ほむら「し、新入社員の暁美ほむらです!」 (38)
ほむら「今日からここで働かせていただきます!」
ほむら「ど、どうぞ よろしくお願いいたしましゅ……ます」
ほむら(うわぁああ 噛んじゃったよぉ)
QB「ふむふむ、自己紹介は終わったかね?」
ほむら「は、はい社長」
QB「では、作業に移りたまえ」
ほむら「はい!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398649222
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ピリリリリリリリリリ
QB「はーい 休憩時間です 作業をやめて休憩に移って下さい」
ほむら「ふぅ やっと休める…」
ほむら「お弁当食べよ」
ほむら「もぐもぐ」
ほむら「もぐもぐ」
まどか「ティヒヒ 隣いいかな?」
ほむら「は、はいぃぃ!」
まどか「ティヒ! 緊張しすぎだよ~」
ほむら「え、あの、すみません…」
まどか「初々しいな~ えーっと、ほむらちゃんだよね? 新入社員の」
ほむら「は、はい!自己紹介聞いててくれたんですね えーっと」
まどか「私は、鹿目まどか! まどかって呼んでね」
ほむら「よ、よろしくお願いします ま……鹿目さん」
まどか「ティヒヒ! よろしくね ほむらちゃん」
まどか「ほむらちゃんは、この工場では珍しく若い女の子だったから、友達になりたくって」
ほむら「確かに、女の子は少ないですね…」
まどか「ほむらちゃんを含めて女の子は6人しかいないんだ~」
ほむら「えぇ! そんなに少ないんですか?」
まどか「そうだよ~ だから、ほむらちゃんが来たときは嬉しくて」
ほむら「えっと こ、これからもよろしくお願いします」
まどか「うん!」
さやか「あらあら~ さっそくまどかは可愛い子に目を付けましたな~ 流石、私の嫁」
まどか「もう 違うってば~」
ほむら「あ、あの」
さやか「君が新入社員だね!さやかちゃん嬉しい! ガハハハハハハ」
まどか「さやかちゃん その笑い方じゃ悪い人みたいだよ……」
さやか「おっとメンゴメンゴ」
さやか「私は、美樹さやか!よろしくね!」
ほむら「あ、暁美ほむらです よろしくお願いします」
さやか「ほむらは可愛いのぉ 三つ編みペロペロ」
ほむら「きゃっ!」
まどか「もう!さやかちゃん!ほむらちゃんが嫌がってるでしょ!」
さやか「先輩ぶっちゃうまどかも可愛いぞぉ!」
さやか「うりゃ!リボンペロペロ!」ジュポジュポ ペロペロ
まどか「んっ さやかちゃんっ やめっ」
ほむら(過激だ///)
ビリリリリリリリリ
QB「はーい 時間です 作業に戻って下さい」
さやか「休みが終わってしまったか」
まどか「また後でね~ ほむらちゃん」フリフリ
ほむら「は、はい!」フリフリ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら(今更だけど、私たちは何作ってるんだろう)
ほむら(なんか、丸い形してるけど、なんだろこれ)
QB「……」
ほむら「綺麗だなぁ」
ほむら「よいしょ よいしょ」
スルッ
ほむら「あ!!!」
パリーン!!
ほむら「どどどど どうしよう 壊れちゃったよぅ」
QB「ん?」
QB「ちょっと君、まさか壊したのかい?」
ほむら「すすすすすみません!すみません!すみません!」
QB「はぁ まったく 弁償代は給料から引いておくからね」
ほむら「……すみませんでした」
QB「まったく さっさと作業にもどって」
ほむら「は、はい」
QB「……」
ジリリリリリリリリリ
QB「はい、お疲れ様でした みなさん業務を終えてください」
ほむら「ふぅ やっと終わった… 初日からやらかしちゃったな……」
まどか「ティヒヒ! ほむらちゃんお疲れ様」
ほむら「あ、鹿目さん…」
まどか「どうしたの?ほむらちゃん、元気ないね」
ほむら「実は、商品をいくつか割っちゃって……」
まどか「あー」
ほむら「うぅ 私って駄目人間ですね……」
まどか「そんなことないよ これから一緒に頑張っていこ!」
ほむら「うぅ 鹿目さん……」グス
まどか「さ、一緒に帰ろっか!」
ほむら「はい!!」
さやか「……」
次の日
ほむら「今日も頑張らなくちゃ!」
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ジリリリリリリリリリ
QB「はい 休憩です」
ほむら「ふぅ 疲れた…… あ、女の人だ」
マミ「もぐもぐ」
ほむら「一人で食べてる……」
ほむら「かわいいそう」
マミ「もぐもぐ」
ほむら「どうしよう 話し掛けたほうがいいのかな」
マミ「もぐもぐ」
ほむら「うーん」
マミ「もぐもぐ」
ほむら「あ、あの」
マミ「!?!?!? ゲホッ ゴフォッ」
ほむら「だ、大丈夫ですか?」
マミ「ゴクン だ、大丈夫です」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「え、えっと 暁美ほむらと言います」
マミ「……… 巴マミです」
ほむら「と、隣いいですか?」
マミ「!?!?!?!? ……どうぞ」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「あ、あの 私、最近入ったばかりなんです」
マミ「そ、そうですか わ、わたしも先月入ったばかりです」
ほむら「そうなんですか!」
マミ「ええ」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「昨日もミスしちゃって……」
マミ「あぁ 私も結構ミスしてるわ…… 弁償で大変かも……」
ほむら「どれくらい引かれるんでしょうか…」
マミ「さぁ 私にもわからない……わ」
ほむら「……」
マミ「……」
ほむら「あ、私 トイレに行ってきます」
マミ「……」
タッタッタッタ
ほむら「よいしょ よいしょ」ヌギヌギ
ほむら「ふぅ」ピトッ
ほむら「きゃっ!」
ほむら「便座が冷たい……」
ほむら「……」ソー
ほむら「ん」チョロチョロチョロチョロ
ほむら「…」チョロチョロ
ほむら「…」チョロ
ほむら「ふぅ」ブルッ
トントン
ほむら「!? は、入ってます!」
さやか「ねぇ ほむら」
ほむら「み、美樹さん?」
さやか「マミさんと話した?」
ほむら「は、はい」
さやか「そう……」
ほむら「?」
さやか「……」
ほむら「どうかしたんですか?」
さやか「なんでもない 仕事がんばろ」
ほむら「は、はい」
さやか「じゃ、先行ってるね」
ほむら「はい」
ガタン
ほむら「なんだったんだろ」
ほむら「美樹さんの発言の意図はわからなかったけど、仕事は頑張らなくちゃ!」
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ガチャーン!!!
ほむら「!? なんの音?」
QB「~~」
マミ「~~!!~~~!!」
QB「~~」
マミ「~~!!!~!!!」
マミ「」
ほむら「あ、マミさんが怒られてる」
ほむら「助けてあげた方がいいのかな」
ほむら「あ、あの~」
バッ
さやか「駄目だよ ほむら」
ほむら「え」
さやか「いいから、自分の仕事を続けて」
ほむら「ど、どうしてですか? マミさん、怒られて」
さやか「いいから」
グイッ
ほむら「きゃっ」
さやか「さっさと、仕事しなよ」
ほむら「は、はい」
ほむら(美樹さん、どうしたんだろ さっきからへんだよ)
ほむら「えっさ…ほむさ…えっさ…ほむさ」
ジリリリリリリリリリ
QB「はい、仕事は終わりです 速やかに帰宅してください」
まどか「ほむらちゃーん 一緒に帰ろ?」
ほむら「は、はい」
まどか「~~~~」
ほむら(美樹さんのこと話した方がいいのかな……)
まどか「~~~~」
ほむら(ううん 美樹さんが鹿目さんに変な人だと思われたらかわいそう)
まどか「その時、タツヤったら靴下食べちゃったんだよ~wwww」
ほむら(ほむぅ)
まどか「あれ~ ほむらちゃん~ 聞いてる~?」
ほむら「あ、ご、ごめんなさい! 考え事してて」
まどか「まだ慣れてなくて疲れちゃったのかな?」
ほむら「あ、いえ えーっと そうです! 疲れちゃってるんです」
まどか「もーう ほむらちゃんったら~」
ほむら「ご、ごめんなさい」
まどか「ティヒヒ ほむらちゃん可愛いから許す!」
ほむら「あ、ありがとうございます」
まどか「でも」
ほむら「?」
まどか「仕事では、ミスしないようにね」ティヒヒ
ほむら「は、はい!」
ほむら家
ほむら「ほむぅ 今日も疲れたな~」
ほむら「マミさんは怒られてたし、美樹さんはよくわからないこと言ってたし……」
ほむら「私、このまま頑張れるのかな……」
ほむら「………」
ほむら「………」
ほむら「ううん、だめだめ 弱気になっちゃダメ!」
ほむら「頑張らなくちゃ!」
ほむら「ファイトー おー!」
ガタン
隣人<うるさいぞー!
ほむら「あ、ご、ご、ごめんなさい」
ほむら「ほむぅ」シュン
QB「えー みなさん、この会社のエントロピーの為に、今日も一日頑張りましょう!」
ジリリリリリリリリリ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら「えっさ ほむさ えっさ ほむさ」
ガチャガチャ
ほむら(今日はミス無しで頑張れてる! このまま続けよう!)
ジリリリリリリリリリ
QB「はーい 休憩です 休んでくださいね」
ほむら「ふぅ 疲れた」
ほむら「えーっと 誰か一緒に食べる人いないかな……」
まどか「あー ほむらちゃんが一人で食べてるー!」
まどか「一緒に食べようよー!!」
ほむら「か、鹿目さん!大きな声で、『一人』って言わないでください///」
さやか「アハハハ ほむらもまどかに意見できるようになったじゃないか~」
まどか「ティヒヒ 生意気な子にはお仕置きだよ!」
コチョコチョ
ほむら「あっ 鹿目さんwww くすぐっwwwwww くすぐったいですwwwwww」
さやか「さやかちゃんも参戦しちゃいますかね!」
コチョコチョコチョコチョ
ほむら「み、美樹さんwwwwくすぐっww あwwwwwwそこは/// あっ」
まどか「ん~ ん~ ん~?」
コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ
ほむら「あっ///ん/// 駄目!駄目です! あっ」
さやか「ほれほれ~」
コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ
ほむら「や、やめて/// やめっ あ、あ、あ///」
ほむら「ほ、ほむぅううううううううううう」
プシャァアアアアアアアアアア
~~~~~~~~~~~~~~
まどか「元気出して、ほむらちゃん」
さやか「お漏らしくらい恥ずかしくないよ」
ほむら「うぅっ 人前で漏らすなんて」グス
まどか「ほむらちゃんが漏らしても私たちは友達だよ!」
さやか「うんうん!ズットモってやつだね!」
ほむら「鹿目さん… 美樹さん…!」
ほむら(二人ともなんて優しいんだろう)
ほむら(コチョコチョされて漏らした私と友達でいてくれるなんて!)
まどか「さ、仕事がんばろっか!」
さやか「そうだね まどか!」
ジリリリリリリリリリ
QB「はい お疲れ様でした これにて業務は終了です」
ほむら「ふぅ 疲れた」
まどか「あ、お漏らしほむらちゃん! 一緒にかえろ!」
ほむら「か、鹿目さん!///やめてくださいよ///」
さやか「そうだぞー まどか ほむらがかわいそうだー」
まどか「さやかちゃんは一体どっちの味方なのかな?wwww」
ほむら(ふふ 美樹さんもいつも通りだし、今日は楽しいかも)
ほむら(あ)
ほむら(そういえば今日、マミさん見てないな……)
ほむら(まさか、昨日のミスを怒られて首になっちゃったのかな)
ほむら「あ、あの マミさんはどうしたんでしょうか」
さやか「………」
まどか「………」ティヒ
さやか「マミさんの話はやめようよ」
ほむら「え どうしてですか」
まどか「うーん ほむらちゃんも知っておいた方がいいと思うけどなぁ」
さやか「な、何言ってるのさ まどか」
まどか「ウィヒヒヒヒヒヒヒヒヒ ほむらちゃんだけ知らないのもかわいそうだよ~」
ほむら「や、やっぱり、マミさんは、首になっちゃったんですか」
さやか「まどか……」
まどか「ティヒヒ しょうがないよ いつかは知る運命だもん」
さやか「私は、教えない方がいいと思うけど」
まどか「ティヒヒヒ さやかちゃんは過保護だなぁ」
まどか「ほむらちゃんだって仲間はずれは嫌だよね?」
ほむら「な、仲間外れなんて嫌です!!」
まどか「ウィヒヒヒヒヒヒヒヒヒ そうだよね じゃあ、教えてあげるよ!!」
さやか「………」
ほむら「ゴクリ」
まどか「マミさんはね、首になっちゃった」
ほむら「え」
ほむら(やっぱり…)
まどか「退職って意味じゃないよ」
ほむら「?」
まどか「マミさんはね」
まどか「本当に、首になっちゃったんだ」
ほむら「か、鹿目さん それってどういう…」
まどか「首だけ ってことかな?」
まどか「つまりさ、体が無くなっちゃったって事だよ」ウィヒヒ
ほむら「え」
まどか「ほむらちゃんだって、その手伝いをしてたんだよ?」
ほむら「い、言ってる意味が全然分からないです」
まどか「だからさー ほむらちゃん」
まどか「マミさんは営業成績が悪かったから殺されたんだよ!」
まどか「そんで、その死体を加工して、綺麗な石にしてるわけ!!」
ほむら「!?」ゾクッ
ほむら「ま、まさか」
まどか「この工場で作ってるもの」
まどか「それは、少女達の絶望の欠片なんだ~」
ほむら「」グラッ
バタン
さやか「あーあ 気絶しちゃったじゃん ほむら」
ほむら「う うーん」
ほむら「あれ、私、なんでこんなところで寝てるんだろう」
ほむら「ん」
ほむら「!?!?」
マミ「」
杏子「」
ほむら「きゃ、キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ほむら「な、な、な、生首 生首」
ほむら「い、いやぁ あ あ」
ほむら「う」
ほむら「オ゙ロロロロロロロロロロ」ビチャビチャ
ほむら「オロロロロ」ビチャビチャ
ほむら「ハァ っ ハァ っ」
QB「やぁ 暁美ほむら君だね」
ほむら「ハァっ ハァっ あ、あなたはいつもの」
QB「まぁ、いつもは君たちの上司としてここにいるが、本当の役職はそうじゃないんだ」
ほむら「そ、そんなことどうでもいいです! なんで なんでこんな酷いことを!」
QB「ハァ 君たちはいつもそうだね」
QB「僕は、ちゃんと言ったはずだよ」
QB「『弁償代は給料から引いておくからね』と」
ほむら「そ、それが何!?」
QB「巴マミは、商品を壊しすぎて、給料がマイナスを下回った」
QB「それでは弁償なんて出来るわけが無いじゃないか」
QB「だから、その身をもって、わが社に貢献する」
QB「当然だよね」
ほむら「なんて酷い……! あなたたちは悪魔よ!」
QB「契約は契約だ とやかく言われる筋合いは無いよ」
ほむら「人殺し!人殺し!人殺し!」
QB「まぁ 君に反対する権利は無いよ」
QB「君だって、いくつか商品を壊したじゃないか」
QB「本当なら、給料がマイナスになってしまった君は死ぬべきなんだが」
QB「新入社員ということで大目に見てやろう」
QB「でも、あと一か月はタダ働きだ」
ほむら「うぅ うぅ」
QB「僕は、絶望に満ちた少女たちの死体が商品となるとき、消費者たちの購入意欲が向上するのを発見してね」
QB「とりわけ、第二次性徴の女の子たちの死体が好まれるようだ」
ほむら「そんなふざけた理屈で!」
QB「話は終わりだ 暁美ほむら さっさと仕事に戻りたまえ」
ほむら(うぅ)
ほむら「私は負けない 何度、商品を壊すこととなっても!」
仁美「はぁ さやかさんを商品にするために始めた会社なのに」
仁美「さやかさん、中々成績が優秀のようですわ」
QB「さやかはもっとアホだと思っていたんですけどね」
仁美「あなたが甘いんじゃないんですか? 難癖つけて、さやかさんを首にしてください」
QB「それは無理ですよ 社長」
QB「あくまで、契約の範囲でやらなきゃダメですし」
仁美「はぁ さやかさん、早くミスってくれないかしら」
ほむら(そういうことだったのね)
ほむら「よし、これを逆手にとって、二人を商品に……」
まどか「何してるのかな ほむらちゃん」
ほむら「!? か、鹿目さん」
まどか「社長たちをどうするって?」
ほむら「あ、あなたはおかしいと思わないの!? こんな理不尽な会社、潰さなきゃダメじゃない!」
まどか「ハァ ほむらちゃんは何もわかってない」
まどか「会社はね 家族なんだよ」
まどか「会社で働けることは何よりの幸せなの」
ほむら「で、でも、家族は失敗したからって殺したりしないわ!!」
まどか「それは、失敗した私たちが悪いんだよ」
まどか「お仕置き的な感じだと思えばいいんだよ」
ほむら(この子……社畜だわ)
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