許嫁「正直、どうでもいいです」(681)
男「ただいまー」
男父「おう、おかえり!」
男母「来たわね色男っ!」
男「へ?」
男父「今日はお前に重大な話がある!!喜べ!!!」
男「な、なにさ・・・」
男父「お前の未来の嫁、許嫁を紹介する!!」
男「う、いな・・・づけ?ウィンナー漬け?」
男父「許嫁だ!!」
男「あ、あぁ許嫁ね なるほどなるほど・・・って許嫁?」
男父「すでに我が家に挨拶に来ているぞ!さあ早く居間に来い!」グイッ
男「ちょっ、待っッ!」
ーーーー居間
男父「待たせてすみません!」
許嫁父「お、来ましたね?」
男「よくわかんねーけど着替えさせろよ・・・」
男父「紹介する、お前の未来のお嫁さんの許嫁さんだ!」
許嫁「・・・」ペコリ
男「・・・ど、どうも」
男「・・・・・・」
普段と変わらない居間に似合わない華やかなオーラを放つ同い年くらいの女性
腰まではあるだろう艶のある髪の毛が光を浴びて一層映える
俺とは目を合わすことなく、無言で頭を下げて挨拶をする
透き通るほど整った顔は真顔・・・と、言うより無表情に近くただ目の前の虚空を見つめていた
男父「ま、座れ!ほら!!」
男「いやいやいや!色々と唐突すぎて何がなんだか!!」
言われるがままに彼女の向かい側に座る自分
チラッと彼女を見るがつまらなそうな表情で目を逸らしていた
許嫁父「はじめまして、男君」
男「はじめ・・・まして」
許嫁父「許嫁父です つまり・・・君の未来の義父だね」
男「すいませんがまったく意味が分からないです」
男父「無理もないな!許嫁さんが15歳の誕生日になった今にお前に伝えたんだからな!」
男「(15歳・・・?タメか)」
男父「フハハハ!にやけやがったてこのう!」ガシガシ!
男「にやけてねーよ 離せ」
許嫁父「理解には時間がかかるとは思うが、我々には時間がないんだ」
男父「うむ!その通り!」
男「時間?」
男父「大人の事情だ!」
許嫁父「簡潔に話をするとだね、我々は君たちに結婚してほしいんだ」
男父「勿論幸せにな!」
男「(駄目だもう意味わからん)」
許嫁父「でなければ・・・」
男父「我々一家は勿論、互いの社員までが路頭に迷う事になりかねんのだ・・・!!」
男「なるほど 大体理解できた」
男父「相変わらず察しがいいなお前ってやつは!」
男「親父も察しがいいなら返事くらいわかるんじゃ?」
許嫁父「悪いが選択肢はない」
男「なっ」
男父「男・・・また後日説明する」
許嫁父「さ、我々は会社に戻りましょう男父さん」
男父「うむ!もうこんな時間か!」
男母「車の用意はできてるわ さ、早く」
男父「どれ、初対面なわけだし 2人で自己紹介でもしとれ!」
許嫁父「それがいい 許嫁、失礼のないようにな」
許嫁「・・・うん」
男父「ではまた夜戻る!」
男「はぁ!?オイッ!!」
男「・・・・・・なんだこれ」
許嫁「・・・」
男「なあ」
許嫁「はい」
男「なにこれ」
許嫁「さあ」
男「さあですか そうですか」
許嫁「・・・」
男「えっと、許嫁・・・さん?」
許嫁「はい」
男「俺は男です よろしく」
許嫁「はい」
男「色々質問していいかな?」
許嫁「・・・」
男「だめ?」
許嫁「答えられる範囲でなら大丈夫です」
男「あぁそう・・・じゃあ・・・(よし、ここはウケを狙って)」
男「許嫁さんの好きな三遊亭は!?」
許嫁「・・・・・」ジロッ
男「・・・オホン わかった 俺が悪かった いや悪かったです」
許嫁「・・・ハァ」
男「で、この婚約はなんだ?」
許嫁「さあ」
男「いつから知ってたの?」
許嫁「・・・」
男「以前から知ってたみたいだよね?」
許嫁「・・・まあ」
男「そうか、俺は今日知った」
許嫁「はい」
男「この婚約は何が目的なんだ?」
許嫁「・・・・・・」
男「少しくらいはわかるだろ?」
許嫁「・・・いえ」
男「父親が娘に理由も話さず結婚させるってのは考えにくい」
許嫁「・・・」
男「だんまりーですか」
許嫁「すみません」
男「口止めされてるのかわかんねーけど・・・・全く話についてけねーな」
許嫁「はあ」
男「・・・」
許嫁「・・・」
男「中三なんだ」
許嫁「はい」
男「同い年だね」
許嫁「はい」
男「どこに住んでるの?」
許嫁「・・・」
男「・・・場所よ場所」
許嫁「○○市です」
男「遠ッ!30キロくらい離れてるんじゃ・・・」
許嫁「約24kmです」
男「あぁ、そう」
許嫁「・・・」
男「ちなみに許嫁さんの体重は!」
許嫁「・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ
男「は、ははは冗談冗談マイケルジャクソ・・・ジョーダン」
男「あははは・・・・・・・・・はぁ・・・」
許嫁「・・・」
男「ま、本題に入りますか」
許嫁「・・・」
男「俺達は両親の思惑のために利用されつつあるわけだな?」
許嫁「・・・たぶん」
男「だが俺達はいきなり将来結婚だなんて言われても納得してない」
許嫁「・・・」
男「勝手に相手決められて結婚しろだなんておかし」
許嫁「いいです」
男「ーーしいにも程が・・・へ?」
許嫁「いいんです」
男「何が?」
許嫁「別に、結婚とか許嫁になれとか・・・構いませんから」
男「い、いやいやいやいや」
許嫁「・・・・・・」
男「泣きそう?」
許嫁「は?」ギロッ
男「す、すみませんそんな顔に見えたものですから(怖いなこの子)」
許嫁「・・・・・・ハァ」
男「で、なんで構わないなんて言うのさ」
許嫁「構わないからです」
男「だからその理由を聞いてるんだよ」
許嫁「理由?無いです」
男「無いわけないでしょうよ」
許嫁「正直、どうでもいいです」
男「は?」
許嫁「遅かれ早かれですし」
男「そ、そりゃ結婚する人は遅かれだけど それには長い年月をかけたりさ」
許嫁「はあ」
男「いきなり見ず知らずの奴と婚約結ばされるのはおかしいだろ?」
許嫁「・・・」
男「やっぱり、親父さんのためとか?」
許嫁「・・・」
男「なあんか急いで会社だの戻っちまったけどさ」
許嫁「そうですね」
男「・・・(無愛想だなあ)」
許嫁「・・・」
男「あのさ」
許嫁「はい」
男「ぶっちゃけ俺と結婚させられんの嫌だろ??」
許嫁「はいいえ」
男「どっちだ」
許嫁「どうでもいいいいですから」
男「・・・?相手、が?」
許嫁「・・・」
男「(何かむしゃくしゃするなあ)」
許嫁「・・・」
男「結婚だぞ?許嫁だぞ?」
許嫁「はい」
男「これから高校生になるのに恋愛もできないんだぞ??」
許嫁「は、はあ」
男「淡い甘い酸っぱい学園ライフも『つか自分婚約者いますし』で終わっちまうんだぞ?」
許嫁「はあ」
男「・・・わかってる?」
許嫁「わかってます」
男「許嫁さん」
許嫁「はい」
男「今から俺とキスとかできるか?」
許嫁「・・・」
男「露骨に嫌そうな顔をありがとう!答えを聞く手間が省けたよ!」
許嫁「はい」
男「したくないだろ?でも許嫁になったら遅かれ早かれするんだぞ?」
許嫁「はい」
男「わかってるのかな・・・」
許嫁「覚悟はしてるから」
男「・・・覚悟?」
許嫁「何でもないです」
男「やっぱりまだ何か知ってるな?」
許嫁「・・・」
男「なあ」
許嫁「はい」
男「親父さんには言ったりしないから、話してくれないか?」
許嫁「・・・」
男「駄目か?」
許嫁「・・・私も、あまり多くの事を知りません」
男「そうか」
許嫁「知っている事は・・・例えば、あなたの父親は私の両親の先輩にあたるそうです」
男「つまり旧知の仲か」
許嫁「・・・それと」
男「それと?」
許嫁「経営が危ないのは私の父の会社のようです」
男「そうか」
許嫁「私の婚約者の候補は・・・他にも数人います・・・」
男「は?」
許婚「・・・」
男「どういうことだ?」
許婚「・・・あなたが駄目でも他の候補に嫁入りすればいいだけの話なんです」
男「・・・」
許婚「まだ経営が傾きかけているだけの今だからこその話」
男「そうか」
許婚「・・・はい」
男「ハァ・・・・・・」
許婚「たまたまです」
男「?」
許婚「歳が一緒だからあなたにしただけです」
男「そっか」
許婚「はい」
男「・・・・・・・・・」
許婚「・・・」
男「よっし!!わかった!!!」
許婚「?」
男「とりあえず許婚同士でいよう」
許婚「はい」
男「例えば二十歳になる五年後には親父さんの会社が持ち直してるかもしれないし!」
許婚「はあ」
男「娘を・・・本心では嫌がる娘を嫁入りさせてまでの覚悟なわけだしな!うん!」
許婚「・・・」
男「とりあえずは許婚同士でいようぜ」
許婚「はい」
男「ごめんな?俺なんかでさ」
許婚「はい」
男「そこはお世辞でもいいから否定してよ」
許婚「無理ですね」
男「ですよね」
許婚「あなた、変わってます」
男「そうかな?」
許婚「はい」
男「ていうか水臭いし名前で呼んでくれ」
許婚「はい」
男「おっけー?」
許婚「はい」
男「俺は?」
許婚「男・・・くん」
男「あぁーまあ君もいらんがそれでいいや」
・
・
・
男父「で、どうだった!?」
男「何がさ?」
男父「何がってお前許婚ちゃんだよ!ん?どーした?緊張して話せなかったのか??」
男「ハァ・・・とりあえずは自己紹介くらいはしたよ」
男父「ガハハハ!そうか!!ならヨシ!!」
男「何がヨシだよ・・・」
男父「男!!」ガシィ!
男「な、なんだよ!?」
男父「許婚ちゃんが・・・本心でここに来たわけではないことはわかるな?」
男「そりゃな」
男父「泣かすなよ?」
男「とりあえずは表向きだけでは許婚同士でいようってことにはなったよ」
男父「それじゃあ駄目だ!」
男「はあ?」
男父「お前も漢なら・・・死ぬ気で幸せにするくらいの根性で許婚ちゃんに接するんだ」
男「んなこと言われても会ったばっかで好きですらねーし・・・」
男父「馬鹿野郎!あんな可愛い娘を嫁に貰って貴様!」
男「可愛いだのは関係ないだろ」
男父「とにかく!許婚同士になった以上は・・・なるべく私は本気で恋人同士になってほしいと願う」
男「こればっかはお互いの相違だからな」
男父「射止めろバカ息子!」
男「うるせーアホ親父・・・何隠してるか知らないが・・・」
男父「許してくれ・・・彼らも必死だ」
男「だからって娘を・・・」
男父「許婚父は親バカだ そんなアイツが私にこの談を持ち掛けてきた」
男父「お前を巻き込んで本当に済まないと思っているのも事実だ」
男「・・・」
男父「頼むぞ」
男「とりあえず大人は大人でしっかりやってくれよ」
男父「ああ お前も許嫁ちゃん射止めろよ!」
・
・
・
・
数ヶ月後
男「はぁあぁぁ!!?」
男父「そんなに嬉しいか?」
男「馬ッッ鹿じゃネーノ!?」
男父「しょうがないだろう 部屋も空いているわけだし」
男「だからって」
男父「許婚父は海外へ展開するビジネスのために許婚母君と2人で長期出張なんだからな!」
男「だ、だからって・・・」
男父「同じ高校に通うわけだし!」
男「だ、だから・・・って・・・」
・
・
・
・
数ヶ月後
男「はぁあぁぁ!!?」
男父「そんなに嬉しいか?」
男「馬ッッ鹿じゃネーノ!?」
男父「しょうがないだろう 部屋も空いているわけだし」
男「だからって」
男父「許婚父は海外へ展開するビジネスのために許婚母君と2人で長期出張なんだからな!」
男「だ、だからって・・・」
男父「同じ高校に通うわけだし!」
男「だ、だから・・・って・・・」
ーーピンポーン
男父「おっ!」
男「!」
許婚「お邪魔します」
男母「ふふふ ようこそ」
許婚「これから暫くお世話になります」ペコリ
男父「うむ!許婚さん!いや、許婚ちゃん!!俺のことは好きに呼んでくれ!」
許婚「はい」
男母「私はお母さんでいいわよ?」
許婚「はい、お義母様」
男「俺は男様で」
許婚「・・・」プイ
男「なんつってー(シカトかよ)」
男母「お部屋、案内するわね」
許婚「はい」
・
・
・
・
男父「では、四人での食卓に乾杯!」
男母「かんぱーい!」
男「・・・」
許婚「かんぱい」
男母「たくさん食べてね?」
男父「うむ!」
男母「あなたに言ってないわよ」
男父「・・・」ションボリ
許婚「すごく、・・・美味しいです」
男母「そう?そうでしょ?」
許婚「細かいところまで味付けに凝っています・・・これは」
男母「あなた!!許婚ちゃん!!!あなたっ子は!!!」
男「うわっ、な、ななんだよ」
男母「いいお嫁さんになれるわ・・・今度料理教えてあげるわね」
許婚「是非」
・
・
・
・
通学
男「準備いいか?」
許婚「はあ」
男「なんだよその目は」
許婚「一緒に行くんですか?」
男「・・・学校一緒じゃねーか」
許婚「一緒に登校というのは・・・」
男「やめとく?」
許婚「・・・いえ、構いません」
男「ま、電車で乗り換え無しで20分じゃ楽な方だよな」
許婚「そうですか」
男「そういえば、許婚は中学は女子中だったんだっけ?」
許婚「どこでそれを」
男「おやじから聞いただけ」
許婚「そうですか」
男「華の高校ライフ 好きな奴ができてもそれはしょうがない事だ」
許婚「はあ」
男「お互い許婚ってことは隠すか?」
許婚「別にどちらでも」
男「どちらでも・・・ですか」
許婚「男君はどうしたいのですか?」
男「とりあえずは聞かれたら適当にはぐらかす程度で」
許婚「分かりました」
・
・
・
・
男「クラス一緒だったな」
許婚「はい」
女「よっ!」
男「ん?おー女か」
女「あんたも同じクラスか」
男「みたいだな」
女「・・・こちらの方は?知り合い?」
許婚「はじめまして 許婚です」ペコリ
男「まあ知り合いだ」
女「彼女??」
許婚「断じて違います」
男「ッッッ」
女「だよねー あ、私は女ね!よろしく!」
許婚「宜しくお願いします」
・
・
・
下校時間
男「さて・・・」
許婚「・・・」
男「さ、座ってないで帰ろうぜ」
許婚「1人で帰れます」
男「本当かよ?」
許婚「本当です」
男「なら俺は図書館塔に行きたいから」
許婚「ご自由に」
男「・・・(心配だな)」
許婚「大丈夫です」
男「許婚も一緒に図書館塔来ないか?」
許婚「・・・・・・大丈夫。1人で帰れるもん」
男「・・・(帰れるもんって・・・ )」
許婚「とっとと行ってどうぞ」
男「わかった」
男「俺のアドレスと電話番号だ」
許婚「?」
男「何かあったら必ず連絡しろ」
許婚「・・・はい」
男「俺の親父は出張中だし 母さんは今日は婆ちゃんの見舞いでいないからな」
許婚「はい」
男「必ず連絡しろよ?すぐに飛んで行くからな」
許婚「はあ」
男「(わかってるのかな?)」
・
・
・
・
図書館塔
男「すげえ・・・こんなに揃ってるなんて」
携帯[ブチチチチィイ]
男「メールだ」
件名:電車
本文:間違えたー
男「あのバカ・・・」
許婚「・・・」
件名:とにかく降りろ!
本文:次に停車した駅の名前教えろ!降りてベンチにいろ!!
許婚「むう」
・
・
・
・
男「あ、返信きた・・・って真逆に行ってんじゃねーか」
男「ったく」
許婚「(やっぱり逆だったかな)」
・
・
・
・
許婚「・・・」
男「おい」
許婚「あっ」
男「ったく・・・」
許婚「あの・・・その・・・」
男「乗る電車逆だって」
許婚「すいません」
男「あんま電車乗ったことないのか?」
許婚「はい」
男「ま、後々覚えればいいよ」
許婚「・・・」
男「さ、帰ろうぜ」
許婚「・・・はい」
・
・
・
・
男「適当に本借りてきたぜー」
許婚「はあ」
男「何か読む?」
許婚「・・・・・」
男「連れないなー」
男母『夜遅くに帰ります』
男「あー晩飯作らなきゃな」チラッ
許婚「・・・」
男「お願いできますか?」
許婚「はい」
男「卵とタマネギはたくさんあやる」
許婚「オムライスくらいなら」
男「いいな!俺も手伝うよ!」
許婚「結構です」
男「はい」
男「じゃあ見ていていいか?」
許婚「目障りですが、どうぞ」
男「ひでえ」
許婚「あ、いや、・・・その」
男「本音だろ?」
許婚「・・・」
男「本音で話してくれるほうが嬉しいよ」
許婚「・・・」
男「じゃあ目障りにならない程度に見てるよ」
ウッ!キンタマが・・・
ーーーー完成
男「いただきます」
許婚「・・・きます」
男「・・・・・・う、ウマイ!」
許婚「はい」
男「ふわとろってやつか!」
許婚「はい」
男「料理、上手いんだな」
許婚「白身だけ先に混ぜて、あとから黄身を加えるだけです」
男「へえー」
男「ご馳走さま!」
許婚「はい」
男「すんごいおいしかったよ」
許婚「はい」
男「洗い物は俺がするから」
許婚「私がします」
男「いいよ 風呂入ってきなよ」
許婚「は、はい」
男「(料理すげえ上手なんだな)」
6月
ーーーー学校
男友「なんか雨降りそうだな」
男「梅雨だしな」
男友「お前今日部活は?」
男「ないよ」
男友「羨ましいぜ・・・俺達ハンドボール部は大会前の地獄のサーキット練習だ」
男「強豪たる宿命だな 頑張れよ
」
男友「うがあ」
男「にしてもすごい雲だな」
ーーーー放課後
男「おい」
許婚「はい」
男「お前、傘は?」
許婚「・・・」
男「だろうな」
許婚「すいません」
男「これ使え」
許婚「でも」
男「いいから」
許婚「・・・」
男友「なあなあ」
男「ん?」
男友「お前と許婚ちゃんってやっぱり付き合ってんの?」
男「っ」
男友「毎朝一緒に登校してね?」
男「ま、まあ近所だしな」
男友「そうなのか」
男「ああそうだ」
お嬢様の方はどうした
>>55
書きやすいほうから攻めてる
うんこ
>>52と>>53は逆でしたわ
男「とりあえず俺は図書館行くから」
許婚「はい」
男「歩くの嫌なら駅まではバスもあるし」
許婚「はあ」
男「風邪ひくなよ?」
許婚「はい」
男「じゃ、行くからさ(大丈夫かな?)」
許婚「・・・」
男「な、なんで付いてくるんだよ」
許婚「バス」
男「バス?」
許婚「どこから、どのバス・・・」
男「あぁぁ、許婚は方向音痴だからな」
許婚「すいません」
男「この後予定あるのか?」
許婚「いえ」
男「じゃあ一緒に図書館行こうぜ 許婚もなんか適当に借りてみろよ」
許婚「はあ」
男「許婚はなんか部活に入らんの?」
許婚「・・・まだ」
男「そっか 俺ら水泳部はプールが故障してあんま活動できやしねえ」
許婚「はあ」
男「まあ皆はプールの授業が無くなって嬉しがってるみたいだけどさ」
許婚「なるほど」
男「でさ、掛け持ちしてる合気道部なんて人数足らないから同好会に格下げされてんの」
許婚「残念でしたね」
男「ああ」
男「許婚もなんか入ってみなよ」
許婚「私はいいです」
男「入れよ」
許婚「はあ」
女「おうおうお二人さん!」
男「よう女」
女「雨が降る放課後に図書館デートですか」
男「デートじゃあないんだな」
女「またまたー」
女「ぶっちゃけ許婚ちゃんと男って付き合ってるよね?」
男「えっ、ま、まあいや・・・」
許婚「・・・」
男「うーむ」チラッ
許婚「・・・」ジトー
男「そ、そんな目で見るなよ」
女「お、許婚ちゃんはちゃんと答えてくれない彼氏に怒っているんだ」
男「いや、・・・わかった 女はガキの頃からの付き合いだから教えとくわ」
・
・
・
男「てなわけだ」
女「はぇー・・・そうだったの」
男「俺の親父の会社も結局は下請けじゃん?だからパイプ探しに必死でさ」
女「大変だねえ二人とも」
許婚「いえ」
男「女、許婚とは仲良くしてやってくれ」
女「もちろんだよ!ね?許婚ちゃん?」
許婚「はい」
女「じゃ、許婚ちゃんは私と同じ弓道部に入ろうね!」
男「何ちゃっかり勧誘してんだよ」
女「いいじゃんかー 試しにやらない?」
許婚「・・・」
男「やってみようぜ、な?」
許婚「はい・・・!」
女「やったぁああ!!」
夕方
男「そろそろ帰るか」
許婚「はい」
男「何借りたの?」
許婚「秘密」
男「そ、そうか」
許婚「雨・・・」
男「んー、弱くはなったな」
許婚「・・・・・・(バサン!・・・はい」
男「・・・あ、相合い傘すか」
許婚「濡れるから」
男「まあバス停には屋根あるしな」
・
・
・
バス停
男「よし、ここまでくれば安心だ」
許婚「はい」
男「にしてもさ」
許婚「?」
男「・・・いや、なんでもない」
ーーーー帰宅
男「ただいまー」
「しーん」
男「ん?置き手紙・・・ってまた今晩もいないのかよ」
許婚「・・・」
男「メールしてくれれば晩飯買って帰れたのにな」
許婚「作ります」
男「それは嬉しいが冷蔵庫に何かあるかな?」
許婚「あるもので大丈夫です」
男「そうか」
・
・
・
男「ご馳走さま」
許婚「はい」
男「本当に料理上手なんだな」
許婚「普通だと思います」
男「いやいや・・・」
許婚「お皿洗ってきますね」
男「俺が洗うよ」
許婚「いえ、私がやります」
男「いいからいいから」
男「先に風呂入りなよ」
許婚「・・・」ジトー
男「覗かねーよ!」
許婚「誰も覗きなんて言ってないです」
男「な、なんか口数多くなったな・・・!」
許婚「すいません」
男「いや、すごく嬉しい」
許婚「・・・?」
男「もっと、もっと・・・許婚の事わかっておきたいから・・・さ」
許婚「・・・」
男「それと敬語禁止な!」
許婚「は・・・うん」
男「よしよし」
許婚「うん」
男「学校はどうだ?なんか俺と喋ってばかりだけどさ」
許婚「・・・」
男「まあ俺から話し掛けてばっかりだけどな、ハハハハ」
許婚「・・・」
男「女はいい奴だからな、心配ないよ」
許婚「うん」
・
・
・
7月 学校
男「今日蒸し暑いな」
男友「だからこそ最高!」
男「なんでだよ」
男友「わあってないすねー わあっってないすねえー!!」
男「?」
男友「女子の服装を見よ!!」
男「・・・なるほど」
・
・
・
7月 学校
男「今日蒸し暑いな」
男友「だからこそ最高!」
男「なんでだよ」
男友「わあってないすねー わあっってないすねえー!!」
男「?」
男友「女子の服装を見よ!!」
男「・・・なるほど」
男友「薄着になってますなあ・・・」
男「まだベストとかカーディガン着てるけどな」
男友「いやいや・・・ブレザーがないだけで十分だぜ」
男「そ、そうか」
男友「ふふふ!大体のスタイルはわかっちまうずぇー!」ジロジロ
男友「委員長・・・やっぱ胸はクラスいや、学年1かもな」
男「なんと」
男友「むむむ・・・地味子ちゃんは・・・やっぱりロリやな・・・」
男「(こいつバカなのかな?)」
男友「ぬあっ!!」
男「うおっ 急に変な声出すなよ・・・」
男友「・・・男、俺はお前が羨ましい」
男「はあ?」
男友「やっぱり許婚ちゃんが一番スタイルいいわ・・・」
男「ああ、なる程」
男友「座ってる姿勢も綺麗だし・・・クソッ!出るとこもしっかり出ている!!」
男「ええい!そんなジロジロ見るなよ!」
男友「いいじゃねーか どうせお前は毎晩・・・」
男「お前、俺と許婚の関係バラすなよ!?」←教えた
男友「わあってるって」
男「それにあくまで表面上の関係だからな」
男友「ふーん」
男「なんだよ?」
男友「でも毎晩許婚ちゃんの私服を見れるなら至福ですわな」
男「そんなんねーから・・・」
・
・
・
夜
許婚「お風呂、上がったから」
男「わかった」
許婚「後でコンビニに行きたい」
男「後で?じゃあ風呂上がったら行くか」
許婚「うん」
男「じゃあ入ってくるわ」
許婚「うん」
・
・
・
夜
許婚「お風呂、上がったから」
男「わかった」
許婚「後でコンビニに行きたい」
男「後で?じゃあ風呂上がったら行くか」
許婚「うん」
男「じゃあ入ってくるわ」
許婚「うん」
男「ふう」ザッパーン!
男「・・・・・・風呂上がりとはいえ」
男「・・・・・・シャツ一枚とはいえ」
男「・・・・・・」
男「あれが谷間ですか・・・」
・
・
・
・
男「コンビニ行きますか」
許婚「うん」
男「その格好でいくのか?」
許婚「・・・?、うん」
男「湯冷めするって」
許婚「外暑い」
男「ま、まだ夜は寒いから」
許婚「そうかな?」
男「ほら、パーカー貸してやるから羽織れよ」
許婚「そうする」
男「(駄目だ結局胸元は丸見えだ・・・)」
許婚「・・・?、うん」
男「湯冷めするって」
許婚「外暑い」
男「ま、まだ夜は寒いから」
許婚「そうかな?」
男「ほら、パーカー貸してやるから羽織れよ」
許婚「そうする」
男「(駄目だ結局胸元は丸見えだ・・・)」
ーーーーー夜道
男「最近親父さんと連絡とってるか?」
許婚「んー、うん」
男「そうか」
許婚「男君によろしくだって」
男「そうか」
許婚「そうです」
ーーーーコンビ二
店員「ありがとうございましたー」
男「(そりゃ見られるわな)」
許婚「?」
男「アイスか」
許婚「はい」サッ
男「へ?」
許婚「どうぞ」
男「俺の分すか?」
許婚「うん」
男「嬉しいな!さんくす!」
許婚「寒い・・・」
男「アイス食うからだろ」
許婚「パーカー持ってきてよかった」
男「俺が貸したんですが」
許婚「うう」ブルブル
男「そんな格好するからだろ」
許婚「?」
男「だ、だからその・・・胸元が・・・」
許婚「胸元?」
男「し、視線に困るっていうかその・・・こればっかりは・・・」
許婚「・・・!・・・・・・あう」
男「ま、まあいやらしい意味はないんだ」
許婚「まあ許婚だから」
男「そういう問題じゃくって」
許婚「?」
男「(無防備すぎるんだよなあ・・・)」
許婚「変なの」
男「(てっきり変態扱いされんのかと思ったら・・・)」
許婚「?」
・
・
・
・
8月 夏休み
男「なあ」
許婚「?」
男「今晩夏祭り行かないか?」
許婚「お祭り?」
男「ああ、近所でやるんだ」
許婚「・・・・・・行く」
男「そうか!」
・
・
・
神社
男「人、いっぱいだな」
許婚「うん」
男「許婚は近所にこういう祭りなかったのか?」
許婚「多分あったと思う」
男「多分?」
許婚「行ったことない 友達いなかったから」
男「・・・そうか」
許婚「女ちゃんはすごくいい人」
男「女も聞いたら喜ぶよ」
許婚「女ちゃん、男君に詳しいね」
男「えっ」
許婚「中学生のころ好きだった女の子の話とか」
男「あ、あの女・・・!覚えてやがれ・・・!」
許婚「まだ、・・・好き?」
男「いいや?俺には許婚がいるからな」
許婚「・・・」
男「あ、いやこれはその・・・」
許婚「許婚関係だからね」
男「・・・いや」
許婚「?」
男「なんでもない」
・
・
・
・
男「ここらで休憩するか」
許婚「うん、男君口にゴミ付いてる」
男「えっ?ああーって」
許婚「とれた」
男「あ、ありがとさん・・・///」
許婚「?」
許婚「なにあれ」
男「金魚すくいだ」
許婚「金魚?」
男「紙が破れないように金魚をすくって獲得するんだ」
許婚「獲得してどうするの?」
男「んー?んー、飼うんじゃないか?」
許婚「そうよね、食べないわよね」
男「食べやしねーよ」
許婚「私、あれやりたい」
男「金魚すくい??」
許婚「やる」グイグイ
男「わ、わかったよ・・・」
・
・
・
子供「うぁっ、やぶけたー・・・」
許婚「(なるほど・・・)」
男「紙だからな、水にあまりつからせないようにな」
許婚「うん」
男「コツはそーっとだ」
許婚「・・・・・・・・・むー・・・」
金魚「!!?」
許婚「よ・・・」
金魚「オラァッ!」バリッ!
許婚「あっ」
男「ああ」
オヤジ「グヘヘ・・・残念・・・」
男「デカいの狙ったな」
許婚「おいしそうだっから」
金魚「!?」
オヤジ「ほら、残念賞・・・いるかい?」
許婚「いらない」
オヤジ「そうかい」
男「なんだいらないのかよ」
許婚「うん」
男「ま、次は頑張れよ」
許婚「次?」
男「毎年やってるし、祭りなんてこの時期ならしょっちゅう何処かしらでやってるよ」
許婚「・・・来年」
男「あー、いや、まあ・・・来年も一緒だったらって話だよ」
許婚「うん」
男「先の事なんてわからないけどさ」
許婚「夏祭りは楽しい」
男「・・・そうか!」
許婚「うん」
男「楽しんでくれたなら嬉しいよ」
許婚「・・・?なんで?」
男「な、何でって・・・楽しんでくれたらなーって誘ったからさ」
許婚「そうなんだ」
男「そうですよー」
許婚「楽しかったよ ありがとう」
男「ああ」
許婚「・・・帰る?」
男「いや、まだまだ本番はこれからだ」
許婚「?」
男「こんな人気の無い場所に連れてきた理由さ」
許婚「・・・・・・っ、お、襲うの?」
男「ち、違うよ!」
許婚「別に構わないけど・・・」
男「違うってば」
ドオオオォォォオオォオォォンン!
許婚「!!?」
男「おっ」
許婚「花火・・・!」
男「綺麗だろ?ここ、特等席なんだぜ」
許婚「初めて生で見た」
男「いいもん見れたな」
許婚「・・・・・・うん」
男「(よし!!こ、ここで手を繋ぐんだ・・・・・・!!)」
許婚「綺麗・・・」
男「(シャーコラァー!)」ギュッ
許婚「っ、」
男「・・・」
許婚「・・・」
男「あ、あのさ」
許婚「?」
男「いや、いきなり手ぇ繋いだりしてごめん」
許婚「別に構わないよ」
男「許婚だから?」
許婚「・・・・・・うん」
男「そっか」
許婚「そう・・・なのかな?」
男「?」
・
・
・
・
・
ーーーー九月
文化祭
男「秘書カフェってなんだよ・・・」
男友「文字通りだ」
男友「女子にはリクルートスーツを着てもらい・・・クフフフ」
男「男子は?」
男友「野郎は裏だ裏!!」
男「ですよね」
男友「おっ、早速女子の試着が終わったみたいだぜー!!」
男「おうっふ・・・」
委員長「はいはいみんなサイズは平気ー?」
男友「うーむ・・・似合うな委員長」
男「違和感ゼロだな」
男「全員メガネかよ」
男友「雰囲気出すためだ」
許婚「(窮屈・・・)」メガネクイッ
男友「リクルートスーツええなあ・・・ええなあ・・・」
・
・
・
・
委員長「じゃあ実際に男子が客として入って模擬の接客をしてみよー!」
女子「おっけー!」
die yaboo
男「よっこいしょ」
【スケジュール】←メニュー表
許婚「社長、早くスケジュールをお決めください」メガネクイッ
男「は、はい!じゃ、じゃあコーラで!」
許婚「了解しました」メガネクイッ
男「(なんだこれ)」
・
・
・
・
文化祭当日
男友「そこそこ入ってるな」
男「みたいだな」
男友「ま、ウチのクラスは女子のレベルは高いからな!」
男「そうなのか」
男友「お前は鈍いからわからんだろうが、許婚ちゃんは結構人気なんだぞ?」
男「なぬっ」
男友「許婚ちゃん目当ての客もかなりいるはず・・・」
許婚「男君、お水切れちゃったから補給して」
男「お、おう!」
委員長「お疲れ様許婚ちゃん!私と交代ね!」
許婚「うん」
委員長「今日はもう許婚ちゃんは休んでていいよ」
許婚「私、全然疲れてないよ」
委員長「そうじゃなくって・・・色々他のクラスの出し物に回ってきなって」
許婚「でも・・・」
委員長「ほらほら!彼氏君と回ってきなさいよ」
許婚「あう」
委員長「許婚ちゃんって、男君といるとき楽しそうだよね」
許婚「・・・そうかな」
委員長「うん!そう見えるよ?」
許婚「そっか」
男「あっ、いたいた!委員長これ先生が渡してくれって」
委員長「さんきゅー な、わけで男君!許婚ちゃんをよろしく!」
男「へ?」
委員長「色々行きたいみたいだからさ!じゃ、私は接客するからねん!」
男「あっ、ちょっ!」
許婚「・・・ねえ」
男「な、なんだ?」
許婚「着替えていい?」
男「あ、ああ」
許婚「上だけクラスTシャツに着替える」
男「お、おう」
・
・
・
・
許婚「それで、どこに行くの?」
男「どこって・・・んー、お化け屋敷なんてどうよ?」
許婚「お化け?」
ちん
やはりID変わってましたか・・・ふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふ
男「お化け屋敷だよ 聞いたことくらいはあるだろ」
許婚「怖いやつ?」
男「平気か?」
許婚「一緒に入るんでしょ?」
男「そりゃあな」
許婚「なら平気」
男「お、おう」
【お化け屋敷】
男「うーむ・・・雰囲気出てるな・・・!」
「イヤァァアァァァアア!!」
男「悲鳴まで聞こえる」
許婚「うぅ・・・」
男「やめとくか?」
許婚「せっかく来たから入る」
男「そうか」
受付「次の方どうぞー!」
男「いくか」
男「暗ッ!」
許婚「・・・」ギュッ
男「(おぅっ・・・手を・・・)」
許婚「ははは早くすすすす進んでっ・・・」
男「わかったわかった」
「ギャアァァァ!!」
許婚「きゃっ!」ギュッ!
男「うがっ(む、胸が、胸がぁぁぁ!!)」
許婚「・・・」ガクブル
男「ほら、進むぞ」
許婚「・・・うん」
【この赤ん坊(人形)を最後まで持っていってください】
許婚「不気味」
男「とりあえず持ってくか」
・
・
・
・
男「ふう、最後みたいだな」
許婚「出口は?」
男「ここみたいだけど・・・ん?」
【この揺りかごに赤ん坊を置いてください】
男「ああこれか」
許婚「私が置く」ポン
「「返してぇぇぇぇ!!!!」」
許婚「いやぁぁぁ!!」ガバッ!
男「はぅっ!」
許婚「うぅぅ・・・」
男「だ、だだ大丈夫か?」
「「あ、あのー 出口はあちらですので・・・」」
男「あ、すいません・・・」
許婚「うぅ・・・」
男「な?ほら出るぞ?」
許婚「ん」
男「(俺としては最高だった・・・)」
・
・
・
・
男「怖いの苦手なのか」
許婚「うん」
男「まああのクラスのは凝ってたからな」
許婚「うんうん・・・でも楽しかったよ」
男「そうか」
ーーーー二日目・夕方
男友「2人とも打ち上げ来るだろー?」
男「んー?」チラッ
許婚「花火?」
男「いや、その打ち上げではないんだが・・・」
男友「クラスの皆で仲良く食事会みたいなのをするんだよ」
男「でも人数の予約とか大丈夫か?」
男友「大丈夫 ○○君の大衆割烹屋でやるからな!」
男「そっか じゃあ参加でいいよな?」
許婚「うん」
男友「売り上げから出すから会費はいらないってさ」
男「結構繁盛したのか」
男友「ああ、今日なんてオッサンでいっぱいだったぞ」
男「だろうな」
男友「原価10円程度のコーヒーが200円で売れたからな」
男「まあそんなもんだろ」
男友「許婚ちゃんの接客も最高だったぜ!」
許婚「ありがとうございます」
男「似合ってたぞ」
許婚「本当?」
男「本当だって」
許婚「そっか」
男友「(普通のカップルだよなあ・・・)」
・
・
・
・
打ち上げ会場
男友「よっ!」
男「なんか人多くないか?」
男友「実は隣のクラスもここでやってるんだよ」
男「そういう事か」
女「許婚ちゃん!こっちこっちー!」
許婚「うん」
男友「さ、俺たちはこっちで食おうぜ!」
男「おう!」
・
・
・
・
男友「んだよ手をつなぐだけかよ!」
男「いやいやこれでも頑張った方だからな!」
男友「普通手を出すだろ・・・繋いでどうする・・・」
男「こんな関係のままじゃ一生出せんだろ」
男友「許婚ちゃんも普通に男のこと好きだろ」
男「どうだか」
男友「手を繋いだときの反応は?」
男「んー・・・まあリアクションとしては特に何もなかった」
男友「嫌がられたわけじゃないんだしさ」
男「あくまで許婚としての演技かもしれないじゃんか」
男友「・・・そーか?」
男「俺に気を遣ってるはずだ」
男友「んー」
男「あいつ気が利くし」
男友「嫌々気を遣ってるようには見えん!これだけは断言する!」
男「でも結構感情押し殺してるようなところもある気がする」
男友「それは・・・わかる気もしなくもない」
男「俺、あいつが笑ったところまだ見たことないんだ・・・」
男友「ま、まじかよ」
男「・・・」どんより
女「へぇー!あの男が夏祭りなんか誘うんだねー」
許婚「楽しかったよ?」
女「そっかそっか!なら男も嬉しいでしょーな」
許婚「嬉しいの?」
女「んん!そりゃ誘った好きな子が楽しんでくれれば嬉しいでしょ!」
許婚「・・・そっか」
女「でさでさ、もうチューした??」ニヤニヤ
許婚「してないけど・・・」
女「あ、そうなんだ」ガッカリ
許婚「変かな?」
女「まあキスから先は本当に好き合ってないと駄目かもねえ」
許婚「別に私は構わないけど」
女「好きだから?」
許婚「んー、許婚だから」
女「理由になってないよー」コチョコチョ
許婚「んにゃっ!」
女「許婚ちゃんいい体してまんなーウヘヘヘ」サワサワ
許婚「にゅう・・・やめ・・・」
隣クラスの男氏「ちーす!いいかな?」
女「あ、どーぞどーぞ」
隣男「じゃ、許婚ちゃんの隣もーらいっ!」チラッ
許婚「はあ」
男友「うが!!」
男「すまいる・・・ぷりーず・・・」どんより
男友「な!隣のクラスの野郎が許婚ちゃんに話し掛けてるぞ!」
男「話し掛けるくらいするだらりるれろ・・・ハァ」
アボガドってなんであんなに不味いんだよ・・・アホかよ(アボガドと掛けている)
隣男「へへへ、何か食べないの?」
許婚「特には平気です」
隣男「そっかそっか」
許婚「はい」
隣男「いやー秘書カフェ大繁盛だったみたいじゃん?」
女「そりゃそうよ!何せこの私がいるんだから!」
隣男「女ちゃんは・・・うん」
女「何よその反応ー!」
隣男「いやいやだってみーんなお目当ては許婚ちゃんでしょ」
許婚「は、はあ」
女「(ははーん、こいつ許婚ちゃん狙ってるわね??)」
隣男「すっごい似合ってたよ!すっごい!」
許婚「そうですか」
女「(こんな時に男は何をして・・・!!)」
男「一発ギャグでもかませば笑うかなーあはあはははハァ・・・」
男友「めっちゃ近いぞあの二人!!」
男「あー??」ジロッ
隣男「許婚ちゃんラインやってないの?」
許婚「らいん?やってないです」
男「ッケ・・・俺が嫉妬するのもお門違いってやつよ」
男友「黙って見てる気かよ」
男「恋人同士では無いし俺なんかに止める権利は無い」
男友「許婚なんだろ?」
男「・・・・・・」
隣男「じゃさ、じゃさ!メアド教えて!」
許婚「メールアドレスですか?」
隣男「駄目かな(ニッコリ」
女「ちょっとー、許婚ちゃんには彼氏いるんだからね!」
隣男「噂じゃないの!?」
女「噂じゃないわよー!ね、許婚ちゃん?」
隣男「恋人・・・いるの?」
許婚「恋人?(恋人・・・許婚・・・恋人・・・)」
隣男「・・・許婚ちゃん?どうしたの?」
許婚「恋人・・・は、いません」
女「んな!?」
隣男「だ、だよねぇ(ホッ」
許婚「はい」
女「あ、あれれー??」
隣男「自分が相手にされないからって困るなあ女ちゃーん」
女「失礼ね!」
隣男「とりあえずメアド交換しようよ・・・ね(ニッコリ」
許婚「はあ(どうしよ・・・)」
男友「平気か?」
男「実は午後から熱っぽくってさ・・・なんかボーッとするんだ」
男友「おいおい大丈夫かよ。休めば良かったのに」
男「許婚の奴を連れて来たかったからさ・・・楽しいだろうし」
男友「だからってお前なんか本当に顔色悪いぞ?」
男友「隣男だっけか?あいつ携帯取り出してるぞ!連絡先聞く気だな」
男「すまんが頭が働かん・・・」グッタリ
隣男「あ、そうだ二次会にもおいでよ!」
許婚「それは遠慮しておきます」
隣男「えー!?俺・・・許婚ちゃんと一緒にもっとお喋りしたいなあ(ニッコリ」
女「(なぁーにが(ニッコリ よこのチャラ助が)」
許婚「私はそんなにしたくはないですよ?」
隣男「ははは!可愛いなあ許婚ちゃんって」
許婚「は、はあ・・・?」
・
・
・
・
隣男「でさ!俺でもそん時ばかりは焦ったねぇ!」
許婚「そうなんですか(つまんない・・・つまらない・・・)」
許婚「・・・(そういえば、男君)」
男「」グッタリ
許婚「!」
ぼく(モッコリ
・
・
・
打ち上げ前
男『はぁ・・・』
許婚『男君、顔色悪い』
男『なんか体の調子が悪い・・・気がする』
許婚『今日休む?』
男『・・・いや、行こうぜ それに許婚1人じゃ行けないし』
許婚『私は別に平気だよ?』
男『きっと楽しいからさ』
許婚『楽しいの?』
男『あぁ、だから連れて行きたいんだ』
許婚『そっか』
男『とりあえず鎮熱剤飲むから平気だよ』
許婚『うん』
・
・
・
・
男「」
許婚「!」ガタッ
隣男「あ、あら!?まだ俺の話終わってないよ!」
女「(自分の武勇伝しか話してないじゃないあんた・・・)」
男友「あ、許婚ちゃん」
許婚「男君?」トントン
男「・・・ん」
許婚「やっぱり顔色悪い もう帰ろう?」
男「・・・・・・もう、いいのか?」
許婚「なんか変な人きたからつまらない」
男友「プッ」
男「そうか、ハァ・・・帰りますか」
許婚「うん」
隣男「な、ななな、な、なにあれ」
女「だから彼氏だって」
隣男「さっき恋人いないって言ったじゃん」
女「気を利かせたんじゃないのー?」
隣男「・・・燃える」
女「は?」
隣男「燃えるぜこういうの!」
女「(こいつメンドクセー!)」
男「じゃ、俺らはこれで」
許婚「失礼します」
男友「おう!」
委員長「お大事にね」
「えー?許婚ちゃん帰っちゃったよ」「一緒の奴は彼氏?」「らしいよ!」
「隣男の奴惨敗だなぁ」「入学前から付き合ってるらしいからな」
男「寒いな」
許婚「風邪ひいてるからだよ」
男「・・・」
許婚「平気?」
男「すまん」
許婚「?」
男「せっかく連れて来たのに俺がダウンとは・・・」
許婚「大丈夫」
男「・・・」
許婚「知らない男子に話し掛けられてからすごいつまらなかったから」
男「はは・・・」
許婚「でも打ち上げは楽しいね」
男「だろ?」
許婚「うん」
・
・
・
・
11月
男「許婚」
許婚「なに?」
男「ほら、これ」
許婚「・・・?」
男「誕生日だからな」
許婚「っ・・・、も、貰えないよ」
男「へげっ」
許婚「私なんかにそんな」
男「プレゼントってのは好きであげるんだからとりあえず貰っとけ」
許婚「申し訳ない気が」
男「貰っとけ」
許婚「・・・うん ありがとう」
男「まあ気に入らなければ使わないでいいわけだし」
許婚「開けていい?」
男「ああ」
ガサゴソブリブリブチチチチ
許婚「パーカーだ これ、私が気に入ってたやつ」
男「ま、気が向いたら使ってくれ」
許婚「うん 今着る」
男「今かよ」
許婚「うん、・・・んしょ・・・」
男「サイズも大丈夫みたいだな」
許婚「ありがとう」
男「一回でも着てくれればホッとするわ」
許婚「すごく嬉しいよ」
男「本当か?」
許婚「うん」
男「なら俺も嬉しいってもんだよ」
許婚「男君の誕生日はいつ?」
男「俺は10月だよ」
許婚「あう」
男「ま、気にしないでくれ」
許婚「んー、来年 いや、今お祝いする」
男「今って・・・」
許婚「何が欲しい?」
男「いきなり言われましてもねえ」
許婚「・・・・・・あ、あの」
男「ん?」
許婚「許婚なんだし、私とかでも平気だよ?」
男「ッッブ」
許婚「遅かれ早かれだから」
男「・・・いや」
許婚「?」
男「そうかもしれないけど、だからってそれは間違ってる」
許婚「あう」
男「俺だってめっちゃ興味はあるけどな」
許婚「私も女ちゃんが色々教えてくる」
男「うん女はちょっと一回強めに注意しておかないと」
許婚「男の人って喜ぶんじゃないの?」
男「嬉しいけど、・・・さ」
許婚「また熱あるの?」
男「ええい熱で赤くなってるわけじゃないんだ」
・
・
・
・
12月・クリスマス
許婚父「どうだい?許婚に粗相はないかな?」
男「まったく無いです」
男父「うちの倅が世話ばかりかけちまってな!ガハハハハ!」
許婚父「我々もまだまだ忙しいからね」
男「い、いえ 許婚も学校でかなり馴染んでますから」
許婚父「そうか・・・!」
男「な?」
許婚「・・・まあ」
男母「さあどんどん食べてちょうだい」
・
・
・
・
許婚と許婚父二人きり
許婚父「今晩はこっちの家に戻るかい?」
許婚「平気」
許婚父「なんだ、ホームシックくらいなってくれよ 寂しいなあ」
許婚「平気だよ?」
許婚父「ふふふ・・・男君はいい人かな?」
許婚「・・・まあ」
許婚父「そうか」
許婚「思ってたよりは、いい人」
許婚父「恨むなら、経営に失敗した私を恨んでくれ・・・」
許婚「恨んでなんかないよ」
許婚父「・・・」
許婚「パパ、私は今すごく楽しいよ」
許婚父「許婚・・・」
許婚「結果論だけどここに来てよかった」
許婚父「男君のおかげかな?」
許婚「・・・それは」
許婚父「ふふふ、許婚 別に許婚の関係じゃなくなっても二人が一緒にいたいのなら僕らは大賛成だよ」
許婚「・・・」
許婚父「男君は好きかい?」
許婚「えっ?」
許婚父「どう見ているのかな?」
許婚「・・・」
許婚父「今の関係を抜いて、1人の女性としてね」
許婚「わからない」
許婚父「そうか」
許婚「けど、男君はいい人 一緒にいると楽しいし嬉しい」
許婚父「・・・その感情に対して素直になってあげてもいいんじゃないかな?」
許婚「・・・」
許婚父「ははは、まあ今じゃなくてもね」
早めに終わらせなきゃ
早めに終わらせなきゃ
またあとで更新しまん
・
・
・
・
男「帰らなくてよかったんか?」
許婚「うん」
男「そうか」
許婚「・・・ねえ」
男「ん?」
許婚「何でもないよ」
男「?」
・
・
・
・
高校二年
男「また同じクラスだな」
許婚「うん」
男「周りの奴らとも仲良くな」
許婚「うん」
男「(ま、大丈夫かよ)」
・
・
・
・
高校三年
男「結局三年も同じクラスだったか」
許婚「うん!」
男「最後だし、しっかり楽しもうな」
許婚「うん!」
高校三年
夏祭り
男「またやるのか?」
許婚「デメキンとりたい」
男「好きだなお前も」
オヤジ「グヘヘ・・・また君達か」
許婚「おじさん、今度は頂くからね」
オヤジ「グヘヘ、やってみい」
許婚「・・・」しょんぼり
男「ほら、綿飴やるから」
許婚「うん」
男「取れない用になってんだって」
許婚「でめきん・・・」
男「そろそろ花火が上がるな」
許婚「うん」
ーーーー花火打ち上げ中
男「なあ」
許婚「なあに?」
男「許婚も進学か?」
許婚「一応」
男「そっか」
許婚「男君は?」
男「東京の○○大学受けるよ」
許婚「そうなんだ」
男「お互いに離れ離れになったらどうなるんだろうな」
許婚「・・・さあ?」
男「ぶっちゃけ会社なんてとっくに持ち直してるみたいだし」
許婚「・・・」
男「俺は、・・・俺は許婚と離れたくないなー」
許婚「ッ、・・・そっか」
男「こういう関係抜きにしてもな」
許婚「うん」
男「だからこの際許婚に聞いておこうと、伝えておこうと思って」
許婚「・・・」
男「俺は許婚が好きだよ 恋愛感情としてな」
許婚「・・・はい」
男「許婚が俺に恋愛感情がないなら無いってはっきり伝えてくれると助かるんだ」
許婚「どうして?」
男「だって、傷つけないで済むだろ」
許婚「・・・」
男「俺だってそりゃ許婚とイチャイチャしてーよ」
許婚「・・・わからない」
男「ん」
許婚「その・・・でも、別に男君ならそういうの嫌じゃないから」
男「んー、うん」
許婚「・・・曖昧でごめんね」
男「いや、なんていうか俺達って難しい関係だからしょうがないわな」
許婚「・・・うん」
男「ま、ただ俺の気持ちを伝えられてよかったよ」
許婚「うん」
修学旅行イベントはスルーで
・
・
・
・
文化祭
委員長「何カフェがいいかしら」
男「あ、もうカフェは確定なんだ」
男友「ネタ尽くしてるだろ」
委員長「倍返しのおもてなし精神なら今でしょ!」
男「迷走してるな」
ーーー男、文化祭の準備中に骨折する
男「ただいま」
男父「ただいま母さん!」
男母「あら!なになに喧嘩?」
男「ちげーよ」
男父「足場が崩れて転落したんだと・・・まあ腕の骨折で済んだのは幸いかもな」
許婚「平気?」
男「痛くはないけど不便だな」
許婚「そっか」
男父「左手なのもまた不幸中の
幸いか!」
男「不幸は不幸だっちゅーに」
翌日 投稿中
後輩「男先輩!!」
男「おーちんちくりん」
後輩「ぁぁぁ!骨折してるぅ!やっぱり昨日の大事故で・・・」
男「骨折で済んだから良かったもんよ」
後輩「鞄持ちます!」
男「平気だよ」
後輩「いえいえ先輩、私に任せてくーださい!」
許婚「・・・」
後輩「骨折中は私がちゃーんと面倒見ます」
男「大丈夫だってば」
後輩「足場の確認をもっとしっかりやっておけばこんなことにはならかったんです」
男「しょうがないよ」
許婚「男君」グイグイ
男「ど、どうした?」
許婚「鞄持つ」
男「へ?あ、いや・・・」
後輩「許婚先輩、鞄は私がお持ちしてますのでー」ニコニコ
許婚「私が持つ」
男「(な、なんだこれ・・・)」
許婚「私は男君の・・・彼女だから」
後輩「あれれー?そんな話聞いてませんけどー?」
許婚「知らなくて当然」
後輩「私のように気の利く人のほうがいいですよね?」
許婚「いいから私が持つ」
男「ええい自分で持つ!」
・
・
・
帰宅後
男「散々だった・・・」
許婚「・・・」
男「あ、今日2人とも帰らないんだった」
許婚「そうだよ 私が夕飯担当」
男「そうか 楽しみだな」
許婚「麻婆豆腐ね スプーンで食べれる」
男「気が利くな ありがとう」
許婚「うんっ!」
男「ご馳走さま!」
許婚「たくさん食べたね」
男「昼間は後輩ちゃんに付きまとわれて大変だっからな」
許婚「あの子、男君狙ってる」
男「ははは・・・ま、まあ俺は許婚一筋だけどな」
許婚「・・・っ、そっ」
男「風呂入る前に日記書かなきゃ」
許婚「うん 沸かしておくね」
男「頼む」
風呂パートから一気にエロいきます 深夜に
わわわわわかった!おちおおちち落ち着け!
文化祭の後に修学旅行で
男「脱ぎにくい・・・」
男「脱ぎにくいィィィ!!」
許婚「男君の洗濯物を部屋に持ってかなきゃ」
許婚「おーい」コンコン
許婚「いないのかな?」ガチャ
許婚「ここに置いておこう・・・」
許婚「・・・・・・」
ーーー机の上に置かれた日記 表紙には20XX 11月と記されていた
私と出会った月から始まっているとわかる 彼の記憶と思いに・・・
私は触れる。許されないことだとわかっていても
短い日は二行ほどに綴られ、長い時は1ページほどの内容で記されていた。
20XX年 11月XX日
自分の人生の中で一番の急展開かもしれない。今でも理解ができない。
事を整理すると、お互いの会社の存続のために自分と彼女を結ばせる狙いらしい。
まったく馬鹿げている。こっちは受験で忙しいのにそんな話を出されていても困る。
とりあえずは了承はしたが彼女はどう思っているのか?一番辛いのは身を捧げる彼女の方ではないか?
彼女の言った「覚悟」という言葉になぜか強い責任を感じてしまった。
20XX年 3月XX日
本当に彼女が住み込みで来た。正直あまり許婚の話は聞いてはいなかったので破談になったのかと密かに考えていた。
彼女もそうだったのだろうか?彼女が何を考えているかなんてわからないけど、わかろうとする努力はしなければならない。
きっとものすごく傷ついて辛い思いをしてここに来たのだから。
20XX年 4月XX日
方向音痴すぎる。しばらくは一人では帰せない・・・。
女とも一緒のクラスなので仲良くしてくれると助かる。
望まない学校生活だったかもしれないけど、それでも楽しく過ごしてほしいと願う。
20XX年 XX日
許婚は料理が上手い。味が美味しいのはもちろん、盛り付けも上手で驚いた。
目障りと言われたのは正直嬉しかったかな?許婚の本音が少しでも多く聞けるように、許婚が話せるように頑張るべし。
20XX年 XX日
俺達は許婚同士であって恋人ではない。お互いに仮面を被っているだけなんだ。
20XX年 XX日
最近許婚の口数が多くなっていて嬉しい。心を開いてくれたわけではないとは思うけど・・・
とりあえず敬語も止めさせた。少しだけ距離が縮まった気がする。
20XX年XX日
かゆ。うま。
20XX年XX日
夏祭りに誘ったら意外にもすんなりオーケーだった。と言うか楽しんでくれたみたいで嬉しかった。
ありがとうと言われた時は花火のようにジャンプして喜びたい気分だった。
そして手をつないでしまった。
俺は許婚が好きだ。一緒に暮らしたから、許婚関係だからってのが好きになった理由かもしれない。
それでも彼女に惚れたものは惚れたのだからしょうがないけど、、、どうすればいいかなんてわからないのが現実なんだ。
20XX年XX日
二塁ベースから梶谷が消えた。
20XX年XX日
「許婚だから」この言葉を聞くたびに微妙に悩む。
許婚だから構わないと彼女は言うが本心なのか?多分違う。きっと傷つけてしまう。
20XX年XX日
文化祭の打ち上げに昨日行ったが体調不良のまま帰宅。
許婚には悪いことをしてしまった。
隣男とかいうやつは要注意!ふぁっく!
20XX年XX日
誕生日だった。特に何かあるわけでもない1日だった。
許婚にプリンを買っていったらすごく喜んでいたので満足。
20XX年XX日
パーカーをプレゼントしたらその場で着てくれた。
すごく嬉しいなんて言われたらニヤケちまうだろうが!・・・そういえばまだ許婚の笑顔という笑顔を見ていない
見てみたいがどうしたら見れるものか・・・
許婚「・・・」
綴られた彼の思いが胸に突き刺さった。一つ一つが突き刺さった。
痛みにも似た感情が目を熱くさせ、私を一つの結論へと導く。
結論がすぐ出たのは・・・既に出ていたからだと思う ずっとずっと前から
許婚「・・・よしっ」
男「あー、まず体を洗わなくちゃいけないんだが・・・」
男「器用にやるしかないよなあ」
ーーコンコン
男「ん?」
許婚「私も入る」ガチャ
男「うわぁあぁぁ!」
許婚「男君、腕怪我してるから」
男「ば、ばか!ととととりあえず前!前隠せっ!」
許婚「平気」
男「(俺が平気じゃない!!)」
許婚「背中流す」
男「(駄目だ駄目だ!無心になれ目を閉じろ!)」
許婚「大丈夫?」
男「大丈夫なわけないだろ・・・」
許婚「嫌?」
男「・・・嫌じゃないよ」
許婚「そっか」
男「いきなり裸で現れたら戸惑うだろ」
許婚「言われてみれば」
男「な、なんで急に?」
許婚「んー、・・・男君が喜ぶかなーって」
男「(わけわからん)」
許婚「恥ずかしいけど、男君なら平気」
男「・・・そ、そうか」
許婚「うん」
男「許婚同士だからな」
許婚「んーん」
男「?」
許婚「・・・・男君だから」
男「???」
許婚「これじゃあ右腕洗えないもんね」
男「あ、ああ助かるよ」
許婚「・・・」ジーッ
男「どっ!どこ見てんだッッ!!」
許婚「・・・・・・ふむふむ」
男「何を納得してるんだよ!」
許婚「ここも洗う?」
男「いや、あの・・・」
許婚「嫌だ?」
男「嫌とかそういう問題じゃなくて、こう倫理的な理性的な問題なななんだが・・・」
許婚「ふーん」サワサワ
男「う、内股なでるな(や、やばいエレクトする)」
許婚「洗ってあげてるのに」
男「うぐっ・・・(やばいやばいらばい)」
許婚「・・・・・・おっ?」
男「タ・・・ンマ・・・」
許婚「お風呂入ろっ」ピタッ
男「えっ?」
許婚「よいしょ」ザパーン
男「・・・(な、なんだってんだよ)」
許婚「入らないの?」
男「ま、まだいい(完璧にエレクトした状態だし・・・)」
許婚「入ろう?」
男「いいってば」
許婚「じゃあ後ろ向いてる」クルッ
男「・・・・・・」
許婚「ほらっ」
男「わかったよ・・・」
男「ふぅ」チャプン
許婚「2人だと微妙に狭いね」
男「そりゃな」
許婚「・・・・・・」
男「な、なんだよ」
許婚「足延ばして」
男「延ばせったって」
許婚「その上に乗るから平気」
男「こうか?」
許婚「んしょっ・・・よし」
男「(な、なんかすごい状況になってるぞ??)」
男「な、なあちょっと近く来すぎじゃないか?」
許婚「このくらいでいい」
男「いや、ちょ・・・」
許婚「男君」
男「?」
許婚「ごめんなさい 私、あなたの日記を読みました」
男「日記・・・、ッ・・・マジで?」
許婚「はい」
男「・・・・・・・・・・・・・・・恥ずか死すぎる」
許婚「あなたに、伝えなきゃいけない思いがあります」
男「許婚?」
許婚「受け止めてくれますか?」
男「・・・あぁ」
許婚「許婚になる話が出たときは正直頭が真っ白に、目の前が真っ暗になりました」
許婚「写真とかプロフィールを見せてもらって男君に決めたのは、正直一番抵抗できそうだったからです」
許婚「絶対に嫌でした 見ず知らずの男性と将来を共にするなんて」
男「そりゃそうだよ・・・」
許婚「初めて男君を見た時も嫌悪感で一杯でした けど、少し話したら思っていた印象とは違いました」
許婚「真面目だけど変わっていて・・・偽りの関係なのに私に親身に接してくれるあなたの理解に苦しみました」
許婚「いつ身体を求めてきてもおかしくないのに・・・」
許婚「私は逆に逃げるように考えました」
男「・・・」
許婚「この許婚関係だから私に優しいんだと 許婚だから親身になってくれるのだと」
許婚「・・・でも気付いていました。・・・私はあなたを好きになっていることに」
許婚「でも、自分の中でごまかし続けました。夏祭りの告白も曖昧な返事であなたを傷つけました」
男「別に傷付いてはいないよ」
許婚「どこかで認めたくない気持ちがあったんです・・・こんな偽りの関係から始まる感情は偽物なんだと考えていました」
許婚「苦しいのは、悩んでいるのは自分だけだと・・・」
男「許婚・・・」
許婚「だけど、あなたの日記を見て決断しました」
許婚「あなただって同じ境遇のらずなのに私なんかのために、悩みぬいているあなたに・・・もう偽りの気持ちで接したくないから・・・」
男「か、顔が・・・近っンーーッッ」
許婚「・・・・・・ふぁ・・・好きです」
男「・・・」
許婚「あなたを1人の男性として心から愛しています、男君」
男「俺もだよ」
許婚「日記を見てごめんなさい。・・・そして、あなたと過ごした日々の数だけ謝らなきゃいけない」
男「そんな必要ないって」
許婚「私、今すごく楽しいよ きっとあなたに出会えてなかったらつまらない生活だった」
男「楽しむかは自分次第だからな 俺は何もしてないよ」
嘘喰い面白すぎィィィイイイイイイ
許婚「もう許婚同士でいる必要がないって言われても・・・一緒にいてくれるよね 」
男「あぁ」
許婚「・・・フフフフ」
男「ッ、・・・笑うと一段と可愛いな」
許婚「なんかね 解放された気分・・・暗い暗い檻から・・・」
男「そうか」
許婚「もっともっとあなたの隣で笑っていたいな」
男「俺からもお願いするよ」
うんこまん
ごめんなさいやっぱ嘘喰い見ます
許婚「にしても」
男「?」
許婚「昼間はあんなに後輩ちゃんにデレデレしていたね」ツンツンツンツン
男「い、いやあれは向こうが無理やり・・・」
許婚「私が隣にいるのにね」クリクリクリ
男「おぅっふ・・・あれは・・・そのっふぅ」
許婚「駄目だよね?」グリグリグリリィ
男「らめぇ・・・です」
許婚「これが」
男「・・・?」
許婚「嫉妬・・・」
男「あ、嫉妬なされたんですね」
許婚「うん」
男「でもデレデレはしてないぞ」
許婚「・・・」ツンツン
男「俺はあれだぞ 許婚一筋だからな」
許婚「ふむふむ」
男「な、なんだよ」
許婚「もう一回言って」
男「なんでだよ」
許婚「何回でも聞きたいから」
男「何か恥ずかしいから嫌だ」
許婚「むう」
男「な、なんか前より急に恥ずかしく感じてきたじゃねーか・・・」
許婚「ねえねえ?」
男「今度はなんすか・・・」
許婚「これって固くなってるほうなの?」ギュゥゥ
男「ッッッ!!!???」
許婚「・・・・・・」ニギニギ
男「おまっ、お前どこ触ってるのかわかってる??」
許婚「うん」
男「ちょ、ちょっとま・・・」
許婚「優しく触るといいって見た」
男「見た?」
許婚「女ちゃんが色々本で見せてくれた」
男「あの馬鹿・・・(グッジョブ!女グッジョブ!!!)」
許婚「やっぱり男の子なんだね」
男「そりゃそーっすよ」
文鎮
許婚「普段はこうじゃないんでしょ?」
男「あたり前だろ」
許婚「そうだよね・・・ふむふむ」ギュッ
男「あっ、遊ぶなっ!」
許婚「どうしてこんななっちゃったの?」
男「誰だってこうなるって」
許婚「一緒にいるのが私じゃなくても?」
男「ズルい質問してくるな・・・」
許婚「だめっ」ギュゥゥ!
男「くぁっっちょ!」
許婚「私と男君は許婚だから、他の子にデレデレしちゃ駄目」
男「しないって・・・」
許婚「本当?」
男「信用されてないんかな俺・・・」
許婚「・・・・・・違うの」
男「?」
許婚「私、あまり嬉しくても顔には出せないし 口下手だし」
男「そんな許婚を好きになったんだし、他の人の所になんか行かないよ」
許婚「・・・ふふ」
男「お、笑った」
男「許婚の気持ちもわかったし、今のままでも伝わるよ」
許婚「うんっ!」
男「そ、そろそろ上がろうな」
許婚「でも男君まだ体ちゃんと洗ってないよね」
男「えっと」
許婚「前とか前とか前とか」
男「それは自分で洗うから平気・・・」
許婚「・・・」ジーッ
男「流石に前は色々とやばい気がっ!」
許婚「やばくないよ」
男「い、いやあ・・・」
許婚「だめ?」
男「(そんな目で見られたら断れねー!!)」
許婚「ほら、遠慮しちゃだめ」
男「わかりました・・・」
許婚「なんで後ろ向くの?」
男「下半身が凄い事になっているからだ」
許婚「ふーん」
男「前って言ったってーーおまッッッ!」
許婚「・・・・・・」ゴクリ
男「(めっちゃ真剣に見てる!)」
許婚「んーむ・・・これが勃起?」
男「恥ずかしながら」
許婚「こんなになっちゃうんだね」
男「だ、誰だってなるんだぞ!男なら!」
許婚「うん 恥ずかしい事じゃないよ」
男「いや、まあ恥じらいはないとさ・・・」
許婚「私の前では恥ずかしがるの禁止」
男「お互い恥じらいは大事だろ」
許婚「でも遠ざけちゃ嫌だ」
男「別に遠ざけてるつもりはないんだが・・・」
許婚「じゃあいいよねっ」
男「理性の問題だ、理性の」
許婚「理性?」
男「な、なんか今日はこのままいく所までいってしまう気がする」
許婚「・・・・・・私は・・・」
男「(構わないってか?)」
許婚「いきたいな」
男「うぐ」
許婚「そういうの、興味ある」
男「・・・わかったよ」
許婚「うん」
男「言っとくが俺の方が興味あるからな」
許婚「えっち」
男「健全と言ってくれ」
許婚「とりあえず男は左腕骨折してるから、無理しちゃだめ」
男「あぁ」
許婚「はい、座って」
男「ん」ドッコイショ
許婚「さっきの続き 」
男「どうするつもりなんだ?」
許婚「ここ洗う」
男「・・・ですよね」
許婚「ねえねえ男君」
男「どうした?」
許婚「男君は精子出るの?」
男「あたり前だろって、なんちゅー質問だよ・・・」
許婚「ここから?」ツンツン
男「雄はみんなここから出るんだよ」
許婚「・・・見たい」ギュッ
男「そ、そんな急に言われましても」
許婚「ゴシゴシすれば出るって書いてあった」ニギニギ
男「あっ、いや、理屈としてはそうかもなんですがっ」
許婚「気持ちよくすれば出るんだよね?」
男「まあ・・・」
許婚「どうすれば気持ちいの?」
男「(また厄介な質問を・・・)」
許婚「どうすればイクが来るの?」
男「(イクが来るって・・・そっちに関しては本当に無知と言うか無垢と言うか・・・)」
許婚「このタワシでゴシゴシ・・・」
男「ち、ちがう!手!手だって!!!」
許婚「・・・最初からそう言えばいいのに」
男「そんなんでゴシゴシなんて死ぬって」
許婚「手でゴシゴシすればいいの?」
男「・・・・・・・・・まあ」
許婚「石鹸付けるね?」
男「お、おう」
許婚「なんか緊張してきた」
ーーー230年後
人類は滅亡の危機を迎えていた・・・。スーパーコンピューター「マザー」による機械の反乱である。
「マザー」より人類殲滅の命令を下された機械、生きるためにマザーの制御の効かないアンドロイドで対抗する人類。
そして、意思を持ち始めたアンドロイド・・・。
三つ巴の不毛な争いの先に見えるものとは!?
あはっ
男「っ、・・・」
許婚「んー、ここから一番見えるね」ギュ
風呂場のイスに座る俺に対して、目の前に座る許婚
泡だらけにした右手で俺のムスコを握る
許婚「・・・熱いんだね」
手にもった棒をひねるように弄り、興味深々の目でムスコを眺めている
許婚「ゴシゴシってこう?」
男「っくぁッッ」
絶妙な力の加減で右手を上下運動させる・・・ゆっくりと・・・ゆっくりと
許婚「い、痛かった?」
男「いや、気持ちいよ」
許婚「先っぽが敏感なんだよね」クリクリクリ
親指と人差し指で亀頭をつまみ弄くる許婚
そのまま指をムスコの腹と背に優しくなぞらせる
感じた事のない感触・・・誰かに触れられるのがこれほどまでに気持ちいとは
男「それ、も・・・やばい・・・」ハァハァ
許婚「フフフ」
男「?」
滅多に笑わない許婚が満足そうに色気たっぷりに笑う
許婚「男君のその顔、すごく好き・・・」
そう言って顔を近付ける許婚に対して反射的にキス・・・そのまま舌を入れる
許婚「ふぁ・・・うぅ・・・」
男「ハァ・・・ハァ・・・」
許婚「今のキスも・・・好き」
だんだんだんだん崩れていく理性なんてほったらかし
マザーの正体は13年前に死亡した(正確には死亡したと思われていた)切間教授のAIであった。
そのことを突き止めた主人公は対人対機械の最終形態の人型アンドロイド「イデア」と共に、旧皇居地下施設へと向かう。
しかしマザーの潜む地下室の侵入を防ぐのは機械ではなく、アンドロイド、そして・・・人類だった。
うんうん
許婚「気持ちいい?」
男「ハァ・・・や、やばい・・・」
許婚「ゴシゴシが気持ちいいんだもんねっ」
不慣れな感じながらも優しく右手を上下させる許婚
ムスコを凝視したかと思えば、俺の顔をまじまじと伺い色気たっぷり微笑む・・・
こいつは潜在的に絶対Sだ、断じて俺がMなわけじゃない!・・・はず
許婚「な、なんか先っぽから出てきた」
男「そりゃ出るって・・・」
許婚「精子?おしっこ?」
男「んー(我慢汁なんて言っても通じないよな)」
男「精子に近いやつ・・・かな?」
許婚「そっか・・・精子って白いんだもんね」
男「ああ」
許婚「これは透明だから精子じゃないや」
そう言って上下運動を再開・・・と思いきや止める
男「?」
許婚「えっと・・・ん、力加減とか強弱どうすればいい?」
男「んー・・・握るのは強いほうが刺激が強いかもな」
許婚「へえー 速さは?」
男「そのくらいが・・・一番気持ちいい」
許婚「あ、あのね?」
男「どうした?」
許婚「女ちゃんの本にはお口でくわえたり舐めたりって・・・」
男「い、いや!流石にそれはっ!」
許婚「やや、やっぱり嫌だよね」
男「嫌じゃない!断じて嫌ではない!」
許婚「本当?」
男「むしろ嫌がる比率は女性側に偏る行為だよ」
許婚「でもでも、すごい気持ちいいんだって」
男「・・・らしいけど」
許婚「私は嫌じゃない」
男「・・・じゃあ、してほしい」
許婚「うんっ」
男「(女め・・・今度奢ってやろ)」
許婚「石鹸流すね」
そう言ってシャワーを使い、丁寧にムスコの泡を洗い流す・・・
さっきよりまたさらに俺のほうへと近づき、ムスコ鼻の息がかかるところまで顔を近付ける
許婚「クンクン・・・石鹸の匂いしかしない」
男「当たり前だろ」
許婚「雄の匂いって何か気になった」
男「臭いと思うぞ」
許婚「そうなんだ」
てす
許婚「くわえたり・・・舐めたり・・・」
男「無理してやらんでもいいんだぞ?」
許婚「男君」
男「?」
許婚「雑誌持ってきていい?やり方書いてあった」
男「そこまでしなくていいってば・・・」
許婚「やり方、うろ覚え・・・」
男「手だけでも十分気持ちいいんだって」
許婚「うぅ・・・」
許婚「・・・・・・あむっ」
男「おまっッッ」
今までに無い感触だった。許婚がくわえると同時に生温かく柔らかい感触がムスコを包む
唇の内側が亀頭に触れると背筋にくる静かな刺激が襲う
男「うぁ・・・(やっべぇこれ・・・)」
許婚「んー?ふぇ・・・んぐっ・・・」
許婚は先っぽだけ含んでいたムスコを奥まで迎え入れる
舌の腹の部分にカリが当たる度に腰が反応してしまう・・・
男「ハァ・・・ハァ・・・」
許婚「ひゅぱあっ・・・・・・気持ちいい?」
男「・・・やばいくらいには」
許婚「・・・!・・・フフフフ」
許婚「またヌルヌルしてきちゃったね」ゴシゴシ
男「そうなるもんなんだって」
許婚「先っぽがいいんだよね?」
男「あぁ」
許婚「フフフ・・・」ペロペロ
許婚は右手でしっかりとムスコを握りながら、はみ出た亀頭だけを重点的に舐めてきた
頭全体を舌の表裏を使って・・・舐め回すと言うより、包むと言う方が正しいくらいに丁寧に、丁寧に舐め回す
男「それっ、い、一番ヤバっ・・・!」
許婚「んぇー?」ゴシゴシ
それに加えて手コキのコンボにムスコは限界を迎えようとしていた
男「(や、やばい)」
許婚「(すごい・・・脈打ってる・・・)」ゴシゴシ
男「そ、そろそろやばい・・・」
許婚「っ!イクが来ちゃうの?」
男「ッ・・・あぁ」
許婚「フフフフ、・・・見たい」
男「ハァハァ・・・、顔にかかるって・・・!」
許婚「うん いいよ」
男「っ」
許婚「たくさん出してもらうのが嫁の役目」
寝ようかな
男「やッば・・・!!」
許婚「!」
男「ッッッッ」
・
・
・
・
男「・・・ハァハァ・・・ハァ・・・」
許婚「ぅぅ・・・」
男「すまん・・・か、髪にまでかかるなんて」
許婚「平気」
男「なんかほんとスイマセン」
許婚「熱いね・・・男君の精子」
男「ハァ・・・ハァ・・・」
許婚「想像以上、量とか・・・その、勢いとか」
男「溜まってたんだからしょうがないだろ」
許婚「溜まるの?」
男「我慢してな」
許婚「我慢良くないよ」ギュッ
男「んなっ」
許婚「我慢なんて私がさせない」
男「い、いや・・・わ、わかったから」
許婚「あっ」
男「どうした?」
許婚「イクが終わったら吸い取るんだった」
男「は?」
許婚「綺麗にするの」
そう言うとムスコをくわえはじめる。根元までゆっくりとくわえて、全体をねっとりと、しっかりと舐め回す
重点を亀頭に移すと右手を根元から搾るように動かし、出てきた残りの液体を吸い出していた
男「うぁぁ・・・(やべぇ・・・!)」
許婚「・・・・・・っんはぁ」
男「・・・」
許婚「無味」
男「そ、そすか」
許婚「よかった?」
男「・・・まあ」
許婚「まあ?」
男「し、死ぬほど気持ちよかった・・・です」
許婚「本当?」
男「あんなんされたら誰だって絶頂だって」
許婚「またしてほしい?」
男「ま、また!?」
許婚「恋人なんだから、おかしくないよね?」
男「でも風呂になんて二人でしょっちゅう入るわけには」
許婚「男君の部屋とか」
男「・・・どこに出すんだよ」
許婚「・・・どこがいいの?」
男「ま、まあその時になったら考えるかな(やべぇよまた勃っちまう)」
許婚「してる時の男君の顔好きかも」
男「恥ずかしいからやめろ」
許婚「耐えてる時の男君、可愛いから」
男「もうやめて」
てすてす
ゴールデンタイムとホワイトアルバム見てから起きてたら更新します。もうどうすればいいかわからないけど
オメデトー!今からー!君はマイママイお宝ー!
・
・
・
・
風呂上がり
許婚「着替えさせてあげる」
男「一人でできるって!」
許婚「遠慮だめ」
男「せ、せめて下だけは自分で履くから」
許婚「じゃあ上だけで勘弁してあげる」
男「なんだよ勘弁って」
許婚「コンビニ行きたいな」
男「ん、わかったよ」
許婚「三角巾つけないの?」
男「邪魔だしいいや」
許婚「つけたかった」
男「明日の朝お願いするよ」
許婚「うん」
・
・
・
男「さすがに寒いな」
許婚「沖縄はまだ暖かい」
男「文化祭終わったら修学旅行だもんな」
許婚「楽しみ」
男「そうか」
許婚「ハブ食べたい」
男「そ、そう・・・」
男「なんか違和感が・・・」
許婚「それは私が右側を歩いているから」
男「ああそうか」
許婚「左腕怪我してるから手を繋げない」
男「・・・繋げってか」
許婚「いえす」
男「ほれ」
許婚「んー、うん」
男「な、なんだよその反応・・・」
許婚「コレじゃない感が」
男「?」
許婚「こうかな」ギュッ
男「ぐぉ・・・///」
許婚「うん」
男「いきなり腕にひっつくなよ・・・」
許婚「こっちのがいい」
男「(肘に幸せな感触が・・・)」
許婚「歩き難い」
男「そりゃそうだ」
ーーーーコンビニ
男「ゼリーにしよっ・・・と、あれ?許婚?」
許婚「んーむ」
男「・・・(あそこの陳列棚は!)」
許婚「うすぴた・・・?」
男「許婚さん何を手に取ってるんですか!」
許婚「0.02mmってどれくらい薄いのかな」
男「知るかよっ!」
許婚「薄いにこしたことはないのかな?」
男「か、買う気か?」
許婚「男君は着けないでしたいの?」
男「違うそういう問題じゃねー」
許婚「???」
男「腕が怪我してるうちは・・・」
許婚「そっか 確かにそうだね」
男「治ったら、まあ・・・」
許婚「でも遅かれする事だし買お」
男「あらー」
・
・
・
帰宅後
男「さて、歯も磨いたし寝るか」
許婚「うん」
男「その目はなんだ」
許婚「別に何でもない」
男「・・・」
許婚「・・・」
男「一緒に寝るか?」
許婚「うんっ」
男「(まあそうなるよなあ)」
ーーー男の部屋
男「(添い寝と言うやつか・・・)」
許婚「くんくん」
男「枕を嗅ぐな」
許婚「うん、染み付いてる」
男「・・・」
許婚「今度からこっちで寝る」
男「親父達がいるときは流石に・・・」
許婚「許婚同士だから平気」
男「気まずいだろ」
許婚「私は平気」
男「・・・ハァ」
男「痛み止めも飲んだし、日記も書いたし、明日は土曜日だし・・・寝るか」
許婚「日記・・・、見てごめんなさい」
男「別にいいって」
許婚「プライバシーなわけだし」
男「大した内容じゃないし、ある程度の事象を記録してるだけだからさ」
許婚「それでもごめんね」
男「わかったよ」
許婚「私のプライバシーを教えておあいこ」
男「い、いや別にいいって」
許婚「何か知りたい事は?」
男「知りたい事か・・・」
許婚「スリーサイズ以外は答えます」
男「スリーサイズは駄目なのか」
許婚「どうしてもと言うのなら」
男「どうしても」
許婚「上から・・・・・・」ボソボソ
男「おぉ!・・・と、あまり男としてはスリーサイズの数値にはピンとこないもんだな」
許婚「スタイルには自信ある」
男「正直だな」
許婚「うん」
許婚「他は?」
男「えーっと、・・・あの、今はノーブラなんですかね?」
許婚「見ての通り」
男「やはり」ゴクリ
許婚「形には自信ある」エッヘン
男「そ、そうすか・・・///」
許婚「寝る時は基本着けない」
男「女の人は多いみたいだな」
許婚「委員長も着けないみたい・・・苦しそうだけど」
男「あ、あまり他の奴のプライバシーは明かすな」
許婚「さわる?」
男「くっ・・・(左腕さえ怪我してなければ!やりたい放題なのに!)」
許婚「じゃあ埋もれる?」グイッ
男「グモフッ・・・・・・フグムムム!」
許婚「よしよし」ナデナデ
男「(息がッッッッ!)」
許婚「甘えん坊」
男「プハァァッ!!・・・し、死ぬかと思った・・・」
許婚「まさに凶器」
男「自分で言うな」
許婚「さわる?」
男「くっ・・・(左腕さえ怪我してなければ!やりたい放題なのに!)」
許婚「じゃあ埋もれる?」グイッ
男「グモフッ・・・・・・フグムムム!」
許婚「よしよし」ナデナデ
男「(息がッッッッ!)」
許婚「甘えん坊」
男「プハァァッ!!・・・し、死ぬかと思った・・・」
許婚「まさに凶器」
男「自分で言うな」
許婚「他にはないの?」
男「そうだな・・・じゃあ、いつ俺の事を好きになったんだ?」
許婚「あう・・・秘密」
男「秘密かよ」
許婚「んー・・・んー・・・とね」
男「なんとなく好きになってたとか?」
許婚「難しい質問」
男「でも知りたい」
許婚「気づいたら・・・かな ずっとごまかしてきたからわかんない」
男「なるほど」
許婚「夏祭りで告白された時には好きだった」
男「そうだったのか」
許婚「二年前の夏祭りで手を繋いだ時は・・・まだわからない」
男「懐かしいな・・・」
許婚「好きになるなんて思ってもなかった」
男「ぐっ」
許婚「一生の不覚」
男「ぐぅっ」
許婚「・・・」ジーッ
男「な、なんだよ」
許婚「うん やっぱり抵抗できそうな雰囲気」
男「抵抗も何も襲う気なんて最初から無いわけだし」
許婚「へたれ?」
男「純粋と言え」
許婚「優しい」
男「俺が?」
許婚「優しいし気が利くし周りに対しても気配りできる」
男「そうかなあ・・・」
許婚「かっこいい」
男「褒め殺しですか?」
許婚「事実です」
渡るがどぴゅっん
許婚「男君で良かった」
男「そう言われるとすごく・・・すごく嬉しいな」
許婚「私ね、男君に会う前にお見合いで2人の男の人に会ったの」
男「俺以外の婿候補か」
許婚「うん」
男「どうだった?」
許婚「一言で言うと最悪」
男「そ、そうか」
許婚「1人目は50代のおじさん」
男「50代!?親父達より上かよ!」
許婚「うん・・・」
男「ど、どんなお見合いだったんだ?」
許婚「んー、今晩どう?しか聞いてこなかった」
男「いきなりか」
許婚「お見合いの席で二人きりにされた時は震えて泣きだしちゃった」
男「そうか・・・」ナデナデ
許婚「って言うのは嘘」
男「うぉい!」
許婚「お父さんが流石に破談にしてくれた」
男「そりゃあな」
許婚「2人目は20代の人」
男「ふむ、若いな」
許婚「すごいお金持ちの御曹司?さん」
男「スペックは問題無しか」
許婚「中身も外見も腐ったクマさんみたいな人」
男「・・・お、お義父さんも事前にわからないもんかな?」
許婚「今となってはどうでもいい」ガバッ
男「っ!」
許婚「ちゅー」
男「ちゅー?もっと顔寄せろ」
許婚「ん」
許婚「さっきのちゅーがいい」
男「さっきの?」
許婚「・・・激しいやつ」
男「ディープキスってやつな」
許婚「うん、それ」
・
・
・
・
男「っぷぁ・・・ハァ・・・」
許婚「次は優しいのがいい」
男「ん」
やべえ途中から許嫁が許婚になってた!!ふざけんなよ!!責任・・・取ってよね(照
男「そろそろ寝るか」
許嫁「ん」
男「俺は仰向けで寝る」
許嫁「ん」ダキッ
男「抱き枕かよ」
許嫁「んーー、これいいかも」
男「まあいいけど・・・」
許嫁「おやすみなさい男君」
男「おやすみ」
許…きょ…きょこん…かな?
>>323
頭おかしいんじゃねーの?
ーーー朝
巨根「男君起きて」
男「んー、ん・・・あぁ・・・朝・・・」
巨根「トイレ行きたい」
男「まだ夜中じゃねーか・・・」
巨根「トイレ行きたい」
男「わかったわかった」
巨根「うん」
男「1人で行けないのか?」
巨根「いつもなら男母さんか男父さんがまだ起きてる」
男「そっか・・・一回真っ暗だもんな」
ーーー朝
巨根「男君起きて」
男「んー、ん・・・あぁ・・・朝・・・」
巨根「トイレ行きたい」
男「まだ夜中じゃねーか・・・」
巨根「トイレ行きたい」
男「わかったわかった」
巨根「うん」
男「1人で行けないのか?」
巨根「いつもなら男母さんか男父さんがまだ起きてる」
男「そっか・・・一回真っ暗だもんな」
許嫁「早く」
男「ムニャ・・・わかったよ」
許嫁「漏れちゃう」
男「急ぐぞ!!」
・
・
・
許嫁「ちゃんと耳ふさいでた?」
男「塞いでたって」
許嫁「むう」
男「ったく・・・部屋戻るぞ」
許嫁「うん」
男「なんだか目が覚めちまった・・・」
許嫁「まったくです」
男「お前起こしておいて・・・」
許嫁「子守歌を唄います」
男「歌得意なんか?」
許嫁「任せて」
男「うむ」
許嫁「ランランランララランランラン」
男「ラン」
許嫁「ランラララーン」
男「怖い」
許嫁「うん」
許嫁「選曲を間違えた」
男「もっとこうリラックスできるやつをさ」
許嫁「リラックス・・・」
男「アロマな感じをさ」
許嫁「アロマ・・・」
男「α波だよα波」
許嫁「・・・・・・」
男「思考停止すな」
許嫁「なんか面白い話して」
男「おれに振るなよ」
許嫁「お願い」
男「面白い話ってのは振られて出るもんじゃないんだよ」
許嫁「男君の初恋の話」
男「初恋??」
許嫁「気になる」
男「なんでそんな恥ずかしい話を」
許嫁「中学生の時に好きだった子の話は?」
男「お、お前女の話を真に受けるなよ!?」
許嫁「・・・・・・」ジトー
男「なんだその目は」
許嫁「別に、なんでもないけど」
男「別に好きとかじゃなかったし」
許嫁「ふうーん」
男「気が合う女友達みたいなもんだよ」
許嫁「ふううん」
男「お互い告白とかしたわけじゃないし」
許嫁「ふうううん」
男「そ、それにあいつには彼氏いるしな!」
許嫁「ふうううううううん」
男「・・・・・・」
許嫁「男君モテる」
男「待て それはこっちのセリフだ」
許嫁「?」
男「文化祭の催しで許嫁目当てに来る奴がいるくらいだからな」
許嫁「私には男君がいるし」
男「そ・・・そういう問題じゃなくって(///」
許嫁「私の事はいい 問題は男君」
男「どこが問題なんだよ」
許嫁「昨日の後輩ちゃんもそう」
男「?」
許嫁「・・・私が隣にいるなら、しっかり断るべき」
男「・・・・・・そうだな」
許嫁「男君は誰にでも優しい」
男「そ、そうか?」
許嫁「私にはもっと優しくすべき」
男「なんじゃそりゃ・・・」
許嫁「はい 満場一致」
男「どこの投票だ」
見てたらここで 図解してよベイベ!
男「とりあえずはもっと恋人扱いしろってことか?」
許嫁「ん」コクリ
男「わかったよ」
許嫁「話は戻る」
男「?」
許嫁「男君の元カノの話」
男「待て待てなんで元カノになってるんだ。付き合ってないって」
許嫁「どんな人だったの?」
男「・・・あいつか?んー・・・」
許嫁「・・・」
男「小中学校一緒で仲良かっただけなんだよな」
許嫁「むう」
男「よく一緒につるんでたから周りからは確かに茶化されたかも」
許嫁「むうう」
男「ってもそれだけなんだが」
許嫁「好きだったの?」
男「恋愛感情は無かったと思う」
許嫁「本当?」
男「本当だって」
許嫁「・・・」
男「手を繋いだのすら許嫁が初めてだよ」
こっちは後!
やっぱりかずさがナンバーワン!!
月曜日の夜に更新できるかもってところです
許嫁「男君はモテる」
男「モテてねーよ」
許嫁「みんなカッコイいって言う」
男「それはお世辞なんだよなあ・・・」
許嫁「お世辞じゃない」
男「それとモテるってのはちょっと違うとは思う」
許嫁「むう」
男「それに俺には許嫁がいるから」
許嫁「ふむふむ」
男「今度から恋人らしくしような」
許嫁「うん だから私も男君の言うことなんでも聞く」
男「いや、別にそこまでしなくても・・・」
許嫁「・・・」ギュウ
男「どうした?」
許嫁「離れたら嫌だ」
男「許嫁・・・」ナデナデ
許嫁「離れたら、また目の前が真っ暗になる」
男「よしよし どこにも行かんよ」
・
・
・
・
翌週
男友「短縮授業最高!」
男「週末文化祭だからな」
男友「飯食ったら準備の時間か」
男「さっさと食べますか」
許嫁「男君、お昼」
男「おう」
男友「そ、それ・・・許嫁ちゃんの手作り?」
許嫁「実際手作りは卵焼きだけ 後は冷凍食品」
男「それでも嬉しいがな」
男友「まったくだな」
許嫁「はい」
男「い、いや箸を」
許嫁「お口開けて」
男友「男、俺はお邪魔のようだから・・・」
男「あっ、ちょっ待ッー!」
許嫁「おいしい?」
男「はい(涙目)」
許嫁「今晩はおでんにしてあげる」
男「いや駄目だろ」
許嫁「おでん嫌い?」
男「おでんをアーンは駄目だろ」
許嫁「・・・」ションボリ
男「わ、わかった、わかりましたよ!」
許嫁「嬉しい」
男「(・・・終わった・・・俺の唇終わった)」
・
・
・
ーーー晩
許嫁「今日はおでんじゃない」
男「そうか」ホッ
男母「アツアツのチゲ鍋よん」
男「」
男「よ、よし食べるか!」
許嫁「任せて」
男「一人で食えるから大丈夫だ」
許嫁「任せて」
男「だ、大丈夫だって!」
許嫁「男母さん、私達この間お風呂で」
男「頂きます!許嫁さん!!」
許嫁「男君、素直じゃない」
男「素直ですとも・・・(泣」
男母「???」
許嫁「はい、あーん」
男「やばいよこれやばいよ熱いって」
許嫁「好き嫌い駄目」グイッ
男「あングッ!あっぐ!ふァっい!!」
許嫁「おいしい?」
男「あふい!あっふい!」
許嫁「落ち着いて」
男「ハァハァ・・・おまけに辛い・・・」
許嫁「次はこのアツアツの野菜」
男「お前は俺になんの怨みがあるんだ」
・
・
・
ーーー風呂
男「今日は一人で入る」
許嫁「なんで?」
男「・・・母さんもいるし、気まずいだろが」
許嫁「へ?気まずいの?」
男「当たり前だろ」
許嫁「許嫁同士なんだから、お風呂なんて当然」
男「か、かもしれんけど・・・」
許嫁「・・・嫌?」
男「嫌じゃない・・・けどさ」
許嫁「じゃあお風呂は我慢する」
男「お風呂は?」
許嫁「一緒に寝る」
男「・・・・・・うむ、わかったよ」
許嫁「一緒に寝るのは気まずくないの?」
男「・・・なんとなく」
ーーーー就寝前
男「寝るか」
許嫁「お話する」
男「んー、そうだな・・・」
許嫁「男君、お願いがあります」
男「何だ?」
許嫁「聞いてくれますか?」
男「条件次第だな(急に敬語とは・・・)」
許嫁「文化祭のカップルコンテスト出たい」
男「・・・えー」
許嫁「出たい」
男「去年やって大盛り上がりだったやつか」
許嫁「タッグ名は何にする?」
男「タッグ?ペアじゃなくて?しかもタッグ名つけんの?つーかまだ出るとも言ってないし!」
許嫁「ないすツッコミ」
男「出たいのか?」
許嫁「うん もう申し込んでおいた」
男「!?」
許嫁「三年生は優先だから出れるはず」
男「・・・ハァ」
許嫁「優勝する」
男「優勝すると何か貰えるのか?」
許嫁「・・・忘れた なんかの遊園地のチケット」
男「ま、ありきたりか」
許嫁「あと食堂の食券10枚×2」
男「ほう」
許嫁「がんばる」
男「(ま、楽しみみたいだし・・・いっか)」
許嫁「頑張ろうね」
男「はいはい」
許嫁「・・・」ジーッ
男「?」
許嫁「えいっ」ギュッ
男「ッー、いきなり何処掴むんだ」
許嫁「膨らんでるから」
男「ほっとけ」
許嫁「溜まってるの?」
男「・・・」
許嫁「答えて」
男「・・・」
嫁さんの親父がロシア帰ってしまった
男「・・・へい」
許嫁「ヘイ?」
男「だ、出すにしてもどこに?」
許嫁「口」
男「即答!?」
許嫁「へ?・・・口がいいって聞いた」
男「・・・・・・あ、確かに、まあ・・・嫌がる男子はいない・・・かも」
許嫁「許嫁としてここは一絞り」
男「一絞りって」
めんそーれ!
母親は日本人ダヨー!ナマステ!(メルシー
許嫁「ねえ」
男「な、なんだよ・・・」
許嫁「男君は1人でするの?」
男「さ、さあ?」
許嫁「曖昧な返事はイエスなんだって」
男「質問の意味がワカリマセーン」
許嫁「男君は自慰行為、つまりマスターベーションと呼ばれる行為をするの?」
男「ど真ん中ストレート」
許嫁「オナニーするの?」
男「とうやめて(泣」
許嫁「純粋に気になる」
男「何がどう純粋なんだ」
許嫁「むう」
男「雄なら誰だってするんだ」
許嫁「へえー」
男「俺もその例外では無い」
許嫁「そっか」
男「そうだよ」
許嫁「オカズってなに?」
男「ブフッー!?」
許嫁「女ちゃんがね、私は男君のオカズにされてるって言ってた」
男「女の言うことは真に受けるな!うん」
許嫁「私オカズなの?」
男「わかってて聞いてるだろ」
許嫁「・・・・うん」
男「あのなあ、だ、誰だって好きな子を・・・」
許嫁「・・・」クスクス
男「なっ!?わ、笑うな!」
許嫁「恥ずかしがってる男君可愛い」
男「ったく、変な質問ばっかりしてきやがって・・・!」
許嫁「だって」
男「はあ・・・もう寝る」
許嫁「あう」
男「まったく」
許嫁「ごめんなさい デリカシーに欠けた」
男「いや、別に本気で怒ってないよ」
許嫁「でも本当に純粋に興味があった」
男「(変な純粋だな・・・)」
許嫁「私はちゃんとそういう対象として見られていた・・・から嬉しい」
男「逆に許嫁にしか見ないよ」
許嫁「本当?」
男「いや当たり前だろ」
許嫁「欲情?」
男「覚えたばかりの言葉をむやみに使いたがる癖があるようだな・・・」
許嫁「発情?」
男「好きに決めとけ」
許嫁「うん 男が私に欲情した」
男「待て待て待て 好き放題すぎる」
許嫁「欲情して?」
男「・・・っ」
許嫁「欲情していいよ」
男「・・・とっくにしてるっつーの」
許嫁「クスクス」
許嫁「ズボン、脱がしていい?」
男「勝手にしろ」
許嫁「うん」グィッ
男「っちょ待ぁ!(パンツ五と買い!!)」
許嫁「勝手にした」
男「(躊躇がない・・・)」
許嫁「硬そう」
男「実際硬くなってるわけだし」
許嫁「これが、ギンギン・・・」フムフム
(パンツ五と買い)←なんじゃこれ
許嫁「・・・熱いね」ギュッギュッ
男「そりゃな」
許嫁「これ握ってると変な気分になる」
男「変な気分?」
許嫁「うん なんか、変な気分」
男「なんじゃそら」
許嫁「なんて言えばわからないけど もっと男君が欲しくなる感じ」
男「・・・」
許嫁「んー、なんて言えばいいのかわからない」
男「・・・許嫁」
許嫁「気持ちよくない?」
男「いや、すごく気持ちいいよ」
許嫁「嬉しいっ」
男「っくァ・・・」
・
・
・
・
男「そ、そろそろ・・・出・・・ハァハァ」
許嫁「イクが来るの?」
男「ば、馬鹿お前本当に口かよっ!」
許嫁「嫌?」
男「こっちの台詞だってっ」
許嫁「嫌じゃない 男君は嬉しくないの?」
男「・・・嬉しいよ、そりゃあ」
許嫁「なら平気 WINーWIN」
男「そういう問題じゃなくて多分量が半端ないと・・・」
許嫁「?」
男「男子ってのは溜まるんだよ、しないとな」
許嫁「試させたのは嫁の責任」
男「っていうか・・・ほ、本当にそろそろ・・・・・・!!」
許嫁「あむっ」
男「出ッッ・・・・・・ぅぁ・・・」
許嫁「・・・、・・・ッ、・・・ッッ!?」
男「(やべぇまだ出てる・・・)」
許嫁「んッ・・・、・・・ッゲホッゲホッ」
男「あっ!ティッシュ!ティッシュ!」
許嫁「ゲホッゲホッ!オェ・・・・・・失敗した」
男「だ、だからあれほど・・・」
許嫁「飲もうとしたら気管に入った」
男「・・・」
許嫁「今回は失敗」
男「今回は、すか」
許嫁「うん 明日は頑張る」
男「そうか、頑張れって明日ってなんだよ」
許嫁「溜めさせなければいい」
男「どんな発想なんだそれ」
許嫁「イクが来る瞬間、好き」
男「は、はぁ?」
許嫁「男君のがね、すごいドクドクいうの」
男「・・・なあ許嫁」
許嫁「なあに」
男「そ、その・・・する・・・か?」
許嫁「する?」
男「・・・わかるだろ?」
許嫁「うん 生殖行為」
男「逆に生々しい」
許嫁「したい」
男「まあ俺さ、見ての通り腕がコレだからさ」
許嫁「うん」
男「お互い初めてじゃん」
許嫁「初めて」
男「男子としてはやっぱりリードはしたいわけなんだ」
許嫁「気にしない」
男「いやいや・・・やっぱりこう下手にグダグダにしたくはないんだよ」
許嫁「大丈夫」
男「その自信は何なんだ・・・」
許嫁「男君だから」
男「・・・」
許嫁「腕が怪我しても、精一杯私を愛してくれるから」
男「・・・そうだな 俺、許嫁が世界で一番大切だからさ」
許嫁「あう」
男「本当は両手で思いっきり抱きしめたりしたいんだ」
許嫁「してほしい」
男「治ったらな」
許嫁「うん」
さよならのこと
>>390の後の夜の展開はそのままお互い寝てしまったということで
初夜は別の機会に
・
・
・
・
文化祭当日
実況「みなさーん!!ついにメインイベントのお時間ですよー!」
男「観衆すごいな」
許嫁「うん」
実況「お待ちかね!カップルコンテストぉおぉぉ!」
観衆「「「シャァァァアァァ!」」」
実況「カップル達よ!勝ち抜いて、愛を証明して賞品ゲットだぁー!」
実況「観衆の童貞共!歯軋りの準備はいいかぁー!?」
観衆「「「ギギギギギ」」」
実況「今回は8組のカップルが集まってくれました!!」
実況「まずは優勝候補!男&許嫁ペアー!!」
観衆「「死ねー!!」」
実況「意気込みをどうぞ!!」
許嫁「頑張る」
観衆「頑張れー!!」「許嫁ちゃぁぁん!」「結婚してくれー!」
男「やるからには優勝します」
観衆「死ねよ・・・」「・・・」「あー、はいはい」
男「うん わかってた」
実況「さらには、隣男君と・・・あ、あれ?雄先輩ペア!!」
隣男「許嫁ちゃん・・・俺はまだ諦めてない!」
雄輩「男君・・・!!僕は、僕は・・・!!君が・・・!!」
男「うわぁ!!雄先輩!?」
許嫁「なにあれ?」
男「俺の一個上の先輩だ・・・・・ホモの」
許嫁「・・・・・私の、ライバル」
男「いやいやいや」
実況「ちょちょちょちょ!ちょっと待ってくださーい!」
全員「??」
実況「ルールでは在学中の同性ペアでの出場は禁止されています!」
男「そりゃあな」
雄輩「ハハハ・・・在学中ならネ!」
全員「!!!」
実況「な、なんと!雄先輩はOB!つ、つまりルールブックの盲点!!」
雄輩「・・・フフフ、男君!」
実況「隣男ペア!!100P!!」
男「えぇえぇぇぇ!!??」
実況「さっそく隣男ペアがリードしました!!」
男「なにこれ」
許嫁「負けてられない」
雄輩「(男君・・・!!)」メラメラ
実況「さあ!まずはカップルの以心伝心を確かめます!」
男「?」
実況「連想ゲーム!!」
男「??」
実況「簡単な話しです!これから出すお題にカップルの答えが合っていれば得点です!」
男「なるほど・・・」
実況「まずは第一問!」
ハイパーおどりゃクソ森タイムやめーや
実況「恋人の祭典、クリスマス!」
実況「チキン・ケーキ・鍋・・・、この三つを除いてクリスマスを連想する食べ物を答えてください!!」
男「(クリスマス・・・クリスマス・・・)」
許嫁「・・・」
実況「さあ!どうぞ!!パネルを出してください!!!」
男【寿司】
許嫁【私】
実況「おぉぉぉっと!?許嫁さんの大胆発言も虚しく一致せずぅ!!」
観衆「「「ギギギギギ」」」
男「許嫁さん、真面目にやってる?」
許嫁「クリスマスには腕治ってる」
男「連想ゲームだからね?」
許嫁「男君は私が欲しくないの?」
男「だ、だから・・・」
雄輩「男君!!寿司もイチモツも・・・僕が握ってあげるよ!」メラメラ
男「な、なんか悪寒が」
隣男「(ここで許嫁ちゃんと男の仲を裂けば・・・!)」
実況「次のお題です!!」
実況「恋人のイベント、誕生日!!」
男「誕生日?」
実況「男性側は何をプレゼントしたいか、女性は何をプレゼントされたいかを答えてください!」
男「なるほど・・・(許嫁にはパーカーやったけど・・・うーむ)」
許嫁「ふむふむ」カキカキ(サッ
男「(早っ!)」
実況「おっと、許嫁さんはもう書き終わった模様!つまりそれだけもう欲しくて堪らないと言う事なんでしょうか!?」
男「(即答するくらい欲しいモノ!?許嫁がぁぁ?・・・わからん!)」
実況「さあ、オープン!」
男【指輪】
男「どうだ・・・!?」
許嫁【種子】
男「ブフッー」
実況「あぁっと!またもや許嫁さんの大胆発言!!」
男「な、なんだよ種子って!」
許嫁「・・・///」
「「「ギギギギギ」」」
実況「これにはすごい歯軋り!!男ペアにポイント追加ー!!」
男「回答合ってないのに!?」
許嫁「愛の力」
男「・・・ハァ」
隣男【タオル】
雄輩【タオル】
実況「おぉっ!まさかの男性ペアが一致!これはすごいいい!」
隣男「(適当に書いただけだし・・・)」
雄輩「隣男君・・・君とは気が合いそうだねっ」キラッ
隣男「い、いや俺にはそんな性癖は・・・」
実況「まだまだ参ります!!」
・
・
・
こうして様々な課題をクリアして二組が残った・・・
男&許嫁ペア VS 隣男VS雄先輩
実況「前代未聞です!!野郎同士のペアが残るなど!」
許嫁「負けられない」
男「あ、あんまり張り切らないで」
隣男「(許嫁ちゃん・・・!)」
雄輩「男君・・・!!」
男「帰りたい・・・」
実況「カップルコンテスト、最後の課題は愛の告白ゥゥゥゥ!!」
観衆「フゥゥゥ!!」ギギギ
実況「どれだけ観衆のポイントを集められるかが勝敗を分けます!!」
男「こ、こんなたくさんの人の前で・・・?」
実況「なお、今回は女性側からの告白になります!!」
男「!?」
許嫁「!」
隣男「・・・ん?どっちがいくんだ?」
雄輩「隣男君!頼むよ!!」
隣男「俺かよ!」
男「許嫁、大丈夫か?」
許嫁「平気」
男「めっちゃ観衆いるから恥ずかしいんだが」
許嫁「任せて」
男「怖いくらいに頼もしいな」
許嫁「男君を好きな気持ちなら誰にも負けない」
男「ああ」
実況「おぉっと開始前からすでにのろけているー!!」
観衆「「「ギギギギ」」」
実況「まずは隣男さんからです!」
隣男「許嫁ちゃん・・・!」
実況「どうぞ!!」
隣男「オホン・・・僕は・・・君を初めて見た時から心を奪われていました!」
隣男「確かにあなたには男といる存在がいるかもしれないが、それでも僕は君が好きなんだ!」
隣男「可能性が1%でもあるなら、君の一番になりたい!!」
許嫁「・・・・・・」
男「・・・・・・」
隣男「(どうだ・・・!?)」
許嫁「素敵」
隣男「!!」
男「あぁ、すごいな」
隣男「(な!男が負けを認めた!)」
許嫁「いいカップル」
男「愛に性別は関係ないんだな」
隣男「え?」
雄輩「・・・隣男君/// 」キュン
隣男「えぇ?」
隣男「ちょちょちょちょっと待って!!」
雄輩「君の言葉・・・五臓六腑に染み渡ったよ」キラッ
観衆「「「・・・」」」パチパチパチ
実況「おぉぉっと観衆からは見事なスタンディングオベーション!」
雄輩「隣男君!!今からサウナに行こう!!」
隣男「えぇ!?ちょ待っ!!」
雄輩「大丈夫・・・優しくするゾ!」
隣男「いぃぃやぁぁぁ!!」
雄輩「さらばだ男君!!ナーハッハッハッ!!」
男「行っちゃった」
許嫁「サウナに行ったの?」
実況「あぁぁっと!!隣男ペアは棄権となりましたー!」
実況「優勝は・・・男&許嫁ペアァァァ!!」
ヒューヒュー!おめでとー!
男「えぇー・・・」
許嫁「私の番は?」
男「無かったと言う事だな」
許嫁「・・・」
男「まあ優勝できたんだしよかったろ!」
許嫁「・・・」ションボリ
男「許嫁」トントン
許嫁「・・・?ッー」チュ
実況「おぉぉぉっと!!ここで男君からのキッスだぁあ!」
観衆「「「ギギギギギギギギギギギギギギギ」」」
許嫁「・・・えへ」
男「ハァァ・・・恥ずかし」
許嫁「嬉しい」
実況「というワケでカップルコンテスト優勝は男&許嫁ペアでしたー!」
実況「また来年も盛り上がるといいですね!!私も彼氏欲しいィィ!!」
はい
ーーーーー12月
男「さむさむ・・・」
許嫁「コンビニ行こう」
男「い、今から?」
許嫁「今から」
男「寒い」
許嫁「・・・」
男「わかったよ・・・」
許嫁「うんうん」
男「どんだけ俺はチョロいんだ」
男「みんな塾帰りか・・・大変だな」
許嫁「AO受かって良かったね」
男「本当だよ・・・本試験だったら受かるかわからないってのに」
許嫁「男君が勉強に気が向かないで嬉しい」
男「なんだそりゃ?」
許嫁「センター受けることになってたら今頃は一緒にのほほんできない」
男「まあ確かにな」
許嫁「男君、テスト期間は冷たい」
男「冷たいんじゃなくて余裕がないんだよ」
許嫁「男性は少し余裕があるくらいじゃないと」
男「うるへー」
許嫁「フフフ」
男「許嫁の方はどうなんだよ?推薦の結果はさ」
許嫁「・・・秘密」
男「秘密?」
許嫁「パパとかと相談しなきゃいけない」
男「そうか・・・まあ色々あるもんな」
許嫁「男君は一人暮らし?寮?」
男「もう部屋は決めてあるよ」
許嫁「早い」
男「早めに決めないとさ」
許嫁「そっか」
男「1人で暮らすには少し広いけどな」
許嫁「・・・」
男「無反応かよ」
許嫁「ひ、広いくらい方がいい」
男「そう・・・だな・・・(何か様子が変だな)」
男「ただいまー」
許嫁「ただいま」
男母「お帰りなさい!」
男父「おっ、帰ったか」
許嫁父「お帰りなさい2人とも」
男「許嫁父さん」
許嫁「パパ・・・」
男「帰ってらしたんですね」
許嫁父「ああ、お邪魔してるよ」
男父「男、ちょっと俺の部屋に来い!」
男「ん?何だよ?」
男父「いいからいいから」
許嫁「・・・・・・あっ、あの」
許嫁父「許嫁っ」
許嫁「・・・」
男「ん?どうした?」
許嫁「何でもない」
男「???」
男父「ほら、早く」
・
・
・
・
・
男「・・・・・・・・・は?」
男父「すまん」
男「は?」
男父「白紙に戻してくれ」
男「は?」
男父「言った通りだ」
男「嫌だ」
男父「・・・そうだよな」
男父「許嫁ちゃんは・・・了解してくれた」
男「つまんねー嘘を」
男父「・・・」
男「嘘だろ・・・?」
男父「・・・」
男「・・・!」ハッ!
ガチャッー!!
男父「男っ!許嫁ちゃんはさっき帰っ・・・」
男「おいっ、許嫁!」
男「許嫁!」ガチャッ!
男「ハァハァ・・・んでいねえんだよ」
男「・・・・・・」
男「いつの間に・・・部屋の荷物が・・・」
男「俺に隠れて準備してたってか?秘密だったってか?」
男「・・・・・・手紙?」
「余裕の無いあなたより、余裕のある男性が好きです。さようなら。
もう二度と会う事もないと思うけど、あなたと過ごした日々はそれなりに楽しかった。」
男「・・・だ、誰がこんな文章信じるかってんだよ」
男「・・・何がどうなってんだよ」
男母「あなた・・・」
男父「男に恨まれてもしょうがない・・・」
男母「あまりにも酷いんじゃ・・・」
男父「社員守るために息子達を苦しめてしまった・・・」
男「・・・・・・わけが・・・わかんねえ・・・」
・
・
・
・
一月 学校
男「・・・許嫁!!」
許嫁「こんにちわ」ペコリ
男「心配したぞ!始業式にも来ないし」
女「許嫁ちゃーん!久しぶりぃ!」
許嫁「久しぶり」
男「い、家に帰ってたのか?」
許嫁「はい」
男「そうか」
許嫁「はい」
男「あ、あのさ・・・」
許嫁「もう、無関係」
男「・・・・・・」
許嫁「無関係ですから、私達」
女「???(え?え??)」
男「・・・、わかった」
許嫁「はい」
男「俺は、待つ」
許嫁「・・・は、はあ?」
男「きっと理由があるはずだから」
許嫁「・・・」
男「力になれなくて・・・ごめん」
許嫁「何か勘違いしてませんか?」
男「・・・」
許嫁「・・・まあいいです」
女「(こ、この二人まさか別れたの??)」
許嫁「でも、もう恋人同士でもなんでもないんですから」
女「!?」
男「そうか」
許嫁「あまり馴れ馴れしく話しかけられても困ります」
男「すまん」
許嫁「気をつけてください」
女「・・・」
・
・
・
・
放課後
男「ってわけだ」
女「はぇー・・・」
男友「成る程ねえ」
女「もう殆ど出席しなくても卒業できるもんね」
男「うむ」
男友「で、許嫁ちゃんは何で男と離れたんだ?」
男「それが、海外に住むらしい」
男友「海外!?」
男「許嫁の両親の会社がヨーロッパの方で事業展開させてるみたいでさ」
男友「ま、マジか・・・」
男「・・・はぁ」
女「げ、元気だしなよ」
男友「自殺とかは止めとけよ?」
男「流石にそれはしねえよ」
女「許嫁ちゃん・・・本当に男のこと嫌いになったのかな?」
男友「ないないないない」
男「信じたくはないが・・・未練がましい男みたいでな」
男友「それじゃあお前が不憫すぎるだろ」
女「許嫁ちゃん、男といる時と比べて暗かったもんね」
男「・・・はぁ」
・
・
・
・
二月
「はい!男君!」
男「お、ありがと」
女「モテモテだね」
男友「許嫁ちゃんが見たら怒るだろうな」
男「・・・」
女「ば、馬鹿!それは禁句!」
男友「す、すまん!」
男「気を遣わないでいいよ」
男友「い、いやあ許嫁ちゃん今月一回も学校来てないな」
男「そうだな」
男友「連絡取ってないのか?」
男「たまーにメールしてるよ」
男友「マジ?」
男「『はい』としか返事こないけどな」
男友「許嫁ちゃんのバレンタインチョコ、旨かったもんな」
男「そうだな」
男友「きっと来年は貰えるって!」
女「うんうん!」
男「・・・来年か」
男「来年がどうかなんてわからないよな 未来なんて」
男友「き、急にセンチネルな事言うなよ」
男「これが失恋・・・」
女「それは違うよ」
男「失恋だろ」
女「確かに恋人が離れたのは事実だけど、お互いまだ好き合ってるじゃんか」
男「許嫁がどうかなんてわからんだろ」
女「許嫁ちゃん・・・きっと男の事が大好きだよ、まだ・・・んーん、これからもずーっと」
男「・・・」
・
・
・
・
3月 卒業式前夜
男「よう」
許嫁「・・・、わざわざ私の家まで?」
男「ああ」
許嫁「・・・上がってください」
男「いいのか?」
許嫁「パパが帰ってくるまでです」
男「わかった」
許嫁「どうぞ」
許嫁「お話はなんですか?」
男「明日の卒業式は来るのか?」
許嫁「・・・わかりません」
男「そうか」
許嫁「話はそれだけですか?」
男「敬語やめーや」
許嫁「他人と話すには敬語がマナーですので」
男「他人じゃないだろ」
許嫁「・・・他人です」
男「どう足掻こうと俺達の関係は無かった事にはできんだろ」
許嫁「・・・」
男「俺はしたくない」
許嫁「私は・・・再来週にはフランスに行きます」
男「知ってるよ」
許嫁「EUの土地開発の事業に携わっている会社があります」
男「嫁入りするってか」
許嫁「そういう話が出ているだけです」
男「学校休んでずーっと外国語の勉強してたんだってな」
許嫁「はい」
男「みんな寂しがってたぞ」
許嫁「はあ」
男「・・・そろそろ時間だな」
許嫁「もうですか?ま、まだ、まだ帰って来ないから・・・」
男「いや、あんまり長くいると俺の親父にもバレるし」
許嫁「・・・そ、そうですね」
男「最後に質問していいか?」
許嫁「はあ」
男「いや、質問じゃないなこれ」
許嫁「何ですか?」
男「本当は、今すぐにでも許嫁と駆け落ちしたい気分だよ」
許嫁「・・・」
男「けど俺にはそんな力量もないんだ」
許嫁「わ、私は・・・あなたのことが嫌いです。嫌いになりました。」
男「泣きながら言うなよ」
男「フランスに行っても追い掛けて奪いに行きたいくらい好きだ」
男「そんなことしたら許嫁んとこの会社が危ないからな」
許嫁「・・・・・・」
男「俺、大学生活中は彼女作らないで待ってる・・・って言ったらキモイか」
許嫁「・・・」
男「すまん・・・まだ、この現実が受け入れられないんだ」
許嫁「そう・・・ですか」
男「ごめんな」
許嫁「あ、あなたが謝るのはおかしいです」
男「・・・ごめん」
男「許嫁」
許嫁「何ですか??」
男「許嫁は俺のこと、もう嫌いになったのか?」
許嫁「・・・私・・・私は・・・・・・」
「ただいまー!」ガチャッ
男「っ」
許嫁「ッッ、パパ!」
許嫁父「男君・・・・・・来ていたのか
」
男「すいません もう帰ります」
許嫁父「まだゆっくりしていったらどうだい?」
男「許嫁さんにどうやら本当に嫌われしまったようです」
許嫁父「そ、それは・・・本当かい?」
許嫁「・・・」
男「許嫁関係の時に散々酷い事をしたからです 物凄く嫌われてしまいました」
許嫁父「そ、そうか」
男「これで俺自身も踏ん切りがつけれそうです」
許嫁父「・・・本当に迷惑をかけたね」
男「いえいえ」
許嫁父「ほら、許嫁も挨拶しなさい」
許嫁「・・・」
許嫁父「許嫁・・・本当はまだ男君の事が」
許嫁「・・・」
男「許嫁っ」デコピーン!
許嫁「いたっ!」
男「フッフッフッ・・・」
許嫁「な、何を・・・」
男「またな、許嫁!」
許嫁「・・・・・・あのっ」
男「じゃ、お邪魔しました!」
許嫁父「あっ、男君!」
許嫁「・・・・・・」
おちんちんランドの大冒険
・
・
・
男「ただいま」
男父「どこへ行っていた」
男「許嫁のところだ」
男父「会うのは禁止と言ったよな?」
男「だったらなんだ?」
男父「・・・」
男「もう、終わったよ」
男父「・・・本当にすまん」
男「謝るんなら仕事頑張れ」
男父「・・・」
・
・
・
・
5月
男「ただいまー」
男「・・・っても誰もいないんだ」
男「まだまだ夜は寒いな・・・」
男「コンビニ行くか」
ーーーコンビニ
男「お、クリームプリン あいつが好きだったやつ」
男「・・・もしかしたら帰ってくるかもしれないし・・・」
男「・・・(止めよう、そんな期待)」
男「無い・・・無い!!」
ボブ「ドウシタンダ!」
男「僕のおちんちんが無い!!」
ボブ「!?」
教授「(成功だ)」
どうすんだよこの展開
とりあえずアームストロングのくだりから新宿抗争までかな???
マブカプ2
・
・
・
・
男「はぁぁ・・・」
友達「どした?最近元気ないな!」
男「いやあGWもなあなあに過ごしちゃったし」
友達「ははは」
男「全部バイトに使っちまった」
友達「友Aなんかは海外旅行行ったらしいぜ」
男「海外・・・か、」
ーーーーある日
女友「男君って彼女いないの?」
男「な、なんだよ急に」
女友「この間話題になってさ 男君はイケメンなのに全く女っ気がないって」
男「え?俺イケメン扱いかよ」
女友「うん」
男「正直戸惑うな」
女友「外見もだけど、内面的に素敵だーってみんな言ってたよ」
男「はぁ?」
女友「すごい気が利くし、何かオーラに余裕があるし」
男「余裕?」
女友「ガツガツしてないよね」
男「普通はしないだろ」
女友「で、彼女いないの??もしかして彼氏?」
男「ホモちゃうわ」
女友「あらら失礼」
男「彼女は・・・・・・」
女友「??」
男「・・・・・・いない」
女友「おぉー」
男「今はそんな気分じゃない」
女友「なにさそれ」
男「好きな人はいるよ」
女友「マジ!?」
男「あぁ、この大学の奴じゃないけどな」
女友「バイト先?」
男「違う」
女友「へぇー 恋はしるんだね」
男「まあ、人並み程度にな」
・
・
・
六月
男「また雨か・・・」
友達「梅雨だからな」
男「うむ」
友達「明後日はデートだってのに頼むよなあ」
男「お?」
友達「男は彼女とか作らんの?」
男「気が向いたら」
友達「ふーん」
・
・
・
・
七月
「夏休みさ!海!海行かね!?」
「いいねぇー!」
「BBQもしてぁーぁぁぅぃ!」
男「(もう夏か・・・)」
「あたしーヨーロッパに旅行行くの!」
「いいなあー」
男「(ヨーロッパ・・・)」
友達「男は地元帰るのか?」
男「あぁ 8月にはな」
友達「お前が好きな人って地元の子??」
男「いや、海外にいる」
友達「マジすか」
男「いい加減忘れるべきなんだか」
友達「元カノ?」
男「・・・もっと複雑な関係かもな」
友達「へぇー、聞かせろよ!」
女友「なになに?私も聞きたい!」
ボブ「オレモキニナルゾ」
・
・
・
・
男「で、今は遠い遠い海の大陸の向こう側にいるってわけ」
女友「超泣ける・・・」
友達「そりゃ忘れらんねーよな」
男「会いに行こうにも親父から禁止されてるし」
友達「フランスっても広いもんな」
女友「許嫁って人、本当に男君のことが嫌いになっちゃったのかな?」
男「好き嫌いの話で解決できる問題じゃないけどな」
女友「流石にそんな関係だったら忘れられないのも無理ないかも」
男友「だよなあ」
男「ま、頑張ってみるよ」
・
・
・
・
8月
男「ただいま」
男母「あら、お帰りなさい」
男「親父は?」
男母「ふふ、ちょっとね」
男母「お祭りには行かないの??」
男「そんな気分じゃない」
男母「ふふふ、そう」
男「なんだよ気持ち悪いな」
男母「行って来なさいよ」
男「えー?」
男母「友達とかもお手伝いで来てるんだし 顔出しなさい」
男「わかったよ・・・」
男「はぁ・・・」
男「・・・・・・」
『綿飴食べる』
『許嫁、お前さっきりんご飴食べただろ』
『飴はグランドスラムしておくべき』
男「・・・ハァ」
オヤジ「お、兄ちゃんじゃないか」
男「まーた金魚すくいかよオジサン」
オヤジ「あのお嬢ちゃんはいなあのい・・・グヘヘ?」
男「今年はな」
『でめきん捕る』
『止めとけって』
『・・・ってぃ!・・・あぅ』
『ほら』
男「またな・・・オジサン」
オヤジ「グヘヘ・・・また、後でな」
アナウンス【間もなく、花火大会が始まります】
男「花火か」
男「・・・・・・」
男「あそこで見るか」
・
・
・
境内裏の丘
男「うむ!今年も特等席だな!」
男「・・・・(一人で何言ってんだ俺)」
『綺麗・・・』
『だな』
『来年もまた来る』
『来年は俺達大学生だぜ』
『それでもまた来年、二人で来る』
男「早ぇーな、一年」
ドドーン!チンチーン!ヒュー!ドドーン!
男「(まだ半年ちょっとしか経ってないのに)」
男「(何が許嫁関係だよ・・・)」
『正直、どうでもいいです』
男「(何がお互いの会社のためだよ・・・)」
『覚悟はしてるから』
男「(何が本気で恋人同士になってほしいだよ・・・)」
『離れたら嫌だ』
男「(もう疲れた・・・)」
『男君』
男「・・・・・・・・・・・・」
『男君』
男「・・・・・・・・・・・・」
『男君」
男「・・・・・・・・・・・・」
許嫁「男君」
男「・・・・・・・・・・ん」
許嫁「こんな所で寝たら風邪引いちゃう」
男「・・・・・・・・・・・・」
許嫁「・・・、男君?」
男「夢か」
許嫁「ん、起きて」
男「・・・起きてるみたいだな」
許嫁「そうだね」
許嫁「泣いてたの?」
男「泣いてねーし・・・」
許嫁「男君」
男「?」
許嫁「ただいま」
男「・・・ただいまとか言われても」
許嫁「あぅ・・・」
男「まあ、お帰り」
許嫁「うん」
男「一時帰省か」
許嫁「・・・・・・んーん」
男「は?」
許嫁「・・・・・・」
男「どうした?」
許嫁「色々と・・・酷い事してごめんなさい」
男「・・・」
許嫁「グスッ・・・私、あ、あなたに・・・たくさん酷い事・・・」
男「しょうがないことだったんだろ」
許嫁「で、でも・・・」
男「だいたいお前演技下手すぎんだよ」
許嫁「グスッ・・・」
男「あんな中途半端な演技じゃ逆に忘れられないっての」
許嫁「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
男「・・・それより、戻ってきて大丈夫なのかよ」
許嫁「パパからもOKだって」
男「許嫁父さん?」
許嫁「男君にする土下座の練習してた」
男「なんだそりゃ」
許嫁「・・・・・・向こうに言ってから、色々あったの」
男「そうか」
許嫁「ちなみに体は汚されてない」
男「そ、そうか」
男「ゆっくりでいいから・・・話、聞かせてくれ」
許嫁「うん」
・
・
・
・
許嫁「それで私が泣き出して、男君との思い出を全部相手に話したの」
男「そうか」
許嫁「そしたら相手さんが貰い泣き」
男「貰い泣き?」
許嫁「うん 君は彼の元に帰るべきだって・・・だから婚約自体が無くなった」
男「で、でもそれじゃ事業のほうは」
許嫁「上手くいったみたいだよ 相手さんはまた別の女性探すって言ってた」
男「だ、大丈夫かよ・・・」
許嫁「それと相手は処女がいいんだって」
男「まさかの処女厨」
許嫁「私、男君のせいで処女じゃない」
男「せいでって言うな」
許嫁「・・・とりあえず、それが私の戻ってきた理由」
男「そうか」
許嫁「男君」
男「ん?」
許嫁「怒ってますか?」
男「怒るとしたら親父達にな 許嫁はただ辛い思いをしただけだろ」
許嫁「あなたも」
男「許嫁と比べたら全然辛くないって だから俺の事は気にするな」
許嫁「あぅ」
男「でも、俺達の許嫁関係はもうお終いだ」
許嫁「・・・・・・・・・え?」
許嫁「男君、やっぱり彼女できちゃった・・・?」
男「できてないよ」
許嫁「・・・」
男「今から告白する」
許嫁「・・・?」
男「許嫁に」
許嫁「わ・・・私に?」
男「許嫁関係を抜きにして、ちゃんとした恋人から俺とスタートしてくれないか??」
男「もう父親達には振り回されない 俺達だけの意思で付き合いたい」
許嫁「・・・はい・・・・・・はいっ!」
男「な、泣くなよ」
許嫁「ギューッてして」ガバッ
男「ぬぉっ、・・・久しぶりの感触だな」
顔射顔射!!!
許嫁「男君の匂いする」スンスン
男「・・・髪、さらさらだな」
許嫁「日本出る前に結構バッサリ切った」
男「伸びるの早いな」
許嫁「ん」
男「よしよし・・・」
許嫁「もっと撫でて」
男「あぁ いくらでも」
許嫁「ん」
・
・
・
オヤジ「おや?やっぱり二人で来てたのかい・・・グヘヘ」
許嫁「うん」
男「結構金魚減ってるな」
許嫁「でめきん、まだいる」
男「またやるのか・・・」
許嫁「捕るまでやる」
オヤジ「グヘヘ・・・こいつは今日だけで50人は蹴散らしてきたボスだぜ」
男「なんと」
オヤジ「こいつだ鯉の餌で育ててるからなあ・・・」
許嫁「むう・・・頂く」
男「許嫁、無茶だ!」
許嫁「任せて男君 伊達にフランスに行ってないから」
男「関係ナッスィング!」
許嫁「地中海帰りの私に・・・」
デメキン「!?」
許嫁「不可能はない」
ーーービリッ
許嫁「・・・あ」
男「ですよねー」
許嫁「・・・う」
オヤジ「グヘヘ・・・また来年やんなよ」
許嫁「うん」
男「またな、オヤジさん」
オヤジ「おう・・・グヘヘ」
・
・
・
・
男宅
男「ただいま」
許嫁「ただいま」
男母「あら、あらら、あららら」
男「母さん、許嫁が帰ってきてるの知ってたな?」
男母「うふふふふ」
中絶くらいまではいってそうだよねー(そうだねー!!
初夜は12月までには既に終わらせていた設定
男「で、許嫁は帰るのか?」
許嫁「んーん」
男「そうか」
許嫁「・・・ん」
男「じゃあ、今晩は俺と寝るか」
許嫁「・・・、うん!」
男母「デュフフフ」
男「その笑いやめろ」
男「っても、俺も久々に帰ったから・・・」
許嫁「男君、1人暮らし?」
男「そりゃな」
許嫁「ふうん」
男「な、なんだよ」
許嫁「どーせ、女の子連れ込んでる」
男「連れ込んでねーよ」
許嫁「むう」
男「だ、だからなんだよその目は」
許嫁「・・・ごめんなさい 私が嫉妬することがおこがましい」
男「嫉妬もなにも・・・許嫁だけだって・・・」
許嫁「はいもっかい」
男「な、なにがだよ」
許嫁「誰だけ?」
男「・・・ハァ」
許嫁「言って?」
男「許嫁だけだよ」
許嫁「ふむふむ・・・」
男「っていうか嫉妬すんのは俺のほうだろ」
許嫁「確かに」
男「別にいいけどさ」
許嫁「ごめんね」
男「戻ってきてくれからいいよ」
許嫁「・・・」ガバッ!
男「んぐぉ!?」
許嫁「男君、お風呂」
男「おふろ?」
許嫁「入ろ?」
男「(断れません)」
お風呂は省略な
お風呂ネタは以前もやりましたし、日常に戻すために省略します。
好きな言葉は情熱です!!!
・
・
・
風呂上がり、男の部屋
男「親父たち、帰ってきてないみたいだな」
許嫁「色々忙しいみたい」
男「そうか 大変だもんな」
許嫁「だから責めない」
男「責めなくとも責任は感じてるだろうな」
許嫁「うん でもこうして男君とまたいられるならそれでいい」
男「そうだな」
許嫁「大学生?」
男「ああ 許嫁はこの後はどうするんだ?」
許嫁「まだ決めてない」
男「そっか」
許嫁「男君と暮らす」
男「ま、まあ遠い未来な」
許嫁「至近距離未来」
男「つ、つまり」
許嫁「お部屋、1人じゃ狭いんでしょ?」
男「そうだな・・・」
許嫁「まさか、すでに先客が」
男「いないいない」
許嫁「ふーん」
男「なんでそんな目で見る」
許嫁「ってきり他の女で忘れたりするものだと」
男「忘れられるわけないだろ・・・って恥ずかしいこと言わすな」
許嫁「男君が勝手に言った」
男「流石に二年、三年も経つとわからんけどさ」
許嫁「む」
男「あ、あくまで例えばなッシー(グェ!」
許嫁「むむ」ギューッ
男「怒るなよ」
許嫁「・・・・・・」ギューッ
男「許嫁?」ナデナデ
許嫁「・・・私が怒るのもおかしい」
男「あくまで例え話だって」
許嫁「うん」
許嫁「そもそも私、男君にたくさん非道い事言った」
男「んー、真に受けてないし」
許嫁「向こうから連絡も送らなかった」
男「送れなかったんだろ」
許嫁「・・・色々と、ごめんなさい」
男「なんか俺の方こそ、・・・なんかごめん」
・
・
・
翌週
男「荷物少ないな」
許嫁「服くらいしかないから」
男「い、いいのか?それだけで」
許嫁「あとは食器とか調理器具とか」
男「おお」
許嫁「男君どうせインスタントばっかり」
男「た、たまには料理くらいするし・・・たまには」
許嫁「冷蔵庫の中は・・・」ガチャ
男「ま、待て!」
許嫁「・・・」
男「割と悲惨な状態だから・・・」
許嫁「むう 賞味期限切れてるものばかり」
男「スイマセン」
許嫁「・・・私が好きだったプリン」
男「まあ、その・・・帰って来たらなあーってさ」
許嫁「むう」
男「(恥ずかし・・・)」
許嫁「買っておいてくれたんだ」
男「はい」
許嫁「いつ帰ってくるかわからないのに」
男「なんか女々しい期間があったんだって」
許嫁「嬉しい」
男「だ、だからってそれ賞味期限切れてるから食べるなよ」
許嫁「うん だから今度から一緒買いに行く」
男「・・・そうだな」
許嫁「この街も色々案内してもらう」
男「っても俺もあんまり詳しくは知らないんだが」
許嫁「男君とたくさんデートする」
男「しような」
許嫁「男君、この半年間で誰かとデートした?」
男「許嫁としただろ」
許嫁「私以外」
男「んー、数人で食事をしたくらいでデートなんてもんはしてないな」
許嫁「そう」
男「まだ大学入ってから数ヶ月だしな」
許嫁「男君に悪い虫がつく前で良かった」
男「なんじゃそりゃ」
許嫁「私は、デートした」
男「向こうでか?」
許嫁「うん」
男「観光案内みたいなもん?」
許嫁「ほとんど車に乗って移動するだけ」
男「凱旋門とか?」
許嫁「うん」
男「海外かあ・・・」
許嫁「手も繋いだ」
男「そ、そうか」
許嫁「ハグもした」
男「そ、そ、そうか」
許嫁「キスは・・・」
男「ッ!?」
許嫁「してない 一度も」
男「そうか・・・(ホッ」
許嫁「男君が傷心している時に」
男「しょうがない事だよ」
許嫁「ごめんなさい」
男「この期間に関しては謝るのは禁止だろ」
許嫁「別れる時の男君の顔が、ずーっと頭から離れなかったの」
男「そ・・・そんな変な顔してた?」
許嫁「言い表し難いけど、ものすごく哀しい顔してた」
男「うぐ」
すっげえ水みたいなうんこ出た
>>551
そんな説明など要らぬ
>>552
なんかジュパパパァ!って水と気泡が交互に出る感じ
垂れ流しでくるからタマキン部まで侵攻されかけて焦ったわ
ジョパッジョ!ジュロンババパァ!って感じでウォーターフォールよ
雑談に脱線してしまったがこの後の展開に悩む。展開も何もイチャイチャさせるだけっていう
どうやって締めようか悩む(悩んではないないけど)
・
・
・
・
数年後 の夏
男「なあ」
許嫁「・・・」
男「ご、ごめんって」
許嫁「だめ」
男「許してください」
許嫁「だめ」
男「仕方ない事だったんだって」
許嫁「だ・め」
男「限定品とは言えプリンなんてどれも」
許嫁「一緒じゃないです」
男「(う・・・敬語と言う事は本気で怒ってるな)」
許嫁「どれだけあの生キャラメルハイパーデリシャスプレミアムウルトラデラックスメガトンプリンを楽しみにしていたか・・・」
男「そ、それは本当に申し訳ないと思っています」
許嫁「謝ってもプリンは戻ってきません」
男「・・・はい」
許嫁「ハァ・・・」
男「あ、あの」
許嫁「何ですか?」
男「な・・・何でもないです」
許嫁「なら話し掛けないでください」
男「・・・」
許嫁「あなたは私よりあの子のほうが」
男「だ、だーかーらー!」
許嫁「あの子にプリンもあなたも奪われてしまった・・・グスン」
男「本当にごめんって」
ーーーー半日前
男「予想以上に広いしデカいんだな、モールって」
許嫁「こっち」グイグイ
男「お、おう」
【ご当地限定品売場】
男「すごい列だな」
許嫁「これ、みんなプリン目当て」
男「そんなにすごいもんなのか?」
許嫁「うん」
許嫁「全国からプリン目当てで集まってきてる」
男「なんでまた・・・」
許嫁「気候や湿度でその年によって製造数が限られる」
男「プリンが!?」
許嫁「プリンに使う素材」
男「へ、へぇー」
許嫁「ちなみに一昨年は64個、去年は販売無し」
男「(頑固親父のラーメン屋みたいだな)」
許嫁「今年は300個」
男「おっ なら当たり年か」
許嫁「油断はできない」
男「いやいや大丈夫だろ 流石に500人も並んでないって」
許嫁「今年は4個で1セットのボックス販売をしているから」
男「て、いうか一個でいくらなんだ?」
許嫁「1500円」
男「高ッ!」
許嫁「それでもこの人気」
男「朝のニュースじゃ徹夜で並んでる人もいるって言ってたもんな」
許嫁「私も並びたかった」
係「申し訳ありませんお客様」
男「?」
係「本日のプリン販売は数量が限定されていまして、お一人様一つ、もしくは一組様1セットとさせて頂いています」
男「ええ まあ買うのは彼女だけですし」
係「それで、だいたいお客様の前後が品切れの目安になりそうでして・・・」
男「つまり、並んでも丁度品切れになっちゃうかもって話か」
許嫁「大丈夫」
係「左様でございますか」
許嫁「悔いはない」
・・・20分後
販売員「最後の一つになりまーす」
許嫁「!」
男「おお!ギリギリ!」
許嫁「良かった」
男「うんうん良かったな」
許嫁「一緒に待たなくても良かったのに」
男「いいって別に」
許嫁「後で一口あげる」
男「おう」
許嫁「私、トイレに行ってくる」
男「わかった 迷子にならんようにな」
許嫁「平気」
男「平気ではないだろ」
許嫁「むう・・・行ってくる」スタスタ
男「さて・・・・・・ん?」
幼女「・・・」ポツーン
男「(迷子かな?)、よう」
幼女「っ!」ビクッ
男「迷子か」
幼女「・・・」
男「俯いたまま無反応 いいリアクションですわ」
幼女「・・・ママ」
男「ママ?ママと一緒に来たんか」
幼女「ん」コクン
男「そっか まあ俺に任せろよ」
幼女「?」
男「ママなんてすぐに見つかるって」
幼女「ほ、ほんと?」
男「任せておけ」
男の任せておけから一時間後
許嫁「迷子になった」
許嫁も迷子になっていた
男「(迷子センターみたいなのねえのかよ)」
幼女「・・・グスン」
男「ま、まあもうすぐ見つかるって」
幼女「さっきもきいた・・・グスン」
男「ママはどっかに買い物に行ってたんじゃないのか?」
幼女「・・・ぷりん」
男「あぁー、プリンに並んでいたと」
幼女「お腹・・・空いた」
男「じゃ、じゃあなんか買ってきてやるって」
幼女「ママ・・・グスン ヒッグ」
男「頼む泣かないでください」
幼女「ぷりん・・・(グゥー」
男「ハッ!ぷ、プリンなら・・・」
幼女「ふぇ?」
男「(いやイカン!これは許嫁が楽しみにしていたやつだ!)」
幼女「ぷりん?ぷりんー?」
男「(クッ!そ、そんな目で俺を見ないでくれぇぇぇ!!)」
・
・
・
・
許嫁「で、プリンをあの子にあげてしまった」
男「ら、来年は徹夜で並びます!並ばせて頂きます!」
許嫁「来年販売されるかどうかもわからないのに」
男「並びます!」
許嫁「東京で売るかもわからないのに」
男「並ばせて頂きます!!」
許嫁「許しません」
男「・・・スイマサン」
許嫁「それよりもう夜です」
男「?、そうだな」
許嫁「お腹が空きました」
男「はい」
許嫁「・・・」ギロッ
男「買ってきますね」
許嫁「そうですか」
男「何かご所望はありますか?」
許嫁「あるけど既に食べられています」
男「・・・はい」
許嫁「夜ご飯は任せます」
男「じゃあ適当に買ってきます」
許嫁「適当?」
男「グッ、許嫁さんの口に合うようなモノを選んできます!」
許嫁「・・・ふん」
男「ハァ・・・バイクで行くか」
許嫁「なに溜め息ついてるんですか」
男「こ、これは深呼吸」
許嫁「酸素の無駄遣いです」
男「ヒ、ヒドイ」
許嫁「戻ってこなくても結構ですよ」
男「じゃ、じゃあ●●の餃子買ってくるよ!」
許嫁「何食べても機嫌は治りません」
男「とりあえず許嫁の好きなの買ってくるからさ」
許嫁「勝手に買ってきてください」
男「はーい」
・
・
・
・
一時間後
男「●●休みとか・・・どうしよ」
男「このまま手ぶらで帰るわけには行かないし」
男「○○ならやってるかも・・・行くか」
男「(とにかく手ぶらはまずいもんなあ)」
許嫁「・・・遅い」リモコンポチッ
リモンポコチーン
TV『こんなオンナは嫌われる特集!!』
許嫁「む」
TV『普段は聞けない男性の本音をズバリ聞いちゃいます!』
男性『なんかー、謝っても全然許してくれない人っていますよねー』
許嫁「む」
男性『そこまで怒ることでもないのに意地張ってスネられるとこっちもどうでもよくなっちゃいますよね』
許嫁「・・・」
TV『続いての話題は』
男性『いやー、何食べたいとか聞いて「適当でいいから」なんて答えられてもねえ』
男性『どこ行きたい?とか何食べたいで「何でもいい」ってのは一番困る答えっすよね』
許嫁「あう」
許嫁「・・・男君、遅い」
許嫁「ハッ・・・!ま、まさか・・・!」
男『ヒャッハー!許嫁のやつスネやがって!もう知らねーヨ!』
男『プリンなんでプリプリ怒りやがってよー!』
男『おっ!あそこにお尻ぷりぷりのチャンネーが!よっしゃ!あの子に乗り換えてやるぜぇー!』
許嫁「・・・みたいに」
許嫁「・・・・・・」
許嫁「・・・まだかな」リモンポコチーン
TV『続いてのニュースです』
TV『先日、バイクに乗った男性を轢き逃げしたとして』
許嫁「・・・」
外:ピーポーピーポー
許嫁「むう」
ピーポーピーポーピーポーピーポー
許嫁「電話すればいいんだ」
許嫁「・・・男君、携帯忘れてる」
許嫁「・・・・・・帰って・・・来るよね・・・」
ーーーーーー 一方その頃
男「○○屋もやってねぇのかよおぉ!!」
男「最悪だ!しかももう二時間くらい経ってるし!」
男「結局モールの近くにまで来てしまったし・・・」
【ご当地プリン!完売御礼!】
男「見たくもない幟だ・・・」
??「あー!」
男「?」
幼女「ひるまのおにーさん!」
男「おぉ、誰かと思えば迷子の」
母親「先刻はどうもありがとうございます」ペコリ
男「いえいえ」
父親「話によるとプリンをご馳走していただいたみたいで・・・!」
男「あ、あはは・・・お腹空いてたみたいで」
父親「せっかく並んだ品を我が子に・・・」
母親「宜しければこちらのプリンを・・・」
男「へ?」
父親「私達が二人で並んでいた欲でこのような迷惑をかけましたから・・・」
母親「どうぞ御二つ」
幼女「ぷりんありがとー」
男「い、いいんですか?二つも?」
母親「どうぞどうぞ」
父親「召し上がってください」
・
・
・
外
許嫁「・・・」ウロウロ
男「許嫁!」
許嫁「!!」
男「ごめん!遅くなッーぐぉ!?」
許嫁「・・・」ギュゥー
男「ごめん、遅くなって」
許嫁「ん」コクン
男「外で待っててくれたのか」
許嫁「心配だったから」
男「そうか」
許嫁「もう戻って来ないかと思った」
男「いやいやいや」
許嫁「男君、顔冷たい」
男「そりゃあな」
許嫁「・・・スネたりしてごめんなさい」
男「許嫁が謝ることじゃないだろ」
許嫁「むう」
男「さ、とりあえず部屋に戻ろうぜ」
許嫁「うん」
ーーー部屋
許嫁「こ、こ、これは・・・!」
男「かくかくしかじか」
許嫁「二つも」
男「倍返しと言うやつだな」
許嫁「情けは人のためならずだね」
男「俺はいらないし、許嫁が食べてくれ」
許嫁「だめ 男君も食べる」
男「一口でいいよ」
許嫁「むう」
許嫁「はい あーん」
男「あむ」
許嫁「おいしいでしょ」
男「・・・確かに市販のとは全然違う」
許嫁「子供のころ、パパにお願いして買ってきてもらったんだ」
男「そうなのか」
許嫁「思い出の味」
男「そ、そんな重要な食べ物だったんかい」
許嫁「ふふふ おいしい」
男「(ま、良かった良かった)」
男「俺もご飯食べよ」
許嫁「む カップ麺」
男「適当に済ませる」
許嫁「ご飯なら作る」
男「いいって プリン食ってろ」
許嫁「あう」
男「明日は休みだし 酒買ってきた」
許嫁「これ、お酒?すとろんぐ・・・ぜろ、どらい」
男「缶チューハイったやつだよ」
許嫁「私も飲む」
男「いや、飲めるのか?」
許嫁「成人してる」
男「法律上の話じゃなくて」
許嫁「飲んでみたい」
男「んー、じゃあこのレモン味のにするか」
許嫁「わくわく」
男「ほら、あんまり一気に飲んだりするなよ?」
許嫁「炭酸なんだね」
男「炭酸で割ってるからな」
男「コップに入れるだけで結構ガスが抜けるから飲みやすいとは思う」
許嫁「いただきます・・・ん」ゴク
男「どうだ?」
許嫁「・・・いまいち」ゴク
男「まあ最初から旨いって言う奴は」
許嫁「味が・・・」ゴクゴク
男「お、おい」
許嫁「わからない・・・」ゴクゴク
男「そ、そんなに飲んだりして大丈夫か?」
許嫁「うぅ」
男「・・・?」
許嫁「頭が・・・ポーッとする」
男「酔ってるからだよ」
許嫁「もっと飲むー」ゴクゴク
男「(も、もう一本飲みやがった・・・)」
許嫁「あふー・・・んー・・・」
男「だ、大丈夫か?」
許嫁「わからにゃい・・・頭がポーッと・・・」
男「酔ってるからだって」
許嫁「男君を見てるとポーッと・・・」
男「うん、酔ってるな」
POW!!
あまおう
許嫁「くらくら・・・する・・・」
男「おいおい大丈夫か?」
許嫁「うぅ・・・」
男「おーい」
許嫁「・・・・・・」
男「許嫁??」ツンツン
許嫁「・・・・・・・・・・・・ふ」
男「不?」
許嫁「うふふふふふふふ」
男「許嫁・・・さん・・・?」
許嫁「なあに?うふふ」
男「どうしたんだよ」
許嫁「どうもしてにゃい」ガバッ!
男「おぅッー!?」
許嫁「男君の匂いがするー ムフフフフ」
男「タ、タンマ!タンマ!」
許嫁「たんまなしー」モフモフ
男「落ち着けって!」
許嫁「・・・・・・」
男「だ・・・大丈夫か?」
許嫁「うぅ 落ち着けだなんて・・・」シクシク
男「いや泣くとこ!?」
許嫁「うぅ・・・」シクシク
男「嘘泣きだな?」
許嫁「うふふふふふふ」
男「(酔うとこうなるのか・・・)」
許嫁「暑くなってきちゃった」ヌギヌギ
男「!?」
許嫁「ふはぁ!」
男「ば、バカいきなり脱ぐなよっ」
許嫁「えへっ 暑いんだもん」
男「いいから着ろって!」
許嫁「やだ」
男「なんでだよ・・・」
許嫁「ふん!てーしゅ関白気取りにゃんね!」
男「関白でも摂政でもないから着ろって」
許嫁「ベーだ」
男「風邪ひくだろ」
許嫁「ひかないもーん」
男「ひいても知らんからな」
許嫁「ひくわけないじゃックシュン!」
男「っふ・・・」
許嫁「うぅ・・・冷たい」
男「だから言ったろ」
許嫁「男君が」
男「なんでだよ」
許嫁「こういう時は温めてくれるものじゃにゃーの?」
男「暑いって言って脱いだのはどこのどいつだ」
許嫁「シクシク」
男「ほら、寒いなら着ろって な?」
許嫁「そんなに冷たくされたら・・・」
男「な、なんだよ」
許嫁「また海外に行っちゃうかも」
男「・・・」
許嫁「うふふふふふふふふふ」
男「一応聞いておくが」
許嫁「ふふ?」
男「今の言葉は」
許嫁「じょじょじょ冗談です」
男「ふむ」
許嫁「ごめんにゃさい」
男「まあ酔ってるみたいだし本気にはしてないけど」
許嫁「あうー んう」ヌギヌギ
男「マテマテマテ なんで下も脱ぐんだ」
許嫁「暑い」
男「暑いならクーラーを」
許嫁「節約」
男「アイス食べろ」
許嫁「さっきプリン食べた」
男「そして近いんだがッムー」
許嫁「ンム・・・」
男「・・・酔うと乱れるということは肝に銘じておく」
許嫁「男君の前でだけ」
男「そうであってくれ」
許嫁「うふふ 男君、唇ぷにぷに」
男「ンムッー ング ンンン!」
許嫁「んはぁッ・・・!」
男「窒息するって」
許嫁「うふふふ こんなにしちゃって」サワサワサワ
男「誰だってなる」
許嫁「んふふ」
男「酔ってるからって大胆すぎるだろ」
許嫁「えへ」
許嫁「ねえねえ」グイグイ
男「な、なんだ」
許嫁「どしてスウェット脱がさせてくれにゃいのん?」
男「脱がしてどうするつもりだっ」
許嫁「脱がして?んー・・・吸い取る?」
男「ま、待て待てまだ晩酌の途中なんだし」
許嫁「そんなの後」
男「それにシャワーにも入ってない」
許嫁「男の匂い好き」
男「いや好き嫌いの問題じゃなくてだな」
許嫁「今ね生理中なの」
男「じゃ、じゃあまた今度なっ」
許嫁「だからね 吸い取る」ズイッ!
男「もう・・・勝手にしてくれ・・・」
許嫁「嫌?」
男「嫌じゃなくて・・・汗臭いだろうし・・・」
許嫁「いいにょん 昨日しなかったしね うふふふふふふふふふ」
男「(なんか本当に吸い取られそうで・・・)」ゾクゾク
許嫁「いただきます」
男「はあー!どっこいしょー!どっこいしょ!」
許嫁「どっこいしょー!」
男「ニシン来たかと鴎に問えりゃあー!なんたらかんたらー!けちょい!」
許嫁「ソーラン!ソーラー!」
男「ハイッ!ハイッ!」
許嫁「サンバ!」
男「!!?」
許嫁「イェー!ビバッ!サンバ!」
男「ンゥー!サンバ!!」
許嫁「サンバ!ビバッ!」
男「オッレ!」
ボブ「コレガ、ラテンバイオリズム・・・」
男「ハァー!ふたりはプリキュア!」
許嫁「三人でもプリキュア!!」
男「四人でもまあプリキュア!!!」
許嫁「五人でぇぇぇ!?」
男「サンバ!!」
ボブ「コレガ、ラテンバイオリズム・・・」
>>626-627は無かった事にしてください
嫁とイチャイチャしてました。スイマセン
・
・
・
・
男「」
許嫁「へーき?」ツンツン
男「吸い取られた」
許嫁「えへ」
男「二回も」
許嫁「スウェット履かないの?」
男「履くって」
・
・
・
男父「お前、就職はどうするんだ!」
男「どうするんだ!って・・・そっちの都合はどうなんだよ」
男父「そりゃあ跡取りの事とあるけどなあ」
男「下っ端から入れってんならそれでいいけどさ」
男父「お前がどうしてもやりたい職種があるなら無理にとは言わん」
男「んーむ 特には・・・」
男父「経験は大事だからな!ガハハハハハ!」
男「余程の事が無いならまずは就活するよ」
男父「そうか」
男「何も調べないまま親父達の会社に入るのもなんか勿体無い気がするし」
男父「うむうむ!」
巻いてくよ!巻きで!終わらせるよ!
・
・
・
さらに数年後
男「ただいまー」
許嫁「おかえりなさい」
男「はい プリン」
許嫁「えへ」
男「あー、明日飲み会だ・・・鬱だ」
許嫁「へーき?」
男「と、言うわけで迎えに来てほしい」
許嫁「お迎え?いいけど」
男「すまんな みんな許嫁のこと見たい見たいってうるさくってさ」
許嫁「じゃあ気合いを入れた格好で・・・」
男「普段通りでお願いします」
許嫁「むう」
男「場所は隣の駅のーーー」
・
・
・
・
翌晩
男「うぅ」
上司「おいおい男!嫁さんが来る前にダウンか?」
男「ハイペースで飲みすぎた・・・」
後輩「な、なら私が介抱してあげます!」
男「必要ない・・・」
後輩「そんな!せっかくの修羅場なのに!」
同僚「お?」
店員「お連れの方が到着しましたー」
ボブ「ヤア」
上司「えっ」
マイク「ヘイ!コッチノヘヤダヨ!」
ボブ「オォゥ!ゴメンネー」
アンダーソン「ナニヤッテルヨー」
ゲレイラ「ミンナコマッテルヨー」
ボブ「ハハハ」
許嫁「はじめまして」
同僚「おっ」
許嫁「男さんの恋人の許嫁と申します」ペコリ
上司「おぉっ」
許嫁「宜しくお願いいたします」
許嫁「男君・・・あ、」
男「」
後輩「どうやら先輩はダウンしているようなので私か介抱しているところです」
許嫁「む」
後輩「まあ男先輩きってのご所望でして・・・」
許嫁「む・・・男にはそんな趣味が」
男「うぅ」
許嫁「ですがそれは私の役目」グィ
後輩「ああん」
同僚「いやあすごい美人さんだ」
上司「うんうん 男にゃもったい」
許嫁「そんなことないです」ナデナデ
男「」
後輩「男先輩って、もう許嫁さんにベタ惚れなんですよ!」
許嫁「むむ」
同僚「確かに」
後輩「皆さん恋人の話になるとわりかし愚痴が多いのに、男さんはのろけてばっかですもん」
許嫁「嬉しい」ツンツン
男「うーん・・・」
後輩「男先輩って結構モテますからね!」
許嫁「む」
同僚「あーそういや、営業二課の○○さんも男狙ってたんだっけ」
許嫁「ふぅぅん?」
男「うっ・・・」ゾクゾク
上司「っても○○は野郎だけどな」
同僚「コイツ結構その筋の方からの人気ありますよね」
後輩「男先輩の貞操が危ないみたいです、許嫁さん!」
許嫁「平気」
同僚「男といつから付き合ってるの?」
許嫁「いつから・・・?いちおう中学生の終わりくらいからでしょうか」
後輩「長っ!」
同僚「ん?てことは何年くらい?」
許嫁「今年で・・・今年の来月で10年丁度になります」
上司「あー!成る程!だから男の奴指輪がどうとか言っていたんか!」
同僚「ちょ」
後輩「あっ」
上司「あっ」
許嫁「指輪?」
上司「あー?び、びわ、ユービワハヤヒデ!ビワハヤヒデ!」
同僚「あ、あービワハヤヒデっすか!」
後輩「???」
許嫁「・・・なるほど」
上司「許嫁さん!こ、この話はあくまで聞かなかったことに!!」
同僚「男は内緒にしたいような感じだったしなあ」
許嫁「承知しました」
後輩「男先輩可哀想・・・」
許嫁「任せて 私は演技派」
後輩「わかりやすいって男先輩は言ってましたよ」
許嫁「うっ へ、平気・・・なはず」
男「うっ・・・ん」
上司「と、とにかく!あくまでサプライズということで!」
同僚「お願いします」
許嫁「はい」
・
・
・
・
帰宅後
男「やべえ 記憶がない」
許嫁「男君寝てたよ」
男「そ、そうだっけ」
許嫁「うん」
男「あいつら変な事話してなかった?」
許嫁「んー、男君はホモに人気がある事くらいしか」
男「本当か?」
許嫁「ほ、ほんとう!」
男「(怪しい・・・)」
・
・
・
数日後
テレビ「今、琵琶湖では紅葉がほーら!綺麗!」
男「琵琶湖かあ」
許嫁「びわっ?」ビクッ
男「ど、どうした?」
許嫁「にゃんでもない」
男「琵琶湖行きたいのか?」
許嫁「う、うん」
CM「今夜のロードショーは、リングをお送りします!」
許嫁「りりりんぐっ?」ビクッ
男「な、なんだよ」
許嫁「いや、その、リングやるんだーって」
男「許嫁は怖いの苦手だろ」
許嫁「たまには見る」
男「そうなのか???」
CM「ゼクシィで!!」
許嫁「あうっ」ガタン!
男「どどどうしちまったんだ!」
許嫁「にゃにゃんでもない」
男「・・・(怪しいな)」
許嫁「別になにも知らない」
男「知らない?」
許嫁「・・・な、なんでもない」
男「・・・・・・喋ったな?同僚の奴ら」
許嫁「はて?」
男「ほう?」
許嫁「わわわ私は何も聞いてない」
男「正直に言え」
許嫁「何も知らないよ」
男「分かりやすすぎんだよなあ」
許嫁「わ、私は演技派」
男「あのなあ」
許嫁「あぅ」
男「別にバレたならバレたでしょうがないけどさ」
許嫁「あぅぅぅ」
男「許嫁が悪いわけじゃなくて、あいつらが勝手に話しただけなんだろうし」
許嫁「あれは・・・不可抗力」
男「うむ」
許嫁「聞かなかった事にと言われたのから・・・」
男「だぁぁぁぁ クソ!なんかあいつらよそよそしいと思ったら!」
許嫁「ごめんなさい」
男「んー、まあ許嫁は悪くない」
許嫁「でも嬉しい」
男「・・・///」
許嫁「えへ」
男「色々計画してたのに」
許嫁「もう10年なんだね」
男「・・・早いな」
許嫁「うん」
男「許嫁も結構変わったなあ」
許嫁「む」
男「あんなに無愛想だったのに」
許嫁「不安だっただけ」
男「そうだよな」
許嫁「今は幸せいっぱい」
男「・・・ならよかったよ」
許嫁「あなたで良かった」
男「そ、そういうのは何回聞いても恥ずかしいから止めろって」
許嫁「離れたりした時もあったけど」
男「もうそんなことないだろ」
許嫁「うん」
男「だから俺に一生ついて来てほしい」
許嫁「うん」
男「・・・ま、てな感じで指輪を渡そうにも・・・まだ手元にない」
許嫁「ならあなたのプロポーズは今度にとっておく」
男「そうしてくれ」
許嫁「私を許嫁から恋人にしたのもあなた」
男「・・・」
許嫁「今度はお嫁さんにしてほしい」
男「あぁ」
許嫁「一生側に居させてもらっていいですか?」
男「もちろん お願いします」
許嫁「こちらこそお願いします」
・
・
・
数年後 夏 夏まつり
幼女「あぁん」ビリッ
男「そんな派手にやったら金魚が驚いちまうだろ」
幼女「でめきん・・・」
男「あんなデカいの諦めろって」
オヤジ「ぐへへ」
嫁「任せて」
男「お前は一度も取れた事無いだろ」
嫁「今年はいけそうな気がする」
男「はいはい」
嫁「ていっ」ビリッ
オヤジ「グヘヘ・・・残念」
男「豪快に破けたな」
嫁「あう」
幼女「あはは ママへたー」
男「さっ、もうすぐ花火だし行こうぜ」
嫁「うん」
幼女「おじさんまたねー」
男「また来年」
嫁「覚悟して」
オヤジ「グヘヘ・・・またな」
オヤジ「行っちまった」
オヤジ「どうやら・・・気付かなかったようだな・・・」バリバリバリ
ボブ「コノオレノソンザイニ」デデーン!
終わり
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
適当にダラダラやっていたら蛇足だらけになってしました。今こう読み返すと親父たちが糞糞&糞で脱糞してしまいました。
なぜ私がこのようなSSを作ろうと思ったのか・・・それははだしのゲンを読んだからです。
このSSまとめへのコメント
ぼぶうううい
長かったけど割と好きよ
傑作!※個人の感想です
もっとやれぃ!
ちなみに冗談冗談系なら
ハリー・ポッターのリー・ジョーダンもいるよ
うむ、面白い。
ボブコノヤロウwwww
ボブはどのssでも輝く(確信
そして面白い。
お疲れさん
許嫁シリーズで二番目に好きw
乙です~♪
いいですね、許嫁モノでもかなりの上位にくるかと思います。
わがままを言わせてもらうと、数年後の夏祭りは見たくなかった。そういうのは二部作でいってくれると・・・なお良かったと思うのは私だけでしょうか?
ボク(モッコリ
で大草原不回避
ボブ~
とてもいいssでした(≧▽≦)
長い。
ありのまま今起こったことを話すぜ‼
泣いた