レッド(無口とか幽霊とか言われるけどダイマーックス!) (999)

あらすじ
やっぱりSS速報VIP様なんだよな

1スレ目
[SS速報VIP]レッド(幽霊とか無口とか言われるけど)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375803989

2スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどもう関係ない)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376403924

3スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われてたけどヤンデレから逃げてます)
レッド(無口とか幽霊とか言われてたけどヤンデレから逃げてます) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377171321/)

4スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど最近はそうでもない)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど最近はそうでもない) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377677830/)

5スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどカントーに帰ってきたよ)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどカントーに帰ってきたよ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378554831/)

6スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど旅の目的が変わった)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど旅の目的が変わった) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380203396/)

7スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどホウエン攻略中)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどホウエン攻略中) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381737645/)

8スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどカロスに観光にきました)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどカロスに観光にきました) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383311031/)

9スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどナナシマ行ってみよう)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどナナシマ行ってみよう) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386744582/)

10スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど色々やるよ!)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど色々やるよ!) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388323088/)

11スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどポケモンになりました)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどポケモンになりました) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390480797/)

12スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだポケモンのままです)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだポケモンのままです) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392379757/)

13スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど犯人はお前だ!)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど犯人はお前だ!) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396673951/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1612353419

14スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙来ちゃったよ)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙来ちゃったよ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402906771/)

15スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙って忘れそう)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙って忘れそう) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406078564/)

16スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙で悪の組織倒すよ)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙で悪の組織倒すよ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407627222/)

17スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙で色々やってます)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど宇宙で色々やってます) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409409572/)

18スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど天空の花嫁)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど天空の花嫁) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411712530/)

19スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど闘ったりします)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど闘ったりします) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414760933/)

20スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど地方を回ります)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど地方を回ります) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417698382/)

21スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど色んな地方を旅します)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど色んな地方を旅します) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421936344/)

22スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど新ホウエンを旅します)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど新ホウエンを旅します) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439473705/)

23スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど……)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど……) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478261668/l50)

24スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど南国が濃すぎる)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけど南国が濃すぎる) - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526651467/)

25スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけど南国巡ってます)

26スレ目
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどアローラ島巡り)

前スレ※番外編
[SS速報VIP]レッド(無口とか幽霊とか言われるけどレンジャーになります)
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどレンジャーになります) - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1567267735/l50)

ガラル編ツリー開始地点

レッド ピカチュウ・カビゴン・ラプラス・エーフィ・ カメックス・リザードン・フシギバナ・ゾロアーク・ ブラッキー・グレイシア・ブースター・ニンフィア・ミュウツー・チラチーノ・シャワーズ・サンダース・リーフィア・ロトム・メガアブソル ・カイリュー・エンテイ・ライコウ・スイクン・ダークライ・プテラ・ラティアス・ラティオス・バシャーモ・金コイキング・サンダー・プリン・キングドラ・イーブイ・ボスゴドラ・シェイミ・フリーザー・レディアン・モココ・ポワルン・サーナイト・ボーマンダ・メタグロス・レックウザ・ファイアロー・ホルード・ルカリオ・アリアドス・ゴーゴート・パッチール・クレベース・ガブリアス・ジガルデ・ヌメルゴン・オノノクス・フライゴン・ファイヤー・ニョロボン・ミュウ・アルセウス・カクレオン・ガチゴラス・セレビィ・チルタリス・デオキシス・ユクシー・アグノム・エムリット・トルネロス・ボルトロス・ランドロス・ジラーチ・ギラティナ・クリムガン・ビクティニ・ディアンシー・マラカッチ・フライゴン・ジュプトル・ムクホーク・テラキオン・ビリジオン・コバルオン・ケルディオ・ギアル・クレセリア・ダークライ(ああああああ)・ネオラント・マナフィ・ロコン・フーパ・マルチスケイルルギア・ロコン・キマワリ・ カプ・コケコ ・アローラコラッタ・メテノ・百合好きユレイドル・中二病アマルルガ・カプ・テテフ・ダグトリオ・カプ・ブルル・オドリドリ(めらめら)・マサラキテルグマ・カプ・レヒレ・べむ(ベベノム)・フォクスライ・オニシズクモ・ネギガナイト・ヤクデ・タンドン

トウヤ ドレディア・ゴチルゼル・ジャローダ・カイオーガ・シンボラー・ゼクロム・メタモン・ケララッパ・ディグダ

キョウヘイ ジュゴン・エンブオー・エレキブル・ハガネール・メロエッタ・キュレム・ギャラドス(色違い) ・ルカリオ・ランクルス・バニリッチ・ヨノワール・キリキザン・ポケルスポッポ・色ミミッキュ・ディグダ

トウコ ローブシン・ミロカロス・マルノーム・エンペルト・キノガッサ・レシラム

コウキ ゴウカザル・ルカリオ・エルレイド・コジョンド・ニョロボン・ディアルガ

ヒカリ サーナイト・ゴルーグ・ライボルト・マルスケカイリュー・パルキア ・ドダイトス

メイ モココ・ヨノワール・ライコウ・ピッピ・バルキー・シェイミ

ヒビキ オドシシ・ワタッコ・ムチュール・オーダイル・サーナイト・ホウオウ ・ピッピ

シルバー マニューラ・ジバコイル・ゲンガー・フーディン・クロバット・メガニウム・アンノーン

グリーン ナッシー・ウインディ・サイドン・ギャラドス・カイリキー・ピジョット・コラッタ

コトネ キュウコン・アブソル・ロリーパー・トゲキッス・マリルリ・ルギア

ブルー ニョロトノ・ギャラドス・ジュカイン・奇跡イーブイ・トゲキッス・奇跡ラッキー

ユウキ カイオーガ・ラグラージ・バンギラス・グラエナ・ネイティオ・ボーマンダ

ハルカ グラードン・サーナイト・オオタチ・マイナン・ジュカイン・ライボルト

カルム ゼルネアス・マフォクシー・ヤーブイ・ミツハニー♂・ドーブル・色レックウザ

セレナ イベルタル・ゲッコウガ・メタモン(ブイズ父)・マッギョ・ハスボー・ダグトリオ

ファイア エルレイド・ジグザグマ・ピカチュウ♀・ヒトカゲ・色リザードン・イーブイ

リーフ ロズレイド・色イーブイ・色カメックス・色フシギバナ・イシツブテ・オオスバメ

オメガ メガハッサム・ゲッコウガ・ゲノセクト・ソーナノ・ガルーラ・テッカニン

アルファ メガチルタリス・エルレイド・マフォクシー・色エーフィ・ペロッパフ・タブンネ

ミヅキ ルナアーラ・アブリボン・ガオガエン・いいいいい(ミロカロス)・イーブイ・色クワガノン

ヨウ ソルガレオ・ルージュラ・シロナ(ガブリアス)・マッシブーン・アシレーヌ・ヨワシ

ユウリ ザシアン・イオルブ・ワンパチ・ヨクバリス・アブリボン・ウォーグル

マサル ザマゼンタ・ユキハミ・コイル・サニゴーン・ネギガナイト・インテレオン

レッド(13) 無表情無口やんちゃ男の娘。マサラ人。最近モルモットに浮気してピカチュウに怒られた。

トウヤ(16) ロリコン。目覚めなければいいお兄さん。まだ逮捕されたことはない。

キョウヘイ(14) 腹黒イケメンリア充俳優(金持ち)。リモート会議で親フラされた。

グリーン(13) 不憫な緑のマサラ人。メイドはミニスカ派。巫女もミニスカ派。ミニスカは浪漫だろうが

ユウキ(12) ただの元気っ子。たまに妄想の世界へ。影が薄い。脳内の密度がすごい。

コウキ(10) ほけー。すぐ脱ぎます。影が薄いをキャラにしてやる。別に見せたいわけではない。

シルバー(10) 紳士的フィー。そこそこ苦労人(胃が痛い)。常識人。レッドの執事。

カルム(15) 唯一リア充なフィー。純粋にツンデレ。最近ファイアとよく旅をするらしい。

ヒビキ(10) ただの純粋系わんこのようだ。キス魔とは一体。最近の趣味はホットケーキ作り。

ファイア(10) 無表情煽り系男子。ダウジング命。最近また旅をしているらしい。

ヒカリ(10) 冷静系ケモナー。ミュウツー様命。座右の銘を神出鬼没にしたいらしい。

メイ(14) 媚びてる女装させ魔。アクロマは兄。兄に似てると言われると失神する

トウコ(16) 控えめな陽キャ。最近後輩を連れて映えを狙っているらしい。

ブルー(16) レッドの姉。姐さん。マサラ人。ブラコン。妹とよく旅をしているらしい。

セレナ(15) 方向音痴系元気お嬢。KY。ですわ!困ったらとりあえず座ってみることにしている。

コトネ(10) キョウヘイの熱狂的ファン。ヒビキとは仲良し。限界オタク。

ハルカ(12) 放浪癖のある元気クールさん。かも。かも?そうでもないかも。

ひな子(??) 幽霊。ピカチュウを探していた。無事成仏。今は冥界の門番やってます。

リーフ(10) ファイアと双子。ブラコン。ファイアにも発動。今日も元気にバトル!

ライ(10) 緑の弟。グレ気味。影が薄い。少し吹っ切れたらしい。

イーブイ ゲームでのパートナー。ツンデレ。もう百合でいいや。

ソラ アチャモ。元人間。男前な女の子。

ゴールド(11) ヒビキの兄。結構大人びているが出番が欲しい。特徴:なし

クリスタル(11) コトネの姉。姉御肌という特徴が付いた事を未だに自慢してくる。

オメガ(12) 本物の忍者。ユウキの双子の弟。兄よりは冷静だと自覚している。鈍感との噂。

アルファ(12) モフラー。ハルカの双子の妹。もふもふ戦士巫女レッドのファンらしい。かわいい。

ミヅキ(11) 腐女子。推しカプを前にすると語彙力が1になる。作画がよく変わる。

ヨウ(11) 年上好き。年上なら男女を問わないらしい。おねショタもショタおねもいける。

ハウ(11) ただのいい人。っていうか常識人。ツッコミ役。ちゃんと人を見ている。

女レッド(13) 別世界のレッド。割と色んな世界に行ってる。今はどこにいるのやら。

ユウリ(14)  イケメン系女子。常にイケメンオーラを纏っている…が、ホップに恋する女の子。

マサル(14)  博愛主義者。第二のパパ系主人公。ユウリの兄に間違えられることがあるらしい

ホップ(14)  元気な男の子。ただの良い子だけどちょっとアホの気配がある。やさしい。

サンダース  毛並みフェチ、比較的まとも

ブースター  ドS、でもブイズには優しい

シャワーズ  ホモ、レッドを襲ったことがある

エーフィ  腐男子、超腐男子。毎年余裕のある脱稿をしている。

ブラッキー  百合好き男子。ミヅリエありがとう………………

グレイシア  厨二病、でも可愛いよprpr

リーフィア  百合、グレイシア可愛いよグレイシア

ニンフィア  元ニート、でもおにゃのこ、きょぬー

イーブイ  従兄弟の子、イケメン。そろそろエーフィになりたい。

イーブイ  純粋な子。出番がない

ヤーブイ 論者。んんwwwww進化させないのはありえませんぞwwwww

イーブイ ノマカプ厨 レッド×グレイシア最高! エーフィとは相容れない

色イーブイ ドM 早く叩いて下さいご主人さま!


出世したモブ表

テルミ ロケット団。元ウェイターのイケメン。でもフィーっちゃった可哀想なイケメン。

マドカ ロケット団。元ウェイトレス。キョウヘイファンクラブに入っているヤンデレ。

ソウイチ アクア団。馬鹿。ラノベによくいる鈍感系。馬鹿。

ユミ アクア団。敬語冷静系メガネ。ソウイチの幼馴染ポジ。

ロラン マグマ団。お坊ちゃま。敬語系ショタ。元ライモンジムトレーナー。

コレット アクア団。ロランのお姉さん。ブラる人なのかは不明。お嬢様。

クロード フレア団。ベテラントレーナー。大人。博識っぽい。

ガチムチ フレア団。見た目は男、心は女。結構女子力は高い。

キラン ギンガ団。レズ系勘違いバック転ガール。レッド大好き。

~ガラル編あらすじ~
雪山でなんとなく暇になったレッド。なんやかんやでガラル地方チャンピオンであるダンデにガラル行きチケットを渡される。
なんだかすごいバトルをしていると聞き、とてもやる気が出たレッドはいつもの仲間(トウヤ・キョウヘイ)を誘い、ガラルへ向かうのであった。
現地でマサル・ユウリ・ホップの案内を受けながら、ジムチャレンジを進めていく……現在ターフジム攻略後、バウタウン到着辺りです。

レッド(な……なんだろう、この文字数に縛られず沢山考え事ができそうな雰囲気……!)

キョウヘイ「向こうも向こうで便利だったんすけどね~、アンケート出来ましたし画像も楽に貼れたし」

トウヤ「ただ文字数がきつかったり、匿名じゃないのも大変だったね……」

マサル「……何の話してるんだ?」

キョウヘイ「おっ! これはこれはガラルの案内人の一人マサルくんじゃないっすか~!」

マサル「急に説明口調になったな? とにかく、そろそろ移動しないかと思ってな。あいつらも落ち着いたみたいだ」

ユウリ「ふ……楽しかったね、ゲームボーイアドバンスなるものは」

ホップ「スイッチよりも小さいのにいっぱい遊べてすごいんだぞ~!」

ユウリ「おっと私を待ってくれているのかな? 私はガラルの二人目の案内人……ユウリさ」✨

ホップ「ユウリ、何で自己紹介してるんだぞ? えーと、じゃあオレはホップなんだぞ!!!!!!」

キョウヘイ「はいあざまーす。多分いないとは思うっすけど、板の上のほうに上がってる時だけ読んでる物好きもいたかもしれないっすからね」

トウヤ「あはは、沢山更新されてた時期から何年……あれ、僕は今何を言っていたんだろう」

キョウヘイ「誤魔化し方ざっつ……まぁい~や、じゃあライブも終わったっすし移動しますか!」

レッド(細かいあらすじ 今灯台の前でキョウヘイとマサルがライブ見てて、その間にホップとユウリがGBAで遊んでて、)

レッド(僕は……海を見ていました)

トウヤ「ところでレッド、セーラー服の幼女見なかった? 港町だからいると思ったんだけどな……」

レッド(海を見ながらトウヤを見張っていました)

トウヤ「なんならレッドがなってくれたりする?」

レッド「持ち帰って…検討させていただきます……」

レッド「……それじゃあ、ジムに行きたい……」

キョウヘイ「お、とうとうジムチャレンジ2戦目っすね~!」

トウヤ「そうだね~……よし、頑張ろっか」

マサル「それじゃ、案内するよ。何回も言っているが、ここのジムリーダールリナさんは水タイプのスペシャリストだ」

ユウリ「そして、彼女の水ポケモンはとても力強い! まるで洪水のようにね!」

ホップ「だから、それに対抗する方法を考えるのが大変なんだぞ~! あと…ここのジムは仕掛けが大変だったんだぞ!!!」

マサル「そうか? 僕はすぐに通り抜けられたんだけどな……」

ユウリ「あー……そうだね、少し面倒に感じる人もいるかもしれない。レッド、キミはホップと似ているしそう思うかもね」

レッド(面倒な仕掛け…? クイズじゃありませんように……しねしね光線しか言えないから……)

~バウスタジアム~

レッド「……今日も、人がたくさんいる」

ユウリ「そりゃあそうだとも! ジムチャレンジ期間中はいつでもこんなものさ」

キョウヘイ「俺たちからすると、見られてるバトルってのがそもそも慣れねーっつーか……」

トウヤ「ジムがイベント式なのも面白いよね。向こうだと常設の施設みたいなものだし」

レッド(そのせいで、緑はいつも仕事だって言ってたっけ……サカキみたいに、留守にしててもいいと思うけど)

マサル「そうして時期を一定にすることで、集中した観光客集めを狙っているのかもな……と、話していて大丈夫か?」

ホップ「そうなんだぞ~~! ユニフォームに着替えて、レッツ挑戦! なんだぞーーー!!」



レッド「…………」

レッド(パズル形式のやつ………!!!!!!!!!!)

レッド(そりゃあ苦手だ いや…何これ? 水の壁…?)

レッド(こっそり気合で水を潜り抜けちゃダメかな……駄目だ、観客がいる……!!)

レッド(そっか……不正防止も兼ねてるんだ、この観客システム……!!!!!!)

レッド(こうなったら……気合でパズルを解いたり……ジムトレの人にヒントを聞きながらいこう!!)

1、気合で解く(コンマ30以下で成功) 2、ジムトレさんにヒントを聞く(方法も書く 方法によって目標値が変わる) 3、その他  

下1

レッド(やっぱそれか…! わかってたところはある)

レッド(なんだかんだTwitterではあんまりやってこなかった気もする)

ジムトレ「チャレンジャーさんですね、いざ勝負!」

レッド(なら…可愛いポケモンを出そう。見た目も強さも可愛いポケモン……!)ポーン

キテルグマ「ぐま」

レッド(……この子、めっちゃ強かった気もする。まあいっか!)

レッド「とりあえず……倒してから聞き出す……!!」

キテルグマ「ぐまー!」



ジムトレ「な……なんなのあの強さは……!」

レッド「……あ、あの……」

ジムトレ「はい!?!?」

レッド「……こ、ここのパズル、よくわからなくって……ヒント、教えてもらえませんか……?」キラキラ

ジムトレ「」キュン


~控室~

キョウヘイ「落ちたっすね……」

トウヤ「落ちたね……」

キョウヘイ「キテルグマの圧倒的強さで怯えさせてからのキラキラ…吊り橋効果っすね」

トウヤ「まぁルール違反ではないしねぇ……」


ジムトレ「そ、そうだったの? ほんとはダメなんだけど…特別ね!」

レッド「ありがとうございます……!」キラキラ

ジムトレ「お姉さんはね~…次のあそこのボタン押して、次にあっちを押せばいいんじゃないかって思うな~」

レッド「なるほど……わかった……!」

ジムトレ「うん、頑張ってね~!」

レッド(こっちのボタンを押して……次に、あっちのボタン……)ポチ

レッド「!」

レッド(道が開いた……あと入口に向かっての道も開いた)

レッド(ってことは、この先にいるのがジムリーダー……! 楽しみ!)ダッ


ルリナ「よくぞいらっしゃいました! 私がバウタウンジムリーダー、ルリナです」

レッド(……日に焼けてる、美人さん。そういえば、モデルやってる人なんだっけ)

ルリナ「……もしかして、あなたレッド? そうだよね、ヤローからも話を聞いているもの」

レッド「……話…」

ルリナ「えぇ。とっても強い、黒髪で物静かなチャレンジャー! この目で見てわかったわ」

ルリナ「あなたのその静けさは、凪いでいる海とは違う……吹雪のような、険しい静けさなのね」

レッド「……」

ルリナ「けれど……どんな険しい吹雪だろうと、海の上では雨と同じ」

ルリナ「全力を出して! 私と自慢のパートナーで……あなたのその冷たい闘志、全て流し去ってあげるから!」ポーン

アズマオウ「ずまっお」バッシャ

レッド(アズマオウ…! こっちにもいるんだ、ちょっと嬉しい……)

レッド(…じゃなくて、繰り出すポケモンを決めないと!)

レッド(相手は水タイプ……それから、力強いポケモンを使うタイプかな。押し流すって言ってたし)

レッド(なら……先に倒すか、耐えて押し返すか……どの子にしよう)

使用ポケモン 下1

レッド(……速攻で倒すに限る!)ポーン

サンダース「だぁーす!」バチバチ

レッド(サンダースは素早さも高いし……何より、わりと長くいるから、単にレベルが高い!!)

ルリナ「可愛らしいポケモンね……だけど、もちろん油断はしないわ! アズマオウ、」

レッド(遅い! 指示をする前に倒してしまえばこっちのもの……!)

レッド「行って!」

サンダース「さんっだぁーーす!!!」ビリビリビリ

アズマオウ「あ ずまお……」バタッ

ルリナ「一撃で倒れるなんて……今のは雷? なら、命中率の低い技はもう打ってこないはず…」

ルリナ「よく頑張ったわ、交代よ! カマスジョー!」ポーン

カマスジョー「かましたろか…」

レッド「……!?!?」

レッド(何あれ、なんかスクリューついてる…!? どういうポケモン!?!?)

レッド(っていうか、なんか素早そうなポケモン……サンダースには、不利かも)

レッド(まぁ僕のサンダースは凄いからもっと速いんだけど!!!!)

レッド「サンダース!」

サンダース「だーす!」

ルリナ「速いッ! カマスジョー、スクリュー…」

サンダース「だ~~~~~~すっ!」ドシーン

カマスジョー「かまされてしもたわ……」バタッ

ルリナ「……!」

ルリナ(今のは…エレキボール? それにしては妙ね。エレキボールは素早さが相手より高いほど強くなる技…)

ルリナ「レベルが高いとはいえ…カマスジョーと比べて、この威力が出るほど素早いなんて…!」

サンダース「だすっ、だーす!」フンス

サンダース(やっぱバトルは楽しいな~~! それにこの場所、あれが出来るんだろ!)

レッド「……うん。そろそろ、かな…」

サンダース(だよな! もふもふポケモンが相手じゃないことだけは残念だけど、楽しみだぜ!)

レッド(…水タイプだしね、相手……)

ルリナ「まさか、こんなに早くこの子を出すことになるなんてね……最後の一匹、じゃないわ」

ルリナ「私はこの隠し玉のポケモンで、このスタジアムを海に変えるッ! カジリガメ、ダイマックスなさい!」ポーン

レッド「……サンダース、こっちもダイマックス……!」ポーン

デカジリガメ「がっめぇぇぇええ…!!!」ドシン

デカサンダース「だぁぁぁああす!!!」ドシン

観客「うおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!」
「すげえ、大迫力だぜ!!!!!!!!」
「あの技がダイマックスした状態で放たれたら……どうなっちまうんだ!?!?!?」
「頑張れーーーーーッ、どっちも頑張れーーーーーーーー!!!!!!」

レッド(……バトルしてる間は、あんまり気にならないと思ってたけど)

レッド(やっぱり人に見られてるとちょっと…やりにくいかも)

レッド(でも……これはこれで楽しい、のかな? 難しいな、ガラル式ジムチャレンジ……)

デカサンダース「……」チラ

レッド「… ごめんね、大丈夫。やろう…!」

ルリナ「お互いの全てをぶつけ合いましょう…! カジリガメ、ダイストリーム!!!」

レッド「……サンダース、ダイサンダー……!!」

デカジリガメ「がめぇぇええええ!!!」ゴゴゴゴゴ
                                  ドカーーーーーン
デカサンダース「だぁぁ……ああああああす!!!」バチバチバチバチ

ルリナ「くっ……なんて水しぶき! 相当なエネルギーがぶつかったのね! 一体どうなって……」

レッド「……」

ルリナ「、……!」

デカサンダース「だぁぁあああす!」バチッ

カジリガメ「がめら……」バタッ

『カジリガメ、戦闘不能! 勝者、ジムチャレンジャー!!』

観客「うおおおおおおおおおおおおお!!!! すげえ!!!!!!!!」
「おめでとうーーーッ!!! チャレンジャー、おめでとう!!!!」
「ルリナさぁーーーーーーーーん!!!!!! うおーーーーーーーーー!!!!!」
「凄かったぞーーーーーーーー!!!!!!!」

レッド「……サンダース!」

サンダース「だーす!」シュウン ピョン

レッド「やったね……ガンガン行こうぜ作戦、成功……!」

ルリナ「私の自慢のメンバーが……こんなにあっさり押し流されるなんて……!」グッ

ルリナ「……、…」 「お手合わせ、ありがとう。とても良い試合でした! 文句なしのジムチャレンジ合格ね」

レッド「……じゃあ…」

ルリナ「えぇ。このみずバッヂに相応しいトレーナーね!」

レッド(水バッヂ…ゲットだぜ!)

ルリナ「次に挑むのはエンジンジムね。開会式があったでしょう? そこよ」

レッド(戻ってくるんだ…)

ルリナ「ヤローと私を倒した今なら、エンジンジムのジムリーダーも相手してくれるはず…頑張ってね」

レッド「……」コク


ルリナ「……あ~もう! 切り替えないとダメ、ルリナ。今日はまだまだチャレンジャーが来るんだから!」

レッド(……ストイックな人だ…)

レッド(それじゃあ…僕も観客席に行こう)

~観客席~

レッド「……!?」

マサル「レッド、お疲れ。いい試合だったな」ビショ

ユウリ「フッ……キミにはいつも驚かされるね」ビショ

ホップ「水しぶきもいつもより凄かったんだぞ~~!」ビッショビショ

レッド「……それ…」

マサル「あぁ、これか? このスタジアムはな、濡れるんだ。ほら、貴重品を預けるロッカーがあっただろ」

ユウリ「あそこに機械とか濡れたら困る物を入れておいてね、ここではこの水を楽しむのさ…」

ホップ「暑い日にはピッタリなんだぞ~~! ダイマックスの衝撃ったらすごいんだぞ!」

レッド「そうなんだ……」(貴重品、フーパに預けておこうかな)

レッド(次は…トウヤの番だったはず)



トウヤ「よし、これでパズルはクリアだね」

レッド(あれーーーーー?!?!?!??! はやくない!?!?)

トウヤ(パズルって言っても、簡単に通り抜けられるような仕掛けになってるんだね)

トウヤ(まぁ、ここで脱落者が出ても大変だし……そりゃそうか)



ルリナ「よく来たわね、私はルリナ。貴方は……トウヤね?」

トウヤ「はい。レッドだけじゃなくて、僕のこともご存じなんですね?」

ルリナ「えぇ。貴方たちのことは聞いてるもの。ヤローから…それに、チャンピオンから」

ルリナ「私には見えるわ。貴方の…その穏やかさの下で、荒れ狂わんとする大波が……」

トウヤ「……どうでしょう、僕はそこまで大層な人間じゃないですよ。それか…」

トウヤ(僕じゃない僕の事かも…なんて)

ルリナ「……いいでしょう、貴方を見極める為にも。バトルよ!」ポーン

ペリッパー「ぺりぱー」

トウヤ「ペリッパー…水・飛行タイプだね。草タイプは等倍になっちゃうか…」

出すポケモン 下1

トウヤ「それ!」ポーン

メタモン「めた~」ムニョ

ルリナ「メタモン…? 不思議なポケモンを出すのね」

トウヤ「あはは……実は、何ていうか……」

トウヤ(……ちょっと、変わった子なんだよね)

トウヤ「とりあえず。メタモン、変身!」

メタモン「めたぁ……」ドロ…

メタッパー「めりぱー」

ルリナ「!? な……何なの、そのメタモン!?」

ペリッパー「ぺりぱ?」

ルリナ「どうして……そんなに、変身が微妙な仕上がりなの!?!?!?」

メタッパー「めりめり」

トウヤ「この子、変身が苦手…ってわけじゃないけど、好きじゃないらしいんです」

メリッパー「めぱー」

トウヤ「昔色々あって……それをどうにかバトルに活用できないかなって思ってたら、こうなってました」

メリッパー「めぱ!」

ルリナ「……!」チラ

ルリナ「このペリッパー…いえ、メタモン。変身の加減が出来るということね。だから、どこまで相手をコピーするかも自在…」

ルリナ「そのメタモン……今、ノーマル・水タイプね」

トウヤ「あはは、面白いでしょう?」

メリッパー「めっぱ」

ルリナ「そうね、奇抜なアイデアなのは認めましょう。でも、それだけで勝ち進めると思わないことね! ペリッパー、エアスラッシュ!」

ペリッパー「りぱ!」ザシュ

メリッパー「めぱっ」

トウヤ「まだいけるね? ……よし。それじゃあ、そうだね」

トウヤ「……メタモン、超音波!」

ルリナ「!?」

メリッパー「めぱゃ~~~~」ミョンミョン

ペリッパー「ぺりっぱ!? ぴぺ」グルグル

ルリナ「……どういうこと? 私も混乱しそうよ。私のペリッパーは超音波なんて覚えていないわ!」

トウヤ「そうなんですねぇ…でも、覚える可能性のある技です。そして、ノーマルタイプ」

トウヤ「この子は、完璧なコピーが出来ない代わりに…変身したポケモンが覚えられるノーマルタイプの技をいくつか使えるんです」

ルリナ「…!? 何それ、聞いた事ないわ! そんな…そんなメタモンがいるなんて…!」

トウヤ「あはは、これは僕とこの子が頑張って出来るようになったことですから…他の子は出来ないかもですね」

トウヤ「それに結構大変なんですよ。変身する相手の覚えられる技、全部暗記しないといけませんから」

ルリナ(……それを、彼はやったから このポケモンと共に立っているということね)

トウヤ「……と、説明はこれくらいにしましょうか。もう、隠している事はありませんよ」

トウヤ「最初の技に超音波を選んだのは、これを落ち着いて説明したかったから……それと」

メリッパー「めりぱ」ゲフー

ペリッパー「ぺり…」グルグル

ルリナ「! 混乱しているうちに蓄えていたのね。中々抜け目のないチャレンジャーだわ…!」

トウヤ「それだけ貴女が手ごわいってわかってましたからねぇ。さ、メタモン!」

トウヤ「デビュー戦待たせてごめんね。けど、沢山の人が見てるジムチャレンジの一匹目…」

トウヤ「中々の電撃デビューだよ。技はノーマルタイプだけど……『はきだす!』」

メリッパー「めりゃ~~~~! ペッ」

ペリッパー「りぱ~~~……」バタッ

ルリナ「ペリッパー! ……ふふ、やるじゃない。次はこの子よ!」

ヌオー「ぬぉ……」

トウヤ「ヌオー…だったら、次はジャローダに……」

メリッパー「めた~~~!?!?」

トウヤ「いたたた、引っ張らないで~! 君のそれは負担がかかるから、相手は一匹だけって約束したでしょ?」

メリッパー「…」デロ…

メタモン「めた……」

トウヤ「うんうん、良い子だねぇ。後でまた遊んであげるからね」

ルリナ(……凪いだ海のようで、荒れ狂う波を秘めて、そして…根底にあるのは、やはり優しさなのね)

ルリナ(良いトレーナーだわ)

トウヤ「お待たせしてすみません…よし、行くよジャローダ!」ポーン

ジャローダ「きゅうう!」

~観客席~

レッド「…………」

ホップ「レッド、すごく集中して見てるんだぞ…!」コソコソ

ユウリ「邪魔をしてはいけないね…」コソコソ

マサル「そうだな…それにしても、凄い戦いだったな」コソコソ

ホップ「オレ、すごいびっくりしたんだぞー…あんなメタモンがいるなんて…」

ユウリ「初めて見たね。あれはあれで、少し戦い辛そうではあるけれど…」

マサル「それでも、二度相手の意表を突いたんだ。その時点で、バトルの流れをコントロールしたようなものだな」

レッド(……あのメタモン、ああなってたんだ。知らなかった…)

レッド(ああいう戦いが出来るなら、他にもやれることは増えそう…うーん……)

レッド(…って、考えてる間にもバトルは続いてるんだった。しっかり見ないと…)

ルリナ『ドヒドイデ、ダイストリーム!!』

トウヤ『ジャローダ、ダイソウゲン!』

デカドヒドイデ「どどどっでぇえ……!!」

デカジャローダ「きゅおおおおぉぉう!!」

レッド(あ、ダイマックスまで行ってる。 …ってことは…!)

マサル「来るぞ、構えろ!」

ユウリ「美しく受け止めて見せるとも!!」

ホップ「こっちにどれくらい飛んでくるか…楽しみなんだぞ~~!!」

レッド(あっそういう感じ…受け止める感じなんだ……!)

直下コンマ 高いほどびしょびしょ

レッド「…………?????????」

マサル「げほっ、げほ……みんな、大丈夫か!? 跳ね返されたダイストリームがこっちに来たんだな…!」

ユウリ「か、辛うじてといったところかな……! しかしもう、海に落ちたようなものだね…」✨

ホップ「しょ しょっぱいんだぞ!?!?!?!??」

レッド(塩水だ……海が近いから……?)

近くの観客「うわ~~!ずいぶんいったな」
「直撃したな~~」
「後で着替え買って帰ろ~」

レッド(見に来てる人たち、すっごい慣れてる……)

エーフィ(レッド…レッド…!!)

レッド(…どうしたの……?)

エーフィ(次回の安価内容が見える…未来予知で… 次の安価は、全員の着替えについてなんじゃないかな…!?)

レッド(…そうなりそうだから、やだな…)

今日はここまで。次回は金曜の21時くらいから。

今日のダジャレ
レッド「バウスタジアムを……奪う……!」

マサル「盗むにはちょっと大きいと思うぞ」

はじめます。今日は何の日?

トウコ「双子の日~~~~~!!!」

トウヤ「あんど~」

リーフ「ピカチュウの日ーーーーっ!」

ファイア「でーす」

ヨウ「やっば! ぼくたちどっちも余っちゃった!」

ミヅキ「しゃーなし、盛り上げとこ!! わっしょいわっしょい!!!」

ファイア「えーというわけでね。こないだも番外編に出演したファイアくんです」

リーフ「その双子の妹、リーフよ!!!!!!」

トウヤ「トウヤでーす」

トウコ「トウコよ! ……トウヤ、もうちょっと何かないの?」

ヨウ「わっしょいわっしょ……あ! アローラのプロポーズマシンガン、ヨウと!!」

ミヅキ「わっしょ アローラの最速ゾンビ! ミヅキで~~す!!!!」

ファイア「こん中でピカチュウ連れてるの俺だけじゃん……」

ミヅキ「っていうか、何で今日がピカチュウの日なんですか?」

トウヤ「それはね、ピカチュウの図鑑ナンバーが25だからなんだって」

ヨウ「へ~、流石トウヤさん! 博識なお兄さんにもうテンションが抑えられない! 結婚してください!」

トウヤ「ごめんね、性転換して五歳若返ってから言ってね」

ヨウ「ゥオ~ッ今までの回答の中で一番手厳しい…………」

トウコ「あら、いつかの元気な子たち? ……っていうか、私たちで集まって何するのよ?」

ファイア「俺は今日運営に関わらないんで!!!!!!!!」

ミヅキ「そのリアクション…前回ひどい目に遭ったんですね…!!」

トウヤ「まぁ、せっかく僕ら双子なわけだしね。えーと……3組もいるんだ」

ミヅキ「兄弟がいる人は多いみたいですけど、双子ってなるとあんまいないんですね~」

ヨウ「えー、では僭越ながら! このヨウが今日やる事を読み上げさせていただいちゃいま~す!」

ヨウ「なになに? ……1時間、片割れシャッフル……? エッ!??!?!?!?!?!?」

リーフ「え? ファイア以外の人がきょうだいになるってこと?」

ファイア「一時間だけね、一時間だけ。それでも面白そうですな~」

トウコ「……食われないか心配ね」

トウヤ(キャラがだね……)

ミヅキ「え~お兄さんが出来るのかお姉さんが出来るのか妹が出来るのか弟が出来るのか…楽しみ!」

ミヅキ「それではシャッフルボタン~、スタート!」

組み分け 下1

ファイア「息ピッタリだね~」

ミヅキ「弟だァ~~~~~~!!!!!!!! 実はわたし年上なんですよね」

トウコ「あら! こんな小さい弟が出来るなんて嬉しいわね」

ヨウ「えっ エヘッいいんですか~~~~!?!?!?!? お お姉さま……!!!!!!」

トウヤ「先に言っておくけど、僕だって流石に死ぬことが確定してる戦には出ないからね」

リーフ「誰に言ってるの? そっちには誰もいないわよー?」

ファイア「というわけで。よろしくシスター」

ミヅキ「おふっ…弟だ……え~、どうしよう?」

ファイア「どうもしないでいただけるとありがたいんですけども……あ、そーだ。バトルする?」

ミヅキ「え!?」

ファイア「今だけ双子なんだから、軽くバトルするくらいあるでしょ」

ミヅキ「まあ、確かにヨウとはよくバトルするか~……でもなんか緊張するな~!」

ファイア「安心してくださいよ、俺兄さんほどは強くないからさ」ポーン

ピカチュウ♀「ぴーか!」

ミヅキ「あ、女の子だ…かわいい…!」ポーン

ガオガエン(今日はアシスタントじゃないな よし!)

ファイア「非公式試合だけど、手加減はなしね」

ミヅキ「わ、わかりました! ……じゃないか、今は双子だもんね。わかった!」

ファイア「うむ。って俺が偉そうにするのも変だけどさ……チャンピオンの実力、見せていただこう」

ミヅキ「うお~~~~~~~~~プレッシャーだよお~~~~~~~~う!!!!!!!!!」

ファイア「兄さんと戦ったことあるんならこれくらい平気でしょ。ピカチュウ、十万ボルト!」

ピカチュウ♀「ぴっか~~~~~~!!!!!!!」

ミヅキ「これはこれで違うタイプのプレッシャーだよ!!! ガオガエン、炎のキバ~!」


ヨウ「うへ~、あっちは凄い感じになってる~…」

トウコ「あら、あなたもバトルがしたい?」

ヨウ「エッ! いやぼくはエヘヘ お姉さんと一緒に過ごせればもうそれだけで最の高ですんで……」

トウコ「ふうん? ……でも、せっかく双子だものね。何かしたいけど…」

トウコ「……そうだ、一緒に写真撮る?」

ヨウ「い、いいんですか!?!?!?!??!??!!」

トウコ「もちろんよ! 気分が乗ればトウヤとも写真撮ったりするし、何もおかしいことはないわよ!」グイッ

ヨウ(アッ 近ァ~~~~~~~~!!!!!!!! あっ自撮り!!なるほど!!!!あっえへっいいにおいする)

トウコ「撮るわよ、はいチーズ!」

ヨウ「ぽへ……」ピース

トウコ「も~、そんなに緊張しなくてもいいのよ? ……これ、SNSにアップしてもいい?」

ヨウ「は、はい!!!!!!!!」

トウコ「ありがと! #新しい弟 #双子の日 #トウヤはどっかいった …っと!」ピロン

ヨウ(トウヤさんどっかいったことにされてる……)

トウコ「いい写真が撮れたわ、ありがとね! そうだ、貴方は何かやりたいことないの?」

ヨウ「いや~~~……え~~~~と……」

トウコ「遠慮することないのよ! お姉ちゃんになんでも言ってみなさい!」

ヨウ「結婚してください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



トウヤ「向こうは大変そう……でもないか。トウコならなんとかするだろうしね……」

リーフ「う~ん……」

トウヤ「あれ、そんなに唸ってどうしたの? 僕じゃ駄目だったかな……?」

リーフ「いいえっ、そんなことはないのよ! でも、トウヤはやっぱり大きいお兄さんじゃない?」

トウヤ「そうだねぇ、6歳離れてるから結構大きなお兄さんだねぇ」

リーフ「だから、やっぱり双子って感じはしないのよ……何をすればいいかしら?」

トウヤ「そうだね~……」

トウヤ(僕が普段トウコとしてることってなんだろう? 巻き込まれてSNS用の写真撮らされるか買い物で荷物持ちさせられるか……)

リーフ(ファイアとは普段よく手合わせをするけれど、流石にマサラ人じゃない人とは出来ないわ! 兄さんに怒られるもの)

トウヤ「……みんな色々頑張ってるところだけど、のんびりお話でもする?」

リーフ「お話! いいわねっ、私もお話は大好きよ! そうだ、トウヤにはいろいろ聞きたいことがあったのよ!」

トウヤ「そうなの? 何かな、なんでも聞いてね」

リーフ「兄さんのことよ! トウヤは色んなところを兄さんと旅したんでしょ? すっごく羨ましいわ!」

リーフ「ねぇ、どんな旅をしたのか聞かせて! 兄さんはあんまり話してくれないのよ!」

トウヤ「レッドのことかぁ~~~~……そうだね~~~~……」

トウヤ(うっかり話したら僕が物理的に大怪我しちゃいそうだし、話題選びは気を付けないとね…)

思い出話 下1

トウヤ「……リーフは……もふもふ戦士巫女レッド、見た…?」

リーフ「えぇ! DVDが家に送られてきたわっ、兄さんがすっごく可愛いやつよね!」

リーフ(前にファイアもやってたわ……! 秘密にしてって言われたから言えないけど!)

トウヤ(好印象! これなら大丈夫そう!)

トウヤ「うんうん、そうなんだよね。それを撮影したのが、ちょうど一緒に旅をしてた時なんだ」

リーフ「そうだったの! 撮影してる兄さんはどう? かっこよかった?」

トウヤ「うーん……かっこかわいいって感じだったよ」

リーフ「そうなのねーっ! でもそうだと思ってたわ!」ニコーッ

トウヤ「そのあとも、撮影はされなかったんだけど巫女さんになる機会があってね……」

リーフ「そうだったの? それは知らなかったわ! 教えて教えてーっ!」



トウヤ「……って感じだったんだ」

リーフ「そうなのね! やっぱり兄さんって凄いわ!」ニコニコ

トウヤ(よし、うまく話せたね)

リーフ「あ……私の聞きたい話ばっかり聞いちゃったわ!」

トウヤ「いいんだよ、妹を喜ばせるのはお兄ちゃんとして当然だからねぇ」

リーフ「そうなの? すごいわ! ありがとう、トウヤお兄ちゃん!」

トウヤ「ッッッッ ちょ ちょっと待っててもらっていいかな………?」

リーフ「? えぇ、わかったわ! いい子で待ってるわ!」

トウヤ「僕には……僕は……流石に……」ブツブツ

ファイア「……」ソーッ

ファイア(壁際でぶつぶつ言いながら一心に何かを見ている…)

トウヤ「僕にはレッドってロリがいる……流石に殺される……僕は大丈夫……」

ファイア(……ロリ服を着た兄さんの写真だ……)

ファイア(見なかったことにしよう……)スッ

トウヤ「……よし!!! 待たせてごめんね~」

リーフ「大丈夫よ! 私はもう10才だもの、一人で待つくらいできるわ!」

トウヤ「……リーフって、結構レッドと似てるところあるよねぇ」

リーフ「本当!? 嬉しいわっ、普段全然言われないもの! そうなの、私も兄さんの妹だもの~~!!」

トウヤ「ふとした時の喜んだ表情とか似てるよねぇ」



ファイア「はい、というわけでね! 皆さんどうでした? 兄弟を交換してみて」

ミヅキ「まさかバトルが相打ちで終わるなんて~~~! ファイア、今度もう一回バトルしようね!」

ファイア「もちのろーん。今度は圧勝しちゃうからね」

ヨウ「普通に仲良くなってる!? ぼくはすっごいお金払いたくなるような時間を過ごさせていただきました」

トウコ「大げさね、ちょっと抱っこしてあげただけでしょ? 流石に結婚は出来ないからその代わりにね」

ヨウ「いやもう………神に感謝……………………」

トウヤ「トウコ、あんまり甘やかしすぎちゃダメだよ」

トウコ「それ、トウヤに一番言われたくないわね」

リーフ「……あ! 私は全然甘やかされてないわ! ちょっとお菓子を沢山もらっただけよ!!!」

トウヤ「後でファイアにも分けてあげてね?」

リーフ「えぇ!」

リーフ「はいファイア、チョコとバニラどっちがいい?」

ファイア「ん~、チョコ……」

リーフ「😢」

ファイア「はこないだ食べたから、バニラにしようかな」

リーフ「! わかったわ、バニラね! はいどうぞ!」

トウヤ「……ほら、ちょっとレッドに似てると思わない?」

トウコ「わからなくもないけど……トウヤ、言っておくけどね」

トウヤ「言わなくても結構。流石に僕も弁えてるよ」

トウコ「そう? それならいいけど。あ、そうそう。一枚撮るわよ!」

ヨウ「……」

ミヅキ「こいつ……思い出し放心してやがる……!」

ヨウ「だってさぁ…明るい陽キャ系お姉さんと密着して写真撮ってそのあと抱っこしてもらえたんだよ?」

ヨウ「ぼく、いつのまに夢の世界に入ってたんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ミヅキ「わたしが普通にバトルの腕を磨いたってのに こいつゥ~~~!!!!!! うらやまけしからん!!!!バトルだ!!!!!!!!!!」

ピカチュウ「………」

ピカチュウ「ぴかぴ?」(ぼくは?)


今日はここまで。次は明日、本編更新です

はじめます

レッド「前回のあらすじ……」ビショ

トウヤ「なんとか勝てたんだけど……みんな、それどうしたの?」

マサル「すぐわかる。着替えはキョウヘイの試合が終わってからだな」ビショ

エーフィ(もしかして番外編挟んだから僕のみらいよちはずれた?)

ホップ「あ! キョウヘイが入ってきたんだぞ!」ビッショビショ



キョウヘイ「……ま、ふつ~にささっとパズル解いちゃうっすかね」

キョウヘイ「水タイプな~……どーしよっかな」

キョウヘイ「なんだかんだでジムリーダーにチャレンジっすよ!」キラッ

ルリナ「随分とカメラ慣れしているのね……あぁ、あなた。イッシュのキョウヘイね?」

キョウヘイ「あれっ、もしかしてもう知ってくれてる感じっすか?」

ルリナ「えぇ。色々な噂を聞くもの。トレーナーとしても、芸能人としてもね」

キョウヘイ「その色んな噂については後で聞かせてもらいたいところっすけど……」

キョウヘイ「とりあえず、今の俺は一人のチャレンジャーっす! 込み入ったお話はまた後で!」

ルリナ「そうね。わざわざこのスタジアムでするものでもないわ……」

ルリナ「あなたはまるで船ね。だけど、この海を容易く通っていけるとは思わないで!」ポーン

グソクムシャ「むっしゃ」

キョウヘイ「うげ~~、水・むしじゃないっすか!」

キョウヘイ「……よし、こいつに決めたっす!」ポーン

ポケモン 下1

キョウヘイ「ふっ、テンプレ更新を怠ったところを突いてきたっすね! そんなに俺に負けてほしいんすか!?」

キョウヘイ「とでもいうと思ったか~~! テンプレ更新怠惰は俺の知りえぬメタい罪! あのポッポを手にしたのはかなり前!」

キョウヘイ「その間俺が何もしないわけないじゃないっすか! いっけーピジョット!」ポーン(テイク2)

ピジョット「ぴじょー!」

キョウヘイ「ま、そのおかげでポケルスはすっかり治っちゃったっすけど! 移したポケモンをボックスに保管してるので問題なし!」

キョウヘイ「ついぞ今まで日の目を見ることがなかったその強さ、虫退治でとくと見せてやるっすよ~~~!!」

ピジョット「ぴっじょ~~~~!!!」


トウヤ「キョウヘイ、元気だねぇ」

レッド「セリフ量、段違い……」

ルリナ「威勢がいいわね! ならその強さ、見せてみなさい!」

キョウヘイ「そうさせてもらうっす! 俺のピジョットはとにかく速いっすからね!」

キョウヘイ「間合いを詰めてエアスラッシュっす!」

ピジョット「ぴじょ!」シュンッ ザシュ

グソクムシャ「むしゃあ!?」ビク

ルリナ「急所に!? それに怯んで……!」

キョウヘイ「いいぞいいぞ~っ、もう一発!」

ピジョット「ぴっじょ~~~!」ザシュ

ルリナ「口だけじゃないようね」

キョウヘイ「勿論っす。俺の評価、ちゃんとアプデしといてくださいっすよ?」

ルリナ「そうさせてもらうわ。いくわよ、アズマオウ!」ポーン

アズマオウ「ずまおお」

キョウヘイ(単水ぅ~~……だと、特に有効打はないっすね。エアスラッシュでラッキー怯み狙いつつ削るっすか……)

キョウヘイ「やれるっすね、ピジョット?」

ピジョット「ぴじょおう!」

キョウヘイ「いいお返事っす! このテレビ中継のビデオ撮ってあるっすから、今度師匠に見せるっすよ!」

ピジョット「ぴじょ~~~~~!!!!!!!!!!」フンス

トウヤ「師匠?」

レッド「…………!! そ、そういえば……」

マサル「ど、どうしたんだ?」

レッド「ほわんほわんほわん……」


レッド『何してるの……?』

グリーン『キョウヘイが今うちに来てんだよ。ジムのトレーナーの相手させてるうちに雑用済ませとくかと思ってな』

レッド『キョウヘイが……?』

グリーン『おう。なんでも修行しに来たとか言ってたな。地元じゃあんまり見ないポケモンだからどうとかって……』


レッド「……あの戦い方、見たことあると思ったら……緑……」

ユウリ「緑? 普通に茶色のピジョットに見えるけれどね?」

レッド(師匠、別に僕でもいいじゃん……なんで緑に……)

トウヤ「ああ~……ほらほらレッド、キョウヘイが頑張ってるから見よう? ね?」

マサル「ここはトウヤに任せるか……」

ホップ「わかったんだぞ!」

ユウリ「こういう時の扱いは父親が一番わかっているものだしね」


キョウヘイ「どこからかジェラシーなオーラを感じたっすけど、無事アズマオウ撃破っすね!」

ピジョット「ぴじょ……!」

キョウヘイ「……うし、よくやったっすピジョット! ラッキー怯みの天才!」シュウン

ルリナ「運まで味方につけるなんて、末恐ろしいわね……けれど、それだけでこの子を乗り越えられるかしら!」ポーン

デカジリガメ「がめえええ!」ポーン

キョウヘイ「よし、俺は特にレッドさんやトウヤさんみたいに見せ場があるわけじゃないっすから二度目の安価に頼るっすよ!」

キョウヘイ「こうする事でより俺について考えてもらって、俺の印象を深めるって作戦っす!!」

次のポケモン 下1

キョウヘイ「精々役に立て!!!!!!!!!!!!!!!!!」ポーン

デカヨノワール「お任せくださーーーーーーーい!!!!!!!!!」

キョウヘイ「喋んな!!!!!」

ルリナ「ヨノワール……なかなかなついているポケモンのようね」

キョウヘイ「まぁ…………色んな縁があったんすよ」

ルリナ(? さっきまで饒舌だったのに急に黙ったわね)

キョウヘイ(昔ポケモンになって世界救ったことあって…とか言い出したら狂人のそれっすからね)

ルリナ「まぁいいわ、霊体だろうと押し流してあげます!」

キョウヘイ「そう簡単にはいかないっすよ? ちょっと癪っすけど、こいつはなかなか強いっすから!!」

デカヨノワール「その通りです! ああ~ダイマックスいいですね~……トレーナーさえも一口で食べられそうな……」

キョウヘイ「おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

デカヨノワール「すいません集中します!!!!」

レッド「……大丈夫かな……」

トウヤ「少しポケモンともめてるみたいだね?」

マサル(まるで実際に言葉を交わしているかのように見えるな……)

アクロマ「前々からあのヨノワールは信用ならないと思っていたのですよ!」

レッド「まぁ……、!?!?!?!??!」

トウヤ「わぁ!?!? び、びっくりしたぁ……」

ユウリ「全く気付かなかった…いつの間にいたんだい?」

アクロマ「実は近くの座席に最初からいたのです! 私もキョウヘイくんの応援がしたいですからね!」

レッド(気配がしなかった……)

アクロマ「ダイマックス、非常に興味深い! ポケモンの力を引き出す現象としても気になっていたので、一石二鳥と言うものです」

レッド(……本当だ、何か計測器みたいなの持ってる)

ホップ「気になるなら、ソニアとかマグノリア博士に聞いてみるんだぞ? 俺から言っておくんだぞ!」

アクロマ「ほう、あのマグノリア博士ですか! 非常に気になるところですが……今は、もう一つの研究が忙しく。落ち着いてから尋ねます」

アクロマ「早めに完成させたい物がありましてね! すぐに必要というわけではないですが……」

レッド「……それ、防水……?」

アクロマ「いえ、精密機械ですから……あっ」


ルリナ「カジリガメ、ダイストリーム!!!!」

デカジリガメ「がめぇぇぇぇえええ!!!!」バッシャアアア

キョウヘイ「やれ、ダイホロウっす!」

デカヨノワール「わぁぁぁああある!!!!」シュゴオオオオ

直下コンマが高いほど水が飛んでくる

反対方向にいる観客「うわーーーーーーーー!!!!!!!」
「さっき全然濡れなかったのに!!!!!!!!!」
「今度は9割くらいこっちにきた!!!!!!!!!」

レッド「……大丈夫?」

アクロマ「は、はい! おかげさまで……データも全て無事です!」

トウヤ「レッドは優しいねぇ」

レッド「……僕は、もう手遅れだから……」

マサル「ちょっと闇を含んだ感じで言ってるけど服の濡れ方の話だよな?」

ユウリ「さて、試合結果はっと……うん、無事キョウヘイの勝ちみたいだね」

ホップ「みんなに手を振ってるんだぞ! お~~~い!」

アクロマ「キョウヘイく~~ん!! ファンサしてくださーーーい!!」


キョウヘイ「……」ピタッ フイッ


マサル「露骨に目をそらされたな」

アクロマ「そんなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



キョウヘイ「ちょっとぉ、なんでアイツといたんすか~~!?」

レッド「気付いたら……横に……」

キョウヘイ「気配遮断のスキル持ち合わせてなさそーな見た目しといて…アイツ……」

トウヤ「すぐいなくなっちゃったね? もうしばらく居座るかと思ったけど」

キョウヘイ「多分、安価以外での出番だからじゃないっすかね。アイツわりと拘るっすし」

ユウリ「みんな、話しているところ悪いが……更衣室使用の許可が取れたよ」

マサル「キョウヘイとトウヤ以外はだいぶ濡れたからな。着替えてからジムを出よう」

ホップ「そうするんだぞ~! ジムチャレンジ中に風邪ひいたら大変なんだぞ!」

レッド(……何事もなく着替えられたらいいけど)

~更衣室~

エーフィ「そんなわけないよね!!! 僕がみらいよちしたんだもん!!!」

レッド「……失敗したんじゃないの……?」

エーフィ「この手でその未来を作り上げてこそ、今を生きるポケモン…って感じじゃない?」

レッド「エーフィ…………」

エーフィ「ごめんうそうそうそ!!! ちょっといたずらしただけだよ~!」

レッド「具体的に」

エーフィ「みんなの着替えをサイコパワーでてきとーにレッドの衣装箱の中身と入れ替えました!!!!!」

レッド「……変なのじゃありませんように……!」パカ

レッド 下1  マサル 下2  ホップ 下3  ユウリ 下4

レッド(主犯トウヤ?)

マサル「なんっ……な、なんでだ!? いつの間にか入れ替わって……っていうか女物じゃないかこれ!」

ホップ「ねるねる〇るねのCMみたいな服があるんだぞ!?!?」

レッド「……たまによくある……」

マサル「こんな事がよく…レッド、なんかしっくりくるな……」

レッド「…………」

マサル「…ごめん、失礼だったな。それにしても…これ、どうするか…」

レッド「着たらいいと思う……」

ホップ「なんだか魔法が使えそうなんだぞ~~~!!」

レッド「ホップはもう着てるし……」

マサル「……………………」

~スタジアム~

キョウヘイ「あれっ、その服のバラバラ感…もしかして衣装安価っすか!? うわー…お疲れ様っす」

トウヤ「!!! レッド~~~~~!!!!!!!!! すっごく可愛いね!!!!!!!!!!」ビュン ガシッ

レッド(かつてない速さで抱えられてしまった)

マサル「なんでだ…なんで僕が…僕が何をしたんだ? 何か罪を犯したからこんな服を…?」

ホップ「ちちんぷいぷいのぷい! ビビデバビデブー! うぃんがーでぃあむれびおさー!」

キョウヘイ「一人だけダメージの受け方が半端ないっすね!」

ユウリ「やぁ、何やら騒がしいね?」✨✨✨

キョウヘイ「うわ!?!? まぶしっ 物理的にまぶし!!」

ユウリ「この服、キラキラしてるからね……ふっ、似合うだろう?」

トウヤ「凄いねぇ、ミュージカルに出てくる人みたいだよ」

レッド(タカラジェンヌ…)

ユウリ「私も驚いたよ。確かに私は…カッコいいほうだとは思うが、自己愛が強いわけではない。そんなに」

ユウリ「まさか……こんなにも似合うなんて……!!!!!」✨✨✨✨

ホップ「うわー! すっごくカッコいいんだぞ! ほら、マサルも隠れてないで見てみるといいんだぞ!」

マサル「っ、お おいホップ!」

ユウリ「みんなも着替えが変わってたのかい? ホップは凄く…可愛らしいね。魔女さんみたいだ」

ユウリ「マサルは……、…」

マサル「いや……他に着替えが無くなっていて仕方なくなんだ。本当に。本当に!」

ユウリ「驚いただけさ。似合わないなんて一言も言ってないだろう? ただ…」

マサル「……ただ?」

ユウリ「…キミらしいなと思ったのさ。確かに君は人の悩みを聞いたりするのが上手だし、シスターに向いているかもしれないね!」

マサル「……せめて神父に向いているって言ってほしいところなんだけどな」

モブ「あ、あの輝き…もしかしてユウリ様じゃない!?」

モブ「キャーーーーーー!!!!! ユウリ様ーーーーーーーー!!!!」

モブ「サインしてください!!!!!!!!!」

ユウリ「やぁ、そんなに慌てないでくれ。私は一人しかいないのだからね……大丈夫、逃げやしないさ」

マサル「…この騒ぎに乗じて、僕たちは逃げるとするか」

ホップ「わかったんだぞ! あ、この服を着ても魔法は使えないって判明したんだぞ!」

レッド(その理論で言ったら僕は幼稚園児になってしまう)

トウヤ「なってもいいと思うんだけどなぁ……」

レッド(こいつ脳内を……!)

キョウヘイ「オーラ消してる上にガラルは本拠地じゃないとはいえ…俺より人気なのはちょっと複雑っすね~……」

マサル「とりあえず…なるべく人目につかないようにここからポケモンセンターまで戻ろう」

ホップ「わかったんだぞ!」

キョウヘイ「スニーキングミッションってやつっすね。ま、トウヤさんはともかく俺は隠れなくてもいーんすけど」

トウヤ「え、僕何かアウトなところある?」

キョウヘイ「幼女(仮)を抱えてるところはアウトっすかね……」

トウヤ「そんな……ただ抱っこしてるだけなのに。ねぇレッド?」

レッド「まぁ……(目覚めトウヤと違って害はないし)うん……」

キョウヘイ「レッドさん……」

マサル「……ちょうど人通りが途切れた。行こう」

ホップ「わ ……かったんだぞ……」コソコソ

直下コンマ60以下でスニーキング成功 失敗でリプに書いてある人が来る

キョウヘイ「別に俺までスニーキングしなくてもいいような……」コソコソ

マサル「気を抜くな、気配で気付かれるぞ」

キョウヘイ「マサルがレッドさんみたいなこと言い始めた……べっつに、俺に気付くよーな人なんか」

アクロマ「キョウヘイくん!!!!!!!!!! 何をしているんですか!??!?!?!??!」バッ

キョウヘイ「ぎゃあああああああああああ!?!?!?! お、お、驚かせんじゃねーーーっすよ!!!!!」

マサル「あっ、そんな大声を出したら…!」

モブ「なんだ…?」「男の子が何か……」「通報…?」

ホップ「まだオレたちのほうに気付いてる人はいないんだぞ! ここは無理矢理先に進んだほうがいいんだぞ…!」

トウヤ「そうだね、その途中で何人かに見られるかもしれないけど…ここで見つかるよりは被害が少ないはずだよ」

レッド(運ばれてると眠くなってくる……)

マサル「…それも…そうだな。じゃあ先に行ってるぞ!」ダッ

ホップ「また後でなんだぞ~!」ダッ

キョウヘイ「待っ…… お おいてかないでくださいよぉ~~!!!」

~ポケもセンター~

マサル「こ、ここまで来れば大丈夫だな……」

ホップ「ひやひやしたんだぞ~!」

レッド「…トウヤ、もう大丈夫……」

トウヤ「僕が大丈夫じゃないからもう少し抱っこしててもいいかな」

マサル「……キョウヘイには悪いことをしたな。後で…」

トウヤ「いや、大丈夫じゃない? わりとキョウヘイがアクロマさんを嫌ってるのはポーズみたいなところあるし…」

レッド(僕とサカキの関係性を50倍重くしたみたいな感じなのかな…)

トウヤ「それに、いいタイミングで来たなと僕は思うし…マサルが気に病むことはないよ」

マサル「そうなのか? …そうだといいな」


キョウヘイ「あ~~~……もー、置いて行かれたじゃないっすか!」

アクロマ「おや? 皆さんお急ぎだったのですね。何故隠れているのだろうと思ってはいましたが!」

キョウヘイ「そんな訳もなく隠れるわけないじゃないっすか……」

アクロマ「すみません! 私のキョウヘイくんレーダーがビビッと来ましてつい!」ミョミョミョ

キョウヘイ「うおっ久しぶりに見たっすその気持ち悪い触角!!! ……つか、前のジムからいたんすか?」

アクロマ「はい! キョウヘイくんの大舞台ですよ、見ない訳がないじゃないですか!!!」

アクロマ「私はキョウヘイくんの……そうですね、オブラートに包めば大ファンですから! 何処にでも駆け付けますとも!」

アクロマ「そして、何処に隠れていても見つける自信があります……!」ミョミョミョ

キョウヘイ「キッモ!!! ……っぷ、あっはは!」

アクロマ「おや、ご機嫌ですね?」

キョウヘイ「べっつに~、ほんとキモいな~って思っただけっすよ!」ニッ

アクロマ「……私新たな扉を開きそうです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

今日はここまで。次回はちょっと飛んで火曜日です

はじめます。

キョウヘイ「前回のあらすじ!俺、勝利っす~! そして安価衣装へ……」

トウヤ「あ、キョウヘイおかえり~」

レッド「おかえり……」

キョウヘイ「たでまーっす。レッドさんまだ着替えられてないんすか?」

レッド「…離してくれなくて……」

トウヤ「だって……こんな可愛い幼女から手を離したら誘拐されちゃうよ!?」

キョウヘイ「今の誘拐犯主にアンタくらいしかいないっすよ。あ、二人はもう着替えたんすね?」

マサル「流石にアレをずっと着ているわけにはいかないからな……」

ホップ「魔法使いごっこも満足したんだぞ!」

キョウヘイ「んじゃ、あとは……」

ユウリ「やぁみんな、待たせたね……って、二人とも着替えてしまったのかい?」

マサル「お帰り。着替えるにきまってるだろ…」

ホップ「おかえりなんだぞ~~~!」

ユウリ「なら私も着替えてしまおうかな。この服はかなり良いものではあるけれど……」

ユウリ「この後移動するとなると、少々動きにくいからね」

キョウヘイ「なら、レッドさんもお着換えっすよ。ほらトウヤさん、離してください!」

トウヤ「え~~~~~~~~………」

キョウヘイ「名残惜しそうにすんなっす!! レッドさん、気ィ使わなくてもいいっすから」

レッド「……わかった…」ペイッ

トウヤ「わぁ~…はがされちゃった……」



レッド(よし、いつも通り。これで後は……)

トウヤ「あ、そうだ。僕市場を見に行きたいんだけどいいかな?」

マサル「そういえば、そこだけ案内出来ていなかったな。なら僕が案内するよ」

ホップ「そうなんだぞ? じゃあオレは釣りでもしながら待つんだぞ~!」

ユウリ「私も同行するよ、ホップ。釣りの面白さにも気付いてきたところだからね」

キョウヘイ「んじゃ~俺はちょっとサイン…じゃなくて、用事を済ませにいくっすかね~」

レッド(自由時間だ……)

レッド(どうしよう。どこかについていくか……何か見に行くか……)

1、トウヤとマサルについていく 2、ホップとユウリについていく 3、キョウヘイについていく 4、その他
下1

レッド「……」ジッ

トウヤ「レッドも一緒に来る?」

レッド「……」コク

マサル「漢方薬を売ってる店以外にも、日によって変わる露店が出ているんだ。気に入るものがあるかもな」

レッド(面白いもの売ってるといいな……)


~市場~

トウヤ「わぁ、結構人がいるんだね?」

マサル「観光地というより、地元住民が多い感じだけどな。それでも、面白いものがあるのには変わりない」

レッド(こういう感じなんだ……カントーにはない感じの売り方)

漢方薬屋「うちの薬は苦いよ~~~~!! 苦いけどよく効くよ!!」

雑誌屋さん「プレミア雑誌置いてるよ~! 掘り出し物ばかりだよ!」

宝石屋さん「綺麗な石売ってるよ~、本当は手放したくないけど……」

レッド(……どこに行こう)

1、漢方薬 2、雑誌屋さん 3、宝石屋さん
下1

レッド(……何か聞き覚えがあるような?)

宝石屋さん「やぁいらっしゃい、何か……って、あれ? レッド君たち!」

レッド「その声は……」

ダイゴ「まさかガラル地方で会うとはね。なるほど、噂になっているのは君のことか」

レッド「やっぱり、ダイゴさん……お久しぶりです……」

ダイゴ「うん、いつぶりだったかな……どこかの洞窟でレジロックを見かけたとき以来かな?」

レッド(他のレジ系もいたけど……)

トウヤ「この人も案外神出鬼没だよねぇ」

マサル「その人は……まさか、ホウエン地方の!」

ダイゴ「おっと、僕を知っている人がいたんだね。一応変装していたんだけど」

レッド「……そう、見た目が違うから、すぐわからなかった……」

トウヤ「探検服にゴーグルにヘルメット……いかにも現地で石を取ってきましたって感じだねぇ」

ダイゴ「そうとも! この町の近くにある第二鉱山というところに行ってきたんだ」

ダイゴ「ホウエンでは見られない、綺麗な石の数々……思い出すだけでテンションが上がってきたよ……!!!」

マサル(この人もまともじゃなさそうだな……)

ダイゴ「まぁ、大荷物になってしまうから厳選はしたんだけどね。ここでコレクション外の石を売っているんだ」

レッド「……わざわざ、売るんだ…?」

ダイゴ「うん、旅をするにはお金が必要だからね。何となく、現地で稼いだお金だけで旅したらどうなるかなと思って」

ダイゴ「近くのトレーナーから巻き上げるのも、少し可哀そうだからね。こうした方法を使っているんだ」

レッド「えらい……」

レッド(ダイゴさん強いから、絶対巻き上げたほうが早いのに……)

ダイゴ「そんな訳で、よければ品物を見ていってくれるかい。レッド君が好きそうなサービスもある」

レッド「?」

ダイゴ「僕とポケモンバトルをして勝ったら半額。……どうだい?」

レッド「!!! ば、バトルだけ、とかは……!」

ダイゴ「ははは、そう言うと思った。とりあえず見てみて」

レッド「石……」

マサル「…上手い具合に丸め込まれてないか?」

トウヤ「まぁ、レッドもバトルがしたいだろうし……法外な値段ってこともないだろうからねぇ」

マサル「それもそうか…レッドがやる気になっているのなら、いいか」

レッド「……進化の石、沢山ある…」

ダイゴ「勿論、これらもポケモンの進化の為に使える。けど、この辺りは観賞用かもしれないね」

ダイゴ「ほら見てごらん、この炎の石は中の模様が他の物とは違っているんだ。炎のような揺らぎときらめきが炎の石の特徴なんだけれど、特にこの石は猛火のような激しさをもっているだろう!? 素晴らしい石なんだ、僕も本当は持って帰りたいんだけど荷物がいっぱいで……こっちの雷の石なんかは彩度が他のものよりも低いんだ、だからこそまるで劇画に出てくるようなインパクトのある雷になっていてこっちの水の石は」

レッド(これはもう止まらない…テキトーに石を決めて話を切り上げよう。そしてバトル!!)

1、炎の石 2、水の石 3、雷の石 4、変わらずの石 5、その他(自由記述)
下1

レッド「……これ!」

ダイゴ「わかった、炎の石だね。本当は1000円くらい貰おうかと思っていたけど、バトルに買ったら半額だ!」

レッド「……!」ワクワク

ダイゴ「君とバトルするのはとても久しぶりだね。あれから多くの地方を回って強くなったと聞いたよ」

ダイゴ「さぁ、鋼のように輝くバトルをしよう!」ポーン

メタグロス「めめたぁ!!」

レッド「……リザードン!」ポーン

リザードン「ぐあおおう!」


マサル「…レッド、ジムチャレンジの時より楽しそうだな」

トウヤ「そうだねぇ……レッド本人から聞いた話なんだけど、ダイゴさんはかなり強いらしくてね」

トウヤ「今まで戦った中でも三本の指に入る、って言ってたよ」

マサル「なるほど、流石チャンピオンだな……それにしても、二人とも本気で戦おうとしてるのか?」

トウヤ「そうみたいだね。どっちも集中したら周りが目に入らなくなりそうだから…周りの人を避難させておこっか」

マサル(ここで二人に注意する、とはならないんだな……つまり、それくらいじゃ止まらないということか)

ダイゴ「メタルクローだ!」

レッド「飛んでリザードン!」

メタグロス「めったぁ!!」ジャキン

リザードン「ぐおおう!」バサッ


トウヤ「風圧が…シンボラー、周りのテントに被害が出ないようにしておいてくれる?」

シンボラー「しんふぉあ」ミョミョミョ

マサル「すまないが、今こっちはバトルしてて危ないんだ。少し離れていてくれ!」

客「バトル? おお、本当だ」「巻き込まれないようにしよう」


レッド「……リザードン、フレアドライブ!」

ダイゴ「メタグロス、コメットパンチだ!」

リザードン「ぐおおおおおおう!!!!」ボオオオッ

メタグロス「めたああああ!!!」ゴオオオッ


レッド「……」(煙で向こうが見えない)

ダイゴ「これで……どちらが立っているか、だね」

直下コンマ80以下でレッドの勝ち

リザードン「……」

メタグロス「……」バタッ

レッド「やった、リザードン…!」

リザードン「ぐおおう!」

ダイゴ「惜しかったな…お疲れ、メタグロス」シュウン

ダイゴ「いいバトルだったね、ありがとう。それにしても、ずいぶんと強くなったね」

レッド「こちらこそ……楽しかった……」

ダイゴ「それじゃ、この石は君にあげよう」

レッド「? 半額さーびす…じゃないの…?」

ダイゴ「はは、そんなサービスしても僕に勝てるトレーナーなんてそうそういないからね」

ダイゴ「君とバトルする為の口実さ。ただバトルするんじゃ、ここを荒らしたって怒られるかもしれないし」

レッド「……なるほど……」(値下げ交渉です、って言えば許してもらえるかもしれないということ)

リザードン「…ぐおう」

レッド「? どうしたの、リザードン…」

リザードン「……」

レッド「…この石、欲しいの…?」

リザードン「ぐおう!」コク

ダイゴ「へぇ、君は中々見る目があるね! 炎タイプだし、気に入ってくれた……というよりも」

ダイゴ「さっきのバトルがよっぽど楽しかったんだね」

レッド「……じゃあ、これはリザードンにあげる……」

レッド「思い出、出来たね…」

リザードン「ぐぉう!」

レッド「ダイゴさん、ありがとう…」

ダイゴ「こちらこそ、楽しいバトルをありがとう。僕はしばらくこの地方で石を探す予定だから、また会ったらよろしく」

ダイゴ「その時は一緒に石探しでもしよう! そっちの君たちも一緒にね。それじゃ!」ポーン

エアームド「えぁ~」

レッド(飛んで行った……やっぱりダイゴさんって、ちょっと変わった人。強いけど…)

トウヤ「砂嵐みたいな人だったねぇ……けど、レッドは楽しかったみたいだね?」

レッド「うん……リザードンも、楽しかったみたいだし……」

マサル「さっきのバトルを見ていて思ったんだが…そのリザードン、凄く強いんだな」

レッド「うん……三年前、博士からもらって…そこから、ずっと一緒だから……ね、リザードン」

リザードン「ぐお~!」

トウヤ「あはは、すっごく上機嫌だね、この子。普段わりとクールなのにね?」

レッド(そうかも……)

レッド「……そういえば、トウヤは…何を見に来たの…?」

トウヤ「うん、漢方薬が少し気になってね。ほら、万が一誰かが怪我したり風邪をひいたりしたら使えるかなって」

レッド「…なるほど」

トウヤ「マサルたちは大丈夫だと思うけど、よく無茶する子がうちには二人いるからねぇ…」

レッド「………………」

マサル(キョウヘイもなのか…)

マサル「でも、その気持ちはわかるな。あいつらに何かあったら、僕がしっかりしないとって思うし」

トウヤ「あはは、元気な友達を持つのは楽しいけど、少し心配したくなっちゃうよね」

マサル「そうなんだよな……元気なのがいいところだとはわかってるんだけど、な」

レッド(パパ友の会話だ……)

一方そのころ

1、ホップとユウリ 2、キョウヘイ 3、その他
下1

~釣り堀~

ホップ「今日は楽しい一日なんだぞ~~!」

ユウリ「ホップはいつも楽しそうだけれどね」

ホップ「いつも楽しいから仕方ないんだぞ! でも今日は特に楽しかったな~」

ホップ「やっぱり、ジムチャレンジはやるのも見るのも面白いんだぞ!」

ユウリ「ふむ……そうだね。彼らはみんな面白いバトルをしていたし……、…」

ユウリ(あれ? もしかしてこれって久しぶりに二人きりになってしまったのでは!?)

ユウリ(最近誰かしらと一緒にいたから、なんというか…どう話せばいいのかわからない…!)

ユウリ(普段通りだ~~ユウリ~~!! 平然としていれば平気のはず!)

ホップ「うーん……ユウリは誰の戦い方が気になったか教えてほしいんだぞ!!」ズイッ

ユウリ「え!?!? あっ そう だね~~…」

ユウリ(近い近い近い近い顔がっ 近い!!!!!!!!!!!! 動揺を悟られてはいけない、ユウリ!!!!!)

何て答えるか 下1(コンマが高いほど動揺が顔に出る)

ユウリ「えっあっえ~~~~とうんそうだね!?!?!??!?!?!?!?」

ホップ「ど、どうしたんだぞユウリ!?!? すっごいびっくりしてるんだぞ!?」ガシッ

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「ユウリ~~~~~~~!?!?!? 二択の選択肢でも今まではもうちょっと喋れたはずなんだぞ!?」

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「無限ループに入っちゃったんだぞ!?!?!? 戻ってきてほしいんだぞ~~~~!!!!」

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「もしかして……さっきのがそんなにびっくるする質問だったってことか…!?」

ホップ「考えるんだぞ、ホップ……! どうやったらユウリが戻ってくるか……!!」

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「ずっとはいを選択してるんだぞ…!? つまり…いいえって言わせればこのループから抜け出せる気がするんだぞ!」

ホップ「ユウリ!! おなかがすいてるんだぞ!?」

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「ほんとに空いてるみたいなんだぞ…じゃ、じゃあ! ユウリ、眠いのか!?」

ユウリ「>はい
     いいえ」

ホップ「おねむなんだぞ……!!!!!!!!!!!」

ホップ「こうなったら! ダイマックス質問をぶつけるしかないんだぞ……!」

なんて聞くか 下1

ホップ「好きだぞ!! 付き合ってくれ!!」

ユウリ「>は」

ユウリ「………は!?!??!?!??!?!??!?!?!?!??!」                            ガサッ

ホップ「お! ユウリがやっとはい以外の言葉をしゃべったんだぞ!」

ユウリ「ほ、ホップ、い、今の……」

ホップ「びっくりしたんだぞ? ユウリが戻ってこないから、びっくりするような事を言ってみたんだ!」

ユウリ「あ、ああ~~~~~~~~っ……そ、そういう……」

ユウリ「…………………………ふっ」

ユウリ「とても驚いたとも。ホップ、君は策士だね…」✨

ホップ「そう言われたのは初めてなんだぞ~!」

ユウリ「けれど、誤解をされてしまったら大変だからね…他の人にこういった事を言うのはおススメしないよ」

ホップ「そうなんだぞ? わかったんだぞ、気を付ける!」

ユウリ「あぁ、そうしてくれ」

ユウリ(……ショックなような、好きって言葉が聞けただけでも収穫が凄いような…不思議な感じだ…)

キョウヘイ「わーーーーーーーーー!!!!!!」ダダダダ

キョウヘイ「とんでもないとこを見てしまったっす!!!!!!!!」ダダダダ

キョウヘイ「なんか話してるのが見えたから…なんとなく草むらに隠れて様子をうかがっただけなんすけど」

キョウヘイ「まさか釣り堀で告白イベントが起きてるとは思わないじゃないっすか!!」

キョウヘイ「つい逃げ出してきてしまったっす……ど、どうしよう」

キョウヘイ「このことから考えられる最悪の事態は……レッドさんっす……!!」

キョウヘイ「ルリちゃんについて許しを得てる俺が言うのもアレっすけど…許しってなんだ? まぁそれはおいといて」

キョウヘイ「このままだと二人のいちゃつきに堪えられないレッドさんがガラルを破壊してしまう!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「だ、誰かに相談せねば!!!!!!!!!!!!!!」

下1

キョウヘイ「誰かぁ~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

別レッド「どうしたんだ!?」ヒョコ

キョウヘイ「うわ~~~~~~~~~~~~!!?!?!?!? び、ビビった……」

キョウヘイ「レッドさん……じゃないっすね。別世界の方っすか」

別レッド「多分そうだな! ナツメを追いかけてたら変な穴に落っこちちゃって…ここ、どこだ?」

キョウヘイ「ガラル地方っすよ。その穴って、世界線だけじゃなくて空間も移動させてくるんすね…」

別レッド「ふーーん…ま、俺はいつもいつの間にか帰れるしいいんだ! それより、どうしたんだ?」

キョウヘイ「へ?」

別レッド「半泣きで走り回ってただろ、何かあったのかと思って。俺でよければ相談に乗るぞ?」

キョウヘイ「レッドさんはどの世界の人でも優しいっすね……実は、かくかくしかじかで……」

別レッド「ふむふむ」

別レッド「告白場所が釣り堀か~、確かにロマンチックではないよな~」

キョウヘイ「そっちじゃないっすよ!! レッドさんのほうをどうしようって悩んでたんす」

別レッド「確かに"俺"は色々あったみたいだしな~。まぁ俺も現在進行形でエリカがやばいけど…」

別レッド「けど、それなら俺に任せとけ!」

キョウヘイ「ほんとっすかレッドさん!」

別レッド「そういう時こそ愛のパワーで立ち向かわせる時だ!」

キョウヘイ「ん?」

別レッド「愛し合ってる二人のパワーなら!!! たとえ"俺"相手でも打ち倒せるもんだぜ!!!」

キョウヘイ(当時の少年マンガみたいな事言ってきた…!!)

キョウヘイ「でもま~確かに…リア充オーラをぶつけられたレッドさんは萎んでいきそうっすし…」

キョウヘイ「その作戦、採用っす!」

別レッド「それじゃ、その二人と"俺"を集めないとな! 俺も暇だから最後まで見届けるぜ!」



~ポケモンセンター~

キョウヘイ「…皆さんに集まっていただいたのは他でもありません」

キョウヘイ「犯人はこの中に! …ってわけじゃないっすけど。理由があるんすよ!」

別レッド「そうだそうだー!」

マサル「ちょっと待ってくれ!!! ……だ、誰だ…?」

別レッド「俺はレッド! って言っても別世界から来たレッドだけどな!」

レッド「ちょっと似てるけど、真逆の世界の人……」

マサル「べ、別世界……?」

トウヤ「並行世界、とかそういうやつだねぇ。僕も最初は信じられなかったな~」

ホップ「じゃあ、色んな世界に色んな俺がいるってことなんだぞ!? すごいんだぞ~!」

ユウリ「なるほどね。その可能性は今までも否定出来ないと思っていたところさ」

別レッド「ま、今日は俺のことはどうでもいいんだ! 話を続けてくれ!」

キョウヘイ「……まず、レッドさんに聞きたいことがあるっす。同じパーティの中にリア充がいたらどうします?」

レッド「……」ピク

ユウリ「」ブフォ

ホップ「?」

キョウヘイ「その人らが旅中ずっとイチャコラしてんのを横で見ることになったらどうします!?」

レッド「……もしかしたら……ガラルを破壊するかもしれない……」

キョウヘイ「やっぱり……レッドさんは遅かれ早かれ破壊神になる定めだったんすね……」

レッド「まさか……この中に…………」

キョウヘイ「今やこのお方を倒せるのは二人しかいないんすよ!! ユウリ、ホップ!!!」

ユウリ「なんっ なななななっなな どういうことだい!?!?!?」

ホップ「どういうことなんだぞ?」

マサル「……僕にも説明してもらえるか?」

トウヤ「わぁ」

別レッド「どういうことも何も、釣り堀で告白したんだろ?」

マサル「…そうだったのか」

ユウリ「いや、それはだね!!」

キョウヘイ「そうっすよね、ホップ!!!」

マサル「そうなのか!?!?」

ホップ「?」

トウヤ「すっごく不思議そうな顔をしてるけど…」

別レッド「んー? こいつの話だと、釣り堀から「好きだ、付き合ってくれ」って声が聞こえたって…」

レッド「……………………」

ユウリ「いや~~その それは 誤解だとも!! え~~~と…」

ホップ「……ああ! 驚かせた時の話なんだぞ?」

キョウヘイ「え?」

マサル「?」

レッド「……?」

ホップ「話してるとき、急にユウリが動かなくなったから驚かせようと思って…」

ホップ「オレが普段言わないようなことを言えば、驚いてくれる! そう思ったんだぞ、結果は大成功!」

レッド(…つまり、僕がたまにやってる寝起きドッキリと同じような物ってこと…?)

レッド「なんだ……よかった……」ホッ

キョウヘイ「……そ、そうだったんすか!?!?!? うわ~~~~~俺まで驚かされたんすけどお……!!」

ホップ「まさかいるとは思わなかったんだぞ! ごめんなんだぞ~…!」

キョウヘイ「いや、実際隠れてたのは俺っすから、マジで俺の勘違いってだけなんすけど……」

キョウヘイ「マジで焦ったっすよぉ、世界が滅ぶかと思ったっす」

別レッド「ははっ、実際滅ぼしそうだったな、"俺"!」

レッド「うん……」

トウヤ「あはは、僕もびっくりしたよ~」

ユウリ「はは……キョウヘイが驚くのは仕方ないさ、この私ですら少し動揺してしまったのだからね」

ユウリ「けれど、もうそういった冗談は言わないよう注意してあるとも」

キョウヘイ「そっすか…あ~ビビった~~~……」

マサル「……そう、か」

マサル(安心している。俺が、俺たちが……まだ三人組でいられるという事に)

マサル(腹立たしい。冗談でそんな事を言ったホップが。けど、彼は本当に悪気はないんだ…彼が悪くないことも、わかっている)

マサル(喜んでいる。ユウリが、ホップによって傷付けられていることに)

マサル(…駄目だ、俺が考えていいのは一つ目までだな。余計な事は考えないようにしよう)ハァ

マサル(俺は、あの二人を支えていかないといけないんだ。友人として、家族として、英雄のトレーナーとして…)グッ

トウヤ「……さて、」

トウヤ「誤解も解けたところで、これからどうしようか。エンジンシティに戻るんだよね?」ニコ

レッド「エンジンシティ……開会式、やったところ」

マサル「! あ、あぁ。エンジンジムは、二つのバッジを手にした実力のあるトレーナーしか挑めないんだ」

ホップ「きっと三人なら普通に出場出来るけど、せっかくだから先にこっちに来たんだぞ!」

ユウリ「ゴホン…そうだね、ここからエンジンシティに戻るには第二鉱山を通っていくのが一番早い。観光ついでに向かおうじゃないか」

キョウヘイ「今ここを出たら、多分向こうに着くころには夕方過ぎてそうっすね~」

トウヤ「暗くなってからの山は危ないから、早めに出発しようか」

別レッド「鉱山? ポケモンがたくさんいて楽しそうだなー! なぁ、俺も……あっ」パカ

別レッド「わーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」ヒューーーン……

レッド「……ばいばい…」ノシ

キョウヘイ「レッドさん、案外自分にドライっすよね…」

今日はここまで。次回は明日!

はじめまーす

~第二鉱山~

レッド「……なんか、前のところより…しっかり鉱山……」

キョウヘイ「トンネルを抜けると…抜けてないっすね。そのまま鉱山なんすね~」

トウヤ「あまり整備されてない…現役の鉱山なのかな? 辺りもなんだかきらきらしてるね」

マサル「そうだな。暗いから足元に気を付けてくれ、池もあるし……」

レッド「……気配!」ブンッ

イシツブテ「デェーンデデン」ブンッ

マッギョ「むぎょ!?」

ホップ「流石だぞ! マッギョの気配をしっかり理解しているんだな!」

キョウヘイ「マッギョ?!?!」

トウヤ「えっこれが? あのマッギョ……??」

キョウヘイ「刺々しくなっちゃってまぁ~~……」

レッド「……これ、モンスターボールみたいになってる」

ユウリ「そうだとも。これを拾うために近付いたトレーナーに襲い掛かるのさ」

マサル「トラバサミみたいに挟んでな。そうして餌を得ると言われてるポケモンだ」

キョウヘイ「へ~~……イッシュにいるマッギョは電気も使えるっすけど、こっちは鋼なんすね~」

トウヤ「あっちのマッギョもかなり危険だけど、ここのマッギョも中々だねぇ……」

レッド「……なんでモンスターボールなんだろう…」

キョウヘイ「…確かに? 餌を得るならきのみとかに擬態したほうがよさそうっすけどね~」

ホップ「そこは学会の中でもよく議題になってるんだぞ~……」

レッド「……あとは、水タイプも多い…?」

キョウヘイ「なんかじめじめしてるっすしね~…」

トウヤ「釣りとかもできそうだし…あ、トロッコもある。本当に使われてる鉱山って感じだね」

キョウヘイ「それにしてはこう…整備されてないっていうか。いや、ちゃんと明かりとかはあるっすけど」

マサル「確かに、前に行った鉱山のほうが人も多いし整備されてるかもな」

ホップ「けど、こっちも色んなポケモンがいたりして楽しいんだぞ!」

ユウリ「それに……まだ見つかってない鉱石があるかもしれない、ということさ」

キョウヘイ「お、リベンジしちゃうっすか~!?」

マサル「確かに、負けっぱなしっていうのもな」

レッド「……うけてたつ……」

ホップ「受けて立つんだぞ!」

トウヤ「そうだねぇ、宝探しやろっか?」

キョウヘイ「そんじゃ、リベンジマッチってことで組み分けは同じでよさそーっすね!」

ユウリ「ふっ……私たちカッコいい14歳組の力を見せてやろうじゃないか!」

マサル「僕たちそういうチーム名だったんだな……」

レッド「ちーむめい……」

ホップ「それじゃーこっちは元気いっぱい組なんだぞ!!!」

トウヤ「僕も二人に負けないくらい元気に頑張らないとねぇ……」

キョウヘイ「…にしても、ちょっとマンネリっすよ。せっかくっすし、誰か良い感じに通りかからないっすかね~…」

ゲスト  下1と下2

ファイア「宝探しって言ったら俺ですよね!」バッ

ガチムチ「三回目の登場よぉ~~! アタシのファンがいるのね…アリガト!」バッ

キョウヘイ「うわーーーっビックリした!! 迫力があるからやめてくれないっすかね!?」

レッド「ファイア……!」

ファイア「はーい、ファイアくんですよ~。番外編じゃ出まくってるから久しぶり感はないけどね」

トウヤ「そうなんだ? 僕はちょっとびっくりしたよ~」

ファイア「ま、宝探しがあるところに俺は現れるということで」

ガチムチ「アタシたちも参戦よぉ~~~!!」

ガチムチ「そうねぇ~~…アタシも元気いっぱいチームに入っていい?」

ホップ「勿論なんだぞ~!」

レッド「頼りになる……」

トウヤ「保護者が増えるのは心強いねぇ」

ガチムチ「うふふ、アリガト! さ~て、若者に負けないくらい元気いっぱいに頑張るわよォ~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!」


ファイア「俺、めっちゃ十歳だけど参加していい?」

キョウヘイ「もちろんっすよ~! 全然十歳とは思ってないっすし」

ファイア「それはそれで複雑ぅ~…あ、俺確かガラル編初登場…だよね? お二人は初めましてなわけだ」

ファイア「ファイアって言いま~す。あそこにいるレッドの弟。よろしくね」

マサル「えっ、レッドって末っ子か一人っ子じゃなかったのか!?」

ユウリ「弟!?!? そうだね、てっきり彼は末っ子だとばかり……」

ファイア(兄さん……)

ファイア「俺には双子の妹もいるから、兄さんは一応下の子を二人持つ立派なお兄さんですぞ」

マサル「そうだったんだな……僕は少しレッドを甘やかしすぎたかもしれない」

ユウリ「まぁ仕方がないんじゃないかい? 甘やかし度で言えばトウヤとキョウヘイのほうが上だしね」

キョウヘイ「まぁトウヤさんは…ってちょっとぉ! 俺は別にそこまで甘やかし隊じゃ……うーん、自信が持てないっす」

キョウヘイ「それは置いといて!!!!! チーム対抗宝探し、スタートっすよ!」

トウヤ「ルールは前回と同じでいいかな?」

キョウヘイ「了解っす、価値の総額で勝負っすね!」

ガチムチ「オカマの目敏さ、見せつけてやるわぁん!!!!!!!!!!!!」

ファイア「俺のダウジングマシンが火を噴くぜー」

キョウヘイ「それじゃ、勝負スタートっす!!!」



~カッコいい者たちチーム~

ファイア「あ、こういうチーム名になったんだ。いやはや照れますな~」

キョウヘイ「自信もっていいと思うっすけど~…と、それは置いといて。作戦を考えるっすよ!」

マサル「前回はとにかく何でもいいからコツコツ数を稼ぐ方向にしたんだったな」

ユウリ「それで負けてしまったけれど……作戦としては間違ってないと思うよ」

ファイア「ん~、確かに……向こうは運の良さで一発逆転タイプだろ~しね」

ファイア「天賦の才に勝ち得るのは努力と相場が決まっておりますでな。俺はその作戦に異論なしだよ」

マサル「あ、あぁ……きみ、本当にレッドの弟で十歳なのか?」

ユウリ「大人びている子だとは思ったけれど……本当に十歳?」

ファイア「助けて兄さん! 俺のキャラ設定のほとんどが疑われているよ~う!」

キョウヘイ「はいはい、とにかく作戦が決まったんすから早速行動に移すっすよ!」


~元気いっぱいチーム~

ホップ「よ~~~し、頑張るんだぞ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

ガチムチ「やるわよォ~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!」

レッド「…………!!!!!!!!!!」

トウヤ「あはは、みんな元気いっぱいだね。僕も…が、頑張るぞ~~~!!」

レッド(キョウヘイが見てたら「これだからイケメンは!!!」って怒るんだろうな……)

ガチムチ「そういえば、こっちは何か作戦とかあるのかしらん?」

ホップ「あるんだぞ! 凄いものを拾う……なんだぞ!!!!!!」

レッド「せっかくだから…すごいお宝……!!」

ガチムチ「いいわねぇん、アタシもそういうの大好き!!! すっごいの拾って度肝を抜いてやりましょ!!!!!!」

ホップ「お~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」

レッド(ガチムチさん、馴染むのがうまい……)

トラブルが起きるほう(イベント成功したら結果に+補正、失敗したら-補正)

下1


~元気いっぱいチーム~

レッド「お宝を見つけるには……どんどん奥に進むべし……」

ホップ「まだ誰も見つけてないお宝を探すんだぞ~!」

ガチムチ「そうねぇん、出来れば現地の作業員がまだ見てない辺りに行きたいわね~!!」

レッド「……」コクコク 「あっち、とかは……」

トウヤ「うん……そうだね、確かに人の手があまり入ってないみたい。だけど、その分危ないんじゃないかなぁ…」

ガチムチ「この子たちもトレーナーだもの、危険は承知よねぇ? ま、アタシたちが十分注意すればいいわ!!」

トウヤ「…うん、そうですね。じゃ、行ってみようか」

ホップ「わかったんだぞ! しっかり気を付けつつなんだぞ……!!!」

レッド(山暮らしには慣れてるから、大丈夫のはず……)

レッド(僕がいつも暮らしてるの、山の上だから山の中のことはあまりわかりませんでした)

ホップ「いわなだれがおきて閉じ込められちゃったところなんだぞ!!!!!!」

トウヤ「ごめんね、入り口をもう少し確認しておけば良かったね……」

ガチムチ「アタシも見たけど、ちょっとやそっとで崩れるとは思えなかったわぁん、気にしちゃダメよ!!」

レッド「……今は、出る方法を考えないと……」

ホップ「そうなんだぞ、皆に心配をかけちゃうからな! けど、どうすればいいかわからないんだぞ…」

ガチムチ「そうねぇん……アタシとレッドちゃんで壁を崩すのもいいけど、それだと他の場所も雪崩れる可能性があるわ」

トウヤ「うーん……あ、こっちに通れそうな場所があるね? けど、すごく細い道だし、先がどこに繋がっているかもわからないな…」

ホップ「う~~~ん……あ、手持ちにいるエスパータイプのポケモンにテレポートを頼むはどうなんだぞ!?」

エーフィ「まぁ頑張れなくもないけど、結構細かい座標を指定しなきゃいけないっぽいから大変そ~~」

レッド(エーフィいつの間に……まぁいっか。どうしよう…)

1、壁を崩す 2、細い道を進む 3、テレポート
それぞれシークレットコンマ判定あり 下1

レッド「……あっち、行ってみよう…」

トウヤ「…わかった。けど、こっちも崩れるかもしれないから気を付けていこうね」

ガチムチ「レッドちゃん、先頭は任せるわぁん!! その代わり殿は任せてねぇん!」

レッド「……!」コク

ホップ「よーし、それじゃあ気を付けて出発なんだぞ!」


レッド「……」ザッザッ

レッド(すごく細い…けど、頭上からは何も振ってこないし、近くの壁は思ったより頑丈かも)

レッド(この調子なら……あっ!)

ホップ「何か光ってるんだぞ……!」

トウヤ「それって……!」

ガチムチ「あら!! ……これは、アタシたちの勝利かもしれないわねぇん…!!」

レッド「…出口も、あった……!!」

キョウヘイ「今回のアクシデント枠は向こうだったみたいっすねぇ」

ファイア「めっちゃ意気込んで出てきたけど、そこまで出番が無いという」

マサル「…彼、ダウジング中はわりと年相応って感じだったな」

ユウリ「そうだね、元気に走り回っていて……確かにレッドの弟だなと思ったよ」

ファイア「ほんとー? 確かに黙ったらそっくりとかはよく言われますけどもね~」

キョウヘイ「お、向こうさんも戻って……なんか汚れてないっすか!?」

レッド「……ただいま…」

ファイア「お帰り~。それにしても、途中で岩雪崩に巻き込まれたみたいな顔してどうしたの?」

トウヤ「あはは、大体そんな感じかな……でも、みんな怪我してないよ」

ホップ「元気いっぱいチームだからな!!!!!!!!!」

キョウヘイ「はは~ん……ま、それでも俺たちカッコいいチームには勝てないっすよ!」

ユウリ「かなりコツコツ頑張ったからね! 努力の積み重ね、というやつさ」

マサル「ファイアのダウジングマシンもかなり役に立ってくれたしな」

ファイア「あいさー。トレジャーハンターのファイアくんとは俺のことだとも~」

レッド「……こっちも、頑張った…」

ホップ「一個しか見つけてないけど、秘密兵器なんだぞ!」

ガチムチ「アタシもびっくりのお宝よぉん! これに勝てるかしらぁ~~???」

トウヤ「それじゃ、お互いに手札を見せ合うとしようか!」

下1コンマ カッコいいチーム  下2コンマ(+30)元気いっぱいチーム

キョウヘイ「どうだーっ、星の砂が6個っす!」

ユウリ「数の暴力ということさ!」

マサル「それはちょっと違うかもしれないが…かなりの量だ」

ファイア「ま、頑張ったと思うんだよね~…さて、どうかな」

レッド「こっちは……じゃん」

ホップ「彗星のかけらなんだぞ~~~!!」

キョウヘイ「な、なにーっ!?!?」

ユウリ「え、えーと…いくらだったかな!?」

キョウヘイ「星の砂6つは9000円、彗星のかけらは12500円…俺たちの負けっす!!!」

マサル(すごいスッと値段が出てきたな……)

ホップ「やった~~~~~!!!!! 買ったんだぞ!!!!!!」

レッド「やったね……」

トウヤ「頑張ったかいがあったねぇ…」

ガチムチ「元気の勝利ね!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「ね~~~~俺もう罰ゲーム嫌なんすけど~~~!!」

ファイア「えっ罰ゲームあるタイプのミニゲーム? 覚悟がまだできてないんだよな~」

ユウリ「ば、罰ゲームはもう見飽きたんじゃないかい!? ここは勝者への商品を用意するべきでは?」

マサル「それも一理あるな…そっちのチームはどうしたい?」

レッド(ものすごく迷う……)

ガチムチ「困ってる姿を見て楽しむか、もらった景品で楽しむかってところかしらん?」

レッド(困ってる姿で楽しむってすごく悪い人みたい…)

どうするか
1、罰ゲーム(内容も添えて)  2、商品(内容も添えて)
下1

エーフィ「じゃあそういうことで!!!!!!!!!!」

ユウリ「えっ私はいいのかい? 悪いねみんな、私は賛成だ!」

マサル「ユウリ!!!!」

キョウヘイ「俺も嫌なんすけど!!!! ヤダヤダ!!!!キョウルリ固定です!!!!!!!」

ファイア「ね~~~~~~なんでそっちの方向性になっちゃうかな~~~~……ちくしょ~めぇ」

レッド(勝ってよかった……)ホッ

トウヤ「これってこっちに…なんていうか、被害が来たりするのかな?」

エーフィ「どうだろ…そこは本人たちによる……」

マサル「僕たちの意思によっちゃうのか!? 余計嫌だな……!!!」

キョウヘイ「今から逃げればなんとか……」

エーフィ「ならないよ!!!!!!」ミョンミョンミョン

キョウヘイ「グワーーーーーッ!!!!」

レッド(勝ってよかった……これ僕らが負けてたらトウヤが目覚めてる流れだった……)

アクロマ「だああああああああッ!!!!!」ゴロゴロゴロ

レッド「!?!?!??」

ホップ「わーーー!?!? 白衣が泥だらけの人が来たんだぞ! むしろ茶衣なんだぞ!!」

アクロマ「私はキョウヘイくんが他の男と良い感じになるのを許さな委員会の者と申します!!! 間に合いましたね!!!!」

アクロマ「そして今フィーらせられようとしているということは私もいい感じになるという可能性がある!!!!!」

トウヤ「あはは、私利私欲だねぇ。僕としては構わないけど…」

レッド(僕も)

アクロマ「という訳ですキョウヘイくん!!! 二人でランデブーとしゃれこみましょう!!!!!」バッ

キョウヘイ「しゃれこまねえよ!!!!!!!!!」ゴスッ

アクロマ「頭突きィ!!!!!!!!」

アクロマ「ど、どういうことです? フィーっているのでは???」

エーフィ「えっなんでだろ…僕がアクロマに抵抗しがちなキョウヘイがいるアクキョウが好きっていう趣味があるからかな???」

レッド(多分それだ……)

アクロマ「なんて趣味が…もうちょっと甘い感じでお願いしたいものです! しかし諦めませんよ!!」

エーフィ「しょーがないなー」ミョンミョン

キョウヘイ「ぐわーーーっ!!」

レッド(何回も洗脳されて可哀そう…)

キョウヘイ「う、うぅ……あ、アクロマ……?」フラ

アクロマ「!!!!!!!!!!!!!!(興奮)(罪悪感)(好きな子には元気でいてほしい心)(いつもの彼が一番好きだったのだという気付き)」

エーフィ「ほらめんどくせっ」

アクロマ「と、とりあえず……この子は私が保護しますので……!!!」

レッド(凄い罪悪感に駆られてたしあれはほっといてよさそう…他はどうなったかな)

マサル「う……ぼ、僕は…俺は……」

レッド(映画のミュウツーみたいになってる……!!)

トウヤ「レッドはあんまり経験がないけど…エーフィのあれ、結構つらいんだよ」

レッド「そうなの…?」

トウヤ「無理矢理混乱状態にさせられるって感じで…僕はもう無理~ってなって意識がなくなるんだけど…」

レッド(それで代わりに目覚めトウヤが出てきてるって感じなのかな……)

トウヤ「確かマサルは直接アレを浴びるのは初めてなんだよね? 大丈夫かなぁ…」

ホップ「ところでフィーらせるって何なんだぞ?」

トウヤ「あっそうだねそこからだね……! えーと 何ていえばいいかな…」

ホップ「…わからないけど、なんだか辛そうなんだぞ。マサル、大丈夫か?」

レッド(あっ)

トウヤ「あっ」

ホップ「マサル~~?」

マサル「……ホップ…」

マサル(お前がいなければ…、いや 何を考えてるんだ 俺は)

マサル(恋敵である前に、大事な友人なんだ。だから、そんなことは……)

マサル(……そうだ)

マサル(ユウリが諦めるように、俺が)

ホップ「やっぱり辛そうなんだぞ! エーフィに言って止めてもら…マサル?」

マサル「ホップ。お前に助けてほしいんだ、それよりも簡単な解決方法がある」

ホップ「そうなのか? ならオレも手伝うんだぞ!」

マサル「ありがとう。お前は良いやつだよ……」グイ

レッド(とっ とととととと止めるべきかな!?!??!?!)

トウヤ(なんかシリアスっぽいから動かない方がいいかなってなっちゃうよね……!!!)

ホップ「マサル?」

マサル「そのまま動かないでいてくれれ ばっ!?」ドンッ ズサッ

ユウリ「あ……す、すまない! 手が勝手に……!」

ホップ「だ、大丈夫かマサル!? ダメだぞユウリ、今マサルは大変なんだ!」

ユウリ「す、すまない……でも……」

マサル「……、…」

マサル(何を笑ってるんだ、俺は)

マサル「…レッド、僕を殴ってくれ!!」

レッド「!?!?!?!!?!?!??!」

トウヤ(ここで自分が関わる事になると思ってなくてびっくりしちゃったんだね…!)

レッド「……!!!!!!!!!!!」ブンッ

トウヤ(それは手加減してるんだよね! してるよねレッド……!!!!)

マサル「」バタッ

レッド「あっ だ 大丈夫……!?!?!??! 手加減……した…はず…だけど……」

ホップ「なんで殴れなんて言ったんだぞ!? おーいマサル~~!!」

ユウリ「え、えーとえーと……こういう時起き上がらせるにはどうしたらいいのかい!?!?」

トウヤ「あ、これ使ってみようか。さっき買ったふっかつそう。漢方屋さんも人に使えるって言ってたし…結構効くんだよ」ペイ

レッド(生で……)

マサル「……ごほっ、ごほっ……すまない、皆。迷惑かけたな」

ホップ「罰ゲームだったから仕方ないんだぞ! けど、何をしようとしてたんだぞ?」

マサル「それは……、…」

ユウリ「まぁまぁまぁそれは置いておこうじゃないか! 彼が正気に戻ったのが何よりも大事、そうだろう?」

ホップ「確かになんだぞ!」

レッド(マサルの方もなんとかなってよかった……あとは……)

ファイア「俺なんですけども」

レッド(そうだね……)

ファイア「王道カップリング、そしてシリアス展開、そのあとの俺ってめっちゃハードル高くない?」

ファイア「俺にはそういう持ちネタとかないんだけど……一定の人に媚びるとしても相方が今いないし……」

ファイア「どうしてくれんの? 落ちで滑るって最悪ですよ、時間もないし……」

エーフィ「ヒエ~~~~っなんで僕が詰め寄られてんの!??!?!?」

エーフィ「え~~~~いっ、とにかくフィーってくれやい!!!」ミョンミョンミョン

ファイア「ぐわーーーっエスパータイプに弱いのはわが一族の宿命~~~ッ!」

レッド(わかる……)

トウヤ(悲鳴がすっごく具体的……)

ファイア「……」

レッド「…ファイア、大丈夫…?」

トウヤ「効果抜群の時の音してたねぇ……」

ファイア「…大丈夫、じゃないかも」

レッド「!! トウヤ、逃げ ッ」ズサッ

トウヤ「えっ僕も!? わーー!!」ズサッ

ファイア「はいお二人とも確保~~! ちゃんと言ったでしょ、大丈夫じゃないかもって」

ファイア「俺、このミョンミョンってやつ真正面から受けるの初めてだからさ、どんなもんかと思ったけど」

ファイア「……随分とあくどいよね、エーフィ。悪タイプなんじゃないの?」

エーフィ「なんのことぉ~~~~?????」キュルン

エーフィ「ま、僕も仕組みはほとんどわからずに使ってるからマジでわかんないよ! みんなフィーになれ~って思ってるだけだし!」

エーフィ「トウヤにはうまく効いてないけど。普段から……」

ファイア「……ま、いいや。ね~えお二人とも、お話しよ」

レッド(動けない……確かにファイアの身体能力はマサラ人の中でも上だけど、力は僕のほうが上なのに……)

トウヤ「くびっ、首絞まる……ぎぶ……」

ファイア「俺ね、普段から二人の事尊敬してるんだよ。知ってた?」

ファイア「トウヤさんはさ、いつもしっかりしてて。問題児二人をよくまとめてるなって思うし」

レッド(問題児二人って僕とキョウヘイのこと……??)

ファイア「優しいし、バトルも強いし……実はさ、本当に素直にすごいなーって思ってたんですよ。前々からね」

トウヤ「そ、そうなんだ……ちょっと照れちゃうね」

ファイア「兄さんは言わずもがな。俺は兄さんが最強だと思ってるし、最高のトレーナーだと思ってる」

ファイア「超えたるわ~い! みたいな気持ちもあるけど……尊敬が一番なんだよ、マジでマジで」

レッド「……」テレテレ

ファイア「なんだけどね」

ファイア「あのミョンミョンってやつ受けたらさ、それがねじ曲がっちゃった気がするんだよ」

トウヤ「えっ」

レッド「?」

ファイア「年上で、尊敬できる、そんな二人がさ……ここで俺の物になったら面白いだろうな~って!」

エーフィ「カーッそういうタイプか~~~! 若干思ってたけど、実際に見るとこれは良いフィーだね!!」

ファイア「その若干思ってたってのが原因でしょ……」ボソッ

ファイア「ま、こうなっちゃったら俺の意思では止められないよ。兄さんはともかく、トウヤさんはいつも目覚めてるんだし」

ファイア「たまには主導権を俺に譲ってくださいよ。ね、おにーちゃんたち?」

トウヤ(なんか素直に命の危機を感じてしまうね…)

レッド(マサルもユウリもホップも今は大変そうだし、キョウヘイはどっかいっちゃったし……)

ガチムチ「駄目よぉ~~~~~、そんなアプローチの仕方じゃ良い男も形無しね!!」ヒョイ

ファイア「!! っべ、特別ゲストすっかり忘れてたな~~……」

ガチムチ「アタシも色々あったからね…気配を消すのは得意なのよん♡」

トウヤ(何者なのかどんどんわからなくなるね……)

レッド「あ、ありがとう……!」

ガチムチ「お礼なんていいのよぉ~~~、アタシは真実の愛がない行為が嫌いなだけ……」

ガチムチ「確かこの子、レッドちゃんの弟なのよねぇ? なら少しくらい拳骨しても平気よねぇん!!!」

ファイア「あ、あーーー……オッケー受け入れます。けど防御力はトゲピーくらいしかないもんで、手加減してもらえると……」

ガチムチ「お姉さんに任せなさぁい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!♡」ゴンッッッ

ファイア「いっっっっっっっっ……な、ナイスパンチ……」b

ガチムチ「どうやらもとに戻ったようねん、一件落着!」

ガチムチ「それにしてもアナタ、罰ゲームにしてもやりすぎよん? せめてセーフティはつけておきなさいな」

エーフィ「さ、サーセンっした……」

ガチムチ「わかればいいのよぉ~~~~!!!」

レッド(……一件落着…?)

トウヤ(どうだろうね……)

トウヤ「とりあえず……皆が落ち着いて、キョウヘイが戻ってきたら先に進もっか」

レッド「うん……」

今日はここまで。次回は金曜日です

はじめます

キョウヘイ「もにゃもにゃにゃ……」zzz

アクロマ「持ってきました……ッ!!」

レッド「……寝てる」

トウヤ「あれ……どうしたんです? これ」

アクロマ「おそらくですが、脳にかかる負担が大きかったことで強制シャットダウン……といったところですかね」

アクロマ「皆さんの方はご無事におさまったようですね?」

ファイア「俺の脳細胞は何百個かやられてしまいましたがね……」

ガチムチ「アタシも心が痛かったわぁん……」

アクロマ「なるほど!!!(超高速理解)」

レッド(マサル達もそろそろ大丈夫かな……)

キョウヘイ「……はっ、あれ 俺は何を……」

アクロマ「置きましたがキョウヘイくん!!!!!!」

キョウヘイ「うわ!?!? ……いや遠いな!? 珍しいっすね、お前がソーシャルディスタンス守ってんの」

アクロマ「罪悪感やらなにやらに押しつぶされてしまいそうでして……とにかく、私はこれで!」ダッ

キョウヘイ「走ってどっかいった……つか白衣くっそ汚れてるっすね……なんだあいつ……」

トウヤ「……まぁ、何事も無かったみたいでよかったよ。こっちは色々あったけど、概ね無事だしねぇ」

レッド「……」コク

キョウヘイ「そうなんすか? ……あとでガラルトリオで何があったか教えてくださいっすね」

レッド「わかった……」

キョウヘイ(俺の推理だとマサルはホップのところへ行くはずっすけど、なんかアレっすからね…)チラ

ホップ「まだ起き上がらないほうがいいかもしれないんだぞ!!!」

ユウリ「そうだとも、私あんなに大きなたんこぶ初めて見たぞ!?」

マサル「だ、大丈夫だと思うぞ……ふっかつそうの効果も出てるみたいだし、痛くないから」

ホップ「でも念のためなんだぞ!!!! さっきも変だったし!!!!!!!」

マサル「それは~~……もう効果が切れてるというか、治ったんだ。な、ユウリ?」

ユウリ「うん!? あ、あぁそれはそうだね…もう正気ゴホン!!!! 大丈夫ではあるようだ」

マサル「ってわけだ。ホップ、そろそろ起き上がっても……」

ホップ「そうだ……バイウールーの背中に乗せて運んでいけばいいんだぞ!」

マサル「それはそれで落ちるから!!」


キョウヘイ(マジで何があったんだ……)

トウヤ「三人とも~、キョウヘイ戻ってきたからそろそろ行こうか」

マサル「あ、あぁ」

ガチムチ「じゃ、そろそろアタシたちもお暇しようかしらねぇん」

ファイア「ですなー。俺の相方とそっちの相方は待たせちゃってるし」

ガチムチ「話が合ってるようだったから置いてきちゃったけど……あのボウヤ、怒ってるんじゃない?」

ファイア「どーだろ。あのおじさん、カルムと気が合いそうだったし……もっと話したかったって言われるかも」

ガチムチ「あらあら、拗ねちゃってるのはこっちだったのねぇ!!」

ファイア「何を言うとりますかお姉さま~~~~~~??」


レッド(あの二人あんな仲良かったっけ……)

トウヤ「いい感じに退場していったね……」

キョウヘイ「うわ~めっちゃ面白そうな場面見逃したっすね…俺のばかばか!」

レッド(……疲れた…… 早く、外に出ちゃおう)

~エンジンシティはずれ~

レッド「……夕方…」

キョウヘイ「わ、鉱山の中で遊んでるうちにわりと時間経ってたんすねぇ」

トウヤ「だね……今日はもうまっすぐホテルに行って休もうか」

ホップ「それがいいんだぞ!!!!!!」

マサル「はは、僕は大丈夫だって……でも、少し疲れたのは確かだな」

ユウリ「ふっ、まさか宝探しの罰ゲームがあんなに大変だとはね……」

レッド(エーフィにはしばらくおとなしくしといてもらおう……)

マサル「さ、行こう。開会式の時に泊まったホテルが使えるはずだからな」

レッド「……」コク

~ホテル~

キョウヘイ「はい到着! 早かったっすね~」

トウヤ「あはは、歩いてすぐ街だったしね……さて、荷物を運びこむ前に」

トウヤ「部屋割りを決めないとね。どうする…?」

キョウヘイ「あ…俺たちにゆだねる感じっすか」

トウヤ「朝、一番加害者に立つ可能性があるのは僕だから……」

レッド(なんか可哀そう…でも切実な問題だから…)

ホップ「とりあえずくじ引きなんだぞ!」

キョウヘイ「おっけーっす、くじ引きという名の安価っすね!」

ユウリ(私もどうにかして混ざる方法を考えてみるか……)


部屋訳(3人と2人) 下1

キョウヘイ「うす……レッドさん、頑張りましょうね!!!!!!!!!!!!」

レッド「……」ブンッ ブンッ

トウヤ「わぁ、頼もしい素振りだねぇ……痛いのもアレだけど、僕の体で勝手な事をされるほうが嫌だし…あとはよろしくね」ニコ…

マサル(死ぬみたいな言い方をするな……)

ホップ「じゃあマサルは俺となんだぞ!!! しっかり看病するんだぞ~~~!!」

マサル「ありがとう。って言っても、もうほとんど大丈夫なんだけどな」

ホップ「確かにほぼすることがないんだぞ……!」ハッ

~部屋~

キョウヘイ「ん~~~……まだ別に眠くないんすよね。さっきも昼寝したようなもんだし……」

キョウヘイ「今日バトルもしたはずなんすけど、なんとなく昔の事みたいに感じるっす」

レッド「たしかに……」

レッド(思えば、ほぼ一日で攻略してしまった気がする…あの街)

トウヤ「あはは、僕は結構大変だったなぁ……わ」ポーン

メタモン「めったも!」

トウヤ「この子は満足してくれたみたいだからいいんだけどねぇ」

レッド(かわいい……)プニプニ

メタモン「めた~!」

キョウヘイ「いや~、マジであのバトルは見てるほうもかなりビビったっすよ……」

キョウヘイ「トウヤさんってそーゆーことするから凄いっすよね~」

レッド「うん……すごいバトルだった……」

トウヤ「あはは……この子が頑張ったからだよ。ね」

メタモン「めった!!!」

トウヤ「……そうだ、僕少し用事があるから出てくるね。そこまで遅くはならないけど…先に寝てても大丈夫だからね」

キョウヘイ「ういーす、いってらっしゃ~い」

レッド「いってらっしゃい……」

トウヤ「うん、いってきます」バタン

キョウヘイ「俺は~~……どーしよっかなあ。SNSの更新とか連絡とか済ませちゃうっすかね~…」

レッド(僕も疲れたけどそこまで眠くもない気がする…… どうしよう)

1、特訓 2、隣の部屋(ガラル男子組)へ 3、トウヤを追う 4、その他(自由記述)
下1

レッド(……トウヤ、何しに行ったんだろう?)

レッド「……僕も、出かけてくる……」

キョウヘイ「はーい! 気を付けるんすよ~、いってらっしゃい!」

レッド「いってきます……」バタン


~ホテル ロビー~

レッド(とりあえず、部屋の外に出てみたけど……どこに行ったんだろう)

レッド(ホテルの外に出てから考えようかな……あれ)

トウヤ「……」

レッド(いる つい気配を消しちゃった……)

トウヤ「……」

レッド(何かを見てる……これは、銅像? 確か…)

~回想~

マサル「あぁ、これはガラルに伝わる英雄の像だな」

トウヤ「へぇ?何か持ってるねぇ」

マサル「盾と剣だ。ここの解説によれば、英雄はこの武具を使ってガラルを守ったんだそうだ」

~回想おわり~

レッド(…そういえば、あの時もトウヤは興味がある感じだった。あんまり詳しい話はしなかったけど…)

レッド(ていうか僕 いつまで気配をけしてるんだろう…)トコトコ

トウヤ「あれ? レッド。どうしたの?」

レッド「……トウヤが、何してるのかなって…」

トウヤ「追いかけてきてくれたんだ? あはは、ありがとう」

レッド「……?」

トウヤ「うん……少し気になってね。今のところ、ガラルの伝説についてはこの銅像についてしか知らないし」

トウヤ「せっかく旅をしに来てるから、図書館とかで調べる前に自分の目でこういうのを見ておきたくてねぇ」

レッド「……」

トウヤ「…レッド。ユウリとマサルが連れてた伝説のポケモンについて覚えてる?」

レッド「うん……もふみがある、わんちゃん……」

トウヤ「あはは…それと、もう一つ特徴があったね。ほら、確か二つ名があったでしょ?」

レッド「……格闘王の盾、と……妖精王の、剣……」

トウヤ「そうそう。この英雄が持ってるのも盾と剣だし…伝説のポケモンだから、何か関係があるんだろうねぇ」

レッド(なるほど……確かにそんな感じがしてきた)

トウヤ「ゼクロムにも…いろいろと伝説が残ってたから、調べて回ったことがあってね」

トウヤ「だからか、わりとこういう伝説とか見るの好きなんだ。次の町にはあるかな、そういう史料」

レッド「……ついたら、一緒に探そう……」

トウヤ「うん、そうだねぇ。町の探検も兼ねて、探してみよっか」

トウヤ「……どこでだって、いつの時代だって……英雄は求められるものだよね」

レッド「……?」

トウヤ「あはは、何でもないよ。それじゃあ、戻ろうか」

レッド「……」コク

トウヤ(この英雄の話はもう少し調べておかないと、しっかり話が出来ないだろうからね)

トウヤ(それから……マサルが、イッシュの伝説についてどれだけ知っているか。この地方で手に入れられるイッシュの情報についても…)

トウヤ(一番大事なのは……彼が、どうなりたいか、だけど)

トウヤ(この話でアドバイスが出来る先輩ってなると限られてくるだろうしねぇ、なにか手助けが出来ればいいな……)

レッド(シリアスな気配がする……相殺するためにダジャレ言っておかなきゃ)

レッド(ホテルの地下を掘ってる…と あついので 火照る……!!)

レッド(……微妙…)

~部屋~

キョウヘイ「むにゃ……」

レッド「……寝てる……」

トウヤ「キョウヘイ、せめて寝間着に着替えて…それからパソコンとかもちゃんと片付けてから寝ないと」ユサユサ

レッド(お母さん……)

キョウヘイ「んぇぁ……うす……」パタン ペイ

レッド(精密機器の扱いが雑い……けど、僕ほどではない)

トウヤ「もう……レッド、一人で寝る支度できるよね?」

レッド(とうとう僕のことを5歳児だと思うようになってしまったのだろうか 僕13歳!!!!!!!!)コク

トウヤ「あはは、ごめんごめん…ほらキョウヘイも、レッドのお手本にならないと」

キョウヘイ「ぇあ~……」

レッド(お兄ちゃんとママ……)



レッド「……」

レッド(寝る時間になった)

レッド(明日の寝起きドッキリ、するかしないか…)

レッド(やるにはやりたいけど…方法を考えないと…また目覚めさせてしまう…)

レッド(まぁ明日の僕が考えてくれるでしょう)スヤ


6日目 朝

レッド(寝る前に考えておけばよかった)

レッド(昨日の僕の馬鹿……!!)

レッド(今早朝です。トウヤとキョウヘイはぐっすり寝てる…どうしよう)

1、特訓 2、寝起きドッキリ(内容も) 3、散歩
下1

レッド「……」

レッド(次のジムリーダーは、カブさん)

レッド(この町で一回会ったけど……なんとなく、強敵の気配)

レッド(僕もしっかり特訓しないと……!!!!!)ダッ ピタッ

レッド「……いってきます…」コソ

トウヤ「ん……いってらっしゃい……ぐぅ」

キョウヘイ「むにゃ…てらしゃ~~……」

レッド(寝ぼけながら見送ってくれる……)

~エンジンシティ~

レッド(……まだ日が昇ったくらいの時間なのに、結構人がいる)

レッド(船も出たり入ったりしてる……すごいな~)

レッド(でも、あっちの倉庫とかのあたりはあんまり人がいなかったはず……)

レッド(迷惑かけたり、うっかり技が人に当たったら大変だからね)

レッド(とりあえず……)ポーン

ヤクデ「やくっ でで」

タンドン「ゴロゴロゴロ…」

レッド「……特訓、がんばろう…! 今日の先生は…」

先生役ポケモン 下1

レッド「……まぁ、バトルに関しては……いい先生に……」

エーフィ「なんで自信なさげなのさ~~~~!?!? 僕とレッド、三年一緒に旅してきた仲間じゃん!?」

レッド「…そうだけど……」

エーフィ「バトルでもすっごく頼りにしてくれるじゃん!?!?!?」

レッド「うん……そう、なんだけど……」

エーフィ「なんでそんな目泳いでるの!?!? いーよいーよ、じゃあ今からちゃんと指導するから!」

エーフィ「ちゃんと見ててよ~! そして僕の評価を改めてよ!!!!!!!!!」

レッド「……わかった。頑張って…」

エーフィ「もちのろん! えー、それじゃあぴちぴちの二匹とも~。エーフィ式スパルタトレーニングはじまるよ!!!」

ヤクデ「でぁ!?」

タンドン「!?!?」

レッド「大丈夫かな……」

エーフィ「今から僕のサイコパワーで重しをつけま~す!」

エーフィ「それを装着したままでランニング!! それから体当たり100回!!!」

ヤクデ「や、やく~~!」><

タンドン「どどど……」

レッド(なんだ……思ったより普通のトレーニングしてる)

レッド(これなら大丈夫そう……僕も少し参加しよ)

レッド「それが終わったら、僕も混ぜて……!!」

エーフィ「二匹ともォーー!! 基礎トレが終わったらレッドとのスパークリング!!」

エーフィ「手加減したらマジで大怪我するからね!! 僕はこないだもした!!!!!!」

レッド「それは…エーフィがいたずらしたから、でしょ……」


上がったレベル 直下コンマ+30

セキタンザン「だっざーん!!」

マルヤクデ「まる!!!」

レッド「大きくなったね……」

エーフィ「ふぃー……ふぃー……つっかれたあ!」

レッド「エーフィも、お疲れ……ありがとう」

エーフィ「いいってことよ! でもこの子ら、まだまだ強くなるね。大器晩成って感じ!」

エーフィ「次は僕以外のポケモンを先生にしてみてもいいかもね!」

レッド「そうしてみる……」

セキタンザン「だざん!!」

レッド「?」

エーフィ「あ~……あれだよ、レッドが最初会った時軽いって言ってたじゃん?」

エーフィ「今でも持てるかって……でも……」

レッド「……セキタンザン…」

セキタンザン「だざ……」

レッド「まかせて……ッ!!」ガシッ グイッ

セキタンザン「だざ~~~!!」キャッキャ

エーフィ「すげえ~~~~!! 流石レッド、300キロ超えのポケモンを軽々持ち上げた!!」

レッド「ゴローニャと同じくらいだから……いける……!!!」

マルヤクデ「まる~~!!」グルグル

レッド「……ッ、ま マルヤクデ……!!」

エーフィ「さらにその上にマルヤクデが巻き付くだって~~!? 確かマルヤクデも120キロくらいあるんじゃなかった!?」

レッド「こ、これくらい……ッ!!!! 持ち上げられないと、っ マサラ人の 名が 廃る……!!!!」グググ

エーフィ「すげーーーーー!!!!!! 立ってる!!!!!!! 430キロが体にのしかかる中立ってるよ!!!!!」



レッド「はあ……はあ……っ」バタッ

レッド(あの後……セキタンザンとマルヤクデを持ち上げたまま走ったりしてみたけど きつい)

レッド(きっと姉さんならあれくらい余裕でこなしてみせる……僕はまだまだだ)

セキタンザン「だ、だざ~……」

マルヤクデ「まるゃ……」アセアセ

レッド「……ふたりとも、ありがとう……おかげで……いいトレーニングになった……!!」グッ

エーフィ「後で普通の人間はレッドほど頑丈じゃないってのも教えてあげないとナー……」

今日はここまで。次回は明日 14日に更新ができないので、明日は何かしらの番外編です

はじめます。明日は何の日?

リーフ「明日はバレンタインデーよ!!!!!」

ハルカ「チョコ作り大会かもー」

ヒカリ「勝負に燃える乙女たちが集まった……というところかしら」

メイ「そういうことですにゃー」

ユウリ「貰うのは慣れているんだが、作るのは不慣れでね……皆、よろしく頼むよ」

リーフ「私も食べるの専門で作るのは得意じゃないけど頑張るわ!!!!!!」

ハルカ「なんていうか……珍しいメンツかも?」

ヒカリ「そうかもしれないわね。けど、考えてみればわかることよ。みんなチョコをあげたい相手がいるのね」

メイ「にゃはー。あとくそ兄貴に送る毒入りチョコを作りたくて……」

ユウリ「わ、私も義理チョコみたいなものだけれどね!!!!!!!!!」

ヒカリ「……そう。まぁ私はミュウツー様に送るのだけれどね」

リーフ「私は兄さんとファイアに送るのよ! もちろん姉さんにもね!」

ハルカ「妹から貰えたら、絶対喜んでもらえるかも」

リーフ「本当!? なら俄然やる気が出てきたわ!!!!」

メイ「……けど、メンツがなんていうか 不安だにょね」

ヒカリ「そう?」

ユウリ「確かに、料理に自信を持っている人はいないみたいだね?」

メイ「メイはここに~、ゲストを召喚することを提案します!」

ヒカリ「そうね、料理上手な人でも私たちと同じレベルの人でも……」

ハルカ「確かに、協力して作るなら人数は多いほうがいいかも」

リーフ「ならこのゲストボタンと書いてあるボタンを押してみましょう!!」ポチ

ゲスト 下1

クリスタル「出番と聞いて!!!!!!!!!!」パリーーーン

リーフ「きゃーーーーーーーー!!!!!!!!!! びっくりしたわ!!!!!!!」

ヒカリ「頼りにならなさそうな人が来たわよ」

ハルカ「まだわからないかも。ここから急に一流シェフ的な腕前が見られるかもしれないかも」

ユウリ「か、かなり前衛的な登場をするお嬢さんだね!?」

メイ「あ~……一応出番にゃんですけど~、お姉さんチョコあげたい相手とかいます?」

クリスタル「チョコぉ? 作ったら自分で食べるわよそんなん」

ハルカ「あかんかもしれないかも」

ヒカリ「企画の趣旨をご存じでない!?」

メイ「煽っちゃダメにゃーー!! このタイプは着火が早」

クリスタル「なんですってえ!?!?!??!!??!?!?!?!?!?!?」

クリスタル「いいわよチョコレート!!! 作ってやろうじゃないのよ!!!!」

クリスタル「作ってコトネとヒビキ辺りに与えてやろうじゃないの!!!!!」

メイ「超高速着火だにょ……まぁやる気出してくれたってことでいいのかにゃー…」

ヒカリ「さて、それじゃあ協力して作っていくことにしましょうか」

ハルカ「頑張っていこーかもー」

リーフ「よくわからないけどみんなで作るのね!? わかったわ!!」

クリスタル「あたしに続きなさいーーー!!!!! あーーーっはっはっは!!!!」シャカシャカ

メイ「なんて早い泡だて器捌き!!! 目にもとまらにゃい!!!!」

ハルカ(……これで作れるものなのかな?)

チョコ一作目(withクリスタル) 出来栄え 直下コンマ(高いほどよい)

クリスタル「どうよ!!!!!!」

リーフ「おいしいわ!」

ハルカ「まあ……まずくはないかも」

ヒカリ「普通ね。スーパーで売っているものと大して変わらないわ」

ユウリ「いい出来栄えだとは思うが、これを自信作と言って渡すのはな……」

メイ「まずくはにゃいってのが微妙なところですにゃあ……」

クリスタル「何よそれ!!!!!! 良くも悪くもないってのが一番キャラ立たないのよ!!!!!!」

クリスタル「せっかくの!!! せっかくの出番だったのに!!!!!!! 並みだなんてえ!!!!!!!!!!」

クリスタル「ゴールドに八つ当たりしに行くしかないわ!!!!! 畜生!!!!!!!!!!!!」ダッ

リーフ「どっかいっちゃったわ……!」

ヒカリ「なんというか、絶妙に予想通りの人だったわね」

ハルカ「出オチ感が否めないかも」

ユウリ「ふふ……二人とも、それ絶対に本人の前で言ってはいけないよ」

メイ「最悪ここが戦場になっちゃうからにゃー……」

リーフ「うーん……せっかくだから、先生はたくさんいたほうがいいわ! そうでしょう?」

リーフ「このボタンが一回しか使えないなんて書いてないもの! 他の先生を呼びましょう!」

ヒカリ「そうね。次の先生はきっとうまくやってくれることでしょう」

ハルカ「それはそれとして、これ以降のコンマが傾くことも考えて一作目も取っておくかも」

メイ「リスクヘッジな乙女たちだにゃあ……」

リーフ「面白い人か料理が上手な人、来ますよーに!」ポチ

下1

アルファ「こんにちはっ!」

ハルカ「勝ち確かも」

ヒカリ「こんなに良い笑顔のこの子初めて見たわ……そういえば、妹さんだったわね」

アルファ「はいっ、妹のアルファです! よろしくお願いしまーす!」

リーフ「その気配……ふたごね! ふたごの気持ちはよくわかるわ! 私は二卵性だけど!」

メイ「まともそうな気配がすっごいにゃ~~~!! 勝ち確~~~!!」

ユウリ「これは可愛らしいお嬢さんだ……双子なのかい? 本当に? 上と下がこうわかりやすい双子もいるんだね…」

アルファ「私、お菓子作りはたまにするんですよ! その時はオメガくんにも手伝ってもらってるんですけど…」

ヒカリ「あら、ボーイフレンド?」

アルファ「えっ!?!? い、いや、その……わ、私はオメガくんにチョコあげようと思ってますけど…オメガくんはどうかなぁ…」テレテレ

ユウリ「何を臆することがあるんだい? キミのように可愛らしいお嬢さんからチョコを貰って、嬉しくない人なんていないよ」✨

アルファ「あ、あわ……ありがとうございます……!」テレテレ

ハルカ「うちの妹をたぶらかさないでほしいかもーーー……」

ユウリ「失礼、そんなつもりはなかったのだけれどね。可愛らしかったもので、つい……」✨

メイ「キラキラパウダーの使い手はいっつもまぶしいんだよにゃあ…手元がまったく見えにゃい」

リーフ「あのきらきらしたやつ、兄さんもたまに使ってるわ! 私も使えるようになるのかしら?」

ユウリ「修行をしたら、ね……」

ヒカリ(それ粉だったのね…チョコに間違ってはいらなければいいけど……)



アルファ「あとは冷やせば完成のはずです!」

ヒカリ「前回よりはよっぽど期待が出来るわね」

メイ「それあの人の前で(略)」

ハルカ「当たり前かも。アルファが手伝ってくれたんだから勝ち確かも」

ユウリ「美しい姉妹愛…素晴らしいね! 感動するよ」

リーフ「形も可愛くできたわ! 食べるのがたのしみ!」

メイ「全部食べちゃだめにゃよー」

ヒカリ「さぁ、見せてもらおうじゃない。恋する乙女の実力ってやつを…」

チョコ二作目(withアルファ) 出来栄え 直下コンマ(高いほどよい)

リーフ「おいしいわ!」

ハルカ「最高かも…………」

ヒカリ「盲目にならないで頂戴……けど、さっきよりは良いわね」

ユウリ「そうだね、いい出来だと言えるんじゃないかい?」

メイ「そうだにゃー、じゃあこれは現在第一位!」

アルファ「ほんとですか、やったー!」

リーフ「あ!!! ならさっき作ったほうは全部食べてもいいかしら!?!?」

ヒカリ「いいけれど…これからまだ味見とかするのよ。大丈夫?」

リーフ「大丈夫よ!! マサラ人だもの!」

ヒカリ「ほとんどの行動に対しての免罪符ね……」

ハルカ「アルファが作ったチョコは大事に保管しておくかも」

アルファ「お、お姉ちゃんにはまた後でちゃんと作ったやつあげるから!」

ハルカ「愛…………」

ハルカ「相変わらず可愛い妹だったかも……」

ヒカリ「最近妹馬鹿に磨きがかかっているわよね……一人っ子の私にはよくわからないわ」

メイ「少なくともうちのクソ兄貴よりはずっといいですにゃ…やっぱ女の子のきょうだい欲しかったにゃ~~~」

リーフ「きょうだいは楽しいわよ! だって私、兄さんもファイアも姉さんも大好きだもの!」

ユウリ「純粋だね……まぁ、私にも兄弟のような存在がいたからわからないでもないけれどね」

ヒカリ「そう……少し羨ましいわね。少しだけれど……」

ヒカリ(…なんてこと、あの子たちの前で言うと「僕が妹になるよー!」とか言いながら脱いでくるから言えないけど…)

ヒカリ「とりあえず、最高のチョコが完成するまでこの集いは止められないわ。次よ!」

ハルカ「アルファのチョコも最高だけど、まぁいいかも。それじゃ、ボタンを…」

リーフ「私! 私が押すわ!!!」ポチ

次の先生 下1

メイ「あっぶね!!!」

ヒカリ「どうしたの?」

メイ「にゃんでもないにょ☆」(一個下だったら地獄が形成されていたにょ……)

コトネ「それで私が呼ばれたってコトネ!!!」

リーフ「あなたがいないのは意外だったわ! キョウヘイにチョコを作るかと思っていたのよ」

コトネ「ちっちっち…差し入れに手作りは禁忌なんだよ……未開封の既製品を送るのがギリギリ!」

メイ「確かにキョウたんはそこらへん気を付けてるって言ってたもんにゃー」

コトネ「さっきはうちのお姉ちゃんがご迷惑をおかけしたってことで、妹の私が真剣にお手伝いしますよ!」

ヒカリ「……そういえば、そこも姉妹だったのね。今日は姉妹スペシャルでもあったのかしら」

リーフ「ねぇねぇ、コトネはチョコをあげたい人っているの?」

コトネ「うーん……そうだなぁ、ヒビキとシルバーかな。あとお姉ちゃんとゴールドさんにも!」

ユウリ「へぇ、沢山いるね。本命はないのかい?」

コトネ「本命はもう輸送しましたから!!! ……いえ、ガチ恋勢ってわけじゃないんですけど!」

メイ「キョウたん、振られちゃったにょね……」

  遠くの星空に半透明で浮かぶキョウヘイ『いや別に振られてはないっすけどねーーーー!?!?』

コトネ「ヒビキはいつも遊んでるし、シルバーも多分本命からチョコもらえないだろうし、私があげよっかなって」

ユウリ「そうなのかい……」

ヒカリ(まぁレッドはバレンタインに気付かない可能性すらあるものね……)

コトネ「そんなこんなで完成ってコトネ!」グッ

ヒカリ「チョコクッキーね。おいしそうに見えるけれど」

ユウリ「私たちは手を尽くした。あとは天命に任せるのみさ」

ハルカ「最後に神頼みになるお菓子作りってのもなんかアレかも まぁ仕方ないかも」

メイ「今回のポイントは~?」

コトネ「チョコ生地がほとんどなんですけど、こっち側のは抹茶生地にしてマーブルクッキーにしてみました!」

コトネ「もちろん抹茶はジョウト産! いつでも宣伝を忘れないってことね!」

ヒカリ「郷土愛を感じるクッキーね。さて、どうかしら……」サク

リーフ「いただきまーす!」

三作目チョコクッキー(withコトネ) 出来栄え直下コンマ(高いほどよい)

コトネ「ぶふぉあ!!!!」

リーフ「お……おいしくないわ!!!」

ヒカリ「しょっぱいわね……」

ハルカ「もしかして、砂糖と塩を間違えた感じかも……?」

メイ「て、テンプレートなドジっ子だにゃーーー!!!」

コトネ「ご、ごめんなさぁ~~い! お姉ちゃんのぶんも頑張ろうと思ったのに~~!」

ユウリ「……そう肩を落とすことは無いんだよ、お嬢さん。キミは努力をした、それが一番大事なんだ」

ユウリ「たとえ砂糖と塩が間違っていたってゲホッッッ」

ヒカリ「体(味蕾)は正直なようね……」

コトネ「うう……」

コトネ「でも食べられないことは無いって感じ! ならいっか!」ケロッ

メイ「立ち直りはっや!?」

コトネ「逆にシルバー辺りは『これがこれから乗り越える障害のしょっぱさってコトネ』とか言えば何とかなりそう!」

ヒカリ「わからなくもないのが少し可哀そうね」

ハルカ「口直しにチロルチョコくらいは買っていってあげたほうがいいかも……」

リーフ「確かに食べられないことは無いわ……逆に塩分も多いから水と一緒に摂取すれば汗をかいたときにも安心よ!」

メイ「汗をかくくらい運動したときにクッキーはあんまり食べたくにゃいけども……」

コトネ「それじゃ、時間的にあと一回くらいかな? みなさん頑張ってくださーい!」

ヒカリ「……元気な子だったわね」

ハルカ「キャラの強さ的には姉より妹のほうが上かも……」

ヒカリ「さっきも言ってたけど、次で最後の一人ね」

リーフ「やっぱりバレンタインでチョコを作るのは、女の子が多いのね?」

ハルカ「今の時代、そこら辺はあんまり気にしなくてもよさそうかも」

メイ「まぁ…女子のが料理得意っていうのも当てはまらないパターンとかあるもんにゃ~」

メイ(トウコさんとトウヤさんとか……)

ユウリ「そ、そう…だね…」

ユウリ(料理は大体マサルに任せてしまっているからな……)

ヒカリ「…次の先生に賭けましょう。ボタン、押してちょうだい」

リーフ「わかったわ!!!!!!!!!」ポチ

次の先生 下1

カルム「いや別に……ボクはチョコなんて……作ってないから……先生役は……」

リーフ「いいえ、嘘ね!!!!!!!!!!!!!!」

カルム「は!?!?!?!?!??!?!」

リーフ「ファイアが言ってたわ!!! カルムさんの恋人にあげるチョコの試作品を食べ過ぎてしばらくチョコ食べたくないって!!!」

ヒカリ「どれだけ練習したのよ……」

ハルカ「その試作品を食べた子もマサラ人かも? なのに根を上げるレベルかも…」

メイ「こりゃあ……中々の強敵が表れたにゃ……!」

ユウリ「見せてもらおうか……その愛に満ちた技術とやらを!」

カルム「何そのテンション!? 意味わかんないんだけど……!!! ていうかファイア…誰にも言うなって言ったのに……!!!」

リーフ「私とファイアは一心同体! ほぼ二人で一人だから、他の人に言ったカウントにはならないわ!」ドヤ

カルム「えっ……そ、そうなの? そういうもの……? ボク一人っ子だからわからないけど…」

ヒカリ「私もわからないけど、その理論はきょうだいいるいない関係ないと思うわよ」

ヒカリ「……というか、あなた料理できたのね。少し意外よ」

カルム「自分で言うのは嫌なんだけど……天命に任せた結果っていうか……」

カルム「実際、良いものが完成するまでファイアが犠牲になったわけだしね。あのファイアが普通に無口になるくらい…」

リーフ「な、なんですって!?!?!?!? す、すごいわ…………」

ハルカ「自分で味見をしようとしないところにお坊ちゃんマインドを感じるかも……」

カルム「ファイアってレッドと兄弟なんだなって改めて理解するくらいだったよ」

ユウリ「確かにそれは中々追い込んだと言えるかもしれないね……」

カルム「だから……先生役として、適任かはわからないっていうか……」

リーフ「大丈夫よ!!!!!!!!!!!!!!!」ガシッ

カルム「えっ」

リーフ「それくらい頑張ってきたってことでしょう? なら、その成果も表れているはずよ」

リーフ「私たちに、その努力の成果を……力を貸して! ファイアはもういらないかもしれないけど、兄さんに最高のチョコをあげたいのよ!」✨

メイ「ま……まぶしいにゃ!!!!!!」

ユウリ「くっ……教えずとも出来るじゃないか……!」

ヒカリ「系統が違う気もするけれどね……あれは正しく光側の人間……私が言うとダジャレになって嫌ね」

ハルカ「ザ・主人公って感じがするかも」チャッ

メイ(サングラス!?!?!?!?)

リーフ「……ダメ、かしら?」✨

メイ「それもレッドで見たことあるにゃ!?!?!?」

ヒカリ「血筋ね……」

カルム「べ、別に……駄目とはいってないけど……」

リーフ「本当!? ありがとうっ!」

カルム「し、仕方なくだから! 別に感謝とかしなくていいんだからね!!」

リーフ「素直じゃないのね! そこはどういたしまして、でいいのよ!」

カルム「……っ!!」

ヒカリ「あの子……あの家の血筋に対してちょろすぎない?」

ハルカ「逆に考えるかも。あの家がヤバいのかも」

メイ「多分そっちだと思うにゃー…… あの~、チョコ作りません?」

カルム「わかってる!! それじゃあ準備して!!」

ユウリ「ふっ、わかっているとも。さて、戦闘開始だ!」

ユウリ「そして、五百年が経った……」

メイ「まさかこの戦いで死傷者が出るにゃんて……!」

リーフ「そうなの!? どこ!?」

ハルカ「そこまでかも。このメンバー、なんとツッコミがいないかも」

ヒカリ「このキッチンの様相は戦後といっても差し支えないけれど」

カルム「……」

ヒカリ「あら……おとなしいのね?」

カルム「別にそういう訳じゃないけど…勢いで買って出た先生役だからね、うまくいかなくても責任は負わないよって話」

ヒカリ「そう。大丈夫よ、私たちは子供とはいえ一人前のトレーナー。責任くらい取れるわ」

カルム(そうだ、この子ファイアと同じくらい大人びてるんだった……)

ハルカ「ところで、作ってて思ったけどこれって何かも? 見たことないかも」

カルム「ポフレだよ、カロス伝統のお菓子。一番作り慣れてるから、まだやりやすいかもってだけ」

リーフ「故郷の味なのね……! それじゃあ味見をしましょう! いただきまーす!」パク

四作目チョコポフレ(withカルム) 出来栄え直下コンマ(高いほうがよい)

カルム「愛人じゃないんだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒカリ「どうしたの、急にガチギレして」

カルム「あ、いや……何となくって言うか 声が…気のせいかな……」

リーフ「きゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

カルム「そっちは何!?」

リーフ「これ……これ……とっても美味しいわ!!!!!!」✨✨

ハルカ「どれどれ……マジかも。なんか高級なお店で売ってる味かも……!」

ヒカリ「……本当ね。これならミュウツー様にも喜んでもらえる…!」

メイ「うわうわうわマジだにゃね!? これ個人的に持ち帰りたいレベルだにゃ……!!」

ユウリ「素晴らしい……! 君の愛の力という訳だね! 最高の講師だよ!」

カルム「え、そ、そう……? 別に、ボクはほとんど何もしてないし…皆が頑張ってたからじゃないの」

ヒカリ「ツンデレっていうかデレッデレね……まぁ、何はともあれありがとう」

カルム「……どういたしまして」

カルム「それで……一応聞くけど、誰にあげるの? それ」

リーフ「兄さんと姉さんと…嫌がらなければファイアにもあげるつもりよ!」

カルム「……まぁ、きょうだいからのチョコならファイアも嫌がらないんじゃない」

リーフ「そうかしら? そうだと嬉しいわ!」

ヒカリ「私はミュウツー様に……ふふ、そのためにレッドにも頼んでおいたのよ」

ヒカリ「二人きりになれるよう、ミュウツー様に言っておいてちょうだいって…… シンオウに来てくれるらしいわ」

カルム(ポフレはポケモンにもいつもあげてるし、大丈夫はなず……)

ハルカ「私はユウキにあげるかも。あげないと変に考え込むから……ってのもあるけど、まぁ、私があげたいだけかも」

カルム「そう……なんかそこは固まってて良かったって感じ。他がアレだからなのはあるけど…」

メイ「クソ兄貴用とー、キョウたんとトウコさんとトウヤさんと~……」

カルム「一個だけ包装がすっごい雑なんだけど!?」

ユウリ「私は友チョコだからね。とりあえずシンプルに……あれっ」

カルム「思いっきり一個だけ豪華なのがあるけど……」

カルム「……ま、一応一時的な先生になったわけだからこう言っておくよ」

カルム「このボクが手伝ってあげたんだから! 自信持って渡してこないと許さないからね!!」

リーフ「わかったわ!!!!!!!!!!」

ハルカ「よっ、ツンデレ!」

ヒカリ「ツンデレ屋!」

ユウリ「何だいそれは!? ジャパンの伝統芸能かい!?」

メイ「地域差が表れてるにゃあ……」

ヒカリ「……ということで、後の時間は…わかるわね?」


~マサラタウン~

リーフ「ただいまーーー!」

ブルー「おかえり、リーフ!」

レッド「おかえり……」

ファイア「おかえり~…」

リーフ「あら? みんな揃ってるなんて珍しいわね!」

ブルー「ふふ、だって今日はバレンタインだもの。旅先で美味しいお店を見つけたところだったから、お土産にして帰ってきたの!」

レッド「僕は……ミュウツーを、旅に出したついでに……帰省……」

ファイア「俺はカロスから帰ったから家でのんびりしよーと思って~…」

リーフ(カルムさんの言う通りぐったりしてるわね!!)

ブルー「それで、リーフが手に持っているのは何かしら?」

リーフ「! そう、そうなのよ! チョコを作ってきたの! お友達と集まってねっ、先生も呼んで!」

レッド「……凄いね…」

ファイア(…そういやさっき、カルムから連絡来てたな~…妹は大事にしろとかなんとか これか~……)

ブルー「まあ! それは素敵ね、私が買ってきたものもあるし…今日はチョコパーティーね?」

リーフ「チョコパーティー……!! それはとっても嬉しいわ! お母さんも呼んでくるわね!!」

リーフ「おかーーーさーーん!!!」タタタ

ファイア「……リーフを見ると、子供って気楽でいいなぁと思っちゃいますな」

レッド(ふたごだよね?)

ブルー「私から見たら、あなたもまだまだ子供よ。どう、食べれそう?」

ファイア「ん、食べますよ~……せっかく持ってきてくれたわけだしね」

レッド「……😊」



~シンオウ地方 シンジ湖~

ヒカリ「レッドによれば、ここにいるらしいけれど……」

ミュウツー「……」シュンッ

ヒカリ「!!! み、ミュウツー様、その、これ……!!」ス…

ミュウツー「……」ジッ

ヒカリ(あぁ…じっと見てる…素敵……目が少し光ってるわね、おそらくサイコパワーで中身を見ているといったところかしら)

ミュウツー「……」

ヒカリ「う、受け取ってもらえた……!! あ、ありがとうございましたミュウツー様! そ、それじゃあ…」

ミュウツー「……」 

~回想~

レッド『ミュウツー……人に親切にしてもらったら、お礼をするんだよ……』

~回想おわり~

ミュウツー「……」ガシッ ブン…

ヒカリ「えっ あっ これ」(……って、握手…? なるほど、トレーナー達がバトルの後にする行動を模倣しているのね)

ヒカリ(そこに込められている感情は……感謝!? ミュウツー様が!? 私に!?!?)

ヒカリ「あ、あわ……わ わた わたs」バタッ

コウキ「ヒカリーーー!!!」バッ

ジュン「なんだってんだよーー! 不安で見てたけどやっぱりこーなったかー!」

ミュウツー「…………」

コウキ「あ、ごめんねー。ヒカリは嬉しかっただけだと思うから気にしないでねー」

ジュン「普段冷静な分、急に何かあるとこうなっちゃうんだよなー!」

コウキ「ヒカリの代わりに言っておくとー、喜んでくれてありがとねー」

ミュウツー「……」シュンッ


~マサラタウン~

ミュウツー「……」シュンッ

レッド「おかえり……どうだった?」

ミュウツー「……」

レッド「貰えたんだ……よかったね、ミュウツー……」

ミュウツー「……」コク

~ミシロタウン~

ハルカ「ユウキ」コンコン

ユウキ「ハルカ!」ガチャ

ユウキ「おかえり! 博士に聞いたけど、出かけてたんだってなー?」

ハルカ「そうかも。ま、概ね女子会って感じかも」

ユウキ「女子会! いいなー、俺も男子会やってみたいな! けど男子と言ってもどこまでが男子として分類されるかが微妙なのではないだろうか…まずレッドを呼ぶにしてもレッドは一部から性別男の娘として扱われている節があるので男子会に呼んでもいいのかというところから始まってしまうしその考え方をするともう何人か呼べない人が」

ハルカ「それでね」

ユウキ「うん!」パッ

ハルカ「チョコを作ってきたかも。バレンタインのプレゼントかも」

ユウキ「……ありがとな、ハルカ!! すーーーっごく嬉しい!!」

ハルカ「うんうん、感謝の言葉はそれくらいシンプルなほうがいいかも。どういたしまして」

ユウキ「へへへー、コウキに自慢しよー!」

~イッシュ地方 サンヨウシティ サンヨウジム~

デント「皆さんがいると、普通のお客さんが緊張して入ってこれなくなっちゃうんですよ」

トウヤ「え、そうなの? 二人とも人気者だねぇ」

トウコ「あなたね……」

キョウヘイ「まぁまぁまぁ~~……俺が輝きを放ちすぎてるせいっすから!」✨

トウコ「まぶしっ!!」

メイ「あ、いたいた~! やっぱりキョウたんはわかりやすくっていいにゃ~」

キョウヘイ「ちょっとぉ、俺を目印にしないでほしいんすけど!!」

トウヤ「あはは、それだけカッコいいってことだよ」

メイ「それで~、バレンタインってことで! メイちゃんから友チョコばら撒きタイムで~す」

トウコ「あら、嬉しいことしてくれるじゃない! 私は完全に貰う気でいたけど持ってくるの忘れちゃって」

トウヤ「代わりに僕が持ってきたんだよ……ちゃんと用意しておきなって前々から言ってたでしょ」

トウコ「ふふ……最悪トウヤがなんとかしてくれるって思ってたのよね」

キョウヘイ「無駄に決め顔であくどい事言うのやめてもらっていいっすか?」

メイ「にゃははー、って言ってもメイちゃんのはしろーとの手作りだからクオリティはあんまりあれにゃけど……」

トウヤ「へぇ、手作り? すごいね、一人で作ったの?」

メイ「いやいや、女子会をした時に作ったって感じですかにゃ~」

トウコ「そうなの? なーんだ、私も呼んでくれたらよかったのに」

キョウヘイ「トウコさんはほら……一昨日は忙しかったっすもんね!」

トウコ「あら、一昨日だったのね。ならもともと行けない日だったわねー」

メイ(キョウたん、ナイス!!!)グッ

キョウヘイ(チョコの礼っすよ……!)グッ

メイ「まぁまぁ、とりあえず食べてくださーい!」

トウヤ「あ、これポフレ? 確かカロスに行ったときに見たことあるよね、これ」

キョウヘイ「ほんとっすね~。一緒に作ったのがカロスの人だったんすか? ……まさかカルム? あの人もチョコ作る用事ありそうっすし」

メイ「ここで名探偵するのやめてもらっていーかにゃ? まー正解!」

トウヤ「そっかぁ。どれどれ……うん、すっごく美味しいね! ありがとう、メイ」

メイ「にゃはー……どういたしまして!」

キョウヘイ「……」ニヤニヤ

メイ「…キョウたんも食べな!!!!」ズボシャ

キョウヘイ「っもごーーー!?!? お、美味しいっすけども!!!」

トウコ「……あら? メイ、そのぐしゃぐしゃのやつは何?」

メイ「あー、これは……クソ兄貴? いるんでしょ?」

アクロマ「はい!!!!!! キョウヘイくんがいるところに私あり!!!!!!!!」ガササッ

キョウヘイ「うわーーーーーー!!??!? 気付かなかったっす!! 登場の仕方が虫みたいでキモイ!!!!!」

メイ「どーせそうだろうと思ってにゃー。ほらよ、妹チョコ!」ブンッ

アクロマ「妹よーーーーーー!!! ありがとうございます!!!!!!!!!!!」ガシッ

~ガラル地方 ハロンタウン~

ユウリ「やぁ二人とも! 元気かい?」✨

ホップ「ユウリ! オレたちはすっごい元気なんだぞ! 今もバトルしてたとこなんだぞー!」

マサル「ユウリも帰ってきたことだし、いったん休憩にするか」

ホップ「わかったんだぞ! いっぱいバトルしたから元気だけど疲れたんだぞ!」

ユウリ「そうかい? 疲れを取るには甘いものを食べるのが一番さ……ってことで、これを二人に」

ホップ「? ありがとうなんだぞー!」

マサル「僕にも、か? …ありがとう」

ユウリ「ふっ、礼を言うのは食べてからにしてもらえるかい? 自信作だからね!」

ホップ「手作りなのか!? わかったんだぞ! ……なんか、すっごいおしゃれなんだぞ!?!?」

マサル「これは……カロス地方でよく作られてる、ポフレだったか?」

ユウリ「流石だね、その通りさ。友人と集まって作ったんだけれど、その時の講師がカロスの人でね……」

ユウリ「私も味見をしたんだが、かなり自信があるんだ……けれど、まぁ、食べてみてほしい」

ホップ「いただきます! ……~~~!! おいっしいんだぞ!! 甘くて…なんか…すごくおいしいんだぞ!!!」

マサル「なるほど、チョコレート味でありつつ、ポフレ本来の甘さを控えることによって上品な味に落とし込んでいるんだな」

マサル「お菓子作りなら、僕よりもよっぽど上手なんじゃないか?」

ユウリ「いや、私一人だったらここまでの物は作れなかったさ! ……けれど、喜んでもらえてよかったよ」

ユウリ「ふふ……それじゃあ、他の友人たちにも配ってくるとしよう! さらばだ諸君!」ポーン

ウォーグル「うぉー!」バッサバッサ

ホップ「いってらっしゃーい!」

マサル「気をつけてな……、さて。一か月後、どうするかだな」

ホップ「一か月後? ……あっ、もしかして今日ってバレンタインなんだぞ!?!??!?!」

マサル「気が付いてなかったのか!? …2月14日だぞ、今日は」

ホップ「うっかりしてたんだぞ~…! お返しが来月でよかったんだぞ!」

マサル「はは、今度一緒にお返しを探しに行くか。けど……」

ホップ「? どうしたんだぞ?」

マサル「……いや、僕もこういった物のお返しはあまり慣れていないんだ」

ホップ「それを言ったらオレなんてもっとなんだぞ! 一緒に悩めばいいんだぞ~!」

マサル「そうだな、そうしよう!」

マサル(……包装からして、ホップの方は本命だ。お返しが同じランクにならないよう気を付けないとな……)

今日はここまで。次回は少し飛んで火曜日!

はじめます

レッド(前回のあらすじ……)

レッド(エンジンシティに戻ってきて、チャレンジ前に特訓……しました)

レッド(そろそろ戻ろうかな……あれ)

キョウヘイ「レッドさ~~ん!」

レッド「キョウヘイ……どうしたの……?」

キョウヘイ「や、特に何かあるってわけじゃないんすけどね。出迎えっていうか」

キョウヘイ「朝起きてSNS見ながらダラダラしてたら『400キロ近く持ち上げてる子いる…』ってレッドさんがバズってたんで…」

レッド「!?」

キョウヘイ「あ、撮られてたの気付いてなかった系のやつっすね! 後でアレしとくっす」

キョウヘイ「とにかくそれでレッドさんが修行してる場所もわかったんで、トウヤさんからの避難ついでに迎えにきたんすよ」

レッド「なるほど……」

キョウヘイ「せっかくっすし、朝ごはん買って帰りません?」

レッド「……」b

キョウヘイ「レッドさんのいいね貰っちゃったっす あとで自慢しよ~」

レッド(……ん? この声は…)ピタッ

キョウヘイ「およ、どうしたんすか? ……むむ、この面白そうな気配は…」ピタッ

レッド(隠れる場所…あった。キョウヘイ、こっちこっち!)コソコソ

キョウヘイ「了解っす~!」コソコソ


ビート「こんな朝早くから何してるんです?」

マサル「目が覚めちゃってな、散歩してたところなんだ。ビートこそ、この時間にエンジンシティにいるのは珍しいな」

ビート「ジムリーダーの連絡網で回ってきたんですよ。要注意チャレンジャーがエンジンジムに挑むって」


レッド(あれは……ピンクの人!)

キョウヘイ(俺たち要注意チャレンジャーだったんすね……)

ビート「おそらく彼らは勝ち上がって、アラベスクタウンのジムにも挑戦しに来るでしょう」

マサル「そうだな、あの三人なら順調に勝ち進むだろうな」

ビート「貴方がそう言うなら猶更です。今のうちにバトルの様子を見て、対策したって悪いことはないでしょう?」

マサル「そういうことか。でも……対策出来るかどうかわからないぞ?」

ビート「……どういう意味です?」

マサル「三人とも、予想できない強さで予測できない戦い方をしてくるってことだ」

ビート「……」


キョウヘイ(めっちゃハードル上げるじゃないっすか?!?!??!?)

レッド(ただ殴ってるだけなので予測はしやすいかもしれないです)

キョウヘイ(まあレッドさんは手持ち毎回変えてれば予測されないんじゃないっすかね)

レッド(確かに!)

ビート「それでも、出来る限りのことをするのが務めです」

マサル「そうか……それもそうだな。偉いな、ビートは」

ビート「…務めを果たすくらい、当然の事でしょう。褒められるまでもありません」フイ

マサル「はは、そうか」


キョウヘイ(……ん? いやまさかな…)


ビート「でも まぁ……貴方こそ、日々子守を頑張っているそうじゃないですか」

マサル「そうだな、特に最近はあいつらもガラルを案内出来ることにはしゃいでるみたいで…まぁ、それでも楽しいからいいんだ」

ビート「そうですか……まぁ、たまには子守から解放されてみることですね。ポプラさんが、最近お茶に凝ってるので」

マサル「そうなのか? なら二人も誘っていこうかな」

ビート「だ、だからそうじゃなく……いえ、何でもありません。あまり騒がしくしたら追い出しますからね」


キョウヘイ(うわーーーーーー!!!!!!! 三角関係がもっとややこしくなってる!!!!!!!!!)

キョウヘイ(ていうか、ていうかユウリの心情にはあんなに敏い感じの空気出してるマサルは何でこの…)

キョウヘイ(カルムレベルのツンデレに気付かないんすかね!?!??!!??!?)


~カロス地方~

カルム「っくしゅん!」


キョウヘイ(鈍感系主人公っすか!?!? あんな空気読めんのに!?!? あ、俺が空気読めすぎるだけ……!?)チラッ

レッド「…………………………」

キョウヘイ(レッドさんもめちゃめちゃ察してる顔してる~!!!! わりと鈍感系モテ主人公の気配があるレッドさんですら!!!!!)

キョウヘイ(あかんっすよマサル……それめんどくさい事になるっすよ……)

レッド(詳しいことはよくわからないけど、ボールの中でエーフィがあり得ないくらい回転してるからそういう事なんだろうな…)

キョウヘイ(初めての同い年トレーナー(メイ除く)ってことで、なんとか力になりたいっすけど)

キョウヘイ(関係が拗れすぎてて何処に協力したらいいかわかんねえっす……!!!! と、とりあえず!!)

キョウヘイ「帰るっすよ、レッドさん……! 俺たちはなにも見なかったっす…!!!」

レッド「…………!」コク


~ホテル~

キョウヘイ「いや~、何とか気付かれずに帰ってこれたっすね!」

レッド「うん……あっ」

キョウヘイ「どーしたんすか? ……あ!! 朝ごはん!!!」

レッド「忘れてたね……」

キョウヘイ「今外に出ると鉢合わせそ~っすもんね……しゃーない、俺たちでなんとかするっすか~」

~キッチン~

キョウヘイ「ということで~! キョウヘイと!」

レッド「レッドのー……」

キョウヘイ「むくちゆクッキング~!」ドンドンパフパフ

キョウヘイ「賑やかしたのはいいっすけど、何作るっすか?」

レッド「それも問題……けど、問題はもう一個ある……」

キョウヘイ「トウヤさんの事っすね……頼みの綱のマサルは外出中っすし、話し込んで中々帰ってこない…とかもありそうっすし」

レッド「……作戦、考えた……」

キョウヘイ「れ、レッドさんが作戦を!?!?!? 考えたんすか!?!??!?!?」

レッド「………………」

キョウヘイ「てへ、キョウヘイくんジョークっすよ! して、その作戦とは?」

1,美味しいごはんで改心させる  2,パイ投げで朝ごはん兼目覚め解除  3,マサルを引きずってくる

レッド「……です」

キョウヘイ「なるほど~~……これが作戦と言えるかは一旦置いといて、どれにするか決めるっすか!」

どの作戦にするか 下1

キョウヘイ「せっかくエプロンもつけたっすし、しっかりご飯作る方向でいきましょー!」

レッド「おー…… 何作ろう……」

キョウヘイ「そーっすねぇ……昨日はサンドイッチだったし~…あ、あれがいいっす! ライスボール!」

レッド「らいすぼ……あ、おにぎり……わかった……」

キョウヘイ「パン祭りの時期っすけど、たまにはお米も食べたいっすよね~」

レッド「……お米と、塩はありそうだけど……中身が……」

キョウヘイ「ま、最悪ホテルの厨房から借りりゃいーっすよ。俺の顔パスでいけると思うんで」

レッド(ここもなんだ……)

レッド「……お味噌汁も、つけたい……」

キョウヘイ「確かにおにぎりだけじゃあっさりしすぎて改心してくれなさそーっすもんね」

レッド「味噌、あるかな……」

キョウヘイ「無けりゃポタージュとかにすればいいっすよ、味のバランスも案外良い感じになるかもっすし」

レッド「確かに……」

キョウヘイ「……ま、後は基本コンマ次第っすよね!」

レッド「僕たちの……料理ぱわーで、頑張ろう……」

キョウヘイ「おっしゃ~~~! 頑張るっすよ!」

レッド作おにぎりの出来 直下コンマ(高いほどいい)  キョウヘイ作おにぎりの出来 下2コンマ(高いほどいい)

キョウヘイ「だっはっはっはっは」

レッド「…………」

キョウヘイ「レッドさん、これは何おにぎりっすか?」

レッド「……厨房に、いったら…苺、くれたから……入れて、にぎったら……中で爆発して……」

キョウヘイ「それで見た目がグロテスクなおにぎりが完成したってわけっすね!」

レッド「……キョウヘイ、これは…?」

キョウヘイ「おにぎりとも呼んでくれないんすね…俺はあれっすよ、元気が出るようにーってバター入れて」

レッド「?」

キョウヘイ「さらに揚げたらおいしくなるかなーって思ったらすっげー焦げたっす!」✨

レッド(おにぎりがイッシュナイズドされてしまった……)

キョウヘイ「まぁ……あれっすよ、トウヤさんが普通に起きてたら可哀想っすけど」

キョウヘイ「目覚トウさんだったらそのまま食べてもろて…ワンチャン気絶狙えるっすよ」

レッド(これは料理じゃなくて罠とかそういうやつなのかもしれない)

~部屋~

キョウヘイ「そうっすよ、俺たちは警戒してたっすけど まずトウヤさんが目覚めてるかもわからないんすからね」

レッド(そうだ、そこでまず判定あるから……そこまで警戒しなくてもよかったかな)

キョウヘイ「今のところ、トウヤさんの目覚め率は60%くらい……大体大丈夫っすよ」

レッド「そっか……」

キョウヘイ「納得しちゃった……ま、ちゃんと言い直しても五分五分ってところすよ」

レッド(一撃必殺の技を当てられるから、目覚めない確率も引くことができるはず)

キョウヘイ「さっきの出目の低さの反動もそろそろ来てるはずっすからね」

レッド「……」コク ガチャ

レッド「トウヤ、起きて……!」

キョウヘイ「朝ごはんっすよ~~、トウヤさん!!」

直下コンマ65以下で目覚める

トウヤ「うーん……」

キョウヘイ「…」ドキドキ

レッド「……」ドキドキ

トウヤ「二人とも、おは……えっ何それ? 朝ごはん? え? なにそれ?」

キョウヘイ「目覚めてない! よかったよかったっす~、これはおにぎりっすよ」

レッド「作った……」ホッ

トウヤ「そ、そっかぁ……これから何かご飯作るときは僕に相談してね……」

キョウヘイ(これ目覚トウさん 食べたくなくてトウヤさんに押し付けたりしてそーだな……)

トウヤ「一食分しかないみたいだね…とりあえずその二つは僕が全部食べるよ。皆の分は僕が作るから……」




キョウヘイ「トウヤさーーーーーーん!!!!!!! そんなにまずいんすか!!!!!!!!!!!」

トウヤ「まずっ……くはないけど………」ゼエハア

レッド「……」アワアワ

トウヤ「食べる順番は間違えたかも……まさか、カロリー爆弾がこんなに思いなんて……」

キョウヘイ「くっ……バターを一箱の半分くらい入れちゃえー☆したのがここまで影響出るなんて…」

キョウヘイ(結構な確率で目覚トウさんが食べるわけだしテキトーでいいやってなっちゃったんすよね……)

レッド(……僕の苺おにぎり、見た目はちっちゃいけど圧縮したからそうなっただけでお米はわりとあるんだよね)

トウヤ「でも、せっかく二人が作ってくれたんだしね……!!」モグモグ

キョウヘイ「トウヤさーーーーーーん!!!!!!! アンタは最高の先輩っすよ~~~~~~!!!!!!!」ヒシッ

レッド「…………」ヒシッ

トウヤ「いいんだよ……二人の気持ちが嬉しいから……」

ユウリ「……三人とも、何してるんだい? ぎゅっとくっついて…」

ホップ「しーっ、今たぶん感動シーンなんだぞ!」

ユウリ「そうかな……頑張っておにぎりを食べてる人にしか見えないのだけれどね……」

トウヤ「あ、二人ともおはよう。かくかくしかじかって感じだよ」

キョウヘイ「そうなったのにはこれこれうまうまって訳があるんすよ」

ユウリ「なるほど、大体の事情はわかったとも」

ホップ(え!!! オレには何にもわからなかったんだぞ!!!!)バッ

ユウリ「わかったけれど、食べ物を罠にするのはあまりおすすめしないね。見てわかる罠に飛びつく人はいないだろう」

キョウヘイ「めっちゃ正論っす……今後の対目覚トウさん作戦において気を付けるっす」

レッド(もともとは美味しいごはんで改心させる作戦のつもりだったんだけど……)

トウヤ「ちょっとまってて、皆の分は今……あれ、マサルは?」

ホップ「あ、そうそう! 朝起きたらいなかったんだぞ! 散歩に行ってくるって書置きがあったんだぞ」

ユウリ「マサルはわりと早起きなところがあるしね…それにしても、そろそろ戻ってくるかと思うけれど」

マサル「あれ、みんな集まって何してるんだ?」

レッド「……もふもふかちかち」

キョウヘイ(擬音繰り返しシステムにしても雑すぎないすか!?)

マサル「なるほどな、そういうことか」

ホップ(マサルもわかるんだぞ!?!?!?!?!?)

マサル「そういうことなら、ちょうどよかった。朝食用に、と思ってパスティを買ってきたんだ」

レッド「ぱ……」

マサル「肉とかジャガイモを包んだパイって感じのやつだな。さっき、ビートに薦められてな」

ユウリ「ほう!! ビートと会ってきたのかい?」

マサル「ん? あぁ、散歩してたら偶然会って……」

ユウリ「へぇ~~~~~……ほうほうほう、そうかそうか……それはよかったじゃないか!」ニッコニコ

キョウヘイ(め…………めんどくせ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(なんでこの人らは他人の色恋には敏くて自分になるとセンサーぶっ壊れんすか? 全員鈍感系主人公か?)

レッド「……キョウヘイ…?」

キョウヘイ「ハッ な、なんでもないっすよ~☆」

トウヤ(あからさまになんでもなくはないけど…緊迫した話じゃなさそうだし、任せて大丈夫かな)

マサル「特に三人は今日ジムチャレンジだしな。英気を養ってもらおうと思ったんだが……」

トウヤ「あはは……僕はおなかいっぱいだから大丈夫だよ」

レッド「……ごめんね…」

トウヤ「いいんだよ。むしろ僕だけ二人が作ったご飯を食べられたんだから、むしろ贅沢なくらいだよ」ニコ

キョウヘイ「好評ならまた作るっすよ~?」

トウヤ「僕がいるときにしてね……」



キョウヘイ「ごちそうさまでした~!」

レッド「でした……」

ユウリ「なるほど、これは良いパスティだね。私も今度行ってみるとしよう」

ホップ「話はよくわかんなかったけどご飯は美味しかったんだぞ!!!!!」

マサル「ごちそうさま。さて、そろそろ行くか?」

レッド「……」コク

トウヤ「そうだねぇ……炎タイプのジム、行ってみようか」

キョウヘイ「そろそろバトルのネタが尽きてきそ~っす…」



~スタジアム~

カブ「やぁ!!」

レッド「!」

トウヤ「わ…こんにちは」

キョウヘイ「ジムリーダー直々にお出迎えっすか!?」

カブ「少し様子を見に来ただけのつもりだったんだけれどね! 握手に応じていたら、すっかり時間が経ってしまっていたみたいだ!」

カブ「ジムトレーナー達が噂をしていたのを聞いたんだけど、レッドくんはかなり修行をしてきたみたいだね!」

キョウヘイ(あれめちゃめちゃバズってたっすもんね……)

レッド「……」コク

レッド「……頑張るので…!!」

カブ「いい目をしているね!! ぼくも負けないよ! それじゃ、ジムの奥で待っているからね……!」

キョウヘイ「うーむ、なんとも熱い人っすね……」

トウヤ「あはは、キョウヘイには相性が悪いかな?」

キョウヘイ「商売の話だったらそうっすけど、ポケモンバトルならなんとかしてみせるっすよ!」

レッド「…………」ウズウズ

ユウリ「……ものすごくやる気だね? 今までもそうだったけれど、今回は特にだ」

マサル「カブさんはジムリーダーの中でも特にストイックな人だからな……似たものを感じたのかもな」

ホップ「わくわくする気持ち、オレもわかるんだぞ!!」

レッド「……わくわく…多分、それだと思う……」

レッド「い、行ってくる……!」ダッ


~エンジンジム~

レッド「……」

レッド(なんだろうこの空間。草むらがある…?)

ジムトレーナー「エンジンジムのジムミッションへようこそーーーーーー!!!!!」

レッド「!?!?!?」

ジムトレーナー「このジムでの!!!! ジムミッションは!!!!!!!! 一味違います!!!!!!」

ジムトレーナー「草むらにいるポケモンを捕まえるか!! 倒すかして!! ポイントを稼いでください!!!」

ジムトレーナー「他のジムトレは妨害とかしてきます!!!!!!!」

レッド(なるほど……でも、捕まえるのなら得意! それにしても、クリアするなら3匹くらい捕まえないとか…)

レッド(どうやって捕まえよう…)

1,キラキラ 2,クイックボール連発作戦 3,とりあえずジムトレ全部ボコす

下1

レッド(とりあえず……)チラ

ジムトレ「!」「!」「!」

レッド(邪魔をしてくるなら、先に倒す……!)ポーン

ピカチュウ「ぴっか!」

レッド「ジムトレさんたち……手持ち全部出して…… まとめて倒す…!」

ピカチュウ「ぴっかぴか~~~~!!!」バチバチ



レッド(よし!)

ジムトレ「十万ボルトで…」「全滅させられた…」「ぐわーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

レッド(あとはゆっくりゲットしていけばいいから、楽になった…)

ロコン「きゅ!」カチッ

ヤクデ「やく~」カチッ

ヒトモシ「もっし…」カチッ

レッド「……このポケモンって…」

ジムトレ「ぐわ……あ、そのまま連れ帰っていただいてもいいですし、こちらでリリースしても大丈夫ですよ!」

レッド(ヒトモシ系統は手持ちにいないから、この子はこのままゲットしていこうかな……)

レッド(ロコンはもう二匹いるし……)ス…

ロコン「きゅい」(お疲れっした~)

ヤクデ「やっくで」(一回捕まった空気出せばいいんだから楽な仕事ですわ)

ヒトモシ「もし…!」(嘘…アタイ、ゲットされちゃった!!)

レッド「……よろしくね、ヒトモシ…」

ヒトモシ「もっし!」(しゃーないね!いいよ!)

ジムトレ「では!!! レッド選手ジムミッションクリアです!!!!!!」

ジムトレ「いざ、ジムリーダーとのバトルへ!!!! どうぞ!!!!!!!」

レッド「は、はい……」

レッド(ずっと熱かったな……)



カブ「早かったね、レッドくん! 改めて、ぼくが炎タイプのジムリーダー、カブだ!」

カブ「ヤローとルリナ……二人の強敵を退け、よくここまでやってきたね!」

カブ「君はマサラの子だろう! ならば、こちらとしても手加減を無用ということだ!」

レッド「……」

カブ「君は、私の古い友人とよく似た目をしている……! 彼はとても手強かったからね、君もきっとそうだろう!!」

カブ「この大舞台で、君の出来る限りの力を! 見せてくれ!!」ゴオオオッ

レッド(あ、熱い!!! ……けど、こっちも頑張るぞって気持ちになる…!)

カブ「さぁ、行こうキュウコン!」ポーン

キュウコン「きゅう!」

レッド(あ、懐かしいポケモン…カツラさんのこと思い出すな。炎タイプ相手だから……)

出すポケモン 下1

レッド(ここはシャワーズを……っ!?)ポーン

ジュプトル「……」スタッ

レッド「ジュプトル……!?」

カブ「ふむ……? 何か策があるということかな! わかった、受けて立とう!!」

レッド(そ、そういう訳じゃないけど……なんで……)

ジュプトル「……!」

レッド(…! ジュプトル、不利なタイプ相手でも勝つ自信があるんだ)

レッド(それなら……僕がしっかり、指示しないと!)

レッド「ジュプトル、相手の動きをよく見て……!」

ジュプトル「!」キッ

カブ「さて、どうなるかな! キュウコン、だいもんじ!」

キュウコン「きゅうう!」ボオッ

ジュプトル「……!」サッ

レッド(ジュプトルは……僕と同じで、防御が低いから……一発でも当たったら、危ない…)

レッド(けど……足は速いし、攻撃は強いから、隙を見つけて殴れば勝ち!)

カブ「……すばしっこい! これはどうするべきか…」

キュウコン「きゅう…」ジリ

レッド(! ジュプトル、今!)

ジュプトル「!」ダッ ドゴオオッ

キュウコン「きゅうう!?!?」バタッ

ジュプトル「……」スチャッ

レッド「よし……!」

カブ「今のは……メガトンキック! 今の一瞬でジュプトルと意思疎通をして指示を出したのか…!」

カブ「しかも、ぼくたちが悩んだ隙をついて! なるほど、やはり油断ならない相手だね!!」

カブ「次は……ウインディ!」ポーン

ウインディ「がうがうっ!」

ジュプトル「!」

レッド(威嚇されちゃった……攻撃が下がった…けど、等倍の攻撃ならなんとか倒しきれる……はず)

レッド「ジュプトル、さっきと同じように……」

カブ「させない! ウインディ、しんそくだ!」

ウインディ「がうっ!」バッ

ジュプトル「!!」ズサッ

レッド「ジュプトル……!」

ジュプトル「……」チラ

ウインディ「がうう……」

レッド(さっきまでの戦いを見てるからか、ウインディもカブさんも警戒してる…)

レッド「……けど、」

ジュプトル「……」コク

レッド「真正面からでも、当てる自信がある……!! ジュプトル!」

ジュプトル「……!」ダダダッ

カブ「速い! ウインディ…!」

ウインディ「わう きゃうん!?」バタッ

レッド「ちからいずぱわー……!!!!!!!」

ジュプトル「……」フンス

カブ「なるほど…!! まさか、こんな真正面からの攻撃で追いつめられるとはね!!」

カブ「まだだカブ……! 最後の一匹で巻き返すために! 燃えろ!!!!!」ブンッ

カブ「マルヤクデ!!! キョダイマックスだ!!!!!!!!」

キョダイマルヤクデ「ま る や く で!!!!」

レッド「ッ……!!」

レッド(だいまっくすのすごいやつが、確かきょだいまっくす!)

レッド(流石にこれは不利……、ジュプトル戻って!)

ジュプトル「……」コク シュウン

レッド「ここは……シャワーズ! だいまっくす!」ポーン

デカシャワーズ「しゃ しゃわあ!?!??!?!」

レッド(すっごいびっくりしてる……)

デカシャワーズ「しゃわああ……しゃわんぬ」(これが噂に聞いたダイマックスですか~、ビビっちゃうな)

デカシャワーズ「しゃわ~」(これだとレッドにしがみついたら潰しちゃいますね!)

レッド「……シャワーズ、バトル」

デカシャワーズ「しゃわわ!」(は~~い!!)

カブ「随分と仲が良いようだね! しかし、ぼくとマルヤクデだって負けていないとも!!!!!!」

レッド「……!」

デカシャワーズ「しゃわあわ!!」(こっちはマブダチなんで!!)

カブ「マルヤクデ!! 高く高く燃え上がれ!!! キョダイヒャッカ!!!」

キョダイマルヤクデ「ま あ る……!!!!!」ゴオオオオオ

レッド「……シャワーズ、押し流す要領で……! ダイストリーム…!!」

デカシャワーズ「しゃわあああああ!!!」キュオオオオ


ドッカーーーーーーーーン

カブ「くっ……!!」

レッド(水蒸気がすごいことに……!!)

デカシャワーズ「しゃわああああ!!」(立ってま~~~す!!!)

キョダイマルヤクデ「ま る~~~~~……」ドカーーーン

レッド「……勝った!」

カブ「……うん!! お疲れ、マルヤクデ!」シュウン

カブ「いや、実に良いバトルだったよ!! ポケモンたちを信じるまっすぐな絆、そして鍛錬の成果!!」

カブ「君たちと戦えてよかった!! 勝利の証に、このバッジを君に贈ろう!!」

レッド「ありがとう、ございます……」

観客「うおおおおおおお!!!!」「カブさーーーーーん!!!」「レッドーーーーーーーーーー!!!!!!」

レッド「……」

カブ「どうやら、君を目当てに試合を見に来た人もいるようだね」

レッド「…まだ、慣れない……」

カブ「はは、向こうでのバトルはここまで大勢の前じゃしないしね! けれど、ここでのバトルはこうなんだ」

カブ「ポケモンバトルの勝敗は、トレーナーたちだけのものではなくなった! 試合自体が、一つの文化となったんだ」

カブ「幸いにも、ガラルには沢山の若くて有望なトレーナーがたくさんいる。さらに発展してくはずだ!」

レッド(……勝敗が、僕たちだけのものじゃなくなった。それは、感じる)

レッド(たくさんの人が、僕の勝利を喜んだり、悲しんだりしている……不思議な感覚)

今日はここまで。次はまた明日


レッド「ポケモン演劇会……ヤクデはむらびと役で……」

カブ「ならぼくは村長だね!!!!」

はじめます

トウヤ「前回のあらすじだよ。レッドが順調に勝ち進んだみたいだね」

カブ「どこへ話しているのかはわからないが、準備はいいかい?」

トウヤ「あぁ、すみません。一日しかたってないけど、僕もこれやってみたくて」

トウヤ「それより……次の相手は、僕です。よろしくお願いします」

カブ「あぁ、よろしく!! 君の話も、他のジムリーダーからよく聞いているよ」

カブ「とても手強いトレーナーであるとね! 油断はしないよ!!」ポーン

コータス「…」フンス

トウヤ「なるほど…さて、どうしようかな」

出すポケモン 下1

トウヤ「ここは慎重に行こう。ゴチルゼル!」ポーン

ゴチルゼル「るーぜ……」

カブ「ふむ、ゴチルゼル……そういえば、君はイッシュのトレーナーだったね!」

カブ「ガラルでは珍しいポケモンだ……!」

トウヤ「そうなんですね……それはよかったな」

トウヤ(あまり対策がされていないってことだしね……)

トウヤ「ゴチルゼル、リフレクター!」

ゴチルゼル「ごっち!!」シュウン

カブ「コータス、ステルスロック!」

コータス「こた!!」ゴトゴトッ

トウヤ(ステルスロック……交代はそう出来ないね)

トウヤ(けど、このままいけばゴチルゼルだけでなんとかなる)

トウヤ「ゴチルゼル、サイコキネシス!」

ゴチルゼル「るぜーる!」ミョンミョン

コータス「!」

カブ「まだやれるね、コータス! じしん!」

コータス「こった!」ゴゴゴゴ

ゴチルゼル「!」グ

トウヤ「……うん、これなら。ゴチルゼル、もう一回!」

ゴチルゼル「るぜ!!」ミョンミョン

コータス「こた……」バタッ

カブ「しっかりと対策をしてきているようだね……!」

トウヤ「あはは、僕は他の二人みたいに勢い任せっていうのが苦手なので」

カブ「君を出すのは気が引けるが……エンニュート!」ポーン

エンニュート「にゅにゅ!」

トウヤ「タイプ相性は有利だけど……」

ゴチルゼル「……」

カブ「その通り、素早さはこちらの方が高い! エンニュート、火炎放射!」

エンニュート「えにゅーーー!」ボオッ

ゴチルゼル「ごち……!」ボオッ

トウヤ「ゴチルゼル! ……やけどしちゃったか。けど…」

トウヤ「今は攻め時! もう一度サイコキネシス!」

ゴチルゼル「るぜ!」ミョンミョン

エンニュート「えにゅ…」バタッ

カブ「このまま落とすとも!! マルヤクデ、キョダイマックスだ!!」ポーン

キョダイマルヤクデ「ま る!!」

トウヤ「キョダイマックス……自分の目で見ると、やっぱり迫力が違うね」

トウヤ「それなら、ここで僕たちも! ゴチルゼル!」

ゴチルゼル「るぜ!」コク シュウン

トウヤ「行こう、ダイマックスだ!!」ポーン

デカゴチルゼル「ご ち……!!」ゴゴゴ

カブ「さぁ!! 技のぶつけあいだ!!!」

トウヤ「全力をぶつけよう、ゴチルゼル…!」

カブ「マルヤクデ!! キョダイヒャッカ!!!」

トウヤ「ダイサイコ!!!」

キョダイマルヤクデ「ま る!!!!」ゴゴゴ

デカゴチルゼル「ごちーーーー!!!!!」ミョンミョンミョン

~観客席~

ユウリ「うわっ……すごい熱気だね! 目も開けていられない!」

ホップ「離れててよかったんだぞーーー!!」

レッド「……」ジッ

マサル「……レッド? どうしたんだ?」

レッド「今……技を見てたんだけど……」

レッド「トウヤ、ダイサイコを……防御にも使ってた。炎が直撃しないように……」

レッド(それで倒しきれない可能性もあった……けど、それでも防御を優先したんだ)

レッド(それとも……倒しきれる自信があったのか……まぁ僕なら出来るけど…)

~観客席~

トウヤ「バッジ貰ってきたよ~」ホワホワ

マサル「お帰り。 …さっきまでスタジアム上にいた人物とは思えないな」

ユウリ「バトル中のトウヤはかなり殺気立っているよね」

ホップ「ちょっと怖いときもあるんだぞ…」

トウヤ「えっ、そうかなぁ!? レッド、そうなの…?」

レッド「わからない……慣れちゃったから……」

トウヤ「慣れちゃったかぁ…… 確かに、たまに怖がられるなとは思ってたんだよねぇ」

マサル「思ってたのか…」

トウヤ「ポケマスにも優しい感じの顔で実装されたし、そろそろカットインいじりも減ると思ったんだけどなぁ」

レッド(まぁしばらく減らないと思う…そろそろ十年経つけど……)

マサル「はは……っと、次はキョウヘイの出番みたいだぞ」


~スタジアム~

キョウヘイ「はいはーい、あらすじ係を取られちゃったキョウヘイくんっすよ!」

カブ「君もどこに話しているかはわからないが、準備はよさそうだね!」

キョウヘイ「すみませんすみません、ちょっとした読者サービスっす!」

キョウヘイ「勿論、準備のほうは万端っすよ~! ま、このバトルがどうなるかは…結末以外は俺にもわからないっすけど!」

カブ「結末も、さ! わからないからこそ、バトルは楽しく燃え上がるものだよ!!!」ポーン

ウインディ「がう!」

キョウヘイ「出たっすねー、わんちゃん! んじゃ俺は~…」

出すポケモン 下1

キョウヘイ「もーーー!!! またおんなじことする!!!」

カブ「だ、大丈夫かい!? 誰に怒っているんだい!?」

キョウヘイ「あっすみません大丈夫っす!! いっけーダグトリオ!!」

ダグトリオ(アローラ)「だぐ」「とりお」「!」

キョウヘイ「……アローラで見つけたんで、鋼タイプ複合なんすよね。ま、動かれる前に倒しちゃえばいいんすよ!」

カブ「なるほど! 若さ故の勢いか、計算が故の勢いか……何にしろ、ぼく達も負けてはいられないね!!!!」

キョウヘイ「やべー燃やされる!! その前にダグトリオ、じしん!」

ダグトリオ「だぐと」「り」「お!」ゴゴゴゴ

カブ「速い……! ウインディ!」

ウインディ「きゅうん……」バタッ

キョウヘイ「おっしゃーー! このダグトリオは速いっすよ~! こだわってるっすからね!」

ダグトリオ「だ!」「ぐ!」「と!」

キョウヘイ「りお! トレーナーに言わすな!!」

カブ「仲がいいね……! しかし……困ったな。スカーフを持っているダグトリオ…」

カブ「……しかし、戦わないわけにはいかないね! キュウコン!」ポーン

キュウコン「きゅう!」

キョウヘイ「あーっはっはっは! どのポケモンで来ても同じっすよぉ! ダグトリオ!」

ダグトリオ「だぐ!」「と!」「り!」ゴゴゴ

キョウヘイ「お! だから言わすなて!!」

キュウコン「きゅう~~……」バタッ

キョウヘイ「うっし、あとは最後の最後で~~~!」

カブ「そうとも!!! マルヤクデ、キョダイマックスだ!!!!!」ポーン

キョダイマルヤクデ「(そろそろ疲れてきた)」

キョウヘイ「うし、こっちもっすよ!!! ダグトリオ、ダイマーーーックス!!」ポーン

デカダグトリオ「だ!!!!!」「ぐと!!!!!!」「りお!!!!!!!」

カブ「さあ!!!!! ぶつかり合おう!!!!!!!」

キョウヘイ「よーし、やってやろーじゃないっすか! ここからは展開がカットできるから楽っすね!!」

カブ「キョダイヒャッカ!!!!!!!」

キョウヘイ「ダイアーーーーース!!!!!!!」

キョダイマルヤクデ「(あんたの飼い主ノリノリですね)」ゴオオ

デカダグトリオ「(いやいや)」「(そちらの飼い主が)」「(乗せ上手なんですよ)」ゴゴゴゴ

マルヤクデ「きゅう」バタッ

カブ「マルヤクデ! …よく頑張ったね!!」シュウン

キョウヘイ「おっしゃ! 俺たちの勝ちっすよー!」

ダグトリオ「だ!」「ぐ!」「とりお!」

キョウヘイ「元々はトウヤさん王国の民だったこのダグトリオも、よく懐いてくれたもんすよ…」

カブ「王国?」

キョウヘイ「ああいえ、こっちの話……俺とこいつが仲良しーって話っすよ!」

カブ「そうか! それはよく伝わってきたよ! このダグトリオは、君と一緒に戦えるのがとてもうれしそうだった!」

キョウヘイ「いやーそれほどでもあるっす!」

カブ「君のようにポケモン勝負を楽しむ姿…このガラルに向いているね」

カブ「人に見られるのも慣れているようだ!」

キョウヘイ「ま、俺は天才俳優っすからね! その映画もポケモンバトルしながらのが多いっすし」

キョウヘイ「根っからのエンターテイナー……なのかはわからないっすけど。俺が一番楽しんでるっすし」

カブ「それはとても素晴らしいことさ! 君が楽しむことで、周りの人も楽しんでいる!」

カブ「この炎バッジを贈るのにふさわしい、ということだね!」

キョウヘイ「ありがとうございま~す! バッジ、ゲットだぜ~!」



~スタジアム ロビー~

レッド「いいバトルだった……」

トウヤ「だねぇ。キョウヘイはアイテムとかちゃんと準備していくから偉いよね」

キョウヘイ「ごり押し作戦でいく為のアイテムっすけどね~…ってか、なんか騒がしくないっすか?」

ユウリ「ふっ……キミたちもバッジ取得三つ目だからね。ファンが増えてきたってことさ」

マサル「驚くよな、これ……いわゆる出待ちってやつだ。係員に言えば、裏口からも出られるぞ」

キョウヘイ「ん~、まぁ俺は慣れてるんで。せっかくだからファンサしてくっすよ」

トウヤ「うーん……せっかく待ってくれてるなら、挨拶くらいしないとねぇ」

レッド(……どうしよう)

1,裏口から帰る 2,自分のファンを見に行く 3,トウヤのファンを見に行く 4,キョウヘイのファンを見に行く 5,そのた(自由)

下1

レッド「(……誰が来てるんだろう。ちょっと見てみようかな…)」

キョウヘイ「え、レッドさん裏口行かないんすか!?」

レッド「……」コク

トウヤ「そっか……けど、無理はしないでね。何かあったら誰か呼ぶんだよ」

レッド「…………」コク

キョウヘイ「(過激なファンってのはレッドさんの苦手分野なヤンデレとそう変わらないっすからね~…)」


レッド「……」ヒョコ

ファン「うおーーーー!!! レッド選手だ!!!!!」「すげえ!!!! 本物だ!!!」「近くで見ると小さいのね」

レッド「(失礼な人いるな…)」

ファン「さっきのバトル、最高でした!」「どうしてあんなに強いんですか!?」「ポケモン、見せてください!!」ワラワラ

レッド「(思ったより距離を詰めてくる 悪意のない人たちだから殴るわけにもいかないし……)」

ファン「握手してください!」「お、おれも!」「僕もお願いします!!」

レッド「!」

シルバー「おい!」グイッ

レッド「…!?」

シルバー「レッドさんが驚かれているだろう。もう少し落ち着いてくれ」

ファン「な、な、誰だねちみは!?ファンと選手の距離じゃなくないかね!?」「なんだこのキモオタみたいなおっさん…でもそうだそうだ!」

シルバー「俺は……レッドさんのファンである前に! レッドさんの後輩だ!!」

レッド(し、シルバー……!!!! 僕ってシルバーの先輩を名乗ってよかったんだ……)

シルバー「だから…でも… す、すみませんレッドさん!!!!!! 近すぎました!!!!!!!」

レッド「ううん……嬉しかったよ、シルバー……ありがとう……」

シルバー「ヴッ…………いえ…………俺は…………」

ファン「なんだ…俺たちの仲間か」「確かに彼の言う通りだな」「すみませんレッド選手…!」

レッド「あ……ううん、大丈夫……です」

ファン「一目見られてよかったです!」「次のバトルも応援しに行きます!」「マジ頑張ってください!」

レッド「ありがとう……です」

レッド「(ものすごく解散していった……)」

シルバー「す、すみません急に……」

レッド「…ガラルにいるのは、少しびっくりしたけど……」

シルバー「えぇ……まぁ。レッドさんたちが、こちらでジムチャレンジをすると聞きまして」

シルバー「コトネもキョウヘイさんの応援に行きたいと言ってましたし…来たんです。三人で」

レッド「なるほど……あれ、でも…コトネは、保護者がいるって……」

シルバー「そ…それは、そうなんですが……」

サカキ「それは俺のことだ、レッドよ」

レッド「…………?????????????」

サカキ「疑問符を大量に浮かべるんじゃない。仕事もひと段落ついたからな」

シルバー「コトネとヒビキのご両親にも、保護者同伴のほうがいいと言われまして……」

レッド「そっか…… ! まさかコトネを……」

サカキ「何を言う。貴様、あの青年…トウヤに教わらなかったのかね?」

サカキ「イエスロリータ、ノータッチ……と!」

レッド「殺していい……?」

シルバー「駄目ではないですが、場所を変えたほうがいいかと思います」

サカキ「はっはっは、シャレにならないぞレッド」

レッド「…………」

サカキ「それに、俺は俺でガラル観光を楽しんでいるのでな。基本は別行動だ」

サカキ「あいつらもシルバーも、トレーナーとしての実力は俺と変わらん。防犯ブザーも持たせた」

レッド(サカキ、防犯ブザー配るの好きだよね……鳴らされる側だと思うんだけど)

サカキ「今俺が鳴らされる側だと思ったな? 相変わらず浅慮なやつだ、レッド。まだガラルに来て2回しか鳴らされてない」

レッド(やっぱり)

シルバー「すみません……愚父が……」

レッド「いいんだよ……」

シルバー「レッドさん…! 俺、ガラルでもレッドさんの事をずっと応援していますので…!」

シルバー「スタジアムの最前線も前日入りして確保します!!!!!!!!!!!」

レッド「ちゃんと寝て……!!」

今日はここまで。次回は恐らく金曜。21時半になっても始まらなかったらお休み、土曜更新です。
エンジンジム攻略ということで、次回からはb

『次回は番外編っすよ!』
『皆さんこんにちは~、俺が誰かは言うまでもないっすよね?』
『と、ここまでは再放送。俺が大活躍する番外編、』
『ドッペル・シンギュラリティ』
『をお楽しみに~~~! ばいばーい!』

はじめま~す

~日は遡り ガラル編前~

キョウヘイ「いやー、今日も今日とて忙しいっすね! 俳優に経営にトレーナーに……」

キョウヘイ「せめて撮影用の俺がもう一人欲しいくらいっすよ、全くもう!」

ライブキャスター「」ヴヴヴ

キョウヘイ「……ん、通信? 誰から…かは表示されないっすね。非通知なんて機能あったっけ」

キョウヘイ「まぁいいや、出てみるか」ポチ

ライブキャスター『ザザザ……ザザ……』

キョウヘイ「めっちゃ砂嵐なんですけど!? あ、落ち着いてきた……って、え?」

『あーあー、聞こえてるっすか? 無理矢理割り込ませた電波っすけど、超イケメンな声も姿もバッチリオーケー?』

キョウヘイ?『鏡かと勘違いすれば大成功っす! ハローグッモーニン。俺っすよ!』

キョウヘイ「……は~~~~~~~~~!?!?!??!?!? 俺!?!?!?!?!?!?!?!?」

キョウヘイ?『ドッキリ大成功~! あ、別に俺は誰かの変装とかでもなんでもないんすけど。ね?』

アクロマ『キョウヘイくーーーーーーーん!!!!! 聞こえてますか!!!!!!!!!!』

キョウヘイ「アクロマ!? どういうことっすかこれ!!!!」

アクロマ『すみません、寂しくなってキョウヘイくんベースのロボを作ろうとしたら暴走し初めまして!』

キョウヘイ「アホ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ?『確かにアホだなとは思うっすけど、あんまり言わないでやってくださいよ。俺の生みの親なんすから』

キョウヘイ?『ねー、パパ?』

アクロマ『おっふ……ぱ、パパ……』

キョウヘイ「ちょっとときめいてんじゃねえっすよ!! ていうかなんで…アクロマは縛られてるんすか!?」

キョウヘイ「そんで俺に連絡してきたその意図はなんすか!!! 答えろっす!!!」

キョウヘイ?『俺の意図? そうっすねぇ~、逆の立場になればおのずとわかると思うっすよ』

キョウヘイ?『ま、わかんないかもっすから優し~く教えてやるっすよ。目が覚めて、俺が何者かの代わりだと知る。そしてその代わりが……』

キョウヘイ?『愚かで低効率な人間だってわかったら、成り代わってやろうって思うのが普通っすよねぇ?』

キョウヘイ「く……確かに逆の立場だったら俺もそう思うかもしれないっす」

キョウヘイ「だからこそ!! 俺はそんなこと許さないっすよ! 俺が築き上げてきた名声と地位なんすから!!」

キョウヘイ?『そう言うだろうと思ったっす。けどま、せっかくだからゲーム形式にしてあげよーかなと思ったんすよ』

キョウヘイ「……は? ゲーム?」

キョウヘイ?『そうっす! 俺は今から、ちょーっとアンタの知り合いに悪戯をしかけるっす。それを解けるのは、今から送る解除コードのみ』

キョウヘイ?『俺がアンタに成り代わる準備は、明日の日暮れには終わるっす。それまでに全員助けられて、俺を止めに来れたらアンタの勝ち』

キョウヘイ?『間に合わなかったら俺の勝ちっす! "キョウヘイ"という人間と肩書、その他諸々は俺がいただいて……』

キョウヘイ?『……こいつは、まぁ。人質みたいなもんっすよ。人間ってそういうのに弱いでしょ?』

キョウヘイ「すべての元凶であるソイツが人質足りえるかはわからないっすけどね………」

キョウヘイ?『そうそう、会話が出来てるから疑うこともないとは思うっすけど念のため』

キョウヘイ?『画面右上に表示があるように、これはライブ中継。明日、って期日がずれてるとかそういうのはないっすからね』

キョウヘイ?『それじゃあまず、最初のターゲットの情報を送るっす。その人がどこにいるか探すところからゲームスタートっすよ!』

キョウヘイ?『さーて……間に合うっすかね?』ニヤ

キョウヘイ「やってやろうじゃないっすか!! 天才俳優キョウヘイ様は、この世に一人いればいいんすよ!!」

キョウヘイ?『全くの同意見っす! それじゃ~頑張ってくださ~い!』ノシ  ブツンッ

キョウヘイ「ったく……マジで腹立つっすね、我ながら。ぶん殴りたい表情するっすよ…」

キョウヘイ「っと、メールだ。これにターゲットと解除コードが……これ」

キョウヘイ「ルリちゃん……!!!」

キョウヘイ「ま マジかあ!? てっきりトウヤさんとかメイあたりが来ると思ってたっすけど……」

キョウヘイ「ルリちゃんにまで手ぇ出すんなら話は別っす。絶対許さん……」

キョウヘイ「確か今日はオフだった……はずっすね。前に聞いた話だと。とりあえず連絡を……」プルルル プルルル

キョウヘイ「……出ない!?!? うわうわうわ いや 焦っちゃダメっすよ俺!!! 落ち着け!!!!」

キョウヘイ「うっかりライブキャスターを落としただけかもしれないっすし……他に方法を……」

1,SNSをチェック 2,空から探す 3,関係者に聞きまくる 4,ランクルスにエスパーパワーで探させる

下1

シークレット判定 成功

キョウヘイ「……そうだ、ランクルス! 結構ルリちゃんと会ったりしたっすよね」ポーン

ランクルス「りゅい」コク

キョウヘイ「こう……ミョン! と探すことって出来ないっすか!? このイッシュの中から……いや」ガサガサ

キョウヘイ「この地図の、こっからこの辺りまでの範囲でいいっす。他に行ってる可能性は低いし…」

ランクルス「りゅりゅい!」コク ミョンミョンミョンミョン ミョンミョン ミョン

ランクルス「…………」

キョウヘイ「ど、どうっすかランクルス…?」

ランクルス「りゅいー!」ダッ

キョウヘイ「お、見つけたっすか! んじゃ、行くっすよキュレム!」ポーン

キュレム「きゅらららら!」

~ヒウンシティ 路地裏~

キョウヘイ「ルリちゃん!!」

ルリ「っ!? ……あ、キョウヘイくん……っ!」

キョウヘイ「何が……いや、何かあったんすか? 電話繋がらなくて焦ったっすよ」

ルリ「それが……私、あのライブキャスターでSNSも更新してるの、知ってるよね」

キョウヘイ「へ? あぁ~…そういえば前に言ってたっすね」

ルリ「……私のアカウントを調べれば…っていうか、私の名前で検索したらわかると思うんだけど……」

キョウヘイ「ふむ? どれどれ~~……」ポチポチ

キョウヘイ「……え、何すかこれ? 誰かと歩いてる写真…俺じゃないっすね。それに…」

キョウヘイ「付き合ってますだぁ!?!??!?!?!?!?!?!?!」

ルリ「しーっ、キョウヘイくん、しーっ……! 誰かに聞こえちゃう!」

キョウヘイ「あ、ごめんごめん……で、その、これは…?」

ルリ「この写真に写ってるの…私に見えるけど、多分加工写真だと思うんだ。だって、私はこの人知らないし……」

ルリ「それに、私はキョウヘイくん一筋だから…………」

キョウヘイ「そうっすね……ルリちゃんの愛情の質量は俺が一番知ってるっす!」

ルリ「キョウヘイくん……」ポッ

ルリ「あ、そ、それでね……さっきライブキャスターを落としちゃってから、これが始まって…」

キョウヘイ「(……ってことは、これを拾ったやつが悪戯で? いや……)」

キョウヘイ「(これがあの"俺"の仕業なら、この解除コードを入力すれば何とかなる…はず、っす)」

キョウヘイ「(となると遠隔操作? 何にしても、誰かに拾われる前に見つけないとヤバいっす)」

ルリ「……私の手元には、SNSを更新できる機械もないし、誤解を解くこともできなくて…」

ルリ「たまに様子を見てはいるんだけど……私のファンだった人まで、ひどい言葉をたくさん言ってて。それに、私のアカウントが返事したりしてて…」

ルリ「ネットの中に、私じゃない私がいるみたいで……怖いよ、キョウヘイくん……!」

キョウヘイ「(炎上か…一度火が付くと、それが真実であれ嘘であれ 多少は影響が出るものっす)」

キョウヘイ「けど……ルリちゃん、俺が絶対何とかするっす。解決したうえで、三か月…いや、一か月以内に」

キョウヘイ「いつもみたいに、テレビには笑ってるルッコちゃんが映ってる。そんな世界に戻してみせるっす」

ルリ「キョウヘイくん……!!」

キョウヘイ「さーてまずは落としたライブキャスターを見つけるところからっすね! ルリちゃん、落とした場所とかわかります?」

ルリ「えっと……ライモンシティの公園を散歩してるときは持ってたの。写真を撮ったから…その後、電車でここまで来て…」

ルリ「駅から出て、しばらく歩いて……すれ違った人が、私のアカウントの話をしてたから……多分、電車で落としたんだと思う」

ルリ「私も探しに行きたいんだけど、変装がばれたらと思うと…怖くって……」

キョウヘイ「だーいじょうぶっす! 絶対俺が見つけてくるっすからね! あと…」ポーン

エンブオー「ぶおう!」

キョウヘイ「お前はルリちゃんのボディーガード! 頼んだっすよ、相棒!」

エンブオー「ぶお~~~!!!」

ルリ「ありがとう、キョウヘイくん……! エンブオーも、ありがとう」

エンブオー「ぶ、ぶおう…」テレ

キョウヘイ「好みまで飼い主に似寄ったっすか……んじゃ、俺は駅に行ってくるんで! そこで待っててくださいっす!」

ルリ「わかった、待ってるね……!」



~ヒウンシティ 表通り~

キョウヘイ「……つっても、電車のどこで落としたかがわかんないとアレっすよね」

キョウヘイ「駅に届いてるって可能性も低そうっすし~……」

キョウヘイ「確か、ライモンからヒウンまでの電車の型は、シングルトレインと同じなんすよね」

キョウヘイ「そっちに合流してたら…バトルを勝ち進めないと探せないっすね……」

キョウヘイ「(……今度からGPSでも取り付け……いや、その系統の愛はルリちゃんの十八番っす。俺じゃない)」

キョウヘイ「とにかく聞き込みっすね! どこだ~~~ ライブキャスタ~~~~!!!!」

聞き込み結果 下1コンマ(によって展開が変わる 出目が高いほど難易度も高い)

駅員さん「ピンクのライブキャスター? ああ、少し前に着信があったやつか…」

駅員さん「それなら、さっき持ち主だって人が無理矢理持って行ってしまってね。困ってたんだ」

キョウヘイ「持ち主ぃ? 絶対違うっすよ、だって俺持ち主の知り合いから頼まれてるんすよ」

駅員さん「なにやらぶつぶつ言っている人だったな……僕が助けるんだとかなんとか……」

キョウヘイ「(厄介オタクっすか……そうだな)」

キョウヘイ「ルカリオ、波導のアレでなんとか見つけられないっすか?」ポーン

ルカリオ「……」コク ダッ

キョウヘイ「うし、さっさと見つけ出すっすよ!」ダッ


~駅 すみっこ~

キョウヘイ「めっちゃすみっこじゃないっすか。どんだけすみっコぐらししたいんすかマジで」

キョウヘイ「はあ……さて、見つけたっすよ。アンタ、人のケータイで何してんすか?」

オタク「な、なんだ君は……!」

オタク「あ、アイドルのルッコちゃんを知ってるか? 今すごい大炎上してて……」

オタク「彼氏がいる……なんてあったけど、そんなの本当なもんか! ルッコちゃんは皆のアイドルなんだ」

キョウヘイ「(そこに関してはノーコメントにさせてもらうしかないっすね…俺が彼氏なんで……)」

オタク「けど……僕このライブキャスターを見たとき……画面にはどんどん勝手に更新されてるSNSの画面があって……」

オタク「僕が……僕がルッコちゃんを助ける白馬の王子様なんだ! 僕がこれを見つけたのは運命なんだ!」

オタク「知らないやつが落し物とかいって持って行ったけど、そうじゃない! 僕に助けてもらおうと、ルッコちゃんが置いていったんだ!」

キョウヘイ「な・る・ほ・ど……どういうタイプの厄介オタクかは大体理解したっすよ」シュウン ポーン

キョウヘイ「けどま、それは渡してもらうっす。ほら、早く」

オタク「な、なんでお前なんかに……!」

キョウヘイ「なんでって? そりゃあ……俺が本当の!あの子の白馬の王子様だからっすよ!! やれ!」

キリキザン「きしゃっ!」ザクッ

オタク「ひ、ひいっ!!!」ガシャン バタッ

キョウヘイ「ふっ、みねうちだ……なーんて! …って、気絶しちゃったっすか」

キョウヘイ「後は……お、なんか既に画面が出てるっすね。『pass?』…えーと、最初に送られたコードを入力して……」

キョウヘイ「お、開いた。っつか、めちゃめちゃデータが消えてくっすね……けど、これだけで大丈夫とは思えないし」

キョウヘイ「転載された画像とか…人の噂とか印象が消える訳でもなし……あとは、俺がコツコツ頑張るしかないっすね」

キョウヘイ「っと……そういえば。事態を若干めんどくさくしやがったこの男はどうしてくれよう」

キョウヘイ「中々危険な思想の持主っす……レッドさんが見たら泣いちゃうレベルの」

キョウヘイ「今のうちにどうにかしておくべきか……ん?」ポーン

ルカリオ「……」ジッ

キョウヘイ「…ルカリオは優しすぎるんすよお! ん~~~、本当は海に沈めたいとこっすけど…ルカリオが嫌なら…」

キョウヘイ「何かこいつにある程度の罰を与えて、でもルカリオが納得するライン……」

どうしてくれようか 下1

キョウヘイ「そーっすね、この腐った根性を叩きなおしてやる必要があるっす」

キョウヘイ「……けど、流石に俺にもお坊さんとかの知り合いはいないんで……あ!」ピッポッパ

キョウヘイ「もしもしー? ちょっと頼みたいことがあるんすけど! いいっすか?」

ブルー『貴方が連絡してくるなんて、珍しい事もあるのね。どうしたの?』

キョウヘイ「ちょっと鍛えなおしてほしい人がいるんすよ。かくかくしかじかで……」

ブルー『あら! それは大変ね。まっかせてちょうだい、立派な僧にしてあげるわ』

ブルー『ライも悟った、ブルー流の修行。味わわせてあげる! それじゃ、すぐ向かうから置いといて~!』ピッ

キョウヘイ「……ライが悟ったの、ブルーさんがやったんすね…知らなかった…」

キョウヘイ「ま、とにかく第一のミッションはほぼ完遂っすね。あとはこれを届ければ……」

ライブキャスター「」ヴヴヴ

キョウヘイ「非通知……またアイツっすか」ピ

『はーい、第一のミッションクリア! お疲れ様っすよ~!』

 キョウヘイのライブキャスターから音声が流れる。そこに映っていたのは、まぎれもないキョウヘイ……にそっくりのロボットであった。
 にやにやとした笑みを浮かべながらこちら側を見つめる彼に、キョウヘイは何か違和感を覚えずにはいられない。それを言語化することは躊躇われたのだが。

『何を躊躇うことがあるんすかね? 素直に言えばいいんすよ。アップデート済のキョウヘイくんは地の文すらも呼び出すことが出来るんすよね~!』

 彼は両手を広げる。そこには何も映っておらず、文章が浮かんでいるわけでもない。それでも、これまでとは明確な違いが存在した。

『勿論、郷に入っては郷に従え。一時的なものっすよ、次のレスでは戻るっす。けど……』

 これで、俺のほうが上っていうのは理解できたっすよね? にっこりと笑って、彼はそう続ける。返事がないのを気にせず──画面右上の表示を信じるならば、これはライブ中継のはずである──彼は改めて口を開いた。

『……それにしても、あんなソースの無い情報に踊らされる人間の姿は滑稽だったっすよ。"俺"もそう思うっすよね? あ、返事はしなくていいっす。今のでわかったっすから』

 彼は笑顔で語り掛けてきたと思いきや、すぐに期待外れとでも言わんばかりに肩を竦めて見せた。わざとらしく大きなため息をついた後、またにこやかにカメラへ目線を向ける。

『残留データから予測はしていたとはいえ、残念っす! "俺"も、愛とかいう曖昧な物に囚われる人間なんすね! 残念すぎて、疑似表情筋がバグるレベルっすよ!』

 それじゃ、と彼は画面越しの自分を指さす。その表情は先ほどからぴくりとも変わらず、人工的な笑顔の不気味さをあえて表しているかのようだった。

『次のミッションっすよ。ターゲットの写真だけ送るっすから、しっかり探してくださいね~。解除コードと一緒に画像データを添付したんで、ちゃーんと見ないとダメっすよ?』

キョウヘイ「……相変わらず腹立つっすね!! 確かに?ロボのが上ってのもわからないでもないっす。腹立ち具合だけっすけど!!」

キョウヘイ「次は……トウヤさん、っすか。ぶっちゃけ、来るかなとは思ってたんすよね」

キョウヘイ「けど、あの人に悪戯……つっても、あんま思いつかないっすけどね」

キョウヘイ「ロリに扮したスパムメール送るとか? それに引っかかる先輩も嫌っすけど……」

キョウヘイ「とりあえず電話かけてみるっすか」ピッポッパ プルルル

トウヤ『はーい、もしもし。どうしたの? 何かあった?』

キョウヘイ「あれ、思ったより大丈夫そうっすね。今どこにいるんすか?」

トウヤ『え? サンヨウシティの…わかるかな、夢の跡地ってところ。廃墟みたいな感じの…』

キョウヘイ「あ~~~……まぁ わかるっすよ。あの虫多い所……で、そこで何してるんすか?」

トウヤ『子供たちに遊ぼうって誘われてね。もう解散して、僕も帰ろうと──』ザザッ ザザザ

キョウヘイ「……ちょっと、トウヤさん? トウヤさ~~~~ん!!?!?」

トウヤ『キョ……イ? 何──て…… 頭が──…』ザザ ザーーーーー

キョウヘイ「……ここの電波が……って訳じゃなさそうっすね。ピジョット、これをルリちゃんに!」ポーン

ピジョット「ぴっじょ~~!!」バサッバサッ

キョウヘイ「俺たちも行くっすよ、キュレム!」



~夢の跡地~

キョウヘイ「トウヤさん! トウヤさ~~~ん! ……あ、いた!」

トウヤ「……キョウヘイ?」

キョウヘイ「そうっすよ、何ぼーっとして……ん?」

トウヤ「キョウヘイ! …久しぶり、元気だった?あはは、珍しい所で会ったね。 …けど、早く立ち去って」

キョウヘイ「どしたんすか? なんか違和感…っつーか、これ、ん…?」

トウヤ「…前に、変な森へ行ったこと、覚えてる?ここはそこと同じ空気がするんだ……逃げて……」

トウヤ「…あはは、そんなに僕が出てくるのが嫌なんだ?邪魔が入る前に遊ぼうよ、キョウヘイ!」

キョウヘイ「……アンタ、やっぱ目覚めトウヤさんっすね!?!? いや、そうもなりきってないっていうか!」

キョウヘイ「ちょこちょこ普段のトウヤさんが見え隠れしてるのが余計やりづれーっていうか……!」

キョウヘイ「つーか、さっき電話してきたときは平気だったっすよね!? なんで…!」

トウヤ「…電話の、途中で。変な音がしたんだ。頭が割れるような……そうしたら、急に目が覚めてね?」

トウヤ「…だから、こっちに来ちゃいけないって…言われそうだったから、慌てて電源を切ったんだけど……間に合わなかったみたいだねぇ…」

トウヤ「今日は調子が良いんだ。このままなら、丸ごと乗っ取れる気がする。だから……僕にもう、関わっちゃいけない」

キョウヘイ「と、トウヤさん……たち……」

トウヤ「……あはは、そんなひどい事、キョウヘイがするはずないよね?こっちにおいで、キョウヘイ」

キョウヘイ「(…段々、目覚めトウヤさんでいる割合が増えている…マジで乗っ取られたらシャレになんねーっすよ)」

キョウヘイ「(多分、解除コードを入力するのはトウヤさんのライブキャスター…けど、しっかり握りしめてるから奪えそうにないっすね)」

キョウヘイ「(どうにかして、あれを手に入れないと……)」

どうするか
1,バトルをしかける(特殊判定) 2,誘いにのったふりをする(成功率高・事故率高) 3,無理矢理奪う(成功率中・事故率低) 4,自由
下1

シークレット判定 (80/30)

トウヤ「キョウヘイ、駄目……なんて、つれないよね。ほら、おいでキョウヘイ」

トウヤ「僕と一緒にいるほうが、きっとずっと楽しいよ。あんな平和ボケして英雄面したつまらない奴じゃなくて」

目覚めトウヤ「僕と一緒に遊ぼう? あいつとじゃできない遊びも、僕はたくさんしてあげられるよ。ね?」

キョウヘイ「……普段のトウヤさんとは出来ない遊び、ねぇ…例えばなんすか?」ザッ

目覚めトウヤ「そうだね、あいつには見せられないような…残酷なお人形遊びだってしてあげる」

目覚めトウヤ「君が一人で頑張ってきた、人には言えないことも手伝ってあげるよ」

キョウヘイ「……アンタ…いや、トウヤさん、どこまで知って……!」グイッ

目覚めトウヤ「あはは! あいつの得意技は知らない振りとわからない振りだよ。あ、あと…わかってあげた振りも、かな」

目覚めトウヤ「けど、僕は知ってることは全部教えてあげたいんだ。君がわざと僕に近付いてるって事も…知ってるよ?」ニコ

『えー、えー、保護プロテクト作動ちゅーう!』

『いや別に? 俺はあの"俺"がどれだけ恥をかこうが知ったこっちゃない…と思ってたんすけど』

『よく考えたら、俺が完璧に成り代わるまでの行動は全部俺に帰ってくるんすよね~』

『俺はそういう趣味はないんで? ってか人間の生殖行為にも興味は無いんで?』

『後々似たようなことを要求されたくないんすよ。だからわざわざ隠して……おっと、手が滑った!』

キョウヘイ「っだ、この、離せっていってるじゃないっすか……っ!」

目覚めトウヤ「あはは、嫌に決まってるでしょ。せっかくキョウヘイから飛び込んできてくれたんだもんね?」

キョウヘイ「だれがっ、飛んで火にいる、夏の……っ、~~~~!!」ゲシゲシ

目覚めトウヤ「…………キョウヘイはおしゃべりだね。そこも可愛いけど、もう少し可愛げのあることを言ってほしいな」

『はーいここまで!』

『流石にここでは凍結されたりすることもないっすけど~、先述の通り、俺のイメージ悪くしたくないんで…』

『こんな廃墟で信頼する先輩にあーんなことやそーんなことをされてる…なんて思われたくないんで…』

『……お、そろそろよさそうっすね。それじゃあカメラ戻しま~す!』


キョウヘイ「息っ……ボケ……!!!!!!」

目覚めトウヤ「あはは、本気で怒らせちゃった。そんなに嫌だった? 悦んでるように見えたけど」

キョウヘイ「漢字変換!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゴス

目覚めトウヤ「おっと、危ないな。全く、今の僕なら避けられるとはいえ、僕にまで暴力をふるうのは関心しないな」ヒョイ

目覚めトウヤ「あ……っと、帽子が飛んじゃった」チラ

キョウヘイ「!」 「(意識が逸れた、今のうちに……!)」バッ

目覚めトウヤ「あっ、僕の電話のやつ! 返してよ~~!」

キョウヘイ「電話のやつって言い方なんすか!幼児か! なんてツッコミしてる場合じゃないっす、解除コード入力~~~!!」カチカチカチ

キョウヘイ「オール クリア!!!! これでどうだ!!!!!!!」

目覚めトウヤ「……、なるほど、それが狙いだったんだね。あの電波が僕を表に引きずり出してた…それを止めたんだ」

目覚めトウヤ「残念だけど、今日は君の勝ちだね。けど、きっとまたすぐ会えるよ。その時はレッドも入れて、沢山遊ぼうね……」バタッ

キョウヘイ「……」スッ ササッ… 「…トウヤさん、トウヤさーん!」

トウヤ「……う…あれ、キョウヘイ……そうだ、僕……」パチ

トウヤ「キョウヘイっ、大丈夫!? もう一人の僕に何か変な事されてない!?」

キョウヘイ「大丈夫っすよ。ほら、服も髪も乱れてない完璧な俺っすよ?」

キョウヘイ「流石に何回も相手してるわけっすから、無傷で突破するくらい余裕っすかね~~~!!」

トウヤ「…そっか、それならよかった。ごめんね、キョウヘイ…」

キョウヘイ「や、謝らないでくださいっす。多分俺が迷惑かけたサイドなんで……ま、詳しいことは後で話すっす! それじゃ!」

トウヤ「う、うん……またね、キョウヘイ!」

キョウヘイ「……つい、慌てて逃げてきてしまったっす」

キョウヘイ「いつもよりアレだった分、若干気まずかったってのもあるっすけど…」

キョウヘイ「……目覚めトウヤさんが言ってたことが、若干引っかかるんすよね」

キョウヘイ「全部が全部本当のことを言ってるとは思えないっすけど……もし、本当に、一緒に…」

キョウヘイ「…………いや、何にしても毎回あんな目に遭うのはごめんっすね」

キョウヘイ「危なかったっす、すでに本人がいないのに術中に嵌るところだったっすね……お」

ライブキャスター「」ヴヴヴ

キョウヘイ「…そろそろ日が暮れるっすね。間に合えばいいんすけど……」ピッ

『と、いう訳で! 続きはまた明日~!』
『同じくらいの時刻からはじめる予定っすよ! みなさーん、またね~!』

『はじめま~す!』

キョウヘイ「……」

キョウヘイ「贅沢者めッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「つか、街一つ破壊されるかもしれない悪戯って悪戯じゃないでしょ……えー、次は」

キョウヘイ「……レッドさん、か~~~……」

キョウヘイ「(……つっても、レッドさんはルリちゃんみたいに惑わせるSNSがあるわけでもなく)」

キョウヘイ「(トウヤさんみたいに怪電波を使おうと、一人だろうから意味ないだろうし…何する気っすか?)」

キョウヘイ「……つか、レッドさんがいるのシロガネ山っすよね!? めっちゃ遠いじゃないっすか!!」

キョウヘイ「飛行機…はチケット取ってどうにかしても時間かかるし……キュレム、まだ飛べるっすか?」

キュレム「きゅらら!」コク

キョウヘイ「この件が終わったら、しっかり休暇取らせてやるっすからね! ゴー!」

キュレム「きゅららららららら!!!!」ゴオオ

~上空~

キュレム「……」ゴオオオ

キョウヘイ「(キュレムは飛べるポケモンの中でもまあ速いっすけど 伝説だし)」

キョウヘイ「(それでも、向こうに着く頃には朝になってるかもしれないっすね……)」

キョウヘイ「(疲れたから若干眠くなってきたっすね……これで雪山行って生還できるかな……)」

メロエッタ「なんや、疲れてるならちょっと寝とき? 子守歌歌ったろか?」

キョウヘイ「うわ、メロ太郎! 急に出てくるとびっくりするじゃないっすか」

メロエッタ「メロ太郎ってのやめえ! あと急に出てきて喋るのは準伝の特権や」

メロエッタ「って、そんな話してる場合やない。このままやと、雪山でぶっ倒れることなるで」

キョウヘイ「それは……そうっすけど……」

メロエッタ「安心せい、キュレムかて飛ぶの得意やもんなあ? 人一人落とさんで飛ぶくらい余裕やわ」

メロエッタ「それでも落ちそうになったらあたしが引っ張ったる」

キョウヘイ「……めっちゃ喋るっすね?」

メロエッタ「そらそやわ! あたし本編で全然出番無いんやもん。せっかく今はあんたが主役なんやから」

メロエッタ「ちょーっとくらい出しゃばっても怒られることないんやない? なんだかんだ初期の手持ちなんやし」

キョウヘイ「そりゃまあ、怒られることは……ふあぁ」

メロエッタ「ほら眠いんやないの! せっかくボイスフォルムやし、歌ったるわ。キュレム耳塞いでな!」

キュレム「きゅらら」キュッ

メロエッタ「ねんねぇ~~~~~~~ん ころりぃ~~~」




キョウヘイ「……はっ!!!」ガバッ

メロエッタ「お、起きた。ほら、朝焼けやで~」

キョウヘイ「なんか、寝たっつーか落ちたって感じなんすけど……」

メロエッタ「なんや、あんた知らんの? 状態異常のねむるってそんな感じやで」

キョウヘイ「そうだったんすね……そらビビるっすわ……」

メロエッタ「トレーナーとしても成長出来てよかったなぁ。さて、服着込み! 凍死するで」

キョウヘイ「あぁ、そうっすね。雪山だし……って、キュレム? まさか頂上に直接突っ込む気っすか!?」

キュレム「きゅらら!」

メロエッタ「そうや! 言うてるで。時間もないんやろ?キュレムは吹雪も得意だから余裕やって」

キョウヘイ「……じゃ、任せるっす。うお~カイロパーカーダウンニット帽マフラー手袋……」ゴソゴソ

キョウヘイ「あ、あれがシロガネ山っすね。遠くから見ても迫力が……ん?」

メロエッタ「なんやあの山、騒がしない?」

キョウヘイ「そうっすね。なんか妙に吹雪も強いし……雷? 頂上のあたりが光ってるような……」

キョウヘイ「……キュレム、近付けるギリギリまで急げ!」

キュレム「きゅららららら!!」

メロエッタ「もっこもこやけどちゃんとカッコつけとるやん! ええぞー!」

キョウヘイ「ちょっと!! もこもこなのは言わないとバレないんすから!!!!!」


~シロガネ山 頂上~

キョウヘイ「レッドさーーーんっ!!!」

レッド「!? き、キョウヘイ……なんで……?」

キョウヘイ「訳はあとで話すっす! それより……なんすか、この騒ぎ!?」

ピカチュウ「ぴかぴか!!! ぴっかーーーーーーーーーー!!!!!」バリバリ

リザードン「ぐおおおおおう!!!」ボオオオオッ

グレイシア「しあーーーっ!!!」ビュウウウ

キョウヘイ「ちょっとした天変地異みたいになってるっすよ!?!?」

レッド「わ……わからない……さっき、よくわからない電話に出たら……急に……」

レッド「みんな、暴れだしちゃって……やめてって言っても……聞こえてない、みたいで……」

キョウヘイ「レッドさん……そうだ、携帯は? どこにあるっすか? それを何とかできれば……」

レッド「それは……ピカチュウが…」

ピカチュウ「ぴ!!!!!!!」ギュウ

キョウヘイ「うわーお……可愛く握りしめてるっすけど、これはヤバいかもっすね……」

エーフィ「そうだよヤバいんだよーーー!! 助けて~~~~!!!!」ポーン

キョウヘイ「うわーーーー!!! エーフィは大丈夫なんすか!?」

レッド「うん……ミュウツーとか、アルセウスとか……その辺りも、大丈夫みたい……」

エーフィ「伝説のポケモンが電波ぐらいでなんとかなるかってね!! 僕は普段洗脳する側だから大丈夫だった」

エーフィ「それで……みんなが考えてることも読み取ろうとしたんだけど、すっごいノイズかかってる感じ?でわかんないんだよね」

エーフィ「辛うじてわかるのは、みんな…レッドの指示に従ってる、って思ってるってこと」

キョウヘイ「……んん?」

レッド「僕も、わからない……けど、暴れろなんて言ってない……」

キョウヘイ「ん~~……じゃあ、レッドさんが出た電話から出た電波でそう洗脳されてるってことっすかね?」

エーフィ「なんかちょっと違う感じはあるけど……ま~~そこはどうでもいいんだよ~~! 僕のミョンミョンでも上書き出来ないの!!」

レッド「……今は、ここで食い止めてるけど……この子たちが山を下りたら……」

キョウヘイ「それこそ、街一つ崩壊っすねぇ……うわ~~~~、一番敵に回したくないのが来たっすか!!」

キョウヘイ「……ちなみに、レッドさんの残ってる手持ちって……」

レッド「エーフィ、ミュウツー、アルセウス、ミュウ、ギラティナ、ダークライたち…かな」

キョウヘイ「結構な戦力では!?と思ったっすけど、手持ち一覧を見て絶望したっす」

レッド「今は……この七匹で、なんとか食い止めてるけど……そろそろ、限界……」

レッド「……手を、貸してほしい……」

キョウヘイ「もっちろん! ぶっちゃけ、俺のせいでもあるっすし……出来る限り手伝うっすよ!」

キョウヘイ「つっても、これ……」


レックウザ「きりゅりりゅりぃぃ!!!!」ゴオオオオオ

ギラティナ「びしゃーーーんっ!」ドンッ

ファイヤー「ぎゃーーーお!ぎゃーーーお!」ボオオオオオッ

ミュウ「みゅ、みゅ! みゅ~~~~っ」アセアセ


キョウヘイ「……絵面がちょっとした劇場版っすよお…」

レッド「でも……止めないと…」

レッド「こんな…力の使い方は、したら駄目……それに……」

キョウヘイ「…それに?」

レッド「…本当に、僕が指示を出したほうが……みんな、力を出せる……」

キョウヘイ「あー……んじゃ、作戦立てるっすか!」

レッド「……うん……」

キョウヘイ「まず一つは~、頑張って全部倒すこと……っすけど……」

キョウヘイ「今、エンブオーもピジョットもいないんすよね~…ま、いても敵う気はしないっすけど」

レッド「……いや、わからない……さっき言った通り…この子たちは、普段より弱い…から」

レッド「ダークライとかギラティナなら……弱体化もさせられる、かもだから……」

キョウヘイ「……俺に、レッドさんに勝てって言うんすか」

レッド「……少し、弱らせれば…目も、覚めるかもしれない……目が覚めた子に、僕が支持を出すから…」

キョウヘイ「少しずつ削って、仲間を増やして戦えってことっすね」

レッド「……」コク

キョウヘイ「んじゃ、それが一つとして……二つ目は、ピカチュウを追うことっすね」

レッド「……ピカチュウは、足が速いし……多分、他の子も妨害してくる……」

キョウヘイ「それをどうにか潜り抜けて、電話を取り返す。多分、俺が知ってる解除コードを入力すれば一気に目を覚ますはずっす」

レッド「……」

キョウヘイ「…どしたんすか?」

レッド「ピカチュウは……こうなってから、ずっと…何かを探してるみたいで……こっちを見てくれないから…」

レッド「…………」

キョウヘイ「…大丈夫っすよ! どっちのやり方にしても、俺も協力するっすから! 戦力は大体2倍っすよ2倍!」

キョウヘイ「だから~~……ほら、レッドさんが泣いちゃったら今頑張ってる子もビックリしちゃうっすよ~~! ねっ!」

レッド「! ……うんっ」

キョウヘイ「さて! それじゃあどの作戦にするか決めないとっすね」

1,徐々にポケモンを倒していく 2,ピカチュウを狙って追いかける 3,そのほか(自由記述)
下1

キョウヘイ「ん~~~……」

レッド「……」ジッ

キョウヘイ「…わかったっす。じゃ、ちょっとずつ倒していく作戦でいきましょう!」

レッド「……うん。それじゃあ、キョウヘイのポケモン…全部出して」

キョウヘイ「レッドさんのその言い方、もう「全部まとめて倒すから…」の時にしか聞かないんで緊張するんすよ…」ポーン

レッド「(声真似、似てる……)」

キョウヘイ「ジュゴン、エレキブル、ハガネール、メロエッタ、キュレム、ギャラドス、ルカリオ、ランクルス…」

キョウヘイ「バニリッチ、ヨノワール、キリキザン、ミミッキュ、ダグトリオ……こうしてみると、結構いるっすね?」

レッド「……」ジッ ペタペタ ナデナデ

キョウヘイ「…ど、どうっすかね~~。俺のポケモンたち……」

レッド「うん……みんな、しっかり鍛えてある……いいトレーナーだね、キョウヘイ……」

キョウヘイ「え! エッへへへへ そりゃ~~まあ? 俺も俳優しながら頑張ってるっすからね~~~」

レッド「この子たちなら……2,3匹でまとめて行動すれば、1匹は目を覚まさせることができる…と思う……」

キョウヘイ「なるほど……えーと、じゃあ3匹セットにしたら……最後だけ4匹にしても、4セットっすね」

レッド「……指示、頑張って……僕は、ミュウツー達に声をかけて……ポケモンたちを誘導してみる……」

キョウヘイ「わかったっす。やってやろーじゃないっすか! …俺だって、やるときゃやるキャラっすからね」

キョウヘイ「よし、そんじゃA班は対フェアリータイプ! B班は対ドラゴンタイプ! 強そうなところから仲間にしてくっすよ」

ジュゴン「じゅご!」

メロエッタ「任せとき!」

キョウヘイ「C班は山からポケモンが下りないように防戦に徹して、D班は数の暴力で孤立してるポケモンを袋叩きっすよ!」

ルカリオ「きゅおう!」

ヨノワール「はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


レッド「……って、事だから…よろしくね、みんな…」

ミュウツー「……」チラ

レッド「大丈夫……キョウヘイは、強いトレーナーだから……」

レッド「心配しないで、ミュウツー……」

ミュウツー「…、……」シュンッ

レッド「……行っちゃった…」


キョウヘイ「さーて! D」

『カッコいいところで混線を起こしたことおわびしま~す』


キョウヘイ「仕切り直し!! さて、D班は俺が直接指示するっすよ」

ヨノワール「ありがとうございます!! …しかし、アレに勝てるとお思いで?」

色ミミッキュ「みきゅ」

ヨノワール「彼も不安がっています」

キョウヘイ「俺たちの勝利条件は、倒すことじゃないんすよ。多少ダメージを与えられればそれでいいっす」

キョウヘイ「けど…ヨノワール、キリキザン、ミミッキュ、ダグトリオ…このメンバーで戦えるタイプの相手を選ばないとっすね」

キョウヘイ「あっちこっちで戦ってるすけど、狙えそうなポケモンは……」

下1 レッドの手持ちから

シークレットコンマ判定  目標値30+(タイプ有利15+タイプ有利15+タイプ有利15)→75 成功


キョウヘイ「見っけたっすよ、エスパータイプ!」

ユクシー「きょぅうん……」

キョウヘイ「うっ……すげーオーラっすね。普段はただの筋肉フェチっすけど、マジで幻のポケモンって感じっす」

キョウヘイ「けど、4匹に1匹が勝てるわけないんすよーー!! いけっヨノワール! 動きを封じろ!」

ヨノワール「はい!!」グオオ

キョウヘイ「ダグトリオ、足元崩せ! キリキザン、ミミッキュ、出来る限りの攻撃!!」

ダグトリオ「だ」「ぐ」「とりお!」

キリキザン「……!」ズシャッ

色ミミッキュ「みっきゅ!!」ザシュッ

ユクシー「きょうっ…… きょうん!」

色ミミッキュ「!」

キョウヘイ「いやいけるっす! まだいける! 怯んじゃ駄目っすよ!!」

色ミミッキュ「……みっきゅ!!」ザシュ

ユクシー「きょう……へい、? あれ、何があったんでしたっけ?」

キョウヘイ「っしゃーーーーーー喋ったーーーーーー!!!!!!」

ユクシー「えぇ、なんですか? あっ貴方いい筋肉してますね!!!」

ヨノワール「ギャアやめてください!!!!」

ユクシー「よいではないかですよ~~……って、ウワーなんか戦争してる!?!?」

キョウヘイ「細かい説明は後っす、とりあえず大暴れしてるやつを落ち着かせるの手伝ってください!」

ユクシー「は、はい……そういえばレッドは? 彼はどこです? あっいた!!」ビュン

キョウヘイ「久々に見たっすけど、あんなキャラだったっすかね……とにかく、コツはつかめたっす」

キョウヘイ「……相変わらずやべ~強さっすけど。現状を切り抜けるくらいは、俺でもできるっすね」

あれ……(頭をおさえる作者)(訂正間に合わなかったのでお詫びを置いておきます)

キョウヘイ「ふっ、更新が追い付く前のレスだったんで訂正は間に合わなかったっすけど…」

キョウヘイ「特に意味のない俺のセリフが意味を持ったんでヨシとするっす!! そんじゃ次ィ!!」

レッド「キョウヘイ……あと少し……!」

キョウヘイ「マジっすか!?」


ジュゴン「じゅごーー!!」ピキキッ

エレキブル「ぶるぁ!!」バチバチ

サーナイト「しゅう……! しゅう?」


キュレム「きゅららららら!!」パキパキ

メロエッタ「オラーーーー!!! なんちゅー強さやこいつら!!」

ラティアス「きゅう うう……?」


レッド「目が覚めた子たちも、キョウヘイのポケモンと頑張ってる……」

レッド「……強く、なったね……」ニコ

キョウヘイ「っ……あ、あざーっす! 喜ぶのは後にして、あと少しなら畳みかけるっす!」

直下コンマ判定 数字が低ければ低いほどよい

スイクン「きゅおーーーうっ!!」ビシビシ

キョウヘイ「うおわーーーーっ!! 暴れポケモン、普通に人も狙ってくるっすね?!?!?」ズサー

ヨノワール「ヨノワールガーーーーードッ!!!!!!」

キョウヘイ「うざいっすけど助かったっす! エレキブル、十万ボルト!」

エレキブル「ぶるるるるっ!!」バチバチ

レッド「……サンダース、それに合わせて!」

サンダース「だーすっ!」バチバチッ

スイクン「きゅおう……」フラッ

レッド「あとは……ピカチュウだけ。あとは任せて……」

キョウヘイ「……っす」

レッド「……あれを、壊されたら、大変……だから」

レッド「エーフィ、ミュウツー、ラティオス、サーナイト、ミュウ、クレセリア……動きを止めて」

エーフィ「おっけー!」ミョンミョン

ミュウ「みゅみゅ~~~っ!」ミョンミョン

レッド「…ありがとう……」ザッザッ

ピカチュウ「ぴ、ぴっかあ……!!!!!」バチバチ

レッド「………… ピカチュウ!」ギュッ

ピカチュウ「ぴ」パチッ 「……ぴっか?」

レッド「ピカチュウ……よかった…」

キョウヘイ「……はっ レッドさ~~ん! 大丈夫すか!?」

レッド「……」b 「鍛えてるから……」

キョウヘイ「鍛えてるから…と、とにかく……これで、街一つ壊滅の危機は免れたっすね」

キョウヘイ「んじゃ、ちょっと携帯借りるっすよ。解除コード入れて……っと」

キョウヘイ「ぶっちゃけみんな解除されてたから大丈夫かもっすけど…念のため、っす」

レッド「……キョウヘイ、ありがとう…なんとかなって、よかった……」

キョウヘイ「いえいえ、それほどでも~……って、もういい時間っすね!? こっからイッシュに戻るとなると……」

キョウヘイ「日没~に…間に合わない…かも……」

レッド「……フーパ!」ポーン

フーパ「はーい! とっとぅる~~……イッシュのまち! おでまし~!」つ◎

レッド「……イッシュと、つなげてもらった…秒で、帰れる…」

キョウヘイ「レッドさ~~~ん!!! ありがとーございますっす!! それじゃっ!!」ダッ

レッド「ばいばい……」ノシ

レッド「(……あ、事情を聞くの忘れてた……)」

~イッシュ地方~

キョウヘイ「……マジで日常生活において便利すぎるっすよね、フーパくん」

キョウヘイ「っつか、解除コード入れたからそろそろ…お」

ライブキャスター「」ヴヴヴ

キョウヘイ「はいはい~」ピッ

キョウヘイ?『いや~、そのポケモンはズルっすよ! カントーとイッシュの往復時間を考えて、絶対間に合わないようにしたってのに』

キョウヘイ「なんすかそれ! ずるいっすよ! …ってか、最後は何の小細工もないんすね」

キョウヘイ?『一日目で皆さんおなか一杯になったと思うっすからね。最後の最後は普通に会話させてもらうっすよ』

アクロマ『キョウヘイくーーーん!!! 流石です!!!!!』

キョウヘイ?『おい、喋んなっつったじゃないっすか!』ギュ

アクロマ『むむむむむ~~~~~~~!!!!!!!』ビチビチ

キョウヘイ「猿轡されて体縛られて めっちゃビチビチしてる……キモ……」

キョウヘイ?『キモいのはその通りっすね。けど、ネタバレは困るっすから』

キョウヘイ「…は? まだ何かあるんすか? ゲームは全部終わったっすよね」

キョウヘイ?『そのはずだったっすけど。フーパなんてズルしたから追加っすよ』

キョウヘイ?『俺たちが今いるのはどこでしょ~~~か?』

キョウヘイ「……は? なんでわざわざそんなこと…部屋の中からして、プラズマフリゲートっすよね?」

キョウヘイ?『何言ってんすか。プラズマフリゲートは移動するんすよ? イッシュのどこにいるか…探し回ることっすね』

アクロマ『むむ~~~~~~~~!!!!!』ビチビチ

キョウヘイ「またイッシュ中走り回るってことっすかあ!? いやアクロマ動きキッモ」

キョウヘイ「……最後の最後で悪あがきするとは、流石俺っすよ」

キョウヘイ「日没まで、いうてあと5時間はあるっす……向こうが飛び回るにしても、なんとか間に合う…はず…」

キョウヘイ「こんな時こそ、誰かのことを思い出す……っていうのが主人公ムーブな気がするっす!」

キョウヘイ「それかその人の力を借りるってのもなんか 主人公っぽいっすよね!!」

キョウヘイ「つーわけで。ほわんほわんほわんきょうへい~」

思い出す人
1,アクロマ 2,ルリ 3,トウヤ 4,レッド
下1

キョウヘイ「レッドさん……レッドさんといえば……」


~とてもむかし~

ナツメ「見つけたわレッド!どれだけ隠れても無駄よ、私にはあなたのいる場所がすぐわかるんだから!追いかけるのも楽しいけど、もう遊びは終わりにしましょう。すぐに迎えに行くわレッド!レッド、レッド……!!!」

レッド「~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

~回想終わり~

キョウヘイ「あんな事もあったっすねぇ……あ、そういやナツメさん、今撮影でポケウッドにいるんだったっす」

キョウヘイ「……頼んでみるっすか!」


~ポケウッド~

キョウヘイ「って訳で! こいつがどこにいるか教えてほしいんすけど…」

ナツメ「あのね…私は占い師じゃないのよ。確かに、写真さえあれば力は使えるけれど」

キョウヘイ「(持っててよかった、押し付けられたアクロマの写真…)」

キョウヘイ「お願いしますよ~~、このままだと……だいぶ、やばいんすよ」

キョウヘイ「俺、もっとナツメさんと一緒にお仕事したいっすもん……」

ナツメ「……はぁ。いいわ、貴方がそうやって頼んでくる未来は見えていたから」

キョウヘイ「やったーーー!!」

ナツメ「私も、貴方との映画は悪くないと思っているしね……はぁッ!」

キョウヘイ「!」

ナツメ「……見えたわ。彼は……縛られて……ビチビチ跳ねてるわね……」

キョウヘイ「(まだ跳ねてるんすね……)」

ナツメ「場所は……遠いわね…… 見えた! セッカシティの上空よ!」

キョウヘイ「よっしゃ、ありがとうございます!!」

ナツメ「気をつけなさい、徐々に移動しているわ! 恐らくリュウラセンの塔に進んでいるわね」

キョウヘイ「りょーかいっす! 行くぞキュレム~~!!」

キュレム「きゅららっららら!!!!」ゴオオ

~イッシュ地方 上空~

キョウヘイ「……見えた、プラズマフリゲートっす! 乗り込むっすよ、キュレム!」

キュレム「きゅらあああ!!」ドシン

キョウヘイ「ナイス着陸! 背景に見えた装置からして、奥の奥! 普段アイツが研究室に使ってる部屋っすね…!」ダダダッ


~プラズマフリゲート 研究室~

キョウヘイ「おら、着いたっすよ!! 大人しくしろーーー!!」

キョウヘイ?『あーあ、変に人脈のある人間は嫌っすよね。すーぐ誰かに頼るんだから』

キョウヘイ「それが一番早いんすもん。使えるものを使って何が悪いんすか?」

キョウヘイ?『予測通りの回答っすね~~……ほら、人質解放っす』ゲシ

アクロマ「むむむ~~~!!」

キョウヘイ「アクロマ! 今ほどくっすから、そのキモイ動きやめろ!!!」

アクロマ「ひぃ……た、助かりました! 私も何が何やらで……」

キョウヘイ「お前が元凶だっつ~~~に……で、これからどうするんすか? 俺と決着付けます?」

キョウヘイ?『……』

キョウヘイ「最初に言った通り、俺は二人もいらないんすよ。俺は一人でいい」

キョウヘイ「俺一人の為に、俺は……これまで、俳優業やら経営やら、してきたんすからね」

キョウヘイ?『エゴの塊ってわけっすか。それにしては、ポケモンは大事にしてるみたいっすね』

キョウヘイ「そりゃーそうっすよ。こいつら含めて、俺っすからね!!」

キョウヘイ?『……わかったっす。もう目的は果たしたっすからね』スタスタ

キョウヘイ「…?」

アクロマ「? ……あ、危ないですよ! そっちには作りかけの機械やら電線やらが置いてあるので…!」

キョウヘイ?『言われなくてもわかってるっすよ、それくらい! では人間に問題です』

キョウヘイ?『精密機械に、突如想定されていない高圧電流が流れたらどうなるでしょーか! 答えはCMの前!』バチッ  バタッ

キョウヘイ「は……お、おい? え、なんすかこの展開?」

アクロマ「近付かないでください、キョウヘイくん。彼が持っているのは高圧電流のケーブルです」

アクロマ「彼が動き出してドタバタしたとき、ちぎれてしまっていたものなんですが……」

キョウヘイ「…エレキブル! 触っても平気っすよね。ちょっとあの機械持ってきてほしいっす」ポーン

エレキブル「ぶ、ぶるるぅ……」ヨイショヨイショ

キョウヘイ「……これ、壊れてるんすか?」

アクロマ「少し待ってください。これをつないで……損傷多数。内部電源もやられてますし、これでは動けませんね」

キョウヘイ「……なら、自決ってことで間違いなさそうっすね。俺らしくない展開っすよ」

キョウヘイ「……つーーか!! 俺がめちゃめちゃ有能だったからよかったっすけど、何してくれてんすか!!」

アクロマ「ひぃ~~~~!!! すみません!!!」

アクロマ「私はただ…キョウヘイくんが忙しくしているのを見て、何か出来ることがないかと…」

キョウヘイ「……」

アクロマ「とりあえず等身大のキョウヘイくんを作れば、私が私利私欲の為に突撃する時間が減るので……」

キョウヘイ「そっちかよ!! 若干申し訳なく思って損したっすわ!!!!」

アクロマ「すみません!!! 私の為のキョウヘイくんが欲しかったんです!!!」

キョウヘイ「アホ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「……ま、事件の黒幕は倒れた。被害は大体おさえた。ルリちゃんの件に関しては、まだやることがあるっすけど……」

アクロマ「その件ですが…見てください。転載記事や、一部のアカウントが凍結されているようなのです」

アクロマ「話題を口にする人が減ったからか、すでに事件は終息に向かっています」

キョウヘイ「……なら、仕事もだいぶ減ったっすね。ほぼハッピーエンドっす」

キョウヘイ「(……それこそ、俺らしくないっすけど。ていうか……)」

キョウヘイ「中身まであんなにそっくりにすることは無かったんじゃないっすか? ていうか俺より憎たらしかったっすよ」

アクロマ「あ、あぁ……まぁそれは、今後の参考にさせていただきます」

キョウヘイ「今後があったらキレるっすからね!!!!!!!!!!!!!!!」

アクロマ「キョウヘイくん!!! すでにキレています!!!!!!!!!!!!!」


アクロマ「…あの後、キョウヘイくんは帰っていきましたが、どうしても気がかりなことが一つあるのです」

アクロマ「私は……キョウヘイくんのロボを作りはしましたが、その中身…AIまでは、作っていないはずなのです」

アクロマ「とりあえず外見だけは最高に可愛いキョウヘイくんを再現し、ロボットとしてのスペックも最高のものにした」

アクロマ「あとはそれを動かすAIを作るだけ……というところで、作業が難航したんですよね」

アクロマ「人工知能を作ること自体は、様々なポケモンの技術を応用することで…少々難しいですが、出来ます」

アクロマ「しかし、それこそ原作再現のツンデレキョウヘイくんにするか…私だけのデレデレキョウヘイくんにするか悩み……」

アクロマ「変態仲間であるマサキさんに電話した時に、急にあのロボの電源が付いたんですよね……」

アクロマ「彼のAIとしてのクオリティはとても高かった。受け答えも自然で、ラグも少なく、何よりキョウヘイくんに似ていた」

アクロマ「しかし……、本物のキョウヘイくんを傷付けるのならば、それは失敗作です」

アクロマ「なんとしてでも、完成品を作らなければ。その為には、もっとキョウヘイくんについて調べなければなりませんね!」

アクロマ「さて、今日のキョウヘイくんの会話や行動は全てログが残っています。彼がネットサーフィンしながら記録していましたからね」

アクロマ「これを基に、データを構築しなければ……それでもきっと足りません、またキョウヘイくんに会いに行くことにしましょう」

『ドッペル・シンギュラリティ END』

私がただやりたかっただけの番外編にお付き合いいただきありがとうございました。
この後はめちゃめちゃ何事もなかったようにガラル編に戻ります。
明日は22時半から更新できるかもしれません。音信不通だったら次は火曜日の21時からです。

はじめます

キョウヘイ「前回のあらすじ!」

キョウヘイ「俺たちは無事エンジンジムのジムリーダーカブさんに勝利! そしてファンサタイムっすよ」

コトネ「キャーーーーー!!!!!!! キョウヘイさーーーーーーーん!!!!!!!」

キョウヘイ「応援ありがとう!」✨

コトネ「キャーーーーーーーーーー!!!!!」バタッ


ヒビキ「……って感じだから、いざとなったら僕がコトネとシルバーを担いで帰るんです!」

トウヤ「そっかぁ……流石に大変そうだから、ポケモンとか保護者の方に頼ったほうがいいかもね?」

ヒビキ「やっぱりそーですよね……最近コトネまで倒れ癖がついてきちゃって…」

トウヤ「大変だね、ヒビキ……」

ヒビキ「それじゃ、呼んできます! トウヤさん、バトルお疲れ様でしたー!すごかったです!」

トウヤ「ありがとう、気を付けて行くんだよ」

レッド「……あ」

シルバー「あれは……」

ヒビキ「レッドさーん!」

レッド「ヒビキ……久しぶり。元気……?」

ヒビキ「はい、すっごく! レッドさんたちのバトルを見て、元気湧いてきちゃいました!!」

レッド「……」テレテレ

ヒビキ「シルバーと、…えーと サカキ さん も一緒だったんだねですね……」

レッド「(ロボットみたいになってる…)」

サカキ「ふっ、俺が直接行動を共にするのは初めてだからな。知らないダンディなおじさまに緊張しているんだろう」

ヒビキ「いや違いますけど…とにかく、コトネが倒れちゃったんだって。行こう!」

シルバー「わかった。 …レッドさん、次のジムチャレンジも応援しに来ます」

レッド「うん……またね」ニコ

シルバー「はっ はい!!!!!!!!!!!」ダッ

サカキ「罪作りな男だ、レッド……では、俺も行くとしよう。次の写真集、楽しみにしているぞ」

レッド「(あれは僕の意思で出しているわけではないので…)」



キョウヘイ「ふあ~、疲れたっす……ファンが増えるのはいいっすけど、バトル後だと大変っすね」

ユウリ「流石は三人だ、ファンも多いね。しかし、まだジムチャレンジも前半戦だよ?」

ホップ「これが最後の方とかになったら……ものすごい数のファンで会場が埋め尽くされるんだぞ!!!」

マサル「はは……まぁ、あながち間違ってるとはいえないかもな。特にキョウヘイは有名人みたいだし」

キョウヘイ「ま、ガラルに来たのも名前を売る為っすからね~。願ったり叶ったりっすけど……」

キョウヘイ「レッドさんとトウヤさんは大変なんじゃないっすか?」

トウヤ「うん……少し疲れちゃったかなぁ。ヒビキが来てくれたから少し癒されたけど……」

トウヤ「なぜかわからないんだけど、応援してくれる人って年上のお姉さんが多いんだよねぇ……いや、ありがたいんだけど…」ハァ

レッド「(ヨウが聞いたら涙を流して羨ましがりそう……)」

ユウリ「レッドのファンは老若男女問わずだったね?」

レッド「……そうなの…?」

マサル「会ってきたんじゃ……いや、何故かレッドのファンらしき人たちは一定の距離を保って見てたもんな…」

キョウヘイ「俺たちの布教活動が効果出てきてるみたいっすね」ドヤ

トウヤ「そうだね、エリカさんから預かってきたこの小冊子もそろそろ無くなりそうだよ」

ホップ(RK団……謎の秘密組織なんだぞ?!?!?!?!??!?!?!?!?!?)

ユウリ(ファンクラブというより怪しい組織感が凄いね……)

レッド「……まぁ、そのほうがいいから、いいけど……」

ビート「みなさん!」

マサル「お、ビート。それに……」

マリィ「ん。遊びにきたけんね」

ユウリ「マリーーーーーーィ!!! 久しぶりだね、君は相変わらず美しい…あと可愛い……」

マリィ「はいはい、久しぶり。ユウリも相変わらず」

ブラッキー「ブラ!??!?!?!??!?!?!?!」

キョウヘイ「こらブラッキー! 勢いあまって書き込むボタン押したら駄目っすよ!」

ブラッキー「ブラァ……」シューン

レッド(そういうこともあるんだ……)

ホップ「二人とも、いつもこうなんだぞ! すっごく仲良しなんだぞー!」

マサル「はは、はしゃぎすぎるなっていつも言っているんだけどな」

ビート「全くです。すぐ大騒ぎするんですから……」

ユウリ「ふっ……安心するんだ、君も可愛いよ。ビート」

ビート「そういう話じゃないんですけど??? はぁ……」

マリィ「んで、そっちの三人が……遠くからのチャレンジャー?」

レッド「……」コク

マリィ「ふ~~~~ん………」ジロジロ

レッド(めちゃめちゃ見られている)

トウヤ「あはは……何だろうね?」

キョウヘイ「すっげ~~値踏みされてるっす……」

マリィ「そーいうことじゃないけど……よし、決めた。アンタ、ちょっとこっち来て」

レッド「? わかった……」

マリィ「ちょっと話してくるけんね。悪いけど、ちょっと待っとって」

ユウリ「あぁ、構わないさ……何だろうね?」

ビート「さぁ。彼女とはここでばったり会っただけですし」

キョウヘイ「……俺、様子見てくるっす。トウヤさん、ここは頼んだっすよ」

トウヤ「ん? うん、よくわかってないけど任せて」

キョウヘイ「(もしかしたら……あのマリィって子もヤバいガラル関係に関わってるかもしれないっす…!!)」



マリィ「……あんたを呼び出したのは、相談があるから。皆には言えないことだったんよ」

レッド「……」

マリィ「あんたなら、そこらへん良い感じに出来る…! と思って。で、その相談っていうのが……」

キョウヘイ(今度はどこがどうめんどくさくなるんすか…!?)コソ

マリィ「あたしから見て、マサルとホップは付き合っとると思うんやけどどう思う!?!?」

レッド「!?!?!?!?!?」

マリィ「あとビートとユウリもいい感じやと思うけんどう思う!?!?!?」

レッド「!?!?!?!?!?!?!?!?」

キョウヘイ「(そっちかーーーーーーーーーーー)」

エーフィ「やっぱり! マサホプ島にいたマリィちゃんだよね!?」ポーン

レッド「エーフィ、また勝手に……」

マリィ「えっ、壁サーのエーフィさん…!!」

レッド「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

エーフィ「レッド、この子はガラル期待の星だよ…! ちょっと激しいカプ固定厨だけど…」

マリィ「あの二人は運命やけん……他はありえない……」

レッド(なるほど激しい……)

マリィ「……ってことは、もしかしてあんた…あのレッド? よくオンリーが開かれてる…」

レッド(そうなの!?!??!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?)

エーフィ「僕は常連だし、よく売ったり買ったりしてるよ! そうそう、そのレッド本人」

マリィ「うわ、気付かなかった……あんた、有名人やったんね」

キョウヘイ(なるほど、わかってきたっす。この子、相談役にレッドさんを選んだり…そのレッドさんの正体に気付かない辺り…)

キョウヘイ(ただただ鈍いんすね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(しかも、ただ鈍いだけじゃなく……間違った方向に行っちゃってるっす)

キョウヘイ(あの関係のどこが進展しようと、一番ダメージ受けるのマリィじゃないっすか……)

キョウヘイ(エーフィ! 気付いてるんすよね!? なんでそう思ったか聞いてみてほしいっす!)

エーフィ「! …ねぇねぇ、マリィちゃんはどうしてそこのカプに目覚めたの?」

マリィ「話せば長くなるけど」

エーフィ「気持ちはわかるけどなるべく単純に!」

マリィ「ん~…マサルとホップの方は、仲良いな~って思ってたんだけど」

マリィ「いつだったか、ふとマサルが何とも言えない顔でユウリと話してるホップを見とったの」

マリィ「それを見てあたしは思った……尊い!!!!!!!」

エーフィ(キョウヘイ!!!!!! この子やっぱ才能の塊だよ!!!!!!)

キョウヘイ(今俺頭抱えてるんで話しかけないでもらっていいっすか!? そこでユウリを見てると思わない辺りマジで才能の塊っすけど…!!)

エーフィ「ちなみにビートとユウリはなんで? 僕的にはマサビトもあ」

マリィ「あ……?」

エーフィ「ナンデモナイデス」

キョウヘイ(らしくないっすよ、エーフィ…自ら地雷原に……)

エーフィ(危ない危ない、固定厨の地雷でタップダンスしかけるところだった)

マリィ「それはもう見てたらわかると思うけど…なんでかはわからんけど、ユウリがビートを猫可愛がりしてるし」

マリィ「それに対してビートも本気で嫌がってないのは……付き合ってるからとしか言いようがない」キリッ

レッド「…………なる ほど……?」

エーフィ「納得したら駄目だよレッド!! オタクの妄言は大体信じちゃダメなやつだから!!」

マリィ「いーやこれに関してはわりと自信あるけんね!!!」

キョウヘイ(……わけわからなくなってきたっす。エーフィ、ちょっとこっち来れるっすか…?)

エーフィ(おっけー、ぶっちゃけ僕もわけわからなくなってきたとこだよ!!)

レッド(さっきからキョウヘイの気配がするんだよね…もしかしているのかな…代わってくれないかな……)

エーフィ「あ、僕ちょっとアレしてくるからそこで待ってて! すぐ戻るからーー!」ピューー

レッド「、エーフィ……!」

マリィ「……そういえば、レッドのエーフィって喋るんね。珍しか」

レッド(今!?!?)

マリィ「そうだ、あんたの事もマリィに教えてよ。まだ未履修やからここで知っておきたいし」

レッド「え、えーと……マサラタウン出身……レッド…13歳です……」

マリィ「年下やったの!?!?」

エーフィ(よく知らないお姉さんと二人でお話なんて苦行をレッドに強いることになるなんて……)


キョウヘイ「整理するっすよ」

エーフィ「応!」

キョウヘイ「まずユウリ。ここはストレートにホップを好きみたいっすね…一応隠してるみたいっすけど」

エーフィ「心の中までは嘘もつけまい。エスパータイプにはバレバレなのだよ!」

キョウヘイ「俺もわかったんで俺もエスパータイプっすかね~」

キョウヘイ「次にマサル。ここはユウリに片思いみたいな…自信はあんまないんすけど」

エーフィ「合ってる合ってる。けど、ユウリはマサルに恋の相談とかしてるみたいだし、マサルはあきらめ気味みたいだね~」

キョウヘイ「この時点で十分苦しい三角関係なんすよね……で、肝心のホップは?」

エーフィ「それがさぁ……邪念が見当たらないの!!!!!!!!! マジで普通に良い子だよ あれ」

キョウヘイ「恋愛感情の事邪念って言うな!! にしても~、まぁ14歳ならそういう子もいるっすよね…二人が大人びてるっつーか」

エーフィ(あれっ キョウヘイって何歳だっけ……? しかしエーフィは空気を読むので黙っていた)

キョウヘイ「そんで、ビートがマサルを好きだと……あんなあからさまなツンデレ、絶対そうっすよ」

エーフィ「僕もそう思う!!!! ここにきてやっとだよフィーーーーーー!!!!!!」グルグルグル

キョウヘイ「うわっ回転し始めた!! 止まれ止まれ!! ……で、そのビートはマサルがユウリを好きな事知ってるんすか?」

エーフィ「それがね~、知ってるみたいだよ。知ってる上で、気にせずアタックしようとしてるみたい。応援せざるを得ない」

キョウヘイ「そしてなぜかビート→マサルについてはユウリも知っている、と……」

エーフィ「さっきマリィが言ってた猫可愛がり、多分それのせいだと思うんだよね~…片思い仲間だと思ってるんじゃない?」

キョウヘイ「……ビートは、マサルの気持ち知ってるんすよね。うわ、なんかビートの心情考えたら苦しくなってきたっす」

エーフィ「僕は興奮してきた!」

キョウヘイ「腐れエーフィが…………」

キョウヘイ「……で、マリィはマサホプとビトユウ固定だと。地獄っすよ」

エーフィ「固定の人って大変だよね……僕、大体雑食だからさ……地雷もあるっちゃあるけど」

キョウヘイ「このままだと一番傷付くのはアンタだぜ…なんて、三流恋愛ドラマの当て馬みたいなセリフを言いたくなっちゃうっす」

エーフィ「実際その通りなんだよね~、血を吐いて倒れそう。けど、あんま気にしないかもよ?」

キョウヘイ「え、そうなんすか?」

エーフィ「現実と二次創作が違ってるのなんて当たり前じゃん! 僕だってキョウルリの存在を知りつつアクキョウを描いてるわけだし」

キョウヘイ「それはやめてほしいっすけどね!!!! キョウルリ固定過激派です!!!!!!!!!!」

エーフィ「まあまあ~~……で、整理したけどここからの解決策見つかった?」

キョウヘイ「それが、なーーーーんにも。流れに身を任すのが一番じゃないっすか~…?」

エーフィ「めんどくさくなってきちゃってんじゃん……あ、レッドが悲鳴を上げ始めたから戻るね~」

キョウヘイ「うす。レッドさん、すまぬ……!」

マリィ「それで? その後どーなったの?」

レッド「や、山に……三年間……こもって……」

マリィ「三年!? だから強いんだ、納得。けど、相当怒られたんやない?」

レッド「すごくおこられた……グリーンとかに……」

マリィ「当たり前やね。うちだって、あたしが三年家出したらアニキに怒られるけん」

レッド「……緑は、幼馴染だもん…」

マリィ「生まれてからずっと一緒ってのはおんなじだから、そう変わらんと思うよ」

レッド「たし……かに……???」

エーフィ「ごめんごめんごめーーん! おまたせ! んじゃみんなのとこ戻ろうか!!」

マリィ「ん。誰にも相談できなかったから助かったとよ。ありがとね、レッド」

レッド「……どういたしまして……」


ユウリ「そうだ、今朝のパスティはビートとマサルで選んだんだってね?」

ビート「な、なんで知って……言わない約束だったでしょう!?」

マサル「すまない、つい口が滑ってな……」

ホップ「あれ、すっごく美味しかったんだぞーー!」

ユウリ「そうだね……ほ、ホップ、今度私たちも…」

マサル「…そうだな、行ってくるといい」

ビート「……」

ホップ「そうだな! みんなで行くんだぞー!」

トウヤ(わぁ、この一瞬で僕もここの関係を察してしまったよ。どうしよう…)

トウヤ(僕じゃどうにもできない…キョウヘイのほうが向いてるよ~!)

キョウヘイ「戻ったっす! レッドさんももうすぐ戻って…どしたんすかトウヤさん」

トウヤ「キョウヘイ…!! よかった、今すっごく安心した……」

キョウヘイ(察してしまったんすね……かわいそうなことをしたっす…)

マリィ「待たせてごめん。話終わったから、そろそろ出る?」

レッド「…………」トコトコ

トウヤ(すごい疲れた顔してる…たくさん喋ったんだね……)

ユウリ「そうだね! せっかくそろったし、三人のジム戦勝利も祝って食事に行くかい?」

ホップ「楽しそうだぞー! 近くに人気のカフェがあるし、そこで……」

キョウヘイ「いや!!!! せっかくっすし、五人水入らずで、ねぇ!?」

トウヤ「そ、そうだね! レッドも人が多い所は苦手だもんねっ」

レッド「?」

マサル「けど、せっかくの客人を案内せず放っておくのもな…」

マリィ「うんうん、お祝いはしておいたほうがよかとよ」

キョウヘイ「けどっ……」(この空気に俺たちが耐えられないんすよ!!!)

トウヤ(き、キョウヘイ…こんなに言ってくれてるし、一緒にご飯に行ったほうが…)

キョウヘイ(お優し~~~~~~ことで!!!!!!!!!!!)

ビート「嫌なら行かなくてもいいんじゃないですか? 無理に誘うものではないでしょう」

ビート「そもそも、僕と皆さんは一度ファッションバトルをしたきりですし…いやそれも意味不明ですが」

キョウヘイ(いやまぁ友好度的には全然ご飯行けるんすけどね!? せめてもう少し分断できれば…)

トウヤ(あったね、ファッションバトル…レッド、彼と組んでどうだった?)

レッド(すごくピンクだった……)

ユウリ「あのファッションバトルは良かったね……マリィにも見せたかったよ」

マリィ「めちゃめちゃ気になる。録画とかしとらんの?」

マサル「残念ながら、な」

キョウヘイ(……このドロドロ空間に身を置きながらご飯を食べるか……)

トウヤ(どうにかうまい言い訳を考えて、この場から離脱するか……)

キョウヘイ(…どっちにするかは任せたっす、レッドさん!!)

レッド(え、えーと……どうしよう……)

エーフィ(なんで三人って当然のようにテレパシーで会話してるの???)

1、一緒にごはん 2、この場から逃げる(言い訳はコンマが高いほどうまい) 3、自由
下1

エーフィ(ねえねえねえせっかくだし見に行こうよ~~~~~~!!!!!!)グルグルグル

トウヤ(みんな善意で誘ってくれてるんだし、お祝いだって言うから……少しくらいなら大丈夫じゃないかな?)

キョウヘイ(絶対めんどくさい事になる上に進展しないから、ただ空気が一部しんどい感じになるだけっすよ~~)

レッド(2対1……)

レッド「……行こう…」

ユウリ「よし、決まりだね! それじゃあ予約を…」

マサル「今取ったところだ。今はスマホで予約できるから便利だな」

ビート「行くのならさっさと行きましょう。時間を無駄にするわけにはいきません」

ホップ「オレも楽しみで仕方ないんだぞー!」

ビート「僕はそうだなんて言ってませんけど」

レッド「……」チラ

キョウヘイ「いーっすよ、こうなったら後は…流れに任せるしかないっすね……! 覚悟を決めたっす!」

今日はここまで。次は火曜日21時。

はじめます

~カフェ~

マサル「良い店だな。注文は決まったか?」

ビート「僕はあなたと同じものでいいです」

ユウリ「私はこのBランチにしよう。しかし食べきれるかどうか…」

ホップ「余ったらオレが食べるんだぞ!」

マリィ「……」ジ 「あ、マリィはこのモルペコセット」

キョウヘイ(前回のあらすじ!!! Yes関係ドロドロ5と一緒にご飯を食べるっす)

トウヤ「あ、見て見てレッド! ピカチュウセットがあるよ」

レッド「! これにする……」

キョウヘイ(この二人は無邪気に楽しもうとし始めているっすね レッドさんはともかくトウヤさんはわかってんでしょ!!)

トウヤ(わかってるけど……二人はどうしたい? 応援したい子とかいる?)

レッド(僕はリア充を誕生させたくないです)

キョウヘイ(まぁレッドさんはそう言うと思ってたっすけど……)

キョウヘイ(けどこの中途半端にドロドロした状態でほっとくのもまずいっすよ)

トウヤ(確かに、このままだとつらい子とかもいるもんね…)

キョウヘイ(それに……もしかしたらいつ俺たちが恋バナに巻き込まれるかわからんすよ)

レッド(……それは、困る……)

キョウヘイ(とりあえずリーダー! 方向を示してくださいっす)

レッド(リーダーって、僕…?)

キョウヘイ(勿論っすよ。おねしゃす!)

レッド(……)

1,誰かを応援する(誰かも)  2,どこも応援しない 3,自分たちで死ぬほどいちゃつく
下1

レッド(ひらめいた! これはいい作戦かもしれない)

トウヤ(へぇ、すごいね。聞かせてもらえるかな?)

レッド(先に僕たちがすっごい仲良くしてたら…向こうも引いてそういった駆け引きとか生まれないのでは)

キョウヘイ(引いてって言っちゃってるじゃないすか!!!! えっマジで言ってます…?)

レッド(いい作戦だと思うんだけど……)

トウヤ(僕も賛成かな。誰も傷付くことない作戦だしねぇ)

キョウヘイ(もしかしてちょっと恥ずかしいの俺だけだったりします??)

レッド(どうやらそうみたいです。どうする…?)

キョウヘイ(……オーケー、わかったっす。超天才俳優キョウヘイの底力見せてやろうじゃないっすか…!)

キョウヘイ「トウヤさん! 俺これが食べたいんすけど、こっちも食べたいんすよね。半分こしません?」ニコー

トウヤ(さすがキョウヘイ! 一瞬で始めたね…)

レッド(僕たちも負けてられない……!)

トウヤ「うん、勿論いいよ。僕も色々食べたいなと思ってたから、ちょうどよかったね」

レッド「……ね、僕も…」

キョウヘイ「勿論っすよ~~~! 俺たちがレッドさんを仲間外れにするわけないじゃないっすか、ね!」

トウヤ「うんうん、僕たち仲良しだもんね~」

キョウヘイ(最後雑か! でもこれでジャブは良い感じにはなったと思うっすよ…!)

マサル「三人とも、とても仲良しなんだな。見ていて笑顔になるよ」

キョウヘイ(ウッッ笑顔が辛い……!! なんか和まれてるっすよ!! 日曜の動物番組くらい和まれてるっすよ!)

レッド(まだまだ……!!)

ユウリ「ふっ……」

トウヤ(これは和まれてるねぇ……とても楽しまれてるね)

レッド(つ、次こそ……)

マリィ「なるほど…? マリィこれ見たことあるとよ。百合本」

キョウヘイ「ちげぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

レッド(シンプルに違う…エーフィ、変な事教えたでしょ)

エーフィ(教えてないよお!!!! まあ三人のゆるゆりみたいな日常本出したのは僕ですけど……)

ホップ「すごい仲良しなんだぞー!」

キョウヘイ(純粋な笑顔リベンジっすよ!!)

トウヤ(見たね……さっきね……)

ホップ「よし、オレたちも」

レッド「……!!!!」ブンッ

ホップ「もごー!? もぐぐぐもごっもごごご」(うわー!?どこからかパンが飛んできたんだぞ)

キョウヘイ(レッドさんナイス!)

トウヤ(あとは……)

ビート「……貴方たち、仲が良すぎて若干引きますね…」

キョウヘイ「なんてこと言うんすか~~~~~~!!!」ニッコリ

トウヤ「あははは~」ニッコリ

レッド(ビートは常識人キャラなんだな…ピンクだけど…)

キョウヘイ(でもレッドさん、作成は成功っすよ)

レッド(そうなの?)

キョウヘイ(話題は俺たちの妙な仲の良さに移行したっす。このままストレートに終われば大丈夫っす…!)

トウヤ(あはは、けどいつももこんな感じじゃなかったっけ。ね、レッド?)

レッド(確かに言われてみたらそんな気も……)

キョウヘイ(してこないでくださいっすレッドさん!!! 罠っすよ!!!!!!)

マサル「三人はすごいな。息がぴったり合ってるというか…」

ユウリ「以心伝心、というものかもしれないね。まるでテレパシーで通じ合ってるかのようじゃないかい?」

ホップ「オレたちもそうなるくらい仲良くなれるんだぞ!」

ビート「ふっ、何を言ってるんですか……そうだといいですね」

マリィ「それはそれで楽しそうかもね。まぁ、ちょっとうるさそうだけど…」

~外~

レッド(美味しかった……)

キョウヘイ「支払いは俺に任せてくださいっす」キラーン

ユウリ「流石俳優、かっこつけるポイントも格が違うね…!」

トウヤ「あはは……そうだ、二人はどうするの?」

マリィ「あたしはジムで待っとーよ。スパイクジムで、ね」

ビート「僕もジムでお待ちしていますよ。おそらく、またすぐ会うことになるでしょう」

レッド「……マリィも、ジムリーダーだったんだ…」

マリィ「言っとらんかったっけ。そ、ちょークールな街でバトル、楽しみにしててよ」

レッド「うん……」




マリィ「……タクシー使わんの?」

ビート「ワイルドエリアを通っていきます。少しでも修行していきたいですからね」

マリィ「ま、マリィも気持ちはわかるけど……焦ったりするんじゃなかとよ」

ビート「わかってます。焦りは禁物だと、貴方達に付き合わされてよく知りました」

ビート「しかし……僕がジムリーダーに就任して以来、恐らく最強のチャレンジャーたちです。貴方も少しは焦っては?」

マリィ「ん……あたしも、帰ったらアニキに手合わせしてもらおっかな。じゃね」

ビート「えぇ、また」

レッド「お昼ご飯もおわった……」

キョウヘイ「次の町へは…えーと、またワイルドエリアを通っていくんだったっすよね?」

マサル「そうなるな。エンジンシティを出て、地図上のここを通って北上だ」

ホップ「北側のワイルドエリアも、面白い場所がたくさんあるんだぞ~~!」

ユウリ「そうとも、紹介しきれないくらいにね」

トウヤ「そっか……じゃあ、少しのんびりしながら回ろうか。せっかくだし、色々見たいもんね」

レッド「……」ウズウズ

キョウヘイ「まぁレッドさんはすごくうずうずしてらっしゃるっすけど……」

マサル「それか……そうだな、またしばらくエンジンシティから離れるだろうし、買い物とかしたければ行くといい」

ユウリ「観光において、もっとも忌まわしいのが後悔だ……私は、君たちのこの旅において後悔をしてほしくないからね」

ホップ「確かに、二回も来たけど行ってないところはまだあるんだぞ? 案内するんだぞ!」

レッド「…………」ウズウズ

キョウヘイ「めちゃめちゃうずうずしてらっしゃる。どーしましょーね…トウヤさ~ん」

トウヤ「え、僕が決めるの? そうだなぁ……」

1,先に進む 2,買い物をする(本屋・服屋・ユニフォーム屋)
下1

本屋 服屋 ユニ屋の中でどれにするか  下1

トウヤ「そうだね……あ、ユニフォーム屋さんがあるって聞いたんだけど行ってみない?」

キョウヘイ「へぇ? 確かにみんな同じってのも芸がないっすからね~、気になるっす!」

レッド「……、…」「わかった…」

マサル「じゃ、案内するよ、それぞれのタイプに対応したユニフォームとかが売ってるんだ」

ユウリ「最近はそれだけじゃないとも! 男女共に色々なデザインが最近増えてきたのさ」

ホップ「そうだったのか!? 俺もちょっと気になってきたんだぞ!」

キョウヘイ「決まりっすね! レッツゴー!」


~ユニ屋~

レッド「……賑やか」

トウヤ「他のチャレンジャーさんたちも同じ考えなのかもね?」

ユウリ「それだけじゃないさ。推しのトレーナーとお揃いにするためにユニフォームを買う人もいるんだよ」

キョウヘイ「つまり、俺がここで何を着るかによって売り上げが変わるってことっすよねぇ……」

トウヤ「……あはは。ほどほどにね?」

キョウヘイ「わかってるっすよ! 新天地でそこまで悪い噂は立てたくないっすからね~」

レッド(お店の奥に向かっていってしまった きっと商談だ…)

ホップ「それなら、二人のユニフォームはオレたちで選ぶんだぞーー!!」

トウヤ「え、いいの?」

ユウリ「ふむ、確かにそれは面白そうだね…最近は様々なタイプが出ているし、それを見てみたいとも思ってたんだ!」

レッド(女装じゃありませんように)祈り

マサル「よし、ホップにユウリ。着る二人の気持ちを考えて選ぼうな」

ホップ「わかったんだぞ!!!」

ユウリ「ふっ、任せておいてくれたまえよ!!」

レッド(不安……)

   どんなやつか(色とか 何風とか)
下1 ユニフォーム(レッド用)  下3ユニフォーム(トウヤ用)

ユウリ「レッドにはこれだね!! うん、これ以外に選ぶことが出来るだろうか? いやできない」

ユウリ「きっとビートがここにいても同じことを言ったはずさ!!!」

レッド(すごいピンクだもんね……慣れてるからいいけど…)

トウヤ「へ~~! レッド、可愛いの選んでもらったねぇ。あとで写真撮っていい?」

レッド「……いいよ」

マサル「まぁ……本人もあんまり嫌がってないようだし、いいか。ホップの方は見つかったか?」

ホップ「ばっちりなんだぞー! トウヤ、多分これが似合うんだぞ!」

トウヤ「へぇ? 何か見たことあるな~って思ったら……イッシュのエリトレさんが着てるやつとちょっと似てるねぇ」

ホップ「そうなんだぞ?」

トウヤ「うん。あと長ズボンだからすごく安心したかな。ありがとう、ホップ」

ホップ「どういたしましてーー! なんだぞ!」



レッド(着ました)

ユウリ「うんうんうん! やはり私の目に狂いはなかったね…素晴らしいよ、レッド!」

レッド(ほんとにそうかな…)

マサル「はは……でも、本当に着こなせてるからすごいな」

ホップ「そうだぞー! こんなにピンクが似合う男の子、ビートとレッドくらいしかいないんだぞ!」

レッド(あのピンクさと同列に並べるなら自信持てるかもしれない…!!)

トウヤ「レッドーー! 可愛いね!! すっごいロリって感じ!!」バッ

レッド(ぐわー捕まった)

ホップ「トウヤも着替えてきたんだぞ?」

トウヤ「うん、サイズとか違ったら困るしねぇ。けど、動きやすいし大丈夫そうだよ」

ユウリ「どれどれ? ふむ……やはりトウヤも中々だね。これは思わぬライバルが登場、というところかな…」

マサル「なんだか、普段よりも大人っぽく感じるな。そのちょっとした緊張感が、ユニフォームって感じだ」

ホップ「これを選んで正解だったんだぞ~~! バッチリ決まってるんだぞ!」

トウヤ「あはは、三人にこれだけ褒めてもらえたらちょっと自信が出てくるね」

レッド「……カッコいい…」b

トウヤ「本当!? ありがとうレッド~~~!」

ユウリ(父と娘……)

マサル(久々に一張羅を着て娘に認められる父……)

ホップ(すっごい仲良しなんだぞ!)

レッド「……キョウヘイ、遅いね…」チラ



~少し遡り ユニ屋奥~

キョウヘイ「……という訳で。俺がそちらのユニフォームのどれを着るかって話っすけど」

店員「はい。こちらとしても、最近是非売り出したいと思っていたユニフォームがございます」

店員2「そちらをキョウヘイさんに着ていただき、宣伝させていただければと」

キョウヘイ「オッケーっす、じゃあそういうことで…とりあえずそちらに一任するっすけど、流石にアレな奴があったらNGっすからね」

店員「アレなやつ、ですか」

店員2「イッシュの方にしては珍しくオブラートに包んだ表現をされる方ですね」

キョウヘイ「あっははー、オハナシには慣れてるんでぇ」

キョウヘイ(このザ・都会のガラル人って感じの感覚……なんだかんだで初めてっすね)

店員「お待たせしました、こちらはどうでしょう」

下1

店員「聞けば、キョウヘイさんはカロスも向かわれたことのあるお方だと聞きました」

店員2「でしたら、こちらも着こなせるかと……」

キョウヘイ(こいつら……俺を試してるつもりっすか? いいっすよ、だったら見せてやろーじゃないっすか)

キョウヘイ(超天才イケメン若手注目株留まるところを知らない俳優のキョウヘイ様をなァ!!!!!!)



キョウヘイ「ど~~~~~~~っすか!!!!」✨✨✨✨✨✨✨✨✨

店員「くっ、眩しい……!」

店員2「まさか、ここまでの使い手だとは……恐るべし!」

店員「ここまでの手練れは久々です……どうぞ、そちらはお持ち帰りください。こちらは契約料です」

キョウヘイ「よろしい。今後ともよろしく…っすよ!」

キョウヘイ(ところで使い手とか手練れとか言ってたっすけど あの二人には何が見えてるんすかね…)


キョウヘイ「みっなさ~ん、ユニ買ってきましたよ~……お、二人も着替えてるんすね」

キョウヘイ「レッドさんのそれはトウヤさんが選んだんすか?」

レッド「ちがう……」

ユウリ「私だとも! これならスタジアムでもばっちり目立つだろう? それに可愛いしね」

トウヤ「僕でも似たようなもの選んでたと思うから、趣味が合うのかもね」

キョウヘイ「それはちょっと違……あれ~~、トウヤさんがイケメンになってる~~~……」

トウヤ「あはは……それは褒められてるんだよね?」

キョウヘイ「勿論っすよ。なんかイッシュのエリトレみたいっすね」

ホップ「オレが選んだんだぞ! やっぱり似合ってるって、よかったなトウヤー!」

トウヤ「あはは、そうだねぇ……キョウヘイも、何かおしゃれなやつ着てるね?」

キョウヘイ「そっすね、ここで売り出そうとしてるやつらしくて…なんか比較的高級路線らしいっすよ」

ユウリ「……キョウヘイ、やはり君は最大のライバルだね…ここが君にとってアウェーとはいえ、ファンを全て持っていかれそうさ」

キョウヘイ「大丈夫だと思うっすけどね? 多分っすけど、客層が違うっすよ」

レッド(二人のオーラは似てるけど、確かにファンの人はわりと差があったな…)

キョウヘイ「ま、こっちでのライバルはユウリになるかも…と俺も思ってたとこっす」

キョウヘイ「ファン層は広ければ広いほどいいっすし、俺も頑張っちゃおっかな~! 王子様路線とか!」

ユウリ「くっ……負けるわけにはいかないとも!」

トウヤ「大丈夫だよ、多分キョウヘイに王子様は無理だと思うし……」

キョウヘイ「何言ってんすかーーー!?!? 王子様役とかもうめっちゃやったことあるんすけどお!?!?」

トウヤ(それ、どっちかっていうと我儘王子様みたいな役だったよね……)

マサル「ははは、楽しそうで何よりだな。確かに、若いチャレンジャーの人気ではユウリが一番だったからなぁ…」

レッド「…そうなの?」

マサル「あぁ、前のジムチャレンジでは僕たちもチャレンジャーをしてて…ユウリは、真っ先にファンクラブが結成されたからな」

ホップ「凄かったんだぞーーー……有名人みたいな手の振り方をして、ファンの間を歩いてたんだぞ……」

ユウリ「まぁ、応援してくれるだけでありがたいからね。私は本当に芸能人という訳でもないけれど…」

ユウリ「それでも、ファンになって好きだと言ってくれるだけで嬉しいさ。何か返してあげたらいいんだけれど」

キョウヘイ「…いーんすよ、そんな難しく考えなくても。感謝は大事っすけどね」

トウヤ「あはは。確かに、ユウリって割と、なんていうのかな…ファンサービスが多いよね」

ホップ「そうなんだぞ! たまにファンの人に声をかけられて握手してるの見るんだぞ!」

マサル「人が多い場所に行くと、たまにその対応に追われてることもあるな」

ユウリ「最近はサングラスをすることでオーラを遮断しているのだけれどね」

レッド(遮断なんだ……キョウヘイは割と普段から大丈夫だから、あんまり気にならなかった)

キョウヘイ「俺レベルの俳優になれば演技で遮断できるっすからねー」

トウヤ「演技の力って言うのはあんまり信じられないけど、すごいよねぇ」

キョウヘイ「ま、このユニフォームも貰ったことっすし! ガラルではオーラ全開にしてもいいんすけどね」

今日はここまで。次は~~~~ 明日!21時です

はじめますぞ



マサル「さて、そろそろ行こう」

ユウリ「そうだね! じゃあ正面出口から……おっと、そうだったね」

レッド「? ……あ」

カブ「やぁ! みんな!」

ルリナ「久しぶり…ってほどでもないけど、なんだかそんな気がするわね」

ヤロー「三人なら、カブさんにも勝てると思ってたんだな」

キョウヘイ「およ、お二人さんまで」

トウヤ「お見送り……ってことかな?」

カブ「そうとも! ぼくに勝ったチャレンジャーには見送りをしているんだ。これからも頑張ってほしいという気持ちを込めてね…!」

カブ「ということで!君たちにもエールを送らせてもらおう!!」

カブ「いけいけキョウヘイ! やれやれトウヤ! 突き進めレッド!」

キョウヘイ(ひたすらいい人感に心が感動してしまうっすね……)

トウヤ「な、なんか頑張ろうって気になってくるね…!」

レッド「……うん…!」

ルリナ「あとジムは4つ。貴方たちくらいのトレーナーなら勝ち進むって信じてるわ」

ヤロー「次は、リーグで会うことになるんだな!」

カブ「マサル達も、彼らを案内してるんだろう? よろしく頼んだよ!」

マサル「もちろん、任せてください」

ユウリ「完璧なエスコートを約束するとも!」

レッド「……」ノシ

キョウヘイ「街を出るまで見送ってくれるとは……いい人たちっすねぇ」

トウヤ「そうだね~……なんだか、嬉しいね。自信もつく感じがするし……」

マサル「三人は割と難なく突破していったが、エンジンシティのジムバッヂを貰えずに敗退するチャレンジャーも多いんだ」

ユウリ「さらに、これからのジムリーダーも強敵揃いだ! 君たちも覚悟をするんだね」

ホップ「ちょっと悪役っぽい感じになってるんだぞ!? けど、この先もほんとにほんとに楽しいんだぞ!」

トウヤ「そうだねぇ……この先の町も文化が違うだろうし、観光するのも楽しみだよ」

レッド「強いジムリーダー……楽しみ……」ウズウズウズ

キョウヘイ「新たなコネ……ごほん!! 交友関係を築けるかってのも楽しみっす!」

マサル「一人少し不純な奴がいる気もするが……まぁいいか。先に進もう!」

~ワイルドエリア~ すなあらし

レッド「……」

キョウヘイ「ぎゃーーーーー!!!! ヘアセットが!!!!!!!!」

トウヤ「わぷっ す、すごい砂嵐だね…!? 砂が目に入らないように気を付けてね…!」

マサル「ワイルドエリアは天気が変わりやすいが…少し運が悪かったみたいだな…!」

ユウリ「仕方ないさ、すぐ晴れることを祈って進もう! 川を越えて北上だ!」

ホップ「今日は丸一日ワイルドエリアになりそうだなー? ご飯はカレーがいいんだぞ!」

キョウヘイ「この砂嵐の中でご飯の心配……すげえ……!!」

レッド「あ……橋」

キョウヘイ「ああ~~、そういえば下見えてたっすね」

トウヤ「なんか……この辺り、草むらが多いね。野生のポケモンがいそうだね?」

レッド「!!!!!!」ウズウズウズ

マサル「そうだな、じゃあせっかくだから何かいないか探してみるか」

ホップ「よーーーし!! それじゃ、誰が一番元気なポケモンを見つけられるか競争なんだぞ!!」

キョウヘイ「競争となったら俺も参加させてもらうっすよ!!」

トウヤ「じゃ、僕は審判に回ろうかな。選手は三人くらいがちょうどいいしねぇ」

マサル「そうだな、僕もそうさせてもらおう。その間に今晩のカレーに使う木の実でも探してるよ」

ユウリ「見せてもらおうか…キミたちの、運命力というやつを……!」

捕まえたポケモン (コンマが元気さ)
下1 レッド   下2 ホップ   下3 キョウヘイ

レッド「……大きいポケモンみつけた…!」

イシヘンジン「いしゅぅいーん」

レッド「きっと……持ち上げたら…凄いトレーニングになる…!」

マサル「あぁ……確か、500キロはあるはずだからな…持ち上げるのは大変だと思うぞ」

レッド「ごひゃっきろ……!!」キラキラ

ホップ「元気なの捕まえたんだぞーー!!」

ドラピオン「どらぴょーん!!」

ユウリ「ふむ! これはかなり元気なポケモンだね……優勝はいただきだとも!!」

ホップ「ユウリのお墨付きならいける気がするんだぞーーー!!」

キョウヘイ「トウヤさーーーーーん!!!! 見てくださいっすーーーーーーーー!!!!!!!!!」

ストリンダー(ハイ)「ぎゅいーーーん!」

トウヤ「わぁ!若干元気な子だねぇ…あれ、このポケモンってキョウヘイが好きな…」

キョウヘイ「そうなんすよ~~!! ストリンダー!! めっちゃ嬉しいっす~~~!!!」

マサル「……って訳で、元気なポケモン選手権はホップが優勝だな」

ホップ「やったんだぞーーー!!」

ドラピオン「どらっぴょ!!!」

レッド「重さなら、勝てるのに……ね」

イシヘンジン「いしゅん」

キョウヘイ「くっ…負けてしまったっすけど、まぁ気になってたポケモンがゲットできたのはよかったっす」

ストリンダー「ぎゅいん!」

トウヤ「みんな、楽しそうでよかったねぇ」

ユウリ「何となく似合うポケモンをゲットしているのが面白いね……」

レッド「大きさでも勝てるもんね……」

イシヘンジン「いっしゃん」

イシヘンジン「いしゃーん いしゃーん」ズシーン ズシーン

レッド「おわ……すごい……!!」

キョウヘイ「なんか巨大ロボに乗ってる少年みたいになってるっすね!?」

トウヤ「わぁ、すっごい見上げないとレッドが見えないねぇ」

ホップ「すごいんだぞーー!! 大きいんだぞ!!」

ユウリ「ワイルドエリアは広いから、上から見上げるのは得策だね! しかし、風には気をつけたまえ!」

レッド「うん……あ、何か見える……」

マサル「ん、どこだ? ここからは良く見えないな……」

レッド「あそこ……木の実がたくさんある、木のところに……」

何がいたか  下1

レッド「あれは……、?!?!?!?!?」

キョウヘイ「なんかめっちゃ驚いてるオーラを感じるんすけど!?」

トウヤ「何を見つけたの!?」

レッド「ら……ライ……」

キョウヘイ「えーーーーーーーーーーーーっ!?!?!?!?!?」

トウヤ「こ、こっちに来てたんだ!?」

マサル「……えーと、知り合いか?」

ユウリ「とても驚いているようだけれど、どういう人なんだい?」

ホップ「お友達なんだぞー?」

レッド「幼馴染……? だと、思う……」

キョウヘイ「そこは自信持ってあげないと可哀想っすよ……」

キョウヘイ(ライ、ふつーに木の実拾ってるっすね……)

ライ「なんか揺れんな……って、うわーー!?!? レッド!!! …に、トウヤとキョウヘイ、何か他にもいる!」

ユウリ「何だい君は、出会い頭に一括りにするのは失礼じゃないかい?」

マサル「まぁまぁ……僕はマサル、三人にガラルの案内をしているんだ。こっちはユウリ、こっちはホップ」

ホップ「こんにちはなんだぞーー!! オレたちも三人の友達なんだけど、そっちもそうっぽいんだぞ?」

ライ「友達ぃ~~? はっ、ちげーよ! オレとこいつらは…レッドは…なんだ、幼馴染……?」

キョウヘイ「自信を持てないのこっちもだったんすね!?」

ライ「とにかく、友達じゃねーから!!」

レッド「そ、そうなの……!?」ガーン

ライ「なんでショック受けてんだっつーの!! と、友達はちげーだろ! どー考えても!!」

ファイア「ちょっと男子最低~~、レッ子ちゃん泣かせないでよォ~~」

ライ「なんでテメーはそっちについてんだよ!!!!!!!!」

トウヤ「あはは……うわぁっ、ファイア!?」

ファイア「こんちは~、ファイアくんですよ。なんと、今回の連れはライくんだったのでーす」ブイ

ライ「連れっつーか……お前が無理矢理連れてきたんだろ! オレは来たくて来たわけじゃねーし」

ファイア「あれ? 兄さんがガラルでジムチャレンジするってグリーンさんから聞いて、うずうずしてたのは誰だったっけ~」

ライ「オレじゃ!!! ねーーーー!!!! よ!!!!!!!!」

レッド「……お、応援に来てくれたの……?」

ライ「ち、ちげーーし!! 全然ちげーし!! こいつについてきただけだし!! お前のバトルとか見てねーし!!」

ファイア「話は変わるけど、ライは兄さんのジュプトルってどう思う?」

ライ「は!? 確かにレベルはたけーけど、炎タイプ相手に出すとかまともじゃ……」

レッド「ライ……!!」✨

ライ「ファイアーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!! やりやがったな!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ(……なんか今日のライ元気っすね!?)

トウヤ(そんなに嬉しかったのかな…?)

ユウリ「ははーん、わかったぞ……あのライという少年がどういう子なのか、ね…」

ホップ「そうなのかーー!? ユウリ、すごい観察力なんだぞ!!」

マサル「とりあえず、教えてもらいたいところだな。どう思った?」

ユウリ「あの子は……ビートと同じタイプだと見た!! 所謂ツンデレってやつさ!!」

ホップ「そ、そうなのかーーーー!?!? っていうかビートってツンデレだったのか!?」

マサル「そのツンデレっていうの、僕にはいまいちわからないんだよな……」

ユウリ「全く、マサル……せめて君はもう少し人の気持ちを理解したほうがいい! マブダチからの助言さ」

マサル「……わかった、検討しておこう」

キョウヘイ「ライ~、あっちのお姉さんにツンデレって言われてるっすよ」

ライ「んだと!?!??!?!?」

ユウリ「あっこら、チクるんじゃない!!」

ライ「……お前ら、ガラルの案内人だったか?」

マサル「あぁ、そうだな。僕たちもジムチャレンジ経験者だから、推薦されたんだろう」

ユウリ「他の地方からのチャレンジャーは珍しいからね! 観光もかねて、というわけさ」

ユウリ「……おすすめのデートスポットなんかも教えてあげようか?」

ライ「な、なに言ってんだよ、そんなの別にいらねーよ!!!!!!!」

ファイア「えー、じゃあ俺が聞いちゃおっかな~」

ライ「んだよ、お前も行く相手いねーだろーが」

ファイア「います~~~。ま、俺は彼にとって二番目だけど……」

キョウヘイ「本人がいないとこで愛人ネタこするのやめてあげません?」

トウヤ「……あっ、そういう…!」

キョウヘイ「トウヤさんも時間差でネタ理解するとガチで事情知ってる人みたいになっちゃうっすから!!」

レッド「……、…」ソワソワ

キョウヘイ「くっ、レッドさんは久しぶりに親戚の子供に会ったみたいなそわそわから立ち直れてないっすね…」

キョウヘイ「多分レッドさんが軽く…なんかしてくれればライも大人しくなると思うんすけど…」

ファイア「ちっちっち、今のライをどこぞの銀色くんと同じにされちゃあ困るよ」シュッ

キョウヘイ「うわー! 横スライドで登場するのビックリするからやめてほしいっす!!」

ファイア「癖になってんだ、重力消すの…じゃなくて、今のライは凄いよ。修行後だからね」

キョウヘイ「しゅ、修行っすか。それは……」

ファイア「うん、勿論……僧として……!!」

キョウヘイ「あのめちゃめちゃ心乱されてた人が!? そこはトレーナーとしてとかじゃないんすね!!」

ファイア「まーまー、試しに遊ん……遊んでみよ。兄さん、ちょっとやってほしいことがあるんだけど」

レッド「?」

キョウヘイ「言い直さないんすね……つまり、ちょっかいかけてどれくらい平静を保てるか、ってことっすか」


レッドが何をしてちょっかいかけるか 下1   下2のコンマが下1より低ければ平静

ファイア「ちょっとメイドになってもらえる?」

レッド「!? わ、わかった……!!」

キョウヘイ「レッドさん、相変わらず身内にゲロ甘っすよね……」

ファイア「俺も心配だよ、こんな一言で女装を決意してしまうなんて……あ、向こうの趣味に合わせてミニのやつでね」

レッド「わかった…………」

キョウヘイ「そこは兄弟で趣味似てるんすね…いやまぁそうか……」

ファイア「じゃあ兄さんが着替えてる間に一発ギャグでもしようかな」

キョウヘイ「嘘!?!? あっ駄目っす今カット入れちゃ絶対駄目っす一発ギャグめっちゃ見t」

~略~

レッド「着替えた……」

キョウヘイ「………っす」

ファイア「キョウヘイさんを不満顔にさせてしまった あぁ、悲しき運命……ま、それはそれとして」

ファイア「いっけー兄さん! 突撃!!」

ユウリ「それでだね、この先のキルクスタウンには温泉があるから……ん?」

ライ「だから別に聞かねーって言ってんだろ!! …温泉って……あ?」

レッド「ライ! ……えー と……」

レッド(よく考えたらご奉仕って何? ファイアからも突撃!としか言われてないし……)

ライ「なっ な おま お前 なん その服……!?!??!」

レッド(ヤバい このままだとただ引かれて終わってしまう!!! こんな時は過去を思い出してみよう)

~回想~

グリーン「メイドっつったらやっぱアレだよな……ご主人様呼びなんだよ」

レッド「……」ナデナデ

ピカチュウ「ぴっか~!」

グリーン「あとチェキっての撮ってみてえよな……おいレッド、聞いてんのか?」

レッド「…全然聞いてなかった……」

ピカチュウ「ぴーかちゅ(笑)」

~回想終わり~

レッド(これだ!!!!!!!!)

レッド「……ご主人様、一緒に写真撮ろう…?」✨✨

ライ「しゃっ、写真!?!? な、なんで、オレが……」

レッド(これどうやって使うんだろう カメラみたいなやつ)

ユウリ「!!! 貸してくれたまえ、レッド。私がシャッターを押そう…さ、もっと寄って寄って!」

レッド「……だって、ライ…じゃなくて、ご主人様……」

ライ「お、オレは別に写真なんて と、撮りたくねーしっ……!!」

レッド「……本当に…?」✨✨✨✨

ライ「う" いや う ウソ、じゃ ねー……」グラッ

キョウヘイ(あっ)

ファイア(あー)

ライ「~~~~~~~ッ 荒行してくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダッ

ファイア「あ~あ……未熟ものめ~」

レッド「ら、ライ……」アセ

キョウヘイ「まぁ今のは十中八九レッドさんのせいっすけど、元はと言えば指示した人の責任すからね」

ファイア「結構惜しい所までいったんだけどな~。駄目だったか」

ユウリ「どうやら、かなりのシャイボーイのようだね……可哀想に、こんな可愛い子と写真を撮る機会を逃すなんてね」✨✨

レッド(まぶしい)

ファイア「さっきまで輝いてた人が何か言ってる」

マサル「……途中から展開についていけなかったんだが、どういうことだ?」

ホップ「なんか走っていっちゃったんだぞ?」

トウヤ「うーん……からかいすぎちゃった、ってところかなぁ……」

ファイア「じゃあツーショは俺と一緒に撮ろ」

レッド「! うん……!」

ファイア(あとで自慢したろ)

ファイア「……と、おふざけはこれくらいにして。俺たち、マジで兄さんの応援に来たんだよね」

レッド「……!!」

キョウヘイ「すっげー嬉しそうっすね」

トウヤ「よかったねぇ」

ファイア「あと……これはオフレコなんだけど、一応俺なりにライの心配しててさ。無理矢理連れてきたのもほんと」

レッド「……?」

ファイア「…前さ、アローラでさ……ほら、色々やったじゃん。それから、俺たちも色々あったんだけど」

ファイア「最終的に、ライに足りないものはガラルで得られると俺は思ったわけ」

ファイア(正確には…ガラルでの兄さんの戦いと、兄さんと戦う人を見て…だけど)

レッド「……なるほど…」

ファイア「まずはあれだよ、兄さんの前で緊張しないように精神力の再特訓からかなー。ファイア式荒行はブルー式より優しいことで有名だしね」

レッド(知らなかった……)

ファイア「なんかライより俺のが喋ってるね。いかんいかん、安価で指定されたのはライだってのに」

キョウヘイ「まぁそこはキャラの違いっすよね。悲しい運命っす」

ファイア「他のキャラを食いがちなキョウヘイさんに言われたら元気出てきたな……んじゃ、俺はこれで」

レッド「……もう、行っちゃうの…?」

ファイア「行っちゃうよ~。けど、多分また会えると思うからさ。俺かライが安価に指定されればね」

ホップ(あんか……?)

マサル(ホップ、多分その辺りは考えたら駄目なやつだ…)

ファイア「次は俺かライとバトルでもしましょーや。ばいばーい! あ、ライがおいてった木の実あげるねー」ポーン

色リザードン「ぐおおおう!!」バサッバサッ

ユウリ「……前回も思ったが、やはり自由奔放な子だね」

マサル「あのライっていう子も、苦労してそうだな……」

ホップ「はっ……!! み、みんなーー!! 見るんだぞ!!」

ユウリ「ん、どうしたんだい?」

ホップ「このきのみ……すごいつやつやしてるんだぞ……!」

マサル「本当だ…! これを使えば、すごく質の高いカレーが作れそうだ!!」

キョウヘイ「まさかの!? え、それもマサラ人パワーっすか…?」

レッド「ううん……あ、でも…姉さんは、サバイバルとか好きだし……」

キョウヘイ「ブルーさん式の荒行にはサバイバルが組み込まれてもおかしくない、と…」

トウヤ「サバイバルの中でも、より美味しいものを食べようとしたんだね……」

ユウリ「……前々から何となく察してはいたけれど、レッドの故郷はどういうアレなんだい?」

レッド「普通のマサラタウン……」

キョウヘイ「マサラタウンとしては普通なのかもしれないっすけど……マサラタウンってのが普通じゃないんで……」

レッド「……今度、お話するね……」

ユウリ「ふっ、中々スリルのある話が聞けそうだね……楽しみになってきた…!」

マサル(500キロを持ち上げることを楽しみとする子供がいる街だもんな……)

ホップ「……もぐ…」

トウヤ「今つまみ食いすると、ご飯食べられなくなっちゃうよ…!」コソ

ホップ「!!!! と、トウヤ…半分あげるんだぞ…!」

トウヤ「あはは、いいよ。これ美味しいね」

レッド「……? この光…確か……」

ユウリ「おや、これはポケモンの巣穴だね! この光……ダイマックスポケモンがいるようだ!」

マサル「お、久々に見たな。それじゃあ三人と……、ん トウヤ?ホップ?何してるんだ?」

ホップ「な、なんでもないんだぞーーー!!!」

トウヤ「んぐ、なんでもないよ……!」

キョウヘイ「……ダイマックスポケモンがいるらしいっすよ、そんで一人助っ人を頼もうってことなんすけど…」

ユウリ「前回は私が案内したんだったね。じゃあ、次はマサルに頼もうか」

マサル「あぁ、わかった。それじゃあ行こう、何が出るかはお楽しみだな」

レッド「うん……!!!」ワクワクワク

巣穴にいたポケモン 下1

てれってってれってー

デカオーロンゲ「うおーん!!!」

レッド「……っ! は、初めて見る……!」

マサル「あれはオーロンゲだな。珍しいあくフェアリータイプのポケモンだ!」

キョウヘイ「ロンゲっすね!!!」

マサル「オーロンゲにはキョダイマックスの姿もあるんだが……これは違うみたいだな」

トウヤ「あの黒いの、全部毛皮なんだ? なんか……すごいね…」

キョウヘイ「確かにちょっと裏切り者の名を受けてそうっすね…全てを捨てて戦ってそうっす」

レッド「……ゲット、して見せる……!」グイッ

デカオーロンゲ「ここーすき」

レッド「あくフェアリー、なら……ニンフィア!」ポーン

ニンフィア「ふぃあー……」(せっかくしばらく出番がなくてニートしてたってのに)

トウヤ「ダグトリオ、いっておいで!」ポーン

アローラダグトリオ「だぐ」「とり」「お!」

キョウヘイ「出たっすね、王国民…! じゃあハガネール、いっけー!」ポーン

ハガネール「ねええる!」

マサル「ザマゼンタ、頼んだ!」ポーン

ザマゼンタ「うぉっふ!」

キョウヘイ「…鋼率高いっすね! これは鋼ポケモン品評会が始まる予感っす」

マサル「はは、奇遇だな。けど、ザマゼンタはダイマックスポケモン相手に強いんだ。少しも負けてないぞ!」

マサル「ザマゼンタ、巨獣弾!」

ザマゼンタ「ぐるるるぅ……うぉーーーーん!!」ドカッ

デカオーロンゲ「ぅおーーーん!!」(めっちゃ痛い!)

ゲンガー「ゲンガーもそう思います」

キョウヘイ「誰だ今の」

レッド(ちくわ大明神)

トウヤ「あはは、僕たちも負けていられないね。ダグトリオ、アイアンヘッド!」

アローラダグトリオ「だ!」

アローラダグトリオ「ぐ!(まって!)」「とりお!(おいてかないで!)」

キョウヘイ「なんか俺のダグトリオと違って文字余らせないっすね…ハガネール、アイアンテール!」

ハガネール「ねえええる!」ブンッ

レッド「ニンフィア……鋼タイプ、なる…?」

ニンフィア「ふぃあ」(は? 無理に決まってるだろJK これだからゆとりは…)

レッド「……ニンフィア、アイアンテール……!」

ニンフィア「ふぃーあ」(いやいや無理に決まって)ブンッ 「にふぁ!?」(うわできた!?!?!?)

デカオーロンゲ「ぅおーーーーん!!」(この四人組めー!)(どの子 好き? 僕は この子)

下1

デカオーロンゲ「この子……」ギュッ

ニンフィア「……ふぃあ!?!??!?!?!?!?」(俺!?!??!?!?!?!?)

レッド「に、ニンフィア……!」

マサル「人質かなにかのつもりか…!?」

キョウヘイ「いや、違うっすね……多分ラブっすよこれは……」

トウヤ「今なら、暴れたりしないんじゃない? レッド、ボールを!」

レッド「う……うん!」カチッ ボン  ブンッッッ!!!

デカオーロンゲ「ぅぉーーーん!」ヴッヴッヴッ カチッ

レッド「……オーロンゲ、ゲット…!」

ニンフィア「ふぃあ…」(マジか……謎のロンゲとの同居が決定してしまった件について)

レッド「……仲良くしてあげてね……」

今日はここまで。次は金曜夜

はじめますわ

キョウヘイ「前回のあらすじ! レッツゴーワイルドエリア、っす!」

レッド「オーロンゲ……ゲットだぜ」

トウヤ「やったね~」

マサル「見事なゲットだったな。それじゃ、外に出るか」

レッド「うん……」ザッザッザ

キョウヘイ「移動音がドラクエの階段のそれなんすよね」


~ワイルドエリア~

ホップ「お帰りなんだぞー!」

ユウリ「思ったより早かったね? その表情だと、無事ゲットしたようだね、おめでとう!」

レッド「……」ドヤ

マサル「まさか、ダイマックスポケモンに対してあんなに早くバトルが終わるとはな」

ユウリ「だろう、私も驚いたともさ……」

ホップ「楽しそうなんだぞ~~! 次はオレと行くんだぞ!」

レッド「うん……」

キョウヘイ「んじゃ、そろそろ進むっすか~……どっち行きます?」

トウヤ「広いしねぇ、どこの道からでも目的地には着けるっていうのがいいよね」

ユウリ「ふっ……私たちが通った後に道が出来るのさ!」

レッド「……」キョロキョロ

1,あっち(王道の気配がする) 2,こっち(ポケモンの気配がする) 3,そっち(闘争の気配がする)
下1

レッド「……そっち!」ダッ

キョウヘイ「レッドさんがなんかわくわくしてるっすね!?」

トウヤ「これは一波乱ありそうな予感がするね……!」

ユウリ「そうなのかい!? これは目が離せなくなってきた…!!」


ジャッジ「こんにちは! ここではワイルドエリアのワイルドレースを行っています!!!!!!!」

キョウヘイ「おお、レッドさんが好きそうなやつっすね」

マサル「こんな事やってたのか?」

ホップ「へ~っ、初めて見たんだぞ!」

ジャッジ「アローラでこういう観光スポットがあるらしいので、パクりました」

ユウリ「ふっ、オマージュと言ったほうがいいね!」

レッド「どんなレース……?」

ジャッジ「ここでは二人一組になってもらい、ワイルドなレースをしていただきます!」

キョウヘイ「聞いた事あるっすね~~~」

トウヤ「もしかして、操縦士が一人と妨害役が一人のやつかな?」

ジャッジ「その通り! もしやアローラで体験されたかた?」

レッド「やった……(負けたけど)」

キョウヘイ「懐かしいっすね~…」

マサル「それはまた大変そうだな……」

トウヤ「あ、僕は見学でもいいかな? 前もそうだったし…」

キョウヘイ「そういやずっと実況役だったっすねぇ。けど、そーすると奇数になるんすよね」

ジャッジ「大丈夫です!ちょうどおひとりの参加者さんがいましたので!」

キョウヘイ「なら相乗りっすね。運命を乗り合わせることになるっすけど」

組み合わせ 下1(ゲスト込み)

レッド(なんで僕は女装が前提になってるのだろうか)

ユウリ「レッド、せっかくだからお揃いにしないかい!?」

レッド「………わかった…」

ユウリ「ふっ……少なくとも優美さでは私たちの優勝だね」✨✨

ホップ「マサルとなんだぞー? よーし、絶対に勝とうな~~!」

マサル「そうだな。僕たちの本気、見せてやるとしようか」

ホップ(オレたちのナイスコンビネーションなら優勝間違いなしなんだぞ!)

マサル(他の二組が中々曲者だな……優勝するためには、少し考えないといけないな)

キョウヘイ「……若干ヤな予感はしてたっすけどぉ」

アクロマ「頑張りましょうねキョウヘイくん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「トウヤさーーーん!!! 恨むっすよ!!!」

トウヤ「ご、ごめんね~……」

キョウヘイ「ま、組むことになったんならしょうがねーっす。足引っ張ったら承知しねーっすからね」

アクロマ「もちろんです!!!!全力を尽くすと約束いたしましょう!!!!!!」

ジャッジ「では、操縦士と妨害役で分かれて配置についてください!」

ジャッジ「今回乗るのは……こちら!」

バイウールー「めええ~~~……」

レッド「もふもふ……!!!!!!!!」

ユウリ「バイウールー…なるほど、これは難しい勝負になってきたね」

マサル「ホップ、どう思う? バイウールーの事なら、僕より良く知ってるだろう」

ホップ「多分、あのバイウールーたちは野生なんだぞ。だと、個体によってかなり指示を聞かない可能性もあるんだぞ!」

キョウヘイ「もふもふっすねー…レッドさんが嬉しそうでよかったっすけど。こいついう事聞くっすかね~」

アクロマ「どうしても駄目でしたら行ってください!最終手段(機械)がありますので」

キョウヘイ「ぜって~~~~~~言わねえっす」


ジャッジ「という訳でやってまいりました! ワイルドエリアのワイルドレース、第一回!」

ジャッジ「実況は私、ジャッジがお送りいたします。解説はこちら」

トウヤ「トウヤです、よろしくね~」

ジャッジ「選手入場です! エントリーナンバー1,レッド&ユウリ!」

レッド「……もふもふ……」

ユウリ「ふっ、私が妨害役か……任せたまえ! 見事敵を攪乱しようじゃないか!」

ジャッジ「やる気十分ですね!」

トウヤ「レッドはもふもふが嬉しすぎて女装を気にしなくなっちゃいましたねぇ」

ジャッジ「続いてエントリーナンバー2,ホップ&マサル!」

ホップ「バイウールーのことなら任せてほしいんだぞーー!」

マサル「妨害役…あまり気は進まないけどな、出来る限り頑張るよ」

ジャッジ「おや、妨害役は優しい子のようですね?」

トウヤ「そうですねぇ。でも、操縦の子はバイウールーと旅しているので期待のホープです」

レッド(シープだけに…!!!!!)

ジャッジ「エントリーナンバー3,キョウヘイ&アクロマ!」

キョウヘイ「よーし、勝つっすよ!!!!!!」

アクロマ「お任せくださいキョウヘイくん、妨害なら得意ですからね!!!!」

ジャッジ「一応言っておきますが怪我無いようにしてくださいね!?」

トウヤ「先に言っておかないと、あの妨害の人はなにをするかわかりませんからねぇ」

ジャッジ「では、選手出そろいました。これから始まる血で血を洗うレース!!!果たして優勝は誰なのか!」

トウヤ「さっきまで怪我無いようにって言ってた人のセリフとは思えませんね~」

ジャッジ「れでぃーーーーーーー ごーーーーーーー!!!!!!!!」

コンマ 高いほうが早い
下1 レッド&ユウリ   下2 ホップ&マサル   下3 キョウヘイ&アクロマ

レッド「……この子、しっかり走れそう……」

ユウリ「それはいいね! しかし妨害か、何をしようかな…バナナの皮でも持ってくるんだったね!」

レッド(大事故)

ユウリ「けれど、このスピードなら特に何もしなくてよさそうだけれど…」


マサル「どうだホップ、行けるか?」

ホップ「ぜっこーちょーなんだぞーー!! 気が合いそうなバイウールーなんだぞ!」

バイウールー「めぇ~~~!」

マサル「頼りになるな! それにしても妨害か……いや、そうだな。ホップ、速度を落としてくれ」

ホップ「えー!? なんでなんだぞ!?」

マサル「勿論、そういう作戦だ」


キョウヘイ「っしゃーーーーー言う事聞いた!!!」

アクロマ「素晴らしい走りだしですキョウヘイくん! あとはゴールに一直線出来ればいいのですが!」

キョウヘイ「その為にも、出来る限りの妨害はするっすよ!! 速いレッドさんとこから潰すっす!」

アクロマ「御意にーーーッ!!!!!!!!!!」

レッド「……、何か、来る。ユウリ、警戒して……」

ユウリ「あぁ……っと、後ろから一組来てるね! キョウヘイ達だ!」

レッド「…………やだな……」

ユウリ「…キョウヘイはあの白衣の人を嫌っているようだけれど、かなり息ピッタリじゃないかい?」

レッド「うん…」


キョウヘイ「もーちょっとで追いつくっすよ! 準備はできたっすか!?」

アクロマ「勿論です!! 装弾ヨシ、安全装置ヨシ! いつでも発射できます!!」

キョウヘイ「っしゃ、やれーーーーーーーーーーーッ!!!!」

アクロマ「対ポケモンレース用バズーカ! あみあみくん、発射します!!!!!」ドカーン

レッド「……! 絡まる…転倒する!」

ユウリ「えーーーー!!! 大丈夫なのかいそれ!?」

レッド「だいじょば、ない……!!! いや…バイウールー、止まって!!」

バイウールー「めめえ~~~~!!」キキーッ

ユウリ「わーーーーーーーーーーーッ!!! ……なるほど、絡まる前に止まってしまえば…人間は放り出されてもバイウールーは無事で住む……」

レッド「……ごめんね…大丈夫…?」

ユウリ「大丈夫さ。ただ一つ残念な事があるとすれば……キミに勝利をもたらせなかったことさ、レッド…」ガクッ

レッド「ユウリ……!」

ジャッジ「死んだんですか?」

トウヤ「あはは、違いますねぇ。ほら、ひと段落ついたみたいで再びバイウールーに乗ったみたいです」

ジャッジ「一度落ウールーしても諦めないその姿勢、まさにワイルド!! 素晴らしい!!」

トウヤ「その横をホップとマサルが追い抜いていきますね、一度止まっちゃったバイウールーも調子が出ないみたいです」


ホップ「レッドたちがやられたんだぞーー!!」

マサル「そうみたいだな! あのコンビ、中々手強い……だが、作戦は功を奏したみたいだ」

ホップ「そうなのか!?」

マサル「さっき、レッドが急ブレーキをかけていっただろう。その砂埃が、あの二人を妨害してるみたいだ」

ホップ「あ、ほんとなんだぞ! 若干スピードが下がってるんだぞ……!」

マサル「僕たちのバイウールーも、徐々に加速している。このスピードなら…勝てるぞ、ホップ!」

ホップ「燃えてきたんだぞ~~~~~~~~!!!! バイウールー、頑張ろうな!!」

バイウールー「めえ!!!!!!!!」

キョウヘイ「げほっげほっ……お、追い抜いたはいいっすけどぉ…めっちゃ砂埃浴びたっすね…!!」

アクロマ「真後ろにいましたからね、私たち! むしろぶつからなかったのが凄いです、さすがキョウヘイくん!」

キョウヘイ「あそこで衝突事故ったら流石にヤバいっすからね!!!」

アクロマ「む…レーダーに反応あり! どうやら彼らが追い上げてきているようですよ」

キョウヘイ「レーダーなんて持ち込んでたんすね…めっちゃガチじゃないっすか…」

アクロマ「キョウヘイくんの為ですからね、万全の用意で挑みますとも!」

アクロマ「…かなりスピードが出ています。計算上では、このまま追い抜かされてしまいますが……」

キョウヘイ「なぁ~~~~んすかそんな事。お前、俺が計算通りにいったことあったっすか?」ニッ

アクロマ「ありませんとも!!!!!!!!! 素晴らしいですキョウヘイくん、私興奮のあまり一瞬で加速装置を作ってしまいました!!」

キョウヘイ「キモッ」

ホップ「並んだんだぞ……!」

マサル「よし、後は前方直線だ! 下手に動かず速度を維持すれば勝てる……!」

キョウヘイ「そう簡単にはいかねーっすよ!! なぁ!?」

アクロマ「その通りです! スイッチオン!」

バイウールー「めえ~~~~っ!!!」ダダダ

ホップ「な、なんなんだぞそれ!?!?」

マサル「ホップ前見ろ!! 僕が代わりに向こうの様子を…なんだそれ!?」

アクロマ「詳しい事は省略しますが加速装置です! 勿論、バイウールーには負担がかからないものですとも!」

キョウヘイ「俺はこいつの人間性は信じてないっすけど、機械の出来は信じてるっすからね。このまま勝つっすよ!」

ホップ「お、オレたちだって負けないんだぞ~~~!! オレとマサルとバイウールーのチームワークで! 勝つんだぞ!」

マサル「そ……そうだ! いけるぞホップ、頑張れバイウールー…!!」

バイウールー「「めえ~~~~~~~!!!!」」

ジャッジ「ゴーーール! ビデオ判定しますので少々お待ちください!」

ジャッジ「っと、少し遅れてレッド&ユウリもゴールですね!」

レッド「……ごめん…」

ユウリ「いや、一度止まってからこの速さでゴール出来たんだ。むしろ誇るべきさ」

ユウリ「しかし、せっかくの服がかなり泥だらけになってしまったね?」

レッド「……ユウリの服も、汚れちゃった…」

ユウリ「私のは冒険用のだからいいのさ。ま、君がこれを機に、その服を普段使いにしてくれれば問題ないけれどね」

レッド(普段から女装始めちゃったらそれはただの女装癖の人なんだ)

ジャッジ「どうです? ビデオ判定は」

トウヤ「うーん……スロー再生してみたけど、やっぱり同時だね。うん、同着!」

ジャッジ「なんと! 第一回のレースで、こんな熱い展開になるとは……ジャッジ、感動です」

ホップ「同着ってことは……どっちもすごく頑張ったってことなんだぞ~~!」

マサル「ビデオ判定したうえで同着か…そんなこともあるんだな」

キョウヘイ「…なんか、意外っす。最後明らかにあっちが主人公だったし、あ~負けたかって思ってたっす」

アクロマ「最近は全体的にヴィランが注目される世界でもありますしね、気にすることはないですよ!」

キョウヘイ「それは俺が悪役側だっつってんすかぁ?? 俺はまっと~~~なBW2主人公っすから!!」

マサル(わりとイキイキしながら妨害の案を出してるのが見えてたんだけどな……)

ジャッジ「さ、商品贈呈のお時間です! こちら、急遽二組分用意しましたので!」

商品 下1

キョウヘイ「うわーっ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないっすか 完成度たけーなオイ」

ホップ「なぁマサル!これって」

マサル「ホップ!!! 言ったら駄目だ!!!!!」

アクロマ「これは素朴な疑問なのですが、何故雪が解けていないのですか?」

ジャッジ「ポケモンの吹雪で出てきた雪を使っているからですね! しかしもうすぐ解けます」

トウヤ「なんだか久々に見た気がするな~……シンオウ編以来だっけ」

キョウヘイ「いや、そのあと何かでネタを擦ってるはずっすよ」

アクロマ「キョウヘイくん、擦ってるってもう一回言ってもらっていいですか?」

キョウヘイ「シンプルにキモイから死ね」

レッド「(これも何年前のネタなんだろうか)」

ホップ「あ~~……解けちゃったんだぞ……」

マサル「良かった…いやこれは観光客向けの商品にしたら駄目じゃないか?」

ジャッジ「そうでしょうか…喜んでいただけるかと思って……」

キョウヘイ「まぁ喜ぶのは一部の人だけだと思うっすね~」

トウヤ「優勝者が二人だからって二つ並べるのもちょっとアレだよね…」

レッド「……悪趣味…」

ユウリ「そうだね」(ちょっと笑ってしまったけれども…懐かしくて…)

ジャッジ「ではミニチュアサイズにしておきます…」

マサル「そういう問題じゃないんだけどな……」

キョウヘイ「マサルはあれっすね、偉いっすね。最近の子はコンプラしっかりしてるっすよ…」

レッド「うんうん……」

ジャッジ「それでは自分はこれで! ワイルドエリアのワイルドレース、よければSNSなどで広めてくださいね~」

マサル「……あぁ…」

ホップ「すっごい複雑そうなんだぞ…まぁ、オレたちSNSとかしてないからなー!」

キョウヘイ「そうなんすか? じゃあ俺が投稿しとくか~…おいアクロマ、カメラ」

アクロマ「はい!!!!! ではバイウールーと共に写ってこの画角でいきましょう 撮りますよ~~!!」

ユウリ「この人は執事か何かなのかい?」

キョウヘイ「どっちかってと下僕っすね☆」✨✨

アクロマ「やはりキョウヘイくんの写真写りは天才ですね……かっこかわいいの最先端を行っています、この写真で三日は断食できそうです」

キョウヘイ「はいはいどーも……っと、すぐ投稿するのはダメっすね。時間差でアレしないと」

トウヤ「あ、偉いね~。ネットリテラシーがしっかりしてる」

キョウヘイ「ま~……最近はこれくらいちゃんとしないとヤバいっすからね~」



レッド「……」モフモフ

バイウールー「め~」

ジャッジ「あれ、レッド選手。どうされましたか?」

レッド「この子……ジャッジさんの…?」

ジャッジ「まぁ、一応そうですね。といっても先ほど捕まえたポケモンですので…」

ジャッジ「先ほどのレースで絆も芽生えたようですし、よければその子をお願いします!」

レッド「あ、ありがとう……! よろしくね、バイウールー…!」

バイウールー「め~~!」

レッド「もふもふ………」モフモフ

ジャッジ「あ、その代わりといってはなんですが…写真いいですか? レースのポスターにしたくて」

レッド「……」👌

レッド「……」

バイウールー「め~!」

キョウヘイ「あれ、レッドさん。そのバイウールーさっきのっすか?」

トウヤ「譲ってもらったんだ? よかったねぇ」

レッド「うん……」

ユウリ「先ほどのレースは見事だったからね! また乗せてくれるさ、その子も!」

バイウールー「めめえ!」

マサル「さて……沢山遊んだし、そろそろ夕方だな。キャンプの準備をするか」

ホップ「あ! 白衣の…アクロマさんも一緒にカレー食べるんだぞ?」

アクロマ「おや、よろしいのですか? 皆さんが良ければ是非ご一緒させていただきましょう!」

キョウヘイ「え~~~~~~~~~~~~………まあいいっすけど…」

マサル「それじゃあ…そうだな、ホップとユウリ、レッドはテントを立ててくれ」

マサル「キョウヘイとアクロマさんは薪集めを、トウヤにはカレー作りの手伝いを頼んでもいいか?」

レッド「……」💪

ホップ「オッケーなんだぞー!」

ユウリ「ふっ、お安い御用さ」

キョウヘイ「えー、こいつとっすか…ま、他の人と組まれても不安なんでいいっすけど」

アクロマ「心配なさらずとも、私はキョウヘイくん一筋ですよ!!!」

キョウヘイ「びっくりするほど嬉しくないっす」

トウヤ「カレー作りだね、わかった。すぐ準備するね~」


どこに視点を投げるか
1,テント立て組(ホップ・ユウリ・レッド) 2,薪集め組(キョウヘイ・アクロマ) 3,料理組(マサル・トウヤ)

下1

~カレー作り組~

トウヤ「マサルはさっきレースしてきたから、疲れたんじゃない? 休んでても大丈夫だよ」

マサル「いや、大丈夫だ。僕は操縦していたわけでもないからな、ただホップにアドバイスをしてたくらいで」

トウヤ「そうなの? …そういえば、二人の組は何か大きな動きがあるわけじゃなかったもんね。力を温存してたんだ」

マサル「まぁ……平たく言えばな。実際は、ただ漁夫の利を狙っただけだ。レッドは初速が抜きんでていたし」

マサル「キョウヘイは恐らく強敵から脱落させるだろうから、序盤は大人しくしていたほうがいい」

トウヤ「あはは、マサルもキョウヘイのことがわかってきたみたいだねぇ。そういう子なんだよね~、普段はそれで足元を掬われるんだけど…」

マサル「今日は優秀な補佐役がいたからな、作戦通りにはいかなかった」

トウヤ「……あの人も、変なことしなければ普通に良い人なんだけどね……」

マサル「……」(そういえば、こうやって食事の支度をしながら二人でゆっくり話すのは初日以来か?)

マサル(今なら何か聞けるかもしれないな……)

1,目覚めトウヤについて  2,英雄について  3,理想について
下1

マサル「……以前、他の地方の伝説について調べたことがあるんだ。その時、特にゼクロムとレシラムの伝説について調べてな」カチャカチャ

トウヤ「うんうん」トントントン

マサル「ゼクロムは…理想を追い求め、希望の世界を造るもの補佐すると読んだんだ。トウヤにとっての理想っていうのは、何だ?」

トウヤ「……そうだねぇ…」ジャー

トウヤ「そんな難しい話じゃないんだよ。僕は、ただ皆と穏やかに過ごしたいなと思っているだけなんだ」カチャカチャ

トウヤ「皆が笑顔で…嫌な事はなくて、未来への希望が常に満ちている……そんな世界が、あったらいいなって」

トウヤ「理想っていうと堅苦しく感じるけど、こうだったらいいなって思っているだけだよ」

マサル「……なんというか、随分と優しい世界が理想なんだな」

トウヤ「そうだね。これは理想って言葉の便利なところだと思うんだけど……理想は、どれだけ夢のような話でもいいと思うんだ」

トウヤ「理想は高ければ高いほどいい。実現できるかは別として…そうすれば、味方が増えて、より理想に近付けるから」

トウヤ「ゼクロムも、そうだったんじゃないかな。彼、厳しそうに見えて結構優しい子なんだよ」

マサル「……なるほどな。確かに、トウヤを見ていると納得する」

マサル「トウヤなら、本当に……と、思ってしまったよ。その理想の世界に、連れて行ってくれるんじゃないかと」

トウヤ「あはは、それは嬉しいな。たまに見通しが甘い!って怒られちゃうんだけどね」

トウヤ(…トウコとかに…)

マサル「俺も、トウヤみたいになれるだろうか……あ、いや」

トウヤ「…」パチ

マサル「すまない、何でもないんだ。気にしないでくれ」

トウヤ「……うん、君がそういうなら気にしないことにするけど…それでも、一つ言うとしたら」

トウヤ「あまりお勧めはしない、かな……」

マサル「……?」

今日はここまで。次は~…多分明日の夜!

今日の夜無理でした 次は火曜日~!

すんません体調不良につき木曜夜!

はじめます~

トウヤ「前回のあらすじ、カレーを作ってたんだよね~」

マサル「ど、どうしたんだ? 急に遠くを見て…」

トウヤ「あはは、まぁ色々あってね~……それより、もうそろそろ準備は終わるかな?」

マサル「そうだな。後は煮込めばいいだけ……なんだけどな……」

トウヤ「うん……薪集めに行った二人、遅いねぇ……」

マサル「火が準備出来ないと、煮込めないしな。テントの方は……」


レッド「がんばれ……! がんばれっ できる…!」

ホップ「もう少しなんだぞーーーー!!!!」

ユウリ「うおーーーーーッ!!!!!! ファイトーーーーーーーっ!!!!!」

ホップ「いっぱぁ~~~~~~つ!!!!!!!」

レッド「か、完成……!!!!!」

マサル「……大丈夫そうだな」

トウヤ「うん、大丈夫そうだねぇ。おーい、三人とも~!」

マサル「少しいいか?」

レッド「……?」トコトコ

ホップ「どうしたんだぞ~?」トコトコ

ユウリ「よ、呼んだかい……?」ゼエハア

マサル(園児みたいな集まり方したな……)

トウヤ「実はね、薪を集めに行った二人が中々帰ってこなくて…探しに行ってきてほしいんだけど」

マサル「ユウリはだいぶ疲れてるみたいだしな……ホップかレッド、どっちか探しに行ってきてもらっていいか?」

どっちに任せるか 下1

ホップ「そうだな!!!二人で行くんだぞーーー!!!」

レッド「……任せて……」グッ

マサル「そうだな、僕もそう思う……ん、どうしたんだトウヤ?」

トウヤ「う、ううん。何でもないよ」

トウヤ(レッド、誰かと一緒だとはしゃぎすぎちゃうことがあるからな……大丈夫かなぁ)

ホップ「それじゃー森方面にしゅっぱーつ! なんだぞ!」

レッド「お~~~……」

ユウリ「任せたよっ、二人とも……」ゼエハア

マサル「遅くならないうちに戻ってくるんだぞ」

トウヤ「何かあったら連絡してね~!」



~森~

レッド「……森、って行っても……あんまり、深くない……」

ホップ「そうなんだぞ、木がいっぱいあるな~ってくらいなんだぞ~?」

レッド「迷子になるとは……思えないけど……」キョロキョロ

ホップ「こういう時は……アレなんだぞ!」

レッド「?」

ホップ「聞き耳なんだぞ!!!!!!!!!!!!」

レッド「……!!!」「(知力ボーナス使った判定だから苦手なんだよな~)」

ホップの聞き耳 技能値50(直下コンマ)   レッドの聞き耳判定 (レンジャー技能7+知力ボーナス1)×5 40(判定:下2コンマ)

ホップ「……」

レッド「……」「?」

ホップ「…! これはキョウヘイの声なんだぞ…! あっちなんだぞ!」ダッ

レッド「(全然聞こえなかった……!!!!)」ダッ

エーフィ「レッド!」ポーン

レッド「! ど、どうしたの……?」

エーフィ「スケベなこと起きてると思う?」

レッド「ちきゅうなげ」

エーフィ「すいませんでした!!! 冗談です!!!!!!! えっとねあのね」

エーフィ「どれくらいヤバい事になってるかなって話題を振りたかったの!!!!!」

レッド「……?」

エーフィ「もしさ、全然大丈夫な危機度だったらさ、すけべな事が起きてると思うんだよ」

レッド「ちきゅ」

エーフィ「それでね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エーフィ「……もしかしたら、大変な事になってる可能性もあるんだよ」

レッド「……どういうこと…?」

エーフィ「一応、僕もテレパシ~で探してみたんだけど…キョウヘイの声しか聞こえないんだよね」

レッド「……?」

危機度 直下コンマ(高いほうが高い)

エーフィ「僕はホモな訳じゃなくてさ~、やってるのを見てるのが好きなんだよね」

レッド「ちきゅうなげ」

エーフィ「ぎゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホップ「この辺りから聞こえたはずなんだぞ~?」

キョウヘイ「ホップ!? た、助けてくださいっす~~~~~~~~!!!!!!!!」

レッド「……大きな穴…」

キョウヘイ「レッドさ~~~ん!? 助けてくださいっす!! こいつが!!こいつが!!」

レッド「(アクロマさんが仰向けになって手を組んで倒れている……)」

キョウヘイ「こいつが……、… な、何があったかは言えないんすけどぉ……」

エーフィ「えっちな事したんですね!?!??!?!?!?!?」

キョウヘイ「ちっげーーーーーーよ!!!!!!!!!!!!」

レッド「……この穴、なんだろう……」

ホップ「すっごい深いんだぞ……オレ二人分はあるんだぞ!」

キョウヘイ「地面がいきなり崩れたんすよ……なんか、地面が脆かったんすかね~」

ホップ「地面が脆かった? 少し気になる話なんだぞ……この辺りのポケモンが地面に巣を作ってたんだぞ…?」

キョウヘイ「ガチ考察の前に助けてもらえないっすか!?」

レッド「……任せて…」ピョン

キョウヘイ「わ! 来てもらえたのは嬉しいっすけど……ここはロープとかで……」

レッド「……もっと速い方法が、ある…」ガシッ

キョウヘイ「あっ(察し)」

レッド「……えいっっ!!!!」ブンッ

キョウヘイ「ぎゃーーーーーーーーっ!?!?!?!?」

エーフィ「ごばあーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

キョウヘイ「え、エーフィの上に丁度来るように…!? なんてコントロール…」

エーフィ「ふぅ~、オボンの実を持っていなければ即死だったぜ」

レッド「ふたつめ……」ガシッ ブンッ

アクロマ「」ヒューン

エーフィ「ごばあーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!」

レッド「…これで、よし……」ピョン

キョウヘイ「び、び、びびった~~~……あざっす、レッドさん」

レッド「よい……」

ホップ「…ところで、なんでアクロマさんは倒れてるんだぞ?」

キョウヘイ「…………いや、地面が崩れたとき、俺が落ちそうになって……それをアイツが…」

ホップ「? よくわからないけど、キョウヘイにしては言葉が途切れ途切れなんだぞ?」

キョウヘイ「ぐうーっ正直!!! あいつが俺をかばおうとした時に、うっかりガチでしがみついちゃって」

キョウヘイ「それで動揺したアイツがさらに足を滑らせて頭から落ちたんすよ!!!!」

エーフィ「…………」ミョンミョン

キョウヘイ「な、なんすかエーフィこっち見て……ちょっと何すかマジで!!」

エーフィ「いやホントかな…あの危機度の低さからしてもうちょいえっちな事になってんじゃないかなって……」

キョウヘイ「なって!!! ねえから!!! ちょっとレッドさ~~~ん!」

レッド「ちきゅうなげ」

エーフィ「ごめんごめんごめんごめんごめん!!!!もう読まない!!!事故チューしたのまでは見えたけどそれ以上は あっ」

ホップ「えっ」

レッド「……」

キョウヘイ「おりゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エーフィ「こ、この型はレッドと同じもの…いつのまにちきゅうなげをマスターしていたんだ!?」早口

エーフィ「ぐわーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」K.O.



マサル「あいつら、遅いな……ん、帰ってきたか」

トウヤ「みんな、大丈夫……じゃ、なさそうだねぇ。少なくともアクロマさんは……」

マサル「…僕には、キョウヘイも大丈夫そうには見えないんだが…」

レッド「……」

ホップ「オレは何も知らない!!! オレは何も知らないんだぞ~~~!!!」ブンブン

キョウヘイ「違うんすよアレは…アレはそーじゃなくて 事故でぇ…………」

レッド「うん……うん……」

アクロマ「」ズルズル

ユウリ「あ、あそこまで大丈夫じゃなさそうなキョウヘイ…初めて見たね……」

キョウヘイ「……トウヤさ~~~~ん!!!!」

トウヤ「わ 大丈夫じゃないねぇ……よしよし、どうしたの?」

キョウヘイ「おれ……おれ……あんなつもりじゃ……うわ~~~~ん!!!」

トウヤ「うんうん……大丈夫だよ、ゆっくりでいいからね」

ユウリ(こんなキョウヘイ初めて見たな…何かを掻き立てられる…これが、母性……!)

マサル(トウヤ、慣れてるな……)

レッド「……、…」

トウヤ「うん。それじゃ、後はみんなに任せていいかな?」

レッド「任せて……」b

ホップ「薪は持ってきたんだぞ~~~~!!!! 美味しいカレー作って、早く元気になってもらうんだぞ…!」

マサル「……あぁ、そうだな。それじゃ、準備手伝ってくれ」



トウヤ「……で、何があったのかな」

キョウヘイ「…俺、さっきアクロマとなんだかんだで穴に落ちたんすけど…」

トウヤ「え、大丈夫だったの!?」

キョウヘイ「あ、それはレッドさんにぶん投げてもらったから大丈夫っす! …なんすけど、その前に…」

キョウヘイ「アクロマがぶっ倒れてるじゃないっすか。あれ、皆には穴に落ちたときに…って説明したんすけど」

トウヤ「別の事情があるの?」

キョウヘイ「……あの、穴に落ちたときに……じ、事故が起きたんすけど……」

トウヤ「うん(察し)」

キョウヘイ「そん時、あいつがすっげーショックみたいな顔してたから逆に腹立ってきて…」

キョウヘイ「そんな顔するくらいなら庇おうとするんじゃねえ!って怒ったら…弁明しようとアイツが立ち上がって滑って転んで頭打って」

トウヤ(そこだけなんかコントの流れみたいになってるね……)

キョウヘイ「悪い事したな~となるような あいつのせいだろっていうか」

キョウヘイ「そもそも起きた事故にショックを受けてる俺がいるんで……」

トウヤ「そっかぁ……大丈夫だよ、頭打ってるんでしょ?」

トウヤ「その隙に記憶を消すとか……キョウヘイのランクルスなら出来るんじゃない?」

キョウヘイ「……! やっぱトウヤさんは尊敬出来る先輩っすよ~~~!!」

キョウヘイ「そうと決まれば早速! 善は急げってことでやってくるっすー!!」

トウヤ「あはは、行ってらっしゃーい……」

トウヤ「…悪い事教えちゃったかなぁ」



レッド「一方そのころ……僕たちは、カレーを作っているのだった……」

ホップ「火加減はこれくらいなんだぞー?」

マサル「あぁ、後は鍋を置いて煮込めば完成だな」

ユウリ「大体の具材は切り終わっているんだったね」

ホップ「じゃあ煮込むんだぞ~~!!」

レッド「……」ウズ

マサル「ん、どうしたレッド? 何かあったか?」

レッド「……か、隠し味を……」

マサル(…これはどうやめさせるべきか)

ホップ「隠し味! なんかおしゃれな感じがするんだぞ~!」

ユウリ「いいね、隠し味。ミステリアスな味になりそうだ! キミもそう思うだろう、マサル!」

マサル「…………あぁ……」

レッド「何入れよう……」

下1

レッド「……前…ニャースを倒したときに、拾った粉……」

ユウリ「素晴らしいッ……! 謎の粉、ミステリアスなカレーにピッタリだ!」

ホップ「ニャース…確かダイマックスニャースだったんだよなー? ならそれはキョダイパウダーなんだぞ!」

マサル「それ、食べれるのか…? 確かに食材ですみたいな顔をしているな、とは思っていたが…怖くて入れたことはないんだよな」

レッド「ちゃれんじ、精神……!!!」ドバッ

ユウリ「マーーーベラス!!!」

ホップ「キョダイパウダー大盛なんだぞ~~~!」

マサル「い、入れすぎじゃないか!? ここからどう美味しいカレーに持っていくか…僕の腕の見せ所ってわけか…!」

レッド「……じゃあ、僕たちは…応援隊になります…」

ホップ「頑張れマサル~~~~~~!!!!!!」

ユウリ「君なら出来るとも!」

マサル「全く……」



キョウヘイ「うし、やれーっランクルス!」

ランクルス「みょーん」ミョンミョン

アクロマ「う~~~ん……」

キョウヘイ「お前は一人で穴に落ちて頭を打った…お前は一人で穴に落ちて頭を打った……」コソコソ

キョウヘイ「なんかASMRの録音したときみたいになってしまったっす…まぁいいや」

キョウヘイ「そろそろ忘れたっすかね…?」

アクロマ「う、うーん……キョウヘイくん……?」

キョウヘイ「お……だ、大丈夫っすか~? お前ひとりで穴に落ちて……っ」

アクロマ「キョウヘイくん……私は……ただ…!」ガシッ

ランクルス(なにご主人に触ってるんじゃパーーーーンチ!!!!)ゴスッ

アクロマ「」バタッ

キョウヘイ「わーーーー!!! よ、ようやったっすランクルス…今めっちゃ物理だったっすけど…」

ランクルス「みょるーん」ドヤ

キョウヘイ(こいつが何を言おうとしてたのかは気にならないでもないっすけど…)

キョウヘイ「ま、ランクルスのおかげで記憶は消せただろーし、さっさと戻るっすか!」

ランクルス「みょらん」

キョウヘイ「今日もカレーみたいっすからねぇ。こっちまでいい匂いしてくるっすよ~」トットコ



キョウヘイ「なんじゃこりゃあ!!!?!?!??!」

トウヤ「あ、お帰り~……あはは、びっくりしたね」

マサル「……すまない、出来る限りのことはしたんだが…」

キョウヘイ「そうみたいっすね!? でも…何入れたんすかこれ!!!」

レッド「………謎の粉……」

トウヤ「粉って何が起きるかわからないよね~……」

キョウヘイ「そこでそれは流石に甘すぎないっすか!? だ、だってこれ……」

直下コンマ ×10cm の高さのカレー

キョウヘイ「デカすぎんだろ…………」

トウヤ「10メートル近くありそうだねぇ」

キョウヘイ「食べ物ってレベルじゃねーっすよ!? どうすんすかこれ!」

レッド「ぼ……僕が、責任もって……」

ホップ「オレも賛成したんだぞ!! オレも一緒に食べるんだぞーーー!!」

ユウリ「それを言ったら私も同罪というものさ……! 一緒に戦おうじゃないか!」

レッド「二人とも……!」

キョウヘイ「良い感じの友情を築いているところ悪いっすけど、流石のレッドさんでも無理っすよ!!」

マサル「僕が……僕がもう少しうまい事やれたら……!」

トウヤ「いや、仕方ないよ…多分僕にもどうにもできなかったやつだからね、これ……」

キョウヘイ「メタ的な話してもほぼ最大っすからね どうしてこうなった」

レッド「せめて、あと僕が三人いれば……」

キョウヘイ「それでも一人3メートルカレーになるっすけど」

トウヤ「うーん、レッドくらい沢山食べる子……あんまりいないよねぇ」

レッド「マサラ式食事術で……沢山食べれるように……あ」

トウヤ「あっ」

キョウヘイ「あ~」



ファイア「いやーすみませんねぇ。ご飯どうしよっかなーって思ってたから普通に嬉しいよ」モグモグ

ライ「ふんっ、まあ美味いんじゃねーの。姉ちゃんには負けるけどなー!」パクパク

マサル「いや、こちらこそ来てくれてありがとう。助かったよ」

ユウリ「本当に君たちもよく食べるね。育ち盛り、という事かな」

ホップ「オレも負けてられないんだぞ~~~~!!!」モグモグ

トウヤ「レッドもよく見つけてきたねぇ」

キョウヘイ「荒行してくる~って言ってたっすけど、マジでしてたんすか?」

レッド「うん……この辺りの、滝を探して……そこで……」

ファイア「やっぱり修行って言ったら滝行って言いますからなー」

ライ「おい、あんまりベラベラ話すんじゃねー! 修行の内容ってのは基本内密なもんなんだよ」

ファイア「ごめんてごめんて。ほーらおかわりだぞー」

ライ「自分でよそうっつってんだろ!!!」

マサル「すごいな……あんなにあったカレーがどんどん減っていく」

レッド「緑がいたら……四人で食べきれた……」

キョウヘイ「マジっすか…これを……?」

ライ「兄貴はすげーからな!」ドヤ

レッド「普段…いらないやつ押し付けてるから…」ドヤ

ライ「お前~~~~~~~~~!!!!!!!」

今日はここまで。次回は~~~ 明日夜!
先に宣言しておきますが、来週からは更新頻度が下がる予定です。
春なので。春なので。

はじめまっすよ

ファイア「ねえ兄さん~、せっかくだから隣にテント立てていい?」

レッド「いいよ………」

ライ「は!? なんでそーなんだよ!」

ファイア「いーじゃん、寝るギリギリまで隣のテント行って恋バナとかしよーよ。ねっ男子ィ~」

ライ「すっ、するわけねーーーーだろ!!!」

マサル「はは……」

ホップ「おおおおおおれはなんにもしらないんだぞ!!!」

レッド「………………」

トウヤ「恋バナかぁ、多分みんな引いちゃうからなぁ」

キョウヘイ「話が漏れたらまずいんで……」

ファイア「ここまで恋バナに適さない空気あるんだ…」

ファイア「ま、こーして焚火囲んで話してるだけでもいーんだけど…」

ユウリ「そうだね……君たち、好きな子とかいないのかい?」

ファイア「あ、もう適さないの承知で始めちゃうんですね」

キョウヘイ「待った!!! その話はわりとデリケートっすよ…うっかり地雷踏んだらやべーことになるっす」

ユウリ「地雷? 恋の話はどれも美しいものさ。そう表現するのはよしたまえ」

ファイア「地雷…それはそれで気になるけど」

キョウヘイ「見えてる地雷第一号、トウヤさんっす」

トウヤ「うっかり話したら通報されそうだからあまり話したくないかな」

ユウリ「なるほどね……」

キョウヘイ「それを踏まえて、誰に話を振るべきか考えたほうがいいっすよ……!!」

誰に話を振るか 下1(コンマが高いほど話す)

ユウリ「そうだね……マサル、何かないのかい?」

キョウヘイ(見事に見えない地雷に突っ込んでいったっすね……)

マサル「うーん……まぁ、そういう話が無いわけじゃない」

レッド「え……そうなんだ」

トウヤ「……」

キョウヘイ(トウヤさん、こういう時の嘘めっちゃ下手なんすからあんま喋らないでくださいっすよ……)

トウヤ(うん……)

マサル「実は好きな奴がいるんだ」

トウヤ「え!?!??」

レッド「!??!」

ユウリ「そうなのかい!!??!?!」

キョウヘイ(う、動くか……!?!?)

ユウリ「全く気付かなかったぞキミ!! いつのまにそんなアレをアレしてたんだい!?」

ホップ「オレもわからなかったんだぞー! 誰なんだぞ!?!?」

ユウリ(情報収集は任せるんだ、ビート……!!!)

マサル「誰か……は、恥ずかしいから秘密って事にさせてくれ」

レッド(これどういう空気?)

ファイア(兄さん、もしかしてこれ人間関係ややこしかったりする?)

レッド(ファイア……するどい)

ファイア「まぁ兄さんよりは……あっごめん声に出ちゃった」

ライ「おい、テレパシーしてんなよ! オレは出来ねーんだから!」

マサル「相手は……別に好きな人がいるらしくてな。諦めてるんだ」

ユウリ「なるほど…」(ビートじゃないな…)

マサル「いつも強がっているんだが、可愛らしいところもあって」

ユウリ「ふむ?」(ビートか?)

マサル「けど、僕よりも大事な人がいるらしい」

ユウリ「ん~~」(ビートの大切な人っていったら…ポプラさん…はっ)

ユウリ(もしかしてマサルは…ビートが枯れ専だと勘違いしているのか!?それなら納得がいく…!!)ハッ

キョウヘイ(ろくでもね~~~ひらめきをしていそうっすね)

トウヤ(僕は何も言わない…僕はなにも言わない…)

レッド(みんなちゃんと恋愛とかするんだなぁ)

ユウリ「きっと大丈夫だとも、マサル! 私が保証する!!」

ホップ「よくわからないけどオレも応援するんだぞーー!」

ユウリ「結婚式の暁には私が友人代表スピーチをするとしよう」

キョウヘイ(もうやめて!! マサルのライフは……)

マサル「はは、楽しみにしてるよ」

キョウヘイ(…ゼロじゃない…ライよりよっぽど悟ってないっすか?)

ライ「おい、今オレのこと馬鹿にしただろ!!!!」

キョウヘイ「何のことっすか~?」

ファイア「キョウヘイさん、そこのお家はマサラ式読心術に長けてるんだよ」

キョウヘイ「確かにグリーンさんとかも心の中の発言にツッコミ入れてきたりするっすもんね…」

ファイア「面白い話聞けたな~。ていうか、それって辛くない? 諦めてるって割には…アレですけども」

キョウヘイ(切り込むっすね、ファイア…)

マサル「まぁ……辛いといえば、辛いが……かといって、すぐ忘れられるようなものじゃなくってな」

ファイア「ふーん……俺から出来るアドバイスとしては『愛人になる』くらいしかないからな~」

キョウヘイ「怒られるっすよ~」

ファイア「あっはっは、あの人はメタに弱いから大丈夫大丈夫」

マサル「…もしかして、君も」

ファイア「おっと、それ以上は俺がガチだと思われちゃうからやめましょう」


~カロス地方~

カルム「っくしゅん!」

セレナ「あら、風邪ですの? 暖かくしないと駄目ですわよ!」

ライ「…………」

ファイア「ふぁ~……過酷な修行を終えてきた育ちざかりはそろそろ寝るとしますかね~」

レッド「…………」

キョウヘイ「うちの育ちざかりも眠そうっすもんね~、そろそろ寝るっすか~」

トウヤ「そうだねぇ。じゃあ、後片付けはしておくからテントに戻ってて」

ユウリ「ありがとう、次は私が……ふあぁ、しかし夜更かしは肌の大敵だ……」

ホップ「オレもねむくなってきたんだぞ~……」

マサル「……そういえば、キョウヘイ」

キョウヘイ「へ?」

マサル「あの白衣の…アクロマさんはどうしたんだ?」

キョウヘイ「……」

マサル(あからさまに忘れてたって顔してるな……)

キョウヘイ「ちょっと様子見てくるっす! 先戻っててくださいっす」

マサル「あぁ、わかった。遅くならないようにな」

キョウヘイ「はいはーい!」


キョウヘイ「確かここら辺に転がしておいたはず……お」

アクロマ「」

キョウヘイ「転がってら……おーい、アクロマ~」

アクロマ「…キョウヘイ、くん…? おや、どうして私はここに?」

キョウヘイ「覚えてないんすか? お前、一人で穴から落ちて気絶してたんすよ」

アクロマ「おっと、そうでしたか! キョウヘイくんは大丈夫でした?」

キョウヘイ「見てわかるでしょ、ちょー無事っすよ」

アクロマ「それならよかったです! 何かあったらどうしたものかと焦ってしまいました」

キョウヘイ「そーは見えなかったっすけど……」

アクロマ「おや、そうでした?」

キョウヘイ「あ、いや……とにかく、もう遅いんでフリゲートに戻ったほうがいいんじゃないすか?」

アクロマ「おっと、そうですね! 団員には夜までに戻ると言っていましたから…それでは、またすぐお会いしましょう!」

キョウヘイ「そんなぽんぽん出てこようとすんなっつの!」


キョウヘイ「……忘れてるっすね。よし」

キョウヘイ「まあ…これはこれで微妙な感じっすけど、別に聞くまでのことじゃないっすもんね」

キョウヘイ「何たって俺にはルリちゃんがいるんすから………今何してっかな~」


~テント~

レッド「……」

ピカチュウ「ぴっか?」

レッド「明日は、何しよっか…修行もいいし…ポケモンを探すのも…」

レッド「ピカチュウは……どうしたい…?」

ピカチュウ「ぴ~かぴ……」ウーム

ピカチュウ「ぴか~! ぴっかぴ、ちゅ!」ブンブン

レッド「……わかった…じゃあ、明日は特訓……」

ピカチュウ「ぴっか~~~!! ぴかちゅ!!」

レッド「うん……おやすみ……」


マサル(ナチュラルに話してるな…)

ホップ(以心伝心って感じだ! 兄貴みたいですごいんだぞ~!)

7日目 朝

レッド「……」パチ

レッド(日が昇ると同時に起床…)

レッド(隣のテントで誰かが動いてる気配もある。ファイア達も起きたんだ…)

レッド(……おはようしに行こう)ゴソゴソ


レッド「二人とも、おは…… あ」

ファイア「! おっはよ~兄さん……しーっ」コソコソ

ライ「ぐう……」

レッド(寝起きドッキリだね!!! ここは兄として見守ることにしようかな)

ファイア(いやはや、俺も兄さんの弟ってことだよね~。今日の寝起きドッキリはどうしようかな)

下1  コンマが高いほどビックリする

ファイア「ラブコメのやつやんけ……なんで俺がやるか~って時にそういうのをアレした?」

ファイア「ま、フィーの方々が蔓延ってるここではアレかもしれないけど…よくある罰ゲームですわな」

レッド(何も言わぬ……ただ見守るのみ……)

ファイア「にいさ~ん、何かアドバイスとか……」

レッド(いっ……言わぬ!!!)

ファイア「ちぇっ……おーいライくん起きて~」

ライ「あ……?」

ファイア「起きないと……キスしちゃうぞ☆」

ライ「…………何言ってんだよお前!?!? 朝から気持ちw うわーーーーレッド!?!?」

レッド「おはよ……」

ライ「おおお、おはよう……ファイアお前ーーーーっ!!! レッドの前でお前!!」

ファイア「あーーーーーあ兄さんに見られた方にドッキリしてんだもんね 俺の渾身の『キスしちゃうぞ☆』返して欲しいわホント」

ライ「なんでお前も結構機嫌悪くなってんだよ?!?!」

レッド(寝起きドッキリストとして気持ちはわからないでもない……)

ファイア「兄さん、今日は不甲斐ない所を見せちゃったけど…次は兄さんに負けてないところを見せるよ」

レッド「……期待してる……」

ライ「なんでそこで絆を深めあってるんだよ……オレはドッキリされ損…兄貴はいつもこれをやってたのか…?」

ファイア「多分グリーンさんのほうが大変な目に遭ってるよ。兄さんが相手だからね」

レッド「うむ……」

ライ「う、うむじゃねーだろ!?!?」

ピカチュウ「ぴっか~~~!!」ポン グイグイ

レッド「あ、ごめんね……それじゃ、二人とも、ばいばい……」

ファイア「はーい。また安価するときとか展開が困ったときに呼んでね」

ライ「何だったんだよ……」



レッド「……それじゃ、特訓…走り込み!」

ピカチュウ「ぴっかぴか~!」

レッド「うん…南の方を何周かしよう……エンジンシティに来る前に、色々したあたり…」

ピカチュウ「ぴっか~。ぴーかぴか!」ダッ

レッド「あ……待って、ピカチュウ…!」ダッ


~キバ湖 東~

レッド(この辺り、すごい霧……まぁ朝だし…)

ピカチュウ「ぴっかぴ~」

レッド「そうだね……、…」ピタ

ピカチュウ「ぴ」ピタ

レッド(……誰かいる)

誰か 下1

グリーン「なんでそんな回りくどいんだよ!!!!!!!」

レッド「! ……グリーン。どうしたの…? カントーじゃ……」

グリーン「ジムについては暫く休業だ。ま、ガラルに来るのも仕事のうちだからな」

レッド「……?」

グリーン「こっちのチャンピオン、ダンデさんも戻っていっただろ。今度はカントーの代表がガラルの視察に行くことになってな」

グリーン「他にも希望者はいたんだが、最終的にバトルで決めようってなってな。後はわかるだろ?」

レッド(でた カントー最強のジムリーダーを自慢しているときの顔……)

グリーン「あと……姉ちゃんに聞いたら、ライもこっちに来てるみたいじゃねえか。あいつの様子も見ておきたくてな」

レッド「元気そうだったよ……」

グリーン「もう会ってんのかよ!? ガラルも広いようで狭いな……」

レッド「……っていうか……なんで、この時間に、ここに……」

グリーン「……時差をすっかり忘れててよ、変な時間に着いちまったんだよ」

グリーン「後は、勘だな。お前がここに来るだろうっていう勘だ!」

レッド(……グリーン、昔からそういう謎の勘はすごいんだよな…)

レッド「……ちょうど、修行したいと思ってたところ…」

ピカチュウ「ぴかーぴ~~~!!!」

グリーン「はっ、そりゃあ結構! 行くぜ、ウインディ!」ポーン

ウインディ「わんわんっ!!」



レッド「……やったね」

ピカチュウ「ぴか~!」

グリーン「…マジか……お前、また強くなったな?」

レッド「……」ドヤ

グリーン「ま、俺もガラルで修業していくからな。お前も油断してんじゃねえぞ?」

レッド「わかってる……」

グリーン「つうか腹減ったんだよな。おいレッド、お前らんとこの朝飯混ぜてくれよ」

レッド「……いいけど…」

レッド(グリーンならうっかりヤバいごはんが出来ても全部食べてくれるし……)

グリーン「うし、じゃあ行こうぜ」

レッド「ん……」

グリーン「そうだ、ここを案内してる奴らもいるんだろ? お前が迷惑かけてるだろうから挨拶しねえとな」

レッド「む…………」ゲシ

グリーン「いってえ!!!!!!!!!!!!!!」

今日はここまで。次回 次回~~~ 来週金曜日です

はじめます!!

レッド「……あと少しで…ほわいとでー……」

ファイア「貰いっぱなしという訳にはいきませんでしょうと」

ミュウツー「……」

ユウキ「ああ! だからお返しをこれから……なんでミュウツーがいるんだろう?確かに伝説のポケモンだからポケモン界ではモテモテだったりするのだろうか…しかしそうなるならポケモン界でもバレンタインデーという文化が根付いていることになるけど、バレンタインデーは資本主義の策略であるという意見もあるのでもしかしたらポケモンの中でもそういった行いがあったり」

トウヤ「ユウキ、落ち着いて落ち着いて」

キョウヘイ「俺はおまけみたいなもんすけど~、一応参加するっすよ!」

アクロマ「そうですね!私はキョウヘイくんからチョコを貰ったという妄想で生き繋いできたのでお返しを造ろうと思います」

ホップ「オレもなんだぞー! 今日はマサルがいるからなんとかなるんだぞ!!」

マサル「流石に、僕もこの人数の面倒は見切れないな……」

レッド「今回は……人がいっぱいなので……」

ファイア「女子の時みたくゲストを呼ぶんじゃなくて、俺たちの中からアイデアを出し合って良いものを作ろうっていうね」

ユウキ「三人寄れば文殊の知恵ってやつだな! しかも今何人いるんだ?九人…いや、ミュウツーは人じゃないから八人と一匹?でもそれはそれでポケモンを差別していることになるのだろうか しかもミュウツーは人間より高い知能を持っていると言われるポケモンだから、やはり人と同じ単位で数えること自体よくないのだろうか」

キョウヘイ「はいやっていきましょうね~~~!!!」

トウヤ「アイデアって言っても難しいよねぇ。どんな料理にするかー、とか…?」

マサル「とりあえず誰かの指示で作ってみる、っていうのもいいかもしれないな」

アクロマ「まぁ、その通り動くかはわかりませんがね!」

トウヤ「そうなの!?」

ミュウツー「………………」

レッド「……だめだよ、ミュウツー…仲良くして……」

ミュウツー「……」

ファイア(兄さん以外の指示を聞く気は無いとか言ったんだろうなー)

誰主体で作ってみるか またはアイデア 下1(コンマが高いほどよい)

ミュウツー「……………………」

レッド「……確かに…?」

ファイア「それは外れないですな」

キョウヘイ「あ~~~、それなら試しに…ヒカリの求めてるものを読み取ってみてくださいっす!!」

ミュウツー「……」

レッド「…ミュウツー……」

ミュウツー「……」コク

キョウヘイ「従順なポケモンですこと!!!!!!!」

マサル「それじゃ、ここに材料があるから好きにやってみてくれ」

レッド「……だって」

ミュウツー「……」コク

ミュウツー「…………」ミョンミョンミョン

ミュウツー「!!!」パッ ミョンミョンミョン

キョウヘイ「おおお~~……すげえ、組みあがっていくっす」

レッド「すごい……けど、これ……」

ユウキ「……ミュウツー…だな…!」

ミュウツー「………………」

レッド「……ふふ…」

ミュウツー「……」フイ

キョウヘイ「えっちょっどこ行くんすか!?」

レッド「照れちゃった……」

ちょっとだけ再開

キョウヘイ「ホワイトデーなんてめちゃくちゃ過去の話っすね」

ファイア「しーっ、今はホワイトデーってことになってるんですよ」

トウヤ「えーと、ミュウツーに色々念写してもらおうっていう話だったんだけど…」

レッド「……」ギュ

ミュウツー「……」

ユウキ「なんだかただのポケモンみたいになってるな~! いやそれはミュウツーにとって失礼なことに値するのか?しかし普通のポケモンという言い方はポケモンサイドにとってもミュウツーにとっても不適切なのでは…」ブツブツ

アクロマ「正直なところ、ポケモンの心理について研究したい気持ちは山ほどありますが…」

マサル「悪いが、お返しを作るための人手が減るのは困るんでな」

ホップ「うーん…じゃあ、相手は何が好きかだけ教えてもらって、お菓子は自分たちで作るってのがいいと思うんだぞ!」

レッド「……ミュウツー、それでいい……?」

ミュウツー「……」コク

キョウヘイ「んじゃー、レッドさんたちからどぞ!」

レッド「……リーフの好きな物…この紙に写してみて…」

ミュウツー「……」ミョンミョン

ファイア「お~、どんどん浮かび上がってくる。あぶり出しみたいですなー」

トウヤ「けど、これに写ってるのって……」

レッド「……」

マサル「……レッド、だな」

ホップ「すごいなー! レッドの事大好きなんだぞ!」

ファイア「双子的にはちょっと予想出来てた事ではあるんだな~これが」

キョウヘイ「天丼はここまでっすよ~」

アクロマ「3Dプリンターのチョコ版使います?」

ユウキ「人型か~…難しそうだけど、なんとかなる気がする!」

マサル「ミュウツーの念力には及ばないかもしれないが…やるだけやってみるか!」

レッド型チョコ 出来栄え 直下コンマ(高いほどいい)

キョウヘイ「いやクオリティたっっっっっっっか!!!」

マサル「少し張り切りすぎたか……?」

ファイア「うんうん、ポーズとかもなんか見たことある…気がする。多分ね」

タブンネ「たぶんね~」

トウヤ「ファンクラブ会員としても解釈一致って感じだねぇ」

レッド(なんかやだな……チョコで作られた己……)

ユウキ「うわー、なんだか動き出しそうだな! こうして同じネタで作られた自分たちがどんどんチョコとして量産され、そのうちチョコレート軍団として倒れても溶かして固め直す無限の兵士として町を襲うのでは…」

ホップ「えーー!!!怖いんだぞ!!! …あ、でも食べれば倒せるんだぞ!」

ユウキ「ほんとだーー!! 倒せた!!」

キョウヘイ(このほのぼのした会話のあとじゃ絶対言えないっすけど 売れそ~~なチョコだなマジで…)

アクロマ(空気を読みつつあくどい事を考えているキョウヘイくん……最高ですね!)

レッド「……包んでおこう…」

ファイア「ところでミュウツーさん、物は相談なんだけど。好きな…"物"縛りにしない? ほら、人だと食べにくいとかあるだろうし」

ミュウツー「……」

ファイア「俺は双子パワーで察知したけど~、多分リーフはこれ食べ始めるのに30分はかかるだろうし。溶けちゃったら大変ですし」

ミュウツー「……」コク

キョウヘイ「お、物縛りっすか。んじゃ~メイの好きな物念写してもらってもいいっすか? それで俺たち三人クリアっすからね~」

トウヤ「凝ったものを一つ作るのもいいけど…せっかくだから、それぞれで一つずつ作ろうか」

キョウヘイ「……はーい!」

アクロマ(ちょっとサボろうとしてましたねキョウヘイくん…若干の心拍数の乱れ、私にはわかりますよ!!!)

キョウヘイ(変なこと考えてる顔してんな…キモイな……)

キョウヘイ「…ま、それはそれとして。ミュウツーさん、おなしゃーす!」

ミュウツー「……」ミョンミョン

レッド「……なんか…フリフリの…服」

マサル「レースやらリボンやらがかなり目立つな。これは複雑な造形になりそうだ」

キョウヘイ「あ~~、いやまぁ確かにメイっぽいっすけど…作りにくいっすね~~!!」

トウヤ「うーん、型を作るところからやったほうが早いかな…」

アクロマ「こんな時こそ3Dチョコプリンターなのでは!?」

マサル「……そうだな。何も、完全に再現しなくてもいいんじゃないか?」

ファイア「と、言いますとー?」

マサル「その3Dプリンターで、基礎となるワンピースだけを作るんだ。それをチョコペンやアラザンで飾り付けるのはどうだろう」

トウヤ「あ、それいいねぇ。そこまで大変じゃないし、それぞれの個性も出せそう!」

キョウヘイ「センス勝負なら負けないっすよ~~! よし、アクロマ!準備しろっす!」

アクロマ「了解ですとも!!!!!!!!」


誰が一番センスいいか 1~30→トウヤ 31~60→キョウヘイ 61~90→アクロマ それ以外→全員ヤバい
直下コンマ

ファイア「へ~~、これトウヤさんが作ったの? なんか可愛い感じ」

ユウキ「おお~、ほんとだ! なんだかおもちゃ屋さんとかに飾ってそうだな!」

キョウヘイ「ぐぬぬ……これには俺も完敗っす。良い線いったと思ったんすけどね~…」

トウヤ「あはは、フリフリでかわいい服には一家言あるからねぇ」

レッド(トウヤがよく着せてくる服に似ている……)

アクロマ「なるほど……トウヤさんは我が妹のことをよく理解していらっしゃるようで!」

トウヤ「うーん、それも少しあるかもね? けど、きっと二人ほどじゃないよ」

トウヤ「きっと…シンプルにセンスの差かな……」

キョウヘイ「うわ~~~!! レア度高い調子乗ってるトウヤさんだ!! 腹立つ~~~~!!!!」

ファイア「ん、じゃ、あ~~…次はユウキね」

ユウキ「えっ俺!? なんだか緊張してきたな~~!」

ファイア「頑張って、この中では貴重な普通のカポ~ですからな…」

アクロマ「何を言いますか!私とキョウヘイくんだってゴフゥ!!!!!!!!」バタッ

マサル「はは……とにかく、ミュウツー。頼んでもいいか?」

ミュウツー「……」ミョンミョン

ユウキ「どれどれ~? ……コンパス?」

レッド「……渋い…」

キョウヘイ「円を書く方じゃなくって、方角がわかるほうっすね!」

ユウキ「あ~~…確かに、ハルカってすぐどっかいっちゃうからな!旅する上では大事なんだなー」

マサル「それにしても…僕たちはコンパスなんてアプリで済ませていたが、現物というのもいいな」

ホップ「そうだな! まんまるでちょっと可愛い感じなんだぞ!」

ファイア(ジェネレーションギャップ)

ユウキ「でも、俺としてもコンパスはありがたいかもだなー! 作りやすそう!」

マサル「そうだな。既存の型で作ったチョコを組み合わせればうまくいきそうだ」

ホップ「俺たちも手伝うんだぞーー!」

レッド「……実際に、方角わかったり……」

アクロマ「出来ますとも! 食べられなくはなりますが!」

キョウヘイ「それやっちゃったらもうチョコである意味なくなるっすから!」

トウヤ「それこそ、チョコペンとかでかわいくしてもいいかもねぇ」

ユウキ「うん、頑張ってみる!!!」

レッド「応援……」

コンパスチョコ 出来栄え 直下コンマ(高いほどよい)

ユウキ「でき た……」

キョウヘイ「…いいと思うっすよ!? ちょっと方角の表記がバラッバラなとこ以外は!」

トウヤ「そうだよユウキ、実際にコンパスとして使う訳じゃないから…NがMになってても問題ないよ」

レッド「……針がふたつある…」

ホップ「時計みたいでおしゃれなんだぞ!」

ファイア「うん、めちゃめちゃデカいという点には誰も触れないんですね。言わないと伝わらないけど直径1mはあるよこれ」

マサル「……大丈夫、料理で一番大事なのは気持ちがこもっているかどうかだ」

アクロマ「異物を混ぜているという訳でもないのです、味に関してはおかしくないはずですよ!」

ユウキ「あ…ありがとうみんな!これをハルカにわた…渡して…ハルカはああ見えて普通に優しいから貰ってくれるだろうけど、うっかりハルカが普通のコンパスを出そうとしてこれを見て迷子になってしまったら…そうしたら俺も見つけられずにもう会えなくなっちゃうんじゃ…!?」

ファイア「うん、大きさ的に大丈夫だと思いますよ」

今日はここまで!次回は未定ですが近いうちに! ツイッターで告知します

レッド「それじゃあ、次は……」

キョウヘイ「マジすか!?この10カ月という空白を全無視してやっていくんすね!?」

レッド「……黙ってれば……バレないかなって……」

ユウキ「空白の10か月間がすぎてもはやホワイトデーは目前というところまで来ている、そのタイミングで更新が再会されるということは実質ほぼ一年間なんにもしていなかったということになるのでは」

トウヤ「しーっ、せっかくキョウヘイも空気を読んでちょっとサバを読んでたことだし……10カ月ってことでやっていこう」

ユウキ「わ、わかった!」

ファイア「(大差なくない?)」

マサル「えーと……いいか? 次は僕たちだったよな」

ホップ「ユウリへのお返しを作るんだぞー!」

レッド「それじゃあ、ミュウツー……」

キョウヘイ「(つっても、ユウリが好きなものって……ああそうだ、物限定になったんだったっすね)」

マサル「さて……どんな物が出てくるかは、僕にも予想付かないな」

ホップ「マサルでもわからないのかー!? それなら……すっごく強敵なんだぞ!!」

ミュウツー「……」ミョンミョン

トウヤ「浮き上がってきたねぇ……これは、カレー?」

マサル「っ……か、カレーか」プルプル

キョウヘイ「(めっちゃウケてるっすね)」

ホップ「カレー! それならオレも大好きなんだぞ!」

ユウキ「でもそのままカレーを返すことになってはホワイトデーらしからぬことになるんじゃないか?かといってチョコレートで作ってしまってはもう見た目だけでチョコかカレーかわからなくてカレーの舌で食べてみたら甘くて美味しくないわけじゃないんだけど口が準備してなかったからちょっとびっくりした感じになって空気が微妙になったりするんじゃないだろうか」

アクロマ「ふむ……でしたら、クッキー生地で皿を作るというのはどうでしょう! それなら上に茶色いものが乗っていてもチョコだと判別できるのでは?」

レッド「……おいしそう……」

キョウヘイ「急にまともな案出すじゃないっすか……」

アクロマ「この辺りで私がシンプルに有能な科学者であるというイメージを植え付けておこうかと!」

キョウヘイ「ウン年間積み重ねてきた変態の罪の重さ舐めない方がいいっすよ」

マサル「その辺りはともかくとして、案はもらおうか。せっかくだから、トッピングもカレーの具材のようにトッピングしてみよう」

ホップ「思いっきりカラフルにするんだぞー!」

レッド「(すごいお菓子ってかんじ……お菓子だからそうなんだけど……)」

キョウヘイ「バリエーションがあった方がよさそうっすよね~」

ファイア「トッピングに出ますよ~、センスというセンスが……」

マサル「はは、プレッシャーだな。さて、頑張るか」

ホップ「とびっきりのお菓子にするんだぞ~~~~~!!!」

合作の出来の良さ 下1コンマ(高いほどいい)

レッド「……す、すごい」

キョウヘイ「わ~~~~、お店で売ってる奴じゃないっすか!」

トウヤ「トッピングも多すぎず少なすぎず……あ、これハート型だ。可愛いねぇ」

ホップ「やった~~! すっごい大好評なんだぞ!」

マサル「センスが光った、ってところだな」

ファイア「素晴らしい結果ですじゃ。もう教えることは何もない……」

ホップ「ししょおーーーーーー!!!」

ユウキ「これなら本物のカレーと間違えて食べちゃうこともないな!」

マサル「後は適当にラッピングをして……」

ホップ「あ! 作るのもマサルがリードしてくれたし、なんか申し訳ないんだぞ……」

マサル「そうか? なら、ホップには手渡す係をしてもらおうかな」

ホップ「わかったんだぞ! 任せるんだぞーー!!」

キョウヘイ「(マサル……漢っすね……)」

キョウヘイ「よーし、それじゃあ後は各々渡す感じで!」

レッド「はーい……」

トウヤ「そういえば、キョウヘイは……」

キョウヘイ「本命相手のお返しはちゃんと用意してるっすよ!」

ホップ「(本命! すごいんだぞ……)」

アクロマ「私はキョウヘイくんからチョコを貰ったという妄想で生きてたのでキョウヘイくんの分もありますが!」

キョウヘイ「いらねえ~~~~~~~」

ユウキ「そもそも今日ハルカがどこにいるかわからないというから始まるのでは……そのために今回作ったこのコンパスが役立つのかと思いきやこれは本当にただのチョコだし何なら方角もよくわからない感じになってるから見つけられる気がしな」

マサル「事前に連絡をしておけばいいんじゃないか?」

ユウキ「それだーーーーーー!!!」

ファイア「良い感じにまとまりましたな。それじゃ、我々も戻りますか」

レッド「うん……じゃあ、ミュウツー……」

ミュウツー「……」コク

~フタバタウン~

ミュウツー「……」シュンッ

ヒカリ「この気配ッ、ミュウツー様!?」ガチャ

ミュウツー「……」

ヒカリ「本当にいる……! 私が何かしらの事故で過去に飛ばされていないことに感謝ね……」

ミュウツー「?」

ヒカリ「あ、何でもなくて……それで、ど、どうしてここに……」チラ

ミュウツー「……」ス

ヒカリ「それって……もしかして、ホワイトデーの……」ガサ

ミュウツー「……」シュン

ヒカリ「ミュウツー様! ……行っちゃった。中身は何かしら……」「!」

ヒカリ「こ、これ……ミュウツー様の姿をしたチョコ! 何てこと……」

ヒカリ「お返しをいただけた喜び、ミュウツー様の姿を好きなだけ眺めていられる喜び、いつか食べなければいけない悲しみ!!」

ヒカリ「…………ふふ、人間の感情って忙しいわね……」


ジュン「なんだってんだよー、急に悟ったような表情じゃんか!」コソコソ

コウキ「嬉しそうではあるよねー、僕も嬉しくなってきたー!」コソコソ バッ

~マサラタウン~

レッド「……ついた」

ファイア「リーフうちにいるってー。……え、どうしたのその表情」

レッド「……チョコの自分、複雑……」

ファイア「あ~~~、うん……あれだね、兄さんとミュウツーって似てるね」

レッド「(同じ気分なのかもしれない……)」


~家~

リーフ「ファイア、お帰りなさい! ……って、兄さんも! 帰ってきてたのねーーー!!」

レッド「ただいま……」

ファイア「ただいまですよーっと。そんでリーフ、今日は何の日だ~」

リーフ「今日? ……3月14日だから……あ、ホワイトデーね! ってことは、もしかして……」

ファイア「そう。俺たち二人からのお返しでーす。ね、兄さん」

レッド「……喜ぶかどうかは、わからないけど……」

ファイア「喜びますて。ほらほら」

レッド「……はい、どうぞ」

リーフ「きゃーーーー!!! ありがとう二人ともーーーー!!! さっそく開けちゃうわね!!!」

リーフ「……ちょ、チョコで出来た兄さん!?!? クオリティがすごいわ!!」

ファイア「でしょー。俺たち頑張って……3dプリンター使ったからね」

レッド「頑張ったことは……確か……」

リーフ「ありがとう、嬉しいわ! けど、兄さんを食べちゃうことになるのねー……それだけ難しいわ……」

レッド「……だよね……あんまり、無理しなくても……」

ファイア「……じゃあ、俺が一気に砕いちゃおっか? そしたら食べやすいでしょ」

リーフ「それは駄目よ!! 駄目ーーっ! せっかくだもの、このまま食べるわ!!」

リーフ「そうね……手から食べたら……いける気がする!!」

レッド「(工夫で困難に立ち向かっていく……成長したね、リーフ……)」

ファイア「(え、そういう感動ありなんだ?)」

~キンセツシティ~

ユウキ「ハルカーーーーーーーー!!!!!!!!!」

ハルカ「声デカいかも。こっちかも」

ユウキ「いた!! 見てくれこれ! コンパス!!」

ハルカ「……ほんとだ。すごいかも。よく見たらヘンだけど」

ユウキ「う……やっぱりかー! 方角も変になってるらしいって教えてもらったんだ! けど俺自身方角とか気にしないから全然わかんなくて……方角を気にしないということはふとしたときに自分が地球上でどの方向を向いて立っているかがわからないってことだから、もし急に地球の重力が無くなった時にどっちの方向に滑っていくかがわからないってことで」

ハルカ「けど、面白いかも。結構好きかも」

ユウキ「え! ……やったーーーー!!! それなら! 作ってよかった!!」

ハルカ「別にあたし、出来とか気にしないかも。ありがと」

ユウキ「うんっ、どういたしまして!!」


~サンヨウシティ~

メイ「今日もトウコさんは映えてますにゃ~」

トウコ「あら、そう見える? なら今日は良い日ね!」

メイ「(いい日悪い日の基準そこなんだ……)」

キョウヘイ「お、やっぱここだったっすね。メイ~、ついでにトウコさーん」

トウヤ「あれ、トウコもいたんだ」

メイ「キョウたんにトウヤさん。どーしたのー?」

トウコ「私はこの子に一杯奢っていたところよ。バレンタインのお返しにね!」

キョウヘイ「あ、そーなんすね? じゃあ俺たちちょっと出遅れたんすね」

トウヤ「僕たちもお返し持ってきたんだよ。先月はありがとう、メイ」

メイ「にゃは まぁ貰えるものは貰っちゃおうかな~~! ありがとう二人とも~~……ん?」

メイ「キョウたん、これ三個ない?」

キョウヘイ「あー……一人、珍しく空気読んだのがいるんすよ。まあ開けてみてほしいっす」

メイ「どれどれ~~……わ、可愛い~~~!」

トウコ「へぇ、やるわね二人とも! 女心わかってる映えスイーツだわ!」

キョウヘイ「でっしょお~~! ま、発案者俺じゃないっすけど!」

メイ「全部可愛いけど~~……これが一番好きかも!」

トウヤ「本当? よかった。自信はあったけど、そう言ってもらえると安心するなぁ」

メイ「え、これトウヤさんが作った奴なんですか!?」

トウヤ「うん。僕もこういうの好きだから、ちょっと拘っちゃった」

メイ「はわあ~~~~…………た、確かによくこういうのレッドに着せてますもんにゃあ」

トウヤ「うん!!!」

キョウヘイ「そこで今日イチの笑顔をしなけりゃなあ……」

メイ「ほんとに嬉しいです~!」ゲシッ

キョウヘイ「っで!! なんで!?」

メイ「うるさい……あれ、こっちは? なんか……既視感っていうか……」

キョウヘイ「あー、それはここにいない奴が作ったやつっすね」

メイ「(……あ、思い出した。昔気に入ってた人形の服に似てるんだコレ……兄って感じしてヤダな)」

トウコ「それじゃ、今日はこのチョコと一緒にみんなで一枚撮りましょうか!」

キョウヘイ「いいっすね~!」

トウヤ「僕も写るの? ……まぁ、たまにはいいかな」

メイ「やった~~~! 改めて、みんなありがとー!」

~エンジンシティ~

ユウリ「ふぅ、あと少しで返し終わるか……」

ユウリ「バレンタインにチョコを貰いすぎてしまったな。お返しって思ったより大変だ……」

ユウリ「お返し……と、いえば……」

ユウリ「(あの二人のことだ、お返しはくれるだろうけど……どんなのが来るかな……)」

ホップ「ユウリーーー!!」

ユウリ「わぁ!! ……ふ、私を驚かせるとは中々やるね。どうしたんだい、そんな大きな声で」✨

ホップ「ホワイトデー! なんだぞ!! 先月はありがとなー!」

ユウリ「まっすぐな言葉、こちらこそありがとう。中を見てもいいかい?」

ホップ「もちろん! マサルたちと一緒に作ったから自信あるんだぞー!」

ユウリ「それなら安心だ……どれどれ?」

ユウリ「これは……カレー型のチョコ? へぇ、皿がクッキーに……面白いね!」

ホップ「だよなっ、だよな! オレもそう思ったんだ!」

ユウリ「それにトッピングも綺麗で、見ていて楽しいね。食べるのがもったいないくらいだ、ありがとう」✨

ホップ「どういたしまして! って言っても、作るのはほとんどマサルがやってくれたんだ。オレはお手伝いだぞ!」

ユウリ「だとしても、気持ちが嬉しいものさ……ところで、そのマサルは?」

ホップ「用事があるとかで、オレに渡す係を託して行っちゃったんだぞ~……」

ユウリ「(マサル……ありがとう、このチャンス無駄にはしない……!)」

ユウリ「ところでホップ、味見とかはたくさんしたのかい?」

ホップ「んー、ちょっとしかしてないんだぞ。あんまり食べたら無くなっちゃいそうだったからな!」

ユウリ「それならこれ、一緒に食べないかい? せっかくだ、君ももっと食べたいと思っていただろうしね」

ホップ「バレてたんだぞー!? うん、実はすごい気になってた! ありがとー、オレも食べるんだぞ!」

ユウリ「よし! ……それじゃあ、向こうの公園にでも行こう。天気もいい事だしね!」


~ターフタウン~

マサル「……上手く渡せたかな。大丈夫なはずだが」

マサル「あの辺りにいるのは間違いなさそうだったし……いや、俺がどうこう考えることでもないか」

マサル「あいつらなら大丈夫だろう。うん」

マサル「……」

マサル「天気もいいし、畑が光ってて綺麗だな。今日はのんびりするか……」

今日はここまで。
明日の21時くらいに本編をまたちょっと進められたらなと思ったり。
またちょくちょく更新していきますのでよろしくお願いします
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はじめます

レッド(前回のあらすじ)

レッド(僕たちはほのおのジムバッヂを手にして、エンジンシティを出発……ワイルドエリアでカレーを食べたり寝起きドッキリをして)

レッド(早朝、グリーンと出会ったのでした)

グリーン「確かこの地方だとキャンプが主流なんだってな」

レッド「……」コク

グリーン「何か……言い方がおしゃれだよな。俺たちの頃野宿だったし」

レッド(確かに……普通に木の下とかで寝てたな……)

グリーン「カロスといい、この辺りってのは洒落てんなあ……お、アレか」

レッド「ファイアと、ライもいる……」


ファイア「あ、やっぱグリーンさんだ。しっくりくる人影だなと思ってたんですよー」

ライ「兄貴!? なんでいるんだよ!」

グリーン「ようお前ら! 俺からすりゃあ、お前らがいる方が驚きだっつの」

ライ「……おいファイア、行くぞ!!」

ファイア「ちょっと、焦ったからってエンターキー二回押さないでよーい」

ライ「あ!?!?」

ファイア「まぁ気持ちはわかるけど……そんじゃあ兄さん、俺たちはこの辺で!」

レッド「えっ」

グリーン「は!?」

ファイア「あ、別に反抗期とかじゃないのでお気になさらず~……バイビー!」ダッ

グリーン「おいコラ!!!!!!!! ……行っちまった」

レッド「……なんでだろ」

グリーン「アイツ、年中反抗期みてえなもんだろ……ったく、考えてることくらいわかるっつの」

レッド「?」

グリーン「修行しに来てんだろ、アイツも。俺やレッドには、強くなってからの部分を見せてえんだろ」

グリーン「変なとこだけ似ちまいやがってなあ……」

レッド(緑が兄みたいなこと言ってる……)

グリーン「俺は兄だしお前もファイアの兄だからな!?!?」

レッド「……じゃあ、改めて……みんなを起こしついでに、あいさつ」

グリーン「おう」


~テント~

ホップ「ぐぅ~……」

キョウヘイ「むにゃ~」

マサル「……」

トウヤ「うー……ん……」

レッド(やっぱり狭いよね テント)

グリーン「あのぐっすり寝てる奴と、死んでんのかってくらい静かに寝てる奴か……」

レッド「……せっかくだから、寝起きドッキリしつつ……起こそう」

グリーン「おいやめろ、俺の第一印象最悪になるだろうが!!」

レッド「……二人とも、ハイドロポンプ経験済だから……」

グリーン「マジかよ!! やるなよ!!!」

レッド(今回は何をしようかな……)

寝起きドッキリ内容 下1(コンマが高いほど驚く)

レッド「……」ポーン

フーパ「おまかせ!」つ◎

ライ「!?!?!??」

グリーン「うわー!?」

レッド「……ライ、お経やって……」✨

ライ「は!? 何でいきなり……いや別に駄目じゃねぇけど……ちょっとなら……」

グリーン(俺の弟チョロ……)

ライ「……帰命無量寿如来南無不可思議光法蔵菩薩因位時在世自在王仏所覩見諸仏浄土因国土人天之善悪建立無上殊勝願超発希有大弘誓五劫思惟之摂受」

キョウヘイ「んぇ……えっえ!? なん ジャパニーズオキョウ!?!?」バッ

ホップ「何なんだぞこの声ーーーー!??!?」

マサル「な、なんだこのお経!?!?」

トウヤ「うーん……あれ、みんなどうしたの?」

レッド「……ライ、ありがとう……!」

ライ「べ、別にいいけどよ!」

グリーン「それなりに驚かせられたな」

キョウヘイ「ら、ライか~……最近ジャパニーズホラーの映画撮ったから怖えんすよそれ~……」

マサル「はは、謎の呪文みたいに聞こえるって言うよな」

ホップ「魔女でも来たのかと思ったんだぞー! ……あれ?」

グリーン「邪魔してるぜ!」

ホップ「わーー!!びっくりしたんだぞ! こんにちは!」

マサル「その顔、どこかで……思い出した! カント―で最強のジムリーダーと言われているグリーンか!」

グリーン「へえ、よく知ってんじゃねえか! そう、俺がカントー最強のジムリーダー、グリーン様だ!」

レッド「僕には負けっぱなしだけどね……」

グリーン「うるせえ!!」

ホップ「な、なんか仲良しなんだぞ~~!!」

マサル「そういえば、二人は同じ町の出身だ……とも聞いたことがあるな」

グリーン「結構俺たちの情報って出回ってんだな。そうそう、所謂幼馴染ってやつだ」

レッド「……それで、ライバル……」

マサル「なるほど、僕とホップみたいなものか」

レッド「…………どうだろ……」

グリーン「俺たち、当時はそんな和やかじゃなかったしな」

レッド「うん……」

キョウヘイ(二人の当時のこと、たまーにしか聞かないっすけど……あんま想像できないっすね)

ホップ「確かに……二人を見てると、兄貴とキバナさんの方が似てるかもなんだぞ!」

レッド(ダンデさんと……キバナさん?)

キョウヘイ「あのめっちゃ背の高かった人っすよ。あの人、フォロワーめっちゃ多いんすよねぇ」

トウヤ「へぇ、有名なひとなんだねぇ……」

グリーン「ま、その辺りも追々見学だな」

マサル「それで、グリーンはジムチャレンジはしないのか?」

グリーン「楽しそうだとは思うけどな、俺の仕事はあくまで視察。現地のトレーナーに混じったら駄目なんだと」

ホップ「えーーー!! 残念なんだぞ!!!」

マサル「そうだな。カントーの実力者のバトル、見てみたいが……」

グリーン「別にバトル全面禁止って訳じゃねえよ、ジムチャレンジが駄目ってだけで」

レッド(さっき僕ともしたもんね……)

グリーン「だからよ、ここで一つバトルするか?」

マサル「え。それは有難い誘いだな……どうする? ホップ」

ホップ「オレもすっごいバトルしたい! ……けど、最初にオレはレッドとバトルしたし、ここは譲るんだぞ!」

マサル「それじゃあ有難く譲られよう。とりあえず外に出よう、ユウリも起こさないと後が面倒だしな」

キョウヘイ(あー、確かに拗ねそうっすね……)


~外~

ユウリ「やぁ君たち! なにやら騒がし……むっ、誰だ!」バッ

グリーン「なんだよその構え!? 俺はグリーン、カントーの最強ジムリーダーだ!」

レッド(その名乗り気に入ったの?)

ユウリ「ふむ? 私はユウリ、ガラルの新進気鋭トレーナー!」

マサル「あぁ、そういえば僕も自己紹介をしてなかったな。僕はマサル、普通のトレーナーだよ」

ホップ「二人とも、ガラルじゃ指折りの実力者なんだぞー!」

グリーン「よし。それじゃあマサル、いい場所教えてくれよ」

マサル「あぁ。向こうに開けた場所があるから──」

ユウリ「何? そのテンション……君ら、今からバトルをするつもりと見た!」

マサル「はは、色々あってな。次の機会があればユウリに譲るさ」

ユウリ「(……マサルがここまで主張するのも珍しいな。まぁ、バトルは私もしたいけど……)」

ユウリ「いいだろう! 今回は君の雄姿を見守るとしよう!」✨

マサル「はは、あんまり期待しないでくれよ」

マサル(……負けられなくなったな)

グリーン「……よし、それじゃあ準備はいいか?」ポーン

ピジョット「ぴじょーっ!」

マサル「あぁ、よろしく」ポーン

インテレオン「……」

直下コンマ1~50で緑の勝ち 51~99でマサルの勝ち

ナッシー「なし……」バタッ

グリーン「ナッシー!」

マサル「……ちょっと大人気なかったか?」

ネギガナイト(大)『ねぎぃ……』

キョウヘイ「ナッシー戦闘不能! 勝者マサル~~!」

グリーン「くそっ、惜しかったな……けど、これがガラル流ってやつか。楽しかったぜ、次は俺が勝つからよ!」

マサル「こちらこそ、ありがとう。次は……街中とかでもバトルさせてくれ」

グリーン「? おう!」

トウヤ「……あぁ、ここ……見たことある場所だなぁって思ったら、巣穴だったんだ?」

キョウヘイ「あ、目ぇ覚めました? ってか巣穴?」

トウヤ「あはは、ちょっと寝ぼけてたの気付いてたんだ……そう、なんでわざわざ離れた場所に来るのかなって思ってたけど」

トウヤ「アレのためだったんだねぇ……」

マサル「お疲れ、ネギガナイト」シュウン

グリーン「そのデカくなるやつが噂のダイマックスか? 実際に見るのは初めてだぜ。デカさ凄いな!」

マサル「これはポケモンが自らの姿を大きく見せているだけで、実際にはそこまで変化していないとも言われててな……」

グリーン「へえ、そうなのか? そういやそんな研究があるってジジイが言ってたような……」

キョウヘイ「やべっ、難しい話始まったっす。そーいやグリーンさんも研究職の血っすもんねー」

ホップ「二人とも良いバトルだったんだぞーーーーー!!! それとダイマックス研究ならわかりやすい解説書が……」

ユウリ「研究者ならそこにもいるとも……フッ、私は雰囲気でダイマックスをしているからよくわからないけれどね」

トウヤ「うん、僕たちも雰囲気でやってたなぁ……」

レッド「……」

キョウヘイ「あれ、レッドさんどーしたんすか?」

レッド「……いいバトル、だったなって……」

レッド(楽しそうだったなー……)

トウヤ「僕たちも、次のジムバトルが待ってるね。次の町は……ええと、なんだっけ?」

ユウリ「うん? 次の町はナックルシティだよ! あそこも大きくて良い街で……あぁ、でもジムチャレンジをするのはラテラルタウンだね」

キョウヘイ「ほう、タウンっすか」

ユウリ「あそこは特殊なジムでね……ジムリーダーが日替わりなんだ」

キョウヘイ「日替わり!?」

トウヤ「サンヨウジムみたいな感じなのかな……兄弟で交代に~、みたいな?」

ユウリ「そういう訳じゃないんだけれど……私もよくわかってないが、とにかく二人いるんだ」

キョウヘイ「あんまりふわっとさせすぎてもよくないっすよそこ!」

マサル「ん、どうしたんだ?」

ユウリ「ラテラルスタジアムの話をしていたんだ。彼らのスタイルは特殊だろう?」

ホップ「ああ! あのスタジアムのジムリーダー達は予選リーグの結果と町おこしの観点から二人になっているらしいんだぞ!」

レッド「まちおこし……」

グリーン「ま、確かにジムリーダーが二人ってのは話題性あるよなあ。ホウエンにもいたな、そういうの」

レッド(ジムリーダーが ふたりもいるんで おどろいた?)

トウヤ「サンヨウジムもそれを売りにしてたしねぇ……バトルするのは一人だったけど」

レッド「……で、緑はどこまでついてくるの……」

グリーン「あ? あ~……じゃあ、そこのジムまでだな。お前らのバトル、俺が見てやるぜ」

キョウヘイ「ひえ~、お手柔らかに~」

トウヤ「あはは、そろそろ見られるのも慣れてくるころだけどね……」

ユウリ「君たちもガラルで有名になってきたところだとも! バトルのファンや、それ以外にもね!」

マサル「俳優の力っていうのはすごいな……」

キョウヘイ「まぁそれほどでもあるっすね……」✨

グリーン「……そうか、そういやガラルのバトルってそんなんだったな。お前大丈夫なのかよ」

レッド「……なんとか……」

グリーン「へえ。お前が観客の前でバトルねえ……はっ、逆に面白れえな! 楽しみになってきたぜ!!」

レッド(うざ~~~~~~)

今日はここまで。次回は明日の21時からです。

はじめます

レッド「……それじゃあ、次の町へ……」

マサル「そうだな。それじゃあ改めて、ワイルドエリアを北上していこう」

キョウヘイ「は~い……ん? あの橋って……なんか見たことあるっすね」

トウヤ「あ、アレじゃない? 5番道路のやつ」

ホップ「そうなんだぞ! 下から見るとこうなってるんだ!」

ユウリ「レンガの柱が荘厳だろう!」

グリーン「すげー、ガラルの建築物って感じだな……ん?」

レッド「……きのみがなってる」

マサル「この後もキャンプするだろうし、カレー用に少し貰っていこうか」

ホップ「あんまり揺らしすぎるとポケモンが出てくるから気を付けるんだぞ!」

レッド「…………」

どれだけ揺らすか 下1(そのレスのコンマがその数字より小さかったらポケモンが出てくる)

レッド「……」ス

マサル「……ん?」

グリーン「あっこいつ」

レッド(出るまで揺らす!!!)ゴッ

ユウリ「殴ったーーー!?」

ホップ「流石だぞ! 大きな木も揺さぶられるほどパワーのこもったパンチが放てるんだな!」

キョウヘイ「若干そんな気はしてたっすね~~~」

レッド(意図は伝わったから……)

トウヤ「でも、ポケモンは出てこないね?」

マサル「うーん、相当な食い意地の持ち主なのかもしれないな」

レッド「……もう一発……!」ガッ

ヨクバリス「ばりりっ!」ドスン

キョウヘイ「落ちてき……たっすけど、既に何か食ってる!!」

レッド「……」ス

ヨクバリス「! ばり~~!」ガシッ

トウヤ「きのみを抱えてる……すごい食い意地だねぇ」

レッド(かわいい……)

レッド「……これ、あげるから……一緒に行こう」つオボンのみ

ヨクバリス「ばり~~~~!!!」^^

キョウヘイ「チョッロ!!」

グリーン「現金なやつだな……」

ユウリ「交渉の上でゲットする……ヨクバリス相手ならではの面白いゲット方法だね!」

マサル「食費大変そうだな……」

ユウリ「そうでもないさ、彼らは勝手に道すがらきのみを拾って蓄えているからね」

マサル「やったな、レッド。ところで……木の向こうを見てみるのはどうだ?」

レッド「木の、むこう……、!」

キョウヘイ「え!!! なんすかあれ、街!?」

トウヤ「わぁ~~~……大きいねぇ……」

ユウリ「あれこそがナックルシティ!! ワイルドエリアからも感じられる存在感……私も初めて見た時は驚いたとも」

グリーン「派手だな~~~……んで、この辺りはどんな場所なんだ?」

ホップ「ストーンズ原野って呼ばれている場所なんだぞ! 結構大きいポケモンも沢山いるんだぞー!」

レッド「……奥に、色々ある……行こ」

キョウヘイ「おー!」


~砂塵の窪地~

レッド「……大きい岩」

キョウヘイ「何かこの辺り、妙に懐かしさが……あ、シンボラーいるっすよ!」

トウヤ「本当だ、普通に空を飛んでるのを見ると……ちょっと面白いよね」

キョウヘイ「イッシュだと遺跡とかにいるイメージっすもんね~」

ホップ「ここは砂塵の窪地だからな~! ちょっと荒野っぽいポケモンが多い気がする……んだぞ!」

マサル「地面タイプや岩タイプも多いな」

レッド「……」キョロキョロ

キョウヘイ「……ん、風出てきたっすねぇ」

トウヤ「砂が巻き上がらないうちに移動しようか?」

ユウリ「砂嵐は困る! バトル的にもそうだけれど、ヘアセットが崩れるからね」

キョウヘイ「わかりみっす……」

マサル「それなら……この道を通っていこうか」

レッド「……巨人の、鏡池……」

グリーン「ここから北東か。西の方は進めねえのか?」

マサル「そこは崖になってるんだ。ここからは登れないようになってる」

レッド(崖くらいならいける気もするけど……)

トウヤ「レッド、僕たちは崖を登れないんだよ」

レッド「……そうだった……」

レッド「……池、あった」

グリーン「思ったより小さいな」

キョウヘイ「釣りするのにはちょうどよさそうっすね~」

トウヤ「……向こうは地面が乾燥してるね?」

ユウリ「あぁ……あの辺りは避けた方がいい。地面から突然ダグトリオが飛び出してくるからね」

マサル「自転車で通り抜けようとすると、毎回引っかかるんだよな……」

ジャッジ「それを利用したのが巨人の鏡池名物(になる予定)の障害サイクリングレースです!!!」

ホップ「わーー!! びっくりしたんだぞ!!!」

レッド(レースさせてくる人だ……)

ジャッジ「こちらで特設コースを用意し、ディグダやダグトリオが飛び出してくる中一位を競うサイクリングレース……」

ジャッジ「個人競技となりますが、やっていきますか?」

レッド「やる……!」

ジャッジ「では出場者登録を! 四名様まで参加できますよ!」

参加する人 下1

レッド「……!!」ビシ

キョウヘイ「はーい、レッドさんは確定っすね。あとは~……」

グリーン「はっ、レッドがサイクリングレース? 俺はお前より早く自転車に乗れるようになったんだぜ!!」

キョウヘイ「はいグリーンさんも、と」

ホップ「はいはいはいはい!! オレもやりたいんだぞーーーッ!!」

マサル「僕はやめておくよ、器用に走るのはあんまり得意じゃなくてな」

ユウリ「私も今回は観客になるとしようかな」

キョウヘイ「じゃあ~……そういやトウヤさん、バイウールーレースは見学だったっすよね?」

トウヤ「え?」



ジャッジ「さぁ始まりました、巨人の鏡池サイクリングレース! 実況は私ジャッジ!」

ユウリ「解説は私ッ、ユウリでお送りするよ!!」

ジャッジ「早速選手紹介と共に意気込みを聞いていきましょう! ゼッケン1、レッド!」

レッド「……自転車を壊さないように……がんばります」

ジャッジ「それは是非ともお願いします!! 続いてゼッケン2、グリーン!」

グリーン「俺が! 世界で一番! 速いってことなんだよ!!」

ジャッジ「かなりの自信だーー! 何か作戦があるのか!? 続きましてはゼッケン3、ホップ!」

ホップ「この道なら走り慣れてるんだぞーー! 頑張る!!!」

ジャッジ「地元民の意地を見せつけるかーッ!? 最後はゼッケン4、トウヤ!」

トウヤ「ぼ、僕が出る流れだとは思わなかったな~……でも、せっかくだから頑張るよ!」

ユウリ「レースコースは池をの周りを一周したのち、ディグダたちの出てくるダートコースに入る!」

ジャッジ「ダートコースはディグダの妨害だけでなく、急カーブの多い道となっております!」

ユウリ「この勝負……冷静な者が勝つと言えるだろう。しかし、その定石を乗り越える情熱も見てみたいね!!」✨

キョウヘイ「SNSライブからご覧の皆さんこんにちはー、キョウヘイでーす。レース配信しまーす」

マサル「いつの間に……まぁ、話題性はすごいレースだな」

ジャッジ「それでは各選手出そろいました! レディー……ゴー!」


レッド(緑には勝ちたい!!!!)

グリーン(レッドには勝ってやる!!!)

ホップ(優勝するんだぞーー!!!)

トウヤ(転びませんようにーーっ!)


直下レスの 秒数二桁コンマ二桁 左からレッド・グリーン・ホップ・トウヤ 0~9で数字が高い人の勝利

レッド「」ドガシャーン

ジャッジ「おっとーーーー!?!? レッド選手、まさかのスタートダッシュで転倒ーーー!!」

ジャッジ「……っていうかアレ 自転車壊れてません!?!?」

レッド「……チェーン、切れた……」

ジャッジ「レース用レンタルサイクルーーーーッ!!!」

グリーン「おいレッド! ……先行くぞ!」

ユウリ「グリーンはそれに気を取られてスタートダッシュが遅れたね! これは面白いことになってきた!!」

レッド(自転車抱えて走るって言うのはセーフかな……)

キョウヘイ「ちなみに言っとくと自転車抱えて走るのはアウトっすからね!!」

レッド(がーん)


ホップ「勝負は勝負! 手は抜けないんだぞーー!」

トウヤ(ここで心配して止まったらいつものになっちゃう! 少しでも頑張らないと……!)

ジャッジ「今のところホップ選手が優勢か!? そろそろ先頭集団が池の周りを走り終えます、後ろからはグリーン選手も追いすがる!」

ホップ「でもここからが! 本当の難関なんだぞッ!!」

マサル(ホップ、自転車に乗りながら叫ぶの似合うな……)

ジャッジ「両選手ダートコースに入った!」

ディグダ「でぃ!」ニョキ

ダグトリオ「だ」「ぐと」「りお!」バッ

ホップ「わーーっ!! 危ないんだぞーー!!」

ユウリ「ここでホップ大きくハンドルを切った! 転ばないように気を付けてくれーー!」

ホップ「うん!!!」

キョウヘイ「選手と解説が会話するの新しいっすね……」

トウヤ(ホップの言う通り、ここからが難関で勝負の分かれ目……)

ジャッジ「ここでトウヤ選手も減速! グリーン選手もダートコースに入り……」

グリーン「そろそろ追いついてや る!?」

ディグダ「ぐだ」ニョキ

グリーン「うおーーーーーーーーっ!??!?」

キョウヘイ「グリーンくんふっとんだー!」

ユウリ「まるでサッカーを見ているかのような吹っ飛び方だね!」

マサル(サッカー?)

ジャッジ「ディグダに思い切り躓いたようです、これは大幅ロス!」

ホップ「ひ、轢いちゃいそうなんだぞ~~!!」キコキコ

ジャッジ「ホップ選手も出てくるディグダに戸惑いながら蛇行しております!」

トウヤ「1、2、3……。よし、今!」ダッ

ジャッジ「おっと!? ここでトウヤ選手抜け出したーーー!」

ユウリ「しかし、そんなに速く漕いだらディグダが出てきたとき危険じゃないか!」

ジャッジ「トウヤ選手、捨て身の作戦か!? ……しかし引っかからずにコースを踏破していきます!!」

キョウヘイ「え、マジっすか!? トウヤさんが!?!?」


トウヤ「ここを抜けたらあとは直線……!」

ホップ「……! 差が開きすぎたんだぞ~~~~!!!」

ジャッジ「ホップ選手も速度を取り戻した、が! それより早く!」

ユウリ「彼が来た!! 速度は落とさないまま走り切って、ゴーーール!! 優勝、トウヤ!!!」

トウヤ「はぁ、はぁ……よし」

キョウヘイ「……ま、マジっすか~~……」

マサル(一番驚いているな、キョウヘイ……)

レッド「……トウヤ、すごい……」

グリーン「してやられたぜ……俺らは勝手に自滅したんだけどよ……」

ジャッジ「おめでとうございます! しかし、見事にダートコースを突破していきましたね~」

ユウリ「そうそう、どうしてあそこで加速したんだい?」

トウヤ「えーと……あれは……げほっ」ゼエゼエ

トウヤ「ごほん。 ……あそこにいるディグダ、野生のポケモンに見せかけているけどそうじゃないですよね?」

ジャッジ「なんと! そうです、あそこにいるのは私のディグダとダグトリオです! 野生だと選手に怪我をさせる危険がありますので!」

トウヤ「それなら頭数に限りがあるはずだから、何匹いるかを数えて……3匹でしたね。それぞれが他二人を狙った時に飛び出したんです」

トウヤ「……自分より先に二人がディグダに引っかかるっていう前提の作戦だから、半分運任せだったけど。上手くいきました」

ディグダ「でぃ」

ダグトリオ「だぐ」「と」「りお」

ディグダ2「ぐだ~」

トウヤ「あはは、君たちもお疲れ様」

ディグダ「でぃぐぐぐ~」ユラユラ

レッド「……完敗」

グリーン「お前は全力で漕ごうとするからそうなんだよ」

ホップ「すごかったんだぞ~~~!! オレがディグダの数に気付いた時には、もうゴールの前にいたんだぞ!」

トウヤ「あはは、たまには頑張らないとねぇ。お兄さんらしいところ、見せられたかな」

レッド「……」コク

ユウリ「素晴らしい! 冷静さをそのまま己の力として勝利を掴む姿……パーフェクト!!」

キョウヘイ「ライブも大盛り上がりだったっすよ~。人気も上がりそうっすねぇ」

ジャッジ「それでは、今回の優勝賞品をお渡しさせていただきます!」

レッド(この人毎回賞品用意しててすごいなぁ……)

トウヤへの賞品 下1

ジャッジ「とある女の子とのデート権です!」

トウヤ「わぁ」

ジャッジ「その女の子は……こちら!」

フユカ「おにいちゃん、ひさしぶり!」

トウヤ「っっっっ ふ フユカちゃん、久しぶりだねぇ。君もガラルに来ていたなんてびっくりだよ」

フユカ「フユカもびっくりー!」

トウヤ「そっか~~~~~!!!」


マサル「……あれは?」

ユウリ「微笑ましい……ね?」

ホップ「お友達なんだぞー?」

キョウヘイ「ああ、三人は実際に見るのは初めてだったっすね……」

レッド「……ロリコン……」

グリーン「パッと見犯罪じゃねえから怖えんだよな、あいつ……」

マサル「…………」

ユウリ「普通に面倒見のいいお兄さんに見えるね……ちょっとデレデレしすぎだけど……」

フユカ「おにーちゃん、いっしょにあそんでくれるの?」

トウヤ「うん、そうだよ~~。どこに行きたい?」

フユカ「えっとね~……あっち!」

トウヤ「……ナックルシティ。僕たちもちょうど行こうと思ってたんだ」

フユカ「あのね、パパはそっちでおしごとしてるんだけど」

トウヤ(エンジンシティかな……)

フユカ「けどね、あそんでくれないから。あっちでお兄ちゃんとあそびたい!」

トウヤ「そっかぁ。せっかく知らない場所だもんね、遊びたいよねぇ……うん、一緒に行こっか」


トウヤ「……ってことで、ごめんねみんな! 一日だけ別行動させて!!」

グリーン「全くよお……」

キョウヘイ「トウヤさん、あの子お気に入りっすよねー。よく観覧車も乗ってるみたいっすし」

マサル「観覧車に…………????」

トウヤ「あはは…………」

トウヤ「僕自身の趣味嗜好は勿論だけど、それを抜きにしても放っておけなくて。あの子、父子家庭らしいんだ」

トウヤ「お父さんも忙しいみたいで……寂しそうで、つい……」

キョウヘイ(いい人オーラに丸め込まれそうになるんすよね~~~~ 趣味嗜好が7割でしょアンタ)

マサル「……そうだったのか……そんな事情があるなら仕方ないよな」

ユウリ「くっ……愛を与えているという訳だね……!」

ホップ「それは寂しいんだぞ~~! 遊んであげてほしいんだぞ!」

キョウヘイ(丸め込まれてる~! 良い子たちっすよホント)

トウヤ「あはは……それじゃあ、また。少し遊んで、お父さんのところに送り届けたら合流するよ」

フユカ「おにーちゃーん!」

トウヤ「はーい、お待たせ。それじゃあ行こうか!」

レッド「…………」

グリーン「おいレッド、一応ガキの前なんだからむすくれるのやめろよな」

レッド「む……」

キョウヘイ「これはトウヤさんが悪いっすよ。ねー」

レッド「ねー……」

今日はここまで。明日も21時からです


レッド「窪地に置く、墓地……」

グリーン「立地悪くね?」

はじめます

キョウヘイ「さて、俺らが改めて6人パーティになっちゃったところで……行きますか、ナックルシティ!」

マサル「あぁ、そうだな。この先のナックル丘陵を抜ければすぐそこだ!」

ユウリ「私たちも負けないくらいに観光をし、楽しんでやろうじゃないか!!」

ホップ「オレたちがすっごい案内するんだぞーー!!」

レッド「……」コク



~ナックルシティ~

キョウヘイ「いやデカ!!!!」

レッド「…………す、すごい……」

グリーン「ほ、ほんとスゲーな……あのでっかいのは何だ?」

マサル「アレはナックルスタジアムだな。挑戦できるのはバッヂを7つ集めてからで……」

キョウヘイ「え!? アレがジム……じゃなくて、スタジアムなんすか!?」

レッド「……こんなに大きいの、カントーにはない……」

グリーン「だな~。つか城じゃね??」

マサル「古い建物を再利用しているんだ。といっても、中はかなり改築されていてな」

ユウリ「エレベーターとかもあるね、普通に」

ホップ「ワイルドエリアとこの街を隔てるのも、中世から残っている城壁なんだぞー!」

キョウヘイ「かっけえ…………」

レッド「……人も、たくさん……」

ユウリ「街の雰囲気もあって、かなり有名な観光地だからね! それだけに、様々な施設があるとも!」

キョウヘイ「せっかくっすし、色々見て回りたいっすね~」

グリーン「観光ガイド見るか。 ……広いなマジで」

マサル「レッド、どこから見て回りたい?」

レッド「えーと……」

1,バトルカフェ 2,ブティック 3,スタジアムチラ見 4,宝物庫 5,その他あれば

下1

レッド「……服屋さん?」

グリーン「マジ??」

ユウリ「素晴らしいね! うんうん良い選択だ行こう! ナックルシティのブティックはカジュアルなものが多くてね、レッドも気に入るはずさ!」グイグイ

レッド「あー……」

キョウヘイ「引っ張られていってしまったっすね……ま、オレも気になってたし~、ちょうどよかったっす!」

マサル「しばらくかかりそうだな……」


~ブティック~

レッド(なんかすごい 色々ある)

ユウリ「さてレッド、どんな服にしようか! カジュアルなものが多いと言ったけれどね、スポーティなジャケットから可愛いパーカーまで色々……」

レッド「……な、なるほど……」

キョウヘイ「へー、色々売ってるんすねぇ。あ、サングラスある」😎

ホップ「うわーー!! すっごい似合うんだぞ!!!」

マサル「芸能人っぽいな」

キョウヘイ「芸能人っすから!!」

ユウリ「と、いう訳で! レッド……着せ替え人形になってくれないか!?」✨

レッド(直球ストレート……)

キョウヘイ「まぁ気持ちはわかるっすよ? 気持ちは。俺もたまにやるっすもん」

グリーン「楽しいのか? こいつ着せ替えて……」

キョウヘイ(ミニスカメイド持ち込む人が何言ってるんすかね)

マサル「はは、確かにレッドは着替えると雰囲気も変わるしな。色々試したくなる気持ちはわかるよ」

ホップ「オレはおしゃれはあんまりわからないけど、面白いTシャツなら教えられるんだぞ!」

レッド(いつも色々……いや、系統的に女装ばっかりなんだよな……)

レッド(でも、自分で服を選ぼうと思っても何もわからないことは確か。誰かに選んでもらおうかな……)

誰に選んでもらうか 下1(コンマが高いほどその人の趣味が出る)

レッド「……」ジッ

グリーン「……俺!? マジかよ!」

ユウリ「くっ……同年代の男の子のチョイスの方がいいタイプか……!」

マサル「まぁ、ユウリに任せたらおもちゃにされるのはわかるしな……」

キョウヘイ「グリーンさん、まだガラルでのイメージはカッコいいジムリーダーっすよ」ポン

グリーン「流石に俺だってそこまでしねえっつの!!!」

レッド(ここでミニスカはしてこないだろう……という予想)

グリーン「いいぜやってやろうじゃねえか! ……レッドの服だろ……レッドの……?」

ホップ「すごい悩んでるんだぞ~~……」

キョウヘイ「逆に選ぶの難しいっすよね~。楽しいっすけど」



グリーン「どうだ!!」

レッド(思ったよりふつう……)

マサル「ゲンガーデザインのTシャツに、炎のトラックジャケット……」

ユウリ「そしてスポーツキャップ! パンツはあえて普段と同じものなんだね!」

ホップ「動きやすそうなんだぞ~~!!」

レッド(そこは気に入りポイント……)コク

グリーン「だろ? 変に洒落たものを着せたって、レッドはすぐ破るだろうからな!」

レッド(破らないんですけど)ゲシ

グリーン「いってえ!!」

キョウヘイ「ここでちゃんと赤色を選ぶあたりがグリーンさんなんすよね~」

キョウヘイ(いつものレッドさんから外していかないスタイル……これでコンマ99だったらミニスカだったんでしょうけど)

グリーン「こいつに緑は似合わねえからな。俺と違って!」

レッド(今日はこれ着ていこう……)

グリーン「気に入ったみてえだな。ま、俺が選んだんだから当然だな!」

キョウヘイ「で、出~! 俺御前当然知顔~~~!」

ホップ「二人は仲良しなんだぞー!」

ユウリ「私は新作のサングラスでも買っていこうかな……」

キョウヘイ「あ、それ俺も気になってたんすよね~」

マサル「サングラスが似合うのって才能だな……」

レッド「……マサルは、好きじゃない?」

マサル「はは、僕がつけると雰囲気がちぐはぐだって言われるんだ」

キョウヘイ「悪人顔と対極の位置にいるっすもんね~。グリーンさんはその点似合いそうっすけど」

グリーン「誰が悪人顔だ誰が!!!!」

ユウリ「ふっ、私たちはスター顔だね……」



~外~

レッド「……♪」

キョウヘイ「レッドさんが今にも走り出そうとしてるっすよ!!」

グリーン「おいレッドやめろ! お前がガチで走ったらぶつかった観光客が吹っ飛ぶだろうが!!」

マサル「どういうことだ……? とにかくレッド、ゆっくり行こう。その方が景色もよく見えるからな」

レッド「……確かに……」

キョウヘイ「マサルがそのポジションやってくれると助かるっすね……俺とグリーンさんにはとてもとても」

マサル(そのポジション……トウヤのことか)

ユウリ「そうだとも、この街は屈指の観光都市! 民家の一つ一つに歴史があり、街を形作るレンガ一つにすら歴史がある……」

ユウリ「この街並みを、数百年前の人々も愛しんでいたと思うと……ロマンがあるね……」✨

ホップ「うわー! 眩しいんだぞ!! オレもサングラス買っておいたほうがよかったかもだぞっ」

マサル「ちょうど午後の暖かい時間なのもあって、観光客が多いな」

キョウヘイ「観光って、人が若干いるときの方が賑やかで好きなんすよね~」

ユウリ「わかるね……静かなのもいいが、人のざわめきが感じられる方がいい」

レッド(そういうものなんだ……)

グリーン「俺は空いてりゃ空いてるほうがいいけどな。そもそも観光地そんな行かねえけど」

ホップ「次はどこに行くんだぞー? 有名どころから隠しスポットまで、オレたちが案内するんだぞ!」

マサル「今日はもう一か所観光したら、トウヤと連絡をとって宿を取るか。明日、もう少し観光してから次の町に行こう」

レッド「わかった……」

レッド(明日はトウヤとちょっと観光出来るから……このメンバーで行く場所……)

1,バトルカフェ 2,スタジアムチラ見 3,宝物庫 4,駅 5,その他

下1

レッド「……お腹空いた……」

マサル「それなら、バトルカフェだな。ブティックのすぐ隣だから……そこだ」

レッド「……♪」

グリーン「バトルがしたいだけだろ、アイツ……」

キョウヘイ「いいじゃないっすか、俺もお腹空いてたし~」

ユウリ「話題の新作が残っていればいいんだけれどね」

ホップ「カフェをみたらお腹空いてきたんだぞ……!!」


~バトルカフェ~

レッド「……」カランコロン

マスター「いらっしゃい、バトルカフェへようこそ。バトル、していかれますか?」

レッド「……」コク

マスター「では参りましょう。ペロッパフ!」ポーン

ペロッパフ「ぱふゅん」

レッド「……」ポーン

ロコン「こん^^」



マスター「……お見事! では、炎タイプを使いながらもクールな貴方には……こちらをどうぞ」

レッド(確かこれ、ガレット……に、アイスが乗ってる?)

マスター「アツアツのミアレガレットの上に、ひんやりしたヒウンアイスを乗せた……カロスとイッシュのコラボレーションです」

レッド(おお~……美味しそう……)

キョウヘイ「あ、レッドさんのそれいいなー。俺も同じのください!」

ユウリ「私はガレットのストロベリートッピングで頼むよ」✨

レッド(早く食べないとアイスが溶けちゃう……どの席に行こう)

「こっち、来たら?」

レッド「? ……!」

カルム「偶然だね。それにしても、選んでるスイーツ……ま、まぁまぁのセンスなんじゃない?」

レッド「カルム……!」

キョウヘイ「あ、カルムだ! こっち来てたんすね?」

グリーン「マジかよ。世間ってのは狭いな……」

カルム「うん。 ……ま、まぁ、その……」

キョウヘイ「ハンサムさん関係、と。相変わらずわかりやすいっすね~~」

カルム「わかりやすくないから! ……まぁでも、そうだよ。こっちで長期任務があるから、一緒に……って。それで……」

カルム「別々にこっちに来てね。そしたら空港でファイアと会ったから、少し一緒に観光したりもしたよ」

レッド(そうだったんだ……)

カルム「ま、今回はお互い別の連れがいたからね。本当にちょっとだけだけど」

ユウリ「おや、三人とも。知り合いかい? ……随分とスタイリッシュな子だね」

ホップ「た、たたずまいがおしゃれなんだぞ~~~!!」

カルム「まぁ、カロス人としては当然だね」

マサル「カロス……あぁ!」

マサル「カロスの実力のあるトレーナーの青年、カルムか! 聞いたことがあるな」

カルム「ふぅん? 向こうじゃそれなりに有名だけど、こっちで名前を知ってる人がいるとは思わなかったな」

マサル「はは、海外のバトル雑誌をよく集めているからな、よく特集されているのを見るよ」

マサル「実力もさることながら、そのスタイリッシュさはカロスでも随一のものだ……ってな」

レッド(かっこいい……)

キョウヘイ「ただのツンデレじゃないんすよね、そういえば……」

カルム「君たちのその評価の方が変なんだってば! そもそもツンデレじゃないしっ」

グリーン「そうかあ? 結構わかりやすくそうだと思うけどな」

キョウヘイ(おまいう)

ユウリ「ふむ……」ジッ

カルム「……」ジッ

ユウリ「ここで会ったのも何かの縁、一枚撮ろうじゃないか!」✨

カルム「ガラル人っていうのは本当に写真が好きだよね……べ、別に駄目だとは言ってないけど!」✨

キョウヘイ「むむ、ガラルとカロスの文化交流の気配! イッシュ代表としてお邪魔するっす!」✨

ユウリ「と、いう訳だ……マサル、カメラを頼む」

マサル「あ、あぁ……」

ホップ「……か、カメラ越しでも眩しいんだぞ……?!??!?!?!?!」

レッド「あ、あそこだけ……天候が違う……」

グリーン「王子と貴族と俳優……一人だけジャンルが違うとはいえ、相乗効果がすげえ……ッ」

マサル「くっ、画面が光って上手く写ってるのかわからないな……と、撮るぞ!」パシャ

ユウリ「ふっ、ありがとう! これは良い記念になったね」

カルム「……ま、悪くはなかったんじゃない」

キョウヘイ「これアップするっすよね? リツイートしちゃおっかな~」

ホップ「……た、楽しそうなんだぞ~~! レッド、グリーン、マサル、オレたちも写真撮るんだぞ!!」

レッド「……いいよ……」

グリーン「俺もかよ!?」

マサル「僕もか? あんまり写真写りに自信はないんだけどな……」

ホップ「でも思い出にもなるし! 一石二ウッウなんだぞ!」

ユウリ「それは良い案だね! 私がカメラマンを務めよう!!」

キョウヘイ「じゃあ俺とカルムはアドバイザーっすね。どういう方向性が良いと思うっすか?」

カルム「このメンバーだと難しいね……僕らと同じようにしたいなら、できなくもないだろうけど……」

キョウヘイ「逆に可愛い系を狙った方がいい感じもあるっすよね……」

グリーン「可愛い系にするなら俺が邪魔すぎねえ?」

ユウリ「大丈夫だとも、君も可愛いよ……」✨

グリーン「お、おお……複雑だわそれはそれで……」

キョウヘイ「うーん……とりあえず撮りながら方向性は定めましょう!! いくっすよーー!」

どんなポーズにするか 下1(コンマが高いほどスタイリッシュ、低いほど可愛い系)

キョウヘイ「自分が思う、チャンピオンポーズ! ただし、ぎゅっと寄ってくださいよ!」

カルム「写るのは胸から上だと考えて。他の人のポーズとの調和も考えること」

ユウリ「君たちがどう写りたいか! 君たち自身をどう見せたいかが重要だとも!」

レッド「……チャンピオン……」スッ

キョウヘイ「帽子のつばに手を……それいつものレッドさんっすね!? 自分こそがチャンピオンってことっすか!?」

グリーン「やるじゃねえか……なら俺はこうだ!」

キョウヘイ「で、出たーーー!! 伝説のバイビーポーズだ!!」

ホップ「オレはこうなんだぞ!!」バーン

ユウリ「ふっ、ホップはリザードンポーズだと思ったよ! ただ画面に収まりにくいな。構図を変えよう」

マサル「か、被らせるわけにもいかないしな……こ、こうか!?」ビシッ

カルム「カメラを指さすポーズ……王道だけどいいね。……でも、これなら……」

キョウヘイ「そうっすね、カメラをこっちにして……」

ユウリ「俯瞰の構図の方が……」


ユウリ「……よし、準備ができたよ! 君たち、カメラを見上げてそのポーズをやってくれ!」パシャ

ユウリ「……」

カルム「……」

キョウヘイ「……」

レッド「…………」

ホップ「どうなんだぞ!? 良い感じになったか!?」

グリーン「おい見せてみろよ」

ユウリ「あぁ……いいとも!!!! 君たちのゆめかわ集合写真を!!!!!」

マサル「ゆ、ゆめかわ集合写真!?!?」

レッド「!?」

キョウヘイ「まずぎゅっと寄せた上で~……カメラを見上げて上目遣い。これは鉄板っすね」

カロス「それぞれのポーズもそれに適していたしね。それからカメラのフィルターで雰囲気を柔らかくして……」

ユウリ「素晴らしく可愛いよ、四人とも!!!!」

レッド(結局また可愛いの評価になってしまった……)

ホップ「か、可愛いか~! なんかちょっと恥ずかしいけど、いい写真が撮れてよかったんだぞ!」

グリーン「可愛いだぁ~? ……まぁ、このメンツに囲まれてると俺もガキっぽいか……」

キョウヘイ(レッドさん以外年上っすよ、グリーンさん……!!)

マサル「は、はは……まぁ、うん、いい思い出にはなった……な?」

ユウリ「この写真はあとでシェアしよう」

キョウヘイ「そっすね~~、だいぶ面白……んんっ、いい写真っすもん」

グリーン「おい今面白いって言いかけただろ!?!?」

ホップ「この写真、キラキラしてるんだぞ~」

マサル「フィルターの効果だな。……それにしても、凄いけどな……」

ユウリ「そうだろう、ある意味私たちと同じさ!」✨

カルム「……そういえば、今回はトウヤいないの?」

レッド「…………」

キョウヘイ「あー……今日だけ別の子とデート中なんすよ」

カルム「トウヤが?? ……そ、そうなんだ」

レッド「……合流したら……トウヤも可愛い写真の刑……」

キョウヘイ「普通にできちゃいそうで嫌っすね~」

カルム(可愛い写真のこと刑だと思ってるんだ……)

今日はここまで。明日も21時からです

はじめます



~エンジンシティ~

トウヤ「さ、着いたよ」

ゼクロム「ばりぃ」

フユカ「ありがとー! おにいちゃん、ぜっくん!」

トウヤ「どういたしまして」ニコ

ゼクロム「……ばりっしゅ」

トウヤ「あはは、随分呼ばれなれたみたいだねぇ」

ゼクロム「ばりり……」

ビジネスマン「フユカ!」

フユカ「パパー!」

ビジネスマン「遅れてごめんな! トウヤくんも、こっちに来てまで面倒見てくれてありがとう」

トウヤ「いえいえ、こちらこそ。フユカちゃんと観光できて楽しかったですよ」

フユカ「でしょでしょ!」

ビジネスマン「こらこら……」

フユカ「パパ、もうおしごとおわり?」

ビジネスマン「そうだよ、明日はパパとエンジンシティを見て回ろう」

トウヤ「よかったねぇ、フユカちゃん」

フユカ「うん!」

ビジネスマン「それじゃあトウヤくん、本当にありがとう。フユカもお礼言いなさい」

フユカ「おにいちゃん、遊んでくれてありがとーー! ばいばい!」

トウヤ「うん、ばいばい」


トウヤ「……この地に来てまで、一人で遊んでいなきゃいけないなんて寂しいよね」

トウヤ「あの子が楽しそうでよかった」

ゼクロム「……ばりばりっしゅ」

トウヤ「あぁ……そうだねぇ、レッド達は怒ってるだろうなぁ。僕だけいい思いしちゃったしね……」

トウヤ「よし、急いで戻ろう!」



~ナックルシティ~

キョウヘイ「……お、来たっすよ」

ゼクロム「ばりばりばりっしゅ!!」

トウヤ「みんな、お待たせ! 向こうまで送ってたら思ったより時間がかかっちゃって……」

グリーン(そういやアローラじゃそらをとぶ違法だったな……ガラルはいいのか……?)

レッド「…………」

トウヤ「あれ……レッド、新しい服だね? 動きやすそうでよかったねぇ」

レッド「……うん」

ユウリ「ふ……レッドがモルペコのようになっているね」

マサル「そこまで凶悪な顔にはなってないな。語弊があるぞ、ユウリ」

トウヤ「……ごめんね、でもあそこであの子を一人で放っておく訳にもいかなかったんだ」

トウヤ「明日は、ゆっくり一緒に見て回ろうね」

レッド「…………うん」

キョウヘイ「レッドさん、わりとパパトウヤさんにはチョロいっすよね~」

グリーン「そうかあ? ……でもまあ、そうかもな」

マサル「絵面だけで見れば兄なんだけどな……」

ホップ「二人とも仲直りなんだぞー! よかったんだぞ!」

トウヤ「えっ、これ喧嘩だったの?」

レッド「それはわからない…………けど」

トウヤ「……けど?」

レッド「写真は撮ってもらう……」スッ

スマホロトム「!」

トウヤ「え!」

キョウヘイ「俺たちはもう撮っちゃったんで、トウヤさんはソロ写っすよ」

トウヤ「えーーー!」

トウヤ「そ、そんな~~……」

マサル「……トウヤ、ジムチャレンジは結構慣れてるようだったが。カメラは苦手なのか?」

トウヤ「うーん……一人で写るのは何ていうか……」

キョウヘイ「緊張するとか言わせないっすよ!!!!!」

トウヤ「わ~~~っ」

ホップ「大丈夫だぞっ、トウヤならなんとかなるんだぞ!」

ユウリ「君の素晴らしい一枚……期待しているよ!!」

レッド「……ポーズは……?」

キョウヘイ「そ~っすねぇ……」

トウヤのポーズ 下1(コンマが高いほどスタイリッシュ 低いほど可愛くなる)

キョウヘイ「やっぱここは指ハートで!!」

ユウリ「それはかなり可愛いね……!!」

レッド(ゆびはーと)

グリーン(指ハート……?)

トウヤ「ひ、一人で!? うう……わ、わかった……こう?」v

ホップ「……な、なんかカッコいいんだぞ!?!?」

キョウヘイ「なッ 何故……!!」

グリーン「決まってんな……」

レッド(さっきの僕たちはカッコいいポーズをしてゆめかわになったというのに……)

キョウヘイ「これだからイケメンはァーーーーーーーーー!!!!!!」ダンッ

トウヤ「えーーーっ! 言われた通りにやったのにー!」

キョウヘイ「俺としたことが取り乱してしまったっす……じゃあこの写真をトウコさんに転送することで終わりにしまーす」

トウヤ「え!?!? そんな事したら……あーっもうアップされてる!!」

レッド(控えめな陽キャになったトウコ……行動が早い……)

キョウヘイ「トウコさんの投稿、前からトウヤさん写ってたし今更っすよ」

トウヤ「それは別にいいんだけど、僕単体でアップされるのは恥ずかしいかな~……」

ユウリ「何も恥じることはない!! なぜなら君は……美しいから……」クイ ✨

トウヤ「あはは……ありがとう……困るかな……」

ユウリ「ふっ……」

マサル「ははは……けど、そろそろ移動した方がいいかもしれないな。場所、特定されつつあるみたいだ」

キョウヘイ「げ、マジっすか……トウヤさんファンのガチさ舐めてたっす」

レッド「……!! は、早く行こう……!!」グイグイ

トウヤ「う、うん!」

~ホテル~

キョウヘイ「インターネットリテラシーって大事っすね……」

トウヤ「僕も有名人になったんだね~……」

マサル「……悪いが、まだまだこれからだぞ」

ホップ「人気のピークは、ジムチャレンジを制覇して本戦リーグに出たあたりなんだぞ……!!」

ユウリ「それを超えれば、逆に一歩離れて見てもらえるようになるものさ」

レッド(……確かに。町を歩くだけで、結構視線を感じるし……)

トウヤ「……キョウヘイはともかく、レッドと僕は注目される練習をした方がいいのかもねぇ」

レッド(たしかに……)

キョウヘイ「んじゃ、今日は噂をもみ消しつつ~……ホテルでゆっくりして明日に備えますか!」

ホップ「そうだな! 明日はラテラルタウンまで行ってジムチャレンジをするかもしれないしな……!!」

ユウリ「そうだね! 良いバトルをするためには健康が一番大事だとも!」

グリーン「本当にそうだな、その通りだ。ちゃんとした睡眠環境を取るべきだよな~~」

レッド(なんでこっち見るの)

グリーン「何見てんだコラ」

キョウヘイ「コラ~ッ喧嘩しない!」

ユウリ「ふ……仲良しだね」

レッド「……」

グリーン「どうだかな」

マサル「はは……それじゃあ、部屋分けするぞ」

男子をどう分けるか 下1 (一部屋最大三人)

レッド「…………」

キョウヘイ「レッドさん……ファイト……!!」

レッド「僕、はやおきだから……いけるはず……!!」

トウヤ「あはは……」

ホップ「キョウヘイ、部屋についたら兄貴のバトルDVD見るんだぞ!」

キョウヘイ「ダンデさんの? それはふつーに気になるっす!」

グリーン「うし、行くか」

マサル「あぁ。 ……」「(すごく落ち着けそうだな……)」

ユウリ「今日も私は一人か……どうせならそこらのレディを部屋に招待し」

マサル「やめておけ、そういうのは!」

キョウヘイ「ブラッキーは喜びそうっすけど、拡散されたらギリアウトっすよ! 需要の大きさ的に!」

ユウリ「確かにそうだ、望む全てのレディを招待できるわけじゃないからね!」

レッド(すごい王子様のセリフ)

~部屋1~

トウヤ「ナックルシティのホテルだけあって、内装もアンティーク調だねぇ」

レッド「……高そう……」

トウヤ「あはは……それでも、チャレンジャーのために開放されているらしいからすごいね」

レッド「うん……」

レッド「この地方は……バトルが、馴染んでるかんじ、する……」

トウヤ「馴染んでる、確かにそうかもねぇ。他の地方だとジムバトルは興味あるトレーナーのものだけど」

トウヤ「ここだと、エンターテイメントととして日常に馴染んでる。だから、見られることも多いんだね」

レッド(カントーでも、僕が有名なのトレーナー界隈でだけだし……)

レッド「……カッコよくした方が、いいのかな……可愛いほうが、いい……?」

トウヤ「うーん、そうだなぁ……あまり気にしなくていいと思うよ。そういうのって、受け取る側が勝手に思う事だから」

トウヤ「ヒビキとかコトネから見たレッドがカッコよくて、僕から見たレッドが可愛いようにね」

レッド「そっか……」「……」「?」

トウヤ「ん?」

レッド「?」

~部屋2~

ホップ「じゃーん! いっぱいあるんだぞ!」

キョウヘイ「ほんとだーーー!? え、よく鞄に入ってたっすね? レッドさんの衣装と同じようなもん……?」

ホップ「いつでも見られるように鞄に詰めてるんだぞ! これが8年前のでこっちが7年前の……これが先月ので……」

キョウヘイ「な、なんつーガチ勢……あ、それなら俺も!」バッ

キョウヘイ「イッシュの大人気アイドル、ルッコちゃんのDVDっす! 今夜は交互に見ていきましょう!!」

ホップ「サイコーなんだぞ~~~~!!!」

キョウヘイ「いえ~~~~~い!!!」

~部屋3~

マサル「ナックルシティは観光業にも力を入れていてな。歴史ある建物もホテルになってるんだ」

グリーン「へえ~、すげえな……なんつうか、ちょっと緊張するぜ。高級すぎて……」

マサル「はは、あまり気にしなくていいさ。しっかりと保護してあるからな」

グリーン「だからってよお……カントーには無かったぜ、こんなの」

マサル「カントー……バトル雑誌ではよく名前を聞く地方ではあるが、実際にはよく知らないな」

マサル「よければ、カントーについて教えてくれないか?」

グリーン「カントーについて、な……どう言えばいいかわかんねえよ、何もねえもん」

グリーン「……あ、ジムはいいな。こっちほど派手じゃねえが、いいバトルが出来るぜ」

マサル「へぇ。詳しく教えて欲しいな」

視点を向ける部屋 下1

~ユウリの部屋~

ユウリ「……」ガチャ バタン

ユウリ「とう!」ポイッ

ユウリ「さ、て……暇だな……」

ユウリ「そういえば荷物の整理してないな」

ユウリ「……」ガサガサ

ユウリ「……あ~~♪ 遠き日の~~♪」ガサゴソ

ユウリ「燃え盛る~~♪ ウインディ~~♪」バッ

ユウリ「……ふっ 要練習だな……」

ユウリ「……」ゴソ

ユウリ「最新のファッション誌、読むか!」

アブリボン「ありゅ~!」ポン

ワンパチ「いぬわん!」ポン

ユウリ「君たちも気になるか~~~!! よし、一緒に見よう!!」

ユウリ「やっぱり次に買うのはパンツ系がいいかな……いやしかし、あえてのスカート! それもアリなような!」

ワンパチ「ぬぬわん!!!」

ユウリ「ワンパチはパンツ派? ……それは私がパンツスタイルだと一緒に駆け回れるからだろ~~!?」ワシャワシャ

ワンパチ「ぬぬわ~~~~~!!!」キャッキャ

アブリボン「り~~~!!」

ユウリ「アブリボンは……いや、無理無理。私にそういう可愛い系は無理だって~……」

ユウリ「……あ、SNS更新しておこうかな」

ユウリ「今日は~~……キョウヘイとカルムとカッコいい写真を上げたから~……」

ユウリ「少しオフっぽい写真の方が皆嬉しいような……気もする、よし!」

ワンパチ「ぬわ?」

アブリボン「ありゅ?」

ユウリ「可愛らしい君たちとのスリーショット! だーー!!」パシャ

ワンパチ「ぬわー!」・ω<

アブリボン「ありゅ~~!」✨

ユウリ「……ふっ、素晴らしい!! いい写真が撮れたよ~~!!」

ワンパチ「ぬっぬわ~~!」

ユウリ「アップしておいて~、と……」

ユウリ「そうだ、今日の特番! ルリナさんの密着!!」



ユウリ「……よかったな……」ボフ

ユウリ「カッコいい女性って感じで……うん、あれに私流のカッコよさを足してやっていこう……!」

ユウリ「ふ、はーっはっはっは! 高笑いも板についてきたところだしね!」

ワンパチ(ユウリ、たのしそう~!)

ユウリ「そうだ、今日撮った写真を整理しとこう」

ユウリ「どれどれ……」スッスッ

ユウリ(……私、思ったよりホップの写真を撮ってるな……マサル以外にバレるとイメージがアレだし……)

ユウリ(けど写真の数を減らせる気はしない、ので。他の写真もどんどん撮ってカモフラージュしよう!)

ユウリ「……皆の写真も多いな。ふっ……このゆめかわ写真はよかった……」スッスッ

ユウリ「……」

ユウリ「彼らのバトル、面白いんだよな……」

ユウリ「エンターテイメント性というよりも……ただ、強いというか」

ワンパチ「ぬぬわ?」

ユウリ「レッドも、キョウヘイも、トウヤも……芯があるんだな」モフモフ

ユウリ「私たちだって強いとは思っているが……うーん、年下のはずなのにベテランみを感じる」

ユウリ「彼らは不思議だな~……」

ワンパチ「メタタワン」

ユウリ「……ん!? 今変な鳴き声しなかったか!? い、いや気のせいだよな……」

ユウリ「疲れたのかもしれないな、明日もあるし今日は寝よう!」

アブリボン「あぶり~!」

八日目 朝

レッド「…………」パチ

レッド(日の出だ……)

レッド「……」

レッド(どうして僕はパジャマがこんなにファンシーなんだろう)

レッド(ピンクもこもこロリータなんだろう)

レッド(この方が逆に……目覚めにくいのかもしれないけど……!)

レッド(……トウヤに気付かれる前に、着替えて部屋を出よう……)ゴソゴソ

直下コンマ 40以下で目覚める

レッド(エーフィのせいだっけ……)

エーフィ(覚えてないけど僕のせいだったような気がする……)

レッド(こういうのは大体エーフィのせいな気がしちゃう)

エーフィ(わかる~)

トウヤ「んん……あれ、レッド? もう着替えちゃうの……?」

レッド「……! お、おはよう……」

レッド(いつものトウヤだ……)

トウヤ「まだ朝早いよ、もう少しそのままでもいいんじゃないかなぁ。ほら、それ暖かいよ」

レッド「……」

トウヤ「いつもレッドは頑張ってるもんね。たまにはゆっくりしてもいいんじゃないかな?」

レッド「…………」

トウヤ「ほら、おいで?」

レッド(最後の一言だけ見たら目覚めてるほうのトウヤと変わらないんだよな……)

レッド「……だめ」

トウヤ「えーっ」

レッド「代わりに……トウヤも特訓、行こう」

トウヤ「えっ、僕と? ……グリーンとかとじゃなくて?」

レッド「……うん。トウヤ、と」

トウヤ「そっか……うん、わかった。ちょっと待ってね、僕も用意するから」

レッド「……うん」

レッド(トウヤとバトルすることってあんまりないから、楽しみ……)

トウヤ(一歩引いた気でいたけど、ここでは僕もチャレンジャーだもんね。とにかく頑張らないと)

トウヤ「……よし、お待たせ。どこでやる?」

レッド「んー……外……わいるどえりあ、出よう」

トウヤ「あはは、大暴れするつもりだねぇ」

今日はここまで。次回は水曜日です

はじめます

~ワイルドエリア~

レッド(……めちゃめちゃ霧)

トウヤ「朝だから冷えるねぇ……レッドは大丈夫?」

レッド「だいじょうぶ……」

レッド(こういう状況のバトルは、それはそれで楽しそう)

トウヤ(霧払い覚えてる子はいないなぁ……)

レッド「……特訓。とりあえず、バトルしよ……」

トウヤ「うん、そうだね。あはは、レッドとバトルをするのも久しぶりな気がするなぁ」

レッド「……うん。だから……本気で……!」

トウヤ「わかった。 ……いくよ!」

レッド(……どの子でいこうかな)

レッドの出すポケモン 下1

レッド「……いくよ、相棒……!」ポーン

金コイキング「おうよ! やってやろうじゃねえの!」

トウヤ「うわーっ、その子かぁ……強いよねぇ、その子。なら、僕はどうしようかな……」

トウヤ「……よし、決めた。ゼクロム!」ポーン

ゼクロム「ばりばりっしゅ!!」バチバチ

金コイキング「すげえ覇気の奴さんが来たなァ!! こいつは……伝説級だぜ!!!!!」

レッド(伝説だからね……)

レッド(電気タイプ……相性は悪いし、ゼクロムは相当強いポケモン……)

レッド(ごり押しじゃ勝てない。作戦を考えないといけないけど……)

金コイキング「おっしゃあ!!! やってやろうぜ相棒!!!」

レッド(……勢いだけで乗り切る気だなぁ、コイキング……)

レッド(……それなら、その勢いに乗せていった方がいい!)

レッド「コイキング、飛び跳ねる!」

金コイキング「おっしゃァァアアア!!!!」ビョーーーン

トウヤ「え!? そんなコイキングらしい技使えるんだ!?」

ゼクロム「ばりり……」

トウヤ「……っと、ごめんねゼクロム。大丈夫、少し驚いただけだから」

トウヤ「飛び跳ねる……威力も高いけど、隙も大きい技だね。動きをよく見れば、攻撃を避けてから反撃も……」

ゼクロム「……」キョロキョロ

トウヤ「……落ちてこない……?」

レッド「……」ジッ

トウヤ「それなら……先に当てちゃおうか。ゼクロム、かみなり!」

ゼクロム「ばりばり……」バチバチ

レッド「……コイキング!」

トウヤ「!」

金コイキング「よっしゃあああッッ  THE ENDォオ!!!!!!!」ギューーーーン

トウヤ(しまった、かみなりを打とうとする一瞬の隙を突いて……!)

レッド「勢いをつけたまま──たいあたり!!!」

金コイキング「いっけぇぇぇええ!!!」ゴッッッ

レッド(そのセリフ、多分言うべきなの僕……!!!)

ゼクロム「!?!?」ゴンッッ バタ

トウヤ「…………これは、僕の負けだね。ゼクロム、ありがとう」シュウン

金コイキング「反動いってェーーーーー!!!!」ビチビチ

レッド「おつかれ……」シュウン

トウヤ「すごいね、レッド。まさか、あそこで畳み掛けてくるとは思わなかったな」

レッド「……ジャンプの特訓、コイキングとしてたから……」

トウヤ「それもびっくり。あのコイキング、かみなりとか使うイメージがあったから……ちゃんとコイキングらしい技も使うんだね」

レッド(そう 今回使ったのは全部もともとコイキングが覚えられる技なのである)

レッド「……ただ、飛び跳ねる特訓、しすぎて……」

トウヤ「うん?」

レッド「しばらく、落ちてこなくなることが多くて……」

トウヤ(どういう事なんだろう……飛距離が凄すぎるってことなのかな……)

レッド「それで……空中で勢いつける練習もして……あれが、うまれました……」

トウヤ「そっかぁ……」

レッド「……実戦で、使うのは初めてだった。けど……トウヤに通用するなら、これからも使えそう……」

トウヤ「あはは、そうだねぇ。ただ、対策はされやすいかもしれないから気を付けて」

トウヤ「僕も、対抗策は思いついたからね……でも、奇襲としては本当にいい作戦だと思うよ」

レッド「やった……」

トウヤ「それじゃあ、ゼクロムも休ませたいし。一旦街に……ん?」

レッド「! ……あの光、確か……ポケモンの……やつ」

トウヤ「うん、ポケモンの巣だねぇ。もしかしたら、大きいポケモンがいるのかも……」

レッド「……」ワクワク

トウヤ「気になる? けど、アレって確か四人くらいいないと……」

レッド「……二人でもいける……と、思う。二匹ずつ、出して……」ワヤワヤ

レッド「僕たちなら、できる……」ジッ

トウヤ「……レッドに、そう言われたら……あはは、頑張るしかないねぇ」

トウヤ「よし、行こうか!」

レッド「うん……!!」

中にいたポケモン 下1

レッド「…………?」

レッド「知らないポケモン……出てきた……」

トウヤ「これは……僕も知らないポケモンだなぁ。っていうか……」

ムゲンダイナ「むぎょーーーん!!」

トウヤ「大きいね!?」

レッド「……すごい大きい……」

トウヤ「前にダイマックスしてたポケモンの大きさと比較して……元でも20mはあるんじゃ……」

ムゲンダイナ「むぎょーーーーん!!!」

レッド「!」

トウヤ「……考えるのは後にした方がいいみたいだね」

レッド(大きいし……あの姿……ドラゴンタイプかな)

レッド「それなら……!」ポーン

グレイシア「しあしあー!」(我が名は絶対零度の女王、どのような相手だろうと我が手で凍らせてやるまでよ!)

カイリュー「りゅう!」

レッド「……とりあえず、ボコる!」

トウヤ(あの色……毒タイプかな。妙な姿ではあるけど……)

トウヤ「それなら、君たち!」

シンボラー「しょあーー!」

ゴチルゼル「ゴチwwww」

レッド(エスパータイプだ……)

トウヤ「大きな相手だし、とにかく体力を削っていこうか」

レッド「うん……グレイシア、ふぶき! カイリュー、りゅうのいぶき!」

トウヤ「シンボラー、ゴチルゼル、サイコキネシス!」

ムゲンダイナ「みゅぎょーーー!?」

レッド「……」

トウヤ「効いてる……ね? とにかくレッド、チャンスだよ!」

レッド「う、うん……!」

レッド(いっけー!)

直下コンマ 50以下で捕獲

ボール「」ヴ ヴ ヴ カチ

レッド「……よくわからない子、ゲット……!」

トウヤ「やったね! ……それにしても、なんてポケモンなんだろうねぇ……」

レッド「……マサルたちなら、知ってるかな……」ポーン

ムゲンダイナ「むぎゃん」

レッド「……かわいい……」

トウヤ「なんていうか、……大きいんだけど……あぁ」

トウヤ「あの子にちょっと雰囲気が似てるよね。べむちゃん」

レッド「……たしかに……?」ポーン

べむ「べべのっむ!」

レッド「ほんとだ……似てるかも」

べむ「ののむ?」

ムゲンダイナ「むぎゃーん」



~ナックルシティ~

レッド「……という訳で……」

トウヤ「捕まえてきたんだよね」

ムゲンダイナ「むぎゃんぬ」

レッド「よしよし……」

マサル「…………」ポ

ユウリ「…………」カー

ホップ「…………」ン

キョウヘイ「うわーっ、でっかいっすね!? ていうか二人で修行してきたんすか? ズルいっすよ~~!」

グリーン「マジかよ……つうか、何タイプだ? デカいしドラゴンか?」

レッド「ドラゴン・どく らしい……」

マサル「そ、それは……ええと、ムゲンダイナ、だな……」

レッド「! やっぱり、知ってる……?」

トウヤ「ガラル特有の種類なのかなぁって話してたんだよねぇ」

ユウリ「特有の、っていうか……す、すっごい色々あったんだけれどね!?」

ホップ「前凄かったんだぞ!? うわーってなってドカーン!ってなって、ボコー!ってして!」

キョウヘイ「なるほどわからん」

マサル「……以前、ムゲンダイナは色々あって暴走したんだ。それを僕たちが一度バトルして止めてな」

ユウリ「倒した後、ワイルドエリアの何処かへ飛んで行ったようだったから……私たちも探していたのさ。まさか、レッドがゲットするとはね!」

ホップ「けど、前より嬉しそうな感じもするんだぞー! よかったな、ムゲンダイナ!」

ムゲンダイナ「むぎゃー!」😊

グリーン(どの地方も色々起こりすぎだろ……ロケット団が町占拠しただけのカントーって平和なのかもな)

マサル「はは……まぁ、ポケモンの扱いに慣れているレッドが世話をしてくれるなら安心だ」

ユウリ「ムゲンダイナについての話は、道すがら私がしようじゃないか! そうだ、ムゲンダイナといえば……」

マサル「あぁ……そうだな。ガラルの伝説にも関係しているんだ。エンジンシティのホテルにもあった石像の……」

トウヤ「あの剣と盾を持ったやつだね」

ホップ「そうなんだぞ! その伝説についての資料が宝物庫にあるんだぞーー!!」

ユウリ「本来は限られた人しか入れない場所なんだけれど……責任者に直接聞いてみればいいか!」

トウヤ「へぇ、宝物庫。面白そうだねぇ」

キョウヘイ「ひえー、お城って感じっすねぇ。まぁ響きは結構好きっすけど! 宝物庫!」

レッド(歴史の勉強だ…………)

グリーン「おい、あからさまにしょげてんじゃねえ! お前もたまには勉強しろっての」



~ナックルスタジアム~

ユウリ「という訳で!! キバナさんを出していただけないかな!!」✨

ホップ「お願いしますなんだぞーーー!!!」

マサル「朝だから、あまりうるさくしないようにな」

キョウヘイ「ジムリーダーさんがその町仕切ってんのはどこも変わらないんすねぇ」

トウヤ「なんか、シャガさんを思い出すなぁ……」

グリーン「ほんとにな、忙しいんだぜジムリーダーって。忙しいんだぜ!!」

レッド「…………」フイ

ジムトレーナー「確か今はモーニングルーティーンを撮っているはず……ちょっと呼んできますね!」



キバナ「ユウリ! マサル! ホップ! 久しぶりだな、元気してたか?」

ユウリ「やぁキバナさん! まぁまぁといったところだね、キバナさんは相変わらずみたいだ」

マサル「SNSを見てると、誰からかキバナさんの投稿が拡散されてくるもんな」

ホップ「この間のバトルの写真、カッコよかったんだぞー!」

キバナ「だろ! あれは我ながら映えに映えたなと思ってたぜ!」

レッド(でっっっ か)

キョウヘイ(巨人?)

トウヤ(そういえばトウコがフォローしてたなぁ)

キバナ「で? そっちが……あぁ! 覚えてるぜ、ダンデが推薦してたやつらだろ!」

キバナ「他のジムでも暴れてるのを見たぜ、レッドにキョウヘイにトウヤだな!」

レッド(そして陽キャの気配……!!!)

キョウヘイ「はい! キョウヘイっす! 開会式は置いといて、実際に会うのは初めてっすね」

キバナ「おう! SNSだと繋がってるんだけどな!」

キョウヘイ「マジでデカいっすね」

キバナ「だろ~。お前らは中継で見るより小さく見えるな!」

キョウヘイ「うわ~~~!! 腹立つ!!!」

キバナ「……でも、バトルの腕は相当だよな! 見てるだけでもテンションあがったぜ! ダンデが推薦するのも納得だ!」

キバナ「ただ、このオレさまに挑むにはバッジが7個いるんだぜ!」

レッド(なんか凄い既視感)チラ

グリーン「俺こんな派手じゃねえだろ……」

キバナ「……けどな! オレさまに勝ったとして、ダンデに勝てるかどうかは別問題だぜ! アイツはオレの最大のライバルだ!」

キョウヘイ「デジャヴなんすけど……」チラ

グリーン「こんな熱くねえだろ俺は!!」

ユウリ「バトルに燃えるのはいいがね、今日はその話じゃないのさ!」

マサル「この街の宝物庫の見学許可を貰いに来たんだ」

キバナ「宝物庫の? あぁ……いや、ちょっと待った!」

キョウヘイ「むむっ、これは何か試練が来る気配っす!」

レッド(試練!?)

グリーン「お前が思ってるようなやつじゃねえと思うぞ」

キバナ「歴史を学ぶのは良い事だぜ! それに、ダンデの推薦で三人の連れなら信用も出来る!」

キバナ「ただ、ちょうど午前の投稿写真に迷ってたところだ! 新規挑戦者から一人、このキバナとツーショを撮れ!」

キバナ「それが映えていたら許可を出すぜ! チャレンジャーとの写真は伸びそうだ!!」

トウヤ(トウコみたいだな~)

キョウヘイ「最近写真関連の話多いっすね! 流石SNS大国ガラル!」

レッド(だ……誰がいく!?)

誰が撮るか 下1  どんなポーズか 下3(コンマが高いほど映え)

レッド「…………」グイ

グリーン「はあ!? 俺かよ!? 俺はチャレンジャーじゃねえだろうが!」

キバナ「お前は……グリーンだな! カントーのジムリーダーだろ、オレは情報収集も完璧だぜ!」

キバナ「離れた地方のジムリーダー同士がツーショ撮るってのも映えそうだな! よし撮るぜ!」

グリーン「マジかよ!?!?」

レッド「……」ホッ

キョウヘイ「そういえば、グリーンさんってジムリーダーにしては珍しくSNSアカウントないっすよね」

グリーン「何に使えばいいかわかんねえんだよ……あっても見なさそうだしな」

トウヤ(その気持ちはわかるよ……)

グリーン「……で、どんな風に撮ればいいんだよ?」

キバナ「そうだな……あ、オレ二ホンのあの漫画好きだぜ! ジョジョ!!」

キョウヘイ「コラー! 伏せなさいっす!!」

キバナ「おう! それでそのジョ○ョの」

キョウヘイ(伏せれるんすか やりおる)

キバナ「ジョ○ョ立ち! あれは映えだな!」

グリーン「難易度が高いんだよなあ!! ……ま、いいぜ。やってやろうじゃねえか!」

グリーン「俺はカントー最強のジムリーダーグリーン様だ! こんな写真ごときで日和るかよ!」

レッド(そのフレーズ気に入ってるんだなあ……)

キバナ「良い気合の入り方だな! 期待出来そうだぜ! それじゃあ……撮るぜ!」パシャ スッ

キョウヘイ「撮影から投稿までのスピードが尋常じゃないっすね!」

ユウリ「そうだとも、この一緒に撮った相手に『やっぱアップするのやめて』と言わせないスピード……」

ユウリ「これこそがSNSにおいてガラル最強と謳われるジムリーダーの手腕だね!!」

キバナ「おいおいユウリ、そんな褒めんなって!」

レッド(撮られないようにしなければ…………)

キョウヘイ「んで、写真のほうは~っと……結構いい感じっすね?」スッスッ

レッド「みせて……」

キョウヘイ「はーい。ほら、これっすよ」

レッド(グリーンがちっちゃく見える……)

グリーン「結構頑張った方だぜ、普段写真なんて撮らねえからな」

キバナ「そうらしいな? オレのコメント欄なのに、グリーンのレアな写真だーって大騒ぎだぜ!」

グリーン「……へえ? 見せてくれよ」

キバナ「ほら! 流石カントー最強だな、結構ファンがいるみたいだぜ」

グリーン「おお……マジか。いやそうだよな、やべえやつが隣にいるだけで俺も中々……」

レッド(調子乗ってそうなの腹立つ)ゴス

グリーン「ってえ!!!」

ユウリ「カントー最強とガラル最強のツーショ、つまり超最強……というコメントがあるね!」

マサル「はは、二人ともすごいな」

今日はここまで。次回は明日の22時からです。

うーんうまくいかない
以前どっとうpロダ使ったときは大丈夫だったんだけど…
上げられないなら上げられないでまあいいか…
度々スレ汚しすみませんでした

>>809 こちら見れました 可愛い!!!!!!!!!!!!!! ありがとうございます 見られてハッピー

私のテンションが上がったところで更新はじめます

キバナ「そういや宝物庫だったな、用件! 行っていいぜ!」

グリーン「そういやそうだったな」

レッド(自撮りの盛り上がり方がすごかった)

キョウヘイ「グリーンさんって思ったより人気なんすね~」

トウヤ「大人っぽいしかっこいいもんねぇ」

グリーン「お、おぉ……いや思ったよりってなんだよ!!!」

レッド「宝物庫いこう……」スタスタスタ

グリーン「おいレッド待ちやがれコラ!!!!」

ユウリ「ははは! 仲がいいね! それじゃあ私たちも失礼するよ!」ノシ

キバナ「おー! また写真撮ろうなー!」

キョウヘイ「次は俺ともお願いしまーーす!」

キバナ「いいぜ!!!!!」b



~宝物庫前~

レッド「……結構、遠い……」

グリーン「普通にブティックの向こう側だったな」

キョウヘイ「さっきんとこも、この宝物庫も……同じ建物なんすよね?」

トウヤ「本当に大きいんだねぇ……」

ユウリ「そうとも! 私たちも入れない場所も多くてね、全貌は把握していないんだ」

マサル「場所によっては当時のまま残していて、経年劣化が激しいらしいからな」

ホップ「宝物庫は大丈夫なんだぞー! この上だ!」ダダダ

マサル「こらホップ、あんまり走らないようにな! 足音響くから!」

トウヤ「ふふ……」ホンワカ

キョウヘイ(トウヤさん、人のパパっぷりにほんわかしてるっすけど 普段はアンタがアレなんすよ……)

~宝物庫~

キョウヘイ「……なんか、イメージしてた宝物庫とは違うっすね」

レッド「……絵が、ある」

グリーン「語彙なさすぎだろ……あれだろ、タペストリーとかいうやつだろ」

マサル「あぁ。ここにある四枚のタペストリーは、ガラルの英雄伝説について書かれたものなんだ」

マサル「五枚目のタペストリーも存在するんだが、それは別の町にある。その時に教えるよ」

ユウリ「ガラルの建国伝承は、主に口伝とこのタペストリーがもとになっていると言われているね」

トウヤ「へぇ……順番は左から、でいいのかな。これは? 人が二人いるね」

ホップ「若者が二人、その二人が願い星を見た……って内容なんだぞ! その次に、空から厄災が現れて困惑する若者たち!」

ユウリ「次が、厄災を追い払う剣と盾……そして平和になり、彼らによって王国が築かれた、というものだね」

レッド「……この、剣と盾……見たことある……」

ユウリ「そうとも!」ポーン

マサル「やっぱりわかるか?」ポーン

ザシアン「わふ!」

ザマゼンタ「わん!」

グリーン(犬?)

ユウリ「彼らこそ、古にガラルを守ったポケモンなのさ! 言うなれば、伝説のポケモン……だね!」

マサル「つい最近わかった事なんだけどな。それまでは、この若者二人が剣と盾をそれぞれ使い、厄災を退けたと考えられていたんだ」

マサル「実際は、彼らはザシアンとザマゼンタと共に戦ったんじゃないかと思ってる。ポケモンとトレーナーのようにな」

グリーン「へえ。で、その厄災ってのはなんだったんだよ?」

マサル「ブラックナイト、と呼ばれていたんだが……性質からして、ムゲンダイナだったんだろうな」

レッド「……あの子……?」

ユウリ「そうとも! あの可愛い鳴き声に騙されてはいけないとも! 実際は、とてつもない力を秘めたポケモンなのさ」

キョウヘイ「なら、なおさらレッドさんの手に渡ってよかったっすね~」

トウヤ「そうだねぇ。僕が知る中で、一番信頼できるトレーナーだよ」

グリーン「厄災と呼ばれたポケモンか……ま、レッドなら何とかするだろ」

レッド(ギラティナとかアルセウスとか レックウザとかルギアとか……色々いるしね……)

マサル「そうだな。実力あるトレーナーのもとにいるのが一番いい。レッドなら、ムゲンダイナとも上手くやっていきそうだしな」

ホップ「今度バトルさせてほしいんだぞー!」

レッド「いいよ……」

レッド(特訓をつけてからだけど)

マサル「確か、イッシュにも二匹のポケモンと、二人の英雄の話があるんだったな」

トウヤ「そうだねぇ。向こうもちょうど建国の時の話だよ……と言っても、神話って言われるほど昔の話だけど」

キョウヘイ「えーと……双子の王がいたんすよね。でも意見が対立しちゃって、仕えてたポケモンも二匹に分裂したっていう」

トウヤ「そうそう。それが、ゼクロムとレシラムだね。兄は真実を、弟は理想を追い求めたって言われているよ」

レッド(……トウヤとトウコも、双子だ……)

トウヤ「二人は争う内に、どちらも尊重すべきものだって気付いたんだ。だけど、その子孫たちが争いを続けて……」

キョウヘイ「レシゼク激怒、イッシュを燃やし尽くしたのだー! からのスヤァ……って、これ建国神話じゃないっすね!?」

トウヤ「あはは……そのまっさらな状態から、色んな人や色んなポケモンが来て、今の多様性あるイッシュになった~、って話だよ」

マサル「そうだったのか……興味深い内容だな。滅びで終わる神話だとは思わなかった」

ユウリ「ん? だとしたら、今トウヤが連れているゼクロムはなんでいるんだい?」

トウヤ「うん……まぁ、色々あってね。2年前に、僕が彼を起こしたんだよ。それから、僕の仲間になったんだ」

ホップ「へぇー! ってことは……トウヤは凄いんだぞーーー!!」

マサル「はは、シンプルだがそういう結論になるな」

トウヤ「大したことじゃないよ。色々タイミングが良かっただけだから」

キョウヘイ「ま~~~……それはそれとして、ガラルの伝説って色んな所に痕跡残ってて面白いっすよね~」

ホップ「そうなんだぞー! 次に行くラテラルタウンにも面白いものがあるんだぞ!」

ユウリ「そうとも! とんでもない経緯で発見された英雄の像だ!」

マサル「あー……そうだな、経緯はともかくとして、あれも興味深いものだ。早速向かってみるか?」

キョウヘイ「へー? 面白そうっすね!」

レッド「行こ……」

グリーン「修学旅行みてえになってきたな」

キョウヘイ「お、じゃあ夜にでも枕投げ……いや、やっぱナシっす。マサラ人二人はキツイんで」

レッド(がーん)

トウヤ「撮影係としてなら参加したいなぁ」

ホップ「宝物庫を出て、西に向かうと6番道路! そのまま行くとラテラルタウンに着くんだぞ!」

ユウリ「私のおすすめスポットは、街を出来るときの跳ね橋だね!」

マサル「構造上は橋を上げて、閉鎖することが出来るようになってるんだよな。昔争いがあった時の名残だって言われてる」

レッド(ゲームみたい……)

グリーン「悪魔城ドラキュラみてえだな……」

キョウヘイ「こういう場所で映画ロケしてみたいっすよねー」


~6番道路~

レッド「あっ つ…………」

グリーン「一気に荒野になったぞ!?」

キョウヘイ「陽射しが つよい……っすね。 まぶし~~」

マサル「はは……そういえば、三人の帽子はこういう時に便利そうだな」

ユウリ「ふむ、キャップか……それもいいんだがね、今の帽子も気に入っているからね……」

グリーン「そういやこの空間帽子率めちゃくちゃたけえよな……」

トウヤ「僕とレッドはキャップでお揃いだねぇ」

レッド「ねー……」

キョウヘイ「帽子につばがあると、砂嵐の時とかこういう時とか便利なんすよね~」

グリーン「それはわかるけどよお……七人いて帽子被ってないの二人だけってすげえな」

ホップ「なんかいいなー! オレも帽子欲しくなってきたんだぞ!」

ユウリ「そ、それなら私が選ぼうじゃないか! 次にブティックがあったら楽しみにするといい!」

ホップ「やったー! 約束だぞ!」

キョウヘイ「ところで和やかな中悪いんすけど……この結構切り立った崖、登るんすか?」

マサル「あぁ。といっても、梯子が各所にあるから心配ないさ」

レッド「……楽しそう……だけど……あつい」

トウヤ「乾燥もしてるねぇ……あ、草むらだ」

レッド(……面白いポケモン、いるかな)

草むら「」ガサガサ バッ

飛び出してきたもの 下1

ガラルデスマス「でーす?」

レッド「! ……、?」

キョウヘイ「あれ、デスマス……っすか?」

トウヤ「何か……色々違うねぇ」

マサル「リージョンフォーム、ってやつだな。ガラル特有の姿らしい」

ユウリ「といっても、私たちにとってはこっちが馴染み深いんだけれどね」

レッド「……ポケモンなのに、ちょっとヒトっぽい……変な感じ……」

グリーン「は? どういうことだよ」

ホップ「レッド、よくわかったんだぞ! このデスマスは、人の魂が呪いの石板と融合した姿だって言われてるんだぞー!」

キョウヘイ「え!?!? ゴーストタイプってのは知ってたっすけど……そんなんでしたっけ!?」

トウヤ「古代人の魂らしい、みたいなことは聞いたことあったけど……色々違うんだねぇ」

レッド「……普通にゲットできるかな……」

作戦 1,普通にボールを投げる 2,説得 3,そのほか それぞれコンマ判定あり

レッド「……こんにちは……」

ガラルデスマス「です!」

マサル「対話か……!」

キョウヘイ「俺、あの情報聞いてからじゃ話せる気しないっすよ……」

レッド「……えーと……僕と、一緒に……来ない……?」✨

ガラルデスマス「ですー!?」ダッ

レッド「……あ!」

グリーン「馴れ馴れしかったんじゃねえの?」

キョウヘイ「陰キャだったのかもしれないっすね……」

ユウリ「私たちの輝きに耐えきれないとは……悲しいね……」✨

レッド「……次こそ……!!」

キョウヘイ「うえ~~……まぁ……ポケモンなら……」

トウヤ「あはは……」(ヨノワール連れてるのに慣れないんだなぁ……)

キョウヘイ「……」

グリーン「俺もこいつと同じくらいのテンションだぜ」

レッド(そういえばそうだった 緑)

ホップ「人の魂だったものがポケモンだって言われるようになるの、面白いなーって思うんだぞ……!」

ユウリ「呪いの石板っていうのもよくわからないしね……」

マサル「はは……ほら、もうすぐラテラルタウンに着くぞ」




レッド「……、?」

マサル「どうした? ……あぁ、向こうは化石の復元をしてくれる人がいるんだ」

キョウヘイ「化石といえば、レッドさんなんか貰ってなかったっすか?」

レッド「貰った……鳥の……上半身……」

トウヤ「そういえば、もう半分は見つからなかったねぇ……」

マサル「あー……実は、僕も半分の化石を持っててな。これを渡すといい」

レッド「! ありが……、? どっち……?」

マサル「二個……あってな」

キョウヘイ「え、二個?」

トウヤ「あれ、復元するんだよね?」

ユウリ「まぁまぁまぁ……右と左、どっちがいい?」

レッド「え、っと……」

下1 右か左

提督「嫌われスイッチ?」明石「はいっ」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428849410/)
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1602503948/)

外野の反応に負けてエタった先人たち
彼らの冥福を祈りつつ我々は二の舞を演じない様に注意しよう

マサル「あぁ、これだな。そうしたら、これを持っていくといい」

レッド「ありがと……、?」

キョウヘイ「え? これ別のポケモンのやつじゃないんすか?」

トウヤ「首長竜みたいに見えるけど……」

マサル「まぁ、とりあえず持って行ってみるといい」

レッド「う、うん……」


ウカッツ「ん? なんだね君、カセキの復元するのかね?」

レッド「は、はい……持ってるの、これとこれで……」

ウカッツ「わかった、これとこれで復元しちゃって 化石の謎に迫るぞ~~!」

ウカッツ「そーれがっちゃんこ! よし、よし、よしっ!」

レッド(がっちゃんこ?)

ウカッツ「目標達成~! みごとな復元! 太古のガラルで暮らしていた姿が目に浮かぶようだネ!!」

レッド「! みせてみせて……」

パッチルドン「ぱっぢゅん!」

レッド「………… ?」

レッド「えっ…………っと」

キョウヘイ「これ……」

トウヤ「えーと……」

グリーン「これでいいのか? 復元ってよ」

ウカッツ「え? もうバッチリだって!」

パッチルドン「ぱぢゅっ」

レッド(すごいくしゃみしてる……寒いのかな)

レッド「とりあえず……げっとだぜ……」カチ シュウン

皆さん色々お気をつけて 今日はここまで。 次回は金曜日です

書き込みテストがてら
ツイッターで告知した通り、今日の夜更新です

はじめます

レッド「前回のあらすじ……パッチルドン、げっとだぜ」

パッチルドン「ばっぢゅん!!」ガタガタ

トウヤ「えーと……説明を求めてもいいかな?」

マサル「あぁ……ガラルだと、見つかる化石のパーツがまちまちでな。どうやら、全身丸ごとの化石は見つかっていないらしいんだ」

マサル「彼は、今見つかっている化石のパーツからポケモンを復元できることを発見し……この状態こそ、正しい古代生物の形であるとしている」

キョウヘイ「それにしては~~……なんか、己の冷たさに振り回されてる感じがあるっすけど!?」

ホップ「それ故に絶滅したって言われてるんだぞ~」

グリーン「ああ……それなら納得いく、のか?」

ユウリ「少し不思議ではあるが、ポケモンである事には変わりない。大切にしてあげてくれたまえ!」

レッド「うん……特訓、頑張ろうね……」

パッチルドン「ばぢゅ!」

マサル「こっちの道を行けばラテラルタウンだな」

ホップ「見せたいものがあるんだぞーー! 早く早くー!」

レッド「?」


ディグダ像「」

レッド「!?」

キャシオン「うわー! すげーっ、デカいディグダっすね!?」

トウヤ「配置的にはダグトリオのこともイメージしてるのかな」

レッド(そっか……二人は手持ちにいるもんね、ダグトリオ)

グリーン「デカイし立派ではあるが……すげえセンスだな」

ユウリ「なんと言ったって、ラテラルタウンは古代芸術の街でもあるからね!」

ホップ「遺跡もあるんだぞー!」

レッド(ジムもある……楽しみ……)

グリーン「お前は本当にバトルのことしか考えねえよなあ」

レッド「……」ムン

ユウリ「ふっ、ジムチャレンジも中盤だからね!そう感じるのも無理ないとも!」

マサル「それに、ここのジムリーダーとはレッドも気が合うと思う。交流を深めてみてもいいかもな」

ユウリ「あぁ、それは私も考えていたところだとも! きっと意気投合するさ、」

ユウリ「オニオンと!」
マサル「サイトウとな」

ユウリ「……」
マサル「……」

キョウヘイ(めちゃくちゃ微妙な感じで顔を見合わせてるっすね……)

トウヤ「そういえば、ジムリーダーは二人なんだったねぇ。今日は誰なんだろう?」

ホップ「行ってみたら多分わかるんだぞー! もちろん、その前に観光してみるのもいいと思うんだぞ!」

レッド(どうしよう……)

何するか
1.ジムチャレンジ 2.遺跡に行く 3.ほりだしもの市  下1

レッド「……ほりだしもの、ってなんだろう……」

ホップ「気になるなら早速行くんだぞーー!」

レッド「うん……!」


~露天商~

男性「お宝売ってるよ……」

キョウヘイ「既にもう怪しいっすけど」

トウヤ「そう?」

キョウヘイ「露天商ってのは大体……特に街で管理されてる訳でも無さそうっすし……」

レッド「……おたから、ってなんですか……」

男性「お、気になるかい? お宝気になっちゃうかい?」

レッド(気になるか気にならないかでいえば、気になる)コク

男性「一個限定、3000円だよ……中身は買ってからのお楽しみ」

レッド(あんまり嬉しいものじゃなかったときに嫌な気持ちになる値段)

キョウヘイ「そんじゃ俺が金出すっすよ」

レッド「……」

キョウヘイ「いいんすよー、普段無駄に稼いでる自覚はあるっすからね」ポン

男性「たしかに3000円……それじゃあ、お宝を進呈だ」

キョウヘイ「あ、受け取りはレッドさんおなしゃす! その方が良いもの出そうっすし」

レッド「わ、わかった……」

グリーン「お宝ねえ……本当に良いもん入ってんのか?」

マサル「店員さんの目の前で言うことじゃないぞ……まあ、まちまちだけどな」

ユウリ「使えるものは多い……と、思うけれどね、たまに変なものが混ざってる事はあるとも」

ホップ「ポケモンに持たせられる道具も多いから、そこは助かるんだぞ!」

レッド(……良いものでありますように)パカ

中身 下1

レッド「…………?」チャラ

マサル「なんだ、それ? ……キーホルダーか?」

ユウリ「ふむ? ピンク色のタコ……可愛いと言えなくもない……けれど、みたことあるような……」

キョウヘイ「ちょっと!! 何すかこれ!!! 何すかこの触覚!!!! めちゃくちゃ嫌なんすけど!!!!」

トウヤ「眼鏡もかけてるし、これは確信犯かなぁ……」

男性「箱に入ってたんならお宝だよ……」

グリーン「完全ランダムのガチャガチャみてえなクオリティだな……」

レッド「……頭を押すと、しゃべるって……」ポチ

アクピー『ポケモンを強くしてみせますっピ!』

キョウヘイ「は、腹立つぅ~~~!!! 破壊してぇ~~~~!!!! これは流石にごみくそっすよ」

マサル「こら、言葉が悪いぞ」

レッド(あんまり使いたくないかもしれない)ポチ

アクピー『超高速理解(わか)りましたっピ!』

キョウヘイ「わかるのかよ!!!」

レッド「……」ポチ

アクピー『科学でキュレムを強くすればいいんですっピね!』

レッド「……」ポチ

アクピー『これはハッピーフリゲートですっピ!』

キョウヘイ「ちょっとレッドさ~ん、気に入らないで欲しかったっすよそれ~~~!」

グリーン「おいお前マジで気に入ったのかよ!?」

レッド「なんか……面白くはある……」

トウヤ「あんまり一気に面白く感じちゃうと、飽きた時に捨てる他無くなっちゃうから気をつけてね」

ユウリ「あぁ、どうしてあの時はあんなに面白く感じていたのか……となるやつだね!」

キョウヘイ「マジでこの触覚腹立つ~~~……」ペシ

アクピー『ピ~』

キョウヘイ「……」イラッ

トウヤ「キョウヘイ、本気になるのはやめようね……」

レッド(何で僕あんなに面白がってたんだろう……)

グリーン「飽きるのも早えな……燃えるゴミだぞそれ」

トウヤ「今度あったら元ネタの人にあげてみる?」

レッド(機械だし喜ぶ……のかな)

レッド「……どう思う……?」

キョウヘイ「なんで俺に聞くんすか~! ……まぁ、あげたら喜ぶと思うっすよ。中身より、レッドさんに貰ったってことで喜びそうっすけど……」

ホップ「凄いぞ! どんな反応が来るのかもわかっているんだな!」

キョウヘイ「わかりたくね~~~っ!!!」

レッド(……ひと盛り上がりしたし、ジムに行ってみようかな……)


~ラテラルスタジアム~

レッド「……」キョロキョロ

マサル「ん、どうした?」

レッド「……ひと、少ない……?」

ユウリ「フッ……そうだとも! エンジンシティは最初の難関。カブさんを越えられないチャレンジャーも多いのさ!」

マサル「ここからも、また強豪ぞろいだ。頑張れ!」

レッド「……うん」

今日のジムリーダー 偶数でサイトウ 奇数でオニオン 直下コンマ

レッド「……」

レッド(ゴーストタイプの雰囲気を感じる)

観客「今日のジムリーダー、オニオンくんらしいよ!」「えー! 私ファンだからちょーうれしー!」

レッド(オニオンくん……男の子なんだ)


~スタジアム内~

レッド「……コーヒーカップ……」

ジムトレ「これに乗っていただき、下に向かっていただきます! 壁にぶつかったらぐるぐる回って抜けてくださいね!」

レッド「………………………………」


~観客席~

グリーン「マジかよ!? 大丈夫かよあいつ……」

マサル「どうしたんだ?」

グリーン「あいつ、乗り物に酔いやすいんだよな……リザードンやらラティアスなら平気なんだけどよ」

ホップ「それだと大変かもしれないんだぞ!!」

ユウリ「半端なく回されるからね、あのコーヒーカップ……!」

グリーン「くそ、先に調べときゃよかったな……」

レッド(コーヒーカップ……酔うとは思うけど、困難には立ち向かってこそ)

レッド(いつまでも乗り物酔いしている僕じゃないところを見せる……!)ガチャ

実況『レッド選手、覚悟を決めたような表情でコーヒーカップへと乗り込んでゆきます!』

レッド(これを乗り越えて……バトルにも……勝つ!!!)バタン


~控室~

キョウヘイ「めちゃめちゃ覚悟決めてそうっすね……」

トウヤ「レッド、大丈夫かなぁ……」


レッド「…………」

レッド「…………!?」

レッド「?!?!?!?!?!?!?!?!?」

レッド「、 あ」

レッド「ーーーーーーーー!?!?!?」


~観客席~

グリーン「レッドーーーーー!!!」

ホップ「い、今までにないぐらいレッドが大変そうなんだぞ!?!?」

マサル「大丈夫か? 下に行って降りたらすぐバトルだぞ……!」


ジムトレ「だ、大丈夫ですかな?」

レッド「………………」ポーン

ダークライ「……」

ジムトレ(この殺気……強いッ!!!)ポーン

バケッチャ「ばちゃ!」

レッド「……!」

ダークライ「……」グッ ブンッ

バケッチャ「ちゃばーー!?」バタッ

ジムトレ「い、今の一瞬でシャドーボールを!?!?」

マサル「す、凄いな……杞憂だったか?」

ユウリ「息もぴったりだったね……」

グリーン「あいつ……相当ヤバイみてえだな。今のバトル、ほとんどポケモンにまかせっきりだったぜ」

ホップ「そ、そうなのか!?」

グリーン「おう、多分今の指示、『ちょっと今余裕ないから頑張って』みたいな感じだと思うぜ」

マサル(あの沈黙からどうやってそこまで読み取ってるんだ……)


レッド(あの後も……回ってバトルしたけど、まだもう一回ある……!?)

レッド(目がぐるぐるする もうだめかもしれない いや 駄目じゃない 勝つ!!!!!)ガチャ バタン

レッド「……ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」グルグルグルグルグルグルグル

レッド「…………、……」

レッド「……」フラ ガチャ

レッド「…… …… ……」ポーン

ダークライ「……」チラ

ジムトレ「も、もうバトルの準備は出来ているようだな……! 俺を倒してジムリーダーのもとまでたどり着けるかな!?」

直下コンマ 高ければ高いほど乗り物酔い

レッド「…………!」ポーン

ダークライ「…………」


グリーン(あいつもう全部ダークライで乗り切る気か……?)


ジムトレ「ぐわぁーーーー!!!!」

レッド(とりあえず人権は失わないでよさそう ジムチャレンジ、達成……!)グッ


~控室~

キョウヘイ「だ、大丈夫そうっすよ!! よかった~~~!!」

トウヤ「よかったー!! あとはもう安心して見られるね……」

キョウヘイ「一応本番はここからっすけどもね!」


~スタジアム バトルフィールド~

レッド「…………」ザッザッ

オニオン「…………」ザッザッ

レッド「…… …… ……」

オニオン「……オニオンです」

レッド「……レッド、です……」

オニオン「……」

レッド「……」

オニオン「……い、いきます……!」

レッド「…………」コク


ホップ「こんなに静かなバトル開始、初めて見たんだぞ!?」

ユウリ「タイミングが掴めずレフェリーも慌てているね!」

マサル「あー……確かに、これは似た者同士かもな……」

オニオン「……がんばって……!」ポーン

ヨノワール「よのわわ……」

レッド「……」ポーン

ダークライ「……」

オニオン「……その子……」

レッド「……大丈夫……」

オニオン「わ、わかりました……!」

実況『聞いている側としてはまったくわからない会話が繰り広げられている!』

実況『もしやチャレンジャー、オニオンと相対するほどの不思議パワーの持ち主か!?』

レッド「……いくよ……!」

ダークライ「!」バッ ブンッ

ヨノワール「のわ!?」バタッ

オニオン「……ヨノワールが、一撃で……」

オニオン「そっか……その子……とっても仲良し、なんですね……」

レッド「…………」

ダークライ「……」

オニオン「それなら……、」ポーン

ポットデス「じゃば……」

レッド「……」スッ

ダークライ「……!」ブンッ

ポットデス「ぶじゃば!」バッシャ

レッド(あ、耐えた)

オニオン「……たえ、ます……」「ギリギリだけど……」

オニオン「……こっちも……シャドーボール……!」

ポットデス「じゃばーー!!」ゴゴゴ ブンッ

ダークライ「!」

レッド「……ダークライ」

ダークライ「……」コク バッ

オニオン「! いなくなった……」

ポットデス「じゃばすくりぷと……」キョロキョロ

ダークライ「!」バッ ゴンッ

ポットデス「ぱりーん!」バタッ

オニオン(ふいうち! ……ぶつり技は、難しかったね。ポットデス……)シュウン

オニオン「……次で、最後の一匹……です」

オニオン「最後……寂しいね……怖いね……でも……」

オニオン「がんばろう、ゲンガー……!」ポーン

ゲンガー「げぇん!!」

レッド「……」

ダークライ「……」コク

レッド「……」シュウン ポーン

レッド(ダイマックス、するはず。だとしたら、今のダークライには少し大変)

レッド(……ゴーストタイプか、あくタイプが、いいかな……それ以外でも勝てるけど)

レッド(僕の仲間の中だと……今戦いたそうなのは……)

出すポケモン 下1

レッド「……」ポーン

アブソル「そるっ」「……?」

レッド(メガシンカは出来ない ごめんね……)

アブソル「そる!」

レッド「……うん」(それがなくても戦えるように、シロガネ山で特訓してきたもんね)

オニオン「あくタイプ……怖いね……大丈夫……」

オニオン「……ゲンガー、キョダイマックス」シュウン ポーン!

キョダイゲンガー『げえええ ええ えええん……』ゴゴゴ

オニオン「闇で包んで……!」

レッド「……アブソル、いくよ……」

アブソル「そる!」シュウン

レッド(メガシンカとはちがうけど これはこれで 面白いと思う!)ポーン

ダイアブソル『そーーーーる!!』ズシン

レッド(……楽しそう)

オニオン「逃がさない……こっちにおいで……ゲンガー、キョダイゲンエイ……!」

レッド「……正面から、ダイアーク……!」

キョダイゲンガー『げえええええええええん!!!』ゴゴゴゴゴ

ダイアブソル『! そるーーーーっ!!!』ブンッ

オニオン「! 闇が……切り払われる……!」

レッド「……暗いのも、楽しいけど……」

レッド「今日のバトルは……見せたいやつが、いるから……」


グリーン「あいつの戦い方、変わらねえな」

マサル「へえ、そうなのか?」

グリーン「変わらねえよ。変わらねえまま、強くなっていきやがる」


オニオン「……!」

キョダイゲンガー『げええん……』バタッ シュウン

オニオン「……すごい……ボクの、まけです……」

オニオン「つよかった……あの、レッドさん、ですよね……」

レッド「……」コク

オニオン「……」

レッド「……」

オニオン「お、応援……してます! これ、その、ゴーストバッジ、です」

レッド「……ありがとう」

レッド(バッジ、ゲットだぜ)

オニオン「……よければ、また……お話、してくれませんか……」

レッド「……うん。いいよ……」

オニオン「ありがとうございます……夜、おむかえにいきますね……」

レッド「まってる……」


~控室~

キョウヘイ「会話だけ見るとめっちゃホラーなんすけど」

トウヤ「レッドは全然気にしてなさそうだねぇ」

キョウヘイ「レッドさんっすもんねー……」

今日はここまで。
SS速報くんめちゃめちゃ重くて書き込みに苦労するので、次スレから引っ越しを視野に入れてます
掲示板式で他にいいところ……どこなんだろう 探してみます とりあえずの報告でした

はじめます

~観客席~

レッド「……」v

ホップ「レッド、もう体調は大丈夫なのかー!?」

レッド「バトルしてたら……治った……」

グリーン「お前はほんと単純だよな」

レッド(うるさ……)ベシ

グリーン「やめろやめろ」

ユウリ「フ、仲がいいことは素晴らしいことだ……!」

マサル「そうだけどな、そろそろトウヤの出番だぞ」

レッド「! ……」イソイソ


~スタジアム~

ジムトレ「コーヒーカップです!」

トウヤ「ですねぇ」

トウヤ(確かにぐるぐる回るし、全体の把握は難しそうだけど……さっきレッドの挑戦を見てたから、なんとかなるかな)



トウヤ「だめかもしれない~~~~~~!!!」グルグル

トウヤ「お、思ったより回るっ……」

トウヤ(けどここで左にいけば、最低限の被害で済むはず!!!)グルグル


~観客席~

レッド(見てるだけで酔いそう)

マサル「あれは大変だよな……トウヤはああいうの苦手なのか?」

レッド「ふつう、だと思う……」

ユウリ「だとしたら大変だろうね! あぁ、普通の人にアレはつらいとも……」

グリーン「でも、なんだかんだ最短ルート通ってるよな……」

レッド(トウヤ、すごいな~……)


ぐるぐる度 下1コンマ(高いほどぐるぐる)

トウヤ「あはは、大変だったねぇ」スッ スタスタ


~観客席~

レッド(凄いまっすぐ歩いてるーー!!)

グリーン「あいつ……かっけえじゃねえか!!」

ユウリ「何ィ!? な、なかなかやるね……!」


~バトルフィールド~

トウヤ「こんにちは」

オニオン「こ ……こんにちは……オニオン、です……」

トウヤ「僕はトウヤです、よろしくね」

オニオン「は、はい……! い、いきます!」ポーン

シャンデラ「しゃあ~~~~ん!」

トウヤ「見慣れたポケモンが出てくると安心するなぁ……」

トウヤ「この子にぶつけるなら……」ポーン

カイオーガ「ぐおーーーう!!!」

~控室~

キョウヘイ「やりおったーー!! やりおったでこいつ!!!」

オニオン「……!!」

トウヤ「あはは、びっくりするよね……大きいし」

トウヤ「けど、あまり動揺はしないほうがいいよ。ポケモンにも伝わるからね……カイオーガ!」

カイオーガ「ぐおおおおおお!!!」バーーーッ

シャンデラ「しゃあーーー!?!?」

オニオン「あ、っ……シャンデラ……!」

トウヤ「僕はこの子のまま戦うよ。次はどうする?」

オニオン「……サニゴーン!」ポーン

サニゴーン「さあにい……」

トウヤ「確か……ゴーストタイプだけ、だったかな。それじゃあ試しに……カイオーガ!」

カイオーガ「ぐおおおおおおおおお!!!!」バーーーッ

サニゴーン「さにい……!」

トウヤ「……なるほどね」

オニオン「まだまだ……まだです……、サニゴーン、ちからをすいとる……!」

サニゴーン「さああ……にい……!」ギュウウ

カイオーガ「ぐおお!!」

トウヤ「! 回復されちゃったかぁ……それに、攻撃も下げられちゃったね」

トウヤ「うーん……けど、ここは突破できそうかな。カイオーガ、アクアテール!」

カイオーガ「ぐ、おおおお!!!」ブンッ

サニゴーン「さにーー!!」バタッ

オニオン「あ……最後の、最後の一匹……寂しいね……大丈夫……」

オニオン「……ゲンガー!」ポーン

ゲンガー「げえん!」

トウヤ(……さて、どうしようかな。あくタイプのポケモン持ってないから、僕自身が悪役っぽくなることで対応してたけど)?

トウヤ(このゲンガーもキョダイマックスするはず……カイオーガでも無理やり相手出来るかもしれないけど、攻撃も下がってるし……)

1,続投 2,手持ち入れ替え 下1

トウヤ(確かに特殊技でごり押しすればいっか……)

トウヤ(……元々大きいカイオーガがダイマックスしたらどうなるか、僕も気になるしね)

オニオン「……闇で包み込んで……キョダイマックス……!」ポーン

キョダイゲンガー『げえええええん!!!』

トウヤ「カイオーガもやってみようか。ダイマックス!」ポーン

ダイカイオーガ『ぐおおおおおおおおおおおおお!!!!』


~観客席~

レッド(劇場版?)

マサル「スケールがすごいな!」

ユウリ「周りが暗い分、闇落ちしたみたいに見えるね……」


オニオン「……ぶつけあい、ですね……」

トウヤ「そうだねぇ……どうなるかな」

オニオン「真っ暗な……海には、友達がたくさん……ゲンガー、キョダイゲンエイ……!」

トウヤ「それなら、みんなまとめて流しちゃおうか。ダイストリームをぶつけちゃおう!」

実況『これは……水しぶきの気配! こちらのジムはバウスタジアムと違い濡れることはないのでご安心を!』

トウヤ「いいことを聞いたね。それじゃあカイオーガ、全力で!」




~観客席~

トウヤ「お待たせ~、バッジ貰って来たよー」

レッド「おかえり……」

グリーン「お前、たまに大人気ねえよね……」

トウヤ「あはは、バトルはいつだって全力だからねぇ」

マサル「かなりの迫力だったな……」

ホップ「すっごかったんだぞーーー!!!」ブンブン

ユウリ「ふっ、ホップには好評だったようだね……」

マサル「お、キョウヘイの番が来たみたいだな」

レッド「……キョウヘイは、ぐるぐる得意だけど……」

トウヤ「あぁ……ここの雰囲気は苦手かもね?」


~スタジアム~

キョウヘイ「暗い!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「いや 落ち着くっすよ俺……今回はスタジアム、色んな人が見てるわけで」

キョウヘイ「当然俺のファンも見てるわけっすから! カッコ悪いとこは見せらんないっすね!!」




キョウヘイ「わーーーーーーい!!!」グルグルグルグル

キョウヘイ「ちょっとコントロールは難しいっすけど、慣れればいけるっすねこれ!」

キョウヘイ「何がいいって、回っちゃえば周りの暗さが気にならないところっす!! ……と、チェックポイントっすね」

キョウヘイ「道中のバトルもサクサク終わらせ……」

ジムトレ「ゴーストの強さ、お見せしよう……」ヌッ

キョウヘイ「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

ジムトレ「」キーーーン

キョウヘイ「あーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」ポーン

キリキザン「……」


怖かった度 直下コンマ

キョウヘイ「なんだ、よく見たらただのじいちゃんばあちゃんっすね!」

ジムトレ「失礼な! まだまだ現役じゃわい!」

キョウヘイ「あっすません!!」


~バトルスタジアム~

キョウヘイ「普通のスタジアムなの助かるっすね~~……お」

オニオン「……今日は、お客さんがいっぱい……よかったね、淋しくないね……」

キョウヘイ(こええ…………)

オニオン「……こんにちは、オニオン、です……」

キョウヘイ「こんちわ! 俺はキョウヘイっす! よろしゃす!!!」

オニオン「…………」ジッ

キョウヘイ「……えっと」

オニオン「あ……す、すみません……まず、バトルを……!」ポーン

ヨノワール「よのわわ……」

キョウヘイ「エッなになになになに!? と、りあえず キリキザン!!」ポーン

キリキザン「じゃきん!」

キョウヘイ「ヨノワール……なら、残念なことによーく知ってるんすよねー」

キョウヘイ「まぁ世のヨノワールは悪くないんすけど! 残念なのは一個体だけなんすけど!」


~観客席~

レッド(世の ヨノワール!?)ガタッ


キョウヘイ「先手を取って撃破っすよ! キリキザン、辻斬り!」

キリキザン「じゃきん!」ザシュッ

ヨノワール「よのわ……、のわ!!」キィン

キリキザン「!」

ヨノワール「……」バタッ

キョウヘイ「げ、今の……」

オニオン「……かなしばり、です……最後の力を……ふり絞って……」

キョウヘイ「うげ~~~……困る~~~……」

オニオン「……次は……この子……!」ポーン

シャンデラ「しゃあ~~ん!」

キョウヘイ「げ」

キリキザン「……」

オニオン「……影の動きは、すっごく速いんです……光に頑張ってついていくから……」

オニオン「回り込んで……火炎放射!」

シャンデラ「しゃあ~~~ん!!」ボオッ

キリキザン「!!」

キョウヘイ「キリキザンーーー!! ぎ、ギリ耐えっすね……! つーか絵面がめっちゃイッシュでいいっすね今」

キョウヘイ「なんて言ってる場合じゃないっす! 一か八かだったっすけど、かかったっすね!」

キョウヘイ「しっぺ返し!」

キリキザン「……、じゃきん!」バッ

シャンデラ「しゅあ~~!」バタッ

キョウヘイ「うし、なんとか……あ!?」

キリキザン「じゃ、き……!」ボオッ バタッ

キョウヘイ「……ほのおのからだ~~~!!!」

オニオン「……最後の一匹……悲しいね、寂しいね……」

オニオン「すぐ……友達を……増やしてあげる……」

キョウヘイ「怖いっすよお~~~……、ごほん」

キョウヘイ「だーっはっはっはァ! すぐにお友達のところに送ってやるっすよ!!」

オニオン「ひ……!」

キョウヘイ(え? 逆に怖がられてしまったっす 申し訳無……)

オニオン「……ゲンガー、キョダイマックス……!」ポーン

キョダイゲンガー『げえええええん!!!』

キョウヘイ「さ、て そうくるっすよねーー……」

キョウヘイ「相打ちを狙うか~、ちゃんと耐えて倒すか……」

出すポケモン 下1

キョウヘイ「マジか……いやまぁ、ゴーストにはゴーストをぶつけるんすよ!!」ポーン

ダイヨノワール『世界の中心で愛を叫びます!!!!!』

キョウヘイ「叫ぶな!!!!!!!」

オニオン「……素敵なお友達ですね……ボクらも負けない……」

オニオン「……キョダイゲンエイ……!!!」

ゲンガー『げえええええええええええん!!!!!!!』ゴゴゴゴ

キョウヘイ「よしヨノワール、特攻! パワーに任せてダイホロウっす!!」

ダイヨノワール『はい!!!!!!!! この身砕けても!!!!!!』ゴゴゴゴ

実況『呪いのパワーがぶつかり合う!! これはどちらも倒れたか!?』

ゲンガー『げええん……』バタッ

ヨノワール『勝ったーーーー!!! 勝ちましたよ!!!』フラフラ

キョウヘイ「なーんだ、一緒に倒れてくれると思ったんすけどね」

ヨノワール(そう言いつつ、倒れない事を計算の上で指示をしているの知ってますよ……)

オニオン「あ、ありがとうございました……強かった、です……!」

オニオン「ゴーストバッジ……どうぞ……!」

キョウヘイ「あざっす! ……ところで、最初に見てたのって……」

オニオン「…………えっと……」

キョウヘイ「もーーー!! なんで視える系の人みんな同じリアクションなるんすか!!」

オニオン「………………」


~観客席~

キョウヘイ「いえーい勝ったっすよ!」 

レッド「おめでとう……」

トウヤ「良いバトルだったねぇ」

キョウヘイ「そうっすよねーー!!」

マサル「あぁ、キリキザンとシャンデラの戦いが特によかったな……」

ホップ「オレは最後の立ってたヨノワールがカッコよかったと思うんだぞ!」

今日はここまで。明日も21時からです(終わりは早め)

はじめます

~ラテラルタウン~

マサル「グリーンから見て、ガラルのジムバトルはどうだった?」

ユウリ「素晴らしいだろう、そうだろう!」

グリーン「なんつうか……面白いよな。技が当たるたびに歓声が起きて、最後の方は応援歌まで流れてたろ」

グリーン「カントーじゃ、バトルってのはトレーナーだけのもんだが……こっちじゃそうじゃないんだな」

グリーン「確かに、これは町おこしにうってつけだよな。バトルを見るために人が大移動する訳だ」

レッド「すごい……」

キョウヘイ「電車が発達してるのも納得っすよねー。イッシュも電車があるとはいえ、結構違うっすもん」

トウヤ「あの場に立つ身からすると、ちょっと緊張するけど……見たところ、他のチャレンジャーはそうでもなさそうだよねぇ」

ホップ「オレたちにとっては、これがジムバトル! だから、あんまり違和感はないんだぞ!」

グリーン「……この光景も、ガラルじゃ普通なのか?」


観客「いやー、今日もすごかったよな!」「見たか? レッドのあのアブソル! かっけぇー!!」「マジ尊い……」

観客「トウヤくん、すごいポケモン出してたねー!」「コーヒーカップも平気そうだったし~!」「かっこよかったー!」

観客「キョウヘイ様マジ最高だった。。。」「グッズ爆買い確定」「今日もビジュよかったね」


マサル「まぁ……ちょっと過度ではあるが、出待ちはよくあるものだな」

ユウリ「三人も順調にファンが増えているみたいだ、流石だね!」

ホップ「キョウヘイ、ぐっず? 出してるんだぞ?」

キョウヘイ「バトル中の写真とか、そういうのだけっすけどね」

レッド(いつの間に……)

グリーン「はあ~……すげえな……おいレッド、お前大丈夫かよ?」

レッド「……まぁ、わりと……」

レッド(エリカとかと似たようなものと思えば……)

マサル「それにしても……すごいな。ここにいるの、ほとんど三人のファンじゃないか?」

レッド(そうなのかな……)


様子を見てみるグループ 1,レッドファン 2,トウヤファン 3,キョウヘイファン  下1

レッド(……ちょっと様子を見てみようかな)サッ

マサル(変装の手際が良すぎる 探偵か……?)

レッド(キョウヘイ、もともとファンが多いからなぁ……どうだろう)コソコソ

観客「でさぁ……見た? バトルに勝った時の……ファンサ……」

観客2「見たあ~~泣 絶対こっち見てたよね泣 うちわ持ってきててよかった泣」

観客3「私、キョウヘイ様はバトルから入ったんだけど……マジいいね……」

コトネ「でしょーっ! 映画のDVD持ってきてるから、今度一緒に見よう!!」

レッド(コトネ、こっちで友達作ったんだ……よかったね……)ホンワカ

レッド(……っていうか、若い女の子ばっかり……流石……)

観客「あ!!! SNS更新されてる~~~~、ユニフォーム自撮りは流石に犯罪じゃない!?」

観客2「好きすぎる~~~……オタクの需要をわかってるよお……保存しよ」

レッド(……なんかみんな……似たような服を着ているので……よくわからない コトネしかわからない)

レッド(誰かに話を聞いてみようかな……)


誰に話を聞くか 1,観客1 2,コトネ 3,その他(いそうな人)   下1

レッド「……こんにちは……」

観客「え? こんにちはー、えーと……僕、どうしたの?」

レッド「えっと……キョウヘイの話してたのが、聞こえて……」

レッド「キョウヘイの、どういうところが好きなのかな、って……」

観客「え、聞きたい!?!?」

観客2「こいつ、推し語り長いよ~」

レッド(熱意あるファンだ……!)

観客「私、もともとバトルとかあんまり好きじゃなかったんだけど、SNSで俳優がジムチャレンジに出るってバズっててね」

観客「誰だろーってみたら、イッシュの若手俳優で私より年下で、そんで顔がいい!」

観客「せっかくだからテレビで配信してたジムチャレンジの……ターフタウンのバトル見たんだ」

レッド(あれってテレビ配信されてたんだ……そういえば言ってたような……)

観客「そしたらさ、自信満々にでてきて。観客にもカメラにも全然臆してない上に、すっごいポケモン出してて」

レッド(そういえば、キュレム出してたっけ……)

観客「めっちゃすごいポケモンだ! って、全然詳しくない私でもわかったんだけど」

レッド(特性、プレッシャーだもんね……)

観客「キョウヘイ様も、ぜんっぜんそれに負けないくらい存在感があってさ」

観客「その時思ったんだ、この人についていきたいって」

レッド「……ついて、いく?」

観客「あーー、ちょっと違うかも? 追いかけたい! みたいな……見てたいな、って感じの……」

観客「一瞬でファンになったみたいな! もちろん顔の良さもあってなんだけど~」

観客「ああいう自分を持ってて自信満々なタイプとか元から好きだったし」

観客「で、バウスタジアムに応援にいったら丁寧なファンサしてるところも見ちゃって~~! 推すしかない!」

レッド(なるほど……確かにキョウヘイは堂々としててすごい)

観客2「キョウヘイ様はこういう狂信者的ファンを作るのが上手だよねー。あたしもそうだけど……笑」

観客「あとなんか、関係性オタク? みたいな人もいたよ。よく一緒にいるらしいお友達と先輩がいるらしくって」

観客「お友達の方はちょっと年下みたいなんだけど、ちょうど君くらいに……」

レッド「…………」

観客「…………わーーーーー!?!? レッドくん!?!?!?」

レッド(やっべバレた!!!!!)ダッ



レッド(危なかった……人が多いから、なんとか撒けた)

キョウヘイ「あ、いたいた。レッドさーん、自分のファンほっといて何してたんすか?」

レッド「……キョウヘイの、ファンと……お話」

キョウヘイ「えー!? 俺の!? ……どうだったっすか?」

レッド「面白かった……ふぁんさ? が、よかったって……」

キョウヘイ「そうっすよね~~。俺、スタジアムにいるの全部自分のファンだと思って全方位にサービスしてるんで!」

レッド「そうなの……?」

キョウヘイ「そうすれば、目が合わなかった人が出ないっすし。ファンじゃなくとも落としてやる気概でやってるっすよ」

レッド「おおー……ぷろ……」パチパチ

キョウヘイ「実はそうなんすよ~、俺プロなんすよね~~~!!」ドヤ

レッド「……あれ、トウヤたちは……?」

キョウヘイ「それが、俺もさっきまで単独行動でファンサして回ってたんで知らないんすよね~。どこ行ったんだか」



グリーン「で? あの辺りがレッドのファンなのか?」

トウヤ「そうだよ……やっぱり、前回と比べてかなり増えてるね」

ホップ「人気がどんどん出てるってことなんだぞ!」

ユウリ「フ、私も油断していられない勢いだね……!」

マサル「……で、なんで二人は変装してレッドのファンの様子を見に行こうとしてるんだ?」

グリーン「あいつは変なのに好かれやすいからな。一般人があいつにボコられる前に止めねえとだろ」

トウヤ「僕も似たような理由かなぁ。キョウヘイは慣れてるから大丈夫だけど、レッドはね……心配で……」

ユウリ「トウヤに関しては、自分のファンの方を優先したほうがいいと思うけれどね?」

トウヤ「うーん……僕は、いいかな。キョウヘイみたいに人を喜ばせるとかできないから」

グリーン「人が多すぎてどれが怪しいかわかんねえな……適当に声をかけてみるか」

どんな人に声をかけるか 下1(コンマが高いほどヤバイファン)

オタク「いやww 今回のレッド氏のバトルも最高でしたなww フホホww」

グリーン「あいつ怪しすぎんだろ!!! 今のご時世チェックシャツにリュックだぞ!?」

トウヤ「僕の時代にもいなかったなぁ、ああいう人……」

グリーン「アレはヤバいだろ……おい、お前」

オタク「え?ww 何ですかな?ww 貴殿もレッド氏のファンですかなww」

グリーン「…………まあ、そんなところだ。お前、レッドのどんなところが好きなんだよ」

オタク「それは勿論あの強さwwwwww 開会式からヲチしてるジムチャレガチ勢ですが、レッド氏は飛びぬけてますからなww」

オタク「オタクとしてはチート級の強さトレーナーとか注目せざるを得ないww」

グリーン「へえ、わかってんじゃねえか」

トウヤ(嬉しそうだね……)

オタク「それと忘れてはならないのはあのビジュアルwwwwww 儚げな強キャラ美少年とかwwwwww いやむしろロリwwwwww」

グリーン「ああ!?」

トウヤ「へぇ、わかってるね」

グリーン「お前な、見た目は一旦置いとけよ!! 今はジムチャレンジだろうが! 強さを見ろ強さを!!」

オタク「んんwwwwwwww ガチ勢ktkrですなwwwwwwwwww」

グリーン「が、ガチじゃねえし! いやお前らと比べたらガチだけどよ!!!」

トウヤ「まぁまぁ……ところで、お兄さんは他のファンみたいに直接レッドに会おうとは思わないの?」

オタク「いやいやww 自分から会いに行くのはあまりに恐れ多くwwwwww しかしうっかりエンカウントしないかとウロウロしてる次第wwww」

オタク「まぁww うっかり会えたら握手とかww あわよくば連絡先をとは思いますがwwww」

グリーン「……微妙だな。セーフか? アウトか?」

トウヤ「まぁ、わりと平均的なヤバさかな……まだ妄想だけで済んでるみたいだし」

グリーン「一応顔は覚えておくか……実際に近付いてきたらその時だな」

トウヤ「そうだね……」

オタク「んんwwwwwwww 貴殿たちは中々のレッド氏ガチ勢と見たwwwwwwww 新参でスマソ」

グリーン(話の内容はともかく、雰囲気はわりと懐かしいから嫌いじゃねえんだよな……)

トウヤ(この先もあのチェックシャツで生きていくのかな……)

オタク「ところでww こちらにレッド氏のバトル中写真があるのですがwww」

オタク「そちらでお持ちのレッド氏の写真があれば交換しませぬかwww」

グリーン「はあ!? レッドの写真!? そんなの……」

トウヤ「うーん、どんなのがいいかなぁ」

グリーン「あるのかよ……!!」

オタク「ではこちらをw ……お主www この写真www カメラ目線な上に信頼しきった目線を送られているようですが」

オタク「レッド氏とどういう関係にあるのか説明しろお!!!!!!!!」

グリーン「やべっオタクがキレた!!!!」ダッ

トウヤ「逃げようか!!」ダッ



キョウヘイ「お」

レッド「あ……」

グリーン「なんだ、戻ってたのかよ」

トウヤ「ぜえ……はあ……」

キョウヘイ「え!? どこで走ってきたんすか!?」

マサル「……」察し

ユウリ「人ごみの中を走ると危ないから気を付けるようにね! ……マサルが言わないので、代わりに私が言っておこう」

マサル「あ、あぁ……ありがとな。それで、どうだった?」

グリーン「平均的だったな。最後キレてたけどよ」

トウヤ「そうだね、撮ってた写真も平均的にアレだったけど」

レッド「……???」

キョウヘイ「なるほど……」察し

今日はここまで。次は木曜日です

はじめます

キョウヘイ「さーて、ファンとも触れ合ったっすし……」

レッド(ポケモンみたいな言い方だ……)

キョウヘイ「そろそろ出ますか! いやー、楽しかったっすねラテラルタウン……と思ったっすけど、遺跡とかがあるんでしたっけ」

ユウリ「そうだとも! 遺跡と言っても、見どころは像くらいだけれどね。さ、こっちだ!」

マサル「スタジアムを出て、西側に少し行けば遺跡だな」


~ラテラルタウン~

レッド「……あっち?」

グリーン「なんつうか……思ったより人がいるもんだな」

ホップ「遺跡にある像は最近見つかったものだからなー! 今、観光の目玉なんだぞ!」

トウヤ「へぇ、それは楽しみだなぁ」



~ラテラル遺跡~

キョウヘイ「お、これが例の像っすね。……あ、二人の連れてるポケモンとそっくりじゃないすか!」

レッド(かわいい……)

トウヤ「その奥にも人の姿をしたものが二つ……これがタペストリーに出てきた人だね」

ユウリ「そうだね、これはザシアンとザマゼンタを模した像だろう。この像はつい最近、事故により見つかったんだけれどね」

マサル(事故……まぁ、事故みたいなものだったな)

ホップ「それまでは英雄が人であると信じられていたものの、この像の発見でより英雄ポケモン説の信憑性が強くなったんだぞ!」

レッド「へー……」

トウヤ「二匹が人を守るように立っているのが印象深いねぇ」

キョウヘイ「あの人たちとこの二匹も仲良かったんすかね~」

マサル「本人たちはそうだったかもしれないが……後世の王族にとってはそうではなかったみたいだ。この像も隠されていたしな」

レッド(難しい話になってきた……)

???「……見つけました」ザッ

レッド(闘気!)バッ

トウヤ「うん?」

キョウヘイ「お?」

マサル「どうした? ……あぁ、サイトウさん。三人とも、彼女がこの街のもう一人のジムリーダーだ」

サイトウ「はい、わたしがサイトウです。みなさま、はじめまして」ペコ

レッド「……」ペコ

トウヤ「はい、はじめまして」

キョウヘイ「はじめまして~。なんか……格闘タイプの人っぽいっすね」

サイトウ「お分かりになりますか。そうです、わたしは格闘タイプのポケモン使いであり……」

サイトウ「ガラル空手で己を鍛えてもいます」

レッド「……ガラル空手……」

サイトウ「百年ほど前、東の地からこのガラルに伝わった格闘技です」

レッド(面白そう…………)

グリーン(おもしれえじゃねえか……)

キョウヘイ(面白がっちゃったっすね)

サイトウ「今回、皆さんを探していたのは他でもありません」

サイトウ「わたしと、手合わせをしていただきたいのです」

レッド「……!」

トウヤ「多分ポケモンバトルのことだと思うよ……」コソ

ユウリ「そうなのかい? 三人の事は知っていたんだったかな」

サイトウ「はい。これまでのご活躍、中継で見させていただきました。皆さん、チャンピオンが推薦するのも納得の強さです」

サイトウ「しかし……生憎、今日のジムバトル担当はわたしではありませんでした。強者である皆さんと戦えず終わるわけにはいきません」

サイトウ「ジムバトルを終えた直後で、お疲れだとは思いますが……お願いしますッ!」バッ

キョウヘイ「そんながっつり頭下げなくても大丈夫っすよ! ねっ二人とも!」

トウヤ「そうだねぇ、僕も大丈夫だよ。ポケモンたちも少し休ませたしね」

レッド「僕も……」

レッド(それから、何となくこの人の姿勢に好感がもてるので……戦ってみたい)

サイトウ「ありがとうございます! 皆さんにとっても有益な時間になるよう、全力で挑ませていただきます」

サイトウ「……というのは、少しおかしいですね。一応皆さんはチャレンジャーという立場でした」

ユウリ「ふっ……そんなところも素敵だよ」クイ ✨

サイトウ「ゆ、ユウリさん……その……」アセアセ

ブラッキー「やったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」ポーン シュウン

ホップ「な、なんなんだぞ今の鳴き声!?」キョロキョロ

レッド「何でもない……」

キョウヘイ「気にしないで大丈夫っす」

トウヤ「あはは……それはそれとして、誰からバトルしようか?」

キョウヘイ「そうっすねー。尺的に他二人はダイジェストになりそうっすし……」

誰がバトルするか 下1

レッド「……僕が、行く」

キョウヘイ「お、レッドさんやる気満々っすね!」

トウヤ「わかった。それじゃ、頑張ってね」

グリーン「一応市街地だからな、ほどほどに……っつっても聞かねえよな、お前は」

サイトウ「……あなたは、一番の実力者だと聞いています。わたしもバトルを見てそう思いました」

サイトウ「戦いの最中も感情の揺らぎを見せないそのバトルスタイル……まさに、わたしの理想です」

レッド(そう見えてるんだ……まぁ、確かにそうかも。表情筋は鍛えてないし)

サイトウ「ですが、わたしもカラテを通じて精神を鍛えてきました。わたしのカラテとあなたの武術……」

サイトウ「どちらが勝るか、の勝負でもあります。いざ!」ポーン

ルチャブル「ちゅばーーー!!」

レッド「……!」ポーン

ファイアロー「るおーー!」バサッ

サイトウ「……」

レッド「……」

キョウヘイ「両者にらみ合いからスタート! いや、トレーナー同士の顔が怖いっすよ!!」

トウヤ「それだけ真剣ってことじゃないかな?」

キョウヘイ(そうだ、この人もバトルの時顔怖いんだった……顔がキュートなの俺だけっすね)

レッド(素早そうなポケモン……だから、咄嗟にファイアローを出したけど、間違ってなさそう)

レッド(一気に勝負をつけないと……よし)

レッド「……いくよ」

ファイアロー「るぉーーーッ!」バッ

サイトウ「飛んだ!? これは空を飛ぶ……いや、これは……ルチャブル!」

ルチャブル「ちゃば!?」ガッ   バタッ

キョウヘイ「決まったァーーーー!! ファイアローのブレイブバードで一発KOっすね!」

グリーン「加速するために一旦離れたのがフェイントにもなったな……それにしても、すげえ威力だぜ」

レッド(……反動が大きいんだよね。まだいける?)

ファイアロー「!」コク

レッド「……」

キョウヘイ「ファイアローは続投っすね! サイトウさんの次のポケモンは……」

サイトウ「では……タイレーツ!」ポーン

タイレーツ「たっ!」「「「「「たー」」」」」

レッド「……!?」

キョウヘイ「えー!? なんすかあれ!? いっぱいいるー!」

マサル「あれはタイレーツだな。6匹で1匹のポケモンなんだ。隊列を組んで戦う、守りが得意なポケモンだな」

レッド(……けど、その分動きは重い。守りが固いってことは体力も高い……のかな? ブレイブバードはやめておこうかな……)

ファイアロー「るぅおーーーっ!」バサッバサッ

レッド(いや……ファイアローはやる気だ。なら、ファイアローを信じよう)

レッド「行って!」

ファイアロー「!」バサッ 「るおーーーー!!!」

サイトウ「同じ手! タイレーツ、」

レッド(間に合う!)

タイレーツ「ば」「「「「「たー……」」」」」バタバタッ

ファイアロー「……るおう!」

レッド(……耐えた。やったね、ファイアロー!)

ファイアロー「♪」

キョウヘイ「まさかのごり押し二連ブレバ!! ボーリングみたいに散っていったっすね……」

マサル「タイレーツ達に守りの陣形を組ませない……素早さに特化した戦い方だな」

レッド(でも、流石に交代。次はどうしようかな……)

サイトウ「ここが……スタジアムでないのが、残念でなりません」

サイトウ「もしそうなら、本気のわたしたちをお見せできたはずです。ですが、」

サイトウ「通常のバトルであろうと、ここが踏ん張りどころなのは間違いありません!」ポーン

カイリキー「かぁい!!!」

レッド(……すごい懐かしい気持ちを感じた カイリキー、強いよね)

レッド(それに合わせるなら……タイプ有利をとるか、格闘をぶつけるか……)

交代するポケモン 下1

レッド(……格闘タイプをぶつけよう。ケルディオ!)ポーン

ケルディオ「頑張るね! ……わぁ、強そうなポケモン……でも、僕は負けない!」

キョウヘイ「アレは確かケルディオっすね! テラキオンとコバルオンとビリジオンに戦いを学んだっていう幻のポケモンっす!」

グリーン「すげえ主人公みてえなポケモンだな……レッドの手持ちとは思えねえぜ」

トウヤ「キラキラしてるよね……若者って感じ……」

サイトウ「初めて見るポケモンですが……強い意志と闘志は伝わってきます。良いポケモンですね」

レッド(相性も何気によかったりするんだよね……ケルディオ、やろう!)

ケルディオ「うん、わかった! 僕の覚悟……見せてやる!」ジャキン

トウヤ「フォルムチェンジしたね……角が大きくなってる」

レッド(思いっきり斬りつけて!)

ケルディオ「えーーーいッ!!!」バッ

カイリキー「かあ"い!!!」ズサッ

サイトウ(速いッ! それに……)

カイリキー「……かあい!!!」

サイトウ(タイプ相性は悪くないはず。なのに、カイリキーが受け止めるだけでここまで消耗するとは……)

サイトウ(ですが、あのポケモンの大きさからして体力はあまりないはず……こちらも一気に!)

サイトウ「よく耐えました、カイリキー! ここで、リベンジです!」

レッド(カウンター技! 耐えきれないことはない、けど)

ケルディオ「!」バッ

サイトウ「素早いですが、届きます! カイリキー!」

カイリキー「かあい"!!!!」バッ 「……!?」

サイトウ「なっ……消えた!?」

レッド「……残像だ」

サイトウ「!!!」

レッド「ケルディオ!」

ケルディオ「うん!!! 水のちから、アターーーック!!!」バッ

カイリキー「かあい……」バタッ

サイトウ「! ……お見事です。ありがとうございました」スッ

レッド「……こちらこそ、ありがとう……」スッ グッ

キョウヘイ「二人が握手してるの見ると、生身で戦いました? みたいなすごみがあるっすね……」

トウヤ「二人ともそれが出来る人だもんね……」

レッド「……楽しかった」

サイトウ「そう言っていただけると嬉しいです。最後のアレは……どういった仕組みなのですか?」

レッド「……なんか……特訓してたら、できた……ね」

ケルディオ「うん! 僕、素早く動くのは上手だってお師匠たちにも言われてたんだ!」

トウヤ「そういえば、三闘士の伝説について調べた時に見た気がするなぁ、残像が出来るって」

グリーン(俺もたまにレッドとファイアにやられるんだよな……残像)

サイトウ「なるほど……鍛え上げれば、既存の技の型にとらわれない戦いが出来るということですね」

キョウヘイ「真面目ェ~~~!」

マサル「サイトウさん、ポケモンを回復するよ。この後二人ともバトルするんだろ?」

サイトウ「すみません、ありがとうございます。皆さんも、お時間をいただいてすみません」

キョウヘイ「ま、楽しいバトルは俺も楽しみっすから!」

トウヤ「そうだね、僕たちだけ一回多くジムバトルをしちゃっていいのかな……あはは、少し贅沢だよね」

サイトウ「こ、これはあくまでプライベートのバトルとして! ……失礼しました、ご冗談みたいですね」

キョウヘイ(この真面目さ、なんかデジャヴなんすよね……あ、性癖が曲がらなかった世界線のシルバー!?)

トウヤ「それじゃあ、次の相手は僕かな。その後はキョウヘイだね」

キョウヘイ「んじゃ、楽しく頑張っちゃいますか~!」



トウヤ「うん、いいバトルだったね」

ゴチルゼル「ごち~」

キョウヘイ「いやー、パワー凄かったっすね……」

色ギャラドス「ぐおおおおう」

サイトウ「お二人とも、ありがとうございました。どちらもわたしには無い戦い方で……とても参考になりました」

トウヤ「そっか、ならよかった。僕たちも楽しかったよ。ねぇ、キョウヘイ?」

キョウヘイ「そっすね! 最後のダイマックスが無かった分、むしろ懐かしさもあったっす」

サイトウ「……して、少し聞きたいことがあるのですが……わたしはあえて、事前の調査というのをしていないのですが」

サイトウ「お二人の強さからして、以前別地方でご活躍されていたり……?」

トウヤ「……まぁ、イッシュでそれなりに……かな?」

キョウヘイ「なんでそこぼやかすんすか……俺もトウヤさんも、元チャンピオン経験者っすよ」

キョウヘイ(俺は俳優業で忙しいから辞退したっすけど……トウヤさんもすぐ降りたみたいだし)

サイトウ「そうだったのですね! 納得しました。バトルの際、一切の迷いがなかったのはそれ故ですね」

サイトウ「レッドさんも。お三方とのバトル、大変貴重な経験になりました。ありがとうございました」バッ

レッド「……こちらこそ、ありがとう……」ペコ

ホップ「サイトウさん、凄く楽しかったんだな! まだちょっとにこにこしてるんだぞ!」

サイトウ「そう、でしょうか。そうかもしれません。本当に楽しいバトルでしたから」

サイトウ「バトル中は感情を抑えていますが、終わって気が抜けたのかもしれません。修行不足です」グッ

レッド「……少しくらいなら、大丈夫だと思う……」

サイトウ「そ、そうでしょうか? では、そう努めてみます」

キョウヘイ「まっじめ~~……」

ユウリ「……そんなサイトウさんだが、一部では彼氏がいるのではないかと噂になっているんだよ」コソッ

キョウヘイ「え!? マジっすか……」コソ

ユウリ「取材の際に、笑顔で誰かに駆け寄るサイトウさんの姿を見た人がいてね……彼氏ではなくファンだとか、カラテのコーチという噂もあるけれど」コソソ

キョウヘイ「普段パパラッチに追いかけられてる側として、人の熱愛報道は気になるっすね~……」

キョウヘイ「ポケモンの悪用……にはギリ当たらないと信じて! ランクルス!」

ランクルス(ひとのこころをのぞきみる~~~)ミョンミョン

サイトウさんに彼氏は  50以下でいる 51以上でいない ぞろ目でなんかある

ランクルス「……」

キョウヘイ「ど、どうっすか?」

ランクルス(ばちこりおる!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(ばちこりおるかぁ~~~~!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(知ってスッキリしたっす やっぱストイックな人には私生活を支えてくれる人が必要っすよね)

キョウヘイ(レッドさんにもいつか……無理かな。グリーンさんも……うーん……)

キョウヘイ(トウヤさんは法改正されない限り無理だし もしかして幸せになるの俺だけ?)

ユウリ「……凄く悩んでいるようだが、どうしたんだい? もしかして何かわかったのかい!?」

キョウヘイ「あ!! 駄目っすよ秘密っす!!! 俺は人の幸せを守りたいんで!!」

ユウリ「うわ~~! その発言がほぼ答えのようなものじゃないか! 少しショックだ!!」

ユウリ(憧れの強い女性に恋人がいると少しショックを受ける 何故だろうな……ファンだからかな……)

ユウリ(ルリナさんはそうじゃありませんように!!!!)

サイトウ「そうだ、皆さんはこの後もジムチャレンジを続けるんですよね」

レッド「……」コク

トウヤ「そうだね、次は……」

マサル「アラベスクジムだな。ジムリーダーはビートだ」

ホップ「ビートは新人ジムリーダーだけど、すっごい頑張ってるんだぞ!」

サイトウ「この先、ルミナスメイズの森を通ることになるかと思います。どうかお気をつけて」

レッド「……?」

サイトウ「あの森は……フェアリータイプのポケモンが多く暮らしています。彼らは少し悪戯好きで……」

サイトウ「わたしは、少し……苦手だったりします。皆さんは人数も多いですし、彼らに気付かれやすいかと」

レッド(効果は抜群だ……多分僕にも抜群)

トウヤ(どうだろう、レッドはフェアリータイプも複合してそうだからなぁ……ロリだし……)

レッド(コイツ脳内に直接!?)

グリーン「フェアリータイプなあ……発見されてからそれなりに経つけどよ、未だに馴染まないぜ」

レッド(わかる)

ユウリ「確かに少し悪戯好きなポケモンが多いかもしれないが、可愛いものさ!」

マサル「ガラルは昔から妖精伝説やフェアリータイプのポケモンの伝承が多かったからな……」

マサル「次に向かうルミナスメイズの森、それからアラベスクタウンはそういった伝承の舞台になることが多い場所だ」

ホップ「オレもいくつか知ってるんだぞ! 確かに、妖精は結構自由なんだぞ~」

サイトウ「命を取られたという話までは聞きませんが、どうかお気をつけて」

サイトウ「それから……こちらをどうぞ。今後の旅でお役に立つかもしれません」

レッド「?」

貰ったもの 下1

キョウヘイ「」

レッド「………………」「?」

ユウリ「ん? それって……」

トウヤ「えーと……それは、どこかで拾った のかな?」

サイトウ「はい。街の郊外近くで落ちていたものです。恐らくポケモンから千切れた毛の一部なのではと……」

サイトウ「これほどまでに大きいポケモンの一部があるのなら、ルミナスメイズの森のポケモンたちも恐れて逃げ出すのでは、と」

レッド「……確かに……」

レッド(いや確かにじゃないかもだけど とりあえず受け取っておこう)

キョウヘイ「…………それ…」

ホップ「凄い顔なんだぞ……」

キョウヘイ「だってそれ……あ、絶対俺に近付けないでくださいっす! 多分振動するんで!!」

サイトウ「?」

トウヤ「あはは、こっちの話だよ……ありがとう、サイトウさん」

レッド「また、バトルしたい……」

サイトウ「そうですね。運が良ければ、また戦う事になるかと思います」

サイトウ「ジムチャレンジの最後、リーグ本戦でお会いする事。楽しみにしています」ペコ



キョウヘイ「いやー……最後のサプライズにはビビったっすけど、結構この街を満喫したっすね」

レッド(バトルできたのよかったな~)

トウヤ「それで、次が森だっけ」

グリーン「んじゃ、俺はこの辺りで離脱だな。この後シュートシティ?とかいう場所に行かなきゃなんねえんだよ」

マサル「シュートシティか。確かにあそこにはリーグ本部があるからな」

ユウリ「そしてガラル1の大都会だとも! 是非とも楽しんでくれたまえ」

グリーン「マジかよ……今まで通ってきた街のほとんどがカントーより都会だったっつうのに」

レッド「……」

グリーン「じゃあな、レッド。また暇になったら様子見に来てやるよ!」

レッド「ん。 ……ばいばい」

今日はここまで。次回は明日です


新スレです 掲示板ごと移動したのでご注意ください!

はじめます

キョウヘイ「前回のあらすじ! レッツゴールミナスメイズの森っすよ!」

レッド(トキワみたいな感じかな……)

ユウリ「私たちは案内人だが……フッ、迷子になる予感しかしないとも!」

マサル「あの森はかなり薄暗いからな……はぐれないように気を付けよう」

ホップ「そうなんだぞーー!! 入り組んでるし暗いし、いきなりポケモンが出てくるんだぞ!」

レッド(ポケモン……)ワクワク

トウヤ「フェアリータイプのポケモンの多いって話だもんねぇ。お守りが機能すればいいけど……」

キョウヘイ「その触覚のことお守りって言うのやめません?」

マサル「はは……とにかく入ってみよう。百聞は一見に如かずだな」

~ルミナスメイズの森~

レッド「…………暗い……」

キョウヘイ「想像の五倍くらい真っ暗っすね!?」

トウヤ「わ、あそこにあるキノコ光ってるよ」

マサル「この森に生えている謎のキノコだな。触れると光が強くなるんだ」

ユウリ「アレを使ってこの森を攻略していくべし! ……ん?」

ユウリ「あれ?」キョロ

ユウリ「もしかしてさっそくはぐれてないかい!?!?」

ベロバー「しししっ」

ユウリ「フェアリーポケモンのしわざか! 困ったな……」

どう分かれたか 下1

緑は帰りました!!!!


レッド「ど、どうしよう……」

ホップ「三人がいなくなっちゃったんだぞーーーー!!!!」

ユウリ「二人とも! 近くにいたんだね、よかった!」

レッド「……もしかしたら、向こうは……キョウヘイと、マサルと、トウヤ?」

ユウリ「ふーーむ……」

ユウリ「向こうの事は心配しなくていいのでは?」

ホップ「しっかりした人たちが集まってる……んだぞ!」

レッド「うん……」

レッド(……けど、妖精がいたずらしてくるんだよね。大丈夫かな……)

ユウリ(このメンバーだと……私が仕切り役なのでは!? ふ、三人を守らねば……)

ホップ(ルミナスメイズの森に出てくるフェアリータイプのポケモンは、同じ種類を卵で孵化させたときと比べて自由奔放な事が多い研究結果が出てるんだぞ)

ホップ(この間通った時はよくわからなかったけど、今解明出来たらいいな~!)



マサル「……はぐれたみたいだな」

キョウヘイ「あれー!? 足を踏み入れて一歩目だったっすよねぇ!?」

トウヤ「驚いたねぇ、瞬きをする間に景色が変わってるなんて……」

マサル「彼らは本当に悪戯好きだな……」

トウヤ「お守り振り回しておこうかな……」ブンブン

キョウヘイ「うわーーーー気持ち悪い!!!! やめてくださいっすそれ!!!!」

マサル「ま、まぁまぁ……でも、物を振り回したりした方がポケモンも警戒して寄ってこないかもしれないぞ」

トウヤ「そうそう」ブンブン

キョウヘイ「そ、そおっすかね~……???」

ミブリム「……」チラッ コソコソ


妖精たちの悪戯 レッドたちに下1  キョウヘイたちに下2

レッド「……?」キョロ

ホップ「ん、どうしたんだー?」

レッド「何かの気配が……、」

ユウリ「霧? その向こうに、何か……あれは……」

ユウリ(マサル? ビートにマリィもいる。それに……ホップ?)

ユウリ(姿が、遠ざかっていく。何処へいくんだ、この霧の中……待ってくれ)

ユウリ(待って)

ユウリ(私を置いていかないで)(一人に、しない で)

ホップ「っ、兄貴!!!」

ユウリ「!」ハッ

ユウリ「……そうだ、ホップは横にいるじゃないか。と、なると……幻覚か!」

ホップ「そんなわけない、兄貴が、兄貴はつよいんだ、こんなこと……」ガク

ユウリ「ホップ! しっかりしてくれ、ホップ!!」

ホップ「兄貴は、兄貴は……」

ユウリ「ホップ、それは幻覚だ! 惑わされるんじゃない!」

ユウリ(私が見たものからして、おそらくこちらの精神を揺さぶるものが見えているのだろう)

ユウリ(ホップは……ダンデさんの強さを、誰よりも信じ、追いかけている。そんな彼が見ているのは……)

ホップ「兄貴は、そんな事言わない、兄貴はずっと、かっこよくて、オレの兄貴で」

ホップ「でも……駄目なのか、オレじゃ……」

ユウリ「っ……ホップ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホップ「わーーーーーーーー!?!?」キーーーン

ホップ「……ゆ、ユウリ? あれ、オレは……」

ユウリ「フェアリーにつままれたようだね。向こうは見ず、早く切り抜けた方がいい」

ホップ「そ、そうだな! それじゃあレッド……」

ユウリ(そういえば、彼はずっと静かだったが……)

レッド「…………」

ユウリ「れ……レッド!?」

ユウリ(あの表情は……恐怖と、驚き? あの彼がこんな顔をするなんて、一体何が見えているんだ?)

ホップ「だ、大丈夫か!?」

レッド「こ、」ザッ 「来ないで!!!」バッ

ホップ「!!」

ユウリ「レッド! ……ホップ、怪我は?」

ホップ「大丈夫だぞ、でもレッドが……」

レッド「嫌だ……触らないで……見ないで……」

レッド「こないで……こないで……!」グッ

ユウリ「……」

ユウリ(思えば、彼は……過去のバトルや、ポケモンの話はすれど、自身の話はしなかった)

ユウリ(話す気になるまで聞くまいと思っていたが……こうして苦しむ友人を前にして、打開策が見つからない事の)

ユウリ(何と悔しいことか)




マサル「前に通った時とは地形が変わっている……簡単に出られそうにないな」

キョウヘイ「まぁ……初見で攻略ってのも醍醐味っすよ。ただ、霧が出てきてさらに迷いそうっすけど」

トウヤ「そうだねぇ、さっきまではこんな霧出てなかったのに……ん?」

キョウヘイ「あれ、誰か……あ?」

マサル「人影、が……」

マサル「…………」チラ

キョウヘイ「うげっ……な、なんで……」

トウヤ「……」グッ

マサル(なるほど。二人の様子を見るに、これは良くないものを、対象にとって忌避するものを見せているようだな)

マサル(そして、俺が二人の見ているものを見られないように、二人も俺が見ているものに気付くことはないのだろう)

マサル(……俺は、この場でお前たちの姿を見たくはなかったよ)

マサル(お前たちは俺の事を優しいというけれど、本当にそうなら、こんなもの見ていないはずなんだ)

マサル(けれど、やはり……俺は、)

マサル(この光景を見ても、笑顔のままでいるんだろうな)

トウヤ「…………」

目覚めトウヤ『あれ、仮にも英雄様がそんな怖い顔してていいのかな?』

トウヤ「うるさいな」ボソッ

目覚めトウヤ『声も小さいよー、もっと堂々と……あれ、もしかして横の二人に聞こえないようにしてる?』

目覚めトウヤ『あらら……もしかして、仕組みはもうバレてるのかな』

トウヤ「事前に聞いていたからね。フェアリータイプのポケモンのこと」

トウヤ「霧に紛れて、幻覚を見せてきてもおかしくない。ましてや、相手がお前なら……」

目覚めトウヤ『そう。幻覚なんて所詮、自分の中にある記憶から引っ張り出したものをこねくり回しただけに過ぎない』

目覚めトウヤ『その点、僕は。お前の中に全部が入ってるから、再現も完璧ってわけ』

目覚めトウヤ『それにしても……一番会いたくない人、で僕が出てくるのも腹立つなあ。ゲーチスとかにしない?』

トウヤ「確かに、あいつも会いたくないけど……お前が一番だよ」

トウヤ「今じゃなくても、これまでも、これからもずっと」

トウヤ「一番の汚点だ」

目覚めトウヤ『散々な言いようだね。そこまで言われるようなことしたかな。したかもしれないけど』

目覚めトウヤ『ま、何だっていいや。次は、そこにいる子がいない時に呼んでよ』

トウヤ「……」チラ

マサル「…………」

目覚めトウヤ『まったくもって自分勝手だよね。皆が幸せならそれでいい、その皆に自分が入ってなくたって構わない』

目覚めトウヤ『自分がどうなってもいいと……それどころか、何かの罰のように自分を追い込み続ける』

トウヤ「……そんな事」

目覚めトウヤ『博愛主義、と言えば聞こえはいいけどね。僕から見たら、自分をおざなりにして満足してる自己中心的な奴だよ』

目覚めトウヤ『みんながみんな、お前に救われたいと思わない事だね』

トウヤ「本当によく回る口だね。幻覚なら、早く消えて欲しいんだけどな」

目覚めトウヤ『僕だって楽しくないよ。けど、あの子たちの前で見せないような顔をしてるのが面白いからな~』



キョウヘイ「なんで……」

キョウヘイ(コイツらがここに~~~~~!!!)

ふひひマン『ふ、ふひひ……』

ヤンデレ『宇宙ではよくもやってくれたわねぇ!?!?』

スーツの男『ビルの下に埋められたの、未だに許してないからな……』

作業服の男『増設計画をとりやめろーーーー!!!』

キョウヘイ(俺がこれまでの諸々で排除してきた方々~~~……やだなーーー、旅してるときはそういうモードじゃないんすよ)

キョウヘイ(確かに全部俺が黒幕っすけど! 俺が指示したことっすけど!)

キョウヘイ(しょーがないじゃないっすか、それが一番手っ取り早いんだから!)

キョウヘイ(俺はそんな下らないことに時間かけたくないんすよ。もっと旅したいし、バトルもしたいし!)

キョウヘイ(つーかなんでこんな詰められないといけないんすか? 俺だってわからないなりに頑張ってんのに)

キョウヘイ(腹立ってきたな……こんな奴らに俺の旅を邪魔されたくない)ポーン

ピジョット「ぴじょ!」

キョウヘイ「全員吹き飛ばせ!!!!!!!」

ピジョット「!? ぴ、じょーーーー!!!!!!!」バサッバサッ

キョウヘイ「……あれ? 霧ごと消えた?」

マサル「! あ、あぁ……すまない、少しぼーっとしていたみたいだ」

トウヤ「……うん、そうだねぇ。今の幻覚がフェアリータイプの悪戯かな?」

キョウヘイ「あ、今のがそうだったんすね! ふつーに本物かと思ってたっす」

キョウヘイ「けど、結果的に霧が吹きとんでなんとかなったんでラッキーってことで!」

マサル「はは……そうだな、助かったよ。ありがとう」

トウヤ「そうだね、偉いよキョウヘイ~」ナデナデ

キョウヘイ「え~~~!! どうしたんすか急に~~~!! 褒められるんなら褒められとくっすけど~~~!!」

トウヤ「……三人は大丈夫かな?」

マサル「同じことが起こっているかはわからないが……心配だな。探しに行くか」




レッド「……っ、う……やだ、やだ……」

ユウリ「レッド、大丈夫だ! ……具体的な事が何も言えない!!」

ホップ「何も見えないんだぞ! 何も見えないんだぞ!!」

トウヤ「レッド!!」

キョウヘイ「やっと見っけたっすよ! ……これ、どういう状況っすか?」

マサル「……レッドが、こうなっているとは思わなかったな」

ユウリ「三人とも! よかった、そっちは無事のようだね。こっちは……」

ホップ「オレはユウリのおかげで正気に戻ったんだぞー! でも……」

トウヤ「うーん……二人には、何が見えたのかな?」

ユウリ「そ、それは……」

トウヤ「全部は言わなくていいよ。何かの一場面? それとも人?」

ホップ「え、えっと……人もいたけど、多分、場面みたいな感じなんだぞ」

ユウリ「あぁ……あまり面白いものでは……はっきり言うと、恐ろしく感じるような場面だった」

キョウヘイ「ってーと……レッドさんは多分アレっすね」

トウヤ「そうだねぇ……」

ユウリ「二人には、見当がつくのかい?」

キョウヘイ「まぁ、一応……なんすけど、結構込み入った話っすね」

トウヤ「とりあえず、レッドにとって怖い人たちが見えているのかもしれないなら納得だよ」

ホップ「うーーーん……オレたちに何かできること、あるか!?」

キョウヘイ「多分、幻覚自体は霧を晴らせばなんとかなるんすけど……」

トウヤ「……レッド、」

レッド「っ……こないで!!」

トウヤ「……よし、ここはやっぱりバトルかな」

マサル「い、今か!?」

ユウリ「何でだい!?」

トウヤ「レッドが一番好きな事、だからかな。全力で戦えば、きっとこっちを見てくれるようになる」

トウヤ「問題はー……誰が戦うか、かな。どうする?」

キョウヘイ「ガチ本気になりそうっすもんね……」

誰が戦うか 下1(コンマが低いほどいい勝負ができる)

マサル「……ここで、バトルを……か」

ユウリ「ふむ……」

ホップ「……」

キョウヘイ「あ、皆もっすか? わかるっすよ、さっきの幻覚でもうだいぶ萎え気味なんすよね~……」

キョウヘイ「これじゃあ熱いバトルが出来るかどーか……トウヤさん、言い出しっぺの法則っすよ!」

トウヤ「え、僕が? ……うん、わかった。それじゃあ、レッド」ポーン

ジャローダ「……きゅおおう!!」

トウヤ「バトル、しよう」

レッド「……バトル……?」

レッド「勝てば……勝つ……」ザッ    ヒュウウウウウ

マサル「何だ? 急に寒く……、雪!?」

ユウリ「どっちかっていうと霰じゃないかい!? 森の中で!?」

レッド「……」ポーン

リザードン「ぐおおおおう!!!」ボッ

レッド「……」キュ

トウヤ「ここまで本気のレッドと戦うのは、初めてかもしれないね」

キョウヘイ「そ、うっすよねぇ……最近見てなかったっすし……」

トウヤ「……」グ

キョウヘイ(二人ともカットインの迫力ある顔になったっすね 一歩さーがろ)

ホップ「……凄いバトルになりそうなんだぞ!」


レッド「……!」

リザードン「ぐおうっ!」ボオッ

トウヤ(まっすぐな火炎放射、これなら……)

トウヤ「ジャローダ、下に!」

ジャローダ「きゅう!」サッ 

キョウヘイ(ジャローダの体勢を低くさせて、火炎放射の下を潜り抜けた! いや、だいぶ賭けっすよね)

トウヤ「ジャローダ!」

レッド「…………」

ジャローダ「きゅう!!」バッ

リザードン「ぐおおお!!」ガッ

トウヤ「入った、けど……カウンターも喰らったかな」

トウヤ(間合いを詰めて、至近距離から体を叩きつけた……けど、それを察してか体に炎を纏わせていた)

トウヤ(霰も厳しいなぁ、同条件とはいえ……)

リザードン「ぐおお!!」

トウヤ「! ジャローダ、木に!」

ジャローダ「きゅう!」スルッ

ユウリ「木に登った!? 同化してどこにいるかわからないな……」

マサル「森だからこその戦略だな」

レッド「…………それなら……」

リザードン「……」ボオオッ

キョウヘイ「……って、レッドさん!? 森ごと燃やすのは無しっすよ!?」

トウヤ「! ジャローダ!」

レッド「……リザードン!!」

ジャローダ「きゅうう!!」スル バッ

リザードン「ぐおおおおおおう!!!」ボオオッ

トウヤ「……ギガインパクト!!」

レッド「!」




キョウヘイ「げほっ、げほ……え、すっごい砂埃で視界ヤバイんすけど!!」

マサル「今のは……どうだ!? 至近距離からのギガインパクトは……」

ユウリ「しかし、レッドのリザードンもオーバーヒートを放とうとしていた。耐えていれば、立っているのは……」

トウヤ「……」

レッド「……」

ジャローダ「きゅう……」バタッ

リザードン「……ぐおう」ボオッ

トウヤ「……ふぅ。お疲れ、ジャローダ」シュウン

レッド「……やったね、リザードン」ナデ

リザードン「ぐおう!」

ホップ「あ、」

レッド「……いい勝負、だった。ありがとう、トウヤ……」

トウヤ「……今回は、本気で勝つつもりだったんだけどねぇ。こちらこそ、ありがとう」

キョウヘイ「れ、レッドさーーん!! マジで何とかなったっすね!」

レッド「? ……あれ、みんな……」

ユウリ「レッド、どこまで覚えてるかい? 三人とはぐれたことは?」

レッド「えっと……それは、覚えてて……その後……」

レッド「…………」察し

レッド「……ユウリ…ホップ…ごめんね……」

ホップ「大丈夫なんだぞーーーーーーーー!!!!!!!」ギュウウウウウウ

レッド(ぐえ)

ユウリ「いや、君の顔が悲しみから解放されただけで……私は実に嬉しいとも!」

レッド(こういう時に不便だし、色々話しておこうかな……)

キョウヘイ「……にしても、よくあそこまでいい勝負に持っていけたっすね」コソ

キョウヘイ「トウヤさんってマジで強いっすね……」

トウヤ「うーん……それはちょっと違うかも。多分、バトルの腕も記憶に引っ張られてたんじゃないかな」

トウヤ「それこそ、僕たちで旅を始めてすぐとか、それくらいに。もちろんそれでも強いけど……」

キョウヘイ「……今の方が、レッドさんも俺たちも成長してると。なるほー……」

マサル「見ていてハラハラしたよ。本当に森が燃やされるかと思ったな……」

トウヤ「あはは、それで僕が焦ったのも敗因の一つかな……」

レッド「……あ」

ユウリ「うん? どうしたんだい?」

レッド「……見つけた……」ヒョイ

ベロバー「ばば!?」

キョウヘイ「……こいつが犯人っすね!!!」ビシ

マサル「ベロバーか……人が発するマイナスの感情を吸っているといわれているポケモンだな」

ホップ「それなら仕方ないか~……とはならないんだぞー!」

レッド「……」ジッ

ベロバー「……ばー……」

レッド「あんまり、やりすぎたら……ダメ」

ベロバー「べば!!!」ビシッ

キョウヘイ「反省したんすかね~?」

マサル「どうだろうな……でも、許してやってもいいんじゃないか?」

トウヤ「あはは、僕たちのバトルを見て随分怖がってたみたいだしねぇ。これ以上いじめたら可哀そうだよ」

ユウリ「君たちがそう言うのならばいいけれど……食べるんなら木の実とかにするべきだね、君」

ベロバー「べば……」

ホップ「あれ? ……みんな、アラベスクタウンはすぐそこなんだぞー! 霧が出てて気付かなかったけど、ここ出口だったんだな!」

レッド「……みんな、行こう。ばいばい……」

ベロバー「べべばー……」

今日はここまで。次回は月曜日です

キョウヘイ「14歳の子供に無茶言ったり過度に怖がらせてくるやつってろくなもんじゃないでしょ」

キョウヘイ「だからいいかなーって思っちゃうんすよね」


はじめます

キョウヘイ「前回のあらすじ! なんだかんだでアラベスクタウンに到着っす!」

トウヤ「そのなんやかんやの部分が大変だったんだけどねぇ……」

レッド「……あんまり、雰囲気……森と、変わらない……」

マサル「この街の居住区は大きな木をくりぬいた内側に作られているんだ。だからかもしれないな」

ユウリ「……森の中に生きる人々……ふっ、彼らもまた妖精のようなものさ」

ホップ「この街の人は……たしかに、不思議な人が多いんだぞ!」

レッド(森の中にあるスタジアム……なんか不思議)

キョウヘイ「森通ったら疲れちゃいましたし、結構日も傾いてるっすし。挑戦は明日にしません?」

レッド「……わかった」

ホップ「それじゃあポケモンセンター に行くんだぞ~~~!!」

今日の部屋割り 下1

レッド「……行こ……」

マサル「あぁ、行こうか」

トウヤ「キョウヘイか~……朝、気をつけてね」

キョウヘイ「本人に言われると何とも言えない気持ちになるっすよ……」

ホップ「え! ユウリ、いいのか!?」

ユウリ「あぁ、ワンパチもたまには君と遊びたいようだからね!」

ワンパチ「ぬわ!!! ぬぬわ!!!」ワクワク

ホップ「わかったんだぞ!! 怒られない程度にたくさん遊ぶんだぞーー!!」



マサル「さて、と。明日はアラベスクジムへの挑戦……つまりはビートと対戦だな」

レッド「ピンクの人……」

マサル「あぁ、そうだな。最近は特にピンクだ」

レッド(事前情報を得ようかな……)

マサルと話すこと
1.ビートってマサルから見てどんな人? 2.ビートはどんなポケモン使う人?
3.バトルしよう  4.恋バナ 5.その他
下1

レッド「……ユウリとは、いとこ……なんだっけ」

マサル「あぁ、そうだな。僕の母親が、ユウリの母の姉なんだ」

レッド「ずっと……仲良しの感じ……?」

マサル「そうだな……初めて会ったのは、確か僕たちが5歳のころだ。物心もついてないからな、詳しくは覚えてないが……」

マサル「あの頃からユウリは変わらないよ。ずっとニコニコしててな」ニコ

レッド(楽しそうに話してる……)

マサル「それで、その少しあと……7歳くらいの頃だったかな、ユウリの一家がこっちに引っ越すことになったんだ」

マサル「僕はそれに無理を言ってついてきた形だな。ガラルと、ガラルのバトルに憧れてたんだ」

レッド(……たしかに、僕も早くここを知ってたら来たがったかも。カントーのバトルも好きだけど……)

マサル「それからは、ほぼ兄妹のように過ごしてたよ。ホップともすぐ仲良くなったな」

マサル「ホップは……それこそ今と全然変わらないな。ずっとああだ」

マサル「元気で、明るくて、兄のことが大好きで……三人で一緒にこの街を出ようってよく話してた」

レッド「それで……そうなったんだ」

マサル「あぁ。僕たちは一緒の日に街を出て、それぞれジムチャレンジをして……」

マサル「この地方のちょっとした騒動に巻き込まれたけど、今は落ち着いて……またこうやって、旅ができてる」

レッド(どの地方も何かしら起きてるんだなぁ……カントーはそうでもなかったけど)

マサル「思えば、一緒に旅をしたことはなかったな。三人が来てくれたお陰で、こういう機会が出来た」

マサル「ありがとな」

レッド「……例には、およびません……」

マサル「はは、及ばないか」

レッド(……たしかに、僕もグリーンと旅をするのはこういう時くらいだなぁ)

レッド(でも、マサルたちは仲良しそうだったからちょっと意外かも)

マサル「レッドたちは……よく考えると、不思議な組み合わせだよな」

レッド「……そう……?」

マサル「あぁ。二人はイッシュ出身で、レッドはカントー出身だろう? どういうきっかけで仲良くなったんだ?」

レッド「……んー……」

レッド「えっと…………」

マサル「……言いにくいことだったか?」

レッド「言いにくいっていうか……えっと」

レッド「僕が……逃げた先で……紹介してもらった……?」

マサル「に……逃げた先で?」

レッド「…………」コク

レッド「その後、色々あって……一緒に、色んな地方に……」

マサル(色々の範囲が凄いな……何となくだが、8年くらいの年月を感じる)

レッド「……今は、すっごく仲良し……の、友達……」

マサル「……そうだな。それは僕たちから見てもよくわかるよ」

マサル「……レッド。ところで、森での事なんだが……」

レッド「あぁ……えっと……」

レッド「……さっきの、話の……続き、になる……けど」

レッド「少し前……女の人に、追いかけられてて……今は、なかなおりしたんだけど……」

マサル「……そ、そうなのか」

レッド「……エスパータイプの、人で……」

マサル(エスパータイプの人……?)

レッド「……どこにいても、見られてる ような……追いかけられてるみたいな……」

レッド「ことが……あって……」

マサル「……大丈夫か? 無理して話すことは……」

レッド「……大丈夫。それで……えっと……」

レッド「それが、怖くて……好きって言われても、わからなくて……そのときのこと、思い出してた……」

マサル「……そうか。なるほどな。話してくれてありがとう、二人には僕からそれとなく話しておくよ」

レッド「ありがとう……」

レッド(説明する時、めちゃくちゃ喋らないといけないので難しい 口がまわりません)

マサル(まだ若いのに男女関係でそこまで拗れるとは……大変だったんだな、レッド……)

レッド(思い返すと 僕なんか 色々起こりすぎなのでは……)

レッド(……まぁいっか、僕もよくわかってないことがほとんどだし……)

マサル「……せっかくの機会だから、他にも色々聞いていいか?」

レッド「? いいよ……」

マサル「前々から時折聞こえて不思議に思ってたんだが、宇宙に行ったって話は何なんだ!?」

レッド「あぁ……あれは……」

レッド(……なんて言えばいいのかな……)

レッド「まず……国際警察の人と……仲良い友達がいて……」

マサル「え!?」

レッド「カルムなんだけど……」

マサル「そうなのか!?!?」

8日目 朝


レッド「……」パチ

マサル「……」スヤ

レッド(たくさんお話をしてそのまま寝てしまった……)

レッド(マサルは聞き上手だったな)

レッド(宇宙の話はずっとビックリしてたけど……まぁそうだよね……)

レッド「……」

レッド(何しようかな)

1.寝起きドッキリ 2.特訓 3.キョウヘイに視点を移す 4.その他
下1

レッド(……キョウヘイ、大丈夫かなぁ)

レッド(一人で止められるかな いや、目覚めてないかもしれないけど……)

レッド(……多分、大丈夫だよね……)

レッド(僕は二度寝しちゃおう かな……)

レッド「ぐぅ……」




キョウヘイ「んー……」パチ

キョウヘイ「なんか視点がこっちに切り替わった気配があるっすね」

キョウヘイ「と、いうことは……そろそろトウヤさんを起こせということ……」

キョウヘイ「や、でも今日は逆にいける気がするんすよね!」

キョウヘイ「ねっトウヤさん」

トウヤ「すや……」

キョウヘイ「…………、起きてくださいっす!!!!」バッ

直下コンマ60以下で目覚めない

トウヤ「わーっ、寒い! ……あ、キョウヘイ。おはよう~」

キョウヘイ「……よし!」グッ

トウヤ「うん、見事なガッツポーズだねぇ……まぁ、僕も一安心だよ~」

トウヤ「キョウヘイがすぐ止めてくれるから大丈夫な事が多いけど……やっぱり、僕も少し怖いからね」

キョウヘイ「怖い、っすか。めざトウさんが?」

トウヤ「うーん、アレがっていうか……アレがやる事が、怖いかな。僕の体だしねぇ」

キョウヘイ「……普段遠慮なくどついてすんません!!」

トウヤ「あっそれはいいよ!? そうしてくれないと引っ込まないだろうし……」

キョウヘイ「アローラの時は機械でどうにかしてたんすよね~、エーフィがそこを狙ったりしたっすけど……」

トウヤ「そうだったねぇ……今日は運が良かった感じかな。もう少しどうにかできたらいいんだけど……」

キョウヘイ「ん~~~……今度アクロマに会ったら相談してみるっす」

今日はここまで。次回は明日です

別の掲示板へ引っ越したんじゃねーの?

>>987 ここ埋まったら移動の予定です 多分今日のうちに


はじめます

キョウヘイ「というわけで、俺たちが視点とってるわけっすけども」

トウヤ「そうみたいだねぇ……何する?」

キョウヘイ「そりゃあアレっすよ」

キョウヘイ「寝起きドッキリに決まってるじゃないっすか!!!」

トウヤ「だよねー」

キョウヘイ「普段はどっきり受けがちっすからね、こういうチャンスは掴んでいかないと」

トウヤ(結構キョウヘイもやる側だと思うんだけどなぁ……)

トウヤ「それはそれとして……誰に何をしようか?」

キョウヘイ「そーっすねぇ……せっかくアラベスクタウンっすし、可愛い感じの悪戯がいいんすかね」

トウヤ「本物の妖精はわりとやる事えげつなかったもんね……」

誰に 下1  何を 下2

キョウヘイ「可愛い感じの悪戯 とは」

トウヤ「えぇ!? そ、それ大丈夫かな!?」

キョウヘイ「まぁ……ホップは普段そこまで目覚めトウヤさんとエンカウントしないっすし、予行練習みたいな……」

トウヤ「た、確かに……いきなり見たらびっくりしちゃうだろうしね」

トウヤ「……ところで、普段どんな感じなのかな。僕がちゃんと対面したの、2回しかないから……」

キョウヘイ「えーっと……なんていうか……言葉では説明しづらいんでモノマネしていいっすか?」

トウヤ「凄く複雑だけど……いいよ……」

キョウヘイ「んじゃあ移動しながらやるんで、いい感じに覚えてくださいっす」

トウヤ「うん……!!」

~ホップのへや~

ホップ「ぐ~~~……」

ワンパチ「ぬわ……」zzz

キョウヘイ「おはよ~~~ございま~~~~す……」コソコソ

ワンパチ「……ぬわ?」パチ

キョウヘイ「ほーれこっちおいで~~~、お菓子あるっすよ」

ワンパチ「!」タタタッ

キョウヘイ「よし、ワンパチ確保! トウヤさん、やっちゃってくださいっす!」コソコソ

トウヤ「う、うん……!!」コソコソ

ホップ「うーーん、もう食べられないんだぞ……」

トウヤ(えーと 確か 普段の僕よりはちょっと声が低くて……)

トウヤ「……ホップ、そろそろ起きて欲しいな。放っておかれると寂しいよ」トントン

ホップ「うーーん……? トウヤなんだぞ?」

トウヤ「そうだよ、おはよう。 ……」

キョウヘイ(ちょっとーーー!! もうちょっと頑張ってくださいっす!! これじゃ普通のトウヤさんっすよ!)

ワンパチ(ぬわぬわ!)

トウヤ(わ、ワンパチにも怒られてる! えっとえっと……)

トウヤ「君の元気な声が聴きたくて、こっちに来ちゃった。僕の事わかる?」

ホップ「え? トウヤなんだぞ? ……はっ、こうやって聞くってことは!」

トウヤ「そう、君が普段見ているトウヤとは別人だよ。少しは怖くなったかな?」

ホップ「そんなことないんだぞ!」

トウヤ「え?」

ホップ「よくわからないけど、どっちもトウヤなんだぞ! だから、少し話してみたいと思ってたんだ!!!」

トウヤ「……、…………えっと……」

トウヤ「ごめんね……!!!」

キョウヘイ「もー、トウヤさんってば嘘つくの下手っすよねぇ」

ホップ「あれ、キョウヘイもいるんだぞ!? おはよう!」

キョウヘイ「おはざーす」

キョウヘイ「実は~~~……ドッキリ大成功~! 実はトウヤさんはいつものトウヤさんでした!」

トウヤ「だましてごめんね~~!」

ホップ「そうだったのかー!? ……ほんとだ、いつものトウヤなんだぞ!」

トウヤ「ごめんねぇ……でも、本当にアレが目覚めてる僕だったら危なかったと思うな……」

キョウヘイ「そうっすね!! ホップ、もう少し警戒した方がいいっすよ!」

ホップ「そうなのか? でも……」

キョウヘイ「普段のトウヤさん基準で考えたら駄目っすよ。目覚トウさんはもっと……こう……」

キョウヘイ「破廉恥な人なんで!!!」

ホップ「は、破廉恥なのかーーーー!?!??!?」

トウヤ「そ……そうだね……っ!!」

キョウヘイ「えっちなお兄さんなんすよ!!!」

ホップ「えっちなお兄さんなのか!??!?!?!?!?」

トウヤ「そうだけど! そうだけど!!」

(移動します いい感じに埋めておいていただけると……)

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 22:32:28   ID: S:fmHRVc

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 01:32:30   ID: S:HcuI5W

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3 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 07:05:38   ID: S:rCXOO4

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