ミカサ「自分の体を支配できない…」(25)

845年 調査兵団凱旋


「これじゃあオレらの税金でヤツらに餌をやって太らせているようなもんだなぁ」

エレン「…っ!!」ゴツ

「ホッ!?」


ミカサ(エレンが危ない!逃げないと)ガシ

ミカサ「うーん、うーん」グイグイ

ミカサ「…連れて行けない…」グイグイ


エレン「何だよミカサ!引っ張るなよ!」

「何すんだクソガキ!!」ゴツ

エレン「いって!」

ミカサ「エレン、こっち来て」グイグイ

エレン「おい、もういいだろ」

ミカサ「フッ!」グググ

エレン「?」

ミカサ「ぐぎぎ…っきゃあ!」ドテッガラガラ

エレン「何やってんだよ。薪が散ったじゃねぇか」

ミカサ「…エレン。調査兵団に入りたいって気持ちは…変わった?」

エレン「…」

エレン「手伝うよ拾うの…。あと、いつまで地面に転がっている気だ」

アルミン「そ…それは!僕に降参したって事じゃないのか!?」

悪ガキ「う……うるせえぞ屁理屈野郎!」

エレン「やめろ!何やってんだお前ら!」ダダダダ

悪ガキ「エレンだ!あの野郎今日もぶちのめすぞ!」

悪ガキ共「「うおおおおお!」」


ゴスバキドカッゲシ


ミカサ「ま…ゼーまって、ハァー、え、れん…ゴホ」



エレン「ちくしょうあいつら…3対1は卑怯だ」ボロ

ミカサ「ごめんなさいエレン。私が間に合っていれば」ゼーゼー

アルミン(僕が言うのもあれだけど、ミカサが来ても特に変わらないと思うよ)

847年 立体起動の適正検査


上官「今期はできるものが多いようだ」

兵士「あの…彼女は」

上官「ん?」


ミカサ「え、うわ、おっとっと…」ブーラブーラ


上官「普通だな」

兵士「そうですね」

初めての訓練終了時


ミカサ「ゼーハーゼーハー、コフッ」

アルミン「はぁはぁ、わかっていたけどキツイね」

エレン「だけど巨人を駆逐するためだ。めげないぞ」

ミカサ「そう、ゼーだね…エレ、カハァ」ドサ

アルミン「ミ、ミカサ!?」

エレン「大丈夫か!?」

ミカサ「いい人生だった…生まれ変わったら可愛いアイドルになりた…い…」ガク

エレン「ミカサあああぁぁぁぁ!!!」


アルミン「いや死んでないから。とりあえず医務室に運ぼうよ」

ミカサ「立体起動が上手くできないから腹筋を鍛えようと思う」

ミカサ「アニ、手伝って」

アニ「私?…別にいいけど」


ミカサ「…きゅう…じゅう!」

ミカサ「もう無理。これ以上できない」ドサ

ミカサ「一日10回ならいい訓練になるよね」

アニ「いくらなんでも酷すぎだろ」

格闘訓練の時間


アニ「学習しなよ。力の使い方と女の子との話し方を」

エレン「わ…わかった!覚えるから放せって!」

アニ「!?」サッ

ミカサ「きゃあ!」ドサ

エレン「ぐあっ!?な、なんでミカサが降ってくんだよ」

ライナー「すまんミカサ、大丈夫か?」

ミカサ「大丈夫…それよりアニ」


ミカサ「私にもそれ…教えて」お尻サスリサスリ

アニ「いや、やめた方がいいよ。マジで」

キース(ミカサ・アッカーマン)

キース(あらゆる科目において全て並。特筆すべき点は特にない)

キース(…)

キース(次だ次)

解散式


「それでは成績上位10名を発表する。呼ばれたものは前へ」

「首席 ライナー・ブラウン」

「2番 ベルトルト・フーバー」

「3番 アニ・レオンハート」

「4番 エレン・イェーガー」

「5番 ジャン・キルシュタイン」

「6番 マルコ・ボット」

「7番 コニー・スプリンガー」

「8番 サシャ・ブラウス」

「9番 クリスタ・レンズ」

「10番 ××××」

ジャンとエレンの喧嘩


ジャン「グッ…!」

ライナー「おーい!その辺にしとけ!忘れたのかジャン!?エレンの対人格闘技の成績は」

ライナー「今期のトップだぞ」


ガッゴスッメキッブンッドサゴスゴス


ミカサ「エレン、喧嘩は駄目」

エレン「すまん…つい」


ジャン「」チーン

再び巨人との戦闘


ミカサ「戦闘が混乱してきたら私のところに来て」

エレン「は?何言ってんだ!?オレとお前は別々の班だろ!?」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない」

ミカサ「私はあなたを守る!」

エレン「いや、お前じゃ無理だろ…さっきから何言ってんだ」




上官「ミカサ訓練兵!お前は中衛のど真ん中だ!」

時間は飛んで壁上


部下「ハンネス隊長と共に5年前に逃げ延びた3人の子供たちが訓練兵をしていると聞きました。彼らも前線に…」

ハンネス「ああ…」

部下「…申し訳ありません。無駄話がすぎました…」

ハンネス「無事だ」

部下「え?」

ハンネス「強い子達だ。それぞれが生き抜く術を持っている」

ハンネス「一人は強靭な精神力を。一人はとても賢い頭を」

ハンネス「そしてもう一人は…」

ミカサ『待ってエレン…きゃあ!』ドテッ

ミカサ『えいっ!…よいしょっ……駄目だ重くて運べない…』

ミカサ『木登りしたら降りれなくなった…助けて…』シクシク


ハンネス「…」

ハンネス「可愛い子だったな…」遠い目

部下「はい?」

子供の頃のある日


ミカサ「マフラー返して」

悪ガキ「うるせえ!いつもエレンと一緒にいてムカつくんだよ」

悪ガキ「こうしてやる!」グシャグシャ

ミカサ「あ、やめて…」ジワァ

エレン「お前らやめろ!」

悪ガキ「また来たなエレン!」



悪ガキ「ふん!懲りないやつ」スタスタ

エレン「ち、ちくしょう」ボロ

エレン「だけど、取り返したぜ」つマフラー

ミカサ「ごめんなさい…私が弱いせいでこんなに傷ついて…」グスッ

エレン「こんなのいつもの事だから大丈夫だって…それに」

エレン「お前が困っていたらいつでも助けてやるからな」

ミカサ「…ありがとう」ダキッ

エレン「うわ!抱きつくなよ!」



終わり

弱くてエレンに守られるわたミカサがいてもいいと思います

じゃあね

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