苗木「超高校級の・・・・・・適当?」【安価or適当】 (1000)





 その日、けっこう遅くまで……

 9時から12時くらいまで起きていた僕は

 目を覚ますとなんだか妙な教室にいた。





  ダンガンロンパ

~適当は絶望を殺せるか~





※ネタバレがあるかもしれないですし、ないかもしれないです。たぶん盛大にあります。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380191395


一同「―――!」ザワザワ

苗木(困ったことになった…)

モノクマ「うぷぷぷぷ、世の中本当に面白い事ってあるもんだね」

十神「おい、何を自己完結して笑っているんだ…」イライラ

江ノ島「………」

霧切「………」ジーッ

葉隠「お、おい、そんなツンツンしなくてもいーべ!」

ああああ「そうだぞ! 喧嘩はほら、お肌とかに悪いとか言いますし!」

石丸「いいや! よくない! 



 16名のはずの生徒が17名いるなんてどんな理由でも納得できないぞ!!!」



舞園「………」



苗木(突如、僕たちにコロシアイ学園生活を突き付けてきたモノクマは確かに言った)


~回想~

モノクマ『≪15名≫でコロシアイ学園生活をしてもらいます!』

十神『………?』

苗木『それは違うよ!』ロンパッ

モノクマ『えっ?』

苗木『僕たち全員で〝17名”いるよ!』

モノクマ『………』

苗木『えっと、僕、舞園さん、桑田君、セレスさん、朝比奈さん、石丸君、大神くん、葉隠君、霧切さん、山田君、ああああ君、十神くん、腐川さん、戦刃さん、不二咲さん、大和田君、そして君の17名だ!」

モノクマ『えっ、えっ?』

中の人(どどど、どういうこと!? 意味不明すぎて超絶望的ィ!)

~~~

モノクマ「……うぷ、うぷぷぷぷっ! あーーひゃっひゃっひゃ!」

一同「!?」

モノクマ「あのねぇ、君たちが15人だろうが17人だろうが666人だろうが、そんなことはショートケーキの苺がまるごとメロンに変わってるくらいどうでもいいことだよねぇ」

十神「何を言っている……お前は俺たちにコロシアイをさせるんだろうが…」イライラ

モノクマ「そうだよ? 何か問題がある? むしろ多い方が殺す相手が増えてハッピーだよねぇ」

葉隠「こ、ここ、コロシアイなんてするわけねーべ!!」ガタガタ

大和田「そうだぞコラァ! なんでお前の言うこと聞かなきゃいけねーんだよ!!」桑っ

不二咲「………」ガタガタ

石丸「そんなことより、どうして人数が違うのか説明を要求する!」

朝比奈「もーそういう問題じゃないって…」



ああああ「みんな落ち着け!!」



一同「!!」

ああああ「お前らそんなでかい態度とってるけど、こんなオーバーテクノロジーのモノクマを怒らせたらどうなると思ってるんだ!?」

朝比奈「えっ」

苗木「!」

十神「………」

石丸「ど、どうなるというんだ!」



ああああ「なんか物凄い兵器でめちゃくちゃにされるぞ!!」



一同「!!」

モノクマ(絶望的にアバウトーーーー!!!)

葉隠「あばばばば、助けてくれーーー!」ガクガクブルブル


霧切「話を切って悪いのだけれど」

一同「!!」

ああああ「どうした?」

霧切「あなたの本名を教えてもらえるかしら」

ああああ「!!」

霧切「ああああなんて名前で出生届が受理されると思っているの?」

ああああ(うーん、そんなこと言われても記憶消されてるしなぁ…)


どうする?

○偽名を使う
○偽名を使う
○偽名を使う

安価>>8

偽名を使う場合偽名もお願いします!

いいいい

いいいい「わ、悪かった。僕の本当の名前はいいいいなんだ」

一同「………」

いいいい(しまった! 僕の印象がどうにかなったみたいだ!)

霧切「……それであなたが良いのならそれでいいわ。でも、呼びにくいから形式上>>10と呼ばせてもらうわ」

いいいい「……ああ、それでいいよ」



霧切さんが名づけた呼び名は?>>11


間違えた>>11

名無し

霧切「名無し、そう呼ばせてもらうわね」

いいいい「全然おっけー☆」

苗木(なんて軽い人なんだ……さっきの話の信憑性が薄れてきた…)

いいいい「とにかく、今モノクマに逆らうのはマズイと思うんだ。俺たちは何も分かっていない訳だし」

十神「……おい…」

いいいい「まずはみんな落ち着いてハンカチ落としでも…」

十神「おい!!」

いいいい「人を呼ぶのならちゃんと名前で呼んでくれるかな」

十神「黙れ」

いいいい「………」

十神「何も分かっていないと言いながら、お前は黒幕の名前や動機、さらには俺たちがなぜこんなことになったかまで知ってたじゃないか」

いいいい「………」

十神「あの話は嘘だったというのか」

いいいい「あ、えっと……嘘というかファンタジーというか…」

朝比奈「嘘じゃん!!」ガーン

大神「おぬし……」ゴゴゴゴゴ

モノクマ「うぷぷぷぷ、とにかく、君たちは(中略)というわけで、楽しいコロシアイ学園生活を送ってください!」




 ―――こうしてコロシアイ学園生活は始まった。



いいいい「さて…」



 =自由行動開始=



いいいいは何をする?

○誰かに会いに行く
○寝る

安価>>15

誰に会いに行くかもお願いします

適当に寝る

いいいい「適当に寝るか」





10:00
モノクマ「(全略)」


夜中2時23分

いいいい「……目が覚めた」

いいいい「確か食堂はいけないんだったな」


いいいいはどうする?


○外に出る
○部屋にいる


安価>>17


外に出た場合は、誰が誰に殺さかけているかもお願いします!

外 苗木がジェノに

いいいい「さて」ガチャ





苗木「」ポタッポタッ

ジェノ翔「」ニタァ




いいいい「にっこり」ガチャ

部屋の中

いいいい「ぶくぶくぶくぶく」

いいいい(ななな、苗木君が殺されてるぅううう!!)



いいいいはどうする

○外に出る
○引きこもる

安価>>21




もう一度確認したら苗木なく桑田が死んだ。

21了解です! 適当に少し離れます!適当に戻ってきます!

いいいい「もう一度確認しよう」ギィ



桑田「」グッタリ



いいいい「なんだ桑田君か」フゥ…

いいいい「うわぁ、なんかグロいな。頭をドライバーでめった刺しか…」

いいいい(でも、さっきは苗木君が腐川さんにハサミで刺されてような……)





いいいい「……って…」





いいいい「うあぁあああああああああああ!!」ドサッ

モノクマ「じゃ、これがモノクマファイルね。しっかりと目を通すように! じゃないと……うぷぷぷぷ」サッ

霧切「………」

苗木「そんな……桑田君…」フラッ

十神「……っ! 苗木を止めろ!」

大神「! ぬぅん」ガシッ

苗木「な、何するんだよ大神さん!」

十神「苗木、今お前は何をしようとした」

苗木「そりゃ、こんな≪アニに蹴られた後みたいな体勢≫で死んでるなんて可愛そうだから…」

いいいい(……ん?)ゲット!

十神「かわいそうだから、“証拠を隠滅”しようとしたのか?」

苗木「なっ! ぼくは!!」

朝比奈「ちょっと言いすぎじゃない!!」

いいいい「そうだそうだ! 【この体勢の方が面白いから】って言いすぎだ!!」

苗木(……ん?)ゲット!




現在のコトダマ

いいいい
・アニに蹴られた後みたいな体勢

苗木
・いいいいの証言

セレス「とりあえずモノクマファイルを読んでみましょう」ニコリ

葉隠「れ、冷静だべ…」

いいいい「よし」ペラッ


~~~


モノクマファイル

被害者は桑田くん。

なんか顔面が傷だらけ。怖い。


~~~


苗木「えっ、これだけ……?」

大和田「これでどうやって犯人を探せって言うんだこらぁ!」

石丸「待ちたまえ! 我々の中に殺人犯なんているわけがあるまい!」

朝比奈「じゃあ石丸は桑田が自分でこんなことしたって言うの!? 顔がめちゃくちゃになってるのに!?」

石丸「ぐっ……」



霧切「……妙ね」



一同「えっ!?」

霧切「……いえ、なんでもないわ」

十神「言いかけてやめるな。言え」

霧切「言えない」

十神「何故だっ!?」

霧切「私の推測であなた達の捜査の邪魔はできないわ」

苗木「で、でも、意見を交換して気付くことだって……」

霧切「………分かったわ」フゥ…




霧切「≪【桑田君の手って綺麗】≫ね」



苗木・いいいい
「「!!!」」ゲット!



コトダマ

・霧切の証言

いいいい「さて……」

いいいい(大神さんと朝比奈さんで死体の見張りはしてくれてるとして…)

いいいい「僕はどうしたものか…」


残り行動回数:三回


○みんなの話を聞く
○死体を調べる
○桑田君の部屋を調べる
○朝比奈さんのお尻を揉む


安価下>>29

死体を調べる

いいいい「やっぱ刑事ドラマとかも死体から調べてるよな」

桑田「」

いいいい「……なんでこんな体勢なんだ」

朝比奈「ほんと、犯人がやったとしたら相当意味不明だよね」

いいいい「………待てよ」

いいいい(死後硬直ってあるよな…あんま覚えてないけど死んだら死体は硬いなるはず……)グイグイ

いいいい「やっぱり硬い…」ゲット!

いいいい「それに、血が服の方に着いてるってことは、死んだ瞬間はこの体勢じゃなかった…」ゲット!

いいいい(霧切さんが言ってた手が綺麗って……)

いいいい「んー、どっちかというと野球してただけあってゴツゴツしてるけどなぁ」



いいいい
・死後硬直
・服に付いた血


朝比奈「でもさぁ、桑田もこんなめった刺しにされるまで何もしなかったのかな」

大神「我なら凶器を≪素手でつかむことができよう≫」

朝比奈「あはは、そんなのさくらちゃんだけだって!」

いいいい(今の……)ゲット!

いいいい「後は……」キョロキョロ

いいいい「あ…」ゲット


いいいい
・不自然に落ちた長い髪数本



いいいい「現場はこんなもんか……」


現在の状況

コトダマ
・アニに蹴られた後みたいな体勢
・霧切の証言
・死後硬直
・服に付いた血
・不自然に落ちた長い髪数本



いいいい「さてどうしよう…」

残り行動回数:二回


○みんなの話を聞く
○桑田君の部屋を調べる
○朝比奈さんのお尻を揉む

安価>>33

皆の話を聞く

いいいい「よし、皆の話を聞こう!」





昨晩のアリバイ

・全員アリバイなし(部屋にいた)

山田「そう言えば、昨晩≪桑田君が嬉しそうに廊下を歩いていた≫のを見ましたぞ」キラン

いいいい「!!」ゲット!

セレス「≪舞園さんの体調が優れないようでした≫」

いいいい「それは大変だ!」ゲット!

舞園「……ちょっと調子が悪くて…」ゲッソリ

いいいい「大丈夫だよ」スッ

舞園「ひっ!!」ビクッ

いいいい「!!」ガーンッ

舞園「あ、そ、その、違うんです! ≪髪を触られるのが苦手≫で…」

いいいい「……そうだったんだ」ゲット!



いいいい
・山田の証言
・セレスの証言
・舞園の証言



苗木「あ、名無し君、ちょうど良いところに」

いいいい「ああ、僕も君を探していたんだ」

苗木「名無し君が第一発見者だけど、どうして外に出ようとしたのかな?」

いいいい「早くに寝ちゃったから」

苗木「そういえば昨日の≪話し合い≫に参加してなかったね」

いいいい「話し合い?」ゲット!

苗木「そうなんだよ。≪夜時間は部屋から出ることを禁止したんだ≫」

いいいい「そうなんだ」ゲット!

苗木「うん、夜くらい安全に寝たいってセレスさんが」

いいいい「他に何か決まったりした?」

苗木「ううん! 桑田君が≪舞園さんのファン≫だって言いだしてから話題がそのことに集中してさ」アハハ

いいいい「へぇ……」ゲット!

苗木「話戻るけど、桑田君の死体を見つけた時、おかしいところはなかった?」

いいいい「いや……【あの顔を見てパニックになったから】」

苗木「!!」

いいいい「今度はこっちの質問。苗木君は昨日本当に外に出てない?」

苗木「えっ……な、なんでかな…」ハハ

いいいい「いや、夢かどうか分かんないんだけど、苗木君が死んでるところを見たような…」

苗木「!!」

いいいい「ゆ、夢だよな! はは」

苗木「……そうだね。僕が≪殺される≫訳ないよね」ハハ

いいいい「?」ゲット!



いいいい
・話し合い
・夜時間のルール
・桑田君が舞園さんのファン
・苗木の証言

苗木
・いいいいの証言

いいいい(その後はあまり役に立つような証言のないまま、全員の話を聞き終わった…)



いいいいはどうする? 残り行動回数一回


○桑田君の部屋を調べる
○舞園さんの部屋を調べる
○苗木君の部屋を調べる
○朝比奈さんのおっぱいを揉む


安価>>37

桑田君の部屋を調べる

桑田の部屋

いいいい「うーん、他の部屋と変わらないなぁ」

霧切「そうかしら」

いいいい「えっ、霧ちゃんは何か見つけたの?」

霧切「…………これを見て」

いいいい「これは……ゴミ箱に入ったティッシュ?」

霧切「何か変じゃない?」

いいいい「うーん、鼻をかんだにしたらやけに大きいティッシュだね」

霧切「………」

いいいい「もしかして桑田君はティッシュを無駄遣いするタイプなのかな?」

霧切「………」

いいいい「まったく、自然環境のことを考えないなんて……どうしたの霧ちゃん」

霧切「わざと言ってる?」

いいいい「えっ、なんで?」

霧切「男の部屋でゴミ箱にこれがあったら≪あれ≫としか考えられないと思うけど?」

いいいい「あれ?」キョトン

霧切「……もういいわ」スッ

いいいい「よくないよ!!」クワッ

霧切「………っ」ビクッ

いいいい「これは捜査なんだよ? 真剣に応えてもらわないと」

霧切「………」カァ///








霧切「≪お、おなにーして、射精を受け止めたティッシュよ…///≫」







いいいい「霧切さんってオナニーのことオナニーって言うの!?」

霧切「………事件とは関係ないと思うけど」ジトッ

いいいい「でも――」

霧切「黙りなさい」

いいいい「いや、だって――」

霧切「………」プィッ

いいいい(怒らせたみたいだ…)ゲット!



いいいい
・霧切の証言








きーんこーん、かーんこーん・・・




モノクマ「学級裁判(後略)」

いいいい(こうして学級裁判が始まろうとしていた…)

朝比奈「………」

大神「………」

葉隠「………」ガクガク

舞園「………」ウゥ…

霧切「………」ギロッ

苗木「………」

いいいい(みんな、絶望に睨まれたのか笑顔がない。……だからこそ僕は…)




いいいい「にっこり」




一同「………(こんなとこに笑うなんてやっぱこいつが犯人なんじゃ…)」

いいいい「しまった! みんなの印象が悪くなったみたいだ」

モノクマ「当然だよねーうぷぷぷぷ」

学級裁判(適当)ルール

1、基本的にはゲームと同じように進行していきます。
2、いいいい視点で話は展開していきますが、苗木君もゲームのような立ち位置にいます。
3、いいいいの話が共感を得られなかった場合、苗木君が空間を支配します。
4、全部で四ブロックに分けられた話の展開で全てのブロックを支配することができたら“ご褒美”があります。
5、逆に苗木君に三ブロック以上支配されたら“プチおしおき”が待っております。


いいいい「それじゃあ、コトダマの確認からだ」

コトダマ
・アニに蹴られた後みたいな体勢
・霧切の証言
・死後硬直
・服に付いた血
・不自然に落ちた長い髪数本
・山田の証言
・セレスの証言
・舞園の証言
・話し合い
・夜時間のルール
・桑田君が舞園さんのファン
・苗木の証言
・霧切の証言

いいいい「よし! いくぞ!!」




学級裁判 開廷!!

第一ブロック【死因・状況について】

十神「まずは死因についてだ」

葉隠「そんなの≪鋭利な刃物≫に決まってるべ!」

朝比奈「鋭利な刃物って何よ」

葉隠「え、えっと……鉛筆とか…?」

山田「ひぇ!? え、鉛筆であんなに顔をぐちゃぐちゃに!?」

十神「大神ならできそうだが、違う。凶器はあれだ」


いいいい「凶器?」


○鉛筆
○ナイフ
○工具
○ヤリ
○アイスピック


いいいい「これだ!!」

安価>>44

ナイフ

いいいい「そうか! 【ナイフ】で刺したんだ!」

苗木「それは違うよ!」ロンパッ

いいいい「!!」

苗木「ナイフは関係ないよ。食堂の包丁は全部残ってたんだ」

朝比奈「確かに全部あったよね」

大神「ああ」

いいいい「で、でも自分で持ってきてたら」

苗木「いや、名無しさん、ナイフじゃない理由はもうひとつあるんだ!」

いいいい「えっ」

苗木「ナイフとか包丁って斬る部分の持ち手側は三角定規のように直角になってるでしょ」

いいいい「あ、ああ、それがどうかし……」

苗木「引っかかるんだよ! 髭に!!」ロンパッ




みんなの心が苗木に傾いた!


いいいい4:6苗木



十神「じゃあ苗木は凶器が何か分かるんだな」

苗木「うん、工具だよ! 男子部屋に用意された奴。あれを使ったんだ」

一同「おお」


いいいい3:7苗木


十神「それじゃあ凶器は工具で話を進めるぞ。犯人は顔面を工具で刺されて殺された。ならばあの体勢はなんなんだ?」

一同「………」


=議論開始!=


いいいい(あの体勢になった理由はおそらくあれだ!)

コトダマ
1、アニ(中略)体勢
2、死後硬直
3、僕が動かしました


いいいい(よし、やれる!)

1/3


山田「あ、あの体勢は不自然すぎますぞ!」

セレス「A【死ぬ前】になったのかしら」

舞園「そ、それっておかしくありません? B【死んだ後】に動かしたんじゃ…」

石丸「もしかしたらC【自分からあの体勢】になったのでは!」

大和田「なんでだよ……」


コトダマ撃つ?

撃つ場合はA~Cに1~3を撃ちこんでください

例:Aに2を撃つ



安価下1

追記

撃たない場合は≪スルー≫と安価してください。
後からでも撃つことはできます。

安価下1

2/3

朝比奈「でも、目的が分からないよね」

大神「愉快犯の仕業か…」

腐川「どどど、どうせ、人殺しなんて頭いかれたクソなんだから理解できる訳ないわよ!」

十神「D【犯人】は何かを隠そうとしたのか?

霧切「もしくはE【犯人以外の誰か】の仕業だったり…」

不二咲「そ、そんな! 何のために!?」

苗木「………」


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スルー

安価>>51

再安価下1

どれをどれに撃つ?

安価下1

それじゃとりあえず進行します!

3/3

苗木「そういえば、名無し君が見つけた時からあんな体勢だったの?」

名無し「あ、ああ、うーん、どうだろ」

十神「おい、はっきりしろっ!」

名無し「【良く覚えていませ―ん♪】」テヘペロ

苗木「それは違うよ!」ロンパ!


コトダマどれに撃つ?

コトダマ1~3

対象A~E

安価下1

舞園「そ、それっておかしくありません? 【BREAK!!】に動かしたんじゃ…」

いいいい「それは違うよ!」ロンパッ

舞園「な、なぜ言い切れるんですか!?」

いいいい「死後硬直さ」キリッ

舞園「し、死後硬直?」

いいいい「死体は死んだら硬くなるんだ。そんな死体をどうして動かせるんだ」

舞園「そ、そうだったんですか……」

いいいい「だから死んですぐの死体は動かせないはずだから、【死ぬ前にああなったんだ】」

霧切「それは違うわ」ロンパッ

いいいい「えっ!?」

霧切「死後硬直は死んですぐには起きないわ。だから死んでもしばらくは大丈夫よ」

いいいい「そ、そうだったんだ」アハハ

一同「………」シラーッ

いいいい(しまった! 変に疑われてるぞ!)



いいいいに対する疑惑:3/10



十神「話を戻すぞ――」





苗木「そういえば、名無し君が見つけた時からあんな体勢だったの?」

いいいい「あ、ああ、うーん、どうだろ」

十神「おい、はっきりしろっ!」

いいいい「【良く覚えていませ―ん♪】」テヘペロ

苗木「それは違うよ!」ロンパ!

いいいい「えっ!?」

苗木「名無し君、君は桑田君がめった刺しにされたのを見てパニックになったんだよね」

いいいい「あ、ああ」

苗木「それなら、“すぐに桑田君の顔を見ることができたはずだ”」

朝比奈「あ、あの体勢なら!」

霧切「まずは体勢の方に注目するはずね」

十神「どういうことか説明してもらおうか」

腐川「こ、ここ、こいつが犯人よ! 十神様よりイケメンだなんて許せないわ!」

十神「………ぇ」ガーン

いいいい「そ、それは……」





いいいい「死体をあの体勢にしたのは僕だからです」




いいいい(やばい! ますます疑われた!!)

いいいいに対する疑惑:7/10

いいいい2:8苗木

苗木「なんでそんなことをしたんだい?」

いいいい「何でって……うーん…特に意味はなかったんだけど」



いいいい「【≪うつ伏せのまま死んだ桑田君≫】がかわいそうで」



苗木「!」ゲット!

十神「で、どうして殺したんだ」

朝比奈「やっぱ黒幕と繋がってたんじゃ」

いいいい「ち、ちがう! たぶんちがう!」

大神「………」ゴゴゴゴ

いいいい(やばい! このままじゃ犯人にされちゃう!!)




=言い訳アナブラフ開始!=


 グ

    ウ




□□□




いいいい「そうか!」

いいいい「工具が凶器だって言うのなら、僕の部屋の工具を調べてみればいい!」

苗木「調べにいっても良いのかなモノクマ」

モノクマ「あー、進行が滞るのはよろしくないので、代わりに僕が見てくるよ!」





モノクマ「うん、彼の部屋の工具は新品のままだったよ!」

いいいい「良かった」

いいいい(正直開けたような気がしてた…)



霧切「ちょっと待って」



一同「?」

霧切「桑田君の部屋の工具は開いていたわ」

一同「!!」

いいいい「えっ」

霧切「それを使えば殺せるんじゃない?」ジッ

いいいい「き、霧ちゃん?」

霧切「………」ゴゴゴゴゴ

いいいい(ま、まだ怒ってる!!)

霧切「……でも、犯人は彼じゃないと思うわ」

一同「えっ!!」

いいいい「霧ちゃん!」

霧切「別にあなたの味方をする訳じゃないわ。桑田君の身体がそう言っているもの」

苗木「もしかして!」

いいいい(桑田君の身体が? あの時言ってた手のことか?)



桑田君の手が語っている事実とは?

状況
・ゴツゴツした手
・血は付いていない
・両手とも生前動いていた

安価下1

言い方が悪かったね。どうして綺麗だったか答えて欲しかったんだ……orz
今回は正解で行きます!


いいいい「あ、顔を工具で狙われたら防御する!」

霧切「そう、人間はまず顔を防御する。それは銃を向けられても同じ」

苗木「でも、桑田君は傷一つない……」

霧切「そこから導き出される事実は一つ」



いいいい「……そうか!」


桑田君は、

○犯人に気を許していた
○両手を縛られていた
○野球プレイヤーとして手を護った

安価下1

いいいい「観念して死んだんだ!!」

一同「………」シラーッ

霧切「やっぱりあなたが犯人だったのかしら……」

いいいい(やばい! 僕に対する視線が厳しい!)


いいいいに対する疑惑8/10


霧切「……その線は置いておくとして、桑田君が“抵抗しなかった”という線で話を進めるわよ」

大和田「で、でもよう、あんな状態で抵抗しないって……」

不二咲「む、無理だよね」

一同「………」



Aブロックは苗木が支配した!



第二ブロック【死ぬ前の犯人と桑田君について】


苗木「桑田君が気を許す相手?」

葉隠「でもあいつけっこうピリピリしてたべ」

大和田「出会ったばかりの人間を信用できるかっての」

霧切「そう……“一人を除いて”ね」


いいいい「一人?」


桑田が気を許していた相手とは?

○苗木
○霧切
○舞園

安価下1

いいいい「そうか! 桑田君はファンである君に気を許していたんだ!」

舞園「ひぃっ!」

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ。舞園さんが犯人な訳」

十神「よし、それじゃあ犯行前について話し合うぞ」



=議論開始!=



コトダマ
1不自然に落ちた長い髪数本
2山田の証言【桑田は嬉しそうにしてた】
3話し合い
4桑田は舞園のファン
5お、おなにーして、射精を受け止めたティッシュよ…///

いいいい「よし、これでいくぞ!」


1/3


朝比奈「気を許していた相手って本当に【舞園さん】?」

舞園「違います! そんなわけ!!」

大和田「それならおめーは夜桑田にあってねーんだな?」

舞園「あ、当たり前じゃないですか!」

霧切「でも、桑田君は前日の夜【嬉しそうにしてた】らしいわよ。なぜかしら」

苗木「舞園さん……?」

舞園「そ、そんなこと知りません!」


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スル-

安価下1

2/3

舞園「そ、それに、C【嬉しくなることなら沢山あります】!!」

十神「例えば?」

舞園「そ、それは……D【美味しいご飯】とか」

朝比奈「うんうん、ちょーわかる!」

舞園「E【おみくじで大吉が出た】とか」

葉隠「ちょーわかるべ!」

舞園「F【株で儲けた】とか…」

十神「ふん、貴様らなら喜びそうだな」

霧切「………」


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スル-

安価下1

舞園「そ、それに、【BREAK!】!!」

いいいい「それは違うよ!」ロンパ!

舞園「えっ!?」

いいいい「答えは、霧ちゃんの証言にあるんだ!」

苗木「霧切さんの?」

霧切「……名無し君、代わりに答えなさい」ギロッ///

いいいい(その照れを隠しきれずに凄んで誤魔化そうとする霧ちゃん最高だよ!)





いいいい「霧切さんは僕に教えてくれたんだ!」




いいいい「桑田君は昨晩 オナニー しまくったってね!!」ドンッ

一同「なっ!!」

霧切「………」プルプル



いいいい7:3苗木


いいいい(よし、いい感じだ!)

今日はここまでにします!

こんな感じで適当という設定さえ適当にしますが、適当にお付き合い下さい。

舞園「ちょ、ちょっと待ってください!」

一同「?」

舞園「桑田君が……その…≪ひ、一人エッチしてた≫からって…なんで私が疑われるんですか///」モジモジ

男性陣(結婚しよ……)

セレス「それについては私がお答えしますわ」ニコッ

舞園「セレス…さん?」



セレス「あのクソヒゲレイプ童貞野郎は舞園さんとのセックスの為に遅漏になろうとオナニーに勤しんだんですの」



一同「!!」

舞園「………」

セレス「どうしてそういう思考に彼が至ったのか、教えてほしいですわね」ニッコリ

舞園「し、しりません……」

=議論開始!!=

コトダマ
1不自然に落ちた長い髪数本
2山田の証言(桑田はうれしそうにしていた)
3舞園の証言(髪を触られるのが苦手)
4桑田君の服についた血
※今回から仲間の証言をコトダマにすることができます。


1/3

セレス「私の推理ですとこうですわ」

舞園「………」

セレス「桑田君はA【舞園さんのファン】で、ずっと彼女が好きでした」

苗木「………」

セレス「そんな超高校生級のアイドルである舞園さやかから、B【お誘い】を受けた童貞は興奮しすぎて部屋で何度もオナニーしました」

朝比奈「……想像したくもない」

セレス「そして、夜中に彼女と出会った童貞は我慢できずに廊下で襲いかかった」

セレス「舞園さんが抵抗した結果、桑田君は死亡。舞園さんはC【その場を逃げ出した】」


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スルー

安価下1

※ダンガンロンパは議論一つにつき一つの矛盾でしたが、これは適当ロンパなのでけっこう撃てます。問題は場を支配するのが苗木かいいいいかという話です。

2/3

十神「……工具はどこから取り出したんだ?」

セレス「それはD【桑田君が最初から持っていて】…」

霧切「なんのために?」

セレス「舞園さんにE【逃げられた】時のためでは…」

石丸「誘ったのは舞園さんの方ではないのか?」

舞園「私はF【誘ってません!】」

苗木「そうだよ! 【舞園さんが誘う訳ない】じゃないか!!」

一同「……確かに…」


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スルー

安価下1

舞園「私は【BREAK!】」

いいいい「それは違うよ!」ロンパッ

舞園「!」

いいいい「さやかちゃん、君は男性の性欲をなめている。あ、もちろん君が桑田君のあれをなめているという意味じゃないよ」

朝比奈「さいてー」ジト

いいいい「男が覚悟を決めてオナニーするとき! それは大事な人とエッチする前だけだ!」バンッ

苗木「それは違うよ!」ロンパッ

いいいい「!!?」

苗木「違うんだ……。舞園さんはあの夜誘ってなんかいないんだ…」

霧切「どうしてそう言い切れるのかしら」ファサ

舞園「………」



苗木「その夜、舞園さんと僕は同じ部屋にいたから!!」



一同「!!」


いいいい7:3苗木

~モノクマシアター的な物~

モノクマ「やぁ僕モノクマ!」

モノクマ「うぷぷ、男ってバカだよね」

モノクマ「男って女の奴隷だよね」

モノクマ「男って盲目だよね」

モノクマ「ああ僕は熊でよかった!」

モノクマ「え? 雄のクマじゃないかって?」

モノクマ「うがーーー! クマに性別がある訳ないだろーーー!」

モノクマ「あー、ほんと男ってバカばっか」

了。

葉隠「そ、そんな…。うらやましいべ…」

苗木「そんなんじゃないよ! …あの日の夜、舞園さんは本当に体調が悪くて、元クラスメイトの僕の部屋に訪ねてきていたんだ」

十神「それを証明することは?」

苗木「……それは、ないけど…」

朝比奈「でも、卒業できるのはクロだけなんでしょ? 苗木にメリットないよね」

腐川「そそ、そんなの、みだらな関係で手籠めにしたに決まってるじゃない死刑よ死刑!」

舞園「私そんなことしてません!」

霧切「確かに、苗木君にメリットは見つからないわ。私に迫られたならともかく、この件は信ぴょう性が高い」

いいいい「それじゃあ、桑田君は舞園さん以外の誰かと会う約束を?」

十神「もしくは、【舞園の振りをした誰か】に呼び出された可能性もあるな」

山田「なな、なんにも話が進んでおりませんですぞーーー!」

いいいい(やばいな……)



第二ブロックはいいいいが支配した!

苗木一回
いいいい一回


苗木(最初からこんな難しい事件に出会うなんて……)

苗木(……最初?)

苗木(違う! 〝コロシアイはもう起きない”!)


十神(こいつらの実力もこの程度か…つまらん)フン

十神「もう解決してもいいか?」

一同「えっ!?」

十神「くだらない議論は終わらせてもいいかと聞いている」

朝比奈「なっ、く、くだらないって!!」

大神「こちらは真剣にやっている」

十神「黙れ。この中に犯人はいないなんて考えてる甘ちゃんが真剣という言葉を使うな」ギロッ

霧切「あなたはもう犯人を分かっているのかしら?」

十神「ふん、当たり前だろう。俺を誰だと思っている」フン




十神「ここからは俺のターンだ!」




第三ブロック【十神のターン】


十神「まず重要なのは死因よりも事件が起きた時刻だ」

苗木「それって……名無し君が見つけた二時より前…だよね」

十神「ああ、それにこのバカが死体を動かした…つまり死後硬直が始まる前に発見したと考えると…」

朝比奈「死後硬直は二時間程度かかるんだよね……」

葉隠「な、なら11時だべ!」

霧切「0時から二時の間ね」

葉隠「うんうん、そうだと思ったべ!」

朝比奈「だけど、それのどこが死因よりも重要なの?」

十神「それは、話を進めればわかることだ」


=議論開始!=

コトダマ
1床に落ちた長い髪
2アニの体勢
3死後硬直

いいいい「くそ…会話の中から導き出すしかない…」

1/3

十神「いいか、事件が起きたのはA【0時から2時の間】だ」

朝比奈「だからそれのどこが重要なのよ!」

十神「凶器は鋭利な刃物、おそらくB【工具】」

葉隠「ほんと想像するだけでガクブルだべ!」

十神「さらに桑田は無抵抗だった」

石丸「それが関係するのか!?」

十神「人の話は最後まで聞け」



コトダマ撃つ?

○撃つ
○スルー

安価下1

いいいい「それは違うよ!」ロンパッ

いいいい「うっ」ドサッ



DEADEND...




モノクマ「うぷぷぷ、超絶望的ぃ!」



いいいい「ショックだよ! 僕は非常にショックだよ!」

霧切「それはあなたの名前がいいいいだから読者の感情移入を得られなかったんじゃない?」

いいいい「うっ」

モノクマ「そうだねぇ、やっぱ主人公の名前は大切だよねぇ」うぷぷぷぷ

いいいい「すみません」



モノクマ「というわけで、名前を変更してもらうよ! 中二的なカッコイイ名前にしてね!」



いいいいの本名は?

安価下1

モノクマ「そうか! あの時オナニーについて詳しくなかったのは女の子だったからなんだね!」

ミッチェル「……知るかよ」

モノクマ「でも、その名前とても打ち込みにくいから、君はミチルってことでよろしく!」

ミチル「うわっ! 超適当!!」

モノクマ「うぷぷぷぷ」



>>96の続き

2/3

十神「いいか、この事件の本質はそんなところにない」

葉隠「じゃあどこにあるべ」

十神「犯人はC【返り血を浴びた】ということだ」

朝比奈「まぁ、そりゃ顔面を工具で滅多刺しすれば…想像しちゃった」ウプ

霧切「あの時、髪が濡れていたのは……誰もいなかったわ」

石丸「髪など十秒で乾かせられるだろう!」ビシッ

葉隠「そんなのおめーだけだべ」

十神「クソみたいな髪型に助けられたな〝葉隠”〝大和田”〝セレス”」

葉隠「なっ!」

大和田「なんだとごらぁ! ぶっ殺すぞてめぇ!!」

十神「その三人は一度でも髪を濡らせば時間がかかる。あの時今と同じ髪型をしていた三人は除外だ」

朝比奈「で、でも、それ以外はなんとかなりそうだよ」

十神「……ふん、バカなりに考えてみたらどうだ」

朝比奈「!!」カチンッ


コトダマ撃つ?

○撃つ
○スルー

安価下1

3/3

ミチル「犯人がマスクをしていた可能性は?」

十神「その可能性はある。だが、今回は除外していい」

大神「ならば、後ろから…」

十神「後ろからD【逆手で工具を貫通】させられるのはお前だけだ」

大神「ぬぅ……」

葉隠「じゃ、じゃあ犯人は大神?」

十神「違う。大神なら素手でもっと上手くやれる」

朝比奈「さくらちゃんをなんだと思ってるのよ!」

十神「つまり、犯人はE【複数】いるんだ!」バンッ

苗木「それは違うよ!」


コトダマどれに撃つ?

コトダマ:1~3orA~E
対象:A~E


 

時間ないので、サクサクいきます。


苗木「それは違うよ!」ロンパッ

十神「なにぃ?」

苗木「犯人はたぶん単独犯だよ」

十神「なぜわかる」

苗木「複数犯なら、もっと事件を分かりにくく工作するはずだ」

十神「十分混乱してるじゃないかお前らは」

苗木「で、でも、単独犯だと思うんだ! ……根拠はないけど」

十神「ふん、戯言は大概にしろ」

霧切「根拠ならあるわ」

十神「なに?」

霧切「もう一度事件を振り返ってみましょう」

確定事項

1、桑田は犯人に顔面を滅多刺しにされた。
2、死体はうつぶせに倒れていた。
3、ミチルが死体を動かした。
4、死体の手は綺麗だった。

証言

5、桑田は生前の夜うれしそうにしていた。
6、桑田はオナニーをたくさんしていた。
7、桑田の工具は開いていた。

推測

8、犯人は大量に返り血を浴びたのでは?
9、桑田は犯人に気を許していた?
10、事件は0時~2時の間に行われた?

霧切「こんなところかしら…」

苗木「………」

ミチル「………」






苗木&ミチル「「そうか! 分かったぞ!!」」





犯人を指名しろ!(適当)

ミチルの指名:安価下1
苗木の指名:安価下2



ミチル「犯人は君だ! やすひろ!」


「犯人は君だ! やすひろ!」苗木



一同「葉隠かぁ~」

ミチル「えっ、ち、ちがっ」

苗木「ミチルちゃんも同意見なんだね!」

モノクマ「うぷぷー」



ミチルが第三ブロックを支配した!

支配
ミチル:2
苗木:1



=クライマックス推理!!=


前日1:やすひろは舞園さんが夜に話があると桑田君に伝える。
前日2:すっかり告白だと勘違いした桑田は部屋でオナニー。たまにうれしさのあまり廊下を疾走。

夜中1時半

事件1:桑田君はそわそわしながら部屋の前で待つ。
事件2:そんな桑田君の前に現れるやすひろ。
事件3:やすひろから繰り出されるプラスドライバー! 桑田君に会心の十撃!
事件4:あまりの痛みにうずくまる桑田君。血の付いたプラスドライバーを【  】やすひろ。

夜中2時

事後1:夜中目覚めるミチル。
事後2:外に出ると桑田君の死体が。
事後3:死体に変なポーズをとらせるミチル。
事後4:死体が死後硬直で固まる。


事件4の【  】に言葉を入れろ! ※正解で場を支配。

1、なめとる
2、ぬぐう
3、桑田の喉の奥に突っ込む


安価下1

正解!


ミチル&苗木「……つまり…君しかいないんだ…」

葉隠「はがっ、はがはが……」

ミチ木「「やすひろ!!」」(ミチルは若干セレス方向に指差す)

葉隠「嘘だーーーー! 俺はやってないべーーー!」

モノクマ「うぷぷぷぷ! (中略)おしてくださーい!」



VOTE
葉葉葉ガシャンッ

<ワーワー!


モノクマ「うぷぷ、そうクロは葉隠君でしたー!」

葉隠「………」シュン

苗木「葉隠君……なんで…」

ミチル「あ、あれ?」

葉隠「……よ、よく覚えてねーべ」

大和田「てめぇ! 人を殺しておいて!!」

葉隠「ひ、ひぃ!! だって本当に覚えてねーべ!!」

霧切「記憶障害を起こすほどショックだったのね」

ミチル「あのー……」

朝比奈「葉隠…嫌だよ…」グスッ

十神「ふんっ、クズが」

葉隠「うわーーー! 本当にすまんべー!」


苗木「違う! 悪いのは葉隠君じゃない!」


一同「!!」

苗木「悪いのはこんなことをさせるように仕向けたモノクマ! お前だ!」

モノクマ「…………はぁ?」

苗木「僕たちはもう屈したりしないぞ! 葉隠君を糧に絶対にコロシアイなんてしない!」

葉隠「も、もうすでに過去の人だべ…」

モノクマ「うぷ、うぷぷぷぷぷー! 殺人を他人のせいにするなんて、ほんと浅ましいよねうぷぷぷぷ!」



モノクマ「何を言ったところで、〝おしおき”はするんだけどね!」ピコン



はがくれくんがクロにきまりました。



     葉隠式ゴルフレッスン
~目には目をドライバーにはドライバーを~



葉隠「………」ガクガク

葉隠(こ、こんなところに寝転ばされていったい……)

モノクマ「………」ブンッブンッ

葉隠(あ、あれはゴルフのドライバーだべ!)

モノクマ「………」ブンッブンッ

葉隠「え、ちょ、まさか……」




ぐしゃっ!

ぐしゃっ!

ぐしゃっぐしゃっぐしゃっぐしゃっ
ぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃ
ぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃしゃしゃsssssssss



葉隠だったもの「」チーン


一同「………」ボーゼン



 こうして、初めての殺人事件が起きたすぐ後に初めてのおしおきを見た私たちは、

 震える足を抑えることができず、その場に立ち尽くすのだった。。。



 チャプター1 END





 ぴこーん♪


 葉隠の借金を手に入れた!



 



ミチルは三回場を支配した!

ご褒美がもらえます!


1、真実の超高校生級の肩書
2、真実の特殊能力
3、真実の一人称
4、真実の名前
5、真実の性別


安価下1

中の人「うぷぷー、クロを間違えるなんてみんなホント絶望的に愚かだねー」

中の人「絶望的でつまらないから正解にしちゃったよー!」

中の人「仲間殺しと一緒にコロシアイ学園生活を送ってたなんて知ったらどんな絶望顔が見られるかなー!」

中の人「……飽きた」

どうでもいいのにレスするなんて絶望的だなぁ!

迅速な対応がモットーの僕が超高校生級の対応力で対応するよ!



主人公を苗木に変更しますか?


○する
○しない
○割とどうでもいい
○違う主人公

安価下2

>>1に任す

お好きに

結局犯人誰だったんだ?
女な気もするけど

殺してバレなかったのに出られなかった奴がいるって事だが、大丈夫か?

>>132>>133とんだツンデレだぜ!

一生懸命設定考えたじゃねーかこのやろー


では、新主人公(ミチルと交代)の発表です。


★超高校級の天才★

名前・夜神月(やかみらいと)
性別・男
備考・なんかすごい。かっこいいし、すごい。


>>134 知りたいなら教えますん
>>135 うぷぷぷぷー、モノクマにとっては都合が良かったりするんだねぇ。


チャプター1の正解を発表…

○する
○しない(伏線として残しておく)

安価下五票

もうアイランドモードクリアしたので、しないで続き行きます!



チャプター2 START
 
 =(非)日常編 =




月の部屋


月「………」

月(なんたる失態だ。この僕があんな御曹司ごときに口で負けるなんて…)

月「くそっ」ガタッ

月(それにあの霧切とか言う女……どこか竜崎のような雰囲気が…)

月「………」

月(まぁ、デスノートもない今、僕が誰かを殺す理由なんてない。正義なき殺人なんて無意味だからな)

月「ふふっ、僕がいる限りクロが卒業することはないよ」ニヤリ



=自由行動 開始=

残り行動回数2回


誰に会いに行きますか?


桑田・葉隠・江ノ島(本物)以外

安価下1

月「やぁ、やすひ……セレスさん」

月(僕は死神と目の取引をしているから相手の名前が分かる)

セレス「あら、月さんごきげんよう」ニコッ

月(ふん、本名がよほどのコンプレックスなのか、いわゆるゴスロリファッションのセレスはまるで貴族の令嬢のようなふるまいをしている)

月(まぁ、顔は可愛いけどな)


月はどうする?(犯罪以外で)

安価下1

月「安広多恵子」ボソッ

セレス「!!」ビクッ

月「ん? どうしたんだい?」

セレス「い、いえ……」

月「ははは、ほんと安広多恵子さんは面白いなぁ」

セレス「てめぇ! ビチクソヤロォオオオオ! その名前で呼ぶんじゃねぇぇえええ!」

月(うわ、すごい剣幕で怒ってる…)



月はどうする?

○抱きしめる
○煽る
○誤魔化す


安価下1

月「ねぇ!」ガシッ

セレス「!! な、なんですの?」ビクビク

セレス(私の本名を知ってますし、この人一体……)

月「なんて美しい人なんだ!」

セレス「!!」

セレス(ああ、何て言うか、こういう執事を百人は雇いたいですわ……)ポー///

月「こんな美しい安広さんは初めて見たよ!!」

セレス「」ブチッ

月「いや、それだけじゃない! こんな美しい多恵子さんも見たことない!」

セレス「てんめぇええええ!! コロシアイ学園生活にピリオドうってやろうかビチグソヤロォオオオ!!」



月(今にも首を絞めてきそうだ…)



月はどうする?

○さらに煽る
○抱きしめる
○飽きたから次の人に会いに行く

安価下1

月「安広多恵子さん!」ギュッ

セレス「ふぇぇ!?」ビクッ///

月「僕はどうやらセレスティア・ルーデンベルクとしての君ではなく、安広多恵子さんとしての君に惚れてしまったようだ」

セレス「!!」ドキィッ///

月「僕は命に変えても君のことを護る! 絶対に!!」

セレス「………」ドキドキ///

月「そして、一緒に外に出て結婚しよう!!」

セレス「!! う、嬉しいですの」ポロポロ




月( 計 画 通 り !! )ニヤァ




安広多恵子を自由に使えるようになった!


=自由行動 開始=

残り行動回数1回


誰に会いに行きますか?


桑田・葉隠・江ノ島(本物)以外

安価下1

図書室

霧切「………」

月「やぁ、霧切さん」

霧切「夜神君。何か用かしら」

月「ちょっとお話したいことがあって」

霧切「……あなたと話すことはないわ」

月「そんなに怒らないで欲しいな。……それとも、“怖れてる”?」

霧切「………」ピクッ

月「ははは、そりゃそうだよね! 



 なんの気まぐれか知らないけど、“クロを間違えたのに僕達におしおきがない”んだから!」



霧切「……それをあなたが言う?」

月「いや、正直悪かったと思ってるよ。クロじゃない葉隠君をクロにしちゃったんだからね」

霧切「………」




月(うーん、霧切さんと敵対するつもりはないんだけどなぁ…)



月はどうする?

○煽る
○抱きしめる
○誠意を見せる


安価下1

月(仕方ない。竜崎に似た君は僕が彼に受け続けて来たストレスのはけ口になってもらおう)

月「意外だね、君に仲間を思いやる心があったなんて」

霧切「そういうあなたは人の良さそうな顔して下衆だったのね」

月(そんな悪口で煽っているつもりか……所詮は高校生か)イライラ

月「……確かに僕は葉隠君を犠牲にした。だが、それは悪を倒すために必要なことだったんだ」

霧切「………」

月「ところで、君は桑田君を殺した犯人を本当に分かっているのか?」

霧切「どうかしら」

月「良かったら言ってみてくれないか?」

霧切「………」

月「本当は自信がないんだ……。だから教えて欲しい……」ペコリ

霧切「………」





霧切「……苗木君と舞園さんよ」





月「!!」

月「で、でも、卒業できるのはクロだけなんだよ! どちらかは生き残れないんじゃ…」

霧切「……ええ、不毛ね」ファサッ

月「じゃ、じゃあ、どちらかが桑田君の身体を押さえ込んで?」

霧切「…男の苗木君じゃないと無理な役目ね」

月「それで桑田君の手は綺麗だったのか……」

霧切「恐怖や先入観なく物事を見れば、あの二人が犯人であることは明白よ」

月「……じゃあ、本当のクロは…」ゴクリ



霧切「舞園さやかさんよ」ファサッ











月「ぶぅ―――――!! ちがいまぁあああああす!!」ペケポン






霧切「!!」ビクッ

月「いやぁ、すごいよ霧切さん! まさか“君程度”がそこまで推理できるなんてね! でも残念だけど、事件はそんな単純なものじゃないんだ!」

霧切「………」プルプル

月「そんな推理は超高校級のバカでも最初に考えつくことだけど、まさか君はそれで思考を停止してしまうなんてね! 幻滅だよ!」

霧切「………って」

月「?」

霧切「どっか行って!!」カオマッカ///



廊下

月「やれやれ、この程度でヒステリーを起こすなんて竜崎に似てるってのは僕の過大評価だったようだね」ヤレヤレ

月「部屋で寝よう」スタスタ

図書室

霧切「……ふぅ」

霧切(夜神君は単純そうだからこれで近寄ってくることはないかしら)

霧切「ごめんなさい苗木君舞園さん。あなた達をクロだなんて嘘ついて」

霧切(でも……夜神君の超高校級の天才という肩書は本物…。彼が本気で誰かを殺したら……)ゾクッ



月と霧切の間に深い深い溝ができた。






??「………」プルプル

死体「」

??「………」



殺されたのは誰?

桑田・葉隠・江ノ島姉妹・月以外

安価下1

翌日 朝10時

ぴーんぽーんぱーんぽーん

モノクマ「死体が発見されました!(以下略)」


一年の教室

月「なんだって!」ガタッ

月(事件を一番に見つけるために事件の起こりやすい夜は巡回していたというのに!!)ダッ







プール

月「皆無事か!?」ガラッ

朝比奈「……ら、らいとぉ」グスッ

月「うっ……」

月(プールが赤く……染まっている…)

大神「朝比奈とプールで泳ごうとしていたのだが…」

霧切「………」ガラッ

苗木「………うわぁああああああああああああああああ!!」ドサッ

十神「………」



チャプター2

非日常編 開始



モノクマファイル2


被害者は石丸清多夏。出血多量で死んだと思われる。

プールが真っ赤に染まってマジ怖い。



月「………」

十神「くそ、なんだこのふざけたプロファイルは!」

山田「な、何もわかりますぇえええん!」

霧切「………」

月(モノクマファイルの書き方、プールに浮いた石丸、…気付いたことがあるが、言うべきか……)



月はどうする?

○言う(内容も正解ならばモノクマメダルゲット)
○今はやめておこう


安価下1


                 ( `ー'"      (__,. -‐ フ
               __)            'ー- 、
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       `ー=_ー-‐'_,. -                   (._
           /                        `ヽ_
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          /          ,.  ,.     、    ヽ   ヽ
        /   /  ,.   {   {      ヽ     }ゝ.__ゝ_,..、
      ー=二.. ァ  ./  .{    人   ヽ、_   、    {
            /      ,.-―-、`ヽ   { ,. -―-、 r.、、  `.、
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    ,. '⌒`ー' ー一{ {/i ヽ,      i! ゙ ‐     ,'ノ./  `ー、 、ヽ
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希望は何度でもwwwwwwwwwwwwww

前に進むんだwwwwwwwwwwwwww


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希望は何度でもwwwwwwwwwwwwww

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希望は何度でもwwwwwwwwwwwwww

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                 ( `ー'"      (__,. -‐ フ
               __)            'ー- 、
             ,. '"                  >
       `ー=_ー-‐'_,. -                   (._
           /                        `ヽ_
          ,'                       (⌒ー

          /          ,.  ,.     、    ヽ   ヽ
        /   /  ,.   {   {      ヽ     }ゝ.__ゝ_,..、
      ー=二.. ァ  ./  .{    人   ヽ、_   、    {
            /      ,.-―-、`ヽ   { ,. -―-、 r.、、  `.、
     ,... -'" /' ´ ̄/.ノ:, ー--‐   ヽ ゙, ー--‐ リ i }ヽ   \._,.
    ,. '⌒`ー' ー一{ {/i ヽ,      i! ゙ ‐     ,'ノ./  `ー、 、ヽ
              ,.ィ! ! ヽ._、      `     ./- ' ヽ.._  !_ヽ.._`ニ=、
         /,ィノ  ,.イ  \   - -     イ    ノ;;;;ヽ{;;;;;,\
          //i';/,;;;;;;;;;;;;;;;}  、  i 、    ,. '!   }ヽ (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,ヽ
         {'/∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ノ;} .!       , l  l;;;;;,、 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l }
        i///\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ノ  、   / '、 乂;;;;;,,、\;;;;;;;;;;;;;;;ノ !
       V/////,〉ヘ;;;;;//   ヽ   '   ヽ-┬<;;;:-zzzzz7'//
        >///!ニニ\;;;;! .._      _l l;;;;;∧//////,ノ

     ,.ィi7'//////ll\ニニヽ;!    ヽ  '" ̄  l //二∨l!////77ヽ
.    /llllll'/lllllllllll//ll!'/>、ニニト、     !    /./二二/llll////////,!
     !////llllllllll!//lll'///∧ニl ー- _  -‐' /ニニ//,llll/i'///////!
.    l'////////!//lll/llllllll'∧ニ! ー-      lニニ////,llll/l'///////l
.     l'////////llllll,lll/llllllll'/∧}     i     !二/////,lll!/!'//////∧
    l/////////l//,ll!'///////!   │    lニ//////lll!/l'////////,!
.   l'/////////!'//l!llllllllll////l    ┃   lニ///////lll!/l/////////l
    i//////////!'//llllllllllll////l    ┃  .l=///////,llll'/,!/////////!
   l//////////{/lllll/lll//////,'    ┃  l=l///////,lll'/∧'////////,!
希望は何度でもwwwwwwwwwwwwww

前に進むんだwwwwwwwwwwwwww

月「モノクマ! いるんだろ!」

モノクマ「はいはーい♪」ピョコン

月「あのプールの血の量はなんだ!」

モノクマ「?」

月「あんないっぱい血が出るわけないだろ!」

モノクマ「………」

月「お前がなんかした――」

モノクマ「あのねぇ。そんな事件に関わること答える訳ないでしょ」

月「!!」

霧切「そんなことよりどうして“死んだ”って表記なのかしら」ファサッ

モノクマ「流石は霧切さんだね! どこかの天才(笑)よりよっぽどキレキレだよ!」

月「………」プルプル///

セレス(あのビチクソヤロウ、私のライトに向かって……)ワナワナ

朝比奈(真っ赤な顔の夜神可愛い……)

霧切「死んだっていうのは、≪殺されたのではなく死んだ≫という意味かしら。その場合はクロはいるの?」

モノクマ「……ノーコメント! ……と言いたいところだけど、優しいモノクマからヒントをあげちゃいます!」




モノクマ「病院で患者の点滴を抜いた人も、毎日少量の毒を盛るお母さんも、この世界ではクロなのです!」




霧切「……そう、十分だわ」ドボン

苗木「わぁ! き、霧切さん!?」

朝比奈「服が汚れちゃう!!」

霧切「人が死んでいるのよ。服なんて些細なことだわ」

一同「霧切ねーさん……」

月「………」


= 捜査開始 =

月「さて……どうしたものか…」


残り行動回数4回

○死体を調べる
○プールを調べる
○プールサイドを調べる
○皆から話を聞く
○石丸の部屋を調べる
○トレーニング室を調べる
○朝比奈のおっぱいを揉む
○セレスを使う


安価下1※セレスを使う場合はどう使うかもお願いします。

月(これ以上恥をかいてたまるか! 僕は刑事の息子なんだぞ!)キョロキョロ

月「ん、これは?」

朝比奈「それって包丁?」

月「みたいだな。……セレス」

セレス「何!? 私がライトの手助けできる!?」ハァハァハァハァ

朝比奈「せ、セレス?」

月「今すぐ食堂に行って包丁が全部あるか見てきてくれ」

セレス「任せて!」ダダダッ

朝比奈「……?」

月「さて、その間に僕は……」

月(もし、彼が包丁で切り殺されたというのなら、犯人は必ずどこかに……)キョロキョロ

月「………ない」

月(どういうことだ? 前回の犯人と同一犯なのか…?)

霧切「あなたも気づいたようね」ファサッ

月「霧切……」



霧切「どうやら、前回の事件と今回の事件、≪関係がありそうね≫」



月「!!」


コトダマ
≪霧切の証言:同一犯の可能性≫ゲット!


月「お前……まさか図書室で嘘を…」

霧切「本当はこのまま黙っていたかったけど、人が死んだのだから私情は挟めないわ」

月「………」

霧切「後で遺体を調べる時に、切り口に注目してみて」

月「………」

霧切「私は“前回の事件現場”を調べるわ。きっとそこに犯人につながる手掛かりがあるはず」

月「……任せる」

霧切「………あなたは自尊心が強いのが欠点だけど、



 正義感が強くて、頼りになると思うの」ニコッ



月「!!」

霧切「じゃ」クルッ

月「ま、待て!」

霧切「………」



月はどうする?

○謝る
○お礼をいう
○煽る

安価下1

月「悪かった」

霧切「………そう」ファサッ

月「………」

月(この気持ちはなんだ……)トクン

月「だ、ダメだ。捜査に集中しないと」





月「やはりない……犯人が浴びたであろう返り血の跡が!」

月(こんな広い場所で排水溝から、≪トレーニングルームまでの道のりで一滴も血が落ちていない≫と言うのはどういことだ?)

月「前回は桑田から流れた血だけ……ん?」

月(これは……≪髪≫?)



コトダマ
≪綺麗なプールサイド≫ゲット!
≪プールサイドに落ちた髪≫ゲット!



月「しかし、モノクマのミスリードのせいで理解されなかったが……」

月(プールサイドで犯行が行われたのなら、≪プールサイドが血の海≫になるはず。プールが真っ赤に染まるなんてありえない)

月「まさか……犯行は≪プールの上≫で行われた?」

苗木「夜神君、ちょっと良いかな」

月「悪い、今は忙しいんだ」

月(前回葉隠を指名したバカにかまってる暇はない)

苗木「こんなものを見つけたんだ」スッ

月「! それは!!」バッ

苗木「へ、変だよね……プールサイドに≪ハサミ≫が落ちてるなんて」

月「……はは、はははっ! お手柄だぞ苗木!」ガシッ

苗木「えっ、えっ?」

月(だが待てよ……本当に犯人を当てていいのか? なぜか≪前回の犯人は名乗らなかった≫が、クロに決まってから駄々をこねられても困るな…)



月はどうする?

1・真犯人を当てるつもりで捜査する
2・真犯人の偽装に騙される振りをする


安価下1

月(ここはあえて騙された振りをして、モノクマと真犯人の動向を見る……あいつらが繋がっている可能性もあるからな)

月(犯人はあいつであることは間違いない。……だが、少し気になるのが江ノ島と名乗るあの女――



 戦刃むくろという女の存在だ)



月(なぜ偽名を使う? 過去に犯罪を犯した経歴もない。図書室の奥の部屋にも名前はなかった)

月(時折見せるあの殺気。あれは“殺したことのある”目だ。何度も殺人犯を見て来た僕には分かる…)

月(万が一あいつが超高校級の殺し屋だったりしたら、真犯人が戦刃である可能性が浮上する…)

月「やはり……彼女にも接触するしかないか…」


選択項目に、

●戦刃むくろと話す

が増えた!


月「さて、プールサイドはこんなもんか……」


コトダマ
≪綺麗なプールサイド≫
≪プールサイドに落ちた髪≫
≪犯行はプールの上で行われた可能性≫
≪ハサミ≫
≪名乗らなかった真犯人≫



月はどうする?残り行動回数三回


○死体を調べる
○プールを調べる
○皆から話を聞く
○石丸の部屋を調べる
○トレーニング室を調べる
○朝比奈のおっぱいを揉む
●戦刃むくろと話す

安価下1

月「ふーむ」モミモミ

朝比奈「ぁんっ、ちょ、ちょっと夜神!」

月「………」モミモミ

朝比奈「ふぁっ/// ちょ、ほ、ほんとに怒るよ!」

月「静かに」ギュッ

朝比奈「!!?」ガクガク

月(うーむ。やはりそうだ。朝比奈の乳を揉むと冷静になれる…)

朝比奈「………うぅ///」




大神「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ




月「落ち着け二人とも、これはクロを当てるために必要なことなんだ」

朝比奈「えっ?」

大神「ぬっ?」



月は適当なことを言って誤魔化した!



朝比奈「よーし! それなら夜神に協力しちゃうよ!!」

大神「我も協力しよう」

月「すまん」モミモミ

大神「ぬぅ!?///」

朝比奈(さくらちゃん気持ちよさそう!!)



こうして夜神の集中力は増していった!



月はどうする?残り行動回数2回

○死体を調べる
○プールを調べる
○皆から話を聞く
○石丸の部屋を調べる
○トレーニング室を調べる
●戦刃むくろと話す

安価下1

二階廊下

霧切「………」

月「霧切!」

霧切「?」

月「ちょっと協力して欲しいことがあるんだ」

霧切「内容次第ね」

月「今から、江ノ島盾子……いや、戦刃むくろに会いに行く」

霧切「戦刃? それはあなたの冗談じゃなかったの?」

月(最初の顔合わせの時、名前の違ったセレスと江ノ島……特に戦刃から放たれる殺気に似た何かに気圧された僕はつい彼女を追求してしまった。……すぐにモノクマが出てきて事態を把握できたから良かったものの、あの時本当は命が危険だったんだな…)

月「……理由は言えないが、僕には彼女が偽名を使っていることが分かるんだ」

霧切「………それはあなたが超高校級の天才だから?」

月「…いや、違う」

月(やはり無理があるか…)

霧切「……まぁ、いいわよ」

月「えっ」

霧切「私も彼女の立ち振る舞いには違和感を覚えていたの。さっそく行きましょう」

月「あ、ああ!」




江ノ島「えー? 二人してどったの? 捜査はしなくていい感じー?」



月(あくまで江ノ島の振りをするのか……)

月「江ノ島……いや、戦刃。俺は今回の事件、お前が怪しいと思っているんだ」

江ノ島「………」

霧切「………」

月「前回事件、現場に落ちていたこのピンクがかった髪の毛。プールサイドでも見つかったんだ」

江ノ島「………」

月(もちろん嘘だ。戦刃もそれは分かっている。だが、学級裁判で江ノ島がクロになれば、真犯人以外……つまりお前も殺されることになるんだぞ!)

江ノ島「………」

霧切「江ノ島さん。急に言われて混乱してしまうのは分かるわ。だけど、これはとても重要なことなの」

江ノ島「………」

月(言い逃れはできんぞ! いくさ……ば?)


江ノ島(江ノ島)「………」


月「なっ……え……」

霧切「どうしたの夜神君」

江ノ島「あー、超混乱しちゃったー♪ ところで戦刃って誰? 私そんな“残念”な名前の知り合いいないんだけどー」

月「ど、どうして……」

月(どうして江ノ島の名前が浮かんでいるんだ!?)ガクガク



その後、混乱する月と事態を把握できていない霧切は、江ノ島から有益な情報を得られぬまま逃げられてしまった。。。



月「………すまん、霧切」

霧切「……なぜ謝るの?」

月「それは……」

月「僕は君から信頼を得て本当にうれしかったんだ。そして、同じ事件を解決する……そう、“相棒”のような気持ちも持った」

霧切「………」

月「だが…、僕は君の信頼に応えることができなかった! 確かに彼女は戦刃だったんだ! ……だけど…さっきの江ノ島は間違いなく江ノ島だ」

霧切「………」

月「僕はこの事態よりも、君を裏切ってしまったことの方が辛い……」クッ

霧切「夜神君」

月「さぁ、もうすぐ時間が来る。君は捜査に戻った方がいい」

霧切「……落ち着きなさい」ギュッ

月「!!」

霧切「私は今でもあなたを信頼しているわ」ナデナデ

月「………」

霧切「あなたならきっと仲間を救い出して、この学園から外へ導いてくれる…私はそう信じている」

月「………ありがとう」ギュッ



月「………」ナデナデ

月(    )

1、彼女の信頼に今度こそ応えよう! 夜神月の名にかけて!
2、不測の事態は起きたが、これでこの女の心は掴んだぞ!ニヤリ

安価下1

3、霧切はそんなに甘くない。必ずクロ(処刑対)は月になる

>>199 夜神視点なので霧切さんの心情についてはノータッチでお願いします!そしてまだ月は誰も殺してないですwww

1、彼女の信頼に今度こそ応えよう! 夜神月の名にかけて!
2、不測の事態は起きたが、これでこの女の心は掴んだぞ!ニヤリ

安価下1

こんな残念なssはひっそりと下げながらやるんだよ!!

安価したくなったら言ってね。

ひっそりと続き。

月(彼女の信頼に今度こそ応えよう! 夜神月の名にかけて!)

霧切(なんでかしら…この感触……“覚えている”)



殺人現場 石丸前


月「プールに浮かんでいたせいで身体中真っ赤だ」

セレス「外傷はパックリ開いた首だけですわ」

月「セレス……無理しなくていいぞ。死体なんて見て気持ちいいものじゃない」

セレス「……い、いえ…頑張りますわ」

月(それにしても……犯人が“あいつ”だとしたら、僕達は“世界的な殺人犯”と一緒に暮らしていたというのか!?)ゾクリ

セレス「何にも手掛かりがありませんわね」

月「いや…“それこそが手掛かりだよ”」

セレス「?」

月「後は……苗木から話を聞く必要があるな」スッ

とある教室

苗木「や、夜神君、今はそんなことを話してる場合じゃ……」

月「いや、今回の事件と前回の事件は“無関係”じゃないんだ」

苗木「えっ」

月「そして、それは“当事者”の君ならとっくに分かってたことだろ」

苗木「………あの、さ」

月「相手を庇うのなら同罪だぞ」

苗木「“彼女”は錯乱してるんだ! だって“いつもはもっと大人しい”人だから!」

月「苗木君、これは僕達の命がかかっているんだ!」

苗木「わ、分かってるよ! だってこれは――」




月「コロシアイ学園生活で学級裁判に勝たなければオシオキという話なら間違ってるぞ」




苗木「……えっ」

月「いいか、君はコロシアイ学園生活というゲームで仲間同士殺し合いクロを当てるゲームの中心人物だと思っているだろう」

苗木「だ、だって実際そうじゃないか!」

月「違う。これは、黒幕“達”の遊びだ。僕達はただの遊び道具にすぎない」

苗木「そんな!? 人が死んでるんだよ!?」

月「……そもそも、この状況で僕達は“生きている”と言えるのだろうか」

苗木「!?」


月「社会から隔離され、外との連絡手段が一切なく、限られた物資でただエネルギーを消費していくだけ。



 僕達はとっくに殺されているんだよ」



苗木「………」ガクガク

月「モノクマは“卒業”という言葉を使って外に出られることを示唆していたが、そこには“何の保証”もない。適当に弄ばれた挙句、最後に残った者はあっさりと殺される。……外に出るよりありえる話だと思うが」

苗木「そ、そんなこと……」

月「本当にないと言い切れるか?」

苗木「くっ……」

月「まぁ、その話はこの学級裁判を生き残ってからだ。それより、前回の事件の前に起きたことを洗いざらい話してもらうぞ」

苗木「……実は…」


きーんこーんかーんこーん。。。


月(……今回の事件については碌に調べられなかったな…)

霧切「………」

月(まぁ、霧切をサポートすれば何とかなるだろう。今回の事件はさほど複雑でもないようだし……)

苗木「………」

月(本当の問題は“前回のクロが生き残っている”ということだ。例え犯人を当てても、モノクマの気まぐれで前回のことを持ち出されたら全員殺されてもおかしくない…)

セレス「ライト様……」ギュッ

山田「ほげぇ!?」

朝比奈「夜神とセレスって!?」

大和田「………ふん」

月(僕達が生き残るためには、荒野に仕掛けられた無数の地雷をかいくぐって進まなければならない)



月「だけど……」ボソッ



月(この僕、夜神月がいる限り負けることなどあり得ない!!)バンッ



とある場所

??「うぷぷー。ほんと絶望的に残念な人たちが最高に気持ち悪い顔してるわー」

??(あー、もっと期待してたんだけどなー。やっぱ“希望はクソ”だわー)



??「まぁ、あの人が戻ってくるまでの我慢だなー」








??「チョー最低最悪に絶望的な大量殺人犯“キラ様”に早く会いたいわー」






 学 級 裁 判  開 廷!!


モノクマ「(略)それじゃあ、まずは石丸君の死因から話しあうと良いよ!」


十神「……死因か。まぁ、今回はあれで間違いないだろう」

大和田「現場に落ちていたあれだな」

朝比奈「首がパックリ割れてたもんね。神聖なプールを汚すなんて犯人は許せないよ!」

大神「朝比奈…気持ちは分かるが、石丸の死に怒ってやってくれ」

朝比奈「そ、それはもちろん分かってるよ!」

十神「しかしあれで殺したとなると、犯人はよほど覚悟があったと見える」

セレス「どうしてですか?」

十神「苗木で実演してやる」スチャ

山田「ひ、ひぃ!? ほ、ほほ、包丁!?」

十神「食堂から拝借してきた。苗木」ポンッ

苗木「えっ!?」




十神「それで俺を殺してみろ」




苗木「!!?」

一同「!?」

月&霧切「………」

苗木「でで、できないよ!!」ガタガタ

十神「ほら、簡単だろう。それを首に当ててスッと横にやればいいだけだ」

苗木「……む、無理だよ!!」

セレス「そういうことですか…」

朝比奈「なるほどねー」

大和田「………」

不二咲「………」ウルウル

十神「はっきり殺傷能力のあるものというのは、覚悟がなければ使うことすらできないんだ」

舞園「ど、ドラマなんかでも凶器は灰皿とかですもんね…」

モノクマ(いたんだ枕園さん……)

江ノ島(きっと私のことも忘れられてるんだろうなー…)

苗木「だから覚悟が……」ゴクリ

苗木(だけどなんだろう…モヤモヤする…)

十神「つまり犯人は【包丁を使った計画殺人】を基に行動していたと言える!」

苗木「………」




霧切「それは違うわ!」ロンパッ




十神「なに!?」BREAK!!

霧切「どれだけ覚悟があっても今回の事件……包丁であんな傷はできないわ!」ドンッ

山田「な、なんですとぉ?!」

朝比奈「ほえぇ!?」

十神「……説明してもらうぞ」

霧切「石丸君の首は鋭利な刃物で“パックリと割れていた”のよ」

朝比奈「……思い出しちゃった…」ウプ

十神「それがどうした!」

霧切「その切り口は地面と平行に、最初から最後までほぼ同じ深さで切られていた」

十神「包丁なら可能だろうが!」

霧切「前回の事件を思い出してみて」

苗木「前回の事件?」

霧切「そうね。苗木君になら分かるはずよ」

苗木「………」


=閃きアナグラム 開始!=


  ウ
 テ     カ
    ギ
 焼き     ボ
  ョ 
      デ
     ナ  バ


□□□□□□




少し離れます。
もし良かったら考えてみてください。

ヒント

・前回の事件で霧切さんが気付いたことは?



苗木「そうか! ウナギのカバ焼きだ!」

一同「………」シラーッ

苗木(しまった! 皆からの印象が悪くなったみたいだ!)

月「手で防御……するな」

霧切「そう、犯人がいくら用意周到に計画しても、包丁という武器を選択したのならば首を切ることなんて不可能だわ」

舞園「確かに刑事ドラマで犯人が包丁を刺しても横に切り殺すなんてシーンは見たことないです」

十神「だ、だが! 石丸が気を許していたのならどうだ? 防御する前に切られたとしたら!」

苗木「それは無理だよ十神くん」

十神「!!?」

苗木「人の首というのは想像以上に固いんだよ? 構えなしであそこまで深く切れないだろうし、構えたら石丸君だって身構えたはずだ。……つまり、



 今回の事件で包丁は偽装のために置かれた罠だったんだ!」バーンッ!



モノクマ(ぶひゃひゃひゃひゃ!! ウナギのかば焼きに論破される超高校級の御曹司!!)バンバン

十神「じゃ、じゃあ凶器はなんだ!? 言ってみろ苗木!」

苗木「え!? そ、それは!!」オロオロ

十神「ふんっ、人の考えを批判する時は威勢が良いくせに、自分も分かっていなかったのか」ハッ



月「ハサミだ」



十神「!?」

月「犯人はハサミを使用したんだ」

十神「バカか!? 包丁で無理なものが何故ハサミでできる!!」

月「……まぁ良いさ。犯行に使われた凶器はいったん置いて、次に現場の奇妙な点について話し合おう」

朝比奈「奇妙な点?」

月「ああ、まずは血の量だ」

苗木「それって夜神君が最初に言ってた…」

=以下回想=

月『モノクマ! いるんだろ!』

モノクマ『はいはーい♪』ピョコン

月『あのプールの血の量はなんだ!』

モノクマ『?』

月『あんないっぱい血が出るわけないだろ!』

モノクマ『………』

月『お前がなんかした――』

モノクマ『あのねぇ。そんな事件に関わること答える訳ないでしょ』

月『!!』

霧切『そんなことよりどうして“死んだ”って表記なのかしら』ファサッ

モノクマ『流石は霧切さんだね! どこかの天才(笑)よりよっぽどキレキレだよ!』

月『………』プルプル///

セレス(あのビチクソヤロウ、私のライトに向かって……)ワナワナ

朝比奈(真っ赤な顔の夜神可愛い……)

=回想 終わり=

朝比奈「………」ププッ

月「朝比奈。無知な君も可愛いけど、これは命を懸けた学級裁判なんだ。もっと真剣に取り組んで欲しい」

朝比奈「ご、ごめんなさいっ」アセアセ

モノクマ「おやおや? ということは、血の池について何か分かったのかいライト君?」

月「ああ、その前に腐川、顔色悪いけど大丈夫か?」

腐川「……ら、月様が私の心配を!?」

月「当たり前だろ。仲間なんだから」

腐川「う、うう、嬉しすぎて失神しそうだわ」

月「……しかし、これを証明しようと思ったら女子から非難の声が飛んできそうだ。これは後に回そう」

女子「?」

月「霧切、君は何か気付かなかったかい?」

霧切「ええ、いくつかあるわ」

月「僕は全てを見ることができなかったんだ。説明を兼ねて教えてくれないか」

霧切「わかったわ」コクリ

霧切「まずは動機ね。彼を殺す動機」

舞園「そ、それは! 外に出たいからでは!?」

霧切「いいえ、それは間違っているわ」

舞園「えっ!?」

霧切「………」チラッ

月「………」フルフル

月(今その話題はダメだ! モノクマに“前回の事件を思い出させるな”!)

霧切(犯人が外に出たいのなら、“前回の事件で卒業している”……確かに今触れるのは危険ね)



霧切「犯人が外に出たいがための犯行なら、強そうな石丸君より不二咲さんやセレスさんを狙うんじゃないかしら」



山田「確かに不二咲千尋殿は三次元の割に可愛らしいですからなー」ハハハ

不二咲「そ、それは関係ないよーな…」

霧切「犯人が石丸君を狙った動機。それは“たまたま”よ!」

一同「た、たまたま!?」

霧切「………」コクン

苗木「そ、そんな!? たまたまで殺されるなんて理不尽すぎるよ!」

霧切「そうかしら。苗木君はたまたまを“一種類”しかないようにとらえているかもしれないけれど、




 たまたまにも種類があるのよ」キリギリッ




月(霧切…思春期の男の前でたまたま言うな…)ハァ…

霧切「確率一割。これに当たるとたまたまよね」

苗木「う、うん。僕は良く当たるけど」

山田「流石苗木誠殿! 超高校級の幸運の名は伊達じゃありませんなー!」ハハハ

霧切「でもそれが二回重なるとどう?」

朝比奈「えっと、一割が二回だから……二割?」

十神「違う。19%だ。ただし、順番を付けない場合だがな」

霧切「三回だと? 四回だとどう?」

大神「……すまん、我にも分かるように説明してくれ」

霧切「つまり、“一回だと奇跡的な確率でも回数こなせば現実的になるのよ”」

苗木「………そうか! 分かったぞ!」



苗木(石丸君が殺された理由は、その超高校生級の風紀委員という能力が仇になったんだ!!」



 石丸が殺された理由は?


よ□のじ□□□□


 

今日のところはここまでにします!

石丸が殺された理由は明日正解発表します!

では、こんな残念なssを読んでくれた人おやすみなさい。

苗木「石丸君は〝夜の巡回”をしてて殺されたんだ!」

月「ん? 夜ルールは?」

セレス「超高校級の風紀委員だからこそルールを破ってでも守りたいものがあったのかしら」クスクス

不二咲「ででで、でも夜の巡回でどうして殺されなきゃならないの?」

霧切「みんなで話し合って答えを導き出しましょう」



=議論 開始!=

十神「犯人は夜中に何かをしていたってことか?」

セレス「クスクス、なんだか卑猥ね」

苗木「【夜ルール】もあるのに、犯人は何をしていたんだ…?」

霧切「もしかしたら夜自体に意味はないのかしら」

大神「どういうことだ?」

霧切「たとえば、【特定の時間】しか行動できないとしたら…」

月「犯人は昼間に動けない人間…?」

山田「そそ、そんな人いるのですか!?」メガネクイクイ

苗木(………)

十神「モノクマ、クロはこの中にいるのか?」

モノクマ「うん、もちろんいるよ~。コロシアイ学園生活も学級裁判もすべてこの中の生徒だけで行われるのです!」

十神「そうか、ならば先ほどの理論は破たんしてな」

朝比奈「みんな昼間も行動してるもんね」

大神「だが、夜行動しなくてはならないからと言って昼に行動できないとも限るまい」

朝比奈「?」

霧切「例えば【黒幕がトイレに行く】のはみんなが寝静まった夜しか無理とか」

モノクマ「むきーっ、僕はトイレなんか行かないよ!」プンプコ!

朝比奈「えっ、モノクマ垂れ流しなの?」ガーンッ

モノクマ「失礼だよ!! この超世界級のアイドルに向かって! アイドルは何も出さないんだよ!」

月「そうなのか舞園?」

舞園「夜神君!!」モウッ

月「ははは、それは冗談だとして、別に夜とか時間にとらわれなくてもいいんじゃないかな」

十神「どういうことだ?」

月「だってさ、ここ昼も夜もないよね」

一同「!!」

月「底意地の悪いモノクマが時計をいじって昼と夜を逆転させてるなんてことは想像に容易い」ジッ

モノクマ「ギクゥッ!!」ハァハァ

朝比奈「どうなのよ!!」

モノクマ「……どうでもいいじゃんそんなこと」

大神「我らには重要な問題だが」

モノクマ「むきー! このまま学園で一生過ごすお前らには関係ないだろーーー!!」プンプコ

月(!!)


月(外の話題が出ている今がチャンスか!?)

 モノクマに勝負をしかけますか?

1、はい
2、まだやめておこう


安価下1

月「モノクマ!」

モノクマ「?」

月「やはりこんなのは間違っている!!」バッ

月(僕の予想が正しければ、犯人は江ノ島盾子! そして僕は彼女の顔を見た!)

月「残念だったな! 記憶を消される前に僕は身体の何か所かにとあるものを仕掛けておいたんだ」スッ

モノクマ「あるもの?」

月「お前は心臓麻痺で[ピーーー]!!」

モノクマ「???」

月「あ、あれ……」



モノクマ「うぷぷぷぷ、もしかして、これの事?」ピラッ



月「なっ、え……」

モノクマ「いやー、残念だったねライト君、……いや、キラ呼んだ方がいいのかな?」

一同「!?」

朝比奈「夜神が…キラ!?」

霧切「………」

十神「………ふん」

月「か、返せ!」

モノクマ「いいよ」カキカキ

月「な、何を書いてる!?」

モノクマ「あのねぇ、モノクマが夜神月って書くとどうなるのかなぁ?」ニマァ

月「う、うわぁあああああ!!」ダダダッ

モノクマ「うぷぷぷぷ、でも、デスノートでころすなんて絶望的じゃないから」パチンッ

月「えっ」ガシャンッ



モノクマ「オシオキだよ!」ウププププッ!!



月「い、いやだぁあああああ!!」







こうして、世間を賑わせた大量殺人犯キラはあっさりと殺された。

世界に平和は訪れたのだろうか。

今なお増え続ける絶望。




苗木「……それでも僕たちは希望を失わない!!」



BAD END?




ある日。



??「………ここは」キョロキョロ

??(教室……なぜ私が教室に…)

??「……? 何も思い出せません」

??「………え…る?」




L「私の名前はL=Lawliet?」




続かない。

苗木「さて、茶番も終わったことだし、もう一度ループして始めるか」

苗木「コロシアイ学園生活なんだし、何やっても良いよね!!」



苗木は何をする?


※ダンロンキャラ限定で全員生きている設定で行きます。

安価下1

ちょっとピーが分からない(すっとぼけ)ので、その下でいきます!


苗木「やっぱ日本の社会で一番邪魔だったのは、一夫一妻の考えだよね!」

苗木(さて、最初は誰をねらおうか?)



○舞園ちゃん
○セレスさん
○不二咲ちゃん
○大神さん
○罪木さん
○小泉さん


安価下1

食堂

苗木「ねぇねぇさくらちゃん」

大神「ぬぅ!?」カァ///

大神(い、いきなり名前で呼びおるか!!)

苗木「さくらちゃんって彼氏いるの?」

大神「お、おらぬ!! 我ノー彼氏なり!!」

苗木「へー、そっか!! じゃあ、僕を彼氏にしてよ!!」

大神「ぬぅぅぅぅん!!!」ドゴォッパラパラ

苗木「すごいや! あんなに頑丈だった床が粉々だよ!!」

大神「その気持ちに偽りはないか」

苗木「えっと……」


苗木の愛を表現して下さい

安価下1

苗木「………」スッ

大神「そ、その右手を地に、左手を天にかざしたその構えは!!?」

苗木「……さぁ、選べ(といっても僕に攻撃という選択肢はないけど…)

大神「く……」

苗木(ふふふ、僕のはったりにビビるさくらちゃん可愛い///)

大神「くかかかか!! 不覚! 我の近くにこんな強者がいようとは!!」

苗木「えっ」

大神「我に技など不要! 全てを乗せた一発受けてみよ!!」ゴゴゴゴゴゴ

苗木(な、なんか空間がねじ曲がってるような……)ガクガクブルブル



大神「ぬぅん!!」ボッ



苗木は大神の攻撃を、

コンマゾロ目で跳ね返す
コンマ70以上で受け流す
コンマ20以下で死亡


安価下1


――ぴんぽんぱんぽん!

モノクマ「死体が発見され……あれ、苗木君の死体は?」


大神の放った一撃は、苗木を構成する原子を消失させるには十分で、モノクマはもちろん世界中のコロシアイ学園生活を見ていた者達も何が起きたのかすら理解できていなかった。


大神「うぉおおおおん! 苗木ぃいいいい!」


苗木消失END。。。

こんなんばっかだよ!

次行くよ!!


苗木「……ここは?」テテテ



苗木君がダンロン2に巻き込まれたようです。



苗木(目が覚めたら、奇妙な教室で寝ていた)

罪木「ふゆぅ…、良かったですぅ~」

十神「ふん、寝ていただけか」

花村「おーっと、もう少しで僕の下半身がログインしそうだったのに残念だなぁ」

西園寺「うぇ、気持ちわる…」

苗木「………?」


オープニングを飛ばしますか?

○はい
 いいえ


狛枝「気が付いた?」

苗木「……えっと、僕…」

狛枝「ははは、あまりに突拍子のない話だったから気を失ったみたいだね!」

苗木「……恥ずかしいな」

狛枝「そういえば君の超高校級の才能について聞いてなかったね!」

苗木「僕? ……僕は…」



○超高校級の幸運
○超高校級の○○←○には好きな言葉を
○あれ? …思い出せない。


安価下1

苗木「えっと僕は超高校級の魔法使い(性欲)いなんだ!」

狛枝「え、魔法使い!?」

苗木「すぐには信じられないよね。……でも僕は本当に――」

狛枝「すすす、すごいやぁああ!!」ウッヒョォ

苗木「!?」ビクッ

狛枝「ただでさえ魔法使いってだけに超人類の希望なのにそれが超高校級なの?! 僕は君と出会うために生まれたことにしてくれないかい!? そうだそうしよう、魔法ってどんな魔法が使えるのかな!? もちろん超高校級の苗木君なら世界中をお花畑にしたりできるんだよね! はぁはぁ、き、君のことを思うだけで僕の超高校生級の幸運の幸運は今にも天にのぼっ、うっっ………もし良かったら実演してもらってもいいかな」

苗木「………」




苗木「ちちんぽうぽう、狛枝君の精子よさくらちゃんの卵子と結合しーちゃえっ☆」ピロリロリン



狛枝「あれ? 急にぐちょぐちょ感が…」サワサワ



狛枝「………ないっ!!」桑っ!

苗木「そりゃそうだよ。君の精子はひとつ残らずさくらちゃんの所へ行ったからね」

狛枝「さくらちゃん?」

苗木「うん、よく分からないけど恨みを晴らさなきゃって思って…」

狛枝「ふーん…」





大神「………ペロッ、これは精子!!」ヌォオオオオ!!



 なんだかんだあって十神が殺された。

苗木「十神くん!!」

モノクマ「一定の操作時間の後(以下略)」

狛枝「苗木君! 君の魔法でなんとかできないかい!?」

苗木「……ごめん、僕の魔法は下ネタにしか使えないんだ」

狛枝「!!」ゼツボウレベル↑↑

苗木「………よし!」


苗木はどうしますか?

安価下1

苗木「うわぁあああああ!!」チチンポウポウ




その日、苗木の魔法(淫夢)により世界は滅びた。

やはり魔法なんて現実にはあってはならないんだ。




世界滅亡END

なんだよこれ! もう最近流行りのカルピスのスレみたいじゃないか!!

次こそ僕に希望を見せてよ!!





次、超高校級の藤原竜也



藤原「………」ムクッ

藤原「……こ、ここは?」ビクビク

藤原「きょ、教室? なんでお、おれがこんなところに?」



藤原はどうしますか?

○発狂
○鉄骨渡りゲーム
○インシテミル

安価下1




な゛ん゛で゛発゛狂゛じ゛ゃ゛な゛い゛ん゛だ゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛



続きは夜行きます。

 

藤原(須和名さんに誘われてインしてみるに参加したけど……)

藤原(人を殺せだって!? ふざけるなよ! 俺達は極々善良な一般市民だぞ!?)

藤原「……絶対殺さない……絶対…」ガタガタ





藤原「………」









藤原「こ゛れ゛じ゛ゃ゛あ゛た゛だ゛の゛イ゛ン゛シ゛テ゛ミ゛ル゛s゛s゛じ゛ゃ゛ね゛ぇ゛か゛よ゛ぉ゛!゛!゛」ハナヒクヒク



>>1「ダ゛ン゛ガ゛ン゛ロ゛ン゛パ゛の゛s゛s゛書゛か゛せ゛て゛く゛れ゛よ゛ぉ゛!゛!゛」



藤原「誰゛だ゛よ゛お゛前゛!゛!゛?゛」コシヌカシハナヒク







次、作風をお選びください。



●マジキチコナン風ss
●超高校級のキース教官


安価下1


超高校級の教官


キース「………ん?」ムニャムニャ

キース(ここは…どこだ?)







葉隠「俺は葉隠っていうべ、よろしくな」

キース「そうか、バカみてーな名前だな!」

セレス「私はセレス。セレスティア・ルーデンベルクですわ」ニコッ

キース「そうか! 家畜の豚みてーだなヤスヒロ!」

大神「……大神さくらだ」

キース「!!? きょ、巨人!?」ビクッ

キース(二メートル級だと!? なぜこいつらはこんなにオチつているんだ!?)アワアワ

大神「………」ゴゴゴゴッ

朝比奈「さくらちゃんが怒った!!」

キース「そうか! 良い名前だな! えへへ!」

大神「許さぬぅううう!!」ボッ


 その日、世界から一人の色黒ハゲが存在を消した。

 一方、別の世界で教官を失った104期生達は各々の田舎に帰り静かに暮したと言う。



 何の成果も得られなかったEND。



 次、マジキチコナン風ss(安価もあるよ!)




朝比奈「できたよ! 一回押す度にモノクマに勝てる戦闘能力を得られるボタンだよ!」


苗木「すごいや! おっぱい触ってもいい!」ナデナデ


朝比奈「くれぐれもポケモンゲットじゃぞー!」


苗木「はーい!」タタタッ


苗木(よーし、このボタンを使って!!)




●モノクマを倒す
●大神を倒す
●江ノ島(戦刃)を倒す



安価下1

体育館


モノクマ「うぷぷー、遅かったね苗木君。もう皆集まってるよ」

十神「遅かったな苗木」

舞園「苗木君、大丈夫ですか?」

苗木「………」

葉隠「苗木っち体調悪いべ?」

苗木「モノクマ!!」

モノクマ「おやおや、クラスの中にいたら迷わず苛めたくなるほどひょろひょろな苗木君が威勢よくどうしたんだい?」

苗木「……もうお前の好きにはさせない!」スッ

一同「あ、あれは!?」




苗木「うぉおおおおお!!」ポチッ






 ボタンを押した瞬間、僕の中でひっそりと沈澱していた悪意が間欠泉のように吹き出した。


苗木「あぁああああああああ!!」ドォオオオオ!!

桑田「な、苗木から光が!?」

苗木(LED)「いくぞ」ドッ

セレス「エコ……ですのね」フッ


 速い。

 世界を置いていく感覚。

 漫画なんかではありがちな描写だけど、実際に体験してみると本当にそうとしか言いようがないんだ。

 瞬きを一回する間に、バスケットコートの半分くらい開いていた僕とモノクマの距離を詰め寄ることができた。



モノクマ「えっ?」




 ふふ、あまりに突然過ぎていつものモノクマらしくないよ。

苗木「これで終わらせるのは勿体無いから、まずは“余興”からだ」シュンッ

十神「は?」

苗木「シィィィッ!!」スパァンッ


十神本体「」パリィンッ!!


十神「痛い! 目が! 目がぁあああ!」フラフラ

腐川「白夜様!?」

葉隠「そうか! 分かったべ!」

一同「えっ!?」

葉隠「苗木っちの一撃でガラスの破片が目に刺さり、そのあまりの速さにガラスが刺さったことを認識できなかった脳が瞼を閉じるように命令した。命令を受け取った瞼は異物が刺さっていても瞼を閉じようとする。その際に両目に刺さったガラスは瞼の裏に入り込んで眼球をズタズタにしたんだべ!!」




苗木「モノクマァアアアアアア!!!」




十神「ばるすぅぅぅばるすぅうううう!!」ドタンバタン

腐川「はい! 三つ編み美少女はここですわ白夜様!!!」

苗木「いくぞぉおおおおお!!」ドンッ


こうして、覚醒した苗木はあっさりとモノクマを倒した。

しかし、湧き上がる欲望を抑えきられなかった苗木は、性欲を吐きだすことにしたのである!!



苗木はどうしますか?



●朝比奈を襲う
●セレスを襲う
●舞園を襲う
●霧切を襲う



安価下1




苗木「……とりあえずオナニーするか」クシャッ


苗木「」



  苗木 「  」




      苗木  「      」






苗木自爆END...



次は真面目に逝きます。

●攻略wiki読んじゃった苗木。

苗木「……え、まじ?」

苗木「舞園さん死んじゃうん?」

 なぜかパソコンが使えたので、コロシアイ学園生活について調べたら、なぜか僕達がこれから起きる出来事が載っていた。

苗木「………」


苗木はどうしますか?

●舞園さんは死なせない!
●え、じゃあ舞園さんと仲良くしても意味ないじゃん!


安価下1



苗木「舞園さんは僕の大切な友人なんだ! 殺されてたまるか!!」



体育館

モノクマ「うぷぷー、なかなかコロシアイを始めないお前らに動機を用意しましたー!」

朝比奈「ど、動機?」

葉隠「は、はは、どうせアトラクションなんだしょーもないもんだべ」

十神「救いようのないバカだな」

舞園「………」

桑田「………(なんだろう…)」

苗木「………」ジーッ

桑田(さっきから強い視線を感じる…)

苗木(舞園さんは殺させないぞ!)

モノクマ「じゃーん! DVD-♪ これにはお前らの大切なものに関する動画が入ってます!」

舞園「!!」バッ

苗木「舞園さん!?」

苗木(あれを見たら犯行を決意してしまう!!)



苗木はどうする?


○舞園さんを追いかけて視聴を阻止する。
●視聴を止めるのは無理だろうから、その後のことを考える。


安価下1※○の場合はコンマ下一桁7以上で成功。6以下で舞園は決意。

272了解です!
夜適当に更新します!

苗木(あのダンボールのDVDを取られれば、舞園さんのアイドルグループの仲間が倒れている姿を見てしまう!!)

苗木「くっ!」ダッ

朝比奈「苗木!?」

十神「ふんっ、モノクマに良いように操られやがって愚民どもが…」

舞園「………」プルプル

舞園(こ、これに外の様子が…)



苗木「おっと、体育館特有のワックスで磨かれた床の上に落ちた汗に滑って転んでしまったー(棒)」ドベシャァ



バキバキバキバキーン!!



苗木(やったぞ! 超高校級の幸運のおかげで一枚残らず粉砕できたのに僕は無傷だったぞ!)

モノクマ「ふふーん、どじっこだなぁ苗木君は」スッ

苗木「!?」



モノクマ「ここに、予備のDVDがたくさんあります!!」ニヤリ

苗木「」

その後も。。。

苗木「おっと体育館特有の強い光に当てられて貧血がー」バキバキバッキーン!!

・・・

苗木「おっと山田君のふくよかなお肉にはねられてこけちゃったー」バキバキバッキン!

モノクマ「………」プルプル

・・・

苗木「おっと「苗木」

苗木「!?」

十神「下手な芝居はよせ。なぜ邪魔をする」ギロッ

苗木「え、えっとそれは…」

モノクマ「うぷぷ、もしかしたら苗木君だけ〝外のこと”を知ってるのかもね」

一同「!?」

苗木「そ、そんなこと!!」

苗木(外どころかこれから起きる事全部知ってるけど…)

大神「それは本当か苗木」

苗木「え、えっと……」



苗木「そ、そうなんだ!!」



一同「!?」

苗木「実は僕、モノクマに教えてもらったんだけど……」

モノクマ「………(何を言う気かな苗木君)」



苗木「僕たちはゾンビウィルスに侵されてるんだ!!」



一同「な、なんだってーーー!」

モノクマ「うぷぷぷぷ!!」

苗木「だ、だから僕たちはこの中で一生暮らさなきゃならないんだ…」

十神「おい、本当かモノクマ」

モノクマ「さぁ? もしかしたら、〝外の世界の方が「モノクマ!!」

苗木「それ以上適当なこと言うと許さないぞ!」

モノクマ「うぷぷぷー、どう許さないのかなぁ」

苗木「それは……わからないけど…」

苗木(今、僕が未来の事知ってるってバレるのはダメだ…)

苗木「と、とにかく! 僕たちは外の世界に迷惑をかけちゃダメなんだ!!」

十神「ふんっ、それとこのDVDを見ることがどう関係してるんだ」

苗木「……外の世界に帰りたくなったら困るでしょ」

十神「それを判断するのはお前じゃない。この十神白夜だ」

苗木「………」

十神「おい! モノクマ!」

モノクマ「はいはーい!」

十神「直接DVDを渡せ」

モノクマ「はい、どうぞ」スッ

十神「ふんっ」バシッ

モノクマ「あとは舞園ちゃんと苗木君だけだね」

舞園「……苗木君」

苗木「舞園さん。僕を信じて。君はこの学園にとどまるべきなんだ」

舞園「………ごめんなさい」スッ

モノクマ「うぷぷ、どうしてそう思ったかわからないけど、残念だったね苗木君。君はDVD見るかい?」

苗木「ああ……」スッ

苗木(今は何も知らないふりしてモノクマ…いや江ノ島盾子を油断させないと)タタタッ


視聴覚室


舞園「いやぁあああああ!!」ガタッ

苗木「舞園さん!?」

桑田「ど、どうしたんだ!」

舞園(そんなっ! どうしてみんなが!? は、早くいかなくちゃ!!)コンラン

苗木「舞園さん!」

苗木(だ、ダメだ。〝今の僕たちの関係”じゃ何も伝わらない!)

舞園「あ……だ、大丈夫です。ちょっと部屋で休みます」フラフラ

苗木「舞園さん……」

朝比奈「あ、私が送るよ!」

大神「我も付き合おう…」





苗木「う、うわぁああああああ(棒)」ガタン

苗木(よし、これでモノクマは僕が家族の状況を見て絶望したと思うはずだ! …だが残念だったな! 妹は次のゲームでVITAで出るんだ! >>1もその時はVITAを買うって決意してるんだ!)





食堂

苗木「………」

舞園「苗木君……」

苗木(よし、こっからが勝負だ!)

舞園「………苗木君だけは何があっても私の味方でいてくれますか?」

苗木「……うん」

苗木(何も知らない僕はこれで浮かれたんだろうなぁ…)

苗木「あ、あのさ舞園さん……」

舞園「はい?」


苗木はどうする?

○デートの約束をする
○部屋交換の提案があるまで原作通りにする
○殺人を煽る

安価下2


今回も苗木が発狂or死亡で次の話に行きます。



苗木「良かったら僕と部屋を交換しない?」


舞園「えっ!?」

苗木「あ、い、いや、その……急に言われたら戸惑うよね! ご、ごめん!」

舞園「何で私がお願いしようとしたことを分かったんですか!?」

苗木「あ、それは……って、いや、舞園さんの顔を見たら、やっぱ怖いのかなぁって」

舞園「………」

苗木(何が怖いのか必死に模索してる顔だ…)

舞園「………あっ、そ、そうです! 誰かに狙われるかもしれないって恐怖が…」

苗木(よし、部屋の交換には成功したぞ! 次の作戦を考えよう!)


舞園の部屋に泊まることになった苗木。桑田が殺されるのをどう止める?


○見張る
○桑田を舞園の部屋に行かせない
○煽る


安価下1



苗木(そういえば桑田君が舞園さんのいる僕の部屋を訪れる理由は舞園さんのネームプレートが僕の部屋にかけられてるからだったな……)クンカクンカスーハー

苗木「舞園さん良い匂いだなぁ……」

苗木「………いかんいかん、作戦実行だ!」



苗木の部屋の前(舞園さんが部屋の中にいる)

苗木「ネームプレートが変わってる…」

苗木「よし」スッ

苗木「これでオッケー。後で聞かれたら気を効かせてやったって言えばいいだろ」カチャッ





苗木「……なかなか来ないな」


<ぴんぽーん


苗木「!!」

苗木「………」カチャッ

桑田「ままままま、舞園さん! この、こ、この度はお誘い頂きおめで……え?」

苗木「桑田君……」

桑田「ななな、苗木!? おめぇなんでこんなところに!?」

苗木「実はカクカクシカジカで」





桑田「なるほどな。それで、苗木のことが心配になった舞園さんは俺を苗木のいる舞園さんの部屋に呼んだわけか」

苗木「うん、だから今日は一緒にいてほしんだ」

桑田「えー、めんどくせーよ」



苗木「 ま い そ の さ ん の部屋に」



桑田「よっしゃぁ! 俺はベッドで寝るからお前は椅子の上ないやまて、椅子にはおしりが着いてるわけか……俺が椅子の上で寝る!」

苗木「……どっちも堪能すればいんじゃない…」ハハハ

苗木(まぁ、オシオキよりはいいよね。舞園さん)


――…一方、舞園さんは

舞園「………遅いなぁ」ブンッブンッ

舞園(刀って重たいのね。運動神経よさそうな桑田君が殺せるかしら)シュパァッ

舞園「二時間かかってやっと空中を舞う紙を斬れるようになったけど……」ブンッ

舞園(まだ刀を振った時の音が聞こえる……)





一晩中刀を振った舞園は達人の域に達した!

翌日

苗木「………」

桑田「………」ツヤツヤ

舞園「………」ギロリ

苗木(うわぁまずいなぁ…)

苗木(舞園さんが外の世界に出たがってるという根本的な問題を解決できていない以上、これは問題の先延ばしに過ぎなかったなぁ…)



舞園「桑田君……ちょっと」

桑田「お、おう!!」

桑田≪クゥ~~~www 頼られてるぅwww≫

苗木(どうにかして舞園さんの気持ちを変えなきゃ!)


苗木はどうする?

○舞園に積極的にかかわる
○これからも阻止し続ける
○煽る

安価下1

ただいま。

ちょっとどの安価とっていいか分からないんで苗木君はもう一日様子見ることにします。

その日の夜。

舞園の部屋(苗木&桑田)

桑田「なぁなぁ、苗木君よぉ」

苗木「う、うん」

桑田「今日は舞園ちゃんが直接部屋に来て欲しいって言ってたんだよ」

苗木「そ、そうなんだ」




桑田「どうしてお前が部屋にいるんだよぉおおおお!!」




苗木「え、えっと……」

苗木(今日もネームプレート変える作戦は成功した。……僕の部屋に行ってみれば良いのに…)

桑田「まぁいいや。それより今日は何して遊ぶか!?」

苗木(なんだかんだ言って僕を心配してくれる桑田君は優しいな)

苗木「あ、じゃあセレスさんも呼んでポーカーしようか!?」

桑田「あいつ来るかぁ? あいつが夜ルール作ったんだぜ!?」

苗木「それじゃあ朝比奈さんも呼ぼう!」

桑田(セレスと朝比奈の風呂上がり姿……)ゴクリ

苗木(あ、そうだ! 桑田君を誰かとくっつければいいんだ!!)

桑田「よーし、セレスと朝比奈を迎えにいくぞ!」

苗木「うん!!」


桑田が苗木と信頼関係を結んだ!!



―――その頃舞園は……


舞園(………速く…)タンッ


か / み


舞園「もっと速く……」タンッ


k / a / m / i


舞園(居合抜きをマスターすれば、きっと桑田君は痛みも感じずに死ねるはずです)タンッ


舞園「このままじゃ、桑田君は死ぬほど苦しむ……今日は来ないで欲しいな……」タンッ




 明け方、舞園は分断された二枚の紙の切り口をもう一度当てれば元の一枚の紙になるのを見て、満足して寝たという……。




モノクマ「全然コロシアイが起きない……」




――翌日。


桑田「なぁ苗木、今日もやろうぜ」

苗木「うん!」

朝比奈「よーし、今日も頑張っちゃうぞー!」

セレス「あら、昨日一回も勝っていらっしゃいませんのに何を頑張るのでしょう」クスクス

朝比奈「……いつもより気合い入れるもん」グスン

桑田「………っ」ドキッ

桑田(あ、朝比奈って可愛いよな……おっぱいも大きいし)ドキドキ///

朝比奈「あ、桑田」

桑田「お、おう?」

朝比奈「今度キャッチボールしようよ!」

桑田「!!」

朝比奈「私投げるの得意なんだよ」ブンッポヨヨンブンッポヨヨン!

桑田「!!!!」ガンミ///

桑田(お、おお、女の子とキャッチボールができる!?)ハァハァ///

朝比奈「桑田の鍛えられた腕ちょー好きかも!」モミモミ

桑田「!!!!!!!!!」ボッキクン!!





桑田(……俺…朝比奈のこと…好きかもしれねぇ)




苗木( 計 画 通 り )ニヤリ

舞園「………」



その日の夜


朝比奈「よーし、今日はこれで勝負だ!」

セレス「ポッキー?」

桑田「早食いか?」

苗木「?」

苗木(未来が変わってるから皆の行動が予測つかないな…)

朝比奈「ポッキーを二人でくわえて、いっせーので折るの。長く残った方が勝ちだよ!」

桑田&苗木「!!!?」ドキィッ///

セレス「あらまぁ、それって技術とかいりますの?」

朝比奈「ふふーん、チョコレート側と塗ってない側、どっちを咥えるか、またはどのくらいの力をくわえるか。技術と駆け引きがいっぱいいるんだよ!」

桑田「あ、あのよぉ…。それって男と女でもやるのか?」ハァハァ

朝比奈「もちろんだよ! じゃないと優勝できないじゃん!」

苗木(あ、そろそろネームプレート変えに行かなきゃ)

苗木「それじゃあ、ちょっとやっててよ。僕ちょっと洗濯物忘れたからとってくる」

セレス「分かりましたわ」

桑田「一緒に行かなくていいか?」

苗木「うん、ずっと殺しのチャンスをうかがってる人なんていないでしょ」

朝比奈「それもそーだね」

苗木「行ってきます」カチャ


廊下


苗木「あれ? 今日はネームプレート変わってないんだ」

苗木(諦めたのかな。桑田君も今日は話しかけられてないって言ってたし)

苗木「………」



苗木はどうする?


○一応ノックしてみる
○さっさとポッキーゲームしに帰ろう


安価下1

苗木(待てよ……もし、桑田君が来ないことに苛立った舞園さんが襲いかかってきたら……)

苗木「一応何か書いておくか」カキカキ


苗木の遺書
『ボクが斬られたらすぐくっつけてください』


苗木「よし……」コンコン

舞園『はーい、桑田君?』カチャッ

苗木「あ、え、えっと、入るね」ガチャッ




舞園「斬ッ!」トンッ




苗  /  木「」




舞園「!!?」

舞園(なな、苗木君が何で!?)ドウヨウ



 夢を見ました。


 その夢では、皆が仲が良くて。


 超高校生級のクラスメイトは皆変わってるけど面白くて。


 その中で、運が良いというだけで入学した僕は少し肩身が狭くて。


「……苗木君は凡人なんかじゃありません!!」


 ああ、そうだ。誰かが僕を評価してくれたんだ。


 誰だっけ。


 たしか、超高校生級の……。



 



――苗木の部屋(舞園)


苗木「!!」ガバッ

舞園「苗木君!!」

苗木「ぼ、僕は!?」サワサワ

苗木(な、なんだか急に身体と身体が別れるような感覚に襲われて…)

舞園「良かった!!」ギューッ

苗木「ま、舞園さん?」オロオロ///

舞園「ごめんなさい!! 本当にごめんなさい!!」

苗木「なな、何があったの?」

舞園「実は……私、苗木君を真っ二つにしたの」

苗木「!!?」

苗木(苗木が伐採された!?)

苗木「ま、まだ苗だよ!? あそこは特に!!」

舞園「?」

苗木「あ、え、な、なんでもない! それより僕はどうして生きてるの!?」

舞園「それは、これです」

苗木「大根?」

舞園「はい」トン

 大 / 根

苗木(大根を手のひらに置いて模擬刀で切った…って模擬刀切れ味よすぎ!!)

舞園「苗木君、この大根をくっつけてみてください」

苗木「う、うん」グッ


 大根


舞園「引っ張ってみてください」

苗木「うん」グイッ

苗木(あれ?)グイグイ

舞園「こういうことです♪」ニコッ

苗木「ふーん、そうなんだぁ……あ、ちょっと部屋に忘れものが…」

舞園「あ、そうなんですか? 残念です、おやすみなさい」ニコッ

苗木「う、うん……おやすみ」カチャッ





舞園の部屋(セレス、桑田、朝比奈)


桑田「苗木おそすぎ!! 心配したじゃねぇか!」

朝比奈「そうだよ!! もう少しで私達も苗木の様子見に行こうとしてたんだからね!」

セレス「私は大丈夫なほうに賭けましたの」クスクス

苗木「………」

三人「………?」







苗木「ぁあああああああぁぁあああああああああああぁあああああああ!!!」ゴロンゴロン


三人「!?」ビクッ


苗木「怖かったよぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉいいいいいいいいい!!」バタバタバタバタ


三人「な、苗木?」


苗木「ね、ねぇ僕の身体大丈夫!? ねぇ!!」ペラッ


朝比奈「な、苗木!?」カァ///


セレス「まぁ……」


桑田「お、おい!? お前女子の前で何してんだよ!!」


苗木「桑田君! 桑田君でいいから僕のお腹大丈夫か触ってよ!!」グイグイ


桑田「分かった! 分かったから落ち着け!!」


苗木「落ち着いてなんかいられないよ!!」ウァアアアアア!!!


桑田「なんともねーよ」

苗木「……えぐっ、ひっく」グスッ

朝比奈「よしよし怖かったね」ナデナデ

セレス「実際、超高校生級の抜刀術を使える人物がいてもおかしくないですわね」

苗木「………ね、ねぇ…」

三人「?」

苗木「……今日は一緒に寝ない?」ウルウル

朝比奈&セレス「!!」ドキッ///

桑田(ktkr!!)ガッツポ

朝比奈「しょしょ、しょうがないなぁもー」///

セレス「そんな危険な人物がいるなら、今から部屋に帰るのも危ないですわね」

苗木「ありがとう!!」ギュッ

朝比奈&セレス「///」モジモジ

桑田(お、俺は朝比奈の隣!!)

セレス「あ、桑田君はバスルームで寝てくださいね」ニコッ

桑田「」

翌日

苗木(一日経ったら落ち着いたけど……)チラッ

舞園「………」

苗木(舞園さんが怖い!!)

桑田(バスルームに舞園ちゃんの使った下着が残ってて良かったぁああああ!!)

朝比奈「………」

セレス「………」

二人(誰が超高校生級の抜刀術の使い手……)



モノクマ「もーーーーっ! モノクマは怒りました!! 撃オコモノクマティックドリームです!!」



一同「!?」


モノクマ「怒り心頭のモノクマは新たな動機を用意しました!! これです!!」


ガシャガシャ!


十神「これはなんだモノクマ」

葉隠「……鍵?」

腐川「家の鍵にしては、ち、小さいわね…」

モノクマ「あのねぇ……こ、れ、は…」






モノクマ「君たちの大切な人たちを拘束している手錠の鍵でーす!」





一同「!!!?」

モノクマ「うぷぷぷー、家族、恋人、友人、誰の腕を施錠したのでしょう!!」

舞園「………」カタカタ

十神「ふんっ、信じられんな……」

モノクマ「信じる信じないは自由です! どうせここから出られるのは一人なんだし、真実を知れるのも一人だけなのですからね!」

葉隠「お、俺に大切な人なんていねーべ!!」

モノクマ「どうだろうねー、本人が気づいていないだけで大切な人って案外いっぱいいるもんだよー」ウププププ

大神「………」グググ

苗木「………」

苗木(これって誰がクロになってもおかしくないよねぇ!?)



――モノクマがいなくなった体育館。


朝比奈「……ま、舞園ちゃん…」

大神「頭をあげろ……」

桑田「そ、そうだぜ! 舞園ちゃんに“土下座”なんてにあわねーよ!」



舞園(土下座)「皆さん! 誰か私と大切な人たちのために死んでください」ドゲザッ



苗木(まま、まずいことになったぺぇえええ!!)アワワワワ

舞園「わ、私! 痛みを感じることなく死ねる方法を知ってるんです! 私に任せてくれれば一瞬であの世へ逝かせてみせます!!」

葉隠「い、嫌だべ!! まだまだ死にたくねーべ!!」

舞園「どうしても嫌なら、私のことを好きにしても良いです! エッチなこともたくさんしてください!」

桑田&山田&葉隠「!!?」ピクッ

苗木(まずいよ! 超高校級のアイドルが身体を好きにしていいなんて!!?)

十神「……ふん、下らん」ビンビン

石丸「いい加減にしたまえ!!」バンッ

一同「!」

石丸「そ、そんな不純な行為を許すわけがなかろう!!」

舞園「で、でも!!」

霧切「それに、あなたが生き残るということは、“ここにいる残り全員死ぬ”ってことよ」

舞園「………」

桑田「ど、どうせ死ぬのなら……」

山田「わ、悪くありませんな…」

大神「いい加減にしなければ我が相手するぞ」ゴゴゴゴゴ

桑&山田「」ガクガク

大神「舞園も冷静にならんか。モノクマの言葉には何一つとして信憑性がないのだぞ」

舞園「1%でも可能性があるのなら私は!!」

苗木(ど、どうする……)


○本当(すでに死んでる)ことを伝えて説得する
○関わりたくない
○煽る


安価下1

そうか最初の事件前だから全員死ぬ事は言ってないのか……

>>321 そうだっけ? 今ダンロン1家にないから確かめられない・・・

安価下1

じゃあ、少し変更


>>319の続き。


桑田「ま、舞園ちゃんを好きにしていいなら…」

葉隠「確かに……死んでもいいべ…」

山田「………」ハァハァ///

石丸「いい加減にしたまえ! そんな不純な行為を許す訳がないだろう!」

舞園「誰にも迷惑はかけません!!」

葉隠「そうだべ! 俺達は楽しんで死ぬべ!」

桑田「な、なぁ、その代わり三日間くらい好きにしていいのか!?」

桑田(その間に俺を好きにさせれば…)

舞園「……ごめんなさい、早く助けに行きたいので、今日だけにしてください…」

舞園(できるなら苗木君と……それは贅沢だよね…)

葉隠「はいはい! 俺が立候補するべ!」

桑田「いいや! 俺だ!!」

山田「ぬほーーー!」ハイハイ

十神「………」スッ

腐川「いやーーー! 私の白夜様はあんなビッチ好きになったりしないのにぃいいいい!」

苗木「やや、やばいよぉ……」

霧切「………」

苗木(待てよ……舞園さんはグループのメンバーを助けるために行くんだよな…でも、実際にはすでに死んでる…)

舞園「じゃあ、じゃんけんにしてください」

葉隠「よーし、占いで三割で勝てるやつを占うべ!」

セレス「あら、それって勝てる割合下がってますわよ」クスクス




苗木「ちょっと待ってよ皆!!」




一同「?」

苗木「今から言うことを落ち着いて聞いて欲しいんだ!!」

舞園「……苗木君。私は急いでるんです…」

苗木「舞園さんにも関わることだよ!」

舞園「私に?」



苗木はどう説得する?

○死んでいることを教える
○学級裁判のことを教える
○煽る

安価下1

苗木「……舞園さんの大切な人はもう死んでるんだ…」

舞園「それは嘘です」ニコッ

苗木「本当だよ! あのDVDを見ただろ!? ……ステージ上で死んでるんだ…」ロンパッ

舞園「直接見た訳じゃありませんから気絶しただけかもしれませんし」ゼツボウッ

苗木「……っ…」

苗木(全く聞いていない…どうすれば…)

舞園「ところで……」

苗木「?」




舞園「 ど う し て 私 の D V D の 内 容 を 知 っ て る ん で す か ? 」




苗木「!!!?」ガクガクブルブル

大神「ぬぉおお!?」

大神(これほどの殺気をただのアイドルが出すと言うのか!?)ゴゴゴゴゴ


苗木「そ、それは……」

舞園「 見 た ん で す か ? 」

苗木「えっと……」

舞園「 見 た ん で す ね ? 」

苗木「き、君のことが心配で……」



舞園「なーんだ♪ 良かった♪」ギュッ



苗木「へっ?」







 舞 園 「 わ た し の た め に し ん で く れ ま す よ ね ? な え ぎ く ん 」ニコッ








苗木「う、うわぁあああああ!! いやだぁあああああ!!」

桑田「!? あれはあの時の!!」

朝比奈「もしかして超高校級の抜刀術使いって!!」

セレス「ええ、間違いありませんわ」


舞園「早く部屋に行きましょう苗木君。素手でも良いですけど、痛いのは嫌ですもんね」グイグイ


苗゛木゛「゛う゛わ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛ ゛い゛や゛だ゛ぁ゛あ゛あ゛し゛に゛た゛く゛な゛い゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛!゛!゛」゛


朝比奈「さくらちゃん!!」

大神「……う、うむぅ…」

大神(く…我が恐怖で踏み出せんだと…)グググ

舞園「いっぱいエッチしてから殺してあげるからね♪ 気持ちいいこと、しようね♪」ニコッ

大和田「不運(ハードラック)と踊(ダンス)ってやがる…」

不二咲「………」

江ノ島「………」

苗木「!!」

苗木(超高校級の軍人!! 彼女なら!! なんだか僕のこと好きらしいし!!)



苗木は誰に助けを求める?

○江ノ島(戦刃)
○さくらちゃん
○十神


安価下1~3多数決

苗木「……誰でも良いから助けてよぉおおお! 戦刃さぁん! さくらちゃん! こまるぅううう!!」

江ノ島「………ごめんね苗木君」




江ノ島「あまりの恐怖に漏らしちゃった」ジュンジュワー




苗木「残念だよ!! グングニルで死ね! さくらちゃぁああん! こまるぅうう!!」

苗木(こまるはVITAで頑張るんだからこっちのハードに来るわけないよNE★)

舞園「そうだ! 苗木君が死んでもいいように、私が苗木君の子供作ってあげるね♪」

苗木「わぁあああん! 助けてさくらちゃぁあああん!!」




 その時、大神さくらは脳内エンドルフィンを555倍に高めていた。




大神「ぬぅうううう…」ゴゴゴゴゴゴゴ



 我は何をやっている。


 唯一にして無二。


 至高にして最強。


 格闘家の頂点……いや、“生物の頂点”に立つために存在しているのではないのか?


 なぜここで足を踏み出さぬ。


 相手が強いから?


 ならば笑わぬか!


 最強を踏み越えた先にしか我の未来はないはずだ!!


 進めぇい!! 大神さくら! 戦の神に愛されし女よ!!



 

大神「ぬぉおおおおおおお!!!!!」ドンッ

舞園「!?」



 その瞬間、体育館を吹き飛ばすような圧力が全方向に放たれた。



一同「うわぁああああああ!!」ドサッ


舞園「……邪魔しないでもらえますか?」ジジジジジッ

大神(我の本気を手刀で止めただと?)

大神「面白い」ニヤリ

舞園「私は面白くありません……よっ!!」ブンッ


 舞園が右腕を振り下ろすと、空気を切り裂く衝撃波が大神に向かって放たれる。


大神「我は避けぬ!!」ズザァッ!!


 舞い散る大神の血。衝撃波で四方に散る血は桜のように地面へと落下した。


朝比奈「さくらちゃぁあああん!!」


 朝比奈の叫びは大神には届かない。脳内エンドルフィンを高めた大神にはもはや舞園を倒すためだけに五感が存在していた。それ以前に二人の衝突による衝撃が全ての音をかき消す。


舞園「流石ですね!! 大神さん!」ブンッ

大神「お主も軟弱アイドルではなかったか!」ボッ

舞園「ええ、私はただのアイドルではありませんから」ニコッ



 二人の意思疎通を誰も理解はできない。拳と拳、殺意と殺意。


 会話なくとも伝わっているのだ。


 僕らはいつでも以心伝心。繋がっているよどこまでも。


大神「ぬぉおおおおおお!」ズバッ

舞園「ちょっとごめんね苗木君」ブンッ

苗木「うわぁああ!」ドベシャァ

舞園「これ以上衝撃に巻き込まれたらミンチになりますからね」ダッ

大神「ぬぅ!!」ダッ








 ―――そして、決着の時は訪れた。






??「………ぐっ…」ポタポタポタ



どっちが負けた?


○大神
○舞園


安価下1

大神「………なぜ…」

桑田「……ぐぅ…」ポタポタ

苗木「桑田君!!」

大和田「桑田!!」

石丸「桑田君!?」

舞園「……あーあ、苗木君とエッチする前に卒業か」ズプッ

桑田「か、はっ…」ゴボッ

大神「桑田ぁ!!」

舞園「さすが大神さんですね。あばらが折れているというのに他人の心配をするなんて」

桑田「……お、おれ…死ぬんか…」カヒュー

大神「モノクマぁああ!! この男を助けんかぁあああ!!」

モノクマ「えぇ? 絶対嫌だよ僕血とか苦手だからね!」ヒョコッ

苗木「桑田君! 桑田君!!」

桑田「苗木……すまねぇ…」ゼェゼェ

苗木「謝らないでよ!!」

桑田「聞いてくれ…」

安価関係ねぇwwwwww

桑田「お、俺はお前たちが互いに好きだって知ってたのに……舞園の提案に乗っちまった…」ゼェゼェ

苗木「いいんだよ! それより生きることを考えて!!」

桑田「だ、ダメだ…。これは大切なことなんだ…。俺は…お前の親友になりてぇ…」

苗木「桑田君?」

桑田「野球ではな…。俺がいくら速い球を投げれても一人じゃ意味ないんだ。キャッチャーという相棒がいなくちゃ成り立たねぇ…。そんなことも忘れて俺は…ごはっ…」ベチャッ

苗木「桑田君!!」

桑田「いいか、苗木。はぁはぁ……舞園ちゃんは少し混乱してるだけだ」

舞園「………」




桑田「……お前だけは…嫌いになってやるな……よ…」バタリっ




苗木「桑田ぁああああああああああああああああ!!!!」

>>359 一応さくらちゃんはアバラおられて負けてます!


<ぴんぽんぱんぽーーーん!


モノクマ「死体が発見されました! 一定時間捜査の後、学級裁判を行います!!」

一同「学級裁判?」

苗木「………」

苗木(舞園さんが……オシオキ?)

舞園「………?」



そして、モノクマから学級裁判について語られた」



十神「なん、だと?」

朝比奈「じゃ、じゃあ舞園ちゃんを指名しなければ……」

モノクマ「クロを間違えた場合、残りの皆がオシオキでーす!」

舞園「……そんな…でられ…ない?」

苗木「………だから、言ったんだ…」クッ

モノクマ「うぷぷぷぷー! 本当なら捜査時間を設けるとこだけど、今回は、すぐに学級裁判でいいよね!」

一同「………」

モノクマ「あーもう面倒だからここでやっちゃおう! はい皆端っこに避けて避けて!」

一同「?」

モノクマ「出でよ! ラグナロク!!」


裁判場「どーーーんwwwww」


一同「!?」

十神「これはなんだ!?」

モノクマ「お前らにはここでクロを決めるための学級裁判をやってもらいます!」

朝比奈「でも、クロを指名したら…」チラッ

舞園「………」ガクガク

モノクマ「ま、お前らがオシオキされても良いって言うんなら、真犯人を卒業させてあげればぁ?」

苗木「……くっ…」

モノクマ「おまえらーーー! さっさと席につけぇええ!」ウガーーッ



 こうして、絶望の学級裁判が始まった。。。


モノクマ「それじゃあ、まずは死因から話しあってみようかー」

十神「死因だと? そんなもの舞園の【手刀】に決まって……」

舞園「それは違います!!」ロンパッ

十神「何?」



舞園「 ち が い ま す よ ね ? 」



十神「……あ、ああ、良く考えたらそんなこと人間にできるわけないよな…」ガクガク

モノクマ「こらーーー! 学級裁判は脅し禁止ぃいい!!」


 超高校級の御曹司、その情けない姿を誰も笑わなかった。


舞園「ふふっ…」キョウキノエガオ


 誰も……笑えなかった。


苗木「………」

舞園「そうだ! もしかして葉隠君が犯人じゃないんですか?」

一同「!?」

葉隠「どどど、どうして俺になるんだべ!!」

舞園「だって……ねぇ?」

葉隠「俺がやりました」ソクトウッ



 こうして、学級裁判は舞園のペースで進められていった。



舞園「凶器は包丁、そうですよねセレスさん」ニコッ

セレス「え、ええ…」

舞園「死因は刺されたことによるショック死……ですよね不二咲さん?」ニコッ

不二咲「う、うん…」


 一度は言及したものの、モノクマはもう止めなかった。


モノクマ(うぷぷぷぷ! これってとっても絶望的!! 最高!!)

舞園「それじゃあもう一度整理しましょう!」ポンッ



 クライマックス捏造 開始!



舞園「葉隠君は私のことを好きな桑田君に嫉妬していた」

葉隠「舞園様は美しいからな」ウンウン

舞園「そして、包丁を取り出し、グサッと刺した」

葉隠「あの感触忘れられねーべ」ウンウン

舞園「つまり真犯人は―――」



苗木はどうする?


○それは違うよ!
○………。


安価下1

学級裁判(良く分からないから死刑にしてみた)

再安価下1




苗木「それは違うよ!!」ロンパッ



舞園「!!!」

舞園(そんな! 私たちは愛し合ってるはず! 愛があれば愛のために死ぬのが当然のはずなのに!?)

苗木「……違うんだよ舞園さん…」

舞園「私のこと……嫌いになったんですか?」

苗木「!!? そういうことじゃなくて!!」

舞園「あーあ、振られちゃった。超高校生級のアイドルを振るなんて苗木君も勿体無いですね」

葉隠「ほんとだべ」ウンウン

舞園「黙れ全方位巻きグソ」

葉隠「わかったべ」

一同(どんだけビビってんだよ!!)


苗木「僕は……舞園さんが好きだ!」

舞園「それは嘘です。好きなら相手のために死ねるはずです」

苗木「違う! 好きだから止めるんだ!」

舞園「理解できません」

苗木「好きな人に間違った道へ進んで欲しくないんだ!!」

舞園「苗木君のバカバカバカバカ」

苗木「舞園さん!!」

舞園「苗木君のあほあほあほあほあ―――」



苗木「僕は君と部屋を交換したその日、ずっとベッドの匂いを嗅いでたんだぁあああああ!!」ドッパーーーンッ



舞園「……あぽ?」

十神「それは本当なのか苗木!」

十神(十神の威厳を保つには苗木を責めるしかない!)キリッ

舞園「黙れ脇役」

十神「はい黙ります」セイザ

腐川「………」

舞園「そ、それは本当なの苗木君……」

苗木「う、うん…ごめん///」

舞園「もぅ、苗木君のバカバカ///」

一同(ギャップ萌え!!?)

舞園「もう、次そんなことしたら、上半身と下半身入れ替わっちゃうぞ★」

苗木「」

舞園「そっか……苗木君…私の匂いで…」フフッ///

モノクマ「あのー、そろそろいいかな?」

舞園「はい、皆さん私に投票してください」ニコッ

一同「!!?」

大神「いいのか舞園よ」

舞園「はい、私がしたことですから」

苗木「舞園さん……」

舞園「あのね…苗木君」

モノクマ「それではお手元のスイッチで投票してください」

舞園「次会ったら……エッチしようね」エヘッ///



VOTE
舞舞舞
園園園



モノクマ「うぷぷぷー! 大正解!! って当たり前か。お前ら自分の命惜しいもんね」ウププププ

苗木「モノクマ……」ギリッ

モノクマ「はーい、別れの会話も言わせませ―ん! オシオキタイムでーす」ピコンッ




まいそのさやかさんがクロにきまりました。




鎖「しゃぁあああああ!!」カツマタッ

舞園「………」



苗木は叫ぶ?


○生きろ!!
○叫ばない


安価下1

苗木「………くっ…」


 僕は声が出なかった。


 言葉では好きだと言いながら、


 舞園さんが殺されるその瞬間に、


 彼女が絶望に侵されるその瞬間に、


 “勇敢だった彼”のように飛び出すことはできなかったのだ。


 そして、舞園さんは……。


モノクマ「うぷぷー、超高校生級のアイドルの舞園さやかさんには、アイドルにふさわしい死に方をしてもらうよ!」

舞園「………」




 アイドル“死刑”総選挙!!



モノクマ「それではファンの皆様! アイドルでありながら男子高校生とイチャコラした彼女に裁きの鉄槌をお願いします!

モノクマ1『死刑』ポチッ


 舞園の頭に降ってくる誹謗中傷の書かれた鉄球


舞園「★~~~♪」クラクラ


モノクマ2『死刑』ポチッ


鉄球『ビッチ』ゴンッ

舞園「★★~~~♪」チダラダラ


モノクマ3『死刑』


鉄球『ブス』ゴンッ

舞園「★★★~~~♪」チシブキピャー


モノクマ4・5・6・7………1000「………」ニヤリ




 ★ 死 刑 ★



苗木(このままじゃ舞園さんが死んじゃう!?)

一同「………」

苗木「……僕に力を貸して桑田君」グッ

苗木(こんなこともあろうかと用意していた模擬刀)スチャッ



苗木は投げる?


○投げる!
○投げない!!!


安価下1~3多数決!




苗木「舞゛園゛さ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!゛!゛!゛」ブンッ



一同「!?」

モノクマ達「!?」



 それはいくつもの幸運が重なった出来事だった。



 投げることに関しては凡人の僕が舞園さんの所まで刀を投げることができた幸運。

 モノクマ達が何もしなかった幸運。

 そして何より……。



舞園「ありがとう“誠君”」ザンッ

く / さ / り 




舞園「愛してるわ」ニィッ




 僕が舞園さんに恋していたという……幸運。




間違えた。



 僕が舞園さんと両想いだったという……幸運。



舞園「………」スッ


モノクマ「むきーーー! こうなったら全員でやっちまえぇ!」

モノクマ達「「わぁああああああ!!」」バッ


 無数のモノクマを見て舞園さやかは想う。


舞園(ああ……なんと“斬りやすい”のか…)


 紙は自分から飛び込んでこない。


 大根は自分から飛び込んでこない。


舞園「あなた達は……斬られたいのね」タンッ


モノ / クマ「あ、れ?」ドサッ




舞園「舞園さやか……押し通らせていただきます」ドンッ!!






 一瞬の出来事だった。


 モノクマも、檻も、壁も、全てを紙のように引き裂いて走り去る舞園。


 その間、茫然と立ち尽くす僕達。


 彼女は光のように走り去り、そして光のように消えてしまった。




葉隠「……あ、一緒に逃げれば!」

十神「無駄だ」


モノクマ×10「「無駄だよね」」ジャキッ


モノクマ「うぷぷぷ、舞園さんは安楽死より苦しんでもがき死ぬことを選んだようだね」

大神「ふんっ、負け惜しみを」

モノクマ「まぁまぁ、二人減っちゃったけど、クロは当てられたことだし。これからもコロシアイ学園生活――」




モノクマ「楽しんで生きようね」ウププ








チャプター1 イキキル 完




苗木の部屋



苗木「……こっちに舞園さんの匂いが移っちゃったな…」バフンッ

苗木(結局桑田君は殺されてしまった…舞園さんもきっとVITAでこまると大活躍するのだろう…)

苗木「次の殺人は絶対に防いで見せる!!」


モニター前

???「うぷぷぷー! 苗木君ってば、用意周到すぎて絶望的ー!」

???「なーんで知ってるのかなぁ?」

???「ま、いいや。次のコロシアイ起きないかなァ~」



続く。。。

乙。
適当云々抜きで面白かった





チャプター2 週刊少年テキトウマガジン




>>400 ありがとう。お風呂に入って寝ます! 次も適当だよ!!

夜。

苗木「……次は不二咲さ…君が殺されるのか…」

苗木(不二咲さんのノートパソコン…なぜか僕が使うと電波を拾う不思議なパソコン。……不二咲君のおかげで2chも見れたし、絶対にかの…彼は助ける!!)

苗木「………ああそうだ。第三章か四章始まる前に男のロマンをモノモノマシーンで手に入れないと…」フラフラ







朝 食堂

苗木(モノクマメダル探し回ってたら朝になってしまった……)ゲッソリ

朝比奈「苗木すごい顔してるよ!?」

大神「ふむ、愛する者を失った悲しみはあるやもしれぬが、体力は必要だぞ」

苗木「う、うん……ありがとう」

苗木(実は舞園さんってアイドル続けるために枕してるって昨日見た2chに書いてあったから女性としては興味なくなったんだよなぁ…)



モノクマ「はいはーい、皆さん体育館に集合~!」



苗木達「「!!?」」

朝比奈「い、行こう!」

大神「ああ……」

時間系列順不同 不二咲の部屋


不二咲「……はぁ…」

不二咲(舞園さん……かっこよかったな…)

不二咲「僕は男なのになんて弱いんだ…」

不二咲(それに大神さんも強くてかっこいい…)

不二咲「僕は男なのに……」

不二咲(そういえば十神君って案外情けないんだな…)

不二咲「苗木君も愛する人のために身体張らなかったし……」





不二咲「あれ…? 女の子の方が……強い?」




体育館

モノクマ「はい、みんな注目! 僕は皆さんがより良いコロシアイ生活を送れるように――」

十神「また動機を用意したんだろ下らん」ハッ

モノクマ「やれやれ、舞園さんにビビって漏らした雑魚は黙ってろよ」

十神「なっ///」カァ



葉隠「それは違うべ!!」ロンパッ



一同「!?」

葉隠「漏らしたのは江ノ島だべ」バンッ

江ノ島「!!」

セレス「それを指摘して誰が得しますの」

朝比奈「サイテー」

葉隠「あ、ありゃ?」

モノクマ「はい、そんなことより、これです」ジャーンッ

苗木「!!」

苗木(まずい! あの封筒を見て二人は!!)

苗木「おっと足が――」

モノクマ「苗木君に邪魔されないように彼は拘束します」サッ

苗木「!?」ガシャンッ

一同「!?」

モノクマ「はい、その間に皆どうぞ」

朝比奈「………」ペラッ

【右乳首を舐めたことがある】

朝比奈「あ……」カァ///

霧切「………」ペラッ

【シャーロックホームズごっこが中学までの趣味だった】

霧切「………」ビリッ

大神「………」

【ぶーーーーす!!】

大神「………」シュン↓

十神「………」ペラッ

【舞園さんにガクブルの十神の写真】

十神「くっ……」クシャッ

江ノ島「………」

【苗木君と舞園さんが愛を語り合ってるシーン】

江ノ島「………」ポッ

江ノ島(苗木君かっこいい…///)

モノクマ(そこは嫉妬しろよ! 残念な奴!!)

大和田「………!!」ペラッ







【武丸の真似してバス標識引っ張った瞬間肩抜けた】





大和田「なっ!!」カァ///

大和田(あ、兄貴ですら知らない事実をなぜ!?)ドウヨウッ

不二咲「………」ペラッ






【スカートはいてる癖に朝比奈さんのおっぱい想像して抜いてるよね?】




不二咲「………」プルプル

石丸&葉隠&セレス&山田「………」ペラッ



【メダカボックスの風紀委員長の方がカッコイイよね】



石丸「………」グシャッ



【巻きグソって言われてからファブリーズ頭にかけてるよね】



葉隠「ほーん」ポイッ



【執事喫茶行ってろヤスヒロwww】



セレス「………」スッ



【身体は元太! 心は光彦! キモデブオタク山田!】



山田「うなぎは喰いませんぞぉおおおお!」

腐川「………」ペラッ






【やおい穴など存在しない】




腐川「な、なな……」プルプル

苗木「………」ペラッ







【こまる(妹)の顔に射精して唇まで精子を指で持っていったことがある】





苗木「」

モノクマ「うぷぷぷぷー! さーて、覚悟ができた人はいるかなぁ?」

モノクマ「三日以内に殺しがなければ、世界に向けて今の秘密を発表します!!」

一同「なっ!!」

苗木(非常にまずい事態になった……)




 この後一体、誰が殺されるのか!?



 次回!「さらば不二咲! 君の事は忘れない!」



 苗木「絶望なんかに負けやしない!!」

 霧切「正座して待ってなさい」ファサッ




 おやすみなさい。

苗木の部屋 夜

朝比奈「……じゃあ、本当にやってないんだね」ジトーッ

苗木「本当だよ!! じゃなきゃ自分から見せないよ!」

セレス「ギャンブルには自分から手札の中身を晒す技術もありますわ。もちろんブラフですけど」クスクス

苗木「僕は何とギャンブルしてるんだよ!!」

葉隠「うむ、俺っちの占いでも苗木っちは無実だって出てるべ!」

苗木「えっ」

朝比奈「葉隠の占いって……」

葉隠「おう! 三割で当たるべ!」

大神「……苗木…」ゴゴゴゴゴッ

苗木「誤解だぁあああ!!!」



 桑田君が死んだ後も、僕たちは夜に集まり続けていた。

 それはお互いを監視する為でもあり、さみしさを紛らわせるためでもあり、なにより……。



苗木(きっと僕が舞園さんを追いかけてモノクマに殺されないか心配なんだな…)



 その心配がすごくうれしくて。

 僕は思わず顔がにやけてしまった。



朝比奈「あー! 苗木ったらにやけてる!!」

セレス「やはりそういう性癖が……」

大神「うむ…我がクロになる時がきたか……」グッ

苗木「不幸だぁああああ!!」

一同「あはははっ!」

同時刻 大和田の部屋


大和田「……本当にいいんか?」

不二咲「…うん、でも恥ずかしいから電気消してね…」カァ///

大和田「お、おう///」

不二咲(なるんだ……心も身体も…)

不二咲「ねぇ大和田君……」ツツツ

大和田「ん?///」



不二咲「僕って……可愛いかなぁ?」ウワメヅカイ



大和田「……この面子の中では一番じゃねぇか?」

不二咲「ふふっ、うれしい」ギュッ///

大和田「………」ポリポリ///

不二咲「……なるんだ」ボソッ




―――強くてかっこいい女の子に…。




翌日 食堂


朝比奈「ねぇねぇ、人数増えてきたわけだし、いっそクラブ活動にしない!?」

苗木「えっ? 夜の集まりを?」

大神「我はかまわぬ」

葉隠「俺っちもかまわねーべ」

苗木「で、でも……」

セレス「私は反対ですわ」

朝比奈「えっ!?」

セレス「誰が殺しにかかって来るかわからないこの状況で、夜に徒党を組んでいることを公言すれば、真っ先に殺されるのは私たち集団の中で弱い女の子ですわ」

大神「うむ。集団は厄介だからな。先に崩すのが兵法の基本」

朝比奈「そっか……残念」

セレス「ですが、名前を付けるのはかまわないと思いますわ」ニコッ

朝比奈「うんっ!!」

葉隠(あー、朝比奈っちマジ天使だべー)

苗木(朝比奈さんってやっぱかわいいよな。僕たちの子供産んでくれてたしバッドエンドだけど…)

朝比奈「やっぱ朝比奈ーズと愉快な仲間たちかなぁ」

苗木「えっと……」

セレス「それだけはありませんわ」キッパリ

大神「我はかまわぬ」

葉隠「ヤスヒローズは!?」

セレス「全方位マキグソヤロウは黙ってなさい」

葉隠「わかったべ」

三人「「従順!?」」



大和田「うーっす」ヒョコ

苗木「あ、大和田君おは……」エッ

不二咲「みんなおはよう」ギューッ

葉隠「不二咲っちが……」

朝比奈「大和田君にべったり…」


一同「え、えぇええええええ!?」ビックリ

朝比奈「え、じゃ、じゃあさ! 2人って付き合ってるわけ!?」

大和田「お、おう…まぁな」

葉隠「うらやましいべ!」

セレス「見る限り、不二咲さんが大和田君にべた惚れって感じですのね」

不二咲「そ、そんなことないよぉ///」

大和田「違うんか?」

不二咲「も、もう!! 大和田君の……バカ…」カァ///

大和田「っ///」

葉隠「勃起したべ」

大和田「!? てめぇぶっとばすぞ!」

石丸「ははは! 朝から何のさわ……おわっ!!? これは一体!!?」

朝比奈「あちゃー、まずいのが来た…」

石丸「……なるほど、事情は分かった」

大和田「別にお前に理解してもらおうなんて思って―――」



石丸「風紀委員として、別れることを推奨する!!」



一同「えっ!?」

大和田「あぁ!?」ガシッ

石丸「い、今はコロシアイ学園生活と戦うとき…、ぐっ、色恋沙汰に現を抜かしている…ば、あいか」

朝比奈「大和田やめなって!」

不二咲「そうだよ! やめて!!」

大和田「あ、ああ……」ドサッ

石丸「……ゴホッ、ごほっ…」

朝比奈「石丸大丈夫!?」

石丸「あ、ああ……だが、私は2人の交際を認めんぞ!」

大和田「まだいうかこのっ!!」

不二咲「大和田君!!」ウルウル

大和田「うっ……」

不二咲「ねぇ……部屋に戻ろう?」ギュッ

大和田「お、おう……」

不二咲(ふふっ、やっぱ女の子は強いんだ。大和田君を好きに動かせる…)

石丸「………」












苗木「    えっ、 なにこれ?    」







苗木(いやいやいや!! 不二咲さんって不二咲くんでしょ!? なんで大和田君と付き合ってんの?! なんでもう一晩一緒に過ごした感じなの!? えっ、大和田君ってそっち系!? いや、まだ不二咲君が不二咲さんだって可能性も……)チラッ


不二咲「………」モコリ


苗木(あるよ!! 不二咲君のエゴがそそり立ってるよ!! 意識してみれば一目瞭然だよ!)

朝比奈「苗木?」

苗木「……でも待てよ…」フム

大神「苗木?」

苗木(2人がそういう関係なら殺しは起きない?)

セレス「苗木君?」

苗木「これでいいんだ!!」ガバッ

一同「きゃっ///」

苗木(コロシアイなんてもう起きないんだ!!)


モノクマ「……うぷぷぷぷ……」


その日の夕刻


苗木「えっ、僕に?」

石丸「ああ、ついてきてほしいんだ!」

大和田「……頼むわ」

苗木(な、何で? 状況は全然違うのに……)アセアセ

大和田「良いから行くぞこらぁ!」ガバッ

苗木「うわぁああ!」





サウナルーム

大和田「………そろそろ諦めた方が良いんじゃねぇか?」

石丸「そういう君こそ、服を脱いでもいいんだぞ」

大和田「ぬかせ」

大和田(キスマークだらけの身体見せられるかよ///)

石丸「顔が赤いぞ大和田君」

大和田「う、うるせぇ!」

苗木「ぼ、僕もう……」


大和田&石丸「おう! すまなかったな!」


プール

苗木「……歴史は変えられないのか?」



翌日


大和田「はははっ、兄弟はおもしれーな!」

石丸「何をいう! 兄弟こそ面白いではないか!」

一同「」

苗木(結局二人は義兄弟の関係を結んでしまった。……でも、殺されるのは不二咲くんだったし、大丈夫なのか?)

不二咲「ね、ねぇ大和田君……」

大和田「? ちょっと後にしてくんねーか」

不二咲「で、でも……」

大和田「俺の言うことが聞けないっていうのかよ」ギロッ

不二咲「……っ」ビクッ

石丸「兄弟! 彼女は大切にしなくちゃいけないぞ!」

大和田「すまんすまん! 〝兄弟が言うならそうするわ!”」



不二咲「!!!」



不二咲(僕の存在価値は……ない?)




モノクマ「うぷぷー、絶望の音が聞こえてくるねぇ~」

夜 苗木の部屋

苗木(結局、何の対策も見つからないまま、僕達の秘密発表まで残り数時間となった)

朝比奈「ね、ねぇ、当日みんなにいきなし聞かれるのは恥ずかしいから今聞いてくれないかな?」

葉隠「朝比奈っちの秘密べ?」

朝比奈「う、うん」

葉隠「おう、もちろんだべ!」

苗木「気にならないって言ったらうそになるしね」

朝比奈「ぜ、絶対に引かないって約束してくれる!?」カァ///

葉隠(これはオナニーの話だべ)ウンウン

苗木(ベッドの上であんな体勢になってたし、絶対にオナニーの話だな)ウンウン



朝比奈「あ、あのね、昔見た少女マンガでカッコイイ男子が主人公の女の子のおっぱいを吸ってたのね」

一同「!!」

朝比奈「そ、それで……おっぱいって美味しいのかなぁって…」

葉隠「吸ったんだべ!?」

朝比奈「バカっ!! でかい声でいうな! 死ね!!」カオマッカ///

苗木「………」ハァハァ///

朝比奈(バカ苗木…そんな顔してみないでよ…)///

朝比奈「ぎりぎり届いたんで舐めてみたけど……別に何も思わなかったの…」

葉隠「勃起したべ」

朝比奈「死ね」

セレス「死ね」

大神「殺す」ゴゴゴゴッ

葉隠「じょじょじょ、冗談だべ!!!」

苗木「………」カァ///

苗木(朝比奈さん可愛すぎ!!)

朝比奈(苗木……照れてる? 可愛い///)

苗木「!」朝比奈「!」

2人((だ、だめ! 舞園さん(ちゃん)に怒られる!!))アセアセ




 僕はまだ、心のどこかで信じてたんだ。



 これがコロシアイ学園生活なんかじゃなく、ただ閉ざされた学園の中で生徒同士結託して困難と立ち向かう冒険譚だと。



 でも、この物語は〝そんなナマヤサシイもの”なんかじゃないって知ったのは……、



苗木「そ、そんな……」



大和田(はりつけ)「………」チダラケッ



 男子更衣室で磔にされた大和田君を見て、気絶した時だった。。。



一旦離れます!

お昼だったら安価やってくれるかな?では!!




 夢を見ていました。



 夢の中の僕は、いつも幸せに満ち足りて、まるで大海を泳ぐイルカのように軽やかでした。



 しかし、どんな海もいつかは汚れ、澱み、腐っていきます。



 夢の中の僕は、陸へと去りゆくみんなを必死に止めますが、仲間は一人、また一人と去っていきます。



 ああ、夢の中の君。



 君のおっぱいはなんて柔らかいんだろう……。



 

苗木の部屋。

苗木「……えっ?」モミモミ

???「んっ///」

苗木「わわわっ!!」


苗木と寝ていたのは?


○朝比奈
○大神
○霧切
○江ノ島
○セレス
○不二咲


安価下1

苗木「わわわっ! え、江ノ島さん!?」

苗木(この大きさはきっとむくろさんの方だ!)

江ノ島「もー、何よ苗木ー。ウチ気持ちよく寝てたっちゅーの」ムニャムニャ

苗木「ななな、何で君がここにいるんだよ!!」アワアワ

苗木(おっぱい柔らかかったおっぱい柔らかかったおっp)

江ノ島「苗木さぁ」

苗木「?」

江ノ島「ウチのこと抱いたんだから、責任とってよね」

苗木「え、えぇええええ!?」ドウヨウッ

江ノ島(むくろ)(盾子ちゃん……わたしもう緊張とうれしさで漏らしそう…)ブルルッ

朝比奈「あー!! 盾子ちゃん何してんの!!」ダダダッ

苗木「朝比奈さん?」

朝比奈「苗木には舞園ちゃんがいるんだからねっ!」バッ


――むにっ。


苗木「お、おおふ///」

江ノ島(あ、苗木君のエロい顔ゲット///)

葉隠「そそ、そんなことしてる場合じゃねぇべ! 早く現場に戻るべ!!」

苗木「現場?」



葉隠「大和田が殺された現場だべ!!」



苗木「!!」

モノクマ「うぷぷぷー、やぁっと事件らしい事件が起きて、僕としてはうれしい限りです!」

十神「ほざけ、貴様が仕向けたんだろう」

朝比奈「そ、そうよ! あんたが犯人みたいなもんじゃない!」

モノクマ「うぷぷー、じゃあ君たちは誰かに殺しなさいって言われたら[ピーーー]んだね?」

朝比奈「!! そ、それは……」

モノクマ「違うよねぇ。ちゃんと断れる良い子ちゃんだよねぇ。だ・か・ら……」




モノクマ「きちんとクロを見つけてオシオキしましょう!!」ウププププ




苗木「………」

苗木(wikiでは不二咲くんが殺されて大和田君が犯人だった……。前回が逆だったってことは……今回も?)




= 捜査開始 =



苗木(兎にも角にもモノクマファイルからだ!)バッ



モノクマファイル

死体:大和田紋土

死体の状況:全身を切り刻まれ、壁に磔にされている。無数のハサミで手と足を壁に打ち付けられている。



苗木「えっ……」

苗木(これって…まさか…)チラッ

腐川「………」ガタガタ

十神「……ふん、面白くなってきたな」

朝比奈「何が面白いのよバカ!」

十神「すぐにわかる……」

葉隠「血みどろ…フィーバー?」

セレス「センスのかけらもない言葉ですわね」

苗木「な、なんで……」



苗木(犯人はジェノサイダー翔なのかっ!?)




wikiと違うこと(現時点でわかったこと)

・死体は大和田
・死体発見場所は男子のトレーニングルーム
・死体は鈍器で殴られてはいない
・死体はハサミで磔にされている
・壁には血みどろフィーバーと血で書かれている


苗木「今の所犯人はあの人しか思い浮かばないな……」

苗木(だが、なぜ大和田君を?)

十神「おい苗木」

苗木「?」

十神「泣いて喜べ、お前を俺のパートナーに任命してやる」

苗木「えっ」

○嫌だよビビりの癖に
○うん、分かった(wikiでは十神君との捜査で解決できたんだ)


安価下1

苗木「嫌だよビビりの癖に」

十神「なっ」カァ///

苗木(駄目だ。今まで通りにやってたらきっと最終的な結果は同じになってしまう…)

腐川「苗木てめぇ! そのキレイなお顔を血みどろにしてやろうかぁ!!」

苗木「!!」

苗木(あまりの怒りに人格がごちゃまぜになってる!?)

苗木「……じょ、上等だよ根暗文学少女…」

一同「!?」

朝比奈「苗木?」ドウヨウ

江ノ島「苗木君?」オロオロ

苗木「いや、こういった方がいいかな」



苗木「自称超高校級の殺人鬼さん(笑)」



腐川→ジェノ

ジェノ「てんめぇ、じょじょ、上等は、ここここっちの台詞だぁ」シャキーンッ

苗木「!!」ゾクゾク

苗木(舞園さんが直視しただけで焼けるような殺気なら、彼女は深海の底まで引きずり込まれるような殺意だ!!)ガクガク

十神「………」フム

苗木(力を貸して舞園さん……)グッ



 逃走劇が幕をあげる。



食堂


苗木「まいりました」アオムケ

ジェノ「はぁ~っはぁ~っ、お、おめめ、おめぇのその柔らかですべすべした肌をきれいさっぱり剥いで洗濯機で洗って部屋に干してやるぅ~」

苗木「……ひ、一つだけ教えてくれないか」

ジェノ「殺し方? やだなぁ~私が殺すわけないじゃない! あ・く・ま・で………」




ジェノ「あんたの皮を全部剥ぐだけよ」




苗木「っ!!」ゾクゾクっ

苗木(だ、ダメだ。負けるな苗木!)

苗木「お、大和田君をやったのは君なのかい?」

ジェノ「あー、あいつ? あいつは……」

苗木「………」ゴクリ



ジェノ「皮剥いだ後に教えてやるよぉおおおお!!」ジャキンッ



苗木(くっ、ここまでか!?)










 「 離れなさい 」






腐川「おっ、と、あ、ぶ、ないじゃないのぉ」シュタタタタッ

江ノ島「………」

腐川「だーれかと思えばその殺気、戦刃じゃぁ~ん。なーんで私の邪魔するのかなぁ? しかもあんたのだーいすきな妹の格好してさ」

江ノ島「………」パサッ

戦刃「苗木君は殺させない」スチャッ

腐川「あのさー、そんなB級映画顔負けの女兵士なんて誰も求めてないのよ。今の時代は殺人鬼! そう! この私ジェノサイダー―――ーーーーー翔!!」バァンッ

戦刃「苗木君は殺させない」タンッ

腐川「あーあ、ほんと面白くないやつ」スッ



―――ギィンッ!!



苗木(超高校級の軍人である戦刃さんのナイフを後ろ向いたままハサミで止めた!?)

戦刃「くっ……」

腐川「あらあらぁ? 動きがだいぶ遅いじゃないのぉ? もしかしてその服のせい? 脱げば? 脱いじゃいなよ? 愛する苗木きゅんの前で下着姿になっちゃいなよぉ」クネクネ

戦刃「………」チラッ

苗木「………」

戦刃「………」スパッ



―――はらり。



腐川&苗木「!!?」

戦刃「苗木君を守るためなら何だってできる」スパッツ

腐川「……いや、そこはパンツになるとこでしょ…ほんと残念な奴…」

苗木「………?」

苗木(あれ、さっきから腐川さん……〝元に戻ってる”?)

戦刃「………シッ!」ヒュンッ

腐川「あひゃひゃひゃひゃ」ジャキジャキジャキンッ



 それは、神話に出てくるような戦いだった。


 腐川さんがスカートの中に隠したハサミを無数に飛ばすと、戦刃はそれをよけることもせずに突っ込んだ。


 一度も傷ついたことのない戦刃さんが僕の為にズタズタにされることに若干の興奮を覚えたが、それは実現しなかった。


腐川「ちっ、どうやったら〝ハサミの雨を散らさず”にこっちに来れるのよ」


 もちろん僕にもわからない。


 ただ、一つだけ分かったことは、


戦刃「………」シュバッ


 戦刃は戦いの最中は口を開かず、腐川は戦いの最中しゃべりっぱなしだということだ。


腐川「……ナイフ一本に負けるのはジェノサイダーとしての誇りが傷つくわね」タラリ

戦刃「プライドなんて欠片も持っていないくせに」スゥッ


腐川「うっせーーーんだよぉおおお!」ブンッ

戦刃「!」サッ

腐川「おっと手が滑った」ユラッ

苗木「!?」

苗木(腐川さんが僕の方に!?)

戦刃「!!」

??「つっ……」ドクドクドク

苗木「!!?」




勝ったのは?


1、戦刃
2、腐川


安価下1【選んだ方の下一桁4以上で勝ち3以下で負け】



腐川「ごばぁっ」ゴフッ


苗木「うわっ」ベチャベチャ

戦刃「苗木君!」タタタッペイッ

腐川「あう」ドベシャァ

戦刃「大丈夫苗木君!!」オロオロ

苗木「う、うん、僕は無傷だよ」ガバッ

戦刃「よかったぁ」ササッ

苗木「あうっ」ドベシャァ

戦刃「あ、だ、大丈夫!?」オロオロ

戦刃(私の服ナイフとかナイフとかバタフライナイフとか隠してるから危ないと思って避けちゃった)オロオロ

苗木(うーん……残念)

腐川「ちょっとあんたたち! 私の心配もしなさいよ!!」

戦刃「……〝本気でやってなかった”癖に」

苗木「えっ」

腐川「じゃぁん、残念! トマトでしたぁ」ドロォッ

苗木(えっ、一度も厨房の方には行ってなかった……)

戦刃「苗木君……腐川さんの中には腐川さんとジェノサイダー翔と……」




戦刃「究極完全体グレート翔がいるの」



苗木「!?」

戦刃「腐川さんは基本的にジェノサイダー翔という存在を認めていない。……でも、一点においてのみ同調することがある」

苗木「……絶望」

戦刃「……うん、彼女は絶望した。十神君が自分と一緒に捜査してくれないことに。そして、そんな十神君の誘いを断る人間がいることに」

腐川「………ちっ、しょせん私みたいな臭い女は死ねばいいと思ってんでしょ!!」

苗木「それは違うよ!!」ロンパッ

腐川「えっ……」

苗木「僕にとって君は大切な仲間だ!!」

腐川「あ、ああ、あたしが仲間!? じょじょ、冗談でしょ!?」オロオロ

苗木「そんなことはない! 仲間だ!」

腐川「………」

苗木「な・か・まっ! な・か・まっ!」

戦刃「な・か・ま。な・か・ま」タンタン

朝比奈「な・か・まっ! な・か・まっ」ガラッ

腐川「!?」

葉隠「あそれっなっかま! なっかま!」ヨイヨイ

霧切「……なっ……腐川さん、あなたは立派な仲間よ」ニコッ

一同(リズムに乗れなかったことを隠したな)

大神「///」ヨイヨイ

朝比奈(盆踊りで参加したさくらちゃんマジ天使!)

十神「ふんっ、だがお前の疑いが晴れた訳じゃないぞ」

腐川「!!」

腐川「私は……私は…」



腐川「私はやってません!!」バァンッ



腐川「じ、実は私……昨日の夜…苗木君の部屋の前にいたの」モジモジ

苗木「えっ!?」


先日の夜。

<部屋から漏れる談笑

腐川「やだもぅ、苗木ったらエッチ!」

<アハハッ

腐川「朝比奈さんももっと積極的にならなくちゃ!」

<だべっ!

腐川「葉隠は黙れ」







腐川「その証拠に苗木君の部屋の前は私が一晩中三角座りした後があるはずよ」

一同「………」ドンビキ







苗木「本当にあった」

腐川「私はやってないのよ……本当に…」

一同(なんてかわいそうな子なんだ……)

戦刃(私はモニター越しにやってる……わかるよ腐川さん…)ウルッ




モノクマ「はいはい! そこまでそこまで!」



一同「!?」

モノクマ「何も進展してないようだけど、もう捜査はいいのかな?」

苗木「そ、それは!」

霧切「いいわ」

一同「!?」

十神「同感だ」

朝比奈「二人はもう犯人が分かったの!?」

十神「当たり前だ」

霧切「当然ね」

苗木(うわー、wikiを読んでる限りかなり心配だぞー)



モノクマ「うぷぷぷー、それじゃあお前ら一階の赤い扉の前に集まり下さい!」





 学級 裁判 開廷 !!


苗木「えっと僕の持ってる情報は……」

コトダマ
・モノクマファイル
・死体について
・死体の状況
・ジェノサイダー翔

苗木「えっ、私のコトダマ少なすぎ……」アゼン...


十神「まずは全員知ってると思うが、ポスターが貼りかえられていた件だが…」

苗木「えっ!?」

苗木(それ知ってるの当たり前なの!?)

朝比奈「うん、それから、ダンベルが200キロの状態でプールまで運ばれてた件だよね」

苗木「!?」

大神「それよりも我はトレーニングルームで死んでいた牛について話し合いたい」

苗木「んんんん!?」



一同「「どうした(の)? 苗木(君)?」」



苗木「い、いやナンデモナイ…」

苗木(ノリで乗り切るしかない!)グッ

いったんここまで!

ではさらばじゃ!

>>463





苗木(幸運なことにそんなお約束のような展開は訪れなかった)

十神「犯人はジェノサイダー翔! お前だ!」ビシッ

ジェノ「じぇじぇじぇ!? 白夜様に愛の指さしされちゃったわぁ~!!」アハァン

葉隠「ジェノサイダーってなんだべ?」

不二咲「やっくん、“世間をにぎわせてる殺人鬼”だよぉ~」

葉隠「ふふふ、腐川がそんな恐ろしいやつだったっぺー!?」ドヒャーッ

苗木「………」

苗木(大和田君が殺されて、不二咲君はターゲットを葉隠君に移したようだ。ねこなで声で葉隠くんにすりよる)

ジェノ「でもー、わったし萌える男子しかターゲットにしないんだよねぇ~苗木キュンとか苗木キュンとか!?」ハァハァ

戦刃「それは間違ってる! ……と思う」

ジェノ「あぁ?」

戦刃「だってあなたは私を殺そうとしたじゃない! 本気になれば誰だって殺せるはず!」

ジェノ「あー、まぁ、その時には自殺を覚悟してるかもなー」

苗木(戦刃さんは妹である江ノ島さんの代わりにこのコロシアイ学園生活に参加したとみんなに説明した。…僕は本当のことを知っているけど、……“だからこそ”みんなには真実を告げないことにした)

朝比奈「ねぇ、でもさぁ、ジェノサイヤ人? あなた意外にハサミを持っていた人なんている?」

一同「!!」

ジェノ「………」

ジェノ「あー、ちょっと変わるわ、あいつに聞いて」クシュンッ

腐川「ずび……えっ?」

一同「………」ジーッ

腐川「え、わわ、私なんかした!? 漏らした!? 漏らしたのねぇ!?」

十神「違う! 犯行に使われた大量のハサミを所持していたお前を問い詰めていたんだ!」

腐川「……あ、……あ~…」オロオロ

葉隠「どうしたジェノサイダー! 犯行を認めるべ!?」

不二咲「やっくんカッコ良い!」

葉隠「えへ、えへへ///」

腐川「………たのよ」

一同「え?」



腐川「苗木の部屋の前で寝てたらとられたのよ!!」



一同「えぇ~~~~!?」オドロキ

モノクマ「うぷぷぷぷ~」

十神「見苦しい言い訳を、じゃあ、戦刃と戦った時のハサミはなんだ!?」

腐川「あ、あいつこの学園のいたるところにハサミ隠したみたいで……」オロオロ

霧切「………」

腐川「わわわ、私には証拠があるじゃない!! なんならアンタ達の会話を一言一句言おうか!?」

朝比奈「あ、べ、別にいいよ///」

苗木(てれひなさん可愛い///)

セレス「ところで、もし彼女が犯人じゃないなら言えるはずですわね」ニコッ

腐川「えっ?」



セレス「モノクマの用意した秘密ですわ」



腐川「あ……」

腐川(あ、あれを私が口に出せと? 認めろと!?)

腐川「で、できないわ……」ガクガク

セレス「でしたらあなたが犯人で間違いないですわね」フゥ

腐川「だ、だめ! い、言うわ! 言うから!」

一同「………」





腐川「やおい穴なんて存在しないのよ…」





一同「!?」

腐川さんは腐女子嫌い
まぁ、個人的にはそう言ってるだけだと思ってるがww

腐川「男の子にはそんな穴ないのよ!!」


苗木「それは違うよ!」ロンパッ


腐川「えっ///」

朝比奈「えっ///」

霧切「………!」ガンミ

戦刃「えっ///」

大神「/////」カオマッカ

不二咲「………」


苗木「あるんだ……かなり特殊な例だけど…」





 ――ねぇ。




苗木「不二咲さん……いや、不二咲君」

一同「!?!?!?!?!?」

不二咲「………」

>>473 だからこそ自分が腐女子である&夢は夢でしかない=絶望の図式です。



朝比奈「な、苗木?」

セレス「意味が分かりませんわ」

葉隠「ふ……不二咲が…え?」

葉隠(あんな柔らかい唇してたべ!?)




不二咲「あ~あ、ばれちゃった」




一同「!?」

十神「まさかこの俺をだますとは…」

不二咲「君なんてチョロすぎだからターゲットにしなかったんだ」

十神「」

苗木「君は大和田君とそういう関係だった。……そうだね」

一同「あっ!?」

一同(♂×♂!?)




不二咲「あははっ! あは! あははははは!!」



苗木「………」

苗木(彼は本当にアルターエゴを使って僕を助けてくれた不二咲さんなのか!? …僕は何か重大な思い違いをしているんじゃないか!!?)

不二咲「あー、苗木君は気付いてたんだね。道理で誘っても無視される訳だ」

朝比奈「えっ!? 苗木を誘って!?」

大神「う、うぬは……どど、同性が好きなのか?」///

朝比奈(さくらちゃんってそういう趣味あったんだ!!)モエッ

不二咲「んな訳ないじゃん。毎晩朝比奈さんのおっぱいで抜いてるっつーの」

一同「!!?」


朝比奈「は、はぁ!?/////」


不二咲「朝比奈さんのおっぱいは最高だよねぇ! むしゃぶりつきたいよ!!」

朝比奈「や、やめてよバカ!」カァ///

不二咲「ふふっ、照れる朝比奈さんで今夜も楽しめそうだ」カタカタ

苗木「………?」

苗木(手が…震えている?)

不二咲「僕の趣味嗜好なんてどうでもいいじゃない。それよりさっさとあの女を指名しようよ」

腐川「!?」

朝比奈「まさかあんたがそんな奴だったなんて……」

大神「幻滅したぞ」

不二咲「……ふん、勝手にしてろよ…」プルプル

苗木(そうだ…不二咲君はやっぱり無理してる…)




霧切「ところで……」




一同「?」


霧切「大和田君のお尻から精子が出てたんだけど、それは誰の精子かしら」


一同「は……はぁあああああああん!?」




モノクマ(ぶひゃひゃひゃひゃ!!)

葉隠「き、霧切っちはそんなところまで調べたんだべ!?」

霧切「ええ、といっても下着を調べたら付着してただけだけど」

朝比奈「すごすぎ……」

十神「ふん、気持ち悪い女だ」

霧切「で、誰なのかしら?」ジッ

男性陣「………」





霧切「そう……誰も名乗らないのね」




霧切「相手が死んでる状態でないと犯すこともできない弱虫には無理な話だったわね」ファサッ



不二咲「!!!」ブチッ

不二咲「黙れぼっちが!!」クワッ

一同「!?」

不二咲「そうだよ! モンドを襲ったのは僕だ!」

葉隠「じゃ、じゃぁ不二咲っちは本当に……」

不二咲「……騙された気分はどう? 葉隠君」ニコッ

葉隠「そんなぁ~あぁんまりどぅべ~」ウォォォンッ

朝比奈「じゃ、じゃあ殺したのも不二咲?」

不二咲「あのねぇ、こんなかよわい僕がわざわざあんな殺し方すると思う?」

大神「確かに大変な作業だ」

十神「だがジェノサイダ―は一人で…」

戦刃「あれはジェノサイダ―翔が化物なだけ。噛ませ犬は黙ってて」

十神「」

不二咲「そもそも、あんな“特殊な殺し方”を知ってるのはジェノサイダ―翔本人だけじゃないか!」



苗木「それは違うよ!!」ロンパッ



不二咲「!!?」

苗木「君はついさっき言ったじゃないか! 世間を騒がせているって!」

不二咲「そ、それが……」

十神「ふん、ジェノサイダ―翔の存在に関しては世間に公表されていない」

不二咲「!!」

苗木「つまり、ジェノサイダ―翔の存在を知っているということは……



 ジェノサイダ―翔のやり方も知っているとことだ!」ドンッ



不二咲「くっ……」

苗木「本当に君が……“心優しい君が何故”…」

不二咲「黙れ!! 僕は優しくなんかない!!」

苗木「!!?」

不二咲「優しさは弱さだ! 諦めだ! 僕は強い! だから優しくなんかないんだ!!」

苗木「………」

不二咲「さぁ、僕が犯人だって言うなら、どうやって大和田君を磔にしたか言ってみなよ」

苗木「……それは…」




霧切「今日まだ一日も喋ってないけど、山田君は何も知らないかしら?」




山田「ぶ、ぶひぃっ!?」

霧切「あら、えらく動揺するのね」

山田「………」

苗木(そうか!! 山田君も不二咲“さん”に誘惑された一人なんだ!!)

山田「じ、実は……」

苗木(だけど……)

不二咲「山田君、僕を助けてくれるよね?」ニコッ

山田「………」





山田「彼の犯行を手伝いました」シュン

不二咲「山田君!?」




苗木(人を裏切ればいつか裏切られるんだよ不二咲“くん”…)

モノクマ「うぷぷぷ~、それではお手元のスイッチを―――」


一同「………」ポチッ


VOTE
不不不
二二二
咲咲咲


モノクマ「大正解~♪ クロは不二咲千尋君でした~」


不二咲「………」

苗木「なんで君が殺しなんか!!」

不二咲「………」




不二咲「大和田君が強かったから」




一同「えっ!?」

苗木「!!?」

回想


不二咲「んっ/// んっ/// はぁはぁ…ぁんっ///」

大和田「くっ……イクぞっ!!」パンパンパンッ

不二咲「き……て…」ハァハァ///

大和田「ぐっ……」ビュルルルルルゥ

不二咲「………」グテッ





不二咲(女の子の振りをしたって、何も満たされない。僕は朝比奈さんのおっぱいで抜くような“男”なのだから)

大和田「なぁ、不二咲……」

不二咲「なぁに?」ギュッ




大和田「俺はお前が男でも何も変わらねーよ」




不二咲「えっ……」

大和田「そりゃあ、俺だって族の頭だ。女とは何度もやったことがある。女のあそことお前のケツの違いくらいわからぁ」

不二咲「じゃ、じゃぁなんで……」ガクガク

大和田「何でだろうな…。“俺と似てる”からかな」

不二咲「えっ?」



大和田「お前、いつも“誰かになりたい”と思ってるだろ」



不二咲「!!」

大和田「自分の弱さに嫌気がさしてよ、他人の強さに依存する。俺が兄貴に憧れ、目指し、“殺しちまった”みてーにな」

不二咲「ぼ、僕は……」

大和田「別にお前は弱くなんてねーよ。…ただ、少し“優しすぎる”だけだ」

不二咲「!!」

大和田「優しすぎてよ、自分を前に出すことができねぇ。それは弱さなんかじゃねぇ」

不二咲「……るさい」

大和田「なぁ不二咲…」

不二咲「……るさい…」



大和田「もし良かったら俺と一緒に―――」



不二咲「うるさいうるさいうるさい!! 黙れ黙れ黙れ!!」

大和田「………」

トレーニングルーム


大和田「……これで手を刺せばいいのか?」

不二咲「本当に僕のことを思っていたら、…死んでくれるよね」

大和田(……どうせ、途中でやめるだろ)ブンッ



――ズシャァッ!!!



大和田「っ……」ポタポタ

不二咲「……じゃあ、“さよなら”大好きな人」ジャキッ

大和田「……お前…まさか本当に…」グッ

??「………」ガシッ

大和田「なっ!?」

山田「お、おとなしくするでござる!! 強姦魔め!!」ガシッ

大和田「おめぇら!! やめろっ!!」

不二咲「……じゃあね」シュパッ




大 / 和田「   」ポタポタポタ




不二咲「後はジェノサイダ―翔……つまり腐川さんの犯行にみせかけたんだ…」

一同「………」

モノクマ「うぷぷぷー、何も言うことがなければオシオキ始めちゃうよ~」

苗木「不二咲さんはどうしてジェノサイダ―翔のことを?」

不二咲「……ふふっ、インターネットってね、履歴だけじゃなくて閲覧内容を任意で保存することもできるんだよ?」ニコッ

苗木「!!」

苗木(不二咲は知ってたんだ。……自分が大和田君に殺されることを…だから…)

不二咲「苗木君?」

苗木「……生きようとしたんだね」

不二咲「………」

苗木(僕はバカだ……自分の事ばかり考えて…)クッ

不二咲「あのね、僕も君に謝らなきゃならないことがあるんだ」

苗木「えっ?」








不二咲「自分のことに必死で“アルターエゴ”が完成しなかったんだ」ボソッ

苗木「!!」

苗木(ということは……僕は…)







  ロ サ
     レ ル
  
        ?








モノクマ「不二咲君にはこんなオシオキをご用意しましたぁ!」




ガチクマ「うほっ」ビンビン

モノムチ「うほっ」ビンビン

ガチクマ×10「「うっほほ」」ビンビン

モノムチ×∞「「うほほほほほほほほhhhhh」」



不二咲「………」ペロンッ



モノクマ「うぷぷぷぷ、孕むかなぁ? 孕むかなァ?」

モノクマ「よーいはじめ!!」



※自主規制



ガチムチクマタチ
「「イックゥ!!」」ドピュドピュドピョゥゥゥゥゥゥ!!!



不二咲「あ、ぁあああああああ!!」グググググッ




―――パァンッ!!!!!



苗木「ふ、不二咲君が……破裂した…」

朝比奈「いや……いやぁあああ!!」

モノクマ「うぷぷ……あーっはっはっは!!! はじけ…はじけ飛んだ!! きたねぇ花火だなぁおい!!」

大神「黙れ……それ以上の侮辱はゆるさん……」

モノクマ「何言ってんだよ。悪いのは殺した不二咲さん! 僕を責めるなんてお門違いだよ」プンプン

十神「モノクマの言うとおりだ。だが……俺はお前を許さん!」

モノクマ「おやおや? 熱いですな噛ませ犬君?」

十神「“俺”の千尋を殺しやがって!!」

一同「えっ?」

石丸「同感だ!!」

一同「えっ?」

葉隠「ゆるせねぇべ!!」

一同「えっえっ?」

山田「アンチモノクマチーム結成ですぞ!!」

一同「ぇえええ!?」



 こうして、wikiとは少し違うものの、また人が死んだ。

 それと同時に僕は“未来の保証”を失ってしまったショックで次の日の朝は寝坊してしまった。


食堂

苗木「皆! おくれてごめ……」



メカ不二咲『あ、苗木キュンおっそ~い♪』



苗木「」

朝比奈「すごいよねぇ、不二咲さん裏でこんなの作ってたんだよ!」

山田「性別は女の子らしいですぞ! でゅふふふふっ!」

メカ咲「苗木キュン」ギュッ

苗木「な、何かな……」

メカ咲(僕のスペックじゃ“あのオシオキ”を止めることはできないんだ。……本当にごめんね)

苗木「………いいんだ」ナデナデ

メカ咲「?」




苗木「不二咲さんは自分のことを全力で考えた。僕にはそれが嬉しいんだ!」




メカ咲「………」カァ///





チャプター2 週刊少年テキトウマガジン 完





安価なくてごめん。風呂入ってきま!




チャプター2.5 英雄色を求められる



苗木の部屋


苗木(メカ咲さんが現れて以来、葉隠君が僕の部屋に訪れることはなくなった。それどころか男の子たちは全員メカ咲さんの虜になっている様子だ)

朝比奈「苗木は舞園ちゃん一筋だよね!」

苗木「えぇ!?」

セレス「あらあら、本当に言いたいことははっきり言った方が良いですわよ」クスクス

朝比奈「もーっ///」

大神「………」

戦刃「私は苗木君がメカ咲さんを好きになってもと、とと、友達だからっ」

苗木「……ありがとう?」

戦刃「!!」パァッ///

腐川「ふ、ふんっ、どうせあんただってあいつみたいな媚びてくる奴が好きなんでしょ! そうなんでしょ!」スミッコ

苗木「腐川さん……」

苗木(僕達はベッドに座って円を組んでいる。腐川さんだけ何故か部屋の端っこで喋りかけてくる。……まぁ部屋に入っただけ進歩かな…)

朝比奈「そう言えばさぁ、苗木って舞園ちゃん抜いたらこの中で誰がタイプなの?」モジモジ///

苗木「!!」

苗木(こ、これは究極の質問だっ!)


苗木は誰と言う?

○朝比奈
○セレス
○大神
○戦刃
○腐川
○霧切

安価下1

さーて適当にいきますかー

安価はみんな違ってみんないいでいきます

苗木「み、みんな魅力的で選べないよ!!」

朝比奈「えっ///」

朝比奈(それって私も含まれてるってことだよね///)ドキドキ

セレス「0点ですわね」

大神「男らしくないな」ウム

腐川「どどど、どうせ全員やっちまおうとかいうチャラい考えでしょこのすけこまし!!」

戦刃「ああ、あ、ありが、あり、ありあらい…」モジモジ

朝比奈「……そ、そうだよ苗木! 男らしくないよ!」



霧切「じゃあ、誰に一番好意を寄せてるか、でどうかしら」ファサッ



苗木「霧切さん!?」

セレス「勝手に入らないでくださいまし」

大神「我はかまわぬ」

腐川「寂しかったんだやーいやーい」

朝比奈「………」

朝比奈(むむむ…ライバルがまた増えちゃった…)



霧切の反応は?


○泣く
○いつも通り流す
○顔を真っ赤にして反論する


安価下1

霧切「苗木君に用事があっただけよ。それより、苗木君」

苗木「えっ?」

霧切「この中で三番目に好きな相手から発表しなさい」ファサッ

朝比奈「えっ、三番目!?」

腐川「い、一番からで良いじゃない!」

霧切「それでは面白みに欠けるわ」

セレス「それなら全員分発表した方が」

大神「いや……すまぬ霧切…」

一同「えっ?」

霧切「別にあなたが選ばれる訳とは限らないじゃない。…でも、ランキング下位に選ばれたらショックでしょう?」

朝比奈「さすが霧切さんだね!」

霧切「誉めても何も出ないわよ」ファサッ

苗木(僕が恥ずかしい想いをしなければならないという事実は…)

霧切「さぁ、苗木君。第三位から発表しなさい、ど、どるるるるる」

一同(巻き舌できてないドラムロール可愛い!!)



第三位は?

○朝比奈
○セレス
○大神
○戦刃
○腐川
○霧切
○舞園
○江ノ島(本物)

安価下1

 

苗木「三番目……戦刃さんかな…」

戦刃「!!!」ビクッ

苗木「ご、ごめん! 怒らないで!!」ヒィっ

戦刃「苗木君!!」ガシッ

苗木「ひぃ!! 殺さないで! 僕まだ死にたくな「ありがとう!!」

苗木「……えっ?」

戦刃「ありがとう……本当にありがとう…」グスッヒック


一同(三位で死ぬほど泣いてるぅ~~~!!!)


戦刃(苗木君が好きって言ってくれた)ファァ///

苗木(無表情のむくろちゃんが喜ぶ顔マジ可愛い///)

霧切「ちなみに理由を教えてくれるかしら」

苗木「え、えっと……戦刃さんは普段無表情だけど、僕だけに見せてくれる笑顔がとても可愛いから…かな」テレテレ///

朝比奈「!!」

朝比奈(ら、ランキングに選ばれたらそんなプレゼントが待ってるの!!?)

セレス(これは選ばれなくてはなりませんね)

戦刃「」ブクブク

朝比奈「わぁああ! むくろちゃんが嬉し気絶してるぅうううう!!」アワアワアワ

霧切「それじゃあ、次――「ぷぷぷー、ちゅうもーく」


一同「!?」


モノクマ「お前ら今から体育館に集合ーーー!」

苗木「えっ!?」

朝比奈「夜時間に!?」

霧切「………」

セレス「何かしら悪意を感じますわね」

大神「だが行かぬわけにはいくまい」

戦刃「」チーン

腐川「………」



今まで一度もなかった夜中の呼び出しに不審を抱きつつ体育館に行った一同。



モノクマ「あらぁ? お前ら早かったな! さては集団でいかがわしいことを!」ハァハァ///

朝比奈「しないよっ!!」カァ///

大神「冗談で呼びだしたのなら許さぬぞ」

モノクマ「あのねぇ、僕が何の理由もなく呼びだす訳がないでしょう!」ウガーッ

苗木「じゃあ何で?」

モノクマ「! そ、それはえーっと……そ、そう! お前ら新しく行ける場所ができたのに行かないから説教してやるんだ! 若い子なのに好奇心を持たないなんてすたれてるよ!!」

霧切「夜時間に呼び出す内容がそれかしら?」

十神「焦る必要はあるまい。もう誰も殺しなんてしないのだから」

メカ咲「そうだよね! 僕がこの場所を最高の家にするんだから!」

葉隠「さすがメカ咲様だべー」

山田「一生ついていきますぞ~」


セレス「何だか気持ち悪いですわね」

モノクマ「そんなことより、今から探索してこーい!!」ムガーッ




一同「………」フラフラ

苗木(たしかに色んな場所で収穫は得たけど……)

朝比奈「眠いよぉ…」ウゥ…

大神「我は大丈夫だが…」

セレス「早く寝たいですわね」

霧切「………」

霧切(もしモノクマが“あの会話”を中断したのなら、これはまさか……)

モノクマ「はい苗木君これ飲んで」

苗木「うん……」ゴクッ



苗木「って、えっ!?」



朝比奈「ななな、なんでモノクマがいるわけ!?」

モノクマ「うぷぷ、ねぇねぇ苗木君。僕の特製≪眠眠滅殺≫のお味はどう?」

朝比奈「苗木吐き出して! ぺっぺっ!」トントン

苗木「い、いや、それが普通のミックスジュースの味だったんだ」

大神「なにも入れておらぬのかモノクマ」ギロッ

モノクマ「だからそうだって! ただ、苗木君は明日の朝まで眠くならないだろうから……」





モノクマ「皆が寝てる間、苗木君は一人寂しくご飯食べると良いよ」ウププププ




一同「!!」

苗木「???」

朝 食堂

苗木「本当に眠くない。一体どういう科学力なんだあいつは…」モグモグ

苗木(まぁでも、あれが中断されたのはいいことだな。好きな人ランキングなんて一瞬で決められないよ!)

苗木「暇になったら一応考えておこうかな」



??「………」スッ



苗木の前に現れたのは?

○朝比奈
○セレス
○霧切
○戦刃
○大神
○腐川

安価下1

江ノ島「……苗木」

苗木「あ、あれ? あれれ?」

苗木(僕の目がおかしいのかな~、黒幕さん現れちゃったよー)オロロ

江ノ島「みーんな寝ちゃったし、あそぼっ♪」

苗木「ちょちょ、ちょっと待ってよ!」

苗木(ここはまだ僕がwikiを見たことをばれちゃいけない!)

苗木「戦刃が江ノ島さんの格好をしてたんだから、ここに江ノ島さんはいないはずじゃ!?」

江ノ島「実は……さっきまで捕らえられていたの!!」

苗木「えっ、誰に!?」

江ノ島「えーっと……黒幕?」

苗木「そうだったんだ!? 大丈夫!!?」

江ノ島「もちのろん! 盾子ちゃんは無敵なのだー」アハハハハハ

苗木(これは色んな情報を得るチャンス! もしかしたら彼女の心を入れ替えることもできるかも!?)

苗木「じゃ、じゃあ、とりあえず戦刃さんのところに…」

江ノ島「やーだよ♪」ギュッ

苗木「!!」

苗木(これが残姉を残姉と至らしめる驚異のおっぱい)ハァハァ///

江ノ島「ねっ、あれしよあれ!」

苗木「あれ?」


○遊戯室の遊び
○手を繋いで学園探索
○苗木の部屋でいちゃいちゃ


安価下1※江ノ島以外に後二人苗木に会いに来ます。

江ノ島「もちろん超高校級のギャルが超高校級の幸運とやるっていったら“相撲”っしょ!」ヌギヌギ

苗木「わぁ!?」

苗木(え、江ノ島さんが裸に!? お、おわん型おっぱいでけぇえええ!)

江ノ島「もちろん苗木もパンツ一丁だよ!」

江ノ島(全てのカメラは切ってるから私様の裸が放送される心配なし!)

苗木「う、うん」ヌギヌギ

江ノ島「うほ、食べごろの身体」ジュルリ

苗木「い、いいよ」

江ノ島「負けた方が言うことを聞くルールね! それじゃはっけよーい」グッ

苗木(! 絶対に負けられない!)

江ノ島「残った!」ドンッ

苗木「くっ!」ドンッ



どちらが勝利しますか?

○苗木
●江ノ島

選んだ方が下一桁4以上で勝ちます。下一桁7でラッキースケベ苗木になります。

江ノ島「……やるじゃん苗木」プルンプルン

苗木(お、おっぱいと良い匂いで集中できないよっ!)

江ノ島「本気でいくよー!」グイッ

苗木「うっ」スッ


――さわっ


江ノ島「きゃんっ///」ペタッ

苗木(江ノ島さんの乳首に触っちゃった!!)アワワッ

江ノ島「もーっ、苗木キュンのエッチ///」ウワメヅカイ

苗木「うっ///」

江ノ島「仕方ないから苗木の言うこと一つだけ聞いてあげる!」

苗木「えっと…」



苗木はなんという?


○じゃあ、これからは僕の部屋に住もうよ!
○もう少し裸見せてよ
○揉んで……いいかな
○そ、それより皆に説明しないと


安価下1

苗木「江ノ島さんの部屋で一緒に住もう!」

江ノ島「………」

苗木「って、江ノ島さんの部屋って用意されてないんだっけ」

江ノ島「……ごめん苗木…」

苗木「え?」

江ノ島「…実は、黒幕に脅されて、こっちに来られるのは今日だけなんだ」

苗木「!」

江ノ島「それも会えるのは一人だけ」ギュッ

苗木「!!」

江ノ島「私が苗木を選んだ理由……分かるよね?」ウルウル

苗木「う、うう……」カァ///

苗木(ぜーんぶ嘘だって分かるけど……江ノ島さん可愛すぎるよ!)

苗木「ぼ、僕は!」




江ノ島「じゃあ、今日の夜のランキング、私を一番にしてねー」パッ




苗木「えっ」




そう言い残して江ノ島さんは去っていった。。。


苗木「さっきのは一体何だったんだ…?」

苗木(監視してたのは江ノ島さんだろ。で、ランキングの話を聞いてモノクマで呼び出しをした。そして今現れて僕にランキングを一位にしろと言ってきた)

苗木「江ノ島さんって……負けず嫌いなんだな…」

苗木「さて、暇だな…」


??「………」


苗木の前に現れたのは?


安価下1

霧切「……苗木君」

苗木「霧切さん! 寝たんじゃなかったの!?」

霧切「え、ええ……ちょっと寝れなくて…」

苗木「そっか」

霧切「少し話しましょうか」

苗木「うん! ちょうど誰かと話したいと思ってたんだ!」

霧切「!」パァ///



苗木と霧切はしばらく会話を続けた。




霧切「………」ファァ…

苗木「霧切さん、あくびした」

霧切「!」カァ///

苗木「ふふっ、霧切さんの油断したとこって滅多に見えないからラッキー」

霧切「もうっ!」プンプン///

苗木(霧切さんって可愛いな。wikiだとゴミ捨て場に落とされた僕のこと助けに来てくれたし…)

霧切「……やっぱり、眠たい顔で苗木君に会えないわ」

苗木「えっ!」

霧切「苗木君、い、今の言葉をよーく考えなさい」ファサッ///

苗木「う、うん…」

霧切「じゃ、じゃぁね」タタタッ

苗木「………」

苗木「霧切さんは最初眠れないって僕に会いに来た」

苗木「だけど、途中から眠気を隠せなくなった」

苗木「隠した? なぜ隠す必要があるんだ?」


閃きアナグラム開始!

デ 
 レ 
   ツ

  ン

□□□□


苗木「そうか! 照れ隠しだ!」

苗木(霧切さんのことがちょっと好きになったよ!)


??「………」


最後に現れたのは?

安価下1

苗木「えっ、えっ!?」ゴシゴシ


 僕は自分の目を疑った。


舞園「アイルビーバック」


 そこにはボロボロになった迷彩服を着て、身体中に機関銃の弾丸を巻いている刀を持った舞園さんがいたのだから。


苗木「舞園さん!?」

舞園「苗木君、会いたかったわ」ギュッ

苗木「いたっ、痛いよ!」グサグサ

苗木(弾丸刺さってるよ!)

舞園「ご、ごめんなさい!」ジャラジャラ

苗木「もうその姿を見るだけで君がどれだけ苦労したか分かったよ」

舞園「………」

苗木「結果は…聞かない方がいいかな」

舞園「実は……」



アイドルグループはどうなった?

○死んでいた
○解散していた
○自分抜きで活動していた


安価下1

舞園「実は……私のグループSMR(サムライ)5の所に行ったんだけど……」


回想

舞園「はぁはぁっ……」タタタッ

舞園(みんなっ!)

司会「次は最近超流行りのこのグループ達!」

舞園「みんなっ!」バッ


司会「NNJ(にんじゃ)7! OIR(おいらん)8! OTM(おちむしゃ)3! (以下何十というグループの紹介)」

舞園「」



回想終わり

舞園「その光景は絶望と呼ぶにふさわしいものだったわ。グループとしての完成度も低ければ、はる○ぜちゃんみたいな顔したエイリアンみたいな子たちがトップアイドル面で手を振っている」

苗木「で、でも、舞園さんのグループはそんなのに負けやしな――」

舞園「私たちは負けたのよ」クッ

苗木「えっ」

舞園「プロデューサーがツンポじゃなくてやっさんなら今でも…」ウゥ…

苗木「で、でも皆生きてるならそれだけで良いじゃないか!」

舞園「それは違うわ苗木君!」ロンパっ

苗木「えっ」

舞園「私以外のメンバーは一人残らず………AV女優になってたの…」グスッ

苗木(そんな! 僕達男子には希望でしかないじゃないか!)

舞園「絶望よ……うぅ…」

苗木「それはちがうよ!」ロンパッ

舞園「えっ?」

苗木「僕にとってアイドルはただ一人舞園さやか一人だけだ!」

舞園「苗木君……」ポーッ///

苗木「だから舞園さんがいる限り、僕のオタ芸スキルが衰えることはないんだ!」

舞園「……うんっ! 私、苗木君のためにアイドル続ける!!」



こうして舞園は去っていった。

どうやら度重なる命のやり取りで、空間を切り裂く力を手に入れたらしく、壁を一切傷付けることなくどこかへ消えていった。


苗木「……応援してるよ」フフッ


夜中

朝比奈「あー、よく寝た! さ、苗木昨日の続きだよ!」

苗木「う、うん…」

セレス(不覚にも寝てしまいましたわ。この水泳バカは気付いていないようですが、明らかに霧切響子の様子がおかしいですわ)

霧切「………」フフンッ

大神「苗木よ、無理しなくてもいいのだぞ」

苗木「ありがとう大神さん。でも、一度始めたことは最後までやりとおすよ!」

一同「………」ゴクリ

苗木「ランキング第二位は…」


誰が二番目に好きですか?

○朝比奈
○セレス
○舞園
○大神
○腐川
○江ノ島

安価下1

苗木「舞園……さん」テレ///

一同「え、えぇえええ!?」

朝比奈「舞園さんが一番じゃないの!?」ユサユサ

霧切「ということは一番は舞園さん以上に好き。つまり結婚したいと言うことで間違いないわね」ユサユサ

大神「それはまことか誠よ。本当にいるのかお主にとってのマイスイートハニーがこの中に」ブンブン

苗木「う、うん」グワングワン

腐川(どうせビッチ共の中の誰かでしょ。はーあ、期待するだけ損損!)

戦刃(心変わりして私を……ある訳ないよね)

苗木「……その人のことが本当に一番好きなんだ」



一同「「誰!?」」ズズズズィ!



苗木「それは……」


誰が一番目に好きですか?
○朝比奈
○セレス
○大神
○腐川
○江ノ島

安価下1~5(多数決)



苗木「僕はこまるが一番好きなんだ!」ドンッ


一同「!!」

朝比奈「……こまるって誰?」

苗木「あ、こまるは僕の妹だよ」

セレス「つまり、……逃げましたのね」

苗木「それは違うよ!」ロンパッ

セレス「えっ」

苗木「僕はこまるを女性として好きなんだ!」

大神「なん、だと?」

腐川(禁断の恋!? これはペンが走りますわーーー!)ウヘヘヘヘッ

苗木(まぁほんとは嘘なんだけどね。誰にも真実を証明することはできないし、これで一件落ちゃ――)


霧切「それは違うわね」


一同「えっ!?」


霧切「………でもいいわ」グスッ

苗木(霧切さん……泣いてる?)

朝比奈「……うぇええええん」

苗木「朝比奈さんまで!?」

大神「……すまん苗木よ」ポロッ

苗木「えぇ!?」

セレス「つまり私たちは四位以下、あなたにとって恋愛対象外なのでしょう? 泣きたくもなりますわ」グスッ



苗木「それは違うよ!!」ロンパッ



一同「!」

苗木「幸運しか能のない僕にはこのコロシアイ学園生活で恋愛してる余裕はないんだ」

苗木(それに未来を知ってる僕は皆を救い出す使命があるから…)

苗木「だから、この中の誰かと“外で恋愛”してる可能性は0なんかじゃないんだ!!」

苗木「みんな」ガシッ

一同「!!」

苗木「外に出て、僕と恋愛してくれるかい?」ニコッ



一同「「「うん!」はい!」分かった!」」」



苗木「よーし、絶望なんかに負けないぞ!」

一同「「おーーーっ!!」」

苗木(あれ? なんか忘れてるような……)

その頃監視モニター前




???「ぐすっ……苗木のバカぁ…」




チャプター2.5 英雄色を求められる 完









チャプター3 新世紀ロボ咲伝説! 装甲(包茎)勇者たちよ立て(性的な意味で)!






苗木「………」


ロボ咲「あはは」

葉隠「だべだべ!」

石丸「非常に面白い!」

山田「ロボ咲ちゃん最高ですぞ!」

十神「結婚したい!」


苗木(相変わらず男子達はロボ咲さんに夢中で、平和な日々が続いていた)

苗木「一方僕はというと」

朝比奈「苗木! ドーナツあーん」

戦刃「紅茶ごっくん」

霧切「こ、これで顔ふきなさ…ふいてあげる」

苗木(ロボ咲男子ポジションにいた)

大神「………」

苗木(嬉しいけど、他に男子がいないから僕を選んでいるようで少し複雑です)




=自由行動 開始= 残り二回


苗木はどうする?

1、誰かに会いに行く
2、次の殺しを起こさないための仕掛けを造る


安価下1

苗木(今回こそ防いでやる!)


苗木「でも、具体的にどうしよう…」

苗木(たしか犯行は物理準備室と美術倉庫、それから保健室で起きたんだよな)

苗木「あの犯行は葉隠君を犯人に仕立て上げなきゃ起きないこと。葉隠君と一緒にいようか…」

苗木(いや、今の彼はロボ咲さんに夢中だ。彼を引き離すのは良くないだろう…)

苗木「それじゃあ、まずは美術倉庫に行ってみよう!」タタタッ



美術倉庫


苗木「ハンマーはまだ置いてある…」

苗木(それにしてもこれで殴られたら痛いんだろうなぁ……)

苗木(ハンマーはこの後塗装してジャスティスハンマーに改造される。今ハンマーに何かするのは無意味だぞ!)

苗木「かといって、ハンマーを持ち去って違う凶器を選ばれると防ぎようもない」



美術倉庫で何か仕掛けますか?

仕掛けられるもの

・ハンマー
・絵具

安価下1

苗木(最後に使うハンマーを接着剤で固定しておくか……)

苗木「待てよ…塗装するタイミングでバレるんじゃないか?」

苗木(………良く考えろ…)


閃きアナグラム開始!


え の ぐ を せ っ ち ゃ く ざ い に か え る


苗木「長いよ! 僕の集中力にも限界があるよ!」

苗木「最後のハンマーを使う頃には一本の青色じゃ足りないはずだ! 表に出てる絵具以外全て接着剤にすり替えるぞ!」





苗木「ふーっ、これでなんとかなりそうだな。念のため一本目も底の方は接着剤に変えたし」

苗木「まだ時間があるな」




苗木はどうする?

1、誰かと会う
2、まだ他の場所に仕掛ける

安価下1

苗木(よし、直接彼女に会って様子をうかがおう!)タタタッ

苗木「おーいセレスさーん」

セレス「あら苗木君、あなたから会いに来てくれるなんて嬉しいですわね」ニコッ

苗木「う、うん、君の顔が見たくて」エヘヘ

セレス「相変わらずあなたは犬ころのように可愛いですわね」

苗木「えっ、あ、ありがとう」

セレス「ふふっ、そんなあなたに提案なのだけれど」

苗木(まさか僕に共犯になれと!?)ピクッ

セレス「………い、え、なんでもありませんわ」

苗木「えっ」

セレス(さっきの顔……苗木君は何を考えていますの?)

苗木「じゃ、じゃあさ、もし良かったら、遊ばない?」

セレス「ええ、良いですわよ」ニコッ

苗木(良く考えたら次の動機も発表されてないし、早まったかな)アハハ

セレス「………」

体育館

モノクマ「次の動機はこれです!」ドンッ

苗木「えっ」


モノクマ「モノクマ特製、媚薬~~~♪」


苗木(お金……じゃない?)

モノクマ「この前の誰かさん達の会話が面白かったので用意しましたー」

霧切「盗み聞きなんて悪趣味ね」

モノクマ「やだなぁ霧切さん! 僕には皆を管理する義務があるの! だからけして苗木君の裸が見たいとか言ういかがわしい理由じゃないんだからね!」ハァハァ///

苗木「えっ」

モノクマ「それじゃあ、この媚薬は卒業した人に上げます! とても効果が高いので、



 もしこの中の人間に使った場合、その人も卒業できます!!」



一同「!!?」

苗木「そ、それって二人卒業できるってこと!?」

モノクマ「うぷぷー、まぁ一人は“中退扱い”だけどねぇ」



 あまりにも違う展開に、僕は絶望した。


 絶望して、そして、朝を迎えた。



苗木の部屋

苗木「うーん、でも、媚薬のために誰かを殺すなんて考えられないよね」

霧切「そうかしら」

苗木「えっ」

霧切「今男の子たちは媚薬を使ってでも手に入れたいモノがあるんじゃないかしら」

朝比奈「で、でも彼女はロボットだよ!」

セレス「効果は関係ありませんわよね。“媚薬の対象者”が中退できるとおっしゃってましたから」

腐川「わわ、私も白夜様に使えば二人仲良く幸せな老後が…」アハアハ

苗木「前言撤回…疑わしい人はいっぱいいるんだね…」

霧切「ええ、だから油断しないようにしましょう」

戦刃「苗木君は私が護るから」

苗木「う、うんありがと……」

苗木(でも、今までは展開が違っても殺されてるのはチャプターごとに同じだ…一応警戒する相手は絞っておこう…)



苗木は誰を警戒しますか?

1、セレス
2、山田
3、石丸

安価下1

苗木(明確に誰がやるか分からない以上、セレスさんを警戒しておこう)



その日の夜

苗木「あれ? 朝比奈さんとセレスさんは?」

霧切「今日は調子が悪いみたいで」

大神「我もあいさつに来ただけで帰る」

腐川「わわ、私はいるわよ!」

戦刃「私も……」


苗木(朝比奈さんも心配だけど…セレスさんが気になるぞ…)


苗木はどうする?

○朝比奈さんの所へ行く!※看病イベント
○セレスさんの所へ行く!
○ここにいる!※霧切腐川戦刃イベント


安価下1

苗木「じゃあ、大神さんおやすみ」

大神「ああ」

苗木(セレスさんは気になるけど、やっぱこの三人を置いていけないよな…)

戦刃「………」

腐川「………」

霧切「………」ファサッ

苗木「………」

苗木(き、気まずいよぉおおおお!)

霧切「苗木君、いつもより口数が少ないようだけれど大丈夫かしら?」

苗木「えっ、あ、うん」

霧切「そう、あんまり心配掛けさせないでね」

苗木「ご、ごめん」

戦刃「勝手に来たくせに」ボソッ

霧切「………」ピクッ

苗木(さっそくこんなことになってるよ)アワワ

腐川「ちょっとアンタらがうるさいと苗木君が迷惑するじゃない!」

霧切「あなたは黙ってなさい」

戦刃「これは私たちの問題…」

苗木「………」

霧切「最初からあなたが苗木君の近くにいることに納得できなかったのよ」

戦刃「どうして?」

霧切「超高校生の幸運である彼の横に死神のような超高校生の軍人がいたら、いくら彼の能力をもってしてもいつか殺されてしまうわ」

戦刃「そういうあなただって超高校生級のおならの異名を持つ癖に苗木君の部屋に入らないで」

霧切「なっ!!?」カァ///

腐川「ななっ、何それ! こいつくさいの? 超高校生級にくさいの!?」

霧切「そそ、そんな理由で学園に入れる訳ないじゃない!」

戦刃「記憶なくしてるあなたに証明することはできない。対して私は証明できる。記憶があるから」フフン

苗木「………」

苗木(僕は嘘だって知ってるけど、言えないよな…)

霧切「う、嘘よ。私のはくさくないもん」グスッ

戦刃「じゃあ、確かめてみる? その超高校生級の爆弾おならを誰に嗅がせるの? もしかしてあなたクロになりたいの?」

霧切「う、うぅ……」


苗木はどうする?


1、僕が嗅ぐよ!
2、超高校生級のおならでも良いじゃないか!
3、戦刃に怒る

安価下1

苗木「おならが臭いのは体調不良のせいだよ!」

霧切「!!/////////」カオマッカ

苗木「さぁ霧切さん横になって!」

霧切「で、でも、苗木君のシーツにおならの臭いが…」モジモジ///

苗木(やばっ、霧切さんが照れるなんて超高校生級のギャップ萌えだよ!)

苗木「僕が添え木になってあげるから安心して寝てよ!」

戦刃「!!」

腐川「!!」

霧切「だ、抱きついてもいいのかしら」

苗木「もちろんだよ! 僕は添え木だよ! 君の好きにしていいんだよ!」

霧切「じゃ、じゃあ」ギュッ///

戦刃「………」ギリギリ

腐川「………」ギリギリ



この日、霧切は人生で一番気持ち良く寝れたという。



同時刻 遊戯室

??「………」

???「………」

二人「………」ニヤリ

翌日

苗木(結局、霧切さんは朝までぐっすり寝てたな。まるで初めて寝るみたいに僕が動いても起きなかった)

苗木(超高校生級の探偵……やっぱり心休まる時がないのかな…)

遊戯室前

苗木(wikiにはここに来たらセレスさんが……)


石丸「ちょうどいいところにいたぞ苗木君!」ガシッ

苗木「えっ?」

石丸「さぁ、ついてきたまえ!」

苗木「えぇええええ!?」






物理準備室

石丸「さぁ! 一緒に掃除しようではないか!」

苗木「えっ、なんで荒らされてるの?」

石丸「それは後で考えよう! 今大切なのはここを綺麗にすると言うことだ!」

苗木「う、うん……」





苗木「ふー、やっと終わった」

石丸「そうだな苗木君! 働くと気持ちいいな!」ハハハ

朝比奈「苗木! 早く来て!!」

苗木「!?」

朝比奈「な、なんか変なのがいる!」

苗木「なんだって!!」タタタッ



プール

ジャスティスロボ「じゃきーん、正義のヒーロージャスティスロボだべー!」

苗木「え、刃隠君?」

苗木(プールサイドにはあのジャスティスロボのコスチュームを着た刃隠君がいた)

正義ロボ「なっ、お、俺はジャスティスロボだべ! そんなカッコ良い名前じゃないべ!」アワアワ

朝比奈「そうだよ苗木! 葉隠と一緒にするなんて失礼だよ!」

正義ロボ「そうだそうだ……って、え?」

苗木「そんな変な格好で何してんのさ!」

正義ロボ「そ、それは……あ…え?」フラフラ

苗木&朝比奈「「葉隠君!?」」



正義ロボ「なんか頭がクラクラするべ、息苦しいし……」



苗木「!?」

苗木(酸欠!?)

朝比奈「ど、どうすれば!」オロオロ

苗木「とりあえず脱がそう!」

苗木「くっ、なんだこれ!? くっついて離れないぞ」グギギギ

朝比奈「まるで“接着剤”でくっついたみたい!!」

苗木「接着剤!?」

苗木(そうか! 分かったぞ!!)


閃きアナグラム

 え

 の  ぐ


苗木(絵具の接着剤がロボの接合部分を埋めたんだ!!)アワワっ

正義ロボ「じいちゃん、ばあちゃん、そんなに呼ばなくても今行くべー」

朝比奈「わわっ! あきらめちゃだめー!!」







大神「どけよ」ブンッ


―――バキッ!!


苗木「大神さん!」

朝比奈「苗木! 葉隠が!」

葉隠「………」

苗木「かなりヤバい状態だ!」

大神「任せておけ」スーッ





葉隠「!!」ガバッ

苗木「葉隠君……」

葉隠「お、俺は……」

朝比奈「良かったー」

葉隠「助かったべ」

朝比奈「ほんとだよ。大神さんに感謝しなさいよね」

葉隠「えっ? オーガがどうかしたべ?」

苗木「大神さんが人工呼吸で助けてくれたんだよ」

葉隠「え、オーガが!?」ビクッ

大神「う、うむ///」

葉隠(て、照れてるべ!?)

朝比奈「さくらちゃんはね! 愛する人のために操を護り続けたんだからね! 初めて奪った罪はでかいよ葉隠!」

葉隠(そんな設定いらねーべー!!)

霧切「苗木君! セレスさんが!!」

苗木「えっ!?」


 僕は後悔した。


苗木「セレスさん!!」


 なぜあの日、セレスさんがいないことを許容したのか。


苗木「あ、ああ……」


 なぜあの日、何も起きないと油断したのか。


苗木「せれ……す…」



 それは異様な光景だった。


美術室

セレス「」


 まるで彫刻のように美しく台座に座るセレス。その姿は真っ赤な血で彩られ、まるで今にも羽根が生えそうな荘厳な姿をしていた。


苗木「うわぁああああ! セレスさぁああああん!!」


 胸はジャスティスハンマーの柄の部分で貫かれ、セレスさんはまるで“女神に嫉妬されたような”怒りの鉄槌を受けていた。


霧切「苗木君! 死体を動かしちゃダメ!」

苗木「………」グッ

十神「まさか、そっちにも死体が?」

苗木「えっ?」

十神「お前ら、早く来い!」

苗木「う、うん!!」




 この時、僕は再び後悔するために走った。


 結局、未来を知ってても無意味なのかもしれない。


 コロシアイは絶望さえあれば起きるのだから。。。



苗木「山田……君?」


 食堂では裸の山田君がセレスさんと同じようにジャスティスハンマーに胸を貫かれて死んでいた。


十神「犯人は相当の力持ちのようだな」

苗木「そうだね。山田君が自分から食堂の机に乗らない限り、一人でそこに乗せるのは厳しい」

朝比奈「もう……やだよぉ…」グスッ

石丸「どうしたみん……な」

メカ咲「やまだくん!!」ガシャンッ

石丸「くっ、まさか君が……」

苗木「………」

苗木(セレスさんと山田君が殺された……犯人は石丸君なのか?)


モノクマ「うわっ、きったねぇ死体だなぁおい」


一同「モノクマ!!」

苗木「………」

モノクマ「それじゃあ捜査して学級裁判だからしっかり調べてねぇ。はいこれ」


モノクマファイル×2


苗木(二枚?)

モノクマ「今回は二人死んでるからしっかりと捜査するように!」

苗木「………」ペラッ

―――

死体:山田

外傷:胸部にハンマーの柄を打ちこまれている

死体の状況:全裸、机の上

―――

―――

死体:安弘

外傷:胸部をハンマーで貫かれている

死体の状況:台座の上で座ったまま固定されている

―――

苗木「………」グッ

苗木(くそっ、僕は無力だ……)

霧切「………」


 その後、僕は今まで以上に全力で捜査した。


苗木「そう言えばジャスティスハンマーの色が青じゃなくて赤だ。ジャスティスロボも赤だったし」


コトダマ
・青い絵の具・赤い絵の具


苗木「ん? セレスさんの血……絵具だ。それに手に握られてるのって…」


コトダマ
・セレスにかかった血
・紙の切れはし


苗木「ん? この山田君の持ってる紙って」

コトダマ
・山田が持っていた紙





苗木「そうか……こういうことだったのか…」


コトダマ
・ロボ咲と男子達の写真



苗木「今回の事件……僕は君を許すわけにはいかない…」



 学 級 裁 判 開廷!!


モノクマ「じゃーん、ちょうど席が一つ多かったし、今回は特別ゲストのロボ咲さんに来ていただいておりますー」

ロボ咲「よ、よろしくお願いします」

葉隠「ロボ咲っち可愛いべ!」

十神「ふん、良い挨拶だ」

石丸「今日も素敵だぞ!」

朝比奈「………」

霧切「………」

腐川「白夜様……」ハァ

大神「情けない…」

苗木「………」キリッ

モノクマ「それでは、好きに議論しちゃってください!」


石丸「それじゃあまずは山田君の「ちょっと待って!」

一同「!!」


ロボ咲「ねぇ皆……不毛な争いはやめようよ」ウルウル

朝比奈「ロボ咲…ちゃん?」



 ロボ咲は少し間をおいて、その後ゆっくりと軽やかにステップするように語り始めた。



ロボ咲「誰が殺したなんて……どうでもいいじゃない」ニヤァ

ロボ咲「皆思い出してよ! クロになった子がどんなオシオキを受けたか!」

朝比奈「不二咲ちゃん……」ウッ

葉隠「思い出したくもないような光景だべ……」

十神「実際舞園も剣がなければ凄惨な目に遭っていたな…」

ロボ咲「そうだよ! クロに選ばれたらオシオキされちゃうんだよ!」

腐川「そ、そんなの人を殺したら受けるべき当然の罰じゃない!」

葉隠「ジェノサイダ―翔のお前が言うか…」

ロボ咲「そうだね。罰は受けなきゃね。……でも、それって僕達がすることじゃないでしょ!」

一同「!!」

ロボ咲「モノクマの口車に乗せられて! 僕達はオシオキという名の……」



ロボ咲「間接的な殺人を行ってるんだよ!!」



モノクマ(ぶひゃひゃひゃひゃ!! 絶望の足音が聞こえるよ!!)

ロボ咲「君達はモノクマのいいなりにならないと殺しを否定し、モノクマに負けないと必死に捜査をしてきた…」




ロボ咲「そんな君らがオシオキの時だけモノクマの指示に従ってボタンを押している!」



葉隠「そ、そりゃ死にたくないべ」

ロボ咲「そうだね。誰だって死にたくないよね。……でもさ、このコロシアイ学園生活では人殺しはオシオキを受けなきゃいけないんだよ」

十神「つまり……」



ロボ咲「オシオキという殺しを決定した君達は正当なる裁きを受ける必要があるんじゃないか!」



苗木「それは違うよ!!」ロンパッ

ロボ咲「苗木君……」

苗木「何言ってんだよロボ咲さん。僕達は決してオシオキを肯定した訳じゃないだろ。だって、人を殺す気なんてないんだからさ!!」

ロボ咲「へぇ、それが噂のコトダマか」

苗木「!!?」

ロボ咲「確かに正論に聞こえるね。殺しを否定している以上、オシオキをする気はないけど殺されないためにボタンを押す」

苗木(今、確かに……)

ロボ咲「じゃあさ、モノクマのルールがクロを生徒が直接殺すって内容だったらどうするの?」

一同「!!?」

苗木「そ、それは……」

霧切「そんな仮定の話してもしかた「それはどうだろう霧切さん」

霧切「!!?」

ロボ咲「ねぇモノクマさん。今から、オシオキじゃなくて直接裁きを下す制度に変えてもらっても良い?」

朝比奈「やめてぇえええ!!」

モノクマ「そうだねぇ………うん! 今回はそのルールで行こうか!」



一同「!!?」



モノクマ「うぷぷ、言われてみれば確かに甘いよねオシオキルールって、責任転嫁する君たちのあさましい精神は絶望的だけど、人生には逃げちゃいけない場面ってあるもんね」ウププププ



 皆、うつむいた。


 絶望していた。


 僕達で……クロを殺す?


 僕達が……人を…ころ、す?


ロボ咲「あは、あははははは!! さぁ、もうこうなったら君に名乗り出てもらうしかないよね!」





ロボ咲「犯人の石丸君!」




一同「!!?」

石丸「………ああそうだ」


石丸「犯人は、この石丸清多夏だ!」


苗木「なんで名乗り出て……」

石丸「僕は最初から隠すつもりなどなかった。あの日の夜、ロボ咲さんを襲う山田君の姿を見た時点で、彼を殺すことは決意していたのだから」

朝比奈「せ、セレスさんを殺したのもあんたなの!?」

石丸「……僕だ。彼女には僕が山田君を殺すところを見られたんだ。気が動転していたのと夜ルールを破っている彼女を見て気がついたら……」

大神「だが、食堂で夜殺すことはできないはずだ。貴様一人で山田を運んだのか?」

苗木「それは違うよ…」

大神「?」

苗木「葉隠君、十神君、君たちも共犯なんだろ?」

葉隠「………」

十神「………」

朝比奈「どういう……こと?」


苗木「写真さ」


苗木「このロボ咲さんと男子達で撮った写真は山田君とロボ咲さんが手を繋いでいる」

朝比奈「ほんとだ。山田ってほんとロボ咲さんが好きだったのね」

苗木「それで横の二人を見て欲しい」

大神「……これは…」

苗木「葉隠君と十神君はそんな山田君を睨んでいる。……それこそ、殺したいくらいにね」

腐川「白夜様……嘘ですわよね」

十神「本当だ。俺はあいつを殺したいほど憎んでいた」

葉隠「お……俺もだべ。ロボ咲っちを一人占めしようとしたあいつが憎かったべ」

ロボ咲「でも、君たちに彼は殺せなかった。僕に嫌われたくなかったからね」

朝比奈「?」

ロボ咲「分からないかなぁ」



ロボ咲「僕はコロシアイ学園生活を止めようとしたんだ」



一同「!!」

苗木「………っ」

ロボ咲「だから、山田君の性欲処理を請け負ったんだけど、激高した石丸君を止めることはできなかった…」

石丸「私は超高校生級の風紀委員だ。絶対に曲げられない信念がある!」

苗木「石丸君……」

霧切「でも、それなら何で最初から名乗らなかったのかしら。あんな偽装工作までして」

石丸「それは十神君の提案だ」

朝比奈「十神君の?」

十神「ああ……、山田を殺したかったのは俺も同じだからな。偽装してもし犯人が見つからなかったら俺達がオシオキを受けようと思った。ただそれだけだ…」

苗木「………?」

苗木(あの超高校生級のエリート十神君がそんなことを?)

十神「だが、ロボ咲の描いた展開になったのでな、もう謎ときの必要はない」

一同「………」

ロボ咲「どうする? 君達は自分が生き残るために彼を殺す? それとも殺すのが怖いから自分たちがオシオキを受ける?」

朝比奈「いやぁ…」ボロボロ

霧切「………っ」

苗木「み、みんな……」

苗木(僕はどうすれば…)




戦刃「……一つ、いいかな」




一同「!!」

戦刃「彼女の詭弁に騙されちゃだめ」

朝比奈「で、でもっ」

戦刃「彼女は殺人と裁きと殺しを混ぜようとしている。……でも、それらは違う」

苗木「?」

戦刃「今までオシオキをしてきたのは全部おね……モノクマ。あなたたちじゃない。あなた達は罪を裁いただけ」

ロボ咲「だから許されると? それこそ詭弁じゃないか! 生き物を大切にと言いながら牛や豚を殺しまくってる大人と一緒じゃないか!」

戦刃「違うわ」

ロボ咲「何が違うのさ!」




戦刃「クロは選んだ彼らを恨んだりはしてないもの」




一同「!!」

ロボ咲「ぐっ……」

戦刃「クロは指名されたその瞬間にはもう反省しているし受け入れている」

ロボ咲「それは! それは!!」

戦刃「もしあなたの理論が合っているというのなら、





 私たちにオシオキをさせた時点でそれはあなたの責任よロボ咲さん」ロンパッ




ロボ咲「あ、ああ……」ガクッ

苗木(戦刃さんが……)

モノクマ(残念じゃない!!)

ロボ咲「ふ……ふふふっ、あはははぁっ!」

一同「!!」

ロボ咲「いいよ! 今回は僕の負けだよ! ……でも、君たちにそれを押す勇気はあるかい?」

朝比奈「あ……」

苗木「……っ」

苗木(そうだ。責任の話をいくらしたって、これでクロを決めれば…)


モノクマ「うぷぷー、それじゃあさっそく投票と行きましょうか! 今回は特別ルールでクロにはお前らで裁きを下して貰います! どうぞお手元のスイッチで犯人を選んでください!」


苗木「ちょっと待ってよ!!」



 そして、クロは選ばれた。


VOTE

石石石
丸丸丸



一同「………」


 みんな自分が犯人であるかのように、後悔と自責の念に囚われていた。


石丸「みんなっ! いいんだ! 僕は逆にうれしい!!」

朝比奈「石丸…?」

石丸「僕のしたことは許されざる殺人だ! その裁きをあんな機械仕掛けのクマにされるより、ぜひ君たちにしてもらいたい!」

苗木「で、できないよ…」クッ

石丸「できないじゃない! やるんだ!!」

苗木「!!」

石丸「いいか君達! 世の中には困難や苦労なんてつきものだ! 正解なんてないに等しいし、周りの人間は君たちの足を引っ張ってくるだろう」

霧切「………」


石丸「だが、今ここにいる僕達は違う!!」


一同「!!」

石丸「仲間が仲間を想い! 助け合い! 間違ったら指摘する!」

朝比奈「いじまるぅ…」グスッ

大神「………」グスッ

腐川「………」ホロリ

葉隠「………」ボロボロ



石丸「どうか! この僕を救って欲しい!! 君たちの手で!!」土下座っ!!!!



苗木「石丸……君」クッ

苗木(くそっ…僕がもっとしっかりしていれば!!)



モノクマ「はいはーい、青春学園ドラマみたいなやりとりはそこまでー!」ポィっ



苗木「それは…?」

モノクマ「じゃーん、モノクマ特製バットで―す!」ウププププ

苗木「……これで、石丸君を…」

モノクマ「当然です!」




 絶望は背中越しに言った。



 “どうだ? この世界に救いはあるか?”と。



机もイスもない教室


モノクマ「はい! それじゃあ張り切ってやってみよう!」


苗木「………」



苗木はどうする?

1、僕が一回で殺せば皆はやらなくていい!
2、で、できないよ!


安価下1

苗木「……僕が最初にやるよ」カタカタ

霧切「苗木君……」

葉隠「苗木ぃ…た、頼むべ…」ブルブル

十神「ふん、その勇気誉めてやろう…」



石丸「君か……本当ならロボ咲君に殺して欲しかったな」



苗木「ごめんね。彼女はゲストだから参加できないんだ」

石丸「いいんだ。贅沢は言っていられない。僕は“悪いこと”したんだからね」

苗木「石丸君……」

石丸「さぁ、ひと思いにやってくれ。できれば一瞬で行けるような強いのを頼む」

苗木「あ、ああ……」カタカタプルプル



 殺す。


 僕が人を。


 絶望の果てに立っているのか?


 なぜ人を。


 嫌だ。


 でも、皆が。


 他人が関係あるのか。


 お前は誰だ。




 お前は ひ と ご ろ し だ。




苗木「あ、ああ……うわぁあああああああ!!」ブンッ



―――ズシャッ!!!



苗木「あ、ああ………あ?」

苗木(なんで僕は……バットを持っていないんだ…)



朝比奈「むくろちゃん!!」



 そこには、一人の少女が立っていた。



戦刃「………」



 返り血を浴び、まさに超高校級の軍人という名を持つにふさわしい少女。



 彼女の名は、―――戦刃 むくろ。





 チャプター3 新世紀ロボ咲伝説! 装甲(包茎)勇者たちよ立て(性的な意味で)! 完

くぅ疲! 5時間近く椅子に座って腰が痛いぜ! 風呂入ってくる!

今はやりのテキトウ詐欺ですね(適当)

チャプター3.5やって寝ます。





チャプター3.5 ラブストーリーは意図的に





苗木の部屋


朝比奈「寂しいね……」

苗木「うん…」

霧切「セレスさんにギャンブルで勝ちたかったわ…」

大神「ああ、それにここでの遊びを色々教えてくれたのも彼女だ」

腐川(いいなぁ、私が死んでもああして喜んでくれるかな…んな訳ないか…)ハァ

モノクマ「はいお水ですわよ、苗木君(セレス風)」

苗木「ああ、ありがと」ゴクン

一同「」

苗木「って、モノクマ!?」

モノクマ「うぷぷー! ほんとバカだね苗木君は! 超高校級の天丼野郎だよ!」ウププププ

霧切「ちなみに天丼とは笑いに厳しい関西では繰り返して同じボケをすることを指すわ」

モノクマ「苗木君! 今すぐ目をつぶった方がいいよ!」

苗木「えっ」ギュッ

モノクマ「そのままそのまま、説明が終わるまでそのままでいてください!」

苗木「わ、分かったから早く説明しろ!」

モノクマ「もうせっかちだなぁ苗木君は」ヤレヤレ

戦刃(盾子ちゃん、今までにないくらいノリノリだ!)

モノクマ「今の飲み物は媚薬をすこーし改造した、一目ぼれマシーンなのです!」

女性陣「!!」ピクッ

モノクマ「さぁ、今から苗木君が目を開けると、最初に見た女性を好きになります! ただし一日だけです!!」

女性陣「!!!」ピクピクっ

モノクマ「苗木君! 目を開けてください!」

苗木「え、えっ?」パッ


苗木が最初に見たのは?

1、朝比奈
2、霧切
3、戦刃
4、大神
5、腐川
6、盾子(写真)
7、舞園


※コンマ下一桁に対応したキャラが選ばれます。安価でキャラを選んだ場合、890は安価キャラがとります。

安価下1

部屋の外

十神「…あのことを苗木に相談しよう…」ガチャ


苗木の部屋

十神「おい苗木」タタタッ

苗木「………えっ!?」ジッ



―目っと目っがつーじあう~♪



苗木「………」

十神「………」

二人「「愛し君よ」」ガシッ

女性陣「」

モノクマ(うぷぷっこれはこれで絶望的ぃっ!)ギャハハハハハ…グスンッ

その後、

食堂

十神「おい、口を開けろ」

苗木「う、うん」アーン

十神「美味しいか?」

苗木「凄く美味しいよ!」

十神「ふんっ、十神の名にふさわしくなるには料理くらいできて当然だ」フンッ

苗木「十神君ってカッコ良い上にカッコ良いんだね!」

十神「ふんっ、当然だ」シャララァン


朝比奈「ねぇモノクマ」

モノクマ「ん?」

朝比奈「媚薬って飲んだ本人が効くんだよね」

モノクマ「そうだよ」

朝比奈「なんで十神もあんなノリノリなんだよ!」

モノクマ「そういう素質があったんじゃない?」スットボケ

腐川(きゃぁああああ//// 過去最高の作品が仕上がりそうだわぁああああ!)


ロボ咲「………」

葉隠(おっしゃー! ロボ咲っちを俺が一人占めだべー!)

間違えた。下一桁対応だった笑


大神「ぬぅうううん!」ボッ

十神「あへっ」ドガァァンッ

大神「大丈夫か苗木よ」ガシッ

苗木「あ……」キュゥゥゥン

苗木(大神さんが凄く可愛らしく見える…)

モノクマ「あっ! 苗木君の超高校級の幸運が大神さんの姿を中学時代に戻していくーー!」

大神(美少女)「良かった。心配したのだぞ」(声優とか分からんけど可愛い声優の可愛い声)

苗木「大神さん結婚しよう!」ギュッ

大神「ぬ、ぬぅ!?///」


一同「」


その後、

大神「は、離れろ苗木///」

苗木「い、嫌だよ! だって僕君が大好きだもん!」ギューッ

大神「ぬぅ……」テレテレ///


朝比奈「羨ましいなぁ」

朝比奈(さくらちゃん可愛いからなぁ……)ハァ…

戦刃「……可愛い上に強いなんてずるい…」


―――

どこかの丘の上

舞園「そそそそんなのってありですかぁ!?」

使い魔(魔力もねーくせに魔法でどっかの世界を覗けるアンタがありえないよ)ハァ

―――


大神「………」ムスッ///

苗木「♪」ギューッ




苗木の部屋(苗木、大神)

苗木「僕がマッサージしてあげるね!」グッグッ

大神「んっ/// ふっ///」

苗木「どう?」

大神「存外気持ちいいぞ。まるであいつを思い出す」

苗木「ふーん、僕という彼氏がいるのに別の人を思い浮かべるんだ」ハムッ

大神「ぁんっ///」ビクッ

苗木「僕と一緒にいる時は僕のことだけ考えて、ね」ニコッ

大神「ぬ、ぬぅ///」

苗木「さ、続き続き」モミモミ

大神「………」フゥ///


―――

どこかの城

舞園「殺す! あいつ殺す!!」ジャキッ

魔王「ぬぅ…その力! ぬしが伝説の勇者か!?」

使い魔(むしろあいつが魔王だよ)

―――

その日の夜


大神「……もう…らめ…」クテ///

苗木「大神さんの隅々を調べちゃった」ペロリ

大神(後……十分…)

苗木「……後十分でこの気持ちはなくなっちゃうんだね」

大神「ぬ? 気付いていたのか?」

苗木「ははは、記憶がなくなる訳じゃないからね」

大神「薬で恋心を操られたくあるまい?」

苗木「そうかな……僕はこんな幸せな気持ちになれるのならきっかけはなんでもいいかなって」

大神「………」

苗木「でも、大神さんが迷惑だよね」ヘヘッ

大神「苗木……」

苗木「大神さくらさん!!」

大神「!」



苗木「僕を幸せにしてくれてありがとう!!」ニコッ



大神「!!!!!」ドキィッ///

苗木「大好き“だった”…よ」クルッグスッ

大神「……苗木…」ギュッ

苗木「!!」

大神「これで、寂しくあるまい…」

苗木「……うん…」

数時間後

苗木「みんな迷惑かけてごめんね」アハハ

朝比奈「ほんと心配したよー」

霧切「罰として当分私たちの下僕ね」

苗木「……はい」

大神「………」モジモジ

苗木(僕の一目ぼれ効果が切れた瞬間、大神さんの姿も戻った)

苗木「ねぇ大神さん、こっち向いてよ」

大神「拒否する」

苗木「………」ギュッ

女性陣「!!」

大神「苗木! 我は!!」

苗木「本当にありがとう大神さん。君は僕の大切な“友達”だよ」

大神「……そうか」フッ



モノクマ「あれぇ? 絶望じゃない?」



チャプター3.5 ラブストーリーは意図的に 完


一向に朝比奈さんが選ばれないのに絶望だよ! おやすみ!!



番外編 その時舞園さんは


舞園「……はぁはぁ…」

魔王「……くっ、ど、どうだ? 世界の半分をやるからワシと手を組まぬか?」

舞園「……要りません」ザシュッ

魔王「な、ぜだぁ……」



舞園「彼のいない世界なんて……何の意味もありませんから」ニコッ



使い魔(早くこの世界から出てってくれないかなぁ…)





おやすみ!!


すげー今更だけど朝日奈ちゃんの名前間違え続けてるぞ

>>642 それで皆朝比奈さんをえらんでくれなかったのか…

ほんの少しだけ続きー





チャプター4 謝罪の中に毒一つ









苗木の部屋

苗木「戦刃さんごめんね」ナデナデ

戦刃「あ、あの…苗木君…私大丈夫だから///」

朝日奈「………」ムゥ

朝日奈(そりゃあ、むくろちゃんが全てを背負ってくれたけどさ! 苗木ったらむくろちゃんばっか構いすぎ!)

大神「………」

苗木(うーん、前回の出来事に立ち直れてないのはたぶん僕の方だ……)ナデナデ

腐川「白夜様ぁ……」

大神「………」

苗木(大神さん…何かに悩んでる……やっぱモノクマを裏切ろうと…)





=自由行動 開始= 残り2回

苗木は誰に会いに行く?

残りメンバー
朝日奈、腐川、十神、戦刃、葉隠、大神、霧切、ロボ咲

安価下1

体育館

戦刃「………」シュッ!スタッ!バッ

苗木(すごい動きだ……どうにかしてあれを覚えられないかなァ…)ジーッ

戦刃「……苗木君、見られるとすごい……(/ω\)」テレテレ///

苗木「えっ!? 僕のこと見えてたのかい!?」

戦刃「足音と空気の流れである程度の背丈は予測がつくの。後は個々人の普段の行動からこの時間に体育館に来るイレギュラーな存在はあなたくらいよ」

苗木「ほへー、すごいな戦刃さん」

戦刃「そんな/// 私なんて盾子ちゃんに比べたら全然……」

苗木「ねぇ戦刃さん!」ガシッ

戦刃「えっ、な、何!?///」



苗木は何て言う?

1、僕を鍛えて欲しいんだ!
2、僕のために生きて欲しいんだ!
3、キスして欲しいんだ!


安価下1



苗木「僕を鍛えて欲しいんだ!」

戦刃「えっ!?」

苗木「今まで黙っててごめん……僕は、この世界で何が起きてるか全て知ってるんだ」カキカキ

戦刃(筆談……)

戦刃「じゃあ、絶望しなかったの?」カキカキ

苗木「だって、戦刃さんが生きてるから」カキカキ

戦刃「えっ!?」

苗木「僕の知ってる世界では、君はモノクマ……江ノ島盾子に殺されるんだ。君がここで地下に落とされると思ってるその瞬間にね」カキカキ

戦刃(この作戦を盾子ちゃんが言う訳ない……苗木君は本当に…?)

苗木「僕は君と外の世界に出たい!! だから、



 戦刃むくろ! 僕のために生きろ!」



戦刃「……っ、は、はい!!」ポロポロ

苗木「って、かっこつけたけど生きる術を教わるのは僕なんだけどね」アハハ

戦刃「大丈夫。四六時中苗木君のことを考えてる私は苗木君が戦うための方法を一万通りは思いつく」

苗木「す、すごいねそれ…」




苗木「幸運を武器に?」



戦刃「うん、あなたの幸運は強い。特に“死なない”方向に特化されてるの」

苗木「つまり…?」

戦刃「幸運を盾に、敵と戦ってもらうわ」

苗木「そ、そんなの無茶だよ! 僕の幸運にだって限界があるよ!」

戦刃「苗木君、私だっていくら超高校級の幸運があったって限界はあるわ」

戦刃「実際盾子ちゃんに殺されたんでしょう?」カキカキ

苗木「う、うん…」

戦刃「私は戦場で一度も傷ついたことがない。それは確率論に頼らないから」

苗木「確率論に頼らない?」

戦刃「実際にやってみましょう」

苗木(戦刃さんって僕と一緒だと凄い喋るなぁ)


戦刃「今、私とあなたの距離は10.25メートル」

苗木「そうなんだ…」

戦刃「それじゃあ、私が今からボールをあなたの右手側に投げるから避けてね」

苗木「う、うん…」


 そういって、戦刃さんは桑田君顔負けのピッチングフォームをとった。


苗木(右手側ってことは……左に避ける!)バッ



 戦刃さんから放たれる剛速球は、壁にあたって破裂した。



苗木「………」

戦刃「じゃあ、今度は苗木君が私の右手側に投げて」

苗木「分かった」スッ


 僕はできる限り全力で(それでも戦刃さんの1000分の1にも満たない威力だけど)ボールを投げた。


戦刃「………」スッ

苗木「えっ!?」


 僕は目を疑った。予め右手側に投げることが決まっているのに、戦刃さんはボールの軌道をさえぎるように動いたからだ。


戦刃「………」パシッ

戦刃「苗木君、あなたが左に避けることを選んだのは、ボールが右手側に来る確率が100%と判断したから」

苗木「う、うん。君がそう言ったからね」

戦刃「それは確率論。私は違う」

苗木「そうか! 僕のフォームから軌道を読んだんだね!」

戦刃「違う」

苗木「」

戦刃「“そんな些細なこと”は関係ない。私は“あなたに右手側に投げるように指示を出した”」

苗木「!!」

戦刃「これが私が無傷で戦い続けてこれた理由」

苗木「相手の動きを……君が操る…?」

苗木(で、でも戦場って何十という銃口が彼女を狙うんじゃないのか?)

戦刃「もちろん、これができたからって超高校級の軍人にはなれない。…でも、これくらいできなきゃ戦場に出る資格すらない」

苗木「………」

戦刃「苗木君」

苗木「は、はい!」

戦刃「一緒に頑張ろうね」ニコッ

苗木「うん!!」



 そして、猛特訓が始まった。





―――時間ないので猛特訓は省きます。


戦刃「たぁああ!」シュバッ

苗木「甘いよ!」コテン

戦刃(転んだ!?)

苗木(違うよ戦刃さん! 僕は僕の幸運でこの体勢に持っていったのさ!)ブンッ

戦刃「甘い」グルンっ

苗木「戦刃さんがね」

戦刃「きゃっ」ズルッ

戦刃(この間破裂させたボールに着地した!?)ドタッ

苗木「はぁはぁはぁ……初勝利、だね」ジャキッ

戦刃「……最後のは幸運?」

苗木「ううん、違うよ」



苗木「君が僕の先生になった記念のボールで、君を倒すって決めてたんだ。特訓を始めたあの日からね」ニコッ



戦刃「………っ」ゾクッ

戦刃(私にも勝敗が見えない相手が三人“いた”。盾子ちゃんと、大神さんと、ジェノサイダ―翔……今日からは“四人”ね)

戦刃「苗木君。いつか戦場で戦いましょう」ギュッ

苗木「嫌だよ。何で最後の最後でコロシアイの約束しなきゃいけないんだよ残念すぎるよ」


戦刃「うぅ……」シュン


苗木「でも……」

戦刃「?」



苗木「君が強大な敵を目の前にした時、背中は僕に任せてよ」ギュッ



戦刃「………うん」ギュッ///



★苗木は≪超高校級の幸運≫に加えて≪超高校級の戦術家≫の称号を得た!



苗木(モノクマがロボである以上、不確定要素の幸運を使う僕の方が有利なはずだ!)

苗木「よし、後は次のコロシアイを防ぐだけだ!」



苗木は誰に会いに行きますか。 残り1回


残りメンバー
朝日奈、腐川、十神、戦刃、葉隠、大神、霧切、ロボ咲

安価下1

さくらちゃん了解です!

いったんここまでにして続きは日付が変わってからになると思います!では!

超高校級の戦術家と剣聖と軍人とか一大勢力じゃないですかやだー

戦力的には
剣聖>>人類の限界>>フル装備軍人>>>>>格闘家>軍人≧モノクマ(マニュアル操作)>>>>殺人鬼≧戦術家>>その他
って感じかな?

>>662>>665 一覧にすると圧巻ですね。そこにきっちり七割で不正解する占い師と凄腕探偵とおっぱいがいるなら絶望には負けないはずだ(適当)



それでは続き逝きます!


>>665 そこのフル装備軍人のとこに私様を=で入れれば完璧です!!



苗木「大神さん……」

大神「苗木か……」

苗木(大神さん、相当まいってる…。そりゃそうだよな。ただでさえ皆をだまし続けてきた上に、ロボ咲さんの話からすれば大神さんは黒幕と同罪だと思ってしまってもおかしくない……)

苗木「大神さん、何か悩みとかあるの?」

大神「………ない」ピクッ

苗木「そっか」

大神「うむ。……苗木よ。おぬしこそ死相が見えるぞ」

苗木「えっ!!」

大神「そんな疲れた顔してると朝日奈が悲しむ。寝るなり休むなりして少しは体調を整えろ」

苗木(あちゃ、逆に心配かけちゃったな…)

大神「……ぁりが…」クルッ

苗木「えっ?」

大神「………」スタスタスタ

苗木「???」


体育館


モノクマ「何するのさ……」シュゥ…

大神「我は決めたのだ」

モノクマ「決めた?」キョトン

大神「我は引かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!! もうお主の言うことは聞かん!!」

モノクマ「………」プルプル

大神「分かったらこんな茶番はもうやめろ」

モノクマ「………ぷ…」

大神「……ぬ?」




モノクマ「ぷひゃーーーーはっはっは!! お笑い草だよね!」ジャキッ




大神「!!」」スッ

モノクマ「まぁ、裏切ったのは君だけじゃないし、許してあげるよ!!」

大神「……どういうことだ?」

モノクマ「そ、れ……は!」スッ




大神「ぬぁああああああああ!!!!」












ケンイチロウの首「」ポタポタ

モノクマ「うぷぷぷぷ! 活かしておくのがめんどくさいから首だけにしちゃった!」






大神「」ドサッ

モノクマ「あれあれ~? 気絶するなんて“女の子みたい”!」ウプププ






モノクマ「でもなぁ、今僕が大神さんを殺すのはルール違反だし……。攻撃だけでも受けておけばよかったかな」ハーア

大神「」

モノクマ「うぷぷぷぷ! 寝顔も鬼みたいだなんて女の子として絶望的だよね!」

ケンイチロウの首「」

モノクマ「うえ、ばっちぃから捨てよ! レーザービーム!!」

ケンイチr「」ジュッ


灰「」ひらひら


モノクマ「うぷぷぷぷ!!! あひゃひゃ……あーはっはっは!!!」



扉の向こう

苗木「………な、なんてことだ…」ガクガク

苗木(こ、これが大神さんの自殺の変わりなのか!?)

苗木「お、おちつけ……落ち着いて考えろ…」

殺された&オシオキリスト
原作→今回
―――――
チャプター1
殺された
舞園→桑田

グングニル
戦刃→該当者なし

オシオキ
桑田→舞園(逃亡)

―――――

チャプター2
殺された
不二咲→大和田

オシオキ
大和田→不二咲

―――――

チャプター3
殺された
山田&石丸→セレス&山田

オシオキ
セレス→石丸

―――――

チャプター4

殺された
大神(自殺)→ケンイチロウ?

オシオキ
アルターエゴ→???

―――――

苗木「……本当にそうなのか?」

苗木(ケンイチロウさんは外部の人間だ。……まだ油断しちゃダメだ!)

モノクマ「………あ、手が滑ったぁ!」ズガンッ

カメラ「」ボロンチョ

モノクマ「うぷぷぷぷっ! これで僕が殺したなんて分からないよね!」ウプププ!


――

苗木「そんな!!」

苗木(江ノ島さんが! あの江ノ島さんがルールを変えるなんて!?)

――

モノクマ「それじゃあ、私様のオシオキターイム!!」ジャキッ

大神「」

――

苗木「………」



苗木はどうする?

1、助けに入る
2、戦刃を呼ぶ
3、諦める


安価下1

モノクマ「うぷぷぷ!! サヨナラオーガちゃん!!」



 モノクマの右手から伸びる凶悪なかぎ爪は、無情にも大神さんの首元を狙って振り下ろされた。



 僕は、心の中で叫んだ。



 僕の中にある全ての幸運を使ってでも良い、目の前にいる弱くて可愛い女の子を助ける力を!!




苗木「ぁああああああ!!!」




モノクマ「えぇ!? 苗木君!?」



 そして、聞いたこともないような音と、受けたことのない痛みと共に、




 ―――僕は意識を失った。




 



大神「……ぅ…」

大神(我は……何を…)

大神「!!」

大神(ケンイチロウ!!)


 気を失った? 何故?


 ケンイチロウが殺されていたから?


 我はその程度の人間だったのか?


 我はその程度で生きることを諦めたのか?


 悔しい。


 この心臓を溶かすような煮え滾るどす黒いモノはなんだ?




大神「……そうか、これが……“殺意”か」



 殺意の波動……こんなにも心地よいものだったとは。



大神「父よ……すまぬ。我は何も分かっていなかったようだ」ゴゴゴゴゴッ



モノクマ「あれぇ? 大神さんもう目覚めちゃったの?」



殺意の波動に目覚めし大神『ああ―――











―――お前を殺したくて堪らんのでな』











 ―――    ごっ    。




 まるで木の板に剛速球で放たれた鉄球をぶつけたような、そんな圧倒的な音が体育館に響いた。



ものくま?「」ブスブスブス



殺紅羅(さくら)『……足りぬ』ゴゴゴゴゴゴッ



モノクマ「ぶひゃひゃひゃ!! 無駄無駄! 僕はいtt




 ―――   めきょ   。



 今度はアルミ缶をハンマーで潰したような軽快な音が響き渡るとまではいかないくらいで鳴った。



殺紅羅『……もっとだ』ゴゴゴゴゴッ



 絶望とは正反対のベクトル。

 けして、諦めてなどいないし、放置もしていない。

 嘆いてなどいないし、苦しんでなどいない。


 例えるなら、“希望”。


 名づけるなら“純粋な破壊欲”。


 

 その瞬間、朝日奈なら見ただけで涙を流すような、そんな歪んだ笑顔を見せて、大神さくらは、



さくら「………今会いに行くぞ」



 体育館から一瞬で姿を消した。



 ……は、はは…。


 何が超高校級の戦術家だよ。


 まるで、噛ませ犬みたいに一瞬でやられたじゃないか。


 苗木誠にスポットライトが当たる時なんて来る訳ないのに。


「それでも僕は……」


 あーあ、こんなことなら、wikiの知識通りに物語を紡げばよかった。


「僕は……むんだ」


 まぁ、何人か死ぬけど、最終的には希望が勝つし。それでよかったんだ。


「前に……前に進むんだ」


 は?


 何言ってんだよ苗木誠。お前はもう終わりなの。ゲームオーバー。


「まだ……終わりじゃない…」


 おいおい、諦めろって!

 痛いのは嫌だろ?

 殺されるのはもっと嫌だろ?

 楽しくしていたいだろ?

 恋愛だってしたいだろ?

 ほら、もう休めよ。

 きっと目を開ければもう一回最初からやり直せるよ。

 な?

「……そうかも、な…」

 良かった良かった。

 で、誰にする? やっぱ霧切さん?

 あ、いっそのことハーレム狙っちゃう?

 wikiがあれば不可能じゃないって!

「だ、……けど…」

 !!!?








苗木「さくらちゃんの照れた顔は僕のモノだ!!!!」ガバッ





苗木「……あ、れ?」

苗木(大神さんは?)キョロキョロ

苗木「モノクマが…二体も破壊されてる…」

苗木(wiki情報では大神さんとモノクマは互角の戦いをしてた…)

苗木「まさか…また“変わったのか”」

苗木「……追いかけないと」スタッ

苗木「……あれ? 怪我してない…」

苗木(これは幸運の力なのか…?)



 だとすれば、今後僕の力で“他人を助けることはできない”ってことか?



苗木「……今は考える時じゃない…」ダッ




 食堂前


江ノ島「ぐっ」ドゴォッ

戦刃「盾子ちゃん!!!」

さくら『………』グイッ

江ノ島(あ、あの壁を壊すなんて、ぜ、絶望的ぃ…)

朝日奈「あ……あぁ…」ガクガク


苗木「大神さん!!」




さくら『……ぬぉおおおお!!』ブンッ



 ―――     !



 音にならない音が響き渡り、江ノ島盾子の身体が地面から天井へ大きくバウンドした。



戦刃「ぁあああああああ!!!」



 妹が壊されていく様を見かねた戦刃さんが、大神さんを抑えつけようと飛びかかるが、



苗木「っ!!」ズキッ



 なんだ今の痛み!?



 苗木はどうする?


1、戦刃にタックルする。
2、大神に抱きつく
3、江ノ島の様子を見る


安価下1

苗木「大神さん!!」ギュッ

さくら「ぬぉおおお!?」ブンッ

戦刃「……ぁ…」ヘナ…

戦刃(今の……死んでた…かも…)

苗木「な、何してんだよ!」

さくら「………」グイッ

苗木「えっ……」

さくら「ぬぉおおおおおお!!」ブンッ

苗木「わぁああああ!!」

戦刃「くっ!!」バッ



 ―――ドガァッ!!



戦刃「……ぐぅっ!!」カハッ

苗木「戦刃さん!!」

戦刃(……初めての痛みが…苗木君を護るためで…よか……た)ガクッ

苗木「戦刃さん!! 戦刃さん!!」ユサユサ



さくら「殺す……」グイッ



江ノ島「へ、へへっ、ぜ、絶望的ぃ…」ボロボロ

朝日奈「やめてよさくらちゃん!!」

さくら「………ぬぉおおおおおお!!」




 ―――    ボグッ    !



朝日奈「……えっ?」

江ノ島「GYAAAAAAA!!! 腕が反対に曲がったぁああああ!! 痛い痛い痛い!! 超絶望すぎぃいいいい!!」キヒャヒャヒャヒャ!!


朝日奈「わ、笑ってる……」

十神「く、くるってやがる…」

霧切「………」


さくら「楽には死なせぬ…」ゴッ


 ―――   メキッ   !


江ノ島「あへぇ!!? 今度は足首が砕けちゃったぁああああん!?」キヒヒヒヒ!!!



葉隠「じょ、冗談だべ! こんな世界で間違ってるべ!!」

腐川「………」ガクガクガク


さくら「次はその整った顔だ」スッ

江ノ島(きゃはっ/// 最高で最悪な絶望だよ大神さん!!)




 ―――      。



一同「!!?」




モノクマ?「うぷぷぷぷ!! おいたが過ぎるよ! 大神さん!」



一同「モノクマ!?」

苗木(モノクマは江ノ島さんが操縦してるんじゃ!?)


さくら「ぬぉおおおお!!」ブンッ


モノクマ?「あのねぇ」ピタッ


さくら「………」グググググ

朝日奈「さくらちゃんのこうげきを…」

葉隠「か、片手で止めてるべ!?」

苗木(だ、誰なんだ!? 誰が操って……)



閃きモノグラム


 ロ   
     咲
   ボ 

□□□




苗木「君なんだろ!! ロボ咲!!!」

一同「えっ!?」

モノクマ?「………」

朝日奈「あれが……ロボ咲ちゃん?」

葉隠「う、嘘だべ…」

十神「そんなわけが……」




ロボ咲「うん、違うよ」ヌッ




一同「!?」

苗木「そ……んな?」

苗木(じゃあ、一体だれがあれを?)




モノクマ?2「じゃぁああん!」

モノクマ?3「まだまだいるよ!」

モノクマ?4「うひゃひゃひゃひゃ!」

モノクマ?5「やれやれだね」





モノクマ?30「ほんと、君達って絶望的に絶望だよね」ウププププ



苗木「………」

モノクマ?達『『 僕の名前は絶望宿りしモノクマ!! 』』



モノクマZ達『『 その名を“モノクマZ”!! 』』



さくら「ぬぅうううん!!」ブンッ


モノクマZ「やれやれ、戦力差も分からないなんて」トンッ

さくら「………」ドサッ

一同「!!?」

苗木(あの大神さんが…一発で…?)


モノクマZ「さぁ、“江ノ島さん、帰るよ”」ガシッ

江ノ島「うひゃっ、うひゃひゃひゃ、ぜ、つぼう、ぜつぼう?」

モノクマZ「……引きずって帰るか」ズルズル


苗木「モノクマ!!」

モノクマZ「僕はモノクマZ」

苗木「お前は誰なんだ!!」

モノクマZ「……よく分からないけど、適当に返すなら―――」




モノクマZ「苗木君になら分かるんじゃないかな?」ウププププっ




苗木「……僕なら?」




 そして、モノクマZ達と江ノ島さんは消えた。



朝日奈「さくらちゃん! さくらちゃん!!」ユサユサ

大神「」

ロボ咲「大丈夫です。生体反応はあります」

葉隠「さすがロボ咲っちだべ!!」

十神「当然だな」

戦刃「」

霧切「何があったのかしら苗木君」

苗木「……うん、後で説明するよ」




 この時の僕は、本当に心の芯が冷え切っていて。


 “簡単な事実”にも気付けないまま。


 “絶望の布団”を被ったまま。


 そっと電気を消したのだった。











チャプター4 謝罪のnモノクマZ「ちょっと待ってよ!! まだ僕のターンだよ!」










モノクマZ「うぷぷぷ、ほんと、覚醒だの進化だのよくもあんな恥ずかしい真似できるよねぇ」ウププ


モノクマZ「えっ? 僕も進化じゃないかって?」


モノクマZ「うぷぷぷ! 違うよ! 僕は覚醒だの進化だのとは全くの別物さ!」


モノクマZ「だって、覚醒って元からあったものが現れるんでしょ? だったら最初から出しとけよ! お前が出し惜しみしたせいで仲間は死んだんだぞ!」ブヒャヒャヒャヒャ!!


モノクマZ「進化って身体が変化するんでしょ? 気持ち悪いじゃん!!」あひゃひゃひゃ!!


モノクマZ「じゃあお前のZはなんだって?」





モノクマZ「僕のZはドラゴンボールZのZさっ!」





モノクマZ「ああ、君たちが変な話するから本題を忘れちゃったじゃないかぁ!」





モノクマZ「あのねぇ、今回の話って誰も死んでないじゃん? それっておかしいじゃん?」



モノクマZ「江ノ島さんはぐちゃぐちゃになったけど生きてるジャン? 誰をオシオキするじゃん?」



モノクマZ「じゃーーん! そ・れ・は! この方でーす!!」



こまる(目隠し)「………」ンーンー!!



モノクマZ「うぷぷぷぷ!!! 絶望の雷が鳴ってるよ!!!」



チャプター4.9 VITAなんて無かったんだ







苗木「やめろぉおおおお!! 殺す!! 殺すぅううううう!!!」グイグイ!!

戦刃「だ、めっ!」グググッ

戦刃(なんて……力…。本当に苗木君?)





―――

モニター内

モノクマZ「うぷぷぷぷ!! こまるちゃんは本当に可愛いなぁ」ペロペロ

こまる「………」ンーンーッ

モノクマZ「ねぇねぇ苗木君! 苗木君! 今はどんな気分!? 教えて教えて!!」


―――



苗木「絶望だよ!! お前の勝ちだ!! 僕を殺せ!! 今すぐ殺せぇええええええ!!!!」

朝日奈「なえぎぃ……」ポロポロ

霧切「………っ」



―――


モノクマZ「あひゃひゃひゃひゃ!! 最高!! 超最高だよ苗木君! 君のその顔でアニメを放映していれば視聴率大幅アップだったのに残念だなぁ!」


―――


苗木「ぁあああああああああ!!」ジタバタ

戦刃「………っ」タラーッ

戦刃(苗木君の肘なんて痛く…ない…)グググッ




モノクマZ「ぶひゃひゃひゃ!! さぁて、絶望の中にも優しさがブレンドされている僕は、兄妹の感動の再会を許すのでした!」ヒョコッ

こまる「………ここは…?」キョロキョロ


一同「!?」

苗木「!! こまる!!」ダッ

戦刃「………っ!」

戦刃(苗木君を全力でサポートする!! 片目が血で見えないのなんて関係ない!)ダッ



モノクマZ「おっと苗木君、それ以上近づいたらこの爪がグサッだぜ」ウププププ



苗木「っ!!」

こまる「お兄ちゃん!!」

モノクマZ「ふぅん、実物を見て、少しは落ち着いたようだね苗木君」

苗木「……たのむ…いや、お願いします。こまるを放してください」


一同「!!」


朝日奈「うぇ…なえ……ぁぁあああああああ」ペタッ

十神「………っ」

葉隠「………」クッ



 それは、誰もが最も見たくない光景だった。


 あの、いつも前向きで、誰よりも諦めが悪く、決してモノクマに屈したりしなかった苗木誠が、



苗木「………」ドゲザ



 額を地面にこすりつけて、モノクマZにひれ伏していたのである。



モノクマZ「あーーーーひゃっひゃっひゃ!! さすが苗木君! 分かってるねぇええええ!!」

こまる「お兄ちゃん! やめてぇええええ!!」

苗木「………」

モノクマZ「………ねぇ苗木君」

苗木「………」

モノクマZ「なんで、君の妹をここに連れて来たと思う?」

苗木「……僕を絶望させるためだろ?」




モノクマZ「だいせいかーーーーい!!」ウププププ!!!




モノクマZ「なので、こまるちゃんには“なーーんにもせずに帰っていただきます”!!」

苗木「えっ」

一同「!!」

こまる「おにいちゃ―――」



苗木「どういうことだ……」



モノクマZ「あのねぇ」



 モノクマZから吐き出される言葉は、今までのモノクマをはるかに凌駕する重みで、一同を絶望の淵に追いやった。



モノクマZ「ただ、君の情けない姿が見たかっただけだよ」

苗木「えっ……」

モノクマZ「ほら、後ろの皆を見てみなよ」

苗木「………?」

朝日奈「………」ボロボロ

十神「………」クッ

葉隠「………」ゲッソリ

霧切「………」

戦刃「………」


モノクマZ「ね!! 絶望って感じでしょ!! 君が皆をそんな顔にしたんだよ!!」




モノクマZ「苗木君が自分の意思でね!!」




モノクマZ「だって! 助け出す方法なんていくらでもあったはずだ!!」




モノクマZ「戦刃さんを使ってもいいし! 大神さんを起こしてもいい! 霧切さんの口車を使っても良いし! 苗木君の幸運を使っても良かった!」



苗木「あ……ああ…」プルプル



モノクマZ「……でも君は土下座した。情けなく、みじめで、最低で最悪の形で悪に屈した」



苗木「やめ……やめて…」



モノクマZ「自分の事を主役だと思ってたんじゃない? な・え・ぎ・君♪」ブヒャヒャヒャヒャ!!!



苗木「………ぁ」ガクッ







チャプター4.9 VIT【世界の中心で絶望スル苗木】 完







このまま突っ走るぜぇ!!




 チャプター5 一歩一歩歪んだ笑みで近づく絶対絶望ニンギョウ





苗木の部屋



苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」



苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」

苗木「………」


苗木「………」


戦刃「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」


苗木「………」

苗木「………トイレ…」スクッ





苗木「………」ポフッ

苗木「………」

苗木「………」

苗木「………」




苗木「……ぅあ…ぐすっ…ぁ……」




戦刃はどうする?


1、頭を撫でる
2、抱きしめる
3、そのままよりそう
4、しかる

安価下1

戦刃「……こ、こら!」

苗木「………」

戦刃「わ、私は…君をそんな風に育てた覚えはな、ない!」

苗木「………」

戦刃「だって…グスッ…君を……私は…たたか…」グスッ

苗木「………」

戦刃「うぁ…うぅ……ぁああああああ!!」

苗木「………」





戦刃「……また…来るね…」ガチャ


苗木「………」


苗木「………」

苗木「………」

苗木「………」



??「………」ガチャ



現れたのは?


1、朝日奈
2、霧切
3、腐川
4、大神
5、十神
6、葉隠

安価下1

霧切「……隣、座るわね」

苗木「………」

霧切「すこし、痩せたわね。ちゃんと食べなきゃダメよ」

苗木「………」

霧切「………」

苗木「………」

霧切「少し、私の話をしていいかしら」

苗木「………」

霧切「私は、このコロシアイ生活が始まった時、記憶のほとんどを失っていたの」

苗木「………」

霧切「最初は戸惑ったわ。でも、なぜかそれを表に出さない術を知っていた」

苗木「………」

霧切「周りの人間が超高校級であることから、自分が何らかの能力に秀でた人間であることも悟った」

苗木「………」

霧切「そのうち、事件が起きて、自分の中で考えなくても行動できるタイミングがあった」

苗木「………」

霧切「そして気付いた。私は、事件を解決する時が一番輝いている、と」

苗木「………」

霧切「ふふっ、前置きが長かったかしら。あなたは何を知っているのか私のことをないがしろにしてきたんだから少しはゆるしてちょうだい」

苗木「………」

霧切「つまりね。私は何かがないと輝けない女なの。つまらないのよ」

苗木「………」

霧切「十神君だってそう、競争というステージを用意してもらわないと輝けない。大神さんは格闘、朝日奈さんは水泳、不二咲さんはプログラム」

苗木「………」

霧切「……でも、苗木誠は違う」

苗木「………」

霧切「苗木誠はいつも皆の中心で、いつも輝いている。誰かのために全力で、自分のために全力で、いつも何かに夢中で駆けまわっている」

苗木「………」

霧切「正直、嫉妬したわ。私は記憶がないことを言い訳に自分の殻に閉じこもって何もしなかった。……君たちだって同じ条件なのにね」

苗木「………」

霧切「あの…ね…その…何が言いたいかって言うとね…」

苗木「………」

霧切「……こほん。…一度しか言わないからよーく聞いておきなさい」ファサッ

苗木「………」

霧切「………」







霧切「私、霧切響子は……苗木誠が好き…です」





霧切「………」スクッ

苗木「………」

霧切「……じゃあ…ね」ファサッ

苗木「………」

霧切(チューくらいしても無反応かしら……)スッ

苗木「………」

霧切「………」プルプル///

苗木「………」

霧切「……また、来るわね」クルッ

霧切(バカ響子! 何でそこで勇気出さないの!!)テクテク

苗木「………」

霧切「………」ガチャ

苗木「………」

苗木「………」

苗木「………」



??「………」ガチャ



次は誰が来た?(この人いれて後二人です)

1、大神
2、朝日奈
3、腐川
4、十神
5、葉隠

安価下1

苗木「………」

戦刃「………」ガチャ

苗木「………」

戦刃「………」スッ

苗木「………」

戦刃「………」ツンツン

苗木「………」

戦刃「………」スッレーション

苗木「………」

戦刃「………」グイ

苗木「………」

戦刃「………」ダメカ…

戦刃「………!!」カァ///

戦刃「………」モグモグ

苗木「………」

戦刃「………」グイッ

苗木「………」ジッ

戦刃「………」プルプル///

苗木「………」ジッ




戦刃はどうする?


1えいっ
2むりっ


安価下1

戦刃「………」エイッ

苗木「………」

戦刃「………」ムチュッムチュッ

苗木「………」ボロボロ

戦刃「………」ムゥ

苗木「………」

戦刃「………」チュッ

苗木「………」

戦刃「………」ペロペロ

苗木「………」

戦刃「………」

苗木「………」

戦刃「……私ね、……実は男なんだ」

苗木「………」

戦刃「………」

苗木「………」

戦刃「………」チュッ

苗木「………」

戦刃「………」ガチャ

苗木「………」

苗木「………」

苗木「………」


??「………」


現れたのは誰?(たぶん最後です)


1、朝日奈
2、霧切
3、戦刃


安価下1

朝日奈「………苗木ー、入るよー」ガチャ

苗木「………」

朝日奈(……苗木ぃ…やだよぉ…)ギュッ

苗木「………」

朝日奈「ねぇ! 目を覚ましてよ苗木!」ユサユサ

苗木「………」

朝日奈「……よ、よーし、苗木がその気ならキスしちゃお」

苗木「………」

朝日奈「ほんとだからね! しちゃうんだからね!」グググッ

苗木「………」

朝日奈「……………っ」ボンッ///

朝日奈(む、無理に決まってんじゃん!!)カァ///

苗木「………」

朝日奈「………ねぇ、苗木…最初にこの部屋に集まった時のこと覚えてる?」

苗木「………」

朝日奈「あはは、覚えてないよね。私は人数合わせで呼ばれただけだし…」

苗木「………」

朝日奈「あの時はさ、えー、苗木と桑田かよーとか思ったの。ごめんね。他に誰か良い人がいたってわけじゃないんだけど、スポーツしなさそうな苗木と話合わないだろうなぁと思ったし、桑田は不良っぽくて論外だったし…」

苗木「………」

朝日奈「でも、そのうちにね、気付いたの。うわっ、苗木って可愛いんだなって」

苗木「………」

朝日奈「あ、これも失礼に聞こえるよね。でも、違うんだ。私恋愛なんてしたことないから、男の人に特別な感情なんて持ったことがなかったの」

苗木「………」

朝日奈「あ、……えへへ、苗木に特別な感情持ってるのばれちゃった。……うん、好き。苗木ちょー好き」

苗木「………」

朝日奈「セレスさんに苛められる苗木が好き。桑田君と笑う苗木が好き」

苗木「………」

朝日奈「霧切さんと知的な会話する苗木が好き。舞園さんにやきもきする苗木はちょっと嫌い」エヘヘ

苗木「………」

朝日奈「さくらちゃんに優しい苗木ちょー好き。戦刃さんに優しい苗木ちょっと嫌い」テヘ

苗木「………」

朝日奈「……誰も殺させないように頑張る苗木……好き」

苗木「………」




朝日奈「何より、ランキング一位の妹さんのために土下座する苗木誠を………」




朝日奈「私は心より尊敬しています」




苗木「………」

朝日奈「あー! 慣れないこと言ったから緊張してお腹減ったよぉ」カオマッカ///

苗木「………」

朝日奈「さっ、ドーナツ食べに行こ苗木!」スッ

苗木「………」

朝日奈「……あ…」ポロポロ

苗木「………」

朝日奈「…やだ……苗木の前で泣かないって決めたのに…」ポロポロ

苗木「………」

朝日奈「ごめん! 見ないで! だめ! こっち向かないで!!」ポロポロポロ

苗木「………」

朝日奈「やっぱやだ! 見て! 私のこと見て!!」ギュッ

苗木「………」ポフッ

朝日奈「好きだよ苗木。ねぇ、キスしよ?」

苗木「………」

朝日奈「………」スッ





舞園「………」スッ













―――――     ぽとり    。








苗木「えっ………」

朝日奈の首「」

苗木「            !!」

舞園「お待たせしました苗木君! 私帰ってきましたよ!」

苗木「       !!        !!!!!」

舞園「さっ、一緒に脱出しましょ!」

苗木「  !!   !!!!   !!!」

舞園「あはは、心配しなくても、この世界の外ですよ!」

苗木「      !!       !!!」

舞園「えっ、モノクマZ? そんなのいたんですか? まぁいいじゃないですか」

苗木「   !! 」





舞園「   私が   いるじゃないですか?」





苗木「    !!!!!」




苗木「はっ!!!!!」ガバッ


苗木「はぁはぁはぁ……」


苗木(な、なんだ今の!?)ハァハァ


苗木「……僕の部屋だ…」キョロキョロ


苗木「………夢?」


苗木「……分からない…なんだあれ…」


苗木「………僕は…」


苗木「……ん? なんだ、これ」チャキッ





江ノ島の死体「」




苗木「う、うわぁあああああああああ!!!!」

モノクマZ「うぷぷぷぷ!!! 死体が発見されました!!」

朝日奈「……苗木? …うそ…だよね」

霧切「………っ」

戦刃「大丈夫。私がオシオキをさせないから」

苗木「ちょっと待ってよ……僕は…」

モノクマZ「さぁ! 一定時間の捜査の後学級裁判だよ!」

十神「……ちっ」

葉隠「わぁああああ! もう嫌だべぇええええ!」

腐川「……残念だわ」




苗木「僕じゃないんだ!!」








 僕は捜査をすることができなかった。



 身体が言うことを聞かなかったこともあるけど、あの夢があまりに生生しくて。



 頭でいくら否定しても、身体が覚えていた。



 僕が……江ノ島盾子を…殺した。



モノクマZ「うぷぷ!! さて! みなさんの集まりですね!!」



 学級裁判が始まる。



 

朝日奈「………」

霧切「………」

葉隠「………」

十神「………」

モノクマZ「今回は大神さんは意識が戻らないため不参加を認めます! ロボ咲さんの参加も拒否しました!」

苗木「……僕は…」

腐川「………」

モノクマZ「さぁ、裁判を始めましょう!」



学級裁判 開廷!



霧切「……苗木…君」



 それは、裁判というより、事件の結果報告だった。




 皆が苦悶に満ちた表情で、僕が殺人を犯した証拠を並べて行く。


十神「苗木の足跡が―――」


 僕は、得意のロンパをすることもできず、ただ茫然と聞いているだけだった。


霧切「……その時苗木君が…」


 各々が持っているピースには全て僕の影があり、それらを繋ぎ合わせた結果。


朝日奈「………苗木が…犯人…なの?」


 クロは僕以外ありえなかった。




苗木「……そうなの…かな」




 もはや、否定も肯定もできなかった。



モノクマZ「うぷぷぷー! それじゃあお手元のスイッチを押してください!!」



 




苗木(ああ、僕が選ばられるのか……)



苗木(思えば、wikiを見たあの日から、本当に上手くいかない事だらけだったな)



苗木(ゲームは攻略本を見れば効率よく物語を進めることはできるけど)



苗木(結局それは“ゲームを楽しむ”権利を放棄しているんだ)



苗木(僕が今、殺される理由はたった一つ)



苗木(“ズルをした”からだろう……)



苗木「……さぁ、モノクマZ。オシオキを頼む」



苗木「………?」



 なんだか様子がおかしかった。



モノクマZ「うぷぷぷぷ!! おもしろい結果だね!!」

朝日奈選択→朝日奈

十神選択→十神

霧切選択→霧切

腐川選択→腐川

戦刃選択→戦刃

葉隠選択→葉隠




苗木選択→苗木




モノクマZ「はーい、結果は……おおはずれーーー!! お前ら、ほんとに後悔しないのー?」

苗木「な、何やってんだよ……」

朝日奈「苗木」

苗木「僕が殺したんだから僕を選べよ!!!」

霧切「苗木君」

苗木「さぁ! もう一度投票だ!! 僕を選んで!!」

十神「苗木」

苗木「頼むよ!」

葉隠「苗木」

苗木「バカだ! ほんとみんなバカだ!」ポロポロ

腐川「…苗木」

苗木「……何やってんだよ…みんな」ポロポロ

戦刃「苗木君」




 僕は泣いた。


 心が……すごく…すごく温かかった。





モノクマZ「はーいそれじゃあ、クロの苗木君以外は皆オシオキだぁ!」


苗木「嫌だ! 嫌だよ! 僕もオシオキを受けるよ!」


モノクマZ「それは無理で―す! なぜなら!」ピコンッ


鎖「」ガシッ


一同「!!?」


モノクマZ「皆で宇宙旅行だからでーす!!」


一同「!!」グイッ


苗木「みんなぁああああああああ!!!!!」


モノクマZ「うぷぷぷぷぷ!! あはは! あーーーーひゃっひゃっひゃっひゃ!!」


ロケット内部

朝日奈「……えへへ、苗木は幸せに生きられるかな」

霧切「きっと無理でしょうね」

葉隠「まぁでも、死ぬよりはマシだべ!」

十神「ふんっ、どうだろうな」

腐川「白夜様……手を繋いでも…いいですか…」モジモジ

十神「……好きにしろ」

腐川「!! もう死んでも良い!」

葉隠「だから今から死ぬべ……なぁ、朝日奈っち」

朝日奈「嫌! 苗木以外と手を繋ぐなんて嫌!」

葉隠「霧切っちぃ」

霧切「愚問ね」

葉隠「む、むくろっち…」

戦刃「………」

葉隠「聞いてないべ~……最悪だべ~」



モノクマZ「あーテステス! お前ら心の準備はできたか!?」



葉隠「できるわけねーべ! んなもん!!」



モノクマZ「それは良かった! ではカウントダウン!」

一同「!!」

モノクマZ「1! 0!」ピコンッ



葉隠「はやいべぇえええええええええ!!」




ロケット「」グワンッ…ゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴ……








ロケット「」ゴゴゴゴゴゴゴォオオオオオオ!!!




??「………」チャキッ



ロケットの前に誰が現れた?


●舞園さん
●舞園さん
●舞園さん


安価下1

>>1

ああああ「待たせたな」ザンッ


ロケット「」パカッ


葉隠「あ、あんたは……」プルプル

朝日奈「来るの遅いって」ウルッ

霧切「ほんと……バカね」

十神「まぁ、来たことは誉めてやろう。一応な」




ああああ「やったぜ!!」ニコッ




こうして、ああああの活躍により、モノクマZは駆逐され、学園に平和が戻った。

すごいぞああああ、やったぞああああ、世界の平和は君のおかげで保たれた!!




ダンガンロンパ THE テキトーション 完



>>1「だって、うまいんだもーん」

苗木「飲んだら」

大神「こう言っちゃうよ」

三人「「くぅ~wwww」」


>>1「疲れました! まさかこんな所で>>1が選ばれようとは! 以下皆からのコメントどうぞ!」

枕園「いやぁ、寝ました寝ました!」

剣園「いやぁ、切りました斬りました!」

魔法園「あの時使ったのは、魔法だよ!」



一同「「黒幕は秘密だよ!!」」



思ったより適当過ぎる…俺が悪かったorz
もう一度>>765「舞園」変更願う

>>769 まさかの>>1指名にネタが思いつかなくてやってしまったorz

じゃあ、>>765の続きからー

舞園「………」チャキッ


舞園(私は知った)グッ


舞園(この世界には砂の数だけ悲しみがあり)


舞園(雨の数だけ苦しみがある)


舞園(それでも人の数だけ幸せがあるのならば)


舞園「舞園さやか。刀を振らせていただきます」スッ




―――     。



ロケット「」パカッ


一同「ぁああああああ……あ?」


舞園「皆、大丈夫?」


一同「舞園さん!!」




モノクマZ「むきぃいいい! なんであいつがいるんだよぉおおお!!」




苗木「は、はは……」

苗木(さすが超高校級のアイドルだ。タイミングを間違えないな)

モノクマZ×100「「うぷぷぷぷ! 君はもう墓地送りされたんだよ! いまさら何の用だよ!」」


舞園「黄昏よりも暗き存在(もの)、血の流れよりも赤き存在(もの)

時間(とき)の流れに埋もれし偉大なる汝の名において、

我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりし

全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを!!!」


モノクマZ×100「「げげっ!?」」ビクビクッ


舞園「マイ★ソノファイアーーーー!!」ドォオオオオオオオンッ!!!


モノクマZ×100「そんなぁああああああ!!」チュドォオオオオオオンッ


舞園「苗木君!」シュンッ

苗木「舞園さん!」ギュッ

舞園「あぁ! 苗木キュン苗木キュン! クンカクンカスーハースーハー! カリカリモフモフ! 幸せ幸せ!」ギューッ///

苗木「ま、舞園さん///」



モノクマZ「こらぁーーーー! 急に現れていちゃいちゃするなぁ!!」



舞園「うるさいテディベアですね……」ゴゴゴゴゴッ

モノクマZ「ひぃっ」ビクビク

苗木「待って! 舞園さん!!」

舞園「……はい」スッ

モノクマZ「何のつもりだい? 苗木君」



苗木「モノクマZ。君に勝負を申し込むよ」



モノクマZ「勝負?」

苗木「ああ、僕が君の正体を当てれば僕の勝ちだ。外れれば君の勝ちだ」

モノクマZ「へぇ? そんな不利な話よく提案できるね。何を考えてるのかな?」

苗木「……不利なもんか」

モノクマZ「え?」

苗木「僕には心強い仲間がいる! 決してお前なんかに負けたりはしない!!」


苗木「希望は!」


苗木「前に!」


苗木「進むんだぁああああ!!」ズガーンッ


モノクマZ「うぷぷぷ、面白い。面白いよ苗木君!!」


苗木「………」


モノクマZ「さぁ! 絶望のラストバトルを始めようか!!」ウププププっ









 チャプター5 一歩一歩歪んだ笑みで近づく絶対絶望ニンギョウ 完













チャプター5.5 守護月天はシャオリン一人で良い






植物園

苗木「………」ドキドキドキドキ

苗木(最終決戦の前日。僕はある人を呼び出した)

苗木「この想いを伝えるんだ……」




苗木が呼びだしたのは誰?




1、朝日奈
2、霧切
3、腐川
4、舞園
5、大神
6、戦刃



安価下1~5(多数決)

※この多数決で決定した人がエンディングのヒロインとなります。では、風呂入ってくるので決めておいてください。

あー、じゃあ、もうこんな時間だし、明日改めてハーレムエンドも入れた安価とります!

真の黒幕を一発で当てれたら、2スレ目もあるよ!!

≪ヒント≫今までに名前は必ず出ています。明らかに原作とは違う動きを見せています。

おやすみなさい!!

モノクマシアター


モノクマ「僕は無実なんだ! 僕は無実なんだ!」

モノクマ「だって僕はモノクマだから! 僕は無実なんだ!」

モノクマ「僕は無実なんだ! 僕は無実なんだ!」

モノクマ「あいつが悪いんだ! あいtモノクマZ「うるさいよ」グシャッ



モノクマZ「うぷぷ、ねぇ知ってる? 絶望ってさ、甘いんだ」

モノクマZ「絶望ってさ、〝本人が決めつけた”だけで、平均をとったら全く絶望じゃなかったなんてよくある話なんだ」

モノクマZ「だからさ、〝あの女”は殺した」

モノクマZ「だってそうでしょ?」



モノクマZ「信頼した人間に殺されるのは〝とっても絶望的”なんだからさ」ウププププ



苗木「………」

僕は呼び出した。大切な人を。

苗木(でも、僕は弱い…)

この絶望に秀でた世界で僕は大切な人のために死ねるだろうか。

苗木(ううん、弱かったんだ……これからは違う)

これから先、迷うだろう、苦しむだろう、ありとあらゆる絶望を味わうだろう。

苗木(それでも僕は進む)



 大切な人とイキキル。



??「………」


苗木の前に現れたのは?


1、舞園
2、朝日奈
3、大神
4、腐川
5、戦刃
6、霧切

7、全員



安価下1~5(多数決)

苗木「舞園さん……」


 そうだ。僕は最初から決めていたじゃないか。


舞園「苗木……君」モジモジ


 舞園さんは僕の元クラスメイトで。


苗木「あのさ、舞園さん」


 舞園さんは超高校級のアイドルで。


舞園「は、はい……///」


 舞園さんは僕の……僕の…。


苗木「ぼ、僕は……舞園さんが…」グッ




苗木「舞園さやかさんが大好きです!!」




舞園「!!」ウルッ

舞園「わ、私が……?」ポロポロ

苗木「うん、中学時代からずっと……。まぁ僕の事なんてあんま覚えてないと思うけど」

舞園「そんなことありません!!」

苗木「えっ!」

舞園「私は中学時代、あなたがいたからアイドルを続けられたんです!」

苗木「!!」

舞園「私からも言わせてください!」



舞園「私は苗木君のこ「ひどいや苗木君!!」



2人「!!?」



不二咲「僕という人がいながら、なんで浮気なんかするのさ!!」

苗木「え、……ふ、不二咲…さん?」

苗木(オシオキされたはずじゃ…・・)

焦らしてごめんだべ!

急に仕事で更新ができないべ!!

もしかしたら急にするかもしれないけど多分日付変わるべ!!

では!






チャプター0   とあるプログラマーの追憶







 その日、目覚めた僕は世界の異変に気が付かなかった。

(あれ……ここ…学園?)

 超高校級のプログラマーとしてスカウトされた僕は、本当は嫌だったけど希望ヶ峰学園に入学を決意した。

(なんだか様子がおかしいぞ)

 世界の憧れ、成功の約束、学生の頂点。

 文字との対話に人生を費やしてきた僕にとって、そんなことはどうでもよかった。



 どうでもよかったんだ。。。




 


 気を失った超高校級の同級生たち。

 彼らはその冠を持つにふさわしい能力を有し、また、それに負けないくらいの自信とプライドがあった。

「コロシアイなんて絶対にしねぇぞごらぁああ!」

 特に大和田君は強くてたくましくて、同じ男として憧れの対象だった。

 戸惑いつつも希望を捨てず戦い続ける仲間たち。

 僕は次第に彼らに心惹かれ、自分もみんなと一緒に前に進みたいと思うようになった。



 そんな時、舞園さんが殺された。



 


 僕は心が張り裂けそうになった。

 仲間だと思った同級生が死んだのだから。

 みんなも同様に狼狽していた。…特に苗木君は元クラスメイトということもあって、発狂に近い症状を見せて気絶した。


(彼も僕と同じなんだ…)


 少し線の細い、気の弱い僕のような彼。



 ―――だけど、それは間違いだった。




「犯人は君だよ! 桑田君!」

「あぽ?」


 なんと、僕のような彼はあれだけの苦しみを乗り越え、犯人を当てたんだ!!

「………!」

 僕は心臓に矢が刺さったみたいに、強い痛みを感じた。…だけど、それ以上に高揚した。



 僕もああなりたい!!!




「俺は強い強い強い強い強い!!」



 ―――        。



 痛みなんて感じる暇もなかった。

 大和田君が振り下ろしたダンベルは僕が即死するには十分な威力で、僕は前のめりに倒れた。


(ああ、やっぱ僕に現実を生きる資格なんてないんだ・・・・・・)


 よかった。

 念のために〝逃げ道”を用意しておいて。

 あそこでもう一度やり直そう。

 そうだ。

 今度は僕が・・・・・・くろ・・・・・ま・・・







 チャプター 0.3  箱庭学園












チャプター 0.7  人格形成













チャプター 0.8  マルチエンディング 作成















チャプタ 0.99999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999



≪崩壊プログラム モノクマZ 作成≫













チャプター ■ 創られた世界で愛を謳う







苗木「き、君が本当の黒幕だっていうのなら、何で現れたんだよ!」

不二咲「何で現れた? 逆に聞くけど…」




不二咲「僕の世界で何で現れちゃいけないの?」




苗木&舞園「!!?」

不二咲「ああ、舞園さん。君に貸した〝力”返してもらうよ」

舞園「えっ………ぁ」ガクッ

舞園(急に体中から力が……)

苗木「!?」

苗木「舞園さん!」

舞園「はぁはぁ……なえぎ…くぅん///」

苗木(すごい熱だ…)

苗木「不二咲くん! 君がやったのか!?」

不二咲「僕は女だぁあああああ!!」ブンッ

苗木「うわぁあああ!」ドガッ

舞園「………」ドガッ

苗木(な、なんだ今の風圧……魔法か!?)

不二咲「はぁはぁっ……僕は…僕は…」

苗木「舞園さんを元に戻してくれ!!」

不二咲「! 嫌だよ。僕何にもしてないし」

苗木「えっ!?」



不二咲「それは彼女自身が決断して受け取った“リスク”だ」



苗木「リスク……?」

不二咲「そう、リスクだ。超高校級の刀使い、魔法使い、拳銃使い、彼女はメリットを勝ちとるために様々なデメリットを抱え込んできた」

苗木「彼女はなぜそんなことを!?」

不二咲「あー、分からないかなァ……。分からないよね。苗木君だもんね」プププ

苗木(不二咲さんがあんなに意地悪そうな笑顔を見せるなんて……)




不二咲「最初の刀使い以外はぜーーーんぶ君のためだよ」




苗木「!!」

不二咲「彼女は外の世界に出てすぐに気がついた。




 僕がこの学園以外にフィールドを造ってないことに」




苗木「え……なんだ…って…?」

苗木(この学園以外に…フィールド? 造ってない?)

不二咲「虚無の淵に立った彼女の前で僕は言ったんだ」


回想

舞園「……な、なにこれ…真っ暗?」

不二咲『舞園さん♪』

舞園「不二咲さん!? あ、あなたも逃げだしたの!?」

不二咲『うん、なんとかね。……舞園さん、僕は真実を知ったんだ』

舞園「真実!?」

不二咲『この世界は……もう、終焉を迎えてるってことに…』

舞園「!!?」

不二咲『僕はもうダメだ……先に消えるみたいだ…』

舞園「不二咲さん!? ダメ!!」

不二咲『舞園さん……これを受け取って』

舞園「こ、これは!?」

不二咲『僕が造ったこの世界に干渉できる装置だよ…。ただ……使用者にはリスクがあって…うぅ!』

舞園「不二咲さん!!」

不二咲『舞園さん……おそらく…君の命をすべて使っても助けられるのは一人だけだ……』

舞園「だめ!! 待って!」

不二咲『誰を……助け…たいか…よ…く…かん…』

舞園「いやぁああああああ!!」



虚無の外側


不二咲「いやぁ、さすがスーパーアイドルだね。良い演出だ♪」


回想 終


不二咲「ほんと彼女は君のためによく頑張ったよ! どうせ意味のない世界なのに“死ぬより苦しい”思いをするなんてさ!!」

苗木「……ぐっ…」

舞園「……はぁはぁ…なえ…ぎ…くん」

苗木「舞園さん!!」

不二咲「………」

舞園「私……、頑張ったかな…」エヘヘ

苗木「うん! 大丈夫! きっと助かるよ!!」

舞園「……一つ…お願い……良い…です、か?」ハァハァ…

苗木「何言ってんだよ! これから先いくらでもお願い聞くよ! だから今は――」



舞園「頭を……撫でてくれま、せんか?」



苗木「………っ」

苗木(僕にできることはないのか!?)



苗木「………っ」グスッ

舞園「………」ハァハァ

苗木「……舞園さんは…」ナデナデ

舞園「………」ニコ

苗木「僕の……アイドルだ」ナデナデ

舞園「……幸せです♪」




 ―――   ごふっ   。




苗木「えっ……」ドロリ

舞園「」ハァ…ハァ…

不二咲「あーあ、とうとう“内臓破壊”のリスクが回ってきたかー」

苗木「不二咲ぃいいいいい!!」

不二咲「だから僕のせいじゃないってのに……まぁいいや」パチン



舞園「えっ?」スクッ



苗木「!?」


不二咲「さぁ、最後の選択だ。舞園さやか」

舞園「……なんですか」ジッ

苗木「やめろ……」



不二咲「心優しい僕は二つの選択肢を用意してあげるよ」スッ



≪もう一度過去に戻ってやりなおす≫

≪何の意味もなく消える代わりに苗木にチャンスをあげる≫



苗木「なんだよ……それ…」

舞園「………」

不二咲「上は簡単だよね! 過去に戻ってもう一度やり直すのさ! その時は僕が全力で世界を造ってあげるよ! もちろん苗木君も“造りなおして舞園さんラブ”にしてあげる!!」

舞園「……作りなおす…?」

不二咲「そうだよ! そして君が超高校級どころか超世界級のアイドルとして成功する世界を約束するよ!」

苗木「………」パクパク


舞園「もう……一つは?」


不二咲「ああ、これを選んだらこの世界にいる全ての人間……と言っても、数人しかいないけど、彼らの中から君の記憶を全て消す」

舞園「………っ」ビクッ

不二咲「もちろん苗木君の記憶からもね」

苗木「そんな!?」

不二咲「まぁ、その代わりと言ってはなんだけど、苗木君にはこのまま僕と会話する権利をあげよう」

舞園「たった……それだけ?」

不二咲「うん、だからどっちを選ぶかは明白だよね」ニコッ

舞園「……私は…」


舞園「私はもちろんこっちです♪」ピッ



≪何の意味もなく消える代わりに苗木にチャンスをあげる≫ブゥン


≪      ≫シュゥゥン




苗木「舞園さんっ!?」

不二咲「………」

舞園「……苗木君…さよなら…えっと、伝えたいことが…」シュゥゥゥ…

苗木「うんっ! うん!!」ギュッ

舞園「何から伝えたら良いのかな…えっとね。私ってほら本当は泣き虫だし弱虫だし…って、違う違う」シュゥゥゥ

苗木「舞園さん! 好きだ! 愛してる! 結婚してくれ!」

舞園「あー、ごめんね。もう耳が機能してないみたい。だから、口が開く間に一番伝えたいこと言うね」シュゥゥゥ

苗木「………っ」ボロボロ







舞園「中学の時、教室で寝てた苗木君とチューしたのが、私の一番大切な思い出です」ニコッ













苗木「………えっと…」

苗木(僕は何をして……)

不二咲「苗木君」

苗木「!! 不二咲!! 僕はお前を許さないぞ!!」



不二咲「なんで?」



苗木「そんなの決まってるじゃないか! 僕の――」

苗木「……!?」

苗木(僕の……なんだ?)

不二咲「……つまらないな」パチンッ



葉隠「おわっ」ドサッ

朝日奈「きゃぁ!」ドサッ

十神「……っ」スタッ

腐川「ぎゃんっ」ベチャッ

大神「………」ドサッ

戦刃「………」スッ

霧切「………」スタッ


不二咲「苗木君を入れて八人か。よく残った方じゃない?」


葉隠「ふふ、不二咲!? なして生きてるべ!?」

朝日奈「よく分からないけど良かった!」

十神「待て」

戦刃「……近づいちゃダメ」

戦刃(怖い……盾子ちゃんを前にしてるみたい…)

霧切「あなた……本当に不二咲さんなの?」



不二咲「そうだよ。僕が不二咲千尋さ」



苗木「……全ての元凶が彼だったんだ」

葉隠「へ?」

朝日奈「ふ、不二咲さんが?」

十神「………」



不二咲「まぁ、その言い方は気に喰わないけど、間違ってもないか」



霧切「どういうこと?」

不二咲「こういうことさっ」パチンッ




 一瞬にして消える学園。

 そして―――。



朝日奈「……なに…これ…」



 果てなく広がる闇。


 それでも何故か視界は開けていた。


 まるで“暗い光”に照らされるように、


 ≪山ほど大きな不二咲さん≫が現れた。


巨大不二咲『あはははは!!! どうだい!! これが僕の世界だ!!!』

葉隠「は、はは……夢だべ…」

十神「くっ…理解できない…」

腐川「………」キゼツ

霧切「そう……つまり、


 この世界は“あなたの妄想”ってわけね」


巨大不二咲『!! ……その言い方は嫌いだな』パチンッ



モノクマZ「もしこれが僕の妄想なら、君達は僕の妄想で生まれたただのゴミクズってことだよ!?」キャハハハッ

葉隠「ど、どういうことだべ…」

朝日奈「分からない…分からないよ不二咲さん…」



大和田コスプレ不二咲「つまりこういうことさ」



一同「!?」


ミニ不二咲「朝日奈さんは想像したことない? 恋人になった苗木君を!」

朝日奈「!!?」カァ///

ミニ不二咲「あるよね! その恋人になった苗木君が―――」





 闇からの声「   君達だよ   」





一同「!?」ゾクッ

不二咲「君達は僕が生み出した気まぐれにすぎない」



不二咲「偽物だし」



不二咲「何の影響もないし」




不二咲「誰の記憶にも残らない」





朝日奈「う、うそ……」

朝日奈(私が…他人の……ただの妄想?)ガクガク

葉隠「じゃ、じゃあ不二咲が死ねって言ったら」



不二咲「うん、一瞬で死ねるよ♪」



葉隠「あばばばっばばばば」ブクブク

不二咲「あはは! 葉隠君ナイスリアクションだよ! もう少しだけ活かしておいてあげる!」

霧切「もう少しだけ?」ピクッ

不二咲「あー、ほんと霧切さんはあざといなぁ」




不二咲「君達は後数分もしないうちに消えるんだ」




一同「!?」

十神「俺が……消える?」

十神(何も成していない……俺が…?)ガタガタ

戦刃「……いや…」

戦刃(やっと苗木君と話せたのに…)ガタガタ

葉隠「あ……あ…」キョロキョロ


不二咲「さぁ~。だ・れ・か・ら消しちゃおっかな」ルンルン♪


葉隠「………」ゴクリ







葉隠「不二咲っち……」ブルブル

不二咲「………?」







葉隠「………」ドゲザ


朝日奈「葉隠!?」

十神「貴様……土下座をして助けてもらおうと…」ギリッ

十神(そんなのは俺のプライドが……)


不二咲「ふーん、ま、葉隠君ならありえるよね。何? 僕だけでも助けてくださいって?」


不二咲(……もし自分だけでもって考えてたら真っ先に消してやろう…)





葉隠「……俺っちを消す代わりに皆を助けて欲しいべ」ガタガタガタガタ




不二咲「えっ?」

一同「!?」

葉隠(………こ、こぇええええ……)ガクブルガクブル

不二咲「何言ってんだよ! お前はそんなキャラじゃないだろ!!」

葉隠「は、はは……そうだ…ですよね…。いつも…情けない姿見せて…バカやって……役立たずなのが……俺…ですよね…」ガタガタ

朝日奈「葉隠……」

葉隠「……でも、俺が…一番年上なんです……たぶん」

十神「………っ」

葉隠「だから……俺が…ここで……かっこつけなきゃ……しめしがつかないんです…」ブルブル

霧切「………」クッ




葉隠「おねがいします!! 俺の命と引き換えに皆を助けてください!!」ドゲザッ




不二咲「………」


不二咲「分かったよ葉隠君」ハァ

葉隠「ほんとか!?」

不二咲「はい、選択肢」ピッ



≪世界中のありとあらゆる拷問を受けて消える刑≫

≪腐川が消える代わりにみーんな元通りになる世界≫



不二咲「選ばせてあげる」ニコッ

葉隠「……えっ…」

腐川「」キゼツ

葉隠(腐川が消える……だけ?)

不二咲「腐川さんなんて要らない子だよね。超高校級の殺人鬼ってことは人を殺してきたんだし」

霧切(卑怯者…)ギリッ

不二咲「さぁ選びなよ葉隠君。ちなみに上を選んでも僕が彼らを助けるかどうかは君には分からないよ」アハハ

葉隠「………」

朝日奈「葉隠……」

十神「葉隠……」

戦刃「………」



葉隠「……よし、決めたべ」ピッ





≪世界中のありとあらゆる拷問を受けて消える刑≫ピッ

≪         ≫シュンッ





葉隠「じゃあな皆! 達者で暮らすべ」ニコッ








朝日奈「葉隠!!」

十神「くっ……俺にはどうすることもできないのか!?」

葉隠「ははっ、今頃になってぶるってきたべ…」ブルブル

霧切「あなたは立派よ。あなたという友達を持って誇りに思うわ」

戦刃「私も!」



葉隠「………おう!」シュンッ



朝日奈「きえ―――」

朝日奈(あれ? …なんだっけ…)

不二咲「………」ギリッ





不二咲「なんなんだよお前らぁああああ!!」ブンッ



朝日奈「きゃぁあああ!」ブシュッ

霧切「朝日奈さん!」

霧切(急に腕が裂けた!?)

十神「うわっ!!」ブシュッ

戦刃「くっ」ブシュッ

霧切「……っ」ブシュッ



不二咲「むかつくむかつくむかつく!!」



苗木「………不二咲くん」

不二咲「……なんだよ…」ギロッ



コトダマ≪仲間≫ジャキッ


苗木「これが【仲間】だっ!」ダンッ!!!


不二咲「くっ!?」

不二咲(なんだ!? 今のは!!)


苗木(今のは………“   ”さんだね。…分かるよ)


不二咲「消してやる消してやる消してやる!!」サッ



≪苗木君を消す≫

≪苗木君を消さない≫


不二咲「苗木ぃいいいいいい!!」





霧切「させないわ」グサッ




一同「!!?」

朝日奈「霧切さん!? なんで自分の胸を刺してんの!?」

霧切「……これで…苗木君が消えないからよ…」ハァハァ

不二咲「………っ」

霧切「あなたは言った。私たちがあなたの妄想にすぎない、と」ハァハァ

苗木「だからってそんなことしたら!?」ギュッ

霧切「ええ、死ぬわね。私は」ゴホッ

不二咲「………」




霧切「でも、彼は私の死で苗木君に集中できない」ゼェゼェ



不二咲「ふんっ、悔しいけどその通りだ。流石霧切さんだよ」

朝日奈「分からない! 分からないよ!」

十神「朝日奈。お前は自分の妄想を意識的に消せるか?」

朝日奈「えっ……えーっと…」

朝日奈(頭の中が苗木でいっぱいになったら消すなんて無理だよぉ)カァ///



朝日奈「あ……」



霧切「そう、つまり苗木君以外の誰かが死ぬ限り苗木君は死なないわ」フラッ

苗木「そんなの!! ……意味ないじゃないか…」ギュッ



朝日奈「ううん、意味はあるよ」スッ

苗木「朝日奈さん!?」

朝日奈「苗木」チュッ

苗木「!?」カァ///

朝日奈(嬉しくて死にたくなさすぎだよ……)スッ

朝日奈「私たちは信じてるよ。“苗木なら何とかできる”って」グサッ


不二咲「あぐっ!?」ズキッ

不二咲(くっ……頭が…)


朝日奈「……痛いや…」ドサッ

苗木「朝日奈さぁあああん!!」


十神「……ちっ、不本意だが」スッ


苗木「十神くん!?」

十神「苗木誠ぉ!!」

苗木「!!?」

十神「お前になら十神財閥を任せられる。だから……生きろ」スパッ

苗木「十神君!!」



不二咲「ぐぅううううう……」



ジェノ「白夜様が逝くなら私も逝くわぁあぁぁあぁん!!」スパッ

苗木「腐川さん!」

ジェノ「ふんっ、私はジェノサイダ―翔だっつの。……まぁいいや。本体から伝言」




腐川?「苗木、あんたの笑顔嫌いじゃなかったわよ」ニコッ




苗木「あ……あぁ…」

大神「……くっ…」

苗木「大神さん!?」

大神「……苗木よ。我が一族の秘伝受け止めよ…」シュゥゥゥゥ

苗木「えっ、なんで若返ってるの!?」

大神「……我が存在を逆行する代わりに我の力を他人に与える秘奥義だ」スッ

苗木(中学生の大神さんはとても華奢で、僕はしっかりと支えた)

大神「苗木。我はお前を幸せそうに眺める朝日奈を眺めるのが……幸せ、だ」シュゥゥゥゥン

苗木「………ぁ…」ゴゴゴゴゴゴ

苗木(これが……大神さんの生きた証…)



不二咲「なんだよ……ほんとなんだよこれぇ…」



戦刃「これが絆だよ。不二咲さん」

苗木「戦刃さん!!?」

戦刃「苗木君。好き」

苗木「僕もだよ戦刃さん! だから!」

戦刃「だから、さよなら」

苗木「さよならなんて嫌だよ! 離れたくない!」

戦刃「離れたくないよ苗木君。……でも、前に進もう?」

苗木「前に進もうよ! 一緒に!」




戦刃「一緒だよ。苗木君」チュッ




戦刃「いつだって私“達”は苗木君と一緒だよ」ニコッ



―――   ズブッ   !



戦刃「……これが…死…かぁ…」ドサッ

苗木「………」



不二咲「あ……あーあ…、みーんな死んじゃったね」ハァハァ


苗木「………」


不二咲「たとえ、今は意識がこんがらがっても、すぐに落ち着くさ!」


苗木「………」


不二咲「そしたら終わりだよ! 君はもう終わりなのさ!!」





苗木「………うよ…」

不二咲「えっ?」











苗木「それは違うよ不二咲君!!」

【コトダマ:希望】ドォォォンッ





不二咲「くっ!!」

苗木「希望がある限り終わらない! 何も終わらないんだ!!」

不二咲「ふ、ふんっ、そうは言っても誰もいないんだ!! 君を助けてくれる人はもういない!!」




苗木「それは違うよ!!」

【コトダマ:僕の気持ち】ドォォォンッ



不二咲「ぁああああああ!!」

苗木「誰もいない? いるよ!!」




苗木「不二咲千尋がそこにいる!!!」




不二咲「ぁ……ああ…」

苗木「君は超高校級のプログラマー“不二咲千尋”」


不二咲「あ………ああ……ああああ……」


苗木「僕の!!」



苗木「大切な!!!」




苗木「友達なんだぁあああああああ!!!!!」




不二咲「苗木……くん」フラッ

苗木「不二咲さん!!」ダッ


不二咲「ごめん、苗木君。本当にごめんねぇ」グスッ

苗木「良いんだ! 良いんだよ不二咲さん!!」

不二咲「ううん、違うんだ。違うんだよ!」



苗木「なにも違わない!!」ロンパッ



不二咲「!!」

苗木「君の真意? これから先? いままでのこと? 


“そんなことはどうでも良いんだ”!!!」



不二咲「どうでも……良い?」

苗木「ああ、僕は君の仲間だ! 友達だ! 親友だ!」

不二咲(嬉しい……嬉しいよ…)

苗木「だから、どんな“未来”も受け入れる。どんな“過去”も許容する」

不二咲「なえ……ぎくん」



苗木「だから、全てを終わり……いや、“始めよう”」ギュッ



不二咲「うぅ……うん」ギュッ









  こうして、一つの世界が……綺麗サッパリ消え去った。
















チャプター 壱  サヨナラ絶望学園








とある絶望に囲まれた世界


苗木「絶望更生プログラム?」

アルターエゴ「うん、目を通して欲しいんだ」

霧切「私が見る限り、これで彼らが元の学生に戻る可能性はあると思う」

苗木「君が造ったのかい?」

アルターエゴ「……ううん」

苗木「じゃあ誰が?」





アルターエゴ「……希望…かな」




苗木「?」

霧切「……まったく、鈍感な男ね」ファサッ

十神「おい、お前ら何やってるんだ」

苗木「十神君!?」

朝日奈「久しぶりだね苗木!」

苗木「朝日奈さんも!」

葉隠「俺もいるべ!!」

苗木「え、葉隠君もいたんだ」

葉隠「ひどいべ!!」

一同「あははは!」

アルターエゴ(ご主人様……)



 僕は知っている。


 何の意味もない世界で、

 誰も知らない世界で、

 一つも残らない世界で、


 精一杯生きた人たちを。


 僕は知っている。

 そこには愛があり、

 友情があり、

 青春があったことを。


苗木「なぁアルターエゴ」

アルターエゴ「どうしたの苗木君」








苗木「不二咲さんは……天国で笑ってるかなぁ…」






アルターエゴ「………はいっ!!」













 お  わ  り






葉隠「ここが天国だべ! 占いでそう言ってるべ!!」

十神「あほか。お前が言ったら七割で地獄になるだろう」

ジェノ「殺人鬼の私がいるしねぇ!」アハハハハハハ

霧切「……笑えない冗談ね」ファサッ

朝日奈「さくらちゃん! いこ!」

大神「………うむ」



一同「俺達の戦いはこれからだ!!」







エピローグ  残骸





>>1はいつからこのオチを考えてたんだろう?
すげえ面白かった



???シアター


???「あーやだやだ!」

???「これだから希望ってやだ!」

???「何が嫌かって?」

???「希望って前しか見てないじゃん!」

???「何にも分かってないじゃん!」

???「途中で死んだ不二咲が私が黒幕ってなんで知ってるのさ!」

???「なんで不二咲さんが苗木こまるを知ってるのさ!」

???「あーやだやだ!」





モノクマ「あんまり嫌だから! まだ死ねないよね!」ウププププ!




本当の本当にダンガンロンパ2へ続く。

今度こそ終わりです!!

>>881 もちろん>>768辺りからに決まってるじゃないですか!

体験版1

超高校級の煽り

体験版2

苗木「……お前がジグソウか」(仮)

まずは2から。たぶんグロ注意。



 プロローグ 夜明けの内臓曝し


桑田(………)

 超高校級の野球選手である桑田怜恩は、野球を辞めてミュージシャンを目指すと決めた日からも毎日爪の手入れは行っていた。習慣という言葉で片付ければそれまでだが、おそらく彼自身野球に未練があるのだろう。

 その何があっても行い続けていた――半ば儀式と化していた一時間余りの手入れの時間を、昨晩は行わなかったのである。

桑田(ここは……?)

 人を殺した。

 それも、憧れであった超高校級のアイドル舞園さやかを。

桑田(俺は……コロシアイ学園生活で…)

 商売道具であり宝物であり相棒だった誇り高き右手で彼女を刺し殺したその瞬間から、彼の頭は真っ白になって何一つはっきりとした記憶はなかったのだが、それでも現在の自分の状況は“己の意思で造ったものではない”ということはわかった。

桑田「とりあえず起き上がっ―――」

 刹那――痛みが全身に走った。

桑田「ぐぎっ!? がっはっ……」ハァハァ

 まるで全身に無数の針が刺さったような一度で発狂寸前に追い込まれる痛み。

 少しでも痛みを緩和しようと微動だにせず息を整えようと彼は努力した。

桑田「………?」

 心臓の鼓動に落ち着きが戻っていくと同時に、



 キコキコという錆びた車輪の音が耳に入るようになってきた。



 そして、絶望の音は止み、ケタケタケタという不気味な笑い声が流れた後、それは始まった。


??「……やぁ桑田怜恩君。ゲームをしよう」

 

桑田「げ、ゲーム?」

桑田(くそっ、両手両足縛り付けられて犯人の顔が見えやしねぇ!)

??「君という人間は、その型に囚われない見た目とは裏腹にずいぶんと矮小で脆く、不安要素を全て取り除かなくては納得がいかないようだ」

桑田「な、なんのことだよ……」ハァハァ

桑田(蛍光灯が規則的に並んだ天井……教室だよな。ここ…)

??「人生とは足元の小石を一粒一粒取り除いて歩くものか。それとも、目をつぶって命がけで走り続けるものか。今から君に気づいてもらおうと思う」



 ――― ガシャン !



桑田「!!」

 天井に大きな鏡、人間が一人全身を写して余りあるような大きさの鏡が張り付けられた。

桑田「な……んだよこれ…」

 そこには、桑田自身の姿が写ったのだが、彼は自分の姿に戸惑うしかなかった。

??「さぁ、“イキキル”時がやってきたのだ」

 


 桑田の身体はベッドではなく六つくらいの机を引っ付けられた上に転ばされていた。

 両手足は教室の四隅から延びるロープで括り付けられていて、大の字で固定されている状態だ。

桑田「放せよこら!!」

 両腕をグイと内側に畳もうとした瞬間、それは再び起きた。

桑田「いぎぃっ!!?」

 全身を這いずり回る“圧倒的な痛み”。皮膚をカッターナイフで薄く削がれたような、耐え難いそれの原因を桑田は鏡を通して確認することができた。

桑田「なんだよこれ……」

 それは、一種の“操り人形”両手足の指に入り込んでいるロープはまるで“指から生えている”ように見える。

桑田「ふざ……けんな、よぉ」グスッ

 さらに彼の心に追い打ちをかけたのは、そのロープが時々腕や足の外に飛び出していて、


 “上半身のおそらくあばら骨で括り付けられている”という事実だった。


??「おそらく今、君は人生で初めて“知らない”ということを知ったと思う」


 まるで、教師が生徒を諭すような、“慈愛”に満ちた口調でそれは続けた。

??「君は超高校級の野球選手という“ただ完成された器”を使うだけのつまらない人間だった。ミュージシャンになると言いながらも、野球という後ろ盾を捨てることができず、野球選手桑田怜恩が音楽を触ると言ったおぞましい構図が出来上がっていた」

桑田「悪い……かよ…。誰だって……自信が…ほしいじゃねか…」

??「さぁ、ゲームの時間だ。君を束縛しているのはそのあばら骨に括り付けられたロープだけ。ただ、“野球選手としての必要なもの”を捨てるだけで、君は解放される」

桑田「!! いやだ…いやだ」

??「しかし、人生は有限だ。君が自分の“本当の価値に気付かずに”停滞していると、ロープから伝うアルコールが君を死へと誘うだろう」

桑田「……許して…許してくれよ…俺が何をしたってんだ」

??「……掴みとれ、掴み取れ、つぅかぁみぃt



 音は途切れ、ゲームは突如始まった。



桑田(まずは右手だ! 右手からいくぞ!)フーッフーッ

 力を入れるために拳を握ろうとする。


 ――-めりめりめり。


桑田「っぁ!!?」


 五本の指すべての爪が同時に剥がれていく。ほんの少しだけ曲がった指が痛みに耐えかねて大きく開かれた。




うん、ないわ。書いてたら>>1は自殺する。



本命、超高校級の煽り




学級裁判 開廷!


十神「それじゃあ、まずは舞園さやかの死因からだ」

苗木「おーいいねぇ! そんな誰でも分かることをあえて話し合う! 十神財閥の御曹司は庶民の気持ちをわかってるぅ!!」

十神「……舞園さやかの死因はナイフによる刺殺だ!」

苗木「十神君!!」

十神「!? な、なんだ?」ビクッ

苗木「………呼んでみただけ」グッ

十神「………」イラッ



一同(あいつ……うぜぇ)ゲンナリ



文字に起こすと全然面白くない不思議!!

残り100レスは適当安価で遊ぶことにしました。


不二咲「できたよ苗木君! ボタンを一回押すとおもらし、二回押すと脱糞、三回押すと目の前の人に性交渉を始めるスイッチだよ!」

苗木「すごいよ不二咲さん! さっそく試してくるよ!」

不二咲「くれぐれもポケモンゲットじゃぞー!」



苗木「まずは一回押すとこから始めよう」

苗木(あれは……)ニヤリ


誰に向かって押しますか?

1、大神
2、十神
3、朝日奈
4、セレス
5、江ノ島(戦刃)

安価下1

十神「ふんっ、だから俺は貴様らとなれ合う気などない」

朝日奈「もー! なんでそんな言い方しかできないのよ!」

大神「………」

江ノ島「ぎゃはは! 十神ってばマジキレキャラ!」

十神「そもそも俺とお前ら――」


苗木「ぽちっとな」ポチ


十神「住む世界がちがっ」ジワッ

十神「!!」

朝日奈「住む世界がちが?」

十神「ちが……ちがうぅん///」ブルルッッ

十神(な、なんだ今の解放感は!?)

セレス「急に変な声を出して何を言ってらっしゃいますの?」

大神「………ん?」ピクッ

大神(この臭いは……)

十神「………(あんれぇ? なんで下半身があったかいんだぁ?)」


苗木「すごすぎ……床に黄色いのが広がってるよ」


苗木「これが十神財閥の力なんだね!(適当)」


苗木はどうしますか?

1もう少し様子を見る
2もう十神君はいいや

安価下1

苗木(もう少し様子を見よう。十神君の立場が苦しくなってきたら、かわいそうだしもう一回スイッチを押そう!)


十神「……ふん、俺はお前らと付き合っている暇などない」スッ


朝日奈「あー! まって十神動いちゃだめ!!」


十神「なに!?」ビクッ

朝日奈「なんか床から黄色いのが染み出てる! 変に動いて飛んだらまずいよ!!」

セレス「ぶふぉっ///」

セレス(朝日奈さん化学兵器か何かだと思っていらっしゃいますの!? 面白すぎwww)

十神「………///」プルプル

朝日奈「みんなも近づいたらダメだよ! 危険だからね!」

朝日奈(よーし、私だって役に立つんだから!)

十神「……だ、だまれ!」クルッ


――ぴちゃっ


朝日奈「ぎゃぁああああ!! 私の服についたぁあああああ!!」

一同「!?」



苗木「wwwwwwww」



一旦離れます。では。

大神「ぷっ……朝日奈よ。それは――」

朝日奈「さくらちゃん駄目!!」バッ

大神「ぬぅ!?」

朝日奈「もし、私に触れたら……感染するよ!」

十神「なぁっ!?」カァ///

大神「ぬぉおおおっ!!」ブフォッwww

セレス(wwwwww)


苗木(朝日奈さん……君こそ僕の希望だよ…)


十神「………」ウルッ

苗木「!!」ガタッ

苗木(泣くの!? 十神財閥の御曹司がおもらしで泣くの!?)



十神は…、

1泣く
2走って逃げる
3怒る

安価下1




消化不良なので次スレ行きます。


次スレはパニックアドベンチャーです(適当)

次スレ
ダンロン黙示録「ハイスクールオブザ絶望」【適当安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381028721/)


もしよかったら残りは埋めてくださいorz

残りのレスは、次スレが終わったらやろうと思ってたネタで行きます。

二番煎じだったらごめんなさい。

安価ないです。途中で終わるかも。いきます。




苗木「両手にハサミを絶望に死を」





 コロシアイ学園生活を宣言されてから数十分が経った。

一同「………」

 モノクマから聞いた衝撃的なルールを上手くまとめることができず、ただ茫然と立ち尽くすのみだった。

 最初に動いたのは、いかにも態度がでかそうな眼鏡の男の子だった。

十神「ふんっ……ばかばかしい」

 たしか十神白夜君……だっけ。超高校級の御曹司である彼は、異常が日常だと言わんばかりに何事もなく去っていく。

霧切「………」

 つぎに出て行ったのは霧切響子さん。茫然としていた僕達の中で唯一何かを考えているような、“前に向いて思考しているような”印象を受けた。

舞園「………」

 舞園さやか、彼女は両肩を小さく震わせながら他人の挙動をうかがっている。アイドルという職業柄他人の視線に敏感なのだろう。



 その後、桑田君や大和田君が去り、大神さんと朝日奈さんが去った。その頃には考えても無駄だと言うことが分かったのか、次々と去っていった。



モノクマ「おやおやー? 君はどうして動かないんだい?」



 モノクマの陽気な声が僕の集中力を削いでいく。

 そう、僕は集中していた。何に集中していたかって。それは、



 ―――“対話”、だよ。



 ダンガンロンパ IF 希望の殺戮兵器と幸運の破壊兵器



 

苗木「……ねぇ翔。一体どういうことなんだい?」

翔「あー、そっか、お前記憶消えてんのか誠」

苗木「えっ記憶が消えてる!?」

翔「……それすらも分からないほど的確に消去されてるのか…」

苗木「ど、どういうこと!?」

翔「………誠、今から俺が言うことを聞いても絶対に“外”でリアクションするなよ」

苗木「?」



翔「お前はな、二年間の記憶を消されてるんだ」



苗木「……え、えぇ!?」

翔「だから、リアクションすんなって……まぁいいや、それより当分はお前が“外”いろ」

苗木「そ、それは構わないけど、どうして?」

翔「それは夜にじっくりと教えてやる。今は何も知らないふりして過ごしとけ」

苗木「う、うん」


翔(……大方、江ノ島盾子かカムクライズルとかいう二大アホ絶望野郎だろうな…)


翔「ふん、おもしれぇじゃねぇか」

苗木「えっ、なんか言った?」

翔「言ってねぇよ」フンッ


翔(さぁ、この状況は俺にどれだけの“快楽”を与えてくれるんだろうねぇ)ニヤリ


食堂

舞園「………」カタカタカタ

舞園(ななな、何で苗木君がここにいるわけ!?)

舞園(元クラスメイトで普段は目立たない部類の物静かな子。……だけど私は知っている…)

舞園(苗木君は人殺しだってことを!!)

舞園「で、でも……誰にも言う訳に行かないし…」カタカタ

舞園(こ、こんな閉鎖された空間であいつと一緒にいるなんて耐えられない!!)

舞園「……なくちゃ……出なくちゃ…」ブツブツ



 舞園さやか、モノクマによる動機を与えられる前に殺人を決意!!



桑田「……あれは?」

桑田(マイスイートエンジェル舞園さやかさんじゃねぇーか!)ルンルーン♪


桑田「舞園さぁん!」


舞園「ひぃっ!?」ビクッ

桑田「あぽ?」

舞園「あ、あああ、あなたは!?」

桑田「え、えっと俺は……」

桑田(もしかして二中のピッチャー桑田って知ってるかも!?)

桑田「二中のぴっちゃ舞園「あ、良いですそういうの」

桑田「」

舞園(どこにでもある自慢を聞いてる場合じゃないの! 私は一刻も早く外に出なくちゃ!!)カタカタ

朝日奈の部屋

大神「………」

朝日奈「さくらちゃん…どうしたの?」

大神「ああ、すまぬ。考え事をしていた」

大神(あの殺気……あんな小さな男から…?)

朝日奈「ねぇさくらちゃん…」

大神「ぬ?」



朝日奈「私達良い友達になれるよね」ニコッ



大神「……うむ」

朝日奈「だよね! さくらちゃん可愛いから私なんて置いてきぼりにしそうだけど、頑張るね!!」ヨーシ

大神「………っ」ポッ///

朝日奈「あー! さくらちゃん照れてるー」ツンツン

大神「や、やめぬかっ」

大神(すまん朝日奈よ……我はお主とは“真の友達”にはなれぬ…)クッ

その日の夕方

苗木「食堂に呼び出されたけど…」

石丸「遅いぞ!!」

苗木「!!」ビクッ

セレス「遅刻魔ですわね」

腐川「………」

十神「俺を待たせるな凡人が」

苗木「ご、ごめん」


 全員が集まったところで、セレスは夜ルールについて提唱した。

 全員が“守るかどうかは別として受け入れた”そのルールは今夜から施行されるという。


苗木「………え?」

苗木(………翔が呼び出し? このタイミングで!?)

意識下

苗木「翔!?」

翔「ああ、遅かったな」

苗木「ごめん……って、なんで今のタイミングなの?」

苗木(今まで人前で呼び出しなんて無かったのに…)

翔「誠、この中に殺意の臭いがしてるやつがいる」

苗木「えっ!?」

翔「今はまだ迷っている段階だろう。だが、そいつは確実に―――クロになるぞ」

苗木「だ、誰なんだい!?」



翔「舞園さやかだ」



苗木「えっ!? 舞園さん!?」

苗木(スーパーアイドルの舞園さやかさんが人殺し!?)

翔「絶対に目を離すなよ……。じゃないと誰かを殺すぞ?」

苗木「………」

ジェノサイダ-翔にしか見えない

>>912 ジェノサイダ―翔が苗木君の中にいるという設定です。殺人鬼がコロシアイ学園生活を解決していく話にしようかと思ってました。

その日の夜 舞園の部屋

舞園「………」

舞園(苗木君……中学生の時と印象が違った…)

舞園「もしかして…あれは私の見間違い?」

舞園(そ、そうよね。ハサミを使って男の人を磔にして血みどろフィーバーなんて壁に落書きをする中学生なんていないわよね…)

舞園「……明日、苗木君と話してみようかな…」



苗木の部屋

苗木「あのさぁ翔」

翔「なんだ誠」

苗木「夜になったら全部教えてくれるんだろ?」

翔「ああ、教えてやってもいいが、誰もいないからって呟くのをやめろ」

苗木「え、今までそんなこと一度も言ったことないじゃないか」

翔「監視カメラで監視されてるんだ。変な行動は慎んだ方が……って、監視カメラに視線を向けるなよ」

苗木「う、うん」

翔「まったく、お前は本当に残念な奴だな。むくろと良い勝負だ」

苗木「え、むくろ?」

翔「……そうか、入学以前の記憶がないんだったな」

苗木「うん……」

翔「いいか、事の始まりは―――」


 翔の話は朝まで続いた。

 この世界が絶望に包まれたこと。

 その原因がこの学園の学生であること。

 僕達は希望のためにこの学園に“自ら”引きこもったこと。


 何より驚いたことは、


翔「江ノ島盾子が黒幕な」

苗木「えぇ!?」

翔「つっても、あの江ノ島は戦刃むくろな」

苗木「??」

翔「おそらくモノクマ? って奴を操ってるのが江ノ島盾子だ。だから――」


 翔は嬉しそうに言った。


翔「あいつを血みどろフィーバーして、ハッピーエンドだ」ニヤリ


 稀代の殺人鬼ジェノサイダ―翔。


 僕の中にいる彼は、殺す相手が強大であればある程笑う。


 今回ばかりは彼がいて本当に良かったと思う。


 ―――あの時までは。


朝 食堂

苗木(なんてこった…。この世界がすでに破滅してるなんて…)

朝日奈「あ、苗木おそいよー」

石丸「苗木君は遅刻癖があるようだな! よし、明日からは僕が起こしに行こう!」

苗木「い、いやいいよ! 明日からはちゃんと来るよ!」

苗木(今日は遅くまで翔の話を聞いてたからな…)



モノクマ『お前ら、食堂に集合ーーー!』キシャァ!



一同「!?」

桑田「い、行こうぜ!」



体育館


モノクマ「お前らがなかなかコロシアイしないから僕は大変哀しいです!」

葉隠「だだ、誰がコロシアイなんてするかー!」

朝日奈「そ、そうだよ! 馬鹿げてるよ!」

モノクマ「ふんっ、そんなお前らに先生はとっても素敵な動機を用意しましたー!」





視聴覚室

舞園「あ、ああ……」

腐川「えっ、部屋を?」

舞園「え、ええ……ダメ…かな」

舞園(苗木君は怖いから近寄りたくないし…)

腐川「嫌よ」バンッ

舞園「………」ハァ

舞園(別の作戦考えなきゃ…)


苗木「舞園さん」


舞園「ひっ!?」

苗木「ま、舞園さんだよね。舞園さやかさん」

舞園「ひゃ、ひゃい……」

舞園(や、やばいぃいいい! 苗木君に話しかけられたぁああ! 次の標的は私なんだわぁああああああ!)

苗木「……?」

翔『ああ、誠、舞園さやかは俺が殺してるとこ見てる唯一の人間だから』

苗木(えっ、えぇええええええ!?)

舞園「ひっ!?」ビクッ

苗木「………」ジッ

舞園「ぴぃいいいい!?」ズザザザザッ

苗木(なんかちょっと可愛い……)サッ

舞園「!!」サッ

苗木「………」サササッ

舞園「!!」サササッ

苗木「………」

舞園「………っ!」ダッ

苗木「待ってよ舞園さん!!」ダッ

一時間後

舞園「はぁはぁ……」ヨロヨロ

苗木「……ぜぇぜぇ…」

苗木(さすが超高校級のアイドルだ! 体力も半端ない!!)

苗木「……もう、だ、め」バタリ

舞園「!!」

舞園(助かった!?)


翔「ばびーーーーんっ」ビヨンビヨンッ


舞園「ひっ!?」

舞園(“飛び起きた”!?)

翔「おーーっす舞園っちお久しぶりー! あの時以来かぁ!?」

舞園(さっきまでと雰囲気が違う! 本気で逃げなきゃ)クルッ


翔「あのさぁ、もう追いかけっこは飽きたくねェ?」シュバッ


舞園「えっ、今あそこに、え? なんで?」

翔「俺様にかかれば瞬きの間に50メートル走なんて簡単簡単♪」

舞園「………もうだめ」カクッ

翔「おっと」ガシッ

翔(江ノ島に気付かれねーように演技しとかねーとな)

翔「あーまいそのさーん、だいじょうぶかーい(棒)。おんなのこのふくさぐるのなんていけないからぼくのへやにはこぼう!」

舞園「………」

翔「………ちっ」

苗木の部屋

苗木「ねぇ翔」

翔『あぁ?』

苗木「なんで舞園さんを殺さなかったの?」

翔『………』

苗木「目撃者は一人残らず消してきてたじゃないか」

翔『うっせー』

苗木「もしかして……好きなの?」

翔『なっ!?』

苗木「あ、そうなんだ。へー、翔が舞園さんをねぇ」

翔『うっせー! ぶっ殺すぞ!!』

苗木「僕は応援するよ!」

翔『!!』

苗木「“たとえ僕が消えるとしても”、僕は君に普通の恋がして欲しい」

翔『……訳分かんねーこと言ってんじゃねぇよ』


舞園「……ん…」


翔『ほら起きるぞ。後は任せた』

苗木「………」

更新かと思った!?

残姉! 更新でーす!

舞園「………」ムクッ

苗木「や、やぁ…」ニガワライ

舞園「……ゃ…」ウルウル

苗木(うわ、涙目で怯える舞園さんも可愛いなぁ…)

舞園「ら、らめ…わたし……ころ…」アウアウ

苗木「あ、あの…」スッ

苗木(とにかく誤解を解かなきゃ…って誤解じゃないのか…)

舞園「きゃぁあああ!! 助けて! モノクマ! 誰か!!」

苗木(うわ…僕ってモノクマ以下なんだ…)ガーン

苗木「………」ヌギッ

舞園「!?」

苗木「………」ガシャガシャ


 僕はパーカーを脱いだ。翔のハサミが大量に床へと落ちる。


舞園「……い、いやぁ…」

苗木「まだダメか…」ヌギヌギ


 僕は衣服を脱いだ。パンツ一丁の状態だ。


舞園「や、やめ……」

苗木「……分かったよ」ヌギヌギ


 パンツの中にハサミが二本。いや、そういう意味じゃないよ。ほんとにハサミが二本隠してあるんだ。


舞園「な、なんで脱ぐんですかぁ……」オドオド



苗木「僕は君を殺す気なんてない」



舞園「し、信じられる訳ないじゃないですかっ!!」

苗木「………」

苗木「じゃあ、これでどうかな」ベタッ

苗木(裸であおむけで倒れてたら流石に僕に殺意がないことくらいわか……)

舞園「たぁあああああ!!」ブンッ

苗木「おわぁっ!?」サッ

舞園「………」ハァハァ…

苗木「な、なんて人だ!! 無防備の人間を殺しにかかるなんて!!」

舞園「わ、私は! あなたのような人の夢を奪う人間が許せません!!」

苗木「!!」

舞園「人にはそれぞれ夢があります! 絆があります! 誰一人として殺されていい人間なんていないんです!!」

苗木「………」

翔『誠、やめろ』

苗木(ダメだよ翔。僕は……君をバカにされるのだけはどうしても許せないんだ)

翔『いい。やめろ。俺は理解されたくてやってる訳じゃない』

苗木「舞園さん」フフッ

翔『誠』

苗木「君は今、“僕が夢を奪っている”…そう言ったね」

翔『誠!!』

舞園「そ、そうです!! 人の命を奪うってことは―――」


 僕は、彼女の言葉を待てるほど、“お人よし”ではいられなかった。


苗木「それは違うよ!!!!」ロンパッ

翔『………』

苗木「舞園さん。君は僕の何を知っている? 何を見た? 何を調べた? 何を思った?」

舞園「こ、この目で見ました! あなたが人を殺すところを!」


苗木「それは本当に人だったのかな!!」


舞園「えっ!?」

苗木「君にとっての人ってなんだい!? 頭が上にあって2本の手と2本の足が生えてる2足歩行の哺乳類のことかい!!」

舞園「……っ、そ、そうです!! そして思いやりがあって考えることのできる生き物です!!」



苗木「じゃあ、人の命を軽んじる人間を君は何て呼ぶんだい!!?」



舞園「!!?」

舞園(こ、この人は何を言っているんですか!? 自分のこと!?)

舞園「そ、そんなのは……人じゃありません。



 殺人鬼です」



翔「………」

舞園「!!」ビクッ

舞園(雰囲気が変わった!?)

翔(はぁ!? ここでまさかの交代かよ!!)

苗木『だって、君は舞園さんのこと好きなんでしょ? だったら、ここが勝負どころだよ』

翔(あのさぁ、お前何か勘違い――)

舞園「言い返さないんですか?」

翔「………ああ、言い返すよ。言い返すさ」

舞園「………」

舞園(負けない。負けたくない!)

翔「殺人鬼……ねぇ。なるほど、その通りだ」

舞園「認めるんですね。あなたが殺人鬼であることを」

舞園(殺されたって良い。この人が自分の犯した罪を認めさせれば私はこの世に生れて来た意味が……ある)



翔「じゃあさ、殺人鬼を殺したらそいつはなんになるの?」



舞園「えっ……」

翔「例えばさ、人は人を殺してはいけないけど、家畜は殺していいんだよね?」

舞園「それは……生きるためです」

翔「そうだよね。よく分かってんじゃん。じゃあ、殺人鬼に殺される人を守るためにはどうすればいいの?」

舞園「……警察がいます…」

翔「あはは!! そうだよね! 警察がいるよね!! じゃあ……」



翔「その警察が殺人鬼だったらどうすんの?」



舞園「そ、それはっ……詭弁です! 警察という大きな母体に対して使える言葉では…」

翔「舞園ちゃん。それは君が“何も分かってない”んだよ」

舞園「なっ……」カァ///

翔「もちろん、警察に殺人鬼がいるかなんて俺は知らない」

舞園「はぁ!? じゃあ、なんで!!」



翔「俺の殺した殺人鬼の一人が警察官だったってだけだ」



舞園「!!」

舞園(まさか……この人…)

翔「おっと勘違いすんな! 俺は正義のためにとか弱者を守るとか、そんなメルヘンチックな考えで殺して来た訳じゃねぇ!」

舞園「………」

翔「俺は“生まれついての殺人鬼”。ただ、こいつの身体にいる以上、無差別に殺す訳にはいかねーのさ!」

舞園「……どういうことです?」

翔「真実を知りたきゃ近よりな」クイクイ

舞園「………」スッ


 今にも触れ合う距離。ああ、誠なら鼻血出してるかもな。


舞園「さぁ、真実を述べてください」

翔「ああ、よーく聞け」



翔「俺はジェノサイダ―翔。こいつに寄生する“悪い鬼”だ」ニマァ



舞園「!!」

苗木『翔!! そんなんじゃお前の印象は!!』

翔(黙れモヤシ野郎!! 俺は最初からこんな女好きでもなんでもねーよ!!)

苗木『だったらなんで!?』



翔(お前が好きなんだろうがバカ!!)



苗木『あ、う……』

翔(けっ、いつもそうだ。大事なことを後回しにする。そんなお前が大嫌いだよ!!)


舞園「じゃ、じゃあ……」カタカタ


翔「あ?」


舞園「苗木君は……あなたのせいで苦しいの?」

苗木『それは違うよ!!』

翔「……ああ、そうだな」

舞園「………っ!」



 ―――スパァンッ!!!



翔「………ぁ?」ジンジン

舞園「………」ハァハァ

翔(殴られた? 俺が?)

舞園「出てってください…」

翔「………」

舞園「苗木君から出て行ってください!!」



舞園(あの時鶴を助けた苗木君は本物だったんだ!!)



翔「……あー、うざ。あまりにウザすぎるから当分寝るわ」

舞園「何言ってるんですか!! ちゃんと出て行ってください!!」

翔「うっせぇブス!! 俺だって出られるもんならとっくに出て行ってるつーの!!」

舞園「!!」ビクッ

翔「………少なくともお前の前には現れねぇ…それで良いだろうが…」チッ

舞園「………」コクリ

翔「だってよ。後は好きにやれ」

苗木「えぇ!? そんなっ!!」

舞園(雰囲気が変わった!?)

翔『誠、お前のせいで“黒幕に気付かれた”んだからな。死ぬ気で生きろよ』

苗木「そ、そうだった!!」ガーン

舞園「?」

苗木「……うぅ…憂鬱だ」ハァ



 こうして僕は、いつものように翔に迷惑をかける。

 それでも翔は僕に対して罵声を浴びせはするものの、


 見捨てはしないのである。



チャプター1 イキキル 開始



 

明け方

苗木「……という訳なんだ」

 僕は全てを打ち明けた。物心ついた頃には僕の中にジェノサイダ―翔の人格があったこと。彼は人殺しをしないと生きられない性質であること。僕の知らない間に二桁の人数を殺したこと。

舞園「えっ、それって全員悪い人だったんですか!?」

 僕は首を横に振った。

 ジェノサイダ―翔はあくまで生まれついての殺人鬼。善悪なくただ人を殺すために生きている存在。

 そんな翔が分別を付けて殺人をする訳もなく。

苗木「僕が止めたんだ。翔ととことん話し合ってね」

 時には殴り合った。……同じ身体だけど。

 時にはののしり合った。……同じ耳に届くけど。

 時には悲しみにくれた。……同じ身体だからすごくよく伝わった。

苗木「いつしか僕達はお互いを認め合っていた。そして翔は約束してくれた」

 “お前が俺という存在を否定しない限り、俺はお前の悲しむような殺人はしない”と。

苗木「まぁ僕自身は殺人自体をやめて欲しかったけど、翔は“そういう生き物”だから仕方ないんだ」

舞園「………」

苗木「そのせいで舞園さんには迷惑をかけちゃったね」

舞園「そ、そんなことありません!! ……私も本当に何も知らずに苗木君から逃げて…」グスッ

苗木「わわっ、それが普通だよ!! 僕だってもし“腐川さん”みたいな人がジェノサイダ―翔なら逃げてるよ!!」

舞園「……ふふっ、苗木君は優しいんですね」ニコッ

苗木「うっ/// あ、ありがとう…」

舞園「……あ、もうこんな時間…」

苗木「いっぱい走ったから汗かいちゃったよね」

舞園「あ、……あーー!! 今私のこと汗臭いって思いましたよね!!」カァ///

苗木「そそ、そんなことないよ!!」

舞園「焦ってます!! やっぱそうなんだ! 私ってアセクサアイドル舞園さやかなんですねぇーーー」ウワーーン

苗木「それは違うよ!!」ロンパッ

舞園「!!」

苗木「い、いや……本当なら舞園さんの匂いを嗅いで証明したいところだけどさ、さ、流石に恥ずかしくて……」カァ///

舞園(な、苗木君可愛い///)キュン

苗木「あ、あはは、ほんとに舞園さんは汗臭くないから! ほんとだよ!!」

舞園「……じゃ、じゃぁ…かいでください…」モジモジ///

苗木「えぇ!?」

舞園「私のこと思いっきり嗅いで証明してください!!」グイッ

苗木「おわっ」バフッ

舞園「………ど、どうですか?」



翔「くっせーな」



舞園「!! 私の前には現れないって約束したじゃないですか!!」

翔「あーそうだったなぁ。あまりにくせーから誠の奴気絶したんじゃね?」

舞園「!? ほ、ほんとに臭いですか!?」クンクン

翔「……おめー、俺に慣れてねぇか?」

舞園「そんなことありませんよ。今すぐ苗木君から出て行って欲しいです」

翔「……そうか」

舞園「……もう良いです。私は帰ります」

翔「おう、気を付けな」

舞園「心配してくれるんですか?」

翔「うんにゃ、ただの忠告。


 この前殺意を抱いたのは、お前だけじゃない」


舞園「!!」

翔「おやすみ」バフッ

舞園(この人……私の気持ちを?)

翔「zzz」

舞園「……いつか出て行ってもらいます」クルッ

舞園(でも……少し怖くなくなったかも)フフッ



モニター越し


??「ふーん、なんか超面白い展開じゃん」

??「さっそく介入しちゃおっと!」ウププププ



苗木「……今日も遅刻しちゃった」ムニャムニャ

朝日奈「な、苗木! 寝坊してる場合じゃないよ!!」

石丸「そうだぞ! これを見たまえ!!」

苗木「……え、何?」

 閉じようとする瞼を必死に開いて、僕は食堂入口から石丸君の指示する方向へ視線を動かした。

苗木「!!?」



江ノ島「」ダラーン



苗木「……えっ?」

苗木(江ノ島さんが……死んでる?)


 そこにあったのは壁に貼りつけられている死体。

 江ノ島盾子の死に方を“僕らはよく知っていた”。


翔『誠……さっそくの挑戦状みたいだな』

苗木「………」ゴクリ

セレス「血みどろ……フィーバー? …センスの欠片もない台詞ですわね」

翔『ぁあん!? この俺のセンスをバカにすんのか!?』

苗木(ちょっと落ち着いてよ!)

十神「……モノクマ! 早く出てこい!」



モノクマ「あ、はいはい! モノクマですが何か?」



十神「お前の待ち望んでいた状況だぞ」クイ

モノクマ「おおっ!? こ、これは!」ハァハァ

翔『白々しい奴だ』チッ

モノクマ「ちょっとお待ちを……」スッ



<ぴんぽんぱんぽん!



モノクマ『死体が発見されました(以下略)』


 こうして、食堂前に集まった皆にモノクマは捜査と学級裁判のルールを説明する。

 その間も僕達はモノクマから視線を外さなかった。

 あいつは悪い奴だ。

 僕は(俺は)、あいつを……。


 殺さなくちゃいけないみたいだ(な)。


舞園「………う、そ」

つづく。。。

おやすみなさい。

苗木「………」

 おかしい。

 死体の江ノ島盾子は両腕をハサミで壁に固定されている。

 胸元は五本のハサミが刺さっており、痛々しくも神秘性を醸し出していた。

苗木(ねぇ翔、これって……)

翔『ああ、どうみても……“俺の仕業”だな』

 そう、これは明らかにジェノサイダ―翔の仕業。

 端から端まで翔がやったとしか思えない見事な手際だったのだ。

朝日奈「ね、ねぇさくらちゃん。この状況っておかしいよね」

大神「ぬぅ?」

朝日奈「だって、“一人でこんな高いところに固定させられるものなの”?」

 朝日奈さんの言葉に大神さんはなるほどな、と頷いた。

大神「我ならば可能だが、常人の女性には無理だろうな」

 いや、普通の男子にも無理ですけど。

 心の中でツッコミを入れつつ、僕は改めて死体を見る。

苗木(本当におかしな点はない?)

 例え超高校級の模倣犯がいても、模倣できるのはあくまで表面的なものだけだ。翔には殺す時のこだわりがある……と思う。

翔『あー……そうだなぁ…。強いて言えば“俺は殺してから固定なんて”しねーな。めんどくせーし』

苗木「………え?」

 この人、何をどうでもよさそうに言ってんの。それってすごい重要な事実じゃないか。

朝日奈「苗木なんか言った?」

苗木「ううん、何でもない!」


コトダマ

≪死体の状況≫ゲット!!!

苗木「次は皆のアリバイだな…」


十神「ふんっ、寝ていたに決まってるだろう」

朝日奈「朝までぐっすりだよー」

セレス「そうですわね。よく眠れましたわ」





苗木「そりゃそうだよね。誰にもアリバイないよね」

翔『………』

苗木「次は……」

翔『なぁ誠。そもそも犯人が俺の真似をした意図はなんだ?』

苗木「それは君に罪をなすりつけるため…」



翔『ジェノサイダ―翔がお前だってことを知ってるのは舞園さやかだけだぞ』



苗木「あ……」

翔『その舞園さやかも明け方まで俺達といた。計画性もなく女一人であれを完成させられる訳がない』

苗木「じゃあ、一体だれが?」

翔『誠、俺に身体を渡せ』

苗木「えっ……嫌な予感しかしないけど」



翔『まぁ、当たりだな』ニヤリ



朝日奈「痛い……痛いよ苗木…」ポタポタ

翔「これで五人目、と」

桑田「く、そ……俺の右手が…」ポタポタ

セレス「なぜこんなことを?」ポタポタ


 滴る血。

 生きたまま磔にされたこいつらを見ると、俺の血が騒ぐ。


苗木「あ? 決まってるだろ。“犯人探し”だよ」

 最初に磔にした霧切はまだ一言も喋っていない。

霧切「………」

 なーんかこいつが一番“あぶねー臭い”がすんだよな。

葉隠「た、頼むべ。解放してくれよぉ」ウルウル



翔「心配すんな。すぐに全員仲良く並べてやるからよぉ」



 こいつらは俺のことを苗木誠だと思っている。

 すまんな誠。お前の学園生活はこれで終わりかもな。

苗木『僕のことは気にしなくていいよ。だけど、犯人以外はちゃんと解放してよ』

翔「ああ、分かってるよ」

朝日奈「うぅ……痛いよぉ」ポロポロ



翔「……次は十神あたりか?」






 ―――ギィンッ!!



翔「……へぇ」

十神「ふん……貴様がジェノサイダ―翔だったか」クイ


 俺のハサミを蹴りで弾くとは、さすがは超高校級のエリートと言ったところか。


翔「いいねぇ。アンタみたいな高慢な男を血みどろフィーバーするのが俺の趣味なんだ」


 滾る。

 ジェノサイダ―としての血が滾る。


十神「ふんっ、この俺を殺せると思うなよ」

翔「いいねぇ!! 最高だねぇ!!」ダッ


 もし殺しちまってもしゃーねーか!

 限界まで身をかがめ、地を這うようにクソ眼鏡へと近づく。


十神「ふんっ」


 クソ眼鏡は俺の動きを“動いてから反応して”俺の脳天めがけて踵を振り下ろした。


翔「ちっ」ズザザザザッ


 靴底が悲鳴を上げた。


十神「……そんなものか?」


 ずれた眼鏡を中指で押し上げる十神の表情は余裕で満ちている。


翔「誠……悪いが“三日は筋肉痛を我慢”してもらうぞ」タッタッタ


 ステップに次ぐステップ。

 大理石をヒールで踏んだような軽快な音が響く。


十神「………」ピク


 さすがは十神の坊ちゃん。俺がすこーしだけ本気出したのが分かったらしい。


十神「ふんっ、十神家が格闘術を見せる時、それは後継ぎの前だけなのだがな」スゥ



 膝が直角になるくらいに膝を落とし、左手を前に右手を上にまるで“どこかの古武術の構え”のようなポーズをとった。



翔(ははっ、誠! 俺は今モーレツに楽しいぞ!)

苗木『はいはい、思う存分楽しんでね』

翔「おうっ!」タンッ

十神「!!! はぁっ!!」ブンッ

翔「……悪いな、俺には幸運の女神がついてるんだ」ポタポタ

十神「ちっ……」ポタポタ

朝日奈「十神ぃ…超高校級のエリートのくせになんで負けてんのよぉ」

十神「負けてなどいない! 少し油断しただけだ!」フンッ

葉隠「それを世間では負けたと言うんじゃ……」


翔「……うん、満足満足!」

苗木『いやいや、犯人分かってないじゃん』

翔「あー、そう言えばそうだな。よし、次行くか」

苗木『次は……?』



翔「もちろん、あの化物だよ!」ニマァ

苗木(殺されたかも……)



大神「……苗木か」

翔「ざんねーん! ジェノサイダ―翔でした!!」

大神「我にとってはどちらも苗木誠だ」

翔「ほーん、じゃあ、これを知ったら苗木誠も殺されるんだろうなぁ」

大神「……?」



翔「朝日奈ちゃんの右手は現在血みどろフィーバー中で―す」ギャハハハハ



大神「………」スクッ


 うわー、空気が歪んでるよー。この人怒りをオーラで表現してるよー。


大神「苗木よ。我も生死を懸けた戦いを幾度となくこなした人間。お主が今まで殺した人間については何も問わぬ」

翔「朝日奈葵は今死にかけてるけどな」

大神「!!」ゴォッ


 やば……十神なんかとは比べ物にならねーわ。


大神「説得するつもりはない。お主の愚行ももはやここまでだ」スッ


 うわ、これが本物の“構え”か。こりゃ隙はおろか死ぬビジョンしか見えねーわ。


翔(誠、いざとなったら“お前のあれ”頼むわ)

苗木『う、うん……』



翔「まぁ、負けるつもりもさらさらねーけどな!!」ダンッ

大神「ぬぅんっ!!」ゴッ


 空気ごと押しつぶすような拳が一瞬にして視界に広がる。


翔「やっ、ばっ!?」グインッ


 俺が大神さくらより有利な点は一つ。

 他人の身体を扱うように、苗木誠の身体を好きに扱えること。

 ほぼブリッジした状態で静止したが手で支える必要はない。足の筋肉をぶち切れる寸前まで酷使すれば壁に張り付くことだって可能だ。


大神「はぁっ!!」ドンッ


 拳をハンマーのようにして振りおろしてきた。

 まず間違いなく殺すつもりの一撃は惜しくも外れて地面を抉った。


翔「ほんとばけもんだなっ!」スパパパパッ


 一瞬の隙をついてハサミを振ったものの、大神の皮膚を傷付けるには至らず、セーラー服がハラハラと舞い落ちた。


翔「おめー、ほんとに女かよ…」


 パンツとサラシの姿になってなお、俺にはこいつが世界最強の“男”にしか見えなかった。


大神「ふん、貴様こそ“男には見えぬな”」フッ

翔「バカにしてんのかてめぇ!!」


 ハサミ三倍で相手してやるよ!!


 しかし、いつの間にか俺は“殺す”という行為から離れ、“戦う”ことを楽しんでいた。

 そして戦うことに関して“超高校級の格闘家”大神さくらに適うはずもなく。


翔「ぐはっ」ゴフッ


 俺はあっけなく負けちまった。


大神「……もはや主の言葉を聞く耳は持てぬ」


 あおむけに倒れた俺に向かって、拳を振り上げる大神。


 ああ、俺は負けたのか。……って当然だな。


翔(誠すまん……“後は頼む”)


 血みどろフィーバー、ジェノサイダ―翔としての“遊び”は終わった。

 ここからは、本当に一方的な……“蹂躙”。


苗木「………はぁ、ほんとにもう…」ムクッ

大神「いまさら起き上がったところでどうにもならぬぞ!」ゴォッ


 そうかな?


苗木「僕には“君が拳が空回りしてこける未来”しか思い浮かばないけど?」

大神「ぬぉ!?」ブンッ


 やっぱりね。

 超高校級の格闘家といえど、一億回に一回はそういうことあるよね。



大神「な、何が起きたと言うのだ」ドサッ


苗木「ねぇ大神さん。素直に言うこと聞いてくれないかな?」


大神「何を言って……!? お主“一体誰だ”?」ゾクッ


 誰って失礼だな。


苗木「僕は苗木誠。



“超高校級の幸運”苗木誠さ」




 技術は向上する。

 肉体はパワーアップする。

 知能は上がる。



 じゃあ、“幸運”は?



 超高校級の幸運の持ち主である僕。苗木誠は、生まれた瞬間から幸運であった訳ではない。

 むしろ、母親には幾度となく殺されかけたし、父親からはゴミを見るような目で見られた。

 妹は僕を怖れて近づかなかったし、近所の大人からは“呪われた子”として腫物を触るような扱いを受けた。



大神「………」ゴフッ

苗木「そりゃそうだよね。だって僕、“殺人鬼”だもの」


 僕が翔の存在に気付いたのは物心ついた頃だけど、翔は生まれた瞬間から存在していたし、



 生まれた瞬間から“殺すために生きていた”。



苗木「そりゃ幸運になるしかないじゃないか。だって、ハイハイする頃から人を相手に殺しにかかるような人間だったんだよ? 身体をいくら鍛えたって、技術をいくら磨いたって、大人に敵う訳ない」

大神「わ、分からぬ……。ならばお主の“もう一つの人格”はなぜ幸運を使わない」

苗木「簡単なことだよ」




苗木「翔が幸運まで持ったら、“人類が滅びちゃう”からね」




 その言葉を聞いて、大神さくらは負けを認めた。

 と、同時に、“それは現れた”。

モノクマ「うぷぷぷ!! 絶望的過ぎるよ! こんなのが見たかったんじゃないよ苗木君!」

苗木「なんで? 君はこれを見たいから盾子ちゃん……いや、戦刃むくろを殺したんじゃないの?」

モノクマ「げげぇ、バレてやがるっ」ハァハァ

大神「なん、だと?」

モノクマ「はいそうでーす! 苗木君を弄びたいがためだけに彼女には死んでもらいましたー!」ウププププ

苗木「それで、学園長が自らルールを犯して、この後のコロシアイ学園生活が上手くいくと思ってんの?」

モノクマ「うぷぷぷぷ! あはは、あーひゃっひゃっひゃ!」

大神「………」



モノクマ「苗木君さえ死んでくれれば、もう一回やり直せるよね!」ジャキンッ



苗木「あ、そ」





モノクマ「そんなバナナ……」ドサッ

苗木「………」

モノクマ2「こなく――」

苗木「体内の爆弾が不良起こしそうな顔してるね」

モノクマ2「えくすとりぃぃぃむっ!」ズガーンッ

大神「………」

大神(これでは、ジェノサイダ―翔など“子供の遊び”のように見えてしまう…)

モノクマの山「「………」」ピクピク

苗木「はぁ……“そろそろ在庫が尽きてくれたら”ありがたいんだけどなぁ…」



 その瞬間、モニターに“彼女の姿”が映った。



江ノ島『はーい! 絶望的に圧倒的な苗木キューン! お久しぶりー!』

苗木「はぁ……江ノ島さんが“間違えてここに落ちてくれたら助かるのに”」

江ノ島『えっ、ちょ、ちょっと!?』ブツッ



 そして、天井に穴があき、彼女は落ちて来た。



江ノ島「ぎゃんっ」ドサッ

大神「………」

苗木「あれ、奇遇だね江ノ島さん」

江ノ島「………」グスッ


苗木「江ノ島さんがいきなり大神さんに全て打ち明け始めたら楽だなぁ」ハァ


江ノ島「うっ……」ドクンドクン

江ノ島(い、言いたい! 全部話してしまいたい!)


 そして江ノ島盾子は勝手に語り始めた。

 大神さくらがそれを黙って聞いている間に、僕は磔にした皆を解放して体育館へと連れて来た。


江ノ島「という訳で―す!」

大神「………」

江ノ島「うっぴゃー! こんなファンタジーみたいな展開で負けるなんて絶望的ー!」

翔「うひゃひゃひゃ!! 姉妹仲良く磔なんてめったにできないからな! 最高だぜ!」グサッ

江ノ島「……ごふっ…最後に…一つだけ…いい?」

翔「答えるかどうかは分かんねーけどな」

江ノ島「あんたは……誠君に“本当の気持ち”伝えな――」グサグサグサっ

翔「………」ハァハァハァ

苗木『きゅ、急にどうしたの?』

翔「ああ、こいつの顔見てると腹が立ってきた…」

苗木『……本当の気持ちって…?』

翔「しるか。あいつの戯言なんて聞くなバ――」ゴフッ



舞園「………」ハァハァハァ



苗木『翔!? 翔!!?』

翔「まじ……かよ…」ペタン

舞園「私は……信じてたのに…」

翔「へっ……後少し信じてくれてたら…最高にハッピーな結末だったのにな…」クラッ

舞園「………」


大神「舞園さやかよ……違うのだ」


舞園「………?」


 なぁ誠。

 なんだい翔。

 最後にさ、本当の最後だから言うけどさ、驚かないで聞いてくれるか。

 うん、君が女の子だってこと以外なら聞くよ。

 なっ、おまっ、知っていたのか!?

 あたりまえじゃないか。便座はいつも降りてるし、髪の手入れは念入りだし、可愛いモノ好きだし、男の裸直視できないし、君が女の子であることを論破しようと思ったらいくつでも証拠が出てくるよ。

 ……そ、そうか。

 僕の方こそごめん。

 なにがだよ…。

 君の気が引きたくて、舞園さんを好きな振りして。

 !! じゃ、じゃあ……。




苗木「……好きだよ…しょ…う」




 こうして、僕達のコロシアイ学園生活は終わりを告げた。


舞園「苗木君! 苗木君!!」ユサユサ

苗木「」

大神「よすんだ…。もう、手遅れだ…」クッ

舞園「いや、……いやぁああああああ!!!」

十神「ちっ……釈然としない」

霧切「私たちは一体どうなるのかしら」

朝日奈「分からない。分からないけど……」

葉隠「ああ、……少なくとも、




 ジェノサイダ―翔のいる世界よりは生きるのは簡単だべ」




 ダンガンロンパ IF 希望の殺戮兵器と幸運の破壊兵器 完



葉隠「いやー、どうだったべ! 最後の俺っちの台詞! 輝いてたべ!」

朝日奈「あんたあれが言いたいが為にこんな台本書いたの!?」

苗木「……疲れたよ」ゲッソリ

大神「ご苦労だったな苗木よ」

腐川「あ、あのあの白夜様!」

十神「……なんだ?」

腐川「白夜様の格闘技か、か、カッコよかったです!!」カァ///

十神「………っ」

桑田「いや、むしろダサかったような…」

セレス「まるっきり素人の動きでしたわね」

十神「………」プルプル

朝日奈「あー、遊び疲れたからドーナツ食べたいよぉ」

セレス「同感ですわね…」

一同「あはははは」




盾子「……コロシアイ…してよぉ…」グスン

戦刃「盾子ちゃん……」

盾子「アンタがノリノリで一人二役するから!」ゲシゲシっ

戦刃「痛い! 盾子ちゃん痛いよ! 出たかったんだね!?」

盾子「!!」カァ///

戦刃「……あ、図星だった?」

盾子「グングニル!!」カァ///

戦刃「………」サッ

盾子「避けるな残念な姉!!」ブンッ

戦刃(でも一つだけ残念だったのは……)




戦刃(苗木君とキスできなかったことだなぁ…)




本当の本当に終わり?

残りレス数が少なかったので、無理やり終わらせにかかったら、こんなにも残ってしまった。

では、次スレもよろしく。

ダンロン黙示録「ハイスクールオブザ絶望」
ダンロン黙示録「ハイスクールオブザ絶望」【適当安価】 - SSまとめ速報
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まだレスが余ってるので、最後は苗木君がダンロン2の世界に行ったらという話でお届けします!


苗木(波の音が聞こえる…)

苗木「……熱い…」

狛枝「おーい、君生きてる?」ツンツン

苗木「う、うん……」ペッペ

苗木(砂の感触……うぇ、キモチワルイ…)

苗木(あれ…みんなは?)

狛枝「やぁ、僕の名前は狛枝凪斗。君の名前は?」

苗木「あ、……苗木誠…」

狛枝「へぇ、聞いたことない名前だね」

苗木「あ、僕ってほら…目立たないし」

狛枝「ふーん……」

苗木「それよりえっと……」

苗木(えっと……なんだっけ)

狛枝「ねぇ苗木君はこの島に見覚えある?」

苗木「……島?」


 見渡す限りの海、背中には山。

 苗木誠は首を大きく横に振った。


狛枝「そっか。じゃあ一緒に周ってみようよ!」

苗木「うん!!」

狛枝(苗木君の希望……すごく興味深いや!!)アハハッ!




ハイパーダンガンロンパIF 希望の絶対値と絶望の反作用





※アイランドモード(だったっけ?)です。らーぶらーぶするだけです。


 まぁ、なんやかんやあって、ウサミがモノクマをやっつけてしまった。


ウサミ「それじゃ、これから一か月間。みんなでらーぶらーぶしましょうね!」

一同「はーい」

苗木「……僕は何をしようかな!!」ンーッ


苗木は何をする?(もちろん死んだらゲームオーバーです)

安価下1

苗木君×西園寺でひたすら罪木さんをいじる!!

苗木「ねぇねぇ西園寺さん」

西園寺「なんでしょう苗木さん」

苗木「罪木さんってかわいいよね」

西園寺「つみきさんのクロがかくていしました。しけいをかいしします」ダッ

苗木「ちょ、まっ」ダッ


病室

罪木「四肢損壊した狛枝さーん、今日もおとなしくしてましょうねー」ウフフフフ

狛枝「キボッ! キボキボッ!!」

西園寺「しゃーおらっ!」バァンッ

苗木「罪木しゃーおらっ!」

罪木「ひゃひゃぁ!? ななな、なんですか!?」オロオロ

西園寺「おーおーゲロブタビッチさんよぉ」

罪木「ひ、ひぃ!? わたわたしのことですか!?」

苗木「罪木しゃーおらっ!」

西園寺「てめー調子に乗りやがってブスのくせに息してんじゃねーぞ!」アァ?

苗木「罪木しゃーおらっ!」

罪木「ひどいですぅ……」グスッ

苗木「はい、ここに一枚の手紙があります」

西園寺「お前が調子に乗るか…えっ?」

苗木「題名:ごめんね罪木ちゃん」

西園寺「ちょ、まっ、え?」

苗木「今日もかわいい罪木ちゃんをいじめてしまった。本当は私がゲロブタなのに」

罪木「な、何がなんだか…」

苗木「罪木たんがゲロブタナースなら私はドジョウ。可もなく不可もなく悪口としてもいまいちの存在」

西園寺「苗木しゃーおらっ! 苗木しゃーおらっ!」グイグイ

苗木「罪木たんラブ。罪木たんらーぶらーぶ。いつか一緒に手を繋いで買い物に行こうね」




苗木「苗木誠」



西園寺「おめーかぃやっ!!」バシッ

苗木「秋田」

苗木「秋田から次はもっと過激なことする」

苗木「そうだ。スカートかズボンを下ろしてみよう」

苗木「まずはそうだな……」


誰のスカートを下しますか?

安価下1

七海「………」ボーッ

苗木(まずは七海さんのスカートからだ!)ウヒヒッ

七海「………」ポチポチ

苗木「そーっと近づいて……スプラッシュ!!」ズリ

七海「………」ポチポチ

苗木「えっ……」

七海「………」ポチポチ

苗木(これはいったいどういうことだ?)


1、希望は前に進むんだ!
2、僕の事に気づいてよ!


安価下1

苗木「希望は前に進むんだ!」ズリッ

七海「………」ポチポチ

苗木「………」ファサファサ

七海「………」ポチポチ

苗木「ねぇ七海ちゃん」

七海「ん、どうしたの?」

苗木「………」

七海「……?」ポチポチ

苗木「………」ファサファサ

七海「………」ポチポチ





狛枝「オチがないなんて絶望的だよ!もぅマヂ無理。リスカしょ・・・」





ダンロン1に戻ります。

チャプター4か5くらいです。

苗木「………」カキカキ

霧切「ねぇ苗木君。何を書いているのかしら」

苗木「だ、だめだよっ!!」バッ

霧切「?」

苗木「い、いつか見せるから! いつか!!」

霧切「……そう、その時を楽しみしておくわ」ファサッ

苗木「………」カキカキ

舞園さやかさんへ

 今になって考えれば、スーパーアイドルである舞園さんが希望ヶ峰学園に入学するのは当然なんだけど、あの時の僕は死ぬほどびっくりしました。おおげさじゃなく、本当に心臓が飛び出そうでした。

 何故かと言うと、僕自身が希望ヶ峰に入学すること自体奇跡なのに、舞園さんが一緒にいるなんて本当に奇跡という言葉では足りないくらい嬉しかったからです。

 あの時の僕は、本当に浮かれていて、舞園さんには迷惑をかけました。

 本来なら君の悩みに気付くべきでしたし、それでなくとももっと話し合うべきでした。

 僕は君と話せることで胸がいっぱいで、君が僕の言葉を聞いてくれることが嬉しくて…。

 だからこそ、僕は後悔してもしきれません。

 部屋替えを提案され



苗木「……うーん、部屋替えのことは入れるべきだろうか…」

苗木(ちょっと舞園さんの部屋に行ってみようかな)カチャッ


舞園さやかの部屋


苗木「あの時のままだ……」ポフッ

苗木(……匂いは綺麗さっぱり消えている…本当に、……本当に舞園さんはいないんだ)ジワッ

苗木「………くっ…そ…」グスッ


朝日奈「苗木ー? 舞園さんの部屋で何してんの?」カチャッ


苗木「!! な、何でもない!!」グシグシ

朝日奈「……そっか…」テクテクポフッ

苗木(朝日奈さんが僕の隣に?)



朝日奈「苗木、おいで」ンッ



苗木「えっ……」

朝日奈「気持ち……分かるよ」グイッ

苗木「わっ……」ポフッ

苗木(……温かい…)

朝日奈「舞園さん……好きだったんだね」ナデナデ

苗木「……どうだろ。憧れ…かな?」

朝日奈「ふーん……でも、やっぱり好きだったんだよ」ギュッ

苗木「どういうこと?」

朝日奈「えっとね」


 僕が顔を上げると、朝日奈葵は照れくさそうにはにかんだ。


朝日奈「私は恋愛なんてしたことないけどさ」

朝日奈「私達って恋愛は一対一でするのが当たり前って思ってるでしょ?」

苗木「うん」

朝日奈「でもさ、好きになるってことは相手の良い部分をもっと見たいと思ったり、この人と肩を並べて歩きたいって思うことじゃん?」

苗木「そうだね。うん、舞園さんに対して僕はそういう感情を持っていたよ」


朝日奈「それって、一人に絞れなくない?」


苗木「………」

朝日奈「あはは、大丈夫。苗木が例えば霧切さんが好きでも私は軽蔑したりしないよ」

苗木「そ、そんなっ!!」

朝日奈「まぁまぁ、もすこし聞いてよ。……つまりね。私が言った“好き”って言う感情はね」




朝日奈「“人として好き”ってことなんだ」




苗木「……人として…」

朝日奈「ねぇ、苗木は私のこと好き?」

苗木「わっ、え、えっと……その…」カァ///

朝日奈「あははっ! なんか嬉しいな!」ギュッ

苗木「……うん、好きだよ」

朝日奈「私も苗木が好き。苗木って良い所だらけ。優しいし可愛いし他人思いだし一生懸命だしドーナツ一緒に探してくれるし」

苗木「うん、僕も朝日奈さんが好き。朝日奈さんは明るくて可愛くて活発で、他人のために涙を流してあげられる女の子」

朝日奈「………」

苗木「………」



二人「「………」」カァ///



朝日奈「あ、あははっ、今のってちょっと恋人っぽいかも」///

苗木「そ、そうかなっ! ぼ、僕恥ずかしすぎてっ///」

朝日奈「だから、さ」


 突然、朝日奈さんの瞳から涙がこぼれた。


朝日奈「苗木は……やっぱり舞園さんが好きだったんだよ」

苗木「朝日奈……さ、ん?」

朝日奈「……私も、さくらちゃんが大好きだった。


 大好きだったんだ…」


苗木「………あ」


 僕はまた間違えた。

 今しがた手紙で僕が自分を戒めたばかりなのに。

 朝日奈葵は僕を慰めたかった訳じゃない。

 もちろん、その気持ちが0ではないと思うけど、


 朝日奈さんは聞いて欲しかったのだ。


苗木「うん、聞かせて。大神さんのこと」グスッ

朝日奈「……ぷっ、苗木泣いてるぅ!」グスッ

苗木「あ、朝日奈さんだって///」


 そして、二人で思う存分笑った後、思い出を語り合った。


朝日奈「あー、いっぱい喋っちゃった!」ん―っ

苗木「もう夜時間が来ちゃうね」

朝日奈「………」

苗木「最後に食堂でドーナツ食べる?」

朝日奈「……あ、あのさっ!」ドギマギ

苗木「?」


朝日奈「良かったらさ、……一緒に寝ない?」


苗木「えっ!?」


 僕が? 朝日奈さんと? 朝まで?


苗木「え、えっと……」ドックンドックン


 色々話して落ち着いた心臓が、一気に跳ね上がった。


苗木「僕は……」


1朝日奈さんとこで寝る
2ごめん……

ヒント≪この後に控えているのは…≫

安価下1

苗木「……じゃあ、行くよ」

朝日奈「あー! じゃあって言った! 仕方ないんだ!!」プクーッ///

苗木「そ、そんなことないよ!!」アワアワ

朝日奈「ねぇ、お風呂入った!?」

苗木「えっ、ま、まだだけど…」

朝日奈「じゃあ、そのまま来てねっ! 待ってるから!」タタタッ///

苗木「……え……え?」


朝日奈(は、早く部屋片付けなきゃ!!)アセアセ







苗木「あ、朝日奈さん?」コンコン

朝日奈「はーい」ガチャッ

苗木「き、来たよ…///」

朝日奈「う、うん……おかえにひひー」カァ///


 たぶん、おかえりが言いたかったのだろうけど、照れが前面に出過ぎておかえにになってる。

 僕は先ほどの朝日奈さんの理論をすぐに借りることにした。


苗木(僕は朝日奈さんが大好きだ! 人として!!)


 ……この先、霧切さんとの展開も期待している僕は本当に卑怯だと思った。


朝日奈「あ、あのねっ、


 一緒にお風呂はいろっ!」モジモジ


苗木「!!?」

苗木「ぼ、僕と朝日奈さんが?」

朝日奈「う、うん。僕と苗木君が」カァ///

苗木「僕と君が?」

朝日奈「僕と君が」

二人「………ぷっ、あははははっ!」

苗木「う、嬉しいけど、心の準備が!!」

朝日奈「じゃあ、ちょっと遊んでからにしよ!」

苗木「うん!」





朝日奈「あーん! 苗木に運ゲーじゃ勝てないのかなぁ!!」モーッ

苗木「い、いや、これ運ゲーじゃないし。オセロだし」

朝日奈「えっ、オセロって運じゃないの!?」

苗木「じゃあ、将棋は?」

朝日奈「運ゲー」

苗木「チェスは?」

朝日奈「見たことない」

苗木「水泳は?」



朝日奈「日ごろの練習が成果としてはっきり表れる実力の世界だよ!」ゴォッ



苗木「あ、あはは、朝日奈さんはもうオセロは運ゲーで良いんじゃないかな」

とあるモニター前


盾子「うぷぷ! うぷぷぷぷっ!」

盾子「甘いねぇ甘すぎだねぇ! 甘すぎてこっちが太っちゃいそうだよ!」アヒャヒャヒャヒャ

盾子「邪魔しちゃおうかなァ」ニヤニヤ




盾子はどうなる?


1、もちろん苗木達を邪魔しちゃるぜぇ!
2、そうはさせないわ


安価下1

盾子「は、早く行かなきゃ!」アワアワ

盾子「か、髪形!」アセアセ

盾子「あ、昨日から歯磨いてない!」シャコシャコ

盾子「やっぱシャワー浴びてからいこうかな!?」オロオロ

盾子「うーん……」クンクン



盾子「盾子ちゃん超良い匂い!」ニッコリ



盾子「苗木キュン待ってろよぉおおお!」ゴツッ

盾子「ぎゃぁ! 小指ぶつけた絶望的ぃ!」ゴロゴロゴロ



天国のむくろ(……盾子ちゃん楽しそう…)ホッコリ


朝日奈「あー、熱いなぁ」パタパタ

苗木「そ、そうかな?」

朝日奈「どうせ一緒にお風呂入るんだし、脱いでも良いよね」

苗木「う、うん///」

朝日奈「……見ても良いからね」ジッ///

苗木「は、はは、目をそらせそうにないや」

朝日奈「/// ……うんしょ」プルンッ



 朝日奈さんはジャージと体操服を脱ぐと、タンクトップとパンツのみの際どい姿になった。



朝日奈「えへへ/// やっぱ楽だわこれ」

苗木「……朝日奈さんってほんと綺麗だよね///」

朝日奈「えっ!? 顔!!?」

朝日奈(や、やだっ/// 初めて綺麗って言われちゃった!!)オロオロ///

苗木(顔はどう見ても可愛い系だけど……まぁいいや)

朝日奈「ねぇ苗木!!」ズズイッ

苗木「!!」

朝日奈「んっ///」ギュッ

苗木「!?」

朝日奈「………」チラッ

苗木「………」オドオド

朝日奈「……んっ」ギュッ

苗木「え、えっと……」オロオロ


苗木(これって……)


1キスする
2ほっぺたさわる


安価下1

苗木(そうか! 分かったぞ!)


○まつ毛の長さを見る



苗木「朝日奈さんのまつ毛は……うん、長い方だね…多分」

朝日奈「………」プクーッ

苗木(し、しまった! 朝日奈さんの印象が悪くなったみたいだ!)

朝日奈「………」

苗木「ね、ねぇ朝日奈さん」

朝日奈「………」プイッ

苗木「………」

苗木(考えろ……こんな時は…)



閃きアホグラム開始!




  ぐ


 す   る



苗木「これだ!」コチョコチョコチョ

朝日奈「あはっ、だ、だめっ、ダメだよ! そこ!」アワワっ///

苗木「無視するのやめる!?」

朝日奈「やめっ、やめる!!」アハハハハハ!!

苗木「良かった」パッ

朝日奈「……はぁ、もういいよ。それより温泉にいこっか」

苗木「……そうだね!」

苗木(狭い方が嬉しかったかも…)シュン

朝日奈「……明日一緒に、ね」ボソッ

苗木「!!」カァ///

朝日奈「にひひ……」

温泉


朝日奈「気持ちいいね苗木」

苗木「うん」

朝日奈「あー、極楽極楽」フーッ

苗木「皆と一緒に入りたかったね」

朝日奈「うん、そうだね」

苗木「………」

朝日奈「あー! 今舞園さんの裸想像したでしょ!」

苗木「し、してないよ!!」ブンブンブン

朝日奈「ねぇ苗木! ちょっと確かめたいことあるんだけど!!」

苗木「な、なにかな……」

朝日奈「私と舞園さんどっちがタイプなの!!」

苗木「は、はぁ!?」

苗木(こ、これは困った質問だ!!)

苗木「………」

朝日奈「ちなみに、このまま十秒以上答えなければ、私は苗木と今後一切お風呂に入りませ―ん!」

苗木「そんな!! それは困るよ!」

朝日奈「えぇ? なんで困るのぉ?」ニヤニヤ

苗木「そ、それは!!」アセアセ

朝日奈「ねぇ、早く教えて?」

苗木「あわわ……」

朝日奈「私を選んでくれたら……好きにしていいよ」

苗木「………」

朝日奈「ねぇ、苗木……」


苗木「………」ボーッ

朝日奈「ねぇ! ねぇってば!!」ユサユサ

苗木「えっ!?」

どこかの教室


朝日奈「苗木だけだよ! 進路調査票提出してないの!」

苗木「あ、ご、ごめん」アセアセ

朝日奈「もーっ、また妄想してたんでしょ!!」

苗木「ぎくっ……」

朝日奈「あのねぇ、あんたじゃ舞園さんはおろか霧切さんだって高嶺の花なんだから、諦めな!」

苗木「………」シュン

朝日奈「………」

苗木「………」イジイジ

朝日奈「もーっ! そんなんだからいつまでたっても彼女できないんだよ!」

苗木「ご、ごめんっ!」

朝日奈「………」

朝日奈「……ま、まぁ、あんたには私がいるから十分でしょ」カァ///

苗木「えっ!?」

朝日奈「何よその顔……不服なの!?」

苗木「……いや、そりゃ葵は可愛いけど…」

朝日奈「えっ///」カァ

苗木「な、何言わせんだよ!!」

朝日奈「………ごめん///」モジモジ

苗木「……なぁ、葵…」

朝日奈「……ん?」

朝日奈(一緒に……遊びに…)グシャッ



苗木「あさひな……さ、ん」ガクッ




 僕達は負けてしまった。

 あの江ノ島盾子に勝てる奴などいない。

 そう、盾子ちゃんは完璧なのだ。

 未来に向かってそらいけ盾子!

 絶望の明日はきっと待っているぞ!




 ゼツボウロンパ 完



レス数が限界のためゲームオーバーになりました。


ちなみに
朝日奈の誘いを断った場合→霧切ルートへ

朝日奈とキスした場合→イチャイチャルートへ



レス埋めにご協力ありがとございました。



↓のスレが終わったらまた適当にどれかやります!

ダンロン黙示録「ハイスクールオブザ絶望」【適当安価】 - SSまとめ速報
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最後に

社畜苗木「皆っ!! 朝の放送の五分前には動ける準備をする! 当然だよ!!」をお届します。



モノクマ「それじゃあコロシアイ学園生活を始めようか」ウププププ


社畜苗木「はいっ! そんなこともあろうかと、さっそく刃渡り30センチの包丁を用意しました!」スチャッ


一同「!?」

モノクマ「うぇええ!?」


社畜苗木「それじゃ、失礼しまーす!!」グサッ

刃隠「ほげぇええええ!! ささ、刺されたべぇええええ!!」

社畜苗木「はい! 殺しました! 次はどうすればいいですか! いえ! やっぱり自分で考え行動します!!」ダッ

モノクマ「ちょっ、うぇ!? えぇ!?」


―――こんこん。


盾子「え、何これこわい?」

社畜苗木「失礼しまーす!!」ガチャッ

盾子「きゃぁあああああ!? あ、あああ、あんたなんで!?」オロオロ

社畜苗木「本日、業務を行わせていただきました! 苗木誠です!」ペコリ

盾子「しし、知ってるわよ! そ、それより! なんでここに!?」

社畜苗木「こんなこともあろうかと、記憶が消える前に全部メモに残しておきました!!」

盾子「有能……」ゴクリ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月01日 (金) 13:57:34   ID: k7sfzf1f

おもしろかった、途中から変わりすぎ

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