【ダンガンロンパ】霧切「探偵だけではない青春」3 (28)

こちらは霧切ちゃんに青春を謳歌してもらうスレです。完結寸前で2スレ目をおとしてしまい大変申し訳ありませんでした。でも、本当に数レスで終わります。

終わり間際でしたので、もう詳細は要らないといえば要らないと思いますが、ダンガンロンパ3が放送…どころかV3も発売されましたので、追記事項を提示致します。


※こちらのスレはダンガンロンパ3放送前、V3発売前に落としてしまったスレの続きなので、3、V3で新たに登場した人物達は登場しません。
※ゼロ、ロン切、絶望少女のキャラも出ません。悪しからず。
※日向君は《相談窓口》、カムクラ君は《完璧》、ふたりは双子として在学。


【最終的な恋愛模様】
霧切?不二咲のカップル成立
日向?七海もカップル成立
カムクラ→西園寺
ソニア→田中
十神→霧切
苗木→七海
大和田?石丸
大神→ケンイチロウ
江ノ島→仁
左右田→小泉


前スレ
【ダンガンロンパ】霧切「探偵だけではない青春」2
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前前スレ
【ダンガンロンパ】霧切「探偵だけではない青春」
【ダンガンロンパ】霧切「探偵だけではない青春」 - SSまとめ速報
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左右田版青春スレ
【ダンガンロンパ】左右田「青春に色をつける」【安価】
【ダンガンロンパ】左右田「青春に色をつける」【安価】 - SSまとめ速報
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【ダンガンロンパ】左右田「青春に色をつける」2【安価】
【ダンガンロンパ】左右田「青春に色をつける」2【安価】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488034345

●前回のあらすじ●
霧切と不二咲の初デート!
江ノ島に頼んで服を見立ててもらい、メイクもばっちり☆
即席だけど、これで霧切の女子力アップだぜっ!!
カムクラに髪を整えてもらい、一緒にいた日向に不二咲が男であることと共に、告白したことを報告!!
いざデートへ!!
時計屋とチョコレートショップに行ったぜ!!

●ここから●
チョコレートショップに併設されたカフェで、不二咲と好きな食べ物について話しているところから
不二咲の好きな食べ物=シュニッツェル
霧切の好きな食べ物=ペスカトーレ

と、いうところからスタート。

霧切 「私はペスカトーレね」

霧切 「トマトソースと、濃縮されたコクのある魚介スープが合わさり生まれるあの風味。具材も魚介だから相性は最高よね」

不二咲 「うんうん! でも、主食になるような炭水化物類って、なんで大体の食べ物とあうんだろうねぇ?」

霧切 「本当、不思議よね。言葉と同様に国で形は違えども、主食が炭水化物だというのは共通しているものね」

不二咲 「大阪ではご飯とお好み焼きをいっしょに食べるらしいけど…きいただけでお腹がいっぱいになっちゃうなぁ…」

不二咲 「あ、今度はお昼にパスタを食べに行こっか!」

不二咲 「美味しいお店、調べておくねぇ」

霧切 「ふふっ。もう次の予定がひとつできてしまったわね。とても楽しみだわ」


―――――――――


不二咲 「まだ少し時間があるけど…さっきは僕の行きたいところだったし、霧切さんの行きたいところはもうない?」

霧切 「そうね…」


1.まだどこかに行こう!
2.ゆっくり話ながら帰ろう

あ、相互になってる矢印は表示されないんですね。
>>1で?になっている

霧切、不二咲
日向、七海
大和田、石丸

は、本来両想い表記になっています。

どこに向かうかを安価下2

霧切 「公園に行きましょう」

不二咲 「じゃあ、帰りの途中の公園に行ってみようか」

霧切 「そうね。それなら遅くなることもないわね」

不二咲 「行こっ!」手をさしだす

霧切 「ええ」照


―――――――――


不二咲 「この公園は大きいから、まだ人が多いねぇ」

霧切 「ええ…子供たちの楽しそうな声と姿はみていて微笑ましいわね」


1.遊具で遊ぶ
2.何か話そうか
3.何かありましたら

ボートに乗っている間の話題を安価下2

丁度この前読み返したばかりの俺にはタイムリーすぎる

>>14
読み返してくださっている…だと?!
嬉しすぎますありがとうございます!!完結させますよ!!!

不二咲 「ここってボートがあったよねぇ? ボート酔いとかしないようなら、乗っていかない?」

霧切 「もちろん、喜んで」


―――――――――


不二咲 「わわっ…乗るときの揺れが怖いねぇ」

霧切 「落ちてしまわないようにしないと…」

不二咲 「お手をどうぞ、霧切さん」

霧切 「!」

霧切 「ふふっ、紳士なのね」

不二咲 「僕も男だから。ちょっと格好つけてみたかったんだ」

霧切 「とても素敵よ」

不二咲 「ふふっ、ありがとう」

霧切 「でも、ボートを漕ぐのって難しそうよね」

不二咲 「う、動くかなぁ…」

不二咲 「うぅぅっ…! 水をうまく、切れない…っ」

霧切 「ふたりで漕げば問題ないわ」

不二咲 「ご、ゴメンねぇ…僕の力が弱くて…情けない」

霧切 「これからよ、不二咲君」

不二咲 「う、うん…っ」

霧切 「水面が夕陽を反射して綺麗ね」

不二咲 「キラキラしてるよね」

不二咲 「軽鴨の親子だぁ! 可愛いねぇ」

霧切 「人慣れしているのね。ボートが近づいても悠々としてる」

不二咲 「おかげで間近で見られるね」

霧切 「……不二咲君。この時計、本当にありがとう」

霧切 「知ってるかしら? 男性から女性へ腕時計を贈ることの意味」

不二咲 「知ってて贈ったんだよ。僕なりの霧切さんへの気持ちのあらわれだよ」

不二咲 「君の中の一番にして欲しいなって」

霧切 「!」

霧切 「そんな言い方…ズルいわ…」

不二咲 「僕だって、負けてられないよ!」

霧切 「なかなかの一撃だったわ」

霧切 「それなら、なおさら嬉しいわ」

霧切 「……正直にいってもいいかしら?」

不二咲 「な、なぁに? なにか気に触ることしちゃったかなぁ…?」

霧切 「いえ。そうではないの」

霧切 「チョコレートショップで、甘いものを食べている不二咲さんの姿が可愛くてしかたなかったって、言いたかっただけなの…」

不二咲 「ええっ?! そ、それはあんまり嬉しくないかもぉ……」

霧切 「不二咲さんにとってはあまり喜ばしくない言葉かもしれないけれど、でも、可愛いって好意が前面に押しでている言葉だと思うの」

不二咲 「う、うーん…確かにそうかもしれないけどぉ…」

不二咲 「甘いもの食べ辛くなっちゃうなぁ…」

霧切 「今は可愛いって思ってしまうけれど、不二咲さんが諦めなければ、内面的な強さや格好良さが外面でも勝ってくると思う」

霧切 「だから、今は可愛さを堪能させて頂戴」

不二咲 「ま、まさかの宣言だよ…うう…でも、自分の望まない意見を受けとめるのも強さだよね…!」

不二咲 「いつか霧切さんに格好いいって言わせてみせるよ!!」

霧切 (可愛い)

不二咲 「あ、格好いいといえば霧切さん、テーブルマナーが完璧だねっ!」

不二咲 「ケーキ類って食べるの難しいのに、キレイに食べちゃうからビックリしちゃった!」

霧切 「おじい様がテーブルマナーに厳しかったからかしら」

霧切 「ある程度の食べものなら、キレイに食べられる自信があるわ」

不二咲 「僕も勉強してみようかな…次のデートはパスタの予定だしねぇ」

霧切 「私が時計屋に行きたいって言ったからその周辺を調べて、チョコレートショップを見つけてくれたのよね」

霧切 「そういうの、とても嬉しいものね」

不二咲 「リクエストがあったらきかせて欲しいなぁ。参考になるから!」

霧切 「ええ、私も考えるわね」

不二咲 「あ、そろそろ戻らないとだねぇ」

霧切 「そうね」




 日が落ちて、空は茜色から群青色に空が染まる頃、私たちは学園に戻ってきた。

霧切 「今日はありがとう。不二咲君」

霧切 「とても楽しかったわ」

不二咲 「僕も楽しかったよ」

不二咲 「好きな人とたくさん過ごした後にくる終わりは、また別の寂しさがあるね」

霧切 「ええ…もっとあなたの側にいられたらと…終わりがこなければいいのに、なんて、思ってしまうわ」

 このひと言で、私は自分に驚いた。こんな甘えたことを、他人に対したて自分も言えるのだと。いいえ…好きな人だからなこそ…なのかしら?

不二咲 「ふふっ。次の予定、早めに立てないとだね」

霧切 「……私、これほど何かを待ち遠しいと思うのははじめてよ」

 これだけではない。不二咲さんへの想いに気づいてから、はじめてのことだらけ…

霧切 「不二咲、君…」

不二咲 「なぁに?」

霧切 「部屋に戻る前に…お願いが……あるの…」

 自分の声がだんだんと弱々しくなっていく。

不二咲 「お願い?」

霧切 「だ、抱き…抱きしめて、欲しい、の……」

不二咲 「!!」

 告白したあの時のように、胸の内を言葉にした途端、全身の血が沸騰したのではないかというくらい身体中が熱くなる。
 付き合いはじめて1週間も経たないのに、少し早足な要求なのではないか? 不二咲君がふしだらな女だとひいたりしていないか? そんな不安も積みあがる。

霧切 「ダメ…かしら?」

不二咲 「…ダメなんかじゃ、ないよ」

不二咲 「でも、えっと…」

 慌てて手を振りながらも私から目を逸らしたかと思うと、耳まで顔を真っ赤にして言いにくそうにした後…

不二咲 「その…僕、顔が胸に…」

霧切 「大丈夫…解っているわ」

不二咲 「そ、そっかぁ…えっとぉ……」

 しばらく目を所在無げにうろつかせた後、意を決したように眉をキリッとあげると、おもむろに両腕を広げた。その姿があまりにも可愛いっ。

不二咲 「い、いくねぇ!!」

霧切 「ど、どうぞ!!」

 不二咲君につられて、私も両腕を広げて不二咲君を待ち受ける。

不二咲 「えいっ!」

 短い掛け声といっしょに、不二咲君が私の胸に飛び込むと、ぽすんと軽い衝撃がして、腰に腕が回されるのが解る。

霧切 「~~~~っっ!!」

 視線を下げると不二咲さんの頭頂部があって、胸の内からわっと込み上げてくる言葉にできない昂ぶる感情に、体と喉が震える。華奢な不二咲さんの体を抱きしめる。

不二咲 「あ、あの…や、やっぱり恥ずかしいよ…」

霧切 「ええ…でも、私はとても幸せな気分だわ」

 手を握ったときよりも近い距離、ぬくもりに、確かな安心感と幸福感…よく“このまま時間がとまってしまえばいいのに”というけれど、自分がそんなことを考えるような時がくるだなんて思わなかった。不二咲さんを好きになってから、自分がしらない自分を掘り起こされていく。
 心臓の脈打つはやさは息苦しさを感じるほどにまで加速する。なんだか目眩がしそう。

不二咲 「……スゴく…照れくさいや…」

霧切 「やっぱり不本意だったかしら…ごめなさい」

霧切 「でも、私のわがままに応えてくれてありがとう」

 後ろ髪を引かれる思いもあるけれど、不二咲さんから体を離す。

不二咲 「不本意じゃないよ。でも、心の準備が不充分だったから…」

不二咲 「霧切さんって、大胆っていうか、情熱的っていうか…」

 頬を赤く染めて気恥ずかしそうに顔を俯ける。本当に私は…不二咲君を困らせてどうするの…っ!!
 迷惑かもしれないと思いながら、自分の欲求を最優先にする女なんて最低じゃない!!

不二咲 「でも、今精一杯に感情をみせてくれる霧切さん、スゴく可愛い」

不二咲 「僕のこと、こんなにも想ってくれてるんだなって」

不二咲 「今までみたことない霧切さんを、たくさん知れた」

不二咲 「今日はありがとう、霧切さん」

 顔をあげた不二咲君は笑顔でそう言ってくれた。本当に優しい人。だから歯止めもきかずわがままになってしまう。甘えてしまう。
 どれだけ恋しくて愛おしくても、自分の気持ちを強いてしまっては、彼を押し潰してしまう。それはしたくない。

霧切 「それは私も同じだわ」

霧切 「そしてありがとう、不二咲君。おやすみなさい」

不二咲 「おやすみなさい、霧切さん」

不二咲 「またこんど、僕から誘うから」

 名残惜しいけれど互いに離れると私は部屋へと入り、笑って見送ってくれる不二咲君に手を振った。不二咲君が振り返してくれるのを認めてから扉を閉めた。
 しばらく閉じた扉を見つめてから、今日、不二咲君がプレゼントしてくれた時計に目を移す。
 まだやまない高鳴りといっしょに今日1日、不二咲君と過ごしたことを反芻すれば、頬が緩んでしまう。ずっとずっと幸せで、楽しくて、暖かい、愛しい時間だった。
けれどその分、最後にやってしまったわがままを反省する。
 未熟な私の恋はまだスタートを切ったばかり。学ばなくてはならないモノが、もうひとつ増えた。
 けれどもそれは、好きな人と自分のために大切なモノ。好きなだけではその先へは進まない。不二咲君が今のままの私に、限界や終わりを感じてほしくないから。

霧切 「浮かれてばかりが恋ではないものね」

霧切 「でも…この先ずっと、不二咲君の側にいられますように…」

 柄にもなく、腕時計に願ってみた。自分らしくない自分の行動がおかしくて、思わずひとり笑ってしまった。




仁 「以前とは顔つきが変わったようだね。霧切君」

霧切 「そうかしら?」

仁 「安心したよ」

 口元に笑みを浮かばせつつ、真っ直ぐに私の瞳を見据える。
 あの時と同じ。この学園に来て、一番最初に訪れたこの場所に、再び立っている。
 果たすべく用意していた言葉を留めてしまうという不甲斐ない結果に終わってしまったけれど、それはそのはずで、行動や目的への道自体は進んでいても、私の気持ちがずっと、幼い頃のまま立ち止まっていたからだ。
 でも、今はあの時とは違う。これまでしてきた、彼への間違った考えや態度を謝罪しなければならない。

霧切 「私がこの学園に編入したのは、あなたに言いたいことをいうためだった」

霧切 「最初にここを訪れて、あなたと再会したあの時は結局、その言葉を言えずじまいになってしまった…私はあの後、数年間にも渡って巡らせてきたあなたへの怒りや不満をなぜ口に出せなかったのか、苦悩した」

霧切 「ずっと、ずっと、私は、あなたを憎んでいるのだと思っていたから」

 いっそ、呪いといってもいいようなものだった。私は自分に呪いをかけていた。

霧切 「けれど、あなたと顔をあわせる度にそれが解らなくなって…保健室で話を聴いて、私は私が恥ずかしくなって、自分の気持ちにいよいよ整理がつけられなくなってからようやく、ひとつひとつ考えを詰め直してみた」

 呪いが解かれた後に残された答えはひとつ───

霧切 「私はやっぱりあなたと家族で、あなたの娘」

霧切 「憎んでなんていなかった。要らない存在なのかって、寂しかった。怖かった。忘れたくないだけだった。忘れられたくなかった」

霧切 「探偵なのに、私は自分の気持ちの真実に気づくことができなかった」

霧切 「もう、あなたを恨んだり、疎ましく思うこともない。逆に、これまでの自分が恥ずかしいくらい…」

霧切 「ごめんなさい」

 私の謝罪に、彼はゆっくりと首を横にふる。

仁 「謝らなければならないのは私の方だ」

仁 「君の気持ちを考えることもせず、君を置いて、あの人と霧切から離れることを選んでしまったのだから」

仁 「あの頃の私は、それしかないと思っていた」

仁 「これまで君に寂しい思いをさせて、すまなかった」

霧切 「っ!」

 今までにないくらい、優しさに溢れた声色に眼差し。それは“娘”に向ける暖かなもので……ずっと忘れていたものが、私の中に流れ込んでくる。

仁 「もしゆるされるのなら、今までの空いてしまった君との時間や理解を埋めていきたい」

仁 「君に父親らしいことをしてやりたいし、話し合いたい」

仁 「やり直させてもらえないだろうか?」

 曇りのない真摯な姿勢。これまでの私なら、歪んだ捉え方をしていたでしょう。それもない今、見たもの素直にそれを受け取れた。

霧切 「……」

霧切 「私も、やり直したい…あなたのことを、なにも知ろうとしていなかった…だから知りたい」

霧切 「そしてあなたに、生徒としてではなく、今の私を娘としても…知って欲しい」

霧切 「お父さん」

 何年ぶりに口にしただろうか。いなくなってしまって呼べなくなってから、本当の気持ちといっしょに封印してきた、彼を父親と認める言葉。

仁 「……嬉しいものだね」

仁 「それと同時に、手放したものの大きさを実感してしまうよ」

仁 「私は愚かだったね」

霧切 「それはお互い様だわ」

仁 「はははっ」

 お互いに笑いあう。これまで開空けてしまった空白が、少しずつ埋まっていくように感じた。
 けれど、今回の目的はもうひとつある。

霧切 「それから、これは生徒としての意見になるのだけれど」

霧切 「あなたがこの学園にいてくれて良かったわ。新たな目標が見つかったもの」

仁 「ふむ。あのときのことだね」

霧切 「前にも言ったけれど、この学園の経営者、教育者として大切なものを見落としているあなたを認めていない」

霧切 「ヒトがヒトを変える。それはあなたが母を失った絶望も含まれる。けれど言い換えれば、希望が生まれる根元でもあるはず」

霧切 「ヒトは無限に可能性を生み出せる。ヒト自体がその無限の中のひとつ。正しく導けば、その可能性から繋がる才能だって育つはずだわ」

霧切 「機械的では意味がないのよ」

霧切 「それなのに、才能だけをみて、見せかけの成功に満足しているあなたはこの先、絶対に失敗し、後悔するわ」

霧切 「あのとき私は“見極めると言ったけれど、訂正し、新たに宣言するわ」

霧切 「あなたの間違いは、私が正してみせる!」

霧切 「そして私も、もう間違えない。もし次に私がお父さんを憎むときは」

霧切 「失望したときよ」

 力強く宣言した私に、苦笑しながらも、どこか嬉しそうにしながら、お父さんは言った。

仁 「本当に、これからの君の成長が楽しみだよ。響子」

 私はその言葉に不敵に笑ってみせる。これから私達は才能に関していろいろとぶつかり合うことでしょう。けれど、ヒトがヒトを変えるという考えは捨てたりしない。彼をきっと変えてみせる。
 試行錯誤に手探りながらでも、生徒として、娘としての絆や信頼は確かなものになると信じて。

 私の探偵だけではない青春は、まだはじまったばかり。

長らく落としたままにしてしまい、申し訳ありませんでした。
でも、このシリーズで霧切ちゃんとちーたんがくっついたのに、ほっぽり出したままにして終われなかったので、短いスレにはなりますが、立ててしまいました。
絵はリアルが忙しくなる前にとスレ落ちする前に用意してたのですが…書けなかった。

霧切ちゃん編をやってみて、最初に感じたのが、2のキャラに比べて仲良くさせるきっかけを考えるのが難しい、動かすのが難しいということでした。自分の未熟さを痛感。

夢の中の舞園ちゃんで、ここぞとばかりに趣味モロ出し全開で申し訳ありませんでした!!舞霧舞好きなんですごめんなさい!!

ラストにやろうとしていたことを、まさか最初のスレ>>850で安価もらって消化することになり「どないしよ…」っと、焦ったのもよい思い出です。ですが、こうしてみなさんのレスを頂いて、予期せぬ方向に進んでいくのもとても楽しいです。

あ、腐川ちゃんは本編のように、別に十神君ラブなワケではなく、好きな人コンマに成功して、安価で十神君以外がきたら“憧れは憧れ、恋は恋で別物”とした扱いにするつもりでした。十神君に従順ではあります。好きな人の前では他より素直にみえるように描写する感じです。

また時間ができれば、V3の育成計画のように、1.2、V3のキャラ達が同級生な感じでやれたらなぁと思います。その場合の主人公とか、シリーズちゃんぽんなクラス別けするか否か悩みますが…
もし、またこの青春シリーズをお見かけしましたら、是非お力添えを頂けますと幸いです。
http://i.imgur.com/qZKWbaP.jpg


恒例の数レスほどのおまけをしたいと思います…といっても、だいぶ前に落ちたスレの相関図を覚えてる方はあまりいませんよね…自分も見直すまで、えのじゅんと左右田君の好きな人を足すの忘れてましたし
1.2のモノクマ、モノミなどを省いたキャラで、みたい組み合わせやエピソードがありましたらどうぞ。


ずっと続きが見たかったスレだ…まさか完結させてくれるとは思ってなかった嬉しい
霧切と不二咲の初キスとかその先とか初々しい恋人な様子をもっと見たい

>>23
続きを見たかったと言って頂けて大変嬉しいです!短いですが立てて良かったです!
もう終わるのに…ラスト書けねぇってなってるうちにスレが落ちてしまい申し訳ありません。
あの頃別スレも一緒に落とすくらいに何も書けませんでした。時期が悪かったなと…

リクエストありがとうございます!
ふたりの初キス…頑張ってみます…!

・・もうちょっとだけ続くんじゃ・・


霧切 「やっぱり、テレビゲームで不二咲君に勝つのは難しいわね」

不二咲 「ゲームはゲームでも、実際に体を動かさないといけないようなゲームだと、さすがに勝てないけどね」

霧切 「バスケットゴールにシュートするようなものだとか、パンチングマシンだとかかしら」

不二咲 「ステップ踏んだり、ダンスしたりのゲームだとかもだねぇ…」

霧切 「プレイしてみましょうか」にやり

不二咲 「霧切さんが悪い顔してる…!」


―――――――――


不二咲 「ううっ…もうダメだぁ…」ぺたんっ

霧切 「ゲームも選べば勝てるわね」

不二咲 「いつか勝ってみせるよ!」

霧切 「ふふっ。最近は大和田君とトレーニングしているのでしょう?」

霧切 「その内、勝てなくなってしまうかも知れないわね」

不二咲 「恋人がライバルになるなんて…」

霧切 「互いに高めあうことで、深まる友情や絆があるはずよ」

不二咲 「霧切さん、たまに少年マンガモードになるよね」

霧切 「1番深めたいのは…恋人としての絆…だけれど…」

不二咲 「霧切さん」

霧切 「……こんな場所でいうべきではなかったわね」照

不二咲 「あ、それは…そうだね」照




霧切 「明日から、探偵の仕事が立て込みそうなの…だから、しばらく不二咲君との時間がとれないかもしれないわ」

不二咲 「仕方のないことかも知れないんだけど……ムリをしないでね?」

不二咲 「霧切さん、事件を解決するためなら自分を犠牲にすることを厭わないでしょ? それが心配なんだ」

霧切 「……それは私の探偵としての性だから…約束はできないわ」

霧切 「ごめんなさい」

不二咲 「……」ぎゅうっ

霧切 「! ふ、不二咲君?」

不二咲 「しばらく会えないんだよね? だから、たくさんハグしとこうと思って」

霧切 「……」ぎゅうっ

不二咲 「……」

霧切 「不二咲君」

不二咲 「なぁに?」

霧切 「私はこれから先、あなたに心配させてしまうことが増えるかもしれない」

霧切 「でも、あなたを悲しませる気もないから」

霧切 「信じて欲しいの」

不二咲 「……うん」ぎゅっ

不二咲 「終わったら、またデートしようね」

霧切 「もちろんよ」

不二咲 「……霧切さん」

霧切 「なにかしら?」

不二咲 「しばらく会えないのは寂しいから…ここを出る前にキスを…しても……」

霧切 「!」

不二咲 「な、なぁんて! なにを言ってるんだろうね、僕ってば!」赤面

不二咲 「さっきのは気にしないでね! 明日から頑張って!!」

霧切 「して…欲しい」

不二咲 「え?」

霧切 「だ、だから…キス…して…?」赤面

不二咲 「いいの?」

霧切 「わざわざ訊き返すだなんて、生意気よ」

不二咲 「あ、ゴメンね?」

霧切 「こちらこそゴメンなさい」

霧切 「不二咲君から言ってくれるだなんて思ってなくて」

不二咲 「驚いた?」

霧切 「驚いたわ。同時に嬉しい」

不二咲 「霧切さんを驚かせられたなら、僕も嬉しいな」

霧切 「……」

不二咲 「……」

霧切 「ん…」ドキドキ

不二咲 「っ」ドキドキ

霧切 「……」ぷしゅー

不二咲 「ふふっ」照

霧切 「あ、ありがとうございます」赤面

不二咲 「お礼をいうのは僕の方じゃないかなぁ?」

不二咲 「今日もありがとう、霧切さん」

霧切 「ええ、こちらこそ」照

不二咲 「じゃあ…おやすみなさい、霧切さん」

霧切 「ええ。おやすみなさい、不二咲君」

バタン

霧切 「あああああっ!!」

霧切 「キス! キスしたのよね?!」

霧切 「どうしましょう?! 顔を洗いたくない!!」

霧切 「明日から仕事なのに、眠れるかしらっ?!」


これが、霧切と不二咲の初キスの経緯である。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月03日 (金) 00:16:33   ID: dibr2j_p

生きっとったんかワレ
まあ、完結してくれてよかった

2 :  SS好きの774さん   2017年07月21日 (金) 01:56:17   ID: Pcb6Olr6

好きなSSだったから完結させてくれてうれしい。

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