ミカサ「最近エレンが冷たい…」クリスタ「え?」(149)

クリスタ「そうかな、いつもと変わらないと思うけど…」

ミカサ「ここに来た頃はアルミンよりも私を優先してくれていたのに…」

サシャ(あれ?始めからアルミンの方が仲良かったと思うんですけど…)ムシャムシャ

ミカサ「最近は僅かにだけど、アルミンを優先している気がする」

ユミル「僅か?あきらかにだ」

クリスタ「ユミル!」

ユミル「…僅かにお前よりもアルミンの方を気にかけてるな」

ミカサ「やっぱり?」

アニ(…アホくさ)

ミカサ「どうしよう…このままじゃお互いのためにも良くない…」

クリスタ「…まかせて!私たちでミカサとエレンの仲を取り持ってあげる!」

サシャ「取り持つったって、具体的に何するんですか?」ムシャムシャ

ユミル「お前はまず持ってる芋を置け」

クリスタ「う~ん、エレンの好きな話題とかが分かれば良いんだけど」

ミカサ「エレンの好きな事…」

ミカサ「…」

ミカサ「…私の話?」

アニ「…」

ユミル「…」

クリスタ「え、えっと…そ、そうだ!やっぱりエレンも男の子なんだから」

クリスタ「女の子を見せつければいいんじゃないかな!」

ミカサ「女の子を…見せつける…?」

アニ(こいつが…女の子?)

ユミル(クリスタ、それはちょっと無理があるんじゃ…)

サシャ「フー!」

クリスタ「ミカサって可愛い顔してるし、きっと女の子っぽくすればエレンも振り向くよ」

ミカサ「!? そ、そう…思う?」

クリスタ「うん、きっとそう!ね、ユミル!」

ユミル「…まぁやってみりゃいいんじゃねぇの?」

サシャ「私の感ではきっとエレンは年上お姉さんに弱いはずです!」

クリスタ「サシャの感は良く当たるもんね?」

クリスタ「よし、お姉さん風にエレンに迫ってみよう!」

ミカサ「…」コクッ

アニ「…ちょっといいかい?」

クリスタ「どうしたの、アニ?」

アニ「お姉さん風って、いつものこいつと変わんないんじゃない?」

クリスタ「」

ミカサ「」

ユミル(良い事思いついた)

ユミル「ならさ、年下妹っぽく甘えてみるってのは?」

サシャ「…え?あのミカサが…甘える…?」

クリスタ「う、う~ん、ちょっと想像できないな…」

ユミル「だからいいんだよ」

ユミル「ギャップって奴?」

クリスタ「あ!たしかにギャップはアリかも!」

ミカサ「でも私は甘え方なんてわからない…」

クリスタ「大丈夫、私がお手本みせるから」

ミカサ「うん、ありがとう、クリスタ」

ユミル(やべぇ、超面白くなりそうww)

アニ(…楽しみだね)

サシャ「ミカサが…?あのミカサが…甘える…?」ブルッ

ユミル「で?どうすんだ?」

クリスタ「まず私が実践してくるから、ミカサはしっかり見ててね」

ミカサ「ええ、わかったわ」

クリスタ「え~っと…あ、ライナーだ」

クリスタ「それじゃちょっと行ってくるね」タタタッ

ミカサ「最近エレンが冷たい…」クリスタ「え?」
俺「し…しんでる…」

ライナー(アニに叩きつけられた箇所がまだいてぇ…今日もツイてねぇな…)

クリスタ「ライナー!」

ライナー「!」

ライナー「ああ、クリスタか。どうしたんだ?」

クリスタ「ええっとね、ちょっとライナーにお願いがあるんだけど…」

ライナー「…な、なんでも言ってくれ」テレテレ

クリスタ「ほんとぉ!?えっとね、今度立体起動教えてほしいなぁって」

クリスタ「ライナーってすごくうまいって聞いたから」

クリスタ「だめ?」ギュッ

ライナー(ク、クリスタが俺の手を!?手を!!!)

ライナー「…おう、構わないぜ…?」

クリスタ「ありがとうライナー!あと二人だけの秘密にしてね!」タタタッ

ライナー(…あぁ…天使…)

ライナー「…今日はツイてるな」

クリスタ「こんなところかな」

ユミル「…」

アニ(あいつ…可哀そうに…)

ミカサ「私には無理、できない…」

サシャ「そうですよ!ミカサがあんな事言ってる所想像したら…うげっ!」

ミカサ「…サシャ?」

サシャ「い、いえ、何でもありません!」

クリスタ「大丈夫!ミカサはどんな訓練だってトップの成績でこなせるんだから」

クリスタ「これくらい余裕余裕!」

ユミル「…クリスタ、キャラ変わってきてねぇか?」

アニ「まぁ今のをあんたがやれば確かに(別の意味で)あいつの気は惹けるだろうね」

ミカサ「!」

ミカサ「…やる」

クリスタ「いい?まずは上目使い、これが基本」

ミカサ「上目使い…こう?」ギロッ

サシャ「ひぃ!?」

アニ「巨人に向ける目してどうすんの」

クリスタ「も、もうちょっと瞳を潤ます感じで…う、うん!そんな感じかな」

クリスタ「後大事なのは褒める事!男の子はお世辞に弱いから、大袈裟なくらいにね」

ミカサ「エレンには沢山良いところがあるのでそれは大丈夫」

ユミル「…あるか?」

クリスタ「そして最後は触れ合う程度のボディタッチ!これで完璧!」

ミカサ「…」

クリスタ「実践は次の食事の時間がいいかな」

ミカサ「やってみる…」

―食堂―

エレン「…おい、なんだよ」

ミカサ「…」ジー

アルミン「え、えっと、ミカサ?ご飯食べないの?」

ミカサ「…エレンは向上心が人一倍ある、胆力もすごい、あと可愛い」

エレン「…なぁ、お前なんかへんなもんでも食ったのか?あと可愛いって何だよ」

ジャン「っ!ミ、ミカサ!俺は!?」

ミカサ「…髪の毛も綺麗」ナデナデ

エレン「おい!やめろよ、恥ずかしいだろ!!」

ミカサ(顔が赤くなってる…これは良い反応!)

ジャン「俺の髪は!?ミカサ、俺の髪!」

エレン「ちょ、やめっ!」ガタッ

エレン「行こうぜ、アルミン!」タタタ

ミカサ「あ…」

―女子部屋―

ミカサ「逃げられた…でも反応は今までにないくらい良かった」

ミカサ「みんなが見てたから恥ずかしかったのかも」

クリスタ「…」

クリスタ「う、うん!きっとそう!」

クリスタ(私のお手本が悪かったのかな…)

アニ「それで次はどうするの?」

ユミル「…お前いつの間にそんな乗り気になったんだよ」

クリスタ「う~ん…」

サシャ「はいはい!もっと安全な方法があります!」

ミカサ「…安全?どういう意味?」

サシャ「!? な、なにも!そ、それよりエレンの好きなタイプを直接聞いた方がいいと思います!」

クリスタ「でも私たちがいきなりそんな事聞いたら、エレンに怪しまれるんじゃない?」

ユミル「まぁ、いつもあいつの傍にいるアルミンの方は確実に気づくな」

サシャ「どうしましょうか?」

アニ「…良い案がある」

アニ「男子の誰かに聞いてもらう、ってのはどう?」

サシャ「誰かって誰ですか?」

アニ「エレンと仲が良く、私達の案に乗ってくれるほどのある程度バカで、かつ口が堅そうな奴…」

クリスタ「…」

サシャ「…」

ユミル「…」

アニ・クリ・サシ・ユミ「「「「ライナー(ね)(ですね!)(か)」」」」」

―男子寮―

エレン「ほんとかよ?クリスタがお前に興味があるって」

ライナー「ああ、絶対に間違いねえ。近いうち告白されるかもな」

アルミン「…どうしたのライナー?自分がミカサみたいな事言ってるって気づいてる?」

ライナー「これは願望でも空前絶後の妄想でもねぇよ!ちゃんと根拠もあるんだ!」

ベルトルト「なら証拠見せてよ」

ライナー「…これはクリスタと俺との約束だからな。絶対に言えん」

コニー「なーんか嘘くさいなー」

ジャン「お、おい!ライナー!今外でクリスタが出てきてくれって言ってんだが!」

エレン「え?マジかよ!」

ベルトルト「嘘だ…そんな…あのライナーが…」

アルミン「本当だったんだ…」

ライナー「な、だろ?ちょ、ちょっと行ってくる…」

ライナー「…何だ?」

ライナー(告白かな…)

クリスタ「うん、あのね、エレンにどんな感じの子が好きか訊いて来てもらえる?」

ライナー「…」

ライナー「どう、いう、事だ?」

クリスタ「あ、違うの!実はある子がエレンの事気になってて、それで…」

ライナー「あぁ、そういう事か…わかった、任せてくれ」

ライナー(危ねぇ、死ぬかと思った…)

クリスタ「ありがとう!今度何かお礼するね」

ライナー「!」

ライナー(お礼!?まさかお礼にデートして、それで…その後…)

ライナー「…」

ライナー「…それじゃ訊いてくる」

クリスタ「うん、ここで待ってるね」

ライナー「エレエエエエエエエエエエエエエエエエエン!!!」

エレン「うお!!なんだいきなり叫びやがって」

ライナー「お前!今好きな奴いるのか!?」ガシッ

エレン「は、はぁ!?いてぇよ、肩!」

ライナー「いいから答えろ!!お前のタイプはどんな奴なんだ!!」ブンブン

エレン「おいいいいい、ちちちちちょっと」クラクラ

ライナー「どんな奴が好きなんだ!?可愛い奴か!?カッコいい奴か!?」グイグイ

アルミン「…え?ライナー、今のって」

ライナー「いいから早く答えろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バッタン

ベルトルト「! ライナーがエレンを押し倒したぞ!」

ジャン「お前、やっぱそっちだったのかよ!?」

アルミン「た、大変だ!このまま事が進んだらミカサが…!」

アルミン「だ、誰か!一刻も早くミカサを呼んできて!その間僕ができるだけライナーを説得するから!」

コニー「お、おう!」タッタッタッ!

サシャ「…今頃ライナーがエレンから訊き出してる頃ですかね?」モグモグ

ミカサ「今思い出したんだけど、この作戦は意味がないと思う」

ミカサ「きっとエレンのタイプは私だから」

アニ「…前から思ってたんだけどさ、あんたの自信ってどこから湧いてくるの?」

タッタッタッ、オーイミカサー!

サシャ「うん!?コニーの声と足音が聞こえます!こっちに向かって来ます!」

ユミル「さては覗きか?殺すか?」

サシャ「…待って下さい!ミカサ、を呼んでるようです!」

ミカサ「私?」

ガラッ、キャー!

コニー「ミ、ミカサ!早く俺達の部屋まで来てくれ!」

ミカサ「何かあったの?」

コニー「ライナーがエレンに迫った挙句押し倒したんだ!」

ミカサ「っ!?」

アニ「…どういう事?簡潔に話して」

コニー「えーっと…なんだっけかな…ライナーがエレンに好きとかどうとか…」

ミカサ「っ!?!?」

コニー「んでその後押し倒して…そうだ!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!って叫んだんだ!」

ミカサ「ライナーっ!」ギリッ

ミカサ「待っててエレン!今すぐ助けに行くからっ!!」ビシュ!ヒュン!

サシャ「ミカサ!宿舎内での立体起動はダメですよ!」

サシャ「って、あ~あ…行っちゃいました…」

ユミル「おい、野獣が暴走してクリスタが怪我するかもしれねぇから私たちもいくぞ!」

サシャ「は、はい!」

アニ「…」

アニ(ライナーの奴、死んだな)

アルミン「落ちついてよ、ライナー!みんなが見てるよ!」

ライナー「いいから答えろエレン!お前の好きなタイプはなんだ!?」

エレン「いきなりなんだよ!ちょっ、どけよ!」ジタバタ

ライナー「いいやどかん!お前が答えるまでは絶対にどかんぞ!」

ジャン「いいぞいいぞ!もっとやれ!」

エレン「ジャン、てめぇ!!」

アルミン(マズイ…これはものすごくマズイ…このままエレンが…そうなったら…僕たち全員ミカサに…!)

アルミン(それだけは避けないと!最大の被害を防ぐために最小の被害を…!)

アルミン「ライナー!ベルトルトの事はいいの!?彼が寂しそうな目で君を見てるよ!」

ベルトルト「ア、アルミン!?」

アルミン「彼の気持ちを踏みにじるの!?そんなの最低野郎のすることだよ!」

ジャン「ベ、ベルトルト…お前まで…」

ベルトルト「ち、違う!僕は断じてライナーとは違う!僕はノーマルだ!」

ライナー「ちょっと待て!お前らさっきから何言ってんだ!」

アルミン「何って、ライナーの…その…いや、僕は否定はしないよ!愛は千差万別って言うし!」

アルミン「でもいきなりエレンを押し倒すのはどうかと思うよ!?相手の同意をきちんと得てから」

ライナー「ま、待て待て待て!お前ら勘違いしてるだろ!?」

ライナー「俺はただある人からエレンの好きなタイプを訊いてほしいって頼まれただけだ!」

アルミン「でも押し倒してるし…」

ライナー「こいつが勝手に倒れただけだ!!」

エレン「んだと!お前が押してきたんだろうが!いいからどけよ!」グイグイ

アルミン(…そっか、クリスタがライナーを呼んだのはそういう事だったんだ…だからライナーもあんなに必死に)

アルミン(よかった…大事にならなくてよか)

ガシャーン!!

ミカサ「エレン!!大丈…夫…」

アルミン「」

ミカサ『………ごめんねエレン………今すぐそいつをズタズタに引き裂いて……助けてあげるから……』

ミカサ『…』

ライナー『待て、ミカサ!お前は絶対に勘違いしてる!!これは』

ミカサ『っ!』ダダダダッ

スパパパパパパパパパパ

ラ/イ/ナ/ー『』

エレン『ライナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

アルミン(こんな感じに…!まずい!)

アルミン「ミカサ!一旦深呼吸をするんだ!」

ミカサ「大丈夫、アルミン。今の私は冷静」

ミカサ「冷静にそいつをかっさばく」シャッ

アルミン(全っ然冷静じゃないよ!)

アルミン「よく二人の服を見てよ!二人ともまだちゃんと着てるでしょ!?」

ミカサ「それが?」

アルミン「まだ事前!まだ何も行為は行われていないんだよ!」

ミカサ「でもこれからそいつはエレンを穢すんでしょ?だったら同じこと」

アルミン「あ、僕は何を!ち、違うんだ!そもそもライナーにその気は」

ミカサ「どいてアルミン、そいつ狩れない」

アルミン「」

クリスタ「待って、ミカサ!違うの!ライナーはただエレンの好きなタイプを訊こうとしただけなの!」

ベルベルト「ク、クリスタが部屋の中に!」

クリスタ「きっと何かの拍子でもつれたんだと思う」

クリスタ「だから刃を納めて!」

ミカサ「…本当なの?」

アルミン「うん!クリスタの言うとおりだよ!確かにライナーはそれを訊いただけだ!」

ミカサ「…そう、わかった」チン

エレン「何なんだよさっきから…ほら、どけよライナー!」グイッ

ライナー「」

アルミン(あのライナーを目があっただけで気絶させるなんて…ミカサァ…)

訂正

>>81
ベルベルト→ベルトルト

クリスタ「ごめんね、みんな。ほら帰ろう、ミカ」

ユミル「おい!今すぐ立体起動でミカサがぶち破った窓から脱出しろ!ハゲがこっち来る!」タタタッ

クリスタ「え?で、でもそんなことしたらみんなが…」

ベルトルト「行ってくれ、クリスタ(可愛いな…)」

アルミン「うん、ここは僕たちに任せてよ(天使だ…)」

ジャン「ミ、ミカサ!こ、今夜のミカサもとても綺麗だ…!」

クリスタ「っ!…ごめんなさい、みんな!」パシュ

ミカサ「おやすみ、エレン、アルミン」パシュ




キース「…それで説明してもらおうか?」

キース「先ほどの大きな音と、そこのでかでかと穴のあいた窓と…気を失ってるブラウンについて」

一同「」

クリスタ「結局エレンのタイプ訊けなかったね」

サシャ「もう他に方法ないですかねー?」

ユミル「さすがにもう限界だな」

アニ「…」

アニ「それならさ、いっそこっちが冷たくしてみたら?」

ミカサ「それはできない。そんな事したらエレンが泣き出してしまうかもしれない」

アニ「…」

アニ「いや、やるべきだね」

クリスタ「どうして?」

アニ「あいつは過保護にされてるからつけ上がってるんだ」

クリスタ「…余裕をなくさせるってのか」

アニ「そうさ。そうすればあんたに構ってほしく思うはず」

ミカサ「!」

アニ「いつもみたいに想像してみな?エレンがお前にちょっかいかけて気を惹こうとする光景」

ミカサ「!!!」

ミカサ「すごい…エレンが私の傍から離れないなんて…」

ミカサ「あ、…ダメ、エレン…また今度…え?しょうがないわね…」

クリスタ「…」

クリスタ「でもミカサにエレンを無視するのは…」

アニ「別に無視はしなくていい。ただ少しだけ、いつもと違うって思わせる程度でいいんじゃないかな」

サシャ「ではエレンをジャンだと思えばいいんですね!」

ユミル「それじゃあ無視するのと同じになんだろ」

ユミル「アルミン程度に扱えばいいんだよ」

訂正

>>91
クリスタ→ユミル
何度もすまん・・・

ユミル「んで反対にアルミンをエレンの様に扱う」

クリスタ「それすごくいい!きっとエレンもやきもち焼いちゃう!」

アニ「おい、聞いてんの?」

ミカサ「…何が?ちょっと…エレン…もう…」

4人「…」


―説明後―


ミカサ「…エレン、落ち込んで寝たきりにならないといいけど…」

4人「…」

アニ「あいつのためなんでしょ?」

ミカサ「…わかったわ」

ミカサ「エレン、辛いと思うけどあなたのためだから…」

―後日食堂(朝)―

ミカサ「おはよう二人とも。ここいい?」スッ

エレン「? ミカサがアルミンの横に座るなんて珍しいな」

アルミン(嫌だなぁ…絶対何か企んでるよ…)

ミカサ「アルミン、昨日はちゃんと歯を磨いた?」

アルミン「え?」

ミカサ「毎日きちんと磨かないと虫歯になる。気をつけて」

アルミン「…うん、ありがとう」

アルミン(…これ絶対エレンの気を惹こうとしてるよね?)

アルミン(僕まで巻き込まないでよ…)

エレン「…なんかお前ら仲良くなった?」

ミカサ「!」

ミカサ「そう?いつもと変わらないと思うけど」

エレン「ふ~ん…」

エレン(やべぇ…さっきからハラがめちゃくちゃいてぇ…なんか当たったかな…)

ミカサ(エレンが拗ねてる!いい!すごくいい!)

ミカサ「アルミン、今日の対人訓練は誰と組むの?」

アルミン「え、えっと…ジャンかな」

ミカサ「ジャンは弱いけど、だからって油断はしないで」

ミカサ「負けそうになったらきっと姑息な手を使ってくるはずだから」

アルミン「うん、気をつけるよ…」

アルミン(うわぁ…完全に僕をエレンとして扱ってくるよ…)

エレン「…」パク

アルミン(それでエレンがいつもの僕か…)

アルミン(…)

アルミン(僕っていつも可哀そうな目で見られていたんだね…)

ジャン「お?なんだエレン、今日はミカサが横じゃないのか?」スッ

エレン「…なに自然に俺の横すわんだよ…あっち行けよ」

ジャン「ああん?誰がお前の横なんか座るかよ」

ジャン「俺はミ、ミカサの前に座ってるんだ」

ジャン「な、ミカサ」

ミカサ「アルミン、ご飯食べた後少し準備運動しない?」

アルミン「ええ!?いいよ僕は…」

ミカサ「なら散歩でもいい。少し歩こう」

アルミン「ええっと…」チラッ

ジャン「…なぁ」

エレン「…なんだよ」ギュルル

エレン(今話しかけんな…)

ジャン「…一体何が起きてるんだ?」

ミカサ(エレンが…!エレンがすごく寂しそうにしてる!)

ミカサ(でもまだ…エレンが自分からすり寄ってくるまで…我慢)

エレン「…」

エレン(ヤバイ…もう我慢できねぇ…ト、トイレ!)

エレン「…」ガタッ

アルミン「エ、エレン?どうしたのいきなり立ちあが」

エレン「…ぐっ!」タッタッタッ

アルミン「エ、エレン!?」

ジャン「ふん、これくらいでへこたれるなんて情けねぇな」

ジャン「ミカサ!俺と一緒に散歩に行かないか!」

ミカサ(追いかけたい…!追いかけて慰めたいけど…まだ!)

クリスタ「すごい!やるね、ミカサ!」

ミカサ「すごい…こんなに手ごたえがあったのは初めて」

アニ「まさかあいつが、とは思ったけど、本気で嫉妬してたね」

サシャ「なんだか嫌な予感もしますけど…とりあえず成功ですね!」

クリスタ「この調子でいけば明日…ううん、もしかしたら今夜中にでもエレンがミカサに迫ってくる!」

ミカサ「その時は優しくしてもいい?もう私の方も限界…」

アニ(まだほとんど何もしてないのにもう限界なんだ…)

クリスタ「うん!そのとき優しく抱きしめてあげれば、もうエレンはミカサにメロメロ!」

ミカサ「メロメロ!」

サシャ「…二人とも?どうしちゃったんですか…?」

アニ「日頃男と格闘術ばっかりやってたからね。色々おかしくなったんでしょ」

ユミル「…」

アルミン「エ、エレン、食堂での件なんだけど…」

アルミン(僕は何もしてないのにどうして弁解を…)

エレン「あ?なんかあったっけ?」

アルミン「え?あれ?もしかして…なんともないの?」

エレン「! そっか、さすがアルミンだな!俺の腹痛に気付いてくれてたのか」

アルミン「え?腹痛?」

エレン「なんかさぁ、急に来たんだよな…でもさっきトイレ行ったからもう大丈夫だ」

アルミン「…」

―食堂(夜)―

ミカサ「アルミン、それでね…」

アルミン(これ、いつまで続くんだろ…)

エレン「アルミン、明日は久しぶりに俺と組もうぜ!」

アルミン(エレンもエレンだよ…こんな露骨なミカサに気づいてないなんて…)

アルミン(…ようはエレンに嫉妬させればいいんだよね?)

アルミン「ミカサ、今度二人っきりで何処かに出かけない?」

ミカサ「!」

アルミン「そ、その…デートしない?」

ジャン「ア、アルミンっ!?お前、今なんて!?」

アルミン(ほんとはミカサと二人っきりなんてちょっと嫌だけど…エレンとミカサのためだ!)

ミカサ「…」

アルミン(あれ?おかしいな、すぐに返事が来ると思ったのに…)

ミカサ「…」

ジャン「おい!答えろよ!今なんつったんだ!」

ミカサ「…」

ミカサ「ごめんなさい」

アルミン「…え?あ…の…?」

ミカサ「アルミンとは…デートできない。ごめんなさい」

アルミン(え?僕、フラれたの?君たちのためを思っての発言なのに…え?)

ジャン「ふん、ざまぁねぇな」

ミカサ「エレン…聞いて」

エレン「ん?」

ミカサ「私はあなたと以外、デートするつもりはない」

ジャン「」

アルミン「」

ミカサ「今までの事、ごめんなさい…私がどうかしてた」

ミカサ「エレンが最近私に対して距離を置き始めたと感じて…その…このような態度を取ってしまった」

ミカサ「ごめんなさい」

エレン「…」

エレン「何あやまってんだよ、意味わかんねぇ」

ジャン「てめぇ!!」

エレン「俺たちは家族だろ?今さら距離がどうとかいう仲かよ」

ミカサ「!」

エレン「でも、まぁ、アレだ…お前がそんな風に思ってたんだったら…」

エレン「その…悪かったよ…」

アルミン(! エレンが急に大人に!?)

アルミン「エレン、ミカサとデート…行ってあげたら?」

エレン「は、はぁ!?なんでだよ!」

アルミン「さっき自分が悪かったって言ったでしょ?」

アルミン「そのお詫びにさ、なにかプレゼントでも買ってあげたら?」

ミカサ「! でもそれはエレンに悪い…」

エレン「…っ!」

エレン「わかったよ!ミカサ!今度の休日、予定空けとけよ!」

ミカサ「エレン!?」

エレン「あんま金ないんだから期待はすんなよ!」

ミカサ「…うんっ!」

クリスタ「予定とはだいぶ違っちゃったけど、二人がうまくいって良かったね」

サシャ「あとでミカサからお礼貰えますかね!?パァンとか!」

アニ「あんたは安い女だね…」

クリスタ「…それじゃ私もこの辺で行くね?」ガタッ

ユミル「ん?どこいくんだクリスタ?私も一緒に」

クリスタ「えっと…ごめん、ユミル。ライナーと二人っきりって約束だから」タタタッ

ユミル「…え?マジ…?」

アニ「へぇ…満更でもなさそうだね…」

ユミル「…」

アニ「…」

サシャ「…私たちだけ残り」

アニ・ユミ「「言うな」」

おわり


面白かったぜ

ところで誰かスレ立て代行やってくれね? ポケモンssできたんだが立てられねぇ

タイトル
フジ「……なにか、いいことがあったのかい?」

本文:
1.エリカ「あ、グリーンさんだ」
2.ミカン「みかんがじむりーだーになうの?」
3.カツラ「ワシのグレン島が噴火するわけがない」
4.レッド「目があったらバトルだろ?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364317474

の、続き。
ググれば全部どっかで読めると思うけどもうここまで来たら雰囲気だけでちょうどいい。
今日で最後だから見逃してちょ



誰か代行たのむー

やだよ死ね

>>147
だよね。諦めて寝るわ。すまんな

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