遊馬「魔法少女?」ほむら「……ナンバーズ?」 (38)

ほむら(……最初は夢じゃないかと疑った)

ほむら(当然、夢ではなかった)

ほむら(……次は、夢であってくれと思った)

ほむら(当然、夢であるはずがなかった)

ほむら(……だから、最後は諦めた)

ほむら(私の力では、どうにもならないとわかったから)

ほむら「……どこよここ」

ほむら(『見慣れた病室』の窓から見えるはずの景色は、妙に未来的だった)

ほむら「面影はあるんだけど、何か私の知っている見滝原と違う」

ほむら「――少なくとも私の知ってる見滝原は、道路を大きなセロハンテープが走ってたりしないわ」


――これは、魔法少女と決闘者が織り成す、熱き決闘の物語――

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377268300

遊戯王ZEXALと魔法少女まどか☆マギカのクロスSSです。

注意点
・時間軸は以下の通りです。
ZEXAL――1期終了後
まどマギ――1話から

・カードは基本的にOCG仕様です。

・ただし、『ナンバーズの耐性』や『ホープの自壊効果』は物語上の都合でアニメ仕様です。

・カードの裁定ミスや効果ミスには注意していきますが、勘違いがあるかもしれません。

・デュエル内容を考えながらなので、まったり投稿になると思います。

・「こいつこんなキャラじゃねぇぞ!?」「この展開はねぇだろ!」ってこともあるかもしれません。

・初のSSです。うまく機能を使えなかったりするかも……。

ミスも多いと思いますが、生暖かい目線で見てください。

よろしくお願いしますm(__)m

――朝、学校の教室

和子「今日はみなさんに大事なお話があります。心して聞くように」

和子「攻撃反応型の罠カードで有用なのは、次元幽閉ですか?それとも万能地雷グレイモヤですか?」

和子「はい、中沢君!」

中沢「えっ……状況次第なのでどっちでもいいかと」

和子「その通り!どっちでもよろしい!」

和子「たかが罠カードのチョイスなんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

和子「女子のみなさんは、くれぐれも次元幽閉じゃなきゃ採用しないとか抜かす男とは交際しないように!」

さやか「先生、今回もダメだったか……」

まどか「……ダメだったんだね」

さやか「というか、またしょうもないことでケンカ別れって……」

アストラル『いいや、しょうもないことではない』

さやか「うわぁ!?アストラル、びっくりさせないでよ」

アストラル『いいか、さやか。そもそも次元幽閉とグレイモヤは――』

まどか(いま、さやかちゃんと話してるのは、アストラルです)

まどか(えっと……幽霊って言えばいいのかな?まわりの皆には姿も見えないし声も聞こえないけど、私やさやかちゃんにはわかるんだ)

まどか(他にもわかる人がいるんだけど、その人は……)

アストラル『――つまり、この2枚のカードは自分のデッキが苦手とするモンスターを想定し、採用すべきなのだ』

さやか「」チンプンカンプン

アストラル『……上手く伝わってないようだな。遊馬、君は分かったか?分かったなら説明を手伝って欲しい』

遊馬「……」

アストラル『遊馬?』

遊馬「……zzz」

小鳥「遊馬ー、起きないと先生に起こられちゃうよ」ボソッ

まどか(寝てます)

まどか(ちなみに彼、九十九遊馬くんに、アストラルがとりついてるみたい)

アストラルは魔法少女の素質があると見えるのか……
てか、この世界の遊馬と小鳥って中2なのか!?

和子「――はい、以上です。あ、あと今日はみなさんに転校生を紹介します」

さやか「普通はそっちを先に言うんじゃ……」

和子「暁美さん、いらっしゃい」

ほむら「……」

さやか「お、すごい美人じゃん」

和子「それじゃあ自己紹介よろしくね」

ほむら「……」

アストラル『まどか、君は今の説明でわかっただろうか』

まどか「うーん、何となくしか……」

さやか「まどか、そんな小難しいことは後回し!今は前にちゅーもくっ。なかなかの美少女転校生がきてるよ」

まどか「……あれ?あの子、どこかで見た気がする」

さやか「もしかしたら街中ですれ違ってたとかかも」

小鳥「そろそろホントに怒られるぞー、おきろー」ツンツン

遊馬「――zzzZZZ」

ほむら(……何かいる)

ほむら(まどかと美樹さやかが、全裸の幽霊みたいな何かと話してる)

ほむら(――え?本当にあれは何?今まではこんなことはなかったのに)

ほむら(街並みも変わってるし、これは一体――)

和子「暁美さん?」

ほむら「あ、暁美ほむらです。よろしくお願いします」

みなさん、コメントありがとうございますm(__)m

>>10
そういう設定です。ちなみにシャークさんが中3になります。

――休み時間
女子A「ねぇ、暁美さんの前いた学校は――」ガヤガヤ

女子B「どんな部活やってたの――」ワイワイ

ほむら「えっと」

女子C「髪すごくキレイ!どこのシャンプーを――」ワイワイ

ほむら「その」

ほむら(まずいわ、想定外の出来事が多すぎて、頭が回らない。なんかクラクラしてきた)

ほむら(とにかく、とにかくまどかと接点を作らないと……)グルグル

ほむら(あれ?前回私はどうしたんだっけ?……思い出さないと、どうやって……)グルグルグルグル

女子たち「それで――」ワイワイガヤガヤ

ほむら(……あれ、何だか目の前が暗く――)

暁美さん?暁美さん!?

さやか「ちょ、ちょっと転校生!?」

まどか「大丈夫!?」

――保健室
ほむら「……混乱しすぎて倒れてしまうなんて」

ほむら「教室に戻ろうにも、安静にしなさいとベッドから出させてくれなかったし」

ほむら「前途多難ね」

ほむら(まどかと話ができなかったのは残念だけど……ちょうどいいわ。この時間を情報整理に当てるべきね)

ほむら(まず第一に、ここは見滝原で間違いないわ)

ほむら(地図で周辺の地理を確認してみたけど大きな違いはなかった。隣街の名前から配置まで今までのものと全て一致)

ほむら(第二に、今回のループの特異性。今までのものに比べて世界的に技術力が高くなってる。街並みの違和感はそれが原因みたい)

ほむら(次に、私が知らない人間の存在。あんな海老みたいな髪型の人間は初めて見た)

ほむら(あとはあの幽霊のような存在。魔女でも使い魔でもないあれは一体――)

ほむら(増えた人間とまどかの人間関係がわからないのは問題ね。とにかく今回は不確定要素が多すぎる。慎重に行動しないと)

ほむら「あと最後に――カードゲームが流行ってる。世界的に」

ほむら(いや、本当ならどうでもいいで済んだんだけど)

ほむら「今まで銃火器を『借りてた』ところに忍びこんでみたら、あるはずの武器が全部カードになってたわ。しかも一ヶ所だけじゃなくてどの場所でも。訳がわからない」

ほむら「この世界では銃を撃つかわりにカードを投げたりするのかしら。何の威力もなさそうだけど。真っ二つに折れるのがオチね」

ほむら「武器の確保ができなかった以上、魔女と戦う他の手段を考えないと」

ほむら「……まずは放課後でどう動くか。もし巴マミが現れなかった場合、本当に素手で魔女に挑まないといけなくなる」

ほむら(まさか、カードゲームで魔女と戦うわけにもいかないし。そもそも私はルールを知らない。前のループで男子が遊んでたくらいの印象しかないわ)


――このとき頭のなかにふと浮かんだ冗談まじりの考えが現実となるなんて、この時の私は思ってもいなかった。


プロローグ 終
第1話へ続く――

今日はここまでにします。

思ったより話が進まない。次こそデュエルができるかな?

次回!
遊馬「コスプレしてた転校生、正体不明のネコみたいな白いやつ、謎の空間……」

小鳥「ちょっと遊馬、あれは何!?」

さやか「いつの間にかよくわからないのにかこまれてるんだけど!?」

まどか「アストラルとも違う……まさか本物のお化け!?」

アストラル『どうやら我々はフィールド魔法のようなものに閉じ込められたらしい。脱出する方法はおそらく1つ』

遊馬「ああ!こいつを作ったやつに、デュエルで勝つ!」


第1話「魔女襲来!迎え撃て希望皇ホープ!」


ほむら「……全く話についていけないのだけど」


次回もお楽しみに!!

>>18
杏子殿には素敵な槍使いがいるあのデッキがピッタリでござるよ!

>>20
ヤリザ殿はお帰りねがいたいですな
ここは二刀流を操る華麗な侍がいるデッキをさやか殿に(ry

まったり第1話いきまーす!

第1話「魔女襲来!迎え撃て希望皇ホープ!」

――放課後、とあるCD屋にて
さやか「ど、れ、に、し、よ、う、か、な」

遊馬「おぉ……こんなに置いてある店があったんだな」

小鳥「専門のお店なんだから当たり前でしょ」

鉄男「お、このCD!発売直後から売り切れ多発のプロモ付きCD!こんなところにあったなんて!」

アストラル『CDにカードが付属しているのか。これは興味深い』

まどか「みんな、ちょっと静かにしたほうが――」

――――て

まどか「……?」

――けて

――たすけて

まどか「……まわりの人の声じゃない」

――たすけて!

まどか「――向こうのほうから聞こえた!」

さやか「まどか、どこいくのよいきなり」

まどか「誰かが助けを呼んでる!いかなきゃ」

さやか「ちょっと!?――あ、こっちのCDでお願いします。――まどか、待って!」

遊馬「どうしたんだ、あいつら」

アストラル『遊馬、彼女たちを追うぞ。あの先から妙な気配がする』

アストラル『何かはわからない。ナンバーズとも、Dr.フェイカーにとりついたバリアンと同種のものとも感じる』

遊馬「確認したほうがいいってわけか」

アストラル『ああ。どちらにしても、まどかたちに危険がおよぶ可能性が高い』

遊馬「――いくぞ、アストラル!」

鉄男「遊馬、どこ行くんだ」

遊馬「ちょっとまどかとさかや追っかけてくる!」


――
小鳥「CD見てるあいだにみんないなくなってたんだけど……」

鉄男「見失っちまった……」

――路地裏
まどか「……こっちだった!」

さやか「まどか、待ってってば!」

遊馬「さやか、お前もちょっと待ってくれぇ!」

アストラル『意外にもまどかとさやかの足は速いのだな。覚えておこう』


路地裏に駆けつけた3人が見た光景、それは――


まどか「――暁美さんと、えっと……猫?」

遊馬「……いや、あれは猫なのか?」

さやか「……てか、何で転校生はハリセン持って猫モドキとにらみあってんの」


――ハリセンを持って白い猫みたいな何かをにらむほむらと、おそらくはその一撃をうけたであろう、その白い猫的な何かであった


遊馬「どういう状況だよこれ」

さやか「よりにもよってハリセン?シュール極まりないんだけど」

ほむら(うるさいわね美樹さやか。結局武器がなかったから仕方なくこれにしたのよ!)

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