提督「よろしく頼む」 (1000)

呼称適当、キャラ崩壊あり

まったりとかちょいシリアス




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390967195

提督「今日からこちらに着任した提督だ。
みんなには暫く迷惑をかけると思うがよろしく頼むぞ」


金剛「提督さん、よろしくデース」

龍驤「よろしゅうなー」

電「よろしくなのです」

長門「よろしく頼むぞ」

愛宕「うふふ、よろしくお願いしますね」

不知火「よろしくお願いします」

提督「さて、早速で悪いが今日の任務へ向かう。
目標は南西諸島沖へ敵艦隊及び重要資源の調査にいく」


提督「各自最適な状態でマルフタマルマルに集合してくれ」

艦娘達「「了解(デース)(なのです)!」」

龍驤「みんなどうや?新しい提督さんは」

金剛「見た目は軍人らしい男って感じがしマスね」

電「真面目そうなのです」

長門「まぁ軟弱そうでないのはいいな」

愛宕「なんだかちょっと硬い感じがするわね~」

不知火「しっかり仕事さえこなしてくれれば不知火はそれでいいです」

龍驤「せやなぁ、たしかにノリは悪そうなやっちゃな」

長門「ん、時間になるぞ。話は終わりだ」

提督「集まったか。点呼確認次第、出発する」


・・・・・・



提督「よし。では出撃する。
長門が先行、その後ろから金剛、愛宕、不知火、電、龍驤の順で進め」

提督「私語は慎め!常に集中しろ!報告は怠るな!危険だと思ったらすぐ退避しろ!
わかったか?」


艦娘達「「了解(デース)(なのです)!」」

^^^^^^^海域上




龍驤「(ななーやっぱ真面目すぎやんあの提督)」


金剛「(たしかに前の指令と比較すると少し厳しい感じがしマスね)」


電「(さっきはすごく大きい声でちょっと怖かったのです)」


愛宕「(もっと柔らかくいって欲しいわよねぇ)」


長門「(いや、ここは戦場だ。あれぐらい厳しくなくてはな)」


不知火「(……私語厳禁です)」



提督「こらぁ!私語は慎めといっただろ!」


艦娘達「「了解(デース)(なのです)!」」


不知火「(うぅ、不知火まで……」

------南西諸島沖


提督「マルヨンマルマル、南西諸島沖、到着」


提督「索敵班、辺りの様子はどうか?」


龍驤「今の所問題なしや」


提督「ふむ。引き続き周囲を警戒しながら進行せよ。
敵艦の気配がないと判断次第、資源の調査及び収集を行う」


金剛「提督!」


提督「なんだ、金剛」


金剛「少しだけティータイムに入りませんか?長時間の運航でみんな疲れてるデース」


提督「ならん。いつ敵がでてくるか分からんのだ。やるべき事を迅速にこなし、颯爽と鎮守府に帰還するのだ」


金剛「ほんのちょっとだけでも……」


提督「却下する」


金剛「りょ、了解デース.....」


提督「私は今から妖精達と収集できそうな資源について確認してくる。何かあればすぐに報告するように」

------少し経って


龍驤「さっきは随分きつーいわれたなぁ金剛」


金剛「まぁ提督のいってる事は正しいデス」


電「でも言い方もあるかと思うのです」


愛宕「仲良くなるのはむずかしそうねぇ~」


長門「しかし見た目が若い割にしっかりしてるというか。なにか貫禄を感じるな」

不知火「たしかに。実践経験が豊富そうにみえます」

龍驤「せやな~、でもウチら提督が前どこにいてどういう立場とかそういうの全くしらんしなぁ」

愛宕「まぁ今日ここにきたばっかなんだししょうがないわよ」

電「あの司令官さんから色々聞くのはちょっと怖いのです」

ピー

提督「各自へ、資源についてある程度見積もりができた。これからこちらで収集を行う。
サルベージ中の艦を護衛してくれ。頼むぞ」

艦娘達「「了解(デース)(なのです)!」」


-------数時間後



提督「資源の収集が完了した。速やかに帰還するぞ」

龍驤「ん、なんや。あれは」

提督「どうした龍驤」

龍驤「……! 敵艦発見!数4、うち戦艦級1確認!」

提督「くっ、もう帰還しようという時に……」

金剛「どどどドウスルンデスか?!」

電「あわわわ、ぎょ、魚雷のじゅん……あれ…数が足りないのです?!」

不知火「・・・・!」

長門「ま、まて不知火前へでるな」

不知火「し、不知火に落ち度は……」

龍驤「ウ、ウチにまかせろ!艦載機を……ってあれ?
ああ!偵察にとばしてるんやった!」

愛宕「み、みんな落ち着くのよ。私に任せなさい。私が前へでて……」


提督「喝っ!!!!!!!!」


艦娘達「?!」

提督「みんな落ち着け。長門と金剛は前方で敵の戦艦級を主に交戦、愛宕と不知火はそれ以外をカバーしろ。
電は雷撃戦にそなえ魚雷の準備をしろ。魚雷はこちらの艦に予備がある。龍驤は後方で周囲をうかがいつつ艦載機で爆撃しろ」

艦娘達「」ポカーン

提督「返事は!」

艦娘達「「りょ、了解(デース)(なのです)!」」

提督「みんな大丈夫だ。戦力はこちらが上だ。
俺を信じろ。俺もお前らを信じる。信じて戦ってくれ。絶対に守るから」ニコッ

金剛「分かりました。提督を信じて戦うのデース」

龍驤「ウチにまかせれば万事OKや!」

電「まかせてくださいなのです」

長門「私とした事が慌ててしまった。ビッグ7の力、しっかりと見とくがいい」

不知火「不知火は別に驚いたりなんかしていません。いつもどおりやるだけです」

愛宕「うふふ、私たちがしっかりしなきゃだめよねぇ~」

提督「うむ、頼んだぞみんな」


^^^^^^^戦いが終わり


提督「ふう、なんとか大きな被害をださず倒せたか。みんな、よくやったぞ」

金剛「一時はどうなるかと思ったデース」

龍驤「ウチらってよく考えたら実戦経験すくないもんなぁ」

長門「うむ。前の提督は演習ばっかりしてたしな」

愛宕「実戦は緊張感が全然ちがうわねぇ」

不知火「私はいつも通り平常心でしたよ」

長門「何を言う焦って前に急発進した癖に」

不知火「あ、あれは不知火の考え的に!」

提督「はいはい、話はこれくらいにしてくれ。続きは帰還してからだ。
行きと同じように注意しながら進行しろ」

艦娘達「はーい」


------帰還中海上


金剛「(さっきの提督、かっこよかったデスネ)」

龍驤「(ああかっこいいかどうかはともかく、あの場面でああいう風に冷静に指示したのはすごいと思うたわ)」

愛宕「(そうねぇ。安心させる為か笑顔だったのはすごくキュンときたわ)」

電「(笑うとすごくかっこいいのです)」

長門「(私たちの司令官なのだ。あれぐらいの指示はだせないと困る)」

不知火「(私語厳禁ですよみなさ・・・)」

提督「こらぁ!私語は慎めと何回言わせるんだ!」

艦娘達「「りょ、了解(デース)(なのです)!」」

不知火「(……うぅ)」

-----鎮守府

提督「イチナナマルマル、鎮守府帰還。みんな無事だな。各自武装解除後、部屋に戻り報告書を作成し提出せよ」

金剛「提督、質問があるデース」

提督「なんだ言ってみろ」

金剛「秘書艦はどうするんデスか」

提督「秘書艦か……特に考えてなかったな」

金剛「なら私……」

提督「ふむ、こうしよう。週で交代制にする」

金剛「がやって、え?」

提督「なに、一人にしぼる事もなかろう。
各々の価値観や考え方を知り性格を把握する事も今後の作戦に重要となる。
秘書艦といった立場から俺とコミュニケーションを取れればと思う」

提督「もちろん執務業の手伝いもしっかり行ってもらうからな」

長門「なるほど、賛成だな。一度秘書というものをやってみたかったのだ」

龍驤「なんやめんどくさそうやな~」

電「秘書!なんか大人な感じがするのです!」

愛宕「秘書ねぇ。なんか燃えるわねぇ」

不知火「不知火は興味ありません。やれと言われればやるというだけです」

提督「概ね賛同のようだな。明日から頼む事にする。詳細はまた追って告知するから今日は休んでくれ」

金剛「ワタシガ……」

提督「俺は部屋にもどる。何かあれば報告してくれ。解散」

金剛「」



^^^^^^^^次の日

提督「みんなおはよう」

艦娘達「「おはようございます」」

提督「昨日はお疲れ様。着任一日目から慌ただしい日となり、
みんなには非常に不安な気持ちをさせてしまった事を申し訳なく思う。すまなかった」

金剛「いえいえ、提督のせいではないデース」

電「そうなのです。提督さんはしっかりがんばっていました!」

長門「うむ、別に提督が謝る事はなかろう」

龍驤「せやせや」

愛宕「うふふ、ホントお堅いわねぇ」

不知火「不知火は私語していません」


提督「いや……少し厳しく言い、嫌な思いをさせてしまった部分もあるだろう
でも、決してふざけていってる訳ではない。戦場とは一つのミスで多くの被害をだしてしまう事があるのだ。
皆にはそこを十分理解してもらい、今後の作戦で生かしてもらいという思いだ。これからもよろしく頼む」

艦娘達「「提督……」」

提督「ま、まぁ堅い話はこれくらいにして昨日話ていた秘書艦の話だが」

提督「とりあえず、金剛から順に従事してもらいたいと思う」

金剛「おおお!提督の初めてはワタシですか!ヤッタネ!」

提督「言い方に誤解を生む可能性がある事には触れないが、とりあえず今週はよろしくたのむぞ」

金剛「よろしくデース!!」

提督「さて、今日は特にこれといって任務はない。
割り振られてる作業を各々のペースでこなしてもらえば良い」

電「なにか作業があるです?」

提督「ああ、金剛この紙を頼む」

金剛「ハイデス!えっと、掃除係、洗濯係、買い物係・・・これは?」

提督「各自で分担して作業してもらう」

金剛「分担て、家事手伝いの作業者さんはどうしたんデスか?!」

提督「ああ、経費削減の為一旦契約を解除した」

艦娘達「「ええーーーー!?」」

提督「そ、そんなに驚く事もなかろう。ここは規模が大きい鎮守府ではないし、しっかり分担を行えば
対応できるはずだ」

長門「だからといって軍人である私たちが……」

提督「軍人である前に人間だ。俺達はここで生活をし、ここで共に極力していきていくのだ。
最低限の事は自分達でやっていこう。
もちろん戦況が著しくなかったり、何か事情ができれば元に戻すさ」

電「家事とかあまりした事ないのです……」

龍驤「掃除とかめんどうやわ~」

不知火「私達は軍人です。戦う事以外にやらなければいけないのでしょうか」

長門「うむ、私達は戦いにきているのだ。もっと強くなる為にそんな事に時間を要していてはな」

提督「浮いた経費で極上のアイスを買うことができる。もっといい装備を新調できるぞ」


艦娘達「「やりましょう」」

支援ありがとうございます。

未熟な文章ではございますが、お付き合いいただければと思います。

更新は今現在のリアル状況的には週2~4になります。

書き溜めはしたりしなかったりです。

よろしくお願い致します。



------提督の部屋

金剛「金剛デース、提督いますか?」コンコン

提督「ああ、入ってくれ」

金剛「失礼しマース」

提督「さて、今日からしばらくの間、金剛には秘書としてここで従事してもらう事になる訳だが」

金剛「ハイ!」

提督「実はまだそんなに割り振れる仕事がなくてな。今日は特に何もしなくていい」

金剛「アララー、それは残念デス」

提督「こちらに着任したばかりだからな。
今の所、契約書類と鎮守府周辺資料に目を通すくらいの業務しかないのだ」

金剛「なるほどデス。あ、よければなんですが……」

提督「なんだ?」

金剛「ティータイムにしませんか?」

提督「……」

金剛「アハハ、やっぱりなんでもないデス」

提督「お菓子……あったかな」

金剛「ハイ?」

提督「いや、お茶に合うお菓子あったかなと思ってな」

金剛「ティータイムいいんですか?!」

提督「丁度休憩したかった所だ」

金剛「す、すぐ用意してくるデース。とびっきりの紅茶をいれてあげマス!」ドタドタガチャ

提督「お、おい!あんまり急ぐなよ危ないから」

-----数分後

金剛「さぁ、じっくり味わってくだサーイ」

提督「ふむ…」ズズズ

金剛「……」ドキドキ

提督「こ、これは……」

金剛「これは?」

提督「旨いぞ。いつもコーヒーばかりのんでいるが紅茶もいいものだな。
香りがすごく良い。甘すぎず苦すぎずのあたりもすごく好みだ」

金剛「ほ、本当デスか!?

提督「ああ、俺はこういうのに関してははっきり言うタイプだ。
まずければまずい、とな」

金剛「(たしかに)」

提督「しかし随分本格的なティーセットを持っているのだな」

金剛「ハイ!イギリスにいた頃にティータイムの習慣があったので、その影響デース」

提督「なるほどな。…あの時は無下に断って悪かった」

金剛「……昨日の事デスか?」

提督「ああ」

金剛「気にしなくていいのデース。提督の判断は間違っていないデス。
実際昨日だってちょっとの気の緩みが混乱を招いていますから」

提督「……そういってもらえると助かる」

金剛「……」

提督「……」

金剛「……あ、よければおかわりありマスヨ提督!」

提督「ん、じゃあもらおうかな」

金剛「ハイ!……あ、ちょっとお茶ッ葉とってくるデース」スタ

提督「……金剛」

金剛「ハイ?」

提督「ありがとう」ニコッ

金剛「え」////

金剛「え、あ、あ、あ」////

金剛「ハイ……デス」///

提督「ん?なんか顔赤いぞ。だいじょうぶか?」

金剛「ナンデモナイデス!イッテキマス!」//// ガチャッドタドタドタ

提督「お、おい!あんま走るなよー!」



------調理場・食堂

電「ムムム」

提督「(ん、あれは電だな。料理担当になったのか)」

電「一体なにを作ればいいのです……)」

提督「おい、何を悩んでいる」

電「はぅっ!て、提督さん!び、びっくりしたのです」

提督「すまない。何か悩んでいる様に見えたので声をかけてみた」

電「は、はい。実はお夕飯の担当になったのですが、何を作ればいいか悩んでいるのです」

提督「なるほど」

電「皆さんが満足するような料理はどうすればいいのかなと……」

提督「味覚というのは人それぞれだ。全員が満足するというのはとても難儀だと思うぞ。
そうだなぁ。各々の好きな食べ物を聞いて参考にするのはどうだ」

電「は、はい。実は聞いてみたんですが……」


金剛「ケーキ」
龍驤「ピザ」
長門「カツ丼」
愛宕「お肌にいいフカヒレのスープ」
不知火「ご飯」


電「こんな感じだったのです」

提督「めんどくせぇ」





提督「ふーむ。俺から提案していいか?」

電「はい?」

提督「カレーなんてどうだ?」

電「カレーですか?」

提督「ああ、嫌いな人は少ないし野菜も多く照れて栄養価が高い
。ボリュームも調整しやすいし、よほど下手くそでなければ失敗もしづらい料理だ」

電「……!」

提督「どうだろう?」

電「カ、カレーにするのです!」

提督「そうか。早速とりかかろう」

電「提督さんも手伝ってくれるのです?」

提督「時間も時間だしな。一緒に作ってさっさと終わらせよう」

電「ありがとうなのです!正直心細くて……」

提督「気にするな。当番制にしたのは俺だからな。
元からある程度はフォローするつもりだったさ」


--------1時間後


提督「ふう下ごしらえは終わりだな。あとは煮込むだけだ」


電「なんかほとんど提督さんにやってもらっちゃいました……
ごめんなさいなのです」

提督「電!」

電「はいっ!」ビクッ

提督「そういう時は、ありがとうっていうんだ」

提督「言っただろう。俺たちはここで一緒に強力して生きていくんだ。頼るのも頼られるのも当たりまえだ。
限度はあるがな。いちいちそんな時に謝っていたら気が滅入ってしまうだろう」

電「わ、わかりました!提督さんありがとうなのです!」

提督「うむ、それでいい。これからもよろしく頼むぞ」ナデナデ

電「はわわっ!こ、こちらこそなのです」////

提督「さて、俺は別の当番も見てくる。じゃあな」

電「は、はい!」

電「(提督さん……最初は怖い人と思いましたが、なんだか印象が変わったのです)」///



ちょっとずつ投下します



--------武器弾薬庫

龍驤「……」スヤァ

提督「龍驤、起きろ」

龍驤「……ンー…」

提督「ふむ」スー

提督「敵襲だぁああああああああああ!!!!」

龍驤「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
どこや!ウチはまだやられないでぇぇ!」ガバァ

提督「おはよう」

龍驤「て、提督!敵襲やて今……あ……もしかして……」

提督「うん」

龍驤「えっと……これは違いましてですね。決して掃除をサボって寝てた訳ではなくて、
まぁいわゆるイメージトレーニングという」

提督「龍驤」

龍驤「はい」

提督「正座」

龍驤「はい」



------説教中

提督「サボるにしても、軍人にとって命とも言える武器や弾薬がある場所で昼寝など」ガミガミ

龍驤「すんまへんすんまへん……」

提督「それにな、お前に何かあっては困る。ここには火薬関係の物もあるのだ。
管理はしっかりしているつもりだが、もし爆発でもしてみろ。大けが所ではすまんぞ」

龍驤「……ウチの事大事に思っていってくれてんのか」

提督「当たり前だろ。まだ日は浅いかもしれんが俺は艦娘のみんなを家族の様に大事にするつもりだ。
分かったら立て。掃除の続きをするぞ」

龍驤「……最初はお堅いやっちゃな思ったけど、そんなクサい事までいうんやな」

提督「ん?正座したりないのか?」

龍驤「か、堪忍や!さっさやりましょ!」イソイソ

龍驤「(まぁ……心配されるのはちょっちうれしいやん)」

--------掃除後

提督「ふぅ……思ったより時間がかかったな」

龍驤「疲れた~。もう動けへん~」

提督「お疲れさん。ほらこれ」スッ

龍驤「これは!間宮店特性極上アイス!食ってええんか!」

提督「ああもちろんだ。他の奴らには内緒だぞ」

龍驤「おおきに!返せいわれても返さへんで!」

提督「はいはい。ちゃんと自分の部屋で食えよ」

龍驤「いや~ラッキーやな~♪毎回もらえるんやったら喜んで掃除でもなんでもしたるのに」

提督「さすがに毎回は無理だな。というかアイスそんな好きなのか」

龍驤「当たり前やん!口にいれた瞬間とろける感覚!ほんのりとした甘さ!絶品や~!」

提督「ふむ」ジー

龍驤「アイス~♪アイス~♪」

提督「……」ジー


龍驤「アイ……なんやジーっとウチの事みて。やっぱ返せっていうんか。
一度もらったもんは変えさへんで」

提督「いや、なんか可愛いなと思って」

龍驤「ヘ……か、可愛い?!」

提督「うむ。アイスでそこまで喜んでもらえるとは思ってなくてな。
純粋に喜んでる姿をみて可愛いと思ったのだ(子供みたいで)」

龍驤「は、ハァ?!何言うてんのキミ!めったな事いうもんじゃないで!」////

提督「なんだ。可愛いものに可愛いといってはいけないのか」

龍驤「~~~っ!し、知らん!掃除も終わったし部屋帰るで!」////


提督「ああ。あんまりがっつくなよ」

龍驤「余計なお世話や」


龍驤「(なんや調子狂うな~。真面目な顔でしょうもない事いいおって……)」

龍驤「(ま、まぁ悪い気はせんけど……)」////



1はヒト
7と間違えるから、7をナナと読んでいても紛らわしい表現を避ける

>>31
ご指摘ありがとうございます。
勉強になります。次回より修正します。


--------鎮守府玄関

提督「(ふぅ、煙草でもかってくるか)」

提督「(ん?向かい側からくるのは長門か?)」

提督「長門、買い物の帰りか?」

長門「提督か。良かった丁度聞きたい事があるのだ」

提督「どうした?」

長門「スーパー北上という店に行きたいのだが、一向にたどりつかん。
この地図が間違っているのではないかと思ってな」

提督「ふむ。最新の地図を用意したつもりだし見る限り間違ってもいないな」

長門「そうなのか?うーんどうしてだろうか。
北は上で右が東で地図なりにあるけばつくはずだろう」

提督「……長門……お前もしかして、地図みれないのか」

長門「何を言っている!軍人ともあろうものが地図を見れない筈がない」

提督「じゃあ一緒にいこうか。俺も煙草ついでにいくぞ」



-----数十分後


長門「やはり着かんな」

提督「当たり前だ。進んでる方向全部北で解釈してるじゃないか」

長門「???どういうことだ?」

提督「あのな……」



----説明中



長門「なるほど。地図を回転せず考えていたからそうなるのか」

提督「まぁ厳密にいうと回転する必要もないが……そう覚えとけ」

長門「よし!もう大丈夫だ!問題ない!」



提督「(こいつ思ったよりダメなやつかもしれん)」



-----スーパー北上店 


長門「ここがスーパー北上か。随分派手だな」

提督「見た目はあれだが、価格は周辺より安く、品揃えも豊富だ
鎮守府から距離歩くが来る価値はある」

長門「なるほど。ゲテモノはうまいという事と一緒だな」

提督「一緒だなと言われると困るが、まぁそんなもんだ。
そいえば何を買うか決まっているのか」

長門「ああみんなと話合った結果、生活必需品をまず買い込む事にした」

提督「ふむ。例えば?」


長門「まずクマのぬいぐるみだな」

提督「まて」

長門「?」

提督「それは生活において、必須ではない」

長門「そうなのか?電と私は必要だと強く賛同したが」

提督「(お前もかよ)理由は?」

長門「やはり日々厳しい訓練や常に命の危険にさらされている戦場が
身近にあるという事は精神的に負担がくる。
そこでくまのぬいぐるみだ。
ぬいぐるみの愛らしさと一緒に寝たり話しかけたりと色々できる。
個人的にはクマじゃなくてもいいが、とりあえず定番という事でまずは基本からせめ」


提督「わかった!わーかった!そうだな、まぁお前らも女の子だもんな。
俺も人間だ。そういう部分に理解をしたい。今回はとりあえず許可する。
んで他にはどんなものがある?」

長門「麻雀セット」

提督「ぶっとばすぞ」

長門「なんだ急に暴言を」

提督「あのな、それ買うの経費つかってるんだぞ。
てか生活必需品勘違いしてないか?」

長門「何をいう!麻雀というゲームをして日々の精神的な負担を」


提督「ダメ」


長門「はい」




提督「他には何を買う予定だ?」

長門「トイレットペーパーやティッシュ等だな」


提督「まともなのがあってすごい安心した」


-------買い物後



提督「持って帰れるものは持ち、かさばる物は宅配に任せればいい」


長門「わかった。しかし思ったんだが、
徒歩ではなく車できた方がよかったのではないか?」

提督「そうなのだが、軍人が事故ると色々面倒だからな。
リスク回避の為、なるべく外では徒歩で移動してもらいたいのだ」

長門「そんなものか」

提督「ああ、面倒なんだよ。色々とな」



長門「……提督、一つ聞きたい事がある」



提督「どうした」


長門「……提督はなぜこの鎮守府にきたのだ」



提督「なんだよ急に」

長門「おかしいと思ってな」

提督「……」

長門「まず時期がめずらしい、事前情報も遅かった。
そして何よりおかしいのは着任1日目からの調査任務だ。
普通に考えて実戦の可能性がある場所へとなんの段取りもなく
行われたのはおかしい事だ。
よっぽど上から信頼されているか何か緊急的な時でしかありえん」

提督「……」

長門「恐らく前者だろう。昨日の指揮をみる限り、
提督はかなりの実戦経験があるように思える」

長門「そんな人間が何故、この小さい鎮守府に来たのか。
気にならない筈がない」


提督「長門」


長門「提督は俺を信じろと言った。今後共に戦う仲間として私は勿論信じたい。
背中を任せたい。でも素性の知らぬ人間を」


提督「長門!」


長門「!」


提督「いつか、必ず話す」



提督「すまん」


長門「……わかった。熱くなってこちらもすまなかった」


提督「いや、いいんだ。
ただ俺にまだ心の準備ができていないだけだ」


長門「……待っているぞ」


提督「……うむ」


提督「帰ろうか、俺達の鎮守府に」



--------鎮守府 調理場


長門提督「「ただいま」」

電「おかえりなさいなのです」

長門「調味料とか諸々買ってきた」

電「わぁ!今日のカレーに使えるといいのです!」

長門「あと非常に申し訳ないのだが……」

電「?」

長門「クマのぬいぐるみは買えなかった……」

電「う……残念なのです……」

提督「(まぁスーパーにはないだろうな)」


-------提督の部屋


提督「(ふぅ…まさかあのタイミングで聞かれるとは…)」

提督「(いずれ話さなければいけない事。逃げてばかりでは駄目だ)」

提督「(……風呂でもはいってさっぱりするか)」



------大浴場 

提督「いつも思うが、ここの風呂場はでかい。
鎮守府の大きさに対して不釣り合いだ」カポーン

提督「でも風呂がでかいと開放的な気分になる。癒されるな」

愛宕「そうでしょう?この鎮守府の自慢ですもの」チャポーン


提督「……あぁ、自慢できるな・。
ただし人が風呂はいってるのに堂々と中に入ってくる不届きものがいなければな」

愛宕「あらあら酷い言い方ね」

提督「で、なんだ。できれば風呂は一人で入りたいのだが」

愛宕「折角素敵なレディーが豊満な水着姿でいるっていうのに何もないの~?」

提督「ああ、素晴らしいな。でてけ」

愛宕「うふふ少しは驚いてくれてもいいのにいけずねぇ。
一応お風呂掃除という用事があってきたのだけどまた後にするわね」

提督「いや、待て。そういう事ならもう出る。
こんな昼の時間に風呂はいってる俺も悪いからな」スクッ

愛宕「あら、いいのよ。ゆっくりはいって」ガシッ

提督「あっ、おい!腕を引っ張るとあぶな」

ザッパーン

提督「……プハッ!だ、大丈夫か?」

愛宕「ええ大丈夫よ。ただそんなに強く掴まれると」////

提督「あ」モミモミ

愛宕「キャッ//」

提督「こ、これはちが////」

金剛「愛宕~!お風呂掃除手伝いにきましたヨー、レッツクリーニン…」

金剛「お邪魔だったネーゴメンナサイ」

提督「待て金剛!誤解だ!」



-----脱衣所 誤解説き中


金剛「ビックリさせないでくだサーイ」

提督「俺は悪くない」

愛宕「ごめんなさいね驚かせちゃって」

金剛「気にしないでくだサーイ。提督もきっと心の中でラッキーって思ってマース」

愛宕「キャーセクハラー」

提督「ハァ、なんとでも言え」

愛宕「にしても」

金剛愛宕「……」ジー

提督「なんだ人の体をジロジロと見て」

金剛「すごい傷だらけデスね」

愛宕「湯船に浸かってみえなかったけど」

提督「別におかしいもんじゃない。敵との戦いで火傷や裂傷などよくある話だ」

愛宕「そうね、前の鎮守府で何があったかはまだ聞かないわよ~」

金剛「私も聞きまセーン」

提督「…長門か?」

愛宕「何の事かしら~」

金剛「何の事デスか~」

提督「全く……さぁ着替えるから出て行ってくれ」

愛宕「あら別に目の前で着替えてくれてもいいのよ~。立派な魚雷を見せつ」

提督「いいからでてけぇえええええええええええ!」

愛宕金剛「「ハーイ」」ドラドラ




期待コメありがとうございます。


自分の見返しましたが、文章力以前に誤字脱字が非常に多くどうしようもない感じです。
もう少し見直しがんばります。

今後は不知火との絡みと
簡単にイチャイチャさせながら提督と艦娘との親密度をあげてく展開になります。

よろしくどうぞ・


-----鎮守府外周辺 海岸

ザザーン

提督「(ゆっくりと煙草を吸いに海に来てみたが…)」

提督「(…こうやってゆったりと海を眺めるのも久しぶりだな)」

提督「(……)」」


提督「(……大和)」

不知火「泣いているんですか?」

提督「ここのやつらは無神経な奴が多いと思わないか?」

不知火「不知火に落ち度はありません」

提督「お前に落ち度がなければ、誰にあたればいいんだ」

不知火「そこにいるカモメはどうでしょうか?」

提督「お前……なんでここにいる」

不知火「鎮守府外周辺を見回る担当についたもので」

提督「忘れてたな。そんな担当も作った」

不知火「中ばかりでなく、外へも目を向ける。すごく重要な事だと思います」

提督「ああ、どんなものもそうだ。主観的にも客観的にも目を向けないと
正しく判断できない事が多い」



不知火「…なんで泣いていましたか?」

提督「なんでだと思う?」

不知火「質問を質問で返すのは畜生のやる事です」

提督「それは言いすぎだろ。俺の今の立場や性格、外見、そういうものから予測してみろよ」

不知火「…めんどくさいのでいいです」

提督「お前な……」

不知火「すみません。戦う事以外に興味がないもので」

提督「……お前の履歴書をみたよ」

不知火「深海棲艦。不知火は……私は絶対に駆逐してやります。
1匹残らずこの倒して見せます」

提督「親を殺されたからか?」

不知火「親だけじゃありません。私が住んでいた漁村のみんなの無念を晴らして見せます」

提督「…あいつらを倒した所で救われるものがあるのか」

不知火「わかりません。でもそれしか考え付かないのです」

提督「……」

不知火「提督、私はここで仲良しごっこをするつもりはありません。
とにかく一匹でも多く深海棲艦を倒したいのです。前線に私をもっとだしてください。
お願いします」

提督「ああ」

不知火「……不知火は鎮守府に戻ります」

提督「不知火」

不知火「はい」

提督「仲良しごっこもたまにはいいものだぞ」

不知火「……失礼します」スタスタスタ



今日はこれで終わります。

ありがとうございます。

また妹だったりホムンクルスだったりするのだろうか

これは提督と言う名のお父さんですねぇ・・・(褒め言葉

乙コメありがとうございます。

>>51
あのSS見ました。すごくおもしろかったです。
あれほど素晴らしい物を書ける気はしませんが。
設定は少しかぶっています。

>>52
こんなお父さんいやです(ぁ


今日は投下量少ないかもです。

しばらくイチャイチャとかまったり日常と
まだ説明しきれていない世界観などを書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

(ぁなんてもの使ってる人物凄く久々に見たわ
さてはあんたおっさんだな(ぉ

提督だからお年を召していてもしょうがない(ぇ

>>54
一応20代なんですが、よくネタが古いとは言われます。
チョベリバです。

>>55
フォローありがとうございます(真顔)


少し投下します。


鎮守府 食堂 夕食

提督「…」

金剛「…」

龍驤「…」

長門「…」

電「…」

愛宕「…」

不知火「…」

妖精A「すげー色なん」

妖精B「ヤバイなこれヤバイな」

妖精C「食ったら負けかなと思っている」



長門「提督」

提督「なんだ」

長門「3つ程聞きたい事がある」

提督「ああ分かっている。一つずつ言ってみろ」

長門「なぜ全員集合しているのだ」

提督「理由は複数あるが、一番の理由は団結力を高める為だ。
良く言うだろう。同じ釜の飯を食う仲間と」

長門「別に一緒に食う必要はないと思うが……。まぁわかった」


提督「うむ。仲良く談笑でもしながら旨い飯を食おうじゃないか。
今後は可能な限り皆で夕食をとることにするぞ」



長門「次の質問だ。そこにいるのは妖精か」

提督「ああ、普段は提督以外の者と余計なコンタクトができないよう
目視確認不可能な我が鎮守府の妖精さんだ」

長門「…一緒にご飯を食べようとしているのは気のせいか?」

提督「気のせいではないぞ。彼女達は現在透明化を解いている。
そして彼女達は俺達と同じ様な食物を摂取し、エネルギーを確保する事もできる。
今食卓を囲んでいてもなんら問題はない」

長門「なるほど。まだ聞きたりない部分はあるが、後程聞く事にする」

提督「わかった。是非、この機会に妖精さんとコミュニケーションをとってくれ」


長門「そして最後の質問だ。この食べ物はなんだ」

提督「カレーだ。
といいたい所だが一般的にカレーと連想されるものから
少し遠い色をしているな。とてもカラフルだ。電、これはカレーか?」

電「カレーなのです」

提督「そうか。俺はどうしてもやらなければいけない仕事があるのを忘れていた。
みんなで先に食っていてくれ」ガタッ

長門「待て」ガシッ

提督「離せ」

金剛「駄目デスよ提督。みんなで仲良く食べましょう」

龍驤「せやで。誰が担当制にしたんや」

愛宕「まさか電ちゃんが一生懸命作ったカレーを食べない訳ないわよね~」

不知火「…どうすればこの色を再現できるのでしょうか」

提督「待て。お前ら艦娘は一般的な人間より恐ろしく丈夫で身体能力が高いだろう。
しかし俺は妖精達に指示をだせる以外は普通の人間だ。そしてこの鎮守府の最高責任者だ。
この意味が分からない訳ではないだろう?」

電「司令官は、電の作ったご飯が食べたくないのです?」ウルッ

提督「あ、いや、えっと」

電「ないのです?」ウルウルッ

提督「あーお腹へったな。さぁみんなで食べようか」ニコッ

長金愛龍白「(あの顔には勝てないんだな提督も…)」

提督「し、しかし途中まで一緒に作ってた時はこんな色してなかったが…。
電、あれから何か入れたりしたのか」

電「はい!長門さんが買ってきた物の中から調味料や
何か良く分からない物を入れたりしたのです!」

提督「何か良く分からない物を入れちゃう子なんだなお前は」

電「実は長門さんが
「折角なんだから少しインパクトのある味付けでもいいかもな」
ってアドバイスくれたのです」

長門「インパクトに関しては大成功だぞ電」

提督「お前かよ原因。質問してた癖に」

長門「まさかこんな事になるとはな。ビッグ7もビックリだ」

不知火「それダジャレですか」

全員「……」


提督「……まぁ食べるか」」



全員「「いただきます」」




-----------数時間後 提督の部屋


提督「うぅ…なんでカレーがあんなに甘いんだ…辛いけど甘くて
後から酸味がきて、それでいてしつこい……胃がムカムカする…」

金剛「提督、ここに胃薬置いときマスね」

提督「……スマン」


次の日 鎮守府 会議室

提督「おはよう」

艦娘達「「おはようございます」」

提督「今日は任務や外での訓練はない。金剛、まずはこの紙を配ってくれ」

金剛「はい!」

提督「この紙は実戦時の細かい作戦指示の詳細、
鎮守府の最終目標対象とそれに行き着くまでの過程、
各艦娘の能力をグラフ化し俺なりにまとめた物だ。
今日はこの紙を見ながら会議していきたいと思うので、全員集中して聞くように」



艦娘達「「了解(デース)(なのです)」」



-----数時間後


提督「…というわけで、
近いウチ発生すると思われる沖ノ島海域での戦闘を
想定して今後は訓練を行っていく。何か質問はあるか?」

長門「それに関しては特にないな」

金剛「戦況が思ったより良くないのデスね」

龍驤「ウチらも実戦にバンバンでなあかん日がくるんやな……」

不知火「…望むところです」

電「ちょっぴり怖いのです…」

愛宕「今までは演習メインだったものねぇ~…
遠征も安全と思われる場所しかいってないし」

提督「しょうがないさ。前の提督どうこうの話ではなく恐らく上からの指示だ。
設立若く規模の小さい鎮守府に無理をさせる訳がない。
だが戦況を見る限り、この先俺達にもどんどん前線での任務がくるだろう」


艦娘達「「……」」


提督「安心しろ。この前の戦闘をみる限り、個々の力は中々のものだ。
後は連携力を付けながら艦隊としての力を磨いていけば良い」

金剛「そ、そうデス!私達がビシっとやってガシっと倒せば問題ないんデース!」

龍驤「せやせや!この前の戦いだって圧勝やったしな!」

電「そうなのです!何も問題はありません!」

長門「問題が無いという事はないだろう。資源の問題がある」

不知火「潜水艦への対策も不十分です」

愛宕「武装も古いものしかないわねぇ~」


金剛「あ…」

龍驤「い…」

電「う…」

艦娘達「「……」」


提督「ま、まぁこうやって話合う事は重要だ。
問題があるなら一つずつ解決策を考えていけば良い。
一番いけないのは考えるのを辞める事だからな」

提督「さて、今日の会議はこんなもんにしよう。
何か質問はあるか?」

龍驤「提督」

提督「なんだ龍驤」

龍驤「この前夕飯にいた妖精の事について聞きたいんやけど」



提督「ふむ」

龍驤「ウチらはあんまり妖精の事理解してないんや。
前の提督も大ぴらにしてへんし……。
聞いても最低限の事しか教えてくれへん」

長門「そうだな。昨日説明足らずな部分をぜひ聞きたい。妖精とはなんなのだ」

提督「分かった。じゃあ最初から説明するか」

提督「お前達の様な艦娘を指揮するには、ある条件がないといけない事は知ってるな?」

龍驤「妖精を見れる、そして触れる事のできる人間やな」

提督「その通りだ。
この条件に準ずる人間というのはこの世界に数える程しかいない。
そして俺はそれが可能で提督としてお前らを指揮している」

金剛「選ばれし存在という事デスネー」

提督「そういわれると聞こえはいいがな。
実際他の人間に見えない物が見えるというのは不気味なものだ。
初めて俺が見た時は何の病気かと思ったからな」

電「あんなに可愛いのにです?」

提督「可愛いかどうか問題じゃないさ。彼女らには失礼だがな。
話を戻そう。とにかく俺は今この鎮守府で
彼女達の様な妖精達を仕える事ができるのだ」

愛宕「仕える?」

提督「ああ、なぜだか分からんが彼女達は
俺達の様な見える人間には基本的に従順なのだ。
理由はまったくわからん。聞いても理解できない答えしか返ってこない」

長門「知れば知るほど分からんな……」

提督「うむ。今後も分かる事は一切ないだろうな。
ただ一つ分かっている事は、彼女達が不思議な力を持ち、
そして艦娘を作ったという事だ」



不知火「…艦娘を作った?」

提督「ああ、定義したといってもいいな。
特定のDNAを持った女性に妖精さん達の作る武装をリンクし、
人間兵器「艦娘」を誕生させたんだ」

提督「非力で平凡な女性でも艦娘になる事で、恐ろしい戦闘力を持つ。
そして妖精さんも目視できるようになるんだ」


長門「……今までの話は私達が聞いてよかったのか。
軍としてはあまり知られたくないよう事ではないのか?」


提督「大分昔はそうだったようだ。
最近はそういう意向ではないらしい。
なぜなら妖精という存在があまりにも規格外すぎて
世間に知られた所でどうしようもできないからだ」

長門「なるほど。そもそも特定の人間にしか見えない訳だしな」

提督「そして妖精さん達を、普段お前らには見えない様にしていた訳だが…」

提督「妖精さん、きてくれ」

妖精A「アウアウアー」

妖精B「ヤバい漏れそう」

妖精C「魚雷打ったら負けかなと思っている」


提督「この通り面倒くさいので関わらせたくなかったのだ」

艦娘達「「え?」」


提督「まぁ、先程いった通り彼女達は規格外の存在。
思考や考え方が違うようでコミュニケーションがとりづらい。
わざわざ、多くの者に関わらせる必要がないというのが多くの提督の見解だ」

提督「ここらへんの艦娘に公表するかしないかの判断は
艦娘を指揮する提督に任せられている。そして昨日の食事でお披露目したわけだ」

提督「大体の話は以上だ。どうだ?理解できたか?」

龍驤「うーん、大体は分かったんやけど…」

愛宕「なんかこう」

電「話がふわふわしてるのです…」

提督「まぁそうなるだろうな。
かれこれ100年以上研究されていても分からない事だらけなのだ。
無理もないさ」

提督「さて妖精さんに関する話はこんなもんだ。まだ何かあるか」

金剛「なんとなく気になったんデスけど、なんで妖精「さん」付けなんデスか?」」

提督「ああ。見た目や言動はともかく、
彼女達は恐ろしい科学力と技術力、そして謎の力をもっているからな。
敬意を込めてそう呼んでいる」

妖精A「あ」

妖精B「い」

妖精C「う」

金剛「(……)」

金剛「……そうデスか」


提督「さて今日の会議はこれで終わりだ。
あとは昨日と同じで鎮守府担当業務に勤しんでくれ。解散」


やば…なんかこじ付け過ぎてわけわかんないかもです。

まぁフーン程度で理解していただければと思います。



鎮守府 本館 中央通路

金剛「……」

龍驤「なんや金剛。元気ないやん」

金剛「え、えぇ」

長門「なんだ。気になる事があるならいってみろ」

愛宕「そうよ~金剛ちゃん。言うだけでスッキリするかもしれないわよ?」

金剛「ワ、分かりました。さっきの妖精の話聞いてどう思ったデスか皆さん」

龍驤「変な話やなぁ思うたで。
あんなちっこいのがそんなすごい事してるんやなぁて」

不知火「たしかに驚きましたが、感謝しなければいけません。
深海棲艦と戦う力を与えてくれた妖精達に」

長門「うむ。驚きはしたが、これからもやる事は変わらん。
逆に妖精達の存在を正しく認識できたおかげで
動きやすくなるかもしれんしな」

電「今度話かけてみるのです!」

愛宕「最新の武器の作成も頼んでみよかしら」

不知火「愛宕。それは不知火も考えていました。
もっと強い武装が不知火には必要です」

龍驤「おいおい!何抜け駆けしよう考えてんねん!
ウチもまぜてやー」

長門「お前ら好き勝手いうんじゃない。資源の事も考えろ」

アーダコーダアーダコーダ


金剛「…(私はすこし怖いと思いマシた)」

金剛「(艦娘を作った?100年も研究されて未だほとんど解明されていない生命体?)」

金剛「(何かひっかかるのデス)」

金剛「(それに提督の妖精に対する振る舞い。何かまだ隠しているような……)」


妖精A「ね~ね~」

金剛「エ?」ビクッ

妖精A「…」ニタァ

金剛「エ……」

電「あ!妖精さんなのです!」

愛宕「あら可愛いわね~。触っちゃおうかしら」

不知火「すみません話があります。不知火にもっと強い武装を」

龍驤「あ!マテやぁ!ウチもウチも!」

妖精A「ワ~~ニ~ゲ~ロ~」

マテー
ニゲルナー
シラヌイニー

金剛「(……)」

今日はこれで終わります。
土日はたぶん更新しません。
来週平日からまた更新すると思います。


お付き合いありがとうございました。


おはようございます。

少しずつ投下していきたいと思います。

土日書き溜めできなかったので今日は量少ないかもしれませんが
よろしくお願いいたします


鎮守府 食堂 夕飯

提督「(しまった。すっかり失念していた)」

提督「(会議し終わって煙草吸いにいった時になにか忘れているなと思ったんだが……)」

提督「(今日の食事当番のフォローするのを)」

提督「(昨日のような参事はごめんだ。頼むからまともな料理がでてきてくれ)」

龍驤「さっきから提督はなんでお祈りしている様にうつむいてるんや」

金剛「きっと提督の事デス。明日の訓練内容で悩んだりしてるんじゃないデスか」

愛宕「あららホントお真面目さんね~」

長門「それより夕飯はまだか。腹と背中がくっつきそうだ」

電「今日の夕飯担当は不知火さんなのです」

提督「(なに!不知火が担当?!戦いにしか興味がないとか言ってたような奴だ。
この流れはどうみてもまずい……)」

龍驤「な、なんや提督。そんな怖い顔して。飯時なんやから仕事の事を忘れてや」

不知火「おまたせしました。料理運ぶの手伝っていただけますか」

艦娘達「「はーい」」

~~数分後



提督「(焼き魚に味噌汁。卵焼きにキンピラゴボウ。見た目は素晴らしいが味は果たして……)」

愛宕「うふふ、和を感じる献立ね~」

電「美味しそうなのです」

長門「うむ、食欲をそそるな。さぁ食べようじゃないか」

みんな「「いただきます」」


提督「(ええい!ままよ!不知火がせっかく作った料理。しっかりと味わってやる)」

提督「(まずは焼き魚から)」ヒョイパクッ

提督「……!」モグモグ

長門「んむんむっ。これは……」

電「美味しいのです!」

龍驤「うわ!これ!めっちゃうまいわ!」モグモグ

金剛「卵焼きは上手い具合に中が半熟ですネー」モグモグ

愛宕「味噌汁もしっかりダシがとれてて、美味しいわ~」ズズー

長門「魚の焼き加減も完璧じゃないか」モグモグ



提督「ご飯の炊き具合も素晴らしいな。
不知火、お前がこんなに料理上手だとは思わなかったぞ」

不知火「小さい頃から家事をしてましたので。
特に魚を使った料理はある程度作れます」

提督「いやぁそうかそうか。よかったよかった(ちゃんと食べれて)」ウルウル

龍驤「泣くほど旨かったんか提督……」

金剛「ク~、提督を泣かせる程とは!悔しいデス!」

長門「いやぁしかし箸がとまらんな。おかわり!」

電「卵焼きもう少し食べたいのです」

愛宕「私もお味噌汁もう少しいただこうかしら~」

龍驤「ウチもウチも!もっと食べるで!」

不知火「少し多めに作っていますから各自かってによそってください。早いもの勝ちですが」

艦娘「「はーい」」

ウチガサキダー
オイ、アワテルナ
タマゴヤキハワタシノデス
ウフフ
ソ、ソレネラッテタノデース


不知火「……」ジー

提督「不知火、ボーっと見てないで座ってお前も食べろ」

不知火「……はい」

提督「本当においしいな。正直びっくりした」

不知火「戦いの事しか考えてない料理の一つもできない女とでも思っていましたか?」

提督「そ、そんなことは……(おもってたーーー!)」

不知火「ふふ、冗談です」

提督「困らせる事を言うなまったく」

不知火「……いいものですね。みんなで食卓を囲んで食べるというのは」

提督「昔を思い出したか」

不知火「……はい」

提督「そうか」

提督「(口数少なく大人びたやつかと思っていたが、本当は誰よりさびしがり屋なのかもしれんな。
少しずつこうやってみんなとの距離を縮めて欲しいものだ)」

提督「さて、俺もおかわりいただこうか」

金剛「あ、もう残ってないデス提督」

提督「……」ガーン


鎮守府 中央通路 夜 鎮守府内見回り中

提督「(今日も無事終わりだな。明日から本格的な訓練が始まる。
しっかり睡眠をとって備えねばな)」テクテク

提督「(ん…就寝時間だというのにまだ電気がついているな。長門の部屋か)」



~~長門の部屋前



提督「(夜更かしは疲労の原因になるというのに。しっかりしてもらわなければ困るな)」

提督「おい、長門。もう寝る時間だ。消灯後寝る準備をしろ」コンコン

シーン

提督「(反応がないな。中にいないのか。それはそれで問題だな)」

提督「おい!開けるぞ!」ガチャ

提督「(ほう、これが長門の部屋か。ぬいぐるみだらけだな。
壁はピンクでファンシーだ。思ってたのとだいぶ違う)」

提督「(ん……あそこにくるまって震えている毛布の塊が……)」

提督「長門!そんな隅に居ないでしっかりベッドに入れ!」バッ

長門「ヒぃ!……って提督か。お、驚かせるな」

提督「外から声をかけたのだ。聞こえんかったのか」

長門「あ、今耳栓を外す。これで問題ない」

提督「いったい何があった。こんな時間に電気をつけて耳栓までして」


長門「……笑わないか?」

提督「ん?ああ笑わん」

長門「実はこれを見たのだ……」

提督「これは、DVDか。なになに【恐怖!呪いのアイドル 解体されても何度でもよみがえる那珂】だと」

長門「これを見て怖くて寝れんのだ」

提督「は、はぁ」

長門「あ!バカにしただろ!呆れただろ!だから言いたくなかったのだ!」グスッ

提督「し、してない!そうだな。怖くて寝れないのは仕方のない事だな!」

長門「うむ……」

提督「しかしどうしたもんか。明日から訓練が始まるから今日はしっかりと睡眠をとって欲しいのだが」


長門「……笑わないか?」

提督「ん?ああ笑わん」

長門「実はこれを見たのだ……」

提督「これは、DVDか。なになに【恐怖!呪いのアイドル 解体されても何度でもよみがえる那珂】だと」

長門「これを見て怖くて寝れんのだ」

提督「は、はぁ」

長門「あ!バカにしただろ!呆れただろ!だから言いたくなかったのだ!」グスッ

提督「し、してない!そうだな。怖くて寝れないのは仕方のない事だな!」

長門「うむ……」

提督「しかしどうしたもんか。明日から訓練が始まるから今日はしっかりと睡眠をとって欲しいのだが」


長門「……寝ろ」ボソッ

提督「ん?」

長門「一緒に寝ろ!!」

提督「はぁ!?」

長門「しょうがないだろ!他の奴らはもう寝てるし!怖いんだから!寝ろ!一緒に寝ろーーーー!」ダダコネ

提督「変に開き直るな!落ち着け!俺は男だぞ!」

長門「かまわん!怖くなければいいのだ!それに提督はそんな無粋な男ではないだろう!?」

提督「ま、まぁそうだが……わかったよ。寝てやる。近くで寝ればいいのだろう」

長門「本当か!良かった!じゃあそこのベッドに入ってくれ」

提督「え?いや、あの同じベッドじゃなくても……」

長門「やっぱり寝てくれないのか……私が怖くて寝れなくて明日の訓練に
まともな状態で参加できなくてもいいのか」グスッ

提督「……ハァ。わかった。寝るから待っててくれ。寝間着をとってくる」


長門「頼んだぞ!」


---10分後

提督「(さて、ベッドで一緒に寝る事になったのだが)」

長門「……」スヤァ

提督「(がっちり腕を抱きしめられ動けん)」

提督「(そして胸の柔らかな弾力。意識したくなくても男の本能が反応してしまう)」

提督「(たまに耳にかかる吐息がこそばゆい。そしてなんでこいつこんな寝るの早いんだ)」



提督「(……うむ)」



提督「(寝れん!!!)」バーン


提督「(くそ……寝てる内に離れようと心みても…まったく解けない。なんで力だ)」


提督「(……ハァ)」


そして朝

チュン チュン


長門「……ん~良く寝たな…」

提督「おはよう、長門」ゲッソリ

長門「ああ、おはよう提督。昨日はみっともない姿をみせてすまなかった。お陰でぐっすり寝れた」


提督「そうか、良かったな」ゲッソリ

長門「ん?なんかすごい疲れている様にみえるが大丈夫か」

提督「だ、大丈夫さ。ほんと大丈夫、ホントにな。俺はいったん部屋に戻るぞ」スクッ

長門「わかった」

提督「それじゃあな」ガチャ

長門「おい」

提督「ん?」

長門「あ……あの…また一緒に寝て欲しい時頼んでいいか?///」

提督「……たまにならいい。ホントたまになら」

長門「そ、そうか……ありがとう///」


提督「……」バタン

提督「(なんかシャキッとするドリンク買ってくるか…)」



一旦止めます。
余裕あればまた投下します

コメントありがとうございます。

ああー同じの2回書いたり、誤字脱字がひどい。 参事→惨事

書きこんだ内容修正できればいいんですが。。。

見直し足りなくてほんとすいません。

く、もうちょいで書き溜め終わったんですが時間がorz
今日はこれで終わるかもしれません。

長門は高スペックな癖に無自覚なダメさ加減を匂わせるので好きです。

見ていただいてありがとうございました。


鎮守府 提督の部屋 朝 執務中

提督「ふぁ~」

金剛「今日は随分眠そうですネ提督」

提督「ん、ああ失礼。ちょっと色々あってな」

金剛「そうデスか。ハイ、コーヒーデス」コト

提督「すまんな。いやぁ体にしみる」ゴクリ

金剛「今日の朝長門の部屋からでてきた事と関係あるんデスか?」

提督「ブッ、ケホッケホッ。……み、見てたのか」

金剛「艦娘の索敵能力を舐めない方がいいデース」

提督「ハハ、トイレにいってこようかな」スタッ

金剛「何してたんデスか」ガシッ

提督「お前には関係ない」

金剛「ナニしてたんデスか」

提督「ちょっと発音を変えるな。やましい事はしてない。離してくれ」


金剛「離しませン」ジー


提督「……」ジー

金剛「……」ジー


提督「……分かった。俺の負けだ」

金剛「さぁ話してくだサイ」


提督「実はな……」

~~説明後


金剛「一緒に寝た上、腕枕デスか」ピシピシ

提督「お、おい。持ってるカップにヒビがはいってるぞ」

金剛「おかしいと思ったんデス。長門が随分機嫌良くニコニコしてるもんだから」パリーン

提督「良い事でもあったんじゃないか。鉄のカップってそんな簡単に割れるんだな」

金剛「……」ズカズカドシン

提督「なんだ急にソファに座って」

金剛「ココ」

提督「え?」

金剛「いいからココきてくだサイ!」

提督「ああ、横に座りゃいいのか」

金剛「そのまま横に倒れてくだサイ」

提督「え?」

金剛「いいから!」

提督「あ、ああ」

金剛「ハイ、OKデス♪」

提督「なんだこれは」

金剛「膝枕です」

提督「それは分かるが……」

金剛「あんまり寝てないんですよネ?」

提督「ああまったくな」

金剛「じゃあ寝てくだサイ」

提督「いやしかし仕事が……」

金剛「私が後で手伝いますから!今はゆっくり休んでください!」

提督「しかしなぁ…」

金剛「私は今提督の秘書艦です。提督の体調管理も仕事の内デス」

提督「…うん。そうだな」

金剛「時間になったら起こしますし、
今日の事務作業もそこまで多くない事は把握してますカラ。
安心して寝てください」

提督「分かった。……あのさ」

金剛「?」

提督「膝枕って柔らかくていい匂いがするな」

金剛「い、いいから黙って寝てくだサイ!///」

----数分後


提督「……」スピー

金剛「(すごく疲れてたんですネ。ぐっすり寝てまス)」


金剛「(……最初は怖くて真面目で堅い人なんてみんなの印象は良くなかったけど)」クスッ

金剛「(短い時間であっという間に溶け込んでみんなの信頼を得て……)
金剛「(本当に不思議な人ですネ)」ナデナデ

金剛「(……不思議なのは私もですよネ…)」

金剛「(なんでこんなムキになって……)」

金剛「(あげくに膝枕なんテ///)」カーッ

金剛「(……いえ、本当は気づいてまス)」

金剛「(きっと一番最初にあの笑顔を見た時から惹かれてたのかもしれませン)」

金剛「(でも私は軍人、提督も。この思いは胸にしまっているのが一番デス)」

金剛「(だから今だけでも……)」ナデナデ

提督「ン……」

金剛「好きですよ、提督」ボソッ


---数時間後


金剛「起きてくだサーイ提督!」

提督「…ん、あぁ時間か……」ムクッ

金剛「もう、涎垂れてますヨ」フキフキ

提督「すまん。なんかすっかりお母さんみたいだな」

金剛「ええホントですネ。世話のかかる息子がいて大変デース」

提督「そうか」クスッ

金剛「ハイ」クスッ


提督「よし、しっかり寝れたし訓練の準備をする。金剛も一度部屋に戻れ」

金剛「分かりましタ。あとで会いまショウ」ガチャ

提督「あ、金剛」

金剛「ハイ?」

提督「ありがとうな」ニコッ




金剛「……ッ!///」バタン

なんかこれじゃ無い感が……てかカタカナを変に使いすぎですね。

おやすみなさい

おつー
特に気にならないからオッケーだと思う
どうしてもってなら他の作者さんの金剛とか見てみるとか

乙コメありがとうございます。

長門ってクリスマスボイスなんてあったのか(驚愕)


>>105
オッケー了解です、安心しました。
WIKIの方には最後の言葉だけカタカナの様ですが、しばらく自分の書き方でいきます。


あと最近気づいたんですが、不知火も「司令」呼びなんですね。早くきづいてよかった。

今日は作業の関係で投下するか微妙です。よろしくお願いします。

ちょっと投下します

よろしくお願いしマース

鎮守府周辺海域 母艦 甲板

提督「おはよう」

艦娘「「おはようございます」」

提督「今日は予告してた通り、海上での訓練を行う」

長門「良い天気だな。訓練日和だ」ニコニコ

龍驤「なんや長門。めっちゃ機嫌がええな」

長門「目覚めがいいとテンションが上がるものだ」

金剛「……」ムスー

提督「ピクニックじゃないんだ。気は引き締めろよ」


提督「んで訓練の内容だが、基本的な陣形【単縦陣】による連携を確認し、各自の動き査定するものとする」

提督「今日の評価次第では今後の作戦での役割を変更するので、皆心して訓練に挑んでもらいたい」

提督「まず陣形の説明をする前に基本的な事について、確認したいと思う」

提督「基本的に編成は、ここにいる艦娘6艦、そして俺と妖精さんが乗艦している母艦の計7艦での、出撃を想定している。
お前ら艦娘は、母艦の護衛及び敵艦の撃破に努めてもらう事になる」

提督「言わなくても分かっているとは思うが、俺達が今乗っているのが母艦だ」

長門「中々に高性能と聞いている」

電「とっても大きいのです」


提督「ああ、お前らの様な艦娘がまだ対して浸透していなかった時は、
こんな感じの戦艦を主力として戦っていた。徐々に艦娘での戦闘へとシフトする際、
旧艦は徐々に使用されなくなった」


提督「だが、艦娘を運用していく上で俺の様な司令官や妖精さん達の存在が必要不可欠だ。
その為に旧艦は妖精さんの手により改造され、こんな風に母艦となって活用されている事があるのだ」


龍驤「妖精はホンマに天才でなんでもできるんやな」


妖精A[ピロリロリリーン」

妖精B「ああ今日もお尻がボンバーパワフル」

妖精C「寝るか出すか、問題はそれである」


龍驤「……やっぱそうでもないんかな」

提督「妖精さんの言葉はあってないようなものだ。
あんまり気にするな」


妖精A「提督って偉そうにウルせーな」

妖精B「提督って口くせーな」

妖精C「提督って一番なりたい職業だよな」


提督「……気にするな…」ピキピキ

艦娘達「「すごい気にしてる……」」


提督「ああ、お前らの様な艦娘がまだ対して浸透していなかった時は、
こんな感じの戦艦を主力として戦っていた。徐々に艦娘での戦闘へとシフトする際、
旧艦は徐々に使用されなくなった」

提督「だが、艦娘を運用していく上で俺の様な司令官や妖精さん達の存在が必要不可欠だ。
その為に旧艦は妖精さんの手により改造され、こんな風に母艦となって活用されている事があるのだ」


龍驤「妖精はホンマに天才でなんでもできるんやな」

妖精A[ピロリロリリーン」

妖精B「ああ今日もお尻がボンバーパワフル」

妖精C「寝るか出すか、問題はそれである」


龍驤「……やっぱそうでもないんかな」

提督「妖精さんの言葉はあってないようなものだ。
あんまり気にするな」

妖精A「提督って偉そうにウルせーな」

妖精B「提督って口くせーな」

妖精C「提督って一番なりたくない職業だよな」

提督「……気にするな…」ピクッピクッ

艦娘達「「すごい気にしてる……」」



提督「基本のおさらいはこれで終わりだ。今からお前らに
単縦陣の陣形を組んでもらい、動きを指示する。とりあえず、海上に降りてくれ」


艦娘達「「はーい」」


妖精さん達「「はーい」」


提督「いや、妖精さんはここいてね……」


~~数時間後



提督「電!なんだ今の動きは!遅いぞ!」

電「ご、ごめんなさいなのです」

提督「龍驤!艦載機発進の準備を怠るなといったろ!」

龍驤「う、動きはようて難しいんや」

提督「不知火!前へですぎるなといってるだろ!長門や金剛の射線上に入るな!」

不知火「し、不知火に落ち度は……」


金剛「……厳しいですネ、提督」

長門「ああ、しかしどれも的確な事をいっている。
大したものだ。まるで動きが全部頭にはいってるかのようだな」

愛宕「あたし達はあまり注意されないわねぇ~」

提督「おい、そこの三人。あいつら程ではないがお前らも修正すべき点は山ほどある。
こっちが終わったらお前らも厳しくいくぞ」

愛宕「……が、ガンバリマース」



~~母艦 甲板 訓練後


艦娘達「」グッタリ


提督「今日はこれぐらいにしとくか」


電「つ、疲れたのです…」ボロッ

龍驤「あかん、動けへん」ボロッ

不知火「…み、みなさん…だらしないですね…不知火はこれくらいよ、余裕です…」ボロッ

長門「不知火……その姿でいっても説得力がないぞ……」ボロッ

愛宕「…こ、こんなに疲れたのひさしぶりだわ…」ボロッ

金剛「デース……」ボロッ

提督「情けないな…。沖ノ島海域攻略に必要な半分の運動量で想定した訓練だぞ。
これで音をあげていたらいつまでたっても攻略不可能だな」

艦娘達「「(半分……)」」ガーン


提督「……まぁ、久しぶりの激しい運動だし仕方ないか。
……妖精さん!例のものをもってきてくれ」

妖精達「「アイアイサー」」

金剛「例のモノ……?」

提督「ああ、中々手に入らない代物だ」

妖精A[もって」

妖精B「まいり」

妖精C「ました」


提督「ありがとう。さぁみんな食え。【妖精印の間宮特製 スーパーアイス】だ」



艦娘達「「!?」」


提督「あの有名な老舗店間宮の限定アイスだ。
このアイスは妖精さんと間宮のオーナーが共同開発したというアイス。
完全予約制で1年先まで予約が埋まっているくらい人気だ。
ちなみにいうと間宮のオーナーは艦娘でもあり、妖精が見えるんだ」


金剛「て、提督。ご用意してくれたのは山々デスが……」

長門「うむ……疲れすぎて喉を通らなそうだ」

電「なのです……」


提督「なんだ情けないな。龍驤、食べるか?」

龍驤「ウチか……アイス好きやし、甘い物は疲労に効くっていうし…
一つもろたろ…」


提督「待ってろ……よし…ほら、口あけろ」

龍驤「え?」

提督「ほら疲れてるんだろ、あーん」

龍驤「ええ!なんや急に……///」

提督「いらんのか?」

龍驤「え、あ……い、いるわ!食べるわ!食べたる!///」

提督「あーん」

龍驤「アーン///」パク


不知火「な、なんです……か、この二人」

長門「疲れすぎてつっこむ気すらおきんな……」

金剛「提督ってたまに恥ずかしい事を平気な顔でしマス……」

愛宕「ほ、ほんとよね~……」

電「余計に疲れたのです…」



龍驤「……」モグモグ

龍驤「……う、うまい、めっちゃうまい!なんて上品で繊細な味なんや
そこらへんのアイスとは違う!口で感じるアイス自体のきめ細やかさ。
口に広がるバニラの香りが体をつきぬけていくでーーーー!!!!」
」ギャーン


電「な、なんか変なキャラになったのです……」


提督「旨いにきまってるさ。んで、どうだ身体の方は」

龍驤「ん?身体……なんやさっきまでクタクタだったのに!疲れが吹っ飛んでるで!!」

提督「ああ、実はこのアイス、艦娘達が食べると疲労を除去する作用があるんだ。
さっきも言った通り、間宮さんが妖精さんと試行錯誤して作ったもので効果は折り紙つきだ」

長門「まさかアイス如きでそんな……一つもらおうか」

金剛「私も食べマス……」

不知火「そこまでいうなら不知火にもください……」

提督「うむ、みんな一つずつだぞ。味わって食べろよ」


~数分後~


艦娘達「「元気100倍だーーーー!!」」


提督「うぉっ!ビックリさせるな」ビクッ



長門「すごいな。泥に浸かっていた様な身体が……」

金剛「身体が軽いデーーーース!」ジャキーン

愛宕「うふふ、味も素晴らしかったわ」ジュルリ

電「もっと食べたいのです!」ガルーン

龍驤「ほんまやで。いくらでも食べれそうやわ」

不知火「虜になりそうです」


提督「元気になったか。用意して良かったよ。さぁ今日の訓練はこれで終わりだ。
各自武装解除後、日報を提出してから休養に努めろ。解散」


艦娘達「「エヘヘ、アイス……」」


提督「……(あのアイス、中毒性があるようだな)」


今日はこんなもんで終わりかもです。


新しい艦娘すごい可愛いですね。片方腹パンキャラですし。


間宮さんのアイス食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい


1です。今日も投下両すくないですがすると思います。

よろしくお願いし間宮さんのアイス食べたい



鎮守府 食堂 夕食

長門「腹がへったな」

愛宕「今日はいっぱい動いたものね~」

電「当番は誰なのです?」

金剛「なんと今日は提督が料理当番デース!」

龍驤「なんやて!」

不知火「司令が料理ですか。不安ですね」

電「そんな事ないのです。この前一緒に作った時はとても手際よくてびっくりしたのです」

龍驤「あの仏頂面がエプロンして料理とかなんか笑えるわ」


提督「仏頂面で悪かったな」

龍驤「ゲ」

提督「今日はお前らが訓練だったからな。特別に俺が担当したんだよ。
今出来たから運ぶの手伝え。龍驤だけでいい」

龍驤「ウチだけ?!なんでや!」

不知火「さっさと運んでください」

長門「転んだりして台無しにするなよ」

金剛「自業自得ってやつですネ」

愛宕「龍驤ちゃんいってらっしゃい♪」

龍驤「そんな~、電は手伝ってくれるやろ?」

電「口は災いの元なのです」

龍驤「電まで……トホホ」




10分後

ズラーン

長門「おおこれは」

金剛「イタリア料理デスか」

不知火「パスタ、ピザ、リゾット……中々手間のかかる物もありますね」

電「見た目もなんか豪華なのです」

提督「学生の頃イタリア料理店で働いてた頃があってな。
それから結構料理をする様になったんだよ」

龍驤「さぁ頑張って運んだんや!みんな味わって食べたってくれ!」

長門「運んだだけでなぜ偉そうなんだ」

提督「ほら、冷めない内に食おう。いただきます」

艦娘達「「いただきます」」



長門「ほう…これは」モグモグ

電「とっても美味しいのです!」モグモク

不知火「驚きですね。かなり本格的な味がします」モグモク

金剛「さすが、提督!料理ができちゃうなんて素敵デス!」

龍驤「くーーー、悔しいけどめっちゃうまいわーーーーー!」モグモク

愛宕「確かにこれだけ作れると女性として嫉妬するわねぇ」モグモグ

提督「それほどでもないさ。上にたつ者としてしっかりやっただけだ」ニマニマ


艦娘「「(めっちゃ嬉しそう)」」


不知火「まぁ私の作る料理の方が美味しいですが」

提督「ん……なんかいったか不知火」

不知火「ええ、私の方が料理の腕前は上だといいました」

提督「ほう、聞き捨てならんな」


龍驤「なんであいつ喧嘩売るような事いってるんや」ヒソヒソ

長門「不知火は昨日、結構喜んで料理してたからな。
なんかプライドがあるんじゃないか」ヒソヒソ

金剛「波乱の予感が……・」ヒソヒソ

愛宕「めんどくさい事にならない内に食べて戻りましょ~」ヒソヒソ

電「なのです」ヒソヒソ

提督「なぁそこの5人」ゴゴゴ

5人「」ビクッ

不知火「ちょっと聞きたい事があるんですが」ゴゴゴ


提督不知火「「どっちの料理の方が美味しかった?」」

5人「「」」タラーン


長門「み、味覚は人ぞれぞれだ。
好みがあるのだからそんな勝負する様な真似は」

不知火「そうですか。では提督の料理の方が美味しかったのですか?」ズイッ

長門「(ち、近い)あ、いや……私は和食のが好きだし不知火のが……」

不知火「だ、そうですよ司令?」ドヤァ

提督「おいおい一人の意見だけじゃ参考にならんだろう。もう一人聞いてみようじゃないか」ピキピキ

提督「金剛」

金剛「ハイィッ!ビクッ

提督「金剛はどっちのが好きなんだ?正直に言っていいんだぞ」ニコッ

金剛「(笑顔が逆に怖いデス)ワ、私は外国に居ましたしもちろん提督の方が好みでシタ」

提督「っていっているぞ不知火」

不知火「そうですか」ギロリ

提督「そうなんだよ」ジロリ


バチバチ


5人「「(不毛な争いが……)」」



愛宕「みんな、今の内に逃げましょう?」スクッ

長門「そうだな。面倒事はごめんだ」スクッ

金剛「ですネ。さっさとお風呂はいって寝まス」スクッ

龍驤「は~余計に疲れたわ、しんどー」スクッ

電「あ、そいえば明日は休みだし、みんなでお出かけしませんか?」スクッ

オ、イイナ
ウフフ、フクヲカイニイキタイワ
アタラシイティーカップホシイデース
ウチハアイスメグリシタイナー
ナノデス



提督「……」

不知火「……」

バチバチ





-----次の日 鎮守府 食堂 朝 

チュン チュン


龍驤「みんなおっはよーさん」

長門「おはよう」

電「おはようなのです」

愛宕「ウフフ、おはよう」

金剛「おはようございマース」


愛宕「結局あの二人はどうなったのかしら?」

長門「そいえば不知火の姿がないな」

龍驤「まぁええやん。さっさと飯食ってでかける準備せなー」

電「なのです♪…ん、床になんか倒れてるのです」




妖精A「もう食べれん……」
妖精B「マンプク以上のマンプク」
妖精C「これは何かがでてしまいそうだ」


龍驤「妖精やないか!」

愛宕「どうしたのかしら。すごいお腹がふくれてるようだけど」

長門「ん、……調理場に不知火と提督がいるぞ」


提督「これで50勝50敗か……・」

不知火「なかなかやりますね……」


金剛「て、提督」

提督「ん?みんなか。おはよう」

金剛「おはようございます。そこで何をしているんデスか?」


提督「ああ、料理対決さ。作った料理を妖精さんに試食してもらい
どっちがうまいかで不知火と勝負していた」

不知火「結局妖精が倒れ勝負はつきませんでしたが……」

長門「(こいつら、寝ずにそんな事してたのか)」

金剛「(えぇー……)」ドンビキ



提督「だが、勝負なんてどうでもよくなった。
料理を愛しここまで戦える相手が俺の艦隊にいる事を誇りに思うよ不知火」

不知火「ええ、不知火も司令と同じ気持ちです」

ガシィッ

龍驤「(急に握手しおったで)」

金剛「(河原で喧嘩した後仲良くなる感じに似てますネ……)」

愛宕「(なんていうかこの二人……)」

電「((似たもの同士なのです……)」


龍驤「朝から変な気分にさせんといてぇな……。
まぁええわ。さっさと朝食くうたろー……ん?」

愛宕「あら、食パンがないわね~」

電「ご飯もないのです」

長門「あんなに買っといた食材がほとんどないぞ」

金剛「もしかして……」



提督「……さ、さて眠くなってきたしちょっと仮眠してくる。じゃあな」

長門「待て」ガシ

不知火「し、不知火も今日はやらなければいけない事があるので一旦もど」

龍驤「待てやコラ」ガシ

金剛「ちょっとそこに正座してくだサイ」

提督不知火「「ハイ……」」

金剛「……」ジー

提督不知火「「あの……」」


金剛「全部使ったんデスか?」

提督不知火「「ハイ……」」

5人「「何か言う事は?」」

提督不知火「「ごめんなさい」」


読めば読むほど自分の文章ておかしく感じる(たぶん本当におかしい)


今日はこんくらいです。


NGにしないでください(懇願)


読んでくれてる方、コメントしてくれる方、ありがとうございます。

おつー
いまさらだけど面白い面子だな
>>1の趣味かい

>>142
乙ありです。

1、キャラが濃い
2、人気度
3、趣味

の順番に選んでいます。不知火はかなり趣味です。

ごめんなさい!あげちゃいました!失礼しました・・・・。

楽しみにしとるよー

乙提督が可愛く見えてきた

>>147
ありがとうございます。がんばっちゃいます。

>>148
┌(┌^o^)┐


ちょっと投下します。

最近ギャグっぽいですがまだしばらくそんな感じでいきます。
よろしくどうぞ・


鎮守府 提督の部屋

提督「ショッピングモールに出かける?」

金剛「ハイ!みんなでワイワイ買い物でもしようかと思ってマス」

提督「まぁ今日はオフだし問題はないが。ただ軍人としての意識を忘れるなよ。
何かあった時はすぐ連絡とれるように携帯はもっていてくれ」

金剛「もちろんOkデース!てわけで提督も早く準備してくださいネ」

提督「え?俺は行かないぞ。お前らだけで楽しんで来い」

金剛「ノンノン!みんなで行くって決めたんデース!提督も来てくれないと困りマース」

提督「あのな。俺は鎮守府の責任者だぞ。誰もいなくなったらもしもの時困るだろ」



長門「その事に関しては問題ない!」バターン

提督「な、長門。入ってくる時はノックしろ!あとドアは優しく開けろ!」

長門「堅い事をいうな。今の話だがこいつらに鎮守府を任せれば良い」


妖精A「ナガトサマ」

妖精B「ワタクシタチニ」

妖精C「オマカセアレ」

提督「……長門、妖精さん達になんかしたのか」

長門「何も危害は加えていないさ。
妖精達が自分達から進んで協力したいと言っているのだ。なぁ、妖精」

妖精A「ソウデス」

妖精B「チンジュフノコトハマカセテクダサイ」

妖精C「ナガトサマコワイ」


提督「おい。さっきから片言なのもあれだし、妖精Cさんが本音漏らしてるぞ」



長門「グダグダ言わず付いてこい。
そこまで遠い場所に行く訳じゃないから何かあればすぐ戻れる」

提督「し、しかし…」

金剛「どっかの誰かさんが食材全部使ったりしましたよネー」

提督「ぐ……」

長門「いやぁ久しぶりにみんなで出かけるし、
ハメはずして軍人らしからぬ行動をしてしまうかもな~?
誰かしっかりフォローしてくれる奴がいないかなー?」


提督「ぐぐ……」


妖精A「チンジュフハマカセロ」

妖精B「ナニカアッタラレンラクスル」

妖精C「ナガトコワイ」



提督「わーかった!分かったよ!行けばいいんだろ!行けば!」

長門「そうこなくてはな」

金剛「さっすが提督!いい男ネー!」


提督「だが何か少しでも異変があれば俺は鎮守府に戻るからな。
あと俺が行くからには軍人らしく規律正しくしっかりとだな」グチグチ

金剛「ハイハイ。分かりました。では準備してきますので提督も遅れないようにしてくださいネ」バタン

長門「失礼する」バタン


提督「お、おい話はまだ……まったく……」


提督「ハァ……なんか最近俺の威厳が損なわれているような気がするんだが……」


妖精達「「ドンマイ」」


提督「……」ズシーン


鎮守府 本館 玄関外


電「いい天気なのです」

愛宕「うふふ、お出かけ日和で良かったわね~」

不知火「なんで不知火まで……」

龍驤「朝の罰やと諦めるんや」

長門「そろそろ出発時間だな」

金剛「あとは提督だけですネ」

電「司令官さんは来てくれないかと思ってたのです」

愛宕「そういえば提督の性格上、
鎮守府にいなきゃ駄目だーなんていいそうだけど……どうやって説得したのかしら」

長門「まぁ色々と…な」

金剛「ふふ、色々ですネ。……あ、提督が来たみたいですね」

提督「すまん、遅くなった」ガチャ



艦娘達「「……え?」」


提督「なんだみんな固まって」キラーン

長門「どうしたんだ提督!見た目というか雰囲気というか……///」

電「イケメンさんなのです///」

金剛「いつもと違ってオールバックじゃないんですね。
帽子外して前髪おろすと雰囲気が随分違うんデスね///」

龍驤「自分そんなオシャレだったんか!///」

愛宕「なんかモデルみたいねぇ///」

不知火「不知火は別に普通だと思いますけど///」


提督「ん、ああ。せっかく出かけるというからそれなりの格好してきたんだが。
変だったか?」


艦娘達「「全然Okです!」」グワッ


提督「お、おう。そうか」ビクッ


提督「……しかし、あれだな」キョロキョロ


金剛「ハイ?」

提督「いつも戦闘服か寝間着しか見ないから皆の私服姿が新鮮だよ」

金剛「ははーん?あまりにも可愛くて欲情しちゃいマスかー?」

提督「欲情とまではいわんがな。とても魅力的に見えるよ。
……金剛は白のワンピースか。お前の綺麗なロングヘアーが良く映えて似合っているな」ニコッ

金剛「……え…ア、アリガトゴザ……イマス……///」カァー

提督「長門は、デニムのミニスカと上には黒のセーターか。
足が長く背が高いからモデルの様で美しいな」ニコッ

長門「きゅ、急に何を言うんだバカめ!///」カァー
提督「愛宕は薄いブル-のロングスカートに白のシャツか。青のバッグもセンスが良い。
包容力のある愛宕にぴったりな落ち着いた服装だ」ニコッ

愛宕「ウフフ、お世辞いってもなにもでないわよ~///」カァー

提督「龍驤はボーイッシュに赤茶の短パンと上にはパーカーか。
健康的でなんか少しエロすを感じる」ニコッ

龍驤「エロ……セクハラや!!///」カァー

提督「電は白のセーターと黒のキュロットスカートか。
普段から妹の様に愛らしい電の可愛さが更に増しているな」

電「はわわっ!恥ずかしいのです///」カァー

提督「不知火……俺はお前がちゃんと女の子で安心した。
黒のジャケットと白のスカート。シンプルだからこそ本人の可愛さが良く目立つ」ニコッ


不知火「…ば、バカにしてるんですか!ぜ、全然うれしくありません!///」カァー



提督「ハハハ、すまんすまん。折角だしみんなの私服を目に焼き付けてこうと思ってな。
可愛い異性とでかけれるというのは役得だな」ニコニコ


金剛「(恐ろしいですね提督)」ヒソヒソ

長門「(ああ、危うく全艦轟沈だな。ある意味)」ヒソヒソ

電「(司令官さんてああいう事恥ずかしげもなくいう節があるのです)」ヒソヒソ

龍驤「(普段は無神経な事いう癖にどないなっとんねん)」

不知火「(逆に無神経だから言える芸当なのでしょう)」

愛宕「(あの様子だと女性関係とか大変だったじゃないかしら)」



提督「なんだお前ら、ヒソヒソと喋って」


艦娘達「「なんでもないです」」ジトー


提督「お、俺なんかしたか……褒めてたはずなんだが」ガーン


とりあえず以上です。また書き溜めます。




提督「……ところで現地へは何で行くんだ?

長門「ああ、私が手配した。そろそろ来るぞ」

ブロロロ- キッー

長門「ほら、あれだ」

提督「り、リムジン!?」

長門「うむ、10人くらい乗れるから余裕だと思う」

金剛「初めて見まシタ!」

愛宕「話には聞いてたけど大きいわねぇ~」

電「なんか緊張するのです」

龍驤「ウチもなんか変な汗掻いてきおった!」

不知火「派手なのは好きじゃないです」

提督「(ふむ、長門は軍上層部の娘と聞いていたが……)」

提督「すごいな。長門の家は金持ちなんだな」

長門「……そうだな。一般の家庭よりは金を持っている。それだけの事だ…」」

提督「(……?)」

長門「さぁ、みんな遠慮せず乗ってくつろいでくれ」



1時間後

ショッピングモール駐車場



龍驤「いやーーー快適やったな!」

電「なのです!」

金剛「あっという間に着きましたネ」

愛宕「中が広いからゆったりできたわね~」

不知火「高級車だけあって何か感慨深い物を感じました」

提督「正直な所下品な車という印象もあったが、
乗ったら乗ったで素晴らしいと思わせられたな」

長門「気に入ってもらえて良かった。
さて、これからどうする?」


金剛「ティーカップを見に行きたいですネ」

龍驤「ウチはなんか食べ歩きとかしながらぶらつきたいわ」

電「ペットショップに行きたいのです」

愛宕「うふふ、私は新しい服が欲しいのよね~」」

不知火「本屋で戦術関係の本を探したいと思います」

提督「み、見事にバラバラだな」

長門「流石にみんなで全部を見回る時間はないな」


提督「とりあえず各自好きな所へ行けばいいんじゃないか?
時間決めて途中からみんなで合流しよう」

長門「うむ、それがいい」

金剛「分かりました。時間はどうしマスか?」

提督「えっと今がヒトサンマルマルか。
じゃあヒトゴーマルマルに1Fのエントランスでどうだ?」


艦娘達「「はーい」」




てわけで今日はこんなもんにしときます。
(多少書き溜めましたが明日にします)

こっから各艦娘に提督が絡みにいきます。


この回ともう少しやったら新しい艦娘も追加していこうと思います。

よろしくどうぞ。

オールバックが似合わないのに髪下ろしたらイケメンに見えるのって結構違和感ある
あれだ雰囲気イケメンの類

乙コメありがとうございます。

>>166
雰囲気イケメン了解です。
メガネ外したら美女!!!的な感じでよろしくどうぞ(白目)


乙コメありがとうございます

おはようございます。

今日も投下します。よろしくお願いします。


食品売り場

提督「はい、領収書は鎮守府でお願いします。……どうも」

店員「ありがとうございました」

提督「(よし、これで食材は確保できたか。明日の昼には鎮守府に届くはずだ)」

提督「(……暇になったし煙草でも吸いに行くかな。喫煙所はどこだ)」キョロキョロ

龍驤「」テクテク

提督「(あれは……龍驤か。惣菜コーナーで何やってんだ。
……物陰に隠れて観察してみるか)」コソコソ


龍驤「ん~このウインナー旨いわ~」

提督「」ズルッ

龍驤「こっちの肉痛めもうまいわ~」

提督「(あいつ……まさか試食巡りしてんのか?!)」

龍驤「うーん肉関係は食べたし、次は果物がええな~」

提督「(しかも選り好みしてやがるっ……)」

龍驤「フルーツ♪フルーツ♪」スタスタ

提督「(はぁ、試食を悪いとは思わんがさすがになぁ。
声かけてなんか飯でも食いにつれてくか……)」スクッ


子供「ビエーーン」

提督「(ん…子供?迷子か?)」

龍驤「どうした?何泣いてるんや?」

提督「(……俺がいかなくても良さそうだな)」

子供「ビエーン」


龍驤「泣いてちゃわからんやろ~。せや面白いもんみせたる」


提督「(なんだあいつ。顔を変な風に変形させて)」


龍驤「提督の物調面」ムッ

提督「(ブッ!あいつ!身内ネタを知らん子供にすんじゃねぇ。てか俺あんな顔なのか!?)」

子供「……」

龍驤「うーん、微妙か。鎮守府では結構ウケたのに」

提督「(そりゃ俺の事知らんからな……子供黙っちゃったぞ)」

龍驤「次!電がめっちゃテンションあがって噛んだ時のモノマネ」

龍驤「な、なのでしゅーーーー!」

子供「……」

提督「(あいつ心臓強いな)」


龍驤「これもダメなんか。じゃあこれはどうや。
金剛が提督のコートを洗濯機からだしてニオイを嗅いでいた時のモノマネ」

提督「(ん?)」

龍驤「ああ……これが…なるほど……デース!」クンカ クンカ スーハースーハー ペロッ

提督「(金剛何やってんだ!てかいつまで身内ネタやってんだよ!)」

子供「……オネエチャンオモシロイネ」

提督「(ウケてるし)」ガクッ


龍驤「せやろー。鎮守府でも笑いに関しては負けへんねん。
んで、どうしたんや?お母さんとはぐれたんか?」

子供「ウン…」

龍驤「おーけー、ウチに任せてや。あっちに確か迷子センターがあったんや」スタスタ

子供「……ワカッタ」スタスタ


ンジャイコカー
ウン、オネエチャンアリガトウ
アイヨ、ドイタマシテ

提督「(……)」


10分後 迷子センター


子供の母「本当にすいませんでした。ありがとうございました」ペコペコ

龍驤「ええねんええねん。困った時はお互い様や」

子供「バイバイオネエチャン」

龍驤「うん、バイバイ」

龍驤「ふぅ……良かった見つかって……」

提督「おい、龍驤」

龍驤「ん、提督やん。どしたん?」

提督「ほら」

龍驤「おお。アイスクリームやん!しかも3段の!」

提督「溶けない内に食えよ」

龍驤「ええの?返せって言われても返さへんで?」

提督「はいはい。あそこのベンチで座って食べよう」


ショッピングモール ベンチ

龍驤「うまいわー♪」ペロペロ

提督「美味しそうに食うなぁ」

龍驤「だってうまいんやもーん♪」



提督「……龍驤はなんで艦娘になったんだ?」



龍驤「なんや急に」ペロペロ

提督「ちょっと気になってな。別に言いたくないなら言わんでいい」

龍驤「……罰にええけど」

龍驤「ウチの家はそこそこ貧乏でさ。小さい頃からそこそこ苦労してたんや」

龍驤「一人娘のウチは大して勉強もできず……というよりバカやしな。要領も悪いし
自分でも将来しょうもない感じになるんやろなーって感じてた」

龍驤「そんな時、艦娘の適正検査にひっかかってさ。これはいくしかない思って……給料ええしな」

提督「怖くなかったのか?軍人になる事や深海棲艦と戦う事が」

龍驤「そういう事はあまり考えんかったわ。とにかく今の自分が変われれば思ってさ」

龍驤「艦娘になった時はスゲーー思ったわ。すごい力がでるし、海の上をスイスイ移動できるし」

龍驤「でも初めて敵と戦った時はめっちゃ後悔した。あんな化け物とこれからも戦わなあかんのかって……」



提督「……普通の人間に戻らないのか?」

龍驤「戻りたくないって言えばウソになるんやけど……」

提督「けど?」

龍驤「い、今はなんていうか……ここがウチの居場所なんじゃないかなって……
ここでみんなと鎮守府を守っていきたい……そう思うんや」

提督「……そっか」

龍驤「うん……」

提督「ありがとうな龍驤」ナデナデ

龍驤「な、なんや!急になでるな!髪が崩れるやろ!///」

提督「ハハ、すまんすまん。さて、俺は他のやつらの様子でもみてくるよ」スクッ

龍驤「……提督」



提督「ん?」


龍驤「提督はなんで軍人になったんや?」


提督「……守りたいものがあってな」


龍驤「守りたいもの?」


提督「ああ……命より大事な」


龍驤「ふーん……」


提督「じゃあいくな。またあとで」




以上です。

龍驤好きな方なんか変なキャラ設定で申し訳ありません。


根はいい子だけど、頑張ろうとして空回りしちゃう雰囲気
嫌いじゃないぞ

二次創作であれほど弄られてるのがありえないくらいゲームではすごくいい子だよね龍驤

>>184
ですです。性格自体はまともな方なんですよね。

>>185
キャラにいじりやすい要素が多いせいですね。でも良い子。


龍驤は

・鉄板みたいな貧乳
・RJとか略されちゃう
・ピザ屋さんみたいな帽子
・関西弁
・なんか巻物もってる
・一人称が「ウチ」
・加賀とかライバル視してる

というすごく魅力的な要素があって好きです。
決してDisってるわけじゃない(真顔)


龍驤ちゃん可愛いよね
MVPがストレートに可愛い

>>187
乙ありです。
龍驤ちゃんファンクラブ結成できそうですね(提案)

では、龍驤と正反対な感じの愛宕投下します


ショッピングモール 婦人服売場

提督「(愛宕は服が買いたいと言っていたから、婦人服売場に来てみたが……)」

提督「(男一人じゃ居づらい!)」ズーン

提督「(……女性ばかりの空間というのはなんかこう独特な
空気があるよな)」

提督「(きっと女性達は大して意識してないんだろうが……
汚いものを見るような目で見られてるような…そんな疑心暗鬼に……)」

愛宕「提督~、なにやってるの?」

提督「お!愛宕!助かった!」

愛宕「何かあったの?」

提督「いや、こっちの話だ。
どうだ、いい服は見つかったか?」



愛宕「そうね~、色々迷ってるの~」

提督「ふむ」

愛宕「……あ。提督、良ければ付き合って欲しいわ」

提督「ん?」

愛宕「服選びを」

提督「俺が?」

愛宕「ええ。ここ来る前に服ほめてくれたでしょ~。
提督が今着てる服もオシャレだし、参考にしたいのよ~」

提督「別にいいが、大した事はいえんぞ」

愛宕「いいのよ~、提督の好みも知りたいし
私を提督色に染めていいのよ?」


提督「はいはい、茶化すんじゃない。まぁ一緒に見るくらいなら構わん」


愛宕「うふふ、そうこなくっちゃ♪」




試着室 

愛宕「じゃあちょっと試着するからここでまっててね~」

提督「おう」

提督「(試着室の前で待たされるのってなんか妙な気分だな)」

シュルシュル パサッ

提督「( ?! )」

パサッ シュルッ

提督「(……服が脱げていく音が妙に艶めかしい……
なんか恥ずかしいな…)」

愛宕「ん……胸がちょっとキツイわね」

提督「(……だろうな。そりゃあんだけ立派であれば、色々大変だろうな)」

愛宕「着れたわ。提督~開けるわね~」



提督「お、おう。いいぞ(なんか一人で悶々としてしまった)」


バッ


提督「」

愛宕「どうかしらこの下着?」

提督「く、黒!じゃなくて!
バカヤロー!なんで服じゃなくて下着姿なんだよ!///」

愛宕「ついでに下着の好みも聞いておこうと思ったのよ。
どうかしら?少し大胆なの選んだのよ~?」

提督「わ、分かったから!いいから早く閉めて服を着ろ///」

愛宕「あらあら、そんなに真っ赤にならなくてもいいじゃない。
お風呂で水着みたでしょ~?」

提督「水着と下着を一緒にするな!
あの時とは場所も違うだろ///」

愛宕「ウフフ、提督もウブな所があるのね~。可愛いわ~」


シャッ


提督「(やっと閉めたか)……まったく何考えてるんだ。
こんな公の場で」

愛宕「うふふ、提督の可愛い所が見れて良かったわ~。
次の着たから開けるわよ~」


バッ


提督「」

愛宕「次は赤の下着なんだけど~」



提督「愛宕ーーーー!///」


10分後 休憩室


提督「(偉い目にあった)」

愛宕「お疲れ様、提督」

提督「お前……俺を弄って楽しいか」

愛宕「ええ、とっても」

提督「だろうな、ハハ」



愛宕「うふふ……いつまでもこんな風にバカやってたいわ~」

提督「……そうだな」

愛宕「こうしてると忘れられるのよね、自分が軍人で艦娘だって事」

提督「……」

愛宕「わかってるわ。いつかこの平穏も崩れる時がくるのよね。
私達は軍人。敵を殺して、そして殺されるかもしれないんだもの」


提督「……ああ」



愛宕「私ね、姉がいたの。だけど亡くなったわ。半年前に」

提督「……艦娘だろ?」

愛宕「ええ……」

提督「兄弟で艦娘は珍しくないからな。むしろそういうケースは多い。
近いDNAを持つのだから当たり前といえばそうなのだが」

愛宕「私は姉に憧れて、艦娘になったの。
姉は私と違ってすごくしっかりしてて、面倒見が良くて……」

提督「……」

愛宕「姉の死を聞いた時、悲しかった……でもそれ以上に怖かったわ」

提督「自分もいつかは、って事か」

愛宕「ええ……今まで特に意識してなかった現実が押し寄せてきて……」

提督「愛宕……」

愛宕「提督が来て気づいたわ。
この鎮守府もそろそろ本格的な戦いが始まるって事」

提督「……」



愛宕「だから不安で夜も眠れないの……提督と一緒のベッドで抱きしめらながら
じゃないと寝れないの……」

提督「……ん?」

愛宕「明日から提督の部屋で提督と寝るわ。こんな愛宕ちゃんかわいそうでしょ?
提督がしたいっていうなら夜戦も…」

提督「やめろ。俺はひとりでグッスリ派だ。
……ったく、人が真面目に聞いてたってのに」


愛宕「ノリが悪いわね~。そんなんじゃ女の子にモテないわよ~」


提督「ほっとけ……愛宕、こっちこい」

愛宕「なにかしら?熱い抱擁でもしてくれるの?」トコトコ

提督「ああ、その通りだ」ギュッ

愛宕「え?///」


提督「……やられてばかりは癪だからな」ギュー


愛宕「……///」


提督「……これから、頑張ろうな」


愛宕「……はい」



提督愛宕「「……」」



提督「……うし、仕返し終了」バッ

愛宕「え~もう終わりなの?こっからキスしてゴールインじゃないのかしら~?」

提督「するわけないだろ。
さぁ、俺は一人でまたブラブラしてくるよ」

愛宕「いけずね~」

提督「また、あとでな」スタスタ


愛宕「……」

愛宕「……ありがとう」ボソッ


今日はこんなもんです。

土日は投下するか微妙です。

ありがとうございました。

>>1乙! 【悲報】俺の嫁轟沈済

>>199
乙ありです。
なんの事だか……し、知りませんね……

高翌雄さんごめんなさいorz

なんか変な文字にww
高翌翌翌雄×
高翌雄

正しくは高翌雄です。

なんか荒ぶってすいません。

なるほど……

たから何回入力しても・・・・

死にたい


1です。


今日も投下します。

よろしくお願いします。



ショッピングモール内 ペットショップ


提督「(電はペットショップに行くと言っていたので)」

提督「(電らしいなと思いつつペットショップを覗くと……)

電「えへへ、かわいいのです」

提督「(すごい喜んでる電がいたのだが……)」


大きな蛇「シャー!!」

提督「なんか思ってたのと違う」

電「司令官さんも見てください。すごく可愛いのです」

提督「(爬虫類苦手なんだが)わーかわいい」

電「舌をチロチロする所がとてもキュートなのです」

提督「(舌をチロチロする所がとても悍ましいです)」

提督「なぁ、電。あっちに犬とか猫もいるぞ~。可愛いぞ~」

電「この蛇さんも可愛いのですよ」

提督「ハハ、だよな。俺もそう思う(チキショー)」

ペットショップ店員「お客さん随分この子が気に入ったようですね」

電「はい!すごく気に入りました!司令官さんも大絶賛なのです」

提督「いやぁすごくなんかこう、でかくて長くてなんかザラザラしてそうで
いい感じがするようなしないような」



店員「良ければ首に巻いたりしますか?」

電「いいのですか?!」

提督「え……いやぁそれは危ないだろ。蛇の巻きつきはすごい力ってきくぞ」

店員「大丈夫ですよ~。この子は大人しいですし。もしもの時は離す術もありますから」

提督「しかし……」

電「司令官さん、電はこの蛇さんと触れ合いたいのです」

提督「え……で、でも」

電「触れ合いたいのです」ウルウル

提督「よっしゃ!触れ合っちゃおうぜ!もうどうにでもなれ!」

電「わーい!さすが司令官さんなのです!」

店員「そうですか。じゃあ水槽から出すので少々お待ちください」



数分後

電「えへへ、首に巻きつかれると冷んやりして気持ちいいのです」

提督「へぇ、それは大発見だな。良かったなあ」

電「司令官さん、そんな遠くに離れないでもっと近くでみてください」

提督「大丈夫だ。この距離で見るのが好きなんだよ」

電「怖いのです?」

提督「怖いわけないだろ。やっぱり近くで見るのが一番だな」テクテク

電「せっかくなので司令官さんも巻きつかれませんか」

提督「あ、いや俺はいいよ。最近あの肩こりとかもあるし、
やっぱり巻きつかれたりとかそういうのは良くないかもだし、
ホントは蛇ともっと戯れたいんだが今回はちょっと」

電「やっぱり怖いのですか……」

提督「よーし、じゃあ首にどんどん巻いてくれ。怖くなんかないぞー」

電「さすが司令官さんなのです。店員さんお願いするのです」

店員「はーい」





提督「」

大きな蛇「シャー」チロチロ

電「はわわ、蛇さんがしっかりと司令官さんの首に巻きついて這いずり回っているのです」

提督「スゴイダロ。ヘビトトモダチ。ズットトモダチ」

電「片言なのが気になる所ですが、司令官さんも嬉しそうでなによりなのです」

提督「そ、そろそろいいだろう。たっぷり官能し……な、なんだ!?」

電「ああ!蛇さんが服の中にはいっていくのです!」

提督「ひぃぃぃぃぃ!ヒンヤリするーーー!」

店員「お客さん落ち着いてください!暴れるともっと服の中にはいっちゃいますよ!」

提督「うわぁぁぁ!」

電「あ、蛇さんが司令官さんのズボンの中にはいったのです!」



提督「え」


大きな蛇「シャー」チロチロ





提督「」ガクッ




電「し、司令官さん!」



10分後 ショッピングモール ペットショップ内 ベンチ

提督「……ん…んん」

電「大丈夫ですか司令官さん」

提督「う……ここは?」

電「ペットショップのベンチなのです。
司令官さんが気絶したのでここで休ませってもらってたのです」

提督「そ、そうか……。みっともない所を見せてしまったな。膝枕までさせて……
今起きるよ」ムクッ

電「そんな事ないのです。司令官さんに無理をさせた電が悪いですから」

提督「電は悪くないよ。……はぁ、なんか情けないな俺。
上官としての威厳がまた損なわれてしまった」ガクーン

電「はわわっ。そんな落ち込まないでください」

提督「いいんだ。ほっといてくれ……」ズーン




電「……司令官さん、こっち向いてください」



提督「なんだよ……」ガクーン


電「元気になーれ元気になーれ」ナデナデ

提督「な、何してるんだ電」

電「頭をなでてるのです」ナデナデ

提督「そ、それは分かるが……」


電「昔よくお姉ちゃんがやってくれたのです。
落ち込んだ時とかにこうやって頭をなでながら励ましてくれたのです」



提督「……そっか、仲良かったんだな」

電「はい、とっても仲良しなのです。電が気づいた頃には親がいなかったのでお姉ちゃんが
可愛がってくれました。孤児院の時からずっと仲良しなのです。


提督「孤児院育ち……苦労したんだな」

電「嫌な事はなかったと言えば嘘になります。
でもお姉ちゃんが居たから……それでもがんばれたのです」


提督「今は連絡とったりしてるのか?」

電「はい。今は皆、艦娘として軍人になったのでバラバラですが、
電話で定期的に連絡とってるのです」



提督「(……孤児院育ちからの艦娘か。
身寄りのない人間であればたしかに適職だからな……)」


提督「(艦娘は色々訳ありの人間が多いと聞いていたが、
その認識は間違っていないようだ)」


提督「(考えてみればそうか。
命を張る戦場に……いくら艦娘になれるからといって、
進んでくる奴は少ないだろうしな)」




提督「電はさ、艦娘になってどうだ?辛くないか?」


電「……」


提督「いいんだぞ、はっきりいって」



電「……戦いは怖いです。傷つけるのも傷つけられるのも嫌なのです。
訓練も大変です。ついてくのがやっとなのです……」

提督「……うむ」

電「だけど、お姉ちゃん……姉も頑張っているので……
鎮守府のみんなだって同じように苦しい思いをして……」



電「だから電も負けずにがんばります!!」


提督「……」




提督「……お前の姉の様には、できないが」スッ


電「?」

提督「これからも一緒に頑張ろうな、電」ナデナデ


電「(暖かくて大きなの手のひら……安心する…)」


電「司令官さん……よろしくなのです」




提督「っと、こんな時間か。俺はちょっと他の連中も見てくるからいくよ」

電「はいなのです!……あと司令官さん、お願いがあるのです」


提督「なんだ?」



電「あの蛇さん飼いた 提督「だめ」


とりあえず以上です。また書き溜めますが今日投下できるか微妙です。

なんだか同じ様な話というかオチが多いですが、僕自身の引出が少ないせいですorz

今後ともよろしくお願いいたします。

>電「元気になーれ元気になーれ」ナデナデ

>提督「な、何してるんだ電」ムクムク

>電「亀さんの頭をなでてるのです」ナデナデ

>提督「そ、それは分かるが……」ビンビン
なるほどね

>>224

なるほどなるほど。
これは元気になりますわ。提督の蛇も大きくなりますわ。

どんなに気をつけても変な奴はわく
気にすんな
期待してるから

先週から艦これ始めてみた俺にはタイムリーなスレだ!

期待してるぜ

しょうもないのに餌与えてんなよ

流石にこれは荒らしを装った釣り

ある意味予防線になってくれてるよね

>>229
>>230
ありがとうございます。
そういっていただけるだけで嬉しいです。

>>231
申し訳ないかぎり。

>>232
なんかそんな感じしますよね。きっと中はいい人なのかも。

>>233
予防になってくれるとうれしいです。
いっぱいレスするんできっと荒れてしまうと思いますが。

っとトリつけるの忘れてました。

1です。

昼食べたら投下したいと思います。

不知火の予定です。回想いれます。よろしくどうぞ。


ショッピングモール 大型書店


不知火「……」ペラッ

提督「(……)」コソコソ

不知火「……」ペラッ

提督「(不知火を本屋で見つけたので……)」コソコソ

不知火「……」ペラッ



提督「(ちょっと本棚の死角から様子を見ているのだが)」



不知火「……」ペラッ

提督「(読んでいる本が【可愛い動物シリーズ うさぎだピョン編】と書かれた本)」

不知火「……」ペラッ

提督「(戦術関係の本を探したいと思います(キリッ っとか言ってた癖に…
あんなファンシーな表紙の本を読みやがって)」

不知火「……」ニヤッ

提督「(しかもちょっとニヤついてる…普段あまり顔を崩さないクールな不知火が)」

不知火「……」ニヤニヤ

提督「(我慢できず自然とニヤニヤする姿)」


提督「可愛いな」


不知火「(ん……今司令の声がした様な)」キョロキョロ




提督「よう、不知火」テクテク


不知火「(こ、この本を見られる訳には)し、司令!何か御用ですか」バッ

提督「(あ、本隠した)いやぁたまたま、本屋を覗いてさ。んで不知火がいたから声をかけたんだ。
どうだ?いい戦術関係の本は見つかったか?」」

不知火「そ、そうですね。思ったより参考になりそうな物が多くて嬉しい限りです」

提督「ほーそうかそうか。良ければその後ろの手に持ってる本を見せてくれないか?
ぜひ俺も参考にしたいんだ」



不知火「え……」



提督「(すげぇ焦ってる)戦術関係の本なのだろう?
良ければ俺にも見せてくれ。参考にしたいのでな」

不知火「は、はい。わわわかりました」

提督「(ク……笑うな俺)うむ」

不知火「……」タラタラ

提督「……」



不知火「あ!!!あそこで妖精が万引きしようとしてます!!!」バッ



提督「なに!?どこだ?」キョロキョロ


不知火「(よし!今の内に本をすり替えれば!)」バババ

提督「おい、妖精さんの姿がないのだが。というかそもそも彼女達は留守番してる筈だぞ」

不知火「すいません。どうやら見間違えだったようですね。失礼いたしました」シラー

提督「……ならいいんだが。んで、本を見せてもらう話だが」

不知火「はい、こちらの本です」

提督「これは……【提督と艦娘の夜戦を徹底攻略 ~提督の主砲を轟沈編】と書いてあるが……」

不知火「はい。夜戦の経験が少ない私達の艦隊にぴったりだと思います」


提督「し、不知火」



提督「し、不知火」

不知火「はい?」


提督「これ……ヤラシイ本だぞ。夜戦て違う意味の夜戦だ」


不知火「あ……」

提督「ほら、中もなんかすごい濃密な内容だ」ペラッ


不知火「」



提督「そういうお年頃なのも分かるが、上官にみせるものではないなぁ」

不知火「ちちちち、違うんです!誤解でしてそれはえっと///!アタフタ

提督「へぇ~、誤解ねぇ」

不知火「し、司令!これは間違って手にしたものでホントは」

提督「うさぎの写真集?」

不知火「そうです!尻尾がフワフワなウサギさんの写真集でし……」

提督「ほう、戦術関係の本ではなくうさぎさんの写真集だったか~。
可愛いのだろうな~」ニヤニヤ



不知火「」


数分後


不知火「酷いです……司令……来世まで恨みます……」シクシク

提督「す、すまん。ちょっとおふざけが過ぎた。
あまりにも楽しそうに見てるもんだからさ。不知火の意外な一面をみてつい、な」

不知火「つい知らないフリをして不知火に恥をかかせたんですか」

提督「うむ!すまん!この通りだ!」ペコ

不知火「……まぁ……不知火も見栄をはった部分ありますし」

提督「許してくれるか?」

不知火「……はい。そのかわり絶対に誰にも言わないでください」

提督「あぁ、他言はしない。まかせろ」


不知火「……分かりました。信じます」


提督「うむ」ホッ


不知火「……」クンクン

提督「ん?どうした?」

不知火「いえ、何か甘い匂いがするなと思いまして」

提督「ああ、近くにフードコードがあるからな。
時間的にお客さんが増えてくるしその匂いだろ」

不知火「そうですか。いい匂いですね」

提督「……お詫びと言っては何だが、あそこのクレープ食べにいかないか?」

不知火「……」

提督「無理にとはいわんが。俺もちょっと小腹空いたし、
だからといって男一人で並ぶのもあれだし……」




不知火「……そうですね。分かりました。付き合います」


フードコード


提督「中々いけるな」パクパク

不知火「……」モグモグ

提督「……口に合わないか?」

不知火「いえ、とても美味しいです」

提督「良かった。あまり旨そうに食べないから心配した」

不知火「そんな風に見えますか?もう一個食べたいくらい美味しいですよ」



提督「ハハ、さすがにもう一個はダメだ。夕飯が食べれなくなるからな」



不知火「……」ジー

提督「ん……そんな見つめても駄目だぞ」

不知火「いえ、昔同じ様なことを父に言われたので……
少し懐かしくなりました」

提督「……俺親父さんに似てる?」


不知火「見た目や言葉使いは似てませんが、
頑固でプライドが高くて意地悪な所は似てますね」


提督「おい」



不知火「責任感が強くて、誰にでも平等に接する優しさも似てます」

提督「……」

不知火「……すいません。変な事を」


提督「いや、嬉しいよ。あのさ…良ければなんだが……」

不知火「?」


提督「昔何があったか……詳しく、教えてくれないか?」


不知火「……」


提督「あ……すまん。もっと皆の事……
不知火の事も知りたくて聞いてしまった。忘れてくれ」


不知火「少し長くなりますよ」


提督「……いいのか?」



不知火「はい……



私は知っての通り、小さな漁村で生まれました」



~ 回 想 ~


 数年前 ある小さな漁村 不知火家



不知火(幼少期)「ねーねー、お菓子食べていい?」

不知火父「ダメだ!そろそろ夕飯だぞ!お母さんの手伝いでもしてろ!」

不知火「はーい」スタスタ

不知火母「あら、ありがとう。洗い物手伝ってね」

不知火「うん、まかせて!」

不知火父「偉いぞ不知火。さて、新聞でもみるか」



不知火父「……ん、なんだと……海域進行制限の拡大!?
ここらへんの海域も入ってるじゃねぇか!」


不知火母「そうね。TVで見たけど深海棲艦が
漁村周辺の海域まで来る可能性があるみたいだわ」

不知火父「なーーにが深海棲艦だ。
本当にいるかわからん様な化け物に俺達の漁を邪魔されちゃ困るぜ!」

不知火(幼少期)「おとーさんもうお仕事できない?」


不知火父「ばっきゃろーー!ガキの癖に心配してんじゃねぇぞ!
とーちゃんがたっぷり海で稼いできてやるから安心しろ!
なんなら深海棲艦とかいうのも刺身にして売りさばいてやるよ!」


不知母「あら、まずそうなお刺身ね」

不知火「まずそー」


3人「「ハハハ」」ドッ


数日後


不知火母「あなた、不知火に艦娘適性検査の受付書類がきていますよ」

不知火父「そんなもん捨てとけ。軍人に不知火を関わらせるな」

不知火母「ダメよ。義務化されてるんだから。
受けたからといって別に入らないといけない訳じゃないし……
それに受けるだけで報酬をもらえるのよ?」

不知火父「ああ?じゃあ適当に受けさせてこい」

不知火母「不知火~」

不知火「なに~?」

不知火母「出掛ける準備をして、
この書類の場所に行って検査を受けてきなさい」

不知火「痛いのいや……」

不知火母「大丈夫よ。書類を見る限り飲み薬を飲んでスキャンするだけみたいだし」

不知火父「不知火!検査如きにびびってんじゃねーぞ!」


不知火「こ、怖くないもん!準備してくる!」トテトテ



不知火母「それより貴方、平気なの?」


不知火父「なにが?」


不知火母「軍が制限してる海域にでるんでしょう?」

不知火父「ああ、漁村の皆と話合って決めた事だ。
安全だって事を証明する為にな」

不知火母「本当に大丈夫かしら……」

不知火父「なーにビビってんだよ。
どうせ軍が利益の為に嘘っぱちついてるだけだ。安全に決まってる」

不知火「準備できたよ、おかーさん」


不知火母「あら、早いわね。……っと、はいこれ交通費。
近いとはいえ気を付けていきなさいよ」


不知火「はーい」


 漁村 住民区 


近所のおじさん「おお、不知火ちゃん。一人でおでかけかい?」


不知火「うん。艦娘っていうのの検査してくる」

おじさん「おー偉いなぁ。
内の娘なんか怖い怖い言うもんだから一緒に行ったってのに」

近所の子供「不知火おねえちゃんいってらっしゃい!
帰ってきたら遊んでね!」

不知火の同級生「不知火ー、あとで宿題うつさせてねー」


オオ、シラヌイチャンダ
キヲツケロヨー
イッテラッシャイ
オミヤゲヨロシク




不知火「うん!いってきまーす!」


数時間後 帰宅中


不知火「(なんの検査かよく分からなかったけど、簡単で良かった)」テクテク

不知火「(薬を飲んだ時、小っちゃい人みたいなのがいた様な気がしたけど…)」テクテク

不知火「(まぁ気のせいかな)」テクテク

不知火「(そんな事より早く帰って遊んで宿題して……)」テクテク


不知火「(いつも通り過ごそう)」テクテク



不知火「(……ん、なんだろうあの人だかり……軍の人達?)」


不知火「すいません。ここ通りたいんですけど」

軍人A「駄目だ。ここは通行禁止だ」

不知火「でもここを通らないと帰れないんです」

軍人A「しかしな、この先は非常に危」

ドカーーーーーーン

不知火「キャァ」

軍人B「おい!漁村周辺海域で深海棲艦の攻撃が再び始まったぞ!
艦娘が出撃するみたいだから俺達は一旦退避だ!」

軍人A「お、おう!わかった!……あれ、あの女の子はどこだ?」

軍人B「おい!はやく退避行動に移れ」

軍人A「りょ、了解!」




漁村への道 


不知火「(…お父さん、お母さん、漁村の皆……)タッタッタッ


不知火「(無事でいて!)タッタッタッ



漁村


不知火「そ……そんな……」


不知火「村が……家が……」

不知火「まるで……爆撃されたみたいに……」



不知火「……皆は…?」


不知火「……どっかに隠れてるかもしれない」タッタッタッ



不知火「キャッ!」ドタッ

不知火「……なんかに引っかかっ……」


おじさん「……」


不知火「おじさ……あうっ…下半身が……」




不知火「うっ……うっ……うぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」ボロボロ


不知火「……うっ…ひっく…」


不知火「……だめよ、不知火。落ち着いて……」


不知火「他に生きてる人を探すの……」


不知火「………」タッタッタッタッタッタッタッタッタッ



同級生「……」



不知火「………」タッタッタッタッタッタッ



子供「……」



不知火「………」タッタッタッ


漁村 小さな漁港


不知火「……もしかしたら船に乗って逃げているかも…」キョロキョロ

不知火「う……」

不知火「死体がいっぱい浮かんでる……」


ゴーーーーーー

不知火「っ!あれは!……お父さんの船!お、お母さんも乗ってる?!」

不知火「何かに追いかけられてる……あの黒いのは何……?」

不知火「もしかして……あれが……深海棲艦?」



不知火「お父さん!!!お母さん!!!逃げて!!!!」




ドカーン


不知火「あ……」ペタッ


不知火「……」


不知火「み……みんな……」


不知火「し……しんだ……?」


高雄「何やってるの!」


不知火「……」ビクッ


高雄「こんな所にいたら爆破に巻き込まれて死ぬわよ!!
さっさと逃げなさい!」



不知火「……う…あ」


高雄「くっ、ショックで体が動ないのね。
仕方ないわ。このままあいつらを倒す」スタッ


不知火「(もう死んだっていい……)」

不知火「(どうなってもいい……放っておいて…)」



不知火「(……あの女の人何してるんだろう……なんか武器みたいなの一杯つけて……)」


不知火「(……あの人、海の上で浮いた…?)」


不知火「(すごい速さで進んでる…………)」


不知火「(腰についてる武器で……あの黒いのを……深海棲艦を……)」


不知火「(倒した……?)」




不知火「……あれが艦娘」



  回想終了


不知火「その後、艦娘の適性があった私はそのまま軍に所属して
そしてあの鎮守府に着任しました」


提督「……」

不知火「事件以来、感情を思うようにだす事ができないんです。
自分でも分かってるんです。無愛想な奴だって」

不知火「だけど、楽しかったり嬉しい事があると事件を思い出して……
自分だけこんな良い思いをしていいのかと考えてしまって……」



不知火「深海棲艦が憎くて仕方ないんです……」


提督「……不知火」

不知火「……はい」

提督「鼻にクリームついてるぞ」

不知火「え、あ」

提督「まったく……」フキフキ


不知火「す、すいません」


提督「別に俺は不知火がどうあろうと構わんよ」

提督「お前がすごく嫌なやつで最低な人間だとしても」

提督「俺は勝手に仲間だと思ってるし」

提督「これからもこき使って叱ってやる」

提督「こんな風にクレープ奢ったりもしてやる」

提督「それだけだ」

不知火「……はい」

提督「それと」


提督「深海棲艦を憎んでるのはお前だけじゃない」



不知火「…え?」


提督「……さて、俺はもういくよ。まだ寄りたい所があるんだ。またな」


不知火「あ、はい。分かりました。クレープごちそう様でした」




不知火「(金剛さんも言っていましたが……)」

不知火「(司令のたまに見せる悲しい表情や言動……)」

不知火「(もしかして司令も……)」


以上です。なんかすごい分かりづらい感じになりました。

不知火は「私」と「不知火」で一人称変えてます。
口調も幼少期と変わってる感じにしてます。



回想は結構蛇足なので読まない方がいいかもです。

お目汚し失礼いたしました。

おじ/さん

陸軍としては、このまま進める事に賛成である

>>267-269
乙ありがとございます・

>>270
陸軍の方、いつもお勤めご苦労さまです。


1です。少ししたら投下しようと思います。


暗い話多いですががんばります!


今更ですがオリジナルな設定や史実に沿っていない部分ありますが
どうぞご理解ください。





ショッピングモール 中央通路


提督「(煙草を吸いたい……)」テクテク

提督「(喫煙所はどこかな…)」キョロキョロ


提督「(ん?……あれは金剛か?男性と一緒にいるみたいだが……」」



ナンパ男「君かわいーねー。良ければちょっと遊びに行かない?」

金剛「ごめんなさい。興味がないのでお断りさせていただきマス」

ナンパ男「いいじゃん。堅い事言わずにさ。お願い一生のお願い」

金剛「しつこいデス。用があるので失礼しマス」スッ

ナンパ男「ちょっとまてよ」ガシッ

金剛「離してくだサイ」

ナンパ男「やだね~」



提督「おい、その手をはなせ」


金剛「提督!]


ナンパ男「はぁ?なんなのお前。俺はこの子と用があるからあっちいってくんね?」

提督「俺はこいつの保護者だ。放っておく事はできん」

ナンパ男「保護者?意味わかんねーし。彼氏でもないんだろ」


提督「彼氏という立場ではない。ただ一つだけ忠告したい。。
怪我したくなければさっさと逃げろ」


ナンパ男「へー、いい度胸じゃん。
まぁ……お前が失せろ!!!」


提督「うっ」バキッ


金剛「提督!」


ナンパ男「へっ、なんだよかっこつけやがって。
さぁ行こうよ。こんな弱い奴ほっといてさ」

金剛「……」

ナンパ男「何々うつむいちゃって。ひょっとしてコワイの?
大丈夫、夜の作業はやさしいよ俺」

金剛「よくも……」

ナンパ男「ん?」



金剛「提督を殴りましたネ!」


ナンパ男「ゲフ」ドゴォ


金剛「許さない!」ガシ


ナンパ男「…あ……が…」


提督「やめろ金剛!それ以上やったらまずい!」

金剛「け、けど」

提督「俺は大丈夫だから、な?」ギュッ

金剛「提督……」

提督「落ち着いたみたいだな」

金剛「す、すいません。頭に血が上って……」

提督「うむ、良かった。
さっきのはこちらから先に手を出したらまずいんで、
ワザと一発もらっただけだ。身構えてたので軽傷だ」


金剛「そうですか……良かったデス」ホッ



提督「にしても……」チラッ


ナンパ男「」キュー


提督「こいつも災難だな。怪我するぞっていったのに」

提督「見た目に騙されて、馬鹿力を持ったこいつに手を出すなんて」



金剛「……えっと、提督は私を心配して声をかけたのですヨネ?」



提督「ん?なに言ってんだ。この男が、
大怪我しないかの心配をして声をかけたんだ」

提督「まぁこいつも見た目だけで声をかけないという
教訓を学べて良かったな。綺麗なバラにはトゲがあるとはよく言ったものだな」

金剛「……」フルフル




提督「どうした?そんなに震えて。
トイレでも行きたいのか?」



金剛「提督の……」プチッ

提督「?」



金剛「バカーーーーー!!!」



提督「ヒデブ」ドカァ



  数分後


提督「イハイ(痛い)」

金剛「もう!提督はデリカシーがなさすぎデス!」

提督「俺が一体何をしたというんだ……」

金剛「自分で考えてくだサイ!」

提督「そ、そんな起こるなよ」

金剛「フン!」


提督「機嫌直してくれ、なんでもするからさ」


金剛「……なんでもするんデスか?」

提督「え、まぁ今できる範囲なら」

金剛「それじゃあ……」


  ショッピングモール 洋食器屋


提督「金剛」


金剛「なんデスか」

提督「そんなにくっつくと歩きづらい」

金剛「いいじゃないデスか。なんでもするっていったのは提督デスよ」

提督「(腕組みしながら、ティーカップ選びに付き合え……と言われたのだが)」

提督「(かなり密着してくるので良い匂いやら腕に胸がビシバシ当たるわけで)」

金剛「あれ~、提督。顔赤いデスよ~?恥ずかしいんデスか?」」

提督「う、うるさい!あんまりくっつき過ぎるな!」


金剛「ハーイ、分かりました。んじゃもっとくっついちゃいマス」ギュー

提督「こ、こら///」



店員「(なにあのイチャイチャカップル……)」シラー




金剛「見てください提督、このティーカップ」


提督「ん?ハートの欠片がついてるのか?」

金剛「そうなんデス。同じカップをこうやって合わせると……
ほら!ハートができるんデース!」


提督「おお、凝ってるな。
でもこれ離す時ハート割れるみたいで縁起良くないな」


金剛「じゃあ今の私と提督みたいにずっとくっつけさせとけばいいんデスよ」

提督「や、やめろ///」


金剛「えへへ、提督可愛いデス」


提督「お前、割とSな所あるのな……」


金剛「提督」

提督「ん?」

金剛「……本当にこうやってずっと一緒に居れたらいいいいですね」

提督「そうだな……」


金剛「提督や鎮守府の皆とずっと一緒に、離れずに……」



提督「……ずっとは、無理だよ」


金剛「……」

提督「いつかは離れる時がくる」



金剛「嫌です……」

金剛「イギリスに居た時、イッパイ仲間がいました」

金剛「今の鎮守府と同じ様にみんな仲良くて」

金剛「ずっと一緒だと思ってました」



金剛「だけど……」


提督「金剛……」ギュッ



提督「(たしか今のイギリスは事実上、壊滅状態……)」

提督「(アジア付近の海域に比べて、
深海棲艦の猛攻が激しいヨーロッパの海域)」

提督「(イギリスでは艦娘の適正がある者は
強制的に艦娘にされると聞いた事がある)」

提督「(金剛もきっとその内の一人なのかな)」

提督「(そして、艦隊でもっとも練度が高いのは金剛だ)」

提督「(きっと多くの実戦を体験してきたのだろう)」



提督「(いつも明るく振る舞っているが……」)

提督「(苦労してきたんだな)」




提督「……金剛はなんで日本に?」


金剛「親が日本人デスから……妹達と一緒にこちらに来ましタ」


提督「そっか。妹達もお前に似て可愛いんだろうな」ナデナデ


金剛「……」ジー

提督「な、なんだ。まずい事言ったか?」

金剛「いえ、なんでもないデス///」


提督「ふむ?……あ、そうだ。
さっきのカップ買うよ。俺からプレゼントさせてくれ」


金剛「え、気にしなくていいデスよ」


提督「いや秘書艦としてがんばってるお礼も前からしたかったからさ。
毎回おいしい紅茶もいれてくれてるし。プレゼントさせてくれ」ニコッ


金剛「……」ジー

提督「金剛?」

金剛「え、はい。わかりました。ぜひお願いしマス」

提督「なんださっきからボーっとして
じゃあ、買ってくるからここで待っててくれ」



金剛「(なんなのでショウかホントにあの人は)」


金剛「(人の事を馬鹿力だのトイレ行くかだの失礼な事を言う癖に」)」


金剛「(ちょっと弱ってる所を見せたらとことん優しくしてくる)」


金剛「(そんな事されたら……ホントに……)}


金剛「諦められないデス……」ボソッ



とりあえず以上です。

金剛は現段階でゾッコンです。


14日のアップデート楽しみです。


ショッピングモール 喫煙所

提督「フー」スパー

提督「(金剛にティーカップを渡して、離れた後)」

提督「(喫煙所を見つけてやっと煙草が吸えた)」

提督「(……吸い終わったら長門の様子を見に行きたいのだが…)」

提督「(あいつは特にどこへ行くとか言ってなかったしな)」

提督「(探すのに苦労しそうだ)」


提督「(……そういえば…あいつの部屋、ぬいぐるみがたくさんあったな)」


提督「……まさかな)」

>金剛は現段階でゾッコンです。
こういうのいらないんで()笑。
でか俺の忠告効いてねーなおめー笑。
つまんねーから自由帳にまとめてpdfで提出しろ。

ぬいぐるみにタバコの臭いをつけるとか非道すぎる

いちゃもんをつける人は無視に限るネ
スルースキルが大事

>>289
たしかにゾッコンとか死語っぽくて恥ずかしくなってきました。

>>290
タバコって匂いなかなかとれないですよね。

>>291
心配していただきホントありがとうございます。
いってるそばからスルーしてませんが私がレス大好きなもので…
ご了承いただければと思います。


すいません、書き溜めあるんですが中途半端なので明日にします。


見ていただいた方、コメントしてくれた方ありがとうございました。

楽しみにしてるからなー
頑張れー

餌与えてくスタイルとはたまげたなぁ

乙、待ってるわ


イライラしてるのにしっかり見てるのはツンデレもいいとこだね~

今更なんですがどういう時代設定?
ストパンみたいに余所の国だけ壊滅状態?

>>293
ありがとうございます。

>>294
スルースキル皆無とは私の事

>>296->>298
乙コメありがとうございます。
金剛は恋愛要素くどすぎるな~と思ったんですがそういっていただけると幸いです。

>>299
質問ありがとうございます。長文でレスさせていただきます。

時代背景は、現代設定の日本。文明レベルも同じです。
ただし、妖精が関わっている部分に関してはオーバーテクノロジーというか
ご都合設定な感じでかなり進んでいます(兵器関連など)

敵と互角に渡り合っているのは、中国・米国・日本と一部の先進国のみ。
その他の国は深海棲艦に対抗できずかなり悲惨な生活を送っています。
深海棲艦は陸上にあまり進行せず、内陸部に行くほど平和ですが、
そういう国は食料問題などのせいで治安が悪いです。

今後は他の国にあまり触れる事はないので簡単にこちらで説明させていただきました。

地の文が無いのと私の説明不足で謎な部分多いと思いますが、
お気軽にご質問いただければと思います。


長文駄文失礼いたしました。

ちょい書き溜めます。



流石欧州(出身提督LOVE勢)筆頭は伊達じゃないな
かまわん、続けるんだ

中国…先進国?

触れないんだったら説明もいらんだろうとおもた

>>302
ありがとうございます。続けちゃいます。

>>303
たぶん先進国(適当)


>>304
たしかにです。説明しすぎもくどい感じですね。
気を付けていきます。


なんか雪やばいですが、投下します。よろしくお願いします。



 ショッピングモール メルヘンショップ


提督「(ここが一番多くのぬいぐるみや可愛いものが手に入ると聞いた)」

提督「(長門の部屋にぬいぐるみやら
可愛い物がたくさん置いてあったからという簡単な憶測で来てみたのだが……))」



提督「(すっごい入りづらい!)」バーン



提督「(入口からTHE 可愛い!みたいな感じのヌイグルミがずらーっと並び)」

提督「(店内の配色はピンクと赤、極めつけはこの耳がトロけるようなBGM)」

提督「(とてもじゃないが入店したくない)」



提督「(まぁ、長門がここにいるとも限らんし他を探すか)」キョロキョロ



提督「(……ん、今チラッと店内に見た事ある奴が……)」


提督「(しかもでかいクマのぬいぐるみを背中に背負って……)」


提督「(……あれは一緒に居たら恥ずかしいぞすごく……)」



提督「……きっと見間違えだな。他へ行こう」



長門「おーい!提督ー!」トテトテ


提督「(やはり長門だったか!)」ビクッ


長門「入口でなにしてるんだ?」



提督「……」ダッ

長門「お、おい!なぜ逃げる!」ダッ

提督「追いかけてくんな!」タッタッタッ

長門「なんだ!私が何かしたか!?」タッタッタッ

提督「そんなでかいクマ背負ってくるんじゃねぇ!!」タッタッタッ

長門「これは見た目より軽いのだぞ!そしてでかくても可愛い!」タッタッタッ

提督「そんな事聞いてねぇ!恥ずかしいからついてくんな!」タッタッタッ

長門「何が恥ずかしいのだ!何も恥ずかしい事はないぞ!」タッタッタッ

提督「まぁそうだろうな!恥ずかしいという感覚がないからこんな感じだもんな!!」タッタッタッ

長門「セイッ!」ガシッ

提督「うわ!」ドタッ


長門「提督、艦娘の足の速さを甘くみたな?」

提督「くそ……」

長門「さぁ、逃げた罰だ。このぬいぐるみを持って買い物手伝え」

提督「拒否権を発動する」

長門「却下だ」


提督「」


 数分後 メルヘンショップ内


長門「うーむ、これも可愛い」

提督「(結局同行するハメに……)」シクシク

長門「提督、これも持て」グイッ

提督「お、おい。これ以上持つのはちょっと」パシッ


長門「さーて次は新しい抱き枕か」

提督「(聞いてねぇ……)



長門「いやぁこれもいいな。しかしこれも捨てがたい」


提督「(……しかしあれだな)」

提督「(長門の第一印象として
見た目の凛々しさや言葉遣い、負けず嫌いで男勝りな性格……)」

提督「(そういう印象が強いから
女の子らしいものを好んでいる姿はギャップを感じる)」

提督「(割とバカっぽい所もあるし)」

長門「ん?提督、今失礼な事考えてなかったか?」

提督「カンガエテナイゾ」

長門「……まぁいい。次はあっちだ」スタスタ


提督「へいへい」トボトボ


 数分後


提督「も、もう持てない……」ググググ

長門「……このくらいで良いか。そこの店員、これ全部宅配して欲しいのだが」

店員「かしこまりました。ご用意致しますので少々お待ちください」

提督「(……結局宅配させるなら俺が持つ必要あったのか……?)」ガーン



提督「しっかし、お前は昔からあんなにぬいぐみやらを集めていたのか?」


長門「いや、そんな事は無い。ぬいぐるみ集めはこの鎮守府に来てからだな」


提督「急にああいうものに興味がわいたのか?」

長門「……提督は私がどんな生まれかしっているだろう」

提督「生まれ?んー、親が上層部の軍関係者ってのは知ってるな」

長門「うむ、私の親だけでなく祖父の代から軍に関わる仕事をしている」

提督「それが関係あるのか」


長門「私に恥をかかせるような事はするな」


長門「それが父の口癖だ」


提督「…ふむ」

長門「父は厳格でプライドが高くてな。私は3歳ぐらいの頃から
英才教育をうけてきた。世間にでても恥のないようにと」

長門「それから一切外で遊ぶ事も禁じられた。友人もいなかった。
母は父のいいなりだったし誰も私を子供扱いせず厳しく接してきた」

長門「常に一番でいろ、他人に負けるな……耳にこびりつく程言われた」

長門「私はとにかく頑張った。いつか認めてもらえる日がくると……」

提督「……大変だったんだな」

長門「ああ、その内艦娘の適性検査を受ける事のできる年齢になった。
結果は勿論今の通りだ」

提督「うむ」



長門「……艦娘の適性判断をもらった私に、父はこう言ったよ」



長門父「よくやった長門。軍人として誇らしいぞ」




長門「嬉しかったよ。初めて褒められたんだ」

提督「……」


長門「それから少したった時だ」

長門「父の部屋から話声が聞こえた」

長門「どうやらお偉いさん方がきていて
談笑しているようだった」


長門「私はお茶運びと挨拶をする為、
父の部屋に入ろうとした」



長門「そしたらこんな会話が聞こえた」



~回想 長門父の部屋


お偉いさん「いやぁ、おめでとう」

長門父「ありがとうございます」

お偉いさん「まさか君の娘が艦娘になるとはね」

長門父「はい、あいつが生まれた時は正直困りましたが」

お偉いさん「女では色々と……なぁ?」

長門父「ええ、この世界に女性では不都合ですから……」

お偉いさん「しかし艦娘となったら別だ。
無条件での特別階級、死しても尚名誉として語り継がれる」

長門父「はい、おっしゃる通りです。
あいつの事はどんどん前線に出していただいてかまいません。
その代わりといいますが……」

お偉いさん「ああ、分かっている。周りに良いように言っとくよ」ニヤッ

長門父「……ありがとうございます」ニヤッ

 


~回想 終了



長門「私は……理解した。父にとって……アイツにとって私は只の道具だと」

長門「悔しかった。褒められた事を嬉しく思った事を」

長門「そして今まで機械の様に従ってきた自分が何より憎かった」


長門「そこからの私はもうふっきれていた」

長門「あいつの目から離れ好きな事をしようと」


提督「……吹っ切れた結果があのぬいぐるみの量か」


長門「私はこんな成りだが可愛いものがとても好きだ。
今まで好きな物を手に入れる事ができなかった反動がいっきにきたようで……」

提督「そして今回もこんなに買ったのか」

長門「ホントはもう少し自重しようとしたんだが……」


提督「別にいいさ。鎮守府にはまだ空きの部屋があるし、
溢れたらそこに置けば良い」


長門「……すまない」



提督「(こいつのやけに子供っぽい部分は
家庭環境の影響で生成された訳か……)」

提督「(誰にも甘えられず、ただひたすらに信じていた物から裏切られた)」

提督「(意地っ張りで不器用な部分はきっと自分に厳しくしていた証拠)」

提督「(たまにみせる甘えたがりな部分……)」

提督「(……はぁ)」



提督「もういらんのか?」

長門「え?」

提督「買い物に満足したかと聞いたんだよ」

長門「……じ、実はあっちの店も気になって……」モジモジ

提督「……待ってろ」タッタッタッ



長門「ど、どこへ行く?」


 数分後


提督「よし、いくぞ」カラカラカラ

長門「なんだそのでかいショッピングカートは」

提督「あの店いくんだろ。また素手で持たされたらたまらん。
これに入れながら買い物すりゃいいだろ」」

長門「いいのか……?」

提督「早くしろ」

長門「う、うん!」


テイトクモイイトコアルンダナ
ウルサイ、クッツクナ
ナンダ、ハズカシイノカ
チャカスンダッタラヤメルゾ
ウソダウソ、フフ


以上です。

とりあえず艦娘の生立ちや過去はこれで終わりです。

なんかどれも似たような感じですいません。

見ていただいた方、コメントしていただいてる方、ありがとうございます。


続き待ってるぜ

イライライラ…そんな重大な設定をストーリー外部で説明するな…イライラするんだよ…話の本筋に絡むかもしれないのにそんなことも考慮できないのか三流め…イライライライラ

>>323
ありがとうございます。

>>324
ご指摘ありがとうございます。
たしかにあれだけ詳細に決まってる事項であれば、本筋に書けば良かったかもしれません。
2流になれるようがんばります!

もしかしたらテレパシー送ってる妹だかカーチャンのテンプレに乗っければ可愛いかもしれない

譖吶→縺九〒繧ゅ>縺?°繧ゅ@繧後s

乙~
やっぱり変な奴は沸くんだなぁ

ぬいぐるみの中にうっかりメンタルモデルキリシマが混ざってたり・・・しないか


中国は人が多いからその分才能持ってるやつも多いから人海戦術はどの国よりも凄まじいものがあるんだろうなー

>>327
どんな物事も捉えようで変わりますね。脳内変換していきます。

>>328
たまに見る文字化けですがどうやって発生するのでしょうか?

>>329
乙ありがとうございます。

>>330
アルペジオのコラボよかったですよね。

>>331
ええ、ある偉い軍人もいっていました
「戦争は数だよ、兄貴」と。



というわけで適当に投下していきます。

よろしくお願いします。



ショッピングモール エントランス 時刻:ヒトゴーマルマル


金剛「皆サーン!集まりましたネ!」

龍驤「提督がまだおらんで」

長門「自分で時間指定しておいて遅れるとは……」

愛宕「レディーを待たせるなんていけない人ね~」

不知火「煙草でも吸ってるんじゃないですか」

電「司令官さんはたまに煙草くさいのです」


金剛「うーん、提督が集合時間を疎かにするようなタイプとは思えませんし……
何かあったんでショウか……」



ショッピングモール 喫煙所 30分前

提督「フーー」スパー

提督「(あの後長門の買い物に付き合って散々振り回されて疲れた……)

提督「(……ちょっと甘やかしすぎか……?)」

提督「(いや、これから始まる戦いの事を考えれば……)」ブツブツ




提督「っと、そろそろ集合時間じゃないか」


提督「向かうか」スクッ


 ショッピングモール 中央通路


提督「(今日の夕飯は何にするかな。
折角だから豪勢に)」スタスタ

???「おい!そこの男!」

提督「ん?」クルッ

???「アーハッーハッハッ!相変わらず間抜けな顔をしているわね!」

提督「お前は!」



女提督「久しぶりね!提督!」バーン


提督「……さて、今日の夕飯は何に」スタスタ

女提督「って!無視するんじゃないわよ!」

提督「……どちら様ですか?」キョトン


女提督「ふ、ふざけるな!アンタと一緒の時期に士官学校に入学し、何度も試験や
訓練で競いあったライバル、女提督よ!忘れたとはいわせないわよ!」


提督「ああ、あまりに出来が悪く学校始まって以来の3回留年という伝説を残し、
軍部から白い目で見られていた女提督か」

女提督「ムキーーーー!!余計な事は覚えてるじゃない!
私はアンタが急に軍を辞めたという噂を聞いて心配してたんだぞ!」ダン!ダン!


提督「そうか、すまん」

女提督「すごい淡々としてるわね!」

提督「……お前は相変わらずやかましいな。元気だったか?」

女提督「フンッ。元気じゃないわよ!去年から鎮守府を任されて
忙しくて大変なのよ!」

提督「おお、まさかお前が鎮守府を……世も末だな。
そこらへんの野良犬に任せた方がマシな気がするが」


女提督「……ホント失礼だよねアンタ」


提督「……んで、何か用か?」

女提督「何か用か?じゃないわよ。連絡もずっとよこさずいなくなったと思ったら
全く知らない鎮守府に着任してるっていうじゃない」

提督「ああ」

女提督「……大和の事、まだ引きずってる?」

提督「ん……」

女提督「フン……黙ってたらわからないじゃない。
アンタはいつだってそうよ。肝心な事はいつも言葉に出さず
自分で背負いこむんだから」



提督「……」



女提督「こ、こうみえてもア、アタシはあんたの事心配してるの!」

女提督「元気だせとはいわないわよ!ただ少しくらい周りを頼りなさい!」


提督「……頼っているさ。あの時だって……」ボソッ


女提督「な、なによ。聞こえないわよ」


提督「なぁ女提督」ズイッ


女提督「(顔近い///)は、はい?!」


提督「見ない内に太ったか?」


女提督「ぶっ殺す」

提督「ヘブッ」バチーン


提督「なぁ女提督」ズイッ


女提督「(顔近い///)は、はい?!」


提督「見ない内に太ったか?」


女提督「ぶっ殺す」

提督「ヘブッ」バチーン


女提督「ったく……すぐはぐらかして。
心配して損したわ……ほんとデリカシーが無いわね」

提督「本気でビンタしやがったな……」ヒリヒリ

女提督「アンタが悪いんでしょ!」



提督「……どうでもいいが鎮守府を任されたといっていたけど」

女提督「何よ」


提督「艦娘達も居るって事だよな?」


女提督「ええそうよ。アタシに相応しい素晴らしい子達がいるわ」

提督「ほう」

女提督「ふふん。興味深々みたいね。しょうがないわ紹介してあげる」

提督「いや別にいいけど」



女提督「みんなきて!このアホにアンタ達の素晴らしさを見せてやるのよ」

提督「聞けよ」



女提督「この子達が最強のアタシの最強の艦娘達よ!」クルッ


鳳翔「?」ポツーン

提督「おい、一人しかいないぞ」

女提督「鳳翔しかいないじゃない!
ど、どこいったのよ他の子達は!さっきまで後ろついてきたでしょ?!」

鳳翔「ええ、いました」

女提督「いましたじゃないわよ!どこいったのよ!」


鳳翔「先程皆さんそれぞれ興味のある場所へ行きました」


女提督「はぁ!?どういう事よ!天龍はどこよ!?」

鳳翔「天龍さんは、屋上のイベント広場でやっている
【艦こレンジャー】の舞台を観に行きました。
艦こレッドのファンらしくかっこいいセリフの参考にしているそうです」


女提督「なによそれ!たまにブツブツ言ってるダサいセリフはそれが元凶か!
ウチの主力の赤城はどこいったのよ?!」

鳳翔「赤城さんは、あそこにある【ボーキサイト丼食べ邦題1500円】のお店に
入っていきましたよ。おやつが食べたいとい言っていたので」

女提督「さっきご飯食べたばっかじゃない!じゃあ青葉はどこよ?!」


鳳翔「青葉さんなら、電気屋にカメラを物色しにいっています。
そういえば、青葉さんがこの写真を提督に渡しといてくださいと言っていました」ピラッ

提督「え……なによこれ!なんでアタシの恥ずかしい写真撮ってるのよ///」

鳳翔「趣味らしいです」

女提督「あいつ……後で〆たる……あいつはどこよ。大井は……」


鳳翔「大井さんなら、アニ○イトにいきました。何やらいい百合ものが」


女提督「もういいわ、その先は言わなくて……扶桑はどうしたの……」

鳳翔「扶桑さんならあそこのベンチに貧血で倒れてますよ」



女提督「そう……」


提督「……」


女提督「ほ、本当はすごいんだから……ホント訓練とかではすごいのよ……」グスッ


提督「お、おう」


女提督「……し、信じてないわね!分かったわ!今度演習で勝負よ!
アンタよりアタシの方がすごいって事を証明してあげる」


提督「いや、勝手に決めるなよ」


女提督「よし!じゃあ今から一ヶ月後、演習海域で勝負よ!
時間はヒトゴーマルマル。ビビッて逃げるんじゃないわよ!」


提督「まだ受けるって言ってないんだが」


女提督「フン!いくわよ鳳翔!」スタスタ


提督「お、おい!……はぁ……丁度良い機会だしいいか…」


鳳翔「……」ジー


提督「ん?何かようか?鳳翔さん……で良かったかな」

鳳翔「呼び捨てでかまいません。うちの提督がご迷惑をかけてすみませんでした」

提督「いや、いいんだ。君が誤る必要はない。あいつは昔からあんなだしな。
君たちも苦労しているだろう」

鳳翔「そうですね。落ち着きがなくて口うるさくてみっともないですね。
ツバとんできますし」



提督「(涼しい顔して結構言うなぁ)」タラー



鳳翔「でも純粋でいつも一生懸命で……素敵な方だと私は思っています。
他の皆もなんだかんだ女提督さんの事好きですし」

提督「ふむ」


鳳翔「それと貴方の話をよくするんですよ」


提督「俺の?」


鳳翔「はい。暇があればよくあの男はあの男は……
と文句いいながら嬉しそうに語ってきます。
今日だってわざわざ提督さんのいる鎮守府に近いからって理由で
この場所にきてる筈ですから」

提督「俺によっぽど文句言いたいんだな」


鳳翔「私も一度拝見したいなと思っていたのですが」ジー

提督「?」

鳳翔「思った通りステキな方でした」ニコッ

提督「ん?ああ、ありがとう」



女提督「鳳翔~!!!何やってんのよ!行くわよ!!!!」」

鳳翔「では、提督さん。ありがとうございました。またお会いしましょう」

提督「うむ。じゃあな」

とりあえず今日は以上です。

また書き溜めれれば投下します。

ある動画サイトのMMD杯というイベントにでてる艦これの動画で結構泣けるのがあります。
そういうの好きな人はかなりおすすめです。

乙コメありです。

ちょっと投下します。

よろしくどうぞ。



ショッピングモール エントランス


電「あ、司令官さんなのです」

提督「すまん、遅くなった」

龍驤「ホンマやで!自分でいうた癖に」

長門「何してたんだ?」

提督「ちょっと知り合いに会ってな。
それで、ちょっとみんなに聞いてもらいたい事がある」


~説明中~



艦娘「「艦隊戦の演習?!」」


提督「ああ、そうだ」


長門「艦隊戦……」ゴクリ

電「私達が……」

愛宕「ウフフ、緊張するわねぇ」

提督「なんだお前ら。演習は初めてじゃないんだろ?」

金剛「まぁ、そうなんデスが……」

長門「前やった時は名ばかりのものでな……」

不知火「そうですね。台本のようなものがあって
それに沿って行動してましたから」

愛宕「前の提督はお偉いさんが見てるからこれでいいんだっていってたわねぇ」

金剛「今度のはそういうのじゃないんデスよね?」

提督「ああ、恐らく本気でぶつかってくるさ」

電「こ、怖いのです」



提督「何を言ってるんだ。演習では実弾を使用するが、
死ぬことがないように妖精さんが用意した特別な場所で行うんだぞ。
何も怖がる事はなかろう」



愛宕「そうはいってもねぇ~」

長門「あれはあれで特別な緊張感があるからな……」

龍驤「弾が当たれば痛いし……」

電「なのです……」

不知火「強くなる為なら……」

金剛「な、なんとかなりマスよ!皆さん!」



提督「(うーむ、皆すっかり萎縮している。
今月は演習に備えて簡単な模擬戦を行って自信を付けさせる必要があるな)」


提督「まぁ皆の気持ちはわからんでもない。とりあえず一ヶ月という猶予もあるのだから
今日は忘れてオフを満喫しろ」



艦娘達「「はーい」」




・・・・・・


帰宅後 鎮守府 提督の部屋


提督「ふぅ~、オフだったというのに休んだ気がせん」ゴロン



提督「(今日も色々あったな)」

提督「(久しぶりに会った女提督も元気そうだったし)」

提督「(……艦娘達の生い立ちや心境も聞けたし……)」

提督「(みんな苦労して……頑張ってるんだな)」

提督「(俺も頑張らんと……)」ウトウト


提督「(もうあんな事は二度と……)」

提督「(おやすみ……大和……)」



数日後 鎮守府 会議室


提督「みんなおはよう」

艦娘達「「おはようございます」」



提督「今日は、今までの訓練を見た結果から各艦娘の役割や戦術を考えていきたいと思う」

提督「えーと今週から秘書艦は電だったか」

電「はいなのです!」ビシッ

提督「いい返事だ。この資料を皆に配ってくれ」サッ

提督「というわけで資料を見ながら説明する前にまず基本的な
事を確認したいと思う」



提督「お前ら艦娘は、簡単に表現すれば人間型軍艦。
海上で高速船の様に早く、コンパクトでありながら通常の軍艦と同等の火力を発揮できる兵器だ。
まぁ中には潜水艦の様なタイプもあるがな」


提督「そしてその艦娘は装備で種類分けする事が可能だ。一般的に艦種と呼ばれる。
艦種は艦娘になった時点で決定され、変更は不可能だ」


提督「艦種によって装備も大分変わるので、戦術ではとても重要な要素となる」



提督「たとえば電、お前はなんと呼ばれている」

電「駆逐艦なのです」

提督「そうだ。長門、お前は?」

長門「戦艦だ。かつてビッグ7と呼ばれた戦艦と近い装備をしている筈だ」


提督「うむ。そのように各艦娘にはかならず艦種を区別できるようになっている。
そしてその上で向き不向きがある」


提督「たとえば龍驤。お前は軽空母だが一般的に夜戦と呼ばれる
暗い中での戦いはどうだ?」


龍驤「あまり得意じゃないなぁ。艦載機による攻撃は夜戦に向いてないんや。
基本的に目視による照準やし、爆撃の幅広い攻撃は味方を巻き込む可能性があるからやな」

提督「そういう事だ。逆にホーミング性能がある魚雷やソナー能力に長けている
電や不知火の様な駆逐艦は夜戦に向いているといえる」

提督「さぁ艦娘にはそういった特徴があるという事を理解した上で話を進めて…」ペラペラ



  数時間後


提督「…であるからして、こういう場合はこの陣形で戦う事を推奨するわけだ」


提督「……っと、もうこんな時間か。一旦休憩を入れよう」


金剛「ハーイ!ティータイムですね!
私が皆さんに素晴らしい紅茶をご用意しマスよ~」

長門「おお、助かるな」

愛宕「うふふ、金剛ちゃんの紅茶は美味しいわよね~」

電「甘い物を用意してくるのです」

龍驤「おお!電も気がきくやん」

不知火「不知火も手伝います」


  数分後


長門「うまいな」ズズズ

愛宕「電ちゃんの用意したチョコレートとも合うわね~」モグモグ

電「スーパーで特価だったのです!」エッヘン

龍驤「うーーん!うまい!」モグモグ

不知火「龍驤さんはいつも美味しそうに食べますね」モグモグ

金剛「喜んでいただいて嬉しいデスネー。提督はどうデスか?」


提督「ん~」ポリポリ


金剛「書類見ながら何か考え事のようデスね」


提督「ん……ああ、すまん。紅茶美味しいよ」ズズズ



長門「なになに?艦娘データベース?」ヒョイ

提督「こら長門。勝手に見るな」パシッ

長門「正規空母 赤城?なんか聞いた事あるな」


提督「ああ、空母の中ではかなり有名な艦娘だ。
数々の重要拠点を攻め落とした艦隊のメンバーだった事もある」


長門「なぜその艦娘のデータを見ながら悩んでいるのだ」


提督「それがな。前言っただろ、演習するって」


長門「うむ」



金剛「ドジな女提督さんの所デスね」

提督「その鎮守府にいるんだよ」

長門「ほう」

提督「ほうってお前……しかも演習で出撃してくる可能性は高い」


長門「そんなに不味いのか?」


提督「ああ、不味いよ」


長門「もったいぶらずに言え。どう不味いんだ!」



提督「下手したら……お前らが射程距離に入る前に全艦落とされる」



艦娘達「「え?」」



今日は以上です。


見ていただいてる方ありがとうございます。

コメントありがとうございます。励みになります。

実は全く書き溜めておらずいつも通り遅筆な感じですが
ご了承ください。

というわけで投下させていただきます。


愛宕「ど、どういう事かしら~?

電「司令官さん、急に何を言っているのです?」


提督「直接的に言うとお前らが演習でボコボコにされるっていう事を言いたかったんだが」


長門「いや、それは分かるが……まぁたしかに私達はまだまだ未熟だ。
だからといって空母1艦にヤられるような事はありえないだろう」

不知火「長門さんのいう通りです。空母の火力は戦場で随一のものですが、
当たるか当たらないかという問題です」


提督「ふむ」」


龍驤「提督、同じ空母として言わせてもらうんやけどそれは無理があるで」

龍驤「艦載機の攻撃は場合にもよるけど命中力は決して高くないんや。、
射程は長いけど長くなればなるほどコントロールが大変や」

龍驤「ウチラの射程外ともなると当てるのは相当なもんやで」

提督「うんうん。お前らの分析は一般的には正しい」

龍驤「やろ?無理やで無理」


電「司令官さん驚かさないで欲しいのです」

不知火「話を盛って不安を煽る司令。最低ですね」

龍驤「ホンマやで。冗談は顔だけにしといてや」

長門「まったくだ。緊張感を持たせるつもりで言ったのかもしれないが逆効果だぞ」



提督「……そういう態度になるかなるほどな」カチーン


提督「……しょうがない。自信を無くされるのが嫌だったから」

提督「あまり気が進まなかったのだが……」

提督「そういう慢心な態度を見せられたら黙ってられんな」

提督「というわけでこの映像を見てもらおうか」

提督「赤城が過去に所属していた艦隊の演習ビデオだ」

長門「なんだ。そんなものがあるなら早く言え」

愛宕「あら、艦隊戦の演習なんて自分達の以外見たことないから楽しみだわ~」

電「皆で楽みながら見るのです!」

龍驤「せやせや。旨い茶でも飲みながら鑑賞したるで」

金剛「ポップコーンとかも欲しい所デスね」


提督「……呑気なもんだな」


提督「…後悔するなよ」ボソッ

一旦止めます。

後程投下しますー。

コメントありがとうございます。

昨日、もう少し投下するつもりでしたが時間をとれずできなかったorz

3月~4月は忙しくなりそうです……

とりあえず投下します、よろしくどうぞ。




カチャ ピッ

TV「コレヨリカイシスル!」ガヤガヤ

提督「これは開幕式みたいだな。艦娘達が編成別に並んでいるだろ」

電「はわわ!艦娘の方達がいっぱいなのです」

提督「うむ。ここの鎮守府はうちと違って艦隊が4編成の上、
それをカバーする為の艦娘達も配属されているからな」

長門「ざっと30人はいるな」

提督「実際はもっといるだろうが、今回は演習に関係する艦娘達しか収集されていないようだ」

提督「さて、こんな開幕式なんて見てる場合じゃない。
赤城がでてる所まで早送りしよう」ピー

電「ああ!もっと見たかったのです……」



提督「っとここかな」ピッ

提督「この真ん中に移ってるのがそうかな」

不知火「この方が……」

電「赤木さんなのです?」

提督「そうだな」

金剛「黒紙が綺麗な日本人らしい方デスね。ビューティフルデース」

長門「ふむ。思ってより普通だな。おっとりしてる感じだ」

電「あ、コケたのです」

愛宕「ドジなのかしら?」

不知火「何もない所でつまずきましたね」

提督「……」


長門「あまりすごい奴には見えん」




提督「さぁ演習がそろそろ始まるぞ」


不知火「装備を換装し始めましたね」

電「見た事ないようなすごい装備があるのです」

愛宕「あの駆逐艦の子、5連奏魚雷なんて装備してるわね」

電「うらやましいのです」


龍驤「ん……」


愛宕「どうしたの龍驤ちゃん?」

龍驤「赤城ってやつの……飛行甲板がで、でかい!」

長門「肩から手にかけてかなりの大きさがあるな」

龍驤「飛行甲板の大きさは艦載機の運用力に比例すると言われてるんや
あれだけの大きさは初めてみたで」

金剛「私もデス。それともう一つ気になりましたが……」


金剛「彩雲を装備してますネ」

電「彩雲です?」

金剛「ええ、偵察機というと分かりやすいと思いマスが」

金剛「索敵能力と速さに優れ戦場の状況を把握するのにとても便利なんデス」

金剛「只、非常に脆く攻撃ができない点と
速すぎるせいで逆にコントロールしにくい理由から運用が難しいんデス」

愛宕「よく知ってるのね~金剛ちゃん」

金剛「昔一緒に戦ってた仲間が使用していましたから」


金剛「あの彩雲のおかげで何度も不利な状況を
回避できた事を覚えていマス」


提督「彩雲はその性質上、火力にそのまま繋がらない点から軽視されていたが」

提督「最近は危機回避の事例が多くある事から運用が見直されているんだ」

龍驤「まぁうちにはない装備やけど……」ジー

提督「お、俺を見るな。しょうがないだろ!
上にいっても中々配給されないんだから」

不知火「この人達みたいにすごい装備が欲しいです司令」ジー

電「なのです」ジー


提督「う、うるさいな!……ほら、そろそろ始まるぞ。集中して観ろ」


龍驤「おお!なんか戦う雰囲気がでてきたで」

長門「色んな視点から演習場がみれるのだな」

提督「うむ。この映像自体は艦載機と駆逐艦、潜水艦の撮影班が撮っているようだ」

長門「ずいぶん凝っているんだな」

提督「元々は演習の見本として使われる予定だったらしいからな」

提督「(あまりにもレベルが高く参考にならず、結局使用されなかったが……)」


提督「っといよいよだな」


提督「開始の砲撃が鳴ったら始まるぞ」



ドーーーーーーーーン



提督「(さて……こいつらはどんな反応を見せるかな)」




・・・・・・1時間後



提督「どうだ、これが最前線で戦う艦娘の力だ」



艦娘「「……」」シーン



提督「そして正規空母 赤城」



提督「俺が言ってた事はあながち間違っていないだろう」


龍驤「なんの合成CGやねん……こんなんありえへん」

長門「あの的確な爆撃……命中率6割はあるんじゃないか……
威力もおかしい。戦艦級の装甲があっという間に大破してたぞ……」

不知火「艦載機の運用数も恐ろしいですね……
しかもあんな距離から……」

金剛「それだけじゃないです。
彩雲による索敵から周囲に完璧な情報を伝達していマス」

愛宕「そのお陰で味方も的確に動いてたわね」

電「レベルが違うのです……」ガタガタ



提督「まぁこの艦隊は赤城だけじゃなく周りも優秀だからな。
参考にするにはでき過ぎだがな」


金剛「射程外でやられるとはいかなくても……」

不知火「近づく事が非常に困難ですね。
回避に専念すれば恐らくこちらに当たる事はありませんが」

長門「回避に専念しつつ他の奴にも気を配るのか……」

龍驤「上ばっか気にしてたら下からの魚雷もドカーンやで……」

電「自信なくなってきたのです……」

愛宕「そうね。あたし達まともに戦えるのかしら?」


金剛「提督が悩んでいた理由も今なら分かってきまシタ……」



提督「分かってもらえて幸いだ」


提督「俺もそこそこ艦娘を見てきたが、
あの赤城はその中でも上位の腕を持つと思う」


艦娘達「「……」」



提督「だからと言って今度の演習はいいようにはやらせんぞ」


提督「演習とはいえやるからにはみんなで協力して、勝つ前提で挑む」



長門「ああ。やる前から諦める訳ないだろう。
先程は少しばかり驚いたが、私達だって遊んできた訳じゃない」

金剛「そうデス!皆で協力して頑張りまショウ!」

不知火「不知火が打破してみます」

電「えっと……がんばるのです!」

龍驤「せ、せやな。気持ちから負けてたらアカン!」

愛宕「パンパカパーンって言えるようにがんばりましょ~」


提督「その意気だ。こちらとしても何か対策を考えとくよ」


提督「さて集中が切れてしまったし、今日はこれで終わりにしよう。
日報を提出後、各自担当作業に従事してくれ。解散」


今日はこれで終わりかもしれません。

女提督との対決編はしばらく続く感じです。

見ていただいてる方ありがとうございます。

おいww
俺の忠告無視かww
。付けんなや…ww
久々に俺直々に評価してやるが笑お前笑のSSは3流やww。
どれも全部。で台無しやなww

いちおつー
毎度ながら続きが楽しみだ

年度末と年度始めはどこも忙しいよねー。
乙です。三式弾直撃して涙目になる一航戦見たいです


提督の強みは戦艦による砲撃戦と夜戦時の駆逐艦かな

>>398
ご指摘ありがとうございます。今後注意してみます。

>>399*400
いつもありがとうございます。

>>401
消費税などの件もあり、ほんと忙しい時期です……。
3式弾いいですね。ちょっと話にいれこませてもらいます。

>>402
提督側も女提督も結構バランス良い編成ですね。
もうちょい極端にすれば良かったかもと後悔。


というわけで今日も投下します。よろしくお願いいたします。


鎮守府 提督の部屋 夜


提督「(今度の演習ほんとにどうするかなぁ……)」

提督「(これといって良い案が浮かばない)」

提督「(艦載機への対策に三式弾での対応までは考えたが……)」

提督「(それだけでどうにかなるとも思えんし)」

提督「(皆には黙っていたが問題は赤城だけじゃない)」

提督「(天龍、扶桑、大井、青葉、鳳翔……)」

提督「(赤城以外の艦娘をデータベースで調べてみた所、
実戦経験がそれなりにあるようで……)」

提督「(全体的な戦力という意味でも完全に負けている……)」



提督「(しょうがないか……、金剛と不知火以外は
艦娘として配属されてから短いしな)」

提督「(実戦の経験が少なく練度は発展途上)」

提督「(装備もまだ旧式のものしか揃っていない)」

提督「(考えれば考えるほど勝算が見えなくなってくる)」


提督「(……だが、女提督に負けたくない)」

提督「(あいつが俺に勝ったら末代まで語りそうなほど自慢してきそうだし)」



女提督「アーハッハッハッ!提督に勝ったわ!やっぱり私の方が優秀じゃない!」


女提督「さすがあたし!可愛くて賢くて最強!さ・す・が・あ・た・し♪」



提督「とか言いそうでめっちゃ腹立つ」


提督「(あいつには何とかして勝ちたい)」


提督「(何か良い対策はないものか……)」ハー


コンコン



提督「ん?誰だ」


電「電なのです!」

提督「電か。入っていいぞ」

電「失礼するのです」ガチャ


提督「こんな時間にどうした?」

電「日報を集めて届けにきました」バサッ

提督「ほう、明日でも良かったのだが……ありがとう」パシッ

電「秘書艦としてしっかりやるべき事をこなしたのです」


提督「ハハ、そんなに気張らならなくてもいいんだ」


提督「ある程度のサポートさえしてもらえればそれでいい」

提督「いつもの様に振る舞ってくれ」


電「……はい」



提督「うむ。どれどれ日報をチェックさせてもらうかな」


電「……」


提督「……」ペラッ


電「……」


提督「……」ペラッ


電「……」




提督「……電、別に部屋に戻ってもいいのだぞ」

電「何か他にお手伝いできる事はないのですか?」

提督「ん~。今は特にないが」

電「そうなのですか」シュン

提督「なぜ落ち込む」

電「秘書艦になってから、秘書らしい事をあまりしていないのです」

提督「ふむ」

電「金剛さんが秘書艦の時はずっと提督の部屋で手伝っていたのです」



提督「(……ほとんど紅茶飲んでた様な気がするが)」



電「電も司令官さんの役に立ちたいのです」

提督「気持ちは非常に嬉しいが、特にこれといって任せたい作業が……」

電「電はどうせ使えない子なのです……だから頼まないのですね……」

提督「お、おい。ネガティブに捉えるんじゃない」

提督「電はしっかり秘書艦として頑張ってくれているし助かっているぞ!」


電「優しいウソはいらないのです……」ドヨーン


提督「(困ったな。完全に落ち込んでいるぞ)」

提督「(何か仕事をやればいいのだが……今はこれといってなぁ)


提督「(んー何も仕事の事だけじゃなくてもいいか)」

提督「電、そういえば頼みたい事があるのを忘れていた」



電「!」



提督「少しばかりその体を使ってもらうのだが」

電「体、なのです?」

提督「実はな……」



提督の部屋前 廊下 夜


金剛「(新しい紅茶が手に入ったので、早速提督に飲んでもらうのデース)」テクテク

金剛「(あわよくば二人きりでいい感じになったりして……ムフフ)」テクテク


金剛「(さぁ部屋の前につきマシた)」


金剛「(ノックしていざラブラ……ん、中から声がしますネ)」



提督「ああ…いい……ぞ」

電「この……らいでい……のです?」


金剛「(ムム、提督と電が何やらしてるみたいデスね)」

金剛「(よく聞こえないので、耳をくっつけて聞いてみましょう……)」ピタ



電「司令官さんのココすごく硬くなってるのです」

電「どうですか?気持ちいいです?」

提督「うん……あぁ……気持ちいい……」


電「良かったのです。
あまりした事がないので上手くできるか不安だったのですが」」



金剛「(なななななな)」



金剛「(ナニしてるんデスかぁああああ!!!!)」グワァ



提督「……最近たまってるのかな?と思う時があってな
思いつきで電に頼んでみたがこれ程とは」

電「えへへ、司令官さんは大きいですからね。もっとしてあげます」

提督「う……そこだ。そこが弱いんだ……」

金剛「(何がたまってて、ナニが大きいんデスか?!!!!)」

電「司令官さんもそんな顔するんですね。ちょっと可愛いのです」

提督「ハハ、からかうんじゃない」

金剛「(しかもなんかいい雰囲気!)」ガーン

電「そろそろ違うとこもやるのです?」

提督「ああ、そうだな……せっかくだしこっちの方でも楽しませてもらおうか」

電「了解なのです。頑張るのです!」



金剛「(違うとこで楽しむ?!ま、まさか……)」


金剛「(本番……)」ゴクリ


金剛「(なんてうらや……いえいえ、いけませんよ)」

金剛「(提督という立場を利用しいたいけな女の子を
性欲の吐け口にするなんて許せまセン!)」




金剛「(ここは私がしっかりしなくては!!)」





金剛「コラー!!!ナニしてるんデスかーー!私もまぜてくだサーーイ!!」ガチャーーーン



提督「な、なんだ!急に開けるな」ビクkツ

電「金剛さん!?」ビクッ


金剛「二人だけでナニをにしようとしてたんですか!ナニを!」

提督「ん、ああ。電にマッサージをしてもらってたんだが……」

電「なのです」


金剛「やっぱりそうなんですね!マッサージなんてヤラシイことを!」



金剛「……へ?」



電「今は肩をもんでいたのです」

金剛「か、肩もみ?で、でも溜まってるとかなんとか」

提督「なんだ会話聞いてたのか。疲れがたまってるって話をしてたんだよ」

電「司令官さんの肩がすごくこってた様で硬かったのです」

提督「電がちょうど良い力でもんでくれたからすごい気持ちよかった」

電「肩幅が大きくてすごく揉みがいがあったのです」ンフー

提督「そんで肩はやってもらったから今度は腰もやってもらおうと思ってな」


提督「いやぁ今度から電はマッサージ担当になってもらおうかな~冗談だが」ハハハ



金剛「……」


提督「どうしたんだ金剛。何か用があってきたんだろ」


金剛「いえ、今日はもういいです……失礼しました……」ガチャ


提督「ん、ああ。ゆっくり休めよ。おやすみ」


電「なんだったんでしょうか?」


提督「さぁ?」

今日は以上かもです。


見てくれてる方ありがとうございます。

何故高雄をころたし

>>426-427
高雄さんは愛宕の姉設定でもあります。
不知火の村で戦ったのも高雄ですがその後別の戦いで殉職した設定です。
ホント高雄さん好きには申し訳ない。

嫌な人もいると思うので告知しときますが、今後も出番のある艦娘は
轟沈する可能性があります。ご了承ください。

では、投下していきます。


────────
──────
────
──

30分後


提督「いや~、ありがとう電。マッサージのおかげで身体が軽いよ」ナデナデ


電「えへへ、お役に立てて嬉しいのです///」

提督「──さて、俺はまた演習関連の作業でもしてるよ」

電「まだ寝ないのですか?」

提督「ああ、上に資材の手配をする為、書類を用意せんといかんしな」

提督「演習するにもそれなりの手続きが必要だし色々面倒だよ」

電「そうですか……」



提督「何より赤城達への対策も考えないとな」

提督「今のままでは目もあてられない結果になる」

電「もう少し期限を延ばしたり、断るのは駄目なのですか?」

提督「そんな事したらアイツ(女提督)に舐められてしまう」

提督「それだけは絶対嫌だ」

電「なのですか…」



提督「……電は何か対抗策とか思いつかないか?」

電「えっと、電は難しい事はよく分からないのです」

電「戦略など学校で習いましたが、チンプンカンプンなのです」

提督「ふむ」

電「ご、ごめんなさいなのです。お役に立てなくて……」シュン

提督「いやいや、謝る必要はない」

提督「そもそも俺だって今回に限ってはお手上げだ」

提督「考えうる手段は考えたが、やはり今一歩確定的なものがなくてな」

電「……」


提督「困ったもんだ」



電「でも少し変と思った事はあるのです」

提督「ん、なんだ?」

電「あれだけすごい方がなぜあの鎮守府にいる事が……なのです」

提督「ふむ?」

電「はわわ、関係ない事を言ってしまってごめんなさい」


提督「いや、どういう事だ?」


電「えっと……失礼かもしれないですが」

電「赤城さんの様な方だったらもっと有名な鎮守府に着任されててもおかしくないかなと思ったのです」

提督「まぁたしかにビデオに映っていたでかい鎮守府ではなくあのバカの所にいるわけだしな」

提督「ビデオの鎮守府及び周辺基地は最重要拠点でもあるから赤城の様なやつがいても不思議ではないと思ったが……」

提督「逆にあのしょうもない女提督の下に居る事は確かに違和感を感じるな」

電「そ、そこまでは言ってないのです!ほんのちょっと気になったから言ってみただけなのです」



提督「……いや、まてよ」

提督「今思えば、あのショッピングモールでの出来事……」

提督「たしか加賀も同じ様な……」

電「加賀?」

提督「いや、すまんこっちの話だ」

提督「もしかしたら……そうか」



提督「電!お前の意見……勝利へのカギになるかもしれん!」

電「きゅ、急にどうしたのです?」

提督「只これを確認するには……ふむ」

提督「来週あたり女提督の鎮守府に行く事にしよう」

電「し、司令官さん!訳が分からないのです」


提督「よし!早速連絡するぞ」



その頃


東鎮守府 女提督の部屋


女提督「明日も訓練?だるいわね~」

鳳翔「しっかりしてください。今度演習があるんですから」

女提督「え~?平気よ平気。なんたってこっちには赤城がいるんだから」

女提督「万が一にも負ける事はないわ」

女提督「そしてあのバカの悔しがる顔を見て……クククク」


鳳翔「そんな風に慢心していると足元をすくわれますよ?」

女提督「うるさいわねぇ」

女提督「面倒だから明日の訓練はアンタが指揮しなさい」

鳳翔「ダメです。私が何の為にここへ従事し」


プルルルル プルルル


鳳翔「あら、電話ですね」

女提督「鳳翔でてよ。どうせ上からの定期連絡でしょ」

鳳翔「分かっているなら自分でとってください。まったく……」

カチャ

鳳翔「はい、こちら東鎮守府です」

提督『もしもし、西鎮守府の提督と申しますが』


鳳翔「あら提督さん。何か御用ですか?」


女提督「ん、提督?!」


提督『実は折り入って相談がありまして』

鳳翔「はいはいなんでしょうか?」

提督『今度の週末そちらに伺いたいのですが』

鳳翔「はぁ、随分急ですね」

提督『いやぁ女提督が任されている鎮守府がどんなもんか気になりまして』

提督『良ければですね……』

鳳翔「えっと少々お待ちください」


※ここから女提督側の艦娘は自分たちの提督を「女提督」と表記致します。
違和感ありますが脳内でご変換ください


鳳翔「女提督、こちらの件どうしましょう?」


女提督「な、何よアイツ……興味なさそうなフリして
実は私に興味深々だったのね」ブツブt

女提督「まったくホント素直じゃないわ……ムフフ」ニマニマ

鳳翔「女提督?」

女提督「ハッ!……コホン。いいわよ」

女提督「しっかりと貢ぎ物でも持ってくれば」

女提督「それなりにモテナシてあげると伝えときなさい」


鳳翔「分かりました。そのようにお伝えしときます」



────────
──────
────
──



西鎮守府 提督の部屋 夜
 
提督「よし、今週末に東鎮守府に行くことに決まった」

電「すごい急な話なのです……」

電「でも一体どうしてそんな事を?」

提督「うむ。理由はみんな集めて話す事にするよ」

提督「今日はもう寝よう」

電「わかったのです」

電「じゃあ電は失礼するのです。おやすみなさい司令官さん」ガチャ

提督「ああ、おやすみ」

提督「(─── 予想が当たってくれるといいな)」


──
────
──────
────────


──
────
──────
────────


数日後 


東鎮守部(女提督の鎮守府) 駐車場


提督「すまないな。また車をださせてしまって」

長門「気にするな。こんな時ぐらいにしか使わんのだ」

電「またリムジンに乗れて良かったのです」

龍驤「なんや電。こういう車が好きなんか?」

電「なのです。美味しいジュースが飲めるのです」

龍驤「車じゃなくてそっちかい……まったくまだまだガキやな」

愛宕「龍驤ちゃんそんな事いって車内のフルーツ盛り全部一人で食べてたわよね?」

龍驤「あ、愛宕。気づいてたんかい」

愛宕「食いしん坊ね~」


提督「ほらほらお前ら。もう少し緊張感をもて」

提督「一応、見学研修という名目できてるんだ。遊びじゃないんだぞ」


長門「──しかしあれだな」

金剛「ここの鎮守府……」

不知火「年代を感じますね」

龍驤「というかボッロ!」

電「なのです……」

提督「どうやら使っていなかった基地を無理やり直して運用し始めたようだな」

長門「何かこう幽霊屋敷のようだな」

金剛「夜中には見たくないデスね……」

提督「──っと。あれが玄関かな」



提督「さぁみんな会議で話した通り……頼むぞ」


艦娘「「はーい!」」



 東鎮守府 応接広間


提督「西鎮守府より参りました、提督と申します」

提督「本日は女提督さんのご好意に甘え
こちらを見学させていただきたく」

女提督「ヤメヤメ。そんな挨拶はいらないわよ」

提督「しかし……」

女提督「あんたのホントそういう堅苦しい所が嫌いなのよ」


女提督「気持ち悪い言葉づかいを止めて、いつもどおり接しなさいよ」


提督「そうか。じゃあいつもどおりにする」

提督「のどが乾いた。茶をだせ」

女提督「……ホントあんたのそういう所嫌いだわ……」





女提督「まぁいいわ。よく遠い所から来てくれたわね。歓迎するわ」

女提督「あたしが女提督。こいつとは士官学校からの付き合いよ」

女提督「今日はまぁ……交流という意味でお互いの親交を深めれればと思うわ」

女提督「よろしくね」

電「(あれ……なんか想像してたのと違うのです)」

長門「(気が良さそうな人じゃないか)」

金剛「(見た目も可愛らしいデスし)」

龍驤「(提督の話を聞く限りもっとアホ面かと思ってたんやけど)」

愛宕「(うふふ、仲良くなれそうね~)」



提督「うむ──では」

提督「内に所属している艦娘の自己紹介をさせてもらおうかな」

提督「ほら、一人ずつやってくれ」

金剛「ハーイ!英国で産まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

長門「私が、戦艦長門だ。よろしく頼むぞ」

愛宕「私は愛宕。よければ覚えてくださいね」

龍驤「軽空母、龍驤や。よろしゅーな」

不知火「不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくです」

電「電です。 どうか、よろしくお願いいたします」



女提督「へぇ、良さそうな子達じゃない。こちらこそよろしくね」

女提督「じゃぁこちらも紹介させてもらうわ」

女提督「鳳翔から一人ずつお願いね」

鳳翔「分かりました」


鳳翔「航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

大井「私は軽巡洋艦、大井です。どうぞ、よろしくお願い致しますね」

赤城「航空母艦、赤城です。よろしくお願いします」

扶桑「戦艦、扶桑と申します。よろしくお願い致します」

青葉「ども、恐縮です、青葉です!よろしくどうぞーー!」



天龍「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」



女提督「天龍!変な事言うなってあれほど言ったでしょ!」

天龍「な、なんだよ!いいじゃねーか!かっこよかっただろ!」

女提督「微塵もかっこよくないわよ!あんた別に怖くないし」

女提督「今日だってどうせクマさんパンツ履いてるんでしょ」

天龍「な、なんでそれを!」

女提督「はい、これ。青葉が撮った写真」

天龍「ななな、なんでこんなM字開脚してる写真が///」

青葉「青葉みちゃいました!朝廊下で滑ってころんでる所!」

天龍「てめぇ青葉!だからって撮ってんじゃねーよ!フィルム全部よこせ!」ダッ

青葉「嫌です!」ダッ

女提督「こら!あんた達どこいくのよ!」



赤城「女提督さん」チョンチョン

女提督「な、なによ赤城」

赤城「お腹空いてきたので食堂にいってきます」

女提督「はぁ!?さっき食べたわよね?!」

女提督「あんた一人でご飯5合は食べてたでしょ!」

赤城「あれは前菜です」

女提督「前菜の考え方間違えてるわよ!駄目よ、食費だって無料じゃないのよ!」

赤城「えへへへ。そこまで言われると照れますね」

女提督「褒めてないわよ!注意してんのよ」

赤城「では食堂の方にいってきますね」

女提督「話聞きなさいよ!それにいま冷蔵庫は南京錠で固く閉ざしてるから無駄よ」

赤城「ああ、これの事ですね」ジャラジャラ

女提督「そうそうそれ……ってなんでそこにあるのよ!」

赤城「これは食べれないのでお返ししますね」ジャララ

女提督「ちょ……く、くさりが引きちぎられてる……」ゴクリ

女提督「って赤城!待ちなさい!」タッタッタッ



電「な、なんだか大変そうなのえです」

大井「……」ジー

電「?」キョトン

大井「……」ジー

電「……」

電「(なんかずっと見られてるのです……)」


大井「……」ニタァ

電「(!?)」

大井「貴方、駆逐艦よね?」

電「そ、そうなのです」ビクビク

大井「そう………可愛いわね」


電「あ、ありがとうございます」




大井「ほんとにね……食べちゃいたいくらいに」ガシッ

電「ひぃ!」ビクゥ

大井「ほら!ちょっと私の部屋でお話しましょう!」ググググ

電「い、嫌なのです。離してください!」グググ


大井「さきっちょだけ!さきっちょだけだから!」





鳳翔「やめなさい」シュッ


大井「あ……」ストン

電「(一撃で気絶させたのです!?)」

鳳翔「ごめんなさいね、電さん」

鳳翔「怖い思いさせてしまって」

電「いえ……大丈夫なのです」

鳳翔「大井さんは私が責任もってお仕置き部屋に連れて行きますのでご安心を」


電「(お、お仕置き部屋ってなんなのです!?)」




扶桑「……」

扶桑「みんな今日も元気そうね……」

扶桑「でも、私は……」

扶桑「うぷ……吐きそう」



提督「だ、大丈夫か?」サスサス

扶桑「ありがとうございます……うぷっ」

提督「待て待て!」ダッ

提督「ほ、ほらバケツもってきたぞ」

扶洋「すいません……」オロロロ

提督「……」サスサス

鳳翔「提督さん」タッタッタッ

鳳翔「申し訳ございません。扶桑は身体が弱いもので……」サスサス

提督「いや、気にするな。どっか横になれる場所があれば連れていってあげてくれ」

鳳翔「承りました」スタッ

鳳翔「行きますよ、扶桑さん」

扶桑「……はい」




提督「……」

金剛「すごく顔色悪かったデスね」

提督「ああ、病弱の艦娘なんて聞いた事ないぞ……」


長門「しかし──会議の内容はますます信憑性が上がってきたな」

龍驤「なんかウチもわかってきたわ。ここがボロイ理由もそれな気がするで」

不知火「不知火はもう確信しました」


提督「うむ。あとは女提督に色々聞きこんでみるとするか……」



今日は以上です。


見ていただいてる方、ありがとうございます。


乙コメントありがとうございます。

平日になったので投下していきたいと思います。

遅筆ですが何卒お付き合いいただければと思います。


────────
──────
────
──


 東鎮守府 女提督の部屋


提督「中々個性的な艦娘達だな」

女提督「ふんっ、それは褒めてるつもりかしら?」

提督「賑やかでいいじゃないか」

女提督「人の苦労も知らずに……」ブツブツ

提督「ハハ、でも驚いたぞ。あの赤城がまさかお前の所にいるとはな」

女提督「フフン。すごいでしょ」

女提督「軍上層部のやつらからこの鎮守府を請負う際直々に頼まれたのよ」

提督「頼まれた?」


女提督「ええ。『我々では彼女と上手く付き合う事ができない』とかなんとか言ってね」

女提督「きっとあたしの様な実力者じゃないとエース空母を扱えないって判断ね」

女提督「上層部の奴らもやっとあたしの凄さが分かったみたいだわ」ドヤァ

提督「あの堅物達がそんな事をなぁ……」

女提督「あたしってやっぱすごいわ!」フフン

提督「(すぐ調子のりやがって)」



女提督「あ、そうだ。今度の演習は赤城を旗艦として出撃させてもらうわ」

女提督「申し訳ないけどアンタには痛い目みてもらうわよ」

提督「おいおい。お手柔らかに頼むよ」

女提督「嫌よ。今回は全力でいかせてもらうわ」

女提督「中央鎮守府で指揮をとっていたアンタを負かしたとなれば」

女提督「あたしの評価もうなぎ上りだわ!」

提督「そんなもんかね」

女提督「ええ。何よりあたし自身がアンタに勝ちたいし!」


提督「……まぁいいけどさ」



提督「なぁ───急で悪いんだけど」

女提督「なによ?」

提督「使用している資材とかの出費記録をみせてくれないか?」

女提督「んー、そんなもの見てどうするのよ」

提督「いやぁウチと比較してどのくらい使用してるかとか」

提督「そういう運用面も管理せんといかんし参考にさせてもらおうかなってな」

女提督「ふーん。まぁいいわ」

女提督「そこの棚のファイルに入れてある筈だから勝手に見てちょうだい」

提督「すまんな。助かるよ」カタッ

提督「(随分、分厚いな……)」

提督「……」ペラ

提督「……おい」

女提督「ん?」

提督「これ、お前が管理してるのか?」

女提督「んー厳密には秘書艦の鳳翔が作成してそれに私が判を押してる感じね」


提督「ふーん……」ペラッ


提督「───うん。参考になった。ありがとな」カタッ

女提督「そう。この後はどうするの?」

提督「うーん……そうだなぁ」

提督「母艦の見学をさせてもらおうかな」

女提督「分かったわ。案内してあげる」スクッ

提督「うむ」


提督「(───概ね予想通りといった所か)」


  その頃 大広間


龍驤「────って感じでウチらの提督はホント無神経やで」

天龍「たしかに見た感じは真面目で融通きかなそうに見えるな」

龍驤「やろー?しかも訓練になるとめっちゃ怖いんやで」

赤城「まぁそれは仕方ないんじゃないですか」モグモグ

鳳翔「赤城さん。食べながら喋るのは、はしたないですよ」

電「(大きいおにぎりなのです……)」

龍驤「(というか何個目だよ、あのおにぎり)」


金剛「でも提督は優しくて素敵な所があるんデスよ」

長門「そうだな。気遣いの仕方は中々真似できないものがある」

龍驤「まぁたまーにアイスくれたりするし」

電「家族の様に親身に話も聞いてくれるのです」

愛宕「結構ウブで可愛い所もあるのよね」

不知火「なんだかんだ不知火達の事を大切に思ってくれているのは評価できます」


鳳翔「あらあらまぁまぁ。皆さん、提督さんの事が好きなんですねぇ」

金剛「Yes!大好きデスよー」

長門「べ、別に好きって程では……ま、まぁいい男とは思うぞ//」

電「電にお父さんがいたらあんな感じなのかなって思うのです」


鳳翔「うふふ、微笑ましいですねぇ」




金剛「───逆に聞きますが女提督さんはどんな方デスか?」


鳳翔「そうですねぇ」

扶桑「悪い人ではないのですが……」

青葉「青葉的には変わった人だなと……」

天龍「そうだな。簡単にいうと、とにかくドジでアホだぜ」

天龍「母艦の主砲を間違えて誤発させて鎮守府の海岸を半壊させてたしな」

赤城「修理が大変でしたね」モグモグ

大井「この前は訓練中に母艦から海に落ちてました」

天龍「ハハ、あれは笑ったな。打ち所が悪かったら死んでたって妖精に怒られてたもんな」

青葉「青葉は元帥にタメ口聞いて12時間説教されてたのがおもしろいと思いました」

天龍「あれはすごかったな。うるせーハゲって言ってたもんな」

金剛「(なんかドジで済まされる領域じゃない気がするんデスが……)」

不知火「(下手したら軍法会議です)」

電「(笑えないのです……)」


長門「───話は変わるが今度の演習、よろしく頼むぞ」

鳳翔「はい。こちらこそよろしくお願い致します」

青葉「楽しみですね。青葉、張り切って撮っちゃいますよ~」

龍驤「な、何を撮るんや……」

扶桑「体調管理しっかりしとかないと……ウプッ」

電「だ、大丈夫なのです?!」ビクッ


天龍「フフフ、まぁ手加減はしてやるさ」

不知火「む……」カチーン


天龍「お前らあんまり実戦経験ないんだろ?」

天龍「演習で俺達が直々に指導してやるから安心しな」

不知火「お言葉ですがっ」ズンッ

天龍「ん?」

不知火「不知火たちはまだ未熟かもしれませんが」

不知火「手加減などと舐められた事をされる程弱くはないですよ」

天龍「へーどうだかなぁ?」

不知火「……」ギロッ

天龍「……」ジロッ

バチバチ

鳳翔「天龍さん!ごめんなさい皆さん、失礼な事を……」

愛宕「し、不知火ちゃん。落ち着いてね」


天龍不知火「「フンッ!」」プイッ



今日はこれで以上です。

見ていただいてる方ありがとうございます。

電ちゃんにパパと呼ばせたい。




第六駆逐の子達をヨウシカッコカリしたい
あぁ、ちゃんと妻帯者(金剛)ですよ


乙ありがとうございます。


>>475
ヨウシカッコカリ!?貴方が天才か(驚愕)
夜戦システム(提督と)があればコドモカッコカリもい(ry




アホな事いってすいません。少ないですが、投下していきます。

よろしくお願いいたします。





──
────
──────
────────



数時間後

東鎮守府 玄関


提督「今日は色々すまなかったな」

女提督「別に大した事じゃないわ。こちらとしてもいい刺激になったし」

提督「そういってもらえると助かる」ニコッ

女提督「ふんっ……別にあんたの為にやったんじゃないんだから//」


艦娘達「「(ツンデレ?!)」」


提督「お、おう?───まぁ来月の演習楽しみにしてるよ」

女提督「ええ。ドタキャンだけはやめなさいよ?」


天龍「そうだそうだ!逃げるんじゃねーぞ!」

不知火「そっちこそ当日吠え面をかいても知りませんから」

天龍「なんだとぉ!!!」グルルル

不知火「なんですか!!!」ガルルル

提督「なんだなんだ。いつのまに二人とも仲良くなったんだ」

天龍不知火「「仲良くない!」」クワッ

提督「じょ、冗談だよ」ビクッ

金剛「(余計な事言うから……)」



提督「───さて、そろそろ俺達は帰るよ」

女提督「ええ、また今度ね」

提督「じゃあな」

長門「世話になった。失礼する」

愛宕「ウフフ、また遊びにくるわ」

鳳翔「ええ、ぜひいらっしゃってください」

大井「いつでも歓迎します」ジー

電「(なんか視線を感じるのです)」ビクビク


龍驤「じゃなー」フリフリ


────────
──────
────
──


帰宅中 車内


提督「ふー疲れた」

提督「慣れない事はするもんじゃないな」

電「色々お話が聞けて楽しかったのです」

龍驤「せやな。おもろい連中で良かったわ」

不知火「一人いけ好かない方がいましたが……」

龍驤「なんや不知火。まだ怒ってたんか」

不知火「お、怒っていません!ただあの言い方はちょっと……」




愛宕「天龍ちゃんはちょっと調子のっていっちゃっただけなのよ。許してあげて?」

不知火「……愛宕さんにそう言われたら、まぁそうですね……許してあげます」

愛宕「うふふ。素直な不知火ちゃん可愛いわ」ダキッ

不知火「うぷっ、顔に胸が///」ギュー

電「うらやましいのです!電もやるのです!」ダキッ

愛宕「あらあら、甘えんぼさんねぇ」ギュー

電「愛宕さんはすごく柔らかいのです」モミモミ

愛宕「だめよ電ちゃんそんな所//」ドタプーン



龍驤「……」ジー

龍驤「くっ」






長門「───ところで提督、会議で話ていたあの件。どうなんだ?」

金剛「そいえばその為にきたんデスね」

提督「うむ。まぁお前らも自分の目で見てきたから分かるだろうが」

提督「あのアホが着任」

提督「個性的すぎる艦娘達」

提督「ボロい鎮守府」

提督「資材量」

提督「これらを考えると」

提督「恐らくあの鎮守府は……」



 ~回想~ 

数日前 会議室


提督「皆に今後の予定で話したい事がある」

提督「今週末、東鎮守府に見学研修の名目で行くことになった」

艦娘達「「ええ!?」」

長門「見学だと?」

提督「ああ」

長門「急にどうしたんだ」

金剛「その日は訓練だった筈では?」

提督「うむ、急な事だ。疑問に思うのは無理もない」

提督「なので単刀直入に言うが」

提督「赤城達攻略のカギを探しにいく」

龍驤「なんやなんや。スパイでもするんか」

提督「そこまで凝ったもんじゃないさ」

不知火「まさか罠を仕掛けるつもりでは……」

提督「お前は俺をどんなやつだと思ってるんだ」


長門「もう少し具体的な理由を言え」



提督「……実はな。昨日電と話していて」

提督「なぜ赤城が東鎮守府にいるかという疑問をもったんだよ」

提督「東鎮守府はウチと同じで設立が若く今の所大した実績がない」

提督「挙句、あのアホが司令官になったという現状も考えると」

提督「赤城ほどの艦娘が着任するのはオカしいと思ったのだ」

長門「ふむ」


金剛「たまたまじゃないんデスか?」

提督「まぁそういう考えもあるだろう」

提督「他に理由として若く未熟な司令官の為に、ベテランの艦娘を同伴させる……」

提督「十分ありえる話だ」


提督「ただその相手があのアホ(女提督)となると別だ」


提督「はっきりいってそんな考えであのアホに赤城を着任させるとは思えない」

金剛「そ、そんなにその女提督さんはダメな人なんですか?」

提督「うむ。お前らは知らないからアホといわれてもピンとこないかもしれないが」

提督「あいつは伝説的にアホだ。これだけは自信を持って言える」

提督「いうなればあいつはチンパンジー。喋るチンパンジーだ」

提督「いや……チンパンジーの方がかしこいかもしれん」


艦娘達「「(どんだけアホなんだろ……)」」



提督「そんな訳でアイツ自体は軍のやつらから完全に見放されている存在だった筈」

提督「となると問題は赤城側にあるのではないか」

愛宕「うーん、ビデオを見る限り問題がありそうには見えなかったわ」

龍驤「せやな。あれだけの実力を見せられたらなんも言えんわ」

提督「そう。実力は申し分ない」

提督「恐らく赤城にはその力をもってもカバーできない」

提督「何か別のデメリットがあるんではないか」

提督「俺はそう考えた」


長門「なるほど。しかしどんなデメリットなんだろうか」

龍驤「性格がむちゃくちゃ悪いとかか?」

提督「うむ。それなんだが……」

提督「実はあいつが前にいた鎮守府に連絡して色々聞いてみたんだ」


提督「そしてそれらしい情報を手に入れた」


龍驤「なんやなんや、はよいえやぁ!」

不知火「もったぶらないでください」

提督「待て待て。話の続きがあるんだ」

提督「その情報を手に入れて、俺はピンときた」

提督「そして赤城だけじゃなく東鎮守府にいる艦娘達の」

提督「以前に在籍していた鎮守府での素行を調べた」

長門「ふむ……」

提督「それによってある仮説が生まれた」

提督「そしてその仮説とは」

提督「俺が思う限り」

提督「恐らくあの鎮守府は」


提督「問題児が集められた場所という事だ」



今日は以上です。

展開が無理やりすぎてすいません。


コメントありがとうございます。楽しく読ませてもらっています。


少し投下します。よろしくお願いいたします。



艦娘達「「問題児?」」


提督「うむ。言い方は酷いかもしれんが」


提督「各々何らかの過失や軍において不利益な事情を持っていると思われる」



提督「たとえば天龍は、上官に言葉づかいを注意されて逆切れし」

提督「手をだしてしまった事があるらしい」

長門「ほう、それは問題だな」

愛宕「何にせよ暴力はいけないわねぇ」

提督「ふむ」



提督「次に大井だが噂によると性の対象が同性と聞いた」

金剛「レズビアン?!」

提督「うむ。メンバーに夜這いをかけ、問題になったそうだ」

提督「理由は知らんが駆逐艦が好みらしく、セクハラ報告が多数あがっているようだ」

不知火「お、恐ろしい話ですね……」

電「行くのが不安になってきたのです……」



提督「青葉はカメラが趣味で、艦娘達の破廉恥な写真を撮るのが好きだそうだ」

提督「そしてその写真を本人に送りつけたり」

提督「自作の新聞を作成して記事といっしょにのっけるなどして」

提督「周りに迷惑をかけていたようだ」

長門「なんだその陰湿な嫌がらせは」

愛宕「破廉恥な写真ってどんなのかしら~?」



提督「扶桑は実力や性格は問題が無いものの」

提督「極度に体が弱く出撃回数や長期出撃ができない事に問題があったようだ」

不知火「艦娘になると体が丈夫になるのではなかったんですか……」

提督「うむ。艦娘になる事で特殊な体質を持つ場合もあるからな。そのせいかもしれんな」



龍驤「なるほどなぁ。たしかにあのビデオで見てるかぎりそんな気がするわぁ」

電「どんな所がです?」

龍驤「んーあいつ艦載機で敵の攻撃を防いでたりするやろ」

龍驤「そのせいで艦載機の消耗も激しいし」

龍驤「艦載機を大量に運用できるって事は、その分艦載機は撃墜される可能性があるやろ」

電「ふむふむ……なるほどなのです」

提督「うむ、龍驤のいう通りだ」

提督「まぁそんな訳で前の鎮守府は赤城を安易に出撃させる事を拒んだようだな」




提督「そして2つ目の理由」

長門「それが本命か」

金剛「デスね。ボーキの問題があるとはいえ、実力はすごいのですから」




提督「────あるパーティが開催されていた」


提督「難解海域を突破したという事で行われたものらしく」


提督「軍のお偉いさんも多く参加したパーティ」




提督「そのパーティである事件が起こった」

長門「お、おい。グロテスクとか怖い話じゃないだろうな……」

長門「わ、私はそういうのが苦手なんだぞ!」ギュー

不知火「長門ざん……そんなにづ、づよくだきじめないでぐだざい」ムガガ



提督「───なんとそのパーティ会場には」



艦娘達「「……」」ゴクリ





提督「食い物がない」


艦娘達「へ?」



提督「パーティに用意されていたあらゆる豪華な料理がほぼ全て食い散らかされていた」

提督「何者かが食べたという事は間違いなく……」

提督「そのせいでパーティは中止になった」

長門「な、なんだ。食い物がなくなっただけか」ヘナヘナ

電「拍子抜けしたのです」



金剛「けれどその話と赤城さん、何の関係があるんデス?」

龍驤「せやせや。それだけの料理食われたって事は単独犯じゃないんやろ?」

提督「……話には続きがある」

提督「さすがに大事にとった軍の関係者は」

提督「設置していた監視カメラを見て犯人捜しをした」

提督「そしてカメラにある人物が映っていた」

提督「それは……」


提督「一心不乱に食べる赤城の姿だった」


とりあえず以上です。

雑談やツッコミ、予想などお気軽にしていただけたらと思います。

このペースだど2スレ目いきそうですし。


見ていただいてる方ありがとうございました。


502と503の間、抜けてたりしない?

>>509
あわわ、ご指摘ありがとうございます。まさに抜けてました。


提督「────そして肝心の赤城」

提督「理由は二つあるようだ」

提督「一つめは、ボーキサイトの消費量が多過ぎる事らしい」

提督「ボーキサイトは資材の中でも最も貴重で手に入りづらいのは知っているな」

提督「赤城は艦載機の大量運用とその戦い方からかなりのボーキサイトを消費していたようで」

>>511は502と503の間に入る予定でした。
大変失礼いたしました。

鳳翔さんはお目付役?



龍驤「ええ!?どういう事や?」


提督「そのままの意味だよ」

赤城「犯人は赤城で誰もいない隙を狙ってほぼ全ての料理を平らげたんだよ」

電「一人でなのです?!」

提督「一人でだ」

長門「ありえるのか?聞いている限り相当量があったんだろう?」

提督「ああ、ざっと100人分はあったと聞いたが」

金剛「信じられませんね。あの体のどこにそんな……」


提督「さっきも扶桑の件で言ったが艦娘になった事で体質が変化したのだろうな」

提督「食べた物を瞬時に消化するとかな……まぁ予想だが」


提督「───とにかく赤城はそんな件もあり、軍から注意人物とみなされたんだろう」

提督「現状調べたかぎりではこんなもんだ」

提督「あとは実際に東鎮守府に行って様子を見にいこうじゃないか」

提督「この内容に信憑性があるかどうか……な」


金剛「ん?提督。ちょっと待ってください」

提督「なんだ?」

金剛「一人忘れていませんか?」

提督「ああ、鳳翔の事か」

提督「彼女について調べた所、一切悪い噂は聞かなかった」

提督「それどころか秘書艦をやらせたら右にでるものはいないと言われる程優秀で」

提督「かなりの人格者とも聞いている」

不知火「おかしいですね。一人だけ何も無いのは」


提督「いや、俺の予想だが彼女は監視役だと思う」

長門「ほう?」

提督「問題児が集まる場所。しかし肝心のリーダーはアホだ」

提督「そこで恐らく鳳翔を配属させて、舵を取らせている様に思える」

長門「なるほど。ありえる話だ」



提督「────まぁ今までの話は全部聞いた話だからな」

提督「改めて東鎮守府へ偵察に行き、確かめにいこうじゃないか」


 回想終了

というわけで今日は以上です。

ご閲覧コメントありがとうございました。


>>513
そうです。現状まともなキャラです。


乙。
現状ということは今後、荒ぶる乱れ鳳翔さんが!?

やっぱり元ヤンママじゃないですかーやったー

酒乱か淫乱か···
どっちにしろタマランネ

現状の女提督陣営では、って事だろ?

女提督に愛想つかして提督のところに出奔だな

追い付いた。久しぶりに一気読みしたssだったよ。これからも期待してます


金剛の口調が普通になってて草

乙コメントありがとうございます。


嫌な人もいると思いますけど気にせず全レス。


>>520
乱れ鳳翔さん需要あるのかな


>>521
ヤ、ヤンママにしたいの!?

>>522
酒乱はいいかもしれませんね。普段きづきませんから。


>>523
フォローありがとうございます。
なんか鳳翔さんも問題持たせた方がいい風潮に(白目)


>>524
そういう展開もいいですね、参考にします。

>>525
最初の方とかひどい文章力と誤字脱字だと思ったけど
ありがとうございます(今もひどいけど


>>526
ほんとだ!!ご指摘ありがとうです。以後気を付けます。
このSSの金剛は英語あんまり使いませんが私が苦手なんですね実は(どうでもいい)


ってわけで今日も投下します

よろしくどうぞ。


帰宅中 車内

提督「さて」

提督「───今回の偵察と会議の件、関連付けられる事項を改めて確認していこう」

提督「まず東鎮守府の外観であればどうだ?」

龍驤「せやなぁ、あんなボロっちい建物なのは」

龍驤「上の奴らの嫌がらみたいなもんか」

提督「うむ、それもあるだろう。あとはあの鎮守府のあり方を考えた当事者が」

提督「あいつらを隔離する為、急に作らせた背景もあるかもしれん」

金剛「まぁたしかに新しく作るより既存ある建物を改造した方が楽デスからねぇ」


提督「愛宕、不知火。資材倉庫の様子はどうだった?」


愛宕「そうね。空母が所属している割にボーキの量も少なかったし」

不知火「その他の資材もあまり貯蓄があるように思えません」

提督「うむ。俺も出費記録票を見たがかなり節約して調整している様に見えた」

提督「恐らくだが、配給資材量がかなり少なめなのだろう」

金剛「つまり軍部からないがしろにされてる様な感じって事デスか?」

提督「俺はそう思ってる」




提督「───あとは天龍、大井、青葉、扶桑、赤城に関しては」

提督「ほぼ聞いていた通りの奴らだった」

金剛「あそこまで分かりやすいのもなんか怖いデスね……」

提督「鳳翔に限っては特に怪しい所はなかったが」

提督「あいつが重要な資材管理をしている事や」

提督「艦娘達を上手くフォローしている辺り」

提督「監視役の様な立場というのは当たっていそうだ」


電「鳳翔さん……大変そうだったのです」

龍驤「ウチやったら胃に穴が空くわ……」


提督「という訳で今回の偵察で」


提督「会議内容の信憑性が高まったのは間違いないな」


長門「うむ」


電「なのです」





長門「あとは───これをどう演習で利用するかだな」

提督「その通りだ。最終目的を忘れては困る」

提督「いくらあいつらが問題児であろうと」

提督「現状の俺達では太刀打ちできないという事を忘れてはいけない」

不知火「そうですね。このままではカモにされます」

龍驤「あいつらが変わり者と分かったからって実力差があるのは変わらんしなぁ」


長門「なんだ、結局今回の偵察は意味がなかったのか?」



提督「それは違うぞ」

提督「相手の癖や特徴を認識するのはとても重要な事だ」

提督「────まぁ、安心してくれ」

提督「俺だって司令官として遊んできた訳じゃない」

提督「それなりに策は考えついている」

提督「あのアホ(女提督)に」

提督「戦いはそんな簡単ではないという事を」

提督「教えてやるさ」ニヤリ







~その頃~


東鎮守府 女提督の部屋

鳳翔「どうでしたか?久しぶりに提督さんに会った感想は」

女提督「別に何もないわよ。まぁ元気そうで良かったんじゃないかしら?」

鳳翔「そんなにオメカシしといてよく言いますね」クスクス

女提督「はぁ?!違うわよ!」

女提督「客人が来るんだから身なりを整えるのは当たり前でしょ!」

鳳翔「はいはい、そういう事にしておきます」


女提督「なによ……それにねあいつは見学なんて可愛い事いっていたけど

女提督「今度の演習に備えて偵察にきたんでしょ」

鳳翔「あらあら、どうしてそう思うんですか?」

女提督「おかしいじゃない。急に見学しにくるとか」

女提督「出費記録とかも見てたしなんか弱みでもないか探しにきたんじゃないかしら?」

鳳翔「(あら……気づいているとは……思ったよりするどい方なのかしら)」

鳳翔「良かったんですか?分かっていて来させるような真似を……」

女提督「別に偵察されたからって何かあるわけでもないでしょ」

女提督「こっちは赤城を旗艦に迎えうつだけよ」


女提督「それと……」

女提督「こっちの秘密兵器は見せてないんだから」

女提督「ね?○○ちゃん?」



???「うん!」



──
───
─────
───────
─────────


 次の日


西鎮守府 母艦 甲板上 



提督「おはよう」


艦娘達「「おはようございます」」

提督「さて、早速だが演習に向けて今日は各自個別の訓練を行ってもらう」

金剛「個別?連携力をつける為にみんなでやらないんデスか?」

提督「うむ。期間が短いからな」

提督「即席のチーム連携はかえって混乱を生むことに繋がる」

提督「今はとりあえず個々の力を高める事のが重要だ」

金剛「なるほどデース」




提督「───っと訓練に入る前に事前に言っておかなければならない事がある」

提督「演習では基本的にマンツーマンで対応してもらう事になると思う」


艦娘達「「マンツーマン?」」


提督「うむ」



龍驤「どういう事や?一対一になるんか?」

提督「うむ。基本的にな」


長門「それは難しいんじゃないか?」

長門「相手の陣形にもよるが、基本的に空母の様なタイプは後ろに控えるし」

長門「常時高速で動く戦いだ。入り乱れて1対1になる状況を作るのは難しいぞ」


提督「分かっているさ」

提督「そういう状況を作りやすくする為に」

提督「相手の担当を決めるという事を言いたかったんだよ」

長門「ふむ?」

提督「というわけで今度の演習の際、担当となる相手を指示したいと思う」



提督「まずは天龍」

提督「こいつの特徴は軽巡ならではの回避力と自身の性格からくる積極性のある攻撃スタイル」

提督「あとは艦娘には珍しい刀の様な武器で白兵戦に持ち込む事もあるようだ」

提督「天龍には不知火、お前が担当してもらう」

不知火「し、不知火ですか?」

提督「ああ、あいつを上手く挑発しておびき出すんだ」

提督「恐らく序盤は赤城の護衛をしているはずだからな」

不知火「挑発といわれても……」

提督「なーに。昨日やり取りした様にやればいいんだ」

不知火「分かりました。善処します」



提督「うむ。次は青葉だな」

提督「重巡らしいバランスの良いタイプ」

提督「破天荒な性格ではあるが戦闘スタイルは控え目で」

提督「相手を偵察する任務などについていた事もある」

提督「恐らく天龍と同じく赤城の護衛をしているはずだ」

提督「こいつは同じ艦種である愛宕、頼んだぞ」

愛宕「あたし?」

提督「ああ、今のお前であれば十分対応できるぞ」

愛宕「分かったわ。頑張ったらご褒美ちょうだいね?」

提督「……考えとく」



提督「えーと次は、大井か」

提督「こいつは勿論……」ジー

電「やなのです!電は嫌なのです!」

提督「電、俺が言いたい事を察知したようだな」

電「司令官さんは見ていなかったのですか!あの人に連れていかれそうだったのです!」

提督「見ていたからお前を担当にしたのだ」

電「うう……ひどいのです」

提督「まぁ諦めるんだな」


提督「大井は雷撃も得意とするようだから他の皆も注意してくれ」




提督「んで次は鳳翔か」


提督「龍驤、同じ軽空母だ。頼んだぞ」

龍驤「ウチか……自信ないけど頑張るで!」

提督「鳳翔自体のスペックは高くないが経験の差があるからな」

提督「厳しい戦いになるが、なんとか踏ん張ってくれ」



提督「あとは扶桑か。こいつは長門だな」

長門「私か」

提督「───長門、お前は強い」

長門「ん……急にどうした?」

提督「扶桑を倒したら周りをカバーしろ」

長門「ふ、ふむ」

長門「私だけやけに簡単にいうじゃないか」

提督「うむ。俺はお前を買っているからな」

長門「そ、そうか。期待に応えれる様頑張るぞ」

提督「あと、扶桑の砲撃はかなり威力が高い。長門以外はなるべく距離をとれよ」


提督「そして最後に……」

金剛「……」ゴクリ

提督「金剛。赤城はお前が仕留めろ」

金剛「……なぜ私デスか?」

提督「この中では間違いなくお前が一番練度が高く」

提督「火力と回避能力のバランスも良い」

提督「赤城に対抗できるのはお前しかいないと思っている」

金剛「……分かりマシた」

金剛「この金剛、提督の為……一矢報いる思いでやらせていただきマース!!!」

提督「ああ、各上の相手だ。ノドを噛み千切る勢いで潰しにかかれ」



提督「────というわけで以上だ」

提督「上手くいけば相手の陣形を崩し」

提督「有利な戦いに持ち運べるはずだ」

提督「頼んだぞ、皆!」

不知火「あの耳レーダー眼帯に痛い目をみせてやります」

愛宕「青葉ちゃんに写真撮ってもらおうかしら~」

電「うう、気が重いのです……」

龍驤「負けへんで!やれるだけの事やったる!」

長門「久しぶりの戦い……楽しみになってきたな!」

金剛「皆さん!一緒にがんばりまショー!」


提督「うむ!その意気だ!」



提督「(───あとは残りの日数で……どれだけ詰めれるかか……)」



今日は以上かもです。


見ていただいてる方ありがとうございます。

レベルにもよるがゲームのシステムなら対空しっかりしてたら制空権確保は難しくても航空優勢はいけそうに思う
愛宕不知火に対空装備積ませて龍驤は2スロにスツーカ積みの他15.5副砲で
机上の空論というか考えちゃダメだなうん


そもそもそんなレア装備がないんじゃ・・・。あとゲームじゃなければではポケモンのかわせ!みたいなゲームではできない便利なことや戦術がいくらでもできるしなww

乙ありがとうございます。

>>551
残念ながらこのSSではゲームシステムの仕様を取り入れず、装備の概念もとっぱらって
泥臭い戦い方をさせる予定です。ただそういった具体的な装備などのアドバイスは参考にさせて
いただき内容に取り込ませていただきます。ご了承いただけたらと思います。

>>552
フォローありがとうございます。
まさにご指摘の通りゲーム内ではありえんような事もさせていきます。

まあ実際ゲームのシステムに依存してるとしたら長門&金剛改二(ここのSSのは改二だとは思ってないけど)がいるってかなりのアドバンテージになるからねえ…
3-4,4-4は無理でも2-4はたぶん突破できるよね
本当に夢もあったもんじゃないなスレ汚しになったらすまん

>>554
ご理解いただき幸いです。現状はまだまだ未熟な提督チームですが、
その内主人公みたく成長できればいいかなと思います。
長門はかなり強くしていく方針で考え中。


ちょっとだけ投下します。

───
────
─────
───────
─────────


数日後 演習当日 演習場にて




提督「おはよう」

女提督「おは。───逃げずにくるなんて偉いじゃない」

提督「ああ、お前に笑われるのが嫌なんでな」

女提督「あらそう───どっちにしろアタシは笑う事になると思うけど?」

提督「ふんっ、精々いってろ」



初雪「あの~……もしもし」ドヨーン

提督「うぉっ!びっくりした!な、なんだ急に!」

初雪「(……さっきからいたけど……)」

初雪「……どうも……駆逐艦の初雪といいます」

初雪「今日は……演習管理局より……審判兼監査役として……」

初雪「参りました……以後よろしく……」ドヨーン

提督「ああ担当の方か……よろしくお願いする」

女提督「よろしくねー」


初雪「ハァ……家帰りたい……疲れた……寝たい……めんどくさい……」

提督&女提督「(大丈夫かこいつ……)」ガーン


初雪「えーと……艦娘の方達は……?」

提督「艤装の為、備え付けの倉庫へと移動している」

初雪「そうですか……準備でき次第、海上におりていただき……」

初雪「艤装のチェックや……本人確認などの……処理をさせていただきます」

提督「分かった。伝えとくよ」



  倉庫


妖精A「もう少ししゃがんでくれぇーい」ピョンピョン

長門「うむ?こうか」

妖精A「あいー装填完了どぅあー」ガチャコン

長門「すまんな」

金剛「随分大きな連装砲デスねぇ」

長門「ああ。提督がこの日の為に用意してくれたそうなんだが」

長門「初めての装備だからな。妖精に艤装を手伝ってもらっていたんだ」

妖精A「反動つよいよーきぃつけてねー」

長門「うむ。分かった」

金剛「Oh~!新しい装備うらやましいデスねぇ」

長門「何を言っている。金剛も装備しているだろ」

金剛「ん?ああそいえばこれも一応新装備でしたネ」

金剛「訓練でずっと使っていたので忘れていマシた」

長門「今回の戦いではそれが重要なんだ。頼んだぞ」

龍驤「おーい!提督が準備できたら海上降りろいってるで~」

金剛「ハーイ!了解デース!」






 演習海域 海上


天龍「なんだ。逃げずにちゃんと来たんだな」

不知火「当たり前です」

鳳翔「みなさん、この前ぶりですね」ニコッ

電「今日はよろしくお願いするのです」

大井「ええ、お願いしますね……色々と」ズイッ

電「は、はい……(近いのです……)」ビクッ

鳳翔「駄目ですよ、大井さん。戦う前から怖がらせないでください」

大井「す、すいません。つい……」シュン


青葉「ムフフ、今日の為にしっかりと青葉スペシャル(カメラ)をご用意しました」

愛宕「あら、青葉ちゃん。撮ってくれるの~?」

青葉「愛宕さん!任せてください!いいシーンがあれば青葉がパシャッとやりますよ~」

愛宕「うふふ、楽しみだわ」

赤城「今日もおにぎりが美味しいですねぇ」モグモグ

金剛「赤城さん、今日はよろしくお願いしマース(また食ってますネ……)」

赤城「……金剛さんが旗艦ですか」

金剛「あ、はい。そうなんデスよ」

赤城「……」ジロッ

金剛「!」ゾクッ

赤城「うふっ。よろしくね」ニコッ


金剛「は、はい(一瞬すごい威圧感だったのデス……)」


初雪「あの……みなさん……」

龍驤「はうっ!な、なんやキミ!急に後ろから声かけんといて!」

初雪「いえ……ずっといたんです……けど」

龍驤「あ、そうなん?すまんなぁ(気配全然なかったな……)」


初雪「どうも……審判兼監査役の初雪といいます……」

初雪「……よろしく」

艦娘達「「よろしくお願いします」」


初雪「えっと色々チェックなど……」

初雪「終了後……チーム別にポイントAとポイントBへと……疲れた……」

初雪「移動確認したら……私の方で……めんどくさ……」

初雪「開始用の砲撃を……眠い……」

初雪「行いますので……それを合図に開戦を……だるっ……」

初雪「お願いします……」


艦娘達「「は、はーい(大丈夫かこの人)」」






  数十分後


ポイントA 西鎮守府チーム


電「ドキドキしてきたのです」

長門「この緊張感……これが武者震いか」ブルブル

龍驤「せせせ、せややな。むしゃぶりゆいや」ガクブル

不知火「それはただの震えだと思いますが」

愛宕「なんか不思議ねぇ。この感覚」

金剛「そうデスね。命の削り合いをする訳じゃないデスが……」

長門「化け物と戦う時の気持ちに似てるな……」

不知火「ですね……」



艦娘達「「……」」


艦娘達「「(───とにかくやるしかない)」」


ポイントB 東鎮守府チーム

鳳翔「皆さん、油断せずにいきましょう」

天龍「さーてあのピンクおさげに痛い目みしてやるぜ」

青葉「青葉も最高のシャッタータイミングを逃さない様にしなくては!」

鳳翔「ダメですよ、二人共」

鳳翔「持ち場を離れず赤城さんを護衛してくださいね」


大井「……」


鳳翔「大井さん、電さんの所に行こうと思っていませんか?」

大井「い、いえ。そんな事はありません。雷撃で迎え撃つのは任せてください」

鳳翔「……ならいいんですが」


鳳翔「扶桑さん体調はいかがですか」

扶桑「大丈夫です。今日は珍しく立ちくらみはありません」


扶桑「ただちょっと船酔いを……」


鳳翔「そうですか。無理なさらないでください」


鳳翔「(艦(フネ)が船酔いですか……ツッコミいれた方がいいのかしら……)」


赤城「…………」


鳳翔「(赤城さんはいつもの瞑想にはいりましたか)」

鳳翔「(普段のおっとりした雰囲気からは想像できないこの気迫あふれる集中力)」

鳳翔「(エース空母の名は伊達ではないですね)」



赤城「(……今日のご飯は何にしようかしら。昨日はお魚だったし今日はお肉がいいわね……)」



 演習海域 別ポイント


初雪「……準備……いいみたいですね」


初雪「さて……いっちゃいますか」


初雪「よいしょ……っと」ズシッ



初雪「……発射」





シューーーーン ドカーーーーン



 演 習 開 始






今日は以上かもです。


次から戦闘していきます。

戦闘描写書いてみてるんですがすごい難しいorz

恐らく戦闘部分はいつもより更に幼稚な擬声語や会話が説明くさくなるとお思いますが、
何卒ご了承ください(事前謝り)


見ていただいてる方ありがとうございます。

追記
いつも通り土日は投下なしになるかと思います。よろしくどうぞ。


乙コメありがとうございます。

平日になったのでまた投下していきたいと思います。

ビスマルクほしい。



 西鎮守府艦隊


金剛「皆さん!赤城さんと鳳翔さんの艦載機がまとめて来る筈デス!」


金剛「対空砲火の準備をお願いしマス!」


愛宕「了解よ」

不知火「任せてください」


龍驤「きたで!方向1時!距離30000!」

龍驤「す、すごい速さや!ウチの艦載機では追えなそうや!」

金剛「落ち着いて下さい!その速さであれば恐らく偵察用の彩雲です」

金剛「攻撃能力はないはずですから今回は無視しまショウ!」

長門「撃ち落とさなくていいのか?」

金剛「ハイ、弾がもったいないデス。狙うんであれば他の艦載機との交戦時に一緒に狙いましょう」

長門「了解した」

金剛「……こちらの状況は筒抜けになりますが……しょうがありまセン」


東鎮守府艦隊 側


赤城「6時方向、距離60000.編成はこちらと同じで輪形陣ですね」


赤城「先頭に長門さん、愛宕さん、金剛さんの順」

赤城「金剛さんを護衛するかのように不知火さんと電さん、後方に龍驤さんですね

赤城「龍驤さんの艦載機がいくつか飛んでいます……九六式でしょうか……30機程」

鳳翔「了解しました。私は龍驤さんの艦載機を対応しましょう」

鳳翔「赤木さんは旗艦……金剛さんを狙ってください」

赤城「ええ、そのつもりです」


赤城「さぁ───『彗星』……頼んだわよ」グググググ

ビシュッ


鳳翔「『天山』、種出します!」グググ

ビシュッ



天龍「いつ見ても空母の艦載機射出の瞬間はかっこいいぜ」

青葉「矢が艦載機へと変化する時の青白く光る所が青葉的に最高です!」


鳳翔「扶桑さんと大井さん、先頭はお願いします」

扶桑「はい……前進いたします」

大井「了解です。雷撃の準備も万端です」


  西鎮守府艦隊 側
 

龍驤「彩雲はおらんくなったな」

電「静かになったのです……」

金剛「また定期的に飛ばしてくる筈デスよ」

長門「それより……」

龍驤「きたで!同じく1時方向距離50000!」

龍驤「数は……50ちょいや!」

金剛「全機……といった訳ではなさそうデスね」

金剛「様子見といったとこでショウか……」


金剛「各自回避運動の準備!対空砲火お願いしマス!」


艦娘達「「了解!」」




  西鎮守府艦隊 側


ババババババ

ヒユウウウウッッッン  ドカァァン



金剛「(よし……上手く防げているみたいデス)」

金剛「全速前進!敵艦隊を射程距離内に収めまショウ!」


龍驤「………!金剛!つ、追加がきおった!」


金剛「くっ!思ってたより早いデスね!」


龍驤「同じく天山と彗星や!併せて数……40!」

金剛「いよいよですね……」

龍驤「ウチも残りの艦載機だすで!」

金剛「ええ!お願いしマス!」



金剛「(ここで誰も大破しなければ……)」


金剛「皆さん正念場デスよ!!」




すいません。こっちが>>576です。前後入れ替えでお願いします。


  東鎮守府艦隊 側



赤城「艦載機が敵と接触しました。現在交戦中」

天龍「どうだ手ごたえは?」

赤城「……思っていたより、被害を与える事ができていません」

鳳翔「予想通り、対空装備を多く積んでいますね」

青葉「んーじゃあ青葉達でる?」

赤城「いえ……まだ平気です」

赤城「こちらにはまだ半分以上艦載機が残っています」

赤城「敵の射程外から削れるとこまで削ってからにしましょう」

鳳翔「そうですね。追機……どうしますか?」

赤城「……いきましょう」


  東鎮守府艦隊 側


赤城「追加艦載機も敵と交戦中です」

天龍「へへ、あとは時間の問題だな」

鳳翔「ええ……航空戦はこちらに分があるようですね」

赤城「ただ今愛宕さんと不知火さんを小破しました」

天龍「さっすが、赤城!この分なら俺達の出番はないな!」

鳳翔「状況はかなり良いみたいですね。相手の陣形もくずれかかっているようです」

青葉「えー、青葉達出番ないんですか。つまんないですねー」

大井「(……電ちゃん大丈夫かしら?)」

鳳翔「ダメですよみなさん……油断しては」


赤城「(……)」

赤城「(……おかしいですね。あまりにも簡単に陣形が崩れて……)」

赤城「(……考え過ぎかしら……)」

赤城「……陣形がくずれれば対空砲火が薄くなり狙われやすくなる……)」

赤城「(まぁこっちとしては1艦ずつ集中して倒せばいいのだから楽だけど……)」


一旦とめます。

すごい分かりにくい描写ですがこんな感じでいきたいと思います。

大丈夫、分かる分かる。乙です

>>580
お、ありがとうございます。んじゃ気にせず投下していきます。


  演習場 室内 見学室


女提督「ふふ、いい感じだわ。さすが赤城ね」

女提督「一人で戦場をコントロールしてるわ」

提督「うむ。ビデオで見ていたのと寸分違わぬ実力だ」

女提督「あんたん所大丈夫なの~?このままじゃ一方的な戦いになるわよ」

提督「なぁに……まだ大丈夫さ」



 西鎮守府艦隊 側


パパパパパパパパパパパ

ドオン ドオン



金剛「愛宕!不知火!大丈夫ですか!」

愛宕「ええ、上手く当たっちゃったみたい……」

愛宕「まだ小破だから動けるわ……」

不知火「し、不知火もこの程度、……大丈夫です」

金剛「(12.7cm連装高角砲などで牽制しているお陰でかなり被害は抑えていますが……)」

金剛「(時間が長引けば長引く程、圧倒的にこちらが不利……)」

金剛「(予想してたとはいえ辛い現実デスね)」

金剛「(……敵艦隊との距離はざっと40000くらいデスか……」

金剛「(もう少しで最大射程距離内……)」

金剛「(少し早いかもしれませんが……)」

金剛「長門!お願いします!」


長門「やっと私の出番か!全速で行かせてもらう!」



 東鎮守府艦隊 側
 
赤城「え!?」

鳳翔「どうしました?赤城さん」

赤城「一人こっちに突っ込んできています……長門さんです」

天龍「なんだよ。この状況で突っ込んでくるとか正気じゃねーな」

大井「どうしたのかしら」

鳳翔「ヤケになったのでしょうか……まぁこちらとしてはありがたいですが」

鳳翔「射程距離に入り次第、集中砲火しましょう」

天龍「おう!」



東鎮守艦隊 側 


長門「うぉぉぉぉぉぉぉおお!!!」

龍驤「長門が距離30000まできたで!射程距離内や!」

金剛「分かりました!」

金剛「(恐らく敵の攻撃が長門に集中する筈……)」

金剛「(その間に作戦を決行デス……)」



金剛「(長門───上手くいくまでなんとか耐えてください)」





東鎮守府艦隊 側


赤城「長門さんが射程距離内に入ってきましたね」

赤城「(……射程範囲とはいえまだまだ遠い……)」

扶桑「(この距離だと扶桑さんの35.6cm連装砲なら有効打撃となる筈……)」」

赤城「扶桑さん、カバーはします。長門さんを一緒に狙いましょう!」

扶桑「了解致しました。これより主砲にて砲撃を開始します」

赤城「お願いします。鳳翔さんは引き続き龍驤さんの艦載機をお願いします」

鳳翔「分かりました」


 西鎮守府艦隊 側



ヒュウゥゥゥン 

長門「くっ……」ドカーン



ドォンドォンドォン

長門「ぐぁああ!」ドゴォン



バンッ バンッ バンッ

長門「ぅぅっ!」バァン



 東鎮守府艦隊 側


赤城「おお!攻撃命中ですね!」

扶桑「ええ……かなり手ごたえありです」

赤城「これで恐らく長門さんは脱落でしょう」

赤城「今なら金剛さんがガラ空」

扶桑「あ、赤城さん!」

赤城「き……はい?どうしました?」

扶桑「長門さんを見ていただけますか……」

赤城「え……!?」


 西鎮守府艦隊 側


金剛「長門さん!大丈夫ですか!」

長門「ああ……大丈夫だ。問題ない」

長門「まだ小破ってところだ」



長門「この『増設バルジ』による追加装甲がなければあっという間に大破してた所だ」



 東鎮守府艦隊 側


赤城「つ、追加装甲ですって……」

赤城「(追加装甲は重くなる分、回避力が下がる諸刃の剣……)」

赤城「(避ける事を諦めて最初から囮として……?)」

扶桑「あ、赤城さん。どうしましょう?」

赤城「いいわ!ならその装甲が壊れるまで攻撃すればいいだけの事よ!」

扶桑「……!」

扶桑「わかりました。引き続き砲撃いたします!」


 演習場 見学室


女提督「あんた追加装甲なんて持ってたの?」

提督「ん?ああ、前の鎮守府で使用されないで埃かぶってるって聞いたからな」

提督「それを取り寄せたんだ」

提督「追加装甲は扱いが難しくてな」

提督「どんなに装甲を厚くしても一撃で落ちる事がある現在の戦場」

提督「その中で回避を捨てて防御力をつけるという運用は非常にリスキーだからな」

女提督「ふーん」

女提督「あの猛攻を耐えたのは褒めてあげるわ」

女提督「まぁだからといって時間の問題」

女提督「赤城と扶桑の攻撃をどのくらい耐えれるか見ものね」


  東鎮守府艦隊 天龍


天龍「(……んー。暇だな)」

天龍「(お、扶桑が長門に砲撃を始めたか……)」

天龍「(いいなぁ……)」

天龍「(俺も前でて戦いたいぜ……)」

天龍「(……あのピンク野郎の様子でも見てみるか)」

天龍「(おうおう。艦載機から逃げ回ってるな……あの様子じゃその内やられるだろうな)」

天龍「(……しっかしやけにこっちに近づいてきやがるな……)」

天龍「(長門と同じく集中砲火を浴びるぞそんなにこっちきたら……)」

天龍「(ん……なんだこっちを見て……)」



天龍「(……あの野郎……)」ゴゴゴゴゴ




 西鎮守府艦隊 不知火


ドォンドォンドォンドォン

バババババ

不知火「(くっ……艦載機の攻撃が激しくなってきました)」サッ

不知火「(只、長門さんが敵を引きつけてくれてるお陰で大分近づきやすい状況になりました)」スススス



不知火「(……このくらいの距離なら見えるでしょうか……)」

不知火「(よし……しっかり見えるみたいですね耳眼帯女が……)」」

不知火「(……しかも丁度こちらを見ているようですね)」

不知火「(チャンスは今……古臭い手ですが……これくらいしか思いつきません)」



不知火 「……あっかんべー」


不知火「(……こんな安い挑発に果たしてのってくれるのでしょうか……)」


不知火「(戦闘中にこんな事をするなんて……なんか情けない……)」シクシク


  東鎮守府艦隊 側


天龍「あの野郎……!」プルプル

天龍「戦いの最中俺様にあっかんべーだと……!」プルプル

天龍「許さん!」プチ

天龍「すまん赤城!俺は前にでるぜ!」バッ


赤城「て、天龍さん!?」

赤城「(……急にどうしたのでしょうか……不知火さんの方に向かっていったようですが)」


赤城「(というか不知火さんがいつのまにあんな近くに……)」


 西鎮守府艦隊 愛宕

パパパパパパ 

ドゴォォォオン

愛宕「(不知火ちゃんは成功したようね)」サッサッ

愛宕「(あたしは青葉ちゃんを上手く誘導できればいいのだけど……)」

愛宕「(いったいどうしたら……)」

愛宕「(青葉ちゃんは破廉恥な写真を好むと聞いたわね……)」

愛宕「なら……」


愛宕「(───さっき小破してやぶれた胸元を少し広げて……)」



愛宕「(こ、こんなんで大丈夫かしら……さすがに恥ずかしいわ//)」

愛宕「(ていうかこんなの痴女じゃないの……でも……やれるべき事はやらなきゃ……)」シクシク




  東鎮守府艦隊 青葉


青葉「(楽すぎてつまんないですね~。面白い被写体はいないですかね~)」キョロキョロ


青葉「(んー……)」

青葉「(愛宕さんが少しこちらに近づいてきてるようですが……)」

青葉「(そんなに近づくと集中砲火されちゃいますよ~)」シ

青葉「(あれ……あ、愛宕さん!)」


青葉「(さっきの爆撃で胸元が破れてポロリしそうになっています!)」

青葉「(これは青葉的にポイントが高い!!!!)」

青葉「(ぜひコレクションに加えたいです……)」

青葉「(……でも赤城さんの護衛が……)」

青葉「(うーん……」

青葉「(まいっか!天龍さんもどっかいってるし!優勢だしちょっとくらいね!)」バッ



赤城「……ん?」


赤城「青葉さん!なんで前に!」


青葉「ごめんなさい赤城さん!青葉、私用ができちゃいました!」


赤城「ちょ、ちょっと!青葉さん!」


  東鎮守府艦隊 電


ドォン ヒュゥウウウン ドカァアンン

電「(うう……愛宕さんも不知火さんも上手くいっているようなのです……)」サッサッ

電「(電も頑張らなきゃ……)」

電「(大井さんをひきつけなきゃいけいなのです)」

電「(不本意ですが……しょうがないのです)」

電「(提督に渡された、これを使うしかないのです…)」

電「(この猫耳バンドを!)」


 東鎮守府艦隊 大井
 

大井「(えへへ……爆撃から逃げ回って「はわわ」してる電ちゃん……)」

大井「(なんて可愛いのかしら……)」

大井「(持ち場がなきゃすぐにでも会いにいくのに……)」

大井「(魚雷で足を動かなくして……そしてあんなことやこんな……ウフフ)」

大井「(あら?電ちゃん……急に前かがみになってどうしたのかしら)」

大井「(あんな動きじゃ艦載機にやられちゃうわ……)

大井「(え……!)」

大井「(頭に猫の耳が付いているわ!)」

大井「(かわいすぎる!)」ジュルリ

大井「(なんで着けたの?!しかもこっち向いて笑顔!)」

大井「(これは……完全に誘ってるわ。……やるしかない)」

大井「(……ごめんなさい、皆さん。電ちゃんが呼んでいるから……)」バッ



赤城「え?」


赤城「大井さん!どこにいくんですか!」

大井「ごめんなさい!」スススススス

赤城「あっ……待って……大井さんまで……」

鳳翔「皆さん!一体どうしたんですか!これでは陣形がぐちゃぐちゃですよ!」

鳳翔「……あ、あの子達……無線をきってるわ……」


赤城「……やられましたね。敵の狙いはこれでしたか……」

すいません、西鎮守府と東鎮守府がごっちゃになってます。
失礼しました。


赤城「(長門さんが特攻してこちらの目をひき……)」

赤城「(崩れていたかのようにみえた相手の動きはこちらをおびき出す為に移動していただけ……)」

赤城「(どんな手を使ったか分かりませんが護衛であった2人と)」

赤城「(雷撃役の大井さんはそれにひっかかり敵側の方へと行ってしまった……)」

赤城「(そして結果的に陣形がこちらもばらけてしまった……)」

赤城「(……)」

赤城「(噂には聞いていましたが中々の策士のようですね。あちらの提督は……)」

赤城「(───しかし、陣形はくずれましたがこちらの有利は変わりません)」

赤城「(一人で突っ込んできている長門さんを沈め、あとは一人ずつ対処すればいいだけの事)」

赤城「扶桑さん!長門さんに畳みかけますよ!」

扶桑「はい!引き続き、主砲発射致します!」

ドォォォォン!

というわけで今日は以上です。

なんだかカオスでツッコミ所満載ですが……

よろしくどうぞ。

ビスマルクはフミカネ可愛い
だよ

>>610
ストライクィ……なんでもないです。
どうでもいいけど、服がシェリルに似てるような似てないような。

>>511
5時間と期待させながらってのが悲しいですね。
Z系列がいないときついってのもまたハードル高い。

>>512
ツンツン可愛い了解です。

キャラが立ってればSSにだしたいなぁなんて思いながら質問してみました。
コメントありがとうです。


ちょっとだけ投下します。


見学室(TVを通してみてます)


女提督「……あんた、あの子達になに吹き込んだのよ」


提督「さぁ?知らんな」

女提督「はぁ!?おかしいじゃない!明らかに誘導されてるように3人とも動いてるわ!」

提督「みたいだな。これで扶桑と鳳翔が赤城の護衛をしている形になって攻めやすくなった」

女提督「……っ!」

女提督「ま、まぁいいわ」

女提督「長門をつぶしてから対処すればいいだけだし」

女提督「3人を上手く引き離したつもりのようだけど……甘くみすぎよあの子達を」

女提督「天龍も青葉も……そして大井も」

女提督「性格はどうあれかなりの実力よ」

提督「……うむ」


女提督「仮にあの3人をどうにかできてもウチには赤城がいるしね」

提督「随分赤城を信頼しているんだな」

女提督「当たり前じゃない!アンタも見たでしょあの強さ!」

女提督「あたしだって士官学校でずっと遊んできたわけじゃないのよ」

女提督「あの子が……赤城がどれくらいすごいかなんて……」

女提督「身近にいるあたしが一番分かるわ」

女提督「あたしみたいな落ちこぼれでも……ね」

(下2つ安価先がずれてるなんて言えない・・・)


提督「……」

提督「……こっちだってまだまだ未熟だ」

提督「金剛は実戦経験豊富だが、戦艦としての火力を上手く発揮できていないし」

提督「愛宕はそれなりに実力あるが、戦いへの覇気が見えず消極的」

提督「電は戦場での落ち着きが足りない」

提督「龍驤は艦載機の扱いが雑すぎる」

提督「不知火は前にですぎて味方の邪魔をする」

提督「長門は回避運動が下手くそだ」

提督「どいつもまだまださ」


女提督「……何よ。慰めのつもり?」



提督「そして極めつけは」

提督「幼馴染を失い……ショックで軍を辞めた奴がそいつらの司令官だ」

女提督「あんた……」

提督「でも……そんな俺達でもお前らになんとか一泡吹かせてやりたい」

提督「そう思って今日はここに臨んでいるよ」

女提督「……」

女提督「……そうね。アンタはそういう男だったわ」

女提督「負けないわよ」

提督「あぁ」


 西鎮守府艦隊 側


ドドドドド パパパパ

ヒュゥゥゥゥン ドカアアァァン

長門「(くっ……そろそろキツイ、か)」

長門「(あの3人は……引きつける事に成功したようだな)」

長門「(これで何とか想定していた状態には持ち込めた)」

長門「(あとは私がどうするか……だな)」

長門「(このまま攻撃の的になって沈む……)」

長門「(訳にはいかない)」

長門「(私がこの場ですぐやられれば)」

長門「(結局赤城の艦載機が3人を狙いにいく)」

長門「(なんとか私の力でもう少し……)」

長門「……」

長門「(そういえば)」



長門「(主砲を新しくしたんだったな……)」




  見学室


女提督「よし!いいわよ!そのまま長門をしずめなさい!」


提督「……」

女提督「時間稼ぎにはなったようだけど、ここまでね」

女提督「何考えて囮なんてやらせたか分からないけど」

女提督「これで勝利目前だわ」

提督「……」

女提督「いけいけー扶桑!赤城ー!」

提督「あいつは……」

女提督「ん?」

提督「ただの囮じゃない」


提督「俺はな。西鎮守府にきて一つ驚いた事がある」

女提督「なによ急に」

提督「俺が西鎮守府へ来た時、上からの命令で着任初日から遠征任務をしたんだ」

提督「きっと俺の実力を確かめる為の意図があったのだろう」

提督「そして……運悪く深海棲艦と交戦してな」

提督「正直かなりやばいと思った」

提督「こっちに来てスグで連携はとれないし、艦娘達も動揺しているし」

提督「何より戦艦級の敵がいたからな。死を覚悟で挑んだ程さ」


提督「だが……なんなく倒せす事ができた」



提督「半分は金剛のおかげだった」


提督「金剛は深海棲艦との戦いに慣れていたからな。動揺はしていたがすぐに気持ちを切り替え先頭にたって戦っていた」




提督「───そしてもう半分は」


提督「周りと同じ様に動揺し、実戦の経験が少ないのにも関わらず


提督「一撃で戦艦級をしとめた奴がいる」


提督「それが長門だ」


女提督「……ふーん」


女提督「たしかに初めてみた時の堂々とした面構えは雰囲気あったけど……」

女提督「だからってこの状況でどうするっていうのよ」

提督「35.6cm連装砲」

提督「戦艦の基本的な主砲だ」

提督「しかし基本的といってもかなりの威力があるし」

提督「反動が強く制御が難しい」

提督「故に戦艦は命中力が低いなどと言われたりするが」


提督「あいつは少し違った」


──────回想


訓練場 射撃訓練中


長門「連装砲の反動なんてほとんど感じないぞ」

提督「そんな訳あるまい。金剛ですら扱いに苦労しているんだ」

金剛「デスねぇ。結構反動が強くて腰にくるんデスよ」

長門「別に強がりでいってるわけじゃないぞ。本当の事をいっている」

提督「ふむ。ならその35.6cm連装砲であの動く的を狙ってみろ」


長門「わかった」






。。。。。。。。


提督「命中はあまりよくないみたいだが」

長門「うーん。まだ当てる技術が足りないか」

金剛「す、すごい……」

提督「どうした金剛。驚いてる様だが……」

金剛「今の見マシたか提督!」

提督「ああ、そりゃここにいたんだから見てるに決まってる。お前の方が命中力は高いじゃないか」

金剛「そうじゃありまセン!」

金剛「長門は連装砲を同時に打っていたんデスよ!」

提督「ふ、ふむ?」


金剛「普通交互に打つんデス!反動を分散させる為に!」

金剛「だけど長門は2門の主砲を同時に打って狙っていたんデス!」

金剛「私だったらのけ反ってまともに打てないデスよ」

提督「なんだと……」

長門「言ったろう。反動自体は問題じゃない。ただ目標物に当てるには距離感がまだつかめんな」

金剛「大丈夫デース!練習すればすぐ上手くなりマスよ!

長門「うむ。コツを教えてくれ、金剛」




提督「(……反動をほとんど感じない、か)」



回想終了


 西鎮守府 長門


ドォン ドォン ドォン

バァン


長門「(この新しい主砲……明らかに前より大きい)」

長門「(しかし何故だろうか。まるで前から使っていたようなしっくりした感覚……)」

長門「(扶桑との距離はざっと30000ないくらい……)」

長門「(……この距離からなら狙える……か?)」


長門「(……うむ。何故だか分からんが当てれる気がする……)」


長門「主砲……装填……」


長門「41cm連装砲 準備完了!」ガチャ



長門「あたれぇええええ!!」ズドン ズドン




 東鎮守府艦隊 側


赤城「(反撃!?)」

赤城「扶桑さん!危ないです!」

扶桑「はいっ?」



ドゴオオオン



扶桑「きゃぁああああ!」


赤城「(くっ、油断しました。反撃してくるなんて)」

赤城「(だけど、咄嗟ではありますが艦載機を盾にしました)」

赤城「(あの距離からなら大したダメージはないはず……)」



赤城「扶桑さん!一旦後退しましょう!」


扶桑「……」

赤城「ふ、扶桑さん!?」


初雪「えーと……すいません……扶桑という方……」


初雪「大破による戦闘続行不能で……回収……させていただきます」


赤城「え……」

赤城「そんなはずは!今確認しますから待ってください!」タッタッタッ

扶桑「……」グッタリ

赤城「!?」


初雪「すいません……扶桑という方から……離れていただいてもよいですか……回収しますので……」

赤城「わ、わかりました……」


赤城「(偽装がボロボロ……盾にした艦載機も木端微塵……)」

赤城「(なんて威力……)」

赤城「(どんな攻撃をしたのよ……彩雲で確認してみましょう……)」


赤城「……」

赤城「……41cm連装砲?!」

赤城「(道理で……けど、あの装備を扱える方がいるなんて……)」

赤城「(いえ……それ以前の問題ね。砲撃してくるという考えを疎かにしていた……)」


赤城「これで6対5ですか……厄介になりましたね」



今日は以上です。


41cmmなんて凡武器をすごい強い表現してすいません。

あとこのSSだと艦娘達は初期装備という概念はなく
全て作成されてからになります。

読んでいただいてる方ありがとうございます。

赤城「砲弾が来たぞ、当たりに行け」
パイロット「え……」
赤城「行け」
パイロット「はい……」

46cmがオーパーツなだけで41cmは普通に強武器よな

追いついたー
楽しみながら読ませてもらってます
今後にも期待

>>616
安価ミスご指摘ありがとうございます。正しくは611と612になります。

>>640-647
41cmmは強くかいても問題なさそうでうれしい限りです。
46cmも登場させようと思ってますが、かなり強くしていい感じですね。


>>648-650
期待ありがとうございます。楽しんでいただけるよう精進しますのでよろしくどうぞ。



私は基本土日祝日は投稿しません。

ですが繁忙期の為平日に投下難しのでちょいと投下させていただきます。


よろしくお願いいたします。








 西鎮守府艦隊 長門


長門「(まさか扶桑をやれるとは……)」


長門「(この41cmm連装砲、予想以上の武器だ……)」


長門「(これなら赤城も……?)」


長門「金剛!聞こえるか!」


金剛『ハイ!』(無線)


長門「扶桑をやった。このまま赤城、鳳翔との交戦を続ける」


金剛『ええ、見ていマシたよ!あの二人はお願いしマス!』


  見学室



女提督「……くっ、扶桑がやられるなんて……」

提督「(41cmmの反動を物ともせず扱うとは……さすがだ、長門)」


提督「(まだまだ未熟な部分はあるが、間違いなく将来この艦隊を引っ張る存在になる)」


提督「どうだ、女提督。うちの長門は」


女提督「ふんっ……驚いたわ。すごい火力じゃない」


女提督「だけど……まだこっちが優勢の筈よ」


女提督「引き離された天龍と青葉、それに大井がいずれあんたの艦娘を倒して戻ってくるはずだわ」


女提督「そこから一方的な戦いにしてやるんだから……」


女提督「見てなさいよ!」


  不知火 VS 天龍


不知火「(よし……ここまで誘導できれば大丈夫なようですね」

天龍「てめぇ!どこまで逃げやがるんだ!」

不知火「(振り向きざまに打つ!)」クルッ 

ドンッ ドンッ

天龍「っと!へへっ!やっとやる気になったか!」シュッ シュッ


不知火「(……速いっ!?この近距離での砲撃をいとも簡単に避けられた!)」


天龍「ったくよぉ!砲撃ってのは……」


天龍「こうやって打つんだよ!」スッ

ドンッ 

不知火「(……っ!)」シュッ




天龍「もういっちょ!」

ドンッ 

不知火「(しまった!)」グラァ

不知火「きゃぁ!」ドカァン

天龍「よっしゃ!」

不知火「(くっ……軽傷ではありますが……右の12.7cm連装砲が破損してしまったようですね……)」

天龍「どうした!さっきの挑発は威勢だけかよ!」

不知火「(やはり不知火では……)

不知火「……」スッ



天龍「あ、おい!クソ!また逃げる気か!」





   愛宕 VS 青葉



青葉「愛宕さん!止まってくれないといい感じに撮れませんよー」

愛宕「あらあら。ごめんなさいね~艦娘は急に止まれないのよ~?」

青葉「ちょっと!待ってください!」

愛宕「嫌よ~♪」

青葉「……むー……仕方ありません」

青葉「痛いかもしれませんがこれも戦いですし……」

青葉「青葉!やらせていただきます!」カチャッ


ドォォン


愛宕「(……青葉ちゃんは戦う気になったようね)」サッ

愛宕「(……うーん)」

愛宕「(このまま避けながら逃げ続けてもいいわよねぇ……)」


青葉「(むむ……愛宕さんはあまり戦う気がないのでしょうか)」

青葉「(……まぁ好都合です。そう簡単に逃げ続けれると思ったら大間違いです)」






   電 VS 大井



大井「電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん電ちゃん」


電「ひぃぃぃぃ!」

大井「逃げないでこっちに来てください!」

電「絶対嫌なのです!」

大井「大丈夫よ!痛いのは最初だけ!あとは快感なのよ!」

電「何の話なのですか!?」

大井「仕方ないわね……」

大井「分からずやにはお仕置きしなくちゃ……」

大井「少し痛いかもしれないけど」

大井「我慢してね」ニタァ


電「(っ!……砲撃態勢に入ったようなのです……)」



電「……正念場なのです」



  龍驤 & 金剛


ヒュウウウゥゥゥン ドカアアァァン

ドパパパパパ 



龍驤「よっしゃ!赤城と鳳翔の艦載機を6機落としたで!

金剛「Niceデス!こっちも3機やりマシた!」

龍驤「さっきよりは数が減ってマシになったな」

金剛「ええ、今は長門さんが踏ん張ってくれているおかげデス」

金剛「赤城さんの艦載機も半分以上長門さんの方へいってるようデス」

龍驤「なるほどな。しかしどうするんや。このまま赤城つぶしにいくんか?」



金剛「いえ……先にやる事がありマス」

龍驤「やる事?」

金剛「ハイ」






   鳳翔 & 赤城


鳳翔「(……金剛さんたちに有効打を与えられませんね……)」

鳳翔「(赤城さんが長門さんに艦載機を割いているせいもありますが)」

鳳翔「(あの二人が艦載機への対処に慣れてきている……)」

鳳翔「赤城さんの様子も……」チラッ

赤城「ダメね……もっと低空からの攻撃を増やして……いえそれより砲撃を打たせて弾を減らした方が……」ブツブツブツ

鳳翔「(余裕がなさそうですね……長門さんが予想以上にタフで時間が掛かりそう……)」

鳳翔「(………)」


鳳翔「(天龍さん達が戻ってくるのを待たないとダメなようですね……)」ハァ






見学室


女提督「あんたんとこの3人は逃げてばかりね」

提督「ああ」

女提督「逃げてるだけじゃ勝てないわよ」

提督「そうだな」

女提督「残念ね。もっとやる気がある子達かと思っていたのに」

提督「……うむ」

提督「その通りだよ」

提督「逃げているだけでは駄目なんだ」

提督「逃げているだけではな……」


提督「(不知火、愛宕、電……)」

提督「(お前らがどう抗うか)」

提督「(見せてもらうぞ)」


  不知火 VS 天龍


天龍「オラオラァ!」サッ


ドパパパパパパ

不知火(……くっ……12.7mm単装機銃ですか)」ビシッビシッ

天龍「(──小粒な攻撃でダメージを与え意識をそらせつつ)」


天龍「(12.7cm連装砲で仕留める!)」カチャ

ドォン ドォン

不知火「きゃぁあああああ!」ドカァァン


天龍「うっし!クリティカルだ!」



不知火「うぅ……」プスプス

天龍「へへん!これが実力の差だぜ!」

不知火「(……足の動力部がやられましたか……いずれ追いつかれますね……)」

天龍「さぁ!もう一発いれてお仕舞にしてやる!そこで待っていやがれ!)」





不知火「…………」

不知火「(……ええ)」

不知火「(分かって……いました)」

不知火「(不知火は貴方より弱い……)」

不知火「(プライドだけ高くて……強がりで……)」

不知火「((司令には前へですぎるなと……よく怒られる……)」


不知火「(最近気づいたんです……)」

不知火「(不知火は戦果が欲しいとか……深海棲艦を倒したくて……)」

不知火「(率先して前にですぎた……訳じゃなかったんです)」

不知火「(……仲間がやられるのが怖くて……自分の目の前でやられるのを見たくなかっただけ……)」

不知火「(父や母のように……)」

不知火「(だから私はとにかく率先して前にでて……戦いたかったのです)」



不知火「こんなに弱いのに……仲間を信じず……自分だけで戦おうとして……)」


不知火「(ダメな子です……不知火は……)」



天龍「……よし。この距離なら避けられないだろう」

天龍「わりぃけど、早く終わらして赤城達のサポートにいかなきゃいけねぇんだ」カチャ

天龍「この一発で終わりだ」

天龍「あばよ」


ドガァン







不知火「……」


天龍「……」



天龍「あ……ぐ……」バシャン

天龍「な……何が起きた……」

天龍「なんで俺が倒れてる……」


不知火「ほんと……ダメな子なんですよ不知火は」スタスタ

天龍「て……てめぇ……なにをした……」

不知火「不知火は何もしてませんよ」

天龍「じゃ……じゃあ誰が……」




不知火「不知火はよく怒られるんですよ」


不知火「人の射線上に入るな……と」


天龍「てめぇ……ま、まさか……」チラッ


天龍「(……っ!後ろに金剛だと……)」


不知火「金剛さん。素晴らしい砲撃でした」




金剛『Oh!褒められると照れマスね!不知火もNICE誘導でしたよ!』(無線)


不知火「ふふ、ありがとうございます」


天龍「く……そ……お前……最初からこれを狙って……」


不知火「ええ、今の不知火では残念ながら貴方に勝てません」


不知火「なので仲間の力をお借りしました」


不知火「あなたに気づかれないくらいの距離、方向を調整するのに苦労しました」


天龍「けっ……踊らされた……って訳か……」


不知火「……というわけで」カチャ


不知火「退場していただきますね」

ドォン


天龍「ぐはっ……」ドカァン



初雪『───天龍という方、大破による戦闘続行不能で回収させていただきます』



不知火「…………」


不知火「(今回は)」


不知火「(不知火に落ち度はありませんよ、司令)」

今日は以上かもです。

今週の平日はちょいと投下すくないと思います。

読んでいただいてる方ありがとうございます。

乙ー
散らした上で殺し間に誘導か。釣り野伏の要領だね

乙コメありがとうございます。

>>674
ですです。金剛に援護ができる余裕があるのがポイントです。

投下します。
ツッコミどころ多い無理やりな展開ですがよろしくどうぞ・


  愛宕 VS 青葉

  
  
青葉「砲撃は青葉にお任せ!」カチャ


ドォンッ

愛宕「(右ね)」スッ

青葉「(予想通り右に回避!その先に合わせて……)」


青葉「もういっちょです!」

ドォンッ

愛宕「(……しまったわ!避けきれない!……なら」


パパパパパ


ドォン

愛宕「(機銃が上手くあたったみたいね……まぐれだけど)」

青葉「(むむ……砲弾に弾を当てるとは運がいいですね)」

青葉「(けど、大分動きの癖が読めてきました)」

青葉「(そろそろ青葉のベストショット……受けてもらいますよ)」


愛宕「(不味いわね……このまま逃げ切るのはきつくなってきたわ……)」

愛宕「……」

愛宕「(……選択肢は二つ)」

愛宕「(一つ目は)」

愛宕「(なんとか時間を稼いで仲間の援護を待つ)」

愛宕「(そして二つ目は)」

愛宕「(砲撃戦で青葉ちゃんを倒す……)」

愛宕「(どっちも不安ね……)」

愛宕「(正直今のままやりあうのは自信ないわ……)」

愛宕「(かといって来るかどうかもわからない援護を待つのも……)」


愛宕「(……はぁ)」

愛宕「(私ってつくづく戦いに向いてないわね)」

愛宕「(なんでもっと不知火ちゃんや長門さんみたいに自信を持って戦えないのかしら)」

愛宕「(演習なんだしもっと前向きにいかなきゃ……)」

愛宕「(……姉さんみたいにもっとしっかり……)」




──────回想


高雄「愛宕!今帰ったわ!」

愛宕「高雄姉さん、お帰りなさい」

高雄「ただいま!───今日も大変だったわ……小さな漁村が化け物に襲われててね」

高雄「生き残ったのはまだ若い女の子……たった一人だったわ」

愛宕「……そう」

高雄「悲しいわよね……こんな事件をもう起こさせない為にも」

高雄「もっと頑張らなくちゃ!」

愛宕「姉さん……無理しないでね」

高雄「ええ、大丈夫よ!深海棲艦を全部ぶっ倒すまで」

高雄「私は死なないわ!そしてこの世界を平和にするんだから!」

愛宕「うふふ、姉さんたら大きな事言って」

高雄「何よぉ、私は本気よ!」

愛宕「はいはい♪」


────────回想終了



愛宕「(だけど……)」

愛宕「(結局姉さんは死んだわ……)」

愛宕「(ホントバカよ……死なないって言ったのに……)」

愛宕「(姉さんと一緒に戦いたくて艦娘になったのよ私は……)」

愛宕「(それなのに……それなのに……)」グスッ

愛宕「(姉さんのバカァ!)」


愛宕「(…………)」

愛宕「(なんか逆にムカついてきたわ……)」

愛宕「(火薬臭い磯臭い艤装は重い……胸がはだけながら必死に逃げ回る自分に……)」

愛宕「(姉さんと同じ様に戦いたいと思いながらどこか後ろめたく戦う自分に……)」

愛宕「(なんてみじめなの……)」


愛宕「(私だって)」

愛宕「私だって……」プルプル





愛宕「艦娘なのよぉおおおお!!」クルッ


ドォン ドォン


青葉「わわっ!」サッ サッ

愛宕「いいわ!私が姉さんの代わりに!平和にしてあげるんだから!!!」カチャ

ドォンッ ドォンッ

青葉「な、なんですか急に!」サッ サッ

青葉「(こちらへ急に振り向いたと思ったら荒々しく砲撃してきました)」

青葉「(やり合う気になった……ようですね)」

青葉「(それならそれでいいです)」

青葉「(この青葉、実力の差を見せてあげましょう」

─────────
───────
─────
───
──



 数十分後


青葉「や、やりますね……愛宕さん」ボロッ


愛宕「青葉ちゃんも……さすがね……」ボロボロッ


青葉「(くっ……予想以上に強い……)」

青葉「(愛宕さんはもっと堅実な立ち回りをしてくると思ったのですが)」

青葉「(局所的にリスクを負って仕掛けてくる……)」

青葉「(青葉メモには想定していない戦い方で……少し困惑しました……)」

青葉「(何か心境の変化があったのでしょうか……)」


青葉「(……いえ、考えても仕方ありませんね)」

青葉「(青葉とやる前に赤城さんから負っていたダメージの分)」

青葉「(青葉の方が有利です……)」


青葉「(このまま押し切ればやれます!)」カチャ


愛宕「(……青葉ちゃんはすごく動きが読むのが上手いわ)」

愛宕「(洞察力っていうのかしら……それに長けてるのね……)」

愛宕「(多少のリスクを負って攻撃しないと当てる事は難しい)」

愛宕「(そして……ダメージ的には……私の方が不利……)」

愛宕「(これ以上の被弾は、大破につながる可能性がある……)」

愛宕「(序盤の……赤城さんのダメージさえなければ……)」



愛宕「(…………)」チラッ

愛宕「(……ちょっと近い所で長門さんと赤城さんの艦載機が交戦してるわ……)」

愛宕「(巻き込まれたら大変だし……離れ……)」

愛宕「(え……あれは……)」


愛宕「(…………)」


愛宕「(……もしかしたら使えるかもしれないわ)」


青葉「……!」

青葉「(愛宕さんが長門さんと赤城さんの交戦してる方向に向かっている?)」

青葉「(何か裏があるようですね……)」

青葉「(恐らく長門さんの援護を貰いにいくのでしょう)」

青葉「(そんな余裕が長門さんにあるとは思えませんが)」

青葉「(まぁいいです。こちらとしても赤城さんの援護を貰える可能性がある訳ですし……)」


青葉「(油断した所をドカーンですよ!)」



長門「(ん……レーダーに味方反応……愛宕か)」

長門「(まだ大分距離あるが、一応注意しとくか)」

長門「愛宕!こっちは交戦中だ!危ないぞ!」

愛宕『分かったわ!これ以上は近づかないわ!』(無線)

愛宕『ただ、一つだけお願いしたい事があるの!』

長門「なんだ!」

愛宕『4時方向に青葉さんがいるわ!砲撃援護をお願いしたいの!』

長門「この距離では全く狙えんぞ!間違いなく当たらない!」

愛宕『いいのよ!砲撃を貰えるだけで!お願い!』


長門「……っ!よ、よし!わかった」






ドォンッ ドォンッ


青葉「(む……長門さんがあの距離から砲撃ですか?!)」

 バシャーン  バシャーン

青葉「(当たる筈ありません)」

青葉「(……ふむふむ、愛宕さんは戻ってきましたね……)」

青葉「(援護を諦めたのでしょう。赤城さんと交戦しながら援護なんてできるはずがありませんからね)」

青葉「(さぁ来てください!今度こそこの青葉が……)」

青葉「(砲撃で服を破って、あられももない姿にしてそして……)」

青葉「(青葉コレクションに加えてあげます!)」


愛宕「(これが最後のチャンス……)」


愛宕「(失敗すれば私の負け……)」


愛宕「(青葉ちゃんなら絶対にここを狙ってくる筈……)」


愛宕「(行くわよ!)」カチャ



青葉「(こっちに向かって突っ込んできましたね)」

青葉「(そんな真っ直ぐ来るなんて……)」

青葉「どうぞ当てて下さいといってる様なものです!」カチャ

青葉「これで終わりです!」


ドォン ドォン


愛宕「……うっ!」ドカァン ドカァン


愛宕「…………」ペタン


青葉「やりました!青葉、愛宕さんをやっつけました!」

青葉「さて、回収される前に写真を一枚納めさせてもらいましょう」スタスタ

青葉「ムフフ、いい感じに破けてますね。このくらいの距離から撮らせてもらいましょう」

青葉「んでは……ハイチー」



ドォンッ ドカァァァアン



青葉「ジュ……え……あ……」プスプス


青葉「な……なんで……」パシャン


愛宕「……ゴホッ……ゴホッ……油断……は……ダメよ……青葉ちゃん」スクッ


青葉「な、なんで立ちあが……れるん……すか……?」

愛宕「うふふ……胸にこれを……仕込んでいたのよ」スッ



青葉「つ、追加装甲……」



愛宕「長門さんから離れた場所に……剥がれてるこれを見つけたのよ」

愛宕「私は……これを取りに……長門さんの方に向かった……わ……」

青葉「……あ……もしかし……て……あの……ほうげき……」

愛宕「そうよ……あの援護砲撃……は青葉ちゃんの気をそらす為よ……」

愛宕「装甲を拾うのが……ばれたら警戒……されるもの」


青葉「そ……そんな……胸に……な……ぜ」

愛宕「簡単よ……胸のはだけてる写真が……撮りたかった……って言ってたじゃない……?」

愛宕「狙ってくる……と思うのは……普通…じゃないかしら……」

青葉「そ……そんな……」

青葉「…………追い詰め……たの……に……」

愛宕「そうね……追加装甲で直撃をカバーしたとはいえ……」

愛宕「……ダメージはあったわ…… 今でも立ってるのがやっとよ……」


愛宕「それとね……戦う前から……勝つことを諦めるような……気持ちもあったわ……」

愛宕「こんな……小細工しないと勝てない……私はまだ弱いわ……」

愛宕「でも……決めたの……これからは悔いの無いよう……にやる……」

愛宕「姉さんが……叶えたかった……平和な世界を実現する為にも……」

愛宕「強くなるなら……なんだってするって……」

青葉「…………」


愛宕「ごめんなさいね……折角いい写真を撮ってくれようとしたのに……」

愛宕「今回は私に勝ちを……」



愛宕「ゆずって……頂戴ね♪」カチャ


ドォン


青葉「あうっ……」ドカァン



初雪「───えっと…………青葉という方ですか……ね……大破による戦闘続行不能の為回収させていただきます」




愛宕「(ウフフ……この強化装甲のおかげも……あるけど)」

愛宕「(自前のも大きくて助かった……のかも知れないわね……)」ドタプーン

今日は以上です。

ドタプーン余計だけど書きたくなった。

見ていただいてる方ありがとうございます。

強化装甲→追加装甲 です


おおお!いないうちになんか荒れている!

フォローしてくださった方ありがとうございます。

また、全レスで不快に思った方はごめんなさい。

しかしレス好きなのでしちゃいます。

さて、平日仕事の合間に書き溜めたの投下したいと思います。


よろしくどうぞ。

    
   電 VS 大井

電「電の雷撃を……」

電「くらうのです!」スチャ


シュゴォォォ


大井「駄目よ、そんな安易に撃ったら……」

大井「こうやって」カチャ


ドォン

ドカァァン


大井「迎撃されちゃうわよ」ニコッ

電「(……っ、簡単に魚雷が落とされたのです……)」

電「(魚雷は、砲弾より速度もないし初速に問題がありますが……)」

電「(それでも時速100kmはでてる魚雷を簡単に撃ち抜くなんて……)」

電「(悔しいですが電には難しい芸当なのです……)」


大井「電ちゃん……分かってるでしょ?」

大井「貴方と私じゃ実力に差があるわ」

大井「だ・か・ら」

大井「大人しく捕まりなさい」ニタァ

電「(……怖いのです)」ジワァ

大井「怖がらなくてもいいのよ。身を委ねてもらえばその先はお姉さんが手取り足取り……ね?」


電「(ね?っていわれても……)」

電「(しかし困ったのです)」

電「(打つ手がないのです……)」

電「(砲撃も当たる気がしないし……)」

電「(得意の雷撃は上手くさばかれるのです……)



電「(どうしたら……)」

ドォン


電「!?」サッ


バシャーン



大井「あーもう少しでしたのに」チッ

電「あ、危なかったのです」ドキドキ


電「ボーっと考えてる場合じゃないのです!」

電「と、とにかく逃げないと!」スタタタタ

大井「あら、また追いかけっこ?楽しいからいいけれど」スタタタ



電「(距離を稼いで!砲弾を装填して!魚雷もセットなのです!)」アセアセ

電「(あ、あれ魚雷と砲弾が入った弾倉が残り1ケース……?)」

電「(そんな……さっきまでも2つあったはず……)」

電「(……もしかして)」クルッ

電「(ああ!やっぱり!」

電「(さっき慌てて避けた時落としたのですぅーー!)」アワアワ

電「(なんてドジ……)」

電「(……電はダメ子なのです……)」

電「(この前も司令官さんにも落ち着きが足りないって言われたし……)」ガクーン

電「(みんなよりどんくさいし……)」

電「(ダメダメなのです……)」


大井「(フフ、焦ってるのが顔にでてるわよ)」

大井「(演習程度でその様子じゃ……まだまだねぇ)」

大井「(……可愛そうだけど)」スチャ

大井「戦いを教えてあげなくちゃ♪」


シュゴォォォ


電「(魚雷!?)」

電「……っ!」サッ


シュゴォォォォ


電「(やはり追いかけてくるのです……なら……)」スチャ

電「(連装砲を当てるのは無理ですが)」

電「(得意の雷撃なら……)」スチャ


シュゴォォオォ

ドカァァァァン


電「やったのです!」


大井「魚雷に魚雷を当て返すとは中々だわ」


大井「只……そんなに足元ばかり気にしていると」

大井「上からの攻撃にも注意しないとダメよ」カチャ

ドォンッ

電「あ……しまっ」ドカァン

大井「あら」

大井「大破という訳にはいきませんでしたか」

電「……うっ……」プスプス

電「(右腕に……当たった……の……です……)」ダラーン

電「……う……ひぐっ…うぅぅ……痛いのでずう」ポタッ ポタッ

大井「ごめんなさいね。でもこれも戦いなの」

大井「演習で死にはしないけど……」

大井「痛みや損傷の仕方は本物と一緒なのよ」


電「うぐぅ……ひぐっ……ひっ……ぐっ……」グスッ グスッ

大井「うふふ……泣く姿も可愛いわ……」ゾクゾク

大井「もういいのよ?降参してくれれば痛くせずに沈めてあげるわ」

大井「そのかわり私の遊びに付き合ってもらうけど……ね?」



電「……うっ……ひぐ……」

電「情けなすぎるのでず……」

電「慌てて弾薬を落として……被弾して……」

電「挙句……敵にも舐められて……」

電「電は……何にも成長していないのです……」

電「……あの日から艦娘になってしっかり頑張るって決めたのに……」

電「お姉ちゃん達と……」




───────回想  

 
 孤児院 四姉妹(暁、響、雷、電)


暁「何よ。急に集まってほしいだなんて」

響「落ち着いて聞いてほしい事がある」

響「私は艦娘になると決めた」

暁 & 電 & 雷「!?」

暁「響!あんた何いってんの!?」

響「艦娘になると言った」

暁「それがどういう意味か分かってんの!?」

響「分かってる……大丈夫。私がしっかり稼いでくる」

暁「そういう意味じゃないわっ!」

暁「艦娘になるってことは軍人になるって事よ!」

暁「実際は見たことないけど……化け物と戦って……」

暁「命を落とす事だってあるのよ!」



響「うん。でも私は決めた。もう申請書類もだしたんだ」

暁「響!あんた!」グワッ

響「……暁だって艦娘になろうとしてる」

雷「え……」

暁「あ、あんたどうしてそれを」

響「部屋の隅に隠してあった。これ……暁の名前が書いてある書類」

雷「どういうことよ暁姉ぇ!」

暁「……うるさいわね!姉として当然でしょ!」

暁「いつまでもこんな孤児院にいられる訳じゃないんだから!」

暁「姉のあたしが責任持って養う為に……しょうがないじゃない!」


雷「……っ!なんで二人共勝手な事するのよ!」

雷「これじゃ私が艦娘になった意味が……あ……」

暁「雷……あんた」

響「もしかして……」

雷「…………」

雷「……ごめんなさい……来月からもう鎮守府に着任予定……」

暁「ダメよ。取り消しなさい」

雷「……いやだ」

暁「ダメっていってるでしょ!」ガシッ

雷「何よ!文句あるの!」

暁「あるに決まってるでしょ!」

雷「あたしが決めた事なの!とやかく言われる筋合いは」


電「うるさぁああああああああい!」

暁 & 雷 & 響「!?」

電「……喧嘩は辞めて欲しいのです……」

響「電……」

暁「……そうね……熱くなったわ……ごめん」パッ

雷「うん……いいの。私も悪い」

響「どうする?……どうせ、止めようとしても無駄な気がするけど」

暁「……そうね」

雷「……あたし達強情だもの」

響「一度決めたらひかない」

暁「姉妹だから……似たもの同士よね」


電「…………」

電「電も艦娘になるのです」

雷「電……」

暁「あんたはダメよ……艦娘にむいてないわ」

電「電だけ仲間外れは嫌なのです」

響「電……艦娘になるってのは遊びじゃな 電「分かってるのです!!」

電「お姉ちゃんたちが命を懸ける覚悟を決めたのに!」

電「電だけがのほほんと生きていくなんてそんなの嫌なのです!」

雷「電、でもね」

電「電も同じ姉妹なのです。ひかないのです」

暁「電……」

響「……」

雷「……」

暁「仕方……ないのかもね」ボソッ


響「……?」

暁「親がいない姉妹が孤児院で育って」

暁「全員艦娘の適性検査に合格してるのよ……」

暁「運命なのかもしれないわ……」

雷「……悲しい運命ね」


響「…………」

響「……大丈夫。いつかさ……」

響「皆でお金いっぱい稼いで」

響「4人で一緒に暮らそう」

暁「響……」

雷「そうよ。たんまり稼いだら……またこうやって4人でバカやりましょう」

暁「雷……」

電「凄く大きい家を買ってそこに住むのです!ペットは蛇がいいのです!」

暁「電……」

暁「うん……うん!」

暁「生きて……帰って……またみんなで暮らしましょう」グスッ


ナニヨ、アカツキ。ナイテルノ?
ナイテナンカナイワヨ!コドモアツカイシナイデホシイワ!
ヘビハペットニシタクナイヨ、イナヅマ
ナノデス!?




─────回想終了




電「(……あの時から艦娘になる覚悟を決めたのです)」

電「(暁お姉ちゃんも響お姉ちゃんも雷も……)」

電「(きっと今頑張ってるのです!)」

電「(こんな所で……逃げて泣いてる場合じゃないのです!)」グシグシ

電「(気持ちを切り替えるのです!)」パンッ


電「(……よし。どうせ大した策も思い浮かばないなら……)」


電「突撃あるのみなのです!」


大井「(ん……逃げるのを止めてこっちへくる……?)」

大井「(気のせいかしら。急に顔つきが変わったような)」

大井「(まぁいいわ、そんな真正面から来るなんて)」カチャ

大井「(次は足に当てて動けなくしてあげる……!)」ニヤァ


ドォン ドォン

電「……」サッ サッ


大井「(避けた!……いえ、避ける事自体は難しくないけど……)」

大井「(さっきとは違う何か自信に満ちあふれた雰囲気……)」

大井「(それに少しだけど動きが速い……どういう事かしら……)」



電「(……なぜか身体が軽いのです)」

電「(もしかして……さっき魚雷と砲弾の入ったケースを落としたから……)」

電「(軽くなった事で移動速度が上がった……?)」

電「(………それなら)」



電「(どうせ当たらないのです!全部打ちつくしちゃうのです!)」グッ

大井「(な、なに!?)」

電「全 弾 発 射 ! なのですぅううううう!」カチャ スチャ


ドォンッ ドォンッ ドォンッ ドォンッ ドォンッ

シュゴォォォォォォォ シュゴォォォォォォォ シュゴォォォォォォォ シュゴォォォォォォォ


大井「なっ、なんなの!?あんなに打って!気がおかしくなったの?!」」

大井「(そんなデタラメな攻撃、あたるわけがないわ!)」 サッ サッ サッ

電「艤装も邪魔なのです!!!」ガチャ ザパーン

電「いくのです!」シュッ

大井「(艤装を捨てた!攻撃できないじゃない!なにを考えてるのよ)」サッ サッ

電「ですうぅぅ!!!」スタタタタタタタタ

大井「(……加速が早い!艤装を外して軽くなったせい!?)」

大井「(は、早く対処しないとこっちに接触する!)」

大井「(迎撃しようにも打ってきた魚雷を先に始末しないと!)」

大井「(さっきの砲撃で足場が安定しないから砲撃が上手く定まらない…!)」フラフラ

大井(魚雷も4発一気に打ってくるなんて面倒な真似を……)」

ドォン ドォン ドォン ドォン 

バシャーン バシャーン バシャーン バシャーン

大井「(よしっ!これで問題ないわ!)」


電「(あと少しなのです!)」スタタタ

大井「(も、もうこんな近くに……!)」チラッ

大井「(これ以上近づかれたらまずいわ!)」カチャ

大井「雷撃で迎え撃つ!」スチャ

シュゴォオオオオオ

電「おりゃぁああああああああなのです!」ザッパーン

大井「(波に合わせてジャンプした!?)」

大井「(く、空中で魚雷は当たらない!)」

電「捕まえたのです!」ガバッ

大井「キャッ!」

電「動かないで欲しいのです!」


大井「……フフフ、電ちゃんから会いに来てれくるなんて嬉しいわ……」ググググ

電「会いに来たかったわけじゃないのです」ググググ

大井「そうなの?でも艤装もない状態じゃ私を倒すのは無理よ?」

電「……なのです」

大井「あらあら……じゃあ二人で楽しい事して時間つぶしましょうか?」

電「お断りなのです」

大井「うーん、じゃあどうするの?このままここで仲間の援護を待つつもり?」



電「……」ニヤリ

電「大井さんの魚雷はまだ生きてるのです」

電「追尾性能がある魚雷は」

電「しばらくしたら、ここにくるのです」

大井「まさか……」



電「…大井さん。ありがとうなのです」

電「電は今まで情けなかったのです」

電「大井さんと戦って」

電「改めて自分が艦娘である事」

電「自分の覚悟が足りなかった事」

電「認識できたのです」

大井「電ちゃん……貴方……」

電「今回はこのような形で申し訳ないのですが」

電「いつか真っ向勝負で勝ってみせるのです」

大井「……分かったわ。その時は手加減しないわよ♪」

電「はい……なのです」


電「(皆さん、あとは頼んだのです……)」




電「死なば」


電「もろともなのです」



シュゴォォォ


ドカアアァァァン


  

  西鎮守府艦隊 金剛 & 龍驤



初雪「…………西鎮守府所属の電という方……」

初雪「東鎮守府所属の大井という方……」

初雪「2名の……大破による戦闘続行不能を確認しました……」

初雪「回収いたします……」


金剛「電ちゃん……」

龍驤「あいつ……相討ちしおったか」






愛宕『金剛ちゃん!龍驤ちゃん!聞こえる?』(無線)


金剛「あ、ハイ!愛宕!無事でシタか!」


愛宕『ええ……ボロボロだけど何とか動けるわ……』

金剛「良かったです!今不知火と長門がこちらに向かってるので」

金剛「愛宕も来てください」

愛宕『赤城さんの艦載機は大丈夫なの?』

金剛「ハイ。こちらが優勢になり始めた辺りで」

金剛「全艦載機が引きマシた」

愛宕『分かったわ。すぐ向かうわよ』


  東鎮守府艦隊 鳳翔 & 赤城


鳳翔「これで5対2……」



鳳翔「圧倒的に不利ですね……」

赤城「はい……」

鳳翔「一旦ここまで退いたものの……」

鳳翔「このままでは時間の問題ですね」

鳳翔「どうしましょうか……」


赤城「…………」


赤城「……鳳翔さん」


鳳翔「はい?」


赤城「あれを使わせてください」



鳳翔「っ!」

赤城「使用禁止されていましたけど」

赤城「使わないとこの状況を打破できません」

鳳翔「……ダメです。それを使ったら……」

鳳翔「今月のボーキ」


ドォンッ バシャーーン ドォンッ バシャーーン ドォンッ バシャーーン


鳳翔「きゃぁ!」

赤城「来たみたいですね……」

鳳翔「くっ………まだ艦載機の補給ができてませんのに……」アセアセ

鳳翔「出せる分でも射出しなくては……」チャキチャキ

赤城「鳳翔さん!レーダーを見てください!」

鳳翔「早く……早くしないと……」アセアセ

鳳翔「……ふぅ、準備ができま」




シュゴォオオオオ


鳳翔「し……ぎょ、魚雷が!」

鳳翔「キャァァ!」ドカァアアアアン

赤城「鳳翔さん!」

鳳翔「う……ゆ……だん……しました」

赤城「大丈夫ですか!」

鳳翔「ごめん……なさい……お先に…戻ります……ね」

赤城「…………分かりました」

赤城「鳳翔さん、やはりあれを使います」

鳳翔「それ……は……」

赤城「だせるのは40と少し……十分ですね」

鳳翔「だ……だめ……です……赤城さん」




初雪「────えぇと、鳳翔という方。……大破による戦闘続行不能で回収させていただきます……」


鳳翔「あかぎ……さん……れっ」シュンッ


赤城「……すいません、鳳翔さん」


赤城「私にも譲れないもの……プライドがありますので……」


赤城「簡単に負けるような事は嫌なのです」



西鎮守府艦隊 金剛 & 不知火 & 愛宕 & 長門 & 龍驤


金剛「ナイス不知火デス!上手く魚雷が当たったじゃないデスか!」

不知火「いえ、たまたまです」

長門「ふふ、そう謙遜するな。角度、速度共に良好だったぞ」

龍驤「これで残り赤城だけやな」

愛宕「ええ」

金剛「作戦がここまで上手くいくとは思いませんデシた」

金剛「あとは油断せず押していけば」

金剛「いくら赤城さんとはいえこの数を相手にするのは無理でショウ」


長門「そうだな……よし!そろそろ射程圏内だ!」

金剛「OKデース!皆さん!準備は良いですか!」


長門「うむ、問題ない」

不知火「不知火もいけます」

愛宕「うふふ、いいわよ~」

龍驤「艦載機準備OKや!一発かましたろうで!」


金剛「それでは!全速前進デース!!」



  東鎮守府艦隊 赤城


赤城「来たわね」

赤城「……よいしょっと」ゴソゴソ

赤城「これを整備・製造する為のボーキサイトは通常の艦載機の2倍……」

赤城「その他弾薬なども消費が激しく……」

赤城「ウチの鎮守府の資材事情で」

赤城「鳳翔さんと女提督には止められていたけど」

赤城「この赤城、全身全霊でやらせていただく為に」

赤城「発進させていただきます」



赤城「…………」スチャ


赤城「……この感触……久しぶりね……」グググググググググ


赤城「……いきなさい」


ビシュッ


赤城「─── 烈 風 ! 」


空戦しないのに艦戦機だとぅ!?



以上です。

電は正直ネタ切れでした。

展開早くわけわからんですがよろしくどうぞ。


乙!まあ、多少はね?

>>752
一応、爆撃機も出す予定です。
只どちらかというと烈風でも艦娘達を落とさせたり無双(機銃)させたいんですが話的に不味いでしょうか?


>>754
ありです。

今週乗り越えればまたどんどん投下できるかもです。

もうすでに無茶苦茶だからどうでもいいんじゃね

酸素魚雷がホーミングするのに何を今更
面白いからいいよ

?「ホーミングトーピード!!」

この際だから烈風にミサイル積もうぜ

>>756
しばらく、むしろずっと無茶苦茶していきます(ぁ

>>757
魚雷ってホーミングめっちゃホーミングするもんだという謎知識がありました!申し訳ない!
面白いといっていただき幸い。

>>758
ロッ○マン?

>>759
核だ!核しかない!


ご参考アドバイスありがとうございます。
心ひろい方多くて助かっております。
内心これやりすぎやな……と思ってましたがこんまま突っ走ります。







こんばんは!

コメントありがとうございます。楽しく読ませていただいております。

全レス……といいたい所ですが、多いのでまとめます。


魚雷に多く反応をしていただき嬉しいかぎりです。
私の脳内ではまだマクロスのミサイルの様に追尾する魚雷が頭の中を飛び回っております。
本物に近い描写を期待していた方には申し訳ないです……。

艦載機も魚雷も妖精さんを載せるかで少し悩みましたが、妖精さんめっちゃ用意しなきゃいけなそうなので止めました(妥協)


とりあえず、今回の演習編はご指摘のあった通りそろそろ終わりになります。

オチは恐らく皆さんの予想通りですが……。


少ししたら投下します。


 西鎮守府艦隊

 
 
龍驤「ん」


金剛「あれは……」

龍驤「赤城が艦載機を射出したで、さっきの残りやな……彗星が20ちょい」

金剛「了解デス。各自対空砲火の準備をしまショウ!」

龍驤「あと……なんやあれ」

金剛「どうしたんデス?」

龍驤「彗星を取り巻くように……いるんやけど……」

龍驤「すごい速さ……彩雲……ではないんか……」


龍驤「れ……烈風や!嘘やろ!?烈風型が数40!」

長門「烈風だと!?」

金剛「……烈風ってなんデスか」

龍驤「艦上戦闘機では現状最高の一つともいわれてる代物で」

龍驤「ウチが装備してる九六型の上位も上位互換や」

長門「何かの本で読んだ事があるぞ。空戦の制圧力は間違いなくトップクラスだと」

龍驤「まさか……本物を見れるなんて……」

長門「さすが赤城だな」

金剛「か、感心してる場合じゃないデス!」

金剛「空戦は龍驤の艦載機が便りなんデス!何とか抗ってくだサイ!」

龍驤「りょ、了解や!準備万端やで!」



金剛「(ダイジョウブ……)」」

金剛「(制空権がとられるのは想定内……)」

金剛「(……艦上戦闘機であれば機銃くらいしか攻撃手段はないはずデス)」

金剛「(それくらいであれば何とか耐えつつ落としていけば対処できる)」

金剛「(こっちだってある程度の対空装備を積んでいマスし……)」

金剛「よし!対空砲火デス!長門、先頭は頼みました!どんどん進んで赤城さんを追い込みまショウ!」

長門「うむ、任せろ!」


 西鎮守府艦隊


赤城「(まずは長門さんをやらないとダメだわ)」

赤城「(41cmなんて当たったら一撃で沈むもの……)」

赤城「(……けど、長門さんと交戦して分かったこと)」

赤城「(追加装甲抜きにしても長門さんの防御は固く……)」

赤城「(今の状況、艦載機だけで削りきるのはキツイわね……)」

赤城「(……あんまり使いたくない方法だけど)」

赤城「(久しぶりにやるしかないわね)」



 西鎮守府艦隊 

ドパパパパパパ

ヒューーーン ザパァアァン

長門「うおりゃああぁぁ!」スタタタ

ビューーーン

パパパパパ

長門「くそ!なんて速さだ!ここまで散らして打ってるのに全く当たらんではないか!」

不知火「く……致命的なダメージは受けないですが……」ビシッ ビシッ

愛宕「……少しずつ……やられるわね」ビシッ ビシッ

龍驤「うわ!またウチの九六式が落とされたで!くそぉおぉ!」

金剛「(……あの烈風という艦載機、予想以上の性能デスね)」

金剛「(速いだけじゃなく、旋回能力や加速の早さも通常の艦載機とは比較になりまセン)」


金剛「(けど……やられるだけは)」

金剛「NOデスよ!!!!」カチャ

ドォン ドォン 

ドカァアアン

金剛「YES!一機撃墜デス!」

長門「やるじゃないか金剛!」

愛宕「あらあら、張り切ってるわね」

不知火「不知火たちも負けてられません」

龍驤「くそぉぉお!ウチも一機くらいはやったるで!」



  西鎮守府艦隊 赤城

赤城「……やりますね。金剛さん」

赤城「砲撃の腕前も中々だけど」

赤城「一人慌てず冷静に場を指揮している様子を見ると……」

赤城「旗艦を任せられてるのも頷けますね」

赤城「……っと相手を褒めてる場合じゃないですね」

赤城「そろそろ……」ニヤリ



  東鎮守府艦隊



不知火「やりました!一機撃墜です!」

愛宕「うふふ、私もよ~」

龍驤「な、なんや自分ら!やるなぁ」

金剛「いい感じデスね!」

金剛「(と言ったものの)」

金剛「(……おかしいデス)」

金剛「(赤城さんの烈風は先程より明らかに動きが悪いデス)」

金剛「(まるでわざと攻撃させてるような……)」

金剛「気のせいデスかね……」



ビューーーーーン

ドパパパパ

長門「(……真正面から1機!)」


長門「……舐めるなよっ!」カチャ


ドォンッ

ドカァァン


長門「よし!私も一機やったぞ!」


ビュゥゥゥン


金剛「……っ!」

金剛「(長門さんの後ろに猛スピードで突っ込む烈風?!)」

金剛「長門さん!後ろです!危ない!」


長門「ん?」


ブワッ

バコォォォン


長門「……ぐ……はっ……」バシャーン

龍驤「な、なんや!烈風を長門に当てたで!」

金剛「長門さん!大丈夫デスか!」

長門「……あ……ぐ……」

長門「まだ……まだ……やれ……」

長門「こ……んな……」

長門「う……」ガク

金剛「長門さん!」


初雪「……んーと、長門という方……大破による戦闘続行不能で回収させていただきます」


すいません、金剛は「長門」って呼び捨てします。

うあぁ意識してないと「さん」をつけてしまう。すいません。


龍驤「なんやて……」

金剛「くぅ……」ギリッ

金剛「(さっきまでの動きはこれの為でしたか……)」

金剛「(わざと艦載機を落とさせる事でこちら側の攻撃意識を高めさせ)」

金剛「(回避行動を遅らせる為……)」

金剛「(恐らく長門さんを沈めきるのは厳しいと判断しての攻撃……)」

金剛「(……不味いデスね)」

金剛「(私以外はかなり手負いの状態……)」

金剛「(特に愛宕と不知火に関しては烈風の機銃だけで削りきられる可能性すらありマス)」

金剛「(仕方ない)」

金剛「み、皆さん。一旦退避しまショウ」




愛宕「……」

不知火「……」

龍驤「……」



金剛「皆さん?」



愛宕「……このままいくわよ。金剛ちゃん」

金剛「What!?」

不知火「……ですね。私もそう思っていました」

金剛「Why!?」

龍驤「せやな。それが一番や」

金剛「Oh、NO!何をいってるんデスか!」

愛宕「金剛ちゃん、私達が貴方の盾になって守るわ」

不知火「金剛は、弾の補充と攻撃の回避を心掛けてださい」

龍驤「ウチラが守ったる。赤城をやるのはアンタやで」


金剛「何言ってるんデスか!駄目デス!皆で戦いまショウ!」

愛宕「金剛ちゃん……気づいてるでしょ?」

不知火「私達はもうもちません」

龍驤「ウチは持ってる艦載機ほぼやられてもうたしな」

愛宕「今退避した所で意味がないのよ。それどころか追撃される恐れもあるわ」

金剛「……でも……」

愛宕「提督にもいわれてたじゃない。赤城さんを倒せるのは金剛ちゃんしかいないって」

不知火「そうです。何のためにあの訓練をしてたんですか」

龍驤「金剛ならきっとやれるで!」



金剛「みんな……」

金剛「……わかりマシた」グッ

愛宕「……うふふ」ニッコリ

愛宕「じゃあ行きましょう、不知火ちゃん、龍驤ちゃん」

不知火「はい」

龍驤「OKやで!」


  東鎮守府艦隊 赤城


赤城「(長門さんを倒す事ができたおかげで多少は気が楽ですね)」

赤城「(艦載機を動いてる相手に当てるのはかなり難しい技術ですが……)」

赤城「(相手が浮き足だっていたお陰で上手くいきました)」

赤城「(さて……あとは逃げながら不知火さん愛宕さんあたりを先に沈め……)」

赤城「(龍驤さんと金剛さんを徐々に削っていけばいいでしょう……)」



赤城「……え?」

赤城「(金剛さんを取り囲むようにして陣形を組んだ?)」

赤城「(……なるほど。まだダメージの少ない金剛さんを守りきり)」

赤城「(金剛さんで私を倒すつもり……)」

赤城「(……ふふふ)」

赤城「(いいでしょう。私がその守りを壊し)」

赤城「(金剛さんを倒す……やりがいがありますね)」

赤城「(燃えてきました)」


西鎮守府艦隊


ドパパパパパパ

ヒュウウゥゥン ドカーーン


愛宕「きゃっ!」

金剛「愛宕!」

愛宕「……ハァっ……ハァ……まだだいじょうぶ……よ」ニコッ


ドォンッ ドォンッ ドォンッ


不知火「うぐっ……」

龍驤「くっ……」

金剛「不知火!龍驤!」


不知火「……ハァ……私達の事は気にしな……いでください」


龍驤「……うぅ……せやで!……艦載機はウチらが……引きつける!」


金剛「うう……」グスッ


金剛「(もうちょっと!もうちょっとデス!)



  東鎮守府艦隊 赤城


赤城「(ハァッ……ハァッ……)」スタタタ

赤城「(退きながら攻撃するのも……ハァッ…大変ね……)」ゼェゼェ

赤城「(大分近づかれちゃったみたいだし……移動速度に関しては私の分が悪い……)」

赤城「(……でも、対空砲火が薄くなってきてる)」

赤城「(逃げながら攻撃するのもきつくなってきたし)」

赤城「(ここらで一気に攻めるのも手ですね)」

赤城「……よし」



 西鎮守府艦隊


金剛「(赤木さんが立ち止まった)」

金剛「今がチャンスです!」

金剛「さぁ行きま」


ブゥウウウウウウン ドパパパパ


ブゥウウウウウウン ヒューーーーン


金剛「(……っ!烈風と彗星が一気に攻めて……)」

金剛「皆さん!対空砲火をもっと!」

愛宕「……ごめんなさい。もう弾切れなの」

不知火「不知火も……です」

龍驤「……あとは頼んだで、金剛」

金剛「あ……」



ヒュゥゥン ドカァァン

ドパパパパパ

ドォン ヒュゥゥン ドカァァン

ドパパパパパ


ドカアアァァン





初雪「……西鎮守府の不知火、愛宕、龍驤という方達3名……」

初雪「大破による戦闘続行不能を……確認しました……回収します」



金剛「みんな……」

金剛「ありがとうございマス……」ダッ

金剛「(あと少し、あと少しで有効射程デス!」タッタッタッ





ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン



金剛「くっ……全艦載機がこちらにきましたか……」タッタッタッ

赤城「残念ですね。あともう少しだという所なのに……」

赤城「申し訳ないですけど」

赤城「これで終わりにしましょう」


ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン ブゥゥウウウウウン



金剛「……提督」


金剛「訓練の成果……今使う時デスよね」

                           ////  __              /^l  r i /ニヽ
         /^l  r i /ニヽ        __ /  レ  '´ ̄ , ‐´             / /   ! i .| |.| |
          / /   ! i | |.| |    <   `   ヾ  ´ ̄二=           / /   | .| | U |
        / /   | .| | U |    /´〃 〃  ヾ 、 ヾ \           / ./   | .| `ー'
       / ./   | .| `ー'     '´ 7〃 〃 〃   ヾ ヾ_ ヽ         / ./    .| |
        / /    .| |           l 〃    ∧ト lヽ 、 ヽ ` !       / /     | |
     //       J         .| ,-、/レl/┃-` | -ヽ|\ l        //      J
      "                  | | F| |-=。=,  r-。=,レ' ヽ|        "
       r-- ―-、             | l T!┃  ̄   |  ̄ !            r-- ―-、
       ~.= フ /          |.`ー,┃ ┃  ー-'   ,'             ~.= フ /
       ,' /ー"           ./'i /\   ̄ ̄ ̄ ,'               ,' /ー"
       レ              __r'   l/'   \   " , 'ヘ 、            レ
               ,, - ''" _|   |     \_/   ! ` 、
   (二ニ      , -'' _ -‐  .|    i       |   |`   \
    __,,、 -‐ ニ ./`<.      |    '、__/「||_ _.|_     ヽ   (二ニ
 (二~ -― ''" /    \    |  ,-r"r= ( (●)三 _ ニ  =  `',    __,,、 -‐ ニ
        /       '、   |_/ `|-{ {  r-r'  ̄ \|    |    (二~ -― ''"
  ○    i        ',     f"ー-= | l   __   | /   ',
       .|         i     !-‐~ ̄l ノノメ.| ̄    ̄|. レ     ',
 O       |           |    /´ ―= '‐'―く.|       |. |   ○ /
        |         |   /   ―---‐r" |       ! |    /
0       .|  _,, -――- ,,_|  /    ―---r'  ヽ    .ノ !   O.|
       <_|       | /     ,,-ー''    \_ /  ,'-‐'  |
         |     ,, -'"     /            /   0  .|




───
─────訓練回想




金剛「三式弾デスか?」

提督「うむ。この前妖精さん達に開発してもらったんだが……使用したことあるか?」

金剛「No、ないデスねー」

提督「そうか。赤城の艦載機対策にどうかと思って金剛に装備してもらいたいのだが」

金剛「私デスか?」

提督「ああ。相性が良さそうなのは金剛しかいなくてな」

提督「愛宕か長門も装備できそうだったが、これはかなり使い方が難しいし」

提督「一つしかないから練度の高い金剛に使用してもらいたいと思ってな」


金剛「なるほどデスねー。OKデース。試しに使ってみマス」

>>806

ちょと、笑わせないでwwww
お茶吹いたwwww



   数十分後

 
金剛「Oh!上手くいきませんネー……」

提督「ふむ。あまり距離が離れすぎても威力がでないし、近すぎると逆に炸裂するタイミングが合わなくなるか……」

金剛「私では無理デスかぁ……」

提督「そんな事はない。しっかり訓練すればいけるさ」

提督「さぁ、龍驤。練習用の艦載機をとばしてくれ」

龍驤「はいよー」カシャ



数日後


提督「大分扱えるようになったな」

金剛「ハイ!タイミングも距離感も掴めてきマシた!」

提督「うむ。これで今度の演習に使えるな」

金剛「赤城さんの艦載機をバリバリ落としますよー!」

提督「……金剛、演習での三色弾の使い方なんだが」

金剛「?」

提督「使用はなるべく控えろ」

金剛「Why!?」


提督「いや、使うなと言ってる訳じゃない」

提督「三式弾は普通に使っても有用だろうし」

提督「赤城攻略への近道になるかもしれん」

提督「と言いたい所だが……赤城ほどになれば三式弾への対応は慣れているはずだ」

金剛「Oh……」

提督「だから」

提督「出し惜しみしてここぞという時に使え」

提督「俺の予想だと金剛と赤城……お前らが1対1になった時」

提督「本当の効果を発揮するはずだ」

金剛「都合よくそんな状況になりマスか~?」

提督「あくまで予想だ。信じるのも信じないのもお前に任せるさ」

金剛「……分かりマシた」

金剛「提督を信じるヨー」

提督「……そうか。頼りにしてるぞ、金剛」



─────訓練 回想終了
────
──



金剛「……提督、今がそうなんデスね」

金剛「赤城さんの艦載機が私を一気に仕留める為にまとまってる今」

金剛「この三式弾で」スッ

金剛「一猛打尽デス!」カチャ


ドォォオン ドォォオン




シュウウウ……



パァアアァンン




ドォンッ ドォンッ ドォンッ ドォンッ ドォンッ ドォンッ 



赤城「……!?」

赤城「ど、どういう事!なんでこんなに落とされ……」

赤城「あの光……三式弾!?」

赤城「そんな……ここまで一度も使用していなかったじゃない!」

赤城「使える状況はいくらでもあったはず……」

赤城「まさかこの時を狙って……!?」


金剛「……ふぅ」


金剛「全部はさすがに仕留められなかったデスが」


金剛「半分以上は落としたみたいデスね」


赤城「……くっ」ギリッ


赤城「(今の金剛さんは三式弾も持ってる上、有効射程内……)」

赤城「(体力も大分あるようだし……)」

赤城「(こちらは烈風と彗星合わせても20機もない……)」

赤城「(防御に半分回すとして、攻撃に10機……?)」

赤城「(…………)」

赤城「(これは……詰み……?)」



金剛「さぁ!赤城さん!これでジ・エンドにしまショウ!」カチャ



  見学室
 

提督「(金剛、よくやったぞ……)」

提督「……女提督、これで追い詰めたぞ」

女提督「……」

提督「ショックで声もでないか」

女提督「……フフ」

女提督「フフフフフ」


提督「な、なんだよ。不気味に笑うな」

女提督「ウフフフ。よくここまで追い詰めたわね」

女提督「褒めてあげるわ」

提督「なんでそんな上から目線なんだ」

女提督「赤城がここまでやられるのは予想外……」




女提督「けどね」

女提督「こっちにはまだ」

女提督「秘密兵器があるの」

提督「秘密兵器だと?」

女提督「ええ!驚きなさい!」

女提督「こんな事もあろうかと潜り込ませておいた」

女提督「秘密兵器!」

提督「まさかお前……やめろ!」

女提督「金剛を倒すのよ!」




女提督「那珂ちゃん!」




 演習海域 


金剛「さぁ!この一撃で終わりにしてアゲマース!」カチャ

那珂「ちょっと待ったぁあああ!!!!」スタタタタタタ


金剛「え?」



那珂「東鎮守府所属スーパーアイドル那珂ちゃん!ただいま参上!」

那珂「赤城さん!私が来たからにはもう安心ですよ☆」

赤城「……へ?」


那珂「そんなに怖がらなくていいですよ!このアイドル!那珂ちゃんが助けにきたんですから!」ビシッ

赤城「いえ、そうではなく……」

那珂「さぁいくよぉぉ!奇跡のアイドル波状攻撃をくらいなさあぁあい!」グワッ

金剛「えっ」ギョッ

那珂「那珂ちゃんビーーーーーーム☆」

ドォン

※ただの砲撃です

金剛「キャァ!」ドカァン

那珂「那珂ちゃんミラクルシューーート!」

シュゴォォォ

※ただの雷撃です

金剛「キャァアアアア」ドカアアァァン


那珂「那珂ちゃんスーパーデラックスマァアアイル!」ニコォ

※ただの笑顔です

金剛「……うぅ……」パシャーン



那珂「やりました!正義は勝つ!キラッ☆」


ピピーーーーーーーーーーーー



初雪「……あのー」

那珂「さっすが那珂ちゃん!可愛いし強い!最高!」ウヒヒ

初雪「ちょっと……」チョンチョン

那珂「……ん、いつの間にいたの?」

初雪「さっきからいましたけど……」

那珂「ふーん」

那珂「あっ!もしかしてサインが欲しいの?なら事務所通してからでお願いします☆」

初雪「……いえ……あの……反則……負けです」

那珂「はい?」

初雪「……今回の……演習は6対6なので……人数オーバーで……反則負けです」

那珂「またまたーご冗談を!」

初雪「…………」

那珂「……ほんと?」

初雪「……はい……」

那珂「でも、女提督はでても平気っていってたよ?」

初雪「……反則です」

那珂「…………」

那珂「てへぺろ☆」





今日はこれで以上です。かなり駆け足、そして最後に酷いオチすいませんでした。


那珂ちゃんだしたくて演習編やりました。戦闘シーンは飾りです。


次回より、演習編反省会やったりまた日常のワイワイした感じもやっていきます。


見ていただいてる方ありがとうございます。


女提督はこんな感じで三回も留年したんだろうな。
実践なら五隻沈めた上に空母中破。こんな奴が提督で良いんか?

乙コメありがとうございます。

ちなみに那珂ちゃんは>>536に登場しています。那珂ちゃんが東鎮守府にいる理由……もちろん問題児やから!

このSSの三式弾は花火のような感じで炸裂して周囲に攻撃するような感じです。本物はどんな風に攻撃されてるのか良くは知らないです(オイ


金剛 VS 赤城 は今回は那珂ちゃんいなければ金剛勝ちでしたが、赤城が最初から烈風を使用していたら……?と考えた時、西鎮守府ボロ負けだなぁと考えつつ、建造したら那珂ちゃんでてきたので全部那珂ちゃんに押し付けました。

那珂ちゃん好きな方申し訳ない。

次回の投下もまたしばらくかかると思いますorz

一応言っとくけど、言わせてもらうけど
うーん三流、お前は三流。
オチが下手、表現ベタ。
お前はこんなもんかww?俺が代わりに書いてやろうかww?

>>827
妖精を見れる能力が稀という設定があるおかげで何とか助かっている……ような気がします。
鳳翔さんに提督させるか。。。

>>829
言い方はあれですが、いつも的確なコメントいただきありがとうございます。
確かに今回ここまで引っ張って、オチがしょうもなすぎて……。

ギャグならギャグで書けばよかったぁぁぁぁ!と後悔。


見ない内に荒れてる!レス多いからてっきり1の代わりに書いてくれてるんかと期待したのに(ぁ

まぁ冗談はさておき……コメントありがとうございます。

1つだけご理解いただきたい事があるのですが、私は書くのを途中で放棄したりはしません。

コメントの中で「気にせず書いてほしい」「がんばれ」と言ってくれる優しい方がいてすごくうれしいですが

私自身に対しての厳しい批評や罵言暴言は、本人はむしろ活力として利用しているくらいです。

私の配慮不足で皆さんに不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ないですが、
こちらのSSが書きあがるまで何卒お付き合いいただければと思います。


ただ、私のリアルが忙しかったり不幸にあった場合はさすがに投下が止まると思いますorz

よろしくどうぞ。








批判レスはともかく、アンチレスはよくないよね
おれは那珂ちゃんエンドはとても不満だったがこのスレ自体は好きだよ、>>1がんばれ


色々とありがとうございます。

私的には「面白くない」「ここがやだ」っていうのは、読んでいただいた上の感想なので
素直に言ってくれた方が参考になります。
>>867さんが言ったように那珂ちゃんENDが賛否両論になった事で、
今後の書き方に気を付けたりできますしね。

ツライのは何も反応がもらえないこと!これが一番です……。

さてさて、ちょっと微妙な空気ですがドMなので投下します。


よろしくどうぞ。


演習場 入渠室


電「……スー…スー…」スヤー

龍驤「電!起きろー!」

電「……う……ん……あとちょっと……なのです」スヤー

龍驤「おいおい、提督に呼ばれてるんや。はよ起きろー」

電「……スー……」スヤー



龍驤「……ったく」



龍驤「大井が全裸で迎えきおったで」ボソッ

電「なのですっ!?」ピョーーン

電「はわわぁ!!逃げるのです!」アワアワ

龍驤「嘘や、嘘。さっさと起きんお前が悪いんやで」

電「う、嘘ですか。ビックりしたのです……」ホッ


龍驤「んで気分はどうや?変な所とかないん?」

電「はい、大丈夫なのです」

電「……それより、結果はどうなったのです?」

龍驤「ウチラの勝ちやで。相手の反則負けっちゅうしょうもない感じだったけど」

電「反則負け……?」

龍驤「ああ、詳しくは帰りにでも話すわ」



龍驤「ともかく……提督が呼んでるからいくでぇ」

電「はいなのです……あれ?」

龍驤「どした」

電「いえ、あんなにあった傷がもう消えているのです」


龍驤「そりゃそうや。演習で受けた傷は妖精どもの不思議パワーで無かった事にされるからな」

電「なのですか……?」

龍驤「せやで。そんな顔されてもどういう原理かウチは知らんで」

龍驤「まぁ妖精達に聞いても分からんと思うけど」

電「ですか……」

龍驤「こんな簡単に傷が癒えるなら実戦でも同じようにして欲しいわ」

龍驤「そしたらウチラ、無敵やん」

電「可能なのです?」

龍驤「できたら化け物共とっくに駆逐してるやろ」

龍驤「っと……しょうもない話ばっかてしもうた」

龍驤「さっさと上あがるで」

電「はいなのです」


 見学室


龍驤「きたでー」

提督「うむ」

愛宕「おかえり龍驤ちゃん」

長門「お、電は起きたか」

電「おはようございます、なのです」

提督「ハハ、もう夕方だぞ……傷はすっかり治ったようだな」

電「おかげさまなのです、って電が一番最後です?」

長門「うむ。あまりにも気持ちよさそうに寝てたから起こしにくくてな」

愛宕「時間までそっとしておいたのよ~」

電「ですか……ありがとうございます」


提督「さて、皆あつまった事だし……」

提督「改めて言わせてもらう。今日の演習、よくがんばってくれた」

提督「結果としてはアホがアホしてアホを呼んだせいでアホな結果になったが……」

提督「それでもお前らは十分な活躍をして……勝利してくれた」

提督「俺は本当に嬉しいよ」

提督「ありがとう」


長門「うむ」

金剛「皆、力を合わせて頑張りマシた!」

龍驤「へへん。ウチらって結構できるんやな」

不知火「調子のらないでください龍驤」

愛宕「色々と思う事はあるけど勝てて良かったわ~」

電「なのです!」エッヘン



提督「うむ。今日の勝利は演習管理局の初雪さんが記録を取り」

提督「上に報告してくれるそうだ」

提督「ウチがまともな演習をしたのは初めてだろうから」

提督「鎮守府として良い評価が得られるだろう」



提督「まぁ……長話はこれぐらいにして」

提督「今日は支度して帰ろう」

提督「各自準備できたら外に集合だ」


艦娘達「「はーい」」




龍驤「……ところであいつらは何してるんや……」




女提督「……鳳翔さん、もう正座は崩してよいでしょうか?」

鳳翔「あ”?」ギロッ



女提督「ナ、ナンデモナイデス」ビクビク

那珂「なんで那珂ちゃんまで……」シクシク

鳳翔「口ごたえするのはこの口ですか?」ガボ

那珂「あぅ゛、いおちびゃいばずじゅびばぜんでじだ(いえ違いますすみませんでした)」モガモガ



天龍「(おいおい、飛行甲板の先っぽが那珂の口にはいってるぞ……)」ヒソヒソ

青葉「(しつけモードの鳳翔さんには誰も逆らえません)」ヒソヒソ

大井「(私もこの前おしおき部屋で酷い目にあったわ……)」ガクブル


鳳翔「……で、なんであんな真似をしたんですか?」


女提督「に、人数制限があるのを知らなくてですね……」

女提督「そ、それで最近ウチにきた那珂を気づかれない所に配置して」

女提督「ピンチな時に駆けつけさせるという作戦でして……はい……」

鳳翔「そうですか……」

鳳翔「それは仕方ないですね。そんな素晴らしい作戦があったとは……」

女提督「はい……我ながらいい作戦だなって思ったんですよぉエヘヘ」






鳳翔「って、んなわけねーだろぉおおおおおお!」ガッシャーーーン


女提督 & 那珂「ひぃいいいい」ビクッ


鳳翔「どこに演習の規定人数間違える司令官がいるんだよぉ!!!!」

鳳翔「てめーの頭は空っぽか?!あぁあん?」ズイッ

女提督「はいぃ!空っぽですぅ!申し訳ございません!」ビクビク

鳳翔「てめーもだぁああ!那珂!何がアイドルだ!演習は遊びじゃねーーんだよぉ!」

那珂「ごごご、ごめんなさいぃいい」ビクビク

鳳翔「脳みそかっぽじってお前がどういう存在か書き込んでやろうか!ああん?」

那珂「ひぃぃ大丈夫です分かっておりますぅぅぅ私はアイドルではなくぅしがない艦娘でございますぅぅ」ビクビク



龍驤「…………なぁ」


提督「……いい、みなまでいうな」


電「……なのです」



赤城「鳳翔さん、もうそれくらいにしてあげてください」

鳳翔「ハァ……ハァ……ハァ」

鳳翔「……コホン」

鳳翔「赤城さんがそういうなら仕方ないですね」

鳳翔「少々熱くなりすぎました。申し訳ございません」ペコリ

鳳翔「続きは帰ってからにしましょう」ニコォ

女提督「ひぃぃx……勘弁してくださいまぜぇ」ペシャァ

那珂「…なんでもしますからぁ……」ペシャァ


提督「(まぁ自業自得だな……)」

赤城「すみません変な所をお見せしてしまって」スタスタ

提督「ん?ああ、気にするな。しつけも大事だ。うん」ビクッ

赤城「提督さんはお気づきでしょうが……」スッ

赤城「ウチの鎮守府は少し変わった人が集まってる場所でして」パクッ

赤城「色々と苦労が絶えないのです」モグモグ

提督「(今どっからおにぎりだした……)そうか、大変だな」

赤城「かくいう私も人よりほんの少し食欲旺盛なせいで」モグモグ

赤城「前所属していた場所で散々な目にあいました……」ゴクン

提督「(ほんの少し……)まぁ誰しも失敗する事はあるさ。仕方ない」


赤城「……えぇ」

赤城「提督さんは前の鎮守府で」

赤城「何か失敗されたんですか?」

提督「ん?」

赤城「中央鎮守府 第2艦隊 司令部所属」

赤城「でしたっけ?」

提督「……な、何の話だ」

赤城「加賀さんが心配していましたよ」

提督「……お前なぜ加賀の事を」アセッ

赤城「加賀さんとは古い友人です。先日、演習の事を話してる内に」

赤城「提督さんの話題になった時にですね。なんかすごい食いつき様で色々聞かれまして……」

赤城「近々そちらに伺うような事を言っていましたよ」

提督「……」

赤城「提督さん?」

提督「あ、あぁすまん。加賀の事は承知した」



長門「……おい」ヒソヒソ

金剛「ハイ」ヒソヒソ

長門「聞いていたか今の話」ヒソヒソ

金剛「ええ、しっかり聞きマシた」

愛宕「もしかしてもしかしてだけど」

不知火「中央鎮守府所属と言っていましたね」

電「なんなのですかそれは」

龍驤「知らんのか電。中央鎮守府っていったら……」

長門「軍部最高責任者の元帥がいる有名な鎮守府じゃないか」

電「すごい事なのですね」

長門「すごいなんてもんじゃないぞ。エリートの中のエリートしか門をくぐれない様な場所だ」

金剛「しかもそこの第2艦隊の司令って……」

不知火「簡単にですが権力的に上から2番目といっても過言ではないです」

電「司令官さんはそんなすごい人なのですか!知らなかったのです」


長門「提督は自分の事をあまり話さないからな」

金剛「デスね。いつか話すとは言っていマシたが……」

電「聞いてみるのです?中央に所属していた時の事を」

愛宕「うーん……」

龍驤「まぁ……無理に聞くのも野暮ってもんやろ」

長門「そうだな。昔はどうあれ今は私達の司令だ」

不知火「……中央にいたからといって偉そうにされても困りますし」

龍驤「お前はホント可愛げのない事いうんやなぁ」

不知火「べ、別にいいじゃないですか!た、たいしぇつな上官とも思っていますよ//」

龍驤「恥ずかしそうにしかも噛みながら言うってどないやねん」

不知火「さっきからうるさいですよ龍驤!//」



提督「おーい!そろそろいくぞー!」スタスタ


艦娘「「は、はーい」」






演習場 玄関


提督「今日はお疲れ様」

女提督「……ええ……おつかれ……」ドヨーン

提督「おいおい。もう終わったことは気にすんなよ」

女提督「……こっちはこの日をどんだけ楽しみしてたか……」

女提督「あんたにやっと一泡吹かせる事ができると思っていたのに……」

女提督「鳳翔に怒られるわ、資材も赤字だわ、反則負けで上に報告されるわ……」

女提督「……なんなの……一体……」

提督「(ほとんどお前が悪いだろ……)」


提督「まぁなんだ。今回は残念な結果だったけど」

提督「次がんばればいいだろ」ニコッ

女提督「……あんたのその笑顔も久しぶりにみたわ」

提督「惚れたか?」

女提督「ええ……憎たらしいほどにね……」

提督「ハハ……でも」

女提督「?」

提督「またできるといいな、演習」

女提督「……」

提督「それまで生きていれば……」

女提督「……そうね」

提督「……そろそろいくぞ、今日はありがとうな」クルッ

女提督「ええ、またね」

女提督「……あっ」

女提督「どうしてもお願いがあるんだけど」


提督「なんだ?」ピタッ

女提督「ボーキサイトを借りれないかしら?」

提督「じゃあな」スタタタ

女提督「あ!ちょっとまって!ほんの少しでいいの!ちょっとだけぇぇぇえぇ!」

今日は以上です


読んでいただいてる方ありがとうございます。

元ヤン鳳翔さんか……ありだな


乙コメと待っていただいてる方ありがとうございます。

>>913
ヤンママ(?)要望があったのでやっちゃいました。


演習編が終わったのでしばらくはマッタリ話になります。

スレッドがそろそろ終わりそうなので980近くなったら次スレ建てようと思います。

その際は埋め立てを手伝っていただけると幸いです。


では投下します。


  東鎮守府 食堂 夕食
  

提督「電、それもうデキたから持ってってくれ」

電「はいなのです」

不知火「……」ゴク

不知火「ちょうど良い塩味ですね。龍驤、このスープもテーブルへ」

龍驤「はいよー」

長門「……っと」ゴト

長門「酒はこんなもんでいいかな」

愛宕「電ちゃん達用にジュースも買ってきたわよ~」ゴトン



金剛「Wao~!すごいデスねぇ。今日の食事は豪華デース」

提督「うむ。俺と不知火が丹精込めて作った料理だ」

不知火「ええ。かなり気合をいれました」

電「お寿司にピザに天ぷらに……どれから食べようか迷うのです」

龍驤「あーもう腹ペコや!さっさ食おうで!」



提督「そうだなじゃあ皆座ってくれ。乾杯の声をかけさせてもらおう」

電「はいなのです」ストン

提督「うむ───今日はお疲れ様」

提督「俺のわがままでかなり無茶な作戦にも付いてきてくれた皆には」

提督「本当に感謝している」

提督「中には演習の中で大きく成長した様子が見られた者も居て」

提督「今回は色んな意味で大成功だと思う」

督「少し前にここへちゃくに」

龍驤「提督ー、長ったらしいのは勘弁して欲しいんやけど」

提督「ん……あぁ、すまんすまん。そうだな。いつもの癖でつい」


提督「じゃあ皆、手に飲み物を持ってくれ」スッ

提督「では……今日の演習の勝利を祝って」




提督「カンパーイ!」


艦娘達「「カンパーイ!」」



龍驤「うめーー!」ガツガツ

電「ほっぺが落ちるのです!」バクバク

不知火「しっかり良く噛んでください。喉につまりますよ」

長門「ングング」ゴクゴク

長門「プハーっ」

長門「いやぁ酒が体にしみるな」

愛宕「あらあら、おじさんぽいわよ」クスクス

金剛「久しぶりデスねぇ、お酒なんて」」

提督「普段は飲酒禁止だからな」

長門「しかし言ってみるものだな。祝勝祝いでパーティをしようなんて」

龍驤「堅物提督の事やから、勝ったくらいで浮かれるんじゃないとか言って怒られそうやしな」

提督「誰が堅物だ。俺だって人間なんだから少しくらいハメを外したい時もある」

提督「それに明日は休みだしな。多少は良いと判断したまでだ」

長門「うむ。今日は飲むぞ!」

愛宕「うふふ、飲み過ぎて倒れないようにね~?」

金剛「提督は飲まないんデスか?」

提督「俺は酒があまり強くない。いわゆる下戸だ。だから遠慮しておく」

長門「なんだ情けない事を言って。少しくらい飲め」

提督「無茶言うな。お前らは明日休みだが、俺は仕事だ」

提督「明日は演習の後処理もしなきゃいかんしな」

金剛「Oh~大変デスねぇ……」

提督「気にするな。今日はお前らが頑張ったんだ。俺の事は気にせず好きなだけ楽しめ」

愛宕「ウフフ、言われなくてもそうするわよ~」ゴクゴク

長門「うむ。……っともう酒が空だ」

金剛「長門ー新しいの持ってきマシたよ:

長門「すまんな。ほら金剛もどんどん飲め」トクトクトク

金剛「サンキュー!」ゴクゴク



提督「(こいつら、酒のペース早いな)」

提督「(好きなだけ楽しめといったものの)」

提督「(ちょっと心配になって来る……)」

提督「(まぁいい大人なんだから大丈夫か……?)」

今日は全員酒飲んでいいのか!?




龍驤「ああー美味い美味い」ガツガツ

電「幸せなのです」バクバク

龍驤「ちょっとノド乾いてきたで」

不知火「それならさっき愛宕がジュースを買ってきたといっていましたね」

電「これなのです?」スッ

不知火「……ええ、ジュースぽい缶ですね。それだと思います」

龍驤「まぁなんでもええわ。電、どんどん空けるんや」

電「はいなのです」カシャ プシュゥゥ

不知火「……少し変わった匂いがしますね」クンクン

龍驤「んーホンマやな。まぁいいや、飲んだろ」ゴクゴク

電「電も飲むのです」ゴクゴク

不知火「不知火もいただきましょう」ゴクゴク


~ 数時間後 ~


東鎮守府 廊下


提督「(まったく女提督のやついきなり電話してきて何かと思えば)」スタスタ

提督「(資材が足りなくて……特にボーキがないから貸して欲しいとしつこく泣きついてきた)」

提督「(幸いウチはボーキサイトに余裕があるから貸す約束をしたが……)」ブツブツ

提督「(いつ何時必要になるかわからんというのに……)」ブツブツ

提督「(絶対利子をつけて返してもらうぞ)」ブツブツ



提督「さて、食堂から席を外してしまったが……あいつらもそろそろ満足しただろう」

提督「お開きにするか」スタスタ




>>919
電、不知火、龍驤は年齢的にダメかも!?



  食堂

  
  
提督「すまん、戻ったぞ」スタスタ


提督「っと、みんなバラバラに座ってぐったり……寝てるのか?」

提督「だらしないやつらだ……といいたい所だが今日くらいはしょうがないか」


提督「おい、金剛。大丈夫か?そろそろ片づけたいのだが」



金剛「ん~……」

金剛「……ア」スクッ

金剛「提督ぅ!」ダキ

提督「わわっ、急に抱きつくんじゃない」ギュー


金剛「今までどこにいってたんデスかぁ!!寂しかったデス!」

提督「いやいや、電話しにいくと言ったろ!ていうかお前酒くさ!酔ってるだろ!離れろ!」バッ

金剛「誰デスか……」ボソッ


提督「え?」




金剛「どこの女狐デスか?提督と楽しく会話をしたヤツは。提督はモテるでしょうから邪魔なハエ共がたかってくるんデス。ホントに腹立たしいデス。今日はせっかく提督と楽しくお酒が飲めると思っていたんデス。私は私は私はこんなにも提督の事を思ってイルのに。邪魔をしてくるなんて本当に腹がタチマス。いっその事連装砲で撃ち抜いてやりたいんですが……ウフフ……でもしょうがないデスよね。提督は優しいデスから。誰にでも平等に優しいデス。だけどたまにはその優しさを私だけに向けてもいいでショウ。ねぇ提督。寂しいんデスよ?もっと私だけをみてクダサイ。じゃないと私……クフフフフフフフ」


提督「」

提督「こ、金剛……落ち着け」

金剛「落ち着いてマスよ?……これ以上ないくらいに……今なら何デモデキソウデス」

提督「(なんか目が据わってる!)」

提督「だ,誰か!金剛の様子がおかしい!助けてくれ!」

長門「……ん……」ムニャムヤ

提督「おい長門!起きろ!金剛がおかしいんだ!」


長門「提督……?」

提督「お、起きたか!」

長門「……私は」




長門「私はさびしかったぞぉぉ!」ダキッ

提督「(お前もかぁああああ!)」ギュー

長門「なんで私を一人にしたんだぁ!もっと構ってくれぇぇぇ」ブンブン

提督「こ、こら腕を引っ張って暴れるな!」

長門「ウサギは寂しいと死んでしまうんだぞぉ!」ブンブン

提督「お前はウサギじゃないだろ!あとそれ嘘だから!」

長門「うるさいうるさい!もっと私を大切にしろぉ!」ジタバタ

長門「今日だって本当は怖かったんだぞぉ!赤城の艦載機がいっぱい来てすごく怖かったんだぞぉ!」ブンブン


提督「わ。わがったがら……俺の首を……じべる……な」グググ

長門「頑張ったんだからもっと褒めろ!!褒めろぉおお!」ガッシャーン

提督「お、落ち着け!皿を割るな!分かったから!褒めるから!」


長門「……ホントか?」

提督「う、うむ。ほらこっちへこい」

長門「うん……」スッ

提督「良く頑張ったな。今後もよろしく頼むぞ」ナデナデ



長門「……えへへ、嬉しいぞ」

提督「(キャラ違い過ぎだろ……)」


金剛「提督……?何してるんデスか……?」

提督「ひぃ!忘れてた!こいつもいるんだった!」

金剛「……またそうやって他の人にやさしくデスか……」バキィ

提督「やめろ!ナチュラルに机を握りつぶすな!」

金剛「私にももっと……構ってくだサイ……」

提督「わかった!ほらよしよし」ナデナデ

提督「金剛、お前も今日はよく頑張ったな。お前の力なくしては今日の勝ちありえなかった」ナデナデ

金剛「……」


金剛「嬉しいデス」ニタァ


提督「(今までに見たことない笑顔が……)」ゾワァ


愛宕「ん……ぅぅ」



提督「(お……愛宕が起きた。助けを求めるか)」

提督「(いやしかし、愛宕もこいつらと同じで酔うと変になるタイプでは……)」



愛宕「はぁ……少し飲み過ぎたわ……」スクッ

愛宕「あら……提督、何してるの?」

提督「こ、こいつらの介抱だよ」

愛宕「そう、大変ね……ちょっとお水とってくるわね……」スタスタ

提督「う、うむ。」

提督「(愛宕は平気みたいだな、良かった)」

愛宕「ん……お水持ってきたわよ……」スタスタ

提督「すまんな。助かるよ」



愛宕「……ふぅ……なんか暑いわね」

提督「ん、ああ。アルコールのせいで代謝が良くなったせいだろう」

愛宕「暑いわ……暑い」

提督「あ、愛宕」

愛宕「もう……全部脱いじゃいましょう」ヌギヌギ

提督「な……何してるんだ愛宕!//」

愛宕「暑くてもう駄目……」ブルルン

提督「(ぶっ……なんてたわわに実っているんだ)」

提督「愛宕……頼むから服を着てくれ……」

愛宕「下着も邪魔だわ……」ヌギヌギ ポイッ

提督「」


提督「オレハナニモミテナイオレハナニモミテナイ」


愛宕「うふ……すずしくなった……わ」スヤスヤ


提督「ね、寝るな!そんな恰好で!愛宕!おい!//」

愛宕「…スー…スー」


提督「……くそ!どいつもこいつも!」


長門「提督、もっとナデナデしろーーー」

金剛「また他の女に手をだすつもりデスか?提督」

提督「分かったから!ナデナデするから!あと手なんて出した事ないから!」


提督「(くそ……どうすれば……)」

提督「(お……あっちで不知火と龍驤と電が何かしているな)」


提督「(そうだ!あいつらは酒を飲んでいない筈、というか飲んじゃいけない年齢だし助けてもらえるかもしれん!)」


提督「おーい!電、不知火、龍驤!こっちへきてくれ」



不知火「……」スタスタ

電「……」スタスタ

龍驤「……」スタスタ



提督「まったく……すまないがこの3人をどうにかしてくれんか?」

提督「俺の力ではまったく敵わん」



電「……です」

提督「ん?」




電「誰に頼んでるのです?」ジロッ


提督「え?」

電「え?じゃないのです」


電「人にものを頼む時の態度じゃないのです」

電「頭を下げろよデコ助野郎!なのです」

提督「す、すまん……」

電「ったく礼儀の作法も知らない司令官とは信じられないのです」

電「もう一度士官学校からやりなおすべきなのです」

提督「……は、はい。すみません」

提督「(なんかすごい毒舌キャラに……)」

提督「もしかして電、酒飲んでる?」

電「ああ?酒?飲んでるに決まってるのです。飲まなきゃやってられんのです」

提督「(やっぱりーーーー!)」

提督「てことは……」チラッ

提督「不知火、お前もまさか……」

不知火「…………」






不知火「……うっ……」ジワァ


不知火「ごめんなざぁああい!」ポロポロ



提督「?!」

不知火「うぅっ……んぐっ……ぅぅ……不知火に落ち度があるんでずぅ……」ウルウル

不知火「……不知火がお酒と気づかずに……うわぁあんん!」ビェェエン

提督「(こいつは泣き上戸かぁぁ!!)」

不知火「ごべんなざあぁい!でいどくぅうう!不知火に落ち度があるんでずぅうう!!!」ズビー

提督「わ、分かったから。泣くな。不知火は悪くない?な?」

不知火「うぅっ……うぅっ……」タラー

提督「(鼻水きたねぇ!)」



提督「…………」

提督「(……この流れだと……まさか龍驤も……)」チラッ

龍驤「……」

提督「龍驤?お前は……大丈夫か?」

龍驤「……」

龍驤「私なんて……要らない子なんです……」

提督「?!」

龍驤「私がもっとしっかりしてれば……はぁ……」

龍驤「こんな状況にはならなかったんですよね……」

提督「なんか口調がおかしいぞ!いつもの変な関西弁はどうした!」

龍驤「ああ、やっぱり私の関西弁おかしいとか思ってたんですね提督さん……」

龍驤「やっぱりな……ダメですね私は……」


提督「(なんかすっごいネガティブな感じに……)」


龍驤「私は何をやっても駄目なんです……」

龍驤「今日の演習だって一番活躍してませんでしたよね……?」

提督「いやいやそんなことはない!金剛を頑張って守ってくれただろ!」

龍驤「いつも食い意地ばっか張ってやかましいし……」

提督「龍驤はウチのムードメーカーだぞ!うん!」




龍驤「胸もないし……」

提督「それはまぁ否定できん」





龍驤「はぁ………私が艦娘になるなんておこがましい事だったんです……」

提督「げ、元気をだせ龍驤!俺は頼りにしてるぞ!」

龍驤「もう私をまな板にしてください…………」

提督「うん……」


提督「しかし……この状況……」


金剛「提督ー……愛していますよ……フフ」

長門「もっと構ってくれぇぇ!もっと私をほめろぉお!」

愛宕「……スー……スー」ドタプーン

電「もっと給料あがれなのです。こっちは命張ってるのです」

不知火「うっ、うっ……えぐっ……不知火に落ち度がぁああ!!」ビエーーーン

龍驤「壁かまな板……いえ、壁とまな板に失礼な気も……」




提督「…………」


提督「泣きたい」






  次の日


 チュン チュン


金剛「……ん……うう」ムクッ

長門「ぅ……」ムクッ

愛宕「んん……」

電「……うぅ……頭が痛いのです……」

龍驤「なんや……ウチらなんでここに……」

不知火「祝勝祝いをしていたはずですが……」

電「……記憶が途中からないのです……」


愛宕「キャッ!なんで私上半身裸なの!?//」


長門「愛宕……お前……」

愛宕「ち、違うわよ。そんな趣味はないわよ//」



金剛「提督は……どこでショウか?」


龍驤「……ん、そこに転がってるのがそうじゃないんか?」

金剛「あ、本当デスね。床にぶっ倒れてマス。提督ー起きてください」


提督「……ん……」ムクッ

提督「お前ら……酔いは醒めたか……」ゲッソリ

金剛「ええ、ちょっと頭痛はしマスが」

提督「そうか……よかった」ゲッソリ




提督「いいか……お前ら……」



提督「酒は飲んでも……」



提督「呑まれるな……」



提督「グフッ」ガクッ



金剛「て、提督!大丈夫デスか!」

長門「なんかやつれてるな」

不知火「……昨日何かあったんでしょうか」

龍驤「さぁ?飲み過ぎただけやろ?」

電「なのです」



以上です。

良い過ぎた時の性格は

長門→構ってちゃん
金剛→嫉妬深い、病み
愛宕→脱ぎ癖
電→毒舌
不知火→泣き上戸
龍驤→ネガティブ

って感じです。

みなさんだったらどう設定しますか?


見ていただいた方ありがとうございます。



そろそろ次スレの用意も頼むぜ>>1


ぬいぬい泣き上戸もいいけど笑い上戸でもいいかも
提督が色々されてるのを見て何時もの仏頂面からは想像できないようなかわいい笑顔をしてるとか

乙コメありです。電は黒いのがやっぱ合うんでしょう。

>>943
次スレ了解です。
ちょい準備に時間かかります。

>>946
不知火が笑い上戸……!最高ですね!
てか笑い上戸っていう酔いステータスあるの忘れてた。参考にさせていただきます!


酒に酔っぱらって性格変わるって鉄板ネタだと思います。
良ければ艦これSSの酔っ払いネタでおすすめあったら教えて欲しい(結構好きな場面なので)

出来ればこのスレのうちに次たててURL張ってくれるとありがたいが…
まぁ>>1の判断に任せるよ

とりあえず次の投下まで正座して待ってる



個人的にだけど
金剛は初々しく甘えてくると考えてた
いつものばーにんぐ!!とのギャップ的なの

追いついた乙

赤城さんの顔を立てるために反則と知りつつあえて汚れ役を引き受けた那珂チャンは艦娘の鏡だと思います
そうだよね?那珂チャンは犠牲になっただけで、アホの娘じゃないよね?

アホは女提督


乙コメありです。

>>952
ありがとうございます。
今日中に建てる……と思います。

>>954
甘々な金剛もいいですね。ヤンデレ枠は扶桑さんとかのがあってたなぁ。
ギャップこそ至高。

>>956
那珂ちゃんはアホじゃないですよ!
ただちょっと空気読めなくて自意識過剰でウザイだけです!

>>957
間違いない。


少し投下します。よろしくどうぞ。


~ 次の日 ~


金剛の部屋


金剛「こっちにくるデスか?」(電話中)

???「はい、久しぶりに金剛お姉様のお顔を見にいければなと……」

金剛「今日は丁度休みデース!OKヨー」

???「分かりました、後程お伺いしますね」

金剛「ハーイ、又デース」ガチャ


金剛「フゥ」

金剛「久しぶりに会う……楽しみデスねぇ」ワクワク




   街中


提督「(昨日は散々な目にあった……)」トコトコ

提督「(あいつらに酒を飲ます時は気をつけよう……)」トコトコ

提督「(────さて、今日は昨日使った分の食材補給)」トコトコ

提督「(終わったら演習の報告書をまとめないと……)」トコトコ

提督「っと……スーパー北上店はこっちか」

???「すみません」

提督「ん?」ピタ

???「道をお尋ねしたいのですが」

提督「うむ。構わないよ」

???「このお店でして……」パサ

提督「ん、スーパー北上店か。それなら丁度俺も行く所だ。一緒についてくるといい」

???「本当ですか、ありがとうございます」

提督「あの店は結構品揃え豊富で良くいくんだよ」

???「そうなんですね。私はここらへんにくるのが初めてなので……」

提督「ほう、何か用事か?」

???「お姉さ……いえ、ここの辺りに住んでいる姉にの顔を見に来たのです」

提督「なるほど」


???「折角なので姉の好きな紅茶でも買っていこうかなと思いまして」

提督「(紅茶が好き……金剛と気が合いそうな姉だ)」

提督「きっとお姉さんは君に似て綺麗な方なんだろう」ニコッ

???「き、綺麗だなんてそんな//」

提督「っと、急に変な事を言ってすまん。割とそういう事は素直に言ってしまう立ちでな」

???「そうですか//」

提督「うむ。お陰で余計な事も言ってしまうものだから」

提督「部下にはデリカシーがないとか……無神経だとかで怒られるんだよ」

???「ウフフ、楽しそうな職場ですね」

提督「おかげで上司としての威厳がなくなってきたよ……っと着いたぞ」



 スーパー北上店


榛名「な、なんか独特な外観ですね」

提督「中は意外に普通なんだがな」」

提督「さて、俺は食料品を買い漁ってくる」

提督「紅茶が売ってるコーナーは……たしか奥の方にあったと思うぞ」

???「分かりました。ここまでありがとうございました」ペコリ

提督「気にするな。じゃあな」スタスタ




   
  ~ 数十分後 ~
 


提督「(よし、こんだけ買えばしばらくは持つだろう)」

提督「(あとはいつもの様に配送手続きを……ん?)」

???「……」キョロキョロ

提督「(あれはさっきの女性……まだいたのか)」

提督「(……声かけとくか)」スタスタ




???「どうしましょう……」

提督「何か悩んでいるのか?」スッ

???「あ……先程はお世話になりました」

提督「うむ。食材コーナーでウロウロしてるようだったからちょっと声をかけてみたんだ。紅茶は買えたのか?」

???「はい、紅茶は買えました」

???「それと折角なので姉に手料理を振る舞いたいと思いまして」

???「食材を買いに来たのですが……」

???「何にしようか迷っていた所です」

提督「ふむ。紅茶に手料理に……至れり尽くせりだな」

???「普段ほとんど会えないですから……せめてこういう時にでもと……」




提督「優しいんだなぁ。───お姉さんは何が好きなんだ?」

???「姉は洋食が好きです。生まれが外国でして」

提督「そうか。じゃあパスタなんかどうだろう。あっちにおススメの食材があってな」

???「パスタ……いいかもしれません」

提督「うむ、ついてくるといい」




   ~数十分後~


???「食材選びだけじゃなく料理のアドバイスまで……ありがとうございました」

提督「気にしなくていい。好きでやった事だ。お節介だったかもしれんが」

???「いえいえ……お陰で姉に喜んでもらえそうです」

提督「うむ、お姉さんとしっかり楽しむんだぞ」

???「本当になんとお礼をいったらいいか」ペコペコ

提督「いやいや……こっちとしても可愛い女性をエスコートできて役得だよ」ニコッ

???「か、可愛い……//」ボフッ

提督「さぁ、そろそろ俺はいくよ」

提督「会う事はないかもしれんが……またもし機会があったらよろしくな」

???「は、はい//」

提督「じゃあな」ヒラヒラ

???「……」ヒラヒラ



???「(素敵な方でした……優しくて笑顔が素敵で……)」ポー

???「(あんな方が上官だったら……いいなぁ)」


──
───
─────
───────
─────────


金剛の部屋


金剛「よくキタねー!」

???「お姉様!お久しぶりです!」ダキッ

金剛「Oh!そんなに強く抱きしめられると苦しいデス」ギュー

???「元気そうでなによりです」

金剛「私は元気一杯デスよー!」

金剛「それにしても荷物が結構あるデスね」

???「はい。途中で色々買ってきました」

???「お姉さまの好きな紅茶と」

???「今日は手料理を振る舞いたいと思いまして食材も」

金剛「Wao~!それは嬉しいデスねぇ!気を使わせてしまって申し訳ないネー」


???「いえいえ、気になさらないでください」

???「おかげで途中ステキな殿方に会う事ができましたので……」

金剛「ほーそれは良かったデスねぇ。恋の予感デスね?」

???「いえいえ……もう会う事はないと思いますし……」

金剛「分かりませんよ~世の中せまいもんデス」

???「……そうですね。もしまた会えるような事があれば……名前くらいはお聞きしたいです」

金剛「ウンウン、会えるといいデスねぇ」

金剛「────っと、忘れてました」

金剛「提督に紹介したいので今から部屋に向かいマスよ」

???「金剛お姉様がいつも電話で話すあの方ですか?」

金剛「そうデース!とっても優しくてカッコいいデスよ!」

???「うふふ、楽しみです」


  提督の部屋


提督「演習での……消費資材……は……っと」カキカキ

提督「ふぅ……執務業は肩が凝ってしょうがないな」

提督「……}

提督「……さっきの子、お姉さんと楽しくやってるかなぁ……」

 
コンコン


提督「ん?」

金剛「金剛デース!」

提督「どうした?」

金剛「さびしいと思って会いにきマシた!」

提督「すまん、今仕事中だ」

金剛「ウソデス!もうー提督はツレナイですねぇ」

提督「で、用件は?」

金剛「私の妹を紹介しにきマシた!」

提督「ふむ?そいえば姉妹がいるとか言ってたもんな。入っていいぞ」

金剛「ハーイ!提督!元気デス?」

提督「元気……といいたい所だがあまりテンションはあがらんな」

金剛「ふふ、じゃあ私の可愛い妹を見てテンションをあげてクダサイ!」


金剛「さぁ入っていいデスよ!」




???「し、失礼致します」



榛名「妹の榛名と申します。いつも姉がお世話に……え」


提督「君は……」

榛名「先程の……」



金剛「……What!?」



今日は以上です。見ていただいてる方ありがとうございます。

名前隠してたのに途中で、書いてしまったwwwwワロタwwわろた……


次スレ用意しよ……




ルール的に1000いかせた方が良いみたいなので、ちょいと小ネタで埋めちゃいますね。

投下します。


 番外編 「不知火と犬」 



 西鎮守府 中庭 


 掃除中


不知火「…………」サッサッ

電「不知火さん、あっち側終わりましたなのです」スタスタ

不知火「そうですか。こっちもそろそろ終わります」

電「了解なのです。……あれっ」

不知火「……どうしましたか?」


電「犬がいるのです」

犬「クーン」テクテク

不知火「どうやら鎮守府に入り込んでしまったようですね」

電「首輪……はあるのです。けど飼い主さんがいないのです」

不知火「はぐれてしまったのでしょうか」

犬「ハッハッハッ」

電「ふふ、おいで」

犬「クゥ~ン」スリスリ

電「よしよし」ナデナデ

犬「……♪」フリフリ

不知火「……」ジー


電「司令官さんに伝えた方がいいでしょうか?」

不知火「そうですね。一時的に保護すると伝えればいいと思います」


~数分後~


提督「ふむ、可愛い柴犬じゃないか」ナデナデ

犬「ワン」フリフリ

電「大人しくていい子なのです」

犬「クゥーン……」シュン

提督「なんだ急に元気がなくなったぞ」

電「な、なんかあったのです?」

提督「いや……分からんな。病気って訳じゃなさそうだし……」



不知火「…………」

不知火「……ご飯」

提督「ん?」

不知火「ご飯です。きっとお腹が空いているんでしょう」

提督「ほう、そうなのか?」

不知火「ちょうど不知火の部屋にドッグフードがあります。持ってくるので少々お待ちを」

提督「分かった。待ってるよ」

提督「(……なんでドッグフードなんて持ってるんだ)」


しばらくして……

犬「ハグハグ」ガツガツ

提督「すごい勢いだなあ」

電「美味しそうに食べてるのです」

不知火「……」ジー

不知火「……いっぱいお食べ」ボソッ

提督「ん?不知火、なんか言ったか?」

不知火「何も言ってません」


長門「おーい、犬を拾ったと聞いたが!」タッタッタッ

提督「ああ、そこで飯くってるよ」」

長門「うほぉおおお!可愛ぃぃい!」グワァ

犬「ワウ……!」ビクッ

長門「さ、触るぞ!触るぞ!」

犬「ワンワン!」ササッ


提督「おい長門。怖がって不知火の後ろに逃げてしまったぞ」

長門「なぜだ!何もしてないぞ!」

犬「ガルル」

不知火「……」

提督「お前が変にがっつくからだろう」

長門「こんなに可愛いのだ!仕方ないだろう!」


提督「今は食事中だから後にしなさい。担当作業もあるだろう」

長門「そんな殺生な……」

提督「ほらほら、行くぞ」グイ

長門「うぅ……不知火、あとで私にも触らせてくれよ」ズルズル

不知火「……」コクリ


電「けど、どうするのです?」

不知火「飼い主探しですか?」

電「なのです」

不知火「やみくもに探しても時間の無駄です。張り紙やネットなどで情報を周囲に共有させるのがいいと思います」

電「なるほどなのです。後で司令官さんに相談してみるのです」


不知火「……はい」チラッ

犬「……?」ジー

不知火「……」ナデナデ

犬「ワウー♪」

不知火「……」ニマニマ

電「不知火さんは犬が好きなのです?」

不知火「……別に普通です」

電「でもなんかすごく楽しそうなのです」

不知火「気のせいですよ。さぁ掃除を終わらせましょう」サッサッ

電「了解なのです!」




 ~数日後~


電「飼い主さん……見つかりませんね……」

不知火「そう簡単にはいきませんよ。諦めず探しましょう」

犬「クーン……」シュン

不知火「……」ジー

不知火「……名前」ボソ



電「はい?」

不知火「名前、決めましょうか」

電「この子のです?」

不知火「はい。いつまでも犬と呼ぶのもそっけないですから」

不知火「何か呼び名を決めようかと」

電「いい考えなのです」

不知火「では、今日の夕食に皆で案をだして決めましょうか」



~夕食~


提督「ふむ。犬の名前を決めたい?」

電「なのです。みんなで素敵な名前を付けようなのです」

提督「別にかまわないが……名前ねぇ」

電「いいのがあればどんどん言ってくださいなのです」

金剛「そうデスねぇー毛並が茶色だしブラウンなんてどうデス?」

提督「ほう、無難でいいんじゃないか」


長門「もっと可愛い感じのがよいだろう」

提督「ふむ。長門はどんなのが良いんだ」

長門「そうだな。ラブリーでチャーミング……略してラブチャーなんてどうだろう?」

提督「誰か他にいい案はないか?」

長門「おい!無視するな!」プンスカ


電「ポチとかはどうなのです?」

愛宕「うふふ、良い物を掘ってくれそうね」

龍驤「アイスとかどうや?」

金剛「食べたい物いっただけデスね……」

不知火「……」

愛宕「不知火ちゃんは何かないの?」

不知火「……そうですね」

不知火「一人ボッチでここに来た子ですから……」

不知火「一人ぼっち……ぼっち……」



不知火「ボッチ丸なんてどうでしょうか」





以上です。番外編の続きはまたスレの消化時とかにでもします。



1000ゲット!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月27日 (木) 20:31:47   ID: yALcWrfk

とても面白く、楽しみにしています。
頑張って続けて下さい。

2 :  SS好きの774さん   2014年04月15日 (火) 14:10:54   ID: KREbKH1x

三流三流喚いてる奴がいて笑えるなw
まぁ、それはともかく読みやすくて面白かったです!続編頑張って下さい!

3 :  SS好きの774さん   2014年04月24日 (木) 16:03:53   ID: USK4nXA2

面白かった!
一気に読んでしまった!
続きを楽しみに待ってます。

4 :  SS好きの774さん   2014年05月14日 (水) 16:03:33   ID: 59JWn538

笑い上戸不知火…素敵だと思います!

5 :  SS好きの774さん   2016年02月09日 (火) 23:11:33   ID: i6MODB9-

(・3・) アルェー?続きは?

6 :  SS好きの774さん   2016年11月09日 (水) 22:49:01   ID: y-rKBDz8

続きは…

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom