モバP「なっちゃんと秋の風物詩」 (26)

1作目 モバP「なっちゃんという同級生」(モバP「なっちゃんという同級生」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434111292/))
2作目 モバP「なっちゃんという担当アイドル」(モバP「なっちゃんという担当アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434292580/))
3作目 モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」(モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434535556/))
4作目 モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」(モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434708764/))
5作目 モバP「なっちゃんと後輩アイドル」(モバP「なっちゃんと後輩アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434898915/))
6作目 モバP「なっちゃん達のガールズトーク」(モバP「なっちゃん達のガールズトーク」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436281527/))
7作目 モバP「なっちゃんと俺」(モバP「なっちゃんと俺」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436613831/))
8作目 モバP「なっちゃんとその後」(モバP「なっちゃんとその後」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445267426/))
9作目 モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」(モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451298456/))
10作目 モバP「なっちゃんと春休み」(モバP「なっちゃんと春休み」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458315705/))
11作目 モバP「なっちゃんと梅雨」(モバP「なっちゃんと梅雨」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466864378/))
12作目 モバP「なっちゃんと夏の事務所」(モバP「なっちゃんと夏の事務所」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472359089/))

の続きです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477203469

茄子「最近めっきり涼しくなりましたねー」

凛「そうだね。うっかり薄着で出かけると風邪ひいちゃいそうになるし」

光「でも、昼間はまだ暑い時があって困るんだよなぁ」

菜々「季節の変わり目は服を選ぶのが大変ですねぇ。みなさん、体調管理には気をつけましょうね」

光「はーいっ」

菜々「光ちゃんはいい子です!」

凛(先生だ)

茄子(先生ですね♪)

茄子「それにしても、今日はいつも以上に冷え込んでますね」

茄子「こういう日はあったかーい食べ物が食べたくなります」

凛「確かに」

茄子「ね、P君もそう思いますよね♪」

P「ん? まあ、そうだな」

茄子「ですよね」

茄子「そこで、今からお菓子の補充をするためにスーパーへ出かけようとしているP君にお願いがあります」

P「あったかい食べ物でも買ってこいって?」

茄子「あったかい焼きナス買ってきてください」

P「却下」

凛「あ、私やきいも食べたいかも」

P「焼き芋か。買ってくるよ」

茄子「異議あり! 不公平ですよ不公平! どうして私のお願いは却下で凛ちゃんのお願いはあっさり通るんですか!」

P「昼の3時に焼きナスというチョイスが微妙すぎるとは思わないのか」

茄子「ナスは24時間いつでもおいしいですよ?」

茄子「ちなみに私も同じです」

P「知らんがな」

茄子「私……24時間いつでもおいしいですよ♡」

P「し、知らん」

茄子「あら? P君顔が赤いですよ♪」

P「気のせいだ。気のせい」

茄子「……よし、あと一押しで焼きナス買ってもらえます」ククク

凛「それだけ攻めて、やることは焼きナスの押しつけなんだ……」

光「? 茄子さんがおいしいってどういうこと?」

菜々「光ちゃんはいい子なので、まだ知らなくていいんですよ」

光「?」

P「で、結局買い出しについてくるのか」

茄子「私が行くとやきいもが焼きたてほかほかになる気がするので」

P「なるほど。違いない」




30分後

P「マジで焼きたてほかほかだったな」

茄子「どやぁ」

P「さすがなっちゃんだ」

P「せっかくだし、俺たちのぶんの芋はここで食べちゃおうか」

茄子「そうですね。寒くて身体も冷えてきたし……でも、事務所に戻ってみんなで食べたい気持ちも……」

茄子「あ、そうです」ポン

P「ん?」

茄子「一個だけ取り出して、半分こしましょう♪」

P「帰り道で一個食べて、戻ってからもう一個ってことか。いいな、それ」

茄子「ふふ、でしょう?」

茄子「……前にも、こういうことがありましたよね」

P「前?」

茄子「ほら、高校の時です。あの時は確か、P君だけがやきいもを買って――」

高校時代


P「おー、ほかほかでうまそうだ」

茄子「よかったですね」

P「なっちゃん、本当に買わなくてよかったのか?」

茄子「下校時の買い食いは、あまり良いことではないので」

P「堅いなあ。まあ、そこは好きにすればいいか」

茄子「そういうことです」

茄子「………」チラチラ

P「そのわりに、さっきから俺のやきいもをチラチラ見てるのはなんなんだ」

茄子「べ、べつにっ。小腹がすいてるとか、あったかそうだなとか、そういうことは考えていませんから」

P「ふーん」

茄子「………」

P「ほら」

茄子「え?」

P「半分やる。俺のおごり」

茄子「で、でも」

P「これは買い食いじゃない。なっちゃんは買ってないから、ただ芋を食べるだけだ」

茄子「それ、屁理屈ですよ」

P「芋だけに屁?」

茄子「はっ倒しますよ」

P「すんません」

P「それで? いらないの?」

茄子「………」

茄子「あ……」

P「あ?」

茄子「ありがとうございます……」ニコ

P「おう。感謝しろよ」

茄子「……最後のセリフは、余計ですよ」フフッ

茄子「――という感じで」

P「ああ、懐かしいなあ。そういうこともあったあった」

茄子「ケチなP君にしては太っ腹な出来事でした」

P「おい」

茄子「ふふ、冗談ですよ。P君は肝心な時には優しい人です」

P「面と向かって褒められると、それはそれで照れるな」

茄子「今日は、私がやきいもを半分こしますね♪」

茄子「えいっ」

P「………」

P「右のほうが大きいな」

茄子「ですね」

茄子「では、日頃の感謝の気持ちを込めて」

P「ああ」

茄子「P君は私に大きいほう譲ってください♪」

P「待て待て。そこは俺に大きいほうを渡す流れだろ」

茄子「えー」

P「えー、じゃないよ。俺に大きいほうくれ」

茄子「いやでーす!」

P「なんだとー!」

茄子「はい、あーん♪」

P「うわっ」モグ

茄子「はい♪ 小さいほうに口をつけたのでこっちがP君のです♪」

P「うわ、お前それはずるいぞ!」

茄子「ずるくないでーす♪ ほら、残りもあーんしてあげますよ?」アーン

P「そういう問題じゃなくてだな……!」モグモグ

菜々「むむっ」

凛「どうしたの、菜々さん」

菜々「なんだか甘い気配を感じました……ウサミンレーダーが危険信号を出しています」

菜々「このまま事務所にいると、このあとやってくるバカップルの波動に襲われそうな予感です!」

凛「なにそれ……」

光「Pと茄子さん、はやく帰ってこないかなー」

翌日


光「P! 次のライブの衣装、こんな感じのがいいと思うんだ!」

P「お? 絵に描いたのか。どれどれ……へえ、結構かっこいいじゃないか」

光「へへっ。頑張って考えて描いたから! あんまり上手じゃないけど」

菜々「そんなことないですよ。光ちゃんが表現したいこと、伝わってくる気がしますから!」

P「俺なんて、絵を描いたらいつの間にかバケモノが出来上がってるからな」

茄子「P君は絵を描くの苦手ですよね。美術の成績もよくなかったですし」

P「どうも人を描くとパーツのバランスがめちゃくちゃになってしまう」

菜々「茄子さんは、美術の成績よかったですよね」

茄子「はい♪ まあまあ、ですけどね」

光「茄子さん、絵描けるの? アタシ、見てみたいな」

茄子「そんなに上手なわけじゃないですよ?」

光「それでもさ」

茄子「うーん……せっかくの光ちゃんのお願いですし、少しだけですよ♪」

光「やった!」

茄子「かきかき~~」


茄子「できました。ウルトラマン!」

光「おーっ! かっこいい!」

光「これ、コスモス?」

茄子「正解♪ 子どものころ、見た記憶があったので」

光「ねえねえ、次、アタシを描いてくれないか」

茄子「はーい♪」

茄子「かきかき~~っと」

光「おーっ」

菜々「似てますね。特徴を捉えています」

P「なっちゃん、次俺」

茄子「一枚500円になります」

P「金とるんかい!」

茄子「冗談です♪」

茄子「P君の顔の絵ですね……かきかき」

茄子「はい、できました♪」

P「どれどれ……」

P「………」

光「かっこいいな!」

菜々「というか、かなり美化されていませんか?」

P「俺、ここまでイケメンではないぞ」

茄子「え、そうですか? 割とそのまま描いたつもりなんですけど……」

菜々「恋は盲目ということですかねぇ。茄子さんの目にはPくんが相当かっこよく映っているみたいです」

茄子「えへへ」

P「照れる」

菜々「それだけ想われているってことなんですから、大事にしてあげないとダメですよー」

P「わかってるよ、ナナ先生」

菜々「よろしい! ……って、また先生って呼びましたね!?」

P「いや、今のは完全に先生だったし」

菜々「もーっ」プクー

光「時々、菜々さんたちが何の話をしてるのかわからなくなるんだよなぁ」ウーン

茄子「あはは……」

別の日


茄子「トリックオアトリート♪」

P「お、ハロウィンか。じゃあ今日持ってきたチョコレートでも」

茄子「焼肉おごらないといたずらしちゃうぞ♪」

P「お菓子じゃないのかよ」

茄子「というかいたずらとかどうでもいいのでおごってください。トリートオアトリート」

P「ただのがめつい女だ」

茄子「ハロウィンと言えば魔女ですからね♪ 男を沼に沈める魔性の女です!」

P「人の金で焼肉を食べるただの悪女なんだよなぁ」

茄子「じゃあいたずらしてあげるので焼肉おごってください」

P「俺に何の得もないだろ!」

茄子「えっちないたずらでもいいですよ♡」

P「うぐっ」

茄子「ほれほれー、恋人のえっちないたずらですよ~♪」

P「お、俺は色仕掛けには屈しない」

茄子「ほんとですか?」

P「………」

P「ち、ちなみに具体的にはどんないたずらを」

茄子「おしりになすびを突っ込みます」

P「えっちじゃないしいたずらの範疇からはみ出ている」

茄子「冗談ですよ♪ 冗談♪」

P「冗談じゃなかったら困るぞ……それで、実際は?」

茄子「え?」

P「だから、えっちないたずらの具体例」

茄子「それは…えっと、ほら。えっちな感じで」

P「だからそれの説明をだな」

茄子「あ、え、その。えろえろではにゃはにゃな」

茄子「………」

茄子「そのぉ……なんか、えっちな感じです……」

P「つまり何も思いついてないと。ウブだなあ」

茄子「う、うるさいですっ」

P「はっはっは」

茄子「う~~……もういいです! P君のエロ本読んで勉強します!」

P「なっ! いつの間に俺の隠していた本を!」

茄子「ふむふむ」

茄子「へえ~~……こういう子が好みなんですね♪」

P「くそ、さすがに恥ずかしすぎる……」


茄子「このくらいの裸なら私が見せてあげるのに」ボソッ


P「………」

P「そういうわけにもいかないだろ」

茄子「独り言です」

P「……そうか」

茄子「P君好き」

P「おい」

茄子「独り言です」

P「………」

茄子「P君も独り言言っていいですよ」

P「………」

P「すき……やきならおごってやる」

茄子「チキン野郎と呼んでいいですか?」

P「チキンじゃなくて牛肉だぞ」

茄子「仕方がないので続きは焼肉屋の個室で聞いてあげます」

P「結局焼肉は確定なのか……まあいいや、今度のライブでうまくいったら連れて行ってやる」

茄子「やった♪」

茄子「やっきにく、やっきにく♪」

P「敵わないなあ……」

凛「焼肉?」にゅっ

菜々「お肉?」

光「焼肉!」

P「肉と聞いて全員湧いてきたぞ」

菜々「食欲の秋なので」エヘヘ

茄子「みんなで行くなら、私が半額出しますよ」

光「みんなで焼肉、楽しそうだなっ」

凛「そうだね」

菜々「あっ……でも、食欲の秋だからってあんまり食べ過ぎるとお腹周りが」

P「菜々さんリアクションが忙しいな」

茄子「たまには、羽目をはずしてもりもり食べてもいいと思いますけど……」

茄子「それなら、お肉を食べる前にカロリー消費しておけばいいかもしれませんね」

菜々「?」

後日


光「わあ……!」

凛「きれいな紅だね……紅葉狩りは毎年行ってるけど、飽きないな」

P「俺は結構久しぶりかもなあ。家族と行ってるのか?」

凛「うん」

菜々「景色は言うことなしですけど、ちょっとここの坂道、傾斜がきついですね……」

茄子「ここでたくさん歩いておけば、夜の焼肉がもっともっとおいしくなりますよー」

菜々「お肉、お肉……」

光「がんばれ、ウサミン!」

菜々「よーし! ナナ、がんばっちゃいまーす! キャハっ♪」

P「さすが菜々さん。アイドル根性で復活したぞ」

凛「もう少し登ったらお団子屋さんあるみたいだし、そこで一度休憩する?」

P「団子買ってきたぞー。好きなのを選べ」

光「みたらし団子!」

凛「黒ゴマにしようかな」

茄子「私は王道のあんこたっぷりのお団子で」

菜々「よもぎ、もらえますか?」

P「はいはい。全部あるぞ」

茄子「ではでは、皆さんご唱和ください」


『いただきますっ』


茄子「ん~♪ おいしいです♪」

P「うん。うまい」

茄子「私たちがアイドルだってこと、お店の人にもわかってなかったみたいですね」

P「帽子かぶって眼鏡もかけてるからな。変装としては合格点だ」

茄子「そもそもの知名度の問題もあるでしょうけど」

P「いずれは変装していてもバレるくらいのトップアイドルにしてやろう」

茄子「ふふっ。人気が出るのはうれしいですけど、いつも見られちゃうとそれはそれでちょっと困りそうです」

茄子「だから、今のうちにお外でP君に甘えておきます♪」ギュ

P「なっちゃん、時々かわいいこと言うからずるいよな」

茄子「うふふ♪」

茄子「あ、そっちのきなこ団子、一口もらえます?」

P「かわりにそっちの団子もくれるなら」

茄子「もちろん♪」



凛「またいちゃついてる」

菜々「最近頻度が上がっていますね」

光「仲いいよな、あのふたり!」

凛「光も、私の団子食べる?」

光「食べる! 交換しよう!」

菜々「凛ちゃんも、最近どんどん光ちゃんに甘くなってるような……」アハハ

団子屋を出て


光「おおーっ! 見て見てP! 滝だ! 大きい滝!」

P「おー、でかいなあ。まさに大自然って感じだ」

凛「ふたりとも。あんまりはしゃいでると転んじゃうよ」



菜々「みんな、元気ですね」

茄子「私たちは静かに景色を楽しみましょうか」

菜々「はいっ」

茄子「紅葉、きれいですねー。色鮮やかで、吸い込まれてしまいそう」

菜々「もうすぐ地面に落ちてしまう葉っぱの、最後の輝きなのかもしれませんね」

菜々「ナナも、いっそ散るならあれくらい派手にいきたいですねー」

茄子「散るって……」

菜々「年齢的にもギリギリで、一回一回がラストチャンスくらいの気持ちで臨まないといけませんから」

茄子「17歳設定は?」

菜々「今はあなたしか聞いていないので、ちょっと羽目を外します」

茄子「息抜きですね。山の中で空気も澄んでますし、大きく深呼吸しちゃいましょう」

菜々「すーーーー、はーーーーー……なんだかすっきりしました」

茄子「ふふっ」

茄子「先生は、本当にすごいと思いますよ。安定を捨てて芸能界に飛び込むこと、とても勇気が必要だと思いますから」

茄子「私や凛ちゃん、光ちゃんは、もともとゼロからのスタートです。でも先生は、もともとあったプラスを放り出して、それでもアイドルになったんです」

菜々「小さいころから憧れていて、結局諦められなかっただけですよ。キラキラに輝くステージに立つことを」

茄子「それがすごいと思うんですけどね」

菜々「そんなことないですよ」

茄子「むむ……平行線です」

茄子「まあ、過去を振り返って議論するだけなのもつまらないですよね。これからのことを考えましょう」

菜々「これからのこと?」

茄子「はい♪」

茄子「私、面白いことが大好きなので。こうなったら、私達4人で武道館ライブとかやれるようになっちゃいましょう」

茄子「きっと、すごく楽しくて……みんな、幸せになれると思いますよ?」

菜々「……えへへ。いいですね、それ」

菜々「こう言ってはなんですけど……私、自分がトップアイドルになった時の妄想なら、誰にも負けない自信がありますよ」

茄子「いいですね♪ 二人であれこれ楽しそうなことを想像しちゃいましょう♪」

菜々「よーし、やりますよー!」ニコニコ

菜々「まずですね、ライブの打ち上げは高級和牛をたらふく食べて」

茄子「そこから!?」

菜々「はっ!? つい夕ご飯の焼肉の話と混ざっちゃいました!」

茄子「あははっ……もう、先生面白いですっ」

菜々「ふふっ。次、次はちゃんとした妄想です!」

夜 焼肉店にて


茄子「Pくーん。Pくんも一杯飲みましょうよ~~」

P「俺ドライバー。アルコールダメ」

茄子「あ~~? 私の酒が飲めないって言うんですかーー? いい度胸してますね~」

茄子「そういうことしてるとちゅーしちゃいますよ? ちゅー」

P「誰か、この酔っぱらいをなんとかしてくれ」

凛「ここが個室で助かったね」

菜々「相変わらずお酒に弱いですね、茄子さん」

光「あ、茄子さん。このナス焼けてるよ」

茄子「ナスじゃなくてニクですよ! 肉食べます!」

茄子「ときにP君。秋といえばなんですか」

P「唐突だな……スポーツの秋とか? 今、ちょうどプロ野球は日本シリーズだし」

茄子「ぶっぶー! 私野球知りません!」

P「不正解の理由になってないぞ」

茄子「P君は態度がでかいのにナニは小さいですね」

P「野球知ってるじゃないか」


茄子「正解は……『秋茄子は嫁に食わすな』です!」

P「いや、知ってる言葉だけどさ。一番にそれは出てこないだろう」

光「秋茄子は嫁に食わすな? どういう意味なんだ?」

凛「えっと……」

菜々「憎らしいお嫁さんには、おいしいナスを食べさせるのはもったいない。とか、秋のナスは身体を冷やすから大事なお嫁さんには食べさせるな……とか、いろいろありますね」

光「へえ。全然違う意味があるんだ」

茄子「そう! 秋茄子は嫁に食べさせてはいけない!」

茄子「じゃあ、婿には食べさせていいのでしょうかっ!」

茄子「いいのでしょうか! P君!」

P「最終的に何が言いたいんだ、なっちゃんは」

茄子「………」


茄子「こ、これ以上は言わせないでくださいよ……」カアァ

P「なんでそこで照れるんだよ! かわいいな!」

茄子「H君のえっち……」

P「Pだよ!」

わーわーぎゃーぎゃー


菜々「あはは……武道館ライブは、まだまだ先になりそうですね」

凛「菜々さん?」

菜々「いえ、なんでもないです。なんでも」

凛「ならいいけど。ぼーっとしてると、お肉なくなるよ」

菜々「はっ!? こうしちゃいられません!」モグモグムシャムシャ

凛「よく噛まないとダメだよ」



菜々(……まだまだ先だろうけど、いつかはたどり着けるって信じてますから)



おしまい

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
2か月ぶりに書きましたが微甘くらいに落ち着いたと思います

過去作
市原仁奈「飛鳥おねーさんのきもちになるですよ!」
水本ゆかり「お誕生日のわがまま」
相葉夕美「花言葉」

などもよろしくお願いします

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