【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】 (923)

 いつもより寒い朝の空気に、思わず目が覚めた。特に腹の辺りが寒い。おまけに体が重いし、腕も動かない。これは本格的に風邪を引いたか。
 それにしても、その腕がやたら熱い。暑苦しい。腕だけじゃない。重たい体の、特に『ある部分』だけが局所的に熱い。その上、何かが這いまわっているような感触がする。
 横になったまま、部屋を見回すと…

神通「んっ…」

那珂「はぁっ、あっ…」

川内「あっ、んっ、んあっ、んんっ…」

提督「」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446564687

・川内型の3人と提督が夜戦(意味深)の可能性を模索するスレです。
・叢雲も出てきます。
・他の艦娘も出てくるかもしれません。
・ノープランです。思い付いたら書きます。

・ストーリーは必須 顛末は欲しい
 と言う方は前スレ(【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440089652/))からお読みください

・まあ… 僕はヌきたいから読むけどね。と言う方は大丈夫です。あんまり繋がりはないです

 な、何だこれは。
 いつの間にか掛け布団が跳ね上げられ、寝間着が大きくはだけている。そしてまず、右腕と左腕にそれぞれ神通と那珂がしがみついて、もぞもぞと動いている。
 …いや、正確には、僕の前腕に自らの秘部を擦りつけている。奇妙な熱感は、これが原因だ。
 そして、川内は…僕の腰に跨がり、上下に激しく揺れていた。腰がうねる度、朝勃ちのペニスを咥え込んだヴァギナが、じゅぷじゅぷと淫猥な音を立てる。

提督「…」

 頭がハッキリしてきた。川内や那珂はともかく、生真面目な神通まで朝っぱらから何をしているのだと言いたいところだが、今日はここにいる全員が休日だ。たまには羽目を外すのも悪くないと思ったのだろう。
 それにしても、叢雲の姿が見えない。昨夜は彼女と床に就いたはずなのだが…

那珂「…あ、起きた」

 那珂が、僕が目覚めたのに気付いた。

川内「提督っ、おはよ…んっ」

神通「んあっ…お邪魔、してます…」

提督「…あー」

 その時、私室のドアが開き、寝巻き姿の叢雲が入ってきた。彼女は部屋で繰り広げられる痴態を顔色一つ変えずに見回すと、ふんと鼻を鳴らした。

叢雲「…盛りのついた野良犬みたいね」

提督「ど、どこに行ってたんだ」

叢雲「お手洗い。でもその前から皆来てたわ」

提督「そうか…とりあえず助けてくれ」

叢雲「そうね…」

 言いながら彼女は、おもむろに着物の帯を解いた。
 しゅるりと着物が落ち、白い裸体が薄暗がりの下に露わになる。

提督「む、叢雲サン?」

 彼女は僕の頭の方に歩み寄ると、顔を跨いだ。そのまま彼女は、僕の顔の上に腰を下ろした。

提督「むぐっっ!?」

叢雲「んっ…」

 つるりとした大陰唇が、口を圧迫した。舐めると、ほんのり塩辛い。便所に行っていたのは本当らしい。

叢雲「あんっ…助けてあげてもいいけど。っ…まずは、私を満足させることね」

ひとまずここまで。
…はい、舌の根の乾かぬうちに次スレと相成りました。
実際試験やらなにやらで前スレほどハイペースでは更新できないと思います。してはいけない(戒め)

前スレがまだ残っているので、リクエスト等ございましたらそちらにお願いします



提督「おはよう…」ゲッソリ

間宮「おはようございます。…あら? 提督、朝からお疲れですか?」

提督「! いや、ちょっとな」

川内「ノブレス・オブリージュ? 色男の宿命?」

提督「要らんことを言うな」

間宮「あはは… あ、そうでした。昨日お願いされていたもの、作っておきましたよ」

提督「おお、ありがとう」

神通「ありがたく頂きますね」

間宮「台所に置いておきますので、出かける時にお持ちくださいね」



那珂「こっちこっち-!」パタパタ

提督「ちょ、ちょっと待ってくれ…」ゼェゼェ

川内「提督、遅いよー」

叢雲「島風みたいなこと言うのね。…ほら、もう少しよ。さっさと歩きなさい」パシパシ

提督「うぃー」

神通「…! ほら、見てください」

提督「どれ…」

 僕らは、連れ立って少し遅い紅葉狩りに来ていた。濃すぎるほどの紅葉に覆われた遊歩道を歩いていると、急に目の前が開けた。
 そこに広がっていたのは、澄んだ湖だった。湖畔を囲む紅が、水面に映ってゆらゆらと揺れている。

提督「おお…」

神通「綺麗ですね…」

 うっとりと呟く神通。他の三人も、目の前の景色に魅入っている。
 船として生まれた彼女らにとって、こういった山の景色は新鮮なものであった。だからこそ、この機会に陸でしか見られないものを見せてやろうと、四人を連れてきたのだ。

叢雲「…ん、ここで良いわね」

 湖のほとりに、小さなベンチを見つけた。

提督「お前はすっかり、色気より食い気になっちまったなあ」

 苦笑しながら、その前にシートを広げた。神通は、持っていた薄紫の風呂敷包みを置くと、結び目を解いた。
 出てきたのは、四段重ねの重箱。朝に作ってもらった、間宮特製の弁当であった。

川内「さ、早く開けようよ。もうお腹ペコペコだよ」

 急かされるまま蓋を取ると、それだけで涎が出そうになった。唐揚げ、筑前煮、卵焼き、おにぎり、助六寿司…

提督「帰ったら、間宮にお礼言わないとな。じゃあ」

「「「いただきまーす!」」」



提督「ごちそうさん。…ふぅ、腹が温まったら、眠くなってきたな」

 シートにごろりと寝転がると、デザートの間宮羊羹を齧っていた叢雲にすかさず小突かれた。

叢雲「太るわよ」

提督「うぐっ…朝から散々消費したろ」

川内「言われてみれば、そうだね。帰ってからも消費しなきゃだし?」

 悪戯っぽく笑う川内。

提督「げ、まだやるのか」

川内「さあね、気分次第。さ、おいで」

 言いながら彼女は、正座した膝をぽんぽんと叩いた。

提督「ん、じゃあお言葉に甘えて」

 彼女の膝を枕に、秋晴れの空を眺めた。

那珂「あっ、ズルーい」

神通「…」

 周りの反応に構わず、後頭部に伝わる熱だけを感じながら、僕は目を閉じた。



提督「…んんっ」パチ

提督「…?」

 薄目を開けたまま、ぼんやりと思う。

提督「空が見えない…」

神通「…あ、お目覚めになりましたか」

提督「…ああ」

 目の前を覆う影の、そのまた上から声が降ってきた。なるほど、いつの間にか神通に交代していたのか。
 体を起こしながら言った。

提督「重かったろう。ところで、川内たちは?」

神通「那珂ちゃんが紅葉を背景に撮りたいとかで、一緒に」

 見ると、持ってきていたカメラが無い。川内が持って行ったのだろう。

提督「ん? 叢雲もか?」

神通「叢雲さんなら…」

 彼女の目線を追うと、いた。少し離れたところで、僕らと同じようにくつろいでいる親子連れに混じって、幼い子供の相手をしていた。
 やがて彼女はそこを離れると、こちらに戻ってきた。

「おねえちゃん、またねー!」

 手を振る子に、笑顔で手を振り返す。

提督「」ニヤニヤ

叢雲「…な、何よ」

提督「いや、いつもあのくらい優しくしてくれたら良いのになと思ってな」

叢雲「う、うっさいわね! …艦娘とバレて、あの子の親に絡まれたのよ。仕方なくよ、仕方なく」

神通「とても良い顔をしていましたよ」

叢雲「…」

 彼女はなおも、なにか言いたげにこちらを見たが、拗ねたように黙りこんでしまった。


 川内たちが戻ってきた。

神通「良い写真は撮れましたか?」

那珂「まあまあかな。やっぱり提督じゃないと」

提督「帰り道でまた撮ろう。それにしても、冷えてきた」

川内「もう夕方だね。そろそろ撤収しようか」

提督「そうだな。…と、その前に」

 先ほど、叢雲がいた家族のところへ歩み寄ると、父親と思しき男に声をかけた。

提督「すみません、ちょっと写真をお願いしたいのですが」

「あ、いいですよ」

川内「提督、カメラカメラ」

 慌てて川内が駆け寄り、カメラを手渡す。

 五人で、湖を背景に並んだ。

「じゃあ、いきますよー。はい、チーズ」

 パシャリ。

「「「ありがとうございました!」」」

提督「どうも、ありがとうございました。それに、先ほどウチの叢雲が」

「いえいえ、いい経験です。…頑張ってくださいね。おかげでこの間、久しぶりに秋刀魚が食べられましたし」



 その日の夜。僕は私室でパソコンを開き、紅葉狩りで撮った写真を眺めていた。

提督「…」カチカチ

川内「中々じゃない? よく分かんないけど」

 隣から川内が口を挟んだ。他の娘は寮に戻っている。

提督「外での撮影って、意外とやってないんだよな。いつもスタジオだったし」

川内「やっぱ、違うんだ」

提督「ああ。勉強するまで、考えもしなかったんだけどな」

 ふと、集合写真のところで手が止まった。ちょうど西日が顔に当たり、揃って眩しそうに目を細めている。

川内「あはは、変な顔」

提督「逆光よりはマシだと思ったんだがなあ」

川内「でも…別に売り物でもないのに、いちいち写りとか気にしてたら疲れるよ」

提督「…そうかもな」

 ふと、川内が僕の顔をじっと見つめた。

川内「それに、写せないよ。本当の顔は。私だけが知ってるんだもん。…誰にも、見せないよ」

提督「…そうだな」

 僕の頬にそっと触れる。肩を抱き寄せた。そのまま、どちらからともなく、口づけを交わした。

川内「ん…む、ふぁ…む、ちゅ」

 舌を絡めながら、僕の上にのしかかる。そのまま口を離し、首筋に顔を…

提督「…どうした?」

川内「臭う」

提督「」

 露骨に鼻を鳴らして、首元を嗅ぎまわる。

提督「まぁ、歩き回ったからな。まずシャワーでも浴びるか」

川内「そうだね。…じゃあ、洗いっこしようよ」

ひとまずここまで。

今の今までここからどうエロに繋げようか悩んでたなんて言えない…


それはそうと、どことは言わないけど貴重な那珂ちゃんエロスレに喜びを禁じ得ない



 浴室にて。僕らは裸で向かい合った。
 タオルにボディソープを泡立てながら、川内は言った。

川内「部屋からスポンジ持ってくれば良かったね」

提督「いつも使ってるのか?」

川内「うーん、那珂からは使えって言われる。面倒くさくていつも手ぬぐいで済ましちゃうけど」

提督「肌を大切にしろって言いたいんだろう。…よし、手で洗ってやろう」ワキワキ

川内「手つきがいやらしいよ…」

 ジロリと僕を睨む川内。といきなりぴったりと抱きついてきた。そのまま手を伸ばし、タオルで僕の背中を擦り始めた。

提督「ふおお…」

 手が上下に動く度、胸から腹にかけて柔らかい、部分的に硬い感触が撫で回す。
 僕は唾を呑むと、同じようにボディソープを手に取り、彼女の背中をさすった。そのまま二人で抱き合うように腕を伸ばし、互いの背中を洗った。

川内「ん…よっと」

 川内が僕の肩に取り掛かる頃、既に上の方を済ませた僕は、下の方に手を伸ばした。
 その手で、彼女の尻を掴んだ。

川内「んっ、ちょっと」

提督「まあまあ」

 そのまま指を伸ばし、膣口をさする。彼女が身を竦ませた。

川内「やんっ、待ってよ…こら」

 うなじを抓る。

提督「痛」

 手を離すと、彼女は恨めしげにこちらを見た。が、わざとらしく溜め息を吐くと、今度は前を洗い始めた。僕も、彼女のお腹や乳房を掌で擦った。

川内「んふっ、くすぐったい」

 くすくす笑いながら、腕を洗う。片手が塞がってしまったので、空いた手で太腿を擦った。と言っても、直立しているので脚の上の方しか洗えない。

 川内も同じことを思ったようだ。

川内「やりづらいなぁ…提督、ちょっと横になって」

提督「ん」

 言われるまま洗い場に仰向けになると、彼女は両脚で僕の腿を挟んで擦り始めた。

提督「おおう…」

 滑らかな彼女の肌が、僕の脚を撫ぜる。湯にも浸からず裸でいたせいか、すっかり冷たくなってしまった。少しでも温めるように、彼女の腕をとって両手でごしごしと擦った。

川内「んっ…あんっ…はっ、ああ…」

提督「…」

 ふと見ると、川内の顔が上気している。腿を伝う感触が、やけに湿っぽい。その上、石鹸とは別の液体が床に垂れてきた。
 僕は身を起こすと、彼女の体を抱いて倒れこんだ。

川内「あんっ…何するのさ…」

提督「もっと効率よく洗おうか」

 泡だらけの体を擦り合わせる。すべすべした肌に、ぴんと立った乳首がくすぐったい。

 気が付くと、彼女は両の腿で膨れ上がった僕のペニスを挟み込んでいた。

川内「はぁっ…んっ、あん…」

提督「くっ、あ…出そう」

川内「出ちゃう…?」

 耳元で囁くように言うと、彼女は僕に跨ったまま体を起こした。足の方まで後ずさると、両手でペニスを掴んだ。

川内「じゃあ、おちんちんもキレイにしないとね」

 腰を上げ、上を向いた亀頭を自らの入り口に誘う。じっとり濡れた膣口が肉棒の先端を咥えると、彼女はゆっくりと腰を下ろした。

川内「ふぁああっ…」

 つぷつぷと空気の抜ける音がして、柔肉がぴったりと肉棒に張り付いた。まるで最初から僕のためにしつらえてあるかのように、挿れただけで正確に僕の感じる部分を攻め立てる。

提督「イキそうだ…」

川内「いいよ、イッて」

提督「っ…」

 ペニスが跳ね、彼女の膣内にせり上がった熱を吐き出した。

川内「んぁ…」

 精液を子宮で受けながら、川内がぐったりとしなだれかかってきた。その背中に腕を回すと、彼女はふるりと身を震わせた。

川内「寒い…」

提督「冷えちまったな。早く湯船に浸かろう」

 熱い湯に、二人で浸かった。湯船に湯が満ちるまでは、熱いシャワーをだらだら浴びて泡を流していた。

川内「んんっ…生き返る…」

 僕の膝の上で、伸びをする。それから大きく欠伸をした。

提督「ここで寝たら余計冷えるぞ」

川内「だって…」

 疲れたと言わんばかりに、身を預けてくる。湯の中で触れ合うと、その背中もすっかり冷たくなっている。

提督「さっさと温まって、上がるぞ」

川内「…」

提督「川内?」

川内「Zzz…」

提督「」



那珂「写真ついでに提督に逢いに来たけど…」



川内・提督「「Zzz…」」



那珂「川内ちゃんに先越されちゃったみたい。…ま、いっか」

プチ プチ  シュル パサ

那珂「那珂ちゃんも一緒にお布団入っちゃうもんね」ゴソゴソ

那珂「じゃ、おやすみなさーい…」

プロローグ『紅葉狩り編』並びに今夜の更新はここまで

ちょっと急な用事で、数日更新できません

提督「…ボーキサイトが中々集まらないな」カチャカチャ

叢雲「どっかの誰かがつまみ食いしてるんじゃないの?」サラサラ

提督「唐揚げじゃあるまいし、そんなこと」パラ パラ

提督「…あ、分かった」

叢雲「何よ?」スクッ

提督「演習だ。相手の艦隊見てみろ」バサ

叢雲「」チラ

叢雲「…うわ、防空艦ばっかり」

提督「模擬弾だから艦載機も堕とされないと思っていたが、損傷はするんだった。油断していた」

叢雲「どうするのよ?」

提督「うーん、丁度いい機会だし、空母を引っ込めてこちらも照月と摩耶を出そう」ガチャン ピ ピ ピ

提督「…もしもし、私だ。突然で悪いが、明日からの艦隊演習の編成を…」



叢雲「…」サラサラ

叢雲「…ふぁ……遠征遠征、事務仕事…流石に眠いわね」

叢雲「管理職も、楽じゃないわ…」サラサラ

叢雲「…」コクン コクン

叢雲「…っ、いけないわ。アイツの前で居眠りなんて」




提督「…これで良し、と」ガチャン

提督「叢雲、今日の分が終わったら」



叢雲「Zzz…」

提督「あー…」



叢雲「…ん」パチ

叢雲「」ムクッ ボー…

叢雲「…ってぇ! あたしったらいつの間に」

叢雲「しかも、ご丁寧にソファの上で毛布まで…」バサ

叢雲「アイツは…」チラ



机「」モヌケノカラ



叢雲「どこ行ったのかしら…とにかく、執務に…」

叢雲「…」

叢雲「…この毛布」

叢雲「アイツが寝る時に使ってるやつ」

叢雲「…」スン…

叢雲「…アイツの匂い……」スンスン

短いですがここまで

とあるイラストにティンと来たので

 ほどんど無意識に、指先が脚の間へと伸びた。もう片方の手で、しっかりと毛布を鼻先に寄せたまま。

叢雲「んっ…」

 黒いタイツの上から、くすぐるように秘部をなぞる。胸いっぱいに息を吸うと、『アイツ』の匂いが脳髄を満たし、じわりと体に熱がこみ上げた。

叢雲「んっ、ああん…」

 指が速まる。タイツとショーツを隔てた先で、とろりと蜜が滲むのが分かった。
 ワンピースの裾を捲り、その手をタイツの中へと差し込んだ。

叢雲「っ!」

 既に下着の中はしとどに濡れている。それでもすぐに挿れることはせずに、指先でそっと陰核を摘んだ。

叢雲「にゃ、あっ…」

 毛布の匂いを嗅ぎ、もう一度指に力を込める。

叢雲「はあぁっ…」

 肩がびくんと跳ねた。さっきよりも敏感になった気がする。一心不乱に息を吸いながら、指で陰核を扱く。

 ふと、誰もいない執務机が目に入った。

叢雲「アイツの、椅子…」

 恐る恐る歩み寄ると、半分引かれたままの椅子にそっと腰を下ろした。
 すう、息を吸い込む。

叢雲「っっ~!!」

 心臓が早鐘を打つ。押さえつけるように胸を掴むと、ブラ越しに固くなった先端を弄った。同時に、再び手を秘部に伸ばした。
 温かく湿った感触。『アイツ』が川内と結ばれてからも諦めきれず、頑なに指さえ挿れてこなかった、そこに触れた。

叢雲「ふぁ、ああっ、んっ…はぁ」

 くすぐるように、入り口を擦る。じわりとタイツに染みが滲む。

叢雲「はあっ、はあっ、あっ…んっ」

 顔を上げると、さっきまで寝ていたソファの向こうに『アイツ』が立っている。

叢雲「あんっ、あっ、しれ、司令官っ、司令官っ…!」

 胸いっぱいに息を吸うと、強い匂いに頭が蕩けそうになる。椅子に残ったぬくもりが、背中を包む。
 とうとう、指をじとじとに濡れたそこに挿し込んだ。狂ったように掻き回すと、くちゅくちゅと水の音が響く。

叢雲「はんっ、ああっ、司令官、すき、すきっ…あんっ…い、イく、あん、あっ…」

 このまま、『アイツ』の匂いと温度に包まれて、アイツに見られながら…



 …見られながら?

提督「なあ、いい加減機嫌直してくれよ…」

 終業後。執務室に残ったまま、僕はそっぽを向く叢雲に懇願していた。グーで殴られた頬が未だにズキズキと痛む。
 実際僕は、黙って突っ立っていただけだった。彼女をソファに寝かせて、私室から持ってきた毛布を掛けてやった後、僕は兵装の数を確認するために一旦執務室を出た。戻ってくる頃には、まだ彼女は眠っていた。起こそうか逡巡していると、彼女はひとりでに目を覚ました。丁度良かったと声をかけようとした矢先、あのような状況になったのだった。

叢雲「…」

 秘書艦用の椅子に縮こまったまま、拗ねたように黙りこむ叢雲。僕はふと思い出して、ポケットを漁った。

提督「ほら、夕張から貰ったお菓子やるから…」

 取り出したのは、細い棒状のクラッカーにチョコレートがコーティングされた菓子。貴方も私も的なアレである。
 小分けの袋を開け、彼女に差し出す。

叢雲「…」

 彼女はそれを一瞥すると、黙って一本抜き取って口に咥えた。

提督「美味いか」

叢雲「…」

提督「へいへい…」

 仏頂面で咀嚼する彼女を尻目に、僕も一本齧った。溶けかけのチョコが歯に纏わりついた。

 気まずい雰囲気の中、菓子を咀嚼していると、おもむろに叢雲が手を差し出した。

叢雲「ん」

提督「どうした」

叢雲「ん」

 おかわり、といったところか。素直に渡そうとして、ふと悪い考えが浮かんだ。
 袋から一本だけ抜き取ると、チョコの掛かっていない手元の部分を咥え、そのまま顔を突き出した。

叢雲「…何よ」

提督「ほれ、食え」

叢雲「はぁ?」

 戸惑ったようにこちらを見る。が、すぐに僕の意図に気付いたのか、冷たい目つきに変わった。

叢雲「…馬鹿じゃないの」

 蔑むような物言いに興醒めして、咥えたまま自分で食べようとしたところで、不意に彼女が身を乗り出した。

叢雲「…あ」

 む。チョコレートに覆われた先端を、そっと口に含む。

提督「っ…」

 さく、さく、さく。両端からゆっくりと食べ進める。みるみるうちに顔が近づく。鼻息がかかる。脆い菓子の棒を通して、お互いの震えが伝わってくる。

 やがて…その距離が、無くなった。

叢雲「ん…ふ、ふぁ、む…」

 唇が触れた途端、彼女は貪欲に舌を伸ばしてきた。息継ぎさえ惜しむように口腔を舐め回し、奥歯にくっついたクラッカーの破片まで溶かして飲み込んだ。

叢雲「あ…む、ちゅ、ずっ…ぷぁ」

 唾液の糸を引きながら口を離すと、彼女はぺろりと唇を舐めた。

叢雲「…ごちそうさま」

 そのまま、向い合せに僕の膝の上に座った。

叢雲「…誰かのせいで、最後までイけなかったじゃないの」

提督「別に、あのまま続けてくれても良かったんだぞ」

叢雲「…ふん」

 鼻を鳴らすと、僕の胸に顔を埋めてきた。抱きしめると、顔の当たった部分がじわりと熱くなった。また匂いを嗅いでいるらしい。
 深呼吸を繰り返しながら、腰を振り始めた。不完全燃焼の秘部を、僕の腿に擦り付ける。

叢雲「んっ、んっ、は、ん…」

 くぐもっと喘ぎ声。彼女の股ぐらが往復するところが、湿ってきた。
 僕は彼女が動きやすいように、片手でその腰を押さえながら、空いた手で頭を撫でた。

叢雲「はっ、あっ、あんっ…にゃ、んっ」

 動きが速くなってきた。溢れだす蜜が、ぽたぽたとカーペットに垂れる。

叢雲「はあっ、あんっ、司令官、司令官っ…イく…イくっ!」

 ぎゅっと僕に抱きついて、彼女は二、三度痙攣した。

提督「…満足したか」

叢雲「差し当たっては」

 胸から顔を離さず、叢雲が応える。

提督「続きは部屋で、だな」

 その身体を抱いたまま、立ち上がる。そのまま、二人で私室へと帰ったのであった。

今夜の更新ならびに『叢雲の独り遊び編』はここまで

申し訳程度のポッキーの日要素。

匂いフェチかはともかく叢雲は間違いなくオナニー中毒(確信) 少なくともここの叢雲はそう


と、こんな風に一周目はライトにいきたいと思います。二周目以降本気出す(初雪)



 日々、私達を深海棲艦の脅威から守ってくれている艦娘たち。今回は、彼女らの所属する海軍の任務の一部に密着してみたいと思います。案内人は…

那珂「やっほー! 艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー! きゃはっ☆」

「那珂さん、今日はよろしくお願いします」

那珂「よろしくね。あと、堅苦しいのはナシ。那珂さんじゃなくて、那珂ちゃんで、ね」

「えっと、じゃあ…那珂ちゃん。今日は、どんな任務をするのかな?」

那珂「今日は、今からコンビナートに寄ってタンカーと合流してから、東南アジアの方に原油を頂きに行くよ」

「タンカーの護衛というわけだね」
 …テレビの前の皆さんに説明しますと、歴史的な事情から艦娘を数多く擁する我が国は、太平洋西部からインド洋にかけての防衛を一手に担っています。代わりに、周辺国からは全面的な補給支援を受けており、日々大量の原油、鉄鉱石、ボーキサイト等が…



提督「…」ジッ

コンコン

提督「良いぞー」

ガチャ

那珂「お邪魔しまーす…って、提督、何観てるの?」

提督「お、丁度いいところに。この間録画したやつだよ。お前が出てた」

那珂「んー?」チラ

那珂「ああ、これ。いつもより地味じゃない?」

提督「だが、僕らにとってはこういう活動のが本命だからな」

那珂「むぅ…」



 無事、タンカーに原油を満載して帰る航路。何事も無く日本にたどり着くかに思われましたが…

那珂「…! 索敵機より入電。10時の方向に敵艦隊を発見!」

 すかさず僚艦に指示を出す那珂ちゃん。現場に緊張が走ります。

那珂「水雷戦隊…斥候かな? あんまり刺激したくないなぁ…」

那珂「…よし、航路を東寄りに変更。ちょっと遠回りするよ」



那珂「…ぶっちゃけると、ホントは敵影なんて無かったんだけどね」

提督「ふーん…って、マジかよ?!」

那珂「緊張感のある絵が撮りたいって言われたの。でも、あの辺って散々開拓した道だし、今更深海棲艦なんて出てこないじゃん」

提督「それ、絶対に黙ってろよ。虚偽の報告だなんてバレたら、諸共に縛り首だ」

那珂「大丈夫大丈夫。那珂ちゃんは演技派だから」

 そう言うとおもむろに那珂は寝そべって、僕の膝の上に頭を載せてきた。

提督「…」

 黙ってその頭を撫でながら、テレビを観た。



 無事に、原油を日本に運ぶことができました。
 最後に、彼女たちを統括する提督に話を伺いました。

提督「艦娘を兵器として扱うことに、憤りを覚える方は多いと思います。言い訳するつもりはありません。海の平和を取り戻すために、致し方ないことであります。ただ…」

提督「我々とて、好きで彼女らを戦場に送り出しているわけではありません。皆が無事に帰ってくること、これが最後の出撃となることを、常に願っているのです」

提督「何で出来ていようと、どんな魂を持っていようと…彼女らは人間です。これから、那珂から遠征の報告を聞きますが、あなた方や番組をご覧の皆さんは、私より詳しく彼女らの任務の様子を知ることができたでしょう。それを通して…」



 不意に、足に何かが触れる感触がして、視線を下ろした。
 見ると、那珂が寝そべったまま僕のズボンのベルトを外していた。

提督「観終わるまで待てないか」

 すると彼女はファスナーを下ろしながら、ふふっと笑った。

那珂「…面白いよね。カメラの前でカッコイイこと言ってる人が」

 ズボンごとパンツも下ろし、ペニスを掴み出す。

那珂「大事にしてるって言ってる娘に、おちんちんしゃぶられてるんだもん」

 そう言うと那珂は、まだ柔らかいモノを口に含んだ。

那珂「む…っ」

 ちゅうちゅうと吸い込みながら、舌全体で撫でるように肉棒を舐める。ぬるりとした感触が下半身を通して、脳を刺激した。
 ペニスが硬くなったのを確認すると、一旦口を離した。手で竿をのろのろと扱きながら、今度は玉の方に舌を這わせた。

提督「っ…」

 ぶら下がった袋を持ち上げるように数回舌で突っつくと、大きく口を開けて、陰嚢ごと口内に咥え込んでしまった。
 舌と唇で、玉袋を揉む。緩く握られた棒が、ビクンと震えた。

那珂「んー…あ」

 那珂は玉を吐き出すと、再びペニスを舐め始めた。今度は舌先で、裏筋をくすぐるように、何度も何度も。下品なビデオなんかで、若い女優がこんな風にアイスキャンデーを舐めているが、那珂が『本物』を扱う様は寧ろ、妖艶な感じがした。

提督「くっ、そろそろ…」

那珂「むぁ…出ちゃいそう?」

 口をすぼめ、亀頭をきゅっと吸う。そのまま先端を舐め回しながら、両手で竿を扱く。

提督「ああっ、出る、っ」

 手の動きが速くなる。尿道を突くと、さらに強く吸った。

提督「っっ…!」

 びくん。びゅっ、びゅるっ。

那珂「っ…む、っ…」

 精液を口で受け止めながらも、吸うのを止めない。もっともっとと言わんばかりに、繰り返し頬を凹ませる。
 やがて、射精が止んだ。
 那珂はペニスを吐き出すと、おもむろに身体を起こした。それから僕の目の前で口を大きく開け、精液のべっとり乗った舌を突き出してみせた。

那珂「ほあ、へーほくのあーえん」

提督「止めなさい」

那珂「うー…」

 舌を引っ込めると、味わうようにもごもごと顎を動かし、それからごくりと喉を鳴らした。

那珂「…ん、ごちそうさまでした」

提督「美味いもんじゃないだろう」

那珂「そんなことないよ。提督の、『一番』美味しい」

提督「っ…じゃあ、お返しだな」

 そう言うと僕は、自分の精液で汚れた那珂の唇にキスした。それから彼女の体を押し倒し、その脚を開いた。

今夜はここまで。

可愛い那珂ちゃんに、こんな糞みたいなことをさせてはいけない(戒め)

 桃色のネグリジェを捲る。

提督「って、またパンツ穿いてないのか」

那珂「寝る時は下着着けない派だからね」

 そんな人もいるのか。
 開きかけの入り口に、舌を這わせる。大陰唇は、生えかけの陰毛でざらざらしていた。

那珂「んっ…」

 くすぐったそうに息を漏らしながら、彼女はおもむろに手の伸ばすと、ビデオデッキのリモコンを取り上げた。
 画面を見ながら何やら操作すると、別の映像が流れ始めた。



ザワザワ ザワザワ

カッ

ワーワー パチパチパチ

那珂「みんなー、今日は那珂ちゃんライブ2017に来てくれて、どうもありがとー!」



提督「! これ、この間の…」

那珂「ほら、お口が止まってるよ」

提督「っ…」

 割れ目に舌を挿し込んだ。膣口は微かに湿っていて、舌が触れるとピクンと動いた。

那珂「あんっ…はぁっ…」

 画面の中には、大勢の観客に向けて歌う『アイドル』の声。部屋には、同じ『アイドル』が喘ぐ声。

那珂「んん…」

 テレビの中の自分を見つめながら、彼女はだらしなく脚を広げて投げ出す。とろとろと愛液の満ちてきた膣内に、舌を突っ込んだ。

那珂「はんっ…提督…」

提督「…と、どうした?」

 顔を上げる。

那珂「テレビの中のアイドルのおまんこ舐めるのって、どんな気持ち?」

提督「どんなって言われても…僕にとっては、アイドルとか関係なく那珂は那珂だ」

那珂「…そっか」

 それから那珂は、手を伸ばして僕の頭を自分の股間に押し付けた。
 再びそこを舐めていると、不意に彼女は言った。

那珂「…ねえ、おしっこしたい」

 飲んで欲しいということか? 口を開け、彼女の秘部を覆う。
 しばらく待っていると、不意に彼女は吹き出した。

那珂「ごめんね、冗談だよ。那珂ちゃんはアイドルだから、おトイレなんてしないもんね」

 手を離すと、彼女は僕の頭を撫で、軽くキスした。

那珂「迷わず飲もうとするなんて。提督って変態さんだね」

提督「何でこうなったんだろうな」

 顔を見合わせて、笑った。

那珂「さ、エッチするよ」

 既に硬くなったペニスを手に取り、自らのヴァギナに誘う。温かな肉が亀頭を包み込むと、思わず息が漏れた。

提督「く、ふ…」

 互いに脚を絡めて腰を押し付けると、肉棒が根本まですっぽりと彼女の中に収まった。

那珂「はふぅ…」

 抱き合ったまま、ほっと息をつく。触れ合った肌が、暖かくて心地いい。

那珂「…」

提督「…」

那珂「…提督」

提督「どうした?」

那珂「私ね、エッチするのと愛するのが、どうしても結びつかないの」

提督「…」

 僕は黙って、次の言葉を待った。

那珂「ベッドの上では皆、その場のノリで『愛してる』って。でも、愛って何?」

提督「何なんだろうな」

那珂「…やっぱり、川内お姉ちゃんが羨ましいよ。提督に愛されて、それを素直に受け入れられるんだもん」

提督「お前のことだって、変わらず愛してるさ」

那珂「分かってるけど…」

 俯いたまま、口を閉ざす那珂。
 僕は彼女を両腕で抱きしめると、ゆっくりと立ち上がった。

那珂「んっ、な、何するの」

提督「今日はもう遅い。布団敷いて、寝よう」



 あれから、射精するでも絶頂するでもなく、ただ裸で繋がったまま夜を明かした。
 目を覚ますと、消し忘れのテレビからは天気予報が流れていた。画面の中の『アイドル』は、今は僕の目の前にしかいない。

提督「…」

 彼女の中で、肉棒に血が漲ってくるのを感じる。

那珂「…ふぁ、あ……」

 那珂も目を覚ました。僕と目が合うと、ぼんやりとした顔のまま、ふっと笑った。
 布団に包まれたまま、ゆったりと腰を振る。

那珂「んっ…ん…」

 薄暗がりの中、彼女の乳房の先に吸い付いた。

那珂「やあん…提督、赤ちゃんみたい」

 頭の上から、声が聞こえてくる。ぷっくりと膨れた乳首を舌で弄びながら、抽送を続けた。

那珂「あんっ、はあっ、あっ…ん」

 膣内が、ぴくぴくと震え始めた。
 僕は口を離すと、言った。

提督「気持ち良い、か」

那珂「うんっ、とっても…」

提督「愛してるから、気持ち良いんだ。分かるだろ」

那珂「うん…」

 ペニスを奥まで突き込むと、にわかに彼女の膣がきゅっと縮んだ。
 きつくなった肉壷に、さらにペニスを出し入れして、僕はその中に射精した。

那珂「んっ…はぁ…」

 胎内を満たす熱を感じながら、彼女はふるりと震えた。

那珂「ああん…気持ち良い…」

提督「ああ、気持ち良いな。…さて」

 僕は布団を跳ね上げた。

提督「そろそろ起きよう。今日も忙しいぞ」

今夜の更新ならびに『セックスとアイドル編』はここまで。

実際艦娘におしっこさせたい欲求とは常に戦っている
今までのエピでも毎回どこかしらでおしっこさせようとして踏みとどまっている

近いうちに>>1的性癖ぶっぱなエピを書きたいことだなぁ


ザザ…ザザ…

神通「…」

 どうして、こんなことになったのだろう。
 かつて通った道。図らずもやり直す機会を得て、今度は間違えないと誓ったのに。

ザザ…ザザ…

 両脚は吹き飛んだ。肩に砲弾が直撃して、右腕の感覚も無い。今はただ、左手に水を掴む感触しか残っていない。いや、これだって幻肢痛の類かもしれない。
 照明弾も落ちて、見上げる夜空には細い月だけが見える。波が目を横切り、視界を滲ませる。

ザザ…ザザ…

 僚艦たちは、無事に逃げおおせただろうか。足を失い、水面に倒れ伏しながらも、必死に腕を上げて撃ち続けた。敵も撤退しただろうか。

神通「提督…」

 無意識に、左腕を上げた。月明かりに照らされて、薬指の銀が光った。
 …良かった。幻覚じゃない。せめて最期は、この指輪と共に。

神通「ごめんなさい…」

 私は、ここでお別れのようです。
 姉さん、那珂ちゃん、叢雲さん…後は、頼みましたよ…



「…司令、発見しました!」



神通「…っ」

提督「! 気が付いたか」

 ストレッチャーの上で、神通が目を覚ました。髪は焦げ、顔は煤塗れだ。しかし、それ以上に…

神通「…てい、とく?」

提督「そうだ。僕だ」

神通「だめ、ですよ…あなたまで、こんなところに、きては…」

 右膝から下が、重油の滲んだ包帯に覆われている。左側に至っては、腰の半分から抉れて無くなっている。魚雷発射管に誘爆したのだろう。右肩には大穴が空き、腕がだらしなく垂れ下がる。辛うじて残った左手だけが、時折微かに震えていた。

提督「僕は、どこにも行かない。ここは鎮守府だ。お前は、帰ってきたんだ」

神通「かえって…ちんじゅふ、に…?」

提督「そうだ。雪風たちが、お前を見つけたんだ。お前は生きている」

 目の前で、ドックのシャッターがガラガラと音を立てて開いた。

提督「さあ、入渠の準備ができた。治してくるんだ」

神通「さくせん、は…」

提督「能代が引き継いだ。お前は何も心配するんじゃない」

神通「…は、い」

 神通を載せたストレッチャーが、ドックの奥へと消える。そのシャッターが閉じると同時に、僕はがっくりとその場に膝を突いた。

提督「あ、ああ…」

 膝が嗤っている。ドライアイスを流し込まれたかのように、全身が冷たい。立ち上がれない…

カッ カッ カッ

提督「…?」



霞「…」



提督「…霞か。捜索、ご苦労だった。私のことはいいから…」

霞「…」スッ

 霞は何も言わず、片手を上げた。
 彼女のことだ。きっと不甲斐ない僕を引っ叩きでもするのだろう…
 
 ところが彼女はそのまま、その手を僕に差し伸べた。

霞「…立ちなさい。戦いはまだ、終わってないわ」

提督「霞…」

霞「立ちなさい、このクズ!」

提督「!」

 その手を取り、ゆっくりと立ち上がった。

 彼女は僕をじっと見つめた。

霞「殺しているんだもの。殺されもするわ。でも…殺された一人にかまけて他の全てを蔑ろにするのは、正真正銘、本ッ当に救い難いクズのやることよ」

 そこまで言って、彼女はほっと息をつき、瞬きした。

霞「…それに、助けられたじゃない。ヘタれてるんじゃないわよ。身が持たないわ」

提督「…ああ、そうだな。…っそうだな!」

 握りっぱなしの手を離し、両の掌で己の頬を打った。それから、濡れた手で彼女の頭を乱暴に撫でた。

霞「っ、気安く触るなっての!」

 そこに、もう一人。

雪風「司令! 雪風、修理完了しました!」

提督「雪風か。神通を見つけてくれて、ありがとう。お前の手柄だ」

雪風「たまたま、雪風が先に見つけただけです! 皆のお手柄です」

提督「そうか。…よし、ここが正念場だ。攻撃の手を緩めてはならない」

 僕を見上げる、二人の戦士たち。

提督「後発隊の指揮だ、電信室に行くぞ。ついて来い」



提督「…よし、よくやった。追撃に気をつけて、真っ直ぐ帰投してくれ」

『了解しました』

提督「ふぅ…資源もまだまだあるな。このまま」

霞「司令官、あんたはもう休みなさい」

提督「まだいけるぞ。少なくとも、能代たちが帰るまでは」

霞「あんたのために言ってるんじゃないわよ」

 電信室の扉を指差す。すかさず雪風が駆け寄り、大きく開けた。

神通「あっ」

提督「神通! 修復は…って、もうこんな時間か」

 雪風に手を引かれて部屋に入ってきた。まだ脚の感覚が戻っていないのか、車椅子に座っている。

霞「最後まで助けてやりなさい」

雪風「雪風たちは大丈夫です!」

提督「…分かった。お前たちも、無茶するんじゃないぞ」



神通「どうも、すみません…」

提督「気にするな」

 車椅子を押しながら、廊下を歩く。

提督「疲れたろ。あれだけの大掛かりな修理だ」

神通「『前』の私なら、きっと沈んでいたでしょう。今となっては…この手と指輪を無くさずにいられたのが信じられません」

 左手を翳してみせる。

提督「…そうだな」

 食堂の前を通りかかった。明け方で、まだ誰もいない。それでも厨房を覗くと、間宮と伊良湖が忙しそうに料理の仕込みをしていた。

神通「…あ、そうだ」

提督「どうした?」

神通「秋のお祭りで頂いた間宮さんの券が、まだ部屋に…」

提督「じゃあ、取りに行こうか」

 軽巡寮に行くと、川内型の部屋の前では川内が待っていた。

神通「姉さん…」

川内「おかえり、神通」

 川内は、いつもと変わらない様子で言った。

提督「起きてたのか」

川内「そろそろ入渠が終わる頃だと思ってね」

提督「そうか…それはそうと、神通がこの間の射的で取った間宮券があると思うんだが」

川内「これでしょ」

 彼女は、当然のように懐からそれを出すと、僕に差し出した。

川内「そろそろ甘いものが恋しい頃かなと思ってね。神通のこと見てるから、提督貰ってきてよ」

提督「分かった。神通を頼む」

 戻ってくると、那珂も起きだしたようで、車椅子の神通にすがりついてわんわん泣いていた。

那珂「良かったよぉ…神通お姉ちゃあん…」

神通「大丈夫、私は大丈夫よ、那珂ちゃん…」

川内「…あ、提督おかえり。ごめんね、こんな様子だけど」

提督「無理も無いさ。ところで、アイス貰ってきたぞ」

川内「ん、ありがと。じゃあ私たちは退散しますかね、と…」

 那珂の肩を掴み、神通から引き剥がす。

川内「ほら那ー珂、行くよ。神通や提督はこれからお休みだけど、私たちは違うんだから。…あ、誰に指揮頼んでる?」

提督「指揮というか、能代たちが帰ってくるまでだが…霞と雪風に」

川内「げ、あっちこそ休ませないと…また長門さんに押し付けて良いかな」

提督「長門は次辺り出撃のはずだ。じゃあ…大淀に頼もう」

川内「ん、分かった。じゃあ、おやすみ」

那珂「また後でねー!」

提督「ああ、おやすみ」



 車椅子の前の小さなテーブルの上に、銀のスプーンと、バニラアイスの載った硝子の器を並べた。それから僕は二段ベッドの下の段に腰掛け、言った。

提督「ほら、食べるといい」

神通「いただきます…」

 彼女はスプーンを握ろうとして…ふと、手を止めた。

提督「どうした?」

 僕の問いかけに、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべた。

神通「…手が、まだ満足に動かせないようです」

提督「! そ、そうか。なら仕方ないな」

 スプーンを取り上げ、アイスを一掬い。冷凍庫から取り出した時は、新幹線の車内販売みたくカチカチだったが、今は程良く溶けている。
 とろりとした白い甘味を、彼女の口元に運ぶ。

神通「…ぁむ」

 閉じた唇の間から、空になったスプーンを引き抜く。神通の頬が緩んだ。

提督「美味いか」

神通「ええ…」

 食べるだけで、甘いもの好きの駆逐艦(と一部大型艦)ならたちまち元気いっぱいになるアイス。甘味と縁遠そうに見える神通も、人並みには好いているようだ。

 一口。また一口。掬ったところで、不意に神通が口を開いた。

神通「提督も、召し上がってください」

提督「僕はいい。これはお前のだから」

神通「いえ、元はといえば提督のお金ですから…」

 どうやら、引く気はないようだ。
 僕は諦めて、自分の口に掬ったアイスを運んだ。

提督「…美味い」

 甘くて、それでいてさっぱりして、それなのに力が漲ってくるような滋味溢れる味わいだ。流石は間宮。
 そのままなし崩し的に食べたり、やっぱり食べさせたりしていると、とうとう残り一口になってしまった。

提督「最後はお前に」

神通「いえ、提督が」

提督「いやいや、やっぱり…」

 …埒が明かない。このままでは、アイスが完全に溶けてしまう。

提督「…じゃあ、こうしようか」

 僕は、最後の一匙を口に含み

提督「…ん」

神通「ん、む…」

 唇を、重ねた。

神通「んぁ…む、ちゅ…は」

 ミルクとバニラの風味が、甘く蕩けて行ったり来たり。さらさらと唾液に溶けて、舌に染みこんで無くなってしまってもなお、口の中を味わい続けた。
 やがて、息継ぎに顔を引いたところで、彼女と目が合った。

提督「…」

神通「…」

 再び接吻。舌先と舌先で互いを感じながら、その身体を抱き上げ、そのまま今まで腰掛けていたベッドに寝かせた。

神通「…ぷは」

提督「ここで良かったか?」

神通「ええ…ここが、私の寝床です」

 川内型の部屋には、二段ベッドが二つ、向かい合うように壁際に並べてある。片方は上も下も布団が敷かれ、もう片方は上の段だけ使われている。両方埋まっている方の上の段には、壁に幾つものブロマイドが貼ってあり、布団や枕はパステルカラーのファンシーなもので統一されている。もう片方のベッドの上の段には、質素な、それでいて清潔感のある寝具一式。そして、それと不釣り合いなのが枕元に並べられた無数の目覚まし時計。
 神通のテリトリーは、おおよそ川内のものと変わらない。ただし、当然目覚まし時計は一つだけで、壁には数葉の写真が貼ってある。姉妹のもの。二水戦の集合写真。それから、僕と撮った写真。

神通「…あの」

提督「何だ?」

 服に手をかけようとした僕に、神通が声をかけた。

神通「こんな折に言うのも何ですが…攻撃で骨盤の半分が破壊されていたようで、先ほどは下半身ごと取り替えたのですが」

提督「っ…それは、辛かったな」

 抱き締めようとした僕を止めて、続ける。

神通「いえ、そういうことではなく…都合上、その部分の臓器まで取り替えることになりまして」

提督「…?」

 それは、つまり?

神通「…その、子宮やそそまで取り替えたんです。なので」

提督「…! それって」

 彼女は、目を逸らし、頬を赤らめて頷いた。

神通「私…また、生娘になりました」

今夜はここまで。

コロンバンガラ島沖海戦やるって言うからイベントに合わせて書こうと思ったのに、だいぶ先走ったため内容を妄想しながら書いております。
今回も丙提督確定かなぁ…イベ期間と期末試験が綺麗に被ってるんだよなぁ。いい加減春イベ以来の甲勲章が欲しい。せっかく育てた駆逐艦たちが存分に活躍できない…

提督「そう、か…」

神通「このことは、誰にも…特に、那珂ちゃんには秘密にしていてください」

提督「どうして…! ああ」

 生殖器を取り替えることが可能なら、那珂は…かつて、夢のために失ったものを取り戻すことができるだろう。
 しかし、現実はそう甘くない。
 そもそも、あれだけの損傷を受けて、神通が轟沈しなかったこと自体が奇跡に近い。同じことをやっても、また都合良く下半身が吹き飛んで沈まずにいられるとは限らないのだ。そして、修復ができるのは艤装を着けた、『艦』でいる間に受けた傷のみ。艤装を着けない『ヒト』の状態で受けた傷は、人間が耐えうる治療でしか治すことができない。もちろん、臓器の交換などもっての外だ。
 それに…そんな方法に頼らずとも、子を成す方法はあるはずだ。

提督「…分かった」

神通「お願いしますね」

 神通の服を脱がせ、僕も服を脱いだ。いつもより狭い寝床に身を寄せ合い、向い合って横たわる。
 柔らかな乳房に触れると、ふっと息を漏らした。もう一度キスしながら、優しく揉む。

神通「んっ…」

 胸から手を離し、額を撫でた。それからもう片方の手を下に伸ばそうとして、ふと尋ねた。

提督「感覚はまだ戻らないか?」

神通「触れられれば、分かります。まだ動かせませんが…」

提督「分かった。踏んでたりしたら、すぐに言ってくれ」

 指先で、彼女の秘所に触れた。

神通「んぁ…」

提督「…ん?」

 何か、触った感じがいつもと違う。脱がした時はあまり見ていなかったが、これは…

提督「お前、あそこの毛剃って…あ」

神通「生着から間もないので、まだ」

 恥ずかしそうに顔を背ける。

 僕は、秘裂を指でなぞった。

神通「んあっ…」

提督「しっかり濡らさないとな。また痛むだろうから」

 入り口をくすぐるように触っていると、少しずつ湿り気を帯びてきた。陰核を指の腹で押すと、彼女は身を竦ませた。

神通「あっ…」

 神通も手を伸ばして、僕のペニスに触れた。緩く握って扱くと、勃ちかけのペニスはすぐに硬くなった。

神通「提督もお疲れでしょうに、お元気ですね…」

提督「疲れもある一線を越えるとな、性欲が増してくるそうだ。死にかけた時も同じだ。死ぬ前に、子孫を残そうとして」

 そこまで言って、しまったと思った。神通なんて、先程まで本当に死にかけていたの言うのに…

神通「…私のこと、考えましたね」

提督「っ、済まん」

神通「良いんです。私も今、体が火照って仕方ないのですから…」

 ペニスから手を離して仰向けになると、両脚を掴んでぐいと広げた。大人びた体躯に似合わない、つるりとした白い秘部。

神通「さあ。提督の…私に、ください」

短いですが今夜はここまで。

処女とヤるのは疲れるよ。素人童貞の>>1が言うんだから間違いない

あ、そうだ

提督一人じゃ限度があるのでこのエピ終わったら竿役を一人増やしたいのですが構いませんね!?

もちろん嫁勢には手出ししません
あれだけ大見得切った提督が、浮気しまくるのはアレだと思ったので

 亀頭を膣口にあてがう。

提督「挿れるぞ」

神通「ええ、お願いします」

 腰を、前に突き出す。雁首の引っかかる感触。神通が顔を歪ませた。

提督「痛いか」

神通「…いけず」

提督「??」

 ぼそっと呟いた意味を理解できずに黙り込んでいると、彼女は小声で言った。

神通「…私の好きなこと、知ってる癖に」

提督「? …あ、そうか」

 僕は、彼女の両脚を掴むと

提督「いくぞ」

 一気に、腰を押し込んだ。

神通「あ゛っ、くぅっ…」

 引っ掛かりが解け、ペニスは狭い膣内に強引に突き進む。歯を食いしばる神通。固く閉じた目の端から、涙が零れた。

提督「…何か、お前からは何度も初めてを貰った気がするな」

神通「そう、ですね…」

 最初に性交した時を初めてとするなら、それは極めて不本意なものであったと言わざるをえない。
 思えば、川内の時にも僕は、大きな過ちを犯した。それがあればこそ、今の僕らがいると言えばそれまでだが…
 腰を引くと、繋がったところから愛液で薄まった血がたらたらと漏れ出た。
 狭く、熱い肉の隙間に抽送を始めた。

神通「んっ、っ、んあっ…」

 苦痛と快感のないまぜになった表情のまま、声を殺してよがる神通。二度目の処女を散らした彼女の膣内は、初めて交わった時のように、乱暴に僕を肉棒を締め付けた。

神通「っ…んあっ、んっ…っ、っ…」

提督「…?」

 嬌声が、しゃくりあげるようなものに変わっていく。
 腰を振っていると、突然彼女はぽろぽろと涙を零し始めた。

提督「ど、どうしたんだ!?」

 抽送を止め、額を撫でる。彼女は咽びながら言った。

神通「っ…ごめんなさい…でも…っ、私、っ…見たんです」

提督「何を見たんだ? 大丈夫だ、怖くないから、言ってみろ」

神通「索敵機が…見たんです。『私』を」

提督「!」

 MIの空母棲姫。渾作戦の駆逐棲姫。トラックの軽巡棲鬼。最近、高位深海棲艦の姿が、艦娘のそれに似てきている。それらはどれも、かつてその艦娘が沈んだ海域に現れた。そして、今回の作戦海域。
 作戦計画を見て、僕は愕然とした。前段作戦は神通の、そして、最終作戦は川内の沈んだ海。危惧していたことが、起きてしまったようだ。

神通「あれが…私の、辿る道だと思うと」

提督「そんなことはさせない」

 僕は、彼女を抱きしめた。

提督「あれが、お前と根を同じくする存在だとしても…あれは、かつて敗れた方の『神通』だ。お前は僕の艦娘だ。お前は、勝つんだ」

神通「私は…」

 彼女は、僕の背中に腕を回した。

神通「勝って、提督と」

提督「そうだ。一緒に、暮らそう。いつまでも」

 抱き合ったまま、抽送を再開する。耳元で聞こえていた啜り泣く声に吐息が混じり、やがて快楽を味わうようによがる声へと変わっていった。

神通「あっ、ん、んああっ…あん」

 亀頭が最奥を叩く度、蜜壺が小刻みに震える。
 熱が、こみ上げてきた。

提督「くっ、あ…」

神通「んっ、ん、あっ、んあっ、あ…」

 腰が速まる。息が浅く、熱くなっていく。

提督「っ…出すぞ」

神通「んあっ…はあっ、イくっ」

 唇を重ねる。と同時に、膣がきゅっと締まった。
 全身で熱を感じながら、僕は射精した。

今夜はここまで。

戦艦マスで風雲出たり、開幕爆撃でゲージ叩き割ったりしましたが>>1は元気です
いよいよ次は神通棲姫か…

竿役追加は厳しいかなあ。エピ一つもう考えてあるので、とりあえず書いてみて反応を伺おうと思います

 …やあ、私は憲兵だ。これまで台詞の中で触れられることはあっても、こうして直接登場するのは初めてだな。
 突然だが、我々憲兵隊について、諸君はどのようなイメージをお持ちだろうか。と言っても、答えは一つだろう。

『艦娘に手を出す不逞の提督をしょっ引く役』

 否定はしない。ただし…鎮守府に所属する男は、何も提督だけじゃない。我々憲兵隊はもちろんのこと、厨房や工廠に人手がいるし、各駆逐隊にも世話役の将校がひとりずつ付いている。この鎮守府の提督も、元はといえば吹雪や叢雲たち第十一駆逐隊の世話役からスタートした。最も、世話役には女性もいるが…

 とまあ、これだけ男がいれば、可憐な艦娘に手を出す不逞の輩もいたりする。通報を受けて、我々が連行することもある。
 しかし、それは極めて稀だ。
 と言うのもまず第一に、基本的に艦娘との恋愛は禁じられていない。信じられないかもしれないが、人間なら一発でブタ箱行きになるような幼い見た目の駆逐艦娘でさえ、合意の上であれば交際しても構わないのだ。
 考えても見て欲しい。彼女らが『最初に』生まれたのは、今から80年近く前の話だ。そういう意味では、皆圧倒的に年上だ。逆に、艦娘として生まれたのはここ2、3年の話。そっちを取れば全員違法だ。では仮に進水から沈没、あるいは解体までの年数をその艦娘の年齢とするならば?
 そうすると睦月型は合法。しかし雲龍型は違法という、奇妙な現象が起きてしまう。ならばいっそ、皆合法にしてしまえというのが上の出した結論であった。
 もちろん、互いに合意がなければ我々の出番だ。しかし…実際は、我々が出張ることもない場合のほうが多い。

 これは、前の提督の頃の話だ。
 第七駆逐隊の世話役が、不埒にも潮に乱暴を働こうとした。常々艦娘を手籠めにしたいという旨の発言を繰り返していたという情報を得ていたので、朧から報告を受けた憲兵隊は、とうとうやっちまったかと現場に駆けつけた。
 ところが…我々が到着する頃には既に、彼は曙と漣によって取り押さえられていた。彼はその時点で、全治3ヶ月の怪我を負っていた。
 そう。第二に、艦娘は『強い』のだ。実際、今の提督も笑いながら『手を出そうとして返り討ちに遭うくらいの力関係が丁度良い』と言っている。

 そんなわけで、我々憲兵の日々の業務といえば、こうして鎮守府の門に立ち、不審な人物が入ってこないか見張ったり、関係者の出入りを確認したりするのが主なのだ…

 が…



巻雲「…」ジッ



憲兵「…」ダラダラ



憲兵「…それで、何があったんですか?」

 詰所にて。休憩用の木の椅子にちょこんと腰掛けた巻雲の前に、ホットミルクのカップを置く。
 彼女はそれを、不自然に長い袖の中の手で包み込むように持つと、ぽつりと言った。

巻雲「あのぉ…秋雲のことなんですけど」

憲兵「秋雲さんがどうしたんです?」

巻雲「最近、様子が変で…」

憲兵「…ふむ」

 私は身を乗り出した。

憲兵「変、とは」

巻雲「夜中に、寮を抜けてどこかに行っちゃうんです…巻雲が見ただけで二回も…」

憲兵「それは…心配ですね」

巻雲「この前なんて、一人で特訓って言って出て行ったと思ったら、ボロボロになって帰ってきたんです。問いただしても、へらへらして教えてくれないし…」

 なにやら、きな臭くなってきた。

 静かに聞いていると、おもむろに彼女はどこからともなく二冊の本を出した。本と言っても、何かのパンフレットのような、ページ数の少ないものだ。

巻雲「これ、秋雲が描いたやつです。こっちが去年の」

憲兵「漫画? どれどれ…へぇ、結構上手に描けて…ええっ!?」

 目に飛び込んできたのは、一面の肌色。いや、白黒だから正確には白だが…

憲兵「ポルノかよ…こんなん描いてるのか…」

巻雲「で、こっちが今年、正確にはこの間出来上がったばっかりの」

 差し出された本を開き、顔を顰める。やはりポルノだ。

憲兵「…そ、それで、結局何を」

巻雲「描写が」

 彼女は、テーブル越しにずいと寄ってきた。ずり落ちた丸メガネの向こうから、大きな目がこっちを見つめている。

巻雲「上手くなってません?」

憲兵「…???」

 改めて、二冊の中身を見比べる。言われてみると、確かに質感というか、全体的にリアルになっている気がする。まるで、実物を見ながら描いたように…

憲兵「!!」

巻雲「気付きました?」

憲兵「しかし…もしも危惧していることが本当なら、大事ですね」

巻雲「そうです! ですから…秋雲を、助けてください!」



 …結論から言って、この件は私たちの杞憂だった。
 終業後、巻雲に連れられて詰所にやって来た秋雲は、私の問いにあっさりと返した。

秋雲「ああ、アレ? 提督に見せてもらった」

巻雲「し、司令官様にぃ!?」

 素っ頓狂な声を上げる巻雲。とは言え、驚いたのは私も同じだ。

憲兵「見せてもらったって…その、提督殿と関係を…?」

秋雲「いや、その…」

 彼女は逡巡の後、溜め息を吐いた。

秋雲「…憲兵に訊かれちゃ、答えなきゃダメか。川内サンだよ。提督と川内サンの、夫婦の営みさ」

憲兵「ああ、なるほど…」

 いや、なるほどじゃない。

巻雲「でも、じゃあ、何で何回も見せてもらってるの? 一回でいいでしょ!」

秋雲「ちっちっち、これだからお子ちゃまは」

巻雲「むぅーっ…」

秋雲「良いかい、今や提督には、四人もの嫁がいるんだよ? 一人ひとり、性的嗜好も違う。それを全部回収してこそ、最高のウ=ス異本が描けるってものさ!」

 私は、頭がくらくらしてきた。

憲兵「…これだけは聞かせてください。同意の上なんですね?」

秋雲「もちろんさ。最も、神通サンから許可取り付けるのは流石に骨が折れたけど」

巻雲「…! ひょっとして、この間ボロボロで帰ってきたのは」

秋雲「アレね。どうしても良いって言わないから土下座して頼んだら、仕方ないから代わりに『個人的な訓練』に付き合ってくれって言われてさ」

 神通の訓練が過酷なものであることは、周知の事実だ。しかも、秋雲が受けたのはマンツーマン。更に彼女の頼みを勘案するに、訓練というよりも、もはや腹いせに近いものだろう。

秋雲「死ぬかと思ったよね。まあでも気合で耐えて、どうにか今夜見せてもらえることになったよ」

巻雲「今夜ぁ?!」

秋雲「今まで巻雲にバレないようにコソコソしてたけど、何やかんやその心配も無くなったよ」

巻雲「でも、夕雲姉さんが…って、まさかもう」

秋雲「言ってないよ。でもさ」

 彼女は肩をすくめた。

秋雲「夕雲に隠し事、できると思う?」



 去り際、秋雲は何やら巻雲に耳打ちした。巻雲は、最初は訳が分からない様子であったが、数秒の後耳まで真っ赤にして、秋雲を追い払ってしまった。

憲兵「…では、危惧していたことは無かったということで」

 ところが巻雲は、椅子に座って俯いたまま動かない。

憲兵「巻雲さん?」

巻雲「…秋雲、今夜は司令官様のところにお泊りです」

憲兵「見るだけなら、泊まることは無いのでは…」

 すると彼女は、キッと顔を上げた。その目には涙が浮かんでいた。

巻雲「言ってたんです! 上手くすれば『おこぼれ』が貰えるって!」

憲兵「『おこぼれ』? …あ」

巻雲「秋雲も…どさくさに紛れて、司令官様と、…その、シてるんですよ!」

 そこまで言うと、彼女はとうとう泣き出してしまった。

憲兵「ああああ…えっと、その、ショックなのは分かりますから、その、落ち着いて」

巻雲「うわぁぁぁん…秋雲のバカぁぁぁ…」

憲兵「ど、どうしよう…」

 そうだ、夕雲だ。保護者を呼んで、さっさと引き取ってもらおう。
 内線を取り、駆逐艦寮に繋ぐ。

憲兵「もしもし? 夕雲型の部屋で合ってますか? 大至急、憲兵詰所に人を」

 その時、突然後ろから受話器を奪われた。

憲兵「!? ちょっと巻雲さん、何を」

巻雲「…もしもし。その声は長波ね? 大丈夫、一人で帰るから。…巻雲はお姉ちゃんだよ? そう。あと…今夜は、遅くなるから先に寝ててね」

 そこまで言って受話器を返した。呆然とそれを元に戻しながら、私は訊いた。

憲兵「あの、帰りが遅くなるって」

巻雲「今夜は、ここに泊めてください」

憲兵「はあっ!?」

巻雲「今夜は…帰りたくない、です」

今夜はここまで。

___さあ、憲兵をダメにするぞ。



 仮眠室にて。硬いベッドを何とかしようと、隣のベッドからも布団を拝借して敷いたりしていると、シャワーを浴びていた巻雲が戻ってきた。

巻雲「シャワー、上がりました…」

憲兵「はいはい、今寝るとこ用意して…っっ!?」

 外泊は本人にとっても予定に無かったようで、彼女は寝間着も着替えも用意していなかった。仕方ないので私の予備のシャツを渡した。湯上がりの彼女は、それを着ていた。それ『だけ』を。

憲兵「し、下着くらいは着ないと! その…冷えますよ」

巻雲「大丈夫です…」

 いつものお団子を解いた、湯気を纏った桃色の濡れ髪が、妙に色っぽい。汗ばんだ小さな体に、身に付けるは薄いカッターシャツだけ…
 …落ち着け。相手は子どもだ。幼い駆逐艦の中でも、特に幼い部類だ。

憲兵「っ、もう、寝ますか」

巻雲「はい」

 ちょこちょこと歩み寄り、ベッドの上に這い上がる。濡らさないようタオルを敷いた枕に頭を載せた巻雲に、毛布を掛けてやる。

憲兵「…では、私は宿舎の方に」

 背を向けた私に、彼女は言った。

巻雲「憲兵さん…巻雲、寂しいです」

憲兵「! …」

 立ち止まり、振り返る。

憲兵「それは、仕方ないですよ」

巻雲「お願いです…今夜は、一緒に寝てください」

憲兵「そ、そんなことは」

巻雲「お願いですっ! 寂しくて、悲しくて…巻雲…」

 再び、瞳に涙を浮かべる巻雲。
 とうとう折れた私は

憲兵「…分かりました…」

 首を縦に振ってしまったのであった。



憲兵「狭いでしょう…?」

 居間でくつろいでいた今夜の当直を宿舎に帰すと(去り際、彼はニヤニヤしながら私の肩を叩いた)、私もシャワーを浴びてベッドに入った。
 電気を消した仮眠室。ベッドから落ちそうなくらい端で小さくなっていると、彼女が小声で話しかけてきた。

巻雲「…憲兵さん」

憲兵「何ですか?」

巻雲「こっち、向いてください」

憲兵「…」

 のそのそと、その場で寝返りをうつ。

巻雲「…目、閉じないでください」

憲兵「」

 観念して、固く閉じていた目を開けた。

憲兵「っ…!」

 目を開くと、今まで瞑っていたことが仇になった。すっかり目が暗闇に慣れてしまったのだ。
 いつの間にか、巻雲の方からこちらに寄ってきていた。潤んだ瞳が、こちらをじっと見つめている。一つの布団を通して、彼女の高めの体温を感じる。
 …眼鏡無しの顔。可愛いな。子どもなのに、どうしてこんなに良い匂いがするのだろう。

巻雲「…ぎゅって、してください」

 ええい、ままよ。きっとこの娘は、親の愛的なものに飢えているのだ。それならば、大人である私が応えなくてどうする?
 肚を括り、布団の中で腕を伸ばした。彼女がさらに近づくと、その手で抱きしめた。

憲兵(親の心親の心親の心私は大人相手は子ども相手は子ども相手は…)

巻雲「んぅ…」

憲兵(…あ、無理だコレ)

 ぽかぽかと暖かい、小さな身体。色気のない石鹸とシャンプーで洗ったはずなのに、甘い匂いを放つ髪。微かに動いては、私の肌に触れる指。
 …白状する。勃った。
 いやしかし、それでもバレなければ何とかなる。さっさと寝よう。朝まで持ちこたえれば、私の勝ちだ。だが…何に対して勝つのだ?

巻雲「…憲兵さん」

憲兵「っ、な、何でしょうか」

 彼女は、深呼吸した。



巻雲「…お兄ちゃんって、呼んでもいい?」

憲兵「へぁっ!!?」

 思わず、変な声が出た。巻雲はびくりと震えた。

巻雲「だ、駄目…ですか?」

憲兵「あっ、いやっ…別にそれは構わないですよ、はい」

巻雲「良かった…じゃあ、お兄ちゃんも、『巻雲』って呼んで」

憲兵「さ、流石にそれは…」

 艦娘の階級については、基本的に実際の艦における艦長に相当する。駆逐艦なら、中佐だ。対して憲兵の中でも下っ端の私の階級は伍長。冷静に考えれば、こうして同衾していること自体軍法会議モノだ。その上呼び捨てなど…

巻雲「司令官様にだって、敬語使わない娘はいるもん。お兄ちゃんなら大丈夫だよ」

憲兵「…」

 落ち着け。愛情を求める関係が、親子から兄妹に変わっただけだ。

憲兵「…巻雲」

巻雲「お兄ちゃん…」

 呟くように応えると、彼女は何も言わなくなった。
 もう、満足したかな。寝静まるまで待って、私は隣のベッドに…

巻雲「……お兄ちゃん」

憲兵「ひゃいっ!?」

巻雲「このごろね、巻雲の妹たちがたくさんここに着任してるの」

 夕雲型は、数が多い。彼女の言うとおり、近頃はかなりの勢いでその夕雲型が着任している。ネームシップが既にいる以上、それらは皆、巻雲の妹でもあった。

巻雲「…夕雲姉さんは、新しく来た娘たちばっかり」

憲兵「ああ…」

 先程から寂しいと言っていたのは、こういうことだったのか。

巻雲「巻雲もお姉ちゃんだから、しっかりしなきゃなのに…皆、子供扱いしてくるし」

憲兵「…」

 それは、致し方ない気がする。

巻雲「秋雲はあんなことしてるし…長波は田中少将とドラム缶の話ばっかりだし…」

 顔を埋めた胸元が、じわりと濡れてきた。
 私は、その背中を優しくさすった。優しくできた、はずだ。

巻雲「ッ…スンッ…グスッ…」

 腕の中で泣く巻雲。私はぼんやりと考える。

憲兵(何だか、しんみりしちゃったな…なまじ生まれるのが早かった分、満足に甘えられる家族なんかもいないんだろうな)

巻雲「…あ」

 不意に、巻雲が声を上げた。

巻雲「…足に、当たった」

憲兵「…?」

 視線を下にむけて。

憲兵「…うぐ」

 短パンの上からでもはっきりと分かる、不自然な隆起。
 …待ってくれ。今までそんな空気じゃなかっただろ。そもそも何でこの状況で勃起しているのだ最低か私は。

憲兵「その、これはだな、生理的な現象で別にやましい気持ちが」

巻雲「…えっちな気持ち、なっちゃった」

憲兵「…」

 巻雲は、くすりと笑った。

巻雲「…良いよ」

憲兵「な、何が」

巻雲「お兄ちゃんなら…巻雲と、えっちなこと」

憲兵「」

 …鎮守府勤務になった時…期待していなかったといえば、嘘になる。何しろ、これだけの数の艦娘が勤めているのだ。その殆どは提督に心を寄せていると聞くが、一人くらいおこぼれに与れても良いのではないか、と。しかし、思った以上に艦娘と接する機会は少なく、今に至るまでそのような思いを抱いていたこと自体を忘れていた。だから、こんな機会に巡り会えたことは、ある意味では幸運なことなのかもしれない。だが…

憲兵「…寂しさを紛らわすだけなら…そんなこと、しなくてもいい」

巻雲「今頃、秋雲は司令官様とえっちしてる。巻雲も…」

憲兵「巻雲。そういうのは、好きな人ができた時にするんだ。私みたいな、殆ど初対面の相手としていいことじゃない」

巻雲「…」

 彼女は、黙って私の顔を見つめた。

憲兵「良いかい?」

巻雲「…だって」

 拗ねたように言うと、巻雲は身を乗り出して

 私の唇に、キスした。

憲兵「!?」

 短い接吻。口を離した巻雲は、照れくさそうに笑い、言った。

巻雲「えへへ…チューしちゃった」

憲兵「な、何で…」

巻雲「だって…お兄ちゃんが大好きだもん。好きならチューするもん。そしたら…巻雲とお兄ちゃんは、恋人同士だよね」

憲兵「あ…」

 暴れださんとする本能に必死に箍を嵌めて頭に浮かべたのは、はるか昔に支給され、使う機会もなく上着の懐に眠っていた、一枚の小さな包み。『突撃一番』。

憲兵「…本当に、良いんだね。後悔、しないんだね?」

 巻雲は、コクリと頷いた。

憲兵「…分かった」

 私は…理性を、手放した。

今夜はここまで。

E5は諦めたよ…

 今度はこちらからキスした。

巻雲「んむっ…」

 柔らかな唇を舌でなぞると、彼女は口を開いた。小さな舌を伸ばして、絡めようと動かす。不慣れな仕草にどことなく安堵を覚えながら、彼女のシャツのボタンに手を伸ばした。

巻雲「ひゃっ…」

 一つ、また一つとボタンを外していく度、巻雲は小さく身を震わせた。
 シャツをはだけ、胸に手を触れた。

憲兵(む、胸もくびれも無い…!)

 普通の人間が相手なら、これは犯罪だ。しかし、目の前にいるのは艦娘。世間一般の法律には縛られない、特別な存在だ。

巻雲「つ、冷たいよぉ」

憲兵「っ、ごめん」

 慌てて手を離す。今度は巻雲の方から、私の服を脱がせにかかった。相変わらず、手は袖の中だ。

巻雲「お兄ちゃん、体おっきいね」

 シャツを脱がし、下着ごと短パンも下ろす。硬くなったイチモツが、彼女の腕に当たった。

巻雲「ひっ…」

 怯えたような声。それでもすぐに持ち直し、片手で恐る恐る竿に触れた。

憲兵「くっ…」

巻雲「こう、やって…」

 袖越しに竿を掴み、上下に動かす。

巻雲「こうすれば、良いの?」

憲兵「っ、そうだよ。でも…どこでこんなこと」

巻雲「秋雲のお絵かき手伝わされてるもん」

 あいつめ、こんな無垢な娘に何てことをさせるのだ。いいぞもっとや、もとい、けしからん。
 とは言え…こんな布団の中でイッては、後始末が大変だ。

憲兵「ん、よし。ありがとう」

巻雲「もう、良いの…?」

憲兵「うん、大丈夫。とっても上手だったよ。だから今度は」

 巻雲に背中を向けさせる。それから彼女のシャツの裾を掴み、引っ張って脱がせた。
 裸の背中を、後ろから抱きしめた。

巻雲「ふぁあ…」

 ふるりと震え、息を吐く。
 その、膨らみの欠片もない胸を、片手の掌でさすった。

巻雲「んひゃあっ、くすぐったいよぉ…」

 手の中である一点が、微かに硬さを帯びてきた。指先で摘むと、巻雲は切なげな声を漏らした。
 意を決して、もう片方の手を脚の間に伸ばした。

憲兵(ッッ…!!)

 伸ばした指は、2つの小さな丘の間に、程良い抵抗と共に沈んでいった。

巻雲「んぅぅ…っ」

 まだ『性』器ですらない、産毛一つない、小さくて柔らかい割れ目。
 中指を、擦るように動かした。

巻雲「んぁ…くふっ」

 見た目に合わぬ甘い声で、巻雲は熱い息を吐き出した。
 その指を、探り当てた穴にそっと差し込んだ。

巻雲「ひっ!?」

憲兵「痛い?」

巻雲「ちょっとだけ…」

憲兵「うーん…じゃあ、こうしよう」

 私は布団をめくった。

巻雲「ああっ、待ってぇ」

 反射的に、彼女は体を抱いて縮こまった。
 私は体を起こすと、その肩に手を置いた。

憲兵「…見せて」

 彼女はしばし逡巡した後、こくりと小さく頷いた。
 腕を広げ、脚を伸ばす。シミひとつ無い(ついでに起伏もない)、白い小さな身体に、色だけを載せたような二つの蕾。

巻雲「は、恥ずかしいよぉ…」

憲兵「大丈夫、きれいだから」

 囁くように言ってから、その膝に手をかけ、脚を開いた。

巻雲「ひっ…」

憲兵「っ、これは…」

巻雲「…巻雲のおまた、おかしいかな…?」

憲兵「お、おかしくないよ。だから安心して」

 …そう。おかしくはない。彼女の見た目の年齢に対しては。だが…

憲兵(こんなの、絶対チンコ挿れていいもんじゃないだろ…)

 脚を広げても、陰核を包む包皮が僅かに覗くのみの、綺麗な一本すじ。銭湯の男湯にいても怪しまれないレベルの幼さだ。
 だがしかし、それでも、やるしかない。
 私は脚の間に顔を埋めると、彼女の秘部をぺろりと舐めた。

巻雲「ひゃああっ!? 駄目ぇ、汚いよぉ!」

 頭をぱしぱし叩いてくるが、止めない。ほんのり汗の滲んだ大陰唇を、舌先で味わうように舐めまわす。不快感は無い。寧ろ、いつまでも味わっていたいくらいだ。
 そっと秘裂を指で広げる。

憲兵「…」

巻雲「あ、あんまりジロジロ見ないで…」

 たまに隊長に連れて行かれる風俗で見るのとは、まるで違う。アレはアレで良いものだが、目の前の『コレ』は…
 添え物か何かのような小陰唇を指で弾く。それから、包皮越しに陰核を舌先で突いた。

巻雲「んみゅうぅ…」

 頭の上から降ってくる声は、どちらかと言うと不安を押し殺すようなものだ。威勢良く私を誘った割には、性的な感覚には不慣れらしい。最も、そうでなければこの鎮守府の風紀が著しく乱れていることになるのだが…
 小さな膣口を、念入りに舐める。こんなに幼い身体でも、本能とでも言うべきものは備わっているようで、徐々にではあるが唾液とは別の液体が秘部を満たし始めた。

憲兵「…は、ふぅ」

巻雲「ん…」

 口を離した。巻雲は、ぐったりと布団に体を沈め、両腕で顔を覆っている。

憲兵「そろそろ、シてもいい?」

巻雲「うん…」

 私は一旦ベッドから降りると、壁にかけてある上着の懐を漁った。

憲兵「…あった」

 取り出したのは、一枚の小さな包み。力強い書体で『突撃一番』とプリントされている。

憲兵「流石にゴムは着けないと…」

 封を破り、中身を取り出し…

憲兵「…?」

 中身が、袋の内側にべったりと貼り付いている。しかも、表面がやたら乾いている。表面を摘んで引っ張ると、ぱらぱらと粉状のものが落ちた。

憲兵「…」

 血の気が引いた。両手で無理矢理剥がすと、円盤状に固まって劣化したゴムの残骸が、ぽろりと床に落ちた。
 …そう言えばこれ、支給されたの何年前だっけ……?

巻雲「…どうしたの?」

憲兵「ごめん、巻雲。…今夜は、駄目だ」

巻雲「えっ、何で?! ここまでしたのに」

憲兵「ゴムが無いんだよ…」

 全くもって情けない話だ。これだから、持ち物はきちんと点検を…

巻雲「…大丈夫だよ」

憲兵「いいや大丈夫じゃない。安全日ったって、信用できないんだから」

巻雲「そうじゃなくって!」

 彼女は声を張り上げた。

巻雲「…その、まだ来てないから」

憲兵「まだって…まさか」

 顔を赤くして、小さく頷く。

巻雲「生理、まだだから…赤ちゃん、できないから…だから」

 私は、破った包みをゴミ箱に放って、ベッドに戻った。

巻雲「…ちょうだい、お兄ちゃん」

 濡れた入り口に、パンパンに腫れ上がった亀頭をあてがう。

憲兵「挿れるよ…」

 腰を、ゆっくり前に突き出す。

巻雲「い゛い゛い゛っっ…!」

 みちみちと音を立て、亀頭が膣内に収まった。既に白い膣口には血が滲んでいる。巻雲は身を捩って痛みに耐えていた。
 こういうのはあまりゆっくりやると、却って痛みが長引く。私は心を鬼にして、一気に肉棒を突き込んだ。

 ぶちっ

巻雲「あ゛ーっ!? あ゛ーっ!?」

 絶叫する巻雲。私は彼女を抱きしめた。

憲兵「ごめん…ごめんよ、痛かったね…」

 泣き叫ぶ巻雲を、必死になだめる。長引いてもゆっくり挿れるべきだったか? それとも、こんな小さな娘とのセックス自体、土台無理なものだったか?
 しかし…やはり艦娘は強いのか、巻雲もやがて泣き止んだ。

憲兵「…もう、大丈夫?」

巻雲「バカ!」

 突然、彼女は耳元で叫んだ。

巻雲「バカバカバカ! お兄ちゃんのバカ!!」

 そこまで言って、彼女は両腕を私の背中に回した。

巻雲「…痛かったんだから」

憲兵「ごめん…」

 落ち着いてくると、彼女と繋がっている感覚が鮮明になってきた。狭すぎる膣内に私のイチモツは半分ほどしか収まらなかった。それでも、熱々に火照った柔肉に包まれる快感は、十分すぎるほどに感じられた。

憲兵「動いて良いかな…?」

 腰を引いてみる。

巻雲「痛いッ!」

憲兵「っ、ごめん!」

 どうやら、まだまだ動けそうにないようだ。

憲兵「無理しないようにしよう。今夜はもう、このまま寝ちゃおうか」



巻雲「お兄ちゃん」

憲兵「Zzz…」

巻雲「…お兄ちゃん」

憲兵「ん…っ、なっ、えっ!?」

 目の前の少女の顔に、一瞬狼狽した。が、すぐに昨夜の出来事を思い出す。

憲兵「ど、どうしたの」

巻雲「…っこ」

憲兵「何だって?」

巻雲「おしっこ…」

憲兵「おしっこ? 行ってくれば」

巻雲「お兄ちゃんのが抜けないよぉ…」

 あ、そうだった。痛がる彼女に配慮して、昨夜は挿入したところで眠ったのだった。流石に私が上のままでは彼女が苦しいので、上下を逆にして、今は彼女が上にいる。

巻雲「ねえ早くぅ…って、またおっきくなって…」

憲兵「ちょっ、待っ」

 愚息が完全に臨戦態勢となる前に抜かねば。寝ぼけたままの巻雲の腰を掴もうとして

巻雲「…あ、出る…」

憲兵「え?」

 次の瞬間

巻雲「ああっ…」

 ふるり。…しょわ~…

巻雲「はあぁぁ…」

 繋がったところに、人肌の液体が降り注いだ。布団の中に熱い染みと水溜まりを広げながら、巻雲は諦めたように息を漏らした。

巻雲「ああ…おしっこ、止まらない…」

 下半身に、温かな巻雲の尿を浴びながら、私は

憲兵「…」

 腰を、突き出した。

巻雲「はにゃっ!?」

 放尿が一瞬、止まる。漏れ出た声は、痛みよりも驚きのほうが強い。

 私は、続けて腰を振った。

巻雲「ひっ、あっ、らめぇっ、らめらよぉっ!」

 腰を引く度、肉棒にぴゅっぴゅっと液体が掛かる。完全に目が覚めたのか、巻雲は顔を真赤にして、私の胸をどんどん叩いた。

巻雲「やあっ、今はやめっ、おしっこ、おしっこがっ、漏れっ」

憲兵「くっ、巻雲っ…イくよ」

巻雲「ふぇっ!? ああっ、んぅっ…」

憲兵「…出るっ」

 精一杯肉棒を膣内にねじ込み、私は射精した。

巻雲「ひゃああっ!? 何これっ!? 何これっ…あああっ!」

 精液を吐き出すペニスを咥え込んだまま…巻雲も、絶頂した。

巻雲「あ…だめ…」

 にわかに腰のあたりが温かくなった。出しきれなかった尿が、再び漏れ出てきた。
 やがて、互いの身体と布団を水浸しにして、ようやく止まった。

巻雲「巻雲、お漏らししちゃった…夕雲姉さんに叱られちゃう…」

憲兵「私も、おあいこだから…」

 巻雲の頭を撫でた。それから、シャワーを浴びるため、抱き合ったままびちゃびちゃに濡れた布団から這い出た。

憲兵「布団は…後で干しとかないと」

 時刻は午前4時。今日もまた、守衛の仕事が始まる。

今夜の更新並びに『憲兵、目覚める編』はここまで。

E2で高波拾ったけど、この娘なんでこんなに犯罪臭きついの…?

涼風「がってんだー!」

川内・江風「「がってんだー!!」」

涼風「てやんでーい!」

川内・江風「「てやんでーい!!」」

涼風「ちきしょーばーろー! …ほら、海風姉も声出しなよ!」

海風「だって、騒いだら敵に見つかっちゃうよぉ!」

川内「大丈夫大丈夫、これは哨戒なんだから。潜んでる敵はビビらせてなんぼだよ」

海風「川内さんまで…」

江風「にしても、やっぱ夜は良いねェ。水雷戦隊の本懐は夜戦だよな」

川内「この間の輸送作戦終わってから、だいぶご無沙汰してたからね」

海風「『昔』沈んだ海なのに…涼しい顔でしたよね、川内さん」

川内「まあね。今度は、沈まないって分かってたから。…だって、私には提督がいるもん」

涼風「全く、お熱いねえ」ヒューヒュー

江風「…むぅ」

川内「どしたの、江風…ッ!」ピキーン

川内「水上電探に感あり…総員、戦闘態勢!」

「「「!!」」」ザッ

江風「やっぱ電探ってすげえなァ…昔とは大違いだぜ」

川内「静かに。…軽空母中心の機動部隊? 本土奇襲狙いかな。全く、油断も隙もない…」

川内「海風、照明弾の準備は」

海風「大丈夫です」ガシャッ

川内「…◯三◯二、鎮守府より南西の沖合九.八海里にて敵機動部隊を捕捉。至急増援を要請する。なお、これより我が哨戒隊は待ちに待ったやせ…もとい足止めに尽力する。…さて」ガシャン

川内「夜禎、よろしくっ」バシュッ

涼風「おっ、喧嘩だね? 粋だねえ、江戸の華だ」

川内「増援来るまでに片付くか、賭けてみる?」

海風「川内さん!」

川内「ごめんごめん。…じゃ、始めますか!」



川内「ただいまー」

提督「お、戻ったか」

江風「あれっ、提督? えらく早起きなンだな」

提督「お前たちが交戦したって聞いて、飛び起きたんだ。対した怪我もなくて良かった」

川内「海風と涼風がちょっと弾掠ったって、さっき入渠したよ」

提督「ああ、聞いている。お前たちも、昼まで休むといい。夜通し哨戒してて疲れたろう」

川内「あ、でも報告は済ましときたいな。江風は先に寝てなよ」

江風「…」

提督「江風?」

江風「あー…何か、目が冴えちまった。アタシも行くよ」

提督「そうか…」チラ

川内「…」フルフル

提督「…分かった。じゃあ、執務室に行こうか」



川内「…以上、支援艦隊の到着には間に合いませんでしたっと」

提督「あのなあ、足止めで良いっていつも言ってるだろ」

川内「ついでに倒せたら儲け物って程度。本気にしないでよ。…さて」チラ

江風「…あ、終わったかい」

川内「ん。私はしばらくここにいるけど、江風はどうする?」

江風「アタシは戻るよ」クルッ

江風「じゃ、おやすみ」

提督「ああ、おやすみ」

スタスタスタ…

ピタッ

江風「…程々にな」ボソッ

川内「!」

ガチャン

提督「…川内、江風のヤツ間違いなく」

川内「うん、気付いてるよね。この後『ナニ』するか」

提督「鍵閉めとこうか。面倒は御免だからな」

川内「…いや、もう見られてる」

 短く言うと、川内はいきなりキスしてきた。

川内「んっ…む」

提督「っ…は、待て、見られてるんだろ? だったら」

川内「見たいんだよ。…見せたげようよ」

 僕は溜め息を吐いた。

提督「…悪い癖だ」

川内「私はね、自慢したいんだよ。こんなにいい男と付き合ってるってさ。そして出来るなら、身を以てその男のことを知ってほしいの」

提督「僕はエマニエル夫人か」

川内「昔一回だけ観たなぁ。でも、エロチシズムなんてクソ食らえだよ。私は心こそが欲しいのに」

 もう一度、キスした。制服の上から乳房を揉みながら、机の上に押し倒した。
 スカートを捲り、白いショーツを下ろすと、僕もベルトを外してペニスを取り出した。

提督「始業までに終わらせるからな」

川内「焦り過ぎだよ。まだ日も昇ってないのに」

 薄い茂みに覆われた、川内の秘裂にペニスを擦りつけた。亀頭や裏筋の凸凹が陰核をくすぐる度、蜜が溢れ、肉棒もいきり立ってきた。

提督「挿れるぞ」

 ペニスを手に取り、膣内に挿入した。

川内「ふぅぅ…んっ」

 甘い吐息を零す。だらしなく広げた腿を掴むと、腰を振り始めた。

川内「んっ、あっ、はぁ、ん…」

 哨戒の帰りで、彼女の体はすっかり冷えていた。触れ合う肌から伝わる冷気を和らげんと、熱い膣内に腰を打ち付けた。

提督「そろそろ、イキそうだ…」

川内「んあっ…ちょっと、待ってっ」

 彼女はおもむろに身を起こすと、扉に向かって言った。

川内「…ほら、見たいならもっと近くで見なよ」

 その言葉に、廊下から何やら物音が聞こえてきた。

川内「遠慮しないで、入ってきなよ」

 やがて、ゆっくりと扉が開いた。

江風「…」

提督「やっぱり、見てたのか…」

江風「まあな。そこまで言われちゃ、しょうがねえ。…続けな。アタシのことは気にすンな」

 抽送を再開した。
 この際白状してしまうが、先日の一件以来、秋雲は度々僕たちの性交を見学しにきていた。そうして川内が許可を与えると、彼女もまた喜々として僕と性交した。最近は那珂や叢雲とする時も混ざろうとしてきている。故に、人前で肌を重ねることへの抵抗はかなり薄くなっていた。

提督(こんなのは、どう考えてもいけないことなんだがなあ…)

川内「はぁっ、あんっ…あっ、提督っ…」

 執務机で交わる僕らのもとに、江風は澄まし顔で歩いてきた。そのまま、机に頬杖を突いてこっちを見る。

提督「…くっ、ぅ、イく…」

川内「んっ、いいよっ、あんっ」

 抽送が速まる。嬌声のトーンが高くなっていく。
 やがて

提督「っ、出すぞっ」

 腰を叩きつけ、亀頭を子宮の入り口に押し付け、僕は射精した。
 そのまま数回、腰を振ると、追いかけるように彼女の膣がきゅっと収縮した。

提督「はあっ、はあ…」

川内「んっ…はあっ、ん…」

江風「…終わったかい」

 不意に、江風が口を挟んだ。

提督「もうちょっと、待って」

江風「あいよ」

 萎びたペニスを引き抜いた。
 江風は顔色一つ変えずにそれを見ると、言った。

江風「じゃあ、次はアタシの番だな」

提督「…やっぱり、お前も」

江風「どうだかな」

 彼女は、口角を吊り上げた。それから机の際、僕の隣まで来ると、唐突に背伸びして唇を奪った。



 …机に横たわる、川内の唇を。

今夜はここまで

某先生が、この娘にご執心だそうで…


あと、しばらく家を空けるので数日更新はありません

川内「!!??」

提督「ちょっ、江風お前」

 江風は川内の口に舌を滑り込ませながら、制服のボタンを毟るように外していく。前をはだけ、胸を露わにして、ようやく口を離してこちらを向いた。

江風「そこで見てろよ。…テメエの嫁が、手籠めにされるのをな」

川内「か、江風っ! お前、自分が何やってるのか分かって」

江風「分かってるよ! あーあ、こンなに腑抜けちまいやがって…」

 乳首を乱暴に抓る。

川内「く、あっ」

江風「足りねェンだよ…ヌルいンだよ…あの程度じゃ」

 もう片方の手が、川内の下半身へと伸びる。
 …これ以上は、駄目だ。

提督「…おい、その辺にしておけ」

江風「提督は黙って」

提督「川内を放せ!」

 江風の手首を掴み、捻り上げる。

江風「あっ、このっ」

 空いた手で殴りかかってきた。僕は掴んだ手を離して拳を捉えると、合気道の要領で彼女の体を投げ、床に叩きつけた。
 そのまま腕を捻って固める。

江風「くっ、痛た、痛ェンだよ!」

提督「よくも、僕の女に手を出したな」

江風「ハッ、アタシと川内さんがどれほどの付き合いだと」

提督「昔の話か。女どころか、ヒトですらなかった頃の話か!」

川内「提督」

提督「第一、どんな過去があろうが」

川内「提督ッ! …そこまでだよ」

提督「っ…」

 僕は渋々手を離した。
 川内は起き上がり机から降りると、江風の前に膝を突いた。

江風「…楽しみだったンだよ。艦娘として生まれ変わって、またアンタに逢うのが。誰彼構わず夜戦吹っかけてるって噂も聞いた。また一緒に暴れまわってやるって、そう決めてたンだよ…」

川内「…」

 川内は、無言で江風の言葉に耳を傾ける。

江風「なのに…何でだよ、こンなおりこうさんになっちまってさ。軍艦の癖に、男と乳繰り合うのがそンなに楽しいかよ。大好きだった夜戦よりもさァ!」

川内「夜戦は、大好きだよ。それは今でも変わらない」

江風「だったら、もっとしようぜ! 毎日でも良い。戦って戦って戦って…今度は、一緒に沈もうぜ…」

 座り込んだまま、彼女は床を殴った。

江風「わかンだろ。…好きだよ。アンタのことが。訳分かンねェよな。兵器の癖してさ」

川内「分かるよ」

 川内が、口を開いた。

川内「私も、同じコト考えてたから」

 彼女は言葉を切ると、江風と僕を交互に見た。

川内「…ぶっちゃけ生き急いでた。でも、提督に教えてもらったの。『ヒト』としての生き方を」

江風「それが、『アレ』かよ」

川内「そうだよ」

 あっさり肯定すると、彼女はふっと息を吐いた。

川内「…ま、褒められたやり方じゃなかったけどね」

提督「…」

 意味深な言葉を放つ川内をじっと見ると、おもむろに江風は立ち上がった。

江風「…あーあ、川内さんをも一回夜戦に引き込んで、あわよくばアタシのモノにしちまおうと思ってたのに。こりゃ、無理だな」

 くるりとこちらに背を向ける。

江風「興醒めだ。もう寝るよ。おやす」

川内「待った」

 不意に川内が言った。彼女はすっくと立ち上がると、後ろから江風の肩に腕を回した。

川内「…あんなことしといて、タダで済むと思った?」

江風「ぐっ…適当にごまかそうと思ったけど、やっぱ駄目だったか…」

川内「当たり前じゃん。お前は、一度みっちり教育してやらないと」

 冷や汗を流す江風。川内は首をこちらに向けると、しかめつらしく言った。

川内「提督。私達、午前中フリーだよね?」

提督「ああ、そうだ」

川内「じゃあ…悪いけど、部屋貸してくれない? ちょっとこいつに説教するから」

提督「良いのか?」

川内「大丈夫、私に任せて」

 最後に小さくウインクしてみせると、肩を組んだまま執務室を去って行った。

今夜はここまで。

今日から試験が一日置きに3週間にわたって続くので当面更新はありません。

当然イベントは諦めました



 提督の私室。二人で畳の上に上がると、私はそこで初めて江風を放した。

江風「…おい」

川内「何さ」

江風「下向け、下」

川内「? …あ」

 視線を下に向け、気付いた。さっき江風に前をはだけられたっきり、そのままだった。

江風「さっきそこで、すれ違った磯波が鼻血噴いてぶっ倒れたぞ。気付かなかったのかよ」

川内「あー…良いよ、減るもんじゃないし」

江風「…そういうとこだよ。アンタはいつも」

川内「うるさい。私のことはどうだって良いの。今は何より、お前に言いたいことがあるんだから」

江風「…」

 江風は舌打ちすると、私の方を睨んだ。

江風「はいはい、お説教かよ」

川内「そう、お説教」

 そこまで言うと、私は江風を畳の上に押し倒した。

江風「…何だよ、アンタもそうするのかよ」

川内「私は、こうやって提督から『ヒト』の生き方を教わったからね」

江風「! あの野郎、何てことを」

 目をぎらつかせる彼女の唇を、自分の口で塞いだ。

江風「んっ…!」

 舌を入れると、向こうからも舌を絡めてきた。服の中に手を入れると、彼女も私の胸に触れた。そのまま、互いに胸を弄りあう。

江風「っ…ちゅ」

川内「…っ、は」

 長い長い口吻の末、ようやく口を離す。

川内「私達の馴れ初めに、文句は言わせないよ」

江風「…そうかい」

 スカートを捲り、ショーツの中に手を入れると、江風は一瞬たじろいだ。構わず生えかけの陰毛の中を指で探ると、彼女はおずおずと口を開いた。

江風「な、なあ…マジでやるのかよ」

川内「怖い?」

江風「っ、ンなわけあるかよ!」

川内「…大丈夫。私だって、最初は怖かった」

 そう言うと、もう一度キスした。そのまま、彼女の秘部へと指を滑らせた。

江風「っ…!」

 指先が膣内へ潜り込む。江風はビクリと震えた。

江風「くぅ…うっ…」

 肉壁が、きゅうきゅうと指を締め付けてくる。

川内「ほら、力抜いて…」

江風「だ、だって」

 私は、無言でもう一本指を挿れた。

江風「痛、あっ」

 固く閉じた目の端から、涙が零れた。私は服の中に入れた手で彼女の乳首を弄りながら、もう片方の手で狭い肉の間を掻き回した。
 上衣をまくり上げ、硬くなったそこに吸い付く。彼女は両手で、私の頭を押さえた。

江風「んんっ…くうっ…あっ、く」

 やがて、指先が彼女の弱点を探り当てた。

江風「くああっ!?」

 自身も知らない性感帯に触れられ、江風は竦み上がった。私は構わず、その弱い所を刺激し続けた。

江風「ま、待ってくれ…駄目だ、これ以上、くっ、ああっ」

川内「大丈夫…大丈夫」

江風「あ、あああ…く、クる、キちまう、何か、あっ」

 前歯で乳首を軽く噛む。それから指先で、膣奥の弱点を繰り返し強く突いた。柔肉が痙攣し、びくびくと腰が浮く。そして

江風「くっ、あ、あっ、あ、あ、あああっ、ああああっ!」

 身体をぴんと仰け反らせて、彼女はおそらく生まれて初めての絶頂を迎えた。



川内「沈んじゃったらさ」

江風「…」

川内「沈んだら、そこでお終いじゃん。もう誰とも話せないし、こんなこともできない」

江風「…」

川内「それにさ。沈んだら、もう夜戦できないじゃん。好きなら、何回でもやりたいでしょ?」

江風「…うン」

川内「『あの時』…お前を助けられなかったこと、今でも申し訳なく思ってる」

江風「! そンなこと…っ」

川内「だからさ。今度は、一緒に戦おうよ。何度でも」

江風「川内さん…」

川内「それに、『そういう』気分になったら私のところに来なよ。空いてたら相手したげるからさ。何なら提督とする時に混ぜてあげるよ」

江風「そ、それは遠慮するぜ…」

『江風編』はここまで
引き続き『クリスマス編』をお送りします

提督「片付けも済んだことだし、ここでお開きにしよう。早く寝るんだぞ」

白雪「司令官も、お身体を冷やされないようになさってくださいね」

吹雪「おやすみなさい、司令官!」

初雪「…あれ、叢雲、良いの?」

叢雲「何がよ?」

初雪「だって、クリスマスじゃん。司令官とセ」

叢雲「よ、余計なお世話よ!」バシッ

初雪「痛」

叢雲「大体猿じゃあるまいし、年がら年中サカッてる訳無いでしょ全く…」

深雪「でも、川内たちと争奪戦だったろ? 今夜のは。全く、罪な男だねえこのこの~」グイグイ

提督「余計な心配をせんでよろしい。ほら、さっさと寮に戻った戻った」



提督「…よし、ひとまず片付いたか」

ガチャ

川内「お待たせ。吹雪たちは戻ってったかな」

神通「二水戦のパーティ、終わりました」

那珂「遅くなっちゃってごめんね~」

提督「悪いな、遅くまで付き合わせて。じゃあ、工廠に行こうか」



明石「お待ちしてました」

大淀「今年は助っ人が三人ですね」

提督「ああ。…『例のもの』は」

明石「ええ、ちゃんと用意してあります」

 工廠の柱に付いた小さなスイッチを押すと、ガコンという音の後に大きなダンボール箱を幾つも載せたリフトが、天井からするすると降りてきた。箱にはそれぞれ『特型駆逐艦』『5,500t級』などの張り紙がしてある。
 明石はその中の一つに歩み寄ると、テープを剥がして開けた。
 中に入っていたのは、ラッピングされた無数の包みであった。

提督「抜かりはないな。では、今年も…」



提督「特殊任務『サ号プレゼント輸送作戦』を発令する!」



 …然り。今日はクリスマスイヴ。とは言ってもクリスマスは元来キリスト教のお祭りであり、祝日でもないので鎮守府は平常運転だ。表向きは。
 実際には、鎮守府を挙げてとまではいかないものの、駆逐隊や戦隊などで集まって各自でささやかなパーティを開いたりしていた。特に海外艦や伊8などは気合を入れて、ツリーを飾り付けたりシュトレンを焼いたりしていた。僕も、元々面倒を見ていた第十一駆逐隊と先ほどケーキを食べたところだ。
 さて、このように各々が異文化を満喫する中で、我々スタッフは水面下で忙しく働いていた。それがこの『サ号プレゼント輸送作戦』だ。まあ大体察しはつくだろうが、『サ』はサンタクロースの『サ』。要は、艦娘たちにプレゼントを配ろうということだ。それも、駆逐艦限定とかではない。戦艦や空母を含む、全員だ。
 そもそも、艦娘は見た目年齢こそ艦種に依存するものの、艦としての年齢は極めてバラバラだ。逆に、艦娘としての年齢は皆せいぜい数歳。それなら不公平が無いよう全員に配るのが道理だ。
 この日のために、鎮守府のスタッフにカンパを募り、駆逐隊の世話役などを通して欲しいものをそれとなく聞き出した。プレゼントは包装の後明石が保管。そして当日、皆が寝静まった後で僕や数人の協力者が配る。計画の特性上、艦娘に協力を頼みづらいのだが、言い出しっぺの大淀と明石、それからサンタ服を着たい那珂が手伝ってくれていた。更に今年は川内と神通もいる。これなら例年より早く終われそうだ。

提督「さて、担当だが…」

 箱ごとに担当を割り振っていく。今年は大淀もサンタ衣装を身に纏っている。駆逐艦の中にもサンタやトナカイに扮する娘がいて、年々盛り上がっていくのを感じる。

提督「…で、陽炎型が川内だな。気をつけてくれよ。奴ら、毎年サンタさんを捕まえようと躍起になってるからな」

 ちなみに、去年までは見回りの憲兵にプレゼントを持たせていた。彼女らは憲兵の足音は覚えていて、聞こえるとすぐに布団に潜り込んで息を潜めるのだ。

川内「大丈夫、任せてよ」

提督「で、夕雲型が…あれ? 伍長さんはまだ来てないのか?」

大淀「夕雲さんたちに付き合ってから来ると申しておりましたが…」

神通「誘われているのですか? 何か縁があるのでしょうか…」

 その時、件の伍長、正確には憲兵伍長が慌ただしく工廠に駆け込んできた。

憲兵「すみません、遅くなりました」

提督「ちょうど待ってたところだよ。夕雲型を頼む」

憲兵「了解」

提督「では各自、艦娘に気付かれぬよう、静粛かつ速やかに輸送を頼む。…解散!」



提督「いやぁ、無事に済んで何よりだ。手伝ってくれてありがとう」

 見立て通り、例年より早くプレゼントを配り終えて、僕たちは私室に戻った。翌朝、きっと皆、枕元のプレゼントを互いに自慢しあうのだろう。

川内「どういたしまして。それにしても陽炎たち、何か練度以上の動きをしてた気がするんだけど」

神通「…そうなのですか?」

那珂「あ、神通ちゃんの目つきが…くわばらくわばら」

 川内たちも、それぞれ手に包装されたプレゼントを持っている。川内はブルーベリーのサプリメントだ。夜戦バカはだいぶ大人しくなったものの、根は変わらないらしい。

提督「それにしても、済まなかった。お前たちの夢を壊すようなことをしてしまった」

川内「えー? 気にしないでよ。チビ達はともかく、私たちは大方勘付いてたんだから。それに」

 神通に視線を移す。

川内「『コレ』は、サンタさんより提督からの方が嬉しいでしょ」

神通「…」

 顔を赤らめて、小さく頷く神通。大事そうに抱えた袋の中身は、何と紫色の艶やかなランジェリー上下セットだ。大淀経由で神通の欲しいものを知った時、僕は彼女をこちら側に引き込むことを決めた。建前とは言え、見ず知らずの他人から下着を贈られて良い気分はしないと思ったからだ。これは僕が選んだものだし、そのことはきちんと伝えてある。

那珂「それに、仕掛け人って何だかワクワクするよね!」

 毎年サンタ役を務めている那珂。彼女には料理のレシピ本をプレゼントした。どういう訳か突然、間宮に対抗心を燃やし始めた彼女は、来年は歌って踊って料理もできるアイドルを目指すそうだ。

川内「分かるよ。こう、夜の海で敵を待ち伏せしてるみたいな」

 …コンコン

提督「おっと、誰だろうこんな夜中に…」

川内「! 良いよー」

 川内の声に、扉が開いた。その向こうに立っていたのは



叢雲「…メリークリスマス、司令官」 




 彼女は足早に部屋に入ると、扉の鍵を締めた。

提督「叢雲か。お前も、協力ありがとうな」

 叢雲は直接プレゼント配りには参加しなかったものの、吹雪たちが目を覚まさないよう見張っていてもらった。

川内「ん、これで全員揃ったね」

提督「何だ、また何か企んでたのか?」

神通「頂いてばかりでは申し訳ありませんから」

那珂「那珂ちゃんたちからも、ね☆」

 そう言うと那珂は、ちゃぶ台をどかした。いつの間にか川内が背後にいて、後ろから僕の肩に両腕を回した。

川内「私たちからも、提督に…プ・レ・ゼ・ン・ト」

叢雲「感謝しなさいよね」

 両手で僕の頬を挟むと、叢雲は唇にキスをした。

叢雲「…ま、アンタからもたくさん貰ってやるんだけれど。今夜は、寝かさないわよ」

今夜はここまで。

秋イベ新規実装艦は、鹿島ただ一隻と相成りました

これで進級できるなら安いもんです



…萩風を見ると胸が激しく痛みます

川内「じゃ、最初はよろしくね」

 川内が背中から離れる。
 叢雲は頷くと、肩の紐に指をかけた。結び目を解くと、ワンピースがするりと落ちた。黒インナーにタイツ姿のまま、叢雲は屈み込み、僕の服を脱がせにかかった。
 ひとまず僕を下着姿にすると、彼女はトランクスの上から股間に触れた。

叢雲「何よ、もう硬くなってるじゃない」

 布越しに膨れ上がったペニスを擦りながら、呆れたように言う。

提督「そりゃ、これからすること考えたら、興奮もするさ」

 手を伸ばし、インナーの上から彼女の乳房を摘んだ。

叢雲「んっ…ちょっと」

提督「うん? お前、これ…ブラ着けて」

 野暮ったいスポーツブラの代わりに掌に触れたのは、柔らかな肉とツンと尖った先端。
 顔を上げると、彼女はふいと目を逸らした。

叢雲「…どうせ、すぐ脱がされるし」

 彼女の体を抱き寄せた。片手でトランクスを引き下ろすと胡座を組み、その上に彼女を座らせた。
 勃ち上がったモノに彼女の秘部を擦り付けると、やはりと言うか、薄いタイツ越しにじわりと温かい粘膜の感触が伝わってきた。

叢雲「んんっ…はあっ…」

 すべすべした布を挟んで、互いの性器を擦りつけ合う。息が上がり、白い頬に赤みが差し、触れ合う秘部からじわりと蜜が染み出してきた。

叢雲「ゃ、あ…もう、焦らさないでよ…」

提督「挿れるか」

 叢雲は膝立ちになると、タイツのクロッチ部分を引き裂いた。それからペニスを掴み、赤く火照った入口に亀頭をあてがった。

提督「待て、ゴムは」

叢雲「この間からピル飲んでる。問題無いわ」

 何となく彼女に薬を使わせるのは気が引けていたが、自分から飲むようになったか。
 僕は彼女の腰を掴み、ゆっくりと下ろした。

叢雲「んぅ……っ」

 冬の室内、暖房を効かせているとはいえ、まだ冷たさの染みていた肉棒を、じっとりと湿った熱が包み込んだ。
 先端が一番奥に当たると、彼女はふるりと身を震わせた。
 腰を掴む手に力を込め、抽送を始めようとしたところで、不意に頭上から声が降ってきた。

神通「これからというところで申し訳ありませんが、叢雲さんは自分で動いてくださいね」

 そう言うと神通は、僕の後ろから視界の中へと入ってきた。

提督「お、早速その下着着けたのか」

 プレゼントしたばかりのランジェリー姿で、彼女は叢雲と背中合わせに座り込むと、後ろ手に僕の両腕を掴んだ。誘われるまま手を伸ばすと、フリルに包まれた柔らかな双丘に触れた。

神通「んっ…手は、お借りしますね」

叢雲「あん、あっ、あんっ、んんっ…」

 神通が言うまでもなく、叢雲は肩に手を置いて腰を振り始めた。狭い膣内が与える刺激を感じながら、神通の乳房を味わうように揉んだ。

神通「ん…」

提督「ここからじゃ見えないのが悔やまれるな…」

 ぼやきながら、ブラの縁を指でなぞった。自分でもぞっとするほどサイズが合ったようで、指を滑り込ませるような隙間が見当たらない。仕方が無いので片手で乳揉みを続けながら、もう片方の手を下に伸ばした。

神通「…んああっ!」

叢雲「にゃ、あ、はぁ…あんっ」

 上等な布地の上から、神通の恥部をくすぐった。彼女の身が竦み、掌の中で乳房が揺れた。
 叢雲の方はピストンの速度が増し、膣の締め付けが強くなっていく。絶頂が近そうだ。

提督「っは、神通…あんまり触ると型崩れしそうだし、ブラ外してもらえるか」

神通「んあっ、わ、分かりました…あっ」

 パチンと音がして、手に触れる布が無くなった。自由になった胸を、下から持ち上げるように掌で包み込むと、指先でまだ柔らかい先端をそっと摘んだ。

神通「あっ、そこ…」

 それと同時に、目の前で激しく揺れる叢雲の胸に吸い付いた。

叢雲「にゃあっ、にゃにするのよっ!?」

 インナーに染み込んだ彼女の汗と匂いを味わいながら、舌と唇で胸を探りまわる。
 やがて、布の上から主張する乳首を、口に含んだ。

叢雲「っっっ~~!!」

 僕の頭を両腕できつく抱きしめ、彼女はきゅっと身を縮めた。一緒に膣内もきゅっと締まった。

 一旦神通から手を離すと、ペニスを抜いて膝の上から叢雲を下ろした。それから立ち上がり、彼女の目の前にイきかけのそれを突き出すと、手で扱いた。

叢雲「はあっ、はあっ…ちょっ、何、まさか」

 蕩けた顔つきがにわかに正気に戻り、続いて怯えたような顔になった。

提督「良いか、絶対避けるなよ。絶対に……っ、出すぞっ」

叢雲「嫌あっ!、待って」

提督「イく、イく、イくっ…うっ」

 どぴゅっ、びゅるるっ

 …べちゃ、びちゃちゃっ

叢雲「…」

 顔中に粘ついた白濁液を貼り付けて、彼女は僕を睨んだ。

提督「ふぅ…ホワイトクリスマス、なんつっだあっ!?」

 金玉を力任せに掴まれて、僕はうずくまった。

叢雲「…死ね」

 冷たく言うと彼女は離れて行ってしまった。後ろのほうでパチンとタッチする音がして、今度は那珂がやって来た。

今度はここまで。

こんなクリスマス過ごしてえな~俺もな~


3万も出して戦艦棲姫











の後ろのアレを抱くのは二度とごめんだ

那珂「怒られちゃったね」

 くすくす笑う那珂。神通は近寄ると、うずくまる僕の膝にそっと手を置いた。

神通「…大丈夫ですか?」

提督「本当に死ぬかと思った…」

 脚を開くと、情けなく萎びた愚息。彼女はそれを優しく手に取ると、屈み込んで自らの胸元に遣った。

神通「では、優しくしないと。ですね」

 そう言うと、竿を胸に当てた。それから両手で乳房を持ち上げ、そのまま肉棒を挟み込んだ。

提督「!」

 ふわふわのおっぱいが、傷ついた肉棒を慈悲と母性と共に包み込む。ひんやりした肌と柔らかな感触に、腰が一瞬跳ねた。

神通「んっ…と」

 小刻みに手を動かし、乳房で竿を擦る。いつもなら弱すぎるくらいの刺激だが、後引く股間の痛みを、快感で上塗りするには十分であった。
 徐々に元気を取り戻すにつれ、胸の間から亀頭が覗いてきた。神通はもごもごと口を動かすと、舌を出し、亀頭に唾液を垂らした。
 ぬるぬると滑る生暖かい肉の中で、ペニスが再び熱を持つと、彼女はパイズリを止めた。

神通「元通りになりましたね」

那珂「じゃあ、那珂ちゃんからも」

 いつもの制服にフリルをマシマシ、赤い手袋にサンタ帽の那珂。彼女はスカートの中に手を入れると、見せつけるようにゆっくりとショーツを下ろした。そして、脱ぎたてのショーツを僕の顔に被せた。

提督「っっっ!?」

 むせ返るような女の臭いが、鼻から脳を貫いた。目を白黒させる僕に、那珂は悪戯っぽい笑みを向けた。

那珂「凄いでしょ。一週間、毎晩それ穿いてひとりエッチしたの」

 一方、神通は新品のショーツを脱ぐと、僕の腰に跨った。亀頭を膣口に埋め、腰を下ろす。

神通「んっ…あぁ」

 膣全体でペニスを感じるように、もぞもぞと腰を揺すると、騎乗位のまま抽送を開始した。

神通「んっ、あっ、はあっ、あ、ん…」

那珂「神通ちゃんばっかり、ずるーい」

 そう言うと那珂は僕の体を寝かせ、神通と向かい合うように顔の上に座った。

那珂「はあっ…あ、あんまり舐めないでね…お股の毛、剃り忘れちゃったから」

 その言葉とは裏腹に、僕は口を覆う布をどけると、まだ乾いた膣内に舌を突っ込んだ。

那珂「やぁっ! やめてって言ったのにぃ」

 鼻と舌で那珂を堪能しながら、ペニスで神通の柔肉を味わう。先日の大破からまだ日も浅く、締め付けは相変わらず強い。
 ぬるぬる、でこぼこの膣壁を舌でなぞりながら、腰を突き上げた。

神通「んああっ!」

 嬌声とともに、ペニスが更に締め付けられる。

提督「うっ、んんっ…」

那珂「喋っちゃやぁ…」

 既に顔は那珂の愛液でびちゃびちゃに濡れている。湿ったショーツが張り付いて、息が苦しい。
 尻に手を当てて彼女の体を持ち上げると、ショーツを剥がして言った。

提督「よし、交代しよう」

神通「んっ、あ…はい…」

那珂「ぅえ? 那珂ちゃんの番…?」

 軽くイッたのか、よろよろと立ち上がる神通。入れ替わりに那珂が、下の口でペニスを咥え込んだ。

那珂「はあっ、ん…」

神通「し、失礼します…」

 神通は恐る恐る、僕の顔の上に腰を下ろした。
 大陰唇を舌でくすぐり、陰核を前歯で軽く噛む。こめかみに触れる彼女の太ももが硬くなった。

那珂「はあっ、はあっ、ああっ、ああんっ…」

 那珂は、貪るように腰を振る。膣壁をうねらせながら、限界まで膨れ上がった肉棒を容赦無く扱く。
 動きに合わせて腰を振りながら、歯で陰核を攻めながら膣内に指を挿しこみ、神通の弱い所を探り当てる。

神通「ん、は、うぅ…っっ!」

 見つけた。ビクビクと痙攣する肉の隙間の、ある一点を繰り返し突く。

神通「ああっ、そ、そこっ、やっ…んっ、あああっ!」

 声を上げ、身を震わせる。ぷしゅ、ぷしゅっと、熱い液体が顔に注いだ。

神通「はぁ…っ、ご、ごめんなさいっ!」

 慌てて顔の上から降りる神通。
 僕は身を起こすと、那珂の腰を掴んだ。

那珂「はあっ、あんっ、あっ…」

提督「そろそろ、出る…」

那珂「んあっ、んっ…良いよ、イッて…私も…っ」

 ピストンが速くなる。嬌声と喘ぎ声が、音階を登っていく。やがて

提督「っ、く」

那珂「ああん、イく、イくうっ!」

 ぎゅっと抱きつくと、膣内がびくんと震えた。そのまま数度突き、僕も射精した。

那珂「はぁ、はぁ…中出し、ゲットしちゃった…」

 射精が終わると、彼女は僕の上から降りた。

神通「…あ、姉さん」

那珂「川内ちゃん、終わったよー…」

 いつの間にか浴室に籠っていた川内が、戻ってきた。

川内「あ、終わった? じゃあ、私の番だね」

 彼女は既に、制服と下着を全て脱いでいた。

川内「いつの間にか日付も変わっちゃったし。…提督、メリークリスマス!」

 夏に灼けた肌も、すっかり白くなった。それでも変わらず瑞々しい肌の上に

川内「プレゼントは…」

 …真っ赤なリボンを巻き付けて

川内「…わ・た・し」

 川内は、僕の唇にキスをした。

今夜はここまで

ケッコンを前提にまろーンを、改二のために霞をレベリング中

ところで、霞が叢雲と同じ道を辿ると仮定すると、霞も改二で叢雲みたいなムチムチボディに…?

ツッコむのも野暮かもしれんが叢雲と神通の描写おかしくね?騎乗スタイルの叢雲と背中合わせで提督が胸揉む?
どう頑張って考えても神通がワープしたり首が360度回ってないか?w
頑張って矛盾ないように解釈しても叢雲と背面座位状態の背中に神通が張り付いて、後手に提督の肩を持つ叢雲と 超器用に指テクを背中で駆使してる提督の曲芸スタイルにしかならんのだが

>>232
あれね、後ろから神通のおっぱい触って、その状態のまま神通と提督の間に、提督と向かい合う形で叢雲が対面座位で入ってるんだよ
実際は叢雲が先だからわかりにくかったですね

 唇を重ねながら、川内は自分の首元に指を伸ばした。結び目を解き、首に巻き付いたリボンをくるくる解いて、こちらに伸ばす。
 気が付くと、僕の首にまでリボンが掛かっていた。
 赤い輪っかで自分の体に僕を結びつけると、彼女はやっと口を離した。

川内「っは。じゃあ、早速開封してよ」

 彼女をバンザイさせ、リボンを上に引っ張る。慎ましい胸を申し訳程度に横切るラインが、するすると上へ滑る。
 露わになった乳房を手で弄り、舌で弄ぶ。ちゅぱちゅぱと音を立てて乳首を吸っていると、彼女の体が不自然に震えているのに気づいた。滑らかな肌からは、微かに汗の味がする。

提督「…」

川内「っ…っく、ふ…」

 リボンを緩めつつ、顔を下にスライドさせていく。脇から臍のあたりまで舐めながら、秘裂を辛うじて隠す部分を、ぐいと引っ張った。

川内「ひっ…だ、駄目、そこは」

提督「でも、しっかり濡らしとかないと」

 リボンをくいくいと引きながら、わざとらしく言う。川内は、もじもじと太ももを擦り合わせはじめた。
 …これ以上焦らさないほうが良いか。

 僕は彼女の体を横たえると、股にかかるリボンをずらし、ペニスをあてがった。

川内「早く早く…」

 急かされるまま、腰を進める。

川内「くうぅぅ…っ」

提督「くっ、キツい…」

 ぷるぷると震える膣内に、抽送を始める。

川内「ああっ、はんっ、んっ、ああんっ…」

提督「っ、お前、また我慢してる、だろっ」

川内「はっ、だって、いつもより、気持ちいいんだもん…っ」

提督「後片付けが…むっ」

 言いかけたところで、川内が僕の首に結ばれた紐をぐいと引いた。手繰り寄せられるまま、唇を重ねる。

川内「んっ、む、んんっ、ちゅ…は、ああ、んっ」

 両腕と両脚を絡めてきた。体全体を擦りつけ合うように、腰を振る。

 一番奥までペニスを突っ込んだところで、ふと僕は動くのを止めた。

川内「な、何…?」

 切羽詰まった声の川内。僕は重なった体の間に片手を差し込むと、彼女の下腹部を押した。

川内「ああっ! だ、駄目ぇっ…やっ、出ちゃっ」

 じわっ。腰のあたりが、ほのかに温かくなった。膣がいよいよ締まり、全身がかたかたと震えだす。
 余裕をなくした彼女の穴に、勢い良くペニスを叩き込む。

提督「はっ、はっ、イく…イくぞ…」

川内「早くっ、早く出してっ! んあっ、あああっ」

 にわかに膣の震えが止み、代わりにぎゅっと肉棒を締め上げた。熱く、緊張し切った肉壷に、精を放った。

川内「んっ…ああ…っっっ!」

 まだ射精が終わらぬ内に、川内はいそいそと僕の下から這い出た。顔の前に脚を広げて立ち、僕の首に繋がるリボンを股の後ろから引っ張った。

提督「んぐっ」

 首を引かれて、僕は彼女の秘部に顔を押し付けた。生臭い臭いの漂う茂みを、口で覆う。

川内「はあっ、良い? もう良い? …出すよ」

 …ちょろっ

川内「んっ」

 …じょろろろ

川内「は、あぁぁ…」

 …しゃああああああ………

提督「っ…んくっ、ぐっ、ごくっ」

 脚の間に顔を埋め、貪るように尿を飲む僕の頭を撫でながら、川内は言った。

川内「んぅ…おしっこ美味しい? シャンメリーいっぱい飲んで、寒いところでいっぱい我慢したんだよ…」

 じょろろろっ、じょろっ…じゅっ

 最後に、尿と唾液と愛液で濡れた秘部を丹念に舐めると、僕は口を離した。

提督「はぁ、ああ…ごちそうさま」

川内「あ、顎に白いの付いてるよ」

提督「ん? 垂れてきたかな…」

 手で拭おうとするのを止め、彼女は僕の顔に付いた精液を舐めた。

川内「ん、綺麗になった。じゃあこっちも」

 仰向けに僕を寝かせ、69に覆いかぶさると、ペニスを口に含んだ。射精の途中で抜けたため、先端から残った精液がたらたらと畳の上に垂れていた。

川内「ん…ちゅるっ」

 尿道に残った精液を、勢い良く吸い出す。そのままいつものフェラチオに移ろうとして、ふと顔を上げた。

川内「そうだ。提督も、我慢してたりしない?」

提督「何を…って、小便か。言われてみれば、プレゼント配りの前に行ったきりだな」

川内「このまましてよ。飲んだげるから」

提督「良いのか…?」

 恐る恐る、下腹部に意識を向ける。思い出すと、急に激しい尿意が襲ってきた。

提督「だ、出すぞ…」

 そっと股間の力を抜くと、たちまちペニスを通ってじょろじょろと尿が川内の口へ注ぎ込んだ。

川内「んっ! ぐっ…くっ、んくっ…」

 むせそうになりながらも、ペニスを根本まで咥え込み、喉を鳴らして飲み下す。苦しげな、それでいて恍惚とした表情に不思議な征服感を覚えた。そして、そんな自分に気付くと、かつて彼女に言われた言葉が脳裏をよぎった。



川内『このドS。……超がつくドSだよ』



 …放尿が終わった。肉棒を吐き出すと、川内はこれ見よがしに顔をしかめてみせた。

川内「うえ。私、こんなの飲ませてたんだ」

提督「マズいだろ。好きな人のじゃないと、飲めたもんじゃない」

川内「そうだね。ま、私も飲めたけど」

 その時、浴室の扉が開く音がした。

川内「あ、神通たちシャワー上がったみたい」

提督「じゃあ、続きは風呂場だな」

 二人で立ち上がり、浴室に向かう。途中、洗面所で叢雲に会った。

提督「まだ顔洗ってたのか?」

叢雲「…」

提督「叢雲?」

 僕の声に気付いて、叢雲が弾かれたように振り返った。どういう訳か、顔についた精液を落としてすらいない。よく見ると、手と内腿が濡れている…?

川内「…よし、叢雲も集合!」

叢雲「っ、ちょっ、余計なお世話…って!」

 川内は叢雲の手を取ると、強引に浴室に引きずり込んだのであった。



那珂「…そう言えばさ」

 電気を消した部屋の中。三つ敷いた布団に四人で包まっていると、ふと那珂が口を開いた。

那珂「叢雲ちゃんは何貰ったの?」

叢雲「…言わなきゃ駄目?」

川内「確かに気になる」

神通「無理にとは言いませんが…」

叢雲「…良いわ。別に隠すほどでもないし」

 ごそごそと音がして、月明かりの下に何かが掲げられた。
 それは、ローマ数字の『I』を象ったシルバーのバッジであった。

川内「! 特I型の…」

 叢雲はふっと息を吐いた。

叢雲「そうよ。暁たちが付けてるのを見て、同じようなのが欲しくなって。あたし、他の吹雪型とは見てくれが違うから」

提督「ちゃんと、吹雪たち全員にもプレゼントしてあるぞ」

那珂「何か、さっきの今で良い話になっちゃったね」

叢雲「…ふん」

 叢雲は鼻を鳴らした。

 …実は、このバッジはプレゼントとは別のオマケであった。彼女は上手く躱したが、実際叢雲にはもう一つ、本当のプレゼントを渡してあった。



提督(本当に良かったのかな…僕の使ってた毛布で…)



 そんなこんなで、神様の思惑とは裏腹に、大忙しの聖夜は過ぎていったのであった。

『クリスマス編 ~side提督』並びに今夜の更新はここまで

そろそろ川内の限定グラをだな…

振り袖では未婚になるのでそれは困る

憲兵(これで…よし、と)

 広い畳敷きにずらりと並んだ布団。その中で眠る少女たちの枕元に一つ一つプレゼントを置くと、私は額を拭った。
 最後に、端から二番目の布団で寝息を立てる巻雲をちらりと一瞥すると、部屋を出た。


提督「ご苦労様。陸軍から、わざわざお手伝いありがとう」

憲兵「いえ、とんでもない。では、私はここで失礼…」

提督「あ、ちょっと良いか」

憲兵「はい…?」

提督「その、夕べは夕雲たちと過ごしていたそうだが…いつの間に仲良くなったのか?」

憲兵「ああ…実は、巻雲さんとちょっと」

提督「へぇ、巻雲と…」

 提督は興味深げにこちらを見た。背中を冷たいものが走った。

提督「ま、何はともあれお疲れ様でした。…どうです、今度一緒に」

 右手でおちょこをつくり、クイと傾ける。私は敬礼してみせると、笑った。

憲兵「将軍どのにお誘いいただけるとは、自分も出世したものであります」

提督「何、現場では仲良くしておかないと。後ろから撃たれたらかなわないからな」

 冗談を言い合った後、私は工廠を出た。さて、早いところ宿舎に戻って寝よう…

憲兵「…ん?」

 宿舎に繋がる裏口に、誰か立っている。あれは…



夕雲「…こんばんは、憲兵さん」


 どうしてこうなった…
 予定通り、宿舎に戻ることはできた。しかし、予定と違うことが一つ。それが、ただでさえ狭い二段ベッドの下の段の半分に座る、この緑髪の少女であった。
 幸いだったのは、相部屋の男が先週から郷里に帰っていることだ。我々は入れ替わり立ち代り休暇を取るが、既に親のいない私は年末に帰る気にもなれず、こうして鎮守府に残っていた。

夕雲「…私たちは皆、孤児のようなものなんです」

 静かに、夕雲は語った。

夕雲「突然、心と体を与えられて、何も分からないまま戦場に駆り出される。提督のように頼れる人はいても、親のように甘えられる人はそういないんです。だから…」

 艦娘には、大きく二種類がいる。一つは見た目と精神年齢が一致している者。もう一つは、見た目の割に達観している者。夕雲は後者の典型であった。

夕雲「設計図が似通ってるだけの関係でも、一番目の姉として生まれたのなら…後に続く子たちの親になってあげようって、そう思っているんです」

憲兵「そう、なのですか…」

夕雲「でも…一人で面倒を見るには、少し背負いすぎたのかもしれませんね。巻雲さんには、寂しい思いをさせてしまいました。あの娘の心の隙間を埋めてくれた貴方には、感謝しています」

憲兵「いえ、私はそんな大したことはしていませんよ。こちらこそ、パーティに誘っていただいてありがとうございました」

夕雲「巻雲さんが、どうしても呼んで欲しいと言って聞かなくて。あの娘、すっかり貴方に夢中みたいです」

憲兵「そんな…」

 頭を掻く。あの夜以来、彼女とは幾度と無く一緒に散歩したり、食堂で食事したりした。それでも、それから再び抱くことはしていない。傍から見れば、私たちは仲の良い兄妹か何かに…

夕雲「…大変だったでしょう。あの娘を『女』にするのは」

憲兵「っっっ!?」

 ドキリとした。頭の中で、かつて秋雲が残した言葉がリフレインする。



秋雲『夕雲に隠し事、できると思う?』



夕雲「誤解なさらないでくださいね。誰でも良かった訳じゃないの。あの娘、前々から貴方のことが気になっていたみたいで」

憲兵「へ、へえ…それは意外です」

夕雲「私たち、案外見ているものですよ。それで、あの娘の願いが叶ったのは嬉しいんですけど、楽しそうに貴方と接するのを見ていると…」

 夕雲は、淋しげに笑った。

夕雲「…ちょっと、羨ましくなっちゃって」

憲兵「? …!」

 おもむろに夕雲は、こちらに身を寄せてきた。そっと首に腕を回すと、香の匂いがした。
 耳元で、囁く。

夕雲「たまには、私だって甘えたいの。いけないことかしら? …お兄さん」

今夜はここまで

何か軽巡か駆逐艦とヤってばっかりだな…


ちなみにこのロリコン(予定)憲兵ですが、提督よりずっと若い設定です
読み返すと提督絶倫過ぎんだろ…司令官には性欲上昇のバフがかかってるとしか思えない

知ってたさ…限定グラなんてないって…


あ、その設定いただきます

 殆ど無意識に、その背中に腕を回した。また艦娘に手を出すのかとか、巻雲を裏切ることになるとか、そういったことよりもただ、逆らい難いものを感じたのだ。

夕雲「んふ…」

 甘い吐息。キスをした。少し分厚い唇に小さな舌が、器用に、そして貪欲に求めてくる。

憲兵「っ、あ」

 口を離すと、彼女は私の手を取り、自らの胸に押し付けた。
 な、何だこれは…見た目に合わず豊満な…

夕雲「…長波ほどじゃないけど。少しは自信あるのよ?」

 くすりと笑うと、手を伸ばして私の制服のボタンを外しにかかった。

憲兵「えっと、その」

夕雲「…ほら、貴方も。脱がせて頂戴な」

憲兵「!」

 恐る恐る腕を伸ばし、ワンピースを外す。それから、ブラウスを押し上げる二つの膨らみに触れないように、そっとボタンを外した。
 白いキャミソールと薄紫のショーツ姿になる頃には、私はトランクス一枚にされていた。

夕雲「慣れていないのね」

憲兵「っ、そっちは随分と慣れてらっしゃる」

 すると彼女はすっと目を細めた。

夕雲「…ええ、そうね」

 小声で応えると、おもむろに下着の上から私のイチモツに手を触れた。小さな冷たい手でくすぐるように撫でると、徐々に膨らんだ先端が下着の裾から覗いてきた。
 私は彼女のキャミソールに手を入れると、幼い少女に不釣り合いなその乳房を掴んだ。

夕雲「んっ…」

 トランクスを引っ張り、脱がせる。露わになった欲望の塊に、唇を歪めた。

夕雲「ふふっ、大っきい…」

 両手で包み込むように擦りながら、愉快そうに言う。

夕雲「駄目ですよ…初めての娘には、優しくしてあげないと。巻雲さん、もう一度貴方とエッチするの怖がっていたわ」

 それからふと不機嫌そうな顔になると、キャミソールの中の私の手を掴んだ。

夕雲「んもう。出っ張ったところだけ揉んだって、何も感じないわ。もっと奥、ずっと奥を狙って…優しく」

 ゆっくりと、上半身全部を手に取るように指を動かす。夕雲は初めて甘い声を漏らした。

夕雲「ぁん…そう、上手よ…」

 キャミソールを脱ぐ。巻雲と違い、程よく熟れた躰。はっきりと主張してくる紅色の先端を、指でなぞった。同時に、もう片方の手をショーツの中に差し込んだ。

夕雲「はあっ…せっかちね…」

 ショーツも脱ぎ棄てると、私の体に背を預けるように寄りかかった。腕を掴み、自らの脚の間へ誘う。

夕雲「こうして…じっくりと時間をかけて、おまんこを蕩かすの…」

憲兵「あ、ああ…」

 毛の生え揃った秘部に、指を伸ばす。大陰唇の上から、揉むように力を加えた。

夕雲「ん…」

 ゆっくりと、優しく。
 包皮に包まれた陰核を、そっと摘んだ。小刻みに弱い刺激を与えていると、指の中で徐々に固くなっていくのが分かった。

夕雲「ああんっ…そう…」

 空いた手で、再び乳首への愛撫を始めた。親指と人差し指で、つんと固まったそこを扱きながら、残りの指で乳房を揉み上げる。
 息が荒くなってきた。中指を、膣内にそっと滑りこませた。

夕雲「っ…!」

憲兵「!」

 とろり。掌に、温かな蜜が垂れてきた。火照った肉壁をなぞるように指を動かすと、彼女は遂に嬌声を上げた。

憲兵「…感じてますね」

夕雲「んぅぅ…とっても上手よ…」

 手を離し、向かい合うように座り直す。ガチガチに膨れ上がった肉棒を手に取ると、夕雲は言った。

夕雲「次は、巻雲さんにもそうしてあげてくださいね」

 亀頭を膣口に埋めると、彼女はこちらに両腕を伸ばした。抱き合って、唇を重ねる。
 夕雲が腰を下ろした。

 みちっ

夕雲「っう、く…」

憲兵「!?」

 触れ合った唇が、ぎゅっと強張るのが分かった。 
 それでも彼女は引き返さなかった。亀頭が、一番奥を突いた。

夕雲「っ、あっ…はあっ」

憲兵「ゆ、夕雲さん…貴女」

 すると彼女は、涙の滲む目で悪戯っぽく笑った。

夕雲「…言いっこ無しよ」

憲兵「でも…さっきは慣れてるって」

夕雲「可愛い子たちなの…砲や魚雷の撃ち方は教わらなくても知ってるのに、親愛と性愛の区別も付かないの…」

憲兵「夕雲、さん…」

夕雲「夕雲」

憲兵「…夕雲」

 夕雲は、にっこりと微笑んだ。少女らしい、無垢な笑みであった。

 もう一度、キスした。女らしく膨らんだ尻を手で持ち上げると、一緒になって動き始めた。

夕雲「っ…あっ、ん…ぁん…っ」

 処女とは思えないほど柔らかくほぐれた膣内は、私の肉棒にぴったりと吸い付いて、暴力的なまでの快楽を流し込んでくる。

憲兵「痛く、ないかいっ…」

夕雲「ええっ…ちゃんと融かしてっ、くれたもの…ああっ」

 助けられるままに腰を振りながら、彼女は言う。

夕雲「指と、一緒っ…おちんちんで、お腹のっ、中を探るの…気持ちいいところを…」

 彼女の体を寝かせた。正常位で、柔肉を味わうように抽送を続ける。一回一回、壁の色々なところを狙って、血と神経の通った部分を探り当てるように。

 やがて

夕雲「っ、はああんっ!」

憲兵「ここか…っ」

 見つけた弱点を狙い、繰り返しペニスを突き出す。彼女の声が上ずり、肩が震えてきた。

夕雲「はあっ、あんっ…っ、あっ、駄目っ」

 もはや憚らず声を上げ、快感を味わう夕雲。
 そして今更のように、私は大変なことに気付いた。

憲兵「! しまった、ゴムして」

 その言葉に夕雲は

夕雲「…いい、わ」

 両腕両脚で、がっちりと私の体を抱え込んだ。

憲兵「だ、駄目だっ…このままじゃ」

夕雲「はんっ、中途半端じゃ、嫌っ…あんっ、最後まで、イかせてっ!」

憲兵「くっ、ああっ…っ」

 ペニスが膨れてくる。睾丸から精子が上ってくる感覚がした。

憲兵「で、出るっ…ああっ、あっ」

夕雲「出してっ…中に、出してっ!」

憲兵「くっ、あっ、あっ…ああっ!」

 びくん。
 びゅるるるっ、びゅるるっ、びゅーっ…

夕雲「ああんっ、出てるっ…はあんっ、あんっ、私も、イく…イくぅっ!」

 狭い膣内が、きゅーっと締まる。そのまま二、三度体を震わせると、夕雲はほっと息をついた。

夕雲「ああ…んっ…」

憲兵「ご、ごめんなさい…中に」

夕雲「良いのよ…はぁ、ん…」

憲兵「でも」

夕雲「大丈夫。自分の体のことくらい、自分で分かるわ。それよりも」

 繋がったまま、まっすぐにこちらを見た。その目は先程までとは打って変わって、真剣な光を湛えていた。

夕雲「逆にまだ月のものが来てなくても、デキないとは限らないの。だから、巻雲さんとするときは、ちゃんと付けて頂戴ね」

『クリスマス編~side憲兵』はここまで

ちょっと蛇足が続きます




 情事が明け、服を着ながら夕雲はふと言った。

夕雲「ところで…憲兵さん、貴方は年末年始もここにいるんです?」

憲兵「ええ、そうですよ」

夕雲「熱心ねぇ…ご家族の元へは帰らなくても…」

憲兵「…」

 言いかけて、私の表情の変化に気付いて口を閉じた。

夕雲「…えっと、あの」

憲兵「…兵学校の行事に、長距離行軍の訓練がありました。およそ100kmの道を、三日間で行って帰ってくる…」

 深く息を吸い、吐く。

憲兵「…帰ってきた私を待っていたのは…火事の報せと、両親の訃報でした…」

夕雲「…」

憲兵「折しも十二月で、もうすぐ家族に会えるという時期に…出世できない憲兵隊に入ったのも、どうしても内地を離れるのが怖くて…もしあの時、おれが近くにいたらと…」

 だんだんと声が震えてくる。過去を他人に語って聴かせるのは、初めてだった。

夕雲「…辛かったわね」

 静かに、夕雲は言った。

憲兵「っ、ごめんなさい。別に不幸自慢がしたかったわけじゃ」

 ふわり。
 俯く私の頭を、夕雲は胸に抱いた。

夕雲「教官からは、男なら泣くなって教わったでしょう。でも、この体になって分かったことがあるの」

 最初に抱き締めた時の匂いが、優しく鼻をくすぐった。

夕雲「…悲しい時は、泣いてもいいの。それでまた明日、頑張れるなら」

憲兵「夕雲、さん…」

夕雲「ずっと人から隠して、独りで抱えてきたのね…我慢しないで。私に、甘えていいのよ…」

 胸に埋めた自分の顔が、熱く濡れてきた。

憲兵「ゆうぐも…おれ、は…」

夕雲「貴方も…妹たちや、私と一緒…辛い時は、いつでも助けてあげるわ…」

 彼女の腕の中でひとしきり泣いた後…夕雲は、おもむろに留めたばかりのブラウスのボタンを外し始めた。胸元を大きくはだけるとキャミソールを捲り上げ、片方の乳房を私の顔の前に差し出した。

憲兵「…?」

夕雲「妹たちをあやすとき、こうするとよく効くの。…さあ、お上がりなさい」

憲兵「…」

 不思議と抵抗はなかった。私は、目の前の夕雲の乳首を口に咥え、吸った。

夕雲「そう…良い子ね…本当にお乳が出れば良いのに」

 赤子のように少女の腕に抱かれ、頭を撫でられ、乳を吸いながら…私は、眠りに落ちた。

今夜の更新はここまで

クリスマスってのはアレだから。家族との時間を大切にする日だから。


だから、夕雲ママに甘えてもいいよね…

「「「かんぱ~い!」」」

 ジョッキを打ち合わせると、本日数杯目のビールを飲み干した。
 先程、鎮守府全体での忘年会が終わったところだ。今は大淀、明石、間宮の特務艦三人と、鎮守府の敷地内にある小さな居酒屋で二次会をしている。
 この居酒屋、例によって海向かいの空き倉庫を改装したもので、鎮守府の人間なら誰でも飲み食いができるようになっている。切り盛りしているのは

鳳翔「改めて、今年も一年お疲れ様でした」

 そう、秋祭りでは焼き鳥を焼いていた空母たちの母、鳳翔である。
 艦娘が充実してくるにつれ、性能で劣る彼女は出撃の機会が減っていた。それでも何かしらの形で皆の役に立ちたいと本人は希望していた。そこで考えたのが、これである。間宮にも匹敵する料理の腕前を、存分に活かして活躍している。ちなみに、忙しい時は千歳も助太刀に来る。

鳳翔「はい、鶏の梅肉和えです。お口に合うと良いのですが…」

間宮「とんでもない。参考になります」

提督「お、ちょうどさっぱりしたのが欲しかったんだ。どれ、いただきます」パク モグモグ

提督「ん、うまい。こうなると温かいのが欲しいな…キープしてるの、熱燗で頼むよ」

鳳翔「かしこまりました」

提督「ふぅ…それにしても、今年は特に長かった気がするな」

大淀「中部海域に進みましたし、沢山仲間を迎えましたからね。…あ、梅酒サワーいただけますか」

鳳翔「はい、はい…ところで、秋ごろでしたっけ。提督がジュウコンなさったのは」

明石「そう、それですよ!」ドンッ

明石「覚えてますよ、ええ覚えてます。あれは11月24日…秋というより、もう冬に片足突っ込んでる頃ですね。業務が終わるや否や工廠に駆け込んできて、言うんです。『明石、ちょっと酒保に来てくれないか』」

間宮「ふむふむ」

明石「全くの予想外と言うと嘘になりますけど…カタログも見ずに、言うんですよ。『ケッコンカッコカリの書類一式、3セット頼む』って。ぶったまげましたよ。だって3つですよ? 3つ!」

鳳翔「戦力増強と考えると、北上さんたちの分でちょうど数は合いますが…あ、梅酒サワーです。熱燗はもうちょっと待っていてくださいね」コト

大淀「提督は、そういうことはしない方ですからね」ゴク

提督「いや~分からんぞ? もしかしたら戦力増強のためかもしれん」

鳳翔「灯台の下で叢雲さんと逢引してたくせに。…熱燗です」コト

提督「っ、み、見てたのか」

明石「はあっ?! 何ですかそれ」

間宮「それは初耳です」

鳳翔「見てたも何も、お店の目と鼻の先ですよ? 南方から帰ってきたその日に…だから、もしかしてとは思ってたんです」

提督「あー…あれは、あいつから告白された時だな。私がいない間、ちょっとブルーになってたって聞いて、相談に乗ってたんだ。そしたら、その流れで」チラッ

大淀「…ああ、そう言えば」

明石「そんなこともありましたね。あれ以来、やけに素直に諦めたなと思ったら、そういうことだったんですね…」

間宮「? どういうことです?」

提督「…悪い、伏せさせてもらう。あいつの個人的な悩みだ」

鳳翔「それから、神通さんですね。あれは瑞穂さんが来た時の作戦…あの辺りから、どうにも落ち着かない様子でした」

提督「全く、鳳翔には敵わないなあ…祝勝会の後からだ、神通とは」

間宮「那珂ちゃんとは、いつからなんです?」

提督「前々から那珂のカメラマンみたいなことをしてたんだが、関係が変わったのは夏の終わりごろだな」

明石「…それにしても、川内さんはよく許しましたねぇ」

提督「あいつも大概変な奴でな…浮気は駄目だが、共有したり貸し出す分には良いらしい。本人曰く『見栄』らしんだが…」

 酔っていたといえばそれまでだが…自分がとんでもないことを口走っていたということには、この時は気付かなかった。

大淀「…へえ」

提督「ああ、別に悪く言う訳じゃないんだが。…そうだな、この話はここまでだ。時に、伊良湖が新しく作るって言ってた甘味は…」



大淀「すみません、少しお手洗いに」スクッ



大淀「」ゴソゴソ

ピ ピ ピ 

大淀「…もしもし、大淀です。すみません夜分に…え? 夜はこれから? ああ、そうでしたね…それで、一つお願いが…そう、それです」



大淀「今夜…ちょっと、『お借り』しますね」



大淀「良いお店をご存知なんですねぇ…」

提督「前に神通と来てな。那智もちょくちょく来ているらしい」

 二次会が開けた後、大淀に誘われて鎮守府の外に出た。夜も深い頃で開いている店も少なく、僕たちは以前来たバーに行くことにした。

提督「それにしても、お前から誘ってくるなんて珍しい。飲み足りなかったか」

大淀「…ええ、そうですね」

 ぼんやりした顔でカルーアミルクを呷る大淀。もう二杯目だ。

提督「ちょっと、ペース早過ぎやしないか…?」

 今まで散々飲んでいたのもあり、僕はまだ一杯目のコップ酒を半分も空けていない。隣でグラスを空ける大淀は、目は虚ろで、椅子に座りながらも上半身がゆらゆらと揺れている。

提督「…それで、何だっけ?」

大淀「見返りの話ですよ…私たちの仕事なんて、慈善事業みたいなもんじゃないですかぁ…ぶっちゃけ私たちが庶民のために戦ってやる義理なんてないじゃないですか…」

提督「まあ、身も蓋もない話になっちまうがな」

大淀「高いお給料貰って、美味しいご飯食べて、それでこそ命懸けられるもんじゃないですかぁ……っく、それを? 『金のために戦うんじゃない』? 知りませんよンなこと…」

提督「そりゃ、やり甲斐じゃ腹は膨れないよな」

大淀「こちとら、匙加減一つであんたら皆殺しにだってできるのに…ひっ、ああ……今の給料だって…ぅぷ」

提督「おいおい…もう良いだろ、これ以上はよせ」

 彼女の手からグラスを奪うと、私は立ち上がった。

提督「マスター、お勘定を頼む。…申し訳ない、連れの機嫌が良くないようだ」

「かしこまりました。…いえいえ。お気をつけて」



大淀「見返り求めたってぇ…良いじゃないですかぁ! こっちは明日死ぬかも分からないのに…」

提督「ああそうだそうだ。そうだが、私に言ったってしょうがないだろ。ほら、水買ってやるから…」

 通りかかったコンビニに、二人でもつれ込んだ。

提督「水…僕も飲みたいな…」

 ペットボトルを二つ手に取り、レジに向かう。
 そこでふと、棚の前でしゃがみこむ大淀が目に入った。

提督「…大淀? 何見てる?」

大淀「…ん」

 彼女は、棚の一番下から何かを取り上げると、僕に差し出した。

提督「何だこれ…極薄0.05mm…ってぇ!?」

 慌てて取り上げ、棚に戻す。しかし彼女はすぐにまた手に取ると、その銀色の箱を僕に突き出した。

大淀「ん!」

提督「…分かった分かった、買うだけだからな」

 渋々取り上げ、レジに向かう。店員はこちらと目を合わせないようにしながら、その箱を小さな紙袋に突っ込み、水のボトルと一緒にビニール袋に入れた。



 夜の街。僕は大淀の肩を抱き、タクシーを探して彷徨っていた。

大淀「役得したぁい…私だってぇ…」

提督「分ーかったから、ほら、飲め」

 ボトルの蓋を開け、彼女の口に押し付ける。唇の端から水が零れた。

提督「ああもう…」

 もう一つのボトルから水を飲む。大淀はぼんやりと辺りを見回していたが、ふと何かを見つけたようで、急に僕を捕まえたままずんずん進みだした。

提督「ちょっ、どうした…」

大淀「提督だって…できることがあります…」

提督「???」

 やがてたどり着いたのは、一軒の細長い建物。看板に『休憩3時間2000円 宿泊5000円』の文字。

提督「…よし帰ろう。歩いて帰ろう」

 しかし、大淀は離さない。僕の手を掴んだまま、艦娘の力でぐいぐいと建物に引きずり込む。

提督「や、やめろ! 不倫はごめんだ!」

大淀「大丈夫ですっ…これは正当な権利であって、提督が与えることのできる、特別な『給与』なんですっ…!」

提督「酔ってるんだろっ、絶対後悔するぞ」

大淀「しませんし酔ってませんし川内さんに許可も頂きましたっ!」

提督「…は?」

 頭の中に僅かに残っていた霧が、すっと晴れた。ぴたりと立ち止まった僕に、大淀は勝ち誇った顔で言った。

大淀「提督の仰った通りです…お願いしてみたところ、今夜一晩、提督を貸していただけることになりました」

今夜はここまで

川内がクズに見えるけど、そもそも要らんことを口走って事の発端を作ったのは提督だからね。仕方ないね



 部屋に転がり込んだ。鍵を閉めるや否や、乱暴に唇を重ねた。

大淀「んっ…っぷ、は、ああっ、ちょ、ちょっと」

提督「…何だ」

大淀「シャワー、まずシャワーを」

提督「このままでいい」

大淀「に、臭いますってぇ」

提督「知らん。今すぐヤりたい」

 首を抱き太腿に手を伸ばすと、ちょうど袴スカートの横のスリットに触れた。これ幸いと手を突っ込み、下着の上から尻をさする。

大淀「きゃっ…」

 竦み上がる大淀。程よく脂肪のついた尻を掌で味わいながら、耳元で囁いた。

提督「いつもいつもこんな際どい服着やがって…手ェ入れてくださいって言ってるようなもんだろ」

大淀「んっ…もうっ…!」

 彼女は無理矢理僕を引き離すと、浴室に向かって歩き出した。

提督「良いだろ、なあ!」

 それに追いすがると、今度は後ろからスリットに手を差し込んだ。ショーツ越しに、陰部を指で弄る。

大淀「っ…だぁかぁらぁ…」

 彼女は俯くと

大淀「離してって言ってるのっ!」

 僕の下顎に、思い切り頭突きを食らわせた。

提督「がっ!?」

 無様にひっくり返る僕を尻目に、彼女は浴室に消えた。



 ダブルベッドに腰掛け、廊下の自販機で買ったビールを暗い気持ちで啜った。

提督「僕は、男娼か何かか」

 愛すると決めた者以外を抱くのは、秋雲に続き二人目だ。別に、今に始まったことではない。だが、流れやプレイとしての側面が強かったあの時と違い、今回は明確に、川内が大淀に僕を『貸した』のだ。
 見栄、と川内は言う。他の者に自慢したいのだと。彼女にとって、僕とケッコンしているという事実は、単なるステータスに過ぎないのか?

提督「…」

 飲めば飲むほど、暗澹たる気持ちになる。まだ中身のある缶を、ゴミ箱に向かって投げた。縁に当たって、床に落ちた。
 舌打ちし、拾おうと腰を上げたところで脱衣所の戸が開いた。

提督「…どうした?」

大淀「こっちこっち」

 半開きの扉から首だけ出して、大淀が手招きしている。
 僕は倒れた缶を一瞥すると、誘われるまま彼女の元へ向かった。



大淀「ホテルのお風呂って、こんな風になってるんですねぇ…」

 大理石風の広々した湯船に、二人で浸かった。以前川内と来たホテルに比べると少々見劣りするが、それでもビジネスホテルなんかよりは大分豪華だ。

大淀「ほら、キラキラしてますよ」

 色とりどりの照明が、浴室を照らしている。その、どこか頽廃的な光に照らされる彼女の顔を、ぼんやり眺めた。いつもかけている眼鏡やカチューシャも、今は外している。眼鏡がないと普段以上に若々しく見えるが、目を凝らすとうっすらと下瞼に隈ができていた。

提督「…」

 僕は黙りこんだまま、彼女の細い体を抱き寄せた。腕の中で、彼女はほっと息を吐いた。

大淀「…逞しい体ですね」

提督「…」

大淀「…提督。怒ってますか」

提督「怒ってるか? …ああ、怒ってるよ。電話一本でこんな…本当に愛されているのか、疑りたくもなる」

 大淀は可笑しそうに、小さく喉を鳴らした。

大淀「提督は、純粋ですね。普通なら小躍りするところですよ? だって、両手両足でも数えきれない数の女性を、選び放題抱き放題、選り取りみどり」

提督「何だそりゃ」

大淀「私が言いたいのは」

 彼女は、じっと僕の目を見つめた。

大淀「鎮守府に所属する艦娘たち…その殆どが貴方に思いを寄せ、出来ることなら抱かれたいとすら考えている。そしてその権利を、川内さんたちたった四人の艦娘が独占している」

 そっと胸板に指を這わせる。

大淀「川内さんが、貴方を愛してない筈がないじゃないですか。ですが…彼女は、その想いが自分だけのものではないこともご存知です。川内さんは、貴方に気付いて欲しいんですよ。貴方が、そこらの男とはわけが違うということを。身に受けた愛の量を。…一途という言葉では、もはや逃げ切れるものではないということを」

提督「…」

大淀「彼女だって、悩んでるんです。…ケッコンして間もない頃、相談を受けました。『自分だけが、提督の愛を受ける立場にいて良いのか分からない。周りの目が怖い。本当に自分で良いのか、分からない』と」

提督「!」

大淀「別に気にする必要はない、選ばれたのなら胸を張っていればいい。そう答えておきましたが…あれから、自分なりに昇華した結論が『見栄』なのでしょう」

 そこまで言うと、大淀は僕の首に両腕を絡め、ぴったりと貼り付いてきた。

大淀「ね。だから、気に病む必要はないんです。だったら開き直って、思う存分役得しましょうよ。私みたいに」

 先程から熱を放っていた肉棒に、彼女の脚が触れた。

大淀「ふふっ…ほら、提督の魚雷、大きくなってますよ」

提督「…上がるか」

 きつく抱き合い、キスした。それから二人で立ち上がり、浴室を後にした。



 ベッドの上。仰向けになった大淀の膣口を指でくすぐりながら、僕は訊いた。

提督「お前、経験はあるのか?」

大淀「んっ、…え? 男性経験ですか?」

提督「そう」

大淀「一応…あっ」

提督「それは、私も知ってる相手か?」

大淀「いえ、ご存知ないと…っ、思います」

提督「どんな奴だ?」

 おもむろに、大淀が僕のペニスに手を伸ばした。おっかなびっくり片手で握ると、ゆっくり上下に扱く。

大淀「どんな…何と言いますか…この辺、風俗多いじゃないですか…んっ」

提督「ああ…そう、だな」

大淀「ところが、持て余しているのが…男性だけではないと、分かったようで…ぁ、少し前に女性向けのお店が、できたんです」

提督「艦娘相手のっ、商売ってことか…ちょ、タンマ。イきそう」

大淀「あっ、ごめんなさい…多分、そうでしょうね。個人的に興味があって…試しに、行ってみたんですよ」

提督「男娼相手に処女を捧げたのか」

大淀「い、良いじゃないですか別にっ! 一応、手技はとても上手で、気持よかったんですけど…どうにも罪悪感が勝って、それっきり利用してません」

提督「初めてでイけたのか。そりゃ凄い」

 すると彼女は、ジロリと僕を睨んだ。

大淀「さっきから、仰ることがその男娼とそっくり。まるで遊び慣れておられるようですね」

提督「とんでもない。兵学校に入ってから、ずっと男に囲まれて生きてきたからな。川内が初めての相手だ。…買ってきたゴム取ってくれ」

大淀「…はい」

 差し出された箱を開け、中身を取り出す。連なった包みの一つを破りながら、言った。

提督「だから、内心心配で仕方ない。ちゃんと、お前を満足させられるかな」

今夜はここまで

実家のパソコン占領するわけにもいかず、持ち込んだノーパソはロースペ過ぎてFlashすら動かず。間宮さんの手伝いはできそうにない

きっかけがアレだっただけに、もしも他の艦娘が同じようなことを言っていたら愛されていたのは自分ではなかったかもしれない。だから川内は心配なのね

あと>>241
よく見たら一人ハブられてるわ

×四人 ○五人

勃起したペニスにゴムを被せると、体を起こして彼女の脚の間に膝を突き、黒々した茂みの中に亀頭を当てた。

提督「挿れるぞ」

大淀「はい…っっ」

 指で出来る限りほぐしたが、まだ二度目なこともあって彼女の膣内は硬い。ゆっくり腰を前に進めると、彼女は目を固く閉じ、歯を食いしばっていた。

提督「…痛いか」

大淀「いえっ…へ、平気です…っ」

提督「緊張してるか」

 頭を撫でながら、腰を突き出した。肌と肌がぴったり触れ合った。

大淀「す、少し…」

提督「目、開けろ。力を抜いて」

大淀「…」

 恐る恐る、目を開ける。視線がぶつかった。すかさず短くキスすると、大淀は僕の胸を軽く小突いた。

大淀「っ、もう!」

 一瞬頬を膨らますと、ふっと笑った。

大淀「…この、スケコマシ」

提督「悪かったな」

 慎ましやかな胸を揉んだ。大きめの乳首を掌に感じながら、腰を動かした。

大淀「んっ…ん…はあっ…」

 圧し殺した声で喘ぐ。ぷっくりと膨らんだ乳首を、そっと摘んだ。

大淀「あっ…」

 更にもう片方を、口に含んだ。唇と舌で、やんわりと刺激する。

大淀「やっ、ちょっと…っ!」

 にわかにペニスへの締め付けが強くなった。大淀は抗議の声を上げながらも、その手はしっかりと僕の頭を押さえ込んでいる。
 抽送を速めた。前歯で乳首を緩く噛みながら、グラインドするように大きく腰を振ると、膣内にも気持ちいいところに当たったようだ。一際大きな嬌声と共に、体がびくんと震えた。

大淀「ああっ、はっ、あんっ…あっ、あ、ああ、ああっ…く、うぅぅ…っっ」

 両脚で僕の下半身をがっちり抱え込むと、彼女は声を殺して絶頂した。

大淀「っ…っっ……っは、はあっ、はぁ」

提督「…イったか」

大淀「はい…」

提督「もうちょっと辛抱してくれ」

 それだけ言うと、僕は再び腰を振り始めた。

大淀「ああっ、やっ、ん…」

提督「っく、はっ…出、出すぞっ」

 三度、強く肌を打ちつけ、僕は射精した。



 場所は変わり、再び浴室。体を洗っている僕を湯船からじっと見ていた大淀が、ふと口を開いた。

大淀「気になったんですけど」

提督「ん、何だ」

 目を閉じて頭を洗いながら、応える。

大淀「それ、どんな味がするんでしょう?」

提督「それって、どれだ?」

大淀「これですよ、これ…」

 ざぶんと湯から上がる音がした。それから突然、ひんやりした指が肉棒に触れた。

提督「っ!?」

 思わず目を開ける。湯船を出た大淀がすぐ隣にしゃがみ込んで、僕の股間に手を伸ばしている。

提督「ちょっ、待っ…あーっ、目に泡が」

 慌ててシャワーで流すと、大淀を見た。

提督「…舐めてみるか?」

大淀「い、良いんですか…?」

 脚の間に座らせると両手を握り、自身の愚息に添わせる。

大淀「ん…? 眼鏡が無いからよく見えない…」

 彼女は興味津々で、息がかかるほどに顔を寄せて男性器を観察する。至近距離に熱を感じて、落ち着いていたそこは再び臨戦態勢になった。

大淀「わ、大きくなった」

提督「凄いだろ」

 しばし見つめたり、握ったり、擦ったり、突いたりしていたが、やがて意を決したように言った。

大淀「では…いただきます」

 小さく舌を出すと、おっかなびっくり先端を一舐めした。

大淀「…?」

 よく分からなかったのか、再びぺろり。更にぺろり。

提督「くっ…」

 だんだん、尿道から透明な汁が滲んできた。

大淀「…あ。また射精しました?」

提督「いや、それはまた違うやつだ…」

大淀「へぇ…」

 興味深げに言って…おもむろに、亀頭をぱくりと咥えた。

提督「っ!」

 ぬるりとした粘膜を、飴玉のように口の中で転がし…吐き出す。

大淀「うえ、汗みたいな味」

提督「大淀…済まないが」

大淀「…ええ、分かります」

 彼女は頷くと、再びペニスを口に入れた。今度は深く咥え込み、先端から竿までじっくりと舐め回す。

提督「物怖じしないんだな…っ、ああ…」

 僕はその頭を両手で挟み込むと、腰を曲げ、耳元で囁いた。

提督「そのまま…強く、吸ってくれるか」

大淀「ん…」

 すぐに、肉棒が吸い込まれる感触がした。

提督「そう…しばらくそのままだ…いいか、歯を立てるんじゃないぞ。しっかり唇でガードするんだ」

大淀「ん」

 頷くように、大きく瞬きする。

提督「じゃあ…いくぞ」

 頭を掴む手に力を込めると、風呂椅子から腰を浮かせ…彼女の口に、抽送を始めた。

大淀「っ…! んっっ…!」

 苦しげに鼻息を漏らしながらも、吸うのを止めない大淀。最初からトップスピードで腰を振ったため、果てるのは早かった。

提督「出るっ」

 奥まで突っ込まないよう注意しながら、彼女の舌の上に精子を吐き出す。不意に口内を満たす液体に、大淀はまず目を見開き、それからすぐに顔を顰めた。

大淀「っ…ず、っ…」

提督「っく…あ、ああ…っ」

 まずそうな顔ではあるが、彼女は尿道から最後の一滴まで吸い出した。
 ペニスを抜くと、キュポンと景気のいい音がする。

提督「ふぅ…ほら、その辺に吐いちまえ」

大淀「う…」

 彼女は口を閉じたまましばらく逡巡したが、やがて諦めて、洗い場の床に精液を吐き捨てた。

提督「マッズイだろ」

 彼女の口にシャワーを当てた。

大淀「いけそうな気はしたんですけどねぇ…」

 そう言うと大きく口を開け、シャワーで口の中を濯いだ。



 風呂あがり、ベッドの上。裸にバスタオルだけを巻いた姿で、寄り添って横たわる。

提督「日が昇る前に、帰らないとな」

大淀「ええ…」

提督「ああ…川内はともかく、神通たちにどんな顔して接すれば良いのやら」

大淀「そういうの、気にしそうですからね…」

提督「…やっぱり、裏切ってる気がして仕方ない。本当に、これで良いのか…?」

大淀「何とかなりますって。それに、私はこういう感じ、好きですよ」

提督「…?」

大淀「この、いかにもイケないことしてますって感じ。提督も、セックスがとってもお上手で」

 そっと身を寄せ、ため息混じりに呟く。

大淀「…もう、好きになっちゃいそう」

提督「…」

 僕は彼女を仰向けに転がすと、その上に四つん這いになった。

大淀「…」

 目が合った。彼女は微笑んだ。
 バスタオルを解くと、僕の目の前で広げてみせた。
 己の白い痩身をまさぐる僕を、大淀は愛おしそうな目で見つめていた。

今夜の更新ならびに『イケナイ大淀編』はここまで

例えば轟沈寸前の負傷から戻ってきた天龍が、入渠が終わるや否や死ぬまで戦わせろと提督に詰め寄ったとして、このスレのタイトルが『天龍と夜戦の日々』になったかというと、それは無いのだなあ




那珂『あのね、お願いがあるんだけど…明日の夜は、絶対に空けておいてね!』



提督「…と、言われたは良いものの」

提督「わざわざ釘を刺しとかなきゃならないって、一体何するつもりだろ…」

コンコン

提督「いいぞー」

ガチャ

那珂「おはようございまーす」ガチャン

提督「いらっしゃい。って、そのポーチは何だ?」

那珂「んーとね、これはね…」スタスタ

ドサ ジィー

那珂「こんなの」ヒョイ

提督「ハサミ、カミソリ…散髪でもするのか…あ」

那珂「前から言ってたじゃん。ほら」

提督「ああ、思い出した。で…ここに持ってきたってことは」

那珂「うん」コクン

那珂「だいぶ放ったらかしちゃったし、折角だから提督に剃ってもらおうと思って。…お股の毛」

提督「それは構わないが…大丈夫か? 怪我させたりしたら」

那珂「大丈夫、そんなに難しくないから。…さ、お風呂場行こ」

 手を引かれて浴室に向かう。

那珂「濡れても良い服にしてね。流石に裸じゃ寒いから」

 言いながら彼女は、制服を脱ぐ。上着を外し、スカートを下ろし、白いレースの付いたショーツも脱いだ。白のシャツに下半身だけすっぽんぽんの状態で、那珂は浴室に入った。
 僕はTシャツと短パンに着替えて後を追った。

提督「で、まずどうするんだ?」

那珂「んーと、このくらい伸びてたら…」

 自分の陰毛を摘みながら、少し考える。

那珂「…ま、とにかく最初はキレイにしなきゃ」

 そう言うと風呂椅子に座り、大きく脚を広げた。

提督「石鹸でいいか?」

那珂「うん」

 彼女の前に膝を突き、石鹸を手にとって水で濡らし、泡立てる。十分泡立ったと判断すると、それを彼女の脚の間に塗りたくった。

那珂「んふ…」

 短いながらも色の濃い毛に覆われた秘部。毛の下に見え隠れする肌に擦り込むように、念入りに指を動かした。

提督「と…こんなんで良いか?」

那珂「うん…あ、そうだ」

 思い出したように、指示を出す。

那珂「温かい濡れタオルが要るんだった。石鹸は自分で流すから、タオル持ってきてもらえるかな?」

提督「分かった」

 風呂場を出て部屋に戻ると、箪笥を漁った。

提督「確か、前に貰ったやつが…あった」

 ビニールに包まれた新品の手ぬぐいを開封すると、那珂のもとへ戻った。

提督「那珂、これで良いか?」

那珂「…ん? あ、それでいいよ」

 彼女はもう泡を流したようで、蛇口から洗面器に湯を貯めているところだった。

那珂「それ、この中に放り込んじゃって。すっごい熱いから気をつけてね」

 言われた通りにすると、彼女は再び椅子に座った。
 足元のポーチから小さなハサミを取り出すと、こちらに差し出す。

那珂「剃る前に、短くするの。それでいい感じに切ってね」

 受け取って、大きく広げた陰部を見る。

提督「切るったって、まだ結構短いが…」

 秘裂の少し上の肌をそっと摘み、毛を浮かせてみる。

提督「こう…か?」

 ちょきん。

那珂「もうちょっと根本で」

提督「巻き込みそうで怖いな…」

 ぢょき…ぢょき、ぱちん

那珂「そうそう」

 恥丘辺りを切り終わると、今度は大陰唇を引っ張り、ハサミを添わせる。冷たい刃が当たると、彼女はくすぐったそうに身を震わせた。

 ちょきん。ちょき、ちょき、ちょきん。

那珂「ん…」

提督「…」

 静かな浴室に、ハサミの音と、那珂の息遣いが響く。僕はを息するのも忘れて、彼女の大切なところを守る毛を切り崩していった。

那珂「ん、と。これくらいで良いかな」

提督「ふぅ…」

 額を拭う。那珂は言った。

那珂「ポーチの中に、クリームがあるでしょ」

提督「ええと…これか」

 小さなスプレー缶を見せると、彼女は頷いた。

那珂「それ、お股にばーって掛けて」

提督「どれどれ」

 カチャカチャと振り、蓋を取る。掌に出してみると、白い泡の玉ができた。柔らかな泡を潰さないよう、そっと彼女の秘部に載せ、広げた。

提督「何だ、床屋で髭剃るのと同じか。じゃあ今度は…」

 洗面器からタオルを取り上げる。染みこんだ熱湯に苦戦しながら絞ると、一旦広げてから小さく畳んだ。

那珂「そう、そんな感じ」

 言いながら彼女は椅子を降り、床に寝そべった。

那珂「冷たっ」

提督「で、これを載せるんだな」

 泡まみれの股間を覆うように、タオルを載せた。

那珂「ふぁあ…気持ちいい…」

 恍惚とした声を漏らす那珂。

提督「蒸しタオルって何かほっとするよな。ところで、寒くないか?」

那珂「んー、ちょっと寒いかも」

提督「風呂場にも暖房…は、贅沢かぁ」

 そこで気休めにはなるだろうと、湯船に湯を溜め始めた。
 底の方に湯が張ってきたところで、タオルを剥がした。シェービングクリームを更に足すと、いよいよT字剃刀を手に取った。

那珂「上から下に引いてね。髭剃りと同じようにすると、たまに皮まで切っちゃうから」

提督「分かった…」

 白い柔肌に、そっと刃をあてがう。手の震えを鎮めて力を込めると、すっと下に下ろした。

那珂「んっ…そう…」

 しゃり、しゃり、しゃり。
 短く残った陰毛が、泡とともに剥がされていく。剃刀の通ったあとには、つるりとした肌だけが残った。

提督「…っ…」

 大陰唇に触れると、彼女は更に脚を開いた。太腿の内側、特に薄い皮膚の上に、慎重に刃を滑らせる。

那珂「…提督」

提督「…っく……」

那珂「提督っ」

提督「…っ、な、何だ?」

 剃刀を離し、顔を上げる。

那珂「そんなに緊張しなくて良いからね? ずっと息止めてるから、お顔真っ赤だよ」

提督「ん? そうか…ああっ」

 指摘されて、思い出したように頭がくらっと来た。一旦深呼吸すると、再び剃刀を握った。
 デリケートなところを、慎重に、慎重に…

提督「…よし、もう半分だ」

 秘部を守る二つの膨らみの、もう片方に取り掛かる。だいぶコツも掴めてきた。

 しゃり…しゃり、しゃり…

提督「そもそも、何で那珂はここ剃ってるんだ?」

那珂「だって、撮影とかで色々着るじゃん。何着ても良いようにしないと」

提督「だからって、全部一々剃る必要あるか? パイパンにしときたいなら、逆に永久脱毛という手もあるし」

那珂「つるつるにしといた方が、子供っぽくて可愛いじゃん。永久脱毛は…最初の頃は考えてたかな。時間とかの都合で行かなかったけど」

提督「今は?」

那珂「…何か、剃る時の感じが癖になっちゃった。てへ」

提督「痒くなりそうだがなあ…よし、こんなもんか」

 すっかり剥き出しになった彼女の肌を、指でなぞった。

那珂「それがまた癖になるの…ん、ありがと。じゃあ最後に、かぶれないように水で洗うよ」

提督「水? お湯じゃなくてか?」

那珂「そう。温かくすると、赤くなっちゃうから」

提督「はあ…」

 蛇口の湯を止め、シャワーに切り替える。温度が下がるまで、程よく湯の張った浴槽にシャワーを流してから、広げた陰部に冷水を浴びせた。

那珂「あはぁっ、冷たぁっっ」

 けらけら笑う那珂。

提督「ほら、やっぱり冷たいじゃないか」

那珂「だあって、仕方ないんだもん…だから、この時期はどうしても放ったらかしに……」

 不意に、彼女は口をつぐんだ。それから、ふるりと身を震わせた。

那珂「んっ、ぅ…」

 床の上で、泡と毛を流す水の流れが、ほんのり黄色く染まった。

提督「…」

 僕はシャワーを当てたまま、彼女の秘部を指で軽く擦った。
 冷たく濡れた手に、一筋の熱い水流がぶつかった。

那珂「やん、弄っちゃやぁ…」

 やがて…その流れが、止まった。

提督「…いっぱい出たな」

那珂「うん…」

 シャワーの水を止めると、僕は言った。

提督「じゃ、取り敢えず風呂入るか。丁度溜まってるし、体が冷えて仕方ない」



 風呂上がり。暖房の効いた部屋で、裸のまま布団の上。胡座をかいた僕の足の上に、那珂は背中を預けるように座っている。

那珂「最後に、しっかり保湿しないとね」

 化粧水の瓶を差し出した。

提督「アフターシェーブローションと同じ感じで良いのかな…」

 掌に出し、両手に広げる。そのまま、無毛になった彼女の秘部に掌で擦り込んだ。

那珂「あはっ、はあんっ…」

提督「くすぐったいか」

那珂「提督の手、ざらざらしてるもん…あんっ」

 恥丘、内腿、陰唇…手と指で擦りながら、そっと中指を膣内に挿れた。

那珂「ああんっ…そこはまだだよぉ…」

 くちゅくちゅと柔肉を掻き回すと、蜜がとろりと溢れてきた。
 彼女はおもむろに指を抜き、足の上から降りると、布団の上に仰向けになった。

那珂「もう、これでおしまい。提督も待ちきれないみたいだし…」

 両脚を曲げ、大きく広げる。幼子のようなつるつるの秘部が、化粧水や愛液でてらてらと淫靡な輝きを放った。

那珂「剃りたての赤ちゃんおまんこ…提督に、あげる」

今夜の更新ならびに『剃毛編』はここまで

年末年始はどうすっかなー俺もなー
話のネタも尽きてきたしなー

叢雲「馬ッッッ鹿じゃないの!?」

提督「だって、年明け前には済ましときたかったんだよ…」

叢雲「でも…そもそも、年の瀬まで溜め込むんじゃないわよ。年のどん詰まりなのに、やけに忙しいと思ったら…」

提督「まあ、そんなわけだ。僕は一旦風呂に入るからな」

叢雲「…待ちなさいよ」

提督「どうした」

叢雲「先にお風呂入ったら…その、どうせ中で寝ちゃうでしょ。その前に…一回、その、し、しなさいよ」

提督「はぁっ!? 正気か?」

叢雲「と、当然よ!」

 …何の話をしているのか、順を追って話そう。

 僕らの鎮守府は、二つ目の試製カタパルトの制作に手こずっていた。というのも、作成に必要な設計図を入手するための任務が非常に多く、あちこち海域を駆けまわる必要があったからだ。
 間に大規模作戦が挟まるなどして進捗は伸び悩み、最後の任務を終え、ようやく設計図が届いたのがつい三日前。喜び勇んで明石や夕張と工廠に籠もり、丸二日作業し続けた。そして、遂に完成。先程、瑞鶴の第二次改装を終えた。改装計画発表から実に二ヶ月。長く苦しい戦いだった。
 念願の改装を終えた瑞鶴。既に改二になっていた姉の翔鶴の元へ戻る直前、僕らの姿を見て、苦笑しながら言った。

瑞鶴『ありがとう、おかげでまた強くなれたわ。だから、その…お願いだから、お風呂にはちゃんと入って…ね?』

 そんなわけで久々に陽の下に出て、さあ体を流しに行こうと私室に向かっていた矢先、叢雲に捕まったのであった。

叢雲「大体、昨日から鎮守府は年末休みに入ったのよ。哨戒以外は皆暇してるわ」

提督「ん? もうそんな時期か…道理で静かなはずだ」

叢雲「アンタねえ…」

 呆れたような、心配そうな、微妙な表情。歩きながら肩を抱くと、速攻で振り払われた。
 私室に着いた。

提督「本当に良いのか? まだ明るいぞ」

叢雲「だから、暇なのよ。吹雪たちは変に気を遣ってくるし、古鷹は出かけちゃったし」

提督「はあ…だが、それにしたって二日は体洗ってないんだぞ? 自分じゃ気付かないが、臭いとか凄いことになってるぞ?」

叢雲「良いのよ。寧ろ…じゃない、えっと、ど、どんなもんか試してやるわ」

 言いながら、ベルトを外しにかかる。

提督「後悔しても知らないからな…」

叢雲「ふん、いつもどんな『職場』で働いてると思って」

 ずるり。
 ズボンと下着がまとめてずり落ちた。

叢雲「」

 突如、目の前に現れた男性器。まだ臨戦態勢に無いことを除けば、幾度と無く見て、触れて、体に入れてきたもの。だが

叢雲「…っ」

 …ぽた…ぽた

 冬場とはいえ、熱のこもった工廠。しかも便所の時以外は外気に触れることもなく、二日に渡ってトランクスの中で汗と体温に曝され続けた『それ』は

叢雲「…っぷ、あ゛っ…」

提督「お、おい! 泣くほどなのか!?」

 …歴戦の艦娘をして、嗚咽と涙を強いるのに十分過ぎた。

提督「な、なあ、やっぱり凄い汚いだろ? 悪いこと言わないから、風呂上がるまで待って」

叢雲「うっ、ぐっ…はぁーっ、はぁーっ…」

 しかし、彼女はめげなかった。棒立ちの僕の前に膝立ちになると、鼻で息をしないように気をつけながら、両手でそっとペニスを握った。
 皮を引っ張ると、雁首に沿って薄っすらと黄色い塊が現れた。

叢雲「…ゴクリ」

 生唾を飲み込み、恐る恐る顔を近づけ…

叢雲「…エンッ!!!」

提督「!? おい、叢雲!」

 どうやら、至近距離で臭いを嗅いだらしい。叢雲が奇妙な呻き声を上げ、ひっくり返った。

叢雲「あ゛っ…あがっ…」

提督「無理するなって…頼むから」

 それでも…彼女は再び起き上がると、もう一度ペニスを手に取った。そして、懲りずに顔を近付ける。

提督「なあ、止めとけって…これ以上は」

叢雲「な、ナメないで頂戴…だんだん、癖になってきたわ…」

 不気味な笑みを浮かべながら、鼻で深呼吸。ギラギラ輝くその目は、狂気の光に満ちていた。

叢雲「何よ、こんなにチンカス溜め込んで…こんなの突っ込まれたら、あたしの子宮まで腐っちゃうわ」

 亀頭を指でなぞると、くっついた恥垢を一嗅ぎ。そして、その指を口の中へ…

叢雲「んっっ! んぐぅぅっっ…」

提督「もう止めろ! これ以上お前が苦しむのを見たくない!」

 彼女の前に膝を突くと、肩を掴んだ。
 叢雲は…咥えた指を吐き出すと、虚ろな笑みを浮かべた。

叢雲「これを…これぐらいいけたら、アンタのこと…もっと、好きになれそうな気がするの…」

提督「もう良いんだ。お前の愛は痛いくらいに伝わってる。疑う余地なんてないんだ。だから」

叢雲「あたし、病気なのよ…」

 目に涙を一杯に溜めながら、細い声で言う。

叢雲「アンタの匂いが、愛しくてたまらないの…毛布とか、椅子とか、服とか。アンタの、その、ちんちん…すっごい臭くて、すっごいアンタの匂いがして…嗅いだだけで、頭がおかしくなっちゃいそうなのよ…」

提督「叢雲…」

 叢雲が、僕の胸をとんと押した。尻もちを突いた僕の股間に、顔を埋めんばかりに近寄ると、再び両手で肉棒を握った。にぎにぎと優しく刺激されて、疲労と共に肉欲を蓄積した僕のペニスははち切れんばかりに膨れ上がった。

叢雲「すぅーっ、はぁーっ、すぅーっ、おぇっ、ぷ…はぁーっ……」

 時折えづきながらも臭いを堪能していたが、十分に勃起したのを見ると、大きく口を明け、垢塗れのペニスを口に咥えた。

叢雲「っっっ!! う゛っ…おごっ…」

 唇を閉じると同時に、喉の奥で亀頭に生温かいどろっとしたものがかかった。

提督「おい…吐くぐらいなら、無理しないで」

叢雲「う゛ー…う゛ーっ…」

 しかし彼女は、唸りながらもペニスを離さなかった。舌をくるくると動かし、亀頭や雁首、更には皮の中の方まで舌先を突っ込んで舐め取った。
 そして…頬で恥垢と唾液をぐちゃぐちゃに混ぜて…少しずつ、飲み込んでしまった。

提督「…大丈夫か」

叢雲「うー…」コクン

提督「吐きたくないか」

叢雲「うーう」フルフル

提督「そうか」

 そっと、彼女の頭を撫でた。それから

提督「…悪い、もう一仕事だ。…出すぞ」

 初めてのフェラチオだった。それでも叢雲は、当然のように僕の放った精液を残らず飲み下した。
 口を離すと、彼女は黙って息を吐いた。

提督「吐くか?」

叢雲「…ふぅ、もう…大丈夫」

 今度は、僕が彼女の体を横たえた。タイツ越しに股間に顔を埋め、言う。

提督「よし、このまま小便しろ」

叢雲「はあ? …いきなり、何言うのよ」

 掠れた声。まだ苦しそうだ。

提督「お返しだ。もう何だってする。ウンコだって食ってやるぞ」

叢雲「馬鹿言ってんじゃないわよ」

 軽く、肩を蹴る。

叢雲「それに、お手洗いならさっき行ったばかりよ。いきなり言われたって出ないわ」

提督「そうか…」

 そうは言っても、されてばかりでは気が済まない。タイツとショーツ越しに、彼女の秘部を舐めた。

叢雲「ひっ…」

 不意に襲ってきた感覚に、叢雲は身を竦ませた。
 先ほどの行為、口ではああ言っていたが、やはり精神的にもキツかったようで、タイツには塩辛い冷や汗が滲んでいた。

 それにしても、ショーツの厚さが意外にじれったい。少しずつ顔をずらし、内腿に舌を這わせた。

叢雲「ひゃっ…ちょっと、汚いわよ」

提督「何が?」

 肌に密着し体液を保持する薄手の黒タイツは、脚を舐め回すのに丁度いい調味料の役割を果たした。舌で舐め、唇で挟み、歯で咥え、引っ張り、口に含み、しゃぶる。染み込んだ叢雲の味を、己の唾液に置き換えていく。
 つま先を咥えた時、叢雲はくすぐったそうに息を漏らした。見ると、その顔には羞恥と恍惚がないまぜになった表情を浮かべていた。

叢雲「はあっ…んっ…」

 黒タイツが更に黒々と染まったところで、再び腿と腿の間に戻った。

提督「脱がすぞ」

叢雲「ん…」

 タイツとショーツを、一緒に引き下ろす。露わになった、毛も生えかけのまだ幼い秘部。

提督「…綺麗だな」

 思わず呟くと、また何か言われる前にしゃぶりついた。

叢雲「ああっ…あんっ…」

 ぴったり閉じた大陰唇のもう少し外側から、じっくりと舐め上げる。タイツ越しも良いが、やはり直接味わう肌は格別だ。ぷにぷにした入り口の肉を舌や唇で弄ると、そっと指で開いた。
 今度は小陰唇。舌先でちろちろと舐めながら、指でクリトリスを挟んだ。

叢雲「にゃあぁっ…」

 指先でつんつんと突き、時折舌でも攻めていると、そこはぷっくりと膨らんできた。更に続けると、今度はその下にぱっくり開いた膣口に、とろとろと温かい液体が溢れ出してきた。

叢雲「はあっ、はあっ、あっ、んん…」

 切なげな声を漏らす叢雲。このまま口でイかせるのも良いが、やはり…
 僕は、口を離した。

叢雲「ああんっ、あっ、しれいかっ…イ、イかせてっ、早くぅっ」

提督「ああ…」

 僕は、またギンギンに勃ち上がったペニスを手に取ると、力なく広げた脚の間、蜜の溢れる膣口にあてがった。

提督「じゃあ、挿れるぞ」

今夜はここまで

年内に終わらせる(不退転)

 腰を前に進めた。

叢雲「んっ…ぅ…」

 とろとろにとろけた膣肉が、いきり立つ肉棒を包み込む。

提督「はあっ…ああぁ…」

 思わず、情けない声が出た。叢雲も、だらしなく口を開けて呆けた顔を晒している。
 すぐに射精するのがもったいなくて、だらだらと腰を振った。

叢雲「あんっ…あっ…はんっ…んっ」

 ぴちゃ…ぴちゃ…
 繋がったところから響く水音が、静かな室内にこだまする。耳を澄ますと、窓の外からグラウンドを走り回る駆逐艦娘たちの声が聞こえる。海の方からは、個人で訓練に励む者のエンジンや砲の音がする。

叢雲「はぁっ…あっ、ん…」

 二日ぶりに工廠を出ると、入り口には門松が飾られていた。後で、執務室にも鏡餅を飾らないと。

叢雲「あんっ…あっ、もうっ…早く、イかせてっ…」

提督「イくか…僕もだっ」

 徐々に抽送を早めていく。肌のぶつかる間隔が狭まるにつれ、飛び出す声の音程が上がっていく。

提督「ああっ、出すぞ…中にっ」

叢雲「早くっ! 出してっ」

 深くない膣の最奥めがけて、挿れて、出して、挿れて…にわかに、その肉が強くペニスに抱きついた。固く抱き合うと、子宮の入り口を軽く突くように小刻みに腰を振った。そして

提督「…イくっ」

 白い腹の中に、子種をぶち撒けた。



提督「…」

叢雲「んっ…ん…」

提督「…よっ、と」

 あれからしばらく、挿れたままで抱き合ってじっとしていたが、おもむろに叢雲の体を強く抱き寄せると、そのまま立ち上がった。

叢雲「あっ、何するのよ…」

 浴室に向かう。給湯器の電源を入れ、湯船に栓をして、蛇口を捻った。
 部屋に戻るのが面倒になり、そのまま湯船の淵に腰を下ろした。

提督「ふぅ…」

 ほっと息をつく。ふと胸に温かい感触がして視線を下ろすと、叢雲は僕に抱きついたまま胸に顔を埋めていた。

提督「…また匂い嗅いでる」

叢雲「…」

 顔を下ろすと、目の前に彼女の頭頂部がある。お返しに、彼女の髪に鼻を埋め、頭の匂いを嗅いだ。潮の香りがした。

提督「…」

叢雲「…」

 抱き合って互いの匂いを嗅いでいると、不意に尻が熱くなった。

提督「っと、やばいやばい」

 慌てて蛇口を止める。再び立ち上がると、脱衣所で互いの服を脱がせあった。幸い、二人とも既に下は脱いでいたので、下半身で繋がったままでもそれほど苦労はしなかった。

 裸になると、これまた抱き合ったまま浴室へ。縁までなみなみと張った透明な湯を見て、ふと言った。

提督「なあ、こういう綺麗なのを見ると」

叢雲「…何よ?」

提督「思いっきり、汚したくならないか」

 そう言うや、叢雲を抱いたまま湯船に飛び込んだ。

叢雲「ちょっ、アンタ垢塗れじゃないの、お湯が汚れちゃうじゃない!」

提督「だから、汚したいんだよ」

 腕を伸ばしてボディソープを取り、湯船に向かって数回ポンプを押した。

叢雲「ああもう、もったいない…」

提督「アメリカではこれが普通らしぞ」

叢雲「アンタ…あたしが誰だと思って言ってるのよ」

 溜め息を吐くと、叢雲はばちゃばちゃと腕を振り回した。たちまち水面が泡だらけになる。

提督「…洗ってくれるか」

叢雲「はいはい」

 泡を手で掬い、僕の体になすり付けた。そのまま掌で、肌をごしごし擦る。

叢雲「うえぇ…垢がボロボロ落ちてくるわ」

 僕も、同じように素手で彼女の体を擦った。首から始まり、肩、腕、脇の下…

叢雲「んふふっ…ちょっと、やめっ」

提督「手が止まってるぞー」

 くすぐるように指を動かし、手を下へと滑らせる。

叢雲「んっ…」

 尻まで行くと、今度は背中を上へ上へ。すべすべした肌をさすっていると、おもむろに叢雲が抱きついてきた。どうやら彼女も背中を洗いたいらしい。背中で小さな手が上下するにしたがって、胸や腹を柔らかな感触が這い回る…

叢雲「…あっ、もう…」

 気が付くと、彼女の腰を掴んで揺すっていた。
 泡が跳ね、湯が溢れ、吐息が響く。
 やがて、精液の詰まった膣内に、更に追加の精液が注ぎ込まれた。

叢雲「はぁ、はぁ…もう…お腹いっぱいに、なったじゃないの…」

提督「そうだな…ん」

 思い出したように、唇を重ねる。散々汚いものを飲み込んだにもかかわらず、彼女の舌は甘かった。

 浴槽から身を乗り出してシャンプーを拾うと、頭に出した。叢雲は無遠慮に、僕は頭皮を傷つけないように、互いの頭を洗う。

叢雲「ん…中々泡が立たないわね」

提督「しばらくシャンプーしてないからな。ところで、これどこまで洗えばいいんだ?」

叢雲「適当で良いわよ。上げてないから湯に浸かっちゃうし…あーあ、手入れが大変だわ」

提督「いっそバッサリ切ってしまうか」

叢雲「考えとくわ…」

 頭まで泡だらけになると、叢雲は僕にしなだれかかってきた。

叢雲「…ふぅ。今年も、もう終わるのね」

提督「来年もよろしくな」

叢雲「当然よ。…ホント、信じられないわ。アンタと、こんなことになるなんて」

提督「まだ、信じられないか?」

叢雲「あ、やっぱり嘘。これは現実。誰にも渡さないし、もしも夢ならこのまま死ぬまで目覚めずにいるわ」

提督「そうか」

 ぎゅっと抱きしめると、彼女の心音が微かに伝わってくる。
 温かな感触に包まれて、連日の作業による疲れがどっと襲ってきた。

提督「…ふぁああ……」

 大きな欠伸を一つ。

叢雲「何、眠いの?」

提督「ああ…」

 瞼が重い。目の前の叢雲の顔が、霞んできた。

叢雲「…良いわ、しばらく休んどきなさい。あたしが起こしてあげるから」

提督「すまないな…」

 目を閉じ、温もりに身を委ね、意識を手放した。



川内「提督! 叢雲!!」

 悲鳴に近い声に、思わず目が覚めた。

提督「…?」

 と同時に、強い寒気が襲った。

叢雲「えっ、な、何よ?」

 腕の中で、叢雲が目を開ける。
 …ん? ということは、叢雲も今まで…

川内「早く上がりなって!」

 服も脱がずに浴室に踏み込んでくる川内。一緒に入りたいなら、そう言えば…
 と、ここでようやく己の置かれている状況が分かった。
 どうやらあの後、叢雲まで寝てしまったらしい。窓から見える空は、もう真っ黒。僕らは二人、冷えきった体で抱き合ったまま、ぬるぬると濁った冷たい水に浸かっていた。

川内「ほら、暖房も点けてるから…」

 川内が、僕らの腕を引っ張る。全身を外気に曝されて、思わずくしゃみが出た。数時間ぶりに膣からペニスを抜くと、叢雲もくしゃみをした。



 …結局、年の瀬は叢雲と二人、仲良く風邪引き布団に包まって過ごした。

今年の更新ならびに『叢雲、強シュウ編』はここまで

夜通し書いたって、別に>>1が叢雲と過ごせるわけでもないしね(血涙)

では、良いお年を

デデーン ホウセイ、アウトー

朝霜「やっぱり今年も蝶野なんだなー。最後までマンネリは拭えずじまいだったぜ」ゴロゴロ

長波「マンネリって言うか、お約束、あるいは屋台骨だな。船で言う竜骨と一緒だ」サクサク

清霜「Zzz…」

早霜「…CM入ったわ」

朝霜「あいよ、BSな」ピ

ヨシダルイノ サカバホウロウキスペシャル…

早霜「…よし」グッ

高波「あの…紅白…」ボソ

長波「うん?」

高波「っっっ…な、何でも、ないですぅ…」ションボリ

ポン

風雲「はいはい、紅白はこっちね。…ところで」

長波「何だい?」

風雲「さっきから、夕雲姉と巻雲姉の姿が見えないんだけど…」

早霜「…この間の憲兵」

風雲「?」

早霜「…フッ、フフフッ…フフッ…」

風雲「???」



憲兵「巻雲、寒くないかい?」

巻雲「大丈夫…起きてるもん…」ウツラウツラ

憲兵「…無理せず寝た方が良いんじゃないかなぁ。ねえ?」

夕雲「まあ、この娘の好きにさせてあげてくださいな」

巻雲「巻雲、起きれまひゅよぉ…」カクンカクン

憲兵「まあ…頑張れ。それにしても」

夕雲「はい?」

憲兵「良いんですか? 折角の大晦日なのに、妹さんたちを置いてこんな寒々しい宿舎に」

夕雲「あら、ご迷惑だったかしら」

憲兵「そ、そんなことは滅相も…相部屋の奴も帰省してることですし」

夕雲「なら良いじゃないですか」フフン

憲兵「私が言いたいのは…」

夕雲「…ええ、分かりますよ。長女として、或いは母親として、あの娘たちに付き合ってあげるべきだって言いたいのでしょう?」

憲兵「そ、そういうことです」

夕雲「でもね? 貴方だって、立派に私たちの家族なのよ? 私の弟か、息子か…」

 ギュ

夕雲「…皆の、お父さんでも良いわね」

巻雲「! 夕雲姉さん! いくら夕雲姉ひゃんでも、お兄ひゃんはわらさないれすぅ…」

夕雲「はいはい、それじゃあ皆のお義兄さんね」ナデナデ

巻雲「ふみゅぅ…」ヘナァ

夕雲「それに、貴方だって。独りで年を越すよりは良いでしょう?」

憲兵「! それは…」

夕雲「寂しさに慣れる必要なんて、これっぽっちも無いのよ…」

巻雲「…すぅ」

憲兵「…そう、ですね」


憲兵「今年は…巻雲さんと、貴女と…皆と知りあえて良かった」

夕雲「ええ、私もですよ」

憲兵「失って久しいと、持っていたことすら忘れるんですよ。思い出すのは、悲しいけど…」

夕雲「必要なこと。そうでしょう?」

憲兵「ええ…」

夕雲「さあ、昔の話はここまでにして、新しい年を迎えましょうか」ガラッ

夕雲「…外は真っ暗だけれど」

憲兵「初日の出まで粘りますか」ハハッ

夕雲「…努力はしましょうか」フフッ

巻雲「すぅ…すぅ…」スヤスヤ



ゴーン…ゴーン…

憲兵「…ん? 除夜の鐘?」

夕雲「あら、いつの間に明けちゃったの」

憲兵「時計見てなかったんですか?」

夕雲「だって…文字盤見ながら新年を迎えたくはないもの」

憲兵「まあ、それは確かに…」

巻雲「Zzz…」

夕雲「やっぱり巻雲さんは寝ちゃったし。私も眠いし」

憲兵「初日の出は、やめときましょうか」

夕雲「そうですね。…じゃあ、おやすみなさいの前に」



ゴーン…ゴーン…

憲兵「…ん? 除夜の鐘?」

夕雲「あら、いつの間に明けちゃったの」

憲兵「時計見てなかったんですか?」

夕雲「だって…文字盤見ながら新年を迎えたくはないもの」

憲兵「まあ、それは確かに…」

巻雲「Zzz…」

夕雲「やっぱり巻雲さんは寝ちゃったし。私も眠いし」

憲兵「初日の出は、やめときましょうか」

夕雲「そうですね。…じゃあ、おやすみなさいの前に」



「「あけまして、おめでとうございます」」

※この後めちゃくちゃ姫初めした



よりによってここで二重投稿とか

今年も川内たちをよろしくお願いします

では、おやすみなさい

 …元日の今日、今年も都内の神社には海軍関係者が、深海棲艦への勝利の祈願に訪れました。

提督「…ええ、今年こそはこの戦いを終わらせるという決意をしてまいりました」

 一部では、深海棲艦との和平という形になるという見方も出ておりますが。

提督「私は現場の人間なので、こういった政治的な話には疎いのですが…平和的に終わらせられるなら、それが良いのでしょう」

 ところで…こちらの女性は? 部下の艦娘の方ですか?

提督「ええ…」チラ

川内「…」ニッ コクン



提督「…妻です」ニッコリ




川内「つっかれたぁ…」ドサ

提督「な? 付いてきて良いこと無かっただろ?」

川内「確かに、お偉いさんへの挨拶回りはしんどいけど…」

提督「けど?」

川内「東京に来れたのは良かったかな。初めて見たよ、こんな大都会」

提督「そう言えば、川内は初めてだったな。昔よりも凄いことになってるだろ」

川内「『前』だって直接見たわけじゃないけどね。それに、何より」

提督「何より、何だ?」

川内「全国放送のカメラの前で、提督と夫婦アピールできたね。それだけでも大きな収穫よ」

提督「ハハッ、それもそうだな」

川内「ところで…本当に私で良かったの?」

提督「何がだ?」

川内「初詣に付いてくるの…だって、提督は軍の偉い人なんだよ? こんな公の場に連れて歩くのが、私みたいな小さい艦で良かったのかなって」

提督「自分から立候補しといて、何言ってるんだ」ポン

川内「あっ…」

提督「大体、お参りするのに誰連れてくるかなんて、人の勝手だろう。退屈させといて悪いけど僕は寧ろ、お前で良かったと思ってるよ」

川内「提督…」

提督「さ、朝にはもう鎮守府に帰るからな。もう遅いし、休もうか」

川内「…あ、待って」

提督「どうした? まだ飲み足りないか?」

川内「そうじゃなくて。えっと、もう日付は変わったかな」ポチ

『0:04』

川内「ん、もう一月二日だね」

提督「ああ、もうそんな時間か。じゃあもう寝て…」

川内「そうじゃなくて…一月二日に、夫婦ですること言えば?」

提督「…なんだっけ」

川内「アレだよ、アレ! 一年で最初の、秘め事…」

提督「…ああ」

川内「折角の夫婦水入らずだよ? 今のうちにさ。…姫初め、しよ?」

今夜はここまで




…カスメかぁ

 元日、早朝の新幹線で東京入り。午前中に初詣をして、午後からは軍の偉い人達への挨拶回り。新年会に付き合った後、一泊して帰還。ハードスケジュールを締めくくる宿ということで、それなりに良い部屋を取った。『一応は』VIPだし、何より泊まるのが僕一人でないというのもある。

提督「さて、どうしたものか…」

 部屋に戻った時には、既に仲居が布団を敷いてくれていた。ご丁寧に、二組をぴったりくっつけてある。
 布団の上には、掛け布団もめくらずダイブしたまま突っ伏す川内。どこで用意したのか、橙色の小紋を纏っている。

提督「そうだな…川内、こっち来い」

 手招きすると、彼女は起き上がってこちらに近寄ってきた。

提督「これ、もう脱ぐか?」

川内「うん。鞄に仕舞って、帰ったら鳳翔さんに洗ってもらう」

提督「じゃ、大丈夫だな」

 そう言うと、彼女の背中に手を伸ばした。帯の結び目を探ると、苦戦しながらもそれを解いた。

提督「一回立ってくれ」

川内「こう…?」

 言われるまま立ち上がったのを確認すると、解いた帯の端を握って

提督「いくぞ…良いではないか~!」

 思い切り引っ張った。

川内「! あ~れ~」

 帯を解きながらぐるぐる回る川内。濃紺の帯がするりと落ちると、彼女は足をもつれさせながらその場に倒れた。

川内「うえ…目が回る…」

提督「悪い悪い、一回やってみたかったんだ」

 言いながら着物をはだける。が

川内「残念、襦袢着てまーす」

提督「着てたかー」

 腹に詰めた手ぬぐいを取り、襦袢の紐を解くと、改めて着物をはだけた。

提督「鎮守府出る頃にはもうその格好だったよな。やっぱり鳳翔さんに着付けてもらったのか?」

川内「そう。大切な行事だから、きちんとおめかしして行きなさいって」

 軍服のボタンを外していると、川内も手伝った。勲章でずっしりと重い上着を畳の上に放り出すと、ベルトの留め金を外した。
 そこまで脱いで、改めて布団に移動した。

 乱れた着物姿の川内が横たわると、白い布団が一面の橙に染まった。
 その上に覆い被さると、唇を重ねた。

川内「んぅ…む」

 先ほど軽く引っ掛けた酒の匂いが、口から鼻に突き抜けた。当然のように襦袢の下は裸で、手を伸ばすとほんのり火照った肌が触れた。
 唇を重ねたまま、そっと乳房を揉む。

川内「んっ…ちゅ、は、あんっ…」

 彼女も負けじと、指で僕の胸や耳の後ろなどをくすぐる。どこで覚えたのか彼女がこのような手技をし始めた頃は、くすぐったいばかりで敬遠していたのだが、慣れるとこれが中々気持ち良いものに思えてきた。

提督「っは…前から気になってたんだが、その手つきは何なんだ?」

川内「んー、フェザータッチができるようになりたいんだけど。提督の反応からして、まだまだみたい」

提督「上手くいくと、どうなるんだ?」

川内「触っただけで腰が砕ける」

提督「…マジで?」

川内「ちょっと大袈裟かもだけど、そのくらいイケるらしいよ」

 うなじ、肘の裏、へその上…。指先が僕の体を這い回る。くすぐったくなって、僕は息を漏らした。

川内「…やっぱりくすぐったいんじゃん」

 諦めて手を離した。僕は、ペニスを彼女の膣口にあてがった。

提督「じゃあ、新年一発目ってことで」

 腰を突き出し、挿入した。

川内「んっ…」

 濡れ具合が足りなかったのか、微かな抵抗を感じた。どうにか奥まで挿れると、そのまま息をついた。

提督「…痛くないか」

川内「大丈夫…」

 膣壁を傷つけないよう、小刻みにペニスを出し入れした。

川内「んっ、んっ、ん、あっ」

 小さな喘ぎとともに、繋がった部分がじんわりと温かくなってきた。滑りが良くなり、水音が大きくなってゆく。

川内「あっ、んんっ…はあっ、あんっ」

 川内が腕を僕の背中に回した。剥き出しの肌に、着物の生地がかかった。鮮やかな色に包まれて、僕たちは快楽を貪る。

川内「やんっ、あっ、ん、はあっ…」

提督「ああっ…川内、出すぞ」

川内「あっ、出すの? 出してっ…」

 脚も絡めてくる。全身で熱を感じながら、僕は射精した。

提督「っ…あ、くっ…」

川内「んぅ…熱いの…」

 やがて射精が止み、ほっと一息ついたところで、ふと僕は尋ねた。

提督「お前…ちゃんとイけたか?」

川内「え…?」

 ぼんやりした顔のまま、聞き返す。

提督「僕だけイって、お前が満足してないんじゃないかって」

川内「んー…どうだろ」

提督「アレ、どうやるんだったか。フェザータッチってやつ」

川内「あれ? 調べたところによると、こう、相手の肌に触れるか触れないかのところを指先で…」

 僕の腕を、指でくすぐってみる。

提督「ガッツリ触ってるぞ。もっと、際どいところを…」

 くすぐられた方の手で、彼女の肩に触れた。産毛の、更に毛先を撫でるイメージで、触れたとも言えないくらいの距離。
 川内の肩がビクリと跳ねた。

川内「!! これ…良いかも」

提督「お、上手いこといったか」

川内「何か、ゾクゾクって…ああっ」

 今度はうなじ。何度か試して、六度目でようやく成功した。指が肌の上を滑ると、彼女の体が震え、膣が一瞬締まった。
 首筋からゆっくりと下に下り、胸元へ手を伸ばす。乳房をそっと撫ぜ

川内「あっ、あっ、あ、あ、ああ…」

 乳輪に沿って、指で一周なぞる。

川内「ふぁぁぁっ」

 ピクピクと痙攣する膣内に、再び抽送を始めた。

川内「はあぁっ、ああんっ、あっ…んああっ」

 指先で撫で回した乳首を、とうとう口に含んだ。

川内「っ、あ、あああっ…」

 いつもと違い、ゆっくりと肉壷が狭まっていく。じっくり時間をかけて、絶頂に達していく。

川内「はあっ、ああんっ…あああっ!」

提督「くっ、また出るっ」

 ぴんと仰け反り、身を震わせる川内。別の生き物のようにじわりと締め付けるその膣内に、もう一度射精した。

今夜はここまで

フェザータッチをマスターしてみたい使う相手いないけど



川内「…ねえ、提督」

 布団の中で抱き合いながら、ふと川内が口を開いた。

川内「大淀とシたの、どうだった?」

提督「! …お前」

 僕は、溜め息を吐いた。ごろりと寝返り、彼女に背中を向ける。

提督「お前は…何がしたいんだ? 捨てられたいのか? もう…僕には、飽きたのか?」

川内「そんなことないよ」

提督「悪いが、僕にはそう思えない…見栄だけじゃないってことは大淀から聞いた。お前が何を考えてるのかも…だが、そのために僕を他人に明け渡しても良いって言うのか?」

川内「まさか。提督は、渡さないよ。誰にも」

提督「だったらどうして」

川内「渡したくないから…って言ったら、どう?」

提督「全く意味が分からない」

川内「じゃあさ。…神通が、提督と愛し合うようになったのはどうして?」

提督「それは…」

 思い出して、はっとなった。

川内「…本当は、譲りたくないよ…神通や那珂にだって、渡したくはない。独り占めしていたい。でも、そうしたらまた気持ちを抑えられなくなって、傷つく娘が出るかもしれない」

 ぎゅ。後ろから、彼女は僕の首に腕を回した。

川内「あの夜…提督が神通に襲われてるの見て、私、悲しかった。でも、今考えたら神通で良かったとも思ってる。もしあいつか那珂じゃなかったら、きっと私、その娘のこと殺してた」

提督「…」

川内「薄情になれないのは知ってる。今だって、大淀や秋雲のこと気にしてるでしょ。今は、それでも良いの。最後に、私たちの所に帰ってきてくれるなら」

 僕は、その手を取った。

提督「…約束する」

 不意に、川内が布団を跳ね除けた。腕を解いて立ち上がると、窓際に歩み寄った。

川内「ねえ、提督」

 後を追うと、窓には大都会の夜景が一面に広がっていた。

川内「綺麗だよ」

提督「ああ。…そうだな」

今夜の更新並びに『姫初め編』はここまで

本当は修羅場とか書きたくないんよ…でも過程って大切やん?

秋雲「スゥーッ、ハァーッ…」

秋雲「…よし」

コンコン

ガチャ

神通「…こんばんは」

秋雲「こ、こんばんは神通サン」ドキドキ

神通「では、参りましょうか」

川内「お、いよいよ神通の番?」ヒョコ

秋雲「は、はあ…」

川内「秋雲。…頑張ってね」



コンコン

「いいぞー」

ガチャ

神通「失礼します」

秋雲「お邪魔しまーす…」

提督「…え、秋雲? まさか」

神通「ええ、そういうことだそうで…」ハァ

提督「参ったなぁ…神通、前から試してみたいって言ってたのがあったろ。アレ、今日やろうと思ってたんだが」

秋雲「『アレ』?」

神通「! そうですか…確かに、あまり人に見せられるものではありませんね」

秋雲「えっ、そんなヤバいことするの」

提督「どうする、また今度にするか」

神通「…いえ、折角ですし」

秋雲「み、見せてくれるの…?」

提督「本当に良いのか? お前にも、世間体とかあるだろ」

神通「大丈夫です。何よりこの娘には、骨があります」ポン

秋雲「!」ビクゥッ

神通「姉さんたちとの行いが、今までにこの娘から漏れたという話は聞きません。必ず秘密は守ってくれます。ですよね?」チラ

秋雲「っっっ!」コクコクコクコク

提督「そこまで言うなら…」スクッ

提督「行くか」

神通「ええ」

秋雲「…あれ? ここでするんじゃないの?」

提督「まあな。ちょっとこれ持っててくれ」スッ

秋雲「あっ、はい…」グッ

秋雲「…何だろ、この鞄」



ギィィィ…

秋雲「空き倉庫…?」スタスタ

提督「思ったより暗いな…秋雲、その鞄貸してくれ」

秋雲「あいよ」ドサ

提督「えっと、この辺に」ゴソゴソ

提督「…あった」ヒョイ

秋雲「え、蝋燭…?」

提督「こう並べて」コト コト コト

シュ ボッ

秋雲「あ、綺麗」

提督「そして、いよいよ本題の」ゴソゴソ

 再び鞄を漁る提督。やがて、その中から取り出したのは

提督「…あった」

 …一筋の、荒縄。

秋雲「えっ」

 思わず、振り返った。

神通「…」

 そこには、既に一糸纏わぬ姿の神通。
 この瞬間、私は二つのことを悟った。一つは、自分が泣く子も黙る華の二水戦旗艦、その禁断の秘密を知ってしまったこと。もう一つは

秋雲(今夜は、混ざれそうにないや…)

 コンクリート打ちっ放しの床が寒々しい、冬の空き倉庫。仄明るい蝋燭の火の中で、全裸の神通を置いて提督は何かの本を広げている。

提督「これを…こうか。神通、来てくれ」

神通「はい」

 寄ってきた神通の体に、慣れない手つきで縄を掛けていく。
 引き締まった体に、不格好な菱形をいくつか並べて、神通は自由を失った。腕も後ろ手に縛られ、コンクリートの上に直に正座している。

提督「おお、できた…」

秋雲「緊縛って、初めて…?」

提督「ああ。前々からやってみたいとは言っていたんだが、実際にやるのは初めてだ」

 そこまで言うと、提督はニヤリと口元を歪めた。

提督「…驚いたか。『あの』神通に、実はこんな嗜好があったこと」

秋雲「そ、それは、その」

 行儀良く正座したまま、こちらを見上げる神通。その目に浮かぶのは、恥辱と…期待?

秋雲「じゃあ、提督は? 何回か見たけど、提督はSなの?」

提督「川内からはドSって言われるな」

秋雲「へ、へえ…」

 川内に逆アナルされてた記憶が強いだけに、これは意外だ。提督相手に攻めに回れるだけ、川内もS度が高いということか。
 それにしても、縛られたままの神通がさっきから嫌に静かだ。彼女は何も言わず、ただこちらをじっと見ているだけだ。

秋雲「で、その、念願の緊縛を行ったわけですが…それからどうするの?」

提督「もちろん、ちゃんと考えてある」

 再び鞄に手を突っ込むと、今度は一本の黒い棒を抜き取った。端にグリップが付いており、もう片端には平たい板が付いている。いわゆる、乗馬用の鞭だ。

提督「この前は尻を叩くだけでイったからな…神通、分かるな?」

神通「はい…」

 もぞもぞと膝で体を動かす。こちらに背中を向けると、そのまま上半身を前に倒し、お尻を提督の方へ突き出した。

秋雲「あ…うわぁ…」

 目の前でぷるぷると震える、神通のお尻。筋肉すっごいなー…うわ、アナルからマンコから丸見えじゃん…結構剛毛? 手入れはしっかりしてるみたいだけど。

提督「じゃあ、いくぞ」

 提督は二、三度素振りすると、足元であられもない姿を晒す神通めがけて鞭を振り上げ…振り下ろした!

今夜はここまで

手錠とか足枷よりも、神通には麻縄が似合うと思うの

 バシィッ!

神通「ひっ…!」

 鞭の先端がお尻を直撃し、神通は小さく悲鳴を上げた。

提督「ほら、まだだっ」

 ピシッ!

 パンッ!

神通「ああっ! くぅっ!」

提督「そんなに痛いか」

 繰り返し鞭を振るう提督。白かったお尻に、次々と赤い痕がついていく。

秋雲「い、痛くないの…?」

 思わず零した声に、提督が手を止めてこちらを見た。

提督「ん? 今日はスケッチしないのか?」

秋雲「あ、今回はちょっと証拠残しちゃマズいかなって…脳内メモリに保存しとくよ」

提督「そうなのか。それはそうとして…痛くないかって? そりゃ痛いだろう。馬用の鞭だからな。だが」

 提督は、神通の方へ顎をしゃくってみせた。

提督「前から見てみろ」

秋雲「…」

 神通の頭の方へ、恐る恐る回りこむ。

神通「…」

 意を決して、顔を上げた。
 と同時に、提督が鞭を振るった。

 パシィッ!

神通「い゛ぁぁっ…」

 鋭い音と共に、彼女の顔が歪む。背中が震え、弾かれたように顔が天井を向く。

秋雲「!」

 歯を食いしばり、虚ろな目を見開いて。唇の隙間から、湿った吐息と涎を垂れ流しながらも、紅く染まったその顔は

秋雲「な、何で…」

 バシンッ!

神通「んああっ!」

秋雲「何で…何で、そんなに蕩けた顔してんの…」

神通「…!」

 パァンッ!

神通「い゛っ…あ…」

秋雲「だって、『あの』神通だよ? 泣く子も黙る二水戦旗艦、鬼のように厳しくて、強くて…それが、こんな」

神通「…!」

秋雲「怖がっても、慕ってる娘だっていっぱいいるのに…何、お尻ぶっ叩かれて喜んでんのさ…」

 殆ど無意識に、言葉が溢れてくる。

秋雲「この…変態」

神通「!!」

 ふと、提督が手を止めた。手にした鞭の先端で、後ろから神通の股間を突く。

神通「んっ…」

 ぽた、ぽた。灰色のコンクリートに、ねばついた糸が落ちて、黒い染みを作る。

秋雲「神通サンが、スパンキングで股濡らす変態ドM艦娘だったなんて…」

提督「ほら、言われてるぞ」

秋雲「二水戦の皆が知ったら、どう思うだろうね? 尊敬する上司が、こんなことやってるなんて知ったら」

神通「…っ……ひぐっ」

 とうとう、神通は泣き出した。

秋雲「ねえ、泣いたら済むと思ってる? 秋雲サン、ちょーっと…いや、マジで幻滅しちゃったな」

神通「えぐっ…ひっ……あ゛ぁぁ…」

提督「おい、秋雲が呆れてるぞ。どうするんだ」

神通「…っ…ん、なさい」

 涙でぐちゃぐちゃの顔で、神通は絞り出すように言った。

提督「ん? 何だ?」

神通「うぅ…ごめんなさい……神通は、叩かれて喜ぶ、はしたない艦娘です…」

提督「ああ、知ってる」

神通「ですから…もっとお仕置きして、ください…」

秋雲「うわぁ…」

 思わず声が出た。いや、アブノーマルな性癖なんて、我々の業界ではご褒美ですよ? …そう思ってたよ?
 でもさ、実際に見ちゃったら…うん、正直引くわ…

提督「叩かれるのが好きだと言ったそばから仕置を求めるか。それじゃあただのご褒美じゃないか」

 そこまで言って、提督はふとこちらに向かって言った。

提督「そうだ。秋雲、寒くないか」

秋雲「…うぇ? あ、ああ確かに。冬だし、暖房もないしね」

提督「厚着しても寒いんだから、素っ裸じゃ余計寒いよな」

秋雲「そりゃ、まあね」

 ちらちらと神通の方を見ながら、答える。全裸で縛られている彼女は、誰よりも寒いだろうにずっとその素振りも見せずにいた。
 しかし、先ほどから妙に足元が落ち着かない。お尻を突き上げたまま、もぞもぞと膝を擦り合わせている。

提督「…言われると、『催して』きたか」

神通「ひっ、っ…」

 神通の腰が、ピクンと揺れた。
 提督は鞭を置くと、神通の横に胡座をかいて座った。彼女の腰を抱えて持ち上げると、自分の足の上にうつ伏せに寝かせる。左手に頭、右手にお尻が来る形だ。
 左手でお腹の辺りをがっちり抱え込む。ちょうど悪さをした子供に、折檻するように。

提督「これから、20回叩く。最後まで耐え切れたら褒美をやろう。ただし、途中で漏らしたら、そこで終わりだ」

 右手の指を広げたり閉じたりしながら、更に一言。

提督「…良いか、制服を汚してくれるなよ」

今夜はここまで

どこに出しても恥ずかしいドMに見えますが、スイッチ入ってない状態で提督以外の相手に同じ事されると縄引きちぎって反撃してきます

提督「はい、いーち!」

 パァン!

提督「にーぃ!」

 パァン!

提督「さぁーん!」

 大声でカウントしながら、一発一発刻みつけるように掌を叩きつける。痛々しいミミズ腫れだらけのお尻が、綺麗な紅葉に上書きされていく。
 初めの方こそ打たれる度によがり声を上げていた神通も、流石に余裕が無くなってきたのか、苦しげに歯の隙間から息を吐くだけになっていった。

提督「…じゅうにーぃ」

 バシッ!

提督「じゅうさーん」

 バァンッ!

神通「っ…うくっ…」

 かたかたと震える神通。時折、びくんとその腰が跳ねる。

提督「…じゅうはーち」

 ビシィッ!

提督「じゅうきゅーう」

 バシィッ!

提督「にじゅう!」

 …バシィン!

神通「あああっ…!」

 弱々しい声で叫ぶと、神通はぐったりと全身から力を抜いた。

提督「…よく頑張ったな」

秋雲「!?」

 スパンキングの果てに提督が放ったのは、驚くほどに優しい言葉だった。彼はうつ伏せの神通の頭を撫でた。

提督「ちょっと、いきなり過激すぎたな。痛かったろ。今日はこの辺にしとこうか」

神通「提督…」

提督「尻が傷だらけだ。消毒しとこうか。…秋雲、鞄にスプレーがあったと思うんだが」

秋雲「! えっと…」

 慌てて鞄の中を探る。奥の方に、白いスプレー缶を見つけた。

秋雲「これかな? はい」

提督「ん。サンキュ」

 カチャカチャと缶を振り、真っ赤に染まった神通のお尻に向かってスプレーを一吹き…

神通「んあああああっっっっ!!?」

 突然、神通が凄まじい悲鳴を上げた。

提督「!? ど、どうした」

神通「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ! いぎいいっ、ああああっ!!」

 膝の上から転げ落ち、コンクリート上でのたうち回る。

提督「何があった!? おい…ってぇっ!」

 スプレー缶を見た提督が、素っ頓狂な声を上げた。

提督「これ、消毒薬じゃないぞ。湿布じゃないか!」

秋雲「うえぇっ!? だって、これしか入ってなかったよ?!」

提督「取り違えたか…すまない神通、大丈夫か?」

神通「痛゛いっ……あああっ!! ぎぃぃぃぃ…あっ、あがっ…痛゛い…っ」

 途方に暮れる提督の前で。どんなに苛烈な戦闘の中でも、弱音の一つも吐かなかった神通が。純粋な痛みに、ただ泣き叫んでいた。

提督「動けるか? って、こんな格好じゃ外に出られんな…ちょっと待ってろ、今縄切るやつを…」

 事もあろうに、提督は私を置いて倉庫を飛び出していく。

神通「っ…ぐすっ…痛いぃ…痛いよぉ…」

 痛みが峠を越したのか暴れ回るのを止め、うつ伏せに縮こまったまま啜り泣く。赤子のように涙を流すその姿に、なんとも言えない感情を覚えた。

神通「すんっ…ひっ…」

秋雲「えっと、その…いや、秋雲がどうにかできるって訳じゃないけど…」

神通「…っ……あ」

 不意に、神通が短い声を漏らした。

 …ぴちゃっ

神通「あ…嫌、駄目、あっ、あ、あ…」

 じわぁ…

 脚の間に、熱い水溜まりが広がっていく。緩みきった股を抑えようと必死に腕を動かすが、縄が喰い込むばかりでびくともしない。そうこうしている間にも、お漏らしは止まらない。

神通「嫌ぁ…止まって…」

 苦痛と恥辱に染まった顔に、いつもの精悍な彼女の面影はない。ただ束縛に酔い、痛みによがり、失禁に涙を流す一匹の『雌』が、そこにいた。

秋雲「…あぁ」

 へなへなと、彼女の目の前に座り込んだ。冷たいコンクリートにべったり張り付くお尻の辺りが、にわかに温かくなった。

 やだよ…これ無理だよ…

秋雲「あぁぁ…」

 パンツとタイツをあっさり突破すると、スカートから何からびちゃびちゃにして、コンクリートにもう一つの水溜まりが広がった。

 だって、仕方ないじゃん…

神通「…っ、ひぐっ」

秋雲「あぁ…はぁ…」

 股縄、或いは制服を。二つの染みが一つに繋がるまで、二人仲良く、情けなくおしっこで濡らし続けた。

今夜の更新並びに『緊縛編其の一』はここまで

お漏らしを書くに当たってどんなもんか実践してみる程度には人生投げ捨ててる

提督「…」パラ…パラ…

陸奥「あら、何読んでるの?」ヒョコ

提督「っ! お前、いつの間にそこに」

陸奥「就業時間終わってだいぶ経つのに、執務室に明かりがついてたら長門だって気にするわよ。で」ヒョイ

提督「あ、おい!」

陸奥「どれどれ…あら、女性週刊誌じゃないの。こんなの読むのね、意外……あらぁ…あらあらぁ…」ペラ

陸奥「…ふぅん、なるほどね」パサ

提督「笑えよ…」ガックリ

陸奥「あら、どうして?」

提督「この期に及んで、セックスのハウツーなんて読んでるんだぞ」

陸奥「良いじゃない。大切な娘たちなんでしょ? 喜ばせるための努力は必要よ。それにしても」ピラ

陸奥「…フェザータッチ。やってみたいの?」

提督「川内がやりたがってるんだが、どうにも上手くいかないらしくてな。私も気になったんだ」

陸奥「ふぅん…」

スッ

提督「? その手は何だ?」

陸奥「やってみてよ。そこに書いてある通りに」

提督「い、良いのか…?」ソッ

サワッ

陸奥「! …」

スゥーッ…

陸奥「…ふふっ」

提督「できてないだろ。こんなのでも川内は結構感じてたが」

陸奥「でも、筋はとっても良いわ。そうね…確かに貴方にゾッコンの川内ちゃんなら、気持よく感じてくれた筈よ」

提督「そうか。ま、それで十分だな」

 すると彼女は、不意に顔を近づけてきた。

陸奥「…本当に?」

提督「だ、だってそうだろう? 相手が決まってるなら、それに合わせておけば事足りる」

陸奥「ふっふっふ、甘いわね」

提督「な、何がだ」

 僕の目をじっと覗き込む陸奥。

陸奥「今はそれで良いかもしれない。でも、もし将来…あの娘が、貴方に飽きたら」

提督「!! …そんな、こと」

陸奥「女心と秋の空、よ。何が起きるか分からないわ。最初は小さな違和感。『あれ、エッチが気持よくない』…一度芽生えたら、進むのはとっても早いの。思い込んだら、止まらない。愛の囁きも嘘に聞こえちゃう…そんな時」

 更に顔が近づく。

提督「…」

陸奥「繋ぎ留めるのは、貴方のテクニックよ。頭で伝わらないなら、カラダに訴えるの。そしてその技術は、愛し合ってる前提のものじゃ駄目。見ず知らずの他人でさえ腰砕けにしちゃうくらいじゃないと、足りないわ」

 手袋を外し、机の上に置かれた私の手の甲にそっと指を這わせる。
 爪の先が、肌の上を滑った。

提督「っっ!?」

 手から腕を通して、脳味噌に電流が走った。

提督「こ、これは…?」

陸奥「特別よ。貴方に教えてあげるわ。一晩かけて、じっくりと…」

 そこで彼女は、小さな唇の端を吊り上げた。

陸奥「…今夜。一緒に火遊び、しましょ」



提督「…もしもし」

『どしたの、こんな時間に』

提督「ちょっと頼みと言うか、話があってな…」

 戦艦寮、長門型の部屋。僕を連れ込むと、早速陸奥はシャワーを浴びに行ってしまった。浴室へと向かうその背中を見送ると、僕は携帯電話を取り出した。

『ふぅん…で、今日は誰かな?』

提督「! …陸奥だ」

『なるほど。いい加減来る頃だとは思ってたよ。うん、分かった。こっちはどうにでもなるから、提督も頑張ってね』

提督「ああ」

 電話を切る。
 東京でのやり取り以来、川内と取り決めたことがある。まず、僕が他の艦娘の相手をする場合は、川内に対してはその艦娘ではなく僕から連絡すること。そして、こういった行いに関していつかは神通たちの理解を得ること。
 ルールを取り決めてから、陸奥が最初の一人になる。川内とケッコンする前から、彼女はこちらを誘惑するような言動をしていたので、いつかはこういうことになるかもしれないとは思っていた。どうやら川内も同じことを考えていたようだ。

陸奥「上がったわよ」

 浴室から陸奥が戻ってきた。素肌にバスローブを、前も閉じずに羽織っている。垣間見える肌に、思わず目を逸らした。

陸奥「あら、見てもいいのに。貴方も浴びてきたら? 長くなるわよ」

提督「ああ、そうさせてもらう…ところで」

 部屋を見回し、空のベッドに視線を止める。

提督「長門はどうしたんだ?」

陸奥「長門なら、睦月型の部屋よ。あの子たち、怖い映画観て眠れなくなっちゃったみたい。長門に泣きついてきたわ」

 そこまで言うと彼女は、悪戯っぽく舌を出した。

陸奥「…ってことにしてる」

提督「戻ってこないなら良いんだが…」

 ぼやきながら、シャワーを浴びに向かった。



 脱衣所に置いてあったバスローブを着て浴室を出ると、陸奥はテーブルの上のキャンドルに火を灯しているところだった。五つのキャンドルに火をつけると二つを取り上げて、片方をナイトテーブル、もう片方を枕元の棚に置いた。甘い香りが漂ってきた。

陸奥「さ、いらっしゃい」

 誘われるままベッドに腰を下ろすと、陸奥も隣に座った。

提督「お前…誰にでもこんなことしてるのか?」

陸奥「さあ? ただ言えるのは、貴方が来るずっと前からこの鎮守府があって、色んな人が来て、去って行ったってこと」

提督「…」

 黙り込んでいると、彼女は僕の着ているローブの帯を解いて脱がせた。そうして自分も羽織ったローブを脱ぎ棄てると、ベッドの上に横たわった。

陸奥「細かいことは良いじゃない。ここからは、愛し合う時間よ」

ひとまずここまで

この娘ぐらいフェミニン臭バリバリだと書いてて楽しい


それにしてもこのペースで浮気するなら憲兵さん要らんかったかもしれんな…

 彼女の隣に、身を横たえた。枕元からリモコンを取り上げて操作すると、部屋の電灯が消えて豆電球だけになった。弱い橙色の明かりとキャンドルの炎に照らされて、陸奥の肢体が妙に鮮烈に映った。
 艶のある肌。豊満な胸。くびれた腰。柔らかな脂肪に縁取られた、すらりと長い脚。有り体に言って、彼女の躰はエロかった。
 無造作に置かれた花束のように白いシーツの上に横たわる彼女は、何も言わず僕の方を見つめている。

提督「…あー」

陸奥「…」

提督「…その、どうすればいいんだ」

陸奥「…」

 不意に、彼女がこちらに手を伸ばしてきた。僕の片腕をつまみ上げると、自分の方へ引き寄せた。
 触って欲しいのか? 指を動かすと、彼女は口を開いた。

陸奥「動かないで。お姉さんに、任せて」

 胸元まで寄せた僕の手に、そっと自らの手を重ねる。と言っても、掌は少し離したままだ。
 その状態で、小さく指を動かした。

提督「っっっ!」

陸奥「…」

 口元に微笑を浮かべながら、指先で僕の手を撫ぜる。それだけなのに、ただ触っただけではありえないほどの快感が腕を伝って流れ込んできた。これは、愛撫だった。

提督「…っ、あぁ」

陸奥「…」

 その指が、だんだんと上へ上がっていく。手首。肘。二の腕…
 遂に肩まで辿り着いた時、僕は女のように切羽詰まった声で喘いでいた。

陸奥「…どう、気持ち良い?」

提督「あぁっ、はっ、あ、っく…」

陸奥「もう声も出ないみたいね」

 陸奥は悪戯っぽく笑うと、今度は自分の手を僕の目の前に遣った。

陸奥「さ、やってみて」

提督「っ、はあっ、はあっ…」

 深呼吸して息を整えると、彼女の手を取った。先ほどされたように、指先で肌を撫でる。

陸奥「もっと優しく…触れてなくてもいいの」

 何度も繰り返していると、肌の上に何か別の層があるように感じてきた。その層を引っ掻くように、細かく指を動かす。

陸奥「んっ…そう…」

 初めて、陸奥が甘い声を出した。

陸奥「感覚はね、体の端から真ん中に向かって伝わるの…だから」

 手首から肘に向かって、指を滑らせる。

陸奥「あんっ…そうやって端っこから触っていけば、体中が気持ちよくなるの…」

 彼女も、空いた手で僕の体を愛撫し始めた。
 キャンドルの甘い香りの中、ベッドの上を泳ぎながら、互いの体を刺激する。太腿を、肩を、うなじを…頭の天辺から爪先に至るまで、隈無く性感帯に変えてゆく。この間、性器や乳房には一切触れなかった。
 静かな部屋に、二人の吐息と布の擦れる音だけが響き渡る。抑えた息は水気を含み、獣のような声を孕み始める。

陸奥「あっ…はんっ…あぁっ…」

提督「っ、は…あぁ…く」

 既にペニスは痛いくらいに勃起し、透明な汁を垂らしている。

提督「…っ」

 ふと、彼女と目が合った。
 そっと、唇を重ねた。絡みあう舌に、脳味噌まで愛撫される感じがした。

陸奥「っは、む…ちゅ、れろ、あぁっ…」

 唾液と吐息を交換しながら、口の中まで快楽で塗り潰していく。

陸奥「んんっ…ぷは、そろそろね」

 口を離すと、陸奥は愛撫を止めた。そうして改めて仰向けに寝転がると、脚を広げ、自らのヴァギナを指でそっと押し開いて見せた。

陸奥「ほら、見て…お姉さんのココ、もうこんなになってるの」

 那珂と同じく陰毛の綺麗に剃られた彼女の秘部は、ぴくぴくと震えながら白く濁った蜜を溢れさせていた。

陸奥「触らなくったって、十分なの…肌に触れるだけで、皆、貴方にメロメロよ…」

 体を起こし、耳元に唇を寄せ、溜め息混じりに囁く。

陸奥「…さぁ、私の膣内《ナカ》に、頂戴」

提督「避妊は…」

陸奥「んもう、真面目ね…川内ちゃんと同じよ。軍医さんから毎月貰ってるわ」

 その言葉にひとまず安堵すると、僕は亀頭を膣口に当てた。粘膜に触れると、じっとりと温かい。

提督「じゃあ、挿れるぞ…」

 小声で呟くと、ゆっくりと腰を進めた。

今夜はここまで



おっぱいっていいよね

提督「っっっ! …っ、ああっ」

 肉棒が根本まで埋まった瞬間、腹の底から強い快感の波が押し寄せた。
 堪え切れず、彼女の膣内に射精した。

陸奥「ん…?」

 陸奥は怪訝な目でこちらを見ると、僕の様子に気づいて「ああ」と頷いた。

陸奥「我慢できなくなっちゃったのね」

提督「くっ、不甲斐ない…」

陸奥「良いのよ…」

 彼女は僕の頭を撫でると、脚を絡めてきた。

陸奥「男の人って、おちんちんでしか気持よくなれないって思ってる。でも、それは間違いよ」

提督「それはもう、身に沁みた…」

 更に両腕を首に回して、体を転がす。どちらが上でもなく、ベッドの上で向かい合わせに横たわった。
 もう一度、唇を重ねた。これだって、触れ合う唇の柔らかさと、舌の動きだけで思考が蕩けていくのが分かる。射精直後の肉棒を絶えず苛む、肉壷の蠢きを抜きにしてもだ。

陸奥「っ、は…む」

 唇を貪りながら、彼女は僕の胸に手を伸ばしてきた。散々やってきたフェザータッチで、そっと乳首に触れた。

提督「はあぁっ…」

 痺れるような感覚に、肩が強張った。

陸奥「ほらぁ…自分ばっかり気持よくならないの…」

 促されて、僕も手を伸ばした。

提督「…どこを、触ればいい?」

陸奥「どこでも。貴方の、好きなところ」

 僕の、好きなところ。
 一瞬考えた後…とうとう、目の前で蠱惑的に揺れる乳房にそっと触れた。

陸奥「ああん…」

 欲望のまま揉みしだきたい衝動を抑え、豊かな丘陵の麓に沿って指先で刺激していく。

陸奥「はぁっ…あっ、んん…」

 今まで以上に昂ぶった顔で、甘い吐息を零す。肩が震える度、柔らかな二つの果実がぷるん、ぷるんと揺れた。
 麓から頂へ、渦を描くように、ゆっくりと登っていく。爪の先が、薄紅色の乳輪の外周に辿り着く頃には、その先端まで硬く膨らんでいた。

陸奥「んふっ…川内ちゃんから聞いてるわ。貴方、好きなんでしょ…」

 囁く声。柔肉に包まれて、ペニスが活力を取り戻していくのを感じた。

陸奥「じっくり触って、体の芯まで火をつけるの…貴方のおかげで、今とっても敏感になってるわ」

 耳の後ろを、指でくすぐる。

陸奥「…優しくしてね」

提督「!」

 愛撫する手を離し、彼女の胸に顔を寄せた。男の理想を詰め込んだような膨らみを今一度凝視すると、口を大きく開け…その先端に、しゃぶりついた。

陸奥「あああんっ!」

 途端に、陸奥の体が仰け反った。同時に、じわりじわりと脈打つように収縮していた膣内が、にわかにぎゅーっと締め上げられた。
 空いた方を指で捏ねながら、舌でぷっくりと腫れた乳首を舐め回す。唇で転がす。歯で軽く噛む。
 陸奥はもはやこちらを愛撫するのも忘れて、ガクガクと腰を震わせ、憚らず嬌声を上げていた。

陸奥「ああんっ! はぁんっ…んっ、あ、あああっ!!」

 乳頭への刺激でスイッチが入ったのか、彼女の膣は、束の間の弛緩を挟みながら何度も強く収縮した。
 絶頂する柔肉の蠢きに、肉棒は再び精を放ち始めた。

提督「むっ、う…っ、あ…」

 指を離し、もう片方の乳房へ口を移す。嬌声が大きくなった。
 射精が収まってもなお、彼女は絶頂し続けた。その声、息遣い、抱きしめる腕の温もり。全てが強烈な快感を流し込み、僕もまた射精することも無しに絶頂を感じ続けた。

提督「っ…ああっ…」

陸奥「はぁ…はぁ…」

 キャンドルの内の一本が燃え尽きる頃、ようやく落ち着いてきた。
 しわくちゃのベッドの上で、互いの息の音を聴いた。抱き合った肌から、愛撫による快楽の残渣が微かに伝わってくる。

陸奥「…ふぅ」

 陸奥は、長い息を吐いた。それから、おもむろに語り始めた。

陸奥「私って、何だかよく分からないまま生まれて、よく分からないまま死んじゃったから」

 かつての己の生涯を、『生まれ』『死ぬ』と形容する艦娘は多くない。

陸奥「今のこの時間が、私の人生の全てなの。このカラダ…とっても好きよ。見ているだけだったことが、なんでもできちゃうもの。それに、気持ちいいことも」

 首筋を指でなぞった。魔法か何かのように、指の軌跡に沿ってぴりぴりと痺れが走った。

陸奥「気持ちいいこと、大好き。最高に生きてるって感じがするもの。…貴方だって、そうでしょう? 生き急ぐ川内ちゃんに、女の悦びを…生きる実感を教えたのは、他でもない貴方でしょう?」

提督「そういうつもりじゃ…」

陸奥「そういうつもりじゃなくても、やり方は理解してるわ。神通ちゃんも那珂ちゃんも、それから叢雲ちゃんも。皆、貴方という存在が繋ぎ留めてる。愛と、それからセックスで」

 耳元に、唇を寄せる。

陸奥「…とっても、羨ましいわ。あの娘たちが」

提督「陸奥…」

 不意に彼女は、僕の体を離した。ごろりと寝返ると、ずっと挿入っていたペニスがずるりと抜けた。

陸奥「でも、仕方ないわ。求められるまま誰にでも与えてたら、それは愛とは言わないもの。お姉さん欲張りだけど、略奪愛は趣味じゃないし」

 そこまで言って、彼女はふっと微笑んだ。

陸奥「…だから、せめてセックスくらいは恵んであげて。それくらいなら、お嫁さんたちも許してくれるわ。今はね」

 最後のキャンドルが消えた。豆電球の薄明かりの下、次に何を言うのか待ち構えていたが、言葉の代わりに寝息が聞こえてくると、僕は諦めて目を閉じた。



皐月「Zzz…」

文月「すぅ…むにゃ…」

長門「…」

長門(駆逐艦の世話にかこつけて部屋を追い出されるのは、これが初めてではない。陸奥が時折、夜に私を遠ざける理由は知っているし、咎めるつもりもない)

長門(だが…今日に限って、この胸騒ぎは何だ…?)

三日月「すぅ…すぅ」

長門「…」ムクッ

長門「…強い子だ。後は、自分たちで眠れるな」ソロリ

ガチャン



ヒタ ヒタ ヒタ

長門「覗きは趣味ではないが…どうにも気が休まらん」

長門「少しだけ…まだ続いているようなら、戻ろう」

ピタ

長門「…静かだ。もう済んだ頃か」

ガチャ ギィ…

長門「…」チラ

長門「なっ!? …はっ、しまっ」バッ

長門(何だと…あれは…あれは、提督ではないか…)

長門(…いや、いつかはこうなると考えて然るべきだった。それが、偶然今日だったと…ただ、それだけの…)

ポタ…ポタ…

長門「…くっ」クルッ

タッタッタッ…




陸奥「…ふふっ」

今夜の更新並びに『陸奥編』はここまで

前スレから通しても戦艦どころか重巡以上の艦は初めてという。実は前スレの第一話で既にフラグは立ってました


そんなことより陸奥って戦艦の中でも特におっぱい吸いたみあるよね。ママとかじゃなくて、前戯として

あきつ丸「…ふむ」コト

あきつ丸「伍長どのは、救い難い変態でありますな」

憲兵「勘弁してくださいよ…」

提督「しかし驚いた。いつの間に巻雲と」

 いつぞやの口約束が実現して、私は今、提督と鳳翔さんの店にいる。テーブル席で私の隣に陣取るのは、何故か提督に付いてきたあきつ丸だ。

憲兵「自分でもよく分からないのですが…実は前から気にはなっていたそうで」

提督「なるほど、色男だ」ハハッ

あきつ丸「ロリコン野郎は銃殺であります」

憲兵「冗談キツイっすよ…と言うかだいぶ酔ってませんか?」

あきつ丸「ハッ、巻雲どののみならずその姉にまで手を出す色情魔が何か言ってるであります」

憲兵「!? な、何故それを」

提督「…ほう?」

 提督の目が光った。私は慌てて、カウンターに向かって手を挙げた。

憲兵「ほ、鳳翔さん! えっと…お新香ください」

鳳翔「はいはーい」

提督「いや、そんな怯えた顔しなくて良いんだ。私だって、知っての通りだし」

あきつ丸「嫁が四人もいるくせに、愛人も充実でありますからな」

 今度は提督が狼狽する番だった。

提督「っ…いや、それは深い訳があってだな」

あきつ丸「まあ、それは確かにそうでありますが…で、伍長どのであります。巻雲どのにお兄ちゃんと呼ばせながら、その一方で夕雲どのにママ~とおっぱいを」

憲兵「そ、そんなことしませんよ! そもそも、何でそんなに詳しいんですか」

あきつ丸「いやあ伍長どのは大変でありますな~。二人で一杯一杯のところ、夕雲型全員を相手にしてほしいとの要望もありますからな」

提督「要望?」

あきつ丸「あ、でも安心するであります。>>1の鎮守府には朝霜どのは未着任、冬イベの告知で頭を抱えているところでありますからな。持ってない艦娘の話は書けないのであります」

憲兵「さっきから何の話を…?」

あきつ丸「…おっと、悪い癖が出たのであります。申し訳ない」

提督「お、おう…?」

鳳翔「はい、お新香です」コト

提督「お新香とは、伍長さん渋いなまあ…それは置いといて。伍長さんは折角仲良くなったんだし、巻雲たちを可愛がってやってくれ。私たちだけでは、どうしても目が届かないところもあるからな」

憲兵「本当に良いのですか? あ、いただきます」ポリ

提督「もちろんだ。何より、深い関係になければ見えてこないものもある。特に夕雲…普段があんななだけに、何か独りで抱え込んではいないかと心配になることがある」

憲兵「ああ、それは…」

 たまには、自分も甘えたい。そう言って体を預けてきた夕雲の言葉を思い出す。あれもきっと、彼女にとって必要なことなのだ。
 ただ、それにしても

憲兵「良いのでしょうか、二股になっちゃいますが…」

 すると提督は、重々しく頷いた。

提督「それは、常々私も考えている。川内たち四人に関しては、いかな障害も跳ね除けて愛すると決めたが、その他にも私を慕ってくれる娘たちにどう向き合うか…拒まないとは言っても、どこまで受け入れていいものか」

あきつ丸「気にしないで良いのであります」

提督「そうは言っても」

あきつ丸「いつまでも付き合っていられないことくらい、こちらも織り込み済みであります。提督どのは、指輪を渡した娘の心配だけしていればいいのであります」

提督「だが、いくら織り込み済みでもやっぱり捨てられるのは嫌だろう。人として」

あきつ丸「誰かを愛するのが人なら、移ろいゆくのもまた人、でありますよ。自分を捨てたロクデナシのことなんて、いつまでも引き摺ってられないのであります。それに、伍長どのも」

憲兵「は、はい?」

あきつ丸「まだ二十歳そこらの若造が自惚れんな、であります。自分の手が届く範囲より欲張ったって、良いこと無いのでありますよ」

憲兵「…そうですね」

あきつ丸「分かったならもっと飲む! 今夜は無礼講、それに提督どのの奢りであります」

提督「なっ!? くっ…仕方ないか」

鳳翔「はい」コト

提督「? まだ頼んでないが…」

鳳翔「ホッケの半身、私からサービスです」

 それから提督の耳元で、小さく言った。

鳳翔「とても脂が乗って身が崩れやすいですから。…どうか『かえさないで』くださいね」

提督「わ、分かった…!」

 不意に何かに気付いたように、鳳翔に目配せする。

鳳翔「…」

 彼女は、ふいと目を逸らした。その顔が、微かに紅い気がした。
 あきつ丸に目を移すと、彼女はニヤニヤしながら二人のやり取りを眺めていた。



 詰所に戻ってきた。今夜は私が当直だ。詰所に向かう道すがら、宿舎へ戻っていく同僚とすれ違った。彼は私にただ『早く行ってやれ』とだけ告げると、さっさと行ってしまった。
 彼の言葉の意味は、詰所の扉を開けてすぐに分かった。

巻雲「あっ、おかえりなさいお兄ちゃん」

夕雲「お兄さん、お疲れ様」

憲兵「二人とも…どうしてここに」

巻雲「門番さんから、今日はお兄ちゃんが夜の当番って聞いたから」

夕雲「折角だからお邪魔したわ。はい、酔い醒まし」

憲兵「あ、ああ…」

 夕雲の差し出すコーヒーのカップを受け取ると、一口飲む。苦い刺激が頭のなかの靄を少しだけ晴らした。

憲兵「別に構わないけど…あまり面白いものじゃないよ」

巻雲「そうじゃなくて…」

憲兵「?」

夕雲「あのね、巻雲さんは警備がしたいわけじゃないの」

 口ごもる巻雲の代わりに、夕雲が言った。

夕雲「この娘、やっと決心がついたの」

憲兵「決心? …あ、もしかして」

 小さく、巻雲が頷いた。

巻雲「もう、怖くないから…また巻雲と、えっちなこと…して?」

ひとまずここまで

提督のことをマクガフィンとか言い出さないだけこのあきつ丸は有情



 定刻通り門を閉めると、詰所に戻った。事務室では、夕雲が一人でコーヒーを飲んでいた。

憲兵「巻雲さんは?」

 上着をハンガーに掛けながら尋ねる。

夕雲「仮眠室よ。貴方を待ってるわ」

憲兵「えっと…夕雲さんは、ここで?」

夕雲「ええ、終わるまで待ってるわ」

憲兵「私が送りますけど…」

夕雲「良いの。私は大丈夫よ」

 夕雲は動こうとしない。私は諦めて、仮眠室に向かった。

 蛍光灯の下で巻雲は、ベッドに腰掛けたままじっと黙って待っていた。
 ドアの音に、巻雲はビクリとこっちを見た。私に向いたその目には、涙が滲んでいた。

巻雲「おかえり…」

憲兵「ただいま。…大丈夫?」

巻雲「うん」

 彼女の隣に腰を下ろした。小さな肩に腕を回すと、微かに震えているのが分かった。

憲兵「この間は、ごめんね。痛かったし、怖かったろう」

巻雲「…」

憲兵「あれから、夕雲さんに怒られちゃったよ。優しくしなきゃ駄目だって。だから、ちゃんと気をつけるから。心配しないで」

巻雲「…うん」

 こくりと頷いた。私は微笑むと、その体を抱き寄せた。

巻雲「んぅ…」

 息が漏れる。強張った体から、力が抜けるのを感じた。

憲兵「上向いて」

巻雲「んっ…」

 目を閉じて、私の顔を見上げる。その唇に、キスをした。

巻雲「んむっ…!?」

 触れた瞬間、彼女の肩がピクリと跳ねた。が、すぐに落ち着くと、何と自分から口を開け、舌を差し込んできた。

憲兵(甘い…)

 柔らかな唇に、健気に私を求める小さな舌。甘いと感じたのは、きっと気のせいじゃない。直前に砂糖の入った飲み物でも飲んだのだろうか。
 口を離すと、彼女はぼんやりとこちらを見つめた。

巻雲「…も一回」

憲兵「あ、うん…」

 再び唇を重ねると、彼女は私の首に両腕を回した。ずっと背中を曲げているのがきつくなり、そのまま二人で横になった。キスしたまま、彼女は中々放してくれなかった。

巻雲「むぅ…む、んっ…」

 ようやく腕が解かれる。唇を離し、少し乱れた息を整えながら訊いた。

憲兵「キスするの、好き?」

巻雲「何だか、頭がふわふわするの」

憲兵「そう…」

 頭を撫でると、巻雲はくすぐったそうに喉を鳴らした。そのまま、髪を解いた。

憲兵「…じゃあ、脱がすよ」

 胸元のリボンを解き、あずき色のジャンパースカートを外す。シャツのボタンを外そうとしたところで、ふと気になった。

憲兵「ところで、何でそんなに袖の長いシャツ着てるの?」

 すると彼女は、俯いたまま黙りこんだ。

憲兵「あ、いや言いたくないなら無理にとは言わないけど」

巻雲「…巻雲の手は、人を傷付ける手だから」

憲兵「だから、見せたくない…?」

 小さく頷く。

憲兵「…」

 私は、そっとシャツを脱がせた。むき出しになった彼女の手を取ると、自分の鼻先に当てた。

憲兵「…綺麗な手だよ」

巻雲「お兄ちゃん…」

 自分もシャツとズボンを脱ぐと、下着姿で抱き合った。薄い布を通して、高めの体温と、心臓の音を感じた。

憲兵「電気消す?」

巻雲「お兄ちゃんが見えないのは嫌…」

憲兵「分かった」

 キャミソールの中に手を入れ、すべすべした肌をさすった。相変わらず起伏に乏しい、幼い体。乳房はおろか乳頭すらまだ膨らんでいない。そんな娘を、これから抱くのだ。

巻雲「ふあぁ…」

憲兵「ほら、バンザイして」

 両腕を挙げさせ、キャミソールを引っ張る。それから薄紫のタイツも脱がせた。そうしてショーツ一枚になった巻雲に、今度は私のTシャツを脱がせた。
 上半身裸のままで、もう一度キスした。キスしながら、彼女の胸に触れた。

巻雲「くふっ…」

 くすぐったそうな声。

憲兵「っは…おっぱい気持ち良い?」

巻雲「くすぐったいよぉ…」

憲兵「嫌いかな?」

巻雲「そうじゃないけど…」

 どう言い表していいか、自分でも分からないようだ。
 私は、彼女の乳首を舐めた。

巻雲「はわわぁっ!? な、何するの」

 驚いて声を上げる巻雲。構わず舐め回していると、だんだんと上ずった息の声が聞こえてきた。

巻雲「きゃあっ…っ、んぅ…はっ、あぁ」

憲兵「…おっぱい、気持ち良い?」

巻雲「んぅ…わ、分かんないよぉ」

憲兵「んむ…巻雲のおっぱいおいしい」

巻雲「バカバカバカぁ、変なこと言わないでよぉ…」

 胸から、顔を下にずらした。へその辺りを舌でなぞると、巻雲はポカポカと私の頭を叩いた。

巻雲「いやぁっ、だめぇっ!」

憲兵「っは、駄目か」

巻雲「えっちするとこじゃないから、だめなの」

憲兵「でも、好きならどんなところだって舐められるよ?」

巻雲「い、今はだめなの…」

憲兵「…分かった」

 ショーツに手をかけた。

憲兵「…良い?」

巻雲「…」

 無言で、小さく頷く。
 脚を上げ、ショーツを引き下ろした。中から現れたのは、白い肌に深い切れ込み。茂みはおろか産毛すら無い、子供の性器。
 柔らかな割れ目をそっと開くと、包皮の上から陰核に触れた。

巻雲「くぅ…っ」

 何かに耐えるように歯を食い縛る巻雲。恥ずかしいのか、耳まで真っ赤だ。
 陰核を、指でつまんだ。繰り返し、優しく指に力を込めると、巻雲が甘い声を漏らした。

巻雲「あっ、あっ、やぁっ、らめっ…」

 指の中で徐々に硬く膨らんで、包皮から少しだけ顔を出したそこを、舌先で突いた。

巻雲「はうぅ…だから汚いってぇ…」

憲兵「汚くないよ」

 舐めていると、だんだん膣口にとろりとした蜜が滲んできた。液を掬うように舐め上げてから、開いてきた入り口に舌を挿れた。

巻雲「ひゃあっ!?」

 まだまだ狭い膣内を唾液で溶かすように、舌を動かした。

巻雲「はぁっ、ふぁああっ、あったかい…ああっ」

 突然、巻雲の体がふるりと震えた。その直後、小さな声が聞こえた。

巻雲「あ…おしっこ、出ちゃう…」

憲兵「! ほら、行っといで」

 口を離し、ベッドから降ろしてやると、巻雲は素っ裸のまま仮眠室を出て行った。



 巻雲がトイレから戻ってきた。仮眠室に入ってくる彼女は、夕雲と一緒だった。

今夜はここまで

一箇所提督って書きそうになったのは内緒

憲兵「ゆ、夕雲さん…?」

 夕雲は巻雲の肩を抱いて歩いてくると、当然のように一緒にベッドに上がってきた。

憲兵「あの、どうして」

夕雲「巻雲さんたら、貴方から離れたらまた怖くなっちゃったみたい。私がいれば、きっと安心すると思ったから」

 後ろから巻雲の腰に両腕を回し、こっちを見る。

夕雲「折角だし、お手伝いさせてくださいな」

憲兵「は、はあ…」

 躊躇いがちに、巻雲の頭を撫でた。確かに彼女は、緊張したように無表情になっていた。
 細い髪を指で漉き、その手で頬を撫でた。

憲兵「また、怖くなった?」

 こくりと頷く巻雲。

憲兵「じゃあ、また今度にする?」

 ふるふると、首を横に振る。

憲兵「…大丈夫、優しくするから」

巻雲「うん…」

 唇を重ねる。微かに震える歯の隙間に舌を差し入れると、彼女はおずおずと口を開いた。

巻雲「ん…む…っはわっ!?」

 突然、巻雲が口を離して短く叫んだ。見ると、夕雲が後ろから彼女の秘部を弄っていた。

巻雲「はわっ、あぁ…夕雲姉さぁん…」

夕雲「うふふ…もっと可愛い声で鳴くのよ」

 そう巻雲に囁くと、私に向かって言った。

夕雲「この娘のは特に小さいから、念入りに解すのよ」

憲兵「ええ…」

巻雲「巻雲も、何かしなくて良いですか…?」

憲兵「何か。何かな…」

 少し考えて、トランクスを脱いだ。巻雲の手を取り、半勃ちのイチモツに当てた。

巻雲「っ!」

憲兵「こう、手で触ってくれると」

巻雲「…うんっ」

 小さな柔らかい手で、遠慮がちに肉棒を握る。私は、彼女の乳房に触れた。いつか夕雲に言われたように、胸の奥に届かせるように、掌を動かす。

巻雲「んぅ…ふ」

 上を私に、下を姉に弄られて、巻雲の顔が蕩けてゆく。

夕雲「…どうかしら」

 おもむろに夕雲が手を離した。力無く広げた脚の間に触れると、そこは先ほどよりも更に濡れて、顔と同様にとろとろに蕩けているようだった。

憲兵「じゃあ、そろそろ」

 ベッドの下に腕を伸ばすと、こっそり貼り付けておいた突撃一番の箱(鎮守府には小規模ながら陸軍用にもこういったものを扱う酒保があり、突撃一番に関しては今は箱売りもしてある)を取った。
 箱の封を切り、包みを一つ取り出し開ける。今度は、大丈夫だ。
 巻雲の手で完全に勃起したイチモツに、ゴムを被せる。そうして、亀頭を彼女の膣口にあてがった。

巻雲「お、お兄ちゃん…」

 夕雲に背中を預けたまま、巻雲は潤んだ目でこちらを見た。

憲兵「大丈夫。心配いらないから」

 再び、唇にキスをした。それから、ゆっくりと腰を前に突き出した。

巻雲「くぅぅ…っ」

 おそらく最大限ほぐしたのだろうが、それでも巻雲の膣内は狭く、肉棒が入るとみちみちと軋んだ。

憲兵「くっ…」

 半分くらいまで進んだところで、一度腰を止めた。巻雲は固く目を閉じ、痛みを堪えていた。

憲兵「巻雲…」

 頭を撫で、ぎゅっと抱きしめた。

憲兵「大丈夫、怖くない。痛くないよ」

巻雲「お兄ちゃあん…」

 涙声で私を呼ぶ巻雲。夕雲も、後ろから彼女の頭を撫でた。

夕雲「緊張しないで、巻雲さん…貴女は強い子よ」

巻雲「あ…ふぁ…」

 強張った体から、少しずつ力が抜けていく。腕を解くと、彼女は目を開けて僕の顔を見つめた。

巻雲「…もう、大丈夫」

 挿入を再開した。小さな肉壷ゆえ、一番奥に辿り着くのは早かった。

憲兵「っ…あ、奥まで、入った……」

巻雲「ふみゅ…ほ、ほんと?」

夕雲「良かったわね、巻雲さん」

 慎重に腰を引き、そして突き出す。小刻みな抽送を、ゆっくりと繰り返した。

巻雲「ひゃ…あ…んぅ、あぁっ」

 狭くて浅い膣。快感を感じるより、巻雲に感じさせることだけを考えた。

憲兵「はあっ…どう、気持ち…良い?」

巻雲「はわっ、へ、変な気持ち…んっ」

夕雲「じゃあ、こうしたらどうかしら?」

 後ろから、再び夕雲が巻雲の秘部に手を伸ばした。そのまま、繋がった穴の縁を指先でなぞる。

巻雲「はっ、はあぁっ、あぁ…」

 一周くすぐった後、半分顔を出した陰核を、ぎゅっと抓んだ。

巻雲「はわわぁっ!?」

 甲高い声と共に、膣がびくんと震えた。
 夕雲は容赦なく、陰核を指で攻め立てる。

巻雲「ああっ! ら、らめっ、お股っ、何か、何か来ちゃっ…!」

夕雲「委ねて…それは、気持ち良いことなの」

 更に水気を増した膣内に、抽送が速まる。

巻雲「ま、待って、またおしっこ、出ちゃっ」

夕雲「大丈夫、さっき行ったでしょう?」

巻雲「巻雲、またお漏らししちゃう…はあぁっ、やっ」

憲兵「お漏らし、しても良いから…ほらっ」

 強めに、肉棒を突き入れる。

巻雲「はわわぁっ!」

夕雲「ほら…お兄さんもそう言ってるわ。だから、我慢しないで」

巻雲「ああっ、はあっ、だめ、だ、らめ、らめえっ、はああっ!」

 膣ががピクピクと痙攣を始めた。

憲兵「ほら、ほら、イくよ…一緒に」

巻雲「はあっ、お股、ふわって…ああんっ、出ちゃう、おしっこ、おしっこ出ちゃうっ! 出ちゃっ…あああっ!」

 背中から夕雲に抱きしめられて、巻雲はイったようだ。膣が一瞬締まり、熱い液体が微かに下腹部を濡らした。

憲兵「…漏らした?」

夕雲「してないわ。ちょっとお潮が出ちゃっただけ。だから安心して」

 ペニスを抜くと、巻雲はぐったりとベッドの上に倒れた。

夕雲「どう、気持よくなれたかしら?」

巻雲「はぁぁ…」

夕雲「ふふっ、とっても気持ちよかったみたい。良かったわね…っ」

 そこでふと、私の股間に目を移す。

夕雲「…あら、巻雲さんたら、自分だけ気持ち良くなっちゃだめよ…」

憲兵「ああ、別に気にしないでください。後は自分で」

 そこまで言って、夕雲の表情に気付いた。

 …きっと、必要なことなのだ。

憲兵「…夕雲」

夕雲「! ええ…」

 巻雲の体を隅に寄せ、こちらに近づいてくる。その体を、そっと抱き寄せた。

ひとまずここまで

艦これやってて思うのは、レベリングやってまだ嫌いなままの娘なんていないってことかな

夕雲「お兄さん…」

憲兵「今は、甘えて欲しいんだ。私に」

夕雲「…ふふっ、仕方のない子ね」

 口でそう言いながらも、夕雲は素直に私の胸に顔を埋めた。
 裸の胸に、ひんやりとした頬が当たった。

夕雲「ふぅ…」

 長い息を吐く夕雲。その頭を撫でると、その手でそっと顎をつまんだ。

夕雲「お兄さん。貴方も、罪な人…んっ」

 唇を重ねると、夕雲はすっと目を細めた。少し離すと、分厚い唇で私の唇を挟んできた。はむはむと口を動かし、舌でぺろりと舐める。奇妙な心地良さに、息が零れた。

夕雲「…んふっ」

 口を離す。透き通った白い糸が、唇と唇を結んだ。

 掌で、服の上から乳房を包んだ。

夕雲「んっ…」

 夕雲も、萎びかけていた私のイチモツに触れた。緩んだゴムを引き剥がすと、自分もタイツとショーツを脱いだ。それからおもむろにベッドの上に立ち上がると、スカートの裾に手を遣った。

夕雲「貴方と巻雲さん…見てるだけで」

 私の隣で伸びている巻雲に、ちらりと視線を移す。彼女は、いつの間にかすやすやと寝息を立てていた。

夕雲「…こんなになっちゃったわ」

 スカートをたくし上げる。
 まだ指一本触れていないにも関わらず、閉じられた彼女の隙間にはきらきら光るものが滲み出ていた。

夕雲「鎮めてくださいな」

 そう言うと夕雲は、私の腰に跨った。

憲兵「! 駄目だよ、ちゃんと付けないと」

夕雲「大丈夫よ。今日は危ない日じゃないから」

憲兵「絶対なんて無いんだ。あの時だって、ヒヤヒヤしてたんだから…」

夕雲「だから、大丈夫よ。それに巻雲さんとイけなかったから、今とっても苦しいでしょう? 私が」

憲兵「君のために言ってるんだ。もしものことがあって、それで二度と会えないなんてことになったら」

 夕雲は、驚いたように目を丸くして私の方を見た。それから、諦めたように笑った。

夕雲「…優しいのね。分かったわ、我儘言ってごめんなさい」

 枕元に転がっている箱の中から、包を一つ。その中身を被せようとして、まだ十分に勃起していないのに気付いた。

夕雲「じゃあ、代わりと言っては何だけど…」

 夕雲は屈みこむと、口を開け…肉棒を、咥えた。

憲兵「っっ!」

夕雲「ふぉお、うあくれきへるかひら?」

 上目遣いにこちらを伺いながら、もごもごと尋ねる。
 たまに連れて行かれる風俗でのものとは比べるべくもない、拙い口淫。しかし何というか、多幸感が段違いだった。
 口いっぱいに頬張って、小さな舌で亀頭を突き回す。唇を動かしてみたり、強く吸ってみたり。すぐに、巻雲としていた時と同じ大きさになった。

夕雲「…ぷぁ。これで良いかしら」

憲兵「ああ…」

 改めてゴムを取り上げ、亀頭に載せる。

夕雲「…? えっと」

憲兵「あ、こう、端をくるくると…そう」

 二人で協力してゴムを被せると、夕雲は再び私の腰に跨った。

夕雲「いっぱい、気持ち良くなってちょうだいね」

 そう言うと夕雲は、ゆっくりと腰を下ろした。

憲兵「くっ…」

夕雲「はぅぅ…」

 かなり早熟とは言っても、子供は子供だ。体を重ねた回数も浅く、彼女の膣はかなりきつい。一番奥まで入った頃には、二人して疲れきった顔をしていた。

夕雲「は、はいった…?」

憲兵「そう、みたい」

夕雲「見栄なんて張らないで、もっと触って濡らしてもらえば良かったわ…」

憲兵「ご、ごめん…」

夕雲「ううん、私の話」

 首に腕を回すと、私の頭を引き寄せた。そのままキスをした。
 キスしながら、私は彼女の腰に手を当てた。それから、小さく上下に動かし始めた。

夕雲「んっ…んむっ、っは…ああっ…」

憲兵「…巻雲が」

夕雲「!」

 咄嗟に、両手で口を押さえる夕雲。私は構わず抽送を続けた。

夕雲「あっ…ま、待ってぇっ」

憲兵「声。巻雲が、起きちゃうよっ」

夕雲「っっっ…」

 目も口も固く閉じて、快感に耐える夕雲。ペニスが子宮の入口を叩く度、唇の端から息が漏れた。

憲兵「っ、あ、そろそろ」

夕雲「イッちゃうの…? っっ、頂戴、私のっ、膣に…いぃっ」

 ぎゅっと抱き合って、夕雲は腰を振る。裏筋にびりびりと痺れるような感覚が走った。

憲兵「…出るっ」

 腰までぴったりとくっつけて、私は射精した。

 繋がったまま、二人でベッドに倒れ込んだ。

憲兵「あ、ゴムが…」

 ペニスを抜くと、ゴムを剥がした。どうにか口を縛ると、ゴミ箱に放り込んだ。他の連中が来る前に、どうにか処分しとかないと…

夕雲「…気持よかったわね」

憲兵「うん…」

 夕雲は横向きに寝そべったまま私の頭の方へ移動すると、おもむろにジャンパースカートの胸元に手を差し込んだ。そうして上着の中でごそごそやると、ぐいと大きくはだけた。どうやらシャツのボタンを外していたらしい。キャミソールを上に捲り上げ、露わになった乳房を両手で包んで、私の目の前に差し出した。

夕雲「…はい、どうぞ」

憲兵「ん…」

 乳首を咥え、ミルクを求めるように吸った。夕雲は、小さな手でその頭を撫でた。

夕雲「お兄さん…いつか、本当にお乳が出るようにしてくださいね…」

 その時

巻雲「ふぁ……お兄ちゃん?」

夕雲・憲兵「「!」」

巻雲「…! 夕雲姉さん!? な、何してるんですかぁ!? お兄ちゃんと…」

憲兵「っあ、こ、これはだな」

 ところが夕雲は、落ち着き払って言った。

夕雲「ごめんなさい、巻雲さん。私も、貴女と一緒。こうやってお兄さんに甘えたくなるの」

巻雲「でも…お兄ちゃんは巻雲の…夕雲姉さんが、お兄ちゃんと、巻雲、お兄、姉さん…」

 たどたどしい言葉を紡ぎながら、その目に涙が浮かんできた。

夕雲「…巻雲さん」

 夕雲は、シャツをはだけてもう片方の乳房も出した。そうして、ぐずる巻雲を抱き寄せた。

夕雲「ほら、おあがり」

巻雲「夕雲姉さん…」

 納得いかない顔の巻雲であったが、夕雲の乳を吸うとその表情が徐々に安らいでいった。

夕雲「ちゃんと、説明してあげないといけないわね」

憲兵「うん…」

夕雲「…あら、おっぱいの邪魔されて、ご機嫌斜め?」

憲兵「! そ、そんなことは」

夕雲「…ほら、いらっしゃい」

憲兵「…」

 巻雲の隣に抱かれて、再び夕雲の乳首を口に含む。
 一体どっちが甘えているのだろう。そんなことを考えながら、夜を明かしていった。

今夜の更新並びに『巻雲リベンジ+α編』はここまで

授乳プレイとかやりたいけど経産婦でもないのに母乳が出たら普通は下垂体に腫瘍ができてるから病院行きなんだよなあ
明石に一肌脱いでもらうか…

ちなみに分泌した乳汁を射出するホルモンは子宮を収縮させるのと同じヤツなのでボテ腹の妊婦が母乳噴出そうものならもれなく死産、あるいは周産期医療の発達した今日ならギリギリ早産で済むかもってレベルです

誘導された乳汁分泌、だと…?

※注意

これから投下する話は>>1の性癖ぶっぱであり実際汚い
苦手な方はしばらく見ないことをおすすめします

提督「なあ…マジでやるのか?」

川内「当たり前じゃん。ここまで来たんだから、もう撤退は許されないよ」

 時は半舷休暇前日の夜。所は鎮守府の外のとあるラブホテルの一室。以前川内と来たような豪奢なところではなく、また大淀と来たところよりも更に安い、狭い部屋だ。足元には、2リットル入りスポーツドリンクのペットボトルが二つ。どちらも空。鞄の中には下着を含む着替え一式。当然、二人分。
 …次にこの部屋の扉を開けるであろう、清掃業者へのお詫びの金一封。
 冷蔵庫でギリギリまで冷やしていた缶を二つ手に取ると、川内は片方を僕に渡し、もう片方のプルタブを開けた。

川内「流石に軍医さんも、プレイのためだけにお薬はくれなかったね」

提督「そりゃそうだろう」

 僕も缶を開けた。

川内「じゃ、乾杯」

提督「かんぱーい」

 軽く缶をぶつけ合うと、一気に飲み干した。
 中身は、カフェインたっぷりのエナジードリンクだ。弱い炭酸に気持ちの悪い甘味が脳をびりびりと刺激して、僕は思わず瞬きした。見ると、川内も顔を顰めている。

提督「夜戦前にこういうの飲んだりしないのか?」

川内「艤装を付ける以上の眠気覚ましは無いからね」

 何気なく会話しているが、ベッドに腰掛ける川内は早くももじもじと膝を擦り合わせている。僕も、へその下辺りに圧迫感を感じ始めていた。

川内「…っは」

提督「キツそうだな」

川内「そう言う提督は、どうなのさ」

提督「生憎、僕は鍛えてるんでな」

 川内の息が荒くなってきた。じっとりと湿った息を繰り返し吐いては、時折思い出したように深呼吸する。

川内「っく…はあっ…」

提督「…」

 涼しい顔をしているが、等張液2リットルにカフェインまで摂っては流石にわけが違う。僕は無意識に歯を食い縛る。部屋の入り口すぐにある、『W.C.』と書かれた扉はできるだけ見ないようにした。

川内「…ああっ」

 不意に川内が悲鳴を上げた。両手を腿できつく挟み込み、うずくまる。

川内「やあ…だめ、もう、我慢できない…」

提督「便所に行くか」

 僕は椅子から立ち上がると、彼女の腕を掴んだ。

川内「ひっ…!」

 一層身を縮めて、ガクガクと震えだす。もはや立ち上がることすらできないらしい。

川内「いや…漏れちゃう、出ちゃう、おしっこ…あ、あっ、あ…」

提督「…」

 僕は腕を引っ張ると、無理矢理彼女を立たせた。それから震える尻に両手を回すと自分の腰にぐいと押し付けた。

川内「はあっ、ああっ、っく、はっ…」

 服越しに、股間を僕の腰にきつく擦り付ける。額には脂汗が滲み、ぎゅっと瞑った目からぽろぽろと涙を零していた。

川内「ああっ、あっ、出ちゃう出ちゃう出ちゃう出ちゃ、あっ」

 …じわっ

 にわかに、密着した腰の辺りが温かくなった。

 じわっ。…じゅわっ

川内「あ、いや、だ、だめ、あ…」

 じゅわぁぁぁぁ……

 ぱたぱたぱたっ……

川内「いやぁ…おしっこ、止まらないよ…漏れちゃうよ…」

 泣きながら失禁する川内。腰をくっつけたせいで、僕の股間まで生暖かい。まるで自分まで失禁したかのような…

提督「…あ、えっ」

 いや、違う。

提督「あっ、嘘だろ、ああああ…」

 尿道が開いている。熱い。川内の尿を浴びながら、僕も一緒に小便でズボンと下着を濡らしていた。

 やがて、どうにか理性で止められるくらいにまで尿を出してしまうと、川内は僕に抱きついたまま咽び泣いた。

川内「ごめんなさい…っ、お漏らししちゃって、ごめんなさい…」

提督「ああ、うん…」

 自分も失禁したショックで、呆然と応えた。脚が熱い。絨毯には黒いシミが広がっている。

提督「…とりあえず、風呂入ろうか」



 私室の風呂よりも若干広い程度の浴槽。二人でくっついて浸かった。

提督「ドックで漏らしたのがきっかけなんだったか」

川内「最初はね」

 ここに来た目的、それは心ゆくまでおしっこお漏らしプレイをしたいという川内の要望を叶えることだった。

提督「何でそれが癖になるんだ?」

川内「女の子っておしっこ出すところとおちんちん挿れるところが近いでしょ。だから、おしっこ我慢するのが気持ちいいんじゃないかな」

提督「そういうもんかなあ」

 湯の中に寝そべって僕にもたれかかる川内を抱いていると、彼女は不意に体を震わせた。

川内「…ふぁ。温まったら緩んできた。このまましちゃっていい?」

提督「…今だけだからな」

川内「うん……んっ、あ…」

 ふるり。

 しゅー……

 広げた脚の間に、黄色いもやが立ち込める。手を遣ると、ひんやりした水流が当たった。

川内「ふぁ…あぁ…」

 風呂の中におしっこしながら、川内は恍惚とした表情。

提督「いっぱい我慢したら、その分気持ち良いか」

川内「うん…」

 しゅー、しゅるっ、しゅっ…

 放尿が止む。最後にもう一度身を震わせると、彼女は息を吐いた。

川内「…全部出ちゃった」

提督「もう終わるか?」

 すると彼女は、「分かってるくせに」と首を横に振った。

川内「まだだよ。もっと、いっぱいお漏らししたいもん」

提督「じゃあ、まずは水分補給だな」

 そう言うと僕は立ち上がり、湯船の縁に腰掛けた。

ひとまずここまで

おしっこって響きだけでご飯三杯は軽い

川内「はーい。…ぁむ」

 薄黄色に染まった湯に浸かったまま、川内は僕のペニスを咥えた。元々勃ちかけていたそれは、口の中ですぐに最大まで膨れ上がった。

提督「まずはイくところからだな」

川内「ん」

 咥えたペニスを吸いながら、頭を動かし始めた。息継ぎに唇を開く度にじゅるっ、じゅるっと音がする。ぱちゃぱちゃ跳ねる湯船の水面に、たらりと涎が垂れた。

川内「ん…はぁ、む…ちゅ…うっ、じゅっ」

 蒸し暑い風呂場だからか、川内の口内はかえってひんやりとしていた。ぬるぬるの舌が陰茎を走る血管をなぞり、唇が前後に扱く。亀頭から滲むカウパー液を唾液に溶かしては、こくこくと飲み込んでいく。

提督「ああ…そろそろもう少し、強く…」

 吸う力が強くなった。片手で弄っている陰嚢がビクリと緊張したのに気づくと、彼女は口の動きを速めた。
 動きに合わせて自分でも腰を振っていると、やがて裏筋がぞくりとした。

提督「…出すぞ、残さず飲めよっ」

 彼女の頭を押さえつけ、口の中に射精した。

川内「んっ…んくっ…っ」

 目を細めながら精液を飲み込む川内。勢いが落ちてくると、ジュースのストローのように肉棒をちゅうちゅう吸った。

 精液を出し尽くしても、川内はペニスを放さない。『早く早く』と、目で訴えてくる。
 僕は、下腹部に意識を向けた。

提督「ん…良いか、いくぞ…」

 先ほど漏らしてから、ずっと締めてきた尿道の筋肉を、そっと緩めた。

川内「! ッッ…」

 理性が邪魔して出し切れず、まだ膀胱に大量に残っていた尿が、勢い良く川内の口に流れ込んだ。

川内「っっ…うぐっ、んぐっ…がっ」

 射精直後に放尿するとたまに尿道が引っかかるような感じがするが、川内が綺麗に吸いだしたおかげで極めてスムーズに飲ませることができた。時折むせて顎を汚しながらも、彼女はごくごくと僕の小便を飲んだ。
 やがて…精液に続いて尿まで出し切ったのを確認すると、川内はようやくペニスを吐き出した。

提督「どうだ、満足か」

川内「もうお腹たぷたぷ…」

 掠れ声で応える川内。よろよろと立ち上がると、僕の手を取った。

川内「…うん、じゃあベッドに行こうよ」



 やや黄ばんだベッドの上。僕たちは裸のまま、またペットボトルを冷蔵庫から出して開けた。今度は500ml入りで、川内がラムネ、僕がコーラだ。
 絨毯の上に二人で作った水溜りは、既にアンモニアのすえた臭いを放っていた。

川内「何て言うか、シチュエーションを選ぶんだよね。ドックとかお風呂の中とか、しちゃいけないって分かってるところでしちゃうのが良いの。服は着てなくても良くてさ」

提督「はぁ」

川内「お漏らしが好きな人って、お風呂の洗い場なんかで服着たままおしっこするんだって。でも、そうじゃないんだよね」

提督「場所が大事ってわけか。今度秘書艦やるときに、トイレ禁止にしてみるか」

川内「割りと魅力的…だけど、洒落にならないから却下。それに、必ずしも見られたいってわけでもないからね。提督は別だけど」

提督「僕には見られたいのか」

川内「まあ…そうね」

 曖昧に頷くと、不意に彼女はぶるっと身を震わせた。

川内「あ…また溜まってきた」

提督「じゃあ、お望み通り見せてもらおうかな」

 そう言うと僕はベッドから降りた。川内を縁に座らせると、膝を持って脚を大きく開かせた。
 薄い茂みの中で、濡れた秘裂がぴくぴくと緊張しているのが分かる。

提督「教えてくれよ。どこからおしっこが出てくるのか」

川内「! えっと」

 片手で秘裂をぐいと広げると、もう片方の指で膣口をなぞった。

川内「今広げたのが大陰唇…その内側に小陰唇があって、ここがおまんこ…おちんちん挿れるところで、そのすぐ上、あっ、クリトリスの下にあるちっちゃい穴が、外尿道口…おしっこが、くぅぅ…で、出るところ…あっ」

 じゅわっ。

 川内の指し示す小さな穴が、一瞬緩んだ。たちまち透き通った液体が滲み、膣口の縁に沿って尻まで垂れてくる。

提督「色々付いてるんだな」

 開いた脚の間に顔を近づけ、まじまじと見つめる。鼻息がひくつく股間にかかり、川内は息を漏らした。

川内「くふぅ…もう、出していい?」

提督「まだ、もうちょっと見てから」

川内「あっ、やだっ、意地悪…」

 息が荒くなってくる。腰が跳ね、背筋が引き攣る。

 …ぴゅるっ

 にわかに、一筋の短い水流が飛び出し、僕の顔を濡らした。

川内「ああっ」

 ぴゅっ。ぴゅるるっ。

 押し寄せる尿意を抑えきれず、彼女の最後の関門は断続的に開き、熱い尿を噴き出した。

川内「お、お願いっ、おしっこ…あんっ」

 ぴゅうーーっ。

 一際長いおちびりに、川内の腰ががくがくと震え始めた。

川内「やだっ、出るっ、漏れるっ…はや、早くっ…お、おしっこっ、おしっこさせて…っ!」

 川内の秘部に、鼻先がくっつかんばかりに顔を寄せると、言った。

提督「…よし、良いぞ」

川内「あっ、だめ…」

 びゅっ…

 …しゅわわわわわ……

 ぱちゃぱちゃぱちゃぱちゃ…

川内「はあぁ…っ、ああっ…」

 尿道を全開にして、僕の顔目がけて思いっ切り尿をぶちまける。生温い水流は顔を濡らし、顎から首を伝って全身に降り注いだ。

提督「…よっと」

 僕はおもむろに立ち上がると、だらしなく広げた脚の間に自らの股間を持ってきた。放尿を間近で見てギンギンに勃った肉棒に、温かい尿がぱしゃぱしゃとかかった。

川内「あ…」

 しゅわわわ…しゅうっ…しゅっ

 ぽた…ぽた…

 どうやら、膀胱の中身を出しきったようだ。うっとりとした顔で、ベッドに倒れ込む川内。
 その上に覆いかぶさると、僕はおしっこ塗れのペニスを未だひくひくと痙攣する彼女の膣口にあてがった。

今夜はここまで

ペニスにピスはお風呂屋さん(意味深)でやってもらったことあるけど思ったほどじゃなかったんだよなあ

提督「挿れるぞ」

川内「ふぇ? …ふぁあっ」

 本日初となる挿入。緊張と弛緩を繰り返した川内の膣内は、不規則にぴくぴくと蠢いていた。
 ピストンを始めると、彼女は最初から声を上げた。

川内「ああっ、はんっ、やっ、んんっ…」

提督「もうそんなに感じるか、変態めっ」

川内「だってぇっ、ずっと力入れてたらっ」

 腰がぶつかる度に肌についた水滴が散り、ベッドシーツに水玉模様を作る。
 ペニスで膣を抉るように動かし、感じるところを探り当てた。

川内「はああっ! ああん…」

提督「ほらっ、イけっ」

川内「あんっ、あっ、イく…イくぅっ!」

 乱暴に弱点を突かれて、彼女は絶頂した。
 未だ弛緩しない肉壷から肉棒を引き抜くと、僕は彼女の両足を掴んでぐいと持ち上げた。そして、秘裂の下でひくつく肛門に亀頭を当てた。

川内「はぁ、はぁ…えっ?」

 川内が、僕の次の標的に気づく前に、腰を突き出した。

川内「ふぁああっ、ま、待ってぇ、っ、くふぅっ…」

 まだ解されていない彼女のアナルは、痛いほどに僕のペニスを締め上げる。
 肉棒が根本まですっぽり収まると、彼女は言った。

川内「き、汚いよ…まだ浣腸もしてないのに」

提督「だから、これから綺麗にするんだよ」

 挿れたまま僕はしばらく動かずに、勃起が収まるのを待った。
 やがて、臨戦態勢が少し解けて尿道にゆとりができると、僕は下腹に力を入れた。

提督「っ、出すぞ」

 そのまま、川内のアナルに放尿した。

川内「あっ、あっ、あ、出てるっ、うわっ」

 むず痒いような微妙な表情を浮かべ、繋がったところを見つめる川内。

提督「…ふぅ」

 全部出し切ると、ペニスを抜いた。

川内「はあぁ…あったかいよぉ…」

提督「うーん、浣腸には少し足りないか…」

川内「待って、出ちゃいそう」

提督「! ストップ」

 咄嗟に、親指を突っ込んだ。

川内「ああっ!」

 部屋を見回すと、ベッドの上に飲みかけのコーラが転がっているのを見つけた。

提督「川内、そのボトル取ってくれ」

川内「これ…?」

 ペットボトルを受け取ると、蓋を外した。それから指を抜くと、代わりにボトルの口を肛門に突っ込んだ。

川内「やっ、ちょっ、まさか」

提督「その辺にラムネもあったろ。拾っといてくれよ」

 言いながら、ボトルの胴をぐいと押し潰した。たちまち、炭酸のくすぶる液体が彼女の腸内に注ぎ込んだ。

川内「いやあぁっ! おしりっ、びりびりするぅ…」

提督「ほら、ラムネ」

川内「ぐすっ、うぅ…」

 震える手で差し出すボトルを受け取ると、これまた蓋を開け、コーラのボトルを抜いて代わりに差し込んだ。

川内「ひぎぃぃ…」

 飲みかけの炭酸飲料二本、足してちょうど一本分を肛門に流し込まれて、川内は苦しげな表情を浮かべた。

川内「お腹苦しい…この辺でぴちゃぴちゃいってる」

 尻を軽く振ってみせる。と、急に切羽詰まった声になった。

川内「やっ、出ちゃっ」

提督「!」

 すかさずベッドに飛び乗ると、後ろから川内の脚を腕で持って抱え上げた。道端で子供に小便させる格好だ。

提督「よし、良いぞ」

川内「ああっ、出ちゃう、うんち出ちゃうっ、ああっ!」

 ぶしゅっ。

 ぶしゃあぁぁっ…

 川内の肛門からベッドの下の絨毯目掛けて、あらゆるものが混ざった液体が勢い良く噴き出す。

川内「…あぁっ」

 …ぶっ、ぼひゅっ。

 べちゃっ。

 …ちょろちょろろろろ……

提督「何だ、まだ小便出るじゃないか」

川内「…っ……ぐすっ…」

 流石に排便まで見られるのは堪えたのか、ぐずぐすとしゃくり上げる川内。

川内「変態ぃ…鬼畜ぅ…」

提督「悪い悪い。だが、これでだいぶ柔らかくなったな」

 彼女の体をうつ伏せに横たえると、尻たぶを掌で広げた。ひくひくと排泄の余韻に浸るそこに、舌を這わせた。

川内「ひゃっ!?」

 アナルに走る感触に竦み上がる川内。僕は構わず、苦い穴に舌を入れた。

川内「あはぁっ、変な感じ…」

提督「ん…うくっ、はぁ…う」

 飲尿と同じで、川内のだと思わなければ到底できない。肛門を舌が這うと、彼女は小刻みに息を零した。

川内「はっ、はっ、あっ、はぁ…」

提督「…よし」

 口を離すと、再びペニスを肛門にあてがった。腰を突き出すと、先ほどよりもスムーズに埋まっていく。

川内「くうぅ…ふぅっ…」

提督「どうだ、今日こそアナルでイけそうか」

川内「イけそうな気がする…」

 抽送を始める。精を搾り取らんとうねる膣壁とは逆に、直腸は外へ外へと蠕動する。動きに逆らうように、腹の奥に向かって肉棒を突き入れた。

川内「あ、くうっ…うっ、ふ…ん」

 いきむような声。繰り返し突いていると、不意に色の違う嬌声が上がった。

川内「んああっ!」

提督「尻穴にも、感じるところが、あるのかっ」

川内「んあっ、わ、分かんないけど、あん…何か、キてっ」

 腸壁が小刻みに震え始める。川内の声が上ずってくる。僕も、精子が上ってくるのを感じた。

川内「んあっ、はあっ、あっ、イ、イく…イくぅっ」

提督「出すぞっ」

 ぱちんと尻に腰を打ち付けて、僕は射精した。一緒に川内も、背を仰け反らせて絶頂した。

眠いのでここまで

まだまだ続くぜ
今までずっと我慢してきたんだからな

川内「はぁ、はぁ、あぁ…」

提督「あっ、く…ふぅ…」

 腰を引くと、ぷすんと音がして注いだばかりの精液がとろりと垂れてきた。

提督「…また風呂だな」

川内「うん…」



 絨毯に飛び散った汚物をできるだけ片付けてから、もう一度風呂に入った。当然、湯は張り替えてある。

提督「さっきから色々出しまくってるが、腹は減ってないか?」

川内「言われると確かに。エッチの前ってあんまりお腹満たさないようにしてるし」

提督「ここ出たら何か食べたいな。リクエストはあるか?」

川内「んー、お米とか…」

提督「なんじゃそら」

 何が可笑しいのか自分でも分からないが、僕は吹き出した。

提督「…で、どうだ。満足したか?」

川内「そうだね、ちょくちょくこのくらいできれば、またドックでしなくて済むかも」

提督「ちょくちょくやりたいのか…」

川内「でも、まあ、今日のところはもう普通にで良いかな」

提督「そうか」

 ほっと胸を撫で下ろす。
 …少し残念な気がしたのは内緒だ。

雪ヤバいですね。
家の水道がやられて命からがら水の通る所まで逃げてきましたが、PCが無く書き溜めにアクセスできないので、本編の途中ではありますがここで一つ短編を投下したいと思います

提督「…大丈夫か」

天津風「なんとか…」

固く抱き合ったまま、小声でやり取りする。突き刺すような冷気の中で、彼女の細い体だけが確かな熱を放っていた。

…話は数時間前に遡る。

この日、鎮守府一帯に過去に例を見ないほどの大雪が降った。どのくらい凄いかと言うと、出撃ゲートの暖房が寒さのあまり残らず故障したほどだ。
艤装を付けている間、艦娘のヒトとしての活動は停止する。その結果何が起こるかと言うと、体温が恒温動物にはありえない域に達する。夏場なら内燃機関の熱も相まって軽く百度は超すし、冬場なら逆に全身から氷柱を垂らして帰ってくるほどまでに下がる。しかし、艤装を外せばその瞬間から人間に戻る。したがって、艤装を解除する前に体温を人肌に戻してやる必要があるのだ。そして、そのための空調が全滅した。それ即ち、哨戒や演習を含むあらゆる出撃ができなくなったということだ。
鎮守府は一時的に全面休業。哨戒を他の司令部に回し、空調が直るまで全ての艦娘に休みの通達を出した。僕も、久々の休暇を得た。

きっかけは、島風と第十六駆逐隊。暇していた僕は彼女らに誘われて、一面の銀世界に繰り出した。足首まで埋まるほどの雪の中、年甲斐もなく雪合戦などを楽しんだ末、かくれんぼをすることになった。鬼役の雪風から逃れて僕と天津風は工廠の軒下に誰がが作ったかまくらに潜り込んだ。その直後、強い風が吹いて屋根の雪が降り注ぎ、入り口を塞いでしまったのだ。すぐに破れると甘く見ていた僕らだったが、元々除雪した雪の一時避難所だったらしく、雪かきの職員にあれよあれよと雪を積み上げられ、気がついた頃には内側からはうんともすんとも言わなくなってしまったのであった。

天津風「…」

僕にとって不幸中の幸いは、一緒に埋まったのが天津風だったことだ。新型のボイラーの影響で、彼女の体温は他の者のそれより高い。抱き締めるだけで、体温の喪失をかなり防げる。
しかし…それは、僕が彼女から体温を奪っていることに他ならなかった。

提督「しっかりしろ…必ず助けは来るんだ」

自分の制帽を彼女に被せ、必死に背中をさする。

天津風「てい、とく…」

提督「ああ、私はここにいるぞ」

腕の中で震える天津風。先ほどからそわそわと落ち着かない。

提督「冷えるか…ちょっと待ってろ」

着ていた外套のボタンを外そうとすると、彼女は言った。

天津風「ち、ちがうの、その」

提督「遠慮するな、私は大丈夫だ」

天津風「そうじゃないのっ、その」

真っ暗な闇の中で、か細い声が響く。腰に回した脚が、もじもじと揺れる。

天津風「その…お、お手洗いに…」

提督「ああ」

僕は、片手を彼女の腰に回し、ぎゅっと抱き寄せた。

提督「…いいぞ」

天津風「! だ、駄目よ、そんな」

提督「私は気にしないさ。それに、今はこうするしかないんだ。離れたら、お互い凍えてしまう」

天津風「でも…」

提督「大丈夫だから、さあ」

天津風「…」

両脚を、僕の腰にきつく巻きつける。両腕で僕の首にしがみつくと、彼女は息を吸った。

天津風「…駄目、出ない」

彼女の腰を優しく叩きながら、耳元で囁いた。

提督「ほら…しーっ、しーっ、しー…」

じゅわ…

じゅわわわわ…

天津風「ッ…グスッ…」

提督「よしよし」

泣きじゃくる彼女の頭を撫でる。腰の辺りに広がった温もりを逃さないよう、彼女を抱く手に一層力を込めた。

…がさっ



「ねーえー、ホントにこれかまくらだったの? ただの雪山にしか見えないよ?」



提督「!」

「妙高姉さんがそう言ってたのよ。もう隠れられそうな所は無いし、辺りに他に手を加えたような場所も無いし…」

天津風「はつかぜ…?」

提督「おーい! ここだー!」

ばしばしと壁を叩く。と

天津風「きゃあっ!?」

提督「うわっ!」

突然、雪の壁が砕けた。雪山が内側から崩れ落ちる。

「! 掘るのおっそーい! 早く早く…」

ドリルのように雪を掻き分ける音。
やがて、数時間振りの光が差し込んだ。

雪風「司令! 天津風! 遅くなりました!」

敬礼する雪風の声を、二人して全身びしょ濡れで聞いたのであった。

一行抜けたので再投下



天津風「…ぁ……」

じゅわ…

じゅわわわわ…

天津風「ッ…グスッ…」

提督「よしよし」

泣きじゃくる彼女の頭を撫でる。腰の辺りに広がった温もりを逃さないよう、彼女を抱く手に一層力を込めた。

…がさっ



「ねーえー、ホントにこれかまくらだったの? ただの雪山にしか見えないよ?」



提督「!」

「妙高姉さんがそう言ってたのよ。もう隠れられそうな所は無いし、辺りに他に手を加えたような場所も無いし…」

天津風「はつかぜ…?」

提督「おーい! ここだー!」

ばしばしと壁を叩く。と

天津風「きゃあっ!?」

提督「うわっ!」

突然、雪の壁が砕けた。雪山が内側から崩れ落ちる。

「! 掘るのおっそーい! 早く早く…」

ドリルのように雪を掻き分ける音。
やがて、数時間振りの光が差し込んだ。

雪風「司令! 天津風! 遅くなりました!」

敬礼する雪風の声を、二人して全身びしょ濡れで聞いたのであった。

以上、『天津風はきっとおしっこも熱々編』でした

水道が直ったらまたお会いしましょう

 ベッドに戻った。

川内「ひっどい臭い」

提督「こんなこと、鎮守府じゃ絶対できないな」

川内「そうだね」

 抱き合ってキスをした。薄汚れたシーツの中で、彼女の膣口を探り当てた。

川内「んっ…」

 肉棒を奥まで受け入れると、川内は息を吐いた。

川内「あぁ…ん…提督…」

提督「どうした…?」

川内「提督は…いつまで、提督でいるの?」

提督「…」

 以前陸奥が言ったように、僕のいる鎮守府には今まで何人もの艦隊指揮官が着任してきた。彼らはある程度の期間指揮を執ると、例えば昇進して中央に行ったり、例えば前線に飛ばされたり、例えば艦娘を娶って退役したりした。かつての上官と結ばれた艦娘は『解体』され、艤装と艦としての名前を捨て、人間として生きる。そして、空いたポストに新たな指揮官が着任し、また艦娘も新しく『建造』されてくる。
 僕は…歴代の提督たちの中では長くやっている方だ。そろそろここを去るのではないかと、不安がる者もいる。

提督「…そうだなあ」

 この作戦が終わるまで。そう、何度考えてきただろう。僕が来てから、深海棲艦との戦いは一層激しさを増した。日々の重圧の中で、何度も逃げ出したいとすら思った。今となっては、北方に続いて西方でも和平が結べるかもしれないという見方も出てきて、以前に比べると緊張感も薄れてきた。
 …そろそろ、潮時なのかもしれない。

提督「川内は、どうして欲しい?」

川内「それは…」

 彼女は暫しの間考えこんで…

川内「…分かんない」

提督「そうか」

 それだけ言うと、抽送を始めた。布団の下で、肌のぶつかり合う音がくぐもって聞こえてくる。

川内「んっ、ん、あぁ、あっ、ん…」

 異臭の漂う室内。暖房の効きも悪く、僕たちは熱を求めて躰を揺すった。
 じっとりと水気を含んだ膣壁が、肉棒を優しく苛む。吐息混じりの嬌声が、僕の胸に当たって弾けた。

川内「提督…提督っ…」

提督「川、内…」

 互いの名を呼び、腰を打ち付け、快楽を貪る。
 肉棒が脈打ち、膣壁がうねり、声が重なり、やがて

提督「出す、ぞ…っ」

川内「はあっ、…んあぁっ!」

 二人で、果てた。



川内「…ん」

提督「起きたか」

 腕の中で目を覚ました川内に、短く声をかけた。

川内「今、何時?」

提督「8時過ぎだな」

川内「今日が休みで良かったね…」

 ぼんやり言うと、ふと彼女は身を震わせた。

川内「にしても、寒いね」

提督「半世紀に一度の大寒波とか、テレビで言ってたな」

川内「ああ、そう言えばそんなこと言ってたね」

 それから不意に、悪戯っぽい笑みを浮かべた。

川内「…じゃ、あっためてあげる」

 口を閉じ、一瞬体を強張らせ、力を抜く…

川内「んっ…」

 ふるっ

川内「…あぁ」

 じわ…

提督「お、おいまさか」

 …しゃぁぁぁぁ……

川内「はぁぁ…」

 布団の中で繋がったままの下腹部に、熱い液体が広がっていく。腰を濡らし、腹を濡らし、ベッドに染みこんでいく。

 …しゅっ…しゅぅ…‥

川内「…ふぅ」

提督「やりやがったな」

川内「温かくなった?」

提督「マットレスまで小便まみれだ。出禁になるぞ」

川内「こんなの可愛い方だよ。この部屋、最初から汚かったし」

提督「…とにかく、風呂だな」

川内「えー、もったいない…」

 そんなこんなで体を流し、服も着替えて部屋を出た。
 ホテルから外に出ると、辺りは一面の雪に覆われていた。寒さから逃れるように、また足を滑らせないように、僕たちは身を寄せあって鎮守府に帰った。

今夜の更新並びに『何とは言わないけどフルコース編』はここまで

最後のエピですが別スレ立てて安価にするとか考えてます

川内「この間の節分でさ、いつも以上に恵方巻きが大人気だったじゃん」

神通「ええ、私も頂きました。大変美味しかったです」

川内「確かにそうなんだけど、アレで鎮守府のお米がごっそり無くなっちゃってさ。いつもならもうじき買い付けた食糧が届く頃なんだけど、この間の雪で交通が麻痺して」

神通「それは大変ですね…何とかならないのですか?」

川内「一応、海路は使えるんだって。それに、私たちって船じゃん。というわけで」

神通「はぁ」

川内「明日から間宮さんたちで食糧を買い付けに行きまーす」

神通「えっ? 間宮さんが? では、食堂は」

川内「伊良湖独りじゃ限界があるから、しばらく縮小営業になるって。提督のことだし、出撃帰りの艦娘に優先して使わせるでしょ」

神通「それは確かに、そうなるでしょうが…では、他の方は」

川内「外出要件を緩和するから、食事しに外に行けるよ」

神通「ですが、提督の場合勤務時間にここを出るわけには」

川内「そう、それ」ズイ

神通「っっっ!」ビクゥ

川内「幸い、間宮さんがいなくても厨房は使えるんだよね。だからさ、神通が提督にご飯作ったげてよ」

神通「わ、私がですか?」

川内「そ。そして私は間宮さんの護衛でしばらくいませーん」

神通「ええっ!?」

川内「…大丈夫。神通ならできるよ」



神通「…と、言われたは良いものの…」

 駆逐艦たちの演習に目だけ遣りながら、腕を組んで考え込む。

神通「どうしましょう…料理なんて、あまり経験が」

 先ほど鎮守府を発った川内。間宮のいない間の提督の食事を丸投げされて、私は頭を抱えていた。
 川内の料理の腕前は、姉妹の中でも頭、いや胴体幾つ分も抜きん出ている。それどころか、水雷戦隊でただ一人、戦艦や正規空母と互角の腕前を持つとも言われている。そんな姉の影に隠れて、まさか自分が包丁を握るなどとは考えもせずに暮らしてきたが、思えば提督と添い遂げると決めた身。台所を預かることもあろう。ならば、これはいい機会だ。
 とは言え…

神通「差し当たっては、今晩の献立…」

 どうしようか…何か、自分でも作れるものは…

「…」

神通「…」

「…あの」

神通「っ!」ビクッ

「ひゃっ!?」

神通「あっ、ど、どうしましたか」

神通「…阿武隈さん」

阿武隈「神通ちゃんが考えこんでるから、どうしたのかなって」

神通「いえ、大したことでは…」

 言いかけて、ふと思い出した。普段夜戦バカなどと言われても涼しい顔の川内であるが、どういう訳か料理について言われるのをやたら嫌がる。殊、料理上手と言われるのを快く思わないらしく、そういった話題になるとすぐに他の娘の方が上手だと言って逃げる。その対象が、決まって阿武隈であった。

神通「やはり…」

阿武隈「?」

 私は真っ直ぐ彼女に向き直ると、言った。

神通「お願いがあります。一水戦旗艦である、貴女にしか頼めないことです」

阿武隈「!! 分かったわ、あたしの力が必要なのね!」

神通「ええ。と言うのも…」


阿武隈「良いなぁ良いなぁ、あたしもそう言うのやってみたいなぁ」

神通「そ、そうですか…」

 夕暮れ時の厨房。事情を聞いた阿武隈は、ほくほく顔で私をここまで引っ張ってきた。

阿武隈「愛する人のために、手料理を作る…とっても素敵!」

神通「あの、それで、結局何を作れば良いのでしょうか…?」

阿武隈「ああ、いけない」

 彼女はぽんと手を叩くと、私に向き直った。

阿武隈「お米が無いと言っても、まだ何食分かはあるみたいね。基本的なことから覚えて欲しいし…じゃあ、ご飯を炊かなきゃ。お米の研ぎ方は分かる?」

 お釜を火にかけると、今度は鍋に水を入れた。

阿武隈「昆布は水から入れて、火をつけるの」

神通「なるほど…」

阿武隈「温まるまでに、お豆腐…が、無い…あ、薄揚げがあったわ。水にさらして油を抜いて、あと葱も…」

 言われるままに手を動かしていると

阿武隈「…そして、お味噌を溶かすと」

神通「お味噌汁、できました…」

 お釜から蒸気が噴き出す。ご飯ももうすぐ炊けそうだ。

神通「凄いですね…もう主食と汁物が揃いました」

阿武隈「ね、簡単でしょ?」

 言いながら彼女は、四角いフライパンを取り出した。

阿武隈「あとは、メインのおかず。折角だから、あたしの得意料理を伝授しちゃう」

 調理台に、卵を三つ。その一つを手に取ると、彼女は言った。

阿武隈「瑞鳳さんの専売特許みたいになってるけど。ホントは卵料理と言えば、阿武隈なんだから」

ひとまずここまで

流石に節分からエロには結び付けられなかった…

ところでこの話、どう着地させたら良いですかね?

ところで川内と神通に豆投げられてるようですが、ここの神通は豆を拳で迎撃するし川内に至っては全弾回避してきます
あ、でも提督が投げれば神通はいい声で鳴きますね



提督「…ん、もうこんな時間か。ご苦労だった。下がっていいぞ」

長門「ああ、そうさせてもらおう」

提督「にしても、間宮がいないんだよなぁ…飯、どうしようか」

長門「…提督、その」

提督「どうした?」

長門「っ…い、いや…何でも、ない」

提督「そうか…? まあ、私も部屋に戻るとしようか」

 川内もいないし、誰か誘って外に食べに行くか。そんなことを考えながら私室のドアを開ける。と、芳しい匂いが漂ってきた。

提督「これは…」

 ちゃぶ台の上には、伏せられた二人分の食器類。いつか川内が使った台所で、鍋の具合を見ているのは

神通「…! 提督、おかえりなさい」

提督「ああ、ただいま…」

 歩み寄ると、鍋の中身は揚げと葱の味噌汁だった。畳の上には、お櫃も置いてある。

提督「これ…神通が?」

神通「ええ…」

 はにかむように、彼女は頷く。

提督「お前も、料理できたんだな」

神通「経験はあまり無いのですが、阿武隈さんに教えていただいて」

 そう言うと彼女は、四角いフライパンを手に取った。

神通「もう少し待っていてくださいね。出来立てをお作りしますから」



神通・提督「「ごちそうさまでした」」

提督「いやあ美味かった。普段やってないだろうに、よく頑張ったな」

 メイン料理は、阿武隈直伝の卵焼きだった。塩辛い方が好きな僕の好みもしっかり把握しており、ご飯にもよく合った。

神通「いえ、阿武隈さんのおかげです」

提督「だが、この卵焼きは今そこで一人で焼いてくれたじゃないか。お前の腕前だ」

神通「あ、ありがとうございます…」

 恐縮気味の神通。僕は立ち上がると、流しに皿を持って行った。

神通「あ、洗いますから」

提督「まあまあ、それくらいさせてくれ」



提督「…風呂にも入ったし、最後はお前を頂くとするかな」

神通「提督…」

 敷きたての布団に、二人で横になった。



 トントン、トントン

提督「ん…」

 コンコン、カチャカチャ、ジュウ…

提督「…?」

 布団から身を起こして、台所の方を見る。神通が立って、何か作っているようだ。夕べの情事のときのまま、一糸纏わぬ姿で…?

提督「あれは…」

神通「っ!?」

 僕のぼやきに気付いて、神通が弾かれたように振り返った。
 彼女は、エプロンを身に着けていた。ただ、それだけを。

神通「あ、あの…おはようございます…」

提督「ああ、おはよう…その格好は?」

神通「…」

 顔を真赤にして、庇うように胸元を押さえる。

神通「…阿武隈さんが」

提督「阿武隈の入れ知恵か」

神通「料理を教えてくださった時に…こうすると、提督が喜ぶと」

 恥じらうように、エプロンの胸と裾を手で隠す神通。
 …裸エプロンだ。結構、いや、かなりソソる。今すぐ襲いたいくらいに。だが

提督「それ…大丈夫か? 焦げてないか?」

神通「? …あっ、いけない!」

 フライパンの上で燻ぶる溶き卵に、慌ててフライ返しを差し込む。

神通「…良かった、まだ焦げてません」

 平皿の上の食パンに、薄焼きになった卵を載せる。それからスライスした玉ねぎとレタス、それにハムとチーズを並べ、最後にパンを載せると、斜めに包丁を入れた。

神通「サンドイッチです。簡単なものですみません」

提督「良いさ。朝はこういうのでいい」



 食後。台所では神通が、裸エプロンのまま食器を洗っている。水とスポンジの音に合わせて、引き締まった彼女の尻が揺れている。

提督「…」

 時計を見る。始業まで、まだ時間がある。
 僕はおもむろに立ち上がると、後ろから彼女に抱きついた。

神通「っっっ!?」

提督「調理の間、我慢してたんだぞ?」

 エプロンの隙間に手を突っ込み、乳房を掴む。

神通「冷たっ」

 竦み上がる神通。掌に包んだ胸に、鳥肌が立つのが分かった。張り詰めた肌に指を這わせ、先端をそっと摘む。

神通「んっ…」

 こりこりと指先で弄ると、ぷっくり膨らんできた。

神通「あ、洗い物が…んあっ」

提督「帰ってからでも良いだろう」

神通「ですが、そうしたらお夕飯が、あっ」

提督「まぁそう堅いこと言わずに」

 寝間着の裾を捲り、下着を下ろす。既にギンギンに目覚めたそれを、彼女の尻に押し付けた。

提督「ほら、もうこんなになってるんだ」

神通「…」

 彼女は暫しの間黙り込むと、やがて降参したように、ゆっくりと皿を持つ手を下ろした。

提督「そう、いい子だ」

 もう片方の手を、エプロンの裾に差し込む。もじもじと擦り合わせる太腿の間に手を入れると、彼女は恐る恐る脚を開いた。
 指先で、彼女の入り口をくすぐった。

神通「んあっ…!」

 ぴくりと肩を震わせる。
 片手で乳首を刺激しながら、もう片方の指を膣内に滑り込ませると、押し殺した声が漏れた。

神通「あっ…んっ、くぅ…」

 くちゅ、くちゅ…
 染み出した蜜をかき混ぜるように、優しく指を動かす。

神通「はぁっ…は、早く…」

 切なげな声。僕はペニスを掴むと、膣口にあてがった。迎え入れるように彼女は調理台に手を置き、尻を突き出してきた。

提督「挿れるぞ」

 腰を進め、濡れそぼったそこに肉棒を挿し込む。暖房のタイマーも切れて冷えた室内で、下半身だけが熱に包まれる。
 ペニスを馴染ませるように体を揺らすと、空気が抜けるような感覚がして、膣壁がぴったりと肉棒に吸い付いた。

神通「はぁ…っ」

 腰を振る。最初はゆっくりと、後からペースを上げるように。

神通「んっ、あっ、んっ、ん、っ…」

 ちょっときついくらいの締め付けで、的確に弱いところを攻めてくる。僕も、彼女の感じやすいところを探った。
 そしてそこは、すぐに見つかった。

神通「あぁ、んっ…んああっ!」



「提督ー、神通ちゃーん」



提督「!」

神通「!? …や、ちょっ」

 扉の外から、こちらを呼ぶ声がした。きっと、那珂だ。

「まだ寝てるのー?」

提督「どうした、もう起きてるが」

 会話しながら、抽送を続ける。

神通「んっ、だ、駄目っ、今は」

 弱点を突かれながらも、必死に声を殺して抗議する神通。
 僕は、一度動きを止めた。

神通「ふぅ…っっっ!?」

 そして、彼女の脚を抱えるとひょいとその体を持ち上げた。
 そのまま、扉の前へと歩く。

神通「な、何をするんですか…」

 靴脱場のところに下ろすと、扉に手を突かせた。そうして、抽送を再開した。

神通「!! んんっ…くぅっ…」

「朝ごはんどうする? と言うか、入っても良い?」

神通「!」

提督「ああ、ちょっと、待っててくれ…」

 腰の動きを速める。

神通「っ…っく…うぅ…」

「ねえ、どうしたの? 何か変な声が」

神通「…っ、あ、っ、っくぅぅぅ…」

 膣がにわかに狭まる。吸い上げんとうねる肉壷に、精を放った。

神通「っ…っっ…」

提督「ふぅ…良いぞー」

神通「!?」

 扉が開く。向こうに立っていたのは、確かに那珂だった。
 彼女は僕たちを見て瞬時に状況を理解すると、素早く部屋に滑り込んで鍵を締めた。

那珂「朝から元気だねぇ…それに、神通ちゃんも。裸エプロンなんてレベル高い」

提督「まあな」

 ペニスを抜き、服を直して畳の上に戻る。

神通「…」

 俯いて黙りこくる神通。その頭を、強めに撫でた。

那珂「でも、お料理かぁ。那珂ちゃんも最近勉強してるもんね」

提督「去年から練習してたな。本もプレゼントしたし」

那珂「そうだ。じゃあ今晩は那珂ちゃんが作ってあげるね」

神通「…大丈夫ですか?」

提督「ま、勉強始めて暫く経つし、お手並み拝見といこうかな」



提督「さて、那珂はどんな料理を作るかな」

神通「何だか、心配です…」

提督「大丈夫だろう。何だかんだ川内の妹だし、手先は…」

 私室のドアノブに手をかける。

提督「器用だろ」

 扉を開け、絶句した。

那珂「…グスッ…ヒクッ」

 畳に座り込んで啜り泣く那珂。当然のように裸エプロンだ。
 そして台所のコンロには、黒煙を吹き上げる鍋。パチパチと爆ぜる音からして、揚げ物でもしていたのだろうか。素肌を晒したまま。

神通「…えっと、これは」

 結局その夜は、三人で外食したのであった。

今夜の更新並びに『愛のエプロン編』はここまで

那珂ちゃんが失敗したのはあくまで服着ないで揚げ物しようとしたからであって、普段はもうちょっとマシなもの作れます

ダダダダダダ

江風「おらおらァ、鬼は外ォー!」ブン ブン

海風「江風ったらぁ~! 止めといた方が良いって~」ドタドタ

ピョン シュタッ タタタタタタタ ピョン ダンッ ダンッ ダンッ

クルッ スタッ

川内「アッハハハ、アカチャン! 当ててみなっ!」タタタタタタタ



朝潮「鬼はー外! 福はー内!」バシッ バシッ

大潮「それ、ドーン!!」ヒュババババババ

天龍「痛っ、痛えっ! 何でオレばっかり!?」

満潮「…馬鹿みたい。何をそんなに真剣に」

朝潮「む、そう言ったへそ曲がりこそ、心の鬼の仕業です。鬼は外! 鬼はー外っ!」ブンッ

満潮「ちょっ、痛っ、全力は止めっ」バシバシッ

霞「だから、全力は止めなさいったら! だって…」

霰「お豆、当たったら痛い、ですよ?」

霞「それもだけど…」チラッチラッ

荒潮「…あらぁ? 確か、ここの鬼役って…」

大潮「! 黒い鬼を発見しました! 大潮、撃ちます!」ブゥンッ

…バシィッ

霞「ちょっ、本当に止めなさいったら…」



神通「…」ビシッ ビシッ



霞「」

神通「嫌がる者に参加を強い、あまつさえ硬い豆を投げて痛めつける…」ゴゴゴゴゴゴ

霞「わ…わたし、知らないから!」ドヒュン

朝潮「…え?」

大潮「鬼はー外ー!」ブンッ

荒潮「姉さぁん、今は止めといたほうが」

ヒュッ バッ バシッ ブンッ ガッ

神通「」グッ…

霰「お豆が…捕まった…」

神通「…」ブンッ

…スパァァァァン

シュゥゥゥゥゥ…

朝潮「」ジョワッ

大潮「あ、あれぇ…?」

神通「どうやら本当の鬼は、ここに潜んでいたようですね」ゴゴゴゴゴゴ

神通「今は鬼の姿を借りた身。ですが、心の鬼を退治る為。心を鬼にして」スッ

霰「…あ、はい」スッ

神通「ありがとうございます」ヒョイ

満潮「お、鬼役に豆が…」ブルブル

神通「…行きます! 鬼は…」フッ

朝潮「」ジョロロロ…

大潮「あ、え? な」



神通「外ッ!!」ヒュ





カァオッ

番外編『その頃那珂ちゃんは生放送で恵方巻きの早食いに挑戦していた編』

なあに大したことはない。せいぜいレールガンくらいの威力だ

訂正

以上、番外編『その頃那珂ちゃんは生放送で恵方巻きの早食いに挑戦していた編』でした。

 始まりは、冬のブロマイドを撮っていた時。

那珂「今度は、これ付けてみるね」

 そう言って彼女が見せたのは、犬耳の付いたカチューシャ。

提督「ケモミミってヤツか。何か流行ってるよな」

 もこもこの冬服に、ふわふわの耳が不思議と馴染む。
 そのまま何枚か写真を撮ったところで、その日の撮影は終了となった。

 その次の週、再び撮影を頼まれた。

提督「ブロマイドはもう撮ったろ?」

那珂「えっとね、これは研究の一環…かな」

提督「ふぅん…」

 まあ、実際に撮ってみないと分からないことはあるだろう。素直にカメラを構えると、彼女は例によって犬耳カチューシャを取り出して頭に付けた。

提督「何だ、獣耳がマイブームか? じゃあ撮るぞ…」

那珂「ちょっと待って」

 そう言うと彼女は、おもむろに服を脱ぎ始めた。

提督「お、おい…」

 やがて一糸纏わぬ姿になると、今度は何やら小さな箒のようなものを手に取った。

提督「何だそれ…」

 ファインダー越しに見ていると、彼女は箒の取っ手のようなところを、自分の尻に…

提督「…うわっ、それってまさか」

那珂「んんっ…うっ…」

 20cm程の長さの棒が、ゆっくりと彼女の肛門に挿入っていく。根本まで全部収まると、彼女は息を吐いた。

那珂「っ、ふぅ…」

 手を離すと、柔らかい毛に覆われた部分がふわりと垂れた。そう、まるで動物の尻尾のように。

提督「そんなの、どこで買ったんだ…?」

那珂「…」

 彼女は僕の問いに応えず、その場に膝を突いて四つん這いになった。そうして顔を上げ、僕の方を見つめると、口を開いた。

那珂「…わん!」

提督「」

那珂「わんわん、わんっ!」

提督「…はっ」

 はっと正気に返る。那珂は相変わらずカメラの前で、犬の真似をしている。

提督「…そういうプレイ、かぁ」

 カメラを構え、シャッターを切る。

 ぱしゃり。

那珂「はっはっはっ…」

 ぱしゃり。

那珂「くぅ~ん…」

 ぱしゃり。

 犬耳の他は素っ裸で、おまけに尻には尻尾付きディルドー。淫猥を通り越してもはや滑稽にすら思える格好で、彼女は楽しげにスタジオを這い回った。
 散々写真を撮ったところで、ふと思いついた。

提督「那珂、こっち来い」

那珂「! わんっ!」

 手招きすると、彼女は四つん這いのまま嬉しそうに駆け寄ってきた。

提督「そうだな…お手」

那珂「わん」

提督「おかわり」

那珂「わうっ」

 僕が差し出した手に、丸めた自分の手を重ねる。

提督「伏せ」

 うつ伏せになる。

提督「じゃあ、ゴロン」

那珂「くぅ…」

 言われるまま、ごろりと仰向けになる。律儀にも両手は胸の前に揃え、両脚はだらしなく開いている。ぱくぱくと蠢く秘部を隠そうともしない。

提督「…こんなもんかな」

 僕の言葉に、それまで犬になりきっていた那珂はすくっと立ち上がった。

那珂「もうちょっとやっても良かったのに」

提督「もう良いだろう…いきなり何しだすのかと、びっくりしたぞ」

那珂「面白いでしょ。それとも、こういうのは嫌い?」

提督「嫌いというか…」

 感覚としては、神通に鞭を振るったのに近い。アレほどではないが、中々罪悪感が残る。

提督「…お前は良いのか? 犬みたいに扱われて」

那珂「嫌だったらやってないってば。それにね」

 彼女は、僕の目を真っ直ぐに見つめた。

那珂「ワンちゃんって、可愛いじゃん。可愛いから、無条件に可愛がられるじゃん」

提督「…」

那珂「那珂ちゃんはね、可愛くなりたいの。可愛くなって、提督に可愛がられたいの」



 その次の週。例によって倉庫を改装したスタジオに僕を呼び出した那珂は、既に全裸に耳と尻尾。その上更に橙色の首輪まで着けていて、首輪に繋がった紐を咥えたまま、おすわりの姿勢で僕を待っていた。

提督「…そうか。じゃあ、行こうか」

 彼女の口から紐を受け取ると、僕は那珂を連れて夜の鎮守府に繰り出した。

今夜はここまで。

犬っぽい艦娘は何人かいるけど、それの飼い主っぽい艦娘ってあんまり思いつかない

あれだけ(前スレ参照)弄ばれ尽くした那珂ちゃんの後ろが手付かずだといつから錯覚していた?



提督「さっむいな…」

那珂「くぅ…」

 折しも気温の下がり始めた冬の頭。埠頭には冷たい海の風が吹き付けていた。

提督「…」

 手と足を突いてコンクリートの上を歩く那珂。夜目にも分かるほどに震えながらも、ペースを落とすこと無く僕の前を進んでいる。膝を前に進める度、肛門に挿さった尻尾がふわふわと揺れる。

那珂「はぁっ、はぁっ、はっ、あぁっ、ひっ」

提督「…よし、グラウンドに行こう」

 僕の言葉に那珂は立ち止まると、こちらに顔を向けて「わん」と言った。



 グラウンドの外の遊歩道。ここなら木立や建物の陰で風が幾分防げる。足元もウッドチップ敷で、手足に優しい。
 相変わらず那珂は、首輪の紐を引っ張らん勢いで歩く。主人を急かすような姿勢が、普段は室内で飼われている小型犬を連想させる。
 …まぁ、犬を飼ったことはないのだが。

提督「ちょっ、待てっ」

 流石に疲れてきた。
 紐を軽く引っ張ると、彼女はぴたりと止まり、僕の方を向いた。

那珂「くぅう?」

提督「ちょっと、休憩…」

 近くにあったベンチに腰掛ける。那珂は這いよると、脚に頬ずりした。

提督「よしよし」

 頭を撫でてやると、嬉しそうに喉を鳴らす。
 少しずれた犬耳カチューシャを戻すと、頬に手を当てた。

提督「うわっ、冷たっ」

 両手で顔を擦った。

那珂「くぅっ、くふっ…」

提督「そうだな…」

 見回すと、グラウンドの端にテニスのボールが落ちているのを見つけた。

提督「…運動するか」

那珂「わんっ!」



提督「これで最後にするぞ…それっ!」

那珂「わんわんっ!」

 投げたボールを、四足で取りに駆ける那珂。グラウンドの砂の上を何往復もしたせいで、掌と膝は擦り剥いて血塗れだ。最初の時点で気付きすぐに止めようとしたが、彼女は聞かず何度もボール投げをせがんだ。

那珂「はっはっはっはっ…」

 ボールを咥えて駆け寄ってきた。
 口から受け取ると、頭を撫でた。

提督「よしよし、よく頑張ったな」

那珂「わんわんっ! くぅ…」

提督「…よっ、と」

 ボールを置くと、彼女の体を抱き上げた。

那珂「うぅぅ…」

 僕の肩に真っ赤になった鼻を擦り付ける那珂。剥き出しの素肌には隈無く鳥肌が立ち、ぷるぷると小刻みに震えている。冷えきった彼女の体を抱いたまま、先ほどのベンチに戻った。

 地面の上に降ろしてやると、今度は僕の股間に鼻を寄せてきた。

提督「おうおう、どうした」

那珂「くっ、くふっ…」

 ベンチに腰掛けると、彼女は僕の脚の間に顔を埋め、口でファスナーを下ろそうとしてきた。

提督「何だ、これが欲しいのか」

 ズボンと下着を下ろし、ペニスを出して見せた。すると彼女は、迷わずそれを舌で舐め始めた。

那珂「はあっ、はあっ、はあっ…」

 身を切る寒さに顔を歪めながらも、夢中で肉棒を舐める。やがて勃起したのを見ると、おもむろにベンチに乗ってきた。
 那珂はベンチの上で、こちらに尻を向けるように四つん這いになると、すっと片脚を上げ…

 ぷるっ

那珂「っっっっ~~」

 しゃあぁぁぁぁぁ…

 ぱしゃぱしゃぱしゃ…

 僕のペニスに『マーキング』する那珂。下半身に熱い液体が降り注ぎ、ベンチから地面に垂れる。

 しゅうぅぅぅ…

 …ぴちゃっ

那珂「…わんっ」

 脚を下ろすと、一声鳴いた。

提督「…マーキング、されたな」

 僕は片膝をベンチの上に載せると、那珂の腿を掴んで引き寄せた。そうして、未だ湯気を立てる秘部に、これまた熱く滾った肉棒を勢い良く突っ込んだ。

今夜はここまで

某性教育スレを見ても分かる通り、艦娘とおしっことは不可分の関係なのだ。わかったか


…マンネリ化は避けたいっす

那珂「はあっ…!」

 腰がぶつかった瞬間、『ヒト』の声が漏れ、那珂は思わず両手で口を塞いだ。

提督「ほらっ、鳴いてみろっ」

那珂「わんっ、わん、あ、あんっ、あっ…」

 背中から抱きすくめ、乳房を掴む。触れた肌は芯まで冷え切って、ただ繋がったところだけが熱を放っていた。

那珂「わんっ…わ、あぅっ…」

 密着したことで、尻尾の先のディルドーが更に押し込まれる。抽送の度に膣とアナルを同時に刺激され、その両方が一層敏感に、一層きつく締まる。
 叩きつけるように腰を振る。那珂は寒さから逃れるように身を捩り、狂ったように喘ぐ。ベンチの上に、涎が垂れた。

那珂「あんっ、あんっ、あ、あぁっ…わ、わんっ!」

 極限の状況でも、彼女は犬を演じ続ける。言葉の通じぬ相手と快楽を貪る内、本当に動物を犯しているような気分になってきた。無論、実際に獣姦したことがあるわけではないのだが。

提督「ほらっ、イけっ…出すぞっ」

那珂「わんっ! わんっ…わっ、あっ、んっ…あああっ!」

 一際強く腰を打ち付けると、彼女は背中を仰け反らせて絶頂した。体位のせいでより狭くなった膣内に、僕は射精した。

提督「…那珂」

那珂「きゅう…」

提督「おい、那珂」

 ペニスを抜きながら犬耳を毟り取ると、那珂は「あっ」と叫んで身を起こした。

提督「ほら、そろそろ『ヒト』に戻るぞ」

 上着を脱いで、彼女の肩に掛けてやる。

那珂「はーい…」

 彼女は名残惜しそうな顔で立ち上がった。僕はズボンを直すと、その肩を抱いた。

提督「お前は犬でも猫でもない、お前なんだ。そのままで愛せるんだから」

那珂「はいはい。…でもね、知ってるでしょ。提督の普通は、私の『普通』じゃないの」

提督「…僕は」

 お前に、『普通』になってもらいたい。そう言おうとして、口をつぐんだ。
 そもそも、僕の『普通』って何だ? 世間一般から見れば、複数の妻を持とうとしている僕も、十分異常だ。ならば、那珂が自らの嗜好に口出しされる謂れは無い…

提督「いや…それでも」

那珂「なぁに?」

提督「それでも、お前に、体を壊すようなことはして欲しくないんだ。どんな過去があっても、考え方が違っても…艤装を外せば、お前は一人の人間なんだ」

那珂「…」

提督「それに、今好き放題ヤって、将来子供も産めない体になったら嫌だろ?」

那珂「それは、イヤかも」

提督「な? 僕のわがままに付き合ってると思って、あんまりキツイのは控えて欲しい」

那珂「…うん」

 頷く彼女を確認すると、僕はその体を抱き上げた。

那珂「わっ」

 ぎょっとする彼女の頭に、先ほど奪った犬耳のカチューシャを付けてやると、お姫様抱っこのまま歩き出した。

提督「さ、帰ろうか」

那珂「…わんっ!」

今夜の更新並びに『お散歩那珂ちゃん編』はここまで

冬イベエピとバレンタインエピのどちらを先にやるべきか…

厳密には冬イベ前日譚になるんだけどね

ダダダダダダ…

バンッ

足柄「提督ッ!」

提督「ど、どうした足柄…騒がしいな」

足柄「霞ちゃんがいないの!」

提督「はぁ?」

大淀「霞さんなら、第二次改装のために工廠に行ったはずですが…」

足柄「だからぁ…」

 足柄はもどかしそうに地団駄を踏むと、言った。

足柄「その工廠からいなくなっちゃったのよ! 今、明石が大慌てで探してる」

提督「何だって?」

 内線を取り、駆逐艦寮に繋ぐ。

提督「…もしもし、朝潮型の部屋だな? その声は朝雲か。ちょっと訊きたいんだが、今そこに霞は…そう、か。分かった。失礼する」

 大淀に目配せすると、別の受話器を耳に当てたまま彼女は首を横に振った。

大淀「夕雲型の部屋にも…」

提督「何があったんだ…」

 受話器を置きながら、呟く。

足柄「…礼号作戦」

提督「次の大規模作戦か。元々そのための改装だったんだがな」

大淀「怖気づいた? あの娘が…まさか」

足柄「…」

提督「何かの事件に巻き込まれた可能性もある。とにかく探そう」

大淀「館内放送で呼んでみますか」

提督「…」

 口を閉じ、考える。
 自らと関わりの深い戦いを前にして、怖気づく艦娘はゼロではない。そうなった場合は無理せず、他の者に委ねる。同じ戦いを、同じ艦でしなければならないという決まりは無いし、それに『昔』ならいざ知らず、今ならその時いなかった艦も揃っているのだ。
 ただ、それを差し引いても、霞はそういった感傷とは無縁だと思っていた。それが…

提督「…他の者に知れる事態は避けよう。何か、考えがあるのかもしれない」

足柄「分かったわ。私、演習場の方を探してみる」

大淀「では私は、寮の方に行ってみます。陽炎型の部屋がまだですし」

提督「私は…」

大淀「ここで待機していてください。もしかしたら、自分から来るかも」

提督「…分かった」



 果たして、大淀の言葉は正しかった。
 二人が去った数分後、落ち着けず窓から外を見回していると、背後でノックも無く扉の開く音がした。
 はっと振り返ると、いた。



霞「…」



提督「霞…どこに行ってたんだ。皆、探してるぞ」

霞「…」

 彼女は何も言わず扉を閉めると、ゆっくりと歩み寄ってきた。

提督「工廠に戻るんだ。明石が待ってるぞ」

霞「…改装したら」

 机越しに向かい合うと、彼女はようやく口を開いた。

霞「後は、死に場所を探すだけなのね」

提督「おい…」

 私は立ち上がった。

提督「そんなことは、させない。絶対にだ」

霞「どうして言い切れるの? 戦いに、絶対なんて無い。いつかは」

提督「なぁ、一体どうしたんだ? お前らしくないじゃないか」

 思わず発した言葉に、彼女は黙って僕の顔を見つめた。瞬きし、口をもごもごと動かし、逡巡した後…震える声で、言った。

霞「もし…もしも、これが、わたしの本当だと言ったら…?」

ひとまずここまで

前日譚ってことで

提督「…」

 僕は何も言わず、霞の目を見つめた。

霞「わたしは…弱いヤツが嫌い。弱い上うじうじ悩むヤツはもっと嫌い。でも…そうやって要らない悩みまで抱えて、責任感じて、挙句全部放り出してその場から逃げ出すクズが何よりも大っ嫌い」

 一息に捲し立ててから、彼女は俯いて、ぽつりと言った。

霞「…だって、わたしが一度、『逃げた』から」

提督「!」

 この期に及んで、僕は彼女の言う『逃げる』という言葉の意味を理解した。

霞「もう、あんなことは嫌…だからわたしは、司令官を責めて、急き立てて」

提督「自分の逃げ場を無くしている、か」

 僕は、ゆっくりと彼女のところへ歩み寄った。

霞「…そうよ。全部、わたしの自分勝手。あんたは、それに巻き込まれただけ」

提督「自分を責めて、責めて、責めて、責めて…それでも、足りなかったんだな」

霞「…」

 曖昧に首を動かす。認めるか、否定するか、迷っているようだ。

提督「…ならば、そうしなくて良いように、次の作戦も成功させないとな」

霞「この際だから言うけど」

 不意に、彼女が顔を上げた。不思議と、穏やかな顔をしていた。

霞「…今更、あんたの実力を疑ってなんかないったら。きっと、礼号作戦は成功する。…でも」

 見上げるその瞳が、揺れ始める。

霞「でも…その後は? もし『昔』みたいに、それが最後の勝利になったら? 数え切れない数の飛行機に、潜水艦に…仲間が沈んだら、もう…」

 その頬を、幾筋もの涙が伝った。

霞「改装したら…もう、戻れなくなる気がするの……前と、同じ路を…また繰り返して…」

 そこから先は、震えて聞き取れなかった。何か言おうと口を動かしても、嗚咽の他に発することができなかった。
 私は膝を突くと、彼女の体をそっと抱きしめた。

提督「心配するな。お前たちは、過去を繰り返すために生まれてきたんじゃない。乗り越えるために生まれてきたんだ。そうだろう?」

霞「…ッ……」

提督「それに…仮に誰かが傷付いた時、それでもそいつに戦いを強いる程、今は切羽詰まっちゃいない。前とは違うんだ」

 啜り泣く彼女の頭を撫でる。

提督「神通がやられても能代が出せる。赤城が動けなくなっても、翔鶴は戦える。清霜が駄目なら霰にやらせれば良い。陽炎や、不知火を頼ったって良い。皆、お前の仲間じゃないか」

霞「ッ…しれいかっ、スンッ…」

提督「片意地張ることはない。落ち着いて、周りを見てみろ」

霞「グスッ、でも…わたし、怖い…ッ」

提督「怖いなら…怖くてどうしようもない時は、逃げればいいさ」

霞「えっ…?」

提督「命からがら逃げて、帰って来い。そうしたら、また戦えるんだ。そのために私がいて、この鎮守府があるんだ」

 僕の言葉に、霞は少しずつ泣き止んだ。細く何度も呼吸して、それから一度深呼吸した。
 そして…震える声で、言った。

霞「…繋いで」

提督「うん?」

霞「わたしを、繋ぎ留めて…また、帰ってこれるように」

提督「ああ、もちろんだ」

 その言葉を聞くと、彼女はとんと僕の胸を両手で突いた。

提督「おっと…」

 不意討ちを喰らい、絨毯の上に仰向けに倒れる

霞「そのために…」

 彼女は、倒れる僕に馬乗りになった。

提督「な、何を」

霞「…そのために、わたしを、抱いてよ」

今夜はここまで

霞についてはrpm0.5くらいでゆっくり掌返された感ある



清霜「霞ちゃん、おめでとー!」

足柄「私も僚艦として鼻が高いわ…クスン」

朝潮「朝潮型の一員として、今まで以上の働きを期待しているわ」

霞「ああもう、だからそんな大袈裟なものじゃないったら!」

 改装を終えた霞は、工廠の入口で清霜たちに囲まれていた。

提督「盛り上がっているようだな」

大淀「あっ、提督! ええ、もちろんです。それに、すぐに見つかって良かった」

霞「…ふん」

提督「今回の改装は、艦隊決戦型駆逐艦としての能力向上が主になっている。火力と雷装に重きを置いた形だな。旗艦としての運用も重視されているようだ」

朝霜「…ん? 何か、まだ続きがあるみたいな言い方だな」

提督「そうだ。翔鶴型と同じで、コンバートが可能となる。今はまだその予定は無いが…」

清霜「! 戦艦? ねえ、戦艦になっちゃうの?!」

提督「流石にそれは無いさ。コンバート後は、対空性能が向上する」

霞「!」

提督「更に、大型電探の運用が可能になる。これから、必要に…」

 言いかけたその時、こちらに向かって歩んできた者の存在に気付いた。



大和「…霞さん」



霞「大和、さん」

 大和は霞の目の前まで歩くと、和傘を閉じて下ろし、彼女と目を合わせた。

大和「また、一緒に戦える日を楽しみにしています」

霞「…でも、それは」

 大和は、微笑んだ。

大和「ええ。…次は、一緒に帰りましょう」

霞「! そうね。…当然よ」



提督「なあ、やっぱり必要か? 大和のおかげでもう吹っ切れたように思えたが」

 その夜。執務を終えて私室に帰る道すがら。

霞「…あのね。大和さんは、一緒に戦場に向かう仲間なのよ? わたしが欲しいのは、帰る場所」

提督「…ああ」

 部屋に着いた。中に入ると鍵を閉め、尋ねた。

提督「何か飲むか? それに、風呂もまだ…」

霞「…」

 霞は靴を脱いで上がると、何も言わず冷蔵庫に向かって歩いた。開けて中を一瞥すると、何かの缶を取り出して開け…

霞「…っく」

 一気に、呷った。

提督「ちょっ、それビール…」

 手にする缶のラベルを見て、慌てて止めに入った。酒ばかりの現状を反省してジュースやお茶なども入れるようにしたのだが、まさか自分から酒を選ぶとは。

霞「っ…っく…」

提督「よせ、その辺にしとけ」

 ビールを引ったくる。が、既に中は殆ど空。

提督「お、おい…」

霞「…」

 彼女は相変わらずの仏頂面で、僕をじっと見つめている。
 その顔が、じわりと赤く染まった。

霞「…何見てんのよ、クズ」

提督「な、何って」

霞「四の五の言わずに…」

 半歩、下がり

霞「押し倒す!」

 全力のタックルをぶちかましてきた。

提督「うわあっ!?」

 畳の上にひっくり返った僕にのしかかると、霞はぎゅっと目を閉じて顔を突き出した。

霞「…ん!」

提督「…ああ、そうだな」

 僕は腕を伸ばし、その頭を抱き寄せると、そっと唇を重ねた。

霞「ん…っむ…」

 力任せに口を押し付けてくる霞。僕はその肩に手を置くと、くいと押し離した。

霞「早く…早く、してよ…」

 固く目を瞑ったまま、震える声で訴える霞。その頬は、幾筋もの涙に濡れていた。
 僕は上半身を起こすと、小さな彼女の体を抱きしめ、頭を撫でた。

霞「ねぇ…酔いが、醒めない内に…」

提督「…」

 震えが治まってくるのを待って、腕を解いた。

提督「…じゃあ、脱がすぞ」

霞「…うん」

 改装によって、制服が吊りスカートからジャンパースカートに変わった。そのホックを外し、肩紐をずらすと、するりと上着が落ちた。首元のリボンに指をかけると、彼女は微かにたじろいだ。

霞「っ」

提督「…」

 そっと、リボンを解く。傍らに置こうとすると、彼女は手を伸ばしてそれを受け取った。そのまま、リボンを握り締めた手を畳の上に下ろす。

霞「…」

 黙って、頷いた。
 シャツのボタンに手をかけた。ボタンを外す手が下にずれる度、彼女の息遣いが荒くなっていく。

霞「っ…っは…」

 シャツをはだけると、現れたのはライムグリーンのスポーツブラとショーツ。

提督「これも新調したのか?」

霞「ばっ、前と同じよ! 馬鹿っ…」

提督「そうか」

 ホックを外し、ブラを脱がせる。

霞「はぁっ…くぅっ…」

 発育が始まったばかりの、幼い乳房。乳頭と、その周りだけがぷっくりと膨らんでいる。
 肋の浮いたその肌に、指を這わせた。

霞「っっっ…!」

 肩が跳ねる。ずっと閉じていた目を、はっと開いた。その顔は既に耳まで真っ赤だ。
 脇腹から上へ上へと手を動かし、白い乳房をそっとつまんだ。未発達のそこは、触るとこりこりと固く、乳首の下にしこりを感じた。

霞「く、うぅっ…」

提督「ちょっと、向き変えるぞ」

 彼女の体を180度回し、向こうを向かせる。尻の置き場を探している隙に、僕も上の衣服を脱ぎ棄てた。
 後ろから、裸の体を抱きしめる。素肌の感触に驚いたのか、一瞬彼女の身が強張った。
 腰の辺りに引っかかったスカートを、最後まで脱がせる。ついでに靴下も脱がせると、いよいよショーツに手をかけた。

提督「…良いな?」

霞「いちいち訊かないでよ。…また、怖くなっちゃうじゃない」

提督「そうか。それは悪かった」

 リボンを掌に握り締めたまま、霞は腰を浮かせた。僕は、彼女の最後の衣をすっと引き下ろした。

霞「ふぅ…っ…」

 太腿の間に、指を滑らせた。

霞「っあ…!」

 産毛も萌えかけの、幼い秘部。深い割れ目の指でなぞると、再び彼女の体が震え始めた。

霞「はぁっ、はぁっ、ぁっ、く…」

提督「大丈夫だ…怖くない…」

 耳元で囁きながら、もう片方の手を乳房に伸ばした。柔らかな秘裂の中、小陰唇を指先で探りながら、乳首の先端をくすぐった。

霞「はあっ、あぁっ…んっ」

 初めて、彼女の口から甘い声が漏れた。下に伸ばした手が、じわりと濡れてくる。
 その手で、埋もれた陰核を探り当てた。指の腹で軽く押すと、腰がびくんと跳ねた。

霞「あぅっ…!」

提督「気持ち良いか」

霞「そ、そんなのっ…わかんない」

提督「じゃあ、こういうのは?」

 そう言うと胸を弄っていた手を離し、首筋に移した。その手で、耳の後ろにそっと触れる。陸奥と夜通し『練習』した、フェザータッチだ。

霞「ひゃあっ!?」

 ぞくり、彼女の身が揺れた。閉じた秘部から、とろとろと蜜が溢れてくる。
 そのまま、片手で彼女の首元を愛撫した。

霞「あぁっ、何っ? なっ、何なのこれっ!? ひゃ、ああっ!」

 膝が伸び、背筋が反り、声が上ずっていく。もうすぐ、恐らく生まれて初めての絶頂を迎える…
 と、僕は手を離した。

霞「えっ…?」

 思わず、物足りなさげな声が溢れる。
 その体を再びこちらに向けると、僕は言った。

提督「独りでイったらもったいないからな。…そろそろ、挿れるぞ」

今夜はここまで。

一分間かけて、手を甲から平に返してみなさい。
…実際遅いことですね? そういうことです。

 ズボンと下着を下ろし、ペニスを取り出す。既に臨戦態勢のそれを目にして、霞は息を呑んだ。
 箪笥に手を伸ばし、引き出しから鉄兜を取る。包装を一つ破り、中身をペニスに被せると、片手で霞の体を持ち上げた。
 小さな膣口に、亀頭をあてがう。

提督「ゆっくり下ろすからな。痛かったら言うんだぞ」

霞「…」

 こくりと頷く。僕は励ますように笑うと、空いた手で彼女の首を引き寄せ、キスした。
 そして、彼女の体を下ろし始めた。

霞「っ…っっ…!」

 重ねた唇から、悲痛な呻きが漏れる。いきり立つ肉棒は幼い秘裂を無慈悲に掻き分け、最奥に向けて突き進む。

霞「っ、くふっ…うぅっ…」

 歯を食いしばり、唇を不器用に押し付け、霞は痛みに耐える。
 やがて、亀頭が子宮の入口に触れた。

霞「っあ…」

 口を離すと、彼女は喘ぎながら僕の顔を見た。

霞「は、入ったの? ねぇ、入ったの?」

提督「ああ、入ったぞ」

 入り切らない分で彼女の体を傷付けないように腰を支えながら、僕は言った。

提督「力を抜くんだ。でないといつまでも痛いまんまだぞ」

霞「だ、だって」

提督「心配ない…」

 背中を抱き、ゆっくり畳の上に寝転がる。腰から手を離すと、顎をつまんでもう一度唇を重ねた。

霞「んっ…」

 閉じた歯列を舌でなぞると、彼女ははっと目を開けた。僕は、目を細めてみせた。
 恐る恐る、口を開く。滑りこませた舌に、彼女は震える舌で応えた。

霞「む…っ、ちゅ、は…」

 舌と舌が絡みあい、唾液が混ざって口の端から垂れる。柔らかな唇まですっかり火照る頃には、怯えたように肉棒を締め付ける膣の力も抜けていた。

提督「よい、しょっと」

 仰向けの霞に覆い被さるように、寝返りをうつ。

提督「じゃあ、動くぞ」

霞「ええ…」

 蕩けた表情の霞。口づけのせいか、程良く回ったアルコールのせいか。

 慎重に、腰を動かした。

霞「はっ…っ…っく…」

 狭くて浅い、少女の穴。肉の壁を擦るように、ペニスを挿れて、出す。見下ろした彼女の顔から、苦痛の色は既に無い。

霞「はぁっ…あっ、ん…」

 手を腰に回してきた。僕はその背中を抱えると、再び体を起こした。

霞「あぁっ…!」

 対面座位になると、離れていた互いの顔がぐっと近づいた。霞は両腕で抱きつくと、僕の胸に顔を埋めた。
 両手でその腰を持ち、上下に動かす。

霞「んんっ、んっ、あっ、はあっ、あっ…」

 亀頭が一番奥に触れる度、甘い声が漏れる。背筋にそって指先でそっと撫ぜると、その声が上ずっていった。

霞「は、あ、ああっ…」

 膣壁がぴくぴくと震え始める。徐々に抽送のペースを上げていく。

霞「あっ、んっ、あぁっ、なっ、何っ…何か、来る、来ちゃうっ…」

提督「大丈夫…だから、委ねて…」

霞「こ、怖いっ…怖いの、司令官、しれっ、あ、あ…あっ……ああぁっ!」

 ぎゅっとしがみついて、霞は絶頂した。ぎゅっと収縮した膣内に、僕は射精した。

おはようございます(朦朧)



 湯気の充満した浴室。湯船に浸かっていると、がらがらと戸が開いた。

霞「…」

 俯きながら浴室に入ってくる霞。酔いが醒めたのか、その顔は羞恥に染まっていた。

提督「ほら、こっち来い」

 手招きすると、黙って湯船に向かって歩いてきた。僕は手桶で湯を汲んで彼女の体にかけた。

霞「そのくらい、自分でできるったら」

提督「はいはい」

 細い腕を掴んで、湯船に引き込む。

霞「あっ…」

 誘われるまま湯に浸かると、僕の脚の間に座り込んだ。
 その体を、後ろから抱きしめた。

提督「…これで、安心か?」

霞「…」

 彼女は首元に回された腕に、自らの手を添えた。

霞「…怖い」

提督「まだ、怖いか」

霞「生きてる限り、ずっと怖い。だって、生きてれば必ずいつか死ぬから」

提督「そうか。…命懸けだからな」

霞「…」

 複雑な表情。そうじゃない、とでも言いたげだ。

提督「…ところで、生理は来てるのか?」

霞「せっ、な、何ですって?」

提督「生理。もう始まってるのか」

霞「何てこと訊くのよ! ……もう始まってるわよ。先週、今月のが終わったばかり」

提督「そうか」

 肩に手を置くと、くるりと彼女の体をこちらに向けた。

提督「…川内たちには内緒だぞ」

 そう言うと、腰を掴んで持ち上げ、膣口に剥き出しの亀頭をあてがった。

霞「! …来て」

提督「ああ…」

 みちみちと音を立て、肉棒が沈んでいく。0.02mmの隔たりさえ、今は存在しない。

霞「あぁ…」

 秘裂を押し広げられる感覚に、霞が息を吐く。

提督「まだ痛むか」

霞「違うの…」

 涙を流しながら、彼女は言う。

霞「生きてるって…こんな感じなのかなって…そしたら、そんなに悪くもないかなって」

提督「ああ、そうだろう」

 湯船の縁に背中を預けさせると、白い胸に顔を寄せた。咲きかけの蕾に舌を這わせると、彼女は肩を震わせた。

霞「はぁ、はぁ、あぁっ」

 先端を吸うと、膨らみつつあったそこは一層硬くなった。

霞「い、いつまで吸ってんのよ…何も出ないったら、ああっ!」

 腰を突き上げる。裸の肉棒が、未熟な蜜壺を穿つ。

霞「あぁっ、はぁっ、んっ、あ…」

 乳首から口を離し、腰を振る。狭い狭い膣壁が、ペニスをぎゅうぎゅうと締め上げる。

霞「あっ、あぁっ、しれっ、しれいかっ…」

提督「イくぞ…受け止めるんだぞ…」

霞「はっ、イく、はあっ、あっ、だ、出してっ、イくのっ…ああっ!」

提督「出るっ」

 固く抱き合うと、温かな柔肉のその奥に、精を放った。

霞「あぁっ、出てるっ、わたし…妊娠しちゃうっ…!」

 胎内に精液を受け容れながら、彼女は絶頂を迎えた。



霞「朝よ、起きなさい」

提督「Zzzz…」

霞「起きなさいったら!」

提督「うわっ!? な、何だ一体…びっくりした…」

 慌てて跳ね起きる。既に彼女は服を着て、仁王立ちでこちらを見下ろしていた。

霞「今日も早いんだから。ほら、さっさと起きて支度する!」

提督「はいはい…」

 布団から這い出し、服を着ていると、味噌汁の匂いが漂ってきた。
 見ると、いつの間にか彼女はキッチンに立って、鍋の様子を見ていた。調理台に置かれた皿の上には、大きな三角おにぎり。

提督「…」

 思わず見とれていると、不意に彼女は振り返った。今まで見たことがないほど、優しい顔だった。

霞「…朝ごはん作ったから。食べて、今日も戦うわよ」

『霞編』はここまで

乙辺りでのんびりいこう

提督「」カリカリ

叢雲「」ソワソワ

提督「」カリカリ ペタン

叢雲「」ソワソワ

提督「…よし、今日はここまでだな」

叢雲「! し、司令官」

提督「お、どうした?」

叢雲「あの、今日が何日か知ってるかしら?」

提督「今日か? 2月の…」

バーン

金剛「Hey, 提督!」

比叡「私たちから、司令に!」

榛名「ば、ばーにんぐ、らーぶ! な…」

霧島「プレゼントです! はい、どうぞ」サッ

提督「あ、ありがとう…?」チラッ

叢雲「」ワナワナ…

金剛「名残惜しいケド、後が詰まってるから私たちはここでbyebyeネ」ガチャ

提督「お、おう…って、そうか! 今日は確か…」

ガチャ

吹雪「失礼します。司令官に…」



龍田「欲しがりやさん。天龍ちゃんのついでに、あげる」



衣笠「はい、特製のハートチョコ! よーく味わってね」



秋津洲「じゃーん、秋津洲の手作りチョコ! 大事に食べて欲しいかも」


提督「う、迂闊だった…」ゲッソリ

叢雲「…」

提督「好いてくれるのは嬉しいが、流石にな…」チラ

チョコ「」ドッサリ

提督「またしばらく、チョコ生活が…」

トントン

提督「…うん?」

叢雲「…」スッ

提督「…ああ。お前もか」

叢雲「別に、いらないならいいわよ。今年もたっくさん、貰ったみたいだし」

提督「まさか。 ありがたく頂くよ」スッ

提督「どれどれ…」シュルシュル パカ

提督「へえ、今年は小さいのがいくつかって感じか。いただきます」ヒョイ パク

叢雲「…」ジッ

提督「…ん? 中から何か…あっこれ酒…しかも日本酒か」

叢雲「アンタ日本酒好きだからウイスキーボンボンの要領で、間宮さんに手伝ってもらって…どう?」

提督「ああ、美味いぞ。どれもう一個」パク モグモグ

叢雲「そ、それと、隠し味が」

提督「? …っ!」

 突然、体がかっと熱くなった。焼酎よりも強い刺激が、喉元から腹へ、更に下腹部へと迸る。

提督「な、なんだこれっ!?」

 彼女は顔を赤らめ…言った。

叢雲「…うんと薄めた、高速修復剤」

今夜はここまで。

こんな時に言うのはアレだけど川内にも何か欲しかったれす(白目)


嫁4人の他にヤったのは秋雲、大淀、陸奥、それからさっきの霞。意外と少ないな(すっとぼけ)

 …高速修復剤。
 細胞周期を速め、代謝機能を限界まで高めることで艦娘本体の損傷を瞬時に修復する、特殊な薬品。全量を人間に使用するとその効果が仇となり、全身の細胞が癌化する。ごく少量ならば毛が生え変わったり、古い表皮が垢となって剥がれ落ちる程度で済むが、男性の場合、これに精細胞の分裂の異常亢進が加わる。
 早い話が、性欲を持て余すのだ。そして

叢雲「あぁっ、やっ、んっ…ちょっ、いやぁっ!」

提督「っ、あっ、また、出すぞっ! …っあぁ」

 …こうなる。
 過熱した肉欲を理性で抑えつけ、どうにか私室まで辿り着いた。ドアを閉め、鍵を下ろすと、僕は早速、叢雲を押し倒した。脱がす余裕もなくタイツを引きちぎるとショーツをずらし、まだ濡らしてもいないそこにギンギンの肉棒を撃ち込んだ。
 挿れた瞬間、射精。出しながら腰を振り続け、時折息をついては、また動き、そして今に至る。

提督「はあっ、はあっ…」

叢雲「はぁ…あんっ…」

 精液だけでぬるぬるにされた彼女の膣内であるが、今は愛液も混じってドロドロに濡れている。
 腰を振ると雁首に引っかかって膣内の精液が掻き出され、同時に新たな精液が注ぎ込まれた。畳の上には、異臭を放つどろっとした水溜りが点々とできていた。

提督「…あぁ」

 抽送を続けながらふと視線を移すと、叢雲の作ったチョコレートの箱が目に入った。蓋を開け、一つ取り出して言う。

提督「ほら、口開けろっ」

叢雲「ふぇ? 何…はぐっ」

 開いた口に、チョコをねじ込む。目を白黒させて咀嚼すると、彼女の顔まで赤く染まってきた。

提督「どうだっ…美味いか」

叢雲「当然、じゃないっ…味見っしたんらからあっ」

提督「何だ、バケツって…艦娘にも効果、あるのかっ」

叢雲「おひゃけが、つよいのっ!」

 呂律が回らない。

 射精が止んだところで、ようやくペニスを抜いた。半勃ちまでは落ち着いたが、すぐにまた全開になるだろう。

叢雲「はぁ…っ、はあっ…」

 力無く広がった秘部からは、白濁した液がとろとろと漏れ出している。

提督「これ以上は、畳が駄目になるな…」

 ぐったりした彼女の体を抱え上げ、浴室に向かった。

叢雲「お風呂…?」

提督「ああ、そうだ」

 叢雲を下ろすと、服を脱ぎながら湯船の蛇口を捻る。彼女は立ち上がると、急に体を震わせた。

叢雲「…ちょっと、お手洗いに」

提督「小便か?」

叢雲「な、何だって良いじゃない! …そうよおしっこ。悪い?」

提督「いや…」

 僕は脱ぐ手を止めると、彼女の前に膝を突いた。それからワンピースの裾を捲り、股間に顔を埋めた。

叢雲「ちょっ、何するのよ!?」

提督「いや、まだお前の小便するとこは見てなかったなと思って」

叢雲「見なくていいっての! …っあ」

 ショーツは穿いたまま、先ほどずらしたクロッチも今は彼女の秘部を覆っている。溢れだした精液と愛液で既にびしょびしょだ。タイツを破ってしまったのが惜しまれる。

提督「ほら、出していいぞ」

叢雲「嫌っ、駄目…せ、せめてパンツっ、パンツ脱いでから」

提督「良いだろ、どうせもう濡れてるんだし、漏らしたって変わらないさ。それに」

叢雲「な…何よ?」

提督「叢雲ティーはちゃんとドリップしないとな」

 ぐにゃり。見上げた叢雲の顔が歪んだ。

叢雲「へ…変態! 変態! ド変態! 変態大人!」

提督「はっはっは、何とでも言うが良い。だが、そろそろ」

叢雲「ッッッ~!」

 彼女の体が竦み上がる。湿ったショーツの股布を舌でくすぐると、彼女は太腿で僕の頭をぎゅっと締めた。

叢雲「ああもう…馬鹿ぁ…」

 そっと、太腿の力を抜く。

 …じわっ

 クロッチに、新たな染みが広がる。

叢雲「あ…あぁ…」

 じゅわじゅわじゅわ

 しょろろろ…

叢雲「っ…うぅっ…」

 パンツの染みの真ん中から、熱い液体が滴り落ちる。文字通り浴びるように飲んだ。布から溢れた分がタイツに染みこんで、脚を伝って床に垂れた。

叢雲「はあっ、ん…」

 しょろろっ…じゅっ…

 放尿が終わると、僕は尿の染みたタイツの脚を丹念に舐め回した。

叢雲「はあっ、はあっ…変態…ほんっとに、救えないわ…」

提督「お前だから、変態にだってなれるのさ」

 言いながらタイツとショーツを引き下ろした。
 お互い全裸になる頃には、湯船に並々と湯が溜まっていた。ついでに愚息も痛いくらいに膨れていた。

 すぐにでも挿れたいところだが、垢と抜け毛が無視できない。敢えて我慢して、体を洗うことにした。

叢雲「手ぬぐい頂戴。洗ったげるわ」

提督「ん、ありがとう」

 手ぬぐいにボディソープを取ると、泡を立て、僕の背中を擦った。僕はシャンプーを手に出すと、頭を洗った。

叢雲「うわっ、ボロボロ落ちてくるわ…」

提督「誰のせいだ誰の」

 髪を梳くと、泡に混じって夥しい数の毛が落ちてくる。初めてではないが、相変わらず心臓に悪い光景だ。
 全身の泡を流すと、今度は叢雲が風呂椅子に座った。

叢雲「洗いなさいよ」

提督「はいはい…」

 石鹸の付いたタオルを手に、彼女の体を洗いにかかろうとして、ふと悪い考えが浮かんだ。
 彼女の後ろに立つと、ビンビンに勃ち上がったイチモツを手に取った。

叢雲「…? 何やってるの…」

 片手で、肉棒を扱く。
 まさに、一瞬だった。

叢雲「ちょっと、いつまで突っ立って」

 びゅるるるっ

 べちゃっ べちゃべちゃっ

叢雲「…えっ?」

提督「はぁ、はぁっ…っく、はっ」

叢雲「えっ、何っ、何か掛かって…」

 振り返っても、もう遅い。止めどなく噴き出す精液は、彼女の白い背中を更に白く染め上げる。

叢雲「…ひっ! な、何するのよっ!? ああっ」

提督「まだまだいくぞっ」

 片手でペニスを扱き、もう片方の手で彼女の腕を持ち上げる。
 そのまま腕、脚、胸、腹と、全身に隈無く精液を掛けていく。彼女は口では嫌がる素振りこそ見せるものの、実際に拒む様子はない。
 最後に顔を精液塗れにすると、ようやく射精が止まった。

提督「…ふぅ」

叢雲「ああもう、余計汚れたじゃない…」

 顰めっ面で手を掲げてみる。それから、掌の臭いを嗅ぎ、それからぺろりと舐めた。

叢雲「…まずい」

 文句を垂れながらもう一舐め。腕もぺろり。更に臭いを…

提督「…そろそろ洗うぞ」

叢雲「えっ、もう…じゃなくて、早くしなさいよ!」

 手ぬぐいで、ドロドロの肌を擦る。落とすというよりは、精液を擦りこむように。
 生臭い匂いが、浴室に充満してきた。

叢雲「んん……はぁ…」

 ザーメンで全身パックされながら、彼女はしきりに鼻で深呼吸している。吐息に水気が混ざり始める。更に、甘い声まで漏れ始めた。

叢雲「はぁ…あぁん…」

提督「…こんなもんか」

 シャワーを出す。全身の精液を洗い落とされると、彼女は名残惜しそうな顔をした。

提督「そんなガッカリするな。どうせまたしこたま出すんだ」

叢雲「ガッカリなんかしてないし…」

提督「そうかいそうかい。…ほれ」

 ペニスをつまんで軽く振る。既に臨戦態勢に復帰している。

提督「と、その前に」

 風呂椅子に腰掛けた叢雲の後ろに、膝立ちになった。

提督「座ったまま、脚広げろ」

叢雲「こう…?」

 言われた通り足を開くと、僕は彼女の下腹部を指でぐいと押した。

叢雲「ひっ…」

 ごぽっ。

 秘裂がぱっくりと開き、中から白い塊がどろりと零れ落ちてきた。

叢雲「どれだけ出したのよ…」

提督「バケツ使ってるからな。これでやっと半分いくかいかないか」

叢雲「…分かってるわよ。責任取ったげるから、全部あたしの膣内に出しなさい」

提督「そうさせてもらうよ」

 手を繋いで、湯船に入った。狭い浴槽の中で向かい合うと、腰を寄せあい、すっかり蕩けた膣にガチガチのペニスを挿入した。

今夜はここまで

ああしんどい。黒タイツとパンツでドリップした叢雲のおしっこを飲めばイベントも頑張れるのに

提督「うっ」

 またしても、亀頭が子宮の入口に触れた瞬間に射精が始まった。体力と欲望のままに白濁液を吐き出しながら、肉棒で熱い肉壁を擦る。

叢雲「あんっ、すごいっ、まだ…まだ、出てるのっ…」

 叢雲もまた、数え切れないほど絶頂した。
 湯が跳ね、精液が漏れ、愛液が溢れ…やがて、浴槽に張った湯がすっかり冷たくなった頃、ようやくペニスが勃起しなくなった。

叢雲「はぁ…あぁ、んっ…あぁ」

提督「はぁ、はぁ…し、死ぬ…」

叢雲「…ああ寒っ」

 湯船から腰を上げ、縁に腰掛ける。そっと股に触れ、顔を顰める。

叢雲「もう、一体どれだけ出したのよ…」

提督「それ…自力で出せるか」

叢雲「ええ…?」

 脚を大きく開き、指で秘裂を広げると、彼女は息んだ。

叢雲「くっ…ううっ、ん……っっあ」

 不意に脚を閉じる。

提督「どうした?」

叢雲「また、出そう」

提督「出せ出せ。どうせまた体洗うんだから」

叢雲「むぅ…っ、く」

 再び大股を開き、下腹部に力を入れる。

叢雲「…はあっ」

 …こぽっ

 じゃぽん とぷん

 腹の中にわだかまっていた精液が、どろっとした塊となって膣口から溢れ、湯船に滴り落ちる。

叢雲「はあっ、こんなに出されたら、デキちゃうじゃない……っ、あ」

 ぷしゅっ

 短い声の後、精液とは別の液体が噴き出してきた。

叢雲「ああ…もう、変態…」

 顔を羞恥に染めながら、湯船に向かって勢い良く放尿する。黄色と白に濁ってゆく水の中で、僕は

叢雲「…あ」

提督「こっちは、生理現象だな…」

叢雲「この節操なし。…んっ」

 尿も精液も出し終えて、叢雲は立ち上がると、僕の手を引っ張った。

叢雲「一旦上がるわよ。また風邪引いちゃうわ」



提督「…」モグモグ カキカキ

叢雲「」ソワソワ

提督「…」パク サラサラ ペタン

叢雲「」モジモジ

提督「…この辺にしとくか」

叢雲「!」

提督「にしても一昨日からずっと食べてるのに、減らないなあチョコ…」

叢雲「仕方ないわよ。それより…甘いもの食べてばかりじゃ、の、喉乾くでしょ」スクッ

叢雲「お、お茶淹れたげるわ」

提督「気が利くな、サンキュ」

 叢雲は戸棚からティーカップとソーサーを取り出すと、僕の目の前に立ち、ソーサーを机の上に置いた。

提督「…? 茶葉は向こうだが」

叢雲「…」

 彼女はどこからともなく、一粒のチョコレートを取り出した。

提督「それ、この間のやつの残り…」

 それを、ティーカップに入れると

叢雲「…ん」

 カップを、スカートの中に差し入れた。そして

叢雲「んっ…」

提督「お、おい…まさか」

 …ぴちゃん

 ちょろちょろちょろちょろ…

叢雲「ん…ふぅぅ…ぁ…」

 微かに響く、磁器を打つ水の音。タイツの内腿を伝う、黒い筋。
 …羞恥と恍惚の間で揺れ動く、叢雲の表情。

 …ぴちょん ぴちゃっ

叢雲「…はい」

 ことり。ソーサーの上に、湯気の立ち上るカップを置く。

叢雲「…む、叢雲ティー、チョコレート風味よ…ちゃんと、ドリップしたわ…あっ」

 びちゃっ

 太腿の間から、水滴が落ちた。彼女は咄嗟にスカートの上から両手で股を押さえると、湿った喘ぎを漏らしながら言った。

叢雲「お、おかわりもあるから…はっ、早く…くぅっ」

 じゅわっ

 白いスカートに、染みが広がる。
 涙の浮かぶ彼女の目には、どこかサディスティックな光が灯っていた。

叢雲「…熱い内に、飲みなさい」

今夜の更新並びに『バレンタイン編』はここまで

実際ずっと見てらっしゃる方がいると分かると非常に励まされます

あと駆逐や軽巡ばっかなのは精神的に未熟な娘が心の拠り所をセックスに求めてるからだから(震え声)

鹿島「あとは、型に流して…空気が入らないように…」

巻雲「こう…ですか?」トロー

鹿島「そうそう、上手ですよ。そうしたら、このまま常温で冷やして、型から外せば出来上がりです!」

巻雲「ふぅ…鹿島さん、ありがとうございますっ」

鹿島「いえいえ、お役に立てて何よりです」ニコッ

飛龍「おっ、やってるねえ」ヒョコ

巻雲「あっ、飛龍さん」

飛龍「巻雲ちゃんも提督に?」

巻雲「それもですけど…」

鹿島「ふふっ、巻雲さんのは『本命』ですよ」

飛龍「…! ああ、あの憲兵さん」

巻雲「」コクン

飛龍「そうかぁ…じゃあ、恋する巻雲ちゃんには…」ゴソゴソ

巻雲「?」

スッ

飛龍「これをあげちゃう。…上手くやるのよ」

ガチャ

「交代の時間だぞ」

「あ、はい! …曹長、その手にお持ちなのは」

「お、これかい。いやあモテる男は辛いねえ。…バレンタインデーってことでな、貰っちゃったよ榛名ちゃんから!」ドヤァ

「へぇーっ、良いですねえ。自分も貰いたかったなあ」

「おう真に受けるな坊主。彼女は皆に配ってるぞ。全く、マメだねえ」

「ガクッ…バラさないでくださいよ隊長…ところで」チラッ

憲兵「っ!?」ビクッ

「伍長…貴様はどうなのだ」ギロッ

憲兵「も、貰ってませんよ」タジタジ

「嘘こけ、いつものあの娘は」

コンコン

「「「!!」」」

「おう、入れ」

ガチャ

巻雲「し、失礼します…」

憲兵「巻雲…ここまで来たのかい」

「伍長ならあっちだよ。行ってきな」ポン

スタスタ

巻雲「これ、お兄ちゃんに…」スッ

憲兵「ああ、ありがとう」ナデナデ

ヒューヒュー バクハツシロー

憲兵「おっきい箱だなあ…頑張ったんだね」

巻雲「そ、それとね、もう一つ」ゴソゴソ

憲兵「ん? 口紅…?」

巻雲「ちょっと…かがんで、欲しいの」ヌリヌリ

憲兵「はぁ…」ヨイショ

巻雲「…め、目瞑って」

憲兵「ん」

巻雲「…んっ」



チュ

憲兵「!?」

巻雲「ん…むっ……っは」

巻雲「…どう?」

憲兵「どうって…あれ、甘い…?」ペロ

巻雲「チョコの口紅なの、それ……っ、あうぅ…」カァァァァ

巻雲「じゃ、じゃあこれで」タタタタタ ガチャ

巻雲「し、失礼しましたっ!」

バタン

憲兵「あ…」ボー

憲兵「…っっっっ」ゾクゥッ

「「「」」」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

憲兵「い、いや、あの、これはその」

「伍長…き、貴様という奴はぁぁぁ!!」

番外編『その夜、誰もいない仮眠室に憲兵を呼び出した夕雲はおもむろに服を脱ぐと、持ってきたホットチョコレートを剥き出しの乳房に垂らし、言った。「はい、夕雲特製のミルクチョコレートよ。召し上が(省略されました。続きを読むにはここをクリック!)編』でした

カタリナからのチョコで向こう5年は戦える(無課金団長並感)
でもそれよりラカムにチョコあげたい。と言うか自分をあげたい

提督「いやあ、折角の遠出だってのに、こんなところで申し訳ない」カチャ

加賀「お気になさらず。今は量より質って気分だわ」モグモグ

提督「全く…ちゃちゃっと話すこと話して、さっさと美味いもの食いに行く計画が台無しだ」

加賀「そうね。…ところで」ズズ

加賀「海軍省に出向くのに、どうして私を連れてきたのかしら。まさか回る寿司をご馳走するためじゃないでしょう?」ジッ

提督「ん? ああ、大した理由じゃないさ。ただ大臣が、お前をひと目見てみたいと」

加賀「あ、そう…」カチャ

提督「…」モグモグ

加賀「…提督」

提督「んぐ……うん?」

加賀「貴方……辞めるの」

提督「…」ズズ

提督「…ああ。四月付けで軍を辞そうと思う。人事局に願も出した」

加賀「そう…長かったものね」

提督「そうだなあ…」

加賀「…」モグモグ

提督「いつ伝えるかな…皆泣くかな…」

加賀「んく…自惚れないで頂戴。別れなんて、慣れっこだわ」

提督「そうか」

加賀「…ええ、そうよ」



提督「…ふう、流石に腹一杯だ。何皿食った?」

加賀「30から先は数えてないわ。貴方だって同じようなものじゃない」

提督「ははっ、食い意地だけなら多聞丸にも負けないさ。…お勘定!」



スタスタ

提督「どっか立ち呑み屋でも探すか…お前も来るか?」

加賀「そうね。今丁度腹八分目だし」

提督「マジか…」

アコガレノカイニニ ナッタカラー

提督「お、着信だ」ピ

提督「もしもし?」



川内『もしもし提督?』



提督「川内か。どうした?」

川内『ちょっとこれから外せない用事があって、電話出られないからさ。…事前に『許可』出しとこうと思って』

提督「『許可』? …ああ」チラ

加賀「?」

提督「無いと思うがまあ、念の為受け取っておくよ。じゃあ、おやすみ」

川内『おやすみなさい』ピ

加賀「川内さん?」

提督「大した話じゃない。さ、行こうか」



加賀「…」コク コク

提督「…」モグモグ ゴクン

提督「…飲み過ぎじゃないか?」

加賀「…何が」

提督「いや、さっきから焼酎グイグイ行ってるが…」

加賀「そうね…ここまで飲むのは久し振りかもしれないわ」

提督「だったら」

加賀「…飲まないと、やってられないもの」

提督「えっ…?」

 小さく呟いた彼女は、はっとこちらを見た。取り繕うように、ぎこちない笑みを浮かべる。

加賀「…ごめんなさいね。別に、誰が悪いってわけでもないの。ただ…寂しくて」

提督「加賀…」

 彼女は顔を伏せると、長い息を吐いた。ぽたりと、テーブルに雫が落ちた。

加賀「…ふぅ。慣れてるのは事実だけど。…でも…やっぱり、寂しいものは…っ、寂しいわ」

提督「…すまない」

加賀「どうして謝るの? 無意味な謝罪は貴方の格を落とすわ」

提督「…ああ」

 曖昧に応えたところで、会話が途切れてしまった。
 そのまま、店仕舞いまで黙って飲んだ。



提督「…なあ、加賀」

 ホテルへの帰り道。隣をふらふら歩く彼女に、僕は声をかけた。

加賀「…何かしら」

提督「何か…私にできることがあれば、何でも言ってくれ」

加賀「…」

 彼女は立ち止まると、じっと僕の顔を見た。それからふいと目を逸らすと、再び歩き出した。

提督「お、おい」

加賀「結構よ。私はそんなに安い女じゃないわ。貴方だって、そう」

提督「そんな、遠慮しなくても」

加賀「提督」

 足を止めることなく、彼女は言う。

加賀「貴方の言いたいことは分かるわ。その上で言うけれど、あまり下世話な気を回さないで頂戴。それとも、貴方は私を抱くために、ここに連れてきたのかしら」

提督「それは…」

加賀「もっと、自分のために生きなさい」

提督「生きてるさ。自分可愛さに、提督の使命を放り出すんだ」

加賀「それは川内さんたちのためでなくて? でも、反対はしないわ。せめて、自由になったらもっと自分勝手になることね。…でないと、磨り減るわ」

提督「何が」

加賀「…色々と」

 ホテルに戻ると、僕たちは二つ取った部屋に別々に入り、そのまま何事も無く朝まで眠った。



 翌日。鎮守府に戻ってきた僕を待っていたのは、憔悴し切った顔の長門であった。

提督「どうした? 何かあったのか」

長門「提督…」

 彼女は掌で顔を覆うと、溜息を吐き、それから絞り出すように言った。

長門「…川内と神通が、諍いを起こした」

提督「はあっ!?」

加賀「…詳しく話してもらえるかしら」

長門「昨夜、何か話し合っていたようだが、そこからこじれたらしく…お互い、手加減無しの殴り合いだ。鎮守府の設備を破壊しながら揉み合っていたところを、私と武蔵でどうにか止めた。詳しいことについて何も話そうとしないので、今は自室に謹慎を命じてある」

提督「そうか…ご苦労だった」

 そこまで言うと、僕は執務机の椅子にぐったりと凭れた。
 頭がくらくらする。気が重い。
 何より、二人が争った理由を、僕は知っている。

提督「…那珂を呼んでくれ。彼女を通して、二人の言い分を聞こう」

キリが悪いけど今夜はここまで



那珂「…神通お姉ちゃんの気持ちは分かるけど、やっぱりやり過ぎだと思う。川内お姉ちゃんは…もっと、言い方を考えるべきだったよ」

提督「…」

那珂「私は、提督が愛してくれるなら何だって良いって思ってるし、叢雲ちゃんは『正妻のヨユウ』って言ってる。でも…きっと、そっちがおかしいんだね」

提督「だが…叢雲が加わった時はむしろ、お前と神通は逆の反応だったじゃないか」

那珂「叢雲ちゃんは、提督が愛してる娘だから。神通お姉ちゃんは、提督が、自分の愛してもない娘の相手をしてるのが嫌なの。貴方が…不本意なことをしているのが」

提督「そんな、不本意だなんて」

那珂「じゃあ、今までに抱いてきた娘たちも皆お嫁さんにしちゃうの?」

提督「それは…」

那珂「…神通お姉ちゃんが、今の位置に来れたワケ。聞いたよ」

提督「!」

那珂「神通お姉ちゃんはね、まだ自分が提督の情けで今の位置にいると思ってる。だから、これ以上自分と同じ立場の娘を増やしたくないの」

提督「そんな、神通に情けだなんて…そんなつもりは無い!」

那珂「うん、私は知ってるし、川内お姉ちゃんも分かってる。それに…考えてることは、どっちも一一緒。これ以上、提督の『本命』を増やしたくない」

提督「…」

那珂「…あのね、川内お姉ちゃんから、伝えといてって頼まれたことが」

提督「何だ?」

那珂「あのね…」



カッ カッ カッ カッ

加賀「…」カッ カッ カッ

加賀「…」ピタ

加賀「…何かしら」



長門「…」



加賀「何をコソコソしているの、戦艦」

長門「訊きたいことがある」

加賀「…何」

長門「貴様…向こうで、提督と何もなかったのか」

加賀「…」ジッ

加賀「…ええ。もちろん」

長門「本当にか」

加賀「貴女…私が、そんなに厭らしい女に見えて?」ギッ

長門「! 違うのだ…」

加賀「何が違うの」

長門「違うのだ。淫猥なのは…この、長門だ」

加賀「…」

長門「…陸奥が、提督と寝ているのを見た」

加賀「! …それで?」

長門「想像してしまったのだ…あれと同じように、私が提督に抱かれている姿を…」

加賀「…そう。それは厭らしいわね」

長門「そうさ…提督には、心に決めた相手がいるというのに…その思い描いた光景が忘れられず、あまつさえそれを現実にしたいとすら思っている」

加賀「…嫌ね。貴女と私、路は違えたと言うのに…血は、争えないのね」

長門「それは、どういう…」

加賀「正直、期待していたわ。向こうで」

長門「!」

加賀「でも…彼の望まないことをさせるのは、酷だもの。彼から求めてこない以上、私はどうしようもなかった」

長門「…では、訊こう。貴様は何故、夜中にこんなところを歩いている?」

加賀「…」グッ

加賀「…貴女と同じよ、長門」

長門「そうか」フッ

長門「では、行こうか」



ギィ…

加賀「鍵も閉めずに、不用心ね」

長門「…」ソロリ

ミシ ミシ ミシ

加賀・長門「「…」」



提督「Zzzz…」



長門「…那珂か叢雲がいたら諦めるつもりだったが」

加賀「もう、引けないわ…」スッ

加賀「…提督。ごめんなさい」

バッ

カチッ

長門「!? 電気が」

加賀「私は触ってない! 何が…っ!」ハッ

ゴトリ スタッ

川内・神通「「…」」

提督「…あぁ、何てこった」ムクリ

長門「川内、それに神通…何故ここに」

川内「…神通。止めてみなよ、この二人を」

神通「…」スッ

長門「待て…私たちが悪かった。潔く身を引くから」

神通「…無理です。長門さんと、加賀さんには…勝てません…」

川内「これで分かったでしょ。『あの時』の、私の気持ちが」

神通「…」ガクッ

神通「…あぁぁぁ……」ポロポロ



川内「独り占めなんて、出来っこないんだよ」

 夜の私室。畳の上に胡座をかいて、川内は言った。

川内「だって、おいそれと退いてくれる娘ばかりじゃないもん。そして、提督は優しいから…責任を取ろうとする」

長門「そんな、私は別に」

加賀「貴女たちから奪うつもりなんて」

川内「夜這いかけるほど思い詰めたのに?」

加賀「っ…」

川内「そうなる前に、私は『割り切った関係』の作り方を知って欲しかったの。せめて、提督の代わりになる人が現れるまで…それだけの関係を」

提督「…一応、際限なしするわけにはいかないから、毎回川内から許可を貰っていた」

加賀「! じゃあ、あの時の電話は」

川内「そうだよ。あの夜、神通にこの方針を伝える予定だったから、事前に」

提督「だから言ったんだ。遠慮するなって」

長門「では…昨夜、二人で争っていたのは」

川内「…こいつが、どうしても認めなくてね」

神通「…」

 黙って座り込む神通。

川内「謹慎中、お互い頭が冷えたところで改めて話し合ったの。神通が、本当に必要なのかって言ったから、試すことにした」

 そう言うと彼女は、長門の方を見た。

川内「…ごめんね。『その気』があるのは、前から気付いてた。今に至るまで、その気持に決着がついていないのも。だから、試した。私も神通も手出しできない状況で、どんな行動に出るか」

 それから、加賀に視線を移す。

川内「…まさか、加賀さんまでついてくるとは思ってなかったけど。あの後、何もしなかったんだ」

提督「必要ないと思ったからな」

加賀「…それで」

 加賀が口を開いた。

加賀「私たちは、どうすれば良いの? あなた達の思いがどうであれ、私たちは提督に不貞を強いようとした」

長門「いかなる罰も、甘んじて受けよう…腹を切れと言われたなら、潔く切る覚悟だ」

提督「ま、待ってくれ! そんな」

川内「ね、優しいでしょ。ここで止めなかったら、提督は六人の女を娶るところだったよ」

神通「…」

提督「…川内、神通」

 僕は、二人に目配せした。

川内「私から言うことは無いよ」

神通「…それで、私たちの未来を守れるのなら」

提督「ありがとう。…長門、加賀。もし、この出来事を踏まえた上で、それでも望むなら…言ってくれ。私は拒まないし、誰も邪魔することは無い」



 各々が去って行った後、ただ一人部屋に残ったのは、神通であった。
 彼女は皆が去ったのを確認すると、押し入れの中から鞄を取り出した。それは、以前彼女を縛って鞭打った時に使ったものであった。
 彼女は鞄の中から荒縄を引っ張りだすと、僕に差し出し、そして言った。

神通「どうか…神通を、折檻してください」



 薄明かりの下、裸に縄で雁字搦めに縛られた神通は、静かに佇む。

提督「…どれだけ壊した」

 乗馬用の鞭を手に、問うた。

神通「寮のベッド二台、壁に穴を二箇所…外に出て、廊下の壁に一箇所穴を開け、窓を七枚割りました。それから外に出て、植え込みの木を」

提督「もう良い」

神通「っ…ごめん、なさい」

提督「もう良いッ!」

 胸を、鞭で打った。
 鋭い音がして、彼女の体が仰け反った。浅く灼けた肌に、鮮紅色の傷が横切る。

神通「んあぁっ!」

提督「このっ! この、屑めっ!」

 繰り返し、神通の体を打ち据える。何度も、何度も。

提督「何故だッ! 何故、分からない! 何故…」

神通「ごめんなざい…ごめんっ、なざい…あ゛ぁっ」

提督「理解しないんだ…分からないんだ、お前はッ! お前は…僕が」

 ミミズ腫れだらけの背中を蹴る。正座していた彼女は、顔から畳に突っ伏した。
 腰の辺りの縄を掴んで引き上げると、既に彼女の秘部はしとどに濡れていた。
 ペニスを取り出し、乱暴に突っ込んだ。長い髪を掴み、腰を繰り返し叩きつける。

神通「んあぁっ、ああっ、っ…」

提督「情けなんかじゃ、無い…そうじゃないのに! 何故認めない! 何故分からない! 僕が…僕が……」

 涙が溢れてくる。泣きながら、腰を振りながら、叫んだ。

提督「お前を、愛していると…!」

神通「!!」

 傷だらけの彼女の中で、僕は射精した。

 重なり合うように、畳の上に崩れ落ちた。

提督「信じてくれよ…約束したんだ…必ず、最後はお前たちのもとへ帰ると」

神通「ていとく…」

提督「それに…」

 僕は、一瞬迷った。だが、彼女を信じることにした。

提督「絶対に秘密にしてくれ。…三月で、僕は退役する」

神通「! それは」

提督「ああ。やっと、お前たちと本当の家族になれるんだ」

神通「…ああ……ああ!」

 泣きながら言葉にならない声を上げる神通。僕も、彼女の肌に涙を落とした。

提督「だから…それまで、待ってくれ。僕が、『提督』でいるまで」

神通「…」

 こくり。小さく、彼女は頷いた。

神通「…分かりました。お待ちしております」

今夜の更新並びに『緊縛編其ノ二』はここまで

いよいよ残りが少なくなってきたな…

ボンテージマスターぐぐってもVan Darkholmeしか出てこないんだけど流石に提督×憲兵はちょっと…

一応提督が縛られる話も考えてます

(部屋に置かれたソファに座り、カメラに向かって微笑む女優)

(ここでアングルチェンジ。女優に接近。目線は枠外のインタビュアーに)

「じゃあまず、名前を教えて下さい」

「川内型軽巡洋艦三番艦、那珂ちゃんでーす」

「次に、年齢とスリーサイズを」

「歳は乙女の秘密。スリーサイズは、上から___」

「こういうのに出るのは、初めてですか?」

「うん」

「やっぱり、緊張します?」

(小さく頷く女優。)

「そうですよねぇ」

「でも…どんな形でも、お仕事だからね。それに、那珂ちゃんは演技派だから」

「そうですか…偉いですね」

(ここから数分間、取り留めもない質問が続く)

「…じゃあ、そろそろ始めましょうか」

「はーい。よろしくお願いしまーす」

(暗転)

(フェードイン。画面中央にダブルサイズのベッド。上にはボクサーブリーフ一枚の男優と、それに後ろから抱かれる形で制服姿の女優)

「はぁ…む…んっ…」

(女優、首を後ろに回し男優とキス。二人の顔をズームアップ。時折口を離し、絡みあう舌を映す)

「あっ、はっ、ん…」

(男優、キスしながら両手で制服の裾をずり上げる。胸の上まで上げると、ピンクのブラ越しに胸を揉む。ここでキスを中断)

「あんっ…はぁっ、んっ…」

(男優、ブラをずり下ろし乳首を露出。胸元にズーム。女優が腰を捻り、男優は乳首を舐める)

「やんっ、あんっ…はあん、あっ」

(乳首を噛むと、肩を強張らせて一際大きく声を上げる)

「はぁっ、はぁ…ああんっ!」

(数秒間、上を向いて痙攣)

(落ち着くと、女優の制服を脱がせ、ブラを外して完全に上裸に)

「ん…」

(続いてスカートのホックを外し、ショーツ一枚に。男優が後ろから女優の脚を持ち上げ、大きく股を開く)

「やん、恥ずかしい…」

(男優、ショーツの上から女優の陰部を指で弄る。滲んでくる染みに、更にズーム)

「あんっ、やぁっ…はぁっ、んっ…あんっ、ああんっ」

(ショーツに手をかけ、ゆっくりと引き下ろす)

「はぁ…はぁっ…」

(男優、後ろから大陰唇を両手で広げる。ヴァギナにズームした後、ゆっくりズームアウト。女優の顔が映るところまで)

「パイパン来ましたね。これは元から?」

「ううん、いつも剃ってるよ。お仕事で色んな服着るからね」

(陰部を広げられたまま、カメラに向かって笑顔でピース)

(暗転)

短いけど今夜はここまで

あんまり痛いのは嫌ですね

それはそうと先ほど朝霜ゲットして、夕雲型コンプしましたよ!
後はグラーフや(白目)

(フェードイン。下着を脱ぎ勃起したペニスを露出した男優の下半身と、その前に膝立ちになる女優のみが映る)

(女優、ペニスを両手で持ち、数回扱いた後、舌で舐める)

「ん…れろっ、むっ、ちゅ…」

(亀頭周囲を数周舐め回すと、口を開けてペニスを咥える)

「は…む、んっ…ちゅっ、ぱぁ…」

(頭を前後に動かし、ペニスをしゃぶる)

「あむっ、ん、ぷぁ、え、じゅっ…んっ、っ」

(動きが速まる)

「っ、うっ、じゅっ、っぷ……っっっ!」

(ペニスを奥まで咥えて、動きを止める。男優の腰が震える)

「っっっ……ぷはっ」

(口を離す。女優の顔にズーム。舌を出し、口内に出された精液を映す)

「いっはいえはよ~……んく」

(口を閉じ、精液を飲み込む。飲み終わると、カメラに向かって笑顔で一言)

「…ごちそうさまでした」

(暗転)

(再びベッドへ。脚を広げて寝そべる女優の脇に男優が膝を突く。男優、横から手を伸ばし、女優のヴァギナを指で弄る)

「んっ…」

(無毛の大陰唇をこねくり回した後、包皮の上からクリトリスを指で擦る)

「はぁっ、あっ、ん」

(包皮をめくり、直に摘まむ)

「ああんっ! あぁっ、はぁんっ…」

(女優、仰向けのままベッドの上で仰け反る。男優、人差し指と中指を膣に挿入)

「あっ、あ、あぁ、ああっ…」

(掬うように大きく、ゆっくりと指を動かす)

「はぁっ、ああ、気持ち良い、っ、あん…」

(手の動きが徐々に速くなる)

「あぁ…はっ、ん…んっ、ん、あんっ、あっ、あ…」

(女優の腰が浮いてくる。手の動きは更に速まる)

「あっ、や、激しっ、ああっ、やんっ、ああ、あ、あ、あっ、あああっ、はああっ!!」

(男優が手を抜くと同時に、女優が尿道から潮を噴く)

「っ…っっっ……」

(二、三度痙攣して、浮いた腰を下ろす。男優、女優の脚の間に移動し、ペニスをヴァギナにあてがう)

「んっ…」

(腰を前に進め、ペニスを挿入)

「はあぁぁ……」

(男優、抽送を開始。カメラは性交する二人を横から映すように移動)

「あっ、はっ、んっ、やんっ、あんっ…」

(女優、後ろ手に枕を掴み、嬌声を上げる。接合部を接写した後、ズームをそのままにゆっくり女優の体を上へ移動。乳房で一旦停止)

「あぁ、んっ、ん、あっ、はぁっ」

(女優の顔にズーム。口を開けたまま蕩けた表情)

「あんっ、良いの…気持ち良いっ、んっ」

(抽送を中断。男優が仰向けになり、女優がその足の方を向いて、騎乗位で再び挿入)

「んっ、んっ、ん…」

(女優の全身が映るようにカメラを固定。男優の腰に跨がり、女優は小刻みに上下に揺れる)

「はっ、んっ、っ、あっ、ん…」

「んあっ、はあっ、あっ、あんっ! はぁっ…ん…」

「…あ、あっ、あぁっ、あ、イく、イくっ、あんっ、あ、イ、イッちゃう! イッちゃうのっ! ああんっ!」

(動くのを止め、上を向いて絶頂する女優)

「っ…はぁ……イッちゃった…んっ」

(深呼吸しながら、女優がベッドの上に四つん這いになる。今度は後背位で挿入)

「あん…やんっ…あ、んぅ…」

(膣を突かれる女優を、前から撮る。指向性マイクで腰がぶつかり合う音を重点的に拾う)

「んぅっ…良いっ、気持ち良いっ、はんっ…あん…」

(男優、腰を振りながら女優の胸を掴む)

「ああっ、おっぱい…良いよ、あんっ、あ…」

(女優に後ろから抱きつきながら、男優が耳打ちする)

「あん…イッちゃうの…出して、精子出してっ」

(抽送のスピードが上がる)

「ああんっ! またイくのっ! あんっ、あっ、ああっ、中出しっ、那珂ちゃんにの中にっ、いっぱい出すのっ!」

(さらにスピードが上がる)

「あぁっ、あっ、はっ、せーし、濃いせーし、いっぱい、いっぱい出してっ、イくっ、イくのっ、ていと、はぁっ」

「あ、あっ、イッちゃう…っ、イく、イくイくイくイく…はぁぁんっ!!」

(女優の腰にしがみついて、抽送を止める)

「っ…出てる……あっついせーし…いっぱい出てる…」

(ペニスを抜くと、女優はベッドの上に仰向けに寝転がる。ぴくぴくと震える陰部にズームすると、中から白濁した精液が垂れてくる)

「はぁ…はぁ…那珂ちゃん、中出しされちゃいました…」

(恍惚とした女優の顔をアップで映す)



那珂「…ん、よく撮れてるね」

提督「ううむ…変なことに付き合わせて申し訳ない」

青葉「いえいえ、お安い御用です。もうちょっと編集してから、後日お渡ししますね」

那珂「またお願いね~」

青葉「もちろんです! 索敵も砲撃も雷撃も、ついでにハメ撮りも、青葉にお任せですっ」

 視聴覚室を去る二人を見送ると、私はデッキからビデオを抜きました。この後秘密の作業部屋で編集して、綺麗に体裁を整えます。完全無修正。モザイク一切無しの、生ハメガチ中出し。とても記事になんてできません。そんなことをしたら、今度こそ川内さんや神通さんに、文字通り殺されてしまいます。

青葉「いやー、それにしても…」

 セックスを間近で撮るのは、とってもドキドキします。お二人には内緒ですが、撮影が終わった後こっそりパンツを確認したところ、お漏らししたみたいにびっしょびしょでした。

 …えっ? 3P?

 いえ…良いんです。だって

 丁度、半開きのドアから部屋に入ってきた者がいました。



古鷹「青葉ー、急に呼び出して、どうしたの?」

青葉「あ、丁度良かった。えっとですね…久々に、『アレ』したいなって」

古鷹「ええっ!?」

 素っ頓狂な声を上げる、古鷹さん。
 ……可愛いなあ。

青葉「駄目…ですか?」

古鷹「えっと、その…う、ううん、駄目…じゃ、ない…よ?」

 顔を真っ赤にして、小さく頷く。左目からパチパチと火花が散って、とっても綺麗。

青葉「良かったぁ…青葉のこと、嫌いになってたらどうしようって」

 …まあ、彼女が誰かを嫌いになるなんて、そんなことあり得ないんですけどね。

古鷹「じゃあ…今夜、ね」

 混ざらなくったって良いんです。だって青葉には

青葉「はいっ!」

 …『本命』がいますから。

今夜の更新並びに『AVごっこ編』はここまで

前回に比べて青葉の扱いはかなりマシになったと言える

 黒レザーのタイトなミニスカートに、いつもの黒タイツ。

 同じく黒いエナメル質の、アンダーバストのコルセット。丸出しの乳を申し訳程度に隠すように、ショートなレザージャケットを羽織る。

 最後に、桃色の唇を真っ黒なルージュで塗り潰すと、彼女は僕の方を向いて、ニヤリと嗤った。

叢雲「…さて、始めましょうか」

 対する僕は、既に全裸で椅子の上。両手は背凭れの後ろで手錠に繋がれ、足首も椅子の脚に鎖で固定されている。

提督「おう、頑張れよ」

叢雲「口の聞き方がなってない!」

 パァンッ

 容赦なき平手打ちが頬に刺さる。

提督「も、申し訳ありませんでした!」

叢雲「全く…先が思いやられるわ」

 ぶつぶつと呟きながら、椅子の周りをぐるぐる回る。

叢雲「そうね…手始めに…」

 叢雲は片足を上げると、僕のペニスを踏みつけた。そのまま、ぐりぐりと足を動かす。

叢雲「ほら、ほらっ! ……何よ、硬くなってきたじゃない」

 ざらざらのタイツ越しに柔らかな足裏が、裏筋を刺激する。

叢雲「踏まれて喜ぶなんてっ、変態ねっ!」

提督「む、叢雲様のお手前…いえ、お足前が見事なので」

叢雲「余計な口を叩かない!」

 ぐりぃっ

提督「あ゛だっ!?」

叢雲「…この際、奴隷としての礼儀ってヤツを、しっかり教えてあげるわ」

提督「はいっ、よろしくお願いします!」

 ぐにぃっ

提督「い゛でっ!? な、何で」

叢雲「何でじゃない、踏んで『あげてる』の! 全く、褒美に対するお礼も言えないなんて。ホンットにどうしようもない豚ね」

 ペニスを踏む足を下ろすと、叢雲は壁際に置かれた鞄を漁り、中からシリコーン製の物体を取り出した。

叢雲「さぁて、これは何でしょうか?」

 目の前で、その物体を振ってみせる。円筒形をした肌色のそれは、片方の端に女性器を模した穴が空いている。

提督「オナホ…です」

叢雲「正解。コレを買うのは中々勇気が要ったわ…これを」

 手にしたオナホを、上を向いたペニスにあてがい、ぐいと下ろす。

提督「い゛っ」

叢雲「あ、あれ?」

 入ってゆかないペニスに戸惑いながら、オナホをぐいぐい捻る叢雲。引っかかるのは当然で、『実物』と違って愛液を出すことができない人工の膣は、滑りを良くするためローションを入れる必要がある。

提督「こ、これ、濡らさないと」

叢雲「えっ? …あ、ああ!」

 彼女もそれに気付き、ようやくオナホを外した。それから暫し考えた後、ぽんと手を打った。

叢雲「そうだ。…あたしの体でイくなんて、そんな畏れ多いことは許さないわ。でも…」

 開口部に口を付けると、もごもごと頬を動かした。

叢雲「ん…ぅえ、ろっ…っ、っぺ…」

 どうやら、ローションの代わりに唾液を注入しているらしい。擬似的にクンニリングスをする叢雲の姿と、微かに漏れ聞こえる淫靡な音に、萎えかけていたペニスが活気を取り戻す。

叢雲「…ぷは、ふぅ…これを」

 再びペニスにあてがい、掴む手に力を込める。

 つぷぷぷぷぷ……

提督「あ…あぁ…」

 生温かいシリコンの壁が、肉棒を包み込む。

叢雲「どう…あたしの足と、どっちが気持ち良い?」

提督「! 叢雲様のおみ足です」

叢雲「ふん、当然よ。だってそれ、店で一番売れてなかったヤツだもの」

 ペニスを根本まで容れたオナホを、両手で握る。

叢雲「…これでイけたら、褒美をあげるわ」

 掴んだ手を、上下に動かし始める。凸凹に成型された人工の膣壁が、肉棒を擦る。
 …これがまた、絶妙に気持ちよくない。
 さらさらの唾液が早々に流れ出してしまったのもあるが、何より材質が良くないのか、あっという間に内部の凹凸がヘタってしまったのだ。

叢雲「…ほら、さっさとイきなさいよ…っ」

 焦らす予定だったようだが、ここまでなのは想定外だったらしい。彼女の目に、焦りが浮かんでくる。
 同時に、何やら落ち着かない様子で太腿を擦りあわせ始めた。

叢雲「な、何よ…性欲魔人の癖してっ…何でイけないのよっ! …くぅぅ…っ」

 不意に手を離すと、その場にうずくまってしまった。スカートの上から、股間を強く押さえる。

叢雲「…っ、ああもうっ!」

 意を決して再び腰を上げると、何を思ったか脚を拘束する鎖を外しにかかった。

提督「あの、イッてないんですが」

叢雲「うるさい! イけなかった罰よ…っっっ!」

 鎖を繋ぐ錠前をガチャガチャやる。が、一向に外れる気配がない。

叢雲「っ、か、鍵っ…どこっ、早くっ…」

 鞄に向かって駆け出す。
 と、突然その足がぴたりと止まった。

叢雲「あ、やっ……」

 じょわっ

 タイツの内腿を、一筋の雫が伝った。

叢雲「だ、駄目っ、くぅっ…」

 両手を太腿にきつく挟み込むと、ぺたんと座り込んでしまった。

叢雲「嫌っ、いや…今は…」

 じわ…

叢雲「だ、めっ」

 その尻から、水溜りが広がっていく。

叢雲「ぁ…いや……」

 じゅぅっ…じゅっ、じゅう…じゅっ……

 しゅぅぅぅぅ……

 びくびくと肩を震わせながら、必死に崩壊を止めようとする叢雲。しかし、無駄な努力だった。出たり止まったりを繰り返した後、とうとう止まらなくなった。
 広がり続ける水溜りの中で、叢雲はすすり泣いた。

叢雲「いやぁ…止まってよ…っ、あぁっ…」

提督「…」

 やがて…水溜りの拡大が止まった。

叢雲「…ッ…エグッ…ヒクッ…」

提督「…叢雲」

叢雲「グスッ…何よ…どうせあたしなんて、女王様も満足にこなせない駄目女よ…」

提督「叢雲、良いからこっち来い」

叢雲「ッ…」

 湯気の立ち上る水溜りの真ん中から立ち上がると、俯いたままこちらに歩いてきた。

提督「この錠前はな、鍵が無くても外せるようになってるんだ。裏のボタンを押してみろ」

叢雲「…ん」

 かがんで言われたとおりにすると、かちゃりと音がして錠前が外れた。鎖が落ち、足が自由になる。

提督「それからな、お仕置きなんだから、こう言うんだ。…『床を綺麗にしろ』」

叢雲「!」

 はっと、叢雲が顔を上げる。泣き腫らした目で数秒こちらを見つめると、やがて持ち直したように、歯を剥き出した。

叢雲「…あたしに命令するなんて、良い度胸ね」

提督「…申し訳ございません、叢雲様」

叢雲「何ボサッと座ってるのよ。主人の粗相をフォローするのも奴隷の仕事でしょ? …その舌は何のためにあるの。掃除しなさい」

提督「はい!」

 椅子から降り、後ろ手に拘束されたまま床に這いつくばると、床に広がる叢雲の尿を舐めた。舌で舐め、啜り、飲み込んだ。
 彼女はそんな僕の様子を見ていたが、やがて這いつくばる僕の肩に手を置くと、言った。

叢雲「…もう良いわ」

提督「はい」

 床から顔を上げると、目の前に彼女の胸があった。

叢雲「信賞必罰。…働いた褒美よ。好きになさい」

提督「! ありがとうございます!」

今夜はここまで

ネタバレしますがここの提督相手に攻めに回るのは不可能です。川内でやっと互角です

 鼻先でジャケットをずらすと、現れた桜色の先端に舌を伸ばした。

叢雲「んぅ…っ」

 くにくにと舌先で転がすと、ぷっくりと膨らんでくる。

提督「あぁっ、美味しいっ、叢雲様のおっぱい美味しいですっ」

叢雲「はぁっ、と、当然じゃない…」

 乳首に吸い付く。叢雲はくすぐったそうに喉を鳴らした。
 だんだん、昂ってきた。

提督「っあ、むっ、叢雲様ぁっ!」

叢雲「きゃっ!?」

 彼女を押し倒そうと、タックルを試みる。が

叢雲「…ふんっ!」

提督「ぐえっ!?」

 顎に膝蹴りを喰らい、無様にひっくり返った。手錠のかかった手でどうにか上半身を起こすと、叢雲はまだ引っかかっていたオナホを抜いて放り捨て、再びペニスを踏みつけた。

叢雲「全く、どうしようもないエロ豚ね…その癖、安物の玩具は受け付けないなんて。一体、どんな教育受けてるのかしら」

 硬くなったそれを、ぐりぐり踏む。

提督「く、あ、イ、イきそうです…」

叢雲「もう? 少しは辛抱というものを覚えなさいよ、この早漏!」

 根本に置いた踵に、体重を載せる。

提督「ぐあっ!? も、申し訳ありません! ですが」

叢雲「えっ?」

 実際、今の今まで中途半端な刺激で焦らされっぱなしだった。元来攻めている方が興奮する僕は、彼女の乳首を吸っていた時点で暴発寸前であった。

 そして…とうとう、彼女の足裏に射精した。

叢雲「…えっ、本当に出しちゃったの?」

提督「う…」

 素で引いたような声色が、今までのどんな罵倒よりずっと堪えた。

叢雲「…」

 叢雲は黙って足を上げると

叢雲「えい」

提督「ぐっ…!」

 精液塗れの足を、僕の顔に押し付けてきた。

提督「うっ、げぇっ…」

叢雲「ほら、綺麗にしなさいよ、ほらぁ」

 生臭く、どろっとしたそれを、恐る恐る舐めた。

提督「…お゛え゛ぇっ!」

叢雲「いっつもヒトに飲ませてるじゃない。たまには自分で味わってみなさい」

提督「ん…ぐっ、え…」

 苦い。臭い。歯茎に貼りつく。叢雲の足をしゃぶって舌をごまかしているが、かなりキツイ。皆、よくこんなのを飲めたものだ…
 叢雲も流石に無理だと思ったのか、足を離した。

提督「っ…はぁっ、はぁっ…」

叢雲「そう言えば、ここがまだ汚れたままだったわ」

 そう言うと、今度は僕の顔に跨った。

提督「!!」

 すっかり冷えた尿の染み込んだタイツを、無我夢中で啜る。

叢雲「あんっ…がっつき過ぎよ…」

 顔面騎乗の状態から、彼女は射精したばかりのペニスを両足で挟んだ。

叢雲「ほら、早く勃たせなさい…」

 ぬるぬるの足で刺激されて、疲れ果てていた肉棒が徐々に元気を取り戻していく。

叢雲「…ん、こんなもんね」

 元通りに勃起したのを確認すると、彼女は立ち上がった。
 僕の顔の方に向かって仁王立ちになると、腕組みして人差し指を自らの唇に当て、囁くように言った。

叢雲「さて。…節操無くおっ勃ったコイツを、どうしてやろうかしら」

提督「い、挿れたい、です」

叢雲「何、言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ」

提督「挿れたいです!」

叢雲「何を!」

提督「私めのおちんちんを!」

叢雲「どこに!」

提督「叢雲様のおまんこに!」

叢雲「あ、そう」

 軽蔑し切った目で僕を見ると、彼女はゆっくりとタイツを下ろした。スカートをまくり上げると、露わになったのは両脇を紐で結ぶ、白いショーツ。元の色のせいで、黄色い染みが否応無く目立つ。
 両脇の紐に指をかけると、焦らすように引っ張る。
 しゅるり。紐が解け、前の布がぺろりとめくれ…

提督「っ!」

 現れた縦すじに、ペニスが跳ねる。
 彼女は解けたショーツを手に僕のペニスを跨ぐと、ゆっくり腰を下ろした。

叢雲「ん…」

 上を向いた肉棒に、柔らかな叢雲の入口が触れる。そのまま、亀頭が柔肉の中に埋まって…

叢雲「…はい、挿れたわ」

提督「! そんな」

叢雲「どこまでとは言わなかったじゃない。ここまで言うこと聞いたげたのに、まだ不満?」

提督「む、叢雲様ぁ」

叢雲「何よ。ちゃんと、最後まで言いなさい」

提督「ね、根本まで」

叢雲「最初からよ! 抜くわよ?」

提督「わ、私めのおちんちんを、叢雲様のおまんこに」

叢雲「同格に扱ってんじゃないわよ! 豚の癖に」

 人差し指と中指をフックに、鼻の穴をぐいと上に引っ張られる。

提督「ぐぅっ…わ、私めの臭くて粗末なおちんちんを…叢雲様の、高貴で麗しいおまんこに…ね、根本まで挿れて、出し入れして、汚い雄豚汁を、出したいです…」

叢雲「だから、どこによ!」

提督「叢雲様の、珠のようなお子様を育むべき、お腹の中に」

叢雲「…落第点」

提督「そんなぁ…」

叢雲「だから、これで」

 手にしたショーツを、僕の口に突っ込む。

提督「っっっ!?」

 目を白黒させる僕に、彼女はニッと嗤って言った。

叢雲「チャラにしたげるわ。出すまでに綺麗にしときなさいよ」

 それから、すとんと腰を落とした。

叢雲「…はぁぁんっ!!」

 膣の最奥をどんと突かれて、彼女は声を張り上げた。度重なる性交ですっかり開発された肉壷が、僕の肉棒を根本まで咥えてびくびくと震える。

叢雲「っ…はぁっ…う、動くんじゃないわよ…」

 そろりそろりと体勢を整えると、彼女は腰を上下に動かし始めた。

叢雲「んっ、はぁっ、んっ…あぁっ、はぁっ」

 蠢く肉の締め付けを感じながら、僕は口の中で布に付いた塩辛い染みをしゃぶっていた。アンモニアと雌の匂いが鼻から脳を刺し、ペニスに更に活力を与える。

叢雲「あんっ、はんっ、あ、んっ…にゃっ、あぁん!」

 膣から腰、肩まで震わせながら、彼女は喘ぐ。羽織っていたジャケットもずり落ちて、ぷるぷる揺れる控えめな乳房も丸出しだ。

提督「ふぁ、はあっ、い、いひほう、いひほうれふっ…」

叢雲「あっ、何よっ、もうイくのっ…」

 僕の口からショーツを引っ張りだすと、腰を振りながら広げて眺める。

叢雲「…駄目っ、まだ綺麗に…んっ、なってないわっ」

提督「えっ、それは…ふがっ」

 再び口にねじ込まれる。

 ペニスの裏がびりびりと痺れてきた。

叢雲「ほらっ、染み付いたおしっこ全部っ、吸い取るのよっ…勝手に出したら、承知しないんだからっ」

提督「んん~っ、んぐっ…」

 苦いクロッチを歯で咀嚼し、唾液を染み込ませ、しゃぶって飲み込む。その間も抽送は止まない。亀頭の辺りまで、精液が上ってくる。

叢雲「あっ、んっ…もう良いでしょっ、ほら」

 再び口からショーツを引きずり出すと、一瞥して放り投げた。

提督「あぁ…イきますっ…射精しますっ」

叢雲「良いわ…出しなさい…あたしの膣にっ、全部出しなさいっ!」

 最後に勢い良く腰を叩きつけると、彼女は声もなく絶頂した。
 と同時に、その膣内に精を放った。

叢雲「あぁんっ…んっ…はぁ、ん…」

 膣壁をうねらせて精液を絞り取る叢雲。射精が終わると、彼女はぐったりと僕の胸に倒れこんできた。



提督「…で、念願の女王様プレイの感想は」

叢雲「疲れた」

 服を着替えながら即答する。ここは、以前神通とSMをやった空き倉庫だ。

提督「そうだろう、僕も疲れた。まあ楽しかったと言えば楽しかったけどな」

叢雲「大体、主導権取れない女王様って何よ。試合に負けて勝負にも負けた気分だわ。ご褒美に飲ませようとしたおしっこも漏らすし…」

 そこまで言って、彼女はふるりと身を震わせた。

叢雲「…出し切ってなかったみたい。そこに寝なさい」

提督「ん」

 コンクリートにブルーシートを敷いた床の上に仰向けになると、彼女はタイツもショーツも穿いたまま僕の口に跨った。

叢雲「…んっ」

 ふるっ

 じわぁ…

 しゅうぅぅぅぅぅ…

提督「んぐっ…んっ、じゅっ…んく、んくっ」

叢雲「っ、あぁ…ったく、いつからそんなおしっこフェチの変態になったのよ…」

 放尿を終えると、彼女は立ち上がった。

提督「っは…十中八九、川内のせいだな。元はと言えばあいつが飲ませてきたのが」

叢雲「自分から飲みたいって言ったって聞いたわよ?」

提督「っ、そ、そうだったかな…? だが、お前も何だかんだハマってるじゃないか。僕に小便飲ませるの」

叢雲「どこがよ! …この前トイレで、うっかり今のノリでパンツも脱がずにおしっこしちゃって、大変だったんだから」

提督「ドジだなぁ」

叢雲「誰のせいよ誰の! …本当にこんなこと、ヒトにバレたらここにいられなくなるわ」

提督「…そうだな」

 もうすぐ、本当に『いなくなる』のだ…喉元まで出かかった言葉を、胸の奥に押さえ込んだ。
 僕は起き上がると、小便臭い口で叢雲にキスした。

叢雲「ちょっ、汚いじゃないのっ…」

 もがく彼女の唇がずれて、落とし忘れたルージュが僕の頬に黒い筋を二本、引いた。

今夜の更新並びに『gdgd女王様編』はここまで。

ワンパターンでごめんなさい。でも、叢雲を見てるとどうしてもおしっこを飲みたい衝動が抑えきれなくなるんです

暁「…」ジッ

スタスタスタ

響「…? どうしたんだい、そんな所で」

暁「あっ、響…さっきお風呂から上がって戻ろところだったんだけど」

チラッ

暁「さっきそこを、長門さんと加賀さんが」

響「それがどうかしたのかい?」

暁「二人揃って、司令官の部屋に」

響「…へぇ、それは」キラッ

暁「だって、戦艦と空母のトップが、揃って司令官に会いに行くなんて、これは」

響「確かに、何かキナ臭」

暁「きっと大人のレディだけの、秘密の集まりなのよ!」

響「」ガクッ

響「…そ、それは違うんじゃないかな」

暁「あら、どうして?」

響「司令官は男だし…それに、レディの集まりなら君が呼ばれないのはおかしいじゃないか」

暁「! 盲点だったわ…! よし、それなら私も」ダッ

響「暁」ガシッ

暁「あぅっ」

響「きっと、大事な話なんだ。邪魔しないでおこうよ」ズルズル

暁「はぁい…」ズリズリ



提督「…確かに、いつでも来ていいとは言ったが」



長門・加賀「「…」」



提督「一緒に来るやつがあるかよ!?」ダンッ

長門「ど、どういう訳か都合がつくのがこの日しか無くてな…」

加賀「…別に、二人分の時間を取らせるのが忍びないだけ」

提督「いや、そんな気を遣わなくても」

長門「頼む。陸奥に断ってきた以上、このまま帰るわけにはいかん」

加賀「赤城さん…今夜は、翔鶴と飲むんですって…朝に帰ると言われたわ。全てを悟った目で」

提督「お、おう…」

長門「…そういう訳だ」

 長門はおもむろに立ち上がると、寝間着の帯に手をかけた。

加賀「あら、長門からするの? 良いけれど」

提督「えっと…そういうことで、良いんだな」

長門「ああ」

 頷くと、帯を解いて落とした。着物をはだけると、出てきたのは男も惚れ惚れするほどの肉体美。バキバキに割れた腹筋が眩しい。

長門「っ…す、済まない…色気の欠片も無い体で」

提督「いや、そんなことは…何というか、らしいと言うか」

 手を引いて、布団の上に向い合って座った。さてどこから手を付けようかと悩んでいると、加賀が口を挟んだ。

加賀「…じゃあ、暫く退散しているわ」

提督「あ、ああ、悪いな…」

 私室を出て行く加賀を見送ると、改めて長門と向かい合った。

提督「…ああ、私も脱がないとな」

 寝間着を脱いでトランクス一枚になる。

提督「それにしても、その下着は…」

長門「…陸奥に」

提督「やっぱりか」

 豊満な胸を包むのは、パステルカラーにチェック柄の愛らしいブラ。穿いているのは、同じデザインのショーツ。

長門「似合わないだろう…?」

提督「そんなことはないぞ」

 恥じらう長門を励ますように、肩に手を置いた。

長門「っ!」

 その手を、下にずらしていく。

長門「ま、待ってくれ…」

提督「どうした?」

長門「触れても良いが…その前に、口を」

提督「…ああ」

 片手で抱き寄せると、彼女は目を閉じて顔を突き出した。
 その唇に、キスをした。

長門「んっ…」

 触れ合うだけの口づけ。少しの間そのままでいると、意外にも彼女の方から舌を差し込んできた。

長門「ん…っ、はぁ、む…ぁ」

提督「っ…、はぁ…お前、慣れてるのか?」

長門「…陸奥に、体を求められることがあるのだ」

提督「ああ、なるほど」

 確かに陸奥なら、『ソッチ』もイケそうではある。それに長門が付き合っているというのは驚きだが。

長門「っ、加賀を待たせてある。急ごう」

 いそいそと下着を外す長門。ブラを外すと、分厚い胸筋に載った豊かな乳房が柔らかく零れた。

提督「焦らなくて良い」

 ショーツにかけた手を留めると、掌で乳房を包んだ。撫で回すように、優しく揉みほぐす。

長門「んっ…」

 押し殺した息。空いた手で長い髪を梳くと、そのまま背中に回して抱き寄せた。

長門「あぁっ…て、提督…」

提督「ああ」

長門「貴様…陸奥を抱いたのだろう」

提督「! …ああ」

長門「聞いたぞ…性技に長けていると…っ」

提督「そうか」

 いつの間にか長門は、両腕を僕の背中に回し、ぎゅっと抱きついていた。

長門「…話しただろう。ドックでの、貴様と川内の情事…あの時から、ずっと頭にこびり付いて離れなかったのだ…思い描いたのだ…貴様とまぐわう、己の姿…貴様の手で、女にされるのを」

提督「…そうか」

長門「淫らな女だと嗤うか」

提督「ちゃんと、生きてるんだなって思う」

長門「…」

 僕の体を離す。暫し見つめ合って、もう一度キスした。

 ショーツを脱ぐと、黒々とした茂みが露わになる。その中に、そっと指を滑らせた。

長門「…っ、あ」

 割れ目を掻き分けると、彼女の肩がぴくりと跳ねた。指先が、乾いた膣口に触れた。

提督「じゃあ、こうしようか」

 もう片方の手を、首筋に遣る。そうして、指先でうなじをそろりとくすぐった。

長門「っっ~!?」

 ぞわり。触れたところから鳥肌が広がった。

提督「力を抜くんだ。感覚に逆らうんじゃない」

長門「だ、だがっ、これは…ぁ、はっ」

 首から肩へ、胸の膨らみの外周へ、指を滑らせる。長門は息が荒くなり、その表情から余裕がなくなってきた。

提督「何だ、陸奥にされてるんじゃないのか?」

長門「知らないっ…いつも、私がしてやるだけで…っっっ」

 秘部に当てた手には、とろとろと熱い蜜が垂れている。焦らすように、入口を軽く擦った。

長門「はあぁっ…てっ、ていとくっ、あ、あぁっ」

提督「…こんなもんか」

 僕は手を離すと、トランクスを脱いだ。カウパーを先走らせる肉棒が、上を向いた。

長門「っ! …これが、提督の」

 息を呑む長門を尻目に箪笥を漁ると、鉄兜の包を取り出した。

提督「まだまだこいつも手放せないな…」

 ぼやきながら封を切り、いきり立つペニスに被せる。
 それから、長門を仰向けに寝かせた。脚を開かせ、入口にペニスをあてがう。

提督「一応訊くが、経験は?」

長門「男は、無い…」

提督「後悔、しないな?」

長門「後悔など…」

 彼女は僕を真っ直ぐに見ると、言った。

長門「この長門…操は貴様に捧げる覚悟で、今日まで貞節を守ってきた。寧ろ、願ったり叶ったりだ」

提督「…そうか。だが」

長門「分かっている」

 ふっと、息を吐く。

長門「貴様が、私の想いに応えられないことは…それでも、構わない」

提督「…分かった」

 こちらを見つめるその頬を、掌で優しく撫ぜる。瞼に触れた指先が、冷たく濡れた。

提督「挿れるぞ」

長門「ああ、来い」

 ゆっくりと、腰を前へ突き出す。

提督「っ、キツっ…」

長門「くぅっ…」

 鍛え上げられた鋼のような長門の躰は、女性器に至るまで分厚い筋肉で出来ていた。凄まじい力で締め付けてくる膣内に、ペニスを捻じ込む。処女膜の破れる感触こそ無いものの、長門は痛みを堪える様子で、下に目を遣ると白い敷布団に赤い破瓜の血が点々と垂れてきていた。

提督「くっ…はぁっ、あぁ…」

長門「うぅっ…っつ、あ…」

 どうにか、根本まで入った。

提督「大丈夫か、痛くないか」

長門「痛みなど日常茶飯事だ…それより、貴様はどうなのだ」

提督「メチャメチャキツい…お前の…」

 怯えたように震える、長門の膣内。緊張を解すところからか。

提督「力を抜け…いいか、動かすぞ」

 小刻みに腰を動かす。ペニスの先端で、彼女の感じるところを探る。

長門「あぁ…はぁ…んっ」

 小さく嬌声を上げる長門。セックスの快感自体は知っているようだ。きっと、幾度と無く陸奥の指で弄ばれてきたのだろう。
 突き上げた亀頭が、凸凹の壁を擦った。

長門「っあぁっ!」

 一際大きな声。そこを狙って、繰り返し腰を突き出す。狭すぎる膣にゴムが外れないように、慎重に。

長門「あぁっ…んっ、んあぁっ…あぁ…」

 手を繋いだ。指を絡めた。腕を引き寄せるように、腰をぶつける。
 だんだん、がむしゃらな締め付けがほどけてきた。引き抜く肉棒と共に濁った蜜が溢れ出し、滑りを良くしていく。

長門「っ、あっ、んっ…はっ、あ、あぁっ」

提督「ああっ、長門…長門、イくぞ…」

長門「はっ、て、提督っ、あぁっ、提督っ、提督っっっ!」

 長門はぐいと手を引っ張ると、僕の体を四肢で強く抱きしめた。
 火照った肌に包まれて、僕は射精した。

今夜はここまで

キンクリ集はいつかやりたいとは思ってます

長門「はぁ…はぁ…っ、あぁ」

提督「~~! ~~~!!」

長門「? …うわっ、済まないっ」

 慌てて僕を解放する長門。背骨がミシミシと鳴る。もう少しでぺしゃんこにされるところだった。

提督「死ぬかと思った…お前、神通より力強いんだったな」

長門「ま、まあな」

 ペニスを抜き、ゴムを剥がした。口を縛って捨てたところで、見計らったように加賀が戻ってきた。

加賀「…終わった?」

提督「ああ。…どうする、長門?」

長門「体を流したい…風呂を借りるぞ」

提督「分かった」

 浴室へ消える長門。
 加賀は僕の前に座り込んだ。

提督「ちょっと待っててくれ。立て続けは流石に」

加賀「ええ、構わないわ」

提督「何か飲みたかったら、勝手に冷蔵庫見ていいからな」

加賀「そう」

 が、彼女は動かず、じっと僕の顔を見た。

提督「…どうした、私の顔に何か付いているか?」

加賀「提督。貴方、抱きたいと思って女を抱いたことはある?」

提督「? 何を言って」

加賀「貴方…これも、提督としての務めとか思ってないでしょうね」

提督「そんなことは…」

 ない。そう言おうとして、口をつぐんだ。
 務めじゃないなら、何だ? こちらから情を求めれば、それは完全なる浮気じゃないのか。それでは、川内たちとの約束とかけ離れてくるのではないか。

加賀「…やっぱり」

提督「心持ちだけでも…心に決めた相手は、裏切れないからな。逆に川内たちなら、私から求められる」

加賀「そんなことを言ってるから、磨り減るのよ」

提督「なあ、前も言ってたがその磨り減るってのは、一体何なんだ?」

 すると彼女は数秒間、黙って考えこんだ。

加賀「…自分の心、かしら」

提督「それは、どういう訳で」

加賀「例えば…そうね。金貨を守るためには、それを入れる箱は金より硬くないと話にならない。それともう一つ、刀を研ぐのに使う石もまた、鋼より硬い」

提督「ほう」

加賀「心を守るために、それより固い意思で心を覆う。でも、心は揺らぐ度に、意思とぶつかり合う。ぶつかり合えば、意思より柔らかい心は削れる。削れて、いつかは無くなってしまう」

提督「それが、磨り減ると言った意味か」

加賀「ええ。…私の心も、無くなる寸前だったわ」

提督「! 何故」

加賀「何故でしょうね。ただ、一つ言えること…MI作戦の時、沈んでいく敵の空母を見ていて、私は何か喪った気がした。後で聞いたら、赤城さんも同じ気持ちだったらしいわ」

 ふと、彼女は息を吐いた。微笑んでいるようだった。

加賀「…でも、不思議と嫌な気持ちじゃなかったわ。寧ろ心地良かった。きっとあれは、ずっと心を覆い、削ってきた意思…そうね、一航戦の誇りとでも呼んでいた、妄執の類だったのね」

 そこまで言うと、彼女は僕に向かって腕を広げた。

加賀「難しい話はここまで。後は、貴方のやりたいようにやって頂戴」

提督「やりたいように、か…」

 腕を上げて、ふと止める。
 薄い寝巻き姿の加賀。隙のない普段とは全く違う、一人の女としての姿。

提督「…お前、いつもガード硬いよな」

加賀「ええ。妄執は棄てても、誇りは失ってないわ」

提督「そうかい。…で、日頃から気になってたんだが」

 言いながら、そっと指差した。布を押し上げる、胸の膨らみ。

加賀「? …ああ」

 彼女は頷くと、帯を緩めた。そうして襟元に指を掛けると、こっちを見て悪戯っぽく目を細めてみせた。
 するり。
 煽情的にゆっくりと、着物の上をはだけ、ずり下ろす。

提督「こ、これは…」

 普段、着物と胸当ての下からでも主張していたそこは、束縛を離れると圧倒的な存在感を放ち始めた。
 殆ど無意識に、目の前の双丘に手を伸ばした。

加賀「んっ…」

 手を触れられ、加賀が身じろぎする。
 しっとりと指の沈む、柔らかな膨らみ。無心に揉んでいると、つんと上を向いた臙脂色の先端が膨れてきた。
 本能の赴くまま…口に含んだ。

加賀「あぁっ…」

 唇で挟み、歯で転がし、舌で舐める。
 気付くと僕は、彼女の腕に抱かれていた。

加賀「ん…甘えん坊ね。川内に…聞いた、通りだわ」

 僕の頭を撫でながら、穏やかな声で言う。
 その手を、そっとイチモツに伸ばした。

提督「!」

加賀「良いのよ…甘えなさい…」

 ひんやりした手で肉棒を優しく掴むと、ゆっくりと上下に動かした。
 長門との性交から時間が経ち、すっかり元気を取り戻していたそこは、あっという間に硬く膨れ上がった。

加賀「はぁっ…んっ…」

 乳首を吸われながらも、手コキを続ける加賀。嬌声を噛み殺すと、不意に言った。

加賀「どうする…このまま、出したい?」

提督「む…っぷ、あ」

 口を離すと、迷わず答えた。

提督「お前の中で、出したい」

加賀「分かったわ」

 僕の体を離すと、布団の上に仰向けになり、脚を広げた。濃い陰毛に覆われた秘部は、触ると既にじっとりと湿っていた。

提督「もう濡れてるぞ。乳首、感じるのか」

加賀「…知らないわ」

 素っ気なく答える加賀。
 僕はゴムを付けると、亀頭で膣口をなぞった。

加賀「はぁっ…早く、挿れて…」

提督「ああ」

 先端を沈めると、ぐいと根本まで突き刺した。

加賀「っく…う、あ…」

 その瞬間、加賀が苦痛の声を上げた。体が強張り、目に涙が浮かぶ。

提督「お前っ…お前も」

加賀「くっ…う……せめて…貴方の前では、慣れた女でいたかったのだけれど」

提督「無理するな…」

 今度は、僕が彼女の頭を撫でた。

提督「出来るだけ痛くないようにするから」

加賀「嫌…貴方が、満足しないと」

提督「加賀。僕はお前が」

 その時、浴室の戸が開いて、バスタオル姿の長門が出てきた。

長門「上がったぞ…」

 言いかけて、二人の様子に気付く。

長門「これは…」

加賀「長門…貴女って、本当に間が悪い人…」

 加賀のぼやきを無視して、すたすたと近寄ってくる。

長門「…つまり、加賀の苦痛を取り除けば良いのだな」

提督「できるか?」

長門「任せろ」

 そう言うと彼女は、加賀の後ろに座り込んだ。彼女の体を抱き上げて後ろから腕を回すと、丁度僕と長門で加賀をサンドイッチするような形になった。
 そっと、加賀の耳の後ろに指を這わせた。

加賀「っっっっ!?」

 触れた瞬間、硬く締め付ける彼女の膣が一瞬緩み、またきゅっと締まった。ただし今度は、力任せでなく、包み込むように。
 長門は後ろから、加賀のうなじの辺りを指でくすぐり、時折息を吹きかけた。その度に加賀は湿った息を漏らし、上ずった声を上げ、膣を震わせた。

加賀「あぁっ、はっ、ん…な、長門っ…何っ、何を、しているのっ…!」

長門「伊達に、陸奥と暮らしてない…」

加賀「あぁんっ、あぁっ! はぁっ、んんっ、あ、はぁっ」

 ぴくぴくと痙攣し、灼けんばかりに火照ったそこに…ペニスを、突き入れた。

加賀「っ、あああっ!!」

 もはや声を抑えることもままならぬ加賀の膣内に、抽送を続ける。だくだくと溢れだす愛液は布団まで濡らし、逃げ場のない快楽に彼女は肩を震わせた。

加賀「はっ、あっ、あぁっ…イきそう…あぁっ」

提督「はっ、はっ…僕も…出すぞ…」

加賀「お願い…っ、頂戴…接吻を…」

 せがまれるまま、唇を重ねる。
 舌と舌を絡め合い、性器と性器をぶつけ合っていると、不意に膣壁が周期的に収縮を始めた。

加賀「~~、~~~! …んっ、っっっっ!!」

 抱き合った瞬間、膣内が一際強く締まった。口の中で声が弾けた。
 唇から腰までぴったりと触れ合ったまま、僕は彼女の膣内に射精した。

今夜はここまで

加賀ママとかどうだろう


それはそうといい加減グラーフ寄越せでち(血涙)



提督「…長門」

長門「っ、な、何だっ…っあ」

 仰向けになった僕の上に跨がり、腰を振る長門。加賀は僕の腕に抱きついて肩に乳房を押し付け、また腕に秘部を擦りつけている。

提督「加賀と神通には話したんだが…僕は、今年度一杯で軍を辞する」

長門「!」

 動きが止まった。

長門「…本当、か」

加賀「ええ。この間の出張は、そのためのものよ」

 加賀が代わりに答える。

長門「では…これが、最初で最後の逢瀬になるのだな」

提督「…済まない」

長門「謝るな、別れは付き物だ。何、次にどんな司令官が、来ようと…上手く…上手く、やってみせる、から」

 声が、掠れてくる。彼女は鼻を啜った。

長門「っ、あぁ…私も所詮、女だったか…」

 僕の上にしなだれかかると、絞り出すように言った。

長門「…愛してくれ。今夜だけでも」



提督「はぁっ…あぁ…」

 背中から長門に抱きすくめられ、布団の上に座り込んでいる。脚の間には加賀が腹這いになって、疲労困憊のペニスを口の中で癒やしている。

加賀「むぅ…ちゅっ、ぷ、はぁ…んっ」

長門「…どれ」

 不意に、後ろから長門が僕の胸に触れた。

提督「っっっ!?」

 見事なフェザータッチに、萎びていた肉棒が一瞬で勃ち上がった。

長門「男に使うのは初めてだが、これは面白いものだな…」

提督「はっ、ああっ、あっ…くうっ」

 じっくり加賀の口内を愉しむ予定だったが、耐え切れず射精した。

加賀「っ…っっ…ん」

 吐き出された精液を一滴残さず吸い上げると、加賀は躊躇わすそれを飲み込んだ。

加賀「ん、く……ごちそうさま」



長門「はぁ、はぁ…んっ」

加賀「く、ぅ…どうして、私がっ」

 目の前で激しく互いの身体を貪り合う、加賀と長門。僕はそれを見ながら、ワンカップ酒を呷る。

長門「陸奥から聞いたが…女には、同性愛者か両刀使いか、そのどちらかしかいないらしいぞ」

加賀「馬鹿なことを言わないで…あぁっ」

 きつく目を瞑り、身を震わせる加賀。
 僕は黙ってその様子を眺めていたが、ふとちゃぶ台に酒を置くと、立ち上がった。

提督「…さて、と」

加賀「!」

提督「男には、レズカップルを目の前にした時、そっと応援したいと思う者と、混ざりたいと思う者に別れる」

長門「…貴様は、どうなのだ?」

提督「もちろん、後者だっ!」

 肉と汁の楽園に、裸で飛び込んだ。



提督「せ、狭い…」

加賀「超弩級戦艦に、そのガワだけ変えた正規空母…それに大人の男じゃ、布団二枚は狭すぎるわ」

長門「だが…こうやってくっついて眠るのも、嫌いではない」

提督「そうだな…」

加賀「…」

長門「…」

 真っ暗な闇の中…静寂を破ったのは、加賀。

加賀「…提督」

提督「何だ?」

加賀「何か…提督として、最後にやっておきたいことはあるかしら」

提督「最後に…」

 数分、考える。考えて、思い浮かんだのは、いかにも提督らしい、ありきたりな答だった。

提督「西方を片付けてから去りたいな」

長門「港湾棲姫か」

提督「ああ。攻略隊の話を聞く限りでは、どちらかと言うと北方棲姫に近い性分の持ち主のようだ。上手く行けば、平和的に停戦まで持ち込めるかもしれない」

加賀「…いっそ、あの姫を抱いてみる?」

提督「そんな、流石にそれは無理だろう…」

加賀「そうかしら。提督なら、カラダで分からせることだってできそうな気がするわ」

提督「まさか…」

 暗闇に慣れた目で、加賀を見る。天井を向いたまま話す彼女の顔は、いつもの仏頂面と変わらないように見えた。

今夜の更新並びに『大事な話し合い編』はここまで

初月の一挙手一投足にあぁ^~となる日常
ところで古鷹といい初月といい上下の黒インナーってやっぱり別れるんですかね?一体型だったらおしっこする時どうするんだろう。まさか垂れ流しが前提じゃないよね?

憲兵「…」

 とある高級ホテルの最上階。しかも、そこの最高級スイートルームで、私はじっと待っていた。
 正直、全く生きた心地がしない。こんな身分不相応な部屋に押し込められているのもあるが、そんなことが些末事に思える原因が、この部屋にいるのだ。

憲兵「…終わりましたか?」

「モウチョット」

 衝立の向こうから、声が聞こえる。
 数分後、身支度を済ませた彼女は、衝立の後ろを出て私の前に姿を見せた。
 白いワンピースの上から真っ赤なダッフルコートを纏い、茶色いブーツを履いて、赤と白の毛糸の帽子を深く被って、彼女は言った。




北方棲姫「…オ待タセ」



 …これまで北方海域は、休戦という名の膠着状態に陥っていた。それを打破すべく、和平から終戦を目指し、海域を共有する方向で話を進めていたらしいのだが、それがようやく実を結んだ。北方棲姫と配下の深海棲艦の武装解除と領土・領海の返還を定めた条約を結んだのが昨日のこと。その後すぐに帰っても良かったのだが、彼女の希望で今日一日、人間の街を散策することになった。
 その護衛に、何故か私が選ばれた。どうやら、普段から艦娘と接する機会(当然『接し方』までは知られていない)が多く、少女の扱いに長けていると思ったらしい。
 昨夜は彼女の隣の部屋に泊まったが、緊張のあまり一度吐いた。当然SPも付くが、私は彼女と、回りにいる民間人、その両方に目を光らせなければならないのだ。

憲兵「では、行きましょうか」

北方棲姫「ウン」

 ホテルのエントランスで戦艦ル級と空母ヲ級が合流した。当然二人も今は艦艇としては無力だ。服装も普通の人間のものと変わりない。ただ、艤装との接続部の痕を隠すように、ル級は黒の長袖シャツに手袋を嵌め、ヲ級は不釣り合いに大きな灰色のハンチング帽を目深に被り、ステッキを突いていた。
 自動ドアの前で、黒スーツの男が頭を下げる。

「お待ちしておりました。では、こちらへ」

 エントランスを出ると、待ち構えていた黒のリムジンに乗り込んだ。

短いけどひとまずここまで。



グラーフでたあああああああああああ!!

父さん、ラピュタはあったんだ!

チョコありがとう!!!!



北方棲姫「タダイマ」

憲兵「な、何とか帰ってこれた…」

 観光地やデパートを回って日が暮れた頃、私たちはホテルに戻ってきた。大量の荷物を抱えて自動ドアをくぐった途端、どっと疲れが押し寄せた。
 幸い、これといった騒動は無かった。深海棲艦を一目見ようと詰めかける群衆こそいたものの、ナイフや爆弾を携えた者は現れなかった。
 エントランスで他の深海棲艦と別れると、エレベーターで最上階に向かう。大量のお土産は、全て車の中で渡された謎の黒いカードで買った。これを彼女の部屋まで運んで、明朝彼女を北方海域まで送り届ければ私の仕事は終わりだ。それからは二日間の休暇と、高額の報酬が貰える。帰ったらそれで夕雲型の娘たちに美味しいものでもご馳走しよう。それから一日中、夕雲に甘えよう…

北方棲姫「着イタヨ」

憲兵「ん? ああ…」

 ドアを開けようとすると彼女は手を伸ばしてきた。

北方棲姫「私ガ持ツ」

憲兵「あ、どうも…じゃあ、これだけ」

 少し彼女に渡して余裕を持たせると、部屋のドアを開けた。

北方棲姫「タダイマー」

 彼女は部屋に駆け込むと、靴も脱がずにベッドにダイブした。

憲兵「この部屋が、気に入られたようですね」

北方棲姫「ウン。ココハ、暖カイ」

憲兵「それは、まあ」

 武装解除した身からすると、アリューシャンの海は寒すぎるのだろう。荷物を置きながら、ふと思ったことを訊いてみた。

憲兵「これから…どうされるのですか」

北方棲姫「…」

 ベッドに突っ伏したまま暫く考えこむと、彼女は言った。

北方棲姫「海ハ…離レタクナイ。折角、楽シイ海ニシタクテ、頑張ッタノニ」

憲兵「そうですか…」

 彼女の望む楽しい海は、実現するのだろうか。この日誰にも襲われなかったのも、ここがアリューシャンから遠く離れた日本だからなのかもしれないのに。

北方棲姫「…ワタシノ名前ハ、ダッチハーバー」

 不意に、彼女は私の方を見た。

北方棲姫「ワタシハ、ソコニイタ全テノ人々ノ記憶」

憲兵「覚えているのですか」

 こくん。黙って頷く。

憲兵「では…その子孫に、思い出を語って聞かせると良いのでは」

北方棲姫「思イ出スノハ、楽シクナイ」

憲兵「ですが、そうでもしないととても人間に受け入れてもらえは…っ」

 はっと口をつぐむ。余計なことまで言い過ぎた。

憲兵「…申し訳ありません」

北方棲姫「コレカラノコトハ、コレカラ考エル。今ハ…ダーウィンに会イタイ」

憲兵「ダーウィン?」

北方棲姫「人間カラハ、港湾棲姫ト呼バレテイル。ワタシノ、オ姉チャン」

憲兵「ああ、なるほど…」

 港湾棲姫。今はスリランカにいるが、最初に現れたのはポートダーウィンだったと聞く。近々、提督が同じように和平を結びに行くと仄めかしているらしい。案外、叶う日は近いかもしれない。

北方棲姫「…」

 おもむろに彼女は欠伸をした。

北方棲姫「眠イ…コノ体ハ、疲レヤスイ」

憲兵「では、私はこれにて」

 去ろうとする私を、彼女は呼び止めた。

北方棲姫「待ッテ」

憲兵「…何でしょう」

北方棲姫「今日一日、オ世話ニナッタ。オ礼ガシタイ」

憲兵「いえいえ、そんな」

 このまま真っ直ぐ帰してくれるのが最高のお礼だ。とは言わないでおいた。

北方棲姫「…ワタシガ、怖イ?」

憲兵「! そ、そんなこと」

北方棲姫「ジャア、友達ニナロウ。オ別レマデ、一緒ニ遊ボウ」



北方棲姫「ブーン…ブーン…」

 先程から彼女は、おもちゃ屋で買った飛行機のラジコンを手に部屋を走り回っている。

憲兵「飛行機、好きなんですね」

北方棲姫「…ウン。ズット、欲シガッテイタノ。特ニ、ゼロヲ」

憲兵「そう言えば、前まで零戦を持っていたそうですが、それは?」

北方棲姫「ミスター古賀は、龍驤ニ返シタ」

憲兵「なるほど…」

 散々走って疲れ果てた彼女は、僕の前にぺたんと座り込んだ。

北方棲姫「…フゥ。今トナッテハ、ドウシテゼロガ欲シカッタノカ、分カラナイ」

憲兵「覚えていないんですね」

北方棲姫「忘レタカッタカラ、忘レタ」

憲兵「そうですか…」

 ここで私は、彼女の手から飛行機を取り上げた。そうして電池ボックスを開け、一緒に買った電池を入れた。

北方棲姫「…?」

 それから既に電池を入れたコントローラーの絶縁体を抜くと、スイッチを入れた。

憲兵「これは、本当はこうやって」

 レバーを倒すと、飛行機のプロペラが回り始める。

北方棲姫「!!」

憲兵「遊ぶんですよっ」

 飛行機を、斜め上に投げた。そうしてすかさずコントローラーのレバーを操作した。
 私の手を離れた飛行機は、広い部屋の中を縦横無尽に飛び回り始めた。

北方棲姫「凄イ! 飛ンダ!」

 速度を抑えて飛ぶ飛行機を、走って追いかける北方棲姫。

憲兵(疲れ知らずだなぁ…)

 ぼんやり考えながら操作していると、いつの間にか彼女が目の前に立っていた。その手には、先程まで飛んでいたはずの飛行機。

北方棲姫「捕マエタ」

憲兵「捕まったかー…」

 私はコントローラーを置くと、立ち上がった。

憲兵「…汗かきましたね。お風呂に入りましょうか」

北方棲姫「ウン」

 彼女も立ち上がると、私の手を掴んで引っ張った。

北方棲姫「一緒ニ入ロウ」

今夜はここまで。

3-5のラスダンで毎回この娘に一隻大破させられます(嘔吐)



 広い湯船に湯を張り始めると、脱衣所で北方棲姫の服を脱がせた。

憲兵「はい、腕上げて」

北方棲姫「バンザイ」

 両手を上げた彼女のワンピースを、ぐいと引っ張る。雪のように白い、幼い躰が露わになる。男と区別もつかない平坦な体に、黒のGストリングがいかにも不似合いだ。
 その紐を、彼女は何の躊躇いもなく解いた。その下の真っ白な割れ目に、はっきりと欲情できる自分に嫌気が差した。
 自分も服を脱いでいると、彼女は両手に嵌った手袋をじっと見ていた。

憲兵「外さないのですか?」

北方棲姫「外シテ、良イノ?」

憲兵「構いませんよ、ほら」

 手袋を掴んで、ぐいと引っ張る。

北方棲姫「ア…」

憲兵「っ!」

 私は息を呑んだ。
 彼女の手は…細い腕に合わない、無骨な鉤爪だったのだ。

北方棲姫「…壊ス手。飛行機モ、触レナイ」

 俯いて、ぽつりと呟く。

憲兵「…」

 同じことを、誰か言っていた。そうだ、巻雲だ。あの時彼女に、私は何と言った?
 こうして、手を取って…

憲兵「っ…綺麗な、手だ」

北方棲姫「! ホント?」

憲兵「ええ…」

 尖った指が、掌に喰い込む。痛みを顔に出さないよう努めながら、私は彼女の手を引いて浴室に入った。

 シャワーも浴びずに湯船に浸かろうとする北方棲姫を止めると、彼女は首を傾げた。

北方棲姫「アレ、湯船ニ入ラナイノ?」

 一瞬首を捻って、ようやく合点がいった。彼女の記憶にあるのは、アメリカ式の入浴なのだろう。

憲兵「ここは日本ですからね。日本式でいきましょう」

 彼女を風呂椅子に座らせると、頭からシャワーを浴びせた。

北方棲姫「! 温カイ!」

憲兵「目を閉じていてくださいね…」

 掌でシャンプーを泡立て、真っ白な頭にそっと載せた。細い絹糸のような彼女の髪を、梳くように洗う。

北方棲姫「…ッッ、ンフフッ」

 くすぐったそうに笑う北方棲姫。手を動かしていると、指先が硬いものに触れた。彼女の頭から生えている、短い二本の角だ。
 何の気なしに爪で引っ掻いてみると、突然彼女の体がびくんと跳ねた。

北方棲姫「キャッ…!」

憲兵「ご、ごめんなさいっ」

北方棲姫「ソコ…ダメ…」

 骨に直接触るとかなり痛いらしいが、同じようなものだろうか。触らないように気をつけながら、泡を流した。

北方棲姫「…ッ、痛ッ」

 不意に彼女が悲鳴を上げた。どうやら泡が目に入ったらしい。

北方棲姫「目、目ガ、痛イッ」

 鉤爪で目を擦ろうとするので、慌てて片腕で彼女の体ごと両腕を抱き止めた。

憲兵「下向いて、目瞑って」

 とりあえず目に見える泡を流してしまう。

憲兵「…ちょっと上向いて、目パチパチさせて」

北方棲姫「ン…」

 言われた通り上を向き、恐る恐る目を開ける。私はシャワーを向けた。
 そっと掛けたつもりだったが、彼女を驚かせてしまった。

北方棲姫「アアアッ!」

 暴れる彼女を抑えようとして、二人して足を滑らせてしまった。
 後ろに転んで、私は頭を打った。幸い後ろから抱きかかえる形のまま倒れたので、彼女に怪我は無いようだ。

憲兵「だ、大丈夫ですか…」

北方棲姫「…モウイイ」

 拗ねたように言うと、彼女は体も洗わず湯船に飛び込んでしまった。

北方棲姫「ッ、フ、深イ…!?」

憲兵「ああっ、そうだった!」

 慌てて後を追うと、脇に手を入れて小さな体を抱え上げた。
 湯船の底に座り込むと、足をばたつかせる彼女を膝の上に載せた。

憲兵「…これで良いですか?」

北方棲姫「…ウン」

 図らずも、裸で向かい合う形になってしまった。私自身、まだ若いと自負しているが、同じ年代の男がこのくらいの容姿の少女を性的に見ることなど無いのだろう。しかし、私の普段の『相手』は、ご存知のとおりである。
 透明な湯の中で、私のイチモツは既に臨戦態勢。幸い、彼女にはまだ気付かれていないが…

北方棲姫「…ネエ」

憲兵「っ、はい、何でしょうか」

 いつの間にか彼女は、ラックに手を伸ばしてボディソープを取っていた。喰い込んだ爪で穴だらけの容器を差し出して、言う。

北方棲姫「洗ッテ」

憲兵「はあ…」

 浴室を見回すが、体を洗うのに使えそうなスポンジの類は見当たらない。
 仕方ないので、穴から漏れてきた石鹸を掌で泡立てて、そのまま体に触れた。

北方棲姫「ンゥ…クフフッ…」

 人間離れした、白いすべすべの肌。手に付いた泡は、湯に付けるとあっという間に広がってしまったので、体を洗うというよりはただ撫で回すような形になった。
 首、肩、腕、脇の下…
 くすぐったそうにくすくす笑う彼女の体を、上から洗っていく。掌が薄っぺらな胸に触れると、彼女はぴくんと震えた。

北方棲姫「ア、ハッ…」

憲兵「…」

 柔らかな肌の下に伝えるように、掌に力を込めた。ざらざらの手に擦られて、僅かにその一部が固くなっていくのが分かった。

北方棲姫「ハ…ァ…」

 だらしなく開いた口から、湿った息が零れた。白い唇の向こうに、尖った歯列が垣間見える。
 胸を刺激する手を、ゆっくり下にずらした。お腹、脇腹と洗っていると、彼女はどこかもどかしそうな声を上げた。

北方棲姫「アァ…ハァ…ン……」

憲兵「…気持ち良い?」

北方棲姫「…」

 思わず口をついて出た問いに、彼女は大きな目でこっちを見た。林檎のような瞳をパチクリさせると、やがて言った。

北方棲姫「…デイジー」

憲兵「?」

北方棲姫「『ダッチハーバー』ハ、昔ノ名前」

憲兵「今は、デイジー」

北方棲姫「ウン」

憲兵「デイジー」

北方棲姫「ウン…」

 おもむろに彼女は、私に抱きついた。

北方棲姫「…気持チ良イコト、シテ」

憲兵「!」

 脇に置いていた手を、更に下へ伸ばす。ぷにぷにと肉のついた脚を数度さすると、その間へ…産毛一つ無い、未熟な秘裂へと指を差し入れた。

北方棲姫「ッ!」

憲兵「っ、あ」

 北方棲姫の手に力が入る。当然、爪が背中に喰い込む。

北方棲姫「! ゴメンナサイ…」

 慌てて手を離す。私は何でもないと言わんばかりに歯を見せると、秘部に伸ばした指をそっと動かした。空いた手で、再び胸を触る。

北方棲姫「ア…アァ…」

 裂け目を指でなぞると、小さな突起に触れた。そっと弾くと、彼女の肩が跳ねた。同時に、掌に冷たくどろっとした液体が零れた。

憲兵「深海棲艦も、濡れるんですね…」

北方棲姫「分カラナ、イッ…アァッ」

 甘い声。私はとうとう、その小さな膣穴に指を一本、挿し込んだ。

北方棲姫「ッ、ハァァァッ…」

 幼い見た目の割に、性的な感覚を知っているらしい。
 狭くきつい穴に挿れた指で、彼女の性感帯を探る。

北方棲姫「アッ、ア、アァ…」

 彼女は虚ろに目と口を開いたまま、快感に浸る。赤い瞳が、ぼんやり揺れる。
 指を曲げ、膣壁を擦った。

北方棲姫「ッッッ~!?」

 竦み上がる北方棲姫。私は片手でお尻を抱き寄せながら、秘部への刺激を続けた。

北方棲姫「アァ…ク、クル…クルノ…アッ、アアッ…ア、ア、アッ、アァッ」

 ぷるぷると震えながら、今度は縮こまる。目の前で、白い頭と、小さな黒い角が揺れていた。

憲兵「…あ」

 ほんの、出来心だった。
 首を曲げ、前歯でその角を、軽く噛んだのだ。
 その瞬間

北方棲姫「~~~~ッッッ!!」

 突然、指をへし折らんばかりに膣が収縮した。ぷしゅっ、ぷしゅっと湯の中に冷たい潮を噴き、腰を跳ねさせ、顎をがくがくと揺らしながら、彼女は絶頂した。

北方棲姫「アアアッ! アッ、クゥゥッ…ンッ、アッ、アアアッ…!」

 長い絶頂が、少しずつ収まっていく。痙攣の周期が長くなり、震えが収まり、呼吸が落ち着いてきて…

北方棲姫「、ァ…」

 …びゅっ

 にわかに、膣口に当てた手に、冷たい水流がぶつかった。

北方棲姫「アァ…」

 しゅうぅぅぅぅぅ…

 指を抜くと、薄黄色の奔流は限界まで膨れ上がったペニスに当たり、泡の浮いた湯に拡散していった。

北方棲姫「…ッ、ハァ」

 しゅうぅぅっ…しゅっ…

 …ふるっ

北方棲姫「…出チャッタ」

 遂に私は我慢できなくなり、暴発寸前のイチモツを、未だぴくぴく震える秘部にあてがった。

憲兵「…ごめんなさいっ」

 掴んだ腰を引き下ろそうとする私に、彼女は言った。

北方棲姫「子作リ、シタイ? スルノ。…シヨウヨ」

憲兵「! デイジー…挿れるよ」

 心なしか赤みの差した躰を抱きしめると、前人未踏の深海棲艦…北方棲姫の胎内へと、肉棒を挿し込んだ。

今度はここまで

オリジナル要素多くてごめんなさい

でもヤってる最中に名前呼ぶのに〇〇棲姫はちょっとテンポが悪いんだわ

北方棲姫「アアアァッ…!」

憲兵「っく、深い…っ!?」

 彼女の膣内は狭く、そしてどこまでも深く、貪欲に肉棒を呑み込んでいった。
 進めど進めど、奥に着かない。腰と腰が触れ合って、これ以上挿れられなくなったところで、耐え切れず射精した。

憲兵「あっ…くっ、あ…」

北方棲姫「出タ…」

 掠れた声で呟く北方棲姫。虚ろに上を向いたその顔は、もう普通の人間と変わらないほどに赤く染まって…

憲兵「…?」

 私を傷付けないよう、湯の中にだらりと下ろした鉤爪が、ぴくりと動いた。腕は既にその手前まで血色の良い肌色に変わり、白との境目が無くなりつつあった。灰色の鋼のところまで肌色が進むと、突然その手が、湯船の底に落ちた。

憲兵「ああっ!?」

北方棲姫「エッ…」

 彼女は首を捻ると、湯の中から手を出し、目の前に掲げた。
 そこにあったのは、鋭い鋼鉄の爪ではなく、小さくて白い、少女の手であった。

北方棲姫「…ワタシ、ヒトニナッタ…?」

憲兵「これは…」

 湯船の底には、剥がれ落ちた鋼の装甲。目の前にあるのは…

憲兵「…これなら、飛行機だって掴めるね」

北方棲姫「ウン。…君モ」

 彼女は腕を伸ばすと、私に抱きついた。今度は肌を切り裂くこともない。
 初めて、口づけを交わした。触れた唇は、柔らかくて、そして温かかった。

北方棲姫「ンッ…ハァ」

 口を離すと、私は彼女の腰を掴んで上下に揺すり始めた。

北方棲姫「アッ、ハッ…ハァッ…」

 小さな体に釣り合わないほどに深い、彼女の膣内。柔肉は肉棒を根本まで咥え込み、射精から復帰したばかりのそれから更に精を搾り取らんと蠢く。それでいて、締め付ける穴の狭さは、紛れも無く幼い少女のそれであった。

北方棲姫「アァ、キテル…キテル、ノ…ッ」

 腰を動かすたび、赤らんだ彼女の顔が胸の前で揺れ、熱い吐息がかかった。
 汗ばむ頭を撫でる。それから、爪でそっと角を突いてみた。

北方棲姫「ッッッ…!」

 肩が跳ね、膣がぎゅっと締まった。

北方棲姫「待ッテ、ダメ、ソコ、アッ…」

 口をぱくぱくさせながら、必死に訴える。

憲兵「角って性感帯なんだ…」

 感心しながらも、弄る手を止めない。

北方棲姫「アアァッ、ダメェッ…アァッ、アッ…」

 全身をがくがくと震わせ、喉を鳴らし、押し寄せる快感に耐える。
 と、抽送していたペニスの先端が、何かにぶつかった。

北方棲姫「ッ、アアアアアッッッ!!」

 途端に、彼女は反り返って絶頂した。
 どうやら、子宮が降りてきたらしい。膨れ上がった肉棒を扱くように、肉の壁が激しくうねる。

憲兵「っ、あ、私も…」

 落ちてくる彼女の体に合わせて、腰を突き上げた。亀頭が子宮の入口に触れた瞬間、そこから更に呑み込まれる感触がした。

憲兵「!? くああっ…」

 震える体をきつく抱きしめて、精を放った。

北方棲姫「アアアッ…ック、アアア…」

 不意に、繋がったところにひんやりした水流がぶつかった。射精しながら見下ろすと、またしても黄色いもやが湯の中に広がっていた。



 ふかふかのベッドに、裸の彼女を寝かせた。
 私の二の腕には、くっきりと歯型が残っている。流石に、調子に乗りすぎた。

憲兵「ふぅ…」

 彼女の隣に寝転がる。最高級スイートルームのベッドは、生まれてこのかた味わったことのない柔らかさだ。

北方棲姫「…」

 彼女は身を起こすと、のそのそと私の上に移動した。そうして私の腹の上にうつ伏せになると、じっとこっちを見た。

憲兵「…どうしたの?」

北方棲姫「生マレテカラ今マデ、ズット飛行機ガ欲シイと思ッテイタ」

憲兵「うん」

北方棲姫「デモ、今ハ違ウ」

憲兵「今は、何が欲しいのかい」

北方棲姫「…家族ガ、欲シイ」

憲兵「!」

 彼女は、そっと私の胸に触れた。

北方棲姫「君ニ、家族ハイルノ?」

憲兵「…皆、亡くしちゃったよ」

北方棲姫「…ソウ、ナノ。…ワタシモ、アノ場所デ戦ッタ人タチハ、殆ドイナクナッタ。後ハ、ワタシガ忘レレバ、ソレデオシマイ」

憲兵「でも…」

 私は、彼女の目を見つめ返す。

憲兵「新しい家族ができた」

北方棲姫「! 良イナ、ワタシモ欲シイ。…チョウダイ」

 そう言うと彼女は、上半身を起こして私の腰に跨った。

憲兵「それで、作れるの?」

北方棲姫「作レルヨ。…ホラ」

 両手でペニスを掴み、擦って勃たせると、自らの膣口に誘った。

北方棲姫「ンッ…」

 腰を下ろす。痛いほどに狭く、どこまでも深い肉の淵。彼女は後ろに手を突くと、見せつけるように、艶めかしく腰を振った。

北方棲姫「アァン…アハァ…ンッ…」

 ぱちんぱちんと肌をぶつけていると、またしても肉棒が膣の最奥に触れた。

北方棲姫「ハアァァッ! …ック…ッア…」

 声を押し殺しながら、亀頭を子宮の入口に何度も叩きつける。
 と、その入口が少しずつ開いて、だんだんと肉棒を呑み込んでいった。

憲兵「っ…うあぁ…」

 やがて、亀頭が膣内の更に奥の部屋にすっぽり収まると、彼女は動くのを止めた。

北方棲姫「…ホラ…ッ、入ッタ…」

憲兵「本当に…作りたいんだ…」

北方棲姫「家族ガ欲シイ。…君モ、欲シイ。ダカラ」

 どくん。
 彼女の子宮に、精が放たれる。お腹の中を満たさんと、止めどなく噴き出してくる。

北方棲姫「ア…アァ…」

 胎内を満たす熱を感じながら、彼女は言った。

北方棲姫「…モット、子作リ、シヨウヨ」



「「「いただきまーす!」」」

憲兵「どうぞ、沢山食べてくださいね。おかわりもありますよ」

沖波「ご、ごめんなさい、来たばっかりの私まで…」

憲兵「いえいえ、大歓迎です」

夕雲「それにしても…良かったんですか? 折角のお給料…」チラ

 駆逐艦寮、夕雲型の部屋。ブルーシートの敷かれた畳の上には、各種とりどりのピザと、大量のジュースのボトルが置かれていた。全部、先日の任務の報酬で買ったものだ。

憲兵「良いんですよ。これだってまだほんの一部ですし。それに、貰ったお金を見てると、昨日までの苦労を思い出してしまいますから」

夕雲「そう…」

 会話してはいるものの、私は彼女の方を見ることができなかった。当然だ。他の女と、あんなことになったのでは…

夕雲「…ところでお兄さん。貴方、やっぱり」

 その時、いきなり部屋のドアが勢い良く開いた。パーティを嗅ぎつけた他の駆逐艦が、飛び入りに来たのだろうか。それなら、追加で注文しないと…
 ところが、そこに立っていたのは駆逐艦ではなかった。

龍驤「…お、やっぱりここにおった」

夕雲「あら、龍驤さん。何のご用ですか?」

龍驤「ちょっと、そこの兄ちゃんに用事が」

憲兵「私ですか?」

龍驤「せや。キミにどうしても会いたいって言うのが…ほれ、こっちや」

 龍驤に促されるまま、部屋に入ってきたのは



北方棲姫「…マタ、会ッタ」



長波「」ブーッ

憲兵「デイジー!?」

巻雲「なっ、何で深海棲艦がここにいるんですかぁっ!?」

龍驤「あ、心配あらへんで。もう姫としての力は無くしとるし。今はただのちびっ子や」

憲兵「で、でも、昨日確かに向こうに帰したのに」

龍驤「それがなあ…」

 龍驤は大きく溜め息を吐いた。

龍驤「コイツがおった港の返還で、ちぃと揉めてもうてな。島に居場所が無くなってしもうたんや」

高波「それは…ちょっと可哀想かも、です」

龍驤「本土のアメ公に押し付けても良かったんやけど、コイツがどうしても、そこの兄ちゃんに会いたい言うてな。これも何かの縁ちゅうことで、連れてきたちゅうわけや」

憲兵「ですが…流石に面倒は見きれないですよ」

龍驤「ああ、気にせんでええよ。今、司令官が大急ぎで住めるとこ探しとるから。まあ、半日くらい預かってくれたら、後はこっちでどうにかするから」

 くるりとドアに向き直る。

龍驤「ほな、後でな」

憲兵「…」

北方棲姫「…」

夕雲「…お兄さん」

 いつの間にか夕雲がそばにいて、私の上着の裾を引っ張った。思わずそちらを向いて、目が合った。
 夕雲は、妖しい笑みを浮かべていた。

夕雲「…良かったわね」

憲兵「そ、そんな」

北方棲姫「…会イタクナカッタ?」

憲兵「! いえ、そんなことは」

夕雲「デイジーって言うのね、この娘…」

巻雲「もしかして、北方棲姫もお兄ちゃんを…?」

 巻雲も、私たちのところへ寄ってきた。

夕雲「…ごめんなさいね。私たち、ちょっと用事ができちゃった」

清霜「用事? 用事ってなあに…」

早霜「清霜。こういうのは、邪魔するものじゃないわ」

清霜「???」

 きょとんとする清霜を尻目に、夕雲は私の手を掴んだ。

憲兵「痛」

 喰い込む爪に思わず呻くと、彼女はじっとりと重い目線を向けた。

憲兵「っっっ…」

夕雲「…では行きましょうか。巻雲さん、それに…デイジー、さん」

 死刑囚のような重い足取りで部屋を後にする私を、北方棲姫は無邪気に追いかけたのであった。

今夜の更新並びに『北方棲姫編』はここまで

ほっぽちゃんが深海棲艦だからできるのであって、艦娘相手に子宮姦はできないので気をつけよう

「こちら、最寄りの駅から徒歩で5分、近辺にスーパーや病院も充実している優良物件となっております」

提督「3LDKか…五人で暮らすとなると、本当に新築までの繋ぎって感じだな…」

(五人って、大家族だなあ…)

川内「えっと、近所に保育園ってあります?」

「あっ、小さいお子様がいらっしゃるのですね。最寄りの保育園は…車で15分ほどですね」

提督「えっ? 子供は家建ててからじゃないか?」

(えっ、子供がいるわけじゃないの?)

川内「うーん、やっぱりそうなるかな…」

「あの…失礼ですが、ご家族は…?」

提督「ああ、私と嫁と、嫁の身内と言うか…」

(ああなるほど、婿入りしてるわけか)「でしたら、和室があるこちらは…」

川内「ぼかさなくていいじゃん。主人と、嫁が私含む四人で」

「…はいっ?!」

提督「馬鹿、混乱してるじゃないか。…別に高齢者がいるってわけではないので、和室は特に…いや、でも…お前、何年生まれだっけ?」

川内「」ベシッ

提督「痛っ、冗談だって…」

「あー、えっと、その…将来的には新築をご希望なんですよね」

提督「ええ。これから家族も増えますし」

(まだ増えるのかよ…)「それなら是非、ウチの紹介するプランで…」



提督「なかなかしっくりこないもんだなー」スタスタ

川内「家建ててから子供作るか、建てる前に作るかだよね」スタスタ

提督「一年くらい辛抱してくれれば良いだけなのに」

川内「えー…」

 夕暮れの街を歩いて、鎮守府の前まで着いた。

提督「…一日空くのも、後一回だけか。それまでに決めとかないとな」

川内「うん…」

 正門をくぐると、見張りの憲兵伍長が挨拶してきた。

憲兵「お疲れ様です」

提督「ああ、ご苦労。…時に、北方棲姫とは今でも?」

憲兵「たまに会ってます」

 諸事情で元いた島にいられなくなった彼女は、今は鎮守府近くの官舎の一室に、元部下のル級・ヲ級と共に暮らしている。伍長は以前、彼女を護衛したのだが、それ以来すっかり懐かれてしまったらしい。

川内「伍長さんって、何かちっちゃいのによく好かれるよね」

憲兵「な、何ででしょうね、はは…」

 何故か目を合わせようとしない彼を尻目に、私室に戻った。



川内「これなんてどう、築四年、駐車場付き二階建て」パサ

提督「借家か…まあマンションにこだわる必要も無いしな」

川内「うーん…ところで提督って、ご両親はどうしてるの?」

提督「唐突だな」

川内「家の話してて、ふと思ったの。今まで、提督の身内の話って聞いたことなかったなって」

提督「別に、普通だがな…親父もお袋も生きてるし。ただ、基本的に連絡は取らないな」

川内「何、勘当されちゃったの?」

提督「そこまでじゃないさ。軍に入った時点で、僕は死んだも同然。だから、僕のやることに口出しはしない、だとさ」

提督「…あ、でもこの前、初めて電報が届いたな」

川内「お、何て言ってたの?」

提督「ほら、初詣の時にお前とテレビに映っただろ。それを見たらしくてな。『もうお前一人の体じゃないんだから、仕事を考えろ』って」

川内「あはは、確かに。…退役したら、一回皆で挨拶に行かないとね。お義父さんもお義母さんも、びっくりするかな」

提督「そのままぽっくり逝かなきゃ良いが…親父、一回心臓やってるから」

川内「それは大変だね…」

提督「あんまりお前たちに介護とかさせたくないしな」

川内「気にしないでいいよ。折角四人もいるんだし」



 不動産のチラシにマークを付けていると、ふと川内が口を開いた。

川内「…もう、将来の話ができるんだね」

提督「今までもしてきたろ」

川内「でも、こんなに具体的な話って無かったよ。時間が経つのって早いね」

提督「そうだな…」

川内「…幸せに、なれるかな」

提督「してやるさ」

 彼女の肩に腕を回した。抱き寄せると、彼女はキスをせがんだ。唇を重ねると、二人で畳の上に倒れた。

川内「…布団敷こっか」

提督「そうだな」

 布団を敷くと、改めて二人で横になった。

川内「…そうだ。今日の分の薬、まだ飲んでないんだけど」

提督「薬? …ああ、そうか」

 少し考えて、言った。

提督「あと一ヶ月も無いんだな。…よし、もう飲まなくていいぞ」

川内「! じゃあ」

提督「ああ。最初の子は、お前に頼むとしよう」

短いけどここまで

 服を脱ぐと、裸で抱き合った。

川内「これから、本当に子作りするんだね」

提督「そうだな。いよいよ、タイミングとかが重要になってくるわけだ」

川内「いつもみたいにしてれば、いつか出来そうではあるけど」

提督「だが、心持ちは大事だろう」

 腕を解くと、そっと乳房に触れた。掌で揉みながら、耳元で囁く。

提督「…何てたって、孕むまでヤるんだからな」

川内「! あぁっ…」

 微かな声が漏れた。その口を口で塞ぐと、もう片方の手を下に伸ばした。触れると、もうじっとりと湿っている。

川内「んんっ…っ、はぁっ」

 指を挿れ、壁の凸凹をなぞるように指を動かす。

川内「んぁ…はぁ…」

提督「もう感じてるのか」

川内「だって、作るんでしょ…っ」

提督「ああ、そうだ」

 身を起こし、ペニスを手で勃たせようとすると、彼女がそれを止めた。そうして、半勃ちのそれを口に含んだ。

川内「あむ…っ、む…」

提督「口でするのも、大分上手くなったよな…」

川内「ふぁ~え」

 舌と唇で刺激された肉棒が十分な硬さになると、川内は口を離した。

提督「じゃあ、そろそろ」

川内「来て…」

 濡れそぼったそこに、ペニスを挿入した。

川内「はあぁぁ…」

 奥まで入ったところで、彼女は四肢を僕の体に巻きつけた。それから、ふと言った。

川内「今、おちんちんが入ったところを、今度は赤ちゃんが通るんだね」

提督「そうだな」

川内「…妊娠したら、エッチできない?」

提督「まあ、控えた方が良いだろうな」

川内「それはやだな…」

提督「子供できないのと、どっちが嫌だ?」

川内「…」

 黙りこむ川内に、腰をぶつけた。

川内「んああっ!?」

提督「デキてから、考えようかっ」

川内「ああっ、っ、うんっ」

 仰向けに横たわった川内の胸を掴む。絞るように揉みながら、乳首を口で吸った。

川内「やぁっ、そこは赤ちゃんの…っ」

 乳首をしゃぶりながら、腰を振る。肉の壺の一番奥、子宮の入口を、亀頭で何度も叩く。

川内「はぁっ、あんっ、あっ、はっ…」

提督「っは、そろそろ、出すぞ」

川内「出すの…精子、出すの」

提督「しっかり、孕むんだぞっ」

川内「うんっ、頑張るっ、から」

 膣内がぴくぴくと痙攣し始める。抽送を続けながら、もう一度唇を重ねた。
 最後に根本まで肉棒を挿し込むと、射精が始まった。

川内「っ…っっ……」

 膣とその先まで精液で満たそうと、射精しながら腰を振っていると、彼女も絶頂した。

提督「…っ…はぁ」

川内「はぁ…んっ…はぁっ」

提督「まず、一回だな…」

川内「効かなくなるのにも時間がいるから、これからだね」

提督「そうだな…」



川内「…もう、春だね」

提督「大分、暖かくなってきたな」

川内「ここを出る頃には、桜も咲いてるかな」

提督「そうだと良いな」

 抱き合ったまま、布団に包まって夜を明かした。

 
 
 
 …日が昇れば、最後の大仕事が待っている。




『初めての子作り編』はここまで

これ死亡フラグだよなあとか思いながら書いてる
いや死なないけどさ

憲兵「たまには外食したいって言うから、付いてきたけど…」

憲兵「本当に良かったんです? 牛丼なんかで」

北方棲姫「ウン。前マデオ魚バカリ食ベテタカラ、オ肉モ食ベタイ」

憲兵「それでこれって、結構庶民派だなあ…」

「牛丼特盛り…」

北方棲姫「ハイ」スッ

憲兵「特盛り頼んで、本当に大丈夫ですか? 食べきれないならすぐに言ってくださいね?」

北方棲姫「大丈夫」つスプーン

憲兵「あ、食べる前に」

北方棲姫「! …イタダキマス」

ガツガツ

憲兵「…結構良い食いっぷり」

「葱玉並盛り、サラダセット」ゴト

憲兵「あ、どうも。じゃあおれも食べるとするか…いただきます」



ウィーン

「いらっしゃいませー」

「テイクアウト…」ノソッ

「どちらになさいます?」

「ニンニクノ芽ノ…」

「申し訳ありません、そちらは期間限定となっておりまして」



北方棲姫「…?」ピタ

憲兵「どうしました?」

北方棲姫「アレ…」

憲兵「レジで持ち帰り頼んでるあの人?」

北方棲姫「マンガリン…?」

憲兵「…えっ、てことはあの人、深海棲艦? 確かに、何か色が白いような」

北方棲姫「オーイ」パタパタ

「…? !!」ビクッ

「ゴメン、ヤッパリ店デ」

スタスタ

集積地棲姫「ダッチハーバー! 降伏シタトイウノハ、本当ダッタノカ」

北方棲姫「降伏ジャナイ、和平。ソウ言ウ君ハ? 基地ハモウ手放シタノ?」

集積地棲姫「ドウモコウモナイ、全ク…」

ウィーン



明石「お腹空きましたね~」

大淀「間宮さん、提督と大事な話し合いだそうで…何なんでしょう?」

集積地棲姫「!!」ビクゥッ

サッ

憲兵「あ、あの…?」

集積地棲姫「モハヤ人間ニ危害ハ加エン…ダカラ、匿ッテ」

「…お客様、席についていただけますか」

集積地棲姫「! …」ギシ…

集積地棲姫「」カタカタカタカタ

憲兵「な、何を怖がって」

大淀「…あ、お隣よろしいですか?」



大淀「集積地棲姫さん」ニコッ



集積地棲姫「ヤ、ヤメロォ、コッチニ来ルンジャナイ!」ガタガタ

憲兵「あれ、大淀さん? それに明石さんも」

大淀「お疲れ様です、伍長」ギシ

明石「あ、どもども」ギシッ

憲兵「どういうことです? この方も北方海域の深海棲艦だったんですか?」

大淀「いえ、その方は南西です。この間の礼号作戦で攻略したところの方ですね」

憲兵「では、やはり和平を?」

明石「それが、ちょっと訳ありみたいで…」

集積地棲姫「ミサイルヲコッチニ向ケルンジャナイ…」

大淀「だから、そんなもの持ってませんってば。…どうにか施設を破壊したところ、何故かこの方まで力を無くしてしまったんですよ」

北方棲姫「マンガリンハ、集メラレタ物資カラ生マレタノ。軍事施設トシテ戦イ続ケルタメニ生マレタワタシト違ッテ、物資ヲ失ッタラオシマイ」

大淀「なるほど…」

明石「物資…清霜ちゃん、ちょっと可哀想になったって言ってたなぁ…」

憲兵「…で、今はこの辺に住まれている、と?」

大淀「ええ。あの辺りはまだ、戦闘海域です。仮に深海棲艦でなくなったとして、あの島に残しておくのは危険だと判断しました」

集積地棲姫「…ダッチハーバーモ、ココニ住ンデイルノカ?」

北方棲姫「ソウダヨ。後デ教エテアゲル。後、ワタシノ名前ハデイジー」

集積地棲姫「分カッタ…」

明石「それよりも、食べましょうよ。私、チーズのやつが良い!」

大淀「私は…」ピラ

集積地棲姫「…カレーデ良イ」

憲兵「ニッチなとこ行くなあ…いけね、味噌汁が冷める」ズズッ

集積地棲姫「時ニ、オ前ハ何ナノダ? 提督ナノカ? ダッチハーバートハドウイウ関係ダ?」

憲兵「ん…私ですか? 私はしがない憲兵伍長で」

北方棲姫「ワタシト、子作リシタノ」

憲兵「」ブフォッ

集積地棲姫「!!?」

明石「はあっ!? ロリコン憲兵の噂は本当だったの…?」

憲兵「な、何て噂流れてるんですか!? …否定出来ないけど」

大淀「…ですが、その人心掌握の才は注目すべきものだと思いますよ」

憲兵「才って言うかなぁ…」

大淀「もしかしたら…また、その才能に頼ることがあるかもしれません」

大淀「…さ、食べましょうか」

北方棲姫「ゴチソウサマ」ゴト

憲兵「えっ、もう…って、本当に完食した!?」

明石「ねえ、デイジーちゃん。このお兄さんが、デザートにケーキも食べないかって」

北方棲姫「! 食ベタイ!」キラキラ

明石「折角だし、食後に私たちも頂きましょうよ。良いですよね、伍長さん?」

憲兵「! は、はい…」

大淀「…伍長」ボソッ

憲兵「何です…?」

大淀「心配しないでください。全部、経費で落とせますから」ニコッ

番外編『すき家の紅生姜は色薄くて辛いのに対して吉野家の紅生姜は色濃くて酸っぱいよね編』

椅子が軋むのは、座ったことを示すのに擬音が必要だからであって別に椅子がボロいわけでも体重が重いわけでもない。いいね?

どうでもいいけど>>1はいつも表面が見えなくなるまで紅生姜を山盛りにして食べます

 …南西海域、港湾基地跡。

提督「…よし、上陸してしまえばこっちのものだな。主人に向けては、奴らも砲を撃てまい」

間宮「こっちでーす!」

 間宮の合図で、輸送船のハッチから数台の巨大なトレーラーが上陸してくる。輸送船の周りでは、精鋭の艦娘たちが油断なく周囲に目を光らせている。
 突然、背後で重々しい金属音が鳴った。

提督「!」

 振り返ると、そこには



港湾棲姫「…来ルナト、言ッテイル」



提督「来ないわけにはいかないさ。この地に帰りたがっている人がいるんだから」

港湾棲姫「…」

 彼女は何も言わず、巨大な鉤爪を一本、足元のコンクリートに突き立てた。
 と、その部分がせり上がり、中から黒い鉄の砲塔が現れた。

港湾棲姫「帰レ。撃ツゾ」

間宮「提督…」

 間宮が不安げにこちらを見る。僕は不敵に笑った。もちろん演技だ。内心、本当に撃ちやしないかとビクビクしている。しかし、弱みを見せてはいけない。

提督「まあ待て。君に会いたがっている人もいることだ」

 トレーラーの内の一つに合図すると、助手席から例の憲兵伍長が降りてきた。彼はひび割れたコンクリートに降り立つと、腕に抱えた少女を降ろしてやった。

港湾棲姫「…! ダッチハーバー!!」

北方棲姫「オ姉チャン!」

 北方棲姫は、脇目も振らず港湾棲姫の元へ駆け寄る。

 港湾棲姫は鉤爪で器用に彼女を抱え上げると、こちらを見た。

港湾棲姫「ドウイウコトダ…コノ娘ガ、降伏シタト言ウノカ?」

提督「お互い、望まない戦いを止めにしたんだ」

北方棲姫「戦ウノハ、楽シクナイ」

港湾棲姫「…」

提督「北方海域では、既に深海棲艦と人間の共存が始まっている。無論、簡単にはいかないが…君たちには、分かるだろう」

港湾棲姫「…シカシ」

提督「しかし、何だ?」

港湾棲姫「戦ワナケレバ…討タレルノハ、我々ダ」

提督「見ての通り、我々はもう戦うのは御免なんだ。後は、そっちが同じ考えになってくれるを待つだけだ」

港湾棲姫「戦ワネバ…勝タネバ…」

提督「何故、そう思う?」

港湾棲姫「何故…? 何故…戦ウ?」

提督「結局、人も艦娘も、そして深海棲艦も…皆、同じなんだ。戦う理由なんて、決まってる」

港湾棲姫「ソレハ、何ダ?」

提督「飢えてるからさ」

港湾棲姫「…!」

提督「日本には、腹が減っては戦はできぬという言葉がある。だが、そもそも何故戦が生まれる? それは、そうしなければ食い物が無いからだ。そして」

間宮「…はい」

提督「彼女が前線に出ることは滅多に無いから、知らないだろう。…こちらは、給糧艦の間宮だ」

港湾棲姫「! 間宮、ダト…」

 緊張した面持ちで、ごくりと喉を鳴らす港湾棲姫。

提督「知っているか。彼女の生き死には、全艦娘、ひいては全軍人の士気に直結する。そんな彼女を、危険極まりない最前線、それも敵の大将の目の前に出した。我々の心意気が分かるだろう」

港湾棲姫「…カラカイニ来タノデハナイノダナ」

提督「当然だ。だから」

 右手を高く掲げ、指を鳴らした。

港湾棲姫「!」

 トレーラーの荷台が、ゆっくりと開く。
 中から出てきたのは、コンロやオーブンなどの調理設備。

提督「…頭を冷やして、話し合おうじゃないか。飯でも食いながら」



提督「ごちそうさまでした」

港湾棲姫「…」

 食後の祈りを捧げる港湾棲姫を、ちらりと見る。彼女の前のテーブルには、空になった大皿がいくつも置かれている。伍長から北方棲姫がかなりの大食いという話を聞いて、念の為に大量の食材を持ってきたが、それも残らず平らげてしまった。

提督「…どうだ、美味かったか」

港湾棲姫「アア…」

提督「それは良かった」

間宮「食後のお飲み物です」

 各々の前に、間宮がカップを置いていく。私にはコーヒー、港湾棲姫には紅茶だ。

港湾棲姫「生マレタ時カラズット、飢エヲ感ジテイタ。飢エハ苛立チニ変ワッタ。苛立チハ。憎シミニ……」

 巨大な爪で器用にスプーンをつまみ、カップに砂糖を入れる。明らかに細かい作業に向かなさそうな爪で、彼女は見事にナイフとフォークを操り、食事してみせた。

港湾棲姫「…何故、飢エテイタノダロウ」

提督「艦娘も、造られて最初はそのようなことを言うんだ。そこで腹一杯食わせてやると、皆落ち着いてくれるんだがな。案外、艦娘も深海棲艦も、似たような存在なのだろう」

港湾棲姫「記憶カラ生マレ、過去ニ縛ラレテ生キテイル、カ」

提督「だが、いつまでも囚われる必要は無い。そう思わないか」

港湾棲姫「…満タサレタ気分ダ。生マレテ初メテ」

提督「戦いを止めればすぐにでも、望む時に…とまではいかないが、戦いを続ける間は決して手に入らないものだ」

港湾棲姫「…」

 じっと黙って、紅茶を啜る。

提督「…最も、実際に和平を結ぶともなれば、話し合いの相手は私ではなく国家元首になるんだが。私の目的は、あくまでこちらの考えを伝えて、君の方にもその気になってもらうことだ」

 彼女は暫く考え込んでいる様子だったが、ふと北方棲姫に向かって言った。

港湾棲姫「ダッチハーバー…今ノ暮ラシニ、不自由ハ無イカ」

北方棲姫「ウン。ソレカラ、アノ島ヲ離レタカラ、ワタシハモウ、ダッチハーバージャナイ」

港湾棲姫「何ト言ウンダ?」

北方棲姫「デイジー。ワタシハ、デイジー」

港湾棲姫「ソウカ。…デイジー」

 カチャリ。カップをソーサーに置いた。それから、僕の方を見た。

港湾棲姫「思エバ港湾棲姫ト言ウ名モ、オ前タチガ勝手ニソウ呼ンデイルダケダ。ダーウィント呼バレテハイルガ、デイジート違ッテズットソコニ留マッテイタ訳デモナイ…」

提督「何と呼べばいい?」

港湾棲姫「デハ、デイジーニ倣ッテ…ダリア、ニシヨウ」

北方棲姫「! オ姉チャンハ、ダリア」

提督「では、ダリア。我々はそろそろ引き上げようと思う」

港湾棲姫「…マダ、答エヲ出シテイナイガ」

提督「そう急かすつもりもない。君一人の一存で決められないことは織り込み済みだ。ただ」

 僕は冷めたコーヒーの残りを一息に飲み干すと、真っ直ぐに彼女の目を見つめた。

提督「…私自身は、恐らく二度と、ここに来ることはない」

港湾棲姫「! 何故ダ」

提督「元々、この訪問が私の最後の仕事だったんだ。月が開ければ、私は晴れて市井の人間だ」

間宮「! そんな」

提督「ああ…悪いな、間宮。一緒に去る者にしか明かせなかったんだ」

 間宮に告げると、港湾棲姫に向き直る。

提督「…そういう訳だから、提督として会うのはこれで最後になる」

港湾棲姫「折角、時間ヲカケテ話シ合ッタノニ、全テ無駄ニスルノカ…」

提督「無駄にはさせないさ。後任にはきつく言っておく。そして」

 僕は立ち上がると、ふっと息を吐いた。それから、笑顔を作って言った。

提督「願わくば、次に会う時はただの人間同士として。…さあ、撤収だ。日没までに港に戻るぞ」



 鎮守府に着いた。船着場には、川内たち四人が待っていた。

提督「おお、お迎えご苦労。ただいま…」

 タラップを降りた瞬間、緊張の糸が切れた。
 僕は、その場にへたり込んだ。

川内「提督!」

神通「大丈夫ですか…」

 二人に支えられてなんとか立ち上がると、僕は照れくさそうに笑った。

提督「いやあ悪い。気が抜けてしまったよ」

那珂「提督、何もなかった?」

提督「ああ。ただ平和に食事して、戦いを止めれば良いことあるぞって言って、それだけだ」

叢雲「結論はまだ、ってこと?」

提督「そうだな。ただ、彼女が本当に平和を望むなら…近い内に、何か動きを見せるだろう」

 そこで、深呼吸した。

提督「…まあ、そこから先は次の提督の仕事だな」

叢雲「そう…」

 叢雲は静かに言うと、そっと僕の体を抱きしめた。

叢雲「…お疲れ様。無事に帰ってくれて、本当に良かった」

提督「ああ。…心配かけたな」



港湾棲姫「…」

スィーッ

浮遊要塞「___」フワフワ

港湾棲姫「満タサレナイ…何ガダ?」

浮遊要塞「___。_____」フワフワ

港湾棲姫「飢エ? 違ウ…一体、何ナノダ…コノ、気持チハ…」

港湾棲姫「…アノ男ニ、会イタイ」

ガシャッ ガシャン…

浮遊要塞「___! _____!」カクンカクン

港湾棲姫「済マナイ…私ノ我儘ヲ…」

浮遊要塞「___! ……」フラッ

浮遊要塞「」ドスン

港湾棲姫「飢エヲ満タスタメニ戦ウト言ウノナラ…キット私ハ、マダ戦ワネバナラナイノダ」

バラッ バラバラッ…

スクッ

港湾棲姫「…サヨウナラ」ダッ

…ザブン

『最後の仕事編』はここまで

次が本編最後のエピになります



川内「今までありがとう。もう皆と戦えないのは寂しいけど、私の分まで夜戦、よろしくね」



神通「ここまで戦ってきた皆さんなら、これからもやっていけると信じています。この戦いに、終止符を打ってください。最後に…第二水雷戦隊、五省唱和! …」



那珂「皆ありがとう! 那珂ちゃんは今日から、普通の女の子に戻ります! …えっ、元から普通じゃなかったって? そうだっけ、てへっ☆」



叢雲「…何て言えば良いのかしら」

叢雲「今まで…色々迷惑掛けたわね。キツイこと言ったり、逆にヘマやって心配かけたり。…何か、良いとこなかったわね」

吹雪「そんなこと無いよ!」

叢雲「あら、ありがとう。…吹雪。第十一駆逐隊を頼んだわよ」



提督「…」

提督「…あれほど、我々を悩ませた雪や寒さが嘘のように融け去り、鎮守府では至る所で桜が咲いている。もう、すっかり春だな」

提督「春は出会いの季節であり…別れの季節でもある。そして、今日を以って私と四人の仲間たちはここを去ることになる」

提督「三年前、一介の駆逐隊司令に過ぎなかった私が、事もあろうに連合艦隊総司令官の任を拝命し、ここで挨拶した。その時に私の話を聞いてくれた仲間たち…その顔ぶれから欠けることなく、また新たな仲間をたくさん迎えてこの場に再び立てることは、私の終生までの誇りだ」

提督「そして…今まで私を支えてくれて、ありがとう。諸君の弛みなき努力、それに裏付けされた実力、そして高潔な魂があってこそ、これまで戦い抜いてこれた。案ずるな。諸君ならば、これからの戦いだって乗り越えられる」

提督「心残りは…そうだな…」

提督「…吹雪」

吹雪「っ、はいっ」

提督「知っての通り、私の最初の秘書艦は叢雲だった。しかし、受け持った第十一駆逐隊の全員に、私はずっと助けてもらった。叢雲だけじゃない、白雪、初雪、深雪、そして吹雪…皆が、私の初期艦だったんだ。私は…それに報いることができただろうか?」

吹雪「そっ、そんな、こと…」

吹雪「グスッ…そんなことより、お喋りしてたら…ッ、式が、いつまで経っても、終わりませんよ」

提督「ああ、それは分かってる。言うことに困らないように、原稿まで作ってきたんだ。だがな」

 演台に置いていた式辞の紙を手に取ると、私はステージの縁まで歩いた。

提督「悪い、ちょっと来てくれないか」

吹雪「はい…?」

 ステージのすぐ下まで駆け寄ってきた彼女に、それを見せた。

提督「これ…ッ…何て、書いてあるんだろうな…」

吹雪「…! ああぁ」

 よれよれの紙面を見た吹雪は、声を上げて泣き崩れた。

 白い紙の上には、書きながら零した無数の水滴に溶かされた、文字の残骸だけが残されていた。



隼鷹「かんぱーい!」カチン

提督「か、かんぱ~い…」カチッ

提督「…っは、し、死ぬ…」ゼエゼエ

川内「仕方ないじゃん、これが最後の機会なんだから」

提督「だが、ヤツはもう何回目だ?」

隼鷹「てーとくてーとくさー、もーいっかーい…」

神通「」ビシッ

隼鷹「あぅ」ドサッ

隼鷹「」

提督「た、助かった…」

霧島「えー、宴もたけなわということで、名残惜しいですが送別会はここまでとさせていただきます」

シン…

提督「…? やけに聞き分けが良いな」

霧島「これまで艦隊を引っ張ってこられた司令に、最後に我々艦娘一同より、贈り物がございます。…さ、司令」

提督「お、おう…」ヨロヨロ

提督「何か、悪いな。何から何まで、こんな心尽くし…」

霧島「では、贈呈を」

「はい」スクッ

スタスタ



五月雨「…あの、提督」



提督「五月雨か。最後までありがとうな。ところで、その手に持っているのは何だ? アルコールで視界がぐらぐらしてるんだが、見間違えじゃなければ、それバケツ」

五月雨「…ごめんなさいっ!」ブン

ザバァ

川内「…私、言ったよね」

五十鈴「…」

川内「今まで独り占めしてた分、今日一日は提督と自由にシていい。できるだけ多くの娘たちに順番回すために、バケツぶっかけるのも許す。でも」

神通「…」

川内「絶対に鉄兜は付けろって」

五十鈴「…だって、安全日だったし」

神通「そういう問題ではありません」

拘束する手に力が入る。

五十鈴「痛っ、痛い痛い」

川内「あーあ、ここでごめんなさいの一言でも引き出せたら、若気の至りってことで厳重注意で済ましたげようと思ったのに」

五十鈴「ひっ…」

川内「…これ、使いたくなかったなぁ」

そう言って手に取ったのは、黒革張りの平べったい箱。開くと、中には軽く湾曲した、太さの違う八本の金属棒が収められていた。

五十鈴「そ、それ、何…?」

川内「…私はね、自分の体に空いてる穴は、一つ残らず提督にあげるって決めてるの。これは、そのために買った。まだ自分で使ったことは無いけど」

そう言うと、神通に目配せした。神通は頷くと、五十鈴の膝を掴んで大きく広げた。

五十鈴「やっ、何するのっ」

一番細い棒を抜き取り、何かの液体に浸すと、丸出しの五十鈴の股間ににじり寄る。

五十鈴「えっ、何する気…ちょっ、待ってお願い」

丸く削り出された先端を、『そこ』にあてがう。

川内「…聞いたよ。五十鈴、提督に突かれまくってお漏らししたんだって?」

五十鈴「うっ、それは」

神通「同じ水雷戦隊として、情けない限りです」

川内「鍛えてあげるよ。これでね」

つまんだ棒を、ゆっくりと前に突き出す。

五十鈴「いや…待って、嫌っ、やめてっ、そこは!」

ぷっ

つぷぷぷぷ…

五十鈴「嫌ぁぁっ! 許してっ! 謝るから…あぁぁぁっっ!!」

那珂「プリンツちゃ~ん?」

叢雲「アンタ、何で自分がここで正座させられてるか、分かるわよね?」

プリンツ「えっと…何でしたっけ」

那珂「提督と! 生で! エッチした!」

プリンツ「えっ? …あっ、そうだった!」

叢雲「避妊具は付けろって言ったでしょ。ボケっとしてるんじゃないわよ」

プリンツ「ごめんなさい…ヌーバリング付けてるから、大丈夫かなって…」

那珂「ヌーバ…なあに、それ?」

プリンツ「こう、お股に入れる輪っかで、お薬みたいな効果があるの」

叢雲「あぁ…ちゃんと対策はしてあったわけね」

那珂「反省もしてるみたいだし…でも、気を付けてよね。生でおちんちん挿れるのは、やっぱり那珂ちゃんたちだけにしたいから」

プリンツ「気を付けます…やっぱり、病気とか怖いし」



那珂「」

叢雲「」



プリンツ「…えっ、何、何かマズいこと言っちゃった…?」

那珂「…おい、今なんつった」

プリンツ「ひっ!?」

叢雲「病気、ですって? アンタ…司令官が病気持ちだって、そう言いたいわけ?」

プリンツ「…あっ! Ne...Nein! 違うの! これはコトバ=ノアーヤで」

那珂「あったま来た。叢雲!」

叢雲「はい」サッ

那珂「…」ブンッブンッ

プリンツ「あの、そのHolzschwertは…」

那珂「黙ってケツ出せや!」

プリンツ「ひっ、は、はいっ!」プリンッ

那珂「ケツの骨粉砕で勘弁してやる」

プリンツ「えっ」

那珂「」ブンッ

バキィッ

プリンツ「AAAAAAAAAAAAAAAUCHHHHHHH!!!!!!!!」

川内「ここにいた…」

曙「…川内さん」

川内「探したよ。青葉から、曙が付けずにシたって聞いて」

曙「そうよ。だから、さっさとお仕置きすれば」

川内「はいはい…その前に、これ飲んでね」スッ

曙「?」

川内「妊娠しないためのお薬。まずはこれ飲まないと」

曙「…」パシッ

ゴクッ

川内「これだって、リスクが無いわけじゃないんだから」

曙「うるさいわね。さっさと煮るなり焼くなり好きにしなさいよ」

川内「せっかちだなあ。…目ぇ瞑って歯ぁ食い縛りな。いくよ」

曙「! …」グッ

川内「…」デコピンッ

曙「あだっ!?」ビクッ

川内「…曙」

ギュッ

曙「!」

川内「ごめんね。提督を、連れて行っちゃって。曙だって提督が大好きなの、分かってるのに」

曙「っ、そんなっ」

曙「…絶対。絶対、幸せになりなさいよ…クソ提督に何かされたら、すぐに言うのよ…いつでも飛んで行くから…」

川内「うん…分かった」

羽黒「あのぉ…神通さん…?」

神通「何でしょう、羽黒さん?」ニコッ

羽黒「あの、酔っててよく覚えてないんですけど…どうして、私」



羽黒「椅子に縛り付けられてるんでしょうか…?」ガッチリ



神通「さあ? 川内姉さんから、こうするように頼まれたので」

羽黒「えぇ…」

神通「それから、青葉さんから預かったこのビデオを」スッ

ガゴン ウィーン…

パチッ



羽黒『ふぇぇ…ふぃぃぃ…』



羽黒「えっ、これ私…?」

神通「本人に全編お見せするようにと」

羽黒「…! えっ、これって」



羽黒『ぅ…ちゅぱっ、れろっ…むっ』



羽黒「やっ、私、司令官にこんなこと…! えっ、脱いで…」



羽黒『はぁ…んっ!』



羽黒「いやあぁぁっ!? なにこれっ!? こんなことっ!?」



羽黒『あぁっ、ん…まず、初弾……』



羽黒「」プルプル

羽黒「駄目…見ないで……見ないでぇぇっ!!」

香取「そもそも生理周期は体調などに影響されやすく…」クドクド

ガチャ

那珂「香取さーん」

香取「安全日とは言っても…あら、那珂ちゃん。提督とはちゃんと仲直りできましたか」

那珂「うん。香取さんも、ここまでありがとうね」

香取「いえいえ。ところで、提督は?」

那珂「灯台の辺りにいたよ」

香取「そうでしたか。では、私もこの辺で」

那珂「一緒に行こうよ」

ガチャ

金剛「…やっと終わったネ」ゲッソリ

榛名「でも、良いことを聞きました」

霧島「ええ。私たちも、灯台に急ぎましよう」



金剛「提督ー? テートクー?!」

比叡「司令ー、どこですかー?」

金剛「いないネ…」

霧島「まさか…ガセ」



「イヤーッ!」



ドスドスドスドスッ

「「「ンアーッ!?」」」

バッシャーン

バシャッ

金剛「Shit! 今のshoutは」



川内「ドーモ、金剛型の皆さん。川内です。お仕置きはまだ終わってないよ」



比叡「やってくれましたね…いくら貴女が実力者とは言え、高速戦艦四隻を相手に勝てる筈」

川内「そ。だから」

比叡「だから…ひえっ!?」ビクンッ

金剛「比叡? What are you...OH!?」

榛名「あんっ!?」ビクンッ

霧島「んああっ!?」ビクンッ

金剛「あっ、な、何か挿入って」ビクビクッ

比叡「ひえぇっ、駄目っそこだめですぅ」ビクンビクン

榛名「だ、誰がこんなっ…あんっ」プルプル



「にひひっ、戦艦なんて、イクたちの餌食なのね!」



霧島「その声は…んっ」ビクッ

ザバッ

伊19「は~い、イクなのね」

比叡「くっ、水上で私たちが手出しできないのを良いことに…」

川内「気絶してるのを良いことに、提督と生でヤッたのはそっちだよね」

金剛「Damn、言い返せないね…AAH!」ビクンッ

榛名「こ、これ、何が挿入って」

バシャッ

伊8「これ…」

霧島「小型の魚雷…?」

伊8「明石さんから作ってもらった、ゴーヤの私物のオモチャです。ここのゼンマイを巻いて…」カリカリ

伊8「放すと」ポチャン

霧島「? …ほあぁっ!? 今度はお尻に」ビクンッ

伊19「『おりこうさん魚雷』なんて名前付けて、ゴーヤも物好きなのね。これを」カリカリカリカリ…

金剛「Hey、まさか…」

伊19「こうなのね!」ポチャン ポチャン ポチャン

榛名「やっ、来ないでっ…ひんっ」ビクッ

比叡「ひえぇっ!」ビクッ

金剛「No...No...NOOOOO!!」ビクンッ

伊19「大体、生でシたいのは皆一緒なのね。でもルールだから、仕方なく従ってるなのね」

伊8「ルールは守らないと。こんなことになりますよ」

伊19「…はっちゃん、そろそろいい感じにほぐれてきた頃なのね」

伊8「そうですね…では、そろそろ」

伊19「お腹に詰まった提督のザーメン…」

ザブン ザブン

金剛「? …あひぃっ!?」ビクビクビクッ

比叡「お、お姉さっ、あぁんっ!?」ビクビクゥッ



「「いただきます(なのね)!!」」

天龍「Zzz...」

龍田「…ん」

川内「…起きた?」

龍田「あら…川内ちゃん」

 目を覚ました龍田が体を起こす。

龍田「ここは…私たちの部屋?」

川内「そうだよ。私が運んどいた」

龍田「あら、そう…」

川内「…随分とお楽しみだったね」

龍田「! …ええ、たーくさん」

 龍田は唇を歪めると、おもむろに下腹部の真ん中辺りを指差した。

龍田「ここに、提督がいっぱい注いでね」

 指先を、少し左にずらす。

龍田「…私が、ここで待ってるの。一つになるのを」

川内「!」

 私の表情の変化に、彼女は満足そうに頷いた。

龍田「すっごく危ない日…きっと、何かの巡り合わせだったのね」

川内「…そっか」

龍田「? 大人しいのね」

川内「まぁ…色々お世話になった手前、それくらいのチャンスはあげても良いかなって」

龍田「!」

 人を喰ったような笑みが、すっと消える。こいつ、こんな顔もできるんだ。

川内「…喉、乾かない?」

龍田「…言われてみれば。喉がイガイガするわ。何か引っかかってるみたい」

川内「部屋、乾燥してたからね。冷蔵庫から、失礼…」

 冷やしておいたミネラルウォーターのボトルを差し出す。未開封だ。彼女は何の疑いもなく蓋を開け、水を飲む。

龍田「…はぁ」

川内「じゃあ、この辺で。天龍にもよろしく伝えといて。タイマンならいつでも受けて立つ、とも」

龍田「はぁい…」

川内「じゃあね」

 部屋を出ようとして、私は足を止めた。無意識に、ポケットに手を突っ込む。

川内「…これは、あくまで事実でしかないんだけど」

龍田「?」

川内「危険日にシても、自然に妊娠する確率は凄い低いんだって」

龍田「…」

川内「…まあ、恨みっこなしってことで。今度こそ、じゃあね」

 部屋を出てドアを閉めると、私はポケットの中で握り締めていたものを取り出した。
 …空になった、錠剤のブリスターパック四錠分。

川内「…ま、寝てる間に口に薬突っ込まれたら、そりゃイガイガするよね」

 ポケットに戻す。



川内「どんなに想っていたとしても…今更、提督は渡さないよ」

叢雲「一つ目。何か避妊の策を講じた」

高雄「…いいえ」

叢雲「」ググッ

高雄「あふん」ビクッ

叢雲「…二つ目。生理周期的に妊娠の可能性が低い日と分かった上でやった」

高雄「えっと…多分、いいえ」

叢雲「」グイッ

高雄「ひいっ」ビクビクッ

叢雲「最後に。…何か、あたしたちに言うことは?」

高雄「はぁ…はぁ…」

高雄「…良かったら、私も仲間に」ニッ

叢雲「」グイーッ

高雄「あっ、やっ、冗談ですって、あっ、あっ、入って、や、全部は…」

叢雲「後ろでヤるために、予め準備してたんでしょ? 今更グリセリン1リットルが何よ」グイーッ

高雄「ああっ、いやっ、駄目っ、これ以上は」

叢雲「…ん、全部入ったわね」スポッ

高雄「あっ」ビクッ

高雄「だ、駄目っ、漏れっ、やっ」プルプル

叢雲「お手洗いなら、この部屋を出て右に曲がったところよ」

高雄「う、うぅ…」ヨロ ヨロ

高雄「あぁっ」ビュルッ

叢雲「…ま、渡り廊下挟んで隣の棟になるけど」

高雄「」ダッ



「やっ、駄目っ、出ちゃ、やっ、あ、ああっ、ああああああ!!」



叢雲「…司令官、何でこんなモノ持ってんのよ」つガラスシリンジ

神通「…」ニッコリ

瑞鳳「」ガタガタ

神通「…瑞鳳さん」

瑞鳳「はいっ何でしょうかごめんなさいっ!」

神通「落ち着いてください。こうして素直に謝ってくださるのなら、私たちは手出しすることはありませんから」

瑞鳳「ふぇっ…?」

神通「さ、立って。お薬は飲みましたね?」

瑞鳳「うん…」

瑞鳳「…あの、本当にごめんなさい」

神通「良いんですよ。貴女の気持ちも分かります。あれほどの方ですから…繋がりたいというのは、自然なことですよ」

神通「…一応、体は念入りに洗っておいてくださいね」

瑞鳳「はい…」

神通「では、これにて」スッ

スタスタスタ

瑞鳳「…」ポツン

スタスタスタ



神通「…」

神通「…辛い」

神通「愛するものを得ることは…ッ…何て、辛いことなんでしょう…」ポロポロ

「…」ソワソワ

「母さん、少しは落ち着いたらどうだ」

「だって、もう何十年ぶり? あの子が帰ってくるのよ」

「別に、普段通りにしてれば良いだろう」

「お嫁さんも連れてくるのよ? あああ、お化粧これで大丈夫かしら…」

「だから落ち着きなさい。焦ったってどうにもならんよ」

「そういうあなただって…」

「…?」カタカタカタカタ…



ピンポーン

「! はーい!」ダッ

ガチャ



提督「…ただいま」

「あんた…しばらく見ない間に、大きくなったねぇ…」

提督「そうだね。もう二十年になるんだったかな。…随分、変わったな。家も、おふくろも」

「グスッ…長かったわね……さ、父さんが待ってるよ」

提督「あ、その前に一つ」

「何だい?」

提督「その、何と言うか…これから起こることに、絶対驚かないで欲しいと言うか…これは、僕が僕なりに『自由に』やった結果というか…」

「何言ってるの。早く上がんなさい」

提督「はいはい…さ、上がろうか」

ヒョコ

川内「あ、どうも。お世話になっております」

「あなた、テレビで見たわ。またこんな可愛い娘捕まえちゃって…この子には勿体無いわ」

川内「いえいえとんでもない…えっと、お義母さん?」

「お義母さん…私がそんな風に呼ばれる日が来るなんて」

川内「初めまして、お義母さん。元川内型軽巡洋艦一番艦の、川内と申します。こちらが」

スッ

神通「…初めまして、同じく川内型二番艦、神通と申します。不束者ですが、どうぞ宜しくお願いいたします」

「えっ? この娘は…川内ちゃんの、妹さんってこと」

提督「まあ、そういうことなんだけど…」

ヒョコッ

那珂「おはようございまーす! 川内型三番艦、那珂ちゃんでーす」

「! もしかして艦娘でアイドルの、那珂ちゃん!?」

那珂「ご存知なんですか?」

「主人が年甲斐も無くファンだそうで…あんた! 那珂ちゃんが来てるよ!」



「えーっ、何だって?!」



那珂「わあっ、那珂ちゃん感激! 後でお義父さんにサインあげちゃうね」

神通「那珂ちゃん! 今はそういう場合ではないでしょう」

那珂「はぁい…」

提督「で、最後に」

スゥッ

叢雲「…元、吹雪型駆逐艦五番艦、叢雲よ」

「ど、どういうことかしら。こんなちっちゃい娘まで…」

提督「だから、驚かないで聞いて欲しいんだ。中で話すから」



 応接間。低い机を挟んで向かい合う僕たち五人と、僕の両親。正座する僕たちを、一人胡座で睨む親父。威厳を出そうとする努力は見えるが、ちらちらと視線が那珂の方に滑るのが分かる。

「…で、これは一体どういうことだ?」

提督「単刀直入に言っても良いんだけど、心臓病が再発したら困るから、先に約束を再確認しておきたいんだけど」

「…」

提督「僕が軍人を志すと決めて、実際に兵学校に入った時…親父、言ったよね。『明日死ぬかもわからない戦場に身を置く以上、お前はもはや死んだも同然だ。自分たちは、死んだ者の面倒までは見きれない』って」

提督「僕は、言う通りにした。連絡も取らず詮索もせず、お金や物も受け取らず…まあ、親父が心臓やって倒れた時は流石におふくろから電報が来たけど…まあ、概ねそんな感じで。代わりに、僕は自分の思うままに行動した。それは、連合艦隊の司令官として艦娘たちを指揮する立場になっても一緒だった」

「…」

 僕は深呼吸した。おふくろはもう察したようで、しきりに瞬きしながら僕たちと親父を交互に見ていた。

「…僕は、幸せ者だ。艦娘たちは、僕を慕って付いてきてくれた。その中でも、特に強い想いを…愛情を抱いてくれた者がいた。そうして、僕からも愛を注ぎたいと思えるような娘が…娘『たち』が、いたんだ」

「…それが」

提督「ああ」

 頷いて、四人に視線を移す。

提督「絞り切れなかったんじゃない。皆を、選んだんだ」

 口を揃え、用意した言葉を告げる。

提督「だから」



「「「私たち、結婚します!」」」



『川内型と夜戦の日々~時々、叢雲』完



ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
嫁で何か書きたいという欲求一つで書き始め、どういう訳か相手がどんどん増え、気が付けば安価スレ含めて三スレを消費する一大スペクタクルと相成りました。気分転換にクロスSSを書いてみたり、幕間を挟んでみたりと蛇行運転でしたが、どうにか完結することができました。
改めて、読者の皆様、ありがとうございました!

後は後日談やキンクリ集をどこかに書こうかと思ってます。安価スレの残りを使うか、もしくはまたスレを立てるかもしれませんので、気が向いたらそちらもよろしくお願いします

人いるか分からないけど次スレな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月17日 (火) 09:09:17   ID: lWV9u4D9

なぜこのシリーズはコメントがつかないのか。
すごく好きなんだけどな・・・。
筆者さん、見てる?
楽しみにしている者がいるからこれからも頑張ってくださいね。

2 :  SS好きの774さん   2015年11月17日 (火) 14:10:06   ID: YO-Elxco

大変面白いです

続編待ってます

3 :  SS好きの774さん   2015年11月30日 (月) 20:57:03   ID: rt1Iomsh

小池和夫ェ...

4 :  SS好きの774さん   2015年12月06日 (日) 08:30:23   ID: jDDPAGqz

凄く面白く、今後も作者様に頑張ってほしいのですが、憲兵の話は必要?

5 :  SS好きの774さん   2016年01月07日 (木) 03:22:36   ID: Bm_FEM2V

次回更新も期待してます。

6 :  SS好きの774さん   2016年02月02日 (火) 00:41:03   ID: 4XTDqMNe

レール豆ガン・・・神通さん何者なんだ∑(゚Д゚)

7 :  SS好きの774さん   2016年02月02日 (火) 07:01:59   ID: 5w9veTeh

レールガンじゃなくてカラサワじゃないですかヤダ~

8 :  SS好きの774さん   2016年03月09日 (水) 02:16:15   ID: YbfXkQJf

長かったこのシリーズもついに終盤か…哀しい

9 :  SS好きの774さん   2016年04月24日 (日) 02:41:20   ID: bm5ZSfYH

乙!長い間楽しませてもらいました;;

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