍驤「二人とも知りたくないんか?」ズイ
龍驤「提督の」
龍驤「ひ・み・つ」
長門 & 金剛「「……」」
~その頃~
特殊任務用母艦 甲板部
妖精A「チョリース」
不知火「私達は艦に載っていて平気なんですか?」
提督「うむ、しばらくは安全な海域だからな」
提督「一応いつでも出撃できる準備はしておいてくれ」
電「了解なのです!」
愛宕「それにしても今乗ってる艦……かなり速いわね」
提督「そうだな、この艦は遠征用に改造されたものだから」
提督「艤装を最低限にした代わりに索敵能力と移動速度の向上」
提督「資材調達用の掘り起しシステムや長期間生活する為に必要な機能などの増設をしている特殊な艦だ」
提督「直線的な速さで言えばお前らの倍近く速いぞ」
愛宕「あら~すごいのね。それなら敵と会っても逃げる事が容易なのねぇ」
提督「うむ。戦闘には向いてない為そういう事になる」
電「司令官さん!目標の場所までどのくらいかかるのですか?」
提督「んー予定だと約2時間かな」
電「結構かかるのですね」
提督「そうだな。まだ時間あるから各自部屋で休むなり好きな事をしていてかまわんぞ」
電「自由でいいのですか?」
提督「まぁ限度はあるがな。呼んだらすぐこれるような状態であれば構わないよ」
愛宕「うふふ、じゃあ不知火ちゃんと電ちゃん。一緒にあたしの部屋にきてちょーだい♪」
愛宕「おしゃべりしながら待ちましょう」
電「はーいなのです」
不知火「……分かりました」
西鎮守府 提督の部屋
龍驤「ここやな」
金剛「うぅ……ホントにやるんデスか……」
龍驤「なんや。嫌ならいいんやで」
長門「くそ……気が引けるな……」
龍驤「まぁまぁ、ちょこっと調査するだけや」
龍驤「普段見せない提督の素顔をあばいたろで~!」
龍驤「ってわけでオープゥ~ン♪」
ガチャ
龍驤「っとここまではいつも見てる部屋やな」
金剛「そ、そうデスね。執務用の机がある部屋デス」
龍驤「ふふ……今回の狙いはこの部屋の先にあるもう一つの部屋……」
龍驤「恐らく提督が寝たり食事したりしている生活用の部屋や!」
長門「そういえば……秘書艦としてここで作業しているが開けている所を全く見た事ないな」
金剛「私が秘書艦だった時もそうでしたね」
龍驤「せや。ここを開け閉めしている所を見たものは誰もおらんのや」
龍驤「だからこそここに提督のプライベート……もとい秘密がある筈なんや!」
金剛「……」ゴクリ
長門「……」
龍驤「さぁ、このドアもあけるで!」ジャララ
龍驤「開け……」
龍驤「ゴマァァァ!!!」スッ
ガチャ
龍驤「……ん」
金剛「意外に普通デスね……」
長門「そうだな」
龍驤「ベッドが一つに小さいテーブルが一つ、隅に小さい台所と」スタスタ
龍驤「このドアは……トイレか」ガチャ
龍驤「……なんか全体的に見ると殺風景やな」
龍驤「物も全然置いてないし、綺麗にまとまってるというか……」
金剛「シンプルデスねぇ」
長門「うむ。提督らしいといえば提督らしいが……」
金剛「物がないせいか生活感を感じマセンね」
龍驤「こんだけ広いのにほとんどスペースになってるやんか」
金剛「あ、ベッドの横に写真立てがありマスね」
長門「ふむ……これは」ガシ
金剛「提督と……女性が周りにいマスね……艤装しているという事は」ズイ
長門「私達と同じ艦娘か」グイ
龍驤「ふ、二人ともそんな気合いれんでみなくても」タラー
金剛「前の鎮守府で撮影されたものでショウか」
長門「みたいだな」
金剛「やっぱりあの中央鎮守府にいたっていうのはホントだったんデスかね」
長門「この写真を見ただけでは分からんが……」
長門「前の鎮守府でも相当信頼されていたようだ」
長門「この写真を見るとそんな感じがする」
金剛「そうデスね。たしかに皆さん提督に寄り添うようにしていますし」
金剛「それにこの方なんてすごいちか……あ」
長門「どうした?」
金剛「提督とこの女性……よくみると手を握いでいマス」
長門「ふむ……たしかに」
金剛「すごく綺麗な人……」
長門「あ、ああ……それにしても提督とべったりだな……」
龍驤「(なんやあの二人、写真ばっか見て)」
龍驤「(ウチはもっとこうエロ本とかそういう提督をいじれそうなもんを探しに来てるっちゅうのに)」
龍驤「(それどころか物自体が全然ないわ)」
龍驤「(おもんないんなぁ~……ん)」
龍驤「なんやこれ」
龍驤「なになに……西鎮守府日誌?」
龍驤「こ、これはおもろそうや!どうせ悪口でも書いてるんやないか」クククク
龍驤「どれどれ……」
『○○年×月△日
今日からこの西鎮守府に着任した
いささか不安だったが艦娘の皆が心良く迎えてくれた事を嬉しく思う。
しかし、初日から慌ただしい日となり皆を不安にさせてしまった事を反省しなければならない
少しずつこの環境に慣れ、司令官としてサポートできるようになればと思う次第だ
追記. 金剛の提案で秘書艦を決める事にした。この子はハキハキと率先して
喋ってくれる様で好感を覚える
』
龍驤「くっそ真面目に書いてんやなぁー」パラパラ
『
○○年×月△日
鎮守府で雇っていた作業員を解雇した
どうにも予算が人件費に多くとられてるようで、一旦リセットする事にしたのだ
一部の艦娘達からは不満があったが、これも今後の為だ
艦娘の皆とそれなりにコミュニケーションをとれたので簡単に印象を書きたいと思う
金剛は明るく元気だが少し空回りする所がある
長門はプライドが高く、責任感が強い
不知火は無口で感情表現に乏しいが真面目で誠実さを感じる
愛宕はおっとりしていて包容力がある
電はまだ幼く、怖がりだがとても優しい
龍驤はうるさくて食い意地がすごい
他には……
』
龍驤「あんの仏調面……!」ピキピキ
龍驤「ウチの第一印象だけひどすぎやろ!」
龍驤「くそーなんかハラ立つわ!」ペラペラ
『
○○年×月△日
今日は休みの日だったので皆とショッピングモールに行った
普段あまり見る事がない皆の私服姿をみる事ができて嬉しい
』
龍驤「そういえばそんな所へ行ったなぁ」
龍驤「意味が分からんくらいウチらの事褒めてたけどホンマに嬉しかったんやなぁ」ペラッ
『
龍驤をたまたま見つけたので、隠れて覗いていると
試食コーナーでただひたすらに食を堪能していた
なんて姿だ
』
龍驤「ぶっ!やっぱり見てたんかい!どうりであの時タイミング良かったわけや!///」
『
龍驤が迷子の子供に声を掛けて優しく助けてあげていた
ああやって自分からコミュニケーションを積極的にとれるのは素晴らしい事だ
その後アイスを奢るついでに艦娘になったきっかけを聞いてみた
普段やかましい彼女もしおらしく語る姿を見て
苦労をしてきたのだと改めて思った
』
龍驤「……フンッ、当たり前やんか」ポリポリ
『
龍驤以外にもこれまでどういう形で艦娘になったか聞いてみた
強い意志を持ちながらも、過去のトラウマから逃れる事ができない彼女達を知り悲しくなった
だからこそ今この笑顔を守る為に俺はどんな事でもしなければならない
もう大切な者を失うのは嫌だ
』
龍驤「…………」
『
○○年×月△日
実戦任務の通知がついにきてしまった。内容は南西諸島部にうろつく敵の排除
今の彼女達では難しい内容ではないがもしもの事があったら……
上になんとか別の任務にしてもらえるように頼んだ
その結果、資材調達任務の一つに変更された
こんなに簡単に要望が通るとは……
中央に所属していた時の権力がまだ残っている様に思える
』
龍驤「なんやて……今日の資材調達任務は提督が頼んで変更されたものやったのか!」
龍驤「あの堅物しょうもないウソつきおって……」パタン
龍驤「……なんかしらけるわ……ホンマに……」
龍驤「金剛、長門!戻るで!」
金剛「きゅ、急に大きな声ださないでくだサイ」
長門「もういいのか?」
龍驤「見ての通り大したもんはなかったやろ、もうええわ」
龍驤「(ったく……しょうもないの読んだせいで罪悪感たっぷりや……)」
龍驤「(……あんなもん見てもうたらサボれないやん……)」
長門「一応気づかれんように物の位置をちゃんと戻しておこう」ササッ
金剛「そうデスね」
~遠征用母艦 機械制御室~
提督「こうやってこの機械でポイントを決めて……」ピ ポ パ
提督「これを押すと」ポチ
ウィーーーン
提督「あとは機械が自動的に動いて資材となりそうなものを手に入れてくる」
不知火「ほとんど自動ですね」
電「こんな作業を簡単にできるなんてすごい世の中なのです」
提督「妖精さんの技術だからな。どういう仕組みで動いているか全くわからんよ」
愛宕「終わるまでここで待っていればいいのかしら?」
提督「うむ。限界の積載量に達するか周囲に目標物がないと判断したら音が鳴る。それまで待機だな」
愛宕「なるほどねぇ」
提督「各自、いつでも戦闘できるように準備だけはしとけよ」
提督「敵が来ないという保証はないからな」
不知火&電&愛宕「「はーい」」
202だけどイベント始まった時点で提督レベル80くらいで燃料とボーキ10000は無かったけど遠征で何とかなったからへーきへーき
だから攻略とスレ頑張って
>>228
了解です。全資材を投入や!新艦娘をゲットしてSSを書きたい!
ちょいうつらうつらしてた。投下再開ー
~ 1時間後 ~
ピロリロリン
提督「終わったな」
愛宕「結構早いのね」
提督「うむ。このモニターを見てくれ」
電「なんか黒い土みたいなのがいっぱいなのです」
提督「これらがボーキサイトや鋼材の元だ」
提督「こんだけあるとしばらくは資材の事は考えなくてもいい」
提督「といいたい所だが……実は全部もらえるわけじゃない」
電「もらえないのです?!」
提督「この半分以上を管理部に上納しなければならん。そういう任務だからな」
電「残念なのです……」
不知火「結構がめついんですね」
提督「まぁ資材も有限て事だ」
電「世知辛いのです」
提督「安心しろ。上納分を考慮しても今回の量なら十分すぎるよ」
愛宕「あら……て事はしばらく遠征任務はない感じなのかしら」
提督「そうだな」
愛宕「残念ねぇ、自由な時間が多くて楽しかったのに」
電「なのです。訓練より楽でいいのです」
提督「……好きにしていいといった俺が悪いかもしれんが……任務なんだから少しは緊張感をもってくれ」
不知火「……今日はこれで帰還ですか?」
提督「うむ。戻ってさっさと報告書を書かなければいかん」
提督「俺としては遠征任務は書類作業のが面倒だよ」
不知火「わかりました。帰りも同じように待機していればいいのでしょうか」
提督「そうだな」
提督「と思っていたが……」
提督「気が変わった」
提督「折角だから帰りはお前らも海上にでてくれ」
愛宕「え……」
電「な、なにをするのです?」
提督「帰りはマラソンだ。この艦に遅れない程度でついてこい」
電「この艦に併せて走るなんて無理なのです!」
愛宕「そうよ!急に変な思い付きしないで欲しいわ!」
不知火「燃料の無駄です!司令!」
提督「うるさい!訓練の一環だ、つべこべ言わず外へでろ」
~西鎮守府 訓練場~
ドカーン
龍驤「よし!目標撃墜やで!」
長門「なんだ龍驤、気合が入ってるな」
金剛「朝はやる気ゼロでしたのにどうしたんでショウか」
龍驤「ふぅーいい汗かいた。ちょっと休憩しようや」
長門「ん……いい時間だし丁度いいか」
金剛「提督達も予定ではそろそろ戻ってくるはずデスからね」
ビーーーーーーーー
長門「なんだこの音は……」
龍驤「うるっさい音やなぁ」
金剛「たしか玄関門の呼び音だった気がしマス」
長門「客人がくるような事は聞いていないが……」
金剛「提督が伝え忘れてるだけかもしれません。まぁ休憩がてら見に行きまショウか」
西鎮守府 玄関門
金剛「門の外に人がいマスね……女性の方が3人、でショウか」
長門「特に怪しい様子はないし開けて聞いてみるか」スタスタ
???「あ、誰かきたでち」
???「みたいだな」
???「……」
長門「呼び音を鳴らしたのはお前らだな。何か用か?」
???「そうでち!ここにいる提督に会いにきたでち!」
長門「(でち?)ふむ。すまんが提督は今、私用で留守だ」
???「そうですか……」
???「帰って来るまで待つ。何時頃もどる?」
長門「まだ未定だ。待つのは構わんが部外者が面会できるとは限らんぞ」
???「部外者ではない」
???「大いに関係があります」
金剛「ムム……」
金剛「長門、よく見たらあの写真に写ってた人達に似てまセンか」
長門「ん……そういえばそうだな。もしかしてお前ら……艦娘か?」
???「そうでち!」サッ
???「うむ」サッ
長門「(艤装を繋げる接続部……間違いなく艦娘だな……)」
長門「そういう事なら中で待つといい。気が付かなくてすまなかった。いま門を開けるよ」ガチャ
???「お気になさらず。こちらがもっと早くいえば良かったですから……」
西鎮守府 応接間
長門「ここで座ってしばし待つといい」
???「すまないな」
金剛「粗茶ですが良ければ飲んでくだサーイ!自慢の紅茶デース!」カチャカチャ
???「わぁーーいい匂いでち!」
???「ありがとうございます」
龍驤「それで……あんたら、どこのどいつやねん」
???「ふむ、自己紹介が遅れたな」スタッ
日向「中央鎮守府第二艦隊所属 戦艦型の日向だ。よろしく」
伊58「同じく潜水艦型の伊58です!よろしくでち!」
加賀「中央鎮守府第一艦隊所属 空母型の加賀です。よろしくお願いします」ペコ
長門「中央鎮守府……」
金剛「てことは提督と……」
加賀「はい。私達は提督の元で共に戦っていた艦娘です」
伊58「てーとくには可愛がってもらってたでち」
日向「うむ。良好な関係だった」
金剛「仲良しはいい事デスねぇ!」
龍驤「んでその中央鎮守府の三人は提督へどんな用件で会いにきたんや?」
日向「それは……」
伊58「でち……」
加賀「…………」
長門「どうした?」
日向「まぁ色々あってな。それよりこの紅茶中々美味しいじゃないか」
金剛「あ、はい。ありがとうございます」
龍驤「話をそらすんやないで。目的はいった」
ドドドドドドドドド
龍驤「お、提督達が港に帰ってきたで」
加賀「……!」ガタッ
伊58「でち!」ガタタッ
日向「あっちか!」ダッ
龍驤「あ、お前ら!待たんかい!」
長門「勝手にどこへ行く!」
~西鎮守府海岸 港~
電「……ハァッ……ハァッ」ゼェゼェ
不知火「……う……ぷ」グタァ
愛宕「………も……もう……うごけない」ゼェゼェ
提督「情けない。持久力をもっとつける必要があるなこれは」
不知火「く……好き勝って言って……」
電「ひどい……司令官さ……んなの……です」
愛宕「うふ……ふ……おぼえておき……なさい……よ」
提督「それだけ文句いえるなら大丈夫そうだな」
提督「回復したら各自日報を書いて今日中に提出してくれよ」
ダダダダダダダ
伊58「てーーーーーーーとくーーーー!」スタタタタ
提督「こ、この声は……」タラー
伊58「でちーーーー!」バッ
提督「ガフッ」ダキッ
伊58「お久しぶりでち!」スリスリ
提督「ご、ゴーヤ……なんでここに」
日向「君は相変わらずだな」スッ
提督「ひ、日向」
日向「おいおい、人を化物を見る様な目で見るんじゃない」
日向「こっちは君が急に何も言わずいなくなってからずっと心配していたのだぞ」
日向「誰に聞いても居場所を知らぬ存ぜぬだったし……」
日向「もう諦めかけてた時に加賀から有力な情報を手に入れたときいて」
日向「調べたらこんな所にいたとは……」
提督「……」
日向「色々言いたい事はあるが……」
日向「まずはこう言わせてくれ」
日向「元気そうで良かった」グスッ
提督「…………迷惑かけたな」ナデナデ
日向「ふふ、頭をなでられるのなんて君以外にされないから久しぶりだ」
提督「そうか」ナデナデ
長門「急に走ってどこへいくと思ったら……」スタスタ
龍驤「そんな久しぶりの再会やったんやな」
金剛「ナデナデ羨ましいデスねぇ」
ザッ
加賀「 提 督 」
提督「!」ゾクッ
加賀「お久しぶりですね」
提督「か、加賀」
加賀「無断で急にいなくなってどこにいるかと思えば……」
加賀「別の場所で司令官として勤めていたなんて……」
提督「…………」
加賀「一体どこまで心配させるんですか!!!!」スッ
バシィイイイン
提督「……っ」ヒリヒリ
金剛「て、提督!」ガバ
長門「貴様!何をする!」ダッ
提督「……二人共、いいんだ」
金剛「え……」
長門「しかし!」
提督「……大丈夫」
加賀「いつも貴方はそうです!」
バシィイイン
提督「……うっ」ヒリヒリ
加賀「自分勝手で!」
バシィィン
提督「人の気持ちなんて知らずに!」
バシィィン
加賀「何でも自分で背負おうとして!」
バシィン
加賀「あんな事が起きてもまだ……」
バシッ
加賀「軍人として……いるなんて……」グスッ
ペタン
加賀「うっ……うっ……何してるんですか……あなたは……」ポロポロ
提督「……すまなかった」ダキッ
加賀「うっ……うっ……」ギュウ
加賀「……ご無事で何よりです……提督……」
以上です。
めっちゃ駆け足です。読みづらく申し訳ない。
修正
提督「人の気持ちなんて知らずに!」 → 加賀「人の気持ちなんて知らずに!」です
乙です
乙乙
久々のガッツリ更新で嬉しい限りだぞー
あとE3諦めるの早いよww
俺まだE2ゲージ半分くらいだけど一緒に頑張ろうぜ
おつ
盛り上がってまいりました
おつおつ
加賀さんから漂う正妻臭
乙でした!
続きが気になりますなぁ
やばい コテハンつけたまま書き込んでしまった
申し訳ないです
この加賀さんが赤城の現状を見てどう思うのか
更新&明石Get乙。
加賀さんを抱きしめるシーン。いい場面なの何発ももらって顔面が変形してボロボロな提督を想像してしまった
おつおつ なんかとても感慨深く感じた
>>254
ジブリの「紅の豚」の決闘後みたいな感じか
E-3?あんなものE-5に比べれば....ははっ......orz
くそもしもししね
>>257
文句言う前にsageろや出来損ない
乙。そういや榛名はどこ行ったんだ?ww
>>258
もはやいつものことだし掘っとけばいいんじゃね(適当)
>>255
そうそう。顔は腫れ上がって歯はボロボロ。しかも場面はシリアス。
この提督イケメンなのに……
>>259 掘っとく…?
提督も大変だな
武装した艦娘に殴られるとかよう耐えれるな
乙コメありです。
>>248
久々の更新で緊張しました。E3にやっぱり特攻する事に決めた。全つッパだ!
>>250
正妻って最近は複数いるみたいです(困惑)
>>252
私は一向に(コテハンありでコメント貰う事を)構わん!!!!
>>253
そんな事よりおにぎりの具を考えます。
>>254
実際、艦娘の力はすごいので提督の顔はぐっちゃあなってます。
>>255
あのシーンいいですね。こっちは加賀さんの一方的な攻撃だけど(恐怖)
>>259
榛名は金剛の様子を見て満足して帰りました。良い子なのでまた出したい。
>>262
普段は艤装外しています。通路通る時ひっかかるの嫌です。
今日は投下なしです。
次回から提督の過去編書いてくのでちょいと書き溜めに時間かかります。
投下が今までで一番多くなるかも。
イベントも残りあと少し!同情するなら資材くれ!(特に燃料)
今日はなしか 舞ってるぞ
>同情するなら資材くれ!(特に燃料)
そこにコンビニがあるではないか。征け
待ってるよー
魔法のカードがなかったから魔法の銀行に行ったら魔法の貯金がなかったでござる
乙。のんびりクエで手に入れた赤城育てながら待ってるよ。空母マジ強い
艦隊決戦の主力は空母たがらな
久々に下げてやるぜ。
1はE5までクリアーできたのだろうか。
>>1のやつE3突撃決めて以降更新ないなー
イベ最終日終了ギリギリまでぶっこむ感じなのかな
勢いでE5まで突破してたらすごいけどww
もしかしたら谷風掘りしてたりして(谷風掘りしながら)
イベントもあったし書き溜めに時間かかってるんでしょ
来週末まではリアルが忙しくて投稿無理そうです。本当に申し訳ない。。。
そうですか残念。。。
まーたなりすましか
チンパン乙
なりすまし自演とかたまげたなぁ
イベ終わったけど>>1まだ来ないか…
他の艦これスレ荒らしてるのも同一人物だろうな
決まってチンパンとしか言えない池沼だし
可哀想だよなぁ…
頭のおかしい構ってちゃんは気にしないこと。いいね?
アッハイ
お久しぶりです!
ちょっとGW中に仕事トラブって対応中です!
もう少しで終わる!そしてイベントの悲劇も後程報告する!
疲れた!
乙。部室で加賀さん作って待ってる。飛行機どっかいったけど。
了解
なんかお疲れ
イッチがToLOVEってる間に天津風と結婚しました
1ヲッ
一番楽しみなSSだから、信じて舞ってるよー
がんばれー
応援してるぞ
がんばれー
応援してるぞ
連投スマソ
連投スマソ
やっと帰ってきたああああああ
投下楽しみー
追いついたー、と思ったらいい所で終わってた。更新待ってるぜ
待ってます
色々といいたい事はありますが……
まず投下します。ちょっと久しぶりなので少しだけになります。
西鎮守府 応接間
不知火「そういう訳でしたか」
愛宕「びっくりしたわよ~クタクタになって倒れてたら……」
電「知らない方が提督にビンタしながら泣き始めたのです」
愛宕「昼ドラの撮影かと思ったじゃない」
提督「………驚かせてすまんな」
日向「悪いのは君だからな。しっかり反省したまえ」
伊58「そうでち。ゴーヤ達がどれだけ心配したかもっと身に沁みてもらわないと困るでち」
加賀「ゴーヤの言う通りです」ギュー
提督「はは……ところで加賀。その……そろそろ俺の腕から離れてくれないか。さすがにこの体勢は疲れた」
加賀「いやです」プイ
金剛「……っ」ピク
金剛「そうデスよ~、加賀さん?提督も嫌がっていマスし離れた方がいいデスよー?」
加賀「……お断りします」
金剛「そ、そうデスか」ヒクヒク
龍驤「(お、おい。金剛の顔が引きつってるぞ。愛宕、上手くフォローしたれ)」ボソボソ
愛宕「(無理よぉ。ただヤキモチ焼いているだけじゃない。それにこのままの方がおもしろうそうよ?)」ボソボソ
龍驤「(えぇ……)」
提督「そういえば他の奴らは来てないみたいだな」
加賀「はい。私達以外は任務に出撃しています」
提督「みんな元気か?」
加賀「ええ、勿論です」
日向「一部の奴らは元気すぎて困るくらいだ」
伊58「てーとくが戻ってくれば皆もっと元気なるよ!」
提督「いやぁ……それは無理だ。俺はここの司令官だし」
加賀「提督」ズイッ
提督「な、なんだよ。顔近いぞ加賀」
加賀「提督が望むならいつだってこちらに戻る事が可能なんですよ」
提督「……」
加賀「貴方の今までの功績……元中央鎮守府第2艦隊の指揮官」
加賀「それを考えれば貴方がどれだけ軍での信頼が高いか分かる筈」
加賀「上層部も貴方のいう事ならある程度耳を傾けるはずです」
提督「しかし……」
加賀「なにより」
加賀「あのお方もそう望んでいるみたいですよ」
提督「爺さんが?」
日向「おい加賀。ほどほどにしろと言ったはずだ」
加賀「す、すいません。少々熱くなりました……」シュン
提督「……」
伊58「でもでも!てーとくが戻ってくればもっと楽しくなるでち!みんな待ってるでち!」
日向「……まぁなんだ。キミ的に今更戻り辛いという気持ちも分からんでもないけど」
日向「私達はいつ君が戻ってきても笑って迎える自信がある」
日向「良い方向で考えてくれないか?」
提督「……うむ」
日向「フフ、こうやって煮え切らずしょげている提督を見るのも中々乙なものだ」
提督「勘弁してくれよ日向」
日向「冗談だよ」クスクス
提督「はぁ……俺達はまだやる事があるから一旦外れるよ。お前らはしばらくここでゆっくりしていれくれ」
加賀「いってしまうのですか?」
提督「すぐ戻るからホントに腕を離してくれ」
加賀「仕方ありませんね」スッ
提督「そういうわけで他の奴らは一旦、母艦に集合だ」
母艦 甲板部
提督「よし……片付けは終わったようだな」
提督「あとは今日の報告書、、、、」
提督「消費資材量はこれで会ってるか?」ペラッ
長門「ああ、間違いないはずだ」
提督「分かった。これで報告するとしよう」
提督「今日はこれで解散だ。私情で色々とごたごたさせてすまなかったな」
提督「各自部屋にもどっ」
金剛「提督」
提督「ん?」
金剛「提督はずっとここにいマスよね?」
提督「なんだよ急に」
金剛「だってさっき……」
提督「ああ、あいつらが言ってた事か」
提督「しばらく異動はないだろう。ここに着任してからそんなに時間はたってないしな」
金剛「そうデスか……」
提督「とはいっても人事のやり方に結局委ねられるが……」
提督「戦況が変わったら……どうなるかわからんよ」
提督「俺の場合、無理を言ってこの鎮守府にいるし……」
金剛「……」
提督「そんなに不安な顔をするなよ」
提督「俺自身はお前らと一緒にこの鎮守府でやっていきたい……そう思ってるんだ」
金剛「……すごく仲良さそうデシた」
提督「ん?」
金剛「あの3人と……なんか家族みたいに信頼しているように見えマシた!」
提督「付き合い長いからそう見える部分はあるかもな」
提督「あいつらとは中央に居た頃からずっと一緒に前線で戦っていたし」
提督「日向と加賀に関しては士官学校からの友人だ」
金剛「それにしてもちょっと距離が近すぎる気がしマス!特にあの加賀って人は!」
提督「な、なんだよ、、、やけに食いついてくるな」
龍驤「(あのアホはヤキモチ焼いてるのにきづかんやろな)」
電「(いい気味なのです)」
愛宕「(フォローはしないわよ~)」
不知火「(遠征帰りの長距離走……恨みは忘れません)」
長門「おい、話は終わりか。部屋に戻りたいのだが」
提督「ん?ああ、戻っていいぞ。しっかり休めよ」
長門「言われなくてもそうする」スタスタ
龍驤「(長門がなんか不機嫌そうに見えるんやけど……どしたんやろ)」
愛宕「(さぁ?)」
─────────
───────
─────
───
──
──
───
─────
───────
─────────
数時間後
食堂
提督「腹が減ったな。今日は不知火が料理当番か」
不知火「はい。豚肉が特売でしたので生姜焼きにしてみました」
龍驤「いやぁ~うまそうやん!」
加賀「気分が高揚しますね」
日向「ほう……自炊しているとは中々どうして感心するな」
伊58「いい匂いがするでち」
金剛「提督」
提督「ん?」
金剛「なんでまだいるんデスか?この人達」
提督「明日も休みらしいからな。今日はうちに泊まって明日帰るそうだ」
日向「すまないね金剛さん。同じ艦娘同士仲良くしようじゃないか」
伊58「そうでち!色々お話聞きたいでち」
加賀「私は提督と一緒にいれればそれでいいです」
金剛「フ、フーン……まぁいいデスけど……」
提督「仲良くしてやってくれ。いずれ同じ任務で共に戦う日がくるかもしれんのだ」
提督「親睦を深めより良いチームワークをだな……」
伊58「ハイハイ、てーとくの長話が始まる前に食べようでち」
龍驤「せやで。ご飯は冷めないうち食べなあかん」
提督「お、おい……」
日向「君のそういう所は相変わらずだな」クスクス
加賀「少しは空気よんでください」
提督「…………」ズーン
っとリハビリ投下としまして短いですが今日は以上です。
GWのイベントですが……皆さんのコメントをみて参考にE3頑張ってあと少しだったんですが……
SS書きながらよそ見してたら加賀さん轟沈しました(レギュラー正規空母)
結局クリアできなかった……
投下遅くなり申し訳ない!7月には完結したいのにこのペースだともっとかかりそうorz
応援してくれてる方ありがとうございます。
乙です
おつおつ
なんか加賀さん轟沈させてる人多いなあ
久しぶりの更新おつです
加賀さんはどうしても前線に出っぱなしだったから轟沈報告多いよね
ダメコンの積み忘れ、大破確認不足と色々理由はあるだろうけど…
乙カレー お気に入りの艦が撃沈とかは聞くだけで辛いな
E1をやっとこクリアーした身だからわからないけど、相当精神的にくる難易度だったんだ
別に精神的にくるイベントじゃなかったと思うけどね。ただ、慢心しやすくはなってたかな
とりあえず1乙
もうやらかさないようにね
確かに秋イベより轟沈報告多かったな
乙。エタってなくてよかった。今回E4ダメコン戦法で初めて轟沈演出見たがアレはきついな…
今回のイベの轟沈で問題なのは加賀さんに積んでたであろう烈風改の損失だな。こういっちゃ悪いが最悪空母組は全員再入手できるが烈風改は当分手に入る見込みがないってことだ。
イライライライラ…早く続き書けよチンパン…
待たせてんじゃねーよ…
ツンデレ
でもさげようか
個人的に提督と大和との関係が気になるんだよな
加賀さんの惚れっぷりから、恋人よりかは家族的な関係なのかって思う
ちな烈風改とかいうオーパーツ
これ見て翔鶴瑞鶴ばかりじゃなく加賀
育てなくちゃと思えた
急にどうした
>>323
そいつは他のスレでも似たこと言ってっからさわんなさわんな
乙ありがとうございます。
>>313-318
たしかに加賀さんの轟沈報告多いんですよね。理由としてはイベントに正規空母が必要なのと能力的に最強クラスだから使ってる人が多いからだと思います。
とりあえず加賀さんがまた着任してくれたので育成中です。よそ見はもうしない……といいたい所ですが艦これしながらSS書くのは楽しいからなぁ……きをつけるしかないですね。
>>321
ありがとうございます。そろそろ触れていきたいと思います。
>>322
クールな感じがツボならハマる。
では、今回少し長い?かもです。
あと初めて地の文使います。
回想シーンは読みづらいかもしれませんがお付き合いいただければと思います。
食事中
加賀「すみません、おかわりをいただけますか?」スッ
不知火「は、はい」
提督「相変わらずだな、加賀」
不知火「明日の分も考慮して20人分炊いていたご飯がもう残りわずかです……」
龍驤「赤城並みの食事量やな……」
加賀「あら、赤城さんをご存知ですか?」
龍驤「ご存知も何もつい先日演習相手だったんやで」
金剛「赤城さん、、、艦娘としての実力もすごかったデスが……」
愛宕「それ以上に食欲旺盛って印象が強烈だったわねぇ~」
加賀「……私を赤城さんと一緒にしないでください。私はしっかり場をわきまえます」
龍驤「(人の鎮守府きてこんだけ食ってよくいうわ……)」
提督「まぁお前のその食欲を思い出したおかげで赤城達の攻略を考え付いたからな。ある意味感謝だ」
伊58「加賀ねぇの食欲は深海より深いでち」
加賀「これでも最近は制限してるつもりですが……」シュン
日向「────しかしあの赤城さんとやりあって勝つとはやるじゃないか」
提督「いやぁ……赤城は本気の状態じゃなかったからな。アホがいたからというのもある」
日向「私達と演習してみるか?演習は鎮守府内の連中としかやらないから同じ面子で飽きてきたところだ」
提督「バカ言うな……お前らと演習しても10分ももたんよ」
提督「そもそも中央のやつらが他の鎮守府と演習しないのは実力的に相手にならんからだろ」
龍驤「そんな強いんかあんたら」
不知火「中央鎮守府に所属する艦娘は別格の強さを持つと聞いた事はありますが……」
提督「そこにいる加賀は現在の日本では最強空母といわれている。あの赤城をしのぐ実力者だ」
提督「日向は水上偵察機を用いた弾着修正射撃の達人。実戦で距離5000以上からの命中率が70%を超えている」
提督「伊58は数少ない潜水艦型の艦娘。一回の戦いで戦艦級の敵を6体一気に倒した実績がある」
提督「内の鎮守府6人とお前ら3人だけでやりあっても勝てないだろうな今は」
電「すごいのですね」
龍驤「そんな風にはみえへんなぁ」
不知火「一度手合せしてみたいものです」
伊58「えへへ、大した事ないでち」
日向「うむ。それに今の私達があるのは提督の指導のおかげだからな」
加賀「そうですね。提督がいなければ今頃海の藻屑です」
提督「それはほめ過ぎだ。お前らには元々実力があった。それだけだ」
ガチャン!!
皆「「?!」」
提督「ど、どうした長門?急に机をたたくんじゃない」
長門「……」
長門「ごちそうさま。私は部屋にもどる」スクッ
龍驤「なんやお前さっきから悪い感じやっちゃな」
提督「長門、何か言いたい事があるならはっきり言え」
長門「……」ピタッ
提督「……俺の事だろう?」
長門「…………」
長門「……お前らは」ギロッ
日向「?」
長門「結局お前らは急に自分たちの鎮守府からいなくなった提督を探していた」
長門「そういう理由でここに来たという事で間違いないな?」
日向「うむ。その理解で問題ない」
長門「なるほどな。しかしなぜ急にいなくなったりしたのだ?」
長門「話に聞くかぎり軍を一度辞めたような感じじゃないか」
長門「それでこの西鎮守府に着任したのだろう?提督、一体何があったんだ?」
提督「…………」
長門「まただんまりか。そろそろ私達だってある程度の事を知る権利がある筈だ」
長門「それに信頼されている部下に何も言わず勝手にいなくなる等見損なったぞ提督!」
伊58「てーとくの事を悪くいわないで欲しいでち!!!」グワァ
長門「っ!」キーン
伊58「あ……ごめんなさい……」シュン
日向「……」
日向「提督とは共に過ごし、共に笑い、共に泣き」
日向「そして共に戦ってきた仲だ」
日向「私達は提督を誰よりも信頼しているし、家族の様に……いやそれ以上に思ってる者さえいる」
日向「そんな提督を悪く言われるのは……ちょっと許せない」
長門「しかし……この男はいつでもお前らに連絡できる環境にあったのだ」
長門「何があったかしらんがそれは可笑しいと思わんのか?」
日向「思わないよ」
長門「!」
日向「無断でいなくなった事には確かに心配したが……」
日向「私達は提督が無事でいる……それが分かっただけで十分だ」
提督「いや……長門のいう通りだ」
長門「……!」
提督「急にいなくなったのは全面的に俺が悪い。言われた通りいつでも連絡する事はできた。この事に関してはいくらでも謝罪する」
伊58「いいんでち!提督は悪くない!」
提督「ごーや……俺も少し自分を甘やかしすぎたようだ」ナデナデ
伊58「うぅ……」
提督「長門、金剛、愛宕、不知火、龍驤、電」
提督「今までこんな俺についてきてくれてありがとう」
提督「お前らが俺に心を許して過去を話してくれたように」
提督「俺も自分の事を話させてもらう」
加賀「提督、無理しないでください」ギュウッ
提督「大丈夫。いつかは話そうと思ってた事だ」
提督「少し長い話になるけど聞いてくれるか?」
金剛「……聞きマス」
不知火「何やら重そうな話ですね」
愛宕「うふふ、ハンカチ必要かしら?」
龍驤「原抱えて笑ったるから、さっさと話しぃや」
電「しっかり聞かせていただくのです」
長門「……ふんっ」
提督「……じゃあ、楽な体制で聞いてくれ」
提督「俺がなぜ一度軍を離れ……今の鎮守府にいるのか」
提督「なぜ中央鎮守府の皆に何も言わず去ったのか」
提督「すべては俺の弱さのせい」
提督「俺には……大和という婚約予定の相手がいた」
金剛「……婚約?」ガタッ
提督「ああ、艦娘として共に戦っていた仲間なんだが……」
提督「ある戦いで俺は」
提督「彼女を」
提督「囮にして生き延びたんだ」
※地の文いれてきます。読みづらくてごめんです!
提督の過去編 回想
──
───
─────
───────
─────────
提督幼少期
提督(幼少時)「えっと……今日引っ越してきた提督です。よろしく」モジモジ
大和(幼少時)「提督君……覚えたわ。私は大和っていうの、よろしくね」
提督「う、うん」
提督父「良かったな、提督。こんな可愛い子がお隣さんで」
提督「お、お父さん」
大和「可愛いなんて……ありがとうございます」ニコ
提督「(たしかに可愛い)」
大和「ねぇ提督君!良ければあっちで遊びましょう」
提督「……うん!」
それが大和との初めての出会いだった。
父の都合で引っ越した先の隣に住んでいた彼女は、毎日のように俺を誘って遊んでくれた
提督(幼少期)「大和ちゃんのお父さんは何してる人なの?」
大和(幼少期)「怪物を倒すための武器を作ってるわ」
提督「軍の人?」
大和「うん」
提督「そっかぁすごいんだね」
大和「当たり前じゃない!自慢のパパなんだから!」ニコ
彼女の親は軍関係者だった事もあり、そっちの方面の知識をひけらかす事がよくあった
よく意味が分からなかったが、彼女が笑顔で楽しそうに話しかけてくるので、適当に相槌を打って聞いていたものだ
提督「今日は何して遊ぶ?」
大和「そうねぇ……艦娘ごっこはどう?」
提督「大和ちゃんその遊び好きだね」
大和「かっこいいじゃない!海の上を風の様に走って化け物を倒す!」
大和「憧れるわぁ」
提督「なんか勇ましいね、大和ちゃん」
大和「な、なによ!別にいいじゃない!そんな事いうと……」
大和「41cmm砲よ!ドカーーーン」
提督「わわっ!危ないから手をふりまわさないでよ!」
この頃から彼女は艦娘に興味がでてきたようだった
俺自身はそれをよく理解せず、「化け物を倒してる人達」程度の認識でしかなかった
~ 小学校時代 ~
提督「大和、何読んでんだ?」
大和「艦娘の歴史って本よ。彼女達の歴戦の歩みが描かれてるの」
提督「ふーん、おもしろい?」
大和「そうね。人間兵器として戦う彼女達の苦悩や思いにすごく心打たれるわ」
大和「今平和なのは彼女達が戦ってくれているおかげって事がすごく分かる」
提督「そんなもんか」
大和「ええ……私も彼女達みたいになにかできないかしら……」
提督「何かねぇ」
大和「うん……」
小学生になっても彼女は相変わらずだった
艦娘を語る彼女はすごく熱心で、その様子に少し驚いたりもした
大和「提督!聞いて!」
提督「なんだよ大和。そんなに大きい声ださなくても聞こえてるよ」
大和「わたし…艦娘の適性検査に受かったの!」
提督「え……」
大和「やったわ!これで艦娘になれるんだもの」
提督「……大和」
大和「ん?お祝いになんか奢ってくれるの?」
提督「艦娘になるなんてまだ考えてたのかよ」
大和「当たり前じゃない!強い艦娘になってこの国を守りたいのよ!」
提督「バカバカしい」
大和「え……?」
提督「自分から戦地に向かうなんて死ににいくようなもんだ」
提督「最近は深海棲艦の侵攻もないんだし平和にすごしとけばいいじゃないか」
大和「…そんなこと……」
提督「だから、艦娘になるのはあきらめ」
大和「……提督の」
大和「バカぁああああ!」
パチーン
提督「……っ!なにすんだよ!」ヒリヒリ
大和「……」タッタッタッ
俺はなんでペラペラとあんな事をいってしまったのか
彼女は昔から艦娘に対して憧れを抱いていた事を知っていたのに……
やりきれない思いを誰にぶつける事もなく俺は公園を後にした
~ 中学時代 ~
男A「提督ー宿題みせてくれよー」
提督「駄目だ。自分でやれよ」
男A[そこをなんとか!ほら昼飯おごるから!」
提督「……ならいいよ」
男A「さっすが提督!分かるヤツだ」
男A「さぁてさっそく写す……あ」
大和「────」テクテク
男A「大和さんだ。いつみても可愛いなぁ……提督もそう思うだろ?」
提督「……」
男A「提督、聞いてんのか!」
提督「ん、ああ。なんだっけ昼飯の話だっけ」
キイテネェジャネェカ
ウルサイナ
大和「(…………)」
ビンタされてからは大和と疎遠になっていた
というか、、、あの時以来一回も話していないのだ
中学にもなると色々変わっていくもので、良くも悪くも人間として成長していく
彼女は明るく誰にでも優しく接する。人望に溢れ文武両道才色兼備と、完璧の2文字を思い浮かばせるような人間に成長していた
かくいう俺は可もなく不可もなく。それなりの成績
それなりの人間性、それなりそれなり……といった感じで彼女と比較されると冴えないものだった。
そんな俺にある日、今後の人生に関わる大きな変化が訪れた。
提督「ん……」
提督「何だ今の小さい小人みたいな……」
男A「どうした?」
提督「ああ、今変な生物がいてさ。小人みたいな小さいやつ」
男A「はぁ?頭でもうったんじゃないのか?」
提督「ほら!そこにいるじゃないか!すごい走ってる!」
男A「……はぁ?」
提督「一体なんなんだろうあれ……始めてみた!」
男A「お前は何を見ていってるんだよ」
提督「だからそこにいるじゃないか!ほら!」
男A「何にもいねーよ。急に気持ち悪い事いってじゃねーぞ」
提督「え?こんなにはっきりみえるじゃないか」
男A「……もういいよ。先教室もどっからな」
提督「お、おい!」
提督「どういう事だ。もしかして俺にしか見えないのか?」
ある時から童話に出てくるような小人が視界に入る様になった。
それはどう見ても摩訶不思議な存在で、神出鬼没で行動に一貫性ががない
その小人達は俺の生活にひっそりと入り込み、直接的な害はないものの
時間がたつ程に俺の前に現れる頻度が増えていった
教師「小人が見える?」
提督「はい。皆は見えないというんですが俺には、はっきり見えるんです」
提督「先生はオカルトとかにすごい詳しいって聞いたんで何かしってるかなと……」
教師「なるほど……」
教師「よし……待ってろ」ピポパ
教師「もしもし、例の能力を持ったらしき子が今……ええ。そうです」
教師「はい……はい。わかりました。お待ちしております」ピ
教師「今詳しい者を呼んだからここで待ってなさい」
提督「…あ、はい」
小人達の存在で精神を削っていた俺は、噂の教師に相談を持ちかけた
彼は知人に電話するとすぐ様ここに呼びつけた
俺はその手早い行動に内心驚きながらも「この人ならなんとかしてくれる」と
身勝手に期待を寄せた
体格の良い軍人「こんにちわぁん!あら、可愛い子ねぇん」クネクネ
提督「こ、こんにちは」
教師が知人と言って来たのは、どうみても立派に鍛え抜かれた逞しい身体に
軍服を着こなした軍人だった(少しカマっ気があるようだが)
オカルト教師の知り合いというくらいだから「軍人コスプレをした変わった人?」
等としょうもない連想もしたが、そのあと近くの基地の軍人という説明をされたので
安心……する筈もなく、逆になぜ軍人がという不安が俺を襲った
軍人「この中にいる妖精が見えるゥゥん?」
提督「はい」
軍人「数は?」
提督「3人ですね。一人はコサックダンスを踊っています」
提督「もう一人はケツドラム、残りが流しそうめんを食べています」
軍人「あらあら」
軍人「合格だわぁん」ニヤ
軍人がおもむろに大きなケースを運んでくるとそれを俺に見せて質問してきた。
その中にいる珍妙な奴らの様子を素直に答えると、軍人は感心したような顔で笑みを浮かべた。
軍人「君はこの世に数少ない妖精を見る事ができる力を持っているのよぉん」
軍人「今から詳しい事を話すから、今後どうするか決めてほしいわぁ」
軍人はその小人たちが見える現象を特別な能力でどれだけの事が可能で、どれ程希少であるかを
つらつらと語りだした。
その内容を聞き終わると彼らはそそくさと帰り支度をして、後程連絡する旨を
俺に言うと部屋を去って行った。(軍人に今度飯でもいかないかと言われたが全力で断った)
部屋に残された俺は呆然としながら、カバンを持って帰路へと歩いた
提督「(…………)」テクテク
提督「……ハァ」
────軍人「その力をこの国を守る為に使ってくれないかしら?」───
提督「どいういう事だよ……」
提督「話が急すぎて付いていけない」テクテク
軍人が話していた内容を思い返す
妖精を見る事ができる人間は妖精に指示を出す事ができる
妖精に指示を出せるという事は高度な技術を使用できると共に
深海棲艦への対抗策でもある艦娘の制御も行える
そして彼は俺に軍人になり司令官として指揮する事を薦めてきたのだ
そんな事を言われても今の俺にはあまりに唐突すぎて考えが及ばなかった
整理がつかない頭を抱えながら帰宅道をトボトボと歩いていると昔よく遊んだ公園に通りかかった
提督「(公園か)」
提督「(昔よく大和と遊んだ場所)」
提督「(……ここで頭冷やしてくか)」
小さい頃好きだった遊具の一つ、ブランコに腰を下ろした
子供の頃に比べると身体のサイズが違うせいで座り心地は良くない
それでもなつかしさが童心を呼び起こしたのかちょっとずつ漕いでみる
大和「…………ねぇ」
提督「ん……」
大和「一人でブランコ漕いでたそがれてるなんて、寂しい人みたい」
提督「久しぶりに声をかけてきたと思ったらそれかよ」
考え事をしながらブランコを漕いでいると大和がいつのまにか近くに立っていた
閉口一番に可愛くない言葉を放つ彼女に、俺はあの時の事を思い出した
大和「たしかにあの時以来よね」
提督「あぁ、そうだな。3年ぶりくらいか」
大和「……」
提督「……」
提督・大和「「あの……」」
閉口 → 開口
字違た
提督「な、なんだ?」
大和「そ、そっちこそ何をいおうとしたの?
提督「え、あ……その」
提督「ごめんな……あの時、あんな事いって」
大和「え……うん」
大和「私もごめんなさい。いきなりビンタなんて……」
提督「……気にすんな。そんなに痛くなかったし」
大和「……」ジー
提督「……」ジー
大和「……仲直りの握手」スッ
提督「お、おう」スッ
あの時彼女自身の気持ちを考えずに無神経な言葉をかけてしまった事に対して謝った
彼女はあまり気にしていなかったようで、仲直りする事ができた
それから彼女と昔の様に色んな話をした
艦娘として戦う為に士官学校に入る事、親に猛反対され喧嘩中である事
饒舌に話す彼女を見て昔を思い出す。ああ、こんな子だったなと……
そして、学校ではあんなに遠く感じた彼女がとても近く感じて
なぜかは分からないが心が満たされていく
大和「そういえばなんで一人でこんな所にいたのよ」
提督「ああ……実はな」
俺は今日の事を全部話した
他言無用な内容な気もしたが、将来艦娘になる予定である彼女なら大丈夫かなと思ったのだ
大和「……そう」
大和「まさか提督が……」
提督「うん、正直悩んでる。軍の待遇はいいみたいだし、何よりこの力を役立てたいと思ってる」
提督「だけど……」
大和「けど?」
提督「正直怖いよ……化け物と戦うなんて……」
大和「……そう」
大和「いいのよ無理しなくて。自分の気持ちに素直にならなきゃ」
大和「今ここで止めても誰も提督の事は笑わないわ」
彼女は真剣に、そして優しく俺に言った
提督「うん……」
提督「大和は……怖くないのか?」
大和「……そうね」
彼女は少しうつむきながら、考えるように唸ると急に俺の手を引っ張る
大和「提督、自転車だせる?」
提督「え、なんだよ急に」
大和「いいからいいから!」
彼女は俺を強引に家まで連れて行くと自転車を持ってくるように促す
訳が分からず自転車をひっぱりだすと、さぁ漕げ!といわんばかりに荷台に乗る。
提督「二人乗りかよ!」
大和「いいじゃない!ちょっと憧れてたのよねこれ」
仕方なく彼女を載せたまま自転車をこぎ始める
提督「どこいけばいいんだよ?」
大和「海よ!海!早く!」
提督「海?!」
目的地はどうやら海岸のようで、ここからそんなに離れていない
とはいえもう夕方になる時間帯なのに一体何をしにいくというのか
大和「うふふ、二人乗りってなんかいいわね♪」ギュー
提督「お、おい!あんま身体ひっつけるなよ!///」
中学生にして凶悪に発育した体を押し付けてくる大和
正直……たまらないものだった
~ 数十分後 ~
提督「ハァ……ハァ……やっと……着いた」
大和「ご苦労様!」スッ
提督「で……どうすんだここまできて」
大和「こっちよこっち」タッタッタッ
提督「あ、おい!待てよ!」
彼女は自転車の荷台から降りると、海岸沿いにある小道の方へと走る
小道の先には階段があって小さい山を登れるようになっていた
そして軽快に階段を登る大和を追いかけるが……
提督「……ハァ……すげぇ段数……ハァ……だな」
大和「提督ー、遅いわよー」
提督「お前……俺はここまで…ハァ……自転車こいできて……ハァ……」
大和「もうすぐよ!ほらほら!」
階段を登り終えるとそこは小山の頂上だった
頂上は高い木もなく景観がひらけていて、街も海も見渡せるようになっていた
大和「ほら!見て!丁度夕日が沈むところよ!」
提督「……!」
海に夕日が沈む、ただそれだけの景色
だがそれは……何とも言えないものだった
オレンジ色の夕日は海へキラキラと反射して輝きながら自身を映し出し
周囲にある街にはその光が万遍なく降り注ぎノスタルジックな気分にさせる
この小山で見るからこそ可能にしたとても美しい光景
大和「……綺麗でしょ」
提督「……ああ……すごく」
大和「私ね、たまに見に来るのよここに」
提督「たまに?」
大和「ええ。ここの景色がすごく好きで……嫌な事あったらすぐここにくるのよ?」
大和「すごくスッキリするんだから」
提督「……分かる気がする」
彼女は、ジッと夕日を見つめ力強く言う。
大和「……私、この国を守りたい」
大和「私だって化け物と戦うのは怖いわ」
大和「自分から危険な場所へ行くなんて……って思う事もあるけど」
大和「それでも私は守りたいのよ、自分の力で」
大和「この国をこの街をこの景色を」
大和「そして大切な人達を守る為に……」
大和「だから私は艦娘になるの」
夕日に照らされた彼女の表情は
凛として
けれど儚い様で
美しかった
提督「(……そっか)」
提督「(俺……初めて会った時から……)」
大和「どうしたのよ提督。ボーっとして」
俺も守りたい者ができたよ、大和──────────────────
──────────────────艦娘を指揮する司令官になりたい
以上です。
次回から士官学校編です。
乙
乙です
不快に思ったらすまない
地の文を入れるのは展開上必要かもしれんけども
所々の無駄な改行やめてほしいかな
>>353
>軍人はその小人たちが見える現象を特別な能力でどれだけの事が可能で、どれ程希少であるかを
>つらつらと語りだした。
こことか
>その内容を聞き終わると彼らはそそくさと帰り支度をして、後程連絡する旨を
>
>俺に言うと部屋を去って行った。(軍人に今度飯でもいかないかと言われたが全力で断った)
こことかね
ただ>>368の
>夕日に照らされた彼女の表情は
>
>
>凛として
>
>
>けれど儚い様で
>
>
>美しかった
みたいに独白を置く演出ならああなるほど間を作ってるんだなって分かるんだ
赤ペン先生かな?
青ペン師範かな?
乙でち
乙ありです
>>373
全然不快じゃないですよ!どんどんご指摘ください!
てかホントだ、改行なんでいれたんだろこれwwwwww
以降気を付けますね。
>>376
ありでち。ごーやちゃんしばらく活躍しないけど許してほしいでち。
少しつずつ投下スピードを戻したい今日この頃。
長編かくなら相当書き溜めしといた方が良いと学びましたorz
乙
なんて為になるアドバイスなんだ…
最近長編艦これスレが結構エタってるから頑張って欲しい
エタらず、自分のペースで、応援してるから完結までは頑張ってくれ(終わらなくてもええんやで)
自分も艦これの長編書いてるけど書きダメ殆どしてなくて同じように思いましたわ
現在必死に書き溜めてる
守りたいもの見つけたよ →大破進軍ポチ~
乙ありがとうございます。
長編の場合、全体の30%くらいは予め書いておくといいかもしれませんね
それを分割して少しずつ投下して感想もらいながらやるとモチベも維持しつつ
リアルでなんかあっても対応できそう
>>381
ヤメテ!
では、ちょい投下します。
よろしくどうぞ
──
───
─────
───────
─────────
~ 数年後 ~
大和「似合ってるじゃないその軍服」
提督「ホントであるか?」
大和「うん」
提督「良かったである。吾輩、とても嬉しいである」
大和「……ねぇ」
提督「なんであるか?」
大和「その口調気持ち悪い」
提督「!?」
大和「いくら私が貸した【THE 提督 】の主人公がそういう口調だったからってそれはありえないでしょ」
提督「……やっぱきつい?」
大和「うん」
提督「駄目かぁ。軍人っぽく威厳がある感じの喋り方にしようと色々考えたんだけどな」
大和「(まず格好から入るタイプなのね……)」
大和「まぁいつもの口調をほんの少し年をとった感じにすればいいんじゃない?」
大和「相槌に【うん】じゃなくて【ふむ】とか使ったりして」
提督「なるほどなぁ……よし……ちょっと意識してみよ」
大和「口調なんか変えるよりもっと考えなきゃいけない事あると思うけど……」
提督「うむ。あ、、、いやそんな事はない。どんな事もまずは形からというだろう?」
大和「(なんかむかつくわね……)」
大和「はぁ……まぁいいわ。今日は入学式なんだからビシッとしなきゃダメよ」
提督「母さんみたいな事を言うなよ」
大和「けどホントに提督が士官学校に入学するなんて……」
大和「私としては嬉しいけど」
提督「けどなんだ」
大和「すごい不安……」
提督「……失礼な奴」
大和「変な事しちゃだめよ?ハンカチティッシュもった?友達つくるのよ?」
提督「だから母さんみたいな事いうな!」
大和「だってぇ」
提督「色々大変な場所だって事は聞いてるけどさ……」
提督「一応覚悟はできてる。軍に入るからには生半可な気持ちじゃダメな事は分かってる」
提督「それに……」
大和「それに?」
提督「……お前のコトヲマモレルヨウニ……ナッテ」ゴニョゴニョ
大和「聞こえないわよ。なんていったの?」
提督「っ!き、気にするな!とにかく俺は俺で頑張るんだ!」
提督「人の事ばっか気にしていないで自分のを心配しろ」
大和「分かってるわよ……っとさぁそろそろ時間だしいきましょう」
艦娘学士官学校 入学式 屋内広場
軍人「───であるからして、君達はこの国の未来を守る為責任ある────」
提督「(……資料である程度、聞いてはいたけど)」
提督「(あまり普通の学校と変わらない雰囲気なんだな)」
提督「(周りは女子ばかり)」キョロキョロ
提督「(男子は俺含めこれだけか……)」
提督「(この学校は艦娘関係者しか入れない学校だから)」
提督「(女子は全員艦娘で、男子は俺とおなじ様に妖精を見る力があるって事だよな)」
提督「(…………)」
提督「(……頑張るぞ)」
教室 提督のクラス
那智「私がこのクラスを受け持つ那智だ。私の事は今後、那智教官と呼べ」
那智「しばらくの間主な指導は私がしていくから覚悟しておけよ」
提督「(正に軍人て感じの人だな。あの人も艦娘なのだろうか)」
那智「紹介は終わりだ。何かあれば言ってくれ」
女提督「はいはーい!質問よ!」
那智「なんだ?」
女提督「那智教官は彼氏いるのー?」
那智「ほう……なぜ今それを聞いた?」
女提督「え?よくあるパターンじゃない?担任の女性教師とかにまずこういう質問するの」
那智「ふむふむ。どうやら貴様は学生気分が抜けていないようだな」
女提督「え?」
那智「校庭を100週してこい」
女提督「どういうこ」
那智「校庭を100週してこい、今すぐにだ!」
女提督「なんでよ!ちょっと質問しただけじゃない!」
那智「ほう、口ごたえするか……」
女提督「口応えも何もおかしいじゃな」
パァンッ
女提督「い……け、拳銃」タラーン
那智「次はあてるぞ」チャキ
女提督「ほ、本物?」
那智「ああ、私達教官は校内であれば武器の使用許可が下りている」
女提督「あ、当たったらどうするの」
那智「ふむ。事故として処理しよう。暴発して当たってしまったとな」
女提督「そんなバかなこ」
パァンッ
女提督「わ、私の髪が……」パラッ
那智「次は当てる」チャキ
女提督「はははははは、走ってきますーーー!」
那智「ふんっ……」スッ
那智「いいか貴様ら、私は貴様らと仲良しごっごをするつもりはない」
那智「ただひたすらに一方的な指導をするのみ」
那智「血反吐を吐こうがぶっ倒れようが私がやれといったらやれ、やめろといったらやめろ」
那智「私の命令を最優先に行え」
那智「わかったな?」
生徒「…………」ゴクリ
那智「返事!!「
生徒「はい!!!!」
那智「よろしい」ニヤリ
提督「(……ハハ、間違いなくここは軍の教育機関だ)」
提督「(学生と同じ気分でいたらひどい目にあうぞ……)」
(隣の羽黒先生のクラスは大変和やかな空気です)
~ 数日後 ~
教室 朝
提督「訓練で毎日の様にトレーニング……身体中が痛い」ズキズキ
提督「腕立て100回×5セット、10kmマラソン、スクワットetc……」
提督「入る前にそれなりに鍛えていたはずだけど全然だめだ」
提督「はぁ……」
提督「とりあえず朝食用のおにぎりでも食べよう」ガサゴソ
提督「今日は作りすぎちゃったなぁ」モグモグ
提督「最近身体を使ってるせいで食べる量が増えたから大目に作ったけど」モグモグ
提督「さすがに食べきれないな」
加賀「……」ジー
提督「(なんだろう。隣の席の加賀さん?だっけかな)」
提督「(すごい視線を感じる)」
提督「……」チラッ
加賀「!」プイッ
提督「(気のせいかな)」スッ
加賀「……」ジーッ
提督「(やっぱり視線を感じる)」
提督「あの」
加賀「!」ビクッ
提督「なんか俺しちゃいました?」
加賀「……何も」プイ
提督「そうですか……」
提督「(なんなんだ)」モグモグ
加賀「……」ジー
提督「(でも見てくるのか)」
提督「(おにぎり食べてる姿がそんなに珍しいのかな)」
提督「(ん……おにぎり?)」
提督「(もしかして……)」
提督「すみません」
加賀「……!」
提督「良ければこのおにぎり、余ってるんで食べますか?」
加賀「……」
提督「あ、いらないならいいんです。変な事いってごめんなさい」
加賀「食べます」
提督「え?」
加賀「あ、余ってるなら」
加賀「食べます」
提督「う、うん。好きなだけとっていいよ」
加賀「……」コクリ
提督「(ぜ、全部とってった)」
加賀「……」モグモグ
提督「お茶もいる?」
加賀「……はい」
提督「(美味しそうに食べるなぁ)」
加賀「これ、貴方が作ったのですか?」
提督「うん。親が料理店やってて、たまぁにお店手伝ったりしてるんだけど」
提督「気づいたら料理好きになっててさ。自分で結構作ったりするんだよね」
加賀「そうですか」
提督「美味しい?」
加賀「ええ、かなり」モグモグ
提督「そっか。良かった」ニコ
加賀「……」
加賀「あの」
提督「はい?」
加賀「あ、ありがとうございます」
提督「どういたしまして。お節介じゃなければまた作ってくるけど」
加賀「ほんとですか!」ガタッ
提督「う、うん。落ち着いてね」
加賀「あ……失礼しました//」スタッ
提督「その様子だと作っても問題ないみたいだね。またこの時間くらいに来てくれれば渡すよ」
加賀「は、はい」
提督「あ、今更自己紹介するけど……俺、提督っていうんだ。よろしくね」
加賀「提督……君ですか」
提督「気軽に呼び捨てでいいよ」
加賀「……慣れたらそうします」
加賀「私は、正規空母型の加賀です。よろしくお願いします」
提督「(やっぱり艦娘か。そりゃそうだよな)」
加賀「提督君は、妖精を見れるんですね」
提督「うん、一応ね。加賀さんも艦娘だから見えるんでしょ?」
加賀「見えるとは聞いていますが……一度も見た事がありません」
提督「そうなんだ。まぁ見えたら見えたでめんどくさいだけだよ」
キーン コーン カーン コーーン
提督「っともう時間か。今日の訓練は楽だといいね」スッ
加賀「……」コクリ
今日は以上です。
提督の口調少し違いますが、だんだん那智さんの影響を受けていきます。
羽黒先生の新任の教師感は異常である。
足柄先生のクラスはうるさそう
乙
何気に艦これSSで『軍としての学校話』は初めてみるかも。続きも楽しみにしてる
それにしてもこの提督、フラグを乱立である
乙です
乙です
露骨に欲しいとは言わずに相手からくれるように仕向ける加賀さんさすがです
ポンコツ ポンコツ女提督だ せっかく登場したのに提督との会話EVENT無しだよこのポンコツ
乙ありがとうございます。
>>400
足柄先生は合コンの次の日は生徒に八つ当たりしますよ
>>401
士官学校ってよく分からないんですよね、、、自分でこんなだったらいいなって書いてます
>>403
プライド高いんです
>>404
ポンコツってなんか可愛い(小並感)
少し期間あきましたがちょろっと投下します。
よろしくどうぞ。
─
──
────
──────
────────
ガラガラ
スタスタ
那智「おはよう」
生徒達「「おはようございます」」
那智「さて、、、お前らも大分この学校に慣れてきたと思うのだが」
那智「そろそろ本格的に艦娘に関する授業や訓練を増やしていく、、、というかさっそく今日から始めるんだ」
那智「ただ、その前にクラスを分けなければならなくてな」
那智「艦娘志望の者はA教室。指揮官志望の者はB教室へと移動してもらい」
那智「別々で授業や訓練を受けてもらう事になる」
那智「艦娘志望の者は私が担当するが」
那智「指揮官脂肪の者は別の教官が担当する事になっているから注意するように」
那智「では各自、該当の教室へ移動してくれ」
B教室
提督「(てわけでこの教室には、指揮官志望の人間……)」
提督「(つまり俺と同じ妖精達を目視できる能力をもった人達が集まっているのだけど)」
女提督「ったくめんどくさいわね。さっさと帰って寝たいわ」
提督「(なんであの女の子がいるんだろう……艦娘はA教室だろ)」
提督「(声かけるの面倒だけど……しょうがない。一応注意しとくか)」
提督「ねぇ、君」
女提督「ん?何よ」
提督「ここは指揮官志望の人間がくる所で」
提督「艦娘は場所が違うよ」
女提督「はぁ!?分かってるわよ!」
提督「え、じゃあなんで……」
女提督「ほんっと何回もおんなじ事言われてめんどくさいんだけど」
女提督「あたしは艦娘じゃなくて指揮官志望なの!女性だからってすぐ艦娘だと決めつけないでほしいわ」
提督「あ、そうだったのか。余計な事いってごめんね」
女提督「まったくよ」ブツブツ
提督「(そんな怒らなくてもなぁ)」
提督「(まぁたしかに男性だけが持つ能力ではないみたいだしおかしくないか)」
ガラガラ ピシャ
妖精学教官(以下、妖教官)「こんにちは~、、、っと全員集まってるようだね。では始めるとしようかねん」
妖教官「ウチが妖精達に関しての様々な授業をしちゃう妖精学教官だよ。よろしくね」
妖教官「ウチは君達と同じく妖精を目視する事ができるし、ある程度の命令を与える事が可能だよん」
妖教官「まだまだ君たちには妖精についてわからない事がいっぱいあるだろうけどぉ」
妖教官「ウチのもとで妖精達の事について理解を深めてもらえればと思うよー」
提督「(なんかフランクな人だな)」
妖教官「いやぁそれにしても今年は豊作だなぁ。こんなに能力者がいるなんて」
妖教官「去年なんてこの半分もいなかったってのにね」
妖教官「しかもその多くが戦死したから最近人員不足だったんだよねぇ」
妖教官「いやぁ素敵な事だな、ハッハッハッ」
提督「(さらっと怖い事いうなぁ……)」
妖教官「っと余計な事をしゃべってしまったね。すまないすまない」
妖教官「では君たちに改めて【妖精】とはなんなのか……」
妖教官「ガシガシって教えてくからしっかりきいてくれよーん」
──────────────────────────
妖教官「─────という感じで妖精達は人間の言葉を理解しある程度のコミュニケーションを取る事が可能だよん」
妖教官「ただ、彼女らはきまぐれかつ変わった行動をするものが多くてね」
妖教官「ウチラの命令をまったく聞かなかったりするから注意が必要だ」
妖教官「そしてもう一つ重要な事があって────っとその前に」
妖教官「妖精さん!姿をみせていいよ」パンパン
スー……
ワー
ミセチャウ
ハズイナァ
カユ……ウマ……
ワイ ワイ
提督「(おおっ?!教室中に妖精が現れた!)」
妖教官「ふふ、おどろいただろう?」
妖教官「妖精達には合図するまで姿を隠しているよう命令をしていたんだ」
同級生A「なんでそんな事をしていたんですか?」
妖教官「うんうん。そうだよね。疑問におもうよねー」
妖教官「姿を隠していたのは君達の驚く姿を見たかったのが一つと」
妖教官「妖精は姿を見せる相手を選べるという事を教えたかったんだよ~」
同級生B「もしかして艦娘の子達が妖精をあまり見たことがないっていってるのと関係があるのですか?」
妖教官「うんうん、鋭いね。素晴らしい気づきだ」
妖教官「基本的に妖精達はウチラの様な特殊な人間と艦娘には見えるんだけどね」
妖教官「実は多くの場合で妖精達に艦娘には姿を見せない様に指示をあたえているんだよねぇ」
妖教官「それはなぜか……まぁいくつか理由があるけど」
妖教官「一番の理由は妖精達が艦娘と接触して余計な行動する事を抑える為だよんー」
妖教官「基本的に妖精達は能力者以外の命令は聞かないけど」
妖教官「中には艦娘と意気投合して行動をしたりする個体もいるからね」
妖教官「昔それでかなりの被害をだしてしまった事例があって」
妖教官「詳しい内容はいえないけどそれから妖精達の扱いは気を付けるようにしたんだぁ」
提督「(一体何が起きたんだろう……)」
妖教官「最近は少しずつ緩和されて妖精の目視可否はその指揮官の判断に任せるようになったけど」
妖教官「その背景としては艦娘が妖精とコミュニケーションをとった事で戦闘力が向上した報告が多くてね」
妖教官「今は鎮守府レベルであれば、妖精を艦娘に見せる指揮官も多くなってきたみたいだよ」
妖教官「まぁそこらへん舵を取るのも君ら指揮官の裁量だからね。将来に向け意識して欲しいかぎりだよーん」
妖教官「さぁて次は妖精達と艦娘の運用についてなんだけど─────」
─
──
────
──────
───────
~ 数日後 ~
教室 朝
提督「おはよう加賀」
加賀「おはようございます」
提督「はいこれ、朝食」スッ
加賀「……いつもすみません」ヒョイ
提督「今日はおにぎりだけじゃなくから揚げもつけといたよ」
加賀「それは気分が高揚しますね」ガサガサ
提督「最近どう?艦娘としての訓練は」
加賀「かなりキツイです。水上の走り込みばかりで」モグモグ
提督「水上を走る、か。ビデオで見た事あるけどどんな感じなの?」
加賀「そうですね。堅いゼリーの上を歩いているようです」
加賀「かなり不安定なので歩くだけでも最初は苦労します」
提督「へぇ、なんかちょっと面白そうだ」
加賀「そうはいってられませんよ。バランスを崩せば簡単に転んでずぶ濡れですから」
提督「そっか。まぁあの那智教官だし楽って事はなさそうだね」
加賀「ええ。提督はどうですか?」モグモグ
提督「んー、トレーニングもキツイし、指揮官として戦術とか覚えなきゃいけない事が多くて体も頭もクタクタだよ」
加賀「そうですか」モグモグ
提督「あとはこいつらの世話も」
加賀「はい?」モグモグ
提督「あ……なんでもないよ」
提督「(実は先日の妖教官の授業の後)」
提督「(各自3人の妖精を世話する様に言われた)」
妖精A「zzz」スピー
妖精B「腹がいたい、正露丸ほしい」
妖精C「おしりかじりむしー」
提督「(妖精達は俺の体に載ったり、浮遊するなりで常に一緒にいる)」
提督「(艦娘の子達には相変わらず見えないようなので、特に伝えてはいない)」チラッ
加賀「?」キョトン モグモグ
提督「(妖精達としばらく過ごして分かった事)」
提督「(確かに発する言葉や行動に謎は多いけど)」
提督「(こちらの言う事はしっかり聞いてくれるし、色々教えてくれたりもして助かっている)」
提督「(何より驚いたのは彼女達の技術力……)」
提督「(鉄くずからあっという間に拳銃を作り出しのには驚いた)」
提督「(製造したというよりは”生み出した”……まるで魔法の様に)」
────妖教官「妖精さんはウチら人類より遥かに優れた生物、だから妖精さんって敬意をもって言っているんだ」───
提督「(妖精……さんね)」
提督「(彼女達がいなかったら俺達人類はどうなっていたんだろうか……?)」
加賀「……何かお悩みですか?」モグモグ
提督「ん、ああ。なんでもないよ。それより、どう?今日のおにぎり」
加賀「とても美味です。一つ一つ丁寧に作られていますし、おにぎりの具が全部違って飽きません」
提督「そっか、気に入ってもらえたようで良かった」ニコ
加賀「……」ジー
提督「さぁそろそろ準備しなきゃね」
加賀「……はい」
今日は以上です。
エタりだけはしたくない!(たぶん)
乙です
したくない、という意志くらいは断言して欲しかったです(小並感)
正露丸は腹痛には効かないとあれほど
乙
続きまってる
乙ですん
すでに自分はエタりそう(白目)
誰かSS書くモチベを上げる方法教えてくれ
おつ
エタったらアカンで!
乙乙ー
ん?前にエタ絶対しないって言ったよね?
乙っぱい。
なんで九九艦爆妖精だけ死と隣り合わせなんだろうか
甲標的妖精でさえ悲壮感ないのに
乙ありがとうございます。
>>422
エタるはずがない……エタるはずが……(錯乱)
あれ、間違って書き込みボタン謳歌しました。失礼
>>423
え、聞かないのか……知らなかった
>>425
モチベ上げは人それぞれすぎて参考にならないかもしれませんが、
私はいい作品などを読んでこんなの書きたいなぁ~とか思ったり
作品に合う音楽を聞いて復活させますよ
>>427
絶対にしません(たぶん)
>>428
妖精達に死の概念はあるのか……それが問題……
てわけでいつものレスしながら、ちょいと投下。
説明くさくて盛り上がりに欠けますがお付き合いいただければと思います。
─
──
────
──────
───────
学校内 廊下
提督「(んーとここを右に……いや、こっちはさっき通ったな……)」キョロキョロ
提督「(書庫室は一体どこあるんだ)」ズーン
提督「(ホントこの校舎でかいし同じ様な部屋いっぱいあるしややこしい)」
提督「(にしても……)」
─────────────
那智「提督、貴様は戦術のなんたるかを分かっていない」
那智「書庫室に参考となる本がいくつかあるから読んでこい」
那智「今日は日が沈むまでそれを授業とする」
──────────────
提督「(なぁんて言われたけど……)」
提督「(まだお昼にもなってないのにずっと本読んでろなんて……)」
提督「(読書ってあまり好きじゃないのになぁ)」
提督「(気が重い……ん?)」
提督「(前から大量に本を持ってフラフラ歩いてる子が……)」
提督「(あれ……前見えてるのか?……ってこっちくる!)」
スタスタ
ドォン
バタバタバタ
提督「ってて……」
日向「ううっ……」
提督「だ、大丈夫?」
日向「ああ……うん。平気だ」
日向「それよりすまなかった……こちらの不注意だ」
提督「いえいえ、お気にせず」
提督「……それにしてもすごい量の本だね。どこかに持ってくの?」
日向「うむ、読み終わったのを一気に返そうと思ってね。書庫室に向かう所だよ」
提督「書個室……」
日向「どうした?」
提督「丁度書個室を探してて少し迷ってたんだ。良ければ運ぶの手伝うから場所を教えてもらえない?」
日向「ふむ。それは構わないよ。ぶつかった礼もしたいし」
提督「じゃあ本は半分もつね」サッサッ
日向「すまないな。頼むよ」
提督「ん、【海戦兵法の心得】……か」
日向「興味があるのかい?」
提督「那智教官に戦術関係の本をしっかり読んでこいっていわれてさ……今から書庫室に籠らないといけないんだ」
日向「なるほど。指揮官志望は大変だね……んしょ。書庫はあっちの方だ」スッ
提督「あ、うん。わかった」
────────────────
書庫
提督「書庫なんていうからもっとこう本が山積みなイメージをしてたけど……」
提督「こんな大きい部屋でしっかり管理されてるんだ」
日向「たしかに……図書館、といった方が近いかもしれないね」
提督「この中から探すのは大変そうだなぁ」
日向「こっちに来るといい」
提督「ん?」
日向「戦術の本だろ?大体どこに何があるか把握してるから案内する」
提督「おお!助かるよ!」
~ 数分後 ~
提督「すごい量だな……」
日向「まぁ軍に関係する文献を詰め込んだ場所だからな。マニアックな物まで豊富にそろっている」
提督「なるほどね。今日はここにある本を読み漁る事にするよ。ありがとう……えっと」
日向「日向だ。足柄教官のクラスに所属している」
提督「ありがとう日向さん。俺は提督、さっきもいったけど那智教官のクラスだよ」
日向「提督か、覚えておこう。私の事は呼び捨てで構わない」
提督「分かった。日向は本が好きなんだね」
日向「たしかに本は結構読む……運動があまり得意じゃなくてね、昔から本ばかり読んでいた」
提督「そうなんだ」
日向「……っと。そろそろ戻らないと足柄教官に文句を言われてしまう」
日向「最近体重が減らないと言っていて機嫌が悪いんだよ」ハァ
提督「そ、そっか。大変だね」
日向「うむ。それでは失礼するよ」スッ
提督「うん、またね」
スタスタ ガチャ
提督「(どこか達観しているような子だったな。頼りがいがありそうな……)」
提督「(ま、いいや。俺はこの本をガツガツ読まなきゃね)」
────────
───────
─────
───
──
──
────
─────
──────
───────
…て………と………く
て……いと……く……
日向「提督!」
提督「……んー……」ムニャムニャ
日向「起きろ!提督!」
提督「ん……あぁ、あれ日向……?」バッ
日向「本を取りに来るついでに様子を見にきたらこれだ」
提督「え、あ……」
日向「そんな恰好で地べたに寝て……教官にみられたら大目玉だぞ」
提督「はは……本を読み終えたらついね」
日向「気がたるんでいるよ、そんな事では」クドクド
提督「か、勘弁してくれ」
日向「……まったく。さぁそろそろ戻って教官に報告しないと怒られるんじゃないか?」
提督「え、、、今何時?」
日向「19時だよ」
提督「うわ!そりゃまずいな!」ガサガサ
日向「本の片付けは私がしておく。先に行ってくるといい」
提督「ああ、ごめんな日向。今度何かお礼するよ!」
日向「気にするな」
提督「じゃあいってくる!」ダッ
日向「おい!あんまり急いでけがするなよ」
タッタッタッ
日向「……慌ただしいな」
日向「さて、本をかたづけるか……ん」
日向「随分難しい本を読んでいたのだな提督は……」
日向「海流利用戦術、艤装と陣形の調和、空間認識能力による砲撃向上術……」
日向「どれも素人が読むには骨が折れるものばかり……」
日向「しかもあいつ全部読んだといっていたな」
日向「この短時間で読めるはずが……」
日向「まぁ大方パラッと流し読みしただけだろうな」
日向「……さて、とっとと片付けて私も帰らなければ」
~数日後~
教室 朝
那智「おはよう」
生徒「「おはようございます」」
那智「早速だが連絡事項がある」
那智「まだ少し先だが、指揮官志望の者と艦娘の合同訓練が始まる」
那智「内容としては指揮官志望の者1人に対して艦娘が3人つくチーム体制で様々な訓練を行っていくものだ」
那智「その為に指揮官志望の者は艦娘を3人選考した上、合同訓練に挑んでもらいたいのだが……」
那智「急に選べと言われても難しいと思う。なので、艦娘選考会を来週に行う」
那智「選考会では、基本的な訓練の様子を指揮官志望の者に見てもらい」
那智「艦娘の実力を査定して自分のチームへ誘うという流れだ」
那智「他の指揮官と選考が被る場合もあると思うが」
那智「その時は艦娘の意思を尊重するものとする」
那智「指揮官の者には後程、各艦娘の艦種や訓練データを配布するので」
那智「しっかりと分析し、選考に利用してくれ」
那智「以上だ」
提督「(艦娘との合同訓練……)」
提督「(3人を選んでチーム……いずれ指揮官として艦隊を率いる為の訓練て事か)」
提督「(うーん、大和は勿論誘うとして……)」
提督「(あとの二人はどうしようかなぁ)」
提督「(……とりあえず大和に相談してみよう)」
───────────────────────
校内 廊下
大和「どうしたのよ急に呼びだして」
提督「聞いたか?合同訓練の事」
大和「ええ、知ってるわ」
提督「俺と組んで欲しいんだけどいいかな?」
大和「勿論よ」
提督「おお!良かった。断わられなくて」
大和「断るわけないじゃない。むしろ誘われなかったら怒ってたわ」
提督「さ、誘って良かった…………ところでなんだけど」
提督「合同訓練はあと二人選ぶ必要があるんだ」
提督「誰か誘いたい人とかいるか?」
大和「んー……まぁ最近結構仲の良い子とかはいるけど……」
大和「それは提督自身が決めた方がいいんじゃないかしら」
提督「俺が?」
大和「そうよ。選考会があるんでしょう?」
大和「自分の目でみて、自分で考えて、自分で決めなきゃダメよ」
大和「どんな子達を選べば自分と合うかを」
大和「性格から艦種、基本艤装や基礎能力を見て導くものでしょう?」
大和「選ぶ所から指揮官としての実力を確かめられてるのよ」
提督「…………」
大和「間違ってるかしら?」
提督「いや、返す言葉もないよ。その通りだ」
提督「今度の選考会でじっくり見て考えて、自分が納得した人達を選ぶ」
大和「ええ、期待してるわ」
提督「でも大和は絶対俺の所きてくれよ。それだけはもう決めた」
大和「うふふ、分かってるわよ。誰に誘われても断るから安心しなさい」
提督「うん……相談にのってくれてありがとうな」
大和「どういたしまして。さて……私は教室に戻るわね」スッ
提督「ああ、またな」ヒラヒラ
提督「(自分で考え自分で決める……か)」
提督「……しっかりしなきゃな」
~ 選考会 当日 ~
士官学校 訓練用疑似海域
那智「よし、これより艦娘用基本訓練兼選考会を始める」
那智「艦娘は通常通り基本訓練を行い、指揮官志望の者は選考への参考となるよう見学に努めろ」
那智「私語雑談は禁止、指揮官志望の者は無暗に訓練場へ近づかない様に!」
生徒達「「了解!!」」
─────────────────────
訓練場監視塔
提督「(すごいな、ここなら全訓練海域見渡せるし、モニターを操作すれば遠い場所もバッチりだ)」
提督「(さっそく大和の様子を見に行きたいけど……)」
提督「(たしか戦艦型は砲撃訓練から始めるとかいってたから……こっちの部屋か)」
提督「(おお……ここからなら良く見えるな、大和も発見したぞ)」
提督「(砲撃訓練は列ごとに並んで順番に砲撃を行い、目標の静止物体に当てる訓練)」」
提督「(戦艦型は砲撃による攻撃力は高いが命中率が低いと聞く)」
提督「(だから今回の訓練での合格ラインは全体の命中率が30%以上ある事、普通は50%らしいけどね)」
提督「(30%と聞くと低いと思われるけど実際はかなり難しい)」
提督「(海上による波のブレ、砲撃の反動、風、艤装のコンディション)」
提督「(すべてが関わってくるから想像以上に難しいんだよな)」
提督「(まぁ俺は艦娘じゃないからよく分からないけど)」
またミス?
ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドカァァン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン
提督「……っ」キーン
提督「(すごい音だ……連装砲は通常の軍艦より相当小さいけど威力は同じ)」
提督「(そう考えるとこの爆音もしょうがないか)」
提督「(ん……そろそろ、大和の出番みたいだ)」
ドォン ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドカァァン ドカァァン ドォン ドカァァン ドォン
提督「(10発中、4発命中。上々じゃないか。途中から上手く修正したな)」
提督「(まぁ大和の今までの訓練成績を見たけどかなり優秀だったし)」
提督「(特に砲撃に関してはトップクラス、反動をものともしない命中精度だ)」
提督「(昔からそうだけどあいつは何でも上手にこなすなぁ……ほんとに)」
提督「(って感心してる場合じゃない、しっかり他の人も見てかないと)」
提督「(次の人は……え、あれって……)」
提督「(日向じゃないか。あいつも戦艦型だったのか)」
ドォン ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン
提督「(10発中1発命中、お世辞にも良いとはいえない)」
提督「(大和と比較するとよく分かるが反動を上手くさばけていない)」
提督「(動いていない状態であれじゃあ実戦になったらどうしようもないな)」
提督「(今までの訓練成績もみるかぎり……えっと……」ペラッペラッ
提督「(……下から数えた方が早い成績だ)」
提督「(運動はあまり得意じゃないといっていたし……しょうがないのかな)」
提督「(いずれにせよ選考内には考えにくい)」
提督「(……次をみにいくか)」
────────────────────────
提督「(えーっと空母型の訓練場はここか)」
提督「(チームを編成するにあたり空母型は必要不可欠)」
提督「(索敵、開幕爆撃、制空権の奪取etc)」
提督「(戦況を一人で替える事ができる力を持つのは空母型だけだ)」
提督「(ここの訓練では制限時間内に空に浮かぶ輪っかの中へ正確に艦載機を飛ばす事と)」
提督「(空で動いている目標部全ての破壊)」
提督「(艦載機は好きなだけ運用できるが、失敗した艦載機の数だけマイナスされるから注意が必要)」
ブゥウウウウン パパパパパ ドカァーン
ブゥウウウウン パパパパハ ドカァーン
提督「(あの小さな艦載機のどこにあれ程の攻撃力があるんだか……)」
提督「(ほんと不思議だよな……艦娘って……)」
提督「(ってそんな事考えてる場合じゃない一人一人チェックしないと……)」
提督「(……しかも次は加賀の出番だし)」
ブゥウウウウン パパパパパ ドカァーン
ブゥウウウウン パパパパハ
パパパパパ
提督「(……ふむ。可もなく不可もなく。大体平均ってとこか)」
提督「(過去の訓練結果もみた限り大体真ん中より上くらいの成績)」
提督「(特筆すべき点はない……か)」
提督「(只気のせいかなぁ)」
提督「(かなり余力を残している様な……そんな風に見える)」
中途半端ですが以上です。
書いてから思った、ここの描写いらなくねって……
次の投下も少しかかると思いますが何卒よろしくお願いいたします
日向ってあんまり人気ないのかな……?
乙
わりと好き
来てくれるのが遅かったから全く育ててないが、結構好き
乙です
ポンコツ女提督「時代は潜水艦よ潜水艦
アルバコア ドーター シーライオン この娘たちに決めたわ」
↑これくらい空気を読まないでいてほしい
日向ははじめての戦艦だからな
印象に残ってるし未だにこだわりを持って使ってる
乙ありがとうございます。
>>459-460
やはりそれくらいのポジション
>>462
もう色々ツッコミどころありすぎてどうにも
>>463
よかった。あのクールな感じがたまらんです
ちょびっと投下します
よろしくお願いします
─
──
───
────
─────
──────
選考会 終了
那智「今日の選考会により合同訓練の艦娘が決まった者は」
那智「来週までに私へ申請書を提出してくれ」
那智「言わなくても分かると思うが、艦娘には必ず許可を取って申請書に書くようにな」
那智「尚、申請書をださなかった者は減点対象となるので注意するように」
那智「以上だ」
提督「(来週までかぁ……)」
提督「(大和との他にもう一人声をかける人は決めたけど、あと一人がなぁ……)」
提督「(いいなと思った艦娘の子達は大分人気のようで……
提督「(もう他の同級生にかなり声をかけられてるみたいだ)」
提督「(どうしたもんかなぁ)」
提督「(……とりあえず明日、二人目を誘ってから考えよう)」
────────────
~ 次の日 ~
提督「おはよう加賀」
加賀「おはようございます」
提督「はい、いつもの。ここおいとくね」ヒョイ
加賀「ありがとうございます」スッ
提督「今日は加賀に好評だった具のおにぎりをたっぷり入れてきたよ」
加賀「それは胸が高鳴りますね」ワクワク
提督「しかもしかも今日は付け合せのおかずも色々だ」
提督「卵焼きにウインナー、漬物もある」スッ
加賀「なんと……」ドキドキ
提督「それだけじゃない。飲み物も少し高級な緑茶を入れてきた。好きなだけ飲んでくれ」スッ
加賀「…………」
提督「あとな、おかわりもたっぷりもって」
加賀「提督」
提督「な、なに?」
加賀「どうしたんですか?いつもこれ程持ってくる事なんて無いのに」
提督「い、いやぁたまにはいいんじゃいかなと思ってさ、ハハハ」
加賀「…………」ジー
提督「あはは…………」タラタラ
加賀「…………」ジー
提督「ええっと……」
提督「あ、あのさ、良かったらでいいんだけど……」
提督「俺と合同訓練のチーム、、、組んで欲しいんだ……」
加賀「…………」ジー
提督「い、嫌ならいいんだ!嫌なら!他の人にも誘われてるかもしれないしさ」
提督「まぁそのなんだ。加賀とはそこそこ仲が良い……と思ってるし……」
提督「それに昨日の選考会見てて……すごく気になって……」
提督「駄目……かな?」
加賀「…………」ジッ
提督「…………」ゴクリ
加賀「……いいですよ」
提督「ほ、ほんとか!?」
加賀「ええ、特に他の方から誘われてはいませんし」
加賀「まぁ……提督にはいつもお世話になっていますから」
加賀「合同訓練、共にがんばりましょうか」
提督「おお!ありがとう加賀!良かったぁー……断られたらどうしようかと……」
加賀「でも」
提督「はい?」
加賀「こういった食べ物で釣るような真似は少し困りますね」
加賀「私がまるで食いしん坊みたいじゃないですか」
提督「ご、ごめん……」
加賀「私だって一応女性ですからね。そういった体面は気にしますよ」
提督「ほんと申し訳ない……」
加賀「……分かってくれればいいんです」
提督「うん……まぁちょっと作りすぎたみたいだし」
提督「さすがにこの量は食べきれないよね」
提督「誰か知ってる人にわけてくるよ」スッ
加賀「待ってください」ガシッ
提督「グエッ」ビーン
加賀「誰も食べないとは言っていないでしょう」
提督「でもこの量……」
加賀「せっかく提督が私の為に作ってきてくれたんです」
加賀「わ・た・し・が」
加賀「しっかり食べきりますのでご安心ください」
提督「お、おう……」
加賀「(フフ……やりました)」ニヤニヤ
提督「(5人分はあるけど……だいじょぶか?)」
~ 数分後 ~
加賀「結構なお手前で」ケプッ
提督「」
短いですが以上です
良い土日をお過ごしください
少し繋がって見えてきたな
おつおつ
いつも読んでるぜ~
なにげに赤城より大食いな加賀さんかわいい
金剛と並んで我が鎮守府のトップを走ってくれてるから、両方出てくるこのssはなんだか応援したくなる
乙
加賀さんチョロインかわいい
乙です
今日もきてたぜ乙。
大鯨掘りか友永隊掘りで投下があるとは思わなかった
乙ありがとうございます
>>474-475
そういっていただけると嬉しいです
>>476
加賀さんは可愛い、つまり正義
自分の好きな艦娘がSSにでてると嬉しいですよね
>>479
アップデートあるとSS描くモチベも上がるのです
士官学校編まだまだ続きます
よろしくお願いいたします
─
──
───
────
─────
──────
艦娘A「ごめんなさい、もう他の人に誘われてまして」
提督「そうですか。分かりました。話聞いてくれてありがとう」
提督「(……はぁ、これで6人目)」
提督「(大体成績の良い艦娘の子達は別の指揮官に誘われているみたいだ)」
提督「(予想してたとはいえ中々厳しいもんだなぁ)」
提督「(……仕方ない。妥協って言い方は悪いけどもう少し敷居をさげてみるか)」
提督「(もう一回、訓練成績の表を見直して検討しなお……)」スッ
提督「(……あれ?)」
提督「(かばんに入れといたはずだけど……)」ガサゴソ
提督「(あ、もしかして……訓練場監視塔の机に置いてきたまんまなのかも)」
提督「(仕方ない。面倒だけど、、、見に行くか)」
──────────────
訓練場監視塔
提督「たしかここらの机に……」
提督「お……あったあった、良かったぁ。この艦娘の成績表がないと参考になるものがないからね」
提督「さて、さっさと帰って考えを練りなおさなきゃな」
ドォン ドォン ドォン
提督「(砲撃の音?こんな時間なのに……誰か訓練してるのかな」
提督「(こっちの方からか)」スタスタ
提督「(一人……か。砲撃練習してるみたいだ、誰だろう)」
提督「(モニターでもっと近づけて見てみよう)」
提督「ん……あれは……」
────────────
訓練海上
日向「くそ……」
日向「なんで上手く当たらないんだ!」
日向「計算は完璧な筈!」
日向「射撃角度も!艤装の整備も!威力の調整だって!」
日向「こんなに練習してるのに……」
日向「他のやつらと何が違う!」
日向「むいていないのかな……私には……」
日向「たしかに私は体を動かす事……運動が苦手だ……」
日向「昔からどんくさくて周りに迷惑をかけて……」
日向「だから……本ばかり読んで家に閉じこもっていた……」
日向「艦娘になったらマシになると思っていたのに……」
日向「これではまた本の虫女などと言われバカにされる……」
日向「…………くそ……」
日向「……まだだ……練習が足りないんだ……」
日向「やってやる……」チャキ
ドォン ドォン ドォン
────────────────
訓練場監視塔
提督「…………」
~ 次の日 ~
教室 朝
加賀「おはようございます」
提督「……ん」フワァ
加賀「どうしたんですか?すごく眠そうですが」
提督「あぁ……ちょっと夜遅くまで色々しててね」
提督「ほぼ寝てないんだよ……」
加賀「夜更かしは関心しませんね」
提督「ハハ、耳に痛いね」
加賀「ところで……」ソワソワ
提督「ん?」
加賀「朝ですよ」ソワソワ
提督「ああ、そうだね」
加賀「朝といえばほら!」ワクワク
提督「あっ!」
加賀「はい!」
提督「ごめん加賀。今日は朝ごはん作り忘れた……」
加賀「はぅっ」ガーン
~ 放課後 ~
訓練海域
日向「……」チャキ
ドォン ドォン ドォン ドォン
日向「くっ……」
日向「この距離で命中率が30%以下か……」
日向「話にならない……」
日向「やはり……私には……」
「まだ足りない」
日向「え?」
提督「全然足りない」
日向「君は……なぜここに」
提督「書庫で会った以来だね、日向」
提督「たまたま監視塔に用があってさ」
提督「いい音がすると思って覗いたら」
提督「日向がいたから声をかけたんだけど」
日向「そうか……」
日向「で、足りないとは何の事だ」
提督「踏ん張りかな」
日向「踏ん張り?」
提督「うん。砲撃をする時の反動を抑える踏ん張り。もっと言うと反動制御だよ」
提督「日向は上半身ばかりで支えようとしているからいけないんだ」
提督「もっと下半身……ていうか身体全体を使わなきゃ」
提督「試しにしゃがんで打ってみるといい」
日向「ふむ……分かった」
提督「あと、今の射撃角度計算と距離計算の仕方も教えてもらっていい?」
日向「ああ」
─────────────────
ドカァン ドカァン ドォン ドカァン
提督「うん。いい感じだ」
提督「あとは砲撃直前の風や気圧に対しての調整をできるようになればもっとよくなるよ」
日向「…………」
提督「装甲艤装ももう少し重めにしよう。そうする事で重心が安定するかも」
提督「ただ、回避運動が難しくなるけどね……って日向?」
日向「やった……」
提督「ん?」
日向「やったぞ!提督!あんなに当たったのは初めてだ!」ガバァ
提督「うぁ!急に抱きつくなって//」ムギュ
日向「キミのアドバイスのおかげだ!本当に感謝するぞ!」スリスリ
提督「おい!日向!当たってる!大きいの当たってる!//」ムギュムギュ
日向「……ハッ」バッ
提督「お、落ち着け」
日向「コホンッ……すまなかった」
日向「ま、、、まぁあれだ、中々やるなキミは」
提督「何が?」
日向「何がって……的確に色々指導してくれたじゃないか」
提督「いや、大した事は言ってないよ」
提督「本で読んだ事の受け売りだしね」
日向「本?」
提督「うん。昨日ちょうど艦娘専用の基本砲撃についての本を読んでいてね」
提督「その中に照準が上手く定まらない原因について色々書いてあったからさ」
日向「(艦娘の基本砲撃……について書かれている本?)」
日向「(私が知る限り書庫に置いてあって参考になるレベルの物は1冊か2冊)」
日向「(どちらも分厚く専門用語だらけの難しい本だった気がするが……)」
日向「(それを一日で読んだのか?)」
提督「いやぁおかげであまり寝てないんだけど……」
提督「まぁ、日向の役に立てたみたいだし良かったよ」ニコッ
日向「ああ……」
提督「さて、俺は眠いし先に帰るね」
提督「あんまり頑張りすぎるんじゃないぞ」
日向「うん。ありがとう提督」
提督「じゃあな」ヒラヒラ
────────────
訓練場 受付口
日向「すみません」
受付員「おお、日向さん。今日はこれで終わりかい?」
日向「はい」
受付員「お疲れ様。毎日訓練なんて偉いねぇ。はい、ここにサインしてね」
受付員「ところであの青年は知り合いかい?」
日向「はい?」
受付員「訓練場で一緒に喋っていた男の子だよ」
日向「ああ、提督の事ですね。同級生です」
受付員「なるほどねぇ。昨日もここに来てたから何かなぁって思ってね」
日向「え、昨日も?」
受付員「うん。なんか忘れ物を取りにいくとか行ってね。監視塔の方へいってたけど」
受付員「今日も来てたから気になってね」
日向「…………そうですか」
日向「(提督……昨日もきてたのか)」
日向「(もしかして昨日訓練を見ていて……)」
日向「(それで色々調べてくれたとしたら……)」
日向「(まさか……な)」
~ 数日後 ~
教室
艦娘B「ごめんね?もう違う指揮官の子に誘われてるの♪」
提督「あ……そうですか……話聞いてくれてありがとうございます」ガーン
提督「(ハハハ……まずいぞ)」
提督「(いよいよチームに入ってない子が少なくなってきた)」
提督「(残り1日……)」
提督「(このまま決まらずマイナス点なんて事もありえるかも……)」
提督「……はぁ」
「キミ」
提督「ん?」
日向「何をそんなに落ち込んでいる」
提督「日向か。まぁ色々あってね……」ドヨーン
日向「そ、そうか」
提督「うん」ドヨーン
日向「何か困っている事があるなら何でも言え」
提督「え?」
日向「この前の礼がしたいんだ。まぁ私ができる事なんて大してないかも知れんが」
提督「…………」
提督「じゃ、じゃあ俺と合同訓練用のチームを組んでくれないか?」
日向「わかった」
提督「やっぱりそうだよね。この期間になっても戦艦型の日向が誘われていない筈が……」
提督「え?なんて?」
日向「分かったといったんだ。キミのチームに入るよ」
提督「ひ、日向!ほんとか!いいのか!」
日向「くどいぞ、良いといったんだ。私は成績がよくないからな。まだ誰にも声かけられていない」
提督「そっか!よし!これで3人揃ったぞ!ありがとう日向!」スッ
日向「うん。よろしく頼むよ、提督」ガシッ
提督「早速申請書を提出してくる!ホントありがとうな!日向!」ダッ
日向「ああ……って急ぎすぎて転ぶなよ」
日向「(ふふ……提督のやつ、喜び過ぎだろう)」
日向「(他の誘いを断っておいて良かったな……)」
─────────
教官室
那智「ふむ。大和、加賀、日向」
那智「この3名の登録で間違いないな?」
提督「はい、間違いありません」
那智「分かった。こちらで受理しよう」
提督「ありがとうございます」
提督「(よし!色々あったけど決まって良かった)」
提督「(合同訓練……この3人でいい成績を残してやるぞ!)」
今日は以上です
新艦手に入れるの大変ですなぁ……
海の中からこんにちはー!で死にそうなチームや
乙です
これ駆逐艦とか潜水艦の明らかに見た目に幼気ある子たちも学校で一緒に訓練してるの?アウトな質問だったらスルーしてくれ
乙ありがとうございます
>>501
そうなんですよねぇ、どうしたもんか(オイ
>>503
鋭いご質問ありがとうございます
士官学校は艦娘に関して年齢制限をしていません
更にいうと士官学校をでなくても軍に所属することが可能です(電とかその設定)
この世界では艦娘になる事ができる人間は希少だという事のあらわれって感じです
逆に言えば士官学校に所属している艦娘は経済的に問題なかったり
より良い鎮守府に所属するためなどそれなりの理由があったりします
長々と説明失礼しました
乙
カ号ガン詰みすれば航空戦艦でもソ級やフラヨをワンパンできるっていう
乙です
瑞雲ガン積みでも演習相手の伊号潜水艦とまるゆくらいなら・・・
おつおつ
資材の消費がマッハなチームだな
やっぱり外で説明せずに作中でそこらへん触れた方が良かったんじゃ…?
乙。
ゴーヤの出番がないでち!
頭にきたから出番が来るまで1のレア艦を毎日廃棄してやるでち
おうでち公オリョクルの時間だぞ
おう南西諸島もろ号もい号も終わったから今日は休んでいいぞでち公。また明日よろしくな
おうでち公燃料が他資材に比べてたりねーんだわ、オリョクル行くぞ
乙ありがとうございます
>>505-506
なるほど、参考になります
潜水艦をそもそもださなきゃいいのかな(ゲス顔
>>507
頭が痛いです
>>508
正直、説明したりない部分を外で明記できるのは楽でうれしいのです
地の文がないから説明くさい会話を増やすのが辛くて……
>>509
那智「オリョクル100週してこい!!!」
投下します、よろしくどうぞ
─
──
───
────
─────
──────
───────
教室
那智「合同訓練申請書の提出期限だが、今をもって締め切る」
那智「今からの変更は特別でない限り不可能とする」
那智「というわけで、今週末から始まる合同訓練に向けて各自しっかりと準備をするようにな」
那智「以上」
女提督「……すいませーん、那智教官」
那智「なんだクズ」
女提督「あのぉ……実はまだ申請書を提出してなくてですね」
那智「知っている」
女提督「へ?」
那智「言った筈だ。申請書を提出しなかった者は減点対象だと」
女提督「あ、減点ですか……なるほどー……」アセアセ
那智「減点、という意味はわかっているよな?」
女提督「えっとどうなるんでしょうか?」ゴクリ
那智「明日から毎日補修だこの馬鹿者が!貴様のその生ぬるい精神をたたき上げてやる!」
女提督「ひぃいいいいいい」
生徒達「「(学習しねぇなー……あいつ)」」
~ 放課後 ~
加賀「空母型の加賀です。よろしくお願いします」
日向「戦艦型の日向だ。よろしく」
大和「ええ、よろしくお願いしますね」ニコ
提督「ふぅ……無事人数があつまって良かった。何はともあれ、みんな仲良くやっていこうね」
大和「提督、ちょっとこっちへ」
提督「ん、、どうした?」
大和「いいからきなさい」グイ
提督「うぐ……ひっぱるなよ急に」
大和「説明してもらおうかしら」
提督「何をだよ」
大和「あの二人を選んだ理由」
提督「俺の友人だ」
大和「そう」スッ
提督「いひゃひゃ!ほほをひっぱるひゃ!」グイーン
(いたた!頬をひっぱるな!)
大和「提督、言ったわよね?」
────「選考会でじっくり見て考えて、自分が納得した人達を選ぶ(キリッ」
大和「それでなんで結局、自分の知り合いを選んでるのよ!」
提督「……ひょ、ひょうがひゃいだろ!へらぼうにぼあらひょいが激しくてさ」グイーン
(しょうがないだろ!選ぼうにも争いが激しくてさ)
提督「ひゃいつらはひゅぎょくいいひょだしひっとひゃんばってひゅれるとひょもったんひゃ!」
(あいつらはすごくいい奴だしきっとがんばってくれると思ったんだ!)
大和「…………」ジー
提督「うう……」ビヨーン
大和「はぁ……まぁいいわ」スッ
大和「なんとなくこうなる事は分かってたしね」
提督「いてて……まぁたしかにちょっと予定とはちがうけどさ……」
提督「俺はこのメンバーで十分な成果をあげる自信があるよ」
大和「根拠は?」
提督「なんとなく」
大和「次はどこつねってやろうかしら」
提督「ま、まて!暴力反対!」
加賀「……あの」
大和「はい!どうしたの?」
提督「(助かった)」
加賀「随分仲が良いんですね」
大和「そうね。昔からの知り合いだし」
加賀「なるほど」
日向「ほう、恋仲……という訳ではないのか?」
大和「そんな訳ないじゃない、ただの幼馴染よ」
提督「(ただの……ね)」サスサス
大和「さぁせっかくあつまったんだし、親交会と称してどこかへ行きましょう」
提督「お、いいな。どこがいいかな」
加賀「それならここの近くにデザートが美味しいカフェができたと聞きました」
大和「いいわね~。そこにしましょう。日向は平気かしら?」
日向「ああ、問題ない」
大和「よし♪それでは提督の奢りでデザートを堪能しに行きましょう!」
提督「おう!」
提督「…………え?」
~ 喫茶店 ~
加賀「ふむ……これは中々ですね」モグモグ
大和「甘くて美味しい~♪」モグモグ
日向「たまにはいいものだな」モグモグ
提督「……み、皆さんよくお食べになりますね」ヒクヒク
加賀「すみません、これとこれとこれも追加したいのですが」
大和「あら、加賀はよく食べるわねぇ。なら私も頼んじゃお。日向も遠慮しなくていいわよ」
日向「ふむ。お言葉に甘えて……実はこれが気になっていたんだ」
提督「……お前ら、俺が払うんだからな……」
~ 数時間後 ~
大和「はぁ~美味しかったわね♪」
加賀「噂になるだけありますね」
日向「ああ、洗練された味わいだった」
マタキマショウ
ソウデスナ
タノシミダナ
ワイ ワイ
提督「……俺の……3か月分のお小遣い……俺の……」チーン
──────
─────
────
───
──
─
一旦以上です
見ていただきありがとうございます
乙
やっぱ空母と戦艦の艦娘達は食費がすごい事に…
またコテつけたままだったorz
乙です
コテは固定ハンドルネームの略だよ
君が言ってるのはトリップ、通称は酉だよ
名前が被った時はトリップを付けることでなりすまし防止にもなるからね
>>527
oh そうだったんですね
いつもコテハンコテハン言ってたのでそっちが正式名称かと思ってました
3か月分って言われると給料の指輪が思い浮かぶな
まぁ、この食費が今後の提督と彼女たちの強い絆の始まりなら、あながち間違いでもないのかな
まぁ安くはないんだろうけどこの時点ではそんなの分からないし、特に非もないのにいきなり奢らされて他二人も一顧だにすることなく乗っかって容赦なく注文を重ねるのは理不尽だし非常識極まると思うけどね。
後のフォローなりない限り現実なら付き合いを考え直すレベル
お、おう
>>530
お前、友人と映画に行ったことないだろ
乙です
ポンコツ女提督はこのままいつまでたっても微笑ましいポンコツ具合なのだと考えると可愛い
>>532
すまんが、友達と映画に行ったらどういう流れになるんだ? 教えてくれたらありがたい。
実に安直な死体蹴りだ
>>1乙
まぁ、あくまでフィクションですしおすし
まぁ親睦会的には提督が出すのが1番だわな
これからしっかり指揮していくからよろしく頼むぞ。みたいに
ただ飯食ったぶんは働けよ とも言えるしね
なお今だ出番のない58
ゴーヤは当時からオリョクルでち!
乙ありです
>>527
知らなかった!勉強になります、ありがとう
>>529
3人の艦娘って意味でも一応3を意識しました
>>530
まぁふつうは遠慮しますね……(白目)
>>537
ええ、前線で命を張って闘ってもらうのですから安いもんです
>>538
すごい今更なんだけど58は士官学校同じじゃないのでしばらくでないねん
投下します、よろしくどうぞ
─
──
───
────
─────
──────
合同訓練 初日
那智「さて、今日から合同訓練を開始するわけだが」
那智「訓練の詳細について説明していきたいと思う」
那智「羽黒教官、頼んだぞ!」
羽黒「はぃぃ……わ、私ですか……」オドオド
那智「そうだ。昨日言っただろ」
羽黒「わ、分かりました」
羽黒「で、ではわたくし羽黒がセツメイをさせていただきます」オドオド
羽黒「ええと、合同訓練は3人の艦娘と指揮官一人によるチーム単位で行われる訓練です……はい」
羽黒「その内容は様々で、チーム連携を確かめるものや個々の力を高め合うものなど色々あるのですが……」
羽黒「合同訓練の中で最も……成績に反映されるのがチーム演習戦です」
羽黒「チーム演習戦とは、チーム対チームの擬似実戦の事でして……」
羽黒「えと、、、定期的にチーム同士の艦隊戦を行い……」
羽黒「その結果で順位を決めるものになりますぅ」
羽黒「指揮官の方はチームワークと個々の力を高めるように努めて」
羽黒「上位にはいれりゅ……」
羽黒「……///」
生徒達「「(噛んだ……)」」
羽黒「上位に入れるようがんばってください///」
羽黒「終わりです!///」サササササ
生徒たち「「(かわいいなあの人……)」」
那智「うむ。ありがとう羽黒」
那智「羽黒が説明してくれた様に合同訓練とはチーム演習戦の為に行われるものと思ってよい」
那智「この演習の結果でお前らの着任する鎮守府等が決まるといっても過言ではないから」
那智「各自本気で取り組み、いい結果を残すんだぞ」
那智「という訳で以上だ。この後はチーム基本訓練の指導を行うから準備してくれ」
提督「(チーム演習戦……)」
提督「(て事は同級生の指揮官は全員ライバルか)」
提督「(なんか燃えてくるな)」
─────────────
訓練場海域 訓練中
加賀「……距離20000、五時方向に目標発見です」
大和「了解よ!」
日向「了解した!」
加賀「目標、高速でこちらに接近」
大和「いたわね!連装砲、発射準備!」チャキ
日向「…………っ」チャキ
大和「……引きつけるのよ」
日向「…………」ググ
大和「うてぇーーー」
ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン
大和「外したわ!日向!右から迂回して先回りお願い!私は反対から回る!」
日向「了解!」ダッ
提督「(今やっているのは目標索敵及び目標破壊訓練)」
提督「(加賀が艦載機で索敵を行い、大和と日向が目標の破壊を行うというシンプルなもの)」
提督「(シンプル故に個人の能力が分かりやすくでる)」
提督「(とりあえず各々の簡単な評価をしてみるけど……)」
提督「(加賀は索敵にもう少し早く成功して欲しい所)」
提督「(実戦であればあれくらいは距離30000~50000で発見してくれなくては困るよな)」
提督「(あとは性格だから仕方ないのかもだけど、もう少し索敵から得た情報の連携を多くしてほしい)」
提督「(大和は旗艦として上手くリーダーシップを発揮している)」
提督「(砲撃も当たってはいないものの効果的かつ正確さがうかがえる)」
提督「(けど、一つ気になる点)」
提督「(直線的な動きは速いがそこから動く動作が非常に遅い)」
提督「(大和の専用艤装は妖精さんの話によるとかなり重いらしく)」
提督「(恐らくそれが原因だ)」
提督「(日向は全体的に標準以下でこの3人の中では足を引っ張っているのが正直な所だけど)」
提督「(本人が真面目で向上心が高い所は救いだな……)」
ビーーーーーーーーーーー
提督「終わったか」
大和「ふぅ……」
日向「はぁ……はぁ……」
加賀「…………」
提督『みんなお疲れ様』(無線)
提督『とりあえず今日はこれで終わりだ。この調子で明日も頑張ろうな』
提督「(まぁ……実際彼女達の事ばかり言える立場でもないんだよな……)」
提督「(俺だってまだまだ未熟……とにかく経験が足りない)」
提督「(本に書いてあった事を頭に詰めこんではいるものの)」
提督「(その知識を有用に使えているかとは別の話)」
提督「(戦術などの指示は勿論……)」
提督「(彼女達のコンディション管理や艤装の調整)」
提督「(結局チーム力の半分は俺にかかっているといっても過言ではない)」
提督「(とりあえず近いうち始まるチーム演習でどれだけできるかを確認しないと……)」
~ 数日後 ~
羽黒「み、みなさんおはようございます……」
生徒たち「「おはようございます」」
羽黒「今日からは予告していた通り……チーム演習戦が始まります」
羽黒「各チームは艤装準備後、演習専用海域に移動してくださいね……」
羽黒「み、みんながんばですよ」グッ
生徒たち「「はーい(かわいいなぁこの人)」」
以上です。
艦これアニメたのしみですね
乙です
乙。これはライバルでラインハルト提督やヤン提督がでてくるな
チームを組めないポンコツはぽぃ~で
大和が連装砲とな…超大和型かな?
乙です
そういえばポンコツ提督の鎮守府メンバーもさり気なく同期にいるのかな
乙でち
艦これのアニメどうなるのかね
最後はサイコフレームに包まれた吹雪さんが深海棲艦と対話Endよ
敵本拠地の最深部に行ったら草原が広がってて子供の深海棲艦が俺と…遊ぶか…?ってなるんだろう
>>556
深海棲艦と対話を試みた結果一輪の花となる?(すっとぼけ)
乙ありです
>>552
そんなかっこいい感じではないですが、読みどおりライバルポジでてきます
>>553
すいません、史実の様な艤装をしていない設定でして……
今は35.6装備しているイメージでどぞ。例の砲はそのうちでます
>>554
残念ながら東鎮守府メンバーはいないかもです
提督が知り合いになる事になっちゃうので
アニメは個人的にギャグっぽい感じがうれしいなぁ
あんまりシリアスにするとズッコケそうだし
てわけで投下してきます、よろしくどうぞ
演習専用海域 母艦上 チーム演習戦前
那智「揃ったようだな」
那智「聞いているとは思うが、30分間のチーム戦。どちらかが全員戦闘不能になるか、もしくは時間切れになるまで試合は終わらんからな」
那智「指定されている艤装以外の選択はなし、艦載機の運用数に限度はない。極力使用資材は抑えた方が評価は高くなる」
那智「試合判定は様々にあるが、完全勝利がもっとも評価が高い」
那智「戦闘不能になった者は回収班がくるまでなるべく動かないようにな」
那智「ルールについてはこれで以上だ」
那智「それではこれから呼ばれる者は海上に降り、速やかに指定された場所へ行き待機しろ」
那智「第1艦隊 と 第2艦隊 それぞれA地点とB地点に向かえ」
提督「(俺達は第25艦隊だから……しばらくかかりそうだな)」
───────────────
那智「────よし、次だ。第24艦隊と第25艦隊、C地点とD地点に別れろ」
提督「いよいよだな」
大和「そうね……」
日向「緊張してきた……」
加賀「…………(お腹へってきました)」グゥ
???「ヤァ、君が今回の僕の対戦相手かい?」」
提督「ん?」
エリート提督(以下、エリート)「僕はエリート提督。第24艦隊の指揮官だ」
エリート「よろしく、フフン」
提督「どうも、俺は提督。よろしくな」
エリート「ふーん」ジロジロ
提督「な、なんだ」
エリート「はぁ……つまらん」
提督「ん」
エリート「全く駄目だな、話にならん」
提督「え?」
エリート「君達の様な雑魚と戦かうなんて……基礎訓練をやってた方がまだマシだ」
提督「急になんなんだ。喧嘩売ってんのか?」
エリート「どう思われても結構。喧嘩にもならんさ」
エリート「だろ?瑞鶴、翔鶴、最上」
最上「んー僕は別にー。ってか早くいこーよ」
瑞鶴「そうね。私と翔鶴姉がいる限り負ける筈ないわ」
翔鶴「瑞鶴、そういう慢心はいけませんよ」
大和「ちょっと!さっきから黙って聞いていれば……やってみなきゃ分からないじゃない!」
エリート「ノンノン!僕ほどになると見た感じで分るんだよねぇ」
エリート「この世界は君達のようなアマちゃんでは生き残れないんだよ」
大和「何を……っ」
エリート「んん~僕からみれば君たちは遊びでこの場所にいるように見えるくらいさ」
提督「……その言葉、撤回させてやる」
提督「大和、加賀、日向、開始地点へ行くぞ」スタスタ
エリート「フンッ」
エリート「……ま、教えてやるよ。艦娘の艦隊戦を」
エリート「手取り足取り……ね」
──────
─────
────
───
──
─
─
──
───
────
─────
──────
~ 数時間後 ~
訓練場 休憩室
提督「…………」
日向「てい……」
大和「日向、一人にしてあげて」
日向「けど……」
大和「いいのよ。一人の時間も必要だと思うわ」
日向「私が不甲斐ないばかりに……」
大和「そうね。負けた私達にも責任はあるわ」
大和「だけど、彼は指揮官。私達は艦娘。上に立つものと下に立つもの」
大和「いい方は少し変かもしれないけど責任の感じ方が違うのよ」
日向「……うむ……」シュン
加賀「(…………)」
大和「(ごめんね提督、私達のせいで)」
大和「(でも……)」
提督「(……アイツ(エリート)に手も足もでなかった)」
提督「(少しはいい勝負ができると思って……いや、勝てるとすら思ってた)」
提督「(だが実際はどうだ)」
提督「(全ての動きが読まれ、つぶされ、そして何もできなかった)」
提督「(大和、加賀、伊勢の実力が足りないんじゃない)」
提督「(俺の作戦や用意していた艤装が全て負ける要素につながっていた……)」
提督「(つまり俺のせいだ)」
提督「(俺の実力……)」
提督「(俺なんて所詮その程度の……)」
────────エリート「戦場は遊ぶ所じゃないんだよ。覚悟がないならさっさと辞めるんだな、雑魚」
提督「…………」
提督「くそぉっ!!!」ガンッ
提督「ちくしょう……」グスッ
──────
─────
────
───
──
─
一旦止め
またどっかで投下します
乙です
こういうのもいいなぁ・・・
乙
続き待ってる
乙
亀レスですが、個人的にはアニメに提督が出てこないのが残念だな…
姿は見せないけど、声は有るかもしれませんが…
嫌な奴かと思ったらしっかりアドバイスもしてくれるエリートさん△
エリートさんがエリック!上だ!になる運命しか見えない
乙ありがとうございます
>>572
提督でてきて欲しいですね
できればごっつい渋い声で……(CV 若本)
>>573
ライバルは主人公の成長を助けますからね
>>574
そんな簡単にヤッちまっていいんですかい?(ゲス顔
ちょいと投下します
~ 次の日 ~
大和「提督が休み?」
加賀「ええ、那智教官はそういっていました」
大和「最近一緒に登校してなかったからきづかなかったけど……」
大和「もしかしてまだ落ち込んでるのかしら」
加賀「さぁどうでしょうか……」
大和「……ったくしょうがないわね。学校が終わったら声をかけにいってくるわ」
大和「(何やってるのよまったく……)」
────────────────────
~ 放課後 ~
提督の家
大和「提督が昨日から家に帰ってない?!」
提督母「そうなのよ。てっきり学校の寮にでも泊まってると思ってたんだけど」
大和「そうですか……ありがとうございます」
大和「(ホントにどこいったのかしら……)」
大和「(どうせ自分の部屋で引きこもってると思ったのに……)」
大和「(まさか……あまりのショックに……自分探しの旅へ!?)」
大和「(ってないない……そんな性格じゃないわね)」
大和「(うーん、、、、提督の事だからどっか一人になれる場所で考え込んでると思ったんだけど)」
大和「(一人になれる場所、か)」
大和「(…………もしかしたら)」
─────────────────────
海の近くの山 頂上
大和「(まさかとは思うけど、ここに居たりなんて事は)」キョロキョロ
大和「(ん……だれか寝転んでるわね……)」
提督「…………」ブツブツ
大和「提督!」ダッ
大和「心配したじゃない!学校にも家にもいないってきいたから!」
提督「……そうか……あの時これをこうして……」ブツブツ
大和「……提督?聞いてるの?」
提督「……妖精Aさんもそう思うか?……だよね……あとは……ここをこうすれば……」ブツブツ
大和「提督くーん……」ヒクヒク
提督「え?……日向を改造できるって?…なるほど…それならいい戦術があるんだ……うん……うん。わかった……」ブツブツ
大和「そう……あくまで無視するってわけ」
大和「……仕方ないわね」
大和「コホンッ」スゥッ
大和「てーーーーとーーーくーーーー!!!!」
提督「わぁあああああああ耳がぁあああ」キーーーーーン
提督「大和!!急に何するんだよ!!」
大和「何するんだよ!じゃないわよ。こっちが心配して見にきてあげたのに」
提督「え……ああ、そうか。家に連絡するの忘れてたな」
大和「まったく……こんな所で何してんのよ」
提督「妖精さんと、、、いや、昨日の反省会だよ」
提督「何がいけなかったのか、何をすればよかったのか」
提督「今後の課題や訓練方針を見直してたんだ」
大和「ふぅーん」
提督「でも大体終わったよ。昨日からここにいたおかげで」
大和「昨日からって、、、もしかして寝ないでここで?」
提督「うん。さすがに夜は肌寒かったね」
大和「……呆れた。ホント昔からそういう所あるわよね」
大和「でも……良かったわ。ずっと落ち込んだりすねたりしてなくて」
提督「いや、落ち込んだりすねたりもしてたよ。正直悔しすぎて泣いてたし」
提督「でもしょうがないさ……誰だって失敗はある」
提督「ただその失敗をどう生かすかが問題だ」
大和「提督……」
提督「……エリートに言われて気づいた。覚悟が足りないってね」
提督「自分がなんで士官学校に入ったか、大事な意思が薄れてたよ」
提督「だから……ここに来て改めて気持ちの整理をしてた」
提督「次あのエリートとかいう奴とやる時!絶対に一泡吹かせてやる!なぁんて考えたりもね」
大和「……ふふ」
提督「な、なんだよ。笑う所なかっただろ」
大和「なんか提督らしいなって」
提督「うん?」
大和「そうね。あの男に一度やり返さなきゃ気が済まないわ」
提督「ああ……やってやろうぜ」
───────────────────────
~ 次の日 ~
提督「おはよう加賀」
加賀「……おはようございます」
提督「はい、いつものここ置いとくよ」スツ
加賀「ありがとうございます」ポスッ
提督「俺もおにぎり食べよっと」スッ
加賀「…………」チラッ
提督「うん、塩加減ちょうどいい感じだな」
加賀「あの……」
提督「ん?」
加賀「昨日休んで……体調の方は?」
提督「え?ああ……平気だよ。心配してくれてありがとう」
加賀「そうですか」
加賀「……私もいただきます」パサッ パクッ
提督「どーぞどーぞ」
加賀「(良かった。落ち込んでないみたいですね)」ホッ モグモグ
───────────────────
───────────────────────
書庫室
日向「これの事か?」
提督「そうそれ!……って日向。いるなら声かけてよ」
日向「すまない。こちらに気づくかなと思いながらみてはいたのだが」
提督「見てたのか……ってその本はもう読んだの?」
日向「先日読み終えたよ。良ければどうぞ」
提督「おう、ありがとう」パシ
提督「んー……やっぱりこの本が一番分かりやすそうだ」ペラッ
日向「…………」ジー
日向「提督、、、その……調子はどうだ?」
提督「え?普通だけど……どうした?」
日向「いや、問題ないならいいんだ。うむ」
提督「なんだよ。急に」
日向「……今日もがんばろう、訓練」
提督「お、おう?」
日向「(いつも通りみたいだな……良かった)」
~ 合同訓練中 ~
提督「今日は艦載機への対策訓練をしていこう!」
提督「加賀、訓練用の艦載機をとばしてなるべく砲撃をよけるように操作してくれ」
加賀「分かりました」
提督「あとの二人は艦載機に上手く当てる様に砲撃練習だ」
日向「わかった」
大和「了解よ」
提督「俺はちょっとやりたい事があるから外すよ」スッ
・
・
・
・
・
・
加賀「無事元気になって良かったですね、提督」
日向「そうだな。学校を休んでたようだから心配していたが……」
大和「あのバカは一日寝ずに一人で反省会なんてしてたのよ」
大和「まったく……心配して損したわよ」
加賀「ふふ」
日向「責任感の強い男だな」
大和「……あたし達もそれに応えなきゃね」
加賀「…………」コクリ
日向「ふむ……」グッ
艦娘達「「(次のチーム演習戦で……上位を狙う!)」」
─
──
───
────
─────
──────
~ 別の日 ~
教官室
那智「どうだ、羽黒。チーム演習の様子は」
羽黒「はい、皆さん頑張ってますよ」
那智「使えそうなのはいそうか?」
羽黒「ええっと……まだ全員見ていませんがまだまだ実戦レベルのチームは少ないですね……」
羽黒「ただ第24艦隊は別格です。今の所ほぼ全てのチームに対して完全勝利の判定がでています」
那智「ほう、エリートの艦隊か。たしか親が艦娘を率いる司令官だったな」
那智「小さい頃から艦娘に関する教育を受けているようだから当然だろう」
羽黒「あとは駆逐艦と軽巡のみの高速一撃離脱型の第8艦隊」
羽黒「空母のみで構成された開幕爆撃特化型の第18艦隊」
羽黒「荒削りですが、その2艦隊は評価できると思います」
那智「ふむ……今年は期待できそうだな」
羽黒「そうですね。意欲的な子が多い気がします」
那智「ところで」
那智「第25艦隊はどうだ?提督という男が指揮しているチームだ」
羽黒「あ、はい。今資料を見るかぎりですと……」クルッ
羽黒「えっと、あまり活躍はしていない……感じです。第24艦隊には圧倒されてましたし」
那智「そうか。ならいいんだ」
那智「(第25艦隊を率いる提督という男)」
那智「(最初はド素人同然の奴で厳しめに指導していたが……)」
那智「(まるでスポンジの様に知識や技術を吸収していき)」
那智「(今では上位の成績を維持している)」
那智「(長く教官をしていたがあそこまで学習能力が高い奴は初めてみた)」
那智「(だから今回のチーム演習でどんな活躍を見せるか気になっていたが……)」
那智「(期待違いだったか……)」スタスタスタ
羽黒「あ、ただ第24艦隊が唯一完全勝利を逃した相手みたいですね」
羽黒「他のチームは入渠確実までにやられているみたいですが……」クルッ
羽黒「あれ、那智教官?いつのまにいなくなったんでしょうか……」
─────────────────
訓練場海域
エリート「もっとだ!もっと早く!そんな事では実戦でポンコツにされるぞ!」
瑞鶴「……はぁっ……はぁっ……ったく無茶いうわね」タッタッタッ
翔鶴「…はぁっ…エリートさん……何か苛立っている様に見えますが…はぁっ…」タッタッタッ
最上「あまり……はぁっ……訓練に…はぁっ……私情はもちこまないでほしいよ……」タッタッタッ
エリート「私語は慎め、雑魚共!」
エリート「(くそ、チーム演習の結果すべて完全勝利で収めるはずが)」
エリート「(あの提督とかいう男のチームだけ逃してしまった)」
エリート「(戦術や艤装の選択からして大した事の無いように思えたのだが)」
エリート「(予想より上手く立ち回られてつぶすのに時間が足りなかった!)」
エリート「(……まぐれなのかなんなのか分からんが))」
エリート「(今度ヤル時は全力でひねりつぶす……)」ギリッ
──────
─────
────
───
──
─
すいません、昨日投下する予定だった分です
場面転換がわかりづらく申し訳ないです
読んでいただいてる方ありがとうございます
榛名改二まだかなぁ……
おつおつ
榛名改二は呉空襲に合わせてくるだろうから早くて七月上旬遅くて七月下旬でしょうな
あと夏イベに合わせてくる可能性もあるかも
七月はMIがメインイベントじゃないの
蒼龍は確定として榛名長良あたりも改二来そうとは言われてるけど
あかん このままだとエリートがエリート(小物)やエリート(聖域)になってまう
長門も父から道具扱いとはいえ家系的にはエリートだね
乙です
七月下旬だろな榛名は
長良より青葉の方が可能性ありそうだが
なんかオラワクワクしてきただ
乙ありがとうございます
>>590
七月!暑い夏になりそうだ
>>591
正規空母の改二が来るのはうれしい
個人的に翔鶴姉妹のが好きですが
>>592
エリートですね、ながもんですけど
>>594
長良あげてない……
>>595
何がハジマルンデス?
すいません、ちょっと野暮用こなしてました
リアル何かなければエタる事はないのでよろしくお願いいたします
投下します
─
──
───
────
─────
──────
~ 数か月後 ~
チーム演習戦 第2回
羽黒「み、みなさん。今日からまたチーム演習戦が始まります」
羽黒「前回中々いい結果を残せなかったチームは……」
羽黒「この数か月の成果を十分に発揮して上位を目指してがんばってください!」
羽黒「ファ、ファイトーですよ!」ブンブン
生徒たち「「…………」」
羽黒「…………」ドキドキ
羽黒「……以上です///」
生徒たち「「(恥ずかしいならやらなきゃいいのに……)」」
─────────────────
演習場海域
第24艦隊 VS 第25艦隊
エリート「ヤァヤァヤァヤァ、雑魚くん……まちがえた提督くん久しぶりぃぃぃ」
提督「おう、久しぶりだな。クソ……じゃなかったエリート君」
エリート「まぁぁぁたノコノコとボコされに来て君も物好きだねぇ、棄権した方がいいんじゃないのかい?」
提督「アドバイスありがとう。でも君のブッサイクな顔が悔し涙でグチャグチャになるのが楽しみだから遠慮しとくよ」
エリート「ンンー?」
提督「あぁー?」
バチバチ
大和「あらあら火花散ってるわねぇ……」
日向「安っぽい煽り合いだな全く」
瑞鶴「(あのバカエリート……なんで毎回あんなに相手を煽るのかしら)」
瑞鶴「(別にあんな事言わなくたってウチらが勝つのは決まってるでしょうに……)」
瑞鶴「(ま、いいわ。一応適当に挨拶しとこ……たしかここは同じ空母型の娘がいたはず……)」
加賀「(…………)」ボーッ
瑞鶴「(いたいた)」スタスタ
瑞鶴「こんにちはえーと……加賀さん?だっけ」
瑞鶴「同じ空母として今日は艦載機でのやり取り楽しみにしてるわ!」
加賀「…………」ジー
瑞鶴「(な、何よこいつ。反応が薄いわね……)」
瑞鶴「ぜ、前回はあたし達の勝ちだったわね。貴方には残念だけど今回も本気でいかせてもらうから覚悟してね」
加賀「………ちょ…」
加賀「…………めん……ちょ」
瑞鶴「……え?なんて?」
加賀「七面鳥が食べたい」ジュルリ
瑞鶴「!?」
瑞鶴「(あたしを見ながら……七面鳥を食べたいですって!?)」ガウガク
瑞鶴「(七面鳥とは艦載機を落とす時にバカにする言い回し……)」ワナワナ
瑞鶴「(という事はこれはつまり……)」
瑞鶴「あんた、この瑞鶴に喧嘩を挑むとはいい度胸ね。その喧嘩買ったわ」
瑞鶴「前より更にボロボロに負かしてあげる。後悔しなさいよ」ギロッ
スタスタスタスタ
加賀「…………」
加賀「(昨日のテレビでやっていた七面鳥のオーブン焼き……食べてみたいですね……)」
日向「おーい加賀!……って、またボーっとして食べ物の事かんがえてるのか……」
日向「演習前なのによくもまぁ……私は緊張で胃から何かでそうだというのに」
────────────────────
演習場 海域
羽黒「(さて、そろそろ始めましょうか)」
那智「ちょうど今からか、羽黒教官」スッ
羽黒「あれ?那智教官、わざわざ見に来たんですか?」
那智「ああ書類作業も終わったからな。気分転換に、な」
羽黒「ふふふ、なんだかんだ生徒の事が気になるんですね」
那智「ああ不甲斐ない結果の奴は私が直々に指導せねばいかんからな」ニヤリ
羽黒「ご、ご熱心ですね」タラー
那智「今からやるのは第24艦隊と第25艦隊のやつらか」
羽黒「そうです」
那智「いい勝負になると良いが」
羽黒「……難しいんじゃないですか?」
羽黒「前より数か月経ってるとはいえ第24艦隊との実力差を埋めるにはちょっと……」
那智「ふむ……まぁ試合を見れば分かる事だ」
那智「(さて、、、、本当に期待違いだったか……この目で確かめてやるか……)」
羽黒「っと……時間ですね。始めちゃいます」スッ
羽黒『皆さん。それぞれ所定の位置について準備を行ってください』(無線)
羽黒『間もなくチーム戦 第24艦隊 と 第25艦隊の演習を行います』
羽黒『私の砲撃音が開始の合図となります』
羽黒『勝負は30分。時間切れかどちらかが全員戦闘不能になるまで続行されます』
羽黒『ではカウントです……』
羽黒『5、4、3、2、1』カチャ
羽黒『0!』
ドォォオオン
────────────────────────
~ 第24艦隊側 ~
瑞鶴「始まったわね」
翔鶴「集中しましょう」
最上「いつもどおーりやるだけさ」
エリート『おい君達、油断するんなよぉ』(無線)
エリート『雑魚共は前回と大分艤装が違ってきている』
エリート『何かしらの小細工は仕掛けてくる筈だから注意しなよぉぉぉ』
瑞鶴「分かってるわよ!どんな相手でも全力でいくわ!」
翔鶴「了解しました。艤装が大幅に変わってきてる点は確かに気になりますね」
最上「そんなに心配しなくても平気さ。翔鶴さんと瑞鶴さんのコンビネーションでいつもの様にやっちゃってよ」
瑞鶴「言われなくてもそうするわよ……翔鶴姉、準備はいい?」
翔鶴「ええ、平気よ。30ぐらいでいきましょう」スッ
瑞鶴「分かったわ……」スッ
瑞鶴「ちゃっちゃとやってやる」ググググク
翔鶴「焦りは禁物よ、瑞鶴」ググググ
ビシュッ ビシュッ
ブゥウウウン ブゥウウウン
────────────────────────
~ 第24艦隊側 ~
加賀「…………」
日向「…………うむ」
提督『どうした?みんな緊張してるのか?』
大和「え?……それもまぁあるけど」
加賀「それ以上に気持ちが高ぶっています」
日向「ああ……これが武者震いってやつか」
提督『随分気合がはいってるみたいだな』
大和「それはそうよ、この為に訓練してきたようなものだし」
日向「この新しい試みがどれだけ通用するか……楽しみでもあり不安でもある」
提督『うむ……今までやってきた事をフルに発揮できれば』
提督『きっといい結果がでるさ』
大和「少しは司令官って感じの喋り方になってきたわね」
提督『そうか?那智教官の喋り方がうつっただけなんだけど』
大和「いいじゃない。威厳でてきたわよ」
提督『どうだか……さぁ艦載機の発射準備を頼むぞ、加賀』
加賀「了解しました、『司令官』」
日向「こっちも準備万端だぞ、『司令官』」
大和「あたしもよ、『司令官』」
提督『みんなして俺を茶化すなよ……」
提督『─────さて』
提督『そろそろいくぞ』
提督『……それでは全艦』
提督「全速前進!』
今日は以上です
書き溜めありますが、またタイミングいい時に投下します
夏のイベントに向けてそろそろ資材溜めますか……
おつおつ、俺なんて燃料が5kしかないぜ!(白目
捕鯨作業許すまじ
乙なのです!
大和当てちゃったせいでレベリングで資材がガンガン減るぜ・・・
乙です
資材は各20万でいいのよ…?
乙
あら?資材が無いなら魔法のカードで買えばいいじゃない(マリ並感)
乙です
なんかエリートのキャラ変わった?
エリートなんかキモい
想定外のことって余裕無くなるからね
それでもしっかり敵の装備の違いを認識して指示するのはやはりエリート
友達はいなそうだけど
エリートがなかなかいいキャラしてる
あ
ほ
稀によくあるこのエリート組の扱いってなんなん?
捜索なら優秀な人間達でも貶めていいのか?妬み嫉みかなんかか?
もっと気持ちがいいキャラクターでも物語いくらでも展開させられるだろ
じゃあその物語を見せてくださいオナシャス参考にしますんで
エリートでもムカつく奴と良い奴の二通りある これはムカつく奴ってだけでしょ
過去編のしかもまだ出番が2シーンしかないキャラで議論を交わせるお前らのこのスレに対する愛は凄い
?
でもここのエリートはエリック上田される系エリート(確信)
きたか?と思ったら雑談だったでござる
まだ?
1なら5ー5を睦月型のみでゲージ削ってるよ
過去編ラストには大和と死に別れるけど、今後南方棲戦姫?として出てきたりするんだろうか
お前誰に許可得て勝手にキモい妄想垂れ流してる訳?
ん、大和死なないの
現在の提督の話ぶりから生きてると判断するのが難しいからの解釈だけど 。それを妄想と言われても困るね
それとも↑の5ー5睦月型のほうだったら、完璧ネタだからこっちは不快だったらすまんね
弁解する奴の顔真っ赤率は異常
やめーや
遅筆すぎ見る価値無くなったわじゃーの
乙ありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。エリートのキャラと言葉使いがぶれてますが調整していきます
期間あきましたが投下させていただきます。よろしくお願いします。
─第24艦隊─
翔鶴「艦載機が敵を発見しました、このまま直進先。敵艦載機は……見当たりませんね」
瑞鶴「まさかまだ展開してないっていうの?どんなド素人よ」
最上「えーいいじゃん。チャンスだし」
翔鶴「そうですね。この状況で叩かないのはもったいないです」
翔鶴「瑞鶴、仕掛けましょう」
瑞鶴「了解よ!」
─第25艦隊─
大和「敵艦載機確認……数は30と少し」
加賀「様子見の数って感じですね」
提督『気をつけろよ……あの姉妹の操る艦載機のコンビネーションにな』
提督『前回は多くの艦隊があの二人だけにやられているんだ』
提督『艦戦機を操り制空権を確保する守りの翔鶴』
提督『爆撃機を操り艦娘を落としにかかる攻めの瑞鶴』
提督『それぞれが役目を分担し的確に攻めてくるのが特徴だ』
提督『翔鶴と瑞鶴は互いの艦載機が数センチ近づいても接触させない程の意思疎通がとれている』
提督『普通は接触事故を防ぐために自分以外の艦載機とは距離を置くのだが……』
提督『姉妹ゆえに可能なのか恐るべき連携プレイだ』
提督『とにかくこの勝負、翔鶴姉妹をどうにかしないと勝ち目は見えないぞ』
─教官部屋─
那智「実は今回のチーム演習戦」
那智「ある事でチーム力や指揮官の能力というのが簡単に計れる」
羽黒「はぁ……」
那智「その条件を満たしていないチームは今回は不利ともいえる」
羽黒「条件……ですか?」
那智「空母だよ。編成で空母型をいれる必要があるんだよ今回は」
羽黒「そ、そんな事はないと思いますが……別に空母型がいなくても戦えてるチームはありますし」
羽黒「空母は足が遅かったり砲撃戦が得意ではない、張り付かれたら難しいといったデメリットがあるんですよ?」
那智「ああその通りだ。だが空母はそれをカバーできる程の火力、戦闘を補助する索敵能力に長けている」
那智「そして私はいったはずだ。今回のチーム演習、と」
羽黒「えっと……あ!もしかして」
那智「今回艤装を制限しているといったろう、その中に複数の対空武器が禁止されている」
那智「その中でも特に……三式弾。これが禁止されている事は、空母型いると有利となる要因だ」
那智「それを理解しチームに空母を入れる者、気づかないで編成するもの」
那智「指揮官の実力というのは編成の時点で大よそ計れるという事だ」
羽黒「なるほど……という事はエリート君のチームは……!」
那智「ああ、今回はまさに理想の編成といっても良いくらいだ」
那智「空母型である翔鶴姉妹は二人そろった時に関しての実力はずば抜けている」
那智「足が早く砲撃も雷撃もそれなりにカバーできる最上をいれて幅広く対応もできる」
那智「見本の様な艦種の選択だ」
羽黒「なるほどですねぇ……」
羽黒「やはりあのエリート君。性格は少々傲慢ですができる子なんですねぇ」
那智「うむ」
那智「(さぁ、そんな相手にどう立ち向かうのかな……提督)」
─第24艦隊─
翔鶴「いま加賀さんが少量の艦載機を飛ばしたみたいですね」
瑞鶴「今更遅いっての!翔鶴姉!加賀から狙うわよ!」
翔鶴「分かったわ、、、、それにしても少しイラついてる様に見えるけどどうかしたの?」
瑞鶴「……あの加賀ってやつに七面鳥ってバカにされたわ」
翔鶴「あらあらそれは…………じゃあしっかりやり返さないとダメね」
瑞鶴「ええ!」
エリート「(……翔鶴達は加賀から狙いにいったようだねぇ)」
エリート「(まぁ普通はそうする……あちらの艤装を見る限り空母さえやってしまえば空はほぼ自由、こっちのもの)」
エリート「(だが引っかかるねぇ……艦載機を事前にとばしていなかった事にぃ……)」
エリート「(念の為、最上は前にださず翔鶴達の護衛にさせよぅ)」
エリート『最上!君は翔鶴達の護衛をしてくれぇ!』
最上「えーーー、僕も前で戦いたいよー」
エリート『うるさいよぉ!いいから戻れぇ!』
エリート「(……ったく、艦娘共は僕のいう事を聞いていればいいんだよぉ……)」
─第25艦隊─
加賀「…………」グググググク
ビシュッ
ブゥゥゥゥン
大和「加賀、あたし達が射程距離に入るまで何とか持ちこたえてね!
加賀「善処します」
大和「日向!一気につっぱしるわよ!」タッタッタッ
日向「わかった!」タッタッタッ
提督「(加賀……この場面は大分賭けだが……踏ん張ってくれよ……)」
提督「(ここを上手く耐えしのげば……)」
─第24艦隊─
翔鶴「5機撃墜、残りは15くらいでしょうか」
瑞鶴「さすが翔鶴姉!私も負けないわよ!」
翔鶴「(しかし……)」」
翔鶴「(前回の時と比較してずいぶん艦載機を上手く扱いますね……)」
翔鶴「(瑞鶴も気づいてるとは思うけど)」
翔鶴「(加賀さんは相当練度が上がっている……)」
瑞鶴「(……あの女……煽ってくるだけはあるわね))」
瑞鶴「(あたし達を分散させるように艦載機を誘導してくる)」
瑞鶴「(……前の戦いより動きに自信が満ちている様に見えるわ)」
瑞鶴「(この短期間でこんなに変わるものなのかしら……)」
─第25艦隊─
加賀「(この二人の連携は確かにすごいものがあります)」
加賀「(瑞鶴の得意とする爆撃機を翔鶴が艦戦機で守りながら戦う)」
加賀「(必然的に瑞鶴は安心して爆撃に集中しながら攻撃できるわけで……)」
加賀「(ただこの二人には欠点があります)」
加賀「(そう……二人はいつもより添うように艦載機を操作するのです)」
加賀「(決して個人の能力が低いわけじゃないのに……)」
加賀「(なぜかカバーする必要がない場面でもお互いの距離を近くに保ちながら艦載機を操作する)」
加賀「(まるで離れるのを恐れているかのように……)」
加賀「(……まぁ今回はそこを上手く利用します)」
加賀「(爆撃をしようとする際の瑞鶴は無防備になるから)」
加賀「(翔鶴の艦戦機が守りに徹するのだけど)」
加賀「(そこを逆に翔鶴の観戦機を攻撃……)」
加賀「(すると今度は瑞鶴が翔鶴を心配して攻撃を止め回避に専念する)」
加賀「(そうなったら逆に私は距離をあければいい)」
加賀「(それの繰り返し)」
加賀「(部分的なヒット&アウェイ……)」
加賀「(これで少ない艦載機でもある程度時間は稼げる筈)」
加賀「(あとは私の艦載機が到着するのを待つのみ……)」
─第24艦隊─
最上「(そろそろ10分たつし翔鶴さん達も大分相手を削ってる筈だ)」
最上「ふんふふーん、早く帰ってゲームしたいなぁ」ボー
ブゥゥゥン
最上「ん……なんだろこの音」
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン
最上「あ、あれは!艦載機だ!ど、どういう事?!」
翔鶴「!?」
瑞鶴「横と後ろから!距離は20000くらいよ!」
翔鶴「くっ……やられましたね、艦載機はもうすでにとばしていたようです!」
翔鶴「瑞鶴!一度態勢を整え、迎え撃つ準備をしましょう!」
瑞鶴「了解よ!あいつ等におくった艦載機はどうするの?」
翔鶴「引き続き攻撃していきましょう!あちらの数ならもう少し時間があれば落とせるはずです!」
翔鶴「分かったわ!」
翔鶴「(……やられました……まさか……こちらが通らないルートで艦載機をとばしていたとは」
翔鶴「(気づかれない程……時間を要するルートで遠回りさせるなんて)」
翔鶴「(……その間自陣はあの少量の艦載機で守る自信があったというのね……)」
エリート「ちっ……」
エリート「(艦載機をわざわざ遠回りさせたのは翔鶴達の艦載機との接触を避ける為)」
エリート「(このチーム演習は回数を重ねればお互いの位置が大体わかるから……)」
エリート「(最短のルートで艦載機をとばそうとするのが普通)」
エリート「(それを逆に……最短ルートを避けわざわざ時間をかけて艦載機を遠回りさせた)」
エリート「ふんっ……雑魚のくせにぃ……」ギリィ
─第25艦隊─
提督「(この戦い、まともにやりあったらこちらが不利)」
提督「(特に制空権に関してはこちらが優位になることはない)」
提督「(ならば自陣の守備を疎かにしても攻撃に特化させる)」
提督「(開幕こちらを守る艦載機が少ないのはかなりリスキーだが……)」
提督「(加賀が予想以上に抑えてくれたおかげでこちらの被害は少ない……)」
─────────────
加賀「敵艦隊周辺の艦載機と接触しました。これより攻撃を開始します」
大和「了解よ!……ふぅ、何とか攻撃を耐えきったわね」
日向「ああ……前回は開始時点でかなり削られたからな。上々だ」
提督『安心するのはまだ早いぞ。上空にはまだ敵はいるし翔鶴姉妹の艦載機はまだ半分もでてきていない』
提督『翔鶴姉妹の艦載機本隊が出撃しこちらにこられたら厳しい戦いになる』
提督『なんとか加賀がひきつけてる間、有効射程範囲に捉えられるように距離を縮めるんだ!』
─第24艦隊─
瑞鶴「ったく……本隊はもう少ししたら送り込もうと思ったのに……」
翔鶴「仕方ないですね……ほんとであればこんなに近づかれる前に道中で落とす算段でしたが……」
瑞鶴「舐めてくれちゃって……」ギリギリ
瑞鶴「翔鶴姉!あたしも艦戦機だすわよ!」
翔鶴「そうですね。相手も恐らく艦載機はだしつくしているようですし……」
瑞鶴「全て落として……そのまま相手をたたきにいきましょう……」ググググググ
翔鶴「不意は突かれましたが……本隊を出すのが少し早まった。ただそれだけの事です……」グググググググ
ビシュッ ビシュ
ブゥゥウウウウン ブゥゥウウウウン ブゥゥウウウウン ブゥゥウウウウン ブゥゥウウウウン
ちょい止めます
少ししたらまたはじめますー(たぶん)
一旦乙です
乙ありです
少し長め
~第25艦隊~
加賀「……翔鶴と瑞鶴の恐らくですが本隊を確認しました」
提督『ふむ。思ったより早かったな』
提督『ではそろそろ、歩を進めたいところだが……』
提督『上のが少々邪魔だな……日向』チラッ
日向「………いいのか、提督」
提督「うむ。あっちは自分たちを守る方に意識がいってるだろう」
提督「今の内にこちらにいるハエを叩き落とすんだ」
日向「わかった」
日向「加賀の様に上手く操作できるかわからんが……」スッ
日向「制空できるのが、空母だけではないという事を」スチャ
日向「見せてやる」シュゥゥゥゥ ブロロン
シュバッ
日向「この『瑞雲』で!」
~第24艦隊~
ブゥゥゥゥン
バババババ
ブゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥン
パパパパパパパ
瑞鶴「思ったより多いわね……」
翔鶴「そうですねぇ……驚きました」
翔鶴「これだけの艦載機を一人で操作できるなんて……」
瑞鶴「七面鳥なんて言ってくるだけあるわ」
瑞鶴「ま、それでも私達には勝てないけどね」
翔鶴「……っ!」ビクッ
瑞鶴「翔鶴姉?どうし……え、今翔鶴姉の観戦機が……」
瑞鶴「……敵上空にいた私の観戦記が複数落とされた……」
翔鶴「……一体なにが……あ……」
瑞鶴「翔鶴姉……なんか相手の艦載機が増えてない?」
翔鶴「まさか加賀さんがまだ……いえ、違う……?」
翔鶴「見たことがない艦載機……」
瑞鶴「たしかに見たことないわね」
翔鶴「いえ、でも教科書で見た記憶が……この艦載機は……」
翔鶴「……エリートさん」
エリート『今気づいたぞぉ……』
エリート『前回穴だったあの娘……』
エリート『随分艤装が変化してるとは思っていたがまさか……』
エリート『艤装がゴテゴテしてた上、あの盾の様なのは飛行甲板だったという事を予測するに』ブツブツ
エリート『……つまりあいつは……あの艤装とフォルムから考えて……』ブツブツ
エリート『航空戦艦になった……』
エリート『まさか改造を行い艦種が変化しているとはねぇ……』
瑞鶴「改造!?ど、どういう事よ?!」
翔鶴「あの艦載機は『瑞雲』、航空戦艦と呼ばれる艦種のみ扱う事ができる……種類的には水上偵察機とよぶわ」
翔鶴「てことはあれは……」
翔鶴「ええ、改造によって航空戦艦になった日向さんが恐らく操作しているの」
瑞鶴「なによそれ!じゃあ実質あっちにも空母型が2人いるってことなの!?」
翔鶴「航空戦艦についてはどんな物か知らないけど……」
翔鶴「そういう事になるかもしれないわ……」
─教官室─
羽黒「航空戦艦……戦艦の砲撃火力と空母型の半分程度の制空力をもつ特殊な艦種でしたね」
那智「うむ」
羽黒「おかしいですね。日向さんの艦種登録には戦艦となっているんですが……」パラッ
那智「恐らく妖精によって改造されたのだろう」
那智「艦娘は特殊な条件が揃うと改造を艦娘に施す事ができる」
那智「改造はそれ自身の基本艤装や身体能力そのものが強化されたりするのが普通だが……」
那智「中には艦種が変わる者までいる」
那智「つまり日向は元が戦艦から航空戦艦へと改造されたという事だな」
羽黒「みたいですね……けど」
羽黒「そんな簡単に改造は行われるものでしたでしょうか?」
那智「……いや」
羽黒「一般的に艦娘になっている期間や深海棲艦の撃破数、妖精達の気分etc」
羽黒「そういった時間や労力が条件としてなっていたと思いますが……」
羽黒「何よりこの学校にきてから初めて見ますよ」
羽黒「在学中の艦娘改造なんて聞いた事ないです……」
那智「…………」
那智「たしかにな」
那智「あの日向という艦娘が特殊なのか……」
那智「それとも……」
─第25艦隊─
提督『うまいじゃないか、日向』
日向「加賀に比べたら未熟だ。まだ複数の艦載機を意識して細かく操作できない」
加賀「その内慣れますよ」
日向「だといいが……」
大和「これでしばらくは上は安全ね、今の内に(距離を)詰めるわよ!
提督『(作戦はおおむね成功だな……)』
提督「(相手の艦載機を上手く自陣におびき出し)」
提督「(更に艦載機の本隊で相手に奇襲をかける)」
提督「(相手は奇襲してきた艦載機を迎えうつ事に専念してる間)」
提督「(相手が想定しないであろう日向の艦載機を飛ばして自陣の空を守る)」
提督「(結果的に楽な状態で大和と日向は歩を進める事ができる)」
提督「(今回の戦いのカギはようするに)」
提督「(大和と日向の得意な射程距離で戦う事が勝つ為に重要な事)」
提督「(その為には翔鶴姉妹の艦載機からの攻撃をどれだけ回避できるかということだ)」
─第24艦隊─
エリート「(……結果的に翔鶴達が開幕展開した艦載機は数の不利で押され始め)」
エリート「(敵はその内に距離をどんどんつめてくる)」
エリート「(相手の得意な距離で砲撃戦をさせてしまったらこちらが間違いなく不利だねぇ)」
エリート「(僕たちの戦術はあくまで艦載機による攻撃がメイン)」
エリート「(近づかれる前に削り、倒し切るのが普通)」
エリート「(このままではこちらが不利だねぇ)」
エリート『最上』
エリート『前にでて戦艦のやつらと遊んで来いぃ』
最上「お!やっと僕の出番かぁ!待ちくたびれたよ!」
エリート『うるさい!早くいくんだよぉ!』
最上「りょーかい!」スッ
最上「へへーーん!飛ばしていくよ!」グッ
スタタタタタタタタ
エリート「(ふふ、こういう時のあいつは頼りになる)」
─第25艦隊─
大和「加賀、あとどのくらい?」タッタッタッ
加賀「この速度であればあと何分もかからず目視確認できるまでの距離になる筈です」タッタッタッ
大和「わかったわ!」タッタッタッ
加賀「……待ってください。前方から敵です……この足の早さは……」
日向「最上か」
加賀「はい」
大和「分かったわ!加賀はもう少し後ろで待機していて」
大和「私と日向で迎え打つ!」
加賀「了解です」スッ
日向「任せてくれ」
大和「……射程内に入ったわね。日向、同時に打つわよ」
日向「ああ……」カチャ
大和「……」カチャ
大和「今よ!」
ドォン ドォン
────────────────
─第24艦隊─
最上「へへへ」
最上「海を走るって気持ちいいよね、艦娘になって一番の嬉しい所だよ」タッタッタッ
最上「さぁ……敵も見えてきたし準備しなくちゃ」タッタッタッ
ドォン ドォン
サッパーン サッパーン
最上「わわ!砲撃してきた!」スッ
最上「…………あの距離からこれだけ威力ある砲撃ができるのか」
最上「さすが戦艦、パワーがあるね」
最上「でも……僕だって」
最上「負けないよ」
─第25艦隊─
大和「さすがに避けられたわね」
日向「この距離じゃ仕方ないさ」
大和「それにしても足が早いのね。もうあんな近くにいるわ」
日向「うむ。しかしこれならこちらも狙いやすく……ん?」
シュゴォォォォ
ドォオン
サッパーン
日向「!」
大和「雷撃?!」
日向「あぶなかった。早めに気づかなかったら直撃する所だった」
大和「ええ……動きの早さに気を取られて魚雷を見損ねたわね」
日向「どうする?二手に分かれてはさむか?」
大和「そうね、練習通りにやりましょう!」
─第24艦隊─
最上「惜しかったなぁーー!」
最上「もう少し早めに打っておけば当たったかもしれないのに」
最上「っと……相手が動き始めた一人が右、もう一人は左か」
最上「僕をはさんで倒そうってわけかぁ」スッ
最上「へへへ、そう簡単にいくかなぁ」タッタッタッ
─第25艦隊─
大和「く……ちょこまかと、動くわね」タッタッタッ
日向「まったく当たる気がしないな……」タッタッタッ
シュゴォォォォ
ドォン
ザッパーン
日向「クソ……一定間隔で砲撃も雷撃もしてくるから油断ならないな」タッタッタッ
大和「……このままだとまずいわね」
日向「どうした?」
大和「今は加賀が必至に翔鶴さん達を止めてるのよ」
大和「止めてる間に翔鶴さん達との距離をつめて砲撃戦に持ち込まないと……」
日向「ふむ……」
大和「加賀!まだいける?」
加賀「……少しつらくなってきました」
加賀「艦載機の約半数を失っています。まぁこちらも艦載機を3分の1削りましたが……」
大和「わかったわ……時間はあまりないようね」
日向「そうか……」
大和「なんとかしてこのまま最上さんを倒して翔鶴さん達を追わないと……」
日向「そうだな……」
大和「けど、今の私達が回避力の高い最上さんを倒すのは時間が……」
日向「……大和」
大和「はい?」
日向「頼みがある」
─第24艦隊─
最上「へへーー時間稼ぎはこんな感じでいいでしょー?」
エリート『上々だねぇ。このままそいつらを足止めしてくれぇ』
最上「はーい♪」
翔鶴「最上さん、こっちはあともう少しすれば終わると思います。それまでお願いします」
瑞鶴「ったく……あの女に結構削られたわね」
翔鶴「ええ……でも加賀さんの艦載機も動きが読めてきましたし、このままならそう時間はかかりませんよ」
最上「うんうん。さすが二人とも」
最上「まぁ僕はこのままここで鬼ごっこしながら気長に待ってるよ」
最上「さーて、おーにさんこちらっと」タッタッタッタッ
最上「……あれ?」
最上「なにやってるんだろ、戦艦の二人共……止まってる」
最上「疲れちゃったのかな?」
最上「これじゃ狙ってくださいっていってるようなもんだね」
最上「前に大和さん、後ろに日向さんだから……」
最上「先に大和さんからだ!」カチャ
─第25艦隊─
大和「日向、このままでいいの?」
日向「ああ……私の準備ができるまで守っていて欲しい」
大和「一体なにをするつもり?」
日向「……すまない。説明をしている時間はないんだ」
日向「私を信じてくれ……」
大和「……わかったわ。私が守るから安心して頂戴」
日向「ありがとう、大和」
日向「(さて……)」
日向「(提督に教えてもらったこの射撃術)」
日向「(今こそ使う時だな)」
~回想~
妖精A「これで改造が終わったんだぉー」
妖精B「航空戦艦!かっちょぶー!}
妖精C「ぶー」
提督「無事成功したみたいだな……」
提督「体の調子はどうだ日向」
日向「……特にそこまで変わらないが」
日向「いや、、、少し身体が重いような……」
提督「だ、だいじょうぶか!」
日向「ん……この飛行甲板が原因か」
提督「あぁ……それのせいか」
日向「空母というのはこんな重いものを持たないといけないんだな……」
提督「みたいだな。あ、そうそう飛行甲板で思い出したけど」
提督「あそこにあるの見てくれ」
日向「あれは……?」
提督「『瑞雲』っていう水上偵察機さ。従来の水上偵察機より数倍の戦闘力を持っているのが特徴だ」
日向「ほう……そんなものがどうして」
提督「この前ちょっと妖精……えーと艤装制作授業で作れてね」
提督「この瑞雲、実は一部の艦種しか装備できなくて」
提督「んでその一部の艦種ってのが日向みたいな航空戦艦なんだ」
日向「ほう……」
提督「……良ければ装備して欲しいんだ。これを使えるようになれば今後強い味方になると思う」
─────────────────
日向「えっと飛行甲板にセットして……」
加賀「そうです。あとは飛ばしたい数を設定して、勢いよく射出してください」
日向「わかった……とりあえず1機……」カシュッ
ブゥゥゥゥン
日向「おお、飛んでいる……」
加賀「いい感じすね」
日向「すごいな……こうやって頭の中に艦載機の見えている風景がはいってくるのか」
加賀「はい、その状態が艦載機の数だけ入ってきますからそれを頭で処理して操作いくわけです」
日向「すごいな……とてもじゃないが1機しか操作できん」
加賀「そこらへんは訓練で何とかなります」
加賀「ただ日向の場合、私達空母と違って構造上そこまで多くの艦載機を搭載する事はできませんよ」
日向「そうか……」
加賀「いい感じすね」 → 加賀「いい感じですね」
体育会系空母
提督「よう、艦載機訓練の調子はどうだ二人共」スッ
日向「今加賀に教えてもらっていた」
加賀「いい感じです」
提督「そうかそうか」
提督「なら良し……日向、ちょっとこっち来てくれないか?」
日向「ん、どうした?」スタスタスタ
提督「この本、受け取ってくれ」スッ
日向「……なんだこれは」
提督「ぜひ読んでほしいんだ」
日向「ふむ?……『水上偵察機による弾着修正射撃理論』と書いてあるようだが」
提督「うん。これをぜひ習得して欲しいんだよ。内容は少し難しいけど日向なら読めるはず」
──────────────────────
書庫室
日向「なになに……偵察機を用いて目標物の動きを観測し」
日向「空間的に砲撃を管理して効率よく弾着ポイントを修正していく事……なるほど」
日向「これにはまず偵察機の操作を最低限できるようにし……」
日向「更に……偵察機と目標物の位置関係から導かれる弾着ポイントの計算方法……」
日向「ふーむ……奥が深いな……」
─────────────────
日向「瑞雲がこの位置にいる時……」
日向「こうやって……」カチャ
ドォン
ザッパーン
日向「まだ角度が足りないか……」
提督「んーやはり戦艦だった時の癖は抜けてない様だな」スタスタ
日向「て、提督?いつのまに?」ビク
提督「いやぁたまたまここにきたら見かけてさ」
日向「たまたま……ねぇ」
提督「それより、何回もいったろ。身体全体を使って砲撃しろと」
日向「う、うむ」
提督「……決めた。今日から俺も放課後の訓練に付き添うよ」
日向「いや、それは……」
提督「ひかないよ。お前がここまで頑張ってるんだ。それを無視なんかできない」
日向「……勝手な男だな」
提督「なんとでもいえ、ほら構えて構えて」
日向「せ、急かすんじゃない……」ハァ
日向「(─────提督がここまでしてくれるんだ)」
日向「(何とかこれを習得しなくては……)」
─回想終了─
─────────────────
ドォン ドォン ドォン
大和「最上さんが砲撃してきたわ!伏せて!」
日向「……っ」
ザッパーーン
大和「ふぅ……あぶない」
大和「それにしてもいつまでここで立ち留まって盾になっていればいいの?」
日向「もうちょいだ。もう少し時間を……瑞雲が最上を捉えて計算が終われば……」
大和「……了解よ」
─第24艦隊─
最上「やっぱりあの場所から動かないなぁ」
最上「周囲に艦載機も砲撃もとんでこな……」
最上「と思ったけど上に艦載機っぽいのが……」
最上「3機くらいがハエみたいにブンブンしてるだけ……ならまぁいいや。攻撃もしてこないみたいだしね」
最上「さーて引き続き雷撃と砲撃であそぼっと」
最上「♪」スチャ カチャ
─第25艦隊─
大和「くるわよ!」
日向「了解!」
シュゴォォォォ
大和「(雷撃……!)」カチャ
ドォン ドォン
ザッパーン
大和「よし、魚雷は打ち抜いたわ!」
シュゴォォォォ
大和「また魚雷!?」カチャ
ドォン
ザッパーン
大和「しつこいのよ!」
ドガァァン
大和「キャァッ!」パッ
日向「大和!」
大和「ゆ……油断したわ。魚雷がこっちにくると同時に砲撃……」グググ
日向「む、無理するんじゃない!」
大和「日向を守りきるまで倒れないわ……大丈夫」
日向「大和……」
日向「(あとちょっとだ……あともう少し耐えてくれ)」
─第24艦隊─
最上「いい感じにあたった!」
最上「……のはずなんだけど立ちあがっちゃうんだなぁ」
最上「さすが戦艦。装甲が分厚いや」
最上「僕の艤装じゃ一撃で倒すのは難しいみたいだね」
最上「まぁそれなら何度でもあてればいいだけの話さ」
最上「さぁ……もう一度」
ブゥゥゥゥゥン
最上「(あの艦載機……なんだよさっきから回りをチョロチョロと……)」
最上「まぁいいや。相手にしてるだけ無駄だよね」
最上「続き続きっと!」
ドォン
最上「わわ!」スッ
サッパーン
最上「急に砲撃してきた!?」
最上「いやそうじゃなくて……」
最上「(避けなかったら完全に当たってた)」アセアセ
最上「(本気で走ってたわけじゃないけど動いてる僕に……)」
最上「(……たまたまか)」
ドォン
最上「?!」
ザッパーーン
最上「(まただ!)」
最上「(さっきまで僕にかすりもしなかった砲撃が…)」
最上「(急に精度が上がってきた?!)」
最上「理由は分からないけど……」
最上「……それなら」
最上「本気で走ってやる!」タッタッタッタッ
最上「(どうだ!この速さ!この動き!)」
最上「(これならあたらないはず)」
ドォン
最上「?!」バッ
ザッパーン
最上「わわっ…」ガクガク
最上「あと1メートル先にいっていたら完全に……」ガクガク
最上「なんなんだよ!さっきまで全然だめだったのになんなんだよ!」タッタッタッ
─第25艦隊─
大和「すごい……あれだけ早く動いてるのに……」
大和「一体どういう事なの?」
日向「……この砲撃は」
日向「瑞雲の半径5000以内であれば目標物に対して精密に行える、もちろん射程範囲内で」
日向「逆にいえば瑞雲の半径からでれば再度計算を行わないといけないので不可能だけど……」
日向「普通の艦娘が瑞雲をふりきる事はまず無理だ……」
日向「だた私が未熟だからこうやって足を止め集中しなきゃいけないけど……」
大和「わかったわ。あなたがそれをしてる間は私が守る」
日向「……頼んだ」
─第24艦隊─
最上「ハァッ……ハァ……」タッタッタッ
最上「どういうこと……」タッタッタッ
最上「なんで動いてる僕をピンポイントに狙えるんだ……」
最上「一体どうして……」
最上「もしかしてあの艦載機……」
最上「あれのせいなのかもしれない!!」
最上「う、撃ち落としてやる!」カチャ
ドォン ドォン
最上「当たれよぉ!当たれよぉ!」アセアセ
最上「くそぉ!対空武器なんて持ってきてないのに!!!」アセアセ
ブゥゥッゥゥゥゥン
最上「くそぉぉお!」
ドォォン
最上「え……あっ、しま」
ドカァアアアアン
最上「……う……あ……」プスプス
最上「そ……んな……」
最上「僕が……」ガクッ
─第25艦隊─
大和「!」
日向「……よしっ」
大和「や、やったわ!すごいじゃない日向!」ダキツ
日向「……わっ!大和!まだ戦ってる最中だぞ!///」
大和「あら……ごめんなさい」
大和「でも、これで邪魔はいなくなったわ……あとは進むのみよ!」
日向「……ああっ!」
提督「(まさかホントに習得するとは……)」
提督「(弾着修正の理論は割と実践じゃなく、机上でも念密に行えるようなものだから……)」
提督「(元々本を読んだり、考える事が得意な日向みたいなタイプには向いていたのかもしれんな)」
提督「(なにはともあれ、これで追い詰めたぞ、エリート!」
─第24艦隊─
瑞鶴「も、最上がやられた!?」
翔鶴「まさか……」
エリート『(な……んだ……と)』
エリート『(あれは……あの打ち方は……恐らくだが弾着修正射撃……)』
エリート「(馬鹿な……そんな高度な射撃術をどうして……)』
エリート「(いや、それだけじゃない……)」
エリート「(航空戦艦への改造……加賀の艦載機運用数といい……)」
エリート「(短期間のうちになぜここまで……)」
エリート『(そもそも士官学校レベルのそれではないじゃないか……)』
エリート「(艦娘のやつらが特殊なのか?)」
エリート「(なぜこんなにも前回と違う……」
エリート「(……あの提督とかいう男………艦娘に何を……?)」
瑞鶴「ど、どうするの!あいつらもうそこまできてるわよ!」
翔鶴「エリートさん!指示を!」
エリート『ありえん……なぜ……こんな』ブツブツ
翔鶴「エリートさん!」
瑞鶴「っ……!翔鶴姉!そいつはもうあてにならない!」
瑞鶴「このまま加賀の艦載機を落として私達でなんとかするしかないのよ!」
翔鶴「……そうね、それしかないわ」
翔鶴「私達ならやれる……」
瑞鶴「そうよ!じゃぁいくわ……よってあれ……」
瑞鶴「艦載機が全部ひいていった……」
翔鶴「え……」
翔鶴「あ……だめよ!今落とさずに戦艦と合流されたら更に私達の方が不利になるわ!」
瑞鶴「そ、そんな事いわれても……」
瑞鶴「私の艦載機……一度戻さないと……もう弾薬がないわ……」
翔鶴「……っ!」
─第25艦隊─
提督『加賀は艦載機を大和達と合流及び艦載機の燃料と弾薬の補給だ』
提督『そのあとは上空を守りながら翔鶴達を追い詰めて砲撃戦に持ち込め』
提督『恐らく相手は全艦載機でこちらに猛攻をしかけてくる』
提督『加賀は瑞鶴の爆撃機をなるべく狙え、それだけでなんとかなる筈だ』
提督『戦艦の二人はどんどん前へでて砲撃を行え!有効射程なら一撃でもあたれば致命傷になるはず!』
提督『あともう少しだ!油断するなよ!』
大和「了解よ!」
加賀「はい」
日向「了解した」
提督『(ふぅ、しかし……ここまで上手く事が運ぶとは……)』
提督『(要因は色々あるが何より)』
提督『(改めて思うのはこいつらの成長)』
提督『(序盤加賀の艦載機を攻撃に回すという諸刃の作戦にでたけど)』
提督『(それでも翔鶴達の艦載機に上手く耐え抜き対応して時間をかせげた……)』
提督「(日向も大和もお互い上手く連携して対応していたし……)」」
提督「(本人たちはあまりきづいていないだろうが……間違いなく前回より何倍も練度があがっている)」
提督「(……俺、実はすごい子達を仲間にしたんじゃないのか……?)」
大和「提督!翔鶴さん達を有効射程に捉えたわよ!」
提督『ん……ああ。よし、作戦通りたのんだぞ!』
~第24艦隊~
翔鶴「来たわ……」ゴクリ
瑞鶴「……翔鶴姉、私達……勝てるわよね?」
翔鶴「…………」
瑞鶴「あたし達二人いれば最強なのよ……負けるはずないんだから……」
翔鶴「……」
瑞鶴「私達は二人で一つ……」
瑞鶴「二人がいればどんな事も……」
瑞鶴「どんな……」
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「……?」
翔鶴「……一生懸命やりましょう」
瑞鶴「……うん」
ブゥゥゥゥン ブゥゥゥゥン
ブゥゥゥゥン ブゥゥゥゥン
────────────────────
第24艦隊 VS 25艦隊 合流
大和「うてぇえぇええーー!」
ドォン ドォン
日向「この距離なら!」
ドォン ドォン
翔鶴「くっ……」
瑞鶴「きゃぁ!」
ザッパーーン ザッパーーン
翔鶴「(く……砲撃を避けるのに手一杯で……)」
翔鶴「(艦載機の操作どころではないわ……)」
瑞鶴「……や、やられてばっかりじゃたまんないのよ!!!」
ブゥゥッゥゥゥン ブッゥゥゥッゥンン
加賀「無駄です」
ブゥゥゥゥッゥゥン
パパパパパパ
チュドーーン
瑞鶴「あ、あたしの爆撃機が……」
加賀「ここは譲れません」
瑞鶴「……あの女ぁ!」グワァ
翔鶴「瑞鶴!今前でてはダメよ!」タッ
大和「(瑞鶴さんが無防備!今なら!)」カチャ
ドォン
翔鶴「あぶない!瑞鶴!」
瑞鶴「え?」
ドガァアアン
翔鶴「……かはっ……」プスプス
瑞鶴「翔鶴姉!!なんで私をかばって……」
翔鶴「……ごめん…ね……先に休む……わ……」ニコッ
翔鶴「…………」
瑞鶴「くっ……」
瑞鶴「くそぉぉぉ!よくも翔鶴姉を!」
ブゥゥゥッゥン
ブゥゥゥッゥン
加賀「やらせません」
瑞鶴「加賀ぁ!あんたさえいなければ!」
加賀「そんな乱暴な操作では……」
ブゥゥゥゥッゥン
パパパパパパ
チュドーン
瑞鶴「ま、また……あたしの艦載機が……」
加賀「そろそろ終わりにしましょう」
加賀「大和さん、日向さん後ろにさがってください。爆撃します」
大和「ええ」
日向「頼んだぞ、加賀」
加賀「……」コクリ
加賀「……勝利をこの手に……」ググググ
加賀「爆撃機、射出します」
ビシュッ
ブゥゥゥゥン
瑞鶴「く……そ……」
瑞鶴「なんで私と翔鶴姉があんた達なんかに……」
ブゥゥゥゥゥン
加賀「それでは」
加賀「やらせていただきます」
ヒューーーーン
瑞鶴「あの女……」
瑞鶴「七面鳥……ですって……」
瑞鶴「冗談じゃないわよ!」
ドカァァァン
瑞鶴「……」
ビィィィィィッィィィ
羽黒『────第24艦隊の戦闘不能を確認……』
羽黒『第25艦隊の勝利と致します。お疲れ様でした』
以上です
予定では6月中にこのスレ消化するつもりだったのですが……遅筆で申し訳ない
誤字脱字もそうですが、文章稚拙すぎて切ない……
書いてればよくなってくるんだろうか……
とたまには愚痴ってみたりして、梅雨なので
読んでいただいてる方、ありがとうございました
乙です
乙
続き待ってる
大幅更新乙
エリートさんやっぱ上田になりそうなくらい小物だったでござる
乙
これからが楽しみ
乙です
はぁ?ww
乙なのです!
乙
粘着野郎はほっとけ
大量更新乙
きっとこの敗戦でエリートも一皮剥けるだろ
一気読めたのはうれしい
>>1乙
乙ありがとうございます。励みになります。
がりっと更新したので今度はサクッと投下させていただきます。
よろしくお願いいたします。
─────────────
─ 訓練棟 休憩広間─
提督「…………」ボーッ
大和「あっ、いたわ!提督ー!」フリフリ
提督「なんだ、随分早いな。皆もう体調の方は大丈夫か?」
大和「ええ、しっかり入渠部屋で休んだから問題ないわ」
加賀「良好です」
日向「私も問題ない」
提督「うん、それならいいんだ」
提督「では……改めてお疲れ様。あのエリートの艦隊に勝利できるなんて……」
提督「正直まだ実感なくてな……前回あれだけ実力差を見せつけられた相手にさ」
提督「作戦も上手くいったし……何よりお前らがすごく成長してて……」
提督「なんか……感慨深いものがあるな」グスッ
大和「ちょ、ちょっと!泣くほどの事?」
提督「す、すまん。なんか努力が報われたっていうか……」グシグシ
提督「辛い訓練とか……お前らにきつくあたったり……」
提督「この数か月よく付いてきてくれたなぁってな」ニコッ
大和「提督……」ジワァ
加賀「…………」ジワァ
日向「君はなぜそういう事を言うかな……」ジワァ
提督「す、すまん。なんかしんみりさせてしまって……」
大和「ホントよ……急に変な事……いわないで頂戴」グスッ
加賀「たしかに無茶な訓練もしましたからね……」
日向「うむ……」
提督「はは……まぁ……気を取り直して……」コホンッ
提督「という訳で今回第24艦隊に勝利した事により……」
提督「現在俺達のチーム順位は暫定1位」
提督「引き続きチーム演習は続くからこの順位を維持する為」
提督「勝利に慢心せず、気を引き締めていこう」グッ
大和「ええ」
加賀「やれる限りの事をやるのみです」
日向「うむ。勝利した後というのが一番気が緩むからな」
提督「うんうん。その意気だ」
提督「では……皆も疲れてるだろうし、今日はこれでかえr」
──待ちなさい
提督「ん?……って君たちは……」
瑞鶴「さっきぶりね」スタスタ
翔鶴「こんにちは」スタスタ
最上「やっほー!」スタスタ
提督「お、おう。24艦隊がそろってどうした?」
瑞鶴「えっと……」
瑞鶴「今回は負けたけど……」
瑞鶴「次は絶対あんた達に勝つんだから!」
翔鶴「もう不覚はとらせません」
最上「リベンジしてやるぞーー」
提督「ふむ」
瑞鶴「まぁ……ちょっとした宣戦布告よ」
瑞鶴「それと……」ギロッ
加賀「……?」
瑞鶴「特にあんた、覚えときなさいよ」
瑞鶴「七面鳥って言った事……いつか後悔させてやるわ」
加賀「……よく分かりませんが、望む所です」
日向「(望んじゃ駄目だろ……)」ガーン
瑞鶴「………引き留めて悪かったわね、どうしてもそれだけ言いたかったのよ」
瑞鶴「行きましょう。翔鶴姉、最上」スタスタ
最上「はーい」タッタッ
翔鶴「失礼します」スタスタ
提督「あ、翔鶴……さん」
翔鶴「はい?」ピタッ
提督「エリートは?」
翔鶴「……エリートさんは演習後、早々に帰宅しました」
提督「そうか……」
翔鶴「…………」
翔鶴「では、失礼します」
提督「あ、ああ」
大和「……今度は私達が挑戦される側なのね」
提督「うむ。迎え勝つ為に今後もしっかり訓練しとかないとな……」
─────────────────────
─教官部屋─
羽黒「那智教官」
那智「ん……どうした」
羽黒「すごかったですねぇ、今日の演習戦」
那智「ああ……」
羽黒「まさか第24艦隊が負けるとは思いませんでした」
羽黒「士官学生とは思えないレベルの駆け引き」
羽黒「難度が高い砲撃術や艦載機の総力戦は見ごたえがありました」
羽黒「本当にびっくりです」ウットリ
羽黒「那智教官が第25艦隊を気にしていた理由も今になって分かりました」
羽黒「卒業する時にはいったいどんな」
那智「羽黒」
羽黒「はい?」
那智「……今回の演習戦の結果、上には報告するなよ」
羽黒「え……なんでですか。将来を担う優秀な子達を報告してアピールしないと……」
那智「優秀だからこそ、だ」
那智「お前も知ってるだろ……中央の話」
羽黒「あ……」
那智「去年ウチから優秀な指揮官が一人、中央鎮守府に選ばれたのはしってるだろう?」
羽黒「はい……」
那智「成績をトップで卒業、人望にもすぐれ、軍人肌で生真面目な性格」
那智「中央鎮守府の総司令に気に入られ中央第2艦隊の司令官の座についた」
那智「……それから約1年と半年後の今だ」
那智「これをみろ」ピラッ
羽黒「死亡通知書……?」
那智「…………葬式への参加しろという旨の書類もきたよ」
那智「私達は……軍に所属している以上、死を恐れていてはしょうがない」
那智「だがな……それは命を軽んじてる訳では無い」
那智「この国を守るという覚悟の上……強い意志で」
那智「そして生きる為に戦っているんだ」
羽黒「那智教官……」
那智「いいか羽黒……私の予想ではあの提督という男は将来優秀な指揮官になる」
那智「だからこそ……すぐには……中央へは行かせたくない……」
那智「特に……第2艦隊の司令官など……」
那智「あの方の下で……酷使させられ」
那智「死を待つだけだ……」
────────
───────
──────
────
───
──
─数日後─
教室
ワイワイ ガヤガヤ
同級生B「お前もやったのか?第25艦隊と」
同級生A「ええ……ボコボコにされました」
同級生C「ありえねぇ……同じ艦娘とは思えない強さだよな」
同級生A「私の艦隊は空母のみの開幕爆撃特化なんですが……」
同級生A「あの加賀という空母に全艦載機を大破させらましたよ……」
同級生B「へぇ……俺んとこなんか駆逐艦と軽巡で構成された回避特化なのに……」
同級生B「日向とかいう戦艦にたった5発の砲撃で全滅させられたぜ……」
同級生C「まじか……ウチは全員戦艦の重装甲パワーで挑んだんだけど」
同級生C「途中までは受けきり耐えれたと思ったら……」
同級生C「大和とかいう戦艦に一撃で戦闘不能にさせられた……追加装甲を何枚も張った戦艦をだぜ?」
同級生B「うわぁ、えげつねぇ」
同級生A「しかし……前はそんな強い印象はありませんでしたが……」
同級生B「艤装の違いとか?」
同級生C「それはないだろ、今回の演習戦は艤装が細かく制限されてるのに」
同級生A「……第25艦隊の指揮官に艦娘が強くなる秘訣を聞いたんですが」
───提督「基本訓練が大事。その上で戦術や様々な理論が組み合わさって……」アーダコーダ
同級生B「変わったやつなんだな……」
同級生C「でもよ、前回強かった第24艦隊は今回そこまででもなくないか?」
同級生A「ああ………そういえばあと少しで勝てた気がしますね」
同級生B「たしかに。俺んときは指揮官のエリートがいなかったけどな」
同級生A「え?君も?」
同級生C「あれ……俺んときもいなかったな」
同級生A「指揮官がいないのでは厳しいですね」
同級生C「だな。まぁあいつら調子のってたしどうでもいいや」
同級生B「特にエリートの奴だろ。うぜーもんなあいつ」
同級生A「しかし腕はたしかです……まぁ、このままエリートさんがいなければ第24艦隊は怖くなさそうですね」
提督「(…………?)」
以上です
見てくれてる方ありがとうございます
妙高さんの眉毛をなでたい
乙 中破した妙高さんを受け止めたい
乙です
乙
受け止めるふりしてアルゼンチンバックブリーカーに入りたい
そして説教されたい
>717
ジワァってどこが潤った音なの?
エリートさん……
那智さんに尻に敷かれたい
エリート!上だ!(艦爆ドーン)
される未来がよく見えるな
>>732
言わないと分からない?
乙
エリートさんメンタル弱すぎワロス。このまま上田と化すか、闇に堕ちるか楽しみなところ
だんだんと西鎮守府に来た理由が近づいてきたっぽい?
乙ありです
>>729-731
妙高さんを初見で使ったときのインパクトが強過ぎて運用に勇気がいります
>>732
涙……であってほしい……しかし別の意味でもそれはそれで……
>>733-736
エリートさん謎の人気ですが、ここのポジションは女提督で考えてた時期もありました
とある理由でやめましたが……
>>737
もうちょっとかかるかも?このスレ内では書ききれなそう
投下……といいたい所ですが、書き溜め少ないので
チャージしてきます
今後は時間かかりそうな時はご報告あげていこうと思います
よろしくお願いします
乙
エリートさんよりポンコツのほうがメンタル強いな
乙ー
乙でした
エリートさんのこれからに期待
>>739
そりゃ初めて挫折を知った者と、挫折しか知らない者じゃあ
メンタル構造も違ってくるだろ
エリートさんも良いキャラしてるからこのまま消えては欲しくないなぁ
>>742
二人じゃ立場が圧倒的に違うからね
ポンコツのほうは演習できてるのかっていうレベルだし
>>743
ポンコツは今回演習云々以前に申請書出さないで補習だからな、演習のルールを未だに理解してない可能性もある
乙ありがとうございます
>>739
メンタル強くてもポンコツは嫌だ
>>742-744
女提督さんは今も那智教官の熱い指導を受けております
次の投下で女提督さんとも絡んでくる話が(予定)
っと投下します
よろしくお願いいたします
──────────────────────────────
─教室前─
提督「たしかここのクラスだっけか……」キョロキョロ
瑞鶴「あんた」チョンチョン
提督「うぁ!……って、なんだ……瑞鶴さんと翔鶴さんか」
翔鶴「こんにちは、提督さん」
瑞鶴「なんだとは何よ。そんな所でうろうろされると邪魔なんだけど」
提督「ご、ごめん」
翔鶴「瑞鶴、そんな言い方失礼でしょ。気をつけなさい」
瑞鶴「翔鶴姉……だってこいつが」
翔鶴「だってじゃありません」
瑞鶴「……はーい」
キテタ
翔鶴「それで、、、どうかされましたか?提督さん」
提督「え、いや。教室へ戻ろうとしたらいつのまにかこんな所に……ね」
瑞鶴「どうしたら自分の教室間違えるのよ!」
提督「あはは……」アセアセ
翔鶴「……」フム
翔鶴「……エリートさんなら来てませんよ」
提督「え……」
提督「どういう事ですか?」
翔鶴「さぁ?私も教官から体調不良としか聞いておりませんし……」
提督「数日間も?」
翔鶴「はい。私達の方でもさすがに心配になって電話したり家を訪問してみたのですが……」
翔鶴「体調不良といわれ追い返されてしまうのです」
提督「……ふむ」
瑞鶴「あんた、エリートの事気になってここ来たのね」
提督「いや、そういうわけでは」
瑞鶴「隠さなくてもいいわよ……嘘が下手ね」
提督「……まぁちょっと色々小耳にはさんで……他意はない」
翔鶴「…………」
翔鶴「提督さん、良ければ今日エリートさんのお家に伺う予定なのですが」
翔鶴「一緒に行きませんか?」
提督「え?」
瑞鶴「しょ、翔鶴姉!なにいってんのよ!こいつ連れてったら尚更相手にされないわよ」
翔鶴「私達だけでも同じ結果です。提督さんなら……もしかしたら、何か変わるかもしれませんよ」
瑞鶴「け、けどぉ」
提督「……良ければ同行させて欲しい」ペコリ
瑞鶴「う……」
瑞鶴「……ったく、翔鶴姉が言うんだから仕方ないわ。好きにしなさいよ」
───────────────
─エリートの家─
大和「お、おっきい家ねぇ」
提督「うむ。俺の家の10倍はあるな」
翔鶴「……どうでもいいけどなんで大和もきてるのよ」
提督「すまん。一応連絡を入れたら来るって聞かなくてさ」
大和「気になるじゃない。提督に負けてへこんでるエリート君の事」
提督「お前な……普通に心配だったって言え」
瑞鶴「……あんた達、余計な事するんじゃないわよ」
翔鶴「さぁ、時間ももったいないですし呼び鈴を鳴らしますよ」
ピンポーン
?「はい、どなたでしょうか」
翔鶴「先日こちらにお伺いした翔鶴と申します」
翔鶴「エリートさんのご調子はと思い再度こちらに伺ったのですが」
?「……そうですか」
翔鶴「良ければエリートさんに会わせていただけないでしょうか?」
?「…………申し訳ございません。エリート坊ちゃまは体調不良で面会をお断りしております」
提督 & 大和「(エリート坊ちゃま……)」
?『こちらに来てくださったのは山々なのですが今回はお引き取りを……』
翔鶴「そこなんとか……」
?『……申し訳ございません』
提督「…………」
提督「すいません」
?『……はい』
提督「私はエリートに演習で勝った提督と申しますが」
瑞鶴「ちょ、ちょっとあんた!」
提督「いつまで家にいるんだクソ野郎でてこいと言っていただけないでしょうか?」
?『……』
瑞鶴「ななな、なにいってんの!なんで煽ってんのよ!バカ!」
?『なるほど……貴方が……』
?『……そう、ですね』
?『分かりました』
瑞鶴「へ?」
?『と言いたい所ですが、私からエリート坊ちゃまにそのような事を言えるはずもありません』
瑞鶴「そりゃそうようね……連れが変な事をいってごめんなさい。今日はこれで」
?『なので』
?『直接坊ちゃまにお伝えいただけないでしょうか?』
瑞鶴「帰り……え?」
?『今、門を開けますのでそこでお待ちください』
提督「分かりました。ありがとうございます」
瑞鶴「え?あ……」
瑞鶴「な、なんなのよ……」
─エリート家 客席広間─
執事「始めまして、執事と申します。この度はエリート坊ちゃまの為にご足労いただき誠にありがとうございます」
大和「(老紳士って感じね……執事が似合うわ))」
提督「それで……エリートはどこにいるんですか?」
執事「エリート坊ちゃまは自室で休んでおられます」
提督「わかりました。じゃあ早速俺がガツンと言ってやります」
執事「お待ちください」
執事「その前に聞いて欲しい事があるのです」
提督「はい?」
執事「エリート坊ちゃまの事です……」
執事「皆さまも坊ちゃまと関わって色々思う事があると思います」
提督「……たとえば何を?」
執事「素行というかなんというか……」
瑞鶴「そうねぇ、まぁ口は悪いし暴言はくし……」
瑞鶴「人使い荒いし礼の一つもいわないわね」
執事「……耳が痛いかぎりです」
執事「ただ……一つ分かっていただきたいのは……」
執事「昔は……いたって普通の性格だったのです」
執事「エリート坊ちゃまは若い頃より母を亡くし、エリート父様と使用人である私、執事と3人で暮らしていました」
執事「皆様、恐らくご存知かとおもわれますが、エリート父様は艦娘を率いるそこそこに有名な司令官だったのです」
─────────────
エリート(少年時代)「おかえりぃ父上ぇ!」
エリート父「おお、今帰ったぞ!息子よ!」
エリート「父上ぇ!」
エリート父「息子よぉ!」
─────────────
執事「こんな感じの仲のいい父と子でした」
瑞鶴「(なんかうざったいわね……)」
─────────────
エリート「今日も多くの化け物を倒したんでしょうか父上ぇ!」
エリート父「うむ。私の知恵と私の可愛い艦娘達が化け物を一蹴してやったぞぉ!」
エリート「さすがです!父上ぇ!」
エリート父「うむうむ。お前もいずれ私の様な艦娘を指揮する立場になるかもしれんので話しておくが」
エリート父「艦娘と指揮官は強い信頼関係で結ばれてないと駄目だぞぉ」
エリート父「指揮官は艦娘を信じ、艦娘は指揮官を信じる」
エリート父「そうなる事で戦場において真の力を発揮するんだぞぉ」
エリート「父上ぇ……なんて素晴らしい事を……僕は感動しましたぁ……」ジーン
エリート父「おお、分かってくれて嬉しいぞ息子よぉ!」ダキッ
エリート「父上ぇ!」ダキッ
─────────────
執事「今思い出しても微笑ましいやりとり……本当に素晴らしい親と子だったんですよ」ウットリ
瑞鶴「そ、そうですか……」
執事「まぁ今の話はエリート坊ちゃまの大分お若い時の話ですが」
執事「それから数年が立つとエリート坊ちゃまも艦娘を指揮できる力を手に入れ」
執事「特別にエリート父様の艦隊に付き添い、若い頃より実戦の経験を積んでいたのです」
執事「しかし……」
執事「ある日……事件が起こってしまうのです」
執事「あの有名な沖ノ島海域の奪還」
執事「エリート父様もその作戦には参加し一部の海域の防衛に努め」
執事「油断などせず、確実に自分の任務をこなし沖ノ島海域の攻略に貢献していました」
───────────────────────
─回想 沖ノ島海域─
艦娘A「ずっとここを防衛しているってのも中々暇ね」
艦娘B「そうよね。戦況的に大分こっちが押してるみたいだし、、、しばらく敵もここまで攻めてこなそうじゃない?」
艦娘A「あーぁ。砲撃ぶっぱなしたいわね早く」
艦娘B「そうねぇ……ん?」
艦娘A「どうしたの?」
艦娘B「双眼鏡……でチラっと今……なにか……」スッ
駆逐ヲ級「…ヲ……ヲ……ヲ………」
艦娘A「……駆逐ヲ級が一体だけ……なにしてるのかしら」
艦娘B「逸れたって感じかしら……これはチャンスね」
艦娘A「でも砲撃するにはちょっと遠いわ。エリート父にはここから離れるなって言われてるし」
艦娘B「……ちょっとくらいならいいんじゃない?」
艦娘A「でも……」
艦娘B「いいじゃない、これで倒せれば儲けもんでしょ?」
艦娘B「ずっとここにいるんじゃ大した戦果をあげれなそうだし……前線の子達はもっと活躍してるはずよ」
艦娘B「エリート父には悪いけど作戦がいつも保守的なのよ。危険に合わせたくないとかいうけど……」
艦娘B「戦場に出てる以上危険なんてどこにもあるわ!多少のリスクを負って戦果を求めなきゃ!」
艦娘A「うん……」
艦娘B「大丈夫よ。失敗してもエリート父なら許してくれるわよ」
艦娘B「『私の可愛い艦娘達よぉ!今日も仲良くだぞぉ!』なぁんていいながらね」
艦娘A「……そう、ね。分かったわ。今燃料と弾薬の確認するわ」
艦娘B「そうこなくっちゃ」
─母艦 モニタルーム ─
エリート「ん……あの娘達、なんで持ち場を離れようとしてるんだ」
エリート「……まったく、、、注意しとくか」
エリート『君達!父上にそこから動くなと言われてる筈だぞぉ!』(無線)
艦娘B「エリート君!ごめんね!ちょっと敵を見つけたからそれだけ倒してくるわ!}
艦娘A「戦果を挙げてエリート父にも喜んでもらうつもりだから!安心して!」
エリート『な、なにを言っているんだぁ!早く持ち場に戻れ!』
ごはーん
あとで再開します
時々混ざる…と、、、
「())」みたいなカッコがゴチャゴチャしてるのはワザと?
乙
>>761
駆逐と空母のタイピングミスかな?
乙です
>>765
ご指摘ありがとうございます
、、、と……に関しては使い分けているのですが、自分の中で明確的に用途がきまってなくて、……多用してる時に気分で、、、を使ってます
())これは完全にミスです。なんか勢い余って打ってるみたいです
>>766
ご指摘ありがとうございます
おお、言われなければ気が付かなかった……助かりました
誤字脱字および文章表現の指摘ありがとうございました
では、投下していきます
艦娘B「大丈夫よ。エリート君は心配症なんだから……たかが空母ヲ級一体よ」
艦娘A「さっさと終わらせてくるから待っててね」
エリート『お、おい!』
エリート「……無線を切りやがった……ったく」
エリート「(まぁ、ヲ級が一体か…それくらいなら……)」
エリート「(彼女達は実戦を相当こなしてるベテランだ。空母ヲ級が何体いようと苦にしないはず)」
エリート「(……あとで父上に説教してもらおう)」
エリート「……ん?まてよ……」
エリート「(空母ヲ級がこの防衛ラインに……前線の味方に気づかれずここに……?)」
エリート「(そもそもこの敵が以上に多い沖ノ島で一体だけという状況……?)」
エリート「(しかも空母ヲ級の艦載機が飛んでいないのは……)」
エリート「まさか……」
エリート「戻れ君達!!それは罠だ!!もどれぇええええええええ!!!」
艦娘B「さて、有効射程に入ったわね……砲撃準備よしっ」カチャ
艦娘A「んっ……なにあの水泡」
ゴボッ
ゴボゴボッ
ゴボゴボゴボッ
バッシャァァン
潜水ソ級1「……ミ……ツ……ケ……タ」
潜水ソ級2「……ココ……ダ……」
潜水ソ級3「……ココ…トッパ……スレバ……」
潜水ソ級4「…イイワ………ネ……」
潜水ソ級5「……ヒ……ヒヒ……ヒヒヒヒヒヒ」
艦娘B「せ、潜水艦……しかもソ級!?」
艦娘A「なんでこの海域に潜水艦が……!前線のやつらはどうしたのよ!」
艦娘B「……ま、まずいわ……魚雷なんて艤装してきてないわよ!」
艦娘A「に、逃げましょう!」スッ
潜水ソ級1「…………ニガ……サ……ナイ……」スチャ
ゴポォン
艦娘A「早く!早く!」タッタッタッタッタッタッ
艦娘B「あ…………足がもつれて……」
シュゴォオオオオオオオオ
艦娘B「え……」
ドカァアアアアン
艦娘A「……ハッ……ハッ……」タッタッタッタッタッタッ
ザッパァァァン
潜水ソ級2「………オソイ……ヨ」
艦娘A「ヒぃっ……ま、回り込まれた!?」
潜水ソ級2「………コロス……コロス……コロス……」
艦娘A「く、くるなぁ!来るんじゃないわよ!」カチャ ドォン ドォン ドォン
潜水ソ級2「…………」スッ
ガシッ
艦娘A「うぁ!離せ!離しなさい!」
潜水ソ級2「…………」ニタァ
ゴポン
艦娘A「ちょ……海に引きずりこま……ガボッ……」ジタバタ
艦娘A「(い……息が……)」ジタバタ
ゴポポ
艦娘A「…………」プカァ
エリート「……う……あ……」ガクガクガク
ドタドタドタドタ
ガチャ
エリート父「おい!どうしたのだぁ!防衛ラインに敵反応だぞ!」
エリート「ち……父上……」ガクガクガク
エリート父「息子よ!一体なにが……」
エリート父「せ……潜水ソ級だと!この海域で潜水艦の報告なんて無かった筈……」
エリート父「くそっ……周辺に二人監視を置いていたはずだ!どこへいったぁ!?」
エリート「2人共……や、やられまし……た」
エリート父「……っ」グッ
エリート父「仕方がない、今すぐ応援を呼ぶ!」
エリート父「ここを突破されては……多くの艦隊の陣形が崩れてしまう!」
エリート父「応援がくるまでなんとか潜水ソ級には母艦と残りの艦娘達で守りきるしかない!」
─────────────────────────
提督「それで……どうなったんですか?」
執事「そうしてしばらくは、時間を稼げたようですが……」
執事「結果的には……全滅」
執事「応援が駆けつける頃には……母艦は大破させられ艦娘達も全員死亡」
執事「エリート父様は秘書艦のちぎれた片腕とエリート坊ちゃまを守りながら」
執事「瀕死の重傷を負ってる所を見つけ出され……」
執事「下半身不随……艦娘達を失ったショックで精神を病んでしまい」
執事「今は一言も喋る事ができないままベッドに横たわっています」
提督「…………」
執事「しかも悲劇はそれだけじゃありません」
執事「上層部の見解により」
執事「重要な防衛ラインでの安易な判断をしたという事から……」
執事「エリート父様のこれまで築いてきた様々な権利は消滅」
執事「軍部には白い目で見られ、エリート様にも罵声暴言を浴びされる等……」
執事「エリート坊ちゃまも精神を病んでいきました」
提督「…………」
大和「……酷い話ね……」
翔鶴「…………」
瑞鶴「なによそれ……胸糞わるいわ……」
執事「……それから、しばらくして坊ちゃまも立ち直ったのですが」
執事「相手を見下す様な事を言ったり、傲慢な態度をみせつけたりと」
執事「人が変わったように自分以外の人間に厳しい態度をとるようになりました」
執事「……今回、士官学校の負けで何か思う事があったのか……最近はずっとエリート父様の部屋と自分の部屋をいったりきたりしているようです」
執事「きっと……何かと葛藤しているのです」
執事「……皆様には無理をいう様で申し訳ないですが」
執事「どうかエリート坊ちゃまを助けてあげてください」ペコリ
執事「この老いぼれではどうにもできませんので……」グスッ
提督「…………」
提督「上にいるんですね?エリートは」
執事「……はい」
提督「……」グッ
─エリートの部屋─
エリート「(負けは死だ……勝つ事が全てだ……)」
エリート「(それなのに……)」
エリート「(実戦もした事ないような雑魚に……)」
エリート「(…………)」
エリート「(……あんな無茶な作戦……よく艦娘達が受諾したものだ)」
エリート「(前回あれだけボコボコにしてやったというのに……)」
エリート「(…………)」
エリート「(……信頼……なのか?)」
エリート「(艦娘との間に信頼があるから……)」
エリート「(……父上が、言っていたように……)」
ガチャ
エリート「ん……執事かぁ。勝手に入ってくるとはどういうご身分だぁ。せめてノックくら……」
提督「よっ」
エリート「……君は……何しに来た?」
提督「なぁに……俺に負けてめそめそしている男の泣き顔を拝みにきただけだ」
エリート「さっさとでていけ……僕は誰とも会いたくない」
提督「ちょっとくらい話そうぜ、弱虫」
エリート「……喧嘩売っているのか?」
提督「どう思う?俺に負けて学校にすらこないへっぽこ野郎」
エリート「……そうだなぁ」
エリート「ちょうどむしゃくしゃしてたんだ……」
エリート「……その喧嘩、買ってやるよぉ!」グワァ
バキィ
提督「……ぶっ」
提督「……この野郎っ!」
バキィ
エリート「……がっ」
エリート「……僕を舐めるなよぉ!」
バキィ
提督「……がはっ」
提督「な、なんだよ。そんな……へなちょこパンチ!」
バキィ
エリート「……げひっ」
エリート「ぜ、全然きかないねぇ!」
バキィ
瑞鶴「ちょっとあんた達!やめ」ダッ
ガシッ
大和「瑞鶴さん、待って」
瑞鶴「大和も止めなさいよ!こんままじゃ!」
翔鶴「……瑞鶴、いいから見てなさい」
瑞鶴「翔鶴姉まで……」
翔鶴「言葉だけでは到底分かりあえないという事もあるのです」
瑞鶴「……なんなのよ……もうどうなってもしらないわよ……」
────────────────────
提督「……ふぅっ……ふぅ……」フラフラ
エリート「……へぇっ……へぇっ」フラフラ
提督「お……お前の顔……ぶっさいくだ……なぁ」フラフラ
エリート「……き……きみこ……そ……どこの……宇宙……人だぁ」
提督「……ったく……ちょっと……休憩しよ……うぜ」フラフラ
エリート「……ふんっ……め……めずらし……く……意見……があう……な」
バ゙タン
バタン
エリート「ま……ったく……人の家に来て……殴り合いとはぁ……」ゼェゼェ
エリート「いい……性格……してるねぇ」ゼェゼェ
提督「へへっ……だろ?……」ゼェゼェ
エリート「……褒めて……ないよぉ……」ゼェゼェ
提督「…………」ゼェゼェ
提督「………俺…さ」
提督「お前に……演習で……初めて負けた時……すごい悔しかった……」
エリート「…………」
提督「おれ……人生で初めて……こんなに努力したってくらい……」
提督「士官学校に入ってから……がんばった……」
提督「艦娘の子たち……と……訓練したりして……」
提督「ああ……これが指揮官……かぁ……って……」
提督「すごい……やる気なってさ……暇あれば勉強してた……」
提督「だから……ちょっと自信あったのにな……」
提督「……実際はほとんど何にもできず……ぼろ負け……」
提督「お前には……覚悟たりねぇならやめろ……ていわれて」
提督「ほんと……へこんだ……」
エリート「……雑魚め……」
提督「……でもお前の言うとおりだった……」
提督「士官学校入って……なんか自分が……特別ですごいやつみたいな……それこそ芸能人みたいな……さ」
提督「なんか……変に浮かれてたとこあって……本来の目的とか……」
提督「忘れてて……バカだよなぁ……」
エリート「ふん……」
提督「お前には……感謝してる……」
提督「ぶったたいて目覚めさせてもらった事さ……」
エリート「僕は……別にそんなつもりはない……」
提督「…………さて、俺は帰るよ……んしょっ」スッ
提督「…………」
提督「エリート……親父さんの事で色々あったのは……ごめん。執事さんから聞いた」
提督「元気だせとか言える立場でもないし、俺はなんていっていいかわからない……けど」
提督「……深海棲艦」
提督「あの化け物共を倒すのに、士官学校での経験は絶対必要だ」
提督「だから……なんだその……」
提督「……同じ指揮官として……頑張ってこうぜ」
エリート「……」
エリート「…………お前にそんな事言われなくても分かっているよぉ」
エリート「僕は僕の考えでやる……あまっちょろい考えは捨てるし」
エリート「勝ち続ける事が全てだ」
エリート「お前にも……化け物どもになぁ」
提督「……おう」
エリート「ふんっ。さっさと帰れ!僕は体調が悪いから休んでるだけなんだよ!」
エリート「変な気を使ってきたんだろうが大きなお世話だ!帰れ!帰れ!」
提督「わーかったよ。またな。行くぞ、大和」スッ
大和「ええ」スッ
エリート「(ちっ……あんな奴に慰められるなんて……)」
────エリート父「息子よ。人は一人では生きていけん」
エリート父「お前がどんなに優れた人間だろうと一人でできる事は限られている」
エリート父「自分が本当に窮地に立たされた時、必要になるのは仲間だ」
エリート父「仲間は信頼の上で真に成り立つ」
エリート父「本物の指揮官になりたいのならば……」
エリート父「多くの者に信頼される指揮官になれ」──────
エリート「…………」
瑞鶴「エリート……大丈夫なの?」
エリート「……おい」
瑞鶴「な、なによ」
エリート「演習戦の結果はどうなっている?」
瑞鶴「…………7勝3敗よ」
エリート「……まったく雑魚共め」
エリート「僕がいないと駄目なようだな君たちは……」
瑞鶴「うるさいわね……文句あるなら早く学校でてきなさいよ」
エリート「言われなくてもそうするさ……」
エリート「体調も良くなってきた所だ。明日からまた君たちを指揮してやる。ありがたく思え」
瑞鶴「エリート……」
翔鶴「……ふふ」ニコ
エリート「ふんっ……最上にも伝えておいてくれぇ」
翔鶴「承知しました……っとその前に」
エリート「ん?」
翔鶴「そんなお顔で明日でられては恥ずかしいですから」
翔鶴「しっかり手当しましょうか」スッ
瑞鶴「……いい考えね、翔鶴姉」ニヤリ
瑞鶴「たぁっぷり消毒しなきゃ」
エリート「ま、まて。何をしようとしてる……」
翔鶴「瑞鶴、しっかり押さえてね」
瑞鶴「了解よ」
ガシッ
エリート「や、止めたまえぇ!やめろぉ!はなせぇ!」ジタバタ
翔鶴「心配させた罰ですよ」ボソ
ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアシミルゥウウウウウ
マダマダヌリマスヨ♪
チョットハガマンシナサイヨ
─────────────────
提督「……いたた、しみるぅぅぅ」ジーン
大和「まったく……無茶して」
大和「はいっ。これで絆創膏張り終わったわ!」パシン
提督「いでぇ!叩くんじゃない!」
大和「はいはい。殴り合いなんてするからいけないんでしょ」
提督「仕方ないだろ……」
大和「……なんか、提督とエリート君って似たもの同士よね」
提督「ええ?なんであいつと……」
大和「負けて一人で学校休んで考え込む所とかプライドが高い所とか?」
提督「……あんなやつと似てるなんて勘弁してくれ」
大和「ふふ……」
大和「……エリート君、明日くるといいわね」
提督「…………」
提督「……絶対くるよ。あいつは」
─────────────────────
─次の日─
羽黒「これより第24艦隊と第27艦隊のチーム演習戦を開始します」
同級生D「(へへ、同級生A達に聞いたけど第24艦隊はエリート不在で大分弱くなってるらしいからな)」
同級生D「(俺たちでも勝てる見込みはあるぜ……)」
同級生D「(しかも裏サイトで取引されていたこの翔鶴姉妹攻略情報……高かったがこれで対策はバッチリだぜ)」
同級生D「(俺達は今回勝てば上位組に食い込む事ができる!ここで勝って出世街道まっしぐらだぜ!!)」
エリート「そこの雑魚君」
同級生D「……え?」
エリート「さっさと開始の同意を教官に伝えてくれないかぁ。無駄な時間を待つのは嫌いなんだよぉ」
同級生D「あ……はい」
同級生D「…………」
同級生D「(なんでいるんだよぉおおおおお!!!)」
同級生D「(話がちげーぞ!ちくしょーーー!)」
同級生D「(……まぁ、落ち着け俺……エリートがいるからといって負けるとは限らない)」
同級生D「(あいつがいくらできるやつだろうと艦娘の強さがそこまで変わるわけないし……)」
同級生D「(それに……俺だってここまで遊んでたわけじゃない、この攻略情報もあるし……勝てるはずだ)」
同級生D「や、やってやるぜ……」
───────────────────────
ビィイイイイイイイイイイイイイイ
羽黒「────第27艦隊の戦闘不能を確認。よって第24艦隊の勝利といたします」
同級生D「開始10分で全滅……手も足もでなかった……次元が違う……」ガックシ
エリート「下らん小細工をしても無駄だよぉ……まったく」
瑞鶴「んー久しぶりの完全勝利だわ!本気だせばこんなものよね」
翔鶴「すぐ調子にのって……ダメですよ、瑞鶴」
最上「へへへ、みんないつもの感じに戻って良かったよ」
瑞鶴「そうだ!勝利祝いになんかみんなで食べにいきましょう!」
最上「ええっ!エリートが許さないでしょそんな事……どうせすぐ訓練だーとかいい始めるよ」
エリート「…………」
エリート「好きにするがいいよぉ。たまの休憩も大事だ」
最上「え……」ポカーン
瑞鶴「そうこなくっちゃ!」
翔鶴「……ふふ」
エリート「まぁ……今日だけだけだよぉ、明日からはまたしっかりと……」
エリート「…………ん?」
提督「…………」ジー
エリート「……なんだ君は、じっとこっちを見て。気持ち悪い」
提督「相変わらずむかつく奴だな……次は俺達の番だからここにいるだけだ」
エリート「……そうかい」
提督「ああ、そうだよ」
エリート「……僕に勝ったんだ。簡単に負けてもらっては困る」
提督「……お前に言われなくても負ける気なんてないさ」
エリート「…………」
提督「…………」
エリート「ふんっ……いくぞ、瑞鶴、翔鶴、最上」スタスタ
瑞鶴「ちょ……ちょっと待ちなさいよ」タッタッタッ
翔鶴「瑞鶴、艤装を付けたまま走っては駄目ですよ」スタスタスタ
最上「……エリートはなんか変なもんでも食べたのかなぁ?」スタスタスタ
提督「…………」
大和「良かったわね、いつも通りで」
提督「……ほら、さっさと演習の準備をしてきてくれ」
大和「はいはい♪」
以上です
くっさい内容ですなこれww
書き溜めかなり使ったのでまた充電期間いただきます
読んでいただきありがとうございます
乙です
乙!
乙
エリートが上田から、今後ピンチになったら駆けつけてくれそうな超イケメンキャラに大変身である
これは少年誌的な熱い拳の語り合い
大好きです
二人とも膝ガックガクだろうけど
乙でしたー
お約束は大事です
乙! ただ、細かいことだけど>>772で潜水艦対策なら魚雷より爆雷じゃないかなぁ、と
乙です
回想の父上ぇ!をしれえにすれば雪風
乙です。
面白いですね
期待してます。
つまりエリートがげっ歯類である可能性が微レ存?
クソガキ806はウザいから死んで
>>806
お前のID嫌いじゃない
乙ありがとうございます
>>803
確かに爆雷のが効果的!ご指摘ありがとうございます
エリートは今後もでてくる予定です
もちろん翔鶴姉妹と最上クンも
すいません。投下は来週になるかもです
また50レス以上は投下する感じかなと思います
最近それなりに書き溜めて一気に投下のが好きになってきた感じです
以上、報告でした
頑張ってくだち
よし来週はポンコツ回だな
つかよく卒業できたなポンコツ
把握
書き溜めするんだから当然誤字脱字はノーノーなんだろうねぇ
了解
忙しくなかったらそろそろだと思うんだけど
>>1の何を知ってるんだお前は
俺1の彼氏だけど1ならベッドで寝てるよ
俺
いっきに投下するならずっと待てる
只今>>1さんは大作の書き上げ中です。
暫くお待ちください(適当なプレッシャー)
今提督たちに大人気()のリランカ攻略中かな
書き貯めてるなら待とうではないか
>>822
半R
応援、待ってるコメントありがとうございます
ただいま戻りました
ちょいとリアルの方で夏らしいイベントに駆り立てられまくられて余裕がありませんでした
一旦落ち着いたので投下したいと思います
よろしくお願いいたします
─────────────────────
─教室 放課後─
提督(日向の訓練に付き合っていたらすっかり遅くなったな……)
提督(さっさと帰ってゆっくり休もう……明日は朝から加賀と訓練だし……)
提督「さーて……カバンカバンっと……ん?」
女提督「……zzz」グデー
提督「(机で眠りこけているあれは……女提督さん)」
提督「(那智教官の補修問題をやっているうちに眠ったって感じだな)」
提督「(……そろそろ教官も見回りにくる時間だろうし起こしとくか)」
提督「……」スタスタ
女提督「……んぅ……」グー
提督(がっつり寝てるな……)
提督「(ん…これは、補修用のプリント………)」ピラッ
提督「(なになに……状況A図で艦娘が出撃できる場合、下記から一つ、どの艦娘を出撃する事が最適といえるか?理由も述べよ……ふむふむ)」
提督「(那智教官の好きな艦娘戦術理論の基礎だな。これは普通に授業を聞いていれば答えられる筈だ)」
提督「(女提督さんの答えは……どれどれ……)」
『すごく強い艦娘が必要。ので、ここにはいない』
提督「っ」ガクッ
提督「(な、何言ってんだこいつ……)」
提督「(選択しろって書いてあるだろ!せめてそのすごく強い艦娘について書けよ))
女提督「……ふふ……」ムニャムニャ
提督「(……ドヤ顔で書いてる感じがしてなんかむかつく)」
提督「(……もう一個問題文があるなえっと……)」
提督「(軍には階級制度が設けられている。もっとも高い階級の名称を答えよ)」
提督「(こりゃあイージー問題だな。一般人でも分かるような)」ペラ
『ボス』
提督「…………」チーン
提督「起こすか」
提督「女提督さん、もうそろそろ時間だから起きた方がいいぞ」ユサユサ
女提督「……う……もう……食べれない……」ムニャムニャ
提督「ベタな寝言いうなぁ……」
提督「ほら、女提督さん。いったん起きて」ユサユサ
女提督「ん……んぅ……なに……よ……もう」ムクッ
提督「やっと起きたか……」
女提督「……って……誰かと思えば……提督……?とかいうやつじゃない。なんなのよ」
提督「おはよう。そろそろ教官が来ると思ったから起こしたんだが……」
女提督「え……ってもうこんな時間!補修問題を早くやらないと!間違えた分だけスクワットの回数が増えるのよ!」
提督「スクワットか、那智教官らしい」
女提督「意味わかんないわよ!筋トレした所で化け物相手に通用するわけないってのに!」
提督「はは……那智教官曰く『強靭な精神は、強靭な肉体から生まれる』って感じだからしょうがないさ」
女提督「しらないわよそんなの」プンプン
提督「……どうでもいいけどさ。勝手に見たのは謝るけど……君の補修問題の答案ほとんど間違ってる」
女提督「……はぁ?」
───────────────────────
提督「だから────こういう事なんだ」
女提督「へぇ、なるほどねぇ」
女提督「あんたやるじゃない。すごく分かりやすかったわ」
提督「そうか?参考書通りの説明だが」
女提督「あのまま答案出してたら恐らく次の日……立てないくらいのスクワットになってたわね」
提督「はは……それは良かった」
提督「さぁ、もうこんな時間だし帰ろうぜ」
女提督「そうね。教官に提出してから帰るとするわ」
提督「わかった。んじゃ俺はお先に失礼するよ」
女提督「ええ、ありがとうね。提督」
提督「うん。またな」
───────次の日────────
─教室 放課後─
提督(今日も遅くなった……カバンとってはやくかえろう)
提督(ん……)
女提督「…………」グデーン
提督「昨日と同じ状態……」
提督「……はぁ。仕方がない……起こしてやるか」
提督「おーい、女提督さん。起きてくれ」ユサユサ
女提督「……ん……んん」ムクッ
女提督「あれ……またあんたじゃない」
提督「訓練後は教室に用があるからね。ついでに起こしたんだよ」
女提督「そう、迷惑かけたわね」
提督「きにしないでくれ。ついでだから」
女提督「ふーん……」
女提督「……あ、そうだ」
提督「ん?」
女提督「補修の問題、教えて欲しい所があるのよね」
提督「どの問題?」
女提督「これなんだけど……」
───────────────────
提督「───そうだな、その理解で問題ないよ」
女提督「なるほどね。よく分かったわ」
女提督「(こいつ……昨日も思ったけど説明が分かりやすいわね)」
女提督「(教科書とか教官の話を聞いてても分からない事がスイスイ頭にはいってくるわ)」
女提督「(そいえば学年でもトップに近い成績なんだっけ……)」
女提督「(顔も中々いいし、気が利くみたいだし……)」
女提督「(悪くないわね……)」
提督「女提督?大丈夫?」
女提督「ん?えええ、大丈夫よ。これで今日の分は教官に提出できるわ。ありがとう」
提督「ああ。どういたしまして」
女提督「……ねぇ」
提督「ん?」
女提督「よければまた暇な時にこうやって教えて欲しいのよ」
提督「うむ。それくらいなら構わない。まぁ時間が取れる時だけだけどな」
女提督「ほんと!?ありがとう。絶対よ!」
──────別の日──────
提督「ここの問題は─────だからね」
女提督「ふーん、分かったわ。こうね」
提督「そうそう」
─────さらに別の日──────
女提督「これも教えなさいよ、提督」
提督「んーどれどれ。ああこれか。これは────」
─────さらにさらに別の日──────
提督「ってことでここはこうやってだな」
女提督「うん、なるほねどぇ」
女提督「(こいつ……ほぼ毎日私に勉強教えてくれるけど……)」
女提督「(いくら訓練後でクラスによるからって毎回わざわざ声をかけてくるなんて普通じゃないわ……)」
女提督「(やはりこいつ……)」
女提督「(私の事が好きなのね!!!)」ドーン
女提督「(何よ何よ。普段は平気な顔してるけど)」
女提督「(私にゾッコンLOVEってわけね!!!!)」
提督「(うーん、ほんとは早く帰りたいんだが……)」
提督「(教えるといった手前、断るのも気が引けるし)」
提督「(どうにもこういう駄目な奴をみると放っておけない)」
提督「(我ながら損する性格だ)」
女提督「(まぁ、私そこそこ可愛いし好かれちゃうのもわかるわ)」ウンウン
女提督「(士官学校にきて色恋沙汰なんてしようとも思わなかったけど……)」
女提督「(嫌な気分ではないわ……ムフフ)」ジュル
提督「(なんかよだれ垂らして汚いなー)」ジー
女提督「(ああ、すごい見られてるわ。やっぱり間違いない。こいつは私の事が好きね)」
女提督「(けどどうしよう……男性に好かれるなんて初めてだしどうしていいやら……)」
女提督「(かといって何もしないのも……ここまでアプローチされて対応しないのも可哀想だし……)」
女提督「…………」チラッ
提督「?」ジッ
女提督「……あんた。今度の休み暇?」
提督「え?」
女提督「今度の休み、暇かどうか聞いてんのよ!!」」グワァ
提督「な、なんだよ。急に」
女提督「いいから答えなさい!」
提督「え、えっと……そうだな。特に予定は入れてなかったと思うが……」
女提督「そ、そう……それならいいわ」
提督「はぁ」
女提督「喜びなさい。いつもはすごい忙しいんだけど、私もちょーーーうど空いてるのよ」
提督「そうなんだ」キョトン
女提督「ええ、そうなのよ」
提督「ふーん」
女提督「…………」
提督「んで、ここの問題なんだけど」
女提督「誘えやぁあああああああああ!!!」
提督「えええ!?」
女提督「女の子が暇なんだっていってんだから遊びに誘ったりしなさいよ!!」
提督「な、なんなんだよ」アセアセ
女提督「おら早く!!!」
提督「な、何だ遊びに行きたいのか。じゃ、じゃあ今度の休みに……うーん、ショッピングにいこう」
女提督「ええいいわよ♪そこまでいうなら仕方ないわね♪」ニコォ
提督「お、おう……」
提督「(ああ……折角の休みだから家でまったりしたかったんだけど……)」」トホホ
女提督「(疲れ切った顔してるわね。まぁしょうがないわ)」
女提督「(好きな子を誘ったんだもの。きっと緊張したんだわ)」フフン
────────────────────
──休みの日──
大和「私は大和、よろしくね」
日向「日向だ。気軽に呼び捨てでいい」
加賀「加賀です。仲良くしましょう」
女提督「……よ、よろしく」ヒクヒク
提督「いやぁ、どうせ遊ぶんならみんなでと思ってな」
提督「飯くらいは奢るし、今日は訓練の事とか忘れて楽しく遊ぼう!」
女提督「…………」
提督「……女提督?どうした?腹でも痛いのか?」
女提督「……そうね。なんかすごくムカムカしてるわ」ヒクヒク
提督「ほんとか。丁度ここに腹痛の薬がある。便秘にもよく聞くし楽になるかもしれない」
女提督「…………」
提督「まぁなんだ。女の子は身体の構想上、便秘持ちが多いって聞くしな。俺は別にしょうがないと」
女提督「便秘便秘って……」
女提督「いっぺんしねぇえええええええええええええ!」
バチーン
提督「ゲブラッ!」
女提督「ったく!気合いれて損したわ!さっさと提督の奢りでご飯食べにいくわよ!」
提督「いてて……なんなんだよ一体……」
大和「……だから言ったのに。二人で行った方がいいって」
日向「とんだ朴念仁だな」
加賀「昼ごはん楽しみですね」ワクワク
──────
─────
────
───
──
─
───士官学校での生活は数年続き
───様々な出来事を経験し成長していく提督達
───時には、ライバルと競い
羽黒「あ、あのそろそろ演習を始めたいのですが……」
エリート「今度は負けないぞぉ、提督」
提督「諦めろ。勝つのは俺だ」
エリート「一度勝ったくらいで調子にのりやがってぇ」
提督「お前は最初から調子にのってただろーが」
エリート「……雑魚がぁ!」
提督「……お坊っちゃま野郎が!」
バチバチ
大和「もー、会うたびに煽りあって……」
大和「素直に仲良くなりなさいよね」
瑞鶴「今度こそ負けないわよ加賀」
加賀「……負けるつもりで戦う人はいないでしょう。当たり前の事をいわないでください」
瑞鶴「あんた……い、いちいち言い方がむかつくのよ」
加賀「そうですか。じゃあ話しかけなければいいのでは?」
瑞鶴「むがぁあ!!翔鶴姉!今日は最初から全力で艦載機飛ばすわよ!」
翔鶴「瑞鶴ったら……まぁいいわ。この前の雪辱を果たす時ね」
大和「こっちはこっちで大変ね……」ハァ
───────時には仲間と楽しく過ごし
提督「大和さん、最上さん、特に加賀さん」
大和「どうしたの?」
日向「なんだね」
加賀「食べるのに忙しいので話しかけないでもらえますか」
提督「ご飯食べるのはいいんだけど……もう少し控えてもらえると……さ」
大和「提督、今日私達の着替え覗いたわよね?」
提督「いや、あれは艤装を外してる最中だとてっきり……」
大和「の・ぞ・い・た、わよね?」
提督「……どうぞ召し上がりください」
大和「はい♪」
提督(とほほ……なんで夕ご飯をおごらなきゃいけないんだ……)
提督(また親父の店てつだってバイト代稼がなきゃ……)
加賀「すみません。これ、おかわりお願いします」
大和「私も私も♪」
日向「ふむ。私も貰おうか」
提督「……はは」
訂正
最上さん → 日向さん
───────色恋沙汰?も起こったり
女提督「提督!今日こそあんたにテストの点数で勝ってやるわよ!」ビシィ
提督「お、おう。どうでもいいけどなんで俺につっかかってくるんだよ……」
女提督「うるさい!いいから勝負なの!」
那智「静かにしろ!呼ばれた奴からテストの結果を返すからとりにこい。」
提督「はい」スタスタ
女提督「ちょ、あんた!先に取って不正しようとしても無駄だからね」ズンズン
提督「しないよ……んーと、92点か。あー艦種の特性の説明でミスってるな……」
女提督「(ふふん。バカね。私は今回めちゃくちゃ勉強したから100点の自信があるわ)」
女提督「見てなさい提督。私がホントはできるってところ!」
那智「…………女提督」
女提督「はい!なんでしょうか?那智教官!」ビシッ
那智「今回はよくがんばったな。ほぼ完ぺきだった」
女提督「やっぱり!がんばったんですよ!何点だったんですか!」
那智「ほら見るがいい」ピラッ
女提督「うふふ……っよし!0点!」
女提督「……え……0点?」
那智「問題はほぼ完ぺきだったんだがな」
那智「自分の名前を間違えてるぞ」
女提督「…………あ」
那智「まぁ当たり前の事もできない人間に採点などできんからな」
那智「今回は0点だ」
女提督「……お、お許しいただけないでしょうか?」アセアセ
女提督「だって……私の漢字難しいじゃないですか……ほら……雲は簡単ですけど……」
那智「…………」ニコニコ
那智「明日から地獄の補修を用意しているから楽しみにしておけよ」ギロッ
女提督「ひぃいいいいいいいいいいいいいい」
提督「……アホだな」
────────厳しい訓練や
提督「何やってるんだ日向!もっと早く砲撃しないと良い的になるぞ!」
日向「わ、分かっている!」
提督「加賀はもっと連携をとれ!砲撃の着弾に合わせて爆撃するだけで命中精度が変わると何回言わせるんだ!
加賀「すみません……」
提督「大和は無駄弾を打ち過ぎだ!戦場ではコストコントロールも頭に入れろ!」
大和「ご、ごめんなさい。調子にのったわ……」
──────自身の鍛錬を行う
那智「提督!ペースが落ちてきているぞ!
提督「はぁっ……はぁっ……ななじゅういち……ななじゅうに……」ポタポタ
那智「声が小さい!」パシンッ
提督「りょ、了解!ななじゅーーさん!!ななじゅーーーーよん!」
那智「たかが100回の腕立てをそんなトロトロやっていたら日が暮れるぞ!」
提督「(くそ……重りさえなきゃ……)」ゼェゼェ
那智「休むんじゃない!」パシンッ
───そうして
時間は流れていき……提督達の士官学校での生活は少しずつ終わりに近づく──────
っと今日はここで止めるかもです
書き溜めあるので明日投下予定です
ほんっとこんな遅い投下ペースで見ていただいてる方ありがとうございます
雑談ですが、榛名可愛かったです
しかし追加ボイスの破壊力の方がすごかったです
いじょー
乙
俺も那智に叩かれたい
重し…まさか那智が乗ってるのか!!
乙です
乙
乙です
女提督の名前には雲がはいるのか
イズモマンか
>>864
なんかワロタ
乙 ポンコツ地頭はいいし努力はできるんだ
思考は現在でも残念なままだけど
>>859-860
那智教官に乗られながら、お尻を叩かれ罵られる……天国かな?
>>866
ですね。頭悪くはないんですが、アホって感じのタイプです
投下します
士官学校編もこれで終わりになると思います
よろしくどうぞ
──────────────────────
─ 数年後 ─
士官学校 下駄箱
提督(あと少しでこの学校での生活も終わり……)
提督(最初はどうなるかと思ったけど……)
提督(無事卒業できそうだ)
提督(……長い様で短い……数年間だったな)
老人「すみません、そこのお若い方」
提督「はい?」
老人「訓練場はどこにあるのか教えていただけんかのう?」
提督「かまいませんよ。俺も丁度今から訓練なのでよければ一緒に向かいましょう」
老人「それは助かるのぉ」
──────────────────
スタスタスタ
スタスタスタ
提督「……おじいさんは軍関係者の方ですよね。まぁここにいるんでしょうから当たり前かもしれませんが」
老人「うむうむ。お主たちと同じく艦娘の指揮官をやってたぞい」
提督「おお、って事は大先輩……ですね」
老人「ふぉっふぉっ、そうじゃな。多くの深海棲艦を倒してきたし」
老人「多くの仲間を目の前で失ってきたぞい」
提督「……そうですか」
老人「長く生きてると色々かんじる事があってのぉ」
老人「こうやってたまに士官学校にきて感傷に浸るのじゃよ」
提督「…………」
老人「ところで……きみは今から訓練といっていたようだが」
提督「はい。今から担当している3人と一緒に……ですね」
老人「お邪魔じゃなければ見学させてもらっても構わないかの?」
提督「どうぞ。大先輩に見ていただけるなんて光栄ですよ」
老人「フォッフォッフォ。そういわれてしまうとプレッシャーだのぉ」
提督「はは、お手柔らかにお願いします……っと」ピタッ
提督「ここが訓練場です。モニタールームから訓練の様子を見れますのでそこまで案内しますよ」
─────────────────────
提督「どうでしたか?訓練の方は」
老人「いやあ、中々良いものじゃったわ。昔を思い出すぞい」
提督「良かった。退屈なんじゃないかと思いましたが」
老人「……まぁちょいと評価をさせてもらえるとすれば」
老人「士官学校のレベルで見れば……艦娘の練度、士気も高く」
老人「訓練の内容も良く練られており各艦娘の苦手な部分を抑えつつ、得意なポイントも伸ばせるように考えられている」
老人「指示の仕方も実にスムーズかつシンプルなもの」
老人「かといって簡素すぎるものではなくあらゆる場面を想定しているように見受けられる」
老人「一つ残念なのは艦娘達があまりそれらの事を理解していない事」
老人「指揮官としての君の実力は過少評価されているかもしれんのぉ」
提督「…………」ポカーン
老人「どうした?ワシが変な事をいってしまったかの?」
提督「い、いえ。そういった評価をいただくのは初めてでして……」
提督「……ありがとうございます。自信になりました!」
老人「ふぉっふぉっふぉっ。ジジイの戯言じゃよ」
提督「……ところでこの後はどこか行かれるんですか?」
老人「あ、そうじゃ。ちょっと挨拶をしたいからここの責任教官に会いたいのじゃが……」
提督「(責任教官……那智教官の事か)」
提督「分かりました。良ければ案内しますよ」
老人「おお、またまたすまんのぉ。お願いするぞい」
──教官室──
コンコン
那智「ん、誰だ?」
提督「提督です」
那智「ふむ。何の用だ?」
提督「過去に生徒として在籍していたご老人が教官に挨拶したいとの事で連れてまいりました」
那智「ほう、珍しいな。わかった。入ってくれ」
提督「失礼します」ガチャ
那智「これはこれはよくいらっしゃいました、現責任教官の那智と……も」
那智「え……」
提督「……那智教官?どうしたんですか?」
那智「て……提督……お前……その方は」
提督「へ?」
老人「久しぶりだの那智よ。去年ぶりだのぉ」
那智「……お、お久しぶりです!」サッ
提督「ど、どういう事ですか。敬礼までして……」
那智「そのお方は……中央鎮守府第1艦隊 総司令官 爺提督(以下、標記を爺督) 大将」
那智「……海軍最高責任者の一人だ」
提督「…………」
提督「はい?」
爺督「ふぉっふぉっふぉっ。騙すつもりではなかったのだが」
提督「…………」ポカーン
爺督「特にいわんでもいいかと思ってのぉ」
提督(知らないで割とフランクに対応してしまったぁぁぁ!)
提督「たたた、大変ご無礼な態度をとり、も、申し訳ございませんでした」ペコリ
爺督「よいよい。そう硬くなるでないぞい」
那智「それで……総司令。本日こちらにおいでになった理由は……」
爺督「まぁ色々とのう……」チラッ
提督「?」アセアセ
那智「……提督、教室に戻っていいぞ」
提督「あ、はい」ワタワタ
ガチャ
提督「失礼しました」サッ
バタン
爺督「察しがよくて嬉しいわい」
那智「いえ……」
那智「では、本題に移りましょう」
那智「総司令がここへきた理由を」
爺督「まぁそう急ぐでない。よっこいしょ……」ドスン
爺督「どうだ?今年の指揮官志望の者たちは」
那智「……そうですね」
那智「まだまだ未熟者が多く、日々訓練により現実の厳しさをたたきこんでおります」
爺督「ふむふむ、さすが那智君。しっかり見てるようだわい」
那智「教官として当たり前の事です」
爺督「……今年もいいのがいたら、わしんとこに寄こしてもらおう思っているのじゃが……」
那智「いえ……今年は総司令の御眼鏡に適う様な者はいません」
那智「本年度卒業の者たちはなるべく下積みの経験をさせるべく、各鎮守府の補佐として配属させる検討です」
爺督「ふむふむ、そうかそうか」
那智「一名ほど実戦経験が豊富で優秀な者がいるのですが、そちらはもう希望鎮守府へ着任予定となっております」
爺督「なるほどなるほど」
那智「親が司令官をやっていた者ですから、、上層部の配慮により決定しております」
爺督「ほう……それは残念じゃ」
那智「そういう訳で今年は申し訳ないのですが……期待できる者をご紹介に」
爺督「さっきの若造はどうだの?」
那智(……っ)
那智「なんの事でしょう?」
爺督「わしをここまで案内してくれた子じゃよ」
爺督「わしの見立てでは中々だと思うのだが……」
那智「提督の事ですか。たしかにチーム演習では1位を維持しており中々の腕だと思います」
那智「しかしながら実戦経験に乏しく、軍人としては優しすぎる一面がある為、推薦する程とは思えません」
爺督「……そうか……残念だのぉ」
那智「申し訳ございません。ご期待にそえず……」
爺督「艦娘の改造を在学中にしたというのは本当かの?」
那智「!?」
爺督「開発したと思われる艤装も難易度の高い物ばかり……妖精との親密度も高いようだのぉ」
那智「……っ」
爺督「チーム戦での戦術も艦隊に合せてよく練られておる」
爺督「艦娘にも慕われ人望もあるようだの」
爺督「なにより、編成されている艦娘の訓練データ」
爺督「この男が指揮をとってから著しい成長が見られる」
爺督「艦娘の成長はイコール指揮官の腕前じゃ」
那智「総司令……」
爺督「ふぉっふぉっふぉっ、しかしこれだけできる男の情報がこちらに上がってきていないのはなぜかのぉ」
那智「…………」
爺督「……那智よ」
爺督「わしをあまり舐めるなよ」ギロッ
那智「……も、申し訳ございません」ビクッ
那智「なにとぞ……目をつぶっていただけないでしょうか?」
那智「たしかにあの男……提督は優秀です。私が見てきた中でも……間違いなく上から数えた方が早いほどに」
那智「ですが!実戦経験に乏しいのは確かです!彼を中央に置くのはまだ」
爺督「黙れ」
那智「……っ」
爺督「それを決めるのは総司令官であるワシだ」
那智「……申し訳ございません」
爺督「優秀すぎるというのも……酷なものだ」
爺督「お前も……そしてあの若造もな」
──────────────────────────────
提督「はぁ……今日はビックリしたよ……」
大和「どうしたのよ?」
提督「さっきのおじいさん……海軍の総司令官だった」
大和「何言ってんのよ。そんな人が一人でここに来るわけないじゃない」
提督「いやぁ俺もそう思ったんだが……」
提督「あの那智教官が嘘を付くとは思えないしな」
大和「ふーん……まぁいいじゃない」
大和「それが本当だったら軍トップの人に名前を覚えてもらったのよ。今後いい事があるかもしれないわ」
提督「……うむ」
提督(話した感じはすごく優しい年配の方って感じだったが……)
提督(訓練の評価を貰った時、雰囲気が少し変わったというか……)
提督(何か底知れぬ怖さを感じたな……)
提督(気のせいだといいが……)
ちょい休憩
また投下します
乙です
乙です
乙っしたー
乙ありがとうございます
残り投下しますー
よろしくどうぞ
むぅ、G督…
──────────────────────────────
~数か月後~
─卒業の日─
那智「これより……卒業生の着任先を発表する」
那智「呼ばれた者は返事と共に起立、敬礼を行うように!」
那智「では……同級生A 指揮官候補生」
同級生A「はいっ」ビシツ
那智「南西鎮守府 第3艦隊 補佐官 の 着任を命ずる!」
提督「(いよいよ……卒業……俺たちの着任先も決まる)」
提督「(特にここが良いという具体的な要望はないけど)」
提督「(欲を言えば……良い上官に恵まれると嬉しい所だが……)」
那智「続いて、エリート 指揮官候補生!」
エリート「はいぃ!」ビシッ
提督「(お……エリートの奴か。あいつの成績なら良い場所に着任しそうだな……)」
那智「北鎮守府 司令官 の着任を命ずる!」
ザワザワ
スゲェ
イキナリシレイカンカヨ
ムカツクケドヤルナァ
提督「(いきなり司令官?!ってことは鎮守府を任されたって事か……すごいな……)」
提督「(まぁあいつは俺と違って実戦の経験が豊富だしな。前線に出てただけあってそれなりの評価はあるか)」
提督「(俺なんかじゃ無理だろうな……)」
那智「続いて、提督 指揮官候補生!」
提督「(って俺の番!)」
提督「はいっ!」ビシッ
那智「中央鎮守府 第2艦隊 司令官の着任を命ずる!
シーン
提督「(中央鎮守府の第2艦隊……か)」
提督「(まぁそれなり……)」
提督「え?」
ド中枢ww
マジカヨ
スゲェ
チュウオウダッテヨ
ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ
同級生A「中央鎮守府って……総司令官の所属する……」
同級生B「ああ……高い実績のある指揮官やベテランの艦娘しかその入口をまたぐ事ができない日本海軍最強の鎮守府だ」
同級生C「しかも第2艦隊の司令官だろ?」
同級生A「ええ……海軍は事実上、中央鎮守府第一艦隊の総司令官が最高権利者とされています」
同級生C「本来上である筈の元帥が置物みたいだからな……」
同級生B「第2艦隊の司令官は言ってしまえば上から2番目に偉いという事になる……のか?」
同級生C「かもしれないな」
同級生A「出世も出世ですね…提督さん」
同級生C「てか、中央ってあまりにも規模がでかいから艦隊毎に司令官がいるんだっけ?」
同級生A「はい。他の鎮守府とちがって艦隊全てにそれぞれ司令官が一人ずつ要る筈です」
同級生C「その時点で次元が違うのか……」
提督「……」ポカーン
大和「ああ、提督が驚きすぎてアホ面になってるわ……」
日向「驚く気持ちもが分かるがあんな口開けたまま固まらなくてもな」
加賀「……心構えが足りませんね」
那智「続いて、艦娘戦闘候補生の着任先を発表する」
──────────────────────
大和「…………」ポカーン
日向「…………」ポカーン
加賀「…………」ポカーン
瑞鶴「第24艦隊の奴ら全員、アホ面になってるわよ」
翔鶴「仕方がないですよ。全員が中央の第2艦隊に任命されたんですから」
最上「へへへ、基本的に士官学校でチームを組んだ仲間と同じ場所に任命されるのはある事だもんね」
翔鶴「そうですね。私達もエリートさんと同じ北鎮守府に任命されましたから、嬉しいかぎりです」
瑞鶴「えへへー翔鶴姉と一緒で良かったー♪」
翔鶴「ふふふ、私もですよ。瑞鶴」
最上(シスコン乙……って感じだねこりゃ)ハァ
──────────────────────
─終業後─
提督「まさか俺達が中央に配属されるとはな……」
大和「ええ……ちょっと意味がわからないわ」
日向「ありえるのか……?学校卒業してすぐだぞ?」
加賀「……前年度の卒業生も一名、中央に着任してるそうですよ」
提督「へぇ……なら別にそこまで敷居が高くないのかもな」
大和「日本海軍最強の艦娘と指揮官が揃ってるのよ……そんな筈はないと思うけど……」
日向「まぁなんだ……色々考えてもしょうがない」
加賀「そうですね。決まった事はしょうがありません」
提督「うむ……とりあえず、みんな同じ鎮守府に配属された事を喜ぶとしよう」
大和「……そうね」
日向「ああ……」
加賀「はい……」
「ナニをしんみりしてるんだ雑魚どもぉ」
提督「その声は」
エリート「ふんっ。本当の戦いはこれからなんだぞ、君達」
瑞鶴「ほんとよね。もう仲良しごっこじゃすまされないのよ」
翔鶴「すみません。急にお邪魔してしまって」
最上「みんなヤッホ~♪」
提督「……お前に言われなくても分かってるよ」
エリート「本当に分かっているのかねぇ?そのバカ面で」
提督「10戦5勝4敗1引分け……そのバカ面に演習で負け越してるのはだれだろうな」
エリート「ふんっ。たかがマグレで1勝勝ち越しているだけで調子に載らないで欲しいねぇ」」
提督「ったく……負け惜しみばっかいいやがって。冗談は顔だけにしろよ」
エリート「…………君はほんとむかつくねぇ」ギロ
提督「……ああ、そんなに褒めないでくれるか」ギロッ
エリート「…………」ジー
提督「…………」ジー
エリート「……フフ」
提督「………へへ」
エリート & 提督「「アーハッハッハハッハ」」ドッ
瑞鶴「な、なによあれ気持ち悪い。喧嘩してると思ったら急に笑いだしたわよ」
エリート&提督「「ハッハッ……はぁ……」」
エリート「コホンッ…………さて、雑魚と一緒にいると雑魚がうつるので……おいとまするよ」
提督「はいはい、さっさといけいけ」
エリート「瑞鶴、翔鶴、最上。いくぞ!」
瑞鶴「ええ、あ、ちょっとあたし達はまだ挨拶してないのに」
翔鶴「今日は書類作業も多くありますから早めに戻りましょう」
最上「あーーそんなめんどくさいのがあったのか……嫌だなぁ……」
良きライバルだな
エリート「…………」スタスタ
エリート「おい」クルッ
提督「ん?」
エリート「僕と決着が着くまで……勝手に死ぬなよ」
提督「………ああ、お前もな」
エリート「……ふんっ」クルッ スタスタ
加賀「あれが男の熱い友情というものですか」キョトン
日向「いや、ひねくれてる二人特有のものだと思うが」ハァ
大和「そうね。素直に応援しあえばいいのに……めんどくさい二人ね」クスクス
提督「お前ら、聞こえてるぞ」
ガラガラ
那智「お、ここにいたか」
提督「那智教官……どうかされたんですか?」
那智「……お前らに一言いっておきたい事があってな」
提督「はぁ……なんでしょうか?」
那智「……中央鎮守府の事なんだが」
─────────────────────
爺督「余計な事をあいつらに言うんでないぞ」
那智「…………」
爺督「……大切な妹がいるんだろう?たしか羽黒といったか」
那智「羽黒をどうする気ですか」
爺督「なぁに、何もせんよ。お主が何もしなければ……何もな……」
那智「…………っ」ギリッ
────────────────────
那智「……いや……なんでもない……」
提督「……?」
那智「……お前らは何も軍に従事する事だけが生きる術ではない」
那智「能力があるとはいえ、君たちの意思が尊重されるんだ」
那智「辛かったら軍を辞める事もできる。艦娘は普通の人間に戻る事も可能だ」
那智「覚えといてくれ」
提督「那智教官……」
那智「それだけが言いたかったのだ。失礼する」スッ
提督「……教官!」
那智「…………」ピタッ
提督「数年間、ありがとうございました」ペコリ
那智「……ああ」
スタスタスタ
那智「(すまん……提督)」
那智「(止める事ができなくて……)」グッ
ブラック大本営か
大和「はぁ……色々あって疲れたわね」クタァ
日向「そうだな。普通の訓練とはまた別の疲れが……」クタァ
加賀「気疲れというやつですかね」クタァ
提督「……」
提督「なんかさ……もう士官学校を……卒業なんだな……」
大和「そうね……」
日向「あっという間といえばあっという間でしたが」
加賀「長かったといえば長かったですね」
提督「うん……」
提督「えっとさ」
提督「みんな今までありがとう」
大和「……どうしたのよ急に」
提督「いや、なんとなく伝えたくてな」
提督「凄く頼りなかった俺だけど」
提督「みんなこの数年間、俺を信じて付いてきてくれた」
提督「おかげで充実した生活をおくれたと思う……」
提督「……俺はほんと……幸せ者だ」
日向「何をいうかと思えば……」
加賀「ほんとですね。私達の方が感謝しなければいけない事がたくさんありますよ」
大和「もっと自信持ちなさい提督。提督が努力してきた結果なんだから」
提督「……そういってくれると嬉しいよ」
大和「ふふ……でも、始まりはむしろはこれからなのよ」
加賀「ですね。この先も共に頑張りましょう」
日向「うむ。頼りにしてるぞ。提督」
提督「……そうだな。うん。その通りだ」
提督「………」
提督「3人とも……これから先も」
提督「よろしく頼む」
今日の投下は以上です
次回より 中央鎮守府編 となります
提督の過去、最後の話です
ちょっと書き溜め少なくなったので充電してきます
おまけ
女提督「あの……那智教官」
那智「なんだ」
女提督「私の着任先は一体どこなのでしょうか……呼ばれていないのですが……」
那智「それがどういう意味かわからん訳ではあるまい」
女提督「や、やっぱりそういう事なんですか」
那智「うむ。着任先は変わらずここだ」ニコッ
女提督「それって……」
那智「ああ留年だ!この阿呆が!」
女提督「ひぃいいいいいいいいいい!!」
おわり
乙です
提督が幸せだった時間はここまでなのか・・・・・・
ブラック中央…未登場のでち公…
乙です
乙
士官学校編乙
次の章から待ちに待ったヒロインのゴーヤ登場でち……なの
乙です
ブラック中央からの望まぬ進撃命令ってところか大和は
それにしても女提督はブレないな
乙
ナジミストだからここの大和が沈むのを見るのは辛いのに続きが気になってやっぱり辛い
どうしてくれる
乙や感想コメントありがとうございます。楽しく読んでおります
次スレの準備とかしてました
スレッド残り数少ないですが投下していきます
よろしくどうぞ
───────────────────────────────
─提督家─
提督母「あんたがホントに軍人になるなんてね……」
提督母「どうせついていけないから辞めると思ってたわ」
提督「はは……まぁ、たしかに色々大変だったけどね」
提督母「ホントにしばらく帰ってこれないの?」
提督「うん。鎮守府の寮に住むからね」
提督母「そう……」
提督母「提督」
提督母「今からでも……遅くはないわよ……軍に入るのは」
ピンポーン
提督「お、迎えが来たみたいだ」
提督「いってくるよ、おふくろ」スッ
提督母「あ……」
提督母「……いってらっしゃい」
──────────────────────────
運転手「お迎えにあがりました。提督様」
提督「はい、わざわざありがとうございます」
提督(ほんとに専属の運転手がきた……すごいな)
大和「提督ー、早く載りなさい」
提督「もう載ってたのか大和」
日向「私達もいるぞ」
加賀「こんにちは」
提督「日向と加賀まで……家近くないのになんでだ?」
大和「二人とも私の家に泊まってたのよ」
提督「ああ、そういう事か。一声かけてくれれば顔だしにいったのに」
大和「ちょっと女の子だけで集まりたかったの」
提督「ふーん……まぁいいけどさ」
運転手「皆様、そろそろ中央鎮守府へ出発します。よろしいでしょうか?」
提督「あ、すいません。お願いします」
──────────────────
─中央鎮守府─
提督「ここが中央鎮守府……」
大和「大きいわねぇ……」
日向「すごいな。ざっと20メートルの高さはある壁が囲う様にずっと続いている」
加賀「端から端までが見えませんね」
大和「小さい頃パパに連れられて来た事があるけど……その時より更に大きなってるわ」
提督「ふむ。とりあえず受付口に行ってくるからここでまっててくれ」
───────────────────────────────
中央受付員「提督様、大和様、日向様、加賀様ですね」
提督「はい」
中央受付員「お待ちしておりました。そのまま車で寮の方へ移動してお荷物を置いていただきます」
提督(これだけの広さだ。基本敷地内は車移動みたいだな)
中央受付員「寮の建物はそのまま提督様達の所有物になります。お好きな部屋をご利用ください」
中央受付員「部屋は顔と指紋による認証で管理するオートロック形式、鍵は不要です」
中央受付員「何かお困りな事がありましたらこちらまでご連絡ください」
提督「分かりました」
提督(建物そのものを所有物とは……さすが中央……)
─中央鎮守府 寮─
提督「これまた……で……でけぇ……」
大和「こ、この豪邸があたし達の物?」
日向「4人じゃ恐れ多い大きさだ……」
加賀「一体、何部屋あるんでしょうか?」
提督「ま、まぁとりあえず中へはいって荷物を置こう」
───────────────
─寮内─
提督「じゃあ俺はあっちの部屋にするから」
大和「分かったわ。女子はあっち側で並んで部屋とるわね」
日向「しかし20部屋以上あるからたまに迷いそうでこわいな」
加賀「ですね……ん」
加賀「…………」クンクン
加賀「いい匂いがします」
メイド「はい、お食事のご用意もできております」サッ
加賀「……はぅっ!」ビクッ
メイド「あ、すいません急にでて驚かしてしまって」
メイド「私はこちらで皆さんのお手伝いをするメイドです」
メイド「主に日常生活関連のサポートをします。よろしくお願いします」ペコリ
提督達「「よ、よろしくお願いします」」
大和(メイドさんまでいるなんて……)
日向(軍の待遇は良いと聞いていたが……)
加賀(ここまでとは……中央だからというのもありますでしょうが)
メイド「どうですか?お食事されますか?」
提督「あ、ああそうですね。みんなでお昼にしようか」
─食堂─
提督「す、すごい量ですね」
メイド「はい♪腕によりをかけて一杯つくりました!」
提督「しかしこれだけの量……いや食べれるか」
メイド「ええ食べれると思いますよ。艦娘の皆さんは普通の人間より食事量が多いはずですし」
メイド「それに、そこの方は空母型ですよね?」
加賀「……?」コクリ
メイド「空母型の方は特に食事量が多いのでこれくらいなら食べれると思いますよ」
加賀「…………」ジュルリ
提督「詳しいんですね、艦娘の事に」
メイド「ええ、この道10年近くやっていますから。ある程度の事は知っていますよ」
提督「なるほど……頼りになります」
提督(使用人ですらこの対応か。恐るべし中央鎮守府……)
メイド「さぁ、皆さん。冷めない内に食べてください!」
提督「そうですね。では、いただきます」
ちょいごはんでござんす
また投下しやす
一旦乙です
乙ありがとうです!
ボーキでおなかいっぱい
投下します
一時間後
加賀「満足です……」ケプ
大和「ごちそう様でした。ほんとに美味しかったです♪」
日向「驚いたな。レストランも顔負けの味だ」
メイド「そういってもらえると作った甲斐があります♪」キャピ
提督(この量をしっかり味付て調理できるとは……さすがだな)
提督「……さて、腹ごしらえもすんだしこの後、挨拶回りに行くから正装しといてくれ」
大和「どこへいくの?」
提督「んー本部の建物があるからまずはそっちかな」
提督「その後に爺督大将と各司令官へ挨拶に」
大和「分かったわ。じゃあ一時間後に玄関集合にしましょう」
提督「うむ」
メイド「艦娘ちゃん達の着替えは私が手伝いますね~」
>>923
>提督母「今からでも……遅くはないわよ……軍に入るのは」
?
>>937
軍に入るのはやめとけって言おうとしたんじゃ無いの?
>>937-938
分かりづらくてごめん!フォローもありがとう!
──────────────────────
提督「……」
大和「お待たせ……ってそれ、新しい軍服?」
提督「うむ。これはなんかあれだな」
大和「真っ黒の軍服なんて珍しいわね」
提督「たしかにな。なんでお前らは白で俺だけ黒なんだ」
大和「艦娘の軍服は全員統一されてるわよ、提督ちょっとこっちきて」
大和「あ……ほら、襟元になんかゴミがついてたわ」スッ
提督「ん、ああすまん」
日向「そうやってみると夫婦って感じだな」スタスタ
加賀「ですね」スタスタ
提督「お、準備はできたみたいだな二人共」
日向「うむ……って提督。なんだその喪服みたいな軍服は」
提督「……いうなよそれ」ズーン
────────────────────────
─中央鎮守府 本部 建物内応接間─
本部軍人「やや、よくぞいらっしゃいました!提督殿!」ビシッ
提督「はっ!今日より着任いたしました!よろしくお願いします!」ビシッ
本部軍人「提督殿はそんなに堅くならなくてよいのですよ。立場的に貴殿の方が上なのですから」
提督「いえ……そうとはいえ先輩方に無礼な態度は遠慮したく思います」
本部軍人「はは、なんと真面目な方だ」
本部軍人「さて……自己紹介遅させていただきますが私、中央鎮守府 本保総責任者の本部軍人と申します」
本部軍人「こちらの本部では任務の管理から予算の組み立て」
本部軍人「各鎮守府の状況把握などいってしまえば割と何でもする所でありまして」
本部軍人「まぁ何か問題が発生したら私どもに言っていただければある程度対応できます、はい」
提督「なるほど、了解しました」
本部軍人「……いやはや、今度もお若い方だなぁ」
提督「……今度も?」
本部軍人「あ、いやいや。何でもございません」
本部軍人「それより総司令官が提督殿がくるのを首を長くして待っている様ですよ」
提督「総司令官が?……了解しました。すぐに行ってまいります」サササ
スタスタ
提督「では、失礼します」ペコリ
バタン
本部軍人「…………」
本部軍人「何年……いや、何ヶ月持ちますかな」ボソッ
────────────────────────────
─ 中央鎮守府 第1艦隊 訓練海場 ─
提督「話に聞くとここらへんに総司令官がいるらしいが」キョロキョロ
大和「敷地内に海水を引き込んで、こんなに大きい訓練場をつくってるのね。すごいわ」
加賀「……設備の充実さも聞いてる通りですね」
日向「おい……あそこの海上に誰か走ってるぞ」
シュタタタタタタタタタタタタ
ヒィイイイイイ
キャハハハハ
加賀「すごい速さですね……」
大和「艦娘……よね?」
提督「うむ……それと、だれか背中に背負ってるぞ」
島風「じーじ、お客さんもう来てるみたいだよー」
爺督「あばばばば!島風ちゃん!もう少し速度を下げ」
島風「え?何?速さが足りない?仕方ないなぁ」
爺督「ち、ちが、さげ」
島風「リミッター解除♪島風、全速でいっきまーす!」
ギャァアアアアアアアアアアアアアアアア
ハヤイデショーーーーー
提督「大丈夫かあれ……」
───────────────────────────
爺督「ヒぃっ……ヒィッ……よく……ぞ……き……てくれ……ヒィッ……た」ゼェゼェ
島風「じーじ、そんな辛かったんならいってくれれば止めたのに」
爺督「ヒぃっ……ヒィッ……いっ……ったよ……」
島風「じーじがワシも風になりたいとかいうから背中乗せたのに、だらしないなぁ」プクー
提督「……」タラーン
提督「え、えっと、本日より着任いたしました!提督です!これからご迷惑おかけすると思いますが何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します」ビシッ
爺督「……ヒィッ……ヒィッ……オエッ」
島風「じーじ汚ーい」
提督「…………」ガクッ
大和(ちょ、ちょっとこの人本当に海軍で一番偉い人なの?)ヒソヒソ
提督(そうだよ。お前だって写真みたろ?)ヒソヒソ
大和(似てる別人じゃないのかしら)ヒソヒソ
爺督「……ヒィッ……ヒィ……よし、落ち着いてきたわい」
爺督「すまんの、見苦しい所を見せて」
爺督「てわけで改めて挨拶させていただこう」
爺督「わしがこの中央鎮守府で一番偉い爺督大将だぞい!よろしくのぉ!」
提督達「「よ、よろしくお願いします」」
島風「じーじ偉そうだねぇー」
爺督「提督君、よくぞ中央へきてくれた」
提督「はっ!私もこちら中央鎮守府へと着任できた事を心より嬉しく思います!」ビシッ
爺督「ふぉっふぉっふぉっ、元気があってええのぉ。若いのはそれじゃないといかん」
提督「ありがとうございます!」
爺督「ふむ。ワシの艦隊のメンバーも紹介させてもらおうかの」
爺督「ほれ、島風ちゃん。みんなに挨拶しなさい」
島風「はーい。駆逐艦の島風だよー。よろしくねー」
提督「よろしくお願いします!(随分若い子だな……というか子供じゃないか)」
爺督「うむうむ。……さて、少し話たい事があるのじゃが……」
爺督「ここで話すのもあれだしの。ワシの執務室へくるとよい」
──────────────────────
─執務室─
爺督「好きな様に座るといいぞい」
提督「ありがとうございます」スッ
爺督「ふぅ……どうじゃ?着任した感想は」
提督「はい、正直まだあまり実感がないというか」
提督「何から何まで初めての事が多く戸惑っております」
爺督「まぁ最初はだれでもそうじゃ。慣れるまでは苦労するのぉ」
提督「特にこの中央鎮守府。設備や艦隊の規模が他鎮守府と全く違うようで」
提督「過去に授業の一環として別の鎮守府にいた事があるのですが……」
提督「比較して中々に差を感じています」
爺督「うむ。まぁここは特別だからのぉ」
爺督「特別故に面倒くさく大変な事も多いぞい」
提督「はい、覚悟しております」
爺督「うむうむ。良い心がけじゃ」
爺督「……さて、一応お主には今後ワシの指揮の下で動いてもらう訳じゃが……」
爺督「まずその前にメインとなる艦隊を編成してもらわなければ困るのぉ」
爺督「基本的に6人で1艦隊として編成するには」
爺督「お主の友人だけでは後3人足りないからのぉ」
提督「はい、たしかに……」
爺督「このリストを受け取るのじゃ」パサッ
提督「……これは」
爺督「中央鎮守府に所属する艦娘のデータじゃ」
爺督「一人一人事細かく書いてある。それを参考にして」
爺督「その中から好きな艦娘を3人選択するとよい」
提督「……3人、ですか?」
爺督「うむ。予備戦力の艦娘はかなりいるからのぉ」
爺督「その中から選択するわけじゃが……」
爺督「全て判断はお主に任せる。お主の今までの経験と知識、勘で選ぶとよい」
爺督「艦娘だけに勘でな!なんちって」
提督「…………」
爺督「…………」
爺督「と、とりあえず来月くらいまでには目星をつけて決めてもらいたいのじゃが」
爺督「いけるかの?」
提督「了解しました。善処いたします」
爺督「うむ。期待しておるぞい、提督君」
─────────────────────────────
─寮内 談話室─
大和「あと3人……ねぇ」
提督「うむ」
日向「できれば艦種のバランスを考えて選択したい所だ」
提督「ああ、今のままでは雷撃ができる者がいないからな」
提督「駆逐艦や軽巡用艦などの足が早く魚雷や爆雷を艤装できる者が欲しい所だ」
加賀「……選ぶのに悩みそうですね」
提督「ほんとだよ。何せ見てくれ。このリスト」
提督「これに約200人ちかい艦娘のデータが載っている」
提督「ここから選びつつ実際に会って話をして考えてく訳だから……」
提督「1か月で決まるかな果たして」ウーン
大和「士官学校の時と同じねぇ」
提督「そうなんだよ。幸いにして今回は選択肢に制限がないがな」
大和「ええ……まぁ、焦らずにしっかり考えていきましょう」
提督「……ああ」
──────────────────────────────
─爺督の部屋─
爺督「ふー……」スパー
島風「じーじ、煙いよぉー」
爺督「あ、すまんのぉ。今消すぞい」
島風「煙草は外で吸うって決まりなんだから!」プンプン
爺督「厳しいのぉ島風ちゃんは」
コンコン
島風「どうぞー」
爺督「島風ちゃん、ここワシの部屋だからワシが言わないとねそれ」タラー
ガチャ
武蔵「爺督、今戻ったぞ」
あきつ丸「ただいま戻りました、であります!」
爺督「おかえりだぞい、武蔵、あきつ丸よ」
島風「おかえりー」
武蔵「む……なんだ煙いな。爺督、煙草は外で吸えといったろ」ギロッ
あきつ丸「爺督殿、煙草はなるべく控えて欲しいのであります」
爺督「ひぃぃ、厳しいのぉやっぱり」
武蔵「まったく……それより新しいのが来たみたいだな」
爺督「ん……ああ提督君達の事か」
武蔵「うむ」
島風「じーじの新しいおもちゃ?」
爺督「し、島風ちゃん。その言い方はちょっと……」
武蔵「ふんっ。実質そのようなものではないか」
爺督「武蔵君まで……」
あきつ丸「爺督殿はそんな方ではないであります!」
爺督「あきつ丸君だけだよワシの味方は……」
あきつ丸「と思っていた時期が自分にもあったであります!」
爺督「あんれー前言撤回?」
武蔵「……で、あいつらはいつから動かすんだ」
爺督「まだ艦隊の編成ができておらんしの」
爺督「プラスしばらくは訓練等もしてもらわんとなぁ」
爺督「そう考えると3か月後くらいから任務してもらおうと思ってるぞい」
武蔵「ふむ……」
爺督「とりあえずカムランにでも単独で遊びに行ってもらおうとおもってるぞい」
島風「……じーじ、気軽にいうよねぇ」
あきつ丸「新米艦隊の初任務をカムランでありますか……」
武蔵「外道が……」
爺督「なんとでもいうがええ」
爺督「……それぐらいしてもらわんと」
爺督「わざわざ士官学校へ足を運んだ労力にそぐわないぞい」ニヤリ
以上ですー
見ていただいてる方ありがとうございます
乙
乙です
新人虐めは気持ちいいZOY
乙~
軍人ならよくあること
乙
カムランならまだマシだな!
世の中には全員レベル1で5-5、5-3以外クリアした提督もいるし
乙!
>>965
レベル1で5-5……うっ……頭が……
次スレたてました
【艦これ】 提督「よろしく頼む」 その3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407251063/l50)
皆さんのおかげで今後も楽しく投下できそうです
本当にありがとうございます
ここの残りは番外編や小ネタで埋めときます
よろしくどうぞ
埋めておきます(予定)だとプンスカ怒る人出てくるから
さっさと埋めて削除依頼出した方がいいよ
ここ同一タイトルの乱立は凄く嫌がるからね
>>968
ご指摘ありがとうございます
全く考慮していなかったので助かりました
ちょっと埋めるには文量たりなそうなので急いで書いてきますね
新スレ乙です
別になにか無理して書かないでもHTML化依頼出してこればいいのに
いや書いてくれるなら期待して待ってるけどさ
乙ありです
>>971
HTML依頼だした方がいいみたいですね
1000いくと自動で落ちるのと気分的にやりきった感があるので埋めちゃうかもです
ちょっと投下します
よろろです
番外編「不知火と犬」 その2 ※本編とは関係ありません
─箇条書きあらすじ─
・鎮守府に突如現れた迷子犬
・電と不知火は飼い主を一生懸命に探すが一向に見つからない
・急に名前を付けようと提案した不知火
・夕ご飯時にメンバーから意見をだしあう
・不知火が圧倒的ネーミングセンスで「ボッチ丸」と提案する
・鎮守府メンバー凍りつく ←今ここ
不知火「ボッチ丸なんてどうでしょうか」
シーン
金剛(ク……ボッチ丸……ちょっときついデス……)
愛宕(困ったわね……反応に)
電(こんな時どんな顔をしたらいいのでしょうか……)
犬(クーン)
不知火「……どうでしょうか?」ジー
金剛(正直ないなーとは思いマスが……)
愛宕(あの不知火ちゃんが一生懸命に考えたみたいだし……)
電(ヤメテなんて言えないのです……)
犬(ワォーン……)
龍驤「ププ……クスクス……」ト
金剛&愛宕&電&犬「「?!」」
龍驤「ボッチ丸てお前!アーハッハッハ!お腹痛い!」ゲラゲラ
不知火「……なんですか、龍驤」
龍驤「そりゃ不知火!ボッチ丸なんて恥ずかしい名前は」
電「せいっ!なのです!」
バキィ
龍驤「ゲブゥ……い……電……何を……」ガクッ
電(……邪魔者は消したのです)
金剛(ナイスデス!電!)
愛宕(あんなに一生懸命な不知火ちゃんをあざ笑うなんて許せないわよ龍驤ちゃん)
犬(バウバウ)
不知火「笑われる程、変だったのでしょうか……不知火はいいと思ったのですが……」
電「不知火さん!とても素敵だと思うのです!」
金剛「そ、そうデスよ!ほら、犬も喜んでいマース!」
犬「ワ、ワオーン」フリフリ
愛宕「さ、さすが不知火ちゃんね。いい名前つけるわぁ」
不知火「……なんか皆さんわざとらしいのですが」
金剛&愛宕&電&犬「「……っ」」ギクゥッ
不知火「本当に良いと……心の底から思っていますか?」ジトー
金剛(あ、あの目線は全てを見透かす目デス!)
愛宕(どうするの!あの状態の不知火ちゃんに嘘をつくのは至難の技よ)
電(ピンチなのです……)
犬(ワオーン……)
不知火「なんで目をそらすんですか……」ジトー
不知火「さぁ本当の事をいってくだ」ジリジリ
長門「なぁんて可愛い名前なんだ!」ガタン
金剛&愛宕&電&犬&不知火「「!?」」
長門「一人ぼっちという哀愁のある言葉からぼっちだけを抜き取り」
長門「それに丸という可愛らしく動物らしい名詞をつけくわえる事で」
長門「超かわいい名前にしあがったじゃないか!」ドーン
金剛&愛宕&電&犬(えぇぇぇ……)
長門「私は大賛成だぞ!不知火!」
不知火「……本当にそう思っていますか?」ジトッ
長門「ああ!もちろんだとも!」キラキラ
不知火「……」ジー
長門「……」キラキラ
不知火(…………これは嘘偽りのない目)
不知火「ありがとうございます長門。不知火は嬉しいです」
長門「ああ、明日からこいつはボッチ丸だ!こいボッチ丸!抱きしめてやるぞ!」
ボッチ丸「ワ、ワオーン」
金剛(よ、良かったデース)ホッ
愛宕(ええ……不知火ちゃんが嬉しそうで何よりだわぁ)ホッ
電(長門さんが頭おかしくて良かったのです)ホッ
龍驤「…………う、ウチがなにしたっていうねん……」ピクピク
おわり
微妙な話に微妙な投下量
とりあえず以上です
埋めてもらうか……(白目
乙
埋め
ならば埋め
ちな>>1000まで埋まったら依頼出さなくてもいいそうな
埋め
乙ウメ
ボッチ丸とかワロスwwww
クッソダサいwwww
>>990
駆逐艦がそっちに向かっていったぞ
俺
の
名
は
ぼ
っ
さ
ち
丸
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません