【艦これ安価】清霜「武蔵さんと探偵ごっこ」 (994)
早霜「武蔵さん、コーヒーどうぞ」
武蔵「ああ、ありがとう」
熱いコーヒーを啜ろうとするとドアが勢いよく開かれる。
清霜「武蔵さん」
清霜「事件があったらしいです」
武蔵「どんな事件だ?」
↓2 事件の内容(軽いもの)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443804353
秋月の牛缶盗難事件
清霜「唯一の楽しみだった牛缶を盗られたそうです」
武蔵「どうせ赤城さんや加賀さんだろ?」
清霜「調査しましょう!」
武蔵「よし、行こうか」
今日はここまで
マルマルヨンマル投下
武蔵「詳しく話してみろ」
秋月「はい」
秋月「昨日、牛缶を食べようとしたら無くなっていました」
秋月「昨日の分だけでなく棚の中の貯めておいたぶんまで……」
秋月「折角妹たちが来たら一緒に食べようと貯めておいたのに……こんなの……」
清霜が涙目になった秋月の肩を抱く。
清霜「私達が解決するから大丈夫」
清霜「安心して待っててね」
武蔵「よし、まずは↓2しよう」
武蔵「何か見つかったか?」
清霜「うーん」
武蔵「棚には鍵がしていないし、部屋にも容易に入れる」
武蔵「犯人は牛缶が大量にあることを知って秋月がいない間に盗んだ」
武蔵「調べてもなにも出てこないか」
清霜「どうするんですか?」
武蔵「棚に元のように牛缶をつめておく」
武蔵「これで様子を見るしかないだろうな」
↓2 部屋の前で怪しい動きの艦娘
清霜「武蔵さん、あれ……」
武蔵「大和……?」
隙間から見えるのは扉の前で頻りに周囲を気にする大和だった。
やがて誰の目もないことを確認すると意を決したように部屋に入っていった。
武蔵「行こう」
清霜を促す。
武蔵「こんなところでどうした?」
大和「武蔵……」
武蔵「知っているかもしれないがここで牛缶が盗まれた」
武蔵「まさか大和、お前がやったのか?」
大和「……」
↓2 なぜ大和が忍びこんだか
長谷川と言う男に命令された
ハセカラ民こんな所にも居るのかよ
下にズラしてどうぞ
>>24
安価は絶対やぞ
ところで自分は長谷川しか書いてないのに
ハセカラ関連と認識する奴はなんなんでしょうね・・・
大和「……」
武蔵「なんとか言ったらどうだ」
大和「……」
清霜「……大和さんじゃないんじゃないですか?」
武蔵「じゃあなんで黙っている」
清霜「大和さんじゃないんですよね?」
大和「……」
清霜「答えてください!」
大和「……」
武蔵「……黙っているつもりか」
武蔵「このことは報告させてもらうぞ」
武蔵「我が姉ながら恥ずかしい」
大和「……」
安価スルーミムラで確定だな
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>>32
文体がちゃうやろ
アホか
>>36
文体ぐらい変えれるやろ
アホか
清霜「本当に大和さんなのかなぁ?」
武蔵「黙っているということはそうだろう」
事務所に帰ると早霜が待っていた。
退屈そうに椅子に座りながら振り向く。
早霜「あら、お帰りなさい」
清霜「ただいま」
早霜「元気ないわね」
清霜「うん……」
早霜「あの鎮守府の雰囲気のせいかしら」
武蔵「どういう意味だ?」
早霜「過酷らしいですよ」
早霜「遠征に演習に出撃、休む暇もないとか」
武蔵「それで他人の物を盗んで憂さ晴らしか」
武蔵「なにやってるんだか」
清霜「……」
↓2 清霜行動安価
夕暮れに鎮守府に入り、大和を探す。
浜辺を探していると、佇んでいる大和を見つけた。
赤く染まった海を見つめる目は、やはり盗みをはたらくとは考えられない。
清霜「大和さん」
大和「どうしたの?」
清霜「本当に大和さんがやったんですか?」
大和「……」
清霜「誰かをかばっているとか、誰かに脅されてるとかじゃないんですか?」
大和「……」
清霜「大和さん……」
↓1、2 清霜説得セリフ安価
清霜「武蔵さんには黙っておきますから」
大和「……」
清霜「……私は信じてますよ」
清霜「それだけ覚えておいてください」
大和「……ありがとう」
今日はここまで
マルマルゴーマル投下
大和「……ちょっと来てくれないかしら」
清霜「どこにですか?」
大和「私の部屋よ」
清霜「はい!」
↓2 大和のおもてなし安価
大和がお茶を淹れ終えるとその匂いで部屋が満たされる。
冷えた体では耐えきれず一口啜る。
大和「美味しい?」
清霜「はい!」
大和「そう」
大和「入れた甲斐があります」
清霜「早霜よりおいしいかも」
清霜「淹れ方聞いてもいいですか?」
大和「普通に淹れてるだけよ?」
清霜「そうなんですか?」
大和「そう」
大和「飲む人の事を考えて淹れるの」
清霜「へー」
大和「それより、眠くならないかしら」
清霜「まさか……大和さん……」
清霜「……眠くないです」
大和「何も入れてないもの」
清霜「もー」
そんなにおかしかったのか大和が口元を抑えて笑う。
笑いは伝染するもので、清霜もつられて笑い出す。
大和「さて、冗談はこれくらいにしましょう」
大和「実は見せたものがあるんです」
笑いが収まったころ大和が切り出す。
清霜「私に見せたいものですか?」
大和「ええ」
大和「あそこの棚の中に……」
清霜「開けていいですか?」
大和「驚かないでくださいね」
清霜「はい……」
棚を開けると、出てきたのは空になった牛缶だった。
清霜「これは……」
大和「ある子がごみに出しているところを偶然見つけました」
清霜「ある子って?」
大和「秋月ちゃん」
武蔵「大和のところに行ってたのか?」
清霜「はい」
武蔵「行ってもどうにもなるまい」
清霜「やっぱり大和さんじゃありませんでした」
清霜「犯人は他に居たんです」
武蔵「……誰だ」
清霜「……」
清霜「……取り合えず明日、提督とお話しすることになりました」
武蔵「わかった……」
指定された部屋に入ると大和が立っていた。
大和「おはようございます」
清霜「おはようございます」
武蔵「……おはよう」
大和「これから提督が見えます」
大和「ですが、どうかここでの話は報告しないでください」
武蔵「わかった」
しばらくすると扉があき、提督が入ってきた。
↓2 提督容姿安価(幼いのはだめ)
中肉中背だがたたずまいは提督そのもので威圧感がある。
目の前に来て、ソファーに座る。
提督「うちの鎮守府でなにかあったとか」
武蔵「秋月の牛缶が盗まれたそうです」
提督「……それだけですかな?」
清霜「あ、いえ、えっと……」
大和「私からお話します」
清霜「お願いします」
大和「秋月さんの牛缶が盗まれました」
大和「話によれば徐々に無くなっていったのだとか」
提督「盗まれたのだろう?」
大和「いえ、自分で食べていたんです」
提督「じゃあなにも問題はないじゃないか」
大和「自覚がないんです」
武蔵「そんなバカな話があるわけ―」
大和「原因はおそらくここ最近の出撃続きです」
提督「休ませているはずだが」
大和「はい」
大和「他の艦はそれでも大丈夫ですが、彼女にはよりどころがありません」
大和「出撃による疲れと戦闘での緊張、それに姉妹艦を得たいという焦りが重なったのでしょう」
大和「無意識のうちにそれを発散していたのだと思います」
提督「……」
提督「わかった」
提督「苦しいがしばらく出撃は控えよう」
大和「……はい」
事件は解決したと思われたが武蔵が口を開く。
武蔵「なぜあの時黙っていた?」
大和「それは……」
武蔵「秋月が食べた証拠はあるのか?」
大和「……」
武蔵「本人に自覚がないんじゃ確かめようがないじゃないか」
大和「……」
清霜「武蔵さん」
武蔵「どうなんだ」
大和「……」
大和「……しょうがなかったの」
大和の威勢が戻る。
大和「この話はここではしたくありません」
大和「場所をかえさせてください」
今日はここまで
大和に連れられてきたのは大和の私室だった。
武蔵「提督に聞いてもらわなくていいのか?」
大和「いいの」
勧められて座った前にお茶がだされる。
武蔵「話してもらおうか」
大和「……まずはごめんなさい」
大和「本当の事を言います」
大和「私があの時黙っていたのは都合が悪かったから」
大和「この鎮守府のためにも、平和のためにも都合が悪かったからです」
大和「最近ある作戦で出撃が増えました」
大和「そしてその作戦のためには秋月さんの対空能力が必要でした」
大和「もちろん、出撃を重ねるごとに秋月さんが疲れていっているのはすぐにわかりました」
大和「でも、私はそれを無視しました」
大和「海を守るためなら仕方がないこと」
大和「作戦が終わればすぐに回復する」
大和「そう思っていた矢先にあの事件と、そしてあなたたちです」
大和「ごめんなさい」
大和「私はあなた達を信用していなかった」
大和「あなた達に話せば作戦の過酷さがあらわになる」
大和「そして作戦が行き止まる」
大和「そうなればすべて水の泡です」
武蔵「なんで秋月の部屋に入ろうとした?」
大和「私に目を向けさせれば解決は遅れます」
清霜「清霜達が見てるって知ってたんですか!?」
大和「ええ」
武蔵「ふむ……」
↓2 武蔵行動安価
武蔵「歯を食いしばれ」
大和が直立不動の姿勢になる。
清霜「武蔵さん!?」
武蔵「覚悟はできているな」
大和「はい!」
武蔵が手を振りかぶる。
瞬間乾いた音が響きわたる。
↓1、2 武蔵仲直りセリフ安価
武蔵「あまり寂しいことを言わないでくれよ」
武蔵「水臭いぞ」
大和「ごめん」
武蔵「こちらこそすまん」
清霜「武蔵さんすごい不機嫌でしたよ」
清霜「姉を思えばこそ、ですね」
武蔵「こら!」
清霜「ひゃっ」
大和「秋月ちゃんのこと、どうしましょう」
武蔵「いない泥棒捜しか」
清霜「うーん……」
清霜「そうだ!」
秋月の部屋の前に怪しい男がいた。
その男がドアノブに手をかける。
武蔵「待て!」
武蔵の声に男は慌てて逃げる。
男を追いかける声が鎮守府中に響く。
やがて捕まった男は引き渡された。
見物人の中には秋月が安心したような目で見ていた。
憲兵が男の覆面をめくる。
「やあ」
憲兵「まさか盗みに入るほど困窮していたとはな」
「いや、繁盛だよ」
憲兵「探偵ごっこがか」
「軍がらみの事件が多い中で重宝されててね」
「誰かみたいに犯人連れてくだけじゃないんだ」
憲兵「事件教えてるのは俺たちじゃないか」
↓2 次の事件(軽いもの)
今日はここまで
マルマルヒトマル投下
↓2 技術者枠安価(未出の艦娘、または海軍関係者)
所長「ある海域で五月雨が迷子になった」
武蔵「まさか面倒みろなんてことじゃないんでしょう?」
所長「迷子だけならいいんだが、今回は特殊だ」
目の前に広げられた海図を指して言う。
所長「最後の電報があったのがここ」
所長「内容は近くに島があったからそこで休む、だ」
清霜「島?」
早霜「こっちの島ですか?」
所長「いや、すでにその島は探しているが見つからない」
所長「問題は最後の電報の地点の周辺に島がないということなんだ」
武蔵「そんな馬鹿な」
所長「すでに沈んでいるかもしれないが念のため捜索して欲しいと要請がでた」
所長「武蔵、行ってくれ」
武蔵「はい」
清霜「清霜は?」
所長「危ないからだめだ」
清霜「えー」
武蔵「そんなに危険な海域じゃないしいいじゃないですか」
所長「……」
早霜「調査なら人数が多いほうがいいでしょうし」
所長「……わかった」
所長「清霜も連れてってやれ」
武蔵「了解!」
明石「整備はできてますよ」
武蔵「ありがとう」
清霜と共に船に乗り込む。
明石「では私も失礼して」
武蔵「おい」
明石「早霜ちゃんも乗ってるしいいじゃないですか」
武蔵「なに?」
早霜「来ちゃいました」
早霜が頭を出す。
武蔵「はぁ……」
武蔵「怒られても知らないからな」
武蔵「何か発見できたか?」
清霜「えーと……」
清霜「あ!↓2です!」
明石「おいしそうですね」
早霜「……なんでこんなところに本マグロなんでしょう」
武蔵「別にいいじゃないか」
いきなり霧がかかってくる。
不思議に思いながらも船をすすめる。
武蔵「そろそろ例の地点だ」
武蔵「通信を入れろ」
明石「はーい」
通信しようと機器に向かうがノイズがひどく、通信できない。
明石「だめです」
武蔵「なに?」
清霜「あ、島だ!」
清霜の方を見ると確かに岩肌が見えた。
船を着けて島に乗り込む。
人工物は一切見当たらず、目に入るのは木々の緑と岩の色だけだ。
早霜「ここが例の島でしょうか」
武蔵「……」
明石「海図には載ってませんね」
清霜「どうしますか?」
武蔵「……とりあえず↓2しよう」
早霜「古風ですね」
武蔵「それしか方法もあるまい」
武蔵「ほら、書くぞ」
↓2 次の行動
武蔵「次は五月雨の探索だ」
清霜「水上機積んでおきました」
武蔵「さすが清霜だ」
清霜「へへん」
清霜「早速飛ばしますね」
武蔵「頼んだぞ」
↓2 水上機が帰ってくるまで何をするか
今日はここまで
マルマルゴーマル投下
武蔵「とりあえず風雨をしのげる家を作ろう」
武蔵「まずは材料を集める」
武蔵「私と清霜は浜辺を右回り、明石と早霜が左回りだ」
明石「はい」
武蔵「無茶はするなよ」
↓2 五月雨の痕跡が見つかるかどうか
明石「ねえ、これって……」
早霜「五月雨さんの装備かしら」
明石「なんでこんなところに置いてあるんでしょう」
早霜「……襲われたとか?」
明石「一体誰に……」
明石「取り合えず二人を呼びましょう」
武蔵「食料を探すために装備を外して森に入った」
武蔵「そして中で迷ったかあるいは……」
清霜「……とにかく帰りましょう」
清霜「ここにいることはわかったし、日も暮れちゃうし」
早霜「お腹も空いたし?」
清霜「ばれてた?」
武蔵「……船に戻ろう」
武蔵「夕飯は海の上だ」
明石「あれ?おかしいな……」
武蔵「どうした?」
明石「エンジンがかかりません」
武蔵「なに?」
清霜「それじゃあ……」
武蔵「今日は野宿だな」
↓2 野宿中、清霜と武蔵の行動安価
清霜「変な島に着いちゃったけどみんなでキャンプ出来てよかったですね」
早霜「それもそうね」
明石「食材を焼いたりできたらいいんですけどね」
清霜「こうなるとわかってたらいろいろ持ってきたのに……」
武蔵「確かに明日がわかれば苦労しないな……」
武蔵「……明日森の中に入って五月雨を探す」
武蔵「明石は残ってエンジンの修理だ」
明石「はい」
武蔵「二人ともはぐれないように気を付けろ」
清霜「はい!」
早霜「はい」
武蔵「わかったらぼちぼち寝るぞ」
↓2 4人の内から誰か一人選択
風の音に目を覚ます。
気が付けば船は無防備な状態だ。
船から出て辺りを見渡す。
何もないのに安心して船に帰ろうとすると誰かの視線を感じた。
恐る恐る振り向くと森の中に目が光っている。
恐ろしさに目が離せないでいると目は瞼を閉じるように消えていった。
明石「武蔵さん……」
やっとの思いで捻り出した声も掠れてしまった。
武蔵「明石の報告によれば森の中には生物がいる」
武蔵「各自武器を携帯すること」
二人が返事をする。
武蔵「絶対にはぐれないように」
二人がまた返事をする。
武蔵「行くぞ!」
清霜「武蔵さん」
武蔵「なんだ?」
清霜「はぐれないように手を握りましょう」
清霜「片手は清霜と、もう片手は早霜姉さんと」
清霜「これで丁度です」
今日はここまで
マルマルゴーゴー投下
両手を塞がれて山に入る。
五月雨の名前を呼ぶが返事はない。
清霜「まだ森にいるのかな?」
武蔵「生きていれば返事は帰ってくるさ」
鬱蒼と茂った森は方向感覚が失われ、油断すると迷ってしまいそうだ。
早霜「私たちも生きて帰れるでしょうか?」
武蔵「そうだといいな」
武蔵「なぁ」
清霜「なんですか?」
武蔵「見られてないか?」
森に入ってしばらく経ったころふと、後ろからの視線に気づいた。
早霜「どうします?」
武蔵「……」
↓2 武蔵行動安価
振り向いて見てもなにもいない。
清霜「気のせいじゃないですか?」
武蔵「そうか……」
しかし尚も違和感は続く。
↓2 五月雨が見つかったか
暁「ねぇ」
不意に声をかけられる。
驚いて振り向くと黒髪の少女がいた。
武蔵「どうしてここにいる?」
暁「そんなの暁の勝手じゃない」
武蔵「勝手で来られるようなところでもないだろう」
暁「そうかしら?」
武蔵「道でもあるのか?」
暁「わからないわ」
武蔵「……」
暁が迷子になったという報告は聞かない。
新たに迷子になったとしてもとても追いつける距離ではないはずだ。
武蔵「一緒に行こうか」
武蔵「五月雨のこと知らないか?」
暁「知ってるわ」
武蔵「なんだと?」
暁「ここをずっと行ったところにいる女の人の家にいるの」
清霜「ほんと!?」
暁「レディはつまらない嘘なんかつかないわ」
武蔵「……今日中につけるか?」
暁「ええ」
先に進み会話も途切れたころ確かに前方に小屋が見えた。
武蔵「失礼する」
恐る恐る入ると話の通り女がいる。
「あら、この子を迎えに来たの?」
武蔵「はい」
見ると五月雨が寝転んでいた。
武蔵「ご迷惑かけたようで申し訳ありません」
「いいんですよ」
「ずっとまっすぐ行けば帰れると思います」
武蔵「はい」
「ただし何があっても戻らないでください」
武蔵「はい」
「それと、お腹が空くだろうからお土産を持って行ってください」
清霜「いいの?」
「ええ」
全員に包みが渡される。
五月雨「お世話になりました」
「ええ」
「気を付けてね」
挨拶が終わると帰路につく。
暁「ね、言った通りでしょ?」
武蔵「そうだな」
武蔵「ありがとう」
暁「レディとして当然よ」
森の中もやっと明るくなってきた。
出口は近く、船が治っていれば今日中には帰れるだろう。
武蔵「一緒に船に乗ってかえろう」
武蔵「暁にいろいろ聞くのはその後だ」
しかし振り向くと暁の姿がない。
武蔵「暁?」
清霜「いなくなってる……」
早霜「どうします?」
清霜「早く見つけないと」
五月雨「あの人のところでしょうか」
走りだそうとした二人を止める。
武蔵「私たちの任務は五月雨を見つけ出すことだ」
武蔵「帰ろう」
明石「武蔵さん、エンジンの修理終わりました」
明石「燃料もばっちりですし五月雨ちゃんも見つかったなら帰りましょう」
武蔵「ああ」
清霜達を先に乗せている間、今まで自分たちがいた森を見る。
森は何もなかったかのように黙っている。
清霜「武蔵さん!」
清霜に促されて船に乗り込む。
船が岸を離れ、徐々に速さを増す。
すぐに島は霧に覆われる。
もう島影も見えなくなるかと思われたその時、島から何かが光ったがすぐに消えてしまった。
↓2 軽い事件(未出艦娘のみ)
今日はここまで
如月事件には清霜達はだしません
マルマルマルゴー投下
如月は気がづくと白い部屋にいた。
いつの間にか椅子に座っていて目の前にはテーブルがある。
壁には窓がなく、あるのは二つの扉だけだった。
如月「ここは……」
如月「ついさっき海にいて、それで……」
「殺風景な部屋だろう?」
如月「誰?」
突然の声に周りを見渡すが誰もいない。
「それはこっちのセリフだ」
「生きているのか死んでいるのか知らないが、ここには来ちゃいけないことになってるんだ」
如月「ここはどこ?」
「生の世界と死の世界の中間だ」
如月「如月、死んじゃったの?」
「調べてみよう」
「生きてたよ」
如月「よかった……」
「戻りたいかね?戻りたくないかね?」
如月「え?」
「君が沈んだ原因は↓2じゃないか」
如月「え?」
「休む間もない遠征は疲れないのか?」
「生き帰れば待っているんだぞ?」
如月「……」
如月「↓2」
「それはできない」
「生きるか死ぬかどちらかだ」
「もう少しなんて言っている間に君の体は死んでいく」
如月「そんな……」
「ここに長く居すぎるとやがて死にもできなくなる」
「白い部屋でただ人を待つだけだ」
「どうする!」
如月「↓2」
「そうか」
「なら急ぐんだ」
「右の扉を開けてとにかく走れ!」
「もう二度とこんな所へは来るなよ」
寝落ちかな
昨日も無かったし忙しかったり疲れてるのならしばらく休止しても良いのよ
あの角を曲がればすぐに執務室がある。
そう思いながら、毛布を持って早足に歩いていた。
心の疲れからか眠ってしまった提督に掛けようと持ってきたものだった。
執務室の扉を開けて中の様子をうかがう。
提督はまだ寝ているようだ。
早速持ってきた毛布を背中にかける。
思えばここ最近の心労は大変なものだった。
執務中に寝てしまってもしょうがないだろう。
「おやすみなさい」
声をかけて自室に戻った。
>>176 ありがとう
清霜「今日はどこに行くんですか?」
武蔵「この近くの鎮守府だ」
清霜「なにかあったかなぁ……」
武蔵「自殺だ」
武蔵「提督なんて持ち上げて一切の艦娘の艦隊行動をしきるんだ」
武蔵「辛くなったんじゃないか?」
清霜「そっか……」
武蔵「嫌なものだな」
司令「わざわざすいません」
武蔵「いえ、仕事ですから」
司令「実は前の提督の死に不審な点がありまして」
武蔵「不審な点ですか?」
司令「遺書が見つかっていないんです」
司令「書き忘れたとも思えません」
司令「どうか探していただけませんか?」
武蔵「はい」
1、執務室 2、食堂
↓2 どこに行くか上記より選択
武蔵「とは言ってもどこから探したらいいか……」
司令「後で親しい者に案内させます」
武蔵「はい」
司令「食堂など自由に使ってもらって構いません」
武蔵「ありがとうございます」
司令「用があったらお呼びください」
清霜「なに食べよっかなぁ」
武蔵「結構種類があるんだな」
清霜「迷っちゃいますね」
「↓2がおすすめよ」
清霜「どこにあるの?」
武蔵「清霜が本気にするからやめてくれ」
「しょうがないわね」
「カレーでもなんでも頼めば?」
「ここはなんでも美味しいわよ」
「新入りじゃないんでしょ?」
武蔵「ああ」
「噂の調査員かしら」
武蔵「そうだ」
「やっぱり?」
「前の提督のこと調べに来たんでしょ」
武蔵「ああ」
「まったく、馬鹿よね」
武蔵「そうなのか?」
武蔵「自殺の理由はわかっていないのだろう?」
「わかるわよ」
1、執務室 2、部屋
↓2 上記から行く場所を選択
司令「彼女が案内してくれます」
武蔵「君は……」
「また会ったわね」
武蔵「あの時言ってくれれば……」
「別にいいじゃない」
「ほら、行くわよ」
「ここが執務室」
「ほぼ提督が自殺したままよ」
武蔵「ここがか」
司令「真相が明かされるまで使用しないことになってるんです」
武蔵「この部屋で遺書は見つかっていますか?」
司令「どこを探しても見つかりません」
「どうせ探しても無駄よ」
司令「そんなこと言うな」
「はーい」
今日はここまで
如月事件は>>175で終わり
分かりにくくてすまぬ
マルマルサンゴー投下
武蔵「自殺理由の目星はついていますか?」
司令「ええ、ですが……」
「私から話すわ」
司令「おい」
「いいのよ」
「提督の指揮する艦隊が大損害を起こしたって聞いてるでしょ?」
「それで心身が弱ってるときに……」
「私が」
司令「もうやめろ」
「だめ」
「ちゃんと向き合わなきゃだめ」
彼女は息をゆっくり吐くと続けた。
「私がひどいこと言って自殺に追いやったの」
早霜「どうでしたか?」
早霜がコーヒーを置きながら訊く。
武蔵「戦果なしだ」
武蔵「別に遺書なんて探す必要はないと思うのだがな」
早霜「何か発見させたい事実があるとかかしら」
武蔵「気になるな」
早霜「私、調べましょうか」
早霜「その提督のこと」
武蔵「ああ、頼む」
1、執務室 2、部屋
↓2 明日どこに行くか上記より選択
「私に何か用?」
清霜「なんで遺書を探そうと思ったの?」
「……」
清霜「聞いちゃだめ、だった?」
「……いいのよ」
「ただ……これだけは約束して」
「私は責任を逃れようとしてるんじゃないわ」
「確かに提督の自殺の原因を作ったのは私なの」
武蔵「彼女、この鎮守府ではどうなんですか?」
司令「孤立してしまっています」
司令「姉妹艦も少ないし言葉遣いもいいとは言えませんしね」
武蔵「そうですか」
司令「それにあの事件が重なって……」
司令「不憫でしかたありません」
司令「彼女だって素直になりたいはずなのに」
武蔵「失礼ですがあなたと彼女の関係は?」
司令「↓2です」
武蔵「親子ですか?」
司令「ええ」
司令「私の養子なんです」
司令「提督にも面倒見てもらって、あの子も周りに溶け込めそうになったところであの事件です」
武蔵「なぜ遺書を探しているのですか?」
司令「あの提督が、いくら疲れていたからといってあの子の言葉で自殺するはずがありません」
司令「遺書さえ見つかればあの子の潔白が証明されるだろうと思いまして」
武蔵「なるほど……」
司令「見つけるのは無理ですか?」
武蔵「いえ、そういうことならば全力を尽くして探し出してみせます」
清霜「武蔵さん、どうでした?」
武蔵「彼女と司令は親子だ」
武蔵「遺書が見つかれば彼女が自殺の原因でないと証明されるらしい」
清霜「だから依頼してきたんだ……」
武蔵「そっちはどうだ?」
清霜「自殺の原因は自分にあるって言ってました」
清霜「間違った進言をしなければ艦隊は損害が出なかったって」
武蔵「例の作戦の時にそばにいたのか」
清霜「はい」
武蔵「なるほど……」
早霜「武蔵さん、わかりましたよ」
早霜「特に厳しく責任を追及していた人がいました」
武蔵「それで気を病んで自殺か?」
早霜「いえ、責任を追及されたのは彼女のほうです」
武蔵「なんだと」
早霜「提督はおそらく彼女を庇って自殺したものと考えられます」
武蔵「……」
早霜「同じ鎮守府の参謀長」
早霜「彼が怪しいですね」
清霜「ねぇ、ここの参謀長ってどんな人?」
「そうね……年はまだ若いけど↓2なひとよ」
清霜「そう……」
「あの人がどうかしたの?」
清霜「その人と仲悪いの?
「悪くはないわよ」
清霜「その人の部屋は?」
「……その人が怪しいの?」
清霜「うん……」
参謀長「どうしたんだい?」
「ちょっとお話ししたいことがあって……」
参謀長「何かな?」
「提督が自殺するように仕向けたって本当なの?」
参謀長「……」
参謀長「誰から聞いたんだい?」
「なんでそんなことしたのよ」
参謀長「あれはしょうがない事だったんだ」
「出世の為に提督を殺したのがしょうがない事?」
「最低ね」
参謀長「そんな……」
武蔵「あった」
武蔵「提督の遺書だ」
武蔵「間違いない」
清霜「やりましたね」
清霜「これもあの子が気を逸らせてくれたおかげです」
清霜「あとは―」
電話が鳴る。
明石『大変です』
明石『彼女が連れ去られたかもしれません』
武蔵「発信機は正常か?」
明石『受信機ともに正常ですよ』
明石『場所を言うから速く行ってください』
今日はここまで
↓2 鎮守府から遠い連れ去られた場所
マルマルヨンマル投下
参謀長「着いたよ」
「ここはどこなの?」
参謀長「海底基地だよ」
参謀長「ここなら敵にも見つからない」
参謀長「知ってるのはごく一部の人だけ」
参謀長「私は出世の為にあの発言をしたんじゃないんだ」
「じゃあ何のためなのよ」
参謀長「君が孤立すれば私になびくと思ったんだ」
参謀長「前から目をつけていたのに、なのに君はあいつらとばっかり仲良くなって」
参謀長「提督が死んでるのを見たときは驚いたよ」
参謀長「遺書も見つけちゃったんだ」
参謀長「なにが書いてあったと思う?」
参謀長「君に責任はない、なんて書いてあったんだ」
参謀長「でも遺書を隠して提督の自殺が君のせいだと噂になれば君は孤立する」
参謀長「君が作戦を失敗させたなんて言わなくてもよっぽど効果的だと気づいたんだ」
「それで遺書を隠したの?」
参謀長「そうだ」
参謀長「でも見てごらんこの基地」
参謀長「私が任せられたんだ」
参謀長「必死にはたらいたんだよ」
参謀長「君も夫婦になるならこのくらいがいいだろ?」
「……最低」
参謀長「……素直になれないか」
参謀長「まあ無理もない」
参謀長「いいだろう、君が素直になれるまで私も待とう」
参謀長「どうせここには誰も来ない」
武蔵「海の中じゃないか」
明石「はい」
明石「この位置はたぶん海底基地です」
清霜「え!?」
明石「私も設計に加わったからわかるんですよ」
明石「いつ敵の攻撃を受けるかわかりません」
明石「早く救助しましょう」
明石「入口はあっちです」
参謀長「どうだい?」
「」
参謀長「まだか……」
突然轟音がする。
激しい振動の後照明が消えてしまった。
参謀長「敵の攻撃?」
参謀長「こんなところに入ってこられるわけがないのに」
参謀長「扉が開かなくなった」
参謀長「……心中するしかないか」
参謀長「君もそれでいいだろう?」
武蔵「なんだ?」
明石「なにもこんな時に攻撃しなくても……」
明石「この建物はテスト用なんです」
明石「敵に攻撃される恐れはないか、攻撃されたらどれくらいの被害がでるか」
明石「だからこの中には入らないように言われてたはずなんですが」
武蔵「中の二人は?」
明石「危ない状況かもしれません」
清霜「でもさっきの攻撃でエレベーターは使えませんよ?」
明石「階段があります」
明石「捕まえたらどうしますか?」
武蔵「↓2する」
やっと扉を見つけ、手をかける。
武蔵「……開かない」
明石「鍵かけちゃったんですね」
明石「しかしこんなこともあろうかとこんなものを用意しました」
↓2 明石の新兵器(扉を破る用)
武蔵「こんなので破れるのか?」
明石「大丈夫ですよ」
明石「明石印の爆弾ですから」
明石「じゃ、離れてくださいね」
爆発音の後その方へ目を向けると扉に穴が空いていた。
武蔵「助けに来たぞ」
参謀長「誰だ!」
参謀長「私たちになにするつもりだ」
参謀長「私は彼女と幸せになるんだ」
参謀長「邪魔をするな!」
武蔵「落ち着いてください」
参謀長「なんだと?」
武蔵「取り合えず地上に出ましょう」
武蔵「話はそれからです」
参謀長「私をどうするつもりだ」
参謀長「提督の自殺は私のせいじゃない」
参謀長「私はなにもしていない」
武蔵「彼女を誘拐したのは?」
参謀長「誘拐?」
参謀長「私は彼女に素直になって欲しかっただけだ」
武蔵「……あなたの処分は後に伝えます」
↓2 どうなったか
所長「精神鑑定の結果精神がまいってたそうだ」
清霜「これであの子も安心ですね」
早霜「でも本当かしらね」
武蔵「何がだ?」
明石「もしかしたら面目を守るためにそう判断されたかもしれない」
明石「ですよね」
早霜「はい」
所長「まぁ、いずれにせよ遺書は発見されたわけだ」
所長「その子ももう心配はないだろう」
所長「一件落着だ」
途中からぐだぐだすいません
↓2 軽めの事件
乙
結局あの子ってのは艦名としては誰だったの?
>>243 安価の関係上決めてない
清霜「じゃあ行ってくるね」
朝潮「いってらっしゃい」
足早に港に向かう。
武蔵「遅いじゃないか」
清霜「ごめんなさい、話し込んじゃって」
武蔵「また朝潮か?」
清霜「はい」
武蔵「お前たちは仲がいいな」
↓2 県下の原因
今日はここまで
寝落ちすまぬ
フタサンゴーゴー投下
清霜「いつ頃戦艦になれると思う?」
朝潮「私たちは戦艦にはなれませんよ?」
清霜「なれるもんっ!」
朝潮「私達には私たちの適性があるんですから」
清霜「訓練すれば―」
朝潮「なれません」
清霜「いっぱい改修すれば―」
朝潮「なれません」
朝潮「駆逐艦には駆逐艦のやることがあるんです」
朝潮「だから―」
清霜「ばか!」
清霜「↓2」
武蔵「それで喧嘩別れしたと」
清霜「はい……」
清霜「武蔵さんの言ったこと本当ですよね?」
清霜「清霜ちゃんと戦艦になれますよね?」
武蔵「ああ、なれるさ」
清霜「やっぱりそうだ」
武蔵「でも朝潮の言ってることも間違いじゃないな」
清霜「へ?」
武蔵「壁は超えられないかもしれない」
清霜「どっちなんですか?」
武蔵「わからない」
武蔵「でも、努力すれば戦艦にもなれるだろうし駆逐艦として練度もあがるだろう」
武蔵「ともかく早く仲直りするんだな」
清霜「……はい」
朝潮「あの……」
武蔵「どうした?」
朝潮「実は―」
武蔵「まだ仲直りしてないのか?」
清霜「……言い出せなくて」
武蔵「南方に転属になったらしいぞ」
清霜「え?」
武蔵「会えなくなるだろうから早く会っておいたほうがいい」
清霜「はい」
↓2 どこで会うか
↓2 清霜謝罪セリフ安価
清霜「バカって言ってごめん」
朝潮「こちらこそ↓2」
朝潮「清霜ちゃんの気持ちを考えてあげられなくてごめんなさい」
清霜「仲直りでいいのかな?」
朝潮「はい」
清霜「よかったぁ」
清霜「嫌われちゃったと思った」
朝潮「そんなことないですよ」
――
清霜「そういえばいつ出るの?」
朝潮「明々後日です」
清霜「もう会えなくなっちゃうね」
朝潮「はい」
清霜「見送るからね」
清霜「行っちゃいましたね」
武蔵「寂しくないか?」
清霜「はい」
清霜「また会えますから」
後日朝潮の後日譚を予定
↓2 艦娘安価(未出の艦)
武蔵「外出許可もらったのか」
村雨「はい」
武蔵「外に出るなんて珍しいな」
村雨「実は……」
視線の先を見ると紐屋があった。
武蔵「金が足りないか?」
村雨「いえ、人を探してまして……」
依然として紐屋を見ている。
すると店先に若い男が現れた。
それを見た村雨が近づこうとするが、男はそれを見るとすぐに奥に逃げてしまった。
村雨「嫌われちゃってるみたいです」
武蔵「あの男が好きなのか?」
村雨「……はい」
武蔵「あんな礼も知らない男はやめておいたほうがいい」
武蔵「将来碌なことがない」
村雨「でも……」
村雨が俯いてしまう。
村雨にとって初恋かもしれないのにその相手を否定するのは気が引ける。
武蔵「……はぁ」
武蔵「しょうがない」
武蔵「話だけでも聴こう」
清霜「紐くださーい」
「はい」
清霜「お兄さんが染めた紐はどれ?」
「これだよ」
清霜「じゃあこれください」
「はい」
「誰かへの贈り物?」
清霜「武蔵さんっていう尊敬してる人にあげるの」
「……もしかして海軍に関係あるの?」
清霜「私は元艦娘だよ」
「そうか……」
「だったら村雨っていう子知らない?」
清霜「名前なら聞いたことあるよ」
清霜「なにか伝言?」
「いや、いいんだ」
今日はここまで
マルマルフタマル投下
村雨「一目ぼれなんです」
村雨「でも、お話ししようとしたらすぐにどこかに行っちゃって」
村雨「外出の度に通ってみてるんですが……」
武蔵「それが駄目なんじゃないのか?」
村雨「そうかもしれません」
村雨「でも、そうだとしても一度会って謝りたい」
村雨「どうか一度会わせてくれませんか?」
武蔵「……会うだけだからな」
「それじゃよろしく頼むよ」
清霜「例の物お願いね」
「わかってる」
清霜「またね」
手を大きく振り紐屋を出ていく。
武蔵「ん、来たんだな」
村雨「はい」
武蔵「その格好はなんだ?」
村雨「少しはお洒落しようと思いまして……」
村雨「どうでしょう?」
武蔵「可愛いと思うぞ」
↓2 どんな格好か
武蔵「おーい」
「はい」
武蔵「ここに若い職人がいるだろう?」
武蔵「会わせたい人がいるから連れてきてくれないか?」
「もしかしてあいつのことですか?」
武蔵「たぶんその彼だ」
「だったらスーツなんて着込んでどこかに行ってきましたよ」
「あいつに恋人がいたとは思わなかったですよ」
「いままで仕事ばっかりでしたからね」
武蔵「恋人がいるらしい」
村雨「そうですか……」
武蔵「私の胸なら貸そう」
村雨「はい……」
村雨の頭を抱く。
一度泣き出したら涙は止まらず、寒空の下に佇むしかなかった。
いくら待っても彼女が来ることはなかった。
彼女の部屋に案内され、扉の前で待っていたが一向に会える気配がない。
諦めて贈り物の紐をノブに結び付け玄関へとくだった。
清霜「あれ?どうしたの?」
「いなかったよ」
「大方彼氏でもいるんだろう」
「これで諦めがつくよ」
出口に向かって歩き出すと彼女が歩いていた。
彼女に近づくにつれ目が赤くなっているのが見えたが黙って通り抜けようとする。
しかし、彼女は立ち止まって泣き出してしまった。
恋人と何かあったのだろう。
ハンカチを渡して、そのまま通り過ぎようと歩き出す。
村雨「好きでした」
意外な言葉に足が止まる。
振り向くと彼女は走りだしてしまっていた。
↓2 青年行動安価
慌てて走って追いかける。
彼女との距離は縮まっていき、肩を掴む。
↓1、2 青年告白セリフ安価
「贈り物があるんです」
「……この場にはないけど」
「あなたの為の……」
村雨「それって……」
「自分も、好きです」
↓2 村雨行動安価
村雨「えへへ……」
今までの涙はどこへやら目を赤くしたまま笑い出す。
村雨「私達、付き合ってるんですよね」
「はい」
村雨「その……嬉しいです」
↓2 事件安価(未出艦のみ)
今日はここまで
マルヒトマルゴー投下
提督「丈夫な奴だよ」
提督「深海棲艦に捕まって拷問されても生きて帰ってくるんだ」
提督「足がないのも名誉の戦傷と言ったところか」
「治せないものですか?」
提督「艤装を外されて拷問されたらしい」
提督「それでも戻ってきたんだからなぁ……」
「執念というかなんというか……」
扉が開き呼んでいた艦娘が入ってくる。
春雨「こんにちは」
提督「おう」
提督「その後どうだ?」
春雨「順調……です」
提督「そうか」
↓2 春雨にたいする食堂での出来事
箸でつかもうとするが一向につかめない。
顔を近づけ熱中しているとフォークが差し出される。
「使ってください」
「拷問の傷がまだ癒えないのでしょう?」
春雨「いや、私も日本海軍の端くれだ」
春雨「食事ぐらいは箸で食べたい」
大して戦いもない海域を任された小さな鎮守府では英雄の噂が広まるのもそう遅くはない。
それまでは一介の駆逐艦であったが今や尊敬の眼差しで見られている。
↓2 工廠での扱い
春雨「これは?」
「金を出し合って買いました」
春雨「ほう」
「電動で動くんですよ」
「悪路を進むのにぴったりだと思って……」
春雨「……ありがとう」
春雨「だがこのままでいかせてもらおう」
春雨「人生においても、悪路であればあるほど何かに頼っちゃいけないんだ」
↓2 春雨の武勲に対する提督以下首脳陣の行動
提督「上にはすでに報告してある」
提督「いずれ勲章は君の物だろう」
提督「しかしその前に我々で勲章を作った」
提督「いい出来だろう?」
春雨「私にはもったいないです」
提督「そうかそうか」
提督「名前は……そうだな……」
提督「↓1」
参謀長「↓2がいいでしょう」
春雨「はっ!」
春雨「夢ですか……」
あまりの夢の内容に跳ね起きる。
まだ窓の外は暗い。
水を飲みに水道に向かうが、途中提督に会った。
提督「お、どうした?」
春雨「起きちゃいました」
提督「そうか」
提督「疲れてるみたいだからゆっくり休めよ?」
春雨「はい!」
提督「それと我々の作った深海英雄勲章はなくすなよ?」
春雨「大事にとってあります」
ひとまず終わり
↓2 軽めの事件(未出艦のみ)
今日はここまで
まさかの大事件
マルヒトフタマル投下
龍驤「明石さんってのはあんたかいな」
明石「はい、そうですけど……」
龍驤「検査受けに来たんやけど」
明石「ああ!胸の検査ですね?」
龍驤「そうや」
明石「じゃあそこに座ってください」
↓2 何があったか
明石「……普通に成長しているだけですよ」
龍驤「やっぱそうやろ?」
龍驤「うちが何べん言っても聞かへんねん」
明石「ははは、いじられてるんですよ」
龍驤「いじりも行き過ぎたらいじめっちゅうのがわからんのかい」
明石「一応鎮守府に連絡と、胸の成長剤出しておきますね」
龍驤「おおきに」
龍驤「ただ胸が成長しとるだけやと」
提督「龍驤……行きたいところはあるか?」
龍驤「ちょっ、人の話聞いてたんか」
提督「胸が大きい龍驤など龍驤ではない」
提督「よって謹慎だ」
提督「行きたいところに行け」
↓2 行きたいところ
提督「なんだ、そんな所に行きたいのか」
龍驤「うちは海が好きや」
龍驤「謹慎するんならいつも見てる海を見たい」
提督「わかった……」
↓2 灯台でなにするか
龍驤「胸が大きくなってそんなに悔しいんか」
龍驤「ちょっとは祝ってくれてもいいやんけ」
龍驤「提督のあほーっ!」
「あんなこと言ってますけど」
提督「いいんだ」
提督「それよりも……」
「そろそろ本当の事を言ったほうがいいんじゃないですか?」
提督「ああ」
提督「謹慎が解けたら言うよ」
提督「龍驤」
龍驤「なんや」
提督「癌が見つかった」
龍驤「提督大変やな」
提督「お前にだ」
提督「残された時間、好きにしろ」
↓2 何をするか
龍驤「あかん、疲れてもうた」
龍驤「体に毒かなぁ、なんて」
龍驤「なんや、眠くなってきおった」
龍驤「公園で寝るのはまずいなぁ」
これで終わり
提督「村雨、結婚しよう、な?」
村雨「はい?」
提督「彼氏がいるんだろう?」
提督「今のうちに身を固めておきなさい」
村雨「でもまだ結婚できる歳じゃ……」
提督「仮にでも結婚するんだよ」
提督「まあ、俺に全て任せておきなさい」
清霜「できた!」
「どれどれ」
清霜「どうかな?」
「いい出来だと思うぞ」
「これで武蔵さんにも渡せるな」
清霜「うん!」
「俺も恩返しができてうれしいよ」
清霜「そういえば村雨ちゃんとはどうなったの?」
「結婚することになった」
清霜「え!?」
「なにやら提督が面倒みてくれるらしい」
「戦争が終わったら結婚だと」
今日はここまで
マルヒトヒトマル投下
村雨「祝言なんて挙げたことあるんですか?」
提督「いや、初めてだ」
村雨「不安なんですけど」
提督「二人で着飾って酒飲めばいいんだろ?」
提督「本当に結婚する訳じゃないんだから別にいいじゃないか」
提督「着物やら食事やら布団やらはこっちが用意するから、当日は身一つで来てくれよ?」
村雨「はい」
↓2 当日、村雨の花嫁衣裳を見た青年の反応
「はぁ」
提督「どうした?」
「いえ、あんまり嬉しいものだからつい」
提督「そう言ってもらえるとありがたい」
提督「まあ、まずは花嫁の隣に座って―」
↓1 提督婦人の二人へのお世話
提督婦人「ごめんなさいね」
提督婦人「主人が知ってるものと思って任せてたのがいけなかったわ」
提督婦人「簡単に言うと―」
↓2 飲酒後村雨がどうなったか
村雨「これで夫婦ですね」
村雨が青年に寄りかかる。
頬は上気していて酔っているのが一目でわかる。
「まだ終わってませんよ」
提督「まあ言いじゃないか」
提督「どうせ仮の結婚なんだ」
提督婦人「ひとまず私達は席を外します」
提督婦人「寝室は用意してあるから、酔いが醒めたら私たちの所に来てください」
↓2 二人っきりでの村雨行動安価
村雨「これからどうします?」
村雨「あ、な、た」
「むずかゆいな」
村雨「これからはこうだから慣れてもらわないと」
「一週間に一日の夫婦か……」
村雨「そうね」
村雨「でも今度から……」
村雨「……なんでもないわ」
「気になるじゃないか」
村雨「まだいいのよ」
腕が重くなる。
やがて酔いも醒めたようで村雨は提督夫妻を呼びに行ってしまった。
提督「寝室はここだ」
提督「少し暴れたぐらいじゃ軋まないから安心しろ」
提督「それに私たちは遠くの部屋で寝るからいくら鼾をかいても聞こえない」
提督「安心して寝なさい」
提督「それじゃ、ごゆっくり」
↓2 青年行動安価
家が家だけあって寝間着も和風だった。
村雨は髪を下し、色っぽさがマシている。
「村雨」
村雨「はい、あなた」
村雨「覚悟はできています」
「まずは布団に」
村雨「はい」
村雨が横たわる。
「それから……」
村雨「ん」
村雨が目を閉じ口づけの催促をする。
軽く口を合わせると村雨は気恥ずかしそうに微笑んだ。
「脱がせるよ」
村雨「はい」
帯をほどくと寝間着が乱れ、白い肌があらわになる。
下着もなにもつけていなかったようで、村雨の顔が赤くなる。
↓2 青年行動安価(安価内容によっては再安価)
今日はここまで
マルマルマルマルマル投下
襟を開くと白い綺麗な胸があらわれる。
どうしたらいいかわからず指で揉んでみる。
村雨「ん、くすぐったいかも」
村雨が赤面しながら微笑む。
思い切って手のひら全体で包み込むようにして揉んでみる。
いつの間にか村雨に覆いかぶさるような格好で互いの性器がこすりあっていた。
村雨「んっ、温かくてきもちいい……」
次第に村雨の声が艶やかになる。
それと共に興奮も増してきた。
↓2 青年行動安価
↓2 入れるか入れないか
「入れていい?」
村雨「うん、いいよ」
提督に教えられた通りに避妊具をつけクリームをぬる。
いざ入れようとするが村雨はひどく緊張しているようだった。
↓2 村雨の緊張を解くための青年行動安価
「村雨」
今の村雨は海に出て戦っているとは考えられないほどだった。
抱きしめてキスをする。
キスはまだ拙く、相手を求めようにも求め方がわからない。
ようやく口を離した時は村雨の顔は和らいでいた。
「普通の女の子なんだな」
当然の事を口にしながらなんとか秘部に入れようとする。
やっと入ったもののあまりのきつさにこのまま押し入れていいのかわからない。
どうしようかと迷っていると村雨から話しかけてきた。
村雨「覚悟はできてるから」
村雨「だから私に構わず……ね?」
腰を固定して押し分けるようにして差し込む。
途中村雨が顔を歪ませるが我慢してくれているようだ。
そのまま押し込んでいくと何かを破る感覚と共に村雨が痛みに喘ぐ。
額には冷や汗が浮かんでいる。
↓2 青年行動安価
「大丈夫?」
村雨「きにしないで……大丈夫よ……」
「……わかった」
体を重ねながら腰を前後する。
狭い膣内は陰茎を離してくれず、快楽は滝のようだ。
ゆっくり動くとやがて村雨の息も治まってきた。
気持ちよくなれるように胸を弄りながら腰を前後させる。
乳首を摘まむと村雨が驚いたような声を挙げる。
膣もだいぶほぐれて来た。
更に往復を激しくする。
村雨の嬌声もだんだん大きくなってくる。
膣が突然陰茎を締め付け、そのまま果ててしまう。
情事も一段落したころ、村雨が懐に飛び込んでくる。
表情を見ようにも胸に押し付けれて見えない。
しばらく呆然としているとすすり泣きが聞こえてきた。
「ごめん、痛かった?」
きいてみても何も答えてくれない。
そうこうしている内にやがて泣き声は寝息に変わってしまった。
今日はここまで
マルマルヨンゴー投下
朝、目が覚めると村雨の姿がなかった。
寝ぼけながら顔を洗いに洗面所に行く。
先客を待って顔を洗うとやっと物を考えられるようになってきた。
ひとまず寝室に戻ろうと後ろを向くと、提督が立っている。
「おはようございます」
提督「おはよう」
提督「村雨はまだ言ってないか?」
「何をですか?」
提督「実は村雨に結婚させたのには理由がある」
教えられた通り台所に足を運ぶ。
そこには提督婦人と割烹着姿の村雨がいた。
提督「おはようございます」
村雨「おはようございます、あなた」
提督婦人「おはようございます」
提督婦人「まだ寝てていいんですよ?」
「いえ、ちょっと村雨と話がありまして」
提督婦人「あら、じゃあ行ってあげて」
村雨「ありがとうございます」
村雨「話ってなに?」
「遠くに行くんだって?」
村雨「……うん」
「なんで黙ってたんだい?」
村雨「言い出せなくて……」
村雨「ごめんなさい」
村雨が沈黙する。
昨日の行動もこのためなのだろうか。
そう思うと堪らなく愛しくなり村雨を抱き寄せる。
村雨「いやっ……」
しかしすぐに振りほどかれてしまった。
村雨「あ、違うの」
村雨「嫌とかじゃなくて……」
村雨「ごめん……」
「こちらこそごめん」
「……早く下に行こう」
夫婦となって初めての朝は喜びを噛みしめる間もなく過ぎてしまった。
船は護衛を伴って出港した。
中には遠方へ輸送される将兵や艤装を解いた艦娘が乗っている。
護衛に村雨の姿はなく、今頃船の中にいるのだろう。
以前、丁度同じ航路の船で艦娘が死んだらしい。
護衛を変わる隙を突かれて攻撃されたそうだ。
いつ村雨がそうなるかもわからない。
あれこれ考えているうちに船は遠ざかっていった。
↓2 軽めの事件(未出艦のみ)
今日はここまで
事件の予感
乙
そりゃあ事件ですもの
マルヒトマルマル投下
>>444 ごもっとも
早霜「探し物、頼んでもいいですか?」
武蔵「なんだ?」
早霜「包丁です」
武蔵「台所にあるだろう?」
早霜「私のではなく知り合いの包丁です」
早霜「早く見つけないと出港に間に合わないとか」
早霜「見つかったらおいしい料理を作ってくれる約束です」
武蔵「……しょうがない、探すか」
↓2 鎮守府にてどこを探すか(鳳翔同伴)
武蔵「他人が探せば見つかるかもしれない」
早霜「それもそうですね」
鳳翔「隈なく探したつもりですけど……」
武蔵「案外冷蔵庫の裏とかな」
早霜「そうですね」
↓2 何が見つかるか
武蔵「念のため艤装を持ってきて正解だったな」
力をいれ、冷蔵庫を移す。
何があるか見るとそこにはゴキブリがいた。
↓2 各人の反応
今日はここまで
明日は長く
フタサンゴーゴー投下
武蔵「……」
武蔵さんはパニックに陥っているようだ。
早霜「あ……」
早霜さんの動きは止まっている。
このままでは全員やられてしまうだろう。
早霜「たすけ……」
早霜さんが掠れた声をだす。
素早く洗剤を取って敵に向ける。
狙いをつけて発射する。
敵はそれを察知してかわそうとするが、放たれた洗剤は敵に吸い込まれるようにして飛んでいく。
武蔵「……奴は?」
鳳翔「倒れました」
武蔵「そうか……」
早霜「助かりました」
↓2 次に探す場所
鳳翔「さすがにそんな所には……」
早霜「お風呂場でお野菜洗ったときに落としたとか」
鳳翔「そんな事ありません」
早霜「刃に付いた血を洗ったときに忘れたとか」
鳳翔「それもありません」
早霜「とにかく調べてみましょう」
↓2 何が見つかったか
武蔵「まな板か……」
早霜「そういえばまな板さん元気ですか?」
鳳翔「元気ですよ」
鳳翔「相変わらずのまな板ぶりです」
↓2 次に探す場所
鳳翔「トイレといってもたくさんありますし」
武蔵「そうだな……」
早霜「虱潰しにいきましょう」
↓2 何が見つかったか
早霜「だめです」
鳳翔「そうですか……」
早霜「あれしか見つかりません」
鳳翔「はい」
武蔵「もう諦めるしかないんじゃないか?」
鳳翔「……あの包丁がないと料理が作れません」
鳳翔「私の料理を待っている人がいます」
早霜「……わかりました」
早霜「出港までに全力で探します」
↓2 見つかるか
鳳翔「ありがとうございます」
鳳翔「これで出港に間に合います」
武蔵「報酬はどうなる」
鳳翔「もちろん今からお払いします」
鳳翔「席についていてください」
↓2 どんな料理を作ってくれるか
早霜「楽しみですね」
武蔵「ああ」
早霜「鳳翔さんの得意料理は何といっても―」
武蔵「食べたことあるのか?」
早霜「落ち込んだとき、よく食べさせてもらいました」
早霜「元気がでるんですよ?」
鳳翔「お待たせしました」
武蔵「ん?これは異臭か?」
早霜「でも食欲がわくでしょう?」
武蔵「ああ」
鳳翔「シュールストレミングです」
武蔵「外国の料理なのか?」
鳳翔「はい」
早霜「いただきます」
鳳翔「召し上がれ」
これで終わり
憲兵「おい、仕事持ってきてやったぞ」
所長「事件か」
憲兵「そうだ」
憲兵「人が二人殺された」
憲兵「一人は民間人で、もう一人は軍の技師だ」
憲兵「詳しくはその技師の研究所にいる奴に聴いてくれ」
所長「わかった」
所長「明石と↓2に行かせよう」
↓2 武蔵、清霜、早霜の誰か
今日はここまで
フタサンサンマル投下
寝落ちすまぬ
技師「久しぶりだね明石くん」
明石「お久しぶりです」
技師「君はあの提督にお世話になって随分丸くなったそうじゃないか」
技師「前は研究のためならある程度のことはやったからな」
明石「その話はやめてくださいよ」
明石「反省してるんですから」
技師「悪い悪い」
技師「まぁ、挨拶はこの位にして本題に移ろう」
技師「さ、どうぞ腰かけてください」
部屋の片隅に置いてあるソファーに案内される。
技師「コーヒー頼む!」
技師が叫ぶとドアから女性が出てくる。
清楚な格好の女で、コーヒーを運ぶ動作も置く動作も淑やかで上品だった。
武蔵「今の方は奥さんですか?」
技師「いやいや、この年になってあの若さじゃ犯罪を疑われますよ」
技師「いわば娘みたいなもんです」
技師「ある筋から引き取ったんですよ」
武蔵「すいません」
技師「いえいえ、気にすることでもありません」
技師「さ、本題に入りましょう」
明石「殺されたのは二人でしたっけ」
技師「そうとも、一人はここの長でもう一人は民間人」
技師「二人とも首を真一文字に切られていた」
技師「更に民間人の方は目も切られていました」
武蔵「なんのために?」
技師「わかりません」
技師「誰かが二人を切ったことしかわからない」
明石「どうします?」
明石「これじゃ対策のしようがありません」
武蔵「そうだな……」
武蔵「↓2でもしてみるか」
二人が殺された場所を中心に見回りを続ける。
すでに日は落ち、うすぼんやりとした電灯が照らすだけの道を歩く。
武蔵「少し寒いな……」
↓2 何かあったか(なくてもよい)
早霜「あら、お帰りなさい」
武蔵「ただいま」
武蔵「すまないが温かいものを―」
早霜「そう言うと思っていれておきました」
テーブルをみるとカップから湯気がたっている。
部屋に広がる甘い匂いは、すぐにココアの物だとわかった。
武蔵「遅くまで起こしてすまんな」
早霜「いえ、お二人が寒い思いをして帰ってくるのを思うと……」
早霜「随分世話になりましたから」
↓2 見回り中の明石は何か発見したか(なくてもよい)
明石「武蔵さん、見つけました!」
明石「これはきっと凶器ですよ!」
武蔵「何!?」
明石「後で詳しく調べますから武蔵さんは明日、研究所に報告に行ってください」
技師「また殺されたよ」
武蔵「そのようですね」
技師「犯人はここのお偉方ばかり狙っている」
武蔵「ここの機能が停止すれば、兵器開発が滞ります」
武蔵「今明石が凶器と思われる刃物を解析しているので、犯人逮捕も時間の問題でしょう」
技師「……その刃物は本物かな?」
↓2 武蔵行動安価
武蔵「どうだった?」
明石「だめです」
明石「指紋も何もありません」
武蔵「それじゃあ……」
明石「振り出しに戻る、ですね」
武蔵「警察の仕事のはずなんだがなぁ」
明石「しょうがないですよ」
明石「軍が絡んでくるんですから」
明石「犯人もそろそろ尻尾を出す頃でしょう」
武蔵「だといいがな」
↓2 その夜の出来事(なくてもよい)
安価一部改変
↓2 どこに張り込むか
前回の反省を活かして服を着こんで角に立つ。
いくら待っても犯人は現れないだろうが気休めにはなるだろう。
そんなことを思いながら人のいない道を眺めること数時間、一人の見覚えのある女が向こうから歩いてきた。
思い出せば技師の娘だ。
急いで駆け寄って危険を知らせる。
武蔵「娘さん」
「はい」
武蔵「こんなところでどうしたんですか?」
武蔵「危険ですからご自宅までお送りします」
「ありがとうございます」
武蔵「何故外出していたんですか?」
「どうしても今のうちに買っておきたいものがありまして」
武蔵「そうでしたか」
「でも諦めます」
武蔵「それがいいです」
「ところで武蔵さんはずっとあそこで張り込みをしているのですか?」
武蔵「いえ、明日は別の場所を張り込んでみようと思います」
「そうですか……」
武蔵「あなたを送った後もまた張り込みです」
技師「昨日はありがとうございました」
武蔵「いえ、例には及びません」
技師「あの娘が無事でよかった」
技師「あの娘に何かあったらどうしようかと」
武蔵「さぞご心配だったでしょう」
技師「何しろ事件のせいで風当たりが強くなった」
技師「あの娘だけが心の支えです」
武蔵「疑われてるんですか?」
技師「ええ、出世が近づきますからね」
↓2 武蔵行動安価
今日はここまで
マルマルヒトマル投下
憲兵「いろいろ聞きまわってるそうじゃないか」
憲兵「どうだった?」
武蔵「別にあの人を敵視するような人はいませんでした」
憲兵「そうか……」
憲兵「やっぱり奴が怪しいか」
憲兵「明石くんも厄介な師匠をもったものだ」
武蔵「……」
憲兵「長年の勘でな、怪しいやつはすぐにわかるんだ」
武蔵「そうですか……」
武蔵「明石のお師匠さんはどんな研究してるんだ?」
明石「たしか……艦娘の艤装の研究でしたね」
明石「最近出回ってきた人間制の艤装はみんなあの人の研究がもとになってるらしいですよ」
武蔵「そうか……」
明石「あ!ナイフは実際に使用されたもののようです」
明石「切り口が一致したようです」
明石「事件解決ももうすぐですよ」
技師「そうなのか?」
明石「はい」
明石「凶器が見つかりましたしここに関係のある人物が犯人だとわかっていますし」
技師「そうか」
技師「それはいい」
明石「次狙われるのはあなたかもしれませんが私たちが守りますから」
技師「ありがとう」
技師「なにかあったら呼ぶよ」
早霜「明石さん」
早霜「いつもありがとうございます」
明石「改まってどうしたの?」
早霜「いえ、今度の事件でお世話になったのを思い出して」
明石「お世話になったのは私の方ですよ」
早霜「実はプレゼントがあります」
早霜「↓2です」
明石「これはいいですね」
明石「ありがとう」
早霜「どういたしまして」
早霜「今度の事件が一段落したら私を治してくれた先生と三人で飲みましょう」
明石「そうですね」
夜、早霜から貰ったリボンを眺めながらにやけていると電話が鳴る。
急いで受話器を取ると緊迫した声が聞こえる。
技師『助けてくれ!』
明石「どうしました?」
しかし、問い続けても返事はない。
明石「せんせーい!」
研究所の中、いくら声を張り上げても返事はない。
間に合わなかったのかここにはもういないのか、どちらにせよ不安は募るばかりだ。
明石「返事してください!」
技師の部屋の前に立つ。
武蔵と目配せしてドアを開けると目の前に技師とその娘が立っていた。
明石「よかったぁ、無事だったんですね」
技師「ああ」
技師「心配かけてすまない」
技師「実は話したいことがあってここに呼んだんだ」
武蔵「話したい事?」
部屋の隅のソファーにすすめられ、青白い娘さんがコーヒーをだす。
技師「実はね、この娘人間じゃないんです」
技師「この娘はロボットです」
武蔵「なに!?」
技師「私のもともとの研究は人型ロボット兵器でした」
技師「敵地に送り込んで奇襲させるように作ったのがこの娘です」
技師「施策の段階でなかなかの出来でした」
技師「しかしこの娘を使う意味などなかった」
技師「普通なら廃棄するとことでしょうが情が移ってしまいました」
技師「私は殺された所長たちにこの娘を置いておくことを頼み込みました」
技師「そしてそれは許されました」
明石「それならよかったじゃないですか」
技師「ああ、それだけならよかった」
技師「しかし艦娘が表れてしまった」
技師「そのせいで私の研究は横取りされてしまった」
技師「これは耐えられるものではありません」
技師「子供を奪われるようなものだ」
技師「そのうえ奴らはこの娘も壊せと言う」
技師「役に立たないものは捨てろと言ってきたんです」
技師「そして私は彼女が生き残るすべを考え続けました」
技師「私は彼女に生きるように言いました」
技師「奴らを殺してでも生きるように言いました」
技師「そしてあの事件がおこった」
明石「それじゃあ……」
技師「そう、この娘がやりました」
技師「そして命令したのは私だ」
明石「どうして殺人なんか……」
技師「しょうがないんだ」
技師「この娘と私が生きていくためにはしょうがない」
技師「だから……あなた達にも死んでもらいます」
技師「さぁ……」
促された娘が刃物を手にして二人に近づく。
角に追い込まれ、刃物を突き付けられる。
しかし、刃物が振りかざされることはなかった。
突然娘が近くに合った窓に手をかけ、飛び降りる。
しばらくして聞こえたのは金属がつぶれる音だった。
↓2 技師はどうなったか
早霜「そうでしたか」
明石「ごめんなさい」
明石「止める暇もありませんでした」
明石「約束、破っちゃいましたね」
早霜「いえ、いいんですよ」
向かい合いながら座った早霜の顔を見る。
明石「……それと」
明石「それと、ここを出ていくことにしました」
明石「研究所からオファーがきてまして……」
早霜「はい」
明石「それで……」
早霜「はい」
↓2 早霜行動安価
早霜「明石さんが自分で決めたことですから自信をもってください」
明石「はい」
早霜「ここの事は私に任せて心配せずに自分の仕事をしてください」
明石「はい」
早霜の目が徐々に潤んでいく。
早霜「それと……寂しくなるかもしれませんがホームシックにはならないでください」
明石「はい」
早霜「どうか……元気で……」
目には涙を溜め、噛みしめられた唇は小さく震えている。
明石「はい」
↓2 艦娘安価(未出艦)
清霜「武蔵さん喜んでくれたよ」
「それはよかった」
清霜「またお願いするかもしれないけど、いい?」
「うん」
清霜「聞いてる?」
「聞いてる」
清霜「……わかった、惚気てるんでしょ」
清霜「奥さんが遠くに行ってしまっても手紙のやり取りは続き……」
「いや……」
清霜「どうかしたの?」
「……こなくなった」
マルマルフタマル投下
誤爆したかな?
清霜「仲悪くなっちゃったのかな?」
武蔵「二人に限ってそんなことはないだろう」
清霜「それもそうですね」
武蔵「さ、仕事だ仕事」
早霜「そんなこと言ってもコーヒー飲むだけじゃないですか」
武蔵「……」
早霜「そういえばどこかの提督の奥さんが家出したらしいわね」
清霜「そうなの?」
早霜「ええ」
早霜「そのうち依頼でも来るんじゃないかしら」
武蔵「そんなことあるわけが―」
ドアが開き、憲兵が入ってくる。
憲兵「家出した提督婦人を探してくれ」
憲兵が応接室を歩きながら話し始める。
憲兵「家出したのは提督婦人の天津風」
憲兵「夫婦間ではぎくしゃくしたことはなく、生活も円滑にすすんでいたらしい」
憲兵「しかし、提督が帰ってくると彼女はおらず、どこにいったかもわからない」
憲兵「誘拐のおそれもあるがなにも連絡はない」
憲兵「どうか探してくれないか?」
所長「わかった」
所長「この三人を連れていけ」
↓2 武蔵行動安価
提督「彼女と結婚したのはごく最近でした」
提督「家に帰ったら話もするし、夫婦としての事もしていました」
提督「それがなぜ家出なんて……」
早霜「心当たりはない、と」
提督「はい」
早霜「それでは天津風さんに変わったところは?」
提督「ありませんでした」
早霜「そうですか……」
早霜「失礼ですがなにか犯罪に巻き込まれたりしていることは?」
提督「それを心配したのですが……」
早霜「わかりました」
早霜「取り合えず周辺を探してみます」
提督「よろしくお願いします」
武蔵「よし、行くか!」
早霜「はい」
早霜「武蔵さんは仕事をしていませんね」
武蔵「しているさ」
早霜「さっきだって私に任せて」
武蔵「悪かった」
早霜「……こちらこそ」
近くにあった食堂で食卓を挟んで早霜と会話する。
隣では清霜がもたれかかってくる。
清霜「なんだか大変ですねぇ」
武蔵「そうだな」
武蔵「私は↓1だと思うのだが」
清霜「私は↓2だと思います」
↓1、2 何があったか予想
早霜「どちらにしろ辻褄があいませんね」
武蔵「……とにかく食べ終わったら探そう」
武蔵「早霜は事務所に戻って本部にあたってみてくれないか?」
早霜「はい」
武蔵「それじゃあ私たちは探索だ」
清霜「武蔵さん、早霜姉さんは大丈夫ですかね」
武蔵「明石がいなくなったからな」
武蔵「もともと早霜の監視役も兼ねていた明石がいなくなってしまった今、どうなるかわからないな」
清霜「はい……」
武蔵「安心しろ、私がいざという時は守ってやるから」
清霜「……はい!」
早霜「天津風さんがだれか男の人と歩いているところが目撃されていました」
早霜「二人で電車に乗って、それからはわかりません」
武蔵「だったら駅周辺の宿に連絡とればいいな」
早霜「案外早く片付きましたね」
武蔵「私の言った通り浮気だろ?」
今日はここまで
マルマルサンマル投下
その宿は古びていてもいまだ営業していた。
二人が泊まっているという部屋に入る。
襖を開けると銀色の髪を一か所でまとめた頭が下げられている。
天津風「お願いします」
天津風「どうか彼の事は見逃してください」
武蔵「……」
早霜「どうしました?」
早霜「お話、聞きますよ?」
天津風「……」
天津風「提督とは上司部下の関係でした」
天津風「プロポーズされて婚約までしました」
天津風「そして広い部屋に住まわされました」
早霜「はい」
天津風「一日中家を掃除して、洗濯をして、求められれば応じて……」
天津風「彼には罪はありません」
↓1 男への処罰
↓2 天津風への処罰
天津風「……」
武蔵「どうした?」
天津風「彼はどうなりますか?」
武蔵「↓2になるだろうな」
天津風「……本当ですか?」
早霜「多少過大ですけどただではすみませんね」
天津風「……私が勝手に逃げ出したことにはできませんか?」
天津風「私が逃げたかっただけなんです」
天津風「彼は私についてきただけなんです」
天津風「見逃してください」
武蔵「……」
↓2 どうするか
天津風「ありがとうございます」
武蔵「なに、いいんだ」
武蔵「まぁ安心してくれ」
↓2 事件安価(未出艦のみ)
天龍「あれがないと出撃できないんだよ」
早霜「そうでしたか」
天龍「よろしくたのむぜ」
↓2 天龍の眼帯の下
早霜「綺麗な目ですね」
天龍「嫌味か?」
早霜「いえ、本当に綺麗な目」
天龍「こっちは義眼だぜ?」
早霜「はい、聞いています」
早霜「見てみたい気もしますね」
天龍「眼帯見つかったら見せてやるよ」
天龍「ついでにどうしてこうなったか聞かせてやる」
今日はここまで
フタサンゴーマル投下
早霜「ありませんね」
天龍「どこいったんだろうな」
早霜「天龍さんの部屋、探してもいいですか」
天龍「おう」
↓2 見つかったか
早霜「見つかりません」
天龍「そうか」
早霜「後はベッドの下とか」
天龍「あるわけないだろ」
早霜「そうですか……」
天龍「俺はな、山の生まれなんだ」
早霜「いきなりなんですか?」
天龍「鼻は効くんだ」
天龍「箪笥が怪しい」
↓2 あったか
早霜「天龍さん、山ではこれが一般ですか?」
天龍「それは龍田のだよ」
天龍「紛れてないか?」
早霜「はい」
天龍「どこいったんだろうなぁ」
早霜「もう少し探してみます」
↓2 見つかったか
早霜「駄目です」
天龍「どこにいったんだ」
早霜「やっぱりベッドの下じゃないですか?」
天龍「それはないだろ」
早霜「洗濯に出したとか」
天龍「……それだ」
↓2 見つかったか
早霜「色落ちしてますね」
天龍「ショックだ」
早霜「そうですか」
天龍「それで、俺の目の話だな?」
早霜「はい」
天龍「いいぜ、話してやる」
天龍「知ってるか?」
天龍「ある山には不死身の生き物がいる」
天龍「もちろん肉体は死んでいく」
天龍「だが精神だけは死なない」
天龍「肉体の限界が近づくと別の生物の体を乗っ取るんだと」
天龍「そいつに乗っ取られると目に傷がつく」
早霜「それって……」
天龍「ああ、俺は今若い肉体が欲しい」
天龍「早霜、くれよ」
天龍「驚いたか?」
早霜「いえ」
天龍「ほんとはな、ガキの頃切っちまっただけなんだ」
早霜「でしょうね」
早霜「あんな話あるわけ……」
天龍「……どうだろう」
天龍「何度打ち破っても滅びない」
天龍「また同じ海域で船を沈める」
天龍「船だけじゃない」
天龍「飛行機だって落とされる」
天龍「俺たちの敵は精神だったものなんじゃないか?」
早霜「それは……」
天龍「精神を消さない限り俺たちは勝てない」
天龍「……なんてな」
天龍「驚いただろ」
これで終わり
清霜「武蔵さーん」
清霜「最近、早霜姉さん頑張ってますね」
武蔵「そうだな」
清霜「明石さんがいなくなったからですかね」
武蔵「そうだろうな」
清霜「明石さんと何かあったんですか?」
早霜「それはね」
清霜「うわぁっ!!」
夕食をテーブルにのせる。
清霜「おいしそう」
早霜「↓2よ」
早霜「よく作ってもらったの」
清霜「へぇー」
早霜「もともと私は鳳翔さんと同じ鎮守府で働いていた」
清霜「どうしてここに来たの?」
早霜「明石さんに誘われたの」
早霜「一緒に来ないかって」
今日はここまで
明日から早霜について
マルマルフタゴー投下
早霜「これでいいかしら」
鳳翔「はい、上出来です」
早霜「よかった」
鳳翔「大分上手に作れましたね」
早霜「ありがとうございます」
鳳翔「次は↓2に挑戦してみましょうか」
↓2 料理
早霜「いいんですか?」
鳳翔「はい」
鳳翔「早霜さんは料理上手ですし教え甲斐がありますし」
鳳翔「それに、料理が好きなんでしょう?」
早霜「……はい」
鳳翔「じゃあ明後日にまた来てください」
早霜「鳳翔さん、お願いします」
鳳翔「はい、お願いします」
早霜「ショートケーキ作りでしたね」
鳳翔「はい」
早霜「楽しみです」
鳳翔「そう言っていただけるとこちらも嬉しいです」
オーブンに生地を入れる。
赤く照っているオーブンの熱気が顔に及ぶ。
瞬間、頭の中に風景が描かれる。
鳳翔「早霜さん?」
鳳翔の声に我に返る。
早霜「はい、今いれます」
見たことが無い懐かしい風景はその後忘れてしまった。
↓2 早霜行動安価
言われた通りにクリームを泡立てる。
しかし頭が重く、手が思うように動かない。
鳳翔「具合が悪いなら今日はやめておきますか?」
鳳翔さんの心配そうな声が聞こえる。
それに答えようと口を動かそうとするが意識が遠のいでいく。
鳳翔「早霜さん!」
早霜「はいっ」
気が付いてみるといつもの台所に立っていた。
隣では心配そうな顔をした鳳翔さんが立っている。
鳳翔「なにかありましたか?」
早霜「いえ、何も……」
暗闇の中雄叫びが聞こえる。
勇ましさが却って悲哀に感じられる。
しかし、次の瞬間にはいつの間にか起き上がっていて、外では雀が呑気に鳴いている。
深海棲艦が現れはじめた頃はこうはいかなかったらしい。
全国から集められた艦娘はまだ少なく、あらゆる犠牲が強いられた。
雀と共に朝を迎えるなどできなかったようだ。
早霜「……↓2でもしますか」
ジャージに着替えて朝のランニングに出かける。
ランニングと言っても広い鎮守府内を走るだけで、外には出られない。
それでもここの鎮守府は比較的自由だった。
三食のご飯と訓練の時間以外は縛られることもなかった。
ふと海の向こうをみると一隻の船影が浮かび、そして沈んでいった。
↓2 早霜行動安価
早霜「司令官、船です」
司令「船?」
早霜「海の向こうに現れて沈んでいきました」
司令「……見間違いだろう」
司令「実際に沈んでたらすぐに連絡がはいる」
早霜「なにかがおかしい……」
早霜「だけど……どこがおかしいのかしら」
早霜「↓2してみれば治るかしら」
早霜「おやすみなさい」
布団に寝転がると声が聞こえた。
何を言っているかはわからない。
しかしそれは徐々に大きくなっていき、しまいには頭の隅にまで響くほどになる。
来るな。
目が覚める頃にはすっかり昼になっていた。
↓2 昼食安価
今日はお休み
近日まとまって休むかも
フタサンゴーゴー投下
早霜「……頼んでませんよ」
鳳翔「最近元気がないので奮発しました」
早霜「ありがとうございます」
早霜「でも……」
鳳翔「いつでも助けになりますからどんどん頼ってくださいね」
早霜「……はい」
↓2 早霜行動安価
早霜「一緒に食べましょう」
早霜「こんなに食べられません」
鳳翔「それもそうですね」
鳳翔「頂きます」
早霜「……助けになってくれるのは嬉しいです」
早霜「ありがとうございます」
目の前で船が沈んでいく。
自然と手に力が入る。
しかし、気が付いた時には目の前に司令がいた。
司令「無視するのか」
早霜「……なんのことでしょう」
司令「聞いてなかったのか?」
早霜「すいません」
司令「体調は大丈夫か?」
早霜「はい」
司令「大丈夫じゃないだろう」
司令「今日はゆっくり休め」
早霜「あ……」
目が覚めると窓外は暗く、鎮守府も寝静まっていた。
寝ようと目を閉じると突然恐怖感に襲われる。
急いで鍵をしめ、体を抱える。
その夜はどうしても眠れなかった。
鳳翔「早霜さん?」
鳳翔「返事をしてください」
鳳翔「早霜さん」
司令「だめか」
鳳翔「はい」
鳳翔「一体何があったんでしょう」
司令「一回診てもらうか」
鳳翔「誰にですか?」
司令「知り合いの技師のもとで艦娘が一人働いてる」
司令「艦娘の治療に関しては腕が立つらしい」
明石「こんにちは」
鳳翔「こんにちは」
明石「その子はどこにいますか?」
鳳翔「部屋に閉じこもってしまって……」
明石「そうですか……」
明石「開けるの手伝ってください」
鳳翔「無理矢理ですか?」
明石「はい」
鳳翔「でも……」
明石「さあ、早くしますよ」
扉を突き破る。
壁際には早霜が丸くなっていた。
近づこうとすると早霜が叫ぶ。
早霜「こないで」
鳳翔「早霜ちゃん?」
早霜「誰も来ないで」
鳳翔「……」
↓1、2 鳳翔行動とセリフ安価(安価内容によっては↓1優先)
それでも近づこうとする明石を制止し、早霜に歩み寄る。
近づいてくる鳳翔をみた早霜は観念したように顔を埋めるが体が震えている。
鳳翔がすっかり冷え切った早霜の手を包む。
↓2 早霜行動安価
早霜「……鳳翔さん」
鳳翔「なに?」
早霜「私、怖いです」
早霜「私が私じゃなくなるみたいで怖い」
早霜「今の私は私ですか?」
鳳翔「ええ、そうよ」
早霜「……よかった」
明石「あなたのお名前は?」
早霜「早霜です」
明石「そうじゃなくてあなたの本名です」
早霜「え……」
明石「小さい頃から呼ばれ続けてるでしょう?」
早霜「えっと……」
早霜「……」
早霜が俯いてしまう。
明石「言えませんか」
明石「あなた、どこ出身ですか?」
早霜「……舞鶴」
明石「違います」
明石「あなたが生まれたのは海のない町です」
明石「じゃあ、姉妹は何人ですか?」
早霜「……17人」
明石「一人っ子です」
明石「どうやら早霜の記憶にあなたの記憶が隠れてるようですね」
早霜「どうしたら……」
明石「策は練るので安静にしていてください」
↓2 早霜行動安価(明石いない)
背中では早霜がまどろんでいた。
鳳翔の部屋に入るやいなや抱き着かれたのだった。
やがて背中から寝息が聞こえてくる。
↓2 鳳翔行動安価
今日はここまで
マルマルゴーマル投下
眠ってしまった早霜の髪をとかす。
艶やかな髪は指の間を心地よく流れる。
早霜の顔が気持ちよさそうに緩む。
この子を守らなければいけない。
そう思わせるような微笑だった。
↓2 明石と早霜行動安価
早霜が白いベッドに横たわっている。
明石「姉妹は何人ですか?」
早霜「……いません」
明石「その通りです」
明石「いいですか」
明石「このままですよ」
明石「目が覚めてもこのまま」
明石「はい」
早霜が目を覚ます。
明石「あなたの姉妹は?」
早霜「じゅ……いません」
明石「……まだまだですね」
清霜「で?」
早霜「今日はもうここまで」
早霜「後は明石さんに聞いて」
清霜「えー」
清霜「明石さん会えないんだもん」
武蔵「会いたいと言えば会ってくれるだろ」
武蔵「明石も変わったからな」
↓2 軽めの事件安価
憲兵「おーい」
球磨「なんだ?」
憲兵「……どうしたんだ?」
球磨「だから何が」
憲兵「……病院に行ったほうがいい」
球磨「そんな必要ない」
↓2 憲兵行動安価
憲兵「どうですか?」
医者「特に悪いところは見当たりません」
医者「一体何の要件で呼ばれたんですか?」
憲兵「語尾がおかしいんです」
医者「語尾?」
医者「そんなの心変わりでしょう」
医者「医者の知ったことじゃありませんよ」
憲兵「はぁ……」
↓2 球磨行動安価
球磨「医者なんか呼びやがって」
憲兵「なに?」
球磨「次呼んだらしょうちしない」
憲兵「……」
憲兵「言葉を慎みなさい」
憲兵「私はこれでも憲兵だ」
憲兵「しかるべき処置を取らせてもらうぞ」
球磨「……」
球磨「トリックオアトリートクマ」
今日はここまで
今日はお休み
↓2 軽い事件(未出艦のみ)
フタサンヒトゴー投下
明石「足をやられたんですか」
医師「はい」
明石「艤装展開中のけがは治るはずですよ」
医師「それが艤装をはずした直後だったんですよ」
明石「なるほど」
医師「みてください」
明石「ずたずたですね」
医師「これじゃ日常生活に支障をきたしますね」
↓1 舞風の様子安価
明石「どうだった?」
早霜「失意のどん底、といった感じです」
明石「そう……」
早霜「会いますか?」
明石「いえ、詳しい検査は済んでいますし会わないでも対策はできます」
早霜「……」
早霜「舞風さん」
舞風「……もう踊れないの?」
早霜「……まだわかりません」
早霜「でも明石さんの腕は高いですから、安心してください」
舞風「……」
早霜「明石さん」
明石「どうしました?」
早霜「彼女はどうして足を?」
明石「なんでも輸送船の護衛の交代途中に艤装を解除したところを噛まれたようです」
早霜「そんなことが……」
明石「最近同じようなことがあったばっかりなのに、進歩しませんね」
早霜「……あの時は駆逐艦が一人、でしたっけ?」
明石「はい」
舞風「……いつまでいるの?」
早霜「あなたが寝るまでずっといますよ」
舞風「……」
↓1 早霜慰めセリフ安価
早霜「きっと治りますから安心してください」
舞風「……うん」
早霜「さ、早く寝てください」
早霜「明日の手術にひびきますよ」
早霜「やっと手術が始まりましたね」
明石「ご苦労さまでした」
早霜「いえ、これで治ると思えば……」
明石「治る?」
明石「治りませんよ」
明石「彼女はこれから解体されるんです」
早霜「そんな……」
早霜「私は治ると聞いたから……」
明石「ええ、そう言ってもらわないと手術に逃げられるかもしれませんからね」
明石「念には念をおしました」
早霜「……騙しましたね」
明石「確かに治らないものを治ると言うのも心苦しくはありますが……」
明石「このままずっと軍の籍に入ってるわけにもいきませんし」
明石「初めから治らないと言うのも残酷ですからね」
明石「それに後で手術が失敗したと言えばすみます」
早霜「……」
明石「あなたを恨みはしないでしょうし、これでいいじゃないですか」
早霜「……」
舞風が建物から出てくる。
早霜「舞風さん」
舞風「……なに?」
早霜「ごめんなさい」
早霜「もう踊れなく―」
舞風「踊り?」
早霜「……好きだったでしょう?」
舞風「誰の話?」
早霜「まさか……」
舞風「明石さんにお礼を言ってください」
舞風「それじゃ、ありがとうね」
舞風が行ってしまう。
あんなに踊りを気にしていたのに今では別人のようだった。
今の自分と同じことが起きていたのかもしれない。
しかし今となっては確かめようがない。
後はびっこを引きながら歩きにくそうに歩く舞風の後ろ姿を見るだけだった。
今日はここまで
一週間ほどお休み
マルマルサンマル投下
清霜「ねぇねぇ、武蔵さん」
武蔵「なんだ?」
清霜「朝潮ちゃん、覚えてる?」
武蔵「……どうしたんだ?」
清霜「なんだか思いだしちゃった」
武蔵「そうか……」
↓1 事件内容安価(未出艦)
早霜「ある潜水艦の替えの服が無くなったらしいです」
武蔵「盗まれたのか?」
早霜「上陸先で失くしたようです」
武蔵「そうか」
清霜「どうやって帰ったの?」
早霜「まだ帰ってないらしいわ」
武蔵「つまり、服を探して連れて帰れということか」
早霜「はい」
↓2 ろーちゃんの所在安価
武蔵「……どこの路地裏だ?」
早霜「詳しくはわかりません」
早霜「ただ、失くした服がないと帰れないらしいです」
清霜「へぇ……」
武蔵「また骨が折れそうだな」
武蔵「3人で手分けして探そう」
↓2 誰が何を見つけたか(見つからなくてもよい)
路地裏に入ろうとした時、ハイエースが目の前に止まり褐色の少女が詰め込まれた。
そして何事もなかったかのように発進してしまった。
清霜「あ……」
急いでナンバーを覚えて武蔵さんに電話をかける。
↓2 ハイエースの居場所がわかったか
憲兵『工場跡に止まっています』
憲兵『おそらく犯人も中にいる模様』
憲兵『最近頻発している事件と同様の手口です』
武蔵「わかった、すぐいく」
↓2 突入のしかた
憲兵「裏口がありましたのでそこからこっそり入ります」
武蔵「私も同行しよう」
憲兵「はい」
武蔵「犯人はどうする?」
憲兵「手遅れであってもなくても拘束します」
武蔵「わかった」
憲兵「相手はどんな武装をしているかわかりません」
憲兵「注意してください」
武蔵「ああ」
↓2 侵入成功したか
早いですがこの間実装された4人ではまだ安価取らないほうがいいですか?
犯人は鹿島…
>>732取ってもいいです
足音を殺して物陰に隠れる。
中からは男たちの笑い声が聞こえてくる。
憲兵の合図と共に一斉に動き出す。
憲兵「動くな!」
憲兵が銃を構える中、男たちは意外にも少女を守るように周りを囲んだ。
ろー「やめてください!」
少女が声を立てる。
武蔵「……何か事情があるのか?」
ろー「はい」
武蔵「取り合えず身柄を拘束してから聞こう」
今日はここまで
>>733 鹿島かしら
今日はお休み
明日投下
マルマルマルマル投下
後ろ手に縛られた男たちが一列に並べられた。
武蔵「事情を話してもらおう」
リーダー格であるのか男が話し出す。
男「我々は連れ去ろうとしたのではありません」
男「路地を歩いていたのを見かけまして……」
武蔵「魔がさしたのか?」
男「いえ、何度も見かけたものですから狙われると思いました」
男「この辺りには少女が連れ去られる事件が多発しています」
憲兵「お前たちじゃないのか?」
男「私たちは見回っているだけです」
憲兵「どうしてそんなことをする」
男「それは……」
男「―という男をご存じですか?」
武蔵「徴集された男か?」
男「はい」
男「ご存じでしたか」
武蔵「あまりない苗字だからな」
男「彼が戦死したのは知っていますか?」
武蔵「……ああ」
男「ある日遺書が届きました」
男「特に何が書いてあったわけでもありません」
男「しかし、それを見ていてもたってもいられなくなったのです」
男「それでパトロールの真似事などやっていました」
武蔵「そうか……」
憲兵に顔を向ける。
武蔵「どうする?」
憲兵「注意だけして帰らせます」
憲兵「艦娘はそちらで預かってください」
返事をしようと口を開けたが、憲兵の通信機のに妨げられる。
憲兵は頻りにやり取りをしていたが、通信機から顔を離すと青ざめた顔で言った。
憲兵「↓1が帰らないそうです」
↓1(未出艦)
武蔵「連れ去られたのか?」
憲兵「わかりません」
男たちに視線が向けられる。
武蔵「連れ去られたとして心当たりはあるのか?」
男たちは事前に見当をつけていたのかある場所を口にした。
↓1 連れ去られた瑞鳳がどうなっていたか(場合によっては再安価)
↓2 犯人への処罰
清霜「犯人はどうなったの?」
武蔵「去勢らしい」
清霜「去勢?」
武蔵「気にしないでいい」
清霜「……被害者は?」
↓2 瑞鳳の状態
武蔵「大分ショックだったらしい」
武蔵「それに……」
武蔵「……更生させる依頼がきた」
早霜「そうですか」
武蔵「ああ」
↓2 何をするか
↓2 カウンセリングの結果
早霜「7割方回復したようです」
清霜「そんなこともできたの?」
早霜「戦闘できないから頑張ったのよ」
清霜「へぇー」
武蔵「どんな状態だ?」
早霜「↓2」
武蔵「男性恐怖症とは言っても整備士は男ばっかりだしなぁ……」
早霜「支障がでますね」
武蔵「……慣れてもらおう」
↓2 瑞鳳男性に対しての反応
早霜「調子はどうですか?」
瑞鳳「……話せなくなっちゃうの」
早霜「なるほど」
早霜「……これから男性に慣れるために数回会ってもらうことになるかもしれないけど、いいですか?」
瑞鳳「……はい」
↓2 どんな風に男性と接しさせるか
今日はここまで
マルマルサンマル投下
慣れるための電話は担当の看護婦が電話を取り次いでくれた。
相手の声は日によって変わり、落ち着いた声、荒い声、若者の声で話しかけてきた。
↓2 効果
瑞鳳「電話でなら喋れるようになりました」
早霜「なら……会ってみますか?」
瑞鳳「え?」
早霜「別に今すぐにとは言いませんが……」
瑞鳳「……はい」
瑞鳳「会ってみようかと思います」
初めて会ったのは背広姿の男性だった。
次の日には憲兵姿の男性がはにかみながら部屋に入ってきた。
いずれも他愛のない話をして帰っていくだけだったが、それでも話せるようになっていることは励みになった。
しかし、若者の声の持ち主は現れなかった。
日にちが合わないのかと何日か待ってみたが一向に姿を見せてくれない。
いつも電話でのやり取りだけだった。
そのことを早霜ちゃんに聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
早霜「そんな人、頼んでいませんよ?」
瑞鳳「え……」
早霜「まずは慣れるために中年男性からとおもいまして」
瑞鳳「でも若い人の声で……」
早霜「……担当の看護婦に聞いてみます」
早霜「確かに若者の声での電話があったそうです」
瑞鳳「やっぱり……」
早霜「……その人とも話せますか?」
瑞鳳「うん……」
早霜「一度正体を聞いてみてください」
瑞鳳「でも……」
早霜「嫌ならいいですけど」
瑞鳳「……やってみる」
若者からの電話がきた。
いつものように話す。
しかし、話は頭に入ってこず相手の正体だけが気にかかる。
「この辺で―」
男が言いかけたとき、疑問が口をついて出る。
瑞鳳「あなたは誰ですか?」
↓2 相手が素直に話すかどうか
「……ヒントだけでいいですか?」
瑞鳳「はい」
「あなたと会ったことはありません」
「おそらくこれからも会わないでしょう」
瑞鳳「…‥」
「ではこれで」
電話が切れる。
↓2 瑞鳳行動安価
瑞鳳「早霜ちゃん」
早霜「なんですか?」
瑞鳳「会話の練習、してもらえますか?」
早霜「例の若者に関連した話ですか?」
瑞鳳「はい」
早霜「……男の人を連れてきます」
↓2 練習の成果
早霜「これで日常生活は大丈夫でしょう」
瑞鳳「ありがとう」
早霜「男性とお会いになるんでしょう?」
瑞鳳「うん」
瑞鳳「待ち合わせの日時もばっちり」
早霜「……楽しんでくださいね」
↓2 当日の服装
今日はここまで
マルマルサンマル投下
ろー「はやくしないと遅れますよ?」
「居てくれるかな?」
ろー「心配ないですって」
「でもなぁ……」
ろー「最初から遅れる訳にはいきません!」
↓2 待ってる瑞鳳の様子
待ち合わせ場所に足を運ぶと、確かに教えられた通りの容姿の女性がいた。
会おうと近づくと、着物が震えているのが見える。
9割方治ったと聞いていたが、まだ怖がっているようだ。
いたずらに刺激をしないで帰ってしまおうと思ったが、怖がっていたとしても待っていてくれる彼女の覚悟は無駄にはできない。
ゆっくりと彼女に近づいていく。
↓2 会った時の瑞鳳の反応
「こんにちは」
声をかけると彼女は驚いたように立ち上がり、距離をあける。
瑞鳳「あ、ごめんなさい」
「いえ」
体が微かに震えているのが見える。
表情には多少の警戒心を感じる。
「この後どうする予定ですか?」
↓2 どうする予定か
瑞鳳「映画を見ましょう」
「映画?」
瑞鳳「だめですか?」
「いえ、行きましょう」
↓1 映画館での出来事
今日はここまで
マルマルヨンゴー投下
スクリーンにいわゆる濡れ場が映し出される。
隣を見ると俯いて胸に手を握っている。
こういったシーンがあることは知っていただろうが、自分の反応に耐えられないのだろうか。
会った時と同じように小刻みに震えだした。
↓1 男行動安価
暗闇に手を探って握る。
↓1 瑞鳳行動安価
彼女の手はすぐに離れてしまった。
まずい事をしたと手を戻そうとする。
しかし、その手を彼女の両手が強く握った。
いつしかスクリーンは朝の映像を映していた。
↓1 映画館を出た後何をするか
「よく来たんですよ」
瑞鳳「そうなんですか」
「無料ですからね」
彼女の目にも輝きが増してきた気がする。
彼女は今にも歩き出したそうだった。
↓1 瑞鳳行動安価
真っ先に行ったのはふれあいコーナーだった。
順番が周ると彼女は嬉しそうにウサギを抱いた。
ウサギの頭を撫でる姿はあの出来事が嘘だったようだ。
自分たちのせいで彼女が穢された。
思わず目を背けてしまう。
↓1 瑞鳳行動安価
目の前のウサギの背に顔を埋める。
毛が優しく顔に触る。
毛の柔らかさとウサギの温さが感じられる。
足に感触があり、別のウサギが寄ってきていた。
そのウサギも抱きかかえる。
数十分間、その場から動けずにいた。
↓1 動物公園での出来事
馬の鳴き声が聞こえた。
看板をみるとどうやら馬に乗って1週できるらしい。
ふと馬に乗った写真が思い出される。
「あれに乗ってもいいですか?」
瑞鳳「乗れるんですか?」
「初めてですよ」
↓1 男がどうなったか
今日はここまで
↓2 瑞鳳の反応
フタサンヨンマル投下
心配しながら見守っていると、案の定馬から落ちてしまった。
慌てて彼の所へ駆け寄ると、痛そうに体をさすっている。
↓2 瑞鳳行動安価
瑞鳳「大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「面目ない」
瑞鳳「おまじない、します?」
「え?」
瑞鳳「痛いの痛いの飛んでけー」
「……」
瑞鳳「どうです?」
↓1 男がどうなるか
すると彼は苦笑いをしながら私の頭に手を置いた。
↓1 瑞鳳行動安価
突然体が震えてしまい彼の手が離れようとする。
触れられても安全な手だとわかっているのに体はまだ慣れていないようだ。
彼が決まりの悪そうな顔をしながら言う。
「お詫びに甘いものでもおごりますよ」
↓1 甘いもの安価
栗ぜんざいを食べている彼女は普通の少女だった。
目を輝かせて時折おいしいと呟いている。
「……すいません」
意にせずともそんな言葉が漏れてしまった。
瑞鳳「何がですか?」
「……あの時気を抜かずに見回っていたら未然に防げたかもしれません」
「それを思うと悔しくてなりません」
「助けられなくてごめんなさい」
瑞鳳「……」
↓1、2 瑞鳳セリフ安価(参考)
瑞鳳「あなたのせいではありません」
瑞鳳「それに今、少しずつ助けてもらっています」
「瑞鳳さん……」
瑞鳳「早くぜんざい食べちゃいましょう」
「はい」
提督「まだ清霜は沈んでいるのか」
武蔵「そのようだ」
提督「……こんな時になんだが武蔵」
提督「お前を引き抜きたいとの打電があった」
武蔵「なに?」
提督「沈む艦娘も出てきたっていうのにな」
提督「取り合えず会ってみてくれないか?」
武蔵「……わかった」
足を清霜の部屋に向ける。
鎮守府内で一番仲のよかった友人が沈んだ。
彼女にとってそれがどれほどの衝撃だったか、自分にはわからない。
とにかくいつも暗い顔をしている。
それだけが確かだった。
武蔵「清霜、いるか?」
↓1 清霜の様子
清霜は枕に顔を埋めていた。
武蔵「泣くなよ」
清霜「……泣いてないです」
涙声で返される。
武蔵「清霜、景気づけにどこかに連れて行ってやろう」
清霜「……本当ですか?」
武蔵「ああ、↓1に行こう」
武蔵「支度しておけよ」
いくつか頼んだ肉が席に届く。
武蔵「さあ、食べよう」
清霜「はい」
嬉しそうにしていても、目にはどこか輝きがない。
↓1 武蔵行動安価
武蔵「さぁ、食え」
武蔵「上手い肉の焼き方を聞いてきたんだ」
清霜の皿に旨そうに焼けた肉を載せる。
清霜「ありがとうございます」
幾分清霜が本当に楽しんでいるように見えた。
今日はここまで
↓2 瑞鳳その後安価
マルマルサンマル投下
↓1 清霜行動安価
武蔵「……そんなに食べて大丈夫か?」
清霜「武蔵さんの分があるなら大丈夫です」
清霜は皿にのせた隙から肉を食べている。
やけになっているようだ。
↓1 武蔵行動安価
武蔵「野菜も食べないとバランスが崩れるぞ」
清霜はまだ、事件の事を引きずっているようだった。
↓1 帰り道出来事安価
清霜が転ぶ。
足を見るととても歩けそうになかったので背におぶる。
武蔵「大丈夫か?」
清霜「……痛いです」
武蔵「少しの辛抱だからな」
清霜「……朝潮ちゃんはもっと痛かったですよね」
武蔵「……さあな」
清霜「……」
武蔵「……明日、人と会うんだ」
武蔵「引き抜きに来るらしい」
清霜「……どこかに行くんですか?」
武蔵「会うだけ会って断って、しばらくは清霜の傍にいるさ」
「実は軍の内部調査機関を設けようとしている」
「そのためにぜひ、君に加わっていただきたい」
武蔵「……生憎ですがその気はありません」
武蔵「戦列から抜けることはできないし、何より離れる訳にはいかない人がいます」
「清霜のことかね?」
武蔵「……はい」
「この戦いが無ければよかったのにな」
武蔵「……」
「徴集された少女たちが海で謎の敵と戦う」
「それも妖精からもたらされた謎の技術でだ」
「しかもその技術の発展には多くの犠牲が必要だ」
「世の中おかしくなってきている」
「最近、軍で事件が多くなってきているんだ」
「君や清霜のような犠牲者が増えるだろう」
「それを未然に防ぎたい」
武蔵「……わかりました」
武蔵「ただし条件があります」
清霜の部屋を訪れると、清霜は壁を背に蹲っていた。
声をかけると顔を起こす。
武蔵「会ってきたぞ」
清霜「……」
清霜「どうでした?」
武蔵「ああ」
武蔵「なんでも事件の調査だったりをするらしい」
清霜「どうするんですか?」
武蔵「……行くことにした」
清霜「……」
武蔵「清霜も来てくれないか?」
武蔵「朝潮みたいな犠牲者を出したくないだろう?」
今日はここまで
ぐだぐだすまぬ
マルマルヒトマル投下
↓1 事件安価(未出艦)
憲兵「何か楽しい事でもありましたか?」
不知火「何がです?」
憲兵「眼光が柔らかくなっています」
不知火「……」
↓1 何があったか
憲兵「コンタクトレンズ?」
不知火「反射が違うのでしょうね」
憲兵「目が悪かったのか……」
不知火「何か?」
憲兵「……一度眼鏡姿を見せてくれませんか」
不知火「……」
↓1 見せるか見せないか
不知火「似合ってますか?」
憲兵「……」
不知火「眼鏡姿なんて人に見せるものではありません」
憲兵「……」
↓1、2 憲兵説得セリフ安価
憲兵「不知火がグラサンかけるとやのつく人たちみたいだな」
不知火「不知火は艦娘ですが?」
憲兵「嘘です似合ってます」
↓1 不知火の反応
不知火「……本当ですか?」
どうやら拗ねてしまったようだ。
憲兵「本当ですよ」
憲兵「所でどうしてコンタクトを変えたのですか?」
↓1 コンタクトを変えた理由
不知火「目が疲れて来たからです」
憲兵「コンタクトで変わるものなのか?」
不知火「そんなことはしらぬいです」
憲兵「……」
↓1 事件安価(未出艦)
清霜「不幸に?」
提督「はい」
提督「くじを引かせてもだめ」
提督「悪い事も起こり始めてきました」
提督「もしかしたら彼女は沈んでしまうかもしれません」
清霜「……」
提督「どうすればいいでしょうか」
清霜「運となるとどうにもできません」
清霜「しばらく様子をみてください」
↓1 雪風の不幸に対しての反応
提督「……楽しそうだな」
雪風「はい!」
提督「不幸になって嫌だとか、そういうことはないのか?」
雪風「ありません」
提督「……」
↓1 提督行動安価
提督「とてつもなく不幸な姉妹がいるらしい」
提督「一度会ってみようか」
雪風「はい!」
↓1 会ってくれたか
提督「不幸が移るから会ってくれないらしい」
提督「こうなったらしばらくじっとしていた方がいいな」
提督「明日の出撃は変わってもらおう」
雪風「はい」
提督「運が悪いのも良い内だったとは……」
提督「代りが波にもまれて帰ってきて以来もとに戻りましたよ」
清霜「……」
提督「つくづく運のいい艦娘です」
提督「今まで目立った損傷もありませんでしたからね」
今日はここまで
今日はお休み
また明日
↓2 瑞鳳どれくらい回復したか
マルマルゴーマル投下
扉を開け部屋に入ると中は静まり返っていた。
所長「突然だが数日後に解散する」
所長「なんでも大規模な作戦があるらしい」
一同驚いたような顔をしている。
所長「ここの全員も参加することになった」
所長「本格的な訓練があるらしいからそれぞれ通達を待つように」
所長が忙しそうに出て行った後、3人で顔を見合わせる。
武蔵「……随分急な話だな」
清霜「敵の本拠地でも見つかったんですかね?」
早霜「みんなともお別れね」
武蔵「ああ……」
武蔵「……早霜は戦えるのか?」
早霜「はい」
早霜「前みたいな力は出ませんけど」
清霜「なんの話?」
早霜「明石さんに治してもらった話よ」
名前を呼ばれて振り向く。
定期的な診察かと思ったが、それにしては表情が硬い。
鳳翔「なんでしょうか」
明石「早霜さんの治療法ができました」
鳳翔「それはよかった……」
喜びのあまり声が出しにくい。
鳳翔「いつ治りますか?」
明石「それなんですが……」
鳳翔「どうかしました?」
明石「説得してもらえませんか?」
鳳翔「……誰をですか?」
明石「早霜さんです」
明石「場合によっては戦えなくなるかもしれません」
明石「あなたの言うことならきっと聞いてくれます」
鳳翔「……はい」
↓1 早霜の様子
早霜「鳳翔さん、お疲れ様です」
鳳翔「寝る時少し話しましょう?」
夜になると不安を抑えられなくなるらしく、寝るときは一緒だった。
鳳翔「戦えなくなるかもしれないけど治るかもしれないようです」
↓1 早霜反応安価
早霜「……答えられません」
鳳翔「いいんですよ」
鳳翔「今夜、話し合いましょう」
今日はここまで
マルマルヒトゴー投下
ノックの音がする。
一言声をかけると彼女は入ってきた。
鳳翔「どうぞ」
掛け布団をめくって勧める。
何も言わず入ってくる早霜は決して明るい表情とは言えなかった。
早霜「鳳翔さん……」
早霜が布団の中抱き着いてくる。
それを受け止めると頭を胸に抱く。
↓1、2 鳳翔説得セリフ安価
鳳翔「戦えなくても、誰もあなたを責めませんよ」
鳳翔「それに、治った早霜さんが見たいです」
早霜「……」
↓1 早霜反応安価
早霜「……」
胸の中の早霜からは何の反応もない。
なにか考え込んでいるようだ。
早霜「鳳翔さん……」
早霜「戦えなくなった艦娘になにか価値がありますか?」
早霜「そのことを誰も責めなくても、きっと私が責めます」
早霜「結局今の苦しみと何も変わらないのかもしれません」
早霜「鳳翔さんは……」
早霜「鳳翔さんは私を面倒だと思いますか?」
早霜が顔を挙げて聞く。
↓1 鳳翔返答安価
鳳翔「自分が同じ立場なら同じように悩みます」
鳳翔「それにちっとも面倒だと思いません」
鳳翔「こうして頼ってくれて、なんだか娘ができたみたいで」
鳳翔「大切だからこそ早霜さんには治してもらいたいです」
早霜「……はい」
明石さんと向かい合って座る。
隣には鳳翔さんがいてくれた。
明石「了承してくれましたか」
早霜「はい」
明石「それはよかったです」
明石「それで、用とはなんですか?」
早霜「どういった治療だか教えてください」
明石「……」
明石が黙ってしまう。
早霜「……言えないような治療ですか?」
明石「いえ、言いますよ」
明石「……不純物を混ぜます」
早霜「……」
明石「艤装の干渉を少しでも減らすためには混ぜ物をしなくてはいけません」
明石「私の艤装のかけらと早霜さんの艤装のかけらを混ぜ合わせます」
鳳翔「……だとすると明石さんも戦えなくなるのではないですか?」
明石「そうなるかもしれませんが早霜さんには迷惑かけましたからね……」
鳳翔「……私のを使ってください」
早霜「鳳翔さん?」
明石「司令の許可がないかぎりできません」
鳳翔「明石さんだってもらってないのでしょう?」
鳳翔「それに明石さんは艦隊にとって大切な存在です」
鳳翔「例え戦えなくなっても私なら差し支えないでしょう」
明石「……できません」
明石「誰かを巻き込むことはできません」
鳳翔「……」
場が異様な雰囲気に包まれる。
清霜「それで?」
早霜「結局2人が出し合うことになって解決」
早霜「明石さんも鳳翔さんも私も、戦えなくなることはなかったわ」
清霜「へぇー」
↓1 瑞鳳と男の関係
男が訪ねてくる。
瑞鳳に時間がないときはそれが常となっていた。
瑞鳳「あんまり時間がとれなくてごめんなさい」
「いや、こんな時に訪ねてしまってすいません」
瑞鳳「しばらく会えなくなっちゃうかもしれません」
瑞鳳「明日、暇ですか?」
「はい」
瑞鳳「だったら↓1に行きましょう」
公園のベンチに座る。
瑞鳳「今日はお礼を言いにきました」
「はい」
↓1、2 お礼セリフ安価
マルマルマルマル投下
瑞鳳「私を引き上げてくれてありがとうございました」
瑞鳳「戦線に復帰できたのもあなたのおかげです」
瑞鳳「なんとお礼したりゃ……」
瑞鳳が咳ばらいをする。
瑞鳳「したらよいか……」
「……一緒に甘い物でも食べましょうか」
↓1 甘いもの安価
瑞鳳「待っててくださいね」
そういうと台所に行ってしまった。
食堂には人気がなく、貸し切りの状態だった。
瑞鳳「卵焼きは得意なんですよ」
特別に声を張り上げなくても声は聞こえてくる。
↓1 卵焼き食べた男の反応
瑞鳳「卵焼き、食べますか?」
「いただきます」
卵焼きから甘い匂いが漂ってくる。
甘い卵焼きがあるとは聞いていたが初めて目にする。
驚きつつも口に入れると甘さが広がり、無心になって食べる。
瑞鳳「どうですか?」
「美味しいです」
瑞鳳はにこやかにしていた。
「なにか大きな作戦でもあるんですか?」
瑞鳳「それは言えません」
「そうですよね……」
瑞鳳「……しばらく南洋に行ってきます」
瑞鳳「帰ってこられるのはいつかわかりません」
「……」
瑞鳳「今度は私の番です」
瑞鳳「絶対にあなたを守ります」
提督「どうやら敵の本拠地が見つかったらしい」
提督「そこの護衛艦を撃破して旗艦らしき敵を倒す」
提督「どういう訳か霧に覆われているから識別灯をつけるようだ」
武蔵「敵の大部隊と決戦ですか……」
清霜「大変そうですね」
早霜「その敵を倒せばもう深海棲艦は出て来ないのでしょう?」
提督「その見込みだ」
提督「詳しい事は各自の部署で聞いてくれ」
提督「ともかくこれで解散、生きていたらまた会おう」
↓1 清霜作戦後の安否
↓2 武蔵作戦後の安否
↓1 早霜作戦後の安否
↓2 明石作戦後の安否
霜の艦に続く?
>>949 まだ後少し
↓1 提督作戦後の安否
所長に訂正
安価下
扉を開ける。
あの人は驚いた顔をした後、私を部屋に招き入れた。
村雨「ご無沙汰していました」
彼がお茶を淹れてくれる。
二筋上る湯気は決して交わることなく消えた。
「こんな所に来てどうしたんだい」
村雨「……手紙、出せなくてごめんなさい」
「いいんだよ、何か理由があったんだろ」
顔は穏やかだったが、目はどこか沈んでいる。
村雨「出そう出そうと思ってたんだけど……」
「なにをしようと村雨の自由だよ」
「それに早く出て行った方がいい」
「男の部屋なんかに上がって噂がたったら大変だ」
村雨「違うの」
村雨「遠くに行ってもあなたを……」
「……鞍替えか」
「浮気女は好きじゃないんだ」
「出て行ってくれ」
村雨「……」
「さあ、早く!」
彼が声を張り上げる。
居たたまれなくなり部屋の外まで出る。
彼は信じてくれないようだったが、それも仕方のないことだろう。
↓1 瑞鳳作戦後の安否
↓2 鳳翔作戦後の安否(ついで)
町を歩く。
夜の町は暗く、何かが出てきそうだった。
しかし、そんなことはどうでもいいと思えてしまう。
することもなく歩いていると道に大きめの車が止まった。
男が車から降りてこちらに走ってくる。
「艦娘の方ですか?」
瑞鳳「あんな所にいちゃだめですよ」
村雨「すいません」
清霜「狙われちゃうからね」
村雨「はい」
男に連れられて入った部屋の中には艦娘がいた。
聞いてみると縁があって会っているらしい。
清霜「何かあったの?」
村雨「……結婚を約束した人がいました」
村雨「でも振られちゃって……」
村雨「私が悪いんです」
村雨「南洋に行ってから手紙を出そうとしても手紙が書けなくて」
村雨「怖かったんです」
村雨「もしも沈んだら彼と会えなくなる」
村雨「彼を思うのが怖かった」
村雨「何もできなくなってしまいました……」
村雨「結局生き延びてもこの様で……」
清霜「うーん……」
↓1 清霜解決案
清霜「その人とは縁が無かったって事で新しい良い人を見つけるとかは?」
村雨「……」
清霜「……そんなこと言う人には見えないもんね」
瑞鳳「知り合いなの?」
清霜「昔掛け合わせの手伝いをして……」
瑞鳳「そっかぁ……」
↓1 瑞鳳解決案
瑞鳳「ここは向こうからよりを戻しにくるまでじっと我慢ね」
村雨「……」
清霜「どっち選ぶ?」
↓1 どっちを選ぶか
村雨「……待ちます」
瑞鳳「やった」
今日はここまで
フタサンヨンマル投下
1週間後に会う約束をして鎮守府に戻る。
一抹の望みはあるが、心持は暗澹としていた。
長い間音沙汰がなかったのに、よりを戻そうなど思ってくれるだろうか。
清霜「久しぶり」
「生きてたのか……」
清霜「フィアンセも生きてるんでしょ?」
「……」
清霜「浮気してなんかないと思うけど」
「してなくても同じだよ」
「年の差を考えてみたって俺の事なんか忘れた方がいいんだ」
清霜「大事な人なんじゃないの?」
「……なんの連絡もなかったんだ」
「ここに来たのも後ろめたさがあったんだろう」
清霜「……」
↓1 清霜行動安価
清霜「事情があるみたいだからちゃんと聞いてあげれば?」
「……」
清霜「次会えるのは1週間後だからそれまでに考えておいてね」
「……わかった」
「夜遅く悪かった」
「これ、武蔵さんと二人分もらってくれ」
清霜「ああ……うん」
清霜「ありがとう」
↓1 男会うまで行動安価
深海棲艦が現れなくなって数日、これ以上の戦闘がないことが確実視されたことにより艦娘はある程度の自由が与えられていた。
小高い丘の上に行けば港が見える。
そこに村雨の姿があるかもしれない。
そんな期待を持って登ってみると案の定彼女の姿があった。
一人座って海を見ている。
後ろ姿しか見えないがどんな表情をしているかは遠巻きにでもわかった。
↓1 村雨の提督安否安価
提督「どうした?」
村雨「……なんでもありません」
提督「ふられたのか」
村雨「……」
提督「あの青年も悪い男には見えなかったが、簡単に女を捨てるとは」
村雨「……」
提督「男運が悪かったんだよ」
提督「そんな男の事なんか忘れて―」
村雨「……違います」
提督「現に振られたんだろう?」
村雨「あの人はそんな人じゃありません」
提督「信じているのか?」
村雨「はい」
提督「よろしい」
提督「もしお前のフィアンセが来たら一日だけ休ませてやる」
瑞鳳さんの部屋で待っているとあの人が入ってきた。
決心をしてきたのか真剣な表情だ。
「話してくれ」
私は真実をできる限り信じてもらえるように話した。
↓1 男行動安価
↓1、2 男セリフ安価(抱きつきながら)
あの人の腕に抱きしめられる。
求めていた愛に体が熱くなる。
「ひどい事を言って悪かった」
「俺なんかで本当にいいんだな?」
↓1 村雨反応安価
村雨が腕の中でうなずく。
その顔はおそらく自分と同じくらい紅潮している。
村雨が瞳を閉じて顔をあげた。
村雨の唇に自分の唇を触れさせる。
目を開けた村雨が微笑んだ。
所長「これで一仕事すんだわけか」
清霜「はい」
所長「早霜の方はどうだ?」
早霜「まだ見つかりません」
所長「どこの島かもわからないからなぁ……」
所長「轟沈寸前の瑞鳳を曳航して霧に覆われた島に乗り上げる」
所長「その後食料を探しに森に入ったまま行方不明」
早霜「きっと、生きていますよ」
所長「そうだな」
これでおしまい
↓1 武蔵轟沈原因
↓2 明石轟沈原因
うめよろ
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