ほむら「出かけるわよ」さやか「どこにさ?」ほむら「あすなろ市」 (13)

杏子「あすなろ市ぃ?どこだそこ?」

ほむら「まどかほどではないけれど強力な魔法少女がいるところよ」

マミ「強力ねぇ」

まどか「そもそも私は魔法少女じゃあ…」

ほむら「前のまどかに比べて…よ」

さやか「なんだってまた…」

ほむら「魔法少女システムの否定」

さやあんまどまみ「…否定?」

ほむら「それを不完全とはいえ成し遂げようとした魔法少女達」

ほむら「彼女たちに会いに行くことはわたし達にとってもプラスになるわ」

マミ「魔法少女システムって…」

ほむら「お察しの通りよ」

ほむら「祈りから生まれた魔法少女が絶望をまき散らす魔女へと変化する」

ほむら「その差分のエネルギーを搾取する」

ほむら「終わらない負の連鎖」

ほむら「その繰り返しが魔法少女システム、そう言う事よ」

さやか「…けどさぁ、否定って言ってもどうすんのさ?」

杏子「そうだぜ、ほむら、私達が魔法少女だったらいずれはどうせ魔女になっちまうだろ」

ほむら「…その方法を考えに行くのよ」

ほむら「バカ二人は黙ってなさい」

さやあん「なんだと!」

まどか「ウェヒヒ」

マミ「着いたわね」

まどか「ここが、あすなろ市」

さやか「へー、意外と大きなところなんだね」

ほむら「このレパマチュカという喫茶店で待ち合わせしてるんだけれど…」

マミ「取り敢えず中に入ってみましょうよ」

カランカラン

立花「いらっしゃい」

マミ「あら、綺麗」

杏子「へー、悪くねぇな」

さやか「…で、ほむら、そいつはどこにいるのさ?」

ほむら「…変ね…ここだったはずたけれど…」





?「デッド、オア、アライブ?」

さやか「…っ!?」

?「生きる?それとも、死ぬ?」

杏子「何だてめぇはっ…!」

?「あはは、そんなに殺気立たないでよ」

?「同業者…さん?」

マミ「鹿目さん…離れて」

?「ご飯はいいよね、食べてるときが一番自分が生きてるってことを実感できるもん」

?「…貴方達はご飯粒を残す派?残さない派?」

杏子「残すわけねぇだろ!食い物を粗末にしてたまるか!」

さやか「…それよりあんた、誰なのよ?」

?「…」

?「…あはは、面白い人達っ!」

ほむら「…冗談がすぎるわよ、かずみ」

マミ「…かず…み?」

かずみ「あはは、ごめんね、私昴かずみ!」

かずみ「私は貴方達と会うために」

かずみ「ここで待ってたんだ!」

かずみ「驚かせちゃってごめんね!私はかずみ!」

かずみ「あすなろ市の魔法少女だよ!」

杏子「…うさんくせぇ」

さやか「…ほむらー、ほんとなの?」

かずみ「な!失礼だね!本当だよ!」

かずみ「魔法少女の私は人知れず人を助けるために」

かずみ「日夜魔女と戦っているのだ!」

マミ「…かずみ…」

マミ「…ああっ!?」

かずみ「…」

かずみ「あっ!?」

かずマミ「あの時の!?」  

ほむら「話がこじれそうね…」

杏子「じゃーなんだ?マミは昔こいつと出会ってたってわけか?」

マミ「…うーん…そうなんだけれどね」

マミ「…ちょっと雰囲気が違うというか」

かずみ「…それはマミさんがあったのは私のオリジナル、和紗ミチルだからだよ」

まどか「…オリジナル…?」

さやか「…どういうことよ?オリジナル…?」

かずみ「もちろんそれについても話すつもりだよ」

かずみ「だけどそれは魔法少女システムの否定にも関わってくるの!」

かずみ「だから取り敢えずは…」 


グゥゥゥゥ

さやか「…」

まどか「…」

マミ「…」

ほむら「…」

杏子「…悪い…」

かずみ「…ごめん、私も…」

ほむら「…」

ほむら「…はぁ…」

立花「…」クスクス

立花「じゃあ、イチゴリゾット6人分でいいかな?」

マミ「すいません、タダで頂けるなんて」

立花「いいよいいよ、かずみの数少ない友達なんだろう?」

かずみ「数少なくないもん!」

立花「じゃ、作ってくるからかずみ、ちょっと手伝ってくれ」

かずみ「りょーかい!」タタッ

さやか「…なんか、子供っぽいよね」

杏子「そうだな」

ほむら「あなたも変わらないわよ」

まどか「ウェヒヒ、仲良くなれそうかも!」

マミ「…」

マミ「結局のところ、どうなの?暁美さん」

ほむら「え?」

マミ「彼女は信用できるのかしら?」

ほむら「…そうね、信用に足るかどうかはまた分からない」

さやか「…」

ほむら「…聞いた話によると彼女は仲間を殺したとも聞くしね…」

杏子「…」

ほむら「だけれどどうかしら?」

ほむら「彼女を、彼女の目を見てそれでも彼女を一方的に敵と決めつけることができるような」

ほむら「そのような人だったかしら」

まどか「…ウェヒヒ、ほむらちゃんったら」

さやか「ほーんと、素直じゃないよねー、ほむら」

マミ「…失礼なことを聞いたわね、ごめんなさい」

ほむら「…いえ」

杏子「な事より飯はまだかよ!腹へった!へったー!」

さやか「うるさい」

かずみ「お待たせ!イチゴリゾットだよ!」

杏子「な、なんだこりゃ!」

さやか「イチゴが入ってるの?」

かずみ「そ!グランマ特製なの!」

杏子「え?あのおっさんお前のばあちゃんなのか?」

かずみ「違うよ!」

まどか「ウェヒヒ、頂きます」

マミ「頂きます」

ほむら「…頂きます」

かずみ「…っんー!やっぱりおいしいよ!」

杏子「おお!ほんとだな!甘酸っぱくてそれでいてほのかに塩気があって…!」

さやか「…うま…」

かずみ「えへへ」

かずみ「食べてくれたのが貴方達で良かったよ」

マミ「どうして?」

かずみ「だってさっき言ったでしょ?ご飯粒を残す派?残さない派?って」

かずみ「そしたらすぐに残すわけねぇだろ!って言ったもん」

かずみ「しってる?ご飯を粗末に扱う人にいい人はいないんだよ」

杏子「よく分かってるじゃねーか」ニヤッ

かずみ「えへへ」

まどか「ウェヒヒ、美味しいね!ほむらちゃん!」

ほむら「…そうね、とっても」

誰も見てなくても書きます
取り敢えずここまでおやすみ

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