※某CGアニメ風
※恐らく短い
※作者は頭がおかしい
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男「皆さんこんにちは!ドリームショッピングのお時間がやってまいりました。」
男「プレゼンターは私、小学生の頃のアダ名がポン・デ・リングだった『男』と」
男性「小学生の頃のアダ名が9000種類あった『男性』がおおくりします。」
男「皆さんは屋台などで輪投げをやったことはありますか?」
男性「ああ、ありますね。よくお祭りでやっていましたね。」
男「あれって一見、的との距離も近いですし簡単そうに思えますよね?」
男性「そうですね。後ろで並んでいる時に外しているのを見ると、なんであんな近いのに入らないんだとか歯痒く思っちゃうんですけど。」
男性「いざやってみたらなかなか輪っかが入らなくて、またそこで歯痒い感じになるんですよね。」
男「実はそんな輪投げ界の常識を覆してしまうかもしれない商品が発明されたのってご存じですか?」
男性「ええ!?なんですかそれは!?」
男「これです!輪投げロボット『輪っか王!!』」
男性「ロボットですか!?」
ナレーター(以下ナレ)「輪っか王とは、どんな場所からでも確実に輪っかを的へ投げることが出来る、輪投げのスペシャリストなロボット。」
ナレ「風向き、輪っかの大きさや重さ、的の大きさや角度などを瞬時に計算し、的へ投げることが出来るのです。」
ナレ「的から18.44M以内の場所なら、どこから投げても絶対に的を外しません!」
男性「へぇ、凄いロボットなんですねぇ。」
ナレ「これさえあれば輪投げ屋でパーフェクト達成間違いなし!」
男性「いやでもロボット使って輪投げやっても意味ないでしょ!お金の無駄払いだよ!」
男「なので商品のない輪投げ屋で使うことはあまりおすすめしません。」
ナレ「自分と的との間に障害物を察知した場合、それを避けたルートを算出し、しっかりと輪っかを棒に入れることができます。」
男「また、どうしても障害物が邪魔だと判断した場合は実力行使で障害物を排除します。」
男性「いや実力行使に出ちゃダメでしょ!」
ナレ「このロボの近くにいると障害物と判断され、抹○されかねないので注意しましょう。」
男性「人間もかよ!見境無しじゃないですか!」
ナレ「他にもこのロボットはスライダー、ツーシーム、フォーク、カーブの4種類の球種を操ることができます。」
ナレ「勿論どんな球種でもストライク投球ができるので、パスリングなどの心配もありません。」
男性「いらねぇだろその機能!何で輪っかで変化球投げられるんだよ!」
男性「ていうかパスリングってなんだよ!」
男「どうですか?男性さん。このロボットがいかに優れているかお分かりになって頂けたでしょうか?」
男性「いやぁ凄いのは分かったんですけどね、日常生活には必要なさそうなんで…イマイチピンと来ないというか。」
男「確かに輪投げしかできないロボットなんて欲しいとは思いませんよね。」
男「ですがご安心ください。このロボット、つい最近改良型が発表されたんです。」
男「その名も、『輪っか王一投』!!」
男性「何ですかこれは!?」
ナレ「輪っか王一投とは、今までの輪っか王には無かった新機能がいくつも搭載されたロボットのことです。」
ナレ「従来の輪っか王は輪投げの輪しか投げられませんでしたが、今回改良された輪っか王一投はなんと!」
ナレ「輪っか状のものならなんでも投げられるようになったのです!!」
男性「何でもですか!?」
ナレ「例えばDVDやゲームソフトなどの円盤状のものや、輪っか状のアクセサリー、うまい棒まで投げられるんです!」
男性「いやうまい棒投げてどうすんだよ!空中で粉々になりそうだよ!」
ナレ「ゲームソフトを入れ替える際の面倒な作業も、このロボットがいれば楽ちん!」
ナレ「時速160kmにも及ぶ速さで正確にディスクを挿入できます!」
男性「何でそんな速いんだよ!絶対ディスク割れるでしょ!」
ナレ「先程言った通り輪っか状のアクセサリーも投擲可能なので、例えば、」
ナレ「結婚式の指輪交換の際にこのロボットを使えば、最高の結婚式になること間違い無し!」
ナレ「正確に、あなたのフィアンセの薬指に指輪をストライク送球してくれます。」
男「但し、少しでも指を動かしたら照準が狂ってしまい、大怪我のもとになるのでご注意ください。」
男性「薬指にちゃんとハマっても時速160kmの時点で大怪我確定だよ!」
ナレ「また、今まで4種類しかなかった球種も10個に増やすことに成功。」
ナレ「スライダー、ツーシーム、フォーク、カーブに加え、チェンジアップ、シンカー、ワンシーム、カットボール、スプリット、分身魔球も新たに搭載!」
男性「最後漫画の世界になってるじゃないですか!何だよ分身魔球って!」
男「分身魔球を多用すると、仁王立ちのまま故障してしまうのでご注意ください。」
男性「何でそこだけ原作をなぞっているんですか!」
ここで突然ですが、実際に「輪っか王一投」を御購入された荻伏 隆さん(35)のインタビューをお聞きください。
荻伏「子供の遊び道具の一つとして買ってあげたのが最初だったんです。」
荻伏「ですがやっぱり160kmは流石に速すぎたのか、子供もなかなか輪っかを取れなくて。」
荻伏「それでもうちの子供は、輪っかを取ることを諦めずに毎日練習していたんですよ。」
荻伏「そしたら今では160kmの分身魔球まで取れるようになっちゃって。」
荻伏「ホント、親ばかかもしれませんけど、凄いなぁって感心させられちゃいましたよ。」
荻伏「今は中学校の野球部の4番でキャッチャーなので、将来が楽しみです。」
男「この輪っか状のものなら何でもストライク投球をしてくれる『輪っか王一投』。」
男「やはり気になるのはお値段ですよね?」
男性「そうですね。でもこれだけ色々な機能が付いていますし、お高いんでしょう?」
男「この『輪っか王一投』、いっとうに因んで、」
男「110円!!」
男性「えええ!?安すぎるじゃないですか!!」
ナレ「尚、燃料(1100000000円)は別売りとなっていますので御注意ください。」
終了
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