【R-18】川内型と夜戦の日々~鎮守府夜伽百景【艦これ】 (472)

提督「参ったな…また長引かせてしまった」

 夜の鎮守府。廊下を足早に私室へと急ぐ。今夜の約束を忘れたわけではない。寧ろ片時も頭から離れず、そのせいで若干作業効率が落ちたきらいもある。
 私室の扉の前に着いた。鍵は掛けていない。きっと、彼女はもうこの中で待っているだろう。
 ノブを掴み、捻る。

提督「すまない、執務で遅くなった…」

 謝罪の言葉と共に扉を開け、室内に滑りこむ。

提督「…?」

 静かだ。人の気配も薄い。
 靴を脱ぎ、畳の上に上がる。それから、電灯のスイッチを押して

提督「っ!?」

 初めて、気付いた。部屋の真ん中で座り込んで、黙って下を向いている人物に。



川内「…」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461335567



『はじめてを、もういちど』

【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】
【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】 - SSまとめ速報
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【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446564687/)

【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】
【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457437470/)

の前・後日談、幕間、キンクリ集です。

・貴方は上のスレを読んでもいいし、読まなくてもいい

・思い付いた順に書きます。どの時系列かは触れようと思いますので気になる方は参照してみてください

・失踪予備軍

提督「川内…」

 僕の声に、川内がはっと顔を上げた。

川内「提督…おかえりなさい」

提督「ずっと待ってたのか」

川内「うん」

 ぎこちない笑みをこちらに向ける川内。握り締めた二つの拳が、小さく震えている。その、左の手の、薬指に光る銀。

提督「…楽にしてて良かったのに」

川内「あはは…」

 笑ってみせるが、目が潤んでいる。
 僕は屈むと、そっと彼女の肩に手を置いた。

川内「っ」

提督「! すまん」

川内「だ、大丈夫、だから…」

 ゆっくり立ち上がると、恐る恐る僕の胸に手を当てた。

川内「…うん、大丈夫」

提督「じゃあ」

 腕を上げ、その体をそっと抱き締めた。

川内「! てい、とく…」

 初めて掻き抱いたその体は、拍子抜けするほど小さく、怯えるように震えていた。
 …いや、実際に怯えているんだ。僕のせいで。

川内「提督…」

 僕の腕の中で、川内が顔を上げた。目を閉じ、口を突き出すようにすぼめている。

提督「わ、分かった」

 腹を括ると、下に向かって口を突き出した。

川内「ん…」

 大きくないはずの身長の差が、とんでもなく遠く感じられる。胸の高鳴りを抑え、顔を下へ、下へ、下へ…

川内「…んっ」

 触れた。柔らかい、温かい感触。
 初めて触れた川内の唇は、食べ飽きた砂糖菓子のように、苦かった。

川内「んっ…んん…」

提督「っ…」

 お互い何をしていいか分からず、唇で触れ合ったまま固まった。時折押し付けるように首を動かしては、前歯にぶつかって慌てて離す。
 やがて、息が苦しくなってきた。

提督「…っ、はぁっ」

川内「はぁ…ふぅ」

提督「キス、したんだな」

川内「うん。提督と…」

 掠れた声で言うと、突然その体から力が抜けた。

提督「大丈夫かっ!?」

 崩れ落ちる川内を咄嗟に抱きかかえる。

川内「ごめん…何か、緊張の糸が切れちゃったみたい」

提督「緊張したか。そうだよな」

 彼女を抱いたまま、一緒に座り込んだ。

提督「…布団を敷こうか」



 先日の任務で、報酬として送られてきた煎餅布団。一組の布団に二つの枕を見て、二人して赤面したものだ。
 敷布団の上に、向い合って座った。そうして、互いの服に手を伸ばした。

提督「ここは…こうなってるのか?」

川内「そう。このボタンを外すと、上着が」

 はらり。制服の上着が外れて落ちた。

川内「っ!」

 反射的に、腕で胸元を覆う川内。隠されたその下には、ブラもサラシも見当たらない。

提督「おまっ…下着くらい付けろよ…」

川内「い、良いじゃん別に! …ちょっと、心の準備が」

 彼女は深呼吸すると、ゆっくりと腕を下ろした。
 拘束を脱した、彼女の肌。日焼けから逃れた、白く、控えめな二つの膨らみ。

川内「…どう、かな」

提督「…」

川内「提督?」

提督「っ、あっ、ああ」

 彼女の声に、我に返る。無意識の内に剥き出しの胸を凝視していたようだ。

提督「その、さ…触って、いいか」

川内「! …うん」

 そっと、手を伸ばす。指が、柔肌を軽く突いた。

川内「っ…」

 肩が震え、乳房にぞわりと鳥肌が立った。
 鼓膜を破らんばかりに高鳴る心臓を抑えながら、指を、掌を、彼女の肌に沿わせていく。

川内「っ、ぁ…」

提督「…」

 やがて…片方の乳房が、僕の手の中にすっぽりと収まった。熱く火照った肌の向こうに、同じくらいに早鐘を打つ心臓を感じた。それから、掌を突く硬い先端…

提督「…川内っ」

 その手で、彼女の体を押した。

川内「あっ」

 布団の上に、仰向けに倒れる川内。その上に覆いかぶさる僕。
 …蘇る、あの日の記憶。

提督「! す、すまないっ!」

 慌てて手を離し、飛び退いた。
 しかし、彼女の目に恐怖はもう無かった。

川内「…良いよ。だから」

 スカートを外し、白いショーツを引き下ろす。一糸纏わぬ姿で、彼女は僕に両腕を差し伸べた。

川内「ねえ。来て」

提督「川内…川内!」

 ズボンも下着も脱ぎ棄てて、彼女の胸に飛び込んだ。がむしゃらに唇を合わせた。今にも暴発しそうな欲望の塊を、彼女の中に…中に……

提督「…あ」

川内「どうしたの?」

 怪訝な目で僕を見る川内。
 僕は、惨めな気持ちで答えた。

提督「…鉄兜、買い忘れてた」

今夜はここまで

サブタイ見たら分かると思いますが、これは川内と提督がケッコンして初めての共同作業の話です

こんな風に、本編の時系列から外れた話も書こうと思ってます



明石「ふわぁぁ…あっ、てっ、提督っ! お疲れ様です」

提督「ああ。遅くまでご苦労」

明石「えっと、何か買われますか?」

提督「ああ、それなんだが…」

コト

明石「へ? …っっっ!!?」カァァァァ

提督「な、内密に頼む…」

明石「は、はいっ」ピ

明石「二千円です…」ガサガサ

スッ

提督「ん、ありがとう」ゴソゴソ

提督「…では、おやすみ」

明石「失礼します」

明石「…その、頑張ってくださいね」

提督「! あ、ああ」



 部屋に戻ると、川内は布団に包まって寝息を立てていた。

提督「…」

 静かに、その隣に滑りこむ。
 いつもの二つ結びも解いて目を閉じた彼女は、歴戦の戦士であることが嘘のような、無邪気な表情をしていた。

川内「…ん」

 僕の存在に気付いたか、ふと目を開ける。それから、こちらに顔を向けた。

川内「…おかえり」

提督「ああ、ただいま」

川内「買ってきた?」

提督「ああ。…どうする、今日はもう寝るか」

川内「ううん。したい」

 掛け布団をめくって起き上がった。買ったばかりの鉄兜の箱を開けていると、川内はおもむろに僕の股間に手を伸ばした。

川内「…」

 そっと、萎びた肉棒をつついてみる。

提督「何だ、気になるか」

川内「うん…」

 両手で包み込むように握ってみる。それから、ぎこちなく前後に扱いてみる。

川内「これで気持ちよくなるの…?」

提督「大体そんな感じだな。…ほら」

 不慣れながらも確実な刺激に、そこは少しずつ硬くなっていく。

川内「わ、凄い」

提督「そっちも、準備しないとな」

 恐る恐る開かれた、彼女の脚の間に手を入れる。薄い茂みに覆われた秘部に、指を伸ばした。

提督「…」

川内「…っ」

 大陰唇に指先が触れると、川内は微かに息を呑んだ。秘裂を押し広げると、更に奥へ。女性器の構造を確かめるように、指を動かした。

川内「っ…提、督」

提督「…」

 クリトリスの位置が分からずあちこち弄っていると、不意に川内が僕の手に触れた。

提督「…あ、ああ」

 中指で、膣穴の入り口を探り当てる。

提督「痛かったら言うんだぞ」

 ゆっくりと、膣内へと指を挿れた。

川内「あ、あっ…」

提督「大丈夫か」

川内「んっ…うん、あぁ…」

 まだ硬く強張った彼女の膣内は、指一本挿れるのがやっとだ。少しずつ広げるように、小刻みに指を動かす。

川内「んっ、あ、あっ、何、これっ、んっ」

 ぷるぷると震える柔肉に、段々と熱い液が滲んできた。戸惑うような彼女の声に、水気が混じり始める。

川内「あっ、んっ、あぁっ、はぁっ、んっ…」

 愛液が、掌まで溢れてきた。僕は指を抜くと、ゴムの包みを破った。

提督「えっと、こっち側を当てて…」

 凹んだ側を亀頭に当てて、巻かれた縁の部分をくるくると竿にかぶせていく。

提督「これで…良いのか?」

川内「えっ、そういうの使ったこと無いの?」

提督「本来の目的では…」

川内「まさか…提督って、童貞だったの」

提督「…」

 黙り込む僕に、川内が吹き出した。

川内「何それ、それなのに私を襲ったんだ」

提督「…すまなかった」

川内「もういいよ。こうやって責任取ってくれたんだから」

 そう言うと彼女はごろりと体を倒した。そうして、脚を開いて言った。

川内「…さ、早く頂戴」

 脚の間に割って入ると、屹立したペニスを掴んで彼女の膣口にあてがった。

提督「ここだよな…?」

川内「うん…」

提督「じゃあ、挿れるぞ」

 ゆっくり、腰を前に進める。

川内「あっ、挿入って、あぁっ」

提督「くっ、う…」

 あの日ほどではないが、キツい。力を込めてねじ込まないと、押し出されてしまいそうだ。
 どうにか根本まで挿入ると、川内は両腕でぎゅっと僕の体を抱き締めた。

川内「…挿入ったね」

提督「ああ」

川内「提督…」

 キスをした。唇と唇で触れ合っていると、歯に柔らかいものが触れた。小さく歯列を開くと、ぬるりとして温かいものが、口の中に滑り込んできた。

川内「んっ…むぅ…」

 舌で舌を受け止めると、そのまま絡めた。

川内「ちゅっ…んぅ…ふっ…」

 彼女の体から震えが引き、噛みつくような膣内の締め付けが和らいでいく。
 口を離すと、唇から糸が引いた。見下ろす彼女の顔は上気して、寝起きの時のように蕩けていた。

川内「提督…ねえ、提督」

提督「どうした?」

川内「提督……好き」

提督「! …ああ、僕も」

 今までで一番、心臓が激しく鼓動する。深呼吸して、彼女の目をじっと見つめた。

提督「愛してる、川内」

川内「…あぁ」

 突然、その目から涙が零れ落ちた。

川内「ああぁぁ…提、督……好き、大好き」

提督「川内…好きだ…」

川内「私たち…やり直せるよね。あんな馴れ初めでも…」

提督「もちろんだ。これから、一杯、愛しあおう」

川内「提督、約束だよ」

提督「ああ」

 抽迭を始めた。触れ合う肌を感じながら、ゆっくりと、大きく。

川内「んっ…んっ…はぁっ…」

 腰がぶつかる度亀頭に触れるのは、子宮の入り口か。絞り出すような声が、半開きの唇から漏れ出す。

川内「あっ、あぁん…はっ、んっ…んっ」

提督「はぁっ、はぁっ…」

 性感の波が、腹の奥に押し寄せた。無意識に腰の動きが速くなっていく。

川内「んっ、んっ、あ、あっ、んんっ」

提督「はっ、川内っ、あぁっ、あぁ…」

 もはや彼女を気遣うことも忘れて、夢中で腰を振る。

川内「あぁっ、んっ、はっ、てっ、提督っ、提督っ!」

 体が熱くなる。腰に力が入る。やがて、ペニスの根本にふわりと浮かぶような感覚が走った。

提督「出すぞっ」

川内「んっ、出して、提督、んっ、あぁっ!」

 強く彼女を抱き締めて、僕は射精した。

提督「はぁっ…あぁ…っ」

川内「んっ…」

 びくんびくんと尿道が震え、熱い子種が噴き出す。川内の胎内を目指したそれは、出てすぐゴムに阻まれて亀頭に纏わりついた。

提督「はぁ……ふぅ」

 射精が終わると、腰を引いてペニスを抜いた。

川内「気持ち良かった…?」

提督「あぁ…」

 どうにかゴムを外すと、苦戦しながらも口を結んだ。

提督「…お前、イってないのか」

川内「私のことは気にしないで」

提督「いや、それじゃあ気がすまない。ちゃんとお前にも気持ちよくなってもらわないと」

川内「じゃあ、これからも目標だね。…一緒に、イくこと」

提督「ああ、頑張ろう」

『はじめてを、もういちど』および今夜の更新はここまで

カミ車もらえる任務のためにキス島を目指してるけどまっっっっったくボスに辿りつけない

あっそうだ(唐突)

これ見たいってシーンがありましたら前スレが残ってるのでdat落ちするまでは書いてもらって大丈夫です。安価スレの方でも構いません

『ハーレムへの第一歩』



那珂「…行動で示して欲しいな。私も、神通お姉ちゃんも。一緒にシてよ」



 夜食もちゃぶ台も片付けて、布団を敷いた。

提督「三人じゃ狭いかな…」

神通「これくらいなら我慢します」

那珂「くっついてる方が良いもんね」

提督「それもそうか」

 それぞれ、着ている服を脱いだ。裸になると、三人で顔を見合わせた。

提督「どっちから行く?」

神通「私は後でも」

那珂「じゃあ遠慮無く」

 那珂が近寄ってくる。その体を抱きとめると、二人で布団に倒れ込んだ。

那珂「ん…ちゅ」

 唇が触れるや否や、ぬるりと舌が入り込んでくる。絡める間もなく歯列をなぞり、唾液をたっぷり染み込ませると、口の中身をちゅるちゅると吸う。

那珂「ちゅぅ…っ、んっ…っは!」

 口を離すと、腹の上に這い上がってきた。腰に馬乗りになると、半勃ちのペニスを掴んで自らの膣内に無理矢理ねじ込んだ。

那珂「んっ…と」

提督「おおう、挿入った…」

 肉棒を受け入れると、那珂は深く息を吸った。
 …久々の、アレだ。

那珂「んんっ…はぁっ!」

 次の瞬間、彼女の膣内が激しくうねりだした。

提督「あぁっ、やっぱり、うわっ」

 ペニスはたちまち膨れ上がり、窮屈そうに膣壁を押す。小刻みに震え、いよいよ精液を吐き出そうとしたところで、那珂が動きを止めた。

提督「…あっ」

那珂「そんな勿体無いことはしないよ」

 そう言うと彼女は、焦らすようにゆっくりと腰を振り始めた。

那珂「んっ…あんっ…んんっ…」

 温かい肉のひだが、ねっとりと絡み付く。一番下まで腰を落とすと、先端が膣の最奥にぶつかり、その度に肩が跳ね、締め付けが一瞬強くなった。

那珂「はぁっ…んっ、あっ、んっ、ん…」

 だんだん、焦れったくなってきた。
 僕は体を起こすと、彼女の尻を両手で掴んだ。そのまま上下に揺する。

那珂「やぁっ、あぁんっ、あっ、やっ」

 突然のペースアップに、嬌声を上げながらいやいやと首を振る那珂。僕は構わずに抽迭し続ける。

那珂「あぁっ、あはぁっ、んっ、あっ、はっ、ああっ」

提督「一旦、出すぞ」

 腰を強く押し付けると、射精した。

提督「っ…うっ」

那珂「はぁ…はぁ…」

 布団の上に寝かせペニスを抜くと、那珂は不満気に口を尖らせた。

那珂「ちょっとぉ、那珂ちゃんまだイってない」

提督「それは悪かった…」

神通「ですが、もう交代ですよ」

 後ろから神通が割り込んできた。彼女は僕の前に寝そべると、萎えてべとべとの肉棒を口に含んだ。

神通「ん…むぅ…」

 緩やかな刺激を感じながら、僕は那珂に手招きした。

那珂「なぁに?」

 近寄ってきた彼女の腰に片方の手を伸ばすと、未だ乾かぬ秘裂に指を挿し込んだ。

那珂「あんっ…」

 奥のほうを掻き回すと、先ほど出した精液が愛液と混じって漏れ出してきた。

那珂「やっ、お布団汚しちゃう」

 枕元からティッシュ箱を手繰り寄せると、数枚抜き出して汁を拭う。
 そうこうしている内に、ペニスが元の硬さを取り戻してきた。

神通「では、失礼します…」

 肉棒を口から離すと、代わりに膣口をあてがう。それから対面の向きで腰を沈めた。

神通「んあっ…」

 狭い膣内に肉棒が挿入っていく。前戯もまだなのに濡れているのは、那珂としている間に自分で慰めたからか。

神通「んっ、んっ、んぁっ、んっ」

 小刻みに腰を上下させる神通。片手で揺れる尻を抱きながら、もう片方の手で那珂の秘部をくすぐる。

那珂「あんっ、んんっ…っ、ふっ、んっ…」

神通「んあっ、んんっ、ん、く、あぁっ」

 神通が僕の首にしがみつく。腰の動きがが速くなっていく。

神通「んあぁっ、あんっ、んっ…っ…」

 頭を引き寄せて、唇を重ねた。貪るように舌を絡めあいながら、抽迭を更に速める。同時に、那珂への愛撫も激しくなっていく。

神通「んっ…っ…っは、はぁっ、むっ…」

那珂「ああんっ、ああっ、やぁんっ、あんっ」

 指を咥えた那珂の膣内が、にわかに震えた。

那珂「あああんっ!」

神通「っ、んあぁっ、あぁっ…!」

 一拍遅れて、神通が声を上げ絶頂する。ペニスを強く締め上げる彼女の中に、精を放った。

神通「っ…あぁっ…ん…」

那珂「はぁっ…んぅ…」

 一息つくと、那珂は立ち上がった。

那珂「シャワー浴びてくるね」

提督「ああ、行ってこい」

神通「んっ…」

 ペニスを抜き、僕の膝から降りる神通。

神通「では、私も」

 そう言うと彼女も、那珂を追って浴室へと消えた。

提督「あぁ眠…」

 ぼやきながら布団に横になる。今日一日、大忙しだった。
 欠伸が出る。二人が上がったら、僕もシャワーを浴びよう。そんなことを考えながら、目を閉じた。



「ちょっと! 何やってるのよ、いい加減起きなさいよ!」

『ハーレムへの第一歩』及び今夜はここまで

1スレ目の休日編で秋刀魚の犠牲になった3Pシーンでした

地元でアーケード置いてるゲーセンが微妙に遠い…

最初の川内のは1スレ目よりも更に昔の話ですよ
強いて言うなら秋刀魚編で提督がちらりと触れた『ケッコンして初めて寝た時』の模様



「アンタが司令官ね。 ま、せいぜい頑張りなさい」



『をとめのすがた しばしとどめむ』

 随分と気の強そうな娘だ。そのくせ、白い制服の上からでも分かるほどに痩せている。これが、今世界を危機に陥れている深海棲艦に、唯一対抗できる兵器だというのか?



 …と、僕が最初の秘書艦、叢雲に抱いた印象は、お世辞にも良いものとは言い難かった。

 それから数週間。

叢雲「やり直し。ったく、何回言ったら分かるのよ!?」

 突き返された紙面は、白と黒と、圧倒的な赤に染まっていた。

叢雲「…何よその顔。文句があるなら言ってみなさいよ」

 大アリだ。そもそも、この間まで航海法や火器の操作を習っていたというのに、どうして急に艦隊運営の話になったのだ。おまけに、その『艦』も…

叢雲「仕方ないじゃない。深海棲艦には、アンタたちの時代の兵器が通じないんだから」

 それだってもう聞いた話だが、未だに訳が分からないんだ。確かに得体の知れない存在だが、姿あるもののはず。それなのに、どうしてミサイルも魚雷も使えないんだ?

叢雲「それが分かれば苦労しないわよ。あたしたちの頃とは比べ物にならない、馬鹿みたいに高性能な兵器が、あいつらを狙うと途端に明後日の方向に飛んで行くんだから。…でも、もし理由があるなら」

 あるなら?

叢雲「兵器を制御するこんぴゅーた、とやらと、アンタたち命あるもの…それぞれ、見える世界が違っているのかも知れない」

 …。

叢雲「…ほら、無駄話はおしまい! さっさと書き直す!」



 それから、一ヶ月後。

元帥「本日付で、君を大佐に昇格とする」

 …はい?

元帥「同時に君には、第十一駆逐隊の司令を務めてもらう。明日、引き合わせがあるから、秘書艦と準備しておきたまえ」

 …はっ。
 ありがとうございます、これから一層精進してまいります。


 その翌日。

 この間中佐になったばかりだというのに、今度は大佐になれという。昇進が早いのは結構だが、どうにも信じがたい。

叢雲「ほら、しゃんとしなさいよ。腐っても艦隊司令官の一員になるのよ」

 そうは言ってもなあ…
 ところで、お前もその、第十一駆逐隊のメンバーになるのか?

叢雲「ええ、そうよ。本当は別の駆逐隊のはずだったのだけれど、僚艦がまだ一隻も建造されてなくて。十一駆には昔いたことがあるから、しばらくそこに所属することになるわ」

 建造、ね…
 同じ駆逐隊なんだから、姉妹でもあるんだろう? それが、生まれるんじゃなく建造されるって、なんだかおかしな気分だ。

叢雲「あのねぇ、あたしは艦娘よ? あんたとは違うの」

 それはそうだが…

叢雲「! ほら、吹雪たちが来るわ」

 彼女の言葉と同時に、部屋のドアがノックされた。
 入るよう声をかけると、遠慮がちにドアが開いた。

「失礼します」

 ぞろぞろと入ってきたのは、同じセーラー服を纏った四人の少女。聞いた話では叢雲とも同型らしいが、それとは随分と見た目が違う。
 一斉に敬礼すると、まず最初に、右端の一つ結びの娘が口を開いた。

吹雪「初めまして! 本日付で司令官のお世話になります、第十一駆逐隊旗艦、吹雪型一番艦の吹雪です。よろしくお願い致します!」

 次に、その隣のおさげ髪の少女。

白雪「吹雪型二番艦、白雪です。よろしくお願いします」

 続いて、髪の長い、眠そうな目の娘。

初雪「同じく三番艦、初雪です…よろしく」

 最後に、ショートヘアの娘。

深雪「同じく四番艦、深雪だよ! よろしくなっ!」

叢雲「…吹雪型五番艦、叢雲。以上、五隻。本日を以って貴官の指揮下に入ります。これから、よろしく頼むわよ」

 ああ。こちらこそ、よろしく。

 ひとまず良い子たちそうだ。少なくとも、叢雲以上の跳ねっ返りはいなさそうなことに、取り敢えずほっと胸を撫で下ろしたのであった。


叢雲「…あぁもう、さっきからソワソワしてるんじゃないわよ!」

 し、仕方ないだろ! 初めての遠征なんだし…

叢雲「あの子たちだって、今まで遊んでたわけじゃないのよ。きっと、無事に戻ってくるわ」

 …そうだな。うん、きっとそうだ。



白雪「お疲れ様です、司令官。お茶をお淹れしました」

 お、ありがとう。気が利くな。

白雪「いえいえ。五人組の駆逐隊だと、四人で出る任務の時どうしても一人余ってしまいますから。その分、しっかりお勤めしないと」



 おーい、初雪ー、いい加減起きたらどうだー?

初雪「…んんっ」

 こら、起きろ。皆もう出撃してしまったぞ。

初雪「え〜、私今日は休みなんだけど」

 休みじゃなくて控えだろ。ほら、さっさと布団から出る!

初雪「うえぇ…司令官、何かだんだん叢雲に似てきた…」



 …

深雪「…」

 また、廊下で電とぶつかったそうだな。

深雪「いやー、今度こそ避けられると思ったんだけど」

 避ける避けないじゃなくて、廊下は走るなといつも言ってるだろう。電がまた泣いてたぞ。

深雪「参ったなぁ…もう気にするなって、いつも言ってるんだけど」

 …とにかく、気をつけるんだぞ。次は無いからな。


吹雪「私、貴方が司令官で良かったと思います」

 いきなりどうしたんだ?

吹雪「いえ、その…失礼ですが、最近、何だか悩んでおられるようでしたので…もしかして、ご自分の働きに不安を感じておられるのではと」

 不安かぁ…
 …ああ、いや、違うんだ。お前たちのことは信頼してる。ただ…

吹雪「ただ?」

 心配なんだ。…叢雲が。

吹雪「叢雲ちゃん、ですか?」

 ああ。彼女、いつも私に、もっとお前たちと接するように促してくるんだが、その分の書類仕事を残らず独りでやってしまうんだ。ありがたいと言えばそうなんだが、ちゃんと休めてるか心配でな。

吹雪「そうですか…実はあの娘、いつも一緒にご飯を食べようとしなくて…私たちも心配してたんです」

 そんなことが…
 すまないが、お前たちの方でも気を付けておいてくれないか。

吹雪「はい!」



 …暑い。寝苦しい夜に耐えかねて、僕は布団を抜け出した。外の空気でも吸おうと廊下に出ると、仕事部屋から明かりが漏れているのに気付いた。
 そっとドアを開け、部屋の中を覗く。

叢雲「…」

 …まだ起きてたのか。

叢雲「! 何、起きてきたの」

 暑くて起きたんだ。そっちこそ、こんな遅くまで何してる?

叢雲「書類の残り。昼間、吹雪に邪魔されたから」

 ! 邪魔って…

叢雲「別に、休まなくたって大丈夫なのに。余計なお世話なのよ」

 彼女は、私の指示でお前に目を掛けていたんだ。お前が、あまり無茶をしないように。

叢雲「あのねぇ…艦娘と人間は違うの。休まなくたって平気なのよ。いい加減分かりなさいよ」

 だが、吹雪たちはそうでもなさそうだぞ。

叢雲「…色々いるのよ」

 色々って何だ。同じ艦娘なんじゃないのか

叢雲「ああもう、うるさいわね! 明日も早いんでしょ? さっさと寝なさいよ。あたしは…にう、寝るわ」

 ああ、そうか。そうしてくれ。
 …おやすみ。

叢雲「おやすみなさい」

今夜はここまで

リクエストにあった、叢雲との馴れ初めです。
時系列飛び飛びだから読みにくくて仕方ないな…

>>31
叢雲「にう、寝るわ」→「もう、寝るわ」

にうって何だよ(哲学)


吹雪「では、行ってきます!」

 ああ。気を付けて行ってくるんだ。
 …旗艦。ウチの娘たちの初めての艦隊決戦だ。どうか、無事に連れて帰ってきてくれ。頼む。



川内「まっかせてよ。と言っても、機動部隊の護衛だから直接叩くことは少ないと思うけど。あーあ、新米たちに夜戦の楽しさを教える絶好の機会なのに」



白雪「お、お手柔らかにお願いします…」

深雪「いやぁ、わくわくするなぁ!」

初雪「…帰りたい」

叢雲「馬鹿言うんじゃないわよ、まだ出撃してすらいないのに。…じゃあ、しばらく空けるから、あとはよろしく頼んだわよ」

 ああ。任せておけ!


 …叢雲、叢雲!

叢雲「…何よ、騒々しい」

 お前…大怪我してるじゃないか! 早く治さないと。

叢雲「だから、これから直しに行くんじゃない。ほら、さっさとどいたどいた」

 何でそんな平気な顔をしているんだ。お前…

 

 腕が、ちぎれてるじゃないか…



叢雲「このくらいいつものことよ。入渠すれば元通り」

吹雪「あの…お気持ちは分かりますが、入渠を優先してあげてください。本当に大丈夫なので」

叢雲「そういうこと。…言っておくけど、川内を責めようなんて思わないでよ。アイツの指揮じゃなきゃ、もっと悪い結果になってたわ」

 …

叢雲「…さ、行くわよ」

吹雪「失礼します…」



叢雲「…おはよう」

 叢雲! 怪我はもう…

叢雲「なぁに鳩が豆鉄砲食ったみたいな顔してるのよ。ええそうよ、もう腕も元通り」

 どう、して

叢雲「これが人間と艦娘の、大きな違いの一つよ。分かったらさっさと報告書作る!」


叢雲「…ったく、ほんっとうにアンタって馬鹿ね」

 悪かったな…ゲホッ、ゴホッ

叢雲「ああもう、そんなことしてないで寝ときなさいったら!」

 よせ、近寄るな。感染るぞ。

叢雲「伝染らないわよ! ほら、さっさとそれ寄越す」

 だが、これ以上お前を働かすわけには

叢雲「それで自分が風邪引いてちゃ世話ないわね」

 うっ…

叢雲「あのね、アンタは将校で、艦隊指揮官なんだから。少しは頼ることを覚えなさいよ。でないと」

 でないと、何だ?

叢雲「…まるであたしたち、信用されてないみたいじゃない」

 …!

叢雲「それとも、本当に信用できない? ヒトとも兵器ともつかない存在は」

 そんなことはない! 私はお前たちを

叢雲「じゃあ、任せて頂戴よ。信用してるなら、問題ないわよね?」

 …

叢雲「そしてアンタはもう寝なさい。早く治さないと。皆、心配してるわ」

 …分かった。

叢雲「そう、それで良いのよ」


 いやぁ、また派手にやられたな。

深雪「ちょっとしくじっちまったよ。ま、生きて帰れただけ良かった良かった」

 そうだな。

深雪「…司令官も、最近やっと板についてきたって感じだな」

 そうか? 私はまだまだだよ。

深雪「でもさ、何と言うか…上に立つ人間らしくなってきたって言うか」

 それは、碌でもない人間になりつつあるってことか。

深雪「そ、そんなわけないよ!」

 ははは、冗談だ。ありがたく褒められとくよ。
 …そうだ。もう十二月なんだな。

深雪「全く、早いもんだねぇ」

 どうやら他の駆逐隊ではクリスマスにちょっとしたパーティをするそうだが、私たちもケーキでも買って食べようか。

深雪「ケーキ! 良いね、食べたいね!」

 そいつは良かった。他の皆にも言っておいてくれないか。

深雪「おう、任せときな!」



 …という訳なんだ。

叢雲「クリスマスぅ? 西洋のお祭りじゃないの。あたしたちには関係ないわ」

 悪いな、現代人にその言い訳は通じないんだ。お前にも来てもらうからな。

叢雲「良いわよ別に。あたしがいたって面白くないでしょ。それに、一人抜ければケーキの取り分も増えて一石二鳥」

 そんな悲しいことを言うなよ。それにお前、ここのところまともに飯も食ってないだろ。

叢雲「! …何のこと」

 とぼけるな。初雪から聞いたぞ、食堂にお前が現れないって。それに、酒保でカロリー菓子ばかり買っているともな。

叢雲「…何か問題でも?」

 お前…無茶苦茶やるにも限度があるだろう。このままだと死にかねないぞ。

叢雲「死なないわよ、人間じゃあるまいし。それとも、やっぱりあたしの言うことは信用できないかしら」

 信用してるさ。だが、それとこれとは話が別だ。

叢雲「何が違うのよ」

 だってお前、自分で自分のことも分かってないんじゃないかって

叢雲「馬鹿なこと言うんじゃないわよ!」

 っ…

叢雲「いつまで経っても甘っちょろいことをうだうだと…分かってないのはどっちよ!? これ以上、余計な気を回さないで頂戴」

 そう言い残すと、彼女は去ってしまった。


 …

吹雪「し、司令官…?」

白雪「やっぱり、叢雲ちゃんのこと…」

 …

深雪「なあ、司令官…そんな怖い顔してちゃ、ケーキも肉も美味しくないぜ…?」

 …何を言っている? 私はいつも通りだが

初雪「…やっぱり、これじゃ駄目。呼びに行こう、司令官」



 別に、本人が嫌だと言うんだから無理して誘うことはないのに。
 見たことのない初雪の気迫に負け、渋々執務室に向かう。
 ドアをノックし、呼びかけた。

 おーい、叢雲。いるんだろう?

 …

 叢雲ー、返事くらいしろー?

 …

 …叢雲?

 強くドアを叩くが、反応が無い。
 …まさか。

 おい、叢雲! どうしたんだ!

 ドアを蹴破り、中に飛び込む。
 そこで目に飛び込んできたのは、椅子から転げ落ちて床に横たわる、一人の少女。

 叢雲! おい、しっかりしろ! 叢雲!!

 抱き起こし、呼びかける。しかし、彼女はぴくりとも動かない。
 私は恐ろしい程に軽いその体を抱き上げると、医務室に走った。



軍医「…極度の疲労ですね。しばらく安静にすれば、また良くなるでしょう」

 そうですか…
 申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりに

軍医「彼女の噂は聞いています。貴方が気に病むことはありませんよ。これからは、今まで以上にしっかり目を掛けてあげてください」

叢雲「…」

叢雲「…ん」

 ! 気が付いたか

吹雪「叢雲ちゃん!」

初雪「叢雲!」

叢雲「…あら、あたしったら、いつの間に寝て」

 きょとんとする彼女の鼻先に、ケーキを一掬い、フォークに刺して突き出した。

叢雲「…何よ、それ」

 食え。

叢雲「アンタが食べなさいよ。あたしはまだ仕事が」

 食うんだ。さもないと、軍法会議にかけるぞ。

叢雲「軍法会議って…何馬鹿なこと言ってんぐっ」

 ぼやく彼女の口に、ケーキを突っ込んだ。
 驚いたように目を見開く。白いクリームをもごもごと咀嚼する小さな口から、声が漏れる。

叢雲「にゃにこれ、おいひぃ…」

叢雲「甘くて…ッ、ヒクッ…」

叢雲「…グスッ…ぁ…あぁ…うあぁぁぁぁ…あ゛ぁぁぁ…」

 ほら、まだあるぞ。もっと食え。

 声を上げて泣く彼女の口元に、ケーキを掬っては運んでいく。涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらも、叢雲はフォークに食いつく。

 全部、お前のためにあるんだからな。だから…ッ、遠慮、するな…

叢雲「うえぇぇん…じれいがん……あだじ…あだじぃ…」

 お前は兵器なんかじゃない…人間なんだ…ッ…間違えることもあるッ、あ゛ぁっ、それに…無茶したら、そりゃあ壊れちまうよ…ッ、だから、そんな時は…頼ってくれよ…なぁ…

吹雪「そうだよ…独りで頑張らないで…ね」

初雪「…」

 涙を流しながら呼びかける吹雪に、下を向いて黙り込む初雪。僕は泣き続ける叢雲にケーキを食べさせながら、自分でもボロボロと泣いていた。


 おかしい…これは何かの間違いだ…

叢雲「何よ、落ち着きが無いわね」

 叢雲、丁度いいところにきた。私を一発、殴ってくれないか。

叢雲「はぁ? とうとう頭をヤッたの?」

 いいから、早く。

叢雲「な、何、そこまで言うなら…行くわよ、えいっ!」

 痛っ

叢雲「…これでいい?」

 …痛い。夢じゃない。

叢雲「だから、さっきから何をぶつぶつ言ってるのよ」

 それがだな…こいつを見てくれないか。

叢雲「なにこれ、辞令? どれどれ…『貴官ヲ聯合艦隊総司令官ニ任命ス』…」

 な?

叢雲「…司令官、ちょっとあたしを一発殴ってもらえないかしら」

 …彼女の言う通りに殴りかかろうとしたところで、たまたま入ってきた白雪に憲兵を呼ばれかけ、二人とも冷静になった。そうして、ようやく現実を受け止めることができた。


 …しかし、人間、環境に放り込まれれば慣れてしまうもんだなあ。
 そんなことを考えながら、書類に判を押してゆく。
 ふと、執務室の扉を叩く音がした。

 入っていいぞ。

叢雲「失礼するわ。話って何?」

 おお、来たか。喜べ、吹雪に続いてお前にも、第二次改装が決定したぞ。

叢雲「」

 叢雲?

叢雲「…! あ、あら、そう。それは良かったわね」

 何だ、他人事みたいに。嬉しくないのか?

叢雲「いえ、そうじゃなくて。ちょっと実感が湧かないの。…思えば、もうそんなところまで来たのね」

 …ああ、そうだな。



叢雲「…どうかしら、新しい叢雲は」

 …

叢雲「ちょっと、何か言いなさいよ」

 …お前…成長したんだな。

叢雲「ど、どこ見て言ってんのよ! …ま、いつまでも進歩がないのは嫌だから」

 これから、もっと強くなるんだな。

叢雲「当然よ。期待してなさい」



 …そして、色々あって。



『…好きよ、司令官』

 …これでおしまい。長くなってしまったな。ま、それだけの思い出があるってことだ。
 後悔は無いさ。今こうして、お前にママとの昔話ができるんだ。きっと、間違ったことなんて何一つ無かったんだ。

 ただ、一つ心残りがあるとしたら…

 告白の直前、ママはパパに言ったんだ。『月に叢雲』って。難しい言葉だけどな、まあ簡単に言うと、満月を隠す雲みたいに、自分が邪魔な存在だって、そう言ったんだ。もちろんパパは違うって言ったさ。その時に、もっと気の利いた言い方ができてたらなって、そう思うんだよ。
 例えば、そうだな…

 学校で百人一首は習ったかな? 確かそれにあったと思うんだが

『天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ』…



「ご飯できたわよー」



 …いや、やっぱりやめた。言うほど上手くないし、そもそもパパはそう言うの苦手だ。
 さ、降りよう。ご飯が冷めてしまう。

 …




『叢雲《をとめ》の姿 しばしとどめむ』



 ___風よ吹け。この雲を僕のもとから去らせてくれるな。
 叢雲こそ、僕の天女なのだから。

『をとめのすがた しばしとどめむ』及び今夜はここまで。

この薄ら寒いネタは本編で使おうと思って忘れてたものです


それにしてもアーケードむずいっすね。主砲が全然当たらなくて迷わず選んだ叢雲に申し訳ないレベル

あと、浜風が盾を振り回すゲームにリアルラック全部吸い取られてる気がする。今度のイベが心配。

『シルクの雲も、恋する季節』



巻雲「好きな人、ですかぁ?」

夕雲「ええ、好きな人」

巻雲「それはもちろん、夕雲姉さんですよ!」

 半ば予想通りの答えに、私は思わず吹き出した。

夕雲「ありがとう。でも、そうじゃなくてね。異性として気になる人はいないか訊いてるの」

巻雲「異性として…?」

 頭を抱えて考え込む巻雲。
 所謂『恋バナ』だけれど、私たちの間では珍しくも何とも無い。見た目の歳相応に恋だってするし、恋に恋することだってある。最も、相手がいるとなると、それは大方提督か、駆逐隊の司令さんになってしまうのだけど…
 ちなみに、私たち第十駆逐隊の司令は女の人。寧ろ、恋バナに混ざってくる側ね。

巻雲「うーん…巻雲、よく分かんないです」

夕雲「そう、まだ早かったかしら」

巻雲「そう言う夕雲姉さんは、どうなんです?」

夕雲「私? 私は…」



長波「あっ、いた。夕雲姉ー、ちょっと良いかー?」



夕雲「はーい、どうしたの?」

長波「ごめん、ちょっと高波がさ…」

夕雲「あらあら、それは困ったわね。…分かったわ、すぐ行くから、少し待ってて頂戴」

巻雲「夕雲姉さん…?」

夕雲「ごめんなさい巻雲さん。ちょっと、行ってくるわ」

巻雲「あっ…はい……」



 用事を済ませて戻ってくると、巻雲の姿が見えない。

夕雲「巻雲さん? あら、どこかに行ってしまったかしら…」

秋雲「おっ、夕雲じゃん。巻雲探してんの?」

夕雲「あら、秋雲さん。ええ、そうなのよ。どこに行ったら知らないかしら?」

秋雲「巻雲なら、さっき独りで外に出てったよ。正面玄関の方行ってたから、正門に向かったんじゃないかな」

夕雲「ありがとう」



夕雲「巻雲さんは……!」

 いた。ロータリーの木に隠れて、正門をじっと眺めている。

夕雲「何を見ているのかしら…?」

 施設が施設だけに、門から入ってくる者は滅多にいない。警備の憲兵も暇そうにしている。そう言えばあの憲兵さん、去年来たばかりだったわね。何でも自分で希望して内地に残ったって。変わった人ね…



「夕雲? こんなところで何してるの?」



夕雲「ひゃあっ!?」

 背後からの声に慌てて振り返ると、陽炎が不審げにこちらを見ていた。

夕雲「あ、あら、陽炎さん…」

陽炎「どしたの、こんなところで」

夕雲「えっと、それが、その」

陽炎「? …あれ、あそこにいるの、あんたンとこの娘じゃない」

夕雲「あっ、そ、そうなんです。ずっと探しててやっと見つけたんだけれど、何だか真剣に門の方を眺めてるから声をかけづらくて」

陽炎「ふぅん…」

 彼女は巻雲と私を交互に見ると、不意に目を細めた。

陽炎「…家出の計画立ててたりして」

夕雲「!!」

 陽炎の言葉に、私ははっとなった。
 ここのところ、立て続けに夕雲型の艦娘が着任している。そちらの世話に気を取られて、巻雲や今までいた娘たちのことが疎かになってはいなかっただろうか。だとしたら…

陽炎「…何て、冗談よ冗談。そんな深刻な顔しなくても」

夕雲「陽炎さん」

陽炎「っ、な、何よ…」

夕雲「心当たりはあるんです。それも、私の落ち度で…ただ、いきなり本人に切り出すのは流石に躊躇われます」

陽炎「そ、そうね」

夕雲「ですので、しばらくこんな風に様子を見てみたいと思うんです。乗りかかった船ですし、陽炎さんも、付き合ってくださいますね?」

陽炎「えっ、ちょっ、何で私が」

夕雲「いいね?」

陽炎「アッハイ」



陽炎「ああもう、いつまで私をこんな間諜ごっこに付き合わせる気よ!?」

朝潮「まあまあ、良いじゃない。妹、それもすぐ下の娘のことが気になるという気持ちは、私にも分かるわ」

陽炎「っていうか、何で朝潮まで加わってんのよ…」

朝潮「甲型の長女二人が困っているとあらば、私が黙っているわけにはいかないわ」

陽炎「別に私は困ってないけどね…」

夕雲「しっ、巻雲さんが動いたわ」

陽炎「えぇ? …あ、ホントだ。門番に話しかけてる」

朝潮「あの方は…最初にここで巻雲さんを見つけたときに、番をされていた方ですね」

夕雲「ええ…」

 あれから巻雲は毎日のように正門近くまで足を運んだ。しかし、いつでも門を眺めているわけではなく、日によっては何時間も粘ったり、かと思うとちらりと一瞥して去っていくこともあった。
 どこに違いがあるのか、更に観察を続けた結果、一つの結論に至った。
 それは、その日の門番だ。最初のときの憲兵が番をしているときに限って、彼女は長時間、じっと門の方を…いや、その憲兵を見つめているのだ。

夕雲「これは…きっと」

朝潮「きっと?」

夕雲「恋、ですね!」

陽炎「はぁ?」

 怪訝な目の陽炎に、私は言った。

夕雲「思えばきっかけも、あの娘に好きな人がいないか訊いたこと…その質問を胸に抱きながら歩き回っていたとき、目に入ったのが彼!」

朝潮「なるほど! 意識していたために、余計に異性として目に入ったというわけね」

陽炎「えぇ~…それって姉としてどうなのよ」

夕雲「もちろん、誰でも良いなんてことは無いはずよ。それなりの理由があるはず。でも…それを探るのは野暮ってものでしょう?」

陽炎「うーん…」

朝潮「…私から特に言うことはないわ」

夕雲「ここまで付き合ってくださって、ありがとうございました。後は、何とかなると思います」

陽炎「まぁ…解決したなら良かったわ」

朝潮「一応、何かあったときは呼んでね。出来る限り手伝うから」

夕雲「ええ」



夕雲「ただいま帰ったわ。…あら、巻雲さんは?」

長波「おっ、夕雲姉。巻雲姉から伝言。今夜は遅くなるって」

夕雲「!! …そう、分かったわ。ありがとう」

 さっきのこれで、この言葉。きっと、上手くいったのね。
 小さく、呟いた。

夕雲「巻雲さん…頑張ってね」



巻雲「…うぅ」ヨロヨロ

ダダダダダダ

大潮「どーん!」ドバーン

巻雲「はわぁっ!?」ビクゥッ

大潮「巻雲さん、一緒に朝ごはん食べましょう!」

巻雲「ふえぇっ、急にどうしたんですかぁ?」

スタスタ

不知火「ご安心ください。訳が分からないのは不知火もです」

大潮「さ、こっちこっち」グイグイ

巻雲「ちょっと、待って、あっ、くぅ…」ヨタヨタ

大潮「…あっ、ごめんね。もうちょっとゆっくり行きましょう」

不知火「…」スタスタ



「「「いただきます(!!)」」」

大潮「うーん、やっぱり間宮さんの料理は美味しいですね!」

不知火「もう少し静かに食事できませんか」モグモグ

大潮「うっ…ごめんなさい」

巻雲「…えっと、結局どうしてこの三人で集まったんですか?」

不知火「ええ、不知火もそう言おうと思ったところです」

大潮「…じゃあ、本題に入りましょうか」カチャ

巻雲「…?」

大潮「ズバリ…巻雲さん、いつからあの憲兵さんが好きになったんですか?」

巻雲「!!!」ビクッ

不知火「!? …何ですかその話は」

大潮「少し前から、朝潮姉さんが変なことしてたんです。気になって付いて行ったら、巻雲さんを観察してたので」

不知火「あっ…そう言えば、陽炎も何かに付き合わされてると言ってましたね。えっ、それ、巻雲絡みだったんですか」

巻雲「…」

大潮「巻雲さん?」

巻雲「…寂しかった、です」

大潮「寂しかったの?」

巻雲「」コクリ

巻雲「最近、あんまり夕雲姉さんに相手にしてもらえなくて…もう、いらない子なんじゃないかって…そう思うと、何だか外に出たくなって、正門の方に足が向いたんです」

大潮「…」

不知火「夕雲が貴方を? そんなことは無いと思いますが」

大潮「不知火さん、ここは『ケイチョウ』ですよ」

不知火「はぁ」

巻雲「えっと、それで隙を見て抜けだそうとして門に向かったんですけど、そこでおに、憲兵さんに呼び止められて」

不知火「そりゃそうでしょうね」

巻雲「びっくりしたんです。あの人…巻雲たちの名前、全部覚えてるんです」

大潮「へぇーっ、凄いですね」

不知火「戦艦とか空母の方々なら覚えやすいでしょうが、我々駆逐隊まで網羅しているのは中々…」

巻雲「その時、優しく接してくれて…それから、頭から離れなくて…」

大潮「恋ですねぇ、良いですねぇ」

不知火「大方、理解できました。ところで…」



不知火「今朝、その正門の方から歩いてきたのはどうしてです?」



巻雲「!」

大潮「うわぁっ、いきなりそれ訊きます?」

巻雲「…言わなきゃ、ダメです?」

不知火「いえ、無理にとは」

巻雲「…」

巻雲「…いえ、言います」

大潮「!」

巻雲「元はと言えば!」ズイッ

不知火「!?」ビクッ

巻雲「前から秋雲の様子がおかしかったんですよ! 夜にいなくなっちゃうし、夕べだって」

不知火「昨夜ですか? 確かに帰りは遅かったですが、日付が変わる前には戻ってきましたよ」

巻雲「ふぇっ!?」

大潮「えっと…とにかく、秋雲さんのことについて、その憲兵さんに相談してたんですね」

巻雲「…」コクン

不知火「それで、朝帰りに至ったと」

大潮「しーっ! しーですよ!」

巻雲「そう言う大潮さんの声が!」

大潮「はっ」ビク

シン…

大潮「あ、あはは、何でも無いですよ、何でも」

不知火「と、とにかく。いたずらに広めていい話でもありません。このことは我々の胸に仕舞っておくということで」

巻雲「そうして欲しい、です…」

大潮「夕雲さんには言うんですか?」

巻雲「夕雲姉さんにも、まだ、内緒にしておきたいです」

不知火「ではそうしてください。不知火も、陽炎に詮索するようなことは控えます」

大潮「うん、それが良いですね!」

不知火「では、早く食べてしまいましょう。不知火は午前中に演習がありますので」

大潮「大潮は哨戒が…って、のんびりしてる場合じゃなかったぁっ!」ガツガツ

巻雲「…あの」

大潮・不知火「「?」」ピタ

巻雲「こうしてお二人に話したら、少し楽になりました。…ありがとうございました」ペコリ



夕雲「~♪」

 鼻歌交じりに制服にアイロンをかけていると、静かに部屋の扉が開いた。そうして足音を殺すように、一人の艦娘が入ってきた。
 私は手を止めると、扉の方に顔を向けた。

夕雲「…おかえりなさい」



巻雲「…」



夕雲「巻雲さん」

巻雲「夕雲、姉さぁん…」

 心なしか乱れた服の彼女。私と目が合うや、その顔が歪み、眼鏡の向こうの大きな瞳が揺れて。

巻雲「…夕雲姉さぁん!」

 大粒の涙を零しながら、私の胸に飛び込んできた。

夕雲「あらあら、どうしたの?」

 わんわんと泣く彼女を抱き、ほんのり湿った頭を撫でながら尋ねる。

巻雲「夕雲姉さぁん…巻雲、巻雲ぉ…」

夕雲「巻雲さん、どうしたの?」

 あやすように背中をさすり、答えを求めない質問を何度も繰り返していると、ようやく泣き止んで顔を上げた。そうして、涙に濡れた顔をくしゃくしゃにして、言った。




巻雲「巻雲…好きな人が、できました!」


『シルクの雲も、恋する季節』及び今夜はここまで。

既にネタが枯渇気味なので、読みたい話とかあったら、遠慮無く言って欲しいにう。



あと、邪ンヌは殺されても渡さんにう

他所様のスレに内輪ネタを持ち込んではいけない。いいね?

『秘密の場所』



 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

古鷹「んっ」

 乳首を抓まれて、ぴくりと肩が跳ねた。
 私は彼女の顔の横に片手を突くと、もう片方の手を下に伸ばした。

古鷹「…そう、ヤキモチ。青葉のこと、盗られたくないよ」

青葉「ありがとうございます、古鷹さん…」

 ショーツの中に手を入れ、既にびしょ濡れのソコを指先でくすぐる。滲み出した蜜が入り口辺りで固まっていて、触れるとぺりぺりと剥がれた。

古鷹「色々って、結局何があったの?」

青葉「うーん…っ、ちょっと、人に言えないかも」

古鷹「私にも?」

 割れ目をなぞり、てっぺんの膨らみをぎゅっと抓った。

青葉「ひあぁっ、い、言います、言いますからぁっ!」

古鷹「本当に? 嘘つかない?」

 強くつまんだクリトリスをぐいぐい引っ張りながら、攻め立てるように訊く。青葉はがくがくと顎を震わせた。

青葉「あ、あっ、あぁっ、ほっ、ホントっ、ホントですっ、うそつきませんからぁっ、ああっ」

古鷹「…うん」

 散々虐められて、ぷっくりと大きく膨らんだそれを解放する。数回深呼吸すると、青葉は話した。

青葉「ふぅ…司令官が」

古鷹「提督が?」

青葉「ええ。あの人…その、面白いことをされてて」

古鷹「まさか、提督と」

青葉「いえ、してませんよ? 青葉は『撮って』ただけですから」

古鷹「撮って、って、えっ?」

 青葉は口元を歪めた。

青葉「絶対に内緒ですよ? でないと青葉、本懐を遂げることになってしまいますから…」

古鷹「! うん、言わない」

青葉「じゃあ言います。…那珂ちゃんさんの要望で、司令官とシてる様子をカメラで撮ってたんです」

古鷹「うわぁ…」

青葉「先程は、撮った映像をお二人に確認していただくために、視聴覚室までご足労頂いてました」

古鷹「それで、青葉も視聴覚室にいたんだ」

青葉「ええ。…実はこの後、もう一仕事残ってまして」

古鷹「えぇっ、まだ何かあるの?」

青葉「映像を、加工するんですよ。えっちなビデオみたいに」

古鷹「…?」

青葉「やだなあ…」

 青葉の目が、妖しく光った。

青葉「古鷹さんだって、『お勉強』してるじゃないですか。そういうビデオで」

古鷹「っ、や、やだ、そんなこと」

 慌てて否定するが、彼女は聞かない。

青葉「いえいえ、勉強熱心なのはとっても良いことですよ。おかげで青葉も気持ちよくなれるわけで」

古鷹「だから、観てないったら!」

青葉「じゃあベッドの下に隠してあるアレは、何のための」

古鷹「!」

 ドキリとした。これ以上喋らせるまいと、とうとう中指を彼女の膣内に突っ込んだ。

青葉「んはあぁっ!?」

古鷹「見たの…ねえ、勝手に見たの?」

青葉「やっ、き、聞いてください、悪かったですから」

古鷹「最っ低! 人の隠し事を勝手に」

青葉「ごめんなさい! その、カマかけてみただけなんです! まさか、本当に引っかかるなんて」

古鷹「…?」

 膣壁を引っ掻く指を止めた。彼女は息も絶え絶えに、両手を合わせた。

青葉「本当にごめんなさい…」

古鷹「一応訊くけど、女の子同士の内容だった?」

青葉「えっ、そうなんですか?」

 きょとんとする彼女の目をじっと見る。

青葉「…」

古鷹「…ふぅ」

 ほっと胸を撫で下ろした。嘘はついてないみたい。

古鷹「嘘。普通に男女のやつ」

青葉「あっ、そうだったんですか…でも、どうして古鷹さんが?」

古鷹「預かり物なの。…とある、駆逐艦の娘の」

青葉「あらっ…聞いちゃいけないこと、聞いちゃいました?」

古鷹「絶対に内緒にしてね」

青葉「はい! これで、おあいこですね」

気が向いたら夜中に書きます

※再投下
『秘密の場所』


 
 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

古鷹「…うわぁ」

 ブラと同色のショーツは、外から見ても分かるほどにじっとりと濡れていた。

古鷹「どうしたの、独りでシてたの?」

青葉「色々ありまして…」

 そう言うと彼女は起き上がり、私のスカートを外した。そうして再び抱きつくと、胸に顔を埋めた。

古鷹「誰か、他の娘とシたの?」

青葉「違いますよぅ…」

 消え入りそうな声。胸元がじわりと熱くなった。

古鷹「冗談だよ」

青葉「えへへ…ジェラシーですか」

古鷹「違うったら」

 肩を掴んで引き剥がすと、ぐいと押し倒した。そうして、ブラ越しに彼女の胸を掴んだ。

青葉「あんっ」

 左手で胸を揉みながら、口で右手の長手袋を外した。

古鷹「本っ当にえっちなんだから…」

青葉「んっ、ありがとう、ございますっ」

古鷹「褒めてないよ!」

 右手で、乳房を隠す布を上にずらした。

青葉「あっ」

 ぷるん。
 型崩れ防止のワイヤーに引っかかって、それから拘束を脱して、勢い余って大きく揺れた、二つの膨らみ。プリンのカラメルのように震える桃色の先端に、口をつけた。

青葉「あぁ、んっ」

 ほんのり塩辛い乳首をしゃぶっていると、青葉がまた腕を上げた。もぞもぞと指を動かしながら、黒インナー越しに私の脇腹をくすぐってくる。

古鷹「んっ、んふふっ…ちょっ、青葉ったらぁ」

 思わず口を離すと、すかさずインナーの中に手を差し込む。

青葉「隙ありっ」

古鷹「きゃっ」

 薄い布を上へ上へとずり上げながら、胸元目指して手を伸ばす。最後に背中まで手を伸ばすと、ぱちんとブラのホックを外してしまった。たちまち、貧相な私の胸まで外に晒されてしまった。

青葉「…でも、青葉、嬉しいです」

 両手で乳を弄びながら、青葉が言う。

古鷹「はぁっ、何が…?」

青葉「古鷹さんが、青葉のことで妬いてくれたのが…」

古鷹「んっ」

 乳首を抓まれて、ぴくりと肩が跳ねた。
 私は彼女の顔の横に片手を突くと、もう片方の手を下に伸ばした。

古鷹「…そう、ヤキモチ。青葉のこと、盗られたくないよ」

青葉「ありがとうございます、古鷹さん…」

 ショーツの中に手を入れ、既にびしょ濡れのソコを指先でくすぐる。滲み出した蜜が入り口辺りで固まっていて、触れるとぺりぺりと剥がれた。

古鷹「色々って、結局何があったの?」

青葉「うーん…っ、ちょっと、人に言えないかも」

古鷹「私にも?」

 割れ目をなぞり、てっぺんの膨らみをぎゅっと抓った。

青葉「ひあぁっ、い、言います、言いますからぁっ!」

古鷹「本当に? 嘘つかない?」

 強くつまんだクリトリスをぐいぐい引っ張りながら、攻め立てるように訊く。青葉はがくがくと顎を震わせた。

青葉「あ、あっ、あぁっ、ほっ、ホントっ、ホントですっ、うそつきませんからぁっ、ああっ」

古鷹「…うん」

 散々虐められて、ぷっくりと大きく膨らんだそれを解放する。数回深呼吸すると、青葉は話した。

青葉「ふぅ…司令官が」

古鷹「提督が?」

青葉「ええ。あの人…その、面白いことをされてて」

古鷹「まさか、提督と」

青葉「いえ、してませんよ? 青葉は『撮って』ただけですから」

古鷹「撮って、って、えっ?」

 青葉は口元を歪めた。

青葉「絶対に内緒ですよ? でないと青葉、本懐を遂げることになってしまいますから…」

古鷹「! うん、言わない」

青葉「じゃあ言います。…那珂ちゃんさんの要望で、司令官とシてる様子をカメラで撮ってたんです」

古鷹「うわぁ…」

青葉「先程は、撮った映像をお二人に確認していただくために、視聴覚室までご足労頂いてました」

古鷹「それで、青葉も視聴覚室にいたんだ」

青葉「ええ。…実はこの後、もう一仕事残ってまして」

古鷹「えぇっ、まだ何かあるの?」

青葉「映像を、加工するんですよ。えっちなビデオみたいに」

古鷹「…?」

青葉「やだなあ…」

 青葉の目が、妖しく光った。

青葉「古鷹さんだって、『お勉強』してるじゃないですか。そういうビデオで」

古鷹「っ、や、やだ、そんなこと」

 慌てて否定するが、彼女は聞かない。

青葉「いえいえ、勉強熱心なのはとっても良いことですよ。おかげで青葉も気持ちよくなれるわけで」

古鷹「だから、観てないったら!」

青葉「じゃあベッドの下に隠してあるアレは、何のための」

古鷹「!」

 ドキリとした。これ以上喋らせるまいと、とうとう中指を彼女の膣内に突っ込んだ。

青葉「んはあぁっ!?」

古鷹「見たの…ねえ、勝手に見たの?」

青葉「やっ、き、聞いてください、悪かったですから」

古鷹「最っ低! 人の隠し事を勝手に」

青葉「ごめんなさい! その、カマかけてみただけなんです! まさか、本当に引っかかるなんて」

古鷹「…?」

 膣壁を引っ掻く指を止めた。彼女は息も絶え絶えに、両手を合わせた。

青葉「本当にごめんなさい…」

古鷹「一応訊くけど、女の子同士の内容だった?」

青葉「えっ、そうなんですか?」

 きょとんとする彼女の目をじっと見る。

青葉「…」

古鷹「…ふぅ」

 ほっと胸を撫で下ろした。嘘はついてないみたい。

古鷹「嘘。普通に男女のやつ」

青葉「あっ、そうだったんですか…でも、どうして古鷹さんが?」

古鷹「預かり物なの。…とある、駆逐艦の娘の」

青葉「あらっ…聞いちゃいけないこと、聞いちゃいました?」

古鷹「絶対に内緒にしてね」

青葉「はい! これで、おあいこですね」

 乱暴に突っ込んだ指を、今度は優しく動かし始めた。

青葉「あん…んっ」

 熱く火照った柔肉を指先でなぞり、その拍動を感じながら、弱いところを探す。

青葉「あぁっ」

 腰が跳ねた。どうやら『当たった』みたい。数えるほどしかシてないから、まだちょっと時間がかかる。
 くいくいと、脈打つそこを繰り返しつつく。深く切った爪の先が肉を押す度、青葉は甘い声を上げた。

青葉「んっ…あぁ…んっ」

古鷹「どう、気持ち良い…?」

青葉「ええ、とってもっ…」

 熱い吐息を零しながら、答える。膣口からとろとろと蜜が溢れ出し、掌を濡らした。

古鷹「じゃあ…もう、イっちゃう?」

青葉「…」

 こくり。黙って頷いたのを確認すると、もう一度唇を重ねた。
 そして、指の動きを速くした。

古鷹「んっ」

青葉「っ…んんっ…っっっ…」

 合わせた口の中で、音のない嬌声がこだまする。私の口の中身を何度も吸っては、強く舌を絡めてくる。

青葉「ん、っ、っっ…っっっ!」

 腕を背中に回し、ぎゅっと抱きつく。その腕に力がこもると、膣内が指を強く締め付けた。

青葉「っっっ~~!」

 硬く目を閉じて、彼女は絶頂した。



青葉「はぁ、むっ、ぅ、れろっ」

古鷹「あんっ、んっ…あ、青葉ぁ…」

 上下を交代して、今度は青葉が私の上。ついでに前後もひっくり返して、互いに互いのお股を舐めあっている。二つ巴、或いはしっくすないんと言うらしい。

青葉「ん、何ですか…?」

古鷹「提督のこと、カメラで撮ってたんでしょ?」

青葉「ええ、撮りました…」

古鷹「…今度、私たちのも撮ろうよ」

青葉「おおっ、とうとうハメ撮りデビューですか! いいですね、やりましょうよ」

古鷹「うん、やろう」

 更に愛撫を続けていると、不意に青葉が口を開いた。

青葉「…また、秘密にしてて欲しいことなんですけど」

古鷹「なぁに?」

青葉「司令官…どうやら、今年度一杯までみたいです」

古鷹「!! う、そ」

青葉「加賀さんと話しているのを聞きました。この間の出張も、そのためのものだったようで」

古鷹「えっ、じゃあ、提督はもう」

青葉「ええ」

古鷹「そんな…」

 突然突きつけられた事実に、思わず涙が零れた。

青葉「…それでですね」

 静かに、青葉は続ける。

青葉「私以外に感づいた方の中には、お別れまでに、一度は司令官に抱かれたいというものもおりまして。『ある計画』が持ち上がっているんですよ」

古鷹「計画?」

青葉「そうです。決行は、おそらく送別会の日。きっと、面白いことになりますよ」

 そこまで言うと青葉は、ぐるりと体を回して頭をこちらに持ってきた。たまに見せる、悪いことを考えている顔で、私の目を見た。

青葉「…折角ですし、我々も乗ってみましょうよ」

『秘密の場所』及び今夜はここまで

次何書こう…

ざっくり見てきた。エラいことになってますね

ここも移転するんだろうか


板が変ゎっても、みんなと>>1とゎ…ズッ友だょ?

これって放っとけば勝手に移動してくれるんですかね?

あと、既にイベントは捨ててるので問題はあり、ありません。

「結婚指輪をお探しということで」

提督「はい」

「ご予算はお決まりでしょうか?」

提督「ええと…特に考えてなかったんですけど…いくらぐらいが一般的なんです?」

「大体、10万円から20万円の間くらいが一番人気で、デザインも充実しておりますよ」

提督「なるほど」

川内「これとかどう? カッコカリのやつとデザインも似てるし」

「デザインとしては一番シンプルなものですね。だからこそ、人気も高いです」

提督「悪くないと思うが…こっちはどうだ? 小さいダイヤが嵌ってる」

那珂「これカワイイね! 那珂ちゃん的には、こっちのが好きかも」

「那珂ちゃん?」

神通「い、いえ、何でもないんです…わ、私としては、姉さんの意見に賛成です。普段から付けるものですし、あまり華美なのは」

叢雲「華美かしら? これくらいなら主張も少ないし、寧ろ程良く華があって良いんじゃない?」

「あ、あの、失礼ですが…」

提督「はい?」

「えっと、お客様は、どちらの方と結婚なされるのでしょうか…?」

提督「…あぁ」

川内「…」

神通「…」

那珂「…ふふっ」

叢雲「…ハァ」

「…?」

提督「…全員です」

「はい?」

提督「だから、全員」

「ぜ、全員…えっ?」

提督「どうせ言わなきゃいけないので今言いますが…四人とも、私の妻なんですよ」

 軍職を辞するに当たって、ケッコンカッコカリの指輪は回収されてしまった。何でも、あれは装備品と同じ扱いになるのだそうだ。
 という訳で、僕たち五人はちゃんとした結婚指輪を入手すべく宝飾店に来たのであった。

「あっ、えっ、と…な、なるほど、分かりました」

 初老の男性店員は、ハンカチで額を拭った。

「いえ、大丈夫ですよ。様々な方がおられますので…」

神通「そうなんですか?」

「ええ。重婚を希望される方は珍しくありません。宗教によっては認められていますからね。最も、日本で籍を入れることはできませんが…」

 店員の言う通りだ。試しに役所で四人分の結婚届を提出しようとした所、案の定突っぱねられた。合意の上なら事実婚で構わないと言われたので、仕方なく川内との分だけ提出しておいた。従って、戸籍上は川内だけが僕の妻であり、神通たちは内縁の妻ということになる。
 ついでに言っておくと、元々書類上人間でなかった艦娘は、解体されて軍を抜けた時点で初めて戸籍を得る。その時に名前も変わる。取り敢えず姓は僕のもので揃えて、名は各自で考えてもらった。特に話に必要ないので、今のところこれは明かさないでおく。

「…えっと、結婚指輪としては他にもこのようなものをご用意いたしております」

川内「あっ、これも良いかも」

提督「へぇ、内側に石を嵌め込んでるのか」

神通「いいですね、奥ゆかしい感じで」

叢雲「ま、良いんじゃないの?」

那珂「表面がちょっと地味じゃない?」

提督「だが、こういうのはお洒落で付けるものじゃないしなぁ」

「表面に模様を刻むのはいかがでしょう? ご要望に合わせて、様々なパターンをご用意できます」

那珂「…! 良いこと考えた」

 不意に那珂がぱちんと手を打った。

那珂「薔薇の模様ってあります?」

「もちろんです」

那珂「じゃあ、薔薇の数は指定できますか?」

「ええ。数には特に気を遣いますからね。特に薔薇は」

提督「何か考えがあるのか?」

那珂「うん。…指輪、全部で五つ作ることになるわけだから、一つに十輪の薔薇を刻むの」

川内「割りと普通な気がするけど」

那珂「のんのん。一つに十輪だから、皆の分足したら五十輪になるよね」

神通「五十に、何か意味があるの?」

 那珂は頷いた。

那珂「あのね、薔薇の花はその数にも意味があってね。五十本だと『恒久』って意味になるの」

川内「五人で、永遠に…ってところかな」

那珂「うん」

提督「へえ、良いじゃないか」

叢雲「アンタに任せるわ。こういうの、よく分からないし」

神通「そうですね…意味のあるものなら」

「お決まりでしょうか?」

提督「じゃあ…これで」

「ありがとうございます。では、サイズをお測りしますので…」



「…ありがとうございました。続きまして、新婦主賓祝辞をお願いします」

ザワザワ

球磨「あ゛ーあ゛ー、てすてす…マイク、音量大丈夫? チェック、ワン・ツー…」

ハハハ…

球磨「…おほん。新婦の親族を代表して、球磨が皆さんにご挨拶申し上げるクマ。何で球磨なんだって? それは球磨が5500t級の最初の艦だからだクマ。大体、三姉妹纏めて嫁にするとか頭おかしいクマ。おかげで生まれて初めて木曾までじゃなく、那珂まで皆球磨の妹だってことを自覚させられたクマ」

球磨「さて、球磨の話はこの辺にして。本日は我らが提督と、かけがえのない仲間のために集まって頂き、誠にありがとうクマ。前世は四者四様の活躍をして、それぞれ散ったものだけど、何の因果かヒトの体を得て蘇ってからはそれぞれに人生を楽しんでいたもんだクマ」

球磨「川内型一番艦、川内。コイツに安眠を妨げられたヤツは多いクマ。ウチの大井も気にしてたけど、球磨的には危うさも感じてたクマ。つまり…コイツは、自分が夜戦でしか役に立てないと思い込んでたクマ。最も、『ある日』を境にそれも治まってきて一安心だクマ。その後の成り行きを顧みるに、提督との関係はその時から始まっていたと思われるクマ」



球磨「二番艦、神通。めっちゃ強い。めっちゃ怖い。クマ。おまけに普段はしおらしいからなおさら質が悪いクマ。とは言え、二水戦旗艦としての目標はハッキリしてたクマ。要は、僚艦一人ひとりが自分と同等に強くなることだクマ。無茶苦茶だクマ。それを駆逐艦に要求してるんだから…ま、そんな神通も、戦場を離れれば一人の女だクマ」



球磨「三番艦、那珂。正直、アイドルとか何遊んでるんだと思ってたクマ。でも、それは間違いだったクマね。球磨たちは、球磨たちだけで戦ってるんじゃないクマ。支えてくれる人たちがあってこそ、戦っていけるんだクマ。そのために…球磨たちが、支えるに値する存在だと皆に伝えるために、那珂は頑張ってたんだクマ」



球磨「最後に、叢雲。これは球磨よりも適任がいるから、そっちにバトンタッチするクマ」

コソコソ

初雪「…ん、ども」

初雪「叢雲とは…色々、縁がある。良いことばかりじゃなかったけど…うん、それはここで言うことじゃない」

初雪「でも、艦娘としてまた会えて…本当に、良かった。何か、口うるさい性格に生まれ変わってるけど…」

ヨケイナオセワヨー

初雪「ん。でも、それが叢雲なんだと思う。だからこそ、司令官も叢雲を選んだんだと思う」

初雪「えっと…その、皆…幸せになって、ね」

初雪「お越しの皆様につきましては、まだまだ若い彼らの前途に幸多からんことを、共に祈念していただきたく存じます…うん」

初雪「よし、以上」

パチパチパチパチ…

「ありがとうございました。オープニングの最後を飾りますは、夫婦で初めての共同作業となります、ケーキ入刀でございます」

ガラガラガラ



間宮「ゆっくり、ゆっくり」ソロソロ

伊良湖「慎重に…」ソロソロ



提督「うわ、凄いなアレ」

那珂「えっ、あれ全部ケーキなの?!」

叢雲「…ゴクリ」キラキラ

ピタッ

間宮「皆さんのために、腕によりをかけて作らせていただきました」

ワーワー

スゴーイ

「では、新郎新婦はこちらへ」

神通「ええと、これで斬るんですよね?」ジャキン

ザワッ

川内「ちょっと、皆が怖がってるよ。…取り敢えず、提督が持って」

提督「おう」グッ

川内「で、私たちが手を添える」スッ

神通「はい」スッ

那珂「はいっ☆」スッ

叢雲「…ん」スッ

提督「じゃあ、いくか」

「カメラをお持ちの方は前の方へどうぞ」

青葉「」ササッ

「よろしいですね? では…ケーキ、入刀!」



提督「しかし、案外何とかなるもんだなあ」

川内「…ん、何が?」

提督「こんな滅茶苦茶な状況でも、披露宴まで漕ぎ着けたんだからな」

那珂「鎮守府の皆も、いっぱい来てくれたしね」

神通「ひとえに、提督の人望でしょう」

提督「そうか? なあ、どう思う?」

叢雲「」モグモグ

叢雲「! …んぐ、何、どうしたの?」

提督「いや…食事の邪魔をして悪かった」

叢雲「…っ、や、やだ、別にそんなこと」カァァァ

ダダダダダダ

江風「川内さん!」

川内「おっ、江風じゃん。どしたの?」

江風「折角だから、一緒に写真撮ろうぜ!」

磯波「あ、あの…私も、ご一緒してもよろしい、ですか?」

川内「もちろん。磯波も、こっちおいで」グッ

磯波「あっ」

提督「どれ…ブロマイド撮影で鳴らした腕前を見せてやるとしよう」スクッ

瑞鶴「提督さーん、次は私たちもお願いね」

提督「あいよ、ちょっと待っててくれ…磯波、鼻血出てるぞ」



川内「つっかれたぁ~」

 ホテルのベッドにうつ伏せに倒れながら、川内が呻いた。披露宴で着ていた綺羅びやかなドレスも脱いで、今は部屋に備え付けのパジャマ姿だ。

提督「ああ…」

 僕は返事をするのも面倒で、曖昧に唸った。川内にのしかかるように横になると、お色直しの時に吹いたのであろう、香水の匂いがした。

提督「…綺麗だった」

川内「そう…」

提督「皆、最高に綺麗だった」

川内「な、なんだか照れくさいな」

 のそりと体を回転させて、川内がこちらを向いた。

提督「大変だったろう、白無垢からのドレスは」

 結婚式は神前で行った。元々クリスチャンじゃないし、そもそもキリスト教は一夫多妻を認めていない。それに、彼女らは元はといえば船の生まれ変わりだ。船神様と一つになるという意味でも、神前婚を選択した。

川内「それは提督だって同じじゃん」

提督「まあ、それはそうだが」

 神社で盃を交わした後、車でホテルに移動した。そこで更に装いを変えて、披露宴に望んだ。早朝から夜まで、ぶっ通しであった。

川内「…でも、良かった。こうして、思い出に残る式ができて」

提督「そうだな」

 目の前で微笑む川内。
 自然に、唇を重ねた。

川内「んっ…」

提督「っ…は」

 啄むような口づけが明けると、彼女はくすくす笑った。

川内「一足お先に…『共同作業』、いっちゃう?」

提督「やっちまうか」

 その時、シャワーを浴びていた那珂が戻ってきた。

那珂「上がったよ…って、川内ちゃん抜け駆け!」



「えっ、何ですか、もう始まって」



 バスルームから神通の声と、バシャバシャと湯を蹴る音がする。
 にわかに起こった騒ぎに、ソファで寝息を立てていた叢雲が目を覚ました。

叢雲「…んんっ」

那珂「ほら叢雲ちゃん、起きて。新婚初夜、始まっちゃうよ」

叢雲「…」

 彼女はぼんやりと、那珂と僕たちを交互に見ていたが、突然あっと叫んで立ち上がった。

叢雲「ちょっ、それならそうと言いなさいよ!」

神通「はぁ、はぁ…ま、間に合いましたね」

川内「ありゃりゃ、皆揃っちゃった」

提督「ま、そういうことだな。…夫婦水入らず、新婚初夜〈レタス・アローン〉と洒落込もうか」

今夜はここまで

新婚初夜が先か、スレッドムーブが先か

川内「でも、最初は私が貰うからね」

 そう言うと川内は、再び唇を重ねてきた。しっかりと目を開けて僕の顔を見つめながら、するりと舌を伸ばす。

川内「んっ…むっ…ちゅるっ…」

 掻き回し、掻き集め、吸い上げる。湿った舌に口の中をカラカラにされたところで、今度はこちらから舌を差し込んだ。どろどろの口腔を味わうと、心なしか甘い唾液を啜った。

提督「っ、んくっ」

川内「んんっ、んっ…っ、はっ、はぁっ」

 口を離し体を起こすと、酸欠気味の虚ろな目のまま、彼女はパジャマを脱いだ。当然のように下着は付けていない。僕も汗でじっとり湿ったタンクトップとトランクスを脱ぎ棄てた。

川内「はぁ、はぁ…ふぅ」

 今度は僕が下になった。僕の体の上でこちらに下半身を向けて横になると、蒸れた肉棒を口に含んだ。
 目の前には、薄っすらと生えた細い毛の茂みと、その下に開いた深い肉の切れ込み。ちゅるりちゅるりと陰茎を吸うたびに、釣られてぴくぴくと震える。
 外の陰唇を指で開くと、その下のひだに口をつけた。

川内「っ…」

 熱い肉に、じわりと蜜が滲む。舌を巡らして、蜜を舐めとった。そのままその源へと突き進む。

川内「ん…っ…」

 川内も、口の中で僕のペニスを嬲る。表面の血管をなぞり、裏筋を撫ぜ、亀頭を喉で締める。
 限界まで勃起したのを確認すると、ペニスを吐き出した。それから、腰に跨った。

川内「そろそろ、できると良いね」

提督「ああ、そうだな」

 屹立した肉棒を、濡れた秘所に誘う。膨れた先端が半開きの入り口を更に押し開けると、勢い良く腰を落とした。

川内「はあぁっ…」

 触れ合ったところ全部で、お互いを感じる。温かい。柔らかい。…愛おしい。

川内「んっ…あぁ、ん…」

 ゆったりと、腰を振り始めた。肌と肌がぶつかり合い、小気味良い音を立てる。数を重ねる内、見え隠れする竿を伝って滴った蜜が、尻の隙間から飛沫いた。

川内「あんっ、あっ…んっ、てい、とくっ…」

 体を起こし、上下に揺れる膨らみに手を伸ばす。控えめな乳房をそっとつまむと、先端を口に含んだ。

川内「あっ、んんっ」

 汗ばんだ乳首に、つるりと舌が滑る。こちらからも腰を突き上げた。

川内「んあぁっ!」

 一際大きな声に、ペニスを包む肉が竦んだ。
 更に速く、更に強く腰を打つ。突き込む度に膣内が震え、締り、肉棒はその根本に熱を溜め込んだ。

提督「はぁっ…はぁっ、あぁっ」

川内「んっ、あんっ、あっ、イ、イくっ、あぁんっ」

提督「出す、ぞっ」

 わだかまっていた熱が、彼女の胎内へ迸る。

川内「あっ、あ、んあぁっ!」

 柔肉に精を染み込ませながら、彼女は絶頂した。

川内「はぁ…んっ、はぁ…」

提督「ふぅ…」

 ペニスを抜くと、川内は僕の隣にごろりと寝転がった。

川内「言い忘れてたけど、今日危ない日…」

提督「おお、そうか。当たると良いな」

川内「うん…」

 続いて、バスタオルを体に巻いたままの神通がベッドに上がってきた。

神通「では、僭越ながら」

 タオルを解くと、脚の間に屈み込んで様々な汁で汚れたペニスを咥えた。手始めに、尿道に残っていた液を残らず吸い取る。

提督「ぅ、はぁ」

 ぞわりと腰の奥が寒くなる。神通は、再び血の通い始めた肉棒に器用に舌を絡ませた。ぬるり、ぬるりと、舌先が亀頭を撫で回し、尿道に浅く入り込む。
 不意に、彼女はそれを強く吸い込んだ。深く顔を僕の股ぐらに埋め、喉の奥までペニスを押し込む。

神通「っ…ぐっ、っっ…」

 口蓋で亀頭を扱く。詰まる息に顔を真っ赤に染めながら、前後に首を動かす。

提督「あ、あっ、もう…」

神通「っぷ、ぁ」

 むせるようにペニスを吐き出す。僕はその肩に手を置くと、ベッドに仰向けに横たえた。
 汗ばむ体に体を重ねると、唇を合わせた。

神通「ん…ぅ」

 ごわついた毛の中に開いた秘裂に指を伸ばすと、既に愛液が溢れ出して糸を引いた。
 湧き出した泉の中に怒張をあてがうと、腰を突き出した。

神通「んあぁ…っ」

 甘い声。熱い吐息が耳をくすぐる。力強く締め付ける、分厚い肉の裂け目の中に、ペニスを繰り返し突き入れた。

神通「はぁっ、あんっ、んっ、んあっ……んむっ」

 再び、キスをした。互いの唇を、舌を、鼻を、何度も啄む。触れ合う肌は、もうシーツに染みるほどに濡れている。

神通「んっ、んっ、ふっ…あぁっ…ん、んんっ」

 神通が、両腕で僕の首を捉えた。膣内に震えが走ると、両脚も回した。押し付けるように、もっと深く腰を突き出す。

神通「あぁっ、んあっ、んっ…」

提督「はっ、そろそろ、っ」

神通「ください…神通に、提督の…んあぁっ!」

提督「出すぞっ…っ、あぁっ!」

 神通の膣内に、射精した。精液の熱を感じ、彼女は更に強く抱きつく。蜜壺の一番奥、子宮の中まで届けと言わんばかりに。

提督「…」

神通「…」

提督「…神通?」

神通「…」

提督「神通…そろそろ離して、って痛たた」

神通「! ご、ごめんなさい」

 慌てて僕を解放する神通。『解体』を経て膂力も大分落ちたものの、それでも同じ体格の一般女性とは比べ物にならない。肩を回すと、ゴキゴキと間接が鳴った。

提督「いい加減、風呂に入るか」

 ペニスを抜いてベッドから降り、部屋を見回す。
 川内はもう眠りこけている。叢雲はソファに腰掛けたままじれったそうにこちらを見ている。

那珂「那珂ちゃん、もうシャワー浴びちゃった」

 保湿ローションを顔に塗りながら、那珂が言った。

提督「…よし、叢雲」

叢雲「! 仕方ないわね」

 弾かれたように立ち上がっておいて、そんなことを言う。いそいそと寝巻きと下着を脱ぐのを待って、二人で浴室に入った。

今夜はここまで

『あの電柱までは頑張る作戦』で神風まで入手。明日からはポーラまでは頑張るの精神でE5だ


それにしてもこのスレには尿分が不足している。機を見て放出しないと決壊しかねない


このスレッドは一週間以内に次の板へ移動されます。
(移動後は自動的に移転先へジャンプします)

SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

詳しいワケは下記のスレッドを参照してください。。

■【重要】エロいSSは新天地に移転します
■【重要】エロいSSは新天地に移転します - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462456514/)

■ SS速報R 移転作業所
■ SS速報R 移転作業所 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463139262/)

移動に不服などがある場合、>>1がトリップ記載の上、上記スレまでレスをください。
移転完了まで、スレは引き続き進行して問題ないです。

よろしくおねがいします。。

>>126
お疲れ様です。お手数おかけします

 真っ白な浴室には、既に湯で満たされた広い浴槽が鎮座している。取り敢えず体を洗おうと風呂椅子に腰掛けた。

提督「どれ、洗ってやろうか」

叢雲「相変わらずいやらしい手つきね…」

 顔を顰めながらも、そっと僕に歩み寄り、膝の上に座った。
 掌にボディソープを泡立てると、白い胸に掌を滑らせた。

叢雲「んふっ」

 優しく肌を擦ると、彼女はくすぐったそうに息を漏らした。まだ硬さの残る乳房を掌に包むと、つんと尖った先端が掌を引っ掻いた。
 胸、腹、肩、脇、腕… 汗の滲んだ肌を綺麗にしていく。上半身を一通り終えると、片脚ずつ持ち上げて洗った。

叢雲「…」

 両脚を擦り終えると、叢雲は物欲しげな顔をこちらに向けた。まだ『前』が残っているのだ。
 僕はそれをわざと無視すると、脇に手を置いてぐるりと彼女の体を回した。膝の上で、叢雲の細い体がこちらを向いた。
 腕を伸ばして、背中を洗う。

叢雲「ん、もう…」

 彼女は自分でもボディソープを手に取ると、僕の胸を洗い始めた。小さな手で硬い肌を擦る。

提督「軍抜けたし、これから太るだろうなぁ」

叢雲「嫌よ、あんまり重くなるのは」

提督「そうだな。肉体労働でも始めるか…」

 抱き寄せると、彼女も背中を洗いにかかる。自然、胸と胸、腹と腹が密着する。

提督「…」

叢雲「…っ、ん」

 下腹を叩く熱い肉の棒に、叢雲はそわそわと落ち着かない。
 そっと尻から秘部に指を伸ばすと、透明な蜜がぽたりと垂れた。

提督「…興奮してる」

叢雲「馬鹿…」

 彼女は首に腕を回すと、引き寄せるように口を吸った。

叢雲「ん…っ、は、早く…」

 せっつく叢雲の尻を掴んで持ち上げると、屹立したペニスの上にすとんと落とした。

叢雲「はあぁっ……!」

 腹の底から押し出されるように、熱い息を吐く。じっとり濡れた秘裂は膨れた肉棒に絞られて、じゅわりと大量の蜜を溢れさせた。
 掴んだ尻をそのままに、抽迭を始める。

叢雲「あんっ、あ、んっ、んんっ、ぁ、あんっ…」

 憚らず上げた嬌声が、湯気で烟る浴室に響き渡る。濡れた肌のぶつかり合う音が、それを追う。

叢雲「あぁんっ、はぁ、んっ、あぁっ」

 泡まみれの体がぬるぬると擦れ合う。血の凝った乳首が胸を掻き、白く泡立つ汁が床に飛び散った。一突き一突きに、叢雲は悶え、柔肉を竦ませ、何度も絶頂した。

叢雲「はあぁっ、にゃ、はぁんっ、んああぁっ! …んっ、あぁ」

提督「はっ、これで、四回目…っ」

叢雲「かっ、数えないれよっ! …んにゃぁっ!」

 連続でイったせいで、叢雲はもうあられも無い顔を晒している。焦点の定まらない目でぼんやり僕の顔を見つめ、閉じない唇からは嬌声と一緒に涎が垂れている。
 とは言え、いい加減僕も限界だった。

叢雲「はぁぁぁ…んんっ、ひぃ…」

提督「ふうっ、もう、イくぞっ」

叢雲「イくの…膣内に、らして……んにぃ…っ」

提督「はぁっ、はぁっ、あぁっ…っっっ!」

叢雲「にゃあぁぁっ!」

 不規則にうねる膣内に精を放つと、彼女も一緒に達した。

提督「はぁ…はぁ、っ」

叢雲「んんぅ…ひぃ…にうぅ…」

 にわかに、その体がふるりと震えた。
 その直後、密着した腰の間に熱いものが広がった。

叢雲「んふぅ…」

提督「叢雲叢雲」

叢雲「なによぉ…」

提督「漏れてるぞ」

叢雲「もれてるって、なにが…っ!?」

 へろへろと応答する彼女の顔が、急に正気に戻った。

叢雲「や、やだっ、あたし」

提督「泡も流してないんだ。何とかなるさ。ほら、全部出しちまえ」

叢雲「もう、こんなのばっかり…んっ」

 いきむと、噴きつける勢いが増した。風呂椅子の下に、黄色い水溜りが広がっていく。

叢雲「…っ、ふぅ」

 尿を出し切ると、彼女はほっと息を吐いた。

叢雲「…頭、洗いましょ」

提督「そうだな」



 風呂からあがると、川内型の三人は既にベッドに潜って眠り込んでいた。

提督「良かったのかな、那珂は」

叢雲「良いんじゃない? アンタも大概、疲れたでしょ。バケツ被った訳でもなしに」

提督「そうか? 僕はまだ」

 言いかけたところで、くらっと来た。

叢雲「ほら、言わんこっちゃない。今日はもう寝なさい」

提督「そうするか…」

 電気を消すと、ベッドに入った。目を閉じると今朝からの疲れがどっと全身を襲い、僕はあっという間に意識を手放した。

今夜はここまで

面倒がらずに支援艦隊を出せば、リコリスだって怖くないんだ(*^○^*)



 ちゅっ、ぱぁ、ちゅっ

提督「Zzzz…」

 じゅるっ、じゅっ、じゅ、っぱ

提督「…ん」ビクッ

 れろっ、れろれろっ、ちゅ、じゅるるっ

提督「あぁ……ん?」パチ

提督「…! な、何だ、どうなってるんだ」

那珂「…っぷあ、起きちゃった?」

提督「那珂か…今何時だ?」

那珂「んと…」

 枕元のライトを細く灯すと、デジタル時計には『03:04』と表示されていた。

提督「先に寝てたから、僕も寝させてもらったけど…どうする、今からするか」

那珂「うん」

 仰向けの僕の上に這い上がると、勃ち上がったペニスを手に取った。那珂は既に全裸で、闇に慣れた目に細い体が妖しく浮かんだ。

那珂「んっ…あぁ…」

 唾液塗れの肉棒が、彼女の膣内に沈む。根本まで挿入ると、彼女はもぞもぞと身を揺すった。つぷぷと空気が抜けて、柔肉がぴったりと貼り付いた。

那珂「あ…んっ」

 上半身でぐったりとしなだれかかると、ゆっくりと腰を振る。

那珂「あんっ…はぁ、んっ…」

 耳元に口を寄せ、聴かせるように喘ぐ那珂。耳たぶをくすぐる響きに、思わず鳥肌が立った。

那珂「んんぅ…あぁ、ん…っ」

 にちゃり、ぴちゃ、びしゃり。たっぷりと汁気を含んだ肉が、音を立ててぶつかり合う。薄い快楽をじっくり味わうように、彼女は緩慢な抽迭を続ける。

提督「あぁ…」

那珂「はぁ…ん…提督…」

提督「那珂…」

那珂「…提督」

 気が付くと那珂は、腰を振りながら真っ直ぐに僕の目を見つめていた。

那珂「んっ…ねえ、提督…っ」

提督「どうした…?」

那珂「私だけ…」

提督「何がだ?」

那珂「私だけ。エッチしても、気持ち良いだけ」

提督「…?」

 彼女の言いたいことが分からず、僕は黙って目を細めた。

那珂「…気持ち良いだけ。その先には、進めない」

提督「…!」

 はっとなった。
 那珂は、自分が子供を授かれないのだと言っているのだ。

提督「信じられないかもしれないけどな」

 揺れ続ける腰を片手で押さえ、空いた手で頭を撫でる。

提督「医療は進歩しててな、これまで諦めるしかなかった人でも、子供を持てるようになったんだ」

那珂「知ってる」

提督「ん? そ、そうか…」

 考えてみれば、彼女は少なくとも一度は病院に行ったことがあるはずなのだ。その時に不妊治療についても聞かされたに違いない。

那珂「針刺して、卵子取ってきて、試験管の中で受精させて、お腹に戻して」

提督「…字面に起こすと、ひどいもんだな」

那珂「…」

提督「だが」

 彼女の頭を胸に抱く。

提督「それだけで、一度は捨てた未来を取り戻せるなら」

那珂「…」

 那珂は、何も言わない。

提督「…お前の意志を尊重する。無理にとは言わないさ。ただ…僕は、お前との子も欲しいと思う」

那珂「…うん」

提督「まあ、気持ち良いだけでも良いじゃないか。お互い、満足できるなら」

 そこまで言うと、腰から手を離した。抽迭が再び始まり、静まり返った部屋に小さな嬌声が響いた。

那珂「ん…あんっ…っ…はぁ…んっ」

 その声が、徐々に上ずってくる。声が高く、短く、速くなっていく。

那珂「あっ、んっ、やんっ、あ、あぁっ、あんっ…」

 膨れ上がった肉棒が、閉じた子宮の入り口を繰り返し打つ。膣内が、小刻みに震えてそれを締め付ける。

那珂「あっ、あっ、はっ、あ、あぁっ…あぁんっっっ…」

 一際高い声を噛み締めると、彼女はひしと抱きついて、絶頂した。
 ぎゅうぎゅうと締め上げる胎内に、精を吐き出した。



提督「…んんっ」

神通「あ、おはようございます」

提督「ああ…」

 見回すと、川内と叢雲はまだ眠っている。視線を下に移すと、那珂は僕の体に腕を回したまま寝息を立てていた。早起きの神通は、もう着替えまで済ませていた。

提督「チェックアウトまであとどのくらいだ?」

神通「二時間くらいです」

提督「…あぁ、もうそんな時間か」

 ベッドから這い出す。腕を退けられて、那珂が目を覚ました。

那珂「ん…なぁに…?」

神通「おはよう、那珂ちゃん」

那珂「おはよう…」

提督「ああ、おはよう。…ひとっ風呂浴びてくる」

那珂「いってらっしゃい…」

 ぼんやりした顔のまま見送る那珂。浴室に向かう途中、何気なく窓のカーテンをめくると、春の日差しが目に刺さり、僕は思わず目を細めた。

『漢字で結婚、(仮)は無く』ならびに今夜はここまで

結局アイオワまで頑張らざるを得ないことだなぁ

『最初の失敗』



 …失敗した。



 提督と『いざこざ』があって、もう一ヶ月になる。言葉では彼を許したし、心でもそう思っているけれど、どうしてもまだ近くには行けない。最近やたら私の出撃が増えているのは、提督も私と顔を合わせづらいからだと思っていた。でも…

 珍しくオリョールに出撃した次の日、提督の元に大きな封筒が届いた。影からこっそり見ていると、彼は緊張した面持ちでそれを開けた。
 中から出てきたのは、一枚の白い紙切れと、二つの小さな箱。
 ドキリとした。話には聞いていたが、まさか実物を目にすることになるとは。あの指輪を与えられた艦娘は、提督と強い絆を結び、更なる力を手に入れることになる。でも、それ以上に…

 そこから先を考える前に、私はその場から逃げるように去った。

 数分後、私は鳳翔さんのお店で珍しく酒に耽っていた。

鳳翔「…何か、嫌なことでもありましたか?」

 ううん、嫌ってわけじゃないけど…

鳳翔「ですが、難しい顔をされてますよ」

 そう、だね。
 …あのさ、ウチの提督がケッコンするとしたら、相手は誰だと思う?

鳳翔「提督がご結婚なさるんですか?」

 ああ、いや、本当の結婚じゃなくて、ケッコンカッコカリの。
 …さっき、書類と指輪が届いてるの見たの。もう、そんな時期なんだって。

鳳翔「そうですねぇ…今の提督も、着任されてからしばらく経ちますからね」

 …ずばり、誰を選ぶと思う?

鳳翔「ええと…そうですね…」

 鳳翔は頬に手を当て、思考する。
 …いや、考えるフリをしている?

鳳翔「ケッコンカッコカリには、高い練度が必要ですからね。自ずと、今の時点で練度の高い娘が候補になるんでしょうね」

 …

鳳翔「…或いは、今まさに、ケッコンするために練度を上げているのかも」

 !!

 あまりに露骨に反応してしまったのだろう。鳳翔は可笑しそうに笑った。

鳳翔「…いえ、分かりません。人間、自分の心すらままならないもの。まして他人の心なんて、どうして理解できましょう」

 で、ですよね、あはは…
 ビールおかわり。

鳳翔「はい、はい」

 空のジョッキが退けられ、代わりに琥珀色の液体が並々注がれたジョッキが置かれる。
 半分以上飲んだ辺りで、突然館内放送が鳴った。



『鎮守府近海に接近する、中規模の深海棲艦隊を発見。迎撃A班、迎撃B班は直ちに出撃、哨戒隊と合流されたし。繰り返す…』



鳳翔「あら、大変」

 あ、A班って私だ。水一杯貰えます?

鳳翔「はい、気を付けてね」

 残ったビールを一気に飲み干し、水を流し込むと、私は出撃ゲートに走った。

 …最初の違和感は、お店を出た瞬間。
 後ろ手に戸を閉めた時、冷たい風が吹いた。と同時に、下腹部に違和感を覚えた。

 …おしっこしたい。

 とは言え、まだ後回しにできる程度。何より今は戦闘に向かわねば。



 はぁっ…はぁっ…

 ヤバい…アルコール舐めてた…
 ゲートに並びながら、私は冷や汗を流していた。

時雨「川内さん?」

 な、何?

時雨「どうしたの、具合でも悪いの? 何だか、足元がおぼつかないけど」

 あっ、いや、大丈夫。さっきまで飲んでたから

時雨「お酒? 珍しいね」

 ま、まあね…

 下腹が痛い。膀胱がパンパンに膨れている。押したら分かる程に溜まっているだろう。もっとも、今押したら間違いなくアウトだろうが。
 やっぱり、今のうちに済ませておくか。そう思い、列を離れようとしたその時、目の前のシャッターが開いた。僚艦たちに押されるように、私はゲートをくぐった。

 はぁっ…は、早く、艤装を…

 そわそわと足踏みしながら、いつもより遅く見える運搬クレーンを睨んだ。艤装を付けさえすれば、当面は尿意に苦しまなくて済む…

 っ、あぁっ!

時雨「だ、大丈夫かい? 何なら、他の人と代わったら」

 良いって!

時雨「っ、ごめん…」

 その時、ようやく最初の艤装…機関部が、目の前に降りてきた。
 殆どの艦は煙突と旗艦部が一緒になっていて、背中に背負うようになっている。時雨も同様だ。ところが、中には旗艦部が脚部の艤装に含まれているものもある。代表的なのは殆どの空母だ。そして川内型もまた、トレードマークの四本煙突をあしらったブーツ型推進器に、旗艦部を内蔵していた。
 展開した艤装に足を入れると、燃料を満載したタンクが身体に接続された。同時に、あんなに激しかった尿意が嘘のように引いていった。
 私は上昇する体温に蒸発していく額の汗を拭うと、時雨に向かって気まずそうに笑った。

 …ごめんね、ちょっとピリピリしてた。

 カタパルトに夜偵を装填すると、最後のゲートが開いた。
 後続の僚艦に聞こえるよう、高らかに宣言する。



「川内、水雷戦隊、出撃します!!」





川内「…で、今に至ると」

 独りごちて、私は思わず縮こまった。
 結構な規模の敵艦隊とかち合ったのは覚えている。大方片付けて、追撃を泣く泣く見送ったのも、逃げた振りをした重巡に直撃弾を喰らったのも、はっきり覚えている。しかし、そこから先の記憶が無い。
 気が付くと、私は入渠ドックの中、修復槽の底でのびていた。

川内「…っ、あ…」

 生温い修復剤の中、体がカタカタと震える。艤装を外され、意識を取り戻した今になって、これまでの尿意がまた蘇ってきたのだ。
 目の前の時計には『03:24:41』、つまりまだ三時間以上はここから出られないという事実が表示されている。

川内「あ…ヤバ…」

 誰もいないのをいいことに、恥も外聞もなく股間を両手で押さえる。膀胱が痛い。痛いを通り越して、痺れてきた。

川内「駄目…おしっこ、駄目…」

 きょろきょろと辺りを見回す。修復槽の外は、雑誌やゲーム機が散らかったタイルの床。冷や汗が額を伝う。ドックの隅でしようか? でも、流れたおしっこが雑誌やら何やらに付いたら…

川内「く、ぅぅ…っ」

 膀胱の出口が開きそうになり、私は手に力を込めた。よく見ると、壁際に排水口がある。掃除用か、何でも良い。ちょっと浴槽を出て、そこにおしっこしよう。
 そう決めて、修復槽を這い出た。

川内「はっ、はっ、はやっ、早くっ」

 よろよろと排水口に向かって歩く。タイルを踏むたびにお腹が揺れ、溜まりに溜まった中身が出口を殴りつける。太ももが震えてきた。早く、しゃがんでおしっこ、おしっこして…



「百万石の~誓いよぉ……違うわね」



川内「!!」

 蹴られた犬めいて、私は再び修復槽に転がり込んだ。じゅわっ。

川内「な、何でよぉ…」

 尿道を擦る一瞬の感触を必死に抑え込みながら、ぼやいた。排水口から、間違いなく声が聞こえた。恐らく、隣のドックで入渠している艦娘だ。涙の滲む目で、改めて排水口を見る。よく見るとそれは壁を跨いでおり、二つで一つを共有しているようであった。
 しゅうぅっ、しゅっ…

川内「はぁっ、いやぁ…」

 腿にきつく挟んだ手に、ひんやりした水流が当たった。全身ががたがたと震える。感覚は殆ど残っていないが、分かる。必死に閉じた尿道の口の、すぐ内側まで迫っている。そして、今まさに、最後の門をこじ開けて…

川内「…」

 ゆっくりと、股から手を離した。それから躊躇いがちに、脚を広げた。

川内「ッ……ヒクッ…」

 浴槽の壁に深くもたれ、液面から目を逸らすように天井を見る。そして…

川内「…ぁ、出ちゃ」

 ……じゅわっ
 しゅうぅぅぅぅ……

川内「ぁ、や、だめ…あっ、あ、ぁ…ぁ……」

 ぅぅぅ…っ、しゅっ、しゅうぅっ…

川内「ッ…グスッ……ッ、ヒッ…」

 最初、尿道の先まで食い込んだ分だけを出せば良いと思っていた。少し出せば、入渠が終わるまで我慢できると。しかし、甘かった。
 限界まで我慢したせいで、じれったいまでに勢いのないおしっこは、にも関わらず中断を受け付けなかった。止めては溢れ、止めてはこじ開け、尿道を擦って修復剤に流れ出す。
 結局、私は諦めた。

川内「やぁ…ッ、おしっこ、おしっこ止まらない…あっ、ぁ…」

 しゅわしゅわしゅわ…
 しゅぅぅぅ…
 しゅるっ…

川内「ッ…クッ……」

 じゅっ…
 ……ぷるるっ。

川内「ヒクッ…ヒッ…」

 涙が零れる。悲しくて、惨めで、それでも我慢から解放された身体は心地良かった。

川内「グスッ、お漏らししたぁ…ヒクッ、ドックで、おしっこしちゃったぁ…」

 めそめそと泣いていると、不意に再び尿意を覚えた。

川内「やぁ…まだ、残ってるの…」

 もう自暴自棄だった。先ほどと同じ姿勢になり、尿道の力を抜く。ところが

川内「…出ない…おしっこ、出ない」

 我慢できる域に落ち着いたせいか、今度は理性が勝ったようだ。
 私はうんうん唸って、お腹に力を入れた。

川内「んっ…んん…おしっこ出ない…んっ」

 しばらく頑張った後、私は諦めた。我慢できるならするし、できないならこのまましてしまおう。

 修復槽の中に目をやると、薄青色だった液に一筋の黄色い靄が走っている。当然、その片端は私の脚の間から出ている。自棄になって掻き回すと、液が緑に染まった。

川内「グスッ…提督…」

 呟いて、はっとなった。

川内「…提督」

 あの指輪は、誰に渡すんだろう。元々練度が高い娘はたくさんいる。でも、最近になってその仲間入りをしたのは……私だけ。

 ……期待しても、良いのかな?

 気が付くと私は、片手を自らの秘部に伸ばしていた。指で触れると、あの時彼に強引に破られたところが、ちくりと痛む。

川内「んっ…」

 入り口をそっとなぞる。自慰の仕方はよく知らないけど、最後に気持ちよくなれば良いんだと思う。
 膣内まで踏み込む決心がつかず、膣口を何周も指でくすぐる。と、上の方にある小さな突起に触れた。

川内「あ、ん…ここが、陰核だっけ…」

 そっとつまむとぞくぞくと腰が震えた。頭がぼうっとして、視界が霞む。

川内「てい、とく…」

 いつの間にか、目の前に提督がいた。陰部を弄る手が、彼のものに変わる。彼は遠慮無く指を膣内に突っ込んだ。

川内「ああぁっ!」

 激しく、あの日のように、激しく、淫らな穴を掻き回す。始めから私のことを知り尽くしているように、気持ちいいところを強く、強く攻め立てる。

川内「あんっ、あっ、ていっ、提督っ、んあぁっ!」

 腕を抱き締めて縮こまる私に構わず、指は動き続ける。脳味噌が蕩けて、下半身に大きな性感の波が迫る。
 ふるり。体が震えた。

川内「っ、やっ、だめっ、おしっこが、おしっこ出ちゃっ」

 …私の中の『提督』が、何かを囁いた。

川内「んああぁっ!!」

 視界が白く弾けた。全身の血が引き、弛緩しきった身体の中、腰だけが激しく痙攣し、熱い膣の肉が指を痛いくらいに締め付けた。

川内「あっ…ああぁっ…」

 浴槽の底で小さく丸まって、全身を駆け巡る快楽を感じる。やがてその波が引き、下半身から力が抜け、そして…

川内「…ぁ」

 しゅわぁぁぁ……

 ぴったり閉じた太ももの隙間から、黄色い煙が立ち上る。果てた身体では止められないし、止める気もない。

川内「あぁ…おしっこ、気持ちいい…」

 だらしなく脚を広げ、股間を突き出した。そうして尿道から迸ったおしっこが修復槽を汚すのを、恍惚とした気分で眺めていた。



提督「…川内」

川内「何、かな」

 夜の執務室。私を呼び出した提督は、おずおずと口を開いた。

提督「川内、その、お前が良ければなんだが…」

川内「!」

 どきん。

提督「…お前には、とんでもないことをしてしまった。今更許してもらおうなんて、虫のいい話だって分かってる。だが、それでも私…僕は」

 彼は、一歩、私に向かって足を踏み出した。



 私は……一歩、下がった。



提督「! …そうか」

川内「! いや、そんな」

 提督は悲しそうな顔をした。私は、思わず首を横に振った。

川内「ち、違うの! 怖いんじゃないのに…体が、勝手に」

提督「良いんだ」

 彼は、優しく言った。

提督「今はまだ、許してくれなくとも…いつか…たとえどれだけ先の話でも、お前が僕を拒まずにいてくれるようになれば」

川内「私は、もう」

提督「いや、良いんだ。…戻ってくれ」



神通「ね、姉さん…?」

川内「何?」

神通「もうすぐ哨戒ですよね。その、飲み過ぎでは…?」

川内「良いじゃん、ここの所喉が渇いてさ」

 言いながら私は、空になったスポーツドリンクのボトルをゴミ箱に放った。既に二本目。さっきから下腹部が重い。

川内「…あ、もうこんな時間。そろそろ行ってくるね」

神通「ええ、お気をつけて」

 立ち上がって、思わず固まった。

川内「っ、くぅ」

神通「姉さん?」

川内「ふぅ…何でもない。じゃあ」

 訝る神通から逃げるように、出撃ゲートに向かった。
 膀胱で暴れる液体を感じる。今度は我慢できるかな。それとも、また…
 トイレの前を通りかかる。まだ時間に余裕があるが、私はわざと無視した。一歩一歩歩くたびに尿意が増し、耐え難い刺激となって心臓を打つ。でも、それは期待感と、一種のときめき。

 ……汚物に染まった狭い修復槽の中でなら、また、私は。

『最初の失敗』ならびに今夜はここまで

E7終わり! 閉廷! 以上! みんな解散!

後の堀は今後のイベに取っときます

言い忘れてた



戦争なんかやめよう!馬鹿らしいよ!みんな平和が一番!

LOVE and PISS!

『特製極甘ミルクチョコレート夕雲風味』



夕雲『今夜…仮眠室に来てくださる?』



 …と言われて、私は仮眠室に向かった。と言っても、夕雲が待っているのはいつもの憲兵詰所ではなく、出撃ゲート横にある整備班の休憩する部屋だ。艦娘たちはよく、姉妹艦が帰投するのをそこで待っているのだそうだ。

憲兵「夕雲、いるかい…」

 小声で呼びかけながら、そっと扉を開いた。
 古びた電灯の照らす畳敷きの部屋で、彼女は待っていた。

夕雲「こんばんは、お兄さん」

憲兵「ああ」

 彼女は立ち上がると、部屋の隅に置いてある冷蔵庫に歩み寄った。それから、中からラップのかかった深いグラスを取り出した。中には、暗褐色の液体が三分の二程入っている。

憲兵「それは…」

夕雲「ほら、今日はバレンタインデーでしょう?」

憲兵「ああ…」

 昼間の巻雲の行動は、青天の霹靂だった。あの後、その場にいた連中に締め上げられ、えらい目に遭った。
 彼女から貰った大きなハート型のチョコは、半分ほど齧って宿舎の冷蔵庫に仕舞ってある。

夕雲「だから、私からもお兄さんに」

 言いながら、グラスを電子レンジに入れた。

憲兵「それ、熱くして大丈夫なのかい?」

夕雲「ラテ用のグラスだから熱いのも大丈夫。それに。ぐつぐつ煮るわけじゃないわ。ほんの少し…」

 つまみを操作して、チョコレートを温める。静かな室内に、レンジの駆動音が響く。

夕雲「…これでよし」

 取り出したグラスからラップを剥ぐと、小さく湯気が上った。軽く揺すると、中身がとろとろと波打った。

憲兵「ホットチョコレート、かぁ」

夕雲「ええ。でも、まだ完成じゃないわ」

 そう言うと彼女は、おもむろにグラスを差し出した。

憲兵「あ、はい…」

 受け取ると、彼女は自らの服に手をかけた。

憲兵「えっ」

 ジャンパースカートの上を解き、ブラウスのボタンを外す。少しずつ開いていく胸元は、既に裸。
 スカートの間際まで外すと、ブラウスを大きくはだけた。剥き出しの乳房が、白く妖しく輝いた。

夕雲「さあ」

 彼女は私の手からグラスを取り返すと、顔の前に掲げた。そして、ゆっくりと傾けた。

夕雲「んっ…」

 とろり。透明な器から暗褐色の細い滝が滴り、白い首筋に落ちた。それは鎖骨の辺りにわだかまると、すぐに溢れて丸い胸の膨らみを横切った。粘り気の強い液体はゆったりと乳房の白を塗りつぶしながら、紅い先端へと迸る。

夕雲「はい、夕雲特製のミルクチョコレートよ」

 つんと前を向いた乳首に、流れの先端が辿り着いた。行き止まりに、甘い雫が形作られる。どんどん大きくなっていく。大きくなって、重くなって、滴り落ちる…

夕雲「…召し上がれ」

 落ちんとするその雫に、むしゃぶりついた。

夕雲「あんっ」

 乳首に吸い付き、チョコレートの雫を舐めた。このまま味わっていたいところだが、既に更に下まで垂れたものもある。畳を汚すまいと、顔を下に遣った。
 温かいチョコレートの流れは、へそのあたりまで達していた。畳に膝を突き、下から掬い上げるように、舌で受け止める。

夕雲「んふふっ…」

 くすぐったそうに笑いながら、自らの身体にチョコレートを垂らし続ける夕雲。
 どろりとしたそれは、巻雲に貰ったのに比べると甘さを抑えた味わいで、ミルクチョコレートと言うよりはビターチョコのように感じた。

夕雲「ん、これで全部…」

 新たに流れてくる分が無くなると、少しずつ顔を上へとずらしていく。ほのかに汗ばんだ肌の上で、熱を失ったチョコレートは薄く固まっていた。

憲兵「あ…む」

 肌を傷つけないように気をつけながら、前歯で削ぎ落とす。いつも感じていた、香を焚いたような香りが、甘味の中に濃く溶け込んでいる。彼女を抱いた時、いつも安らぎをもたらすそれが、今は強烈な刺激となる。

憲兵「はぁ、はぁっ…む、ん」

夕雲「あぁ…はぁん…」

 歯が擦れ、舌が這うと、夕雲は悩ましげに息を漏らす。
 柔らかい腹から上へ進み、胸の辺りまで達したところで、不意に彼女は言った。

夕雲「…本当は、まだ完成じゃないの。ミルクチョコレート…」

 両腕を私の首に回すと、彼女はその場に正座した。引っ張られるように膝枕に寝そべると、彼女は茶色に塗られた乳房を鼻先に垂らした。

夕雲「さあ、吸って御覧なさいな」

 言われるまま、チョコに覆われた乳首を口に含んだ。固まったチョコレートを口の中で溶かしながら、いつもしているように吸った。

憲兵「…?」

 最初、自分の唾液だと思った。口の中の液体が、にわかに増えたのだ。しかし、すぐにそれが唾液とも、チョコレートとも違うことに気がついた。
 もう一度吸う。と、温かな液体が、彼女の乳首から噴き出した。

憲兵「!?」

 慌てて飲み込み、口を離した。

憲兵「ゆ、夕雲っ、まさか」

夕雲「ふふっ、気がついたかしら」

 頬を赤らめながら、微笑む。

憲兵「でも、そんな…まさか、この間のでデキて」

夕雲「そうじゃないわ」

憲兵「だったら何かの病気じゃ」

夕雲「病気でもないの。女の子はね、ずっとおっぱいを吸われていると、おっぱいを出さなきゃって体が反応するの。子供がいなくても、ね」

憲兵「そ、そうなんだ…」

 ほっと胸を撫で下ろす。それから、ふと夕雲が母乳を出せるようになるまでの経緯を思い、急に恥ずかしくなった。もっとも、主なのは彼女の妹たちだというのは分かっているのだが…
 気まずい心中を察したのか、彼女は私の上半身をそっと下から持ち上げた。

夕雲「遠慮しないで、お兄さん。貴方も、私の大事な家族なのよ」

憲兵「…」

 遠慮がちに、また乳首を咥えた。吸いだした『ミルク』は、心なしか蜂蜜のように甘い。
 夕雲は首元に貼り付いたチョコレートを剥がすと、自分の口に入れた。

夕雲「…ん、このくらいの味」

 そう言いながら口の中で溶かすと、おもむろに乳房を離し、唇を重ねた。

夕雲「んっ…」

 融けたチョコと夕雲のミルクが、二人の口の中で混ざり合う。甘い甘い『ミルクチョコレート』を、唾液に溶けてなくなるまで、互いの舌でかき回した。

夕雲「っ……は、ん…」

 口を離した。深く呼吸した夕雲の視線が、ある一点に向いた。

憲兵「…」

夕雲「…ふふっ」

 彼女は妖しく微笑みながら、ズボンのボタンに手をかけた。

訂正

×『ズボンのボタン』→○『ズボンのベルト』



今夜はここまで

 片手で器用にベルトとズボンのホックを外し、下着ごと引き下ろす。服の下で膨れ上がったイチモツが、勢い良く上を向いた。
 夕雲はそれを優しく握ると、ゆっくり上下に扱き始めた。

夕雲「さぁ…まだ出しちゃ駄目よ…」

憲兵「っ…」

 柔らかい掌に、腰が跳ねた。彼女の言う通り、ここで射精する訳にはいかない。じわじわと迫る快感をごまかすように、強く乳を吸った。

夕雲「あんっ、もう…」

 …甘い。おいしい。
 物心ついた頃にはもう普通に食事していたし、母親の乳を吸っていた頃のことなんてまるで記憶に無い。母乳の味なんて当然覚えていないし、知りたいとも思わなかった。しかし夕雲の乳房から湧き出すミルクは、舌に絡みつくように甘く、後引くように味わい深く、こんなに美味しいものをどうして今まで知らなかったんだろうと心から思った。
 ずっと吸っていると、やがて出なくなってきた。もう片方の乳房に移ろうと、口を離す。

憲兵「っ、あ…!」

 途端に意識が下半身に戻った。腰ががくがくと震え、尿道へ熱がせり上がってくる…

夕雲「だぁめ」

憲兵「い゛っ!?」

 竿の根本を思い切り握られ、思わず叫んだ。

夕雲「出すなら、こっちよ」

 膝枕から私を下ろすと、彼女はその場に立ち上がった。スカートの中に手を入れると、見せつけるようにタイツとショーツを引き下ろした。太ももの間からショーツのクロッチに、透明な糸がつうっと引いた。

憲兵「そう、だね」

 膝のあたりにわだかまるズボンのポケットを漁ると、突撃一番の包みを出した。

夕雲「まぁ、準備が良いのね」

憲兵「夕雲だって、最初から『そのつもり』だったんだろう?」

夕雲「それは…そうね」

 くすくす笑うと、下を全部脱いで私の腰に跨った。包みを受け取ると、中身を上を向いた肉棒に被せる。

夕雲「じゃあ、今度は私を満足させて頂戴ね。…んっ」

 スカートの中、じっとりと濡れそぼった秘部に、肉棒が沈んでいく。

憲兵「はぁっ…触ってないのに、随分濡れてる…」

夕雲「あれだけおっぱいしゃぶっておいて、なにを言って…あんっ」

 言い終える前に下から腰を突き上げる。夕雲が嬌声を上げ、膣がきゅっと締まった。

夕雲「っ…もう、がっついちゃ駄目よ」

 胸に両手を置くと、腰を振り始めた。

夕雲「んっ…んっ、あんっ、ん…」

憲兵「あぁっ、夕雲…はっ」

 体を起こし、揺れる夕雲の肩を抱き寄せる。彼女は乳房を手で包むと、私の顔の前に差し出そうとした。

夕雲「ほら…こっちも、はぁっ」

 精一杯腰を曲げ、上下する乳首に口をつけようとする。が、いかんせん身長差がありすぎて、首が届かない。

夕雲「んっ、あぁっ」

 結局諦めて、互いの肩に手を置いた。

夕雲「あんっ、やんっ、んっ、あぁっ」

 甘い前戯にすっかり出来上がっていたのか、今までよりも反応が良い。一つになったところに、熱い蜜がとろとろと溢れてくる。
 ふと手を見ると、肩に垂らしたチョコレートが付いていた。汗ばむ夕雲の白い肌には、まだ鳶色が残っている。

憲兵「あ…」

 首を曲げ…その肌に、そっと噛み付いた。

夕雲「はあぁんっ!」

 一際大きい声を上げ、夕雲が悶えた。チョコレートを削ぎ取ろうと舌を這わせると、びくびくと膣内が震えた。

夕雲「あっ、はぁ、あんっ、あっ、あ、あっ、イっ」

 短く、高い叫びを重ねる度、ペニスへの締め付けが増していく。そして

夕雲「イくぅぅ……っっっ!」

 きつく抱きついて、夕雲はイった。強く収縮する膣内に、たまらず私は射精した。

憲兵「はぁ…はぁ…」

夕雲「あぁん……んん…」

 ペニスが抜け、精液の詰まったゴムがずるりと外れた。

夕雲「…」

 彼女はそれを一瞥すると、何を思ったかひょいと拾い上げ…

夕雲「…あむ」

 口に咥え、ちゅるりと中身を吸った。

夕雲「っ、ぅえっ、げほっ」

憲兵「ちょっ、な、何して」

夕雲「秋雲さんの本で、女の人がこうしてたから…」

 顔を顰めながら、口の中に残った精液を飲み込む。

夕雲「んく……ふぅ、慣れないと美味しくないわね」

憲兵「慣れるもんなのかな…?」

 ぼやいていると、不意に彼女が私の頭を両腕で抱えた。

夕雲「はい、お兄さんはこっち」

憲兵「!」

 剥き出しの乳房に顔を寄せる。先ほど吸い尽くした方とは逆の乳首を口に咥える。

夕雲「んっ…そう、いい子…」

 小さな手に頭を撫でられながら、甘い乳を吸った。興奮はしない。寧ろ、昂ぶっていた官能がすっと落ち着いていくのを感じる。
 声が聞こえた。耳を澄ますと、夕雲が子守唄を歌っていた。きっと、妹たちを寝かしつける時に歌う歌なのだろう。
 赤ん坊の頃…母は、こんな風に歌ってくれたに違いない……

憲兵「…っ」

夕雲「坊やのお守りは どこ行った…」

 こみ上げる感情を押し隠すように、彼女に強く抱きついた。食べ残しのチョコレートと、素肌から立ち込める、むせ返るような甘い匂いに包まれて、私は眠りに落ちていった。



「…もしもし」

憲兵「Zzzz…」

「おーい、大丈夫かい」

憲兵「…何を……っっっ!!?」

 慌てて跳ね起きた。いつの間にか夕雲はいなくなっていて、一人眠る私の体には毛布がかけられていた。

「あんた、憲兵さんだろ? 早いとこ戻ったが良いんじゃないかい」

憲兵「そ、そうですね、失礼しました」

 服を直して立ち上がる。そうして、私に声をかけた男を見た。鎮守府でよく見かける顔だ。確か、明石の下で艤装や装備の調整をしていた。朝の出撃の前に、点検に来たのだろう。

憲兵「では、これにて」

「ああ、お疲れさん」

 ひらひらと手を振る男を尻目に、部屋を出た。一旦宿舎に戻るか、それとも詰所に直行するか…いや、まずは便所だな。母乳の飲み過ぎで、腹の調子がよろしくない。
 そこまで考えて、夕べの『ミルクチョコレート』の味を思い出して、顔が熱くなるのを感じた。

『特製極甘ミルクチョコレート夕雲風味』及び今夜はここまで

過去作のコメントでぐっと来たのも採用していこうと思ってます。次はそれで

「…さて、と」

 腹を押さえてそそくさと去っていく青年憲兵を見送ると、俺は出撃ゲート前に向かった。閉じたシャッターの上では、これから艤装を纏って出撃する艦娘たちの名前が、電光掲示板に表示されていた。

「ふむ、今日も編成は軽めか」

 呟きながら、シャッターの横の小さなドアに鍵を挿した。滑りの悪いノブを捻り、ドアの向こうに滑りこむ。
 自動ロックの音を背中で聞きながら、ゲートを見回した。既に水路への注水が始まり、頭上ではクレーンに装填された艤装や兵装が最後の点検を受けていた。むせ返るほどのオイルの臭いの中、周りの風景と不似合いなほど愛らしい姿の妖精が、忙しく飛び回っている。装備類の点検は彼(彼女?)らの仕事だ。
 そして、水路の手前に立って妖精たちを指揮しているのは



明石「次、演習隊! 航空甲板に気を付けて…」



「おはよう。今日こそ一番乗りだと思ったんだが」

 後ろから声をかけると、はっと彼女は振り向いた。

明石「おはようございます。手が抜けない仕事ですからね。かけられる時間はかけとかないと」

「ちゃんと寝たのかい」

明石「大丈夫です。今日も絶好調ですよ」

 そこまで言うと、明石は……俺の『相方』は、にっこりと人懐っこく笑った。

明石「今日も頑張りましょうね。……先生」



技師「ああ、頑張ろうな」





『バツイチ、子持ち、親権無し、今年本厄』

 先生などと呼ばれているが、俺のほうが部下だ。嫁に見限られ、勤め先の工場も潰れてふらふら彷徨っていた俺は、半ば転がり込むようにここに来た。門の向こうに、小さなヒトの形をした奇妙な生き物が、ふわふわ飛び回っている幻覚を見たからだ。
 門番に連行されて『提督』とやらに引き合わされると、それが幻覚ではないこと、妖精と呼ばれる、限られた人にしか見えない存在であることを知らされた。提督にさえ、それが見えるとは限らないという。そして、妖精を見ることができる存在は貴重であるとも。
 自動車の修理工場に勤めていたと告げた時の喜びようと言ったら、こっちが困惑するほどだった。あれよあれよと話が進み、書類にサインし、何と寝床の用意までしてもらい、そうして新たな仕事場を紹介された。
 辿り着いたのは工廠と呼ばれる、鎮守府内に造られた工場。高専時代に見たきり、或いはそれ以上の最新機器の数々。そして、彼女がいた。



技師「でな、俺が思うに、あの緑髪のお嬢さん…」

明石「夕雲さん?」

技師「そう、その娘とあの憲兵の兄ちゃんはデキてるな」

明石「えぇ? 伍長なら、巻雲ちゃんに懐かれてるって聞いてるけど…」

 就業後。皆とっくに寮や宿舎に戻っている頃だが、俺は明石ともども工廠の休憩室で駄弁っていた。

明石「…あ、そうだ。昨日渡したチョコレート、食べてくれました?」

技師「ん? ああ、そりゃあもう」

明石「美味しかった?」

技師「ああ、美味かったよ。ありがとう。…つっても、まだ少し残してるんだが」

明石「えー、じゃあ今食べちゃいましょうよ。冷蔵庫?」

 頷くと、彼女は小さな冷蔵庫に這い寄った。
 冷蔵庫を物色する明石を尻目に、俺は部屋を見回す。六畳一間の休憩室。壁際には小さなテレビに冷蔵庫。ついでに湯沸かしポットに煎餅布団まで敷いてある。仕事の合間の息抜き用にしては、やたら生活感に溢れている。

明石「…あった」

 目当ての物を見つけたらしく、明石が近寄ってきた。

明石「どれどれ…なんだ、あとちょっとだけですね」

 ピンクの可愛らしい箱を開けると、白くコーティングされたチョコレートを一粒、つまみ上げる。

明石「はい、あーん」

技師「…マジで?」

明石「問答無用。ほら」

 渋々口を開けると、彼女はそれを放り込んだ。

技師「…甘い」

明石「そりゃそうですよ。どれ、私も一つ」

 銀紙に包まれたものを取り上げると、包みを剥がして中身を口に入れた。

明石「…うぇ、これウイスキーボンボンら」

技師「あっ、俺が楽しみにとっといたやつ!」

明石「にが~い……取ってくらはいぃ」

技師「取れって、口に入れたもんをどうやって」

明石「こうやって……」

 彼女はいきなり俺の肩を掴むと

明石「んっ…」

技師「っ!?」

 唇を、重ねてきた。



『海軍工廠勤務、某工作艦の部下。……兼、愛人』

今夜はここまで

竿役増やすって決めた時点でロリコン憲兵にするのは決定だったけど、例のレス見てあっこれ書きたいと思ったので

 反射的に吸い込むと、砕けたチョコレートの破片がごろりと口の中に転がり込んできた。それから一拍遅れて、辛いウイスキーのゼリーがぬるりと滑りこむ。

明石「ん…むっ」

 口の中身を押し付けても、彼女は口を離さない。今度は逆に吸ってくる。
 誘われるように舌を挿れると、彼女の口内で舌を絡めあった。こびり付いた味を擦り付けるように、強く動かす。

明石「はぁ…っ、あぁ」

 ようやく唇を離した。数秒、見つめ合った。唇と唇の間に引いた糸が、はらりと畳に落ちた。
 再び、唇を重ねた。そうして、部屋の隅の布団に二人で倒れ込んだ。



 工廠を見学した俺は、早速この部屋に寝泊まりすることを目論んだ。
 工場勤務の頃から、しょっちゅう家に帰らずに仕事場で夜を明かしていた。嫁との仲が険悪になってくると、一層それは顕著になった。最後の時は、あいつが記載を済ませた離婚届を工場に郵送してきて、それでおしまいだった。そんなこんなで、家に帰るという習慣がすっかり薄れてしまったのだ。
 ところが、目論見は外れた。



明石「あんっ……は、んっ…」



 部屋には先客がいた。明石だ。まさか出て行けと言うわけにもいかず、素直に宿舎で寝泊まりしていたが、どうもこの娘、俺以上の仕事狂とでも言うか、たまに酒保の番をする以外に工廠を出ることが殆ど無かった。



明石「んっ…はぁ、むっ…ちゅ」



 いい加減心配になり、宿舎でゆっくり休むよう勧めたところ、部屋を横取りされるから嫌だと言われた。それも無くはないが今は純粋に心配だと言ったら、それなら自分が無茶をしないよう、一緒に泊まったらどうだと言った。
 布団は、一組しか無かった。



明石「あぁん…」

 スカートの中に差し入れた指先がショーツの上から秘部をくすぐると、明石は声を上げてよがる。よがりながら、ズボン越しに股間を擦ってくる。時折思い出したように唇を貪っては、互いの性器をだらだらと弱く刺激しあう。



 初めて抱いた時、何故そんなことになったのか…まるで思い出せない。当然のようにどちらかが求めて、当然のようにどちらかが応じて、ことに及んで、そうして彼女が処女だったと分かって大いに焦った。それしか覚えていない。



 セーラ服、長袖のインナーと脱がして、ようやくご開帳。ノーブラときたもんだ。惚れ惚れするほど丸い乳房を掌に包むと、しっとりと柔らかく、指に吸い付くほどみずみずしい。

明石「あん…」

 組み敷かれた布団から身を起こすと、彼女はがちゃがちゃと服を脱がせにかかった。

技師「自分でやるよ」

 黒ずんだ油塗れのツナギに、汗と加齢臭の染み込んだ上下の下着を脱ぎ捨てる。明石も、袴めいたスカートとショーツを脱いで素っ裸になった。

技師「…」

 ふと、彼女と自分の体を見比べた。

明石「どうしたんですか?」

技師「…釣り合わねえなぁって」

明石「何がです?」

技師「だって、こんなしょぼくれたオッサン捕まえてよ…あんた、絶対後悔するぜ」

 くすり、明石が笑う。

明石「それ、何回目ですか。私は後悔なんてしませんよ」

技師「手遅れになってから恨まれても、困るんだよ」

明石「はいはい」

 適当に相槌を打ちながら、彼女は体を重ねてくる。剥き出しの乳房が、俺の胸でべったりと潰れた。

技師「…あぁ」

 仕事上がり、まだ風呂も浴びない彼女の体臭が、実に芳しい。

明石「んふっ……ねえ、今日、大丈夫な日ですよ」

技師「…」

 返事も聞かず、彼女は俺の腰に跨った。細い指でいきり立った肉棒をつまむと、つるりとした秘部にその先端を誘う。蒸れるのと衛生的によろしくないと言うことで、そこは永久脱毛してしまったらしい。無精者の癖に、変なところは気にするものだ。

明石「はぁっ…」

 ゆっくりと、腰を沈める。すっかり形を覚えた女陰が、鞘のようにずっぽりとモノを呑み込んだ。
 腰を振り始める。

明石「あぁっ…んっ、はぁっ…」

 亀頭を膣の一番奥に叩きつけ、じっくり腰を上げて肉壁を擦り付け、すとんと落としてまた奥を打つ。柔肉に蜜が滲み、刺激は熱と重みを増していく。

明石「あっ…んっ、ん、んっ…っ、はぁっ」

 喘ぐ声と水の音が、同じくらい大きく響く。
 だんだんと、腰の動きが速くなってきた。

明石「はっ、はっ、んっ、あんっ、、っ、あ」

 声が上ずってきた。竿にまとわりつく肉が、ぴくぴくと震えてきた。

明石「んっ、あっ、あぁっ、んっ、んっっ」

 やがて、その動きがピタリと止んだ。

明石「ッッッ…!!」

 俯いて、肩を強張らせて黙り込む明石。肉棒を締め付ける膣の感触に、絶頂したことを知る。

技師「…イったか」

明石「んっ……はい…」

技師「そうか」

 短く答えると、俺は彼女の腕を掴んで引っ張った。

明石「きゃっ!?」

 倒れこむその体を抱きとめると、そのままぐるりと寝返った。

明石「…えっと」

 一転、見下されながら明石が頬を掻く。

技師「何だ、その、気分が乗ってきた」

明石「!」

 乳房を掴んだ。紅色の先端を指先で弄ると、硬く膨らんできた。
 唇を重ねた。そのまま、今度はこちらが腰を振り始めた。

明石「んんっ、っっ…っぷぁ、はあぁっ、あんっ」

技師「はぁっ…はっ」

 抉るように、膨れた肉棒を前後させる。ごりごりと肉同士を擦り合わせ、乱暴に快楽を貪る。

明石「あぁんっ、あっ、いいっ、つよっ、激しっ…ひゃんっ」

 つんと勃った乳首を唇で挟んだ。前歯で軽く噛むと、びくんと肩が跳ねた。舌先で転がしながら、もう片方の乳首を指で弄ぶ。

明石「はぁぁ…んっ、あ、あぁぁ…」

技師「っ、ふぅ…」

 一旦抽迭を止め、口を離した。

明石「…?」

 きょとんとする明石の片脚を掴むと、ぐいと持ち上げた。

明石「いたたた」

技師「座り仕事ばっかりだから、体硬くなってんぞ。…俺もヒトのこと言えんが」

 持ち上げた脚を両腕で抱えると、ぐいと腰を突き出した。

明石「んあぁっ、深ぁっ…」

 股ぐら同士をぴったりくっつけて、棒を深く突っ込む。ぎりぎりまで腰を引いて、深く差し挿れる。雁首をざらざらの肉壁に、長く、隈無く擦り付ける。

明石「んあぁぁっ…ふあぁっ…あぁぁっ…」

 腰の動きに合わせて、蕩けた声が漏れる。

技師「あぁっ、もう、そろそろ……」

 下腹が熱くなり、腰が自然に速くなっていく。玉袋の裏の辺りにふわふわした感覚が生じ、たちまち強くなる。

技師「はっ、あっ、あ、出る、出すぞっ」

明石「出して、あぁっ、中に、いっぱいっ、いっぱい出してっ」

 どくん。肉棒が震えた。

技師「ふうぅっ……!」

 びくんびくんと陰嚢が竦み、熱い精液が明石の膣内へどくどくと噴き出す。ぎゅっと腰を押し付けると、精を飲み込む蜜壺がにわかに狭くなった。どうやら彼女もイったようだ。

明石「はぁぁ…熱い、熱いの、いっぱい出てる…」

 溜め息混じりに、彼女はうっとりと呟いた。



明石「…した」

技師「何だって?」

 休憩室に併設されたシャワー室。当然、二人で入るには狭い。寒々しいタイルに水音の響く室内で、明石が何か言った。

明石「…結婚って、どんなものでした」

 僅かに声を張り上げる。

技師「やらなきゃ良かった」

 俺も水音に負けないよう声を上げた。

明石「そんなに酷い奥さんでしたか」

 細いシャワー室で、裸のまま抱き合っている。頭の上からは、熱い湯が絶え間なく降り注ぐ。

技師「まさか。いい女だったよ。だからこそ、折角の若い女ざかりに俺なんかの嫁になって…」

 嘲笑気味に、鼻を鳴らす。

技師「…喪った時間は、戻りゃしないんだ」

明石「…先生」

技師「あんたより年下だよ」

明石「先生ですよ。…私なんて、『昔』は意志の無い鉄の塊、今も、生まれてからずっと鎮守府暮らし。貴方は、私よりずっと長く人生を生きてきて、色んなことを知ってますから」

技師「…ろくなもんじゃねえ」

 ぼそりと呟くと、片手を彼女の腿の間に伸ばした。未だ乾かぬ秘部に、指を滑り込ませる。

明石「あっ、やっ…」

 中指で軽く掻き回すと、先ほど注いだ精液がどろりと溢れてきた。

明石「あん、勿体無い…」

 甘い声を零しながら、もぞもぞと身体を揺する。肌の上で、柔らかな胸がの膨らみが躍った。

技師「よせやい。あんたも後悔したくなかったら、もっとマシな相手を探すこった」

明石「その台詞だって、んっ…もう、何回目ですかっ…散々、私を抱いておいて…あんっ」

技師「うっ、そう言われると弱い…」

明石「それに」

 不意に、明石が俺の顔を見上げた。両手を差し上げ、掌で頬を挟む。

明石「似た者同士じゃないですか、私たち。…きっと、上手くいきますよ」

技師「…」

 膣内から指を抜いた。それから片脚を上げさせると、僅かに開いた入り口に亀頭をあてがった。
 目が合った。彼女は、微笑んだ。

明石「…ください」

 柔らかい尻を掴んで、ぐいと引き寄せた。欠けたところに過ぎたものが収まって、再び一つになった。
 悦びの声が響いた。

『バツイチ、子持ち、親権無し、今年本厄、海軍工廠勤務、某工作艦の部下。……兼、愛人』及び今夜はここまで

明石のおっぱいって絶対艦娘屈指の柔らかさと揉み心地だと思うの

『二番艦の憂鬱』



 川内姉さんと提督がケッコンカッコカリをして、もう一月になる。
 この頃川内は、夜になるといつも提督の部屋に行ってしまい、朝まで帰ってこない。この間の半舷休暇の時など、朝から二人で鎮守府を抜けだして、次の日の早朝までとうとう帰ってこなかった。
 ただ、その反動か川内はそれっきり提督の部屋へは行かず、元通り私たちの寮で寝るようになった。

那珂「川内ちゃーん、もう電気消すよー」

川内「…ん、もうそんな時間? どれ、夜更かし駆逐艦がいないか見回りにでも」

神通「姉さん」

川内「何?」

神通「折角の姉妹水入らずですから。ね」

川内「…」

 向かいの二段ベッドの上から、こちらをじっと見つめると、やがて

川内「…じゃ、そうしよっか」

 電灯の紐を二度、引っ張る。橙色の豆球が灯り、三人の顔が薄闇に溶けた。

那珂「そう、ずっと聞きたかったの。提督との夜って、どんな感じなの?」

川内「どんなって言われてもなぁ……普通、なんじゃないの?」

那珂「気持ち良くなれる?」

川内「きっ!?」

 言葉に詰まる。救いを求めるようにこちらを見るのが分かる。

神通「今夜は無礼講、と言うことで」

川内「じ、神通ぅ~…」

 渋っていたが、やがて諦めて、ぽつりと言った。

川内「…この間ね」

神通「…」

那珂「うんうん」

川内「初めて……一緒に、イけた」

神通「イけ…何ですって?」

川内「だ、だから、その」

那珂「……そっか。良いなぁ」

 呟いた彼女の声が、ぎょっとするほど沈んでいるのに、私は思わず黙り込んだ。

神通「…」

川内「…」

那珂「…うん? あ、何でもないよ。それでそれで? どこまでしてるの?」

川内「どこまで…どこまで? いや、それも普通かな……あ、でも」

那珂「! なぁに?」

川内「最近、提督のところに行ってないでしょ」

神通「そうですね」

川内「実はね、今度から付けずにシようってなって、今薬飲んでるの?」

神通「付けるって……それに、薬?」

那珂「へえ、そうなんだ」

 一人納得した様子の那珂。

神通「あの、どういうことでしょうか…?」

那珂「んー、つまり、今までは妊娠しないようにゴムを付けてたけど、今度からは付けずにシたいじから、代わりに川内ちゃんが妊娠しないお薬を飲んでるってこと」

神通「それは、体に害は無いのでしょうか?」

川内「うん、大丈夫だよ」

神通「それなら良いのですが…」

那珂「じゃあ、今はお薬が効き始めるまで待ってるの」

川内「そ。だから…また来週から、あっちで寝ることになるから。ごめんね」



 宣言通りその次の週、川内は風呂から戻ってくるなり

川内「…じゃ、また今夜から」

 と言い残して、提督の私室へと行ってしまった。



那珂「…また二人になっちゃった」

神通「ええ、そうね…」

那珂「あーあ、良いなあ。那珂ちゃんも愛に飢えてる感じ」

神通「…」

 川内はもう、向こうに着いた頃だろうか。ドアを開けると、提督が待っている。鍵を閉め、二人は抱き合い、それから…

神通「…っ」

 ずきん。胸が痛んだ。息を吸うと、今更のように心拍が速くなっているのに気付いた。針で何度も刺されたように、鋭く痛む。

那珂「ま、仕方ないけどね。電気消すよ~」

神通「! あ、ええ」

 電気が消える。私は布団を被ると、冴える目を無理矢理閉じた。







神通「…」

 三時間程経っただろうか。もう日付も変わる頃だ。私は全く寝付けずに、ベッドに横になったままじっと黙りこんでいた。
 上の段からは、那珂の寝息が聞こえる。
 …私は、そっと体を起こした。そうして足音を殺して、部屋を抜け出した。



神通「…ふぅ」

 目当ての場所に来ると、私は長い息を吐いた。目の前には、何の変哲も無い木の扉。一体、自分は何をしているのだ。理性の叫ぶ声を聞き流して、本能のまま吸い込まれるように、その扉に耳を寄せた。





 静かだ。流石に行為も終わったのか。

神通「…いえ、これで良いのです」

 帰ろう。帰って、何事もなかったようにまた眠ろう。寝て起きたら、この胸のわだかまりも少しはマシになるだろう。
 そう思っても……あと一分、あと十秒と、扉の前を離れられない。
 早く、早く耳を離すのだ。でないと…



 …んんっ



神通「!」



 …提督、寝た?

 うぅっ…あぁ、何だ

 また大きくなって

 …よし、もう一回戦いっとくか



神通「あぁ…とうとう…」

 ぐずぐずしていたばかりに、この有様だ。



 ほら、ここだよ。今日から提督のは、全部ここに出すんだよ……んあぁっ



 そこから先は、言葉にならなかった。ただ水の滴るような音と、何かがぶつかり合う音と、獣じみた二人の喘ぎ声だけが、薄い扉を通して私の耳に入ってきた。

神通「あぁ……姉さん…提督…」

 くぐもったような物音。提督の『男』が、川内の躰を穿つ音。川内の躰の、この…

神通「…あんっ」

 寝間着の裾を捲り、そっと指を差し込む。とろり、熱い液体が指を濡らした。

神通「あ……嫌…私、こんなに」

 女の体に生まれ変わって、こんな思いをするのは初めてだ。胸が痛くて、体が熱く火照って、何故だかとても悲しくて、苦しくて、羨ましくて……

神通「……羨ましい…?」

 その時、扉の向こうで一際大きい声が上がった。



 あぁ…はあぁ……熱い…いっぱい、出てる……



 私はたまらず、その場から走り去った。

今夜はここまで

川内に梅雨グラをだな…



神通「…私は、何を」

 今日も今日とて川内は提督の部屋に。……私は、扉の前に。
 いつものように扉に耳を寄せ、中の音に注意を…



「…あれ、神通ちゃん? 何してるの?」



神通「っ!!?」

 咄嗟に扉から体を離し、声の方を見る。

神通「あ……蒼龍、さん」

蒼龍「提督に用事? なら、突っ立ってないで…」

神通「あっ、いえっ、何でもないんです!」

 ノブに手をかけようとする彼女を、慌てて制止する。

神通「何でもないんです、本当に…」

蒼龍「そう…?」

 彼女は私の顔を怪訝な目で見ると、提督の私室の扉に目を遣った。そうして、何かに合点がいったようにああと頷いた。

蒼龍「なるほど、そういうこと」

神通「…?」

蒼龍「じゃあ、こうしよっか」

 そう言うと、いきなり私の肩に腕を回し、耳元で囁いた。

蒼龍「…今度のお休みの時、ちょろっと付き合ってもらうわね」



 そんなわけで、休日。蒼龍に言われた通り正面玄関で待っていると、蒼龍と飛龍、すなわち二航戦の二人がやって来た。

蒼龍「お待たせー……っと、これはやり甲斐がありそうだぁ」

飛龍「今日はよろしくね」

 二人の姿に、私はぎょっとした。
 蒼龍は白い生成りのふんわりしたワンピースに青緑色のカーディガンを羽織って、明るい革張りの鞄を提げている。飛龍は濃紺の細身のジーンズに、これまた細身の白いブラウスに、黄色いジャケット。金のイヤリングに、真っ赤な口紅が眩しい。

神通「ええと、お二人とも、その格好は…」

 そんな私はいつもの制服姿。流石に鉢金と手足の装束は外しているが…

飛龍「今日はね、私たちで貴女をプロデュースしちゃうよ!」

神通「ぷろ、えっ?」

蒼龍「詳しいことは移動しながら、ね」

 それだけ言って二人で両側から肩を捕まえると、戸惑う私を引っ張ってずんずん歩き出した。



神通「ええと…」

 電車を乗り継いで、やって来たのは繁華街。世間では平日らしく、規模の割に人通りは多くない。

蒼龍「神通ちゃんには、どういうのが似合うかな…」

飛龍「まずは希望を聞かないと。着てみたい服とか、ある?」

神通「えぇっ? か、考えたことも無いです…」

飛龍「私服とか持ってないの?」

神通「私服…その、和装ならいくつか」

蒼龍「いきなり聞いても困るって。まずはエスコートしてあげないと。神通ちゃんは…」

 私を一つのショーウィンドーの前に立たせると、マネキンと見比べる。

蒼龍「…うん、そうだね」

 やがて何か納得したのか、連れ立って一つの店に入った。

神通「あの、ここは…?」

飛龍「なるほど、エレガント系で攻めますか」

蒼龍「そ。その制服って、意外と色合いが派手でしょ。折角の素材を活かすために、敢えて落ち着いた感じでいってみようと思うの」

神通「その、今更なんですが」

蒼龍「うん?」

神通「今日は、お二人が私の私服を見繕ってくださるということなのでしょうか…?」

蒼龍「そうだよ。悩める神通ちゃんのために、ね」

 意味深にウインクすると、早速一着のシャツを取り上げて私の首から下にあてがった。

蒼龍「どう、可愛いかな」

飛龍「オレンジじゃない神通ちゃんって新鮮ねぇ」

蒼龍「この色には…このスカートとか、どう? ふわふわで」

飛龍「あ、良いかも」

 …そんなこんなで、私は二人にされるがまま、色々な服を取っ替え引っ替え当ててみたり、着てみたり。
 次にまともに口を開いたのは、会計の時。

神通「い、良いですよ私が払いますから」

蒼龍「良いから、付き合わせたのは私たちなんだから」

神通「ですが」

飛龍「そうそう。自分のお金は、いつか自分で欲しいものを買う時に取っときなさい」

神通「…あの…どうも、すみません」

蒼龍「気にしないの。さ、これから『最後の仕上げ』に行くわよ!」

 『最後の仕上げ』のために私たちが向かったのは、とある下着屋だった。

神通「えぇ…」

 今度ばかりは、さすがに気が引けた。
 蒼龍の押し付けてくる真っ赤な上下の下着セットを押し返すと、言った。

神通「あの、結構ですから」

蒼龍「何言ってんの。女の子は、中身が大切なのよ」

神通「そんな、どうせ誰も見ませんから」

蒼龍「見えない所で手を抜いてると、見えるところまで台無しになっちゃうんだから」

飛龍「それに、さ」

 不意に飛龍が口を挟んだ。

飛龍「良いじゃない、見せたって」

神通「えっ?」

 彼女は悪戯っぽく微笑むと、耳元で囁いた。

飛龍「……だって、好きなんでしょ」

神通「…!!」

 彼女の言わんとするところを理解した時、私はその胸ぐらを掴んでいた。

神通「私に…提督に不貞を働けと、そう言うのですか」

蒼龍「ちょっ、落ち着いて!」

飛龍「不貞、か」

 飛龍は静かに、呟いた。

飛龍「…堅物なのは、真面目ってこと。神通ちゃんの気持ちは分かるよ。でもね、知ってる? ケッコンカッコカリって、何人としても良いんだよ」

神通「そういう問題ではありません。提督は、姉さんを選びました。それが全てです」

飛龍「本当に、そう思うの?」

神通「当然です!」

飛龍「夜中、提督の部屋の前で聞き耳立ててるのに?」

神通「っ! …」

蒼龍「…あのね、神通ちゃん」

 そっと、蒼龍が割り込んだ。私の手を握ると、飛龍の胸元から外す。

蒼龍「大体の娘はあの時間、提督が部屋で何してるのか勘付いてるの。だから、敢えて近付かないようにしてる。でも、貴女は違う。そこに足を運ばずにはいられない。でしょ?」

神通「…私、は」

蒼龍「気の迷いなら、それでも良いじゃない。自分に素直になって、そして賭けてみようよ」

神通「賭ける…?」

蒼龍「提督の、心の大きさに、ね」

神通「…」

 深呼吸した。それから、辺りを見回した。壁という壁に、色とりどりの、艶めかしい形の布が架かっている。女のため、女であろうとする者のために作られた…

神通「…私は」

 私は、艦娘。川内型軽巡洋艦二番艦で、誇り高き第二水雷戦隊旗艦。
 そして、何より一人の女だ。

 目に入ったのは、黒い上下組。光沢のある布地に、白いフリルが付いて、ところどころ透けて向こうが見える。
 歩み寄り、それを手に取った。

神通「…これにします」

蒼龍「うん、分かった!」

飛龍「絶対似合うよ!」

 二人が笑った。私は、もう戻れないと思った。戻るまいと誓った。

『二番艦の憂鬱』及び今夜はここまで

そろそろネタ切れ感ががが
見たい話とかあったら遠慮なく書き込んでください。でないとおもらしこれくしょんとか始まりかねない

いやね? 考えてはいたんですよ? 安価スレで鎮守府のトイレがぶっ壊れたってなって、安価とコンマでおもらしさせるっていうの
ただ、考えれば考える程システムが複雑化して収集がつかなくなってきたんで保留にしてあるんですよ

『ハイエナだって生きている』



「お疲れ様でしたー!」

「今年も凄かったですね」

「新刊間に合って良かった~」

「戦利品も上々、帰ってからが楽しみだぁ……ね、オークラ先生?」

 不意に会話のボールが飛んできて、私は我に返った。

秋雲「ふぇっ?! あ、そ、そうですねーっ、ははは」

「にしても先生の新刊、今まで以上に凄かったね。何か、凄い真に迫ってるっていうか」

「失礼ですよ、今までのが下手だったみたいな言い方」

秋雲「いやぁそうでしょそうでしょ。今回のはかーなーり、気合入れちゃったからねぇ」

「この調子なら、壁サーも夢じゃないですよ! …ところで、打ち上げには来ないの?」

秋雲「ああうん、ウチ門限厳しくてさー…ごめんね」

 今この場において、私はお絵かき好きの名も無き一般ピーポー19歳。艦娘だと知られるわけにはいかない。

「…ふぅん」

 その場にいた一人の男の発する声に、首のあたりがぞわりとした。

「じゃあさ、俺が送ったげるよ。それならちょっとは参加できるでしょ」

秋雲「え、えっと…」

 馴染みのない顔だ。確か、女装コスプレで売り子をしていた。童顔に化粧の技術も相まって愛らしい顔をしていたはずなのに、今こうして見ると異様にぎらついた目で、おっかない顔をしている。

「ね、良いでしょ」

秋雲「だ、駄目なんですよホント…分かってくださいよ」

「…チッ」

 露骨に舌打ちしたが、こっちの勝ちだ。周りの雰囲気が、私に味方しているのを感じる。

「無理言っちゃ駄目ですよ。何かあって二度と来られなくなったらどうするんですか」

秋雲「ごめんなさいね、ホント…」

 私は頭を下げると、そそくさとその場を去った。帰りに電車に乗り込み、シートに腰を沈めると、思い出したように心臓がどくどくと鳴り出した。



 食堂で夕飯を食べて私室に戻る道すがら、不意に誰かが僕の服の裾を掴んだ。

提督「おっと…」

 振り返ると、私服姿の秋雲が私の服を掴んだまま、俯いて立っていた。

提督「おかえり、イベントはどうだった」

秋雲「提督…」

提督「どうした、嫌なことでもあったか」

秋雲「…ごめん、川内サンには本当に悪いんだけど…今夜、提督の部屋行っていい?」

提督「…一度、川内に聞いてからで良いか?」

 秋雲は、黙って頷いた。



川内「何、即売会は終わったんでしょ? もう次の新刊?」

秋雲「えっと、そういう訳じゃなくて」

川内「仕方ないなぁ、一肌脱いであげよう」

秋雲「いや、あの」

川内「…そういうことにしときなって」

秋雲「!」

提督「結論は出たか」

川内「ん、一応私もついていくけど、すぐ離れるから。しっかり相談に乗ったげて」

秋雲「川内サン…ありがとう」



 宣言通り川内は僕たちを部屋に送ると、すぐに出て行った。
 残された秋雲は僕の目を真っ直ぐに見ると、意を決したように言った。

秋雲「お願い、抱いて。……肉オナホとかじゃなく、秋雲として」

ひとまずここまで

ところでこの時間帯って人います?

提督「…それは」

秋雲「いや、別に指輪欲しいとか、愛してくれとか、そういうんじゃないの。ただ、秋雲を秋雲として…」

 落ち着かない眼差しで、僕を見る。

秋雲「…駄目?」

提督「…」

 いつか、川内が言っていた。「愛を注ぐだけが愛じゃない」と。それでも…

提督「…いや、駄目じゃない」

秋雲「そう…」

 彼女の顔が綻んだ。僕は立ち上がると、押し入れを開けて布団を引っ張りだした。

提督「シャワー浴びてこい。布団敷いとくから」

秋雲「うん、分かった」



 シャワーから上がると、秋雲は裸のまま、掛け布団を体に巻き付けてじっと待っていた。かくいう僕も、体を拭いたきり何も身につけずに脱衣所を出た。

秋雲「あっ、提督上がっ」

 こちらを見た秋雲が、絶句する。

提督「どうした? そんなに固まって」

秋雲「どうしたもこうしたも…何か着てよ! びっくりした」

提督「どうせ見慣れてると思ったんだがなぁ」

 ぼやきながら、彼女の隣に腰を下ろす。

秋雲「心の準備とかあるんだって。秋雲サンだって女の子よ?」

提督「それは悪かった」

 細い肩に腕を回す。彼女はそっと、布団から手を離した。
 しゅるり。彼女の、女らしい躰が露わになる。

提督「…じゃあ」

 空いた手を、乳房に伸ばす。掌に包むと、しっかりと強い弾力で押し返してくる。

秋雲「っ…」

提督「…」

 黙って胸を揉んでいると、不意に秋雲が口を開いた。

秋雲「…あのさ」

提督「何だ?」

秋雲「川内サンには悪いんだけど……キス、してくれない」

提督「…」

 僕は回した腕で首を抱き寄せると、唇を重ねた。

秋雲「んっ…」

 目も口も硬く閉じて、ぎこちなく唇を押し付ける秋雲。触れ合うだけの口づけを交わしながら、自然に折り重なって横になった。

秋雲「っ、あ…」

 組み敷かれた秋雲が、潤んだ瞳でこちらを見る。下に指を伸ばすと、そこは既に湿っている。
 勃ち上がった肉棒を掴み、柔らかな毛に覆われたそこへ…

秋雲「ちょっ、ストップストップ! ゴム付けて!」

提督「おっと、そうだった」

 箪笥を漁って鉄兜を取り出すと、中身をペニスに被せた。
 改めて、亀頭を膣口にあてがう。

提督「挿れるぞ」

秋雲「うん…」

 ゆっくりと腰を進める。

秋雲「はあっ…!」

 熱くて狭い肉の隙間を、ぎちぎちとこじ開ける。発展途上の蜜壺は、未だ硬い壁に僕の形を刻みつつあった。

秋雲「あ、んっ」

 亀頭が膣の一番奥を突くと、秋雲が悶え、中がきゅっと締まった。
 そこを狙って繰り返し、小刻みに腰を突き出した。

秋雲「んっ、んっ、はっ、あ」

提督「…何か、いつもより声が、控えめだなっ」

秋雲「んんっ、だって、なんかっ、余裕が無くてっ」

 熱を帯びたような顔で、秋雲は答える。

秋雲「あぁっ、気持ちいい…のにっ」

 僕は腰を振りながら、背中を曲げて唇を合わせた。

秋雲「んんっ…」

 今度は躊躇いなく舌を入れた。彼女は嬌声を喉の奥で殺しながら、しきりに舌を動かす。

秋雲「んっ、んぐっ、む、っ…」

提督「っ…っ、は」

 口を離すと、彼女は物欲しげに喉を鳴らした。

秋雲「ていとく…っ、もっと」

 再び唇を重ねる。

秋雲「はむぅっ…!」

 触れると同時に、膣がぴくんと震えた。厚ぼったい柔肉が、ペニスをぎゅうぎゅう締め付ける。

秋雲「っ、ん……っぷぁ、はぁっ、あっ…」

提督「秋雲…そろそろ…」

秋雲「イっちゃう…んっ、ザーメン出しちゃう…?」

提督「ああ、出すぞ…っ、あぁっ」

 びくびくと肉棒が引き攣り、どくどくと精液が噴き出した。

秋雲「あんっ、んっ、はっ、ああっ」

 尿道を通る熱を感じながら、抽迭を続ける。
 喘ぐ秋雲。目の前で揺れる、二つの膨らみ。その片方に、口をつけた。

秋雲「あっ、ああっ!」

 膣内がうねり、精液が更に絞り出される。ぷっくり膨れた乳首を前歯で噛むと、にわかに彼女の腰が跳ねた。

秋雲「あぁぁっ…ああっ…!」

 ビクンビクンと膣が痙攣し、萎びてきた肉棒を締め上げる。

秋雲「あぁ…はぁ」

 落ち着くのを待って、ペニスを抜いた。

提督「…ああ」

 微かに震える秘裂にゴムを置き去りにして、すっかり縮んだペニスが抜け落ちた。口を摘んで引き抜くと、秋雲が小さく悶えた。

秋雲「あんっ」

提督「こうして改めて見ると、中々」

 白い液体で膨らんだ先端を眺めながら、口を結んだ。それを無造作にゴミ箱に放ると、不意にペニスが温かいものに包まれた。
 視線を下ろすと、秋雲が寝そべって僕のモノを口に含んでいた。

提督「大丈夫か? 無理は…はあぁっ」

 射精直後のそれをちゅるりと吸い上げられて、思わず情けない声が漏れた。啜った液を躊躇なく飲み込むと、秋雲はにっと笑った。

秋雲「何事もチャレンジさ。それよりも」

 ペニスを掴む。柔らかい掌に硬いマメができているのに、今更のように気付いた。

秋雲「こっちはもう、準備万端みたいよ?」

 然り。彼女の手の中で、愚息は既に硬く膨れていた。

今夜はここまで

もうちょっとだけ続くんじゃ

……



秋雲「…」

 暇だ。こっぴどくやられたとは言うものの、殆ど艤装のダメージで生身はピンピンしている。それでもしっかり入渠しないといけないのだから難儀なものだ。
 ドックを見回す。単行本の新作とか、誰か持ち込んでないかな。ここに放ったらかしてあるゲームも大概クリアしてしまったし…

秋雲「…ん? 何だろ」

 不意に足の裏に何かが当たった。中途半端に硬い樹脂? 何か表面が凸凹してて…

秋雲「どれどれ……っえぇ!?」

 拾い上げたそれは、透明な樹脂でできた太い棒だった。それも、ただの棒きれじゃない。反り返って、凸凹が飛び出て、先端が膨らんで…

秋雲「だ、誰さ…バイブなんて持ち込んで…」

 恐る恐るスイッチを入れると、プラスチックの陰茎はぐにんぐにんとうねりだした。

秋雲「うわぁ…」

 いや、知識はあるよ? 『そういう』絵だって描いてるわけだし。でも、ネットで調べるのとこうして実際に見るのじゃ、大分違う。ていうかえぐっ。動き方えっぐ。
 でも…

秋雲「…ちょっと、面白いかも」

 誰が持ち込んだんだろう。やっぱ、入渠が長いと欲求不満になるのかな。そんな時に、これで…

秋雲「こうして…んっ」

 ぐるぐる回転する人工の亀頭を、そっと腿の間に差し込んでみる。

秋雲「っ、あっ、ははっ、くすぐったいや」

 修復剤の中で、バイブの先端が股の入口あたりを規則正しくくすぐる。

秋雲「違うな、もっとこう、この辺…」

 ぐにんぐにん…

秋雲「…んっ、そう…」

 ぐにんぐにん…

秋雲「…っ、あぁ…んっ」

 ぐにんぐにん…

 …ずるっ

秋雲「痛っ」

 慌てて持ち手から手を離した。

秋雲「ちょっ、痛っ、痛たっ、やっ」

 どうにかスイッチを切ると、暴れまわる樹脂の棒は動きを止めた。脚の間からぶら下がるバイブ。その先端が、見当たらない。

秋雲「…嘘、まさか」

 再び持ち手を掴み、軽く引っ張る。

秋雲「痛っ。…えっ、嫌」

 すーっと体温が下がり、血の気が引いていく。所謂『先っちょだけ』が膣に挿入ってしまったらしい。

秋雲「そっと、そっと…」

 恐る恐る、引き抜こうと手に力を入れる。

秋雲「つっ、たぁっ……いや…嘘でしょ…」

 引いても、回しても、バイブが抜けない。雁首のところが返しになって、引っかかっているらしい。

秋雲「…」

 これが『本物』なら、じっとしてれば小さくもなるのだろうが、あいにくこれはオモチャだ。待ったところで事態は改善しない。

秋雲「…もう、やるしかないか」

 深呼吸。それから両手で持ち手を握る。

秋雲「落ち着け…向きに気をつけろ…上手くやれば、破らずに済むかも…」

 くるくる棒を回し、抵抗の少ないところを探す。
 やがて位置を決めると、再び深呼吸。

秋雲「いくよ…せーのっ」

 …ぶちっ

秋雲「あっ、くうぅぅぅ……っっっ!!」

 激痛に、思わずうずくまった。引きぬいたバイブを見ると、先端が赤く染まっている。

秋雲「嘘…うそ…」

 咄嗟に手を膣口に遣る。

秋雲「痛い…」

 見ると、やはり血。入り口の上の縁辺りが、ずきずきと痛む。

秋雲「…秋雲サン、処女卒業おめでとう…って」

 ぽつりと呟いて

秋雲「……グスッ、グスッ…うえぇぇぇん……」

 入渠明けまで、泣き通した。

『ハイエナだって生きている』並びに今夜はここまで

FKKにビス子はいなかったよ…
でもリドにはリベやレーベみたいな幼女がいっぱ(銃殺)

『雨の日と夜の音』



龍田「…雨は、好き?」

 演習視察の最中、隣に立っていた秘書艦の龍田が、不意にそんなことを言った。

提督「雨か? 懲りもせずよく降るよな」

 どんより曇った空を睨む。じっとりと纏わりつくような温い雨の中、砲撃の音が響く。

龍田「ほら、あの娘。視界が狭くなってるわ。左右じゃなくて。…そう、そこから」

 次の瞬間、彼女の指差す艦娘の体がぐらりと揺れた。両脚に模擬弾の赤いペイントがべったり付いている。潜水艦の雷撃だ。

提督「…判定、撃沈」

龍田「雨の日は」

 ぼそり。龍田が呟く。

龍田「傷が、疼くの」

提督「…」

龍田「…なんてね、うふふ」

提督「ガキの頃は」

 努めて明るく、僕は言葉を継いだ。

提督「今よりやんちゃだったから、外で遊べない雨の日は大ッ嫌いだった。成長して、外で遊ぶことが無くなっても、雨は何だか好きになれない。何か、大事なことを邪魔されてる気がしてな」

龍田「そう…」

 気のない応答を返す彼女の口許が、微かに笑んだ気がした。

提督「…っと、そろそろ川内たちが帰ってくる頃だな」

龍田「…」

提督「どうする、私と来るか?」

龍田「…」

提督「龍田?」

龍田「…ここにいるわ」

提督「そうか…」



提督「久々の夜戦はどうだった?」

川内「もう凄かったよ。後ろから近づいて、殿の頭をドーン! 振り返ったところを更にドーン! そのまま同航戦に持ち込んで、副砲ばら撒いたら先頭の足元に魚雷をドーン!」

 熱っぽく語りながら僕の着るシャツのボタンを外す川内。
 夜戦の後の川内は、興奮の火を絶やすまいとばかりに激しく僕を求めてくる。今日も、部屋に着くなり僕を押し倒し、さっさと制服を脱ぎ棄てると僕の服に手をかけた。余程気が急いているのか、髪を解いていないし、靴下も履いたままだ。

提督「楽しそうだな」

川内「そうだね、楽しい」

 ベルトを外し、ズボンを下着ごと下ろす。まろびでたイチモツを両手で掴み、慣れない手つきで扱く。

提督「ほら、こっち来い」

川内「ん…」

 座ったままあすなろ抱きに抱くと、脚を開かせてその間に手を伸ばした。
 秘裂に指を這わせると、熱い蜜がまとわり付く。

提督「もう濡れてる」

川内「だって…夜が明けても、ずっと体が疼いてて」

提督「夜戦とセックスは、どっちが興奮する?」

川内「そんなの…」

 そこまで言って、口をつぐむ川内。

川内「…」

提督「…なあ」

 人差し指を膣内に滑り込ませる。

川内「んぁ…」

提督「雨の夜戦は、いつもと違うのか?」

 指を小刻みに動かして、吸い付く肉のひだをなぞる。

川内「あ、んっ…そんなに、変わらない、かな」

提督「暗いから?」

川内「それもある…けど、っ…余計に目が、頼れなくなるの」

提督「ほう」

 親指で陰核を軽く押す。彼女の腰がぴくりと跳ねた。

川内「暗いだけなら、夜目でごり押せるけど…はぁっ…雨の中は、水滴に視界が遮られるから…ん」

提督「雨の中じゃ、耳も当てにならないな」

川内「そうでもないよ。水音の…んあぁっ」

 くちゅり。指先が弱いところを引っ掻いたようで、川内の声が高くなった。掌に少量の液体が噴きつける。

川内「…み、水音が、薄れるところ…雨を、味方につけるの」

提督「へえ」

 既に彼女は息も絶え絶え。秘部からは濁った蜜をだくだくと溢れさせている。

川内「ねえ、早く早く…」

提督「ああ」

 びっしょりと濡れた手で上の衣服も脱いでしまうと、肩を抱いて布団の上に横になった。
 川内は僕の上に来ると、いきり立つペニスを掴んで腰を浮かせた。亀頭を入り口にあてがい、それから

川内「っ、はあぁっ…」

 一気に、腰を落とした。

ひとまずここまで

原点回帰&龍田も頑張ってたシリーズ第一弾

提督「っ、あぁ」

 とろとろに蕩けた肉壷が、肉棒を根本まで包み込んで締め上げる。

川内「あ…あぁぁっ…」

 だらしなく口を開けて悶える川内。肩が震え、腰が竦み、膣内がぴくぴくと蠢く。

川内「はぁ、はぁ…んっ…」

 両手を僕の胸に置くと、ゆっくりと腰を浮かせ、落とす。

川内「んああぁっ!」

 一突きで絶頂しそうなほどに反応している。組み敷かれた側としては、少しもどかしい。

提督「…」

 そっと、両手で彼女の尻を掴む。

川内「あっ、待って」

 そのまま腰を持ち上げて

川内「やっ、まだっ」

 落とす。

川内「ああぁっ!!」

 上げる。落とす。上げる。落とす。上げる。落とす…

川内「ああっ! だめぇっ、あっ…はあぁっ!」

 川内は憚らず嬌声を上げる。ぶつかり合う下腹部は失禁したかのように水浸しで、腰が落ちる度に派手に飛沫を上げた。

川内「やっ、あっ、だめっ、イっちゃっ、あぁっ」

提督「とりあえず、イけっ」

 少しだけ高く持ち上げて、勢い良く落とす。と同時に、腰を突き上げた。

川内「んああぁっ…っっっ!!」

 がくがくと腰を震わせ、川内は絶頂した。熱く蕩けた柔肉が、ぎりぎりとペニスを締め付ける。釣られて射精しそうになるのを、かろうじて堪える。

川内「あ…あぁぁ…」

 呆と余韻に浸る彼女の体を仰向けに横たえ、その上に覆いかぶさった。

川内「あぁ…えっ……」

提督「…」

 いつの間にか逆転されて、僕の顔を見上げた彼女の顔に微かな怯えが浮かんだ。

川内「や…ちょっと、休憩」

提督「僕がイったらな。夜はこれからだぞ」

 そう言うと、膣奥めがけて一突き。

川内「んあぁっ!」

 すくみ上がる肉の穴に、ペニスを擦り付ける。搾り取るように蠢くそこを、何度も往復する。

川内「ああっ、んあっ、あんっ、んんっ…」

 亀頭が子宮の入り口を叩く度、膣内がぎゅっと締まる。際限なく絶頂する彼女は、もう声も枯れてきたようだ。
 やがて、竿の根本がむずむずしてきた。下腹が浮くような感覚がして、熱が溜まってくる。

提督「はぁっ、出すぞ、もう…」

川内「んああっ、あっ、あぁ…はっ、やっ、出ちゃっ、何か出ちゃっ…」

提督「っ、あぁっ、イくっ、あぁ…」

川内「ああんっ! あぁっ」

 その時、ぶつけた腰に熱い液体が勢い良く噴きつけた。

提督「おまっ、漏らして……っ、あ、イくっ」

 ひとまず抽迭を止めると、目一杯奥で精を放った。その間も液体は断続的に腰を濡らす。

提督「はぁっ…はぁっ…」

川内「あ、んっ…止まらない…」

 尻の下にできた水溜りを掬い、臭いを嗅ぐ。

提督「…小便じゃなさそうだな」

川内「やっ、嗅がないでよ」

提督「これが潮吹きってやつか?」

川内「えぇ…?」

 ペニスを抜くと、出したばかりの白濁液がどろりと漏れてきた。

川内「はぁ…んっ、はぁ……」

提督「落ち着いたか」

川内「ん…」

 ここで思い出したように唇を重ねる。舌を絡め合いながら、枕元のティッシュ箱から一枚抜き出すと、膣から溢れ出す精液を拭った。

川内「はっ、む…」

 指を突っ込んで掻き出すと、今度は別の液が漏れ出てきた。一方の川内は、萎びた肉棒を掴んでにぎにぎと刺激している。

川内「む、う、はっ…ねえ、そろそろ」

提督「よし、もう一戦」

 半勃ちのそれをねじ込むと、温かな粘膜の中で忽ち硬さを取り戻した。
 一突きすると、甘い声が零れた。



提督「はぁ…」

川内「はぁっ…んん…」

 疲れ果てて、二人で布団に横たわった。
 耳を澄ますと、窓の外からは雨の音が微かに聞こえてくる。

川内「よく降るね…」

提督「ああ…」

川内「…」

提督「なあ、川内」

川内「何?」

提督「お前は…雨は、好きか」

川内「雨が?」

 数秒、沈黙が流れる。

川内「…艤装が傷むから、困る。でも、夜戦には問題ないし。まぁ…」

提督「…」

川内「雨にかこつけてぼうっとしてる時間は、結構好きかな」

提督「…僕とは逆だな」

川内「そうなんだ」

提督「そうだな」

川内「そう…」

 くすり、小さく笑う。雨は止みそうにない。

『雨の日と夜の音』および今夜はここまで

潮吹きって実在するんだろうか?(素人童貞並感)

生きてます(満身創痍)

あと3週間は試験が続くので、本格的な更新は早くて8月だと思います



ところで質問なんですけど、今後川内たちの家庭生活を描写するにあたって、提督や子供の名前ってつけたほうが良いですか?
ご意見を賜りたく存じます

『こんなに暑い日には』



提督「あ゛づい゛……」

 もう何度目かも分からないうめき声を上げながら、海戦の記録をなぞる。

提督「何でこういう時に限ってクーラーがぶっ壊れるんだよ……」

 海図の上に、青い駒を滑らせる。

龍田「知りませ~ん。私たちの頃にはそんな物無かったんだから、我儘言っちゃ駄目よ~」

 涼しい顔で赤い駒を動かす。

提督「あのな、地球は温暖化してるんだぞ。お前たちの頃の物差しで測るんじゃない」

 青い駒が赤い駒と交差する。

龍田「よく見て。ここは同航戦」

提督「ん、そうだったか……」

 くるりと駒を回す。

提督「ああもう、頭が茹だってまともに働かん。どうしたものか……」

龍田「……だったら」

 不意に龍田が立ち上がった。

龍田「そんな服、脱ぎ棄てて」

提督「おいおい、これ以上何を脱げと」

 軍服の上着はとうに脱いで椅子に掛け、シャツも腕まくりしている。もう脱ぐところは……

龍田「つまり」

 言いながら、朝から持ち込んでいた小さな鞄を手に取り、中から一包の紙袋を取り出して、僕に差し出した。

提督「?」

 袋を開け、中身を取り出す。
 それは、新品のサーフパンツであった。

提督「……!」

龍田「さぁ、さぁ!」

 察すると同時に、龍田が飛びかかってきた。

提督「ちょっ、止めろっ」

 器用にシャツのボタンを外していく。

提督「よせ、こんなところ誰かに……川内に見られたら」



「誰に見られるって?」



提督「!?」

 開け放たれた窓の外から、回転ジャンプで飛び込んできた橙色の影。

川内「川内参上っ! 龍田、ここまでありがとね。じゃ、後は私に任せて」

龍田「はぁい。じゃ、私も着替えてこようかしら」

提督「元からお前の差金だったのか……って、ここ二階」

川内「口より手を動かそうか。イヤーッ!」

 シャウトが響いた次の瞬間、僕の衣服は下着まで残らず剥ぎ取られていた。

提督「あーっ!? 待てっ、まだ龍田も……ッッッ!?」



龍田「」ジッ



提督「」ゾクッ

龍田「…」クルッ

ガチャ バタン

タッタッタッタッ……

提督「あああ……もうおしまいだぁ……」

川内「大丈夫だって。ほら、誰か来る前にこれ着て」

提督「だって養豚場の豚を見るような目してたぞあいつ…」

 ぼやきながらもサーフパンツに脚を通す。なにか着ないことには、余計に酷いことになる。

川内「平気平気。だって龍田が、本気でそんなこと思うわけないじゃん」

提督「ええ……?」

 むしろ、彼女が思わずして誰が思うのだろうか?

川内「……ん、似合ってるよ」

提督「そうか……」

 沈んだ声で応えると、椅子に座り直した。

提督「何はともあれ涼しくなったのなら、また作戦を」

 青い駒を手に取って、気付いた。

提督「ん? 敵の駒は」

川内「龍田が持ってったよ」

提督「何だって?!」



 果たして数分後、威勢よく執務室のドアをノックするものがあった。

提督「龍田か。早く入って来い」

 ところが、そこにいたのは龍田ではなく天龍であった。

天龍「邪魔するぜ。……おっ、マジで海パン一丁じゃねえか」

提督「ああ。って、お前も」

 天龍もまた、いつもの制服の代わりに、白いスポーティなセパレートの水着を着ていた。

天龍「ああ。あんなクソ暑い服なんか着てられっかよ」

川内「にしても攻めたねえ。お腹とか大丈夫?」

天龍「だぁれが太っただぁ!? ……いや、それよりも。オレので驚いてるようじゃまだまだだな。これから、もっと凄いのが来るんだぜ」

提督「はぁ……?」

 つまり、これから水着の艦娘たちがまだまだ来るということか。

提督「規律が……って、僕もヒトのこと言えないなぁ」

川内「良いじゃん、どうせ外の人からは見えないんだからさ。それより、作戦の計画を立ててたんでしょ? 続けようよ」

提督「そうだな。駒は……その辺の消しゴムとかで代用するか」

取り敢えずここまで



提督「うーん、そろそろ巡洋艦以外の意見も聞きたいところだが」

コンコン

提督「はい?」

ガチャ

リットリオ「失礼しますね」

提督「おお、丁度いいところにってぇ!?」

リットリオ「」ミズギ

提督「これが、地中海的……!」

リットリオ「でも、そう言う提督も」

川内「夏満喫だね」

提督「あのなぁ…」

天龍「にしても美味そうだな、そのジュース。どこで買ったんだ?」

リットリオ「あっ、そうなんです。実は今」

提督「おっと、その前に。ちょっとこっち来い」

リットリオ「はい?」スタスタ

提督「今度の作戦なんだが、お前の意見も聞いておきたくてな…」



リットリオ「ここは、敢えてこう進んで……」

天龍「慎重過ぎやしないか?」

提督「なるほど……前の海戦では、敵は…」

ダダダダダダダ

川内「! 誰か来るよ」

提督「龍田かな?」

川内「走ってるから違うと思うけど…」

バーン

白露「提督っ! 来て来てってぇ!?」

夕立「下でお店やって……ぽいぃっ!?」

スタスタ

時雨「もう、廊下を走ったら危ないじゃないか……! これは」

村雨「3人とも、どうしたの……あらぁ」

提督「どうしたんだ、そんなに慌てて。それに、揃いの水着」

白露「あ、下で明石さんが海の家やってるんだって。提督も一緒に行こうよ」

夕立「提督さんも準備万端っぽい!」

提督「海の家……そう言えば、そんな企画書を見た気がする」

川内「大丈夫? 暑さで頭やられてない?」

提督「はは、違いない」

提督「そうだな……いい加減この部屋から出たいし、行ってみるか」

時雨「…」ジッ

提督「……どうした?」

時雨「あの、ちょっと良いかな」

提督「何だ? 言ってみろ」

時雨「あのね……その上腕二頭筋、触ってもいいかな…?」

今夜はここまで



ザワザワ

提督「何か、色んな所から視線を感じる」

夕立「もしかしなくても注目されてるっぽい」

時雨「提督が脱ぐなんて、珍しいからね」サワサワ

村雨「それにしても、やっぱり良いカラダしてるわね~…」サワサワ

川内「ちょっと、触りすぎよ」

提督「そうだそうだ。……と、ここが海の家か」



明石「はい、焼きそば一丁。……あっ、提督! うわっ、提督も海パンだ!?」

提督「お前、水着にエプロンは……こう、際どい」

明石「あんまりお腹見せたくないんですよ。それより、何頼まれます?」

提督「じゃあかき氷、宇治で」

川内「私コーラシロップがいい」

天龍「リットリオのと同じ奴、まだあるか?」

夕立「イチゴのかき氷と、焼きそばと、それから…」

白露「一番人気のカレーライス!」



提督「殆ど席も埋まってるな…」キョロキョロ

提督「……お、あそこにしよう」

スタスタ

バサッ

提督「よ、ここ良いか?」



曙「何よ……って、えぇっ?! な、何て格好してんのよクソ提督!?」

潮「あ、お疲れ様です」

漣「川内さんたちもご一緒で……って、何ぞこの書類?」

朧「海図……もしかして」

提督「ああ。真面目な話、お前たちの意見も聞いておきたくてな。と言うか、七駆も皆して水着なんだな」

曙「何だ、作戦の相談……っ、やっ、見るなっ、見るな変態っ!」

漣「どうどう。ごめんなさいねご主人様。ぼの、まだ心の準備が出来てなくて」

曙「さっ、最初から見せようなんてっ」

提督「勿体無い。似合ってるぞ?」

曙「! あうぅ……」カァァァ

潮「良かったね、曙ちゃん。ところで、私たちでお役に立てるでしょうか…?」

提督「思ったことを言ってくれればいいさ。かき氷でも食いながら」

朧「はい……」ジッ

提督「……朧?」

朧「……その、もし良かったら」

提督「どうした?」

朧「あの……腹直筋、触っても良いですか…?」ウズウズ



朧「艦娘の筋肉は量あたりの力が強くて、だから鍛えてもあんまり増えないんですよ」サワサワ

時雨「そうなんだ。だから、この分厚い筋肉が珍しくて」サワサワ

村雨「男性的なカラダって、良いと思いません?」サワサワ

提督「言い訳しながらべたべた触るんじゃない。……それにしても、何か忘れてるような」

天龍「……あ」

 天龍が何かに気付くと同時に、掘っ立て小屋に誰かが入ってきた。例によって水着姿のその人物は、まず明石から青いカクテルを受け取ると、少し離れたところで逡巡するように立っていた。

提督「あれは……」

 ふと、彼女が顔を上げた。目が合った。
 観念したように微笑むと、彼女はこちらに歩いてきた。



龍田「……提督。私を置いていくなんて、ひどい人」



提督「あ、ああ、すまなかったな」

 天龍と対照的に、漆黒の、蠱惑的なデザインのビキニ。薄手のパレオを腰に巻いて、髪には大輪のハイビスカスを差している。

天龍「よう、時間かかったな」

龍田「ちょぉっと、心の準備が」

 そこまで言って、はっと口をつぐむ。それから、また笑みを浮かべる。

龍田「どうかしら、似合ってる?」

提督「ああ、とても……」



漣「これが大人の…」ゴクリ

曙「」ジッ



龍田「」ドタプーン



曙「…」ペタペタ

曙「」ズーン

龍田「そうそう、これを返さなくちゃね」

 海図の上に置いたのは、赤い駒。

提督「そうだったな、これで作戦が立てやすくなる……っ!?」

 不意に、川内の顔が目に入った。
 彼女は、穴の開きそうな視線で龍田を凝視していた。
 龍田を見る。彼女は、川内の視線に気付いて……

龍田「……ふふっ」

 気付いている……?

潮「そ、そう言えば」

 ただならぬ空気を感じてか、取り繕うように潮が口を開いた。

潮「川内さんは水着、着ないんですか?」

川内「……私?」

 自分に振られると思ってなかったのか、一拍遅れて答える。

川内「暑いのは我慢すればいいし…それに」

 ニッと、口の端を吊り上げる。

川内「……提督の前でなら、水着どころか裸でも良いわけだし」

提督「お、おいっ」

漣「くぅ~っ、何も言えねぇ~」

夕立「正妻の余裕っぽい…」

今夜はここまで

次で最後かな?

あ、いえ、このエピがってことです



龍田「今夜は提督と一緒じゃないの?」

川内「後で行くよ。でも、その前にさ」

ズイッ

川内「龍田さ……いつまでコソコソしてるのさ」

龍田「コソコソだなんて」

川内「ハイビスカスを左に挿したのは? 龍田、そういうの詳しいでしょ」

龍田「……知らなかったわ」

川内「『オンナ』の顔して提督のこと見てさ。私が気付いてないとでも思った?」

龍田「……はぁ」

龍田「いいえ。貴女は、敏いものね」

龍田「もし、そうだとしたら? ここで私を殺すの?」

川内「私が嗅ぎつける前に行動に移してたら、そうしてた。でも、あんまり日和ってるからさ」

龍田「…?」

川内「ねえ。これから提督の部屋に行くんだけど」

龍田「……!!」

川内「一緒に行かない?」

龍田「……お断りするわ」

川内「あ、そう」

川内「まぁ、気分が変わったら私に言いなよ。……提督は、良い男だよ。他を知らない私が言うのも何だけど」

龍田「……そうね」フッ

川内「好きになるのも仕方ないよね。とっても分かるよ。だからさ、隠さないでよ。言ってくれれば、私が何とかするから」

龍田「それは」

川内「?」

龍田「それは……『贖罪』?」

川内「!」

川内「……あはは、敵わないなぁ、龍田には」

龍田「世界水準、軽く超えてるもの」フフッ

川内「そうだね。本当に」

川内「……でも、黙って手を出したら…しかもそれで、提督を傷つけたなら……その時は、命は無いからね」

 ……川内ちゃん。貴女は聡いけど、一つ間違ってる。

 浮気はいけないとか、悲しむ人がいるとか、そんな理由で踏み出せないんじゃないの。

 私は、怖いの。

 彼に近づいて、彼を傷つけてしまうことが。

 まかり間違って、彼が私のものになった時は、彼に近づく者を片端から傷つけてしまうことが。

 私は貴女みたいに、ひとに優しくできないから。天龍ちゃんみたいに、恐怖に向かって立ち向かうことができないから。

 だから……



 刃も届かない、この場所から。遠くから、見つめているだけで。

『こんなに暑い日には』並びに今夜はここまで

どれもこれも川内に水着グラが来ないのが悪い(暴言)

『水着前夜』



明石「これとか……あ、これも良いなぁ」

大淀「うーん…」

明石「何、その顔?」

大淀「明石さんが新しい水着だなんて、意外だな、と……」

明石「えぇ? 私だってお洒落したい年頃なんですよー」

大淀「……急に色気付いて」

明石「っ」ギクッ

大淀「男でもできましたか」

明石「」ギクギクッ

大淀「はぁ……図星ですか。で、相手は? 提督ですか」

明石「えっ?」

大淀「え? あ、違いましたか…?」

明石「えっと……ノーコメントで」

大淀「はぁ…」

明石「……あ、これなんて良いかも」

大淀「……私も、頑張ってみましょうか」ゴソゴソ



コンコン

技師「はい?」



「私です。入ってもいいですか?」



技師「明石? ここ男用の宿舎だが、どうやって」

ガチャ

明石「お邪魔しまーす」

技師「って外に立たせとくのも悪かったな。早く入ってっとおっ!?」



明石「じゃーん」ミズギエプロン



技師「おまっ、何て格好で……あ、よく見たら水着着てる……っ、だが、やっぱ、その」

明石「どうです? 似合ってますか?」

技師「似合ってるってか……エロい」

明石「えー、何ですかその感想は」

技師「パッと見、素っ裸にエプロンだけ着てるみたいに見えるんだよ。肝が冷えたぞ」

明石「そうですか? あんまりお腹見せたくないんだけど……」

技師「……その格好、人に見せるのか?」ズイッ

明石「っ」ドキッ

明石「えっと、今度鎮守府の中で海の家をやることになりまして……」

技師「海の家? 艦娘相手にか?」

明石「ええ」

技師「なら、大丈夫かな…」

明石「…」ニマニマ

技師「…な、何だよ」

明石「先生……もしかして、妬いてます?」

技師「やっ、俺はただ、あんたが他の男に目ェ付けられねえか心配で」

技師「……もしかして」

明石「それを妬いてるって言うんですよ。いやぁ、何だか照れくさいなぁ」

技師「っ、ああもうっ」ガバッ

明石「きゃっ」ドサッ

技師「…」ジッ

明石「…」

明石「…水着、汚さないでくださいね。また着ないといけないんですから」

短いけどここまで

夏の間にこれと後一本は書きたい



明石「付けなくても良いのに」

技師「バカ言え、安全日はとうに過ぎたろ」

 ゴネる明石を尻目に、衣装ケースの底を手でまさぐる。ゴムはどこ行ったかな……

明石「デキても良いのに」

技師「それこそ冗談じゃない。……あった」

 コンドームの箱を取り上げ、中を覗く。

技師「1枚しか無えな。足りるか?」

明石「じゃあ二回戦からは」

技師「買いに行くか」

明石「ちぇー。あ、待ってくださいよ!」



明石「一箱で足ります?」

技師「そんなに絶倫じゃねえよ。ほら、代金」

明石「はい、まいどありー。……私が払っておいても良いんですよ?」

技師「ンな情けないことできるか。いよいよ人としての尊厳を無くしちまう」

明石「先生ってそういうとこ、こだわりますよね」

技師「余計なお世話……ん?」

 レジの裏で駄弁っていると、誰かが酒保にやって来た。



夕張「開いてますかー…わ、明石何その格好」



 俺は咄嗟に明石の後ろに隠れるように回りこんだ。

明石「いらっしゃい。…どう、似合ってます?」

夕張「可愛いけど、結構大胆ね。どうしたの?」

明石「今度やる海の家の店員を任されまして」

夕張「ふぅん、だからエプロンを」

明石「まぁ、それが大義名分ってところですかね。それで、何か買っていきます?」

夕張「あ、そうだった。工具のカタログ見せてくれない? リベットハンマーがとうとうお釈迦になっちゃって」

明石「あらら。先生、直せません?」

夕張「もう何回もおじさんには直してもらったのよ。でも」

技師「……ああ、最後に見たのは先月の頭か。ありゃあ、もう限界だな。よくあそこまで使ったもんだ」

夕張「という訳で。趣味に使うやつだし、あんまり急がないけど」

明石「工具は……これですね。どうぞ」

夕張「ん、ありがと」

明石「ところで、最近はどうです?」

夕張「そうねぇ、装備として極まってくると、改良の余地も減ってきてね……」

 レジ越しに話し込む、鎮守府のメカニック二人。工員としては興味深い話だが、だんだん退屈になってきた。

技師「…」

 ふと視線を下に移すと、ビキニ越しに明石の尻が揺れている。前からはエプロンで隠れているが、後ろからは鮮やかな水着が丸見えだ。

技師「…」

 不意に、魔が差した。
 そっと手を伸ばすと、ボトムスの脇にある結び目をつまんだ。

明石「っ」

 身じろぎする様を見ながら、俺はつまんだ手をぐいと引いた。

明石「やっ、何して」

夕張「どしたの?」

明石「! い、いえ、何でも」

 しゅるり。ビキニのボトムスが解ける。落ちないように必死に脚を閉じるが、尻の部分がめくれて丸出しになってしまった。

夕張「そうだ。そろそろ秋津洲を誘いたいのよ。あの娘、工作艦の経験あるし、何より飛行機の扱い方知ってるし」

明石「そ、そうですね、あはは……」

 レジのテーブルのおかげで、夕張から明石の下半身は見えない。
 俺は垂れた布を掴むと、更に引っ張った。

明石「いっ!?」

 太腿で挟み込んでいた布が引きずり出され、俺の手の中に収まる。

夕張「本当にどうしたの? さっきから、様子が変よ」

明石「な、何でも無いから、うん」

夕張「そう……?」

 首を捻るも、それ以上詮索すること無く彼女は去っていった。

明石「……ちょっと、何するんですか!」

技師「ちょっとした出来心だよ。それより」

 俺は買ったばかりのコンドームの箱を開けると、中身を取り出した。一包を手に取り、封を切る。

明石「ここでするんですか?」

 信じられないといった顔。俺はくっくっと嗤った。

技師「オツなもんだろ」

明石「も、戻りましょうよ! ほら、下返して」

技師「これで廊下歩けって?」

 言いながらズボンのファスナーを下ろし、臨戦態勢のソレを取り出す。

明石「っ……!」

 息を呑む明石。紅潮していくその頬を眺めながら、ゴムを被せた。

明石「……もうっ」

 拗ねたように言うと、彼女はレジに両手を突いた。剥き出しの尻をこっちに突き出すと、か細い声で言った。

明石「一回シて、部屋に戻って続きですからね」

技師「善処する」

 短く応えて、桃色の秘裂に指を挿し込んだ。

明石「あ、んっ、もう、焦らさないで」

技師「濡らさなきゃ痛いだろ。ほら、早く濡らせ」

明石「無茶言わないでっ、んんっ」

 ねぶるように掻き回すと、乾いた肉壁に蜜が滲み、くちゃくちゃと音を立て始めた。

明石「はぁっ、あ…んっ、あぁっ」

技師「もう良い頃だな」

 更に膨れた肉棒を手に取ると、てらてら光る入り口にあてがった。そうして、腰を突き出した。

明石「はあぁっ……」

 絞り出すような声。先端が一番奥にぶつかると、穴がきゅっと竦んだ。
 腰を掴んで、繰り返し肉棒を突き出す。

明石「あっ、あっ、んっ、あんっ、あぁっ」

 押し殺した嬌声を上げる明石。きっと今、面白い顔をしているに違いない。ひっくり返して、レジに座らせてみるか? だが、対面に持ち込むには台が少し高すぎるな。

明石「はっ、あっ、あん、んっ…」

 仕方ない。二回戦に持ち越しだ。
 代わりに、エプロンの隙間に手を突っ込んで乳房を掴んだ。

明石「や、あっ」

技師「おっと、皺付けたらマズいか」

 手を離して、代わりにビキニと素肌の隙間に突っ込む。そのまま上へ動かすと、透け防止のパッドがずれて乳房がまろび出た。
 それを、両手で包み込んだ。

明石「あぁ…」

技師「堪らんなぁ、これは」

明石「だって、膣内でおっきくなって、ますよ」

技師「大きさ、形、硬さ…どれを取っても最高だ」

明石「んっ、変なことっ、言わないで」

技師「乳輪の割に乳首が大きめなのも良い」

明石「んあぁっ!」

 乳首を強くつまむと、彼女は仰け反ってよがった。膣がきつく締まり、イチモツに噛みつく。

技師「あんたの赤ん坊が、羨ましいなっ」

明石「あんっ、だから、私は……んっ、あぁっ!」

 膣内が小刻みに震えてきた。俺はそれに応えるように、抽迭を早める。

明石「あっ、はっ、あ、ぁ、あぁぁっ…」

技師「くっ、もう、出そうだ」

明石「あんっ、わっ、私も、イっ」

技師「っ、あぁっ」

明石「あぁんっ…!」

 柔肉が締り、ピクピクと痙攣する。絶頂する彼女の膣内で、精を吐き出した。



明石「……吸ってくださいよ」

 工廠のいつもの休憩室で、二回戦にもつれ込んだ。散々にまぐわった後で、不意に彼女が零した。

技師「乳首なら散々吸ったよ」

明石「いくらでも吸ってくださいよ。私のおっぱいで良いなら……お乳、出るようにしてくださいよ」

技師「…」

明石「……くださいよ。貴方との、赤ちゃん」

 見つめる瞳が、揺れている。涙をたっぷりと含んだ、綺麗な目だ。

明石「羨ましがることなんて、無いのに。欲しいなら、あげるのに。欲しいだけ、たくさん」

 鼻声になってきた。このまま言葉を紡げば、彼女は泣いてしまう……

明石「幸せなのに…私……ッ、貴方に逢えて…幸せに、ッ、なれるのに……」

技師「……俺も、あんたに逢えて良かった」

 裸の胸に、彼女を抱いた。

技師「だが……俺は女一人幸せにできない、クズだから」

明石「できないじゃなくてっ!」

 突然、明石が声を張り上げた。そうして自分の声に驚いたのか、縮こまって、蚊の鳴くような声で続けた。

明石「……して、くださいよ」

技師「!!」

 はっとなった。スパナで頭を殴られたような衝撃だった。
 俺は彼女を抱く腕に、恐る恐る力を込めた。
 そうして……とうとう、言った。

技師「そう、かも……しれない」

 明石が目を見開いた。
 明るい色に染まっていくその顔を見ながら、俺はいい加減、もう一度前を向いても良いのかもしれない、と思い始めた。

『水着前夜』並びに今夜はここまで

端的に言って戦艦夏姫の後ろのアレになりたい。

『お盆参りと』



巻雲「あとどのくらい?」

憲兵「もうすぐだよ」

 蝉の鳴き声が響く夏の路を、手を繋いで歩く。強い日差しに、麦わら帽子の下で巻雲の顔が汗に濡れる。拭いても拭いても、止めどなく流れ落ちる。

巻雲「巻雲、もう疲れちゃった……」

憲兵「もう少しだよ。それとも、おぶって行こうか」

巻雲「歩く……」



 前の提督が辞めて、もう四ヶ月になる。それに伴って、大きく変わったことがある。
 彼の尽力により、北方と西方での戦いが終結した。それにより、これまでも手を付けていた南方海域、そして中部海域の攻略がいよいよ本格化した。
 後ろを衝かれる心配が無くなったため、主力を初め殆どの艦娘が南方の基地へと移って行った。ここにいるのはまだ練度不十分か、休暇を得て帰国してきた者ばかりだ。
 そして、巻雲もまた、先日日本に帰ってきたばかりであった。



憲兵「……着いたよ」

巻雲「うぅん…?」

 ぼうっと歩いていた巻雲が足を止め、きょとんとこちらを見上げた。それから、私の視線の先に目を移す。
 林立する墓石の中に一基、私と同じ苗字の書かれた墓があった。

巻雲「ここが、お兄ちゃんの…?」

憲兵「そう」

 道中で買った花束を脇に置くと、持ってきたバケツを手に水道を探す。

巻雲「草むしりしてるね」

憲兵「ありがとう、よろしく」

 水を汲んで戻ると、柄杓で墓石に水を掛け、スポンジで擦る。一通り磨いてタオルで拭きあげる頃には、巻雲は花束をばらして墓前に生けていた。

憲兵「ああ、ありがとう。上手だね」

巻雲「いつも、死に場所にいるから」

憲兵「…」

 肩に腕を回し、そっと抱き寄せる。
 そのまま、二人で手を合わせた。



憲兵「今回は、どのくらいこっちにいるんだい?」

巻雲「予定通りなら三ヶ月くらい…そしたら、十七駆のみんなと交代」

憲兵「十七……浜風さんたちか」

巻雲「前から思ってたけど、よく覚えてるよね」

 陽光の差す、狭いアパートの一室。買ってきた弁当を二人で頬張る。

憲兵「やっぱり、警護の対象は覚えておかないと」

巻雲「ふぅん……?」

 いまいち腑に落ちない様子。
 このアパートは私物を置くためだけに借りている。何人かで共同で使っており、隣の部屋もまた別の兵卒が物置に使っている。偶に人が来るのかライフラインの内、水道だけは通っている。

憲兵「それに、門番として外出を管理してると、今日は誰々が出て行ったとか、何時に帰ってきたとか、全部目に入るから」

巻雲「そうなんだ」

 クーラーどころか扇風機すらない部屋。食べ終わる頃には汗で尻がびしょびしょになってしまった。
 うだるような暑さの中、油断すると熱中症になりそうだと茶を飲んで、2リットルのボトルを3本も空けた。

憲兵「ごちそうさま」

巻雲「ごちそうさまでした~」

 弁当ガラを袋に詰めながら、お互いの顔を見る。

憲兵「うわ、汗びっしょり」

巻雲「お兄ちゃんも、もっと凄いよ」

憲兵「……お風呂入ろうか」

巻雲「うん」



 青いタイルがいかにも寒々しい、古めかしい浴室。ガスが使えないせいで水風呂になっていて、余計に寒々しい。
 とは言え、暑い日に涼むには丁度いい塩梅だ。
 湯船に水を溜めながら服を脱いだ。汗だくの彼女の体は日に焼けておらず、白いままだ。そう言えば、南半球は今は冬か。
 それにしても……


憲兵「巻雲、大きくなったね」

巻雲「えへへ、そうでしょ」

 身長は私の胸の辺りまで伸びて、手足もすらりと長くなった。平べったく全身を覆っていた脂肪は、その分布を変えて少しずつ女の体に近づけていた。

巻雲「向こうでお赤飯も食べたよ。もう、赤ちゃんも産める体だよ」

憲兵「そうなんだ。時が経つのは早いね…」

 しみじみ言うと、不意に巻雲が不安げにこちらを見上げた。

憲兵「……?」

巻雲「お兄ちゃんは……小さい時の巻雲の方が好き?」

憲兵「どうして?」

巻雲「お兄ちゃんは小さい娘が好きって、皆言ってるから」

憲兵「げ」

 あっちでも噂されているのか。

憲兵「年なんて関係ないよ。いくつになっても、巻雲は、巻雲だよ」

巻雲「そう……なら、良かった」

 十分に水を張ったので、浴室に入った。石鹸も何もないので、水を被って汗だけ流して、二人で湯船に浸かった。

巻雲「ああーっ、冷たーっ」

憲兵「おおう、これは効く……」

 ざぶざぶと音を立て、溢れた水が湯船から流れ落ちる。巻雲を膝の間に座らせると、後ろから腕を回した。

巻雲「……したい?」

憲兵「……えっと」

巻雲「我慢してるでしょ。背中に当たってるよ」

 今更なことだ。脱衣所で久方振りに彼女の裸体を目にした時から、私の愚息は臨戦態勢だった。

憲兵「ゴム、持ってきてないよ。君はもう」

巻雲「来てるよ。来てるから、何時したら駄目って分かるもん」

憲兵「ああ」

 背中を預けたまま、彼女は頷いた。

巻雲「……うん。今日は、大丈夫」

今夜はここまで

 片手を、彼女の胸に遣った。指先でそっとつまむと、微かな膨らみの中に硬いしこりを触れた。

憲兵「痛い?」

巻雲「んっ……」

 ぴくりと肩が震える。もう片方の手も使って、小さな乳房をさするように揉んだ。

憲兵「大きくなあれ、大きくなあれ」

巻雲「やぁっ、やめっ」

 ぱしゃぱしゃと水を叩く。

憲兵「あれ、おっぱい大きくなるのは嫌?」

巻雲「やっ、やじゃないけど、くすぐったいよぉ」

憲兵「そうかい」

 くいとつまんで、その先端を指でくすぐった。前に比べると、乳輪も乳頭も膨らんでいるのが分かる。
 優しく、繰り返し突付いていると、冷水の中で触れ合う肌が熱くなってきた。

巻雲「あっ、ふぁっ、はあぁっ…」

 片手を離して、太腿の間に伸ばした。そうして、柔らかな秘部にそっと触れた。

憲兵「あ、毛が生えてる」

巻雲「ちょっとだけ……んんっ」

 目を凝らすと、桃色の細い毛がゆらゆら揺れているのが見える。つまんで軽く引っ張ると、彼女はいやいやと肩を揺すった。

憲兵「はいはい」

 まだ閉じた一本の筋を、指でなぞる。じわり、じわりと温かな蜜が滲み、少しずつ入り口が開いていく。僅かに指を奥へ進めると、包皮に包まれた陰核を探り当てた。皮の上から、とんとんと刺激する。

巻雲「ふぁぁぁっ、あっ、んんぅ…っ」

 甘い声を零し、小さな体を震わせる巻雲。
 指先で秘裂を広げた。そうして、そっと指を一本挿し込んだ。

巻雲「あ、ぁ、っ…」

 狭い穴。中指一本で精一杯だ。

憲兵「こっちは小さくなった?」

巻雲「分かんないっ、分かんないよぉ」

 震えが大きくなってきた。膣が指をきゅうきゅうと締め付ける。

憲兵「しっかりほぐさないと」

 小刻みに指を動かして、少しずつ穴を広げていく。膣の緊張をほぐすように、ゆっくり、色んな向きに……

巻雲「あっ、や、あ」

憲兵「力を抜いて。でないと痛いよ」

巻雲「んっ、そ、そうじゃなくて、あぁっ」

 抱いた体がカタカタと震えている。快感に耐えるのとは、違う様子で……

巻雲「んんっ、あ、あぁっ」

 ……びゅーっ

憲兵「えっ?」

 不意に、掌に温かいものが噴きつけた。

巻雲「やっ、出ちゃっ」

憲兵「もしかして、ずっと我慢してた?」

巻雲「はっ、はぁっ、だめ、だめっ、でっ」

 指を抜くと、彼女はぎゅっと脚を閉じた。
 私は、その膝を抱えるように両手を差し込んだ。

憲兵「いっぱいお茶飲んで、体冷やしたからね。このまましてごらん」

巻雲「だめぇ、汚いよぉ……」

憲兵「これからもっと汚すんだから」

 脚の間に手を差し入れ、ぐいと開いた。指を伸ばして、もう一度彼女の陰部を広げる。
 真っ赤に染まった耳元に口を寄せ、囁く。

憲兵「しーっ、しーっ、しーっ……」

巻雲「や、あ、ぁ……っ」

 しゅぅー……

憲兵「しーっ、しーっ…」

巻雲「はぁぁぁ…んっ、あぁ……」

 緩んだ脚の間に、黄色い靄が立ち込める。

巻雲「あぁぁ…はぁ、ん……」

 やがて全部出しきった様子で、巻雲は身体を震わせた。

憲兵「すっきりした?」

巻雲「ん……」

憲兵「じゃあ、そろそろ」

 巻雲がぐるりとこちらを向いた。軽くその体を持ち上げると、ひくひくと動く秘部に屹立したそれをあてがった。

憲兵「んっ」

 そのまま、ゆっくりと下ろす。

巻雲「はぁっ」

 みちみちと、狭い穴に肉棒が押し入る。

憲兵「くっ、狭い……」

巻雲「っ、うぅ…っ」

 目を閉じ、歯を食いしばる巻雲。私は一旦、手を止めた。

憲兵「痛い?」

巻雲「ちょっとだけ……」

憲兵「うーん」

 どうしたものか。中途半端に挿入したまま、考える。

巻雲「んっ、こう……」

 浴槽の中で持ち上げられたまま、おもむろに巻雲が下に片手を伸ばした。
 伸ばした手で、私のイチモツをそっと握った。

憲兵「!」

巻雲「んっ、んっ…どう、かな……?」

 小さな手で、たどたどしくペニスを扱く。弱い刺激ながらも、恥じらうように下を向く彼女の表情も相まって

憲兵「っ、あ…出る」

 すぐに、射精した。

巻雲「! あ、あ、出て、出てる……」

 膣の浅いところに、精液を放つ。ねっとりとした液体の感触に驚いたか、手が止まった。

巻雲「あぁ…いっぱい、出て」

 射精が終わる。少しずつペニスがしぼんできたところで、再び彼女の体を下ろした。幾分細くなったイチモツは、先に出した精液のおかげもあってスムーズに巻雲の膣内へと滑りこんでいった。

巻雲「ふぁ、はぁぁ…」

憲兵「どうにか挿入った……っっ」

 ここで、彼女同様私も大量に茶を飲んでいたのを思い出した。

憲兵「……ごめん、挿れて早々悪いけど、一旦抜いていい? ちょっとトイレに」

巻雲「……駄目」

憲兵「えっ」

 水の中で彼女は私にしがみつく。

巻雲「抜いちゃ駄目。離れちゃ駄目」

憲兵「でも、このままじゃ」

 ここでするにしても、最低でも膣から抜かなくては。背中を叩いたが、彼女は離そうとしない。

憲兵「汚いよ」

巻雲「汚くないもん」

憲兵「巻雲の、大事な所が汚れちゃう」

巻雲「汚れないもん」

憲兵「…」

 どうしたものか。尿意に気を取られて、再び勃たせることもできない。

憲兵「……すぐ、洗うからね」

 そう言うと私は、彼女の体をきつく抱き締めた。そして、下腹部に力を入れた。

巻雲「……あ…あっ、あっ…」

憲兵「…っっ」

 狭く浅い穴はあっという間にいっぱいになり、繋がったところの隙間からふわふわと黄色いものが漏れ出した。

巻雲「ふぁっ、あ、あったかい……」

 ある程度出したところで、放尿を打ち切った。

憲兵「これで全部」

巻雲「んっ……あぁ…」

 ぼんやりとした顔のまま、甘い声を零す巻雲。挿れっぱなしのペニスが、彼女の膣内で膨らんできた。

巻雲「……あ、おっきくなって」

憲兵「うん。もう一回、しようか」

巻雲「うん……」

 目一杯背中を曲げて、唇を重ねた。

眠いのでここまで

どうにか今イベで入手可能なレア艦を全て回収した…

巻雲「ん……ちゅ、む…っは」

 口を離すと、目が合った。いつもの丸眼鏡は台所に置いてきたので、彼女は裸眼だ。近眼なりにこちらを見ようと、彼女は目を細めた。

憲兵「見える?」

巻雲「ちょっと……」

憲兵「後でね」

 両手で彼女の尻を持ち上げると、ゆっくり上下に動かした。

巻雲「あっ、あっ、っ、く」

憲兵「痛い、かな」

巻雲「んっ、だい、じょぶっ、うぅっ」

 そうは言うものの、あまりに狭い肉穴なので、私の方が少し痛い。久しく性交していなかったせいか、ただでさえ小さい彼女の膣は更に狭く感じられた。

巻雲「はぁっ、はっ、あっ」

憲兵「っ、はっ、く、あぁっ」

 小刻みに揺するだけで、ぎちぎちに締まった肉がペニスを乱暴に扱く。痛い。痛いが、気持ち良い。

巻雲「あ、は、はぁっ、あっ、あ…」

憲兵「くっ、ふっ、ふっ」

 色々ずらしながら抽迭を続けていると、不意に巻雲の体がびくんと跳ねた。

巻雲「ふあぁっ!?」

憲兵「そこ、気持ち良い?」

 同じ所を狙って、何度も肉棒を繰り出す。

巻雲「ああっ、ふぁっ、そこぉっ、らめっ、あっ、イっちゃっ……」

 ぎゅっと口と目を瞑ると、彼女は私に抱きついて絶頂した。

憲兵「くうぅっ…」

 収縮した膣が私のモノをねじ切らんばかりに締め上げる。無理矢理引いて、突き上げると、竦む肉のヒダがペニスをごりっと引っ掻いた。

憲兵「っ、あ、出っ」

 強烈な刺激に耐えかねて、二度目の射精。

巻雲「はぁ、はぁっ…」

憲兵「っ、あ、あぁ」

巻雲「……ふぅ」

 ほっと息をつく。抱きつく腕から力が抜けた。

憲兵「……気持ち良かったね」

巻雲「うん」

 ぐったりした彼女の体を持ち上げ、ペニスを引き抜いた。だいぶぬるくなった水の中に、白い液体がどろりと漏れ出した。

憲兵「ちょっと、そこに座って」

巻雲「?」

 浴槽の縁に座らせると、僅かに開いた秘裂に指を一本、挿し込んだ。

巻雲「あんっ」

 指を動かし、注いだ色々な液体を掻き出す。淡黄色に白い塊の溶けたまだらな汁が、湯船の壁を伝って水へと滴り落ちる。

憲兵「…」

巻雲「んっ、あんっ……」

憲兵「綺麗にしないとね…」

 壁に引っ掛けられたホースを蛇口に繋ぎ、水を出した。シャワーが無いので代わりにこれを使えということらしい。
 先端を指で潰して、細い水流を彼女の秘部に当てる。

巻雲「はわぁっ、冷たいよぉ」

 さっと閉じた脚を開き、水を浴びせ続ける。
 掻き出す液が、どろどろからさらさらに変わり、また粘度が出てきた。
 私は水を止めると、ひくひく震えるそこに口をつけた。

巻雲「んっ…んぅ……」

 ぴちゃ、ぴちゃり。染み出した愛液が舌に絡む。熱くて、甘くて、体が火照ってくるのが分かる。

巻雲「あっ…あ、あっ…」

 小さく嬌声を漏らす巻雲。舌で愛撫を続けていると、不意に秘裂がきゅっと閉じた。

巻雲「あっ」

 愛液に混じって、塩辛いものが滲んだ。

巻雲「また、おしっこ出る……んっ」

 そう言うや否や、緩んだそこからちょろちょろと尿が流れ出してきた。

巻雲「あ、ぁ……」

憲兵「巻雲は、よくおもらしするね」

 熱い尿を体に浴びながら、言う。

憲兵「いつもおもらししてるの?」

巻雲「いつもじゃないもん……ドックで何回かしちゃったくらいで」

 殆どは先程出してしまったようで、放尿はすぐに止まった。
 ふと下に目をやると、透き通っていた水はすっかり濁り、色付いていた。

憲兵「……上がろうか」

巻雲「うん」

 もう一度水だけ浴びて、体を拭いた。拭いたそばから汗が滲む。
 夏はまだ、終わりそうにない。

『お盆参りと』並びに今夜はここまで

待て、しかして希望せよ(訳:いつか書きます)

(次じゃないです)

『あの日、あの時~神通篇』



 仕事を終えて家に帰ると、神通が出迎えてくれた。

神通「おかえりなさい、提督」

提督「ああ、ただいま。皆は?」

神通「皆さんで出かけて行きましたよ」

提督「ん? あ、あれ今日だったか」



 ここは仮住まいのマンション。目下建設中の家ができるまでは、ここに住むことにしている。
 不景気の時代でも手に付いた職はそれなりに活きるもので、今は貿易会社に勤めている。給料は前より落ちるが、遊んで暮らすよりはマシだ。何より貯金はある。
 今日、川内たちがいない理由だが、最近タレントに転向した那珂のロケがあるとかで、離れた県まで行くということで皆が同行したのだ。



提督「神通も行けば良かったのに」

神通「提督を一人にはできませんよ」

 いつもより広く、静かな食卓。たどたどしい手つきで玉子焼きを作っていた彼女も、今ではすっかり料理が板についた。

提督「たまには羽目を外したって良いんだぞ?」

神通「…」

 僕の言葉に、彼女は曖昧に微笑んだ。



提督「ふぅ~……」

 夕食の後、風呂に浸かっていると、不意に浴室のドアが開いた。

提督「?」

 見るとそこには、既に一糸纏わぬ姿の神通が立っていた。彼女はこちらを見ると、はにかむように言った。

神通「あの……お背中、お流ししますね」



神通「痒い所はございませんか?」

提督「そりゃ床屋だな」

 手ぬぐいで僕の背中を擦る神通。加減しているのが分かるが、それでも少し強めだ。

提督「…」

 鏡越しに、彼女の肢体を眺める。
 信じられないことだが、引退してすぐの頃は、彼女は割りとふっくら、と言うかぽっちゃりしていた。普段の運動量のせいで気付かなかったが、実は肉のつきやすい体質らしい。
 ところが少し前、どこで探したのか近所の中学校の剣道部に招かれて指導をするようになった。そうなると早いもので、瞬く間に脂肪は残らず筋肉と、あとエネルギーになって消えてしまった。今は艦娘時代と同じ引き締まった体をしている。

神通「では、今度は前を」

 いつの間にか背中が終わったらしい。後ろから腕を伸ばしてきた。

提督「ああ、頼んだ」

 抱きつくように腕を伸ばして、胸や腹を洗っていく。自然、背中に柔らかい感触が伝わってくる。

神通「んっ……」

 耳に吐息が掛かる。擦る手がだんだんと下にずれていき……

提督「……っ」

神通「…あ……」

 細い指が、触れた。

神通「……ふふっ」

 その指が、いきり立つ『ソレ』を、そっと握った。

短いけど今夜はここまで



神通「はぁっ、あっ、んっ、んあぁっ……」

 一枚だけ敷いた布団の上で、神通がよがる。腰を突き出す度、肩が震え、胸が震え、腰が震え、ペニスを咥え込む膣が震える。

神通「あんっ、んんっ、あっ、んっ」

提督「はっ、あっ、っ…」

 唇を重ねた。もう何度目だろう。すっかり唾液も混ざり合って、絡み合う舌に味も感じなくなってしまった。

提督「っ、む、っ……っは」

 口から口を離す。そのまま下へずらし、激しく揺れる乳首を咥えた。

神通「はんっ」

 身を竦ませる神通。唇の間で、乳首が硬くなる。軽く歯を立てると、ぴくりと乳房が揺れた。
 汗ばむ躰がぶつかり合う。全身で、互いを感じる。

神通「提督…提督っ」

提督「神、通……っ」

 喘ぎ声が、だんだん早く

提督「神通っ…神通っ」

神通「提督、提督っ」

 早く、早く

提督「神通っ、はあっ、神っ、つ、うっ」

神通「提督っ、提督っ、提督っ、っ、あっ」

 早くなって、そして

神通「ていっ、あっ、んっ…んっ、あああっ!」

提督「イくっ……!」

 きゅっと締まった肉の穴に、精を放った。



提督「はっ、はっ、はっ」

神通「んっ、あんっ、んっ、んっ…」

 四つん這いになった彼女の尻に、腰を打ち付ける。

提督「少し、肉がついた、かっ」

神通「そんなことっ、んああっ!?」

 平手で尻を叩くと、膣が竦み上がった。太腿の間から布団に、ぽたぽたと水が垂れる。

提督「ほらっ、出すぞっ」

神通「くださ、いぃっ……」

提督「出るっ」



提督「今夜は、いつになく、積極的だな」

神通「はぁっ、だってっ、久しぶりに、二人きりでっ……」

 仰向けの僕の上で腰を振る神通。熱々に蕩けきった柔肉は、それでも柔らかく、きつく肉棒を締め上げる。

神通「あんっ、提督っ、はんっ」

 腰を曲げ、顔を寄せてきた。そのままキスを交わすと、にわかに彼女の動きが止まった。

神通「っ……んっ…」

 うねる膣壁に絶頂を知ると、僕もまた射精した。



神通「はむっ……んっ、ちゅ…れろっ、っぷあ」

神通「…あぁ…む、う、ひゅっ…ぺろっ、れろっ」

神通「っ、じゅっ、じゅるっ、っ、っ、ふっ、っ……っっっ」

神通「……んくっ、んくっ」

神通「ごちそう、さまでした……」



ばしんっ!

神通「んああっ!」

提督「ほら、まだだっ」

ばしぃっ!

神通「ああっ!」

提督「打たれる度に、どんどん濡らして……」

びしぃっ!

神通「はあぁっ!」

提督「この変態め……あぁ」

……がぶっ

神通「んあああっ!!!」



神通「んっ、んっ、んあっ、ん…」

提督「ああっ、もう、出る……」

神通「くださいっ……私の膣内、いっぱいに…」

提督「出るっ……うっ」

神通「ん…熱い……たくさん……あぁ」







提督「……明日、川内たちが帰ってくるんだな」

神通「そうですね……」

提督「…」

神通「また、賑やかになりますね」

提督「そうだな」

神通「…」

提督「……神通」

神通「…」

提督「神通?」

神通「……Zzz」

提督「……寝付いたか。もうヘトヘトだもんな。……僕も寝よう」



 啜り泣く声で目を覚ました。

提督「……神通?」

神通「ッ…ヒクッ……」

提督「神通? どうした。怖い夢でも観たか」

 ところが、彼女は僕の声など聞こえないように天井を見つめていた。
 耳を澄ますと、嗚咽に混じって何か言葉が聞こえた。

神通「グスッ…こんにちは……いらっしゃい…」

 よく見ると、彼女は両手を腹の上に載せていた。

神通「こんにちは……よく来てくれたわね……」

提督「……?」

 寝言だろうか。少し奇妙ではあったが、そのまま寝ることにした。

 翌朝、夕べのことを尋ねたが、彼女は全く覚えていなかった。



「「「いただきまーす」」」

提督「そう言えば、この間撮影したのはいつ放送されるんだ?」

那珂「再来週だったかな。前の日はしゃぎ過ぎて、少し寝不足で撮ったんだけど……」

叢雲「いい年して枕投げなんてするもんじゃないわよ」

川内「だって夜戦だよ? 夜戦!」

神通「無茶はいけませんよ。前ほどの体力はっ……」

 突然、神通が口をつぐんだ。それから持っていた茶碗と箸を置くと、いきなり口を押さえて駆け出した。

提督「……えっ?」

川内「何、今の」

叢雲「……ま、まさか」

 慌てて後を追った。
 来てみると神通は、洗面所でしきりにえづいていた。

提督「だっ、大丈夫か?」

 背中をさする。

神通「はぁ…はぁ…」

 苦しげに息をしながら、顔を上げる。
 川内が入ってきた。

提督「川内……なあ、これ、もしかして」

川内「とっ、とにかく病院、病院行かないと」

神通「はぁ…はぁ、あの、私は大丈夫ですから」

提督「無理するな、今は安静だ。明日朝イチで……」

川内「えっと、何科? 近所の大きな病院は……」

那珂「ちょっと、二人共落ち着いて」

 後から那珂もやって来た。

那珂「慌てるのはわかるけど。ここは」

 神通の方を見る。
 神通は、僕たちよりもよっぽど落ち着いた目をしていた。

那珂「……産婦人科、だよね」

『あの日、あの時~神通篇』および今夜はここまで

神通さんの匂いのやつは確保しました

『鎮守府秋祭り』



提督「軍を辞めてからここに来るのは初めてだなぁ……」キョロキョロ

川内「そういえば、今年も秋刀魚漁やったみたいだね」

叢雲「北方はとっくに片付いてるし、別に騒ぐほどでもないと思うけれど」

那珂「恒例イベントになりそうだね。……あ、そろそろステージの準備に行ってくるね」

提督「おう、頑張れよ。観に行くから」

那珂「うん!」

タッタッタッ…

提督「艦娘は辞めても、アイドルはまだまだ現役だな」



ダダダダダダ…



提督「?」



ダダダダダダ…

「しれいかぁーんっ!」



提督「! その声は」



吹雪「司令官ッ!」ダッ

ギュッ

提督「うおっと」ヨロッ

吹雪「お久しぶりです、司令官!」ギュゥゥゥ

提督「あ、ああ、久しぶりだな吹雪。ところで」

吹雪「え?」



川内「」ゴゴゴゴゴゴ…



吹雪「! し、失礼しましたっ!」ササッ

川内「……なんてね。元気にしてた?」

吹雪「ええ、それはもう」

叢雲「久しいわね。ところで、その格好は何?」

吹雪「あっ、叢雲ちゃん! これは……」



吹雪「」ハッピ



吹雪「お祭りの運営をお手伝いすることになって。他にも着てる娘が……あっ」

朝霜「! おーう提督、久しぶりだな。それに、川内や叢雲も」

提督「朝霜も法被なんだな。しかし、僕はもう提督じゃないぞ?」

吹雪「何か、未だにそう呼びたくなっちゃうんですよね」

川内「今の提督が聞いたら落ち込んじゃうよ」

朝霜「アッチはアッチ、コッチはコッチさ。そう言えば、神通は? さっき那珂とはすれ違ったけど」

提督「ああ、神通なら」

ザワッ

吹雪「?」

叢雲「あら、来たわ」

朝霜「何だぁ? やけに騒がしくなって」



スタスタ…

神通「こんばんは、皆さん」ポッコリ




吹雪「」

朝霜「」

提督「丁度良かった。今、吹雪たちと話してたんだ」

叢雲「部活は済んだの?」

神通「ええ、先程。これでしばらくはお休みですね」

吹雪「えっ……神通さん、えっ」

朝霜「マジ? マジで?」

提督「ああ、マジだ」コクン

吹雪「きゃーっ! おめでとうございます!」

朝霜「なあっ、お腹触ってもいいか?」

神通「優しくお願いしますね」

朝霜「お、おお……」サワッ

川内「周りにいる私たちが慌てて、本人が一番落ち着いてるんだよね」

叢雲「ま、いつも通りな気もするけれど」

吹雪「……あ、そうだ。この法被、予備があるから持ってくるよ。叢雲ちゃんに着せてあげる」

叢雲「え? いらないわよ、そんな」

吹雪「いいからいいから。ちょっと待ってて」ダッ

タッタッタッタッタッ…

叢雲「……もう、相変わらず話を聞かないんだから」

提督「ここでしばらく待っていようか」

今夜はここまで

久々にアーケードしようとしたらaimeカードが財布から消えていた罠



天津風「子供っ…神通さんの、子供……っ」ドキドキ

川内「どんな教育が待ってるんだろうね」アハハ

神通「軍属でもないのに、あそこまではしませんよ」

叢雲「ある程度は覚悟しといたほうが良さそうね……」

ドタドタ

吹雪「叢雲ちゃーん、持ってきたよー!」

叢雲「」ダッ

川内「」ガシッ

叢雲「あうっ」ガクッ

提督「観念しろ」

吹雪「はーい、じゃあ腕上げて……」





那珂『皆ありがとー! この後の花火も、楽しんでいってね!』





ドタドタ

那珂「羽黒ちゃん、ひっさしぶりー!」

羽黒「那珂ちゃん! ステージ、とっても良かったよ」

那珂「ありがと。ダンスは久しぶりだったけど、大丈夫だったかな?」

羽黒「うん、前と変わらないくらい」

那珂「それなら良かった」

提督「お疲れ、那珂。もうすぐ花火が始まるぞ」

那珂「うん! ……叢雲ちゃん、法被似合ってるよ」

叢雲「…」プイッ



ヒュー… ドドン パラパラパラ…

提督「今年は何事もなくて、良かった」

神通「そうですね……」

提督「今のお前には、絶対に手を出させるわけにはいかないならな」

叢雲「そんなことする奴がいたら、生まれてきたことを後悔させてやるわよ」

川内「…」

那珂「川内ちゃん?」

川内「……今は皆、神通に付きっきりだし、実際私もそうだけどさ」

ギュッ

提督「!」

川内「一段落ついたら……また、私のことも見てよね」

那珂「あっ、川内ちゃんズルい!」

神通「あの……何だか、すみません…私ばっかり先で」

叢雲「だーかーら、それは言わない約束だって言ってるじゃないの!」

叢雲「……でも、それとこれとは別。あたしたちの事忘れたら、承知しないんだから」

提督「ああ、もちろんだよ」

『鎮守府秋祭り』ならびに今夜はここまで



叢雲「この前は神通と那珂、今日は川内。あたしにはできないって言うの?」

『続・机の下編』



 川内が鉄兜を取りに行ってしまったので、ひとまず僕は床の掃除をすることにした。

叢雲「手伝うわよ」

提督「ん、助かる」

 モップを取り上げ、絨毯を擦る。叢雲はバケツに水を汲んできた。

叢雲「……と言うか、何であたしたちが川内の後始末してるのよ」

提督「本人が行ってしまったし、仕方ないさ。ところで、すると言ってもどこでする?」

叢雲「!」

 叢雲の動きが止まる。見る見るうちに、その顔が紅く染まっていく。

叢雲「……どこでも良いわ」

提督「じゃあ川内が戻ってきたら、僕の部屋に」

 と、川内が戻ってきた。

川内「お待たせ、はい」

 細く開けた扉から身を覗かせると、鉄兜の箱を投げてよこす。

提督「おっと」

 慌ててキャッチ。

川内「じゃあ、また明日」

提督「ああ」

叢雲「お疲れ様」

 バタン。扉が閉まった。

叢雲「…」

提督「…」

叢雲「…」

提督「……なあ、何か言ったら」

叢雲「……やっぱり」

 棒立ちで扉を見つめたまま、叢雲がぽつりと言った。

叢雲「ここでする」

提督「良いのか? 布団も無いが」

叢雲「だ、だって」

 震える声。その顔は、真っ赤に染まっていた。

叢雲「アンタとするって考えたら、今更ドキドキして……こ、こんな顔じゃ、廊下歩けない……」

短いけど今夜はここまで



叢雲「……すぅぅ…はあぁ…」

 鍵を閉めた執務室。ソファに沈むように座ると、彼女は深呼吸した。

提督「そんなに緊張しなくてもいいのに」

叢雲「しっ、してないわよっ」

 声が震えている。

叢雲「大体、慣れてるアンタと違ってこっちはまだ2回目なのよ?」

提督「ああ、分かってる」

 隣に腰掛けると、肩に腕を回した。

叢雲「分かってないっ! ……そんなに、くっつかないでよ」

提督「はいはい」

 抱き寄せると、唇を寄せる。

叢雲「っ! …」

 一瞬、びくりと竦むと、ゆっくりと顔をこちらに向けた。

叢雲「……む、ぅ」

 唇が触れた。

叢雲「む…っ、う、ぅ…」

 固く強張った唇が、だんだんと柔らかく解けていく。

叢雲「ん……んっ、ん……」

 おっかなびっくり、舌を挿し込んできた。舌で応えると、肩が跳ねた。
 舌を絡めあっていると、不意に何かが僕のズボンに触れた。

提督「…っ、ん」

叢雲「……ん、ん…」

 こちらもスカートの中に手を差し入れた。そのまま服越しに、互いの性器を触り合う。

叢雲「…」

 口が離れた。透明な糸がはらりと落ちて、二人の膝と膝に架かった。

提督「じゃあ……始めようか」

叢雲「…」

 叢雲は黙って頷いた。
 ズボンのベルトを外し、ファスナーを下ろす。叢雲はスカートの中に手を入れると、しばし逡巡した後、下着ごとタイツを引き下ろした。

提督「どうだ、触ってみるか」

 まろび出たイチモツを、彼女の前に突き出してみる。

叢雲「っ……どれどれ」

 狼狽しながらも、恐る恐る手を伸ばす叢雲。細い指が触れると、彼女は一瞬、肩を竦ませた。

叢雲「こ、こんなものね……ふん」

 強がりながら、肉棒を握る。その手を上下に動かすと、勃ちかけのそれは固く膨れ上がった。

提督「ん、サンキュ」

叢雲「…」

 彼女の手を離すと、受け取ったばかりの鉄兜を一つ開け、ペニスに被せた。

提督「そっちは大丈夫か?」

叢雲「んー……どう、なのかしら」

提督「どれどれ」

 彼女の体をソファに横たえ、脚を開かせた。

叢雲「やっ、あんまり見ないでよ」

提督「はいはい」

 硬くなったペニスを掴み、亀頭を彼女の入り口にあてがう。

提督「もうちょっと濡らした方が良さそうだな」

 膣口をくすぐるように、亀頭を上下に動かす。

叢雲「ん……っ、くすぐったい……」

 くすりと息を零し、ぴくんと体を震わせる。背を倒して再び唇を重ねると、薄いゴムを通して彼女の秘裂が熱くなっていくのが分かった。

提督「……挿れるぞ」

叢雲「……ん」

 こくんと頷くのを確認すると、僕は腰を前に進めた。

叢雲「ふうぅ……っ」

提督「く、うっ」

 小さく、狭い肉穴。しっかり押し込まないと、押し出されてしまいそうだ。

提督「大丈夫、かっ」

叢雲「ちょっと…お腹、苦しい…」

 そう言いながらも、僕が挿入を止めようとすると、服の胸元を掴んで引き止めた。

叢雲「……駄目とはっ、言ってない」

提督「そうか」

 ぐいぐいと腰を押し進め、ペニスを突き入れていく。初めて交わった時よりも、少しだけ深いところまで挿入った。

提督「ふう……」

叢雲「挿入ったの……?」

提督「ああ。だが油断したら……っと」

 膣圧で抜けそうになり、更に腰を押し付けた。

叢雲「んんっ……じゃあ」

 彼女は両脚を上げると、僕の背中でがっちりと組んだ。

叢雲「これで大丈夫でしょ」

提督「ああ……」

 そのまま彼女の上に、ぴったりと横になった。

叢雲「まだ、慣れないわ……」

提督「まあ、そうだよな」

 寄り添いながら、そっと制服の紐を片方だけ解いた。胸元をめくると、インナー越しに乳房に手を置く。

叢雲「んっ」

 ブラ越しにも柔らかさが伝わって、肉棒は彼女の中で更に膨れていく。

叢雲「あ、ん……ねぇ…」

提督「何だ?」

叢雲「アンタ……川内とする時は『つけない』んでしょ? 大丈夫なの?」

提督「ああ、川内は薬飲んでるから」

叢雲「薬? 何の」

提督「妊娠しないようにするやつがあってだな」

叢雲「ふぅん……」

 口を閉じ、少し考える。

叢雲「じゃあ、それを飲んだらあたしも生でできるってこと?」

提督「まあ、そうなるが……お前の体じゃ、まだ心配なんだよな」

叢雲「あ、そう」

提督「?」

 あっさり引き下がったので、却って困惑した。

叢雲「……何よ、その顔。別に無理矢理なことはしないわよ」

提督「なら良いんだ」

 少しずつ、腰を動かしていく。

叢雲「んっ、んっ、ん……」

 先端が最奥を突くと、彼女は押し殺したように声を漏らした。

提督「大丈夫、か…痛く、ないかっ」

叢雲「ええっ、アンタは…自分のことを」

 最後まで言う前に、口を口で塞いだ。

叢雲「んぐぅ……」

 口づけを交わすと、繋がった秘部が熱くなっていくのが分かる。抽迭の度、水音が大きくなっていく。

叢雲「ん、ん……っ、は、あっ、あんっ、んっ」

提督「そろそろ、イきそうか」

叢雲「んっ、アンタも、一緒にっ」

提督「そうしたいのは、山々なんだが……」

 ついさっき川内の膣内に出したばかりだ。

叢雲「馬鹿っ…いつでも誰かと、サカってるんだからっ…もうっ、んっ、あ、あっ」

 抱きつく腕に力が篭もる。僕は腰の動きを速めた。

叢雲「あんっ、ばかっ、イくっ、イくぅっ、んっ、あっ、あああっ!」

 両腕両脚できつく抱きつくと、びくびくと身を震わせた。

ひとまずここまで

叢雲「はあっ…はあっ…」

提督「よっ…と」

 肉棒を引き抜く。未だ硬いそれを見て、叢雲が息を吐いた。

叢雲「ったく、まだ満足してないじゃないの」

 そう言って、ソファの上でよつん這いになり、こちらに尻を向ける。

叢雲「ほら、シなさいよ」

提督「じゃあ、お言葉に甘えて……」

 後ろから彼女の膣に挿入しようとしたその時



『司令?』



叢雲「!」

提督「!? ど、どうしたんだ」

 ドアの向こうから、呼びかける者がいた。あの声は……

提督「……野分」



野分『香取さんから、司令の体調がすぐれないと聞いていたのですが……もしかして、ずっと執務室に?』



提督「あ、ああ」



野分『大丈夫ですか? 余計ひどくなりませんか』



提督「そ、そうだな、ちょっと相談事に乗ってたんだが、もう戻ると……」

叢雲「…」

 その時、ずっと黙っていた叢雲が、突然僕をソファの上に押し倒した。

提督「いっ!? 何して」



野分『司令? どうしました?』



提督「! 何でもない……」

叢雲「……っ、と」

 仰向けに倒れた僕の上に馬乗りになると、彼女は上を向いたペニスの先端を自らの入り口にあてがった。

叢雲「んっ…っ!」

提督「っ、あ」

 小さな膣穴に肉棒を咥え込んだまま、彼女はずんと腰を落とした。
 そのまま、歯を食いしばりながら何度も何度も腰を上下に動かす。

叢雲「んっ! っく、んんっ……」

提督「ちょっ、止せっ」



野分『司令? あの、何だか苦しそうな声が……』



提督「! いや、別に」

 ドアがガチャガチャと音を立てる。鍵を閉めておいて良かった。

提督「しっ、心配ないぞっ……だから、もう戻ってくれ」



野分『……はぁ、分かりました。明日寝込んだりとかしないでくださいね?』



提督「ああ、もちろんだ」

 遠ざかる足音。僕はほっと息を吐き、ソファに背中を沈め……

提督「っ、うっ」

 ようとして、きつく締まった肉壷にペニスを扱かれて思わず息を詰まらせた。

提督「馬鹿っ、バレたらどうする」

叢雲「うるさい、いつも…んっ、いつも、余所ばっかり見て……」

 腰の動きが速くなる。

叢雲「たまには…っ…こうして、セックスしてるときくらい……」

 肉棒が震えてきた。熱い感覚が、じわじわと上ってくる。

叢雲「……あたしだけを、見てよ」

提督「っ、あぁっ」

 小さな体を抱き締めて、その中に精を放った。

提督「はぁっ……くっ、あぁっ…」

叢雲「んっ…んん……」

 膣内で、ゴムが膨らんでいくのが分かる。くすぐったそうに、彼女は腰を揺すった。

叢雲「はぁ……ん、あっ」

 ずるり。腰を上げると、柔らかくなった肉棒が抜けた。

提督「あぁ……大丈夫か」

 取れかけのゴムを剥がし、口を結ぶ。ゴミ箱に捨てようとして、踏みとどまった。少なくとも、ここに捨てるわけにはいかない……

叢雲「部屋にでも持って帰れば良いでしょ、もう」

提督「それはそうなんだが」

叢雲「だから、こっち見なさいよ!」

 顎を掴み、ぐいと目を合わせてくる。

叢雲「二回目にしては上出来。お互い気持ち良くなれた。……で? それで終わり? まだ何か、やることがあるでしょ」

提督「…」

 僕は、彼女から目を逸らさず、ゴムをそっと床に置いた。

提督「……ああ、そうだな」

 髪に触れる。火照った体を抱き寄せて、それから、唇を重ねた。

『続・机の下編』ならびに今夜はここまで

一六式大漁旗もゲットしたしいい加減試験勉強だ

短編『意外な特技』



舞風「ねーねー江風、那珂ちゃんから聞いたんだけど」

江風「?」

舞風「江風って、ダンスが得意って本当?」

江風「いっ!?」ドキッ

江風「い……いや、その、何かの誤解だと思うぜ? 確かにアタシも四水戦だったけど、どっちかってっと川内さんと夜戦してたい側だし」

舞風「ふぅん……?」

江風「ってか、何で那珂さんがそンなことを?」

舞風「えっとね……」ゴソゴソ

舞風「この間、ネットでダンスの振り付け動画探してる最中に」ポチポチ

江風「」ダラダラダラダラ

舞風「……あった。ほら、これ」スッ

♪~ ♪♪~~~

舞風「ねえ、これ躍ってるの江風でしょ? 何で今まで隠してたのかなって」

江風「…」

江風「……えっと…確かに、前にダンスの動画を上げたよ」

舞風「! やっぱり」

江風「で、でもさ、その、所謂……秘密の特訓、的な? 戦闘にダンスの動きを取り入れられないか興味本位でさ……分かンだろ? あンま、人に見せたくないンだよ」

舞風「えー、折角上手なのに。のわっちは激しい動きやりたがらないから、ブレイクとか江風とペアでやれないかなって思ってたんだよね」

江風「あー、悪ィな。他を当たってくれよ」

舞風「はーい」



舞風「あーあ、残念だったなぁ」ポチポチ

舞風「折角あんなに上手なのに。体力もあるし」ポチ

♪~~ ♪~♪~~

舞風「ざっと回っただけで、色んな曲やってるみたいだし……」

~♪~

舞風「また今度、誘ったら気が……」

舞風「……えっ?」

♪♪~ ♪~~♪

舞風「な、何で脱いで……っ!?」ドキッ

舞風「嘘、嘘でしょ、こんな格好で」

舞風「!! 凄い……全部、見えちゃって……」ドキドキ

エロMMD界隈における江風があまりに強すぎて笑う

向こう3週間は更新できないと思います

冬イベ見送りは辛いな、サム…

『ジョインテッドサンド』



提督「良いのか? 久々の休みだってのに、どこかに出かけても良いんだぞ?」

那珂「ううん、どうしてもやりたいことがあるから」

提督「やりたいこと。それで、川内がいるのもそのために?」

那珂「うん」

川内「そう、那珂に頼まれたの」

提督「はあ。で、やりたいことっていうのは……?」

那珂「それはね」



那珂「二穴ファックがしてみたいの!」



提督「」

川内「だってさ」

提督「……二穴って、それは所謂」

那珂「前と後ろを同時に犯されるのって、那珂ちゃんでもまだやったことないんだよね」

提督「だが、その……僕は棒は一本しか持ってないぞ」

 他の男を呼ぶのは、当然論外だ。

川内「そこで私の出番ってわけ」

提督「? ……あ」

 そう言えば、随分昔に買ったペニスバンドがあった。彼女が最後に使ったのは、引退して間もない頃だったか。すっかり忘れていた。

提督「ええと、それで今夜に?」

那珂「うん、できたら」

提督「ああ、僕は構わないぞ。川内は?」

川内「私も大丈夫。何だかワクワクしてきた」

提督「じゃあ、今夜『地下室』で」



 地下室。
 新しい我が家を建てるに当たり、苦労した点がいくつかある。分かりやすいのは子供部屋の確保。僕たちだけでも家族が5人もいるが、更に子どもが何人生まれるか分からない。地価の高くない場所を選んで大きな家を建てたが、資金は無限じゃない。ひとまず4部屋確保して、その後はその時考えることにした。
 そして、一番の問題が『夜戦』に使う部屋だ。普通なら寝室で事足りるはずだが、あいにく僕らは『普通』じゃない。そして子どもの探究心は、駆逐艦と接していて骨身に沁みている。それこそペニスバンドや、鞭などが見つかった日にはえらいことになる。
 そこで、家の中に秘密の部屋を作ることにした。それが『地下室』だ。
 二階に上がる階段の横に、下に降りる階段がある。その先にある6畳一間の小さな部屋。それ自体は何てこと無いただの部屋だが、布団を詰め込んだ押し入れの奥にはこれまで集めた玩具の数々がたくさん入った箪笥が隠されている。また、畳は簡単にどかせる軽い素材でできており、剥がした下はコンクリート打ちっ放し。フローリング風のシートやカーペットなどを敷けば、様々なシチュエーションに対応できる。
 普段は鍵をかけたこの部屋で、僕たちは周りを汚したり、人目に出せないようなプレイに興じるのであった。



 神通たちが寝静まった後、僕らは地下室に来た。

那珂「何だか、懐かしい気分だね」

提督「そんな風に作ったからな」

 そう。普段この部屋は、鎮守府にあった僕の私室に近い内装にしてある。

那珂「軍にいた頃みたい」

川内「また制服来てみる? 何着か貰って置いてあるはずだよ」

那珂「うーん、魅力的だけど今回はパス。入るかどうか怪しいし」

提督「よし、じゃあ早速始めようか」

那珂「はーい」

 畳の上に煎餅布団を敷けば、あの頃の寝床の出来上がりだ。
 僕と那珂は服を脱ぐと、その上に座った。

那珂「じゃあ、久しぶりに」

 那珂は僕の膝の間に這い寄ると、肉棒を手に取った。

那珂「ずっと神通ちゃんに付きっきりだったもん。今日はいっぱい楽しんじゃうよ」

 口を開け、肉棒を頬張る。

那珂「んっ、む……」

 強く吸い上げながら、舌で竿をぬらぬらと舐め回す。根本、裏筋、雁首、尿道……
 じわじわ上ってくる快感の中で

提督(キスするタイミングを逃したな……)

 ぼんやり考えていると、目の前に陰が差した。

川内「はいはい、こっちもよろしくね」

 見ると、これまた裸になった川内が、僕の顔の前で仁王立ちしている。目の前には、茂みに覆われた秘所。

提督「はい、はい」

 両手を回して尻を掴むと、彼女の股間に顔を埋めた。

川内「あんっ……」

 身じろぎする川内。手始めに入り口の縁に沿って舌を這わせると、秘裂がぴくりと竦んだ。

川内「んっ…あ、んっ」

那珂「はむ、ぅ、う……ちゅ、ぷぁ」

 じっとり湿った穴に舌を挿れる。だくだくと蜜が湧いてくる。
 那珂が、ペニスから口を離した。

那珂「ん、こんな感じかな」

川内「できた? じゃあ」

 川内も僕から離れると、ペニスバンドを拾い上げて

川内「んっ……あぁっ」

 プラグを奥まで挿すと、黒い樹脂の男根が上を向く。
 そのまま何を思ったか、那珂の目の前まで移動すると、彼女を膝立ちさせてその口の中にディルドを押し込んだ。

那珂「んぐっ」

川内「ほら、こっちも濡らしてよ」

 那珂の頭を掴んで腰を振る。那珂もどうにか手を添え、涎を垂らしながら樹脂棒をしゃぶる。

川内「あははっ、妹にフェラされてる。ほら、そっちも準備しないと」

 布団の上に押し倒すと、体を回して69になり、自分も那珂の膣口を口で覆った。

川内「むっ、ちゅ、はぁっ……ん、れろっ」

那珂「ちゅっ、ぱっ、ちゅ、んんっ、ぐぅ……」



川内「ん、んっ……ぷは」

那珂「あん…もう十分……」

提督「……もう済んだか?」

 放ったらかしにされた僕は、折角那珂の口内で勃起したイチモツを萎えさせまいと、二人を見ながらせっせと扱いていた。

川内「神通のお産が一段落するまで、ずっとお預けされてたんだもん。このくらいやり返さないと」

那珂「じゃあ……始めよっか」

今夜はここまで

ところで川内に限定グラは来ましたか(血涙)

提督「ええと、どういう順番でシたら良いんだ? まずは……」

 布団の上に仰向けになると、那珂が腰の上に跨ってきた。そのまま、上を向いた肉棒を自らの穴に沈めていく。

那珂「んっ……んん…」

 奥まで挿入ると、彼女は僕の上に体を横たえた。
 更にその上に、川内が跨ってきた。

川内「じゃ、痛かったら言ってねー」

那珂「うん、分かった……っ、くぅぅ」

 那珂の体でよく見えないが、どうやらアナルにも挿入されたようだ。膣の締め付けが強くなり、肉壁の向こう側に硬いものが通ったのを感じる。

川内「よっ、と」

提督「ぐっ」

 二人分の体重は流石に重い。目の前で那珂が逡巡する。

那珂「えっと、ここから、んっ、どうしよう……?」

川内「こういう時は、こうして」

 不意に川内が両腕を伸ばし、那珂ごと僕の背中に回した。

川内「こうっ」

提督「うおっ」

那珂「ひゃっ!?」

 3人まとめて体を起こされた。僕と川内が向かい合って座り、その間で那珂は

那珂「あっ、あっ、これすごいっ、深いっ」

 2つの穴を串刺しに、膝の上で宙ぶらりんになった。

川内「提督、足大丈夫?」

提督「ああ。この辺に、置けば……川内、踏んでないか?」

川内「大丈夫だよ」

 互いに位置と姿勢を調整する。そうして互いにしっくり来る位置を見つけると、僕は那珂の腰を掴んだ。

提督「タイミングを合わせるぞ」

川内「任せて」

提督「せーのっ」

 持ち上げて、落とす。

那珂「んあぁっ!」

川内「んんっ」

 持ち上げて、落とす。

那珂「あんっ」

川内「んくっ」

那珂「ん……那珂ちゃん、自分で動くから……」

 そう言うと、那珂は足を突き、軽く腰を持ち上げて

那珂「はぁ…はぁ……んっ」

 すとんと落とした。

那珂「んあぁっ!」

 嬌声とともに、膣がきゅっと締まる。いつも以上にきつい。漏れ出る声は、どこか苦しげだ。
 そのまま、繰り返し腰を上下する。

那珂「ああっ、んあっ、はあぁっ…」

 二本の男根が穴を貫くと、肩が跳ね、白い腿が震える。回数を重ねると、彼女の目が虚ろになり、ぼんやり開いた口から喘ぎが零れてくる。

提督「だ、大丈夫か……?」

那珂「んっ、んっ、あんっ、んんっ」

 そっと、揺れる乳房に手を伸ばした。既に硬くなった両の乳首を、指で抓る。

那珂「きゃっ!?」

 驚いて抽迭を止める那珂。

提督「……気持ちいいか?」

那珂「うん…」

 今度は川内が仰向けになった。那珂も一緒に後ろに倒れ、僕はそれと正常位の形に膝を突いた。

提督「そろそろイっても良いか?」

那珂「うん、一緒にイこ」

差し当たりここまで

参考に動画とか見てみたけど凄いめんどくさそう(小並感)

 ようやく唇を重ねた。そのまま、腰を動かした。

那珂「んっ、んぐっ」

 大きく叩きつけるように動かす。腰が離れると、反動で那珂の腰も僅かに浮き、次の挿入で肛門にも深くディルドが刺さる。溢れ出た蜜が泡立ち、腰の辺りで音を立てる。

那珂「んんっ、うんっ、くうぅっ」

川内「はっ、あっ、はぁっ」

 プラグを通して、川内にも感覚が伝わるようだ。那珂の背中越しに、浅い息遣いが聞こえる。

那珂「…っはぁ、んっ、あぁっ、あっ、イくっ」

提督「あぁっ、出そう、あっ」

那珂「出して、イく、イくっ、あぁぁっ……」

 抱きつく腕に力が籠もり、膣がきゅっと狭くなる。数回の抽迭の後、僕も射精した。

那珂「はぁっ、はぁっ……んっ…っ!?」

 余韻に浸る間もなく、不意に川内がごろりと寝返った。当然、一緒に那珂と僕もひっくり返る。

川内「これ、見てる分には楽しそうだけど」

 ペニスバンドを外すと、那珂に渡す。

那珂「……?」

川内「いざやってみると、一人犠牲になるよね。ほら、それ付けて」

那珂「えっと…」

 ペニスを抜き、受け取ったそれをためつすがめつ。見かねた川内が取り上げて

那珂「ひゃっ!?」

 穿かせてプラグをねじ込んだ。

川内「中途半端に刺激されて、むずむずしてるんだよね。今度は私にもシてよ」

1レスだけになっちゃった
『ジョインテッドサンド』および今夜はここまで

某トラップダンジョンスレが気になる今日この頃

むしろください(懇願)

あ、でも次は明石さんとこのクリスマス話でも書こうかなと思ってます

とは言え、>>1は諸事情で冬イベ不参加なので新キャラとかシステムとか知らないんだよなぁ

利根「うぅむ、折角のクリスマスだというのに、どうもカタパルトの調子が優れぬ……」スタスタ…

ギィ…

利根「明石ー、明石は居らぬか……」

利根「!」



夕張「あら、いらっしゃい」



利根「おおう……お主一人か?」

夕張「ええ、そうよ」

利根「明石と、あのいつもの工員どのは?」

夕張「……はい」スッ

利根「?」チラッ



『先生ともども、今夜は外出します。工廠のことよろしくお願いします 明石』


  ノエル
『 薪 の残滓に火を点けて』




明石「ふんふんふ~ん♪」

技師「嬉しそうだな」

明石「そりゃそうですよ。だって、先生からディナーのお誘いだなんて。それも、クリスマスの夜!」

技師「ははは……」

明石「それで、どんなお店予約したんです?」

技師「俺も初めてなんだが、フランス料理を食わせるところでな」

明石「へぇ……そう言えば、つい最近フランスの方が配属されましたね」

技師「まぁ、予習も兼ねてだな」

明石「あはは、何ですか予習って…」

 25日の夜は、お祭り騒ぎも明けた趣で、静かな夜空に積もらない雪が舞っていた。
 昨夜の奮闘を思い出す。司令官が代わっても、プレゼント配りの習慣が無くならなくて良かった。今朝の皆の喜びよう。ついこの間までの激戦が嘘のようだった。
 そして、今日は……

技師「…」

 隣を歩く彼。いかにも一張羅といった感じの背広は、お世辞にも馴染んでいるとは言えないけれど(それは私のドレスにも言えるが)、その表情はいつになく若々しく見えた。

技師「……ああ、ここだ。間違いない」

明石「ほおぉ……」

 公も私も、殆ど鎮守府の中で完結していた私は、近所にこんなお洒落なレストランがあるのも知らなかった。

技師「…よし、入るか」



技師「高層ビルの最上階とかなら、まだ雰囲気出たんだろうが」

 窓の外は真っ暗だ。

明石「良いんですよ、明日も朝早いんですし。それよりも、フレンチの作法は大丈夫なんです?」

技師「一応、調べてきた。そっちは?」

明石「特務艦は外交も仕事の内なんです。一通り叩き込まれましたとも」

 と、小声で一言。

明石「……まぁ、結局使うことは無かったけど」

技師「ははっ、そいつは頼もしい。…」

明石「言ってれば良いんですよ。付け焼き刃の先生に比べれば、私の方が…」

 そこまで言って、私はふと彼の表情に気づいた。

明石「…?」

技師「嘘……だろ…」

 小さく呟く声。その目線は私の肩をすり抜けて、レストランの入り口の方へ。

明石「?」

 振り返り、目線を追う。その先には、つい先程店に入ってきた3人の親子連れがいた。



「すごーい、こんなお店初めて!」

「静かにしなさいっ。…良かったの? こんな高そうな」

「良いんだ。折角仲良くなれるチャンスなんだから」



「お待たせしました。こちら、前菜の」

技師「帰ろう」

明石「えっ?」

 奥へ消えていく親子を眺めていると、不意にそんな声が聞こえた。

技師「キャンセル料とか払うから、出よう」

明石「ま、待ってくださいよ! いきなりどうして」

技師「やっぱり、駄目なんだよ。俺は…」

 立ち上がろうとする彼の手を掴み、引き留める。

技師「駄目なんだ、俺は……俺は、あんな風には…」

「あ、あの……お料理の方は」

明石「あ、続けて大丈夫ですよ。ちょっと連れが落ち込んじゃったみたいで」

「はあ…」

 ひとまず料理を置いたことを確認すると、私は彼に声をかけた。

明石「お知り合いなんですか? さっきの方々は」

技師「…」

明石「どうして急に、そんなこと言うんですか? 家族連れなら、今までも見かけたでしょう?」

技師「…だって」

明石「もしかして…」

 ふと、思い当たった可能性。

明石「もしかして…前の、奥さんですか?」

技師「…」

 こくり、頷いた。

明石「そうでしたか…」

技師「あんなに幸せそうにして……俺、あいつのあんな顔見たこと無くて…だって、それは」

明石「自分にその力が無かったから、って言いたいんでしょう? ほら、ちゃんと座ってください」

技師「だが」

明石「だってもヘチマも無い! ひっぱたきますよ?」

技師「っ、…」

 諦めて、椅子に座り直した彼に、私は綺麗に並べられた中の一番外側のナイフとフォークを指した。

明石「さ、頂きましょうよ。折角のお料理ですよ」



明石「…それで」

技師「…」

 コーヒーを一口、含む。

明石「知らない男に奥さん取られたのが、そんなにショックだったんですか」

 例の親子連れは、まだ出てきていない。

技師「別に……ただ、俺はあの男みたいに、家族を幸せにはできないなって」

明石「何でですか?」

技師「何でって、現にそうだったからだよ。息子もあんなに懐いて……全部」

明石「全部、あの人にはできて貴方にはできない」

技師「ああ、そうだよ。だから」

明石「私のことも、幸せにできない?」

技師「っ……あ、ああ」

明石「じゃあ訊きますけど」

 私は、身を乗り出す。

明石「幸せって、一方的に与えるものですか? 貴方一人が頑張って、何とかなる問題ですか?」

技師「…」

明石「ずっと仕事仕事で、愛想尽かされちゃんたんでしょう? そんなに惜しむ貴方の家は……その仕事を置いても、帰りたいと思える場所でしたか?」

技師「!」

明石「どっちが悪いとかいう話がしたいんじゃないんです、ただ、人には生き方があって…それが噛み合うかどうかが問題だと思うんです。あの人にはもっと合う人がいて、貴方にも」

技師「分かった」

明石「もっと良い人が……はい?」

技師「もう、良い。分かったよ」

明石「本当に?」

技師「ああ、本当だ。おかげで決心がついた」

明石「! それって」

技師「ただ……申し訳ない、ここは出よう。一番大事な時に鉢合わせたらと思うと…どうせこっちのことなんて、覚えてやしないんだろうが」



夕張「Zzz…」

ガチャ

明石「ただいま…って、夕張?」

技師「何だ、まだ電気点いてると思ったら」

夕張「ん…」ムクッ

明石「あ、起こしちゃった?」

夕張「うん…? って、明石におじさん? もう帰ってきたの……って、今何時!?」ガバッ

技師「もう10時過ぎだぞ」

夕張「うわっ、私ったら寝てたのね。ごめんごめん、すぐに出るから……」アセアセ

夕張「…? じゃあ何で二人して、ここに戻ってきたの? もう夜遅いんだし、直接寮に戻れば良いのに」

明石「それは、その」

技師「アレだ、お前さんに一言断っておこうと思ってな。仕事、押し付けちまったわけだし」

夕張「ああ、別に良いのに。でも二人で楽しそうなのに、私だけ仲間外れはちょっと堪えたかもね」

明石「ごめんなさい、埋め合わせはしますので」

夕張「な、そんなに畏まらなくても良いのに……何か今日の明石、変よ」

明石「そう、ですか。…」

夕張「ええ、何だか上の空って言うか…それに化粧も崩れちゃって……おまけに何か、見たこと無い指輪してるし……」

夕張「……指輪?」

明石「あ…」

技師「…」

夕張「……そっか」フゥ

明石「えっ」

夕張「いつになったら前進するか気になってたけど、とうとう行ったか。おめでと、明石。おじさん」

夕張「じゃ、邪魔者は退散しますか。……今度、色々聞かせてもらうからね。間宮さんとこで!」

今夜はここまで

性夜は明日書くかもしれないし書かないかもしれない

あとノエルじゃなくてブッシュだった(池沼)



 もどかしい。そう、何度思ったことか。
 近いはずの距離感が、どれほど果てしなく遠く感じられただろうか。
 いつしかそう思うことすら面倒になって、俺は全てを捨てて、全てに捨てられたんだ。

明石「んっ…っ、む……」

 身も蓋も無い話、後は首を吊るだけだった。
 それが、どういうわけかここにいて、このヒトがいて。

明石「はぁっ……ん、せんせっ…」

 唇が離れると、流れるように布団に倒れた。暖房の効かない部屋で、寒さから逃れるように抱き合う。

明石「いえ…もう、『あなた』なんですね」

技師「ちょっと、照れくさいな」

 俺の考えなんて、彼女には全部筒抜けだ。俺が覚悟を決めたことも、日和った訳も、ついでに胸ポケットに忍ばせていた、指輪も全部、全部。だが、嫌な気はしない。それはきっと…

技師「…明石」

明石「ええ」

技師「……す、好きだ」

明石「…ええ」

技師「こういうのは苦手だから…いつだって言ってやれないけど……」

明石「ええ、いつだって」

技師「ああ、いつだって……好きだ」

明石「…っ、もちろん、私もです!」



 ばさり。束ねていた髪が解け、布団の上に散らばった。何時間も鏡とにらめっこして、どうにか形にした化粧も、ドレスも、ついでに気合い入れて選んだ下着も、みんな剥がされた。そうして二人、生まれたままの姿。

 控えめな人だな、と思った。何というか、心ここにあらずといった感じで。でもよく働いていたし、言動の端々からぼんやりとだが、深い、重いものを感じた。大人の人って、こんな風なのかな、と思った。
 誘ったのは、私。きっかけは、ちょっとした興味。人間としての経験に乏しい私を、彼はどう扱うのだろう、と。

明石「ん、あっ……」

技師「明石、もう…」

明石「はあっ、早く…っ」

 彼は、私が思ったよりも遥かに上手に、私の『初めて』を奪っていった。痛みも、苦しみも無く、ただ夢に浸るような感覚を残して。その感覚は、今も続いている。私は、彼の虜になった。

技師「挿れるぞ…っ、く」

明石「んんっ……あぁっ」

 分かったことがある。彼は、自分のことを燃え尽きた薪のように思っていた。だから、どれだけ突いても過去の話しかしなかった。未来なんて無いと、そう信じていた。
 私は、燃えさしに何度も火を近づけた。



技師「はっ、はっ、っ、あっ」

明石「んっ、あんっ、んっ、んんっ…」

 変な奴だと思った。
 初めは、若くして俺みたいになった可哀想な仕事狂。次に、見境なしの肉食系。この評価は一瞬だけだ。すぐに俺の明石に対する見解は、枯れ木に水を遣る物好きに落ち着いた。

明石「んっ、あっ、せんせっ…あ、あなたっ…」

技師「明石っ…明石っ…」

 だが……彼女は、道理を心得ていた。自分でも驚いたことに、木はまだ生きていた。まだ根を張り、枝を伸ばし、葉をつける力を残していた。

技師「はあっ、くっ、出るっ…出すぞっ」

明石「ああっ、くださいっ…ああんっ!」



 どうだ。貴女が水底に沈めた薪を、私は拾い上げ、こうしてまた燃え上がらせてみせた。彼を捨てて幸せを得た貴女を、責めるつもりはない。ただし、かつて貴女を幸せにしようとして、できなくて、たった独りで悔やみ続けた彼の、貴女に向けるはずだった愛は……全部全部、何もかも、残らず私が貰う。誰にも渡さない。絶対に。

明石「はぁ…ん……」

技師「……ふぅ」

 だって……私だって、幸せになりたいもの。最優先破壊対象として狙われ続け、遠い異国の地で悲惨な最期を迎えた、私だって。

明石「…あなた」

 触れ合う肌が、暖かい。

技師「明石」

 体の中に残る、彼の痕跡が熱い。

明石「愛してます」

技師「俺も。…愛してる」

『薪の残滓に火を点けて』並びに今夜はここまで

タイトル詐欺も甚だしいね。次は川内メインの予定です

神通「では、行ってきますね」

提督「ああ。親父とお袋によろしく伝いといてくれ。来れなくて悪いと」

叢雲「心配しなくても、初孫に夢中でアンタのことなんて忘れちゃうわよ」

那珂「それは言えてるかも」

川内「気をつけて行ってきてね。一応、私の分もよろしくお伝えしてね」



 朝、幼い娘を連れて神通たちが出発すると、僕と川内は地下室に入った。一応中から鍵をかけると、まず床一面に防水マットを敷いた。それから、押し入れの中から折りたたみ式の簡易ベッドを引っ張り出し、部屋の真ん中に設置した。
 冷蔵庫を確認。500ml入りのスポーツドリンクが16本。栄養ドリンクが4本。缶ビールが6本。
 暖房は25℃に設定。空気清浄機の電源も入れた。

提督「……よし、じゃあ始めるか」

川内「うん。今日こそは受精しそうな気がする」



『セックスしかしない一日』または『あの日、あの時~川内篇』



川内「んっ、ちゅっ、んんっ…」

提督「…っは、む…っ」

 服を脱ぎ、ベッドの上でキスを始めておよそ30分。たまに息継ぎをする以外、ひたすら唇を合わせ、舌を絡め合う。互いに肩や首筋に触れたりするが、乳房や性器には触れない。

川内「んぁっ…むぅっ…ちゅ、ぅっ…」

 口の端から、唾液がたらたらと零れ落ちる。シーツの上にはそれとは別に、川内の座るところにも染みができていた。
 そっと、手を彼女の腰の方に伸ばす。そのまま肌に沿って、指先でそっと撫でた。

川内「ふぁっ…」

 彼女の肩がビクリと跳ねる。久しぶりのフェザータッチだが、勘は残っていたようだ。
 尻から背筋に沿って、ゆっくりと上っていく。触れ合う唇が、ぎゅっと強張る。

川内「あっ、んっ、ふうぅっ…」

提督「っ、ん……っっっ!?」

 不意にペニスを掴まれた。既に硬くなっているそれを、彼女は強く扱く。僕を悦ばすためというより、自分の絶頂を堪えるための行動のようだ。

 ようやく、キスを終了した。

川内「っぷぁ、は、早く、早くちょうだい…」

提督「挿れるぞ…」

 彼女を仰向けに寝かすと、じとじとに濡れた膣に肉棒を挿入た。

川内「あぁぁっ……」

提督「くぅっ…」

 熱々に蕩けた肉が、のっけから容赦なくペニスを絞り上げる。

川内「はぁっ、イかせてっ、あんっ、動いてっ!」

 既にお互い限界だ。僕も遠慮なく腰を振る。

川内「んあっ! あぁっ! はぁっ、んっ、あんっ!」

 一突きごとに、肉の穴はきつく締まっていく。

提督「悪いっ、もう、出そうだっ」

川内「出してっ、あんっ、らしてっ、あっ、ああぁっ」

 両腕両脚を僕の体に巻き付け、彼女は声を上げた。

提督「出るっ」

 びくびくと震える膣内に、射精した。

序の口だけど今夜はここまで

ならば決断的にDIYだ!!

提督「はぁっ…はぁっ…」

川内「はぁ…んっ、あっ…まだ出てる…っ」

 尿道を、精液が通り抜けていく感覚。それが川内の胎内に放たれ、広がっていく熱。
 実は、この日のために1週間前からセックスもオナニーも禁じて、かつエビオスと亜鉛を飲んでいた。始めて生でシた時ほどではないだろうが、中々の量が出た筈だ。

提督「ふぅ…」

 ようやく一回目の射精が終わった。萎びていくペニスを抜くこと無く、川内の上に寝そべる。

川内「ぐえ」

提督「ちょっと、休憩…」

 ごろりと寝返ると、僕の腰の上で川内が体を起こした。

川内「ねぇ、もっと」

提督「待って、体力が」

川内「えー」

 思えば、鎮守府にいた頃の精力は現実離れしていたように感じる。少し前に学生時代の友人と会う機会があり、現役時代のことを『色々』訊かれたのだが、皆して化け物を見るような目で僕を見ていた。

提督「お前は若いな…」

川内「何ジジ臭いこと言ってるの。提督もまだまだだよ」

提督「そう言ってくれると嬉しいが」

 腰を掴み、ぐいと下から突き上げる。

川内「んあっ……ほら、まだいける」

提督「そうだな…ちょっと、こっちに屈んでくれるか」

川内「ん、こう?」

 僕の上に体を倒してくる。僕は背中を曲げると、彼女の乳房に口を付けた。

川内「んっ…」

 舌で乳輪をなぞると、嬌声とともに身悶えする。

川内「んっ、あっ、膣内でおっきく」

 乳首に吸い付きながら、腰を突き上げた。

川内「んあっ…!」

提督「っ、はぁっ」

 こちらの動きに合わせて、川内も腰を上下させる。

川内「んっ、んっ、はっ」

提督「ふっ、くっ、っ」

 繰り返し突いていると、にわかに彼女の動きが止まった。同時に、肉の穴がぎゅっと肉棒を噛む。

川内「くうぅっ…!」

 一番奥に亀頭を押し付けて、二発目の精を放った。

提督「っ…っ…」

川内「んあっ、あっ、ぁ…」

 絶頂から落ち着くと、抱き合ったままほっと息を吐いた。

提督「……川内、お前男と話す時とか気をつけたほうが良い」

川内「んー、何で?」

提督「絶対お前の体から、何か出てる」

川内「何かって、何?」

提督「バケツ的な何か」

川内「何それ」

 喉の奥でくっくっと嗤う。と、抱きつく腕に力が籠った。

川内「……大丈夫。提督以外の男を見るつもり、無いよ」

ひとまずここまで

良いお年を







鳳翔「……よし、これで完成です」ポン

川内「おお、ありがとう。どれどれ…」



鏡「」



川内「凄い…! 鳳翔さん、ありがとう!」

鳳翔「いえいえ。ハレの場ですもの、提督の隣にいて恥ずかしくないよう、きちんとした格好でないと」

鳳翔「省の皆さんに失礼の無いようにするのですよ」

川内「うん、分かった。でも…ごめんね、こんな夜中に」

鳳翔「大丈夫ですよ。明日は早いですからね。体調を崩さないように気をつけてくださいね」

川内「うん。……あ、それから」

鳳翔「分かってますよ。脱いだ着物は、鞄に入れて返してくだされば大丈夫です。できるだけ畳んでくださると、手間が省けていいのですが」

川内「分かった、そうする」







叢雲「…すぅ」

提督「Zzz…」

提督「…ん」パチ

ムクリ

提督「あぁ、もうこんな時間か。そろそろ用意しないとな」

叢雲「んんっ…」ノソッ

叢雲「…? もう起きたの?」

提督「ああ、初詣がな」

叢雲「ああ、前に言ってた…」

叢雲「……具合はもう良いの?」

提督「休んだらもう大分良くなった。そっちこそ、もう少し寝てると良い。どうせ日付が変わるのはまだ少し先だ」

叢雲「そうさせてもらうけど……アンタも、折角治りかけてるならこじらせないようにしなさいよ」

提督「ああ、分かってるよ。もうおやすみ」

提督「…良いお年を」

叢雲「そっちもね」



パチ パチ パチ

提督「……勲章、増えたなぁ」

バサッ

提督「重い…まるで鎧だ。まぁ、皆の艤装に比べたら全然なんだろうが」

提督「…」

提督(大変な一年だった、と思う。色々なものを得た。僕は……それを、守り通せるんだろうか)

提督「愛するものを…」

提督「……来年も、同じように過ごせるのだろうか。ここで、皆と…」

スタ スタ スタ

提督「!」



川内「…こんばんは、提督」キモノ



提督「川内…もう、着付けも済んだのか」

川内「うん、ちょっと早いけどね」

提督「僕ももう用意が済む頃だ。それにしても…」

提督「…綺麗だ。着物、似合ってる」

川内「ふふっ、ありがと」

提督「…っ、そろそろタクシーが来る時間だな。門の前で待っていようか」



提督「Zzz…」

川内「…」

提督「…」

川内「……提督」

提督「…っ、あぁっ」ビクッ

提督「ど、どうした…?」

川内「もうすぐ、年が明けるよ」

提督「ん……もうそんな時間か」

提督「今年の年越しは、タクシーのシートか」

川内「そんな年もあるよ。私なんて、毎年海の上だったし」

川内「でも…今年は、提督の隣だよ」

提督「ああ、お前の隣だな」

川内「……明けるよ。せーの」



「3…2…1」




「「あけまして、おめでとうございます」」

取り込み中のところ申し訳ありませんが

おれは。真実を手に入れた。お前はどうだ



http://imgur.com/a/9s9av

 川内が腰を上げると、ようやくペニスが抜けた。膣から溢れた精液が、僕の腹に垂れる。

提督「ああ、喉乾いた……アクエリ取ってもらえるか」

川内「はーい…」

 ベッドの端まで這うと、手を伸ばして冷蔵庫を開ける。中からペットボトルを一本。

提督「お前は良いのか?」

川内「んー?」

 曖昧に応えながら蓋を開けると、自分で口を付けた。

提督「あっ、それ僕の」

 ところが彼女はそれを飲み込まず、口に含んだまま寄ってきた。

提督「?」

川内「ん…」

 待っていると、彼女は口を寄せてきた。

川内「ん」

提督「……ああ」

 口で受け止めると、すっかりぬるくなったスポーツドリンクが流れ込んできた。とろりとした甘い液体が、喉を流れ落ちる。

川内「んっ…おいしい?」

提督「ああ…」

川内「じゃあ、提督も」

 差し出されたボトルと受け取ると、中身を一口、含む。そのまま唇を重ねた。

川内「んっ…んくっ……っぷは」

提督「どうだった」

川内「おいしかった」

提督「そうか」

川内「でもぬるくなっちゃった」

提督「そりゃそうだ」

 ボトルに口をつけると、今度は自分で飲んだ。

川内「私にも頂戴」

提督「新しく開けてくれ。これは貰うぞ」

川内「ちぇー」

 再び冷蔵庫に向かう川内。ベッドの上を這うたび、白いシーツに零れた精液がぽたぽたと跡を残す。終わったら洗濯しないとな、などと考えながら喉を潤す。

川内「そう言えば」

 スポーツドリンク一本を一息に飲み干すと、おもむろに川内が口を開いた。

川内「無事に娘ちゃんも生まれたわけだし、神通とはまたシたの?」

提督「いや、まだだ。中々手が離せなくてな」

川内「じゃあ、まだ飲ませてもらってないんだ?」

提督「何を?」

川内「神通のおっぱい」

提督「! すっかり忘れてた」

川内「急がないと、もうすぐ乳離れしちゃうよ」

 クスクス笑う川内。と、不意に僕の上に乗り、鼻先に自分の胸を突きつけてきた。

川内「ほら、妊娠して色とか変わっちゃう前に、吸えるだけ吸っておきなよ。出ないけど」

提督「じゃあ、お言葉に甘えて」

 背中に腕を回し、乳首に口を付けた。そのまま、強く吸う。舌でくすぐると、濃い赤色の先端が硬く膨らむ。ざらりと鳥肌が立った。

川内「んっ…もう、おっぱい星人…」

 呟きながら彼女は、僕の下半身に手を伸ばす。

川内「…あれ…中々勃たない…」

提督「っは、さっき出してまだちょっとしか経ってないぞ…」

川内「現役時代から、少し衰えたかな…?」

提督「あの頃がおかしかったんだよ。バケツとか」

川内「今度、鎮守府から貰ってこようか」

提督「官給品だから無理だ。あんまり実感してないかもしれないけどな、アレ結構管理とか厳重なんだぞ」

川内「ふーん…」

 跨る腹の上に、どろりと精液の塊が落ちた。

川内「あん、勿体無い…」

提督「また注ぐさ。ちょっと拭こうか」

 ベッドの上に座らせ、脚を開かせる。細く開いた秘裂から、白い粘液がたらたらと漏れている。
 僕はティッシュを数枚取ると、そこを押さえた。

川内「あ、んっ…手つきがいやらしい…」

提督「気のせいさ」

 優しく、濡れた秘部を拭う。垂れてくる分が無くなり、ティッシュを捨てようとすると、川内が手を伸ばしてきた。

提督「これ?」

 ティッシュを差し出す。彼女はそれを受け取ると、鼻に近づけた。

川内「うーん、臭い」

提督「よしなさい」

川内「でも、何か癖になるんだよね」

 そう言って一舐め。

川内「試してみる?」

提督「いや、止めとく…」

 前に自分の精液を舐めさせられたことがあるが、すぐに吐きそうになった。

提督「…舐めたいなら、ここにまだ付いてるぞ」

 自分のイチモツを指差す。

川内「じゃ、遠慮なく」

 ぐるりと向き直り、萎びたペニスをぺろりと舐めた。
 僕の目の前には、先程拭いたばかりの彼女の秘裂があった。

今夜はここまで

服とかどうやってそれっぽくするんだろう…?

ご無沙汰してます

そして、お詫びがあります


1月から長期の実習が始まり、国家試験の勉強も併せてますますリアルが忙しくなりました

何より、艦これ自体から心が離れてしまったこともあり、これ以上投稿を続けるのが困難となりました


つきましては、中途半端なところではありますが、ここでこのスレを畳ませていただきたいと思います

続きを待っておられた皆様に於かれましては、勝手な理由でこのような決断に至ったことを深くお詫び申し上げます

川内が…浴衣、着て…???

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