紗代子「メガネについて、ですか?」 (24)
グリP「おう、俺も目が悪くなってな。そろそろメガネに変えようと思うんだ」
紗代子「そうなんですか。確かに最近ちゃんと書いてあるのに読めないこと多いですもんね」
グリP「そうそう、あれは俺が不注意で読んでないんじゃなくて、視力が悪くて読めないの。決して俺が悪いわけじゃないからな」
紗代子「はぁ、そうですか。それで、どんなことが聞きたいんですか?」
グリP「メガネのいいところと悪いところ」
紗代子「うーん、そう言われるとパッと出てこないですね…」
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紗代子「そうですね、運動したり、夏場とかは汗で滑るのが嫌ですね」
紗代子「汗で滑って、直して、また滑っての繰り返しは本当に嫌になります」
グリP「夏はともかく、運動の時は外せばいいからな。というか紗代子もそうしてるだろ?」
紗代子「実は、765プロに入って最初の頃はダンスのレッスンでもメガネかけてたんです」
グリP「そういえばそうだったな。どうしてやめたんだ?やっぱ汗か?」
紗代子「はい。実はこんなことがあったんです」
紗代子「すみません、私のここの動きどうでしたか?」
トレーナー「ターンのところね。悪くないけど、ここはもっと勢いよくやってもいいかも。けど転ばないようにしてね?」
紗代子「もっと勢いよく…はい、分かりました!」
トレーナー「熱心なのは感心するけど、今は休憩中よ?キチンと休むこともアイドルの仕事よ?」
杏奈「紗代子さん…すごい…。疲れてるはずなのに…トレーナーさんと練習してる…」
百合子「凄いよね…私なんてヘトヘトで立つのすら辛いのに…」
杏奈「杏奈…何かに当たったら倒れちゃう…かも…」
百合子「ここは飛んでくるものなんて何もないし、大丈夫だと思うけども…」
杏奈「分かってる…もしもの話…」
トレーナー「はい、休憩終わり!それじゃあ今のところもう一度通してやってみるわよ!」
紗代子(あっ、タオル忘れちゃった…汗で気持ち悪いけど、我慢しよう)
トレーナー「杏奈さん、少し遅れてる!百合子さんはもっとキレよく!」
百合子(ひ、ひぇ~…これでも充分よくしてるつもりなのに…)
杏奈()←疲れで何も考えられない
紗代子(そろそろ教えてもらったところ。勢いよくターン…って目に汗が…)
トレーナー「はい!ここでターン!」
紗代子(見えないけど、とにかく勢いよく!)
トレーナー「あっ、杏奈さん危ない!」
杏奈「え…!?あぅ…」バタッ
紗代子「杏奈ちゃん大丈夫!?あれ、私のメガネは…?」
百合子「百合子さんのメガネが杏奈ちゃんに…!もしや、紗代子さんは表はアイドルの顔をしているが、裏では闇に生きる、メガネを用いた暗殺術を使うヒットマンなのでは…」
紗代子「そんなわけないでしょ!」
トレーナー「私に向かって言わないでちょうだい。とりあえず杏奈さんを病院に連れて行くわ。あと、紗代子さん。今度からメガネは外してくること、わかった?」
紗代子「はい…」
グリP「メガネは人を殺せる、と」
紗代子「そんなこと言いたいんじゃないんですが。それに杏奈ちゃんは生きてます」
紗代子「ところでプロデューサー。なんで防音している部屋で相談なんですか?」
グリP「あぁ、それには訳があってだな。少し離れたところにプロダクションがあるだろ?」
紗代子「あの100人以上所属してるプロダクションですね」
グリP「前に劇場で『そろそろメガネかなぁ』って呟いただけでそのプロダクションのとあるアイドルが侵入してきてな」
紗代子「え?そんな人いるんですか?」
グリP「名前は忘れたけど、メガキチだとか言われてたそうな。その子に聞かれないようにここで相談してるわけ」
紗代子「…世界は広いですね」
グリP「なんで悟ったような顔してるんだ」
グリP「話戻すけど、メガネについてもっと知りたい」
紗代子「コンタクトとの比較になりますけど、目に優しいってのはいい点ですね。もちろんちゃんと度があってればの話ですが」
グリP「ん?なんでだ?コンタクトの方が色々便利そうだけど」
紗代子「コンタクトって直接目に付けるので、多少なりとも目に負担がかかるじゃないですか」
グリP「言われてみればそうかもしれないな」
紗代子「その点、メガネはレンズを通して見るだけなのでコンタクトよりも負担が少ないんです」
グリP「なるほどなるほど」
紗代子「あとは安全性もメガネの方がいいですね」
グリP「でもさっきの話聞くと人殺せるし」
紗代子「だから杏奈ちゃんは死んでません。…えっと、使い捨てタイプのもありますが、コンタクトは毎日洗浄や消毒しなくてはいけないんです」
紗代子「その洗浄、消毒もしっかりやらないと汚れたコンタクトを目に付けることになり、下手すると目の病気にかかってしまうんです」
グリP「コンタクトこわっ!」
紗代子「コンタクトの話は友達から聞いただけですけど、キチンと洗浄消毒しないとコンタクトの保存液にアメーバが繁殖してコンタクトを通して目に入り、そのまま失明…ってケースもあるらしいです」
グリP「」
紗代子「でっ、でもコンタクトは運動してる人からしたら邪魔にならないで視力を補えるし、メガネよりも像の形や大きさの変化が少ないのがいい点です!あとは黒目を覆うのでメガネみたいに、枠内だけがよく見えるってことがないのもいいですね」
グリP「なるほどー…でも俺はあまり運動しないしメガネでいいかな…」
紗代子「プロデューサーも私と同じ…なんか嬉しい…」
グリP「ん、何か言ったか?」
紗代子「いえ、なんでもないです!」
紗代子「あっ、あとメガネは色々機能を付けられることができますよ」
グリP「機能?例えばメガネから国家機密ビームが撃てたり女の子の服を透かして見れることができたりするのか?」
紗代子「そういうことではなく…曇りにくくしたり、ブルーライトカット加工できたり」
グリP「曇りにくくってのは想像できるんだが、ブルーライトカットってなんだ?」
紗代子「私も詳しくは知らないんですけど、パソコンやLEDから出るブルーライトが目の疲れや痛みを引き起こして、目にダメージを与えるそうなんです」
グリP「そのブルーライトを遮断する、ってことか。へぇ、最近のメガネはそんなこまでできるのか」
紗代子「プロデューサーは事務仕事でパソコンに向かうのも少なくないから、少し値段が弾みますけどブルーライトカットのメガネにしてみたらどうですか?」
グリP「買うとしたらついでにそうしてもらうかな」
紗代子「これは私個人の感想なんですけど…メガネにゴミが付くと、すごく気になります」
グリP「あぁー、そういうの嫌になりそうだな」
紗代子「まつ毛とかレンズに付くと視界に黒い線が入ってうっとうしくなるんですよね。同じように雨の日も嫌になります。前見えないです。あと指紋とか」
グリP「見づらくなるのはぁ。でもメガネ拭きでキレイにすればいいじゃないか」
紗代子「そうなんですけどね。私の場合メガネケースにメガネ拭きが入ってるので一々出すのがめんどくさくて…」
紗代子「そういうのがかなり気になる人は常にメガネ拭きを装備してるらしいですよ」
グリP「そこまでするか…」
グリP「そういえば紗代子は黒縁なんだな、似合ってるぞ」
紗代子「そ、そうですか?ありがとうございます///」
グリP「メガネって色々なデザインあるよな、派手なのから地味なのまで」
紗代子「メガネもファッションの一つですからね。見た目的に自分に合うメガネを探すのも楽しみですよ」
グリP「ふむ…でも自分だけで行くといいメガネ選べる自身ないからなぁ。あっ、じゃあさ紗代子」
紗代子「何ですか?」
グリP「今度俺と一緒にメガネ選びに行ってくれ。どれが似合うとか、値段とかも相談に乗ってほしいし」
紗代子「そっそっそっそれって、デートってことですか!?」
グリP「ん、ああそういうことになるな」
紗代子「私でよければ是非!(やった!プロデューサーとデート…♪)」
一週間後
紗代子「おはようございます、プロデューサー」
グリP「おっ、おはよう紗代子」
紗代子「できたんですね、メガネ!とっても似合ってますよ」
グリP「そうか?いやー、紗代子が相談に乗ってくれて助かったわ、本当にありがとな」
紗代子「いえいえ。どうですか、メガネをかけた感想は?」
グリP「見えるって、素晴らしい。デザインもシンプルでいいしな。黒縁メガネ侮ってたわ」
紗代子「ふふっ、私とお揃いですね♪」
グリP「からかうなよ。…?おいこの資料おかしいぞ、どこにもイベントの期間書いてないじゃないか。ほちんはよ」
紗代子「あの…ここに書いてあるんですけども…」
グリP「」
グリP「また視力悪くなったかなー」
おわり
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「おれは紗代子の魅力がわかるSSを書いていたらいつのまにかメガネについてのSSを書いていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…メガキチだとか上条春菜とかだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいメガネの片鱗を味わったぜ…
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