トレーナー「何でお前はドラゴンの癖にそんなに弱いんだ!?」ゲシゲシ
フライゴン「ごめんなさい…ごめんなさいフリャ」ぽろぽろ
フライゴン(思いっきり蹴られても痛くないフリャ…ははは、……)
フライゴン(なのにどうして涙が出るフリャ?)
トレーナー「恵まれたタイプと技から糞見たいな突破力!」ゲシゲシ
フライゴン「フリャ…」ぽろぽろ
トレーナー「お前なんか、何やってもガブの二番煎じなんだよ!!」ボカボカ
フライゴン(ガブリアスに生まれたかった…)
フライゴン「フライゴン何かに生まれてごめんなさいフリャ……」ぽろぽろ
トレーナー「クソッ、このフライゴミが」ボカボカ
フライゴン「えぐっ、うう…」ぽろぽろ
フライゴン(ご主人様が殴り疲れて、ボールに戻されたフリャ)
フライゴン(僕も、何か体が重いフリャ…)
フライゴン(……ご主人様に出会った時は、「ナックラーだ、案外可愛いんだな!」って仲間にしてもらえたフリャ)
フライゴン(ビブラーバになった時も、「こいつは凄いのに進化しそうだ!」
ってぐんぐんレベルアップさせてくれたフリャ)
フライゴン(フライゴンに進化した時なんて、
「ドラゴンタイプだー!やった!!」って凄い喜んでくれたフリャ)
フライゴン「……なのに、どうしてこうなっちゃったんだフリャ」ぽろぽろ
フライゴン(……ん?隣のボールのラティアスちゃんが何か言ってるフリャ…?)
ラティアス「フライゴン、大丈夫なん?」
フライゴン「…うん、全然痛くはなかったフリャ」
ラティアス「ご主人様もひどいで、フライゴンにフェイントばっかり使わすんやから!
あんなん袴潰しにしかならんし、とんぼ返りすら覚えさせてへんとかマジないわ! 」
ラティアス「フライゴンは実力発揮できてへんだけやで、しかもご主人様のせいでな。気にせんとき」
フライゴン「……ありがとうフリャ」
ラティアス「特殊氷やったらウチがある程度受けれるさかい、悪とかゴーストきたら助けてや!」アハハ
フライゴン(やっぱりラティアスちゃんはやさしいなぁ)
フライゴン(でも、ご主人様のせいにしないでちゃんと役に立ちたいフリャ)
フライゴン(……でも、僕には無理な話フリャ)
ミロカロス「……フライゴンはん、そんな顔せんとってぇな」
フライゴン「ミロカロスさん」
ミロカロス「うち思うんやけど、ご主人様は結構フライゴンはんのこと好いてはる思うんよ 」
フライゴン「フリャ?」
ミロカロス「考えてもみぃ、まずフライゴンはんはずっと手持ちにいてはるやろ?」
フライゴン「言われて見れば確かに……でも、多分空を飛ぶようフリャ」
ミロカロス「そうそこ!そこ言うとるんどす!!」
フライゴン「フリャっ!?」
フライゴン(び、びっくりしたフリャ…)
ミロカロス「ぶっちゃけ、ひでん用やったら、もっとひでん技覚えはるポケモンかてよおさん居てはるんよ」
フライゴン「確かに…」
ミロカロス「せやのに、フライゴンはんはそらをとぶだけ。それでいっつも手持ちにいてはるやん?」
ミロカロス 「やっぱりフライゴンはんをわざわざ選びはるんは、愛や思うんどす」
フライゴン「愛…フリャ」
ミロカロス「そう。loveどすえ。ご主人様はツンヤンなんどす」
フライゴン(デレも欲しいフリャ…)
ミロカロス「……いつも手持ちに居られるのは、それだけで幸せやと思うんどす」はぁ
フライゴン「ミロカロスさん?」
ミロカロス「うちなんか、ほとんど対戦でしか使うてもらえへんし、
使うてくれはっても、ふしぎなうろこ発動のためにかえんだま持ち。熱いんどす…」ブツブツ
フライゴン(何て返すべきだフリャ…)
ミロカロス「あ、すんまへん、愚痴っぽなってしもた」
ミロカロス「まぁうちが言いたいんは、フライゴンはんは嫌われてはるて事はない、いうことどす」
フライゴン(そうなのかなぁ…僕が、ご主人様に…)
ラティアス「ウチもそれ思うわ。せやからフライゴン、もっと元気出し!!」
フライゴン「二人ともありがとう。ちょっと元気出たフリャ」
ラティアス「そういやお兄も
『たまに使こうてくれても眼鏡で前みえへん!!』って言うてたなぁww」
ミロカロス「ラティオスはん二枚目やのに、あの眼鏡のデザインはちょっと可哀想どす」
フライゴン(こだわりメガネ…あれつけて、りゅうせいぐんぶっぱなして見たいフリャ)
フライゴン(ん?でも僕が着けたらメガネonメガネになるフリャ?)
トレーナー「……」
フライゴン(ん?歩いてたご主人様が立ち止まったフリャ)
トレーナー「フライゴン、出てこい」ポン
フライゴン(な、なんだろう?そらをとぶかな?それともまた蹴られるフリャ…? )ぷるぷる
トレーナー「……さっきは悪かったな」
フライゴン「フリャ? 」
トレーナー「ごめんなフライゴン、俺いっつもお前にあたって」
フライゴン(ご主人様……!)
トレーナー「ごめんな」なでなで
フライゴン「…ふりゃー」すりすり
フライゴン(まただフリャ。いつもご主人様はあたり散らした後に甘やかしてくれる…)
フライゴン(また酷いこと言われるのは目に見えてるのに、もう良いかっておもっちゃうフリャ)
フライゴン(…分かってるのに、どうしてこんなに嬉しいフリャ…)
ラティアス「典型的なDVやで」
ミロカロス「被害者が逃げへんタイプのDVどすなー」
トレーナー「フライゴン、これつけとけ」まきまき
フライゴン「?」
トレーナー「気合いの襷だ。これでお前のじたばたを生かせるはずだ」
フライゴン「ご主人様……!ありがとうございますフリャ!!」
トレーナー「頑張ろうな」
ラティアス「それよりとんぼがえり搭載させちゃりぃよ」
ミロカロス「つばめがえしもええんちゃう?」
トレーナー「……今日はもう遅いな。レポート書いて寝るか」カキカキ
トレーナー「フライゴン、もうもどれ。おやすみ」
フライゴン(もうおしまいかフリャ…)ポン
トレーナー「寝袋用して…よし、寝よう」もぞもぞ
フライゴン(おやすみなさい、ご主人様)
トレーナー「ぐぅ……」
ラティアス「寝てる?」
ミロカロス「寝てはるよ」
ラティアス「よっしゃあボール脱出やでー!」ポン
ミロカロス「よっこいしょーいち」ポン
ラティアス「みんな、もう出てきて大丈夫やで!」
フライゴン「やっぱり外は気持ちいいふりゃー」ポン
ヌメルゴン「ふわー、よく寝たー」ポン
ニンフィア「ヌメルゴンちゃんってば寝すぎだよぉ」ポン
クチート「お前もだろニンフィア」ポン
ニンフィア「僕はいーの!寝不足は毛並み荒れちゃうもん」
クチート「しかし、こんなに毎夜毎夜抜け出してばれないのか?」
ラティアス「大丈夫大丈夫!ばれへんて」
ヌメルゴン「そーなのかなぁ」
ミロカロス「第一、一日のほとんどがボールの中なんて窮屈とちゃう?」
ニンフィア「そーそー!僕もう退屈で退屈でぇ」のびー
ヌメルゴン「自分はボールも嫌いじゃないっすよー?」
フライゴン「でも、ちょっと罪悪感あるフリャ…」
ニンフィア「もーフライゴンちゃんてば気にすることないって!ばれなきゃいーの!」
クチート「お前はもうちょっと気にしろよ」
ニンフィア「クチートちゃん相変わらず堅物ぅー」すりすり
クチート「くっつくなキモい」
ヌメルゴン「ところでフライゴン先輩、その襷めっちゃ似合ってるっすねー」
フライゴン「本当フリャ?」
ヌメルゴン「自分は思うっすー」
ラティアス「うん、ええと思うで!」
ミロカロス「似合うてはるよ」
ニンフィア「うんうん、すっごいカッコいいよ!」
フライゴン「あ、ありがとフリャ///」
クチート「……俺も悪くないと思うぞ」
ニンフィア「相変わらず素直じゃないなぁ」
ニンフィア「でもクチートちゃんはそんなトコが可愛いよねぇ」ぴと
クチート「ひっつくなよ!お前男だし、俺そんな趣味ないからな!」
ニンフィア「僕は男の子も全然オッケーなんだけどなぁ」
クチート「俺は嫌だ!」
ミロカロス「やっぱり仲ええどすな 」
ラティアス「クチート君は受けに限るわなぁ」ジー
フライゴン(二人とも強くて可愛いフリャ。うらやましいなぁ)
フライゴン(ていうか僕意外みんなそうだフリャ…泣きたい)
フライゴン「今日はお喋りじゃなくて、ちょっと1人で自主トレでもするフリャ」バサバサ
ヌメルゴン「あれ、先輩どこ行くんすかー?」
フライゴン「ちょっと」
フライゴン(二人とも強くて可愛いフリャ。うらやましいなぁ)
フライゴン(ていうか僕意外みんなそうだフリャ…泣きたい)
フライゴン「今日はお喋りじゃなくて、ちょっと1人で自主トレでもするフリャ」バサバサ
ヌメルゴン「あれ、先輩どこ行くんすかー?」
フライゴン「ちょっと自主トレでもしてくるフリャ、ここだとご主人様を起こしてしまうフリャ」バサバサ
ヌメルゴン「じゃあ自分も行くっすーお手伝いしますよ」
フライゴン「いいのかフリャ?」バサバサ
ヌメルゴン「先輩にはお世話になってるっすからねー」
フライゴン「…じゃあ頼むフリャ!」バサバサ
ヌメルゴン「みなさーん、自分らちょっと離れたとこに行ってるっすー」ドタドタ
ラティアス「あんまし長ならんようになー!」
クチート「ニンフィア、触角巻き付けんな!離せ!」
ニンフィア「あんまりツンツンしてるとドレインキッスしちゃうぞぉ」んー
クチート「うわああああ!効果抜群だしキモいしやめてくれ!!」バタバタ
ニンフィア「…クチートちゃんて、可愛い顔してるよねぇ」ずいっ
クチート「ああああああああ!」
ミロカロス「まだやってはるわ」
ラティアス「無理矢理とかたぎるでホンマ」
フライゴン「さて、やるフリャー!」
ヌメルゴン「やっぱ襷じたばたの訓練なら、体力減らしたほうがいいんすかー?」
フライゴン「……やっぱりそうフリャ?」
ヌメルゴン「やめときますー?」
フライゴン「いや、頼むフリャ!」
ヌメルゴン「それでこそ先輩っすー」
ヌメルゴン「じゃあ、襷を生かすために確一いけるげきりん行くっすよー」
フライゴン「こ、来いフリャ」
ヌメルゴン「ただ、これやると2ターン暴れまわるし自制きかないっすから、二発来る前にじたばたで仕留めてくださいっすー」
フライゴン「できるかなフリャ…」
ヌメルゴン「頑張りましょうー」
ヌメルゴン「じゃあ行くっすよー!」
フライゴン(素早さではこっちが勝ってるフリャ、とりあえず先発はドラゴンクローで削るフリャ!)
フライゴン「えいっ」ザクッ
ヌメルゴン「痛っ、やるっすね、先輩」
フライゴン(やっぱり半分も減らないフリャね)
ヌメルゴン「ああああ!うわああああ!」ドタバタ
フライゴン「げきりんだフリャ!」
フライゴン(いつ見てもげきりんは怖いフリャ…死にかけのオットコヌシ様みたいだフリャ)
フライゴン「っうわっ!!」ドゴオッ
フライゴン(よ、よし!体力が1だけ残ったフリャ!)
フライゴン「食らえ、じたばたフリャ…!」
フライゴン「フリャー!」ジタバタ
ヌメルゴン「っ!!!」ベチッ
フライゴン「あたったフリャ!これで…」
ヌメルゴン「うわあああああ!むがああああ!ああああ!」バタバタ
フライゴン「…あれ?」
ヌメルゴン「うわあああああ!熱いぞ!体が火のようだああああ!!!」プギャー!!
フライゴン「ふりゃっ」ドゴオッ
フライゴン「」
ヌメルゴン「ふう。疲れたー。ラムのみ持っててよかったっすー」もぐもぐ
ヌメルゴン「ん?先輩ー?」
フライゴン「」
ヌメルゴン「先輩ー!?」
ヌメルゴン「先輩ー!!!」
クチートにドレインキッスって半減じゃね?
ヌメルゴン「先輩ー!先輩ー!」
フライゴン「ふ、ふりゃ…」
ヌメルゴン「よかった、気がついたっすねー!」
ヌメルゴン「とはいえ先輩ひんしっすしー、みんなの居るとこまでお連れするっすねー」
ヌメルゴン「よっこいせー」グッ
フライゴン「…ごめんフリャ。後輩にぼろ負けして背負われて帰るなんて、やっぱり僕は使えないポケモンだフリャ……」しくしく
ヌメルゴン「……」
>>33
ニンフィア「クチートちゃんにドレキス二倍なのは実は僕が大好きだからだよ!
すまん
ヌメルゴン「元気出してくださいよー、先輩」
フライゴン「ふりゃりゃ…」しくしく
ヌメルゴン「先輩は対ドラゴンじゃないんすから、ぶっちゃけ気にすることないっすよー」
フライゴン「……最初にドラクロいれてるのに落とせないなんて…」
フライゴン「やっぱり僕はだめだめフリャ」ぽろぽろ
ヌメルゴン「……また別の戦法考えたらいいっすよ」
フライゴン「優しいフリャね…」
ヌメルゴン「俺、草食男子っすからねー」
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