モブウマ娘とトレセン学園R4【安価】 (952)

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モブウマ娘とトレセン学園R3【安価】
モブウマ娘とトレセン学園R3【安価】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1677818831

ヴィクトリアマイル当日。学園を巡るゴタゴタがまだ落ち着いていないのか有力者は□□とカワカミ、そしてヘリオスの3人





レースが始まるとヘリオスが逃げでトップを快走し□□が先行で追い掛け、カワカミが差しで様子を伺う




□□もカワカミもお互いに負けないとバチバチで周りを引き付けず2人は後続を離していく





カワカミプリンセス「トレーナーさんの為にも負けませんわ!!」




タイミングは早かったがスキルを発動し□□に並びかかる。□□も負けていられないと抜かされないよう加速する




ダイタクヘリオス「ちょっ!?」




カワカミは強引にヘリオスの前に出てトップに踊り出る。□□は完全に差された形になったが諦めずスパートをかける

「トレーナーの為にも家の為にも負けられないのよ!!」




カワカミより□□のが想いが強く最後の直線でカワカミを抜かし□□は一着でゴールする




「よしっ!」



これでG1の連勝を伸ばしたことになったが□□にとってそのことはどうでも良く、カワカミに勝ったことに満足していた




カワカミプリンセス「そんな……私が負けるだなんて…」




やはり仕掛けるタイミングが早かったようでカワカミは最後の直線で差し返されてしまった




レースの内容は素晴らしいものでタイムも満足できるものだった。それでも勝たなれけば意味がないと悔しがる




トレーナー「うーん……」



2人のレース内容は普通なら満足できるものであったがトレーナーは難しい顔をしている




□□に問題は無いが問題はカワカミ。ヘリオスを抜かした時の走りは問題かもしれないと難しい顔をしている




下1~3
次イベント

一着を取った□□をトレーナーは褒め次はスプリンターズステークスに向けて頑張ろうと目標を立てる




「ここまで来たら無敗を目指すわよ!」




目標は高い方が良いと国内でのレース無敗を目指し頑張っていくと気合いを入れる




惜しくも二着だったカワカミはあと少しだったと落ち込むもトレーナーは良い走りだったと褒める




トレーナー「仕掛けるタイミングが早かったね。それとあの抜かし方は脚を痛めるよ」




カワカミのパワーがあっての強引な追い抜きで普通のウマ娘なら脚を痛めていてもおかしくなかった。次は気を付けようと軽く注意もする




アオハル杯が終わるまでの間になるが自分がしっかり面倒をみるとカワカミに手を差し伸べる




しかしカワカミは何故アオハル杯の間だけなのかと首を傾げている

カワカミプリンセス「トレーナーさんは私の担当ですわよね?」




どうやらカワカミの中では既にトレーナーは正式な担当になっているようだ。そんなわけないと□□は騒ぎ出す




「コイツは私のトレーナーよ!」



カワカミプリンセス「私のトレーナーでもありますわ!」




互いに譲らず話は平行線を辿る。そんなことをしているとライブの時間まであと少しとなってしまった




とりあえず今はライブに出るのが優先だからと2人を控え室から送り出す。□□達が居なくなった控え室でトレーナーはどうするべきかと悩む




トレーナー「彼女は凄いパワーを持ってる」



自惚れるわけではないがカワカミを扱えるのは自分くらいしか居ないのではとトレーナーは考える



並のトレーナーでは彼女の長所を活かせずに怪我をさせてしまうのは今日のレースでも明らかだった




下1~3
次イベント

悩んだ結果、やはり自分しか彼女を活かせないそれにもしカワカミを他のトレーナーに任せたらそのトレーナーが怪我する可能性がある
なら、自分がしっかり面倒を見た方が良いだろうそれに今はルドルフやクリーク、ハヤヒデトレやイクノトレのサポートがある何とかなる筈だと考える

>>9
カワカミを正式なトレーナーになったと伝える、カワカミは嬉しくてトレーナーに引っ付く
□□は「負担を増やして大丈夫なのか、今は貞操帯も付けてるのに」と心配する。
トレーナーは「カワカミは自分以外どうにも出来そうにないから仕方ない」「貞操帯は最初は辛かったけど慣れれば何てことないむしろ禁欲出来て良いのかも知れない」と話す

悩みに悩んだ結果やはり自分しか彼女を活かせないとの結論に至る。カワカミを他のトレーナーに任せたらそのトレーナーが怪我する可能性もあった




なるば自分がしっかり面倒を見た方が良い。今はルドルフやクリーク、ハヤヒデトレやイクノトレのサポートがある何とかなる筈だと考えた




ライブ後に2人にはカワカミを正式な担当として迎えると伝える。カワカミは嬉しくてトレーナーに抱き着く




トレーナー「折れる折れる折れる折れる!!」




サバ折りのようにトレーナーの身体が軋み危うく背骨が折れてしまう所だった。やはり彼女を放置するべきではなかったとトレーナーは思い知る




「負担増えるけど大丈夫なの」




不機嫌そうに□□はトレーナーを心配する。色々と理由はあるがカワカミは自分以外どうにも出来そうにないから仕方ないとトレーナーは言う




「確かにそうよね……」




目の前で背骨を折られかけた瞬間を見ていたので□□はトレーナーの台詞に納得するしかなかった

その日の夜トレーナーはイクノトレ、ハヤヒデトレと男3人で飲みに行こうと居酒屋に入る




酔いが回り始めると3人は自分の担当について話し始める。トレーナーは□□を自慢しハヤヒデトレはハヤヒデに近付けないと肩を落とす




そんな中イクノトレは最初の担当であるイクノではなくターボについて語り出しその魅力を口にする




イクノトレ「無邪気で純粋で小さくて。本当に舐めたくなりますよ」




まさかロリコンだったとは知らなかったとトレーナーは焦るが手を出すようなことはしないだろうと注意はしない




イクノトレ「毛も生えていないんだろうなぁ」




本当に大丈夫だろうかとトレーナーは少し不安になる



下1~3
次イベント

トレーナー達が飲み明かしている頃、寮では○○が今日のレースは良かったと□□を軽く祝福していた




「このまま国内無敗を目指すわよ!」




目標は高く持つが慢心はしない。勝って当たり前だなんて思わないと今日のレースの反省を語り始める




カワカミの仕掛けるタイミングが最適ならば負ける可能性はあった。あのパワーは油断はできない




冷静に語る□□を見て○○は意外そうな顔をしていた





○○「周りを煽るタイプだと思ってた」




パドックのウマ娘に向かって今日のバックダンサーはお前たちかと言い放つくらいやっていると○○は勝手に思っていたようだ




「アンタは私をなんだと思ってるの!?」




○○「友達居ないじゃない」




「うぐ」




それを言われると返す言葉が□□には無い。気分をリフレッシュする為に風呂でも入ろうと2人は浴場に向かう

美浦寮の風呂でアマゾンと出会う。しかし見た感じやる気は絶不調で精力も感じられない




そういえば彼女は最近ずっと調子が悪そうだと考えていると後ろからブライアンが事情を説明する




ナリタブライアン「アマさんのトレーナーはルドルフトレの腹心の一人だったからな」




現在謹慎中でもう何ヶ月も会ってないらしい。トレーナーが言っていたが謹慎はとっくに明けているはずだと□□は首を傾げる




ナリタブライアン「スマートファルコンを誘拐しようとした黒づくめ連中を手配したのは奴だった」




その影響でヒシアマトレの謹慎が伸びたと聞かされ□□は納得する。しかし○○は彼は帰ってこないだろうと言う



○○「犯罪者じゃない」



それを聞いたアマゾンは涙を流す。□□は言葉を選べと言うが事実は変わらないと○○は言い切る



○○「諦めるか追いかけるしかない」



帰ってこないであろう彼を待つのはアマゾンの為にもならないと○○は言う。いっそのことキッパリ諦めるのがオススメだと付け加える



○○「私もそうだったから」



○○の中に××××の面影は既に無く心残りも無い



下1~3
次イベント

ナリタブライアン「私も同じ意見だあの男を追うのはアマさんの為にならない」



たとえ戻って来たとしても奴の居場所はないとブライアンは○○の考えに賛同する





「アマゾンさん、私に何て言ってくれたか覚えてますか?」




1人で抱えるな全部トレーナーに言えばいい。自分が選んだトレーナーなら一緒に背負ってくれるはず




○○とブライアンは諦めろと勧めたが□□は昔、アマゾンに貰ったアドバイスを送る




ヒシアマゾン「そうだね……グズグズしてるのほアタシらしくない。一度トレ公とタイマンで話し合ってみるよ!」



気に入らない回答だったらブライアン達の言う通りすっぱり諦める。深く反省しているならもう一度やり直してみると立ち直る

○○「なんであんなこと言ったの」



風呂から部屋に戻ってきた○○は□□になぜあんなアドバイスをしたのかと聞く。□□があんなことを言うとは○○は理解できなかった




□□は昔アマゾンに言われたことを言っただけだと答えるがそうじゃないと○○は詰め寄る




○○「なんで言ったの」



自分の意見に乗る方がアマゾンにとって一番良いのは分かり切っている。それなのにわざわざ茨の道を行くような選択肢を授けたのか




「私だったら諦め切れないからよ」



トレーナーが罪を犯したとしても自分なら全てを受け入れる。誰も知らない土地で2人で逃げたっていい




□□はトレーナー以外に誰かを好きになることは無いだろうと思っている。だから彼が浮気しても許したのだ




○○は彼女の言ってることが分からない、頭が理解することを拒んでいた




○○「それが好きってこと?」



自分が抱いていた気持ちは何だったのか。○○は□□の目を見れない




下1~3
次イベント

次の日、□□と○○が主任室で話しているとトレーナーがアマゾンを話題に挙げる。そういえばアマゾンはどうなったのかと○○が□□に尋ねる




「やっぱり脅されてたみたいよ」




ヒシアマトレはルドルフトレに脅されて腹心になっていたようだった。アマゾンを守るべく仕方なく様々なことをやっていた




とはいえやったことはやったことなので地方への異動や学園を辞めるよう辞令が下ればそれに従う




トレーナー「アマゾンは無理矢理でもついて行くって」




つい先程その報告にアマゾンが来たとトレーナーは言う。主任として彼女を止めたが止まる気配すらなかったと苦笑いをする




○○「どうして付いていきたいの?」




やらされていたとしても犯罪者には変わりない。そんな人と添い遂げても幸せになれるはずがないと○○は言う

「それくらいトレーナーが好きってことよ」




○○「分からない……」




トレーナー「君にもトレーナーが付けばわかると思うよ」




なら貴方がトレーナーになってと○○は言うも流石にもう担当は増やせないとやんわりと断る



「私が許可するはずないでしょ!」



こんな極大メロンがトレーナーの前で揺れるだけでどうなるか考えるのは容易い



○○「私のあの気持ちって……」




ぶつぶつと独り言を言いながら考え込んでしまったのを見て□□は彼女を無視しトレーナーの話し出す




トレーナーが見ていたのはあるウマ娘へのカウンセリングの結果でそこには要治療との文字があった




週一度以上の通院と可能ならば短期間の入院。それを見たトレーナーはどうしたものかと悩む




トレーナー「僕のせいだよね」



ナイスネイチャとイナリワン。2人がトレーナーに依存してしまった結果こうなってしまった



下1~3
次イベント

一体どうすれば2人をと悩むトレーナー。2人を担当に戻して済む純な話では無いしぴょいは論外




どうするのが正解なのかわからず2人に会って話を聞くべきかとトレーナーは□□に相談する



「それって逆効果よ」




依存症を治すには依存している物と距離を置くのが一番で絶対に会うなとトレーナーに念押しする




「レースに出続ければアンタのことなんか忘れるわよ」





そうすれば新しい依存先を見つけ出るだろうと□□は言う。2人の新しいトレーナーはどうだったかと考えてみる




イナリは新しいトレーナーと契約破棄したと聞きイクノトレは……ネイチャはロリコンの彼の好みであるとは思えない

トレーナー「いきなり入院ってなったらどうなると思う?」




考え込んでいた○○にトレーナーが意見を求めると彼女はこちらを向きすぐに答えを返す




○○「殺すわ」





自分がネイチャやイナリの立場なら絶対にトレーナーを殺すと言い切る。□□は自分は狙わないのかと疑問をぶつける




○○「主任を殺すのが貴女が一番苦しむ」




「ひゅっ」




思わず変な所から声が漏れるほど動揺しトレーナーの方を向くと彼は静かに頷いた




2人にとって□□は『殺したいほど憎い』より強く恨まれていた。トレーナーと共に心中すれば□□の手の届かない所に逝ける




2人の思考回路はそうなっておりトレーナーの命は狙われていた。放置だけは絶対に許されないとトレーナーは真剣に考える




下1~3
次イベント

サポート担当のルドルフとクリークにネイチャとイナリのことを伝える。クリークはイナリの様子がおかしかったと心当たりがあると言う




シンボリルドルフ「トレーナー君は一人で行動するのは控えるべきだ」




担当の誰かと行動するようにしようと提案しクリークはそれを肯定する。ルドルフトレ一味に命を狙われた事はあったが今度は元担当に狙われるなんてとトレーナーは頭を抱える





○○「主任が女誑しだから」




痛い所を突かれたトレーナーは何も言えずうんうん唸るだけ。□□、ルドルフ、クリークは絶対に守って見せると意気込んでいる




学園内は大丈夫だと思うが狙われるとしたら自宅になる。ネイチャとイナリはトレーナーの家を知っているので一番危険度が高い




これからはルドルフ、クリーク、□□の交代制でトレーナーの家に泊まろうとルドルフが提案する




もちろんクリークは賛成するが□□は疑問を持つ。2人共トレーナーと過ごしただけじゃないのかと2人を睨む

シンボリルドルフ「私はトレーナー君に救われた。だから次は私がレーナー君を守りたいだけだ」




クリークも理由は同じだと言いそれを聞いた□□はこの案が最適だと自分の考えを述べる




「私の実家なら絶対安全よ!」



シンボリルドルフ「それはズルいだろう!」



やっぱり2人きりになりたいだけじゃないかと□□が騒ぐ。しかしトレーナーが彼女の実家はここからは遠く通勤は不可能だと答える




スーパークリーク「今日は私がイきますね」




どさくさに紛れて何を言っているのかと3人で揉め始める。これでは埒があかないということで○○が手を挙げる



○○「今日は私が行く」



これなら文句は無いだろうと○○は3人に言う。ルドルフとクリークは渋々といった感じで□□は断固拒否だと言い切る




「アンタは関係ないし巨乳は毒よ!」



トレーナーの信頼の無さは□□が一番知っているので○○だけは近付けさせないと目の色が変わる



下1~3
次イベント

○○が「主任今、貞操帯付けてるんでしょ?」と聞くとトレーナーは頷く、「なら大丈夫でしょ、私からは襲わないし」「それに私はデカいからナイスネイチャとイナリワンなら二人係でも何とかなる」○○は自分は胸だけじゃなく体格もデカいのでパワーがある、二人係で襲われても対処出来ると話す。


□□はそれでも駄目だと否定するも、「大丈夫だから」と圧を掛ける○○、○○の圧に負け承知してしまう□□

>>43
トレーナーと○○はトレーナー宅に行く、◯○は「大丈夫、何かあっても守るから」と言う、トレーナーも「僕も君の事守るよ、桐生院さんから合気道学んでいるんだ」と微笑む。

○○はトレーナーの言葉に驚く「…もしかして主任は桐生院トレーナーと同期?」と聞く、トレーナーは「そうだよ」と答えると○○は「やはり彼はこの世界における…」となにかを確信する

○○「貞操帯付けてるんでしょ?」 



そう言われトレーナーは頷きそれなら大丈夫だと○○は言う。自分から襲うことも無くネイチャとイナリ相手ならなんとかなるらしい



○○「力なら負けない」



色々とデカいお陰でパワーも有り余るほどあるので2人がかりでも問題無いと言い切る




□□はそれでも駄目だと否定するが今すぐ答えは出ないだろうと揉めている3人に向かい言い放つ




○○「下心が無いのは私だけ」



そう言われると何も返せず□□は許可するしかなかった。3人の順番はどうするか決着は付けておいてと言い残し○○のトレーナー宅行きが決まる

夜、トレーナー宅に向かいながら2人は話していた。何があっても守ると言う○○に対しトレーナーも君を守ると微笑む




トレーナー「桐生院さんから合気道を学んでいるんだ」




○○はトレーナーの言葉に驚き桐生院トレーナーと同期なのかと質問する。トレーナーがそうだと答えると○○はやっぱりと納得する




○○「主任が『そう』なんだ」




何かを確信した○○だったがトレーナーには誤魔化しつつ主任は自分の元トレーナーに似ていると話す




似てるけど身長も性格も全てが違う。似てるけど違うのかとトレーナーは首を捻る




元トレーナーはどんな人物だったのかと聞くと今思えばイヤな奴だったと○○は言う。××××はどんな手を使っても走らせようとしてきた




意志を無視して走らせようとするのはトレーナーとして良くないと答える彼を見てやはり違うと○○は納得する




○○「あの子が私なんだ」



□□の存在の意味に気付きこの世界の理を知る○○。そして自分が『ここ』に居ることで歪みが起きていることも気付く



ネイチャとイナリは自分のせいでああなったのだとも○○は知る




下1~3
トレーナーイベント

ルドルフから連絡が来るフジキセキとアマゾンに頼んでイナリ、ネイチャの外出届は受理しないようにと、警備員達にも二人が勝手に出ないよう警備強化するように頼んだと話す

○○は突然トレーナーを抱き締める。あまりに突然のことでトレーナーは困惑し反応できなかった



身長差もあるので顔が○○の極大メロンに埋まってしまうもなんとか冷静を保ちつつ急にどうしたのかと聞く




○○「2人がおかしくなったのは私のせい」




君は関係ないこんな事になってしまったのは自分のせいだとトレーナーは自分を責める




ネイチャとイナリの気持ちを理解出来なかったのは失態で近いうちにしっかり話し合うからと抱きしめられながら言う




トレーナー「それはそうと離してくれないかな?」




○○「抱き心地良いから嫌」




トレーナーは股間を抑えながら○○に抱かれ続けあと少しでどうにかなる寸前で○○から解放された

深夜、トレーナーがぐっすり眠っているのを確認すると○○は外に出る。すると待ち構えていたかのようにネイチャとイナリが現れる




ナイスネイチャ「フーー……っ!」



2人とも正常でないのは一目でわかる。見間違いでなければイナリの手には刃物まで握られている



○○はトレーナーを守る為に戦うかと思いきや両手を広げ戦闘の意思は無いことを示す




○○「私を殺して」



自分のせいで歪みが出ているのならその原因を断てばいい。自分がこの世界からいなくなれば2人は戻る



この世界に居ない存在を殺しても罪にはならない。都合良くこのことも忘れるはずだと○○は2人に近付く




○○「ごめんなさい」




彼女の謝罪を合図に2人は○○に襲いかかる




下1~3
次イベント

>>53
○○が刺されそうになった瞬間、トレーナーが二人の刃物を弾き飛ばす、○○は「寝てた筈じゃ…」と驚きが隠せない、トレーナーは「守るって言ったじゃないか」と○○に微笑む

>>54
○○は「私がいなくなれば二人は正気に戻る」と説明するも、トレーナーは「君を失ってまで、解決したくない…」「僕君をずっと救いたかった…初めて会った時から…」「きっと前の世界で辛い事があったんだよね…?だからこの世界では幸せになって欲しい、トレーナーとトレセンは決してウマ娘を見離さない」と○○に言う

イナリ、ネイチャにも「君達も殺人者にしない、救う」と説得

ドサリと何かが倒れる音と鉄の臭いに目を覚ますトレーナー。慌てて部屋を飛び出すと赤い染みの上に『誰か』が倒れており透き通って消えていく




その側には刃物を持ったイナリと放心状態のネイチャが立っていた。消えていく『誰か』がどんな人物かわからない




赤い染みも消えここで何があったのかトレーナーは全く思い出せない。イナリが持っていたはずの刃物も消えていた




『そもそもイナリは刃物なんて持っていなかった』ネイチャとイナリは懲りずに夜這いに来たのを




来たのをどうしたのか?



なぜ自分は寝ていたはずなのに部屋を飛び出しているのか。起こっていることと自分の行動が噛み合わずトレーナーは混乱する




ネイチャはせっかくだから話そうと言っているが目に濁りがない。純粋な気持ちでトレーナーを誘っている




トレーナー「違う……」



何も違わずトレーナーはネイチャの誘いを




トレーナー「これは違う!」



彼の手元に目覚まし時計が現れる

夜中、トレーナー宅の外で○○が刺されそうになった瞬間トレーナーがイナリの刃物を弾き飛ばす



蹴り飛ばされた刃物を見て○○は驚きが隠せない。そんな彼女にトレーナーは守ると約束したと微笑む




居なくなれば2人正気に戻ると○○が説明するもトレーナーは君を失ってまで解決したくないと悲しい顔をする




泣きそうな顔をしながらトレーナーは○○を救いたいと彼女の目を見ながら言う。きっと辛い事があったのだろうと○○の手を握る





この世界では幸せになって欲しい。トレーナーとトレセンは決してウマ娘を見離さないと力強く言う





トレーナー「君を不幸にはさせない」





するとトレーナーはイナリとネイチャにも不幸にさせないと○○と同じことを言う。急にトレーナーが出てきたことにより多少正気に戻っている





なんとしてでも彼女達を救う、犠牲を伴っての勝利は必要ないとトレーナーは強く考える




下1~3
トレーナーイベント

トレーナー宅で四人で話し合いをする事に、まずトレーナーは「イナリとネイチャは何が望みなのか」を改めて聞く、イナリは「旦那の所に戻りたい…」と言う、トレーナーは「分かった、再契約をしようか」とすぐに承知。
○○は「担当9人とか正気じゃない」と言うが、トレーナーは「刺されるよりかは何倍もマシだよ」と言う、イナリは旦那の負担にならないように主任の仕事も手伝う、なんなら性処理もすると言う

トレーナー宅で4人で話し合いをする事に。まずトレーナーはイナリとネイチャはどうしたいのかを改めて聞く





イナリワン「旦那の所に戻りてぇ……」




トレーナー「それが望みなんだね?」




明日からまた担当として宜しくと言いイナリとの再契約が決まる。ここから更に担当を増やすのは正気ではないと○○が正論を言う




トレーナー「刺されるよりかは何倍も良いからね」




イナリはトレーナーの負担にならないように主任の仕事も手伝うと言う。なんなら性処理もするからと必死になる




トレーナーは次にネイチャはどうなのかと聞くと勿論戻りたいが一つ心配事があると言う




ナイスネイチャ「ターボが心配なんだよね」




どうやらイクノトレのターボを見る目がおかしいことにネイチャは気付いたらしい




ターボが彼の毒牙に掛かるのではと悩むネイチャにトレーナーは流石に襲ったりしないとは思うと彼女の不安を解消しようとする




トレーナー「彼はいい人だよ?」




ナイスネイチャ「それは否定しませんけど」




イクノトレはターボを舐めたいとは言っていたが性的な対象にはしていないはず。きっとそうだとトレーナーは彼を信じる




何かあれば自分がどうにかするからとネイチャを納得させ自分の所に戻ってきても良いとトレーナーは言う

これでなんとかなったと思いきやイナリはまだ話は終わっていないとトレーナーに詰め寄る





イナリワン「今晩泊めさせてもらうからな!」




担当になるんだから問題無いだろうとイナリが言うとそれなら自分もとネイチャは手を挙げる




○○「主任とえっちできないわよ」




□□に貞操帯を付けられているのでぴょいは不可能であると告げる。そんなものくらい壊せるとイナリは言うがトレーナーが首を振る




トレーナー「彼女を裏切ることはできないよ」




今まで散々浮気していた癖に不公平だとイナリは再び掛かり気味になる。早めに落ち着かせなければ再び凶器を持ち出してもおかしくない




下1~3
トレーナーイベント

トレーナーはイナリにぴょいするのが全てじゃないと説得する。そんな事しなくてもイナリの気持ちは伝わったと言う




イナリワン「アタシとうまぴょいしねえと不公平だ!」




やはりそれがネックになるかとトレーナーは悩み話は平行線を辿る。□□が居なければ意味がないと○○が言い出す




○○「頭を冷やした方がいい」




どこまで許されるのかは□□も交えて話し合うしかない。この場で言い合っても意味がないと○○は解散を提案する




必ず明日話し合うことを約束しこの場は解散になる。絶対に逃げるなと強い口調でイナリは掛かりながら帰っていく




トレーナー「イクノトレもなんとかする」



ネイチャにはターボの心配が無くなるよう努力すると言いうとある程度納得し帰っていった

○○「もう少しうまくできたと思うわ」



その場凌ぎとして合格点は無いだろうとトレーナーの対応を評価する○○。これ以上担当を増やすことはどう考えても不可能




正式に担当として迎えたとしても細かな指導ができるはずもなくイナリ達の為にならないことは明白




それでもトレーナーはああ答えるしかなかった。そうしなかった場合とんでもないことが起こるという確信があった




○○「死ぬわよ」




トレーナー「それでもなんとかするよ」




このままでは過労で間違いなく死ぬと言われてもトレーナーは動じない。彼は自分1人の命で済むなら上等だと考えていた




ウマ娘を不幸にしてはいけない。それがトレーナーとしての使命であり主任としての責任があるとトレーナーは言う




下1~3
次イベント

翌日、□□を含めどの行為まで許されるのかを話し合う。□□は昨日の夜にトレーナー宅を襲撃したことは聞かされていた




次の日になってもイナリは異様な雰囲気を出し続けており□□の返答によっては血の海になることもありうる




それを察知した□□は悔しいもののクリーク同様の対応、胸や口でのぴょいは認めると言う




イナリはとりあえずそれで納得し一気に落ち着いたように見える。最悪の結果は避けられたとトレーナーは安堵する




許可は出たし早速口ぴょいをしようとイナリがトレーナーに近付こうとした瞬間、主任室の扉を突き破ってカワカミが突っ込んでくる




カワカミプリンセス「トレーナーさん!!」




まるで砲弾のような突進をしてくるカワカミをしっかり抱き止めるトレーナー。彼女はそのままトレーナーの胸に顔を埋める




カワカミの後ろにいたタイシンは呆れた様子でため息をつく。このままじゃトレーナーが持たないと言い出した

ナリタタイシン「トレーナーに甘え過ぎなの自覚ある?」




タイシンはトレーナーの好みの体型ではないので変な目で見られることは無いがちゃんとトレーニングを受けている




自分は恋愛ごっこに興味がなくただ目標の為に走りたいだけ。□□達の邪魔をするつもりはないが自分の邪魔もするなとタイシンは言う




恋愛ごっことは何だとイナリがブチ切れタイシンに襲いかかろうとするがトレーナーがなんとか止める




2人で『ゆっくり』話し合おうとトレーナーに言われるとイナリは急にご機嫌になりトレーナーと2人でどこかに向かう




ナリタタイシン「これでわかったでしょ?」



イナリの行動はトレーナーにとって迷惑でしかない。その様子を目の当たりにしてしまったので誰も何も言い返せない



下1~3
次のイベント

トレーナーとイナリの事後、自分はトレーナーの邪魔しかしていないと自己嫌悪に陥る




頭でわかっていてもそうするしかない。自分にはもうトレーナーしか居ないのだと泣きそうな顔で言う




イナリワン「オグリの事、知ってるだろ……?」



そう言われトレーナーは静かに頷く。タマの失踪がトドメとなりオグリは近いうちに学園を辞め地元の笠松に帰ってしまう




タマやクリークが走れなくなったのも原因だがオグリは大人達のいざこざに疲れたと疲弊しきった顔で言っていた




オグリトレからオグリの様子を聞いていたトレーナーは申し訳ないと彼女に頭を下げることしかできない




ネイチャはまだターボ達がいるがイナリにはもうライバルは居ない。共に戦える戦友を無くしてしまった




成果を挙げなければ大井にも帰れない。イナリはトレーナーに縋るしかなかった




イナリワン「助けてくれよ旦那ぁ……」




涙を流すイナリをトレーナーは優しく抱くことしかできない

イナリは支えてあげないと壊れてしまうが今の生活を続けていれば先に自分が倒れてしまう。どうすればと考えているとタキオンが突然現れる




アグネスタキオン「オススメの薬はどうだい?」




懲りずに自分の所に来るタキオンに呆れるトレーナー。しかし今回ばかりは自分の助けが必要なはずとタキオンは引き下がらない





アグネスタキオン「これは疲労感を取り除く薬さ」




まるで疲労がポンっと取れると自分の作った薬の説明する。飲むのは拒否すると何度言ってもタキオンは折れない




仕方ないので一口だけ飲むといい試験管から液体を飲み込むトレーナー。するとほんの僅かであるが疲労が楽になる




アグネスタキオン「実験は成功したみたいだねぇ」




タキオンはトレーナーの様子をニヤニヤと眺めたあと自分の実験室に戻っていった



下1~3
次のイベント

その晩、□□の夢に先祖が現れる。トレーナーの疲労を取り除いてやりたい所だが□□もトレーナーもお互い素直にならないと無理だと言われる




素直になれとはどういう事なのか。トレーナーとはお互いの事を分かっている筈だと□□は反論する




意味は自分で考えろと言い残し先祖は消える。そしてそれと同時に目を覚ました□□は夢の内容を考える




(アイツが浮気してたのは違うわよね)




浮気は秘密であり素直になることとはまた別。お互いに好きだということも確認しており□□は悩む




時計を見ると深夜でトレーナーは起きていないだろうというのは分かる。それでも明日に持ち越せることではないと□□は電話をかける

運良くトレーナーは起きており数回のコールで電話に出る。こんな時間まで起きているのは仕事のせいで体力が心配になる




彼をなんとかする為にも先祖の力を借りるしかない。□□は夢で見たことをトレーナーに説明する




「心当たりはないわけ?」




自分にも何かあるはずだが全く思いつかない。なら先にトレーナーの話を聞こうと□□は質問する




するとトレーナーは何かを言いかけて止める。彼には思い当たることがあったのだと確信するとそれを言えと電話口で迫る




トレーナー「嫌ったりしない?」




「浮気より酷いことなんてないから」




うまく返したつもりだと□□は思っていたがトレーナーの反応が期待していたものと違う。やがて観念したかのようにトレーナーはボソボソと喋り始める




トレーナーは疲れた時は甘えたいと言い出した。まさかそんなことを言われるとは思わず□□は硬直する




それとドMなので責められるのは大好物だがそんな気分じゃない時もある。カフェトレとの浮気はそれも原因の一つだった




手加減無しで攻め続けてもカフェトレは全て受け止めた。彼女に欲を全て吐き出していた




次々にトレーナーからの言葉を聞き□□は呆然としていた



下1~3
トレーナーイベント

トレーナーの話を聞きそういえばと□□は思い出す。クリークと口と胸ぴょいをしていたのは彼女の包容力が恋しかったからなのか



ルドルフと尻ぴょいをしていたのは激しい攻めを彼女になら罪悪感無くできるから。カフェトレとの浮気はルドルフと関係が無くなってから始まったと考えられる




ヒントはあったのだと□□はショックを受ける。トレーナーのことを知っているつもりで何も知らなかった




トレーナーは性欲の塊で有り余っているから浮気に走ったと考えていたがそれは違うのかもしれない



自分がトレーナーのことを全て理解していれば、彼の欲望を受け入れていればこうなっていなかった



しかしそれはトレーナーにも言えること。最初から素直に自分の欲をぶつけたいと相談していればカフェトレと浮気する必要もなかった

呆然もしている□□にトレーナーがそっちは何か無いのかと質問がくる。急に言われてもと困惑するが自然と口が開く




「アンタに責められてみたい……」




トレーナーとのぴょいは恋人同士がやる相手を思いやったぴょいで痛くも不快に思うこともなかった





自分が責める時も力加減に気を付けトレーナーをイジメ抜いている。それも一度本気でやってみたいと欲望を口にする




「アンタが泡吐くぐらいに首締めてもいい?」




こんな自分を受け入れてくれるなら何をしてもいい。トレーナーの返事を聞き□□は一気にスイッチが入る




こんな会話をしているとお互にそういう気分になって来てしまうが時間も遅くどうしようも無い。電話後にソロぴょいで我慢するかと思っていると○○が話しかけてくる



○○「ムラムラするからやめて」



「アンタ起きてたの!?」



まさか起きているとは思わず□□は驚く。○○は電話越しにトレーナーにも注意し処理する為にトイレに向かうと思いきや□□の方を向く



○○「2人でやればすぐに済むわ」



「いやーーーー!」



□□の叫びを最後に電話は切れる。電話の向こうで百合の花が咲いたてしまったのかとトレーナーは寝れない夜を過ごす



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翌日、トレーナーは2人にあの後どうなったのかを聞く。まさか本当に百合の花が咲いてしまったのかと心配しつつ興奮している




「何もなかったわよ!」




朝まで貞操をかけた戦いを繰り広げていたせいで寝不足だと□□は不機嫌そうに言う




一方○○は中指と薬指を立て□□の方を見てクイクイと動かす




○○「良かったわよ」




「ふざけんじゃないわよ!!」




冗談だと○○は言うものの洒落にならない嘘は言うなと□□は怒る。なんだ嘘かとトレーナーは安堵し、ほんの少しだけ残念に思う




○○の欲は□□との戦いで発散されたが寝不足には変わりなかったので□□を困らせてやろうと冗談を言ったのだった

○○「どうするの」



昨日の話を○○も聞いてしまったのでこれから2人はどうしていくのかと○○は質問する




お互い遠慮しているような状況だとわかったので素直になり全てをぶち撒ける予定だとトレーナーは言う





□□もそうだと答えるが自信無さげに見える。やはり彼の欲望を受け止める自信が無いのだろう




○○「手伝ってもいいわよ」




そんなことがイナリにでもバレたら確実に殺されてしまうので絶対に許可しないと□□は言う




しかし○○はルドルフのようにトレーナーの恋敵ではない貴重な存在であることに□□は気付く




ルドルフとは相当激しいぴょいをしていたと聞いている。それを自分1人で受け止められるかと言えば正直自信がない




なら後腐れのない○○に援軍を頼んでおくのは悪くないのではないのか。呼び出すだけ呼び出して出番無しでも文句は言わないはず




保険として彼女を使うのは有りかもしれないと□□は考えれ




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お互いわかっているつもりでもやはり口に出して言わないと何も伝わらないのだとトレーナーは実感していた




素直になれとはつまりこういう事だったんだろう。内容がアレだったことは置いておき□□と本音で話すことの重要性を感じた




そういえば彼女のことを好きだと口にすることは殆ど無くなっていたとも気付く。ちゃんと言葉にしないと気持ちは伝わらない




他の担当の子に見られようと構わない。むしろ自分の恋人は□□なのだと知らしめることにもなって良いはず




□□と共に頑張っていこうと考えているとスッと身体が楽になる。タキオンの薬とは比べ物にならないくらいのものを感じる




理由を考えていると□□の先祖だろうという結論に至る。自分の行動が合っていたから彼女らも納得してくれたのだろう




これならまだもう少し頑張れるとトレーナーはアオハル杯に向けて資料を作る

アオハル杯の出走者がほぼ決まりキャロッツのメンバーに資料が配られる。□□が出ずイナリは不安定ということでダートは諦める形となった



○○はダートに適正があったがまだ未知数な部分が多いので無難な中距離を走ることになる




メインはマイルと長距離。短距離と中距離はチャンスがあれば積極的に狙っていこうという方針に固まる



チーム内での争いは避けたいのでここからは各距離ごとにチームを分けて誰がどんな風に走るのかを詰めていく




マイルと長距離はトレーナーが担当し残りをイクノトレ達が担当する。全てトレーナーがやってもよかったが彼らに任せたいとの思いがあった




様々なウマ娘に触れて自分の指導の糧にして欲しい。主任としてイクノトレ達に期待していた




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長距離の代表はブライアン、タイシン、ライスシャワー。マイルはゴルシ、スペ、フクキタルというメンバーに



中距離はハヤヒデ、○○、イクノと決まって行く中で○○があることに気付く



○○「短距離を走れるのタイキシャトルだけ?」




トレーナーはその問題にはとっくに気付いており本来ならば□□が短距離のエースとして走るはずだった




しかし今回のようにレースが被ってしまうとどうしようも無い。アオハル杯で□□はメインは短距離、サブでダートの役割があった




適正の偏りはしょうがないと考えた結果ダートは走らないという結論になった。現状の最適解はこれしかないと○○は説明を受ける




「私は短距離に出てもよかったのよ」



□□は出るつもりでいたがどうしてもダメだと止めていた。連続で出るのは負担が大きいとの判断だった



彼女は大きな怪我をしたことが無いので大丈夫だという意見もあったが、怪我をしていないから無理はさせられないとトレーナーは譲らない

アオハル杯では適正はあるがメインで走らない距離のレースに出るウマ娘が数多くいる。それが理事長代理の狙いだとトレーナーは気付いていた




トレーナー「勝つことも大事だけどレースを楽しもう!」




重賞レースではないので勝ってもトロフィーは貰えない。しかしレースで得るものは必ずある




各々がそれを見つけることも大事だとトレーナーは熱弁する。アオハル杯は一番だけが勝者のレースではない




チーム内で作戦を組み集団で走るという普段では考えないこともアオハル杯では正解となる




それを聞いたイクノトレ達はこれはどうかと次々とアイデアを出しチームで話し合う




他のチームは勝つことだけを考えているかもしれないが自分達はこれでいい。トレーナーは自信を持ってそう考えていた



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ゴールドシップ「おいおいアイツが出ないってのはどういうことだ?」




今回ダートは見送るという方針だったトレーナーにゴルシが絡む。土星帰りのウララはうまい棒百本分だと訳のわからないことを言い出す



ウララが1人で出るのは自分の方針とは違うから仕方ないとトレーナーはゴルシに言うが聞く様子が無い




ダートのレースは勝手に登録しておくからと言いゴルシは去っていく。彼女は止めらないなとトレーナーは半ば諦めえいれ




一方ネイチャはイクノトレはターボを狙ってるのではと心配していた。しかしと彼はちゃんと真面目にアオハルの作戦を立てていた




最初の担当のイクノとも仲が良さそうで何も問題無いように見える。ネイチャは自分の考え過ぎだろうという結論を一先ず出す




イクノトレ「この作戦なら……」




だが彼はトレーナーに黙って登録バを変えターボが出バするようにしていた。イクノトレはターボを勝たせる為だけの作戦を実行するつもりでいる

トレーナーはハヤヒデトレがハヤヒデに近付けないと言っていたのを思い出し様子を見てみる




するとハヤヒデとハヤヒデトレは事務的な会話ばかりで特別仲が良いとは思えない状況だった




ナリタブライアン「奴には気の毒だが脈なしだ」




ハヤヒデは自分のトレーナーを異性として考えていないとブライアンは言い切る。態度でわかるのだとブライアンは確信しているようだった




なぜ自分がハヤヒデトレとハヤヒデの仲を気にしているのがわかるのかとトレーナーはブライアンに聞く




ナリタタイシン「そんな目をしていたからな」



私の目はどんな気持ちでお前を見ているか分かるかとブライアンはトレーナーに迫る



それを見た□□はトレーナーは自分のモノだと間に割って入る



ナリタブライアン「フッ」



楽しませてくれと言い残しブライアンはトレーナーから離れる。油断も隙も無いと□□は彼女を睨んでいる




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カワカミプリンセス「私もアオハルに出たいですわ~!」



トレーナーに自分の活躍を見せたいとカワカミが引っ付く。□□と同じ理由でアオハル杯を見送ると改めて説明するとカワカミは喜び出す




なんてトレーナーは優しいのだとまた鯖折りする勢いで彼を抱き締める。それに反応したのは□□とタイキシャトルだった


 

□□がカワカミを止めようとトレーナーか引き剥がそうとするより先にタイキがトレーナーにハグをし出す




フリーハグだからと訳のわからないことを言いながら彼女もまた手加減せずトレーナーに抱き着く




トレーナー「う……げっ」



身体からミシミシと聞こえてはいけない音が聞こえカワカミとタイキは慌てて離れる。一瞬息ができなくなってしまったトレーナーはその場にしゃがみ込む




□□は心配そうに抱き抱えるがタイシンは不機嫌そうな顔をしながらトレーナーに近付く




ナリタタイシン「いい気分で良かったじゃん」



□□にカワカミにタイキにブライアン。胸の大きいウマ娘にモテて幸せ者だと嫌味を言われてしまう




そういうつもりじゃないと言い訳するも逆効果でトレーナーはタイシンに蹴られてしまう



「何トレーナー蹴ってるのよ!」



ナリタタイシン「うるさい!!」




タイシンが怒っている理由がわかるのでトレーナーは彼女を責めない。この事態を招いたのは自分なのだと反省している

テイオーはキャロッツのメンバーは強いと考えていたがこのままではレースに勝てないとも感じていた




自分もトレーナーに好意はあるがカワカミや□□のように恋愛感情とはまた違うもの




彼なら絶対に信頼できるという気持ちをテイオーは抱いている。タイシンも自分と似たような考えなはず




このままトレーナー争奪戦を繰り広げながらアオハル杯に出ても意味が無い。テイオーは危機感を覚えていた




もちろんそれはトレーナーも同じ。なんとかしなければと考えてはいたが主任としてやることが多すぎてそこまで手が回っていないのだ




□□以外の誰かと関係を結ぶことは絶対に無い。そこだけはメンバーに知ってもらいたいとトレーナーは常に考えている



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□□とトレーナーは保健室に向かう。カワカミとタイキの連携プレイとタイシンの蹴りにより彼の背中に痣ができていた





あの頑丈なトレーナーに痣ができるとは信じがたい出来事で□□はどれだけ力が強かったのかと怒っている




トレーナー「この事はイナリには内緒にしないとね」




不安定な彼女がトレーナーに怪我をさせたということを知ればどんな行動に出るのかわかっている




イナリには言わないがあの3人にはガツンと言ってやると□□がトレーナーの背中に薬を塗っているダイヤが保健室に入ってくる





「ゲ……」



トレーナー「うわ……」




イナリよりもっとヤバい奴に見つかってしまったと2人は焦る。ダイヤはまずトレーナーが上半身裸な事に興奮し涎を垂らしている




そして次にトレーナーが怪我しているのを見つけると今すぐドクターヘリを使うとどこかに連絡を始める

「ちょっと痣になっただけよ」



□□がそう言っても全く聞かずサトノはトレーナーを担ぎ上げ校庭に向かうと言い出す




サトノダイヤモンド「もう少しの辛抱ですからね」



サトノ家のヘリを学園に下ろしそこからサトノ家の病院に行くとトレーナーに説明する




そこまでしなくても大丈夫だとトレーナーは言うがほぼ無視に近い。サトノがいよいよヘリを呼ぼうとした瞬間トレーナーは思い付く




トレーナー「ここで寝てないと治らないかもしれないよ」



それを聞いた瞬間サトノはトレーナーをベッドに放り投げる。それはまるでダンクシュートのような勢いで□□は引いている




サトノダイヤモンド「貴方が死ぬ時が私の死ぬ時です」



とても冗談だと思えないことを言い残しサトノは保健室から出ていく。納得したかどうかは分からないが危機は去った



チームメンバーのこともあるがサトノとアルダンという頭のおかしいトップ2をどうするかという問題も残っている




特にサトノはトレーナーの靴下を食べるほどの実力者で説得に応じるとは思えない。穏便に解決することはほぼ不可能なのかもしれない



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チームキャロッツの問題、秋川理事長の問題、サトノとアルダンの問題、未だにトレーナーを作らないウマ娘達の問題



次から次へと解決しないまま問題が重なって行く事態にどうすれば良いのかと悩まされるトレーナー




ダイヤはともかくアルダンの件は彼女の姉であるラモーヌに頼めば何とかしてくれるのではないかと□□は提案する



そんな事で彼女動くだろうかとトレーナーは疑問を持つ。そもそも自分はラモーヌは苦手だと言い出す




トレーナー「前に会った時にツマラナイ人呼ばわりされちゃったんだ」




彼女の求めているものや考えていることが分からない。どちらかといえば恐怖を感じるようなウマ娘だとトレーナーは言う




(コイツがこんなにハッキリ嫌だっていうのは珍しいわね)




自分がトレーナーと出会った時はラモーヌより面倒で嫌なウマ娘だったと言える。それくらい当時の自分はバカだったと言える



トレーナーはそんな自分よりラモーヌが嫌だと言っているのだ。よっぽど合わないのだろうなと□□は驚いた表情で彼を見ている

ラモーヌ経由ならアルダンをなんとかできるかも。そんな希望を持てたのはいいが他にも問題は盛り沢山




根本的に解決しなければ1つを解決している間に2つ問題が起こってしまう。それが今のトレセン学園になっている



「そういえば……」



○○の世界ではトレセンが混乱を極め無法地帯に成り果てた。このままいけばその未来がここでも起きるのではないかと□□は不安になる




彼女の世界ではトレーナーの質が悪くウマ娘の不満が蓄積し爆発してしまった。ヒトがウマ娘を抑えるには納得するモノが必要になる




社会や秩序といったルールを守るのは当たり前。しかしウマ娘はヒトより力があり暴力で勝ててしまうのだ




混沌の大元は秋川一族。それを学園から追い出さない限りトレセンは変わらないというのはトレーナーも理解している



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□□はこのままではいずれ○○の世界のトレセンのようになるのではとトレーナーに聞く




トレーナーはそんな事はさせないし□□をは守るよ□□の頭を撫でながら彼女を安心させようとする


 

「トレセンのウマ娘全員と私1人のどっちを助ける?」



 
頭を撫でられるくらいで満足しないと□□はトレーナーに質問をぶつける。タチの悪い質問だがトレーナーは答えるしかない




本当なら全員助けるとヒーローのような台詞を言いたかったとトレーナーはため息をついたあと彼女に向かって質問に答える




トレーナー「どっちかしか助けられないなら君を助ける」




「合格」




トレーナーに抱き着きそのまま唇を奪う。そのまま2人は舌を入れ大人のキスをする




一心不乱にキスを続けトレーナーの手が□□の腰に回ったところで○○が2人に話しかける

○○「激しいわね」



○○の存在に気付き2人は離れる。どうやら途中から居たらしいが2人は全く気付いていなかった



それくらい夢中になってしまっていたようで盛り上がるのもいいが気を付けなければと2人は反省する




○○はアオハルの中距離レース担当のイクノトレがイクノディクタスからターボにメンバーを変えたがどういうことなのと聞いてくる




イクノが怪我をしたのかとトレーナーは心配になるがそんな様子ではなかったと○○は言う




何故こんなギリギリで自分に相談も無かったのかとトレーナーは不思議に思う。




「あのロリコンまさか……」



□□は○○に中距離チームはどんな作戦になっているのかと聞く。すると彼女はイクノからターボに変更された瞬間から作戦が変わったと答える




「ターボを勝たせる為の作戦ね」



□□はイクノトレの魂胆に気付き止めさせるべきだと言うがトレーナーは敢えてそのままにすると言い出す




トレーナー「本当にターボが勝ったら凄い事だからね」




理由はどうであれ勝つ為に作戦を組みそれを実行するのは悪いことではない。イクノトレが本物かどうかレースを見て判断するとトレーナーは決める




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トレーナーがいいならそれでいいなら何も言わないと○○は納得する。それはそれとして2人はもしかしてこれからと○○は手指で輪を作る




○○「お楽しみ?」




使った輪に指を出し入れする動作を見せつけると□□はセクハラだと叫び彼女の胸をビンタする




○○「いやん」




叩かれた○○の極大メロンは大きく大きく揺れ、その光景にトレーナーは目が釘付けになる




その視線を見逃さなかった○○は制服をずらし胸を強調したポーズをとりトレーナーの方を向く




○○「二万でいいわよ」




「出ていけ!!」




これ以上トレーナーに絡むなデカ乳と□□は彼女を追い出す。伝えたいことは伝えたから良いかと○○はその場を去る

アオハル杯前日の夜、○○は寮を抜け出してトレーナーの家に来ていた。彼に会う為ではなく興味本位でここまで来ていた




同室の□□は外泊届けを出してトレーナーの家に泊まる。これがナニを意味しているのか○○は知っている





□□は明日走ることがなくコンディションが悪くても関係ない。トレーナーは溜まった欲望を彼女にぶつけるだろう




この世界での『トレーナー』はどういうぴょいに励むのか。浮気がどうとか言っていたので悪くは無いのだろう




自分は前の世界で××××と身体の関係はあったがそれだけ。特別良かったとは思えたことがない




トレーナー達のを見ればなにか分かるかもしれない。そんな気持ちで様子を覗きに来たのだが○○は大きなショックを受けることになる




○○(なに、これ)




ぼんやりとしか見えないがそれはぴょいと呼べるものではなかった。種付けと言うのが正しいだろう




避妊はしているとしてもこの激しさは異常とも思える。□□は喘ぐ暇もなく道具のように使われている




これがこの世界の『トレーナー』なのか。○○はこの光景が頭に焼き付いてしまった



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トレーナーと□□のうまぴょいを見続ける○○。□□が道具のように使われる程の激しさにショックは受けるがその光景にだんだんと身体が火照って来る




やがて激しいぴょいが終わると□□は死体のように全く動かなくなるがトレーナーはまだ余裕があるようだった




絶倫とはこのことかもまたもショックを受けているといつの間にか復活していた□□は次は自分の番だと何かを持っている




○○(なにをしているの?)




トレーナーに目隠しや手錠を掛けたかと思えば□□は彼を虐め始める。○○は何をしてるんだと見入ってしまう




暗くてよく分からないのでもっと近くで見たい。窓にギリギリまで近付いていると物音を立ててしまい□□と目が合ってしまう




○○「違っ……」




「入ってきなさいよ」




スイッチの入っていた□□は彼女を拒絶することなく部屋に招き入れる

「アンタもコイツを踏んでみなさい」



○○は言われるがまま踏んでみるとトレーナーは悦びの声をあげる。情け無い彼の姿を見て味わった事もない快感に○○は戸惑う




「コイツドMなのよ」



□□はトレーナーの顔をビンタするとまたしてもトレーナーは悦んでいる。その証拠に彼の下半身が反応している




「そこで見せてあげるわ」




見られた方がトレーナーが悦ぶからと○○の目の前で□□はぴょいを始める。さっきとは真逆の光景に○○は理解ができない




先程まで激しく腰を動かしていたトレーナーが下になり玩具のように扱われていて□□が嬉しそうに虐めている




自分には全くできないと思いながらも身体の火照りはどうしようもなく、2人のぴょいを見ながら○○は自然とソロぴょいをしていた




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○○はトレーナーが虐められている姿を見ていると興奮が止まらなかった。これは何故なのかと火照った身体で考える




彼女なりに考えた結果、前の世界の『トレーナー』がサイコだったからだろうかという結論になる




トレーナー「んふっ……」



こんな弱々しく情けない姿がこの世界の『トレーナー』なのだ。彼の姿を見れば見るほど興奮してしまう




「アンタ、トレーナーとシてみなさいよ」




先っちょだけなら許可すると□□は言い出す。ぴょいまでしてしまうと自分がどうなるか分からない○○は遠慮しておくと断る




しかし手伝うと言ったはずだと□□は悪い顔でトレーナーの下半身に○○を近付ける




○○「ダメ…ダメよこんなの……」




□□は○○も虐めがいありそうだとニヤつきトレーナーの上に○○を跨らせる




○○「あ、あぁ、ダ……ダメ……」




先っぽだけで済むはずが無く○○の腰は深く沈む。その瞬間彼女の身体は跳ね上がる




○○「ヴッ……いッ!!」





□□は○○が逃げないよう体を押さえつける。普段振り回されている分良い気味だと□□は彼女を責める





○○「おがしぐなる……ヴッ…!」





トレーナーと□□と○○はアオハル杯前とは思えない程熱く濃い夜を過ごしてしまう

翌日、アオハル杯本番になるがトレーナー達3人の様子はおかしい。真っ先に気付いたのはイクノトレ達で何かあったのかと聞いてくる




トレーナー「なんでもないから……うん」




□□は顔がツヤツヤしているが下を向いており○○は顔が赤い。何かがあったのは確実だがその理由がわからない




□□は時折ぶつぶつと何か嘆いており○○はモジモジと体を動かしていてトレーナーは疲れているように見える




イクノトレは作戦変更とターボの件を当日ではあるが報告するつもりでトレーナーの所に来ていたがそれどころでないと察する




自分達のレースを見ていてくださいと意味深にも取れる発言を残し彼は去っていく




トレーナー「今日は僕、無理かも……」



レース前のミーティングで話し込む予定だったが簡潔に済ませ、1秒でも早く休みたいとトレーナーはフラフラと控え室に向かう



下1~3
アオハル杯イベント

中距離組の作戦はターボが逃げ、ハヤヒデと○○がターボをサポートするという物だった




ターボの横と後ろをハヤヒデと○○で囲い暴走しないよう声をかけながら理想的なペースで逃げ続ける




いつもの暴走がなければターボは勝てるというのはメンバーは知っているが周りはそれを知らない




なぜターボが逃げ続けられるのかと他のチームは焦り出すがもう遅い。そのまま逃げ切りターボは見事一着でゴールする





逃げは得意ではなかったがターボのサポートとして走ることでハヤヒデはそのまま二着でゴールし、○○が三着を取る




ツインターボ「ターボ勝ったぁぁぁ!!」




ビワハヤヒデ「やれやれといったところか」



チーム戦じゃなかったらこんな走りはしないとハヤヒデは呆れている。結果を見ればキャロッツが1~3着を独占なので文句は言いづらい




○○「はぁ……ん」



○○は三着でゴールしたことよりも昨夜の事がこびり付いておりそれどころではなかった

中距離でターボが一着を取ったことで周りがざわつき始める。しかしそのじわつきは別のレースで上書きされる




キャロッツにとって実質捨てレースだったダートでウララが一着を取ったのだ。しかも僅差ではなく大差をつけての勝利だった





レースに出ていた他のウマ娘は信じられないといった表情でウララを見る。その姿はいつもの彼女ではなかった




ハルウララ「……」




土星帰りの彼女はまるで別人のような佇まいでレース場を見つめていたがやがて普段の様子に戻り、一着だったことに喜んでいた




中距離とダートの結果はスタート前の長距離とマイルを走るメンバーにも知らされる




ゴールドシップ「全部勝つしかねぇよな!」




こうなったら全てのレースでキャロッツの勝利を目指そうとメンバーの士気が上がる




下1~3
アオハル杯イベント




下1~3

マイルレースではフルアーマーフクキタルが一着でスペ、ゴルシと続きそれぞれ二着三着。チームキャロッツが再び上位を独占する




マチカネフクキタル「主任さんが開運グッズを買ってくれたおかげです!」




身に付けているフルアーマー開運グッズはトレーナーが買ったものらしくシラオキ様とトレーナーのお陰で勝てたと騒ぐ




連続でトレーナーのチームが勝っているのでやはり主任は只者じゃないとざわつき、一部のトレーナーやウマ娘からは嫉妬の眼差しを向けられる




その一方でまた別のウマ娘達は主任は凄い、素敵だといった視線を向けている。その見た目もありトレーナーのファンがまた増えてしまった





「いつの間にあんな物買ったのよ」




□□はトレーナーに詰め寄る。買わないと不幸になるという占い結果が出たから仕方なく買いに行ったと説明する




ほとんどが安いものだったから出費は大したことないと言うが□□はそこじゃないと怒る




「一緒に買いに行ったんでしょ?」



トレーナーは嘘をつくわけにはいかず頷くしかない。いつ行ったのかと問い詰めるとカフェトレとの『会議』の日だという



トレーナー「その日はフクキタルと買い物に行ったあと……」



「もう喋らなくていいから」




あの女の話は二度と聞きたくないと□□は会話を終わらせる

長距離レースに挑むブライアン、ライス、タイシンはこの勢いのまま上位を独占しようと意気込む




作戦通りブライアンとライスが先行し良い位置からタイシンが追い込む。タイシンはいつもとやることに変わりない




ライスとブライアンはお互い邪魔にならないよう内か外かを予め決める。ゲートは2人とも真ん中で内と外どちらにも進路を取れる




ナリタブライアン「私が内だ」



ライスシャワー「ライスが外だね」




タイシンは離され過ぎると2人に追いつけないので様子を見て早めにスパートをかけようと考えていた




ナリタタイシン(絶対負けないから)




トレーナーのお陰でこれだけ走れるようになったと見せつける機会だとタイシンは考えていた。彼女はチームの勝利よりも自分の勝利を目指していた




下1~3
アオハル杯イベント

長距離レースでの一番人気はブライアンで二番人気がライス。一着になるのはどちらかだろうという予想だった




トレーナー(勝つのはタイシンかな)



長距離は猛者が集まる厳しいレースであるにも関わらず、トレーナーはタイシンが勝つと予想していた




ナリタタイシン「よし…よしっ!!」




ライスシャワー「負けちゃった……」




ナリタブライアン「……」




タイシンがブライアンやライス、他のウマ娘達を後ろから追い込み一着を取る。ブライアンとライスはタイシンに負けはしたが二着三着で再びチームキャロッツが上位を独占する





ナリタタイシン「勝てたのはアンタのお陰だから」



トレーナーの元に戻って来たタイシンはお礼を言う。トレーナーはタイシンが勝つのはわかっていたと答える



トレーナー「勝ったのは君の実力だよ」



自分がやったことは些細なことだとタイシンに微笑む

そんな話をしているとタイキがトレーナーに飛びつく。トレーナーは驚きながらも相手がタイキとわかると仕方ないという顔をする




今日のアオハル杯最後の短距離レースをトレーナーに見ていて欲しいとタイキはトレーナーに抱きついている




トレーナー「ちゃんと見てるから!」




彼女のメロンが当たってしまっているので大変なことになってしまう。そうなる前に彼女から解放されたいトレーナーはタイキを激励する




トレーナー「全勝目指して頑張って!!」




気合いが入ったとタイキは喜んでレース場に向かう。一連の光景を見ていたタイシンは呆れている




ナリタタイシン「そんなに胸が好きなんだ?」




トレーナー「そんなことない!」




胸の大きさより大事なのは身体の……そこまで言いかけたあと理事長代理が呼んでいると放送が入りトレーナーは急いで立ち去る




ナリタタイシン(身体の…なに!?)




変な所で話を終わらされたタイシンはモヤモヤしたまま短距離レースを見ることになる



下1~3
アオハル杯イベント

短距離レースではタイキ、バクシンオー、フラワーが接戦となるもタイキが一着を取りチームキャロッツの圧勝でアオハル杯は幕を閉じる




全てのレースで勝利したことでキャロッツとトレーナーを羨ましがる人物と妬む人物の両方が生まれた





オグリトレ「自分のことばっかり……」




トレーナーを妬む人物の中にはオグリトレも入っている。彼女はタマを救えなかったトレーナーに不信感を覚えていた




それに加えオグリが故郷が帰ってしまう。それも全てトレーナーのせいだと彼を恨むようになった




トレーナーの派閥に所属しているが彼を恨んでいる。彼女の存在がトレーナーにとって障害になろうとしていた

ささやかながら祝勝会をしようとなったがゴルシが全勝なんだからそれ相応に盛り上がろうと場を用意する




ゴルシに普段をかけてはいけないとトレーナーは止めるが用意されたオードブルなどをみるとかなり高貴なもの



そこでトレーナーはピンとくる。これらの食事はメジロ家のチームヘパイトが用意していたものだった




食器類もメジロ家のものらしく高そうなのが素人でもわかる。すぐに返さなければと思ったがゴルシが首を振る




ゴールドシップ「向こうお通夜だったぞ」




キャロッツが圧勝してしまったことによりそれはもう雰囲気が悪いとゴルシは言う。それを聞いた□□は良い気味だと笑う




「これからは□□家の時代よ!」



お前は走っていないだろうとゴルシに突っ込まれるが将来の婿であるトレーナーが勝ったので実質□□家の勝ちだと誇る




ゴールドシップ「婿ってお前よぉ」



珍しくゴルシが動揺するがトレーナーは否定せずメジロ家に勝てたのは嬉しいと□□の頭を撫でる




トレーナー「皆んなで勝利を祝おう!」



アオハル杯が終わってしまえばチームは解散しまたライバルとなる。別れを惜しみつつキャロッツは勝利に酔いしれる



下1~3
次のイベント

アオハル杯から数日後、トレーナーのチームは理事長室に呼ばれる。理事長室では秋川理事長と理事長代理が待っていた




理事長代理はアオハル杯優勝について軽く祝福した後に今回の結果は反感を買ってしまったと言い始める




理事長代理「アオハル杯だけの話ではありません」




普段のレースでもトレーナー達が上位を独占して他のウマが活躍出来ないというクレームが来ているという




忖度を持ち込めば腐敗が必ず産まれるとトレーナーは反論する。しかし主任と言う立場を与えたのは一人勝ちをさせるためじゃないと理事長が正す




他のトレーナーの成長を促す事を期待して主任に命じた。トレーナーなら意図を読み取ってくれると思っていたと理事長は続ける





秋川理事長「失敗っ!」




任命責任は自分にあるのでその尻拭いをすると秋川理事長はトレーナーチームの解散をこの場で命じる

理事長代理からメンバーの処遇が発表される。ゴルシ、スペ、タイシンは卒業という形で違うチームへの所属が決定




移動先のチームではトレーナーから学んだ事をそのチームで活かすようにと理事長から念押しされる




トレーナーの所に残るのはテイオー、カワカミ、イナリの3人。カワカミとイナリはトレーナーしか扱えないとの判断だった



「私は…………?」




□□はチームから離れないが暫くは謹慎だと告げられる。なにも悪いことをしていないと□□は泣きそうな顔で言う




理事長代理「身に覚えはあるでしょう」




度重なる外泊と生活態度が悪いということでこの処分になったという。生活態度は悪くなく外泊届けも出していたと□□は言う




理事長代理「これは理事長の決定です」




反論することも許されずトレーナー達に一方的な処分が下る




下1~3
次のイベント

トレーナーと残ったメンバー達+○○が主任室に集まった、□□は「何も悪い事してないのに謹慎なんて…!」と理事長達に対して怒りが収まらない、○○は一つ気付いた事があると発言するそれは「□□は謹慎、ルドルフとクリークはサポートだから走らない、イナリは不安定で治療中だから走れない、テイオーも脚の治療中だから走れない…今まともに走れるのカワカミだけ?」と言う

>>181
○○は「メンバーも減ったし私をここに入れてよ」と提案する、□□は否定したいが○○はここ以外居場所ないだろうし仕方無いと承諾
トレーナーは「実は理事長にあの○○という得体のしれないウマ娘はお前が面倒見ろと言われていた」と話す、「○○が本当に本当の最後の担当になるもう担当を増やすなと釘を差された」とも話すトレーナー

トレーナーと残ったメンバー、そして○○が主任室に集まった。□□は何も悪い事してないのに謹慎なんてと理事長達に対して怒りが収まらない




理事長室から出たあと珍しく真面目な顔をしていたゴルシはトレーナーに頭を下げていた。□□の謹慎は自分のせいかもしれないというのだ




メジロ家は□□家のことを格下よりも下にみていたにも関わらず□□のトレーナーにアオハル杯で負けてしまった




それにゴルシがヘパイトスの祝勝会用の食料を持ってきたのがまずかったとゴルシは反省していた




トレーナーは□□の謹慎は彼女の連勝を止める為のもので気にする必要はないと慰めたが、メジロ家の影響があるのは明確だった





アオハル杯が行われた日、メジロ家の関係者や重鎮がレースの見学に来ていて呼んだのは理事長だった





謹慎は理事長が自分の面子を潰された腹いせなのだろうとトレーナーは□□に言うが納得するはずもない




更に○○が気付いた事があると言う。□□は謹慎でイナリは精神が不安定で走れずテイオーは脚の治療中




ルドルフとクリークはトレーナーのサポートなので今レースに出れるのはカワカミだけ




これも理事長が狙ってのこと。カワカミはかなりの才能を秘めているが□□に負けたこともあり実力が過小評価されている




おまけに学園を壊す問題児との認識だったのでトレーナーチームに残されたのだ

○○は自分はトレーナーのチームに入れないのかと質問する。□□は否定したいがトレーナーの実力を知らしめたい気持ちの方が大きかった




その話をしようと思っていたとトレーナーが○○に用紙を渡す。それを見た○○はその場で必要事項を書く




○○「よろしく」




これが最後の担当になるだろうとトレーナーは悲しそうに言う。これ以上担当を増やすなと釘を差されたようだった




カワカミは話を理解していないがトレーナーが傷付いたことはわかったので慰めようとするが□□が乱暴に彼女の手を払う




「これ以上私から奪わないで!!」




走ることを禁じられたうえ恋人まで取られてしまっては立ち直れない。怒りで□□はおかしくなる寸前だった

イクノトレ「こんなことは許さない!」




この話を聞きカンカンになるイクノトレ。彼はターボ好きのアレではあったが不正を許さない熱血漢でもあった




彼もまたトレーナーと同じようにアオハル杯の当日、メジロ家の関係者を目撃しており今回の経緯を知った




その上で理事長が最新式のVR機器を欲しがっていることも知っていた。ヘパイトスの活躍をみせて寄付を募ろうとした魂胆まで見抜いていた




ターボ、ネイチャ、イクノを集めて早速対策会議を開催する。イクノとターボは真剣に考えるがネイチャは彼に不信感がある




ナイスネイチャ(このヒトやっぱりロリコンだわ)




ターボが勝ったレース後、汗だくになったターボは勝負服から着替える為に一度トレーナー室に戻った。その際シャワーが混んでいたのでいつもより時間がかかってしまった




その間トレーナー室にはターボの勝負服が放置されていた。ターボの性格からいえば丁寧に畳むはずがない




しかしネイチャがトレーナー室に入ると彼女の勝負服は綺麗に畳まれていた。それと同時にゴミ箱から嗅いだことのある匂いを感じた




イクノトレはターボのレース後小一時間ほど姿を消している。本人はトイレだといっていたがネイチャはそうは思っていない



言ってることもやっていることも正しいが本当に信頼していいのか。ネイチャはモヤモヤしたまま作戦を考える




下1~3
次のイベント

トレーナーの派閥会議ではパマトレと新顔が集まっていた。カフェトレとオグリトレの2人は来ておらずトレーナーはやはりと納得する




カフェトレは浮気の一件がありオグリトレはオグリやタマの件できっと自分を恨んでいるだろうと考えていた




その代わりにハヤヒデトレが新しくメンバーに入る。ハヤヒデトレはアオハル杯でお世話になったこともあり喜んで参加していた




秋川一族を追い出すという結論はまだ話しておらず、あくまでトレーナーの助けになりたいということでハヤヒデトレは参加している




会議の前にトレーナーはパマトレに自分を恨んでいないのかと聞く。ヘパイトスを完封してしまったのは問題だったかもとトレーナーは考えていた




しかしパマトレは主任を恨むわけがないと言い切る。実力不足を他人のせいにするのはトレーナーとして三流だと真面目な顔をして話す





ただしレースが終わったあとアルダンが恍惚な表情しながらトレーナーの方を見つめていた時はかなりヤバかったと言う




パマトレ「死を覚悟ってああいうのをいうんだ……」




少し間違えばあの場でとんでもないことになっていた。彼女の危険性はトレーナーもよく知っているので思わず震え上がる

パマトレはメジロ家のウマ娘を担当しているトレーナー達はトレーナーのような新参者が主任をしているのがおかしいと考えていると言う




メジロ家専属の自分達を差し置いてよくも、という意見は少数ではない。メジロ家はトレーナーが主任を続けることに反対しているそうだ




ハヤヒデトレ「実力も無いのによく言えますよね」




メジロ家のトレーナーは平凡なトレーナーではなれない。しかしだからといって必ずしも優秀というわけではない




実力はトレーナーが上回っているので主任を任せられている。それが分からないうちは彼らに成長は無いだろうとハヤヒデトレは言う




パマトレ「あと□□家に負けてるのも気に食わないって」




やはりそこも問題になるかとトレーナーはため息をつく。今の状態では周りに敵が多過ぎるのであまり身動きがとれない




メジロ家、サトノグループが本気で潰しにかかれば自分くらい簡単に消せる。今回のチーム解散は自分への攻撃なのだとトレーナーは自覚する




下1~3
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トレーナーが脅威を感じているのはメジロ家とサトノ家とだったがもう一つ『華麗なる一族』が裏で動いていた




直接的に排除しようとしているメジロ家に対し華麗なる一族はトレーナーを手に入れようとしていた




トレーナーをダイイチルビーこ担当にすべく既に学園に話を持ち掛けていた。秋川理事長は金が手に入るならと喜んで寄付を受け入れる




トレーナーの育成枠は増やせないと言ってしまったあとだが理事長の権限でどうとでもなる




増やすことが難しいのならまたチームを離れてもらえばいいだけ。□□は謹慎中なので理由がつけやすい




チームを離れることを渋れば退学。□□はトレーナーと身体の関係があることは証拠付きで掴んでいるのでいつでも退学にできる




秋川理事長は寄付金のお陰でVR機器をトレセンに配備できることになったと喜ぶがトレーナーという犠牲は全く考えていない

□□と○○の部屋では□□が両親と通話していた。両親は□□がG1で連勝している事やアオハルで全勝したことに満足げなようだった




さらに会社の方も『ある一族』が協賛してくれたこともあり波に乗ってきたと嬉しそうに話していた




次のレースは自分達も現地に来ると言い出るレースが決まれば連絡すると言い□□は電話を切る




今の会話を聞いていた○○はおかしい所に気付いていた。□□は確認の為にわざわざ電話をしたがどうやら予想が当たっていた




○○「謹慎って親に連絡が行くわよね」




謹慎のことをわざわざ触れない親ではないことを知っている。ならば自分の言い渡された謹慎は正式なものではないということになる




学園側は無断欠席を理由にちゃんとした謹慎処分にしようとしていたのではと□□は想像する




理事長の思い通りにはいかないと□□は謹慎を言い渡されたにも関わらず学園への登校を決める



下1~3
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ラウンジのテーブルでサトノダイヤモンドが手招きしているのを□□は見つけてしまう




嫌な予感しかしなかったが恐る恐る座ると華麗なる一族がトレーナーを狙っている事を知らされる




サトノダイヤモンド「華麗なる一族は既に多額の寄付を学園にしたようです」




サトノ家としては静観のスタンスだが自分は違うとダイヤは言う。トレーナーを奪われるのを阻止する為に協力しないかと提案される




「断ったらどうするつもりなの?」




サトノダイヤモンド「すり潰します」




彼女の顔は笑っておらず本気であることが頷ける。大根おろしのように足先から潰される未来が見える



半ば脅される形で□□はダイヤと協力することになる

□□がダイヤに協力を提案されていた頃、トレーナーは不意を突かれ黒づくめのヒト達に襲われ目隠しされ車の中に入れられる




移動中トレーナーは理事長の差し金かと考えるもののこんな手段は取らないはずだと考え直す



目的地に着き建物に入れられるとそこにはある人物が。その人物がルドルフトレだと認識するとトレーナーは驚いて口が塞がらない




ルドルフトレ「保釈金を払えないとでも思ってたか?」




ルドルフトレは自分と協力して秋川を追い出さないかと話を持ち掛けて来るがトレーナーは協力しないと即答する





ルドルフトレ「じゃあコイツはどうなってもいいな?」




黒づくめの男達に連れられてきたのは首輪を着けられたタマモクロス。ルドルフトレは自称社長に拾われそうになっていたタマを手に入れていた




ルドルフトレ「コレと引き換えに協力しろ」




トレーナーは理事長が邪魔でルドルフトレは理事長を追い出せば金が稼げる。利害は一致しているはずだとルドルフトレは言う




結局金な目的かと睨むトレーナーに当たり前だと返すルドルフトレ。金があれば権力が手に入ると彼は笑う




ルドルフトレ「ウマ娘だって買い放題だしな」



タマの首輪を持ちながら笑うルドルフトレに最低だとトレーナーは吐き捨てる。しかし彼もまた協力するしか選択肢は残っていない




下1~3
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黒服の男達を見てトレーナーは個人で動かせる人数ではない事に違和感を覚える




ルドルフトレ「俺はシンボリの人間だ」



その考えを読んだかのようにルドルフトレはシンボリの人間だと明かす。ルドトレが失脚した事で学園のバランスが大きく崩れたという




メジロ家、サトノ家、華麗なる一族が学園の主導権を握ろうと蠢いている最中で混乱は必須だという




トレーナーがバランスを崩したのだから始末はトレーナーがすべき。自分に協力する以外に選択肢は無いと言う




トレーナー「なにをすればいい?」



協力しろと言ってもどうすればいいのか。するとルドルフトレは理事長はまた近い内にまた出張に出ると言い切る




導入が決まったVR機器の確認とテストで学園から離れる。その際に理事長の弱みを握れと指示を出す




その『弱み』とコイツを交換だとタマを首輪を持ちながら取り引きを持ち掛けるルドルフトレ




やることが具体的ならばタマの為にも協力するしかないとトレーナーはルドルフトレと手を組む

その後学園に帰らされたトレーナーは主任室で□□と話す。お互いにとんでもない人物と協力関係になってしまったことを確認する




「どうすればいいのよ……」





ダイヤは□□に暫くレースに出るなと言ってきた。謹慎の件はやはり正式なものではなかったがサトノ家の考えがあるのでレースに出られない




トレーナーはタマは既にルドルフトレについていると予想していた。彼女を取り戻したとしても自分の意思でルドルフトレの元に帰る可能性がある





ダイヤもルドルフトレも自分が得をするような取引しかしないはず。こちらが損をするわけではないが不利な協力体制になることは間違いない




それでも少ない得を拾いにいくしかないとトレーナーは言う。秋川一族を学園から追放すれば事態は終息に向かう




メジロやサトノが水面化で争っている今しかチャンスはない。不利な条件でもそれを飲み込むとトレーナーは決める




下1~3
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トレーナー「失礼します」




トレーナーは理事長に呼び出され華麗なる一族のダイイチルビーの担当になるよう命じられる




しかしトレーナーは自分は□□家のトレーナーで他の名家のトレーナーにはならないとキッパリと断る




秋川理事長「それなら□□の担当をしなければよい!」




□□をトレーナーの担当から外せば□□家のトレーナーでなくなる。これで問題無いと理事長は決定する





もしこの決定に逆らえば□□は退学。謹慎中のはずの彼女が授業に出ていること事態が問題だと理事長は彼女を責める




だがトレーナーは□□への謹慎は正式なものでないと反論する。理事長が言っているだけで処分が決定したわけではない




そこまで言うのならこの場で□□を退学にするとまで言い出したところでトレーナーは用意していた台詞を口にする





トレーナー「□□をそういう扱いにするなら自分は辞めます」




秋川理事長「な……!?」




メジロ家らが覇権争いをしていない状況ならトレーナーの首を切っても痛くも痒くもなかったが今は状況が違う




華麗なる一族から巨額の寄付を受け取ってしまったのでトレーナーが学園には必須。トレーナーが学園を去ることだけは絶対に避けなくてはいけない




まさか自分の首をこうも簡単に口にするとは想像しておらず理事長は言葉に詰まる

トレーナー「□□は謹慎なんかありませんね?」




長い沈黙を破ったのはトレーナーで改めて□□は何もないのだと理事長に念を押す




否定したいがトレーナーには学園に残ってもらわなければいけない。理事長はどうすれば良いか答えが出ない




沈黙は肯定だと受け取ると言い残しトレーナーは理事長室から立ち去ろうとする。理事長はトレーナーを睨むことしかできない




理事長室から出たトレーナーは□□に謹慎の件は解決したとメールを送ると次は電話をかける




電話の相手は□□の両親で自分が華麗なる一族など名家のいざこざに巻き込まれていると説明する




トレーナー「迷惑をかけてしまうかもしれません」




長期間はとても無理だが短期間であれば耐えられると彼女の両親から言われ短期決戦で全てを終わらせる必要があると改めて確認する




ルドルフトレとサトノ家がそれぞれ得をするよう自分達が動いていては間に合わない。なんど考えてもその結論になってしまった




ならば最恐と最狂をぶつけてしまえばいいとトレーナーは思いつく。ルドルフトレとダイヤが接触するようトレーナーは準備を整える




下1~3
次のイベント

ルドルフトレとは理事長の弱みを握ったら再び落ち合う約束になっていてその際にダイヤをぶつければいいと考えつく




ダイヤはトレーナーを殴ったルドルフトレを恨んでいる。彼女が本気を出せばルドルフトレは死よりも酷い事になるだろう




この方法でルドルフトレを再起不能にできたとしてもダイヤに大きな借りを作ることになる。最悪の場合は□□の命が危ない




そもそもまずは自分が秋川理事長の弱みを握らなけらば話にならない。本当にそんなことができるのかとトレーナーは悩む




トレーナー「やるしかないんだ」




考えるよりまずは行動だと秋川理事長の出張があると信じてトレーナーは尾行する為の準備を始める

メジロマックイーン「貴女のせいではないと言ってるじゃありませんか」




ティータイムを楽しんでいるマックイーンの膝にゴルシが頭を突っ込み微動だにしない




ゴルシはアオハル杯でメジロ家の祝勝会用の食料を勝手に持ち出したせいでチームがバラバラになってしまったと珍しく落ち込んでいるようだった



あの食事は廃棄されるものだったので食べてくれて有り難いくらいなのだがトレーナーのチームは強制的に解散させられた



ルドルフトレの失脚によりメジロ家が動いていることは勿論マックイーンも知っている




マックイーン含めライアンなど殆どは参加はしないが止めもしない、中立の立場で行末を見守っている




しかしマックイーンはゴルシが間接的に傷付いてしまったのを受け腰を上げることを決める



ゴールドシップ「マックイーンの腰って物理的に重いよな……」



メジロマックイーン「貴女ねぇ!!」



ゴルシだけでなくスペやタイシンも不本意なはず。ウマ娘の為のトレセンでウマ娘が不幸になるのは許されないとマックイーンを中心に一つにまとまり始める




下1~3
次のイベント

ダイイチルビー「貴方がトレーナーさんですか?」




トレーナーはダイイチルビーと出会う。ルビーは自分のトレーナーになると聞いていると言うがトレーナーはそれはできないと断る





ダイイチルビー「理由を教えてください」




トレーナーは理事長にこれ以上担当を増やすなと言われたと当たり障りのない言葉を選ぶがルビーは理事長の名を聞くと事情は知っていると話し出す





ダイイチルビー「確かに一族が理事長にお金を出しましたが、あの方が勝手に受け取っただけです」




自分が承諾してないことで断られるのは心外だとルビーは憤る。トレーナーは彼女の反応を見てこのまま断り続ければ華麗なる一族が理事長を潰すのではと思い付く




勿論リスクは大きいうえにルビーにも申し訳ないがやる価値はある。理事長が自分に言ったことは事実なのだから利用するしかないとトレーナーは決める

トレーナー「□□を退学にするとまで言われたんだ。理事長には絶対に逆らえない」





担当を増やすなと言われたは事実、□□を退学にすると言われたのも事実。嘘は言っていないとトレーナーはルビーの目をじっと見つめる




ダイイチルビー「では質問を変えます」




普通のウマ娘なら諦めるところでもルビーは華麗なる一族であり動揺する所かトレーナーに迫る




ダイイチルビー「私を担当にしたくありませんか?」




理事長が言っているのは担当を増やすなという事実。ルビーを担当したいのかしたくないのかはトレーナー個人の感想になる




トレーナーは質問には答えず一族には優秀なトレーナーがいると答えるがルビーは腕を掴み更に迫る




ダイイチルビー「質問に答えなさい」




これが華麗なる一族なのかとトレーナーはメジロやサトノとは本質的に『何か』が違うと感じる




下1~3
トレーナーイベント

トレーナーは数秒の沈黙の末、ルビーの担当はしたくないと答える




トレーナー「僕は□□家の□□のトレーナーなんだ。他の名家のトレーナーにはなれない」




理由はそれだけではないとトレーナーは付け加える。ルビーは短距離とマイルに適正があるが□□と被ってるいるので無理だとも話す




自分は□□を勝たせる為にトレーナーをしているのだから□□のライバルは育てない方針だとトレーナーはルビーに言う




答えを聞いたルビーは目を閉じ同じく数秒の沈黙のあとトレーナーを睨み付ける




ダイイチルビー「ふざけているんですか?」




彼女からそんな言葉が飛んでくるとは思わずトレーナーはたじろぐ

ダイイチルビー「□□家やうちの一族なんかは私の走りには関係ありません」




ウマ娘が速さを求める場所がトレセン学園でトレーナーはそれに応える為に存在するのではないのか。ルビーはトレーナーを責め立てる




ダイイチルビー「家柄だのなんだのそんなくだらない理由で私を拒否することは許しません!」




華麗なる一族には優秀なトレーナーが何人も存在している。しかし無名中の無名の□□をここまで育て上げたトレーナーの手腕に勝るトレーナーは居なかった




ルビーは一族の為に走るが『走り』に一族は関係ない。ゲートが開けば走るのは自分自身




家柄の影響で自分を担当できないのはおかしいと怒りつつルビーは一族の為に走る。彼女の考えは矛盾しているがその瞳は真っ直ぐにトレーナーを見つめている




これがマックイーンやダイヤと違うところなのだと彼女の目を見ながらトレーナーは本物を感じていた



下1~3
次のイベント

トレーナー「やっぱり君の担当にはなれない」




家柄や理事長の件を無しにして考えてもルビーの担当にはなれない。メインレースは短距離とマイルで□□と被ってしまうのが原因だと付け加える




トレーナー「君は彼女より素質があるかもしれない。□□の首を絞めるような事はしたくないんだ」




チーム内で潰し合うのは効率が悪いことは彼女も理解している。それでもルビーは諦められないと引き下がらない




ダイイチルビー「それでも主任なんですか?」




ルビーが切り札として用意していたこの台詞もトレーナーはあっけなく返してしまう




トレーナー「彼女を愛しているからだよ」




□□は担当であり大切な人だからそこだけは譲れないとトレーナーはルビーの担当になれないと念を押す




どうしても断るならば納得ができる相応の理由が必要だとルビーはレースでの勝負を持ちかける




勝負なら納得のいく理由を作れるのだがレースの勝ち負けで担当にするかどうかは以前ブライアンで大失敗しているのでトレーナーは渋る

「悪いけど諦めなさい」




隠れて聞いていた□□が出てきてルビーに諦めるよう説得しだす




「アンタが本気なのは分かったけど適正が被っていたのが運の尽きよ」




そこまで本気なら適正が被っていなければトレーナーの担当になり得ただろうと□□は言う




「私の邪魔はされたくないの」




これでも納得いかず一族の力を使いトレーナーを主任から引きずり落としても構わない。早ければ来年には海外のレースで走ることもルビーに伝える




「□□家の名前を海外で売るのよ」




メジロ家とサトノ家は過去に何度か海外遠征に挑戦するも満足する結果は得られていない。そもそも海外に本気にならなくとも国内で大きな力を持っているので海の向こうに興味は薄い




それに比べて国内で消えかけている□□家にとって海外進出は大きな跳躍となる。トレーナー達は国内で終わることを考えていない




ルビーは2人の話を聞き彼女らもまた本気なのだと知る




下1~3
次のイベント

ルビーは2人が本気なのを感じこの場は引くことに。もし無理矢理にでもトレーナーを担当にしたとしても自分より□□が優先されることは明白




ルビーは彼以上のトレーナーはこの学園にも一族専属のトレーナーの中にもいないのは分かっていた




以前、自分のトレーナーになる為の選抜試験をしたが全員不合格だった。試験に落ちて断わられたトレーナー達もこんな気持ちだったのだろうかとルビーは学ぶ




ダイイチルビー(これが敗者というものですね)




トレーナーと□□は一族からすればゴミ以下の存在で明日にでも死体にできる。しかしルビーはそんなことは望まない




一族から見れば価値の無いトレーナーでもルビーにとっては宝石以上に輝いている価値のある存在



それを一族の力を使って手に入れても意味がないとルビーは知っている。栄光は勝ち取る為に存在するのだと




ダイイチルビー(絶対に諦めません)




益々トレーナーが欲しくなったとルビーは正面から戦うことを決める

その日の夜、□□と○○の部屋ではルビーの件を話し合っていた。ルビーが中距離や長距離適正だったらチーム入りしてただろうと□□は話す




○○「お嬢様だったの?」




○○が気になったのは□□は□□家の令嬢だったということで○○は全然そんな風に見えないと正直に言う




「悪かったわね」




お嬢様らしくないという自覚はあったが実際に言われると腹が立つと□□は不機嫌になる




○○(設定まで違うのね)




名家とまではいえないがそれなりの家柄の令嬢である□□。それに比べ○○は地方で走っていただけのウマ娘




やはり大小の差異はあるのだと○○は確認したところで華麗なる一族のことに話が戻る




華麗なる一族はウマ娘界隈どころか一般社会でも知らない者はいないレベルの家系である




財政界を含むあらゆる分野に名を轟かしてる一族の誘い断って擦り潰されないのかとトレーナーと□□を心配する




「ヤバイわよ。でも一番は何も説明しないで金を受け取った理事長ね」




悪い顔をしながらそう言う□□を見て○○は何かあるのかと聞く




「金だけ受け取って約束を破るのよ?」




最悪、理事長はロリコンに売られ二度と表を歩けなくなるだろうと□□は言う



○○「ロリコンっていえばあれは?」



○○はアオハル杯で自分のレースが終わったあと着替える為にあるトレーナー室の前を通りがかった。その際に見た光景は……

同じ日の夜、トレーナーはハヤヒデトレ、パマトレ、イクノトレと飲み会をしていた



その場でトレーナーはルビーの話をするとハヤヒデトレは名家のウマ娘に好かれやすいと感心し、イクノトレはダイイチルビーに興奮していた




イクノトレ「いいですよねあの娘。小さくてかわいいですよね」




パマトレ「うげぇ……」



ゴミを見るような目でイクノトレを見るパマトレ。ロリコンがトレーナーをしていていいのかとトレーナーに聞く



トレーナー「まあ、うん。いいんじゃないかな」



歯切れの悪い答えに疑問を持っているとハヤヒデトレがトレーナーは□□と関係があるから強く言えないのだと説明する




ハヤヒデトレ「本来なら担当に手を出すのって相当問題ですからね」




トレーナー「うん…」




イクノトレはルビーはターボを舐めたいだけでぴょいをしたいとまで言っていないし手を出したわけでもない




危険度でいえば浮気までしてしまった自分の方が高いのでイクノトレに強く言うことはトレーナーはできない




パマトレは納得できない表情をするが実害が出ていない以上は飲み込むしかなかった



下1~3
次のイベント

パマトレはゴルシはマックイーンのトレーナーの担当になったらしいとトレーナーに伝える、イクノトレはネイチャはもう少し自分の所にいるらしいと言う、意外にも彼がロリコンな事がネイチャの抑止力になっていた

ハヤヒデトレがタイシンは新しく自分のチームに入ったとトレーナーに伝える。ハヤヒデトレのチームにはハヤヒデもチケットもいるし自分と関わりも深いからと納得する




パマトレはゴルシはマックイーンのトレーナーの担当になったと伝える。ゴルシはメジロ家では無いが特別に認められたという




イクノトレはネイチャはもう少し自分の所にいるらしいという。彼がロリコンな事がネイチャの抑止力になっていたことを本人は知らない




ハヤヒデトレ「スペシャルウィークなんですけどタキオンに勧誘されてましたよ」




よりによってカフェトレの所かとトレーナーは頭を抱える。スズカもいるし大丈夫だと思いたいがタキオンは普通のウマ娘ではない




スズカも既にタキオンの毒牙にかかっているかもしれない。不安要素は拭えないとトレーナーはスペの様子を気にする

スペシャルウィーク「タキオンさんの所か~」




スペはタキオンにチームに入らないかと言われ迷っていた。スズカがチームメイトなのは嬉しいがカフェトレとタキオンに何か嫌なものを感じていた




カフェはまだ会えていないのでなんとも言えないがどうすればいいのか。トレーナーより優れているチームは無いことはスペは理解していた




スズカもいるし他にあてもないのでカフェトレの世話になろうかと考えているとマックイーンが話しかけてくる




メジロマックイーン「少しよろしいかしら?」




マックイーンはゴルシを自分のチームに率いれたと話す。メジロ家ではないがスペも受け入れるとマックイーンは言う




メジロマックイーン「こんな横暴は許せません」




トレーナーチームを解散させた学園側、理事長が許せないとマックイーンはスペも仲間に引き入れようと企む




下1~3
次のイベント

その頃、カワカミがキングに「トレーナーさんはキングさんのように素敵な方ですわー!」とトレーナーについて話す、キングはまさかカワカミをコントロール出来るトレーナーが存在したなんてと驚く

カワカミは「何故キングさんはトレーナーを作らないんですの?」と質問、キングは「キングに相応しい一流トレーナーがいないからよ」と話す

メジロ家は『おばあさま』が引退したことがきっかけで後継者達が争いを繰り広げている。そのせいでゴタゴタが続いているという




マックイーンは学園のウマ娘達の意見を集約して『おばあさま』に直訴し、当主に一時的に戻りメジロ家及び他の名家にも規範を示す事ができると考えている




タキオンとカフェトレに良い印象が無かったスペは喜んでマックイーンの話を聞くとトレーナー室まで向かう




マックトレ「貴女も仲間になってくれるのでしたら心強いですね」




メジロ家所属のマックトレはゴルシとスペの2人が主任の元担当だと勿論知っている。この2人を使えばトレーナーの技術を盗めるかも知れないと考えていた




ゴルシを受け入れたのもトレーナーの技術を盗むため。本来ならメジロ以外を担当することは許されないがゴタゴタの影響で有耶無耶になっている




マックトレは後継者になる気は更々無く自分に利用価値があると後継者候補にアピールするつもりでいた




マックトレ(いずれは主任は自分になる)




マックトレはトレーナーを踏み台にする気でいるようだった

その頃、カワカミがキングにトレーナーについて話していた




カワカミプリンセス「トレーナーさんはキングさんのように素敵な方ですわー!」




キングヘイロー(まさかカワカミさんをコントロールできる人がいるだなんて、思いもしませんでしたわ)




キングはカワカミの暴力癖をどうやって止めたのかとトレーナーに興味が湧くが物理的に受け止めているだけだとは想像もしない




カワカミはなぜキングはトレーナーを作らないのかと質問する。こんな自分でもトレーナーができたということで気になっているようだった





キングヘイロー「相応しい一流トレーナーがいないからよ」




その台詞にカワカミは流石キングだと盛り上がるがこれはただの言い訳。適正とレース運びに悩んでおり答えが出せていない




短距離から長距離まである程度は走れるがどれに特化すれば良いかわからない。どんな作戦が自分に相応しいのかもわからない




それに加えて親からの激励に心を疲弊しており虚勢を張るのも限界に近かった。そんな時カワカミからトレーナーの話を聞いてしまった




トレーナーならなんとかしてくれるかもしれない。担当は無理でもせめて話だけはとキングはカワカミにトレーナーを紹介してもらうことになる




下1~3
トレーナーイベント




下1~3

キングに相談を受けたトレーナーは脚質や体力を見る限り短距離、マイルに特化した方が良いとアドバイスをする





トレーナー「作戦は差し…いや、先行の方が安定して勝てると思う」




キングの走りは差しでも通用するものだったが安定して勝ちを狙うなら先行だという結論を出す




長い目で見れば彼女は差しを極めた方が良いが彼女はもがいている最中でまずは勝利が欲しいはず




□□とキングは似ているとトレーナーは感じており、キングが欲しているものがわかった




キングは勝つ喜びを知らない。まずはそれを知ってからだというトレーナーの意図を理解しアドバイスを真剣に受け取る

□□とキングはなかなか芽が出ない名家の令嬢という似たもの同士で□□も彼女にシンパシーを感じていた




「キングに協力してもらうのはどう?」




彼女となら圧力を跳ね除けられるかもしれないと考えた□□はキングを味方にできないかとトレーナーに相談する




このままキングが短距離、マイル路線で行くのなら□□と被るので担当にはなれない




ただ担当にならなくともトレーニングのコツやちょっとした指導などで彼女にアドバイスを送るくらいなら問題はない




それにルビーと違いキングは□□の脅威にはなり得ない。彼女が花咲くのは今年中では無理だとトレーナーは判断した




基礎も固まっておらず適正も決まっていなかった彼女なら協力者として迎え入れることができる




条件が当てはまっているのを確認したトレーナーは自分が巻き込まれている問題についてキングに相談する



下1~3
トレーナーイベント

トレーナーが巻き込まれた問題を聞いたキングは微妙な顔をする。自分のことで精一杯で面倒事には巻き込まれたくないというのが本音だった





キングヘイロー(主任のトレーニングは魅力的よね)





□□の活躍とアオハル杯での手腕、それにカワカミからトレーナーは優秀だと聞いている





今のままでは自分は爪弾き者も同然で悔しいが1人ではまだ何もできない。家族を認めさせるだけの結果を出すサポートが欲しいのも事実





このチャンスを逃してしまえば主任のトレーニングが受けられない。この学園で彼より優秀なトレーナーは居ないのだ




一流を目指す自分が面倒だからという理由で断るのは真の一流ではない。キングはトレーナーに協力することに決める

キングヘイロー「理事長や学園の汚職役員を見過すなんて一流じゃないわ!」




一流のトレーニングを自分に用意するのが協力する条件だというがトレーナーは二つ返事で了承する




トレーナー「必ず君を満足させてみせるよ」




キングヘイロー「んんっ…」




トレーナーの微笑みを見てしまったキングは少し照れてしまいそれを隠すため咳払いをする




□□が自分の所に来るのを見てまたいつものをやってしまったかとトレーナーはお仕置きの覚悟をする




「中等部の子に手を出したらヒトとして終わりよ……?」




トレーナーの覚悟とはまた違った角度で注意をされるが□□の目は一切笑っていなかった




下1~3
次のイベント

キングは協力しろと言っても何をすれば良いのかと聞いてくる。トレーナーは彼女に危険なことをさせるつもりはなかった



 

トレーナー「やってもらいたいことは2つあるんだ」





一つ目はウマ娘間での噂話を教えて欲しいというものだった。とあるトレーナーが変な行動をしていた、など些細な情報でも欲しいと頼む




それなら□□にでもできるとキングは言うがトレーナーは首を振る




「ハッキリ言っていいわよ」




本人が言うのならとトレーナーは□□には友達が居ないのでそういった噂が耳に入り辛いと事情を説明する




そういうことならやるしかないとキングは了承する。中等部にしか流れない噂もあるのでキングの協力は有り難い




次にやって欲しいのはカフェトレチームの様子見。トレーナーは彼女達が大きな障害になると予感していた




タキオンには近付くだけでも危ないのであくまで様子を伺うだけでいいとトレーナーは念を押す




トレーナー「他にまた手伝って欲しいことがあったら言うね」




とにかく今は情報が欲しい。出所のわからない噂話であったとしてもトレーナーは知っておいて損はない

キングの協力を得る事が出来たのでそろそろ次のレースを決めなくてはならないと考えるも、今まともにレース出れるのはカワカミだけ




彼女を宝塚記念に出せないか検討しているとトレーナーに着信があり、相手は病院からだった




トレーナー「迎えに行きます」




電話相手はイナリが通院している病院で治療が終わったとの連絡だった。イナリが1人で帰ってこれる距離だがトレーナーがわざわざ迎えに行っている




トレーナー(イナリは僕のせいでああなったんだ)




テイオーの怪我はまだ彼女のせいだとしてもイナリに関しては自分か悪い。レースに出れるウマ娘がカワカミしか居ないのは自分のせいだとトレーナーは悔いていた




理事長のことも考えなければいけないがチームのことが最優先。トレーナーのやることは変わらない



下1~3
次のイベント

トレーナーとイナリ病院の帰り道。イナリは今の自分は全然江戸っ子らしくない、こんな情けない姿を大井の連中に見られたくないと落ち込む




トレーナーは落ち込むイナリを優しく静かに撫でると少し楽になったと言うがまだ辛そうにしている



 
トレーナーが欲しいという気持ちとトレーナーを独占している□□が憎いという気持ち。色んな感情が自分を責め立ててきて辛いという





イナリワン「生きてるのも辛いんだよ…」




時間をかけて一緒に治していこうとトレーナーはイナリに寄り添うが彼女の表情は暗いまま




トレーナー「よし決めた」




トレーナーは□□と学園寮に連絡をとったかと思うとイナリと行きたい場所があると彼女を連れ出す

イナリワン「旦那の部屋……久しぶりだな」




イナリが連れられてきたのはトレーナーの家で2人になるのは初めてでキョロキョロと部屋を見渡している




先程の電話で□□に許可を取ったのはわかるが寮への連絡は何だったのか。それをトレーナーに聞くと予想外の答えが返ってくる




トレーナー「外泊届けを出してもらったんだ」




意味を理解したイナリは本気なのかとトレーナーに迫るともちろん本気だとトレーナーは彼女の手を握る




トレーナー「一晩中でも話そう」



イナリが望むならぴょいもするがまずは2人で話し合おうとトレーナーは彼女の心に寄り添うことを決める

○○「よく許可を出したわね」




トレーナーからの電話の際、近くに○○が居たので内容も知っていた。イナリを自宅に泊めるのとはそういうことになる




「私も悪いし……連絡するならまだ許せるわ」




イナリが良くなるのなら仕方ないと□□は諦めたように話す。長い目で見ればこれは仕方ないことだともわかっている




ウマ娘が本気を出せば成人男性を素手で殺めることができる。それなのにイナリは刃物を持ち出した




ただ殺すのではなく傷付けて殺すという明確な殺意がイナリはあった。その怖さを□□は嫌というほど知っている




○○「私が慰めてあげましょうか?」




「いいって……」




いつもと違い力の無い返事を聞いた○○はリベンジのチャンスかと目を光らせる。以前トレーナーとのぴょいの件を根に持っており機会を伺っていた




下1~3
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□□と○○の攻防戦は再び始まった。○○は既に下着姿であり彼女の本気度が伺える




「アンタそっちの気があるわけ!?」




○○「両方いけるわよ」




冗談じゃないと□□は本気で逃げるが○○は逃がさない。袖を掴みその場に押し倒すと□□のズボンを脱がす




「やめろって言ってんのよ!!」




なんとか逃げ出すと2人は寝不足になる時間まで組んずほぐれつやりあい、やがてヘトヘトになってベッドに倒れ込む




○○「元気出たでしょ?」




「うるさい……」



他にやり方はあっただろうと□□は文句を言うが○○が自分を思っての行動だったのでそれ以上は何も言わない




トレーナーのことを考えていれば今夜は眠れなかったかもしれない。それを思うとまだマシだったと思いながら□□は眠りにつく




○○「………………寝たわね?」




彼女を元気付けるのも目的だったがそれはそれ。リベンジとして眠った□□で楽しもうと○○はベッドに忍び込んだ

オグリトレはトレーナー室でオグリが着ていた勝負服を見つめていた。もっと勝たせてあげたかったと後悔もあるが彼女は怒りに震えていた




イナリが心の健康を崩しタマが走れなくなったのはトレーナーのせいだと思っていたが彼だけが悪いのではないと知った




学園はタマを助けることをしなかった。タマがメジロ家や名家のウマ娘なら喜んで救いの手を差し伸べていた




イナリも同じ理由で見捨てられたに近い。その全ての原因は秋川理事長だとオグリトレは気付いたのだ




オグリトレ「許せない」




オグリトレは学園を辞めるつもりでいた。笠松に帰ったオグリと共に地方で走ろうと考えていた




辞める前に理事長に言わなければ気が済まない。オグリトレは1人理事長室に向かう




下1~3
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>>291
イクノトレにタマの件など文句を言わないと気が済まないと言うがイクノトレは理事長はそんなの聞かない、酷い場合はトレーナー免許剥奪されると説得するも、それでも理事長が許せないタマやオグリが可哀想だと止まらないオグリトレ

>>292
そんなオグリトレにイクノトレは折れて、分かった自分も一緒に行く、自分も理事長には言いたい事があったしと二人で理事長の所に行く事に

そこに「待ってくれないか」と二人を止めるのはルドルフ、「これを理事長に見せればもしかしたら…」と一枚の書類を見せる。その内容は貧困ウマ娘に対して支援金や物資の提供を拒否する物で理事長とルドルフトレの判子が押してある。
ルドルフは「タマモクロスを始めとしたウマ娘の支援をするのを最初に拒否を提供したのは私の元トレーナーだ、彼曰く金は仕事の頑張りで貰える物貧乏という理由だけで渡す必要なんてないと理事長に言って理事長もその案に乗ったんだ」と言う
犯罪者の言う事を真に受けたこれをマスコミに流すと言えば脅せるかもとも言う

オグリトレが理事長室へ向かう途中、イクノトレが立ち塞がった。彼はオグリトレの様子から何かを察し思わず行動してしまった




オグリトレ「文句でも言わないと気が済まないのよ」




タマの件などを直接理事長に話すというオグリトレに対しイクノトレはそんなのは聞くはずがないと彼女を止める




イクノトレ「最悪はトレーナー免許の剥奪ですよ!」




そう説得されても理事長が許せないとオグリトレは止まらない。タマやオグリの気持ちを理事長は理解しなければいけない




理解させるのは自分の役目だとイクノトレを押し退けて理事長室に向かう。流石な1人では無理だとイクノトレも後を追う

理事長室の前でルドルフは2人を止める。これを理事長に見せればもしかしたらと一枚の書類を見せる




その内容は貧困ウマ娘に対して支援金や物資の提供を拒否する物で理事長とルドルフトレの判子が押してあるものだった




ウマ娘への支援を最初に拒否したのはルドルフトレで理事長はそれに乗った形になったのだと詳細を説明する




これをマスコミに流すと言えば脅せるかもしれない。受け取って損はないとイクノトレがその書類を受け取るが既にオグリトレは理事長室の中に入っていた




秋川理事長「何事っ?」



オグリトレが訪ねてきた理由がわからず困惑する理事長。慌てて入ってきたイクノトレがルドルフからもらったばかりの書類を理事長に見せる




イクノトレ「理事長これは…」




理事長はその書類がどういうものか見た瞬間に理解すると自分は関わっていないと話しだす

その書類は見たこともない、一切知らないとシラを切る。理事長の判子が押してあるがそれはルドルフトレが勝手に押したもの




自分は何も知らないしそれが表に出てもなにも問題ないと理事長は自信満々に答える




ここまで堂々と言い訳されると返す言葉がない。イクノトレが閉口しているとオグリトレが理事長に質問をする




オグリトレ「困っている子を助けるつもりは無いの?」




秋川理事長「無論っ!」




学園はボランティアではない、メジロ家やサトノ家などの名家があって成り立っている




学園の為のことを考えれば多少の犠牲は仕方ない。これは学園の為だと理事長は強調する




オグリトレ「貴女の言いたいことはわかりました」




続きを話そうとしている理事長をオグリトレは殴りつける。あまりに突然のことでイクノトレは彼女を止められなかった




秋川理事長「あぁ、ひっ、えっ?」



理事長はこれまで殴られるどころか怒られることもほぼ無く秋川一族の教えを純粋に学んでいただけだった




金の成る木を育て回収。そのサイクルこそが学園の為だと信じていた理事長は他の考えなど無いに等しい



そんな理事長を否定するかのような暴力に秋川やよいはただ狼狽えていた




下1~3
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我に返った理事長がたづなを呼びこの2人を追い出せと命令する。たづなは命令通りに2人を取り押さえるが明らかにヒトの力ではない




イクノトレ「やっぱりたづなさんはウマ……」



イクノトレが何かを言いかけた所で2人は連れて行かれてしまう。理事長はよくも私に暴力を振るったなと怒り心頭だがある違和感があった




オグリトレは成人女性で理事長はまだ子供。体格差もあるはずなのに殴られた理事長はほぼ無傷




この違和感に気付くのは誰もおらず理事長はオグリトレに処分を下す為の準備を始める




理事長室から離れた場所でたづなは2人を離すと自分も理事長を止めたいと言い始める




たづな「トレーナーさんの力になって欲しいんです」




イクノトレは既に協力していると言うがオグリトレはトレーナーに悪い印象しかない。イナリが心の健康を崩したりタマを助けられなかったりとトレーナーも悪だと話す




たづな「残念ながら助けたくても皆を助けられるわけじゃないんです」




今は無理でも後に必ず助けてくれる筈だと付け加える。ならばオグリ、タマ、イナリの3人が救われれば協力すると言いオグリトレは去って行く

理事長代理が学園の全トレーナーを招集し緊急の会議が開かれる。そこで学園の方針に対して理事長と口論となったトレーナーが手を上げたと伝えられる




理事長代理「どんな理由があろうとも暴力を用いる事は許されません」




当該トレーナーは解雇処分となると説明があったあとマスコミへの対応はどうなるのかと質問が出る




今回の件は外には知らせないので対応は考えていないと理事長代理は答える。理事長は自分が殴られたことを表に出したくないようだった




一族やそれぞれの名家からなにを言われるかわからない。理事長である自分がただのトレーナーに殴られたなど絶対に知られてはいけない




理事長の思惑を知っている理事長代理は各トレーナーには本当の理由は知らせず、指示に従うよう命令する



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イクノトレは例の書類をトレーナーに見せ理事長には効かなかったと気を落とす



しかしトレーナーはこれは使えると言いイクノトレから書類を受け取る。支援金などを拒否したのはルドルフトレで間違いはない




これをルドルフトレに突きつければタマはこちらに戻ってくるとトレーナーは考えた




保釈状態の彼に別の容疑がかかればすぐさま塀の中に逆戻り。支援金を着服した疑いがあると垂れ込むといえばルドルフトレは黙っていない




この書類とタマを交換なら彼にとって悪い話ではない。タマを救う道筋は見えたとトレーナーはイクノトレに感謝する



 
キングヘイロー「ちょっといいかしら?」




主任室の外からキングの声がし話したいことがあると扉をノックしてくる。この話は一旦ここまでとしイクノトレは主任室から立ち去る




イクノトレと入れ替わるように入ってきたキングはスペがマックトレの担当になったと聞く話す




ゴルシもいるしタキオン達のチームよりかはマシだとトレーナーは納得する




タキオンはスペに断られたので同期のジャングルポケットやエアシャカールなどにも声を掛けては断られているらしい




続けて入ってきた□□と○○がタキオンのことについて補足する。タキオンは異質な存在だと周りも避けているようだ

「性格の悪さが原因ね」




タキオンを嘲笑う□□に対して○○はそれを言えるのかと首を傾げる。友達が居ないのは□□も同じこと




「別に友達がいなくてもコイツがいるからいいのよ」




色々と吹っ切れた様子の□□を見た○○はそれ以上追求することはしなかった




トウカイテイオー「大変だよーー!」




主任室にテイオーが慌てて入ってくるとトレーナーの担当になりたいとウマ娘が生徒会に押し掛けてきていると聞かされる




アオハル杯直後から一気に担当希望者が増えていた。今まで担当が居なかったウマ娘たちもトレーナーがずば抜けて優秀な事に気付いてしまったのだ




トレーナー「理事長から担当を増やすなって言われてるから」




理事長のせいにして担当の件は断っておいて欲しいとテイオーに頼む。するとここでキングがトレーナーにある質問をする



キングヘイロー「私の扱いはどうなるのかしら?」



トレーニングを指導してはいるが担当ではない。そんな関係になるがこれを認めてしまうと他のウマ娘と差別になってしまう



キングは一流の自分がコソコソとするのは許せないので周りにハッキリと説明できる関係が欲しいと言い出す




下1~3
トレーナーイベント

レースの仮想敵役としての協力者という名目はどうかとトレーナーは思いつく。中途半端に適正が多いキングならではの理由になる




能力の高いライバルを想定して走り方の注文はするがそれが本人の適正に合っているかまでは保証しないという体にすれば問題はない




シンボリルドルフ「もしくはエアグルーヴのようなサポートというのも良いだろう」




エアグルーヴも担当ではないがちょくちょくトレーナーのサポートをしていたが彼女には生徒会長のテイオーと繋がりがある。キングは生徒会とは関係ないのでその線は無理が出るかもしれないとトレーナーは判断する




○○「優秀なのも大変ね」




下手にアドバイスをすれは贔屓となってしまって批判される。優秀すぎるとこういう弊害が出てしまうのかと○○は感心していた




そんな彼女の台詞を聞いたトレーナーはアオハル杯中に理事長に呼び出されたことを思い出す




チームを全勝させた自分に理事長はこの仕事(トレーナー)に向いてないとハッキリと言われた




トレーニングが素晴らしいのは認めるが他のトレーナーやウマ娘のバランスを考えるべき。客が望んでいるのは一方的な試合ではなく大事なのはバランス




理事長は一方的なレースでは稼げないのであんなことを言ったとトレーナーは考えていた。しかし自分が育てたウマ娘は他のトレーナーが育てた娘より明らかに強い




無名で才能があるとは言い難い□□をここまで育てたのは自分。理事長が言ったこの仕事に向いていないというのは真実かもしれないとトレーナーは思うようになる

その日トレーナーは遅くまで調べ物をしていた。殆どが英語の資料だったので苦労したがルドルフの協力もあり詳しく知ることができた




トレセン学園でトレーナーをするにはもちろんトレーナー免許が必要でその資格が無ければトレーナーとして登録されない




このルールはこの国だけのものかといえばそうではなく、海外にもトレーナー免許は存在するがその他は大きく違う




海外ではトレセン学園のように大きな施設が無い。それぞれの地方でそれなりの施設と環境が揃っているので一箇所に纏める必要がないのだ




トレーナーはトレセン学園から海外転勤として海を渡る予定。しかし海の向こうでトレセン学園を背負うメリットは存在しない




学園側は海外に分校を持ちたいという思惑があるが海外ではトレセン学園というブランドに力がなく需要がない。だからこそトレーナーはルドルフトレの策略により実質左遷という形で海外出張を決められてしまった





このまま中央に籍を残しても他のトレーナーが育てるウマ娘は自分のウマ娘には勝てない。ならば学園は必要ないのではないのか




トレーナーは学園を辞めて□□と共に海を渡るのはどうかと思い付く。秋川一族の追放はトレセン学園にとってプラスなので最後まで諦めることはしなし




もし追放がうまくいけば自分が首謀者だとして責任を取って学園を辞めるといえば良い言い訳にもなる





シンボリルドルフ「私は君を応援する。こんな私でよければ何でも言ってくれ」




ルドルフはトレーナーの考えを聞き自分はどんなことでも協力すると手を握る。通訳でも執事でも性処理でも構わない。自分を救ってくれたトレーナーに全てを捧げる覚悟があるとルドルフはトレーナーを手を強く握る




下1~3
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トレーナーはルドルフの手を握り返し彼女の気持ちを受け取る。ルドルフは許される為に行動していたのがいつのまにか全てを捧げる覚悟まで持つようになっていた




トレーナー「君を育ててみたかった」




皇帝の走りに憧れていたトレーナーはルドルフに本音を漏らす。もし自分がルドルフを育成していればどんな未来があっただろうか




もしかすると無敗の七冠ウマ娘になっていたかもしれない。残念ながらそんな未来にはならずルドルフは落ちる所まで落ちてしまった





憧れだったウマ娘が近くにいること、そして通訳のことを考えるとルドルフは絶対に連れて行くとトレーナーは決めていた




トレーナー「彼女たちをどうするかだよね」




ここに居場所のないクリークも連れて行くにしてもイナリやカワカミ達はどうするのか。彼女達は日本で頑張ってもらいたいというのが本音だった




海外のレースはダートが主流であり芝のみの適正では通用しない。イナリは適正があるが彼女の精神状態を考えると海外はリスクが大きい




○○は海外向きなのだが戸籍が無いのでパスポートが作れない。日本に残していくにしてもどういう処理がベストなのかトレーナーは考える

翌日、キングからマックトレのトレーニングは主任の物に少し似ているという噂が出ていると聞かされる





○○「パクられたわね」




スペやゴルシに色々聞いているのだろうとトレーナーは興味が薄そうに答える。その反応を見たキングは悔しくないのかと問いただす





「コイツのトレーニングを完全に再現出来るわけないじゃない」




スペ達から話を聞いて上辺だけの真似はできるがトレーニングの本質は真似できない。それがわかっているのでトレーナーと□□は焦ることもしなかったのだ




改めて主任はとんでもないトレーナーなのだとキングが自覚しているとミホノブルボンが主任室にやって来る





ミホノブルボン「直談判に来ました」




ブルボンはトレーナーへの担当希望を出したが断られた一人で納得が行かず直接主任室に来たようだった




直接来られても言うことは同じだとトレーナーは理事長に止められているので担当にはなれないと説明する




ミホノブルボン「ミッションを開始します」




ブルボンにはこれまでのトレーナーの担当やアオハル杯でのチームなど全てのウマ娘のデータが入っていた




トレーナーはどんな担当を持ちどんな風に育成していたのか。トレーナーのデータベースから導いた答えをブルボンは示す




ミホノブルボン「キャストオフ」




トレーナーは大きいメロンと大きなお尻に弱い。この弱点に気付いたブルボンはトレーナーの目の前で一瞬で服を脱ぐ




上半身は裸で下半身は下着と靴下のみ。これもまたトレーナーが喜ぶデータでありブルボンは正確にミッションをこなす




下1~3
トレーナーイベント

トレーナー「ぶっ!!」



キャストオフしたブルボンを見たトレーナーは思わず吹き出してしまい手で自分の目を覆う




○○「本物の痴女なのね」




勝負服がレオタードな時点でアレだと思っていたが本当にアレだったとは。流石はブルボンだと○○は感心する




キングは顔を赤くしてなにをしているのかとブルボンに話すが反応がない。□□は何が起こっているのかわからず混乱する





トレーナー「お茶を入れてくるからちょっと待ってて……」




お茶を入れるフリをして主任室からトレーナーは逃走する。普通ならヒトはウマ娘から逃げられないはずだが、キャストオフしてしまった以上は部屋の外には出ないだろうとトレーナーは考えた

ミホノブルボン「ターゲットを追跡します」




トレーナーが逃げ出したことに気付いたブルボンはトレーナーを追いかけ始める





□□達はブルボンは追いかけるとしても服を着る隙がある。その時間があれば余裕でトレーナーでも逃げられると考えていた




しかし彼女達とトレーナーの予想は外れブルボンはキャストオフしたまま部屋から飛び出した




「洒落になんないわよ!!」




ブルボンがしようとしていることを理解した□□はすぐに彼女の後を追うが逃げの脚を発揮され追いつくには絶望的な差があった




ミホノブルボン「私の担当になってください」




ほぼ裸のブルボンはトレーナーを全力で追う




下1~3
次のイベント

トレーナー「嘘でしょ!?」




ほぼ裸で追っているブルボンを見たトレーナーは洒落にならないと周りに誰もいないのを確認し彼女を空き教室に連れ込む




ミホノブルボン「私のマスターになってください」




真っ直ぐにトレーナーを見つめ担当になって欲しいと再度伝えるブルボン。トレーナーはやはり理事長に担当を増やすなと言われていると断る




トレーナー「僕も三冠ウマ娘にしてあげたいけど……」




ブルボンは何も言ってないのにトレーナーは自分の夢を理解している。やはり主任は只者ではないとブルボンは確信する




しかし彼女の気持ちに反してトレーナーはこれ以上担当を増やしたら□□を退学とも脅されていると伝えられる





トレーナー「何度も言うけどこれ以上は増やせないし君を受け入れたら断った娘達に申し訳ないんだ」




ブルボンは納得するかと思いきや悪いのは理事長だと彼女は判断した




ミホノブルボン「理事長に直談判してきます」



キャストオフした状態のまま理事長室に行こうとするのを慌てて止めようとするがブルボンのメロンを直視してしまう




ミホノブルボン「行ってきますマスター」



トレーナーが怯んだ瞬間を逃さずブルボンはその状態のまま理事長室に行ってしまった

秋川理事長「痴女っ!!」



キャストオフブルボンが突然理事長室に飛び込んできたので理事長は何事かと慌て出す




ブルボンはトレーナーに自分の担当になって欲しいのだと言うが理事長はそれどころではない




服を着ろというもブルボンは全く聞く気がない。トレーナーを担当にしたいと繰り返し話す




ようやく落ち着いてきた理事長はブルボンの要求は不可能だと告げる。トレーナーにこれ以上担当を増やすことは許可できないと言う




ミホノブルボン「サーチを開始します」




目を瞑りどこかに繋がっている風の雰囲気を出したあとブルボンは先日、理事長がオグリトレに殴られた一件のことを話し出す




秋川理事長「なぜそれを知っている!?」




ミホノブルボン「引き続きサーチします」




すると次は理事長の親族であり、とある秋川一族が不正に受給金を受け取っていると話す。そんな事実はないと理事長反論するがブルボンは表情を変えない




ミホノブルボン「嘘であれば警察に言っても構いませんね?」




ブルボンはトレーナーを自分のマスターにするため理事長を脅す




下1~3
次のイベント

理事長はここで彼女をトレーナーの担当にしてしまえば不正が事実だと認めてしまう




警察に言ったところでただの学生の狂言に過ぎないと理事長は判断しブルボンの脅しに意味はないと開き直る




秋川理事長「卑猥っ!」




警察がきて困るのはそんな格好をしているブルボンだと理事長は彼女を責め始める




トレーナー「これは……」




理事長室前ではトレーナーがブルボンと理事長の会話を聞き、理事長の秘密を色々と突き止めていた彼女は凄いと感心していた




言い方は良くないが彼女は使えるかもしれない。ブルボンの情報の出所を知れれば自分にとってどれほどプラスだろうか




会話を聞いている限りブルボンが担当になることはないもののキングのように担当ではない協力者としてブルボンを近くに置いておきたいとトレーナーは考える

ミホノブルボン「私はマスターを望んでいます」




理事長室から追い出されたブルボンに服を着せ主任室に連れてくる。そこで協力者としてなら力になれるも打診するもブルボンは断る




自分はあくまでマスター(トレーナー)を望んでいる。三冠ウマ娘の夢を実現できるのはトレーナーしかいないと引く様子がない




「諦めが悪いわね」




トレーナーの前でメロンを曝け出したことが気に食わない□□はイラつきながらブルボンにそう言う




理事長もトレーナーも無理だと言っているのになぜ諦めないのかと□□は嫌味っぽく言う




ミホノブルボン「貴女は夢を諦められるんですか」




三冠という大きな夢をトレーナーとなら叶えられる。その為になら裸にもなれるし何だって苦とも思わない




ミホノブルボン「私は好きで裸になったわけじゃありません」



ブルボンは最も可能性が高い作戦を実行しただけでありそういう趣味はない。理事長に拒否されたくらいでは諦めないとトレーナーに再度迫る




ミホノブルボン「私のマスターになってください」




彼女の持っている情報や情報網は喉から手が出るほど欲しい。なんとか彼女を納得させられないかとトレーナーは考える




下1~3
次のイベント

ミホノブルボン「無理だとか無駄だとか言われるとより手に入れたくなるのがウマ娘の性です」




確かにそれは分かると□□はブルボンの言うことに納得する。彼女だけが担当を断られたのに直接交渉に来ただけでなく理事長に直談判までした




ブルボンの意思の強さは並大抵のものではない。それはウマ娘という種族を考えても凄まじいものを感じる





トレーナー(変態だと思われてるんだ……)




自分を納得させる最善の方法をブルボンは裸を見せることだと導き出した。金を渡されるのも嫌だがこれもこれでショックが大きい




お尻を見せてきたことからもネイチャのことも知られているかもしれない。ひょっとするとカフェトレとの浮気まで知られている




ショックを受けつつブルボンをどうするか悩んでいるとルドルフはパマトレに協力してもらうのはどうかとアイデアを出す




書類上ではブルボンの担当はパマトレになるが実際のトレーニングはトレーナーが代理で引き受けるという形ならどうか




ブルボンはトレーナーのトレーニングが欲しいわけであって担当にならなくても問題はない




良いアイデアだとルドルフにお礼を言いブルボンにこの形でどうだと提案する

パマトレ担当のブルボンがトレーナーの周りにいるのは普通なら不自然だがパマトレは新人同然でパーマーの育成にも四苦八苦している




そんなパマトレのフォローとしてブルボンの面倒をトレーナーがみるという形なら不自然はない




トレーナー「キングもそれでどうかな」




キングもイクノトレ、ハヤヒデトレ、パマトレといった自分と親しいトレーナーに任せるのも有りなのではないかとルドルフに相談する




パマトレは新人だからという言い訳があるがハヤヒデトレはそこそこ結果も出ているので彼らの評判を下げかねないとルドルフは言う




シンボリルドルフ「イクノトレは危険だ」




キングは中等部であり出る所が出ておらず彼好みかもしれない。ロリコンの近くにキングはマズイとルドルフは止める




ならばパマトレにキングも任せるか、それともこのまま現状維持か。それはまた次に悩むとして今はブルボン




パマトレの担当になって自分がトレーニングをする方式でどうかと伝えられたブルボンはまた目を瞑りサーチ状態となっていた




やがて彼女の中で答えが出たようで目を開きそれで構わないと答えを口にする

ミホノブルボン「これだけではありませんよね」




ブルボンはまだ話はあるだろうとトレーナーの目を見る。自分の情報をトレーナーは欲しがっていることを知っている




担当についてはブルボンが折れた形になったので次はトレーナーが条件を呑む方だとブルボンは言いたいようだった




トレーナー「何が望みなの?」




金が欲しいのならある程度はなんとかなるがブルボンがそれを望むとは考えられない。彼女が何を欲しているのかトレーナーは未知数だった




ブルボンはどんな情報網を持ちどうやって情報を入手したのか。それも含めトレーナーは知りたいとブルボンに話す




下1~3
トレーナーイベント

ブルボンはトレーナーに何とかして欲しいと口にしたのはライスの事だった。□□はもしやブルボンとライスの間に百合の花が咲いているのかと驚くがそうではないとトレーナーは言う




トレーナー「心当たりがあるよ」




アオハル杯で少しの間担当していたのでトレーナーは彼女の異変に気付いていた。ライスの脚はもうピークが来ている可能性が高い




生きていたのが奇跡と言われた宝塚の大事故の後、ライスは復活を遂げたがトレーナーは騙し騙しと言った印象だった




アオハル杯の時はまだ保てていたがもう身体の限界は近い。次に大きな事故があれば彼女の命は無いだろう




ライスは脚も身体もボロボロであるが引退する気がない。彼女に不幸が訪れる前になんとかして欲しいというのがブルボンの望みだった




□□は退学届を出せばすぐに済む話ではないのかとトレーナーに言うがそんな簡単な話でないと難しい顔をする




トレーナー「ライスに辞めるつもりがないんだ」




彼女がレースに出るだけでマスコミは騒ぎ観客は盛り上がる。勝てずともレースを走り切るだけで大きな話題となる




勝てずともファンが喜ぶこの状態をライスは嬉しく思っていた。ヒールではなく本物のヒーローになれたのだと笑顔でいることは増えていた




身体と脚の痛みに目を瞑ればこんなに嬉しいことはない。ライスは生まれて初めて幸せだと実感するほど毎日が満ち足りていた

ミホノブルボン「彼女を助けてください」




ブルボンはこれまで何度も走るのを辞めるよう説得したがうまくいかなかった。幸せそうな彼女を見ると強く言えなかったのだ




トレーナーなら主任という立場を使えば彼女を引退させることができる。それと引き換えに自分は協力するとブルボンは条件を出した




一定期間走るのを禁止するのではなく引退させるのは簡単な話ではない。ウマ娘として輝かしい栄光を浴びれなくなるのはどういうことか




これまで何度も走ることを辞めたウマ娘を見てきたがその表情を思い出すだけで胸が締め付けられる。それを自分がやらなければいけないのだ




恨まれてもおかしくないこの役目をトレーナーはやると宣言する。ブルボンはその答えを聞き表示が明るくなる




トレーナー「なんとしても説得するよ」




ライスをお願いしますと頭を下げた瞬間何かのスイッチに触れたようでブルボンの制服が再びキャストオフされる




ミホノブルボン「あっ」




トレーナー「なんで!?」




○○は種はこうなっていたのかとまじまじと服をチェックし、□□はトレーナーに目潰しを放つ




下1~3
トレーナーイベント

ライスの所に向かう最中にトレーナー達はテイエムオペラオーに絡まれる。オペラオーもトレーナーに担当希望を出していたが断られた一人であり彼女も直談判に来たようだ




テイエムオペラオー「君こそ覇王であるボクに相応しいトレーナだ!」




□□は無視していいとライスの所に行こうとするがトレーナーはオペラオーの話を詳しく聞きたいと言い出す




「なんでそんな奴の話を聞くのよ」




トレーナー「正直、彼女は育ててみたいウマ娘の1人なんだ」




学園にいるウマ娘で中、長距離のレースでオペラオーが最強だとトレーナーは言う。もし□□がステイヤー路線で進んでいればとてつもない壁となって立ち塞がっていただろう




これだけ強いにも関わらず彼女にはトレーナーが居ない。そんな中で自分に声をかけてくれたのはトレーナーとして嬉しいと素直に話す

テイエムオペラオー「君が理事長に言われているのは知っているさ!」




担当を増やせば□□は退学だと脅されていることをオペラオーは知っていた。その上で直談判に来たということは何か策があってのこと




オペラオーは現在トレーナーが担当しているウマ娘を1人減らし、代わりに自分を担当にしないかと話す




テイエムオペラオー「このボクがもちろんタダでとは言わない!」




トレーナーの担当しているウマ娘で走れないのはテイオーとイナリ。□□も走れないが体調には問題がない




テイオーは生徒会との関わりがあるので担当は外せない。そうなると残りはイナリになる




オペラオーはイナリの状態が悪く本来なら入院するレベルなのも知っていた。黙っている代わりに担当にしろと脅すかと思いきやそうではなかった




テイエムオペラオー「最高の医者を用意しようじゃないか!」




その筋ではかなり有名な精神科医とオペラオーは繋がりがあり、自分の紹介ということならイナリはその医者の治療を受けられる




イナリは下手をすればテイオーよりレースに復帰するのが遅れるかもしれない。そんな彼女の為に貴重な担当枠を使う理由はない




イナリを追い出すのではなく最良の治療を受けされる為の前向きな選択。オペラオーはこれ以上ない条件で交渉してくる




下1~3
トレーナーイベント

オペラオーの話はとても魅力的でトレーナーもイナリを治してあげて元気だった頃の彼女をまた見たいと考えていた




トレーナー「とりあえず保留でいいかな?」




イナリと相談したいのでこの場では決められないとオペラオーに頼む。すると彼女はその答えを待っていたかのようにポーズを決める




テイエムオペラオー「いい報告を待っているよ!はーっはっはっ!」




颯爽と立ち去るオペラオーの姿に思わず見惚れてしまうが本来の目的を思い出しトレーナーはライスの所に向かい出す




(どうしてオペラオーは理事長に言われたことを知ってたのよ)




ブルボンといい表に出していないことをオペラオーが知っていたことを□□は疑問に感じていた




ひょっとすると情報の仕入れ先が同じなのではないのか。トレーナーの浮気のことは知っていてもネイチャの尻に欲情したことは当事者くらいしか知りようがない




それなのにブルボンは知っていたしオペラオーはイナリの病気の状態まで知っていた。これは何かあると□□は気付く

ライスの所に向かう最中にトレーナーは様々なウマ娘にアプローチを掛けられる。中には胸の谷間やパンツを見せるような過激な娘も存在した




トレーナー「理事長に言われてるから!!」




下着で済めばいいが中にはパンツをずり下ろしスカートをたくし上げるウマ娘まで出てきてしまったので□□はトレーナーを抱え全力で走り出す




(アオハルで全勝したのが良くなかったのね)




全生徒が集まったアオハル杯で活躍したことによりトレーナーが有能であると誰もが知った




裸を見せるくらいでトレーナーが手に入るなら安いものだとこんなことになってしまった。テイオーに報告しなくてはと□□は考えながらライスの元に急ぐ




「見つけたわよ!」



ライスシャワー「ひいっ!?」




突然トレーナーを抱えた□□が現れたのでライスは飛び上がって驚く。危害は加えないからとトレーナーはライスに優しく語りかける




下1~3
トレーナーイベント

トレーナーはライスに「君の脚はもう限界が近いよね…?」と尋ねるとその言葉を聞いたライスは一瞬ビクつきながらも頷く

トレーナー「君の脚はもう限界が近いよね?」




トレーナーがそう尋ねるとその言葉を聞いたライスは一瞬ビクつきながらも頷く




その状態で走るのは主任として認められないと言うがライスは放っておいて欲しいとトレーナーを拒否する





ライスシャワー「ライスはようやく皆に認められるようになったの!」




ライスは逃げ出そうとするも脚に激痛が走り座り込んでしまう。トレーナーはこんな状態でレースに出れば宝塚の事故とは比にならないくらい酷いことになると警告する




トレーナー「君が最も恐れてる多くの人を不幸にしてしまうことになる」




ライスシャワー「うううぅ……!」




走れなくなっても多くの人を笑顔にした事実は消えたりしない。もう十分頑張ったとライスを説得する




□□もライスにはレース中の炎について教えてくれたりしたからライスには感謝している。だから無茶しないで欲しいと言う




ここまで言われてもライスは首を縦に振らず引退することを認めない。彼女の気持ちを考えれば当たり前だが命に関わることなら絶対に止めなくてはならない

今の彼女なら死ぬまで走り続けると言いかねない。何か妥協点はないかと考えるとあることを思い付く




トレーナー「引退セレモニーはどうかな?」




特別なウマ娘しか引退セレモニーは行えないが主任の権限を使えばなんとでもなる。セレモニーの場でライスはどれだけファンに好かれているか自覚することができるだろう




セレモニー会場を用意する必要はあるがG1レースの舞台を借りれば問題ない。レース前に開催すればレースへの影響も少ない




ひっそりと引退するのではなくファンに挨拶をしてからレースから去る。これなら納得してくれるはずとトレーナーは考えた




ライスは少し考えたあとトレーナーの案を受け入れると返事をする。□□も一安心といった表情を見せトレーナーは安堵する




セレモニーの詳しい内容が決まれば知らせると言いトレーナー達は主任室に帰っていく




ライスシャワー「……」




彼らの姿が見えなくなったのを確認するとライスはコソコソととある場所に向かった

アグネスタキオン「引退セレモニーか、悪くないだろう」




ライスが向かったのはタキオンの実験室でトレーナーから提案されたセレモニーの件を話していた




ライスも自分の身体に限界を感じておりどこかでレースを止めるつもりでいた。しかし走るのを止めてしまえばまた不幸を振り撒いてしまう




そんなことは絶対にしたくない。ならば自分はレースの中で散ろうとライスは覚悟を決めてしまった




アグネスタキオン「これを飲みたまえ」




タキオンから渡された痛み止めと限界を超える為の薬をライスは躊躇いなく飲む。タキオンが忌み嫌うドーピングの類いではあるがそんなことは言っていられない




アグネスタキオン「ふゥん」




『レース前に引退セレモニーが行われる場合、実際レースに出走しなくとも出走登録が必要になる』




レースの規定を改めて確認したタキオンは天は自分に味方をしていると高らかに笑う




下1~3
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ミホノブルボン「ライスさん!」




タキオンの実験室に乱入するブルボン。受け取ったものは何かとライスに激しく迫るが放っておいてと彼女は突き放す





ミホノブルボン「ほっておけるわけありません!」





無理矢理にでもライスが受け取ったものを取り上げようとするもタキオンが邪魔をする




アグネスタキオン「ただの痛み止めさ心配する必要なんかない」




タキオンが渡したものを信用できるはずがないとブルボンは激しく抵抗するがライスはその隙に実験室から逃げ出す




ブルボンはライスに渡されたのはドラッグ紛いのものであると誤解していた。脚と身体の痛みを取るにはそれくらいしかないと考えていた




実際にライスがやろうとしていたのは自殺同然のものだったがブルボンはそこまで覚悟を決めているとは考えられなかった

ライス達が揉めている頃トレーナーはイナリにオペラオーが紹介する精神科医のお世話になり入院も考えないかと持ち掛ける




このままでは年内での完治は厳しいという判断のもとであってイナリを遠ざけたいわけではない




トレーナーの気持ちを理解したイナリは頭を抱え唸るほど悩む。いつまでも今のままではよくないことは自分が一番理解していた




それでも今のイナリにとってトレーナーから離れるというのは地獄のような苦しみを味わうことになる。それでもトレーナーと自分のことを考えれば前に進むしかない




トレーナーはイナリが完治しその気があれば海外に連れて行くとも話していた。ダートを走れる彼女は海外でもきっと活躍できるという自信はあった




しかし無理に海外を走らなくともイナリなら国内でも充分戦える。もしかすると新たなライバルができるかもしれない




どちらにせよ心の健康を崩していては国内も海外も走れない。イナリはオペラオー紹介の医師の治療を受けることと入院することを了承する

トレーナー「これは大変だ……」




 
イナリの入院が決まったことでオペラオーを担当することが決まった。次にライスの引退セレモニーの日を決めて、その次はカワカミの宝塚記念へ向けた調整がある




更に今年の夏の合宿は学園から離れられないのでメニューを考えておかなければいけない。その上理事長の出張日も把握しておく必要がある




短期間でやる事があり過ぎると思わず弱音を吐く。どれかを片付けてもまた別のことを処理しなくてはいけない




1人でならパンクしてもおかしくない仕事の量だがトレーナーにはルドルフやクリークがいる。彼女達もトレーナーが忙しいことを知りサポートを始める




スーパークリーク「メモでいいので軽くまとめておいて下さい」




シンボリルドルフ「セレモニーに関する許可は私がやっておく」




彼女らが居ないとどうなっていたか分からない。トレーナーは感謝の言葉を述べると自分の仕事に取り掛かる




下1~3
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>>372
救いはないんですかぁ~!と頭を抱えて絶望するドトウ
主任は乳尻好きと聞いたがかけ離れているオペラオーがどうやって取り入ったのか少し気になるアドマイヤベガ
自分も優秀なトレーナーを見つけないと彼女は大きな障壁となると決意を秘めるナリタトップロード

>>374
オペラオーは「ボクには様々な知り合いがいるのさ!」と答える更に「そもそも彼はボクを育ててみたいと言っていたよ」と言って高笑いするオペラオー、夏合宿の頃から密かにトレーナーに想いを寄せてたドトウはショックが大きい
オペラオーを担当すると言う事は彼女のライバルである自分が担当に選ばれる事はないからだ。

テイエムオペラオー「彼となら新たな覇王伝説を作る事が出来る!」





オペラオーはメイショウドトウ、アドマイヤベガ、ナリタトップロードに主任が自分のトレーナーになった事を報告していた




救いはないのかと頭を抱えて絶望するドトウ、トレーナーは乳尻好きと聞いていたのにどうやって取り合ったのか気になるベガ、自分も優秀なトレーナーを見つけなければとトプロは焦る




三者三様のリアクションを見たオペラオーはポーズを決め高らかに笑う。ただでさえ強いオペラオーに主任がつけばどうなるかは誰でも想像できる




テイエムオペラオー「彼はボクを育ててみたいと言っていたからね」




メイショウドトウ「そんなぁ……」




夏合宿の頃から密かにトレーナーが気になっていたドトウはショックが大きい。オペラオーを担当すると言う事は彼女のライバルである自分が担当に選ばれる事はないということ




どんな手を使ったのか気になるとベガが詰め寄ると知り合いが多いからだと詳細は避けつつ真実を告げる




これからの長距離レースは彼女の独壇場になる。いつもの高笑いにさえ3人は恐怖を覚えていた

オペラオーがトレーナーチームに合流するとそのレベルの高さに□□達は驚く。とても自主練だけで鍛えられたとは思えない脚と速さは衝撃だった




トレーナーも彼女の完成度に驚いたがアドバイスできるところがあると積極的に指導をする




○○「あれが主任の本気ね」




□□は今のトレーニングで結果も出ていたし伸びている実感もあったので満足していたがそれはまだ序の口だった




オペラオーとトレーナーの会話のレベルが高すぎてとてもついていけない。今までは自分に合わせたトレーニングを考えてくれていたのだ




トレーナーのレベルが高いと自覚はあったがここまでとは思わず□□は呆然とオペラオーとトレーナーを見つめていた





(私じゃ満足してなかったのね)




複数担当を持ってもなんとかやれていたのはルドルフ達のサポートもあったが彼が本気でなかったからだと□□は気付く




自分はオペラオーのレベルまで上がることができるのか。自分が井の中の蛙であったことを□□はようやく知れた





下1~3
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トレーナー「気にしなくていいよ」




トレーニング後は□□が落ち込んでいるのを察して彼女を慰める。オペラオーのトレーニング中に何度もトレーナーの方を見ていることに彼は気付いていた




きっと彼女とのレベルの違いを知ったのだろうとトレーナーは□□を抱き寄せる。□□は甘える表情を見せたあとお願いがあるとトレーナーに言う





「トレーニングのレベルを上げて欲しいの」




トレーナーを満足させたいし自分も強くなりたい。□□の言っていることに間違いはないがそれはできないとトレーナーは断る




今よりレベルを上げれば怪我をする確率が上がってしまう。身体はまだ成長するので段階的に上げるつもりだとトレーナーは彼女の見つめながら話す




そのままトレーナーは□□に口付けし、満足してないわけが無いと付け加える




自覚がないかも知れないが今のトレーニングは短距離、マイルのではかなりレベルは高い。□□の身体に合わせて怪我をしてもおかしくないギリギリまで追い込んでいるのだ




オペラオーのトレーニングはもちろん面白いが□□も負けていない。安心してついてきて欲しいと□□にもう一度キスをする

夜、トレーナーと□□はお互いの気持ちを確かめる為に身体を重ねたあと、トレーナーは仕事が残っているからと資料を取り出す




「それってどうなのよ」




今日のは愛し合う為の行為でいつかのように激しいものではなかったのでお互いに体力は残っている




仕事をするくらいならもう一度するのが普通ではないのかと□□は不満そうに言う




トレーナー「わかってるけど凄い量なんだよ」




目を通すだけでもこんなに量があるとトレーナーは□□に資料の束を見せつける。それでも納得いかない□□は裸のままトレーナーに迫る




「仕事できるものならしてみなさい」




こんなことは滅多にしないと□□はトレーナーの下半身に顔を埋め棒を咥える。こんな状況で仕事ができるはずもなくトレーナーは仕事のことを忘れる




□□は行為をしながらもこの仕事の量はマズイと危機感を覚えていた。ルドルフ達がいるといっても次々に仕事が増えては意味がない




仕事を更に分担するかそもそもやらないか。全ての仕事を律儀にする必要はないのにと□□は思っている




下1~3
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次の日、□□がルドルフにトレーナーは今ある全ての仕事を律儀にやる必要はあるのか?と聞くと、ルドルフは「正直言って私の元トレーナーが主任をやっていた頃はこれの半分以下しかやっていない」と答える、□□はやっぱりやる必要ない仕事ばかりじゃないかと怒るが、ルドルフは「彼は真面目だからね」と言う

>>385
クリークが「理事長や役人達が面倒な仕事をトレーナーさんに押し付けてるみたいです」と言う、□□は「ルドルフトレと違ってウチのトレーナーは人が良いから仕事を押し付けやすいんだな」と推測する

次の日、□□がルドルフにトレーナーは今ある全ての仕事を律儀にやる必要はあるのかと聞くとそんなことは無いと否定する




ルドルフトレが主任をやっていた頃はこれの半分以下しかやっていないと聞き、□□はやっぱりやる必要ない仕事までやっていると怒る




シンボリルドルフ「彼は真面目だからね」




トレーナーの性格に加えて理事長や役人達が面倒な仕事をトレーナーに押し付けてるようだとクリークは言う




「アレと違ってアイツは仕事を押し付けやすいのね」




ルドルフトレと比べるとトレーナーは人が良すぎる。だから仕事を押し付けられているのだろうと□□はため息をつく





トウカイテイオー「ブルボンやオペラオーの情報の仕入れ先は結局何処なのさ?」




トレーナーの仕事量はどうにかするとしてどこから情報が漏れたのかをテイオーは気にしていた




□□は心当たりがあるというか犯人はタキオンだと断定する。トレーナーの色んな情報を流し評判を下げることをするのは彼女しかいない




いずれタキオンとは決着をつけると□□は怒りに震えてあ

テイエムオペラオー「君の情報が役に立ったよ」




お礼だといいUSBメモリをあるウマ娘に渡す。それを手に取ったウマ娘は嬉しさのあまりに爆発しそうになるのをなんとか制する




アグネスデジタル「ドトウさんとの濃厚オペラァァァァ!!」




情報と引き換えにリクエストしていたものが手に入ったデジタルは叫び感情を爆発させる。物理的に爆発しないよう気を付けていたがやがて限界を向かえ爆発する




テイエムオペラオー「はーっはっはっ!」




USBを渡した瞬間に離れていたのでオペラオーは無傷で爆心地にはデジタルが白骨化している




ブルボンとオペラオーの情報原は彼女、アグネスデジタルであったが普段の姿ではなくこの白骨化した姿で情報を集めていたのだ




骨になったデジタルの一部、小指の骨などの小さな骨を持ち出すと彼女は元に戻らない。万が一バラバラになってしまえば二度と戻れないリスクだけかと思いきやメリットもある




小指や小さい骨の状態でもデジタルの五感は生きている。どう見て聞いているのかは謎だがちゃんと認識できている





部屋の隅に小さな骨を置けばその部屋を盗聴しているのと同じ。協力者さえいれば寮の全ての部屋を覗くこともできる




実質、骨の分だけ分身できるデジタルは最強の諜報員として活躍しているのであった




下1~3
次のイベント

キングは担当ではないが主任にトレーニングを付けてもらえるようになったということを同じ黄金世代の4人に話していた




エルはこの中だったら乳尻好きの主任に担当して貰える可能性が高かったのは自分なのにと悔しがる




グラスは胸は貧相だが尻は大きいのでまだ可能性はあるとエルがアドバイスするが無言でその怒りを表現する




スペは身体で担当決めたりしない筈と一応トレーナーを擁護するが本心では違った。ネイチャ並みの尻を持っているグラスならワンチャンあると思っていた




トレーナーが変態であることはよく知っていたのでキングはどうやってトレーニングをみてもらえるようになったのか興味があるようだった




スカイはトレーナーに拘りがなく4人の話を聞き流していたところブルボンがタキオン達に絡まれているのを見付ける




ブルボンがかなり困っていた様子なのを見たスカイは仕方ないと彼女の元に向かう

アグネスタキオン「悪いようにはしないと言ってるじゃないか」




カフェトレ「こっちに来なさいよ」



タキオンとカフェトレに絡まれているブルボンの所にやってきたスカイは何も言わずにブルボンの手を引き連れ出そうとする




セイウンスカイ「ちょっと失礼しますね~」




何をするのかとカフェトレは抗議するがいつもの聞き流しスキルを発動し、ブルボンと共にその場を離れることに成功する




ミホノブルボン「感謝します」




あえてなぜあんな状況になっていたのかは聞かずスカイはその場を去る。するとブルボンは凄い勢いでグラウンドの方に向かっていく




セイウンスカイ(どうせ主任絡みでしょ~)




タキオンとトレーナーに一悶着あったことをスカイは知っていたのでおおよその検討はついていた




ブルボンが主任の周りにいることが多いのは知られている。キングのように何か裏技を使ったのだろうということがわかる




セイウンスカイ(セイちゃんの完璧な推理ですから)




ただスカイはライスとブルボンの関係まで頭に入っておらず推理は完璧とはいえなかった。ブルボンが絡まれていた理由もトレーナー関係ではなかったのだ




ライスに薬を渡すなというブルボンに対しならば実験台になれとタキオンが迫りカフェトレもそれに同調していた




カフェトレは新しい枕が欲しかったので誰でも良かっただけだがブルボンは嫌なものを感じ拒否していたのだった




下1~3
次のイベント

ミホノブルボン「遅れて申し訳ありませんでした」




ブルボンが時間に遅れながらもトレーニングに現れる。トレーナーからトレーニング表を受け取るとブルボンは満足そうに頷く




トレーナーはブルボンに秋の三冠ウマ娘を目指そうと目標を設定する。まずは天皇賞秋を勝つ。その為に頑張っていこうという話になる




シンボリルドルフ「天皇賞秋はライスの引退セレモニーになる」




年末になると許可が難しいということで天皇賞秋が最適な舞台となった。目の前でライスの引退を見届けたあとレースに挑む




これ以上ないシナリオになるとルドルフは満足そうに話すがブルボンはライスの名前を聞くと表情が曇る





トレーナー「ライスとなにかあったの?」




ブルボンはライスがタキオンの薬を飲んでいる事をトレーナーに伝える。きっと痛みを抑える為にドラッグのようなものに頼っていると泣きそうな顔になる

キングはドラッグなんかあり得ないと話すが□□とトレーナーはあり得るとブルボンの考えを否定しない




トレーナー「依存性の高いものかもしれない。彼女なら平気でそんなことをやるよ」




ただのドラッグではなく自分から離れられないよう依存性を高める。タキオンならそんなことはやりかねないのだ




二度とライスに薬を飲ませてはいけないとブルボンは動揺するが○○はブルボンの説を否定する




○○「あの子は誰も居ない所で痛みに震えてたわよ」




○○が痛みで苦しむライスを見たと言う。ドラッグの効果が切れたのだとキングは言うが校舎の中でライスを見たと○○は言う




ライスが薬をいつ飲んでいるかは知らないが校舎の中で効果が切れるような薬をタキオンは作らないと○○は言う




彼女の言うこともわかるとトレーナーは○○の意見も気になるようだった。とにかくライスと会って話をしてみると、トレーナーは1人ライスの元に向かう




下1~3
トレーナーイベント

トレーナーは脚を引きずってるライスを見付け彼女に駆け寄る。ライスはトレーナーを見るなり逃げ出そうとするが脚に痛みが走り咄嗟に動く事が出来なかった




トレーナー「タキオンの薬を飲んでるよね?」




そう聞くがライスは目を逸らし何も答えない。沈黙こそが答えだとトレーナーは薬を飲んでいるのを確信する




しかし薬を飲んでいてこの痛がり方はおかしい。効果が薄いのか誤魔化せない程症状が悪化しているのか。このままではより強い薬をタキオンに頼むだろうと考える




トレーナー「もう彼女の薬を飲んじゃダメだ」




オペラオーに頼めば良い医者と薬が手に入るのでタキオンに頼るのは止めるよう説得するがまだライスは何も言わない




ここでトレーナーは自分はブルボンと関わりがあることを思い出す。彼女はブルボンに知られたくないので何も言わないのだと解釈する




ブルボンには絶対に黙っているから教えて欲しい。これでライスが喋ってくれると思いきや彼女はまだ喋らない




トレーナーはここでライスの飲んでいる薬が痛みを止める為のドラッグ類でないと理解した

ライスの身体を考えると以前から痛みはあったがちゃんとした薬を飲んでいたので痛みはほぼ無いはず




それなのに目の前にいるライスは脚を痛がっている。彼女が飲んでいる薬は何なのか少しずつ理解すると共にトレーナーは血の気が引いていく




筋肉を増強させるような薬は痛み止めと相性が悪く同時に服用できない。所謂ドーピングといわれるような薬はこの特徴がある




ドーピングは筋肉に作用し効果を発揮するが副作用も深刻で高血圧や心臓への負担が大きくなってしまう




身体と脚が限界にきているライスがその薬に頼れば最高の走りをすることはできる。ただしそれは命と引き換えになる




トレーナー「ふざけるな!」




怒鳴られたライスはびくっと反応し震える。恐怖で体が震えているのではなく知られてしまったという感情からだった




レースの中で散ろうとするライスに対しふざけるなと怒りを露わにするトレーナー。普段の彼からは考えられない光景だった




レース序盤で意識が無くなれば他のウマ娘を巻き込む危険があるし何よりファンが喜ぶはずがない。そんなことは絶対に考えるなとトレーナーは怒りに任せて叱る




ライスシャワー「死んだあとのことは……ライスは知らないから……」




死ぬ直前に自分はファンの声援を浴びている。死んでしまえばその後どれだけ迷惑をかけても自分はそれを認識しない




走れなくなった自分にとって死は救いなのだとライスは歪んだ笑顔で言う




下1~3
トレーナーイベント

>>406
今は自分が主任で良かったと思うトレーナー、「悪いけど、君の引退セレモニーは取り消させて貰うし、勝手に出走登録させない為にもレース界隈のお偉いさん達にも君の状態を喋らせて貰う」とライスに釘を刺すトレーナー

>>407
タキオンが現れ「君はどうしても、私の邪魔がしたいみたいだね」とトレーナーに言う、トレーナーは「こっちの台詞だ、悪いがこんな事するなら君の研究室は撤去する最悪学園から追い出す」、タキオンはなんの権限がと言いかけるが「あぁ、主任だったねぇ…」と納得する。
更にトレーナーは「僕は『お前』が嫌いだ」とタキオンとは完全に決別宣言をする


それを聞いてライスをレースに出すと思っているのかとトレーナーは声を荒げる。引退セレモニー後にレースで走るのは目に見えていた





トレーナー「君の引退セレモニーは取り消す」




勝手に出走登録させない為にも各方面に話はしておくとトレーナーはライスに鍵を刺す。自分が主任でよかったとトレーナーは安堵していた





ライスはトレーナーを睨む。せっかく幸せを手にした自分をまた不幸にするのかと憎しみを込めた目をしていた




アグネスタキオン「君はどうしても私の邪魔がしたいみたいだねぇ」




そこに呆れた表情のタキオンが現れる。トレーナーは何をしようとしているのかわかっているのかと聞かれると勿論だと答える




身体も脚も終わったウマ娘が薬の力でどれだけ走れるのか。ライスの死によりどんな事態が起こるのかは未知の世界




こんな状況が揃うことは二度と無いだろう。だからこそ実験なのだとタキオンは悪びれる様子もなく言い切る

トレーナー「僕はお前が嫌いだ」




タキオンと決別することを決めたトレーナーはそう言い残し立ち去る。ライスは相変わらずトレーナーを睨み付けたままだった




アグネスタキオン「アレに止められようともやることは変わらないさ」




タキオンはトレーナーより今はライスが優先だと彼女を手厚く扱う。命の炎を自ら消そうとしている彼女はモルモットよりも貴重な存在なのだ




セレモニーはできなくなったが手はまだあるとタキオンはライスを立ち上がらせる。その際身体に痛みが走るがその目に迷いはない




アグネスタキオン「当てはあるから気にしなくていいさ」




ジャングルポケットからフリースタイルレースの情報を手にしていたのでそこでなら走れるとライスを元気付ける




フリースタイルレースでは大勢のファンは望めないがライスを知らないヒトは居ないはず。ファンは最後まで幸せなのだとタキオンはライスを歪ませる




彼女の最期のレースに相応しい相手がいれば文句は無い。ポケットにそれとなくフリースタイルレースの詳細を聞いておこうとタキオンは行動する




下1~3
次のイベント

タキオンはフリースタイルレースの視察に来ていた。どれくらいの規模でどんな観客がいるのかを直接確認したかったようだ




ポケットから聞いた話だけでは不透明な部分が多い。それに重賞を担当しているスタッフがフリーの方に顔を出しているとなれば別の方法を考えなければならなかった





走者ではなく1人の観客としてフリーの観察を続けるタキオン。やがてゲートの整備士を見つけると明らかに不機嫌になる




アグネスタキオン(あれは有マで見たスタッフだ)




フリーではゲートを使わないレースもあるが使うレースの方が多い。ゲートの整備士というニッチな職業はフリーの方でも需要があるようだ





整備士のような末端にもライスの話が耳に入っているかもしれない。少しでも不安要素を無くしたいのでフリーは諦めるかと考え会場から帰ろうとする。しかしそんな彼女にある人物が話しかけてくる





ルドルフトレ「珍しい奴がいるな」




声をかけてきたのはルドルフトレで後ろにはクリークトレの姿を見てもあった。タキオンは2人はもう出所してたのかと意外そうな反応をする




タキオンがここでなにをしているのか聞くとルドルフトレは自分が新しく主催するレースの選手集めをしているという




ルドルフトレもタキオンが何をしているか聞いてくる。この2人なら話しても問題ないだろうとライスについてのことを話す

ルドルフトレ「こっちで開催するレースに出ろ、華々しく散らしてやる」




彼が企んでいたのは以前のギャンブルレースの発展系で完全合法なものになるという。三店方式を採用するので違法行為ではないとクリークトレは自信を持って言う





フリースタイルとは違って金を持った観客が大量に来るし、レース中に死のうが周りを巻き込もうがレースは続く。通常のレースと違ってどんなことがあっても中止になることがない




それだけじゃないだろうとタキオンは鋭いところを突く。万が一レース中に死んでしまえばその処理が問題になる




ルドルフトレ「世の中には理解できない趣味趣向を持つヒトがいるってことだ」




死体を高値で買い取りたいなんて富裕層が出てくる筈。ライスならば確実に需要はあるとルドルフトレは笑う




ライスはレースで散ることができ、タキオンは実験が出来る。ルドルフトレには大金が手に入りwin-winの関係だと誘われる




アグネスタキオン「悪い話じゃないねぇ」




ライスが望んでいた大勢のファンの間で死ぬという要望が叶えられる。協力者には最大限の希望を叶えようとタキオンは闇レースの件を承諾する

トレーナーは各方面への根回しを済ませライスは黙ってレースに出バすることはできなくなった




これで安心かと思いきやトレーナーはライスのあの憎悪の表情が忘れられずにいた




トレーナー(何か見落としがあるような気がする)




トレーナーが考え込んでいるとそこにメジロパーマーとパマトレが現れ報告したいことがあると言い出す




パーマーはある情報筋からライスがフリースタイルレースに参加しようとしていると聞いたと話す




パマトレは主任とライスが揉めていたのを知っていたので一応報告しにきたという。トレーナーはその手があったのかと立ち上がる




トレーナー「教えてくれてありがとう!」




お礼は必ずすると言い残しフリースタイルレースの主催側と連絡を取る為に主任室から飛び出していく




メジロパーマー「お礼だって、どうする?」




パマトレ「もちろんアレっしょ!」




いつか居酒屋で約束したパーマーも含めて3人でのぴょいをリクエストしようと2人は上機嫌で戻っていった




下1~3
次のイベント

トレーナーはフリースタイルレースの主催者にも連絡しライスを出さないよう頼み込む




主催側も事故なんて起こったら大変なことになると承諾しライスの情報は各レースで共有されることになった




これで本当にライスの出れるレースはなくなったとトレーナーは安堵し話を聞いていたブルボンは感謝を伝える




ミホノブルボン「ライスさんを助けてくれてありがとうございます」




彼女と走れなくなったのは寂しいが仕方無いとブルボンは納得し自分のトレーニングに集中する




これでもう抜け道は無くなったのであとはライスに学園を辞めてもらえば全て解決する。非情ではあるが走れなくなったウマ娘が学園に居てもその子の為にはならない




近日中にライスを呼び出し退学手続きをしてもらおうとトレーナーはその為に必要な書類を揃える

タキオンはルドルフトレの隠れ家に連れて来られると一枚の書類を渡される。そこにはドーピング薬の成分表が載っていた




ルドルフトレはタキオンにその薬を作るよう命令する。これを作ることがライスがレースに参加する為の条件だという




このドーピング薬はただの薬ではなく中毒性の高いもの。これを闇レースに出バするウマ娘に売りつけようとルドルフトレは考えていた





ルドルフトレ「中毒になった奴らは手に入れた賞金で薬を買い続ける」




ドーピングの副作用で身体がボロボロになって走れなくなったウマ娘は海外に売りつければ無駄がない。ウマ娘を死ぬまで搾取するという計画をタキオンに話し協力させようとしていた




アグネスタキオン「残念だけど無理だねぇ」




断るということは生きて帰れないということだとルドルフトレは銃を構える。それでもタキオンは怯まず答えを変えない




アグネスタキオン「とても学生が手に入れられるものじゃないのさ」




レシピにあった一部の薬品は違法薬物であり更に希少な物も含まれているのですぐには作れない




中毒性が低いライスが飲んでいるドーピング薬ならすぐにでも作れるとタキオンは笑いながら言う




ルドルフトレは脅されている状況で動揺せず淡々と話す彼女をみてやはり仲間にしておきたいと考える



下1~3
次のイベント

時間の惜しいルドルフトレはやむを得ずタキオンの提案を飲み依存性の低い薬を使うことに決める




タキオンはこれで契約成立だと笑いながら隠れ家から立ち去る。もちろん銃を構えた男たちは手出しできなかった




ルドルフトレは闇レースで稼ぎシンボリ家を自分の物にするつもりでいた。メジロ家やサトノ、華麗なる一族を超える権力を手に入れたその先の未来、『バ主』という野望




全てのウマ娘を自分の所有物にするという無謀であり野望であるバ主になり秋川一族を一掃する。それがルドルフトレの夢であった




ルドルフトレ「アイツは邪魔だ」



その障害になるのがトレーナーだとルドルフトレはトレーナーの排除に力を入れる

トレーナーは主任室で1人□□の勝負服に話し掛ける。アグネスタキオンに呪いを掛けるのは止めて欲しいと以前に言ったことを訂正したいと語りかける




彼女の今後の行動次第ではまた掛けてもいいと思っている。勝負服もとい□□の先祖にそう語る




ライスを全てのレースを出禁にしたがトレーナーは何か嫌な予感がしてならない。不安は無いはずだが胸騒ぎがして仕方ない




正攻法での対策は全て終わった、ならば後はオカルトにでも頼るしかない。トレーナーは自分の不安を無くす為に勝負服に話しかけている




□□には関係のないことなので当然ながら先祖はなにも答えてくれない。それでもこの行動がトレーナーの心のモヤを取るのには十分だった




これでもう心配はない、カワカミのレースに集中しようとトレーナーは切り替える




数日後にライスが失踪し最悪の事態が起こるなどとトレーナーは一切考えていなかった




下1~3
次のイベント

トレーナーがカワカミの次の目標レースを宝塚記念、そして最終目標をエリザベス杯に決める




早速トレーニングに取り掛かろうとするとオペラオーが自分も宝塚記念に出ると言い始めた



テイエムオペラオー「宝塚はボクが輝く舞台なのさ!」




オペラオーが宝塚に出るとなるとカワカミは安田記念にズラした方が良いだろうかとトレーナーは悩む



本人達は同じレースでも構わないと言うがトレーナーは仲間内で同じレースを走ることを嫌がっていた




チーム内での潰し合いに良いイメージがなくできるだけ避けたいというのがトレーナーの本音




しかしオペラオーは出る気で調整をしたいと言っておりカワカミは宝塚を走ることを決めていた。これは自分が折れるしかないとトレーナーはオペラオーの出走を決める




彼女の走りを実戦で見れるので悪いことではない。中距離ならばカワカミにも勝てるチャンスはあるので良いレースになるだろう




この際、変な拘りは捨てて2人の調整に集中しようとトレーナーは宝塚記念に向けトレーニングを開始する

カワカミプリンセス「トレーナーさんはお胸が好きだと聞きましたけど本当ですの?」




トレーニング中にカワカミが突然そんなことを聞いてくる。彼女からそんな質問されるとは思わず吹き出してしまう




トレーナー「嫌いじゃない……よ」




お尻と胸は大きい方がいいと正直なことはいえず答えを誤魔化す。それを聞いたカワカミは笑顔で大胸筋には自身があると答える




カワカミプリンセス「ご覧下さいこの筋肉を!」




テイエムオペラオー「おーーっと!!」




カワカミが体操服をずらし胸を露出させた所をオペラオーがガードする。なんとカワカミは下着を着けておらずトレーナーは直メロンを脳裏に焼き付けるところだった




姫としてそれははしたないとオペラオーが注意するとカワカミは笑顔で体操服を元に戻す




テイエムオペラオー「君も覇王のトレーナーとして相応しい振る舞いを頼むよ」



デジタル経由でトレーナーの下半身のだらし無さを知っていたオペラオーはトレーナーに釘を刺す



ある意味□□からの注意より効いたようでトレーナーは大人しく頷く




下1~3
次のイベント

トレーニング終了後ルドルフとクリークがトレーナーを迎えに来る。残っている仕事を片付けてくるとトレーナーは言うがその表情は仕事をするものではなかった




シンボリルドルフ「準備は済ませているぞ」




クリークはトレーナーの腕を自分の胸に当てルドルフはズボンの上から股間を撫でる。トレーナーは困惑した表情を浮かべつつ3人は主任室に向かう




テイエムオペラオー「英雄、色を好むか」




金や権力にモノをいわせ女性を好きにする為の言い訳かと思いきやトレーナーを見ていると本当かも知れない。昔の言葉もバカにはできないとオペラオーはトレーナーを見ながらそう思っていた





その頃□□はある部屋に呼び出されていた。そこにはダイヤ、アルダン、そしてルビーが集まっている




(殺される)




□□は三大名家にリンチにされると震えていた。本気を出せば□□家くらいいつでも潰せることは彼女は理解していた




なるべく彼女らの前で調子に乗らないようにしていたが何かが気に障ったのだろう、命乞いをして意味があるとは思えない




トレーナーにもっと気持ちを伝えるべきだったと□□が死を覚悟しているとダイヤが口を開く

サトノダイヤモンド「トレーナーさんの為に名家のウマ娘同士助け合うことに決めました」




情報を共有し合おうともダイヤは言いアルダンとルビーも頷く。□□は彼女らが何を言っているのかわからず混乱する




ダイヤとアルダンは自分を殺してでもトレーナーを奪おうとしてもおかしくない。それなのに協力するというのが意味がわからない




「何が目的なの?」




素直に協力するとは思えず何か裏があるだろうと□□はそう言うがダイヤは笑顔のまま表情を崩さない



アルダンの方を向くことができずルビーの方を向くが彼女は険しい表情で□□を見続けている




「トレーナーは渡さないわよぉ……!!」




恐怖に耐え切れず涙を流しながらそう言う□□にアルダンはトレーナーは自分のものだと追い討ちをかける




サトノダイヤモンド「トレーナーさんはサトノ家の人間になるヒトです」




メジロアルダン「私と将来を約束しています」




ダイイチルビー「そこまでです!」




狂っているといっても過言ではない2人をルビーは一喝し止める。どうやら2人をまとめたのは彼女であるらしく、□□に経緯を話す




下1~3
次のイベント

代表してルビーが話の主導権を握る。彼女は家がやっている権力争いは関係ないと口にする




ダイイチルビー「私は自分の良心に従ってウマ娘の未来を守ろうとする貴女のトレーナーに力を貸すことを決めたまでです」





サトノ家とメジロ家もそうだとルビーは2人の方を見るがアルダンとダイヤはいがみ合いでそれどころではない





サトノダイヤモンド「私が慕っているのはあくまでマックイーンさんだけで他のメジロと仲良くするつもりはありません」





メジロアルダン「ではそれをマックイーンに伝えておきますね」




バチバチな2人を見たルビーはこれは駄目だと頭を抱える。仕方なく□□の方を向き詳細を話そうとした時アルダンとダイヤは彼女に詰め寄ってくる




サトノダイヤモンド「一番気に入らない動きをしてるのは華麗なる一族です」




メジロアルダン「何を考えてらっしゃるんですか?」




2人はルビーに釘を刺す。□□家の会社と華麗なる一族の関連会社の取引が増えたお陰で□□家は安定してきている




華麗なる一族は取引の代償としてトレーナーを要求してもおかしくない。殺意が含まれた視線を2人はルビーに送る

ダイイチルビー「貴女達が彼を本当に好きなら無償で助けてあげるべきです」



臆する事なく2人にそんなことが言えるとは。さすが名家の令嬢は度胸があるなと□□は思う




しかし彼女の度胸は狂人には通用せずダイヤは彼女の首を掴みルビーはそのまま持ち上げられる




サトノダイヤモンド「好きだなんて失礼な言葉を使わないで下さい」




アルダンはトレーナーとは結ばれる運命なのでそんな失礼な感情は抱かないとダイヤに同調する




サトノダイヤモンド「恋愛ごっこをしている貴女もですよ」




ルビーを乱暴に放り投げると次の目標は□□だとダイヤは迫る。サトノ家の跡継ぎとしてトレーナーの未来は決まっていると話す




「いや!!」




トレーナーは自分のもので絶対に誰にも渡さないと□□は震えながらもダイヤを拒絶する




メジロアルダン「運命に逆らうというのですか?」




トレーナーの障害になるものは全て排除するとアルダンも□□に迫っていく





下1~3
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トレーナー「やめろ!!」



突然部屋の扉が開くとトレーナーが飛び込んでくる。何でここにと□□は驚きながらも嬉しそうな顔をしている





○○「私が連れてきたの」




ダイヤ達が□□の同じ部屋に入るのを見てロクなことにならないと判断した○○はトレーナーを主任室から連れ出していた




トレーナー「大丈夫かな?」




倒れているルビーに手を差し伸べるトレーナー。ルビーはトレーナーのシャツがはだけている姿に赤面し目を逸らす





○○「さっきまでルドルフ達と楽しんでたのよ」




ルビーは何のことかわかっていないが□□は状況を察する。しかし自分の危機に駆けつけてくれたことは間違いないので怒りの感情は無かった

メジロアルダン「これは違うんです、違う……」




サトノダイヤモンド「ごぶっ」



トレーナーを見て動揺するアルダンとその格好を見て鼻血が吹き出しているダイヤ。トレーナーは2人を見ると自分のせいでこうなってしまったのだと反省する




トレーナー「やっぱり僕はトレーナーに向いてなかったのか」




そんなことはないとアルダンが真っ先に否定するが□□はそうかもしれないと肯定する




「アンタは優秀過ぎるのよ」




トレーナーがトレセンを辞め海外に行けば『トレーナー』という肩書きは消える。□□家の跡継ぎという新たなものを背負ってもいい




自分のせいで2人を乱して申し訳ないとトレーナーは頭の中を下げる。そして□□のことを真剣に愛していることも伝える




トレーナー「僕は□□を選んだんだ」




『トレーナー』として育成するならともかく、サトノ家やメジロ家を継ぐつもりはないとトレーナーはハッキリと言い切る




下1~3
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□□を保護し寮まで送り届けたあとトレーナーは主任室に戻り考え事をしていた。




トレーナー業を□□が卒業する今年いっぱいで廃業し、今年までは秋川理事長やルドルフトレに抵抗するがそれ以降の事はもう自分は知らないし関わらないと決める




トレーナー「みんな優秀なんだ」




トレーナー名簿を見てみるとどのトレーナーも決して悪くなく優秀といえるが自分より劣っている




いや違う、この優秀なトレーナー達を劣ると思ってしまう自分がおかしいのだとトレーナーは悲壮感に駆られる




自分が担当したウマ娘が勝つということは他のトレーナー達の栄光を潰すということ。他のトレーナーだけでなくウマ娘達に申し訳ない気持ちでいっぱいになる





トレーナー「もっと早くに気付いていれば……」




秋川理事長は敵に違いないが全てが間違ってはいない。自分が秋川一族にとって邪魔だと認識される時点で気付くべきだったのだ




それに気付けていれば栄光の独り占めなんかしていなかった。オグリトレやパマトレ達に栄光を掴ませてあげられたのだ




主任という立場になり他のトレーナーのことを考えるようになったが遅すぎた。もう取り返しはつかない所まできてしまったのだ

ゼンノロブロイ「主任さん助けて下さい!」




憂鬱なトレーナーの元にゼンノロブロイが慌ててやってきてライスがいなくなったことを伝えられる





ライスシャワー……あれだけ言っても響かないなら、もうどうしようもないと呆れ疲れた表情する




トレーナー「悪いけど最善は尽くしたんだ……」




ライスが引退セレモニーで走り死のうとしていたこと、タキオンの薬に頼ったこと、フリースタイルレースに出場しようとしていたことをロブロイに伝える





まさかそんなことをしでかしているとは思わずロブロイは硬直する。それでも助けて欲しいと懇願するがトレーナーは頷かない




トレーナー「もう無理だよ……」




どこに行ったのか検討も付かずどうしようもないとトレーナーは疲れ切ったように言う




主任としてやれることは全てやったのでこれ以上どうしようも無い。あれだけ必死に説得したのに聞かなかったのはライスなのだ




ロブロイはあの優しい主任がここまで疲れ切り半ば諦めた様子を見てショックを受けていた




ライスのことを放棄したとも取れる言動だったが主任は何もしなかったわけではなく自分もライスの行方を知らない




諦めるしかないのかとロブロイは目に涙目を溜めながら主任室を去る




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前の世界で学園が崩壊した時と同じ空気を感じる○○。主任室でうなだれているトレーナーにこのままだと世界が『終わって』しまうと伝える





○○「主任にかかっているのよ」




彼女の世界と同じことが起きてしまえば□□と離れ離れになるだけでは済まず全てを巻き込み終わってしまうのだ




世界が終わっても構わないが□□だけは失いたくない。その為には世界を終わらせてはいけないのだ





トレーナーはまだ手遅れではない、ここからいくらでも挽回できるからと○○は励ました





トレーナー「どうして……」




夜、トレーナーは珍しく居酒屋で1人飲んでいた。酒なんか全く飲めない筈なのに何杯も強い酒を流し込むも全く酔えない




トレーナーの両親は元トレーナーと担当ウマ娘という関係で幼い頃からトレーナーという職に興味があった




その後思春期になりルドルフの走りに憧れ彼の道は決まった。必死にトレーナーやウマ娘の勉強し、中央に来て□□と出会えたまでは最高だった




自分はトレーナーという職業に向いてなかった。夢から醒めてしまったような虚無感がトレーナーを支配していた

飲み屋からの帰り道、ルドルフトレとタキオンとライスに出会う。この3人を見たトレーナーは事情を理解する




ライスはトレーナーを睨みルドルフトレとタキオンは止める気かと言うがトレーナーは好きにすればいいと予想外のことを口にする




トレーナー「レースでの死が君の幸せならそれで良い」




ただ最後に言いたいことはあるとライスに話し掛ける。ルドルフトレが主催する闇レースの観客に純粋なファンはいるのか?タキオンのくだらない実験に加担するのが幸せなのか?





トレーナー「君は立派な悪役だよ」




学園まで抜け出し引退というファンを安心させる最期を選ばなかったライスは『悪役』だと言いトレーナーは立ち去る





タキオン達は酔っ払いの戯言なんか気にするなと言うがライスの心は激しく動揺していた




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酔っている感覚は無かったがアルコールは身体に残っておりトレーナーは見事に二日酔いになる




それくらいで仕事は休めないと主任室に入ってくるが相変わらず元気が無い。また憂鬱な日々が来るのかとため息ばかりが出る




悩むトレーナーの元にイクノトレ、パマトレ、ハヤヒデトレが主任室に現れる。また後にして欲しいとあしらおうとするも彼らは退かない




イクノトレ「悩んでいることが仕事のことなら自分たちに協力させて下さい」




3人は主任のおかげで自分達はトレーナーとして成長できたと話す。トレーニングのことだけでなく考え方など数多くのことを学んだという




自分は他のトレーナー達から嫌われていると思っていたのでそんな風に言われるとは想像しておらずトレーナーは驚く




パマトレはこんなことで驚くトレーナーに驚愕する。自分の知識や技術を惜しみなく教えてくれるトレーナーは尊敬されて当たり前の存在




パマトレ「嫌いなヒトに3Pなんか誘うわけないじゃん?」




ハヤヒデトレ「3P!?」




まさか自分が慕われているとは。自分を心配して声をかけてくれるなんてとトレーナーは衝撃を受けている

トレーナー「昨日……ゼンノロブロイは泣いてたんだ」




彼女を悲しませた事が心残りだったトレーナーは3人にライスシャワーを救う最後の手段に協力して欲しいと頼む





トレーナーはライスに届けられたファンレターを全て出しイクノトレ達にこのファン達に片っ端に連絡して集まって貰うよう指示を出す




ゴルシが動画投稿サイトのチャンネルを持っているのでそこでライスのファン達の言葉を投稿し彼女に見て貰うという




イクノトレ達はわざわざ動画にしなくてもファンとライス直接会えば良いのではと疑問を持つ




大きな声では言えないがライスは今ルドルフトレの元にいるとトレーナーは話す。だから動画にするしか方法がないのだと3人は事情を知る




イクノトレはファンと連絡を取りハヤヒデトレはカメラの準備をすると勢いよく主任室から飛び出していく




パマトレはイクノトレの手伝いをすると思いきや主任室に留まりトレーナーに耳打ちする




パマトレ「パーマーとヤっとく?」



そういうのはいいからとトレーナーは断るが元気になって欲しいからとパマトレは笑顔のまま退席する




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時間後、ライスのファン達が集まりその中にはブルボン、ウララ、そしてマックイーンとゴルシもいた




マックイーンはゴルシに連れられてきただけで事態を全く把握しておらずブルボンはライスが行方不明になり落ち着いていられない




トレーナーはここでライスの状況をファン達にも全て説明する。それを聞いたファン達は当然ざわつきブルボンは今すぐ止めにいくと飛び出していこうとする




トレーナー「彼女の心を動かせるのは皆さんのメッセージしかない。どうか力を貸して下さい」




ライスを助けて欲しいとトレーナーは頭を下げる。トレーナーの話を聞いたウララがブルボンを止め一緒にメッセージを送ろうと説得する





機材の準備も済みファン達はライスは自分達が助けると意気込み彼女への思いを熱く語る。ファンだけでなくブルボン達もライスを助けたいという気持ちは同じでカメラの前で語りかける




ミホノブルボン「ライスさん貴女は私のヒーローです」




ハルウララ「ライスちゃん戻って来て!また一緒にうまぴょいしよう!」




まさかウララとライスの間に百合が咲いていたのかとファン達は動揺するがトレーナーはライブのことだとフォローする




ハルウララ「うまぴょいってアレだよ?裸で……」




ゴールドシップ「米ーー!戻ってこねぇと全部バラされるぞーーー!」




動画は完成しあとは投稿しておくだけ。これがライスの目に入るかどうかは賭けになるが必ず見てくれるとトレーナーもファンも信じていた

その頃、ライスはルドルフトレに最期のレースは今日の夜行う事を伝えられていた




更に自称ファンの大富豪も紹介されていた。彼がライスの死体を買い取るとの事で安心してレースに望んで欲しいと笑顔で言われる




ルドルフトレ「お前が死んだら走ってる時より盛り上がるだろう。みんなお前が死ぬのを期待してるぞ」




ライスシャワー(違う……そんなの望んでないよ…)




ライスは死ぬ直前にファンの声援を浴びるのを想定していた。それなのにここでは死んだ後を期待されている




こんなことは望んでいないとルドルフトレに言おうとするもタキオンが現れ無理矢理パドックに連れていかれてしまう




アグネスタキオン「もう後には引けないよ」




ここから逃げ出すことはできても逃げている最中に死ぬ確率が高い。誰にも知られずひっそりと死ぬことだけは嫌だと追い詰められていた




自分はこれから死ぬのだとやっと頭が理解し恐怖で身体が震える。死は救済などではなく絶望だと知った時にはもう遅かった




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イクノトレ達から動画の撮影に来れなかったライスのファンからあるメッセージが届いたのを聞かされる




とあるビルから大富豪や社長、そしてウマ娘が多く出入りしているというリーク情報だった




そこで闇レースが行われていると確信を持ったトレーナーはルドルフトレと完全決着を付けると意気込む




ライスだけじゃなくタマも連れ戻す。ライスは動画を見て心変わりしたことに賭け、タマは学園に支援してもらえなかった真の原因はルドルフトレだということを伝えればわかってもらえるはず




ルドルフトレを捕まえ闇レースを潰すのは自分に任せて欲しいとルドルフは言う




シンボリルドルフ「彼に引導を渡すのは私の役目だ」




トレーナーに救ってもらった恩返しもあるがここで彼と決着をつけなければ先に進めない。ルドルフの強い要望でルドルフトレ確保は彼女に託された

闇レース場ではレースがスタートしようとしていたがその直前、ゲートのトラブルによりレース開始が遅れていた




実はこのトラブルは桐生院家が起こしたものでトレーナー達への連絡もライスのファンを装ったものだった




葵はミークと共に地方にいるので間に合わない。なのでせめて情報だけでもトレーナーに届けていたのだ




ライスシャワー「ううっ!」



逃げるならこのタイミングしかないとパドックから飛び出そうとするが誰かに抑え付けられ、その姿を見たライスは驚愕する




タマモクロス「大人しく死んどけや」




隣のゲートに居たのは走れないはずのタマでライスはどうしてと困惑する。タマはライスが飲んでいたものと同じ薬を飲んでいた




タマはライスと違いレースを走っても死ぬかは半々だが身体の自由はほぼ効かなくなる




達磨のようになった自分に買い手がいる。このまま生きていても誰も幸せにできないとタマは間違った決心をしてしまっていた




自分達は商品で勝手な行動は許されない。タマがライスを押さえつけている間にゲートのトラブルは解消していた




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突然ゲート前に投げ込まれたのはスタングレネード。激しい閃光にウマ娘たちは怯んで動けなくなる




ミホノブルボン「対象を確認、確保します」




その隙に完全武装(フルアーマー)で飛び込んできたブルボンがタマを気絶させライスと共に回収してその場を離脱する




ゴールドシップ「いい感じに役に立ったろ?」




スタングレネードはゴルシお手製で自然由来の材料を使っているので環境にも安心らしい




レース場は大騒ぎになりその混乱に乗じてトレーナーは放送室に向かう。放送室をジャックしてターフビジョンから動画を流す作戦だった




動画にはルドルフトレが起こした不正や犯罪についての暴露も含まれており彼を追い込むのも目的だった




放送室に向かっている最中にトレーナーはタキオンと出会う。この騒ぎはトレーナー達が起こしたものと知りタキオンは怒りを露わにする




アグネスタキオン「よくも邪魔をしてくれたねぇ」




トレーナー「失せろ!お前に用はない!!」




アグネスタキオン「ひっ」




普段の彼からはありえない程強く荒々しい口調で罵倒されタキオンは怯む。トレーナーはタキオンを無視しそのまま放送室に向かっていく

回収されたタマはまだ気絶さておりライスは困惑している。ブルボンは見て欲しいものがあると言いライスに例の動画を見せる




「ライスの走りに勇気を貰った」


「悪役だと思っていたけどライスこそヒーローだ」


「ライスシャワーさん死ぬなんて言わないで!」




ミホノブルボン「これを見てもまだ気持ちは変わりませんか?」




ライスは涙を流しながら動画を見ていた。自分のやろうとしていたことがどれだけ愚かなことかちゃんと理解しているようだった




これでもうライスの心配はないあとはトレーナーがどうなったか。それを確認する為にターフビジョンを見るが画面は変わらない




トレーナーの所に応援に行こうとするとライスの悲鳴が聞こえ、そちらを向くとタマが刃物を持ちライスを羽交締めにしていた




タマモクロス「ハッピーエンドなんかこの世に無いんや」




どんな形であれライスは死ねば金になる。彼女を殺し自分も死ねば全て解決する話で余計なことはするなとブルボンに言い放つ




警戒してか偶然か、タマは壁を背にしており助けを期待できる状況にない。下手に近付けばライスは殺されてしまう




このまま睨み合いを続けても勝機はない。2人を助けるのがベストだが状況によってはライスかタマのどちらかしか助けられなくなってしまった




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ルドルフトレはこの騒ぎはなんなのか直々に調査に向かおうとした最中にルドルフと会う





ルドルフトレ「なぜ裏切る?お前を七冠までさせたのは俺だ」




彼女を見て全てを理解したルドルフトレは自分がどれだけ学園やウマ娘達の為に働いたか知っているのかと話す





あれだけウマ娘に尽くしたのに秋川一族は評価しないどころか罵倒した。秋川だけでなくルドルフも裏切るのかと呆れたように言う





シンボリルドルフ「先に裏切ったのはそっちだ」




不良達を使って自分を消そうとしたと反論する彼女にルドルフトレは懐から銃を出しルドルフを始末しようとする




しかしルドルフもここに来るまでにルドルフトレの部下から銃を奪っており彼に銃を突き付ける




ルドルフトレ「撃てるわけないだろう」




トレーナーに尽くすことを決めたルドルフが自分を撃てるはずがないと嘲笑うが彼女は引き金に指をかける




シンボリルドルフ「お前を殺したあと私も死ぬ」




権力に溺れクズと成り果てた彼女しか知らないルドルフトレはルドルフにそんな覚悟ができるのかと驚く




やられる前にやってやるとルドルフトレも引き金に指をかける

シンボリシリウス「待ちな!」



シンボリクリスエス「ルドルフは任せろ」




シリウスとクリスエスが現れルドルフとルドルフトレを取り押さえる。シンボリの2人はトレーナーやルドルフ、ゴルシ達が学園から揃って出ていくのを見ていた




シンボリクリスエス「この男に殺す価値はない。ルドルフは死ぬ必要はない」




ルドルフトレを抑え込みながらシリウスはルドルフの七冠は彼女だけの実力だと彼の功績を否定する




シンボリシリウス「誰がトレーナーでも関係なかったんだよ」





クリスエスに説得されたルドルフは銃を下ろしルドルフトレは彼女を睨むもただの負け惜しみになってしまった





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トレーナーが放送室に着くとそこにはクリークトレがいて何かのスイッチを触っていた





そのスイッチを操作するとターフビジョンの電源が落ち真っ暗になる。ターフビジョンだけでなく様々な電源が落とされていく




クリークトレ「酷いじゃないですかこんな事するなんて」




トレーナーせいで今日は大赤字だとクリークトレが睨む。そんな彼に何故ルドルフトレの味方をするかとトレーナーは訴えかける




トレーナー「クリークが悲しんでた。君はそんな人間じゃないはずだ」





クリークの名前が出るとクリークトレは睨むのをやめ下を向く。その表情は悲しみとは違ったものであった





そもそもなぜ彼はルドルフトレの言いなりとなってしまったのか。なにか事情があるのなら話して欲しいとトレーナーは歩み寄る

クリークトレ「あれは自分がトレーナーになったばかりの頃です」




免許を取りこの学園に来た頃にルドルフトレと出会った。そこで……




ゴールドシップ「長ぇーーーんだよ!!」




窓を突き破りながらゴルシのドロップキックがクリークトレに炸裂する。手加減無しの一撃が決まりクリークトレは瞬殺される





もう安心だとゴルシは笑うがトレーナーは心配そうに彼女の脚を気にしている




トレーナー「ガラスは刺さってない?痛くない大丈夫?」




こんな時までウマ娘の心配をするなと若干頬を赤らめながらゴルシはトレーナーを脇に抱える




トレーナーは映像を流すためにここに来たから撤収できないと抵抗するがゴルシはある方向を指差す




クリークトレが放送室の機器にめり込んでおりとても使えるとは思えない。目的は達成したから逃げるのだとゴルシはその場から脱出する




下1~3
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ゴールドシップ「ブルボンはしくじったみたいだぞ」




フラッシュグレネードの暴発でタマがライスを人質にとって逃走したと連絡が入る。トレーナーは状況を確認する為にブルボンと合流するようゴルシに指示を出す




タマモクロス「早く来いや死に損ない!!」




タマはライスを連れ闇レース場から離れていた。ライスの死体を買いたいといっていた大富豪と直接交渉しようと目論んでいた




しかし彼女の前に○○が立ちはだかる。タマは凶器を使い○○を脅すが彼女には効く様子がない





○○「そんな貧相な身体よりも私の方が高値がつくわ」




そう言ってライスを解放させようとするがそれがタマの逆鱗に触れ○○に襲いかかる





「やめて!!」





□□が○○を突き飛ばし彼女を助ける。○○がなぜ助けたのかと聞くと□□は友達を見殺しに出来るわけないと叫ぶ




「どいつもコイツもすぐ死のうとするな!死んだら全部終わりなのよ!」




自分が死んだ後に残された人達の事を考えいのかと説教するがタマには響かない

タマモクロス「アンタん家そういえば金持ちやったな」




甘やかされて育った□□も腹が立つと彼女にも凶器を向けるが動じない。死ぬのが怖くないのかとタマは理解できない




「友達を捨てたアンタには分からないわよ」




自分が捨てたのではなく周りが悪いのだとタマは激昂する。オグリ、イナリ、クリーク。彼女達はなにも悪くないと主張する




そうなった原因はタマにあると□□は言い切る。ギャンブルレースに走り関係に亀裂を入れたのは彼女である




タマモクロス「もうええ……疲れたわ」




タマは凶器を自分の首に当て自殺を図る。○○は彼女が死んでしまえば世界が終わると慌てて駆け寄る




それを聞いた□□もタマに駆け寄るが彼女はこの瞬間を待っていたのだと□□に凶器を向ける




下1~3
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「このぉ!!」(やらせん)




タマモクロス「な……」




□□の気迫と先祖の呪いがタマを怯ませる。その隙に□□はタマを投げ飛ばし無効化する




ナイスネイチャ「全員脱出したって!」




ブルボンやトレーナー達も無事に脱出できたとネイチャから聞かされイクノトレ達と共にここの面子は撤収する




○○「技をどうしたの?」




○○は□□がタマに技を使ったことに驚いていた。□□はもしもの時の為にトレーナーに合気道などを習っていると説明する





○○「プロレスもそうよね」




なにを言っているのかわからず困惑していると○○が夜の、と付け加える。くだらないことを言ってないで早くトレーナーと合流しようと先を急ぐ

イクノトレ達によりトレーナーの元に連れて行かれたタマは壊れたように何も反応しない





トレーナー「学園が支援金を出さなかったのはルドルフトレが原因だったんだ」




タマに支援金、物資を拒否する書類を見せるが彼女の目に光は無い。トレーナーは諦めずタマに話しかけるがゴルシが止める




ゴールドシップ「もう止めてやれ」




この世の全てに絶望し生きる気力も無くなったタマは抜け殻のようになっていた。今更真実を知っても彼女は何も変わらない





せめてイナリと同じ病院に連れて行こうとトレーナーは提案しその場で病院に電話を始める




ゴールドシップ「一歩間違ったらこうなってたのは……」




ゴルシはそれ以上口にすることができなかった



下1~3
次のイベント

数時間後、タマは救急車でイナリと同じ病院に運ばれていく。そして警察にはルドルフトレ、クリークトレ、闇レース関係者達が逮捕される




ルドルフトレはもう保釈金を払う金はもう無いらしく以前捕まった時とは違い悔しそうにしている





ルドルフトレ「全員は救えなかったな」





タマモクロスはもう終わりだと捨て台詞を残しルドルフトレは連行される。彼が表に出てくることは数十年は無いだろう




ゴールドシップ「お前のせいでオグリ達の世代は滅茶苦茶じゃねーか!」




蹴り飛ばしてメジロドローンに乗せてやるとキレるがトレーナーは仕返しする価値もないとゴルシを止める





ルドルフトレを終わらせることはできたがその代償も大きかった。タマは再起不能まで追い込まれライスの心も酷く傷付いた




全員を救えなかったのはルドルフトレの言う通りで反論のしようがない。負け惜しみの言葉であったがトレーナーの心を深く抉る

警察官「このウマ娘も皆さんの関係者ですか?」




そう言って警察が連れてきたのはタキオンだった。彼女はトレーナーに怯え腰が抜けその場で動けなくなっていたのだ




□□やイクノトレ達は実験がしたいという理由だけでルドルフトレに協力した彼女は許せない、タキオンもルドルフトレの一味だと証言しようとした




トレーナー「彼女もウチの生徒です」




しかしトレーナーはタキオンを助けようと庇った。この言葉に□□達は驚き正気なのかとさえ思っていた




警察はトレーナーの言葉を信じタキオンも連れ帰るよう指示を受ける。トレーナーは頭を下げタキオンはトレーナーの側に来る




トレーナー「さあ帰ろう」




アグネスタキオン「あ……」




トレーナーはタキオンを庇いはしたがそれ以上なにも無い。無視に近い形でタキオンを放置しトレーナー達は学園に帰っていく




下1~3
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学園へ帰った後、トレーナーは理事長室へ赴き今年度限りでトレーナーを辞めると辞表を叩きつける




秋川理事長「何のつもりだ?」



こんなものは認めないと理事長は辞表を破り捨てようとする。だがルドルフトレと学園の繋がりを警察に話すと言うと理事長は何も言えなくなる




理事長は苦虫を噛み潰したような表情で主任の後釜は自分で探せと言う。理事長が辞表を受け取ったことを確認するとトレーナーは頭も下げず理事長室を後にする





秋川理事長「ぐぎぎぎぎ……!」




華麗なる一族にはなんて説明したらいいのかと理事長は頭を抱える。ルビーをトレーナーの担当にする約束で多額の金を受け取っていた




最新のVR機器は既に購入済みで代金の支払いも済ませており余った金は一族に配ってしまった




トレーナーが辞めることが華麗なる一族に知られれば金は返さなければならない。寄付で貰った金だからと言い訳ができる相手ではないのだ





金を回収する為に自分が売られ秋川一族は大損害を被る。この未来だけは絶対に避けなければと理事長は頭を掻き毟りながら必死に考える

ゼンノロブロイ「ライスさんを助けてくれてありがとうございます!」




やはり主任を頼って良かったとロブロイに涙ながら感謝される。トレーナーは今回はイクノトレをはじめ皆んなの協力があったからだと説明する




ゼンノロブロイ「主任だから皆さん協力してくれたんですよ」





その言葉で少しは楽になったとトレーナーは笑顔を見せる。そしてトレーナーはライスが今回暴走してしまったのは彼女にトレーナーがいなかったからだと考える




彼女にトレーナーかいれば、価値観を分かち合える存在が側にいればこんな事にならなかっただろうと主任として後悔もしていた




急に黙り込んだトレーナーを見て□□はゼンノロブロイの胸でも見てるのかと小突く




ゼンノロブロイ「しゅ、主任さんが見たいっていうなら…」




制服をズラそうとしたロブロイを制し□□はトレーナーを投げ飛ばす




「アンタが止めなさいよ!!」




身長の割に大きなメロンを持っているロブロイが気にならないと言えば嘘になる。そんな部分が出てしまいトレーナーは投げられて当然だと現実を受け入れる




下1~3
次のイベント

一日明けてトレーニング中にも関わらずトレーナーは難しそうに考え込む。トレーニングに集中していないとオペラオーに見破られ後釜のことを彼女に話す




トレーナー「誰か1人に託すなんてできない」




テイエムオペラオー「ならば複数人ならどうだろう。古代ローマのコンスルのように!」




なるほどと納得しそのアイデアに乗っかることに。複数人にするならまず考え付くのはイクノトレ、パマトレ、ハヤヒデトレ




そして桐生院をまとめ役にすればそれらしい体制は整うが彼らには荷が重いかもしれない




自分のことで精一杯な状況で主任と似た立場の仕事を任せたくはない。今年中に成長したとしても厳しいだろう




若手で切れ者トレーナーといえばオグリトレが頭に浮かぶが協力してくれるとは思えない。自分の後釜というのが彼女は気に入らないはず




イクノトレ達に任せるのなら理事長が今のままでは不可能という結論に至るトレーナー。上が変われば下への負担も少なくなる




後釜よりも先に理事長をどうにかするべきだとトレーナーの思考はそちらを向く

主任の後任もそうだがライスの暴走を見てやはり各ウマ娘にトレーナーを付けるべきだと呟くと○○が無理にトレーナー付けるのは愚策だと釘を刺す




○○「学園が終わるわよ」




トレーナー「相性の問題もあるからね」




無理にトレーナーを付けると荒れるのを彼はちゃんと理解していた。それに一部は自分に拘ってトレーナーを作らないウマ娘もいる




その状況を改善するには自分が学園から去ることなので来年には解決するがそれで全ては解決しない




そもそもオペラオーのように1人でもレベルの高いトレーニングを行っているウマ娘も数は少ないが存在する




そんな彼女たちにトレーナーを付けると逆効果になる。その線引きが曖昧過ぎるのも問題だとトレーナーは考えていた




中央が中央らしくないと言われるのも時間の問題。最後の仕事としてウマ娘とトレーナーの問題は解決させたいとトレーナーは考える




下1~3
次のイベント

トレーナーはイクノトレ達に来年度の主任をやって貰えないかと話す。もちろん誰か1人に押し付けるのではなく分担してもらうことも説明する




イクノトレ達は自分達が主任になる事よりトレーナーが主任を辞退するどころか学園を辞める事に驚く




トレーナー「色々考えだけたけど僕は学園にはいない方が良い」




それに来年は□□が海外に挑戦するので自分はそれについていく。学園だけでなく自分にも理由があるのだと説明する





パマトレ「ウチは新人だしいきなり主任なんて…」



イクノトレ「パマトレさんやハヤヒデトレさんはレースで結果を残してますけど…」




ハヤヒデトレ「僕らが主任をやることに名家のトレーナーや先輩達は納得しますか?」




トレーナーの力にはなりたいが主任を引き受けることに3人は消極的だった。3人の力を合わせてもトレーナーに届かないことを彼らは知っている

桐生院葵に協力してもらう前提でもやはり厳しいかとトレーナーは悩む。他のトレーナーを黙らせるだけの材料が無いのも痛い




こうなったら今年中に彼らにレースを勝ちに勝ってもらい誰の文句も言えないようにすれば良いかと閃く




彼らの担当の適正を考えレースで被らないように調整し自分がトレーニングを監督する。これなら大丈夫だろうと彼らに交渉する




パマトレ「辞めないで……」




トレーナーが口を開こうとした時、パマトレが涙を流していることに気付く。イクノトレとハヤヒデトレも泣きそうな顔になっている




気持ちはありがたいが既に理事長に辞表も提出したと言うとパマトレは泣きながら理事長室に行こうとする




トレーナーはイクノトレかハヤヒデトレが止めるかと思っていたが止めるどころか彼女に続く。それを見たトレーナーは慌てて3人を止める




イクノトレ「海外へは学園に籍があっても挑戦できます」




ハヤヒデトレ「理事長が悪いのは知ってますよ」




まさかこんな展開になるとは思わずトレーナーはとにかく落ち着くようにと3人を宥める




下1~3
トレーナーイベント

イクノトレたちに自分のことをそう思ってくれるのはとても嬉しいとトレーナーは気持ちを伝える




だが自分はあまりにもウマ娘たちを振り回してしまったし犠牲者も出してしまった。そんな自分が居続けることはできないと真剣な顔で言う




イクノトレはG1で勝ててないと言ったが本当は重賞で勝つのも立派なこと。それが評価されなくなったのは自分のせいだとトレーナーは言う




トレーナー「理事長がいなくなったとしても自分がいる以上学園は良くならない」




3人を含め他のトレーナーやウマ娘達も成長出来ない。自分がこれ以上トレーナーを続けたら担当を勝たせる為にトレーニングをする。そしたら自分の担当じゃない娘達はきっと不平等だと争いが起こる




自分はトレセン学園という環境に居てはならない。ここから去ることはもう決めたのだと3人を説得する




トレーナーの言葉に思うところがあったのかイクノトレとハヤヒデトレは納得したような表情を見せる




しかしパマトレは相変わらず泣き続けており納得する様子は微塵も無い

そんな時主任室にスカーレットが入ってくる。今朝からタキオンの様子がおかしいとトレーナーに文句を言いに来た




ダイワスカーレット「タキオンさんに何したのよ」




ここでスカーレットはパマトレが泣きイクノトレとハヤヒデトレが変な表情をしていることに気付く




まさか女トレーナーまで泣かせたのかとスカーレットは軽蔑するがそれは違うとイクノトレが事情を説明する




ダイワスカーレット「ならさっさと辞めなさいよ」




トレーナーのせいでおかしくなったウマ娘を何人も知っているのでスカーレットはトレーナーは要らないと言い切る




この際だからとスカーレットはトレーナーの担当だけがレースで勝つのは腹が立つと苛立ちながら話す




トレーナーの担当になれるかどうかでレースで活躍できるかが決まる。トレーナーに気に入られる為に派手な下着を買ったりなど変なことが流行ってしまっているらしい




ダイワスカーレット「アンタって本当トレーナーに向いてないわよ」




分かってはいたがウマ娘に言われるとショックを受けるトレーナー。しかしここは笑顔でだから学園を辞めるのだと言いスカーレットは気が済んだのか帰っていった




下1~3
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トレーナーは□□や○○に主任室での出来事を話す。まさかパマトレに泣かれるとは思っていなかったとトレーナーは呑気に言うが、□□はまさかトレーナーを狙ってるのではと考える




(胸もデカいし要注意ね)




ヒトとの浮気はウマ娘としてのプライドが絶対に許さないと決めている。トレーナーには話していないがカフェトレとの浮気を知ったとき、殺意を抱くほど□□は怒りに震えた




パマトレがギャルなのは誰が見てもわかる。ギャルは股が緩いという偏見を□□は持っているのでパマトレを近付けさせない努力をしようと決める




トレーナーはついでにスカーレットにトレーナーに向いていないと言われたことも伝える。□□も○○も気にする必要はないとフォローする




タキオンといいスカーレットといいカフェトレの周りにいるウマ娘は全員気に入らない、文句言う前に勝てるような努力しろ□□は怒る




○○「そういえば海外に行くみたいだけど私はどうなるの」




いい機会だから聞いておきたいと○○はトレーナーに質問する。彼女は海外向きなので連れて行きたいが戸籍が無いのでパスポートが作れないとトレーナーは残念そうに言う




連れていけないが未だに周りから得体の知れないウマ娘だと思われている○○を置いて行くわけにもいかないしと真剣に悩んでいることを伝える

「これを見なさい!」




自信満々に□□が一枚の書類を取り出す。トレーナーは何かと覗き込むとそれは○○の戸籍謄本だった




□□家の力で作ったとドヤ顔で話し、○○は□□家の養子という事になっており○○の妹になるという




トレーナーは□□家が珍しくお金持ちらしい事をしていると驚き○○はこれからは姉妹だと□□に抱き着く




○○「挨拶に行かないといけないわね」




自分の為に戸籍を用意してもらった□□家にお礼を兼ねて会いに行きたいと○○は言う




トレーナーは本格的に海外を目指すことになることを報告したいので一緒に行こうと近々□□家への訪問が決まる

メジロマックイーン「お話したいことがありますの」




マックイーンがトレーナーの元へ訪れ近況を話す。あれからアルダンが憔悴していること、今回の事件でメジロ家は事態の収集がつくまでおばあさまが復帰する事が伝えられる




メジロ家のゴタゴタはひと段落しそうだがトレーナーとアルダンとの関係を精算したいとマックイーンは話す




メジロマックイーン「アルダンとおばあさまを交えて話し合いをして欲しいですわ」




アルダンはトレーナーとの出会いが運命と信じて治療を頑張ってこれた。心の支えを失った彼女は見てられないとマックイーンは悲しそうに言う




アルダンとトレーナーだけではまた暴走しかねない。おばあさまと一緒ならその心配はないとマックイーンから説明を受け、トレーナーはアルダンと会うことを受け入れる




下1~3
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トレーナーはアルダンとメジロ家のおばあさまと対面する。トレーナーはすっかりやつれてしまっているアルダンに驚き自分のせいでと胸を苦しめられる




アルダンはトレーナーの姿を見ると笑顔を見せるが辛そうにしている。トレーナーはアルダンとおばあさまに勘違いさせるような事をした自分が悪かったと頭を下げる




トレーナー「僕を恨むなら恨んでも構わない」




アルダンは何か言おうとするがおばあさまに止められる。そしておばあさまがゆっくりと話し始める




おばあさま「貴方が担当したウマ娘は3着以下を取った事がなくアオハル杯では全勝」




才能があるとはいえない□□家の令嬢を強豪に育て上げた手腕は嫌でも耳に入るとトレーナーを褒める




ウマ娘からすれば喉から手が出る程欲しい人材がトレーナー。それで済めばこんなことにはならなかったとおばあさまは淡々と話す

おばあさま「この子はどう思うか聞かせて欲しいわ」




もしアルダンを育てるならどう育成するか。そう聞かれてトレーナーはアルダンの特徴を思い出す




彼女の脚はガラスのように脆くスパートに耐えられない。今の状態では100mが限界といった所だろう




自分がトレーニングをするならまず無理のない程度に脚を鍛えて300mのスパートに耐えられるようにする。レースでは差しか追込みで走ることになるだろう




良い位置をキープして最後の300mに全てをかける。逃げや大逃げが相手でも掛かりさえしなければ十分に勝てる




掛からない為に精神力を鍛え更に良い位置を保てるよう技術のトレーニング。更に……




ここまで口にしたところでもういいとおばあさまに止められる。アルダンは今にも泣きそうな顔をしていた




おばあさま「そのトレーニングができるトレーナーは貴方以外にいるのかしら?」




その言葉がトレーナーに突き刺さる。アルダンはメジロ家の中でも最も優れたトレーナーがついていたがあの大怪我をしてしまった




繊細な彼女を育成すること自体が至難の業。それができるのはトレーナーしか存在しない

おばあさま「この子は引退させるのよ」




これ以上トレーニングを続けても怪我をする可能性が高い。トレーナーに担当してもらえないのなら走る意味がない




アルダンはおばあさまの跡を継ぐ為の勉強を始める。本人はまだまだ走りたいのだがトレーナーが居なければ走れない




おばあさま「トレーナーに向いていないとはこういうことよ」




アルダンのように脚が繊細で学園を辞めていくウマ娘は何人もいる。そんな彼女達にとってトレーナーは救世主と同じ




そんな救世主に拒否されるということは二度と走れないと宣告されたと同じ意味。トレーナーは自分の価値を改めて自覚する




アルダンは何か言いたそうにしていたがこれ以上話しても未練が残るだけだと涙を流しながら笑顔で微笑んでいた




下1~3
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トレーナーが帰ったあとメジロ家ではおばあさまがもしトレーナーの実力が早めに分かっていればメジロ家のトレーナーとして雇っていただろうと考えていた




彼の実力を見抜くことが出来なかったばかりか無名の□□家のトレーナーになってしまった




□□を担当している以上こっちに来る事は絶対にない。そうなると今後のメジロ家の為にもトレーナーには学園から居なくなって貰わなければ困る





勝利の女神、ウマ娘の三女神に愛されたトレーナー。伝説のようなトレーナーが数十年に一度現れるがそれが彼かも知れないと真剣に考える




おばあさま「多少の手荒い手段は仕方ないでしょう」




メジロ家の敵は徹底的に潰し他者を寄せ付けないのがおばあさま流。これまでもマックイーンも知らない裏の裏から手を回しいくつもの敵を葬り去ってきた




跡取りとしてではなく1人の孫娘、アルダンを泣かせたトレーナーを許せるほどおばあさまは寛容ではなかった

憔悴しきったトレーナーが主任室に戻ろうとした途中、ハヤヒデトレとイクノトレが居残りで仕事をしているのを見つける





他に誰も居なかったので自分は多くのウマ娘を不幸にしてしまったと諦念を打ち明ける





ハヤヒデトレ「レースではただ1人の勝者以外は全員負けです。勝ち星の多いトレーナーとウマ娘はそれこそ多くの相手を不幸にしてます」





トレーナーだけがウマ娘を不幸にしているのではないとハヤヒデトレは言う。イクノトレはトレーナーはウマ娘だけでなくトレーナーを育てるのも上手いのではないかと言い出す





イクノトレ「主任のお陰でトレーニングのレベルも上がりました」




トレーナーを育てる。それは有りかも知れないとトレーナーは頷く。今度トレーナー達を集めて自分主催の講習会を開いてみようと提案する




イクノトレやハヤヒデトレは主任に教わりたいと言っているトレーナーは結構いるので価値はあると肯定する




自分にしかできないことはあるがトレーニングの技術であったり共有できる部分は多い




せめてそれを残していこうとトレーナーは講習会を開くことを決める




下1~3
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□□が夢の中で再び先祖と会う。先祖はメジロ家がトレーナーの命を狙っているから気を付けろと忠告してくる





続けてピンチは最大のチャンスでこれを上手く乗り切ればメジロを潰す事が出来ると満足げな表情をしている





□□はトレーナーを危険な目に合わすわけないと怒るが先祖はトレーナーが死ぬ事はないと言い切る




(マチカネフクキタルがトレーナーにはウマ娘の女神が憑いていると言ってるのを覚えてるか)




トレーナーには三女神がついていると先祖は説明する。□□は三女神と聞き学園の広場にあるあの石像の事ことを思い出す




確かスペやネイチャ達がたまにあそこから声が聞こえると言ってたような気がするが自分はそれを聞いたことはない




どうして自分が聞いたことがないのかと先祖に聞くとスペやネイチャは女神の加護を受けるほどの才能があるという




□□に聞こえないのはハッキリ言ってしまえば才能が無いから。それでもトレーナーのお陰でこれだけ活躍できている




才能のあるウマ娘でも1人の女神から少し力を与えられるくらい。それに比べてトレーナーは三女神全てがついており力もこれ以上ないほど与えられている

更に先祖はトレーナーは三女神達の加護により時間を遡る事が出来ることを教えられる




戻る条件はトレーナーが本当に後悔した時や絶望した時に限り、戻れる時間もその時によって様々




トレーナーがたまに未来を予知したかのような動きを見せるのはそういう事だったのかと納得する




最後に先祖はトレーナーは助かるのだから変な動きはするなと□□に釘を刺し消えていく




死ぬことはないといっても危険な目に遭って欲しくはない。メジロ家が潰れようが潰れまいが自分には関係ないと考える




(暫くはトレーナーの家に泊まりましょう)




トレーナーが1人になった時が危ないとトレーナー宅に行くことを決める。更に日替わりでルドルフや○○も呼べば守りは硬くなる




トレーナーを守り切ってみせると□□は気合いを入れる




下1~3
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メジロ家で内々の会議が開かれトレーナーを『消す』ことが決まる。この事実はアルダンとマックイーンには伏せられ、彼女らや外にも漏らしてはいけないと緘口令が敷かれる




メジロ家の会議からハブられてたパーマーはライアンからの情報でこれを知りすぐさまトレーナーに知らせに来る




□□の夢の件といいトレーナーは自分の身が危ないことを理解し、また敵ができてしまったと頭を抱える




「私達に教えて良い情報だったの?」




こんな利敵行為をしていいのかとパーマーに聞くが自分とトレーナーは正しいと信じた道を進むと話す




間違ったやり方を押し通すメジロ家なんて潰れてしまった方が良いとさえパーマーは言う





○○「主任はよく狙われるわね」




イナリに殺されかけたのを始めルドルフトレとその一味、その次はメジロ家。流石に洒落にならないとトレーナーは警戒する

□□は暫くトレーナーの家に泊まると言い出す。もちろんトレーナーの警護の為だが○○は別のことを想像していた




アオハル杯前夜の事を思い出し身体が熱くなる。自分もトレーナーを守る為に行きたいと伝えると□□はもちろんだと返事をする




「1人より2人の方が良いでしょ」




日替わりでルドルフやクリークにも声をかけると□□は言うが○○はもうぴょいのことで頭が一杯になっている




そんな○○の様子を見たパーマーはそういうことかと閃き自分も警護をすると言い始める




□□は当然パーマーの思惑に気付き間に合っていると拒否するがこの情報の対価は必要だと交渉する




メジロパーマー「下手したらパマトレごと消されちゃうかもしれないからね?」




そんな危険を冒してメジロ家の情報を与えたので対価としてトレーナーの家に行くとパーマーは勝手に決める




□□は反論したかったがメジロ家からの情報は有難いので強く拒否はできなかった




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結局□□、○○、パーマー、そしてパマトレの4人がトレーナーの家に来てしまう。□□はあくまでトレーナーの護衛目的で呼んだのでうまぴょいは絶対にさせないと釘を刺す




パマトレはぴょいフレになるのは駄目なのかと聞いてくるが□□は絶対に駄目だと否定する




メジロパーマー「なんか見つけた!」




パーマーはベッドの下から成年本を見つけ出しその内容は胸や尻が豊満な娘ばかりであった




○○「こんなのもあるわよ」




更に大人な玩具も出てくるとパマトレは盛り上がってきたとその気になるが□□が阻止する




シンボリルドルフ「彼女はヒトとのぴょいを極端に嫌がるんだ」




ウマ娘としてのプライドが許さないのだとルドルフが説明するとパマトレはある程度理解したようだった




ルドルフとぴょいをする時は尻ぴょいのみ、クリークは胸と口だけといったように細かく決め事がある




先にそれを決めてからだとルドルフが説明し□□はその通りだと深く頷く。パマトレはトレーナーとのぴょいはとりあえず諦めると納得する



パマトレ「今日はパーマーに譲っとくしそれでいっか」




「はぁ!?」




□□がトレーナーの方を見ると既にパーマーとぴょいを始めており○○も裸になっていた




シンボリルドルフ「長い夜になりそうだ」




自分の出番もあるかもしれないとルドルフは準備を始めるのだった

その頃メジロ家ではおばあさまがメジロ家の使用人達やマックトレ、ライアントレ、ドーベルトレ、ブライトトレのメジロトレーナー達と本格的にトレーナーを殺す作戦を考えていた




ライアントレはアルダンを泣かせた奴を許すわけにはいかないと怒りを露わにしドーベルトレはアオハルの全勝も許せないと言う




相手は学園の主任で上手くやらないとバレる可能性があるとマックトレが切り出す。彼は主任の座を狙っているのでトレーナーを消すことに積極的だった




ライアントレは自分がというよりもメジロ家のトレーナーが主任をやるべきだと考えておりトレーナーが邪魔で仕方ない





メジロライアン「取り返しのつかないことになるよ……」




扉越しから耳を当てライアン、ドーベルがこの会議を聞いていた。主任は学園の為、みんなの為に動いてるのに酷いとドーベルは悲しみながらなんとか止められないかと必死になっている




メジロブライト「ライアンお姉さま~」




ブライトもこの場には居たが聞かせない方が良いとの判断でライアンの後ろをウロウロしている




ドーベルはマックイーンに相談すべきだと提案するが最悪の最悪、マックイーンが消されてしまうと躊躇する




メジロライアン「マックイーンはおばあさまと仲は良くない」




おばあさまがアルダンを後継者にしようとしていたのは自分の操り人形が欲しかったからで、このままではマックイーンがいずれ後継者になることは明白だった




マックイーンはメジロ家優先という考えではなく公平で平等というメジロ家の考えからすれば邪道の存在ともいえる




そんな彼女がこの計画を知ればどうなるか。ライアンはおばあさま達ならやりかねないと恐怖する




下1~3
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なおも続く会議の中でパーマーの話題が出てくる。パーマーのトレーナーが主任に取り入ってるとの情報があった




メジロが衰退したとしても自分たちだけ生き残ろう魂胆が避けて見えるとパマトレも消してはどうかとの意見が出る




パーマーは家を出たメジロの面汚し。彼女共々消してしまうのがメジロ家にとってベストだとパーマー及びパマトレも消すことが決まってしまう





メジロライアン(こんなの許せない)





メジロドーベル(一線を超えましたね)




トレーナーの『ついで』にパーマーとパマトレを消そうとしたことが異常だと2人はトレーナーの味方につくことを決める




ライアンもドーベルも自身のトレーナーと特別仲が良いわけではなく、正直トレーナーと仲が良いパーマーが羨ましいとさえ思っていた




メジロブライト「どこに行くんですか~?」




マックイーンと手を組みメジロのウマ娘全員でメジロ家と敵対することを決め、ライアンはブライトとドーベルを連れて行く

その頃トレーナー宅では□□、○○、パーマー、ルドルフがトレーナーとのうまぴょいを終えグッタリと倒れ込んでいた




パマトレ「主任すご……ウマ娘4人相手に……」




普段は可愛らしいと思っていたトレーナーが男らしく見えていた。そのトレーナーは4連戦を終え意識が朦朧としていた




汗や液体でドロドロだったのでせめて着替えだけでもとトレーナーを脱衣所に引っ張っていく




トレーナーは男としては小柄だったのでパマトレでも運ぶことができた。幸いにも着替えは用意されていたのでパマトレはこれを使おうとする




トレーナー「シャワー……」




意識が半分以上無かったがドロドロなのが嫌だったようでシャワーを浴びたいと口にする。トレーナーは相手が□□だと勘違いしているようだった




胸の大きさが似ているパマトレなら勘違いしても仕方ないがこの状況を見て彼女は閃く




パマトレ「一緒にシャワー浴びよっか」




できるだけ□□に声と喋り方を寄せトレーナーの意識が覚醒する前にぴょいをしてしまおうと思い付く




□□達はダウンしておりトレーナーの意識は殆どない。4連戦後なのでパマトレとぴょいをしたという自覚も無いはず




自分さえ黙っていれば誰も気づかないと確信しパマトレはトレーナーと共に裸で浴室に入る




下1~3
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意識が朦朧とする中、トレーナーは夢の中で三女神に会う。三女神達にトレーナーは本来『□□』を担当する筈ではなかったと告げられる




メジロに限らず異世界の名前を背負った選ばれしウマ娘を育成するはずだったのに何かしらのバグが起きた結果トレーナーは□□に惹かれてしまった




□□はどこにでもいるウマ娘で特徴も才能も無く『モブ』としての役割があったはずなのにそれが大きく狂ってしまった




その影響で秋川理事長、タキオン、ルドルフ、メジロ家といった一部の人物の性格や思想に影響が変化が起きていると女神達は言う




システムはバグを感知すると排除するのが基本行動になっている。だからトレーナーは命を狙われている




その運命から逃れるにはやはりトレセン学園から遠ざかるしかない。女神の加護を使っても年内までしか持たないので余計なことはしない方が良いと忠告を受ける




生き残ることを考えれば□□と別れるかもしくは彼女の存在を消すこと。この選択肢もあると言い残し三女神は消えていく

トレーナーの意識が回復し目覚めるとベッドの上にいた。□□がようやく起きたわねとトレーナーを小突く




意識を失う直前のことを思い出すとシャワー浴びてたような気がしたのだがパマトレは4連戦が終わったあとすぐにベッドに横になったという




そんな気もしなくもないがこの疲労感は尋常じゃないとまだベッドに寝ていると言いそのまま寝転ぶ




パーマーはまだ回復しておらずフラフラだがパマトレが連れて帰るという。トレーナーの護衛に来たのだがこれだけ人数がいれば問題ないと帰る準備を始める




パマトレ(帰ってピル飲まないと孕む!!)




□□はパマトレの動きを怪しんだがトレーナーの部屋にこの人数が多いのは事実なのでそれ以上怪しむことはなかった




結局この日はルドルフとまだダウンしている○○と□□が泊まることになりトレーナーの護衛を務める




下1~3
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交代制で警護していたのが幸いしたのかトレーナーが危険な目にあうことは無くカワカミとオペラオーの宝塚記念が始まる




2人は絶対に勝つと意気込みレースに挑む。オペラオーはカワカミも強敵だがやはり自分の好敵手はドトウだと考えていた




テイエムオペラオー(彼女こそ僕のライバルさ)




カワカミは調整がバッチリで調子も良く最高のコンディションを自覚しておりこれなら勝てると気合いが入っている




カワカミプリンセス(絶対負けませんわ!)




ドトウはカワカミの調子の良さに気付いており強敵になると考えていた。オペラオーは言わずもがなで厳しいレースになると予想する




メイショウドトウ(オペラオーさんに勝ちたいですぅ!)




3人それぞれの思惑があるなかレースがスタートする

オペラオー、ドドウが先行しカワカミは差しで様子を見ながら走る。オペラオーは先頭をキープしカワカミは最高の位置に付く




メイショウドトウ「ここですぅ~!」




ドドウがレース終盤スキルを発動し諦めない心で前を目指しそれに反応さたカワカミもスキルで速度を上げる




しかしここでオペラオーがトレーナーとのトレーニングで身に付けた新たなスキルを発動させる




テイエムオペラオー「はーーっはっはっ!」




追い縋る2人を寄せ付けずそのままオペラオーが一着でゴールする。カワカミはドトウのスキルに反応しスパートをかけてしまい差し切れず三着。ドトウは二着という結果になった





トレーナー「やっぱりオペラオーは強い」




カワカミは悔しいと落ち込むがトレーナーが次は頑張ろうと撫でる。それが嬉しかったようでカワカミは激しくトレーナーに抱き着く




メイショウドトウ「あ……」




その光景を見ていたドトウはもしかするとあそこに居るのは自分だったかもしれないと少し胸が痛んでいた




もっと積極的にトレーナーと接していれば担当してもらえたかもしれない。二着でも十分な結果だがオペラオーに勝ちたいという気持ちが強かった




下1~3
次のイベント

宝塚記念を終えたので次は夏合宿に向けて準備をすることになる。トレーナーは□□達だけで行ってもらい自分は学園で仕事をするつもりだった




しかし1人になるのは危険なので今年も付いていく事に決めたと□□と○○に話しながらトレーニング場に向かう




「また水着買うの付き合いなさいよね」




○○「私のも手伝って」



トレーナーは去年はその水着で色々大変だったなとしみじみ思い出す。そして合宿のことを思い出しているとあることも脳裏によぎる




トレーナー「あのタヌキって元気かな」




それを聞いた□□は去年はゴールドシップのせいで遭難して散々だったと怒り○○はその話を知らないので首を傾げている




トレーナーが説明しようとした時ドドウがコソコソしながら裏庭に入っていくのを3人は目撃する

3人がドドウの跡を付けると裏庭でドドウがタヌキに餌を上げていた。○○はなぜタヌキなのかとハテナマークが浮かんでいる




トレーナー「そのタヌキはどうしたの?」




ドドウはオドオドしながら合宿の時のタヌキでここまで着いてきてしまったのだと言う




ここから合宿所までついてくるなんて有り得ないと□□は言う。トレーナーはタヌキの区別ができないのでドトウが言ってることが本当かわからない




○○「可愛いわね」




そうなんですとドトウは尻尾を振りながら喜んでいる。犬や猫とはまた違った可愛さがあるようでドトウはかなり気に入っているようだ




主任として裏庭でコソコソ動物を飼うのは見逃せないもののタヌキはどうなのかとトレーナーは迷う




首輪を付けて飼うのが一般的なのか?そもそもタヌキを飼うのは一般的と言えるのか?




□□は可愛さがわからないようで遠目で見ているが○○とドトウはタヌキを可愛がっている




下1~3
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タヌキはトレーナーの足に自分の頭を擦り付けてくる。随分人懐っこいタヌキだなと思いながらスマホでタヌキについてスマホで調べるトレーナー




トレーナー「タヌキって懐かないんだ」




調べた結果タヌキは害獣に分類され普通は人には懐かない動物らしい。飼う事は出来るがしっかりした申請書を出さないといけない




また成長するに連れて凶暴になるので全く人と共存するには向かない動物だとの情報もあるが目の前のタヌキから凶暴さは全く感じられない




トレーナー「う……こんな情報もある」




更に調べると狸はロードキルされる確率が高い動物らしい。この狸が合宿のと同一個体だとしたら命の恩人ならぬ恩狸。もし追い出して車に轢かれでもしたら後味が悪い





以前、愛知のレース場でレース中に野生の狸が侵入した事件があった。もしここで飼ったらトレーニング中にひょっこり現れて事故が起こる可能性がある




メイショウドトウ「聞きたいことがあるですけどぉ…」




悩んでいるトレーナーを見たドトウはこの前の宝塚記念の自分の走りはどうだったかを聞いてくる




トレーナー「あのタイミングでスキルを使ったのはカワカミを警戒してだよね?」




目の前で加速すれば彼女が掛かると考えたのだろうとトレーナーは推測しドトウはその通りだと答える




レース運びや作戦といい隙が無かったとトレーナーは褒める。レースの勝者はオペラオーで彼女は格が違った




ドトウの中でオペラオーに近付いている感覚があり今すぐとはいかなくともいずれ届く手応えがあった




しかしトレーナーがオペラオーを担当している限り差は開いていく一方。二度と彼女に勝つことができないのかとドトウは落ち込んでしまう




トレーナー「中距離でならチャンスはあるよ」




ハッキリ言って長距離のレースでオペラオーは負けることが無いだろうとトレーナーは言う。彼女の長距離への適正は天性のものを感じる




だが中距離ではまだ隙があり勝つことも可能だとトレーナーはドトウにエールを送る




自分を応援するのではなくトレーニングをして欲しかった。その一言が言えずドトウは後悔していた




下1~3
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とりあえずタヌキは合宿の際例の森に返そうとするがこんな人に慣れてしまったら野生で暮らすのは難しいのではないかとトレーナーは考える




ドトウに懐いてるしここでやはり飼う方がいいのか。トレーニング中は首輪で繋いでおけば事故が起こる危険性は無くなる




そもそも野生に返すのではなく動物園に引き取って貰うのも一つの案だと思い付きトレーナーは迷う




メイショウドトウ「はぁ~~…」



ドトウは彼がトレーナーとしてだけではなく主任としても人気が高く信頼されている理由がわかると身をもって体験していた




生徒の悩みを蔑ろにせず真剣に考えてくれている姿をドトウは尊敬の眼差しで見る。普通タヌキをこっそり飼っているなんて知られたら自分を罰したりタヌキを駆除しようとする筈





「見てみなさいよ」



○○「いつものね」



2人はドトウのトレーナーを見る目が熱い事に気付いていた。当のトレーナーは気付いていないのもいつも通り



トレーナーは巨乳に弱いから彼女が頼み込んだら担当にしそうと○○は言うが理事長に担当増やすなと言われてるから無理だと□□とコソコソ話し合う




今だけは理事長に感謝だと□□はドトウを見ながらそう思っていた

結局タヌキは現状維持を続けるしかないという答えにトレーナーは辿り着く。ちゃんと飼うことは難しいだろうと判断した




凶暴でもなく、かなり頭も良いのでトレーニング中に飛び出してくることはない。万が一があれば自分が責任を取ろうとトレーナーは決めた




ドトウにはこのタヌキだと識別できるように首輪か何かを着けておいて欲しいと話し掛けるとドトウはここで空想の世界から戻ってくる




メイショウドトウ「そういうのがお好きなんですかぁ!?」




ドトウは自分に首輪をして欲しいと勘違いしてしまい顔を赤くして焦り出す。しかしトレーナーが言うのならと葛藤する




トレーナーは自分を飼うつもりなのか?担当という枠を超えていきなりそんな関係になってしまって良いのか?




この場では答えが出せずドトウは寮の方に勢いよく走り去ってしまった




トレーナー「あれって絶対勘違いしてるよね?」




「今のはアンタは悪くないわ」




タヌキの話をしていて首輪を付けてと言えば目の前にいるタヌキのことしかない。話を聞いていなかったか無理矢理勘違いしたしかない




○○「スレッタとかどう?」




○○はドトウが居なくなったのでタヌキと戯れていて勝手に名前を付けようとしていた




下1~3
次のイベント

ドトウが顔真っ赤にしながらオペラオーにトレーナーが私を首輪付けて飼いたいと言っているがどうしたらと相談する





オペラオーはすぐにドトウの勘違いであるのに気付く。トレーナーはスケベであっても鬼畜ではないのでそんなプレイはしない筈だという





ドトウがトレーナーの担当になるのは有りかも知れないとオペラオーは考えていた




普通ライバルと同じチームは避けたいものだがオペラオーは違った。ドトウがトレーナーの担当になったら今より強くなることは確実




更に自分を楽しませより上に高めてくれるだろう。トレーナーに交渉する価値はあるとオペラオーは考える




テイエムオペラオー「僕が輝く舞台は最高のものでないといけない!」




弱者を蹴散らし勝利するのは自分の流儀ではない。最高のライバルを正面から倒してこそ『テイエムオペラオー』なのだと自負している

主任室では○○と□□がタヌキの名前で言い争っていた




○○「スレッタがいい」




「そんな魔女みたいな名前よりたぬきちでいいわよ」




○○「守銭奴みたいでイヤ」





そんな2人を横目で見つつトレーナーは合宿前に○○を連れて□□家に行くべきだと考えていた




○○の戸籍を都合してくれたお礼の挨拶もあるが自分が今メジロ、サトノ、華麗なる一族のゴタゴタに巻き込まれているのを直接謝らなくてはとも思っていた




カレンダーを確認し空いている日を確かめると明日、明後日くらいしか日程が合いそうにない




随分と急な話になってしまうがこの機を逃せばズルズルと後回しにしてしまうのは確実。それなら早く行動に移そうと□□に相談する




下1~3
次のイベント

翌日、トレーナー達3人は□□家に来ていた。○○は□□家の屋敷を見て本当に金持ちだったのかと再確認する




しかし□□はメジロやサトノの屋敷に比べれば犬小屋だと言う。一般人から見れば充分な広さがある屋敷だが上には上がある





特にメジロ家は城かと思うような大きさと規模で□□家とは比べものにならない




3人は□□の両親と対面し○○は見ず知らずの自分の戸籍を用意して貰った事にお礼を言う。□□の両親は○○の事情は深くは詮索しないと彼女のことを思った発言をする




父「□□の初めて出来た友達だから助けて当然だよ」




余計なことは言わなくていいと□□は突っ込むが○○はやっぱりと反応する。それに□□が怒り○○を小突く





□□の父親のトレーナーは○○が小突かれた際に揺れるメロンを凝視する。トレーナーは即□□に耳を引っ張られ父親も母親に小突かれる




○○「今のは貴女も悪いわよ」




男が揺れるメロンを見るのは仕方ない。揺らした□□が悪いのだと○○はなぜか彼女を責めていた

トレーナーが両親にメジロ、サトノ、華麗なる一族のゴタゴタに巻き込まれて迷惑を掛けているのを謝る




□□の両親はまさか君がこんなにも優秀なトレーナーだなんて思ってなかったと正直な感想を述べる




最初の頃は結果を出さなかったら即契約を解約して貰うなど生意気な事を言っていて申し訳なかったと父親は頭を下げる






自分には経歴もなくキャリアも浅かったので両親の意見は間違っていなかったと頭を上げてもらうようトレーナーは言う





父「実は最近、華麗なる一族が自分達の会社に協賛してくれたんだ」




□□家に取り入ってルビーを担当して貰おうとする姑息な手を使うと□□は言うが両親は華麗なる一族を受け入れるという




父「彼らは海外に進出しようとしているらしい」




□□が活躍することを見越して華麗なる一族は□□家に投資している。トレーナーに関する思惑はあるだろうが協賛は有難いというのが両親の考え




それに今まで事業の失敗が続いており□□家に先見の明がないと言われても仕方ない状況。華麗なる一族なら舵取りも任せられる




下手をすると華麗なる一族に飲み込まれてしまうが□□の活躍を信じると両親は言い切る




下1~3
次のイベント

□□家に協賛したのに華麗なる一族は自分にルビーの担当をしろとは言ってこないなとトレーナーは思う




一族に何か考えがあることは明白だが目的がわからない内は下手に刺激しない方が良いだろうという結論になる




メジロやサトノと決定的に違うのは海外を見据えている部分。何も言ってこない内は利用するのが最善になる




華麗なる一族を利用するという普通では考えられない状況になるがそれも彼らの手の内の可能性がある




トレーナーは華麗なる一族の協賛には賛成するが全てを彼らに丸投げすることには反対する




例え成功しなくとも□□家の道は□□家が開くもの。一族はあくまで協力者であり続けもらおうとトレーナーは提案し父親はその意見を受け止める

今日は泊まる事になった3人。夕食として出できたのはオクラやアスパラのサラダや牡蠣や鰻といった精が付く物ばかりだった




なんだかデジャヴを感じるトレーナーと□□。○○は食材の意味を理解するより食欲が優先され遠慮なく食べていく




○○「うぅん……」




一応姉妹ということになっているので□□と○○で一緒にお風呂に入ろうとなったのだがその最中、○○の身体が火照り出す




トレーナーと夜を過ごすのでそれまで我慢しろと□□は言うが○○はせめてキスだけでもと迫る




「私はそんな趣味ないのよ!」




□□は本気で拒否するが○○は強引に迫りついには抱きつかれてしまう





トレーナー「百合の花だ……」




一緒に入ろうとしたトレーナーは脱衣所から2人の絡みを盗み見ていた。ぴょいをする以外にこんなに興奮するものはないとトレーナーは1人盛り上がっていた




下1~3
次のイベント

2人は抱き合ったのち○○が□□に舌を入れてキスをする。□□は最初は拒絶するが徐々に気持ち良さを感じてしまい彼女を受け入れてしまう




トレーナー「うぉぉ…」




2人の激しいキスを目の当たりにしトレーナーはソロぴょいを始める。○○はキスで止まらず指を使い出したのもトレーナーのぴょいを加速させた




指を奥まで入れられながら激しくキスをされ完全に抵抗できなくなっており殴ってでも止めるべきだったと□□は後悔していた





(なんでこんなに気持ちいいのよ……)





トレーナーとは違うねっとりとした愛撫とキスに□□は腰が震えるほど感じていた




○○はそんな彼女の腰を動かないよう更に身体を密着させる。メロン同士がぶつかる様はトレーナーにとって天国ともいえる光景だった

「はぁ、はぁ……」




○○「ん…」




疲労困憊状態で湯船にぐったりとする2人。尻尾ハグ状態になっているのに気づかないほど放心している




そんな2人の前にトレーナーが現れる。□□が見ていたなら止めろと言うが百合の間には入れないと首を振る




「アンタ、シてたわね……」




□□がトレーナーの匂いを嗅ぐとソロぴょいをしていたなと追求する。○○はオスの、トレーナーの匂いだと抱き着く




トレーナー「ここだとアレだからベッドでね?」




トレーナーの言葉が聞き入れるはずもなく風呂場でぴょいを済ませ、更にベッドでも追いぴょいをする羽目になってしまった




下1~3
次のイベント

次の日、□□の両親に改めて娘『達』を頼んだと任されるトレーナー。彼は任せて欲しいと自信を持って答える




トレーナー「彼女達は必ずウマ娘の歴史に残します」




海外で大きな戦績を残せば間違いなく名前は残る。□□と○○の活躍を約束しトレーナー達は□□家からトレセン学園へと戻る




「今度はアンタの家に行きたいわ」




○○「いいわね」




帰る道中で□□は次はトレーナーの実家に行きたいと話す。海外に転向することやトレーナーとの関係を報告したいと言う




海外に行くまでには実家に帰る予定なのでその時に□□達を連れて行くとトレーナーは約束する




自分の両親はトレーナーと担当という関係だったので□□とのことを責められることはないだろうが、手を出したのは不味かったかとトレーナーは若干不安に思っていた




注意されるのは一度だけだと両親に□□を紹介することを決める

学園に戻り主任室に入るとそこには首輪を付けマイクロビキニを着ているドトウがいた




トレーナーと□□は思わず吹き出し○○は目を見開き驚く。そんなトレーナーを見たオペラオーは高笑いをしていた




テイエムオペラオー「どうだいトレーナー君!!」




首輪はペットに使われるようなものではなくアダルトグッズのモノでマイクロビキニはかなり小さく恥部がギリギリ隠れているだけ




上は言わずもがなで下も凄いことになっている。普通なら毛がハミ出ているような小ささだがそれが見えない




○○「剃ったのね」




メイショウドトウ「ひぃぃ~恥ずかしいですぅ~~!」




恥ずかしいと身体をよじらせると特大メロンが揺れる揺れる。ある意味裸より刺激的なモノを見てしまったトレーナー




トレーナー「ぷるぷるぷるぷる」




「壊れてる!?」




ドトウを担当したくなっただろうとオペラオーは笑うがトレーナーはそれどころではない。揺れるメロン王国に意識が旅立ってしまった




下1~3
次のイベント

トレーナー「はっ!夢かっ!?」




○○「現実よ」





意識が戻ったトレーナーはもう一度トリップしてしまうのを防ぐためドトウに上着を被せる




そして理事長に禁止されてるから担当はもう増やせないと何度目かの同じ説明をする





オペラオーはイナリの病院を紹介して貰った報酬と彼女の枠が空いたからだとドトウを説得する




トレーナー「僕は今年いっぱいでトレーナーを辞めるんだ」




主任も学園のトレーナーも辞める予定だから担当を増やすのは不可能だとドトウに告げるとショックを受けているようだった




そういえばまだイクノトレ達や自分の担当にしか言ってなかったので公の場で言わないければとトレーナーは考える




するとオペラオーがトレーナーに近付いてくる。彼女はライバルには強くあって欲しいのでドトウの担当をしてもらいたいのだろう




何を言われて何を見せられても動揺しないと心に決めるが彼女の反応は以外なものだった

テイエムオペラオー「トレーナーを辞めるのかい?」




聞いていないという顔をするオペラオー。主任の後釜探しをしていることは彼女に話したので知らないはずはないとトレーナーは困惑する




海外に行くことも話したはずだし知らないことは無いだろうとトレーナーは考えるが○○があることに気付く




○○「海外遠征だと思われてたんじゃないの?」




トレセン学園に籍を置いたまま海外に挑戦する。海外のレースで戦うので主任の座を降りるしかない




ちゃんと全てを話したのは□□、○○、イナリだけでオペラオーとカワカミには話していない




□□が海外レースに出るという話はカワカミ達の前でもしたがトレーナーを辞めると言ったかどうかは怪しい




テイエムオペラオー「嘘だろう…?嘘だと言っておくれよ……」




彼女のこのリアクションを見る限りトレーナーを辞めるとまで言っていないのだとトレーナーは判断する




仮に言っていたとしても冗談と捉えられていた可能性が高い。オペラオーにとって最高のトレーナーが自分から離れていくとは想像できなかった




オペラオーはこの場にいる誰よりもショックを受けそのまま動けなくなってしまった




下1~3
次のイベント

日本の覇王ではなく世界の覇王になる気はないかとオペラオーに問う。担当したからには投げ出すのは良くないと考えたトレーナーなりの誠意だった





世界の覇王という言葉を聞き固まるオペラオー。彼女の頭の中で色々な感情が動いた結果オペラオーは高笑いをする




テイエムオペラオー「僕は日本だけに収まる器ではないのさ!」




自分は世界に羽ばたくのだとトレーナーの案に乗る。彼女の中では既に世界の覇王となったビジョンが見えているようだった





海外挑戦は学園に在籍していても出来るのに何故辞めるのかとドトウは気になっている




海外に行く理由は□□の更なる成長と自分はトレーナーに向いてないからと彼女に丁寧に説明する





メイショウドトウ「寧ろ天職じゃないんですかぁ…?」





トレーナーの功績を知っているドトウは当然の疑問を持つ

□□はトレーナーが優秀過ぎて向いてないのだと説明する。ドトウはピンと来ていないようだが○○が覚えがあるはずと補足する




アオハルが終わった直後、トレーナーの元には自分を担当して欲しいとウマ娘が殺到した




トレーナーに担当してもらえれば勝てる。この事実を学園のウマ娘が知ってしまえばどうなってしまうのか




『向いていない』という意味をドトウは理解し自分もそれに当てはまると理解した




こんな格好でトレーナーを誘惑し無理矢理にでも担当にしようとしている。トレーナーが優秀過ぎるので絶対に欲しいと思ってしまう




そんなウマ娘が学園に一定数居たらとんでもないことになってしまう。トレーナーは学園から遠ざかるしかないのだ

ドトウはトレーナーが辞めることに納得するが担当を諦められないのはまた違う話と諦めない




メイショウドトウ「私もついていきます~!」




学園での担当ではなく中央を辞めてからの話なので断る理由がないとドトウは言う




トレーナーはドトウにはライバルが国内にいるので彼女らと高め合うことができると説得する





しかし彼女はオペラオーに勝ちたいのだと譲らない。学園を辞めることになっても構わないとまで言い始める




テイエムオペラオー「揺らしてみてはどうだい」




トレーナーの上着を脱ぎ今度はお尻を揺らし始めるドトウ。もうその手はくらわないとトレーナーはギリギリ耐える




メイショウドトウ「きゃあ~~!!」




しかしマイクロビキニがほどけドトウの生尻を直視してしまう。流石に恥ずかしかったのかドトウは手で隠したがトレーナーはまたぷるぷるしだす




下1~3
次のイベント

この調子じゃ海外に行っても向こうのウマ娘から似たようなアプローチが続くだろうなとため息をつく□□




トレーナーの学校を作って技術を教え子達に広めるか余程の重病を抱えてるがなお走りたい娘に限定しないとまたキャパオーバーになるとトレーナーに忠告する




トレーナー「それは無いと思うよ」




トレセン学園に所属していれば同じような状況になるが海外ではフリーの身となり□□の専属トレーナーという身分になる




海外ではウマ娘に専属トレーナーが付くのが一般的でトレセン学園のような施設がない




なのでトレーナーを奪い合うという文化が無いのでその心配はしていないとトレーナーは言う





その見通しは甘いと□□はトレーナーの実力を知っているので警戒すべきだと話す





キングヘイロー「なによその格好は!?」




そこにタイミング悪くカワカミ、キング、ブルボンがやって来る。ブルボンは恐らくドトウは自分と同じくマスターを誘惑して担当にして貰おうとしているのだろうと冷静に分析する




カワカミプリンセス「今日のトレーニングはプールですわね!」




カワカミはドトウの姿を見てプールでトレーニングかと勘違いし更衣室に向かおうとするのを○○が止める

一旦冷静になった所でキングが約束通りカフェトレチームの様子見をしその結果を伝える




タキオンはすっかり大人しくなってしまったようであり研究室に籠りっぱなしなようだった




カフェトレは料理が出来ずカフェトレも料理を覚える気がない。タキオンはまたミキサー食という不健康な食生活に戻ったのだと想像できる




自業自得で可哀想とは思わないが前に嫌いや失せろと暴言を吐いたのは流石に悪かったなと思うトレーナー




キングはタキオンは最近ウマ娘の『因子』について研究していると聞くという




「きっと胡散臭い研究よ」




今まで彼女の研究がまともであったことが少ないので今回もそうだろうと□□は興味無さそうに言う




キングヘイロー「ちゃんと説明してもらえるかしら?」




自分の報告が終わったので次はトレーナーの番だとキングが睨む。何を言っているのかわからずトレーナーはハテナが浮かぶが彼女の目線の先にはドトウがいた




ほぼ裸の彼女とナニをしていたのか、ナニをさせようとしていたのか。えっちなのは許さないとキングの表情は怒りに満ちている




これだけウマ娘がいて性にまともなのはキングとオペラオーくらいなのかと□□は頭を抱えている




下1~3
次のイベント

アグネスタキオン「不味いねぇ……」




その頃、研究室ではカフェとカフェトレがお楽しみなのを横目にミキサー食を胃に流し込みつつタキオンはウマ娘の因子について研究していた




研究の最中にトレーナーに嫌いや失せろと言われたシーンが何度も過る。一体何処で間違えたのかとため息をつく




ライスを実験台にしようとした時かルドルフトレに協力した時か。もしかするとそれより前でカフェトレに乗り換えた時だったのか




カフェとのぴょいを見られてから色々ズレ始めたなとタキオンなりに考えどうすればよかったのかを考える




カフェは自分の奴隷で命令には全て従う。快楽に溺れさせそのように躾けたのは必要なことだったからだ




研究の息抜きやウマ娘を実験台にするのに奴隷は必要不可欠だとタキオンは本気で考えていたのだ




自分のことしか考えず反省もしないタキオンには他者を思いやる心が存在しない。そのことに気付かない限り彼女が許される日はこない




そうとは知らないタキオンはカフェが悪かったのだとまた他人のせいにしようとしていた

主任室でトレーナーはキングに説教されていた。彼女の話を聞くよりも先にまずは服を着せたり着替えさせたりが先だろうと当然のことを注意する




そうしなかったのはドトウの裸が見たかったから意外に理由は無いとキングに強い口調で怒られる




キングヘイロー「反省なさい!」




まだまだ注意することはあるとキングの怒りは止まらない。次はトレーナーを辞めることをなぜ黙っていたのかと怒り出す




その様子を□□達は扉の隙間から覗いていた。□□は怒りすぎではないかと不満があるようだった




○○「貴女が甘すぎるのよ」




自分を含めトレーナーのことを性的に見ていたり好きでいるウマ娘はあそこまで怒ることはできない




ブルボンは○○の言うことは最もで自分もトレーナーにあれだけ怒ることはできないと話す




ミホノブルボン「マスターのトレーニングを受けられなくなったら困ります」




トレーナーの機嫌を損ねて担当を切られたくない。ここで□□は彼に強く言える存在もまたキングかオペラオーぐらいなのだと気付く




○○はキングが怒るのはいいが中等部のウマ娘に説教されるトレーナーは見たくはないと思っていた




下1~3
次のイベント

□□はブルボンにトレーナーが辞めると聞いたのに随分冷静でいるなと聞くと彼女は今年で走るのを辞める予定なので問題ないと答える




○○「まだ走れるんじゃないの?」




トレーニングを見ていてもブルボンの脚には問題なさそうだった。身体の不調以外で走ることを辞めるのは珍しい部類になる




ミホノブルボン「私のピークは今だといえます」




タイムの伸びや筋肉の具合からみて来年以降は今から下がっていく一方だと判断し今年を最後の一年と決めていた




だからトレーナーが欲しかったのだとブルボンは力強く答え○○はそういう理由だったのかと納得する




カワカミプリンセス「私はトレーナーさんから沢山のことを学びますわ!」




カワカミは中等部なので海外遠征は難しい。ならば今年中にトレーナーの全てを学びこれからに活かすと決めていた




□□は彼女の実力的にも国内で技術を磨くべきだと思っていたのでその案に賛成する。もちろんこれ以上海外についてきて欲しくないという思惑もあった

そこにライスシャワーがやってくる。トレーナーに報告したいことがあったようだが主任室の前で集まっている□□達を見てどうしたのかと聞く




□□がトレーナーはキングに怒られていると説明してもピンときていない。できれば詳細は話したくなかったがオペラオーが全て話してしまう




ライスシャワー「主任さんってえっちだよね…」




そう言われ誰も否定することはできない。トレーナーが乳尻好きの変態ということは学園のウマ娘の間で広まっている





□□が何の用事で来たのかとライスに事情を聞くと学園を去る日程が決まったと挨拶に来たようだった




トレセンを辞めたあとはトレーナー資格を取得するため学園の学科を移動するか他の場所のトレーナー養成科への編入を目指すという




ミホノブルボン「応援しますライスさん」




ブルボンはライスとのお別れ会を開くと言う。ライスはそんなことはいいと断るがブルボンがどうしてもと引かない




ブルボンのライスに対する感情は一歩違えば恋愛になりかねなかった。それくらい彼女をことを大切に思っていた




それとライスは黙って学園から居なくなる可能性もあった。それを阻止する理由もあってブルボンは彼女の門出を祝いたいと迫っていた




下1~3
次のイベント

ライスのお別れ会はライスが去る前日にやる事に決まった。キングから解放されたトレーナーは□□達の話が少し聞こえていたようで目に見えて落ち込んでいる




自分は乳尻好きの変態だと学園のウマ娘の間で広まってしまっている。自業自得なのは分かるが一体何でこんな事にと頭を抱えるはめになる




過去にはスペやタイシンなど乳尻ではないウマ娘を担当したはずなのにと悩むがトレーナーの日頃の行いが悪い以外に理由はない





ルドルフとクリークを連れ主任室に入っていく様子は何度も見られておりトレーニング外では□□のメロンを凝視している




自分の行動を客観的に見れていないトレーナーはなぜこんなことになったのだと1人悩む





そして翌日、トレーナーは集会で全生徒、トレーナー、職員の前で自分は今年いっぱいで主任及びトレーナーを辞め学園を退職することを伝える




海外挑戦をしたいので学園を去るという事情をトレーナーは説明する。主任がいなくなる事を悲しむ生徒が多数の中、ある話が一部のウマ娘が広まっていく

集会が終わるとウマ娘達はトレーナーに纏わるある話で盛り上がる。主任は乳尻好きだから海の向こうに渡るのではないかというものだった




海外のレースは配信されるものがあり多数のウマ娘がレースを見ているので海外のウマ娘達は日本のウマ娘と比べてスタイルが良いことを知っている





スタイルが良いだけでなくパワーも凄い。腹筋が割れ技術より力で押すウマ娘も海外には多い




トレーナーが絶倫であることは暗黙の了解のように知られており、学園のウマ娘たちに□□では満足できなくなったトレーナーは海外に行くのだと解釈されてしまった




□□にもその話は伝わりそんな理由で海外に行くのではないと怒るが○○は噂は全てが間違ってはいないという




○○「主任は貴女では満足してないじゃない」




そう言われ□□は悔しそうにギリギリと歯軋りをする。○○は彼女のリアクションを見て意味が間違って伝わったのだと知る




○○(トレーニングのことを言ったつもりだけど)




オペラオーのトレーニングを見てわかったが彼はまだ本気を出していない。海外でなら□□を本気で鍛えあげられるから頑張ろうという意味のエールを○○は送ったつもりだった



しかし□□は自分がトレーナーの全てを受け止め切れずルドルフ達との関係を続けている方の話だと受け取ってしまった




身体に自身があった□□はどうしてもその意味で捉えてしまう。口には出していなかったが今まで悔しくて仕方がなかったのだ




今にも泣き出しそうな□□を見て○○はなんとか機嫌を直してもらおうとフォローする




下1~3
次のイベント

主任室にて、トレーナーにも自分がスタイル抜群の海外ウマ娘とうまぴょいする為に海外に行くみたいな話になっていると伝わる




学園を辞めてまで海外に行くのは一夫多妻を狙ってであったり本気で海外ウマ娘を孕ませる為だとまで広まっている





周りからは完全に変態だと思われてるんだなとトレーナーは肩を落とす。レースやトレーニングは真面目にやってきていたのに




トレーナーに向いてない上に変態だと思われていると知りトレーナーは酷く落ち込む。勿論全部自分が悪いのは分かっているがやはり気持ちが沈む




ルドルフとクリークが自分達と主任室入って行くのを恐らく見られたと申し訳無さそうに言う。トレーナーの股間を撫でながら歩くのも見られていたとルドルフは反省する





トレーナー「2人は悪くない」




自分が色んな娘の身体を見ていたのが原因なのでルドルフとクリークは何も悪くないとトレーナーは言う




既に遅すぎるかもしれないがトレーナーは禁欲する事を決める。もう変態だと思われたくないと以前付けていた貞操帯をもう一度付けると言い出す




それを聞いたルドルフとクリークはもうトレーナーの辛い姿は見たくないと止めるが辛くならないように性欲を抑える薬も飲むと今回は本気なようだった

○○「その必要は無いわ」




主任室に入ってきたのは○○でトレーナーが禁欲する必要はないという。大事なのは気持ちの問題だと○○は断言する




トレーナーの実家に□□を連れて行き両親の前ではっきり話してもらえば気持ちも固まるはず




それに度を超えた禁欲はかえって□□を傷付けることになると○○は言う




○○「甲斐性があるって見せつけなさい」




□□がこの場に居ないのはトレーナーの前に出せないくらいボロ泣きしているからだと○○は告げる




トレーナーが他のウマ娘と関係を持っていることより自分だけで満足しないことに彼女は傷付いていたと○○は事情を話す




プライドの高さゆえに友達ができなかった□□だがそれが彼女のアイデンティティでもある




自分の両親の前で彼女のことをちゃんと報告すべき。○○にそう言われトレーナーは決心する




下1~3
次のイベント

トレーナーは校舎裏で泣く□□を見つけ後ろから優しくそっと抱き締める。□□は相手がトレーナーであることに気付いている




トレーナー「ごめんね、駄目なトレーナーで」




まずは謝ったあと□□に満足出来てないのは本当だと言うと彼女はビクッと震える




トレーナーは今度一緒に実家行き両親の前ではっきり話した話をしようと告げる。甲斐性のある男であるのを見せると彼女に約束する




トレーナー「僕は君の全てに惚れたんだ」




彼女の走りに衝撃を受け担当になったことは本来であれば『バグ』になるがこの気持ちに偽りはないとトレーナーは確信していた




世界が自分を殺そうとするならそれに真っ向から抗うのが自分の役目であり使命だとトレーナーは考える




才能が無い□□でも自分がいれば海外で大活躍できる。自分にはその力があるのだとトレーナーは□□を抱き締めながら彼女を幸せにすると心の中で誓う

その頃ダイヤは実家の両親に連絡し□□家の会社をサトノグループの傘下に置けないかを相談していた




ダイヤ父は現在サトノグループが力を入れているのは最新VRなどの分野でその他の事業には構っていられないとダイヤの要請を断る




それと□□家が海外を見据えていることもサトノ家にとってはマイナス要素になってしまう




サトノグループは下手に手を広げるよりまずは国内で最上位を目指すという目標があるので海外進出には後ろ向きに考えている




実家がダメなら己の力しかないのかとダイヤは心を決める。たとえ何度トレーナーに拒否されようとも必ず手に入れると決めていた




サトノダイヤモンド「ジンクスを破ってみせます」




トレーナーが他人のモノでも関係はない、そんなジンクスに負けるはずがないとダイヤは単独でトレーナー奪取を計画する




下1~3
次のイベント

色々日時を調整した所、トレーナーが実家に帰れる日がライスのお別れ会の当日と被ってしまった




トレーナーも□□もライスには申し訳ないが実家行きを優先しようと話し合っていた




ブルボンやウララといった仲の良い娘達に当日は任せようとトレーナーが言うと何処からか現れたゴルシがドロップキックでトレーナーを吹き飛ばす




ゴールドシップ「参加しねぇとかありえねえだろ!米はお前に感謝してんだぞ!」




ライスはトレーナーに心から感謝しており彼女がトレーナーを目指す要因となっている




彼女にとって恩人であり目標でもあるトレーナーが会に出ないのは有り得ないとゴルシは怒っている




ゴールドシップ「お前はまだ『トレーナー』だろ!」




トレーナーは来年には学園を去るがそれまではまだトレーナーであり主任でありその責任を果たせとゴルシは言っている




ゴルシの言うことは間違っておらずライスと最後に話もしたい。それでも□□への気持ちと覚悟を両親に伝えたい




トレーナーは答えがだせずゴルシに言い返す言葉がない

考え抜いた結果トレーナーとしての責務を果たすべきとライスのお別れ会への出席を決める




□□も納得はしたがこの機を逃すとトレーナーの覚悟は鈍るのだろうという思いもあった




いずれ彼の実家へ挨拶に行くが今ほどの熱量はなく軽く挨拶で済んでしまうのだろうという諦めもあった




甲斐性をみせると言っていたが結局はその場凌ぎでこの先もこんなことが続くのだろうと□□はため息をつく




トレーナー「行こう」




どこに行くのかとやる気が無さそうに□□は返事をする。トレーナーは答える代わりに彼女の手を引きどこかに向かう




「どこに連れて行くのよ」




トレーナー「僕の実家だよ」




中央からトレーナーの実家までは新幹線が必須な距離がある。そこに今から向かうとなれば日帰りでは済まない




トレーナーの仕事は、学園は?自分の学校は良いのかと□□は聞くが彼の気持ちは固い




トレーナー「僕がどれだけ君を愛しているか知って欲しいんだ」




これはケジメでもあると□□を強引に連れトレーナーは実家へと向かう




下1~3
次のイベント

「なにも無いじゃない!?」




トレーナーと□□はトレーナーの田舎に来る。そこは民家が数件ある程度で後は恐ろしくなにも無い場所だった




お金持ちの令嬢である□□はこんな何も無いような場所でトレーナーは育ったのかと驚いている





トレーナーは買い物などは車で一時間以上かかり不便ではあるが自然豊かで良い所だと笑顔で言う




「自然豊かっていうか自然そのものじゃない」





トレーナーの実家につくと顔の濃い高身長で髭を蓄えた筋肉質の男性と芦毛であらあらうふふ系のスタイルが良いウマ娘が出てくる




トレーナー「うちの両親だよ」




トレーナーはこの2人か自分の両親だと説明し□□はトレーナーは母親に似たのだと両親を見ながら考えていた

トレーナーは両親に□□は担当で来年には海外に連れて行くことを説明する。トレーナー父はテレビでレースを見ていたので□□のことは知っていたようだった




彼女を走りを見たうえで海外遠征を応援するとトレーナー父は2人にエールを送りトレーナー母はニコニコ笑っている




トレーナー「もう一つ伝えたいことがあるんだ」




□□と結婚すると伝えると両親は驚くがトレーナー父は自分と同じ道を辿るのかと感慨深そうにする




一方でトレーナー母は突然泣き出してしまう。あれだけ可愛がった息子が婿にいってしまうことがショックだったようだ




トレーナーには幸せになって欲しいが婿は悲しいと涙が止まらない。□□は認めてもらえるようトレーナー母に話しかける




「お義母さん、あの……」




トレーナー母「まだ貴女の母親じゃないわよぉ…」




やはりこうなったかとトレーナーは肩を落としトレーナー父は録画していたという□□のレースを再生しだす




下1~3
次のイベント

トレーナー父は□□の走りを見てとても素晴らしいと褒める。トレーナーはいつの間にか自分を超えていたのだとトレーナー父は嬉しそうに言う




□□は才能のなかった自分をここまで育ててくれたのはお義父さんの息子のおかげだと言いトレーナー父はそうだろうなと肯定する




トレーナー父「強力な『スキル』の無い彼女がこれだけ勝てるのはトレーナーとしての腕が良い証拠だ」





今までのレースを見てトレーナー父は□□に彼女だけのスキルが無いことを見抜いていた




実力で負けていてもスキルの強さでレースで勝つウマ娘は少なくない。そんな中で□□はほぼ実力だけでレースに勝っている




スキルの不発ではなく□□にはスキルが無いのだと見る人が見ればわかる。トレーナー父はトレーナーの実力を認めているようだった

トレーナー母「この前まで自分のお乳を吸ってたのに……」




トレーナー母はまだ泣いており婿にいってしまうのは寂しいと涙を流している





トレーナーは母乳を飲んでいたなんていつの話なのだと言うがトレーナー母は泣きながらそうは言っていないという





トレーナー母「高校生の頃に……」




トレーナー「うおーーーっ!!」




□□は母親を見ながらトレーナーは胸が異常に好きなのかと納得し、高校生にもなって母親の胸を触っていたのかと引く




あれは出来心だったと頭を抱えトレーナー父は仕方ないとトレーナーを励ます




□□はこの親にしてこのトレーナー有りだと1人頷いていた




下1~3
次のイベント

トレーナーは改めて自分は本気で彼女を愛していると伝える。レースでも生活でも□□を支えて行きたいと思っていると両親に伝える




トレーナー父「お前が本気なのはよくわかった」




トレーナー母「幸せにしてあげなさいよ…うう……」




両親は反対はしていないとトレーナー父は責任を持って幸せにしてあげなさいと言いトレーナー母はやはり婿に行ってしまうのは悲しいと涙を流す





トレーナーと□□は無事に気持ちを伝えられたとほっと一息つく。トレーナー父は今日は泊まるのだろうと聞いてくる




ここでトレーナーがスマホの電源を入れてみると理事長や職員から仕事をサボって何処で何していると鬼メールと鬼電が来ていた




「どうするのよ」




トレーナー「ちゃんと休ませてもらうよ」




心配そうにする□□を横目に暫く取ってなかった有給を貰うとだけ返事をしトレーナーはスマホの電源を切る

泊まるのはいいが急な話だったので着替えは持ってきてない。どうするのかと□□が聞くと妹のがあるからそれを使えばいいと言われる




トレーナー「妹もウマ娘だから服は大丈夫だよ」




トレーナー妹はここから近いトレセンに通ってて今は一緒に住んでいないので問題なく服はウマ娘用なので尻尾のことも気にしなくていい




着替えはなんとかなることはわかったが□□の興味は別のことに向いていた。彼女はここから近いトレセンは何処だったかとスマホで調べる




「笠松トレセン……?」




カサマツ。何処かで聞いた事あると□□は首を傾げる。結局その時には答えが出ず□□は今日泊まる部屋に案内される




下1~3
次のイベント

その頃中央では理事長や職員達は有給を貰うというトレーナーのメールに怒り心頭で仕事を途中で放り出して休むなど主任として信じられないと騒いでいた




トレーナーが邪魔なマックトレはトレーナーが辞める前にクビで良いのではと理事長を唆す




秋川理事長は「それは出来ない……!」




悔しそうな顔をしながら理事長はそう答える。マックトレが理由を聞いても出来ないものは出来ないと答えになってない返答をされる




マックトレ(これは何かあるな)




メジロが絡んでいないことは確実なのでサトノ家や何かが理事長の弱味を握っているのだろうとマックトレは想像する




騒いでる理事長や職員達を遠くから見るハヤヒデトレとハヤヒデ、タイシン、チケットそしてブライアン




チケットはトレーナーの悪口を言われていると泣いている。ハヤヒデトレは文句を言っている連中はトレーナーに仕事を投げていた人達だと事情を説明する




ハヤヒデトレ「自分の仕事をやるだけなのにあの言いようはどうなんだろう」




ビワハヤヒデ「こんな事で騒ぎになるなら彼が辞めた後はどうなる?」




ハヤヒデはトレーナーが辞めた後の学園を考えると頭が痛くなるとため息をつく

ナリタタイシン「トレーナーが海外行くのは海外ウマ娘を孕ませる為とか、一夫多妻を狙ってるとか噂あるけど」




それを聞いたブライアンはくだらないと一刀両断する。トレーナーは確かに性にだらしない所はあるがレースやトレーニングでは別だと断言する




そんな噂を流してた奴はトレーニング中の奴の熱い眼を見た事がないのだろうとトレーナーについてブライアンは熱く語る




ウイニングチケット「ブライアンはタイシンと同じで主任さん大好きなんだねぇ!」




そんなことないとタイシンは顔を赤くし否定するがブライアンはその通りだと頷く




ナリタブライアン「孕まされる危険はあるが奴のトレーニングは超一流だ」




胸が小さいタイシンはその心配は無いと謎のフォローを入れるブライアンと妊娠させられる可能性のあるトレーナーはヒトとして最低だとハヤヒデがため息をつく




ハヤヒデトレ(ここでトレーナーを庇うとハヤヒデの印象が悪くなるかな…)




いい加減ハヤヒデとの距離を近付けたいがまだきっかけがないハヤヒデトレは、トレーナーの下半身のだらしなさを否定するか迷っていた




下1~3
次のイベント

□□はトレーナーの実家のトレーナーの部屋に入っていた。あるのは勉強机、本棚、ビデオデッキ付きのテレビ、ベッドという今住んでる家同様無駄な物がないシンプルな部屋だった




「どうせこの下にあるんでしょ」




トレーナーの事なのでベッドの下に成年本があるのだろうと漁るが見つからない。ならば別の場所だと本棚や机の引き出しを探す




あったのはトレーナーになる為の本や資料ばかりだったが□□は一本のビデオテープを見つける。これは流石に例のビデオだろうと早速再生してみる






「七冠を取ったときのルドルフじゃない」




そのビデオの中身は当時のシンボリルドルフのレース映像だった。トレーナーはルドルフの走りを見てトレーナーになるのを決めたと言っていたのを□□は思い出す




そこにトレーナーがやってきて当時はトレーナーになる為に成年本もそうだが他にも漫画やゲームといった娯楽は全て禁止していたと事情を話す




ルドルフのようなウマ娘を育てたくてルドルフを育てたトレーナーみたいになりたくて必死に勉強していたとトレーナーは懐かしそうに言う

ルドルフのトレーナーに憧れていたことは今となっては黒歴史だとトレーナーは苦笑いを浮かべる




□□はトレーナーになる為に必死だったんだなと感じるが彼はトレーナーには向いてないと散々言われている




□□はトレーナーの気持ちを考えると胸が痛くなりうまく返事をすることができない。辛うじて妹のことをトレーナーに聞くことができた




「妹とは…仲が良かったの?」




□□の質問に答えようとしたとき実家の電話が鳴る。こんな田舎で電話は珍しいとトレーナーの興味はそっちを向く




トレーナー「この辺りじゃ電話するより相手の家に行く方が早いからね」




やがて電話の子機をトレーナー母がトレーナーに持ってくる。どうやら電話相手はトレーナー妹のようだった




トレーナー父からのメールでトレーナーが実家に帰ってきたことを知ったトレーナー妹が電話をしてきたようだった




下1~3
トレーナー妹イベント

トレーナー妹は知り合いのオグリがカサマツに戻ってきたこと、トレーナーが里帰りしたことと聞きたいことがあり過ぎるとまくしたてる




[とにかく全部聞かせて!私も明日実家に帰るから!]




一方的にトレーナーに伝え電話を切ってしまう。電話の声が聞こえていた□□はトレーナー妹はかなり元気なのだなという感想を持つ




妹の写真ないのかと聞くとトレーナーは部屋にあった写真を見せる。母親と同じく芦毛で八重歯が特徴的で母親と同じく出るとこが出てるスタイルの良いウマ娘だった




この写真はカサマツトレセンに行くことになった時のものでもっと昔の写真は彼女の部屋にあるという




自分は入ったことはないが□□なら良いはずだと勝手に許可を出し、□□はトレーナー妹の部屋に入ってみる

「普通の部屋ね」




広い部屋に慣れている□□からすれば狭いという感想しかないような部屋。みたところトレーナーと一緒で無駄なものは少ない




しかしよく見てみると本棚の中身が無かったり明らかに何かを置いていただろうスペースは確認できた




きっと大事なモノはカサマツに持っていったのだと□□は理解し目当ての写真を探しはじめる




すると友人と撮ったであろう写真がいくつかありトレーナー妹の昔の姿を見ることができた




(妹も母親似なのね)




トレーナーをそのままウマ娘にしたとすると、トレーナー妹と並べば確実に姉妹だとわかるだろう




トレーナーが女系の顔をしているのはトレーナー母の遺伝が強かったことを改めて確認できた




「これって何かしら?」



トレーナー妹の写真を元に戻そうとしたとき誤って机に手が当たってしまう。その際机の下を覗き込むと何かがあるのを見つける




下1~3
次のイベント

机の下から出てきたのはフジキセキ、ケイエスミラクル、ナリタブライアンといったイケメンウマ娘の自作写真集だった




トレーナー妹は写真で見る限りカッコいいより可愛い部類に入る。彼女らへの憧れが強いのだろうと想像できる




丁寧に作られているので置いていくのは勿体ないとさえ思える写真集。トレセンに持っていけなかった理由があるのだろうかと□□は考える




(まだ何かあるわね)




□□は机の下に落ちていた写真集を取るために机の下に潜り込んだ。そこから出ようとしたときに引き出しの裏側が視界に入る




引き出しの裏側に何かノートが貼り付けられていた。いかにも何かあるといわんばかりのノートを□□は手に取る




ノートは引き出しの裏に貼り付けられていたがノートにはカバーがされていた。そのカバーにテープが貼られていたのでノートにテープの跡はない





ノートのカバーを外し□□はトレーナー妹が隠していたノートを開く。するとトレーナーの写真が大量に挟まっていたようでページの間から写真が何枚も落ちてくる
 

落ちてきたトレーナーの写真はスナップ写真というより隠し撮りに近い構図のものが殆どだった




トレーナー妹はどうやらお兄ちゃん大好きのブラコンだったようでこれを見られたくないので隠していたのだと□□は知る




ノートは写真を挟む為に使っていたのかと思いきやページをめくってみると何かが書いてあるページを見つける




〈お兄ちゃん大好き〉




その一文だけ見れば可愛いものだがページ一面にびっしりと書かれていると可愛さより恐怖が勝る




(なんなのよこれ!?)




さっきの電話を聞く限り受け答えは普通だったが学校をサボって実家に帰ってくるのは確かに違和感がある




ダイヤやアルダンなど頭のおかしい連中を知っている□□だがトレーナー妹はガチでヤバいかもしれないと冷や汗をかく




その理由がトレーナー本人とその両親で、3人ともトレーナー妹が問題児だと認識していない




もちろん□□の思い過ごしなのが一番良いのだが、最悪なのが家族さえ騙していたというパターンになる




トレーナー妹がトレーナーに対していつからそんな気持ちを持っていたのかは知らないが数年は隠し通したはず




この何もない田舎でそんなことができるのはよっぽどアレなウマ娘になってしまうと□□は自分の思い過ごしであれと祈る




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トレーナー「□□、ご飯が出来たって」




「ひゃいっ!?」




夕飯が出来たとトレーナーが彼女を呼び、□□は思わずノートや写真を隠してしまう




□□は妹とは仲が良いのかとトレーナーに聞く。トレーナーは定期的に連絡を取り合っているので悪くはないと思うと普通に答える





トレーナー「僕がトレーナーとして能力を上げられたのは妹のおかげもあるんだ」




上京する前に妹でトレーニング指導を実践練習させて貰った事などを話す。その様子を聞き□□は自分の思い過ごしだと考える




明日は家族5人全員が初めて揃う日で今から楽しみだと笑顔で話すトレーナー。家族5人と聞き自分が家族に入っていることに□□は顔がニヤける




トレーナーは妹が帰ってくることを上記の理由があり喜んでいた。明日は平日でトレーナー妹は学生であることが頭から抜けるくらい浮かれている

4人での食事が終わるとトレーナー母は少し□□に理解を示したようで婿に連れていくなとは言わなくなった




理解はしたが納得するのはまた別なのか、トレーナー母は□□に笑顔を見せることはなかった




トレーナー「結婚には賛成してくれてるんだから」




トレーナー母は婿に反対なだけで□□と結婚することは認めている。きっと話し合えば距離は縮まるとトレーナーは気にしていない




「そういえば妹には私のこと話してるの?」




トレーナー「どうだったかな…ええっと」




トレーナー妹とのメールを確認してみると話していないことが判明する。メールの殆どがカサマツでの様子に関することだった




トレーナーは妹は悪い子じゃないのできっと賛成してくれると笑顔で語り□□も彼の言葉に頷く




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次の日、朝から□□はトレーナーの家の周りでランニングをしようとすると□□がなにかと衝突して転倒する




??「すまない、大丈夫だったか?」




「気を付けなさいよ、私がヒトだったら最悪死んでたわよ」




ヒトとウマ娘の衝突事故は大惨事になりえる。□□はちゃんと前を見ろと怒りながら相手を見ると見覚えのある芦毛が見える




オグリキャップ「軽いランニングのつもりだったが飛ばし過ぎた。本当にすまなかった」




オグリが反省しつつ相手を見ると□□であることに気付く。ここで□□とオグリはお互いの存在に気が付く




オグリが何故ここにいるのか聞く。□□は自分はトレーナーの両親に挨拶しに来たと答え、オグリは地元に帰ってきただけと話す




「カサマツってオグリキャップの地元じゃない!」




□□はここでようやくカサマツがオグリの故郷であることに気付く

□□はオグリが中央を辞めてカサマツ(地元)に戻ってきていたことも思い出す




彼女のライバルであるタマ、イナリ、クリークが走れなくなってしまったのだからあそこにいる意味はもう無かった




□□が意外だったのは彼女が走り続けていたことだった。大人のいざこざやライバルの喪失など彼女の心は疲れ果てていた




学園を去る直前オグリは走ることが楽しくないとも言っていた。それなのに彼女は走ることを放り出してはいなかった




オグリは走ることに疲れていたがそれは中央での話。地元に戻ったのは愚者達の思惑が無く思いっきり走りたいという彼女の希望だった




オグリは地元に戻ってからむしろ走るペースが上がっておりかつての輝きも取り戻していた




重賞に出れば間違いなく表彰台は確定している。彼女の脚と身体を見た□□はやはりオグリは只者ではないと唾を飲む





オグリキャップ「ちなみにここは何処か教えてくれないか」




□□とは対照的にオグリはカサマツトレセンまでの帰り道が分からず迷子になっていた



これが大物の余裕なのかと一瞬思うがやはりオグリはオグリだと□□は納得する。オグリにここからカサマツトレセンまで1時間はかかると説明していると向こうの方からもの凄い勢いで誰かが走ってくるのが見える




「お兄いぃちゃああぁぁぁぁぁぁんん!!」




アレがトレーナーの妹でないことを祈っていたが彼女は間違いなくこちらに走ってきている




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トレーナー「一体何の騒ぎ……うわっ!」




トレーナー妹「んんんんんんぁっ!!」




トレーナーが外が騒がしいのに気付き何事かと思い出てきた瞬間トレーナー妹がトレーナーに飛び掛かりキスの雨を降らせる




トレーナー母は相変わらずウチの兄妹は仲が良く微笑ましいと笑顔でその様子を見ていた




オグリキャップ「彼女は主任の妹だったのか。通りで見覚えがあると思った」




トレーナー妹はカサマツではフジマサマーチに並ぶ強者だと話すがこの光景が□□の頭では処理できず話が入ってこな





トレーナーはオグリを見るとタマの件は申し訳なかったとトレーナー妹にキスをされながら謝る




オグリトレはトレーナーに思う所があるみたいだが自分は気にしていない。むしろタマの為に手を尽くしてくれたことに感謝だとオグリは言う




トレーナー妹「舌入れていい?ねぇ兄ちゃん?」




なぜ誰もこの状況に突っ込みを入れないのか、どうして受け入れているのか。□□は1人別世界にいるような感覚に陥る

トレーナーは妹に紹介したい子がいると□□の方を向く。自分に話しが振られるとは思わず□□は飛び上がりそうなくらい驚く




トレーナー妹「お兄ちゃんの担当の□□さんでしょ!」




□□はトレーナーが担当しているということで全てのレースを見てきたとトレーナー妹は笑顔で言う




トレーナー妹は□□がトレーナーの担当であることは勿論知っている。しかし2人が恋人だとはトレーナー妹は知らない




アルダンやダイヤと違ってトレーナー妹の目は澄み切っておりまだ希望は持てる。適切なタイミングで自分達の関係を知らせれば大惨事は回避できる




トレーナーは大型犬に舐めまわされた後のようになってしまいシャワーを浴びてくると言う




トレーナー妹「私も一緒に浴びるっ!!」




普通なら止めるはずだがトレーナー母もトレーナーも止めるどころか快諾し2人は家に入っていく




オグリは□□がカサマツまで道案内することになるのだが、このまま中央に帰るべきなのかもしれないと□□は思い始める




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□□とオグリはカサマツトレセンに向かっている最中にオグリトレと出会う。彼女はオグリを探していたようだった




オグリトレ「なんで貴女がここにいるの?」




オグリトレはオグリと並んで走っていた□□を見るとどうしてここに居るのかと驚く




□□はトレーナーの実家がこの近くだと説明するとオグリトレは微妙な表情になる




トレーナーがタマの為に色々動いていたのは分かるがやはり救えなかったのが許せない。トレーナーとは関わりたくないとオグリトレは言う





「恨むのは勝手だけどアンタは何かしたの?」




タマが闇レースに行ってしまった時、オグリトレは彼女の為に何かをしたのか?そう言われるとオグリトレは思わず黙ってしまう




責任転嫁が許されるのは学生だけだと□□はトレーナーから聞いた言葉をオグリトレに投げかける




「あとは任せたわよ」




オグリトレはオグリに話しがあるようなので自分は不要だとその場から立ち去る。去り際にオグリがお礼を言うので気にしなくていいと返す

あと15分くらいでトレーナーの実家につくという距離まで戻ってきた□□はトレーナー妹のことについて考えていた




トレーナーが妹とキスや風呂に入るのに抵抗がないのはきっとそういう風に育てられたのだろう




恐らくトレーナーは他の家庭も兄妹で風呂に入ったりキスしたりするのが当たり前で常識だと刷り込まれている




先程のキスを見てもトレーナー妹は自分とトレーナーがするような濃厚なキスをしていた




しかしトレーナーの下半身は無反応だった。トレーナーはキスは好きでぴょいをしながら濃厚なキスを好んでいる




それなのに濃厚なキスをして無反応だというのはトレーナー妹をちゃんと『妹」として見ているということ




トレーナーの下半身がだらしないのは家族間のスキンシップで刷り込まれた家風なのだと□□は理解する




矯正するのが正しいのかこのままにするのが良いのか。下手に家族のことに突っ込むべきではないが自分は将来トレーナーと家族になるのだから注意すべきかと悩む




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□□がトレーナーの実家に戻るとトレーナーと妹が舌と舌を入れる濃厚なキスをしていた




相変わらずトレーナーの股間は全く反応していないが見ていてやはりいい気分はしない




妹の方をよく見てみるとどこかの誰かのように下品に腰をヘコヘコさせておらず性的なものは全く感じない




これは犬が愛情表現の一つで飼い主の顔を舐め回すのと同じであると□□は解釈するがそれでも…と□□は悩む




□□は少し怖いが注意しようとした時、どこからか猛烈なプレッシャーを感じる




トレーナー母「あら~本当に仲が良いわね~」




澄み切った目をしているトレーナー妹に比べ、トレーナー母から尋常ではない圧を感じる




トレーナー母は何かを言ったわけではなかったが□□は妹のことを注意することはできなかった

トレーナー妹「□□さん聞きましたよ!」




突然名前を呼ばれ□□はビクッと身体を震わせる。何を聞いたのかと恐る恐る聞くとトレーナーとの関係のことだった




トレーナーとは恋人同士で将来結婚する約束までした。それをトレーナーの両親に報告に来たことをトレーナー妹は聞いたようだ




妹として歓迎すると□□に笑顔で抱き着く。やはり彼女の目が綺麗なのは見間違いではなかったと□□は胸を撫で下ろす




トレーナー妹「□□さんも家族ですよね!」




□□は妹の問いに対して将来的にそうなると答えてしまった。そう答えるしかなかったのだがトレーナー妹に対してそれはまずかった




兄であるトレーナーに対しあれだけ濃厚なキスをしていた。そのキスが自分に向くと□□は想像できなかった




□□は普通のキスならなんともないが舌を絡めるキスに弱い。更に最近○○と濃厚なプレイが続きキスへの弱さが増していた




「ふぐっ!ん!んぁぁっ!」




トレーナー妹に舌を入れられトレーナーと同じようにキスをされてしまった□□は無抵抗のままいいようにされてしまう



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長いキスを耐え切った□□は家族として改めて迎え入れられる。彼女が我慢したというよりトレーナー妹のキスはいやらしさが全くなかったから□□は耐えることができた





トレーナーはこれで正式に□□も家族になったと喜ぶ。トレーナー母の視線も優しいものに変わっていた





□□とのキスが終わるとトレーナー妹は再びトレーナーに抱き着く。トレーナーは妹の頭を撫でていたが中央に帰る前にもう一つ大事な話があるとその場に直る





トレーナー「今年いっぱいで中央を辞めるんだ」




トレーナー母も父も妹もこれには衝撃を受ける。3人ともトレーナーになるのが夢で学生時代に死ぬもの狂いで勉強していたことを知っている




それなのにトレーナーを辞めるだなんてと3人は驚き慌てふためき錯乱しだす




トレーナー母「上司が気に入らなかったの!?」




トレーナー父「面倒なウマ娘に絡まれたのか!?」




トレーナー妹「お兄ちゃんがトレーナーとして凄すぎたから!?」




トレーナーはあくまで中央トレセンのトレーナーを辞めるだけで海外でフリーのトレーナーとして活動すると慌てて訂正する




事情を聞いた3人はそれなら良かったとホッと安心する。トレーナーという仕事に彼がどれだけ憧れていたかを知っていたから本気で心配したのだ

海外で走るとなると今までの常識は通用せず強力なライバルと戦うことになる。その覚悟はあるのかとトレーナー父は聞く




トレーナーは□□となら戦えるだけでなく勝てると言い切る。それほど彼女を信用しているのだとトレーナー父に伝わる




トレーナー母は海外ウマ娘のフィジカルはとんでもないことを知っており□□では厳しいのではないかと率直な意見を言う




□□には逃げの適正がありパワー勝負は考えていないとトレーナーはレース展開についてビジョンがあると説明する




トレーナー妹「もう二度と会えないの?」




会うことは難しくなるが今まで通り連絡もするし□□のレースを見て欲しいとトレーナーは笑顔で答える




若干の違和感はあったものの□□はやはりトレーナーの家族は良い人達なのだなと改めて感じていた




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しばらく会えないと分かったトレーナー妹は分かりやすく落ち込む。トレーナーも家族にこれから暫く会えないのだと改めて自覚し寂しさが込み上げてくる




トレーナー「もう一日だけ泊まるのはどうかな?」




今日中には中央に帰ろうと思っていたがあと一日だけ泊まらないかと□□に提案する




これまでトレーナーにはまとまった休みが無かったのでこれを機に身体を休めてもらおうと□□はその案に賛成する




トレーナー妹「今日はいっぱいお兄ちゃんと仲良くする!」




もう一日泊まっていくことが決まるとトレーナー妹は嬉しさのあまり何度目かのキスをする




予定外の外出と宿泊、更にもう一日泊まることが決まったがこの一日が大きな意味を待つことになるとは誰も知らなかった

トレーナーの実家でのんびりと過ごしているとカサマツトレセンからトレーナー妹が学園から勝手に抜け出したと連絡が来る




トレーナーは申請なしで来たのかと驚く。トレーナー妹は早くお兄ちゃんに会いたかったからと真顔で答える




普通の授業なら休んでも影響は少ないが今日は選抜レースがある日。怪我をしていない限りは出るのがトレセン生としては当たり前




それでもトレセンには戻りたくないとトレーナー妹はテコでも動かないつもりなのを見てトレーナーは一緒に行こうと提案する




トレーナー「どれだけ走れるようになったか見たいな」




トレーナー妹「すぐにカサマツに行こう!!」




トレーナーの手を引っ張りトレーナー妹は玄関から飛び出していく。用意も何もせず手ぶらで飛び出してしまったのを見て両親は慌てる




トレーナー妹の荷物類を持って行ってほしいと□□はトレーナー母に頼まれ急いで彼女を追いかける




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□□はなんとかトレーナー達に追いつきトレーナー妹が荷物を忘れていたことを伝える




カサマツまで全力え走り続けてしまうと体力を使い切ってしまうので抑えながら一緒に向かおうという話になる




カサマツトレセンに向かう途中でサクラチヨノオーとヤエノムテキに偶然出会う。2人はオグリのことを心配してカサマツまでやってきたのだという





サクラチヨノオー「まさかオグリさんがこんな事になるなんて…」




オグリが中央から去ってしまいチヨノオーは落ち込んでいた。チヨノオーはわかるがなぜヤエノの来ているのかと聞くとチヨノオーのルームメイトだからだという




ヤエノムテキ「アルダンさんが寮を出てしまったので今は私が彼女と同室です」




オグリが去りアルダンも居なくなってしまってチヨノオーは落ち込むばかり。ならばカサマツまで行ってオグリが元気なのを確認しようとヤエノが言い出したそうだ




アルダンは仕方ないとしてオグリは走れなくなったわけではない。彼女がカサマツで走っている所を見ればチヨノオーも元気になるとヤエノは考えた

オグリキャップ「みんなどうしたんだ?」




オグリトレ「なぜ貴方がここに!?」




カサマツトレセンが近付いてきた頃にオグリトレとオグリがやって来る。オグリトレはなぜわざわざカサマツまで来ているのかとトレーナーに尋ねる




トレーナーは妹の走ってる姿を見る為にカサマツに向かっているだけでオグリは関係ないと話す





トレーナー「君が僕を恨むのは仕方ない。タマを救う事が出来なかったのは事実だから」




オグリトレに向かいトレーナーは頭を下げる。彼の話と態度を見たオグリトレは複雑な表情をしていた




本当に悪いのは理事長とルドルフトレなのは理解している。特にルドルフトレはタマやクリークを滅茶苦茶にした張本人




自分には力がないのであの2人相手にはなにも出来ない。でも……




オグリトレ「主任なら何とかしてくれると信じてたんです…」




オグリトレからすれば希望の星であったトレーナーは何も救えず最悪の結果を招いた極悪人と同じ




トレーナーのせいでないことはわかっていてもやはり彼を恨んでしまうと苦しそうにオグリトレは言う




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トレーナー妹「どういうこと……?」




小さな声が聞こえてきたと思うとどうやらこの話を聞いてしまったらしいトレーナー妹がトレーナーに駆け寄る




彼女は何があったのかを問い質し始め、家族に隠し事は出来ないと中央で起きた事やルドルフトレの事などをトレーナーは話す




話を聞いたトレーナー妹はショックだったのか無言のまま言葉が出てこない。トレーナーはオグリトレは悪くないと再度彼女を庇う




トレーナー「彼女の言う通りなんだ、僕は誰も助けられなかったのは事実に違いない」




タマ、オグリ、イナリ、クリークの4人はトレーナーが絡んでいたにも関わらず中央で走ることができなくなった




これは間違いなく事実なのだからオグリトレは正しい。彼女を責めないで欲しいとトレーナー妹を説得する




オグリトレはそれを聞きトレーナーを責めることをしなかったが否定することもできなかった

ベルノライト「皆さん急いで下さい!!」




もうすぐ選抜レースが始まるので早く学園に戻ってくるようにとオグリやオグリトレに伝えにくる




脱走したトレーナー妹や中央のウマ娘がいることにベルノは驚くがそんなことより早く学園にとオグリ達を急かす




選抜レースが行われる会場に向かうと田舎とは思えないほど観客がいることにトレーナーは驚く




どうやらオグリが戻ってきたことがプラスに働いたようで彼女のレースが見たいと観客が集まっているようだった




中央から戻ってきたウマ娘は人気が出ないことが多いがオグリは違った。彼女の走りはどこで走ろうとも輝いていた




これが本物なのだろうとトレーナーはオグリのカリスマ性に感心していた




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トレーナー、□□達は学園側に中央の主任と生徒という事で特別席を用意して貰ってそこで選抜レースを鑑賞する事になる





□□はレースを見ていてハッキリ言ってレベルは高くないと感じる。地方と中央でこれだけ差があるとは□□は思っていなかったようだ





トレーナー「ただいま」




特別席に案内された直後にトレーナーは少し用事があると言って姿を決していた。どこに行っていたのか聞くと先程のベルノライトと呼ばれていたウマ娘の所に行っていたという




自信なさげにゲートに向かう彼女を見てほんの少しだけ走り方にアドバイスをしてきた。こんな時にもトレーナーとしてウマ娘を見逃せなかったとトレーナーは言う




「地方まで来てもやることは同じなのね」




相変わらずのトレーナーに□□はいい加減慣れてきたと軽くため息をつく

記者「貴方って中央のウマ娘よね?」




選抜レースを取材に来ていた地元記者に見つかり□□はコメントを求められてしまう。いつもなら断るが地元紙ということで取材を受けることに




今までのG1勝利への苦労と今後の展望について記者から聞かれた□□はトレーナーを信じてきたからだと素直に語る




これからの展望についても海外を目指すと正直に答える。国内では飽き足らず海の向こうを目指すのかと記者は驚く




理事長との確執などわざわざここで言う必要はないと□□は判断し、その通りだと記者を喜ばせるコメントを返す




記者はまだまだ質問をしたかったようだが選抜レースが始まるので仕方なく取材は打ち切られる




(どんな走りをするか見せてもらうわよ)




トレーナー妹のレースも始まるので□□は期待を込めて彼女をレースを見守る




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トレーナー妹の走りは非常に力強くパワフルな走りをしていた。どんなに力強く走ってもフォームが乱れる事がなかった




彼女の性格を表しているような走りはレベルの高さが伺える。完成度は中等部とは思えないほどフォームも安定している




レースの方は途中からオグリ、フジマサマーチに抜かされ三着という結果で終える




結果だけをみれば地方の選抜レースで三着という微妙な成績になるが相手はオグリと学年が上のフジマサマーチ。格上を相手によく走ったというのが彼女の評価になるだろう




三着ではあったが大差ではなく3馬身しか離れていなかったのもトレーナー妹の実力が高いことを示していた




トレーナー妹は同世代と比べて頭一つ抜き出ている。いずれはオグリのようなウマ娘になるのではないかと□□は考えていた

来年はもちろん中央に移籍するのだとトレーナーに聞くが否定する。あれだけの走りをしているのに中央に行かない理由が□□は思い付かない




トレーナー「家族と離れたくないんだって」




その理由を聞いて□□は納得する。これだけ仲の良い家族から離れるのは中等部の学生にとっては辛い




来年からトレーナーは海外に行ってしまうので寂しさが増す。トレーナー妹は中央に行くことはないが彼女はそんなことを気にしないだろう




トレーナー妹「お兄ちゃぁぁーーん!見てたぁーーー!?」




両手をブンブン振る彼女にトレーナーは笑顔で手を振り返す。彼女にとってレースは楽しむもので結果は求めていないのだろうとトレーナー妹の笑顔を見ながらそう思っていた





下1~3
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オグリとマーチがお互い良い走りだったと握手をしているのを□□は見かける。良いレースだったとは言っているが実力の差は明らかだった




トレーナー妹はまだ伸びしろがあるもののマーチはこれ以上伸びるかは正直言って厳しいだろう




オグリトレはトレーナーに近付いてきてオグリは今後大会には出さなくても良いと思っていると言う




オグリトレ「地方じゃオグリに勝てる娘はいないのよ」




もし地方レースに出して勝ち続けたら批判が来てオグリが本当に走るのを辞めてしまうかも知れない。オグリトレは彼女のことを本気で心配していた





地方じゃオグリに勝てる娘はいないと言う断言発言が気に入らない□□はそんなのまだ分からないと反論する




「地方にだって強いウマ娘はいるわよ」




オグリトレ「地方で強いウマ娘はみんな中央にスカウトされるのよ」




オグリトレが指を指した方向には記者に紛れて中央のスカウトマンが紛れていた

強い娘は根こそぎ中央が持っていくので地方では中々スターウマ娘が発掘されないという問題がある




地方トレセンも中央に抗議をしたが中央で走った方が地元の宣伝にもなると一蹴されてしまった




オグリトレ「中央は腐り切ってる」




地方トレセンからウマ娘をスカウトしているのは秋川一族の指示によるもので役員達は文句すら言わない




トレーナーの派閥に入っていただけにオグリトレも秋川理事長のやり方に嫌悪していた




彼女はトレーナーと違い抗うことを止め地方に戻ることを決めてしまった。オグリを傷付けた秋川一族とは関わりたくないというのがオグリトレの本音だった




もしオグリトレが自分を嫌っていなければ協力できただろうにとトレーナーは悔しい思いになる




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トレーナーはオグリトレに妹のトレーナーになって欲しいと頼む。いきなり何を言い出すのかとオグリトレは驚いている




自分のことが嫌いなのは分かっているがこのカサマツで一番優秀なトレーナーであるオグリトレなら妹を任せられる




トレーナーとしてというより兄として妹を預けたい。トレーナーにそう言われオグリトレは悩む




トレーナーに思う所はあるが彼の妹は関係ない。それにトレーナーという立場ではなく兄として彼はモノを言っている




オグリもオグリトレがトレーナー妹のトレーナーになってあげて欲しいとトレーナーの意見に賛成する




オグリキャップ「彼女はまだ伸びる。きっといいライバルになれる」




彼女と共にカサマツで成長していこうとオグリトレの手を取る。オグリに言われては断る理由がないとトレーナー妹の担当はオグリトレがすることに決まった

その頃、トレーナーを取り巻く環境が大きく変わろうとしていた。トレーナーは理事長や学園からの連絡を無視する為にスマホの電源を前日から切っている





これを好機とみたメジロ家はトレーナー排除の為にプロを雇いトレーナーの部屋に奇襲をかけることを決めた




トレーナーは有給を使っている情報を掴んでいたが何処にいるのか正確な情報は掴めてはいなかった




しかしトレーナーの部屋に気配があることの確認が取れたのでそのまま計画は実行されることになる




トレーナー本人でなくとも□□やルドルフなど担当の誰かであることは確かなので最悪は彼女らを人質に取れると作戦の失敗は万が一も無いと踏んだ



サトノダイヤモンド(こんなマニアックな本まで持っていたんですね)




しかしトレーナーの部屋に居たのはトレーナーでも□□でもなくサトノダイヤモンド。彼女はトレーナーと既成事実を持つ為に部屋に忍び込んでいた




既成事実さえあればトレーナーは手に入ると考え危険日の今日、彼女は計画を実行しようとしていた




もちろんトレーナーはカサマツ近くの実家に帰っているのでこの部屋に帰ってくることはない




本来なら今日は帰ってくる予定だったが予定外の二泊目によりトレーナーは難を逃れたのであった




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暗殺者達は音もなく踏み込み中に居たダイヤを拘束する。彼らは男がいれば殺し、女だけなら拐うよう命令を受けていた




トレーナーの部屋にはルドルフをはじめ数人のウマ娘が出入りしていたので暗殺者達に女の区別はしなくていいと伝えられていた




夜にトレーナーの部屋にいる時点で親密な関係であることは明白なので顔を確認する作業は必要ないとの判断だった




トレーナーの部屋から遠く離れたトラックのコンテナの中にダイヤは入れられ暗殺者達は任務を終えたと報告する




移動の最中にダイヤの衣服やスマホなどの持ち物は全て破棄され彼女は裸のまま拘束されている




暗殺者達から連絡をしない限りダイヤの位置を知ることはできない。彼らは任務を忠実に遂行しただけで落ち度といえるものは無かった




トレーナーの部屋にいたウマ娘を拐ったと聞いたメジロ家は次の段階に移行するよう新たな命令を出す




そのウマ娘の写真を撮りトレーナーに送りつける。人質と交換でトレーナーを呼び出しそのウマ娘ごと亡き者にする




トレーナーは有給を使っており□□は学校に来ていない。捕らえたウマ娘は□□で間違いないと思い込んだままメジロ家は次の段階に向かおうとする

ここで慢心しないのがおばあさまであり、捕まえたウマ娘の写真を先にこちらに見せるよう指示を出す




マックトレ「サトノダイヤモンド!?」




暗殺者達から送られてきた写真を見てメジロ家は衝撃を受ける。サトノ家の令嬢がトレーナーに入れ込んでいるのは周知の事実だったがまさか彼女がトレーナーの家に居たとは想像できなかった




サトノ家はトレーナーに関して何か動きがあるとの情報は無い。ダイヤ個人の問題だろうとおばあさまは判断する




丁重にダイヤを家に送り返しトレーナーの部屋に忍び込んでいたと公表するとサトノ家に伝えればこの件に関してサトノ家は沈黙する




メジロ家と本気で喧嘩をすればサトノ家に勝ち目は無い。その考えもあって強気でいって問題無いとの結論が出る




暗殺者達は指示の通りサトノ家へとダイヤを送り返す準備を始める




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暗殺者の隊長はばんえい競バなみの大柄筋骨隆々のウマ娘で雇い主の事に関して一言も漏らさないプロ中のプロ





そんな隊長を見てダイヤは闇の仕事のネットワークを持っていそうなのはルドルフトレか華麗なる一族かメジロだと見当をつけていた




ルドルフトレは再起不能で華麗なる一族はトレーナーの引き込みを狙っているのでこんなことを考えるのはメジロだと結論付ける





サトノダイヤモンド(トレーナーさんに捧げる筈の身体をよくも傷付けてくれましたね)





乱暴されたわけではないが誰にも見せていない裸を晒されたと怒りが沸々湧いてくる




サトノ家がメジロ家に勝てないなどというジンクスは壊すとダイヤは復讐を誓う




隊長(なんだコイツは)




下手をすれば殺される状況であるにも関わらずダイヤはだらしない顔をしながら下半身を濡らしていた




ダイヤは今回のこの事態を上手く利用をすればトレーナーと親密な関係になれると涎を垂らしながら興奮していたのだ




やがてダイヤは想像の中でトレーナーに優しく抱きしめられた所でビクビクと震え絶頂を迎える。それを見せつけられている隊長はこんなことは初めてだとため息をついていた

ダイヤが拘束される数時間前、選抜レース後にヤエノとチヨノオーはオグリと話していた




サクラチヨノオー「凄かったですオグリさん!」




特別席でオグリの走りを目の当たりにしたチヨノオーには笑顔が戻っていた。オグリは2人を友人に紹介したいとカサマツトレセンに招待される




もちろん断る理由は無いとチヨノオーとヤエノはカサマツトレセンに案内されると2人はトレセンの様子を見て驚く




選抜レースが終わると大抵のウマ娘はそのまま帰宅するのが普通だがカサマツはほぼ全員が残って自主練をしていた




レース後なので激しいものはせずストレッチや軽く流すだけの内容でもちゃんと真剣にやっている




とても地方とは思えない盛り上がりをみせており生徒にも活気がある。これもオグリの効果なのだとヤエノは確信する

チヨノオーはそんなウマ娘達の姿を見て目に光が戻っていた。カサマツに連れてきて良かったとヤエノは心からそう思っていた




オグリキャップ「ここの食堂は美味しいんだ」




中央に負けていないとオグリに食堂まで案内されせっかくなので食事をしながら話そうということになる




チヨノオーが落ち込んでいたことなど隠すことなくオグリに伝え3人は真剣に話し合った




自分の気持ちを伝えられたチヨノオーは憑き物が取れたようにスッキリとした表情を見せておりこれで大丈夫だとヤエノは安心する




オグリトレ「オグリ……うぇぇ…」




しかしここでオグリトレが泣きながらオグリの所にやってくる。冷静で出来る女の彼女に一体何があったのかと緊張感が走る





彼女が泣いていた原因はトレーナー妹であった。妹を担当することになったオグリトレだが親愛の形としてトレーナー妹にキスをされてしまったのだ




トレーナーと担当の関係は家族みたいなものだと聞き妹はトレーナーにするような濃厚なキスをオグリトレにお見舞いした




実はオグリトレはぴょいどころかキスさえしたことがない初心でありファーストキスをトレーナー妹に奪われてしまったのだ




オグリトレはショックのあまりいつもの性格が崩れオグリに泣きついてしまった




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オグリはトレーナー家は家族や親しい人とはキスする習慣があるとオグリトレに説明する




オグリトレ「ウソでしょ!?」




オグリキャップ「私もされた時は驚いたがトレーナーもすぐに慣れる」




オグリからの説明を聞いたオグリトレは慣れたくないとゲンナリしながら言う。ここで オグリトレはオグリに違和感を覚えた




オグリトレ「された時……?」




オグリキャップ「私も既にキスをされているんだ」




淡々と話すオグリだが親愛の気持ちで舌を絡めるキスが存在するのかとオグリトレは衝撃を受ける




チヨノオーとヤエノはトレーナー妹の話を聞いて顔を赤らめる。チヨノオーは家族とキスという事はまさかトレーナー共と言い更に赤らめる




ヤエノは主任が下半身にだらしないのはまさかそれが原因なのではと真実に気付いた

トレーナー妹のキスは親友にも向けられておりカサマツトレセンではそこそこ有名になっていた




彼女のキスは決してイヤらしく無いのも特徴で悪意もないので誰も積極的に彼女を止めようとはしていない




オグリキャップ「彼女の愛情表現は大型犬と同じだと思えばいい」




そんなことを言われても割り切ることはできないとオグリトレは頭を抱える。そもそもファーストキスを奪われたショックからも立ち直れていない





ヤエノはチヨノオーが元気になったのはいいが早く中央に帰るべきだと決める。このままではトレーナー妹のキスは自分にもやってくるだろう




オグリトレほど乙女ではないが初めての相手は選ぶ権利はある。親愛の気持ちだからといってもトレーナー妹のキスは避けたい




早く帰りたいヤエノとは逆にチヨノオーはトレーナー妹に興味が出てしまっていた




下1~3
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トレーナー達も合流してそろそろ帰るといった頃合でお別れが寂しいトレーナー妹がトレーナーを押し倒す勢いで濃厚なキスをする




□□は人前でも関係ないのだなとため息をつきチヨノオーは赤面する。ヤエノは慌てて引き離そうと2人の間に割って入る




ヤエノムテキ「こんな所でやめて下さい!」




トレーナー妹「んぇっ?」



トレーナーと妹とを引き離したその勢いでトレーナー妹が首を振り向きキスがヤエノに直撃してしまう




ヤエノとチヨノオーはオグリの友達と聞いていたのでトレーナー妹はそのままヤエノを押し倒す




ヤエノムテキ「ひぐぅ!?」




ヤエノは抵抗するものの舌をねじ込まれ濃厚なキスの餌食となる。この刺激に耐え切れなかったヤエノは気絶してしまう




トレーナー「まだそんなに親しくない相手にキスはダメだよ」




トレーナー妹「はあーい!」



サクラチヨノオー「そういう問題なんですか!?」




赤面しながらもチヨノオーは突っ込み□□はヤエノをカサマツトレセンの医務室に運んでいく

トレーナー妹は脱走の件での反省文と諸々の手続きが終わり次第実家に帰れるようになった




今夜はまた5人で過ごせると知りトレーナー妹は喜んでトレーナー達を見送った




復活したヤエノはぶつぶつと何か嘆いておりそれをチヨノオーが心配するというカサマツに来た時とは逆の立場になっていた




オグリはオグリトレを元気付けると2人を見送りトレーナーと□□は実家に帰っていく




「凄かったわね……」




ため息混じりで□□はカサマツは凄かったと呟く。地方での盛り上がりを始めトレーナー妹など濃いものをいくつも見た




中央には勝つ為にウマ娘がやってくるので必然的に全員の目はギラギラと輝く。それに比べてカサマツはギラギラだけでなく楽しさもあった




レースを楽しみながら勝つという中央ではあり得ない考えでも地方ではそれが許される




オグリがカサマツに戻った理由が□□にはなんとなく理解できていた




下1~3
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帰宅後、トレーナー妹からの着信がありチヨノオーとヤエノを今夜家に泊めていいかという内容だった




折角の機会なので皆の中央の話を色々聞きたいのとこれを機に親しくなればキスする仲になれるだろうとトレーナー妹は考えている




電話の向こうから家族団欒の邪魔はしないとチヨノオーの声が聞こえる。トレーナー妹に興味津々なのかノリノリのようだった




一方でヤエノはチヨノオーが言うならと渋々承諾しながらも今夜もあの激しいキスが待ってるんじゃないかと想像してしまう




あのキスさえ無ければ守りたくなるくらいに可愛いのにと顔をしおしおさせながらブツブツ嘆いている




どうせなら人数が多い方がいいとトレーナーはヤエノとチヨノオーを呼ぶことを了承する




□□は妹がこれで仲良くなればヤエノとチヨノオーは親友判定となりあのキスの餌食になるのだろうと哀れんだ目で遠くを見る

マックイーンの部屋にメジロ家のウマ娘が集まっていた。メジロ家がおかしな事になっている事を聞かされ絶句するマックイーン




おばあさまの説得、レースのボイコット、警察への告発、他の名家へ頭を下げに行くなど様々な対応策が議論される





メジロマックイーン「まさか私のトレーナーがそんな事を考えていたなんて…」




マックイーンはおばあさまもそうだが自身のトレーナーもそんな事を企んでいたなんてとショックが大きい




ライアンは結論が出るまではおばあさまを初め自身のトレーナー達にも勘付かれないようにしようと提案しマックイーン達は賛同する




マックイーン達はおばあさまや自身のトレーナーが説得に応じると思っているがこの考えは甘すぎた




部屋に集まってのんびりと話している間にトレーナーへの殺害命令が出ていた。結果は失敗に終わるがマックイーン達が思っているよりメジロ家のやり方は黒い




マックイーンは自分の身は安全だと当然思っているがメジロ家のウマ娘が『事故』で亡くなることは珍しいことではない




そのことも知らないマックイーンは全てにおいて甘いとしか言いようがなかった



下1~3
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トレーナーの実家ではトレーナー、妹、□□、チヨノオー達が中央の話で盛り上がっていたがヤエノは妹とは少し距離を置いていた




チヨノオーは中央はいい所だと饒舌に話す。マルゼン、ヤエノ、アルダン、短距離最強のバクシンオーと会えたのは中央に来たからだと力説する




ライバルと鎬を削りながら自分も成長できる環境やレースも楽しい……チヨノオーはそこまで話していたが段々と顔が暗くなっていく




サクラチヨノオー「最近の中央は何だかオカシイんです……」




ヤエノは中央は元会長の元トレーナーが主任になった辺りから…いや、もっと前からオカシかったかもも知れないと話す




ヤエノムテキ「自分達が気付いていなかっただけかも知れません」




本当に気付いていなかったのか、あるいは気付かないようにしていたのか。中央に来た多くのウマ娘達はそこで走ることを最大の誇りだと感じている




そんな中央が腐っていると思いたくないと現実逃避をしているウマ娘は確かに存在している

トレーナーの両親はヤエノとチヨノオーの話を聞きトレーナーが辞めることはやはり間違っていなかったと頷く




これまで秋川一族は暗躍を続け表に出てくることは無かった。ここ数年で急に存在感を増している




その原因は中央の運営や役員達を秋川一族で固めることができたからだとトレーナーは推測する




自分達に都合の悪い連中や刃向かう愚者を運営から排除し終えたので秋川理事長をトップに置いた




秋川理事長が理事長で居られる限り秋川一族は安定。彼女は秋川一族にとって防犯ベルなのだろうとトレーナーは結論付けていた




彼女が騒いだ時だけ役員達は動けばいい、それ以外は全て秋川理事長の好きにさせておけば争いも起きない




秋川一族はそのシステムを長年かけて構築した。これを崩すのは容易ではなく最悪こちらが消されてしまう




話を聞きヤエノとチヨノオーは暗い顔をするがトレーナー妹はトレーナーがもう苦しまなくて済むと安心する




海外で頑張って欲しいとトレーナー妹はやはりキスで気持ちを表現する




下1~3
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チヨノオーはトレーナーに主任を辞めて欲しくないと伝える。□□はチヨノオーもトレーナーを狙ってるのかと怒るが彼女は否定する




トレーナーはみんなの悩みを解決したり他の人の分まで仕事をしてくれたり、みんなの為に動いてくれる大人トレーナーしかいない




このまま中央からトレーナーがいなくなった後の学園を想像すると怖いとチヨノオーは話す





それに対してトレーナーは自分は決していい大人じゃないと諭すように言う。自分はあまりにもウマ娘たちを振り回し過ぎたしアルダンをあんな風にしてしまったのは自分の責任だと申し訳無さそうに言う





アルダンだけでなくオグリ達も救えなかった。自分のような大人に騙されてはいけないとトレーナーは優しくチヨノオーに言う





サクラチヨノオー「アルダンさんの怪我が治ったのは主任さんのお陰です!」




怪我の件はそうだとしても最終的に彼女は自分のせいで走れなくなったのだとトレーナーは自分のせいだと主張し続ける




そこにトレーナー母が風呂が沸いたと言いに来たので話は一旦ここまでにしようということになる




トレーナーは当然のようにトレーナー妹とお風呂に向かうがヤエノはお風呂まで一緒なのかと息が荒くなっていた

トレーナー妹「中央ってそんなに悪い所なの?」




2人は抱き合いながらシャワーを浴びているとトレーナー妹がチヨノオーの話を聞き思う所があったようだ




トレーナーは正直に中央は秋川一族に支配されており彼らの思い通りにしかならないと伝える




中央のレベルは高いがチヨノオーのようにレースを楽しめるのはごく一部のウマ娘しかいなくなるかもしれない




馴れ合いが必要無いのはわかるが殺伐とするのはまた違う。これから中央の未来は暗くなる一方だとも伝える





妹にはそんな思いをして欲しくないとトレーナーは無理して中央に行く必要がないと言い彼女はそれに同意する




家族から離れるのも嫌だが兄を認めなかった中央の世話になる気はトレーナー妹には全くなかった



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トレーナー妹は中央に行くつもりはないがナリタブライアンやフジキセキ、ケイエスミラクルには会ってみたいと言う




トレーナーは妹はカッコイイ系のウマ娘に憧れているのを知っているのでなんとかならないかと考える




フジやミラクルは繋がりがないので難しいかも知れないがブライアンなら会わせる事が出来るかも知れない




ブライアンをカサマツに呼ぶのは難しいので妹を中央の見学ということで連れて行けないかと具体的に案を立てる




風呂場なのでいくらでも汚れていいからとトレーナー妹は涎でベトベトになるようなキスをトレーナーとしている




そんな彼女の頭を撫でながらトレーナーは妹の願いをなんとか叶えてあげられないかと様々な可能性を考えていた

トレーナーと妹は身体を洗い終わると2人で湯船に入っていた。トレーナー妹はトレーナーの膝の上に座っている




トレーナー妹「一緒に入るのはもう最後なのかな」




妹はポツリとそう言う。来年にはトレーナーは海外に行くことを考えるとこうやって実家のお風呂に2人で入れる機会はもう無い




そうなるかもしれないとトレーナーが答えるとトレーナー妹は湯船の中で立ち上がりトレーナーの方を向く




当然タオルなどで前は隠しておらず妹の全てが見える。しかしトレーナーは反応することなくどうしたのかと聞く




トレーナー妹「最後ってなったらお兄ちゃんに全部見て欲しいなって思ったの」




中等部にしては育った身体を妹は余すことなくトレーナーに見せつける。トレーナーはあんなに小さかった妹がこんなに育ったのかとしみじみ眺めている




トレーナー妹「お兄ちゃんの妹で良かった」




やがて妹はトレーナーに抱き着くがキスはしなかった。いつもの力任せのハグではなくしっかりとトレーナーを確かめるように抱き締める




妹の気持ちを受け取ったかのようにトレーナーもまた優しく妹を抱きしめ返す




下1~3
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トレーナー達が風呂場に向かった後、風呂が空くまで□□達は雑談をしていた。チヨノオーがこっちも負けずに3人でお風呂に入るのはどうかと話していると突然ヤエノのスマホが鳴る





ヤエノムテキ「アルダンさんからのようです」





アルダンのヤバさを目の当たりにしている□□はヤエノがトレーナーの話題を出したら修羅場になるかもしれないと警戒する




最悪アルダン経由でメジロ家に場所がバレてトレーナーの家族も巻き込まれかねないと焦る




トレーナーと会ってる事とヤエノ達がここに泊まってる事は絶対に言うなと念を押し更にトレーナー達が戻る前に通話を済ませて欲しいと付け加える




ヤエノは□□の必死さを見て早く電話を終わらせようと決める。アルダンの電話の内容によってはすぐに切ろうとも考えた




覚悟を決めヤエノが通話状態にしても向こうから声が聞こえてこなかった。ヤエノがどうしたのか不審に思っているとアルダンの小さな声が聞こえてくる





メジロアルダン〈トレーナーさんの声が聞こえます…〉




トレーナーはまだ風呂なのにしかも居間から風呂場は離れているのに声が聞こえるのかと震える




これから修羅場になるかと思いきやアルダンは何度もトレーナーがいると呟いたあと良かったと言い残し電話が切れた




ヤエノはアルダンは泣いているようだったと言いかけ直すべきかと話し合うが□□がそれはやめるべきだと止める

メジロアルダン「トレーナーさん…良かった……!」




アルダンは今夜トレーナーが消されると情報を掴み慌てて電話をかけた。もちろんトレーナーの部屋には真っ先にかけている




部屋の電話には出なかったが居留守を使われている可能性があった。なので片っ端からアルダンは電話をかけていた




ヤエノ達とトレーナーが一緒に居る理由は気にならなず彼が無事で良かったと大粒の涙を流していた




おばあさまはアルダンを傷付けたケジメをトレーナーにつけると言っているがアルダンはそんなことを望んでいない




メジロ家をどうにかしなければという思いよりもとにかくトレーナーが無事で良かったとアルダンは涙を流す




下1~3
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お風呂からあがったトレーナーはヤエノから話を聞く。アルダンが泣いていると聞き何となく事情を察する




トレーナー「きっとメジロが本格的に消しに来てるんだ」




アルダンはそのことを自分に知らせるだけでも危険があった。それなのに彼女はトレーナーを心配して行動に移した




こんな自分の為にアルダンはここまでやってくれたのかとトレーナーは彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいになる




アルダンを傷付けたのは紛うことなく自分でその落ち度は認めるがメジロ家がやっていることは許せない




それはアルダンだけではなく他のメジロウマ娘の侮辱だとトレーナーは静かに怒りだす




□□、チヨノオー、ヤエノには一瞬トレーナーの後ろになにかいたように見え□□はあれが三女神かとつぶやく




メジロ家にとってトレーナーはただの一般人でいつでも消せるちっぽけな存在のはずだった




しかし彼は三女神の加護がある常識では考えられない『トレーナー』。そんな相手に常識が通用するはずがない

メジロ家はトレーナー暗殺の失敗だけでなく□□と間違ってダイヤを攫うという失態を犯した




サトノ家など敵でないとメジロ家は余裕を持ってダイヤを返しに行き彼女がトレーナーの部屋に侵入していたことをバラすと脅した




脅した…はずだったがその後の返事が無い。痺れを切らしマックトレが連絡を取ると驚きのものが返ってくる




ダイヤをサトノ家まで送ったのはトレーナーの暗殺部隊だった。指示に従っただけとはいえ人違いであったのは部隊の責任でもあるとの隊長の判断だった




トラックにダイヤを乗せたままサトノ家に近付きある地点から徒歩で向かいダイヤと共にサトノ家に入る




部隊長の記憶はここまでで気がつくと彼女は拘束されていた。何が起こったのかわからず状況を把握しようとするが身体が動かない





それだけでなく目隠しや耳栓までされているので何が起こっているのか隊長は知る手段がない




サトノ家は部隊の隊員が持っていた連絡用の端末で捕らえた部隊長らと共にノコギリや斧が写っている写真を撮る




これをどう受け取るかはそちらに任せるという意味の写真。これを見たマックトレはおばあさまに指示を仰ぎに向かった




下1~3
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次の日、チヨノオーやヤエノは本当に中央に帰るのかとトレーナーを心配する。メジロ家に狙われているならここに居た方が安全に違いない




本当はもう少し居たいと正直に言うが自分の仕事が溜まってしまうしオペラオー達をトレーニングがあるという




トレーナー「ライスのお別れ会だってあるからね。それに逃げるのは僕らしくないよ」




安全地帯に逃げるのではなくメジロと決着を付けたいとトレーナーは決意を固めていた




実家を出る際トレーナーは妹だけではなく母にも舌を入れる濃厚なキスをされる




□□はやはり母親もかと諦めたようにその光景を眺めていたがトレーナー母の表情は真剣そのものだった




トレーナー母「死なないで」




その言葉を聞きトレーナーは黙って頷く。トレーナー妹は泣きそうになっていたが兄を信じて涙を堪えた

ヤエノ達と共に中央に帰っている道中に□□は急に自分を実家に連れて帰ったのは意味があったのだと理解した




「アンタ死ぬつもりだったわね」




トレーナーは肯定も否定もしない。まさかとチヨノオーは驚きヤエノは無言でトレーナーを見ている




「自分が死ぬなら私達は助かるって思ってたんでしょ」




メジロ家が邪魔なのは自分で□□達は関係ない。自分が居なくなれば彼女らに被害が出ることはない




下手に彼女らを巻き込むよりは1人で犠牲になった方がいい。トレーナーなら間違いなくそう考えると□□は断言する




「家族と会って気持ちでも変わった?」




トレーナー「違うよ」




覚悟を決める為に家族の所に帰ったのだとトレーナーは言う。□□も家族となった今ではそんな気持ちは全く無いと言い切る




トレーナーはメジロ家のように大きな力は持っていないものの戦う覚悟はできた




下1~3
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トレーナーはスマホの電源を付けるといきなり電話が鳴り始める。誰からかかってきたのか画面を確認すると公衆電話からだった




電話に出てみるとかけてきた相手は華麗なる一族でルビーに仕えている者だと名乗る




トレーナーがメジロに狙われていると情報を掴んだので華麗なる一族が護衛するという内容だったがトレーナーは信用できないと返す




信用してもらいたいなら公衆電話ではなく端末からかけてくるはずだとトレーナーが言うと盗聴を防ぐ為だと向こうは答える





相手はメジロ家の一部と繋がりを持っていると言い明日、また同じ時間にかけ直すと指示を受ける




?「明日までにパーマー様に連絡なさってください」




そう言い残すと電話は切れてしまう。今の電話が本当かを確かめる為にトレーナーはパーマーに連絡を取ろうとする




しかし盗聴という言葉を聞き自分から電話をするのは危険かとトレーナーは躊躇う。学園に戻り次第彼女と直接会って話そうとこの場での連絡は見送る

学園が近付いてくる中トレーナーは先ほどの電話が本当に華麗なる一族からなのかを考えていた




向こうが望むのは自分がルビーの担当になることだと推測できるがルビーは□□と適正が被っている




そのことを考えるとやはり断るべきだろうと決めかけた時、□□は協力してもらうべきだと口にする




「向こうは私の実家を好きにできるのよ」




断って向こうのヘソを曲げてしまえば□□家は危機に晒される。華麗なる一族の『命令』ではなく『お願い』なら受けるべきだと□□は言う




トレーナー「確かに…命令じゃなかったよね」




お前たちの命を守ってやるからこうしろ。向こうはそう言おうと思えば言える立場になる




メジロ家と違ってトレーナーとはあくまで対等だという態度を華麗なる一族は取っている




向こうが対等であるうちに手を組んでおくのは損ではないとトレーナーはそちらの意見に傾いた




下1~3
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トレーナーが学園に戻ると真っ先に秋川理事長に2日もサボるとはどういうことなのかと怒られる




主任の自覚がない、有給休暇はもっと事前に出せなどかなり怒っている様子。そこでトレーナーは彼女のことを話してみる




トレーナー「実はダイイチルビーの担当になろうと思っているんです」




秋川理事長「そういう事なら許そう!」




一気に上機嫌になった理事長を見て単純だなと思いながらトレーナーは自分の仕事に取り掛かる




いつも理事長にくっ付いている職員達はトレーナーが戻ってきたの狙っていつのもように仕事を押し付けるがトレーナーは全て断る




トレーナー「まだ有給は残ってますからね」




期限が迫っている書類を抱えている職員達は舌打ちをしながら自分の持ち場に戻っていく




トレーナーはこんな奴らに構うほど暇じゃないと自分の仕事に集中する。職員達はトレーナーを自由に使えると聞いていたのにと秋川理事長に不満を募らせていた

溜まっていた分の仕事を片付けるとトレーナーはパマトレの元に向かう。しかし今は忙しいと軽く断られてしまった




トレーナー(学園のメジロ家も危ないってことか)




パーマーとパマトレは下手をすればメジロ家に消されてしまう。パマトレの態度からそれを読み取ったトレーナーは主任室へと戻る




主任室に入るとルドルフが裸で立っていた。そんな気分じゃないと断ろうとするが彼女は紙を持っていた




シンボリルドルフ(主任室に盗聴器があった)




外したことがバレると怪しまれると盗聴器はそのままにしているそうだ。トレーナーは彼女といつも通り身体を重ねながら筆談をする




トレーナー(いつ気付いたの?)




シンボリルドルフ(今日だ。君が留守にしている間に仕込まれたんだろう)




トレーナー(今日までに誰がここに入ったかわかる?)




シンボリルドルフ(裏は取れている)




デジタルの情報により盗聴器を仕掛けたのはマックトレだということが判明している。メジロ家はトレーナー暗殺が失敗した時点で既に次の手を打っていた




盗聴器もその手の一つでトレーナーの行動を完璧に把握しようとしている。この状況では迂闊に連絡を取ることも難しいとトレーナーは悩む




下1~3
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筆談でルドルフがマックトレだけではなくパマトレ以外のメジロのトレーナーは全員敵だと思った方が良いと伝えられる




次いでハヤヒデトレが今は動いているとも伝える。トレーナーとパマトレは身動きが取れないので彼が動いてくれている




ハヤヒデトレはブライアンにトレーナーに困ったことがあったら助けるように言われていた




自分に恩があるのとブライアンの頼みを聞くのはハヤヒデの好感度を上げることに協力すると交渉したようだった




協力してくれるのはありがたいが彼に危険な事をして欲しくないとも思うトレーナー




シンボリルドルフ(彼を頼るしかないだろう)




行動が制限されるこの状況では動ける人物に探ってもらうしかない。多少の危険は仕方ないとルドルフはトレーナーを説得する




いざとなればデジタルもいるので今はこれが最適解なのだとトレーナーも飲み込むしかなかった

その頃、メジロ家では主任室に盗聴器を仕掛け終えたとマックトレからの報告を受け学園でのトレーナーへの監視を強める指示が追加で出る




その指示を受けたマックトレはトレーナー周辺の人物にも盗聴器を仕込む準備を進める




次は失敗できないと万全の対策を練りトレーナーの始末を行いたいがすぐには実行できない




ダイヤを返して暗殺部隊が囚われたまま話が進んでいないのだ。おばあさまの判断は安い脅しには乗らないとのことだった




部隊を通してこちらの言い分は伝えている。こちらはダイヤの痴態の情報を握っているのでサトノ家は動けるはずがない




もし変な動きを見せれば直ちにダイヤは頭のおかしい痴女だと情報を回せる準備は整っている





おばあさまを含めメジロ家はサトノ家と争うことはないと踏んでいる。万が一楯突こうなら踏み潰せばいいだけ




力の差は明らかだとメジロ家は余裕の構えでサトノ家の動きを観察していた

そんな状況の中、メジロ家に速達で荷物が届く。送り主はいつものフルーツ店で伝票にはメロンとスイカとあった





使用人達がいつものように開封しメジロ家で堪能しようとした所、刺すような悲鳴がメジロ家に響く




何事かとメジロ家達のトレーナーが集まってくるとその光景を見てある者は絶句しある者はもどしていた




部隊の隊員は真っ赤なメロンとスイカとなり果てメジロ家に届けられた。これはサトノ家からの全面戦争をやるとの証である




余裕の態度で胡座を描いていたメジロ家と最初から全力のサトノ家。こんな事態になるとはメジロの誰も想像できなかった




サトノ家にとってダイヤは困った存在であったが娘であることには変わりない。そんな彼女を傷つけた代償は計り知れない



下1~3
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メロンとスイカが届けられて数時間後、メジロのウマ娘達の警備(監視)が強化されマックイーン達は動くに動けなくなる




それと同じ頃ウマッターには名前が伏せられているが見る人が見ればダイヤと分かる人物が男の部屋に入り浸っているとする写真と怪情報が拡散されていた




合成ではないとすぐにわかるその写真の意味は何なのかと学園のウマ娘達の噂は瞬く間に広まる




学園の雰囲気が重くなり○○は何かが始まってしまったことを感じ取った




○○(サトノとメジロかやりやってるわね)




ウマッターとあからさまに不自然なメジロのウマ娘達を見て○○は事態を理解していた




自分は誰にもマークされていないからと○○は単独で行動を始める。メジロの中でも割と自由に動けるパーマーに会いに行くことに決める

パマトレのトレーナー室に入るとトレーナーと同じように忙しいからと○○は断られる




彼女が仕事で忙しくしている所を見たことがないと○○はパマトレの様子がおかしいことに気付く



どうしたものかと思っているとパーマーが紙を見せこの部屋は盗聴されていると○○は知る




○○(尾行はされてるの?)




同じく紙に書きパマトレ達にそう伝えるがわからないと返事がくる。それならばと○○は強引にトレーナー室からパーマーを連れ出す




メジロパーマー「ヤバイって!!」




○○「大丈夫よ」




パーマーはパマトレが危ないと本気で抵抗するが○○は構わずトレーナー室から離れていく




○○「盗聴器があるって言い出したのはパマトレ?」



パーマーはそうだと頷く。メジロ家に監視されているから迂闊なことは喋れないと言われたとパーマーは言う




○○「彼女って普通の人よね」



そんな彼女が盗聴器を見破れるのかと○○に聞かれパーマーはぽかんとした顔をする




○○「パマトレは貴女を人質にされてるわね」




安全なトレーナー室からパーマーを連れ出したのに追ってこないのが何よりの証拠だと○○は言う




パマトレはトレーナーの味方はできないと彼女なりに知らせていた。○○はそのメッセージに気付きパーマーとトレーナーを合流させることに成功する




下1~3
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○○からパーマーとパマトレの状況を聞かされるトレーナー。メジロ家がメジロのウマ娘を人質にするなんてと唖然としている




更にハヤヒデトレも情報を掴んだと報告に来る。メジロの部隊がサトノにメロン、スイカ状態にされたという





○○は意味がわからず胸のことかと自身の胸に注目するがトレーナーはすぐに理解する




トレーナーは徐ろに立ち上がる。○○は何処に行くのかと聞くとメジロ家に行き話を付けに行くと言う




○○「危険よ」




トレーナー「周りを巻き込むのは許せない」




自分だけならまだしもこんなことは許せないとトレーナーは静かに怒りに震えていた




○○は彼を止めても無駄だと悟り何も言わない。しかしこのままではトレーナーが死んでしまうだろう

ダイイチルビー「止まりなさい」




トレーナー「どいて」




彼の前に立ちはだかったのはルビー。華麗なる一族もメジロとサトノが全面戦争を始めたと情報を掴んでいた




これからメジロはトレーナーに構う暇がないほどの苦戦を強いられると一族は読んでおりその隙にトレーナーの安全を保障するという




もちろんトレーナーだけでなく□□達も保護するとルビーは言うがトレーナーは無視してメジロへと向かう




ダイイチルビー「待ちなさいと言ってるでしょう!」




トレーナー「うるさい」




普段の彼からは想像できないほどの冷たい声にルビーは固まる。この私がビビっているのかと彼女自身が驚いていた




メジロだけでなくサトノとも決着をつけるとトレーナーは止まらない




下1~3
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追ってきたハヤヒデトレが「自分も行きますよ。自分だけじゃない。みんなで行きましょう」と話す。□□、○○、ハヤヒデが付いてくることに。

>>870
トレーナーは「駄目だ、みんなを危険な目には合わせられない」「今回の事件は僕が引き金だ一人で解決しなきゃいけない」と言う、□□はトレーナーにビンタする、「アンタ一人だけの命だと思うな」「死んだら何もかもおしまいなのよ!残された人達の事も考えろ!」と説教。

○○は「確かに引き金はアルダンを断った主任かも知れないが、ウマ娘がトレーナーを選ぶみたいにトレーナーだってウマ娘を選ぶ権利はある」とフォロー

ハヤヒデトレは自分も行くとトレーナーを追ってくる。彼だけでなく□□、○○と更にハヤヒデまでついてくるという




トレーナーはみんなを危険な目には合わせられないと申し出を断る。今回の事件は自分が引き金なので1人で解決すべきだと譲らない





「いい加減にして!!」



□□はトレーナーにビンタする。トレーナー1人だけの命だと思うなと□□は怒鳴る




「死んだら何もかもおしまいなのよ!残された人達の事も考えなさい!」




○○は確かに引き金はアルダンを断った主任かも知れないがウマ娘がトレーナーを選ぶみたいにトレーナーだってウマ娘を選ぶ権利はあるとトレーナーを擁護する




イクノトレ「主任、僕らも手伝います!」




目出し帽を頭から被ったどう見ても強盗犯にしか見えないイクノトレとイクノ、ネイチャ、ターボ、タンホイザが現れる




イクノトレ達は見張りや使用人達を撹乱させると意気込んでいる。あわよくばメジロをジャックするとも話している




ナイスネイチャ「トレーナーさん!」



目出し帽を取ったネイチャが思い詰めないでとトレーナーを抱き締める。トレーナーには皆が、自分がいるからとアタシがいるからと説得する




□□はネイチャもアルダンやサトノ並みにトレーナーへの愛が重い事を思い出すが今はそんなことを言っている場合ではない

サトノ家との戦争に向け準備が進む中、メジロに速報が入る。学園でトレーナーと思わしき人物が複数人発生したという




トレーナーらしき人物らは目出し帽を被り顔の判別が不可能でどうすれば良いかわからないと混乱する




数には数だと学園のメジロ家トレーナーやランクは落ちるが数だけはいる部隊が学園に送り込まれる




トレーナーの協力者の数はたかが知れている、全員捕まえて場合によっては全員始末さえあり得ると指示が出る




学園内に居たメジロのトレーナーは偽トレーナーの大半はウマ娘であると気付いていた




目出し帽でカモフラージュはされているが格好を見れば一目瞭然。ウマ娘は無視せよとの情報が共有される




しかし彼らはトレーナーの身長の低さと女装すれば女にしか見えないという事実を忘れていた




下1~3
次のイベント

○○は「メジロに行って具体的にどうするつもりなのか」と聞く、トレーナーは「アルダン含めてもう一度話し合うそれしかない」と言う。
□□は「話し合いなんか通じる相手じゃない」と言う。

大勢が学園に押し掛けてきたので学園中はパニックになる。秋川理事長はメジロの言いなりなので生徒には何のアナウンスもしない




部隊は目出し帽をしている人物のみを追いかけているため生徒には危害を加えていない




モブ「あの人たち武器持ってる!!」




しかし部隊は制圧用にウマ娘にも有効な武器を携帯していたので学園のパニックは更に広まっていく




学園のどこに居ても悲鳴が聞こえる状況になっても秋川理事長は動こうとせずのんびりとお茶を飲んでいた




秋川理事長「早めに終わらせて欲しいものだな」




理事長として関わってしまえば学園の落ち度になる。この騒ぎを理事長は何も知らなかったという形で処理することが決まっている





メジロからも学園に来ている部隊は使い捨てだと聞いているので後処理はメジロ家に任せておけばいい





トレーナーが居なくなり学園に平穏が戻ると秋川理事長は悲鳴をBGMに優雅に時間を潰していた

○○「ダメ……このままじゃあの時と同じことが起こる…」




○○はウマ娘に女装したトレーナーを連れながら恐怖を感じていた。自分の世界が終わってしまったようにこの世界も危機を迎えている




トレーナーが逃げ切ったとしても学園の騒ぎは収まらない。むしろ身代わりになってくれているネイチャ達が殺される可能性もある




もうお終いだと○○は絶望するがトレーナーはまだ諦めるには早いと○○を励ます




トレーナー「協力な助っ人に時間を稼いでもらうから大丈夫」




その間にメジロと話をつけるとトレーナーはメジロ家に急ぐ。□□も合流し3人で向かっている

学園ではマックトレが○○と見知らぬウマ娘と学園に出るのを目撃する。まさかと思い部隊に連絡しようと思った時ゴルシにドロップキックをくらう




ゴールドシップ「メジロの部隊が学園に何をしに来てんだよ!」




これはどういうことか説明しろと怒りを露わにするゴルシ。マックトレはゴルシに構っている暇はないと部隊に連絡をいれる




トレーナーは女装しウマ娘に変装していると報告するが部隊から驚きの返答が返ってくる




マックトレ「よし、追い込んだか!」




それを聞いたゴルシは無線機に飛び付き奪取する。そのまま地面に叩き付け無線機を壊すがもう遅いとマックトレは大声で笑う




マックトレ「指示役は俺じゃない、残念だったな!」




これでトレーナーの最期だとマックトレは大笑いしゴルシは力なくその場にへたり込む




が、それと同時に地面が震えていることに気付く。ゴルシも最初は地震だと勘違いしたが窓ガラスが震えていることに気付く




まさかと思い窓の外を見ると学園の隅からキノコ雲があがっていた。巨大な爆弾でも使わない限りはあんなキノコ雲は見ることはできない




マックトレ含むメジロのトレーナー達は何があったのか理解できていないがゴルシ達は違った




ゴールドシップ「アイツ……!」




キノコ雲はキノコ雲でも一部のウマ娘にとっては見慣れたもの。特に夏と年末にはよく見られるこのキノコ雲




普通のキノコ雲と決定的に違うのはその色で灰色ではなく黄色、青、ピンクなど彼女を象徴する色の大きなキノコ雲があがっていた




下1~3
次のイベント

その頃、アルダンはおばあさまにこんな事は止めてくれと頼み込むがアルダンが傷付けられ部隊が殺された以上黙ってられないと聞く耳を持たない





これはメジロ家の問題でありこれ以上しつこく言ってくるならアルダンを消すことも考えるとおばあさまは言う




メジロアルダン「私の命で止まるなら今すぐ止めてください!!」




ここまで言われてもおばあさまは止まる気配がない。たとえアルダンが自ら命を絶ったとしても最早意味は無いに等しい




トレーナー「お邪魔してますよ」




そこにトレーナー達はメジロ家のおばあさまの元に辿り着く。おばあさまはトレーナーが生きていることに驚く




メジロ家のせいで学園が大混乱だとトレーナーは今すぐ引き下がるようおばあさまに要求する




□□と○○もウマ娘を危険に晒すなとの詰問にもおばあさまは聞く耳を持たない




メジロアルダン「今私を一番傷つけているのは他ならぬおばあさまです!!」




こんなことになるくらいならメジロ家なんて潰れてしまえばいいとまで言い始める




おばあさまはようやく口を開き元はと言えばトレーナーがアルダンを受け入れていればこんな事になっていないとトレーナーを責める




この惨事は全てトレーナーの責任でありそうなるように学園も了承したとおばあさまは表情を崩さずに答える





おばあさまの言葉を聞き違和感の正体がそれだったのかと□□は気付く。学園内に不審者が現れれば普通なら避難の指示が出る




それがなかったということは学園はメジロの部隊が入ることを了承している。それだけでなく全ての責任をトレーナーに擦りつけるつもりでもあるらしい

ここに来るだけ無駄だったとおばあさまは淡々と話す。トレーナーがここに居るとメジロのトレーナーや部隊に伝えれば全て終わるとホッとしたような表情までしている




メジロラモーヌ「気に入らない相手に武力行使……いつからメジロそんなにツマラナクなったのかしら」




声が聞こえる方を向くとそこにはメジロラモーヌが立っていた。おばあさまは妹がトレーナーに傷付けられ何とも思わないのかと聞く




メジロラモーヌ「アルダンはただトレーナーに断られただけでそれ以上でもそれ以下でもないわ」





ウマ娘がトレーナーに担当を断られることはあって当たり前だとラモーヌは話す。相手を黙らせたいならウマ娘らしくレースしかない。こんなやり方は下品だとおばあさまを見下す態度を取る




これが本当に高等部のウマ娘なのかと□□と○○はラモーヌの圧倒的なオーラに圧倒されていた




話が分からないのならもういいとおばあさまはここに居る全員を始末するよう部隊とメジロのトレーナーに指示を出そうと連絡を取る




ゴールドシップ〈よーうクソババア!アタシが誰だかわかるよなぁ?〉




メジロのトレーナーに連絡を取ったはずなのに聞こえてくるのはゴルシの声。おばあさまはその通信を切り別のトレーナーと通信を試みる




ゴールドシップ〈残念ながらまたゴルシちゃんでーす!〉




パマトレ以外のメジロトレーナーは全て拘束しメジロの部隊も全滅したとゴルシは言う




おばあさまは朝だと判断し部隊と連絡を取るも繋がらない。まさかと思った時にはもう遅かった




デジタルの人間爆弾により部隊は壊滅的被害を受け全滅。学園内を走り回っていたメジロ家のトレーナーも全員無効化済み




おばあさまが負けを認めなくとも状況はメジロ家の負けとしか言いようがなかった



下1~3
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トレーナーは自分はメジロを潰す気なんてサラサラない、ただサトノとの戦争や自分の周りに危害を加えるのは止めて欲しいだけと伝える




アルダンを傷付けたのは自分の落ち度なので恨むなら恨んで構わない。自分が許せなくとも来年にはいなくなると説明する





トレーナー「周りの人達に危害を加えないと約束するならこちらは何もしません」




認めたくはないが状況が状況なので今は負けを認めるしかないとおばあさまは条件を飲む事を決める




トレーナー「これからメジロ家は華麗なる一族に監視してもらいます」




体制を立て直したら同じ事をする可能性がある。ルドルフトレが逮捕されても懲りなかった例があるとトレーナーは学んでいた




おばあさまは認められないと言うがトレーナーがアルダンとラモーヌに聞くと即答で構わないと返事をする




メジロアルダン「これを機におばあさまは完全に引退してもらいます」




そもそもおばあさまは一線を退いていたがマックイーンの助言があり表舞台に戻ってきた




マックトレを含むメジロのトレーナーも全員解雇し古いメジロとは決別するとアルダンは言う




ラモーヌは平和ボケしているマックイーンには現実を知らせなければとため息をついていた

トレーナーは通信機が繋がっているのを確認するとゴルシに学園に怪我人はいないかを聞く




デジタルが爆発したくらいで怪我人はゼロで安心していいと聞きトレーナーは他の生徒もネイチャ達も無事だと胸を撫で下ろす




「デジタルが爆発したとか言ってるじゃない!」




アグネスデジタル〈デジたんをお呼びでしょうか!?〉




「ひいっ」



この通りデジタルは無事だとゴルシは無線を通して彼女の無事を伝える。彼女はトレーナーの服を着て目出し帽を被り囮になっていた




デジタルはトレーナーの服をダメにしてしまったことを謝るがそれくらいで済むなら構わないと全く気にしていない




ゴールドシップ〈ついでだからもう一つも報告しとくぜ~〉




秋川理事長は学園の隅にある隠れ小屋で事態が終わるのを待っていたがなんとデジタルの爆発に巻き込まれてしまったそうだ




小屋といっても耐震強度抜群で言ってしまえばシェルターのようなものである。しかしデジタルの爆発はそれを貫通した





威力だけでいえば小型の核に匹敵するデジタルの爆発。悪意を持って使えばとんでもないと□□は冷や汗をかく




そんな□□とは真逆でゴルシはこれから面白くなるとはしゃいでいるようだった




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事件後に包帯グルグル巻きで救急車に運ばれていった理事長を見たという噂や、拡散された写真がダイヤかダイヤじゃないのウマッター上で争論になっているとキングから報告を受ける




サトノ家はウタッターの投稿の中でも悪質なものに法的措置をとると表面すると多くのSNSであのウマ娘はダイヤだと煽り立てていたメジロのネット扇動員達が沈黙





ダイヤのウマッター騒動は鎮火傾向になったと考えられる状況に。それとダイヤの炎上騒ぎの影響なのかトレーナーへの過激なアプローチも減りつつあった




トレーナーは話を聞き落ち込んでしまう。理事長を追い出そうとはしたが傷付けたかったわけではない




学園をパニックにしたのも、サトノ家やメジロ家を滅茶苦茶にしてしまったのも結局は自分が原因だと心を痛めていた




責任をとって来年ではなく今すぐ辞めるべきかとトレーナーは1人で悩み続けていた

「アンタの所とはうまくやっていきたいわね」




ダイイチルビー「華麗なる一族はメジロやサトノとは違います」




秋川理事長の入院をうけ樫本代理が理事長を務める事になる。秋川理事長が回復しなかったら新たな秋川一族が理事長の座に付くという話が既に出ているとルビーは事情を話す




もし秋川理事長が回復したとしても秋川一族は彼女を理事長からは降ろすのではないかと華麗なる一族は考えていた




その理由はメジロの部隊を学園に入れることを黙認したこと。秋川理事長は入院したがその理由を学園の誰にも話していない




正確には『話せない』状況である。不審者が大量に学園に侵入したのになぜ的確な指示を出さなかったのか?なぜ理事長はそんな大怪我を負っているのか?




この質問に秋川理事長は答えることができない。メジロがトレーナーを消すまでの間、時間を潰していたなど答えられるはずがない




望んでいた結果ではないがこれで厄介な連中は黙るだろうとルビーは言う。□□はスッキリしないながらも解決できたことをとりあえず喜ぶ




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落ち込んでいるトレーナーのもとにオペラオーが現れる。口うるさい理事長はいなくなったのでドトウの担当になって欲しいと言い出す





なってあげたいが自分はもう半年後にはここを去って海外行く上にドトウはベガやトップロードといったライバルがここにいる国内で頑張るべきだとトレーナーは言う





テイエムオペラオー「はっはっはっ!」




オペラオーが指を鳴らすといつぞやのマイクロビキニドトウが出現する。トレーナーは思わず吹き出すが以前のように意識は飛ばず持ち堪える




トレーナー「プルプ…ル……これは意地悪で言ってるんじゃないんだ」




国内で頑張るべきというのはドトウの為に言ってると説得し今からトレーナー会議だからと言いこの場から逃げるようにトレーナーは立ち去る

緊急のトレーナー会議では樫本理事長代理が理事長の代わりを務めることが伝えられる




やはり秋川理事長が入院することなったことやその理由は伏せられた。それとトレーナーが驚いたのはメジロ家のトレーナー達だった




マックトレを始めとしほぼ全員が退職することになったと聞かされる。パマトレは変わらずに残ったようだった




メジロ家の都合ということでこれも詳細は伏せられるがメジロのトレーナーが目出し帽を追いかけていたのは全員が知っている




そんな状況でも詳細を語ろうとしない学園に他のトレーナー達は不信感を覚える。理事長代理もその空気を察するが役員達の命令には逆らえない




もう一度同じことが起こった時に学園はウマ娘を守る気があるのか?そんな疑問がトレーナー達の頭によぎる




今回の対応をみる限り学園が大事なのはウマ娘より世間体だと知られてしまった。秋川一族は問題ないと考えていたこの問題はトレセンとして当たり前のことができないと言っているようなものだった




ウマ娘は二の次、三の次に大事で一番は世間体とお金。この対応を実際に見たトレーナー達はトレーナーのように学園から去ることを選択肢に入れ始める




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ゴルシとスペがこれからをどうするかを2人て話し合っていた。スペはマックトレはいい人だと思っていたのにとショックが大きい




ゴルシはマックトレはやたらトレーナーの事聞いてくるしつまんねぇし怪しい奴と思ってたと言う




ゴールドシップ「やっぱトレーナーに面倒を見て貰うか」




スペシャルウィーク「でもトレーナーさんは私達を担当し直してくれる程余裕はないと思います」




ゴルシはだよなと納得しどうするかと再び悩む。トレーナーより面白い人物は学園どころか地球上に存在しないとさえ思っている




スペはマックトレのことがありトレーナー以外の人物が信用できないと悩んでいた



トレーナーに負担はかけたくないが自分の担当をして欲しい。矛盾した思いを2人は抱えながら答えの出ない問題を考え続けている

パマトレ「マックちゃんどんな感じ?」




メジロパーマー「ちょっと見てられないかな…」




マックイーンは騒動の事実を全てが終わってから知った。自分の愚かさと悔しさで感情がぐちゃぐちゃになっている




マックトレがトレーナーを消すことに積極的で場合によっては自分を消そうとしていた。そんなことに自分は気付けなかったのかと自分への怒りも込み上げてくる




マックイーンはとてもお嬢様とは思えない叫び声を時折あげ、部屋に閉じこもっている




メジロパーマー「そっとしておくしかないよ」




メジロの誇りは無くなったわけではなくこれから再び築き上げていけばいいとライアン達が励ましている




しかしその声は今のマックイーンには届かない。彼女の中で整理ができて
から励ましの言葉をかけようとパーマーは遠くから彼女を見守る




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消沈しているマックイーン、そしてライアン達を見てパマトレは覚悟を決める。彼女はマックイーンらの新しいトレーナーが決まるまで、自分がみんなの面倒を見ると一時的にメジロのウマ娘達のトレーナーになると宣言する




そう意気込むパマトレだが流石に新米一人ではキツイだろうと同期のヘリオスのトレーナーが声をかけてくる




これまでは静観していたヘリオストレだが主任とパマトレを見て考えを変えたようだ




パーマーを通じてライアン、ドーベル、ブライトにその話が伝わるとパマトレ達ならきっと信頼出来ると自分達のトレーナーになる事に賛成する




メジロラモーヌ「お誘いは感謝するけど私にトレーナーは必要ないわ」




ラモーヌレベルになればトレーナーは寧ろ邪魔なのだろうとライアン達は納得する




アルダンも自分はもう走れないのでトレーナーは必要ないとパマトレ達の申し出を断った




しかしパマトレからアルダンは主任の所のルドルフやクリークみたいに自分達のサポート担当になって欲しいというお願いがあった




パーマーはパマトレ達のサポート担当になれば主任との絡みが増えると説得。確かに悪くない話だと前向きに考えると返事をする

夜、トレーナーは自分の部屋で珍しく1人で過ごしていた。解決はしたもののやはりしこりが残っていた




イナリをはじめ自分はどれだけのウマ娘を傷付けてしまったのかとトレーナーは沈み込む




ウマ娘だけでなく自分のせいでこんな大ごとになってしまったと後悔ばかりがトレーナーの頭の中を回っている




□□達のようにトレーナーに救われたウマ娘の方が遥かに多いのだが今のトレーナーは明るく物事を考えられない




いっそこのまま死んでしまった方が楽なのではとまで考え出してしまう。今回の一連の事件はトレーナーの心に大きな負担をかけてしまった




これを機にトレーナーは精神面で不安を抱えてしまうことになった




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次の日、明らかに元気がないトレーナーを心配する□□と○○。クリークとルドルフも異変に気付いており身体を当ててみても喜んでくれなかったと心配する





テイエムオペラオー「彼は優しいからメジロ事件のことを気にしているのかもしれない」




トレーニングに支障はないが元気のないトレーナーは心配だとオペラオーも心配しているようだった




メジロの事件といえばあれからダイヤがトレーナーに接触を図ってこないのも不気味だと□□は考える




家に戒められておとなしくしているだけなら良いが何かを計画していれば今度こそトレーナーが危ないと危機感を募らせる




今のトレーナーならダイヤ等に隙を突かれかねないと□□は考え全員でトレーナーの所に向かう

□□が何を考えているのかを察したオペラオーは自分は付き合えないと□□達と別れる




今日だけはぴょいを解禁するとクリークとルドルフに指示を出し、4人でトレーナーを癒そうと□□は考えた




トレーナー室の前までくると中から声が聞こえてくる。トレーナーだけでなく他に誰かいるようで声が聞こえる




○○「ルビーの声ね」




まさかぴょいなどしていないだろうなと□□は心配するが主任室の中からトレーナーが泣くような声が聞こえてしまう




弱音を吐くならなぜ自分じゃないのかと□□は怒り主任室に殴り込もうとするが○○はそれを止める




ルドルフとクリークも一旦様子を見ようと聞き耳を立てる




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聞いてみると……ルビーのスマホに苦情の
メールが入っている。「お嬢の名をかたる
詐欺師に『華麗なる一族の財産を分与する』
と持ちかけられ、弁護士さんへの代書料を
何度もだまし取られた」とのことであった

トレーナー「そんな……そんなバカな………」




ルビーの口から理事長が病院で息を引き取ったと聞かされトレーナーはそんなつもりじゃ無かったと泣き崩れていた




□□もルドルフ達もルビーの話を聞きまさかと動揺する。華麗なる一族が掴んだ情報によると秋川一族は次の『秋川やよい』を準備したらしい



 
秋川やよいは秋川一族が表に出てくるだけの存在で代えはいくらでも存在する。秋川理事長が死んだところで一族には何も影響もない




しかしトレーナーはこんなの酷すぎると深く絶望しルビーはトレーナーの手に目覚し時計が握られているのに気付く




トレーナー「デジタルの爆発を止めないと……」




ルビーは目覚まし時計の存在を知らなかったがその意味を理解する。デジタルの爆発が無ければメジロによって死人が出ていたとトレーナーを説得する

ダイイチルビー「この結果は二度と戻りません!」




メジロが大人しくなりサトノも静かにしているこの状況に戻れる保証はないとルビーはトレーナーを止める




秋川理事長は助かっても□□やその他のウマ娘、イクノトレ達が死ぬかもしれない




これ以上良い結果を求めるべきではないとルビーは必死にトレーナーを止め続ける




こんなことなら自分が死ねばよかったのだとトレーナーはルビーの忠告を無視し目覚まし時計を使おうとする




ダイイチルビー「やめて下さい!」




彼女の声はトレーナーには届かない




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「やめなさいっ!」




ドアを蹴破り□□が中に入ってくる。このまま巻き戻したってもっとひどくなるかもしれない。トレーナーが罪だと思うのなら自分も背負う




背負わせてくれないような独りよがりな男はこっちから願い下げだと□□は捲し立てる





トレーナー「ごめん……」




しかしトレーナーは目覚し時計を使いデジタルが爆発する寸前まで戻ってしまう





○○「待って、どこに行くの?!」





ウマ娘に変装したトレーナーは○○と別れデジタルの元に爆発を止めるように説得しに行く




アグネスデジタル「あひゃーー!」




爆発寸前のデジタルに爆発しては駄目だと叫ぶがもう止められない。デジタルは爆発を抑えるのが精一杯だった

(なんという愚かなことをしてしまったのでしょう)



声だけが何も無い空間に響いている



(お前が死ねば目覚まし時計は使えない)



声だけが何も無い空間に響いている




(キミが死ぬ運命だけは無かったことにできない)




声だけが何も無い空間に響いている




(貴方が居なくなった瞬間、世界に平和が訪れました)



(メジロもサトノも争う原因が無くなった)



(貴方のせいで誑かされるウマ娘も存在しません)



(これこそ平和といえるでしょう)



(平和といえるだろう)




(あの子が不幸になった以外、全てが平和です)




(キミが望んだんだよ)




(お前が死ねば誰が一番悲しむか、わかっていただろう)




(残念だったね)




(さようなら)




こうなることを望んでいたのにこの場には後悔しか存在しない。なぜなのかその理由すらもうわからない




??~?
??????

安価がエンドだったから終わらせてみた。終わりなのに安価は出せないからあの形になった感じ
3週目に行くか打ち切りで終わりかは安価というか意見募集

では□□の続きの方向でいきたいと思います


モブウマ娘とトレセン学園R5.0【安価】
モブウマ娘とトレセン学園R5.0【安価】 - SSまとめ速報
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