ミカサ「エレンのために料理を作ることになった」(91)

※アニメ派の人はネタバレ注意
調査兵団でのある日のこと

アルミン「えっ?エレンを振り向かせるためには、どうしたら良いかって?」

ミカサ「うん。エレンに唯一好意を向けてたあの女(アニ)は憲兵団へ行った。
    また変な虫がつかないうちに、エレンを私に振り向かせたい」

アルミン「ははは…まあ確かにアニがいない今がチャンスかもね。
     うん、いいよ。そういうことなら相談に乗るよ」

ミカサ「ありがとう、アルミン。こんなことを相談できるのはあなたしかいなくて…」

アルミン「いいのいいの。ぼくも傍からみててやきもきしてたから。」

ミカサ「///」

アルミン「それでエレンを振り向かせる方法だけど、それは手料理がいいと思う」

ミカサ「手料理?」

アルミン「うん。結婚するなら料理が上手な女性が良いって、何時だったかそう言ってたことがあったよ。」

ミカサ「け、結婚///」ホワワ

アルミン「僕もそうなんだけど、男ってのは、お母さんの料理が一番だったからね。
     エレンのお母さんは死んでしまったから、もうおふくろの味っていうのを味わうことができないしね」

ミカサ「そこで、愛情に溢れた料理をエレンを振る舞えば…」

アルミン「そう。好感度上昇間違いなしだよ。」

ミカサ「エレン///」

アルミン「ミカサ、妄想に浸るのはまだ早いよ。この作戦、2つ問題があるんだ」

ミカサ「どんな問題があるの?」

アルミン「一気に好感度を上昇させるなら、エレンの大好物をご馳走する必要があるけど
     エレンの大好物は知ってる?」

ミカサ「勿論。一緒に住んでいたからね。牛肉よ。それもハンバーグ……あ」

アルミン「そう。エレンの好物は肉。でも今の食糧事情では、上官でさえなかなか肉は配給されない」

ミカサ「う、うう……」

アルミン「肉以外で振る舞うっていう方法もあるけど。…どうせなら、エレンの好物を振る舞いたいよね?」

ミカサ「それは勿論……なんとかならない?」

アルミン「それも問題だけど二つ目の問題点が肝心なんだ……ミカサ、料理はできる?」

ミカサ「えっ?……や、野菜なら昔育てていた…」

アルミン「ミカサ、話を逸らさないで。料理はできる?」

ミカサ「…に、肉を削ぐのは得意…」

アルミン「ミカサ」

ミカサ「う、うう……軍で…」

アルミン「それは酵母による食糧の保存方法、干物の作り方をやったぐらいだよ。」

ミカサ「…ごめんなさい。おばさんの手伝いで下ごしらえをしたぐらい……
    一から作ったことはない……」

アルミン「そうでしょ。この2つを解決しなければならないんだよ」

ミカサ「けど、どうしたらいいの?」

アルミン「そうだね。まずミカサは、料理スキルを上げることを考えるんだ。」

ミカサ「そ、そんなに悠長にはしていられない。そんなことをすれば、またエレンに悪い虫がついてしまう」

アルミン「いや、ミカサ。急いてはことを仕損じてしまうよ。エレンは巨人を殲滅させることで頭がいっぱいで
     色恋沙汰なんて興味ないはずだし、アニも近くにはいない。暫くは大丈夫だよ」

ミカサ「け、けど」

アルミン「じゃあミカサはエレンに自信のない料理を食べさせたい?」

ミカサ「!?そ、それは嫌!……食べてもらうなら、おいしいって言って欲しい…」

アルミン「でしょ。だから今は我慢するときだよ」

ミカサ「わ、分かった、我慢する……それで、私は何をすればいい?」

アルミン「やることは決まってるよ。非番の日は、自分で食事をつくること。
     愚直だけど、料理の基本を覚えるのにこれ以上の近道はないよ。
     本当は、食事当番になるのが一番だけど…ミカサの戦力は絶大だから、有事のために食事当番はやらせないと思う。」

ミカサ「うん、仕方がない…話は変わるけどアルミン…あなたはカルラおばさんの料理食べたことある?」

アルミン「うん?…エレンの家に遊びに行ったときに何回かあるけど、それがどうかしたの?」

ミカサ「食べてもらうなら、エレンにはカルラおばさんの料理を食べてもらいたい。
    私も一緒に住んでいたから、おばさんの味は覚えているつもりだけど、自信がないから…」

アルミン「なるほど味見して欲しいってことだね……ミカサ、無理にカルラおばさんの真似なんてしなくていいんだよ」

ミカサ「えっ?どうして…」

アルミン「おふくろの味もいいけど、どうせなら、「ミカサの味」をエレンに植え付けるんだよ。」

ミカサ「わ、私の味…」

アルミン「まあ、判断に迷うところだけどね。エレンにもう一度おふくろの味を出して喜ばせるか、
     ミカサの味で、エレンをミカサ色に染め上げるか…決めるのはみk

ミカサ「私色に染める!」

アルミン「そ、即答だね…」

ミカサ「え、エレンをわ、私色に染める…///////////////////////////////」

アルミン「ミカサ、落ち着いて」

ミカサ「!、ご、ごめんなさい。つい……」

アルミン「とにかく。ミカサは今できることをコツコツとやっていくんだよ。」

ミカサ「ありがとう。アルミン。それよりも、肉はどうすればいい?」

アルミン「それが問題なんだけど、おとなしく配給を待つしかないよ」

ミカサ「えっ?さ、サシャに盗んでもらうのはどう?」

アルミン「それはやめたほうがいい。たぶん、半分以上上げなければやってくれないだろうし、
     最悪、全部食べてしわれかねない。」

~~~~~~~~~~~~
サシャ「はっくしゅん!」

コニー「わっ、サシャ!もの食ってるときにくしゃみすんな。かかっちまったじゃねーか!」

サシャ「す、すみません…いま、だれか私の噂をしてますね。はぐはぐ」

クリスタ「というかサシャ、調査兵団にきても、芋を盗んで食べてる…この前は肉を盗んでいたし…」

ユミル「馬鹿は死ななきゃ治らないんだよ」

ライナー「バレない様にする技術が上がっているだけに、性質が悪いぜ」

サシャ「はぐはぐ♪」
~~~~~~~~~~~~

アルミン「肉を盗んだところで、干し肉や燻製なら意味がない。
     肉を盗むなら保存のために酵母もいる。嵩張ってしまうから、隠し場所に困る。
     隠し通せたとしても、配給されていない肉をばれない様に調理するのは、もっと難しい。
     ここは大人しく配給されるのを、待った方がいい。」

ミカサ「分ったわ……私達に回ってくるかしら」

アルミン「低確率だけどね。調査兵団は有事の際に、戦闘能力を維持しなければならない。
     その為には、体力・気力を養う必要がある。
     また家族にも配給すれば、調査兵団に加入するする人も増えてくる……
     …他に理由はあるけど、とにかく福利厚生的名目で他の兵団よりも、生肉が配給されやすいって聞いたよ。
     ……もっとも年功序列で、家族持ちが優先だけどね。」

ミカサ「やはり待つしかないのね」

アルミン「逆に考えるんだ。その間にいっぱい練習できて上達できるって。
     それに兵団に優秀って認めてもらえれば、優先順位が上がるかもしれない。
     万が一僕に配給されたら、その時はあげるから」

ミカサ「うん…そうだね。ありがとうアルミン。やっぱりアルミンは頼りになる。」

アルミン「僕は後押ししただけだよ。それじゃおやすみ」

翌日夕飯の時

エレン「さーて、メシだメシだ。今日の晩飯は…肉なしクリームシチューか…」

ライナー「…見た目薄いな…けど味は良いかも……うっ!まずっ!…味も見た目どおりか」

ユミル「今日は特にひどいな。塩味が効いてない…キャベツなんて、ほぼ生じゃんか…」

クリスタ「今日のは食べきる自信がないや…」

サシャ「食糧難の時代、兵隊はご飯にきちんとありつけるのですから、
    まずくても残さずに食べなきゃ、生産者に失礼ですよ」

ジャン「こりゃ意外だ。サシャが、ずいぶんまともなことを言ってるな」

サシャ「えっへん!私は食に関しては真面目なんですよ!」

コニー「しかしなんで調査兵団の飯は、こんなにもバラつきがあるんだ?
    訓練兵の頃はこんなことはなかったのによ」

ベルトルト「先輩兵に聞いたら、調査兵団は死亡による入れ替えが激しくて、料理スキルを持った人が
      不足しがちなんだって聞いたよ。」

ジャン「しかし、うまい飯もそうだが、肉だ肉。肉もがっつり食いたいもんだぜ」

ライナー「確かにそうだな。肉なんて半年に1度、ありつけるかどうかだもんな」

コニー「育ちざかりなんだから、肉をたらふく食いたいぜ」

サシャ「私もです。狩猟していたときが懐かしいです」

ユミル「お前はこの前、盗んで食べてたじゃねぇか…」

コニー「なあ、お前も肉食いたいよな、エレン」

エレン「あーそうだな。確かに肉食いてぇな……母さんのハンバーグがまた食べてみたいぜ」

ミカサ ピクッ

ジャン「ぶっ、ははははは!おいなんだよ、エレン。お前、ママの味が恋しいってか?
    わはははは!それにハンバーグって! お子様かよ」

エレン「なっ!?ジャン!てめぇ笑うこたぁねぇだろ!」

アルミン(あ、またエレンとジャンがケンカしてしまう!止めn)

ミカサ「ジャン……エレンのお母さんは、巨人に食べられて死んでしまった……
    ……もう、エレンは一生、母の手料理を食べることができない…」

エレン「み、ミカサ?ちょ……ここでそんな話は…」

ジャン「うっ……え、……エレンすまんかった。ちょっと迂闊だった……」

エレン「お、おう……気にすんな…」

コニー「しかし、おふくろの味か…俺もカーちゃんの料理が時々恋しくなるぜ」

ライナー「ああ。俺やベルトルトも故郷の肉の煮込み料理が懐かしい」

ユミル「おいおい、不味いとはいえ、メシ食ってんだ。辛気臭い話はよそうぜ」

アルミン(やれやれ、これでこの場はおさまr)

エルヴィン「みんな食事中悪いが、ちょっといいかな」

エレン「あ、エルヴィン団長と、リヴァイ兵長」

アルミン(!?)

ミカサ ギロッ(あの時のチビ…っ!)

リヴァイ「おい、何睨んでやがる。今日はお前たちにいい話を持ってきたというのに」

エレン「?いい、話ですか」

エルヴィン「そう。実は君たち調査兵団の新兵に、歓迎会代わりに、今度の休日に牛肉をプレゼントしようと思ってな。
      それも、干し肉や燻製ではない、生の肉をだ。」

ミカサ「!!!?」

アルミン(えっ!!?……ほ、本当に?……生の肉……ま、まずい…こ、こんなに早く肉が手に入るなんて)

ジャン「えっ?マジですか!?」

コニー「やったぜ! に、肉が食えるんだ!」

サシャ「やった、そろそろ盗みに行こうかと思っていたんですよ」

ユミル「なんでこのバカは口に思ったことを吐くかね」

リヴァイ「はしゃぐな、ガキども。肉をお前ら新兵に配給するのには訳がある。」

アルミン(訳…?)

期待

おっと別スレに誤爆した


エルヴィン「まず配給する肉は生肉といっても、酵母保存で保存が切れかけのものだ。」

リヴァイ「腐ってはないが、腐る手前のやつだ」

コニー「ちぇ、期待して損したぜ」

サシャ「いえ、コニー。お肉は腐る寸前が一番おいしいんですよ」

リヴァイ「そこのガキの言う通りだ。むしろ熟成されていい味になってるんだから贅沢ってもんだ。
     まあ一つ目の理由は、酵母保存がきれかけのものをそのまま腐らすよりは、配給した方がいいってことだ」

エレン「一つ目ってことは、理由はほかにもあるんですか?」

アルミン「貴重な肉を新兵に配給するってことは…もしかして」

リヴァイ「ああ。二つ目の理由は、最後の晩餐っていう意味だ」

エレン「なっ?さ、最後の晩餐…ですか?お、俺は死ぬつもりなんかありません」

リヴァイ「…お前ら、ここ調査兵団がどんなとこかは、エルヴィンから散々聞いたよな?
     ……もっとも死亡率が高い兵団だ。明日はお前たちが巨人の食糧になるかも知れない身だ。
     明日生きられる保証なんて、どこにもない。それが俺たち調査兵団だ」

皆「……」

リヴァイ「だから、せめて死ぬ前に、良いものを食ったって罰は当たらない。
     とにかく、新兵には肉を配給して、自分達で好きなように食べる。これが俺たちの歓迎の仕方だ」

アルミン「あ、あの。肉料理を振る舞ってくれるわけではないんですか?」

リヴァイ「ああ。肉は各自で料理してもらう」

ミカサ「なっ!?」

リヴァイ「何驚いてやがる。。肉が貴重な時代だ。料理作ったやつにも食わせないと、誰もやらん。
     自分の取り分が減ってしまうぞ。
     …それに頼んだ奴が、今日の夕飯を作ったクソ野郎だったらどうする?」

ジャン「うっ、それは嫌です」

エルヴィン「そう。だからせめて悔いがないように、君たち自身の手で、作って欲しい。
      自分で作ったものなら、失敗しても悔いはないはずだ。」

コニー「でも、俺料理なんてしたことがありません」

リヴァイ「ああ、同期内なら頼むのは有りだ。自分の取り分があるから、ケンカにならずに済むからな。」

エルヴィン「ということだ。では、休日のお昼までに受け取りにくるように」

ミカサ ワナワナ

エレン「どうしたんだミカサ? あ、そうか肉が食べられるから喜んでるんだな」

アルミン(ど、どうしよう……これは不味いことになった)

ちょっと休憩

・・・

コニー「お、おいどうするよ?肉を食うっていても、俺は料理はできねぇぜ」

ライナー「誰か、料理の心得があるやつはいるか?」

アルミン(どうか、この中に料理が得意な人がいませんよu)

サシャ「あ、大丈夫です。私できます。こう見えても、肉料理には自信があります!」

クリスタ「わ、私も料理はできます。」

ミカサ「ッ!」

アルミン(そんな訳ないよね…この流れ…まずい…)

ユミル「さすが私の可愛いクリスタ。料理ができる女はいいねぇ。あ、あたしパス。料理得意じゃないからな」

ジャン「サシャは意外…でもないか。サシャは狩猟の村出身だったんだよな」

サシャ「そうです。肉を美味しく食べる方法は任せてください!」

クリスタ「サシャほどじゃないと思うけど、腕によりをかけてつくります!」

ライナー(ああ、結婚したい)

エレン「へぇ~、それは楽しみだな!」

ミカサ「!!?え、エレン!?ほ、他の女の料理がた、楽しみって!?」

エレン「ん、どうしたんだよミカサ。お前もサシャとクリスタの肉料理楽しみだろ?
    肉だぜ?肉。肉が食べられるんだから。しかも料理が得意な二人ときている。
    今からわくわくしてこないか?」

ミカサ「え?……う、うん…」

エレン「?」

アルミン(だ、ダメだよエレン。ミカサに他の女の子のことを言っては…
     どうしよう。ここで経験のないミカサが名乗り上げるのはまずい。
     二人のあの自信……今のミカサでは、きっとサシャとクリスタに太刀打ちできない…)

ジャン「な、なあミカサ。ミカサはどうすんだ?」

アルミン(作ると言えば、サシャ、クリスタと比べられる。
     作らないと言えば、エレンはミカサを差し置いて
     年頃の女の子の手料理を食べることになってしまう…
     が、こちらの方ダメージは低い。ここは作らない方向で…)

ミカサ「……私も、作る」

アルミン(…ですよね~…)

ジャン「よぉおおおおっし!」

エレン「お、じゃあミカサハンバーグ作ってくれよ!」

ミカサ「!! うん/// チーズ入りでいいよね?」

エレン「おう、もちろんだ。二人で一緒にこねる手伝いしたのが懐かしいな」

ジャン「なっ!?てめぇえ!み、ミカサの料理食ったことあんのかよ!?」

エレン「な、なんで突っかかってくるんだよ?それに一緒に母さんの料理の手伝いをしただけだ」

ジャン「畜生…エレンのやろうぉ…」

エレン「でも、大丈夫か? 一から作ったことないだろ?」

ミカサ「おばさんの手順は、見てて覚えてるから大丈夫。」

エレン「ま、ハンバーグならこねて焼くだけだから、そうそう失敗しなだろうしな。
    みんな、勝手にに一つメニュー決めちまったけど、いいよな?」

コニー「俺はいいぜ(肉料理だぜ。ひゃっほー!)

ジャン「俺もいいぜ(ミカサのなら、どんなにマズイものでも食べてやる)」

ライナー「次の休日が楽しみだ(クリスタの手料理。ああ楽しみだ)」

アルミン(ああ…ミカサ舞い上がっちゃってるけど、大丈夫かな……二人は経験者なんだよ……)

そして当日

アルミン「み、ミカサ…その…いけそう?」

ミカサ「大丈夫。エレンが言ったようにハンバーグなら、こねて焼くだけ。
    調味料の種類、量はきちんと計る。焼くほうはやったことないけど、火力を間違わなければ大丈夫。
    ソースは、市場で購入したトマトソースにする。少なくとも大失敗はしない…はず」

アルミン「そ、それなら何とかなりそうだね」

ミカサ「それと、アルミン。手伝わなくていいけど、間違えそうだったりしたら、その時は指摘してほしい」

アルミン「いいよ。あくまで自力で作りたいんだよね。」

ミカサ コクン

アルミン「じゃ、明らかにおかしい手順があれば言うから。それじゃ、ミカサ始めよう」

ミカサ「うん……待っててねエレン。私が、美味しい肉料理、振る舞ってあげる」

そして完成

ミカサ「どうしよう…形は歪だし、ちょっと焦げちゃった…」

アルミン「でも、手順に問題はなかったから大丈夫だと思うよ。」 
    (意気込みすぎて、最初包丁の柄を握りつぶした時は、どうなるかと思ったけど……
     味つけを間違えたり、量を間違えたりはしてないから、本当に良かった………) 

ミカサ「あの二人に負けたりしないかな…?」

アルミン「大丈夫だよ。訓練兵時代は、料理する機会なんて殆どなかったんだし。
     料理作るのは久しぶりのはずだから、二人だって案外似たようなものかもしれないよ?」

ミカサ「うん。そう言われると安心した…アルミン、運ぶの手伝って」

アルミン「うん、わかった」
    (……けど、あの二人の自信……何か嫌な予感がする…
     ……クリスタに至っては、数日前から取りかかっていたみたいだし……)

そして料理が出揃う

コニー「はーー、ようやくお出ましか。ハラぺこでもう我慢できねぇぜ!」

ベルトル「ああ、さっきからいい匂いがしてるしね」

ライナー「最初の料理は誰からいく?」

サシャ「あ、じゃあ私からいきます。それでは、オープン!」

エレン「おおおお!こ、これはローストビーフか?」

ジャン「あ、ああ…ほ、本当に目の前に肉がある!」

ユミル「へぇ、美味そうじゃん」

ミカサ「!!」 シュン

アルミン(!あ、あの出来栄え……こ、これはサシャを甘く見ていた!)

サシャ「ふっふっふ。みなさん良い反応ですね。これはただのローストビーフではありません。
    狩猟の村特製、燻製ローストビーフです。」

コニー「なんだよ。燻製かよ。配給の肉は燻製が多いから、他のものが良かったぜ」

サシャ「甘いですねコニー。軍の燻製を狩猟の民の燻製と、比べてもらわないで頂きたいですね。
    さ、みなさん。どうぞ食べてください。あ、今回は肉の味を堪能してもらうため
    そのまま食べてみて下さい。下味はついています。」

エレン「それじゃさっそく。ぱくっ……こ、これは!?う、うまい!!!!」

アルミン(ああ!……やっぱりこうなってしまうのか…)

ミカサ「!!!?!?!!?え、エレン何を言って…」 ワナワナ

コニー「ほ、本当だ!に、肉が舌の上でとろける!」

ベルトル「そして燻煙の風味が、肉の臭みを消して、いやそれどころか肉の風味を引き立てている!」

ジャン「こいつは想像以上だぜ」

ライナー「ああ、これはちょっとサシャを見くびっていたぜ」

サシャ「ふっふっふー…もっと褒めていただいてもいいんですよ。」ドヤァ

エレン「どうしたんだ、ミカサ、アルミン。早く食わないとお前らの分なくなっちまうぞ?」

アルミン「あ、ああ食べるよ。久々の肉だからちょっと感動してて……ぱくっ…!?」

ミカサ「ぱくっ……!!?お、おいしい!?」

アルミン(あのミカサも、思わず口に出してしまったか……しかしこれは本当に誤算だ。
     このままでは、ミカサの料理が出し辛くなってしまう…)

クリスタ「ぱくっ…本当においしい!」

ユミル「本当だな。しかしサシャ、こんな特技があったなんてな。
    私はてっきり、ただの芋女とばかり思ってたぜ。」

サシャ「ふっふっふ。能あるタカは爪を隠すのです!」ドヤァ

コニー「しかし、燻製なんて時間がかかるんじゃないのか?塩漬けだけで1週間ぐらかかるだろ?」

サシャ「確かに一般的な作り方は、保存性を高めるために長時間漬け込みますが
    今回の燻煙は風味づけですから、塩を塗りこんで2時間ほどおいたものを、
    通常よりも高温で20分だけ燻しました。」

エレン「それだけでこんなにも上手いものができるなんて」

サシャ「狩猟の民は、肉に関しては熟知していますから」ドヤァ

ベルトル「一通り食べたところで、次は誰にする?」

クリスタ「じゃあ、次は私が。私の料理はシチューです」

ジャン「おっシチューか。この前は糞不味いシチュー食わされたからな」

ユミル「ふ、ジャン。見たら驚くぞぉ」

ライナー(ああ、クリスタの手料理がついに食べられる!)

アルミン(シチュー……?クリームシチューなら、そんなに時間はかからないはず。
     なのに、数日前から準備してシチュー……!も、もしかして!?)

コニー「な、なんだぁ!?この黒いシチューは!?」

ジャン「ああ、こんなシチューは見たことがない」

アルミン「こ、これは!?く、クリスタ……こ、これってもしかして……
     デミグラスソース!?」

ライナー「知っているのか!?アルミン!」

クリスタ「あ、よく知ってるね。さすがはアルミン。
     これはシチューはシチューでも、ビーフシチューっていうものなの。
     デミグラスソースは色んな料理に使うけど、折角良いお肉食べるのだから、
     ビーフシチューにしてみました。」

アルミン「こ、これ……一から作ったの…?」

クリスタ「うん、そうだけど?」

エレン「何か問題でもあるのか?」

アルミン「このデミグラスソースって、作るのにものすごく時間がかかるんだよ。数日単位で」

みんな「なっ!?」

つか訓練兵団時代に全員料理作ってたろ
コニーとエレンとサシャとクリスタで飯作ってたジャン

アルミン「牛骨や肉やいろんな野菜を長時間煮込んで、何度も灰汁を掬わなければいけないんだよ。
     それで小麦粉を焦げ茶色になるまで炒めたものに加えて……
     …とにかく手間と時間がかかる、贅沢な料理なんだよ」

クリスタ「えへへ///牛の骨も貰ったし、 みんな肉料理楽しみにしていたみたいだから、がんばっちゃった///」

ライナー(結婚したい)

アルミン「でも、この料理、あまりにも時間がかかるから。貴族でも滅多に作らないし……
     ……クリスタ、君は一体……」

クリスタ「!?そ、そそそそそれは……(ど、どうしよう、一族の娘って知られると不味い)

ユミル「今はそんなこと、どうでもいいだろ。それよりも、貴族すら滅多に食べれない味、楽しもうぜ」

アルミン「…そうだね」
   (……これで確信した…クリスタは貴族の娘……しかしなんでまた兵隊に…
    て、今はそんな場合ではないか。こんな珍しい料理なんてだされたらミカサの料理が霞んでしまう)

ミカサ ズーン

アルミン(ああ、ミカサが、すごく落ち込んだ……ほ、本当にどうしよう……)

クリスタ「(あ、ありがとう、ユミル)」

ユミル「(いいってことよ)」

クリスタ「それよりも、みんな早く食べて」

エレン「それではさっそく……ずず…・・・こ、これもうめぇえええ!!」

ミカサ「!!??!!?え、エレン?」ジワッ

アルミン(や、やばい!あのミカサが涙目になってる!)

コニー「こ、こんな味は初めてだ!」

ベルトル「ああ、肉のうまみが溶け込んでいて、こんなにもコクがあるスープは初めてだ」

ジャン「コクもそうだが、肉も柔らかくて相性が抜群だ!」

ユミル「パンを浸しても美味いな」

ライナー(ああ、もう結婚しよ)

エレン「ミカサ、アルミンも早く食べろよ。こんなうまいもの、冷める前に食べた方がいいぞ」

アルミン「う、うん……ずず……!!!?(こ、これは想像以上においしい!)」

ミカサ「い、頂きます………!!!!?お、美味しい……」ジワッ

エレン「お、ミカサがあまりにもの美味しさに、感動して涙してるぜ!」

クリスタ「み、ミカサ///そこまで感動されると困っちゃう///」

ユミル「おお、あのクールなミカサを泣かせちまうなんてな。私のクリスタは罪な女だ」

アルミン(違うよエレン……ミカサは自信を無くしてしまったから…って言えたらどんなに楽か……)

ミカサ(……うぅ…どうしよう……エレンは私の料理なんて食べたら、マズイっていってしまう……
    あんな料理出されたら、今の私に勝ち目なんて……)

ベルトル「さて、最後はミカサの料理だね」

ジャン「いよ、待ってました!」

エレン「俺もだ。ミカサがどれだけ上達したか楽しみだぜ」

ミカサ「うう……」

アルミン(こうなったら、腹をくくるしかないよ、ミカサ……後で僕に怒りをぶつけてもいいから
     今は耐えるんだ!)

エレン「?どうしたんだよ、ミカサ。早く蓋開けて見せてくれよ」

ミカサ「……い、いやだ」

エレン「どうしたんだよ、ミカサ?」

ミカサ「だ、だって私の料理は二人ほど豪華じゃない……それに見た目だって……」

エレン「大丈夫だって。少なくともこうして持ってきたってことは、食べられる状態だってことだろ?」

ジャン「そうだぜミカサ!少なくとも俺は(ミカサの料理なら)どんな料理だってたべるぜ」

サシャ「そうですよ。私はどんなマズイ料理だってたべるのは知ってますよね?」

ライナー「今日は調査兵団104期生の同期会だ。難しいことは無しだ」

ベルトル「うん。そういうこと」

エレン「それに、ハンバーグ作ってくれって言ったのは俺からなんだし。
    ……それに、ずっと楽しみにしてたんだ。だから早く食わせてくれよ!」

ミカサ「……うん!」 ぱぁぁ!

アルミン(よし、珍しくエレンが男気を見せた!ミカサが珍しく喜んだ表情だ!)

エレン「それじゃ、見せてくれよ」

ミカサ「そ、それじゃあ、みんな食べて」

コニー「お。……たしかに形は悪いな」

ライナー「それにちょっと焦げてるものもあるみたいだ」

ベルトル「だが、形は味に関係しないし、焦げも許容範囲内だよ。」

エレン「なんだよ。落ち込むからもっとひどいのを想像してたけど、
    これくらいなら全然問題ないじゃねーか」

ミカサ「け、けど二人と比べると見劣りする…それにトマトソースは市販のものだし…」

エレン「一般家庭の料理ってこんなものだって。あの二人がおかしいんだよ。
    ミカサだって俺の母さんの料理食べたたからわかるだろ。
    ソースなんてものは、市場から買ってくるのが普通なんだから」

ジャン「そ、そうだぜミカサ!……そ、それよりも、早くたべようぜ」

エレン「おう。それじゃ食うぜ……ぱく……もぐもぐ」

アルミン「ぱくっ……」

ミカサ ドキドキ

エレン「……うん、美味しいぞ。ミカサ」

アルミン「うん。美味しいよ。ミカサ(……でもこれだと…)

コニー「ほんとだ!かーちゃんが作ってくれたハンバーグみてーだ」

ライナー「ああ、そうだな。おふくろが作ってくれた味だ」

ベルトル「うん、中に入ったチーズとトマトソースの酸味が良い相性だね」

ジャン「うめぇ!(ミカサの手料理ってだけでうまいぜ!!!)」

ミカサ「……」シュン

アルミン(ミカサがあまり喜んでいない…)

エレン「どうしたんだよ、ミカサ。ミカサのも十分美味しいぜ?
    何が不満なんだよ」

サシャ「そうですよ。ミカサのハンバーグ、美味しいじゃないですか」

ミカサ「だ、だって……サシャやクリスタの時と反応が違う……]

アルミン(そう、ミカサが喜んでいないのは、二人の時と反応が違うから…
     ……その理由をエレンが言及してくれればいいのだが……)

エレン「なんだ、そんなことかよ。あー……何ていうかな、ミカサの料理はおふくろの味なんだよ」

ミカサ「!?お、おふくろの味?」

コニー「ああ、そうだな。この感覚はそうだ。俺のカーちゃんが作ったハンバーグに似た感じだ」

エレン「そうそう。サシャやクリスタの料理は確かに美味いけど、
    二人の料理は、物珍しさがあって、あんな反応したからな。
    毎日食べたいって思うのは、ミカサの方だぜ」

ミカサ「え、エレン///」

エレン「それにさ、ほぼ初めてみたいなもんだろ、料理作るの。
    それでここまで出来たんだから、上出来ってもんだろ?
    …それに、冗談抜きで母さんのよりうまかったぜ。何したんだ?」

ミカサ「け、けど特別なことは何もしていない……」

アルミン「いや、たぶん玉ねぎを炒めていれたからだよ。」

ミカサ「玉ねぎ?確かに炒めてから入れたわ。炒めると甘みが増すって聞いたから。」

エレン「え、そうなんだ。そういえば母さんは生の玉ねぎを入れてたもんな」

アルミン「それだと水っぽくなるからね……ひと手間加えたことによって
     カルラおばさんの味を超えたんだよ」

ミカサ「///」

エレン「とにかく久々にハンバーグが食べれて嬉しかったよ、ミカサ。
    巨人駆逐して、また肉が手に入りやすくなったらさ、またハンバーグ作ってくれよな!」

ミカサ「////うん!必ず!」

ジャン(ち、ちくっしょぉおお。エレンの野郎!ミカサと仲良くなりやがってぇ…!
    お、おまけに、さりげなく約束取り付けやがったぁ!)

アルミン(はぁ…、これで一件落着かな。)

エレン「アルミン、どうした?」

アルミン「な、なんでもないよ。それよりも試食も終わったし。食事会を楽しもうよ!」

全員「ああ!」

アルミン、ミカサの方を向いて (´・ω・`)b

ミカサ テレッ

アルミン(……よかったね、ミカサ。今後も応援するかね!)

おわり

>>50
調べてみたら、本当だ……


休憩したらおまけ書く

おまけ

さっきのEDが台無しになるので、注意

ガチャ

リヴァイ「お、やってるなガキども」

エレン「り、リヴァイ兵長!?、そ、それにオルオさんにぺトラさんも」

オルオ「どうだ、新兵ども。久々の肉は?」

ぺトラ「みんな楽しんでる?」

エレン「ど、どうされたんですか。そ、その台に乗っかってる皿は?」

リヴァイ「まだ保存切れの肉があったからな。だからお前らに新兵に差し入れだ。
     ……万が一、まともな料理が作れる奴がいなかったときのために用意した。」

オルオ「喜べ新兵ども、リヴァイ兵長直々の料理だぞ。喜んで食え」

ぺトラ「はいはい、あんたが作ったんじゃないから偉そうにしないの。
    けど、リヴァイ兵長の料理はすごいわよ。」

エレン「そ、そんなにすごいんですか?」

オルオ「貴族ご用達シェフ並、いやそれ以上だ」

エレン「す、すげぇ…」

ジャン「ほ、本当かよ…」

ライナー「人は見かけによらないというが」

ベルトル「もしそれが本当なら、リヴァイ兵長は完全無欠超人ですね」

リヴァイ「ま、自慢じゃないが、料理にはちょっと腕に覚えがある。
     貴重な肉でお前らガキどものために作ってやったんだ。残すんじゃねぇぞ……
     て、おい。このハンバーグは誰が作った?」

ミカサ「私ですが、なにか…?」ギロッ

アルミン(や、やばい…リヴァイ兵長が作った料理って、もしかして)

リヴァイ「ちっ!かぶっちまったじゃねぇか。」

エレン「え、てことは、兵長も」

リヴァイ「ああ、ハンバーグだ。ま、かぶったとはいえ、そこの形のわりぃものよりも
     断然うまいことを保証するがな」

ミカサ ブチッ

アルミン(あ…きれた…どどどどお、どうしよう!?
     リヴァイ兵長。あの言い方絶対わざとだよね!?
     人類最強の二人がケンカしたら、だれも止められないよぉ!)

ミカサ「…ハンバーグは私が作ったのがあります……ほかの新兵にあげて下さい」

リヴァイ「他の新兵グループのも用意しているに決まってるだろうが。
     俺が、そんなケツの穴のちいせえことをすると思うか?」

ミカサ ぎりっ!

リヴァイ「ま、とにかくとっとと食べな。」

エレン「は、はあ……とにかく頂きます……形は良いな。…うん?周りはちょっと硬いな…」

アルミン(……ああ!……し、心臓がバクバクしているのが分かる!)

エレン「もぐもぐ……こ、これは!!!?」

ミカサ ジィーーーー・・・・

エレン「う、うますぎる!!!!ま、マジでうますぎる!!!!」

ミカサ Σ(゚Д゚)ガーン………ワナワナワナ ワタシノトキトリアクションガチガウ……

コニー「は、ハンバーグってこんなにうまいものだったか!?」

サシャ「周りは固く焼かれていますが、それが良い食感になってますね!」

ユミル「歯ごたえがあって肉汁があふれている!!噛むたびに肉の味がする!」

ライナー「トマトソースも、酸味の具合が絶妙だ!」

ジャン「こ、これはミカサ以上…はっ!!?そ、そんなことはないぞ、ミカサ!」

ミカサ ブッチーン!

アルミン(ああ!ジャン! こんな時になんでとんでもない失言をするんだ!)

クリスタ「しかし、この歯ごたえ…つなぎは無しですか?」

リヴァイ「ああ、ハンバーグは通常、パン粉、卵を繋ぎとして入れる。
     それにより、あの柔らかい触感が生まれるのだが、今回は入れていない。
     それに焼くときに酒をまわしてフランベしている。
     それにより周りがいい感じに固くやけるというわけだ」

サシャ「なぜ繋ぎを使わずに…そもそも繋ぎなしでまとまるのですか?」

リヴァイ「やわらかいハンバーグが人気があった時代があったそうだが、ナイフ入れただけで
     すぐグズグズになる軟弱なハンバーグなど、女子供が食うものだ」

ミカサ ブチブチーン!

アルミン(リヴァイ兵長、ミカサを刺激するのはやめて下さい!)

リヴァイ「つなぎは塩のみだ。塩を適切な量いれてこねると、つなぎなぞ使わなくてもまとまる。
     ……よくこねる必要はあるがな。だがこうすることで、貴族御用達シェフの味が出せる。」

ユミル「まさしく男の料理って感じだな」

エレン「うめぇ、こんな美味いハンバーグ食ったことないぜ。おい、ミカサ。お前も遠慮せずに食えって」

ミカサ「はっ!?……い、いい、私は遠慮しておく(あのチビの料理なんぞ誰が…)」

エレン「そう?な、ミカサ、ハンバーグ作る機会があったらさ、今度は兵長レシピでも作ってくれよな」

ミカサ「Σ(゚Д゚)ガーン……え、エレンがよ、喜ぶなら…… ワナワナ」

アルミン(え、エレンの手前、ぎりぎり耐えているって感じだな…)

リヴァイ「……良い反応だ。さ、俺は他の新兵どもにも振る舞ってくるから出るぞ。
     ぺトラ、こいつらがあとで片づけるときは、手伝ってやれ」

ぺトラ「了解です」

オルオ「な、新兵ども。リヴァイ兵長の料理は格が違っただろ?」

ぺトラ「はいはい、あんたが偉そうにしないの。ほらさっさと行くわよ」

ばたんっ

アルミン(ほっ…リヴァイ兵長は帰ったか……これは一先ず安心だが……ミカサは…と)

アルミン「み、ミカサ?さっきから震えているけどどうしたの?」

ミカサ「……あのチビは、必ず近いうちに然るべき報いを与えてやる!」

アルミン「み、ミカサーーー!?」

その後、アルミンはミカサをなだめるために、エレンに「やっぱお前のハンバーグが一番だよ」と言わせて
とりあえずはおさまった。

後日、調査兵団にも格闘技訓練があったのだが、その時ミカサに必要以上に痛めつけられるジャンの姿があった。

今度こそ終わり。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月27日 (木) 12:43:06   ID: I6CFTbV-

なんだかほっこりします。     お疲れ様でした。お気に入り登録しました。

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