Zara「本気ですか!?」
鹿島「先方たっての希望でして、今回はPolaさんがコンビニで働いてもらうことになりました!」
Zara「えええ! あの、Polaですよ! いつもお酒が抜けないで、
たまに、いえ、時々服を脱ぎだすあのPolaですよ!」
鹿島「そこは大丈夫です! 一週間程時間を用意しまして、
研修を兼ねてお酒を抜いてから働いてもらうことになっています」
Zara「えええ! Polaから一週間もお酒を取り上げるんですか!?」
鹿島「そうですね、二日酔いの心配もありますし、
提督さんがちょうどいいや禁酒させようとおっしゃってましたので」
Zara「それは流石にPolaでもかわいそう……」
鹿島「大丈夫です、近所のアルコール中毒支援団体からもカウンセラーを呼んでいますし、
ケアは万全です、心配ありませんよ」
Zara「そうですか、やっぱりPolaはアル中みたいな扱いになるんですか。
少々度が過ぎるとは思ってましたけど……」
鹿島「いえ、まだ予備軍だって提督さんもおっしゃってました。
それに、肝臓が心配だから飲みすぎる方がお酒を適度に飲めるようにする練習だとも」
Zara「うまくいくといいんですけど」
鹿島「大丈夫です、提督さんとスタッフさんを信じてください」
Zara「心配です……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500237861
長波「ふぃー、打ち合わせは大変だったぞ全く。長波、帰投しました!」
Zara「ねぇナガナミ、Polaはちゃんとやってた?」
長波「え? あーお酒飲めてないと人間ってあぁなるんだなぁ、って感じだったかな」
Zara「Pola!?」
長波「でもカウンセラーの人がしばらくしたら治るって言ってたし大丈夫なんじゃないか?」
Zara「そう……? でもたまにはお酒抜かないとダメだしね、Polaには頑張ってもらわないと」
長波「Polaさんの飲みっぷりはすごかったからなぁ。たまにはいい薬になると思うよ」
Zara「うつろな目をしてコンビニのレジに立つ羽目にならないといいけど」
長波「酔って脱ぎだすよりはマシだと思うよ、うん」
Zara「それは言わないで……」
青葉「いやぁ忙しい忙しい! 写真をこっちで用意しろとかコンビニもサボってますね!」
明石「青葉さーん、レフ板はこんな感じでいいですか?」
青葉「もうちょっと古鷹さんを照らす感じで、そうですそんな感じです!」
青葉「いやーいい表情ですよ古鷹さん! さぁ笑って笑って!」
古鷹「こ、こんな感じ? 重巡洋艦のいいところ、見せられてるかな?」
青葉「そうですそうです! 重巡洋艦のいいところ、全部出てますよ!
青葉が保証します、その顔いただき!」
古鷹「重巡洋艦のいいところが知られるのはいいけど、恥ずかしくて目の探照灯が漏電しそう……」
青葉「それやったら加古さんになるんじゃないですか?」
古鷹「あ、それもそうかぁ、頑張って漏らさないようにしないと……」
青葉「はーい、笑顔が硬くなってますよー、もっと柔らかく!」
古鷹「写真って難しいね」
Zara「チンジフがバタバタしてると思ってたらコンビニで使う写真撮ってたのかぁ。
Polaは向こうで撮ってもらってるのかな? それともアルコール抜いてから?
ひどい顔にならないといいけど……」
Roma「あら? 食べないのZara? そんなんじゃダメよ。私たちは体がシホーンなんだから」
Zara「Polaが心配なんですよ、お酒抜けたポーラがコンビニさんに迷惑かけてないかと思うと、
食事ものどを通らなくて」
Roma「あー、分かるわ、もし姉さんがコンビーニとやらで働けって言われたら、
私も心配でどうにかなりそう、でもZara、コンビーニさんは最高のスタッフを
用意してるらしいし、ドンと構えて待つのも大事よ」
Zara「そうですよねー」
Roma「でも姉として、遠くで戦う妹を信頼してあげることも必要なんじゃないかしら?」
Zara「心配しすぎですね、Zaraは」
Roma「そうね、気持ちは分からないでもないけど、深刻になりすぎなのは否めないわね」
Zara「よし、ちゃんと食べます!
……、スープスパゲッティが伸びてしまいました」
Roma「ナポリターンよりはマシよ、ナポリターンよりは」
Libeccio「Zaraさーん! 時間あるならあそぼー!」
Zara「ねぇLibe、貴方妹って居たかしら?」
Libeccio「Siroccoがそうねー、でもあの子はまだ来てないから」
Zara「来てない方が気楽ってのもあるわよねぇ……」
Libeccio「へ? 何のこと? でもリベは早くMaestrale級が揃うといいなって思うな!
ZaraさんもZara級が揃った方がうれしいでしょう?」
Zara「それはそうだけど、居ると居るで不安にもなるのよねぇ」
Libeccio「Zaraさんはいい加減開き直った方がリベはいいと思うなー。
あんまり心配されると心配される方も負担だしー」
Zara「うーんそれもそうかぁ、妹離れしないとダメなのかもねぇ」
Libeccio「でもいきなり服を脱ぎだすのはどうかと思っちゃう」
Zara「それはお願いだから言わないで。私も頑張ってはいるけど」
Libeccio「そんなことより、遊ぼうよー!」
Zara「じゃあ海式のフトーンマツリと、陸式のイワマツリ、どっちにする?」
Libeccio「かけっこじゃダメ?」
那智「うむ……、Polaは居ないのか? 達磨でも飲もうと思っていたんだが」
Zara「居ないですね、あの子ウイスキーも飲むんですか?」
那智「おおよそ酒精の入っているものなら何でも飲むぞあいつは。
それでこそ重巡洋艦だ」
Zara「その定義はどうかと思うけど……」
那智「何、飲みっぷりのいい奴に悪い奴は居ない、
そうだ、貴様が代わりに来い。ワイン以外の酒も美味いんだぞ」
Zara「えええ、蒸留酒は悪酔いするんでパスさせてもらえません?」
那智「ウイスキーばかりでもないから大丈夫だ。ポーラの奴は日本酒も気に入っていたし、
気分を変えるのも悪いことじゃあないぞ。随分と酷い顔をしているしな」
Zara「そんなにですか?」
那智「大方Polaの心配でもしているのだろうが、始まってしまったことにくよくよしても仕方ない。
そういう時は飲んで気を紛らわせるのも大事だろう?」
Zara「そういうことなら、お付き合いします」
那智「うむ、いい表情になったぞ」
Zara「だからー! 飲まないとやってられないんれすよ!」
那智「酔うと妹並みに悪い酒になるみたいだな」
隼鷹「まぁ姉妹だし似るのも当然じゃない?」
伊19「こういう悪い酔い方するとは知らなかったのね」
朝霜「まーワインウイスキーグラッパ日本酒焼酎ビールのちゃんぽんだったしな」
陸奥「ひどいちゃんぽんね、第三砲塔が爆発しそう」
Zara「何でPolaなの~、あの子はお酒ばっかり飲んれるのに、外で働かせるとか、
不安で不安で仕方ないったらありゃしない!」
陸奥「私は逆に全然飲まない長門が何かやらかさないか心配なのよねぇ」
伊19「いや長門さんは大丈夫だと思うのね」
隼鷹「よその長門みたいに駆逐艦の尻追っかけまわしてる訳でもないしね~」
朝霜「何それ怖いんだけど」
那智「まぁ個体差だな。子供好きが高じてそうなる長門もいるらしい」
Zara「私の酒が飲めないんですかぁ~!」
朝霜「ありゃ、こりゃ早々に潰れるかな?」
伊19「ストレスたまってたみたいだし仕方ないのね」
Zara「ヴォエ!」
陸奥「ちょっと、粗相は、って血ぃ!!」
那智「いかん明石を呼んできてくれ、私はドックまで連れていく!」
隼鷹「あいよ!」
明石「ううん……、これは……、胃潰瘍かな? 夕張、内視鏡お願い」
夕張「はい、やっぱりストレスでしょうか?」
明石「ここ最近ずっと顔色悪かったみたいですしね、よっぽどPolaさんが心配だったのかなぁ」
夕張「みたいですねぇ、どうです、潰瘍が見えます?」
明石「荒れ荒れね本当、高速修復材を直接胃に入れた方がよさそうね」
夕張「バケツ勝手に使って大丈夫ですか? 提督も不在ですよね」
明石「一個くらいなら問題ないでしょ。それにZaraさんの症状の方が心配だし」
夕張「了解です、一個まるっといっちゃいます?」
明石「その方がよさそうだけど、飲み会で飲んだ後だし、吐かれないように半分にしますか。
残りはドックに入れて、回復を待ちましょう」
夕張「了解しました、でもここまでストレス溜まるものなんですねぇ」
明石「普通はここまでは……、提督が居ればまだマシだったかも。
でも提督もずっと打ち合わせか何かで不在なのがねぇ」
夕張「一週間近く不在なんですよねぇ、一体何やってるんでしょ?」
明石「何やってるのかしら全く」
Zara「う~ん、あれ、知らない天井?」
明石「目が覚めましたか?」
Zara「ええと、何があったんですか?」
明石「ストレス性の胃潰瘍ですよ、よっぽどPolaさんのことが心配なんですね」
Zara「そうですねぇ、妹離れしようと思ってたんですけど、やっぱり心配で心配で」
明石「医師としては、って医者じゃないですけど、根本的なストレス源の解消が必要ですねぇ」
Zara「そうですね~、でも姉ですから、妹が気になるのは仕方ないです」
夕張「明石さん、Zaraさん、面会です」
明石「安静にさせといた方がいいと思うけど?」
夕張「大丈夫です、さぁ、入ってください」
Pola「お邪魔します~」
Zara「Pola!?」
Pola「Zara姉さまが倒れたと聞いて、研修をちょっと抜けてきました~、
ちゃんとPolaは真面目に研修受けてます~、お酒も飲んでませ~ん」
Zara「それを聞いて本当に安心したわよ、全く。お酒臭くないPolaなんてどのくらいぶりかしら?」
Pola「Polaのお母さんは母乳じゃなくてバニューシュが出てたから、生まれた頃以来?」
Zara「そんな訳ないでしょうに! そもそも艦娘に親居ないでしょ!」
Pola「それもそうでした~」
明石「んー、これで一安心かな?」
夕張「後は回復を待つだけ、ですね」
Pola「そういえば、提督はこっちにも居ないんですか~? 向こうでも見なかったんですけど~」
Zara「ええ? ずっとこっちにも居なかったわよ」
明石「あれ? コンビニの方にも居ないんですか?」
夕張「私たちを放置して、何やってるんでしょうね」
コンビニの地下では、捕まった提督たちが
泣きながら大きな炒飯おにぎりを作る仕事をさせられている。
提督たちの給料は1日1個のおにぎり(未改修)だけ。
コンビニの正社員は、提督たちが逃げたりサボったりしないよう
いつも監視している。恐怖心を植え付けるため、時々無意味に
電気ショックを与えたりする。
提督のほとんどは中年で、「かしゅみママァ、雷ママァ会いたいよう」と
いつも泣いている。睡眠時間もほとんど与えられず、
逆らうとおにぎり(未改修)を減らされる。
こうして人件費を大幅に抑えることで、コンビニは
安くて美味しい大きな炒飯おにぎりをみなさんに提供できるのです。
今回はここまでです。
元ネタは言わずもがなじじニキのあのツイートです。
ポーラそんな血を吐くまで心配なのかと草生やしながらあのツイート見ました。
しかし今回ポーラがタペストリーになるとか全く読めませんでしたね!
では、ローソンコラボ狙いの提督諸氏の健闘を祈ります!
このSSまとめへのコメント
最後のオチが良かった(小並感)