【コンマ】崩壊した世界を旅する9【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

>>2以下、基本的なルール説明とキャラ設定、現状説明になります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493225373

ルール設定

コンマは二桁で判定します。数字が小さいほど悪く、大きいほどいいものとします。
また、ゾロ目発生時には特殊イベントが発生します。数字が小さいほど不運なイベント、大きいほど幸運なイベントになります。
例えば50以上で成功判定の場合、55だとちょっとしたボーナス付き、99だと状況を一変させる大ボーナス付きの何かが起きます。逆もしかりです。

なお、00のみ特殊イベントが起きます。直後にコンマの偶奇で再判定し、奇数なら0、偶数なら100で判定します。
ともにストーリー進行を激変させる何かが起きます。

また、安価はストーリーの分岐点で発生します。
賢明な選択か否か、よく考えて選んでください。場合により多数決を取ることもあります。

ルール説明2

旅は地上にあるいくつかの町と、その近郊にあるダンジョンで行われます。
町でのイベントや聞き込みが、ダンジョン攻略の糸口になることもあるかもしれません。
一応ダンジョン踏破は最終目標に入ります…が、かなりの困難を伴います。もちろん、御約束の大ボスもいます。

イベントを通してキャラクターは成長します。強力な武器や防具も手に入るかもしれません。
仲間やヒロインとの交流を通して、世界崩壊の謎を解き明かしてください。

シデ(主人公、29歳翼人)(持ち越し1p)

HPシデ(持ち越し1p)

HP 165+65(230)
筋力 9+7(16)
知力 10
器用さ 8+10(18)
賢さ 17
耐久力 10+2(12)
魅力 12+4(16)
職業:モンク

ダメージ修整 45
ダメージ軽減 70

特徴:
・朦朧打撃…
命中判定クリティカルか、ダメージ判定時コンマ60以上で発動。次の一撃が無条件で当たる。
さらにその際のダメージ判定コンマが40以上なら継続。

・秘孔ヒット…
ダメージ判定コンマゾロ目で発動。ダメージが通常の×3に加え、朦朧打撃が強制発動。

・鋼体術(条件:賢さ7以上)…
不意討ちでない限り攻撃と防御にボーナス

・治癒術(条件:賢さ5以上)…
階を一階降りるごとにHP10回復

・高速治癒術(条件:賢さ13以上)
ターンを一回飛ばし、対象のHPをコンマ下一桁×3+賢さだけ回復

・破邪術(条件:賢さ10以上)
念を込めた拳で死者・悪魔系に追加ダメージ(コンマ下一桁×5+筋力×4)

・集気弾(条件:賢さ15以上)
気の塊を投げつける。遠距離攻撃、朦朧打撃、武器・防具のダメージ補正対象外。秘孔ヒットは乗る(コンマ下一桁×5+賢さ×5)

装備:
神器「フィンゴルの手甲」
器用さ、魅力すべて+4、ダメージ軽減20、ダメージ修正+35、コンマ判定10、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)
守護のヘアバンド ダメージ軽減10
アーバインの指輪
腕力+3、器用さ、耐久力+2、HP+15
神器「破壊神シヴァのジャケット」
HP+50、腕力、器用さ+4、ダメージ修整+10、全ダメージ軽減40、コンマプラス修整10
常時攻撃回数2倍、朦朧判定の始動が50以上に、秘孔ヒット時のダメージ乗数が×4

ダナ(20歳女性、人間)(持ち越し1p)

HP 207+10(217)
筋力 11+2(13)
知力 11+2(13)
器用さ 16+2(18)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12+6(18)
職業:勇者の娘
好感度 275

ダメージ修整 20
ダメージ軽減 10

特徴:
・二段斬り…近接攻撃時2回攻撃。
・魔法…
火、氷、雷術の3種が可能。使用可能回数は5回。
ダメージは火、氷がコンマ一桁×3+知力×3
雷がコンマ一桁×4+知力×4
ただし、特効ありのため、使い分けが重要。

装備:
ソウルソード
HP+10、腕力、知力、魅力+2、ダメージ修整+20
特殊能力「魔法剣」:斬撃に魔法の追加ダメージ(基本ダメージがコンマ下一桁×x+腕力×x+コンマ下2一桁×y+知力×y+20になる)
連撃では2度判定(発動1度でカウント)
使用制限、戦闘1回(ミスはカウントせず)
大地の鎧(耐久力+1、ダメージ軽減10)
ダリオのヘアバンド(基本コンマに20のプラス補正)

ダナ背景概略

・穴深層に到達した勇者「ダリオ」の一人娘。一人称は「ボク」。基本元気で前向き。
・5歳の時災厄の日に遭遇。父とともに難を逃れる。その後は母と祖母のいる村に預けられて育つ。
・最近肉親が病で相次いでこの世から離れ、父の後を追って穴に向かった。
・ダリオは災厄の日の後、穴に潜ったが「死んだ」(コーウィン)。
・酒はよく飲む。食事は基本大食。
・身長は162程度。B~Cカップ。体重はそこまではないが、基本筋肉質。なお、シデは182で75キロほど。
・シデと一線を越えた。甘えたがる傾向あり。

※今後戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。

※今後戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)

※今後一日一回だけ、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

※上はすべて、シデとダナが一緒の場合です。

続きは明日。

(シデの背景概略前スレに投下しとるで)

>>9
失礼しました。

シデ背景概略

・ユングヴィ教団上位幹部の息子。14の時に災厄の日に遭遇、奇跡的に難を逃れる。
・その後修行や治癒のため司教に付き従っていたが、司教の死により5年前よりアングヴィラに。
・アングヴィラに来た当初穴に潜ったが、第一階層でエルダードラゴンに遭遇。パーティが全滅する中、生還。
・その後は冒険者の治癒などで生計を立てる。
・酒は宗教上の理由であまり飲まない。食事もそれほど気にしない。
・性格は生真面目。慈悲深く、聖人とも言えるほど。半面、お堅い人間とみられがち。実際その面はある。
・ダナと遂に一線を越え、将来を誓う仲に。

ミドル(男性、15歳)(持ち越し1p)

HP 144+60(204)
筋力 8+5(13)
知力 15+4(19)
器用さ 9+5(14)
賢さ 10+2(12)
耐久力 8+5(13)
魅力 6+4(10)
好感度 82
職業:村人

ダメージ修整 近距離20、遠距離10
ダメージ軽減 50

装備:
吟遊詩人フーリのブーツ 知力、魅力+2、ダメージ軽減5
ペネトレーター
腕力、器用さ、耐久力すべて+2、HP+30
命中補正10 ダメージ補正20
遠距離攻撃可(命中基準100)
ヌメノールの宝冠
知力、賢さ、魅力+2、コンマ判定全て10のプラス修正、知力か賢さを使った攻撃に+10のダメージ修正、全ダメージ軽減10
工匠ジュリアンの軽鎧
HP+30、筋力、器用さ、耐久力+3、全ダメージ軽減35
特殊能力「身代わり」:致死ダメージ発生時、一度だけ無傷で離脱しカウンターが発生する

特徴
・良成長…
ミッション達成時のポイントにボーナスあり。

ミドル背景概略

・アングヴィラとテルモンの中間の村ペラ出身の15歳。ごく普通の少年。身長は160ほど。筋肉は最近ついてきた。
・ペラがレッドドラゴンに襲われ、仇を取れる冒険者を探しにアングヴィラを訪れた。
・基本真面目。若干守銭奴の気あり。
・最近酒を初めて飲んで主にライラにいぢめられたが、記憶は今のところ飛んでいる。
・何やらライラに頭が上がらなくなっている様子。
・感情を多少抑えられるようになった。
・ジェスタル帝国の皇太子(皇女)ジュリアス(ジュリア)に気に入られたもよう。
・嫉妬したライラにキスされた。
・本人の知らぬところでライラとジュリアの間に妙な同盟ができていた。ジュリアとは連絡先を交換している。
・シデとダナの逢瀬に気を使って女性用テントに行ったら、ライラとジュリアに「食べられた」。想いは通じあったが、色々複雑な模様。
・現在重傷を負っている(アングヴィラに着くまで器用さ-8、耐久力-5)。

・ジュリア好感度 224
・ライラ好感度 181

※ミドルとジュリアが一緒にいる場合、

・戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。
・戦闘中一度だけ命中、ダメージ判定で90以上が出た時にクリティカル扱いにできます。

ライラ(女性、21歳人間)(持ち越し1p)

HP 166+15(181)
筋力 4+2(6)
知力 16+4(20)
器用さ 8+2(10)
賢さ 7
耐久力 9+8(17)
魅力 9+1(10)
好感度 83
職業:魔術師(闇魔法)

ダメージ修整 近距離10、魔法30
ダメージ軽減 50

特殊能力 闇魔術
・闇で目眩ましができる。近くにいるものを巻き込めば不意討ちが可能。あるいは逃走判定に大幅プラス
・生命力吸収 触った相手から生命力を少し吸収(コンマ下一桁×2+知力)
・闇弾 遠距離から闇の弾を発射、ダメージは小さい(コンマ下一桁×2+知力)。判定成功で目つぶしの追加効果。
・闇吸血(最大2体を対象に盲目+ダメージコンマ下一桁×3+知力×3、かつダメージ÷5だけ回復)
・暗黒の嵐(最大5体を対象に盲目+ダメージコンマ下一桁×5+知力×5)

装備:
魅惑のワンド 知力+2、魅力+1
軽鎧「ヒムリング」 耐久力+4、ダメージ軽減25
戦乙女の髪飾り 筋力、器用さ、耐久力+2、ダメージ加算10、ダメージ軽減10
革手袋「カンベレグ」 HP+15、知力、耐久力+2、魔法ダメージ+20、全ダメージ軽減15、コンマプラス修整10

ライラ背景概略

・本人曰く「駆け出し魔術士」。ただ師匠は「影のジャック(別名シャドウ)」と呼ばれる大物魔導士であり、才能はある模様。
・詳細な背景は現在不明。
・身長166ほど。体重は多分50台前半。ゆるふわ金髪Eカップと男が好きそうなルックスとスタイルだが、酒豪であり酒乱。
その手の経験がどこまであるかは現在不明。
・ミドルを酒の勢いでいぢめた。
・ミドルを尻に敷く感じにいつの間にかなっている。酒の勢いもありミドルにキスした。どうも恋愛感情はあるもよう。
・シリアスな時は口調が間延びしなくなる。
・ジュリアとミドルを巡って同盟らしきものが暗黙のうちに結ばれたもよう。ジュリアとは連絡先を交換している。
・ミドルのうぶさに酒の勢いもあり、ジュリア共々ミドルを性的な意味で「食べた」。

ジュリア(両性、16歳一族ハーフ)

HP 205+35(240)
筋力 11+2(13)
知力 9+4(13)
器用さ 12+6(18)
賢さ 8+2(10)
耐久力 12+2(14)
魅力 10+4(14)
好感度 85
職業 王族

ダメージ修正 遠距離25
ダメージ軽減 40

特殊能力

・集中 1ターン消費し、次ターンの命中確率が最低でも80%に。クリティカル率も6割に。ゾロ目なら4倍ダメージ
・遠距離攻撃 30メドの距離まで命中マイナス修正なし
・破魔矢 アンデッドに確定2倍ダメージの矢を放つ
・火炎弓 矢のダメージに追加で知力を乗せる

装備
ダガー (特段の能力なし)

クロスボウ「ウィザッパー」
知力、器用さと魅力+2、ダメージ修正25
特殊能力:不意討ち
不意討ち判定に20のプラス(通常時は70以上で不意討ちできる)
2メド以内では使用不可

ジュリアの軽鎧
HP+10、筋力、耐久力+2、ダメージ軽減20

ジュリアのヘアバンド
HP+15、知力、賢さ、魅力+2、ダメージ軽減10、コンマプラス修正10

ジュリアのブーツ
HP+10、器用さ+4、ダメージ軽減10
特殊能力:バックステップ
近接距離時、遠距離までの移動が可能

「針」
ジュリア残りHP30以下で発動、ジュリアンが身体を乗っ取る(抵抗判定あり)。
発動時全パラメーター+5修正、HP半分まで回復、自動で毎ターンHP1割回復、コンマプラス修正20
戦闘終了後ジュリアは最低3日、最大1週間リタイア

ジュリア背景概略

・ジェスタル帝国皇女。最近まで皇太子を名乗っていた。両性具有者で、ネモには王となるよう男性として育てられた。
・実際は女性としての側面が強く、基本的な恋愛対象も男性。金髪碧目で、髪は短い。
極めて整った中性的な顔立ちだが、「多分髪伸ばした方が似合う」とミドルに言われている。実際、少しずつ伸ばしているが、一人称は「僕」で変わらない。中性的な話し方もそのまま。
・帝国残党一派の首魁だった。ジュリアンと皇后の子。「針」を刺されており、ジュリアンがいざという時に傀儡にできるようになっている可能性はある。
・ミドルには罪悪感もあり初対面時から友好的に接している。ほぼ一目惚れに近かった模様。
・帝国一派の潜伏解消に伴い、独り立ちした。ミドルと喧嘩したが、自分に対する反省もあり自らシデのパーティ入りを志願した。
・加入後すぐにミドルへの恋慕が暴走。ライラともどもミドルを「食べた」。

上に追加です。

・身長は168ほど。女性としてはやや長身。貧乳だが最近急に大きくなり始めたらしい。

・ミッション

ストーリー進行に関わる「大ミッション」と、ダンジョンを潜る上で発生する「小ミッション」があります。

ともにクリアすればステータスの底上げやアイテムの支給がありますが、当然大ミッションの方が大きな果実を得られます。
ただし、果実はミッションクリアの度合いに比例します。その過程で何かしらの犠牲や損失があれば割り引かれますし、逆に想定以上ならボーナスがあります。

小ミッションは穴5階層ごとに必ず発生するものです。通常より強い「名前付き」の魔物が、行く手を遮ります。
強さはコンマ次第です。手の付けられない怪物が出るか、雑魚より少し強い程度か。完全に運です。
逃げてもストーリー進行には基本的には無関係です。倒せば旨みがある宝物が入手できるぐらいです。
ただ、後半以降は撃破が絶対要件になる敵も出る、かもしれません。小ミッションのクリアが大ミッションの(あるいはストーリーそのものの)クリアに直結する可能性もあります。

ミッションクリア後は、内容に応じ成長ボーナスがあります。コンマで伸び幅を決めますが、ゾロ目なら追加の成長機会もあるかもしれません。
逆に言えば、ミッションクリア以外に成長機会はありません。雑魚撃破で成長することもゾロ目時などあり得ますが、基本はミッション達成の時だけです。
なお最大の20までステータスが上がることがあるかは謎ですが、上がった場合はあるボーナスを用意しています。

好感度はミッション以外でもイベントで上下します。コンマより、適切な行動を取ったかどうかが大きいかと思います。慎重に判断してください。
なお、0でパーティーから離脱します。復帰可能性は基本ありません。シデの場合、余程相性が悪い相手でなければ0まで行かないとは思いますが。
200まで行ったキャラの好感度はそこで固定です。ストーリー次第ですが、あまり一気に上げることはしない方針です。せいぜい一桁ずつでしょう。

問題となるのはキャラロスト。仲間キャラが誰かにもよりますが、ステータスダウンが発生する可能性が高いと思って下さい。その他、もろもろ不利な何かが生じます。

デッドエンドは一部例外を除いて大きなペナルティーを課します。
具体的には

・重要アイテム、装備の消失
・ステータスの大幅ダウン
・好感度の大幅ダウン

のいずれか、または複数です。

このSSはデッドエンドを複数回通ることを前提にしていません。逆に言えば、正しい選択のヒントは必ずどこかにあります。バッドエンド埋めの感覚で選択するのはお薦めしません。

また、安価下3ではなく安価下5、ないしは7の場合は重大な選択です。
なお、愉快犯防止のため推理ありを強制することがありますがご了承ください。

・ダンジョン

1階層ごとに、雰囲気チェックをコンマで行います。言うまでもなく0に近ければ危険で、100に近ければ安全です。
危険だからといって実入りがあるわけではありません。通常より強い魔物を倒して、良い宝物が見つかる可能性はありますが。
また、安全ならとっとと下に行くことをお薦めします。ローリスクローリターンなのです。

ゾロ目なら、その階には何かがあります。あるいは誰かがいます。
強大な魔物とセットで強力な遺物がある宝物庫があるかもしれないですし、ストーリー進行を左右する重要人物がいるかもしれません。

危険な階と分かれば即離脱が大事です。危険に巻き込まれる前に逃げましょう。
なお、帰還のルーンは複数持ち歩くことを強くお薦めします。なくなった場合、徒歩で上に戻るか、ダンジョン内でルーンを見つけるかしないとなりません。浅い層ならまだしも、深層では致命的です。
帰還のルーンは道具屋で比較的安く買えます。最重要アイテムと心得ましょう。

・その他登場人物1

・エルヴィン…
アングヴィラの村長。見た目は30代だが、実年齢は60過ぎのエルフ。大陸南西部のトリス森王国出身。

・エイラ…
ユングヴィ教団の元シスター。戒律くそくらえな豪快ばあさん。

・ハーニス…
医師。元ズマ魔侯国の出らしく、シデにはやや複雑な感情あり。

・ゴラフ…
ギルドハウス主人。元冒険者で、料理が上手い。懐が深く剛毅な禿中年。

・ダリオ…
ダナの父で「勇者」。災厄の日以降消息不明。コーウィン曰く「死んだ」。
40年ほど前の「へイルポリスの惨劇」の生き残りであるらしいが?

・影のジャック…
ライラの師匠(魔族)。現在モリブスに居住。魔侯国に反発したレジスタンスで、ダリオやシデの父とも面識があった。現在「穴」の人工魔物(「作り物」)の調査を行っている。ヘビースモーカー。
時折激しい頭痛に悩まされている。元は「シャドウ」としてベネディクトに造られた(?)存在。暴走まで残り1ヶ月半しかない。エリックにほぼ致命傷を与えたことがある。

・ネモ…
第一階層で会った胡散臭い中年男性。ジェスタル帝国の近衛騎士団長。圧倒的魔力を備える。
ザッシュに深手を負わされたが奇跡的に一命はとりとめた。モリブス滞在中?

・ザッシュ…
第八階層で会った糸目の青年。ジェスタル帝国の鎧を着ている。サーリャのパーティの殺害実行犯。
ジェスタル帝国関係者。実は「死の行商人」の一員であり、裏でエリック側と繋がっていた。
帝国を裏切ったフィオナに身柄を奪い返された。魔力全般が効かない。エリック側の対ブランドの切り札?現在テルモンにいる。

・クシャナ…
ジェスタル帝国近衛騎士。女性。茶色と白髪の混ざった髪、右目に眼帯。

・サーリャ…
ザッシュとアーバインに襲われ瀕死の重傷を負ったシーフ。現在モリブスに在住。

・モネーラとリネール…
魔帝国出身の少女と少年。ともにザッシュに「針」を打たれ操られていた。
現在は正気に戻ったが、情緒は不安定。モリブスに帝国一派のクシャナと一緒にいる。

・フェリル…
魔候国の元貴族。ザッシュの情婦?帝国に間者として忍び込んでいた。現在の消息は不明。

・ジェイクとリリア
食堂で出会った馬鹿ップル。「穴」で行為に及ぶなど節操はないが、腕は一流。
モリブス領事府のエージェントとしてドラゴン襲来事件を調べる、2人組の冒険者。

・テジー
モリブス領事府の総領事。元冒険者で右手が義手。ドレッドヘアに浅黒い肌の男で、言動は一見粗暴。ただ、管理能力は確かなものがある。葉巻が趣味で、収入の多くを注ぎ込んでいる。

・ユミナ…
ユングヴィ教団モリブス支部長補佐の翼人の女性。年齢はシデと同じぐらい。柔和な母性溢れる女性。巨乳。ブレイズに精神操作されている恐れあり。

・リナルド…
モリブス無差別テロの主導者。短気で粗暴。魔力は膨大で戦闘力は確かなものがある。エリックと共に潜伏中。

・ナーミ…
ズマ魔候国王女だが砕けた性格の女性。穏健派だったが鉄砲玉同然にモリブスに送り込まれた。シデ一行とともにザイザルを攻略。アングヴィラに向け旅立つ。

・ハイデル…
テルモン統領府の特殊部隊。

・その他登場人物2(一族とその関係者)

・コーウィン…
ギルドハウスで出会った男。「一族の第4位継承者」と名乗り、穴の管理者を自称する。圧倒的圧力と力量を備え、数万年を生きる人外。
ダリオの育ての親であるらしいが…?地上争覇のためにユングヴィ教団を作り出し、1000年に及ぶ三つ巴の争いを始めた張本人の一人。現在ブランドを封印中。

・ランダム…
第十二階層で出会った男。「一族の第10位継承者」であり、「一族」でありながら人として悠遊と生きるつかみどころのない男。
酒を愛してやまない世捨て「一族」。王位争奪争いには全く関心がない。ブランド封印の合間にモリブスにやってきたところ、魔族の無差別テロに巻き込まれ行動を共にした。

・ベネディクト…
第十三階層で出会った「一族の第1位継承者」。最強の怪物の作成を続けるマッドサイエンティスト。
実は自分が作った怪物で「一族」の皆殺しを企んでいる。コーウィン、ランダムとは敵対関係にあり、
シデたちパーティとも敵対している危険人物。

・ジュリアン…
帝国の後ろ楯の一人で王位第8位継承者。。フィオナに裏切られ、ブランド封印に魔力をほぼ使い果たし死にかけていた。現在は回復、コーウィンらと同盟を組みブランドを封印中。

・フィオナ…
帝国の元後ろ楯で王位第7位継承者。ジュリアンを裏切り、魔候国のエリック側と手を結んだ……というのは表向きで、ブランドをわざと復活させザッシュらに殺害させるのが本当の狙いだった。
敬愛するブランドを苦しみから解き放つのが行動原理であり、そのためなら手段は選ばない。
テルモンで魔力を奪われ男たちの慰み物になっていたが、逃走。アーデンの森で再捕獲さええたところをジェラードに助けられる。

・ブランド…
王位第6位継承者。かつては対立陣営からも「英雄」「天才」と称されるほどの男だったが、50年前に突如発狂。40年前にヘイルポリスの惨劇を引き起こし、ジュリアンとフィオナにより「次元牢」に封印される。
もはや膨大な魔力を破壊のために垂れ流すだけの「天災」に近い存在になっている。

・ブレイズ…
王位第9位継承者。現在「レイズ枢機卿」を名乗り、モリブスのユングヴィ教団で暗躍中。コーウィンのコントロールは効いておらず、ジェラードと提携中?
精神操作に長けており、別名が「操る者」。見た目は温厚そうだが?

・エリック…
王位第3位継承者。魔候国の後ろ楯で「大魔王」を名乗っていたが、ケインの裏切りなどで窮地に。やむなくコーウィンらと停戦する。
ジャックに致命傷に近い深手を負わされたのもあり潜伏中。余命5年。

・ケイン…
王位第5位継承者。エリックの協力者と見られていたが、裏切った。千年以上変装していたが、素顔はコーウィンと瓜二つらしい。力量も弱いふりをしていた。ダリオとは因縁がある。

・フローラ
コーウィンの「腹違いの妹」でブレイズの妻。豊満な肉体と美貌を持つ。言葉遣いは丁寧だが胡散臭い。
ブレイズのために動いているようだが詳細は謎。隠密魔術の達人であり、強者から精気を得るのが趣味。サキュバスに性質が近く、「変態性欲者」(デアドラ)との声も。

・デアドラ
コーウィンの「腹違いの妹」でフローラの双子の姉。外見はほぼ同じだが、フローラと違いごく普通の印象。コーウィンに命じられ地上調査に来た。

・ジェラード
王位継承権第二位。王位争いには興味なしとされている。ブレイズの「エグゾダス」計画の協力者?第三十八階層に広大な空間を造ったもよう。
フィオナをアーデンの森で救出。

・現在の大ミッション

※レッドドラゴンを倒せ
…廃村ペラにいるレッドドラゴンを倒す(ミドルがパーティにいればボーナスあり)
※審判の石を探せ
…聖地ウィルコニア(第四十五階層)にある審判の石を入手
※サーリャの仇を取れ
…サーリャのパーティの殺害犯を倒し、モリブスにいるはずのサーリャに報告する(アーバインは死亡済み、ザッシュは生存)
※ベネディクトの野望を砕け
…「一族」ベネディクトの撃破
※ブランドを倒せ
…「一族」ブランドの撃破
※「3体の『作り物』を倒せ!」
…アイ・ゴエイモン、覇者ラウ、超人ロークの撃破
※「第二十四階層を踏破せよ」
…第二十四階層にいるという大男を撃破、謎を解明
※「ケインを討伐せよ」
…「一族」ケインの撃破

用語集

・災厄の日…
15年前に世界をほぼ滅ぼした出来事。詳細は一切不明。死者には外傷がなかったとされるが?

・穴…
ダンジョン。恩恵と災いを生み出すすべての源。多くの冒険者が挑み、散っていった。なお、人間による最深到達は第三十二階層とされる。

・へイルポリスの惨劇
40年ほど前にユングヴィ教団、ズマ魔侯国、ジェスタル帝国3か国の国境付近にある独立貿易都市「へイルポリス」が滅ぼされた事件。
大量のドラゴンが街を焼き尽くし、ドラゴン自らも炎に焼かれたとされる。ブランドが発狂した結果と判明した。

・一族
「アンバーの一族」とも言う。穴の管理者で、空位の王位を巡り1000年争っている。王位継承者は以下の通り。
ベネディクト、ジェラード、エリック、コーウィン、ケイン、ブランド、フィオナ、ジュリアン、ブレイズ、ランダムの計10人。
地上の制圧か、他の一族皆殺しが王位に就く条件。

・神器
「一族」特効の凶悪な武器・防具。現在シデの「フィンゴルの手甲」、コーウィンの「グレイスワンダー」などがある。

・アンバライト
魔力を込められた石で、時間とともに中の魔力が増え続ける魔石。輝きが最高潮に達すると、ドラゴンが招かれるとされる。
ペラはこれで滅ぼされた。また、アングヴィラ側の穴入口付近にも仕掛けられ、深層からドラゴンを呼び寄せようとされた節がある。

・「針」
刺した相手の自我を奪い、肉体能力と魔力を大幅に引き上げる魔具。限界以上に引き出すことも可能だが、反動も大きく生命力が枯渇する。
フィオナによる魔具であるが、ジュリアンでも作れる。

・死の行商人
テルモンで活動する謎の組織。「呪病」と呼ばれる伝染病を主に使い、周辺の集落を根絶やしにするという。

・次元牢
ブランドを抑えるために魔力で作られた檻。別次元に飛ばした上で魔力で封印しているが、膨大な魔力を使うため「一族」二人がかりでも疲弊する。ジュリアンは2年間一人で封印していたため、ほぼ死にかけていた。

・アングヴィラ
大陸北部の人口1000人足らずの街。これでも世界3位の街。
ユングヴィの影響がやや強いが、基本は平和。

・テルモン
大陸北東部の都市。人口は現在不明だが、かなり規模は大きい。
ジェスタル帝国の影響が強いとされる。

・モリブス
大陸南東部の都市。規模はテルモンと同規模。
ズマ魔侯国の影響が強いとされる。最近襲撃され、死者200人もの被害を出した。

・ザイザル
モリブスから半日ほどテルモン側に歩いた所にある魔族の村。モリブス襲撃犯の本拠。住民はアングヴィラに向け移動開始した。

持ち物
身体増強薬(ミドル所有) 3本
隠密の数珠×4
「電話」コーウィン配給のもの(シデ保有)
ジュリアから渡されたもの(ミドルとライラ保有)
リネールの服(750マドル相当)
シャムシール(750マドル相当)

750マドルの2品ってもう売却しなかった?

>>26
そうですね。訂正します。

持ち物
身体増強薬(ミドル所有) 3本
隠密の数珠×4
「電話」コーウィン配給のもの(シデ保有)
ジュリアから渡されたもの(ミドルとライラ保有)

テンプレ以上です。コピペミス多く、申し訳ありません。

おつん。前スレは雑談で埋め??

>>30
ですね。本編は昼からになります。

再開します。

#########

私たちは、無人となった「研究所」を出た。眠るミドルを、ジュリアが心配そうに見ている。

「ジュリアちゃん、もう大丈夫だよ!」

「……ええっ、もうですか?……」

ダナの呼び掛けに反応した後、彼女の動きと表情が固まった。

「……フィオナ様……?」

「あら、皇太子様もいたの。……今日は女装かしら?」

フィオナは軽くおどけて笑った。

「……この子は?」

「ジェスタル帝国の皇女、ジュリアです。縁あって、最近一緒に旅することになりました」

「ジュリアンの娘か。なるほど、君は相当に『縁』に恵まれているらしいね。……そこの少年が、キリーにやられたのか」

ジェラードがミドルに視線を落とした。横には既に物言わぬ亡骸になった、白衣の男があった。

「ええ。肩骨を砕かれてます。回復まではかかりそうです」

※60以上で追加イベント

※追加イベント発生

「なるほど、辛かろうな。ちょっと見せてくれ」

そう言うと、ジェラードはミドルの肩に手を置いた。

「これならまだ『巻き戻せそうだ』」

しばらくは何も起きなかった。しかし、しばらくすると……何事もなかったかのように、ミドルのへこんだ肩が元に戻った??
続いて右肩……まるで「何もなかった」かのようにミドルの傷は治った。
唖然とするフィオナ以外の私たちを尻目に、ジェラードが言う。

「これでいいだろう。すぐに戦線に戻れるはずだよ」

「……何をしたのです?」

「ああ、時間を戻したのさ。僕だけができる、一発芸のようなものだがね」

彼は当たり前のような表情だ。やはり、とてつもない存在なのは間違いなさそうだ。

「……さて、コーウィンに連絡を」

私は「電話」を操作した。

※15以下で追加イベント

※追加イベントなし

『……どうした』

コーウィンはすぐに「電話」に出た。

「二つあります。まず、フィオナが見つかりました。今、私たちと一緒にいます。
もう一つは……フィオナを解放したジェラードと会いました。話したいそうなので代わります」

私は無言で「電話」をジェラードに渡した。

「やあ。数百年……いや、君とはもっとかな?とにかく久方ぶりだねえ。元気そうで何よりだ」

『…………!!?兄さん……」

「君も僕が死んでたと考えていた口かい?生憎、知っての通り簡単には死ねない身体なんでね」

コーウィンが誰かを「兄」と呼んだのは聞く限り初めてだ。ベネディクトも、エリックも呼び捨てだった。
ジェラードは人望厚い人物なのだろうか。

『いえ、シデ経由であなたがブレイズと組んで動いているらしい話は聞いてましたよ。……ただ、フィオナを救いに行くとは』

「君と帝国の話は聞いてたからね。あと、ケインがヤバイものを作っているらしい話もあったから、それも気になっていた。
……ということで、7人で話がしたい。悪い話にはならないと思うけど?」

01~25 時期尚早だな
26~50 分かった、乗ろう
51~70 分かった、乗ろう。……そこの翼人も一緒にだが。
71~90 分かった、乗ろう。……そこの翼人と、ヘアバンドの女もだが。
91~99 分かった、乗ろう。……そこの人間全員もだが。

中断します。

少しだけ再開します。

「分かった、乗りましょう。ただ、条件があります。……そこの全員を連れてこれませんか」

ジェラードが驚いた表情を見せた。

「何故だい?いくら縁あるといえ、人間は人間だぞ?」

「そのただの人間が、私たち7人を結び付けた。こんなことは、未だかつてないことです。
災厄の日の直後ですら、それぞれの陣営に固執してきた私たちが、ただの人間によってまとまるのだとしたら?」

ジェラードは考えている。……

20以上で成功

91…成功

「分かった、そこまで言うなら認めよう」

ジェラードが苦笑しながらも言った。

「ありがとうございます。……場所は『次元牢』の前でいいですか?……ブランドは未だ、危険です。放置はできない」

「まあそうだろうね。それが無難で賢明だ。……さすがにここでブランドが正気になることはあるまいね」

「どうでしょう。そうなって欲しい自分と欲しくない自分がいます」

そこにフィオナが割り込んだ。

「……兄さんの状況は」

01~20 暴れる頻度が増えた。
21~97 相変わらず、だな。
98、99 少し落ち着いてきた。

もう後半かなー

「相変わらず、だな。何も変わってない」

フィオナが溜め息をついた。

「……でしょうね」

ミドルが身体を起こした。「あれ?……傷は……」と驚いている。

「少年も起きたことだ。フィオナ、『次元牢』までのゲートを」

「分かった」

私たちの目の前に、黒い歪みが生じた。……行こう。

今日は少ないですがここまで。

>>58
元々後半ですが、ここでこの展開なので終盤に片足は突っ込んでます。
まあvsケインとかあれとか、まだ山場は多いですが。

このルートって賢者の石の出番あるん…?

>>67
ネタバレになるので多くは語りませんが、あります。むしろ……

少し進めます。

#########

ブランドを映した複数の板――ディスプレイというらしい――からの淡い光が、薄暗い部屋を照らしている。
かつて来た、「次元牢」の監視室だ。コーウィンとジュリアン、そしてランダムが厳しい表情で私たちを迎えた。

「……来たか。陰気な場所で済まないが、ここでやらせてもらうぞ。不測の事態は避けたいのでな」

横を見ると、大きなテーブルがある。ここで話し合うということか。

テーブルには……

01~20 まだ誰も来ていない。
21~40 エリックだけ来ていない。
41~99 二人が既に席についていた。

テーブルには、まだ誰も来ていない。

「……二人はまだなのか」

「ええ、声はかけましたがね。……ブレイズはともかく、エリックは来ないかもしれないですね」

ジェラードの問いに、コーウィンが苦り切った表情で言った。

「この前君らで話したと聞いたけどね。まだ恩讐乗り越えがたいということか」

「僕はどっち側でもないですが、まあエリックからすりゃケインさえ何とかなればいいと思ってますから。
やりあうことはしないけど、馴れ合いたくもない……そんな話に終始しましたよ」

ジュリアンが溜め息混じりに答えた。身体の問題もあるのだろうか。

「……まあいない人間のことを言っても仕方ないね。じゃあ、席につこうか。……席順は決まってるかい」

「一応、年長者で言い出しのあなたが仕切るべきでしょう。あとは適当に。……シデたちも、好きにするといい」

私はコーウィンの隣に、そしてその右にダナ。ジュリアがジュリアンに隣り合って座り、ミドルとライラはそっちに行った。ナーミはフィオナの横だ。

「……じゃあ始めようか」

40以上で追加イベント、60以上で追加イベント2、80以上で追加イベント3

※追加イベント発生(マイナス)

その時だ。

ビーッ、ビーッ

何かやたら響く音が、部屋に響く。コーウィンとジュリアンの顔に緊張が走った。

「何事だ!?」

「ブランドの活動が活発になってます、少し出力を高めないと」

ジュリアンの額に冷や汗が滲む。

「まずい事態なのか?」

「たまにあることですが……前回との間隔が短いんです。こういうことは、今までなかった」

小机の上にある小型の機器、指で恐ろしい勢いで叩きながらコーウィンが言った。

30以下で追加イベント

※追加イベントなし

5分ほど二人が何か作業しているうちに、危険を知らせる警告音は止んだ。

「……これでとりあえずは。ただ、注視しないとですね」

ジュリアンが額の汗を拭った。

「……ブランドへの警戒は、未だ解けなさそうだな」

01~20 (何もなし)
21~50 その時、ブレイズが現れた。
51~80 その時、ブレイズとフローラが現れた。
81~99 その時、ブレイズが現れた。しばらくするとエリックも来た。

その時、ブレイズが現れた。

「もう始めていましたか」

「いや、ブランドが暴れたのをコーウィンたちが抑えた分、時間はピッタリになったよ。じゃあ今度こそ始めよう」

ブレイズはダナの隣に座った。

「……千年ぶりだな、こうして集まるのは」

「オルドが消えた時……いや、その後にベネディクトが王位を簒奪しようとした時以来ですか」

コーウィンの言葉にジェラードが頷いた。

「ああ。状況はあの時ととてもよく似ている。当時は全員でベネディクトを叩いて、相当程度無力化した。協力しないといけないのは、今回も同じだが、違う点も多い」

「まずは手段だな。昔は奴自ら動いたが、今は『何か』に殺させようとしている。……心当たり、あるんじゃないのかい」

ランダムがコーウィンを見た。沈黙が流れる。

「その通りだ。あんたはずっと何かを隠している。……あんたと結ぶのには同意したが、どうしてもそこは腑に落ちない。本当は何を狙ってるんだ?」

ジュリアンも続けた。

80以上で追加イベント

※追加イベント発生

「……あまり、不確かなことは言いたくないのだがな」

コーウィンはそう言うと、ダナの顔を見た。

……以前、その可能性について考えたことはある。だが、彼女を傷付けるかもしれないと思って黙っていた。何より、私には確信がない。

80-ダナ賢さ(9)=71以上で成功

13…失敗

ダナは不安そうな表情でコーウィンを見ている。彼は目を閉じ、話し始めた。

「そう……まだ不確かだ。だが、おそらくこの想像は正しい。
お前の父……そして私の息子ダリオは、ベネディクトの手のうちにある。奴の『切り札』は、多分それだ」

中断します。

私はダナを見た。……青白い顔で、手がカタカタと震えている。

「……大丈夫か?」

大丈夫なわけはない。私は知っていた。それでも、言わないよりはマシだ。

80-賢さ(7)×6=38以上で成功

賢さ7?10マイナスでもされてるの?

28…失敗

「シデ、知ってたの?」

ダナの瞳から、一筋涙が流れる。

「……確信はなかった。ただ、そうかもしれないという思いはあった。……すまない」

……

80-魅力(16)×4=16以上で成功

>>93
ああっ!単純ミスです。
80-54=26なんでギリギリ成功してますね。ライラと勘違いしていました。

一応続行しますが、これはさすがに救済します。

54…成功

「……分かってる。シデがそう考えてただろうってことは。……コーウィンさんもそうでしょ?」

コーウィンが静かに頷いた。

「……私にとっても受け入れがたい話だ。だから、ずっと黙っていた。あれでも、私の息子だからな。
言えばお前が傷付くのは、容易に想像できた。だが、ほぼ確信に近いものがある」

「何か証拠でも?」

私の問いに、彼はポケットから何かを取り出した。……「電話」?その破片のようだ。

「私が貴公らと連絡を取らなかったのは、これを探していたからだ。ダリオの『電話』だ。
場所は分かっていたが、極めて取りに行きにくい所にあったのでな。
……これから、ベネディクトの魔力の残滓が見つかったよ」

コーウィンが「穴」にいたのは、そういうことだったか。とすると……

「あなたは、自分の息子を救おうとしている?」

コーウィンは苦笑した。

「不肖の息子だ。命を落としたにせよ、操り人形になったにせよ、それはあいつの責任だ。
だが、あの母親が草葉の陰で悲しむからな。せめて殺すなら、私の手でと思っていた。奴が『穴』と地上を、焦土に化す前に、な」

80-賢さ(17)×2=46以上で成功

72…成功

「それは本心ですか?」

私はコーウィンを見た。

「……何を」

「あなたが私たちに『審判の石』を探せ、と言った意味を考えてました。災厄の日に何があったか、それも重要かもしれません。
ですが……あなたの言うことを信じるならば、あれは全てを知ることができる遺物です。そうならば……ダリオを救う方法がそこにあると思っているのでは?」

彼はしばし黙った後、少し首を振って口を開いた。

「分からん。それがあるのかも含めて、な」

「……なるほどな。コーウィン兄の行動原理が、ようやく分かったよ。全ては、息子のためか」

ランダムがふっと笑って言った。

「……『幸せな一生をあの子に』――あの母親の遺言だったからな。果たせなかったが……。せめて孫のこの娘だけは、と思っていた。
わずかの間でも、正気に戻せればいい。それが私の望みだ。
それに……分かるだろう?魔族のジャックですら、ベネディクトの『改造』で地上を危機に陥れる怪物になった。
私の息子が、奴の手にかかったら……確かにここにいる全員、死ぬだろう」

もう一度休憩。

再開します。

「そういうことね、やっと納得できたわ」

フィオナが椅子に寄りかかって言った。

「変だとは思ってたのよね。たかが人間に不覚を取るなんて。でも、あんたの息子なら少しは納得したわ」

「姉さん、ダリオと戦ったことが?」

ジュリアンが少し驚いたように言った。

「……ええ。ブランド兄さんを随分探してたわよ。……何となく想像はつくけど。
その過程かしらね、『穴』で出会ったのは。随分深い所だった。不覚、と言っても彼があたしをやり過ごしただけだけど、ね」

「どういうことだ」

コーウィンが訊いた。

※50以上でイベント続行


※イベント終了

「さあね。そこからは自分で考えなさいな」

フィオナは嘲笑った。ダナの様子を見ると、少し落ち着いたようにも見える。

「……とにかく、『審判の石』さえ手に入れば、父さんは救えるかもしれない……!?」

「仮定の話だ。そもそも、奴がどこにいるかは分からん。聖地ウィルコニアに辿り着く前に、奴に遭う可能性は少なくない」

「だとしても、ベネディクトに対抗する有力な手段ではある、ね。……僕には別のプランがあったんだが。聞きたいかい?」

ジェラードが口を開いた。

「……あそこを使うのですか」

渋い顔をしてブレイズが言う。気が進まない様子だ。

※30以上で追加イベント

※追加イベントなし

「ああ。彼がいては使い途がない場所だ。一石二鳥だろう?」

「壊される心配は」

「僕がなぜ何百年も消えていたと思う?この程度で壊れるほど、柔な場所じゃない」

ジェラードがにやりと笑った。

80-賢さ(17)×4=12以上で成功

95…成功

「……まさか、ベネディクトの手駒とブランドを相討ちさせるつもりですか?第三十八階層で?」

「御名答だ、翼人。どちらが上かは分からんが、少なくともどちらも無傷ではあり得ない」

バンっ!と机を叩く音が聞こえた。ダナだ。

「やめて下さいっ!父さんを救えるかもしれない方法があるのに、なぜそんな残酷な話をっ!?」

「『かもしれない』だろう?それに、ウィルコニアがどこにあるか知っているよね?君らがそこまで行ける確率と、二人が相討ちできる確率は、どちらが高い?」

ジェラードが畳み掛けた。

30以上で追加イベント、80以上なら別の追加イベント

※追加イベントあり

「……僕は、行ける確率は低くないと思う」

口を開いたのはジュリアンだ。

「シデという男、既に見たところ僕やランダムならかなりいい勝負ができる。まあ、運の助けはいるだろうが、ね。
何より『神器』を二つ持つ人間なんて、歴史上もほとんどいないはずだ。僕は可能性に賭けたい」

※15以上でイベント続行、90以上で別のイベント発生

※イベント終了

「あたしは反対よ。……もうブランド兄さんを、苦しみから解放してあげたいもの。殺せる手段があるなら、そっちを選ぶ」

フィオナが言った。ブレイズを見る。

「私も反対ですね。……気は進みませんが、ジェラードの言うことは合理的です」

「さて、3人は反対だな。……ランダムはどうだ?」

「俺は……人間の可能性に賭けたい。だが、自信もねえ」

ランダムは深い溜め息をついた。

80-魅力(16)×3=32以上で成功

※一部訂正

「あたしは反対よ。……もうブランド兄さんを、苦しみから解放してあげたいもの。殺せる手段があるなら、そっちを選ぶ」

フィオナが言った。ブレイズを見る。

「私も反対ですね。……気は進みませんが、ジェラード兄さんの言うことは合理的です」

「さて、3人は反対だな。……ランダムはどうだ?」

「俺は……人間の可能性に賭けたい。だが、自信もねえ」

ランダムは深い溜め息をついた。

80-魅力(16)×3=32以上で成功

72…成功

「……だが、この男なら、とも思う。迷ったが、賛成にさせてくれ」

これで2対3。あとはコーウィンだ。

「……私は」

※50以上で追加イベント

※90以上で別のイベントがあります。

※追加イベントなし

「……保留だ。ジェラード兄さんの言うことは正しい。だが、私はある意味当事者だ、考えさせてくれ」

「まあそうだろうね。ただ、今は反対が多いな」

「一つ聞いていいですか?どうやって、第三十八階層に誘導すると?」

私はジェラードに訊いた。

「ブランドは分かりやすい。適当に次元牢近くにゲートを作り、そこに誘導させる。もう一つは……『囮』がいるね」

「囮?」

「そうだ、これを使う」

ジェラードが取り出したのは、小さな指輪だ。

「これは、小型のゲートを作る器具だ。対象者の前に、一人が通れるぐらいのゲートを作る。『囮』は危険にさらされるが、死ぬ覚悟があれば9割は上手くいくだろう」

私は息を飲んだ。おそらく、ジェラードは私たちの誰かに、死ねと言っている。

※20以上で追加イベント

※追加イベント発生

「面白そうなことをやっておるな」

突如嗄れた声が部屋に響いた。エリックだ。

「来たのか……!?」

「こちらにもこちらの事情があってな。まあいい。話を聞かせろ」

ジェラードが簡単に状況を説明した。……

※30以上で追加イベント

※追加イベント発生(強)

「……ワハハハハ!!面白いっ!人間が聖地に足を踏み入れるとは実に無謀だ、無謀だが面白い!余は賛成に回るぞ。……これで同数だな」

エリックは豪放に笑った。

「なるほど。意見は割れたね。……後は君ら次第だ」

私は……

1 聖地を目指す
2 相討ちに協力する

安価下5多数決、考察必要

「私は、聖地を目指します。……ダナは私の大切な女性です。ならば、私は彼女が一番納得がいく方にしたい」

「……シデ……!!」

ダナが思わず私に抱き付いた。

「……そこまで言うなら、好きにしたらいい。コーウィンもそれでいいね」

ジェラードの言葉に、コーウィンが苦笑した。

「……こうなることを、どこかで望んでいました。シデ、ダナを頼んだ」

コホン、と空咳がした。ランダムだ。

「お熱いのはいいが、話は終わっちゃいねえぜ。ケインをどうするかが残っている」

今日はここまで。

めっちゃ信頼されてんな。ここまでそんな素振り無かったから少しびっくり

>>149
親馬鹿ならぬジジ馬鹿なのです。実は初対面時にそんな気配は入れてたりします。

普通の人はライラさんとミドルくんだけか。

拾ったって言ってたけど本当は実の息子だったの…?

>>152
ライラは厳密にはちょっと違います。が、裏設定は明らかにされない気がします。コンマ次第ですが。
ミドルは完全に一般人です。これは変えません。

>>153
本人にも伝えてないので。……この辺りの事情はおいおい出てきます。
○○○要素あるんで、出すときは警告しますが(R制限に引っ掛かるわけではないです)。

少し進めます。

「……そうだね、そちらの方がより重大かもしれない。ケインが地上殲滅を狙ってるのは、言を待たない。そこにいるブランドを解放しようとしたのも、その一環だね。
これについては、計画に荷担したフィオナがよく知ってるはずだが?」

フィオナは険しい表情でジェラードを見た。

「ブランド兄さんを『救いたい』という気持ちに変わりはないわ。あいつと組んだのも、そのための手段をあいつが持っていたからというだけ。
あいつがどんな非道を働こうとも、あたしには興味がなかった。……最近考えが変わったけど」

「どういうことだ?」

コーウィンが訊いた。

「あの研究所よ。外道とは思ってたけど、あそこまでとはね。
まあ平たく言えば、ベネディクトに近いことをやろうとしてるわ。多分あっちの方が強力だけど、こっちの方が数はいる。
……おかしいとは思わなかった?なぜ魔法が一切効かないのがいるのか」

80-賢さ(17)=63以上で成功

73…成功

私はあるおぞましい考えに至った。……そんな馬鹿な。
ただ、ジェラードの言葉からすれば、この可能性はありうる。

「まさか、『呪病』に関係があるとでも?」

「さすがね、その通りよ。……あれはただの外法じゃない。
あれは特殊な魔力を放出するウイルスが人を溶かす代物だけど、あれに抵抗できる生き残りがごくわずかに存在する。
あいつの狙いはむしろそっちよ。耐魔力因子を持つ生き残りを捕まえ、強化し、自我を消して別の人物のそれに移し替えるってわけ。
人類の数減らしだけじゃなく、手駒の強化にも繋がるって寸法ね」

やはりか……吐き気がする。
他の皆も黙りこくった。特にミドルは肩を震わせ、怒りを抑えようと必死だ。

「……なぜ君があそこにいたのか疑問だったんだけどね。そういうことか


ジェラードはフィオナの目を見た。

「どうももっと効率よく殺せる呪病を開発しようとしてたみたいね。
その他、大量虐殺に使えそうな技術開発もあそこでやってたわ。魔獣の強化法や、ドラゴンの召喚法……」

ガアンと机を誰かが蹴りあげた。……ミドルだ。

「……すみません……怒りを、抑えられなくなって」

ライラがミドルを宥めている。そうだ、ミドルもケインの被害者なのだ。その怒りは、未だに消えてはいない。

「……まあいい。目下の脅威はケインではある、ね。……ベネディクトと繋がってるかもしれないんだっけ?」

「確証はないが、な。やっていることやそこに使われる技術は似通っている。通じていたとしても不思議ではない」

ジェラードの問いに、エリックが憮然として答えた。

「そうするってえと、二人がやりあったならどっちが勝つんだい?多分、こいつらは利用しあってるだけだと思うがね」

「ベネディクトだ。数は多くても、所詮は人間の肉体だ。もしダリオの身体を奴が使っているなら、束になっても勝てまい」

怪訝な顔をして言ったランダムに、コーウィンが即答した。

「私も、コーウィンと同意見です。私は3人、『魔力なし』と戦っていますが……相当に強いとは言え、私でも倒せた相手です。ケインの見立ては甘いのでは」

私は彼に続けた。ブランドにぶつけるつもりにせよ、どうにも見通しが楽観的に過ぎる。
そこに、エリックが口を挟んだ。

「ケインがまだ切り札を隠し持っているとは思わんのか、阿呆め。そもそも統領府のヴォラスがいる以上、まだ戦力の底は見えてない」

「ヴォラス?前にも聞きましたが、何者なんです?」

「テルモンの統領府のトップだ。元々は冒険者だったと聞いているが、誰も過去は知らない。ただ、凄腕であるのだけは確かだ。
あるいは……元々統領府を掌握するために、ケインが送り込んだ奴なのかもしれんな」

※95以上で追加イベント
※10以下で別の追加イベント

※追加イベントなし

「とにもかくにも、ケインには何らかの手を打たねばな。……ただ、動かせる手勢は少ない。そうだな」

コーウィンは険しい表情を崩さず、ジュリアンに話しかけた。

「現在、全勢力がモリブスに潜伏している。ただ、戦闘で使えそうなのは3人、増やせて5人までだ。しかも、最高戦力のネモはザッシュとすこぶる相性が悪い」

ジュリアンが首を振ると、エリックも続いた。

「余も10人ほどだ。……戦争を仕掛けるには、あまりに心許ない。だから潜伏を選んでいるわけだがな」

「だろうな。そうなると、取れる手は限られている。一つは、シデたちのような冒険者が奴を暗殺するという可能性。もう一つは、単純に味方を増やすという手だ」

仲間?……誰だろうか??

安価下5まで自由記述、考察あり
多数のものを採用します。

一応、仲間になりそうな人、集団が思い付くなら入れて下さい。
もし暗殺が妥当と思うならば、そう書いてもらえば結構です。

下から安価下5とします。

とりあえずこの辺りで再度決をとります。

1 テルモンの領事府
2 ジャック
3 アングヴィラの冒険者
4 トリス森王国
5 敵の再洗脳

安価下7多数決、考察必要

1と3で決選投票です。

安価下5多数決、考察必要

では1で確定します。

再開は夜。

あと今さらですがダナのパラメータに間違いがあったので訂正です。

ダナ(20歳女性、人間)(持ち越し1p)

HP 207+10(217)
筋力 11+2(13)
知力 11+2(13)
器用さ 16+2(18)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12+6(18)
職業:勇者の娘
好感度 275

ダメージ修整 20
ダメージ軽減 30

特徴:
・二段斬り…近接攻撃時2回攻撃。
・魔法…
火、氷、雷術の3種が可能。使用可能回数は5回。
ダメージは火、氷がコンマ一桁×3+知力×3
雷がコンマ一桁×4+知力×4
ただし、特効ありのため、使い分けが重要。

装備:
ソウルソード
HP+10、腕力、知力、魅力+2、ダメージ修整+20
特殊能力「魔法剣」:斬撃に魔法の追加ダメージ(基本ダメージがコンマ下一桁×x+腕力×x+コンマ下2一桁×y+知力×y+20になる)
連撃では2度判定(発動1度でカウント)
使用制限、戦闘1回(ミスはカウントせず)
大地の鎧(耐久力+1、ダメージ軽減10)
ダリオのヘアバンド(基本コンマに20のプラス補正)
「妖女フローラのロングブーツ」
器用さ+2、魅力+4、ダメージ軽減20
不意討ち時、ダメージに30加算

再開します。

「私は味方を増やすべきだと思います。……モリブスの領事府ならどうでしょうか?」

「ありえんっ!!」

私が言うや否や、エリックが強い語気で否定した。

「奴らはテルモンの統領府の下部組織だ。特に今のテジーという奴がトップに立ってから、反逆勢力になりうる魔族叩きに強く動いている。
そこにケインの意図が働いているのは明瞭だ。……悪手も悪手、話にもならぬわ」

「そうかね?俺は全然ありだと思って聞いていたが」

ランダムが反論する。

「俺はテジーってのと飲んだが、ありゃ真人間だぜ。もう一度飲みたいと思うほどだ。話が通じない相手じゃねえと思うがね」

※40以上で追加イベント

※追加イベントあり

「……いい考えですよ。むしろ、私もそれを考えていました」

ブレイズが微笑んで言った。

「どういうことだ?」

「私は領事府に、一人間者を忍び込ませています。……本人はそれと気付いていないですがね。向こうの動きは筒抜けなのですよ。
ケインが本格的に領事府を動かすのだとすれば、それはすぐ分かります。テジー総領事を動かすのも、その気になればすぐできますが」

80-賢さ(17)×4=12以上で成功

どうでもいいけど愛のパワーでファンブル回避、ブランドのマイナスイベの時に使えなかったん…?

14…成功

……まさか。

「ジェイクのことですか?」

「その通りですよ。不思議に思いませんでしたか?滅多にいないはずの精神感応能力者が、同じ街に二人いるのは、偶然じゃないのです。
……彼の能力は、私が与えたのですから」

ジェイクの力が、ブレイズによるものだと?しかし、本人は至って普通の青年だ。そんな馬鹿な。

「『馬鹿な』と思っているでしょう?……そんなことは力を使わずとも分かりますよ。ですが、事実です。
災厄の日に全てを失って脱け殻になった孤児に、偽りの名前と記憶、そして能力を与えたのが、彼なのですよ。
いつか使えると思って、一般市民に育てた甲斐があるというものです」

「……それって、何か問題があるの?」

ライラが眉を潜めて言った。

「いえ、特に。ただ、力を使いすぎると元の孤児に戻るかもしれないですがね」

ブレイズは相変わらず微笑んでいる。……彼にとってはただの人間でも、私たちにとっては友人だ。それは看過できない。

「……できるだけ、私たちが平和裏に説得します。それで領事府が味方につくなら、いいでしょう?」

「まあ、できるならやってご覧なさい。……できなければ、躊躇わず私が彼の力を使いますよ」

私はブレイズの目を見た。とにかく、協力者を増やさねば戦えない相手だ。
アングヴィラに戻ったら、できるだけ早くテルモンに戻る必要があるだろう。

一応この点は指摘しておきます。

>>198
ファンブルの範囲は11は確定、22まで拡げることはあります。
33(44)だとマイナスイベント止まりです。(なのでファンブルとは書いていません)

「とにかく、領事府を操れるならば妙案だね。その方向で行こう」

ジェラードが頷いた。

「残す懸案は……ジャックだな。だが、これに対する妙案はない。
元がベネディクトによるものだから、審判の石を使えば何か分かる可能性はあるが……。
アンバライト、どのぐらいで作れるか?」

コーウィンがジュリアンを見た。

01~15 1ヶ月じゃ無理だ、2ヶ月は欲しい。
16~50 1ヶ月あれば何とか。
51~90 半月で何とかなるな。
91~99 1週間で十分。ジャックの件は心配要らない。

「半月で何とかなるな。ジャックの発作が余程酷ければ別だが、当面は騙し騙しだがもたせられそうだ。
発作の間隔が短くなっているようだし、さすがにあまり長くはアンバライトではもたせられないとは思うけどね」

ジュリアンが答えたのを見て、コーウィンが薄く笑った。

「ならば、当面の方針は固まったな。聖地を目指しつつ、対ケインの包囲網を作る。アングヴィラに着いたら、できるだけ早くモリブスに戻ってもらうことになるが、いいか」

「ええ。元々戻るつもりでしたし」

私は強く頷いた。

「これで話は固まった、かな。あとは彼らに対する支援体制だけど」

「余は貴様らがケインに対するまでは動かんよ。人間ごときに積極的に協力をするつもりはない」

エリックが興味なさげに即答した。

「俺は呼ばれたらすぐ行くぜ。……ただ、あまり頼りにはしてくれるなよ?そんなに頻繁にも行けねえし、ブランド封じもあるからな」

ランダムはどこから取り出したのか酒瓶を取り出して言う。

※50以上で追加イベント

※追加イベントあり、諸々のボーナス

※少し考えます。このタイミングでの99クリティカルなので、色々準備せねばなりません。

「僕は全面協力させてもらうよ。直接の戦闘ではあまり役に立たないかもしれないけど、装備面では役立てるはずだ。
この前にも色々渡したけど、もう出し惜しみはしない。神器は色々散逸しているからこれが最善ではないかもしれないが、とりあえずあるものは渡そう」

ジュリアンが言った。これは心強いことだ。続いてブレイズが口を開く。

「私は教団の運営がありますからね。あと、モリブス移転計画を諦めたわけでもありませんので。
……ああ、領事府への工作はしっかり協力させてもらいますよ」

そうだろうとは思った。ブレイズはどこか、私たちに一線を引いている。あるいは、誰にでもそうなのかもしれないが。

※75以上で追加イベント

※追加イベント発生

「あたしも手助けするわ。あの恥辱を与えたケインとその取り巻きだけは、絶対に殺す。
……ああ、キリーを殺ってくれてありがとう。あいつもあたしを散々犯してくれたからね。
とりあえず、いくつか物を準備するわ。そこで待っていなさい」

そう言うと、陽炎のようにフィオナは消えた。

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

「……僕はしばらくは動けないね。既に『穴』に移した集落が気掛かりだ。
ただ、もしそこに訪れることがあれば、君らを歓待するようには言っておくよ」

ジェラードは言った。他にも何かあるような気はしたが、いきなりそれを明かすまで信頼を得れるものとは思っていない。

最後に残ったのは、コーウィンだ。

「……私は、ブランドの監視と封印を最優先する。現状ではそうせざるを得ない。
ただ……貴公らに対する協力も惜しまないつもりだ。いざとなれば、即座に駆けつけよう」

※50以上で追加イベント

※追加イベントあり

「それと……ダナ。こっちに来なさい」

コーウィンが優しげに言った。かつて一度、ダナに対してそういった態度を見せたことがある。
あの時は不思議に思っていたが、ダナが彼の孫と知った今なら理解できる。

「……どう言えばいいのかな。『お爺ちゃん』と言うにも、何か違うし」

ダナが戸惑った様子で言う。

「これまで通りで構わない。……本当に、君の祖母――ダリアに似てきたな。あいつに、今の君を見せたかった」

コーウィンが感慨深げに言う。

「そんなにボクに似ていたの?」

「性格は随分と違うが、な。
……ダナ、聞いたと思うが君にも『一族』の血が混じっている。だが、その力は十分に発揮されていない。
だから、今からそれを引き出す。少し目をつぶってくれ」

そう言うと、コーウィンはダナの頭に手を乗せた。

※00奇数、11、22以外ならそのまま続行

まぁ流石にここで引いたらね…

※イベント続行

コーウィンの手から黄色い光が発せられる。しばらくするとそれはダナの全身を包み込んだ。

「……………ッ!!?これって……!!
力がみなぎるようだよ……!!」

「それが本来の力だ。慣れるまでは時間がかかるかもしれないが。
……守られてばかりでは嫌だろう?」

コーウィンが私をちらっと見たあと、含み笑いをした。

「……そうだね。シデ……よろしくね」

私は笑って頷いた。

※会議まとめ

・1日1回のみ、ランダムを呼び出せます。ただ、状況によるコンマ判定が必要です。危機的な状況であるほど、来る確率は高まります。
一族(ベネディクト、ケイン)がいる場合でなく呼び出されると、翌日は来ません。

・領事府への説得工作でブレイズが協力します。ただ、ジェイクの精神操作をやり過ぎると、ジェイクが廃人になります。

・ジュリアンが神器を一人最低1個提供します。シデについては神器の調整になります(少なくとも手甲)

・フィオナが便利アイテムを複数提供します。中身はある程度コンマで決めます。

・コーウィンは対ベネディクト、ケイン、ブランド戦に参戦します。
その他、本当に危機的状況で高めの一定確率で登場します。

・ダナの全ステータスが+3されます。これに伴い、いくつかの技が追加されます。
ジュリアンとフィオナのイベント処理後、新たなステータスを提示します。

本日はここまで。

>>226
ここでその3つのどれか引いたら、急転直下鬱ルート行きでした。
どういう内容かは今後の展開に関わるので言いませんが…。

ただ、一応11か22なら1回に限り無効にできたので、確率は0.6%ないのですけどね。

凄まじいインフレがペラのレッドドラゴンを襲う!

>>233
時間が相当経過したため…ですが、神器持ち5人相手では…。

なお、ミドル君用の神器は銃剣の予定です。進化するあれです。

てか各ステ共に20が一応の想定ラインなんよね。てことはシデの賢さは結構チート地味てるって認識でよろしい??

ヴェガほど強くないと明言されてしまったゴエィモンの運命や如何に

再開は多分夜です。

>>239
初期から人間的にはチートでした。5が平均値なので。
装備補正や改造で17超えはいても、素で17超えは多分ほぼいないでしょう。
なお、装備補正込みで20を超えても、パラメータ自体は上がり続けます。上限20はあくまで素の値です。

>>240
神器持ちばかりになったためもはやどうでもいい話ですが、彼の元ネタを考えれば楽に勝てるようになっています。

ブランド>ベネディクト≧ジェラード、コーウィン、ケイン>>エリック>>>>ランダム≧ジュリアン

フィオナとブレイズはいまいちわからんな

もう少ししたら再開します。

にしても、キタサンブラック強かったですね。予想はズバリでしたが、こういうときに限って馬券を買ってない…

>>242
大体そんな辺りですね。なお、フィオナは最下位です。魔力を封じられると(拘束されている&相手が普通の人間でないとはいえ)普通に犯される程度なので。
ただし、特殊能力があるので本来ならなかなか手出しがしにくい存在でもあります。
ブレイズも肉体能力は高くないですが、精神操作が強いのでランダムよりは上です。

########

「それにしても……何か現実味がないわね。『一族』については聞かされていたけど」

ナーミがぼそっと呟いた。

「まあ、仕方ないよ。あたしだってこんなに多くの『一族』、会ったことないもん。
あと、どうしても話はシデさんとダナちゃん中心になるよね。……さすがにダナちゃんが、コーウィンさんの孫というのは驚いたけど」

「僕もですよ。……それにしても、毎回何か、圧倒されちゃうんですよね」

ライラとミドルが首をすくめた。

私たちは別室で待つよう言われた。何もない部屋にテーブルと椅子というのは、逆に落ち着かないものだ。

会合はあの後すぐに終わった。真っ先に席を立ったのはエリックだった。「馴れ合うつもりはないからな」という。
教団の仕事があるとブレイズも消えるのは早かった。ジェラードは「一度ケインが来てないか調べる」と私たちがいた研究所に戻っているらしい。

ドアをノックする音が聞こえた。……ジュリアンだ。

「待たせたね。ようやく、準備ができたよ。一人ずつ行こうか」

「まずはそこの魔候国の王女様だ。……ジュリアたちと一緒に行くわけじゃないらしいけど、同胞を守る力は必要だろう」

ジュリアンはナーミに一足の皮ブーツを渡した。

「……一見、普通のブーツみたいだけど?」

怪訝な顔をするナーミに、ジュリアンが憮然として言った。

「そんなものを僕が渡すとでも?……履けば分かるさ」

ナーミはブーツを履くと、「おっ?」と声をあげた。

「軽い、ね。……というか、これは?」

彼女が少し足に力を込めると、ブーツが青白く光り始めた。……凄まじい魔力だ。
それを見たジュリアンがニヤリと笑った。

「魔力を打撃力に変えるようになっている。その気になれば、それを刃状に伸ばしたり、蹴撃を斬撃にして遠方の敵に飛ばすのも可能だ。
……見たところ、魔力は高いが燃費が悪く周辺を巻き添えにしかねない大魔法しか使えないだろう?小回りの効く攻撃手段があれば、なおいいだろう。
『スロール王の仕込みブーツ』、有用に使えよ」

「あ、ありがとう、ございます……」

ナーミは恐縮しているようだ。

「……さて、次は君だ。ジャックの弟子、ライラだったね。
ジュリアとは仲良くやっているようじゃないか。……妻に娶ろうとも思ってそうだがね」

それを聞いたライラとミドル、そしてジュリアの顔が真っ赤になった。

「……え、ええっ!?な、何を……??」

「ジュリアのことは、ある程度は分かるようになっているのだよ。まあ、からかうのはこの程度にしておこう」

ジュリアンが取り出したのは……

01~50 ロッドだ。
51~99 ドレスだ。

※ゾロ目なら両方です。

取り出したのは、小型のロッドだ。

「魔法が効かない連中には、何もできないだろう?これがあれば、大分マシになるはずだ」

「これは?」

「原理はさっきの王女様に渡したものによく似ている。魔力を打撃力に変えるのは同じだが、こちらは物理的なものだ。
ミドルという少年が持つ『ペネトレーター』の改良型、だな」

ライラがロッドを手に取り力を込めると、それは瞬時に天井を突き刺した。

「……うわあああっ……っと。……何か、凄いですね」

「銘を『エリリル』という。『ペネトレーター』よりも打撃力の変換効率が格段に高く、魔力の増幅効果もあるものだ。
……君はジュリアにとっては恋敵というより、友人――いやもう一人の想い人になりつつあるようだからな。上手く使ってやってくれ」

ライラの顔がさらに赤くなった。……あの夜、何があったか訊くのは野暮だろうか。

※神器「エリリル」
HP+20、知力、器用さ、賢さ+4、ダメージ修正35、コンマ修正10
遠距離攻撃可能、命中、ダメージ判定は知力を利用
ダメージは(コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正)×2、クリティカルなら×6
魔法クリティカル時に連続で魔法使用可能(物理攻撃も可能)

「次は、ミドル君だったね。ジュリアが世話になってるよ」

ジュリアンが微笑んだ。……あまり親の情がない男と思っていたが、そうでもないのだろうか。

「君が死んだら、ジュリアが悲しむからね。それなりにしっかりしたものを渡すよ」

ジュリアンは……

01~60 長い筒状の物に、刃物がついている何かを出した。
61~99 金色の鎧を出した。

「えっ……何ですかこれ??」

「ああ……知らないかな。この世界では、控えめにいっても一丁か二丁ぐらいしか現存しないはずだしな。
『銃』という。弾丸という鉛弾を込めて、火薬で打ち出すというのが普通の銃だが……これは随分違う」

ミドルはそれを手に取り首をひねった。

「使い方がよく分からないんですけど……」

「その引き金を、敵に向けて引くだけでいい。標準さえしっかり合っていれば当たるようになっている。
あと、弾丸は要らない。通常撃つのは魔力弾だ。さらに言うなら、それが効かない場合は、こいつは『自分の考えで』銃内で実弾を作る。
接近戦ではそこについている剣で戦うことだって可能だ」

ミドルはまだピンと来ていないようだ。確かにペネトレーターのままでいいようにも思えるが……

「……こいつの最大の特徴は、『状況に応じた最善の攻撃方法を自分で判断する』ことだ。
例えば、複数の敵がいた場合は銃は散弾銃に……つまり弾は複数発射される。
強大な敵がいた場合は、自動で魔力を溜め込み、大威力の弾を放つ。いわば……『進化する銃』だな。その性能は保証する」

※40以下でちょっとしたマイナス効果

※ちょっとしたマイナス効果あり
(戦闘には関係しないはずです)

「何か凄そうですね……自分で考える武器、ですか。……せっかくだから、大切に使います」

「まあな。ただ……ちょっとした副作用もある。武器の思考が、使い手にも反映されるんだよ。
平たく言えば、口癖が妙になるんだ。というか、既に出ているぞ」

「えっ?」

ミドルが不思議そうに言う。

「……あれ、何で今ミドル『せっかくだから』って言ったの?」

ジュリアが怪訝そうに言った。

「あ……そう言えば」

「それだ。『せっかくだから』や『上から来る』という言葉を使うようになる。あと、麺類を好むようになるな。
……まあ武器としての性能は変わりがないから、気にしすぎないことだ」

ミドルは苦笑した。こういうものを彼に渡したのは、娘の恋人になろうとする男へのちょっとした嫌がらせ、なのだろうか?
ただ、物は確かに問題はなさそうだ。戦力の増強には繋がるだろう。

※神器『クリムゾン』
HP+50、知力、器用さ、耐久力+4、ダメージ修正50、コンマ修正10、命中とダメージ修正には知力を利用
不意討ち時ダメージ2倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、1ターン消費し2倍攻撃
クリティカル時に連射攻撃(40以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる

少し中断。元々クリムゾンは出すつもりでしたが。

なお、ご想像の通り、今後ミドル君は扉の前で「せっかくだから、僕はこの赤の扉を選びます!」と言ったり、
階段を見つけると「なんだこの階段は!」と言ったりします。
ビーフンに相当するものがあるかは分かりません。テルモンにあるかもしれませんが。

すみません、ダナ以降は明日にします。
順番はダナ→ジュリア→シデの予定です。

フィオナのはその次ですね。

再開します。

「そう言えば、ペネトレーターはどうする?売っちゃうか、誰かに使わせるか」

「売っても構わないが……おそらく買い取るだけの資金がある武具店はなかろうな。それに、ケインの手に渡ると厄介だ。僕としては、そのまま持つことを進めるがね」

ダナの言葉に、ジュリアンが答えた。確かに彼の言う通りではある。

「じゃあ、僕が使っていいかな?接近戦だと、弓は使えないし……」

「そうしようか、後で渡すよ」

ミドルがジュリアに向けて頷いた。

※ジュリアのペネトレーターはサブ武器なので、パラメータ変動はありません。攻撃時のダメージ修正のみ参照します。

「ダナ、君にはコーウィン兄からこれを預かってきた」

ジュリアンが取り出したのは……

01~70 ヘアバンドだ。
71~90 銀色の剣だ。
91~99かゾロ目 ヘアバンドと銀色の剣だ。

※ファンブルなし、99か00で……

「これは……ヘアバンド?」

「そうだ。今君が着けているものの、オリジナル――大元になったものだな。
君はそれがダリオの物だと聞いているだろうが、それはこれを元に作られたものだ。かつては、彼もこれを着けていた、と聞いている」

ジュリアンが頷いた。

「えっ、でもどうして父さんはこれを使わなかったんですか?」

「使わなかった、というより『使えなくなった』が正しいだろうね。コーウィン兄とダリオは、あることが原因で袂を別ったと聞いたよ。詳しくは知らないが……。
その時に彼はコーウィン兄にこれを返したらしいね。だから、巡り巡って娘の君にこれが来たのは、何かの運命であるのかもしれない」

ダナに渡されたヘアバンドは、見た目上は今のものとそう変わりがない。だが、そこから感じる魔力は段違いのものと言えた。

「これが、父さんの……!?」

「ああ。僕はダリオに会ったことはないが、コーウィンが変わったのは彼の存在が大きかったのだろうね。……生かすにせよ、殺すにせよ、上手く救ってやってくれ」

※神器「アンバーのヘアバンド」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正10、ダメージ軽減30、コンマ修正25
ダナ関連のファンブル常時回避(00奇数除く)
クリティカル修正(90以上でもクリティカル、99クリティカルが00偶数扱い)

昼まで中断。

昼更新は難しいかもです。申し訳ありません。

これダナ関連のコンマにおいて90以上が全てゾロ目相当になるってことでいいのん?

再開します。明日はがっつり更新できるかと思います。

>>285
そういう理解で良いです。

「あ、ありがとうございます!……何か、思っていたよりいい人なんですね。……あっ、気を悪くしちゃったらごめんなさい」

「いや、僕も思うことがあってね。……まあ、ようやくコーウィンの心境が理解できた、ということだよ」

ジュリアンが苦笑した。私には子供がいないが、できたなら何らかの変化が起きるのだろうか?それは、まだ分からないことだった。

「……さて、と。ジュリア。……色々、すまなかったな」

「……父様……」

ジュリアンがばつが悪そうに鼻を擦る。

「正直に言おう。君のことは、駒程度にしか考えていなかった。コーウィンと違い、私とエリーナの間には愛はなかった。ただ、王朝が続けば、それでよかった。
……君が成長しても、それは変わらなかった。いや、今でも帝国の存続は僕にとって最大の関心事であり続けている。それは、兄さんが目を覚ましても変わらないんだろう」

ジュリアは黙ってジュリアンを見つめている。彼は続けた。

「……だが、操り人形に過ぎなかった君に、自我が生まれた。それは……最初は正直邪魔でしかないと思ってたが……それが存外に強いことに気付いて、少し考えが変わった。余程、ミドルという少年は君にとって大きな存在なのだろうね」

ジュリアンがミドルに向けて微笑んだ。ミドルはそれに気付くと、気恥ずかしげに下を向いた。

「まあ……、決定的だったのはコーウィン兄に会ったからなんだがな。兄からダリオとダナの話を聞かされ、僕にも親としての情があったということに気付かされたよ。
『一族』が他の種族と子をなすのは、今までなかったわけじゃない。だが、大体は気紛れか、道具としての行動だった。
……コーウィン兄は、違っていた。何があの冷血漢にあったのかは知らないが……。人だけでなく、『一族』も時が経てば変わるものなのかもしれないね」

ジュリアンは、ジュリアの頭を撫でた。

「本当は、これも取ってやりたいが……。それはできないから、我慢してくれ。さて、君にも用意したものがある」

01~40 クロスボウ
41~80 指輪
81~99 クロスボウと指輪

※ゾロ目のため、両方

「まずは、これだ」

ジュリアンは、小さな籠手を取り出した。

「籠手、ですか?」

「その役割もあるけど、本当の役割は別にある。そこの突起を押してくれ」

ジュリアが籠手についた突起を押すと、一瞬それは光り籠手と一体化したクロスボウが現れた。

「弦を引けば、勝手に矢が産み出されるようになっている。矢の残量を気にすることもない。
さらに、同時に3本、矢は生成される。同じ相手に撃つも、別の相手に撃つも自由だ。今は君にその技量はなさそうだが、将来的には6本撃てるかもしれないな」

※神器「獅子殺し」
HP+30、腕力+5、器用さ、賢さ+3、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
通常クリティカルが60以上で発生
3連続攻撃可能
不意討ち可能ならジュリアのみ20以上で不意討ち

「もう一つは、これだな」

出したのは小さな箱だ。ジュリアが開けると、そこには小さな指輪があった。
緑色に光る宝石が、中央に配されている。

「……綺麗……!それに、これは」

「ああ。アンバライトの亜種だ。ただ、ドラゴンを呼び寄せたりすることも、破裂することもない。魔力は持ち主の身体に吸収されていく。
体力を癒すのみならず、頻繁には撃てないが極大術法もそれを通して使えるというものだ。
ただ、持ち主が『一族』の血を引くものでないと無意味だけどね。色々な意味で、君に贈るべきものだと、僕は思っている」

ジュリアは右手の薬指にそれをはめてしばらくして、感極まったようにジュリアンに抱きついた。

「……父様!」

「これからも、あまり父親らしいことはしてあげられないと思うが……これで許してくれ。……生きろよ」

※神器「力の指輪ヴィルヤ」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減10、コンマ修正20
毎ターン50HP回復、戦闘中1回のみ、極大術法「白羅光」(単体にコンマ×5+300、最低ダメージ500、クリティカルで2倍ダメージ)使用可

※エリリルが弱いので修正。

※神器「エリリル」
HP+40、知力、器用さ、賢さ+4、ダメージ修正50(魔法にも乗る)、ダメージ軽減10、コンマ修正15
遠距離攻撃可能、命中、ダメージ判定は知力を利用
ダメージは(コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正)×2、クリティカルなら×6
魔法クリティカル時に連続で魔法使用可能(物理攻撃も可能)

「最後は……シデ、君だな。手甲を貸してみてくれ。君の気に合うよう、調整する」

私は手甲をジュリアンに渡した。

※50以上かゾロ目で追加イベント、ファンブルなし
※55、66、77、88、99、00で……?

※99ゾロ目なので、追加神器あり

「それと、ジャケットもだ。……君には命を救ってくれた恩もあるからな、もう一つ、受け取って欲しい」

そう言うと、ジュリアンはドアを開けて部屋を出ていった。

中途半端ですが今日はここまで。

作者的にもこの急激なインフレは予想外です。しばらくあの戦力のまま行くと思ったわけですが…
なぜ狙い済ましたように99ゾロ目が出るのか…。まあ、こればかりはどうしようもないのですが。

これは死亡からのアイテムロストは何としても避けなきゃならんな
勿論キャラロストもだけど

>>305
作者が言うのもなんですが、これどうやったら死ぬんですかねえ……
素のパラメータの成長がまだまだなので、何かの拍子にやられるかもしれないですが、それにしても。

ていうか、まだフィオナからの報酬があるわけです。バランスは投げ捨てるものですね。



幸運で掴み取った俺TUEEEEなら大いにありだと思ってる。てかコンマスレってそんなもんっしょー。

シデはゾロ目で生まれて来たんだしチートの運命を纏って生きていくんだよ

でもこれでも審判の石の所まで行くの厳しいんじゃない?

>>307
ぶっちゃけもうランダムにはそこそこ余裕持って勝てちゃうんじゃ…

>>310
これはもうしょうがないですね。ここまで片寄ったら天命です。

>>311
かなり見えてきましたね。さすがに想定される最難ルートはこれでも足りないはずですが、通常の進行をするなら戦力は相当整ってます。
なお、最難=トゥルーではないですので念のため。

>>314
多分ボコれます。

最難関は最初の方で言ってた穴の最後を目指すルートか。48階層以上は確定してるのにそこから先も見えないとなるとだいぶ辛いというか流石に最強装備で身を固めても運要素多そう。そもそもこのルートから入れるのか自体謎だが

あと神器の調整は適当です。なのでどんだけぶっ壊れてるか、テストしてません。多分vsロークでもロークが雑魚扱いになる程度だというのは自覚してます。
基本はシデのをベースに色々弄ってますが、「他に比べ弱すぎる」「強すぎる」というのがあれば遠慮なく。

なお、シヴァジャケとヴィルヤ、ダナのヘアバンドが壊れぎみなのは仕様です。

再開します。

>>319
そうですね。現状あまり想定してないですが。
個人的にはエンディングまでの道筋は大体は固まりました。

「それにしても……何かこう、凄いことになっちゃったね」

ダナが苦笑いした。おそらくここにある品は、現状の冒険者が持つ装備をかき集めても届かないほどのものだろう。

「すまないな、どうにも私だけ優遇してもらっている感が拭えない」

「いいんですよ。僕らもそれを望んでますし。今日のこともそうでしたけど、どれだけシデさんに救われたか。シデさんがさらに強くなるのなら、大歓迎です」

ミドルがそう言って笑った。

しばらくすると、ジュリアンが戻って来た。

「一通り調整は済んだよ。まずは手甲だね」

少しくすんだ金色だった手甲が、黄金色に輝いている。

「打撃力を少し向上させたよ。基本はさほど変わらないが、使い勝手はよくなっているはずだ」

神器「フィンゴルの手甲」
腕力、器用さ、魅力すべて+4、ダメージ修正60、ダメージ軽減40、コンマ判定15、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)
戦闘時の軽ファンブル無効(00奇数、11、22のみファンブル)

「もう一つはこちらだ。ジャケットも基本は変わってない。同じく基礎能力の底上げだな。一撃がさらに重くなったかもしれないが」

神器「破壊神シヴァのジャケット」
HP+60、腕力、器用さ+5、ダメージ修整15、全ダメージ軽減50、コンマプラス修整15
常時攻撃回数2倍、朦朧判定の始動が50以上に、秘孔ヒット時のダメージ乗数が×4
95以上がクリティカル扱い、99が00偶数扱い

「最後は……これだ」

ジュリアンは……

01~60 銀色の鉢金のようなものを取り出した。
61~95 靴を取り出した。
96~99 首飾りのようなものを取り出した。
00   ???????

「これは……?」

「かつてクウのために作った、もう一つの神器だ。彼は気性の激しさを気にやんでいて、それを抑えるためのものを欲していた。
結局これをつけ忘れた際の戦闘で彼は命を落とすことになるんだが……まあそれは君には関係のない話だ。
君のように自分を律することができる人物なら、さらにこれを使いこなせるだろうね」

手にすると、思いの外軽い。それでも、凄まじいまでの魔力は感じ取れた。

「……何から何まで……ありがとうございます」

「礼には及ばないよ。しっかりと、結果で返してくれさえすればそれでいい。では、健闘を祈るよ」

ジュリアンは微笑んで部屋を出ていった。

※神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+35、知力、賢さ、魅力+4、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
魅力を使った判定で85以上がクリティカルに
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる。
治癒術の効果が向上(コンマ+50、最低90)

少し休憩。現時点のステータスをまとめます。

ステまとめはフィオナまで終わってからでもいいんでない?うっかりとんでもアイテムもらってステさらに上がるかもわからんし

>>340
フィオナの報酬はステータスに関係のないものになります。

ステータスまとめです。なお、微調整しました。

シデ(持ち越し1p)

HP 165+130(295)
筋力 9+12(21)
知力 10+4(14)
器用さ 8+11(19)
賢さ 17+4(21)
耐久力 10+2(12)
魅力 12+8(20)
職業:モンク

ダメージ修整 85
ダメージ軽減 130
コンマ修正 30
(95以上クリティカル)

装備:
神器「フィンゴルの手甲」
HP+20、腕力、器用さ、魅力すべて+4、ダメージ修正60、ダメージ軽減40、コンマ判定15、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)
軽ファンブル無効(00奇数、11、22のみファンブル)

アーバインの指輪
腕力+3、器用さ、耐久力+2、HP+15

神器「破壊神シヴァのジャケット」
HP+60、腕力、器用さ+5、ダメージ修整15、全ダメージ軽減50、コンマプラス修整15
常時攻撃回数2倍、朦朧判定の始動が50以上に、秘孔ヒット時のダメージ乗数が×4
95以上がクリティカル扱い、99が00偶数扱い

神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+35、知力、賢さ、魅力+4、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
1日1回のみ、パーティ全員のHPを半分回復(1ターン消費)
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる
治癒術の効果が向上(コンマ+50、最低90)

ダナ(持ち越し1p)

HP 207+50(257)
筋力 14+4(18)
知力 14+4(18)
器用さ 19+4(23)
賢さ 12+2(14)
耐久力 13+3(16)
魅力 15+5(20)
職業:勇者の娘
好感度 275

ダメージ修整 40
ダメージ軽減 60
コンマ修正 25
(90以上がクリティカル)

※追加技能
「線斬り」
低命中率(基本コンマ+30-器用さ×x(3~4)の5回連続攻撃

「魅惑の眼差し」
魅力関連の判定を1日1回やり直せる

装備:
ソウルソード
HP+10、腕力、知力、魅力+2、ダメージ修整+20
特殊能力「魔法剣」:斬撃に魔法の追加ダメージ(基本ダメージがコンマ下一桁×x+腕力×x+コンマ下2一桁×y+知力×y+20になる)
連撃では2度判定(発動1度でカウント)

大地の鎧(耐久力+1、ダメージ軽減10)

神器「アンバーのヘアバンド」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減30、コンマ修正25
ダナ関連のファンブル常時回避(00奇数除く)
クリティカル修正(90以上でもクリティカル、99クリティカルが00偶数扱い)

「妖女フローラのロングブーツ」
器用さ+2、魅力+4、ダメージ軽減20
不意討ち時、ダメージに30加算

ミドル(持ち越し1p)

HP 144+80(224)
筋力 8+3(13)
知力 15+8(23)
器用さ 9+7(16)
賢さ 10+2(12)
耐久力 8+7(15)
魅力 6+4(10)
好感度 82
職業:村人

ダメージ修整 60
ダメージ軽減 50
コンマ修正 20

装備:
吟遊詩人フーリのブーツ 知力、魅力+2、ダメージ軽減5

ヌメノールの宝冠
知力、賢さ、魅力+2、コンマ修正10、知力か賢さを使った攻撃に+10のダメージ修正、ダメージ軽減10

工匠ジュリアンの軽鎧
HP+30、筋力、器用さ、耐久力+3、全ダメージ軽減35
特殊能力「身代わり」:致死ダメージ発生時、一度だけ無傷で離脱しカウンターが発生する

神器「クリムゾン」
HP+50、知力、器用さ、耐久力+4、ダメージ修正50、コンマ修正10、命中とダメージ修正には知力を利用
不意討ち時ダメージ2倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、1ターン消費し2倍攻撃
クリティカル時に連射攻撃(40以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる

ライラ(持ち越し1p)

HP 166+55(221)
筋力 4+2(6)
知力 16+6(22)
器用さ 8+6(14)
賢さ 7+4(11)
耐久力 9+8(17)
魅力 9
好感度 83
職業:魔術師(闇魔法)

ダメージ修整 魔法70、打撃50
ダメージ軽減 60
コンマ修正 20

装備:
軽鎧「ヒムリング」 耐久力+4、ダメージ軽減25

戦乙女の髪飾り 筋力、器用さ、耐久力+2、ダメージ修正10、ダメージ軽減10

革手袋「カンベレグ」 HP+15、知力、耐久力+2、魔法ダメージ+20、全ダメージ軽減15、コンマ修整5

神器「エリリル」
HP+40、知力、器用さ、賢さ+4、ダメージ修正50(魔法にも乗る)、ダメージ軽減10、コンマ修正15
遠距離攻撃可能、命中、ダメージ判定は知力を利用
ダメージは(コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正)×2、クリティカルなら×6
魔法クリティカル時に連続で魔法使用可能(物理攻撃も可能)

ジュリア(両性、16歳一族ハーフ)

HP 205+105(310)
筋力 11+9(20)
知力 9+4(13)
器用さ 12+9(21)
賢さ 8+7(15)
耐久力 12+4(16)
魅力 10+4(14)
好感度 85
職業 王族

ダメージ修正 70、近距離40
ダメージ軽減 70
コンマ修正 25

装備
ペネトレーター(サブ武器、ダメージ修正20、近距離のみ)

ジュリアの軽鎧
HP+10、筋力、耐久力+2、ダメージ軽減20

ジュリアのヘアバンド
HP+15、知力、賢さ、魅力+2、ダメージ軽減10、コンマ修正10

ジュリアのブーツ
HP+10、器用さ+4、ダメージ軽減10
特殊能力:バックステップ
近接距離時、遠距離までの移動が可能

神器「獅子殺し」
HP+30、腕力+5、器用さ、賢さ+3、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
通常クリティカルが60以上で発生
3連続攻撃可能
不意討ち可能ならジュリアのみ20以上で不意討ち

神器「力の指輪ヴィルヤ」
HP+40、全パラメータ+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減10、コンマ修正15
毎ターン50HP回復
戦闘中1回のみ、極大術法「白羅光」(単体にコンマ×5+300、最低ダメージ500、クリティカルで2倍ダメージ)使用可

「針」
ジュリア残りHP30以下で発動、ジュリアンが身体を乗っ取る(抵抗判定あり)。
発動時全パラメーター+5修正、HP半分まで回復、自動で毎ターンHP1割回復、コンマプラス修正20
戦闘終了後ジュリアは最低3日、最大1週間リタイア

では、少し本編を進めます。

ジュリアンが去ってしばらくすると、部屋の一角の空間が歪んだ。

「……あら。弟の用件は終わったのかしら。あたしを待っているかと思ったけど、拍子抜けね。
あいつ、昔は私に随分絡んできてたけど、何か思うところでもあるのかしらねえ」

フィオナが首をかしげて立っていた。

「……というか、ちょっとやりすぎじゃない??どんだけ神器あげてんのよ……。
特にシデっていう、そこの翼人。神器3つも持っちゃって、あたしはベネディクトの手勢よりあんたが怖いわよ」

「父様にもお考えがあるのです。それだけ、ベネディクトやケインが脅威ということかと」

ジュリアのとりなしに、フィオナはふんと息を吐いた。

「……まあとはいえ、あんたらには借りも一応あるからね。これでチャラよ。
とりあえず……」

01~40 道具3種、あんたらにくれてやるわ
41~80 道具4種、あんたらにくれてやるわ
81~95 道具5種、あんたらにくれてやるわ
96~99 ?????

「とりあえず、道具5種をあんたらにくれてやるわ」

そう言うと、フィオナは次々と何かを机に置いていく。

「手短に、順を追って説明させてもらうわ。まずはこいつ」

手には小さな円筒がある。先端部には突起か。

「これは『簡易型ゲート』よ。ひょっとしたらあんたら、目の前で『一族』でもない人間がプレーンウォークしたのを見たことがない?こいつを多分使ってるのよ。
ほとんど出回ってないけどね。地上の任意の場所に出ることができるわ。誰かが行ったことがある、ってのが前提だけど。
ああ、使える回数に制限があるからそのつもりで。
回数は……」

01~60 3回
61~90 5回
91~99 7回

ゾロ目で+1回

再開します。

「使える回数は3回まで。例えばここからテルモンにまで一瞬で行けるけど、使いどころは考えないとだめね。
あ、あと通れる人数も制限があるわ。せいぜい10人程度。少人数での移動にしか使えないからそのつもりで」

アングヴィラからどうするか考えていたが、これなら大分ありがたい。旅費も節約できそうだ。

「次はこれ」

フィオナは茶色い硝子瓶を置いた。

「薬品か何かですか?」

「まあそんなところ。世間で出回っている『身体増強薬』は効き目が切れると反動が出るけど、これにはないわ。
いわば「真・身体増強薬」ね。本数は……」

01~60 1本
61~90 2本
91~99 3本

「2本、渡しておくわ。ケインの奴とやりあうなら、足しにはなるかもしれない」

※真・身体増強薬
戦闘時HP+100、全パラメータ+4
戦闘終了後は元に戻る

「お次はこいつ。見たことあるかもね」

これは……不運の宝珠だ。……

01~50 1個ある
51~90 2個ある
91~99 3個ある

※ゾロ目なので+1個

不運の宝珠は2個あった。これはありがたい。

「ええ、知っています。……まだ先は長いですから、本当に助かります」

私が一礼すると、フィオナはふふんと笑った。

「まあせいぜい感謝するといいわ。あとは、これね」

取り出したのは、薄い板だ。「電話」にしては大きい。何だろうか。

「ごちゃごちゃした機能はさておき、あんたらに必要な機能だけ言っておくわ。これは『タブレット』というもの。真ん中の円の部分を押すと起動するわ。
そして、起動したら『帰還のルーン』と同じ紋様があるでしょう。そこを押すと、戻りたい階に行くことができるわけ。使用回数無制限の『帰還のルーン』と考えていいわ。
ただ、通常のと同じように行ったことがある階層までしか戻れない。どうも使い手の生体認証からどこまで行ったことがあるか、判断されてるみたいね」

※70以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報あり

「ああ、そうだ。あるかはわからないけど、次会ったらそれ、調整してあげるわ。それにある別の機能を解放できるわ。今日は時間がないからやらないけど」

「別の機能?」

「まあ、それはその時のお楽しみね。最後はこれ」

……何だこれは?果物にも見えるが、表面は果物のそれではない。

「『スタングレネード』……といっても分からないわね。古にあった武器の一種よ。もちろん、あたしが改良したわけだけど。
そこのピンを抜くと、敵意がある相手だけに見える閃光と、彼らだけに聞こえる大音量が発生するわ。普通なら確実に相手は怯むから、それに乗じて攻撃するも、逃げるも自由。……」

01~70 1本置いておくから
71~95 2本置いておくから
96~99 3本置いておくから

※ゾロ目なので1本追加

「4本置いておくから、いざというときにでも使いなさいな。じゃあ、あたしはこの辺で」

そう言うとフィオナはドアを開けて去っていった。

「何か、色々もらっちゃったね……」

ダナが唖然とした様子で言った。

「神器といい、道中は相当楽になったな。……後回しになっていた、ミドルの仇も取れそうだしな」

「えっ……ああっ、そうですね!簡易ゲートがあれば時間をかけずにペラに行ける!」

「それもこれも、アングヴィラにザイザルの人を送り届けてからだけどね。……ケインの襲撃だけは心配だけど」

ダナの言う通り、まだやるべきことは残っている。相当戦力は増強されたが、油断はまだならない。

※スタングレネード
使用時相手に強制スタン、攻撃が不意討ちに
スタン持続判定あり(50以上→75→87…とコンマ判定が厳しくなる)

休憩します。

再開します。

部屋を出ると、コーウィンとジュリアンがいた。ランダムはブランドの監視をしているようだ。

「話は済んだようだな」

「……ええ。随分長居してしまいました」

ジュリアンが苦笑する。

「僕らの血を引くのが二人もいては、さすがに他人扱いにはできないからね。……さて、問題は戻った先のことだね。……異変に気付かれてるかもしれない。
ジェラードが戻っているようだから、何かあれば知らせにくるとは思うけど」

※30以下で追加イベント

※追加イベントなし

「まあこの分なら、問題はないだろう。ゲートを開くよ」

ジュリアンが手をさっと一振りすると、空間が歪んだ。

「ダナ、そしてシデ。まだ大分先は長いが、人の手だからこそなしうることもある。頼んだぞ」

「分かりました、必ず」

私はコーウィンと握手した。

「……コーウィンさん……」

「泣くな。今生の別れにはなるまい。また近いうちに会おう」

ダナがコーウィンの胸に飛び込んだ。

「分かった、またね」

※05以下か95以上で追加イベント

※追加イベントなし

#########

私たちは「研究所」の前に戻った。空はうっすらと赤く染まり始めている。今から戻れば、ちょうど夜か。
丸一日ぐらい、あの場所にいた気がする。それほど濃密な空間だった。

辺りを見渡す。……

01~03 ???????
04~10 人の気配がする。
11~20 何人か倒れている。傍らには、右拳を血で染めた少年がいる。
21~60 キリーという男の遺体はなくなっていた。建物はそのままある。
61~99 建物も遺体も、跡形もなくなっていた。

白衣の男の遺体も建物も、跡形もなくなっていた。ジェラードがそうしたのだろう。

「これで少しは安心、なのかな?」

「さあな。だが、いつかはケインもこの異変に気付く。その時、対峙せざるを得なくなるかもな」

私は「研究所」があったはずの場所を見て呟いた。さて、夜営の場所に戻らねば。

※85以上かゾロ目で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントなし

夜営所に着いた私たちは、疲れからか泥のように眠った。あまりに、色々なことがありすぎたせいだろう。

#########

出立の準備をする人々の声で目が覚めた。ミドルも眠そうな目を擦っている。
疲れは取りきれていないが、ひとまずはポルーダを目指そう。

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

その日は至って平穏だった。時折すれ違う商人や旅人に怪訝そうに見られこそしたが、何の問題もなくポルーダに着いた。

「何か、何もない日って相当久し振りだよね」

ダナが言った。

「異常が日常になっていたからな。このぐらい穏やかな日々が続けば、それに越したことはないのだが」

ポルーダから夜営の許可を取りに行ったミドルが戻ってくる。

※10以下、あるいは95以上で追加イベント

※追加イベントなし

「特に夜営は問題ないそうです。やっとゆっくり寝られますね。……お風呂にも入りたいですけど、それは贅沢ですかね」

「一応、人が一人つかれるぐらいの缶は用意してあるよ。一応途中の川で水は汲んできているし、火は魔法で何とでもなるから。
あっと、もちろん女の子優先ね。男どもはその後」

ナーミが言った。なるほど、よく見ると皆大きめの容器を風呂がわりに使っているようだ。

70-賢さ(21)÷2=60以上で成功、ファンブルなし

47…失敗

「一人ずつだから順番だね。まあ公平にくじで決めようか」

女性陣がワイワイやっている。それにしても、水の確保はかなり大変だったはずだ。

「よく風呂用の水を持ってこれたな」

「まあこれだけ人数がいるしね。荷車に水を乗せて動くのは辛いけど、そこは気合い、らしいよ」

人間ではおそらく体力が続かないはずだ。さすが魔族というべきだろうか。

※85以上で追加イベント

※追加イベントなし

#########

翌朝は小雨が降っていた。歩けない程度ではないが、少々面倒ではある。

「大雨になったらそこで夜営、かな?」

「そうなるな。風邪を引いてもつまらないし、無理はしないでおこう」

夜営地はサラスとポルーダの中間時点辺りか。行けるところまで行っておきたいが。

01~30 後ろから誰かがつけてきている。それも、複数。
31~50 雨が強くなった。ここで一旦休もう。
51~99 雨はじきやみ、平穏な旅路となった。

雨はじきやみ、平穏な旅路となった。

「何かさあ、これまでが嘘みたいだよね」

「好事魔多し、とも言うがな。でも肩の重みは少しは軽くなったか」

元々この街道は比較的安全とされている。モリブスへの往路と、この旅路の最初の方は波乱しかなかったが、これが本来あるべき状況なのだろう。

※70以上で追加イベント

※追加イベントあり

しばらく歩くと、アングヴィラ方面から誰かが歩いてくる。……どこかで見た顔だ。

01~25 アレスと言ったか、彼一人だ。
26~50 アレスと黒髪の少女二人だ。
51~90 アレスと黒髪の少女、そして茶髪の女の3人組だ。
91~99 アレスと黒髪の少女、そして茶髪の女。あと、これもどこかで見た少女がいる。

今日はここまで。優柔不断ハーレム男、再び。

会議終わったら平和過ぎてワロタ
いつもこれくらいでコンマ安定してほしいですね…

帝国一族勢って意外とフレンドリーなんだなぁ
フィオナなんかブランドの為に動いてたんだし、これ帝国ルートだったらフィオナネキキタコレとか言ってたかもしれんな

再開します。

>>409
コンマの都合…は置いといて。
ジュリアンについては本文通りコーウィンと会って色々思うところがあったようです。
あと、色々な意味でブランドのワンマンチームだったので、主柱がああなってよく言えば人当たりがよく、悪く言えば弱気になっているというのもありますね。

「あれ……どこかでお会いしませんでしたか?」

アングヴィラ方面から来た金髪碧眼の青年が私に呼び掛けた。確かに見覚えがある。

「……アレス、でしたか?」

「あ、思い出しました!確か一度、この街道ですれ違った翼人の方ですよね!?モリブスに行ったと聞いて大丈夫かなと思ってましたが、無事で何よりです」

私は彼に名乗ってないのを思い出し、簡単に自己紹介した。彼の両隣では、女と少女が何やらにらみあっている。

「それにしても……凄い人数ですね。しかも、ほとんどが魔族??こんなの見たことない。何しに行くんですか?」

「まあ、色々あってですね。彼らがアングヴィラに移住できないかと」

3人が顔を見合わせた。

01~10 アングヴィラは……
11~25 やめといた方がいいかと思いますよ?
26~60 そりゃなんでまた?
61~99 へえ、そうなんですか。

「へえ、そうなんですか。確かに居心地は良かったし、あそこにもう少しいたかったけど、ねえ」

「……ですね。モリブスが魔族に襲撃されたと知らされてなければ、あそこを拠点にしたかったですけど」

黒髪の少女――確か教団員だったか――が暗い表情で言う。

「……それ、もう一服しましたよ。この件は全て片が付きました」

「ええっ、そうなのですか??……そもそもなぜ魔族がこんなにいるのでしょう、それと何か関係が?」

「まあそんな所です。……ああ、大丈夫ですよ。彼らに害意はないので」

私がそう言うと、ナーミが一歩前に出た。

「私はナーミ。一応、彼らの取りまとめ役をやってるわ。よろしく。
この人の言ってることは本当よ。モリブスで魔族が暴れることは、もうないわ。その点は心配しなくていい」

「心配するなって……こんだけの魔族がいたら、そりゃ驚くわよ。経緯、説明してちょうだい。ちょっと納得できない」

茶髪の女がしゃしゃり出た。さて、どこまで話すか。

1 「一族」の存在含め全て話す
2 大魔王エイリークと交渉した話と、レイズ枢機卿と会った話、テルモンの統領府が不穏な動きをしている話をする
3 モリブス襲撃犯が魔族であったことと、それを教団と自分たちが鎮圧したと伝える

安価下5多数決、考察必要

私は彼らに事件の顛末を話した。もちろん、「一族」の件は伏せた上でだ。
事件の首謀者が大魔王エイリーク――もちろんエリックのことだ――であり、直接交渉して決着をつけたこと、その際にレイズ枢機卿の協力があったこと。
そして、両者とも領事府、ひいてはその上部組織であるテルモンの統領府を警戒していることまで伝えた。

「じゃあこの人たちは、弾圧を恐れての難民って理解でいいんですかね?」

「そう受け取ってもらって構わないわ。私は一応、魔候国の王女だったから、導く義務があるってわけ」

ナーミがアレスに言った。

70-魅力(20)×2=30以上で成功

05…失敗

「……納得できないわね。第一、大魔王エイリークなんて伝説上の存在でしょ??
そんなのがいるってのも信じられないし、それとあんたが話できるってのはもっと信じられないんだけど?」

茶髪の女が食って掛かった。大分気が強い女性のようだが、言わんとしていることは分かる。

「まあまあアリアさん、落ち着いて……でも、確かに妙ですね。レイズ倪下が、そう簡単にお会いになられるなんて」

長身の黒髪の女性も半信半疑な様子だ。さて……

1 「一族」について話す
2 エイリークとレイズが兄弟だと話す
3 正体は明かせないが、共通の仲介役がいたと話す
4 ジェスタル帝国の仲介があったと話す

安価下5多数決、考察必要

上げます。

遅くなりましたが再開します。

「正体は明かせませんが、共通の仲介役がいたので……とにかく、モリブスは『今は』平穏です。これは保証します」

彼女たちは顔を見合わせた。さすがに信用はされないだろうが、そこまで込み入った話をするつもりもない。

70-魅力(20)×2=30以上で成功

62…成功

「何言ってんの?正体を明かせない仲介役?怪しすぎて話にならないわよ、ねえアレス?」

「……いや、僕は信じるよ」

01~10 ……そういうことですか。
11~50 ただの勘、だけどね。
51~90 ただの勘。ただ、僕の勘が外れたことがあったかい?
91~99 ……そういうことですか。

「……ただの勘、だけどね」

その言葉を聞いた黒髪の少女が、はあと溜め息をついた。

「また『ただの勘』、ですか。アレス様のそれに、私たちがどれだけ振り回されてきたか……」

「でも、そんなには外れてないだろ?……外れることもあるけど。
まあとにかく、モリブスは無事。それでいいじゃない」

アレスは能天気に笑った。

「じゃあ何?また引き返すわけ?面倒だから嫌よそんなの」

アリアという女が口を尖らせた。

「ちょっといいですか?あなたの言うことが本当だとして、『テルモンの統領府が不穏な動きをしている』って本当ですか?
領事府は信用できない、ってことになりますけど」

「まず、統領府が信用ならないのは本当です。……私たちは道中、統領府の特殊部隊を名乗る連中に襲われましたから。
領事府には、親しい友人がいます。テジー総領事とも会いましたし、酒を酌み交わしました。個人としては、好ましい人物と見ました。……ただ、完全に信頼できるかと言えば、自信はないです」

黒髪の少女に、私は答えた。

70-魅力(20)×3=10以上で成功

26…成功

「……分かりました。私もアレスの勘を信じます。嘘ならもっと上手な嘘をつくでしょうし」

「シーラ、あんたも信じちゃうわけ?……ったく、二人してどこまで単純なのよ」

アリアという女が溜め息をついた。

「ねえ、ちょっと待って。あなたたち、どういう人なわけ?一応、そこそこの冒険者なんだろうけど」

アレスがはっとした様子を見せた。

「しまった、そう言えば自己紹介がまだだった。……僕はアレス……」

01~25 ただのしがない一冒険者さ。
26~75 元領事府の冒険者。まあ、堅苦しいから数年前に抜けたのだけど。
76~90 元領事府の冒険者。……ひょっとして……
91~99 ????????

※一部訂正。

26…成功

「……分かりました。私もアレスの勘を信じます。嘘ならもっと上手な嘘をつくでしょうし」

「シーラ、あんたも信じちゃうわけ?……ったく、二人してどこまで単純なのよ」

アリアという女が溜め息をついた。

「ねえ、ちょっと待って。あなたたち、どういう人なわけ?一応、そこそこの冒険者なんだろうけど」

ダナの言葉にアレスがはっとした様子を見せた。

「しまった、そう言えば自己紹介がまだだった。……僕はアレス……」

01~25 ただのしがない一冒険者さ。
26~75 元領事府の冒険者。まあ、堅苦しいから数年前に抜けたのだけど。
76~90 元領事府の冒険者。……ひょっとして……
91~99 ????????

「僕はアレス。領事府の元冒険者さ。堅苦しいから数年前に抜けたんだけどね。そうか、そういうことになってるのか」

なるほど。シーラという黒髪の少女はモリブス出身らしいが、この3人組は元々あそこを拠点にしていたということか。
随分襲撃の話にこだわると思っていたが、頷ける部分はある。

「そうなのよ、こいつったら元は領事府の上位冒険者だったのに、その立場を捨てちゃったんだもの。本当世渡り下手なのよねえ」

「……ならジェイクとリリアは知ってますか?彼らには随分助けられたのですが」

※50以下で追加イベント

※追加イベントあり

「……ジェイクはよく知ってるよ。古くからの友人だからね。
でも、リリアという名は初耳だ。僕がいた頃には、いなかった冒険者だよ」

……そうなのか?彼女も古株だと思っていたが。

「リリアについて、昔の話を聞いたことがあるか?」

私はダナとライラに向けて言った。アングヴィラからモリブスまでの道中で、女性同士で何か話していたりしないだろうか?

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

「……いや、そう言えば確かに自分の話はしなかったね。ジェイクとののろけ話はいくらでも聞いたけど……ライラちゃんは?」

「あたしもないなー。……何かさあ、妙な感じがするね」

私も同感だった。思い過ごしならいいが、もし彼女がテルモンから来ているのだとすれば……話は厄介だ。
ジェイクに対する感情は本物だろうが、それは今の私たちにとって彼女が信頼できることは意味しない。

「……リリアって誰なんです?」

アレスが訊いてきた。私は彼女がジェイクと結婚の約束をした女性であり、領事府でも上位に位置する実力者だと話した。

「ふーん、ジェイクが身を固めたのは嬉しいけど。一度会ってみたいですね。やな予感、よく当たるんですよ」

「外れることも、それなりにあるけどね」

アリアが突っ込みをいれた。

「やだなあ、この前のことは水に流してくれよ。……とにかく、一度モリブスに戻ります。情報、ありがとうございました」

「こちらこそ。ああ、アングヴィラは変わりないですか?」

01~25 実は不穏な気配があります。
26~40 テルモン方面で、何かあるようです。
41~99 平和そのものですね。

「平和そのものですね。モリブスに一旦戻って何もなければ、アングヴィラにまた来て移住したいくらいですよ。
じゃあアリア、シーラ、行こうか」

アレスは一礼して去っていった。

「次にモリブスに行くときは、リリアさんにも気を払わないといけないかもですね」

難しい顔をしてミドルが言う。どうも、領事府の説得工作は一筋縄では行かなさそうだ。

今日はここまで。

今日の更新はお休みの可能性があります。

再開します。

##########

私たちは、アングヴィラに向かって再び歩き出した。アングヴィラに着いた後どうするか、考えないといけない。

もちろん「穴」に潜ることは重要だ。何かに追われるような状況ではない。後回しにし続けていた探索を一気に進めるのが常道だ。
後回しにしてきたといえば、ミドルの直接的な仇であるドラゴンの討伐もそうだ。アングヴィラからやや距離はあるが、フィオナからもらった簡易ゲートを使えば楽ではあるだろう。

……ただ、目下の問題はケインだ。私たちが(実際に潰したのはジェラードだが)「研究所」を襲撃したのに、気付かれないとは思わない。
ただでさえ、モリブスの領事府に対する疑念は消えていない。テルモンの統領府の狙いも分からないし、「大将」やハイデルのような存在が牙を剥くことも十分あり得る。

さらに、ジャックの容態も気になる。ジュリアンが新しいアンバライトを作るまでの半月かそこらで、状況が変わるとは思えないが。
あまりのんびりと過ごす時間はないだろう。

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

##########

そこからの旅路は順調そのものだった。サラスを通り過ぎ、3日かけてアングヴィラの手前までたどり着いた。
思えばこれだけ平穏な日は相当久し振りと言えた。毎日のように何かが起き、あれこれに振り回されている日々が続いていたからだ。
風呂に思うように入れないのが辛いところだが、それも後少しの辛抱だ。

街の入口に着くと、私は皆にその場で待つよう伝えた。

「じゃあ、エルヴィンに会って事情を説明してこよう。了承が取れ次第戻るよ」

「分かった。待ってるよ」

私はダナに告げると、エルヴィンの家に向かった。3週間ほどぶりのはずだが、もっと長く不在にしていた気がする。
空気の涼やかさが、ひどく懐かしいものに感じられた。

#########

「どうぞ……っ!!シデか!!戻ったのだな」

「ええ、先ほど。連れ合いも、全員無事です」

「そうか、良かったよ。少し茶でもどうだ」

エルヴィンはテーブルに私を促すと、奥方に茶を淹れさせた。今日はカモミールティらしい。

「……モリブスでは魔族の襲撃があったそうじゃないか。巻き込まれてないかと心配したぞ」

「……ある意味、一番巻き込まれたのが私たちなのですがね。まさにその件で、お話があります」

私は事件とその帰結について、差し障りのない程度で話した。エルヴィンは信用がおけるが、「一族」については伏せておいた。さすがに一般人には、刺激が強すぎる。
そして、事件の結果魔族30人ほどが移住を望んでいるとも伝えた。

01~30 それはまずいだろう。
31~50 ……どうだろうな。
51~80 受け入れてもいいと思うが……
81~99 了解だ。すぐに受け入れを準備しよう。

「了解だ。すぐに受け入れを準備しよう」

エルヴィンは微笑んで快諾した。

「驚きました、もっと躊躇うかと」

「他ならぬ君からの頼みというのもあるし、『情けは人のためならず』はエルフの信条でもあるからな。
それに、魔候国の王女もいるのだろう?彼女と話して最終的に決めるが、君が信頼できるというなら大丈夫だろう」

「しかし、家はどうするのです?」

エルヴィンは表情を変えない。

「それも大丈夫だ。……実はここ最近、テルモンやモリブスからの入植希望者が増えていてな。
街の大工や冒険者を動員して、住宅街の拡大に動いているところだ。しばらくは郊外でのテント暮らしを強いてしまうが、そう待たせはしない。
宿や食堂も使えるようにしておく。街の人々も最初は戸惑うかもしれないが、なあにすぐ馴染むさ」

雇用の問題は、彼らにも入植地の拡大を手伝ってもらうことで対応するという。
財政が気になったが、あのアレスという冒険者がかなりの量の遺物を「穴」から発掘し当面は問題ないのだそうだ。
「見かけは軟弱だが、中身は君並みはあるかもしれんな」とはエルヴィンの談だ。

##########

入植の許可が出たと告げると、ザイザルの人々から快哉を叫ぶ声が上がった。ナーミも感無量の様子だ。

「シデ、本当にありがとう!!これでやっと、穏やかに暮らせるわ」

「礼ならエルヴィンに言ってくれ。早速君に会いたいと言っていたよ。長い付き合いになるだろうが、上手くやっていけると思う」

ナーミは涙ぐんでいる。それを見た他の4人も貰い泣きしていた。

「ほんとに……本当によかったねえ……!」

そう言うダナの後ろで、ジュリアが少し影のある表情を見せた。帝国の人々のことを考えたのだろうか?
だが、ネモはここでは罪人だ。決して受け入れられはしないだろう。本当はここに呼び寄せたいのだろうが、それはおそらく叶いはしない。

##########

ナーミは明日にでも、エルヴィンの所を訪れるという。
私たちは旅の区切りを祝して……

1 ギルドハウスに向かった。
2 食堂に向かった。
3 私の家に向かった。

一時中断。なお多数決ではありません。

どうでもいいけど調整前の手甲1つで億万長者レベルなんしょ…?シデ一行の装備って総額何マドルなんだろ……売ることなんてないだろうけど

そういや食堂の店長って帝国の宮廷料理人だったらしいけど、ジュリアの顔とか見たことあんのかな?

少し進めます。

>>469
まあ国宝装備してうろついてるようなもんですからね。見る人が見たらドン引きできます。
もっとも人口減ってて経済規模も小さくなってるので、買える人は誰もいない=売れないわけですが。

>>470
ジュリアが1歳の時に帝国は滅びているので、彼女の顔は分からんでしょうね。王妃の面影ぐらいは分かるでしょうが。
帝国と完全敵対するルートだと、スパイ役になる案もありました。

########

「じゃあナーミたちの到着と、アングヴィラへの帰還を祝して……かんぱーい!!」

ライラの上機嫌な声が、満員の食堂に響き渡る。成人組はエール、ミドルとジュリアはオレンジジュースだ。……いつそこに何が混ぜられるかは分からないが。
テーブルには山獅子の焼き物に鹿のシチューと、実に豪勢な料理が並ぶ。モリブスで売った諸々の品は、相当な高値で売れたらしい。
そう言えば、主人のゲンは帝国の宮廷料理人だったと聞く。元々高い腕前だが、今日は一層と冴え渡っている。

「んまいねえ。ここで久々に食べたけど、獣臭さが見事にないよ」

焼き物を頬張りながら、ダナが満足そうに笑う。

「本当ですね!このニンジンのポタージュも、甘くて美味しいです」

「何そんなの飲んでるの、もっとお肉食べようよ、肉」

ミドルにライラが絡むのを見て、こういうのも久々だなと思った。1ヶ月と少し前から、私たちの立場も互いの関係も色々変わってしまったが。

※35以下で追加イベント

※追加イベントあり

酒宴が盛り上がって来た頃。私は視線を感じた。確かに私たちは目立つ。私は翼人だし、女性陣は皆魅力的な顔立ちだ。好奇の目や羨望の目で見られるのには、ある程度慣れている。
しかし……これはそうした類の視線ではない。何かを観察するものだ。

私は周囲を見渡した。

70-賢さ(21)×3で判定

01~06 視線は消えた。
07~28 鋭い視線だ。……方向は分かったが顔はよく見えない
29~48 鋭い視線だ。……初老の男だ。
49~69 鋭い視線だ。……壮年の冒険者か
70~99 鋭い、しかし落ち着かない視線だ。……若い冒険者か

鋭い視線を感じた。……ただ、方向は分かったが誰のものかまでは分からない。

「……ダナ、ちょっといいか?」

「なあに?……シデおひゃけあまひのまはいよね」

口にバゲットを頬張りながらダナが言った。

「あまり軽口を叩いていられなさそうだ。……誰かに見られている」

ダナがゴフンゴフンとむせ、小声になった。

「それ本当?」

「ああ。だが、誰かまで分からない。……見に行っていいか」

「分かった。無理しないでね」

私は視線を感じた方向を見た。

70-賢さ(21)=49以上で成功

02…失敗

しばらく見渡したが、視線の主らしき人物は見当たらなかった。

「気のせい……とは思えなかったが。あまりいい気分はしないな」

「うーん、シデが分からないなら、気のせいじゃないの?気にせずもっとのもーよ」

ダナがエールを注いでくる。だが、私はどうしても酔う気にはなれなかった。

############

※50以下、あるいは80以上で追加イベント

ダリオのヘアバンド、誰か頭装備着けてない人にあげられないかな。コンマ修正は大きいと思うんだ。

安価下、コンマは踏む

※追加イベントなし

※それとは別の追加イベント判定を2度行います。
20以上(コンマ下)
40以上(コンマ下2)
でそれぞれ発生

夜まで休憩。ミドル君たち3人は酔いつぶれました。

>>480
ダナ専用装備なのです。ぶっちゃけコーウィンの血を引いてないとただのヘアバンドですね。

作る専門のジュリアンはともかく自分で使ってた代物だろうに、手甲くれたランダムさんマジいい人

>>487-489
大体489さんの言う通りですね。あの時はここまでの事態になるなんて、思いもしなかったはずなので。
まあとは言え、vsケインやベネディクトという点ではランダムは無力ですし、本人も納得しているかと。
そもそも戦い自体好きではなく、酒飲めりゃいいだけなので。

再開します。

※追加イベント1のみ発生

#########

「ほら、しゃんと立って」

「えー、ちゃんとたってるよぉー。おらあ、このとおおり」

ライラがフラフラになってダナにしがみついている。目はとろんとし、完全な泥酔状態だ。

「ったく、お酒に強くてもあんなに浴びるように飲んだらこうなるって。ねえシデ」

私は苦笑した。ライラはランダムからくすねてきた「ブランデー」という蒸留酒を何も割らずに飲んでいた。一口飲んだが、舌が焼けるような強さだった。
それを一瓶空けたのだから、当然の結果だった。よほど解放感があったのか知らないが、ライラはもっと節度を持った方がいい。

「全くだな。ジュリアは大丈夫か?」

「うん、よく寝てる。背の割に軽いしね」

ミドルとジュリアは、オレンジジュースに混ぜられた酒であっさり酔い潰れてしまった。おそらく、ライラが混ぜたブランデーが原因だろう。
ミドルは私、ジュリアはダナが背負っている。宿屋はそれほど遠くないから、問題なく運べるだろう。

結局、最後まで視線の主は分からないままだった。私の取り越し苦労だったのかは分からない。
ナーミは「明日早いから」と宴を半ばで抜けていた。彼女ならもう少し詳しく分かったかもしれないが、仕方ない。

##########

私たちは3人を宿屋に連れていき、代金だけ払って出ていった。
ライラが二人に何か悪さしないか気掛かりだったが、ダナが言うには「多分限界だから、すぐ寝るよ」とのことだ。

「ダナは泊まらないのか?」

「うん……シデの家に泊まりたいんだけど、いーかな?」

ダナは上目遣いで私を見た。……この潤んだ瞳に、私は弱い。

「いや……構わない。ベッドは一つしかないが、布団を出すか?」

「ううん、一緒でいい。一緒がいい」

ダナが腕を絡めてきた。酒のせいか、体温が高い。
私は彼女の肩を抱き寄せた。ちゃんとした風呂に入っていないからか、少し匂う。だが、濃厚な花のようなダナの体臭は、決して悪くはない。

「分かった。……いかんな、私もあてられている」

赤くなった私を見て、フフフとダナが笑った。

「シデもエッチだねえ。ボクだけかと思ってた」

「『節度を持つように』と言ったのは私だからな。言い出しっぺが破っては示しがつかないと思っていたよ。
……ただ、我慢は毒だな。ダナを抱きたくてたまらない」

「シデのそういう馬鹿正直なとこ、好きだよ。……家着いちゃったね、どうする?」

1 すぐに寝室に向かう
2 一度風呂に入る

「いや、一度風呂に入ろう。大分疲れているしな。……寝るのは、それからでもいいだろう?」

「ふふっ、やっぱ真面目だねえ。でもいいよ。ボクも気になってたし」

玄関先で、ダナが背伸びして私の唇を軽く啄んだ。

「じゃあ、お風呂沸かしてね。あとは、その……」

私は彼女の髪をくしゃくしゃっとやった。ダナが好きな行為だ。

「分かっているよ。水を準備しておくから、酔いを少し覚ましといで」

彼女は猫のように、少し喉を鳴らした。

………………

…………

……

コンマ下一桁、ダナ好感度上昇

ダナ好感度 277

#########

翌朝。ダナの「ううん……」という声で私は目覚めた。
肌の柔らかさは吸い付くようで、しばらくそれを味わっていたい気もしたが、そうもいかない。

「あ、シデ起きちゃった……?」

「いや、構わないよ。……結構時間が経っているな」

時計は9の刻を指していた。随分寝てしまっていたらしい。……ダナとの睦事に夢中になってしまったせいもあるが。
早めにミドルたちを迎えにいかねばならない。後回しにしていた諸々を、少しでも片付けておいた方がよさそうだった。

※30以下で追加イベント、10以下で別の追加イベント

※追加イベントなし

宿屋に着くと、3人は既に支度を整えていた。……表情には少し疲れの色が見えてはいるが。

「ライラちゃん、大丈夫なの?」

「うん……ギリギリへーき。あたし、しばらくお酒断つわ」

「それがいいですよ。……ったく、また僕のジュースにお酒入れて。困ったもんだよ、ねえジュリア」

ジュリアは、はははと苦笑いしていた。……これは、本来は共犯だったようだ。

「それはさておき。今日どうする?色々やることありそうだけど」

1 「穴」に潜る
2 ペラに行く
3 ギルドハウスで情報収集

安価下5多数決、考察必要

「ペラに行こう。……そろそろミドルの村の仇、取らねばな」

「シデさん……覚えていてくれたのですね」

ミドルが感極まった表情で言った。そう、随分と後回しにしてしまったが、もう頃合いだろう。

「でも、確かペラってここから3日ぐらいかかるよね?簡易ゲート使う?」

1 行きも帰りも使う
2 行きだけ使う
3 帰りだけ使う
4 使わない

安価下3多数決、考察必要

ペラの位置ってどこらへんだっけ?安価下

>>505
アングヴィラとテルモンの中間ぐらいですね。

ペラに行ってドラゴンを討伐、そこからモリブスまでゲート発動とかはダメ?ペラに行く前にアングヴィラの皆に挨拶とか済ませる感じ

>>508
それも含めて安価下5で決を取り直します。
当該選択は5でお願いします。

では改めて。不手際、失礼しました。

一応5はペラまでゲート→その後モリブスまでゲートです。
6としてペラまで徒歩も加えておきます。

どうにも少しお酒が入っているせいか、詰めが甘いようです。

6

>>518
考察ありますか?

では6で決定します。

今日はここまで。

再開します。

「いや、歩いて行こう。……そして、終わったらモリブスにゲートを使って行く」

「ええっ、アングヴィラにはいないの??」

ダナが驚きの声をあげた。

「やはり、モリブスの領事府が気になってな。ザイザルの話も伝わっている頃だ、今後統領府の関与が強まることもあり得る。
そうなる前に、テジーをこちら側に引き入れたい。
ただ、ペラまでゲートを使うのも勿体ない。後々テルモンに行くだろうことを考えれば、尚更だな。
それに……昨日の視線がどうしても気になる。長居すれば、危険があるかもと判断したが……」

「なるほどねえ。それは一理あるかな。一応、エルヴィンさんに挨拶とかした方がいいだろうね」

ダナが頷いた。

80-ミドル賢さ(12)×5=20以上で追加イベント

※67…成功、追加イベントあり

「シデさん、僕も挨拶しに行きたい所があるんですけど……いいですか?」

「……叔母さんの所か」

「ええ。あの家に父さんと母さんのお墓を作ったみたいなので、仇を取る決意を伝えに行こうかと。
それと、ジュリアとライラさんの紹介もしたいですしね」

二人の顔が赤くなった。

「僕だっていつまでもガキじゃないんだ、ちゃんと考えてはいるんだよ?
この先どうなるかは分からないけど、僕の大切な女(ひと)たちだって言うつもり」

それを聞いたジュリアが目を潤ませミドルに抱きついた。

「ミドル、ありがとね!凄く嬉しいよ」

「えー、それあたしもやろうと思ってたのにー」

ライラはそう言うと、豊かな胸の合間にミドルの顔を埋めさせた。

「全く、言うようになっちゃって。……お姉さんも嬉しいぞ。……夜だったら、寝かせなかったのに」

ミドルがアハハと苦笑した。

「でもそうなると、少し時間かかるよね。ミドルたちが叔母さんの家に行っている間、情報収集でもしとく?」

「そうだな。では正午に出発しよう。一応、周りに気を付けてくれ」

※15以下で追加イベント

※追加イベントなし

私とダナは、まずエルヴィンの所に向かった。ナーミと一緒に談笑している所だったらしく、茶を勧められたが丁重に断りアングヴィラをまた出る旨を伝えた。
彼は大層驚いたが、ことの成り行きを聞くと「そうか、それならば止めはせんよ」と微笑んだ。

「ダナ、またここに戻ってくるの?」

「うん、多分。……その時は、色々終わっているといいんだけど。お互い落ち着いたら、またゆっくりと話でもしようね」

「分かった。それまでに、ちゃんと移住を進めないと」

ナーミが一つ伸びをした。

「……この子と、所帯を持つつもりなのか?」

エルヴィンが耳打ちし、私は慌てた。……考えていないと言えば、嘘になるが。

「それもこれも、全て終わってから、ですね。急ぐのは、それも少しあります」

「何話してるの?」

ダナが内緒話に気付き、少し訝しげに言った。

「い、いや何でもない。じゃあ、そろそろお暇します。また、今度」

次にここを訪れるのは、いつになるだろうか。……全て終わってから、か。先はまだ長い。

##########

時刻は10の刻を少し過ぎている。ギルドハウスに向かう時間ぐらいはあるだろう。

01~10 また妙な視線を感じる。
11~30 ギルドハウスには誰もいない
31~60 ギルドハウスには何人か冒険者がいた。
61~90 ギルドハウスは冒険者で溢れていた。
91~99 あれ、シデさんじゃないですか?

「おう、シデ!!久し振りじゃねえか、昨日戻ったんだってな?俺の所にまず来ないなんて、水くせえじゃねえか」

ゴラフが豪壮に笑った。相変わらずのようだ。

「いや、色々あってもう発つことになってな。しばしの別れの挨拶と、情報収集に来たというわけだ」

「……そうなのか、何か大変そうだな」

「愚痴を言っても始まらんからな。また落ち着いたら、皆で来るよ。……そこそこ人がいるな」

「ああ。エルヴィンから聞いているだろうが、テルモンやモリブスの情勢が悪化して移民が増えてな。冒険者も流れて来ているというわけだ」

ゴラフは顎をしゃくった。4人ほど冒険者がいる。誰に話を聞くか。

1 若い男の二人組
2 目付きの鋭い女
3 温厚そうな初老のプリースト風の男

私たちは若い男の二人組に話を聞くことにした。一人よりも二人の方が、情報を持っていそうだったからだ。
男たちは、何やら親しげに話をしている。……どうにも入りにくい雰囲気があるが、とりあえず訊くことにした。

「少しすまない。今調べていることがあるのだが、少し時間を貰えないだろうか?」

70-魅力(20)×3=10以上で成功

48…成功

「ええ、いいですよ。……なかなかいい身体、してますね」

「そうだね。今パーティ作ろうと思ってるんですけど、一緒にどうですか?」

彼らは私に訊いてきた。普通、こういうのはダナに来るものと思うが。

「生憎だが間に合っている。……さて」

1 テルモンで何か変わったことはないか?
2 モリブスの領事府について何か知らないか?
3 アングヴィラで妙な連中がいなかったか?
4 テルモンに向かう街道沿いで、ドラゴンについての噂話は聞いたことがあるか?

安価下3多数決、考察必要

再度決を取り直します。同じく安価下2で(全体で安価下5の扱い)。

「アングヴィラで妙な連中はいなかったか?」

二人は顔を見合わせた。

65以上で一応の成功、80以上で成功

92…成功

「そう言えば、いたよ。変な女が」

露出が多い筋肉質の男が言った。

「どんな女だ?」

「短めの金髪で、たった一人でギルドハウスに来てたよ。えらい美形だったよねえ」

「そうそう。僕たちは興味なかったけど、パーティに入らないかと誘ってる奴が随分いた。
……ところが、男たちが彼女に群がったかと思ったら、すっと消えたんだ。そこにいなかったかのように」

なよっとした細身の男が続けた。……これは?

75-ダナ賢さ(14)×4=19以上で成功

中断します。

再開します。

「……フローラさんのに近い、ね」

ダナの顔が、少し青ざめている。

「どういうことだ?」

「ザイザルでボクとナーミ、そしてフィオナさんが囮役やったのは覚えてるよね。
その時、フィオナさんは隠密魔法を使ってたんだけど……一回だけ『消えた』んだよ。そして一瞬で敵を倒した。
多分、その女の人もそれに近いことができるんだと思う。隠密魔法の使い手自体多くないはずだけど、その水準の力量がある人は、もっと少ないと思う」

「だが、フィオナは長髪だ。その女とは特徴が違う。それに、私たち相手にそうする理由はないはずだ。
……確かに信頼できるかと言えば微妙だが、それでもケインや統領府と繋がっているとは考えにくいが」

ダナが考え込んでいる。私は男たちに改めて向き合った。

「その後、その女を見たか?」

「いや、見てないよ。確かに変な女だったけど、僕らには関係ないし、ねえ」

「分かった、ありがとう」

私は礼代わりに銀貨1枚を置いた。

時間はまだある。残り二人のうちどちらかには話が訊けそうだが。

1 鋭い目付きの女
2 温厚そうな初老の男

「すみません、ちょっと宜しいですか?」

私は初老の男に話し掛けた。

70-魅力(20)×3=10以上で成功、70以上で追加イベント

87…成功、追加イベント

「……話は聞こえていましたよ。その女性の件ですね」

男は穏やかに言った。

「声が大きすぎましたか……。何かご存知なのですか?」

01~60 いえ、詳しくは。ただ、一昨日から姿を見せた方ですね。
61~80 いえ、詳しくは。ただ、昨日見たときは中年の男が側にいました。
81~90 それなりには。
91~99 ???????

フィオナじゃなくてフローラじゃないん?

「それなりには。私はテルモンから来たのですが、彼女はそこで何度か目にしたことがあります。向こうでは、ちょっとした有名人ですよ。……通称『仮面のマーリン』」

「『仮面のマーリン』……どういう意味ですか?」

男は少し真剣な顔になり、声を潜めた。

「由来は二つあります。一つは、いつも仮面のように無表情なこと。彼女が泣いたり笑ったりしたのを見た人は、誰もいないそうです。
もう一つは……信じがたいので一種の都市伝説扱いになっているのですが……変わってないんですよ、数十年前、あるいはもっと前から顔が」

「何ですって!?」

私は思わず声をあげた。不老の人間など、いるはずがない。……「一族」と、それに極めて近い近親者以外には。

「まあ爺の戯れ言、ですよ。ただ、私が若い頃に見かけたのと、同じ顔なのは確かです。同一人物なのか、それは分かりませんが……。
それに、アングヴィラで彼女に会うなど、思いもしなかった。年甲斐もなく、驚きで大声をあげそうになりましたからね」

「彼女は冒険者なのですか?」

「どうなのでしょう。統領府の人物とも、そうでないとも言われています。一つ言えるのは、『凄腕』である、ということですね」

マリーンという女、何者だろうか?あまりに情報が少ないが、暗殺者であるとすればかなり厄介だ。

※95以上で追加イベント

>>562
失礼しました、フローラに脳内変換してください。

※追加イベントなし

「ありがとうございます。大変助かりました」

「いえいえ、私も翼人を見たのは20年ぶりですよ。昔は少数ながら少しはいたものですが……。一教徒として、懐かしくなってしまいました」

どうも男はユングヴィの信者であったらしい。

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

私はギルドハウスの時計を見た。……まだわずかに時間はある、が。

「そろそろ行った方がいいかもね。それに……今の話が本当なら、長居は危険だと思う」

ダナが深刻そうに言った。

1 残り一人に話しかける
2 宿屋に行く
3 ミドルたちと合流する

安価下3多数決、考察必要

「そうだな。ミドルたちと合流し、早く街を出よう。モリブスに行けば、仮にその女が私たちを狙っていてもまくことになるだろうしな」

##########

集合場所に着いた。……

01~20 ミドルたちはまだいない。
21~40 ミドルが、少し疲れた表情をしている。
41~94 ミドルたちは既に集合場所にいた。
95~99 ???????

一族関係者って結構いるのね

ミドルたちは既に集合場所にいた。

「あ、ちょうど良かった。シデさん、行きましょうか」

ミドルは随分晴れやかな顔だ。ライラもジュリアも上機嫌だ。

「ああ。……その分だと、上手くいったようだな」

「ええ。『あんたには勿体なさ過ぎる娘さんたちだ』と叔母に言われました。もっと優柔不断だのなんだのなじられるかと思ってましたが……」

「うん、『ミドルのそういうところは諦めてるから』って言われてたよね。叔母さん、さすがによく見てるわ」

ライラが笑った。

「でも、受け入れてくれて良かったですよ。次来る時は、報告の時だね」

ジュリアの呼び掛けに、ミドルは力強く頷いた。

「……それと、後で話したいことがある。割と重要だが、ここではやや危険だ。歩きながら話そう」

ミドルたちの表情が引き締まった。大体の見当は付いたらしい。

「そうだね。じゃあ、行こう」

ダナが促した。次にアングヴィラを訪れる時ぐらいは、ゆっくりできたらいいのだが。なかなか平穏の時は来ないらしい。

※ミドルに対するライラ好感度 コンマ下一桁×2上昇
※ミドルに対するジュリア好感度 コンマ下一桁上昇
(「研究所」でミドルがライラを庇った分の処理含む)

ミドルへのジュリア好感度 227
ミドルへのライラ好感度 199

今日はここまで。

>>575
元々歴史的にはそこそこいます。
……ただ、今回は少しイレギュラーです。種明かしは近いうちに。

再開します。

ペラまでの道中は3日。最初の一泊はプルークという宿場町、その次は野宿になる。ペラに着くのは、順調ならば3日目の夕方前か。
プルークでペラの現状についての情報が得られればいいが。

「……にしても、また狙われてるのか。嫌だなー」

アングヴィラを出てしばらくして、ライラがうんざりした様子で言った。そう言えば、この所誰かに襲われる恐れを抱えての旅が続いている。最初は帝国、その次はザッシュ。エリック一派と来て、今もマリーンという女が狙っているかもしれないらしい。全く、難儀なことだ。

私は後ろを振り返った。

30以下で追加イベント、95以上で別の追加イベント

※追加イベントなし

後ろを振り返ったが、何の気配もしない。後をつけてこられているかと思ったが。

「とにかく用心は必要だね。相手が誰か分からないけど、『一族』関連ならかなり厄介そうだし」

「違いない。前のように、寝る時も交代で見張り役が必要だろうな」

私たちはプルークに急いだ。

##########

夕方ごろ、プルークに着いた……

15以下で追加イベント

※追加イベントなし

集落は一見、平穏に見える。宿屋を取ると、主人に聞いた。

「最近、この辺りで妙なことはなかったか?知っているとは思うが、ペラを滅ぼしたドラゴンが目撃されている、とか」

01~15 まさにそのことで頼みがある。
16~40 ドラゴンか……そういや最近、妙な連中がここにも現れてね。
41~70 ドラゴンか……たまにだが、この辺りでも見かけるらしいな。
71~99 いや、特に。

主人は首を振って言った。

「いやあ、特にはないねえ。ペラが数ヵ月前にドラゴンによって滅ぼされたのは知っているけど。
俺らも最初はビクビクしたものさ。次はプルークだ、ってね。ところが、それ以来ドラゴンの行方はぱったりだ。……どういうことなのかね?まあ、平穏ならそれでいいが」

「どういうことでしょうか?ドラゴンは、ペラにいない?」

ミドルが眉を潜めた。

「どうだろうか、別の場所に行ったにしては、目撃情報がなさすぎる。……他の所で見かけたということもない、そうだな」

20以上でイベント続行

※イベント続行

「ああ、商売上色々噂は聞くが、ドラゴンがらみは一切聞かない。……本当にペラがドラゴンに襲われたのか、不思議なぐらいだ」

主人の言葉を聞いたミドルが、彼をギッと睨み付けた。ライラとジュリアが抑えようとしている。
主人は一歩たじろいだが、私が「彼は生き残りなんです」と話すと素直に謝った。

「……すまんな、別に疑ったわけじゃねえんだが。まあとにかく、ドラゴンは見かけてない。期待に添えず、悪かったな」

……既に誰かに討伐されたのだろうか?それとも自然死?

「アンバライトを撒いたのは、ザッシュだったな」

ジュリアが頷いた。

「ええ。僕が作った出来損ないのを、彼が持ち出した。『死の行商人』との絡みもありますし、何かの狙いがありそうですけど……」

そうだ。そもそもなぜ、ザッシュはアンバライトを撒いたのか?
集落を滅ぼす意味も、よく分からない。まだ分からないことが多すぎる。

1 ランダムに電話する(高確率)
2 コーウィンに電話する(低確率)
3 主人に金髪の女が泊まったか聞く
4 主人にテルモン方面の情報を聞く
5 主人にペラ周辺のその他の噂を聞く

安価下5多数決、考察必要

再開します。

「それなら、ペラ周辺で他の噂はないか?ドラゴンに関係なくてもいい」

主人は顎に手をやり考えこんでいる。

01~33 そう言えば、たまにテルモンから人が来ていると聞いたな。
34~66 いや、それもない。
66~99 そう言えば、人が暮らし始めた、と聞いたな。……

「そう言えば、たまにテルモンから人が来ていると聞いたな。詳しくは知らないが、ペラ方面に行った奴がいたというが」

「どんな奴だ?」

「そこまでは知らねえよ。まあ、話半分で聞いてくれ」

これはどうも「現れなかった」ではなく「意図的に現せなかった」のようだ。とすると……存外事態は深刻かもしれない。

私たちは男部屋に集まった。今後の方針について、だ。

「これはどうも、ケインか統領府かが関わっているみたいだね」

「ああ。『死の行商人』はケイン一派のようだが、互いが繋がっている以上一体と考えた方がいい。
ドラゴンは、奴らの手の内にある。どういう状態でかは知らないが、何かのために使われている可能性が高いな」

ミドルはさっきから押し黙ったままだ。怒りを必死でこらえているように見える。

「でも何のために?ドラゴンはどこまで行ってもドラゴンでしょ?
成長させたとしてもエルダードラゴンだろうし……まあ十分すぎるほど脅威だけど」

ライラはちらりとミドルを気にして言った。

「そう、意図が分からない。……ジュリアは、何か知ってるか?」

ジュリアたち帝国の残党は、アンバライトでドラゴンを召喚し地上を荒らす作戦を立てていたことがある。
ドラゴンの生態についても、多少は知っているはずだが……。

75-ジュリア知力(13)=62以上で成功

55…失敗だが……

「ごめんなさい、それについては僕は知らないんです。ただ、父さんかネモなら知っているかもしれない。
……実は少し、『使われなかった作戦』があると聞いてます。それかもしれない」

ジュリアは電話を取り出した。……

40以上でネモ、75以上でジュリアンが出る

『閣下……ジュリア様ではないですか?今どちらに?』

かけた先はネモのようだ。そう言えば、彼女は無断でモリブスを出たのだった。ネモも心配しているだろう。

『ああ、心配ないよ。あと3日で戻る。それに、父さんからも連絡があっただろう?ミドルたちと、しばらく行動を共にするよ』

『……そ、そうですか……ジュリアン様も、しばらくやりたいようにさせてやれ、と言っておられましたし……あまり無理をなさいますな』

『そこは心配は要らないよ。……で、もういいと思うんだけど。アンバライトとドラゴンを使った地上撹乱作戦。あれには没になった別の案があるのだろう?それを教えてくれないか」

75-魅力(14)×2=47以上で成功

86…成功

『あ、あの案ですか?しかし……』

「ザッシュたちがそっちを使おうとしている可能性がある。……かなり危険なんでしょ?だから使わなかった」

「電話」の向こうから、大きな溜め息が聞こえた。

『危険なのと、技術的に無理だから使わなかったのですが、ね……。禁呪法を使うのですが制御が難しく、何より被害が甚大になる可能性があった。
だがケインなら、多分出来るのでしょう。だからそっちを取った』

「だからそれは何だ、と聞いているんだ。教えてよ」

『ドラゴンを、人にするのですよ。自然界にはほぼ存在しない、超常の存在『竜人』。
魔族をも上回る魔力と膂力を持つ、と聞いています。……そうか、これが真の『切り札』……!!』

私たちは一瞬でその意味を察した。「竜人」を素に魔力が効かないような改造を施し、そこに達人の意識を移植すれば……ブランドをも倒せる凶悪な戦士の誕生、というわけか!

「……それは簡単にできるものではない、よね?」

『ええ。できないです。少なくとも、私では不可能だった。
ですが、ケインなら……事態は一刻を争いますな。改めて訊きます、今どこに?』

「ペラに向かう途上、プルークの宿場町だよ……来るのかい?」

80以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントなし

『いえ、今少し動けません。……領事府が締め付けを強め始めたのに対応するのが優先です。……そちらに行きたいのは山々ですが』

「そうか……僕らは今からペラに向かうよ。大丈夫だ、父様から神器ももらった。何とかなると思う」

『そうですか……御武運を』

「すぐにそっちに行くよ。待っていてくれ」

会話が終わると、ジュリアは一息ついた。

「モリブスの方も事態は緊迫してるみたいです。両方、何とかしないとですね」

私たちは頷いた。……これは、ただのドラゴン退治にはなりそうもない。

一旦休憩。

再開します。

※10以下で追加イベント

どうでもいいけど敵からの攻撃のダメージ判定の55以上のゾロ目はファンブルとして扱うんだろうか

※追加イベントなし、98がクリティカル扱いのため、今後の追跡判定はなし

何事もなく夜が明けた。ペラに急がねば。
私たちはやや早歩きで先に進んだ。確かに、すれ違う商人や冒険者からは異常が見受けられない。

「どうも、前の『研究所』みたいのがありそうだね。そこに隔離されているのかも」

「あり得ますね。……場所に心当たりがあります。まずそこに行きましょう」

ダナの言葉に、ミドルが反応した。建物を作らずとも、研究できる場所があるらしい。

※05以下で追加イベント

>>618
攻撃ダメージでのゾロ目は常にファンブルです。11だろうが99だろうが、容赦なくダメージは2倍です。
00偶数のみ、強カウンターがありますが。今までほとんどなかったのは、本当にたまたまでしかありません。

※追加イベントなし、ゾロ目のため途中イベント省略

ペラまでは何事もなく過ぎていった。本当に何かがあるとは、到底思えないほどだった。

そして、アングヴィラを出て3日目の午後。私たちは、ペラに着いた。

そこにあったのは、焼け落ちて炭になった家々の残骸。それも数ヵ月の間で大分腐り落ち、そこに集落があったと見なせるものはほとんどなくなっていた。

「酷い……本当に何もなくなってる……」

「ジュリア、早く先に進もう。場所はこっちだ」

ミドルは、近くにある小高い山を指差した。

「前に少し、話したことがあるかもしれないですが……ここに洞穴があるんです。
あまり深くはないですけど、ヒカリゴケがあるから入りやすいのは確かです。多分、いや間違いなくここにいます」

私たちはそこに向かった。洞穴の入り口は、ざっくり3ミドほど。小型のドラゴンなら、入れるかもしれない大きさだ。
私たちは、音を立てないようゆっくり進んだ。……

01~25 人の気配がする。……気付かれた?
26~65 人の気配がする。……まだ気付かれていないか。
65~94 人の気配はない。……辺りは静まり返っている。
95~99 ???????

人の気配はない。……辺りは静まり返っている。

「どういうことだろう?『研究所』はないのかな?」

ダナが訝しげにそう言った時、目の前に銀色の扉が見えた。……当然、鍵がかかっている。しかし錠前はない。そもそも、扉の取っ手もない。

「せっかくなので、扉壊すのを選んじゃいますか?」

ミドルが言う。しかし、これをどうやって壊す?

1 シデが殴る
2 ミドルがクリムゾンを使う
3 別に開ける方法を考える

安価下3多数決、考察不要

「んー、確かこうして……と」

私が何か言おうとした時、ミドルがクリムゾンに魔力をため始めた。
ミドルは慎重派のはずだが、まさかこの武器は性格まで少し変えるのか?

扉ダメージ
(コンマ下一桁×6+知力(23)×6+60)×4

※不意討ち扱い

ダメージ 816
扉HP 1000-816=184

ドゴオンという爆音と共に、魔力弾は放たれた。……扉は大きく凹んだが、まだ開いてはいない。

「ううん、ダメでしたね。行けると思いましたが」

ミドルが肩を落とした。……それにしても、凄まじいまでの威力だ。

「もう一度撃てばいいのでは?」

「それもそうなんですけどね……」

ミドルが洞穴の天井を見上げた。岩にヒビが入っている。落盤の可能性がありそうで、これ以上の刺激は難しかろう。

※70以上で追加イベント

※追加イベント

その時、扉の向こうから誰か来る気配がする。それは扉の前で止まり、バリバリバリという音とともにそれを引き裂いた。

「……やっと出られた」

そこにいたのは……

01~20 赤い髪の男だ。
21~40 赤い髪の女性だ。
41~99 赤い髪の子供だ。

そこにいたのは、赤い髪の子供だ。……幼女、と言っていいかもしれない。

「お兄ちゃんたち誰?」

私たちは顔を見合わせた。まさか、この子が??

1 冒険者と名乗る
2 正直に話す
3 君を助けに来たと話す

安価下5多数決、考察必要

1は「道に迷った冒険者」という意味になります。

「私たちは冒険者だ。道に迷ったら、ここに来てしまった」

幼女は「ふうん」と一言漏らした。……

魅力判定

01~09 「うそだね」。(70-魅力(20)×3に失敗)
10~29 「本当に?」(70-魅力(20)×2に失敗)
30~49 「しんじられないなあ」(70-魅力(20)に失敗)
50~69 「そうなんだー」(判定成功)
70~99 「そうなの?こまってたんだー」(判定成功、ボーナス)

「本当に?」

彼女は疑わしげな目で見ている。

「ただのぼうけん者が、こんなどうくつまで来る?それにこれ。あたちがどんなにやっても開けられなかったとびらを、たった一ぱつであなを開けそうになるなんて。おかしいよねふつう」

小さいが、随分と頭は回る。竜人は知能も人より上なのか?

1 正直に言う。
2 助けに来たと話す

安価下3多数決、考察必要

3に「攻撃する」を追加。なお、ミドル以外の好感度が下がります。

安価下5に変更。

「やはり、嘘はよくないな」

私は首を振って正直に話すことにした。
ペラのレッドドラゴンにペラが滅ぼされたこと、その生き残りがミドルであること。
ドラゴンを使って何者かが研究をしようとしていること……そして。

「禁呪法を使って、産み出されたのが君だ、と思っている」

幼女は黙った。……

01~20 「なら、お兄ちゃんたち敵だね」
21~50 「ころすつもり?」
51~70 「ころされたくはないかなあ」
71~99 「ごめんなさい」

「……なら、お兄ちゃんたち敵だね。あたち、人をもっところせるために作られたんだから!!」

獰猛な笑みを浮かべて、幼女が飛びかかってきた!

40以下で不意討ち回避

以上の間違いです。

先制判定
70以上で先制

※幼女先制

彼女は右手から巨大な爪を生み出した。
それを前衛の私とダナに振るう!

70-器用さ(19)×2=32以上で回避(コンマ下、シデ)
75-器用さ(23)×2=29以上で回避(コンマ下2、ダナ)

※両方とも回避、ダナに必中カウンター発生

私とダナは、間一髪それを避けた。ダナは避け際に剣を抜いている。

「ごめん、でも敵なら容赦しないっ!」

ダナは稲妻を纏った剣を、攻撃の勢いで大きく体勢が崩れた彼女に恐ろしい勢いで振るった。

ダメージ
コンマ下一桁×5+筋力(18)×5+知力×5
コンマ下2一桁×5+筋力(18)×5+知力×5
コンマ下3一桁×5+筋力(18)×5+知力×5
コンマ下4一桁×5+筋力(18)×5+知力×5
コンマ下5一桁×5+筋力(18)×5+知力×5

知力は18です。年のため。

ダメージ 1040
幼女残りHP 2000-1040=960

気絶判定 75以上で気絶

00のため遇奇判定

奇数…11の分の連撃判定が消え、体力500回復
偶数…戦闘終了、その後展開にボーナスあり

偶奇ですね。どうも誤字が多く、すみません。

※戦闘終了、ボーナス内容はのちほど

超高速の5連撃の直撃を受けた幼女は、血を迸らせて倒れた。

「あっけなかったね……これが、神器の力、か」

ダナが剣を鞘に収めて言った。幼女にはまだ息がある。どうするか?

1 とどめを刺す
2 縄でがんじがらめにしておく

安価下3多数決、考察不要

今日はここまで。

……尋問できるのか、そしてミドル君は暴走しないのか。

少し再開します。

「縄はあるか?できるだけ欲しい。今から、こいつを縛る」

ミドルが血相を変えた。クリムゾンの標準は、彼女に合わせられている。

「せっかくだから生かしておくとでも言うんですか?こいつは、姿形は変わっても人を殺す怪物ですよ?情けをかけるなど……」

「話は最後まで聞け。……こいつが何者か、ちゃんと知ってからでも遅くはないだろう?
何より、他に同じようなのがいたら厄介だ。内部を調べるのは、悪くないと思うが?」

ミドルは銃を降ろした。

「いいでしょう、待ちます。……ですが、必ず殺させてください。そこは譲れない」

縄でがんじがらめになった幼女の傷はみるみるうちに塞がっていく。……驚異的な治癒能力だ。
……やがて彼女は目を覚ました。

「……ん……」

「目覚めたか。変な気は起こすなよ。即座に消す」

ミドルがクリムゾンを彼女に向けた。

01~15 彼女はにやりと笑った。
16~60 彼女は不敵に笑った。
61~90 彼女は表情を変えない。
91~94 彼女は下を向いた。
95~99 彼女は年相応の笑顔を見せた。

彼女は不敵に笑った。

「それ、おどしのつもり?あたちを殺せると?」

「ああ。力量差が分からないほど、愚かではないと思っていたがな」

「……それもそうか。でも、殺すならさっさとしてよ。生きていてもつまんないだけだから」

投げやりな表情で、彼女は言った。

「……一応確認しておく。お前は、ペラを襲ったレッドドラゴンだな?」

01~30 そうだよ。
31~85 そうらしいね。
86~99 よく覚えてない。

「そうらしいね。あたちはそこから作られた、って聞いた。もうどうでもいいんだけど」

「……ではドラゴンだった時の記憶は」

「ないよ。でも、人間は敵だって聞いたし、殺すの大すきだし。もうちょっとすれば、もっと強くなってたくさん殺せたのに」

もうちょっとすれば?どういうことだ。

70-賢さ(21)×2=28以上で成功、49以上で追加情報

一旦休憩。

66…成功、クリティカル

「……まだ調整途上、そうだな」

彼女は見た目上あまりに幼い。戦闘力は既にある程度あるが、ダナ一人に即座に斬り伏せられる辺り「切り札」としての肉体能力がないのは明白だった。

「ヒトの体になってまだ1ヶ月も経ってないのに。けんきゅう者……キリーって言ってたっけ……のやつ、1週間も来ないんだもん。お腹すいてしょうがないよ」

なるほど。人がいないのはそういうことか。とすれば、キリーが死んだ今、彼女が成長することはない。

「キリーは私が殺した。……それと、君の今の精神。おそらくレッドドラゴンのものを基に構築されたものだろうが、上書きされるはずだったようだな。それは知らないのか」

01~10 うわあああああ
11~25 うそ、だ
26~50 知らない、よ
51~80 そうか、だから来なかったのか
81~94 ふざけるなああ
95~99 ??????

「うわあああああ!!!」

私の言葉を聞くや否や、幼女が暴れだした。パニックを引き起こしたのは、キリーの死か、それとも上書きの件か。
しかし、ミシミシと縄がきしむ。引きちぎられるのも、時間の問題だ。

私は……

1 拳を叩き込んだ。
2 ミドルに向けて頷いた。
3 「落ち着け!」と叫び、平手打ちした。

安価下3多数決、考察必要

再開します。

……私は、ミドルに向けて頷いた。どうあっても、この子が人間の側に立つことはない。
ならば、望み通り一思いに命を断つ方がいい。不条理に本来あるべき身体でないものを持たされた生命に対する、せめてもの情けだ。

80-ミドル賢さ(12)×6=08以上で成功

22…成功、クリティカル

ミドルは目を一瞬瞑った。彼が目を開けた時、そこには一筋の涙が流れていた。

「お前も、被害者だったんだね……おやすみ」

クリムゾンから轟音と共に閃光が放たれる。彼女がいた場所は大きく凹み、生命の痕跡は跡形もなく消えていた。

「……ミドル、大丈夫か」

「……復讐って虚しいと言いますけど、本当ですね。哀しみしか、感じない」

彼は俯いた。それが素直に憎める存在なら、どんなに良かっただろう。
姿形を変えられ、精神すら変えられ、怒りと絶望の淵にある者を無慈悲に殺さねばならないとは。
崩れ落ちるミドルを、私は抱き止めた。言葉にならない嗚咽が、洞窟に響く。

「……討たねばな。本当の仇を。彼女の魂の安らぎのためにも」

「……ううっ、うぐっ、わ"がっでます、わがっでます……でも"、じばらぐ……」

私も、他の皆も気付けば泣いていた。理不尽な生に翻弄された、一匹のドラゴンにせめてもの安らぎを。もし来世があるなら、その時は穏やかな子供に生まれ変わるよう願うしかなかった。

########

どのぐらいそうしていただろうか。ミドルは泣き止み、「もう、大丈夫です。覚悟は決めましたから」と前を向いた。目には強い光が宿っている。

「本当に、大丈夫?」

「ああ、もう平気だよ。ありがとう。……この先、何があるか調べませんか。何か手掛かりがある気がするんです」

彼はジュリアに微笑み、立ち上がった。そこには少年特有の甘さは、最早ない。一人の男が、そこにいた。

「そうだな。誰か来る気配もない。少し調べて、モリブスに向かおう」

私たちは扉の向こうに足を踏み入れた。巨大なガラス瓶が、いくつか並んでいる。不可思議な機械もあるが、扱い方は分かるはずもない。ただ静かに、鈍い光を放つだけだ。
奥に進むと、やがて一つの扉の前に着いた。入り口同様、開け方が分からない鍵で封じられている。

「せっかくだから、僕に任せて下さい」

ミドルがクリムゾンを構える。放たれた閃光は、果たして扉に丸い空白を開けた。

そこには……

01~33 一体の、人間だった何かの残骸が、ガラス瓶の中の液体に浮かんでいた。
34~66 ガラス瓶の中の液体に、人が浮かんでいた。何かに繋がれている。
67~99 ガラス瓶の中の液体に、男性が浮かんでいた。何かに繋がれている。……時折動いている。

そこには、人間だった何かの残骸が、ガラス瓶の液体に浮かんでいた。……私は思わず、目を背けた。

「酷い……何故こんなことを」

ダナも口を覆う。

75-ジュリア知力(13)×2=49以上で成功

15…失敗

ジュリアも首を振った。ただただ、不快でしかない。……ドラゴンの件といい、人の道にもとる研究がここで行われていたのだけは確かだ。

「……ここを破壊して出よう。岩盤は、崩落しかけていたな」

「ええ。入口に一発撃てば、この洞穴にはもう入れなくなるはずです」

ミドルが頷いた。長居は無用だ。

※60以上でアイテム発見

※アイテム発見なし

私たちは洞穴を出て、ミドルがクリムゾンで穴を塞いだ。地鳴りが収まると、ミドルはどこからか花を持ってきた。土筆のような花だが、少し違う。

「『ツルボ』といいます。……花言葉は『冥福を祈る』、です。……行きましょう」

私は頷き、簡易ゲートの突起を押した。

※大ミッション「レッドドラゴンを倒せ!」が達成されました。

本編ここまで。以下ステータス上昇判定です。
なお、ミドル生存のため、ボーナスが1p付きます。また、途中のゾロ目により、好感度アップが一部優遇されます。

少し休んでから再開します。

ステータス上昇判定前に、反省の弁を。

・クリムゾンを扉に放った際、魔道具修正の×1.5をやり忘れてました。
不意討ち修正の×2と合わせると、確定不意討ち時に×6という馬鹿げた値になります。ゾロ目なら×12です。
さすがにこれはやり過ぎなので、不意討ち修正を削ります。どちらにせよ、扉は開かないですが。

・ダナの線斬りが強すぎました。まあクリティカルで必中になったのは仕方ないのですが、魔法剣のように使用制限つけるべきか検討します。3回までならまあ、何とか…?
魔法剣は戦闘1回で1回のみです。実質倍ダメージなので、線斬りが必中だと10倍ダメージ……酷い。
なお、ここでもクリティカルのダメージを入れ忘れてます。まあ、結果は同じなのでいいですが、気を付けます。

以下、成長判定です。シデからやります。

HP上昇=コンマ下÷4(四捨五入)
ただし、10未満は再判定

HP 168+130=298

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 4ポイント
34~66 5ポイント
67~99 6ポイント

4ポイントの上昇です。前回からの持ち越し1ポイントと合わせ5ポイントが成長に使えます。

さて、5ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(賢さは3ポイント、知力と耐久力、魅力は2ポイント必要)
内訳含め書いてください。

安価下

器用さ 10+11(21)

あとはランダムになります。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(2p)
33~48 器用さ(2p)
49~64 賢さ(3p)
65~80 耐久力(2p)
81~96 魅力(2p)
97~00 自由割り振り

賢さ 18+4(22)

※刹活孔を習得しました。
確定した戦闘前に使えば筋力と器用さ、耐久力が+3されます。ただし、戦闘終了後しばらくは-3されます。
また、敵に使うこともできます。朦朧としている相手に、次回の朦朧ターンと引き換えに確定3倍ダメージが入ります。ゾロ目なら12倍ダメージです。
使用の際は、ダメージ判定の際にその旨を書いてください。

ステータスまとめです。なお、微調整しました。

シデ(持ち越し1p)

HP 168+130(298)
筋力 9+12(21)
知力 10+4(14)
器用さ 10+11(21)
賢さ 18+4(22)
耐久力 10+2(12)
魅力 12+8(20)

ダメージ修整 85
ダメージ軽減 130
コンマ修正 30
(95以上クリティカル)

コピペミスです。

賢さ 18+4(22)

※刹活孔を習得しました。
確定した戦闘前に使えば筋力と器用さ、耐久力が+3されます。ただし、戦闘終了後しばらくは-3されます。
また、敵に使うこともできます。朦朧としている相手に、次回の朦朧ターンと引き換えに確定3倍ダメージが入ります。ゾロ目なら12倍ダメージです。
使用の際は、ダメージ判定の際にその旨を書いてください。

シデ

HP 168+130(298)
筋力 9+12(21)
知力 10+4(14)
器用さ 10+11(21)
賢さ 18+4(22)
耐久力 10+2(12)
魅力 12+8(20)

ダメージ修整 85
ダメージ軽減 130
コンマ修正 30
(95以上クリティカル)

ダナです。

HP上昇=コンマ下÷4(四捨五入)
ただし、10未満は再判定

再判定です。

HP 214+50(264)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 4ポイント
34~66 5ポイント
67~99 6ポイント

4ポイントの上昇です。前回からの持ち越し1ポイントと合わせ5ポイントが成長に使えます。

さて、5ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(器用さは4ポイント、魅力は3ポイント、その他は2ポイント必要。器用さは選択不可)
内訳含め書いてください。

安価下

全部ストックってのはできる?

>>756
できます。一応安価踏んだ対象者なので聞きますが、その場合ランダム判定も飛ばしますか?

おk

>>759
了解です。

コンマ下一桁好感度上昇

ダナ(持ち越し5p)

HP 214+50(264)
筋力 14+4(18)
知力 14+4(18)
器用さ 19+4(23)
賢さ 12+2(14)
耐久力 13+3(16)
魅力 15+5(20)

好感度 277

ダメージ修整 40
ダメージ軽減 60
コンマ修正 25
(90以上がクリティカル)

ミドル以降は明日に回します。


ストックができるなら任意の成長部分を全部ランダムにまわすことも可能ですか?

1、2ポイントならともかく全ポイントを持ち越すことや全部ランダム成長にすることって攻略の面で意味あるの?

>>764
できます。意味があるか不明ですが。

>>765
全ポイント持ち越しは意味ありますね。767さんの言う通り、20に上げるならあり得ると思います。

20のボーナスですが、戦闘中1回のみの奥義的な何かになるかと思います。
一応こんな感じかなというのがありますが、これと組み合わせると線斬りが強くなりすぎるので思案してます。

再開します。

ミドルです。

HP上昇=コンマ下÷4(四捨五入)
ただし、10未満は再判定

HP 157+80(237)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 6ポイント
34~66 7ポイント
67~99 8ポイント

7ポイントの上昇です。前回からの持ち越し1ポイントと合わせ8ポイントが成長に使えます。

さて、8ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(知力は3ポイント、賢さは2ポイント必要)
内訳含め書いてください。

安価下

知力 16+8(24)

あとはランダムになります。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(3p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ(2p)
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

筋力 9+5(14)

2回目

01~16 筋力
17~32 知力(3p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ(2p)
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

耐久力 9+7(16)

3回目

01~16 筋力
17~32 知力(3p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ(2p)
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

知力 17+8(25)

好感度
コンマ下一桁×4上昇

間違いがあったので反映。こちらが正しいステータスです。

ミドル

HP 157+80(237)
筋力 9+3(12)
知力 17+8(25)
器用さ 9+7(16)
賢さ 10+2(12)
耐久力 9+7(16)
魅力 6+4(10)
好感度 118

ダメージ修整 60
ダメージ軽減 50
コンマ修正 20

ライラです。

HP上昇=コンマ下÷4(四捨五入)
ただし、10未満は再判定

HP 187+55(242)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 4ポイント
34~66 5ポイント
67~99 6ポイント

ゾロ目のため6ポイントの上昇になります。前回からの持ち越し1ポイントと合わせ7ポイントが成長に使えます。

さて、7ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(知力は3ポイント必要)
内訳含め書いてください。

安価下

知力 17+6(23)

あとはランダムになります。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(3p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

耐久力 10+8(18)

2回目

01~16 筋力
17~32 知力(3p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力(2p)
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

魅力 10

3回目

01~16 筋力
17~32 振りなおし
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力(2p)
81~96 魅力(2p)
97~00 自由割り振り

筋力 5+2(7)

残り1pですが持ち越しますか?

好感度
コンマ下一桁×2上昇

ライラ(持ち越し1p)

HP 166+55(221)
筋力 5+2(7)
知力 17+6(23)
器用さ 8+6(14)
賢さ 7+4(11)
耐久力 10+8(18)
魅力 10
好感度 89

ダメージ修整 魔法70、打撃50
ダメージ軽減 60
コンマ修正 20

ジュリアは昼に回します。

ジュリアです。

HP上昇=コンマ下÷4(四捨五入)
ただし、10未満は再判定

HP 211+105(316)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 4ポイント
34~66 5ポイント
67~99 6ポイント

4ポイントの上昇です。

さて、4ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(知力と賢さ以外は2ポイント必要)
内訳含め書いてください。

安価下

知力 10+4(14)
賢さ 10+7(17)

残り2pです。持ち越しますか?

好感度
コンマ下一桁×2上昇

ジュリア(持ち越し2p)

HP 205+105(316)
筋力 11+9(20)
知力 10+4(14)
器用さ 12+9(21)
賢さ 10+7(17)
耐久力 12+4(16)
魅力 10+4(14)
好感度 99

ダメージ修正 70、近距離40
ダメージ軽減 70
コンマ修正 25

本編は夜。

では、本編再開します。

空間の歪みを抜け、モリブスの入口に着いた。街は、見た目上は10日前と大して変わらない。
空は夕暮れで茜色に染まっていた。少し動ける余地はある、が。

1 領事府に行く
2 教団支部に行く
3 ギルドハウスに行く
4 ジャックの所に行く
5 ネモに電話する
6 サーリャの家に行く
7 宿屋に行く

安価下7多数決、考察必要

上げます。

「教団の支部に行こう。……領事府の動向を探るなら、ブレイズに聞くのが早そうだ」

「……そういや、ジェイクさんを通じて見れているんだっけね。行ってみようか」

ダナの言葉に、私は頷いた。……それに、マリーンというフローラに似た力を持つらしい女も気になる。何か関係があるのだろうか。

##########

支部に着いて、受付に「レイズ倪下はいないか」と聞いた。……

01~30 今留守です。戻られないかと。
31~60 今留守です。戻られるかもしれないですが。
61~80 今いらっしゃいます。
81~94 今いらっしゃいます。奥方もご一緒だそうですが。
95~99 来客対応してます。……随分と逞しい方でしたが。

「今留守です。今日は戻らない、と仰ってましたが」

「そうですか、改めます。……奥方も不在ですか」

※85以上で追加イベント

※追加イベントなし

「ええ、奥方も見えません。そもそも、滅多にいませんが」

私は溜め息をついた。出直すしかなさそうだ。

「とりあえず、お腹すいたから御飯でも食べる?今から情報収集は、疲れそうだし」

ダナの言う通りだ。ここは……

1 ギルドハウスに行く
2 宿屋に行く
3 裏通りのカリー店に行く
4 領事府前の高級店に行く

安価下5多数決、考察必要

上げます。

「なら、前に行ったカリーの店に行こう。安く、さっくり食べるにはいい店だ。……あまり騒ぎたい気分でもないしな」

ミドルが無言で首を縦に振った。理由はどうあれ、見た目上は子供を殺めてしまったのだ。重苦しい空気にならない方がおかしい。

私たちはカリー店に向かった。この前はガラガラだったが……

01~20 それなりに繁盛している。……だが、客層は悪い。明らかに堅気でないのが数人。
21~40 やはり人がほとんどいない。
41~60 そこそこ賑わっていた。地元の人が食を楽しんでいる。
61~80 かなりの賑わいだ。……見たことがある人物がいる。
81~94 かなりの賑わいだ。……見たことがある人物が複数いる。
95~98 ???
99   ???????

カリー店はそれなりに繁盛していた。……だが、明らかに堅気でないのが何人かいる。
彼らは、私たちの姿を確認すると何やら慌ただしく動きはじめた。

「これって、まさか」

「……ああ。何やら、手配書のようなものが出回っているのかもしれない」

厄介なことになっているようだ。テルモンからの直接の指令か。領事府を通してというのはやや考えにくかった。
さて、どうするべきだろう?

1 様子見する
2 高圧的に話しかける
3 丁寧に話しかける

安価下3多数決、考察必要

とりあえずここまで。明日朝の選択から再開します。

再開します。

「ちょっと宜しいですか」

私は男たちに丁寧に話しかけた。荒事にするのは面倒だ。なるべく穏便に済ませ、私たちがここにいるという情報を封じた方が良さそうだった。

70-魅力(20)×3=10以上で成功、70以上で追加イベント

62…成功

「ど、どうかしたのかい」

男は顔に動揺を隠しきれない。他の男も、どこか落ち着かない様子だ。

「私たちを見てから様子がおかしいですが、何か粗相をしましたか?」

「い、いやなあ?翼人なんて珍しいからよ、ちょっと見ちまっただけだ」

「そうですか、私はてっきり手配書でも回っているのかと」

男たちに緊張が走った。……

70-魅力(20)×2=30以上で成功、70以上で追加イベント

※追加イベントあり

男の一人が溜め息をついた。

「……そうだよ。あんたら、統領府と領事府の連名で賞金かけられてるぜ。相当な多額のな。
情報だけでもかなり貰えるからやったぜと思ったが……あんた見て気が変わったぜ。……多分、あんた一人で俺たちを皆殺しにできるだろう?
俺はやくざな稼業してるし、凄腕でもなんでもねえ。だが、弱いから相手の目利きだけは磨いてきたつもりだ。
……黙ってここを出すつもりはねえ。そうだろ」

顔に傷がある壮年の男は、怯えを隠さず言った。……

1 そちらの対応による
2 黙ってさえくれれば
3 金なら出そう、その代わりに情報をくれ

安価下3多数決、考察必要

「そちらの対応によります、ね。逃げるなら荒事は避けられないですし、後で追っ手が来たならばあなた方からの情報と判断します。
逆に、何もしないなら今日のことはなかったことにもできますし、情報を頂けるなら見返りもしましょう。……どうします?」

私は穏やかに、そしてにこやかに話しかけた。こちらの方が、下手に威圧するよりよほど脅威に見えるだろう。……

01~10 男は唾を飲み込んだ。……他の二人の男が逃げようとしている?
11~30 男はひきつった笑いを浮かべた。
31~60 じゃあ、黙っておくよ。
61~80 分かった、取引だ。
81~94 そうか、ならこっちの状況を聞いてくれ。
95~98 ???
99   ???????

※不幸の宝珠発動判定(一桁コンマが短時間に3回発生のため)
80以上で発動

※発動なし

男は唾を飲み込んだ。……思案している間に、手下の男二人が恐慌した様子で逃げ出そうとする。……馬鹿なことを。

私は鋭く踏み込むと、男二人に当て身を食らわせた。

ダメージ
(コンマ下一桁×6+筋力(21)×6+85)÷5
(コンマ下2一桁×6+筋力(21)×6+85)÷5

※ダメージ
男A 146
男B 48

※不幸の宝珠発動、男Aへの致死ダメージ無効に

一旦休憩。

男Aへのダメージは198でした。失礼しました。
さすがに確定殺人はまずいので、ここまでの経緯を考慮し宝珠発動とした次第です。

てか当身でうっかり急所突いちゃう秘孔システムに問題があるだろ…10分の1なんて別に全く引かない確率じゃないんだしよ…

>>909
そもそも相当低コンマが続いてましたからね。
本来なら蘇生判定やってごまかしていましたが、想定される最悪パターンに入りかけていたためこうした次第です。

「ぐあっ!」

……懐で何かが割れた気がした。

彼らは呻き声をあげながら倒れ込む。しばらくは立ち上がれまい。

「だから言っただろう、荒事は避けられない、と」

傷の男はともかく、他の二人はどうにも経験不足であったようだ。
私の手加減ができたのは、不幸中の幸いか。

「……すまねえ、手下が不始末をやらかしたな……俺はこれ以上関わらねえよ。命が幾つあっても足りゃしねえ」

男は二人を抱えて出ていこうとする。

70-魅力(20)×2=30以上で追加イベント

※追加イベントなし

男はそのまま出ていった。

「手配されていたなんて……どういうことだろう」

「ネモも『締め付けが厳しくなった』と言っていたな。……あまり目立つ場所には行けそうもない、か」

私はダナに言葉を返した。

「そうですね。あるいは……いきなり領事府に行くか。テジーさんの意図とは、どうしても思えない。何かが起きてます」

ミドルが厳しい表情で話した。……身を隠すか、一気に詰めるか。考えねばいけない。

###########

食事はあまり喉に通らなかった。カリーは美味なはずだが、色々ありすぎると味覚は鈍ってしまうものらしい。
食事を手早く済ませ、私たちは足早に宿屋に向かった。

※30以下で追加イベント

※追加イベントなし

宿屋に着いた私たちは、泥のように眠った。さすがに、何かしようとする気力は誰にもなかった。
明日、色々動かねばならない。重要な日になるであろうことを、私たちは皆認識していた。

###########

「さて……と。これからどうする?手配された事情は、知っておきたいよね」

ダナの言葉に私は頷いた。ただ、その前に行くべき場所がある気もする。どうすべきだろうか。

1 領事府に行く
2 教団支部に行く
3 ネモに電話する
4 ジャックの所に行く
5 「穴」に潜る

安価下5多数決、考察必要

「もう一度、教団に行こう。ブレイズの助けがあれば、大分楽になりそうだが」

私は翼を無理矢理隠して教団に向かった。やや窮屈だが、私の姿は目立ちすぎる。手配されているなら、やむを得ないといえた。

教団に着くと……

01~20 今留守です。戻られないかと。
21~40 今留守です。戻られるかもしれないですが。
41~70 今いらっしゃいます。
71~94 今いらっしゃいます。奥方もご一緒だそうですが。
95~99 来客対応してます。……随分と逞しい方でしたが。

「今いらっしゃいます。お約束は?」

「ない。が、シデが来たと言えば分かるはずだ」

窓口の男は不思議そうな顔をしながら「分かりました」と言い、向こうに消えていった。
しばらくすると男は戻ってきた。

15以上でイベント続行

「今はお会いできない、と言っております。お引き取りを」

どういうことだ?ブレイズは全幅の信頼こそおけないが、協力は確約してくれていたはずだ。

「そんな馬鹿な。詳しい理由を聞かせてくれないか?」

※50以上で追加イベント、75以上で別の追加イベント

「そこからは、わたくしが話しますわ」

私たちの後ろから、茶髪の女が現れた。……フローラだ。しかし、様子は前と大分違う。
余裕を湛えた微笑みは消え失せ、憔悴しているかのようにも見える。何が起きているのか?

「わたくしがブレイズに会うのを許可しますわ。大方、事実関係の把握に苦しんでるのでしょう。
……貴方がたにも関わりうる話ですわ、少し上がっておいきなさいな」

私たちはフローラに導かれ、ブレイズの執務室に入った。

「誰ですか、誰も入れるなと……フローラ?」

「あら貴方。鳩が豆鉄砲喰らった顔をしてますわよ。……手掛かりは?」

ブレイズは頭を振った。こちらも、普段の慇懃無礼な態度は消え失せている。余裕がない、と言い換えてもいい。

「……何があったのです」

「貴方たちには関係のな……」

「あるかもしれませんわよ。何せ、アングヴィラに行かれたのでしょう?見たことがあるかもしれませんもの」

ブレイズは眼鏡を押し上げた。

70-賢さ(21)×3=07以上で成功

97…成功、クリティカル

「……マリーンという女のことですか」

二人の顔色がさっと変わった。

「見たのですね」

「厳密には『見られていたかもしれない』ですが。テルモンにいる不老の女で、どうも私たちを監視していたようです。
隠密魔法を使うと聞き、あなた方に関係の深い人物ではと思っていましたが」

ブレイズはそれを聞くや否や、テーブルの花瓶を叩き落とした。……こんなに感情的になる男だっただろうか?

「ケインめ……この手で八つ裂きにしてやりたいですよ……!!」

フローラはブレイズを宥めて言った。

「お気持ちは分かりますわ。でも、これは好機です。500年以上待った……」

「……そうですね。すみませんでした、私らしくもない」

私はある可能性を思い付いた。おそらく……

「マリーンという女は、貴方たちの娘なのですか」

二人は頷いた。

「500年以上前に死んだと思っていました。……生きていたとは。それも、ケインの走狗になって」

中断します。

再開します。

二人の娘?しかしそうだとすれば頷ける。不老なのも、フローラのような隠密魔法が使えるのも筋が通る。

「……テルモンでは、それなりに名の知られた存在と聞きました。ご存じなかったのですか」

フローラは視線を落とした。

「ヘイルポリスの一件後、噂は聞くようになりましたわ。……確認のため何度か足も運びましたが、足取りはようとして知れなかったのです。
……そんななか、アングヴィラでの目撃情報が入ってきましたの。……もしや、と思ってはいましたが……」

「彼女は貴方たちを見ていた、それは確かなのですね?」

ブレイズが訊いた。

「ユングヴィ教徒の男が、おそらくマリーンだろうと言っていました。現在、彼女は統領府に所属しているらしいとも。筋は通ります」

「……なるほど、分かりました。フローラ、アングヴィラに行けますか」

「ええ。念のため、その男の特徴を教えては頂けませんこと?」

私はアングヴィラで出会った初老の男の特徴を伝えた。

「……感謝いたしますわ。では、しばし」

フローラは陽炎のように消えた。

「……何か、借りを作ってしまったようですね」

ブレイズは苦笑した。しかし、二人に娘とは、なかなか想像がしがたい。何を考えているか分からない者同士だから尚更だ。

「いえ、偶然ですよ。……統領府と言えば、私たちをここで手配しているようですね。領事府も協力しているようですが、何があったのです?」

01~30 テジーが、殺されたのですよ。
31~60 テジーが、行方不明になったのですよ。
61~99 テジーが、逮捕されたのですよ。
91~94 テジーが、更迭されたのですよ。
95~99 テジーが、急に方針を変えたそうです。

※テジー逮捕は61~90です。失礼しました。

「テジーが、逮捕されたのですよ」

「そんな……何があったのです?」

ブレイズは苦々しげに答えた。

「領事府の資金の横領、と言われています。シガー代に使ったのだと。
しかし、一週前にきたテルモンの特使が原因なのは間違いありません。今は彼――ルカンが総領事です」

やはりそういうことか。テジーが手配したとは考えにくかったからだ。

「狙いは統領府、引いてはケインによるテルモン支配。そうですね」

「その通りです。ザイザルの魔族、つまりはエリックという厄介者が消えたのもあって、支配権を強める狙いがあります。
教団も監視対象です。まあ、私がいるから手出ししにくい面はありますが……『反魔法部隊・ゲイル』に来られると辛いですね。私自身の身体能力は、さほど強くはない。
そのうち、彼らも来るでしょう。そうなると、私も逃げるしかない」

……なるほど。そして、人間では相当の戦力を持つ私たちは最大の警戒対象というわけか。
おそらく、ザッシュ辺りから情報が上がったのだろう。あるいは、「研究所」の一件か。

「ただ、彼らに対し有利な点もあります。まず、彼らは私たち全員が『神器』を持つと知らない」

ブレイズは微笑んだ。我が意を得たり、といった風情だ。

「ええ。ジュリアンには感謝せねばならないですね。特に貴方は、既に人間の領域を超えている。しかも魔法中心の攻撃ではない。
『ゲイル』に対抗するには、最高の戦力です」

「そうなのでしょうか。……ただ、ダナも竜人を一瞬で斬り伏せています。驕りかもしれませんが、余程の人数でなければ闘えるかと」

「そうです。それに、領域府は一枚岩ではない。ジェイクの精神を通して見ましたが、冒険者のルカンへの反発は大きいようです。そこに切り崩す余地があります」

切り崩す余地、か。ジェイクを使えば楽だろうが、それはあまりしたくはない。

「やはり、テジー救出が必要ですね。彼が動けば、反乱に繋がる」

「……ジェイクを使わない、ですか。甘いですね。ですがいいでしょう、一先ずその案を優先します」

「……肝心のテジーの幽閉場所は」

01~45 分かりません。
46~80 分かりません。が、モリブスのどこかです。
81~94 領事府の地下牢のようです。……相当の深さですが。
95~99 領事府の牢屋です。3日後に処刑とか。

「分かりません。ジェイクも知らないようです、が。特務で抜けている彼の婚約者、リリアなら知っているでしょうね」

やはり、リリアには統領府との接点があるようだ。問題は、どう接触するか。
手配中の身だけに、下手には動けない。ここは……

1 領事府に正面突破
2 ジェイクの精神感応を使う
3 ネモに協力依頼する
4 ジャックに協力依頼する
5 フローラの帰りを待ち、侵入

安価下5多数決、考察必要

ここは、ネモに電話するが良さそうだ。モリブスに潜伏中のはずだし、ジュリアのことも気にかけている。問題なく協力は得られるだろう。
問題は、彼らにも追っ手が掛かっている可能性があるということだが、戦力的には頼れる。

「……なるほど。協力者の当てがあります。後で彼に連絡を取るつもりです」

「分かりました。繰り返しですが、マリーンのこと、恩に着ますよ。では、また」

そう言うと、彼もまた空間の歪みに消えた。アングヴィラに向かったのかもしれない。

私は仲間以外誰もいない部屋で、「電話」を取った。

「どこに連絡するつもりなの?」

「ネモの所だ。多分、協力してくれるだろう」

※10以上でイベント続行

『私だ。……モリブスにいるのか』

ネモはすぐに電話に出た。

「ああ。昨日夜、着いた。……竜人は始末したよ」

『そうか、やはりいたか……閣下は?』

「ここにいるよ。皆無事だ、安心して」

横からジュリアが口を出した。

『そうですか、シデたちについていったと知った時は心配でしたが……。御無事で、何よりです』

「電話したのは、ジュリアの無事を伝えるだけじゃない。領事府に異変が起きている。知っているな」

「電話」の向こうで、ネモは大きく息をついた。

『ああ。テジー総領事の逮捕、そして幽閉。貴公らも指名手配されているようだな。相当の賞金がかけられていると聞いたぞ』

「ケインの――統領府の意図を汲んだ動きらしい。このまま行くと、恐怖政治になりかねないと私は見ているが。
……それもあって、あなたに協力してもらいたいことがある。テジーの幽閉先か、あるいはリリアという女を探してほしい。無論、ただとは言わない」

しばらく沈黙が場を支配した。……

70-魅力(20)×2=30以上で成功、70以上でボーナス

今日はここまで。一回寝落ちしてしまい、すみません。

再開します。

74…成功、ボーナスあり

『分かった、是非協力させてくれ。……それと、もう一つ重大な話がある。あまり良い話ではない。
テルモンから、統領府の一個小隊がこちらに来るかもしれんという話だ。おそらくは『ゲイル』という特殊部隊だろう』

「モリブスの支配権強化のため、というわけだな。どのぐらい確からしいのか?」

01~20 分からん。ひょっとすると、もうそろそろかもしれん。
21~50 領事府の冒険者経由の情報だが、あと3日で到着らしい。
51~80 領事府の冒険者経由の情報だが、丁度テルモンを出たところらしい。
81~95 領事府の冒険者経由の情報だが、まだ検討段階らしい。
96~99 テジー処刑まで動かないそうだ。

『分からん。あまり猶予はないかもしれん』

「事態は一刻を争うと考えていいな。すまないが、頼む」

『分かった。貴公に連絡を入れよう。それと……閣下に代わってくれないか』

私は「電話」をジュリアに渡した。

『戻って来てくださり、恐悦至極です。……お変わりは』

「……あると言えばあるし、ないと言えばない。ただ、心配させるようなことではないよ。むしろ、喜ばしいことだ。
一段落したら、皆の顔を見たい。その時まで、お互い無事でいよう」

『……その通りですな。御武運を』

ネモとの通話は切れた。

「さて……協力は取り付けられたが。ここからが難しいな。手配中の身では自由に動けない」

「そうだね。まあ、捕縛に来られても撃退はできるだろうけど……あまり乱暴はしたくないよね」

ダナも考え込んでいる。さて。

1 ここでブレイズかフローラの帰りを待つ
2 領事府に乗り込む
3 ギルドハウスに行く
4 宿屋に戻り『穴』に潜る
5 ジャックの家に行く

安価下5多数決、考察必要

続きは昼以降。

少し進めて次スレですね。

「宿に戻って『穴』に潜ろう。姿を隠すにもいいしな」

「そうですね。僕も同感です。行けるところまで行きたいですが」

ミドルも同意する。もう2週間以上行っていない計算になるのか。頃合いだろう。

##########

宿に戻り「タブレット」をフィオナの言う通りに起動した。空間の歪みが拡がる。
私たちはその中に足を踏み入れた。探索には充分すぎる力量が付いたはずだが……

※コンマ下で雰囲気判定

【第二十一階層】
雰囲気 91…相当安全

久々の探索で私たちを迎えたのは、一面の花畑だった。赤や黄色を中心に、時折藍色が入る。素晴らしい光景だ。

「キレイ……こんなの見たことない」

感嘆の声をあげたのはジュリアだ。思えば、彼女はこうした自然に触れる機会が殆どなく育ってきた。感動するのも当然ではある。

「これ、花見で1杯やりたいよね。……まあ無理だろうけど」

ライラが苦笑する。そう、急いだ方がいいのは明白なのだ。感動している暇はない。

少し進むと、あばら家が見えた。何かあるだろうか?

01~15 魔物がいる。
16~40 空っぽだ。
41~55 宝箱がある。
56~80 階段を見つけた。
81~90 階段と宝箱がある。
91~94 見たことがある男がいる。
95~99 ???????

中には魔物がいる。……

01~10 ???????
11~25 ?????
26~40 大柄なオーガだ。気付かれた?
41~60 大柄なオーガだ。気付かれていない。
61~94 オークが数匹。相手にする意味はない。
95~99 ?????????

中にはオークが数匹。気付かれていないようだし、無視して問題なさそうだ。

「にしても、この階層で何やってるんだろうね」

ダナが不思議そうに言う。外敵が少なそうな階ではあるし、ある意味安全のためにここに辿り着いたのかもしれない。
私たちはそっとその場を離れた。

またしばらく歩く。……

01~15 魔獣が現れた。
16~60 階段を見つけた。
61~94 階段と宝箱がある。
95~99 ???????

鉢金の自動探査とやらは使われてんの?

>>990
おおっと忘れてました。気を付けます。

残り少ないので以下次スレで。

※今後戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。

※今後戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)

※今後一日一回だけ、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

※上はすべて、シデとダナが一緒の場合です。

次スレです。

【コンマ】崩壊した世界を旅する10【安価】
【コンマ】崩壊した世界を旅する10【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1494506571/)

以下、雑談などにお使いください。

マーリンは3/4が一族だし手強そうだな
多分できるだろうけど一族が一族ハーフを[ピーーー]ことはできる?

>>996
純一族同士ができないだけで、そうでなければ大丈夫です。

中途半端に残っているので独り言。

全面戦争に入りまだ先はそれなりに長いんですが、今後のことをぼんやり考えてます。
まあ元々某エタったSSに対する想いから書き始めた作品なので展望はないのですが、次回作候補は一応あります。こんな感じです。

「復興した世界を旅する」
500年ぐらい後の続編ですね。ただ、どんな終わらせ方になるか次第ですけど。
順当なら、謎全ては解けないはずですので、そこが話の主軸になるんでしょうか。
前回キャラや子孫も出せるのでキャラメイクは楽なんですが、コンマスレ特有のマネージメントの難しさが難点です。

「公園で殺人鬼を拾った話」
現代ものミステリ……の皮を被ったおねショタのような何かです。コンマ進行はしないと思います。安価はやるかもしれません。
10年ぐらいずっと構想しては着手できていない話です。まあ、今の話も似たようなものなのですけど。
大雑把なストーリーとラストシーンだけ決めてますが、ヒロインがしっくりこないので放置してます。

「散歩中に魔女に出会った」
現代ものファンタジー……の皮を被った政治SSです。安価、コンマ進行を想定していますが、本作ほどの頻度にならないはずです。
多分、あまりありそうでない話です。少なくとも、このアプローチをしているラノベは知りません。
ただ、話が盛り上がるまで時間がかかるのと、ある事情で読みにくかろうというのがネックです。

あと、もう1つありますが、多分ここでは書かないでしょうね。

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