ソーマ「マミ!上だ!」 (419)
ーフェンリル極東支部ー
「ようこそ、人類最後の砦『フェンリル』へ」
__傷だらけの防壁に囲まれた空間
中央にあるのは仰々しい箱のようなもの
その上に剣と銃と盾を合わせたような武器、『神機』と呼ばれるものが置いてある
「では、新型の適性検査を行う。そのケースに腕を入れたまえ」
__指示通りに腕を入れる
その箱のようなものはガシャン、と音をたて、ほむらの腕を挟み込む
ほむら「__ッ」
__かなりの苦痛と何とも形容し難い喰われているような感覚
箱のようなものが開く
ほむらの腕には赤い腕輪が付いていた
武器らしきモノを手に取ってみる
思ったより軽い……いや、身体能力が向上しているようだ
武器らしきモノと腕輪が有機的なコードで繋がる
「おめでとう、君がこの支部初の『新型ゴッドイーター』だ。期待しているよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364722809
ーエントランスー
「アンタも適合者なの?」
__話しかけてきたのは、ほむらと同じか少し年上くらいの少年
「俺は『藤木コウタ』、一瞬とは言え俺の方が先輩って事でよろしくっ!」
__ほむらは無言でうなずく
「立て」
__唐突に命令を発したのは、ほむらと対照的な胸の大きさの女性、かなり厳しそうな雰囲気だ
コウタ「へ?」
「立てと言っている」
__ほむらとコウタが立ち上がる
「予定が詰まっているので簡潔に済ますぞ。私の名は『雨宮ツバキ』。お前たちの教練担当者だ。
これからはまず、メディカル チェックを受け、基礎訓練をする。基礎体力の強化、基本戦術の習得、各種兵装の扱 い等のカリキュラムをこなしてもらう。
メディカルチェックは榊博士の研究室にて行 われる。時間は、ほむらが15時、コウタが16時だ。それまで施設内を見て回れ
今日からお前達が世話になるフェンリル極東支部、通称『アナグラ』だ。メンバーに挨拶の一つでもしておくように、良いな?」
コウタ「……」
ほむら「……」
ツバキ「分かったら返事だ、つまらないことで死にたくなければ私の命令には全てYESで答えろ。いいな?」」
コウタ「はいっ!」
ほむら「……はい」
ー榊博士の研究室ー
「ふむ…予想より726秒も早い…。よく来たね「新型」君」
私は『ペイラー榊』、アラガミ技術開発の統括責任者だ
以後、君とはよく顔を合わせることになるだろうけど、よろしく頼むよ
さてと、見ての通りまだ準備中なんだ
ヨハン、先に君の用事を済ませたらどうだい?」
支部長「榊博士、そろそろ公私のけじめを覚えて頂きたい
私は『ヨハネス・フォン・シックザール』。この地域のフェンリル支部を統括している
改めて適合おめでとう。君には期待しているよ」
サカキ「彼も元技術屋なんだよ。ヨハンも新型のメディカルチェックに興味津々なんだよね?」
支部長「あなたがいるから技術屋を廃業することにしたんだ。……自覚したまえ」
サカキ「本当に廃業しちゃったのかい?」
支部長「ふっ……さて、ここからが本題だ
我々フェンリルの目標を改めて説明しよう
君の直接の任務は、極東地域一帯のアラガミの撃退と、素材の回収だが
サカキ「おおっ!」
それらは全て前線基地の維持と、来るべき『エイジス計画』を成就するための資源となる
サカキ「この数値はっ!」
『エイジス計画』とは、簡単に言うと
サカキ「なるほど……」
この極東地域、旧日本海溝付近にアラガミの脅威から完全に守られた『楽園』を作るという計画なんだ
サカキ「すごいっ!」
この計画が完遂されれば、少なくとも人類は当面の間絶滅の危機を乗り越える事が出来る
サカキ「これが新型かっ!」
ペイラー、説明の邪魔だ」
サカキ「ああ、ゴメンゴメン、ちょっと予想以上の数値に舞い上がってしまって」
支部長「ともあれ、人類の未来のためだ。尽力してくれ」
支部長「では、私はこれで失礼する
ペイラー、後はよろしく頼む。データを送っておいてくれ」
__支部長が部屋を出る
サカキ「よし、準備完了だ。そこのベッドに横になって
少し眠くなるけど心配しなくていい、次に目覚めたときは自分の部屋だ
戦士のつかの間の休息というやつだね
予定では10800秒後だ。ゆっくりお休み」
__ほむらは意識が途切れていく中で
これは本当にクロスssなのだろうか?
私があまりにも空気過ぎないか?
などという思考がよぎる
大丈夫、ここからまどマギ成分が増えるはず……
ーほむらの部屋ー
ほむら「……随分とイレギュラーな時間軸に入ったようね
適合テストの前に少し調べた限りでは、まどかは無事でフェンリル極東支部のオペレーターをしている
インキュベーターは見ないわね……そして魔女の気配がほとんど無い
グリーフシードのストックは有限だし、魔法は極力使わない方が良いわね」
__ほむらは部屋を出て、エントランスに向かう
ーOPー
『over the clouds』
・まどマギ×ゴッドイーター のクロス
・キャラ崩壊が見込まれます、ご注意ください
・ゴッドイーターのネタバレあります
・ゴッドイーターを未プレイ、もしくは途中の人も理解出来るように書くつもり
・不定期更新
ーデータベース1ー
『ゴッドイーター』
ゴッドイーター 神機の使い手を指す呼び名。
アラガミに対して唯一対抗できる存在である。 神機とのシンクロの為に肉体にオラクル細胞を投与されており、高い身体能力を持つ。
各地に出没するアラガミを討伐し、捕喰によりその生体素材を採取することを至上任務とする。
死と隣り合わせの危険な仕事のため、給料は高く、家族の生活も保障される。
だが、逆に一般市民からは特権階級として目の敵にされる事もある。
ーデータベース2ー
『神機』
「神機(ジンキ)」とは、対アラガミ用特殊兵器。
ゴッドイーター 神機の使い手を指す呼び名。
アラガミに対して唯一対抗できる存在である。 神機とのシンクロの為に肉体にオラクル細胞を投与されており、高い身体能力を持つ。
アラガミの 身体を構成するオラクル細胞で構成されており、ペイラー・榊は「人為的に調整されたアラガミ」と称している。
コアには人工的に作られた「アーティフィシャルCNS」を使用しており、それと後述の腕輪を接続することで使用が可能になる。
アラガミの細胞結合を「喰い破る」こと によって致命傷を与えられる唯一の手段 である。
可変機能を持たない「旧型」と 剣形態と銃形態とを自由に切り替えられ る神機変形(フォームチェンジ)を備え た「新型」に分けられ、ほむらに与えられた神機は「新型」に属する。
ゴッドイーターの腕には専用のハーネス(正式 名称「P53アームドインプラント」通称「腕輪」と呼ばれる)が嵌められており、これにより神機とゴッドイーターは一体となる。
ーデータベース3ー
『神機2 剣形態』
神機の基本となる形態で、近接戦闘で 使用される。
刀身は高速連続攻撃タイプの「ショートブレード 」
バランスタイプの「ロングブレード 」
破壊力は大きいが攻撃速度の遅い「バスターブレード」の3種類がある。
ーデータベース4ー
『神機3 銃形態』
射撃戦用形態。オラクル細胞を高エネ ルギー状態にしたものを発射することで 攻撃する。
短?中距離までの使用に適し連射能力に優れる「アサルトタイ プ」
連射速度は遅いが放射・爆発系 の銃弾の効果が高まる「ブラストタイプ」
同じく連射には向かないがレー ザー・貫通系銃弾の運用に長けた「ス ナイパータイプ」の3種類の銃身がある。
各種バレットを使い分けて様々な属性の攻撃が可能
バレットとは、銃形態のオラクル細胞制御用の回路セット
このバレットが発射するオラクル細胞の形体、弾道、挙動、火力、属性などを決定する
ーデータベース5ー
『神機4 捕食形態』
捕喰形態(プレデターフォーム)とは、 剣形態から発動される特殊な形態。
神機の使い手を「ゴッドイーター(神を 喰らう者)」と呼称する由来とも言える。
発動すると刀身先端に、アラガミ の頭部を象ったような物体が現れ、アラガミの身体の一部を「喰らう」
また、アラガミの死骸を「捕喰」することにより、アラガミから素材を採取する。
投下終了
どうせゴッドイーター知ってる人しか見ないから説明いらないと思うよ
クロス物で片側しか知らないけど読むって人種もそれなりにいたりはする
まぁ、>>1の好きにやればいいんじゃね
そしてスレタイ……
期待
バーストの話は入りますか?
ーエントランスー
まどか「あ、リンドウさん、支部長が見かけたら 顔を見せに来いと言ってましたよ?」
リンドウ「オーケー、見かけなかったことにしといてくれ
よう新入り、俺は『雨宮 リンドウ』
形式上、お前の上官にあたる……が、 まあめんどくさい話は省略する
とりあえずとっとと背中を預けられるぐらいに育ってくれ、な?」
__飄々としたこの男、極東支部で一番のゴッドイーターである
「あ、もしかして新しい人?」
__通りかかった女性が声をかけてくる。 露出度の高い服に身を包んだショートヘアの……またも胸の大きな美人である。
リンドウ「あー今厳しい規律を叩き込んでいるので あっち行ってなさい、サクヤ君」
サクヤ「了解しました、上官殿」
__サクヤと呼ばれた女性が楽しそうに言う
リンドウ「っと、時間だ、そろそろ出発するぞ」
Mission 『悪鬼の尾』
FIELD 贖罪の街
目標
・オウガテイル一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・雨宮 リンドウ
[旧型近距離(ロングブレード)]
ーデータベース6ー
『贖罪の街』
アラガミが出現した直後に、多くの人々が集まり身を寄せ合っていた都市の一角
アラガミの捕喰によって巨大な陥没が点在する都市機能を停止した街
ーデータベース7ー
『オウガテイル』
鬼の頭のような巨大な尾を持つ、白色 で二足歩行の小型アラガミ
獣脚類の恐竜のような体型だが、前肢に当 たる部位は存在しない。
主に他のアラガミの死骸などを捕喰し、様々な地域 でその数を増やし続けている
発生地はアメリカ大陸だが、現在では世界で 最も個体数の多いアラガミとされている。
ゴッ ドイーターに成り立ての者は初陣でまず必ずこのアラガミの討伐任務を与えられ、見事討伐することができて初めて正式なゴッドイーターとして認められるが、油断したことで命を絶たれてしまう新人神機使いが後を絶たない。
—贖罪の街—
リンドウ「ここもずいぶん荒れちまったな…。おい新入り、実地演習を始めるぞ」
ほむら「……了解」ファサッ
リンドウ「命令は3つ、
死ぬな、
死にそうになったら逃げろ、
そんで隠れろ、
運が良ければ不意を衝いてぶっ殺せ
……あ、これじゃ4つか?」
__軽く笑い
リンドウ「ま、とにかく生き延びる事だけを胸に……いや、胸板に刻んどけ。それさえ守れば後は万事どうにでもなる」
ほむら「……セクハラです」
__後日二人は、法廷で出会うことになる
リンドウ「悪かったから訴訟はやめてくれ、シャレにならん」
__待機地点から降り、少し進むとオウガテイルが周りを窺っていた。
ほむら「……目標を発見しました」
リンドウ「よし、まずは任せる。もしヤバくなったら助けに入るから思う存分やれ」
__ほむらは物陰から一気に飛び出す
オウガテイルはまだこちらに気付いていない
ほむらは無言で弾丸の嵐を浴びせかける
オウガテイルは突然の猛攻に体勢を崩す
ほむらは神機を捕食形態に変形させ、喰らう
オウガテイルは絶命した
ほむら「こんなものかしら?」ファサッ
リンドウ「あー、良くできました」
__既に煙草を吹かしていた
リンドウ「じゃ、帰るぞ
あとほむらはこの後、榊博士の研究室で講義があるってよ」
__私達はアナグラに帰投した
ー榊博士の研究室ー
サカキ「やあ、よく来たね。さて、早速だけど君たちはアラガミってどんな存在だと思う?
人類の天敵、絶対の捕喰者、世界を破壊する者。
まあこんな所かな?これらは表現としては間違ってない。
むしろ、目の前にある事象を素直に捉えられているといえるね」
コウタ「ふあぁぁぁぁ……」
__コウタがあくびをする
サカキ「じゃあ、何故、どうやってアラガミは発生したのかって考えたことはあるかい?
君たちも知っての通り、ある日『突然現れ』、爆発的に増殖した
そう、まるで『進化の過程をすっ飛ばした』ようにね」
コウタ「なあなあ、この講義なんか意味あんのかな。アラガミの存在意義なんてどうでもよくね?サカキ「そうかね?」
コウタ「のわっ!?」
__サカキ博士がいつの間にかコウタの背後にまわっている。かなり心臓に悪い
サカキ「アラガミには脳や心臓、脊髄すらもありはしない、
私たち人間は頭や胸を吹き飛ばせば死んじゃうけどアラガミはそんな事では倒れない。
アラガミは考え、捕食を行う単細胞生物、『オラクル細胞』が数万、数十万と集まって出来た群生生物なのさ
そして、その強固でしなやかな細胞の結合は既存の通常兵器は一切通じない
じゃあ君達は、アラガミと一体どう戦えばいいのかな?」
ほむら「(銃火器が……通じない!?)」
__内心動揺を隠せないほむら、いざとなったらトマホークミサイルを使おうと思ってたらしい
コウタ「え…えっと…とにかく神機で斬ったり撃ったり…」
サカキ「そう、結論から言えば、
オラクル細胞が埋め込まれた生体兵器『神機』を使ってオラクル細胞の結合を断ち切るしかない
アラガミを倒すには司令細胞群、コアを摘出するのが最善だけど、それはかなり困難な作業だ
しかもコアを失ったオラクル細胞は霧散して再集合し、また新たなアラガミを形成してしまうからだ
我々人類には神機をもってしても、決定打とはなり得ない
いつの間にか人々はこの絶対の存在を極東の八百万の神々になぞらえて『アラガミ』と名付けたのさ
さて、今日の講義はここまでにしよう。
アラガミについては各自ターミナルのデータベースを参照しておくこと、いいね?」
投下終了
次回、スレタイ回収予定
Mission 2 『鉄の嵐』
FIELD 鉄塔の森
目標
・該当地域のアラガミ殲滅
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
巴 マミ
[旧型遠距離(ブラスト)]
ー鉄塔の森ー
マミ「あなたが例の新人さん?噂はきいているわ。私は巴マミよ」
ほむら「……暁美ほむらよ」
マミ「ほら、あなたも名乗ったらどう?」
__フードを被った青年に声をかける
「…………ソーマだ。別に覚えなくてもい い」
__一言だけ喋り、再び口を閉じる
マミ「彼は少しツンデレなだけだから、気にすることはないわよ」
ソーマ「……勝手なこと言ってんじゃねぇ」
__少し怒っているようだ
ソーマ「……言っておくが、ツンデレじゃ無いからな」
ほむら「え、ええ、そうね。善処するわ。ところで__」
ソーマ「おい、待て、確実に誤解したまま話を進めるな」
マミ「ともあれ、あなたも私を見習って、人類のために華麗に戦ってちょうだいね?」
__そのとき、マミの背後から迫る影
ソーマ「マミ!上だ!」
マミ「____え?」
__オウガテイルの大きな口
その上顎と下顎が、強烈な音とともに閉じる
巴マミの首から上が、消えていた
__呆然と立ち尽くすほむら
ソーマ「ボサっとするな!」
__ソーマの声で我に返った時にはすでにオウガテイルは斬り倒されていた
ソーマ「ようこそ、くそったれな職場へ……
言っておくがここではこんなことは日常茶飯事だ。
お前はどんな覚悟をもってここに来 た……?」
__そう言って、ノコギリ状のバスターブレード をほむらに突きつけ、睨み付ける
ソーマ「なんてな……時間だ。行くぞルーキー。
とにかく死にたくなければ俺にはなるべく関 わらないことだ……」
__その後のアラガミの殲滅は、ものの十分もかからなかった
しかし、魔女以外の存在に仲間を殺された事実は、ほむらに重くのし掛かっていた
オウガテイルやコクーンメイデンのコアを回収し、装甲車に乗り込む
そのとき、マミの死体の指がぴくりと動いたような気がした
ほむら「そんな訳ないわよね……」
__ほむらは自嘲気味にフッと笑い、アナグラに帰投した
ーアナグラ エントランスー
「マミ……マミぃぃぃぃぃぃっ!!」
__号泣し、泣き叫んでいるのは『エリック』
マミとよくコンビでミッションに行っていた相棒と呼べる仲だった
恭介「ほら、またソーマの部隊で……」
さやか「うわ、アイツまじで死神じゃん」
__上条恭介、美樹さやか、佐倉杏子も極東支部のゴッドイーターである
さやか「新入りもソーマには関わらない方が良いよ、アイツとミッション行くと死ぬから」
ほむら「愚かね、美樹さやか。あれはソーマのせいではなく巴マミの不注意よ」ファサッ
さやか「んだよ、人がせっかく忠告してんのに。新型だからってお高くとまりやがって」
__誰かを引き連れ、ツバキがエントランスに来る
ツバキ「突然だが、他支部から転属してきた者を紹介する」
投下終了
次回、あの人がアナグラに来ます
>>33の後に入れるつもりで忘れてたやつ
ーデータベース7ー
『コクーンメイデン』
地面に張り付いて移動しない、特殊な 固定砲台型のアラガミ。
アイアン・メイデンがサナギになったような外見をしている。
ーデータベース8ー
『鉄塔の森』
近隣都市に電力を供給していた発電施設跡。
乱立している鉄塔はまるで樹木のように融け爛れているが、これはアラガミの胃酸によるもの
周辺の環境の変化による緑化と相俟って、さながら森林のような景観となっている
ーアナグラ エントランスー
リンドウ「ほむらにコウタに続き、うちの支部はよく来るな」
__新入りがエントランスの中央で声を張り上げる
「私はとm……こほん、『マスク・ド・オウガ』よ、神機は旧型遠距離のブラスト、よろしくね」
__オウガテイルを模したフルフェイスメット
そこからはみ出る黄色い巻き毛
完全にアイツとしか思えなかった
ほむら「巴マミ!?」
オウガ「違うわ、私はマスク・ド・オウガよ」
杏子「誰が死に、誰かが来る……アナグラは今日も異常なし……か」
ほむら「異常しか感じないのだけれど!?」
ほむら「……はぁ、今日は確かコウタと任務だったわね」
コウタ「お? 今回はあんたと一緒か
お互い無事で何よりだね、命あってのこの商売だからねえ
俺も何かあると、母さんも妹も路頭に迷っちゃうから」
ほむら「……」
コウタ「なあ、サクヤさんって知って るよね。あの人ってなんか良くない?
優しいしさ、強いしさ、美人だしさ、戦うお姉さんって感じでたまんないよなー!?」
ほむら「愚問ね、まどかが一番よ」ファサッ
「ちょっと待った! ヒバリちゃんが一番だろ?」
__話に割り込んできたのは『大森タツミ』
防衛班の班長で、まどかと同じオペレーターの『竹田ヒバリ』にご執心である
「いや、待て待て、ツバキさんはどうだ?」
__さらに割り込んできたのは『ブレンダン・バーデル』
タツミと同じく防衛班である
コウタ「えー、ツバキさんはもうオバサンじゃん」
「ほう、そうか、オバサンか?」
コウタ「」
__無表情で後ろに立っているツバキさんがいた
ツバキ「ほむら、コウタを少し借りてくぞ。出撃時刻には間に合うだろう」
__襟元を掴まれ、引き摺られながらツバキさんに連れてかれていく
コウタの目は、さながら売られていく子牛のようだった
Mission 3『金剛の巨魁』
FIELD 鎮魂の廃寺
目標
・コンゴウの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)]
ーデータベース9ー
『鎮魂の廃寺』
神仏にすがる人々が静かに暮らしていた隠れ里。
雪に覆われた風音が吹き荒れる廃寺は現在ではアラガミの住処になってしまっている
ーデータベース10ー
『コンゴウ』
巨大な猿人のような体躯を持つアラガ ミ
俊敏な動きと力任せの打撃が特徴であり、人間を発見すると群れを成して襲ってくる
発生地 はユーラシア大陸極東。 集団で行動することが多く、家族のような単位で活動することもある
ー鎮魂の廃寺ー
コウタ「よっしゃぁぁぁぁっ! コンゴウ楽勝っ!」
ほむら「楽勝と言えるほどあなたは活躍したかしら?」ファサッ
コウタ「ひでぇっ!」
ほむら「冗談よ、ほら、サカキ博士の講義があるから早く帰るわよ」
コウタ「えー、意味あんの? あの講義」
ほむら「どうせあなたは寝ているじゃない」
__二人は帰りの装甲車に乗り込んだ
ー榊博士の研究室ー
サカキ「ところで君たちは『自然発生説』を知っているかな?」
コウタ「……」
__コウタは既に夢の世界の住人だ
サカキ「生肉からうじ虫が生まれ、小麦粉からネズミが生まれるなど、生物が無生物から生まれるという考え方だけど」
ほむら「パスツールに否定された、ですか?」
サカキ「そう、一度はね
だけど、アラガミは既存の全ての生物と違う進化の系統を持った生命体だ
だから現在、オラクル細胞は無生物から発生したというのが通説なんだ
でも、本当にそうなのかな?
おっと、もうこんな時間だ、今日の講義はここまでにしよう」
投下終了
このへんからオリジナル展開が増えてきます
乙です。
マスク・ド・オウガか、その素顔が見てみたいな、一体どんな奴なんだ。
しかしブレンダンってそんな素振りあったっけ?ちなみに自分はリッカと青い子(バーストのあの子)が好き。
ー嘆きの平原ー
ほむら「……どうして、こうなった?」
「ひぃぃぃぃっ! 死にたくなぃぃぃぃっ!」
__仲間の悲鳴、止まない爆音
「ティロ・ブラストォォォッ!」
「チッ、こんな時に弾切れなんて」
__時は、ミッション受注前に遡る
ーアナグラ エントランスー
ほむら「今日は第一部隊のメンバーで出撃だったわね」
コウタ「何だかんだで全員揃っての任務は初めてだね」
リンドウ「あー、諸君。今日はサクヤが風邪でお休みだ。
俺はデートがあるから別行動で、命令はいつも通り死ぬなってことで、じゃあな」
__ソーマの端末に着信が入る
ソーマ「……単独任務が入った、悪いが抜けさせてもらう」
コウタ「え……と、結局前回と同じ二人で任務だね、頑張ろ?」
ほむら「ええ、そうね」
ツバキ「藤木コウタっ!!」
コウタ「は、はいぃぃぃっ!?」
ツバキ「この書類はなんだ? 間違いしか見当たらないのだが?」
__怒りで声が震えている
コウタ「あ、その、え……と」
ツバキ「ほむら、コウタを少し借りてくぞ。出撃時刻には間に合いそうにない」
__襟元を掴まれ、引き摺られながらツバキさんに連れてかれていく
コウタの目は、さながら売られていく子牛のようだった
ほむら「……どうしよう」
__途方にくれるほむら
「あ、あのー……」
__話しかけてきたのは『台場カノン』、防衛班所属の神機使いだ
カノン「今日は私、非番なので手伝いましょうか?」
ほむら「……いいの? せっかくの休みなのに」
カノン「はい! 困ったときはお互い様です」
オウガ「そうね、仲間の頼みですもの」
ほむら「頼んでません」ファサッ
エリック「仕方ないな、僕の華麗なる戦いを参考にしてくれていいよ」
ほむら「だから頼んでま
カノン「4人でミッション受注しときましたよー」
エリック「ご苦労っ!」
オウガ「じゃあ出撃ね」
ほむら「ちょっ、待っ……」
Mission 4『鰐1号』
FIELD 嘆きの平原
目標 ・グボロ・グボロの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・台場 カノン
[旧型遠距離(ブラスト)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
・エリック・デア=フォーゲルヴァイデ
[旧型遠距離(ブラスト)]
ーデータベース11ー
『嘆きの平原』
巨大な竜巻が常に発生し続けている平原。
かつてはビルが立ち並ぶ都市の一部だったらしい。
決してほむらの胸の事ではない
ーデータベース12ー
『グボロ・グボロ』
腕部に大きなヒレと、肥大化した頭部と口を持つ魚型アラガミ。砲塔のような突起物から水球を複数発射してくる
見た目に反して移動が速く、水中を移動経路として利用することも。 発生地はユーラシア大陸南東部沿岸。
水中を移動するにも拘らず、人が水中に引きずり込まれたという例が無い。
ー嘆きの平原ー
__4人が隊列を組み、警戒しながら進んでいく
ほむら「目標捕捉、カウント5で私が仕掛けるから援護して」
カノンエリックオウガ「了解」
ほむら「5」
オウガ「6、7、8」
カノン「9、10」
エリック「11、12、13」
オウガ「14」
カノン「15」
エリック「16、17、18」
オウガ「19」
カノン「……20」
エリックオウガ「カノンの負けーっ!」
カノン「えへへー」
__ほむらはエリックを力の限りぶん殴った
エリック「ぐぼはぁぁぁぁっ!」
__きりもみ回転して飛んでいくエリック
その音で気付かれたようだ
グボロ・グボロの砲塔がこちらを向く
ほむら「しまった__」
オウガ「ティロ・モルター!」
__マスク・ド・オウガの迫撃弾が強引に砲塔の向きを変える
エリック「華麗に援護するよ」
__その場で(無駄に)ターンし、迫撃弾を放つ
__2人の猛攻で体勢を崩すグボロ・グボロ
ほむらは神機を捕食形態に変型する
ほむら「喰らいなさ__きゃあぁぁぁぁっ!?」
__攻撃を受け、壁に叩き付けられるほむら
ただし、グボロ・グボロによる攻撃ではない
カノン「射線上に入るなって、私言わなかったっけ?」
__鬼のような形相をした、台場カノンだった
ほむら「誰っ!?」
__後輩にも敬語を使っちゃう優しいカノン先輩は何処に?
オウガ「ティロ・ブラストォォォッ!」
__爆破弾を叩き込む、エリックに
エリック「ひぃぃぃぃっ! 死にたくなぃぃぃぃっ!!」
オウガ「エリック! 邪魔よっ!」
カノン「穴だらけにしてあげる♪」
__獰猛な笑みを浮かべ、大威力広範囲な弾丸を乱射する
当然のごとく見方も捲き込んでる訳で
エリック「ぎぃやぁぁぁぁぁぁあっ!」
オウガ「__痛ッ、よくもやったわね」
__カノンに銃口を向ける
カノン「あ? やる気なの?」
__銃口を向け返す
エリック「あ、危ないっ!」
__対峙する2人にグボロ・グボロが襲い掛かる
カノンオウガ「邪魔だっ!」
__ほぼ同時に火炎放射を撃ち込んだ
グボロ・グボロは見るも無惨な肉片に変わる
当然、コアや素材の回収は望むべくもない
エリック「あー、始末書確定だね」
カノン「ふー、ミッション終わりましたぁ」
ほむら「え……と、カノンさん? さっきまでのは……」
__おそるおそる尋ねる
カノン「ス、スミマセン! 戦闘になると興奮して性格が変わってしまって………」
__ほむらは二度と一緒の任務に行かないと心に決め、帰りの装甲車に乗り込んだ
投下終了
乙です。
面白いなぁ、でもカノンは誤射するだけで味方を直接撃とうとはしないんじゃ?
しかしマスク・ド・オウガ……、一体誰なんだ?
>>71
各キャラクターの特徴をゲームよりも強めに書いてます。なので違和感がでるかもしれません
__ツバキの命令により、アナグラの職員やゴッドイーターがエントランスに集められる
ツバキ「皆に、今日から配属される新しい仲間を紹介する」
__銀髪の髪の毛、赤い帽子、ミニスカートとへそのあたりを露出させた黒いジャケットの様な感じ少女がそこにいた
「本日一二〇〇付で極東支部に配属となりました、『アリサ・イ リーニチナ・アミエーラ』です」
__指先で髪の毛を弄っている。彼女の癖のようだ
コウタ「女の子ならいつでも大歓迎だ よ!」
アリサ「よくそんな浮ついた考えで、ここまで生き長らえて来れました ね……」ファサッ
__一蹴されたコウタが固まる。
ツバキ「彼女は実戦経験こそ少ないが、演習では抜群の成績を上げてい る。追い抜かれぬよう精進するんだな」
コウタ「りょ……了解です」
ツバキ「アリサは以後リンドウに付いて行動するように」
アリサ「了解しました」
ツバキ「リンドウ、資料等の引継ぎがあるので私と来るように」
リンドウ「了解」
ツバキ「以上だ。その他の者は持ち場に戻れ!」
アリサ「あなたがこの支部の新型神機使いですね」ファサッ
ほむら「……ええ、暁美ほむらよ」
アリサ「さっきの人よりは真面目そうなので良かったですけど、足を引っ張らないでくださいよ?」
ほむら「……」ファサッ
__ほむらは無言で髪をかきあげる
アリサ「それでは、失礼します」
__そのままほむらの横を通り過ぎて行った
コウタ「いやー、俺ゴッドイーターになって良かったよ。こんなにもたくさん巨乳が……ゴメン」
ほむら「……気にしないで」
ーアナグラ エレベーター内ー
リンドウ「期待の新人ですねぇ……レア物の新型が二人もいる支部ってここ ぐらいじゃないですか?」
ツバキ「そうだな……ただ、彼女は適合してはいるものの、若干精神的に不安定なようでな……
定期的に担当医師によるメンタルケアを組まれているようだ。まあ、注意を払ってやってくれ」
リンドウ「了解です、姉上」
ツバキ「リンドウ、ここでは姉上と呼ぶなと何度言ったらわかるんだ?」
リンドウ「へ?い……」
Mission5 『錆びた刃』
FIELD 贖罪の街
目標 ・シユウ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・雨宮 リンドウ
[旧型近距離(ロングブレード)]
・アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
[新型可変式(ロングブレード/アサルト)]
ーデータベース13ー
『シユウ』
硬い翼手を持つ人型のアラガミ。人型らしく翼手を用いた武人のような肉弾戦を繰り広げるのかと思えば、掌にエネルギーを集中させて放出するといった攻撃手法もとる
本来の腕は胸元 で腕組みしており、これを戦闘に使ったという報告は無い
ー贖罪の街ー
リンドウ「お、今日は新型二人とお仕事か。まあ足を引っ張らないよう気を 付けるんでよろしく頼むわ」
アリサ「旧型は、旧型なりの仕事をしていただければいいと思います」ファサッ
__場の空気が一瞬固まる
ほむら「貴女…………!!」
__リンドウがほむらを笑いながら制止する
リンドウ「ははっ、まあせいぜい期待に添えるよう頑張ってみるさ」
__特に気にした様子もなくアリサの肩を掴む
アリサ「キャア!!」
__いきなり悲鳴をあげながら後ろに下がる
流石のリンドウも少し驚いている
リンドウ「………あーあ、随分と嫌われたもんだな」
アリサ「す、すみません、何でもありません、大丈夫です」
__無理に取り繕ったような返事
リンドウ「フッ……冗談だ
んー……そうだな、よしアリサ。混乱しちまった時はな、空を見るんだ、そんで動物に似た雲を見つけてみろ。落ち着くぞ
それまでここを動くな、これは命令だ。そのあとでこっちに合流してくれ、いいな?」
アリサ「な……何で私がそんな事……」
リンドウ「いいから探せ、な?」
__アリサは渋々ながら空を見上げる
リンドウ「よしっ、先にいくぞ」
__リンドウとほむらは索敵に向かう
リンドウ「アイツのことなんだがな、どうもいろいろ訳アリらしい。
まあこんなご時世、みんな悲劇を背負ってるっちゃあ背負ってるんだが
同じ新型のよしみだ、あの子の力になってやれ」
ほむら「……」ファサッ
リンドウ「ん? アリサが髪の毛を弄っているのが腹立つって?」
ほむら「……」ファサッ
リンドウ「そんなこと言っても仕方ないだろう、そういう仕様なんだから」
ほむら「……」ファサッ
リンドウ「大体ファサッってする程の髪の毛無いだろ、って言われてもなぁ……」
ほむら「……」ファサッ
リンドウ「いや、だからな……っと、敵さんだ」
__ほむらとリンドウは臨戦態勢に入る
__シユウの討伐には五分とかからなかった
ほむら「……ちょいちょい戦闘描写をサボるわね」
リンドウ「あー、メタ発言は控えるように」
__遅れて合流したアリサと装甲車に乗り込み、アナグラに帰投した
投下終了
乙です。
リンドウ何者だ?いやまあ元々無言な主人公と会話してはいるけど、ファサッの角度とかが違うのか?
マミさんブラストなのか、てっきりスナイパーかと
他意はありませんが、ジーナとほむらは気が合いそうですね
>>84 86
あの主人公やソーマと会話ができる人なので、ファサッの解読も可能です
>>85
マミさんの武器はスナイパーか迷って、誤射率が高い方を選びました
__
,' o∞oヽ
'l ,8ノ)ハヘ l
ヽ)ノ゚ -゚ノリ 射線上に入るなって、
c[]_l゚l:l゚lっ 私言わなかったっけ?
,/_.l:l_ゝ
{_} {_}
__荒廃した見滝原の街
ほむら「……ここは?」
__奥の方から声が聞こえる
「ここはアナタの心象風景……」
ほむら「……誰なの?」
__ほむらが目にしたのは、黒髪で三つ編み、メガネをかけた気の弱そうな少女
ほむら「昔の、私……なの?」
「いいえ、私はアナタの神機、この姿はアナタの記憶から借りたモノです」
ほむら「……はい?」
「さあ、私の名前を呼んで」
ほむら「し、知らないわよ」
「大丈夫、巴さんも神機に名前をつけてます。だから恥ずかしくないです」
ほむら「十分恥ずかしいわよっ!」
「名前を呼んでくれないと、必殺技が使えないですよ?」
ほむら「いらない、必殺技なんていらないからっ!」
「必殺技を叫ぶのが恥ずかしいですか? 大丈夫です。恥ずかしいのは最初だけ、すぐに慣れます」
ほむら「い、嫌……助けて、まどかァ!」
マミ「呼んだ?」
ほむら「呼んでませんっ!」
マミ「まあ、そんなこと言わずにね? 必殺技あると便利よ?」
ほむら「いりませんっ!」
マミ「ほれティーロティーロ♪」
メガほむ「ティーロティーロ♪」
ほむら「やめて、私の姿で奇行にはしらないでっ!」
マミ「ティーロティーロ♪」
メガほむ「ティーロティーロ♪」
ほむら「い、嫌ぁぁぁぁぁっ__」
ーほむらの部屋ー
ほむら「__ゆ、夢っ?」
マミ「ティーロティー……あっ」
__枕元でささやいていたマミが、あわててマスクを着ける
オウガ「サカキ博士が呼んでたわ。講義があるらしいわよ」
ほむら「……巴さん、何やってんですか?」
オウガ「私はマスク・ド・オウガよ?」
ほむら「……で、どうして私の部屋にいるんですか」
オウガ「それは鍵穴をティロってね」
ほむら「ティロって何!?」
オウガ「とりあえずサカキ博士の研究室に行ってきなさい」
__ほむらは部屋からマスク・ド・オウガを追い出し、サカキ博士の研究室に向かう
ー榊博士の研究室ー
サカキ「前にも話したように、アラガミを構成するオラクル細胞は何でも食べる
動物や植物などの生物に限らず、鉱物やプラスチックなどの合成樹脂
挙げ句には、通常の生物には危険な核廃棄物すら食べてしまう」
ほむら「……」ファサッ
アリサ「……」ファサッ
コウタ「ふあぁぁぁぁ……」
サカキ「それと同時に、アラガミは食べたモノの形質を取り込み、進化する
でも、正確に言えば、彼らは進化なんかしてはいないんだ
事実、彼らのオラクル細胞の遺伝子配列は変化していない。そう、一つとしてね」
アリサ「そんなはずありません! 現に奴らは形態変化しているじゃないですか?」
サカキ「食べたものの形質を取り込むというのは、知識を得る、ということ。
……そう、彼らはただ賢くなっているだけなんだ。
どういう骨格をしていれば早く動けるか、空を飛ぶにはどうするか
それはまるでスポンジが水を吸い込むように知識を増やしている」
コウタ「母ちゃん……もう食べられないよ……」
アリサ「本当に、自覚のない人ですね……」
サカキ「……もし、アラガミがコウタ君ぐらい勉強嫌いなら、あるいは地球をアラガミから取り返せる日はすぐかもしれないんだけどね」
サカキ「それで、アラガミの学習の方向性は実に多様でね
最近では光合成を行うアラガミすら発見されているんだよ
そしてアラガミには各地の神を模した形態をとるものも多い
もしかしたら、我々人類には見えない、神や悪魔の類いも食べちゃってるのかもしれないね」
アリサ「そんな……馬鹿馬鹿しい」
ほむら「(まさか……ね)」
サカキ「きみたち、『ノヴァの終末捕食』って言葉、聞いたことはあるかい?」
アリサ「ええ、アラガミ同士が喰い合いを続けた先に、地球全体を呑み込む程に成長した存在
『ノヴァ』が引き起こすとされる、人類の終末ですか」
サカキ「その通り、誰が言い始めたのかも知らない、単なる風説に過ぎないとも言われてるけどね」
コウタ「『エイジス計画』が完成すれば、それからも守れるんだろ?」
サカキ「……犬、という動物を知っているかな?
もう大分数が少なくなってしまったが、今でもまれに、外部居住区などで見かけることができるはずだ
犬は賢く、言葉こそ話せないが、人間とコミュニケーションをとることができる
犬のような性質を受け継いだアラガミがいれば、あるいは人間と共生できるのかもしれないね?」
アリサ「……アラガミと仲良くなんて、できるわけ無いじゃない……」
投下終了
乙です。
リンドウさんすげえ、ここから先の展開が気になる。
このスレが最近の楽しみの1つです、頑張って下さい。
しかし一瞬だけ復活したのに、マミさんどこ行ったんだ?
エリックはこの話では上田さんじゃないのか
神機メガほむがハルコンネンの精とダブるww
Mission 6『蒼穹の月』
FIELD 贖罪の街
目標 ・ヴァジュラ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・橘 サクヤ
[旧型遠距離(スナイパー)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)]
ーデータベース14ー
『ヴァジュラ』
トラ、もしくはライオンに似た容姿を持つ大型のアラガミ
その巨体からは想像できない俊敏な動きで敵を翻弄し、背中から生えたマント状の器官からは強力な雷撃を放つ
また、このアラガミを一人で討伐できるようになれば一流のゴッドイーターといえる
ー贖罪の街ー
サクヤ「ブリーフィングを始めるわよ。4人別れて索敵、見つけたら信号弾で集まり、ヴァジュラを倒す。
敵を見つけても増援を待つこと。絶対に一人で戦い始めちゃダメよ、何か質問はある?」
ソーマ「……了解」
ほむら「……了解」ファサッ
コウタ「はいはーい、オヤツはバナナに入りますかー?」
サクヤ「特にないようね、じゃあ作戦開始!」
__ほむらが中央の開けたエリアを捜索していると、廃教会の北あたりから信号弾が上がる。おそらくコウタであろう
援護に向かうと、コウタが建物の影に隠れ、食事中のヴァジュラの様子をうかがっていた
コウタ「お、こっちこっち」
__コウタがほむらに手招きする
ほむら「気づかれてない?」
コウタ「大丈夫だよ」
ほむら「じゃあ私が先行するから援護して」
コウタ「オーケー!」
__後ろからそっと近づく
ほむら「喰らいなさい」
__神機にヴァジュラを喰らわせる。奇襲に驚き、唸り声をあげるヴァジュラ
コウタ「いっけぇぇぇぇぇぇっ!」
__コウタが一気に弾丸を叩き込む
ほむら「__今ッ!」
__猛攻に怯むヴァジュラの目線の先に、スタングレネードを炸裂させる。
網膜に直接突き刺さるかのような閃光
視界が潰され、咆哮をあげるヴァジュラの無防備な口に、ほむらは銃身を突っ込む
ほむら「これでも食べてなさい」
__体内へのフルオート射撃。ヴァジュラは息絶えた
コウタ「っしゃぁぁぁぁっ! やっぱ俺たち、ベストコンビだねっ!」
ほむら「否定はしないわ」ファサッ
__事実、ほむらはコウタを極東支部の遠距離神機使いで、二番目に背中を預けられる仲間だと感じていた
ちなみに一番は『ジーナ・ディキンソン』というスナイパー使いで、お互い口数が少ないにも関わらず、何故か強い信頼感と連帯感があった
逆に安心して背中を預けられないのが『台場カノン』、『マスク・ド・オウガ』、『エリック』の誤射率トップ3の面々である。とは言えど、安心できないだけで決して信頼していない訳ではないのだが
__遅れてソーマとサクヤが合流する
ソーマ「……なんだ、終わっていたのか」
コウタ「へっへー、ほむらと二人で倒しちゃったよ!」
ほむら「……」ファサッ
サクヤ「すごいわね、もう二人でヴァジュラを倒せるくらいまで成長しているなんて」
ソーマ「……来る!」
__教会の中からヴァジュラのようだが、少し違う叫び声が聞こえてくる。
サクヤ「報告では確か一匹だったはずなのに……」
コウタ「取り合えず行きましょうよ、サクヤさん!!」
__コウタが様子を見に行くことを勧める
サクヤ「ええ、そうね……」
__警戒しながら教会の入口まで進んでいく
ソーマ「何……?」
__ソーマが思わず疑問の声をあげる
リンドウ「お前ら?」
コウタ「あれ!? リンドウさん何でここに!?」
__現れたのは、リンドウとアリサ
サクヤ「どうして同一区画に2つのチームが……どういうこと!?」
__本来、同一区画には基本1チームのはずだ。ほむらはツバキによる教習を思い出す
リンドウ「考えるのは後にしよう。さっさと仕事を終わらせて帰るぞ」
リンドウ「俺たちは中を確認、お前たちは外を警戒、いいな?」
そう言い、リンドウとアリサが教会の中に入る。リンドウ達の前に姿を現したのは、白く、人間の女性のような顔をしたヴァジュラの亜種
リンドウ「下がれ! 後方支援を頼む!」
__しかし、アリサは硬直し、何かに憑かれたように言葉を繰り返す
アリサ「パパ……ママ……? やめて、食べないで……」
リンドウ「アリサ! どうしたぁ!」
__突然、アリサの脳裏によみがえる光景
アラガミに捕食される両親
専属の医師によるメンタルケア
『こう唱えて引き金を引くんだ。ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー)!!』
アリサ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー)………」
__虚ろな目をしながら呟く
『そうだよ、そう唱えるだけで君は強い子になれるんだ』
アリサ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー)………」
『こいつらが君たちの敵、アラガミだよ!』
__写真に写っていたのは、両親を殺した黒いヴァジュラ
そして、雨宮リンドウの姿
何かに操られているかのように銃口をリンドウに向ける
『混乱しちまったときはな、空を見るんだ』
アリサ「いやああああ! やめてぇぇぇええ!」
__咄嗟に天井に銃口を向けた
__アリサの悲鳴と共に、轟音が響く
ほむらとサクヤが確認に行くと、そこには瓦礫に塞がれた退路と、座り込んでいるアリサ
瓦礫の奥からは、リンドウが戦っている音が聞こえる
サクヤ「あなた……! いったい何を……!」
アリサ「違う…違うの…パパ…ママ……、私、そんなつもりじゃ……」
__アリサは錯乱していた。サクヤが瓦礫の山にレーザーを放つも殆ど効果はない
ほむら「(……アラガミに効かないからって通常兵器を用意しなかったのは失敗だったわね……)」
ソーマ「まずいな……こっちも囲まれてやがる……」
__教会の外も白いヴァジュラに囲まれていた
コウタ「ぐぁっ!!」
__コウタが白いヴァジュラな攻撃を受け、壁に叩きつけられる
ほむら「コウタ!!」
__ほむらが白いヴァジュラに斬りかかる
リンドウ「サクヤ、アリサを連れてアナグラに戻れ!!」
サクヤ「で、でも……!」
リンドウ「聞こえないのか!! アリサを連れてとっととアナグラに戻 れ!!
サクヤ、 全員を統率! ソーマ、退路を開け!」
サクヤ「リンドウも、早く!」
リンドウ「わりいが俺はちょっとこいつらの相手して帰るわ。……配給ビール、取っておいてくれよ」
サクヤ「だめよ! 私も残って戦うわ!!」
リンドウ「サクヤ……これは命令だ。全員……必ず生きて帰れ!」
サクヤ「いやあああぁぁぁぁ!!」
コウタ「サクヤさん、行こう! このままじゃ全員共倒れだよ!」
サクヤ「いやよ!! リンドウううう!!」
ソーマ「早くしろ、囲まれるぞ!」
__ソーマがスタングレネードを地面に投げつける。眩い閃光が辺りを覆う
ほむらはアリサをコウタに任せ、サクヤに当て身をくらわせ、気絶させてから担いでその場を離れた
投下終了
今のところ原作の流れだね。
DLCのまどマギコラボはまどかよりほむらの衣装の方があってた気がするなー。
乙。
乙
ジーナと気が合うのって二人ともまないt…ゲフンゲフン、胸が慎ましやかだからかね
ほむらとジーナが本領発揮するのはやっぱり嘆きの平原なのか?
ーアナグラ エントランスー
ブレンダン「教官! 俺達もリンドウさんの捜索に向かわせて下さい!」
ツバキ「何度も言わせるな、それについては正規の部隊が動いてる。経過を待て」
タツミ「しかし! 人数が多い方が発見の可能性が!」
ツバキ「くどい!」
カノン「リンドウさんは命の恩人なんです!だから、今度は私たちが!」
ツバキ「くどい! と言っている」
まどか「ツバキさん、支部長がお呼びです」
ツバキ「わかった。しばらく頼む」
まどか「了解しました」
__うなだれる第2部隊のメンバー達
「おい、お前ら、アイツの目の前で何人死んだか教えてやろうか……」
__そう言ったのは『百田ゲン』、昔はツバキと共に戦った経験もある元神機使いである
ゲン「ましてや血を分けた弟だ。飛び出したいのはアイツの方だろうに……」
ー病室前 廊下ー
__アリサの見舞いにやって来たほむらに、病室内から声が聞こえる
アリサ「見ないで……見ないでよ……もう放っといてよ! 私なんか、私なんか……!」
ツバキ「鎮静剤を用意、クッションは交換しろ」
アリサ「来ないで!! ああ……ゴメンナサイゴメ ンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナ サイゴメンナサイゴメンナサイ……」
ツバキ「私だ、分かるか、ツバキだ」
アリサ「違うの……パパ、ママ……そんな……そんなつもりじゃなかったの!!違う、私のせいじゃない!! 私なんか……放っといてくれればよかったのに!!」
ほむら「……日を改めた方が良さそうね」ファサッ
「ああ、君か。今は会わない方がいいかもな、薬が切れるとあの調子だから、日を改めた方がいいな」
__ほむらに声をかけてきたのは『オオグルマダイゴ』、アリサの担当医だ
オオグルマ「彼女だって、あまり今の様子は見られたくないだろうしな」
__オオグルマは病室に入っていった
『暁美さん、話したい事があるの。私と一緒に任務を受けて』
__突然ほむらの脳内に直接届く巴マミの声。魔法少女の能力、テレパシーだ
Mission 7『斜陽』
FIELD 愚者の空母
目標 ・シユウ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
ーデータベース15ー
『愚者の空母』
アラガミ出現の混乱の中で火事場泥棒を行っていた集団の拠点だった空母。 かつてはその無法者共と、それに抵抗する集団の戦場だった。
しかしアラガミによってその戦いは共倒れに終わり、擱座した空母はそのままになっている。
ー装甲車内ー
オウガ「暁美さん、あなたも魔法少女ね?」
ほむら「……ええ、そうよ」
オウガ「あなたに話しておきたいことがあるわ」
ほむら「……何かしら?」
オウガ「マスク・ド・オウガというのは仮の姿……」
__マスク・ド・オウガはそのフルフェイスメットをはずした
「私は任務『鉄の嵐』で死亡したことになっている巴マミなのよ」
ほむら「……」
__巴マミの腕輪にソウルジェムが埋め込まれていた
だから頭を食べられても助かったのだろう
マミ「驚きで声もでないようね、仕方ないわ」
ほむら「いや……まあいいや、で、本題は?」
マミ「あなたに『ゴッドイーター』ではなく、『魔法少女』としての戦い方を教えるわ」
ほむら「間に合ってます」
マミ「あら? お礼は結構よ」
ほむら「ですから教えてもらわずとも戦えます」
マミ「弟子なんて佐倉さん以来ね」
ほむら「だから勝手に弟子に……え? 佐倉さん以来って?」
マミ「知らなかったの? あの子も魔法少女よ」
ほむら「彼女も契約してたのね……」
__仕方のないことだ、こんな時間軸では契約する理由なんて掃いて捨てるほどある
ほむら「ほ……他に魔法少女はいるの?」
マミ「いえ、極東支部で現在生き残ってるのは私と佐倉さんだけよ」
__まどかは契約してないようだ、とりあえずは安心した
ほむら「きゅ、キュウべえはどこに?」
マミ「キュウべえは装甲車を運転してるわよ?」
QB「きゅっぷい」
ほむら「(この時間軸にインキュベーターは存在している、でも何故まどかを勧誘していないの?)」
ほむら「魔女の気配がしないのだけれど、グリーフシードはどうしているの?」
マミ「最近では普通の魔女は見なくなったわね」
ほむら「……普通の?」
マミ「あ、目的地に着いたようね」
ー愚者の空母ー
マミ「さあ、覚悟はいい?」
ほむら「……問題ないわ」ファサッ
__突然、空間が歪んでいく
ほむら「魔女の結界!?」
マミ「ほら、お出ましよ」
__そこにいたのは、シユウである
しかし、通常のシユウとはかなり異なる外見をしていた
ほむら「これは……どういうことなの……?」
マミ「魔女を捕食したシユウよ
普通の神機使いでは逃げるのが精一杯、だから私達に特務がまわってくる」
ほむら「魔女を、捕食した?」
マミ「ええ、強敵よ」
__そのシユウは、ピンと立っている襟のような器官があり、頭の形がどことなく刈り上げを連想させている
魔女「_______スカ?」
マミ「一気に行くわよっ!」
__上空に無数のマスケット銃を展開する
魔女「______デスカ!?」
__空を覆わんばかりののマスケット銃が、いつの間にか数える程度の少なさになっている
マミ「なん……だと……?」
魔女「イチバンジャナキャダメナンデスカ!?」
QB「あれは『蓮舫の魔女』、性質は『仕分け』。
相手の言い分を一切聞かずに予算を減らしてくる強力な魔女だ!」
マミ「不味いわね……」
__マスケット銃を撃つ。しかし火力不足が否めない
魔女「ニバンジャダメナンデスカ!?」
QB「……マミの戦闘スタイルは
一発に重きを置く『弾を当てる』狙撃銃ではなく
発射数が武器の『弾に当たれ』の機関銃だ
だから『減らす』事に特化した蓮舫の魔女は相性が悪すぎる」
マミ「ふふ、私は後輩の前で負けるわけにはいけないのよ」
__固く神機を握りしめる
QB「無理だマミっ! 遠距離神機ではレンホウは倒せないっ!」
マミ「てやぁぁぁぁぁっ!」
__銃身でレンホウの頭をぶん殴る
あまりの衝撃に倒れるレンホウ
すかさずマミはマウントポジションをとる
原始的な暴力の音、無抵抗のレンホウの頭を神機で殴り続ける
魔女の結界が消えていく、どうやら倒せたらしい
マミはレンホウが落としたグリーフシードを拾い、ほむらに話しかける
マミ「これが魔法少女の戦い方よ、わかった?」
ほむら「」
投下終了
乙です。
しかしまさかマミさんがマスク・ド・オウガだったなんて。
>>120誰の胸部が結合崩壊だって?ほむらちゃんに聞いて来いっていわれたんだけど。
通常のGE
相手の攻撃種類により近接、遠距離を使い分ける。また、銃に関しては部位により有効弾種が異なるため(以下略
魔法少女なGE
装備を上げてティロ・フィナーレ(物理)で殴る。
もし余裕があるなら、後日談としてGEBのストーリーも書いて欲しいな
魔法少女たちがどう活躍するか見てみたい、特にストーリー終盤辺り
>>139
同感だな、特にあのシーンとか、あのシーンとか。
あとは青いアの子とか見たいなー。
>>135
ぶ、部位破壊報酬が欲しかったんです
>>138
き、杏子は普通の戦い方のはず……
>>139
とりあえず終わらせてから考える方向で
>>140
縞パンとフェなんとかさんはキャラが掴めないんだよな……
シリアスのつもりで書き始めたssが、とんでもない方向に走っていきます。どうすれば良いのでしょうか?
ーほむらの部屋ー
マミ「佐倉さんがロシア支部に出張中に外部居住区に住んでる家族がね……
それ以来、『アタシは他人のためには戦わない、自分のためだけに戦う』って」
ほむら「それで巴さんと行動しなくなった、ですか」
マミ「ええ、そうよ。私は極東支部にいたのに佐倉さんの家族を守れなかった……」
ほむら「……」
マミ「私が生きてることは佐倉さんに、いえ、誰にも秘密よ? 支部長とサカキ博士は知っているけどね」
ほむら「いや、気付いてるのではないでしょうか?」
マミ「大丈夫よ、私のヘルメットは魔法少女の気配を消すって設定だから」
ほむら「設定!?」
マミ「そういえば、アリサさんの面会ができるらしいわ、お見舞いに行ってあげなさい。私はここで待ってるから」
ほむら「出ていってください」
ーアリサの病室ー
__アリサは昏睡状態で、 とても話せる状態ではない
ほむら「……私は貴女も大切な仲間だと思ってるのよ? 早く目覚めなさい……」
オオグルマ「話しかけても無駄だよ。効果の高い鎮静剤が届いたんでね、当分意識は戻らないはずだ」
__オオグルマの言葉に無言でうなずき、アリサの手に軽く触れる
『もういいかい』
__脳裏に浮かぶ光景
『まぁだだよ』
__声が聞こえる
『もういいかい』
__少女はタンスの中に隠れていて
『もういいよ』
__少女の両親がタンスの前に来て
『あ、アラガミが来たぞ!!』
__その声が響いたとたん
現れたのは、黒いヴァジュラ
『パパ…ママ……?やめて、食べない で……!』
『いやぁぁぁぁぁっ!!やめてえええええ ええっ!!』
__再び景色は変わる
『幼かった君はさぞかし自分の無力を呪った事だろう。
この苦しみに打ち勝てば、君は親の仇を討てる力を得るのだ……そうだ、戦え、打ち勝て!』
__その少女がケースの中に腕をいれる
『__っ!』
__再び景色は変わる
『こいつらが、君たちの敵、アラガミだよ』
__黒いヴァジュラの写真が貼ってある
『アラ……ガミ……』
__少女は力無い声で呟く
『そう、こわーいこわーいアラガミだ……
そして、こいつが……君のパパとママを食べちゃったアラガミだ』
__そこにあったのは、リンドウの、写真
『でも、もう君は戦えるだろう? 簡単な事さ。こいつに向かって引き金を引けばいいんだよ』
『引き金を引く……』
『そうさ、こう唱えて引き金を引くんだ。ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………』
『ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………』
『そうだよ、そう唱えるだけで君は強い子になれるんだ』
『ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………』
ほむら「……アリサの、過去?」
アリサ「あれ……ここは? 私、どうして……」
オオグルマ「なっ……意識が戻っただと!? ……し、 失礼する!」
__慌てて病室から出ていく
アリサ「暁美さんの気持ちが、流れ込んできて……」
ほむら「……ほむらでいいわ」ファサッ
アリサ「ほむら……あなたは__」
アリサ「伝説の傭兵だったんですね!」
ほむら「……はい?」
アリサ「あなたの記憶が、私の中に流れてきました」
ほむら「待って、貴女は何を見たの!?」
アリサ「前回までのまどマギ
__見滝原中学校
ここで全世界の戦争史上を塗り替える恐るべき兵器が開発されているという
兵器の情報収集のため、ハイテク特殊部隊QB HOUNDのベテラン魔法少女、巴マミが派遣された
しかし数日後
__ふ、増えてる……
という連絡を最後に、マミは消息を絶ってしまう
QB HOUNDの司令官QUIET BOSSは部隊に入隊したばかりの新米魔法少女、暁美ほむらを潜入させることを決定する
彼女の任務は巴マミの消息を追い、 『ふ、増えてる……』の実態を探り出すこと
ほむらは無線機を片手に見滝原中学校への潜入を開始する」
ほむら「わけがわからないよ」
アリサ「……冗談です。時をかける少女だったんですよね!」
ほむら「あ、いや……んー……もうそれでいいわ」ファサッ
ー病室前 廊下ー
オオグルマ「ええ…まさか意識が回復するとは……
はい、例の新型同士の感応現象が起きたのではないかと
はい、隔離しますか?
そうですか、ではしばらくこのまま…… はい、では、私はこれで」
投下終了
乙です。
このまま>>1の書きたい様に書いて下さい。
>>141
>>135と>>140の者ですが、ほむらちゃんには伝えておきます、あとア○○○が無理ならリッカをお願いします!!
とりあえず頑張って下さい!
>>150
リッカは服を作るトコまで出番がないかな……
ーアリサの病室ー
カシャン
__扉が開く音
ほむら「橘サクヤ……」
アリサ「こ、こんなところに何しに来たんですか…………?」
サクヤ「大丈夫、あなたを責めに来たわけじゃないわ」
アリサ「だったら………」
サクヤ「話を聞かせてほしいのよ。あの日、あの瞬間、あなたに起こったことを
本当は、あなたがしたことにまだ納得できない。でも、だからこそ、そこにある違和感がなんなのか知りたい
辛いお願いをしているというのはわかってるわ」
アリサ「……私が定期的にメンタルケアを受けていることは御存知ですか?」
__アリサが話はじめる
アラガミに両親を殺されてから、主治医のオオグルマによりメンタルケアを受けていたこと
両親を殺した黒いヴァジュラを追って極東支部に赴任してきたこと
アリサ「何故かわからないけど、私の頭の中で リンドウさんがその仇になってて……気づいたら、彼にむかって銃を……イヤアァァァァ!!!」
ほむら「落ち着きなさい」
__アリサの手を掴む
アリサ「す、すみません……」
サクヤ「無理をさせてごめんね、ありがとうアリサ。また来るわ。」
アリサ「いえ、そんなこと……」
__サクヤが病室から出ていった
『おい新型、話したい事がある。アタシと一緒に任務を受けな』
__突然ほむらの脳内に直接届く佐倉杏子の声。魔法少女の能力、 テレパシーだ
Mission 8『ワールウィンド』
FIELD 嘆きの平原
目標 ・コンゴウ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・佐倉 杏子
[旧型遠距離(スナイパー)]
ー装甲車内ー
杏子「アンタも魔法少女なんだろ?」
ほむら「ええ、そうよ」ファサッ
杏子「最近は魔女のアラガミ化で繁殖力が強まりすぎて、縄張り争いの必要がねーんだ。
うるせぇマミのヤツも死んじまったし、仲良くしよーや」
ほむら「アナタ、気付いてないの!?」
杏子「は? なんのことだ」
ほむら「あ、いや……なんでもないわ」ファサッ
杏子「ま、いーや、食うかい?」
__ロッキーを差し出す
ほむら「……いただくわ」
杏子「ついでに魔法少女の戦い方を教えてやるよ」
ほむら「間に合ってます」
杏子「お、そろそろ目的地に着くな」
ー嘆きの平原ー
__空間が歪んでいく、魔女の結界だ
杏子「さーて、お出ましだな!」
__結界の中心部にいるのは、魔女化したコンゴウ
杏子「おらぁぁぁぁぁっ!」
__銃身でコンゴウの頭をぶん殴る
あまりの衝撃に倒れるコンゴウ
すかさず杏子はマウントポジションをとる
原始的な暴力の音、無抵抗のコンゴウの頭を神機で殴り続ける
魔女の結界が消えていく、どうやら倒したらしい
杏子はコンゴウが落としたグリーフシードを拾い、ほむらに話しかける
杏子「これが魔法少女の戦い方だ、わかったな?」
ほむら「」
投下終了
ーエントランスー
アリサ「……本日付で、原隊復帰となりました。また、よろしくお願いします」
__少し下を向き、自信が無さそうに話す
コウタ「実戦にはいつから復帰なの?」
アリサ「まだ…決まってません……」
コウタ「そうなんだ……」
__話し声が聞こえる
「おいおい聞いたか? 例の新型の片割れ、やっと復帰したらしいぜ?」
「ああ。リンドウさんを新種のヴァジュラと一緒に閉じ込めて見殺しにしたヤローだろ」
「ところが、あんなに威張り散らしてたくせに結局戦えなくなったんだってさ」
「ハハハ!結局口ばっかりじゃねぇか!」
アリサ「あなたたちも、笑えばいいじゃないですか……」
コウタ「俺達は笑ったりしないよ」
ほむら「……笑う理由がないわ」ファサッ
コウタ「それより……ねえ! リンドウさんがやられた例のヴァジュラ、
お、欧州支部からも目撃報告があったみたいだね
ここにきて新種の目撃報告が増えてるのは何かの兆しかな、なんて……」
アリサ「……」
__アリサが目に見えて落ち込んでいる
コウタはほむらに近づき両手を合わせて
コウタ「スマン、後は頼んだ……」
__コウタは逃げ出した
アリサ「お願いがあるんです。あの……私にもう一度ちゃんと戦い方を教えてくれませんか
今度こそ、私の意志で 本当に大切な人を守りたいんです」
ほむら「……」ファサッ
__ほむらは髪をかき上げる
ほむら「……わかっ
オウガ「着いてきなさい、私の修行は甘くないわよ!」
アリサ「はいっ! ありがとうございます!」
エリック「仕方がないな、僕も手伝ってあげよう」
カノン「5人でミッション受注しときましたよー」
エリック「ご苦労っ!」
オウガ「じゃあ出撃ね」
ほむら「ちょっ、待っ……」
Mission 9『タイラント・ブレス』
FIELD 嘆きの平原
目標 ・シユウの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
[新型可変式(ロングブレード/アサルト)]
・台場 カノン
[旧型遠距離(ブラスト)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
・エリック・デア=フォーゲルヴァイデ
[旧型遠距離(ブラスト)
ー嘆きの平原ー
オウガ「アリサ、あなたは個人での戦闘能力は申し分ないわ」
エリック「だけど、ゴッドイーターは連携こそが大事なんだ」
カノン「え……と、大事なんです!」
アリサ「はいっ!」
ほむら「待って、極東支部で誤射率トップ3の言うことじゃないわよね!?」
オウガ「だから私達が連携の手本を見せるわ」
エリック「華麗なる連撃に酔いしれたまえ」
カノン「が、頑張りますよー!」
ほむら「目標、発見しました」
__シユウは食事中、こちらには気付いていないようだ
オウガ「一気に行くわよ、ティロ・モルター!」
エリック「発射っ!」
カノン「ぶち抜いてっ!」
__同時にシユウの足元に迫撃弾を放つ
アリサ「凄い、息がぴったり……」
__足元に集中砲火をくらい、よろめくシユウ
オウガ「てやぁぁぁぁぁっ!」
__銃身でシユウの頭をぶん殴る
あまりの衝撃に倒れるシユウ
オウガ「今よっ! フクロにするわ!」
__すかさずマミはマウントポジションをとり、神機でシユウの頭を殴り続ける
エリック「……」
__エリックは黙々とシユウの足に神機を降り下ろす
カノン「ほらほら、これでどう?」
__つま先でシユウの脇腹を蹴り続ける
ほむら「う、うわぁ……」
__肉が裂ける音、骨が砕ける音、シユウの断末魔の咆哮
オウガ「これが、絆の力よ」
アリサ「」
ほむら「どんびきです!」
投下終了
ーエントランスー
ツバキ「……以上でブリーフィングを終える。何か質問はあるか」
__コウタがそろーっと手を上げる
コウタ「あのー、アリサを今回の任務に連れて行ってあげたいな……って。
ほら……彼女最近頑張ってると思うんだ!」
__ほむらがうなずく
ツバキ「……お前もか。サクヤはどうだ?」
サクヤ「……賛成です」
ツバキ「だが今回のターゲットは『アレ』と同型の個体だぞ。……大丈夫 か?」
アリサ「行きます……行かせてください!」
ツバキ「よろしい……無理はするなよ」
コウタ「イエ—イ! 俺がいるから大丈夫だよ! ね!」
Mission 10『冬の夜明け』
FIELD 贖罪の街
目標 ・ヴァジュラの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
[新型可変式(ロングブレード/アサルト)]
・橘 サクヤ
[旧型遠距離(スナイパー)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)]
ー贖罪の街ー
__ヴァジュラは食事に夢中だ
コウタ「ヴァジュラは人型のアラガミじゃないからなぁ……」
ほむら「それがどうかしたの?」
コウタ「いや、マスク・ド・オウガさんに教わった技が使えないなって」
__おそらくマウントポジションからの殴打の事であろう
ほむら「悪いことは言わないからやめときなさい」
__極東支部が極道支部とか呼ばれる前になんとかしなければ……
サクヤ「いけっ!」
__サクヤのレーザーを合図にそれぞれが行動を開始する
コウタ「いっけぇぇぇぇぇぇっ!」
アリサ「いっけぇぇぇぇぇぇっ!」
__コウタとアリサが炎弾で弾幕を張る
ヴァジュラは咆哮をあげながら、被弾に構わず突進してくる
サクヤ「スタングレネード!」
__ヴァジュラの目前で閃光手榴弾が炸裂する
ほむら「もらったぁぁぁぁっ!」
__建物の屋上から飛び降り、そのままヴァジュラの首筋に刃を突き立てる
コウタ「やったか!」
サクヤ「まだよっ!」
__ヴァジュラは必死の抵抗でほむらを振り落として逃走する
サクヤ「追うわよ、散開!」
アリサ「__はぁ、__はぁ……」
__建物の影で様子をうかがう
ビルの上にヴァジュラを発見する
銃口を向けようとするが、両親が捕食される光景が頭をよぎり、手が震えて狙えない
アリサ「パパ……ママ……」
__目に入ってきたのは、索敵中のほむらに死角から飛びかかるヴァジュラ
アリサ「よけてぇぇぇぇぇぇっ!!」
ほむら「え……あ、はい」
__その場からひょいと控えめに半歩右へ避けるほむら
アリサは大威力の炎弾を叩き込む
見事、ヴァジュラに命中。ヴァジュラは絶命する
そして、爆発の余波を受けて吹き飛ぶほむら
飛んで、飛んで飛んで飛んで、頭から地面に突き刺さった
__緊張が切れ、その場にへたり込むアリサ
サクヤ「アリサ、よく頑張ったわね」
アリサ「サクヤさん……」
__サクヤがアリサを優しく抱き留める
ほむら「(早く引き抜いてくれないかしら……)」
投下終了
乙です。
何で刺さった?まあ魔法少女な上に神機使いだしな、この位普通だよな。
何か4コマ漫画にあったけどさ、アリサがリンドウ撃ってても死なないよな、誤射なんて日常茶飯事だし。
>>182 184
普段は偏食因子で味方を捕食しない調整をした弾丸で戦ってるのでは?
ーエントランスー
ツバキ「本日、執行部より正式な辞令が下りた。暁美ほむら、貴官をフェンリル極東支部、保守局第一部隊の隊長に任命する」
コウタ「すげぇ……出世じゃん、大出世じゃん! こういうの、なんて言うんだっけ……下剋上!?」
アリサ「それ、裏切りですよ?
改めて、よろしくお願いします
ね、 サクヤさん!」
サクヤ「……」
アリサ「サクヤ……さん?」
サクヤ「……リーダーか、なんだかずいぶん頼もしくなっちゃったね……キミになら背中を預けられるわ! これからもよろしくね!」
ツバキ「書類関係は支部長室だ。さっさと行ってこい」
ー支部長室ー
支部長「まずは祝辞を述べさせてもらおう。リー ダー就任、おめでとう」
ほむら「……ありがとうございます」
支部長「さて、ここに足を運んでもらったのは他でもない、リーダーの権限と義務について触れておこうと思ってね」
ほむら「……」
支部長「先ずは権限の強化だ。リーダー専用の個室を与えられる
そして今まで閲覧できなかった資料の開示だ
これは我々フェンリルの信頼の証、願わくば、裏切らないでほしいものだ」
ほむら「……」ファサッ
支部長「さて、次は義務の方の話だが……通常の任務の他に、リンドウ君が遂行していた特務を引き継いでもらおう」
ほむら「特務?」
__支部長のパソコンのアラームが鳴る
支部長「……すまない、来客だ。細かい指示はおって伝える。君たちには期待しているよ、さがりたまえ」
ー廊下ー
サカキ「君は、好奇心は旺盛な方かな?」
__支部長室に入っていく
ほむら「……記録媒体?」
__何かのディスクが落ちている。自室のターミナルで再生できそうだ
ーほむらの部屋ー
__ターミナルでディスクを再生する
そこに映っていたのは、支部長とその妻、サカキ博士、そしてインキュベーターの姿
ほむら「なぜ、インキュベーターが一般人と……?」
『やはり、胎児段階での投与が一番確実 じゃないかな……。少なくともラットでは成功している』
『どちらにせよ、人体での臨床実験が必要な段階だろう』
『原理のわからない物を、分からないまま使うアプローチ全てを否定するわけじゃないけど、少なくとも今行うのはいかがなものかと……』
『君たち人類が一日10万人近くアラガミによって捕喰されているんだ、悠長なことは言ってられないんじゃないかなぁ?』
ほむら「これは、どういうことなの……?」
__どうやらソーマは胎児段階でオラクル細胞を投与された、いうなればゴッドイーターの雛型らしい
その実験の名は『マーナガルム計画』
何よりも気になるのが、インキュベーターが計画に一枚噛んでるということ
この時間軸はイレギュラー過ぎる……
ほむら「あれ? このディスク、まだ続きがある……」
『このディスクを拾った方は、ペイラー・ 榊の研究所まで届けてください……まさか、 中身は見てないよね?』
__何を思って映像の最後に見るなといれたのか……
ー支部長室ー
支部長「やあ、誰かと思えばペイラー」
サカキ「ヨハン、君はあの子も飼い犬にいようと言うのかい? 無理がありすぎるように思えるけど」
支部長「何のことかな。それより、例の件はどうなったのかな。その後報告を受けていないが」
サカキ「……考え直すつもりはないのかい?」
支部長「計画は最終の段階に近づきつつある。もう止められんよ」
サカキ「そうかい……じゃあ君にいい知らせだ。
民間からのタレコミなんだけど、これまでにない強力なオラクル結合をもったコアが、旧イングランド地域で確認されたらしいんだ」
支部長「特異点か!」
サカキ「それはまだわからないよ。だけど、あそこは本部の直轄地だ、私でもなかなか手を出せなくてね」
支部長「わかった。暫くの間ヨーロッパに飛ぶ。留守を預かってもらえるかな?」
サカキ「了解、まあいつも通り、私は私の研究を続けさせてもらうだけさ」
支部長「キュウべえ、付いて来てくれ」
QB「わかったよ」
__キュウべえを肩に乗せた支部長が退室する
サカキ「そう、研究の障害は少ない方が良いからね」
投下終了
ーサカキ博士の研究室ー
サカキ「いやあ、君が拾ってくれてたのか、助かったよ」
__ほむらはディスクを手渡す
サカキ「もちろん、中身は見ないでくれたよね?……ちょっとした若い頃の思い出なんだけど」
ほむら「み、見てないわ」ファサッ
__急に博士が顔を近づける。近い近い近い近い近い近い
サカキ「そうそう、君にお願いがあるんだ」
ほむら「何ですか?」
サカキ「『鎮魂の廃寺』付近のアラガミ殲滅だよ、一回の任務では難しいから数回に分けてある、じゃあ頼むね」
ーエントランスー
ほむら「えーと、まずは……サリエルの討伐ね、誰を連れて行こうかしら」
「「「私(僕)達に任せなさいっ!」」」
オウガ「はじけるレモンの香り! ティロ・レモネード!」
カノン「誤射したって
いいじゃない
人間だもの かのん」
エリック「最近、『巴さんの意志は私が継ぐ』と妹が神機使いを目指しています。 春風亭エリックです」
オウガ「3人そろって!」
オウガ「2人はプリキュア!」
カノン「きょ、極東支部愚連隊!」
エリック「エリックと華麗な仲間たち!」
ほむら「せめて打合せしてから来なさい」ファサッ
Mission 11『スイート・ホーム』
FIELD 鎮魂の廃寺
目標 ・サリエルの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・台場 カノン
[旧型遠距離(ブラスト)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
・エリック・デア=フォーゲルヴァイデ
[旧型遠距離(ブラスト)]
ー鎮魂の廃寺ー
ほむら「……目標を発見」
__物陰から食事中のサリエルを見つける
オウガ「私が仕掛けるから援護して」
ほむら カノン エリック「了解!」
__サリエルに背後から音もなく近付いて行く
ドンッと肩をぶつける
オウガ「テメェどこ見て歩いとんじゃボケぇぇぇぇ!!」
エリック「姐さんの服が汚れちまったじゃねぇかぁぁぁぁっ!!」
カノン「え、えーと、いてまうぞこらー」
ほむら「」
オウガ「なめとんのかわれぇぇぇぇ!!」
__サリエルの胸ぐらを掴む
オウガ「ティロ・フィナーレェェェェッ!」
__右拳がサリエルの顔面を抉る
サリエル「ヤ……ヤメテクダサイ……」
カノン「ほらほら、その場でジャンプしてよ」
サリエル「ヒ、ヒィィ」
エリック「姐さん! コイツ金持ってないんで、殺して素材売りましょうよ」
ほむら「」
__ゴッドイーターとして間違った事をやっている訳ではない……はずなのだが
オウガ「ティロ・フィナーレ!」
__渾身の頭突きが入り、サリエルの頭部が弾け飛んだ
投下終了
ーエントランスー
ほむら「……さて、次は接触禁忌(魔女化)クアドリガの討伐ね」
杏子「嗜好品配給チケットくれたら付いてってやるよ」
__やたらとそわそわしている
ほむら「……まあソロで狩れるわね」
杏子「ま、待ってくれよ、な?」ガシッ
ほむら「……掴まないで」ファサッ
杏子「お菓子が切れたんだよ。だから、な? いや、ホントマジで頼むよ」
__かなり必死だ
ほむら「……付いてきなさい」
__恩を売っとくのも悪くないかと思いつつ、嗜好品配給チケットを手渡した
Mission 12『鉄の吹雪』
FIELD 鎮魂の廃寺
目標 ・クアドリガ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・佐倉 杏子
[旧型遠距離(スナイパー)]
ー鎮魂の廃寺ー
杏子「そういえば、マミと行動しなくなった理由、話してなかったな」
ほむら「……」
杏子「アタシがロシアに出張の時、外部居住区が襲撃されてな、家族が喰われちまったんだ。
極東支部に帰ってから、マミに『何で守れなかった』って当たり散らしたんだよ。アイツは何も悪くないのにな
で、マミは責任感じちまったらしく、それ以来顔を合わせづらくなっちまってね
……死ぬ前に一言、謝っておきたかったな」
ほむら「……難儀な師弟ね」
杏子「まったくだ。あーあ、柄にもねぇこと言っちまったな」
ほむら「……魔女化アラガミよ」
__空間が歪んでいく、結界に入ったようだ
杏子「さて、さっさと片付けて帰ろーぜ」
ーエントランスー
ほむら「やはり佐倉杏子は戦力としては頼もしいわね」ファサッ
まどか「おかしいよ
こんなの絶対
おかしいよ」
ほむら「……どうしたの?」ファサッ
まどか「おかしいよ
ほとんど台詞が
ないんだよ?」
さやか「まどか、アタシだって
出番も、見せ場も、ないんだよ?」
上条「だから次の任務は僕とさやかを連れていってくれるかな?」
ほむら「任務に連れていくのは構わないけど……」
まどか「わたしも連れてって!」
ほむら「いや、あなたはゴッドイーターじゃないでしょ?」
まどか「連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!連れてって!」
ほむら「だ、ダメよ」
まどか「ずるいよ! 主人公はわたしのはずだよ!」
仁美「あまり暁美さんを困らせてはいけませんわ」
まどか「魔法少女まどか☆マギカってタイトルのはずだよ! こんなの絶対おかしがふぅぅぅぅぅ!?」
仁美「フェイタルブロォォォォッ!」
__仁美の凶拳がまどかのわき腹を抉る
上条「説明しよう『フェイタルブロー』とは、約150?(運動部の男子高校生レベル)の威力で放たれる、致命的な腹パンである」
ほむら「ま、まどかぁぁぁぁっ!?」
仁美「呼び掛けてもムダですわ、私の腹パンを受けたんですもの」
まどか「……まだ、わたしは闘える」
__まどかはゆっくりと立ち上がる
仁美「ど、どうして立ち上がれるんですの!?」
まどか「主人公は、わたしなの。わたしは絶対、あきらめない!!」
仁美「足元がふらついてますわ。虚勢を張るのもたいがいにしてくださいませ!」
__一瞬でまどかの懐に潜り込み、右ストレートを放つ
まどか「これを、待っていたんだよ」
__右手首を掴み、相手の勢いを利用して床に叩きつける
仁美「ぐはぁっ! ですわ」
まどか「これが、絆の力だよ。一人で戦っている仁美ちゃんは、仲間と戦っているわたしには勝てない」
仁美「まだ……まだですわ。私は、負けるわけにはいかないんですわ……」
__必死に立ち上がろうとする仁美
まどか「もういい__もういいんだよ、仁美ちゃん」
__仁美の手を取り、立ち上がらせる
仁美「まどかさん……」
まどか 仁美「ゆっくり眠ってなさい!!」
__二人の拳(思い)が交差する
仁美「ふふ、うふふふふふふ……
私の、敗けですわ」
__膝から崩れ落ちる
まどか「ありがとう……宿敵(親友)よ」
さやか「なんなの、これ?」
ほむら「……さあ?」ファサッ
投下終了
>>212
ミス
×約150?
○約150Kg
ーサカキ博士の研究室ー
ほむら「まさか美樹さやかと上条恭介があんな戦い方をするなんて……侮れないわね」ファサッ
サカキ「どうしたんだい?」
ほむら「いえ、何でもありません」
サカキ「まあ、とりあえず毎度毎度呼び出してすまないね」
ほむら「次の任務はなんですか?」ファサッ
サカキ「今回は第一部隊の全員で、シユウ討伐の任務に行ってほしいんだ」
Mission 13『雪原の陽光』
FIELD 鎮魂の廃寺
目標 ・シユウ一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・橘 サクヤ
[旧型遠距離(スナイパー)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)
・アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
[新型可変式(ロングブレード/アサルト)]
ー鎮魂の廃寺ー
コウタ「いやー、結構簡単に倒せたね!」
ほむら「じゃあ、捕食するわ」
「それ、ちょっと待った」
アリサ「え!?」
サクヤ「博士、なんでこんなとこに?」
__現れたのは、マスク・ド・オウガを護衛につけたサカキ博士
サカキ「質問は後だ。とにかくそのアラガミはそのままにして、ちょっとこっちに来てくれるかな?」
__各々物陰に隠れて神機を構える
コウタ「なあ、ソーマ」
ソーマ「……なんだ」
コウタ「なんで『頭痛が痛い』って日本語としてダメなの?」
ソーマ「『痛』が被ってるからだろ」
コウタ「でもさ、言葉にしてみると、
あんまり間違った日本語とは感じないんだよ」
ソーマ「……あれだ、『貧乳が貧しい』って言うと、違和感があるだろ?」
コウタ「おおっ! ホントだ!」
ほむら「……アリサ、何故こっちを見るの?」
アリサ「なっ、なんでもありません!」
サカキ「少し、静かにしてもらえるかな?」
サカキ「来たよ!」
__現れたのは、白い少女。体には、破れたフェンリルの軍旗が纏われていた
少女「オナカ……スイタ、ヨ?」
コウタ「ひっ!?」
サカキ「いやー、第1部隊のみんな、ごくろうさん!
君たちもここまで連れて来てくれてありがとう。おかげでここに居合わすことができたよ」
ソーマ「どういうことか説明してもらおうか」
サカキ「そうだね……『彼女』を誘い出すために、 ここら辺一帯の『餌』を根絶やしにしてみたのさ。
どんな偏食家でも空腹には勝てないだろう?」
オウガ「博士、ほとんど説明になってないですよ?」
ーサカキ博士の研究室ー
「「「「ええええええええええええ え!?」」」」
__ほむらとソーマは叫ぶのを必死にこらえている
ほむら「(ほら、あなたも叫んで良いのよ? クールキャラは私とジーナで間に合ってるわ)」
ソーマ「(……断る)」
サクヤ「あの、今なんて……?」
サカキ「何度でも言おう。彼女はアラガミだよ」
コウタ「ちょ……ま、あ、あべしっ!!」
アリサ「えっ!? あっ」
サカキ「落ち着いて、彼女は君たちを捕食したりしないよ」
少女「イタダキマス!」
サカキ「この子は、人に近しい進化をたどったアラガミだよ。アラガミは、自分に似た形質の生物は食べない傾向にある」
少女「ゴハンー!」
サカキ「まぁ、本当におなかがすいた時は不味かろうと何だろうとガブリ! だろうけどね」
コウタ「ひぃっ!?」
サカキ「それと、この子の事は、ここにいる人だけの秘密にしてほしい」
サクヤ「ですが、支部長とツバキ教官には報告しなければ……」
サカキ「君は、天下に名だたる人類の守護者、 ゴッドイーターが、その最前線であるアナグラに秘密裏にアラガミを連れ込んだと、そう報告するつもりなんだね?」
サクヤ「それは……。しかし、何のために……?」
サカキ「(それに、君だって今やってる個人的な活動に余計なツッコミを入れられたくはないだろう?)」
サクヤ「……」
サカキ「なに、心配することはない。この部屋は通信インフラやセキュリティ関係も独立しているんだ。バレることはないさ」
サカキ「ともあれ、この子とは仲良くしてやってくれ……ソーマ、君もよろしく頼むよ」
ソーマ「ふざけるな!……人の真似事をしていようと、化け物は化け物だ」
__ソーマは部屋を出て行く
サカキ「さて、神が人となるか、人が神となるか、競争の始まりだ」
投下終了
お久しぶりです
短めですが、投下します。
ーサカキ博士の研究室ー
アリサ「名前、ですか?」
サカキ「ああ、いつまでも『この子』扱いだと色々不便だからね
どうもこの手の名前をつけるのは苦手でね……代わりに素敵な名前を考えてほしいんだけど、どうかな?」
少女「どうかなー?」
__少女は、この数日でずいぶんよく喋るようになった。そろそろ名前も必要だろう
コウタ「ふっ……俺、ネーミングセンスには自信があるんだよね!」
__自信満々な顔をして、そう言い放つ
アリサ「イヤな予感しかしないんですけど……」
コウタ「そうだな、例えば……『ノラミ』とか!」
アリサ「ドン引きです」
オウガ「人間に近いアラガミ……、地上に降りた天使……」
__何やらブツブツと呟いている
オウガ「『ルシフェル』なんてどう?」
アリサ「……それ、悪魔の名前ですよ?」
コウタ「なんだよー! じゃあ何かいいのがあるのかよ!」
オウガ「かよー!」
少女「かよー!」
アリサ「ええ!? 何で私が言わなきゃいけないんですか!!」
コウタ「へーんだ、自分のセンスを晒すのが恐いんだろー!」
オウガ「だろー!」
少女「だろー!」
アリサ「そ、そんなことないですよ! え、 と……」
少女「シオ!」
アリサ「そうそう、それ! それが言いたかったんですよ!」
オウガ「嘘だッ!!!」aa略
サクヤ「それ、あなたの名前?」
シオ「そうだよ!」
サカキ「どうやら、ここにいない誰かが先に名付け親になったみたいだね」
__おそらく、と言うか確実にソーマであろう
オウガ「シット! あのツンデレめ!」
コウタ「な、なあ……ノラミの方が良いよ、な……?」
シオ「やだ」
コウタ「んだよチキショー!!」
ほむら「(あれ? 私、台詞がない)」
投下終了
ーサカキ博士の研究室ー
シオ「おっす!」
コウタ「オッス!」
アリサ「何その下品なあいさつ? そんなの覚えさせないでください」
オウガ「ティロッ!」
シオ「てぃろっ!」
アリサ「ダメだよ、シオちゃん。馬鹿が伝染っちゃうよ?」
コウタ オウガ「ひどっ!?」
シオ「や、やめてくれ。おまえのいらいぬしの2ばい、いや3ばいだそう。だからいのちだけは……」
アリサ「……は?」
シオ「あしどめするのはかまわんが、べつにあれをたおしてしまってもかまわないのだろう?」
サカキ「このように、シオの知識、知能はほぼ成人のそれと言っていいほど成長した」
ほむら「いや、どのようにですか?」
シオ「もう、なにもこわくない」
サカキ「口調は相変わらずだけどね」
ほむら「口調よりも台詞がおかしいです」
シオ「もうしぬしかないじゃない!」
サカキ「そこで君たちにはシオをデートに連れてってほしいんだ。フルコースのディナーを宜しく頼むよ」
ほむら「話が繋がってません」
サカキ「シオの食料不足でね……実は、君たちが集めてくれたコアが先日尽きてしまったんだ」
ソーマ「断る」
サカキ「そこで君たちにはシオをデートに連れてってほしいんだ。フルコースを宜しく頼むよ」
シオ「はかせー、でーとってなにー?」
サカキ「たのしいことだよー」
シオ「たのしいこと……イタダキマスだなー!」
サカキ「じゃ、よろしく頼んだよ」
Mission 14『春雷』
FIELD 愚者の空母
目標 ・シユウ堕天種一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・シオ
[新型可変式?(ショートブレード/アサルト)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)]
ー愚者の空母ー
シオ「イタダキマス!!」
__シオは討伐したアラガミを食べ始める
シオ「そーま! いっしょにたべよ!」
コウタ「おいおいシオ、俺たち人間はアラガミを食ったりしないんだよ」
シオ「えー? でも、そーまのアラガミはたべたいっていってるよ?」
コウタ「__え?」
ソーマ「 ふざけるな!!
テメェみたいな……バケモノと一緒にするんじゃねえ!!」
__ソーマが声を荒げ、背を向ける
コウタ「お、おい……」
ほむら「……落ち着きなさい」
ソーマ「いいからもう……俺に、関わるな……」
__力なくそう言い、帰投地点へと歩き出してしまう
シオ「シオ、ずっとひとりだったよ」
__ソーマが背を向けたまま、歩みをとめる
シオ「誰もいなかった。だから
うーんと……だから、だから、そーまをみつけて、うれしかった。
みんなをみつけて、うれしかった!
だから、えーっと……だから……」
__ソーマはそのまま歩き去ってしまう
コウタ「おい、待てよソーマ!」
コウタ「なんなんだよアイツ」
__ほむらは黙って首を振る
コウタ「ほむら……何か知ってんのか?」
__ほむらは、インキュベーター関連をぼかして『マーナガルム計画』の事をコウタに話した
コウタ「そっか…… よくわかんないけど、アイツが神機やゴッドイーターのオリジナルってことだよね……
そんで、自分が生まれた事で、母親を殺しちまったって思ってんのか……
そんなもん一人で背負って……格好着けてんじゃねぇよ」
投下終了
ーサカキ博士の研究室ー
__シオがつかつかとアリサに歩み寄る
アリサ「どうしたの? __きゃっ!」
__突然アリサの胸を触る
シオ「ぷにぷに」
__今度は巴マミの方に近付いて行き
オウガ「あらあら?」
__同じ様な事をする
シオ「ばいんばいん」
__さらにサクヤに近付いて行き
シオ「ぼいんぼいん!」
__そして、ほむらに後ろから抱きつく
シオ「……あれー? おっかしいなー? なにもないぞー?」
__一瞬にして凍りつく空気
サカキ「に、人間の個体差に興味を持ち始めたみたいだね……www」
__取り繕うかのように学術的見解を述べる
コウタ「ブフォッwwwww 」
ソーマ「……フッwwwww 」
__耐えきれずに笑い出す二人
ほむら「うなぁぁぁぁっ!!」
__ほむらは右ストレートを放つ
コウタ「へぶぁっ!?」
サカキ「そ、そうだ。話は変わるんだけど、シオに服を着せてやってくれないか?」
サクヤ「服……ですか?」
サカキ「僕も様々なアプローチを試みたんだが、 全て失敗に終わってしまってね」
シオ「きちきちちくちく、やだー」
サカキ「という事らしい。是非女性の力を借りたいと思ってね」
ソーマ「……俺は戻るぞ」
__ソーマが退室する
コウタ「俺も役に立てそうにもないし…… ちょっと今バガラリーがいいとこだったんだ。任せたよ!」
__コウタも出て行く
オウガ「……ごめんなさい。私は今からティータイムなの」
__巴マミも去っていった
サクヤ「まったく…… 薄情な人達ね」
サクヤ「博士、奥の部屋を借りていいですか? とにかく着せてみますので。
シオー、ちょっとおいでー!」
シオ「なーにー?」
サクヤ「アリサも手伝ってくれる?」
アリサ「わかりました!」
__三人は部屋に入っていった
サカキ「それにしても君たちとシオはとても興味深いよ。その柔軟さと多様性が予測できない未来を産むのかもね」
ドカォォォォンッ!!
__不意に響く破壊音
アリサ「ゲホッ! ゲホッ! あの…… シオちゃんが」
サクヤ「壁を壊して外に……」
サカキ「やはり予測できない……! 君たち、お願いだ。できるだけ早く彼女を連れ戻してくれないか?」
__あまりの事に、普段は糸目のサカキ博士の目が見開いていた
Mission 15『スイートホーム』
FIELD 鎮魂の廃寺
目標 ・シオの発見
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
ー鎮魂の廃寺ー
__ソーマは寺院内に足を踏み入れる
ソーマ「おい、いるんだろ?」
シオ「いないよー」
__仏像の影から声が聞こえる
ソーマ「……遊びは終わりだ。さっさと帰るぞ」
シオ「ちくちく、やだー」
ソーマ「……ふっ、所詮はバケモノか」
シオ「そーま」
__ひょっこり顔を覗かせる
ソーマ「あぁ?」
シオ「もう…… おこってない?
そーま、あのときおこってた」
ソーマ「……てめぇには関係ねぇ」
シオ「あのとき、そーまにいやなことしたんだな…… シオ、えらくなかったな」
ソーマ「一丁前な口利きやがって……
俺もテメェくらいに自分のことなんか考えず生きていられたら、楽になれるかもな」
シオ「そーま」
ソーマ「あ?」
シオ「じぶんって、うまいのか?」
ソーマ「ふっ……ははは! てめぇも少しは自分で考えやがれ
ま、お互い自分のことも分からねえ出来損ないってことだ」
シオ「おお、やっぱりいっしょか」
ソーマ「だから、一緒にするなと……」
シオ「いっしょにじぶんさがしだな!」
ソーマ「や、やめろ……」
__少し遠くから声が聞こえる
コウタ「おーい! シオ、どこだー!」
ソーマ「考えてもみろ。アイツらは予防接種程度とは言え、アラガミの細胞を生きるために自ら望んで取り込んでるんだ
俺以上に救われないやつらさ」
シオ「うん。シオわかるよ……みんな、おなじ『なかま』だってかんじるよ」
ソーマ「……そろそろ戻るぞ」
シオ「うん!」
__近くの物影
オウガ「良い話ね……」
ほむら「私の空気度が加速してる……」
投下終了
マミさんも第一部隊だっけ?
>>274
巴マミ(マスク・ド・オウガ)と佐倉杏子は『サカキ博士直属の神機使い』で、特定の部隊に所属していない。
美樹さやかと上条恭介は第三部隊
志筑仁美は神機整備班
ーサカキ博士の研究室ー
サクヤ「お待たせ」
シオ「これ、えらいな。ちくちくしないぞー」
__シオが着ているのは、胸元に一輪の花をあしらった可愛らしい純白のドレス
アリサ「きゃーーっ! 可愛いじゃないですか!!」
サクヤ「本当に普通の女の子みたいね」
コウタ「おおー! 可愛いじゃん!! な、ソーマ!?」
ソーマ「まあ…… そうだな」
コウタ「おお、予想外のリアクション……」
オウガ「んー、折角だから羽も欲しいわね……それで衣装は漆黒のドレスで、羽を飛ばして攻撃とか」
ほむら「この衣装、どうやって用意したの? 普通の布ではシオは嫌がるのに」
「それはアラガミの繊維を材料にしたものだからね。我ながら良い仕事ができたと思うよ」
__そう話したのは、神機整備班の『楠リッカ』
サカキ「ソーマ、心配しなくて良い。彼女はシオの存在を他所に漏らしたりはしないよ」
ソーマ「……」
シオ「__目覚めたこころはー♪
走り出した、未来を描くためー♪」
__シオが不意に歌いだす
シオ「これ、しってるか? うたっていうだぞ!」
コウタ「すごいじゃん! シオ!」
アリサ「誰にならったの?」
シオ「んー? そーまといっしょにきいたんだよ」
ソーマ「な……!?」
サクヤ オウガ「あら、あらあらあら?」
アリサ「へぇー、そうなんですかー」
ほむら「ひゅーひゅー」
リッカ「お赤飯炊こうか?」
サカキ「実に面白い」
コウタ「やるねー、いつの間に仲良くなってんだよー?」
ソーマ「くそ……! やっぱ一人が一番だぜ……」
__ソーマは頬を紅潮させ、プイッと顔を背けた
投下終了
ー支部長室ー
ほむら「失礼します」
支部長「暫く留守にしていたが、ヨーロッパ出張中も君の活躍は耳にしてたよ」
__ほむらは特に活躍した覚えはなかったが、とりあえず首肯しておいた
支部長「さて、時間もないので本題に入ろう。
君を呼んだのは他でもない。リーダーとしての特務についてもらう」
ほむら「特務、ですか……」
支部長「ああ、ウロヴォロスの単独討伐だ。君には期待してるよ、頑張ってくれたまえ」
ー支部長室前 廊下ー
ソーマ「とうとうお前も呼ばれたのか」
__ソーマは腕を組みながら壁に寄り掛かっている
ソーマ「これだけは言っておく、アイツに深入りするな」
__それだけ言ってエレベーターの方へ歩いていく
ほむら「(久々の私がメインのシリアスの予感がする)」
Mission 16『原初の螺旋』
FIELD 嘆きの平原
目標 ・ウロヴォロス一体の討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
ー嘆きの平原ー
ほむら「……このループでは初めてね、一人で戦うのは」
__地響きが聞こえてくる。おそらくウロヴォロスのものだろう
ほむら「……変身しといた方が良さそうね」
__そう呟いて、魔法少女に変身する。
そして、視界に入ってきたのは山と見紛うような巨大なアラガミ。数十本の腕のような触手を持ち、紅い無数の複眼が鈍く光っている。
ヴオォォオォオオオォ
けたたましい咆哮をあげるウロヴォロス。どうやらこちらの存在に気付いたようだ。
ほむら「___ッ!!」
__ほむらは神機を構える
__ほむらの魔法は神機との相性があまり良くない
銃形態を主体で戦っても、オラクル細胞の補給が必要なため、結局は近接攻撃せざるを得ないからだ
ほむら「いけっ!」
__時間を止めて複眼にありったけの弾丸を叩き込むが、大した損傷は与えられない
すぐさま神機を変型し、一気に距離を詰めて左腕部に斬りかかる
ほむら「__ッ!!」
__ウロヴォロスの触手がほむらを乱雑に薙ぎ払う
__ほむらは廃ビルの壁に叩き付けられる
ほむら「……く……ぅ……!!」
__震える足で何とか立ち上がろうとするが、上手く力が入らない
ヴオォォオォオォォォォ
ウロヴォロスは咆哮をあげながら、ほむらに触手を降り下ろす
ほむらはダメージで朦朧としながら、必死に盾を操作しようとするが
ほむら「(時間停止が、間に合わない__)」
__刹那、黒い
影が唸り声をあげながら、ほむらとウロヴォロスの間に割り込む。
その影は、ウロヴォロスの触手を受け止め、引き裂いて……
『あー、五つめの命令だ』
『極東支部のみんなにはナイショだぞ♪』
__ほむらの意識はそこが限界だった
ー病室ー
ほむら「……ここは、どこ?」
アリサ「あ、気が付いたんですね」
ほむら「私は、一体……?」
アリサ「傷だらけで本部の前に倒れていたんですよ」
ほむら「そう……」
__あの影は何だったのか……
しかし、極秘任務の出来事なので相談するわけにもいかない
さて、支部長にはなんて報告をしようか……
投下終了
既に気付いていると思いますが、ゴッドイーターを未プレイの人も理解出来るように書く事はかなり序盤に諦めております。
データベース、無駄になりました。
ーエントランスー
ツバキ「今回のターゲット、ディアウス・ピターからリンドウの腕輪信号らしきものが確認された」
ツバキ「調査隊によると、ターゲットは現在単独で行動しているとのことだ。
現状の戦力を鑑みて十分勝てない相手ではないと判断した。確実に仕留めろ、いいな」
「「「「了解!!」」」」
ツバキ「いいか、仇討ちなどという雑念を混ぜるな、決して私情に流されるな、 くれぐれも慎重に戦いをすすめろ、いいな?」
Mission 17『野獣の黄昏』
FIELD 贖罪の街
目標 ・ディアウス・ピターの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・橘 サクヤ
[旧型遠距離(スナイパー)]
・藤木 コウタ
[旧型遠距離(アサルト)
・アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
[新型可変式(ロングブレード/アサルト)]
ー贖罪の街ー
ソーマ「____死ねッ!!」
__ディアウス・ピターの顔面に、渾身の一撃を叩き込む
ほむら「そこっ!!」
__怯んだ黒虎の下に潜り込み、神機に全体重をかけ、思いきり喉笛を掻っ切った。
ディアウス・ピターは断末魔の叫びをあげる間もなく絶命する。
コウタ「やった……やったーーッ!!」
ソーマ「フッ、少しは前リーダーを越えた事になるか?」
サクヤ「……それじゃあ、捕食を始めましょうか」
__ほむらとアリサは、神機を捕食形態に変形し、ディアウス・ピターを喰らわせる
ほむら「……腕輪、発見しました」
アリサ「こっちも、アタリです……」
__アリサの手には、リンドウの神機が握られていた
サクヤ「間違いない、これは…… あの人の……リンドウ……」
少し調子悪いから書き込みテスト
ーサクヤの部屋ー
サクヤ「じゃあ、始めるわね」
__サクヤはターミナルにリンドウの腕輪をはめ込む
サクヤ「認証、通ったわ!」
アリサ「レポートが一つ、リストファイルが一つ、それに…… プロジェクトファイルが一つ。
あと、何かのプログラム実効ファイル一つですか……」
__そこに記されていたのは、エイジス計画を隠れみのにアーク計画という別の計画が進行しているということ。
そのアーク計画のリストには神機使いや フェンリル職員、それらの血縁者の名簿が記されていということ。
本部から実態を探るよう命令されたリンドウが、確証を得るために特性のプログラムでエイジス島に浸入しようとしたことであった。
サクヤ「これで……色々繋がったわ、次に私が何をするかもね」
アリサ「リンドウさんの意思をつぐんですね……!」
サクヤ「いいえ、アリサ、この事は忘れてちょうだい。私も忘れるから」
アリサ「え……? どういう意味ですか?」
サクヤ「言葉通りの意味よ。
この計画には、極東支部の誰かが絡んでるのは間違いないのよ。下手に動けば、あっというまに潰される……」
アリサ「他の支部や本部に応援を要請すれば……」
サクヤ「確証もない、通信インフラをも押さえられてるであろう状況で、勝ち目があると思う?」
アリサ「そんな……」
サクヤ「だから、もう忘れましょう。きっとリンドウもそれを望んでいるわ」
アリサ「ですが……」
サクヤ「ちょっと…… 一人にしてくれないかな……おねがい」
アリサ「……失礼します」
__アリサが退室する
サクヤ「……リンドウ、さすがにこれ以上は巻き込めないよね……」
ー支部長室ー
ほむら「失礼します」
支部長「目下最優先の特務を、君にお願いしたい」
__支部長の頭には、インキュベーターが座っていた
ほむら「特務ですか……」
支部長「非常に高い知性を持ったアラガミ、特異点だ。このところ、コア反応が頻繁に確認されている」
ほむら「……」
支部長「もしそのアラガミを発見したら、速やかに無傷でアラガミのコアを摘出し、持ち帰ってもらいたい」
ほむら「……了解しました」
支部長「うむ、健闘を祈るよ」
ーサカキ博士の研究室ー
サカキ「そうか……ヨハンに目を付けられてしまったか……」
ほむら「はい」
サカキ「でも、シオに食事を与えない訳にもいかない。
なんとか見付からないように連れて行ってやってくれ」
シオ「くくく……さあ、ちのうたげのはじまりだ!!」
__シオの台詞は、前より悪化していました
Mission 18『業火の盾』
FIELD 愚者の空母
目標 ・ハガンコンゴウの討伐
参加メンバー
・暁美 ほむら
[新型可変式(ショートブレード/アサルト)]
・ソーマ
[旧型近距離(バスターブレード)]
・マスク・ド・オウガ
[旧型遠距離(ブラスト)]
・シオ
[新型可変式?(ショートブレード/アサルト)]
ー愚者の空母ー
__ハガンコンゴウを討伐し、シオは捕食を始めている
ソーマ「……俺は、ずっと支部長に特異点の探索を任じられていた。だが俺はシオを…… あのクソ親父に差し出すつもりはない」
__ほむらに神機を突き付ける
ソーマ「勘違いするな、俺やシオをオモチャにして勝手なことを考えてるのが気に食わないだけだ」
ほむら「(このツンデレめ……)」
ソーマ「そういえば…… 最初に会ったときもお前に剣を突きつけたな。あん時のルーキーが気がつきゃリーダーかよ」
ソーマ「まあ、前の時は死んでた奴が、何故かマスク被って生きてるがな」
ほむら「__ッ!?」
オウガ「あら、気付いてたの?」
__マミはフルフェイスメットを外す
ソーマ「当たり前だ、どんな姿をしてようと、俺はオラクル細胞と偏食因子には敏感だ。その腕輪でわかる」
ほむら「(見た目でわかって欲しかった……)」
ソーマ「訳ありのようだからな、理由は聞かないでおいてやる」
マミ「ありがたいわね」
シオ「よん……でる……」
__シオは虚ろな目でエイジス島を見つめる
ほむら「シオ?」
シオ「いか……なきゃ……」
__シオの体中に青い刻印が浮かび上がり、フラフラと歩き出す
ソーマ「戻ってこい! シオ!!」
__シオは立ち止まって振り返り、力なくその場に倒れ込む
ソーマ「おい! どうした!! おい!!」
マミ「と、とりあえずシオちゃんを連れて、アナグラに戻りましょう!」
投下終了
書き込みテスト
ーエイジス島内部ー
__エイジス島内部には人が生活出来るような施設などは無かった。
多数の宇宙船と、巨大な女神の像のようなモノしか見当たらない
サクヤ「いよいよキナ臭くなってきたわね____ッ!?」
Warning!Warning!Warning!
__警告音が鳴り響き、迎撃装置から侵入者に向けたレーザーが発射される
サクヤ「_____ッ!!」
__しかし、レーザーがサクヤを貫くことはなかった
アリサ「危なかったですね!
みんなを置いて行った挙句……死んでしまったら笑い話にもなりませんよ!」
__アリサは弾丸を叩き込み、迎撃装置を破壊する
サクヤ「アリサ!? どうしてここに!」
「ようこそエイジスへ! 思い描いていた楽園と違って落胆したかな?」
__支部長がクレーンのような機械に乗って現れる
サクヤ「やはりあなたが…… これは一体どういうことですか!!」
支部長「彼はここに浸入する手はずまで整えていたのかね、サクヤ君?
実に惜しい…… まったく、実に惜しい人物を失ったものだ」
サクヤ「戯れ言を! あなたが、そう仕向けさせたのね!!」
支部長「ああ、そうだ。彼にはどうやら違う飼い主がいたようでね。
噛まれる前に手を打たせてもらった。 彼の行動は早すぎた……
あの段階でアーク計画が露見するのは、好ましくなかったものでね」
支部長「アラガミが引き起こす終末捕食により、 この星はやがて完全な破壊と再生を迎える。
全ての種が一度完全に滅び、生命の歴史が再構築される。
その新しい世界に、人類という種とその遺産を残すための方舟、 それがアーク計画だ。
しかし、残念なことに、新しい世界への 誘う方舟の席は限られてい。
次世代へと 続く限られた席だ。
真に優秀な人間こそ座るべきだと思わないかね?」
サクヤ「それに乗るのは、あなたとあなたに選ば
アリサ「話が長い、読みにくいッ!!」
__アリサは支部長に炎弾を撃ち込む
支部長「本当に、そう、本当に残念だが、これで君たち二人はリストから外れてしまった」
__炎弾が頭にかすめ、髪がアフロになっていた
支部長「申し訳ないが、ここで消えてもらおう」
アリサ「あら? 残りのセーフガードは私がすべて破壊しましたけど?」
支部長「チッ……仕方ない。では、殺し合ってもらうとしよう!」
__影から現れる人影
「やぁ、久しぶりですだねアリサ。
あのまま目覚めずに眠り続けていれば良かったものを……」
アリサ「オオ……グシ……!?」
オオグルマ「違う!! 誰だよオオグシって!?」
サクヤ「人の名前を間違えるのは失礼よ? ね、オオシマさん」
オオグルマ「オオシマでもねぇよ! オオグルマだよ!!」
オオグルマ「まあそんな事は良い」
__オオグルマはニヤリと笑うと
オオグルマ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………」
アリサ「うぅ……」
オオグルマ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………」
__アリサが虚ろな目となり、サクヤに銃口を向ける
アリサ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………」
サクヤ「貴女は……! そんな洗脳なんかに負けない!! あのときだって……貴女はリンドウを撃たなかった!」
オオグルマ「ΟДИ(アジン)……ДΒα(ドゥヴァ)……ТНИ(トゥリー) ………」
「鯵ン(アジン)……鯖ァ(サァヴァ)……鰤ー(ブゥリー)……」
__どこからともなく声が聞こえてくる
オオグルマ「_____は?」
「鯵ン(アジン)……鯖ァ(サァヴァ)……鰤ー(ブゥリー)……」
アリサ「鯵ン(アジン)……鯖ァ(サァヴァ)……鰤ー(ブゥリー)……生臭ッ!?」
__アリサが正気に戻る
オオグルマ「バ、バカな……洗脳が!?」
「サクヤー、ビール取っといてくれたか?」
サクヤ「リン……ドウ……!?」
リンドウ「えー、雨宮リンドウ少尉、恥ずかしながら帰って参りました!」
サクヤ「どうして……いや、その格好は何!?」
__リンドウは、緑基調のフリルの着いた、可愛らしい衣装を身に纏っていた
リンドウ「ん? あー、この衣装か」
アリサ「あ、リンドウさん可愛いですよ」
リンドウ「実は俺……ま
支部長「魔法少女、か」
リンドウ「お、支部長アフロじゃん、あっひゃっひゃっひゃっひゃwwwww」
支部長「フッ、君の衣装の方がよほど滑稽に映るが?」
サクヤ「ま、魔法少女って何!? と言うか少女!?」
リンドウ「ま、詳しい説明は後にして、ここから逃げるぞ」
支部長「むざむざ逃がすとでも?」
リンドウ「サクヤ、アリサ、目を瞑れ!!」
__リンドウが閃光手榴弾を炸裂させる
支部長「チッ……逃げられたか、面倒を増やしてくれる……」
投下終了
書き込みテスト
サクヤ『……これが、エイジス計画の全容よ。
そのリストに乗っている人……そして、その二等親族までの人の収容が認められているわ。
……私達はリストから外れちゃったけどね。後悔のないようにしっかり考えなさい』
コウタ「……エイジス計画が、嘘!? そんな、そんなことって……」
ソーマ「……俺はあの男に従うつもりはない。それに、俺の体の半分はアラガミだ。そんな奴が次の世代に残れると思うか?」
ほむら「(私は半分どころか全部人間じゃないけど、ね)」
サクヤ『それでも支部長は、あなたのお父様は…… あなたの名前もリストに入れているわ』
ソーマ「……知ったことか」
サクヤ『私たちはあの舟を認めるつもりはない』
アリサ『はい、私たちは支部長の凶行を止めなければならない
…… とりあえずは身を隠して、エイジスの再浸入方法を探るつもりです』
リンドウ『あっ、ストッキング伝線しちまった』
サクヤ『伝えておきたかったのはそれだけよ。もし敵にまわっても恨まないから安心して』
アリサ『その時は全力で排除しますがね』
サクヤ『アリサ!』
アリサ『冗談ですよ。でも、そうならないことを願っています』
リンドウ『やっぱスカートって慣れねぇな、なんかスースーする』
サクヤ『そろそろ切るわ。後悔のないよう、しっかり考えなさい』
__ターミナルの通信が切れる
コウタ「俺、アーク計画に乗るよ。もちろんそれがどういうことかってのも分かってる……
でも、エイジス計画が無くなっちまった以上、他に母さんたちを確実に守れる方法はない……」
ほむら「そんな事よりもさっきの……」
ソーマ「……やめろ、思い出させるな、夢に出てきそうだ」
ー支部長室ー
支部長「君や先人たちの努力のおかげで、計画は 最終段階に入りつつある。まずはその礼を言いたくてね」
ほむら「……(なんでアフロ?)」
支部長(アフロ)「……どの口が言うか、といった表情だな」
ほむら「……(ここ、笑うとこ?)」」
支部長(アフロ)「言い訳はしない。今すぐここで刃を交わすことを望むなら、それにも応じよう。
だが、君には理解してほしいのだ。アーク計画こそが、真の地球再生と人類の保存を両立させる唯一の方法だということを……」
ほむら「(笑ったら失礼……よね)」
支部長(アフロ)「そうだな…… 例えば、船が沈没し、君や乗員が荒れ狂う海に投げ出されたとしよう。
嵐の海には、たった一枚の板が浮かんでいる。だがどう考えてもその板には、2人が掴まれば確実に沈んでしまう……」
支部長(具志堅)「さて…君はどうするかね? 他の者を押しのけて、1人助かるか…… それとも、自分が犠牲になるタイプかね?」
ほむら「(あ、やばい、耐え切れな__)」 」
支部長(アフロ)「君はこの『カルネアデスの板』に掴まるべき人間だ。その選択は人類の未来にとって、決して間違いではないのだよ」
ほむら「フフッwwwwww 」
支部長(アフロ)「君は間違いなくその資格を得るのにふさわしい人間だ」
ほむら「wwwwww 」
支部長(アフロ)「……何がおかしい?」
ほむら「いえ、何も」キリッ
支部長「そういえば、先程コウタ君は、箱舟の乗船チケットを受け取っていってくれたよ。
守るべきものを持つことで生まれる強さを、私は誇りに思う。
それに、ほとんどの人がチケットを受け取ってくれたよ。君が受け取ろうと非難する者はいない。
……ここで結論を出せないのならば、暫しの間考える猶予を与えよう。計画の発動まで、あと一歩なのだ。そう、あとは、特異点さえ見つかれば……
願わくば、正規のチケットを持った君と彼の地で再開したいものだな……」
ほむら「……失礼しました」
__ほむらが退室する
支部長「……出てこい、インキュベーター」
QB「なんだい?」
支部長「少し、話がある」
ーエントランスー
__アナグラはアーク計画の情報開示によって、騒然としていた
まどか「ほむらちゃん……どうしよう……」
ほむら「どうしたの?」
まどか「さやかちゃんも仁美ちゃんも、上条くんも杏子ちゃんも、みんな方舟に乗るって……」
ほむら「アナタも乗りなさい」
まどか「でも……」
ほむら「いい加減にして、仮にアナタが残っても……戦う力はない」
投下終了
ーサカキ博士の研究室ー
シオ「んー、おはよー」
サカキ「おや、お目覚めだね…… 今の君はシオかい? それとも、星を喰らい尽くす神なのかい?」
シオ「なんでかなー…… たまに、きゅうに、タベタイー! って……ううぅっ!!」
__シオに青い刻印が浮かび上がる
サカキ「あーーー! ご飯ならそこに置いてあるからね!」
シオ「おお! はかせ、いいやつだなー!」
ソーマ「おい、一体いつまでこの状態が続くんだ」
サカキ「うーん…… せっかく人らしさが出てきたところだったのに、あれ以来一気に不安定になってしまったね」
__突然部屋が暗くなる
サカキ「おや? 停電のようだね。でも心配ないよ。すぐ中央の非常電源に……あっ」
__電源が復旧する
『やはりそこか、博士!』
__支部長の声が響いてくる
サカキ「テヘッ、サカキたんうっかり☆」コツン
ソーマ「ど、どういう事だ!」
サカキ「………言っただろう? この非常電源は中央管理。つまり、この部屋のセキュリティーも持っていかれるんだ」
ソーマ「ってことは、まさか親父の野郎に!」
__扉の隙間からガスが吹き込まれる
オウガ「な、なに!?」
ほむら「これは……催眠ガス__!」
ソーマ「おい、起きろ」
ほむら「……シオは?」
__ソーマは黙って首を振り
ソーマ「博士のヤツもいねぇ……」
オウガ「おそらくエイジス島、でしょうね」
__3人は研究室から飛び出す
サクヤ「シオが連れていかれたのね!」
ソーマ「お前ら……勝手に縁を切ったんじゃなかったのかよ」
アリサ「あなたたちだけじゃ心細いと思って、 戻ってきたんですよ」
リンドウ「おう、久しぶりだな!」
ほむら「あなた……魔法少女になったのね?」
リンドウ「どうだ、可愛いだろ?」
ほむら「ええ、ぶん殴りたくなるくらいには」
ほむら「エイジス島への侵入方法はわかりますか?」
サクヤ「ダメよ、再侵入の方法を探ってたんだけどね。エイジス計画が発動した後、外周が完全にシャットアウトされて打つ手なしなの」
コウタ「きっと、アナグラの地下にエイジスへの道があるよ……」
アリサ「コウタ! あなた、エイジス計画に乗ったんじゃ!?
いえ……コウタ、戻ってきてくれて、ありがとう」
コウタ「行こう! たぶんこっちだよ!」
ーアナグラ 地下ー
コウタ「だめだ……キーを解除できない」
ほむら「大丈夫よ、こんな時のためにリッカにTNT爆薬を作ってもらったから」
__鉄扉にTNT爆薬を設置する
「結局全員集合したようだな」
アリサ「ツバキさん!」
ほむら「ち、違うんです、コウタが爆破しろって……」
コウタ「俺!?」
ツバキ「心配するな。だれもお前たちを捕らえたりしない。箱舟賛成派はとっくに行ってしまったよ 」
ツバキ「それに死んだはずの愚弟までいるとはな」
リンドウ「お久しぶりです姉上」
ツバキ「私は確かに小さい頃、弟ではなく妹が欲しいと思った事はあるが……まさかこんな形で叶うとは……」
リンドウ「光栄です姉上」
ツバキ「はぁ……解除キーなら私が持っている、爆破しなくて良い。
行く前にエントランスで十分に武装を整えろ」
ーエントランスー
まどか「ほむらちゃん!!」
ほむら「まどか!? どうして……?」
まどか「みんなが戦うのに、私だけ逃げるなんて出来ない!!」
ほむら「はぁ、アナタらしいわ……ますます負けられないわね」
タツミ「俺は船酔いが酷いからな、箱舟になんて乗れねーよ!」
ジーナ「支部長の妄想になんて付き合ってられないわぁ」
ほむら「ジーナ、タツミさん……」
リッカ「私は舟を直す側。先に逃げ出すのは流儀に反するから……」
さやか「おうおう、さやかちゃんを忘れてもらっちゃ困るなあ」
ほむら「リッカに……美樹さやか!?」
さやか「わたしの嫁を置いて宇宙になんか行けるか!!」
まどか「もう、さやかちゃん……」
上条「はぁ……まったくさやかは考えなしだから……」
仁美「それに着いて行く私たちも十分同類だと思いますわよ?」
エリック「華麗なる僕たちも」
カノン「忘れないでください!!」
オウガ「エリック! 台場さん!」
エリック「まあ、エリナは箱舟に押し込んできたけどね」
オウガ「どう……して……?」
エリック「華麗なる僕が相棒を置いて宇宙に逃げるとでも____マミ?」
マミ「気付いて……いたの?」
__フルフェイスメットを外す
カノン「当然です!」
エリック「どれだけの付き合いだと思っているんだい?」
ツバキ「注目!!」
__ツバキが声を張り上げる
ツバキ「ヨハネス前支部長の乱心によ本部から通達、正式に私へと指揮権が移った!!
ただいまより、アーク計画阻止作戦を開始する!!」
タツミ「なぁ……リンドウさんが生きてたのは良いとして、あの格好はなんだ?」ヒソヒソ
ほむら「趣味よ」ヒソヒソ
ツバキ「第一部隊と巴マミはエイジス島の強襲、
残りの神機使いは、アーク計画の影響で各地において活性化しているアラガミの討伐、
非戦闘員は後方支援だ、わかったな!!」
ジーナ「たくさん撃てそうで楽しみだわぁ」
タツミ「じゃ、ヒバリちゃん、全部終わったらデート行こうぜ!」
ヒバリ「無事に帰ってこれたら、一回位なら付き合ってあげますよ」
さやか「さやか、行きまーす!!」
上条「さやか、お願いだからもっと緊張感を持ってよ……」
エリック「では、君たちも頑張ってくれたまえ」
カノン「みなさん、絶対に生き残りましょうね!!」
サクヤ「みんな、準備は良い?」
リンドウ「では、出撃するとしますか!」
コウタ「よっし! 絶対に勝つ!」
アリサ「コウタ、油断しないでくださいよ?」
ソーマ「シオ、待ってろよ……」
マミ「もう、何も怖くない!」
ほむら「(そういえば、イレギュラーな時間軸でなければちょうどワルプルギスが来る日ね)」
__第一部隊と巴マミは、エイジス島行きのエレベーターに乗り込んだ
投下終了
ーエイジス島ー
ほむら「……これは?」
__エイジス島に覆い被さるような巨大なアラガミ。ワルプルギスの夜よりも数段大きい
ソーマ「シオ!!」
__その中心、ノヴァの額にシオは囚われていた
「涙の手向けは、我が渇望する全てなり…… か」
__支部長(アフロではない)がクレーンのようなものに乗っている
支部長「ソーマ、随分このアラガミと仲がよかったようだな。それは愚かな選択というものだぞ、我が息子よ」
ソーマ「黙れ! てめえを親父と思った事は一度も無い…… シオを解放しろ!!」
支部長「良いだろう。特異点を手に入れた 今、抜け殻などに用は無い」
__ノヴァの体が発光しだし、額からシオを切り離す
ソーマ「_____ッ!!」
__ソーマは神機を放り捨てて走り出す
しかし、一瞬間に合わない。シオの頭は地面に打ち付けられる
ソーマ「シオ!!」
__シオに一切の反応はない
支部長「長かった…… 本当に長かった……
緻密に計画された捕喰管理、さらには地球の文明を幾度となく滅ぼしたとされる、史上最強の魔女まで捕食させた。
そして世界中を駈けずり回り、使用に耐えうる宇宙船を探し出し、選ばれし千人を次世代へと運ぶこの計画……」
ほむら「ワルプルギスの夜を……捕食させた!?」
支部長「その計画が、今!
この瞬間をもって成就する!!」
__支部長の声に呼応するかのように、無数のロケットが打ち上がる
支部長「今回こそ私の勝ちだ。そこにいるんだろう? ペイラー !」
サカキ「……やはり、遅かったようだね」
コウタ「博士!?」
__どこからともなくサカキ博士が現れる
支部長「我々は今この瞬間ですら 、存亡の危機に立たされている。
日々世界中で報告される、アラガミによる被害など微々たるもの…… 地球を喰らうアラガミ、ノヴァが出現し破裂すれば、すべてがこの地上から消えてしまう!
それは数百年後か !? それとも数時間後か!? いつかは朽ちる運命にあるエイジスに隠れ、その瞬間を待つなど、私は御免だ!!
避けられない運命だからこそ、それを制御し、選ばれた人類を! 次世代へと残すのだ!!
君がやろうとしていた事も、結局は終末を遅らせる事でしかない。違うかね!!」
サカキ「……どうかな」
サクヤ「どういう事ですか!?」
サカキ「私は、限りなく人間化したアラガミを生み出す事で、終末捕喰の臨海地点で世界を維持しようと考えた。
そのためにシオと君たちを利用してしまったんだ、すまない……」
支部長「アラガミとの共存…… 昔からそうだ。君は科学者としては、少々ロマンチストすぎる。
歴史を振り返ればわかるはずだ。己の 欲望を制御した真に自立的な人間など、 これまで一人として存在しなかった事を! 人間は脆弱な存在であるということを!」
サカキ「そう言う君は人間に対して、少々悲観主義すぎやしないかい?」
支部長「少し違うな博士、私は人間という存在にはとうに絶望している。
それでも、私は知っている。
アラガミやノヴァとなんら変わらない…… その飽くなき欲求の先にこそ、人の未来が切り開かれてきた事を!」
サカキ「これ以上の議論は平行線だね…… しかし、終末捕喰のキーである特異点が摘出された今、 私に打つ手は無い」
サカキ「人が神となるか、神が人となるか…… この勝負、とっても興味深かったけど負けを認めるよ……
科学者が信仰に頼るとは皮肉な事だ が、ここは君たちを信じよう、ゴッドイーター達よ
ノヴァを……そしてヨハンを止めてくれ」
支部長「そう悲しむ事は無い。この特異点は、新たな世界の道標として、新たな摂理を指し示すだろう。
そして、その新しい世界の、 摂理の頂点に立っているのは『人間』であるべきなのだ!!」
__支部長の体が光に包まれていく
支部長「そう! 人間は、いや! 我々こそが! 神を喰らうものなのだ!!!」
支部長「降り注ぐ雨を、溢れ出した贖罪の泉を止めることなどできん!
その嵐の中、ただ一つの舟板を手にするのは…… この私だ!!」
__支部長の体は金色に光輝く、魔法少女の衣装に包まれていた
マミ「魔法少女!?」
支部長「何を驚く事がある? 男性の魔法少女に前例が無い訳でもあるまい」
リンドウ「魔法少女の数だけでも3対1だぞ、本気で勝てると思ってんのか?」
支部長「魔法少女を擁しているのが、ペイラーだけだと思っていたのかね?」
「人類のためには……仕方の無い事なのです」
__荘厳な純白の魔法少女と
「オリコがそう望むなら!」
__凛々しい漆黒の魔法少女が支部長の隣に降り立つ
リンドウ「チッ、やっぱそんなウマイ話はねぇか。
俺が支部長の相手をする!
ほむらとマミは白いのと黒いの、サクヤとソーマとコウタとアリサはノヴァを攻撃してくれ!!」
「「「了解!」」」
投下終了
【魔法中年side】
リンドウ「さて支部長どの、お相手願えますか?」
__リンドウはおよそ戦闘用とは思えない、コテコテに装飾の着いたピンク色のステッキを振りかざす
支部長「良かろう、かかってきたまえ」
__対して支部長は、先端に星形の飾りが付いた杖を構える
リンドウ「正義の祈りが天地を焦がす!!」
__ステッキをくるりと一回転させ
リンドウ「リンドウ・マジカル・ファイアー☆」
【魔法中年side】
リンドウ「さて支部長どの、お相手願えますか?」
__リンドウはおよそ戦闘用とは思えない、コテコテに装飾の着いたピンク色のステッキを振りかざす
支部長「良かろう、かかってきたまえ」
__対して支部長は、先端に星形の飾りが付いた杖を構える
リンドウ「正義の祈りが天地を焦がす!!」
__ステッキをくるりと一回転させ
リンドウ「リンドウ・マジカル・ファイアー☆」
ミスった……二重投下してしまった……
【魔法少女side】
マミ「魔法少女同士で戦うなんて……悲しい運命(さだめ)ね」
__マスケット銃を構える
ほむら「美国織莉子は未来予知、呉キリカは時間遅行の魔法を使うわ、気をつけて」
__右手にM37ショットガン、左手に暴徒鎮圧用ポリカーボネート製の盾を装備する
織莉子「あら、貴女に名乗った覚えはないのだけれど?」
__両の拳にメリケンサックをはめる
ほむら「(ループの時と武器が違う!?)」
キリカ「愛は無限に有限だよ!」
__死神を彷彿とさせるような大鎌を構える
マミ「悪いけど__一気に決めさせてもらうわ!!」
ほむら「へぶっ!?」
__マミは、ほむらの頭を踏み台にして大きく跳躍する
マミ「ティロ・___」
キリカ「__遅いよ」
__一瞬で間合いを詰めたキリカに、大筒の銃身を切断される
マミ「残念、本命はこっちよ!」
__切られた大筒でそのままぶん殴る
マミ「やったか?」
__地面に叩きつけられたキリカが平然と立ち上がる
キリカ「軽い軽い、全然効かないよ」
ほむら「巴マミに対して軽いですって!?」
マミ「暁美さん、それはどういう意味かしら?」
織莉子「戦いの最中によそ見とは、随分と余裕ね!」
__ほむらに向けて右ストレートを放つ
ほむら「(強化プラスチックの盾にひびが!?)」
【魔法中年side】
支部長「その程度か? では、こちらから行くぞ!」
__杖を天へと振りかざし
支部長「万物を押し流す無限の流星!
スターダスト★インフェルノ」
リンドウ「聖なる光よ我が身を護れ!
ライトニング・シールド☆」
__明らかに無駄な前口上と、不快になるほど可憐な動作で魔法を撃ち合う
【God Eater side】
コウタ「くそっ! あのデカブツ、全然止まる気配がねぇ!」
アリサ「サボらないで、手を動かしてください!」
コウタ「わかってるよ!」
__ノヴァに集中砲火を仕掛けるが、一向に止まる気配がない
ソーマ「このままだと不味いか……」
【魔法少女side】
織莉子「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」
ほむら「____ッ!!」
__ほむら達は徐々に押され始めている
マミ「貴女達、純粋な魔法少女じゃないわね?」
キリカ「へぇ、良くわかったね」
織莉子「ええ、私たちは」
【魔法中年side】
支部長「魔法少女のでも、神機使いでもない、双方の技術を合わせた『魔法神機使い』なのだよ!!」
リンドウ「道理でこっちの魔法の効きが悪いわけだ」
【魔法少女side】
マミ「相手の魔法を捕食して、自分の魔力に変えてるって訳ね」
キリカ「ご名答、でもわかった所で何も変わらないよ!」
__マミとの距離を一気に詰める
マミ「(___は、早い!?)」
__刹那、キリカとマミの間に、紅い影が割り込む
キリカ「邪魔だよ!」
__一瞬の内に両断される
キリカ「__実体がない!?」
「幻覚だよ、バーカ」
__ケラケラと笑いながら、一人の少女が現れる
マミ「佐倉……さん?」
「佐倉杏子? 違うね、アタシは___」
「マスク・ド・オウガ?だー!!」
__マミのものと比べると、圧倒的につたないフルフェイスメットを被っていた
ほむら「……ほんと、そっくりな師弟ね」
マミ「魔法少女コンビ再結成……いえ、魔法少女カルテットの新規結成ね!!」
ほむら「正気? オッサン混じってるわよ?」
リンドウ「おいおい、俺はまだオッサンじゃなくてお兄さんだろ?」
訂正
×「マスク・ド・オウガ?だー!」
○「マスク・ド・オウガ2だーッ!」
投下終了
おりマギ読んでない人にはごめんなさい
マミ「これで4対3よ、まだやる気?」
支部長「たった一人増えようと、なんら変わりはない!!」
サカキ「一人なら、ね」
支部長「___!?」
__気がつけば、サカキ博士がフリルの付いたパラソルで支部長のソウルジェムを貫いていた
サカキ「黙っていて悪かったね」
支部長「ペイ……ラー……?」
サカキ「実は僕も……魔法少女だったんだよ」
__サカキ博士は白銀の衣装に包まれていた
サカキ「君が隙を見せるのをずっと待っていたんだ……だけど、少し遅すぎたようだね
そうだろう? キュウべえ」
__奥からインキュベーターが現れる
QB「ああ、すでにノヴァは覚醒した。アレを止める方法はないよ」
コウタ「うわっ!? なんだあの白い生き物!?」
ほむら「インキュベーター……」
マミ「キュウべえ?」
杏子「どういう事だ、おい……」
QB「ヨハネス、君は良くやってくれたよ。おかげでノルマが達成できそうだ」
支部長「断じて貴様のためでは……ない」
ほむら「どういう事? 感情エネルギーは魔法少女システムで回収するんじゃ……」
QB「暁美ほむら、君はどこまで知っているんだい?」
ほむら「アナタに答える必要は無い」
QB「まあ、いいや。君の質問に答えよう。
確かに魔法少女システムは一人あたりの回収量では効率がいい
プラスから一気にマイナスに落とすので感情の落差が大きいからね」
だから穏健派では主流の回収方法だ
だけど僕たち過激派は、一人あたりの回収効率は悪くとも、全員から回収する事を考えた
それが、『特異点』というエネルギーの回収器を吸収させたアラガミ、ノヴァによる『終末捕食システム』さ
ああ、地球に最初のオラクル細胞を持ち込んだのも僕たちだ
え? だったら何故魔法少女と契約するのかって?
当然さ、最終的には一気にエネルギーを得られるからって、途中でなんの成果も出していない計画には予算はでないだろう?
まあ、いわゆる本命までのつなぎってヤツだよ
コウタ「何がどうなってんのか全然わかんねぇのは、俺がバカだからじゃねーよな!?」
アリサ「私だってわかりません!」
支部長「ノヴァが止まらないという事は分かっただろう。ソーマ、お前たちは早く方舟に……」
__支部長の生命活動は完全に停止した
キリカ「余計な心配はいらないよ。元からあの船に、私たちの席はないから」
織莉子「世界にこれだけの犠牲を強いたのですから。私たちに次の世界を見る資格などないわ」
サカキ「アイーシャ、すまない。私たちはこんな争いの結果でしか答えを見出だせなかったよ。君に、償えたと言えるのかな……」
コウタ「ゴメン…… 母さん、ノゾミ……! 約束、 守れなかった……!」
マミ「魔法少女システムって……?」
QB「魔法少女が魔女になる時に発生する感情エネルギーを回収するシステムだよ」
マミ「魔法少女が……魔女になる……?」
QB「そうさ、魔法少女は遅かれ早かれ、いつかは魔女になる」
マミ「嘘……でしょ……?」
QB「僕が嘘をつく必要があるかい?」
マミ「魔法少女がいつかは魔女になるのなら……もう、死ぬしかないじゃない!!」
『いつかは、いまじゃないよ』
ソーマ「シオ!!」
『ありがとね』
QB「まさか…… ノヴァの特異点になっても意識が残っている……?」
サクヤ「ノヴァが……上昇していく……」
『おそらの、むこう。あの、まあるいの…… あっちのほうが、おもちみたいでおいしそうだから……』
サカキ「まさか、ノヴァごと……月へ持っていくつもりか!?」
コウタ「シオ! あいつ、まだ生きてるんだろ!? サカキ!!」
サカキ「私にも分からん! ただ、そんなことが!」
『いまなら、わかるよ。みんなにおしえてもらった……ほんとうのにんげんのかたち!
たべることも
だれかのために、いきることも
だれかのために、しぬことも
だれかを、ゆるすことも
それが、どんなかたちをしてても…… みんな、だれかとつながってる!』
コウタ「何言ってるんだよ……戻ってこいよ!」
『シオも、みんなといっしょにいたいから。だから、きょうは「さよなら」するね。みんなのかたち、すきだから……』
マミ「シオちゃん!!」
『……えらい?』
アリサ「全然、偉くなんか、ないわよ……っ!」
『えへへ、そっか。ごめんなさい……』
『もう、いかなきゃ……
だから、おきにいりだったけど……そこの、おわかれしたがらないじぶんのかたちを…… たべて』
コウタ「そんなこと……できるわけないだろ!」
『ソーマ、おいしくなかったら…… ごめん』
ソーマ「……一人で、勝手に決めやがって……」
『だから、おねがい、はなれててもいっしょだから』
__ソーマは神機を捕食形態に変形して……
『ありがとう、みんな!』
__ノヴァが空へ、天高く、宇宙へと上昇していく
そして、包み込むように月を捕食した
ほむら「シオ………」
QB「……完全に計算外だったよ、どうやら僕の負けだね」
__インキュベーターの体は、糸が切れたように崩れ落ちた
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません