小鳥「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」冬馬「居酒屋・・・だぜ・・・?」 (55)

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春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」冬馬「カラオケ!だぜ!」
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今回はゆっくり書いていこうと思ってるのでまったりお付き合いいただければ嬉しいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383295484

P「春香、今日もお疲れ様」

春香「プロデューサーさん、お疲れ様です!」

P「そんな頑張ってる春香に大ニュースがあるぞ」

春香「へっ?どうしたんですか?」

P「この前受けたドラマの主役のオーディション、合格だったぞ!」

春香「ドラマ・・・主役・・・え、えっと・・・えええっ!?ほ、本当ですか!?」

P「嘘つくもんか!おめでとう、春香!やったな!!」

春香「は、はい・・・!ありがとうございます!すごい・・・すごいですね!」

P「うんうん、これで春香の知名度も一気にアップするぞ!」

春香「えへへ、今月のフェスとその次の単独ライブ、それにドラマ!どんどん忙しくなりますねっ!」

P「あ・・・春香、そのフェスの話なんだが・・・辞退しようと思うんだ」

春香「・・・え?」

P「なんせドラマの主役だからな、撮影以外にも沢山やることがあるんだ」

P「これからどんどんハードになる、こんな時に無理して体を壊したら大変だろ?」

春香「え、でも・・・フェスに向けてのレッスンも沢山してきましたし・・・」

春香「わ、私なら大丈夫ですよ?まだまだ頑張れます!」

P「そのフェスも規模が大きいんだ、だから只でさえ成功させるのもなかなか難しい」

P「わかってくれ・・・春香」

春香「ぷ、プロデューサーさん・・・?」

P「なんだ?」

春香「プロデューサーさんは・・・フェスを成功させられないと思ってるんですか・・・?」

P「それは・・・」

春香「あ、あはは・・・そうですよね!私ドジだし・・・只でさえフォローするの忙しいですもんね!」

P「春香、聞いてくれ!俺は春香の成功を祈ってるんだよ」

春香「・・・はい」

P「ドラマの仕事はこれからの春香を大きく左右するものだ、だからできるだけ春香に負担が掛からない状態で挑んで欲しい」

春香「それは、わかってます・・・」

P「この仕事量は春香1人には負担が大きすぎる」

春香「!」

春香「・・・わかりました」

P「そうか・・・!わかってく」春香「私、もう今日は帰りますね」

P「えっ?」

春香「このドラマの資料持って帰りますね、ではお先に失礼します」ペコッ

P「は、春香?おい、ちょっ」

春香「」スタスタスタ ガチャッ

バタン

P「・・・」

翌日

P「あっ、春香!おはよう」

春香「プロデューサーさん・・・おはようございます」

P「春香、あの・・・フェスの話なんだけどさ」

春香「フェスの?」

P「ああ、昨日のフェスのこと、もう少し話さないか?春香は納得いってないみたいだし・・・」

春香「え・・・?あ、あ~っあれは辞退するって言ったじゃないですか!私、その分ドラマすっごい頑張りますから!」

P「そ、そうか?・・・いいのか?」

春香「はいっ」

P「なら、いいんだけど・・・」

春香「・・・じゃあ私、お仕事行ってきますね!」

P「あ、ああ・・・頑張ってくれ!」

春香「はい!」タッタッタッ...

小鳥「・・・プロデューサーさん」ヌッ

P「わっ、音無さん!?・・・ど、どうしたんですか」

小鳥「それはこっちの台詞ですよ!春香ちゃん、元気ないみたいですけど・・・何かあったんですか?」

P「そうですよね・・・やっぱり元気、ないですよね・・・」

小鳥「何か揉めてるんですか?」

P「え・・・まぁ、少し・・・」

小鳥「春香ちゃんとプロデューサーさんが揉めるなんて珍しいですね・・・」

P「・・・」

小鳥「ま、まさか春香ちゃん事務所を出て行くなんてことありませんよね?」

P「ええっ!?それはないですよ!な・・・い・・・ないです!ないです!」

小鳥「まぁ、冗談ですけど・・・早く解決するといいですね」

P「はい、心配かけてすみません・・・じゃ、じゃあ俺も仕事行ってきます!」タッ

小鳥「・・・」

小鳥(これは・・・私が知らないところで何かが起こっているわ・・・!)

小鳥(そう、例えば・・・)

(春香『プロデューサーさんに渡したいものがあります』シュルッ

P『これは・・・』

春香『私がいつも付けているリボンです』

P『俺、こんなもの貰えないよ!このリボンは春香の代名詞みたいなものだ!ファンに春香と認識してもらうに必要なものだ!』

春香『もう、必要ないんです・・・』

P『え・・・?』

春香『プロデューサーさんの知っている天海春香は死にました・・・彼女がアイドルだった証、受け取ってください』

P『そ、そんな・・・』

P『春香は・・・春香はどこに行きたいんだー!』

)Oo。小鳥

小鳥「」フムフム...

小鳥「」ハッ

小鳥(いけない、いけない・・・仕事しなきゃ)


春香「ただいまです~」ガチャッ

P「あっ、春香!」

春香「ぷ、プロデューサーさん・・・」

P「やっぱりフェスの話をしておきたいんだ、ちょっといいかな?」

春香「あ、あの・・・私、早く台本覚えなきゃいけないんで、すみません!お疲れ様です」

P「あ、ちょっ・・・・・・お疲れ様・・・」



数日後

P(ダメだ、春香に完璧に避けられていて全然会話ができない・・・)

P(春香によそよそしくされるのは非常に堪える・・・)

春香「おはようございますー」ガチャッ

P「あ・・・はる」

春香「えええっと~スケジュール、スケジュール」スタスタスタ

春香「今日は~ダンスレッスンですねっ!行ってきます!」タッタッタッバタンッ

P「・・・」

春香(う~っ、今日もろくに話せなかった・・・)

春香(こんなことで拗ねて、子供みたいだなあ私・・・お仕事なんだからしっかりしないといけないのに・・・)

春香(でも・・・プロデューサーさんが・・・)

ドンッ

春香「きゃっ」ヨロッ

冬馬「な、なんだ?」クルッ

春香「あ・・・と、冬馬君」

冬馬「またお前かよ・・・ったく、前見て歩けよな・・・」

春香「ごめんねっ、はは・・・本当に私って駄目だな・・・」

冬馬「・・・?どうしたんだよ」

春香「え?」

冬馬「すげー辛気臭い顔してるけど」

春香「そ、そうかな・・・?そんなつもりなかったんだけど・・・な」

冬馬「・・・」

春香「な、なんでもないよ?別に・・・」

冬馬「・・・ちょっと来い」グイッ

春香「えっ、えっ?」


冬馬「何飲む?」

春香「ええっ?いいよ!そんな・・・」

冬馬「じゃあ適当に買うぞ」ピッ ガシャン

冬馬「ほら、飲めよ」

春香「あ、ありがとう・・・」

冬馬「で?なんでそんな今にも死にそうなオーラ出してんだよ」

春香「そんなに酷いかなぁ・・・?」

冬馬「俺にはそう見えるけど」

春香「あはは・・・そっか・・・」

冬馬「そーだよ」

春香「・・・私、仕事でプロデューサーさんに・・・わがまま言っちゃった」

冬馬「お前が?」

春香「うん、プロデューサーさんの言ってることが正しいのに、なんか受け入れられなくて」

春香「確実な方がいいのはわかってるけど・・・私、信用無いのかなって思っちゃって・・・それに・・・」

冬馬「それに?」

春香「ううん・・・やっぱり、いい・・・」

春香「あははっ、改めて話すとやっぱり私の被害妄想だね・・・ホント、わがままだよね・・・」

冬馬「それって、悪いことなのか?」

春香「・・・え?」

冬馬「自分の意見を言うのは悪いことじゃねえだろ、お前はあのプロデューサーの駒なのか?」

春香「そ、そんなことないよ」

冬馬「じゃあ、ぶつかればいいじゃねえか、もっと自分の思ってることを伝えろよ」

春香「ぶつかる・・・」

冬馬「そうだよ、あいつはそんなことでお前を切り捨てる奴じゃないだろ?」

冬馬「意見しようが、仕事を失敗しようが、お前には・・・あいつが付いててくれる」

春香「冬馬君・・・」

冬馬「何より、プロがそんな顔して仕事すんじゃねえ!」

春香「・・・うん、そうだね・・・そうだよ」

春香「私、プロデューサーさんに意見するの怖がってたのかも・・・でもちゃんと話し合わなきゃ」

春香「冬馬君、ありがとう!ココア、ごちそうさま!」

冬馬「おう」

春香「あ、それと」

冬馬「?」

春香「冬馬君たちも、支えてくれる人見つかるといいね」

冬馬「え・・・」

春香「あっでも、プロデューサーさんは駄目だよ!」

冬馬「ば、バカ!誰がそんな・・・!」

春香「ふふっ、本当にありがとう!」タッ


ダンス講師「はーいっ、今日はここまでね」

春香「ありがとうございましたっ」

ダンス講師「はい、お疲れ様」

春香「お疲れさまですー!」バタバタ

春香(早く事務所に戻ってプロデューサーさんと話さなきゃ!)



春香「戻りましたーっ!」ガチャッ

小鳥「あら、春香ちゃんお疲れさま、早かったのね」

春香「ちょっと用事があって急いで戻ってきたんです・・・プロデューサーさんは?」

小鳥「プロデューサーさんなら、さっき急いで出て行ったわよ?なにか用事があるって・・・」

春香「そう、ですか・・・」

小鳥「事務所で待つ?」

春香「じゃあ・・・少しだけここで台本読ませてください」

小鳥「ええ、頑張ってるのね」

春香「頑張るのは当たり前ですよ、トップアイドル目指してるんですから・・・プロデューサーさんと一緒に・・・」

小鳥「ふふ、そうね」


P「失礼します!天海春香いますか!?」

ダンス講師「え・・・」

P「あ、あの765プロのプロデューサーです」

ダンス講師「ああ、天海さんなら急いで帰りましたよ?」

P「そ、そうですか・・・あっすいません、いきなり」

ダンス講師「いえいえ」



P(今日こそ春香とちゃんと話し合いたかったんだが・・・)テクテク

P(俺が来るのに気づいたのか?いや、考えすぎか・・・)トボトボ

P「ん?」ピタッ

P(あれ、あのチェックのリボン・・・確か・・・)

小鳥「プロデューサーさん、遅いわね・・・」

春香「きっと用事が長引いてるんですよ」

小鳥「そうなのかしら?いきなり出て行ったから、そんなにかからないと思ってたんだけど・・・」

春香「そう、なんですか・・・」

春香(昨日までは帰ってきたら声かけようとしてくれてたのに・・・)

春香(本当に呆れられちゃったのかな・・・?)



P「ただいま戻りました」ガチャッ

小鳥「あっ、プロデューサーさん!」

P「音無さん、どうかしましたか?」

小鳥「春香ちゃんが話があったみたいだったんですけど、さっき帰っちゃって・・・」

P「春香が・・・?それって、俺に怒ってる感じでしたか!?」

小鳥「さぁ・・・私にはわからないですけど・・・」

P「そ、そうですよね・・・」

小鳥「プロデューサーさん」

P「はい」

小鳥「この後、空いてます?」

P「え?ええ・・・特に予定はないですけど」

小鳥「じゃあ飲みに行きましょう」

P「へ?」

小鳥「意味ありげな台詞ばかり聞かされて気にならないワケないじゃないですか!何があったか、ちゃーんと話してもらいますよ?」

P「えっ、ちょ、音無さん?」

小鳥「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」

P「えええ?」


小鳥「そこに私の行きつけの居酒屋があるんで、そこでいいですか?」

P「はぁ・・・まあ・・・」

小鳥「もうっ、プロデューサーさん!こう気分が浮かないときには全部忘れて飲むのが一番ですよ!」

P(ああ・・・音無さんに気を使わせてしまった・・・)

P「いや、気遣いは嬉しいですが、俺は今日は飲みませんよ?車運転してるでしょう」

小鳥「あ、そうですね」

P「・・・あれっ?」

小鳥「どうしたんですか?」

P「いや・・・あそこの黒い帽子の奴、冬馬っぽいなーと・・・うん、冬馬だ」

小鳥「ジュピターの冬馬君ですか・・・?ぷ、プロデューサーさん!誘いましょう!」

P「え?い、いいんですか?」

小鳥「是非!」

居酒屋

冬馬「なんであんたと事務員と居酒屋なんか・・・」

小鳥「あんまり乗り気じゃなかったのかしら・・・?」

P「いや、いつも文句言いつつもついてくるんで多分大丈夫です」コソッ

小鳥「ほほう・・・それは・・・」ゴクリ

冬馬「で?あんた、こんな所で呑気に飲んでるってことは天海との話は解決したんだろうな」

P「え?・・・えっ!?なんで冬馬が」

冬馬「なんでもいいだろ、ちゃんと話し合ったのか?」

P「いや、今日はまだ・・・」

冬馬「はぁ!?・・・あいつ、あんなに話す気満々だったのに・・・」

P「は、春香が何か言ってたのか?やっぱり、怒ってるんだな?」

冬馬「怒ってる?ハァ・・・あんたなぁ」

小鳥「ストーップ!」ダンッ

冬馬「!」ビクッ

P「お、音無さん?」

小鳥「もうっ、プロデューサーさんったら・・・私は春香ちゃんと何があったか聞く為に誘ったんですよ?」

小鳥「なのに2人でどんどん話を進めちゃって・・・(まぁちょっとオイシイ画だけど)酷いです!」

P「す、すみません」

冬馬「面倒臭いな・・・」ボソッ

小鳥「とりあえず飲みましょう!飲みながら話しましょう!」

小鳥「はいっ、冬馬君」コトッ

冬馬「ど、どうも・・・」

P「ちょっと音無さん!冬馬には飲ませないでくださいよ!?」

小鳥「それくらいわかってますよ!ジュースです、ジュース」

P「そ、それなら・・・いいですけど・・・」

小鳥「それじゃあ、最初から聞かせてくださいね」

P「は、はい・・・最近、春香は大きなフェスと単独ライブを前に、今まで以上にレッスンに励んでいたんです・・・」


数分後

P「・・・で、今日も同じ調子だったんですけど、やっぱり話し合うべきだと思ってレッスン所に行ったらすれ違ったみたいで・・・」

小鳥「そうだったんですか・・・」

P「って、あれ?冬馬、寝てる?」

小鳥「あら?本当ですね、お疲れかしら」

P「いや・・・ちょっと顔赤くないですか!?」

P「」スンスン

P「ほらっ!やっぱり飲ませたでしょう!」

小鳥「ええっ!そ、そんな犯罪行為は意図的にはしてないですよ!」

P「本当ですか・・・?」

小鳥「ほ、本当です~!」

P「じゃあ、音無さんが次々頼むから間違えて飲んだのかもしれないですね・・・」

小鳥「う、うぅ・・・すみません、気づかなくて・・・」

P「いや、話し込んで全然気づかなかった俺も悪いですし・・・とにかく声かけてみます」

P「おーい、冬馬!大丈夫か?」ユサユサ

冬馬「う・・・うぅ~・・・」モゾモゾ

P「起きないな・・・」

小鳥「このコップのを飲んだなら、サワーだし少量だからそんなには酔わないと思うんですけど・・・」

P「そうですね・・・少しそっとしておきましょう」



小鳥「・・・それで、プロデューサーさんはどうしたいんですか?」

P「そりゃあ・・・ちゃんと話し合って・・・」

小鳥「話し合って、プロデューサーさんはどういう方向に持って行きたいんですかってことです」

P「うーん・・・正直言うと、どうすればいいかわかんないんです、だからとにかく話し合いたいんです」

P「俺は本当に春香のために言ったんです、春香はすぐに1人で頑張りすぎるし・・・これからもそんな機会がどんどん増える」

P「だからケアはしっかりと俺がしないとって・・・」

小鳥「プロデューサーさんは、仕事の量を調整するのが、春香ちゃんのケアだと思ってます?」

P「え、はい・・・違うんですか?」

小鳥「違うと言うか・・・私が答えを持ってるわけじゃないんですけど、ケアにも色々な形がありますし」

P「色々、ですか・・・」

小鳥「そうですね、春香ちゃんは辛いのも笑って隠しちゃうんでケアも難しいと思いますけど・・・」

小鳥「でも、だからこそ側にいてあげないと駄目ですよね」

P「そうですよね、今までそれを見逃さないように誰よりも春香の近くにいたつもりだったんですけど・・・」

P「だから、今回少し避けられたのもかなり焦りました」

小鳥「春香ちゃん・・・フェスのこと、そんなにショックだったんですかね」

P「頑張ってましたから・・・だからこそ、無理させないようにって・・・」

冬馬「・・・」ムクッ

小鳥「あら」

P「おお、冬馬起きたのか」

冬馬「・・・おい」ジトー

P「だ、大丈夫か?気持ち悪くないか?」

冬馬「・・・気持ちわりぃ・・・」

小鳥「お水、飲んでね」

冬馬「あ、ども・・・」クイッ

冬馬「っじゃねえ!あんた、こんなとこでウジウジ言ってる場合じゃねえじゃねえか!」

P「え・・・」

冬馬「だいたいなんですれ違った時点で追いかけねえんだよ・・・怒られるのが怖いってか?ハッ笑わせんな」

P「お、お前聞いてたのか?寝てるもんだと・・・」

冬馬「そんなことどうでもいいだろ」

冬馬「そんなことよりケアがどうのって言ってたけど・・・天海は仕事を減らす減らさないよりも、あんたとギクシャクしてる方がよっぽど辛いんじゃないか?」

P「俺と・・・?」

冬馬「・・・」ハァ...

冬馬「あんた、見当違いなことで悩んでんじゃねえの?」

P「え・・・」

冬馬「じゃあ・・・これ言いたかっただけ、俺はもう帰るから・・・」スクッ

冬馬「うっ・・・」フラフラ

P「わっ、だ、大丈夫か?」ガシッ

冬馬「くそ・・・ぐらぐらする・・・」

P「お、俺の車で送ってくよ」

冬馬「ば・・・馬鹿か!あんたはっ・・・さっさと天海のとこに・・・」

P「わかってるわかってる!春香にはちゃんと話しに行くよ・・・でも、こんな冬馬を置いてけないだろ?」

冬馬「ぐ・・・」

P「俺は冬馬を送っていきます、音無さんも乗っていきますか?」

小鳥「・・・い、いえ!」ハッ

小鳥「私は色々注文しちゃいましたしもうちょっと飲んでいきます」

P「そうですか、じゃあこれで足りるかな・・・?」ゴソゴソ

小鳥「ええっ、お金はいいですよ!殆ど私が飲み食いしてましたし・・・!」

P「いいんです、話を聞いてくれてありがとうございました、では」

小鳥「あ、ありがとうございます!お気をつけて~」

P「ほら冬馬、ちゃんと掴まれよ」

冬馬「う~・・・くそっ、なんであんたなんかに・・・」ドタドタ

小鳥(カメラ持ってくればよかった・・・)

ブロロロ...

P「すまないな、俺がちゃんと見てたらよかったんだが」

冬馬「・・・」

P「しかし、お前もそんなになるまで酒って気づかないもんかな~」

冬馬「の、飲んだことねえし、ジュースみたいだったし・・・しかたねーだろ・・・それに3口くらいしか飲んでねえよ」

P「それでフラフラっていうのもスゴいな・・・」

冬馬「う、うるせえ!」

P「・・・でも冬馬に一喝されるとは思わなかったよ」

冬馬「・・・」

P「お前は本当に良い奴だよ、961プロにいたときからは全然イメージも変わったな」

冬馬「俺は、何も変わってねえよ」

P「いや、元の性格は変わらないかもしれないが・・・雰囲気も随分柔らかくなったな」

冬馬「それは・・・」

P「ん?」

冬馬「い、言っただろ・・・?あんたに、色々気づかされたって・・・」

P「俺か?いやぁそれは冬馬が持ってたものだよ、黒井社長はそれに気づけなかったんだ」

P「俺も、アイドルの魅力を潰してしまうことはしたくないと思ってるんだけどな・・・」

冬馬「あんたはさ・・・そうやって誰にでも良い顔するよな」

P「そ、そうか?」

冬馬「みんなに調子のいい言葉かけといて、結局・・・プロデュースしてるアイドルのことで頭がいっぱいなんだから・・・」

冬馬「ホント、ずるいよな・・・」ボソッ

P「ん?なんだって?」

冬馬「なんでもねえ・・・そこでいい、止めてくれ」

P「え?あ、ああ・・・でも、歩けるか?もうちょっと近くまで・・・」

冬馬「いいよ、もうだいぶマシになってるから」ガチャ

P「で、でもお前・・・」

冬馬「送ってくれてさんきゅ、じゃーな」バタンッ

P「お、おいっ・・・!」

P(今の冬馬、最近の春香みたいな顔してた・・・)

P(心配だな・・・でも・・・)


>>32 冬馬を追いかける or 春香のところに急ぐ


今日はここで中断します
安価はどっちのキャラのルートに進むかの選択肢ではないです
最初から最後まではるるんルートです

どうせはるるんルートっていうならあまとう追いかけたって
はるるんはちゃんと待っててくれる天使だから・・・

P(やっぱり気になる・・・追いかけよう!)ガチャッ

P「冬馬!」ダッ



P「おいっ、冬馬待ってくれ!」

冬馬「あ・・・あんた、なんで」

P「いや・・・その、なんだ・・・冬馬の様子が気になって・・・」

冬馬「はぁ?お、俺がなんだよ」

P「辛そうな、顔してたから」

冬馬「・・・!」

P「俺、何か言ったかな・・・?」

冬馬「いや、そういうんじゃ・・・」

冬馬「・・・」

P「冬馬?」

冬馬「俺も・・・全部、黒井のオッサンの所為にしたくなることがある」

P「・・・!」

冬馬「独りでこそ強くなれる、765プロの奴らは悪い奴らだ、オッサンにそう教えられてきたから俺は・・・」

P「そうだ・・・仕方なかったんだよ」

冬馬「いや、違う・・・そうじゃねえんだ」

冬馬「何でも鵜呑みにしたのは俺だし、オッサンも俺達を全力でバックアップしてくれただけだ」

冬馬「全部、俺が選んだ、俺の責任だ」

P「そんなこと!」

冬馬「何度も考えたとがある・・・あんたが、プロデュースしてくれてたらって」

P「え・・・?」

冬馬「天海と出会う前に、俺達と出会ってたら・・・」

冬馬「今頃、北斗と翔太と・・・あんたと、笑って大賞とってたかな・・・?」

冬馬「・・・なーんてな!はは、完全に酔ってるな・・・」

P「冬馬・・・」


『まあ俺たちにプロデューサーがついたらまた変わるかもしれねえけど・・・』

『お、俺は・・・ぁ・・・ああああんたにっ・・・・・・プロデュース・・・』


P「ぁ・・・」ハッ

P(今までのって、もしかして・・・)

P「と、冬馬すまない、俺は・・・その」

冬馬「・・・」

P「俺は、今はあの子達のプロデューサーで・・・」

冬馬「・・・ばーか、何勘違いしてんだよ」

P「えっ?」

冬馬「天海なんか放っておいて、俺達のプロデューサーになれとでも言うと思ったか?」

P「あ、えーと・・・」

冬馬「俺は、次こそあんたらに勝つ!最初っから最後まで正々堂々戦って、勝つんだ・・・」

冬馬「あんたがプロデュースしなくても大賞はとれるんだって証明してやる、だからこんなとこで挫折してたら許さねーぞ!」

冬馬「・・・って、そういう話だよ」

P「あ・・・そ、そっか、そうだよな!ははは・・・」

冬馬「そーだよ」

P「はは・・・冬馬は、スゴいよ」

冬馬「え・・・?」

P「冬馬は真っ直ぐで責任感があって、強い奴だよ・・・でも1人で抱え込むのは駄目だ」

P「お前は大人の個人的な感情に巻き込まれたんだ、そんなに負い目を感じないでくれ」

冬馬「でもっ」

P「ありがとう、冬馬」

冬馬「!」

冬馬「い、いいからっ!あんたは天海のこと考えろよな!」

P「ああ、今から春香の所に行くよ」

冬馬「フンッ、じゃあさっさと行けよ」

P「冬馬、・・・本当にありがとうな」ダッ



冬馬「・・・」

冬馬「くそっ・・・まだ、ぐらぐらしやがる・・・」

ブロロロロォッ...

P(すまん、冬馬・・・本当に・・・!)


『プロデューサーさんは、仕事の量を調整するのが、春香ちゃんのケアだと思ってます?』

『あんた、見当違いなことで悩んでんじゃねえの?』


P(結局、なにが正解か俺にはわからない・・・でも)


『冬馬は真っ直ぐで責任感があって、強い奴だよ・・・でも1人で抱え込むのは駄目だ』


P(春香も・・・春香も、同じなんだ)

P(それを一緒に受け止めてやるのがプロデューサーの・・・)

P「俺の役目だ・・・!」

ピピピッピピピッ...

春香(こんな時間に電話・・・?)パカ

春香(プロデューサーさん!?な、なんで・・・)

春香(最近の態度に怒って・・・とか?もしかして、もうプロデュースできない・・・とか・・・?)

春香「・・・」サーッ

春香(・・・し、仕事の電話だよね・・・?)ピ

春香「・・・はい」

P『春香!今、家か!?』

春香「えっ?は、はい」

P『今、春香の家の前にいる』

春香「え・・・・・・ええっ!?まっ、前ですか!?」

P『ああ、話したいんだ!頼む!』

春香「えっ、えっと・・・わ・・・わかりました、ちょっと待っててください」ピッ

春香(こ、怖い・・・でも、行かなきゃ・・・!)

ドタドタドタバタドンガラガッシャーン...

......ガチャ

春香「プロデューサーさん・・・?」

P「春香!あ、すまないな・・・いきなり」

春香「い、いえ・・・大丈夫です、それで・・・あの、どうかしたんですか?」

P「ああ、やっぱり春香とフェスのことしっかり話し合いたくてな」

春香「!」

P「そうだ、ちょうど春香も俺に話があったらしいじゃないか、何だったんだ?」

春香「あっ・・・わ、私も!フェスのこと、プロデューサーさんに話したくて」

P「そうだったのか、じゃあ・・・春香の気持ちを聞かせてくれ」

春香「あ、あの・・・えと・・・私、やっぱりフェスに出たい・・・です」

P「・・・うん」

春香「負けるかもしれないから勝負しないとか・・・そういうのはやっぱり嫌です!」

春香「今までやってきた結果も出したいですし、私のために来てくれるファンの人たちにもしっかり答えたいです」

春香「これからハードになるのはわかってます・・・いろんな人に迷惑かけるかもしれないって」

P「そうだな・・・」

春香「で、でも!」

春香「私・・・プロデューサーさんとなら、頑張れます!」

P「春香・・・」

春香「プロデューサーさんは、どうですか?私と頑張ってくれませんか・・・?」

P「春香・・・すまない・・・」

春香「え・・・」

P「俺、春香の本気の気持ちを全然聞いていなかった、辞退が春香のためになるって、いらん押しつけだったな・・・」

春香「そ、そんな!私のことを考えて言ってくれたのはわかってます・・・」

P「いや、春香のこと考えてるならもっと早く言えばよかったんだ」

P「この先、辛いことが沢山待ってるかもしれない・・・でもその先に俺たちの夢はある」

P「俺と一緒に頑張ろう、春香」

春香「っ・・・!」ウルッ

春香「・・・はいっ!」ポロポロ

P「は、春香!?泣いて・・・」

春香「私っ・・・正直言うと、フェスのことよりも『春香1人に』って言われたことの方がショックだったんです・・・」グスッ

P「え・・・?」

春香「プロデューサーさん、忙しくなったら一緒にいてくれなくなるのかなって・・・凄く不安で・・・」ボロボロ

P「だ、大丈夫だよ!言ったろ?春香がアイドル止めるまでは絶対プロデューサー辞めないって・・・」

春香「でも・・・!」グズッ

P「そ、そうだ!これ、受け取ってくれ」スッ

春香「ぇ・・・なんですか・・・?」ガサッ

春香「あ、これ・・・私が可愛いって言ってたリボン・・・!?」

P「ドラマ主演決定のお祝いだよ、本当に凄いことだから・・・おめでとう」

春香「!」

春香「あ・・・ありがとう、ございます・・・グスッ」

P「ごめんよ春香・・・考え無しなこと言って・・・」

春香「ううん・・・もう、いいんです・・・」

春香「さっきの"一緒に"って言葉も、リボンのこと覚えてくれたのも、本当に嬉しかったから」

春香「グスッ・・・えへへ・・・たまにはわがままもいいですねっ」

P「は、ははは・・・」

春香「じゃあ、私ドラマもフェスもライブも精一杯頑張りますから」

春香「ずっと側でプロデュース、してくださいね」

P「ああ」

春香「約束ですよ!」

P「ああ、約束だ」

春香「ふふっ・・・あっそうだ、よかったら少し歩きませんか?」

P「え?もう遅いけど、大丈夫なのか?」

春香「こんな顔じゃ家に帰りにくいですし、せっかく星もきれいですし・・・駄目、ですか?」

P「いや、駄目じゃないけど・・・」

春香「じゃあ決まりですね!」グイッ

P「ちょっ、春香っ?」

春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」


おわり

後日談


P「おはようございます」ガチャッ

小鳥「おはようございます♪」

冬馬「よう」

P「と、冬馬!?」

小鳥「プロデューサーさんに話があるって、早くに来て待ってたんですよ」

P「えっ?どうしたんだよ、冬馬」

冬馬「どうしたんだよ、じゃねえだろ・・・あんだけ人に背中押させといて報告もないのかよ」

小鳥「」ピクッ

小鳥(これは・・・オイシイ香がするわ・・・)

P「あ、ああ・・・春香とちゃんと話し合ったよ、フェスも出るしドラマもやる、俺が全力でプロデュースするって」

冬馬「ふうん・・・」

P「あっ、その、すまん・・・」

冬馬「何が?よかったじゃん」

P「いや・・・あの、あの時、冬馬を」

冬馬「ちょ、ちょっと待て・・・何でそんな気まずいみたいになってんだよ!」

小鳥「・・・」チラッ

P「いやだって・・・」

冬馬「ったく、変なこと言うんじゃなかったぜ・・・あのな、勘違いすんなよ?」

P「え・・・?」

冬馬「別に、あんたがいないから寂しいとか駄々こねたりしねえよ」

小鳥「」チラッチラッ

冬馬「俺は1人でジュピターやってるんじゃない、北斗も翔太もいるんだ」

P「冬馬・・・」

冬馬「あんたが言ったんだぞ?」

小鳥「・・・!」ソワソワ

P「あ、あはは・・・そうだったかな」

冬馬「だから、天海のこと解決したんなら全力で来い、俺たちが全力で負かしてやる」

P「ああ、こっちも負ける気はないがな」

冬馬「はっ、言ってろ」

P「冬馬・・・今回は本当にありが」小鳥「もうっ!!」ダンッ

冬馬「!?」ビクッ

P「?」

小鳥「朝早くからプロデューサーをを待ちぼうけの冬馬君ってだけでお腹いっぱいでしたけど

   それに加えていつまでイチャイチャするつもりなんですかっ!
   『あんたがいないと寂しい』?もー完全付き合ってるじゃないですかー!
   プロデューサーさん、春香ちゃんというものがありながらよくそんなことができますね・・・
   そんなことされたら・・・そんなことされたら・・・!仕事が進まないです!けどやっぱりもっとやってください!
   ここに春香ちゃんが来て修羅場っていうのもいいですね・・・オイシイです、実にオイシイです フムフム
   あっでも今は2人なのでそれは気にしないでください、コホンッさあ!どうぞ気が済むまで!続きを!」

P「音無さん、何言ってるか全然わかんないですが仕事はしてください」

冬馬「俺・・・なんか、あの人怖ぇ・・・」コソッ

小鳥「嗚呼、今日はカメラがあってよかったわ・・・!」


おわり

行き当たりばったりでなかなか上手くいかず
できるだけ楽しく終わろうと思った結果小鳥さんが犠牲になりました、ごめんなさい!
ここまでお付き合いありがとうございました!

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