杏子「あたしがアイドル?」(15)

杏子「そんなわけないだろ、何言ってるんだ?」

男「でもその格好…」

杏子「…」

杏子(魔法少女姿を見られた。今は勘違いしてくれてるみたいだが…どう切り抜けるか)

男「コスプレした我那覇響ちゃんでしょ?」

杏子「は?」

男「…はいさーい!」

杏子「は、はいさい?」

男「ほらやっぱり!プロデューサーさんが待ってますよ、ほら早く」グイッ

杏子「ちょ、離せ!」

響「おーい、何してるんさ!」


◇まどマギ×アイマスss

まどか「おはよー!」

さやか「まどかおそーい」

仁美「おはようございます、まどかさん」

さやか「お?可愛いリボン」

まどか「えへへ、実は…」

仁美「春香ちゃんの影響ですか?」

まどか「あわわ、先に言わないでよぉ仁美ちゃん」

さやか「あはは、だと思ったー最近ほんと春香好きだよねまどかは」

まどか「だって可愛いんだもん、私もあんな風になりたいよ」

さやか「そこは真でしょ!やっりぃ!なんちて」

仁美「私は四条貴音さんなんて素敵だと思いますわ。歌だけで言えば如月千早さんも…」

まどか「ねっ。アイドル…憧れちゃうなぁ」


キャッキャッ

和子「それでは転校生を紹介します」

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」


女生徒①「暁美さんってなんだか如月千早ちゃんと雰囲気似てるよねー」

ほむら「え?」

女生徒「確かに!歌上手かったりするの?」

ほむら(いつもと違う質問…如月千早、どこかで聞いたような…)

ほむら(とりあえず、まどかとの接触は済ませておこう)

ほむら「ごめんなさい、ちょっと気分が…」


ーーーーーーーーーーーー


??「Zzz…」

「き、」

??「zZ…」

「びき…」

??「むにゃ…」

「響!」

響「うわ!」

「このような場所でうたた寝とは。風邪を引きますよ」

響「あ、貴音!おかえり!」

貴音「はい、ただいま戻りました。響」

響「自分待ちくたびれちゃったんだー」ギュー

貴音「申し訳りません。予定より長引いてしまったのです。さ、事務所に戻りましょう」

響「うん!」

貴音「なかなか時間が合わず、このような移動間でしかお話できなくなってしまいましたね」

響「自分達売れっ子だからね!それは嬉しいけど…皆となかなかコミュニケーションとれないのは寂しいぞ…」

貴音「贅沢な悩みです」

響「貴音は寂しくないのか?」

貴音「皆目指すところは同じなのです。志す場所が同じなら、少しの侘しさも耐えられると言うもの」

響「貴音はすごいなぁ」

貴音「事務所には雪歩や真、やよい伊織が台本合わせで待っています。こういう些細なところで同じ時間を積み重ねていけば良いのです」

響「そうだな、うん!…ん?」ピタッ

貴音「響?」

響「…」ジッ

響「…貴音ごめん、ちょっと先に事務所行ってて」

貴音「響…?」

響「すぐ行くって皆には伝えといて!」タタッ



響「やっぱり。何かこっち見てると思ったんだー」

響「こんにちは!ネコ、かな。あんまり見たことないし珍しいなー何だこの耳毛と輪っか」

「ボクが見えるんだね」

響「うわあ!?しゃ、喋った!?」ズサァッ

「やっぱり。ボクが思った通りだよ我那覇響、キミにも素質があるようだ」

キュゥべぇ「ボクの名前はキュゥべぇ!」

キュゥべぇ「我那覇響、ボクと契約して魔法少女になってよ!」

期待
続きはよ

まどか「CD見付かって良かったねさやかちゃん」

さやか「恭介の奴もアイドルにハマってくれたらもっと探すの楽なんだけどね~」

ほむら(…今日はキュゥべぇが来なかった、珍しいわね)

ほむら(店内の装飾も少しいつもと違うような…765、プロ?アイドルのポスターがこんなに)

ほむら(この時間軸はいつもと少し違うのかもしれない。対策を練る必要がありそうね)

>>8
すまん、今日はここまで


ーーーー~~…

真「この番組、ボク達のトーク時間はトータルしてもそんなにないですね」

スタッフ「元々芸人の下世話話が売りの番組だからね、君達は番宣と話振られたときに喋ってくれればそれで良いよ。後はニコニコしててくれるだけで花になるからさ!」

雪歩「分かりましたぁ」

響「そっかぁ、ふむ。じゃあ…うーん」ペラ

春香「どうしたの?響ちゃん」ヒョコッ

響「いやー自分、今日は取り分け忙しくてさ。この後の仕事移動時間がかギリギリかなーって。…だからさ、今回はー、ねっ?」

春香「えぇっまさかまた…」

真「ズルするのか響ー!」

響「ごめんごめん!その代わり番宣はきっちりしとくからみんなフォローお願い!」パンッ

伊織「全く世話が焼けるわね」

雪歩「響ちゃんと四条さんと美希ちゃんは今大人気だもんね。プロジェクトフェアリー…すごいなぁ」

響「あ、もしもーし!うん自分、あのさちょっとお願いが…」

芸人『マジトーク!』

芸人『今日は生放送スペシャルということで!今売れっ子の765はプロの皆さんにお越しいただきましたー!』

765プロ『『『よろしくお願いしまーすっ』』』


まどか「わぁー!始まった、始まったよ!」ワクワク

さやか「全く騒ぎすぎだぞーまどか」

まどか「わっ見て見て、今春香ちゃんが手を振ったよほむらちゃん!」

ほむら「ええ、可愛いわね」

さやか「無理に付き合わなくても良いよほむら。あ、真も出てる!」

ほむら(…あれから1週間。インキュベーターの動向が窺えない)

ほむら(おかげでこちらはまどかを監視するだけに専念できて、仲良くなることにも成功したけれど気は抜けないわ)

ほむら(…それにしても)

まどか「春香ちゃんってずっとにこにこしてるよね、お仕事のはずなのにすごく楽しそう」

ほむら(アイドルオタクのまどか、こんなの初めて見たわ)ジッ

まどか「…ん?」

ほむら「はっ」

まどか「なんだかわくわくしちゃうね、ほむらちゃん」ピトッ

ほむら「…えぇ」

ほむら(はぁ…まど可愛い)

ほむら「ん?」

真『その時は本当に大変だったんですよ!雪歩なんて大慌てで…』

ほむら「…あの菊地真の後ろにいるアイドルは誰?」

まどか「え?どの子のこと?」

ほむら「あのポニーテールの子よ」

さやか「我那覇響のこと?」

ほむら「我那覇、響?」

さやか「真とタメ張るくらいダンスのうまい子だよ。でもやっぱ真のほうが格好いいんだよなー」

ほむら「そう…」

ほむら(何かしら、この違和感)

ほむら(今までの時間軸では765プロ自体マイナーなアイドル集団でしかなかった。なのに、彼女の顔だけ見覚えがある気がする)

ほむら(それから…)

ほむら(液晶越しからでも僅かに感じる、魔力の波動)

ほむら(まさか…!)

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