飛鳥「仮面の下の素顔」 (29)

モバP「……」カタカタ

モバP「ふー…とりあえず一段落ついたな。ちょっと休憩するか…」

モバP「最近仕事も増えてきたしちひろさんだけじゃ事務仕事間に合わなくなってきたよなぁ。社長に掛け合って事務員増やしてもらったほうがいいんじゃないだろうか」

ガチャ

飛鳥「大変そうだね、プロデューサー」

モバP「ん? あぁ、飛鳥か…いやまあ今日の仕事はもう終わったんだけどな。明日はちょっと忙しくなりそうだし今のうちにやれるだけやっておこうと思って」

飛鳥「ふーん。ところでキミは今何時か分かっているのかい?」

モバP「ん、今か? 多分21時くらいだと…」

飛鳥「そう思っているならボクは体内時計を2時間ほど遅らせるのをお勧めするよ」

時刻:23時12分

モバP 「」


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飛鳥「キミが寮まで送ってくれるというからボクも待っていたんだけどね?」

モバP「それはすまん…ってか途中で声かけてくれてもよかったんだが」

飛鳥「いやまあ、レッスンの疲れもあったのかな。待ってるうちについ、ね」

モバP「…寝てたのか。本当に悪かったな。なら今からでも…」

飛鳥「別にもう少し後でも構わないよ。今から帰ってももうみんな眠ってしまっているだろうし」

飛鳥「起きたばかりでボクはあまり眠くはないんだよね。だからここでキミと話をしていたいんだけど、どうかな?」

モバP「飛鳥がいいって言うならそうさせてもらうか…悪いな、できるだけ早く終わらせる」

飛鳥「気にすることはないよ。キミと話すのは久しぶりだし時間をかけてくれてもいいさ」

モバP「そうだな…最近はライブの準備やら何やらで忙しかったしな。最近はまともにレッスンも見てやれてなかったか」

飛鳥「蘭子や乃々も寂しがってたよ。レッスンの間はちゃんと集中してたけどね」

モバP「蘭子はわかるが森久保もか? 意外だな…どっちかと言うと嫌われてる方かと思ったんだが」

飛鳥「普通に考えてキミが嫌いならいつまでもキミの担当アイドルをやってはいないよね。そういうところは本当に鈍感だな、キミは」

モバP「んー…そう言われてみればそうか? いやしかし俺が連れ出そうとするといつも『むーりぃー…』って」

飛鳥「っ…微妙に似てるモノマネはやめてほしいな。思わず吹き出しそうになったよ」

モバP「お前それ森久保の前で絶対言うなよ。間違いなく『え…もりくぼの真似とか気持ち悪いんですけど…やめてほしいんですけど…帰っていいですか…』とか言われる」

飛鳥「っく…あはははは!! 確かに乃々なら言いかねないね! 実際ちょっと気持ち悪かったし間違いないよ!」

モバP「」

飛鳥「フフ…いややっぱりキミは面白いね。期待以上だったよ…どうしたんだい?」

モバP「…え、何お前、今のどこがそんなにツボだったの…? 飛鳥が声あげて笑うとこ初めて見たぞ」

飛鳥「そうかな? 微妙に乃々に似てる声色とプロデューサーから発せられたというギャップから生じる絶妙な気持ち悪さがとても面白かったとボクは思うよ」

モバP「…結構はっきりと気持ち悪いと言ってくれるんだな。わりと傷つくぞ」

飛鳥「事実だからね」

モバP「ぐっ…だが言い返せない」

飛鳥「レコーダーにでも記録しておけばよかったかな。いや惜しいことをした」

モバP「やめてください死んでしまいます」

飛鳥「冗談だよ。まあ蘭子も乃々もキミのことは信頼してるし慕っているのは間違いないさ、安心していいよ」

モバP「何の話だったか忘れかけてたところ修正ありがとう。そう言ってもらえるとありがたいな」

モバP「で、飛鳥はどうなんだ?」

飛鳥「どう、って?」

モバP「飛鳥は俺のこと信頼してくれてるのか、ってことだが…」

飛鳥「…それは答える必要があるのかい?」

モバP「おう」

飛鳥「まいったな…余計なことを言わない方がよかったかな」

モバP「どうなんだ飛鳥ー? もしかしてあれか? 俺のこと嫌いか?」

飛鳥「嫌ってるはずがないじゃないか。もしそうならキミが送ってくれると言った時に断って一人で帰ってるよ」

モバP「えー何ー? ちょっとよく聞こえないなー(棒」

飛鳥「…やれやれ。一度しか言わないからね」

モバP「…」(カチッ

飛鳥「ボクもキミのことは信頼してるよ。好意に値する」

飛鳥「だから…これからもキミと一緒に高みを目指したいと思ってるよ」  カチッ>

モバP「本当か! いやーよかったよかった。これで嫌いだなんて言われた日にはこの先どうすればいいかと」

飛鳥「」

モバP「ん? どうした飛鳥。このICレコーダーがどうかしたか?」

飛鳥「…いや、気のせいだろう。うん、きっとそうだ」

モバP「さっきの音のこと言ってるなら気のせいじゃないぞ。しっかり録音させてもらった」

飛鳥「」

モバP「飛鳥が素直にデレる貴重なシーンだったからつい、な?」

飛鳥「…悪用はしないでほしいな」(カァァ

モバP「ああ、それは心配するな。完全に個人利用で使うから」

飛鳥「…まあそれなら…(使う…?)」

モバP「あとついでと言っちゃなんだがその顔真っ赤にしてるところも写真に収めたいんだが」

飛鳥「あまり調子に乗らないでくれ。前言撤回したくなる」

モバP(可愛い)

モバP「……」

飛鳥「……(ムスッ」

モバP(むくれ顔の飛鳥も可愛いが流石にこのままだと気まずいな…調子に乗りすぎたか)

飛鳥「……プロデューサー」

モバP(何とか機嫌を直してもらわないと…でも露骨なご機嫌取りは逆効果になりそうだしなぁ)

飛鳥「…プロデューサー?」

モバP(何か話題を…いやしかし話しかけれるような雰囲気じゃ)

飛鳥「プロデューサー!」

モバP「おわっ!? な、なんだ飛鳥!? 顔が近いぞ!?」

飛鳥「さっきから呼んでるのに返事をしないキミが悪いんじゃないか」

モバP「呼んでたのか? まったく気づかなかったぞ(あ、ちょっとこれやばいめっちゃいい匂いする)」

飛鳥「集中力が高いのはいいことだけど人に呼ばれてることにも気づかないほど集中するのはいろいろとまずいんじゃないかな?」(ギューッ

モバP「お、おう。そうだな、気を付けるよ。それでどうした?(二宮さん胸!胸当たってウッヒョー!)」

飛鳥「あとどれくらいかかりそうなのかなと思ってね。もうすぐ1時になるしさ」

モバP「1時か…だいぶ遅くなっちゃったな。もうそろそろ終わらせるよ
    (落ち着けマイソンああでも後ろから抱き着かれて柔らかいのの当たってるしめっちゃシャンプーの香りするしこれやばい)」

飛鳥「…キミはいつもこんなに仕事をしているのかい? 僕が口を出すことじゃないかもしれないけどあまり無理はしないでほしいな」

モバP「飛鳥さんそろそろ理性が限界なのでいったん離れてくださいお願いします(休めるときにはしっかり休んでるから大丈夫だよ。でも心配してくれてありがとな)」

飛鳥「えっ」

モバP「え?」

飛鳥「……」(サッ

モバP「…あっ」

飛鳥「…えっと、その、ごめん?」

モバP「あ、いや…飛鳥が謝ることじゃないが…」

飛鳥「そうかな…うん、そうだね。キミがそういうならきっとそうだろう」

モバP「…いや、本当にすまない」

飛鳥「…まあボクも不注意だったかな。まさかプロデューサーが担当アイドル、それも中学生相手に欲情する変態とは思わなかったものだから」

モバP「うっ…何も言えねえ…」

飛鳥「…一応聞いておきたいんだけど蘭子や乃々もそういう目で見たりしてるのかい?」

モバP「んー…どうだろうな…蘭子は出会ったばかりの頃はコミュニケーションするにも一苦労してな」

飛鳥「へえ、意外だな。プロデューサーなら最初から『こっち側』を理解してると思ってたけど」

モバP「いやお前らがおかしいだけだからな? それでまあ何とか蘭子の言葉を理解しようと四苦八苦してたわけだが」

飛鳥「いい話にしてボクの質問をはぐらかそうなんて考えてないよね?」

モバP「待って今言うから。で、そうやってずっと蘭子と向き合って頑張っていこうとしてたらある日な、蘭子がこう言ったんだよ」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


蘭子『あ、あの…ぷ、プロデューサー…』

モバP『ん? どうした蘭…子ォ!?』

蘭子『えっと…い、いつも私のために頑張ってくれて…分かろうとしてくれて…その…』

蘭子『ほ、本当にありがとう! これからも…よ、よろしくお願いします!』

モバP『然り! 心得たぞ漆黒の姫君よ!(ああ! もちろんだ蘭子!)』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


モバP「ってな」

飛鳥「最後の最後で台無しになってる気がするんだけど」

モバP「まあそれはおいといて、だ。それからというもの蘭子によく懐かれてな。まるで妹でも出来たような感じだったな」

飛鳥「なるほどね。つまり妹のように思ってるからそういう目では見てない、と。世の中には肉親に欲情する趣味もあるそうだけど」

モバP「流石にそこまで信頼されないともうどうしようもないな、俺には」

飛鳥「…まあいいか。キミを信じよう。それじゃあ乃々はどうなんだい?」

モバP「森久保の場合は…そうだな、あれはもう完全にペットみたいな扱いだな」

飛鳥「明日ちひろさんに相談してみるよ。担当アイドルをペットのように扱ってるプロデューサーがいるって」

モバP「いやそれは勘弁してくれ俺の言い方が悪かった。でもなんとなくそんな感じなんだよ。分からないか?」

飛鳥「いや、流石にちょっと理解できないかな…ごめんよ、キミのことは理解ってあげたいんだけど…」

モバP「そんな目で見ないでくれ…なんていうかなぁ…つまり森久保の場合逃げたり嫌がったりするから構ってやりたくなるっていうか…」

飛鳥「なるほど。つまりプロデューサーには嗜虐願望がある、と…」

モバP「いや違…わないのか? あれ? なんか自分でもよくわかんなくなってきたな」

飛鳥「残念だよプロデューサー。中学生に欲情する嗜虐願望持ちで兄妹プレイ好き、と来ては擁護する隙もないね」

モバP「ちょっと待て! 後半2つは濡れ衣だろう!」

飛鳥「でも中学生に欲情する、というのは正しいと」

モバP「……」

飛鳥「正しいと」

モバP「…ハイ」

飛鳥「…素直に認めたから通報はしないでおくよ。信じてるからね?」

モバP「…ハイ」

飛鳥「さて、つまり乃々をそういう目で見てるかどうかは分からないままなわけだけども」

モバP「うーん…断じてないと言えるんだが根拠を示せと言われると難しいものがあるな…」

飛鳥「蘭子のときも別に明確な根拠を示せてるわけじゃないし納得できればボクは信じるよ」

モバP「お前優しいのか厳しいのかはっきりしてくれよ」

飛鳥「じゃあ厳しい方向でいってみようか。直ちにボクを納得させるだけの理由を挙げてみてくれ。できなかったら残念だけどちひろさんに」

モバP「これは多分だが俺は森久保のことを『やればできる子』だと信じてるんだよ。でも森久保はいつも卑屈に構えて逃げようとしたりするだろ? 俺は森久保にお前はやればできるんだ、ってのを教えてやりたいから必要以上に構ってしまっているんだと思う」

飛鳥「……(脅しの後にようやく出てきたという事実さえなければいいこと言ってるように聞こえるんだけど)」

モバP「…ダメか? 流石にこれ以上はもう思い当たらないぞ…」

飛鳥「…よし、他ならぬキミのことだ。信じよう」

モバP「本当か!? いやー助かった! 信じてくれて本当に助かった!」

飛鳥(2人にとっては良いのか悪いのか…ってとこだろうけどね)

飛鳥「キミが中学生に欲情する変態という肩書は消えないけどね」

モバP「…ハイ」

モバP「…これでよし、と。待たせたな飛鳥。終わったぞ」

飛鳥「ん、お疲れ様。結局もう2時を過ぎてしまったね」

モバP「やっぱ先に送っていくべきだったか? 一応明日はレッスンだから休みにしてやれるが」

飛鳥「レッスンは昼からだろう? 平気さ、ちゃんと起きれるよ」

モバP「そうか? それならいいが無理はするなよ? 信じてるからな」

飛鳥「フフ、わかってるよ。ところでプロデューサー。最後に一つ聞きたいことがあるんだけど」

モバP「ん、なんだ?」

飛鳥「これはあくまでもボクの推測に基づく質問だ。だからあまり深く考えずに率直に答えてほしいな」

モバP「なんだ、もったいぶるな。いいぞ、なんでも答えてやる」

飛鳥「それじゃあ――蘭子と乃々がキミのことを好きだと言ったらどうする?」

モバP「…は?」

飛鳥「おや、聞こえなかったかな。それとも好きというのがどういう意味か分からないのかな?」

モバP「…ああわかった。ここで俺が勘違いして慌てる姿を見てからかおうって言うんだろ。悪いがその手には」

飛鳥「残念だけどボクは真面目に尋ねているよ、プロデューサー。2人がキミのことを異性として好きだと言ったらどうするか、というのがボクの質問だ」

モバP「…本気か?」

飛鳥「さっきも言った通りあくまでもボクの推測に基づく質問だよ。他人の心の内なんて誰にも読み取れはしないからね」

モバP「推測、か…その条件じゃどうとも答えられないな」

飛鳥「ほう?」

モバP「飛鳥も言ってるように2人が実際にどう思ってるかは俺達にはわからないだろ。なら今ここで答えを出すべきことじゃないと俺は思う」

モバP「それにその質問に答えることがあるとすれば俺は2人から直接聞いた上でよく考えてやりたい。大事なことだからな」

飛鳥「…なるほど、ね。うん、ありがとう。キミの考え方が少し理解できた気がするよ」

モバP「はは、なんかちょっと気恥ずかしいな。にしても明日からあの2人とどう接すればいいんだ? まともに顔も見れそうにないんだが…」

飛鳥「おや、それは由々しき問題だね。なるほどボクの推測でしかないという前提をつけてもキミを意識させるのには十分すぎた、と。そこまでは考えが至らなかったな」

飛鳥「お詫びに、というのも変な話だけど最後にもう一つだけ質問してもいいかな」

モバP「え、いやさっき最後って」

飛鳥「いいから」

モバP「いやでももう帰る時間」

飛鳥「いいから」

モバP「時々すごく強引だよなお前」

飛鳥「ボクにも譲れない場面があるってことだよ」(ギュッ

モバP「…あの、飛鳥さん」

飛鳥「なにかな?」

モバP「何故に僕はまた抱きつかれているのでしょうか…なんかこの体勢デジャブなんだけど」

飛鳥「…本当にキミは鈍感だね。いいさ、こっちだってもう覚悟は決めたんだ」

モバP「え、何? このまま殺されるの俺? どっかで選択ミスった?」

飛鳥「…一度しか言わないよ。ちゃんと聞いていてね」



飛鳥「好きだよ、プロデューサー。アイドルとしてでなく、一人の女の子として」


モバP「……」

飛鳥「……」

モバP「……」

飛鳥「…何か言ってくれないかな」

モバP「…そう、だな。とりあえず、その、あれだ。お前今すごい顔赤いぞ」

飛鳥「わかってるよ。火がついてるみたいに熱いからね」

モバP「そうか。それじゃ一旦離れてくれるか? その、なんだ。落ち着かなくてな」

飛鳥「いやだ」

モバP「いやだ、ってお前…」

飛鳥「キミが答えをくれるまで離れたくない…かな」

モバP「…お前いつからそんな乙女になったんだ?」

飛鳥「失礼だな、ボクは最初から歴とした乙女だよ。今までは仮面で隠してたに過ぎないだけさ」

モバP 「その仮面は外してよかったのか?」

飛鳥「キミに対してだけは素直であろうと…そう思ってしまったからね。もう必要ないさ」

モバP「そうか。なら俺も正直に言わせてもらおう」

モバP「飛鳥。俺は――」



コツ…コツ…コツ…



モバP「…まずい、誰か来た! 離れろ飛鳥!」

飛鳥「えっ、待って、そんな急に、うわぁっ!」

モバP「ちょ、だから離せ、ってうおぉ!?」



ガチャッ

ちひろ「プロデューサーさん? まだ残っておられ―――」



飛鳥「」(←頬は上気し目は潤んでいる)

モバP「」(←その状態の飛鳥を押し倒す体勢になっている)

ちひろ「…プロデューサーさん?(ニッコリ」

モバP「誤解ですちひろさん。これには深いわけが」

ちひろ「言い訳する余裕があるならまず飛鳥ちゃんを離してあげたらどうですか?」

モバP「あ、ああ。それもそうですね。すまん飛鳥」

飛鳥「いや、こっちこそ…」

飛鳥(それからボクとモバPは事のあらましを大まかに説明してちひろさんの誤解を解いた)

飛鳥(流石に会話内容はほとんど伏せてたからだいぶ怪しまれてたけど何とかわかってもらえたようだ)

飛鳥(ただそれでもこんな時間まで未成年を事務所に残していたことについてモバPはお叱りを受け)

飛鳥(今日はちひろさんがボクを女子寮まで送ってくれることになった)

飛鳥(…迷惑、かけちゃったな…)





ちひろ「それじゃあ私は車の用意してきますから、飛鳥ちゃんも早く降りてきてくださいね?」

飛鳥「わかったよ、ちひろさん。準備ができたらすぐ行く」



コツ…コツ…コツ…



モバP「…準備ってなんかあるのか?」

飛鳥「そうだな…強いて言うならキミに2つほど言わなきゃいけないことがあってね」

モバP「ん、なんだ?」

飛鳥「まず1つ目。ボクの我が儘で迷惑かけてしまってごめんなさい」

モバP「なんだ妙にしおらしいな。頭でも打ったか? 別に俺は迷惑だなんて思ってないけどな」

飛鳥「…キミに迷惑かけるのはボクの本意じゃない。だからこれはボクのけじめさ」

モバP「まあもとはと言えば俺が時間を忘れてたのが悪いんだし気にするなって」

飛鳥「…やっぱりキミは優しいね。うん、キミがそういうならこれ以上はやめておこう。キミの厚意を蔑ろにするのも不本意だしね」

飛鳥「それじゃ2つ目なんだけど…ちょっと恥ずかしいから耳を貸してくれるかな?」

モバP「俺の耳は取り外しできないタイプなんだが」

飛鳥「…真面目な話をしようとしてるんだけど」

モバP「あでででで!? わかった! 俺が悪かったから耳を引っ張るな!」

飛鳥「まったく…持ち上げられたら自ら落ちるような仕組みでも持っているのかい? キミは」

モバP「そいつは恐ろしい仕組みだな、一刻も早く取り外してもらおう。で、なんだ?」

飛鳥「えっとね…」



飛鳥「あのまま有耶無耶にしようなんて考えちゃダメだからね」チュッ



モバP「」

飛鳥「今はまだ頬で我慢するよ。でもいつか君の言葉で返事をくれると嬉しいな」

モバP「」

飛鳥「おっと、ちひろさんが待ってるしそろそろ行かないとかな。それじゃプロデューサー。また明日」



ガチャ、バタン コツコツコツコツ…



モバP「」(放心状態)




ちひろ「飛鳥ちゃん、忘れ物はないですか?」

飛鳥「大丈夫だよちひろさん。それじゃ、お願いします」

ちひろ「はーい。それじゃ出発しますねー」



ちひろ「ところで飛鳥ちゃん。プロデューサーとどんなお話をしてたんですか?」

飛鳥「それは…フフ、秘密、かな」

ちひろ「あら、二人だけの秘密って感じですか? 仲良しですねー」

飛鳥「うん、まあね…蘭子や乃々と同じようにプロデューサーには良くしてもらってるから」

ちひろ「そうですか…よし、それなら飛鳥ちゃんに免じてプロデューサーさんのことは許しましょう!」

飛鳥「本当かい? それはよかった。ボクの我が儘で迷惑かけちゃったからね」

ちひろ「いいんですよーそれくらい。でもこれからはこういうことしちゃダメですよ?」

ちひろ「プロデューサーさんだって男性なんですから間違いがないとも言い切れませんし」

飛鳥「間違い…」(カァァ

ちひろ「あれ、どうかしましたか? 飛鳥ちゃん」

飛鳥「いや、なんでもないよ。うん、なんでも…」



飛鳥(まさかボクの方から迫ったというわけにもいかず、その後は取り留めもない会話をしつつ寮に戻った)

飛鳥(だってこれはちひろさんの言うとおり、ボクとプロデューサーだけの秘密)

飛鳥(二人だけが知る、ボクの仮面の下の素顔だから)




おしまい

飛鳥ちゃんが速報で圏内に入った喜びから深夜テンションで書き上げた
油断すると最終で圏外に落ちそうな危うさもあってドッキドキ
中間46位の二宮飛鳥ちゃんに清き一票をお願いします!!

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