ゴレイヌ「彼女が転校生の暁美ほむらさんだ。みんな仲良くするように」
高嶺清麿「転校生か……」
花山薫「……」
御坂美琴(綺麗な黒髪ね……)
真田弦一郎「フン……」
五条勝「……」
赤座あかり「わぁ~、転校生さんだ~♪」
さかなクン「ギョギョ……」
碇シンジ(綺麗な女の子だなぁ……)
アリス・カータレット「日本人形みたいです!」
高町なのは「よろしくね」
一橋ゆりえ(神様として、あの子から何かを感じるような……)
桜田ジュン(あの転校生、目つき悪いな……。まあ僕には関係ないけど……)
芝村舞「何というか芝村めいた転校生だな」
巴マミ「よろしくね、暁美さん」
ほむら(何で巴マミが同学年なのよ!?中学生で留年とかありえない……)
ゴレイヌ「とりあえず何か部活に入らないといけないぞ。誰か、誘ってあげてくれないか」
高嶺清麿「考古学に興味はないか?」
花山薫「……」
御坂美琴「科学部とかどう?」
真田弦一郎「テニスだ。テニスをしろ」
五条勝「サッカーなんてどうですか?」
赤座あかり「娯楽部っていう同好会のようなのがあるんだけど……」
さかなクン「吹奏楽部は水槽とは無関係ですよ。ギョヒッ」
碇シンジ「巨大兵器で街を守る仕事があるから僕は帰宅部なんだ」
アリス・カータレット「シノ部に是非!」
高町なのは(嘱託で魔導士やってるからな~……)
一橋ゆりえ「えっと、書道とか興味……ないよ……ね?」
桜田ジュン「僕は裁縫部に入ってる。手先が器用ならいいんじゃないかな」
芝村舞「芝村だ。人型戦車のパイロットをしている。人手が今は不足している。貴様も整備をしてみないか?」
巴マミ「私は美食研究会を一人でしているの。よかったら一緒にどう?」
ほむら(巴マミ……。中学生にして美食を研究しているとか……独りで……)
ほむら(とりあえずまどかと接触しないと……)
ほむら「すみません先生……。少し体調が優れないので保健室に……」
ゴレイヌ「そういえば退院明けだったな。無理するな。えっと、確か保健委員は……」
ほむら「鹿目さん。お願いするわ」
まどか「えっ?う、うん……」
まどか(何で私が保健委員だって知ってるんだろう)
さやか「まどかが困ってるだろ。男子の保健委員が行ってよ」
追手内洋一「ついてねー。じゃあ、暁美さん、保健室はこっちだから」
ほむら(誰なのよ、この見るからに不幸そうな少年は……)
保健室
赤屍蔵人「おや、また怪我ですか、洋一君」
追手内洋一「いえ、今回はこっちの子が……。何でも退院明けで体調が優れないとかで……」
赤屍蔵人「興味深いですね」
ほむら(何……この保健の先生……。雰囲気が……)ゾクッ
高槻やよい「うっうー……」
ほむら「ベッドに先客が……」
高槻やよい「貴女もお腹が空いて倒れたんですか~?」
ほむら「違うわ」
高槻やよい「そうなんですか~。あ、そういえばハンガールームにジャガイモの備蓄がありました!放課後に炊き出しでもしませんか?」
ほむら「遠慮させてもらうわ……」
ほむら(放課後に炊き出しとか、一体どんな学校なのよここは……)
ほむら(結局、今日は驚くことが多すぎて何もできなかったわ……)
ほむら(学校帰りに公園の自販機でジュースでも買って飲みましょう……)
上条「うーん、うーん……」
ほむら(あの子は確か、同じクラスの美樹さやかが思いを寄せていた……)
ほむら「何をしているの?」
上条「見てわからないの?自販機の下にお金を落として今自販機の下に手を……あれ、手が挟まって取れな……ぎゃぁぁぁぁぁっ」
ほむら(バカね)
上条「うわぁぁぁぁぁ、僕の手がぁぁぁぁぁ!?これじゃぁもうヴァイオリンを弾けないぃぃぃ!!!」
ほむら「大変ね」チャリンチャリン…ガコンッ
上条「君は僕を見捨ててジュースを買って去るっていうのかい?」
ほむら「……はぁ、わかったわ。手助けするわよ」
御坂美琴「どうかしたの?」
ほむら「貴女は……」
御坂美琴「ああ、この自販機ね。よくお金を飲み込むからみんな困ってんのよ。えっと、暁美さんだっけ?」
ほむら「ええ」
御坂美琴「そんなときは思いっきり……蹴り飛ばせばいいのよぉぉぉっ!!」ドンッ
上条「ぎゃぁぁぁぁぁっ」
ほむら(この場は彼女に任せて私はクールにこの場を去るわ)
ほむら(さて、喉も潤ったし、缶をゴミ箱に……)
ほむら「!?」
ほむら(公園のゴミ箱に何故か金塊が……)
ほむら(いくらくらいするのかしら……。もしかして百万円くらいしたり……)ゴクリ
芝村舞「おい」
ほむら「な、何かしら?」ビクッ
芝村舞「良い物を持っているな。その金の延べ棒と、私のレールガン(89式120mm短滑腔砲)と交換しないか?」
ほむら「!?」
ほむら(何て物を所持しているっていうの……!?しかも、よく見たら他にもジャガイモのダンボール箱やミサイルポッドなんかも引きずっている……!?)
ほむら(でも、これは安い買い物だわ……)
ほむら「ええ。その取引に応じましょう」
芝村舞「ふむ、妥当な取引だな」
ほむら(さっき頂いた武器は収納したからいいとして、この世界の治安維持はどうなっているのかしら……)
!!!!!!!!!!!
ほむら「何!?この警報は……!?それに大地の揺れ……。まさか地震……!?」
碇シンジ「何言ってるんだよ!使徒だよ!」
ほむら「使徒……?」
碇シンジ「とにかく地下に避難を!」
ほむら(まさか地下にこんな大規模の避難シェルターがあったなんて……)
葛城ミサト「シンちゃん、その子は誰なの!?何でエヴァに一般人が……!」
シンジ「緊急時だったんです!」
マヤ「エヴァのシンクロ数値に異常が!?」
ゲンドウ「終わったな……」
冬月「ああ、そうだな……」
ほむら「ごぼっ……がぼがぼ……」
シンジ「大丈夫、この液体は肺に入っても大丈夫。あ、今のは肺と入るをかけた駄洒落じゃないんだ。本当だよ。ふふっ」
ドーン
シンジ「ぐわぁぁぁぁぁぁ」
マヤ「初号機被弾。ダメージは深刻です!」
葛城ミサト「あちゃー」
シゲル「大変です!使徒の前に逃げ遅れた一般人……?いえ、これは……」
リツコ「何なの!?」
シゲル「これは……ヤクザです!白スーツのヤクザです!」
ほむら(ヤクザって、今朝学校で会ったあの花山とかいう中学生にはとても見えない奴じゃない!)ゴボゴボ
シンジ「あっ、薫君だ」
葛城ミサト「シンちゃん、余所見しない!」
ドーン
シンジ「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」
マコト「エヴァ初号機、左腕部断裂!」
リツコ「はぁ……」
ゲンドウ「あのヤクザは何なんだ?」
冬月「わからん……。だが、道を遮る使徒をどかして去っていった……」
ゲンドウ「そうか……」
一橋ゆりえ「あわわ……。何だかおっきな怪獣みたいなのが暴れてるよ……」アタフタ
三枝祀「こんなときくらい神様らしくなんとかしなさいよ」
一橋ゆりえ「う、うん!」
ラッキーマン「何か知らないけど、怪獣がお菓子になってラッキー♪」
一般民衆「さすがラッキーマンだ!」
ほむら(結局あのあと私は国家機密に触れたということでネルフとかいう組織の監視付きの生活を送るハメになったわ……)
シンジ「それにしてもまさかミサトさんちにまた同居人が増えるなんてね」
ミサト「はぁ……。飲まなきゃやってらんないわ……。暁美さんの歓迎会を兼ねて飲み会よ!シンちゃん、おつまみ!」
シンジ「はいはい。あ、暁美さんはゆっくりしてていいからね」
ほむら「わかったわ」
ほむら(この先、どうまどかをQBから守ればいいのよ……)
翌日
学校の池
さかなクン「ギョギョ、これがポニョですか~。かぁ~わいぃ~ですねぇ~」
桜田ジュン「うわっ、人面魚じゃないか!」
さかなクン「失敬な、わたくしは人間です。ギョギョッ」
桜田ジュン「あ、うん、そうなんだけどさ……」
桜田ジュン(よく考えてみれば、喋って動く生きた人形が身近にいるんだからそう驚くことでもないか……)
ほむら「おはよう」
さかなクン「ギョギョッ!?」
桜田ジュン「うわぁっ!?」
ビシャッ
さかなクン「いきなり声をかけるものだから、ポニョを潰してしまったじゃありませんか!」
ほむら「ごめんなさい……」
ほむら(よくわからないけれど、彼の手には潰れた魚の死骸が握られている)
桜田ジュン「うげっ、れろれろれろ……」
ほむら「ちょっ、貴方、大丈夫!?」
さかなクン「おやおや、これはいけませんね」
ほむら「……保健室に連れていくわ」
さかなクン「はい。お達者で」
ほむら(手伝う気一切無しね。清々しささえ感じるわ)
保健室「ガヤガヤ」
まどか「朝から桜田君が倒れたって聞いて……」
桜田ジュン「みんなに心配かけさせてごめん……」
ほむら(お昼の給食を保健委員のまどかが持っていくというので付いてきたのだけれど、まどかと二人きりになるのはやっぱり難しそうね……)
さやか「そういえば転校生、何で桜田君のお見舞いに?……ははぁ~ん」ニヤニヤ
ほむら「何か勘違いをしているようだから言っておくけれど、朝私が不注意で彼をこんな目に遭わせてしまったから、それでよ」
さやか「はいはい、そういうことね。うんうん、わかってますって」ニヤニヤ
ほむら(相変わらずどの時間軸でもうざいわね、美樹さやか……)
ベッド「もぞもぞ……」
まどか「えっ?えっ……?」
桜田ジュン「ち、違うんだこれは!?」
さやか「わわっ///」
まどか「あっ……うん……///」
さやか「わ、私達はお邪魔だったかも!行こっ、まどか///」
まどか「う、うん、わかった///」
桜田ジュン「い、言っておくけど、これはそういうアレで布団が動いたんじゃないからな!」
ほむら「よくわからないわ。男性の生理現象ではない……ということかしら?」
???「そうなのかしら」
桜田ジュン「わわっ、お前、布団から出て来るなよ!」
ほむら「人形……?動いて……喋ってる……」
金糸雀「カナは誇り高きローゼンメイデン第二ドール、金糸雀なのかしら!」
桜田ジュン「はぁ……」
ほむら「腹話術……ではなさそうね。桜田君、これは一体……」
桜田ジュン「話せば長くなるんだけど……」
赤座あかり「それでね、あかりのクラスに来た転校生さんがね、すっごく綺麗で、黒くて長い髪で、勉強もできてスポーツも万能なんだよぉ」
松本りせ「……」
赤座あかり「そ、そんなじゃないよぉ。あかりは……///」
松本りせ「……」
赤座あかり「もぉ、意地悪……///」
松本りせ「……///」
西垣奈々「おーい、科学室はイチャつく場所じゃないぞー。あ、やばっ、爆発物が」
赤座あかり「えっ」
\アッカリ~ン/
ガラッ
高嶺清麿「妙な気配がするから来てみれば、桜田ジュン……。まさか本の持ち主で魔物の子供を連れていたとはな……」
桜田ジュン「えっ!?いや、これは、僕の社会の窓が偶然Nのフィールドと繋がったらしくて……」
高嶺清麿「そうか。何を言っているのかさっぱりわからん」
高嶺清麿「ガァァァァァッッシュ!」
ガッシュベル「うぬぅ!」
ほむら「高嶺君、学校は子供を連れてくる場ではないわ」
高嶺清麿「あっ、はい」
ほむら「それから……ガッシュ?君?」
ガッシュベル「何なのだ?」
ほむら「その……下半身が丸出しなんだけど……」
ガッシュベル「普段はマントで隠してるから大丈夫なのだ」
桜田ジュン「お前、パンツくらい穿かせてやれよ」
高嶺清麿「すまん……」
星井美希「あふぅ……ミキが寝てるのにうるさいの~」
ほむら「貴方は……」
星井美希「あ、転校生ちゃんだ~。はろ~」
ほむら「え、ええ。こんにちは」
ほむら(授業をサボって保健室で寝てたのね……)
桜田ジュン「とりあえず話は放課後にしないか?」
高嶺「そうだな」
ほむら「賛成ね」
星井美希「あれ~?ねぇ、ミキの分のご飯は~?」
ほむら「貴女、今日は欠席扱いになってたからクラスの男子たちのおかわりに消えたわよ」
星井美希「そんなぁ~……」
桜田ジュン「……よかったら僕の分あげるよ。寝てたからおなかは空いてないし」
星井美希「ありがと~」
高嶺「いい奴だな、お前」
桜田ジュン「うるさいなぁ///」
放課後
ほむら「!?」
ほむら(この反応はグリーフ・シードの反応!?でも、少し違うような……)
高町なのは「今の反応は……もしかして未回収のジュエルシード!?」
高町なのは「ほむらちゃん、今の反応がわかったってことは、貴女も魔法少女なんでしょ?」
ほむら「!?」
高町なのは「やっぱり……」
ほむら「もしかして貴女も魔法少女なの……?」
高町なのは「うん。行こう、ほむらちゃん!早くしないと街が大変なことになっちゃう!」
ほむら「……わかったわ」
ほむら(高嶺君が連れていた下半身丸出しの子供はともかく、桜田君の謎の人形には少し興味があったけれど、今はこっちが最優先ね……)
ほむら(あの人形は魔法で動いてたのかしら……)
高町なのは「行くよ!」
ほむら「ええ、急ぎましょう」
一方その頃、巴マミは……
マミ「美味しい!美味しい!」
杏子「くっ、負けてらんねぇ!!」
偶然スイーツバイキングで佐倉杏子と遭遇し、何故だか佐倉杏子の競争心に火を点けたらしくフードファイトを行っていた
一般客「あの子たちすごい……。一人で何ホー分のケーキを食べてるっていうの……」
二人は魔法少女であったため、体の機能を自由に使いこなしていた
かの有名なフードファイター、ジャイアント白田は10kg分の食べ物を胃に収めたという
しかし魔法少女である彼女らは、胃の消化力を活性化させるだけに留まらず、胃と腸の境目である幽門を開放することにより未消化の食べ物をそのまま胃から腸へと送りだす荒業さえもやってのける
おそるべし、魔法少女
マミ「おかわり!」
杏子「くっそぉ、こんなんじゃ勝てない……。あたしもおかわりだ!」
暁美ほむら達が魔法少女として街を守る影で、別の魔法少女たちはまた別の戦いを繰り広げていたのだ
マミ「おかわり!」
高町なのは「確かこの辺りから反応が……」
ほむら「あそこ!」
そこには四匹の獣が乱戦しているようだった
高町なのは「反応は一つだったはず……」
ほむら「よく見て!魔女……?は一匹よ!残りはゴリラよ!」
高町なのは「ゴリラたちがジュエルシードで大きくなった動物と戦ってる……」
ほむら「よく見て!ゴリラの中に先生が!?」
ゴレイヌ「お前達、どうしてここに!?」
高町なのは「先生、危ないっ!」
ジュエルシードによって巨大化、凶暴化した動物はその豪腕でゴレイヌの顔面を強打した
ほむら「ッッ……」
高町なのは「目を背けちゃダメだよ。もう戦闘は始まってるんだから」
ほむら「そうね……」
高町なのは「それに、ゴレイヌ先生は平気だよ」
ほむら「えっ!?」
顔面を強打され吹き飛ばされたゴレイヌは何のダメージもない風体で立ち上がった
ゴレイヌ「やれやれ……【硬】でガードしてなかったら危なかったぜ」ウッホリ
不敵な笑みをこぼすと、ゴレイヌはゴリラ二頭と陣形を組んだ
ゴレイヌ「お前達は危ないから下がってろ!」
高町なのは「でも、先生っ!?」
ゴレイヌ「教師である前に俺はハンターでもある。これくらいの獣、俺一人で十分さ」
ほむら(ゴリラも二頭いるんだけど……。いや、無粋な考えを持つのはやめましょう……)
アリス「あわわ……放課後の帰り道にとんでもないものに遭遇しちゃったよシノ~……」ガタガタ
忍「そうですね、アリス」
アリス「シノは平気なの?怖くないの」
忍「怖がってるアリスが可愛くってそれどころじゃありません」
アリス「も、もーっ!」
忍「うふふ、怒って膨れるアリスも可愛いですよ」
アリス「シノなんかもう知らないんだから!」
忍「そんなこと言わないで。あ、あそこでお茶でもしていきませんか?」
アリス「わぁ、あんみつ屋さん」
忍「ではなく、その向かいの洋風漂うティーを出してくれるお店です」
アリス「あんみつ!」
忍「紅茶!」
陽子「じゃあ間をとってファミレスにしよう」
アリス「ヨーコ!?すっかり存在を忘れてました」
カレン「私とアヤヤもいるデース」
綾(何でみんなあんな激しい戦いを見てて平気なのよ……)ブルブル
カフェ
芝村舞「何やら外が騒がしいな」
真田弦一郎「そのようだ……。落ち着いて紅茶も飲めんとはな……」
五条勝「まったくです」
三人はクラスの要職についていた為に、放課後こうして会合を開いていたのだった
芝村「最近欠食で体調管理すらままならぬ生徒が出ている。この時勢だ、仕方ない。そのせいで学校を休んだりしている生徒もいる」
真田「ふむ……。たるんどる!とは言えんな。幻獣に使徒とかいう化け物、他にも様々な怪異に街は見舞われている」
五条「面妖な……」
しばむら「そこで、炊き出しを敢行することにした。異論はないな?」
真田「無論だな」
五条「ええ。そう言うと思い、食料はこちらでもサッカーボールの中に闇米などを詰めて密売商より調達済みです」
芝村「うむ。こちらはジャガイモを数百キロ調達してある」
真田「ではこれで今日の議題は終わりだな」
芝村「解散だ」
五条(外の様子が気になりますね……。あの激しい様子……。もしや超次元サッカーでは……?)
眠さがきついので寝ます
このまま落として下さい
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