(事務所)
カチャカチャカチャ...
キュッ...バチバチバチバチ!
シュゥゥゥ...カチッ ピュイッ ハロ-♪
テテ-ン!
志希「よーし。かんせーい」フゥ
P「お疲れ様。ここしばらく熱心に何か工作してたみたいだけど何を作ってたんだ?」
志希「嘘発見機。精度は100%」
P「さらりと恐ろしいものを作っているね」
志希「だってさー、プロデューサーがアタシのラボを強制封鎖しちゃうんだもん。薬が作れないだもん。薬が調合できないならば工作するしかないじゃない」
P「人格を変える薬を作ってばら撒いているからだろ。自業自得だ」
志希「反省してるって」
P「反省の結果がこれかい」
志希「YES。志希ちゃんのExcellenceな創造性を腐らせずフル活用した発明品だよ~♪」
P「すごいなぁ」ガシッ
志希「待ってよ。没収しようとしないでよ」ガシッ
P「これはきけんな代物だ。事務所内で使用することは禁ずる」グイグイ
志希「待って! 乱用はしないから! プロデューサーにしか使わないから! 許してよ!」グイグイ
P「俺に使うつもりなんだろうがァ。処分だこんなもん!」グイグイ
志希「嫌~! まだまともに使ってもないんだから1回だけでも使わせてよ~!」ググググ
P「1回使ったらとんでもない被害が出るから駄目だっつの! 核爆弾と同じだ! 手を離せ! 事務所の平和のためだ!」グイグイグイ
志希「いに゛ゃぁぁぁァッ!!」ググググ
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(しばらくして)
P「これはしばらく預かっておきます」ヨイショ
志希「酷い。酷いよプロデューサー。何の権利があって女子高生の私物を強奪するのさ。この変態スケベの桃色エロネクタイ」シクシクシク
P「言論の自由とプライバシーを守るため。嘘発見器なんて思いっきり脅かしてるでしょうが。主に個人の権利を」
志希「非法治国家が喜んで大量生産しそうだよねぇ♪」
P「危険物だって自覚があるんじゃねえかァ」
志希「…どうしても返してくれない?」ジト-
P「返してあげない」メッ
志希「ちぃっ。よしわかった。じゃあこうしよう」
P「何だ?」
志希「取引をしようじゃないか。プロデューサー」ドン!
P「取引ぃ?」
志希「プロデューサーはアタシの嘘発見器を没収した。そして返す気は無い。理由は被害者が出て欲しくないからだよね?」
P「その通り」
志希「ならばなおさら、嘘発見機をアタシに返さないままでいいのかな♪」
P「?」
志希「実はラボが閉鎖される直前にいくつか薬を作って隠し持ってたんだけどね。今回、没収されることも見越して事務所の至る所に隠して仕込んでおいたんだよ♪」
P「貴様ァ」
志希「薬は全部で4つ。飲んだら服を脱ぎたくなる『ヌギタクナール』とキス魔になる『キスシタクナール』、それから息遣いがセクスィーになる『セクシーニナール』と酔っ払いになる『ヨッパライニナール』だよ♪」
P「誰にも飲ませちゃダメなやつ! どこに隠したんだ志希!」
志希「にゃはははは〜♪ 薬の隠し場所を知りたければ速やかに嘘発見機を返しなさい。そして満足するまで志希ちゃんの発明品の実験台となるのだ♪」
P「こ、この化学ニャンコ…コナンの犯人みたいな安っぽい脅し方してきやがる…!」
志希「で、いいの? 返さないならこのまま薬は放置しちゃうけど♪ 被害者がたくさん出ちゃうけど♪」ニコニコ
P「放置は駄目だ。でも、嘘発見機を返したら結局被害者が出るじゃないの」
志希「プロデューサー1人が犠牲になればいいんだよ♪」
P「嫌だ!」カッ!
志希「アイドルが犠牲になっていいの?」
P「駄目だけど嫌だ!」カッ!
志希「んもぅ…ワガママだなぁ」プク-
P「薬の場所を教えないならば、この嘘発見機を今すぐ床に叩きつけて粉々に破壊する。いいのか?」スッ
志希「ちょ!? それは酷くない!?」ガ-ン!
P「さあ、場所を教えろ」
志希「…」
志希「だったらこういうのはどうかな。プロデューサー」
P「?」
志希「このままお互いに脅しあったところで話は進まない。平行線のままになる。だからルールを決めてゲームをして、勝った方が負けた方の要求通りにするの」
P「ゲーム?」
志希「詳細は後に説明するね。ただルールがフェアなことは約束するよ」
P「…」
P「面白い! 受けてたとうじゃないか!」カッ!
志希「んふふ〜、プロデューサーのそういうノリのいいところ大好きなんだよねぇ♪」ニマニマ
(しばらくして)
志希「というわけで! 第1回チキチキ秘密暴露ゲーム対決ぅ〜♪」ドントンパフパフ-
周子「イェーイ」パチパチパチ
フレデリカ「フゥフゥ〜♪」パチパチパチ
奏「新年早々何をするのかしら」パチパチパチ
美嘉「不安しかないよ…ていうか、そもそもなんでアタシたちが呼ばれてるわけ?」
志希「みんなもいた方がゲームが楽しくなるから! 一緒に遊ぼう!」
美嘉「いいけど普通に遊ぼうよ。普通に」
周子「おままごとする?」
美嘉「それも普通じゃないよね」
フレデリカ「じゃあフレちゃん。近所に住み着いてるゴジラの役やるね♪」
美嘉「どんな世紀末設定なのさ」
フレデリカ「ギャォォォォ! お隣さーん! 定期入れ落としてますよォォォ!」
奏「親切なゴジラね」
フレデリカ「待ってよファイアーーーー!」ブォォォォ!
美嘉「消し炭にしてるゥ」
周子「ゴジラは火を噴かないよ」
P「そんなことよりルールを説明してくれ。志希」
志希「はいな。今からやるのは簡単に言えばチキンゲーム。先に相手に『ギブアップ』って言わせた方が勝ちだよ」
P「ほう」
志希「形式は1対1。質問する側と質問に答える側に分かれます。質問する側はYESかNOで答えられる質問を出す。内容は自由。ルール上の制約は何もありません」
P「何を聞いてもいいわけだ」
志希「そういうこと。例えば、美嘉ちゃんに『プロデューサーのことが好きですか』って質問をするとするじゃない」
美嘉「な、ななななななんでいきなりアタシなのッ!?!?」ガ-ン!
奏「あら♪」ニマリ
志希「で、この時の美嘉ちゃんが質問に対して取れる行動は3つあるの」
志希「1、YESかNOで回答する」
志希「2、黙秘して罰ゲームを受ける」
志希「3、ギブアップを宣言してゲームの敗北を認める」
P「罰ゲームと負けは違うわけ?」
志希「うん、違う。黙秘を選択して罰ゲームを受けたとしても負けにはならないの。罰ゲームは『デコピンをされる』みたいなやつだね」
P「なるほど」
志希「質問に答えることも、罰ゲームを受けることも耐えられなくなったら『ギブアップ!』って宣言すればゲームは終わり。罰ゲームの途中で宣言することも可能だよ♪」
P「で、負けたら相手の要求をすべて呑むと」
志希「その通り。アタシが勝ったらラボの封鎖解除と嘘発見器の返却、及び、1週間実験台になってもらいまーす♪」
P「ならば俺が勝ったら今後一切いたずらをしないようにしてもらおうか!」
志希「んふふ。いいとも♪」
周子「はいはーい。質問」ピッ
志希「どうぞ」
周子「アタシたちは観戦してるだけ?」
志希「ううん。みんなにも参加してもらうよ。質問する側、質問される側に順番でやってもらいます」
美嘉「アタシも!?」ガ-ン!
志希「もちろん。もしさっきみたいな質問をされたらYESかNOで答えなきゃ駄目だよん♪」
美嘉「…か、帰っていいかな?」
志希「いいけどもったいないなぁ。美嘉ちゃんも好きなことを質問できるんだよ?」
美嘉「?」
志希「例えば、プロデューサーに『好きな人はいますか』とか『城ヶ崎美嘉は可愛いと思うか』とか。聞く内容は何でもいいからね。考えようによってはビッグチャンスだよ。普段聞けないことも聞けるんだよ」
美嘉「…」
志希「しかも、嘘発見器があるから確実に本音が聞ける。あ〜、もったいない。こんな機会二度とないと思うな〜♪」
美嘉「…」
美嘉「やっぱやる」
周子「ちょろすぎやん」
奏「(こんなやりとりしてる時点で好意がむき出しなことに気づいてないのかしら…このピュアギャル)」
P「全員参加はいいけど形式はどうなるんだ。1対1なんだろ?」
志希「プロデューサー対LiPPSになるね。プロデューサーはアタシたち1人1人順番に質問していく。答えていく。でもメインプレイヤーはアタシだからLiPPSの誰か1人でもギブアップをしたらゲーム終了。プロデューサーの勝ちになるよ。それでどうかな?」
P「よし。じゃあそれで」コクリ
志希「では最後に罰ゲームについて。罰ゲームは7種類用意してあるの。順番は固定。例えば、1番の罰ゲームは『わさび入りのシュークリームを1つ食べる』だよ。他の罰ゲームもだいたいはそんな感じになってるからね♪」
P「7種類消化したら?」
志希「1番に戻る」
P「よし。内容は把握した」
志希「LiPPSのみんなもルールは大丈夫かな〜?」
4人「「「はーい」」」
志希「♪」ニタリ
奏「ねえ志希。1番以降の罰ゲームの内容はどういうものなのかしら?」
志希「しーっ♪」グッ
奏「むぐっ! に、にゃにをしゅるのかひら!?」ジタバタ
志希「そこから先はお楽しみなのだよ。ワトスン君」ニタリ
奏「(あっ…これ犠牲者が出る類のゲームだわ)」
【第1回-表】ドン!
志希「では! 早速第1ゲームを始めようか! 先行はアタシからね〜♪」
P「よかろう。かかってきたまえ」カモ-ン
周子「やったれ志希ちゃーん♪」ヤンヤヤンヤ
フレデリカ「得意の右ストレートを見せてやるんだ! アタシは見たことないけど〜♪」
美嘉「変な質問はやめてあげなよ★」
奏「一体どんなことをプロデューサーさんに聞くのかしら」フフフ
キャッキャ♪
ウフフ♪
志希「ほいほい。では、こちらの嘘発見器から伸びているグリップを握ってください」
P「ん」ギュッ
志希「余談ですがこの嘘発見器は能力、性別、思想、文化、障害の有無などの個人差を問わずに利用できるユニバーサルデザインとなっております。グリップは手で握ってもOK。脇の下に挟んでもOK。とにかく身体に接触させれていれば嘘かどうかを判別することができます」
P「その心遣いをもっと別のところに回しなさいよ。どうせ作るなら世の中のためになるもんを作りなさいよ」
志希「アタシは自分のためだけに物作りをする!」ドン!
奏「逆萬平おじちゃんね」
【萬平おじちゃん】
現在放送中(2018年後期-2019年前期)である朝ドラ『まんぷく』の主人公・立花萬平の通称。波乱万丈の人生を歩んでいる発明家。
劇中ではたびたび「僕は世の中の役に立つものを作りたいんだ!」と強い思いを口に出す。戦前では根菜切断機を、戦後は塩や栄養食品を作って世の中に流通させた。最終的なゴールはインスタントラーメンとなる。
逆萬平おじちゃんはエゴの塊。
志希「ま、いいや。とにかく試しに嘘をついてみてよプロデューサー」
P「嘘かぁ。悪いけど周子、適当な質問してくれる?」
周子「ほーい。じゃあアタシの質問にNOで答えてー」
P「よし」
周子「プロデューサーは昨日の夜12時頃、誰かと2人きりでいた」
P「NO」
ブッブ-!
志希「ほら。こうやって嘘を付くと機械が反応するわけなの♪」
P「なるほど。すごいものを作るなぁ」
志希「んふふ。もっと褒めていいんだよ♪」
P「技術はすごいよね。技術は」
志希「素直に褒めてよ! 褒め称えてよ!」
美嘉「…」
美嘉「あれ? ちょっと待って? 今のが嘘ってことは昨日の深夜にプロデューサー誰かと2人でいたってこと?」
志希「それでは張り切っていきましょう♪ ゲームスタート♪」
P「ようしかかってこい。ははは」
美嘉「プロデューサー!?」ガタッ!
奏「どうどう。聞くのはゲームが終わった後でいいじゃないの」
奏「(無事にゲームが終わるかしら…)」
デデン!
志希「最初はジャブからね♪」
P「よしこい」
志希「ごほん。いっくよ〜♪」
P「そんなもったいつけないでさっさと…」
志希「プロデューサーは事務所のアイドルに本気で手を出したいと考えたことがある。YES or NO ♪」ニタリ
P「!?」
美嘉「…」
周子「…」
フレデリカ「…」
奏「…」
P「…待ってこれ答えなきゃ駄目なやつ?」
志希「んーん? 答えたくないなら罰ゲームをでも、ギブアップでもいいけど♪」ニタリ
美嘉「プロデューサー…誰かに手を出そうと思ったことあるの?」ゴゴゴゴゴ
周子「ひゃあ」
P「落ち着け。美嘉」ピッ
志希「ほら答えてよ。志希ちゃんも気を使って『手を出したか』じゃなくて『出そうと考えたことがあるか』を聞いてるんだから♪」ムフフ
P「そういう問題じゃないだろォ」
奏「こういうノリで進めてく感じなのねね…」
周子「エグいなぁ」
フレデリカ「ゴーヤを丸かじりするようなエグさだね!」
奏「例えがイマイチわからないわ」
志希「さっ、プロデューサー解答を…♪」ムフフ
P「…」
P「YES」
周子・奏・フレデリカ「「「あら♪」」」ニヤリ
美嘉「」
志希「そっか、そっかぁ。うんうん。プロデューサーも美人、可愛い、個性的、色とりどりの女の子に囲まれてたらそりゃ〜、きちゃうよねぇ。ムラっとするくらいのことは♪」
P「これ以上はノーコメントで」
美嘉「…」ゴゴゴゴ
フレデリカ「フレちゃんスピリチュアルに覚醒しちゃったかなー。美嘉ちゃんからカリスマオーラがほとばしってるのが見えてるよ」
奏「大丈夫。私にも見えているわ。赤黒い怒りと憎しみのオーラが」
美嘉「一体…誰に手ぇ出そうとしたのかしら…」ユラッ...ガシッ!
P「グゥゥゥゥ!! 胸ぐらを掴むのはやめてくれェェェ!」ジタバタジタバタ
周子「そういえば前にプロデューサー言ってたよね。『ライブの後に可愛すぎて危うく抱きしめそうになった』って」
P「はぁ!? お、俺はそんなこと一度も…!」
美嘉「誰のライブで…?」ゴゴゴゴ
P「ちょっ!」
周子「美嘉ちゃんのライブ」
P「!?」
美嘉「…」
周子「言ってたよね? プロデューサー?」パチッ
周子「(言うた言わんと美嘉ちゃんの怒りは収まらんよ…?)」
P「(えぇぇ…アイコンタクトだけで周子の言いたいことがわかるんだけど…YES以外の選択肢がないんだけど…)」
周子「(なんなら美嘉ちゃんのことを襲いかけました、くらい言っていいんだよ?)」パチッ
P「(それはそれでまた別の問題を生むだろうがァ)」パチッ
美嘉「それ本当なの? プロデューサー」
P「…」(嘘発見器からこっそり手を離してる)
P「ハイ。可愛いと言いました。抱きしめたいと言いました」コクリ
美嘉「へ、へぇ〜…///」ニマニマ
奏「あら…♪」ニヤニヤ
フレデリカ「やらしいんだ〜♪」ニヤニヤ
志希「でも確かにライブの後にヘトヘトになぅてる美嘉ちゃんって色っぽいもんね〜♪ プロデューサーの気持ちもちょっとわかるなぁ♪」ニヤニヤ
P「(ウワァァァァァァァッ…!)」ガクッ!
美嘉「…///」ニマニマ
周子「(アタシの番ではプロデューサーに優しい質問したろ…)」ウン
(しばらくして)
志希「最初の質問は滞りなく終わったね」
P「どこが!? 大ダメージを受けたよ!?」ガ-ン!
志希「んふふ。我慢できないならギブアップしていいんだよ♪」ニマリ
P「ざけんな! こうなったら意地でも勝ってやるからな!」カッ!
志希「そうこなくっちゃ♪」ニコニコ
奏「…」
周子「どったん奏ちゃん?」コソリ
奏「志希の質問内容がエスカレートしないかとちょっと心配になったのよ。変な質問ばかりしているとゲームが終わった後、プロデューサーと私たちの仲がこじれたりしそうじゃない?」コソリ
周子「確かに」フム
志希「そこは問題ないよ♪」ニュッ
奏「…自然な流れで割り込んてきたわね。何が問題ないのかしら」
志希「質問内容に配慮はするから『もう一緒にはやっていけない』みたいな関係にならないようには気を付けるつもり。そこは安心してよ♪」
奏「ならいいわ」
志希「ただね…ゲームの後でプロデューサーとアイドルの信頼関係が壊れず、崩れず、ぎこちなくならず、でも前と同じ関係には決して戻れない。そういうギリギリの質問をして楽しもうとは思ってるんだよねぇ…♪」ハイライトオフ
周子「…わーお」
志希「んふふふふふふ♪」ハイライトオフ
奏「薬の発明とは違った方向で危ないわね。今回は」
周子「ギブアップ宣言すれば終わるけど。どうする?」
奏「そうね…」ウ-ン
フレデリカ「それはやめたほうがいいと思うな〜。フレちゃんは」ニュッ
周子「おっと。ビックリした」
奏「どうしてかしら。フレデリカ」
フレデリカ「えーっとね。みんなが気付いてたかどうかわかんないけど、ラボが閉鎖されてから志希ちゃんのストレスがすっごく溜まってたのは知ってる?」
奏「そうなの?」
フレデリカ「うん。だから失踪することも増えてたし、ハイライトが消えることも多くなってたよ。志希ちゃんわかりやすいんだよね〜」
奏「全然気が付かなかったわ…」
周子「アタシも」
フレデリカ「そういうわけでね。志希ちゃんはこういう場でストレスを発散させないとどこかでまた爆発しちゃうと思うんだ。できれば勝ってラボを再開した方が志希ちゃん的にはいいんだけど…それができないならせめて今回のゲームだけでもきちんと遊んであげてほしいな♪」
周子「どないしよか。奏ちゃん」
奏「…続けるしかないじゃない」ハァ
周子「そうなるよねえ」
【第1回-裏】ドドン!
フレデリカ「ではでは、今度はプロデューサーから志希ちゃんに質問をどうぞ〜♪」ピッ
奏「司会はフレデリカが代行するのね」
フレデリカ「はい。ここからは私、古舘イチデリカが実況をお送り致します。おおっとプロデューサーと一ノ瀬志希。すでに両者睨み合い、火花を散らしております。戦いはすでに始まっている。空気はすでに熱を帯び、緊張感が漂っている。さあ、ここで一ノ瀬志希がグリップを握った。不敵に笑っている。自分は簡単には動じないぞという余裕の表れなのか! 対するは我らがプロデューサー。こちらは真剣な表情。この勝負へ懸ける想いのほどが伝わってきます!」
周子「古舘さんのモノマネうまいなぁ」
フレデリカ「ここでプロデューサーが口を開いたー! さあ、何を聞くのでしょうか!」
P「いくぞ!」
志希「かかっておいで〜♪」
P「実は失踪する時に『この辺までなら誰かが見つけてくれるだろう』と計算して失踪している。YES or NO」ピッ
志希「な、なるほど…そうくるわけね」
フレデリカ「ここでキラーパスだー! さあ一ノ瀬志希! 淋しがり屋の一ノ瀬志希! この質問に対してどう答えるのか! 失踪は計算せずにしていると答えるのか! それともー!」
志希「…YES」
フレデリカ「認めてしまったァァァ!」カンカンカンカ-ン!
奏「ふーん。志希の失踪ってかまってちゃんみたいなものだったのね…♪」ニタリ
志希「解答内容についてはノーコメントです…///」プイ-
美嘉「志希ちゃーん? アタシ、いっつも探しに行く役なんだけどなー? 大変なんだけどなー?」ジト-
志希「ノーコメント」プイ-
美嘉「計算でやってるならもっと近くて探しやすいところに行きなさいよ!!!」グニ-
志希「うににににににに! 痛い! ほっぺを引っ張らにゃいでぇぇぇ!!!」ジタバタジタバタ
周子「あはは」
P「いい質問だと思ったんだけどな」
周子「志希ちゃんは簡単にはギブアップはしないだろうね」
P「ま、正直、志希からギブアップを聞けるとは思ってないんだ。メインターゲットは…」チラッ
奏「?」キョトン
美嘉「?」キョトン
P「あのピュアたちだ」
周子「手堅くいくね」
P「周子がわざとギブアップしてくれてもいいんだぞ」
周子「お断り。こういうお遊びでこそ全力を尽くすのがシューコちゃんだから。というか諸事情で途中離脱とかできないから」
P「?」
Prrrrrr!
P「おっと電話だ。悪い。少し席を外すよ」
周子「はーい」
タッタッタッ...
ハイモシモシ
(少しして)
周子「志希ちゃーん。プロデューサーがいない間に罰ゲームの内容について詳しく聞かせてもらってええかなー?」
志希「ん〜?♪」
美嘉「罰ゲームって何の話?」
奏「美嘉もシュークリームわさびが1番目とは聞いたでしょう。でも志希はそれ以降は言ってないのよ。多分わざと」
美嘉「わざとって何のために?」
周子「プロデューサーをゲームに参加させるために。志希ちゃんのことだから、ここに色々盛り込んでると思うんよねぇ」
志希「ふっふっふっ! ご明察! そこまでバレてちゃ仕方がない! こちらの罰ゲーム一覧をご覧くださーい♪」ピッ
【罰ゲーム一覧】ドン!
1、わさび入りシュークリームを1つ食べる
2、向かい合っている相手とハグ(10秒)
3、向かい合っている相手の腕を甘噛み(10秒)
4、向かい合っている相手と着ているセーター、もしくはシャツを交換
5、向かい合っている相手の好きなところを10個挙げる
6、向かい合っている相手とキス(ラップ越しに唇)
7、向かい合っている相手とキス(唇で直)
美嘉「待ていィィィィ!」バ-ン!
奏「これはいけないわね」
周子「完全に深夜ラジオのノリやわ」
フレデリカ「書き始めたのが夜中の3時頃だったからね。全体の方針がそうなのさ♪」
奏「何の話よ」
美嘉「し、志希ちゃん、これは駄目っしょ!? な、何なのこのラインナップは!?」
志希「驚きのラインナップ」
美嘉「自分で言わないの! こっちが驚いてるよ!?」
志希「LiPPSといったら唇でしょ!」
周子「うんうん。唇は〜喋るためじゃなく〜♪」
奏「キミのために♪」
フレデリカ「キスするために♪」
4人「「「「さっいているっ♪」」」
美嘉「やかましいよ!?」
フレデリカ「でてゅるてゅるてゅん♪」←楽器音
(少しして)
周子「志希ちゃーん。プロデューサーがいない間に罰ゲームの内容について詳しく聞かせてもらってええかなー?」
志希「ん〜?♪」
美嘉「罰ゲームって何の話?」
奏「美嘉もシュークリームわさびが1番目とは聞いたでしょう。でも志希はそれ以降は言ってないのよ。多分わざと」
美嘉「わざとって何のために?」
周子「プロデューサーをゲームに参加させるために。志希ちゃんのことだから、ここに色々盛り込んでると思うんよねぇ」
志希「ふっふっふっ! ご明察! そこまでバレてちゃ仕方がない! こちらの罰ゲーム一覧をご覧くださーい♪」ピッ
【罰ゲーム一覧】ドン!
1、わさび入りシュークリームを1つ食べる
2、向かい合っている相手とハグ(10秒)
3、向かい合っている相手の腕を甘噛み(10秒)
4、向かい合っている相手と着ているセーター、もしくはシャツを交換
5、向かい合っている相手の好きなところを10個挙げる
6、向かい合っている相手とキス(ラップ越しに唇)
7、向かい合っている相手とキス(唇で直)
美嘉「待ていィィィィ!」バ-ン!
奏「これはいけないわね」
周子「完全に深夜ラジオのノリやわ」
フレデリカ「書き始めたのが夜中の3時頃だったからね。全体の方針がそうなのさ♪」
奏「何の話よ」
美嘉「し、志希ちゃん、これは駄目っしょ!? な、何なのこのラインナップは!?」
志希「驚きのラインナップ」
美嘉「自分で言わないの! こっちが驚いてるよ!?」
志希「LiPPSといったら唇でしょ!」
周子「うんうん。唇は〜喋るためじゃなく〜♪」
奏「キミのために♪」
フレデリカ「キスするために♪」
4人「「「「さっいているっ♪」」」
美嘉「やかましいよ!?」
フレデリカ「でてゅるてゅるてゅん♪」←楽器音
志希「でも美嘉ちゃん。これもチャンスだと思わない?」
美嘉「ち、チャンス? 何の?」
志希「7回目はキスなんだよ。つまりそのタイミングで美嘉ちゃんが当たれば…♪」
美嘉「…!」
フレデリカ「この世にはキスから生まれる恋もあるのだよ」キリッ
奏「そうね。プロデューサーも美嘉のこと可愛いって言っていたんでしょう。キスしたら歯止めがきかなくなっちゃうんじゃないかしら♪」
周子「獣になれないプロデューサーも一歩距離を縮めてくれるかも♪」
美嘉「キス…距離…恋…」ポワ-ン
志希「トップアイドルとプロデューサーの禁断の恋だよ…♪」ヒソリ
美嘉「禁断の関係…禁断の恋…!」カッ!
周子「(乙女心をがっちり掴む言葉を並べたなぁ…でもまあこれで美嘉ちゃんのギブアップもなさそうやし。何も問題はーーー)」
奏「(私が当たったら…本当にキスするのかしら…///)」ドキドキ
周子「(なんでもう1人メスの顔になってるのがおんねーん)」
フレデリカ「大丈夫。作戦に支障はない。続行するぞ」ポンッ
周子「フレちゃんって時々謎いよねぇ」
【第2回-表】
フレデリカ「アタシより仕事の方が大切なんでしょう! この仕事男!」バン!
P「NO!」
フレデリカ「…ありゃ鳴らないね?」
P「仕事よりフレデリカの方が大切に決まってるだろう! 馬鹿野郎!」カッ!
フレデリカ「プロデューサー!」
P「フレデリカ!」
ガシッ!
志希「青春だね」ウン
奏「何なのかしらあの茶番は」
【第2回-裏】
P「フレデリカって実はフランス語ペラペラだろ?」
フレデリカ「グレーゾーン! ゆえに黙秘する!」カッ!
美嘉「別に言っちゃってよくない?」
【罰ゲーム実行: わさびシュークリーム】
フレデリカ「」ブフゥ-!
P「製作者(かな子)いわく、新鮮なわさびをすりおろして使っているそうだ」
【第3回-表】
美嘉「…ぷっ、プロデューサーってさ、その〜…い、いま付き合ってる人はいる…じゃなくて! ええと、その…す、す、好きな、すき焼きの具は…ねぎ…?」
P「YES。ねぎは大好きです」
美嘉「そ、そっか…///」ホッ
周子「それでええんかーい」
【第3回-裏】
P「今夜家に来ていいよって言ったらOKしてくれる?」
美嘉「黙秘!!!! 考える時間をください!!!!」バン!
周子「それでええんかーい」
【罰ゲーム: 向かい合っている相手とハグ(10秒)】
美嘉「じ、じゃあ行くから…///」ドキドキドキ
P「カモン」
美嘉「し、失礼します…///」ギュム-
P「おぅ」ギュ-
美嘉「…///」ギュム-
P「…ぬくい」
周子・奏・フレ・志希「「「♪」」」ニマニマニマ
終了
【第4回-表】
奏「ふふふ。私はちょっと意地悪してプロデューサーに厳しい質問を投げてみようかしら♪」
P「優しい質問をください」
奏「どうしようかしら♪ じゃあ行くわよ…プロデューサーはアイドルの子に近づかれると胸元に視線が行くことがある。YES or NO♪」ニタリ
美嘉「!?」
P「…」
奏「(ふふっ。こういうきわどい質問は困るでしょうね♪ でも罰ゲームを選んだら私の指を甘噛み。一体プロデューサーは何を選ーーー)」
P「YES」
奏「回答に迷いがないわ!?」ガ-ン!
P「YES。奏の胸元も見たことあるよ」
奏「っ!?」キョドキョド
周子「(責めるつもりが…逆に責められてるなぁ)」
【第4回戦-裏】
P「さて」
奏「む、胸元を凝視するつもりかしら…///」ドキドキ
P「もうやめい」
志希「このすけべー」ヤ-イ
フレデリカ「巨乳好きー」ヤ-イ
周子「鼻の下伸びてるぞーい」ヤ-イ
美嘉「変態!」カッ!
P「マイルドな野次と豪速球の罵倒を受けている。なんてこったいひどいじゃないか」
志希「ではプロデューサーの質問行ってみましょう♪」
P「よし。ごほん。この『月間ポエムセンス8月号』についてなんだけど」スッ
奏「黙秘するわッ!!!!!」バン!
4人「「「奏ちゃん!?」」」
【月間ポエムセンス】
架空の雑誌。中・高生が投稿した胸をかきむしりたくなるような痛々しいポエムを紹介している。純粋に詩を吟じている思春期真っ盛りの10代と痛々しいポエムを楽しめるようになった2、30代が主な読者層。年間発行部数6万部。飛鳥、蘭子の愛読誌。
(1年前)
奏「(あら…前に投稿した詩が雑誌の読者投稿コーナーに載ったわ…♪)」フフフ
奏「(これを機に『超新星の詩人現る!』みたいなことになってしまわないかしら…そうなったら忙しくてアイドル稼業も大変になるわね…♪)」ニマニマ
奏「(タイトルは『世界に抗う機械人形(オートマタ)』…ふふっ、プロデューサーになら読んでみてもらっても大丈夫かしら♪)」
奏「(明日、読んでみてもらいましょう…感動して詩人アイドルとして売り出そうとしちゃうかもしれないわ…♪)」ニタリ
(現在)
奏「もう黙秘を選択したんだから鞄にしまいなさい! 私の視界に入れないで!お願いだから当時のことは思い出させないでちょうだい!」バン!
P「よろしい。この雑誌はしまっておこう」ゴソゴソ
周子「プロデューサー。その雑誌って一体どんな内容…」
奏「チェイ!」スパ-ン!
周子「あふんっ」パタリ
美嘉「チョップで気絶させた!?」ガ-ン!
奏「平和のための犠牲はやむを得ないわ」
志希「うんうん。それはさておき罰ゲームの時間だよ〜♪」
奏「…ど、どんな内容だったかしら?」
志希「とぼけても無駄。プロデューサーの指を甘噛みだよ♪」
奏「」
【罰ゲーム: 10秒間の甘噛み】
奏「ふふふ。甘噛みだなんてされて嬉しいのかしら///」
フレデリカ「奏ちゃん。奏ちゃん。顔全体が真っ赤だよ?」
奏「う、うるひゃいわね。い、行くわよ?」
周子「噛む前に噛んどる」
P「はい」スッ
奏「あーっ…///」ハァハァ
ハムッ...
奏「…///」ハムハム
P「…」
奏「」ハムッ...パタリ
フレデリカ「あ、噛んだまま気絶した」
志希「顔が茹でタコだねぇ♪」
奏「」
【第5回-表】
周子「さーてと何聞こうかなー♪」ニタリ
P「不穏だなぁ」
周子「ま、かるーい質問だから肩の力を抜いてよ。ゲームを楽しもう♪」
P「楽しめる質問ならいいんだけどな」
周子「では質問。プロデューサーには現在特別な人がいる。YES or NO」
P「ほらぁ…そういうやつじゃん」
周子「おら。さっさと答えんかーい♪」ペチペチ
P「特別な人っていうのは?」
周子「具体的にはどんな人とは言わない。プロデューサーの解釈に任せる」
美嘉「…」ジト-
P「…ここは黙秘しておこうかな」
周子「YES言うといたらええのに」
P「火種になるかもしれないので」
【罰ゲーム: シャツかセーターの交換】
周子「よっと」ヌギッ
P「目の前で脱ごうとするんじゃない」
周子「何さ。プロデューサーは目の前で脱いたくせに」フン
P「俺はいいの。いいからとっと行きなさいな」
周子「ほーい。じゃ着替えてくるね」パタン
志希「いいなー。周子ちゃん。プロデューサーの匂いたっぷりのセーター着ちゃうんだね」
奏「サイズが合わなくてきっとぶかぶかよ」
フレデリカ「恋人みたいだねー♪」
美嘉「…ぐぎぎぎ」ギリギリ
P「それより俺はどうすんのよ。周子のセーターは小さくて着れないだろ」
志希「服に身体のサイズ合わせとこうか?」スチャ
P「その謎の機械はしまっておきなさい。身体を縮めようとするな」
奏「プロデューサー。シャツだけだと寒そうね」
P「うん。寒い。何かを着たい。羽織りたい」ブルブル
志希「美嘉ちゃん。人肌で温めるんだ!」カッ!
美嘉「しないっつの。プロデューサー。アタシのカーディガン羽織る?」スッ
P「ありがてぇ」
周子「おまたー」カチャ
フレデリカ「ワォ。ぶかぶかだねー♪」
周子「ほれプロデューサー、アタシのセーター」スッ
P「周子のセーターはいいや。着ると伸びちゃうし」ヌクヌク
周子「…その羽織ってる桃色のカーディガンは何?」
P「美嘉に借りた」
周子「ん゛」スパ-ン!
P「なぜセーターを顔面に叩きつける!」
周子「アタシのを着なさいよ」
【その後、こんにゃくで互いのボディを殴り合うようなゲームは続いた】
志希「アタシたち5人の中の誰かから『手を出していいよ』って言われても我慢できる。YES or NO」
P「NO」
志希「うわ〜♪」ニマニマ
奏「他事務所のアイドルに惹かれたことがある。YES or NO」
P「YES」
奏「…765かしら? 283かしら? 315かしら?」ジト-
フレデリカ「将来フランスに移住しても構わない。YES or NO」
P「YES」
フレデリカ「わぉ♪」ムフフ
美嘉「仮に結婚したら奥さんのことをいつまでも愛していられる? YES or NO」
P「YES」
美嘉「いまの録音したから」ピッ
P「なぜだ」
周子「来週の土曜、空いてるならお蕎麦屋さん連れてってよ。YES or NO」
P「YES。みんなで行こうか」
周子「みんなで?」
P「みんなで」
周子「ほーん」
志希「週に2回以上はシャワーを浴びながらおしっこしている。YES or NO」
P「…YES」
志希「オランダ辺りでは普通の習慣らしいよねぇ。ところで皆はどうなのかな♪」ニタリ
美嘉・周子・フレ・奏「「「…」」」
P「矛先を味方に向けるんじゃない」
美嘉「結婚願望がある。YES or NO」
P「(今すぐにとは思っていないけど)YES」
美嘉「いまの録音したから」ピッ
P「何のために」
美嘉「念のために」
奏「酔いつぶれた楓さんや美優さんを介抱する時、どさくさに紛れて何かしらのアクションを起こしたことがある。ナニとは言わないけど。前科があるなら言いなさい。YES or NO」
P「(介抱の過程で胸や尻に触れてしまったことは不可抗力なので)NOデス」
奏「目が泳いでないかしら」
P「気のせいダヨ」
【ダメージは蓄積されていき】
P「俺や美嘉の家に遊びに来る時はホームシックにかかってる時。YES or NO」
志希「い、YES」
奏「やっぱり寂しがり屋ね」
美嘉「美嘉お姉ちゃんに甘えてきていいんだよ★」
周子「塩見お姉さんもおるで」
フレデリカ「宮本先輩もいるよ〜♪」
志希「んに゛ゃぁぁぁぁっ…この羞恥心クセになりそう…///」ジタバタ
P「前に食レポした時、魚の骨の取り方がめちゃめちゃ綺麗だったけど練習したの? YES or NO」
フレデリカ「YES」
P「努力家だな」
フレデリカ「ふふーん♪」
奏「フレデリカだけ甘くないかしら」
P「何を質問しても軽く返されそうなんだもの」
P「莉嘉に構いすぎて若干ウザがられたことがある。YES or NO」
美嘉「…YES」シュ-ン
周子「『めんどくさいこともあるけど、お姉ちゃん大好きだよ☆ かっこいいもん☆』ってこの前言うてたよ」
美嘉「!」パァァァァァ
P「先月号には恋がテーマのポエムを投稿していた。YES or NO」
奏「」
P「答えは?」
奏「黙秘するわ!」カッ!
周子「(実質、認めてるようなもんやん)」
【互いに疲弊していった】
志希「5番目の罰ゲームは相手の好きなところを10個挙げる。嘘発見器を握ったままね。ではよういスタート♪」ピ-
奏「…」
P「…」
奏「優しいところ。仕事に妥協しないところ。笑顔。気遣い上手。声。叱る時は叱ってくれるところ…いま何個かしら?」
美嘉「6個」
奏「機嫌に敏感なところ。大人扱いしてくれるところ。子供扱いもしてくれるところ。私を信頼してくれているところ。以上。終わりよ」
フレデリカ「んふふ♪」ニマニマ
美嘉「…(触れていいのか迷ってる)」エ-ト
周子「奏ちゃん」
奏「何よ」
周子「顔が真っ赤」ケタケタ
奏「いっそ殺して!」カッ!
【だがゲームは加熱していき】
P「」
美嘉「」
奏「」
周子「しんどーい…」クテ-
志希「みんなグロッキーだねぇ」
フレデリカ「てれーてーてれーれー♪ てれーてーてれーれー♪ てれれーててれれーれー♪」
志希「ロッキーのテーマ?」
フレデリカ「正解! 志希ちゃん10ポイント!」ピッ!
志希「やったね」
周子「もう誰かギブアップしてよ…」
P「俺はしない」
奏「美嘉」
美嘉「しない」
周子「奏ちゃん」
奏「嫌よ」
周子「フレちゃん」
フレデリカ「あとちょっとだけ♪」
周子「マジかーい…」
P「次は周子の番だな」
周子「はぁ…お手柔らかにねー」
志希「では行ってみよーう♪ 質問どうぞ!」
P「周子たちがさっさとギブアップしないのは何かを隠しているから。YES or NO」
周子「…」ピクッ
P「いまピクって」
周子「シテナイヨ」
周子「(ぐっ…なかなか鋭いなプロデューサー。でも志希ちゃんのストレスが爆発しそうだなんて言わない方がいいしなぁ…多分、プロデューサーが責任感じるだろうし。志希ちゃんも気ぃ使われるのも嫌だろうし。みんなの前では黙秘するんが1番よね…というわけで)」
周子「黙秘する!」カッ!
志希「ほほう♪」ニマリ
周子「ん?」
奏「…周子? 罰ゲームは大丈夫なのかしら?」
周子「次の罰ゲームって何だっけ?」
フレデリカ「これが罰ゲームの一覧だよ♪」スッ
周子「ふむふむ。6番目は…ラップ越しに…え゛」
P「」
【罰ゲーム:向かい合っている相手とキス(ラップ越しに唇)】
周子「一応、確認しておくよプロデューサー。ギブアップをする気は?」
P「ない」
周子「アタシも」ウム
P「…」
周子「…」
美嘉「…///」アワアワアワアワアワ
周子「…ほいラップ」ピッ
P「はい」
周子「どういう形で行く?」
P「俺がラップを唇に貼り付けておこうか」
周子「アタシがそこに食らいつくと」
P「それでいい?」
周子「逆の方がやりやすい」
P「俺が食らいつくと?」
周子「うん。でも食らいつくって言い方がなんか怖いんやけど。唇が食いちぎられそうで」
P「だな」ハハハ
周子「いやー、噛みつかんといてー」ハハハ
P「ははは…ハァ…あー…」
周子「…よし。次のゲームいこか」
P「よっしゃ。志希、嘘発見器持ってきて」
志希「んふふふふ。さりげなくスルーしようとしちゃ駄目でしょー♪」メッ
P「クソがァ」
周子「んにゅにゅぅ…」
奏「別室でしてきていいのよ。したかどうかは嘘発見器でわかるんだし」
P「…どうする?」
周子「2人きりの方が変な雰囲気になる気がするからここで」
P「おぅ」
周子「かるーくいこう。軽く。よしじゃあ行くよ。てゆーか、来て」ン-
P「ようし。いっくぞー」スッ
周子「ん」
P「ん」
ガシッ...ン-
美嘉「」
奏「…///」
フレデリカ「♪」ニマニマニマ
志希「♪」ニマニマニマニマ
【もはや地獄絵図になっていた】
P「…」
周子「…あーっ///」
P「…」
周子「終わったんだから…なんか言えや///」ペチン
P「夢に出そう」
周子「おばけかい」ペシペシペシ
P「痛い痛い」
志希「叩いてるのは照れ隠しかなぁ♪」ニヨニヨ
美嘉「」
奏「美嘉。2人はラップに唇を付けただけ。ノーカンよ。気をしっかり保ちなさい」ユサユサ
美嘉「」
フレデリカ「よし! 次のゲームに行こうか!」
奏「空気を読みなさい!」
志希「次はアタシの番だね〜♪」
P「…ここまできたら引くに引けないな。さあ来やがれ!!!!」カッ!
志希「プロデューサーは際どい衣装をアイドルに着せるのが好き♪ YES or NO」
P「YES!!!!」カッ!
志希「躊躇なく答えるね」
P「ふははは! もう怖いものなどない! 開けっぴろげに全部答えてやるぞ! そっちがギブアップするまでな!」
志希「そっかー。じゃあ次はプロデューサーの質問の番だね♪」
P「よしじゃあーーー」
志希「黙秘♪」ニタリ
P「ん?」
志希「黙秘します」
P「まだ何も聞いてないけど」
志希「うんでも黙秘。だから罰ゲームは…直のキスだね♪」ペロリ
P「」
奏「」
周子「」
フレデリカ「志希ちゃん狙ってたのかな〜♪」
志希「美嘉ちゃんには悪いけど、7個目で回ってきたら黙秘しようって決めてたの♪ それじゃあ早速…♪」
美嘉「ギブアァァァァァァップ!!!!!」バン!
カンカンカンカ-ン!
終了
(しばらくして)
P「勝ったはいいが何か色々と大事なものを失ってしまったような気がする…」ハァ
奏「…もうあんなゲーム2度としないわ」
美嘉「させないようにしよう」ウン
志希「その想いを胸にしながらも美少女たちはまた闘いへと身を投じていくことになるのだった」
周子「変なナレーション入れないの」
志希「にゃははは♪」
フレデリカ「志希ちゃん楽しかったかな〜♪」
志希「最高だったよ♪」
P「それはよかった。では約束通り薬の場所を教えてもらおうか」ガシッ
志希「に、逃げないってば。てゆーかここにあるし」ゴソゴソ
P「ほう。ポケットに入れてたのか」
スッ
【スプレー缶】テ-ン!
P「ん? スプレー式の薬?」
志希「うん。こーやって…♪」
プシュゥゥゥゥゥゥ!
P「ちょ!? ちょぉぉぉぉぉっ…ぉぅ…ぐぅ…zzz」スヤスヤ
美嘉・奏「「プロデューサー!?」」ガ-ン!
周子「し、志希ちゃん? 何を…」
志希「そおい!」プシュゥゥゥゥゥゥ!
美嘉「まっ…ぐぅ…zzz」パタリ
奏「し…zzz」スヤスヤ
フレデリカ「zzz…」スヤスヤ
周子「くっ…これは何の薬なん…?」フラフラ
志希「んふふふふふ…ただの睡眠薬だよ♪ 記憶をちょこっと操作できるおまけ付きだけど♪」
周子「一体何をするつも…ふぁぁ…zzz」パタリ
5人「「「zzz…」」」スヤスヤ
志希「さーて後はみんなの記憶をいじっていこうかなー♪」ニコニコ
志希「ゲームした事実は消して、キスとかハグみたいに羞恥心を感じたことはきっちり残しておきましょう♪」スッ
志希「ついでにプロデューサーからラボ封鎖の記憶も改竄して、と。やること多くて大変だな〜♪」グッ
ちひろ「やる気に満ちてますね」シュコ-シュコ-
志希「そりゃもう。楽しいことは気分が上がってウキウキに…え゛!?」ビクッ
ちひろ「…」シュコ-シュコ-
志希「そ、そのガスマスク…ダースベイダーみたいだね。ちひろさん」
ちひろ「いいでしょう。これ。プロデューサーさんに貰ったんです」シュコ-シュコ-
志希「へ、へー…ところでどうしてここに?」アセアセ
ちひろ「万が一の時には、とプロデューサーさんから連絡があったんですよ。志希ちゃんが素直に負けを認めなかったらそれ相応の対応をしてほしいって。予想が当たりましたね」ゴゴゴゴ
志希「そ、そうだったんだー。じゃあアタシはこの辺で…」ソソクサ
ちひろ「逃がすわけないでしょう♪」ガシッ
志希「」
ギニャァァァァァァァァァァ!
(後日)
P「…昨日の記憶が曖昧だ」ボ-ッ
周子「ゲームしたのは?」
P「覚えてる。いつ終わったっけ?」
周子「…さあ?」
美嘉「ぷ、プロデューサー。どこまで覚えてないの?」ドキドキ
P「どこまで覚えてないのかも覚えてない」
美嘉「あ、アタシとのハグは…///」
P「覚えてる」
美嘉「うし!」グッ
奏「ポエム」
P「そりゃもうはっきりと」
奏「記憶を消しなさい!」ペチン!
P「痛い! 無理な注文だ!」
美嘉「じ、じゃあ…ら、ラップのことは…」オソルオソル
P「…ラップ?」
美嘉「覚えてないんだ! ならいいよ! そのまま忘れてて★」パァァァァァァァァ!
P「…はいよ」
周子「アタシもなーんも覚えてないや」ハァ
フレデリカ「ほう」
周子「何?」
フレデリカ「シューコちゃん♪ 耳が赤」
周子「フレちゃん。帰りラーメンおごってあげるよ」グッ!
フレデリカ「わーい♪」ニコニコ
周子「(…プロデューサーさんが覚えてないのは不幸中の幸いだったわ…覚えてたらもう合わす顔ないっしょ…)」
P「(…忘れたフリ安定だよな)」ウン
フレデリカ「♪」ニマニマ
【しばらく全員態度がぎこちなくなった】
終わり
おまけ
志希「んふふふ…嘘発見器の破壊は免れたし…これで楽しいこと…♪」ニタリ
志希「…ってあれ!? ロッカーに入れといた機械はどこに!?」キョロキョロ
晶葉「ん?」カチャカチャ
志希「え?」
【かつて嘘発見器だった残骸】テ-ン!
志希「…」
志希「これは?」
晶葉「…分解しがいがありそうだったからつい」
終わり
おまけ
P「フレデリカから話は聞いたよ。ラボ封鎖は解除してあげるから今後はストレス溜めて変なゲームするのはやめろ。特に美嘉たちを巻き込むのはNGな」
志希「はーい♪」ニコニコニコ
P「変な薬を作るのも控えるように」
志希「もっちろん♪」ニコニコニコ
P「返事はいいんだよな」
志希「態度だっていい子だよ!」カッ!
P「…その手に持ってるのは?」
志希「新しい薬の『ミッチャクシタクナール』だよ! 飲んだら近くの人に密着したくなる効果があるの♪」
P「さっそく作っているんじゃないよ」
終わり
おまけ
美優「では質問です。プロデューサーさん。質問にすべてYESで答えてください」
P「構いませんが何故拘束をしているのでしょう。解放してください。助けてください」ギシギシ
美優「聞くことを聞いたら解放してあげますよ。では始めます。今日の夜に予定がある」
P「YES」
ブッブ-!
美優「嘘のようですね。では飲みに行きましょう♪」
P「あの美優さん」
美優「次の質問。明日の休暇に予定入れていない」
P「…YES」
ブッブ-!
美優「予定はない、と。では朝帰りで問題ありませんね♪」
P「三船さん」
美優「では次の質問…♪」ハイライトオフ
P「」
ヘルプミィィィィィィィィィッ!
【どうにか隙をついて脱出した】
終わり
以上です。
お読みいただきありがとうございました。
つい最近「まんぷく」が始まったかと思いきや、もうあと2ヶ月で終わってしまうようです。最近、時間が過ぎるのが早えなとしみじみ感じております。
人間臭さ満載の世良さん、武士の娘おばあちゃん、社長大好き大阪帝大がお気に入りのキャラクターだったので別れるのは名残惜しいです。が、終わるのがドラマの宿命。萬平さんがインスタントラーメンを発明してハッピーエンドになるのを見届けたいと思いますアイドルマスターと全然関係ない話してんなコレ。
何本か半端に書いて止まっているSSがあるので今年は早めにそれらを消化行く予定です。では次の作品で
?「罰ゲームをするように見せかけてハグとは……」
?「浅ましい……浅ましいよ!」カッ
?「ぜひ取入れないといけませんね……」
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