智絵里「プロデューサーさん、女装がバレたら社会的に終わりなんですよ!」
智絵里「プロデューサーさん、女装がバレたら社会的に終わりなんですよ!」 - SSまとめ速報
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――事務所
P「なんですか突然」
ちひろ「いえいえ、そろそろもういいかなと思って」
P「で、何?」
ちひろ「はい、いいですか? クンカーの定義は大きく分けて2種類あります。肉食的クンカーと草食的クンカーです」
P「ふーん」
ちひろ「あんた興味無さ過ぎじゃないですかね……紗枝ちゃんたちがよくクンクンしてくるじゃないですか」
P「そんなこと言われてもまだ就業中だし……私この後外出なきゃダメなんですよ」
ちひろ「ああもう、いいんですよそんなの、今回でもう終わりなんですから。いいですか? ちょっとこっちにきてください」
P「何なの一体……」
……
…………
――更衣室
ちひろ「女性用更衣室です。女装している都合上、プロデューサーさんも他のアイドルたちと同じように利用していますね?」
P「まあ……ほとんど使うことないですけどね」
ちひろ「いいですか? ここにあるプロデューサーさんの使用済みワイシャツをハンガーに掛けて……」
P「どこから持ってきたんだ……」
ちひろ「さて、これで準備オッケーです。別室のモニター室に行きましょう」
ちひろ「この後、凛ちゃんと美嘉ちゃんが来るはずなので見付からないようにしましょう」
P「もう……」タタタッ……
……
…………
――モニター室
P「……で、私たちはここで更衣室に来たアイドルを盗撮してどうするんですか?」
ちひろ「クンカーがどういうものなのか、プロデューサーさんに実際に見てもらうんですよ」
P「クンカーて……最近、紗枝や文香が私の匂い嗅いでくるでしょう? あれじゃないの?」
ちひろ「あの2人は後で話す草食的クンカーです。凛ちゃんたちは肉食的クンカーなのでまずはそちらから見ましょうか」
P「何が違うんだか……っていうか凛や美嘉は別に私の匂い嗅いだことないでしょう?」
ちひろ「デレステのイベントの都合上カットされたんですよ」
P「はぁ……」
ちひろ「あ、凛ちゃんと美嘉ちゃんが更衣室に来ましたよ!」
P「ん、どれどれ……」
――更衣室
ガチャッ……
美嘉「それでさー、この間莉嘉がアタシのパンツを――」ピタッ
凛「いつも莉嘉にパンツ脱がされてるよね――」ピタッ
ババババッ!!
凛「プロデューサーの使用済ワイシャツ……!」バサッ!!
美嘉「ちょっと凛! それアタシが最初に見つけた!!」グイッ!!
凛「ちょっと美嘉煩いよ、せっかくの脱ぎたて……うん、この匂いは脱いでからあまり時間が経ってない……」フゴー! フゴー!!
美嘉「……」クンカクンカクンカクンカ!!!!
凛「……」フゴー!! フゴー!!
美嘉「……」スンスンスンスンスンモグモグモグモグ……
凛「ちょっと美嘉、ワイシャツの袖、口の中に入れないでよ。プロデューサーのワイシャツが涎でベタベタになるんだから」ギロッ
美嘉「ムフー! ムフー!!」モゴモゴモゴモゴ
……
…………
――モニター室
P「えー……」
ちひろ「どうですか?」
P「あの2人、死体に群がるゾンビみたいになってるけど」
ちひろ「そうです。得物を見つけたら全てを無視して一心不乱に飛び掛る……それが肉食ンカーです」
P「ちなみに私があそこに行ったらどうなるの?」
ちひろ「2人とも凶暴化してますからね。プロデューサーさんの身ぐるみ剥がされてスーツや下着諸々、全部脱がされて匂い嗅がれるんじゃないですかね」
P「あの2人移籍させようかな……」
ちひろ「だけど若いうちは肉食ンカーかもしれませんが、大人になって結婚する頃にはすっかり落ち着くはずですよ」
P「大分話飛びましたね」
ちひろ「夫が自分の物になったことで心に余裕が生まれるんですよ。いつでも匂いを嗅げることで精神が安定していくんです」
P「へぇ……まあ、私はこの事務所にいる間は女装したままで通すから関係ないか……凛や美嘉と結婚する男はご愁傷様ね……」
ちひろ(いつまでもバレないと思ってるのか……)
……
…………
――数十分後
P「あれから凛と美嘉は私のワイシャツをまた取り合いはじめて、シャツを引き千切った挙句お互いにシャツの切れ端を持ってどこかへ走り出してしまった……」
ちひろ「ワイシャツを1枚失って悲しいかもしれませんが……」
P「あの2人のあんな姿を見てしまったほうが悲しいんですが……」
ちひろ「まあまあ、気を取り直して次はモニターを事務所に切り替えましょう」
P「えー……まだやるんですか? 監査資料の作成、まだ残ってるんですよ?」
ちひろ「お仕事の話は忘れましょうよ……あ、ほら、来ましたよ」
P「んー、なんだ……紗枝と文香じゃない」
――事務所
ガチャッ
紗枝「おはようさんどす~」
文香「……おや、どうやらPさんとちひろさんは……不在のようですね」
紗枝「なんや無用心やなぁ……仕方あらへん、うちらでお留守番しておきまひょ」
文香「そうですね……幸い、レッスンまで……少し時間もあります」
文香「あちらのソファで休んで……」ピクッ
紗枝「……おやまぁ? そふぁにPはんのしょーるが……」トテトテ
文香「そうですね……これは、良い物を見つけました」スン、スン、スン……
紗枝「せやなぁ、レッスン前にPはんの匂い嗅げるんは、元気になりますえ」スンスン……
文香「はい……ここに来るまで、少し疲れを感じておりましたので……とても、良い匂いです」スン……スン……
紗枝「ほんの少し匂い嗅いだら、れっすんにいきまへんと……Pはんのしょーるは、椅子に掛けなおしておきまひょ」
文香「事務所の窓際に座っていると……寒さを感じてしまいますからね……Pさんには風邪を引かないよう、気をつけて頂かなければ……」
……
…………
――モニター室
ちひろ「どうですか?」
P「どうもこうも、最近よく見る光景じゃないですか」
ちひろ「はい、2人ともプロデューサーさんの身につけている物を見つけても、凛ちゃんや美嘉ちゃんのように匂いに飛び掛ることはしません」
ちひろ「あくまで純粋に、プロデューサーさんの匂いに安らぎを求めて嗅いでいるんです」
ちひろ「そしてそこにプロデューサーさんが現れたら、子どものようにプロデューサーさんに抱きついて匂いを嗅ぐ……これが草食ンカーです」
P「そう……」ケータイトリダシポパピプペー
ちひろ「あんたホント興味なさそうですね」
P「今更だし……ていうかホント戻りましょうよ、肉食だの草食だの、これでお話し終わりですよね?」
ちひろ「いえ、まだあります」
P「あなた最初にクンカーは2種類って言いましたよね?」
ちひろ「背徳的クンカーというものが存在します」
P「無視……って背徳的クンカー? 肉食や草食やらとは随分変えてきましたね」
ちひろ「はい、これは主に美波ちゃんや翠ちゃんが患っているんですが……」
P「さり気なく病気扱いしてますよね」
ちひろ「実は私、プロデューサーさんの使用済ワイシャツをもう1着持ってたんですよ」
P「えっ……私いつちひろさんの前でシャツ脱いだっけ……」
ちひろ「そのワイシャツですが、更衣室のプロデューサーさんのロッカーの中に入れていたんですが……そろそろいい頃合ですね」チラッ
P「ん?」
ちひろ「ちょっとモニターを更衣室に切り替えますね」カチッ
――更衣室
翠「んっ……Pさん……んっ、ん……」スー、ハー、スー、ハー……
クチュッ、クチュッ……
翠「あっ、あっ……早くしないと……他の方が更衣室に来てしまって……んっ……」スゥー……ハァー……
ピチャッ、ピチャッ……
翠「あ、あ……イク、イク……あっ、あ、あ……!」ビクンッ!
プシャァァァァッ!
翠「……」ハァー、ハァー……
翠「……」スン、スン、スン……スゥー……
翠「はぁ……こ、こんなにワイシャツを汚してしまって……誰かに見られては……も、持ち帰りませんと……」ゴソゴソ……
……
…………
――モニター室
P「」ドンビキ
ちひろ「これが、背徳ンカーです」
P「お、おう……そうだな……」
ちひろ「プロデューサーさん、男言葉、気をつけないとダメですよ? 智絵里ちゃんが聞いたら怒られますよ」
P「え、えええ……何あれ」
ちひろ「翠ちゃん、最近どうもプロデューサーさんの汗の匂いに夢中らしいんですよ」
ちひろ「何とかしてプロデューサーさんに汗をかいてもらおうと色々考えているようで……」
P「いや、汗かくって普段は事務所で座ってるか外出しているのにそうそう汗なんて……」ハッ!
ちひろ「気付きましたか……最近、翠ちゃんが定時後にプロデューサーさんを自主練に誘っているのがまさにその手段です」
P「そういえば翠の自主練に付き合うたびにタオルを借りてたような……」
ちひろ「はい、プロデューサーさんにバレないように普段は平静を装い、尚且つその匂いで己の欲望を満たす……それが背徳ンカーです」
P「えー……ん、ちょっと待って、そういえばさっき美波もって……」
ちひろ「美波ちゃんなんてもっと前から、プロデューサーさんの汗の匂いで同じようなことやってたんですよ?」
P「マジで……」
ちひろ「翠ちゃんよりももっと過激なんですよ? 事務所に誰もいなかったらプロデューサーさんの机で角オ――」
P「それ以上言わないで頂戴」
ちひろ「それにしても随分引いてますね。男なら嬉しいんじゃないですか?」
P「いまの生活してると、あの子たちに慣れすぎてそんな気も起きないわよ……」
ちひろ「あらら、残念ですね……普通の男性なら即ハメですよ即ハメ」
P「むしろ残念に思えてよかったわよ」
ちひろ「私としてはもっと面白い反応を期待していたんですが……」
P「いやぁ……これに面白い反応を出来ると思ってるちひろさんのほうが面白いですよ」
ちひろ「そんな、照れるじゃないですか」
P「あっそ……まあいいわ、もう終わりですよね?」
ちひろ「本当はもう少し待てば美波ちゃんが事務所に来るんですが……」
P「さっさと戻りましょう」
ちひろ「はーい……ちぇっ、残念」
……
…………
――数十分後、事務所
ちひろ「ああもう! 電話は引っ切り無しに掛かってくるせいで仕事は手につかないし、なんでこんなに忙しいんですか!」ガサガサッ!
P「あなたがサボるからでしょう! もう、今月忙しいんだから!」カタカタカタッ!
ガチャッ……
紗枝「おやまぁ、Pはん?」
P「あら、紗枝? あなた今はレッスンの時間じゃないの?」
紗枝「忘れもんがあって、戻ってきたんどす。ちひろはんもPはんも、なんや忙しないどすなぁ」
P「色々仕事が溜まっててね……ちひろさんのせいで」
紗枝「ほな、うちはまたれっすんに……」
「あ、紗枝、ちょっと待って頂戴」
紗枝「なんやPはん? あっ、もしかしてPはんの匂い、嗅いでもええんどすか?」
P「仕事の話よ……紗枝、あなた今度、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージのイベントに出ることになったから」
紗枝「はて? 聞いたことあるような……」
P「ゲームのイベントよ。一緒にかな子も出るから、2人で頑張ってね」
紗枝「かな子はんとお仕事どすかぁ……それやったら楽しそうやね」
ちひろ「プロデューサーさんはもちろん、イベントを走るんですよね?」
P「まあ、そうね……紗枝のはじめてのデレステのイベントだし」
ちひろ「もちろん上位入賞狙いますよね? 2桁台くらい目指しますか?」
P「仕事があるでしょう……まあ、500位とかだといつも通りで味気ないし、頑張って200位以内くらいには入れたらいいなって思ってますけど……」
紗枝「Pはん、そないに頑張ってくだはるんどすか?」
P「紗枝も頑張ってくれるんだし、私も少しは頑張らないとね」
紗枝「ふふっ、嬉しいわぁ……せやPはん、ちょっとええどすか?」スッ
P「ん、何――」
ギュッ……
P「……なんで紗枝が私に抱きついてるのかしら」
紗枝「いつもPはんの匂い、嗅がせてもろてるし……うちの匂いも嗅いでおくれやす」
P「嗅いでどうすんのよ?」
紗枝「うちの匂いを嗅げば……こんち気が溜まるんどす」
紗枝「このこんち気があれば、いべんとも最後まで走りきれるんどすよ?」
P「こんち気?」
ちひろ「オーラパワーみたいなヤツじゃないですかね」
P「変な子……」
ちひろ「ま、紗枝ちゃんからの激励ってことですよ。ほら、プロデューサーさんもイベント頑張ってくださいね」
P「……そうね、よく分からないけど。紗枝、ありがとうね」ナデナデ
紗枝「Pはんに喜んでもらえて嬉しいわぁ。一緒に頑張りまひょ」
P「ええ、あとで一緒にスタージュエルでも買いにいきましょうか」
ちひろ「よかったですね、紗枝ちゃん」
P「ほら、早くレッスンに戻らないとトレーナーさんに怒られるわよ?」
紗枝「ふふっ……はぁい♪」
完
毎日アイドルのSSを何でもいいから書いたら
デレステのイベントでSSを書いたアイドルが来るということなので願掛けしてたら、1月20日に紗枝はんが来ることになったので適当にまとめて終了
紗枝はんが限定で来なくて助かった……これで担当のSSRに全力を注げる
みなさんも1月20日からのデレステのイベントを走りましょう
HTML化依頼出して終了
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