志希「どうしよー……」飛鳥「なにをしているんだ……?」 (20)

【モバマスSS R-18】です
※注意事項
・志希がふたなり、飛鳥に若干のMっ気、百合に感じるかもしれない描写、地の文あり
・上記のうち一つでもダメな人はブラウザバックを

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いつの間にか二宮飛鳥の役目となってしまった一ノ瀬志希を迎えに行くという行為。
なぜ自分がと毎回思いつつも、自然と足が動いてしまうのだから仕方ないなと諦めた様子だった飛鳥は、
もはや通い慣れた部屋の扉を開けて、その光景を目撃してしまった。

志希「……ん、にゃ……ふぁ……!」

飛鳥「……え?」

志希の格好は上半身に白衣を羽織っただけの、見慣れていてもやはり年頃の女の子がするには無防備すぎるもの。
それはまだ飛鳥にとってどうでも良かった。問題は、そんな姿の志希の右腕が分かりやすく
股間に伸びており、彼女の顔はどこか切なげで赤みを帯び、甘い声すら響いていることである。

志希「んんっ……はぁ……ほんと、どうしよー……」

飛鳥「なにをしているんだ……?」

志希「にゃ……? あれ?」

思わず声に出してしまった飛鳥はしまったと後悔するが、声につられて振り向いてきた志希は、飛鳥の姿を見ると
少しだけ腕の動きを緩めながら首を傾げ、なぜ、といった表情を作っていく。


志希「……キミ、どこから?」

飛鳥「普通にそこの入り口からだが」

志希「鍵、かけてたよね?」

飛鳥「ボクは合鍵を貰っているからな」

志希「そうなの?」

飛鳥「そうだ」

志希の趣味のために千川ちひろが用意した実験室は、実験に夢中になりすぎた志希がしばらく出てこないことがあるため、
なにか問題があった場合のことなども考えて、志希の持つ鍵とは別にいくつか合鍵も用意されている。
そして飛鳥はその合鍵を預かっている一人なのであった。

志希「あー……失敗したなぁ……んっ……まさか飛鳥ちゃんが勝手に入って来るなんて……」

飛鳥「悪かったな。だがもうすぐレッスンの時間だというのに、来る気配のないキミも悪いんだぞ」

志希「にゃはっ、いつもお迎えありがとねー」

飛鳥「あのな……まぁいい、それで今度はなにをやっていた天才娘。あまり言いたくないが」

そこまで口にして改めて志希の腕の動きを見た飛鳥は、ここでようやく志希の腕の動きが、
彼女の持つ知識の動きとは少し違うことに気づく。


飛鳥(……なんだ、この違和感は……?)

注意深く見ると、志希の右手は股間部分に伸びて入るがそこでなにかを掴むような形をとっており、
通常飛鳥の知る行為ではありえない、物を擦っているような動きをしているのだ。
それが不思議で仕方ない飛鳥は、しかし羞恥心のために志希のしている行為を言い淀む。

飛鳥「その、志希……キミは今、その、なんだ……」

志希「ん……? あぁ、これ……っ……んっ……そ、自慰行為をしてるにゃ♪」

飛鳥「じっ!? あ、あのなぁ! キミはもう少し恥じらいというものを!」

志希「だってそういう以外に形容出来ないことだしー……くぅ……あ、でも、飛鳥ちゃん、ごめん」

飛鳥「な、なんだっ!? い、言っておくがボクだってキミのしていることについて知識や経験くらいは」

志希「ちょっと目を閉じててくれないかな……んくっ……そろそろまた『出そう』なんだよねー……っ!」

飛鳥「出る……? 待つんだ天才娘、キミ、ほんとに一体……!」

志希「くぅ……ぁ、っ……で、ちゃ……うっ!!」

状況が理解できない飛鳥は志希の異様な雰囲気に呑まれ、目を閉じることなど出来ないまま、食い入るように
彼女を見続けてしまう。そうして結局飛鳥は、『志希が射精する』という予想外にして、
これからずっと自分の記憶に突き刺さる、あまりにも刺激的な場面を目に焼き付けてしまったのである。

飛鳥「……ぁ……」


びちゃり、と床に白いものが落ち、それが本で学んだ精液というものだと理解した瞬間、飛鳥は頬を赤く染め、
困惑と興奮に満ちた表情を浮かべながら志希に近づいていく。

志希「はぁ……はぁ……ん……やっぱり、まだ、だめなんだ……」

飛鳥「おい天才娘!!」

志希「にゃはぁ……!?」

射精による疲労からか深呼吸をしていた志希の肩を掴み、飛鳥は自分でも驚くほど大きな声で、
今起きた出来事について彼女を問い詰める。

飛鳥「いまのはまさか、そんな、志希……まさか男だったのか!?」

志希「ぁ、ひっ……っだめ、これ、だめ……!」

飛鳥「天才で美人の見た目の男だなんていくらなんでも……!!」

志希「ち、ちが……飛鳥ちゃん待って……今、身体に触れられると、あたし……ふぁあっ!?」

びくりと大きく身体を震わせた志希に驚いた飛鳥はとっさに肩を掴んでいた手を離し、不思議な反応を見せ続ける彼女の
姿に多少落ち着きを取り戻していく。

飛鳥「す、すまない。悪気があったわけでは……」

志希「んっは……はぅ……すー……はぁ……ぁ」


座ったままの志希は刺激が強すぎたのか先程よりも荒っぽい呼吸をしながらも、
飛鳥の言葉に分かっているといった様子で頷き、困ったような笑みを浮かべた。

志希「しょ、うがない……誰だって、こういうの、信じられないだろうし……あたしもまだ、うまく理解出来てないし……」

囁きながら、志希は飛鳥に事情を説明するため、まるで強力な磁石から鉄を引き剥がすように力を込めて、
なんとか手を股間から離していく。
そうして全体が顕になったのは、やはり志希は男ではないかと飛鳥が混乱してしまうほど、立派な大きさの男性器であった。

飛鳥「どういうことなんだ、これは……」

志希「……最近、名前とかが色々違ってたりするけど、女の子にペニスを生やす薬が出回ってるって話を聞いたんだよね」

飛鳥「なんだ、その……用途が意味不明にもほどがある薬は」

志希「あたしもそう思って、そもそも薬だけでそんな変化が可能だなんてちょっと認められなくてさ」

飛鳥「……わかったぞ、キミのことだ。興味が出たから実験で調べてみることにしたんだろ」

頷きながら一瞬苦痛に顔を歪めた志希は、限界とばかりにせっかく離した手を再び肉棒に触れさせながら、
なんとか説明を続ける。

志希「ちひろさんに……っ……1錠だけ噂の薬を用意してもらって、成分を調べてみたら……これが驚き」

飛鳥「なにか未知の物質でもあったのかい?」

志希「ぜーんぜん、むしろ逆……ぁく……皆あたしの知ってる物質ばっかり。薬に使うにはありえない物質もあったけど……っ」


飛鳥「……それで?」

志希「それで……成分が分かったら今度は再現したくなるでしょ? だから、複製品を作ってみて……試薬したら」

飛鳥「こうなったということか……」

時折理解を超えた行動をするとは思っていたが、まさかここまで理解出来ない事態を引き起こすなどとは。そんなことを頭の片隅で
考えながら、しかし志希の身を案じる飛鳥は何か手立てはないのかと彼女に尋ねていく。

飛鳥「なにか用意してないのか? 解毒薬のようなものは……」

志希「そもそもこの実験は……それを作るための前準備みたいなものでさー……ぁん! だから、なくて……」

飛鳥「な、なら複製品を作った時、本物よりは効果が薄くなるように作ったりは……!」

志希「実はそうしたはずなんだけど……どうしてか、本物と同じ効果が出ちゃったみたい……」

飛鳥「そんなバカな……その薬が、キミの予想を遥かに超えた物だったとでもいうのか……?」

志希「というよりはさ、化学的にも生物的にも……んくっ……物理的ですらなくて……本来ありえないの、こんな現象……っぁ!」

すでに薬の影響によって本能レベルで快感を求めるようにされてしまっているのか、なんとか言葉を紡ぐ志希に対して
彼女の手は別の生き物のように、志希の股間から生えた肉棒を擦っていく。
それは自慰としては拙く単純な動きではあったが、本来味わうはずのない男性器からの快感というものが、
抗えない興奮として志希の身体と思考を蝕み、それがまた手の動きを活性化させる悪循環を生み出してしまっているのだ。

志希「うっ……ぁ……ひ……く……」


そして飛鳥も事情を知ったことで改めて志希の姿を観察し直し、もはや苦痛を味わっているとしか思えない
その姿になんとかしなければと、急いで思考をまとめようとしていく。

飛鳥(考えろ、なにか、手はあるはずだ……ボクにだってなにか出来るはずだ……!)

しかしその飛鳥の優しさは今回においては判断ミスであり、複製品の薬は本物と同じ効果を発揮し、
志希の身体から流れる汗や、何度か射精された精液から立ち込める匂いが、志希の側にいる飛鳥の
思考すら狂わせ始めていた。

飛鳥「――おい、本当になにか手はないのか? そもそも、どうしてさっきからお……オナニーをしているんだ、キミは」

志希「噂の薬で生えた……んぐっ……ペニスを、消す方法が……調べた限りっ……これしか、なかったんだよねー……ふぁぅ……!」

飛鳥「だが、ボクにはどう見ても事態が改善しているとは思えない」

志希「それ、は……は、また、で……ちゃ――っ~~!!」

またしても飛鳥の目の前で絶頂した志希は、先程と濃さも量もまったく変わっていない精液を凄まじい勢いで放ち、
それを目で追いかけた飛鳥は、知らず知らずのうちに生唾を飲み込んでしまう。

飛鳥「っ……それで、どうだ天才娘。これは、消えそうな感覚はあるのか?」

志希「……はぁ……ふぅ……にゃは、ダメっぽい……」

飛鳥「おい、本当にその方法であっているのか? その様子じゃこれが消える前にキミのほうが持ちそうにないぞ」

志希「…………これだけ射精したら、本来はプロラクチンが大量に出て……」


飛鳥「なんだって?」

志希「つまり……これが普通のペニスなら、あたしはとっくに冷静に、普通の状態になってるはずで……」

肉棒が生えてからずっと、飛鳥が部屋に訪れる前からの分に先程の射精も含めると、すでに10回は精液を出している
志希の体力は限界が近く、それでも彼女はうわ言のように自分の体の状態を分析していく。

志希「でも……そうならないってことは……やっぱりこれはどんな法則からも外れた異常な物で……だとする、と……っ」

飛鳥「おい志希、しっかりするんだ! なにか、ボクに出来ることはないのか……!?」

こんな自分を心配そうに見つめる目の前の飛鳥の姿が、どうしてか今の志希にはとても頼もしく、
また何よりも愛おしく感じられ、それが薬によってもたらされた最も危険な状態であることを、
疲労した彼女の脳はついに見過ごしてしまう。

志希「あると、するなら……」

飛鳥「するなら?」

志希「調べたら……薬で生えたペニスを消す一番の方法って……他人に触れられた状態で射精することなんだって……」

力ない笑みを浮かべながら、本当なら言うつもりのなかった方法を口にしてしまった志希は、その瞬間飛鳥のことを
考え、流石にコレはダメだと薬の影響に抗いながら、否定の言葉を紡ごうとする。

志希「――って、志希ちゃんらしくなーい……こういうのは……やっぱり」

飛鳥「そうか……なら」


だが、もはや志希の否定は間に合わず、方法を聞いてしまった飛鳥の行動は早かった。まるで、志希がそう口にすることが
最後の引き金だったかのように、飛鳥はその場にかがみ込むと、志希の股間に生えたペニスに触れ始めたのである。

飛鳥「ボクが、その相手になればいいんだな」

志希「……!? だ、だめ、だめだって飛鳥ちゃん……! いくらあたしでも、キミをこんなことに巻き込むなんて――ゃあ!?」

飛鳥「今更すぎないか、それは。どうせこれまでキミと付き合って来たことに比べたら、大したことではないよ」

志希「そんなわけ……ひぁあっ!? ま、まって、こ、んな、さっきまでと、刺激、が――っぁあああ!?」

普段自分と一緒にいる時とは様子が豹変し始めた飛鳥を見たことで、多少物を考える余裕を取り戻した志希であったが、
直後これまで無意識に感じることを避けていた、自分の周りの薬品の中に混じった甘く危険な香りを吸い込んだこと、
さらには飛鳥の細い指によってペニスが受ける、これまでとは桁が違う刺激によって、
その余裕もすぐに吹き飛ばされてしまう。

飛鳥(……そういえば、どうしてボクはここに来たのだったか……なにか、忘れてしまったような)

志希「だ、め、なの、に……! あ、たし、こんな……ふぁぁあ!? しら、な……っ♡」

薬の影響で動かしていた手はすでに飛鳥の邪魔しないように肉棒から離れ、今度は志希自身が強烈な快感に呑まれまいと
抗うため、彼女を押しのけようと飛鳥の頭に触れていた。

しかし形だけの抵抗は逆に飛鳥の興奮を煽ることとなり、それがますます匂いによる薬の影響を深め、飛鳥は疑問に
感じていたことすら意識から消し去ると、ただ怯えるように震える志希の肉棒を、慣れない手つきながらも
優しく指でなぞり、時には強烈に握り、かと思えば亀頭だけを弾くなど、ただひたすら思いついたままいじめ抜いていく。


志希「ひっ、やぁ……そ、んな、の……ぁああああ!?」

飛鳥「……まぁいいや、それより、そろそろ射精したらどうだい志希? そうしないとこれは消えないんだろう? さぁ……!」

志希「っ~~!? ひっ、にぁああ、んんんっ~~~!!?」

いじめ抜かれた肉棒からの快感は志希の脳を貫き、全身を駆け巡った刺激はそのまま肉棒に集中し、亀頭に触れていた飛鳥の
右手を白一色で染めるような勢いで精液を放たせた。

飛鳥「ハハッ……これは……また、すごい……なぁ」

志希「……ぁ……んんっ……はぁ……はぁ……」

射精に耐えようとした志希は固く噛んだ口の端から涎を流し、もはや視点は定まらず、けれど全身を包んだ心地よさに
顔を蕩けさせ、普段の彼女を知るものが見ればその淫靡さに思考を壊されてしまいそうな姿となって椅子に
深く座りこむ。

飛鳥「し……き……」

それは、目の前にいた飛鳥にとって強烈な体験であり、手にかかった精液をまるでそうするのが当然とばかりに
舐めてしまえば、少女の思考など、もはや。

飛鳥「……甘い……志希……キミは、甘いな……」

志希「……ぇ?」


飛鳥「こういうものは苦いと聞いていたが、キミの精液は、甘いんだな」

志希「人によって違う……らしいねー……そっか、あたしは、甘いんだ……」

場違いとも思えるほど穏やかに感想を漏らしながらお互いを見つめ合った二人。
もしもここでペニスが消えていれば後戻りも出来たのだろうが、残念ながら志希の股間に屹立するペニスは
存在感を保っており、それが二人の精神の大事な部分を書き換えていく。

飛鳥「――それで、まだ大きいこれを、ボクはどうしたらいいんだ天才娘」

志希「ふふ、甘かったんでしょ飛鳥ちゃん……なら、好きにして、いいよ……?」

本来であれば自分の不注意に巻き込まないようにするべきはずだった志希は、飛鳥から味わった、
生まれて初めての刺激を再び求めるように、妖艶な笑み浮かべながら蠱惑的に手を差し伸べる。

飛鳥「……好きにさせようとする奴の手の動きじゃないな……だが、それもいいさ」

その手にいざなわれるように、飛鳥も志希の肉棒に顔を近づけ、まとわりついた匂いに表情を蕩けさせながら、
少し前までとは別人のように妖しい雰囲気でペロペロと肉棒を舐め始めた。

飛鳥「ん……ぷぁ……あぁ……」

無論男性器を舐めるなど飛鳥にとっては初めての体験で、本来ならば怖気づくような場面でもあったが、溶けに溶けた思考では、
目の前にあるのが志希のペニスというだけで、信じられないほど愛おしいとしか感じられないのだ。

志希「ふぁ……! ひっ……ぅ! んんっう……もっと、もっと……♡」


快感を受ける志希もまた、あの飛鳥がここまで自分を気持ちよくしてくれるという事実に表情を緩ませ、けれど
手で弄ばれた時のようなもっと強烈な刺激が欲しいという底なし沼のような欲求が生まれてしまえば、好きにしていいと
言ったことなどすぐに記憶から消し飛んで。

飛鳥「ふ……く――ぐぼぉ!?」

志希「こ、れ、あ、すご……い!!」

志希は飛鳥の頭を掴むと、飛鳥が呼吸しようと口を少し大きく開けた瞬間を狙って肉棒をその口内へと強引に侵入させ、
犯し始めたのである。

志希「ふぁあああっ! すご、いい、の! ずっ、とほん……と、はぁあん♡」

飛鳥「ご、ふ……ぁ、んぉお、ぐぅ……!」

志希「あた、し……の、あす、かちゃ――ゃぁああん♡」

飛鳥「はふっぅ♡ んぷっ……じゅっ……んんんっ……んむぅぅぐ♡」

乱暴に喉奥にまで肉棒をねじ込まれ、呼吸困難になりかけながらも志希に求められるのが嬉しくて、志希も
飛鳥が逃げずに応えてくれるのが嬉しくて、さらに二人は獣のように、お互いを激しく攻め立てる。


どうせこれは薬のせいなのだ、だから仕方ない。そういう免罪符もある以上、志希は飛鳥の口内をペニスで
蹂躙する力を緩めず、飛鳥もただ乱暴されるだけでなく、その舌で、頬で、口の中を満たす志希の物を
味わい尽くし、彼女を絶頂させようとする。

志希「ひっ、は、ぁっ♡ んくぅ、や、はぅ♡」

飛鳥「んぶっ、むぷっ! ふぁ……はふ……じゅる……ちゅる、んちゅぷ♡ ぅぅっん♡」

そうしてなぜこうしているのかすら頭から消え、ただただお互いに相手を求め合い続け、ついに志希が最後の絶頂を迎える
瞬間が訪れた。

飛鳥「んぐぅ……ちゅ、っぅ♡ れちゅ……くっ♡」

志希「あ……く、る、あ、すかちゃ……で、ちゃう、あた、し……――ふぁあああああっ!!?」

飛鳥「うぐぅ!? んんっ、ごぽっ……ぐ……むぅうぐっ♡」

これまでで最も勢いのある射精を喉奥でされた飛鳥は、まるで自分が志希に溺れさせられているかのような感覚を味わうも、
どうしてかそれが狂おしいほどの快感となり、必死になって精液を飲み込んでいく。

対して志希も、自分のなにかが飛鳥に流れ込んでいく様がかつて無いほどの幸福感を呼び起こし、絶対に彼女を逃がさないように
腕で拘束しながら、最後の一滴まで残さずに精液を飛鳥に飲ませていく。


そして飛鳥に全ての精液を流し込み終わった瞬間、志希の股間に屹立していたペニスは、
それが最初から幻であったかのように泡となって消滅していった。

飛鳥「んく……ごほっ、げほっ! けほっがはっ!! ……ひゅー……ひゅぅ……――志希のが……消え、た……ごほっ!」

志希「うん……やっぱり色んな法則、無視……しすぎだ、にゃー……ふぁ……ん……」

そこが限界だったのか、それとも異常な男性器が消えたことで、当たり前の生理的反応が適用されたのか、志希は唐突に
全身から力が抜け、そのまま飛鳥に覆いかぶさるように崩れ落ちた。

飛鳥「うぐっ!? 志希……?」

志希「ごめ……飛鳥ちゃん……あたし、すごく眠い……おやすみ……」

飛鳥「はぁ!? お、おい志希……!」

志希「――すやー……すぅ……」

飛鳥「……全く、本当に仕方のない奴だなキミは……フフッ……」

ほとんど呼吸させない勢いで自分を蹂躙しておきながら、ことが済んだ途端にもたれかかってきた志希を怒る気にもなれず、
幸せそうな顔で眠る彼女の横顔を見た後、飛鳥も襲ってきた睡魔に従って志希を抱いたまま眠りに落ちるのであった。


――次の日。

飛鳥「……なぜボクまでこんな目に」

志希「だってあたしと一緒にレッスンをサボったもんね♪」

飛鳥「それは! キミの! 不注意の!」

志希「だからそれは本当にごめんってー。飛鳥ちゃんを巻き込んだことは反省してます、ほんとに」

ペコリと頭を下げられてしまうとそれ以上強く言えない飛鳥は渋々と言った様子でモップがけに戻る。

事が終わったあと、一ノ瀬志希も二宮飛鳥も目覚めたのが翌日の朝であったため、昨日のレッスンは完全に
サボる形となってしまい、その結果、現在こうしてレッスン場の掃除をするという罰を受けているのであった。

志希「でも、ちひろさんがかばってくれて良かったよかった。そうじゃなかったら今頃もっと大変なことに!」

飛鳥「マスタートレーナーの怒り具合も最もだと思ったけどね……」

志希「それはねー。だから今度試薬するときはスケジュールちゃんと確かめないとにゃー」

飛鳥「……まさか、あんなことがあったのに、まだ実験を続けるつもりなのか?」


わざとらしく驚いてみせる飛鳥であったが、きっと志希ならそう言うであろうと期待していた
彼女にとってはその言葉は望んでいたもので、信じられないと言った意味で口にしたはずの
言葉の端々にも、隠しきれない喜びが満ちていた。

そんな飛鳥の態度を見た志希も嬉しそうな表情を浮かべ、そして心のどこかで泣きそうなほど
安心している自分がいることを感じると、それを隠すように少しだけスピードを上げて
モップがけを行いつつ、今後の目標について語っていく。

志希「もちろん続けるよ~。だって、あんなにありえない事象見せられたら色々調べたくなっちゃうし!」

飛鳥「まぁ、確かにキミほどの人間が分析出来ない薬が出回っているというのは、あまり気分がいいものではないしね」

志希「でしょでしょ! だから解毒剤を完成させるまでは実験続けようと思ってんだー」

飛鳥「……解毒剤か……」

そこでモップがけを止めた飛鳥は志希に向き直り、それに気付いた志希もまた飛鳥の視線を真っ直ぐに受け止める。
お互いの脳裏に浮かぶのは昨日の出来事。もはや二人共あの薬がもたらすものがなにかを知ってしまった。
もちろん志希も飛鳥もアイドルとして過ごす日常は大切にしており、
今後も続けられる限りはその日常を過ごしたいと思っている。

それでも、昨日知ってしまったあれは、理解してしまったあの気持ちには。


志希「……正直、あたしね、あの薬を作ったのは人間じゃなくて悪魔とか神様って言われても納得できちゃいそうでさ♪」

飛鳥「キミがそこまで言うとは、そんなに厄介か。あの妙な薬の調査は」

志希「だって一人じゃどうにも出来ないってこんなに思ったことは初めてだから、どうしたらいいか困ってて」

飛鳥「……ならこれ以上天才娘が誰かに迷惑をかけないようにするために、ボクが手伝うしかないじゃないか」

志希「おぉー、さっすがだにゃ~♪ ではでは、解毒剤が完成するまでよろしくね、飛鳥ちゃん」

飛鳥「分かった。しかし……完成するまでということを忘れるなよ、志希?」

――その後、謎の薬に対する解毒剤が完成したという話は、まだどこからも広まっていない。

〈終〉

志希にゃんと飛鳥くんの組み合わせは少女漫画だと思います
読んでくださった方ありがとうございました
それと、話の中でにあった薬に関係しそうなSSはこの辺りになります

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