おそく起きた朝はシリーズ。
今回はほんとにオチがない。ヤマもない。
三人がビール飲んでダベるだけです
前スレまとめ
お鍋 瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「お鍋をつつきながら」友紀「まったり」 - SSまとめ速報
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ラーメン 瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「ラーメンすすりながら」友紀「おしゃべり」 - SSまとめ速報
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カツ丼 瑞樹「おそく起きた朝は」早苗「カツ丼かっこんで」友紀「ぐったり」 - SSまとめ速報
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チキン南蛮 瑞樹「遅く起きた朝は」早苗「チキン南蛮つまみながら」友紀「映画談義」 - SSまとめ速報
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瑞樹「さて」
早苗「ええ」
友紀「うん」
瑞樹「今日は勝負の日よ」
早苗「まかせて」
友紀「よっしゃあ」
瑞樹「みんな準備は良い?」
早苗「ばっちり」
友紀「おっけーだよ」
瑞樹「それじゃあ行くわよ」
早苗「レッツ」
友紀「ビール!」
瑞樹「と、いうわけで」
早苗「やってきました!」
友紀「ろっぽんぎーーーー!!」
瑞樹「六本木よ、六本木!」
早苗「おっきなビルねー。お姉さん、圧倒されちゃうわ」
友紀「人もたくさんいるよね。思ってたより、家族連れが多いかな」
瑞樹「でもね、そんなことはね、どうでもいいのよ」
早苗「そうね、どうでもいいわね」
友紀「うん、どうでもいいどうでもいい」
瑞樹「なんてったって、ビールが1杯100円なのよ」
早苗「そう、100円100円」
友紀「10杯飲んでも、たったの1000円!」
瑞樹「それじゃあ二人とも、円陣行くわよ」
早苗友紀「「うっっし」」
「胃薬!」
「「飲んだ!」」
「ウコンの力!」
「「オッケー!」」
「ヘパリーゼ!」
「「常備!」」
「今日はたくさん飲みましょう!!」
「「「うおおおおーーーー」」」
――100円ビール特設会場前――
ワイワイガヤガヤ
瑞樹「……………」
早苗「……………」
友紀「……………」
早苗「なに、この、行列」
瑞樹「知らない、聞いてない」
早苗「みんな、ビール100円だからって集まりすぎ」
瑞樹「そうね、私達もね」
早苗「これ、1杯買っても、次飲むのにまた並ばなきゃならないの」
瑞樹「多分、きっと」
早苗「……萎えるわー」
瑞樹「言わないで。今、必死に心を落ち着けてるんだから」
早苗「……友紀ちゃん、さっきからしゃべってないけど大丈夫?」
友紀「ビール……、100円……、ビール……、100円……」
早苗「うん、大丈夫そうね。まだ目的を見失っていないわ」
瑞樹「……並ぶわよ。さあ行きましょう」
早苗「それにしても……」
ワイワイガヤガヤ
ワイワイガヤガヤ
早苗「ビール買うだけだから行列もそこそこ進むけど、それでも20分近くは待ちそうね」
瑞樹「……………」
早苗「ねえ、ちょっと」
瑞樹「……なに」
早苗「これさあ、買って飲んで並んで買ってを繰り返すの、ちょっとテンポ悪いと思わない?」
瑞樹「……そうね」
早苗「それならさ、連れがいるんですーとか何とか言って、一人5杯くらい頼んじゃっても良くない?」
瑞樹「……………」
早苗「まあ、あまり褒められた事じゃないし、一度に買えるのは何杯まで、みたいのがあるかもしれないけどさ」
瑞樹「……………」
早苗「どう? この案、のってみない?」
瑞樹「……、やめときましょう」
早苗「あら、なんで?」
瑞樹「プレスもきてるみたいだし、ゴシップ誌に”強欲アイドルビール一人占め”なんてスッパ抜かれても嫌だわ」
早苗「そうねえ、それはそうだけどさあ……」
瑞樹「まあ、魅力的な提案だったのは認めるわ。でも、アイドルである事を忘れちゃダメよ、早苗ちゃん」
早苗「はーい」
瑞樹「さ、そろそろ私達の順番よ。小銭の準備しときなさい」
早苗「あいあい。友紀ちゃんもほら、お金準備して」
友紀「並ぶ……、ビール……、ビール……、並ぶ……、並ぶ……、100円……」ブツブツ
早苗「あー、そろそろヤバそうね。早く飲ませてあげないと」
瑞樹「ほら、次よ。友紀ちゃんもしっかりして」
友紀「しっかり」
瑞樹「ビール1杯、お願いします」
早苗「ビール1つ、お願いね」
友紀「ビール10杯ください」
瑞樹早苗「「ええ?!」」
友紀「~♪」ムフー
瑞樹「……買えちゃうものなのね」
早苗「わざわざお盆まで貰っちゃって」
瑞樹「今のところ、周りに私達のことはバレてないみたいだけど」
早苗「なんというか、賭けに勝ったってところかしら」
瑞樹「友紀ちゃんがね。私達は、賭けずに降りたようなものだから」
早苗「まあ、しょうがないわね」
友紀「いやいや、川島さんの話を聞いてなかったあたしが悪いんですよー♪」
早苗「こんのー、しこたま嬉しそうな顔しちゃってー」
友紀「まあでもね、あたし一人で10杯も飲むのは大変ですし、ちょうどここには12杯ビールがありますから」
早苗「から?」
友紀「みんなで山分けしましょ! 一人4杯ずつ、ビール祭りですよ!」
瑞樹「あら、いいの?」
友紀「どーぞどーぞ! せっかくのお出かけですし、みんなで楽しく飲みましょう!」
早苗「あらま優しい。それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」
瑞樹「こんな良い子に育ってくれて……。お母さん、嬉しいわ」
早苗「んじゃま、そんなわけで」
瑞樹「乾杯の音頭は、友紀ちゃんにお願いしようかしら」
友紀「はいはーい! それじゃあ100円ビールに感謝をこめてー、かんぱーい!」
「「かんぱーい」」
友紀「んっ、くっ、っはあ! うまい! もう1杯!!」
早苗「んー、のどごしなめらかでおいしいわー。これなら何杯でもいけるわね」
瑞樹「お天気も良いし、ちょうどいい暖かさだし、来て良かったわね」
友紀「ところで、この後はどうします?」
瑞樹「実はね、この近くで、もう一つお酒のイベントがあるみたいなの」
早苗「いいわねー、はしごしちゃう?」
友紀「しちゃうしちゃう! もう1軒行きましょう!」
瑞樹「ふふ。次のところは、ハイボールが飲めるみたいよ。ここと同じで、野外イベントね」
早苗「おっけーおっけー。それじゃーサクッと飲んでパパッと行きましょ!」
友紀「おー!」
つづく
せっかくのGWなので、連作です。
明後日ごろに新スレ立てます。
実際のイベントでも、3人で7~8杯ぐらい頼んでいる人はいました。
5分くらい並べば買える時間帯もあります。
お姉さんの休日はきっとこんな感じ。
そんな一日。
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