ウサミン星人と世紀末歌姫と恥じらい乙女のお泊り (42)

前回の、ウサミン星人と世紀末歌姫のお泊り

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菜々「・・・というわけで今日の晩御飯はカレーです!」

奈緒「やった!今日カレー食べたい気分だったんだ~!」

楓「サイキックふふーん♪」ドヤァ

菜々「うわぁ、すごいドヤ顔・・・できるまでもうちょっと待っててくださいね!」

奈緒「なにか手伝おうか?」

菜々「ありがとうございます、それじゃああとで楓さんとサラダの盛り付けをお願いできますか?」

菜々「冷蔵庫にカットサラダがあるのであっちの棚にあるトッピングをのせてシーザードレッシングと粉チーズをかければ完成なので!」

菜々「カレーが出来るころにまた声をかけますので!」

奈緒「うん、オッケー♪」

楓「カレーの方は手伝わなくてもいいのかしら?」

菜々「はい!さっき言ったじゃないですか、今日はたくさんもてなしちゃいます、って!」

菜々「だから完成まで二人はくつろいでおいてください!!

楓「ふふっ、そうでしたね・・・それじゃあお言葉に甘えちゃおうかしら♪」

奈緒「菜々の特製カレー楽しみにしとくよ!」

菜々「さてさて、それじゃあたまねぎを炒めちゃいますよ~!」

菜々「一応たまねぎペーストはありますがこっちのたまねぎもあめ色になるまでじっくり炒めちゃいます」

菜々「みじん切りにするとたまねぎはカレーに溶けやすいので、たまねぎの食感を残したいという人は全部ざく切りでも大丈夫です」

菜々「焦がさないように弱火でじっくり炒めるのがポイントですね!」


―――――――


楓「奈緒ちゃん、実は私、奈緒ちゃんに見てもらいたいものがあるの」

奈緒「ええっ、また変なお面とかじゃないですよね・・・?」

楓「私たち3人でお泊りするの初めてでしょ?だから私一芸を披露しないと、って思って覚えてきたの」

奈緒「どうやったらそんな芸人みたいな発想になるんですか!?」

ポチポチ
楓「それじゃあミュージック、スタート♪」ポチッ

奈緒(聞いてないし・・・)


https://youtu.be/vVKNQgWPV04

♪~

奈緒「!?」

楓「M.A.H.O まほーがーるず・・・」

奈緒(最新のプリキュアのED・・・しかもキレがすごい・・・!)

楓「さぁ、奈緒ちゃんも」スッ

グイッ
奈緒「えっ!?い、いや私まだ覚えてない・・・」

楓「奈緒ちゃんはトゥインクルをお願いね」

奈緒「それ前のシリーズ!!」


<♪~
菜々(楓さん忙しいのに2曲も振り付け覚えたんだ、地味にすごい・・・)ジュー

菜々「さぁ、たまねぎがあめ色になったらお次はお肉です!」

菜々「こちらも焦がさないように気をつけて焼きます!」

菜々「いい感じに焼けてきたらたまねぎ、にんじんを入れて少し炒めます」

菜々「そしてお水をいれて煮込みます!ここでアクを取り過ぎないように注意してください!」グツグツ


―――――――

奈緒(結局全部踊らされた・・・)ハァハァ

楓「ううぅ・・・」ガクガク

奈緒「楓さん!?なんでそんなにダメージ受けてるんですか!?」

楓「最後のポーズは膝と腰に負担が・・・」

奈緒「まぁ、すごい内股にほぼ中腰だもんね・・・」

楓「ウサミンの気持ちになるですよ・・・」

奈緒「ブフッ!!」

<チョットォ! カエデサン!

楓「ふふっ、聞こえてましたか・・・♪」


<アハハハハ!
菜々「まったくもう!とんだとばっちりですよ!」

菜々「気を取り直して・・・煮詰まったら火を止めてルーを投入です!」

菜々「しっかりとルーが溶けきるように気をつけましょう!」

菜々「溶けきったらここでペースト2つとすりおろしたにんじんを入れてかき混ぜます」

奈緒「ん~♪いい匂い♪」

楓「完成したみたいですね」

菜々「いえ!まだ完成じゃないですよ~!」

菜々「この状態で少し放置して味をなじませます!」

奈緒「おおっ、なんだかプロの料理人って感じだな!」

楓「それじゃあ菜々ちゃん、待っている間に軽く乾杯しましょうか♪」

菜々「だめですよ楓さん、ここで我慢してこそ晩酌の時、最初の1杯が引き立つんですから!」

奈緒「・・・・・」

菜々「・・・って、川島さんたちが言ってました!!」

奈緒「なんだそうなのか~!」

菜々「それじゃあナナは後片付けしますから、そろそろ二人はサラダをお願いします!!」

奈緒「はいよー」

楓「今日は菜々ちゃんの分も飲んであげるわね・・・」

菜々「未成年の飲酒ッ!ダメッ!ゼッタイ!!」


奈緒「サラダに堅あげポテトとセブンイレブンの酢いかって・・・なんだか珍しいトッピングだな・・・」

楓「ほうね・・・ふぉんな味になるのか楽ひみだわ・・・」モグモグ

奈緒「楓さん酢いか食べないで」

楓「そういえば菜々ちゃんと奈緒ちゃんの組み合わせってなんだか新鮮な感じがしますね」

奈緒「そうかな?結構休みの日とか遊んだりするけど・・・」

楓「なにか共通点とかあったりするのかしら・・・?」

奈緒「ええっ!!い、いやぁその別にそういうわけじゃないというか・・・」

楓「奈緒ちゃん、隠さなくてもいいのよ。謎は全て解けました・・・」

奈緒「楓さん・・・?」

楓「・・・名前繋がりの会があるのね?その名も“ナ”から始まる2文字の会・・・」

奈緒「・・・へっ?」

楓「きっとメンバーは“ナナ”に始まり、ナオ・ナホ・ナス・ナカ・ナチ・・・」

奈緒「・・・あのー」

楓「お前らのやっている事は、全部ビビッとお見通しだ~!」

菜々「楓さん、ナスじゃなくてカコちゃんですし、那珂ちゃんはうちの事務所のアイドルじゃないですよ~」

菜々「でもまぁ那智さんは楓さんと同じでお酒が好きだから気が合いそうですね」

楓「ほぉ~~りぃ~~」

菜々「その那智さんじゃないです、というかそれはマクレーンさんです」

奈緒(楓さんは野沢マクレーン派なのか・・・)

菜々「実は、奈緒ちゃんはナナのアニメ仲間なんですよ!」

奈緒「ちょっと菜々っ、それは内緒って・・・!」

菜々「大丈夫ですよ!こう見えて楓さんもアニメ結構見てるんですから!」

奈緒「へっ、ほんとに・・・?」

楓「菜々ちゃんの見てるアニメを一緒にね♪」

奈緒「そうなの・・・?」

楓「この前見たあれ、面白かったわ。あのなんだったかしら、やる気の無い・・・坂本のやつ」

菜々「混ざってますね」

奈緒「田中君はいつもけだるげ?」

楓「それですが」

菜々「わかってて言ってますね?」

奈緒「ふふっ、なんか意外だな~」

菜々「隠さなくても大丈夫でしょう?」

奈緒「だってその・・・事務所のみんなにはアニメ観てるって言いにくいっていうか・・・」

奈緒「なんか恥ずかしい・・・」モジモジ

楓「菜々ちゃん、この可愛い子いくらで売ってるのかしら?」

菜々「だめですよ、楓さん。この可愛い子はナナのです、売り物じゃありません」

奈緒「だぁーっ!なんだよそれーっ!」


―――――――


コトッ
菜々「スプーンに、コップっと・・・」

菜々「楓さん、そろそろコンロに火をつけてもらっていいですか?」

楓「まかせてちょうだい」テクテクテク

楓「いっぴかいえ~、くそったれぇ♪」カチッ ボウッ

菜々「好きですね、ダイ・ハード」

奈緒「そういえばマクレーンもお酒好きだったよね」

菜々「3では楓さんと同じでアルコール浸りでしたね」

奈緒「あはは、楓さんはそんなにひどくないだろ~!」

奈緒「って、楓さん?首から何さげて・・・くふっ・・・」プルプル

菜々「え?どうしたんですか、楓さんが何か・・・」クルッ

楓「・・・・・」ホワイトボード【ウサミン星は千葉】

菜々「ちょっと!それ冷蔵庫のやつじゃないですか!ちゃんと戻してくださいよ!」

菜々「ウサミン!イズ!ギャラクシー!!ノット!チバ!!」

奈緒「ははっ、銀河とは大きく出たな」

楓「ウサミン星はサザンクロスにあったんですね・・・」

奈緒「えらい文学的な返し!!」


菜々「おまたせしました!ウサミン特製カレーの完成ですよ~!」

楓「お肉とスパイスのメルヘンデビューやぁ~♪」

奈緒「味が伝わらないです」

菜々「あとそういうの食べてから言ってください・・・ってもうビール飲んでるっ!」

楓「ふふっ・・・それじゃあそろそろいただきましょうか♪」

奈緒「そうだね!いただきま~す!」

菜々「はい、どうぞ~!・・・楓さんいいなぁ・・・」モグモグ


モグモグ
奈緒「菜々、これすごく美味しいよ!」

菜々「ほんとですか?それは作った甲斐がありますね~!」

楓「メロンくらいおいしい」モグモグ

菜々「どこと比べてるんですか!?」

楓「冗談よ、本当に美味しいわこのカレー♪」

菜々「ありがとうございます・・・ふふっ、みんなでカレーを作って食べるってなんだか林間学校みたいでいいですね!」

楓「あら、最近の学生はもう林間学校みたいな行事はやっていないそうだけど」

菜々「エ゛ッ!?」

菜々「い、いやぁナナも行った事無いですけどね!話に聞いたことがあるだけで!」

楓「奈緒ちゃんは?」

奈緒「へっ?い、いや、私は中学生のとき行ったことあるけど・・・」

菜々「!!」

菜々「楓さん!騙しましたね!!も~っ!!」

楓「ふふっ・・・」

奈緒(そっか・・・菜々は林間学校行けなかったから憧れてたのかな・・・)シンミリ

奈緒(でも菜々、なんであんなに焦ってたんだろ・・・?)モグモグ


―――――――


奈緒「ふうっ・・・ごちそうさまでした!」

楓「ごちそうさまでした♪」

菜々「はい、おそまつさまでした~♪」

奈緒「ほんとにおいしかったよ!菜々、やっぱり料理上手だよな~」

菜々「ありがとうございます~、なんだか照れちゃいますね~!」

楓「奈緒ちゃんは料理、しないの?」

奈緒「私は自分で料理とかはあんまり・・・うちでお母さんの料理手伝うくらいかな~」

奈緒「楓さんは?」

楓「私は菜々ちゃんがいるから・・・」///

菜々「えっ、なんで照れながらいうんですか?」

奈緒「・・・・・」///

菜々「奈緒ちゃんまで!?」


―――――――


菜々「お風呂沸きましたよ~!」

楓「菜々ちゃん、奈緒ちゃん、いきますよ」

菜々「いやいや、そんなフリーザ様みたいに言われても」

菜々「ウサミン星のお風呂はいっぺんに3人も入れないですよ」

楓「?」

菜々「そんなキョトン顔されましても」

楓「お泊りといえば普通、裸のつきあいじゃないんですか?」

菜々「楓さんの普通ってなんなんですか?」


菜々(というか奈緒ちゃんがドキドキプリキュアの再放送に夢中で会話に入ってきてくれない・・・)

楓「私、やる前から諦めてはいけないと思うの」

楓「何事もやってみないとわからないでしょう?」

菜々「えぇ~・・・」


カポーン
奈緒「なんでこんなことに・・・」ジャー

菜々「奈緒ちゃんがプリキュアを応援してるうちにいろいろありまして・・・」

楓「いい湯ですね~♪」

楓「これが最近噂のバブみっていうやつなのかしら?」

菜々「これバスロマンですけどね~」

ジャー
奈緒「ははは・・・」キュッキュッ

ザパー
菜々「よいしょっと・・・じゃあ次はナナがシャンプーしちゃいますね」キュッキュッ ジャー

奈緒「しつれいします・・・」チャポン

奈緒(ていうかなんなんだよこの状況!?いくら同じ事務所の仲間でも恥ずかしすぎる~っ!!)


楓「ところで奈緒ちゃん」

奈緒「ふえっ!?な、なんですか・・・?」

楓「前から思っていたのだけど、奈緒ちゃん意外と胸大きいのね?」

奈緒「!?」

奈緒「な、な、なにいってんですかいきなりっ!」

楓「漫画とかでお風呂に入ったらよくこういう話してるじゃない?だから私もしてみたくって♪」

楓「いったいなにがつまってるのかしら・・・」プニプニ

奈緒「ひゃあっ!ちょ、ちょっと!触らないでっ!!」

楓「が~ん・・・」

楓「さわらないでって・・・そうよね、私なんかに触られるのは嫌よね・・・」

奈緒「い、いやそういう意味じゃなくて・・・」

楓「じゃあ、触ってもいい・・・?」

奈緒「いや、それはちょっと・・・」

楓「やっぱり・・・」ズーン

奈緒「ああっ、うう~っ・・・」///

奈緒(どっ、どうすりゃいいんだぁ・・・)プシュー ブクブク

キュッキュッ
菜々「ふい~っ、さっぱり・・・ってあれ!?奈緒ちゃん!?」

楓「奈緒ちゃん、だいじょガボガボ・・・」ブクブク

菜々「えっ、楓さんまでっ!?」


―――――――


奈緒「う~ん・・・あれ?私・・・」

楓「大丈夫?奈緒ちゃん・・・?」

奈緒「私、いったい何を・・・」

菜々「お風呂でのぼせちゃったんですよ、奈緒ちゃん」

菜々「はいどうぞ、スポーツドリンク飲んでください」

奈緒「あ、ありがとう・・・」ゴクゴク

楓「ごめんなさい、奈緒ちゃん。私が悪のりしすぎたせいで・・・」

菜々「そうですよ、楓さん。反省してくださいっ!」


楓「すみませんでした・・・」シューン

奈緒「そんなに気に病まないでよ!もう大丈夫だから・・・」

菜々「というか楓さんものぼせてたんですから、ちゃんと水分とってくださいね?」

楓「ありがとう、菜々ちゃん・・・」

楓「・・・ごめんなさいね、私・・・迷惑かけちゃって・・・」

菜々「楓さん・・・?」

楓「私、小さいとき体が弱くて・・・少しだけど入院してたこともあってね?」

楓「だからお友達と遊んだりお泊り会をする、なんてこと出来なかったの・・・」

楓「それで今日こうやって憧れていたお泊り会が出来たことがうれしくって・・・」

楓「・・・ふふっ、なにやってるのかしらね私ってば・・・」

菜々「楓さん・・・」ホロリ


奈緒「似たような話を加蓮から聞いたことがあるんだけど・・・」

楓「・・・・・ばれちゃいました♪」

菜々「もうっ、楓さん!!」


―――――――

菜々「電気消しますよ~」カチカチ

楓「奈緒ちゃん、もう平気?」

奈緒「うん、もう大丈夫」

楓「さっきは本当にごめんなさい、二人とも・・・」

楓「お泊りするのがうれしかったのは本当なの」

菜々「楓さん・・・・・」


楓「最近、忙しくってみんなと会えてなかったでしょう?だからはしゃぎ過ぎちゃったみたい・・・」

奈緒「・・・・・」

奈緒「・・・じゃあさ、眠くなるまでたくさん話、しようよ!」

菜々「・・・そうですね!こうやってお話なんてなんだか修学旅行の夜みたいですね!」

楓「二人とも・・・ふふっ、ありがとうございます♪」

楓「それでは・・・修学旅行の夜といえばやっぱり“こいばな”ですよね♪」

奈緒「!!」


奈緒「な、なにいってんだよ楓さんっ!!そんな、こ、こいばななんて・・・」

菜々「ふふふっ奈緒ちゃんってば、かわいい反応・・・若いって本当にいいですね~」

楓「菜々ちゃんは学生の頃、好きな人とかいたのかしら?」

菜々「アイムリアルJKッ!!ナウッ!!」


―――――――


チュンチュン
奈緒「・・・ん~っ、もう朝かぁ・・・ふわぁ~」

??「・・・・・」

奈緒「えっ・・・」

ゼアス「目が覚めたか、カミヤ隊員。私はZ95星雲の宇宙人だ」

奈緒「Z95星雲の宇宙人?」

ゼアス「そうだ。遠い宇宙からウサミン星人を運ぶ途中、逃げ出されて、それを追って地球に来た」

奈緒「ウサミン星人?」

ゼアス「宇宙の平和を乱す、悪魔のような怪獣だ」

??「誰が悪魔のような怪獣ですか」

奈緒「あっ、菜々おはよ・・・」

仮面ライダーマッハ「おはようございます、奈緒ちゃん」

奈緒「えぇ~・・・?」

マッハ「朝ごはんの時間ですよ」

ゼアス「朝からケーキだなんて景気がいいですね♪」

カパッ
菜々「それ昨日も聞きましたよ、楓さん」

菜々「昨日の夜食べられなかったので・・・前に桃華ちゃんからもらった紅茶と一緒にいただきましょう!」

カパッ
楓「豪華な朝食ですね♪」

菜々「ふふふ・・朝からケーキなんてめったにないですからね!」

菜々「それじゃあ、いただきましょう!」

奈緒「いただきまーす!」

楓「いひゃひゃひへます」モグモグ

菜々「お口にものをいれて喋るのはお行儀悪いですよ、楓さん!」

楓「申し訳ないことをした、アベ隊員。その代わり、私のイチゴを君にあげよう」スッ

菜々「わぁ、ありがとうございます・・・!」

菜々「って、楓さんいつまでウルトラマン引きずるつもりですか」

奈緒(ネタがわかる菜々もすごいけどな・・・)モグモグ

<キュアュプ・ラパパ!
奈緒「あっ、プリキュア始まった・・・」




おわり

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