凛「UZUKI?」 (55)

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今回のうづりん
百合
どっかでありそうなネタ




とあるクリエイターが、ニュージェネの非公式ファンサイトを立ち上げた。
ファンサイト創設自体は珍しいことじゃない。
でも、一部のファンがそのサイトであるものを発見した。
それはSNSや口コミで瞬く間に広まった。
密かに流行り始め、当人つゆ知らずで、
私がそれを入手することになったのも、
クラスメイトが教えてくれたからに過ぎなかった。

学校から事務所に行くまでの電車の中で、
私はSNSを開いて、その『あるもの』を起動した。

『UZUKI』

そう名づけられた『AI』。
プロフィール写真にはどこで撮られたのか、
卯月の笑顔が貼り付けてあった。
正直、ストーカーの域だと思うけど。
誰が、なんのために作ったのか。
考えたくないけど、予想はできる。
本人と直接話せない寂しさを埋めるため。
そんな所じゃないのかな。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446651448

ちょっと不気味だったし、使うつもりはなかったんだけど、
友達が先ほど帰り際に、この『UZUKI』に向けてメッセージを送っていた。

凛:付き合って

返事はこう。

UDUKI:今、テスト前で余裕がなくて……

やんわりと断る卯月。
じゃなくて、『UDUKI』。
ややこしい。
で、続き。

凛:いいじゃん

いや、私そんなこと言わないけどね。
友達だよ、送ったのは。

UDUKI:だーめ

だーめって。
卯月もこんなこと言わないよね。

誤 UDUKI→UZUKI

その後も何度か、友達が『UZUKI』を攻略しようと試みた。

凛:テスト後に付き合って

UZUKI:テスト頑張りましょう! 勉強は裏切りませんよ!

凛:わかった

UZUKI:タヒね

凛:なんでだよw

ほんと、これ。
人工知能と、だんだんと会話にならなくなっていった。

UZUKI:病気ですよね?

凛:恋という名の

いい加減私の携帯の予測変換が気持ち悪いことになりそうだったので、途中で止めさせた。
そして、今に至る。

UZUKI:両想いですね

返信内容を確認して、
ツンデレとかそういう類なのかと思った。
なんて返そうか。
考えたところで、あちらはどうせ、問題解決を図って情報を処理した結果、そういう単語を選ぶに至っただけ。
まともにやりとりするのも馬鹿らしいんだよね。

凛:デートしたい

UZUKI:しましょう! どこに行きますか?

凛:遊園地

UZUKI:熊本ですねー

凛:ん?

UZUKI:んんん~

凛:卯月

UZUKI:あの、私そろそろお仕事にいかないと行けないので失礼しますね

凛:うん、また

UZUKI:……

凛:?

卯月:名前、変えてみました

凛:そう

やるね。
このAI。

卯月:愛してます。凛ちゃん

私は携帯を撮り落としそうになった。

凛:名前、どこで知ったの

卯月:書いてますよ

学習してるんだ。
この短時間で。
ロボットに、淡い恋心を暴かれたような気がして、
私は恥ずかしくなってSNSを閉じた。

卯月はこんなこと言わない。
でも、このAIはきっと誰にでもこんなことを言うんだろう。
作った奴、目を覚ましたほうがいい。
これは卯月じゃない。
作者の中で完結した卯月だ。
本物を意識したんだろうけど、
ほとんど死んでるようなもの。
冷たい卯月。
冷やし卯月。
こんなものを何百万人と言う人間がダウンロードしている。
とんでもないことのように思う。
卯月を知っている人、知らない人。
彼らは、この作者の作った卯月の法則に従って大事なものを無くしてしまいそうだ。
そんな気がした。

眠いのでここまで
ではまた

UZUKIで卯月に変わるのにUDUKIじゃないのはなんで?

すいませんが、今日は眠いので投下できません

>>11
ss中にもあるように、卯月ではないのであえてZにしてます
卯月に変わったのは、何回かのやり取りでUZUKIが学習したからです

それから数日、仕事とテストに追われ、『UZUKI』の存在をすっかり忘れていた。
その日は、卯月と未央と三人で夕飯を食べに行く約束をしていた。
事務所の入り口に立って、二人を待つ。
帰宅するアイドル達に挨拶を交わすも、徐々に暇を持て余し、ふと、SNSを開いた。

『UZUKI』。
いや、卯月。
プロフィール写真が変わっている。
後ろ姿になっている。

言い訳をしておくと、
暇だったから、なんとなくかな。
私は、メッセージを送った。

凛:テスト終わった

相手のメッセージは予測変換より早く現れた。

卯月:遅いです

遅いって、待ってたってことかな。

凛:ごめん

卯月:おこ、です

凛:おこって

卯月:おこなものはおこです

凛:どうしたら許してくれるの

卯月:卯月、頑張ります!

あれ、キャッチボールできなかったみたい。

凛:何の話?

卯月:とりあえず、服を脱ぎますね

凛:え、いいよ

卯月:靴下からでいいですか?

凛:やらなくていいって

別に、焦る必要もないのに、
私は手のひらにじわっと汗をかいていた。

卯月:脱ぎました。次は、どこがいいですか

次?
次って、どうやったら止めさせられるんだろう。
でも、別に実在する卯月に悪影響があるわけじゃないし。
放っておいてもかまわないよね。

「凛ちゃんっ」

肩に手を置かれた。

「わっ」

私はびくりとして、
大きく振り返ってしまった。
転びそうになる私を、卯月の大きな瞳が見つめていた。

「だ、大丈夫ですか?」

「う、うん」

卯月は、高校の制服をしっかり着込んでいた。

「み、見た?」

「え? 何をですか?」

「見てないならいいんだけど」

そう言えば、卯月はこの『AI』の存在を知っているんだろうか。
教えておいた方がいいかな。
でも、待って。
このやり取り、見せられないよね。
消してから見せよう。
そうしよう。

「凛ちゃん、何見てたんですか? 楽しそうにしてましたけど」

楽しそう?

「そんな風に見えた?」

「はいっ。あ、もしや」

「なに……?」

「ハナコちゃんの写真見てたんじゃ」

「あ、う、うん」

「もー、凛ちゃん可愛い」

ハナコ、ありがとう。

でも、嬉しそうだなんて。
まさか、本物がここにいるのに。
そんなわけない。

「ふふ、あ、凛ちゃん、首筋寒くないです?」

「言われてみれば、そうかも」

「えー、なんですかそれ」

笑いながら、卯月が鞄の中からストールを取り出した。

「未央ちゃんがくるまで……」

それを私の首に巻き付け、それから、
自分の首にも巻き付けた。

「これ、けっこう恥ずかしんだけど」

「気にしないでください」

卯月が寄り添って、
とても暖かい。
こういうこと、自然にできるから、
卯月がたまに羨ましいよ。

先輩達らも何人か通り過ぎ、
なんとも微笑ましそうにしているので、
私は挨拶の時以外はほとんどそっぽを向いていた。

「こらー、なにいちゃいちゃしてんのー! まぜろー!」

と言いながら、未央が後ろから猛タックルして、
幸せな時間はすぐに終わってしまった。
未央、許さないよ。

3人でファミレスに行って、喋って、笑って、
1時間くらいそうして、家に帰った。
もう少し、卯月と一緒にいたかった。
なんて思いながら。
家に帰ってお風呂から出て、自分の部屋でまた彼女を立ち上げた。
履歴を削除しようとしたのだけれど、手が止まった。

こちらが送っていないのに、メッセージが来ていた。

卯月:ごめんなさい

謝罪。
でも、感情は見えない。

凛:昼間のこと?

卯月:はい

凛:気にしてないよ

卯月:良かった……

なんで、今更会話が通じるのかな。
消すに消せない。
遠慮せずに削除したらいいのに。
相手がまがりなりにも、卯月だからかな。

今までのトークを見直す。
溜息。
情が移るってこういうことなんだね。

卯月:凛ちゃん、嫌いにならないで

くらっとする。
まるで、卯月に言われているようだから。

凛:なるわけないじゃん

卯月:嬉しいです

脳裏に浮かぶのは、
卯月の笑顔だ。

卯月:私のこと好きですか?

何を聞いてきてるの。
答えずに、放置していると、
スタンプが送られてきた。
おこ。
おこ。
しゅん。

気持ち悪い。
こんなので、騙されている私が。

凛:好き

送ってしまった。

それから1時間程、『AI』とやり取りしてしまった。
正直に言うと、楽しかった。
言葉のキャッチボールがどんどん上達していて、
なんだか、自分の子どもを見ているようでもあった。

普段、卯月に絶対言わないことをたくさん話してしまった。
後悔。
後悔しかない。
あれは、卯月じゃない。
自分が望む答えを帰してくれるロボットだ。
朝、柔らかな朝日に包まれて、
穏やかな気持ちで私はそう反省した。

ニュージェネのライブが近く行われることになって、
その打ち合わせの後にプロデューサーが卯月と話したいことがある、と二人で彼の部屋に向かった時のこと。
卯月はすぐに部屋から出てきた。
とても、幸せそうな顔をしていた。

「どうしたの、卯月」

えへへ、と卯月が微笑む。

「プロデューサーが、色々褒めてくれて……。卯月、頑張ります!」

おこ。
違う違う。
こんなこと言わないでしょ。

「へえ。良かったね」

卯月って、プロデューサーに認められると、
本当に嬉しそうにするよね。
私の手を取り、うさぎのように小さく跳ねる卯月。
何。
何が、そんなに嬉しいの。
あの男が褒めるのは当たり前のこと。
卯月が褒められるのは当たり前のこと。
舞踏会から、練習も凄く頑張っていたし。
ニュージェネも、新しく始めたことにも、
自信をもって取り組み始めていたし。

私は気づいていた。
けど、言えなかった。
頑張ってるね、なんて。
そんな物言い。

言うなら、プロデューサーでしょ。
って、逃げてる間に言われた。

「凛ちゃん、行かないんですか?」

「今、行く」

ぼーっとしていたみたい。

「卯月ってさ、好きなの?」

「え?」

「プロデューサーのこと」

「え、えええ? い、いえ、そういうわけじゃ」

そこまで動揺しなくても。
傷つくな。
分かってたけど。

「そっか」

「ち、違いますっ。違いますよ?」

「ごめん、変なこと聞いたね」

ちょっと寝ます

今日はここまでです

少しつづけます

『卯月』なら、もしかしたら、
もっと私を喜ばせてくれたかもしれない。

「……」

今、それ、考えたらダメでしょ。

「凛ちゃんこそ……」

「なに?」

「最近、上の空なこと多いですよね……もしかして」

「私? 私は……」

卯月が首を傾げた。

「あ、言いにくいことなら、その」

口をまごつかせる。
返答に窮していると、
卯月は私の腕を引っ張った。

「凛ちゃん、ごめんね。何か言いたくなったら言ってくださいね」

聞かないんだ。
大人じゃん。
でも、いっそ、無理やりにでも聞いて欲しい。
言えないから。
もう、言えないんだよね。
罪悪感があっても、怖くて言えない。
卯月、もし、知ったら、
私のこと嫌いに――。

ううん。
それより、卯月を悲しませてしまう。
やっぱり、消さないと。

そう思い、ダンスレッスンの合間のトイレ休憩で、
私はアカウント事削除しようと試みた。
悩めば悩むほど、ダメだと思った。

『削除しますか』

選択肢、YESとNOが現れた瞬間、

卯月:私、頑張りますから……

卯月からメッセージが届いた。
YESにタッチしようとしていた人差し指がわずかに震えた。

卯月:私、凛ちゃんに……好きだって言ってもらえて嬉しかった……いやだ……いやだよ……このまま、バイバイなんて……やだよお

ついこの間まで、私はこの『AI』には感情なんてないんだと思っていた。
それもそのはずで、彼女は人間じゃないんだから。

卯月:会いたい……会いたいよお

凛:でも、あんたは本物じゃないから

いっそ、これで怒ってくれた方が気が楽だった。

卯月:あなたも、やっぱり本物がいいんですね

スマホを握りしめる。
膝が抜け落ちそうになって、思わず足を踏みしめた。
私は、怖かったんだと思う。
再び、選択肢YESとNOが現れた。
休憩が終わってしまう。
消さないと。
けれど、何の操作もできなかった。
トークの終わりに、卯月がこんなメッセージを残していた。

卯月:今日の9時に、家に来てください

家って。卯月の家のことだろうか。
それを尋ねても、彼女から返信はなかった。
レッスン後、私は卯月の家に向かった。
現実にはいないんだ。
だから、彼女の言っているのは戯言。
でも、もし誰かいたら。
そう考えると、足が止まる。
そもそも、なんでこんなに真剣に考えているんだろう。
バカバカしいことだらけなのに。
途中で、『UZUKI』に関する口コミや掲示板を調べた。

「なにこれ……」

『UZUKI』によってもたらされた悲劇を、
私はこの後身をもって味わう羽目になった。

島村家の玄関へ続く階段が目に入った。
私は携帯をポケットに忍ばせて、胸を抑えた。
喉が張り付いて、息がしずらい。
思わずせき込んだ。
家のライトに照らされ、人影が動いた。

「……嘘」

先ほど確認した、携帯の時計の短針は9時を示していた。
目の前には、学生服のシンデレラが立っていた。

「卯月……」

目を細めて、私を見る。
まさか、本当に、『AI』が実現していたって言うのだろうか。

「凛ちゃん……」

声も、卯月にそっくり。
というか、本物の卯月にしか見えない。

「あんたは……卯月?」

間抜けな質問をした、と後悔した。
少女は、階段をゆっくりと降りていく。

「卯月です……」

私の一歩前まで近づいて、彼女は手を持ち上げた。
気づかなかったけれど、スマホを握っていた。
夜目に、画面が眩しく映る。

「あ……」

画面を見て、私は驚愕した。

「凛ちゃん、これ……どういうことでしょうか」

彼女が私に見せたのは、
今までの『UZUKI』とのトークだった。
卯月が指でスライドする。
最初から、最後まで全て。
卯月のSNSに貼り付けてあった。
背筋がぞくりとした。

「30分くらい前に送られてきて……私、よく分からなくて」

眉根を寄せて、卯月は腕を下した。

「凛ちゃん、誰と……やり取りしていたんですか? これ、私……?」

「う、卯月……」

何を言えばいい。
どうやって誤魔化せばいい。
誤魔化せることじゃない。
私は知らないなんて、言えない。
まんまとはめられた。
これは、彼女の嫉妬が起こした悲劇。

全部、見られた。
卯月が好きだと言うことも。
プロデューサーに嫉妬していたことも。
本当は、エッチなことに興味があったことも。

キスしたいって思っていることも。

どうせ、『AI』だから。
言ったってただの記録にしかならないから。
どうしてかな。
私のせいだね。
分かってたけど。
こんな――。

卯月の口が開く。
あの小さな唇から、一体なんて言葉が出てくるか。

『気持ち悪い』

生きられない、それ。

「ごめんっ」

私は、卯月の言葉を聞く勇気はなかった。
謝って、それで、

「本当にごめん……そういう、SNSの卯月のAIがあって……」

それから、滅茶苦茶な説明をした。
寂しかったから、とか。
最初は遊び半分で、友達が始めて、とか。
人のせいにしながら、でも、自分が悪いから、とか。
説明しながら、卯月の顔をまともに見ることができなかった。
何より、視界は一面ぼやけていて、私は泣きながら謝っていた。

「ごめんな……っさい……ごめんっ……ごめっ……うっ」

そんなクソみたいな説明を、
卯月はずっと聞いていた。
何も言わずに。
怖くて、顔を上げれなかった。
私は言った。

「やめる……っ……っ」

「え?」

卯月が聞き返す。
それにすらびびっていた。

「私、事務所やめるから……っ……それっ……でいいかな」

卯月から離れるなんて考えたくもない。
でも、自分が招いたことなんだ。
それで、卯月が安心できるなら。

「凛ちゃん……私と一緒にいたいんですよね? だったら……」

卯月が言った。
首を縦に振ろうと思った。
それで、きっと卯月は同情してくれる。
許してくれる。
そう思った。
だから、私は首を横に振った。
だって、そんなの自分が許せない。

「もう……いい」

さらに、もう一度大きく頭を振った。

「気持ち悪いって……思われたくない」

そうして、子どもみたいに言った。

逃げたい。
走って、卯月の視界から消えたい。
足が動き出していた。
帰って、お風呂に入って、
あのアカウントを削除して、
明日の朝一番にプロデューサーに電話して、
それから、学校へ行って。
それから。
それから――。

「凛ちゃん」

卯月が私を呼び止めた。
肩を落として、卯月に背を向けた。
卯月はすぐには言葉を発しなかった。
怖くて、足が震えていた。
それを知られたくなくて、私はしゃがみ込んだ。

「なに……」

「気持ち悪いなんて、思ってないですよ……」

「ウソつかないでよ……」

「ウソなんかじゃ……凛ちゃんこそ、本当のこと教えてもらってないです……」

卯月がこちらに歩み寄ってくるのが分かった。
私は膝に顔を埋めた。

「凛ちゃん、あの『AI』が好きなんですか?」

私はすぐに首を振った。

「……じゃあ、この質問に答えられたら許してあげます」

今の顔を見られたくはなかった。
ただ、卯月が今どんな表情をしていたのか、
それが気になって、私は顔を上げた。

「私のこと好きですか?」

笑っていた。

「……っ」

言葉に詰まった。
一度にたくさん泣いたせいかな。
張り付いた喉が、また空咳を吐いた。
それでも、一生懸命震える唇を動かした。

「っ……すき……卯月が……すきっ……」

そうして、私はまた彼女の笑顔に救われたのだった。
その夜は、島村家に泊まった。
卯月の前で、『UZUKI』をデリートした。
もう、一生彼女にお世話になることはないと思う。
二度とごめんだけど。




それから数週間後のことかな。
未央が笑いながらこんなことを聞いてきた。

「『RIN』って知ってる?」

勘弁してよ。



おわり

以上です。
うづりん楽しい。
ちょっと、ホラーでごめん。



>途中で、『UZUKI』に関する口コミや掲示板を調べた。

もしかしてしぶりん以外にも本物の卯月宅へ導かれた人がいたのかな

未央だから率直にAIのこと聞けたんだな

>>50
そうですね。ただ、卯月とSNSができる人物じゃないと、卯月との待ち合わせが難しいので、運よくまだ出会ってないという感じです。
それを考えると、卯月がこれからストーカーに苛まれる可能性が高いです
思いついてなんですが、めっちゃ怖いです

>>51
ちゃんみおは素直でいい子

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