ウサミン星人と世紀末歌姫の休日 (19)

モバマスSSです。
菜々さんと楓さんがただ喋ってるだけです。

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~ウサミン星~

ピーンポーン
菜々「は~い」ガチャ

??「・・・・・」仮面ライダーマッハのお面+ベルト装着(以下マッハ)

菜々「えっ・・・」

マッハ「来ちゃいました」シグナルバーイク! ライダー!

菜々「来ちゃいましたって・・・それどうしたんですか?」

マッハ「この前番組でもらいました」マッハー!

菜々「もらったって・・・それ着けてここまできたんですか?」

マッハ「いい加減暑くなって来ました・・・」ヒッサツ!フルスロットル!

菜々「取ればいいじゃないですか、そのベルトうるさいですし」

カパッ
楓「ふぅ~、涼しい」オツカーレ!

菜々「それでどうしたんですか?なにか用事でも?」

楓「用事が無いと来たらダメなんですか?」

菜々「そうじゃないですけど・・・ナナのおうち何も無いですよ?」

菜々「ウサミン星の周りにもおしゃれなお店とかありませんし・・・」

楓「ちb・・・ウサミン星には菜々ちゃんがいるじゃないですか♪」

菜々「楓さぁん・・・!」///

楓「それにこの星にはキンキンに冷えたビールもありますし」

菜々「楓さん・・・」

菜々「・・・って、ナナは未成年なんですよっ!お酒なんかありません!」

楓「そうでしたね~、じゃあ未成年飲酒にならないように私が冷蔵庫の中のビール全部飲んであげます」プシュッ ゴクッゴクッゴクッ

菜々「ああっ・・・」

楓「・・・ぷはーっ」

菜々「もう好きにしてください・・・」

楓「あ、そうそう菜々ちゃん、私この前大阪に行ってきたんですよ」

菜々「川島さんとやってる番組の企画ですよね?確か大阪での川島さんの思い出の場所を巡るっていう」

楓「そうなの。それでね、私今日菜々ちゃんにお土産を持って来たんです」

菜々「えっ!本当ですか!いやぁ~、なんだか悪いですねぇ~!」

楓「はいこれ、気に入ってもらえるといいんだけど」

菜々「・・・えっ、大阪に行ったんですよね?」

楓「えぇ、一泊二日で。とっても楽しかったです♪」

菜々「あの、なんで大阪のお土産が野球のグローブなんですか?」

楓「たまたま川島さんが行ってたカフェのお向かいがスポーツ用具専門店だったの」

菜々「・・・しかも何でよりにもよってキャッチャーミットなんですか?」

楓「凄いんですよ~これ、阿部モデルなの。しかも硬式用!」

菜々「何で大阪行ったのに巨人の選手のやつ買っちゃうんですか?」

楓「それはだって“阿部”モデルのミットを“安部”菜々ちゃんに使って欲しくって♪」

菜々「・・・もうっ!!全然大阪関係ないじゃないですかぁ!!」

菜々「しかもキャッチャーミットって!!硬式用なんてもらっても使う機会ないですよ!!」

楓「ひょっとして宇佐美選手のサッカースパイクの方がよかったかしら・・・」

菜々「そういう問題じゃないんですよぉ~!!」

菜々「はぁ・・・もういいです、本棚の上にでも飾っておきます・・・」

楓「本当のお土産は神戸プリンプレミアムです♪」

菜々「それも大阪じゃないですし・・・でもお土産っぽくてうれしいです、ありがとうございます」ゴソゴソ

菜々「わぁ、美味しそう・・・4つ入ってますしせっかくだから楓さん、一緒に食べませんか?」

楓「実は菜々ちゃんならそう言ってくれると思って買ってきたんです」

菜々「何ですかそれ・・・はい、どうぞ」

楓「ありがとうございます、じゃあいただきますね」カパッ

菜々「ナナもいただきます・・・」カパッ

菜々「・・・・・」モグモグ

楓「・・・・・」モグモグ

菜々「・・・なんていうか、これすごく美味しいですね」モグモグ

楓「買ってきて自分で言うのもなんだけれどほんとに美味しい・・・」モグモグ

菜々「普通のプリンよりも濃厚で、それでいてなめらかで・・・」モグモグ

楓「まるで神戸牛みたい・・・」モグモグ

菜々「そんなことないと思います」モグモグ

楓「むーっ・・・」ツンツン

菜々「あぐぅっ!わき腹つつかないでください!」

楓「・・・・・」モグモグ

菜々「・・・・・」モグモグ

楓「ふーっ、ご馳走様でした」カチャン

菜々「ご馳走様でした・・・・ほんとに美味しかったです、ありがとうございました!」

楓「そんなに喜んでもらえるなんて、買ってきた甲斐がありました」

菜々「キャッチャーミットよりも全然嬉しかったです」

楓「ひどい・・・このミット1つでプリン40箱くらいは買えるのに・・・」

菜々「えっ・・・」

菜々「このキャッチャーミットそんなにお高いんですか・・・?」

楓「値段じゃないのよ、菜々ちゃん。野球人にとってグローブっていうのは体の一部なの。グラウンドに一歩踏み出したらグラブは文字通りあなたの手であり、手にしたその瞬間からあなたの野球人生の相棒となる存在なのよ」

菜々「ナナはアイドルなんですけど・・・」

菜々「というか、“あべ”って名前繋がりのボケのためだけにそんな高いミット買ったんですか・・・?」

楓「あのね、菜々ちゃん。私ね、実はお金だけはあり余るほど持っているの・・・」

菜々「うわぁ、感じ悪い!!すごく感じ悪いですよこの人!!感じ悪い女神です!!」

楓「ふふっ・・・ほんとはね、菜々ちゃんと同じ名前ってだけなのになぜか親近感がわいちゃって・・・なんとなく買っちゃったの」

楓「最近仕事が忙しくて菜々ちゃんに会えてなかったから寂しかったのかもしれないわ」

菜々「楓さん・・・」

菜々(だからって何万円もするミット買うことないんじゃないですか、とは言わない・・・)

楓「だからね、今日菜々ちゃんの家に行くの、私とても楽しみにしてたんです」

菜々(そもそも親近感がわいて買ったはずのミットをなぜナナにくれちゃうのでしょうか・・・?)

菜々(でも楓さんがそんなにナナのこと考えてくれてたのは嬉しいですし?まぁ、ナナも久しぶりに楓さんに会えて嬉しいからこの際それは置いておきましょう!)

菜々「ナナも、今日楓さんが来てくれてとーっても嬉しいですよ!キャッチャーミットよりも元気な楓さんがウサミン星に来てくれたことが一番のお土産ですね!!」

楓「でもせっかく買ったのに使わないと勿体ないから、これからは友紀ちゃんの女房役として頑張ってね♪」

菜々「うぅ~、腰に続いて膝まで悪くなっちゃったらどうしよう・・・」

楓「菜々ちゃん、目指すは女性初のプロ野球選手よ!」

菜々「ナナは水原勇気ちゃんみたいになりたいわけじゃないですよ・・・」

菜々「そもそも勇気ちゃんは左でピッチャーですし・・・」

楓「あの菜々ちゃん?よくわからないんだけどなんの話をしてるの・・・?」

菜々「!!」

菜々「なんでも!!なんでもないですよ!!ナナは野球狂の歌なんて知らないです!!」

菜々「あぁそうだ!楓さんビールのおかわりはいかがですか?!キンキンに冷えたビール!!」

楓「まぁ!なんだか至れり尽くせりで申し訳ないですね・・・でも、せっかくだから頂こうかしら♪」

菜々「まぁまぁ!ビールどうぞ!!」

楓「それじゃあ、いただきまーす♪」プシュッ ゴクッゴクッゴクッ

菜々「・・・ふうーっ、ナナは17歳、ナナは17歳・・・」

楓「・・・ぷはーっ!天国は千葉、もといウサミン星にあったんですね・・・」

菜々「千葉県じゃないです、ここはウサミン星です」

菜々「しかも天国ってビールとプリンと阿部モデルのキャッチャーミットしかないじゃないですか」

楓「あっ落花生とするめもあるじゃないですか♪」

菜々「ナナのスルメ勝手に食べないで!!」

ピッ
楓「あっ、テレビでキャッツ戦やってますね、私野球観るの久しぶりです」クッチャクッチャ

菜々「なんですか、楓さんの天国ってビールと甘いものとおつまみと野球があるところなんですか?」

菜々「東京ドームと変わらないじゃないですか!ナナそんな天国嫌ですよ!」

楓「菜々ちゃん、東京ドームと天国で大きく違うところ、あるじゃないですか」

菜々「えっ?」

楓「“阿部”と“安部”が・・・」

菜々「それはもういいですーっ!」

楓「ふふふっ・・・でもまぁ」

菜々「?」

楓「私にとっては菜々ちゃんがいればどこだって天国なんですけどね♪」

菜々「!!」キューン

菜々「楓さんはズルイなぁ、もぅ・・・」///

楓「さながら菜々ちゃんは天使、といったところでしょうか」

菜々「楓さんったらもう・・・」///

楓「だから天使さん、ビールのおかわりをお願いします♪」

菜々「ズコーッ!!」



おわり

神戸プリンプレミアムは普通の神戸プリンと違って要冷蔵なので気をつけてください。

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