【コンマ】崩壊した世界を旅する12【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

>>2以下、現状説明になります。
テンプレ長文化につき対応策を考えておりますが、本スレは暫定的に簡易版になります。ご了承下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496498525

シデ(主人公、29歳翼人)(持ち越し1p)

HP 191+130(321)
筋力 9+12(21)
知力 10+4(14)
器用さ 13+11(24)
賢さ 18+4(22)
耐久力 10+2(12)
魅力 12+8(20)
職業 モンク

ダメージ修整 85
ダメージ軽減 130
コンマ修正 30
(95以上クリティカル)

特徴:
・朦朧打撃…
命中判定クリティカルか、ダメージ判定時コンマ60以上で発動。次の一撃が無条件で当たる。
さらにその際のダメージ判定コンマが40以上なら継続。

・秘孔ヒット…
ダメージ判定コンマゾロ目で発動。ダメージが通常の×3に加え、朦朧打撃が強制発動。

・鋼体術(条件:賢さ7以上)…
不意討ちでない限り攻撃と防御にボーナス

・治癒術(条件:賢さ5以上)…
階を一階降りるごとにHP10回復

・高速治癒術(条件:賢さ13以上)
ターンを一回飛ばし、対象のHPをコンマ下一桁×3+賢さだけ回復

・破邪術(条件:賢さ10以上)
念を込めた拳で死者・悪魔系に追加ダメージ(コンマ下一桁×5+筋力×4)

・集気弾(条件:賢さ15以上)
気の塊を投げつける。遠距離攻撃、朦朧打撃、武器・防具のダメージ補正対象外。秘孔ヒットは乗る(コンマ下一桁×5+賢さ×5)

・刹活孔(条件:賢さ18以上)
確定した戦闘前に使えば筋力と器用さ、耐久力が+3。ただし、戦闘終了後しばらくは-3。
朦朧としている敵に、次回の朦朧ターンと引き換えに確定3倍ダメージ。
使用の際は、ダメージ判定の際にその旨を書くこと。

装備:
神器「フィンゴルの手甲」
HP+20、腕力、器用さ、魅力すべて+4、ダメージ修正60、ダメージ軽減40、コンマ判定15、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)
軽ファンブル無効(00奇数、11、22のみファンブル)

アーバインの指輪
腕力+3、器用さ、耐久力+2、HP+15

神器「破壊神シヴァのジャケット」
HP+60、腕力、器用さ+5、ダメージ修整15、全ダメージ軽減50、コンマプラス修整15
常時攻撃回数2倍、朦朧判定の始動が50以上に、秘孔ヒット時のダメージ乗数が×4
95以上がクリティカル扱い、99が00偶数扱い

神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+35、知力、賢さ、魅力+4、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
1日1回のみ、パーティ全員のHPを半分回復(1ターン消費)
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる
治癒術の効果が向上(コンマ+50、最低90)

ダナ(20歳女性、人間)(持ち越し1p)

HP 227+50(277)
筋力 15+4(19)
知力 15+4(19)
器用さ 20+4(24)
賢さ 12+2(14)
耐久力 13+3(16)
魅力 16+5(21)
好感度 281
職業 勇者の娘

ダメージ修整 100
ダメージ軽減 90
コンマ修正 25
(90以上がクリティカル)

特徴:
・二段斬り…近接攻撃時2回攻撃。

・魔法…
火、氷、雷術の3種が可能。使用可能回数は5回。
ダメージは火、氷がコンマ一桁×3+知力×3
雷がコンマ一桁×4+知力×4
ただし、特効ありのため、使い分けが重要。

・線斬り
低命中率の最大5回連続攻撃

・光の矢
ダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正
(相手の防具修正を無視、遠距離攻撃)

・魅惑の眼差し
魅力関連の判定を1日1回やり直せる

装備:
神器「村正」
HP+50、筋力、知力、器用さ+4、ダメージ修正70
ダメージ判定に筋力と知力の両方が乗る
ダメージの4分の1HPが回復
対生物ダメージ1.5倍
クリティカル時ダメージ3倍

重鎧「アルドゥヴェイ」
HP+30、筋力、耐久力、魅力+2、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
ダメージ判定のファンブル時(相手方から見てクリティカル時)、55以上なら無効化

神器「アンバーのヘアバンド」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減30、コンマ修正25
ダナ関連のファンブル常時回避(00奇数除く)
クリティカル修正(90以上でもクリティカル、99クリティカルが00偶数扱い)

「妖女フローラのロングブーツ」
器用さ+2、魅力+4、ダメージ軽減20
不意討ち時、ダメージに30加算

※戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。

※戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)

※一日一回だけ、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

※上はすべて、シデとダナが一緒の場合です。

ダナのパラメータ修正。

ダナ(20歳女性、人間)(持ち越し1p)

HP 227+110(337)
筋力 15+8(23)
知力 15+6(21)
器用さ 20+8(28)
賢さ 12+2(14)
耐久力 13+5(18)
魅力 16+7(22)
好感度 281
職業 勇者の娘

ダメージ修整 100
ダメージ軽減 90
コンマ修正 25
(90以上がクリティカル)

特徴:
・二段斬り…近接攻撃時2回攻撃。

・魔法…
火、氷、雷術の3種が可能。使用可能回数は5回。
ダメージは火、氷がコンマ一桁×3+知力×3
雷がコンマ一桁×4+知力×4
ただし、特効ありのため、使い分けが重要。

・線斬り
低命中率の最大5回連続攻撃

・光の矢
ダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正
(相手の防具修正を無視、遠距離攻撃)

・魅惑の眼差し
魅力関連の判定を1日1回やり直せる

・縮地
1戦闘中1回だけ追加ターン

装備:
神器「村正」
HP+50、筋力、知力、器用さ+4、ダメージ修正70
ダメージ判定に筋力と知力の両方が乗る
ダメージの4分の1HPが回復
対生物ダメージ1.5倍
クリティカル時ダメージ3倍

重鎧「アルドゥヴェイ」
HP+30、筋力、耐久力、魅力+2、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
ダメージ判定のファンブル時(相手方から見てクリティカル時)、55以上なら無効化

神器「アンバーのヘアバンド」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減30、コンマ修正25
ダナ関連のファンブル常時回避(00奇数除く)
クリティカル修正(90以上でもクリティカル、99クリティカルが00偶数扱い)

「妖女フローラのロングブーツ」
器用さ+2、魅力+4、ダメージ軽減20
不意討ち時、ダメージに30加算

ミドル(男性、15歳)(持ち越し4p)

HP 160+80(240)
筋力 9+3(12)
知力 19+8(27)
器用さ 10+7(17)
賢さ 10+2(12)
耐久力 10+7(17)
魅力 6+4(10)
好感度 128
職業 村人

ダメージ修整 60
ダメージ軽減 50
コンマ修正 20

装備:
吟遊詩人フーリのブーツ 知力、魅力+2、ダメージ軽減5

ヌメノールの宝冠
知力、賢さ、魅力+2、コンマ修正10、知力か賢さを使った攻撃に+10のダメージ修正、ダメージ軽減10

工匠ジュリアンの軽鎧
HP+30、筋力、器用さ、耐久力+3、全ダメージ軽減35
特殊能力「身代わり」:致死ダメージ発生時、一度だけ無傷で離脱しカウンターが発生する

神器「クリムゾン」
HP+50、知力、器用さ、耐久力+4、ダメージ修正50、コンマ修正10、命中とダメージ修正には知力を利用
不意討ち時ダメージ2倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、1ターン消費し2倍攻撃
クリティカル時に連射攻撃(40以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる

特徴
・良成長…
ミッション達成時のポイントにボーナスあり。

・魔道具知識…
起動型武器や使い捨て攻撃アイテムのダメージ×1.5

・精密鑑定…
鑑定計使用後に内容鑑定可能

・薬草知識…
ミドルが使う回復アイテムの回復量が倍、増強アイテムの効果が+2(対象者はミドルでなくても可)

ライラ(女性、21歳人間)(持ち越し4p)

HP 179+75(269)
筋力 5+2(7)
知力 19+8(27)
器用さ 8+6(14)
賢さ 8+4(12)
耐久力 11+10(21)
魅力 10
好感度 101
職業:闇魔術師

ダメージ修整 魔法70、打撃50
ダメージ軽減 90
コンマ修正 20

特殊能力 闇魔術
・闇で目眩ましができる。近くにいるものを巻き込めば不意討ちが可能。あるいは逃走判定に大幅プラス

・生命力吸収 触った相手から生命力を少し吸収(コンマ下一桁×2+知力)

・闇弾 遠距離から闇の弾を発射、ダメージは小さい(コンマ下一桁×2+知力)。判定成功で目つぶしの追加効果。

・闇吸血(最大2体を対象に盲目+ダメージコンマ下一桁×3+知力×3、かつダメージ÷5だけ回復)

・暗黒の嵐(最大5体を対象に盲目+ダメージコンマ下一桁×5+知力×5)

・暗黒剣…
相手の防御修正を無視して以下のダメージ
(コンマ下一桁×x+知力×x+筋力×y+魔法ダメージ修正)×2
(エリリル効果は考慮済み)

装備:
軽鎧「ヒムリング」 耐久力+4、ダメージ軽減25

戦乙女の髪飾り 筋力、器用さ、耐久力+2、ダメージ修正10、ダメージ軽減10

革手袋「カンベレグ」 HP+15、知力、耐久力+2、魔法ダメージ+20、全ダメージ軽減15、コンマ修整5

神器「エリリル」
HP+40、知力、器用さ、賢さ+4、ダメージ修正50(魔法にも乗る)、ダメージ軽減10、コンマ修正15
遠距離攻撃可能、命中、ダメージ判定は知力を利用
ダメージは(コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正)×2、クリティカルなら×6
魔法クリティカル時に連続で魔法使用可能(物理攻撃も可能)

ブーツ「レッドスプライト」
HP+20、知力、耐久力+3、ダメージ軽減30
相手から受けるダメージ判定時のコンマが70以上なら強制的にダメージ半減
回避時クリティカルのカウンターダメージ2倍

ジュリア(両性、16歳一族ハーフ)(持ち越し2p)

HP 232+125(357)
筋力 11+9(20)
知力 12+7(19)
器用さ 14+9(23)
賢さ 10+7(17)
耐久力 12+4(16)
魅力 11+7(18)
好感度 110
職業 王族

ダメージ修正 70、近距離40
ダメージ軽減 90
コンマ修正 25

特殊能力

・集中 1ターン消費し、次ターンの命中確率が最低でも80%に。クリティカル率も6割に。ゾロ目なら4倍ダメージ

・遠距離攻撃 30メドの距離まで命中マイナス修正なし

・破魔矢 アンデッドに確定2倍ダメージの矢を放つ

・火炎弓 矢のダメージに追加で知力を乗せる

装備
ペネトレーター(サブ武器、ダメージ修正20、近距離のみ)

ジュリアの軽鎧
HP+10、筋力、耐久力+2、ダメージ軽減20

ジュリアのヘアバンド
HP+15、知力、賢さ、魅力+2、ダメージ軽減10、コンマ修正10

ジュリアのブーツ
HP+10、器用さ+4、ダメージ軽減10
特殊能力:バックステップ
近接距離時、遠距離までの移動が可能

神器「獅子殺し」
HP+30、腕力+5、器用さ、賢さ+3、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
通常クリティカルが60以上で発生
3連続攻撃可能
不意討ち可能ならジュリアのみ20以上で不意討ち

神器「力の指輪ヴィルヤ」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減10、コンマ修正15
毎ターン50HP回復
戦闘中1回のみ、極大術法「白羅光」(単体にコンマ×5+300、最低ダメージ500、クリティカルで2倍ダメージ)使用可

「針」
ジュリア残りHP30以下で発動、ジュリアンが身体を乗っ取る(抵抗判定あり)。
発動時全パラメーター+5修正、HP半分まで回復、自動で毎ターンHP1割回復、コンマプラス修正20
戦闘終了後ジュリアは最低3日、最大1週間リタイア

グローブ「カンミスリム」
HP+20、知力、魅力+3、ダメージ軽減20
相手方のダメージ判定時コンマが85以上ならダメージ半減

※ミドルとジュリアが一緒にいる場合、

・戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。
・戦闘中一度だけ命中、ダメージ判定で90以上が出た時にクリティカル扱いにできます。

・現在のミッション

※「審判の石を探せ」
…聖地ウィルコニア(第四十五階層)にある審判の石を入手

※「サーリャの仇を取れ」
…サーリャのパーティの殺害犯を倒し、モリブスにいるはずのサーリャに報告する(アーバインは死亡済み、ザッシュは生存)

※「ベネディクトの野望を砕け」
…「一族」ベネディクトの撃破

※「ブランドを倒せ」
…「一族」ブランドの撃破

※「3体の『作り物』を倒せ!」
…アイ・ゴエイモン、覇者ラウ、超人ロークの撃破(報告のみ)

※「ケインを討伐せよ」
…「一族」ケインの撃破

※「リリアを救出せよ」
…リリアの救出

最終ミッション候補
※「『穴』の魔素を止めろ」
…「穴」から出る魔素を何かしらで止める

過去スレ

過去スレ

初代スレ
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1485168424

2スレ
【コンマ】崩壊s多世界を旅する2【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486301367/)

3スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する3【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487342414/)

4スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する4【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488424313/)

5スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する5【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489326478/)

6スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する6【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490225486/)

7スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する7【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491437792/)

8スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する8【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492486384/)

9スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する9【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493225373/)

10スレ
【コンマ】崩壊した世界を旅する10【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1494506571/)

11スレ(前スレ)
【コンマ】崩壊した世界を旅する11【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495412438/)

簡易テンプレ以上です。少ししたら本編行きます。

【第四十八階層 次元牢】

「ジェラード兄さんとブレイズ?それに、シデたちもか」

コーウィンが驚いたように立ち上がった。ジュリアンも目を丸くしている。

「やあ、済まないね。今から他の皆も呼びたいんだが、いいかな?
……ケインの狙いが分かったよ。奴め、相当大それたことを考えているね」

ジェラードが苦虫を噛み潰した顔をしている。さっきの話とは関係があるのか?

「……地上の殲滅だとばかり思ってましたが。違うのですか」

「半分は正解。そうすりゃ、奴は王になれるからね。でもそれだけじゃ、それでおしまい。王なら、統治する民が必要だ。
だが、このまま行けば『穴』から漏れる魔素の毒で放っておいてもケインを除いて皆死ぬ。そこで何を考えたか?
……魔素に抵抗がある人間を作ればいい」

その場の全員が「あっ」と言って固まった。そうか、「ゲイル」はそのためのものでもあったか!

「……話はまだ終わってない。むしろここからが本番だ。……後は、皆が揃うまで待とう。一応、僕から連絡はしておいた」

………

01~05 誰も来ない
06~30 ランダムだけが来た
31~60 ランダムとフィオナが来た
61~99 ランダムとフィオナ、そしてエリックが来た

しばらく時間がたった。……エリックとフィオナはまだ現れない。

「……エリックの野郎が来ないのは分かっちゃいたが、フィオナ姉はどうしたもんかね」

ランダムが呆れたように言う。

「……一応連絡はついたのだけどね。『忙しいからまた後で』だそうだ。相変わらず、肚が読めないね。
……まあいい、話を再開しよう。魔素に抵抗がある人間を作る、そこまではいいね。
そして、実際に作ったのさ。これを使ってね」

ジェラードは懐から瓶を取り出した。

「……これは?」

「『穴』で見付けた『呪病』の病原体となる樹液さ。……ずっと引っ掛かってたんだよ。なぜ『呪病』なんて流行らせようとしたのか。
だが、こいつには、もう一つ別の作用がある。こいつから生き残った人間は、魔素の抵抗力を持つということだ。
そして、それを使って人間を選抜し、生き残った奴の精神を経験豊かな兵士と『入れ換える』。これが『ゲイル』ってわけだ」

「……なるほど。しかしそれでも、大体の人間は死ぬのでしょう?まだ何か」

ジェラードは頷いた。

「この方法は効率がすこぶる悪い。奴のための『新人類』は、随分と少ないんだ。だから、その効率を良くする方法をどうも奴は考えていたらしい。
……奴が片っ端から女を捕まえて、犯しているのは知っているだろう?」

ジェラードが意味深にコーウィンを見た。彼は額の皺を深くしている。

「……ええ。よく知ってます」

「無論、ケインがただの強姦魔であるのは確かだ。だが、どうにももう一つ狙いがあったらしい。
子供を作らせ、それと魔素に耐久力のある人間を掛け合わせることでさらに強靭で繁殖力の強い人類を作ろうとしている。
自分に従順で、決して裏切らず、魔素の毒にも耐えられる都合のいい『国民』。それこそが奴が欲するものだ。
……ここからが問題だ。竜人を使ったその『プロトタイプ』が出来たようなんだ。……多分、ベネディクトが持っているだろう、ダリオを使った『作り物』に匹敵するだろうね」

空気がしんと静まり返った。

「……ちょっといいですか?それはどうやって知ったのですか」

ジュリアンが手を挙げた。

「僕が変装上手なのは、知っているだろう?同じ『一族』でない限りはバレないさ。……あいつも随分と長く変装しているわけだけどね。
まあそれはいい。……母胎となった竜人自体、促成育成で作られたものだ。まだ、今のうちなら赤ん坊か、せいぜいが子供だ。倒せるぐらいだと思う」

私はあのレッドドラゴンを思い出していた。……あの子も、その母胎候補だったのだろうか?

「……ただ、あまり余裕はないかもしれない。そうですね」

ジェラードが頷いた。

「……僕の方でも殺せないか試してみる。だが、期待はしないでくれ。研究所に少し忍び込むのが、精一杯だったから」

「研究所?場所はどこなんです?」

01~50 第三十七階層
51~80 テルモン近郊
81~99 モリブス近郊(リリアがいる場所)

「テルモン近郊だね。相当大きな研究所だ。
……実はケインは、そこに引きこもっているらしい。こんなにやられといて動かないのはおかしいが、まだ余裕があるってことなんだろう」

「私たちが……やるべきですね」

ジェラードが頷いた。

「ケインとやりあう可能性もある。その時は、僕はもちろん、動けるなら他の皆も協力するだろう。
だが、くれぐれも無茶はしないでくれ。……それだけ危険だ」

※ミッション「新人類を倒せ!」が発動しました。
条件は「ケインが作った『新人類』の撃破」になります。

今日はここまで。

錦織絶不調ですねえ。

再開は夜です。

備忘録代わりに現状整理を。一族の狙いと現在の行動です。

・ベネディクト
目的…一族含む全生命体の殲滅
現在…ダリオを使った「作り物」の最終調整中?別の狙いも?

・ジェラード
目的…文明の保持、人類の「穴」への避難
現在…目的達成まで当面時間がかかることになったため、従前から行っている隠密での調査行動を展開中。
(キリーがいた研究所になぜかいたのはそれも理由)

・エリック
目的…魔族による世界征服
現在…余命幾ばくもない身となり、ケイン撃破のため一味と共に潜伏中。独自行動気味。
死に行く運命にあるにしては余裕があるが…?

・コーウィン
目的…ダリオの救出。あと……??
現在…次元牢にてブランドを監視中。本人の目的はそれからと考えている。

・ケイン
目的…「新人類」を国民とした新国家の建国と世界征服
現在…自らが種馬となる形で「新人類」を創成中。平行する形で地上の生命体を減らそうとしている。

・ブランド
目的…(死亡)
現在…ベネディクト、ケインによって「生かされた」形(現在はコントロールからは外れている)。次元牢に幽閉中。

・フィオナ
目的…帝国(=ブランド)による世界征服
現在…ケイン殺害のために何かやってる。詳細不明。

・ジュリアン
目的…帝国(=ブランド)による世界征服
現在…次元牢にてブランドの監視中。

・ブレイズ
目的…文明の保持、人類の「穴」への避難
現在…マリーンの回復に専念。コーウィンには教団運営をすっぽかした件で未だに複雑な感情がある。

・ランダム
目的…特になし
現在…時たま次元牢で監視、その他の時間はジェラードの補佐的に隠密調査。

ブランドのタイムリミットあと十日くらいだっけ

再開します。

>>30
その理解でいいです。

あと、作者が忘れているのですが、テアマトが死んだ時期は明記していたでしょうか?
ストーリーにあまり影響はないはずですが。

特に明記してなかったような

災厄の日より後なのは確かだけど

「……さて、君の方でも聞きたいことはあるんじゃないか?」

ジェラードが微笑んで言った。

「ええ。『穴』で『勇者イゲーダ』を名乗る男に出会いました。何とか、返り討ちにできましたが」

「『イゲーダ』、いや魔獣『ゲーダ』か。私が殺したはずだったが……。ベネディクトだな」

コーウィンが口を開いた。

「奴に会ったことがあると?」

「数百年前だな。突如勇者を名乗り、教団と帝国、魔候国の3勢力に喧嘩を売った男だった。
……虐げられし庶民の味方ぶっていたが、その正体は魔獣。知恵ある獣が、世界を転覆させようとした忌むべき出来事というのが真相だ。
なぜ奴がそうしようとしたかは長年分からなかったが、今なら分かる。ベネディクトが背後にいたのだ。……そして、今でもいる」

私は頷いた。

「『造物主』と言っていました。その直前に会った、ロークという『作り物』もです。明らかに、私たちを狙っていました」

「そうか、ベネディクトも動き始めた、そういうことか。
……ただ、迂闊には動けんのかもな」

「コーウィン、それはどういうことだ?」

ジェラードが少し目を細めて言った。

「……ずっと思ってました。なぜベネディクトはとっとと地上に侵攻しようとしないのか、と。
……ケインの存在は間違いなくあるでしょう。多分、『新人類』についても知っているはずです。
そして、もう一つ。こちらにはブランドがいると思っている。制御不能の獣とは言え、解き放てば奴の切り札ごと消せるかもしれない。
それは、ケインにとっても同じことです。互いに態勢不十分ではあるが、相手を消し去りうる存在を持ってしまっている。奇妙な三竦みが出来上がっているわけです。
その拮抗状態が、私たちにも、ダナとシデたちにも直接ベネディクトやケインが襲いかかってこない理由になっている、そう考えられませんか?」

「しかし、ブランドはもう限界だ。これ以上ここにとどめてはおけない。
それ以前に、ベネディクトやケインと違って私たちは彼を思うようになど動かせない。
倒せる手段が見付かったならば、そうしておくべきではないか?」

私は考えた。コーウィンの言うことも、ジェラードの言うことも正しい。
だが、別の道もあるのではないか??

70-賢さ(22)×2=26以上で成功

>>32
現在想定しているのは、アングヴィラで会った初老の男が少年時代=40~45年前には既にマリーンの中にテアマトがいたというものです。
これ以上はネタバレになります。……あとは推理していただければ。

46…成功

そういえば……これは使えないのだろうか?

「ジュリア、あれをジュリアンに」

ジュリアは少し考えた後、「ああ!」と声をあげた。
ザックから何か取り出す。……魔力増幅装置の欠片だ。

「父様、これがイゲーダから出てきました。何かお分かりになることはありませんか?」

「魔力増幅装置か??アンバライトの力をこれでさらに上乗せするわけだが……」

※50以上で追加イベント

69…成功

「……魔力増幅装置??ちょっと貸して下さい」

ブレイズが興奮気味に駆け寄ってきた。……どういうことだ?

70-賢さ(22)×3=04以上で成功

71…成功

私はブレイズの大聖堂での出来事思い出していた。彼は笛に「術の増幅効果がある」と言った。……まさか??

「それを使って、精神感応術の効果をさらに引き上げる、と??」

ブレイズは強く頷き、笑った。

「そうです。通常、術が届かない相手にも、笛――神器『オルフェウスの笛』を使えば効く。
ブランド相手に通じる自信は全くありませんでしたが……これなら上手くいくかもしれない」

「しかし、ブランドの兄貴は死んでいるんだぜ??できんのかよ、そんなもん??」

「つい最近、消え失せた娘の精神を強引に上書きして復活させたのですよ?あれに近い要領でなら、できる余地はあるのです」

ブレイズは微笑んでいる。余程の自信があるのか?

「ちょっと待った。上手くいく保証は?それによっては、止めるよ」

ジェラードが割って入った。

……

01~40 65%、ですか。
41~75 80%、ですか。
76~94 9割は。
95~99 絶対の自信があります。

「8割、ですね。十分高い確率かと?」

「……いや、足りないな。失敗したら、ブランドは野に放たれる。……もう一つ、何かが必要だ」

70-賢さ(22)×2=26以上で成功

※クリティカル

「……そこで、モリブス移転のために蓄えていた魔力を使うのは?
魔力を術の増幅に使えれば、あるいは」

ジェラードが私を見た。

「なるほど、そう来るか。面白い案だが……それで確率はどこまで引き上がる?」

20以上でイベント続行

※イベント続行

ブレイズが自信ありげに微笑んだ。

「……まず間違いないかと。……問題は、魔力増幅装置がどのぐらいで作れるか、ですね」

30以上でイベント続行

※イベント続行

01~50 10日以内あれば、ギリギリ
51~80 1週間あれば、何とか
81~94 5日で問題なく
95~99 2日でいけます

※若干の不安要素あり

「10日あれば、ギリギリ。……ただ、できるかどうか、出たとこ勝負のところがあるね」

ジュリアンが額に皺を寄せて言った。

「もっと早くはならないのですか?」

「ギリギリ、だな。間に合わなかったら……ブランド兄さんを殺すしかない」

ジュリアンは相当悩んでいるようだ。

50以上でイベント続行

※イベント一旦終了

「……そうか。それまでにブランドが限界を迎えないことを祈るしかない、な」

「すみません、どうしても僕だけでは限界があります。……ただ、ブランド兄さんを『生き返らせる』可能性があるなら、僕は全力を尽くす。それは、信じてください」

ジェラードは頷いた。

「ブランドなら、仮に復活すれば状況は理解してくれるはずだ。……賭けだが、やる価値はある。ブレイズに乗ろう」

※30以上で別の追加イベント

※クリティカルのため、追加情報あり

「そういや、さっきの『電話』だが。……中身復旧したぜ。なかなか面白いことになっているから、まあ見ろや」

ランダムがにやっと笑った。手には「電話」。ゼファーの持ち物だ。

「『ケーヒル』に『ヴォラス』、そして『ザッシュ』の名前まである。
位置情報とゲート発生機能は止めた。だから逆探知されるのはねえはずだ。
……しかも向こうの位置はわかる。これは、かなり旨い。そう思わねえか?」

皆がざわついた。ケインとヴォラスに連絡が取れる??取引ができる可能性もある。
ザッシュに連絡するのも、アングヴィラ防衛のためなら面白い。

さて、誰から連絡するか?

安価下5多数決、考察必要

今日はここまで。

再開します。

「……ヴォラスだな。彼を変心させる材料はある。上手くすれば、アングヴィラへの侵攻も止められるかもしれない」

ヴォラスにケインが真の仇であることを分からせれば、事態は相当こちらに有利に働く。
だが、これで十分だろうか?

70-賢さ(22)×2=26以上で成功

58…成功

「……ただ、今かけるのはやめておこう。いきなり私が出ても、無意味に刺激するだけだろう」

「懸命だな。じゃあ誰にかけさせるか?」

ランダムが頷いた。……どうする?

1 コーウィン
2 マリーン
3 ルカン
4 ゼファー

安価下5多数決、考察必要

※複数人に話させることは可能ですが、2人までです。ここではその最初の一人を決めます。

ついでに、会話可能な組み合わせは下の通りです。

・コーウィンとマリーン
・マリーンとルカン
・ゼファーとルカン

二人目に行くかは運も絡みます。行きやすい組み合わせとそうでない組み合わせがあります。
「誰に何を話させるか」まで考えて下さい。


SSwikiで初代スレのリンクで作れそうだけど作って良い?
11スレのをなるべく弄らない感じで、小ミッションの所は適当直しだけどww
なるべく追うけどリアルタイムは多分俺も無理、編集無理そうなら可変な部分は後でばっさり削除でも良いと思う

再開は夜です。なお、ルカンで決定しました。

>>93
とてつもなく助かります。多忙につき通勤途中しかほぼ更新できないので……。御手数お掛けしますが、お願いしていいですか?

>>94
推敲甘いけど取り敢えず作りました、リンク長げえww
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91
更新頻度高そうな所は思い切って整形済みテキストブロックに、持ち物は11スレでの消費分は未修正
ぼちぼち修正して行きますが、もちろん修正協力者歓迎、鋭意募集中ww

再開します。錦織よくわからんですね。ベーグル焼かれて復活とか。

>>95
素晴らしいです。というか、手間のかかる作業本当にすみません。作者冥利につきます。

「ルカンにかけさせるべきかと思います。その上で、マリーンに繋げれば、あるいは」

「……だな。ブレイズ兄もそれでいいな?」

「異存はありません。マリーンをモリブスに連れて行きましょう。……テアマトの記憶が多少なりとも残っていたのは幸甚でした」

ブレイズが頷いた。

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

##########

「シデさん、ダナちゃん、遅いよー。随分待ったよ」

不満そうな顔でライラが言う。そう言えば、昼飯がまだだったか。1刻どころではない間待たされてしまったのだから、イライラはもっともではある。

「済まなかったな。コーウィンやジュリアンたちとも会っていた。……戦略に大きな変化が出そうだ、せっかくなので軽く飲みながらでも話そう」

ライラが「やったー!」とはしゃぐ。……が、酒に溺れられるような話題ではない。酒量は嫌でも抑えてもらおう。

#########

「……というわけだ」

私たちは領事府向かいのレストランで、先程の会合の内容を話した。ミドルとジュリアはもちろん、ライラも神妙にしている。

「……それは、ブランド様が正気に戻られる、ということですか?」

ジュリアは興奮を隠しきれない様子だ。何だかんだで、帝国の復興は彼女たちの悲願だ。その核となりうるブランドが復活するのは、彼女やジュリアンにとっては奇跡に近い。

「……可能性がある、ということだ。ブランドは死んだ肉体をアンバライトで無理矢理動かされている状況だが、それをブレイズが、精神感応術で強引に理性を取り戻させるということであるらしい」

私はさらりとしたカリーを吸った米を、野菜とともに食した。辛さと野菜の甘味が丁度よく調和している。

「でもなぜそんなことを?殺すんじゃダメなんですか」

「さっき話した『新人類』対策の面が大きいな。ベネディクトの『作り物』に対しても睨みが効く。
さらに……私たちがいる。少なくとも勢力の均衡は保てるし、あるいは一方的に崩せるかもしれない」

ミドルがむむと唸った。ライラが炭酸が強めのエールをあおって言う。

「それにヴォラスってのを裏切らせれば、ケインはかなり追い詰められそうだねえ。でも、そんなに上手くいく?」

「マリーンにテアマトの記憶があったからな。かなりの確率で落とせる、と思う。アングヴィラに向かっている軍まで撤退させられれば完璧だが」

ダナはチキンの焼き物をつつきながら何か考えている。

75-ダナ賢さ(14)×2=47以上で成功

38…失敗

「どうした?」

「……ん、何でもない。多分気のせい。
にしても、フィオナさんが今の状況を知ったらどうするんだろうね?さっきいなかったのは勿体ない気がするけど」

「そうだな。どこにいるのか……まあ、連絡は取れたと言っていたから無事ではあるのだろうが」

私はカリーのスープが染み込んだブロッコリーを口に放り込んだ。旨い。

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

ちょっと休憩します。

##########

遅めの昼食を取り、私たちは領事府に向かった。入口には、ブレイズとマリーンがいる。

「お待たせしました」

「いえ、構いませんよ。……では、行きますか」

事前に話を通していたのか、門番はすぐに私たちを通した。

「……ジェイクには言わなくていいのですか」

「あの子は私の支配下にあります。……本人は自覚してないですがね。
今頃は仮の執務室で、誰かと今後について話している所でしょう」

私たちは地下に向かった。そこにはルカンがいるはずだ。

※70以下で追加イベント

※追加イベントあり

「……待て」

階段近くの牢から誰かが呼び掛ける。……ゼファーだ。

「……俺には一切目もくれないとはな。舐められたもんだ」

「お前が『ゲイル』の隊長だろう。何となくは察していたよ。だが、お前と話すのは後だ。……奥に話すべき人物がいるのでな」

※65以上で追加イベント

※65以下の間違いでした。失礼しました。
※何にせよクリティカルなので、別のイベント発生

「……誰だそいつは!?」

ゼファーがそう答えた時、奥の方から声が聞こえた。

「……よせ、ゼファー。……我らが戦うべき相手は、そいつらでなかったのだ」

「……ルカン様!!?道理で不意討ちなどがあると……っ!!」

ゼファーは屈辱からか唇を強く噛んでいる。そんな彼の姿を見ることはできないはずだが、ルカンはそれを知っているかのように言う。

「……良いのだ。……我も真実を知らされ考えは変わった。お前も、すぐそう思えるようになる……」

「どういうことですか?」

「それはいずれ、分かることになる。……その分だと、マリーン――いやテアマト様もご一緒のようだな。私も是非お話をうかがいたい」

寝落ち寸前のためここまで。

再開は2230めどです。多分短めの更新になります。
週明けまでこんな感じかと思います。

ルカンの性格がやたら物分かりが良くなったのは……コンマ神のせいを除けば筆者の筆力と想像力が足りないせいですね。
元から愚直で一本気な武人という設定ですので、自分が信じるに足る「義」があると判断すれば、そちらを支持する人物ではありますが。
あとヴォラスへの忠義が極めて高いので、ケインが彼を実は骨の髄まで利用しようとしていると知ったため、一気に反ケインになびいたのもあります。
逆に言えば、ヴォラスを殺そうと仮にシデたちがしたならば、全力以上をもって再び立ち塞がるでしょう。

では、再開します。

「……さすがの貴様でも無傷とはいかなかったようだな」

牢から低い声が聞こえてきた。長髪の男がそこにいる。……数日前までは黒かった髪は、純白に変わっていた。

「『ゲイル』は手強かった。この程度で済んだのは、運が良かっただけだ」

鉄格子の向こうのルカンは、クッと笑った。手錠こそされているが、肌の血色は大分良くなっているようだ。

「……聞いたぞ。ゼファーを一蹴したそうだな。……怪物め、ただの嫌味にしか聞こえんぞ。
まあそれはいい。マリーン……いや、テアマト様。お話があるのですな」

マリーンはこくんと頷いた。

「……一応、言っとく。私はテアマトじゃない。もう彼女はいない。
ただ、その記憶は少し受け継いでいる。だから、彼女があなたに抱いていた感情も知ってる。
……『ごめんなさい』。それだけ」

「……『ごめんなさい』、か。どういうことだ」

「多分、あなたを龍から人にさせてしまったことについてだと思う。あなたが『作られた』時、媒体になったのはあの人の子だったから」

ルカンが震えている。

「……そんな……馬鹿なっ」

「申し訳ないですが、恐らく事実です。ああ、申し遅れました。私はブレイズ。ケインから聞かされているでしょうが」

「……お前がか。……なら頼む。我を殺してはくれぬか。……ヴォラス様のやや子の犠牲の上に我が生まれたなぞ、許されるはずがない」

ブレイズは静かに笑い、私から「電話」を受け取った。

「……殺して差し上げてもいいのですがね。それは、ケインを殺してからでも遅くないでしょう。ヴォラスを目覚めさせられるのは、真実を知った貴方ぐらいでは」

彼はすっと手を下ろした。すると手錠がまるで紙のように切れている。
ルカンは自由になった右手で「電話」を受け取った。

「そこにはヴォラスの連絡先がある。そこにかけて、翻意を迫ってほしい。もちろん、ここにいるマリーンも協力する。腹心であったお前なら、聞く耳を持つはずだ」

ルカンは「電話」を操作した。

※15以上でイベント開始

※イベント開始

『俺だ。……作戦は成功したようだな』

威圧感のある太い声が聞こえてくる。これがヴォラスか。

「……恐れながら。それより重要なお話があります」

『……ルカンか??ゼファーはどうした』

いきなり厳しい所を訊いてくる。ルカンの機転に、しばらくは頼るしかない。

※15以上でイベント続行

※イベント続行

「ゼファーは傷を負い、休んでおります。ですので代わりに拙が出た次第」

『なるほど、モリブスにも歯応えのある男がいたということか。あるいはレイズ枢機卿か』

「ともかく、お話が。……ケーヒル殿に関する話です」

「電話」の向こうが無言になった。……どういうことだ?

01~25 そう来ると思ってたぞ
26~50 ……それがどうした
51~75 ……続けろ
76~94 ……話せ
95~99 ?????

『……それがどうした』

ヴォラスの声色があからさまに不機嫌なものに変わった。不審に思われている?

※30以上でイベント続行、60以上で別イベント発生

※50以上で不幸の宝珠発動、再判定

※不幸の宝珠発動せず

『……ルカン、謀ったな!ケーヒルについては、触れぬ話だったはずだ!!誰に言わされている、言えっ!!』

怒号が「電話」から聞こえる。ルカンの額に冷や汗が滲む。……失敗か?

70-賢さ(22)×2=26以上で成功、70以上でボーナス

34…成功

これ以上ルカンに話させても、泥沼にはまりこむだけだろう。私は牢に入り、「電話」をルカンから奪い取った。

「……初めまして、ですね。私はシデ・スナイダ。あなたが追う男です」

『貴様が……シデかっ!!だがなぜモリブスに!?」

「それは些末な話です。……それより、はるかに重要なお話があります。……あなたの奥方、テアマトについてです」

こうなったら全てを誤魔化しなく話すしかない。それで彼の心が揺らぐかは、賭けだ。

70-魅力(20)×2=30以上で成功

※25以上で不幸の宝珠発動

※不幸の宝珠発動、自動成功
(不幸の宝珠残り2個)

「テアマト、だと??……どこでその名をっ」

「全ては偶然です。……今、ここに奥方がいると言ったら?」

70-魅力(20)×2=30以上で成功

※70以上のため若干のボーナス

「電話」の先が再び無言になった。しばらくの静寂の後、「……話せ」と言葉が返ってきた。

私は「電話」をマリーンに渡す。

「……私。マリーン」

『マリーン!?貴様も何故??アングヴィラではないのか』

「職務は終わった。あなたに告げたいことがある。……私の中に『いた』テアマトからの伝言」

50以上でイベント続行

※イベント続行

『……戯れ言を。……だが一応聞こう』

「分かった。『赤ちゃんを、ニーナを守れずごめんなさい』」

20以上でイベント続行

※25以上で不幸の宝珠発動

※不幸の宝珠発動せず

『どこでその名を聞いた!!その名は俺とテアマトしか知らぬ名!!よもや、貴様もテアマトを殺した奴等の一派であったかぁ!!!』

怒りの叫びが部屋中に響き渡る。

※50以上で救済イベント

※イベント発生なし

これはまずい。聞く耳を全く持ちそうにない。
どうするべきか?

※2400まで解決策を考えてください。
※正解は一応あります。ただし、正解の場合でもなお運が必要です。

一応ヒント。今いる人員を考えてください。

タイムアップです。170さんがずばり正解なので採用します。

私はブレイズを見た。事態を打開できるなら彼しかいない。
彼は苦笑しながらマリーンの所に向かった。

「貸しなさい。……貴方がヴォラスですね」

『誰だぁぁぁ貴様ぁぁぁっ!!』

「いちいち五月蝿いですねえ。……少 し、静か にし ません か?」

ブレイズの声が、所々途切れて聞こえてくる。……これは?

「多分、精神感応術だよ。……あまり聞かない方がいいかも」

ダナが耳打ちしてきた。……私たちは静かに牢を出る。

35以上で成功

92…成功

しばらくして、ブレイズが私たちを手招きした。……入ってもよいらしい。

「一応、激昂だけは納めました。本人が目の前にいないと、術の効果は薄いものでしてね。怒りを何とか静めるのまでが精一杯です」

「それでも助かりました。……ありがとうございます」

「礼は早いですよ。……続きを」

ブレイズは「電話」を手渡した。私は……

1 自分で話した
2 マリーンにそれを渡した
3 ルカンにそれを渡した

安価下3多数決、考察必要

今日はここまで。

再開します。

私はルカンに「電話」を渡した。

「……落ち着かれましたか」

『……ルカンか。……妙なことをされたぞ。声を聞いているうちに讃美歌が流れ、気が削がれるのだ。あれが、ブレイズか』

「そのようですな。……ニーナ様と名付けるおつもりだったのですね」

『子供のことか。……あれは俺とテアマトしか知らないことだ。……テアマトが殺される間際に漏らしたしか考えられん。あれは、子供が生まれるのを心待ちにしていたからな。
……お前は、奴らの言うことを信じているのか?』

ルカンは一拍置いた。

「信じがたい話です。ただ、貴方もケーヒルの素性はご存知でしょう?『一族』という、人であって人でない者。
ブレイズもその一人と、あの男は言っていました。その力、身をもって体感されたはず。
……一度落ち着いて、拙の話を聞いては頂けませぬか。真の敵が、彼らでないのが分かるはずです」

※10以下で追加イベント、30以上でイベント続行

※イベント続行

『……どういうことだ、それは』

再びヴォラスの声が低くなった。ルカンは汗を滲ませながら言う。

「拙がかつて『穴』の古龍『ナース』だったのは知っておられるでしょう。
それをケーヒルが捕らえ、今の拙の姿形にした。貴方の忠実な臣下とするように。
ナサットもギルゴマも、そうして『創られた』存在です。……どうやって『創られた』か、ご存知ですか」

01~20 そこまでだ
21~50 それがどうした
51~94 知らぬ
95~99 ヴォラスは黙った

ヴォラスは黙った。しばらくの後、彼は一段と声を低くして尋ねた。

『何を知っている』

「ペラの施設。……知らぬとは言わせませんぞ。戦力増強と竜人再興のため、統領府も噛んだ案件です。
拙はそこに立ち入ることは固く禁じられておりましたが……貴方ならば、心当たりが多少ならずともあるのでは?」

50以上でイベント続行

昼に再開します。

※イベント続行

『……俺の鱗――首の後にある『逆鱗』だ――をくれと、ケーヒルは言ってきた。『竜人化』に必要なのだと。
一度しか、あそこには行っていない。が、奥までは立ち入れなかった』

「……納得しておられぬ様子ですな。その程度で、竜が人の形を取れるのか。拙もどうやって人の姿を取れたか、記憶にはございませぬ。だが、何かしらの『器』があったのではと、薄々勘づいておりました。
……ケーヒルの言ったことは嘘です。拙含め、竜人化にはそれ相応のものが必要でした。……恐らくは、貴方のやや子です」

※80以上で説得フラグ、それ以下なら会話継続

※会話継続

『戯れ言をっ!!』

ヴォラスが再び激昂した。

「嘘ではありませぬ。シデ一行は、ペラの研究所に行き、竜人と思われる人の残骸を見たと言います。
……信じがたい話です。だが、この者の後ろ楯には間違いなく他の『一族』もいる。全てがでまかせとは思えませぬ。
それに、不思議とは思いませぬか?貴方と奥方しか知らないはずの、生まれてこなかった竜の子の名を、なぜマリーンが知っていたか?
この女は、先程話されたブレイズの娘です。そして、彼女の言うことを信じるならば、テアマト様が最近までその中におられたのだと」

※50以上で会話継続、未満で一旦イベント終了

※会話継続

『……証拠はあるのか』

ルカンは私を見た。物的証拠は何もない。ペラの研究所も壊してしまった。
私は静かに首を振った。

「……残念ながら。騙されているのだと仰られるなら、返す言葉もございませぬ。
ただ、『一族』の力、拙よりはるかに貴方はご存知のはず。全てが嘘と断じること、拙にはかないませぬ」

『……なら、証明するより他あるまいな。シデとやら、聞いておるのだろう?貴様は俺を懐柔しようとしている。それは分かった。
ルカンさえお前を信じるというのは、余程のことだ。だが、俺は貴様を信じてはいない。
今ルカンが言った根拠を、俺の前に並べて見せろ!話はそれからだ』

私はルカンから「電話」を受け取った。

「分かりました。ならば必ず。……ただ、こちらからもお願いがあります。アングヴィラへの兵を、引いてくれませんか?
今は私たちが安心して証拠集めに動ける状況ではありません。……それに、モリブスへの侵攻は失敗しました。無駄に兵は減らしたくないでしょう?」

70-魅力(20)=50以上で成功

93…成功

『良かろう。ただ、期日を設ける』

01~30 3日以内だ
31~70 1週以内だ
71~94 2週以内だ
95~99 1ヶ月以内だ

『2週間以内だ。それまでにテルモンに来て証拠を示せ。それ以降は、俺の全力をもってお前を潰す』

「分かりました、その条件、飲みましょう」

私は安堵した。この条件なら、ゆとりをもって動ける。

『いいだろう。謀りならば、命はないと思え』

※ミッション「ヴォラスを説得せよ」が発生しました。

再開は夜。

悠長なのはコンマ神のおかげ……はおいといて、軍の撤収なり何なりに時間がかかるためと思って下さい。

再開します。

「……ふぅ……一時はどうなることかと思ったが。……心底助かりました」

「礼には及びませんよ。問題はこの後です」

ブレイズは真顔で私を見る。……その通りだ。

「ええ。まず証拠集めです。……候補は二つ。モリブス寄りにあるという研究所。ここにはリリアがいるはずです。
もう一つはテルモン近郊にあるとジェラードが言っていた研究所。ケインがいるならば、確実に何かはあるでしょうが」

「でも2週間以内なら、大分余裕ない?ここからテルモンまでは1週間。研究所に行くにしても、時間はありそうだけど。簡易ゲートもあるし」

ダナが口を挟んだ。それもその通りだ。

「馬車を使う手もありますね。お金は十分ですし。御者を誰がやるかという問題はありますけど」

ミドルが提案してきた。その考えがないわけではなかった。ただ、襲撃された時が問題だ。徒歩の方が、万一の事態には対処しやすい。

1 馬車を買う
2 買わない

安価下3多数決、考察不要

「なら馬車で行こう。馬車だと5日ぐらいに短縮できるのか?」

「そんな感じ。で、御者は誰がやるの?」

※25以上で該当者あり

※該当者あり

「僕が馬には乗れます。御者はやったことないけど、多分大丈夫です」

ジュリアが手をあげた。

「済まないな。……問題は、ルカンとマリーンだが」

「私なら平気。『電話』で父様に連絡してくれれば、行けるから」

マリーンが感情に乏しい顔で言う。

「分かりました。……お前はどうする。このままここにいても、あまり意味はないだろう。
反統領府の人間は、決して少なくないと聞く。殺される危険もあるが」

「えっ、ちょっと待って。こいつも連れていくの?」

ダナが驚いたように声をあげた。

「ヴォラス説得の際に、こいつがいるといないとでは大分違うだろう。……戦闘の足手まといにはなるだろうが。
その身体では逃げることはできまいし、恐らくはそのつもりもないだろう。……違うか」

※15以上で同行

※ルカン同行

「……つくづくお人好しな男だな。我をそこまで信用するとは、痛い目に遭うぞ?」

「いや、裏切らんさ。お前の行動原理の頂点にはヴォラスがいる。奴の助けになるなら、私と組むのはさしたる問題ではないはずだ」

ルカンはくくっと笑った。

「翼人ごときが偉そうな口を」

「決まったな。ジェイクには後で話しておく。街を出る時になったら釈放するように言おう」

これで一先ずは区切りか。……

70-賢さ(22)=48以上で成功、ファンブルなし

28…失敗

#########

領事府の門を出ると、外は既に夕日で照らされている。随分時間が経ったようだ。

「……さてと。何か久々にゆっくりできるね」

「そうそう!さっきはあんまお酒飲めなかったし、今度こそ飲むよー!」

ライラはすこぶるご機嫌だ。振り返ると、領事府の方が少し騒がしい。

「……そう言えば、これから祝勝会と言っていたな。すっかり忘れていた」

回りを見渡すと、レストランも食堂も無礼講のお祭りの風情だ。モリブス独立が成ったことへの祝いということであるらしい。

「……て、シデって主賓なんじゃないの?戻った方が良くない?」

「……ん、あまり騒がしいのは好きではないが……行かなきゃダメなのだろうな」

私の背中をダナが押した。その時、領事府の門からジェイクが現れた。

「シデさん!探しましたよ。これから宴ですけど、参加されますよね?」

私は苦笑した。苦手な酒でも、飲まねばならぬ時はあるらしい。

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

########

※翌日以降までの追加イベント
30以上で発生(コンマ下、下2)
ファンブルなし、00判定のみあり

※両方ともあり

今日はここまで。

少し進めます。

すみません、昼以降に延ばします。

#########

宿に戻ったのは夜も更けた頃だった。時計は11の刻を示している。
宴は賑やかで心地よいものだったが、やはりどうにも落ち着かないものでもあった。
「ゲイル」から守ったことへの感謝を伝えに豪商たちが挨拶にやって来たが、経験に乏しいからかどうにもぎこちなくなってしまった。……慣れないことはするものではない。

「……随分疲れているみたいだね」

部屋に寝間着に着替えたダナがやってきた。両手にグラスを一つづつ持っている。

「……ああ。今日は色々と疲れた。明日は休みたい気分だ。……そういう訳にもいかないんだろうが」

くすっと笑って、ダナがグラスを渡した。中には赤い液体がある。

「お酒は苦手だろうけど……少しゆっくりするにはちょうどいいよ。……はい、乾杯っ」

ダナはテーブルを挟んで向かいに座り、グラスを持ち上げた。

「……乾杯。……旨いな」

「ランダムさんが持ってきた葡萄酒だよ。『オーパス』って言ってた」

口にすると花のような芳醇な香りがぶわっと口内に広がる。疑い無く逸品だ。

ランダムは宴にも来ていた。戦闘の当事者だから当然ではあるが。
領事府の古株と何やら酒談義を始めているうちに、彼の回りに人だかりができていたようだ。どうも、酔って気を良くした彼が、蒐集品を出したらしい。
ライラがミドルとジュリアを引きずるようにランダムの所に向かうのは見た。……思えば羽を伸ばせるのは、かなり久々のことだった。

「『ゲイル』の生き残りは、どうなりそうなの?」

「ジェイクが言うには、処刑の方向だそうだ。ルカンの公開処刑がなくなったから、血に飢えた過激派と庶民が不満をためているらしい。
『民心を考えたらさすがに止めようがない』と嘆いていたよ」

「ふうん……偉くなるのも大変だね」

一息ついて、ダナが葡萄酒を一口、口にした。

「ジェイクは穏健派だったからな。テジーは魔族に強硬と言われていたが、あれでもかなり抑えていたらしい。
……ヴォラスの件、伝えたよ」

「何て言ってた?」

01~40 くれぐれも隠密に
41~94 僕も途中まで同行する
95~99 ?????

※ファンブルのため再判定

「『全力で支援する』だそうだ。無論、ルカンの存在は表向きにできないが、少なくともリリアがいるであろう研究所には、ジェイクだけでなく精鋭を送り込むらしい。
その後にどうするかはその時判断するらしいが、『ヴォラスとの会談も、場合によっては』と言っていた」

「へえー、それは心強いね!途中からアリアさんとシーラちゃんと一緒にいたから知らなかったよ。
じゃあ途中までは領事府の一隊と共に行動するわけだね」

私は葡萄酒を口にして頷いた。

「『ゲイル』の生き残りの公開処刑があるから、少なくとも3日後以降らしいがな。ケインがいるか、あるいは余程の手練れがいない限りは研究所は落とせるはずだ。
……『呪病』だけは気を付けねばならないが」

「そこだね。……そう言えば、マリーンさんは?」

※80以上で追加イベント、ファンブルなし

※55以上ゾロ目のため部分的に判明

夜更新します。

少し進めます。

「いや、姿は見えなかったな。ユミナが言うには、『まだお疲れのようです』だそうだ。
ただ、少しずつ身体を慣らしていくらしい。調子がよければ、ユミナ帯同で街にも出るそうだ」

「そっか。何やかんやで、落ち着くとこに落ち着いたのかな。
……まだ問題は山積みだけど」

「そうだな。とりあえず、明日はまずジャックの所に行こう。報告もしなければならないしな」

私は少し伸びをした。酔いは然程でもないが、疲労からか身体がだるい。
ふと見ると、ダナの姿がない。……肩を後ろから揉まれた。

「……んー、大分凝ってるね。傷はどう?」

「鉢金と治癒術のおかげで、大体は塞がった。……上手いな」

「えへへ。……父さんにも大昔、やってたなあ。上手いぞって、褒められたっけ」

しばらく無言でダナは私の肩を揉んでいた。……背中に柔らかいものを感じる。

「……当たってるぞ」

「……当ててるの」

私はクスリと笑い、向きを入れ換えた。私はお返しにとばかり、しなだれかかる彼女の肩を揉む。

「ダナも少し凝ってるな」

「ん、意地悪……んんっ!?」

私は少しずつ揉む手を下に下げていった。小振りだが形のいい乳房を掴むような格好になる。親指で寝間着の上から、浮き上がっている小さな突起を転がした。

「……ふ、ふうっ!?……ああっ……ほんと、シデのいじわる……」

ダナは手を服の下に導いた。汗で肌がしっとりとしている。

「済まなかった。……だが、いいのか?部屋に戻らなくて」

「……いい、の。多分向こうも、してると、おもうよ」

ダナが艶っぽく笑った。私は微笑みで返し、彼女の唇を奪う。

……明日の朝は、遅くなりそうだ。

※コンマ下一桁好感度上昇

好感度 284

※ミドルパートの一人称を決めます。

安価下3多数決、考察不要

では、2200前後をメドに再開します。

その前にミドルの泥酔度を決めます。

01~10 泥酔(実質スキップ)
11~40 かなり酔っている
41~80 少し酔っている
81~99 ほぼ素面

これは…どうしますかね。

奇数…全員泥酔&二日酔い(午前の行動不可)
偶数…全員素面、飲み直し

※一応奇数なら不幸の宝珠発動判定を50以上で行います。

※50以上で再判定(不幸の宝珠消費)

※不幸の宝珠発動、泥酔度再判定(不幸の宝珠残り2個)

ミドル…かなり酔っている

ジュリア

01~10 泥酔(行動不可)
11~30 かなり酔っている
31~80 少し酔っている
81~99 ほぼ素面

ジュリア…少し酔っている

ライラ

01~10 泥酔(行動不可)
11~60 かなり酔っている
61~95 少し酔っている
96~99 ほぼ素面

ライラ…少し酔っている

これは…ある意味書きやすいですが。

再開します。

「……ん。ここ、は」

目を覚ますと、茶色い天井が見える。……酷く頭が痛い。吐き気もする。

「あ、やっと起きた」

ライラさんが僕を見下ろす。……どうも僕は、ベッドの上にいるらしい。

さっきまでのことを思い出す。……ランダムさんの所に連れていかれ、はしゃいだライラさんが僕に色々飲ませたのは覚えている。
僕も気を良くしたのか、飲めないお酒を結構飲んでしまったようだ。……そして、どこからか記憶が飛んでいる。

「ミドル、色々飲んでましたしね。僕もちょっと飲みましたけど、強いのありませんでした?」

「あー、ランダムさんに教わって『カクテル』ってのを作ったんだよね。エールにショウガ入りの炭酸水とか、オレンジの絞り汁に『ラム』だっけ?美味しかったよねえ」

「でも、ミドルが飲んだ……『マティーニ』でしたっけ?あれは強くて、僕は飲めなかったですよ」

ジュリアが苦笑する。……ああ、思い出した。「味見」と言われて色々飲まされたんだった。……ライラさんめ。

僕はゆっくりと身体を起こす。……重たいが、何とか歩けないことはない。

「すみま、せん。ぼく、もどりますね」

二人が顔を見合わせた。ライラさんが苦笑いしながら言う。

「あー、いやあ。戻らない方がいいと思うよ」

80-賢さ(12)=68以上で成功

42…失敗

「え、なんで、ですか」

二人がぷっと吹き出した。

「ね?やっぱ言うと思った」

「うーん、ミドルじゃまだ分からないんですかね?」

僕はいらっとした。

「なんで、ばかにするん、ですかぁ」

75-ジュリア賢さ(17)×2=41以上で成功

33…小ファンブル?

「いや、だって、ねえ?」

「ミドル、冷静に考えてみようよ。今僕とライラさんがいて、酔っ払ってぐでんぐでんのミドルがいる。
……何が起こるか、さすがに分かるよね?」

ジュリアが苦笑いを浮かべながらこっちに近付いてくる。……目がちょっと怖い。なぜだか分からないけど、何か怖い。

80-賢さ(12)÷2=74以上で成功

78…成功

「……ああっ!!」

僕は思い出した。酔っ払って動けない僕。少しほろ酔い加減のジュリアとライラさん。これは……あの時と同じじゃないか!

80-耐久力(17)=63以上で成功

95…成功

僕の酔いは急速に覚めた。……そういうことか!

「いやいや、さすがに同じ手には乗らないぞ!また押し倒すつもりだろ!……いやそういうのが嫌ってわけじゃないけど、今回はごめんだからね!」

ライラさんが驚いた様子で言う。

「おおっ、まさかの復活。……でも何でやなのさ」

80-魅力(10)×5=30以上で成功

81…成功

「そりゃあ、その……愛し合うなら、ちゃんと素面でいた方がいいじゃないですか。……僕ばっかりされるのも、何か悪いですし」

僕は小声で言った。……恥ずかしさで顔が熱く感じる。

それを聞いたライラさんの顔が一瞬で赤くなった。

「……え。ええ……ビックリした。うん、何だ、ちゃんと考えてるんじゃん」

しどろもどろになっている。……お酒のせいもあるんだろうけど、何かかわいい。
ジュリアの方を見た。何やら目が潤んでいる。

「……ミドル、ごめんね。僕ばっかり気持ちよくなろうとして」

……前は何をされたのだろう?……思い出さないことにしておこう。

僕は……

1 ライラさんの方に向かった
2 ジュリアの方に向かった

安価下3多数決、考察不要

少し休憩。

僕はジュリアの方へと向かった。彼女と向き合うと、ほんのちょっと背伸びをして唇と唇を軽く合わせる。

「……この前のはちゃんと覚えてないからさ。今度はちゃんとしようよ。……ライラさんもおいで」

顔を赤くしたまま、ライラさんが来た。同じように、唇を合わせる。

「……あんまり上手くできないかもですけど。……お願いしますね」

※80以下でイベント発生、81以上なら別のイベント

※捕食イベント発生

その時、ライラさんが凄い勢いでベッドに僕を押し倒した。情熱的、いやむしろ衝動的に僕の唇を奪う。口の中に、暖かくて柔らかいものが入ってきた。

「む……ちゅるっ……ぷはぁ。ミドルが、悪いんだからね。……好きすぎて、もう我慢できないっ」

ライラさんが僕の服を剥ぐように脱がせた。ジュリアは少し呆気に取られていたが、すぐにうふふと笑い、僕の胸に舌を這わせる。

「……分かった。でも、覚悟してね?……今度は、忘れられないようにしてあげるから」

僕はハハハと空笑いをした。……僕の番は、果たして来るのだろうか?

※コンマ下一桁×3、ジュリア好感度上昇
※コンマ下2一桁×2、ライラ好感度上昇

ミドルへの好感度
ライラ 215
ジュリア 242

※ミドルとライラが一緒にいる場合、以下のボーナスがあります。

・戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。
・戦闘中一度だけ互いのファンブル(相手のクリティカル)を無効にできます。

※80以上で追加イベント
(詳細はこのスレではなし)

※追加イベントなし

ミドル君はやっぱり食べられたようです。

今日はここまで。

再開します。

###########

……何かが焼けた匂いがする。私は薄く目を開けた。
外から射し込む日差しは既に強い。横で寝ているはずのダナの姿はなく、ただしばらく前まででそこにいただろうという温もりだけがベッドにあった。

「あ、起きた?おはよう」

テーブルの所にダナはいた。既に服を着替えた彼女は、グラスにミルクを注いでいる。

「女将さんから朝御飯もらってきたよ。『英雄様だから腕によりをかけた』だって」

なるほど、腸詰めに焼きたてのベーコン、そしてヨーグルトに山盛りのフルーツ。パンも複数種ある。
朝飯にしては量が多い気もするが、起きるのが遅かったことを考えるとありなのかもしれない。

「すまないな。……ミドルたちもまだのようだな」

「さっきちらっと見たけど、3人仲良く眠ってたよ。……何も着てなかったけど」

ダナは少し苦笑した。まあ、酔い潰れているよりはいいだろう。
私は手早く上下を着て、ダナの向かいの席に座った。

「今日はジャックの所に行くのだな。その後どうするかだが」

「そこだよね。……どうしようか。『穴』に行くのはいいけど、父さんですら記録上は第三十二階層までしか行けてないんでしょ?一気に厳しくなったりして。
時間的にも、そこまで下には行けないんじゃないかな」

……どうするか。

1 「穴」に潜る
2 ジャックの家に長居する
3 領事府に行く
4 教団支部に行く

※2~4の場合、目的まで込みで

安価下5多数決、考察必要

昼まで中断。

「少しジャックの所にいよう。色々訊きたいこともある。……そもそも、彼が『作り物』としたら、なぜ彼は正気に戻ったのだろうか?分からないことは多いな」

「そうだね。それに『作り物』だとすれば一回死んでる、ってことだよね?引っ掛かるんだよねえ」

ダナがベーコンと目玉焼きを食パンの上に乗せ、頬ばった。確かデアドラが一緒にいるはずだ。彼女なら、気付くことはあるかもしれない。

###########

「んじゃ、行きますかー」

ライラが暢気な声をあげた。随分と御機嫌だ。ジュリアもニコニコしているが、ミドルは少し疲れぎみのようだ。
「結局勝てませんでした……」とこぼしていたが、多勢に無勢ではなかろうか。まあ、3人の距離が近付くのは決して悪いことではないが。

「……部屋割り、どうする?変えた方がいい気がしてきた」

70-賢さ(22)=48以上で成功

78…成功

「いや、やめておこう。前のようにハメを外しすぎることがありそうだしな。
あくまで節度は必要だ。……まあたまにはいいが」

「シデならそう言うと思ったよ。……ちょっと残念だけど」

ダナがこつんと頭を私の肩に当てた。

しばらく行くと……

01~05 ジャックの屋敷がない?
06~20 ジャックの屋敷が所々壊れている
21~94 ジャックの屋敷が見えた
95~99 ……誰かいる?

※不幸の宝珠発動判定 50以上

※不幸の宝珠発動(残り1個)

再判定です。

クリティカルのため+20にします。

中断します。+20はやり過ぎたと思いましたが、結果は同じだったのでよしとします。

結果は同じってことはそうなのでは

>>333
328です。投稿直後+10が妥当だったと思いましたが、+10でも同じ95~なのでということです。

なんか悪いイベントだけ揉み消すってのもどうなんだかな。コンマ判定挟むとはいえ本来00奇数だけにしか適用されないアイテムだったのに

連続で低コンマ引きまくった時はまぁいいけど最近なんかは都合のいい低コンマ回避アイテムと化してるな

>>336
基本5%以下の低コンマで一発発動にしています(ただし、50%の判定突破が必要)
代わりに、00奇数も強制無効にはしていません。発動判定を通しています。

もっとも仰ることはもっともなので、今後の運用は気を付けます。

>>1さん、ヴォラスの時に宝珠1個砕けてるからそれ合わせるともう宝珠残ってないはずよ

>>340
それは選択ミスでマイナスイベントからデッドエンドまで行っちゃう時だろ

それとコンマで最悪のパターン引いた時はデッドエンド食らっても考慮するって>>1が明言してる

>>341
おおっと、そうですね。これからは当面救済なしになりますか。

>>342
直近だとイゲーダ戦ですね。あそこはケインが来る可能性を高めにしていたので、もしそっちを引いたら…でした。

再開は21時以降。

なお、30F以降ファンブル、強ファンブル後に条件を満たすと銀色の「アレ」が出ます。ほぼ全滅確定ですが、勝てば大きな見返りがあるはずです。
この場合、デッドエンド、キャラロストは発生しません(勝つ過程で死んでも復活します)。

再開します。

しばらく行くとジャックの屋敷が見えた。門の所に誰かいる?

「……フィオナですか?」

「……あら、あんたたち。シャドウのとこに用でもあんの?」

フィオナは退屈そうに何かを待っているようだった。

「それはこっちの台詞です。何故あなたがここに?」

「ああ、ケイン相手の切り札に使えないかってね。何せ、正気になってからもエリック殺しかけるぐらいだし。上手くすりゃ使えるんじゃないかと思ったわけ。
……ただ、今あんま良くないわね。魔力が暴走しかけてる。デアドラがアンバライトに魔力を吸収させてるとこだけど、どこまでもつのかしら」

フィオナが軽く溜め息をついた。

「お師匠、そんなに良くないんですか??」

ライラが前に出て言った。相当心配そうだ。

「あら、あなたお弟子さんだったかしら?……」

※10以下でイベント

※イベントなし

「まあ、今回は大丈夫じゃない?ただ、発作の感覚は短くなりはじめてるみたいだけど。
今度はあたしから。ジャックに何の用?まあお弟子さんがいるから、世間話もあるかもだけど」

「『作り物』についての、重要な相談です。そして、ブランドについても」

「お兄様に何があったの??」

フィオナが血相を変えた。

「……あなたにこそ、話さねばならないことです。平たく言います。ブランドの発狂と、『作り物』は絡んでいる。
詳しい話はジャックも交えて後でします。長くなりますし、全員いたほうがいいでしょう」

#########

「よう……久しぶりじゃねえか」

ジャックはベッドに横たわり、弱々しく言った。

「そんなことよりお師匠っ!!大丈夫ですか??こんなに細くなってしまって……」

数週前は小柄だが筋肉質だったジャックの身体は、一回り小さく見えた。デアドラが声を落として言う。

「相当消耗してますね。……アンバライトが、魔力だけじゃなく生命力まで吸い出しているみたい」

そうか。もしジャックの身体にもアンバライトが埋め込まれているなら、魔力こそ生命力だ。……衰弱は当然と言える。

「あとどのぐらいもちそうですか」

「残りのアンバライトは1個。……暴走するまで、残り1、2週というところですね」

「暴走はあまり心配いらないかと思います。……これを」

私はジュリアンから貰ったアンバライト1個を置いた。ジェラードらとの会合の際に貰ったものだ。

「2週あれば1個作れると。ですので、しばらくは大丈夫のはずです。
もつか、と訊いたのは体力です。……どうなんです、実際」

01~35 次の吸収を乗りきれるかですね
36~80 厳しいです。……1ヶ月はもたない
81~94 何とかなる気はします
95~99 ばーか

「次の吸収を乗りきれるかですね。……何かしら、根本的な手を打たないと」

デアドラが消え行きそうな声で言う。

「……そうですか。とすれば、極めて重要な話になりそうです。『作り物』の原理が見えて来ました。長くなりますが、いいですか?」

#########

私はここ数日のことを話した。ジャイアを倒し、彼が改良版アンバライトで動いていたこと。
第二十四階層でベネディクトの研究拠点を見つけ、そこでブランドもそれと同じだったと分かったこと。……そして、「作り物」には必ず死体が必要だということ。ブランドの暴走の正体についても告げた。

その時、フィオナが発狂したかのように泣き叫んだ。

「う、嘘よ!!!お兄様が、お兄様が殺されていたなんて!!!そんな出鱈目、あっていいはずがない!!」

70-魅力(20)×3=10以上で成功

80…成功、若干のボーナス

「ええ。だからコーウィンとジェラード、ジュリアンにランダム。……そしてブレイズ。彼ら5人でブランドを救うよう動いています。……その話はもう少し待ってください」

「本当なの??」

「ええ、確かに」

私が強く頷くと、フィオナは短く「分かったわ」と返した。
私はジャックに向き合う。

「……というわけです。あなたの暴走も、おそらくブランドと同一のものです。あなたにも、アンバライトが埋め込まれている可能性は高い。
ただ、妙なのはここからです。なぜあなたは最近まで正気だったのか?ブランドすら発狂し獣に成り果てたのに」

私はジャックの目を見た。彼は無言のままだ。

「もう一つ。私たちはロークを倒しました。ただ、彼はただの『作り物』ではなかった。ちゃんと意思疎通ができたんです。
その直後に会った、あの『勇者イゲーダ』もそうでした。彼からは『魔力増幅装置』なるものまで出てきた。
……何か知ってるんじゃないですか?」

01~30 ほとんど覚えちゃいねえ
31~60 少しは覚えてる
61~94 まあ、な
95~99 墓場まで持っていくつもりだったがな

「わりいな……ほとんど覚えちゃいねえんだ。20年前から先のことはな。
『ローク』や『ラウ』を倒してこいって言ったのは、かすかにそこだけ記憶にあったからだ。多分、『シャドウ』だった時の記憶だ。
奴らを倒せば、何か俺のことも分かるんじゃねえかってな。だが……俺の中にアンバライトがあるってのと、俺が死んでたってのはいささかキツいな。
……アンデッドのようなもんか?俺は」

カカカと弱く、ジャックは乾いた笑いを浮かべた。

「ふざけないで!!あなたは生きてるの。『俺は生き延びてやる』って言ったのは、どこの誰なの?」

デアドラが血相を変えた。

「……悪い、冗談が過ぎた。……しかし考えてみりゃ妙だな。なぜ俺は、正気になった?」

「それも忘れているのですか」

※60以上で記憶あり

※ほぼ完全な記憶あり

少し中断。

「……いや、待て。……俺はダリオとシドに救われた。そこは間違いない。どうだったか?
……そうだ、思い出した。『魔力増幅装置』だ。……シドは、それを利用したのか」

「シド?私の父が何かしたのですか?」

ジャックは背中を指差した。

「ここを見てくれ」

首と背中の間ぐらい、何かが埋まっている。……これは?

「『針』……とは違いますね。でもよく似てる」

ジュリアがフィオナを見た。

「……原理は相当近いものよ。あっちは人の脳波と神経に働きかけ、限界を魔力で引き出すもの。これは、外から魔力を集めて増幅し、人の中に流し込て活性化させるものなわけ。
ただ、面白いわね。増幅させるだけじゃなく、体内の魔力を調節する働きもあるみたい。……あるいは、誰かからの指示に忠実に動かすためのものなのかも」

ジャックは頷いた。

「そう、シドも言ってたな。……だから、魔力の向きを変えてやればいい。奴はそう言って、こいつを弄ったと聞いた。
恐らく、俺はベネディクトが指示するように動いていた操り人形だったのだろう。……シドはその糸を切って、ちゃんと自分で動けるようにしたってわけか」

「しかし、そんな力が父にあったとは」

「一応、若冠34で教団の幹部まで上り詰めた男だからな。……ただもんじゃねえんだよ。
……誰かに師事していたって聞いたが、そこは忘れた。だが、魔力を治癒や何やらに扱う術は、天下一だったと聞く」

父は、確かに最高の癒し手であったと聞く。しかし、そんなことに関わっていたとは全くしらなかった。

……

70-賢さ(22)=48以上で成功

※78…成功

眠いのでここまで。

再開します。

「……とすれば、あなたが暴走し始めた原因もここにあるのでは?例えば、父がこれに施した措置が切れ始めているとか」

「……十分あり得るわね。ちょっとどきなさい、あたしが見る」

フィオナがジャックの身体を診始めた。

01~15 分からないわね
16~50 ……それだけじゃないわね
51~80 その通りね
81~94 その通りね。……あとでこいつ、借りていい?
95~99 その通りね。……そんなに難しくないわ

「……それだけじゃないわね。機械自体の経年劣化もある。もしこいつを助けたいなら、多分これそのものを入れ替えなきゃいけない」

「できるの?それ」

デアドラが真剣な表情で訊いた。

「……分からないわね。こいつは未知の技術で作られてる。ベネディクトの奴、あたしとは全く別の方法でこれを作ったみたい。
せめて、何か見本があれば……さっき『魔力増幅装置』が出てきたって言わなかった?」

「ええ、欠片ですが。ジュリアンが、今その再現を急いでいます。……後一週半はかかると」

フィオナがニヤッと笑った。

「珍しく気が利くじゃない。……でもどうしてそんなことしてんのよ」

私はブランド復活計画を打ち明けた。……フィオナが険しい顔で聞いている。

「……ブレイズに借りを作るの?……気が進まないわね。それに、計画ギリギリじゃない。……」

30以上で追加イベント

※追加イベントあり

「……それに、こいつに必要なのは埋め込み型よ?あいつが作ろうとしているのとは、大分違うわ。ただ魔力を増幅させるだけの代物に、どんだけ時間かかってんのよ?
……まあいいわ。あたしも手伝いに行く。少なくともブランド兄様のは大丈夫のはず。
できればその男のも何とかしたいけどね。……ケインを潰す駒にもなりそうだし」

「何言ってんのよあんた!昔からそういう自己中なとこが大嫌いなのよ!!」

フィオナがデアドラを嘲笑った。

「あらら、400年前から変わらないわねえ。優等生なとこも融通が効かないとこも、そして弱った男にコロッと行っちゃうとこも。
まああんたの意思なんてどうでもいいわ。あたしはケインを殺せれば、それでいいだけだから」

30以上で追加イベント

※追加イベントあり

「……俺は構わねえよ。……あいつは、俺にとっても仇だからな。俺が15年前、エリックと戦ったのは聞いただろ?
……その時大勢の仲間が死んだ。そのうち半分は、ケインの手によるものだ。マブダチも奴にやられた。
……仇を討てるならば、多少は耐えられる。どうすりゃいい」

フィオナは満足そうに頷いた。

「……そうね。後で一緒に来てもらうわ。ブランド兄様との『共鳴』が怖いから、あたしの階層にだけど。そこでしばらくその優等生ちゃんとイチャイチャしてなさいな。
時が来たら、あんたを迎えに行く。上手くすれば、あんたは生き延びれるはずよ」

「……そういえば、ブランドにもそれを使うことはできないのですか?」

私はふと浮かんだ疑問を口にした。

「多分無理ね。ジャックも大概だけど、ブランド兄様は魔力の桁が違う。
そもそも、狂う理由が違うもの。こいつは機器の寿命。ブランド兄様は、恐らく初めから。
ブレイズがやろうとしてるように、精神自体を強引に書き換えた方が正解ね」

フィオナは苦笑する。

……まだ時間はたっぷりある。何を聞こうか。

1 新人類についてフィオナに聞く
2 今までの行動についてフィオナに聞く
3 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
4 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
5 ライラとの昔話をジャックに聞く
6 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※選ばれなかった安価も後で選べます。会話内容によりますが、話題残り3

「……そういえば、今まで何をしていたのですか?ジェラードの呼び出しにも応じませんでしたし」

※20以上でイベント開始

※イベントなし

「……それは、言えないわね。今はまだ。……ケインを倒す下準備、とだけ言っとくわ」

フィオナはにべもない。……そこまで重大なことなのだろうか?

話を変えよう。

1 新人類についてフィオナに聞く
2 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
3 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
4 ライラとの昔話をジャックに聞く
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

「分かりました。……では、『新人類』は聞いたことがありますか?ケインが竜人――ヴォラスの娘だと思いますが――を基に開発を進めていたものです」

10以上でイベント開始

※イベント開始

「……知ってるわ。あんた、どこでそれを」

「ジェラードが教えてくれました。テルモン郊外の研究所で、その手がかりを見つけたとも。
魔法が効かず、ベネディクトの『作り物』にも対抗できるとの話です。……詳しい情報は?」

01~05 いえ、あたしもそれ以上は
06~40 多少、という程度ね
41~70 ……それなりには知ってるわ
71~94 ……もちろん
95~99 ……嫌というほど

「……いえ、あたしもほとんど詳しくは知らない。ケインがその研究にお熱だとしか。おそらく、詳細は限られたごく一部しか知らないはずよ」

フィオナは首を振った。……ほとんど何も分からずじまいか。

「余程ケインは秘密主義者なようですね」

「……昔からそうよ。隠れて引きこもり、策謀を巡らす。だからあいつは『陰謀家』と呼ばれてるわけ。
あんた、『ゲイル』撃退したんでしょ?それでも奴が動かないのは、まだ何か隠してるから。
それが『新人類』なのかは知らないわ。だけど、ジェラード兄さんが脅威と言うなら、間違いなく脅威ね」

これは直に行って何とかするしかなさそうだ。あるいは、リリアがいる研究所で何か手がかりがあればいいが。

※イベントなし

「……それは、言えないわね。今はまだ。……ケインを倒す下準備、とだけ言っとくわ」

フィオナはにべもない。……そこまで重大なことなのだろうか?

話を変えよう。

1 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
2 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
3 ライラとの昔話をジャックに聞く
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※2回ともほぼゼロ解答だったので、救済で残り話題2
※自由安価歓迎します。

コピペミスです。

「……いえ、あたしもほとんど詳しくは知らない。ケインがその研究にお熱だとしか。おそらく、詳細は限られたごく一部しか知らないはずよ」

フィオナは首を振った。……ほとんど何も分からずじまいか。

「余程ケインは秘密主義者なようですね」

「……昔からそうよ。隠れて引きこもり、策謀を巡らす。だからあいつは『陰謀家』と呼ばれてるわけ。
あんた、『ゲイル』撃退したんでしょ?それでも奴が動かないのは、まだ何か隠してるから。
それが『新人類』なのかは知らないわ。だけど、ジェラード兄さんが脅威と言うなら、間違いなく脅威ね」

これは直に行って何とかするしかなさそうだ。あるいは、リリアがいる研究所で何か手がかりがあればいいが。

1 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
2 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
3 ライラとの昔話をジャックに聞く
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※2回ともほぼゼロ解答だったので、救済で残り話題2
※自由安価歓迎します。

「タブレットの調整をお願いできませんか?以前、まだ機能があると仰ってましたが」

「……確かに言ったわね。ただ、あまりお勧めはしないわ。
要は好きな階層に行けるって機能なわけだけど、失敗する確率がそれなりに高い。失敗したら望まない階層に飛ばされるけど、大体はもっと深い所よ。
人間が扱うには危険だから、敢えて抑えてたってわけ。
しかも、一度間違って飛んだら仮に戻れたとしても帰還階層がそこで設定されちゃう。それでもいいなら、やってあげるわ」

そういうものだったか。ただ、逆に言えばいきなり第四十五階層に行ける可能性もあると言える。

どうするか?

1 お願いする
2 やめておく

安価下5多数決、考察必要

※望む階層に行ける確率は五分五分です

「なら、とりあえずお願いできませんか?一応、選択はできますよね」

「そうね。ただ、誤作動には気を付けて。試作機能だから動作が安定しないのよ」

※雰囲気判定でファンブル(00偶数、11、22)を引くと誤動作の確率があります。ファンブルの5割で発生します。

これは気を付けて運用した方が良さそうだ。……確実に成功する何かがあれば別だが。

「じゃあ、ちょっと貸して。あたしは少し消えるから」

そう言ってフィオナは部屋を出た。

「……上手く使えば便利だけど、ちょっと怖いねえ」

「そうだな。運任せは好きではないが、一歩前進とは言えなくもないか」

部屋には私たちとジャック、デアドラが残された。

1 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
2 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
3 ライラとの昔話をジャックに聞く
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※最後の会話イベントです

「……そう言えば、ジャックさんとライラちゃんの話ってあまり知らないよね。ジャックさんから見て、ライラちゃんってどうですか?
……あ、変な意味じゃなく弟子として、という意味です」

ダナがジャックに訊いた。

「あー、アホ弟子だな。酒飲みだわ、抜けてるわ、年下趣味だわ……。
……でもまあ、ちったあいい腕になったようだな。あと、女としても」

ジャックがにやっと笑った。

「お、お師匠!」

「あー、言わんでもわかんだよ。そこのガキとヤったんだろ?あと、王女様だか王子様だかわからんのとも。
でもまあ、ちゃんと愛し合ってるならいいじゃねえか。誰かを守り、守られたいと思うのは悪くねえ。
そうじゃなきゃ、一人前にはなれねえからな。……と、タバコはねえか」

「ダメです。死にかけなんですから」

デアドラがピシャリと言った。

「……お前が来てから、満足に吸えやしねえな。まあいい。ちょっとそこの本を取ってくれ」

ジャックが本棚を指差した。何やら分厚い本だ。

「これは、魔導書?」

「そうだ。一応、俺が知る魔術を記したものだ。自分で体系化したから、理解しにくいかも知れんがな。
まあ、研究すりゃ何か分かることもあるんじゃねえか?」

※知力20時に習得する奥義が一つ増えます

少し休憩。

時間が急にできたのでもう少し進めます。

「研究、ですか……てか重いですねこれ」

「まあ気合い入れて読んでくれや。まあ、昔のお前じゃ死んでも理解できなかっただろうが」

「……そう言えば、どうやってライラと知り合ったんです?テルモンの酒場で出会ってとしか聞いてませんでしたが」

私はジャックに訊いてみた。

「……あー、それな。どう言ったらいいかねえ」

彼は少し言いづらそうにしている。

「ライラちゃんは酒場で働いてたんだよね。ジャックさんはお客さんだったの?」

「ん、まあそうなんだけど。どうしてお師匠があたしを弟子にしようとしたのか、ちゃんとは聞いてないんだよ。
弟が死んで、力が欲しいって言ったのは覚えてるんだけど。何でだったんですか?」

80-魅力(10)×4=40以上で成功

94…成功

「まあいいわ、墓場まで持っていこうと思ってたがな。デアドラ、ちと昔の女の話をするぜ」

「構いませんわ。私も、随分長く生きておりますから」

ジャックはふうと息を吐くと、話し始めた。

「……ライラも多分、あんま昔話はしてねえと思うんだがな。今男がいて幸せな身なのに悪いが、構わねえか」

「……仕方ないです。あたしも知りたいですし」

「ならいいな。……俺らが出会ったのは、売春婦紛いの給仕がいる酒場だった。当時こいつはそこで働いていた。弟の治療代を稼ぐためだったがな。
この世の中、女一人で生きていくには冒険者になるか、身体を売るしかない。ライラの選択は責めちゃいけねえ。
……話が逸れたな。俺は当時、モリブスとテルモンで冒険者稼業をやっていた。といっても、もう身体にはガタが来ている。食える分、ボチボチってとこだ」

ライラがばつが悪そうな顔をしている。ミドルは何か言いたげだったが、言葉を飲み込んでいた。

「……まあそれでも金には困らない。ヴォラスとエリックの動向は気になってたが、今の俺じゃできることはあまりない。気晴らしのつもりで、女を買おうと思ったわけだ。
……そこにこいつがいた。……驚いたぜ、俺の死んだ嫁に瓜二つだったからだ」

「そうなんですか??……初めて聞きました。でも、あたしをお師匠は抱いてないじゃないですか」

「似すぎてたんだよ。で、お前のフルネームを聞いて仰天したぜ。『ライラ・ザネッティ』。俺の嫁、『クレア・ザネッティ』と同じだったわけだ。
で、お前の出身地を聞いたらクレアの姉がいる村と来てる。……つまり、お前は嫁の姪に当たってるんだよ。
さすがに嫁に悪くてな。手なんて出せるわけもなかったってわけだ」

「ええっ、そうなんですか??それは、初耳です」

ライラが叫んだ。

「だから墓場まで持っていこうと思ってたってわけだ。気恥ずかしくて言えやしねえ。
んで酒飲んでる時に、こいつがポロリと弟が死んだ、もっと力が欲しいなんて言い出すもんだからな。……まあ嫁のためと思って弟子にしたってわけだ」

そんなことがあったのか。能天気なように見えるライラでも、なかなか辛い過去があったようだ。

「……でも、どうして力が欲しいなんて言い出したんです?……そりゃ、身体なんて好き好んで売る人は少ないでしょうけど」

ミドルが遠慮がちにライラに訊いた。

80-ミドル魅力(10)×3=50以上で成功

※77…成功、クリティカル

休憩します。

>>404からの>>405でわろた

>>425
00奇数で確率発動でしたね。失礼しました。

再開します。

ライラが震える声で話し始めた。

「……あたしには弟がいたって話はしたよね。土地の毒に冒され、もう長くなかったんだけどさ。それでも、結構高価な薬を飲んでなんとか持ちこたえてきたの。
……あの日のことは忘れない。あたしはその日の稼ぎを持って、薬屋に向かってた。弟の調子は悪くて、命をつなげられるかどうかってとこだった。
……その時、急に路地に引っ張りこまれたの……店の客の一人だった。すごくしつこい奴で、あたしはどんなに金を積まれてもゴメンだって言ってきた。
でも、そいつは実力行使に出てきたの……嫌がる……あたしを……うぐっ……」

ライラが嗚咽を漏らし始めた。それを聞いて、ミドルがライラを抱き締めた。

「それ以上はいいです……ごめんなさい。辛いことを、思い出させちゃいましたね」

「ううん……いいの。……そいつは、全てが終わった後稼ぎを全部奪って逃げた。……その日、弟は死んだの。
……あたしにもっと力があれば、弟は死ななかったかもしれない。そう思ってた所に、お師匠が表れたわけ。
話を黙って聞いてくれた後、『力が欲しいか?なら俺がくれてやる』と言ってくれた。店もやめさせてくれた。
だから、お師匠はあたしにとってかけがえのない人なの。……ミドルとはちょっと違った意味でね」

「そうでしたか……。色々、ライラさんのことがわかった気がします。ありがとう。
……で、その男は?」

ミドルの目が光る。怒りに燃えた時の彼は、未だに危うい。

※80以下で追加イベント

※追加イベントなし

「……ああ、そいつならもうこの世にいねえよ。俺が殺した。
特徴は聞いてたからな。衰えても、雑魚を跡形もなく消すことなんざ容易だ。……金は返してやれなかったがな」

ライラが驚いたように顔をあげる。

「そうだったんですか!?……知りませんでした」

「いいってことよ。クレアの身内を汚した奴だ、躊躇いはなかった。……さて、昔話はこんなんでいいな?これ以上はお前らが知るアホ弟子で、特に言うことはねえ」

そう言うと、ジャックはミドルを呼び寄せて何か耳打ちした。ミドルは強く頷く。

「……にしても、おせえな。そんなに時間がかかるのか、『調整』には」

※コンマ下一桁×2、ミドルへのライラ好感度上昇
※コンマ下2が70以下でフィオナ登場、ファンブルなし

ミドルへのライラ好感度 233

※フィオナ登場せず、会話続行可

しばらく雑談をしながら待った。デアドラによる軽食もとったが、フィオナは現れない。……確かに時間がかかっているようだ。
まだ突っ込んだ会話はできそうだが……

1 ジャックの体力をつける方法を皆で相談する
2 ジャックとの関係についてデアドラに聞く
3 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

「そう言えば、ジャックの体力をある程度戻す方法はないのだろうか?……フィオナの口振りでは、現状では『上手く行く可能性もある』ぐらいでしかないように思えた。
ジャックを救いたいなら、多分体力を戻さねばならないと思うのだが」

「そうだよね。……でも心当たりある?」

ダナが訊いたが、皆黙ってしまった。

「デアドラも、知りませんか」

「残念ですが。薬学には疎いのです」

……しかし、何かが引っ掛かる。あるはずなのだ。突破口は。

※2330ごろまで、自由安価で推理してください。
※作中に「確実に何とかできるもの」が一つ、「条件を満たせば何とかできるもの」が一つあります。過去スレのどこかにありますので、探してみてください。
※それ以外の解決法があれば、それも結構です。筋が通っていればですが。
(ジェラードによる時間遡行は399さんの言う通り無駄です)

※なお、正解者がいない場合低確率コンマ(80以上)の判定になります。

純粋な体力を回復させるなら針金を一時的にジャックに貸すとか…?

装置の老化はまだわからんからパス

>>443
装置の劣化はフィオナ何とかしてもらうしかありません。ただ、「時間さえあれば」問題ないのも事実です。
逆に言えば、アンバライトによる魔力と生命力の吸収を持ちこたえられるだけの基礎体力の回復が必要です。
そして、作中2回ほど、基礎体力の回復があった場面があったはずです(作者が見落としてなければですが)。

あっさり出揃いましたね。ヒント出しすぎましたか……。
ちょっとしたら更新します。

装置を何とかする手段はどうでしょうか?
作者としてはフィオナ任せしかないと思っていたわけですが。時間に余裕があるので、一応。

ジャックの方は作り物になってからの頭痛だけど結局ブランドが惨劇の10年前から頭痛で苦しむようになったのは何だったんだ

ブランドが作り物になったのは惨劇を起こしたその年、つまり40年前のことだし50年前ってーとまだ生きてたはずだが

>>456
筆者のミス……はさておき。

正直に言うと別の理由があります。ヒントは「なぜ一時期ブランドがベネディクトと組んでいたのか?」「その時なにが起きていたのか?」です。
ブランドが復活すれば回収される、かもしれません。

ブランド復活って>>1的には初めから考えてたの?

>>458
大まかには。ただ、ノリとコンマで辻褄合わせをして現状に行き着いたのは否定しません。
アンバライトが発狂に関わっているのだけは始めから決めてました。

ストーリーは最終局面から逆算をしている、とだけ言っておきます。ラスボスも(選択を間違えなければ)大分絞られました。

まぁ、終わり方は大体見えてきたって言ってたしね。

「ジェイ」とやらはこの√では出てこなさそうだな?

>>461
運次第で出ます。銀色のアレです。
元ネタではjと表記されるのです。

……変愚プレイヤーにとっては憎悪の対象でしかありません。

では、再開します。

やはり装置はフィオナしかどうしようもないですね。

「……そう言えば。ジェイクが持っていたな。『デシコブ』、覚えてないか?」

「ああっ!!あったねそんなの!ザッシュを生き延びさせた、あれか!」

ダナが大声をあげて驚く。

「そうだ。……あれなら何とかなるのではないか?」

「他にもありますよ。シトロリンゴ。……でもあれどこにあったっけ……ペラ近郊と、『穴』第二階層と……」

80-ミドル知力(27)=53以上で成功

76…成功

「……そう言えば、ナーミさんからちらっと聞きました。ザイザルの近くに、シトロリンゴの群生地があるって。
ザイザルなら、研究所への行き掛けに行けるのでは?」

「……ってことは、候補は二つかな?」

「いや、身体増強薬もある。……これらを基に、新しい強心剤を作ってもらうのはどうだろうか」

ジュリアが少し考えた後、言った。

「……でも、誰が調合するんです?単独じゃ、ダメなんですかね」

70-賢さ(22)×2=26以上で成功

※55…成功、クリティカル

「まず考えられるのは、リリアだ。研究所に連れていかれたなら、その手の知識はあるはずだ。
あるいは教団の誰かだな。ブレイズやフローラが薬学に詳しいとは思えないが、ユミナ辺りなら素養があるかもしれん」

「なるほど、ユミナさんねえ。……なくはないか」

「ユミナが調合できるなら、誰かがシトロリンゴを取りに行って帰ればそんなに手間もかからない。馬を走らせれば、半日で済む距離だ。
リリアでないと無理なら、少し時間がかかるかもしれないが」

突破口が見えてきた。……戻ったらユミナに聞くとしよう。

※10以上でフィオナ登場

「……待たせたわね。調整終わったわ」

その時、フィオナが部屋に入ってきた。私に「タブレット」を渡す。

「操作方法は簡単よ。ここを押して、好きな階層の数字を入れて、またここを押す。それで確認に『はい』と答えればいい。
でも、とにかく動作は不安定だから気を付けなさいよ」

※70以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントなし

「それじゃあ、これでしばしの別れだな。薬ができたら、持ってこいよ」

ジャックが手を振った。

「一応、『電話』にあたしのを入れておいたわ。何かあったら呼んで頂戴。第四十八階層の、あたしの間に繋がるようにしておくから。
あとは、ジュリアンの愚図を手伝うだけね。……兄様のため、全力を尽くすわ」

フィオナも部屋に留まっている。

「分かりました。……二人とも、ご自愛を」

※「3体の『作り物』を倒せ」をクリアしました。

今日はここまで。

明日は成長判定から。

それ以上にシデの賢さスキルがほぼ全て腐ってることをどうにかすべきと思うのだが。救済欲しいレベル

テンプレ、小ミッションが廃止されたから関連の記述を取り除いちゃったけど大丈夫?見やすくなるかと思って

再開します。

>>483
遠距離攻撃ぐらいではありますね。刹活孔は設定的に使いにくいっちゃ使いにくいですが、朦朧数回→確定4倍ダメージは強いはずです。
器用さ上げると、多少は使いやすくなるでしょう。

>>484
全く問題はありません。ありがとうございました。

シデから行きます。

HP上昇 コンマ÷4

そういや針金クリティカル判定ってシデの成長判定の時にも適用されるのかな

HP 214+130(344)

成長ポイントの上昇

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

>>488
そこはゾロ目だけです。

5ポイントの上昇です。引き継ぎ分合わせて6ポイントを振り分けられます。
どうしますか?
(筋力は1p、知力、器用さ、耐久力、魅力は2p、賢さは3p必要)

安価下

器用さ 15+11(26)

※「連撃」を覚えました。
命中判定が二回発生、両方とも成功なら2回ヒット
(シデの場合最大4回ヒット)

シデ(主人公、29歳翼人)(持ち越し2p)

HP 114+130(344)
筋力 9+12(21)
知力 10+4(14)
器用さ 15+11(26)
賢さ 18+4(22)
耐久力 10+2(12)
魅力 12+8(20)

ダメージ修整 85
ダメージ軽減 130
コンマ修正 30
(95以上クリティカル))

ダナの成長判定です。

HP上昇 コンマ÷4

HP 247+110(357)

成長ポイントの上昇

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

ゾロ目のため5ポイントの上昇です。引き継ぎ分合わせて6ポイントを振り分けられます。
どうしますか?
(賢さ、耐久力は2p、筋力、知力、魅力は3p必要)

安価下

筋力 16+8(24)
知力 16+6(22)

好感度 コンマ下一桁上昇

あれ、スレ始めのテンプレがどっちも19だったから勘違いしちまった

※ゾロ目のため倍

好感度 294

ダナ

HP 247+110(357)
筋力 16+8(24)
知力 16+6(22)
器用さ 20+8(28)
賢さ 12+2(14)
耐久力 13+5(18)
魅力 16+7(22)
好感度 294

ダメージ修整 100
ダメージ軽減 90
コンマ修正 25
(90以上がクリティカル)

ミドルの成功判定です。

HP上昇 コンマ÷4

>>505
失礼しました。>>6に正しいものがあちます。

ミドルHP再判定

コンマ下

HP 174+80(254)

成長ポイントの上昇

01~33 5ポイント
34~66 6ポイント
67~99 7ポイント

6ポイントの上昇です。引き継ぎ分合わせて10ポイントを振り分けられます。
どうしますか?
(筋力、魅力は1p、器用さ、賢さ、耐久力は2p、知力は4p必要)

安価下

知力 20+8(28)
耐久力 13+7(20)

※「弱点看破」を覚えました。
戦闘開始時中~高確率で判定、成功時に弱点が分かります。
弱点を仲間に伝えられると共に、ミドルが弱点を突いた攻撃ダメージが3倍になります(通常2倍)。
弱点なしの場合でも、ミドルは急所狙いで1.5倍ダメージになります(つまり、クリムゾンを装備している限り最低でも常時ダメージ2.25倍です)。

好感度 コンマ下一桁上昇

ミドルの火力すごいことになりそう

好感度 135

ミドル

HP 174+80(254)
筋力 9+3(12)
知力 20+8(28)
器用さ 10+7(17)
賢さ 10+2(12)
耐久力 13+7(20)
魅力 6+4(10)
好感度 135

ダメージ修整 60
ダメージ軽減 50
コンマ修正 20

※弱点看破に成功すると、相手の耐性も分かります。

ライラの成長判定です。

HP上昇 コンマ÷4

>>523
不意討ちで溜められる余裕があると確定9倍ダメージ、相手が弱点ありだと12倍ダメージなので恐ろしいことになります。
もっとも、弱点看破に成功しないといけませんが(失敗なら通常通り)。

HP 189+75(279)

成長ポイントの上昇

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

5ポイントの上昇です。引き継ぎ分合わせて9ポイントを振り分けられます。
どうしますか?
(筋力、器用さ、賢さは1p、耐久力、魅力は2p、知力は4p必要)

安価下

知力 20+8(28)
器用さ 10+6(16)
賢さ 10+4(14)

※「地獄嵐」を覚えました。

ダメージ
コンマ下一桁×10+知力×x+
ダメージ修正+200
(相手防御ボーナスを無視)
※恐慌(一定以上のコンマで攻撃、回避しない、回復にコンマ判定)の追加効果
※使用2回のみ(連続魔での使用は1回でカウント)、単体のみ

※「連続魔」を覚えました。
通常攻撃の判定2回に。エリリル装備のためクリティカル時は最大4回ヒット

※「集中」を覚えました。
1ターン使って次回攻撃必中

好感度上昇 コンマ下一桁

※なお、連続魔時は命中にボーナスが付きます。

ライラ

HP 189+75(264)
筋力 5+2(7)
知力 20+8(28)
器用さ 10+6(16)
賢さ 10+4(14)
耐久力 11+10(21)
魅力 10
好感度 109

ダメージ修整 魔法70、打撃50
ダメージ軽減 90
コンマ修正 20

ジュリアの成長判定です。

HP上昇 コンマ÷4

再判定です。

HP 254+125(379)

成長ポイントの上昇

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

4ポイントの上昇です。引き継ぎ分合わせて6ポイントを振り分けられます。
どうしますか?
(全て2p必要)

安価下

知力 13+7(20)
器用さ 15+9(24)
耐久力 13+4(17)

※「連射」を覚えました。
通常攻撃の判定2回に

好感度上昇 コンマ下一桁

ジュリア(両性、16歳一族ハーフ)(持ち越し2p)

HP 254+125(379)
筋力 11+9(20)
知力 13+7(20)
器用さ 15+9(24)
賢さ 10+7(17)
耐久力 13+4(17)
魅力 11+7(18)
好感度 114

ダメージ修正 70、近距離40
ダメージ軽減 90
コンマ修正 25

以上です。

あと、ライラ奥義を修正します。

※「連続魔」を覚えました。
通常攻撃の判定2回に。エリリル装備のためクリティカル時は最大4回ヒット
判定(ダメージコンマ50以上)成功で追加攻撃

これで奥義らしくなったのではないでしょうか?

#########

モリブスの中心部に戻った頃には、夕方から夜に移ろうとしていた。まずは教団か。

「ユミナはいますか?」

※15以上でいる

※ユミナがいる

「ええ。少々お待ちを」

しばらくすると、ユミナが現れた。

「あら、皆さん。どうかなさいました?」

「いえ、少しお願いが。……薬の調合はできますか?治癒術なら、あなたも相応の腕と思っていますが」

01~30 全く分かりませんわ
31~50 私よりもフローラ様ですね
51~70 多少は
71~99 ええ、それが?

「ええ、多少は。……それがどうかなさいました?」

私は強心剤の話をした。

「素材はこちらで用意します。……できますか?」

※35以上で可能、未満なら手助けが必要

ユミナは微笑んで頷いた。

「それならば。しかし、『デシコブ』とシトロリンゴの両方を使うとは……相当強力なものになりますね。
そこまでしないといけない事例も、あまり聞かないですが」

「……それだけの案件ということです。明日夕方には一通り揃えますので、お願いします。……ところで、マリーンは」

80以上で追加イベント

※追加イベントなし

中断します。

本当にやられる前にやれを地で行くステータスしてるなぁシデ一行

再開します。

>>561
世界樹3で言えば前衛モンク、ウォーリア、後衛バリスタ×2、ゾディアックという超攻撃型ですからねえ。
多分これでもクリアはできるんでしょうけど、燃費は悪そうです。

「マリーン様は、今日はお休みだそうです。昨日の今日ですし」

それもそうだ。別に今日会わねばならないわけでもない。

私たちは領事府に行った。「デシコブ」はあるだろうか?

※30以上である

ジェイクに会わせるよう言うと、あっさり取り次いでくれた。「シデさんの依頼は最優先で通すよう言われている」とのことだ。
ジェイクは机にかじりつき、猛烈な勢いで書類を整理している。……机には、あの緑色の液体があった。

「ジェイク、それは?『デシコブ』じゃないか?」

「ええ。多忙で死にそうなんですよ。こいつの力を借りないと」

ジェイクは苦笑した。確かに、頬が心なしかこけている。

「そいつを一本、貰えないか?使わせたい相手がいるんだが」

「いいですよ。……ここに」

戸棚には5本ほど「デシコブ」があった。

「済まないな、一本もらおう。……しかし、これは何でできているんだ?」

「ああ、15種の生薬を交ぜてすりつぶし、蜂蜜入りの水に溶かしたものですよ。テルモンの頭領府が作ったものらしいですけどね。
……奴らも少しは役に立つ研究をしてるってことなんですかねえ」

そういうことか。……しかし。

「……変なものは入ってないだろうな?麻薬成分とか」

「多分。ただ、1日1本以上は飲むなともありますけどね」

若干心許ない。ジャックのためには必要なものだが、私たちのために1本拝借すべきだろうか。

1 持っていく
2 持っていかない

※マイナス効果の有無は、後程決めます

安価下3多数決、考察不要

私は「デシコブ」を持っていくのをやめた。ジェイクに必要なものだろう。さすがに気が引けた。

「それで話は変わるが。……ゼファーたちの処刑と研究所の襲撃は、いつ頃になりそうか?」

「予定では明後日処刑、明明後日に進軍開始ですね。といっても、少数精鋭になりそうですが」

「どういった面子だ?」

01~25 僕と数人の上級冒険者です。アレスは断ってきました。
26~50 僕とアレス、それに数人の上級冒険者です。
51~75 僕とアレス一行、それに数人の上級冒険者です
76~94 帝国の残党の協力が貰えました。
95~99 帝国の残党の協力に加え、教団も人を出すそうです。

「僕とアレス一行、そして帝国の残党の協力が貰えました。ソールとクシャナという二人を出してくれるそうです」

あの二人か。手合わせしたことはないが、察するにジェイクぐらいの力量はあるはずだ。相当に心強い。

「間違いのない人選だな。あとは、向こうがどれ程の備えをしているか、だ。
ただ、以前行った、アーデンの森にあった研究所には相当の使い手がいた。
……魔法が効かなかったと言っていたから『ゲイル』の一員か何かだったかもしれないが、それでも少し前のミドルが瀕死の重傷を負った。
それぐらいはいると考えて差し支えないな」

ジェイクの目に鋭さが増した。

「上等です。リリアを救いだすためです、それぐらいの覚悟はある。
馬車はこちらで手配しました。……御者は?」

「いや、ジュリアができると言っているので不要だ。……ついでだが、馬を一匹借りたい。明日使いたいのだが」

「いいですが、どこまで?」

「ザイザルだ。もう藻抜けの殻のはずだが、少し用がある。若干急ぎの用件なので、頼まれてはくれないか」

ジェイクは微笑んで頷いた。

「その程度、お安いご用です。……処刑が終わったら、少し打ち合わせましょう」

「分かった。ゼファーの尋問は?」

※85以上で尋問で情報あり

※情報なし

「残念ながら、完全黙秘です。僕の精神感応も効きませんしね。このまま死ぬことになりそうです」

「そうか……」

70-賢さ(22)×2=26以上で成功

※41…成功

「ルカンを説得に使えないか?……さすがに寝返らせるのは難しいだろうが」

「どうでしょうね。元々ほぼ同格ではあったようですが、試してみますか?」

私はジェイクと地下牢に行った。「ゲイル」の連中は厳重に鎖で複数箇所を繋がれている。
ゼファーは特に念入りだった。奴は私たちをきつく一瞥したが、言葉は発しなかった。

一番奥の牢には、ルカンがいた。鎖で繋がれてはなく、ただ瞑想している。

「……何用だ」

私たちに気付いたのか、ルカンが短く言った。

「ゼファーの尋問に参加してもらいたい。難しいのは承知の上だ」

※70以上で追加情報

※追加情報なし

彼は苦笑した。

「まず答えまいよ。我はヴォラス様に忠義を誓っておる。だが、奴はケーヒルの直属だ。
我が行っても、裏切り者と罵られるのが落ちだ。……それでもいいなら行くが?」

私はジェイクを見る。「無駄っぽいですね」と短く返ってきた。

70-賢さ(22)=48以上で成功

※49…成功

「……そう言えば、ゼファーについて何か知らないのか?
『ゲイル』の連中は、精神は別の存在だ。『呪病』で生き残った魔力耐性がある肉体に、誰か別の人間――大体は達人なのだそうだが――の精神を入れていると聞いている。
もし奴の『前世』を知っているなら、少しは動かせるかもしれないが」

※65以上で知っている

※知らない

ルカンは首を振った。

「済まないが、我は知らぬ。そもそも、『ゲイル』の成り立ち自体が初耳だ。……我が産み出されたのと、近い技が使われているようではあるが」

「そうか、悪かった。邪魔したな」

彼は無言で瞑想に戻った。私たちはそれを見て、静かに地下牢を離れる。

「やはり無理でしたね」

「……ああ。まあ、あっさり口を割るようなら『ゲイル』の隊長はしておらんだろうが」

※90以上で閃く

※閃かない

########

私たちはそのまま領事府を出た。私たちが地下牢に行っている間、アリアとシーラに何やらライラが説教のようなことをしていたらしい。
ダナに訊いたが、「ボクからは何も言わないでおくよ」と苦笑するだけだった。ミドルとジュリアも同様だ。
……大方恋路に関することなのだろうが、深入りは野暮だ。それ以上は詮索しないことにした。

#########

「……で、明日どうする?とりあえず、シトロリンゴ取りに行かなきゃでしょ?」

パスタをフォークに巻きながら、ダナが言った。……山盛りだが食べられるのだろうか。

「そうだな。ただ、全員は無理だ。馬を扱えるのはジュリアだけだし、シトロリンゴを見分けられるのはミドルだけだ。
二人とも体重はあまりないから、馬に二人乗りはできるだろうが、残された3人で何をするかだな」

「そうだねえ。『穴』に行く手もあるけど……」

ライラがパスタをつつきながら言う。「フルーツパスタ」というらしいが、山盛りの熱々のパスタにフルーツとクリームが乗せられた代物だ。
到底旨そうには見えない。ライラも「失敗した……」とぼやいている。

「3人で行くのも悪くはない。ただ、どれだけ探索が困難になるかも分からないのが、辛い所だな」

私は思案した。別にやることはあるだろうか?

1 「穴」に行く
2 行かずに休養日にする
3 自由安価

安価下5多数決、考察必要
※自由安価歓迎します。妥当なものなら採用します。

一応タイムリミットは0000です。

今まで行った階層調べ直すとかって無理?それとももう戻ったところで宝箱とかはない感じ?宝珠とかボタン集められるならいいかなと思って

>>595
一応モリブス側の入口から入ることは可能です。ただ、浅い階層なので得るものはほとんどないかも知れません。
あと、帰還先がその階にセットされますので、帰りも徒歩を強いられます。3階層ぐらいしか探索はできません。

あとは、「タブレット」の新機能を使うしかないですね。

594を採用します。

今日はここまで。

あれ、9スレ目の>>367見た感じだと行ったことある階ならどこでも戻れるみたいな書き方されてるけどダメなん?その機能は上書きされたとかそんな感じ?

>>601
あー、そういう書き方してたならそれはミスですね。(帰還は変愚準拠)
タブレット使えばできますけど、デメリットが大きいです。「確実に成功できる何か」がないと使いづらいですね。

ふと思ったけどクリムゾンがあるなら越前も出てくんのかな…

出たとして間違いなくネタキャラだろうがw

>>603
出る可能性があります。てか元ネタには出てます。

あと、元ネタでは極悪な強さを誇るので、ベネディクトサイドの大物になるはずです。
あと出そうなのは黄金の骸骨のアレ(黄金バットではない)とか、銀河皇帝とかですかね。

イゲーダの元ネタ知ってる人がいたら結構ビックリですね。

少し進めます。

「サーリャの居場所を調べるのはどうだろうか?引っ越したとまでは聞いたが、どこにまでは聞けていない。
一応仇を討つと言った立場だ、このまま会えないのも目覚めが悪い」

「それはいいねえ。時間あるし、やってみますか」

ライラが同意した。

「じゃあ、明日は朝僕らが出て、シデさんたちは情報収集ですね。
一応万一のためにお互い『電話』は持っておきましょう」

ミドルがピラフを食べながら言った。まだ彼の皿は半分くらい残っている。……完食できそうなのはダナだけのようだ。

##########

「じゃあ、行ってきますね」

ジュリアが馬上から言った。ミドルは彼女の後ろにしがみついている。

「二人きりだからって抜け駆けしないでよー」

「分かってますって。『ミドルは二人の』ですよね?」

ミドルが顔を赤くした。ダナが隣から「あの3人、どう『してる』んだろうね」と訝しげに耳打ちしてくる。私は苦笑で誤魔化した。

馬は小走りでザイザルに向かい去っていった。さて。

「じゃあ、情報収集といきますか。どこからにする?」

1 サーリャの元住居周辺
2 ギルドハウス
3 領事府
4 教団

安価下3多数決、考察不要

「まずはギルドハウスだな。無難といえば無難だろう」

ギルドハウスに入ると、辺りがざわついた。「おいっ、あの翼人……シデじゃねえか?」「ちょっと話聞きに行こうぜ」との声が聞こえてくる。

「何かすっかり有名人だねえ」

「あまり目立つのは好きではないのだがな。……やむを得ないか」

外見が目立つ上に、私が単騎でゼファーを撃破したことまで伝わっている。正直こそばゆいが、ここに来たのは称賛を受けるためではない。

「女将、盗賊ギルドの奴はいるか?……話を聞きたいことがあるが」

※20以上でいる

「ああ、いるよ……ほら、あそこで酒飲んでいる奴さ」

そこには……

01~20 冴えない若者がいた
21~40 小柄な女がいた
41~60 目付きが鋭い中年がいた
61~80 穏やかそうな老人がいた
81~94 冴えない無精髭の男がいた
95~99 揉み上げの長い男が女に声をかけている

そこには、冴えない無精髭の男がいた。歳は私より少し上だろうか?

「少し、いいか?」

「……英雄様が俺に何の用だ。……よもや、裏の仕事でも頼みに来たわけではあるまい」

男は静かに言った。明らかに場数を潜った男のようだ。

「サーリャという女を知っているか?最近、モリブスを離れたらしいが」

※20以上で情報あり

※情報あり

昼に再開。

昼再開は難しそうです。

例のアレに備えてダナシデジュリアの知力も上げといた方がいいんだろうか……?(そもそも知力でいいのだろうか)

サーリャ見つけられたとして、ストーリー展開的にザッシュを倒せるのかが問題だな

>>621
例のアレがjなら、知力は必要です。
ただ、多分一番必要なのは色々な意味で運です。

>>622
撤退命令出されて、はいさいですかと素直に動く男なのでしょうか……?

では、再開。

元ネタをいつだかのスレの終わりで紹介してたからぼちぼちやってるけどむずくて禿げるわwwwこっちと違ってデッドエンド上等笑

ザッシュが勝手に動いたら動いたでヴォラスのケインに対する不信感が増すから悪いことばかりではないよねと

はい、待機

男は蒸留酒の入ったグラスをあおった。

「サーリャか、よく知っている。昔馴染みで、あいつの旦那とはよく一緒に仕事をしたもんだ。もちろん、あいつとも組んだことはある。
盗賊稼業じゃ食っていけないんで、冒険者に2年ほど前に転身したと聞いたが。そうか、戻っていたのか」

男は懐かしそうに言う。それなりに深い関係ではあったようだ。

「ああ。ただ、もうこの街にはいないという。心当たりはないか?
……実は彼女から仇討ちを頼まれている。その報告だ」

「……仇?……まさか」

「彼女の旦那と弟だ。私はその最期に出くわした。……二人は救えなかった。サーリャだけ、何とか生き延びさせることができたが」

男は下を向き、暫し黙った。その後、グラスを一気に飲み干した。

「……カールは弱かったが、愛嬌はある男だった。へまも何度かしでかしたが、それを許せる何かを持っていた。だから、サーリャを任せたのだ。
……先に逝っちまうとはな……くそっ」

「すまない……私が無力だった。救えた命だった」

「あんたが謝ることはない。……探しているってことは、仇は討てたのだろう?」

私は首を振った。

「一人しか討てていない。もう一人は、『ゲイル』の一員だ。こっちに来たのが、全兵力ではない。……相当使う。
私も一度殺されかけた。……一度倒して、生かしてしまったのも私だが」

「……そうか……」

※30以上で情報あり、80以上でイベント発生

「サーリャの行き先なら心当たりはある。彼女の故郷だ」

……

01~33 アングヴィラとテルモンの間にある村だ。
34~50 アングヴィラとモリブスの間にある村だ。
51~70 テルモンだ。
71~99 モリブスとテルモンの間にある村だ。

「スカワンという村だ。こことテルモンの間、ややテルモン寄りにある宿場町だ。
何もなければ、そこに戻っているのではないか?」

私はダナとライラと、顔を見合わせた。これは好都合だ。

「宿場町なら、嫌でも寄ることになるよね?……報告はできるんじゃないかな?」

「そうだな。……ザッシュを倒せるかは別だが。……ありがとう、助かった」

私は謝礼の金貨1枚を置いた。

※80以上で追加イベント

※クリティカル、イベント発生

「……これは受け取れない。俺は当然のことを言ったにすぎない。それより、頼みがある。俺を連れていかないか」

「……何だと?」

男は微かに笑った。

「知っているぞ。領事府が、何やら精鋭を集めているそうだな。頭領府への反撃、と言ったところか?
俺は領事府所属の冒険者ではない。だが、お前らはともかく大体の冒険者より、力量が上という自負はある。
お前らのような英雄様は知らんだろうが……俺の名はホッズという」

※60以上で知識あり

※知識なし

ホッズ?……聞いたことがない。ダナもライラも戸惑っているようだ。
ただ、彼がその名を口にした時、辺りがざわついた。彼の名を畏れている節すらある。

「……まあ連れていくかどうかは、お前次第だ。だが、悪い話ではないはずだ」

「一つ訊きたい。なぜ同行を?」

「……カールの仇討ち。それで十分だろう?」

改めて男を見る。背はやや小さく風采は上がらないが、シャツの下には鍛え抜かれた肉体があった。なるほど、ハッタリではない。
だが、彼でザッシュは倒せるだろうか?

01~50 まず無理だ
51~85 無理だろうが……あるいは
86~94 アーデンの森で会ったぐらいのザッシュなら、あるいは
95~99 ……!この男……!

見たところ、多分無理だろう。だが、この男は何かを持っている。ザッシュが「ゲイル」の一員であると知っても、なお動揺しなかった。
戦力になるかどうかと問われれば、答えは「是」だ。

「分かった、取り次ごう」

「話が早くて助かる。とりあえず、新領事様に会わせてくれ」

#########

「……あなたは……!!?」

「お初にお目にかかる。ホッズだ。あんたなら、名前は知っているだろう?」

ホッズをジェイクに引き合わせると、ジェイクは絶句した。

「そこまでの男なのか?」

「闇社会では有名人ですよ。世界屈指の暗殺者『ホッズ』。マリーンも言うまでもなく凄腕ですが、知名度だけならこっちです。
……どうしてシデさんが連れてきているのです?」

私は経緯を簡単に話した。ジェイクが呆れ顔で言う。

「……にわかに信じがたいですね。しかも強襲作戦に参加するというとは」

「……勘違いするなよ。俺が用があるのは『ザッシュ』という男だけだ。
作戦は、そのついででしかない」

※50以上で追加イベント

※クリティカル、イベント発生

「……それより、だ。マリーンの名をなぜ知っている?ほぼ都市伝説とばかり思っていたが。まさか、知り合いなのか?」

ホッズが食い付いてきた。

「知り合いというか……今この街にいるぞ。無論、私は会ったこともある」

「何ぃ!?」

ホッズが興奮気味に叫んだ。

「どうやってだ?是非一度、教えを乞いたいと思っていたのだ。……信じがたき僥幸っ……!!」

マリーンはそれほど裏稼業で知られた存在であったらしい。……だが、今の彼女は以前とは違う。言っても理解してはくれないだろう。

「……まあそのうち会うこともあるだろう。その時は紹介しよう。
……ジェイク、こいつを加えて構わないか?」

「え、ええ。……しかし、驚きです。縁とは妙なものですね」

ジェイクは苦笑した。

一時中断。

興奮冷めやらぬホッズを残し、私たちは領事府を出た。ジェイクが一通り、作戦の説明をするらしい。

「それにしても……何か変わった人だったね。暗殺者って聞いて納得したけど、マリーンさんのことを神様か何かのように思ってるみたい」

「まあ、テアマトが中にいたのは随分長かったようだしな。ケインに、自分が望まぬ汚れ仕事を随分させられたのだろう。
それが、暗殺者としての名声を高めたなら皮肉なことだが」

私たちは喫茶店で、遅めの昼食をとっていた。シロップ浸けのパンケーキは、いささか腹にもたれる。

「それはそれとして。サーリャさんのいそうな場所、分かったのは収穫だったねー。しかもテルモンに行く途中なら、手間ないし」

「そうだね。ザッシュはまだ倒せてないけど……テルモンで会うこと、あるのかな?」

「……どうだろうな。奴には私への復讐心があるはずだ。ヴォラスに隠れて、襲って来る可能性は高いと思う」

そう言いながら、私は領事府が保管しているであろう「電話」のことを考えていた。あれにはヴォラスだけでなく、ケインやザッシュの名もあった。
ケインは論外としても、ザッシュに探りを入れるのは手だったかもしれない。もう遅いだろうが。

※10以下で追加イベント

※追加イベントなし

「で、これからどうする?丸々午後が空いちゃったけど」

サーリャの一件がこんなに早く片付くとは思わなかった。さて、どうしたものか。

1 「穴」に潜る
2 適当にぶらぶら過ごし、ミドルたちの帰りを待つ
3 教団に行く
4 自由安価

安価下5多数決、考察必要
※自由安価歓迎です。

2300ぐらいをメドにします。

少しはゆっくりしてもいいんじゃないの?ダナとシデはテルモンの情報について調べがてら二人きりでぶらついて、ライラは魔術書読む時間にでもあてれば魔法攻撃に少しボーナス付いたりしないかな

いっそ全員単独行動でダナ視点にしちゃうとかはどう?95~がクリティカルにならないのは痛いけどその分ファンブル全回避できるし。しかも魅力判定も1回ならやり直せる

>>653
ダナの場合クリティカルが90以上なのである意味有力ですが、単独行動するかどうか……。それなりの理由がほしいところです。

650は想定内ですね。このまま2300まで行くのならこれに決定しますが。

シデは一族の誰かで今から会うとなると一番現実的なブレイズにあって穴の深層(31~)からの敵とかの情報について聞く。ガチャの時は前情報がある安心感みたいなのあったし。

ダナはテルモンについて情報を集める。コンマ的に適任かと。

ライラは本。

一応決選投票です。

1 >>650
2 >>656

安価下5多数決、考察必要

それぞれ誰がどうするかまであればなおよしです。
(ライラの読書は確定ですが)

では、2で決定します。ダナは色々動いてもらうことにしましょう。

今日はここまで。明日から少し更新頻度が上がるかもしれません。

とりあえず誰から始めるかだけ決めます。

1 シデ(教団、イベント超短or中~長)
2 ダナ(街中・ギルドハウス、イベント長)
3 ライラ(宿屋、イベント短?)

安価下5多数決、考察不要

※シデはブレイズの有無でイベントの長さが大きく変わります。いなくてもランダムに訊く手はなくはないですが。
※ダナは色々巡るので、基本やや長くなります。
※ライラは何事もなければ本読んでスキル修得判定で終わりです。何事もなければ、ですが。

1
今日中にいるかいないかの判定だけしちゃえば明日の開始がスムーズになったりして?

>>671
それもそうですね。そこだけやってしまいますか。

「では、皆で各自自由行動にするか。私は教団に行って『穴』の情報収集をする。ブレイズに訊いてみるつもりだ。
ダナはテルモンについて、何か噂話かないか聞いてみてくれ。私では目立つしな」

「了解。ライラちゃんは?」

「あたしはお師匠からもらった本でも読んでるよ。連続魔だけはやり方が分かったけど、まだ何かあるかもだし」

私は頷いた。

「なら、5の刻を目処に宿屋に戻ろう。丁度ミドルたちが戻っているだろう頃だ」

#########

私は早速教団に向かった。ブレイズはいるだろうか?

※20以上でいる

※ブレイズ在留中
※付記し忘れましたが、80以上のためフローラかマリーンのどちらかがいます。

明日はここからになります。

>>625
元ネタプレイヤーが増えて嬉しい限りです。この布教がこのSSの意義でもありますので。

なお、実際にシデロールプレイ(アルコン修行僧)をやると、恐らく最強に近いビルドになるはずです。成長が酷いですが。

再開します。

「ブレイズ様ですか?上にいらっしゃいますが……」

受付の女性に通され、執務室に向かった。中には……

※70以上でマリーン、未満でフローラがいる。ファンブルなし

もうレイズ猊下ではないのか

中にはブレイズとフローラがいた。

「どうしました、急に」

「いえ、先日フィオナと会いましたのでその報告を。あと、『穴』について訊きたいこともありますので」

フィオナの名を聞いた瞬間、フローラの顔が嫌悪で歪んだ。そう言えば、二人は犬猿の仲だったか。

「あの女、この前も顔を見せませんでしたが……彼女は何と?」

私は首を振った。

「具体的に何をしていたかは一切答えませんでした。ケイン打倒のための何かをしていたようですが……。
ただ、ジュリアンに『魔力増幅装置』の作成で協力することにしたようです。期日には間に合いそうだと」

「……それは朗報ですね。ブランドについては、何とかなりそうですね」

「それと、ジャックの暴走も防げる目処がつきました。『魔力増幅装置』の埋め込み型を使えば、大丈夫とのことです。
暴走の理由が、『作り物』内のアンバライトを強化し制御する、『魔力増幅装置』の経年劣化だと言っていました」

※30以下で追加イベント

>>684
単純ミスです……脳内補完してください。

※追加イベントなし

「そうですか……しかしそれにしても、気になりますね。ベネディクトの技術は、どこから来たのか?
埋め込み型の増幅装置なんて、そう簡単にできるものなのか……。フローラ、聞いたことは?」

「ないですわ。『針』に似てますけど、大気中の魔素を取り込み増幅させつつ、運用しやすいように制御までさせる。しかも小型化しているのですわ。
……ベネディクトといい、ケインといい、技術力が違いすぎるのは気味が悪いですわね」

ブレイズが頷いた。

「……そう、何か別の知識が彼らにあるとしか思えない。
……いよいよ、ブランドに話を訊くしかないですね。奴らと一時でも組んでいたなら、その点はわかるはず」

「別の知識、ですか……」

何のことだろうか?ウィルコニアに行けば、何かしら分かるかもしれないが……現状ではどうしようもない。

「とにかく、フィオナとは一応連絡が取れる状況にはなりました。あとは『穴』です。
……第三十階層からは、敵の強さが跳ね上がると聞いています。特に警戒すべき相手は、何でしょうか」

※教えてくれる敵情報の数を決めます。
01~25 1体
26~50 2体
51~75 3体
76~99 4体
ゾロ目で+1

失礼しました。

95~98 5体
99 6体

です。コンマ下です。

混乱させてしまい失礼しました。>>689になります。

「まずは、何をさておいても『ジェイ』でしょうね……。古代生物のなれの果てとも言われていますが、詳しいことは私たちですら知りません。
見た目はとぼけた顔がついた、銀色のスライムです。半分ぐらい溶けかかっていますが。
……問題は、その中身です。何しろ全ての攻撃が効かない。何よりおぞましいほど速い。
『光の剣』やフレアといった最上級魔法を、ほぼ絶え間なく撃ってくるそうです。……ジェラード兄様は、それで死にかけたとか」

ジェラードを殺せるほどの魔物?私の背中に冷や汗が滲んだ。

「救いは二つ。体力そのものはほとんどないこと。そして、まず滅多に出会わないということですね。
あと、倒せば神器を上回るほどの武具が手に入るという伝承も聞きましたが、真偽は不明です。まあ、あまりお気になされない方がいいかと」

ブランドがふっと笑っていった。

「『作り物』についての情報はないのですか?ベネディクトがどれほど余力を残しているか、まだ分からないことが多すぎます」

「それはこちらも同じです。……ただ、『イゲーダ』を出してきた辺りからして、それなりに駒は絞られた感はあります。そうですね、フローラ」

フローラが頷いた。

「ええ。隠密調査の結果、『イゲーダ』のような意思をもって動く『作り物』はかなり限られているのが分かっていますわ。精々数体でしょう。
ただ、いずれも凶悪ですわ。何より、地上侵攻の準備を進めているようですし……。今の拮抗状態が崩れたら、一気に来るでしょう」

「……地上侵攻、ですか……」

「ええ。元々、ベネディクトは全生命体を滅ぼすつもりです。それを防ぐためにも、できるだけベネディクトの手勢を今のうちに削りたいところですね」

以前「相互抑止」の話を聞いていたが、こういうことか。やはり、ケインだけでなくベネディクトの戦力も同時に落とさねばならないらしい。

※ブレイズが話す「作り物」は……

01~25 「越後」
26~50 「ヴァッハ」
51~75 「ディエゴ」
76~99 「イザーク」

ゾロ目で情報ボーナスあり、ファンブルなし

「とりあえず、こちらが把握できている残りの『作り物』は2体。まず『イザーク』です。『ローク』という『作り物』には会ったでしょう?あれの試作品であるらしいです。
能力は彼の上位互換と思ってもらえばいいでしょう。試作品であるがゆえ、時折暴走するらしいですが……」

「ローク」の上位互換、か。しかし当のロークはほぼ瞬時に倒してしまっている。大したことがなければいいが。
ブレイズは話を続ける。

「階層的にも、一番早く貴方がたと出会うでしょうね。恐らくは貴方がたなら問題ないかと思いますが、暴走にだけは気を付けなさい」

※ブレイズが次に話す「作り物」は……

01~25 「越後」
26~50 「ヴァッハ」
51~75 「ディエゴ」
76~99 「ザン・クローズ」

ゾロ目で情報ボーナスあり、ファンブルなし

「あとは『ザン・クローズ』ですか。古の聖人を模したものらしいですが……。
本人自体はさほどでもありませんが、他の強力な『作り物』を召喚します。放っておくと、収拾がつかなくなるかと。
これもじきに貴方がたの前に現れるでしょう。赤い服を見たら、警戒すべきですね」

「ありがとうございます。参考になりました」

ブレイズは微笑んで言う。

「この程度ならば容易いことです。ただ、『作り物』はまだ複数います。さすがにダリオを基にしたものより強力なのはいないはずですが……」

※80以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

「ただ、まだ余力を残している、そうですね」

「ええ。ベネディクトの動きはかなり悠長です。……いつでも殲滅できるという、余裕かもしれません。
ただ、イゲーダの喪失は明らかに誤算でしょう。『穴』に潜る際には、細心の注意を払うべきですね」

私は頷いた。……ベネディクトともケインとも、本当の意味での対峙はこれからかもしれない。

※イザークとザン・クローズの出現率が上がりました。第三十一~三十五階層に必ず出現します。
※ザン・クローズはボーナスキャラです。倒すと……

少し休憩。

※ダナ視点に切り替わります。

##########

ボクはケープを羽織ってモリブスの大通りを歩いていた。ボクもシデほどじゃないけど、結構目立つ外見、らしい。
騒がれないようにするのは面倒だし、少し蒸すけど我慢しなきゃ。

しかし、テルモンの情報収集といってもどうすればいいんだろう?
テルモンにいたことがある冒険者を捕まえるか、さもなきゃ商人か。
どちらにしろ、深い情報がどこまで手に入るかは怪しいところだ。……どうしたもんだろう?

75-賢さ(14)×2=47以上で成功

※22…失敗(ファンブル無効)

ダメだ、ちょっと思い付かない。そうなると、行き先はどれかしかなさそうだ。

1 ギルドハウス
2 商人会館
3 領事府
4 自由安価

安価下5多数決、考察不要

ボクは商人会館に足を運んだ。香辛料の薫りが鼻に差し込んでくる。会館近くにあるバザーからだ。
バザーの喧騒から少し離れた所に、会館はある。こういう所に来るのは初めてで、ちょっと緊張する。

「……ごめんくださーい」

入口で呼び掛けると、小太りのおじさんが小走りでやってきた。

「はいはい……あらら、お嬢さん一人とは珍しい。新規開業の申請ですか」

「いえ、違うんです。ちょっとテルモンについて、お話をうかがいたくて……」

75-魅力(22)×2=31以上で成功

夜まで中断します。

再開します。

※45…成功

「テルモンとは交易断絶中ですよ?……何でまた」

「いや、再開に備えて、現時点での状況を知りたく思いまして。担当者の方にお話をうかがえますか?」

おじさんは首を傾げながら「分かりました」と言って奥に去っていった。しばらくすると、褐色の肌をした男の人が出てきた。「ターバン」と呼ばれる、南方特有の帽子をかぶっている。……魔族の血が混じっているのかな。

「ようこそ商人会館へ。……見ない顔ですな」

※40以上で追加イベント

※追加イベントなし

担当者の男の人は、不審そうにボクを覗き込んできた。……やっぱり不自然だったかな。

「いえ、最近衣料品の商売を立ち上げまして。……将来の販路を拡大したいと考えていたところですの。
テルモンの情報を、今のうちから仕入れておきたいと思いまして」

ボクもシデ同様、嘘は苦手だ。……正体を明かした方がいいのかな?

75-魅力(22)=53以上で成功

※12…失敗

「……嘘だな。商売を立ち上げたばかりで販路を拡大なぞ、考えが甘い。
どういうつもりか知らんが、用はない。とっとと出ていくんだな」

やっぱり見抜かれたか。……

75-賢さ(14)×2=47以上で成功

※63…成功

「……すみません、嘘をついて。ボクはダナエ・ナラーです。テルモンの情報がないかと、ここに来ました」

ボクはケープを脱いだ。これで話が進むといいのだけど。

75-魅力(22)×2=31以上で成功

※魅惑の眼差しを使いますか?

安価下3多数決

再判定します。コンマ下です。

※57…成功

担当者の人は一瞬訝しげな顔をした後、はっと何かに気付いて言った。

「あなたは、シデ様の一行の!?……それを早く言って下さいよ。
さあさあ、どうぞこちらに」

態度をガラリと変えた男の人は、ボクを応接間に通した。……随分と豪華だな。
やがて恰幅のいいお爺さんが、彼と一緒に現れた。

「これはこれはダナ様。こんなところに来られるとは恐悦至極。……テルモンの情報ですかな?」

「ええ。何か異変がありませんでしたか?特に『死の行商人』。テルモン近辺で暗躍する連中です。あなたたちなら、情報を持っていると思ったんだけど」

01~35 全く知らない
36~70 多少の情報あり
71~89 それなりの情報あり
90~99 重大情報あり

「……それを聞きますか。確かに、奴らは私たちの商売を邪魔しています。『呪病』を警戒した集落が、交易を取り止める動きがありますからね。
……ただ、奴らの素性はよく分からんのです」

苦り切った顔で男の人が言った。

「シデ様なら、奴らを撃退してくれるのではと思っとるのですがな。……聞き入れてはくれませぬか」

「いや、もう動いているんです。……背後に元魔候国宰相、ケーヒルがいることも知ってます。
……問題は二つ。奴らがどこを根城にしているのかと、どの程度紛れ込んでいるかです。普通の商人のふりをしている奴もいるのでは?」

※60以上で追加イベント

その言葉を言った瞬間、彼らの表情が固まった。……これは?

※10以下、ないしは90以上で追加イベント

※追加イベントなし

「……それですよ。私たちもそれを危惧している。
テルモンとの交易は、今全面的に差し止めております。向こうから来る商人には、丁重にお帰り頂いている。
ただ、それまでに入った商人までは手が回っておりません」

額に皺を寄せて、お爺さんが言った。

これはややまずいかもしれない。モリブスとテルモンの関係が悪化したのは『ゲイル』が来てからだけど、彼らが失敗した時の保険として、「死の行商人」を紛れ込ませていたら?

「……厄介ですね、それは。……『死の行商人』が売るものに、何か特徴は?」

※60以上で判明

※判明せず

「それがさっぱり。……とにかく、情報が足らんのです。一刻も早い撃滅を。
わしらとしては、それが心からの願いです」

お爺さんが頭を下げた。……確かに、これでは安心して商売ができないだろうな。

「分かりました。ボクらでも調べてみます。何か分かったら、お伝えしますね」

「ありがとうございます」と、深々と一礼された。……これは何とかしなきゃ。

##########

ボクは商人会館を出た。……「死の行商人」が本当にモリブスにいないのか、探らなきゃいけない。

さあ、どこを探ろうか?

1 ギルドハウス
2 バザー
3 領事府

安価下5多数決、考察必要

ボクはバザーに行ってみることにした。夕食前だからか、食材を買いに来る女の人たちでごった返している。
しかし、何の情報もなしに探り当てるなんてできるのかな?ぱっと見た感じ、怪しい人はいなさそうだ。というよりは、みんな怪しく見えてしまう。

75-賢さ(14)÷2=68以上で成功

※18…失敗

ダメだ、やっぱりよく分からない。これはここじゃ分からないな。

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

そろそろ待ち合わせの時間が近付いてきた。ギルドハウスで少し聞いてみて、ダメなら明日に回すしかないかな。

「あら、英雄の相方じゃないか。一人かい、珍しい」

ギルドハウスの店主はぎろっとボクを見た。ケープを羽織ってるのに、よく分かるもんだな。

店内を見渡す。……誰かいないもんかな。

01~25 うーん、それっぽい人は誰もいないな
26~50 盗賊っぽい人がいるけど……
51~70 あれは、ソールさん?
71~89 あれは、ホッズさん?
90~99 誰か逃げた!

女の子と話す背の高い男の人がいる。……どこかで見たような……あれは?

「ソールさん?」

「……あれっ、どこかでお会い……ってダナさんじゃないですか?」

女の子は少し不機嫌そうな顔をした。……邪魔しちゃったかな。

「いや、ちょっとね。今調べものをしてるんだけど、いいかな」

ソールさんは慌てた様子で女の子に謝っていた。「ちょっとだけだよ」と女の子が言うのが聞こえる。

「ああ、すみません。……強襲作戦のことですか」

小声でソールさんが言った。

「関連ないわけじゃないけど、『死の行商人』のこと。この街に既に入ってる可能性があると聞いたけど」

01~40 すみません、それは分かんないです
41~70 こっちも今調査中なんですよ
71~89 うーん、いないと聞いてますけど?
90~99 尻尾を捕まえました

「それについては、こっちも調査中なんです。手掛かりあります?」

ボクは首を振った。

「いや、全然。バザーに行ったけど、よく分からなかった」

※40以上で手掛かり1、80以上で手掛かり2

※手掛かり2あり

「バザーに行かれたんですか?……ダナさんなら分かると思ったんですけど」

「どういうこと?」

「ダナさん、怪しい『人』を探してませんでした?違うんですよ。大事なのは怪しい『食材』なんです」

ボクはしばし考え、「あっ!」と声を漏らした。

「確かに……そっちは見てなかった」

「ええ。僕やクシャナじゃ分からなかったんですけど、奴らの売る食材には僅かながら魔力が込められてるんです。
それを食べた人は、風邪のような症状を起こす。そこまでなら、まだ『呪病』にはならない。
問題はここからです。流行り風邪に乗じて、薬がばら蒔かれる。その薬が、体内の魔力と反応して『呪病』になるという寸法です。
……幸い、まだ流行り風邪の報告はない。ただ、そのための『仕込み』を奴らがしている可能性はあると思ってます。
僕はここでこうして聞き込みするしかないですが、ダナさんの魔力の高さなら、分かるはずです。……今からでも戻ってみては?」

「ありがとう!恩に着るよ!」

ボクは急いでバザーに戻った。既に人は結構減ってるけど、どうだろうか?

75-知力(22)×2=31以上で成功

※29…失敗

しかし、怪しい食材を売ってるような人は見当たらなかった。ダメだ、遅かったか。
……シデに報告して、明日朝もう一度探そう。

※明日朝以降、流行り風邪の判定が発生します

#########

※ライラ視点

「ううっ、お師匠、文字汚い……」

あたしは頭を抱えながら本を読んでいた。とにかく難解極まりない。というより読めない。
金釘のような尖った文体に、回りくどい表現。お師匠のめんどくさい性格のような本だ。

あたしは手元のウィスケを気付けがわりに飲んだ。そうでもしないと眠ってしまう。

「ううー、ミドルとジュリアちゃん、早く帰ってこないかなー」

あたしは愚痴りながらページをめくった。気晴らしにエッチしたいとこだけど、シデさんは許さない気がする。……自分だってダナちゃんとしたいクセに。心の中で毒づきながら、ページをぺらぺらとやった。

※75-知力(28)=47以上で成功

※89…成功

あれ?ここは理解できる。……ここもだ。
魔道書の一節から、次々と新しい知識が入ってきた。……これはひょっとすると?
あたしは思い付きで術式を編んでみた。

「おおっ、これは?……使えるかも」

あたしは……

01~20 弱体の霧を覚えた
21~50 軟化の霧を覚えた
51~80 回避の霧を覚えた
81~95 強化の霧を覚えた
96~99 ???????

あたしは「軟化の霧」を使えるようになった。戦闘中にかけてる暇があるかは分からないけど、不意討ちができるならやっても損はない魔法だ。

「ミドルとの相性が良さそうな感じだなあ。……あとで教えてあげよ」

※軟化の霧
抵抗判定に失敗した相手に戦闘中ダメージ1.5倍
抵抗判定は命中判定に準ずる。抵抗成功だと抗体がつく。

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

中断します。場合によってはここまでになるかもしれません。

情報が古いけど8スレ目で>>1が書いたスキル習得条件を貼ってみる。

シデ…
筋力、器用さが10になると「貯め」が使えます。筋力ならダメージ2倍、器用さなら必中+朦朧ボーナス(今だと30以上)です。ただし1ターン消費なので、使い勝手は悪いです。
賢さが18になると「活殺孔」が使えます。戦闘中筋力、器用さ、耐久力に+3のボーナスが付きますが、その後しばらく(3時間ぐらい)それらに-3の修整がつきます。
相手に使うこともできます。朦朧としている相手限定で確定2倍ダメージ(秘孔ヒットで6倍ダメージ)です。デメリットなしなので、こちらの用途が主でしょう。

ダナは器用さ18で「線斬り」を覚えます。戦闘中1回限定で5連続攻撃です。
ただ、これを使うと戦闘中「二段斬り」は使えません。強力ですが、使い道は要注意でしょうか。確定ヒット時に魔法剣と使うとエグいですね。

ミドルは当面ありません。筋力か器用さが15になるか、知力が18になれば何かあります。

ライラは知力18で「暗黒剣」を覚えます。剣装備時に攻撃がヒットすると大ダメージかつスリップダメージ(大)です。
ただ、剣はソウルソードのような一定水準のものしかダメです。そもそもライラでは現状だと器用さがあまり高くないので、底上げが必要です。

倉田投入はないですなあ…。これ、OZに引き分け以下で崖っぷちなんですが。

というわけで、続きは明日です。

再開します。

夕刻。宿に戻るとちょうどミドルとジュリアが戻っていたところだった。

「リンゴは手に入ったか?」

※05以下か90以上で追加イベント

※追加イベントなし

「ええ、この通り」

袋の中にはシトロリンゴが5つほど入っていた。

「調合に使う分と、みんなで食べる分ですね。調合用に1個、いざという時用に2個くらい持ち歩いて、後の2つを後で食べますか?」

「いいな。……ダナがまだのようだが」

その時、ダナが駆け足で戻ってきた。

「ごめん、ちょっと遅れちゃった。……少し大事な話があるんだ。いいかな」

##########

私たちはダナの話を聞いた。……なるほど、厄介なことになっているかもしれない。

「……『死の行商人』がいるという保証は?」

「分からない。ただ、ソールさんとクシャナさんはかなり警戒してる。
確かにそのぐらいはやってて不思議じゃない」

「でも、もうその魔力入りの食材がばらまかれている可能性は否定できないですよね。
……逆に薬の方を押さえる手はないんですか?」

ダナが険しい顔で言う。

「それが特定できないんだ。普通の風邪薬として、既に売られていたら?
厄介なのは、薬の方は日持ちする上にただの風邪薬としてもちゃんと機能することらしいんだ。
……だから、流行り風邪が起きたら戒厳令でも出してもらわないと」

「……となると、明日はまずもう一度バザーだな。ミドルとライラに言ってもらうのいいかと思うが、どうだろうか」

「そうだね。ボクじゃ見つけられなかったわけだし……万一に備えてジュリアちゃんにも行ってもらうのがいいと思う」

ジュリアが「任せて下さい」と頷いた。

「そして、私たちが領事府に行って『死の行商人』について伝えるという手筈か。
……ミドルは何かあったら連絡してくれ。奴らを捕まえられれば、色々見えてくるかもしれない。
ユミナの所に行くのは、それからだな」

###########

※15以下で流行り風邪発生

※ファンブルにつき再判定(シデ・ダナのストック0)

※クリティカル…何らかのボーナスあり

##########

翌朝。私たちは二手に分かれて動くことになった。

1 シデ視点
2 ミドル視点

※どちらからやりますか?安価下3多数決、考察不要

※シデ視点

「すまない、ジェイクはいるか」

領事府は朝からばたついていた。そういえば今日はゼファーたちの処刑だ。
一種の見世物のようで気分は悪いが、これも民衆の不満を抑えるには必要なことなのだろうか。
私は少し暗い気分になり、彼が出てくるのを待った。

「お待たせしました。……すみません、バタバタしてて。ルカンの処刑を見送ったものですから、強硬派の連中の鼻息が荒くて……処刑方法を残忍なものでなくするのに、骨が折れましたよ」

聞くと、通常の絞首刑で落ち着いたのだという。剣で首をはねるよりも、確実で苦しみが少ないだろうというジェイクなりの妙な慈悲だった。

「それは難儀だったな。……急襲はいつになりそうだ?」

「明後日ですね。一応、最終調整を明日やります。その時は、また」

私は頷いた。

「分かった。……そう言えば、『死の行商人』。モリブスに入っているとの懸念があるらしいだが。どこまで把握できてる?」

01~20 いえ、ほとんど
21~65 こちらも追っているところです
66~99 捕まえましたよ?

「こちらもちょうど追っているところです。……相当高い確率でこちらに既にいると」

「なら話は早いな。流行り風邪に気をつけろ。奴らはまず風邪に見せかけた病を、食材に含ませた魔力で引き起こす。
そしてそれが蔓延した時、治療薬と称して既にばら蒔いた薬を飲むと『呪病』が発生するのだ。
逆に言えば、流行り風邪が起きても、薬さえ飲まなければいいわけだが……。
流行り風邪が起きてしまった際には極力、治療ができる教団に誘導して市販薬を絶対に飲まないよう、戒厳令を出してほしい」

ジェイクはゴクリと唾を飲み込んだ。

「……分かりました。そう言えば、ミドル君たちは?」

「調査のためバザーに行ったよ。……朗報があるといいが」

少し中断。

※ミドル視点

バザーは人でごった返していた。朝市、というらしいけど、こんなたくさんの人を見るのは初めてだ。香辛料の匂いもあって、頭がくらくらする。

「この中から怪しいのを見つけろって……無茶じゃない?」

「でも、『食材に注意』って言ってましたし……注意深く見ましょうよ」

ジュリアが辺りを見渡す。それにしても、珍しい果物が多い。シトロリンゴもあったりするんだろうか。

※80-知力(28)×2=24以上で成功

※24…成功

果物屋を見ていくと、何やら人だかりができている一角がある。
その店はバナナにマンゴーが随分と安い。不作で久しく値段は高止まりしているはずなのに。

……あれ??

「ちょっとライラさん、ジュリア!こっちに来て!!」

僕は彼女たちが来るまで、果物の回りを良く見た。……うっすらと、緑色の何かが覆っている??魔力か!!
客は奪い合うように果物を買おうとしている。……まずいっ!

「みんな、それを買っちゃダメだ!!毒入りだぞ!!」

客たちが不快さと怒りが入り交じった目で、僕を見る。しかし、事は急を要するのだ。

「何言ってんだよガキぃ!?因縁つける気かぁ??」

店主とおぼしき中年男が、僕を睨み付ける。……だが、それには怯まない!

「あんた、『死の行商人』だろ。……狙いは分かってるんだ。……素直に捕まれば、痛い目には遭わない」

80-魅力(10)×3=50以上で成功

※52…成功

男の顔が一瞬で青ざめた。ライラさんとジュリアが僕と合流する。

「悪いけどそこまでだ。僕の名はミドル・オーディナル。シデ・スナイダと一緒に旅する者だ。……あなたに勝ち目はないよ。……どうする?」

騒ぎに気付いたのか、辺りがざわついた。……

80-魅力(10)=70以上で成功

72…成功

男は観念したのか、その場に崩れ落ちた。客たちが「おい、マジかよ??」「どうすんのよこれ!」と怒号をあげ始める。

「……後は領事府で話を聞くよ。……他に仲間は?」

01~30 男は黙ったままだ
31~60 誰かが逃げ出した!
61~80 男は黙ってバザーの一角を指差した
81~99 いや、俺だけだ

男は黙ったままだ。

「……まだいるかもしれないね」

ライラさんが目を細くして、辺りを見渡す。

※80-知力(28)=52以上で成功

※54…成功

「……分かった、あっちだ」

ライラさんはバザーの一角を指差した。肉屋のようだ。
騒ぎに感付いたのか、店主の男が逃げようとしているのが見えた。

「ジュリアっ、そいつは任せた!僕はもう一人を追う!」

僕は走り始めた。距離は20メドぐらい。少し差があるけど、捕まえきれるだろうか?

80-ライラ知力(28)×2=24以上で成功

※92…成功

「ミドルっ、援護するよ!」

ライラさんが叫ぶと、男の顔の辺りに暗闇が張り付いた。

「ありがとう!助かります!」

僕と男の差は急激に詰まる。……もう少しだ。

※50以下で追加イベント

※追加イベントなし

男はあっさり僕に組伏せられた。

「大人しくしろ。そうすれば、傷は負わせない」

僕はライラさんから縄を受け取り、彼を後ろ手に縛った。

「これで、一応良しかな。ただ、結構お客さん、これ買っちゃってるよね」

ライラさんが渋い顔をした。……ちゃんと戒厳令が出るようになっていればいいけど。
僕は「電話」を取り出し、シデさんにかけた。

「……シデさんですか?『死の行商人』、捕まえましたよ。しかも二人も。これから連れていきますが、多分結構品物は売れちゃってます」

『そうか、分かった。ジェイクがこれから戒厳令を出すという。処刑の時に伝えるそうだが、後は規制が守られるのを祈るしかないな』

僕は少しほっとした。……被害が出ないといいのだけど。

#########

半刻ほど待つと、ミドルたちが男二人を連れて領事府にやって来た。

「こいつらです」

どんと彼らの背中を突き飛ばし、ミドルが言った。

「ありがとう。存外上手く行ったな」

「意外と抵抗しませんでしたね。三下なんでしょうか」

ジェイクが彼らに向け笑いかける。……目が一切笑っていない、おぞましい笑みだ。

「……さて、知っていることは洗いざらい吐いてもらいます。……抵抗は無駄ですよ?」

※30以下で追加イベント

※追加イベントなし

#########

そこから先は、ある種の拷問だった。ジェイクの精神感応術を使った尋問が、これほど苛烈とは。
彼は沈黙を許さなかった。彼らが少しでも言い淀むと、感応術で無理矢理情報を引き出させるのだ。そのたびに男たちは激しい頭痛を訴え、のたうち回り、言葉を言わされた。

……全てを吐かされた後の二人は、完全に人の抜け殻のようなものになっていた。

「まあ、回復することがあるかもしれないですね。……いつかは知りませんが」

つくづく敵には回したくない男だ。……ブレイズの力の一部を分け与えられているだけはあるということか。

「……やり過ぎな気はするが……とにかく、かなり色々分かったな」

「ええ。こいつらはあくまで下っ端。本命の薬品は、これから納入するつもりだったようですね。テルモン方面からの物の出入りは、これまで以上に厳しく管理する必要がありますが……。
それと、今回の『呪病』は伝染力を高めた新種だったみたいですね。……開発されたのは、モリブス近郊の『第三研究所』。
『死の行商人』の一部がそこにいるようです」

「そしてそこにリリアもいる。……そうだな」

ジェイクは強く頷いた。

「彼らは知りませんでしたが、新しく女が来たのは知ってました。間違いないと思います。
……問題は、向こうの戦力ですが……」

01~60 それなりに揃えてます。ケイン直属の部下もいるようです
61~90 完全に圧倒できるわけではなさそうです。ケイン直属の部下もいるようです
91~99 手薄ですね

※ボーナスあり

「こちらが圧倒できるわけではなさそうです。……ケイン直属の部下もいるようですね。多分こいつらが問題です。
ただ、リリアに不審な動きがあるとも言ってましたね。これは……」

「反旗を翻そうと機をうかがっているのか、逃げようとしているのか、どちらかだな。恐らくは後者。
どちらにせよ好都合だ。こちらに気付けば、動いてくれる公算が大きいということだからな」

ジェイクが頷いた。

「……リリアが実験の披検体になっているのを、一番恐れてましたから。無事だと分かっただけでも、収穫は大です。
後の細かい点は明日詰めましょう」

##########

私たちは領事府を出た。ユミナには昨日の夕方、一通り材料を渡してある。
できるまで丸一日かかると言っていたから、ジャックに強心剤を持っていくのは明日になりそうだ。

「さて、と。他にやることあったっけ?」

「いや、とりあえずはないと思う。『穴』に行ってもいいかもな」

まだ正午前だ。探索する余裕はありそうだが。

1 「穴」に行く
2 行かない(自由安価)

安価下3多数決、2のみ代わりの行動を要記述

「じゃあ、宿に戻ろう。……ベネディクトの手勢が来る可能性は高い、気を引き締めて行こう」

########

雰囲気判定 コンマ下

※50以下でイザークかザン・クローズ登場、25以下なら両方+α

【第三十一階層】
雰囲気…95(クリティカル) ジェラードの街

再開は夜。

ジェラードって放射能で一度人類が滅びかけた時には直接居合わせてなかったっぽいし、弟のコーウィンですら数万年を生きているとなると作中世界って今の世界から少なくとも何万年かは先の世界なんだろうか(穴にこもりきりで知らなかった可能性もあるけど)

……一族の時間感覚で太古の昔ともなると何百万年とかのレベルなのかな?

穴踏破√は500年後に持ち越しっぽいか

>>838
穴の魔素の原因が最下層にあるかもしれないし。

ところで、ゲームバランス的に最下層は50階かな?

再開します。

世界観に関わる質問がいくつかあるのでネタバレにならない程度で。

>>837
何百万年とかそういう話じゃないです。せいぜい数万年とかそういうオーダーです。
本当の意味での「世界崩壊」がなぜ起きたかは、作中で明らかにされるのでしょうか?

>>838
すごーく言いづらいですが、踏破ルートに行く可能性はあります。ただ、今の展開だと恐らくはならないでしょう。
行くとすれば、どこかで決定的にやらかすか、最終局面で余程運が悪くなるか、あるいはどこかでアレを拾ってしまうかです。

>>840
これも言いづらいですが、もっと深いかもしれません。

「ここは……??」

帰還先はごく普通の村だった。……いや、そんなはずはない。確かにタブレットは正常に動いたはずだ。

「あれー、おじちゃんだれー?」

足元に子供が二人寄ってきた。……幻覚ではない。……これは。

「ねえ、シデ。ここって」

「多分、第十五階層で同じような物を見てるな。ここは……ジェラードが『移した』村だ」

私たちの周りに村人がわらわらとやって来た。そのうちの一人の男が言う。

「外の世界から来たのか?」

「ああ。『穴』を探索していて、な。……何と言う村だ」

「『ハーテル』って村だ。……ちょっといいかい、聞きたいことがあるんだ」

#########

「久々の客人だ、嬉しいよ」

比較的若そうなその男はクレッグと名乗った。妻と娘の3人暮らしらしい。妻と思われる女性が、お茶を私たちの前に置く。

「『しばらくは外から誰も来ないだろう』って聞いてたからな。……退屈で死にそうだったよ」

「そう言っていたのは、ジェラードという男か」

クレッグは頷いた。

「奴はいい奴だった。盗賊団から村を守ってくれたしな。数週間の滞在だったが、みんな信頼してた。
近くのテルモン周辺で『呪病』が流行しているって噂が流れて、村が恐慌した時だ。『安心が欲しいか』なんて、いきなり言い出しやがったんだ。
皆『頼む』って言ったさ。死にたかねえからな。そしたら『明日を待ってくれ』なんていうから何だろうと思ったら、皆こっちにいたってわけだ」

クレッグは困り顔だ。……どうしたことだろうか。

「私も似た村を訪れたことがある。そこは魔獣にほぼ殲滅させられていたが……ここはそうでもないように見える」

「ああ。安全だよ。食い物にも全く困らねえ。……ただ、退屈なんだよ。
顔を合わせるのはいつも同じ連中ばかり。半年たったはずだが、かなりおかしくなりそうだったぜ。
……というより、既におかしくなったやつもいる。二軒隣のコルツんとこは、旦那が発狂して一家心中さ」

私たちは顔を見合わせた。ジェラードは間違いなく、親切心でやったことなのだろう。だが、刺激のない過度の『平和』は、人を狂わせてしまうということなのか?

「モリブスが移転しなくて、正解だったかもね。ボクもこれは耐えられない」

ダナが言ってきた。「一族」と人間では、生の時間軸が違いすぎる。彼らにとっての「しばらく」は、私たちにとって耐え難い時間であると、彼らには分からないのだ。
ジェラードはおそらくは人格者だが、その彼をもってしてもこれだ。……やはり人は、地上で生きるべきなのだ。

「そんな限界すれすれのとこに、あんたが現れた。どこから来たんだ?」

「モリブスだ。だが、今地上はかなり混乱している。テルモンがモリブスを攻めたり、モリブスが反転攻勢を仕掛けようとしている状態だが……戻りたいのか」

※50以上で追加イベント

※クリティカル、追加イベントあり

クレッグは溜め息をついた。

「なるほどな……やっぱジェラードさんの言うことが正しかった、ということか。もう少し、我慢しろと」

「……私は人は、地上で生きるべきだと思うが……あなたもそうじゃないのか」

クレッグは苦笑した。

「いや、やっぱ自分の命が俺は大事だよ。あと嫁さんと娘だな。
退屈ぐらい、そのためには克服しろってことなんだろうな。戦乱になってる外の世界を考えたら、俺はここに残るさ」

「そうか……人には色々な考えがある。私はそれは否定しない。
ただ、今度ジェラードに会ったらあなたたちのことは伝えておくよ。あなたたちはあなたたちで、別の苦しみがあるのだと」

クレッグが「ん?」と首を傾げた。

「……あんた、ジェラードさんと付き合いがあるのか!?」

しまった、口を滑らせたか。致し方ない。

「まあ、な。……色々あってな。近いうちに会う予定だ」

「そうか、あの人は何者なんだ?神様か何かかと思ってたが、違うのか」

答えにくい質問だ。……私は笑って誤魔化すしかなかった。

※80以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントなし

#########

「じゃあ、気を付けていきなよ」

クレッグが村人数人と見送りに来てくれた。「ジェラードがまた来るかもしれない」との話は、随分彼らを元気付けたようだ。
クレッグはあの年で村のまとめ役らしい。「親父が村長だったからな」とは、彼の弁だ。

「下に降りる階段は封印してたんだがな。とりあえず開けるぜ」

村の一角にある、板で何重にも打ち付けられていた蓋を剥がすと階段が出てきた。

「あなたたちは、確かにここを降りない方がいいだろうな。……熟練冒険者でも、命が危うい所なんだ」

「マジか……まあ、ここが平和ならそれでいいけどよ。
ああ、こいつは餞別代わりだ。取っといてくれ」

クレッグは私に箱を渡した。中には……

01~50 幸運のボタンだ
51~70 不幸の宝珠だ
71~90 首飾り……?
91~94 髪止め……?
95~98 ?????????
99、00 ????????????

中にあったのは、幸運のボタンだ。

「親父から幸運のお守りとして貰ったもんだ。気休めだが、とっといてくれ」

「いや、これは助かる。心から御礼を言わせてもらうよ。ありがとう」

私たちは一礼して、下に降りていった。
クレッグたちの生活に、幸あらんことを。

※雰囲気判定 コンマ下
※60以下でイザークかザン・クローズ登場、25以下なら両方+α

【第三十二階層】
雰囲気 03…極めて危険

※イザークとザン・クローズ以外にも複数の「作り物」がいます
※全判定に-10の修正が付きます

その階層に足を踏み入れた瞬間、悪寒のようなものを私たちは感じた。
いや、悪寒なぞ感じるはずがないのだ。なぜなら、そこは火山の火口近くだったからだ。溶けた灼熱の岩が、少し離れた所を流れている。
しかし、熱さなんて感じる余裕はなかった。何故なら、私たちの目の前には……

「……なんだ……これは」

そこに聳え立つのは天にも届かんという巨塔。その中から漏れる邪気は隠しきれない。

ダナが唾を飲み込む。

「……父さんが、ここまでしか行けなかった理由がよく分かったよ。……これは、危険すぎる」

「一度、仕切り直しませんか?……僕でもわかります。明らかに、中に『手に負えない何か』がいる」

ミドルが手を震わせて言った。

私は……

1 行こう
2 退こう(撤退可能確率4割)
3 ランダムを呼ぼう(成功確率5割)

安価下3多数決、考察必要

※2、3の場合、失敗時に戦闘が発生します

「分かった、ここは退こう」

私は「タブレット」を取りだし、操作を始めた。……

※60以上で成功

※48…失敗

操作を始めたその刹那。私は強烈な殺意を感じた。
これでは帰還などできない!

殺意の方向を向く。そこには……

01~10 ベネディクトだ!……その隣には……
11~20 ベネディクトだ!
21~30 クリムゾンに似た銃を持った男がニヤニヤしている
31~55 若い金髪の男がいる
56~80 男なのか女なのか、よく分からない長髪がいる
81~94 赤い服の老人がいる
95~99 なんだこいつは!

ここで一時中断。ロードローラーは持ってこないでしょうが。

そこには金髪の若い男がいた。

「……人間というのは、愚かなものだな……恐怖に直面した時ほど、無駄な行動をとりたがる」

男は固まった溶岩の岩に座り込んでいた。

「……『覚悟』さえあれば、無駄な行動など取らんのだ。死ぬという『覚悟』さえあれば、逃走などしない。定命の者の、悲しき運命か」

男はゆらりと立ち上がった。……疑いなく、危険だ。いつでも私たち殺せるという、自信に満ち溢れている。

「……ベネディクトの手下か」

「……造物主様の、忠実な僕と言ってほしいな。私の名はディエゴ。ディエゴ・ブラン。……まあお前たちは、ここで死ぬわけだが」

男はニヤリと笑った。嶂気が身体を重くしている。……が、戦わぬ理由はない。

私は奴に向けて一気に踏み込んだ。

※60以上で先制

※先制

※ミドルの弱点看破判定
90-知力(28)×2=34以上で成功

※26…失敗

一気に踏み込んだ私は男に向けて左の連打を放った。一発は腹に、二発目は顎に。行けるか?

80-器用さ(26)×2=28以上で成功(コンマ下)
80-器用さ(26)×2=28以上で成功(コンマ下2)

※2発ヒット

ダメージ
コンマ下×6+筋力(21)×6+30
コンマ下2×6+筋力(21)×6+30

ダメージ 420
ディエゴ残りHP 3500-420=3180

男は僅かに後ろに下がった。……拳は入ったが、どちらも浅い。私は歯噛みした。

「無駄だ。無駄無駄……無駄ぁ!!」

男は恐ろしい速度で拳を飛ばしてきた!

80-器用さ(26)=54以上で回避

※98…成功、カウンター

私は頭を沈めて男の拳を交わした。……下の防御がお留守だ!
絶好の反撃機会を私は見逃さない。下から両拳を突き上げる。左は腹、右は顎。当たった瞬間、仰け反った男に左の大振りと右の鉤打ちの四連打を喰らわせる!

ダメージ
コンマ下×6+筋力(21)×6+30
コンマ下2×6+筋力(21)×6+30
コンマ下3×6+筋力(21)×6+30
コンマ下4×6+筋力(21)×6+30

あ、失礼しました。幸運のボタン発動なので、ダメージはここからさらに倍です。

ダメージ 3634

※リザレクション判定
65以下でHP2000回復

失礼しました。3624ですね。

※ディエゴ残りHP 1556

男の腹は深く抉れた。……もはや立ち上がれまい。
そう思った次の瞬間、腹の穴が一瞬で埋まった??

男が微かにニヤリと笑う。……だが、こちらもまだ攻撃に移る余裕は残っている!

ダメージ
コンマ下×6+筋力(21)×6+30

>>898
サンクス

そういや宣言したコンマで朦朧切れちゃう場合は不発なん?

ダメージ 168
ディエゴ残りHP 1388

※朦朧残り2回

ダメージ
コンマ下×6+筋力(21)×6+30

>>901
いえ、成立します。それこそがあの技の旨味ですので。

ダメージ 744
ディエゴ残りHP 644

ダメージ
コンマ下×6+筋力(21)×6+30

ダメージ 672
※リザレクション判定 30以下でHP1000回復

※戦闘終了

「ウオオオオオ!!!」

私は一気に連打を叩き込んだ。そのうちのいくつかは、急所に当たった。
頭蓋が割れ、男は溶岩の壁に叩き付けられる!

「……こ、このディエゴが……人間ごときにィィィ!!」

私はそこに踏み込み、気功を込めたとどめの一撃を腹に突き刺した。

「……無駄なのは、お前のその口のようだったな」

男はそれきり動かなくなった。……私は大きく息をつく。

「シデ、大丈夫だった?」

「おかげさまで無傷だ。……長引けば分からなかったが、運は良かったようだな」

私はさっきクレッグから貰った懐のボタンが壊れているのに気付いた。
……早速役立ってくれたらしい。私はクレッグとその父に感謝を捧げた。

「……で、どうしましょう。今度こそ戻ります?」

1 行く
2 退く(成功確率5割、失敗時は一定時間帰還不可)
3 ランダムを呼ぶ(成功確率5割)

安価下3多数決、考察必要

「今度こそ戻ろう。ここは長居する場所じゃない」

私は「タブレット」を再び操作しようとした。……

※50以上で成功

※26…失敗

しかし、「タブレット」は反応しない。……よく見ると「衝撃のため、データ復旧に時間がかかります」とある。

「まずいな……しばらく戻れなさそうだ。ある程度までは、行くしかないな」

「そ、そっか……覚悟を決めないとダメみたいだね」

ダナが肩を落とす。……ふと見ると、ライラがディエゴの死骸を調べていた。

※40以上で何か発見

(帰還のルーンは全部捨てたの?非常用に持ってそうものだけど)

「ん……何か持ってるよ、こいつ」

ライラが懐から何か取り出した。……それは……

01~40 小さなピアスだ
41~60 不幸の宝珠だ
61~80 首飾り?
81~94 石の仮面か?
95~98 ????????
99、00 ??????????

95~99はジェイか…?全滅してもデッドエンドにならないっていってたからクリティカル扱いなのかね

>>932
(その発想はありませんでした。持ってても不思議ではないですね。
ただ、シナリオの都合上捨てていたということでお願いします)

※若干のプラスorマイナス要素あり

取り出したのは小さなピアスだ。……しかし、何らかの魔力を感じる。

「ちょっといいですか?」

ミドルがそれを手に取る。

※50以下で呪いのアイテム(着けると取り外しが困難)

※呪いあり

「うーん、装備すると取り外ししにくい代物ですね。何か呪いがかかってるのかな?
ただ、その分ものはいいかもしれないですね。……ちょっと観ます」

01~15 完全な呪いのアイテム
16~40 あまりプラス要素がないアイテム
41~60 1000マドル相当「ウンディーネの雫」
61~80 3000マドル相当「女神ヘレネスの耳飾り」
81~94 5000マドル相当「天使の涙」
95~99 再判定

(歩いて31階に一度戻ればいいんじゃないですかね)

「うーん、どうにもがらくたみたいです。……捨てちゃいましょう」

ミドルは溜め息とともにそれをディエゴの死骸に置いた。

「さて、と。行かねばならないわけだが。……ランダムに連絡を取るか?さすがに、彼の力は借りたいのだが」

「いい考え……と言いたいんだけどさ。中からまた、何か出そうな気配がするんだよね……」

ダナが警戒した面持ちで塔の入口を見た。……さて。

1 ランダムを呼ぶ(成功確率3割、失敗時戦闘)
2 呼ばない

>>943
(描写はありませんが、クレッグは蓋を速攻で閉めてます)

「やめておこう。……敵に背中を向けることになりかねない。……極力、慎重に行こう」

私は鉢金の力を使った。…上手く行くだろうか?

80-賢さ(22)×2=36以上で成功

※87…成功

上手く内部の様子を関知できたようだ。……問題は、どこに何があるかだ。特に階段の場所が問題だが。

01~20 極めて強大な存在の近くにある
21~50 そこにたどり着くまで、数体の「作り物」と戦わないといけない。手に負えない怪物との距離も近い
51~80 最短距離なら、戦闘は一回で済むかもしれない。問題は相手だ
81~94 最短距離なら戦闘は一回で済むかもしれない
95~99 ??……屋外か!!

偶奇判定です。

奇数 極めて強大な存在が二つ。しかも距離が近い??
偶数 すぐそばだ

……これは!!?

「助かったぞ!……階段は入口脇だ。幻影魔法で、階段が見えにくくなっているのだ。……この塔は、全部が囮か」

「……悪趣味極まりないですね。……まるで、僕たちを誘い込んで殺すための処刑場じゃないですか」

ジュリアが眉を潜めて言う。向こうでは階段を見つけたミドルが、「ありましたよ!!」と歓喜の叫びを上げていた。

「早くしようよ。……もうすぐそこまで、何か来てる!」

ダナが言う。間に合うか?

※20以上で成功


(現在確認中です)

(ミドルとライラのは「戦闘中」限定なので使えません)

(現在調べているのは、シデとダナの分が有効かです。
>>786は確か前日のファンブル回避でやていたはずですが)

まだシデとダナの分は残っているようです。再判定。

※クリティカル

私たちは急いで階段に向かった。……地面に何かが落ちている。これもディエゴのものだろうか?
走りながらそれを拾うと、私は階段をかけ下りた。

※雰囲気判定 コンマ下

【第三十三階層】
雰囲気…71 比較的安全
※コンマ次第だが、イザークとザン・クローズの出現確率低

※何を拾ったかは明日判定します。

今日はここまで。ここからは次スレですかね。

32階にいたのは結局何だったんだろう…?ネタバレクラスなんかな

>>985
選択肢を見れば……ですね。

以下余談。

本来ならばディエゴは元ネタ通り「私だけの世界だ」を披露するはずでした。
(シデが殺しきれてなかったら即発動させるつもりでした)
が、幸運のボタンによる実質8倍ダメージ(しかも秘孔×2)などでリザレクション分込みでHP5500が消し飛んでしまったのは、筆者としても誤算です。コンマに込められた殺意、恐るべし。

>>935
その通りです。

元ネタのゲームをやってるんだが、ローグライクなんてシレンくらいしかやったことないから操作を覚える段階で挫折しそうだ…

変愚をして意味不明なあいつは出るかな…?w

まだ出会ったことないがw

元ネタとやらをやってるorやりはじめた人ってどれくらいおるん?こっちのネタバレ嫌で自分はやる気起きんけど

>>990
ローグライクキー配置でプレイするとタイピングの練習にもなりますよ。
あと、死にゲーなのでめげないことです。序盤にリンギル拾うとかすると超楽になりますが。
あと人間とかエルフで始めないことも大事です。人間は上級者なら一周回ってありですが(凄まじい勢いでレベルが上がるので、スペマス向き)。
大正義ハイエルフか、シデ同様アルコン、あと地味に強いホビットがお勧めです。ニーベルングとかも。

>>991
意味不明?巨大サイバー悪魔天使ryですかね。10年以上やってきて、倒したことは一回しかないですが。

>>992
元ネタやってると、何故今回DIOが出たか理解できます。
ということは時止めをやってくる胡散臭い中国人も出る可能性があるわけですね。

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【コンマ】崩壊した世界を旅する13【安価】
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