【安価】 ガンダムビルドファイターズトライ・アズール【艦これ×GBF-T】 (926)

※諸注意
・ガンダム(BF、時々別シリーズ)と艦これのクロスです
・クロスと言っておきながらキャラ借りただけのSSですので口調や性格の崩壊があります
・遅筆で更新が遅く、不定期ですがご容赦ください
・連取、連投は安価↓か↑にずらします。ただしコンマ安価時のみ連取可です
・大体キャラ安価以外は選択肢ですので好みのガンプラとかリクエストしてもらえれば選択肢に反映します
・キット化されてないものもOKです。寧ろ出して下さい
・主人公(三人)は固定式となっています、ご容赦ください
・また設定都合上時々>>1の別SSキャラが出てくる可能性がありますのでご注意ください


またこれは

【安価】春雨「ガンダムビルドファイターズ?」
【安価】春雨「ガンダムビルドファイターズ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413043315/)
の直接の続編(途中で落ちましたが)であり設定上は

榛名「艦プラビルドファイターズⅢ」(現在進行中)
榛名「艦プラビルドファイターズⅢ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447863972/)
の並行世界となっており世界観を一部共有しています


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459784177

プロローグ『少女達のはじまり』


―――それは世界を染める、蒼のお話。


野原に寝転がり、空に向かって手を伸ばす。だけど届かない、そんなものは当たり前。

空はいつも通り蒼。でも目に映る蒼は、酷く偽物のように見えた。


「また、か…」


自分が周囲と『ずれている』と感じ始めたのは何時頃からだろうか。年齢的に思春期特有の思想とか価値観が過剰に発現しているのかもしれないが多分違う。

お陰で親とは仲が悪い。だからこうして遠い地に追いやられている。


「空の蒼さ…」


見えているのは偽物の空、いつか自分の目に『本物の空』は映るのだろうか。

それは、自分で出せる答えでは無かった。


「やっぱり、ずれてる…」


自分自身『ずれてる』のは理解している。だからこそ空の蒼さが偽物に見えているのだろう。

ずれた感覚が戻った時、本物の空は映るのだろうか? それはわからない。


「行きますか…」


立ち上がって衣服に付いた草を払ってもう一度空を見上げる。そこに映る変わらない蒼。

でもいつか、きっと自分の目に映る蒼が『本物の蒼』に変わる。そう確信して再び来た道を戻っていった。

―――それは水底を彩る、蒼のお話。


また同じ夢を見る。体中が熱で覆われ痛みに喘ぐ、ただ苦しくて怖い夢。

いつもの夢、今まで何度も見てきた夢だ。だからもう慣れてきて何も感じなくなった。


「ッ!?」


そしていつもの様に目覚める。四月の上旬だと言うのに体中が汗で濡れていた。

それもいつもの事、布団の近くに置いてあるタオルで体を拭って水を飲む。


「水…」


飲み干した水のペットボトルを見て呟く。その夢は水に関わるものらしい。

あんなに熱いのに、最後の方はとても冷たくなる。一番怖いのはその部分だった。


「怖いよ…」


自分が居なくなるような感覚に苛まれ、自らの体を抱き寄せる。でも自分しか居ない。

誰も温もりを分けてくれない、自分以外誰もこの家には居ないのだから仕方ない事だ。


「私も、居なくなりたい…」


居なくなれば、どれだけ楽なのだろうか。だけど居なくなる事が堪らなく怖い。

その相反した感情を抱えながら、再び眠りに就いた。

―――それは願いを司る、蒼のお話。


繰り返す。何度も何度も繰り返す、それでも辿りつく事が出来なかった。

まるで自分自身が螺旋の檻に閉じ込められるような感覚に苛まれ、心が疲弊する。


「それでも…」


底意地が悪い自分は絶対に諦めない、諦める事は許されない。それが自分自身で選んだことだから。

新たな分岐を見つけるまでは止まれない、見つけたとしても止めるつもりも無い。


「今度こそ、終わらせる…」


そう言ったのも何度目だろうか。今となってはわからなくなってきている。

だがそれでも繰り返す。何度だって、この命が尽きまで繰り返す。


「誰も、死なせはしません…」


そう言って体に力を込め、強張らせる。意志だけは強固、でも現実は非情だ。

繰り返す度に、新たな可能性が生まれる。それが…


「それが、破滅の可能性だったとしても…!」


手に入れたい可能性に到達するまで決して諦めない、それが約束だから。

そして再び蒼い光に身を委ねるのだった。

―――そして因果は混ざり合い、一つになる。


取り巻く運命が歪み、そして新たな運命が生まれる。

それは少女達にとって、過酷なものだろう。



「それでも、絶対に諦め無い…!」


「もう何かを失うのは嫌!だから最後まで足掻いてみせる!」


「一人の力で届かないと言うのなら、三人の力で絶対に届かせます!」



自分、そして友を信じて切り拓く。

彼女達の未だ見ぬ未来へと辿り着く為に…



―――それは少女達を導く、蒼のお話。

第一話『蒼き少女の覚醒』


side-神通-


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Speace"

Please set your GUNPLA

Battle start!



神通「…行きます!」


私の機体が駆ける。 コンソールの画面に映るのは『プラフスキー粒子』によって擬似的に再現された空間、漆黒の宇宙。

そして眩いばかりの閃光が降り注いで僚機であった『ガンダムエアマスター』のガンプラを貫き爆散させる。


神通「やはり、数が多い…!」


今参加しているのはガンプラバトルの大会、所謂『チームバトル』の大会だ。

ルールは簡単、20人ずつの『侵攻』『防衛』チームに別れて目標である『宇宙要塞 ヤキン・ドゥーエ』の中枢部を破壊する事。そして私は『侵攻』側のチームだ。


神通「強行突破以外に方法はありません!」


私の機体、ベースとなったガンプラは『AMX-107 バウ』と言う可変モビルスーツ。

改修を加えて推力・火力を強化する為の増加装備である『アームドブースター』を翼部に装備し、つま先と腕部にクローを装備している。


神通「私の、『アームドバウ』なら…!」


敵の火砲を潜り抜けると1機のモビルスーツが接近してくる。 敵の信号をその機体、『マヒロー』の姿を認識した私は即座に行動に移った。

敵はこちらに向けて『トロイダル状防楯内蔵メガ粒子砲』を放ちながらこちらを肉薄する。


神通「遅いです!」


原型機であるバウの能力である機能、アタッカーとナッターを分離し可変させる能力を使いその攻撃を回避した。

そしてアタッカーに装備してあるビームライフルをそのマヒローに向けて放つ。 その一撃は直撃し、機体を一瞬にしてデブリへと変えた。


神通「まず1機…!」


そして迫り来る2機の敵に向けて『アームドパック』に内蔵した連装誘導ミサイルを放ち、牽制しながら要塞の中枢部へと向けて機体を加速させる。

最もそれがこの戦いに勝利する為の有効な手段だからだ。

神通「この反応、まさか…!」


やられた、そう心の中で呟く。 敵はこちらが突破する事を予想して要塞内部にある通路の中に数機の機体を配置していた。

要塞内部に突入するには3箇所しか突入口が無い、そして突破される事を見通して重火力の機体を迎撃にまわしたのだろう。


神通「なら!」


アームドパックを切り離し、こちらに向けて火砲を集中させる敵の機体群に向けて射出する。

火力と機動力を同時に失うのは痛いが撃墜されれば元の子もない、そしてアームドパックが敵の迎撃を受けて爆発した。


神通「今…!」


その爆発を目晦ましに使い一気に接近し、敵の中の1体である『ビルゴⅡ』に対し腕部のクローを突き立てる。

一撃によって機能を停止したビルゴⅡを僚機と思われるゼク・アインに投げ付けそのまま防衛網を突破し要塞中枢へと急ぐ。そして中枢へと到達するが…


神通「なっ…!?」


中枢へと突入した私を待ち受けていたのは1機の機体、だがそれはあまりにも巨大な『ネオ・ジオング』だった。

今の機体で相手にするのは難しいだろう、だがこの突破する以外に方法は無い。


神通「コアユニットさえ狙えば!」


コアになっているのは『ヤクト・ドーガ』で恐らく小説版の再現だろう、と頭の中で考える。

そしてヤクト・ドーガを狙ってシールド内臓のメガ粒子砲を放つがIフィールドの機能によって防がれてしまう。そしてバウに向かって五指に見えるメガ粒子砲が蠢き襲い掛かって来た。


神通「この攻撃なら…!」


その襲い掛かる攻撃を掻い潜りながらネオ・ジオングへとバウを加速させる。 そしてトドメを刺すべくアタッカーを切り離し、ネオ・ジオングへと特攻させようとした。

だがその一撃は別の方向から現れた機体により妨げられる。


神通「なっ!?」


現れたのは『ヴァル・ヴァロ』と言うモビルアーマー、バウのアタッカーをクローで鷲掴みにしたその真紅の機体はナッターに向けてビーム砲を放つ。

咄嗟に回避機動を行うがその一撃によって推進用スラスターの一部が破損して動けなくなる。そしてそのままアタッカーは握りつぶされ、ナッターにはネオ・ジオングのメガ粒子砲の砲身が向いた。


神通「そんな…」


そしてそのまま、私は敗れ去ったのであった…

今日はここまで


主人公の一人は『神通』、です。


使用機体候補は

・ガンダムエピオン(EWも可)
・トールギスⅢ
・ガルムガンダム
・アストレイレッドフレーム

となっています(別にこれ以外でも可)

《学生寮 神通の私室》


神通「このままでは駄目… 私一人では…」


壊れたバウを修理しながら私は呟く。今回は低いダメージレベルであった為に損傷は比較的に少ない、せいぜいアタッカーのちょっとした破損と増加装備である『アームドパック』だけだ。

バウのパーツのストックは既にある。以前行きつけのショップのセールだった時に『HGUC バウ』の在庫を、元から値段が安い+割引のお陰で中学生である私でもそれなりの数を買い込む事が出来た。


神通「でも、アームドパックは…」


こちらの方は『HG ブレイズザクファントム』のものを改造したのだが、増産されていない事とキットの出来が良いせいで値段が高くなってしまっており中々手が出ないし店舗に在庫すら無い。

ネットで買おうものなら『バウ』のキットを4つ買ってもお釣りが来ると言う有様である。その点バウは良い、安くそれなりの完成度を誇っているから。


神通「咄嗟の判断とは言え自爆と言うのは悪手でしたね…」


戦闘中に戦闘の後なんて考える余裕は無い、それにああしなければ突破すら難しかったのも事実だ。

次からは安い別キットを使おう、私はそう決心する。改造内容は後で考えるとして…


神通「問題は、新しい部員…」


所属する『ガンプラバトル部』、現在部員は私しか居ない。 今年の4月までに誰も入らなければ恐らく廃部になってしまうだろう。

はっきり言ってもう時間が無い、入学式は明日で最低でも私以外に二人は必要。でも弱小部で廃部寸前の部活に入る馬鹿は居ない、普通ならそうだろう。


神通「…」


しかし始める前から諦めるのは間違えている、そう私は思う。 だから期待しようと思う。

部に、新たな希望が芽生えると信じて…

side-???-

《学生寮 ある部屋》


ダンボールから荷物を取り出して折りたたむ。 もう夜も遅いのに荷解きが終わっていないので眠れない。

宅配業者が渋滞に巻き込まれて遅れた煽りをモロに直撃していた。特に悪い事もしていない筈なのに。


「ここは、これ… これはこっち…」


タンスに衣類を仕舞って机に勉強の道具を整頓して並べ、本棚に本を仕舞う。

その中に『それ』は混じっていた。


「置いてきたのに…」


それは離れて暮らす『姉』からのプレゼントだ。 未開封だし今後も開けるつもりは無い。

ここだけの話、姉が大嫌い。 根暗コミュ症の癖に成績だけは一丁前で変な世界大会に出たり、『年上の女性』に惚れたりロクでも無い姉。


「それで、何時も蔑ろ…」


優秀な姉と比較され続ければこうもなろう。 本当なら速攻でこの未開封プレゼントもゴミ箱へとボッシュートしてやりたいが、それは当人の目の前でやってやりたいので今は我慢している。

だが、姉が両親から離れたがった理由もわかった気がする。 あれは毒、姉に対しては過干渉で自分は放置された。 だから、こうやって遠くに追いやられて離れた方が自分も楽だ。


「我ながら歪んでる…」


自覚はある。 でもこれだけはどうしようも無い、文句なら親に言え。

多分『ずれている』感覚もここから来ているのでは無いかと思う。


「『ずれている』、か…」


この感覚を抱き始めたのは何時からだろうか。 少なくとも小学生の頃からは抱えていたと思う。

周りから孤立してないだけあの姉よりは遥かにマシだろうが。


「さて、明日は早いので寝ましょう」


もう既に歯も磨いて明日の入学式の準備も出来ている。 因みに親は来ないそうだ。

まぁ、一々来られても嫌なだけなので丁度良い。 そして眠りに就く準備をしてベッドに潜りこむのであった。

《翌日 入学式後》


神通「あの…」

「それでさー」

神通「ガンプラバトル部に…」

「勉強難しそうだね」

「流石に名門の私立なだけあるよ」

神通「あう…」

神通(やっぱり駄目だ… 私、コミュ症とか言うものなのでしょうか… ビラを誰も受け取ってはくれない…)


ドンッ!


神通「きゃあっ!?」

「あうっ…」

神通「すみません! 大丈夫ですか…?」

「あ、はい。 あ、チラシが落ちて…」

神通「拾わないと…」

「手伝います」

神通「いえ、私の不注意なので…」

「こちら側にも非があるので、お手伝いしますよ」

神通(その少女はそう言ってチラシを拾い始める。大抵の場合は拾わずスルーされるのに、この子は熱心に拾ってくれた)

「『ガンプラバトル部』… あ、これでチラシ全部です」

神通「ありがとうございます…! あの、よろしければ見学に…」

「…」

神通「駄目、ですか…?」

「あ… 構いませんよ。時間もありますから」

神通「本当ですか!?」

「え、ええ…」

神通「で、では部室に案内します! あ、その前に自己紹介を…」

「お、落ち着いてください!」


神通「し、失礼しました! コホン… 私は神通、この学園の中等部2年です」

海風「海風、と言います。よろしくお願いします」


神通(これが、私達の出会い… 運命の分岐点、全ての始まりでした…)

《ガンプラバトル部 部室》


海風「ここが、部室… あの、これは?」

神通「バトルシステム、私達はこの台を用いてバトルを行うんです。 そしてこれがガンプラバトルに必要なもの…

『機動戦士ガンダム』シリーズの作中に出てくるロボットを立体化したプラモデル、通称・『ガンプラ』です」

海風「へぇ…」

海風(何か、鋭い感じのロボットです…)

神通「これは『機動戦士ガンダムZZ』に出てくるネオ・ジオン軍の量産型可変MS『AMX-107 バウ』を私用に改造した、『アームドバウ』です。

原型機より加速力と火力を強化して近接能力も…」

海風「えと、そのロボットの説明は良いので…」

神通「あ… すみません! あとは、そうですね… 実際にやってみせた方が良いかと」



Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Desert"

Please set your GUNPLA

Battle start!


神通「神通、アームドバウ。行きます!」


形成されたフィールドにバウの機体が飛び出し、飛翔する。


神通「まずは、変形です」


バウの機体が変形・分離し、加速した。


海風「飛行機になった!?」

神通「これがバウの機能の一つ、では今からシュミレーションモードを起動させます」


神通がコンソールを操作すると1機のMSがフィールドに現れる。


海風「あのロボットは…」

神通「『RGZ-95 リゼル』、バウと同じ変形するMSです」


そう言うと神通はバウを再びMSへと変形させてビームライフルの銃口をリゼルへと向け放つ。

リゼルは変形して回避するとバウに向けてグレネードを放った。


神通「所詮はCPU… 単調な動きです」


バウは攻撃を回避しながら接近してサーベルを引き抜く。 そして距離を詰め、一撃でリゼルを切り裂いた!


Battle End winner"Jintsu"


海風「凄い… 爆発や、ビームの光まで…」

神通「ふぅ… これが、ガンプラバトルです。 興味を持って頂けましたか?」

海風「は、はい…!」

神通「では、試しにやってみます?」

海風「良いのですか?」

神通「はい。やはり、触れて貰うのが一番なので」

海風「でも、海風はガンプラなんて…」

神通「この部にあるものを使ってください。部員が私しか居ないので、有り余ってますから」

海風「あ、はい。 でも色々種類があって…」

神通「そうですね、初心者ならば… この3つですね」

海風「えっと、これは?」

神通「『ARX-014 シルヴァ・バレト』、高い火力を持ったMSで様々な武器を有しています」

海風「ではこれは?」

神通「『GNX-704T アヘッド』、汎用性に長けた機体で武装はオーソドックスなライフルとサーベル、バルカンです」

海風「こっちのは…」

神通「『OZ-12SMS トーラス』、バウと同じ可変型のMSで武装が少ないのがネックですが高い能力を持ちます」

海風「どれが良いのか…」


機体選択 直下
1.シルヴァ・バレト
2.アヘッド
3.トーラス

海風「では、これで…」

神通「『トーラス』ですね」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Forest"

Please set your GUNPLA

Battle start!


海風「海風、トーラス。出撃します!」

神通「神通、アームドバウ。行きます!」


2機が森へと降り立ち、機体を歩行させる。


海風「凄い… こんなに自由に動かせるなんて…!」

神通「では、機体のスロットをMAモードに」

海風「こう、ですか?」


トーラスの機体が変形し航空機形態へと移行し空へと舞い上がり、それにバウが続く。


神通「では、今からターゲットを出します。それをビームライフルで破壊してみてください」

海風「あ、はい!」


的が現れ、海風はトーラスを変形させるビームライフルを構えさせる。

そしてサイトに的を捉え、引き鉄を引き撃ち抜いた!


海風「当たった…!」

神通「良い筋です。 では、続けてやってみましょう」

Battle End


神通「お疲れ様でした。興味を持って頂けましたか?」

海風「はい… でも…」

神通「無理に、と言う訳にはいきませんから…」

海風「では、今日は失礼します」

神通「ええ、さようなら」


神通(入ってくれると嬉しいのですが…)


海風(まだ、色々見てからでも遅くは…)



視点選択 直下
1.海風『やりたい事』
2.神通『迫り来る時間』
3.???

今日はここまで


第二主人公は『海風』。もうお察しのキャラである。


使用機体候補は
・ウイングガンダムゼロ(プロト、EWも可)
・インフィニットジャスティス
・ドレッドノート(Xアストレイ、イータも可)
・1.5ガンダム


となっています(勿論別も可)

side-???-


「ただいま」


誰も居ない家の玄関で呟き、通学鞄を下ろす。今日配られた教科書が無駄に数があるせいで少しばかり肩が痛む。

こう言う時に自分の身体の小ささを恨む。 そして鞄を再び持って、部屋に入り鞄の中身を整理し時間割通りの中身へと入れ替えた。忘れ物をすれば明日困るのは自分、鉄は早い内に打たなければならない。


「さて、買い物に行こうかしら」


真新しい制服を脱いで着替え、エコバッグを持つ。夕飯の準備、あと明日の弁当の準備をしないといけないから。

冷蔵庫に残ってる食材も殆ど無い筈だ。多分この前のタイムセールで買い込んだ玉ねぎだけの筈、今日のタイムセールを逃せば財布的に痛い。


「我ながら主婦染みてきたわね…」


両親は居ない、5年前ぐらいから。 お祖母ちゃんに引き取られたけど、去年老衰で亡くなってしまっている。 私に残されたのはこの一人で暮らすには無駄に広い家とこれから一人で暮らすには充分な不動産収入だ。

お祖母ちゃんの選んだ『後見人』がハイエナのように集る親戚を一瞬で物理的にも法的にも蹴散らしてくれたお陰でまるまる全部残ってる。あの人には頭が上がらない。


「それでも、無駄遣いはしたくない」


余計な浪費は極力控えよう。 学費もあるし金銭的な余裕は常にあった方が良い、『備えあれば憂いなし』とお祖母ちゃんはいつも言っていたから。

厳しくも優しかった、これから一人で生きていく上でその教えは生かされていくだろう。そしてそのお祖母ちゃんとは生前『約束』をしていた。


「友達、か…」


昔から性格が災いして友達は居ない。中学進学を機に作ろう、そう思っているが今日は誰とも話せていない。

この調子だと一生出来る気配すらない。自分の口下手さが正直憎らしくて堪らなかった。


「だけど、お祖母ちゃんが遺してくれた…」


最近流行している『ガンプラバトル』、その為のバトルを行う為の『GPベース』。 友達を作る事が出来なかった私を憂いて買ってきてくれたのだ。

だが、結局一度も使って無い。 ガンプラなんぞ触れた事も無いし、無縁で無用の長物でしかない。


「でも…」


あの学校には『ガンプラバトル部』があるらしい、先ほど拾ったビラにそう書いてあった。

だから明日、行ってようと思う。そうすれば、一人くらい友達が出来るかもしれない…


霞「頑張るのよ、霞…!」


私、霞はそう言って自転車の籠にエコバックを載せてスーパーへと急いだ。

《学生寮》


海風「あ…」

神通「貴女…」

海風「神通先輩もここの寮だったのですか?」

神通「はい。ここの2階、203号室です」

海風「海風は1階の107号室です、今後ともよろしくお願いします」

神通「よろしくお願いします」



《神通の部屋》

神通「海風さん、ですか…」

神通(上手くいけば、彼女は部の希望になるかもしれない…)

神通「でも、もう時間が…」

神通(今日、生徒会と学校側から言い渡された… 今週中に、部員が集まらなければ廃部になってしまう…)



《海風の部屋》

海風「神通先輩、どうしたのでしょう…」

海風(何か、焦っているような…)

海風「そう言えば、部員について聞くの忘れてました」

海風(明日、聞けば良いか…)

《翌日 放課後》


海風「行ってみましょう、バトル部へ…」

霞(見学くらいなら…)



海風「…」

霞「…」

海風「あの…」

霞「何よ」

海風「同じクラスの霞さん、でしたよね?」

霞「ええ、アンタは確か海風って言ったわね」

海風「貴女も、ガンプラバトル部に?」

霞「け、見学だけよ。 まだ入るつもりは…」


「お、横暴です!」


海風「この声… 神通先輩!?」

霞「あ、ちょ…」



神通「まだ期限まで4日あります、なのに…!」

「しかしだねぇ… 部員もキミだけなんだよ?」

神通「それは貴方達模型部が部員を引き抜いて…」

「どうせ勝てないんだ、わざわざ作品を壊すより作品に技術を注ぐ方が重要ではないかね?

キミも模型部に…」

神通「お断りします!」

「まぁ良い… じゃあバトルで証明しなよ、キミの実力を。 キミが弱ければ、もう存続する理由も無いからね」


海風「待ってください!」

霞「待ちなさい!」

神通「貴女達は…」

海風「入部希望者が、居れば良いんですよね?」

「何…?」

海風「なら、海風が入ります!」

神通「…!」

「キミ一人だけでもねぇ… 部活動の存続には三人必要なんだよ?」

霞「じゃあ、もう一人居れば良い訳ね。 私も入る、それで良いんでしょう?」

海風「霞さん…?」

霞「困ってる人を決して見捨てるな、お祖母ちゃんがいつも言ってたから」

海風「では、これで廃部は…」

「でも三人居ても実力が無ければね!」

神通「話が違います!」

「何、簡単な話だよ。模型部に負けるようならバトル部は要らない、そう学園生徒会長に言われているんだ。

バトルは明日の放課後、全国大会規定通りに『3対3』で行う。 じゃあ、会長からの伝言は伝えたよ」




海風「急に、そんな事言われましても…」

霞「バトルなんてした事…」

神通「あの、貴女は…?」

霞「私は霞、コイツと一緒のクラスだけどここに一緒に来たのは偶然」

神通「そ、そうですか… 話は聞いての通りです。多分、実戦はお二人共未経験でしょう。なので、明日のバトルは…」

海風「やります。 せっかく、やってみたいと思ったのにその前に無くなるのは見過ごせません」

霞「私も、コイツと同意見よ」



神通(初心者二人が味方… 一体どう勝てば…)

海風(シュミレーションの経験はある、やれる筈です…!)

霞(ノリと勢いで入部希望しちゃったけど… まさか、こうなっちゃうなんて…)



視点選択 直下
1.海風 『託された力』
2.神通 『決意』

side-海風-『託された力』


海風「これがガンプラバトルに関する本…」


先ほど本屋で買ってきたガンプラバトルでの戦い方に関する指南書に目を通す。

基本的な戦術自体を学ぶ事は重要、だが一つだけ問題があった。


海風「ガンプラ…」


恐らく部にあった『トーラス』を借りるしか無い、と言うかトーラスしか使った事が無い。

そして『トーラス』には格闘能力が無い、接近された時に対応が出来ないのだ。


海風「どうしましょう…」


今更ガンプラは作れない。お店ももう閉まってるだろうし、経験も無い。

正直、打つ手も無い。 


海風「本当に、一体…」


困り果てた末に本棚を見ると、あるものが目に入る。

それは忌々しい姉からの贈り物、今度会ったら速攻ボッシュートする為にとっておいたものだ。そしてある事に気付く、その箱は部室にあった完成された『ガンプラ』に非常に大きさが近いことに。


海風「まさか…」


あんな姉が都合よくそんなものを用意している筈が無い、そう思ったが確認しなければわからない。

そしてその箱を開けると目に入ったのは…


海風「ガンプラ…!?」


その出来栄えは、神通先輩の使っていたものと遜色が無い。いや、それ以上の出来栄えであると初心者の海風でもわかるくらいのものだ。

脇にはカードがあり『ガンプラバトル、楽しいですよ』と書いてあった。勿論すぐ投げ捨てる。


海風「でも、どうして…」


理由はわからない、だがこのガンプラがあれば戦えるかもしれない。自分の中に一縷の希望の灯が灯る。

特徴的なV字型の角の生えたガンプラ、それは自分でさえも知っている『ガンダム』と言うロボットにそっくりであった。

第三主人公は『霞』となります。

専用機体の予定は
・ガンダムデルタカイ
・Hi-νガンダム
・ペイルライダー・キャバルリー
・ネオガンダム

となっています(勿論意見を頂ければ採用します)



また海風の発見したガンプラはそのまま専用機となる予定です

コンコン

海風「あ、はい」

神通『神通です、少々よろしいでしょうか?』

海風「どうぞ」

ガチャッ

神通「こんな夜遅くにすみません… ですが、明日の事で…」

海風「バトルの件ですか?」

神通「はい。霞さんにも、明日伝えて欲しくて」

海風「霞さんにも?」

神通「恐らく模型部もエースを出してくるでしょう… 勝ち目は、正直薄いかと」

海風「…」

神通「なので、明日は私一人で…」

海風「駄目です。 海風も、やります」

神通「しかし…! 部のもの以外のガンプラを扱った事も無いのに…」

海風「大丈夫です。 ちょっと、良いものを手に入れたので」

神通「良いもの?」

海風「この、ガンプラです」

神通「っ…!? これを一体どこで!?」

海風「え、えと… 姉からプレゼントで送られてきた箱の中に…」

神通「どうして、これがこんな所に… まさか、貴女…」

海風「知っているんですか?」

神通「…いえ、何でもありません。 多分、使いこなせればこの機体は戦力になれる筈です…!」

海風「出来るでしょうか…」

神通「貴女の姉から贈られたもの、ならば貴女が使うのが道理。そしてきっとガンプラは応えてくれる筈です」

海風「これが、応えてくれる…」

神通「そう言えば、そのガンプラの名前は?」

海風「えっと箱には…」


ガンプラ安価


ベース機 直下

1.ウイングガンダムゼロ
2.インフィニットジャスティス
3.ドレッドノート
4.その他(条件:ガンダムタイプである事、大型MAでは無い事)


改造内容 下3


機体名 下5

ウイングガンダム・フレスヴェルグ
・ツインバスターライフル
・ビームサーベル×2
・マシンキャノン×2
・バスターソード×2
・ビームガン兼ビームトンファー×2
・ウイングシールド

概要
海風用に『姉』が贈ったガンプラ。製作者は姉らしいが誰かの手を借りている模様。
翼の一部がバスターソードになっており近接戦闘能力が向上、またバスターソードから別の装備に付け替える子とも可能。
GP03用のテールバインダーによる機動性の強化や、腕にビームガンとの兼用であるビーム・トンファーによる徹底的な攻撃能力強化も施されている。
翼部など一部に蒼いクリアパーツが使用されており、全体的に青みを帯びた塗装から海風をイメージしたような仕上がりの機体となった。


海風「『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』、と書いてあります」

神通(『あの系統』の名前じゃない… でも、使われている技術は…)

海風「あの、神通先輩…?」

神通「良いガンプラです… 並々ならぬ技術とそしてここまでの造り込み、世界選手権で使われてもおかしくはありません」

海風「そこまで…」

神通「良いお姉さんだと思いますよ、私は」

海風「そう、ですか…」

海風(良い姉… 海風は…)

神通「お姉さんに対して、何か思うところが?」

海風「はい…」

神通「私が口を挟める事ではありませんが、一つだけ良いですか?」

海風「あ、はい」

神通「きっとお姉さんも貴女を思ってくれている筈です。 一度、向き合ってみては?」

海風「でも…」

神通「もし、の話ですが死んでしまって今生では二度と会えなくなってしまえば後悔を抱える事になります。

だから一度だけで良い、正面からお話してみてはいかがでしょうか」

海風「…検討、はしておきます」

神通「そうですか… では、私からは言う事は特にありませんね」

海風「…」

神通「おやすみなさい、海風さん」

海風「あ… おやすみなさい」



神通(思った以上にお姉さんとの溝が深いようです。しかし、一方的な拒絶かもしれない… 思っていなければ、あんなガンプラは作れない筈…)

海風(…今度、手紙でも書いてみることくらい検討しましょう)

《翌日 朝 教室》


海風「おはようございます、霞さん」

霞「…何よ」

海風「? 挨拶しただけですが…?」

霞「あっそ。 私以外にも友達とか居るでしょうし、そっちに挨拶すれば良いじゃない」

海風「この学校には居ませんよ」

霞「ああ、アンタ確か…」

海風「以前はこっちに住んでましたが3年前親の転勤で沖縄に行ってました。 以前の知り合いもこの学校には居ないようですし」

霞「何でわざわざ東京まで戻ってくるのか… 沖縄の方が過ごし易そうじゃない」

海風「…色々、個人的な事情がありまして。親とも折り合いが悪いと言うか…」

霞「そう… ま、込み入った事情があるなら聞かないわ」

海風「ありがとうございます。 と言う訳で、現状友達と呼べるのが霞さんしか居ない訳なのですが…」

霞「ちょっと、何でいつの間にか友達になってるの」

海風「え、違うんですか?」

霞「違うわよ」

海風「そうですか…」

霞「ちょ、何でそんなに落ち込むの!?」

海風「こっちで出来た最初の友達だと思ってたのに、違うんですね…」

霞「あー… もう元気出しなさいって! 友達で良いから!」

海風「ありがとうございます、霞さん」



霞(気が付いたら、初めての友達が出来ていた。 私、多分凄く状況に流され易いと思う…)


海風(性格は似てない、だからこそこの少女とは上手く付き合える。そう直感的に思えた… その選択は果たして正しいのかわからないが…)

《放課後 部室》


神通「まだ、時間はある… 二人共、本当に良いのですか?」

海風「はい。 一度決めた事は曲げない、そう決めてます」

霞「同じく。それにあの模型部の奴、気に食わない」

神通「では再度確認を行います。 ルールは3対3のチームバトル、互いの連携がものを言う戦い…

ですが、私達は圧倒的に練度が足りません。 今回は私が囮として戦い敵を引き付けその間に海風さんが奇襲、霞さんはその援護です」

海風「やってみます…!」

霞「操作のレクチャーは受けた… 後は、やるだけ…!」

神通「機体はそれぞれ『アームドバウ』、海風さんには『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』、そして霞さんには私の予備機を使用して貰いますとなっています。それぞれ見間違えや誤認には気を付けてください」

霞「予備機?」

神通「恐らくここにある機体では性能不足の可能性があります。相手は製作専門の模型部、ですのでかなりの作りこみがされているかと。

少しピーキーな仕様になっていますが、調整は施していますので」



霞の使用機体(今回のみ) 直下
1.ザクファントム 空戦仕様
2.キュベレイ 砲戦仕様
3.ジェガン  戦闘支援仕様
4.その他(機体+改造内容)

神通「『ザクファントムエア』、空中戦に対応出来るようバウの翼部を流用しています。武装はビーム突撃銃とバウ用のライフル、そして翼部に装備したミサイルとビームトマホークです」

霞「射撃戦闘寄り、ってとこかしら…」

神通「本来初心者に近接戦闘は不向き、格闘家や武術の嗜みを持った者なら話は別ですが」

海風「そんな経験は流石に…」

霞「無い、わね…」

神通「なら、霞さんは海風さんの後方支援をお願いします」

霞「わかりました」

神通「海風さんの『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』は慣熟なしの一発本番、機体性能に振り回されないように」

海風「はい」

ガラッ!

神通「来ましたね…!」

部長「へぇ、ちゃんと大会規定通りの三人揃ったんだ」

霞「相変わらずウザそうな面ね」

部長「キミ、中等部1年の癖に礼儀が無いね」

霞「無礼には無礼で返す、アンタには礼儀は不要よ」

部員A「生意気な…!」

部長「まぁ良い、負ける準備は出来ているのかい?」

海風「貴方達こそ負ける準備は?」

部員B「我々が負けるだと?」

部長「有り得ない話だ… さて、雑談はもう良い。早速バトルをしようじゃないか。 会長、審判を」

生徒会長「わかりました。 これよりバトル部対模型部の試合を行います」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Desert"

Please set your GUNPLA

Battle start!


神通「アームドバウ、神通。行きます!」

海風「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、海風!出撃します!」

霞「ザクファントムエア、霞。出るわ!」

神通「二人はそこの岩陰に隠れ、私が指示を出したタイミングで奇襲をお願いします」

海風・霞「了解」

神通「敵は…」



敵機
・ZGMF-X11A リジェレイト(部長)
・MMS-01   サーペント (部員A)
・GAT-333 レイダー制式仕様(部員B)


神通「敵も可変機が多目、それにレジェレイトは殆どスクラッチ… やはり作りこんで…!」

部長「そうだよ! 野蛮なバトル部と違うのさ!」


放たれる攻撃を機体を変形・分離させる事で回避する。

そして神通はアームドパックに内蔵されたミサイルを放ち敵部隊を分断させた。


神通「これなら…!」

部員A「たった1機で!」

部員B「我々を倒そうなどと!」


そして徐々に包囲網を形成されて追い込まれていく神通、海風達には見ている事しか出来ない。


霞「くっ…! 何で神通さんは私達を…!」

海風「まだ指示は無い… だけど…」

海風(このままでは指示を出せないままやられる… なら、どうすれば良い…?)

海風「考えろ、海風…!」


『また、私の勝ちです』


海風(何故かこう言う時に浮かぶのは、忌々しいと思う『姉』の姿だ… いつも、何をやっても勝てない…)


『決して力が劣っている訳じゃありません。だからきっと、私に届かせる事が出来ると思います。 その時は、同じ土俵で勝負しましょう』


海風(ガンプラバトルと言う土俵… だけど決してあの人は『ただ単純に戦う』だけじゃない、いつだってそうだ…

策を弄して、自分に優位な状況を創り上げる… 今の状況、あの人ならどう考える…!)


海風(頭の中をクリアにして情報を頭にインプットする。 現状を判断し、冷静に策を一つ一つ並べる…

そして『道筋』を頭の中に思い浮かべてそれを『勝利』と言うゴールへと繋げる…!)


海風「捉えた、その道筋を…!」


台詞選択 ↓2
1.「霞さん、撃って!」
2.「神通さん、動いて!」

海風「霞さん、撃って!」

霞「え…?」

海風「このタイミングを逃せば神通先輩が危険です。お願いします!」

霞「ど、どうなっても知らないわよ!」


2丁のビーム突撃銃とライフルから光が放たれ、続いてザクファントムからミサイルが飛翔する!

バウを包囲しつつあった3機がその攻撃に気付いて一旦バウへの攻撃を止めた。


部長「そこに居たか!」

神通「嘘… 何で! 二人共、まだ…」

海風「いえ、これで良いんです!」

神通「え…?」

部員A「すぐに落としてやる!」


3機のMSが海風と霞めがけ、一直線に向かう。そして海風のウイングが飛翔し、一気に敵と別の方向へと加速した!

そしてターゲットを海風へと変えた3機が追尾を始める。


部員B「早い!変形しないでなんて速度だ!」

部長「馬鹿な… バトル部があれほどの作り込みを…!」

海風「…今!」


ツインバスターライフルをの中央へと放ち、敵の撹乱を狙う。

その目論見は成功し、一撃を3機は回避しようと焦りが出始めその陣形を崩す。


海風「神通先輩!」

神通「はい!」


レイダーに向けてバウのライフルとミサイルの攻撃が殺到し、直撃したレイダーは墜落・爆散する!


部員A「ば、馬鹿な!」

部長「あ、有り得ない… ば、バウに攻撃を集中…」

海風「その余所見が、命取りです!」


ウイングがバスターソードを引き抜き、一気に肉薄してリジェレイトを切り裂いた!


部員A「ぶ、部長のリジェレイトを一撃で!?」

海風「残るは1機… 霞さん!」

霞「狙いは定まった… 落ちなさい!」


そしてザクファントムの攻撃がサーペントを直撃・四散しバトルフィールドから敵が消える。

そう、海風達は勝利を手にしたのだった。


Battle end

部長「有り得ない… 我々が…!」

神通「あ…」

海風「会長さん、これで認めていただけますか?」

会長「選抜メンバーに勝ち、部員も三人居る… 認めない訳には…」

部長「で、出鱈目だ!チートを使ったんだ!」

部員A「あのガンプラだってそうだ!素人にあんなガンプラが作れる筈が無い!」

部員B「間違い無い… あの技術は、世界大会にも出場した『あのシリーズ』の…!」

霞「往生際悪っ… ってか、そのガンプラの出自どこよ」

海風「姉からのプレゼント、ですが?」

会長「それは本当ですか?」

海風「そうですけど…」

神通「私も、確認はしています。 プレゼントの梱包に、バースデーカードも」

部長「ほ、ほら! 他人が作ったガンプラなんて無効…」

神通「レギュレーション上は問題ありませんが? それに、黙っていましたが…

『リジェレイト』はレギュレーションに抵触する可能性があります。 原型のサイズは32m、巨大な機体はいくら分類上は『MS』でもレギュレーション上「MA』として扱う…」

霞「アンタ達の方がレギュレーション違反じゃない。 確かモビルアーマーってのは『3人で1機』しか使え無いんでしょ?」

神通「そして『ヴェイガンギア・シド』はMAとして扱われました。『シド』の状態でなくとも、『ヴェイガンギア』の原型は31mなのでレギュレーションには抵触するかもしれません」

部員A「し、しかし…」

会長「良い加減、見苦しいですよ。 互いにレギュレーションに抵触していないとしても、貴方方の敗北は確定しています」

部長「あ、あぁ…」

会長「よって、バトル部は存続。 模型部への吸収、と言う話は無効です」

神通「きゅ、吸収!?」

霞「知ってた?」

海風「まったく知りません」

会長「まさか… 模型部部長、貴方には聞きたい事があります。生徒会室に来てください」

霞「清々しいまでのクズね。嫌がらせしたいのか知らないけど、条件も伏せてたなんて」

海風「擁護のしようもありません」

神通「…頭痛くなってきました」

《翌日》


神通「では、これから私達は正式に『ガンプラバトル部』として活動を始めます」

海風「はい!」

霞「そう言えば顧問の方は…」

神通「ウチには普通の顧問の他に、特別顧問が居るんです」

海風「特別顧問、ですか?」

霞「意外と豪勢なのね」

神通「去年までは部員も多かったのですけど、模型部に引き抜かれたので…」

海風「あぁ、そう言う…」

神通「では、お願いします。『先生』」



特別顧問は? 直下
1.80過ぎた老人だった
2.紅白ハチマキを巻いた少女だった
3.橙色の瞳のロングヘアな女性だった
4.その他

ガラッ

「どうも~… あれ、神通ちゃん部員増えた?」

神通「はい。これで三人、大会にも参加出来ます」

「それは良かった。 神通ちゃんも、努力してたから実ったんだよ」

海風「え、えと…」

霞「え、私達と変わらないじゃ無い」

「失敬な。 これでも大学4年、もうお酒も飲めます」

霞「…マジで?」

「マジマジ。はい免許証」

霞「本当だ… しかも大型バイク…」

海風「名前は…」

「あ、自己紹介しないとね」



瑞鳳「私の名前は瑞鳳、このバトル部の特別顧問を勤めさせて頂いてます。 特技はプラモデル作りと格闘技、趣味は修練とバイク弄り。

バトルはちょっと不得手だけど製作に関しては専門だから、聞きたい事があったら何でも聞いてください。あと武術の弟子募集」



神通「と言う事です。二人共、自己紹介を」

海風「あ… 海風です。全くの初心者なので、よろしくお願いします」

霞「霞です。 同じく初心者です」

瑞鳳「海風、ちゃん…? どっかで聞いたような… 気のせいか」

海風「?」

神通「お二人共、ここま来れば戻れません」

海風「それでも構いません」

霞「決めた事を投げないって決めてるの」

神通「ではこの三人で、ガンプラバトルの全国大会を目指します。よろしいですか?」

海風・霞「はい!」


海風(こうして、三人の戦いが始まりました…)

霞(私達はどこに向かうのかはわからない、だけど信じている…)

神通(それが、私達の未来へと繋がることに…)


第一話『蒼き少女の覚醒』 終

いきなり登場、我等が最強のチート系格闘魔人・瑞鳳


次回は霞or神通の専用機を用意する予定



中盤まで『海風の姉っぽい人』は出さない予定です



因みにタイトルが『アズール』なのは没った『アズール』編がストーリーの軸となっており、霞を出すので『アクロス』の要素も入れております

再開


今回は神通・霞の専用機造り

霞の専用機予定機にちょっと変更

・ガンダムデルタカイ
・ガンダムレギルス
・ガンダムグリープ
・Hi-νガンダム

となります

第2話「戦いに向けて」


瑞鳳「はぁっ!」

海風「ッ…! 早い!?」


瑞鳳の操る『ゲイルストライク』がウイングソーを振るい、ウイングが持つバスターソードを弾き飛ばす!

そしてゲイルはウイングソーの刃をウイングへと向けた。

瑞鳳「はい、ここまで」

海風「うぅ…」


Battle End


神通「だから瑞鳳先生に格闘戦を挑むのはまだ早い、と忠告したのに…」

瑞鳳「ま、その分射撃戦はからっきしだから」

海風「それにしても、その機体早いですね… ストライク、って言いましたっけ?」

瑞鳳「ストライクの改修機『ゲイルストライク』、本当は私以外のファイター用だけど借りたの。これでも練習用のデチューン版だけどね」

海風「それでデチューンって…」

霞「一体本気用のどんな性能してんのよ…」

神通「当然です。 この人は、この人のチームは3度ガンプラバトル選手権世界大会に出場し1度優勝しているのですから」

瑞鳳「えぇっ!?」

霞「マジで…?」

瑞鳳「マジで。 優勝したのは去年ようやくだけどね」

神通「瑞鳳先生のガンプラ製作技術は世界有数、それもトップに近い… 私達なんかが教わるのは、本来ならありえません」

瑞鳳「良いの良いの、趣味でやってるんだから」

海風・霞(この人は一体何者なの…?)

あ、ミスった

×瑞鳳「えぇっ!?」
○海風「えぇっ!?」


瑞鳳「う~ん… このままじゃ、ちょっとキツイかもね」

神通「やはり、ですか…」

瑞鳳「まだチーム結成したばかりだから仕方無いけど… ちょっと欠点が多いね」

海風「海風達の欠点…?」

瑞鳳「まずは海風ちゃん。 海風ちゃんは戦闘技術が荒削りで『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』についていけてない、まぁ初心者だから仕方無い部分もあるからこれから練習していけば良い。

問題は神通ちゃんと霞ちゃんだよ」

霞「私達?」

瑞鳳「二人共、ガンプラが合ってない。 霞ちゃんは仕方無いよ、神通ちゃん用のピーキーなやつを無理矢理使ってるんだから。

神通ちゃんはそもそも私と同じ超近接型、今の『アームドバウ』は神通ちゃんに合って無い」

神通「そんな…」

瑞鳳「バウってそもそも遠距離型だし、近接型に改造してあるけど無理が出てる。 正直、神通ちゃんがバウから変えない限りキツイかも…

霞ちゃんも自分に合ったガンプラを作らないと駄目だね」

霞「でも作った事なんて…」

瑞鳳「う~ん… あ、海風ちゃん達寮は何時門限?」

海風「20時です」

瑞鳳「霞ちゃんの家は?」

霞「親無しだから特に門限は無いけど… すくなくとも7時には帰りたい」

瑞鳳「今は3時… よし、間に合うね」

三人「?」

瑞鳳「今からガンプラ、買いに行こうか」

《お台場》


瑞鳳「はい、到着っと!」

霞「ここ、台場よね… いくら瑞鳳さんの車とは言え、何でこんなところに…」

瑞鳳「『ダイ○ーシティ東京』、ここに良いところがあるの」

神通「『ガンダムフロント』、ですか?」

瑞鳳「正解。車で1時間ちょっとだから2時間くらいは居れるね」

海風「あ、あれは…」

瑞鳳「ガンダム立像、RX-78-2こと初代ガンダムを再現した像だよ」

霞「初めて見た…」

神通「やはり迫力が段違いです…」

瑞鳳「さて、ガンダムに見ほれる前に行きましょうか」


《ガンダムフロントお台場 グッズ売り場》


海風「これは…」

霞「ガンダムまみれね…」

瑞鳳「専門店だし。 ここには大抵のガンプラが揃ってる、だから色々選んでみましょうか」

神通「確かにこの量なら…」

瑞鳳「それにGFT限定キット、なんてのもあるから色々見てみると良いよ」



視点選択 直下
1.海風
2.神通
3.霞

side-神通-


海風「これなんか可愛いんじゃないんですか?」

霞「じゃあアンタが作りなさいよ、その『ジュアッグ』っての」

海風「嫌ですよ、ゲテモノっぽいですし」

霞「じゃあ薦めるな! 私だってもっと格好良いの選びたいのよ!」

海風「じゃあこの『ゾック』を…」

霞「だから何でキワモノばっか選ぶの!?」



神通「ふふっ…」

瑞鳳「なんか、楽しそうだね」

神通「え?」

瑞鳳「二人が入るまでの神通ちゃん、凄く暗かったから。 それに部員もどんどん居なくなって神通ちゃんだけになって…

心配してたんだよ。このままバトル止めちゃうんじゃないか、って」

神通「瑞鳳さん…」

瑞鳳「でも安心した。最近、ちゃんと笑えてるようだし」

神通「確かに、最近は楽しくなって… でも、これがいつまで…」

瑞鳳「大丈夫、ちゃんと続くよ。 私だってウチのメンバーと保って1年くらい、って思ってたけど何だかんだで4年目突入だし」

神通「それは一つ屋根の下、だからでは?」

瑞鳳「それもあるけどね。 それにまだ3年目だけどウチに住んで無い子だっているからきっと何とかなるって」

神通「なら良いですね… ところでお聞きしたいのですが…」

瑞鳳「何?」

神通「『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』、製作者は瑞鳳さんですよね?」

瑞鳳「違うよ」

神通「でも、あれは『クロイツ』系統の…」

瑞鳳「確かに根本的な技術は『クロイツ』のもの、だけど作ったのは私じゃないし手伝っても無い」

神通「では誰が…」

瑞鳳「私以外にも『クロイツ』の技術を持つビルダーは居るよ、一人だけ。 それに『クロイツ』とはコンセプトが全く違うし。

あくまでも『クロイツ』は原型を留める程度の改造、それに基本は本体への改造は控えてストライカーの強化がメインだよ」

神通「あのウイングは…」

瑞鳳「全体が改造されてて原型の面影はある程度しか残って無い。つまり私とは大きく元のコンセプトが違うの。

私が作るとしたら原型はツインバスターライフルが主武装だから射撃型にする。でもあれは思いっきり元の機体のコンセプトとは違ってる格闘型、私がコンセプトをあえて外したのは私用の『ネブラ』だけ」

神通「瑞鳳さんじゃ無い… では一体…」

瑞鳳「さて、雑談は終わり。 機体は決めた?」

神通「そうですね…」


神通の機体(ベース) 直下
1.ガンダムエピオン
2.インフィニットジャスティス
3.クロスボーンガンダムX1
4.その他(条件:ガンダムタイプ、格闘主体)

4
ガンダムスローネツヴァイ

>>57
???「スローネツヴァイはダブってるんで申し訳ありませんがNGです、はい」

???「基本的に無印(春雨編)で専用機体になったのはNGだよ、ビギナ・ゼラとか」


再安価
神通の機体(ベース) 直下
1.ガンダムエピオン
2.インフィニットジャスティス
3.クロスボーンガンダムX1
4.その他(条件:ガンダムタイプ、格闘主体)

神通「『インフィニットジャスティス』、これにしようかと」

瑞鳳「確かに神通ちゃんには合ってるかもね。もっとゴッドとか選ぶかと思ったけど」

神通「…私に武術の経験はありません」

瑞鳳「ならそう言うことにしておく。どうせわかるの私くらいしか居ないもんね」

神通「…あと、ゴッドのHGは出来が微妙にアレなので」

瑞鳳「うん、それは言わないで。改造前提だし動きも限られるし接地悪いし…」

神通「寧ろ瑞鳳さん、よくあんなキットを改造する気になりましたね」

瑞鳳「そりゃ私、流派・東方不敗だし」

神通「マスターでも良いでしょう」

瑞鳳「お父さんに怒られる。『マスターはワシのだ』って」

神通「それはそうですよね」

瑞鳳「さて、あっちの二人は…」


霞「だから真面目にやりなさいよ!」

海風「このSDとか…」

霞「SDも良いけどリアルタイプが良いの!」

海風「『ダナジン』とか…」

霞「何で私にゲテモノ押し付けたがるの!?」

海風「なんとなく?」

霞「なんとなくで私の機体考えるの止めてくれ無い!?」


神通「あらら…」

瑞鳳「あの二人、正直水と油かなって思ってたけど案外仲良いのね」

神通「二人共、互いに唯一の友達らしいので」

瑞鳳「しかし海風ちゃんも弄り方が上手い、お姉さんとは大違い」

神通「知ってるのですか?」

瑞鳳「うん。最初は他人と関わる事を拒んでたんだ、あの子… だけど変わって、今は不器用ながらも人と関わろうとしてる。

お陰で友達が4人も出来て、自身の力を自覚した。結構成長してるよ、心も身体も」

神通「力…」

瑞鳳「多分、海風ちゃんも同じ『力』を持ってる。 まだ当人は自覚してないけど」

神通「妹、だからでしょうか?」

瑞鳳「確実にね、でもそれは言わないであげて。『お姉さんと同じ力』、なんて言ったら怒って部活辞めかねないから。多分お姉さん以上に頑固だし」

神通「わかりました」

海風「『ケルベロスバクゥハウンド』は?」

霞「宇宙でどう戦えって言うのよこの犬っころで!」

海風「じゃあこれで宇宙も戦えます『高機動型ゲルググ(JR)』で!」

霞「HGとかでもない旧キットをどうしろと!?」

瑞鳳「こらこら、あんまりお店で騒がないの。迷惑になるでしょ」

霞「でも…」

瑞鳳「海風ちゃんも弄りすぎ、真面目に考えてあげて」

海風「わかりました」

瑞鳳「で、候補とかある?」

霞「すみません… まだよくわからないもので…」

瑞鳳「仕方無いなぁ…」

神通「瑞鳳さん、頼まれたものと私が選んだものを持ってきました」

霞「これは?」

瑞鳳「取り敢えず神通ちゃんチョイスの『ガンダムデルタカイ』と私チョイスの『ガンダムグリープ』だよ」

神通「『ガンダムデルタカイ』、武装はロング・メガ・バスターとハイ・メガ・キャノンにプロト・フィン・ファンネルと射撃寄りの可変機です」

瑞鳳「『ガンダムグリープ』はビームランサーとバスターメガ粒子砲って大火力武装しか無い、代わりに『PXシステム』って機能があるよ」

霞「『PXシステム』?」

瑞鳳「本来は脳波を機体制御にフィードバックさせて反応速度を高める、って機能なんだけどガンプラバトルじゃ代わりにちょっと早くなる」

神通「因みに気持ち1.3倍、と考えてください」

海風「微妙…」

瑞鳳「じゃあ海風ちゃんは何か無いの?」

海風「うっ…」

瑞鳳「まさか、私のヤツ叩いておいて無いなんて無いよね?」ニッコリ

海風「え、えと… あ、これです!」

神通「『ガンダムレギルス』、悪く無いチョイスです」

霞「今アンタ間近にあったの取っただけでしょ」

海風「ちゃ、ちゃんと選びましたって!?」

瑞鳳「火力も機動性も高い、それにキット自体も良い。中々良いチョイスだね、偶然にしては」

海風「うっ…」

霞「やっぱ適当じゃない」

瑞鳳「この中から、じゃなくても良いけどなるべく早めに選んでね」

霞「えっと…」


霞の機体(ベース) 直下
1.ガンダムレギルス
2.ガンダムデルタカイ
3.ガンダムグリープ
4.その他(ガンダムタイプ、射撃寄り、1/144キットが実在するもののみ、過去とのダブりなし)

リベイクって実際アレ何タイプなんですかね? 一応武装はロングライフルだけど…
射撃寄りなのかそれとも近接寄りなのか、マルチタイプなのか…


取り敢えずグレーな感じなんでリベイクはボツにさせてください… 申し訳ないっす



再安価

霞の機体(ベース) 直下
1.ガンダムレギルス
2.ガンダムデルタカイ
3.ガンダムグリープ
4.その他(ガンダムタイプ、射撃寄り、1/144キットが実在するもののみ、過去とのダブりなし)

霞「う~ん、何かしっくりこない… 細身過ぎるのよね…」

海風「これどうです? 『ガンダムグシオン』」

霞「だからゲテモノ押し付けるの止めなさいよ!」

神通「確かに見た目はアレですけどれっきとしたガンダムですが…」

瑞鳳「これどう? 伝説のクソキット『1/144 GP02』」

霞「何でそんなもんを!?」

神通「あの、それなら『HGストライクフリーダム』の方が…」

瑞鳳「確かにアレは…」

神通「あとは『ローゼンズール』(無印)か『ハリソン専用F91』も中々…」

瑞鳳「当たり外れ大きいよね、その辺」

海風「逆に聞きますが、どんなのが良いんですか?」

霞「もう少し重装甲?って感じの…」

神通「それを考えると私達に追随出来なくなって孤立する… 重装甲で射撃寄り、機動性…」

海風「こんな感じですか?」

霞「…!」

瑞鳳「あ、目が輝いた」

神通「『ガンダムZZ』、確かに作りこめばいけるかもしれません」

霞「私これにする…!」

海風「こっち渡すべきでしたね…」つ『HGUC 1/144デンドロビウム』

瑞鳳「それは初心者に一番やっちゃ駄目なやつ」

神通「はい。それとネオジオングとサイコガンダムも駄目です」

瑞鳳「さて、改造用のビルダーズパーツも買ったしそろそろ良い時間ね」

神通「今からの製作、は間に合いませんし…」

瑞鳳「だから明日の部活動は『ガンプラ作り』とします」

霞「そう言えば、アンタ何も買って無いわよね?」

海風「あ、はい」

霞「私の事、散々弄繰り回した御礼がまだ済んで無いわ…!」

瑞鳳「うん、霞ちゃんは仕返ししても良いと思う」

神通「取り敢えず瑞鳳さんと共に選んだこの駄目キットの選択肢をあげましょう」

霞「それともこっちのゲテモノ系? 早く選びなさいよ」

海風「うぅっ… う、海風は別キットを…」

瑞鳳「秘技!分身殺法・ゴォォォッドシャドォォォォォォ!」

瑞鳳's「「「「「ディーフェンス!ディーフェンス!」」」」」

海風「ひいっ!? ぶ、分身!?」

瑞鳳「この中から選ぶまでは出られないよ、私の包囲網からは…!」

霞「と、とにかくさっさと選びなさい!」


結局海風は『カプル』を選んだのであった

《そして翌日》


瑞鳳「ではこれより、ガンプラ部のガンプラ製作を行います」

海風「質問よろしいでしょうか?」

瑞鳳「どうぞ」

海風「技術が無いです」

瑞鳳「そこはサポート要員を用意しました」

霞「サポート?」

瑞鳳「ほら、私一人じゃアレだし。 製作のレクチャー出来るサポート役、ちゃんと用意してるから」

神通「まさか…」

瑞鳳「さて、ここで特別ゲストです!どうぞ!」

ガラッ


誰だった? 直下
1.蒼いツインテールの女性だった
2.緑の三つ編をした少女だった
3.クセ毛で童顔な女性だった

「どうも~」

海風・霞(な、なんて胸…!)

「あ、あの… あんまり胸を凝視されると…」

瑞鳳「まぁ、インパクトだけはありますからね」

神通「二人共、失礼ですよ」

海風「す、すみません…」

霞(一体何食べたらあんなデカくなるのかしら)

「コホン… では改めまして…」


蒼龍「私は蒼龍、瑞鳳ちゃんのお店の店員兼ガンプラ初心者への講習担当です」


瑞鳳「本来今日お休みなのにごめんなさいね。今月お給料ちょっと上げておきますから」

蒼龍「それより私のガンプラ、新しいの欲しいんだけど」

瑞鳳「レーゲンじゃ駄目ですか?」

蒼龍「駄目じゃないけど… ほら、二人に予備機があって私と飛龍に無いから」

瑞鳳「元々の予備機が今のメインになってますがね。まぁ、検討はしておきますよ」

蒼龍「ありがと。 じゃ、早速始めましょうか」

蒼龍「まずはパーツの確認から。自分のガンプラのランナーと説明書に書いてあるランナーを一つずつ見比べて。

もし少し不備があったらガンプラは完成しない、だから一つ一つしっかりとね」

瑞鳳「まぁ、バ○ダイですから検品はちゃんとしてるでしょうし大丈夫の筈ですよ。海外メーカーに比べたら」

蒼龍「前作ろうとして本体パーツ丸ごと無かったのなんだったっけ…」

瑞鳳「Su-27系の航空機のプラモですね。 胴体部分丸ごと入って無くて、海外メーカーだから取り寄せも出来ないしクレームも出せ無いし…

他の機体からパーツも流用できずそのまま物置の中で永眠して貰ってますけど」※>>1の体験談です

蒼龍「皆も、プラモデルを買う時は出来るならお店でキットの中身を確認出来るようなところで買うのが良いよ。瑞鳳ちゃんの二の舞になりたくないなら」

瑞鳳「その際にキットを傷つけ無いように注意する事、お店の営業妨害になるからね」

神通「あの、そろそろ始めても…」

海風「もう確認は終わりました」

霞「欠けたパーツは無いわ」

蒼龍「まぁ、ガンプラに海外キットは無いから仕方無いけど…」

瑞鳳「あと余談だけど海賊版キットは買っちゃ駄目だよ。アレはガンプラじゃないから」

神通「やはり正規品に比べるとクオリティが劣りますからね」

海風「所詮は偽物ですから」

霞「安いからってパチモンに手を出すなんて絶対しないでおこう…」

蒼龍「じゃあ、改めまして… 説明書通りに作りましょう。 ランナーからパーツを切り離す時にはなるべく長めに切ってね」

瑞鳳「それからバリをとって、ヤスリで仕上げるの。 そうすると、ほら跡が目立たない」

霞「凄い…」

海風「ここまで綺麗に出来るものなんですね…」

蒼龍「はい、どんどんいくよ!」


視点選択 直下
1.神通
2.霞

霞「このパーツは…」

蒼龍「もうちょっとそこヤスリ掛けしてみようか、まだバリ残ってるから危ないよ」

霞「はい…」

蒼龍「結構丁寧なのね。 初心者、って聞くと基本的に荒くなりがちなんだけど…」

霞「別に… 見よう見真似でやってるだけ…」

蒼龍「いや、大抵の人それ出来ないから…」

霞「よし、これで足も手も出来たし組み立てるだけ…!」

蒼龍「じゃ、一回バラして」

霞「えぇ!?」

蒼龍「これはディスプレイ用の素組じゃなくてバトル用のもの、パーツ単位で細かく塗装とか改造とかしないとガンプラは性能を発揮出来ない。

今やったのはあくまでも仮組み、ただの確認なの」

霞「…わかりました」

蒼龍「それで確認なんだけど… 『ZZガンダム』、これをどう改造したいの?

自分なりにカスタマイズとか考えてはあるんでしょ?」

霞「まだ、ちょっとイメージが…」

蒼龍「成る程ね… そもそも原型が大出力ビーム兵器で火力に特化した機体、だからミサイルとかの類をアーマーに内蔵して補ってみたりとか…

他の作品の機体群を参考にしてみるってのもアリかもね」

霞「他の作品?」

蒼龍「ZZに似てる機体だと『ガンダムAGE-3』『ガンダムAGE-FX』とか外観やコンセプトが似てる、だからそのイメージを取り込んでカスタマイズするの。

あとは砲撃型なら『ガンダムレオパルド』や『ガンダムヘビーアームズ』、『カラミティ』なんかもね。 これ参考の画像ね」

霞「確かに、イメージを組み合わせれば…」

蒼龍「ガンプラは自由、どんな形にしても良いの。 まぁ知ってる限り実在の人物を勝手にフィギュアにしてガンプラだって言い放って、コンテスト失格にされたバカとか居るから限度はあるけど…
 
だから、『貴女だけのZZガンダム』を生み出してみて。きっと、それが力になるから」

霞「『私だけのZZガンダム』…」

蒼龍「その前に、まずはやる事やらないとね。 ほら、パーツ分解も丁寧に!」

霞「はい!」

霞(私だけの機体… どんなカスタマイズにしよう…)



改造内容安価 ↓2

ベース機:ガンダムZZ
条件:砲戦特化である事

霞「う~ん…」

蒼龍「パーツはバラし終わってるけど… どうしたの?」

霞「ここにあるビルダーズパーツってやつじゃ足りない気がして…」

蒼龍「確かに、ビルダーズパーツはただのディティールアップ用のものだから本格的な改造には不向きかも」

瑞鳳「あ、蒼龍さん。 HGのカタログ、霞ちゃんに見せてあげてください。 ミキシング用に何かあるかもしれません」

蒼龍「了解了解」

霞「ミキシング?」

蒼龍「ミキシングビルド、単体じゃなくて複数のプラモのパーツを加工・組み合わせて作り上げる事だよ。

例えばこんな感じで『バンシィ・ノルン(Uモード)』を2つとGFTの『フェネクス(Dモード)』を組み合わせて『フェネクス(Uモード)』を作ったり…」

霞「お金かかりそう…」

蒼龍「そりゃお金に糸目つけないわよ、ビルダーなら」

霞「そりゃ、このキットだけで出来るなんて思わないけど…」

蒼龍「使えそうなキットがあったら言って、在庫リストも持って来てるから明日にでも持ってこれるよ」

霞「お金は…」

蒼龍「ま、一応商売だし…」

瑞鳳「でも一応私の教え子だし学生だから半額で良いよ、店頭販売価格の」

蒼龍「ウチ確か定価の2割引だから、結構安くなるよ」

霞「そ、それはどうも…」

霞(使えそうなの… この『フルアーマーガンダム サンダーボルト仕様』っての、割と好みね…

あとは… わからないわ…)

霞「そもそも元が何だかわからないし、ZZの…」

瑞鳳「ここで瑞鳳先生のガンダム講座~」

霞「え…?」

瑞鳳「ZZガンダムとは『機動戦士ガンダムZZ』で主人公・ジュドー・アーシタの搭乗したMSです。

グリプス戦役時に開発された『MSZ-006 Zガンダム』、それはとっても高性能機だったけど時代はグリプス戦役終結とほぼ同時に勃発した第一次ネオ・ジオン紛争伴って重装甲・重火力MSへの転換期になった為優位性が常に保てている訳ではありませんでした」

霞「移り変わりが早いのね…」

瑞鳳「その時期は丁度MSが爆発的に進化した時代、多種多様なMSが生まれては消えていったからね。

ZZガンダムは当時の最高水準の技術で建造され『Zガンダムを超えるガンダム』としてZZの名前が与えられました。そしてジュドー・アーシタをメインパイロットとして様々な戦闘で活躍、第一次ネオ・ジオン紛争を終結に導くのです」

霞「成る程… でも、それだけじゃ…」

瑞鳳「ZZガンダムはZ計画の一環として建造された機体、また同時期に『Sガンダム』って機体が開発されてるの」

霞「『Sガンダム』… あった! でもちょっと足りない…」

瑞鳳「Sガンダムには強化形態が数種類あるんだけどキットになってるのはBst-SとEx-Sだけ、そしてHGになってるのは…」

霞「これだ…!『Ex-Sガンダム』、これに『フルアーマーガンダム』のパーツがあれば…」

瑞鳳「蒼龍さん、在庫は?」

蒼龍「あ、どっちもラス1。 フルアーマーはアニメ版とノーマル版あるけどアニメは丁度在庫切れちゃってるか…」

霞「じゃあ、『フルアーマーガンダム』と『Ex-Sガンダム』をください」

蒼龍「了解了解。 あ、Ex-Sのパーツ使うならALICE使えるようにしたら?」

海風「ALICE?」

神通「Sガンダムに搭載されている機能です。 因みにシステム上は強化システム扱い、気持ち1.3倍くらい性能があがります」

海風「成る程…」

神通「それより海風さん、一体何を作り上げてるんですか…?」

海風「オリジナルのカプルです」 カプル胴体+風雲再起の下半身

神通「最早どこに向かっているのか…」

瑞鳳「さて、どんどんカオスになっていく海風ちゃんは放置して…」

神通「アレ放置して大丈夫なんですか…?」

瑞鳳「大丈夫だと思うよ…? 部室にあったやつで適当に改造してるだけっぽいし…」

神通「いや、流石に風雲再起の下半身とローゼン・ズールの腕を付け始めた時点で…」

瑞鳳「触れないであげて… 多分ゲテモノの極みへと至ろうとしてるんだよ…」

神通「部のガンプラを弄るのは構いませんが、ちゃんと元に戻して欲しいのですが…」

瑞鳳「流石に戻すと思うよ…? まぁ、良いや。 神通ちゃんはどんな感じ?」

神通「仮組みが終わったので改造に取り掛かろうかと」

瑞鳳「パーツ大丈夫?」

神通「はい、色々パーツは持って来ているので」

瑞鳳「流石部長、抜かりないね」

神通「改造なら何回も経験しています。霞さんに引けを取る訳には…」

瑞鳳「対抗心が燃えてる…」



改造内容安価 ↓2

ベース機:インフィニットジャスティス
条件:格闘特化であること

瑞鳳「パーツは… アストレイ系が主体だね。ブルーフレームとレッドフレームのパーツを流用、実体剣による近接戦闘用ってとこかな」

神通「よくわかりますね」

瑞鳳「当然、これでもビルダー。 パーツ見ればどんな戦い方をするかくらいはわかるよ。

それに私と『同じ』だし、どんな考え方をするかぐらいも検討はつく」

神通「…」

瑞鳳「私と同じ近接戦闘型、私は拳だけどね。 実体剣ってチョイスは継戦能力とか耐ビームコーティング相手には効くから悪く無いチョイスだと思う。

しかも和風って感じで私は結構好きかな、これ」

神通「あの、お願いがあるのですが」

瑞鳳「何、弟子入り?」

神通「違います。 用意して欲しいものがあるのですが」

瑞鳳「残念… で、何が必要なの?」

神通「投擲用ダガー、それに鎧風の肩パーツを」

瑞鳳「確かダガーはクロボン作った時に余ってるのがウチにあったけど鎧かぁ… SDので良いなら用意出来るけど」

神通「それでお願いします」

瑞鳳「完全に和風にする気だね… モロ私好みだ」

神通「瑞鳳先生、和風お好きなんですか?」

瑞鳳「世界にも色んな鎧があるけどやっぱ日本のが好みかな、私は」

神通「意外です。瑞鳳先生、中国系が好きなのかとばかり」

瑞鳳「基本私どこの鎧も好きだけど日本が一番好き、って感じなんだよ私。 中国系が大好きなのはお父さんの方。

お母さんは… 『鎧なんかかなぐり捨てて身軽になって殴るほうが良い』って言うタイプ」

神通「ず、随分エキセントリックなお母様ですね…」

瑞鳳「それで我が家最強の座なんだよ… 私とお父さんが束になって全力で挑んでも五分かってぐらいに…」

神通「ご、五分…!?」

瑞鳳「素手なら勝てるんだよ、素手なら… ただなんでも良いから武器を持たせた時点で負ける、あのスピードに追いつける訳が無いし…」

神通「お、恐ろしい…」

瑞鳳「それで身内以外相手に武術で負けたら法的に潰しに掛かるよ、あのマジキチマイマザー。今の所負けたの見た事無いけど…

いっつもそう公言してるから」

神通「どんな人なんですか、お母様…」

瑞鳳「普段はほんわかしてる癖に負けず嫌いで、ありとあらゆる仕事をこなして毎度毎度ロクな事をしでかさない…

妖精とお話したり鯨をペットにしたり… 一言で言えば、タチの悪い化け物」

神通「…」

瑞鳳「ただ、親としては良い人だと思う。 私も愛情受けて育ってる訳だし、困ってるときも助けてくれたり」

神通「そうなんですね…」

瑞鳳「唯一の問題は… 妹が知らぬ内にめっちゃ増えてること」

神通「!?」

瑞鳳「気が付いたら10人くらい妹増えてた」

神通「えぇ…」

《翌日》

瑞鳳「改造パーツ用のプラモ持って来たよ」

神通「注文通りのものです… ありがとうございます」

霞「キット二つ分、こりゃ今月は節約しないと… で、アンタ何やってんのよ」

海風「これですよ、『ハイゴッグ』の足… カプルとハイゴッグの足をこの風雲再起に移植して…」

蒼龍「…止めなくて良いの?どんどんゲテモノ化してってるけど…」

瑞鳳「いやぁ、ここまでいったらあの芸術的ゲテモノセンスの果てを見たいかなと」

神通「もしや海風さんって…」

霞「わざとゲテモノ推してたんじゃなくて、元々のセンスがゲテモノチックな…」

瑞鳳「仕方無い、トリップしてる海風ちゃんは放置で」



霞「塗装って、なかなか難しいわ…」

蒼龍「筋は悪く無いよ。仕上げは瑞鳳ちゃんが手伝ってくれるから失敗しても大丈夫」

神通「…」

瑞鳳「流石部長、私が教えるまでも無いか。 問題は…」

海風「ふふ… まだら模様、それとも金色に…」

瑞鳳「あ、カプルとハイゴッグのパーツ以外塗っちゃ駄目だよ。 部のだから」

海風「わかってます。 あとは足を紫に…」

蒼龍「駄目だこりゃ」



瑞鳳「はい、これで完成!」

霞「これが私用の…!」

神通「以前とは違う、新しい機体…」

海風「これがカプルの限界…」

蒼龍「いや、もうどうでも良いや」

瑞鳳「じゃ、最後に名前を決めようか」


機体名

神通(インフィニットジャスティス) ↓2

霞(ZZガンダム)     ↓4

インフィニットジャスティス・スターリリィ
武装
・MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲×2
・MMI-GAU26 17.5mmCIWS×4
・MA-M1911 高エネルギービームライフル
・MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル×2
・脚部アーマーシュナイダー×4
・MX2002 ビームキャリーシールド
・RQM55シャイニングエッジ ビームブーメラン
・ビームトンファー兼ビームガン×2
・ガーベラストレート
・タイガーピアス
・投擲用ダガー×6
・EEQ8 グラップルスティンガー
ファトゥム-01改
・MA-6Jハイパーフォルティス ビーム砲×2
・MA-M02Sブレフィスラケルタ]×2
・MR-Q17Xグリフォン2 ビームブレイド×2
・武装懸架ユニット

概要
神通が専用に製作したガンプラ。機動性と近接能力が底上げされた。
肩部には武者鎧を模した増加スラスターが装備されており、ファトゥム01が無くても飛行可能。
武装などは神通用に近接用の剣がビーム・実体問わず大量に装備されハリネズミのようになっている。
さらに投擲用のダガーが追加されたりライフルやハイパーフォルティスは健在で射撃戦闘も対応出来るなど意外にも高い能力を持つ。
塗装は『スターリリィ』の名前通り、濃い橙色を施された。


ブラストZZ
武装
・ダブルバルカン
・ハイ・メガ・キャノン
・ハイパー・ビーム・サーベル(ダブル・キャノン)×2
・21連装ミサイルランチャー×2
・2連装メガ・ビーム・ライフル
・5連装型ロケットランチャー
・右肩部大型ビームキャノン
・6連装多弾頭ミサイルポッド
・大腿部ビームカノン×2
・リフレクターインコム

概要
霞が製作したガンプラで、処女作ながら瑞鳳の助力もあり高い出来栄えを誇る。砲撃仕様の調整が施された。
ZZをベースにフルアーマーガンダム(サンダーボルト仕様)のパーツを流用、それぞれに干渉しないよう上手く調整されている。
脚部はEx-Sガンダムのものを流用しておりリフレクターインコムとビームカノンを装備、さらに『ALICE』も使用可能となった。
鈍重そうな外観に反し高い機動性を有し、近接能力もある程度は保持されている為使いこなせれば強力な機体。
塗装は灰色をベースにしたリアルタイプカラー塗装が施された。




神通「『スターリリィ』… 『インフィニットジャスティス・スターリリィ』です」

蒼龍「リリィ、だから百合科?」

海風「『姫百合』ですね。 その花言葉は『誇り』、神通さんらしい機体だと思います」

瑞鳳「誇り、ね…」

霞「私は… 『ブラストZZ』にしようかしら」

瑞鳳「突風、爆破… 確かにこの火力なら『ブラスト』らしいかな」

蒼龍「で、その物体は…」

神通「まだらなカプルに風雲再起の下半身、そして足はハイゴッグとカプルのものに挿げ替えられローゼン・ズールの腕を移植…」

蒼龍「気色悪い何か、だね」

海風「芸術の極みだと…」

瑞鳳「どっちかって言うと酷い方の現代アートだね」

瑞鳳「あとは慣熟訓練と、出来れば実戦もやりたいけど…」

蒼龍「私達がやる訳には? それとも夕雲ちゃん呼び出すとか」

瑞鳳「神通ちゃんはまだしも霞ちゃんと海風ちゃんはまだ初心者、例え夕雲ちゃんが加減用の機体使っても相討ちか全滅の2つですよ」

霞「その夕雲ってファイター、どんな強さなの?」

蒼龍「瑞鳳ちゃんや神通ちゃんと同じ近接型、だけど戦闘スタイルは超高速ヒット&アウェイ。世界大会でも全力の夕雲ちゃんに対応出来るファイターは2桁居るかどうか…」

瑞鳳「それでもウチのサードエースだけどね」

海風「5人ファイター中の3位でその能力… トップ2は…」

蒼龍「2位が私かな、実力的に」

神通「そして1位は飛龍さん、と言う方です」

海風「へぇ… では4位は瑞鳳さん…?」

瑞鳳「んな訳無いじゃん。 私ケツだもん」

霞「ケツであの強さ…?」

蒼龍「この子は武器を使わない超格闘型、だから間合いに飛び込むのが難しいってのもあるけどね。4位はそもそも正面からのバトル向けじゃないタイプだし」

瑞鳳「4位の子は戦術型、自分の優位に立てるように策を弄するタイプだね。単体じゃ弱いけどチーム戦でその本来の力を発揮できるの」

海風「戦術型…」

蒼龍「丁度春雨ちゃん達も短期留学に行っちゃってるし…」

瑞鳳「帰ってくるの7月末だしなぁ… それで今回の世界大会欠場だし」

蒼龍「ともかく、誰かしら実戦相手を用意しないといけないわね」

「お、やってるじゃないか」

神通「あ、先生」

「先生にも何か出来る事は無いか、と思って練習試合の申し込みをしておいたぞ」

神通「本当ですか!」

「ああ、先生にはこれくらいしか出来ないからな。頑張るんだぞ」

神通・海風・霞「はい!」

瑞鳳「対戦相手は?」


対戦チーム ↓2
1.潮・夕立・アシガラ(MM)
2.阿武隈・陽炎・長波
3.イ400・イ402・ユキカゼ(MM)

「わざわざ宮城から遠征してくるチームで、ウチが受け入れる事になったんだが…」

瑞鳳「もしかして去年宮城代表になった『天山学園』ですか?」

「良く知ってますね、その通りです」

瑞鳳「私の母校かぁ…」

蒼龍「え、そうなの?」

瑞鳳「私そもそも部活やってなかったし妹も同じ学校だけど部活はやってないらしいから詳しくは無いけど…」

神通「そもそも先生、宮城出身だったんですね」

蒼龍「たまーに実家から牛タン送られてくるもんね、ブロック単位で。4年も居ると飽きてくるよ」

瑞鳳「私お肉好きじゃ無いって言ってるのに… 余ってるけど要る?」

海風「寮生活なんで要りません」

神通「私も寮ですし、冷凍庫も無いので」

霞「あ、私少しだけ欲しいです」

瑞鳳「じゃ、明日クーラーボックスに入れてくるよ」

霞(よし、これで食費は多少は浮く…!)

瑞鳳「話を戻すけど、多分相手は去年の代表チームだと思う。誰も卒業生が居なかったから」

海風「代表が相手… 私達にやれるか…」

神通「試合の予定は?」

「来週だ。 頑張れよ、3人共」

霞「1週間…」

瑞鳳「蒼龍さん、明日からスパルタプログラムver.2.0始めます」

蒼龍「よしっ!なら明日から飛龍も連れて来ないと」

瑞鳳「世界大会出場選手を育て上げたプログラム、ちょっと厳しいけど頑張っていくよ!」

《翌日》


飛龍「私が飛龍、瑞鳳・蒼龍と一緒に貴女達の訓練を見る事になりました」

神通・海風・霞「お願いします!」

瑞鳳「じゃ、早速始めていこうか。今回は時間が無いからそれぞれに能力を偏らせ、足りない部分は互いにフォローする形にします」

蒼龍「霞ちゃんは私と一緒に砲撃戦闘訓練、長距離からの砲撃を主体にした訓練だね」

霞「ZZの能力上、そうなるわね」

飛龍「神通ちゃんは私と近接戦闘訓練、高速での戦闘に対応出来るようにする訓練かな」

神通「よろしくお願いします」

瑞鳳「海風ちゃんは… これ読んで」ドサッ

海風「これは… 戦術指南書…?」

瑞鳳「私の見立てだと海風ちゃんの能力は作戦立案と指揮、戦闘訓練も行うけど主体はこっちになる。

だからウチの戦術が得意な子に作ってもらったの、戦術マニュアルを」

海風「こんなに…」

瑞鳳「これを3日で熟読、それを実行出来るだけの実力もつけてもらうからハードになるよ」

海風「結構無茶ですが… やってみせます!」




視点選択 直下
1.神通
2.霞
3.海風

飛龍の操るゲイルストライクがジャスティスの持つ『ガーベラ・ストレート』を弾き飛ばし、右足で蹴りを入れる!


飛龍「もっと早く動かないと、やられるよ!」

神通「早い、でも…!」


ジャスティスが態勢を整え、再びストライクへと剣を構え向き合う。


飛龍「良い心意気ね。 そうじゃないと、教え甲斐が無いわ!」

神通「来る…!」


そして2機は再び切り結び、火花を散らした。


飛龍「さっきより鋭い…!」

神通「まだ、程遠い… 届かない…!」


神通の一撃は飛龍によって流される、だが着実にその一撃が鋭くなっていく。

そして何度目かの鍔競り合いの後、ストライクの剣をジャスティスが弾き飛ばした!


神通「やった…!」

飛龍「やるじゃない… じゃ、私も本気出すよ!」


瞬時にストライクはウイングソーを拾い上げ、一瞬でジャスティスへと距離を詰める!

そしてガーベラ・ストレートを叩き落し、胴体へとウイングソーの刃を押し当て動きを封じてしまう。


神通「そんな… 対応出来なかった…」

飛龍「今のはちょっとだけ私も肝を冷やしたから本気出したけど、やっぱりここまでは対応出来ないみたいね」

神通「やはり、私は未熟です… もっと、強くならないと…!」

飛龍「強さってのはがむしゃらに求めるだけじゃ手に入らない、だけどその心意気は結構好きだよ。

その機体は剣を使う機体、だけど装備されている剣は私のウイングソーに比べれば軽い。どう言うことかわかる?」

神通「切り返し、ですか?」

飛龍「そう。ウイングソーの刃はちょっとだけそっちに比べて重い、だから押し負けはするけど一度流せば…」

神通「次のモーションまでに時間がある… 連撃の速度は日本刀が早いから切り返す事が出来れば…!」

飛龍「相手に一太刀浴びせられるって訳。 上手くやれるかは、神通ちゃん自身だよ!」

神通「はい!」


再び2機は斬り合う。 高速で一撃離脱を繰り返す飛龍の攻撃を流しながらも神通はカウンターの剣を振るう。

何度も切り結ぶ中で神通の速度が徐々に上がる。 その太刀筋は飛龍に、今は海外に居る『ある人物』を想起させるのだった。

side-霞-


霞「当たった…!」

蒼龍「砲撃後は即座に移動! 一点に留まるのは砲撃手として悪手だよ」

霞「はい!」


身を隠していた遮蔽物から身を乗り出して、新たなポイントに蒼龍の『レーゲンデュエル』からの砲撃を掻い潜りながら移動する。


霞「なんて弾幕…!」

蒼龍「当たったか当たらないかを確認する前に動く事、こうやって反撃が来ると移動も難しくなるよ」

霞「移動地点は、あそこか!」


身を隠せる砲撃ポイントに移動した霞、しかしデュエルの砲撃は止まない。

霞の砲撃を遮り蒼龍はなおも砲撃を続ける。


霞「どんだけ続くのよ、この砲撃!」

蒼龍「優位なポイントを先に取らせるからこうなるの。砲撃手は最適なポイントをいち早く見つけて、そこを陣取れるかが基本」

霞「地形を把握しないといけないなんて…」

蒼龍「でも注意しなきゃいけないのはMSはあくまでも『機動兵器』って事」

霞「『機動兵器』?」

蒼龍「一点に留まり続けるのも悪手、砲撃しやすいポイントって言うのは逆に『砲撃を受け易いポイント』でもあるわけ。今の私が典型的な悪例、そんなバカはすぐやられる。

だから重要になるのは別の砲撃地点まで移動する機動力も重要になるの。その点そのZZは機動・火力を両立した良いカスタマイズしてる」

霞「難しいわね、砲撃型って…」

蒼龍「一撃で決めなきゃいけない狙撃型に比べたらまだマシよ」


そして蒼龍はバトルシステムを終了させ、デュエルとZZを回収した。


蒼龍「さて、実戦講習はこれで終わり。 座学の方に入るからね」

霞「座学まで…」

蒼龍「砲撃について、基礎から応用までしっかりとやってくからね」

side-海風-


海風「むむむ…」

瑞鳳「筋は悪く無い、でもやっぱちょっと足りて無いかな。ここにもし伏兵が居たら?」

海風「対応が出来なくなる…」

瑞鳳「そう言うこと、戦術の習い始めだから仕方が無いっちゃ仕方ないけどね」

海風「難しいです、戦術って…」

瑞鳳「即座に味方戦力を理解して相手の戦力を把握、地形その他から最適解を導き出して勝利へと繋ぐ…

確かに難しい、だからこそ誰にでも出来る訳じゃない。才を持ち、実行出来るだけの度量が無いと出来無いの」

海風「…」

瑞鳳「私は戦術を立案・実行する人を何人も世界で見てきた。 ロシアの荒熊『セルゲイ・スミルノフ』、砂漠のロンメルこと『デザート・ロンメル』、青い巨星『ランバ・ラル』…

多分実際に戦争があっても活躍できるような人ばっかり。でも、たった一人だけそんな人達と互角・もしくは凌駕出来る人間を知ってる」

海風「そんな人が…」

瑞鳳「ハッキリ言って、私も羨ましくなるような存在だった。 私だって武術の他に戦術だって学んだ身、でもその人には絶対に届かないって確信がある…

その人が実際、戦術で負けたのは一度も無いからね。でも結局負けた事がある、って言うのはその人の戦術でも完璧じゃないって事なの」

海風「完璧、じゃない…」

瑞鳳「人が作ったものに完璧なんて無い、どんなものでも確実に穴がある。そこを突くのも、防ぐのも全部人の力」

海風「それが、海風に出来るのでしょうか…?」

瑞鳳「出来るよ。 その人の目にそっくりだから、海風ちゃんの瞳は。 真っ直ぐで歪み無い芯、勝利を見据えるその瞳が…」

海風「あの、その人は…?」

瑞鳳「今は内緒、だけどガンプラと戦術に携われば必ずその人を知る事になる」

海風「…」

瑞鳳「さ、続きに戻ろうか。 まだまだ、学ばなきゃならない事はいっぱいあるからね」

海風「…はい!」

瑞鳳「はい、これが相手のデータ。ネット漁ったら出てきたから、取り敢えず一通りみてみようか」

海風「わかりました」

瑞鳳「まず基本情報から。今回のファイターは恐らく『阿武隈』『長波』『陽炎』って子だと思う。この三人、姉妹だね」

海風(変な髪形、変な髪色、あと正直目立たないのが一人… 姉妹って言われても『阿武隈』『陽炎』は似てるかもしれないけど、『長波』って言うのは似てない…)

瑞鳳「今とっても失礼なこと考えてなかった?」

海風「気のせいです」

瑞鳳「なら良いけど… 次に機体の情報だね。 このデータを見て」

海風「えと… 全部同じ…?」

瑞鳳「ベースは機は3機とも『RX-0 ユニコーンガンダム』の系列機体、それも『ユニコーンモード』から変形して『デストロイモード』に変身できるようになってる」

海風「ユニコーン、確か日曜朝7時の変身するガンダムですね」

瑞鳳「そう。キットは『ユニコーンモード』『デストロイモード』の2種類、HGの場合は色んな理由から分けて販売されてる。

だけどこの三人が使うのは『ユニコーンモード』から『デストロイモード』に変身できるようになってるみたい」

海風「それって…」

瑞鳳「正直言って文字通り、頭が狂ってる。 そんなの普通は無理、出来たとしても形が崩れたりパーツがボロボロ取れたりまともな形にはならない筈なんだよ。

でもこれを作ったビルダーは、それを普通に出来るように改造を施した。ガンプラはその出来栄えによって性能が左右される、つまりこれだけの作り込みは…」

海風「超性能の機体、ですか」

瑞鳳「そう言うこと。最低でもフレスヴェルグと同格、それ以上だって見積もっておいて。 じゃあ詳しい機体解説に入るよ」

海風「えっとまずは、この阿武隈と言う人の機体ですか?」

瑞鳳「『RX-0[M] マーナガルム』、ベース機は『ユニコーン』。海風ちゃんの機体と同じ、北欧神話の名前を冠する機体だね。

これは指揮官型、遠隔操作火器を用いた武装を主としているみたい」

海風「指揮型の機体、つまり後衛型ですか?」

瑞鳳「でも注意して、接近戦でも強いよ多分。わざわざ武器にショーテルを選んでるくらいだから。近接のスコアもかなりのものみたいだから」

海風「成る程…」

瑞鳳「次に陽炎って子の『RX-0[V] ヴェズルフェルニル』、ベース機は3号機の『フェネクス』。高機動撹型の機体、だけど武装は2丁のマグナムとビーム・ガトリングの射撃型。

避けながら大量に攻撃を撃ってくる厄介な機体、って言うのが私の意見だね」

海風「では、この人がエースと?」

瑞鳳「違う。もっとも厄介なのはこの長波って子の『RX-0[G] ガルム』、ベース機は『バンシィ』。

強襲型の機体で武器は『ビーム・シザース』。 実はこの機体が一番スコアを挙げてる」

海風「と言うと?」

瑞鳳「ステルス、レーダーを撹乱する『ハイパージャマー』と可視光線や赤外線を遮断する『ミラージュコロイド』… この2種類の技術をあわせて独自に発展させてるみたい」

海風「じゃあ完全に、捕捉出来無い…」

瑞鳳「でもそれ故に武器はシザースだけ、それだけ粒子消費が多いみたい。 だけど注意して、NT-Dによる性能強化もあるからかなり厄介だよ」

海風「どうやって戦えば…」

瑞鳳「それを見つけるのが、海風ちゃんの仕事だよ」



視点選択 ↓2
1.海風
2.??? in 『模型店エンガノ』
3.??? in 『仙台』

side-仙台-


二人の少女達はある部屋に居た。2色の髪を持った少女と髪をツインテールに纏めた活発そうな少女はそれぞれ自由な行動をしている。


「おい、菓子ばっか食べてると太るぞ」


塗装ブースでエアブラシを使いプラモデルを塗装しながら2色の髪の少女は言う。ツインテールの少女は一旦手に抱えていたポテトチップスの袋を手放し、2色の髪の少女へと向く。


「大丈夫よ、太らない体質だから」

「だけどキャパシティは無いだろ。先週夕飯残して母さんに怒られたの忘れたか?」

「うっ… アンタだって宿題やり忘れて怒られたじゃん」

「もう今週中の分は姉さんに見て貰ってやった」

「あ、ズルい」

「こっちに集中したい、って言ったら見てくれたからね」


そう言って2色の髪の少女は長い、ブレードのようなパーツをツインテールの少女に見せた。


「新武器?」

「そう。本体は姉さんが作ってくれたけど、武器は自分達で作るのが約束だし」

「へぇ… ベースは?」

「『ペイルライダー・キャバルリー』の『シェキナー』、でもどっちかって言うとスパロボの『キャニス』が持ってる『ダブル・ガナリー』の方が近いかな」

「確かにあの武器、汎用性高いもんね。でも私に合わないかもね、取り回し悪そうだし」

「そう言うと思って銃身を短くしたタイプも用意してある。あとは色塗って、試験して改善点を修正すれば完成だ」

「サンキュ、愛してる長波」ギュッ

「陽炎、お前愛してる乱発し過ぎ。真に受けるヤツだって居るんだぞ」


そう話していると、部屋の中に新しい人物が入ってくる。その少女は前髪が少々特徴的なものをしていた。


「何やってるの、二人共?」

「武器作りの邪魔された」

「邪魔は良く無いよ、陽炎ちゃん」

「へーい」

「長波ちゃん、練習試合の打ち合わせするから来て」

「あ、決まったんだ」


陽炎と呼ばれた少女はそう言って元のソファーに戻って座る。それに続いて長波と呼ばれた少女も椅子へと腰掛けた。


「来週の東京遠征、やっと受け入れ先決まったんだって。これ資料」

陽炎「『私立小沢学園』… 中高一貫の名門じゃない」

長波「でもガンプラバトル部なんて聞いた事無い。去年の大会は別の学校だったし」

「でも侮っちゃ駄目、あの学校の特別顧問を見て」

陽炎「何々… 特別顧問『瑞鳳』、『蒼龍』『飛龍』…!?」

長波「前年度の世界チャンプと『蒼龍』『飛龍』だって!?」

「練習相手、にはもってこいでしょ」

陽炎「まさか、こんな事が…」

長波「阿武隈姉、これ知ってた?」

「今さっき知ったとこ。あの子達からも聞いてないし…」


そう言って阿武隈、と呼ばれた少女は溜息をつく。彼女達にとって、それは想定外の事態なのだった…

《訓練開始から数日経過》

海風「」チーン

霞「」チーン

神通「うぅ…」←死に体

蒼龍「うわ、死屍累々だ…」

瑞鳳「春雨ちゃん達の時の数倍の量を一日でやってますし」

飛龍「確かあの二人のときは3日でやり遂げたけど、今回はほぼ1日で数倍。そりゃキツイわ」

瑞鳳「寧ろ若干一名でもまだ生存者が居るほうが驚きです」

神通「あの、3人共なんでそんなにピンピンできるんですか…?」

瑞鳳「そりゃ、私はそのウン十倍はキツい修業を数年続けてたから」

飛龍「私、これでもちょっとは鍛えてるもの」

蒼龍「朝の走りこみくらい毎日やってるから。バトルも基本体作りだし」

神通「そ、そうですか…」

瑞鳳「よし、体作りトレーニングも練習メニューに…」

蒼龍・飛龍「やめなさい」

神通「ひいっ…」ガクガク

蒼龍「絶対ロクな事態にならないから!」

飛龍「三人が妙にマッシブになったらどうすんの!」

瑞鳳「私ですら見た目マッチョになってないんで大丈夫ですよ」

蒼龍「そう言う問題じゃない!瑞鳳ちゃんのメニューで付いて来れるの夕雲ちゃんしか居なかったでしょ!」

飛龍「夕雲ちゃんは一応親戚で血が入ってる、だから耐えられるのに…」

瑞鳳「わかりましたよ…」

神通(危ない…)ホッ

瑞鳳「でも、見込みがあるのが一人居るね」

蒼龍「見込み…?」

飛龍「夕雲とか三日月みたいな、突然変異型?」

瑞鳳「あれだけの訓練に耐えられた、それが証拠ですね」

神通「…」

蒼龍「でも、本人の希望なしに鍛えさせるのはNGだよ」

瑞鳳「わかってますよ、そのくらい」

《そして練習試合の日》


「今日練習試合なんだってさ」

「珍しい… ガンプラバトル部って廃部寸前だったんでしょ?」

「何でも、全国大会出場チームが相手だって…」

「弱小のウチが勝てる訳無いって」


海風「見事なまでに、自分の学校の生徒にすら駄目だしされてますね」

霞「言わせておけば良いわ」

神通「私達は、私達の戦いをするだけです」

海風「そろそろ…」


「あ、来た」

「なんか特徴的なチームだなぁ…」


阿武隈「宮城県天山学園の模型部『チーム・ホワイトクリーン』のリーダー、阿武隈です」

神通「ガンプラバトル部部長、神通と言います。今日はよろしくお願いします」

陽炎「ね、貴女達の特別顧問って?」

神通「先ほど、お手洗いに…」

長波「あぁ、確かお腹弱いのが居たな…」

阿武隈「筋金入りだったもんね」

神通「御存知で?」

阿武隈「こちらの話です、では早速始めましょうか」


海風「凄いプレッシャーの方々ですね…」

神通「しかし怖気づく訳にはいきません。私達の出来る戦いをしましょう」

霞「その為に、訓練を重ねたのよ」(遠い目)

海風「そうでしたね」(遠い目)

神通「…その特訓に報いましょう」


阿武隈「あの子達が、蒼龍さん達の鍛えたファイター…」

陽炎「多分簡単にはいかないね。だってあの海風って子…」

長波「あの三つ編か。結ぶの大変そうだ」

陽炎「最低でも、あの子は優先的に撃破する必要がある」

阿武隈「わかった。長波ちゃん、いつも通りお願い」

長波「了解」

Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Desert"

Please set your GUNPLA

Battle start!


海風「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、海風!」

霞「ブラストZZ、霞!」

神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通!」


陽炎「フェネクス改『ヴェズルフェルニル』、陽炎!」

長波「バンシィ改『ガルム』、長波!」

阿武隈「ユニコーン改『マーナガルム』、阿武隈!」


神通「ガンプラバトル部、出撃致します!」

阿武隈「チーム・ホワイトクリーン、出撃します!」



陽炎「じゃ、いつも通り私が引っかき回すから」

長波「せっかく新調した武器、壊すなよ」

陽炎「わかってる! じゃ、突撃!」

阿武隈「さて、私も…」



海風「過去のパターンから恐らく敵は陽炎と言うファイターが単身でこちらを撹乱、その後長波と言うファイターが後方から襲い掛かる筈です」

神通「では、海風さん。指揮を一任します」

霞「瑞鳳さんが見出したアンタの力、アテにさせて貰うわよ」

海風「ではまず、初動は…」


行動安価 直下

海風(まず敵の機体、『ガルム』の対策をしないと…)

海風「神通先輩、そのバックパックって独立稼動出来るんでしたね?」

神通「はい、一応ですけど」
 
海風「それを指定するポイントに飛ばしてください。指定ポイントのどこかで通信が遮断されれば、そこに長波と言うファイターの機体が居る筈です」

霞「その根拠は?」

海風「あの機体にはジャミング装置が装備されている、と昨年の戦闘記録にありました。強襲をするなら、その機能を用いてこちらを分断・それぞれを孤立させるのが手段だと思います」

神通「わかりました。 ファトゥム01、射出します」


ジャスティスからファトゥム01が切り離され、海風の指示するポイントに飛翔する。


海風「霞さんも海風の指示するポイントへ移動を。独立稼動するバックパックからの通信が切れた時点で霞さんはそのエリアを重点的に砲撃、敵を炙り出してください」

霞「わかった。アンタ達は?」

海風「恐らく出てくるのは陽炎と言うファイター、奇襲しようとする相手を奇襲し返します」

神通「敵の隊長機の存在は?」

海風「現時点でどこにポジションを取っているのかわからない以上、対応のしようがありません。神通さん、長波機の捜索のついでに阿武隈機の捜索もお願いしてよろしいですか?」

神通「構いません、今回は貴女に任せます」

海風「では作戦開始、ウイングの背中に掴まってください。このまま、一気に陽炎機との距離を詰めます」

霞「ヘマすんじゃ無いわよ」

海風「そちらこそ、長波機への牽制をお願いします」


変形したウイングと掴まったジャスティスは移動を始めZZもそれに続く、そして戦いの火蓋が切って落とされた!



海風「見つけました!でも武器が違う…」

神通「フェネクスベース、それに銃剣?」


陽炎「ありゃ、こっちが攻める予定なの読まれた? ま、良いか…」


陽炎の駆るグレーに塗装された『ヴェズルフェルニル』が2丁の銃身を短くした銃剣を2機へと向ける。

それに対抗するようにウイングとジャスティスもライフルの銃口を向けた。


陽炎「どっちにしろ、潰すだけだし」

神通「手強い相手、気を付けてください」

海風「はい…!」

陽炎「私と『ヴェズルフェルニル』の機動性、追いつけるもんなら追いついてみなさい!」


背部に2基装備されている『アームド・アーマーDE』からスラスターの噴射光が煌き海風と神通の機体へと襲い掛かる!


神通「早い…! 海風さん援護を、私が相手をします!」

海風「はい!」


2機がライフルをそれぞれ放つが、その攻撃を難なく掻い潜る陽炎。


陽炎「遅い! まずは、そこの蒼い機体から!」

海風「来る…!」


ヴェズルフェルニルが銃剣の刀身を展開し、ウイングへと切りかかるが海風はバスターソードでその一撃を防ぐ!


海風「くっ…!」

陽炎「そんな取り回しの悪そうなデカイ剣で、捉えられるかしら!」

神通「海風さん!」


神通がヴェズルフェルニルにダガーを投擲するが、陽炎はそれを難なく回避して一旦距離を取る。


神通「素早い… でも、接近戦なら…!」

陽炎「あのジャスティス、喰らい甲斐がありそうね… 蒼いのは長波に任せて、先にやっちゃうか」


そして陽炎は両手に装備された銃剣からビームをマシンガンモードで神通に向けて放ちながら肉薄する!

神通はその攻撃を回避しながら、ガーベラストレートとタイガーピアスを引き抜きヴェズルフェルニルと切り結ぶ!


陽炎「確か、貴女ここの部長さんだったわね」

神通「そうですが… それが何か?」

陽炎「所詮は無名校、って思ったけど面白いじゃない…!」


再び互いに距離を取った陽炎と神通、そして二人は剣を向け合う。


陽炎「私の名前は陽炎、阿武隈姉さんの妹で一家の4女… 全力で行くわよ!」

神通「神通… 我が剣の誇りに懸けて、お相手いたします!」

霞「ファトゥム01の通信が途絶えた… でも目視は出来る…」

霞(なら、その周辺に潜んでいるのは間違いない!)

霞「砲撃開始、炙り出してやる!」


ZZのビーム砲とミサイルランチャーから一斉に攻撃が放たれ、その周囲を焼いていく。だが何も捉えられなかった。


霞「居ない…?」


長波「残念だったな!」


背後に回りこんでいた長波の『ガルム』が陽炎のものとは違う銃身を長くした銃剣を振り下ろし、両断しようとする。

しかし霞は背後からの攻撃を、サブアームで引き抜いたハイパー・ビーム・サーベルで応戦した!


長波「チッ…!」

霞「危なっ…!?」

長波「鈍重そうな外見の癖に、以外と反応が早い…!」

霞「もう逃がさない!」


バックパックに内蔵されたミサイルランチャーが至近距離から長波に放たれ、長波は一旦距離を取るがミサイルが直撃する。


霞「やった!」

長波「甘い!」


そのミサイルを全て背部に装備された『ガンダムデスサイズヘル』のバインダーに酷似したシールドで防いだのだ。


霞「中々厄介ね、コイツ」

長波「妙なのに掴まっちまったな… 阿武隈姉、蒼いの任せる」

阿武隈『了解』

霞「海風達の所に行かせない…!」

長波「なら、力尽くで押し通らせてもらう!」


そして2機は互いに距離を取って向き合いサイトの照準を合わせる。


霞「全力で倒す… それが私のなすべき事だから!」

長波「5女・長波… 行くぜ、そこのZZ!」

side-海風-


海風(ファトゥム01の情報ではここの近くで熱源を観測した… それで移動するとなれば狙撃を行える位置に移動するしか無い、そしてその位置は限られる)

CAUTION!

海風「…!」


海風は機体を変形させて狙撃をバスターソードで切り払う。


海風「これで、射点はわかりました…!」

阿武隈『貴女、凄いね』

海風「音声通信…!?」

阿武隈『こっちの戦い方をわかった上で陽炎ちゃんと長波ちゃんを分断、こっちの作戦を瓦解させたんだもん。私だって、本当は出るつもり無かったし』

海風「…」

阿武隈『しかもステルスの見抜き方まで考えてたなんて、私的には驚きかな』

海風「…」

阿武隈『あの、聞いてる?』


そして阿武隈の機体の居る位置にツインバスターライフルを向ける。


阿武隈『敵に語る口無し、って事かな?』

海風「いえ、貴女の次の手を考えていただけです。正直、貴女が使う武器について情報が欠如していたので」

阿武隈『そうだよね、だって今まで『使う理由』が一度も無かったから』

海風「え…?」

阿武隈『去年の全国大会でも温存して、使うタイミング逃しちゃったからね。 お披露目は初だよ』

海風(瑞鳳さんの話では、遠隔操作型の兵器だって…)


阿武隈の機体、『マーナガルム』が物陰から現れその銃口をウイングへと合わせる。


阿武隈『貴女、指揮官としては優秀… だけど、逆に貴女を倒せば連携は瓦解する。そうじゃないかな?』

海風「それは、どうでしょうね?」

阿武隈『どっちでも良いか。 目の前に現れた敵は、落とすだけ』

海風「落とせますか、この海風を?」

阿武隈『知ってる? 狼は狩りをする時、群れで襲うんだよ』

海風「群狼戦術…?」

阿武隈『ちょっと外れ。 始めるよ、『マーナガルム』』


オレンジに彩られた『マーナガルム』の後方、その背後から浮遊する『ラファエルガンダム』のものに似たバックパックが現れウイングに襲い掛かった!


阿武隈『姉さんから渡された専用の武器、名前は『スコール』と『ハティ』だよ』

海風「北欧神話の、狼…!」

阿武隈『残念だけど私の機体は単体では『別の狼』には及ばない、でも群れで戦うのが私の戦い方』

海風「姿を晒したスナイパーは、ただの的です…!」

阿武隈『一流の狙撃手は技術だけじゃない、目標に命中させるよう追い込むのが良いスナイパーだって知り合いが言ってた。

さて、どっちが狩人でどっちが獲物なのかハッキリさせようか』

海風「二人に戦いを任せているのに、海風が負ける訳にはいきません! ここで、貴女を倒します!」

阿武隈『『スコール』、『ハティ』! 食み砕くよ、その強靭な牙で! 3女・阿武隈、妹に任せきりの姉じゃないとこ見せてあげる!』

side-瑞鳳-


飛龍「始まってた…」

蒼龍「飛龍、トイレ長すぎ」

瑞鳳「だからあれ程お腹は暖めて寝てください、って言ったんですが」

飛龍「いや、多分これ朝飲んだ牛乳のせいだから。 ま、それは良いとして… 良い感じね、今のところ」

蒼龍「各個に分断、相手の連携を断った上で単体での戦闘を挑む。奇襲を得意とする相手には悪く無い戦術じゃない?」

瑞鳳「それにファイターの実力が伴っていれば、ですがね」

飛龍「でも海風ちゃん、だったっけ… あの子、やっぱり才能があるかな」

蒼龍「今の所開花は悪く無い、寧ろお姉さん以上の成長速度だね。伸び代はわからないけど」

飛龍「血は争え無い、か」

瑞鳳「二人共、その言葉は本人の前では伏せてください。あの子、お姉さんが嫌いみたいなので」

蒼龍「ちょっと拗らせちゃってるみたいだからね。海風ちゃんに『お姉さんと同じ力』なんて言ったらキレて部活辞めかねないし」

飛龍「それか指揮官である事を辞めちゃうか、どっちにしろあまり当人にはよろしく無い」

瑞鳳「だから本当はお姉さんじゃなくて私がレクチャーしたんです」

「そんな事情があったのですね」

蒼龍「え…?」

飛龍「貴女は…」

「宮城県天山学園、部の特別顧問を勤めさせていただいております」

「私も、同じく特別顧問です」

瑞鳳「あぁ。確か…」

「あ、こちら名刺となっています」

飛龍「えっと『イラストレーター』兼『フリーライター』兼『モデラー』兼『アロマテラピスト』兼『コンピューターエンジニア』兼『唎酒師』…

ああもう長い! 名刺が長すぎる! つーかこれでも半分以下ってどう言う事!?」

蒼龍「やってる事が多彩すぎる… ってか名刺が細かすぎて読め無い」

瑞鳳「いや、多彩って次元じゃ無いような…」

「姉さん、いつも名刺に書く職業はちゃんと一つに絞ったほうが良いと…」

「次からそうします」

「いつも、やってませんよね」

「うぐ…」

蒼龍「で、名前は…」

「まぁ、これではちょっとわかりにくいので直接自己紹介させて頂きましょう姉さん」

「そうですね」


天城「天城と申します。 これから、よろしくお願い致します」

榛名「私は榛名と言います。 外部講師の身ですがよろしくお願いします」


蒼龍(この二人ってさ…)

飛龍(まさか、『あっち側』と同じだなんて…)

瑞鳳(あの子達がユニコーンタイプを使うのは…)

天城「蒼龍さんと飛龍さん、そして瑞鳳さんでしたね。皆さんについては妹達と、その友人から聞き及んでいます」

飛龍「妹、ってまさか…」

榛名「阿武隈・陽炎・長波は榛名と天城の妹、そして…」

天城「お二人と同じ、かつて『艦娘』と呼ばれた存在です」

今日はここまで


榛名と天城の設定で『向こう側』との違いは
・実姉妹である事(デザインチャイルド設定の消滅)
・榛名が両親と仲違いせず、まだ両親が健在である事
・榛名がPTSDを発症していないこと
・天城が遠方へと引っ越していないこと
・『向こう側』との年齢の違い(榛名23、天城19)
・NTへと覚醒していないこと

が主な違いとなっています


しかし榛名の根幹となる『勇気』と『願い』は健在です(ある理由から)

そして天城の根幹である『メシマズ』と『姉への愛』も健在



こっちの榛名、ブレイヴ編より幸せすぎる気がする…

再開

視点選択 ↓2
1.海風『VS阿武隈』
2.神通『VS陽炎』
3.霞『VS長波』
4.瑞鳳『彼女達の正体』

side-海風- 『VS阿武隈』


襲い掛かる『スコール』と『ハティ』の攻撃を回避しつつ、阿武隈の狙撃を切り払う。

阿武隈の猛攻は激しく、初心者の海風では本来太刀打ちできるものでは無い筈だがガンプラの性能で海風は今まで猛攻を凌いでいた。


海風「このままでは攻撃のしようがありません…!」

阿武隈(あのガンプラ… ファイターの能力はまだまだ未熟、なのに私の『スコール』『ハティ』を裁き続けてる。こっちも加減してる訳じゃない…)

阿武隈「でも、もう終わらせる… 『スコール』『ハティ』!」


阿武隈の操る『スコール』と『ハティ』が速度を増し、『マーナガルム』の狙撃が雨のように降り注ぐ!


海風「さっきよりも鋭く…!」

阿武隈「狩りはもう終わり… トドメだよ!」

海風(考えて、海風… どうすれば良い、どうすればこの状況を抜け出せる…?)


海風は思考を加速させる。蘇る最初の感覚、頭が瞬時にクリアになり全てがスローに見えた。

まず状況を把握、敵の戦力を判断する。一番厄介なのは本体である『マーナガルム』、しかし現時点で姿を晒しライフルを放つのは悪手だ。


海風(一見して厄介なものを突けば瞬時に瓦解する、ならば『マーナガルム』本体を突く。しかし隙が見えない、本体を晒してるとは言えあの機体に弱点が見えない…

違う、機体そのものに弱点が無くてもどこかに何かがある筈。立っている場所は岩陰、立っている場所にある上の岩を崩したところで避けられる。狙撃を封じる事は可能、でも位置を変えてまた襲ってくるだろう)

海風「『狙撃そのもの』を封じる…」

海風(あのライフル、それぞれに改修を施しているが3機のライフルは同型。 ビームをマシンガンとライフルに撃ち分け、そして実弾も撃ててブレードによる近接格闘も出来る。

だけど本体に比べると完成度が低い、恐らく本体とは別の人が製作したに違いない。だからそこに付け入る隙が…)


頭の中で瞬時に情報を整理、やるべき事とそれで起きる事象を全てフローチャートに整える。 そして自分の中で全てが繋がる感覚があった。


海風「捉えました、その道筋を…!」


即座に行動に移す。 軌道を正確に予測しバスターソードを振るって高速で動く『スコール』と『ハティ』を強引に弾き飛ばす!


阿武隈「捉えられた!?」

海風「その銃身は、長すぎるんです!」


そして振るった勢いのままバスターソードを投擲して、ライフルを正確に破壊した!


阿武隈「しまっ…!?」

海風「これで、状況はイーブン…!」


頭の中がクリアになった感覚が消え、いつも通りの思考速度に戻る。 だが優位な状況は既に作り上げた。そして背中にマウントしてるもう1本のバスターソードを引き抜いて『マーナガルム』へと向ける。


海風「これで海風が優位に立ちました。これ以上は…」

阿武隈「何を言っているの?」

海風(プレッシャー、先ほどとは段違いの…!)

阿武隈「まだ、銃を壊されただけ。 それで勝ったと本気で思ってるとしたら… 愚かだね」


『マーナガルム』の機体が青紫の燐光を帯び、機体の装甲がスライドし『ガンダム』へと変形していく…


海風「あれは…!」

阿武隈「私にNT-Dを使わせるなんて本当に想定外だったよ。 だから、ここで倒しておく! 『スコール』『ハティ』、全力で叩き潰す!」


弾き飛ばした『スコール』と『ハティ』、そして『マーナガルム』がウイングに同時に襲い掛かった!

陽炎「あっちゃー… NT-Dを使わせちゃったか、あの蒼の子」

神通「海風さんでは到底相手にしきれ無い… 援護に…!」

陽炎「行かせると思う?」


『ヴェズルフェルニル』がライフルを連射し、ジャスティスの道を阻む。


陽炎「貴女の相手は私、でもそれももう終わりかな」

神通「まさか…」

陽炎「NT-D、目覚めなさい『ヴェズルフェルニル』」


そしてグレーの機体が橙色の燐光を帯び、ガンダムへと変身する!


神通「ファトゥム-01、戻って!」


ジャスティスのバックパックにファトゥム01が接続されセーブされていたジャスティスの出力が上がり、神通はヴェズルフェルニルへと剣を向け睨む。


陽炎「ようやく本気、か。このまま加減されてちゃ倒し甲斐が無いもの」

神通「ここは、推し通らせて貰います!」

陽炎「たかが練習試合、って思ってたけど… 良いじゃない、こう言うのを求めてたのよね!」


そして2機はぶつかり合う、その全てを賭けて…



霞「あの光… 何…?」

長波「あの二人… 使いやがった…!」

霞「こっちの弾は… ミサイルがちょっとだけある、なら神通さんの援護に…!」

長波「おいおい、私は無視かよ」

霞「今はアンタに構ってる暇なんて無いのよ!」

長波「仕方無いなぁ… 二人の邪魔をさせる訳にはいかないし、やるか」


そして『ガルム』の紅い機体もまた白い燐光を帯びて身を引き裂いてガンダムへと変わる!


霞「この光、別の2機と同じ…!」

長波「ガンダムの知識が無いなら教えてやるよ、コイツは『NT-D』」

霞「『NT-D』…?」

長波「ユニコーンタイプの機体だけが持つ、特殊な力… そして、お前を倒す力だ!」

霞「チッ… こうなったら…!」


ガルムの機体がサーベルを引き抜いてZZへと襲い掛かり、振り下ろす!が…


霞「SPスロット、あった! 『ALICE』発動!」


ZZのツイアンイが紅く煌き、その一撃を防いだ!


長波「ZZに『ALICE』!?」

霞「上手く仕込んでくれたみたいね、瑞鳳さん…」

長波「成る程ね… ようやく面白くなってきた!」

霞「二人だって頑張ってる… なら私がここで倒れる訳にはいかないのよ!」

天城「使っちゃいましたね、姉さん…」

榛名「あれほど緊急事態以外はNT-Dの使用をするな、と厳しく言っておいたのですが…」

瑞鳳「まぁまぁ、でも使わざるを得ない状況までウチの子達は妹さん達を追い込んだと考えれば…」

榛名「確かにあの三人、阿武隈達にNT-Dを使わせる程には…」

飛龍「特訓の結果、ね」

蒼龍「元々素養はあったけどね、あの三人」

天城「特に、あの蒼い子… あの子の力は推し量れません」

榛名「榛名の感覚が正しいのならば、あの子の思考速度は常軌を逸しています。 尤も、現状で操縦技能の方が思考に追いつけていませんが」

飛龍「やっぱり二人もそう見える?」

榛名「ええ、これで経験と成長を重ねれば学生の全国大会どころか世界大会すらも…」

天城「少なくとも今のメイジンクラスには匹敵出来る可能性はあります」

蒼龍「過大評価、と言えないのが恐ろしいわね…」

飛龍「それどころか、過小評価かもしれない…」

榛名「あとの二人も素養自体は蒼い子よりは劣りますが並ではありません。寧ろ、何故今まで全国に名前が轟かないのかが恐ろしいくらいに」

天城「この戦いの経験が、ウチの妹達にも反映されれば良いのですが…」

蒼龍「まさか、こんな所で阿武隈達に会えるとはね」

飛龍「まさか、蒼龍と同じ…」

榛名「ええ、一昨年の冬に次元転移してきました。それに蒼龍さんと同じで負傷した阿武隈、そしてそれに付き添う陽炎と長波と言う形で」

瑞鳳「榛名さんと天城さんも、『あの世界』についてはご存知だったんですね」

天城「元々、ウチにも一人3年前から艦娘が居候しているので」

飛龍「ちょ、そうなの!?」

榛名「当人は名前を隠したいそうで、とりあえず艦種は『重巡洋艦』とだけ。 榛名と『その艦娘』が仕事で函館に行った時、三人を保護しました」

蒼龍「重巡級の艦娘ねぇ… もしかして『ソロモンの狼』、それとも『2色の鷹目』?」

榛名「御想像にお任せします。ですが少なくとも、榛名は彼女を信頼しています」

飛龍「ま、いずれめぐり合うことにはんるでしょうね。瑞鳳の実家も仙台にある訳だし」

瑞鳳「そうですね。 妹から情報を流して貰えますし」

榛名「さて、残りの制限時間は…」

天城「大会規定だと1試合20分、そして既に18分が経過しています」

蒼龍「残り1分弱、さてどう転ぶかしら」

海風「ライフルが…!」

阿武隈「さて、もう丸裸だね」


ツインバスターライフルを『スコール』と『ハティ』が握りつぶし、阿武隈はサーベルをウイングへと向ける。

海風もビームトンファーを展開し、構えた。


海風「まだ、まだ戦えます!」

阿武隈「その意気は認める、でもバトルは意気だけで戦える程甘く無いよ。それにそっちもまだ全力を出し切れて無いみたいだし」

海風「これが海風の精一杯です…!」

阿武隈「気付いて無いのか、隠してるのか… どっちにしろここで終わらせる!」


そして『マーナガルム』が加速し、ウイングへと襲い掛かった瞬間…


BATTLE END
OVER THE TIMELIMIT


神通「時間切れ…?」

陽炎「ここから盛り上がる所だったのに…」


霞「危なかった…」

長波「もう少しで勝てたのに…」


阿武隈「中高生の部の大会規定では20分が制限時間、そして数が多いほうの勝利となる。だけどこの場合はドローゲーム、かな」

海風「引き分け…?」



蒼龍「あっちゃー、引き分けか…」

飛龍「まさか、ここまで善戦するとはね」

瑞鳳「修業が一応身を結んだ、のでしょうか」

榛名「整備が面倒です…」

天城「だからユニコーンタイプは止めておいた方が良いと忠告したのに…」

《部室》


瑞鳳「じゃあこれからは反省会兼交流会を行いたいと思います」

全員「わー」パチパチパチ

瑞鳳「ノリ悪いねぇ…」

海風「交流会、と言われましても…」

神通「一体何をするのですか?」

瑞鳳「まぁ、互いに自己紹介と互いの監督からのアドバイスだね」

蒼龍「私達は天山学園の生徒に、そして貴女達は天山学園の監督にアドバイスを貰うの」

榛名「言える事は少ないと思いますが、よろしくお願いします」

瑞鳳「じゃ、自己紹介を始めましょうか。まずは私達『小沢学園』側だね」


瑞鳳「私は瑞鳳、部の監督を努めさせて頂いております。因みに天山学園のOBです」

飛龍「飛龍です。 多分全員知ってるとは思うけど、よろしくね」

蒼龍「同じく蒼龍です。 飛龍共々よろしくお願いします」


海風「小沢学園中等部1年、海風です。『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』のファイターです」

神通「小沢学園中等部2年、神通です。使用機体は『インフィニットジャスティス・スターリリィ』、どうかよろしくお願いします」

霞「小沢学園中等部1年、霞。『ブラストZZ』のファイターは私よ」


榛名「では次は私達が…」


榛名「監督の榛名です。監督であると同時に、この4人の姉でもあります」

天城「監督補佐、天城と申します。 どうぞお見知りおきを」


阿武隈「天山学園中等部3年、阿武隈です。『マーナガルム』、オレンジの機体のファイターを勤めさせていただいています」

陽炎「同じく2年の陽炎よ。『ヴェズルフェルニル』のファイターとして、よろしくね」

長波「同じ2年、長波だ。ファイターとして使ってるのは『ガルム』、強襲担当をさせて貰ってる」


瑞鳳「さて、自己紹介が終わったところで… それぞれ別の部屋でお話しましょうか」


視点選択 直下
1.蒼龍&飛龍
2.榛名&天城

side-榛名&天城-


榛名「貴女達の戦い、見させて頂きました。三人にNT-Dを使わせたのは貴女達で4チーム目です」

天城「その中でも全員が生き残ったのはこれが初めて…」

霞「でもこっちも機体はボロボロ… 何で生き残れてるのか不思議ね…」

神通「はい、機体性能もあちらが上回っていましたし…」

榛名「その原因は分断戦法、ですね」

天城「元々3人は連携戦闘特化、1機ずつ追い込んで仕留めるタイプです」

榛名「でも今回の戦闘の場合はそちらが分断と言う戦術を選んだ結果、3人は全力を出し切れていませんでした」

海風「包囲戦術を瓦解させられた以上、あとは各個の能力だけが頼りになる… そして連携を前提としていた以上、その能力は低下せざるを得ない…」

天城「海風さんの判断は間違えていない、寧ろ正しい選択と言えるでしょう。 ですが、逆に言えばそれが原因で貴女方も追い込まれました」

神通「まだまだ私達は未熟、そしていくら分断して能力が低下したとは言えまだまだ格上の相手…」

榛名「ならば、どうするべきだと思います?」

海風「連携を断ちつつ、集団で戦う…」

榛名「正解です。 貴女方に今必要なのはチームワークを使ったコンビネーション戦闘能力です。

例えば、霞さんが陽炎と阿武隈を牽制しつつ足止めをしている間に海風さんと神通さんが共同で長波に当たっていれば確実に1機は落とせました」

海風「しかしそれでは霞さんの負担になります。それに『マーナガルム』の動きが不明だった以上は…」

榛名「確かに、今ここで指摘するのは結果論でしかありませんね。 ですが、U-19の全日本選手権は3対3のバトル、連携技能を磨くことも必要です」

天城「例えば単身での戦闘能力が高くとも、3機の連携に当たれば手こずるでしょう。 それに相手の単身での技量が高い3機でも連携が取れなければ、逆に付け入る隙も出来ると言うものです」

榛名「単身の能力が高いけど連携によって敗北した、なんて事例はどこにでもあるものです」

天城「逆に言えばアニメのように無双出来る人間こそ、数少ないんです。 飛龍さん達こそその少ない例の一つですが…

でもそれでも連携が必要で飛龍さんと蒼龍さん、そして瑞鳳さん達は高いコンビネーション能力を身に着けて世界大会を勝ち抜いたのですから」

霞「手本は近くに居る訳だし、学べるかも…」

榛名「一言忠告です、あの3人だけは真似しない方がよろしいかと」

天城「寧ろ、あのぶっちぎり戦闘能力は真似出来無いですよ…」

海風・神通・霞「えぇ…」

榛名「まぁ、ネットにも参考の動画などは上がっていますから…」

瑞鳳「じゃあ、交流会の続きに戻りましょう」

蒼龍「とりあえずお菓子とジュース用意しておいたから、適当に食べて話したりして」

陽炎「お菓子…!」

長波「おーい、一応自重しとけよ」

阿武隈「お菓子に目が無いもんね、陽炎ちゃん」

榛名「ていっ」チョップ

陽炎「あだっ!?」

榛名「長波の言う通り、自重しなさい。天城の手料理食べさせますよ」

陽炎「あ… ごめんなさい!」

天城「姉さん、それってどう言う事ですか!?」

榛名「それは自分の胸に手を当てて考えてください」

海風「?」

長波「実はな、天城姉の料理はクソマズイんだよ…」

阿武隈「マズイ、なんて次元じゃないかも… 一発でエビアレルギー発症させたり…」

霞「それは、料理って言えるの…?」

神通「最早常軌を逸した何か、かと…」

長波「気を付けろ、変な事言うと口調が大い○み洋みたいになって料理をおみまいしてくるからな…」

天城「長波ぃ~、パイ食わねぇか?」

長波「ひいっ!?」

阿武隈「ね?」

海風「これは、相当…」

阿武隈「誰が呼んだか『ピストル天城』って仇名も…」

神通「ピストルよりデザートイーグルの間違いじゃ…」

霞「あるいはバズーカか…」


イベント 直下

瑞鳳「料理って何気必須技能だよね、自分で作ってマズかったら嫌だもん」

蒼龍「それ私に言ってる?」

飛龍「蒼龍は全体的に雑なだけで出来無い訳じゃない、ちゃんと火加減さえ覚えればね」

蒼龍「飛龍は良いよ、何気料理上手なんだから…」

飛龍「私ってお腹強く無いから変なモン食べれないしそこは鍛えないと」

瑞鳳「人間慣れですよ。 私だって親がフリーダム過ぎて一人で食べることも多かったんで自然と技能つきましたし」

海風「あ、わかります。 海風も基本子供に無関心の親だったのである程度なら料理も出来るようになっちゃいました」

霞「私はお婆ちゃんに鍛えられたわ」

海風「霞さん、いつも自分でお弁当作ってますからね」

霞「今となっちゃ感謝してるけど、厳しかったわ…」

神通「私は、簡単なものなら…」

陽炎「料理ねぇ… 私は食べる専門だから」

阿武隈「私は… 出来ない事も無い、かな?」

長波「私も榛名姉程じゃないが出来るぞ。 味は保障しないけど」

陽炎「アンタが不味いなら全く出来無い私と何もかもを不味くするどころか兵器化する天城姉さんの立場はどうなるの?」

榛名「陽炎も、やれば出来るんですからちゃんとやらないと…」

陽炎「ま、姉さんに言われれば仕方無いか… 今度やってみようかしら」

天城「では天城も…」

阿武隈「お母さんから天城姉さんはキッチンの冷蔵庫と水道以外使用禁止令が出てるの忘れた?」

天城「そんな…」

長波「二人を病院送りにして調理実習で食中毒を引き起こした自分の責任だろ」

天城「そ、それは一昨年の話ですよね!? と言うか、何で知って…」

陽炎「でもやったのは事実じゃん。ウチ中高一貫だから伝説残ってんのよ、しかもその妹だから警戒もされてるし」

瑞鳳「そんな事やらかしてるの…?」

飛龍「蒼龍以上の逸材?が居るなんて」

蒼龍「私は焦がすだけだってば!?」

海風・霞・神通(料理はちゃんと学んでおこう、大惨事を起こさないように…)

瑞鳳「さて、そろそろお開きの時間かな」

榛名「そうですね。 そろそろホテルの時間も…」

天城「3人共、夕飯が終わったら反省会ですよ」

阿武隈・陽炎・長波「は~い…」

瑞鳳「ウチはそうだね… 1日の猶予あげるから、日曜日の間に反省を考えて月曜日に発表して貰うかな」

海風・神通・霞「わかりました」

蒼龍「じゃ、皆さん」

飛龍「今日はどうも…」

全員「お疲れ様でした」


イベント選択 直下
1.海風 『帰路にて』
2.榛名 『厄介事』
3.??? 『お姉さんは心配性』

side-???-『お姉さんは心配性』


「何をそんなにソワソワしてるんだい?」

「妹さん、今日練習試合で初実戦らしいんです」

「あぁ、三人ルールのヤツね。僕達には関係無いけど」

「…」ソワソワ

「せっかく世界大会の予選前の調整手伝うって言ってるのに、まともに戦えるのが夕雲だけじゃ…」

夕雲「時雨さんは今年は出ないんでしたね」

時雨「うん。春雨達今イギリスだし、僕にビルダーとしての才能も無いからね」

夕雲「去年は春雨さんの一件、と言うか異世界放浪事件のせいで出場出来ず結局お零れに預かる感じで夕雲達が優勝を頂いてしまいましたが…」

時雨「春雨達の夏休み期間中とは言え、せっかく出場確定してたのにGNZシリーズ追い掛け回して変な世界に迷い込んじゃって出られなくなって… 翔鶴さんに怒られたり泣かれたり大変だったよ」

夕雲「今年は春雨さんが三日月さんと一緒にイギリス留学、今年もリベンジならず… いつになったらリベンジ出来るのやら…」

時雨「でもキミ達との戦いはメイジン、矢矧との戦いを除けば一番追い詰められたよ。それこそガンプラが駄目になったくらいには」

夕雲「スローネは特攻したから完全破損、ドレッドノートも大破ギリギリ… 私達のは負けた分直し易かったのですが」

時雨「こっちはどっちも今じゃジャンクパーツ、もう直すのは難しいかもね。何度か直してみようとしては失敗してるし。

こっちも僕は予備機だったから勝てるかどうかはわからなかったし、凄くギリギリだったよ」

夕雲「敗因は心境の読み違え、そして油断… これが無ければ…」

時雨「良くて相討ち、最悪僕達の惨敗だった。 でも今、僕達を追い込んだ張本人は…」

「あぁ、私も行けばよかった…」ソワソワ

夕雲「過保護と言うか、何と言うか…」

時雨「ここまで来ると形無しだね」

「だ、だって妹の初試合だって…」

夕雲「心配なのは理解出来ますが、些か度が過ぎていませんか?」

時雨「まぁ瑞鳳達マジキチスペックファイターズの修業に耐えられたんだからまず負けは無いと思うけど」

夕雲「マジキチ、って酷く無いですか?」

時雨「実際スペックが狂ってるとしか言い様が無いから」

「能力値が狂ってるのは訂正のし様が無いですが… あぁ、でも…」

時雨「キミは妹を信じて無いのかい?」

「そう言う訳では…」

時雨「僕達を矢矧以上に追い詰めたファイターであるキミの妹、初心者とは言え簡単に負けるタマとは思わないよ」

「時雨…」

時雨「それにキミが贈ったウイングもあるんだし、能力も瑞鳳のお墨付きなんでしょ? なら心配は要らないと思うけど」

「そう、だと良いのですが…」

時雨「駄目だこりゃ」

夕雲「ですね」

《翌日 霞の家》


海風「えっと、関節部の手入れは念入りにと…」

神通「関節部は戦闘で酷使するので磨耗が激しい、定期的に手入れをしてポリキャップの交換などを行わなければすぐにヘタります」

海風「特にウイングの武装は重量型なので… 何でこんなバスターソードなんか…」

神通「私も近接戦で戦っていたのでちゃんと念入りにやらないと…」

霞「…一つ良いかしら?」

海風「どうぞ?」

霞「何でウチでやってんのよ…!」

海風「それは30分程前に遡ります…」



海風『あれ、先輩?』

神通『海風さん? こんな所で…』

海風『ちょっと図書館で本借りてきたんです、兵法の』

神通『私はガンプラ用の補修用品を買い揃えに…』

霞『あ…』

神通『霞さんは… お買い物ですか?』

霞『あ、はい。 今日い○げやのポイント10倍セールの日なので』

海風『主婦ですね…』

霞『うっさい。 元のポイント還元率悪いから水曜日と日曜日のポイント倍増セールの日しか買わないことにしてんの』

海風『でもそんな荷物、よく持てますね』

霞『自転車に決まってるじゃない。今裏に置いてきたけど』

神通『じゃあここが…』

霞『ウチですよ』

海風・神通『す、凄く、大きいです…』


海風「それで、霞さんが神通さんに聞きたい事があったので家に入ってもらったのです」

霞「で、アンタは…?」

海風「取り敢えず昨日の反省点の打ち合わせでもしておこうかと」

霞「はぁ…」

神通「あの、邪魔なら…」

霞「別に良いですよ。どうせウチ何もありませんし、する事無いですし…」


イベント 直下

海風「あ、新聞… 読んで良いですか?」

霞「別に良いわよ。どうせ私、広告しか読まないし」

神通「それは… どうなんですか…?」

霞「まぁ、良くは無いと思いますが… あれ…」

海風「『町内開催 初心者ガンプラタッグバトル大会』、えっと…

初心者向けの大会を今日の午後から開催、参加条件はGPベースのデータでガンプラを始めて10戦未満であること…」

霞「こんなもんやってんのね」

神通「でも、良い噂は聞きませんね… 優勝商品を見てください」

海風「優勝商品は、5万円分のプレミアム商品券…!?」

霞「!」ガタッ

神通「らしい、のですが… 初心者狩りが横行してるそうです」

霞「初心者狩り?」

海風「例えばゲームセンターのカーレースを初めてプレイする人に乱入するゲーム歴10年のベテラン、みたいな感じで…

要するにゲーム初心者を上級者が一方的に嬲るようなものです」

霞「うわ、何それセコッ…」

神通「噂ではGPベース上は10戦未満、なのに初心者とは思えない能力とガンプラを持っているとか。

そしてその人物は商店街の仕込みのサクラ、さらに言えば商店街側が景品を渡さない為に依頼していると言う話も…」

海風「もしかして、サブアカ使い…?」

神通「恐らく、そうかと」

霞「私達のGPベースって戦歴どんくらいだっけ?」

海風「海風のは基本部の備品の練習用しか使って無いので個人のは4戦です」

霞「私も海風と同じで4戦…」

神通「もしや霞さん…」

霞「受付は今日の正午まで、今から行けば間に合う…!」

海風「出る気、ですか?」

霞「ええ、しかも私とアンタのタッグで」

海風「えぇ…」


海風の選択 直下
1.霞と一緒に出る
2.出ない

海風「…今回は遠慮します」

神通「出無いのですか?」

霞「ちょっと、折角出れるのよ?」

海風「海風達はファイターとして初心者、まだバトルを始めて1ヶ月も経ってませんから」

霞「なら…」

海風「でも瑞鳳さん達の特訓を経て、偶然ながら全国大会出場選手相手に引き分けに持ち込んだ海風達が出場すればどうなりますか?」

霞「あ…」

海風「いくらGPベースの試合数が10回以下でも部のベースでの回数は20を越えている、そうなればもうフェアではありません。

初心者狩りをする卑怯者と変わり無い、ただの最低なファイターです」

霞「ごめん、私が間違ってた…」

海風「あ… いえ、ちょっと言い過ぎたかなと…」

霞「ううん、この場合はアンタが正しい… 初心者狩りと同じ立場まで落ちてどうするのよ…」

神通(いつも掴み所があまり見つからない子ですが、こう言う所はしっかりしているのですね…)

海風「さて、海風はお暇しますね」

霞「あれ、打ち合わせは?」

海風「自分で考えて、自分なりの反省点を見つけてきます」

神通(自分なり、ですか…)


イベント選択 直下
1.海風 『昏睡病』
2.飛龍 『再会in台場』

side-海風- 『昏睡病』

《町内バトル大会会場》


海風「さて…」


この場に来た理由は一つ、『初心者狩りファイター』だ。参加理由こそ気に食わは無いがその能力には興味がある。

最低でも初心者を圧倒できるだけの力が、技量が備わっているのであればその能力は参考にしたい。


海風「始まる…」

「おい、あれが初心者狩りのファイターだってよ…」

「また出てきた… これで何度目だ…?」


その男2人組と相対するのは海風と同年齢くらいの男子二人、だが片方の様子が尋常では無い。

瞳がまるで濁っているような、表現し難いような瞳をしている。


「あ~あ、可哀想に…」

海風(諦め、じゃない… 何か、様子が… 生気も無い…?)


尋常では無い状態の彼等に気付いている様子なのは海風以外誰も居ない、海風の錯覚であれば良い…

そしてそのままバトルが始まる。


海風(初心者狩りは遠距離狙撃型が2機、ロングレンジから倒すつもりなのか… 期待はずれ…)


そう考えながら対戦者側を見る。 あまりガンプラには詳しくないが近接型だと一目でわかった。

これは分が悪い、恐らく一方的な展開になるだろう。そう考えたが、その考えは直ぐに誤りだと知ることになる。


海風「…!」


背筋に悪寒が奔る。様子がおかしいほうの男子から放たれるのは尋常では無い殺気、だがそれに誰も気付かない。

危険過ぎる殺気を放ちながら、その男子が操るガンプラが一気に加速した。


海風「自ら射線上に飛び込んだ…!?」

「おいおい、マジかよ…」


それは愚策、自ら自爆でもする気かと考えたが違うようだ。 射線上に飛び込んだ機体に対し初心者狩り組は攻撃を行うがその攻撃を掻い潜って肉薄する。

流れ弾で相方は撃墜されるも彼の機体は止まらない。 そして彼は展開したビームサーベルによって初心者狩り機体の片割れを切り裂いた。


「マジかよ! あの子供…」

海風(何、この違和感…)


彼から感じるのは異質な何か、形容し難い何かが彼に纏わり付いているような気がする。 そう考えてるうちにもう片方も撃墜し男子だけが生き残り、バトルが終了した。

次の瞬間、ソレは起きた。 ドサッ、と言う音と共に一人の『普通の少年』を除いて『初心者狩り』の2人と『異常な少年』が倒れる。海風はその三人に向かって駆け寄ったが…


「お、おい! 大丈夫か!? しっかりしろ!」

海風「…! 呼吸はある、救急車を!」


彼等の意識は既に無く、呼吸をしているだけ。何をしても反応が無いことから昏睡状態に陥っているのだとすぐにわかった。

急な昏睡、そして異質な状態にあった少年… 一体何があったのかはわからない、だが異常な事態だ。


海風「一体、何が…」


小声で呟くその言葉、判断材料の乏しい現在ではそれしか言えることが無かった…

《学生寮 食堂》


海風「…」

海風(一体、あれは… 脳炎? 違う… 一酸化炭素中毒なら海風にも被害が及んでいる…

考えても仕方が無いことですが、あれは…)


『先ほど入ったニュースです。 都内にて突然男性三人が昏睡で倒れるという事件が発生しました。 警察では…』


海風「あ、さっきの…」

海風(やっぱり原因不明… パンデンミックの類でも無さそう…)

神通「どうかなさいましたか?」

海風「あ、先輩…」

神通「…出場していれば、危険でしたね」

海風「はい… 偶然とは言え…」

神通「病気なのか、それともテロなのか…」

海風「恐らくそのどっちでも無いと思います… テロならば、死人がでていてもおかしくは無い… 病気ならば三人だけでなく、パンデミック化する筈です」

神通「確かに… ですが、それ以外に可能性は…」

海風「…呪い?」

神通「それは無いと思います」

海風「ですよね…」

神通「ともかく、気をつけないといけませんね」

海風「そうですね…」


《霞の家》

『事件が発生した場所では多数の人が居ましたが三人以外に別状はなく…』

霞「…」

霞(一歩間違えてれば、こうなってたの…?)

霞「にしても、昏睡って…」


《模型店エンガノ》

夕雲「怖いですね…」

瑞鳳「そうだね… 一応、この件についても調べてみるか…」

瑞鳳(この件、何か嫌な予感がする…)


《仙台市 榛名の家》

榛名「昏睡事件…」

天城「姉さん?」

榛名「気を付けてください、何かあるかも…」

陽炎「姉さんがシリアスモード…」

長波「…こう言う時の榛名姉の直感は頼りになるからな」

阿武隈「的中率は怖いくらいだけど…」



海風(あの時感じた違和感、それが何だかわからない… だけど知ってる気がした)

海風「一体あれは…」

海風(そしてまだ知らなかった、これはまだ、発端に過ぎないと言う事を…)

第2話「戦いに向けて」終

第3話シナリオ選択 ↓4までアンケート
1.海風編『邂逅』…散歩で遠出をする海風、そこで出会ったのは時雨と言う少女だった…
2.神通編『誇り』…相変わらず新入部員募集中のバトル部。そこに現れた新入部員は…
3.霞編『記憶』…瑞鳳によって自衛隊横須賀基地へと無理矢理連れて来られた3人、霞は妙な感覚に襲われ…

2と3が同率2票…
海風ェ…


同率2票なので第3話は2か3をコンマ判定で決めます


コンマ判定 直下

00~19 神通編
20~39 霞編
40~59 神通編
59~79 霞編
80~89 神通編
90~99 霞編

では第3話は神通編となります


新入部員候補、自軍参加させようかしら…

第3話『誇り』


《バトル部 部室》


海風「2人共、フォーメーション・クロスライン。霞さん、敵機に火力を集中し足止めを」

霞「了解。 ターゲットロック、砲撃開始!」


ZZガンダムが目標である瑞鳳の操る『ストライクノワール』に向け、ビーム砲とミサイルポッドを放った。

ビームとミサイルによって逃げ場を失くすノワール、しかし瑞鳳は動じない。


瑞鳳「成る程ね、そうやって逃げ場を潰して釘付けにする訳か」

海風「先輩、左右から同時に挟撃します。合わせて!」

神通「わかりました!」


そして左右からそれぞれガーベラストレートとバスターソードを持ったジャスティスとウイングがノワールへと加速する。


瑞鳳「そして左右同時からの斬撃で倒す、か。 悪くは無いと思うんだけ、ど…!」


瑞鳳は瞬時にアンカーランチャーを放ち、2機を捕まえて引っ張り衝突させる!


神通「くっ…!」

海風「しまっ…」

瑞鳳「チェックメイト、だね」


そしてビームライフル・ショーティーを2機同時に、ZZへは2連装レールガンを向け勝負を一気に終わらせた。


BATTLE END


瑞鳳「今のは悪く無い、でもちょっと動きが直線的過ぎるかな。フェイク入れてみたらどう?」

海風「でもフェイク入れるとZZの砲撃継続時間を越えますし、霞さんへの負担も大きくなってしまいますよ?」

瑞鳳「粒子消費量も大きくなって継戦能力も低下するのが厳しいか… それに機体編成上『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』と『インフィニットジャスティス・スタ-リリィ』がトドメ役になるしか無いのもキツイかも」

海風「あと今のはぶっちゃけ、メタられたのが敗因かと」

瑞鳳「だよね。 フォーメーションのやり方知ってるから対応出来るノワールにしたし」

霞「大人気無っ!?」

瑞鳳「でも気をつけなきゃ駄目だよ。 データ使ってメタってくる連中も居るんだから」

神通「聞いた事があります。 相手によってガンプラと戦術を変更、わざわざ弱点だけを狙う学校もあるとか」

海風「まぁ、海風も天山学園戦でやったので人の事言えませんけど…」

神通(地区大会まであと2週間、今は連携戦闘のフォーメーションを色々試しているところです)

海風「やはりもっと色々調べて試してみないと駄目ですね…」

瑞鳳「その意気だよ。 努力こそ勝利への道なんだから」

神通「…」

瑞鳳「どうしたの、その書類」

神通「先程の部長会議で渡された予算案なんですが…」

瑞鳳「…ウチ、少ないね」

神通「瑞鳳さんにほぼボランティアでやって頂いているとは言え、部員が少ないせいで去年のおよそ1/3…」

瑞鳳「バトル台の維持費で殆ど消えそうなレベル… これは酷い」

神通「後援会の寄付も殆ど無いですし…」

瑞鳳「今年記録を残せれば来年度増えそうだけど、この予算じゃ遠征どころか全国大会への移動費出すだけで赤字だよ」

神通「一応少なすぎる、とクレームを入れたのですが…」


神通『これではまともに活動する事も叶わなくなります』

会長『とは言ってもね… 部員定数の三人じゃこれが限界なんだよ』

神通『同じ人数の算盤研究部はウチの倍ですよ』

会長「それは… ともかく、部員が少ない以上予算も少なくなる。来週までに部員が増えれば予算も考えなくは無いけど…」


瑞鳳「…ねぇ、この学校一体どんだけ部活あるの?」

神通「おおよそ70です」

瑞鳳「乱立し過ぎじゃないの!?」

神通「その大半が無実績で予算を食いつぶしているのに…」

瑞鳳「ウチも一応その無実績に入るんじゃない…?」

神通「一応大会には出場してますから… 一回戦敗北ですけど…」

瑞鳳「い、一応活動実績はあるのね…」

神通「それに噂では部員の水増しで予算を獲得してるところもあるとか…」

瑞鳳「学校の闇を垣間見た気がする!?」

神通「だから統廃合を生徒会側は推し進めようとしているのですが…」

瑞鳳「あ、もしかして…」

神通「私達が模型部に勝利して統合を阻止した結果、それに反応した対象の部が一斉に反乱して統廃合を無かったことにしてしまったのです…」

瑞鳳「一応ウチがその発端なのね…」

神通「その一件でどうやら会長から睨まれてしまっている様で…」

瑞鳳「最早何も言うまい」

海風「…」チュー

霞「あんた、その苺牛乳何本目?」

海風「3本目です」

霞「太るか糖尿になるわよ」

海風「先週の健康診断は大丈夫でしたし、毎日飲んでる訳でも無いので大丈夫ですよ。それに糖分入れておかないと頭が回りませんから」

霞「頭働かせることあんの?」

海風「戦術立案、戦闘指揮、勉学、戦術用資料暗記、その他」

霞「…ごめん」

海風「それに今全部のMSとMAの特徴と能力を頭に叩き込んでるところなので」

霞「ご、ご苦労さま… そう言えばアンタがバトル中『道筋を捉えた』っていつも言ってるけどどう言う事なの?」

海風「何といえば良いのか… 昂ぶると急に何か頭の中で繋がるような感覚があって、気が付いたら頭の中でフローチャートが出来上がっちゃってるんです」

霞「勝利への道筋、ってこと?」

海風「どちらかと言うと現状打破、かと」




瑞鳳「何か海風ちゃん、変な進化してない?」

神通「…」

瑞鳳「神通ちゃん?」

神通「瑞鳳さん。瑞鳳さんは、人の進化を信じますか? ニュータイプのような…」

瑞鳳「信じてるよ。 寧ろ、それっぽいの見てるからねぇ…」

神通「それらしいもの…?」

瑞鳳「常軌を逸した人間なら身の回りに溢れてるし、何なら両親が常軌逸してるし…」

神通「そ、そうですか…」

瑞鳳「人の心を感じる力を持った人も見たこともある、ニュータイプのようなね。 誰でもなれる訳じゃないかもしれないけど、多分人は誰もがいずれは進化に辿り着くんだと思うよ」

瑞鳳(『あっち』にはガチな『ニュータイプ』が居るしね。しかも7人くらい)

神通「辿り着ければ、良いですけどね…」

瑞鳳「手っ取り早く並の人間辞めるなら次元覇王流から流派・東方不敗の道が…」

神通「それは遠慮します」

瑞鳳「だよねー。じゃあ鯨流対人防衛術…」

神通「それは最早人間のやるものじゃ無いと以前仰ってましたよね?」

瑞鳳「そう言えば言ってたよね。 まぁ気合で分身したり空気から竜巻作り上げる武術だし、下手すりゃ米軍丸ごと壊滅とかって荒業も出来なくも無いし」

神通「そ、そこまでですか!?」

瑞鳳「と言うか、出来るね。お母さんならやりかねない」

神通「あ、あははは…」

瑞鳳「さて、ちょっと暑いから窓開けて…」ガラッ

ヒュー… ガンッ!

瑞鳳「だっ…!?」ドサッ

神通「ふ、フライパン!?」

海風「ず、瑞鳳さん!?」

霞「ちょ、誰よフライパンなんて投げたの… って、紙?」

『余計な事言わないの byおかーさん』

三人「…」

蒼龍「ごめんねー… じゃあ、連れて帰るから」

瑞鳳「」チーン

神通「よろしくお願いします…」

霞「ねえ、確か瑞鳳さんの実家って仙台よね?」

海風「ええ、そして余計な話をして窓を開けるまでのラグは10秒程… また仙台から都内までは300キロほどです。

つまり丁度フライパンを持っていて投げたとしても30000m/sは出ていた事に…」

霞「えぇ…」

海風「さらに言えば音速を突破してるのでフライパンはひしゃげて元の形状を保て無い筈ですし、本来なら瑞鳳さんに直撃した時点でその衝撃波で最低でも部室に居た海風達はミンチになっているかと」

霞「最低でも、って?」

海風「最悪の場合、この校舎が吹き飛ぶかと」

霞「」


ヒュー… ストン


神通「今度はお玉… 何か紙付いてます」

霞「何々?」

『気にしたら世界が崩壊します by瑞鳳の母』

神通「気にし無い事にしましょう」

霞「そうね、それが良いわね」

海風「あと、今確信しました」

霞「何よ」

海風「会話からのラグは2秒、つまり150000m/sで飛んでいるということです」

霞「最早ギャグ時空じゃない…」


「あの…」


三人「?」

「ガンプラバトル部、でいらっしゃいますか?」

海風「そうですが…」

「あの… 私を、入部させてください!」

三人「…」

三人「…え?」

三人「えええええええええっ!?」

今日はここまで


取り敢えず新入部員候補を次の更新まで募集いたします


出来れば軽巡・駆逐(既出以外のキャラ)の中からお願いします

>>166
こっちは出てないけどあっちには居る(蕎麦屋)
あとあっちに朝霜も居た(入院中)

取り敢えず現時点で募集を以って終了します

>>167 あと磯風も居ます(メイド喫茶)


候補は
・山雲
・神風
・初月
・雪風
・朝霜
・磯風
・朝雲
・萩風
・天津風
・照月



『ビルダー』と『ファイター』どっちにしようかしら…

神通「えと、今日のところはもう監督が諸事情により帰られたので活動は終わりでして…

詳しい活動の方は明日来ていただければ説明いたします」

「わかりました… では明日の放課後、伺います」



海風「まさか新入部員とは…」

霞「珍しい人も居るもんね。 今の子の名札の色、1年みたいだけど…」

神通「確か私達2年生は緑、1年生は青、3年生が黄色でしたね。中等部は」

海風「でも確か体育の時に居なかったたような… 寮生で無いことは核汁ですが」

神通「少なくとも私達の寮には居ませんね」

霞「私と同じ学校出身でも無さそうだし…」

海風「この前の練習試合でも見ていたのでしょうか?」

神通「観客の一人に混じっていてもおかしくはありませんね」

霞「で、どうしますか?」

神通「明日、詳しく聞いてみましょう。では今日は解散で」

海風・霞「はい」



《学生寮 食堂》

神通「…」モクモク

神通(部としては歓迎なのですが… どうしてこの時期なのでしょう…? 別に一部の公立と違ってどこかに強制入部しなければならないと言う訳ではありませんし…)

海風「先輩?」

神通「海風さん… 今から夕飯ですか?」

海風「ええ、今まで買い物に出かけていたもので。あと同級生にあの子の事を聞きいてきました」

神通「どうでした?」

海風「どうやら季節はずれの転校生のようです。 昨日海風達1組とは違う、1年3組に転入したそうで」

神通「もう5月なのに珍しいです…」

海風「季節はずれ、とは言いますがよくある事ですよ。海風が沖縄に転校した時も5月でしたし、会社によっては唐突に転勤させるところもあるようです」

神通「成る程…」

海風「まぁ、都内なら本社への栄転でしょうね。 ウチの親みたい子会社に出向、と言う訳でもありませんし」

神通「わざわざ沖縄に…?」

海風「本社に戻れば昇進とか餌に釣られたのでしょう。しかも単身赴任ならいざ知らず、子供まで巻き込んで…

その癖姉がこっちに残ると言ったら狂ったように騒ぎ立てて、向こうに行ったら行ったで口を開けば夫婦喧嘩ばかりで子供は一切放置です」

神通「…ご両親のこと、お嫌いですか?」

海風「と言うか、家族そのものが大嫌いです。あの親にとって子供は自分達を良く見せる為のアクセサリーに過ぎず、愛情を注いだのは優秀な姉だけ…

海風には何も期待せず、向き合って話もしてくれない。姉には過度の干渉をした癖に海風は放置、授業参観にも来てくれた試しも無いです」

神通「そうですか…」

海風「あ… ごめんなさい、愚痴のような形になってしまって…」

神通「いえ、私で良ければ愚痴の相手にはなりますから」

神通(海風さんも、大変なんですね…)

《神通の部屋》


神通「これで予習は終わり… あとは、機体整備に…」

神通(『インフィニットジャスティス・スターリリィ』、ちゃんと調整しないと…  いくらダメージレベルCの練習とは言え、機体各部の関節やポリキャップは磨耗しますし…)

神通「私自身、か…」

神通(私のジャスティスは文字通り、剣で戦う機体… だから、二刀流の素振りをして…)

神通「鍛えないと…!」



神通「…!」ブォンブォン

海風「…あの、部屋でやると危ないですよ?」

神通「う、海風さん!? 何時の間に…」

海風「さっきから居ましたよ。ノックしたのに返事なくて、開けてみたら素振りをしていて…」

神通「えと、その…」

海風「それはさておき… 少し良いでしょうか?」

神通「なんでしょう?」

海風「この記事、見てください」

神通「これは… あの子?」

海風「みたいです。 どうやら以前からガンプラに関わっていたようで」

神通「だからウチに…」

海風「あと先程同級生に聞いたのですが、模型部からの勧誘が凄まじいと」

神通「またあの人達ですか…」

海風「なんとしても女子の部員を確保したいみたいで、色々手を尽くしているそうです」

神通「確かこの前バトル部を吸収しようとした時も似たような理由でしたね」

海風「まぁ、女子がガンプラを作るのは珍しいことですから」

神通「私が1年の時も部員を引き抜こうとしていましたが、結局女子部員は誰も流れないで辞めてしまいましたし」

海風「よっぽど、女子が欲しいようですね」

神通「そのようです…」

取り敢えず独断と偏見で能力ごとに分けてみました


ビルダー寄り
・山雲
・照月
・朝霜

ファイター寄り
・雪風
・磯風
・朝雲
・初月

オールラウンダー
・神風
・萩風
・天津風


と言う感じです(あくまでも独断と偏見で決めたものです)


一人だけにするか、それとも2,3人くらい出すべきか…

《翌日 放課後》


瑞鳳「では、面接を始めます」←伊達メガネ装備

「は、はい!」

海風「いや、なんで面接方式になってるんですか…」←伊達メガネ装備

瑞鳳「いやぁ、就活の練習?」

神通「瑞鳳さん自営してるのに就活必要無いでしょう…」←伊達メガネ装備

瑞鳳「不景気だからね。何時潰れても良いように対策しないと。まぁ、簡単には潰さないけど」

霞「じゃあ意味無いじゃない」←伊達メガネ装備

瑞鳳「取り敢えず面接方式で色々聞いていこうと思います」

「え、えと…」

海風「これ、俗に言う圧迫面接じゃ…?」

瑞鳳「細かいことは気にし無い、じゃあ始めるよ。

まず最初に、貴女は『ファイター』『ビルダー』それとも『ビルドファイター』のどちらですか?」

「えと…」


能力選択 直下
1.ファイター専任
2.ビルダー専任
3.ビルドファイター

「えと… バトルも製作も出来ます」

海風「ビルドファイター、と言う訳ですか」

霞「私や神通さんと同じ、ってことね」

海風「あれ、省られた…?」

霞「アンタの機体、自分で作って無いでしょ」

海風「そうでした…」

神通「では続けます… 何故この部に?」

「ガンプラバトル専門の部がある、と… それに勧誘された模型部は肌に合わなくて」

霞「嫌われてるわね、あの連中」

海風「下衆ですから」

瑞鳳「まぁ、そうだよね… 海風ちゃん、何かある?」

海風「では、チーム戦の経験は?」

「無いです」

神通「連携初心者… 霞さんは?」

霞「使うガンプラは?」

「決まったものは無いですが、一応本命の機体は用意しています」

瑞鳳「成る程… じゃあ、最後に名前教えて貰えないかな?」


彼女の名前は? ↓2
1.萩風
2.神風
3.天津風
4.その他(後ほど安価)

天津風「天津風、と言います」

瑞鳳「じゃあ、これで面接を終了します。 最終選考の結果は追って…」

神通「瑞鳳さん!」

瑞鳳「冗談だよ。 入部届けを書いて貰えれば大丈夫だから」

天津風「ホッ…」

海風「これやる意味ありました?」

霞「無いわよ」

海風「ですよねー」



瑞鳳「と言う事で今から天津風ちゃんの歓迎会を行います。 取り敢えず自己紹介から…

私は特別外部顧問の瑞鳳、基本製作専門です」

天津風「瑞、鳳… 瑞鳳ってあの!?」

瑞鳳「あ、知ってるの?」

天津風「世界チャンプの一人… クロイツシリーズの製作者…!」

海風「クロイツシリーズって何です?」

神通「瑞鳳さんの作るガンプラ、その中で特別な改造を施し飛龍さん達にあわせて調整したガンプラの総称ですね。

主にSEEDの外伝『VS ASTRAY』に出た勢力『ライブラリアン』の改修機体をベースに製作、独自の技術を盛り込み『クロイツ』の名を持つ機体群は『クロイツシリーズ』と呼ばれこの界隈では有名です」

霞「成る程… 確か前に使ってた『ゲイルストライク』ってやつみたいな?」

瑞鳳「あれは『クロイツ』じゃない練習用の機体、多分シリーズを見た事あるのは神通ちゃんだけかな。2機は既に壊れて、他のも基本ウチの店の奥地で眠ってるし。

それにネタ尽きたし今製作中の新しいのはライブラリアン機じゃなくなる予定だよ」

天津風「確か『ヴァンセイバー・クロイツ』と『ヘイルバスター・クロイツ』はもう…」

瑞鳳「うん、一昨年の世界大会の準々決勝で壊れちゃった。しかもガンプラに細工してくる相手で、その時は勝ったけど無理が祟ってバトルの後に駄目になってそのままあの子達は予備機体になったの。

まぁ、私の話は後にして… 今度は神通ちゃん達の挨拶だね」

神通「私が部長の神通です。 チームでは近接担当、使用するのは『インフィニットジャスティス・スターリリィ』です」

天津風「格闘機、剣術を用いた機体ですね」

霞「私は霞、後方支援・援護担当よ。『ブラストZZ』を使ってる」

天津風「重装の砲撃機… 機動性は… 色々スラスター付いてるから悪く無さそうね」

海風「海風です。 担当は戦術・指揮及び接近寄り、『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』のファイターです」

天津風「この機体… 似てるような…?」

海風「似てる…?」

天津風「でも、何か違うような…」

瑞鳳(まぁ、似てるのはクリアパーツだけだしね。普通は気付かないでしょう)


イベント 直下

瑞鳳「そうだ… 誰か、この子と戦ってみない?」

三人「え?」

瑞鳳「天津風ちゃんが入部する、ってことはチームに加入するってことでしょ。そうなったら連携の練習もしないといけないし、最初に技量を見極めるのも重要だよ」

神通「そう言うことであれば… 私がやります」

海風「先輩?」

神通「まず海風さんは戦闘指揮担当、客観的に能力を見極める必要があります。 そして霞さんは単体での戦闘に不向きです。

ならば私がお相手しましょう。構いませんか?」

天津風「私は大丈夫です」

神通「では機体の方を…」

天津風「こんな事もあろうかと、ちゃんと用意しておきました」


天津風の専用機

ベース機 直下
1.デルタガンダム
2.ロッソイージス
3.ガンダムキュリオス
4.その他(条件:ガンダムタイプ 高機動型 空戦対応機 既出NG)

改造内容 ↓3

機体名  ↓5

シューティングスターガンダム
武装
・シールド(ビーム・サーベル×2)
・60mmバルカン砲
・ロング・メガ・バスター
・レールガン付属ビーム・ライフル
・プロトフィン・ファンネル×2
・ハイ・メガ・キャノン(シールド装備型)

天津風の専用ガンプラ。デルタガンダムをベースにデルタカイのパーツを流用、仕様的にはデルタカイに近い。
彼女に合わせたセッティングを施されており、WR形態時には徹底した機動力強化で現実の航空機並みの空戦能力を誇る。
また地味に差し替え無しでのWR形態変形を可能にしており、高い技術力を注ぎ込まれた機体となった。
高機動・高火力を両立した強襲型の機体は『シューティングスター』の名に恥じないスピードで力を示すことが可能。
塗装はブルーだが海風のウイング(ライトブルー)よりは濃い青を使っている。


瑞鳳「これ、デルタカイ… 違う、デルタベース?」

天津風「ええ、と言うかデルタとデルタカイの半々ですね」

瑞鳳「装甲ギリギリまで削って可変用フレーム内蔵に、現実の航空機に近づけた仕様ってとこかな」

天津風「そこまで見抜くなんて… WR形態時の大気圏内機動力を強化しています」

瑞鳳「元々WRは航空機以下の空戦能力しかないからね。それに飛行は出来ても空戦機に対応出来ない機体も多いからそう言う相手には天敵になりうるし」

海風「何か、機体の特性がダブったような…」

神通「ウイングはどちらかと言えば格闘機の側面が強い、あちらは空戦と射撃特化なのでダブってはいないと思いますが…」

霞「ともかく、実際に動いているのを見ないとわからないわ」

神通「では始めましょうか」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Desert"

Please set your GUNPLA

Battle start!


神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通、行きます!」

天津風「シューティングスターガンダム、天津風、出るわよ!」

神通「どこから… !」


神通はジャスティスを咄嗟に上昇させる。次の瞬間、前方からハイ・メガ・キャノンの一撃が数瞬前にジャスティスが居た空間を通り過ぎた!


神通「正確な射撃、だけど…!」

天津風「初手で落とせる程甘くは無いか… でも!」


そしてWR形態となったシューティングスターが一直線でジャスティスへと突っ込み、サーベルを引き抜いて肉薄する。

神通はそれに対応するようにガーベラ・ストレートを抜いてその一撃を防いだ。


神通「近接格闘では…!」


つま先のアーマー・シュナイダーを展開しシューティングスターを蹴ろうとするが…


天津風「そう易々と!」


機体の軽さを活かした天津風はジャスティス蹴って距離を取り、再びWRへと変形する。

そしてプロト・フィン・ファンネルを射出し、神通へと差し向けた!


神通「逃がしません!」


投擲用ダガーをファンネルへと投げ付け破壊し、ライフルを手にとってシューティングスターを追う神通。

段々と神通はシューティングスターへと距離を詰めるが、天津風にとってそれは想定内のことで…


天津風「今!」


天津風はシューティングスターを強引に失速させ、機体の高度を落とす。 失速した機体はそのまま地面へと墜落する筈だが天津風にはこれも想定内。

機体を強引に水平に戻しMS形態へと変形させ、加速中の神通機が自分の上を通過した瞬間再びWR形態へと移行してその背後を奪った!


神通「なっ!?」



瑞鳳「ポストストール・マニューバ!?」

海風「MSだから出来る芸当、しかもあんな強引に墜落ギリギリまで高度を落としてから相手の背中を取るなんて…」

瑞鳳「あの子、並の空戦技術じゃない…」


神通「背中を取られた…!」

天津風「空戦じゃ風に乗れるほうが優位、風の乗り方なら私の方が一枚上手です!

神通(この子、並じゃない…! どうする…?)


行動安価 直下

天津風「背中は取った、なら!」


シューティングスターのハイ・メガ・キャノンとロング・メガ・バスターをチャージを開始する。

もう神通を完全に捉えている、そう確信した天津風はトドメの一撃を放つ!


天津風「貰ったわ!」

神通「まだ…!」


神通はファトゥム01を切り離して上昇させ、本体を落下させることでシューティングスターの一撃を回避した。

そしてシューティングスターの動きを見極め、本体のライフルとファトゥム01のハイパーフォルティスで攻撃を仕掛ける!


天津風「っ!?」


機体を変形させ天津風はギリギリのところでハイパーフォルティスの攻撃を回避するが一瞬のタイミングをズラして放ったライフルが、シューティングスターのシールドに直撃しハイ・メガを貫く!

天津風は咄嗟にシールドからハイ・メガを切り離すもバランスを崩し、爆風に煽られ墜落しかける間一髪で制御に成功するが…


天津風「私を捉えたの!?」

神通「確かに貴女の飛び方は並のファイターではありません… ですが回避の際の変形時間に一瞬だけ隙が出来ます…!そして!」


ジャスティスの刀がシューティングスターに向け二本の刀を抜いて切りかかり、天津風はそれを左腕のシールドで防ぐ。

しかしシールドで防いだが、関節部分が砕け左腕が破損した!


天津風「なっ!?」

神通「その脆さが、命取りになります!」



瑞鳳「そう、可変機の弱点は変形に一瞬の隙が出来ること… 特にZやデルタのような複雑な可変機構を持つ機体は、その弱点が命取りになる…!」

海風「確かにウイングの可変機能に比べれば複雑ですね、あの機体」

瑞鳳「元々パーツの差し替えを要するガンプラ、それを変形させるだけの改造を施している… 構造が複雑な分、フレーム部にかなりの負荷がかかる」

霞「だからパーツが脆くなって防いだ一撃で壊れた、ってことね」

瑞鳳「多分あの機体、フレーム部分にRGのZガンダムを改造して使ってる。確かにアレなら差し替えなしの可変が出来るけど、代わりに滅茶苦茶脆い」

瑞鳳「流石神通さん、海風達よりガンプラの経験が長いだけあります…」

霞「一瞬で形勢を逆転するなんて…」

瑞鳳「さて… 二人共、もう終わって良いよ」


BATTLE END

天津風「あぁっ… フレームが割れてる…」

神通「すみません、私が…」

天津風「いえ、私のビルダーとしての能力が…」

瑞鳳「ちょっと貸して」

天津風「あ、はい」

瑞鳳「…うん、これなら直して補強も出来る。 今日、ちょっと借りて良いかな?」

天津風「え、でも…」

瑞鳳「良いから。 私の本職ビルダーだし、任せてよ」

天津風「あ、ありがとうございます!」

神通「海風さん、どうでしたか?」

海風「私見を述べさせていただけるなら、天津風さんは戦力としてかなりのものかと。 特に空戦能力には目を見張るものがあり、切り込み・強襲の役割は天津風さんに任せたいですね」

天津風「あら、そこまで評価してくれるの?」

海風「ただ空戦のマニューバ、あれを使う機会は減りますが…」

霞「確かに、乱戦やタイマンじゃないと使いにくそうだものね」

天津風「私の売りの一つなのに…」



イベント 直下

天津風のオナ…ゲフンゲフン吹き流しを弄る

新入部員その2襲来

>>191だけだとネタが続かないので>>192を追加させて頂きます…


海風「…」ズボッ

全員「!?」

天津風「ちょ、何…!?」

海風「…これ、どうやって髪纏まってるんです?」

霞「何やってのよアンタ!?」

海風「髪を纏めてると思われるアクセサリー、髪を纏める役割を果たして無い…?」

天津風「当たり前でしょ! これ吹き流しなんだから!」

神通「髪に吹き流し…!?」

天津風「え、誰も着け無いの…?」

海風「いや、頭に吹き流し着ける人なんて初めて見ました」

天津風「!?」

海風「しかも色がTEN…」

瑞鳳「それ以上は駄目!」

霞「TEN…って何?」

瑞鳳「まだ早い、皆にはまだ早いから!ってか何で海風ちゃん知ってるの!?」

海風「これでも、耳年増ですから」

神通「それは誇れるものじゃない気が…」

霞「よくよく考えたら、どんな髪型なのよそれ」

天津風「普通にツインテールでしょ」

霞「ツインテールでそんなに角が尖るの…?」

海風「尖りませんね、普通」

天津風「嘘!?」

神通「髪痛まないんです…?」

瑞鳳「それともウイッグか何か?」

天津風「自毛です!」

全員(それで自毛なの…?)


コンコン


神通「あ、はい」

「あの、ここってガンプラバトル部で良いのでしょうか」

神通「そうですが…」

「見学しても宜しいですか?」

瑞鳳「ありゃ、天津風ちゃんに続いて二人目か。 じゃ、皆これかけて」つ伊達メガネ

海風「またやるんですか、この圧迫面接スタイル…」

瑞鳳「圧迫面接じゃないからね!?」

瑞鳳「じゃあ、面接を始めます」

「あ、あの…!」

海風「悪ノリが過ぎるような…」

霞「悪ノリしかしないアンタが言えた台詞じゃないわ、それ」

天津風「何で私まで…」

神通「でも一応、入部希望であるなら…」

瑞鳳「まず最初の質問です。

貴女はガンプラに触れた事がありますか? また、経験者である場合『ファイター』『ビルダー』『ビルドファイター』のどの部類ですか?」



解答 直下
1.ビルダー
2.ファイター
3.ビルドファイター
4.初心者

「えと、ガンプラは初めてで…」

海風「初心者、ですか… この部を志望した理由は?」

「先日の練習試合を見て、面白そうだと思いまして」

瑞鳳「試合の見学者ねぇ… まぁ今から大会まででも鍛えれば余裕で間に合うし、大丈夫じゃないかな」

「でも肝心なガンプラに触れた事も無くて…」

霞「大丈夫よ、私も先月までそうだったし。 あとは… どんなタイプの機体が良い?」

「特に決まっては無いです」

天津風「ガンダムについての知識は?」

「一応、ですがアニメで少し見た程度なら」

神通「わかりました… では、最後にお名前を聞かせてください」


彼女の名前は? 直下
1.山雲
2.萩風
3.神風
4.その他(後ほど安価)


選択肢 直下

1.山雲
2.神風
3.初月
4.雪風
5.朝霜
6.磯風
7.朝雲
8.萩風
9.照月
10.その他


朝雲「朝雲、と言います」

海風「朝雲… あ、2組の…」

神通「御存知で?」

海風「ええ、名前だけは。合同体育でも一緒でしたし」

霞「そう言えば居たわね… 全く接点ないけども」

天津風「合同体育…?」

海風「そうか… 今週はまだ3組は体育やってませんでしたね。 体育の時は1組と2組、3組と4組、5組と6組がそれぞれ合同でやるんです」

天津風「そう言うことね。って、私だけハブられてるじゃない…!」

海風「本来なら1組から順々に転入生が入る予定だったのですが、実は3組で入学直後に万引きして退学・転校になった学生が居まして…」

瑞鳳「私のとこにも居たなぁ、そう言うの… 入学して早々に警察沙汰で退学になるパターン。ウチの場合ストーカーだったけど」

神通「ストーカーで警察沙汰って… それは仕方ありませんね」

瑞鳳「いやぁ、襲い掛かられた時は大変だったよ… 私も停学になりそうだったし」

神通「被害者瑞鳳さんだったんですか!?」

瑞鳳「精一杯加減したんだよ、殺さないように」

天津風「瑞鳳さんって…」

瑞鳳「あ、言い忘れてたね。 私、リアル流派・東方不敗だから」

天津風・朝雲「!?」

瑞鳳「Gガンの東方不敗のモデルお父さんだし、私後継者だし石破天驚拳使えるし」

霞「そう言えば蒼龍さんも『変な事したら雑巾にされる』って前に言ってたような…」

神通「雑巾の方がまだマシなほうかと…」

朝雲(入る部、間違えたかも…)

海風「恐らく、その懸念は間違いでは無いかと。ですが、もう手遅れです」

朝雲「え?」

海風「ドアは既に封じましたし、あとは入部届けを出すまでは出せませんよ」

朝雲「か、監禁じゃない!?」

海風「瑞鳳さん、お願いします」

瑞鳳「秘技!分身殺法ゴッドシャドー!」

瑞鳳's「「「「「ディーフェンス!ディーフェンス!」」」」」

朝雲「に、逃げ場が…」

海風「さぁ、サインを…」ジリジリ

霞「アンタ、やってることがヤクザに近いわよ」

神通「どちらかと言うと悪徳商法では…?」

天津風「流派・東方不敗、実在したなんて…」


自軍参加
・朝雲(使用機不明)
・天津風(シューティングスターガンダム)

瑞鳳「さて、私は明後日以降1週間くらい来れ無いから部活中は神通ちゃんに任せるよ」

神通「どうかなさったんですか?」

瑞鳳「大学の卒研、もうすぐ山場なの。それに世界大会予選に備えたガンプラの整備に、新規機体の製作があるからね」

海風「新規機体ですか?」

瑞鳳「蒼龍さんも飛龍さんも今使ってる機体は3年前から変わって無いし、そろそろガタ来てるの。私の機体はバトル回数がそうでも無いから大丈夫だけど。

だからそのまま運用するにしろフレームからの大規模改修が必要だし、二人も新しい機体欲しがってるから。それに朝雲ちゃんにも必要そうだし」

朝雲「私?」

瑞鳳「クロイツ系統の機体は用意出来ないけど、もうあんまり時間無いし機体製作と別にファイター訓練も行わないと間に合わなくなるからね。

だから朝雲ちゃんの機体は私が用意する、それで良い?」

朝雲「あ、はい」

天津風「あの、私のシューティングスターは…」

瑞鳳「シューティングスターの補修は明日までにやっておくから大丈夫だよ」

天津風「ありがとうございます」

瑞鳳「あと少しだけ航空戦特化仕様に弄るけど大丈夫?」

天津風「出来るんですか?」

瑞鳳「私これでも工学部だし航空専攻、力学関連は一通りやってるから任せて」

神通「では、今日のところは解散とします。 朝雲さん、天津風さん、明日からよろしくお願いします」

朝雲・天津風「よろしくお願いします」


イベント選択 直下
1.side-神通- 『部長は大変』
2.side-瑞鳳- 『空を知る者』
3.side-???- 『狂化の理由』

一応朝雲の専用機予定は
・テスタメント
・ガンダムF90
・ガンダムジェナミス
・ストライクE


となっています

条件は『ガンダムタイプ』『装備換装型』となっています
また改造内容は『支援特化型』となっています(ライトニングストライカーやミッションパックSなど)

side-瑞鳳- 『空を知る者』


蒼龍「どうしたの? そのデルタカイもどき」

瑞鳳「新入部員の子から預かったんです。 それにちょと改造を施そうかと思いまして」

飛龍「だから戦闘機のプラモ引っ張り出してるのね」

瑞鳳「Su-35ST、この機体を参考に改造してます」

蒼龍「確かに、Su-27より機動力が上なSu-35なら使えるマニューバが増えるし良いと思うよ」

飛龍「でもどうしてロシア機? 他にもF-15とかデルタ繋がりでデルタ翼のグリペン、可変翼機のF-14とかもあるのに」

瑞鳳「あの子は失速機動を使いこなしてました。だから失速機動が得意なSu-27の発展型、Su-35をチョイスしたんです」

蒼龍「だからその推力偏向ノズル作ってたんだ。 しかも足の可変機構も弄って対応出来るように」

飛龍「あと尾翼の追加、こりゃまさに戦闘機ね」

瑞鳳「よくわかりますね…」

蒼龍「私達、これでも元空母だから。その性なのか、色々戦闘機に興味が沸くのよ」

飛龍「ま、ジェット戦闘機の実機なんて見た事も無かったけどね。あっち側でもロクな機体無かったわけだし」

瑞鳳「艤装から放てる機体もレシプロ、しかもサイズもかなり小さくなってますしね」

飛龍「でも私はレシプロも好きだけどね。特に紫電改とか、彗星とか」

蒼龍「私もレシプロは好き、かな。特に流星が」

瑞鳳「まぁ、私も好きですよ。九九艦爆が特に、足が可愛いですし」

飛龍「瑞鳳の飛行機好きは筋金入りじゃない」

瑞鳳「好き過ぎて航空系の学科に通う程ですよ」

蒼龍「卒研の方は?」

瑞鳳「もう直ぐ一先ず落ち着きます。 フライ・バイ・ワイヤの発展フライ・バイ・ライト、その技術的課題と改善について…

一介の学生がやるもんじゃない、って教授に言われましたが今じゃ教授も乗り気ですよ」

飛龍「明日から泊り込みかぁ… ちょっと寂しくるね」

瑞鳳「たかだか1週間程度ですよ。 それに着替えを取りにちょくちょく戻る予定ですので」

蒼龍「あんまり無茶は駄目だよ」

瑞鳳「わかってますよ。 今年も、世界大会に出ないといけませんから」

飛龍「そう言えばガンプラの進捗は?」

瑞鳳「出場予定の機体のチューンは終わりました。飛龍さん達の新しい機体も、出来つつあります」

蒼龍「それに追加の機体、ね… クロイツの技術、使わないの?」

瑞鳳「あれを使いこなすには並のファイター、それに初心者じゃ無理ですよ」

飛龍「だからオミットする、か… ま、瑞鳳に考えがあるなら良いけどね。私が使うわけじゃないし」

その機体MSからバルキリーになってない

>>207 ガウォークにはならないから…(震え)


《翌朝 学生寮・食堂》


神通「…」モソモソ

神通(レタス美味しい…)

海風「…レタス苦手なんですか?」

神通「え…?」

海風「顔が少々妙な感じに…」

神通「レタスは好き、ですよ?」

海風「そ、そうですか…」


『ニュースです。先程、昨日宮城県仙台市にて集団昏睡事件が発生したと言う情報が入りました』


神通「…!」

海風「仙台って、あの阿武隈さん達の…」


『被害者の数は6人、うち二人は未成年だとのことです。調査によればこちらも原因不明、東京で発生した昏睡事件との関連を調査しています』

『この一件についてどう思われますか?』

『不気味ですねぇ… 一体何が起きているのでしょうか…』


海風(あの練習試合の翌日にあの一件があった… そして次は仙台、これは何を意味しているの…?)

神通「昏睡事件…」

海風「何があったのでしょうか…」

神通「わかりません… ですが、気を付けてください。巻き込まれないように」

海風「気をつけようが無さそうですが…」

神通「そうでしょうけど…」

《放課後・部室》


瑞鳳「さっき榛名さんと連絡したけど、大丈夫だったみたいだよ」

海風「そうでしたか…」

霞「偶然よ、偶然」

瑞鳳「ただ、発生現場に天城さんが居たらしいの」

海風「天城さんって… あのメシマズの方ですか?」

瑞鳳「その覚え方はどうかと思うけど、まぁ合ってるよ。 聞いた話じゃ、いきなり倒れたって」

霞「偶然なら良いけど…」

海風「偶然と言い切ったさっきの自信はどこに行きました?」

霞「うっさい」

天津風「貴女達、昏睡事件の話してるの?」

朝雲「怖い事件ではあるけど、私達に関係してる訳じゃないじゃない」

海風「…それが、最初の事件が起きた時… 海風、その現場に居たんです」

全員「え…?」

海風「だから、この一件が偶然だとは思え無いんです…」

瑞鳳「確かに、偶然とは言え無いかもしれない。 でも、今は気にしちゃいけないよ。

貴女達は大会が控えてる、そっちに集中しないと」

海風「ですが…!」

瑞鳳「大丈夫だって。 何かあっても私が守るから。 教え子の5人や6人、守れなくて講師が出来るもんですか」

海風「瑞鳳さん…」

瑞鳳「ほら、練習に戻る。 今神通ちゃんは部長会議で居ないけど、出来ることはやらないと」

朝雲(見かけによらず、大人ね…)

天津風(私のシューティングスターが最早戦闘機になってるけど…)

霞(海風、アンタの気持ちもわからなくもないけどね…)


イベント 直下

瑞鳳「そう言えば朝雲ちゃん、ベース機は決まった?」

天津風「ベース?」

瑞鳳「ほあ、朝雲ちゃん用の機体は私が用意するって約束したじゃない」

霞「あぁ、そう言う…」

瑞鳳「機体の改造方針は海風ちゃんの具申で『支援特化型』って決まっちゃったけどね」

朝雲「え!?」

海風「必要な役割が人それぞれありますし、それに先程の動きを見ている限り後方型が合っています。 ですが、火力特化型は既に霞さんが居るので朝雲さんには支援型にまわっていただく形となりました」

瑞鳳「確かに、現状こうだものね」


・神通:インフィニットジャスティス・スターリリィ(近接格闘特化型)
・海風:ウイングガンダム・フレスヴェルグ(近接寄りオールラウンダー)
・霞:ブラストZZ(重火力砲撃型)
・天津風:シューティングスターガンダム(高機動・空戦特化型)


霞「言われてみれば完全な遠距離型は私だけよね」

海風「オールラウンダーと言えど近接型ですし」

天津風「一応武装は遠距離対応出来るけど…」

海風「神通先輩はガチガチの近接型、つまり遠距離型が必要なんですよ」

瑞鳳「まぁ、装備換装が可能な機体なら状況によっては換装して近接対応も出来るけどね。まぁ、ベース機次第だけど」

朝雲「色々考えてみたんですけど…」


ベース機 ↓2
1.ガンダムF90
2.ガンダムジェナミス
3.ストライクE
4.その他

条件:『ガンダムタイプ』『装備換装が可能』

朝雲「SEEDの『ストライク』が良いかなって…」

瑞鳳「ストライクねぇ… 確かウチに既に組みあがってるストライクのストックが… 駄目だ、素のストライクは全部ゲイルの予備パーツになってた」

朝雲「えぇ…」

瑞鳳「ストライクのストックは… ゲイルだけ…」

海風「この前のノワールは?」

瑞鳳「あ、そう言えばあったね。 じゃあ朝雲ちゃん、『ストライク』じゃないけど改修機の『ストライクE』ベースでどうかな?」

朝雲「まぁ、それなら…」

瑞鳳「あと、支援用の機体だから粒子消費量を考慮するとストライカーは『バスター』『バズーカ』『ライトニング』のどれかがベースになると思うけど…」

朝雲「『エール』とか『オオトリ』は?」

瑞鳳「あれは支援向きじゃないけど、一応要望があるなら相手に応じて交換出来るように用意しておくよ」

霞「あと、ストライカーで射撃寄りって何かある?」

天津風「『ランチャー』と『アナザートライアルランチャー』、ライゴウ用の『サムブリット』にオールレンジ攻撃用の『ガンバレル』くらいかしら。

でも『ランチャー』2種と『サムブリット』は大出力のビーム兵装だからその分粒子消費が多いし、『ガンバレル』は大気圏内じゃ使え無いし何より操作が面倒なのよ」

瑞鳳「『IWSP』は扱い難いし『オオトリ』も同じ感じ、『ドッペルホルン』もあるけど大気圏内だと扱いにくいし…

ソードとエール系は論外だし、つまり使えるのは『バズーカ』『ライトニング』『バスター』かな」

天津風「あと最近『ビルドブースター』ってオリジナルタイプのストライカーが出たけど、あれは『オオトリ』寄りね…」

瑞鳳「ま、最悪オリジナルを作れば問題無いんだけどね」

朝雲「お、オリジナル…」

天津風「確かに、瑞鳳さんの『ネブラブリッツ・クロイツ』はオリジナルストライカーでしたね」

瑞鳳「うん。私用の『ブン殴る』ためのストライカーだよ」

海風・霞・朝雲(し、思考が過激すぎる…)



イベント選択 直下
1.side-神通- 『部長のお仕事』
2.side-海風- 『指揮官として』
3.side-宮城- 『パンデミック』

side-海風- 『指揮官として』


海風「各機、フォーメーション・レゾナ。 ターゲットは海風、開始してください」

天津風「後悔、しないでよ!」


高速のシューティングスターがウイングへと襲い掛かり、撹乱を行う。

そしてウイングの動き牽制しつつ、一気に離脱した!


天津風「今よ!」

霞「アンタの澄ました顔、泣き目にさせてやる!」

朝雲「当たれ…!」


霞のZZと朝雲が一時的に使用しているバスターの砲撃がウイングへと殺到するが…


海風「ズレ過ぎ、ですね」


最小限の動作でその攻撃の雨を回避し、一気にバスターへと加速して攻撃を行う!


朝雲「きゃっ!?」

海風「チェックメイト、です」


BATTLE END


天津風「タイミングは完璧だったのに、かわされた…?」

海風「いえ、完璧ではありません。まず天津風さんは牽制までの動きは良かった、ですが離脱のタイミングが早すぎです」

天津風「そんなに早いかしら?」

海風「貴女は指示した時点で既に離脱を終えていた、それは相手を逃がす隙になります。 離脱までの時間はシューティングスターの速度なら3秒、砲撃の開始まではおおよそ5秒あるので指示した直後に離脱を行うようにしてください」

天津風「細かいわね… ま、わかった」

海風「霞さんは… 特に問題は無いかと。あるとすれば、誘導兵器を多用し過ぎと言う事でしょうか」

霞「確かに、その点はわかってるんだけどどうしてもね…」

海風「まぁ、今のは1機だけが相手なので全部撃っても構いませんが相手が複数の場合は極力当てられる時だけ使ってください」

霞「了解よ」

海風「朝雲さんは… 正確に狙ってください」

朝雲「初心者なんだから仕方ないでしょ!」

海風「ここでガンプラ歴一ヶ月の海風と霞さんに一言ずつどうぞ」

朝雲「…」

海風「まぁ、始めて1日の人に厳しいことは言えませんし… 照準の際は相手の機体そのものを狙うのではなく、相手の予測位置に射撃を行ってください」

朝雲「はぁい…」

瑞鳳「あんまり厳しくしちゃ駄目だよ? まずはガンプラに慣れてもらわないと」

海風「そうですね… どこかの誰かさんみたいに腱鞘炎一歩手前までの訓練はしないようにしないと…」

瑞鳳「そ、それはごめん… でも海風ちゃんはちょっと指示が細過ぎる感じがするね。もうちょっとゆとりを持って動けるフォーメーションも必要だと思う」

海風「ゆとり、ですか…」

瑞鳳「ま、そこは難しいところかもしれないけど頑張って」

海風「わかりました」

瑞鳳(やっぱり、この子が指揮官として一番適性かな。 一挙一動をじっくり見て的確な状況判断を瞬時にくだせるし、戦術立案能力も中々…

こりゃ、大物だねぇ…)

ガラッ

瑞鳳「あ、お帰り神通ちゃ… 誰?」

部長「我々は模型部だ!」

天津風「うげ…」

霞「またコイツらか…」

部員A「またとは何だ!またとは!」

朝雲「どう言う事?」

海風「ウチの部活を吸収しようとしたのでバトルでボコりました。しかも霞さんと海風は初バトルだったのに瞬殺出来ました」

朝雲「何よ、雑魚じゃない」

部員B「ざ、雑魚だと!?」

瑞鳳「はぁ… 仕方無い。海風ちゃん、ちょっと廊下の窓開けてきて」

海風「わかりました」

瑞鳳「で、貴方達は何がしたいの?」

部長「決まっている! 何故我々が勧誘していた天津風さんを…」

天津風「だって、ウザいもの」

部員A「な、何!?」

霞「ウザいわね」

朝雲「かなり、ね」

部員B「貴様ら…!」

部長「と言うか、お前は誰だ」

瑞鳳「この部の外部顧問だけど」

部員A「外部顧問? こんなチンチク…」 ドゴォォォォォォ

三人「え?」

海風「丁度窓を何かが通りぬけた…」

瑞鳳「流派・東方不敗最終奥義、石破天驚拳… 今のは加減してるけど、次変な発言したら『本気』を当てるよ」

部員B「ひ、ひぃっ!?」

瑞鳳「で、用件は何?」

部長「あ、天津風さんを賭けて試合を申し込む!」

ガンプラ部一同「はぁ?」

部員A「試合は金曜日…」

海風「はいストップ」

部員B「何だ?」

海風「天津風さんを賭けると言うのならそちらも相応の条件を提示するべきでは? フェアじゃありませんし、何なら一方的ですし」

部長「では我々のガンプラを…」

霞「要らないわよ。 私達はもう専用の機体があるし」

朝雲「寧ろ賭けに乗る理由も無いわ、これ」

瑞鳳「…!良いよ、その賭け乗る」

部長「で、そちらの条件は?」

瑞鳳「年間予算全額」

模型部一同「!?」

瑞鳳「天津風ちゃんはファイター、ビルダーとして優秀。大会でも良い成績を残せるメンバーを易々手放さないよ。最低でもこの条件は飲んで貰う」

部長「…良いだろう、後悔するなよ!」

瑞鳳「じゃ、負けて後悔しなさいな」

神通「ちょ、勝手に何決めてるんですか!」

瑞鳳「いやぁごめんごめん… ウチの予算少ないって言うからふっかけちゃった」

神通「そう言う問題ではありません! 天津風さんの意思も…」

天津風「私は別に構いませんよ」

神通「え!?」

天津風「それに、いい加減しつこいから叩きのめそうかと思ったところなのよね…!」

霞「懲りないみたいだし、もう一度くらい叩きのめした方が良いわ」

海風「そうですよ。どうせ一度勝ってますし」

神通「そう言う問題でもないような…」

神通(この部は過激な思想の子しか居ないの!?)

朝雲「寧ろこれ、学校側が認めるのかしら?」

神通(あ、朝雲さんはまだ…)ホッ

瑞鳳「あ、さっき聞いてみたらOKだって。 それに予算奪われたとなったら廃部に出来るし、殻潰しみたいな部活らしいから丁度良いって理事長が」

朝雲「なら良いじゃない」

神通(この子も駄目だった…)ガーン

海風「理事長さんとお知り合いで?」

瑞鳳「だってウチの大学と一緒だもん、資本が」

朝雲「ウチの資本?」

瑞鳳「『ビスト財団』だよ」

海風「そう言えば瑞鳳さんの大学もビスト系でしたね」

瑞鳳「そう言うこと。そのツテで私がここに居るんだよ」

霞「特別顧問やってる理由、初めて知った…」

瑞鳳「まぁお理事長には色々やって貰ってるからね、研究室絡みで。 そのお返しってとこかな」

天津風「普通ならここに教える理由も無さそうだもの」

瑞鳳「その話は置いておいて… まぁ、模型部と試合になったから練習しといてね」

神通(いまいち納得できません…)

《その夜 神通の部屋》


海風「失礼します」

神通「海風さん? どうかなさいましたか?」

海風「少々、試合についてある疑念がありまして…」

神通「疑念?」

海風「ええ、一度負けたのに勝負を挑んできた模型部… ですが、部費全部と言う条件をつけても負ける気が無さそうなのは…」

神通「何かある、と?」

海風「可能性はあります。 勝てると言う確信を持っていると、何か秘策があると…」

神通「…では、何故あの時止めなかったのですか?」

海風「海風一人が止めたところで止まりますか?」

神通「霞さん以外は止まらないでしょうね」

海風「それに、これ以上天津風さんに絡ませると大会に支障が出る可能性があるので」

神通「そうですね… わかりました、その点は注意しておきます」

海風「ありがとうございます。 それで、神通さんは何を…?」

神通「あ…」←縫いぐるみ製作中

海風「何と言うか、可愛らしい趣味ですね…」

神通「あう…///」

海風「海風、お裁縫とかは苦手なので羨ましいです」

神通「今度、お教えしましょうか?」

海風「機会があれば」


イベント 直下

海風「そう言えば一つお聞きしたいのですが」

神通「どうかしましたか?」

海風「神通さんは何故バトルを始めたのですか?」

神通「そうですね… ガンダムが好き、と言う理由では駄目でしょうか」

海風「まぁ、それが理由ならば…」

神通「ガンダムが好き、と言うのは事実ですが実はもう一つだけ理由があります」

海風「もう一つ…?」

神通「…私には、母が居ません」

海風「え…?」

神通「…2年前にある病気で亡くなってしまいましたが生前、母はバトルが好きでよく私をバトル大会の観戦に連れて行ってくれました。

引っ込み思案だった私にバトルを教えてくれて、少ないけど友達も出来るようになった頃に私を残して天国に…」

海風「お母様が…」

神通「その時、決めたんです。 お母さんに、天国で見てて欲しいから… 天国のお母さんを喜ばせたいから、強いファイターになろうと。

天国のお母さんの自慢の娘になりたいから… 私が、お母さんの『誇り』になろうと」

海風「『誇り』… 『スターリリィ』の、『姫百合』の花言葉…」

神通「だから私はファイターになろうと、ガンプラに足を踏み入れた。これが私の、ガンプラバトルを始めた理由です」

海風「そうでしたか…」

神通「海風さんには特別にお話しましたが、この件については…」

海風「わかっています。口外はしません」

神通「ありがとうございます」



神通(誇り、か… お母さん、私は貴女の『誇り』になれていますか?)


海風(母親、か… 最後にまともに会話したのは、いつでしょうか…)

イベント選択 直下
1.side-蒼龍- 『蠢き始める悪意』
2.side-榛名- 『渦中の中へ』

side-榛名-『渦中の中へ』

《仙台市・体育館》


陽炎「落ちなさいよっ!」


陽炎の『ヴェズルフェルニル』が1機の『ガンダムレオパルド』に向けてライフルを乱射する。 その攻撃は回避され、そしてレオパルドから反撃を受けるが間一髪で回避した。

その隙を突いて長波の『ガルム』が突撃し、サーベルを振り下ろすがまたも回避されてしまう。


長波「何なんだよ、コイツ!」


レオパルドのファイターは何も答えない。 怪しい雰囲気を身に纏い、その顔からは生気すらも感じられないものだ。

そしてそれは海風と天城が目撃した『昏睡事件』の被害者のソレと同じだった。現に、バトルロイヤル形式だったが為に彼に倒された数人が昏睡状態に陥っている。


阿武隈「二人共、下がって!」


『マーナガルム』の射撃がレオパルドの周辺に着弾し、地面を抉りレオパルドが動きを止めた。

その隙に『ガルム』と『ヴェズルフェルニル』はレオパルドから距離を取り、様子を伺う。


陽炎「大人の練習に混じってたら、こんな事になるなんて!」

長波「だが間違い無い… コイツ等の狙いは・・・!」

阿武隈「私達、だね・・・ 来るよ!」


3機に向かって再びレオパルドが襲い掛かろうとする、が・・・


「ダブルッ!トマホォォォォォクッブゥゥゥゥメランッ!」


2本の『ヒート・ホーク』が回転しながらレオパルドに無茶苦茶な軌道で接近し、レオパルドはギリギリ回避するがバランスを崩す。

そしてヒート・ホークが投擲した1機のMSへと戻る。 そしてその機体のモノアイが怪しく輝き、2丁のショート・ビームライフルをレオパルドへ向けた。


阿武隈「ね、姉さん!?」

榛名「…3人共、下がってください。 アレの相手は、榛名がやります・・・!」

陽炎「でもアイツは…」

長波「…陽炎、阿武隈姉も下がるぞ」

陽炎「ちょ、何を言って…」

長波「今の私達じゃ足手まとい、榛名姉の邪魔になる」

阿武隈「…わかった。姉さん、ごめん」

榛名「気にしないで、阿武隈。 榛名が、戦いたいから戦うだけなので」


そして3機が距離を取るのを見届けた榛名は、怒気を含んだ声でレオパルドのファイターへと呼びかけた。


榛名「よくも、榛名の妹に手を出そうとしましたね。 貴方にどんな意図があるのかは知らない、ですが貴方が『昏睡を齎す者』ならば…」


榛名の『全力の機体』では無いが、お気に入りの機体である『ザクⅢブレイヴ』の持つ2丁のショート・ビームライフルの銃口が完全にレオパルドを捉え…


榛名「妹に手を出そうとした罪を贖ってもらいます…! さぁどこを撃ち抜かれたい、5秒以内に答えればリクエストに応えてやる!」


その言葉に反応するが如くインナーガトリングアームをザクⅢに向けて放つが榛名は機体を軽快な動きで回避し、肉薄する!そして…


榛名「時間切れだ…!」


きっかり5秒ジャスト、銃口を頭部へと押し付けトリガーを弾く。 そして全身に光弾を浴び、穴だらけとなったレオパルドは沈黙した。

BATTLE END

榛名「…」

阿武隈「姉さん!」

榛名「…3人共、救急車と警察を。ここでも『昏睡事件』が起きたと」

陽炎「今通報した。 もうすぐ着くって!」

阿武隈「参加者10人中、4人が昏睡状態なんて…」

長波「残りの連中は逃げたし、大の大人が子供に全部押し付けんなっての…」

榛名「誰だって未知の現象は怖い物、仕方ありませんよ。 あと陽炎、お母さん達に、遅くなると連絡を」

陽炎「わかった。 全く、これじゃお母さんからバトル禁止令も有り得るわね」

榛名「無いとは思いますが…」

長波「でも、天城姉も『昏睡事件』に遭遇したのはここじゃないけどバトルシステムがある場所だろ?」

榛名「まだバトルが原因、と結論付けるのは早いです。 ファイター側に、『昏睡を齎す側』に何か原因が…」ガサゴソ

阿武隈「何やってるの姉さん!?」

榛名「何か、手がかりが… これは…?」

陽炎「注射器…?」

長波「榛名姉、右腕の袖をめくってくれ」

榛名「注射痕… もしや、何か薬物が原因で…?」

阿武隈「そう言えば、噂で聞いたような… 『強くなれる薬』、ガンプラバトルの事じゃないけど何かしら強くなれるって薬の噂」

陽炎「ちょっと前から学校で噂あったわね…」

長波「でも、その薬をコイツが使っていたとしても何で戦った相手が昏睡状態になるんだよ」

榛名「わかりません… ですが、気に留めて置いた方が良いですね」

阿武隈「そして今回、わかった事もある。『バトルで倒せば、昏睡しない』ってこと…」

陽炎「さっきはありがとう、姉さん。 私達だけじゃ、厳しかったかも」

榛名「いえ、姉として妹を守るのは当然です。それに榛名は許せなかった、人の自由を奪い去る存在を…

榛名の意志で戦いたいから戦い、潰したいから潰した。 ただ、それだけです」

長波「相変らず過激だなぁ…」

榛名「大義名分などありませんし、そんなものは自分を偽るだけの題目に過ぎませんので」

陽炎「偽らない、だからこその『純白』… 何にも汚されない『ホワイトクリーン』ね」

榛名「まぁ、今の機体は白じゃないのでその名前は不要です」

阿武隈「よく言うよ、本当は『あの機体』を使ってバトルしたいんじゃないの?」

榛名「あれは能力だけを求めた機体、趣味ではありません。今のザクの方が、榛名の趣味です」

陽炎「このダイナミック脳め…」

長波「本当に好きだな永○豪…」

榛名「でも、あの機体にも少なからず愛着はあります。 何度も戦い、傷付き、勝った喜びも負けた悲しみも味わった機体ですから」

阿武隈「でも封印してるじゃない」

榛名「手入れはしていますので」

ウーウー…

榛名「さて、警察が来たようですね」

長波「ったく、面倒だな…」

榛名(『彼女』にも、動いて貰う必要がありそうですね。 あとアメリカの『あの子』にも、頼む必要があるようです…)

オマケ
榛名の使用機体について


ザクⅢブレイヴ
武装
・トマホーク付きショート・ビームライフル×2
・大型ヒート・ホーク×2
・大型剣『牙斬刀』
・ブースターアーム『トルネードクラッシャー』
・顎部メガ粒子砲
・ビーム・サーベル兼用ビーム・キャノン×2

概要
榛名の機体で、お気に入りの機体。だが本命では無く、あくまでも趣味機体の模様。
右肩部のシールドは取り外されており、その代わりにスパイクが取り付けられている。
両腕共にロケットパンチとして使用可能で、腕部側面に付いている螺旋状の刃が回転することによって抜群の破壊力を誇るが『戻ってくるまでがまどろっこしい』とのこと。
また背中には『牙斬刀』と呼ばれる大剣を装備し、質量による高い破壊力を誇るがこっちは全く使わない。
基本は胸部に付属したショート・ビームライフルを使ったガン=カタと、ヒート・ホークをブーメランのように投擲して戦う。
そして背中の牙斬刀を外すと『シルエットシステム』用のプラグが存在するが、今の所使われたことが無い。
塗装は榛名のパーソナルカラーであるパールホワイト。
元ネタは『マジン○イザーSKL』。と言うか、まんまである。

あ、ミス。

×塗装は榛名のパーソナルカラーであるパールホワイト。
○塗装はパールホワイトをベースとしたダズル迷彩で、相手の視覚を惑わせる事が可能。


因みに『アメリカのあの子』はこちら側独自設定となっています(あちらでは『親友』のヤマト・コトノに相当するポジション)

《翌日 学生寮・食堂》


『また、仙台で昏睡事件が発生し…』

神通「また…」

海風「不気味ですね…」

海風(やはり、あの5人が関わって…)

『速報です。 昏睡事件が岡山、福岡で発生していたとの情報が入りました』

神通「…!?」

海風「同時多発…」

海風(パンデミック… 本当にウイルスの類なの…?)

神通「…気をつけましょう」

海風「気をつけられれば、ですけど…」


《放課後 部室》


海風「神通先輩、大会用戦術パターンが確定したので確認お願いします」

神通「『ストリング』から『トラアングラー』、そして『レゾナ』、までですね… 『クロスライン』は?」

海風「使用可能な機体がウイング、ジャスティス、ZZに限定されるのでお蔵入りですね」

神通「他にも何パターンかお蔵入りになっていますが…」

海風「成功率が低いのは軒並みですね」

神通「わかりました。これで完成形なら後で印刷して配布しておきます」

海風「お願いします」


霞「パテとって」

朝雲「はい。何やってんの?」

霞「予備パーツ作りよ。大会になったらあんまり製作時間取れなくなるし、機体の損耗率も高くなるから今のうちに作らないと」

天津風「貴女、練習しなくて大丈夫なの?」

朝雲「一旦休憩中。根は詰めない方が良いし、まだ機体も無いから」

天津風「確かに、自分の機体が無いと練習しにくいものね」


イベント 直下

霞「ねぇ、パテってこれだけなの?」

朝雲「知らないわよ。私この部に入ってまだ2日よ」

海風「おかしいですね… 2週間前に買ったばかりですが」

霞「誰よ、無駄遣いしたの」

天津風「私じゃ無いわよ」

海風「海風じゃないです」

神通「私は自前の使ってます」

霞「…マジで誰?」

全員「…」

海風「ホラー、ですね…」

朝雲「待って、昨日まで居て今日居ないのが一人…」

天津風「瑞鳳さん? まさか…」


瑞鳳『え、私じゃ無いよ。 だって自前のあるし、使う理由ないし』

神通「そうですか… ご迷惑おかけしました」ピッ

海風「瑞鳳さんでも無い、となると…」

神通「仕方ありません、買出しに出ます」

海風「では海風は…」

霞「セロハンでどうする気よ」

海風「指紋調査です。天津風さん、そこのバラストと塗装用の筆を取ってください」

天津風「何でバトル部にバラストあんのよ…」

海風「一応前の部員がジオラマとかやってたのでは? これをその辺に撒いて、あとは筆で払ってセロハンで採取します」

朝雲「よくやり方知ってるわね」

海風「科○研の女と言うドラマで興味を持ったので調べました」

霞「毎度の事、変なところでアクティブね…」

神通「わかりそうですか?」

海風「暫くかかりそうです。 あと、指紋サンプルは全員に提出して貰いますから」

天津風「面倒ね… でも犯人を調べるためには仕方無いか」

神通「では、私と他に誰か…」


一緒に行く人 直下
1.霞
2.朝雲

神通「一人、私と…」

霞「じゃあ私が…」

海風「霞さんはこっちです」

霞「何でよ」

海風「一番部のパテ使ってるからです。 責任転嫁の可能性があるので」

霞「だから私じゃ無いったら!」

海風「念の為に」

天津風「じゃあ私が…」

海風「はい、犯人候補2」

天津風「なんでよ!?」

海風「製作技術有り+最近入部」

霞「確かに、疑わしいっちゃ疑わしいわね」

天津風「じゃあ先輩はどうなのよ!」

海風「先輩は基本ここで自分のガンプラの整備しませんし、やるとしても自前のパテとか調達してるので」

霞「言われてみれば…」

天津風「じゃあ朝雲はどうなるのよ?」

朝雲「何で私まで…」

海風「朝雲さんは昨日は最初から最後までバトルの練習、しかも海風指導の下で。盗む時間なんて無い、かと」

朝雲「と言うか、私と無縁の長物じゃない」

霞「忘れてたけどアンタ完全な初心者だったわね。しかもパテのある場所も知らないだろうし」

海風「と言う事で必然的にお二人です」

天津風「ここまで私達をボロクソ言ってる貴女じゃないでしょうね…?」

海風「基本機体の整備は瑞鳳さんにお願いしてるんで弄って無いです。 それに昨日は朝雲さんと基本一緒でしたし」

霞「あぁ、アンタのガンプラ…」

海風「初心者の整備技術でどうにかなる代物でも無いですし、事情を話したら引き受けてもらいました。

簡単な整備程度しか出来無い海風に、アレを弄る技術はありませんし。まぁ、それで犯人候補から除外と言う訳でも無いので犯人候補3と言うことで」

神通「では朝雲さん、お願いしても?」

朝雲「は、はい!」

《模型店エンガノ》

朝雲「こんな所にお店があったなんて… ウチと真逆だから知らなかった…」

神通「ここは一応界隈では有名なのですが… とりあえず入りましょう」


カランカラン


蒼龍「いらっしゃ~… 神通ちゃん?」

飛龍「買い物?」

神通「はい。 エポキシパテのほうをちょっと」

蒼龍「あれ、この前買ったんじゃ… 使い切った?」

神通「それが、誰かが持っていってしまったのか紛失してしまったのか…」

飛龍「あぁ、無くしちゃってるパターンね。 蒼龍、在庫ある?」

蒼龍「ちょっと待って… 帳簿にはある、ってなってるから多分倉庫ね。 飛龍、取って来て」

飛龍「わかった。 ちょっと時間かかるからその辺見てて」

神通「わかりました」

蒼龍「あ、そこに売れ残りのセール品の類あるから良かったら見て」

神通「ありがとうございます」

朝雲「えと…」

蒼龍「あ、その子が新入部員?」

神通「はい、先日入った朝雲さんです」

蒼龍「こんにちは。私は蒼龍、さっきのが飛龍ね。 一応、瑞鳳ちゃんのサポートって形で外部講師としてそっちに行く機会があると思うからよろしくね」

朝雲「は、はい! よろしくお願いします」

朝雲(この人、瑞鳳さんとどんな関係?)

神通「この方は瑞鳳さんの経営するこのお店の店長代理、そしてファイターとしても世界大会準優勝と言う実力を持っています」

朝雲「!?」

蒼龍「砲撃については答えられるけど、近接戦は不得手だから近接について聞きたいなら飛龍に聞いてね」

朝雲「お、お願いします!」



神通(セール品、何があるのでしょう… !?)

神通「これは…」

朝雲「安いキット… このジムっての作ってみようかしら…」

神通「蒼龍さん、これって…」

蒼龍「お目が高いね。 ハイディティール・マニュピレータ、在庫余ってたの。それに元が古いからセール品行きにしちゃった」

神通「しかも丁度HGのインフィニットジャスティス用、これは買わないと…」

朝雲「あ、ストライク用のもある…」

蒼龍「でもね、在庫が余ってると言っても買いたい人は居る訳じゃない。 稀少品だから」

神通「再生産は殆ど無いですし…」

蒼龍「だから、先着一名限定なの。 1個が売れた時点で、残るHDMは全部通常棚行きになるってこと」

朝雲「じゃあどちらか一人しか…」

蒼龍「買えない、ってことになるかな」

神通・朝雲(ここは譲れない…)ゴゴゴ

蒼龍「じゃあ、この際バトルで決めましょうか」

神通「!」

朝雲「私不利じゃ…」

蒼龍「ただし神通ちゃんはジャスティスの使用禁止、ディスプレイされてるガンプラを使うこと。

そして朝雲ちゃんには瑞鳳が置いて行った専用の機体を使う、しかもサブとして私が入る。 これで対等な条件だと思うけど」

神通「…わかりました」

朝雲「私の機体、出来てたなんて…」

蒼龍「ベース機は元々完成してたから、ちょっと弄るだけで済んだの。それにストライカーも既存のものを弄ってるから瑞鳳ちゃんなら半日あれば仕上げられるし」

神通「成る程…」

蒼龍「はい、これが専用の機体ね」



朝雲の機体 ↓2

・ベース 『ストライクE』

改造内容 支援特化・射撃戦重視

>>217
これに防御用の装備でハイぺリオンのアルミューレ・リュミエールを使えるハードポイント装着型ストライカーを装備
ストライク本体も追加で腋下部分にビームサーベルを展開できるアーマーシュナイダーを装備

ドラグーンにエネルギー供給システムを追加でつけることってできますか

>>246 ちょっと難しいですね…

そもそも機体方針が『遠距離・重火力』と言う霞とコンセプトがダブってしまっているので申し訳ありませんが>>243さんの機体はちょっと…

なので再安価とさせて頂きます


再安価 ↓2

朝雲「これが、私の…」

蒼龍「注文通りの支援特化機、武装は実弾モード・通常出力ビーム・大出力ビーム・サーベルモードに変更可能なライフルにショーティー・ビームライフル2丁。そして『ブリガンディアストライカー』には6門のホーミング・ビームキャノンとミサイルランチャーが内蔵されてるわ。

それにスラスターが増設されて、ある程度の大気圏内飛行も出来る。増加装甲もついて防御能力も折り紙つき… それでいて抜群の操作性を持ってる機体よ」

神通「ブリガンディアってゼノギ…」

蒼龍「違うと思うけど…」

神通「じゃあベルゼ○ート・ブリガ…」

蒼龍「それ以上は創○の使者が来るわ。 仕様的に最近スパロボに出てきたどこぞのBGM守護天使なヤンデレの機体に似てるっちゃ似てるけど…」

朝雲(何の話…?)

神通「まぁ全身の装甲が鎧の『ブリガンダイン』と言う意味ならば『ブリガンディア』の名前も納得出来ますが」

蒼龍「多分その認識で良いとは思うけど… でも最近、この前の練習試合の後榛名さんから何本かスパロボ借りてたような…」※榛名はスパロボ廃人(あっちと共通設定)

神通「…そこは探らない方向で行きましょう」

蒼龍「そうね… じゃあ、その機体に名前を付けてあげて」

朝雲「名前?」

神通「私の『スターリリィ』や天津風さんの『シューティングスター』のような、独自の機体名です」

朝雲「この機体は…」


機体名 ↓2

ストライクトゥアハ・デ・ダナーン(ただし名前が長いという理由で朝雲はストライクダーナと呼んでいる)
理由はストライカーパックの元ネタのケルト神話から

ストライク・リヴェンジャー
かかってこい創○的な意味で

鎧の『ブリガンダイン』の語源はただの鎧でケルト神話関係無いっすよ(多分機体仕様的に元ネタはベルゼルートっぽいしゼノギの方ではないかと)
再安価なら『ペルーヌストライク』

>>252

申し訳ないですが多分元ネタを間違えてる可能性があるので再安価とさせてください(自分の解釈では『鎧』の方だと思うので)

>>253

ガリ○ナガンをけしかけられるので止めてください


再安価 直下

ストライク・ヴァルキリー
武装
・トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×2
・ビーム・ライフル『ショーティー』×2
・専用ロングライフル
ブリガンディアストライカー
・ホーミング・ビームキャノン×6
・内蔵式ミサイルランチャー×12

概要
朝雲の専用機として瑞鳳が製作した機体で、ベース機は『ストライクE』。
左右の腰にショーティー・ビームライフルをラック、基本武装は専用ロング・ビームライフルで通常出力と大出力、またサーベルモードに変更可能。
機体各部に調整が施されており、高い機動力を発揮出来る。
性能は高水準でありながら操縦性に優れ、初心者の朝雲でも性能を引き出すことが可能。
現段階ではある程度のデチューンが施されており、朝雲の成長次第では改修可能となる。
ストライカーは『ブリガンディアストライカー』。機体塗装は薄い緑、ストライカーも同色。

ブリガンディアストライカー
ライトニングストライカーを改造した専用のストライカー。
ベースがライトニングストライカーである為膨大な粒子量を貯蔵、また瑞鳳の改造でさらに粒子が貯蔵できる為継戦・支援能力に長けた装備。
スラスター部分が大型化、増設されており大気圏内飛行が可能な程推力が強化されている。
胸部だけだった追加装甲部分が全身を覆えるように追加され、『ブリガンディア』の語源である『ブリガンダイン』の名前に恥じぬ防御力を持つ。
補給能力は残しており、僚機への補助も出来るなどサポートにも優れる。
追加武装としてミサイルランチャーとホーミング・ビームキャノン6門を内蔵、ビームキャノンは通常ライフルと同程度の威力だが初心者でも当てやすい仕様。
高い支援能力と射撃能力を持つが格闘兵装が殆ど無い為、接近戦は不得手である。


朝雲「ヴァルキリー… 『ストライク・ヴァルキリー』です」

神通「ヴァルキリー、北欧神話の『戦乙女』ですか」

蒼龍「弓の戦乙女って居たかな…」

神通「確か居ませんね。 槍ならば『ゲイラヴォル』や『ゲイルドリヴル』がありましたが…」

蒼龍「やっぱ弓は居ないのね… ま、良いや。 じゃあ神通ちゃん、機体選んでね」

朝雲「い、いきなり実戦を!?」

蒼龍「だから私がサポートするって。これでも世界大会出場ファイターだから、任せなさいって」

神通(私が使えるとしたらこの中だと『ゴッドガンダム』『クロスボーンX1』『ガンダムアストレア』でしょうか…)


機体選択 直下
1.シャイニングガンダム
2.クロスボーンX1
3.ガンダムアストレア

神通「…では、クロスボーンX1で」

蒼龍「わかった。 じゃ、早速始めましょうか」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Speace"

Please set your GUNPLA

Battle start!


朝雲「ストライク・ヴァルキリー、朝雲、出るわ!」

神通「クロスボーンガンダムX1、神通、行きます!」


蒼龍『まず機体の動作確認、その後から戦闘に入るわ』

朝雲「わかりました」

神通(まずは機体性能を見極めないと…)

蒼龍『関節の稼動範囲とマニュピレータの動きは?』

朝雲「凄い、こんなに動くなんて…」

蒼龍『それで充分だよ』

神通「なっ!?」

朝雲「でもスラスターとか…」

蒼龍『その点に関しては問題は無いかな。テストしたの私だし』

神通「ちょっとズルくないですか…?」

蒼龍『問題なし。 じゃ、こっちが先攻よ。 好きなだけ撃っちゃいなさい!』

朝雲「ターゲットを狙って… 撃つ!」


ロングライフルからビームが放たれ、神通は辛くも回避する


神通「あれに直撃すれば…」

蒼龍『ライフルの威力は折り紙付きだよ。 あと今回は単独戦闘だから粒子残量を気にしないで、砲身の発熱にだけ注意すれば良いから』

朝雲「はい!」


行動安価(神通) 直下

神通(ライフルの射線を掻い潜る… それしか方法は無いようです。でも、X1の機動力なら!)


神通はX1を加速させ、一気に距離を詰めようとする。 だが蒼龍はそれを逃さない。


蒼龍『ホーミング・ビームキャノン全門発射! 相手のマニューバを制限しないと、一気に取り付かれる!』

朝雲「はい! 全門斉射、当たって!」


全6門のホーミング・ビームキャノンから放たれた攻撃がX1へと殺到するも、神通はその攻撃を見切るように掻い潜る。


神通「この程度なら…」

蒼龍『残念… 今!』

朝雲「ライフル出力最大… 焼き払う!」

神通「なっ!?」


朝雲のストライクから、大出力の照射型ビームが放たれた!

辛くも神通は回避するが、そのまま砲身を回避先にずらすことでX1を追い詰める。


神通「このままでは直撃…」

蒼龍『軌道を制限されると逃げ場がなくなる、そしてX1は高機動型だからそれが一番辛いのよね…!』

朝雲「このまま、当たれっ!」


回避判定 直下
30以上で回避

神通は回避しようと試みたが少し遅く、X1の右脚部がビームによって消し飛んでしまった!


神通「くっ… 推力低下、でもまだフレキシブルスラスターは生きてる…! 不要部分パージ、これで少しは軽くなります!」

朝雲「足を吹っ飛ばしたのに、まだ来る…!」

蒼龍『気を付けて、あの子は追い込まれれば追い込まれる程躊躇が無くなってくる! 早い内にしとめないと不利になるよ!』

朝雲「は、はい!」

蒼龍『あと射点には留まらないで! MSは機動兵器、動かないとただの的になる!』


朝雲は機体を加速させて距離を取り、ライフルとビームキャノンで攻撃を加えるが…


神通「遅いです!」


攻撃を掻い潜りながらストライクへと機体を肉薄させる!


朝雲「何で当たらないのよ…!」

蒼龍『単純に腕の差、は私が補正してるからそれは無いけど… 多分クロスボーンの機動力と小ささだと思う。

クロスボーンはそもそも機体が小型、それに高重力圏での運用を主目的にしてたから馬鹿みたいな推力を持ってる。 だから小さくてすばしっこいから当てられない』

朝雲「冷静に言ってる場合ですか!?」

蒼龍『このままキャノンを乱射しつつミサイルで機体の軌道を制限するしかない。 だけどそれだけじゃ神通ちゃんは倒しきれない…

しょうがない、奥の手を使いましょうか』

朝雲「奥の手?」

蒼龍『私は元々射撃特化型で、近接高機動格闘に特化した飛龍とは相性が悪いの。 でも一度だけ、勝てたときがある。

それ以降は読まれて使えなくなっちゃったけど。 その時のパターンを使う。指示通りに動いて』

朝雲「わかりました! じゃあどうすれば…」

蒼龍『この場で砲撃しつつ待機!』

朝雲「え!?」

蒼龍『良いから!』


砲撃を加えるが神通には通用せず、徐々に距離を詰められる。

そしてスラスターを駆使して正面へと迫りながらザンバーを構え…


神通「貰いま…」

蒼龍『ストライカー、パージ!』


ストライクの身に着けていたストライカーがパージされて、ザンバーの斬撃をかわす!


蒼龍『今!』

朝雲「これでぇぇぇぇぇ!」


そして態勢が崩れた瞬間を狙い、ストライクがライフルを放った!


撃墜判定 直下
20以上で撃墜

ライフルの1射がX1の頭部を貫通し、吹き飛ばす!


神通「メインカメラが!?」

蒼龍『よし、これで!』

朝雲「サーベルモード!」


ライフルをサーベルモードに切り替え、朝雲はトドメと言わんばかりにX1へと突き刺して抉る

そしてそのまま朝雲はストライクをX1から遠ざけた瞬間、X1は爆炎へと消えた


Battle End


朝雲「やった…!」

神通「負けてしまいました…」

蒼龍「まぁ、こっちは性能差もハンデもあったし状況的にそっちが不利だったってのもあるけどね」

神通「いえ、これは単なる修練不足… もっと、もっと修練しないと…!」

蒼龍(あ、変なスイッチ入った。 やっぱ『似てる』なぁ、この子…)

蒼龍「じゃ、これHDMね。 まぁ、要らないと思うけど」

朝雲「え?」

蒼龍「だってそれ、ベースがHGじゃないもの」

朝雲・神通「え?」

蒼龍「外装はHG規格のものを流用してるけど内部フレームにRGのフレーム使ってるって… 言ってなかった?」

朝雲「聞いて無いですよ!?」

飛龍「お待たせ~。 いやぁ、倉庫の引き出しこの昨日入荷した鉄道模型の新作で埋もれてて… ってどうしたの?」

神通「いや、ちょっと…」


飛龍「成る程ね、HDMが欲しいのに蒼龍が変な発案して揉めてたんだ」

蒼龍「いや、変なって…」

飛龍「そもそもHDMだってセール品行きは反対したでしょ、私は」

神通(まぁ、普通セール棚に並びませんし…)

飛龍「仕方無い… その2つなら別に痛手は負わないから半額で売っちゃうか」

朝雲「え、良いんですか…?」

飛龍「元はと言えば蒼龍が原因でモメてるんだから、これはお詫びもんだもの。その代わり、これからもウチのお店を御贔屓に!」



朝雲「買ったは良いものの… 使い道は…」

神通「それなら、自分で作ってみると言うのは?」

朝雲「そうですね… 自分で作ってみます!」


イベント 直下
1.side-飛龍- 『隠れてた人』
2.side-海風- 『犯人の行方』

side-海風-『犯人の行方』-


海風「飛び交う光は~う~つしだす~♪」

霞「何よその歌」

海風「なんとなく適当に歌っているだけです。 天津風さんのは… 違いますね」

天津風「ほら、私じゃ無いじゃない」

霞「まさか手形丸々残すアホが居るとも思わなかったわ」

海風「そのお陰で霞さんは除外されたんですけどね。 手が小さいので」

霞「なんか癪ね、そう言われると…」

海風「で、海風と天津風さんも指紋と手形の調査で違うと言うのがわかったので後は二人ですね。

でも、あの二人も違う気がするんですよねぇ…」

天津風「その根拠は?」

海風「残されていた手形は海風のものより結構大きかったものです。 その時点で海風より手が小さい朝雲さんは除外されますね」

霞「神通先輩は… そんな性格でも無いけど…」

海風「神通さんは不正を嫌う、それは霞さんも知っている筈です。 誰よりも真っ直ぐな先輩が実行した場合、嘘は吐いた瞬間身体がブルブル顔面真っ青状態でしょうし」

天津風「そこまで…?」

海風「あくまでも比喩、間に受けないように。 そして何より、海風は神通先輩の『手』を知っている…

ここに取った手形、神通さんのほうが指は細長いです。 少なくともこんなに筋肉質ではありません」

霞「じゃあ犯人は瑞鳳さん?」

海風「瑞鳳さんも違います。 あの人ならばパテくらい家に大量にあるでしょうし、何より手形が大きすぎますから」

天津風「じゃあ誰よ」

海風「現時点での仮説は『第三者』となるでしょうね。 その条件は部室を訪れた、そして鍵の開け方を知っていることです。

鍵は職員室から借りて開けるのが全部活動の決まり、しかしそれは『役職持ちが取りに行くことが条件』なのは知っていますか?」

天津風「この学校、ルール複雑すぎ無い?」

海風「そうでもしないと部室にたむろする馬鹿な人が居るらしいんです。先輩に聞いた話では去年ある部の役職不在時に1年生に渡したら部室で喫煙事件があったと。さらにその部の関係者ではなかったそうでした」

霞「何と言うか、馬鹿はどこにでも居るのね」

海風「しかし鍵は名前さえ書けば先生に見せずに取り出せる、そして鍵は職員室の入り口付近で一括管理…

つまり部活動の役職もちならついでに持ち出してこっそり戻す、と言うことも出来ちゃいますね」

天津風「何と言うか、アンタの頭の回り方は凄いわ… いっそサスペンス劇場にでも出たら、刑事役で」

海風「良いですね、それ。 いつか船○○一郎さんと共演したいものです」

霞「アンタ、どんな趣味してんのよ…」

海風「え、月曜名作劇場と木8と金8に土9はサスペンスと… あとは日曜昼の再放送は…」

天津風「サスペンス劇場見すぎよ!?」

海風「失礼な… これでも平日お昼の再放送は見て無いのに…」

霞「いや、現時点で見すぎだから」

神通「今戻りました」

海風「あ、お帰りなさい」

朝雲「で、犯人は?」

海風「取り敢えず指紋照合です」



神通「…では、この5人の中ではないと」

海風「はい。 そして先程以前瑞鳳さんが忘れていった模型誌に付着していた指紋と照合した結果、瑞鳳さんでもありません。

かと言って蒼龍さんと飛龍さんはあれ以降来ていませんので辻褄があわない… そうなると、結論は一つです」

霞「外部犯、ね」

天津風「目星は?」

海風「単なる嫌がらせ、を除けば可能性は絞れます。 海風達とは違う『パテを使用する部活』はその数は5つ程…

『航空研究部』『鉄道部』『美術部』『工芸部』そして『模型部』です」

朝雲「やっぱアイツ等なんじゃ?」

海風「それだけの確証がありません。 問い質してもシラを切られるのがオチ、それに大人しく指紋鑑定に乗ってくれるとは思えませんし」

神通「一先ず、パテのほうは再び盗まれては困りますので私が預かります。 問い質しても無駄なら、バトルで勝って吐かせましょう」


《そして… 金曜日》

海風「では、神通さんは戦闘に加わると言う事で構いませんか?」

神通「ええ、それで構いません」

海風「あとは二人、天津風さんを除く三人から選んでください」


メンバー 直下
1.海風&霞
2.霞&朝雲
3.海風&朝雲


確定枠
・神通:インフィニットジャスティス・スターリリィ(超近接型)

候補枠
・海風:ウイングガンダム・フレスヴェルグ(近接寄りオールラウンダー)
・霞:ブラストZZ(遠距離砲撃型)
・朝雲:ストライク・ヴァルキリー(遠距離支援型)

神通「では、今回は海風さんと朝雲さんで」

朝雲「いきなり実戦って…」

霞「大丈夫よ、アイツ等雑魚だから」

神通「雑魚かどうかは置いておいて… 少なくとも今回、前回の編成と同じとは限りません。長期戦を視野に入れた場合に補給機は必要かと。

そして彼等にとって、海風さんと言う存在は脅威に映る筈です」

天津風「どう言う事ですか?」

霞「コイツ、初見で包囲網を瓦解させて敗北の原因作ったのよ。しかもコイツが動き出してから、勝負が決まるまで1分も無かった訳だし」

海風「それに彼等は『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』を『何か』と見間違えていました。なので最低でも威嚇にはなるでしょう」

天津風(何かって、その機体は… まさか、知らないの?)

神通「なので、今回はお二人に出て貰います。構いませんね?」

海風「はい。機体も万全です」

朝雲「が、頑張ります!」

霞「じゃ、私達は見学…」

海風「いえ、霞さんにはやって貰いたいことがあります」

霞「何よ」

海風「これどうぞ」

霞「ゴム手袋とピンセット、それに袋?」

海風「証拠採取用キットです」

神通「海風さん、まさか…」

霞「私に泥棒やれっての!?」

海風「泥棒ではありません。 証拠を隠滅される前の保全、そして奪われた品の奪還です」

天津風「建前も使い方次第ね…」

海風「このまま、なけなしの部費で買ったパテを盗まれたままで良いのですか? そして彼等が先に罪を犯した、やられたらやり返すのが筋でしょう。

それともこのまま黙って見過ごして、犯罪を助長させてなけなしの部費で買ったパテをそのまま使わせてコンクールなどに使われたら嫌じゃないですか?」

霞「…やっぱりやられっぱなしじゃ癪だわ…! こうなったら徹底的にやってやる…!」

朝雲(乗せられた!?)

神通「海風さん、あまり霞さんを煽るのは…」

瑞鳳「別に良いんじゃない? 何なら私もやるよ?」

全員「!?」

神通「何時の間に…」

瑞鳳「これでもゲルマン忍法やってたし。 研究もひと段落したから来ちゃった」

天津風(この人マジで一体何者…?)

瑞鳳「それに一応、さっき理事長に許可取ってきたよ。『正当な理由あるなら許可する』って」

海風「なら仕方ありませんね」

神通「いや、そう言う問題ですか!?」

瑞鳳「私、これでも教え子が嫌がらせさせるの黙ってみてる程大人じゃないし。ともかく、神通ちゃん達が相手してる間に私達が証拠物品の確保してくるよ」

部長「では、始めるとしようか」

海風「その前に一つだけ、聞いても?」

部員A「何だ?」

海風「ウチの部にあったエポキシのパテ、盗んだのは貴方達ですね?」

部員B「言いがかりを…」

海風「それだけではありません。確認した所、パテだけではなくフィニッシングペーパーや一部のジャンクも無くなっていました」

朝雲「何時の間に調べたのよ…」

神通「確かに、ジャンクも少しだけ減っていたような…」

海風「本当に、貴方達では無いのですね?」

部長「くどい!」

海風「わかりました。 では、始めましょうか」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Space"

Please set your GUNPLA

Battle start!


海風「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、海風!」

朝雲「ストライク・ヴァルキリー、朝雲!」

神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通!」


神通「バトル部、全機出撃!」

海風「こちら海風、敵機を目視で捕捉しました。 どうやら前回とは違う編成のようです」

神通「敵は… 『ガブスレイ』『プロトタイプZZ』『ガンダムデルタカイ』の改造機のようです」


敵部隊編成
・ガブスレイ改 高機動近接仕様
・プロトタイプZZ改 高機動格闘仕様
・ガンダムデルタカイ改 高機動射撃特化


神通「全機にスラスターの増設、ブースターの外付けに武装強化… 作りこんでありますね」

海風「それだけではありません… いくつか、紛失したと思われるパーツが加工されて使われているようです」

朝雲「偶然の一致、とは言いがたいわね…」

神通「…海風さん、指示を」

海風「わかりました。戦術パターンは…」



行動選択 直下
1.海風・神通で前衛に展開、朝雲はデブリの陰から支援
2.海風・朝雲による狙撃、神通は牽制しつつ敵のひきつけ
3.朝雲を囮に両翼から海風・神通の挟撃
4.その他

海風「戦術パターンF、牽制からの狙撃です。 各機フォーメーション・ロングランスで展開。

神通さん、前衛への展開お願いします」

神通「わかりました。 このまま敵中央で撹乱します」

海風「朝雲さんと海風は左右に分かれてデブリを陰に潜みながら所定のポイントへ移動、その後狙撃態勢へ移行し照準が合ったら攻撃を開始してください。

ただし相手が狙撃班である海風達へと動くようならば速やかに弾幕を張りつつ後退、そして合流を行います。 ポイントは状況次第で指示します」

朝雲「了解。 私はあっちに行けば良いのね」

海風「ええ、お願いします」



神通「目標、有効射程内に確認。 攻撃を開始します」


神通の駆るジャスティスは左腕で腰のタイガーピアスを引き抜き、ライフルを放ちながらガブスレイへと肉薄する。


部員A「馬鹿め、後ろががら空きだ!」


神通の背後からZZがハイ・メガ・キャノンを放つが神通には当たらない。

バウを使っていた時とは違う、神通に合った調整を施されている『インフィニットジャスティス・スターリリィ』は彼女の想像通りの動きが出来る。


神通「ハイ・メガを使った後のインターバルは長い、問題は…」

部員B「そこだっ!」


デルタカイがサーベルを抜いてジャスティスへと襲い掛かり、神通はその一撃をタイガーピアスで受け止める。

そして、逆方向から接近するガブスレイへと対応する為にデルタカイを蹴り飛ばした。


部長「もら…」

神通「油断しましたね。 いくら連携の練度を積んでいても…」


ガブスレイへとグラップルスティンガーを放ちこちらに手繰り寄せる事でバランスを崩させ、プロトZZの射線上に強引に重ねる。


部員A「これでは撃て無い!」

神通「こちらの動きには!」


そしてプロトZZへと向けてライフルを放ち、その左腕を吹き飛ばした!


部員A「糞っ!」


その隙を海風は逃さない。 照準を合わせ、そしてツイン・バスター・ライフルを放ちプロトZZを消し飛ばす!


海風「ターゲット撃破、次に移行」

神通「流石、良いタイミングでした」


行動安価 直下

海風(戦況はこちらに有利… 一気にカタを付けるべきですね)

海風「戦術パターンE、誘い込みに変更します。 各機フォーメーション・フィッシング、神通さんは海風と共に敵機をデブリ帯に誘導を。

朝雲さんはデブリ帯にミサイルを紛れ込ませるようにセット、敵が接近次第反応して攻撃するようにしてくください」

神通「了解です」

朝雲「仕留め役か… 責任重大ね」

海風「1機仕留めれば月曜日のお昼、購買のスペシャルメロンクリームパンをご馳走します」

朝雲「その言葉、忘れんじゃ無いわよ!」



部長「ちょこまかと…!」

部員B「仇は必ず討つ!」


デルタカイとガブスレイが変形してジャスティスを追撃する。神通は攻撃をかわしつつ、目的である機影を目で探し出した。


神通「海風さん!」

海風「合流を確認。これより所定ポイントへ誘導を開始、先輩はウイングに掴まってください」

神通「わかりました」


バード形態となっていたウイングの翼にジャスティスは掴まり、そのままデブリへと加速する。

それを追撃する2機の可変機だが、ウイングには追いつけていない。


部長「やはりあの機体、早い!」

部員B「やはり例のものを…」

部長「まだだ!アレはまだ早い!」


海風「所定位置まで… 到達を確認、攻撃を開始してください」

朝雲「オッケー… これで仕留めてやるわよ!」


そしてデブリに紛れていた大量のミサイルが、2機の敵へと殺到する!


部長「クソっ!ハメられた!」

部員B「かわさないと…!」


命中判定

・デルタカイ 直下
・ガブスレイ ↓2

40以上で命中

ミサイルの雨を回避しきれず、デルタカイは直撃を受けてシールドと左脚部が吹き飛ぶ!


海風「先輩!」

神通「一閃!」


そしてその隙を逃すことなく、神通のジャスティスが一気にデルタカイを日本刀の斬撃によって切り裂き爆散させた!


部員B「ぶ、部長!」

海風「これ以上は無駄です。 貴方達に勝ち目はありません」

部員B「まだだ!お前達なんかに…」

海風「なら、仕方がありません。降伏を聞き入れられないと言うのなら…」


ウイングはライフルを投げ捨て2本のバスターソードを手にし、ガブスレイへと肉薄する。

そして、ガブスレイは回避行動を取ろうとするが…


海風「…想像出来ていた筈です。この様な結末になる事くらい」


そう言い捨てた海風はウイングの背部にバスターソードを仕舞い、ガブスレイへと背を向ける。

機体を両断されたガブスレイはそのまま宙を漂い、爆発して塵となった。


神通「…え?」

朝雲「どうかしました?」

海風「バトルシステムが、終了しない…?」


部長「まだだ… まだやられちゃいない…!」


海風「…貴方、さっき吹っ飛ばされたでしょうに」

朝雲「死太いわね…」

神通「二人共、気を緩めないで… 来ます!」


3機の居た場所にビームが殺到し、神通達はその攻撃を避ける。しかしそのビームは…


朝雲「3箇所から!?」

神通「オールレンジ攻撃… 恐らくMAクラスです!」

海風「なら母機の位置は容易く想像出来る… 居ました! 敵機をMAと断定、機種は…」


部長「我々の真の切り札『クィン・マンサ』に勝てる訳が無いだろう!潔く天津風さんを渡…」


神通「…」ブチッ

海風「ッ!? 何か、寒気が…」

神通「あの機体の相手は私がやります。 二人は後退してください」

朝雲「でも…」

神通「度重なるレギュレーション違反、そして窃盗、恐喝… 堪忍袋の尾が切れました」


ジャスティスは神通の怒りに呼応するように、もう1本の剣を抜く。 それは、神通の全力…


神通「思えば昨年からこちらに付き纏って… そのデリカシーの無さには、感服しましたよ」

部長「なっ…!?」

神通「聞こえませんでしたか?」


神通「――――全力で潰してやる、そう言っているのですが」

神通「なので、二人は下がってください」

朝雲「せ、せめて援護くらい…」

神通「必要ありません」

海風「…わかりました。 朝雲さん、後退します」

朝雲「ちょ、見捨てる…」

海風「恐らく、邪魔になります。 あの怒気、尋常ではありません」

神通「なるべく早く下がってください」


ジャスティスはクィン・マンサへと剣を向け、威圧する。


神通「貴方達に、『誇り』と言う言葉は無いのですか?」

部長「誇りなど… 勝つ為に必要なものでは…!」

神通「そうですか… なら、誇り無き相手に全力を出すのは信条に反しますので加減はしましょう」

部長「舐めるなぁぁぁぁぁぁ!」


クィン・マンサの胸部ビーム砲がジャスティスに向かって放たれ、その閃光はジャスティスを吞み込もうとする。

しかし…


神通「…」


たった一閃、その剣を振った瞬間、クィン・マンサのビームは切り裂かれた。

その『機体』ごと…


部長「なっ!? な、何をした!」

神通「ですが貴方の様な誇り無き者を、断じて許しはしません! 私の前から消えなさい!」


神通「奥義… 密天、烈風!」


もう一閃、神通がその剣を振るう。 そしてクィン・マンサの機体はバラバラに切り刻まれ、深淵へと消えて行った。


BATTLE END


朝雲「凄い、あれが神通さんの本気…」

海風(違う… あれはまだ、全力では無い…? 少なくとも、まだ神通さんは剣術を秘めている…

神通さんは一体…)

神通「二人共、私が使ったこの技… 剣技については内密に、特に瑞鳳さんには」

海風「…わかりました」

朝雲「でも、あの剣術なら…」

海風「人には、人の立ち入ってはならない場所があります。恐らく、神通さんのものは『これ』なのでしょう」

朝雲「そう言うことなら…」

神通「すみません… さて、模型部の皆さん。 貴方達には渡して貰うものがありますね」

部長「た、頼む… 我々の活動が…」

神通「今更、その様な乞いが通じると思いますか? それに、もう…」

瑞鳳「戻ったよ~。 いや~、大漁大漁」

霞「証拠物品は全部ゲットしてきたわ。 これで、アンタ達は終わりよ」

部員A「ひ、卑怯だぞ!?」

バトル部一同「お前達が言うな」

海風(その後、模型部は廃部となり予算はウチにまわされる事になりました)


神通「…予算が、足りない」ズーン

瑞鳳「…うん、これじゃ二束三文にもならないね」

神通「どうやら、あの『クィン・マンサ』に部費を全て注ぎ込んでしまっていたようです」

瑞鳳「みたいだね。 それに、あの子達退学になったんでしょ?」

神通「部活ぐるみでの窃盗、それにあくどい勧誘… 噂では売春にも関わっていた、と」

瑞鳳「何それ… まぁ、それは退学になって正解。 でも、逆恨みには気をつけて」

神通「わかっています」


海風(その後、彼等は退学… 神通さんのお話では様々な犯罪を行っていたらしいです)


天津風「はぁ…」

霞「良かったわね。 何にも無くて」

天津風「でも憂鬱よ… アイツ等のせいで、変な噂立てられるし…」

朝雲「気にしなきゃ良いのよ。どうせ直ぐ消えるし」

天津風「一時期でも好奇の目で見られるのは嫌なの! 時期外れの転校生ってだけで目立つのに…!」

朝雲「気にしたら禿げるわよ」

天津風「まだ若いのに禿げ無いわよ!」

霞「どうしたの、海風?」

海風「いえ、ちょっと考え事をしていただけです」


海風(考える事は沢山ある。 全国で起き始めた『昏睡事件』、大会の事… そして神通さんの事だ。

神通さんはあの日以来、剣についての話を一切誰にもしていない。 それほどまでに隠したいものなのでしょうか…)


朝雲「そう言えばアンタ、メロンパン…」

海風「結局1機も撃墜して無いのでお預けです」

朝雲「はぁ、そんな事だろうと思ったわよ…」

海風「次、対人で撃墜すれば奢ります」

朝雲「その約束、忘れんじゃないわよ!」


海風(ですが、信じて居ます。 神通さんの中に『誇り』がある限り、いつか話してくれるのではないかと。

あの時、海風に神通さんの事を教えてくれたときのように…)


第3話『誇り』 終

第4話『誇りと決意と挑戦と』


瑞鳳「じゃあ今日はこのくらいかな? 後は各自機体の整備を怠らないように」

部員一同「はい!」


瑞鳳「ふぅ… やっぱ柄じゃ無い、かな」

神通「お疲れ様です、先生」

瑞鳳「いや~、本当に教えるのって疲れるね。 私これでも流派・東方不敗の後継者なのにこのままじゃあんまり良い師匠に成る自信が無いよ」

神通「いえ、先生の教え方は実戦方式… 体感させるやり方は正しいかと」

瑞鳳「そう言って貰えると嬉しいかな。 …大会まであと1週間、これだけの間にどれだけ地盤を固められるか…」

神通「正直言って、私一人からここまで持ち直すのは夢にも思っていませんでした」

瑞鳳「でも正念場はこれからだよ。 まだ戦いは始まってすらいない、まだ持ち直したとは言え無いね」

神通「そうですね…」

瑞鳳「さて、私は帰るね。 そろそろ世界大会の予選会も始まるし、機体の調整もしないといけないし」

神通「『ネブラブリッツ・クロイツ』のですか?」

瑞鳳「ネブラは使わないよ。 2機の方、あの二人用の」

神通「あぁ、そっちの…」

瑞鳳「流石に3年連続同一仕様、って訳にはいかないしここらで大規模改修しないとね。だから今日はいつもより早く終わったの」

神通「成る程…」

瑞鳳「そう言えばガンプラについてなんだけど、ちょっと良い?」

神通「なんですか?」

瑞鳳「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、あの機体にちょっと違和感があるの」

神通「違和感?」

瑞鳳「あの機体だけ、微妙に粒子残量の減りが遅いような… バスター・ソードを多用してるってのもあるだろうけど、戦闘パターンが似たようなスターリリィと比べても減りが遅い。

でも私が調べても別に何も無かった… つまり、製作者によって何か施されてるんじゃいかって」

神通「海風さんはその様な事は一切言っていませんでしたが…」

瑞鳳「こっちでも海風ちゃんじゃなくて『お姉さん』に聞いてみたけど、何も無いって。 じゃあ一体何があるのかねぇ?」

神通「私に言われても…」

瑞鳳「わかってるよ。 この件は忘れて良いから、気にしないで」

神通(そう言われると余計に気になる…)

《海風の部屋》


海風(予習復習、完了。あとは眠るのみ、ですが…)

コンコン

海風「あ、はい」

神通『私です。入ってもよろしいでしょうか?』

海風「先輩? どうぞ」

ガチャッ

神通「あの少しお話が…」

海風「どうかなさいました?」



海風「やはり、ウイングに…」

神通「瑞鳳さんの見立てでは、ですけど。心当たりは?」

海風「一切ありません。 アレは勝手に向こうが寄越したものなので」

神通「そ、そうですか…」

神通(ファイター、しかも妹さんですら知らない何かが…?)

海風「あの姉は… また余計な懸念材料を増やして…!」

神通「…そこまで、お姉さんがお嫌いですか?」

海風「ええ、大嫌いです」キッパリ

神通「そこまで…」

海風「…八つ当たりだって、頭で理解はしているんですけどね」

神通「え…?」

海風「多分、自分を護ることに精一杯で気を配る余裕なんて無かったのだと思います。海風とは違って、優秀で親からの圧力や躾が厳しかったから…

それこそ、他人とコミュニケーションを取り方がわからなくなってしまう程に干渉を受けていましたし」

神通「過干渉、ですか…」

海風「だけど、ある日転校することになってその時アレは逃げた… 海風を置いて、一人で。 今更どうこう言うつもりはありませんが、これだけは宣言しておきます。

二度と分かり合うつもりも、向き合うつもりも一切ありません。一生赦さない、そうあの時決めましたから」

神通(これは他人の私が言える事ではありませんが、何もそこまでしなくとも…)

海風「用は、それだけですか?」

神通「え、えと…」


イベント 直下

神通「あ、そうでした… 模型部からジャンク品を押収したのは知っていますね?」

海風「あ、はい。 確か盗まれたもの以外にも、廃部になったから不要になったものの一部を瑞鳳さんが選別してかっぱらったと」

神通「その中にウイングゼロ用の強化パーツ、『ドライツバーグ』があったんです」

海風「『ドライツバーグ』?」

神通「『新機動戦記ガンダムW Endlles Waltz 敗者たちの栄光』に登場した『ウイングガンダムゼロ(EW)』『ウイングガンダムプロトゼロ』の専用装備である『アインツバーグ』を3基連結した武装です。

取り外しの利くツインバスターライフル用の補強装備だと考えてください」

海風「はぁ…」

神通「ウチで唯一『ウイングガンダムゼロ』をベースとしているのはフレスヴェルグだけ、なので使ってみませんか?」

海風「そうですね… でも、射撃用の補強装備だと…」

神通「何か不満が?」

海風「まず、こちらの機体はバスターソードの使用を前提とした近接機で射撃メインではありません。 追加装備と言うことは、ウェイトになる可能性もありますし…

それに上手く装備できるかもわかりませんし、何より模型部からの押収品と言うのが…」

神通「まぁ、それは仕方がないような…」

海風「明日テストしてみて、実際に装備するかどうかは後程決めます。 それで構いませんか?」

神通「ええ、それが海風さんの出した答えなら」

海風「ありがとうございます」



神通「ところで、この部屋は…」

海風「どうかしましたか?」

神通(テレビにベッド、そして本棚と机だけ… それに机の写真立てには何も入っていない…

あまりにも殺風景なような…)

神通「…趣味とか、無いんですか?」

海風「趣味、ですか? そうですね… 図書館巡りとサスペンス劇場ですね」

神通「そ、そうですか…」

海風「あと一つだけ趣味はありますね。誰にも知られて無い趣味が一つだけ」

神通「知られて無い?」

海風「ウチの親、子供を意のままの人形にしたいのか趣味みたいな事を一切させてくれなかったんです。何か始めようとしても、すぐ捨てるから…

だからずっと隠してきたんです。 基本放置の癖に、こう言う所ばかりに干渉して…」

神通(そこまでなると、家族が嫌いになる理由もわかる気がします…)

海風「確か机の中に… あった。これが、海風が唯一親にも隠し通してきた趣味です」

神通「石…?」

海風「鉱物集め、これ見せるの神通さんが初めてなんですよ」

神通「この石は?」

海風「『アズライト』、『ブルー・マカライト』と呼ばれる宝石です。 これが一番のお気に入りなんです。

他にも『セレスタイト』に『アクアマリン』、この『アウイナイト』なんかとっても珍しくて… あ、ごめんなさい。趣味の話ばかりで…」

神通「いえ、部員の事を把握するのも部長の務めですから。それに意外性があって良いと思いますよ」

海風「そう、ですか?」

神通「ええ、そう思います」

side-飛龍- 『再会?』


《東京駅》

飛龍「ったく、何で私達が東京駅になんか…」

夕雲「確か、瑞鳳さんの地元から誰かいらっしゃるとか…」

飛龍「お母さんなら海から鯨で来るだろうし… この前の榛名ちゃんだかの関係者?」

夕雲「それは聞いていませんね。 恐らく、当人では無いでしょうし…」

飛龍「確か色々仕事やってるからその関係の人、っては聞いてるんだけど」

夕雲「それが、どうして飛龍さんなんでしょうね?」

飛龍「さぁ? どっちにしろ、何かあるんじゃ… ん?」

夕雲「どうかしました?」

飛龍「あそこの、新幹線ホームから降りてきたの見た事あるような…?」

夕雲「…もしや、ご出身の世界絡みの…」

飛龍「そう言えば、榛名ちゃんは『重巡洋艦』を保護したって… まさか…!」

夕雲「彼女が…?」

飛龍「ちょっと待って、アレまさにそうよ!」


「ゲッ…!? どうしてここに…!?」


夕雲「あ、ゲっ!って顔して逆方向に」

飛龍「追うわよ!」

夕雲「あ、ちょ…」


飛龍「待ちなさいアンタ!」

「さ、さぁ何でしょう? 全く見覚えが…」

飛龍「しらばっくれるな!」

夕雲「あの、衆人観衆があるのでもうちょっと穏便に…」

「わ、私知りませんよ? 全然、人違いです! 私飛龍さんとか二航戦とか知りませんし!」

飛龍「…今、自白したわよ」

「あ…」


誰だった? ↓2
1.青葉
2.古鷹
3.その他(日本の重巡洋艦のみ)

すみません、どちらか片方に…


再安価 ↓2
1.青葉
2.古鷹
3.鳥海
4.衣笠
5.その他(重巡のみ)

飛龍「一人称を変えて眼鏡かけただけで私の目が誤魔化せるか! 『ソロモンの狼』、青葉!」

青葉「あ、あはは… ドナタデショウカー」

飛龍「しらばっくれるなら考えがあるわよ…!」

夕雲「あの、お話ならあそこのカフェで…」


《カフェ》


飛龍「で、アンタが何でここに居るの」

青葉「榛名さん、雇い主の依頼で人の迎えを… 成田まで」

飛龍「そう言うことじゃない。どうしてこの世界に居るの?」

青葉「いやー、説明し辛いと言うか…」

飛龍「まさか、アンタ…!」

青葉「いや、多分ご想像とは違いますよ? こちらとしても転移は不本意でしたので」

飛龍「じゃあどうして居るのよ。後方組、諜報部のアンタが戦闘に出て沈んだわけでもあるまいし」

青葉「…釣り上げられました」

飛龍「…は?」

青葉「ある日いつも通り任務を受けて、潜入場所へ航行してたら急に引っ張られて… そのまま海に引きずりこまれたと思ったら光に呑まれて、そして光が消えた瞬間港のコンクリートに叩き付けられました。

目の前に居たのは榛名さんと、今日成田に迎えに行く方でして… 結論を言うと、次元の穴に偶然入った釣り針が艤装に引っかかって榛名さんに釣り上げられてしまったんです」

飛龍「…アンタ、暫く見ないうちに狂った?」

青葉「事実ですって! 榛名さんか今日会う方に聞いてみてくださいよ!」

飛龍「…そこまで言うなら信じてやるか」

青葉「そ、それはどうも…」

夕雲「お待たせしました。 キャラメルフラペチーノ、でしたよね?」

青葉「どうもありがとうございます」

夕雲「飛龍さんは、アイスコーヒーでしたね」

飛龍「ありがと」

青葉「あ、これ代金です」

飛龍「アンタ、この子に真っ当じゃ無いお金を…」

青葉「いえ、ちゃんと自分で稼いだお金です! ちゃんと記事書いて写真とって掲載して貰って… これでもちょっとは名の知れたフリーライターなんですよ!」

飛龍「そう言えば榛名ちゃんも同業か…」

青葉「例えばこの『ぶらり北海道 電車で一周の旅』とか、ちゃんと書いてるんです!」

夕雲「その雑誌、中々有名なヤツですね…」

飛龍「うわ、マジ?」

青葉「まぁ、先月諸事情で契約切られましたけど。主に向こうの給料未払いで喧嘩したのが原因で。 今訴訟準備中です」

飛龍「そんな話聞きたく無いわ!」

青葉「ま、記事ならどこに持ち込んでも買い取ってくれますし… それに榛名さんの助手で雇われてるのでお金はありますから」

飛龍「自慢かい…!そろそろキレそうなんだけど…!」

青葉「あ、暴力反対! 今から人に会いに行くんですから」

飛龍「その人って誰よ」

青葉「榛名さんの大学時代の御学友だそうです。 英語圏の方ですよ」

青葉「あ、そうそう… 榛名さんから『もし瑞鳳さんの関係者に出会ったらこれを渡して欲しい』と預かり物が」

飛龍「USB? しかもこの鯨のマーク…」

青葉「瑞鳳さんのお母様経由のものです。 何でも、今多発してるヤバめの事件に関する資料だそうですが」

夕雲「昏睡事件、ですか」

青葉「はい。天城さんが昏睡事件を目撃し、そして陽炎さん達が昏睡事件に関わった際の資料もあります」

飛龍「ちょ、大丈夫なの!?」

青葉「ええ、榛名さんが力尽くで何とかしちゃいました」

飛龍「やっぱあの子、瑞鳳の同類か…」

青葉「これ以上は口に出すのはキツイので言いませんが、結構ヤバめなんで気を付けてください。被害者は増える一方ですし。

特にガンプラバトルは控えるのがよろしいかと」

夕雲「ガンプラバトルを?」

青葉「…こればかりは資料を読んで頂くしかありませんね」

飛龍「軽口のアンタが口を噤む、ってことは相当ヤバイのね」

青葉「ええ、軽口も言えません。どこで発生して、何が原因なのか未だ状況証拠でしか判断できない以上」

飛龍「そう…」

青葉「ただ、世界トップクラスの実力の飛龍さんやそこの夕雲さんには関係無い話でしょうけどね。 青葉もファイターのはしくれ、羨ましい限りですよ」

飛龍「アンタもバトルやるの?」

青葉「ええ、機体も榛名さんから直々に渡された『RX-0』があります」

夕雲「ユニコーンタイプ…」

青葉「ま、お二人相手には多分相性は最悪なのでバトルはしませんけどね。勝てる見込み0ですし」

飛龍「そりゃどうも」

青葉「では、これにて失礼します。 世界大会、取材に行くかもしれませんので」

飛龍「来んな!」

青葉「あと、そうそう…」

飛龍「まだ何かあるの?」

青葉「成田ってどう行くんです?」

飛龍「駅員に聞け!」

オマケ

青葉の設定
・榛名+『誰か』にフィッシュされた(間宮枠)
・現在はフリーライターの傍ら、様々な仕事を受け持つ榛名の助手をやっている
・割りと小金持ち
・一応ファイターであり榛名製『RX-0』の所有者
・過去の所属は『諜報部』、あくまでも情報収集が主任務だった
・色々とすっぱ抜いていた為『ソロモンの狼』として有名、飛龍達とも面識あり(KBFほど険悪では無いが、仲良くは無い)

《翌日 神通達の学校》


瑞鳳『ごめん、神通ちゃん。 皆にも言っておいて』

神通「わかりました。では、また明日」ピッ

朝雲「どうかしたんですか?」

神通「それが、瑞鳳さんは今日お休みするそうです」

天津風「もう1週間無いのに…」

神通「やるべき事がある、とか…」

霞「ま、人それぞれ事情があるんだから仕方無いか」

海風「そうですね。 自分達で出来るだけの事をして、そして大会に備えましょう」

神通「今日はまず機体の最終調整、そしてフォーメーション訓練です。

全ての機体、そして連携を万全に整え戦いに備えましょう」

部員「はい!」


BATTLE START


海風「これが、『ドライツバーグ』ですか?」

神通『はい。 今からターゲットを出しますので、それで狙ってみてください』

海風「わかりました」


現れた『サーペント』に向けてドライツバーグを連結したバスターライフルを海風は向けた。


海風「少し、重い…」

神通『今からターゲットをレベル5に設定して動かします。 戦闘し、使い勝手を確認してください』

海風「了解!」


『サーペント』のカメラに光が灯り、ガトリングをウイングに向かい放つ。

海風はそれを機敏な動きで回避し、銃口を再び『サーペント』へと合わせる。


海風「取り回しは、ぶちゃけ最悪…!」


そして収束したエネルギーが解き放たれ、そのまま『サーペント』を光の中へと吞み込んだ。


海風「威力は充分… しかし粒子消費量、そして照準のブレが気になりますね

戦闘終了、シュミレーションモード終了してください」

神通『わかりました』


神通「どうでしたか?」

海風「悪くは無いです。 しかし気になる点が多すぎて現状のままでは実戦投入は厳しいかと」

神通「そうですか…」


イベント 直下

霞「そう言えば… 今日、地区大会の抽選っていつでしたっけ?」

神通「…明日でした」

全員「!?」

神通「完っ全に忘れてました…!」

海風「ま、まぁ前日で気付けたので…」

朝雲「で、誰が行くの?」

神通「私は代表なので… あと一人、ですね。ただこれは午前中に行くことになるので、校欠扱いですがその分授業に…」

天津風「どうする?」

朝雲「ま、天津風は除外して…」

天津風「何でよ」

朝雲「転校したてで授業に追いつけて無いのに行けると思う?」

天津風「…無理」

海風「では朝雲さんも無理でしょう」

朝雲「はぁ?」

霞「知ってんのよ、アンタこの前の抜き打ちテストでこの中で最下位だったの」

朝雲「!?」

海風「10点満点中3点、職員室に先生を呼びに行ったら丁度先生が朝雲さんの採点をしていたところだったので。天津風さんのは7点で採点済みのが机にありました」

天津風「私のも!?」

霞「で、必然的に私達になる訳よ」

朝雲「アンタ等はどうなのよ…」

海風「満点です」
霞「満点よ」

朝雲「マジで…?」

霞「互いに確認してるし、間違い無いわよ」

海風「それに、今までのテストも1問たりとも外してませんから。海風達」

朝雲・天津風(チートだ、コイツ等…!)

神通「では、海風さんか霞さんのどちらか…」

霞「そうね… じゃ、アンタ行きなさいよ。 ウチの指揮官だし」

海風「わかりました。ノート、後で見せてください」

霞「今度自販機のミルクティー奢りなさいよ」

海風「まぁ、構いませんけど…」

朝雲「そう言えば、登録にチーム名必要じゃなかった?」

海風「そう言えば決まってませんね、ウチ」

神通「ここで決めてしまいましょう」


海風「では『インペリアルトパーズ』なんかどうでしょう?」

霞「アンタの趣味丸出しじゃない。『バトル部花組』とか…」

天津風「幼稚園の組分けか古い時代の遺物レベルの名前ね。ここは『ウォードック隊』なんか…」

朝雲「アンタは某航空ゲームのやり過ぎよ。『ブリュンヒルデ』なんてどうかしら?」

神通「裏切りの戦乙女、少し縁起が… ここは『スノウドロップス』はどうですか?」

海風「花言葉は『貴方の死を望みます』、それこそ縁起でもないじゃないですか」

霞「平行線、ね…」

天津風「このままだと練習に戻れないじゃない…」

朝雲「…瑞鳳さんに聞いてみる?」

神通「恐らく『自分達で決めないさい』と言うでしょう…」

海風「…どうします?」

霞「よし、一旦全員自分の趣味から離れなさい。 その上で決める」

天津風「海風は『宝石』、霞は『古風』、私は『航空機・もしくは航空部隊』、朝雲は『神話』、先輩は『花』…

これから離れ無いと駄目ね」

朝雲「そうなると途端に思い浮かばなくなる…」

神通「さて、どうしましょうか…」


チーム名 ↓2

※今後一切変更不可能なので真面目にお願いします

《図書室》

天津風「…中々良いの無いわね」

朝雲「…辞書って読むの苦痛ね」

天津風「で、あの3人は…」


海風「…」カキカキ

神通「…」カキカキ

霞「…」カキカキ


朝雲「…凄い勢いで辞書を捲りながらメモしてる」

天津風「風の噂なんだけど、神通先輩って学年トップだって…」

朝雲「霞はどうか知らないけど、海風は部室で見てる限り読書スピードが尋常じゃないし… でも霞が読んでるの、あれドイツ語の辞書よ…?」

天津風「…気にしないようにしましょう。 なんか、負けてる感じがするけど…」



海風「イタリア語のリストアップは終わりました」

霞「ドイツ語も、取り敢えず挙げられるだけは」

神通「流石です、お二人共。一応こちらではラテン語を挙げてみましたが…」

海風「正直、どこの言語もインパクトが強すぎるんですよね… 2ヶ国語や3ヶ国語を組み合わせると色々滅茶苦茶になりますし」

霞「少なくとも2ヶ国語に絞ったほうが良いんじゃ…?」

神通「そうですね… ラテン語も、正直意味がわからないものが多いのでイタリアとドイツの2ヶ国で絞りましょうか」



神通「と言う事で… 『フリューゲル・ヴェント』、これが私達のチーム名です」

天津風「どう言う意味、ですか?」

霞「『フリューゲル』はドイツ語で『翼』って意味。 羽ばたく鳥の、ね」

海風「『ヴェント』はイタリア語の『風』です。 これは翼の巻き起こす風、そして羽ばたく鳥への追い風と言う意味合いです」

朝雲「へぇ… ま、良いと思いますよ」

神通「では、これから私達のチーム名は『フリューゲル・ヴェント』とします。 これからの大会、頑張りましょう」

全員「はい!」

《翌日 大会会場》

海風「随分と人が多いですね」

神通「一応都内のバトル部のある全ての学校が集まっている訳ですから」

海風「ざっと64チーム、と言う感じですね」

神通「ここから全国大会に行けるのは1チームだけ、予選トーナメント4戦を全て勝ち抜き決勝トーナメントを優勝したチームのみです」

海風「緊張してきました…」

神通「始まります」


『これより第3回ガンプラバトル選手権、日本中高生の部の抽選会を始めます』


海風「…!」

神通「ついに…」


『まず、ルールの説明からです』

・1チーム、1戦に3機までMSは出撃可能
・MSでは無い支援機も1機と数える
・合体変形機能を持つMSも1機として扱うが分離後の操作も全て使用ファイターが行う
・MAはチームで1機。MA使用時に他の機体は使用不可
・バトルごとに機体・ファイターの変更は可能、ただしバトル中の交換は不可
・バトルフィールドはランダム
・バトルの制限時間は20分、制限時間を越えた場合は残機の多い方が勝利。また同数の場合は一騎打ちで勝者を決定

『では、これより抽選会を始めます。まず第一ブロックは…』


神通「始まった…」

海風「一体どこと…」


『第二ブロック第一試合、チーム『フリューゲル・ヴェント』対…』


海風「…!」


敵タイプ選択 直下
1.MS×3機
2.MA×1機
3.MS×2機 支援機×1機

『チーム『パワー・オンリー』。続いて第二試合…』

海風「知ってます?」

神通「ええ、確か毎年MAを使っている学校です」

海風「タイプは?」

神通「私の前の代の先輩に聞いた限り一昨年は『ゾディ・アック』、そして私が直接見た去年は『グランディーネ』だった筈です。

どちらも重火力、そして機動性が乏しいタイプのMAです」

海風「それでパワーオンリー… まぁ、解り易いので構いませんが」

神通「どう攻略します?」

海風「フォーメーション・トライデントを使ってギリギリまで接近、その後ブレイクしてフォーメーション・スパイダーウェブによる3方向同時攻撃で懐に飛び込み近接攻撃…

と言うのが第一プランです。 大型タイプは懐に入り込まれるとすぐ落ちますし」

神通「―――やはり、ただの的ですか」

海風「そこまでは言いません。 問題はどう取り付くか、ですから。 今回は機動力重視でいきますか?」

神通「そうですね… 編成はお任せします」

海風「了解しました」


『ではこれでガンプラバトル選手権中高生の部、予選抽選会を終了します。皆さんのご健勝をお祈りします』


海風「…ふぅ、これで終わりましたね」

神通「では、戻るとしましょう」

海風「…ここから地味に遠いんですよね、学校」

神通「そこは仕方がありませんよ…」

「どうも、お二人共」

海風・神通「え…?」

榛名「あれ、もしかして… 忘れられて…」

海風「いえ… 確か貴女は宮城の榛名さん…」

榛名「覚えてて頂けるとは… 榛名、感激です」

神通「どうして、ここに…?」

榛名「敵情視察、と言ったら?」

海風「…!」

榛名「冗談ですよ。 今回は挨拶、ちょっとした用事のついでに」

神通「用事…?」

榛名「海外から大学時代の学友が来日したので、その迎えですよ。暫く仙台に滞在するそうなので」

海風「そうなんですか?」

「ハル? その子達は…」

榛名「この子達が、さき程話をした妹と互角に戦ったチームのメンバーの子達です」

「really?」

榛名「はい。 NT-D使用まで決断させた程に、追い込まれましたから」

海風「あの…」

榛名「あぁ、失礼しました。 えっと、ですね…」


榛名の友人 直下
1.リタ・ベルナル
2.ウォースパイト
3.その他(艦娘の場合、ドイツ・イタリア・日本は不可)

アイオワのキャラが把握できない… 申し訳ありませんが再安価とさせてください

榛名の友人 直下
1.リタ・ベルナル
2.ウォースパイト
3.その他(艦娘の場合、ドイツ・イタリア・日本は不可)

榛名「一応、自己紹介をお願いします。今後、関わりがあるかもしれないので」

ウォースパイト「OK。 コホン… 我が名はウォースパイト、よろしく、頼むわね」

海風「日本語、お上手ですね」

ウォースパイト「これでも、何カ国かは話せるわ。前にも日本で2年くらい暮らしたからある程度日本語も覚えてるし」

榛名「で、こちらの二人が神通さんと海風さん。 両方とも優れたファイターです」

海風「海風です。どうぞよろしくお願いします」

神通「私は神通、よろしくお願いします」

ウォースパイト「Nice to meet you. 二人共」

榛名「彼女は今、『アナハイム・エレクトロニクス社』のガンプラバトル開発部門『PPSE』に所属するエンジニアの一人です。

ある理由から日本に出向してくることになりました」

神通「PPSEの…!?」

海風「アナハイムって、世界規模の大企業でウチの学校にも出資してる…」

ウォースパイト「ハルも何度かscoutしてるんだけど、なかなかYesの返事が無いのよね。 ハル程優秀なエンジニアは居ないのに…」

榛名「前から言ってますけど、今の仕事が充実しているのであまり就職とか考えていないんですよ」

ウォースパイト「それが原因で先月、私に国際電話で愚痴言ってきたじゃない」

榛名「原因は親なので仕事内容とは一切関係無い、って言ったじゃないですか」

ウォースパイト「前々から、あの人達runawayが凄いとは思ってたけど…」

榛名「まさかあそこまでやらかすとは、榛名も想定外でした…」

ウォースパイト「基本的には良い人達なのに…」

海風(何か、凄く頭抱えてる…)

神通(一体何があったのでしょう…)

榛名「あ、お二人共。これから時間はありますか?」

神通「まぁ、30分程度なら…」

榛名「彼女から、少し聞きたい事があるそうなので」

海風「聞きたい事?」

ウォースパイト「lunch程度ならご馳走するわ。 あまり高いのは無理だけど時間は取らせる訳だもの」

海風「どうします?」


誘いに… 直下
1.乗る
2.乗らない

神通「申し訳ありませんが、今は本来学業の時間です。 なのですぐ学校に戻らなければいけませんので…」

榛名「そう言う事情、なら仕方がありませんね。行きましょう、ウォースパイト」

ウォースパイト「ええ。では二人共、see you」


ウォースパイト「ハル、良かったの?」

榛名「恐らく二人は、あそこに居なかった霞さんも含めてニュースで見た事しか知らない筈です。 それに『昏睡事件』の現場を見たのは海風さんだけ、と言う話でしたから…」

ウォースパイト「もう一人の前で話す訳にはいかなかった、ね」

榛名「はい。事情が事情だけに」

ウォースパイト「PPSEでも昏睡病について調査を極秘に進めてる。 それで私が派遣されたのだけど…」

榛名「それについては青葉さんにサポートを頼んでいます。今は都内で事件が起きた場所の調査を行って貰っていますが…」

ウォースパイト「本当なら、ハルがsupportしてくれれば…」

榛名「こちらも、色々仕事があるので…」

ウォースパイト「『ホエール・グループ』の会長秘書、ね」

榛名「今日は偶々休暇を貰えたのですが、明日からはまた暫く仕事ですので今日は早く仙台に戻らないと…」

ウォースパイト「ああ、仙台には『honney』が待ってるのよね」

榛名「その言い方は止めてください。 あぁ、どうしてあんな事に…」



神通「さて、早く学校に戻りましょう」

海風「あ、今から戻れば学食に一番乗り出来ますね」

神通「まぁ、今から戻れば…」

海風「今日の日替わり、何でしたっけ?」

神通「えと、確かトマトの煮込みハンバーグだったような…」

海風「なら、早めに戻った方が良いですね」

神通「そ、そうですね…」

神通(恐らく、事件について知りたいのでしょうけど海風さんを関わらせる訳には…)

海風「先輩?」

神通「なんでもありません」

《放課後 部室》

海風「では、これで対・MAパターンの練習を終了します。 どうですか、瑞鳳さん?」

瑞鳳「うん。まだ結成して、このメンバーになって時間はそんなに経って無い… それでも、ここまで練度を上げるのは正直想定外かな。

特に海風ちゃんと霞ちゃん、朝雲ちゃんの成長は目を見張るものだった。勿論神通ちゃんと天津風ちゃんも下地が出来ていたのもあって、良い連携を発揮出来てる」

霞「じゃあ、私達…」

瑞鳳「合格点、だよ。 これなら、地区予選どころか全国だって目じゃない」

神通「そこまで評価して頂けるなんて…」

瑞鳳「だけど、ここからが本当のラインなんだよ」

朝雲「ライン?」

瑞鳳「私がそう言ったことで驕決して奢らないで。 油断大敵、みんなより強いファイターは沢山居るんだよ。

貴女達は『チャレンジャー』、『挑戦者』なの。 チャンピオンでも何でも無い、ただの1挑戦者に過ぎない」

天津風「『チャレンジャー』…」

瑞鳳「もしかしたら、物凄い壁が立ちはだかるかもしれない… でも、越えるのが『挑戦者』なんだから。

だから、これだけは言わせて」


瑞鳳「ファイターとしての『誇り』をもって、限界の『向こう側』に、全力で『挑み』なさい!」


海風「はい!」
神通「はい!」
霞「はい!」
天津風「はい!」
朝雲「はい!」



視点選択 直下
1.戦う理由 side-海風-
2.戦う理由 side-朝雲-

side-朝雲-『戦う理由 朝雲編』

《病院》

「あら、朝雲ちゃんじゃない」

朝雲「こんにちは、婦長さん」

「丁度良かった、妹さんが寂しがってたから」

朝雲「まったく、あの子ってば…」

「今日は遅いからあまり面会時間は長くないけど、仲良くしてね」

朝雲「はい!」


コンコン


朝雲「入るわよ」


朝雲の妹 直下

未出の駆逐艦(日本艦)のみ(一部却下ありかも…)

五月雨「あ、姉さん!」

朝雲「元気にしてた、五月雨?」

五月雨「はい! それはも… きゃあっ!?」

朝雲「おっと… まったく、はしゃがないの」

五月雨「すいません…」



朝雲「それでね、私部活に入ることにしたの」

五月雨「部活に? それって何部ですか?」

朝雲「ふっふっふ… 何と、ガンプラバトル部よ」

五月雨「え、姉さんバトル始めたんですか?」

朝雲「そう。 そしてこれが私の機体『ストライク・ヴァルキリー』、本当ならもっと前衛向きが良かったんだけど…」

五月雨「凄い… このガンプラ、とっても作りこんであって… このガンプラ、姉さんが?」

朝雲「あ、私が作った訳じゃないの。この機体を作ったのは瑞鳳さん、って私達の監督。とっても凄い人なんだって」

五月雨「へぇ… 私も、こんなガンプラ作れるようになりたいなぁ…」

朝雲「きっと作れるわよ。その為には、早く体を治さないとね」



朝雲「―――で、それから天津風って言う子は戦闘機の動きを…」

「朝雲ちゃん、そろそろ面会時間が…」

朝雲「もうそんな時間… じゃ、今日はここまでね」

朝雲「おやすみなさい、姉さん」

朝雲「おやすみ、五月雨」



朝雲「それで、どうなんですか?」

「手術次第、ってところね。 今は元気そうだけど、このまま病気が進行すれば確実に…」

朝雲「そう、ですか…」

「でもね、先生も大丈夫って言ってるから。 朝雲ちゃんが頑張ってる姿を見ていれば、きっと五月雨ちゃんも元気になる筈よ」

朝雲「だと、良いのですけど…」


朝雲(五月雨…)

朝雲「…だから、私は頑張らなきゃならないの。 あの子が元気になるように、あの子に希望を持たせる為に…」

side-海風- 『戦う理由 海風編』


瑞鳳「ねぇ、海風ちゃんが戦う理由って何?」

海風「…それは、言わなければならないことでしょうか」

瑞鳳「ただの興味本位だよ。 お姉さんの事嫌ってるのに、ずっとお姉さんが作ったウイングを使い続けてる。

他にもガンプラはあるし、私に言ってくれれば融通したよ。 壊れてるけど『ヘイルバスター・クロイツ』とか『ヴァンセイバー・クロイツ』も直せば使えるし」

海風「あまり人には話したく無いのですが… 海風の家の話は以前お話しましたよね」

瑞鳳「折り合いが悪いんだっけ」

海風「所謂歪んだ家庭と言うやつです。 サスペンス劇場なら完全に海の崖ルートですよ」

瑞鳳「それ、洒落にならないよ」

海風「洒落を言った覚えはありませんが… まぁ、少なくとも海風は両親にとっては『役に立たない出来損ないの穀潰し』だそうですので。

いつも姉と比較され、冷遇され、放置され… 殺意の一つや二つも湧きますよ。餓死しかけたこともありますから」

瑞鳳「だから、お姉さんも嫌いなの?」

海風「直接的な理由は3年前、姉が一人で家を出た事です。海風を置いて、親の干渉から逃れるように…

勿論、姉も苦しんでいたのは理解しています。 でも、当時の海風から見れば海風をスケープゴートにしたようにしか見えませんでした」

瑞鳳(3年、か… この子の中じゃ、かなり拗れるのも当たり前だよね)

海風「家庭の話はここまでにして… 海風の戦う理由は、誰かに認められたいからです」

瑞鳳「認められたい?」

海風「親に散々出来損ないやらなにやら言われてきた、だから親じゃなくても良いから誰かに認められたい…

自分にも、出来る事があるんだって証明したい… 何か自分でもやれる事があるんじゃないか、と」

瑞鳳「…居場所、欲しかったんだ」

海風「はい。 誰かに認められる場所が欲しい、自分の居場所が欲しかった… だから先輩の誘いに乗って、この部を訪れて…

それで模型部が乗り込んできて、居場所が奪われるって思ったらいても立ってもいられなくて。 後から冷静になって、まだ部活にすら入ってなかったのにとは思いましたが」

瑞鳳「でも、その気持ちはわからなくもないよ。 人はそれぞれ望んだ場所があって、そこに別の誰かが入ってこようとすると蹴落としたくなる…

それに神通ちゃんも海風ちゃんの入部には喜んでたし結果オーライだよ」

海風「…でも、この場所も時々居場所じゃないように思えるんです。 海風が戦う理由は歪んだ私欲、誇示欲でしかない…

だから他の皆が眩しくて、時々自分の居て良い場所じゃないって思えて…」

瑞鳳(やっぱりこの子も悩んでたんだ… 誰かのエゴで歪められて、自分を否定し続けていたせいで…)

瑞鳳「それは、海風ちゃんが決めること。 どこに居たいか、どこに居るべきかなんて他人が決める事じゃない。

自分の道や居場所を決めるのは海風ちゃん自身だよ」

海風「…自分でも、まだよく解って無いんですけどね。 何がしたいか、どこに居たいか、何で認められたいのかなんて…」

瑞鳳「人間、曖昧なくらいが丁度良いんだよ。 まだ何もわかってなくても、自然と自分から何がしたいかなんてわかってくる。

私も、ちょっと前までそうだったから。 弱いって思いこんで、負けることに慣れ続けて… でも、ある時自分がどうしたいかがわかった。だからこうして私はここに居られてる」

海風「瑞鳳さん…」

瑞鳳「話は逸れに逸れたけど… それで、海風ちゃんはどうしてウイングを使ってるの?」

海風「似てるから、です」

瑞鳳「似てる?」

海風「実は開封したプレゼント箱の中にもう1枚メッセージカードが入ってて… 

『まだ機体は未完成です』って、姉とは違う誰かの筆跡で書いてありました」

瑞鳳(やっぱり、あの機体はあの子の手も… でも未完成って… RGが使えないから? 違う、アレは元々そう言う風に作られてない…)

海風「だから『出来損ない』の海風と、『未完成』のウイングガンダム・フレスヴェルグ… ちょっと似てる、そう思ったんです。

だからウイングを使い続けている… ちょっとした、感傷のようなものかもしれません」

pipipi…

瑞鳳「あれ、電話… ちょっと待ってて」

海風「? わかりました」



瑞鳳「もしもし? そっちからかけるなんて珍しいね、お母さん」

大鯨『うん、おかーさんちょっと寂しいかも… 愛娘が連絡一つも寄越さないし…』

瑞鳳「その癖、この前仙台からフライパン投げ付けたの誰よ」

大鯨『おかーさんを疑ってるの?』

瑞鳳「あんな事出来る人間が他に居てたまるもんですか。それにメモに『おかーさん』って書いてたのはどこの誰?」

大鯨『あ、そうだった』

瑞鳳「あと、この前榛名さんが電話口で半泣きだったんだけど。 一体何しでかしたの」

大鯨『そうやっておかーさんを疑ってかかるなんて…』

瑞鳳「自分の言動生まれた頃から全部見直してそれ言いなさいな。で、何してんの」

大鯨『まぁ、簡単な話ご両親に『年頃の娘がまともな職に就かない』って愚痴られたの。で、フリーランスで仕事してる榛名ちゃんを私が雇って今秘書にしてるってこと』

瑞鳳「…でも榛名さんって稼ぎ頭だよね、アレでも」

大鯨『ご両親を諌めてみたんだけどどうしてもフリーランスだけは止めさせたいらしくて… 別に能力あればフリーランスでいつでも食べていけるのにね。

まぁ榛名ちゃんは能力も瑞鳳と比べて遜色ないし、某ビスト一族牛耳るAE社に渡すのもアレだから秘書業務に就いて貰ってるわけ』

瑞鳳「で、それだけ?」

大鯨『…』

瑞鳳「その沈黙は他に何かしでかしてる、って解釈で良い?」

大鯨『…あ、そうだ。一昨日青葉ちゃん経由で渡したデータ見てくれた?』

瑞鳳「露骨に話逸らしたね… まぁ、見たよ」

大鯨『ちょっとした知り合いから流して貰ったデータなんだけど、やっぱりあの事件は『ガンプラバトル』が関係してるのかも』

瑞鳳「でも薬物からバトルってどう言う関わりがあるの?」

大鯨『それも目下調査中。 でもプラフスキー粒子は本当にわからない事だらけで、発見方法も製造方法も一切不明…

『あっち側』の粒子の話は聞いた事ある?』

瑞鳳『あるよ。 でもこれは『あっち側』の話だから詳しい事は違うかもしれないし、携帯じゃ話せない。 せめて直接話さないと。

幸い、整備は済んでるから今からミラコロ使ってかっ飛ばせば2時間くらいで着くけど戻る?』

大鯨『お願い。 この件、もっと被害が出るかもしれないから食い止めないと…』

瑞鳳「…それは、『ホエール・グループ』会長としての言葉? それとも『一族』としての言葉?」

大鯨『母親として、そしてこの世界に生きる一人の人間としての言葉よ』

瑞鳳「わかった。なら私も動く。 私の大切な人達や教え子を守るためにも」



瑞鳳「ごめん、ちょっと用事ができた」

海風「そうですか…」

瑞鳳「戦術プランと編成は海風ちゃんに一任する。 あと、大会と身内以外でのガンプラバトルは極力控えて」

海風「え…?」

瑞鳳「私、明日多分来れないから皆にもそう伝えておいて」

《翌日 部室》


海風「では、初戦の編成割りを発表します」

霞「瑞鳳さんに許可取ったの?」

海風「編成、戦術プランについては一任されましたので」

天津風「部長は良いんですか?」

神通「信頼していますから」

朝雲「へぇ… マイペースの海風をねぇ…」

海風「別にマイペースがどうとか興味ありませんので話を戻します。

今回は対MA戦と言うことが確定、さらに敵機も割れましたので」

霞「一体どこで調べたのよ」

海風「twi○terの公式アカウントに書いてありました。これスクショです」

天津風「『YMAF-A6BD ザムザザー』…」

神通「今までの系統とは違いますがモビルアーマー、ですね」

朝雲「まさかこんな所から戦力が割れるなんて想像できないわよね…」

霞「アンタが好きそうな機体ね」

海風「ちょっと趣味ではないです… まぁ、敵は恐らくこの『ザムザザー』を使うでしょう。

しかし万が一、と言う可能性もありますので編成はこんな感じです」


ファイター選択

一人目 直下
二人目 ↓2
三人目 ↓3

条件:海風or神通は必ず入れること(片方だけでOK)

自軍戦力
・ウイングガンダム・フレスヴェルグ(海風) 近接寄りオールラウンダー・指揮特化
・インフィニットジャスティス・スターリリィ(神通) 近接特化
・ブラストZZ(霞) 遠距離砲撃特化
・シューティングスターガンダム(天津風) 機動・空戦特化
・ストライク・ヴァルキリー(朝雲) 支援特化

海風「これが今回の編成リストです。 一番上が第一候補、当日の状態によっては第二第三候補への変更もありますので」


編成
・ウイングガンダム・フレスヴェルグ
・シューティングスターガンダム
・ストライク・ヴァルキリー

予備
・ブラストZZ
・インフィニットジャスティス・スターリリィ


海風「まず『ザムザザー』と言うMAは火力・防御力ともに強力な機体です。 ですが、防御の際は防御に偏り攻撃の際は攻撃に偏る…

そのタイムラグ、隙が大きいのが弱点です」

天津風「確かにリフレクター展開時には下方が、下方に攻撃を偏らせると上方がガラ空きになるわね。そしてリフレクター展開まで少し時間がかかるのも大きいかも」

海風「そこで、今回は機動力が必要になります。 素早く上下に回り込み、同時に攻撃を仕掛ければ相手も対応出来難いでしょう。

だから可変MSのウイングとシューティングスターがこの戦いの要、そしてストライクにはその隙を作ってもらいます」

朝雲「どうやって?」 

海風「ミサイルやホーミング・ビームキャノンを用いた多方向からの同時攻撃、そして一瞬の隙を突いた狙撃です。

なので今回は重火力ですがチャージが長く火力重視の霞さんは厳しいでしょうし、神通さんのリリィでは機動力が可変機より劣るのでこの編成となりました」

神通「そう言う事ならば仕方ありませんね」

霞「負けたら承知しないわよ」

海風「もし海風が読み違えて敗北するようなら、購買に売ってたデスソース一気飲みをしましょう」

朝雲「何でそんなもん売ってんの!?」

海風「意外と高かったんですよね、これ」

天津風「コイツ、マジで買ってきた…!」

海風「試しに飲みます?」

霞「誰が飲むか!」

神通「(無言の拒絶)」フルフル

天津風「い、嫌に決まってるじゃない…!」

朝雲「わ、私辛いの駄目だから!」

海風「大丈夫です。 痛いだけですから」

朝雲「もっと嫌よ!」

海風「因みに購買のカレーパンもありますけど」

神通「それ、試食した購買担当の方が胃を爆発させた事で有名な…」

朝雲「ウチの学校マジで何なの!?」

更新が遅くて申し訳ないっす

皆さんにお聞きしたいのですが地区大会で巡り合う『ライバル』(後々も登場予定)について意見を募集します

現状考えているのが

・霞VS吹雪(ZZつながり)

だけなので

次回の更新まで意見募集しますのでよろしくお願いします



あと余談ですが海風達の学校はKBF世界の『潮の母校』と平行世界の同一場所です

海風vs知略系(鳥海とか大淀)
神通vs川内or那珂
天津風vs大鳳or夕張(向こう側の乗機がバイカスだから)
朝雲vs白露(向こう側て同じ境遇)

ガンダム作品からもありなら

海風VSティエリア
神通VS切り裂きエド
天津風VSリディ
朝雲VSウッソ


取り敢えず再開しつつ意見の募集は続けます
>>336
ティエリア(年齢不詳)とウッソ(13)はいけるかもしれませんがエド(28)とリディ(23)はどうにもならんねぇ…


《大会当日》

神通「ついに、この日が…」

霞「緊張してきた…」

朝雲「今日戦うのアンタじゃないでしょ」

天津風「初戦の相手はMA、強敵よ」

海風「問題ありません。 全員の能力を頭に叩き込んで、それを活かすのが指揮官としての仕事…

相手を倒すフローチャートなら頭の中で整っています」

朝雲「言ってくれるじゃない、ちゃんとやれるんでしょうね?」

海風「そちらこそ、早々に撃墜なんて事態は避けてくださいよ」

瑞鳳「こらこら、喧嘩しないの」

海風「あ、瑞鳳さん」

朝雲「喧嘩と言うか…」

瑞鳳「朝雲ちゃんが煽っただけ、だね。 まぁ、それは良いとして…

私から皆に餞別があるの」

神通「餞別、ですか?」

蒼龍「はいは~い。ちょっとついて来てね」ガシッ

朝雲「へ?」

飛龍「暴れなければ5分くらいで済むからさ」ガシッ

天津風「え?」

瑞鳳「ていっ!」ドスッ

海風「」ドサッ

神通・霞「!?」

瑞鳳「二人には後で渡すから、待っててね~」ズルズル

5分後


飛龍「まぁ、こんな感じかしら?」

蒼龍「一応全員着替え終わったわね」

天津風「うぅ、なんかスースーする…」←艦娘制服

朝雲「何よ、この服…」←艦娘制服

海風「脇が主にスースーして… 何でこんな…」←艦娘制服

瑞鳳「はい、これ霞ちゃんと神通ちゃんの分ね」

神通「ど、どうも…」

霞「私のは… うん、まだマシそう」

瑞鳳「私の家系はね、勝負服を贈ることがあるの。 戦いを決意した人や、修業によってある程度の境地に達した人… 

皆は厳しい特訓の果てにここに居る、だからその服を着る資格がある」

海風「これが、その衣装…?」

瑞鳳「うん。みんなの分、慣れてないから作るのとっても大変だったし不恰好かもしれないけど…

これが私なりの門出の祝い、その服は御守り代わりかな」

天津風「御守り…」

瑞鳳「その服はツテで手に入れた特殊な生地で作ってるんだけど、まぁ着てればその内効果はわかるから」

朝雲(これ、一体どんな生地使ってるの…?)

瑞鳳「じゃあ、ここからは顧問としての言葉… 今日は『フリューゲル・ヴェント』の初陣、ゴールじゃなくてスタート…

だから、ゴールまで立ち止まらず正々堂々と相手を打ち倒しその手に勝利を得なさい!」


瑞鳳「暁の水平線に、勝利を刻め!」


神通「はい!」
海風「はい!」
霞「はい!」
天津風「はい!」
朝雲「はい!」



飛龍「瑞鳳が、私達が鍛えた教え子達の活躍…」

蒼龍「見守ろうじゃない。あの子達がどこまで進めるかを」



『これより、第二ブロック第一試合『フリューゲル・ヴェント』対『パワー・オンリー』の試合を開始します』

Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Space"

Please set your GUNPLA

Battle start!


海風「ウングガンダム・フレスヴェルグ、海風!」

朝雲「朝雲、ストライク・ヴァルキリー!」

天津風「シューティングスターガンダム、天津風!」


海風「チーム・フリューゲル・ヴェント! 全機、付いて来てください!」

天津風「敵機捕捉! 情報通り『ザムザザー』よ」

海風「ここまでは想定内、相手がどう出てくるか…」


直進する3機に向けザムザザーは『ガザートフ』を放つが海風達は回避する。

そして回避と同時に3機は散開し、相手の様子を伺う。


朝雲「どうする?」

海風(さて、どのプランでいくか…)



行動安価 直下

海風「各機散開、朝雲さんは所定ポイントへ移動。 ミサイルとビームキャノンも忘れずに、全力の火力を叩き込んでください。

天津風さんと海風はデブリを掻い潜りながら接近、リフレクター展開の瞬間を狙って挟撃し発生装置を破壊します」

朝雲「オッケー! 私の真価、見せてあげる!」

天津風「でも、もうこっちに牽制した以上私達の位置はバレてるんじゃない?」

海風「だからです。 その方向に居ると思い込んでる、だから朝雲さんの火力で相手の向く方向を釘付けにするんです。

そしてシューティングスターとウイングの機動力を向こうは把握していません」

天津風「それが、付け入る隙になるってこと?」

海風「そう言うことです。作戦開始、展開を開始してください」

天津風・朝雲「了解」


天津風「所定ポイントへ到達、スタンバイOKよ」

海風「了解。こちらもスタンバイ完了、いつでもどうぞ」

朝雲「チャージ完了、ライフル最大出力… 当てる!」


朝雲のストライクがザムザザーへと照準を合わせ、一撃を放つ!


海風「天津風さん!」

天津風「加速、開始!」


そしてウイングとシューティングスターが変形しデブリを掻い潜りながら加速を始める!


命中判定 直下

00~20 命中せず
21~50 命中
51~80 貫通
88~99 撃墜

朝雲の一撃はザムザザーに掠りもせず、異なる方向へと向かってしまった。


朝雲「反動が大きい…!」

天津風「ちょっと、外さないでよ!」

朝雲「こっちの姿勢制御だって難しいのよ!」

海風「落ち着いてください。 朝雲さん、デブリを足場に使って機体を安定させるんです。

その前に指定座標Bに移動、敵の攻撃を警戒しつつミサイルとホーミングビームをありったけ叩き込んでください」

朝雲「そんなに一々細かい指定しないでよ!」


ザムザザーに向けて朝雲はホーミング・ビームキャノンとミサイルで攻撃を敢行する。

そしてガムザートフの一撃が再び朝雲に向かって放たれるが辛くも回避した。


朝雲「撃ってきた!?」

海風「射点がバレれば攻撃されるのも当然、今までの訓練どおりの動きをしてください」

朝雲「わかってるわよ! もう1発、叩き込んでやるんだから!」

天津風「次は外さないでよ」

海風「まぁ、プランの切り替えで対応するんで外しても大丈夫ですが」

朝雲「アンタ等マジでうるさい!」


そして再び朝雲はライフルをチャージして…


朝雲「訓練どおりにやれば良い… 当たって!」


命中判定 直下

00~15 命中せず
16~40 命中
41~80 貫通
81~99 撃墜

朝雲の一撃は直撃コースで、ザムザザーはリフレクターを展開し防御を行う。

しかしビームがリフレクターを貫通し、ザムザザーにダメージを与えた!


朝雲「命中…!」

海風「リフレクターの展開を確認、攻撃に移行します」

天津風「リフレクター破るなんて、どんな出力してんのよ…」


《観客席》

神通「陽電子リフレクターって、タンホイザーを防ぐくらいの…」

瑞鳳「あの程度のリフレクター、私特製のライフルなら一撃で貫けるよ。 伊達に日本代表ビルダーやってないし」

霞「世界って怖い」

飛龍「うん、そう言う人はごく一部だから」

蒼龍「世界大会の人皆こんな感じじゃないから安心して」


朝雲「こっちも、持っていきなさい!」


ミサイルとホーミング・ビームの雨に晒されリフレクターで身を守るザムザザー、そしてその真横からシューティングスターとウイングが現れ…


海風「今です!」

天津風「同時攻撃、食らいなさい!」


天津風はシールド、海風はバスターソードでそのリフレクター発生機を破壊する。

そして2機は巧みにザムザザーを翻弄し、反撃を掻い潜りながら次の行動に移った。


行動安価 直下

海風「これから一気に仕留めます。 対MAフォーメーション・トライアタックで展開!

この試合を見ているファイターにこのチームがどれ程脅威であるか、見せ付けます!」

朝雲・天津風「了解!」

海風「まずは、朝雲さん!」

朝雲「ターゲットロック! 丸裸の大型MAなんか、ただの的よ!」


ライフルの出力を絞り、ビーム弾と実弾を切り替えながら連射しミサイルも同時に叩き込むストライク。

そのストライクを撃ち落そうとガムザートフの照準を合わせるが…


海風「攻めに出れば、守りに隙が生じるのは必然です! そしてその隙は、致命的!」


前方のガムザートフの2本ある砲身をバスターソードで切り落とし一気にザムザザーの上方へと回り込む海風。

そして下方からはシューティングスターが挟み込み…


天津風「ハイ・メガ・キャノンよ! タダじゃ済まさないんだから!」

海風「ツインバスターライフル、チャージ完了。 チェックメイトです!」

朝雲「こっちも忘れて貰っちゃ困るわ! ライフル最大出力、撃ち貫きなさい!」


朝雲のストライクもライフルを最大出力でチャージし、そして3機から一斉に最大出力の砲撃が放たれた!


撃墜判定 直下
20以上で撃墜

3機のビーム攻撃を受けてなお、ザムザザーは抵抗を試みる。

しかし既に反撃の手段は後脚のガムザートフと単装砲、イーゲル・シュテルンしか残っていないため海風達には軽々と避けられる。


天津風「いい加減、死太いわね…!」

朝雲「もう、ここまで来ると哀れね…」

海風「セカンドアタック、次は確実に仕留めます。 損傷箇所を重点的に攻撃、一気に片付けましょう」

天津風・朝雲「了解!」


再び3機は最大火力を持つ火器をザムザザーへと向け、その照準を合わせる


朝雲「これで…」

天津風「終わらせる!」

海風「全機、攻撃開始!」



撃墜判定 直下
10以上で撃墜

3機の度重なる砲撃を受け、ザムザザーの機体に亀裂が走る。


海風「戦闘、終了」


そう海風が呟いた瞬間、ザムザザーは爆散した。

Battle End

winner"Flügel Vento"


『第二ブロック第一試合、勝者『フリューゲル・ヴェント』』


天津風「よしっ、まずは一回戦突破ね!」

海風「当然です。 慢心は禁物、次に備えましょう」

朝雲「アンタって、とことん空気読まないわね…」


霞「はぁ… 心臓に悪かった…」

蒼龍「ま、当然の結果かな。 日頃の鍛錬、そして連携強化…」

飛龍「努力の結果、並々ならぬね」

瑞鳳「神通ちゃん?」

神通「やった… 初めて、です…!やっと、やっと…!」

瑞鳳「泣くのはまだ早いよ。 まだ始まりに過ぎない… 涙は、最後までとっておいて。

今は、あの子達を笑顔で迎えてあげるの。それが、部長としての役割なんだから」

神通「はい…!」


神通(私達『フリューゲル・ヴェント』としての初めての試合は、勝利に終わった。

だけど、まだ止まれない。 まだ何もかも始まったばかり、そして私達は挑戦者なのだから)

霞(これからもどんな壁をも突き破り、突き進み、そして勝利を掴む。

例え何が立ちふさがろうと、何が阻もうとも)

海風(進み続ける、ここまで来たらそれ以外に道は無い。 それが、『フリューゲル・ヴェント』としての道なのだから)



「…どうやら、貴女の心配は杞憂に終わったようね」

「ええ、そのようです。 ところでこんな所に居て良いんですか、3代目メイジン… いえ、矢矧さん」

矢矧「あの『真紅の戦乙女』がコーチを務め、そして『最強の戦術家』の妹が居るチーム…   気になら無い訳が無いわ。そうでしょう、『最強の戦術家』、浜風さん?」

浜風「…海風は、決して認めないでしょうけどね」

矢矧「あら、何か事情が?」

浜風「複雑な家庭事情です。 瑞鳳さんに聞いた時、半信半疑でしたが… この腕なら心配しなくても良いようです、『ファイター』としてなら」

矢矧「妹さんにも手厳しいのね」

浜風「まだまだ指揮官としての素質はあっても完全に引き出せていない、まぁ実戦経験を重ねればそれも解消されるでしょう。

だけど、海風には別の力が備わっている筈です。 指揮官としてではない、別の力が」

矢矧「恐らくあのチームは全員、何かしらの力を秘めているわ。 しかもそれに誰一人として気付かないまま、ね」

浜風「それは瑞鳳さんも言っていました。特に、神通と霞と言う少女に… さて、私は退散します」

矢矧「あら、顔を出さないの?」

浜風「出したら、多分サスペンス劇場の崖ルートです」

矢矧「ず、随分と難儀な家庭事情で…」

浜風(それでも、どうか勝ち続けて… いつか、私と同じ土俵に立てるその日まで…)


第4話『誇りと決意と挑戦と』 終了

ストーリー選択 ↓4まで
1.『激突! ZZ VS ZZ』 霞VS吹雪
2.『流星、空を駆け抜けて』 天津風VS島風
3.『水陸両用の恐怖!』  朝雲VS曙

また同率…


今回は前回霞が流れたので霞編の『激突! ZZ VS ZZ』をやります(天津風編はなし)


因みに3回戦の予定は

・『姫百合の剣』 神通VS由良
・『ぶつかり合う戦術』 海風VS鳥
・『狂気! ゾゴジュアッジュの恐怖』 朝雲VS曙 (ネタ枠)


を安価とります

第5話『激突! ZZ VS ZZ』


《大会・客席》

『これより第二ブロック第二試合 チーム『山嵐』対チーム『ブラッドランス』の試合を開始します』

瑞鳳「…あれ、あの子… まさか…」

蒼龍「うん、間違い無いね…」

神通「あの、誰か居ましたか?」

瑞鳳「霞ちゃん、あの子をよく見てて」

霞「あの、黒い髪のですか?」

瑞鳳「そう。あの子は多分、霞ちゃんの戦いの参考になる」

海風「あの、その選手は一体…」

飛龍「見てた方が良いよ。 多分、あの子だけレベルがダンチだから」

天津風「え…?」

瑞鳳「あの子は、オープントーナメントに出てた選手で貴女達と同年代の子だよ」

朝雲「待ってください、私達は去年まで小学生で…」

蒼龍「そう、小学生で大人とやりあうだけの実力を持ってるって事…」

飛龍「去年のトーナメントでもなかなか苦戦した… だから霞ちゃん、あの子の戦い方はよく見ていたほうが良いの」

霞「わかり、ました…」


BATTLE START


「…マルチロック、フルファイヤ!」

1機のMSから放たれた大量の弾頭が3機の敵MSに向けて殺到し、一瞬で2機を撃破する。

そして残った敵の1機に銃を向け…

「これで、終わり!」

1撃を放ち、撃破した!


BATTLE END


天津風「う、嘘…!?」

神通「一瞬で…」

霞「あのミサイルの動き、オートパターンじゃない… 全部、全部手動…!?」

朝雲「化け物、ね…」

海風「瑞鳳さん、その選手の名前は?」

瑞鳳「その子の名前は…」


吹雪「あれは…」


瑞鳳「『吹雪』、その仇名は『山嵐』… 文字通り、ヤマアラシのようなミサイルをマニュアルで当てる猛者だよ」

《会場 エントランス》


海風「…勝率の再計算が必要ですね」

天津風「どうやって、勝てば良いのよ…」

神通「オープントーナメント出場者であれば、その実力は折り紙つき…」

朝雲「勝ち目あるの…?」

霞「私と、同じ…」


飛龍「試合、見せないほうが良かったかな?」

蒼龍「でも、見せなきゃ初見殺しにあうよ」

瑞鳳「それに、蒼龍さんにも責任の一端がありますし」

蒼龍「そ、それはね…」


「瑞鳳さ~ん!」


瑞鳳「え…?」

吹雪「お久し振りです、瑞鳳さん! それに飛龍さんに蒼龍さんも!」

部員一同「!?」

蒼龍「あ、吹雪ちゃん…」

飛龍「あっちゃ~…」

吹雪「確か皆さんはチーム『フリューゲル・ヴェント』の皆さんでしたね。私は吹雪、『山嵐』のファイターです!」

神通「あの、3人と貴女はどう言う関係で…?」

瑞鳳「えと、それは…」

吹雪「三人は私にバトルを教えてくれたんです。 瑞鳳さんには製作技術、蒼龍さんには砲撃術、そして飛龍さんには相手の追い詰め方とか」

部員一度「!」ギロッ

飛龍「え、悪いの私達!?」

蒼龍「いや、商売なんだから大目に見てよ!?」

瑞鳳「さ、三年も前の話だから…」

吹雪「それに噂は聞いてます。 初戦で宮城代表と引き分けたとか… そして私と同じ『ZZ使い』が居るって」

霞「…!」

天津風「でも、あの機体のベースは・・・」

吹雪「まぁ、正式には『FAZZ』ですけど」

海風「『FAZZ』?」

神通「『FA-ZZガンダム』の試験型、ZZ用フルアーマーの検証機体のことです」

朝雲「確かセンチネルじゃ使い捨て扱いだったけど…」

吹雪「それで、ZZ使いは…」

霞「私よ」

吹雪「貴女が…」

霞「言っとくけど、負けるつもりは無いから」

その場の皆さん(あ、空気が凍りついた…)

吹雪「ええ、私もです。 例えそれが、同じ師匠の瑞鳳さん達の教え子が相手だとしても」

その場の皆さん(ああ、火花が見える…)

《翌日 霞の家》


霞「で、何で私の家なのよ!?」

海風「海風と先輩は寮生活ですし」

天津風「私の家、マンションだから狭くて無理よ」

朝雲「同上」

霞「だからって何でウチに集まるのよ!」

海風「作戦会議です。 次の試合の」

霞「ハァ… 怒鳴り疲れた… で、アンタの事だから策くらい用意してるんでしょうね?」

海風「いえ、今からです」

霞「考えて来なさいよ!?」

海風「今から全員で彼女、吹雪さんの今までの公式戦闘記録を見てから意見を募集します。

まず、彼女達のデータからですね」


吹雪達のチームメイト ↓2まで
駆逐、軽巡のみ
(既存、ライバル候補はNG)

海風「向こうの公式登録人数は3、昨日会った『吹雪』に加えて『白雪』『叢雲』と言う少女達らしいです」

霞「で、二人の能力は?」

海風「戦闘記録が無いので不明、使用するガンプラで推察するしか無いですね。 ベース機体は判明してる限り『FAZZ』だけですが」

天津風「あれは『ミサイル特化型』ね。 文字通り、バカみたいな数のミサイルを積んでる」

朝雲「しかも、霞の話じゃ全部オートじゃなくて手動で誘導してるって話でしょ?」

神通「手強い、もしくはそれ以上の存在かと」

霞「で、肝心な他の2機はどうなの?」

海風「先輩、この機種わかりますか?」

天津風「叢雲ってやつの機体は近接、そして白雪のは… 中距離かしら?」

神通「遠中近、バランスの取れた編成ですね」

海風「機種をお願いします」


叢雲機(近距離型) 直下
1.ガンダムキマリス
2.ガルスJ
3.ギラーガ
4.その他

白雪機(中距離型) ↓3
1.Gアルケイン
2.フォーンファルシア
3.シグーアサルト
4.その他

神通「恐らく近接機のベースは『ガンダムキマリス』、そして中距離機は『ファルシア』かと」

天津風「お立ち台が無いしバトンあるから『フォーンファルシア』ね」

朝雲「実体槍による近接とビットの攻撃、そしてミサイルの砲火…」

霞「かなり厄介ね… 後は機体のカスタマイズがわかれば…」

海風「あ、そうだ… PCあります?」

霞「あるっちゃあるけど… 何する気?」



海風「ビンゴ…! やっぱり公式の記録が残ってました!」

霞「去年のオープントーナメントの記録ね…」

神通「まさか、吹雪さん以外にも出場していたとは…」

天津風「でも、吹雪を除く全員が1回戦で負けてる」

朝雲「細かい事は良いのよ。 こっちは相手を知るチャンスなんだから…!」

海風「取り敢えず戦闘の動画を全員で確認し、カスタマイズを調べてみましょう」


敵の改造内容 


FAZZ(吹雪) 直下
条件:ミサイル特化であること

ガンダムキマリス(叢雲) ↓3
条件:近接特化であること

フォーンファルシア(白雪) ↓5
条件;中距離型であること

海風「まず恐らく主力機である『FAZZ』からです。 先輩、説明を」

神通「このFAZZは外付けのミサイルポッドを主装備とし、内蔵のミサイルと共に斉射しパージすると言う戦い方です。武装は通常のFAZZが装備する『ハイパー・メガ・カノン』とFAZZの内蔵兵装一式、ジン用の『パルデュス』とザクのミサイルポッドを脚部に装備。

他にも肩部にスターク・ジェガン用のポッド、そして『M66キャニス』をバックパックに追加しています。またカノンを使わない際はキュリオス用ミサイルポッドを所持、誘導火器に装備が偏っています」

天津風「でも、弱点は見えたわね」

海風「はい。 確かに初撃は強力、ミサイルも段違いの数を装備しています。 ですがそれ故に撃ち尽くせば反撃が出来なくなってしまう、それが弱点その1…

朝雲さん、戦い方を見てどう思いました?」

朝雲「ミサイルの操作能力が段違いだったけど… 機体が動いて無い」

海風「弱点その2、機動力。 いくら外付け装備を切り離せば機動力が上がるとは言え、元の機体は重量級です。

フルアーマーをパージ出来無い仕様、そして増加のスラスターやブ-スターもありません」

霞「多分、動きを見てる限り私のブラストより遥かに動け無い… 固定砲台としては優秀だけど、それだけね」

天津風「そして3つ目の弱点、相手が素のFAZZならオリジナルZZの武装が一部ハリボテだったり機能制限がある。

FAZZ最大の弱点、近接防御能力がバルカンしか無いこと。 ビームサーベルなんか無い、近接レンジに飛び込まれたら負ける機体なのよ」

海風「ですが、それを補う為に『キマリス』が居るのでしょう」

神通「キマリスはトルーパー用のシールドを2つ、そしてケルディム用のビストルが2丁と言う装備です。ランスは背中にマウントしてありますが2つのシールドがある以上、使用は難しい筈かと」

海風「ですが、盾としては優秀です。 恐らく砲火に晒されるFAZZを守る護衛機の役割なのでしょう。

そして装備のせいで機体は鈍重、回り込めれば落とせます」

天津風「問題は『ファルシア』のほうよ。 あれも火力重視、中距離~遠距離のレンジ用装備よ」

神通「バトンと『ビーム・マグナム』の改修装備、恐らく連射用に改修されています。 そして胞子状のビットの展開機能が背部に備わっている…

オリジナルより火力は高められています。複数のビットを上手く扱えれば、吹雪さん無しでも火力は充分かと」

海風「弾幕を貼り撹乱、そこを吹雪が突く。 そして護衛に叢雲が居る、遠距離布陣は完璧…

ですが、機動力と近接能力を活かしてキマリスを仕留められれば?」

霞「潜り抜けられる…!」

海風「では作戦を…」


ピンポ~ン


霞「誰かしら?」

天津風「出てきたら?」

霞「言われなくても」


霞「は~い」


誰だった? 直下
1.蒼龍
2.大鯨&天城

大鯨「こんにちわぁ~」

霞「た、大鯨さん!?」

大鯨「お久し振りね、霞ちゃん」

霞「ど、どうして…」

大鯨「ちょっと貴女の不動産絡みの事で用があってここに来たのだけど… 邪魔だったかしら?」

霞「い、いえ!」

天城「大鯨さん、頼まれた資料を車からお持ちしました… って、霞さん?」

霞「貴女、宮城の…!」

大鯨「そう言えば、二人共知り合いだったわね」

霞「え、どうしてそれを…」

大鯨「だって、『娘』から聞いてるし」

霞「大鯨さんの、娘さん…?」

大鯨「え、あの子言ってなかったの?」

霞「え、誰…?」

天城「瑞鳳さんですよ」

霞「!?」



大鯨「と、言う事で… 私が瑞鳳の母、大鯨です」

全員「」

海風(一体何歳なんですか、この人…)

天津風(わ、若すぎない…?)

朝雲(この人がフライパンを仙台から投げて3秒で東京まで届かせる人…!?)

神通(相も変わらずこの人は…)

大鯨「で、この子はウチの秘書代理の天城ちゃん。多分霞ちゃん達は知ってると思うけど」

天城「3人はお久し振り、初めましての方はよろしくお願いします」

大鯨「本来の秘書には別の仕事を頼んでるから、代理で入ってもらってるの」

天城「まぁ、バイトですけど」

霞(秘書が、バイト…?)

大鯨「だからちょっと霞ちゃん借りてくね」ガシッ

霞「え?」

大鯨「ちょっと積もる話だから、外でしましょうか」ズルズル

霞「ちょ、なんなの~!?」ズルズル

全員「」

天城「すみません、大体あんな感じなんで」

全員(やっぱり親子だ…)


イベント 直下

すみません海風達はまだ霞家に残っているのでそれ以外でお願いします(出来れば屋内)

再安価 直下

海風「それにしても、無駄に広いですね…」

朝雲「金持ってんじゃないの?」

天津風「そう言えば休日なのに御両親は居ないのかしら?」

神通「…」

海風「…その事は、触れない方が良いと思います」

朝雲「一番首を突っ込みそうなアンタが言っても説得力皆無よ」

海風「人の心に土足で踏み入るような真似だけは絶対にいけない、そんなの子供でもわかりますよ」

天津風「…海風、知ってるの?」

海風「海風と先輩、そして瑞鳳さんは知ってますよ。秘密、とは特に言われてませんがこればかりは…」

神通「彼女のデリケートな部分です。出来れば触れないであげてください」



神通「…で、貴女達は何をやっているんですか…! 人がお手洗いに行ってる間に…!」

海風「…止めたんです、ちゃんと止めようとしたんですけど…」←正座中

朝雲「あれで止めたの!?」←正座中

海風「いや、止めてましたよ」

天津風「まぁ、キチンと止めようとはしてましたよ…」←正座中

神通「こう言う事は真っ先に海風さんがやるとは思いましたが、何で二人なんですか!?」

海風「あ、地味に酷い」

神通「そもそも人のプライバシーを漁るなど、言語道断ですよ!」

海風「えぇ、その苦しみがわかるから止めたのに結局… まぁ、入ったことあるのでどうでも良かったのが本当の理由ですが」

朝雲・天津風「!?」

海風「二人よりも付き合いは長いですからねぇ。それに暇なときは遊びに来ていますから」

神通「で、結局海風さんも何で参加してるんですか?」

海風「以前来たときは面白そうなのが無かったので何か無いかな、と… 主にSUKEBE関係で」

神通「いかにもな中学生発想ありがとうございます」


霞の部屋で見つかったもの 直下

神通「で、それは?」

朝雲「霞の部屋のマウンテンサイクル(ベッドの下)から出てきたものです」

天津風「まぁ、霞も立派な思春期… SUKEBEなBOOKを持っていてもおかしくないし…」

神通「はぁ… 戻してきてください。あと、このことは口外厳禁です。あと、海風さんのソレは?」

海風「霞さんの部屋のマウンテンサイクル(ベッドの下)からの発掘品です。恐らくSUKEBE本はダミー、隠したいのは本来こちらだったのでしょう」

朝雲「何?『嫌われないための心理学』『心理学入門-仲良くなりたいあなたに-』…」

天津風「これって… 10冊もある…」

海風「…霞さんは人付合いが得意では無い、以前部屋を訪れた時にそう嘆いていたのを記憶しています。

人との距離の測り方がわからなくなって、人の事を信じられなくなっったと…」

朝雲「アイツが、ねぇ…」

海風「現に、霞さんは海風と会話するまでクラスの誰とも話す事をしませんでした。心を閉ざして、関わろうとせずに」

天津風「意外ね。今はかなりやかましいのに」

神通「それは貴女達が騒ぎ立てて霞さんを突っ込みに回さざるを得なくしているからでしょう」

海風・天津風・朝雲「…」

神通「個人のプライバシーを覗くのは決して良い趣味ではありません。全員、その本をちゃんと元に戻したあとここで正座です」

海風・天津風・朝雲「はい…」


《一方その頃 ショッピングセンター・レストラン》

霞「…なんか、プライバシーを漁られまくってる気がするんですが」

大鯨「そうねぇ… 後でとっちめたら?」

霞「そうします」

大鯨「では、拒否と言う形でよろしいですね?」

霞「はい。こんな二束三文で、お婆ちゃんの残してくれた土地を誰が売り渡すものですか」

大鯨「その判断は正しいでしょう。 最近のアナハイムの不動産関係事業は些か横暴が過ぎているので。

ですが注意してください。 ウチと同じように、嫌がらせを仕掛けてくる可能性がありますから」

霞「嫌がらせ、ですか?」

大鯨「はい。彼等の行いはもう地上げとなんら変わらない、嫌がらせを重ねて土地を買い叩こうとしているんですから。

一昨年、ウチの妹の所でやろうとしてものの見事に失敗してるのに…」

霞「どうなったんですか、その地上げは?」

大鯨「ちゃんと『始末』しましたよ」

霞(こ、怖くて何も聞けない…)

大鯨「まぁ、暫くの間は何か対策が必要ですね。 逆に、アナハイムを脅す材料があれば…

こちらが掴んでいる『材料』ならアナハイムに一発かませますが、これは最悪世界経済に大打撃と大量の失業者を…」

霞「一体何の情報なんです!?」

大鯨「そこは今は関係無いので割愛です では、今日の所はもう話す事はありません。 あと天城さん、お渡しする書類を」

天城「こちらが書類です」

霞「ありがとうございます」

大鯨「では先方にはこちらから連絡しますので、あちら側にはこちらを通す旨を伝えて無視する場合はこう言ってください。

『訴訟も辞さない』と」

霞「わ、わかりました」

大鯨「あと、監視カメラの増設をお奨めしますね。 嫌がらせ対策にも、有事の警察への証拠にもなりますから」

霞「検討しておきます」


イベント 直下

《街中》

<ニャ~

霞「ん?」

大鯨「あら?」

天城「猫さん、ですか?」

霞「よ~し、よ~し…」ナデナデ

<♪

大鯨「この子、霞ちゃんに懐いちゃってるわね」

天城「好かれ易い体質なのでしょうか?」

霞「あれ、この子… これってGPベースよね」

大鯨「ドイツ語規格… 海外のものね」

天城「えっと、データで名前の方開けますか?」

霞「ちょっと待ってください」ピッピ

大鯨「…ん?」ゾクッ

天城「どうかしました?」

大鯨「いや~な感じが… !?」

霞「あった…! 名前はBisma…」

「オスカー~!」

大鯨「! 霞さん、悪い事は言いません。 その猫を放してベースを放り、猛ダッシュで逃げてください」

霞「え…?」

「オスカ… !」

霞「な、何!?」

「へぇ、良い子じゃない… 貴女、可愛いわ…」

大鯨「霞さん!早く! 出来れば『ロリコンが居る』って大声で叫びながら!」

霞「え!? え!?」


ビスマルク「貴女、良いわね。 一見してツンツン系なのに、落としたらコロっといっちゃいそうな…」


霞「ひっ… ろ、ロリコンだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ピューン

ビスマルク「あ、ちょ…」

天城「噂に聞く『クレイジー・レズコン』ビスマルク… ガンプラバトルドイツ代表で実力は高い、ただし度を越えたロリコン…!」

ビスマルク「人聞きが悪いわね。 可愛いものが好きなだけよ」

大鯨「瑞鳳の言う通り、ガチで救いようが無いロリコンね…」

ビスマルク「瑞鳳、ですって…!? 貴女、瑞鳳の知り合いなの!?」

大鯨(あ、やば…)

ビスマルク「教えて、あの子は今…」

天城「おい、パイ食わねぇか?」ゴゴゴ

ビスマルク「なっ…」

天城「失礼… 秘書として、その身を御守りしろと姉さんに頼まれた身… 大鯨さんへの狼藉は、天城が許しません」

ビスマルク「アマ、ギ…? どこかで聞いたような…  だけど気分が悪いわ、折角可愛い子を見つけたのに逃してその上瑞鳳の居場所も知れ無いなんて」

天城「それが?」

ビスマルク「貴女、少しはやるようね… 私と、バトルしなさい! 私が勝ったら、あの子と瑞鳳の居場所を教えて貰うわ!」

天城「避けられそうに無いですね… 大鯨さん、御指示を。 今の天城は貴女の秘書、その指示に従うのが職務です」

大鯨「…わかりました。 天城さん、彼女を倒しなさい!」

Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Space"

Please set your GUNPLA

Battle start


天城「本来、貴女のような相手に使いたくは無かった… ですが、貴女の身勝手な欲望で誰かを傷つけさせる訳にはいきません…!

『RX-0[S] スレイプニル』、天城、出撃します!」


天城機

RX-0[S]『スレイプニル』
武装
・60mmバルカン砲
・ビーム・サーベル×4
・専用ソード・ライフル『レーヴァテイン』
・クロー・シールド

概要
榛名製RX-0で二番目の機体。 ベース機は『ユニコーン』。
機動性に長け、その能力を活かす為に近接用のカスタマイズが施されている。
専用のソード・ライフル『レーヴァテイン』はライフルとしての火力も充分で、最大出力はデブリを一撃で消し飛ばせる程。
また『レーヴァテイン』にはある機能が隠されており…
シールドは『ガンダムキュリオス』のものを改造したもので、どちらかと言えば近接武装としての意味合いが強い。
そして榛名製の特徴である『プラフスキー粒子操作能力』を複数所持している(阿武隈達の機体は意図的にオミットされている)。
本体そのものは瑞鳳の『クロイツシリーズ』よりは一歩劣るが、粒子系能力は瑞鳳製の機体を越えており並の機体よりも高い性能を持つ。
並のファイターでは扱うことすらままならない性能だが、天城の抜群の操縦適性によってその性能以上の能力を発揮する。
モチーフはスーパーロボット大戦シリーズの『ラフトクランズ』。塗装は深緑、NT-Dの発光は不明。


ビスマルク(以下ビス子)「ユニコーンタイプね… 悪いけど、貴女じゃ私に勝てないわ。 私の『シナンジュ・ブリュンヒルド』にはね!」


ビスマルク機

・シナンジュ・ブリュンヒルド(高機動型)

概要
瑞鳳に敗れたビス子が瑞鳳対策として用意していた機体、だが一度も瑞鳳相手には使用されていない。
以前は重装甲を使用していたが瑞鳳の『ネブラブリッツ・クロイツ』との戦いで厚くして防御能力を高めたところで瑞鳳に一撃で粉砕された為、『当てられない』ようにカスタマイズを施し徹底的な軽量化を施された。
以前は時雨・春雨組をロリコンの執念で追い詰めたものの浜風の嫌がらせ染みたトラップにより撃退されるなど扱いは割りと散々。


天城「武装は至ってシンプル、オリジナルと大差は無い… 問題は相手の機動力、まぁ問題は無いと思いますが」

ビス子「言ってくれるじゃない… そんな遅そうな機体で!」


シナンジュから放たれるライフルの射撃、その一撃は天城を捉えきれずに宙を裂く。

天城はまだ余裕の表情を見せ、取り敢えず回避に専念する事にした。


ビス子「思った以上に、速い…!」

天城「『スレイプニル』は機動力特化の機体、並のガンプラと一緒にして貰っては困ります」


行動安価(天城) 直下

シナンジュの攻撃を全て余裕で回避し、天城はビスマルクを翻弄する。


ビス子「ちょこまかと…!逃げないで勝負しなさい!」

天城「なら、お望み通りにしましょう」


スレイプニルが反転し、シナンジュへと『レーヴァテイン』を向けて放つ。

その一撃は回避されるが、直撃した大型のデブリを一撃で粉砕した!


ビス子「なんて威力なの…!」




霞「はぁはぁ… アレは…」

大鯨「あ、霞ちゃん。ここに逃げて来たのね」

霞「はい。 何で天城さんがあのドイツ人と…」

大鯨「あの子も一応姉、妹と同じくらいの年齢の子は守るくらいの正義感は持ち合わせてるわ。

それにあの子も実力だけなら今のメイジンと同クラス、飛龍ちゃんとほぼ互角に戦える。世界大会出場選手相手でも引けはとらない実力がある」

霞「え…?」

大鯨「そしてあの子の使う機体『RX-0[S] スレイプニル』、榛名ちゃん製の『改RX-0』2番機。 貴女達が戦った機体とは比較にならない性能を持ってる」

霞「そんなに、ですか…?」

大鯨「あの子の動き、ちゃんと見てて。 多分、これからの戦いで参考になってくるから」


シナンジュの攻撃を掻い潜りながら接近し、近接戦を仕掛ける天城。

ビスマルクも引き剥がそうとするが悉く失敗する。


ビス子「な、何なのよ貴女!」

天城「『レーヴァテイン』、ソード・モード… プラフスキー・マテリアライゼーション」


『レーヴァテイン』の刀身に粒子が収束、結晶化して刃となった。

そのまま天城はその斬撃を振り下ろし、シナンジュの盾を一撃で切り落とす!


ビス子「シールドを、一撃で…! よくもやったわね!」

天城「リミッターを外す必要も、NT-Dすら使う必要もありませんね」

ビス子「バカに、するな!」


引き抜いたサーベルをスレイプニルに突き刺そうとするシナンジュ、だがその一撃も軽く回避され回りこまれた。


ビス子「なっ!?」

天城「攻撃が一直線すぎる… だから、動きも読まれるんです!」


そしてサーベルを持った右腕に天城は『レーヴァテイン』を振り下ろす!

命中判定 直下
10以上で命中

その一撃がシナンジュの右腕を切り落とし、戦闘能力を奪う!


ビス子「くっ…! まだよ、まだ戦えるわ!」

天城「これ以上は無駄です。 絶対に、貴女では天城には敵いません」

ビス子「馬鹿にしてっ…! これでも、ドイツ代表なのよ! 舐められたまま相手に負けるなんて、気が済まない!」

天城「そうですか… では『全力』を以って倒すとしましょう。これなら問題無いでしょう」


呟くと同時にスレイプニルの機体が橙色の燐光を帯びて装甲がスライドする。

そして角が割れ、『ガンダム』へと変身した!


ビス子「NT-D!なら…」

天城「リミットオーバー、出力上昇… 『コード・ブレイヴ』!」


天城の声に反応するが如く、機体の燐光が光を増してスレイプニルを包みこむ。

そして『レーヴァテイン』の刃の結晶が砕けて、刀身が左右2つに展開して巨大な刃をプラフスキー粒子が形成する!


ビス子「巨大な、剣…!?」

天城「覚悟…! 賭けなさいスレイプニル!駿馬の名の通り、立ち塞がる全てをなぎ払いながら!」


一気に加速してシナンジュとの距離を詰めるスレイプニル、そしてシナンジュが身構えた瞬間…


天城「取った!」

ビス子「なっ!?」


一瞬で後方へ回り込み、スレイプニルはその剣でシナンジュの量脚部を切り落とす!

そして剣を高く掲げ…


天城「プラフスキー… バスター・ソォォォォドッ!」


その大剣を振り下ろした!


撃墜判定 直下
01以上で撃墜

その斬撃はシナンジュを一刀両断にし、そのまま機体が真っ二つになる。


ビス子「この、私が…!?」

天城「スレイプニル『コード・ブレイヴ』終了、NT-D解除」


スレイプニルから燐光が消え、通常のユニコーンモードへと戻り刀身が砕け散る。

そしてその直後、シナンジュは爆散した。


天城「…少し、熱くなりすぎましたか」


Battle End

winner"Amagi"


ビス子「ありえ無い… 私が、瑞鳳以外に敗れるなんて…!」

天城「私を侮ったツケ、ちゃんと払ってもらいましたよ」

ビス子「何を…!」

天城「勝てると侮り、自分の実力に驕り、邪な感情でバトルをする… そんな相手に、負けはしません!」

ビス子「ッ…!」

天城「天城が勝利した以上瑞鳳さんの居場所も、霞さんの居場所も教える訳には参りません。 

これ以上の醜態を晒す前に、私の前から去ってください」

ビス子「この屈辱、忘れないわよ…!」

天城「まぁ、二度と合間見えることは無いでしょうけどね」




大鯨「お疲れ様。機体の方は?」

天城「特に問題は無いです。 ただリミッターを解除しての一撃は負荷が…」

大鯨「私から榛名さんへの口ぞえはしておくから大丈夫よ」

天城「それはありがたいのですが…」

霞(最後のマニューバ… 直前まで迫ってから瞬時に後ろに回り込む、あの動きが出来れば…)

天城「霞さん、あのマニューバは『ブラストZZ』では難しいかと」

霞「え…?」

天城「確かに『ALICE』による反応速度の強化を行えば可能と言えば可能です。 問題は『回り込み』です。

ZZのスラスターは直線の推力こそ高いですけど回り込むにはかなりの負荷がかかり、機体の損壊に繋がります。『スレイプニル』でもリミッター解除、『コード・ブレイヴ』使用時にしか使えませんし」

霞「確かにZZはFAガンダムのバックパックのものを流用してますけど…」

天城「それに直線の推力が高いとそれだけ回り込む瞬間のタイミングが難しくなります。それをどうする気ですか?」

霞「それは…」

天城「大鯨さん、時間は大丈夫ですか?」

大鯨「新幹線まではまだまだあるわよ。予定より早く仕事が終わった訳だし」

天城「では霞さん、少しばかり練習しましょうか。 そこで、貴女に合ったマニューバを見つけて体得するんです」

霞「良いんですか? あの3人が…」

天城「あの子達はあの子達で練習してるんで大丈夫ですよ。 それに私も『姉』、妹と同じくらいの歳の子には優しくしますよ」

《模型店エンガノ(2号店)》


瑞鳳「で、ウチに来たんだ…」

大鯨「またあのロリコンに見つかる可能性もあるし、避難よ。ちゃんと撒いて来たし」

蒼龍「ま、別に良いんじゃない? 当人が良いなら」

霞「はい。近接は不得手だったので…」

飛龍「天城ちゃんは私と同じ近接か… 一度やってみる?」

天城「今日の所は一度リミット解除済み、万全の機体状況では無いので申し訳ありませんが…」

飛龍「そりゃ残念。でも見たかったな、ロリコンの瞬殺された時の顔」

大鯨「唖然としてたわよ。 瑞鳳以外に負けた事が相当ショックって顔してた」

瑞鳳「これで二度と付き纏われなきゃ良いんですけど…」

霞「多分無理、ですね」

「あのロリコン、一度ターゲットに定めたらしつこいですからね」

「ロワイヤルも夕雲達も春雨さん達と追いかけられて、しつこ過ぎでしたもの」

霞「え…?」

瑞鳳「あ、霞ちゃんは初めてだったか。 浜風ちゃんと夕雲ちゃん、去年の世界チャンプだよ」

霞「!?」

夕雲「初めまして、夕雲と言います。 今後ともよろしくお願いします」

浜風「浜風です。妹がお世話になっています」

霞「妹、さん…?」

瑞鳳「海風ちゃんの事だよ」

霞「…!」

浜風「…まぁ、私に会ったと言う事は秘密にしておいてください。海風は多分、私を憎んでいるでしょうし」

霞「…」

浜風「今後も、あの子を頼みます。 私に、こんな事を言う資格はありませんが…」

瑞鳳「大丈夫だとは思うけどね。 あの子、割りとしっかりしてるし」

浜風「そうは言ってもですね… まだあの子は…」

天城「…割りと、過保護気味なんですね」

大鯨「みたいね」


イベント 直下

天城「…ッ!」ピキィン

大鯨「どうかした?」

天城「浜風さん、悪い事は言いません。どこかに隠れてください」

浜風「え…?」

天城「妹さんが、すぐそこまで来ています」

霞「え?」

夕雲「またご冗談を…」

瑞鳳「…うん、あと3分弱」

大鯨「この気配は、そうねぇ…」

浜風「!? い、一体どうすれば…」

飛龍「取り敢えずこれでつける? 武士仮面」

浜風「それグラハムさんのじゃないですか!?」

蒼龍「ミス・ブシドーなんて名乗ったら?」

浜風「ふざけてる場合じゃないですよ!? ど、どうしましょう!?」

霞「そのまま姿晒したらどうです?」

浜風「居たら居たらで確実に瑞鳳さんにも被害が及びますよ!?」

瑞鳳「あ、それ嫌だ。 あの子の抱いてる殺意は本物だったし」

夕雲「こ、ここで事件が起きたら洒落になりませんよ!?」

瑞鳳「しょうがない… ここのレジの裏にでも隠れてて」


飛龍「い、いらっしゃい…」

海風「?」

霞「う、海風じゃない。どうしたの?」

海風「いや、霞さんが居ないので鍵閉められないから皆帰れ無い状態なんですよ」

霞「あぁ、そう言えば急だったから… 鍵は玄関脇の靴箱の中に入ってるから閉めたらポストに入れておいて」

浜風inレジ裏『…』

天城「と言うか、どうしてここに居ると?」

海風「何となく、ですけど。所で…」

浜風『…!』

瑞鳳「ど、どうかした?」

海風「そこの方は?」

夕雲「あ、私ですか? 私は夕雲、瑞鳳さんとバトルで一緒にチームを組んでいるファイターです」

海風「あぁ、時々瑞鳳さんが口にしていた…」

夕雲「はい。はま…」大鯨「えいっ」ドスッ

夕雲「」ドサッ

海風「!?」

蒼龍「あ、寝ちゃった? 部屋に運んでおくね!」ピューン

海風「今、思いっきり殴ったような…」

大鯨「気のせいよ、気のせい」

瑞鳳「うん、気のせい。 実はあの子おもらし体質だけど気のせい」

海風「何さらっと暴露してるんですか!?」


浜風バレ判定 直下
80以上でバレる

海風「ところで、その机の下に誰か居ませんか? 何か気配が…」

瑞鳳「な、何のことかな!?」

飛龍「居ない! 絶対に誰も居ない!」

天城(この子、天城や姉さん並にカンが鋭い… まさか、この子も…?)

海風「? なら良いのですけど… では霞さん、鍵はポストに入れておきますね」

霞「お願い」

海風「では、失礼します」



大鯨「行った、わね」

瑞鳳「いやぁ、夕雲ちゃんが口を滑らせたときはどうなるかと思ったよ。気をそらす為におもらしバラしたけど仕方ないよね」

浜風「変な印象を持ってしまっていたら後で夕雲に謝らないと…」

天城「…」

大鯨「どうかした?」

天城「あの時、阿武隈達とバトルをした時から薄々とは感じていましたが…」

霞「え…?」

天城「あの子、少々どこかズレているような… 天城達と、同じ…」

飛龍「どう言う事?」

大鯨「天城ちゃん、話しても大丈夫?」

天城「ここに居る人なら、問題はありません」

大鯨「わかった。 天城ちゃんと榛名ちゃん、ちょっと特殊な体質なの」

浜風「特殊な体質?」

天城「何となく、相手の考える事が漠然とわかってしまったり直感が働いて事故を回避したり…

あと一度ある理由から病院で検査をした時、脳の構造が常人とは異なると言う結果が…」

大鯨「初代ガンダムの監督は、この話を聞いて『ニュータイプ』って概念を思いついたそうよ(※あくまでも『この世界』の設定です)」

天城「ある種の突然変異、とでも思ってください」

浜風「それに、海風が…?」

霞「確かに、アイツは時々勘を発揮する事があるけど…」

瑞鳳「…」

瑞鳳(やっぱり、『この世界の天城さん』も進化の戸口に立っている… 海風ちゃんにも、その可能性があるの…?)

霞「流石に速い… 照準がブレる…!」

天城「いくら砲撃機と言えど、足を止めれば機動兵器の意味がありません!」


『スレイプニル』の『レーヴァテイン』から放たれた射撃を回避しつつ、霞は『スレイプニル』を捉えようと狙う。

しかし霞の反応速度以上の機動力を以って『スレイプニル』は照準から逃げ続ける。


天城「…このままでは埒が明きません。瑞鳳さん、システムを一度切ってください。 あと、砲戦寄りの機体…

出来れば格闘兵装を一切持たない機体を貸して頂け無いでしょうか?」

瑞鳳『わかりました』


Battle Aborted


霞「一撃も当てられないなんて…」

天城「いえ、当てられたらこちらが死活問題なので。 ですが照準を合わせる事で手一杯なのはわかりますが、牽制が疎かになっています」

霞「牽制?」

天城「『優秀なスナイパーは狙撃技術だけじゃない、目標に命中させられる状態に追い込める者が優秀なスナイパーだ』、とジャコさ… 知り合いのPMC上がりの元スナイパーが言っていました」

霞(どんな知り合いよ!?)

天城「だから『確実に当てられるように』追い込みも必要、と言う事を忘れないでください」

霞「追い込み…」

瑞鳳「天城さん、ヘビーアームズ(EW)で良いですか?」

天城「構いません。 次はその吹雪さん、と言う方との戦闘を想定しての練習です」

霞「アイツの…!」

天城「ですが想定敵よりこちらの方が機動力が上、火力が下であると言う点を忘れ無いように」

霞「はい!」


浜風「凄い頑張りようですね」

蒼龍「多分あの子は努力型なんだと思う。海風ちゃんみたいに突出した才能も、神通ちゃんみたいに前提になる能力があった訳じゃない。

自分のやるべき事を見据えて、そこに全力を注ぎ込んで可能な限り貪欲に伸ばしていく。多分そう言う子なんじゃないかな?」

飛龍「ある意味、吹雪ちゃんそっくりと言うか何と言うか…」

夕雲「その吹雪さんと言う方、どんな人なんです?」

飛龍「努力と根性の化け物、ね。 人並み外れた努力をして、絶対に諦めようとしない根性を持ってる。

同時期に始めた浜風ですらドン引きしてたレベルだった」

浜風「ええ、アレは何と言うか… 根っこからのスポ根で、私より年下である事に唖然となりましたよ…」

蒼龍「でもぶっちゃけるとね、ガンプラの製作能力に関してだけは殆ど才なしと言うか努力と根性じゃなんともならなかったのよ…」

飛龍「手先が不器用でね… 簡単なお手軽改造しか出来なくて、当人の能力に機体が追いつけないと言うか…」

浜風「多分瑞鳳さんや天城さんの使っている『スレイプニル』の製作者、春雨あたりと組めば問題は無いのですけど…

相方、と言うか良いビルダーに恵まれないと言うのが唯一の弱点ですね。FAZZもアレ多分旧キットの関節を弄ってHG規格に変えて、ピン穴開けただけの代物ですし」

夕雲「何と言うか、そんな機体で結構戦えるのはそれはそれで凄いと言うか… あれ、ところでお母様は?」

蒼龍「製作室に居るけど。 何かZZ用の強化パーツだけ武装作ってる、フルスクラッチで」

夕雲「!?」

飛龍「だってプラモデルの造形とか技術瑞鳳に教えたのあの人なんだってさ」

夕雲「…時々、あの人が怖くなります」

浜風「それは娘である瑞鳳さんの方が熟知しているのでは無いでしょうか」

大鯨「天城ちゃん、そろそろ時間よ」

天城「あ、わかりました。すみません、待ってていただいて」

大鯨「あの人のお孫さん、なら私が教えても良かったんだけどね。あの人には結構返しきれなかった恩があったし」

霞(お婆ちゃん… 一体どんな恩を…)

大鯨「あ、ちょっとZZ借りて良い?」

霞「え…?」

大鯨「今ちょっとそこでZZ用のパーツとか作ったんだけど、フィットするかなって」

霞「ZZの?」

大鯨「簡単に作ったから強度とか問題ありそうだけど2、3回の実戦なら耐えられると思う」

霞「簡単にって…」

大鯨「こんな感じの装備なんだけど…」


大鯨の渡した装備 直下
1.専用FA化パーツ
2.専用ビット装備
3.専用砲撃装備
4.その他

霞「これって、全身用の装甲… 『フルアーマー』のパーツですか?」

大鯨「そう。 下半身がEx-Sのものになってるから通常のFA用パーツは使えないし、結構苦労したのよ」

霞「凄い… これ、本当に急造なんですか…?」

瑞鳳「さっきちゃんとプラ板から削り出ししてたし、結構急造だよ」

大鯨「イザとなったら瑞鳳なら直せるし、補強も出来る。だから良ければソレ、使ってね」

霞「ありがとうごいざいます!」


現在の仕様

ブラストZZ
武装
・ダブルバルカン
・ハイ・メガ・キャノン
・ハイパー・ビーム・サーベル(ダブル・キャノン)×2
・21連装ミサイルランチャー×2
・2連装メガ・ビーム・ライフル
・5連装型ロケットランチャー
・右肩部大型ビームキャノン
・6連装多弾頭ミサイルポッド
・大腿部ビームカノン×2
・リフレクターインコム


FA化による強化内容 直下

・左腕のシールドをIフィールド発生器に変更
更に、右腕のシールドを近距離用の二連バスターアンカーランチャーに

・機体前面(肩前、膝前、スカート前、胴体コクピット両横)の追加装甲には
迎撃翌用の拡散ビーム砲
(アドバンスド・ヘイズルのシールドブースターをイメージ)を装備
・バックパックにはVOBイメージの本体と
ほぼ同サイズのシュツルムブースターを装備
更にそのブースター上面に追加する形で本体の二倍の長さの砲身を持つロングレンジハイパーメガ粒子砲を固定式で装備

・膝裏、腰背面、バックパックの四方に追加の粒子タンクを装備

・更に、機体とバックパック、シュツルムブースターには
ハードポイントを追加で備え、ある程度の拡張性にも対応する

>>408
流石に過剰過ぎる…
最早ディープストライカーレベルになってる件

申し訳ありませんが多分霞の技量では使いこなせないかと…(一応初心者ですよ、霞さん)


なので再安価とさせていただきます


再安価 下2

>>409
さらに脚部はスラスターを増設

アヴァランチェエクシアとにたような増加スラスターと装甲を装備
高機動射撃戦ようにGNビームピストルⅡを4丁装備
腕、脚、バックパックにアンカーユニットを2つづつ装備
アンカーユニットは相手もしくは物に打ち込んで旋回するときに使う他、トラップや敵の捕縛に使うことができる

>>412

あくまでも霞は『遠距離砲撃型』を主体としたスタイルなのでその『高機動仕様』は合わないかと…
なので申し訳ありませんが>>411の案を採用させて頂きます


フルアーマー・ブラストZZ(仮称)
武装
素体
・ダブルバルカン
・ハイ・メガ・キャノン
・ハイパー・ビーム・サーベル(ダブル・キャノン)×2
・21連装ミサイルランチャー×2
・5連装型ロケットランチャー
・右肩部大型ビームキャノン
・6連装多弾頭ミサイルポッド
・大腿部ビームカノン×2
・リフレクターインコム
・タイダルバズーカ×2
FA
・肩部内蔵9連装ミサイルポッド×2
・Cファンネル×12
・2連装バルカン内蔵式シールド・パイル
・腹部拡散ビーム砲

概要
大鯨の製作したフルアーマーユニットを装備したブラストZZ。
全身に装甲を追加し、両肩のミサイルポッドと腹部拡散ビーム砲により火力・全身のスラスターにより機動力・胸部IFジェネレーターにより防御力、と全体的に性能は高められている。
また全身にCファンネルを装備して継戦能力も強化された。
それ以外にも以前長波の『ガルム』と戦闘した際に露見した『近接能力の低さ』をカバーする為にシールドを専用のバルカン内蔵式シールド・パイルへと変更し近接戦にも対応可能。
手持ち武器はダブル・ビーム・ライフルからAGE-FX用の『タイダルバズーカ』を2丁に変更した。


霞「なんか、過剰装備な気が…」

大鯨「一応これでも控えめなんだけど…」

瑞鳳「お母さんにしては控えめだね。いつもならほぼMA化するまでやるから」

天城「そう言えば以前大鯨さんが姉さんと共同で製作したアレもほぼMAになってましたね…」

瑞鳳「榛名さん、一体何作ったんですか…」

大鯨「正式な秘書… 榛名さんの忠実な部下のガンプラ、『RX-0[Gr]』だったかしら?」

天城「結局やり過ぎてシステム側がMAと認識してしまったり複雑すぎる火器管制のせいで扱いきれ無かったりと…

結局姉さんが『わざわざ盛ったのに』と泣きながら色々削りに削ってギリギリMSとして認識するまで調整し続けましたからね」

霞(何でそんなに仲が良いの!?)

大鯨「まぁ、でも気を付けて。 それ、多分あんまり強度が無いから」

瑞鳳「私も忙しいし、補強してる暇は無いし… まぁ、1度だけならなんとかなると思うよ」

《霞の家》

霞「…」

霞(日中は、あんなに騒がしかったのに…)

霞「…誰も居ないと、寂しいものね」

霞(もう寝よ…)


《霞の部屋》

霞「誰よ! 私のベッドの上に隠してた本並べたやつ!?」




《翌日 教室》

海風「霞さん?」

霞「海風、アンタでしょ」

海風「あぁ、それ朝雲さんです」

霞「アイツかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ちょっとアンケート

現状
瑞鳳:飛龍・蒼龍・浜風・夕雲 
榛名:天城・阿武隈・陽炎・長波・青葉


今現在『あちら側』の世界と共通の人物が瑞鳳と榛名の周囲には居ますが、何人か増やしても大丈夫でしょうか?
元々がKBFの話をベースにしていた為、少々メンバーが足りない感じなんで…


追加するとしたら

瑞鳳:大鳳・夕張・愛宕・瑞鶴
榛名:古鷹&衣笠(タイツ要員)・野分・秋月・如月・間宮&満潮(セット)

を考えています

次の更新まで意見の方、よろしくお願いします

大鳳(バイアラン・カスタム)
夕張(バイアラン・カスタム2号機)
愛宕(ヤクト・ドーガ、リバウ)
瑞鶴(高機動型ゲルググ改ユーマ機)
古鷹(ガンダムベビーアームズ改)
衣笠(アルトロンガンダム)
秋月(ザク3改榛名カスタム、Dインパルス1号機)
如月(ゲルググキャノンC-1Aジャコビアス機)
野分(ギャン、百式改)
間宮(ガッデス)
満潮(νガンダム、νガンダムDFF、Hi-νガンダム)

向こう側と同じならこんな感じか

機体についてはこちらで考えさせて頂きます(一部募集あり?)

まぁ、十中八九榛名組は『RX-0』になりますが


また意見・要望(例:新部員が欲しい、ガンダムキャラを海風達に関わらせたい、等)も募集していますのでどうぞよろしくお願いします


余談ですが本来の通りKBFでやっていれば瑞鳳ポジ(顧問)は愛宕の予定でした(KBF愛宕の設定参照)

再開

多分この世界に初風は居るけど、春雨と関わるかどうか不明(そもそも面識無さそうだし)


愛宕は次話あたりから教師として本編参入、大鳳達も順々に参入予定。榛名組はちょっと後になる予定

新入部員については検討中(今駆逐ばっかだし軽巡でも追加しようかしら)

《部室》


霞「朝雲ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」グググ

朝雲「痛い!ギブッ!ギブッ! プロレス技は、いだだだだだだだだだ!」


天津風「だから止めとけ、って言ったのに…」

海風「流石にチョークスリーパーは…」

神通「貴女達が元に戻せば良かっただけでしょう」

海風・天津風「…」

瑞鳳「まぁまぁ… でも駄目だよ、人のエロ本漁っちゃ」

海風「わかりました…」

天津風「二度としません…」

神通「瑞鳳さんも、面白半分でプロレス技を教えないでください」

瑞鳳「は~い」

神通「あと、通達です。来週から部の顧問の先生が育児休暇に入るそうです。なので新しく先生が来るそうで」

海風「珍しいですね、男性教員が育児休暇を取るなんて」

天津風「よく取れるわね…」

瑞鳳「あくまでも休職、だからね。 それで新任の顧問は?」

神通「それが、来週から新卒の教員の方がいらっしゃるそうで…」

瑞鳳「…就活、失敗したんだね」

神通「恐らく…」

海風「あれ、確かあの先生海風達の副担任の筈… つまりその方が海風達の副担任に?」

神通「そのようです。教科は国語だと噂になっています」

瑞鳳「へぇ… ま、私に就活関係無いしどうでも良いや。 じゃ、作戦会議始めようか。

霞ちゃんも、技かけながらでも良いから参加してね」

朝雲「た、たすけ だだだだだだだだだだだだだだ!!!!!!」

海風「では次の試合の編成ですね。 瑞鳳さん、ZZの強化具合は?」

瑞鳳「通常のブラストから戦力的に50%増しってところかな。でも一回限りの装備、次は同じようにはいかない」

海風「…どうせ一度だけの切り札だと言うのなら、投入してしまいましょう」

神通「良いんですか?」

海風「出し惜しみしても無駄ですし、今出しておけば牽制にもなりますから。では編成ですが…」


編成
・FAブラストZZ(霞)
・二人目 直下
・三人目 ↓2

条件:海風or神通は絶対

候補:海風・神通・朝雲・天津風

海風「今回の戦闘には霞さんを主軸に、先輩と天津風さんに出て貰いましょう」

天津風「私が?」

海風「ミサイル程度、振り切れるでしょう」

天津風「囮やれって事ね…」

海風「そして先輩は近接戦闘を仕掛けZZ以外の機体を引き離して貰います。また指揮は先輩に一任、構いませんか?」

神通「はい、問題はありません。フォーメーションは把握しています」

海風「では、これで編成は終わり… 次に戦術に…」

朝雲「ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ も゛う゛し゛な゛い゛た゛す゛け゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛…」

瑞鳳「流石にストップ! なんか背骨があらぬ方向に折れ曲がり始めてるよ!?」

神通「霞さん、止めてください!」

霞「チッ…」ポイッ

朝雲「」チーン

海風「し、死んでる…!」

天津風「生きてる!生きてるから!」

瑞鳳「流石にテキサスクローバーホールド教えたのはマズかったかなぁ…」

神通「貴女中学生に何教えてるんですか!?」

天津風「取り敢えず背中に湿布張っときましょう」

霞「その前に」ガシッ

天津風「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」グググ

瑞鳳「三角締めなんて教えて無いよ!?」

神通「新たな被害者が…」

海風「(無言の逃走)」ダッ

瑞鳳「あ、見捨てて逃げた」

神通「冷静にしてる場合ですか!? 止めないと…!」


この後も霞の暴走は止まらず、海風はツームストンパイルドライバーで仕留められた。


イベント選択 直下
1.side-榛名- 『楽しいフィッシング?』
2.side-浜風- 『友との連絡』

side-榛名- 『楽しいフィッシング』


《仙台沖》

榛名「…」

大鯨「船酔い?」

榛名「いえ、何で沖釣りをしてるのでしょうかと…」

大鯨「今日は私の休暇、付き合って貰って悪いわね。クーちゃん(※)の餌の調達に」※クーちゃん:大鯨のペット、シロナガスクジラ♀

榛名「釣りをするのは別に悪くは無いのですが…」

ウォースパイト「Queezy…」

榛名「何故ウォースパイトまで…」

大鯨「青葉さんを釣り上げた功績、を期待してです」

青葉「いやぁ、あの時は最悪… おっ、引いてますね」

榛名「メバルですね。要ります?」

大鯨「自分の必要分は自分で釣るわよ。最悪潜るし」

青葉「いや、ここ沖合いも沖合いですしまだ水温も…」

大鯨「ウエットスーツと銛は船に常備してあるから大丈夫」

榛名「そう言う問題でもないような…」

青葉「こっちは… カレイですかね、これ?」

榛名「マコガレイです。後でから揚げに…」

ウォースパイト「Hit! yeah!」

青葉「おぉ、ヒットした瞬間に復活して… でも、なんか竿のしなりが…」

榛名「石にでも引っかかったのでしょうか…」

大鯨「大丈夫?」

ウォースパイト「!? ハル!help me! なんか重い!」

榛名「…なんかデジャブですね」

青葉「…えぇ、何か嫌な予感が」

ウォースパイト「アオバの時の比じゃないくらいHevyなんだけど!?」

榛名「そんなに…?」

大鯨「人払いならぬ鯨払いと鮫払いはしたんだけどなぁ… 榛名ちゃんのパワーじゃ手に負えないだろうし、私がやるか。ちょっとどいて」

ウォースパイト「え…?」

大鯨「明鏡止水…! でやぁぁぁぁぁぁっ!」

青葉「おお、金色に発光してますね」

ウォースパイト「あれ、人間なの…?」

榛名「部類的にはホモサピエンスに間違いないかと」

大鯨「捉えた! このままじゃ竿も持たない… 一気に、釣り上げるっ!」ブォン

ザッパァァァァァァン ドサッ ドサッ

「痛ァァァァァッ!?」

「か、顔が…」

大鯨「ウォースパイトさん、悪い事は言わないのでもう二度と竿を握らないほうが…」

ウォースパイト「そうします」

青葉「あれ、この二人は…」


誰だった?
1.古鷹・衣笠
2.満潮・間宮

青葉「…久し振りですね、二人共」

「あお、ば…?」

「えっ… えええええ!?」

榛名「まさか、諜報部の…?」

青葉「はい。同僚だった衣笠、そして古鷹です」

衣笠「青葉、死んだんじゃないの!?」

古鷹「何で生きてるの!?」

青葉「それはですね…」


ウォースパイト「いや、まさかこんどはDoubleで釣るなんて…」

大鯨「行進する?」

ウォースパイト「?」

榛名「日本のローカル番組ネタなので気にしないで下さい」

大鯨「因みにトリプルは1曲歌えるわ」

榛名「大鯨さんも変な事教え無いでください」

青葉「で、この人が今の青葉の雇い主さんと更にその雇い主さんです」

榛名「雇い主、と言うか同僚と言うか…」

大鯨「でもお給金出してるの榛名ちゃんだから部下じゃない?」

青葉「今はちょっとだけヤバイお仕事中ですがこの一件が終わったら悠々自適、適当にフリーライターの気のまま暮らしの生活ですよ」

古鷹「そ、そうなんだ… 羨ましい…」

衣笠「青葉、前に言ってたもんね…」

青葉「どうします、榛名さん?」

榛名「そうですね… ウォースパイト、釣り主は貴女ですし要ります? 戸籍無いんで何しようが自由ですよ」

衣笠「物扱い!?」

古鷹「ひ、酷い…」

ウォースパイト「一介のエンジニアにそんな雇うPocketMoneyは無いわ」

榛名「わかりました。 では古鷹さんに衣笠さん、取引をしましょうか」

衣笠「取引…?」

榛名「青葉さん同様、榛名と業務契約を結びませんか? 業務内容は榛名の仕事の補佐です」

古鷹「…仕事内容は?」

榛名「一例としては家電修理から探偵まで、所謂フリーランスの何でも屋です。今は大鯨さんとの雇用契約、秘書官としての業務をこなしてます」

衣笠「何でも屋…」

青葉「依頼されれば犯罪以外は何でも、売春その他は一切NG。サービス残業・無賃労働一切無し、老若男女依頼者問わずです」

古鷹「凄くホワイトな仕事内容です… 元の仕事に比べたら」

青葉「まぁ、依頼は溢れかえってるんで仕事には困りませんし食いっぱぐれは一切ありません。今大鯨さんからの依頼で他が滞ってますから人材は足りませんし」

榛名「専属の秘書雇えば問題は無い筈なんですがねぇ」

大鯨「だから専属契約結ぼうって」

榛名「その件はお断りしています。好きなように生きて好きなように死ぬ、それがウチのモットーですから」

ウォースパイト「それでお父様とお母様に無理矢理大鯨さんと一時契約させられてるのに」

榛名「その件は置いておいて… どうします?」

古鷹・衣笠「やります!」

榛名「では、契約成立です」

古鷹「でも、先程ヤバイな仕事と…」

大鯨「…榛名さん、彼女に説明を」

榛名「わかりました。 現在大鯨さん、そして榛名と青葉さんはある『企業』に対し探りを入れています」

衣笠「会社に…?」

榛名「それは、ウォースパイトの所属する会社… 世界一の大企業『アナハイム・エレクトロニクス』、電子・電気機器の製造・販売をメインに手がける軍産複合企業です」

古鷹「アナハイム・エレクトロニクス…」

榛名「彼等を放置すれば、ある病気が世界中に蔓延して大変な事になります。だから、一刻も早く止めなければなりません」

衣笠「ある病気って?」

ウォースパイト「アナハイム側はこの国の言葉で『昏睡病』、と呼んでいるわ。頑なに関与を否定してはいるけど、裏には必ずアナハイムが居る。

最初、馬鹿な話と疑った。でもハルに提示された証拠品は私をアナハイムから離反させるには充分な材料… だから今はハルに協力してる」

古鷹「でも、企業が病気を流行らせる理由なんて…」

大鯨「理由ならありますよ? その病気を蔓延させ特効薬を売りに出して儲ける、未知の病気で不安を煽り新しい昏睡病特化の保険を出してお金を儲ける…

私利私欲のためならどんな手段も厭わない、彼等のやり口です。起業から20年、彼等には何度も煮え湯を飲まされてきたので一発かましてやろうかと」

榛名「ですが、下手を打てばこちらも潰れかねません。貴女達には榛名の表業務を担っていただき…」

衣笠「…ねぇ、その仕事に一枚噛ませてよ」

青葉「衣笠、やる気ですか?」

古鷹「寧ろ、私達向けじゃないかな。今私達は都合よく、戸籍が無い」

榛名「だから、動くのは容易いと?」

衣笠「殺しとハニトラ以外ならなんでもやるよ。企業スパイも、工作もね」

古鷹「私は… 暗殺の類、特に狙撃は得意ですがあまり好きではありませんので工作程度ならやりますよ」

榛名「見返りは?」

衣笠「う~ん… 衣食住の保障、それと事後の戸籍の保障でどうかな?」

古鷹「あと必要機材の調達と、ベースの用意も」

榛名「どうします、大鯨さん。 榛名は二人と契約した、なので二人の提示した条件を満たせばすぐ榛名から指示を出せます」

大鯨「良いでしょう。 私が用意可能なものは全て用意します。切り札を握れる、そう思えば妥当な条件だもの」

榛名「ではお二人、そして青葉さんに業務指示です。構いませんね?」

古鷹「構いません」

衣笠「衣笠さん達に、お任せ」

青葉「与えられた任務は遂行する、それが諜報部魂です」

榛名「では3人共、好きなように、好きなやり方でアナハイムを潰す材料を手に入れなさい。どんな些細なものでも構いません、そしてこの世界を守るために」

青葉・衣笠・古鷹「了解!」

大鯨「良いんですか、ウォースパイトさん? 貴女、失職するかもですよ?」

ウォースパイト「失職を恐れて我が友に手を貸さない臆病者では無いつもりよ。それに失職してもこっちで何か探します」

大鯨「なら、ウチに来ます?」

ウォースパイト「ハルが居るのなら」

大鯨「それはちょっと難しいかも…」

イベント選択 直下
1.神通『這い寄る存在』
2.霞『悪夢の存在』

side-霞-


霞「…ッ!!」


また私は目を覚ます。 どうやら『あの夢』をまた見たらしい。


霞「まただ… また、あの夢… もう、5年も経ってるのに…」


私はまだ、5年前の事を引き摺っているようだ。何もかも失ってしまったあの日、その記憶を…

もう思い出したくもない、でもカウンセリングにも通っているのにこの悪夢だけは改善されない。


霞「あぁ、もう…! 何なのよ!」


八つ当たりに近い声で私は叫ぶ。 庭と隣の家が遠いからご近所迷惑にはならないだろう。

そう叫ばずにはいられない、度重なる夢は私を磨耗させる…


霞「誰か、誰か助けて…」


それは懇願に近い願いだった。誰にも明かすことの出来ない私の弱さだった。

でも、誰も助けてはくれない。もう私の側には、誰も居ないのだから。


霞「無理、よね…」


だって私には、もう家族も何も居ないんだから…

そしてひとしきりに自虐した後、用意していたペットボトルの水を飲み干す。


霞「誰か、私を…」


この言葉の後ろにつく言葉は何だろう。『助けて』なのか、『消して』なのか…

まだわからない。 でも、私の側には誰も居ないからこの願いを聞き届ける人は居ない。


霞「私は、一人だから…」


そして私は全てを塞いで、眠りに就いたのであった。

イベント 直下
1.海風&神通『学生寮組の悲劇』
2.瑞鳳『不幸な友達』

《瑞鳳の部屋》

「ううっ… またよ… またなのよ…!」

瑞鳳「4年で8件、またアパート燃えたねぇ」


蒼龍「ねぇ、アレなに?」

飛龍「瑞鳳の親友、らしいんだけど… アパートが火事にあったんだって」

蒼龍「あぁ、昨日の夜消防車が出動してたのそれね」

飛龍「それで行き場無いから泊めてるんだってさ」


瑞鳳「どうしてそんな燃えるの? ってか出火原因は何?」

「私じゃ無いのよ… 今回だって下の階の人がデオードランドスプレー使ってる時同じ部屋に来てた人が煙草吸って炎上したんだから…」

瑞鳳「それでよく死人が出ないこと…」

「何で私ばっかり… 私が入居したアパートって何で毎度こんな末路になるのよ!」

瑞鳳「お払いした?」

「私、宗教は信じて無いの」

瑞鳳「いや、お払いに宗教関係ないし。それにそれでお払いケチって家燃えて引越ししてちゃ世話無いよ」

「その通りでございます…」

瑞鳳「で、次の引越し先は? 手伝いくらいは…」

「でももう度重なる引越しと、新しいバイクで貯金が底尽きたのよ… 引越し費用だってタダじゃないし…」

瑞鳳「バイク売れば?」

「私のカスタムした愛車を売れと!?」

瑞鳳「あぁ、うん。カスタム車を売りたく無い気持ちはわかるけども… 仕方無い、今回だけだよ」

「え?」

瑞鳳「幸い、まだ部屋は空いてるし… 暫くウチで暮らせば? 引越しなら可能な限り手伝えるし、家賃もある程度は待つ」

「瑞鳳…」

瑞鳳「その代わり!ウチの家事ローテーションに入ってもらう、それで良いね?」

「その条件なら…」

瑞鳳「よし、契約成立。 じゃあ明日の内の書類を用意するから」

「この恩、一生忘れないわ…!」

瑞鳳「じゃあウチを燃やさないように心がけてください。ねぇ、大鳳さんや」

大鳳「燃やさないわよ!」

ここで古鷹・衣笠・大鳳の設定


古鷹&衣笠
・KBF同様、青葉の同僚
・特に能力等に差異は無い
・榛名のデザインチャイルド設定の消滅に伴い『記憶を消された拉致被害者』と言う設定も消滅(こちら側は純粋な艦娘)
・衣笠はエビアレルギーを発症していない
・またこちら側では『記憶喪失の模型店の店員』ではなく『榛名直属の諜報部』として活躍予定

大鳳
・出会いなどは異なるが、瑞鳳と友情を育んでいる
・しかしKBFとは異なり一度目の火事で瑞鳳の家で暮らすことになっていない
・その為、別のアパートを7件燃やした(出火原因はいずれも他の部屋)
・飛龍&蒼龍との面識は無いものの浜風とは面識あり(瑞鳳経由)
・基本設定はかわらず『しっかりものかと思いきや実は不幸体質の超ドジ』である

《翌日》

瑞鳳『と言う事で私は今日行けないから』

神通「わかりました」ピッ

天津風「瑞鳳先生は?」

神通「友人の引越し手伝い、とのことです」

海風「火事って怖いですね…」

朝雲「確かに、火事っていつでも起きる可能性はあるし…」

神通「なので今日は試合前の最終調整ですが私達だけでやりましょう。では海風さん、今回のアグレッサー役をお願いしても?」

海風「わかりました。霞さんも… 霞さん?」

霞「あ… ごめん、聞いてなかった」

海風「どうかしました? ずっと上の空で…」

霞「何でも無い…」

海風「何かあるなら、明日代わりますよ」

霞「何でも無いったら!」

海風「…良いでしょう。 朝雲さん、先輩と天津風さんの練習相手をお願いします」

朝雲「ちょ、アンタは!?」

海風「少しばかり、霞さんとお話してきます」


《食堂》

海風「はい、驕りのミルクティーです」

霞「気分じゃない」

海風「甘いものは気分を落ち着けることが出来ます。冷静さを欠いた今の状態でチーム戦の練習は機体の損壊に繋がりますから」

霞「別に、冷静さを欠いてなんて…」

海風「嘘、ですね」

霞「どうしてそんな事わかるのよ…!」

海風「さぁ? 生まれつきなのか親の顔を伺い続けて生きてきた影響か、何となく察する事は出来るんですよね」

霞「あ…」

海風「機嫌を伺って今の今まで生きてきましたから、人の感情の機微くらいなら察せます」



天城『何となく、相手の考える事が漠然とわかってしまったり直感が働いて事故を回避したり…  あと一度ある理由から病院で検査をした時、脳の構造が常人とは異なると言う結果が…』


霞「お見通し、って訳ね…」

海風「いつもの『夢』ですか?」

霞「最近、本当に酷いくらいに見るの。それで毎晩起きて…」

海風「その夢は、『夢』なんですか?」

霞「え…?」

海風「それとも『記憶』ですか?」

霞「…わからない」

海風「わからない、ですか」

霞「『記憶』なのか『夢』なのか… 『あの時』の記憶みたいに鮮明なのに、夢みたいに曖昧で… わからないのよ…!」

海風「『夢』である部分と『記憶』の部分が混在しているんですね。境界線が曖昧になって、混ざり合ってるのかもしれません」

海風「まぁ、夢を見ている内は良いんじゃないですか? 夢を見る、と言う事は記憶の整理が出来てるってことですから」

霞「…アンタは、アンタはどんな夢を見てるの?」

海風「海風は… そうですね、刑事ドラマばりの活躍をした…」

霞「アンタに聞いた私が馬鹿だった…!」

海風「冗談です。 海風が見る夢は二つ、『蒼い空』の夢と… あと一つは、何と表現すれば良いのかわかりません」

霞「空?」

海風「雲ひとつない空を浮いてるんです。 飛んでるのでもなく、落ちてるのでもなく『浮いている』… そんな夢です」

霞「訳がわからないわ…」

海風「海風自身も、その夢の意味はわかりませんよ。 風もなく、寒くも暑くも無いない空の上を… 空と地平の境界線に浮いてるだけなんです」

霞「そう…」

海風「所詮は夢に過ぎませんし、海風自身もどうでも良いんで。特に、空とかあまり好きでは無いですし」

霞「じゃあ何なのよ、アンタのウイングは」

海風「知りませんよ。向こうが勝って塗ったんであって海風塗った訳じゃありませんから。海風、本当は瑠璃色の方が好きなのに」

霞「アンタ、宝石本当に好きね…」

海風「宝石じゃなくて鉱物が、加工品じゃなくて原石の方が好きなんです。高いからそんなに持って無いんですけど」

霞「そ、そう…」

海風「第一鉱物とはですね…」

霞「わかったから!もうアンタの鉱物談義は良いから!」

海風「やっと、本調子に戻りましたね」

霞「あ…」

海風「まったく、発破かけないといつもこうなんですから…」

霞「…ありがと」

海風「いえ、友達として当然の事です」

霞「友達…」

海風「忘れないでください。 霞さんは一人じゃない、先輩や瑞鳳さんだって居ます。

誰かの『想い』に囲まれて生きてる、今ここに居るんですから」

霞「一人きり、なんて思ってた私が馬鹿みたい…」

海風「ええ、とびっきりの馬鹿です」

霞「なんですって…! もう一度言ってみなさい!」

海風「さぁ、何のことでしょう」

霞「アンタ、いい根性してるじゃない…!」

海風「ええ、性根が歪んでるもので」

海風(それで良いんです、霞さん。 友達の辛い顔は見たくないですから。 決して、海風のように誰かを憎みながら生きるような事が無いように…)

《部室》

海風「では明日の基本戦術は… 霞さんを軸にした突撃戦法を取ります」

天津風「待って、霞の機体は遠距離戦特化機よ?」

神通「いえ、今回使用するFAは近接にも対応しています。それに、下手に間合いを取ればミサイルの餌食になりますから」

朝雲「だから距離を詰めるってこと?」

海風「扱いが上手、と言っても味方と近接戦をしてる相手に向けてのミサイルはフレンドリーファイヤに繋がりかねません。

それに、ブラストZZの直線加速能力であればFAZZが相手だったとしても間合いは詰められます」

霞「そして、アイツの機体には近接装備が無い。わざわざ同じ土俵に立ってやる必要すらないって事よ」

天津風「でも、正確な攻撃だったわ。 相手のほうに辿りつくまでにやられるかもしれない」

海風「そんなの持ち前のマ○ロス並の機動でなんとかすれば良いじゃないですか」

天津風「適当すぎじゃないの!?」

海風「冗談です。ですがミサイルには個別で対応、流石に3機がバラバラの機動を取れば相手も乱れる筈です。

密集している相手や単機には強い、しかし複数のバラバラな相手なら神経3つに分断する必要がありますから」

朝雲「相手が純粋な化け物じゃないことを祈るしか無いってことね…」

海風「では先輩、明日の指揮はお任せします」

神通「わかりました」

天津風「一体私は何時活躍できるのよ…」

海風「単体の腕が良くても、連携が出来なければ意味はありません。海風達は阿武隈さん、チーム・ホワイトクリーンとの戦闘で学びました。

いくら個の能力が秀でて居てもチーム戦の前ではどんな意味もなさ無さないと」

天津風「だけど…」

海風「先輩、しっかり手綱を握ってください」



視点選択 直下
1.神通『部長として』
2.瑞鳳『襲来、お姉ちゃん』

side-瑞鳳-『襲来、お姉ちゃん』


瑞鳳「只今戻りました~。あれ、飛龍さん?」

飛龍「あ、瑞鳳。お客さん来てるよ」

瑞鳳「誰だろ…」

大鳳「荷物くらいは自分で運ぶから、お客さんの相手をして」

瑞鳳「わかった」


瑞鳳「お待たせしまし…」

「あら、久し振りね~」

瑞鳳「…」反転

「連れないわね~…」ガシッ

瑞鳳「ど、どうしてここに…!」

「東京に居るって連絡してたのに、4年も会いに来ないから来ちゃった♪」

瑞鳳「お、教えて無い筈なのに…!」

「この前大鯨さんに偶然会っちゃって、聞いちゃったの」

瑞鳳「oh…」

「それとも、会いたくなかった?」

瑞鳳「そう言う訳じゃないけど… まぁ、私は私でやる事が多かったから」

「『真紅の戦乙女』、瑞鳳も有名になっちゃったから」

瑞鳳「まだまだ未熟だし、その名前は好きじゃないけどね」

「『天山学園の狂戦士』の方が良い? 未だに残ってるみたいよ。ストーカー半殺し事件と体育教師撃退事件、不良一掃事件に林間学校猪襲撃事件に…」

瑞鳳「それ以上は止めて! てか、何でそんな語り継がれてる事知ってるの!?」

「ちょっとの間、非常勤の講師として行ってたの。でも来週からこっちで育児休暇を取った先生の代わりに採用される事になって戻って来たわけ」

瑞鳳「そう言うことね。ちゃんと、教員免許取れたんだ」

「言ったでしょ、『意地でも夢は叶える』って。どんなことでも抗って、何が何でもやり遂げる… 約束したじゃない」

瑞鳳「…私は、まだ途中かな」

「世界一のビルダーになる、ね。でも瑞鳳の作ったガンプラが、世界大会で戦って優勝したんだからもう叶ったんじゃないの?」

瑞鳳「まだ叶って無い。確かに優勝はした、でも本当に勝たなくちゃならない相手が居る」

「2年前のあの子達、ね」

瑞鳳「私は、まだあの子達に勝てて無い。教え子でもあるけど、それ以上に勝たなきゃならない相手なの」

「複雑なのね… でも、頑張って」

瑞鳳「ありがと。 用件は、それだけ?」

「あ、そうそう… これなんだけど」

瑞鳳「入居用の書類!?」

「部屋、余ってるんでしょ? 大鯨さんに聞いたわよ」

瑞鳳「あと2部屋あるけど…」

「だからお姉ちゃんが入りま~す」

瑞鳳「自分でお姉ちゃんとか言いますか…」

「あら、もう呼んでくれないの?」

瑞鳳「それは小さいころの話でしょ」

「でも、プライベートでは呼んで欲しいなぁ~」

瑞鳳「…わかったよ、『愛宕お姉ちゃん』」

愛宕「良く出来ました♪」

愛宕の設定
・基本的な能力はKBFから変更なし、ただし相性の良い相方(ユキカゼ)が居ない為ちょっと能力低下
・宮城県出身の瑞鳳とは幼馴染で姉貴分となっている(KBF翔鶴の設定流用)
・こちらでは夢を叶え教職に就く(海風達の副担任・顧問になる予定)
・ガンプラバトルに関しては単身での能力は並、ただしコンビやトリオ等でこそ能力を発揮出来る
・また専用機として『クロイツシリーズ』の前進となる機体(瑞鳳製)を所持
・酒豪
・リアルにサイコミュ適性有り(KBFと変わらず)


サイコミュ適性に関しては瑞鳳と浜風も持ってるって設定です(蒼龍は強化されてないので所持していない)

ユキカゼ不在の能力低下以外は基本的に変わってません


使用機体は多分KBFでの搭乗機のどれか(一時・テスト機も含め)

愛宕の搭乗機だと
・ヤクト・ドーガ
・リバウ
・フェンリル(バンシィ)

くらいかな(フェンリルは鼻血出したけど)

side-神通-『部長として』

《学生寮 神通の部屋》


海風「では先輩、このプランに沿ってお願いします」

神通「わかりました。 …本当に、フルアーマーを投入する気ですか?」

海風「ええ。 一度きりの装備、ですが牽制にはなります」

神通「ここぞと言う時の切り札に…」

海風「霞さんもそれは望んでいませんし、製作した方も望んではいないでしょう。あくまでもアレは吹雪さんを倒す装備ですから。

それに現状の編成でフルアーマーなしの場合、勝率が5割程度に落ちてしまいます」

神通「そこまで吹雪さんと言う方の技能が優れているのですか?」

海風「ええ。少なくとも海風の見立て、そして蒼龍さんの見解でも。 過大評価はしても、過小評価だけはしませんよ」

神通「そうですか… なら、私が言う事は特にありません」

海風「別のプランも、現実的ではありませんでしたし… 現状、2機が囮となり霞さんを中央から突破させるしか考えられません」

神通「別のプランですか?」

海風「色々ありましたよ。 特に、天津風さん考案の『シューティングスター単機突撃作戦』とか殴り飛ばしたくなりました」

神通「…まぁ、それは怒って当然でしょうね」

海風「連携をかなぐり捨てた上に自分が目立ちたいが為の作戦に何の意味がある、と問い詰めまくったら謝りましたけど。

ですが先輩、気を付けてください。 天津風さんは目立ちたいタイプ、勝手な動きは控えさせるように指示をお願いします」

神通「そこまで…?」

海風「自分の腕に自信を持つのはわかります。ですが過剰な自信は敗因に繋がる、そして連携を粗末にするメンバーが居てはチーム戦が成り立ちません。

ある意味、彼女は海風の中で不安要因のひとつになりつつありますね」

神通「…」

海風「不安要因はそれだけではありません。海風や霞さん、朝雲さんの練度・経験不足、それぞれの機体の不安定さや性能のバラつき…

あと神通さんの性格とか」

神通「私の性格すら不安要因なんですか!?」

海風「ぶっちゃけ、バトル中に熱くなり周りが見えなくなってません?」

神通「うぅっ…!」

海風「海風自身も少し血の気は多いかもしれません。しかし神通さんの場合は本当にバトル終了までクールダウンしないので…」

神通「善処します…」

海風「と言うか、ウチの部全員が血の気が無駄に多いんですよね… 特別顧問含めて」

神通「それはもうどうしようも無いと言うか…」

海風「そうですね… まぁ、不安要素はありますが基本の土台は全員完成してますしサブのメンバーも技量に問題はありませんから」

神通「本当、良いチームだと思います。 私がその部長で。海風さんを始めとした皆に会えてよかったと思います」

海風「神通さん…」

神通「ですから… これ以上気苦労を増やさないでください、切実に…」

海風「…難しいかと」

神通「そんな…」ガーン

《翌日 大会会場》


『続いて第一ブロック第2試合、チーム・グリーンダイバー対チーム・ATXの試合を開始します』


海風「さて、もう少しで試合開始ですか」

神通「では戦術の確認を行います。 天津風さんと私はブラストZZの前に展開し私はファルシア、天津風さんはキマリスを引き付けます。

その間に霞さんは吶喊、主力のFAZZを撃破してください」

霞「わかりました。 直線加速力と、防御力に長けたブラストなら…」

海風「正直、この作戦はZZを壊す覚悟が必要です。 強行突破する以上、被弾は避けられませんので…」

霞「わかってる。 その覚悟はしてきた」

天津風「今からでも、突破の役目を代わ…」

海風「それは戦術を1から変更する必要が出てきます。それに一番確率が高いのはブラストによる突破、もし被弾した際にシューティングスターの紙装甲で持ちますか?」

天津風「…」

海風「これは先輩と決めた今日の戦闘方針、違える事は許されません」

天津風「わかったわよ…」

瑞鳳「喧嘩しないの。 でも今回の戦いは霞さんを主軸に据えるのが最適解、だから霞ちゃんに任せましょう」

天津風「でも、もし負けたら…」

霞「負けない… 私は、絶対に負けない…!」

朝雲「霞がそう言ってるならそれで良いじゃない。ここは霞に任せる」

霞「…擁護したところで、アンタがやった事は帳消しにはしないから」

朝雲「まだベッドの下の本並べたこと根に持ってるし…」

「あれ… 瑞鳳さん!」

瑞鳳「吹雪、ちゃん…」

霞「…!」

吹雪「今日はよろしくお願いします。私達も、今日の為に練習してきましたから」

白雪「この人達が、今日の対戦相手… よろしくお願いします」

叢雲「お生憎ね。 アンタ達の練習の成果も今日で…」

霞「終わらせない… 絶対に私達は勝つ、『フリューゲル・ヴェント』の… 翼の名前に賭けて…!」

神通「その通りです。 全国には阿武隈さん達が、『ホワイトクリーン』が待っています。決着をつけず、ここでは終わりません」

天津風「ほえ面かくのアンタ達よ。 私達を舐めたこと、後悔なさい…!」

海風「…すみません、血の気多くて」

吹雪「…いや、こっちも叢雲ちゃんが煽ったから」

白雪「妹が喧嘩早くてすみません…」

フリューゲル一同「え…」

吹雪「えと、ウチ姉妹チームなんです。これでも5つ子でして」

白雪「吹雪姉さんが長女、私が次女、叢雲は5女なんです」

フリューゲル一同「!?」

瑞鳳「あれ、この子達姉妹だって… 言ってなかった?」

フリュ(ry「聞いてません」

吹雪「まぁ、今日はよろしくお願いします」

フ(ry(に、似てない…)

Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "City"

Please set your GUNPLA

Battle start!


神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通…」

天津風「シューティングスターガンダム、天津風!」

霞「フルアーマー・ブラストZZ、霞!」

神通「『フリューゲル・ヴェント』、全機出撃してください!」




神通「フィールドは市街地… 建物が入り組んでます、奇襲に注意して…」


出撃した3機に向け、大量のミサイルが放たれた!


天津風「もうこれだけ撃ってきたの!?」

神通「各機迎撃! 建造物を盾にしつつミサイルから逃げてください!」

天津風・霞「了解!」


3機はそれぞれミサイルを避けつつ着地し、警戒へと移行して様子を見る。


天津風「いきなりあれだけ撃ってくるなんて…」

神通「弾切れを気にして無い…?」

霞「先輩、一瞬だけ敵の状態が見えました。 敵は…」


吹雪「第一ポッド、パージ。白雪ちゃん、予備のポッド頂戴」

白雪「換装完了、敵を攻撃して炙り出します」

吹雪「了解。叢雲ちゃん、ポッドはそこに置いて哨戒に出て」

叢雲「わかった。やられんじゃないわよ」


神通「大型の大容量ミサイルポッドを各機が装備…!?」

天津風「そう言うことね… アイツらは、それぞれが大型のミサイルポッドを持ってバトルを開始した」

霞「そして多分、FAZZがポッドを撃ち尽くすと新しいポッドに付け替えて撃ってくる」

神通「あの攻撃、通常のFAZZに内蔵されたミサイルと同程度の数です。つまり相手はあと3回フルバーストで撃てる…」

霞「でも、射点はわかった。 あとはどうするか、だけど…」


行動安価 直下

神通「まずはフィールドの端に移動しつつ索敵を… ッ!」


3機のレーダーに、1機のMSが接近していると情報が表示される。

そしてその機体から、攻撃が放たれた!


霞「Iフィールド!」


ビーム攻撃を霞は全て弾きシールドに内蔵されたバルカン砲で応戦を試みる。

そして神通達も敵機に攻撃を加えた。


神通「ファルシア…! もう見つかるなんて…」

白雪「吹雪姉さんには悪いけど、私が仕留めます。 ビット射出!」


胞子状のビットと砲台ビットが大量に展開され、神通達へと襲い掛かる。


天津風「なんて数…!」

神通「2人共、先に行ってください! 一度散開、あそこのドームを目印に集合です!」

霞「了解!」


《ドーム内》


霞「現在地点はここ、さっき目撃したのが… 直線じゃ無理ね。 どう足掻いても入り組んだビルが邪魔してる」

天津風「…待って。 また何か来る」

霞「まさか…」

叢雲「見つけた…! 随分ゴツい装備だけど、この機体なら!」

天津風「キマリス! 霞、援護するから突破しなさい! コイツはミサイルポッドを降ろしてる!」

霞「つまり残りのポッド2つはFAZZの所… 1基しか装備できて無い以上、もう1個はFAZZと同じ場所にある。なら…!」

天津風「そう、FAZZは動けない!」

霞「わかった! ブースト出力最大、ルート固定!目標『FAZZ』、行くわよ!」


霞は機体を加速させ、キマリスの脇を潜り抜けて突破する


叢雲「逃がさないわよ!」

天津風「そんな鈍重そうな装備で、私のシューティングスターに追いつけると思わないで!」



《観客席》

瑞鳳「フィールドの端に陣地を取った… まあ、良い手とは言え無いね」

朝雲「え?」

海風「確かに、外部からのミサイル攻撃は1回くらいは防げます。ですが端に寄ったことで自らの退路を潰している、これが悪手かと」

瑞鳳「トリガーハッピーの白雪ちゃんなら、ドームが壊れるまで攻撃叩き込むだろうし…」

朝雲「トリガーハッピーなんですか!?」

瑞鳳「バラ撒くタイプのね」

海風「しかも市街地と言う悪条件のせいでZZの直線加速能力を活かせなくなっているのも、苦戦の一因ですね」

瑞鳳「さて、神通ちゃんはどうその条件で戦うのやら…」


視点選択 直下
1.神通
2.霞

side-神通-


神通(ファルシアのファイター、昂ぶってる…)


全ての攻撃を掻い潜りながら、私は思案にふける。今日は割と珍しく落ち着いている、と自分を評価したい。

こちらも頭に血は昇りやすいものの、それ以上の相手が目の前に居るのだから落ち着いているだけだが。私の場合は頭に血が昇りやすいのは親譲りだから仕方は無いとして…


白雪「ふふ… ふふふ…!楽しい…!」

神通(あれは、少々マズイような…)


襲い掛かる胞子状のビットを剣で切り裂き、その隙を狙って相手のマグナムをライフルで撃ちぬく。


神通「よし…!」

白雪「もう弾切れだったから丁度良いです… 行きなさい、ビット!」


さらに鋭さが増したビットが襲い掛かってくるが、崩落しかけのビルを盾にして防ぎきり反撃に出る。


神通「まず、一閃!」


ライフルを捨て左手で引き抜いたタイガーピアスが衝撃波を生み出し、直撃したファルシアが吹き飛んだ。


白雪「きゃあっ!?」

神通「やはり… ばら撒く以外の動きは、苦手なようですね!」

神通(なんでこの子、ファルシアなんでしょうね…)


そんな疑問が頭に浮かんだが、すぐに掻き消して近接戦闘へと移る。

ファルシアの側もバトンで応戦するが、少なくとも以前戦った陽炎さんと比較して近接戦に対応しきれていないようだ。


白雪「なんで、こんなに強いの…!」

神通「私には、負けられない理由があります…! だから、貴女を倒すことに躊躇いはありません!」


蹴りを入れてファルシアを吹き飛ばし、バランスを崩させる。


白雪「なっ…!」

神通(さて、どうしましょうか)


行動安価 直下

神通「バランスを崩した今なら!」


神通は上空へと2本の剣を放り投げ、フラッシュエッジを投擲する。

その刃がファルシアに直撃し、左腕の肘から下を切り落とした。 ファルシアはそのまま墜落し、地面へと落下しようとするが…


神通「逃がしはしません…!」

白雪「う、嘘…!」


グラップルスティンガーでファルシアを拘束した神通は、そのままファルシアを強引に空中へと引き戻してダガーを胸部へと突き立てる。

白雪も必死の抵抗を試みるが先程放ったスターリリィのブーメランが戻り、ファリシアの右腕をバトンごと削ぎ落とした。


神通「これで、あとはビットだけです」

白雪「くっ… ビット!」


空中で態勢を整え、ビットによりスターリリィを攻撃する白雪。

だが焦りを抱いてしまった以上、もう神通から逃れる術は無い。 そして先程空中へと投げた2本の刀が手元に戻り、神通はその剣を構え…


白雪「しまっ…」

神通「剣の一撃、受けなさい!」


刀を振るい、その衝撃波をファルシアへと放つ!


撃墜判定 直下
10以上で撃墜

先程放った衝撃波とは違う、鋭い衝撃波がファルシアを切り裂きバラバラにした。

そのままファルシアは墜落し地面に叩き付けられ、爆発する。


白雪「私が…」

神通「…あ」


神通はしまった、と頭の中で呟いた。 自分の責務、指揮官としての仕事をこなさずに1機を相手に熱くなってしまった。

ここが自分の悪い所、昨日海風にも指摘されて改善を試みようとしているところだが…


神通「…部長、失格です」


自分は指揮官や上司に一切向いていない事を改めて認識する神通。

もういっそのこと、向いてる人に投げてしまおうかと考えるほど落ち込む。 すぐネガティブ思考スパイラルに陥るのも親譲りだ。


神通「落ち込んでる暇はありません… 急いで合流ポイントへ…!」


ネガティブ思考スパイラルをどうにか振り切り、神通は機体を加速させる。

直情的で割とネガティブ思考、そして人との付き合いが苦手な神通だが今やるべき事はわかっている。


神通「部員を助けるのも部長の務めです…!」


こんな自分の下にも部員が来てくれ、ついてきてくれている。

それに応えなければそれこそ部長失格だ。 だから神通は、部員の為に機体をさらに加速させた。

side-天津風-


シューティングスターがドーム内を飛び回り、キマリスを翻弄する。


叢雲「五月蝿い蝿みたいにチョロチョロと…! 降りて勝負しなさい!」

天津風「人を蝿呼ばわりするアホに誰が付き合うもんですか!このバーカ!」

叢雲「キィーッ! 泣かす!絶対泣かす!」


先程からずっとこの調子で、キマリスのライフルをかわしては天津風が煽ると言ったパターンを繰り返している。

天津風は、正直飽きていた。


天津風(語彙少ないわね… 海風みたいに罵倒のバリエーションが豊富なのもアレだけど)


頭を捻りながら次の罵倒の台詞を考える天津風、だが…


叢雲「こうなったら!」


一瞬の隙を突いてキマリスが跳躍し、シューティングスターに組み付く!

そしてそのまま2機とも墜落した。


天津風「ちょ、何すんのよ!」

叢雲「ようやく降りてきたわね! 今からその性根叩きのめしてやる!」

天津風「余計なお世話よ!アンタこそ叩きのめしてやる!」


シールドを叩きつけてくるキマリス、それをシールドで殴り返す天津風。

正直、どっちもどっちな戦いを繰り広げていた。



行動安価 直下

叢雲「そんな貧弱な機体で、この機体とやりあおうなんて馬鹿ね!」

天津風「バカは… アンタよ!」


シューティングスターの脚部に内蔵された推力偏向ノズルが火を噴き、その加速を得た蹴りがキマリスのシールドを弾き飛ばす!


叢雲「なっ!?」

天津風(瑞鳳さんの仕込んだ推力偏向ノズル、まさかこんな形で役に立つなんて…)

天津風「これで、防御は薄くなった!」

叢雲「舐めるな!」


叢雲が再びもう片方のシールドをシューティングスターに叩き付けようとした瞬間、天津風はそのシールドを蹴り機体を跳躍させる。

叢雲は防御力の半分を失い、そして天津風は地の利を得た。 結果は既に明白だ。


叢雲「もう片方の盾は…」

天津風「そんな隙は与えないわ!」


予め収束させていたシールドのハイ・メガ、そしてマウントさせていたレールガン付属のビームライフルの照準を合わせる。


天津風「空戦は、上に居るほうが有利なのよ!」

叢雲「これは空戦じゃ…」

天津風「そんな事はどうでも良いのよ!」


撃墜判定 直下
20以上で撃墜

放たれた攻撃はキマリスを貫き、キマリスはハイ・メガによって下半身を消し飛ばされ擱座する。


叢雲「そんな…」

天津風「私だってファイター… 一応、ウチの部員の中で実戦経験は多いほうなのよ!」

叢雲「…姉さん、後は任せたわ!」


そう宣言した瞬間、キマリスは爆発を引き起こす。

それを眺めながら天津風は言った。


天津風「…確かに実戦経験は霞は少ない、でも勝利への執着なら霞が一番貪欲なのよ」

天津風(一人よがりじゃない誰かの為のバトル、か…)

side-霞-


ビルの隙間隙間を掻い潜り、ようやく真正面にFAZZを捉える。

吹雪は先程の位置からまったく動いていなかった。 まるで霞のブラストZZを待ち構えるように。


霞「目標捕捉…!」

吹雪「来た… ユニット、ミサイル斉射開始!」


大型のミサイルポッドユニットからFAZZに向け、大量のミサイル弾頭が殺到する。

しかし霞は止まらない。 シールドに内蔵されたバルカンでそのミサイルを迎撃しながら序徐に距離を詰めていく。


吹雪「やるっ! でも、この狭いビルの隙間なら!」


バックパックに装備されていた『ハイパー・メガ・カノン』に右腕のミサイルポッドを切り離して持ち代える。

そして逃げ場をなくし、そのまま直線加速をしてくるZZに向け…


吹雪「貰ったよ!」

霞「!」


その大出力に一撃を放つ! 光の奔流は容易くZZを呑みこみ、消し飛ばしたと吹雪は考える。

だが吹雪が次に見たものは…


吹雪「なっ…!?」

霞「Iフィールド… まさか、これに助けられるとは思わなかった」


少しばかり距離は押し戻されたが、そこには無傷のままZZが立つ。 咄嗟に展開したIFが、吹雪の一撃を防いだのだ。

急造品故に低出力のフィールドしか形成出来ない代物、しかしFAZZの一撃を防ぐには充分な出力である。


吹雪「どうして、どうしてまだ動くの!?」

霞「そのFAZZ、見ただけでわかったわ。 それ、改造なんて殆どしてないでしょ」

吹雪「…!」

霞「多分一部パーツはHGから持って来てるんだろうけど、他の改造はピンバイスでピン穴あけて色塗っただけ…

しかもそのカノンは旧キットである以上、かなりの改造が必要。 でもそれをしなかった、だから威力が低いのよ!」

吹雪「なら…!」


吹雪はカノンを切り離し、そしてありったけのミサイルをブラストZZへと放つ。

ミサイルの操作技術には他人より自信がある、それに道が狭い以上霞には逃げ場も退路も無い。吹雪は必殺を確信するが…


霞「密集してるのなら!」


霞は2丁のタイダルバズーカをありったけの出力で放ち、ミサイルの大半を撃ち落した!


吹雪「…!?」

霞「道が狭い以上、その量ならミサイルも密集せざるを得なくなる… しかも軌道は、真正面か上かに限られるから撃ち落し易くもなるの!」

吹雪「そんな…」


行動安価 直下

霞「なら、今度は私のターンよ!」


ブラストのスラスターから噴射光が煌き、一気に加速する!

真っ直ぐ、そのままFAZZに向けて一直線にブラストZZを直進させた。


吹雪「ひっ… こ、来ないで!」


ビーム・カノンと全身に装備されたミサイルを放つ吹雪、その大火力でブラストを追い詰めようとするが…


霞「Cファンネル!」


全身のCファンネルが射出され、2つのファンネルがビームを防ぐ。そして残りのファンネルはミサイルを切り裂き、誘爆を引き起こす。

ビット兵器の類を扱うのは初めての霞だが、不思議と一つ一つが自分の手足のように動くと感じている。


霞(ビット兵器、やっぱり使いこなせれば…)

吹雪「Cファンネルまで…! でも…」

霞「逃がさない!」


タイダルバズーカを低出力で放ち、FAZZの足場を破壊する。

大質量のFAZZはバランスを容易く崩し足を止める、それが霞の狙い。


吹雪「嘘っ…」

霞「ALICE!」


霞は機体の『ALICE』を起動し、機体の出力を強引に上昇させる。

そして一気に距離を詰め…


霞「叩き込む!」


右腕で持っていたタイダルバズーカを投げ捨て、シールドに内蔵されたパイルでFAZZを穿つ。


吹雪「そんな…」

霞「私の、勝ちよ!」


そしてそのまま空中へと放り、ありったけの火力を叩き込んだ!



撃墜判定 直下
05以上で撃墜

FAZZは大量の攻撃を受けきれず、抵抗も出来ぬまま吹雪のFAZZは大爆発を引き起こす!

その爆炎が晴れたとき、その場に立っていたのは大爆発をCファンネルで防いだブラストZZだけだった。


霞「私の… 私達の勝ちよ!」


Battle End

winner"Flügel Vento"


『第2ブロック第二試合、勝者『フリューゲル・ヴェント』』


神通「2人共、お疲れ様です」

天津風「あぁ、もう… あんなに殴りつけるから機体フレームにガタきてるじゃない…」

霞「フルアーマーも、無茶し過ぎて使い物にならなそうね…」

「霞ちゃん、だったけ?」

霞「アンタ…」

吹雪「私の完敗、かな… 私じゃ、届かなかった」

霞「そんな事無いわ。 拓けた地形なら、間違いなくやられてた」

吹雪「そう言って貰えると嬉しいかな。でも、これでわかった… 私が目指すべき目標、やるべき事が。

次の試合も、頑張ってね」

霞「わかってる。私は、私達はどこまでも止まるつもりは無いもの」

吹雪「それと…」スッ

霞「え…?」

吹雪「また、私とバトルしてください。今度は、絶対に負けないから」

霞「…! こっちこそ、返り討ちにしてやるわ」ガシッ



瑞鳳「うん、良い感じに纏まったね」

海風「…貴女、自分の置かれてる状況を理解していますか?」

瑞鳳「…はい」←正座

朝雲「あれだけの大容量ミサイルポッド、あれ作ったの瑞鳳さんですよね?」

瑞鳳「はい」

海風「それで、何でそんな事をしたんですか?」

瑞鳳「ちょっとした試練のつもりで…」

海風「そんな試練は、要りません!」

瑞鳳「ひっ…」

朝雲(この人、いつもロクな事しないわね… まぁ、いつもの事だけど)


第5話『激突! ZZ VS ZZ』 終

次話選択 ↓5まで
1.『ドミネーター』…海風VS鳥海
2.『姫百合の剣』…神通VSサザキ・カオルコ
3.『誰かの為に』…朝雲VSイズナ・シモン

第6話『誰かの為に』


霞「流石に、初手のミサイルは困惑したけど… 機体に助けられたわね」

海風「咄嗟のIFが無ければ最低でも中破相当のダメージは負っていたでしょう」

神通「それで先生、FAパーツは?」

瑞鳳「その防御とALICEの過負荷でダメージが大きいね。 直せないことも無いし補強も出来る、でも暫く時間かかりそう…

少なくとも充分なテストも必要だから地区大会中の再投入は不可能、って感じかな」

海風「それは残念です。 戦力的には欲しいところでしたが」

天津風「ま、私達でカバーすれば良いわ」

朝雲「ちょっと、そろそろ次の試合始まるわよ」

海風「次の試合は… 区立常冬中『フェイス』とコスモ学園貴族科『チーム・バビロニア』ですね」

霞「…何、その学校?」

海風「宗教系で貴族主義の学校らしいですよ。コスモ・クルス教、と言う宗教が母体の学校で中世の貴族主義を掲げていると。

日本で言う所の旧華族や平安貴族の末裔が集まって、貴族の立ち振る舞いにふさわしい人材を育成していると聞いています」

朝雲「何と言うか、色々ツッコミ所しか無い学校ね…」

天津風「何で平成の日本にそんなもん建てるのよ…」

海風「さぁ? 何やらそのクルス教とやらは『特異な人間』を探していて、該当者はその学園の入学費やその他諸々が免除され教団内でも重用される…

しかもその『特異な人間』とやらが日本で多く見つかる、との事で。しかも日本は宗教におおらか、なので日本に学校を建築したと」

霞(特異な人間って…)


天城『何となく、相手の考える事が漠然とわかってしまったり直感が働いて事故を回避したり…  あと一度ある理由から病院で検査をした時、脳の構造が常人とは異なると言う結果が…』


霞(まさか、天城さんの話していた…)

海風「霞さん?」

霞「何でも無い。ってか、何でそんなに詳しいのよ」

海風「諸事情です」

霞「あっそ」

神通「あの、そろそろ試合が…」

海風「わかりました。 試合を見ましょう」

『これより第4試合『フェイス』対『チーム・バビロニア』の試合を開始します』


天津風「…待って。あの常冬中の機体、全部素組よ…!?」

神通「本当です… ゲート跡も残ってる、それに合わせ目消しも塗装も、墨入れすらしていない… 本当に説明書通りに作っただけの…」

霞「ガンプラはその出来栄えによって性能が左右される、って事はあのガンプラは最低限の性能…?」

朝雲「あれで1回戦に勝ったの…?」

海風「そのようです。まぐれか、それとも…」

瑞鳳「ファイターとしての力量が高いか、だね」


試合後…


海風「どうやら、ファイターとしての力量… 特に『イズナ・シモン』と言う方の実力が秀でているようです」

瑞鳳「みたいだね。 二人はアッサリ撃墜されたのに対し、彼だけは一人で3機撃墜した。 しかもあの動きはボクシング、少なくとも相当鍛えてる」

神通「格闘技の専門家の瑞鳳さんが言うのであれば、そうなのでしょうね…」

瑞鳳「神通ちゃんだって解ってる筈だよ、アレは間合いに飛び込ませちゃヤバイタイプだって」

神通「…はい。格闘技とか関係なく、彼の技量は…」

瑞鳳(この後に及んでまだ誤魔化す、か。 ま、良いけどね)

「あの、『フリューゲル・ヴェント』の方ですよね…?」

神通「はい、そうですけど…」

天津風「貴方達は、常冬中の…!」

瑞鳳「…皆、私の後ろに」

「…!」バッ

「…!」バッ

瑞鳳「…え?」

霞「土下座…?」

ゴロウ「お願いします!」

コウジ「次の試合を…」

ゴロウ・コウジ「僕ら、常冬中に勝たせてください!」

瑞鳳「…貴方達、自分達が何を言ってるかわかってるの?」

ゴロウ「僕らには、シモンさんにはどうしても勝たなければならない事情があるんです!」

コウジ「シモンさんには、難病の弟が居るんです! ずっと病院に居て、大好きなガンプラを作る事だけが楽しみなんです!」

ゴロウ「そんな弟さんを励まそうと、シモンさんは去年全国大会で優勝したボクシングを辞めたんです!」

コウジ「自分を捨てて、弟さんの作ったガンプラを勝たせる為に!だから…」

神通「だから、私達に負けろと… 貴方達はそう言っているんですか! ファイターとしての『誇り』は無いんですか!」

霞「先輩…」

ゴロウ「無理なお願いである事は充分承知しているつもりです!」

コウジ「シモンさんは僕達がこんな事をしているとは知りません…」

ゴロウ「でも、シモンさんをずっと見てきた僕達は… こう言わずにはいられなくて!」

海風「よし、運営に報告してしまいましょう」

天津風「海風!?」

海風「同情を誘おうとしても無駄です。八百長の強要、一発失格ですね。良かった、これで不戦勝です」

ゴロウ「なっ!?」

霞「海風…」

海風「貴方達は、こういう結果になると想像も出来なかったんですか? 自分の行動が破滅を呼ぶ、良い例ですね」

コウジ「そんな…」

瑞鳳「流石に、言い過ぎはよく無いよ」

海風「冗談ですよ。でも頭にキてるのは事実、それに海風や神通さん以上に頭にキてる人が若干一人居るようで」

瑞鳳「え…?」

朝雲「アンタ達… 自分勝手もいい加減にしなさいよ! 何が勝たせたいよ、何が難病の弟が居るよ!

ふざけんな! 勝手な都合だけ押し付けて、私達に負けろって!? アンタ達、頭湧いてるんじゃないの!?」

ゴロウ「そんな言い方…」

朝雲「難病の兄弟が居るのはそのイズナ・シモンって奴だけじゃない! 私にだって、病弱でずっと病院に入院してる妹が居るのよ!

今も病気に苦しんで、いっぱい苦しんで… 僕達の仲間の弟が病気だから負けてくれだ? じゃあ私の妹は死んでも良いの!? アンタ達が良ければそれで良いって1? ふざけんじゃないわよ!」

ゴロウ・コウジ「…」

朝雲「…皆、ごめん。私、今日はもう帰るわ。 海風、後は任せる」

《その後 河原》


霞「アンタ、知ってたの?」

海風「はい。先輩は部長だから、海風は指揮官だからと。 妹の病状次第で朝雲さんはチームを抜けるかもしれないので、と…」

神通「もし妹さんの病状が悪化した時、妹さんに寄り添っていたいからと… そして他言無用にして欲しいとも言われていました」

天津風「だから、私達にも話さなかった…」

霞「そう言う事情だったのね… それにしても、向こうは勝手な事を言ってくれたわ…」

天津風「私達にだって戦う理由はある、でも彼等程切実じゃ…」

神通「では、負けろと? ファイターとしての誇りを捨ててまで、朝雲さんの想いを踏み躙ってまで?」

霞「それは…」

海風「バトルに私情は持ち込みたくありません。取り敢えず、月曜日までに今日のデータを基に戦術プランを考えてきます。

全員、躊躇いも情も一切捨ててください。 次のファイターは、それ次第です」



瑞鳳「…ま、あんな事言われれば躊躇いくらいは生まれるか」

瑞鳳(多分、皆戦う意味を考える頃だね。戦えるのか、戦えないのか… 戦えるとして心に刺さったトゲを無視出来るのか、戦うのならどんな覚悟が必要なのか)

愛宕「皆に、戦う意味を教えなくて良いの?」

瑞鳳「…何時の間に」

愛宕「さっき、ちょっとお散歩してたら見つけてね」

瑞鳳「手を差し伸べるのは容易い、だけど真の意味での成長は訪れ無い。 己の心で導き出した『答え』こそが最も尊い、例えそれが間違いの答えでも」

愛宕「だから、今回は傍観するの?」

瑞鳳「傍観、と言う訳じゃないけど… …フォロー、任せて大丈夫?」

愛宕「おねーさんに任せない。教師として、ちゃんと導くから」


イベント選択 直下
1.海風&朝雲『決意』
2.神通&霞『躊躇』
3.???『来訪』

side-海風&朝雲-『決意』


海風「ここが、あの女のハウスね…!」

朝雲「何言ってんのよ」

海風「古いフラッシュネタです、気にしないでください」

朝雲(フラッシュって何?)

海風「ここが、妹さんの病室ですか」

朝雲「そうよ。 五月雨、入るわよ」ガラッ


五月雨「あ、姉さん! あと…」

朝雲「紹介するわ。 ウチの指揮担当の海風よ」

海風「海風、と言います。 よろしくお願いします」


朝雲「それで、コイツは一応ウチの指揮官なの。無駄に才能だけはあるみたいでね」

海風「失敬な。 努力の結果です、血の滲むような… 吐血しかけたり腱鞘炎になりかけたり」遠い目

朝雲「…私が入部する前何やってたのよ」

海風「急ピッチ&急ピッチの強制育成訓練ですよ。 そりゃもう海兵隊すら泣いて逃げるレベルで、神通さんすら一度ガチ泣きしかけてましたし」

朝雲「後から入部して良かった…」

五月雨「クスッ… 何か、面白い方ですね」

海風「冗談で言った訳では無いのですけど…」

朝雲「まぁまぁ… ファイターとしてはそこそこ、でも動きはちょっとだけ嫌らしいかな」

海風「マニューバの中にフェイクのモーションを組み込んでるだけです。 狙撃対策に」

朝雲「それが嫌らしいって言ってんのよ」

海風「狙撃型に対抗策もなく肉薄する近接ファイターは居ませんよ」

五月雨「近接型? どんな機体なんだろ…」

海風「『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』、機動力と近接戦に特化した機体です」

五月雨「凄い… 姉さんの機体と同じくらい、それ以上の完成度…!」

朝雲「アンタの姉貴、どっからそんな機体調達したのよ」

海風「知りませんよ。どうでも良いんで」


朝雲「で、問題はあのイズナ・シモンよね」

海風「ボクサーに対応出来るファイターは恐らく先輩だけ、しかし機体の状況では…」

五月雨「イズナ・シモンさん?」

朝雲「知ってるの?」

五月雨「うん。ここの下の階にイズナ・マモル君って弟さんが入院してるって…」

海風「…凄い偶然もありますね」

朝雲「…どうする?」

海風「決まってるじゃないですか。凸あるのみ」

「わぁ、凄い!凄いよこのガンプラ!どうやって作ったの!」

「私が作った訳じゃないんだけど… まぁ、でも…」

シモン「ん…?」

ガラッ

シモン「マモル、友達か?」

マモル「兄さん!見て、このガンプラ!凄い作り込みだよ!」

シモン「そのガンプラ…」

朝雲「うげっ、本人登場…?」

海風「まぁ、想定内ではありますけど…」

シモン「お前達は… 確か、次で対戦する…」

朝雲「チーム・『フリューゲル・ヴェント』の朝雲よ」

海風「チーム『フリューゲル・ヴェント』の海風です」

マモル「え…?」

シモン「何故ここに居る…!」

朝雲「偶然の産物よ」

海風「上の階でお見舞いしてたら下の階に弟さんがいらっしゃるとの事でご挨拶に」

シモン「そ、そうか…」

朝雲「あとは、宣戦布こムゴッ!?」

海風「少しだけ、宜しいでしょうか?」

シモン「何だ?」

海風「ここでは話しにくい事、ですので屋上にでも参りましょうか」

朝雲「プハッ… 何すんのよ!」

海風「落ち着いてください。 喧嘩腰はNG、そう打ち合わせた筈です」

《屋上》


シモン「すまん!アイツ等がそんな事を…」

海風「いえ、貴方に謝罪をしていただきたくてここに来て貰ったのではありません。 戦う意志の確認、それだけですから」

シモン「勿論、戦うさ… アイツの、マモルの為なら…!」

海風「ではこちらも… チーム『フリューゲル・ヴェント』の『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』のファイター、海風」

朝雲「『ストライク・ヴァルキリー』、朝雲… アンタ達に全力で挑ませて貰う!」

海風「ガンプラを作っている弟さんにもお伝え下さい、期待していますと」

シモン「ああ。アイツも、お前達のガンプラを見て興奮してるからな」

朝雲「あと、あの人達… アイツ等の事を怒らないであげて。 アンタの事を想ってやった事の筈だから」

シモン「いや、アイツ等にはケジメをつけさせねぇと…」

海風「その必要はありませんよ。 そして今日の事は他言無用でお願いします」

シモン「どうしてだ、何でアイツ等を庇って…」

海風「きっと彼等も善意でやった事、確かにファイターとしての誇りを踏み躙る事かもしれません… ですがこちらは正面から正々堂々と戦えれば良いんです」

朝雲「それに私達も勝手に敵チームの人に会った、なんて言えば先輩に怒られるから」

シモン「お前達… すまん!」



朝雲「ねぇ、アンタこうなるって解ってたんじゃないの?」

海風「いえ、完全な想定外です」モグモグ

朝雲「どうだか…」

海風「でも、結果的には良かったかもしれません。真偽の確認も出来ましたし、正々堂々と挑む決心も出来ました」

朝雲「…じゃあ、何で私の見舞いに付いて来るって言ったのよ」

海風「仲のいい姉妹と言うのを見てみたかったから、ですかね?」

朝雲「そう言えば、お姉さんが居るって話…」

海風「居ますよ。 海風を見捨てて、音沙汰も何もなく、連絡一つも寄越さない、向き合う事を放棄した、大嫌いな姉が」

朝雲「アンタ…」

海風「一緒に暮らしていた時もあまり仲は良くなかった… なので、少しだけ朝雲さんやシモンさんが羨ましいです。ああやって、誰かを想いあえるのは」

朝雲「そう…」

海風「…この鯛焼き、みたらし団子味は失敗ですね。炭水化物&炭水化物は…」

朝雲「何でそんな属性過多の味を選んだのか問いただしたいわ」←チョコ


イベント 直下

申し訳ありませんが主要キャラ以外、あまりネームドを増やしたくないので…

あとアイドル候補?は恐らくKBF世界で次期主人公が内定してるので今回は却下させてください


再安価 直下

申し訳ありませんが主要キャラ以外、あまりネームドを増やしたくないので…

あとアイドル候補?は恐らくKBF世界で次期主人公が内定してるので今回は却下させてください


再安価 直下

海風「あ、ここは…」

朝雲「甘味処? 真新しいわね」

海風「寄ってみます?」

朝雲「アンタ、さっき鯛焼き食べたでしょ」

海風「カロリー消費が多い分、甘い物が必要なんです」

朝雲「運動しないのに?」

海風「頭を働かせるのにもカロリーは必須です」

朝雲「わかったわよ、付き合う。見舞いに付き合ってくれた礼もあるしね」


《甘味処 ???》

朝雲「丁度繁盛の時間過ぎてるから空いてるわね」

海風「…ところで、何やら顔見知りが居るんですが」

榛名「あ、海風さん」

海風「…貴女、宮城県民ですよね?」

榛名「お仕事です。久々にライターとしての」

朝雲「この人、誰?」

海風「この方は宮城県『天山学園』の顧問、榛名さんと言う方です」

榛名「はい、榛名と申します。 新入部員の方、でしょうか?」

朝雲「朝雲です」

海風「ところでライターって…」

榛名「本来は別の分野なのですが、今日は代筆の取材に来ています。 それに、ここのお店の主は榛名と縁が深いので」

朝雲「へぇ…」

「お待たせしました、榛名さん。 特製スペシャルあんみつです」

榛名「これは… こんなに豪華山盛りにして、採算取れてます?」

「…非常に厳しいです。まぁ、限定数ですので… あら、お客様ですか?」

海風「二人ですが… 大丈夫ですか?」

「はい、2名様ですね。 では改めまして…」


間宮「甘味処・間宮へようこそ!」


朝雲(乳デカイわね)

海風(船舶振動並に揺れますね)

朝雲「ねぇ、海風。この店ってさ…」

海風「何故か、ガンプラが色々と…」

榛名「ここの店主、間宮さんもファイターなんです。 あれでも結構射撃戦は中々のものですよ」モグモグ

朝雲「あ、そうなんですね…」

海風「何故そこまで知ってるんです?」

榛名「同じファイター、ですから」



間宮「お待たせしました! 間宮羊羹パフェと緑茶セット、特製善哉です」

海風「美味しそう…」

朝雲「豪華ね…」

榛名「間宮さん、追加でカステラセットお願いします」

間宮「はい!」

海風「た、食べますね…」

榛名「これでも大食いなんです」※少なくとも瑞鳳・飛龍・浜風・蒼龍すら脱帽させる大食いです

朝雲「お、美味しい… こんなの、食べたこと無い…」

海風「凄い… 人生初です、こんなに美味しいの…」

間宮「ふふっ♪ お褒め頂き光栄です」



海風「ボクサーを相手に支援型で戦う、ですか?」

朝雲「そうよ。私は、アイツとやりたい… だから、お願い!」

海風「問題が多すぎます。 レンジも、近接対応能力も、何もかも違います。 だから神通さんに…」

榛名「支援型で近接戦闘、やる方法がありますよ?」

朝雲「え?」

海風「榛名さん?」

榛名「そうですね… 武器に、ショートレンジ用の銃身の短いライフルはありますか?」

朝雲「一応、ショーティーが付いてるけど…」

榛名「なら出来ますね」

海風「どう言う事ですか?」

榛名「ガン=カタ、ってご存知でしょうか?」

朝雲「ガン=カタ…?」

榛名「二丁拳銃を用いた近接射撃技能の事です。 敵の打撃や斬撃を払い、銃弾を打ち込む… 高い操縦技術を要しますが、使えれば近接格闘への対抗策となります。

ダブルオーの終盤でケルディムとアルケーの近接戦闘、あれは結構近いですね」

海風「しかし、現実的では… それにガン=カタを使えるファイターは…」

榛名「宜しければ、教えましょうか?」

海風「出来るんですか?」

榛名「どちらかと言えば得意な部類ですね。 今の機体は、それ専用ですから」


どうする? 直下
1.教えを受ける
2.受けない

朝雲「お願いします! 私に、ガン=カタを教えてください!」

榛名「ええ、構いませんよ」

海風「…利敵行為になる、とは思わないんですか?」

榛名「確かに榛名は妹達の顧問でもあります。 ですが妹達は貴女達と全国大会での決着を望んでいる、イレギュラーで躓いては困ります。

妹達の望む戦場を与える、これが姉の役目ですから」

海風「しかし…」

榛名「それに、今の内に技を身に付け磨いておかないといざと言う時に自衛が出来ませんよ」

海風(いざ…?)

榛名「間宮さん、お勘定を。 バトルシステム貸してください」

間宮「は~い」

海風「お店の中にバトルシステムがあるんですか!?」

間宮「ええ、ガンプラバトルを行える甘味処がウチの売りなんです。男性やお子さんにも寄って貰い易く、他店との差別も図れますから」

海風「…お客、入ります? 特に女性」

間宮「…たまーにドアを開けて、店内のガンプラが見えた瞬間逃げていく人も居ます」

朝雲「そんな事どうでも良いでしょ。 榛名さん、でしたっけ… お願いします!」



フィールド上に降り立つ、ダズル迷彩を施されたザクⅢ。 鈍重そうな外観に反し、ザクⅢは踊るようなモーションで銃を構える。


間宮『エネミー、レベル9で出します』

榛名「了解。エネミーは、そうですね… ガンダムマックスターでお願いします」

間宮『わかりました』


そしてザクⅢの正面に現れるマックスター、榛名は照準を合わせ…


榛名「さぁ、どこを撃ち抜かれたい? 5秒以内に答えればリクエストに応えてやる…!」

朝雲(え、これ言わなきゃ駄目?)

榛名「テンション上がるとこうなるだけなんで、気にしないでください」

朝雲「あ、はい」

榛名「では、参ります!」


ギガンティックマグナムを放つマックスター、それを踊るように回避しながら肉薄するザクⅢ。

そしてある程度距離を詰めるとアーマーナックルを装備し、マックスターはザクⅢへと襲い掛かるが…


榛名「時間切れです」


その拳をザクⅢに払われ、バランスを崩すマックスター。

そして拳を払った逆の腕のライフルをマックスターの頭部へ押し付け、引き金を引いた!


榛名「これが簡単なガン=カタの動き、敵の打撃を払った瞬間の隙を狙って銃弾を叩き込むんです」


たった5秒、それだけの時間で勝敗は決する。そこに立っていたのはザクⅢ、ただ一機だけだった。


BATTLE END


朝雲「す、凄い…」

海風(あの実力、ケタ違い… 完全な真似は無理、でしょうね)

間宮「やっぱり、レベル9じゃ足りませんね」

榛名「もっとレベルを増やすようにウォースパイトに頼みましょうか…」 

朝雲「敵の一撃を、払うように…!」

榛名「そのタイミングでは、遅すぎます!」


朝雲のストライクにザクⅢのヒートホークを頭部に当てる。

榛名はもう片方の腕のヒートホークで、ストライクの左腕を切り落とすフリの動きを行った。


朝雲「くっ…!」

榛名「まだタイミングを測りきれていません。 もう一度、1からやり直しです」

朝雲「は、はい!」



海風「朝雲さんの飲み込み、早いですね…」

海風(しかしあれで対人戦での単独戦果はゼロ、恐らく支援型の機体が足を引っ張っている可能性が…)

間宮「ファイターとしての素質は充分ね。問題があるとすれば、機体や配置でも無い… 恐らく、当人のやる気じゃないかしら?」

海風「やる気、ですか?」

間宮「妹さんに格好良い所を見せたい、そう言う感情が今まで以上の才を引き出す。時々そう言う人が居るの」

海風「そうなんです?」

間宮「これでも、前は模型屋で榛名さんと一緒にガンプラを教えてたの。榛名さんのご実家、模型店だから」

海風「へぇ…」

間宮「榛名さん、実は3年くらい前まである理由から自分でバトルする事を避けてたの。なので製作は榛名さん、バトルは私と言った感じで…」

海風「バトルを避けてた、のですか?」

間宮「誰かしら逃げたい事や目を逸らしたい事が一つや二つある筈、榛名さんはそれがバトルだった。それだけの話よ」

海風「避けてた…」

間宮「だけどある切欠からバトルを再び始めた… 逃げる事を止め、向き合う事を選んだ」

海風「…その言葉、どこかの誰かさんに聞かせたいですね」

間宮「誰か、何かあったの?」

海風「…海風自身も、逃げているのかもしれません。でも、先に逃げて向き合う事を放棄したのはアイツだから…」

間宮「その相手と、連絡とか取れ無いの?」

海風「連絡先も住所も知りません。最後に連絡が来たのはこの『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』を押し付けた時なので…」

間宮(出来栄えだけなら榛名さんの『ブレイヴシリーズ』、それ以上の『改RX-0』にも匹敵する出来栄え… 成る程、送り主さんも随分と不器用で…)

海風「あ… すみません、何か愚痴のような形になってしまって」

間宮「良いのよ。 時々、ウチに遊びに来てもらえれば相談にも乗るから」

朝雲「あの、ありがとうございました!」

榛名「今日教えたのは基礎の基礎、試合まで鍛錬を欠かさずに頑張ってください」

朝雲「はい!」

海風「では、ご馳走さまでした」

間宮「またのご来店、待ってるからね」



榛名「行きましたか…」

間宮「今日の営業は終了、と言う事で… そろそろ時間ですし」

榛名「すみません、熱が入ってしまって」

間宮「いいえ、大丈夫ですよ。 無理言ってこの場を、期間限定ながら自分の甘味処をやりたいなんて無茶なお願いを聞いて貰ったお礼ですから」

ガラッ

青葉「只今戻りました~」

古鷹「アナハイム日本支社の偵察、終わりました」

衣笠「いやー、セキュリティキツくて潜るのは難しいかな。真正面からは」

榛名「では、絡め手を取ればいけると?」

青葉「そりゃもう、潜入ルートはバッチリです」

古鷹「それに、情報もある程度は掴んできました」

衣笠「私達、これでも結構やるんだよ?」

榛名「ええ、信頼していますよ。 ダミーのベースキャンプ、用意した甲斐がありました」

青葉「因みに、お家賃とか設備はお幾らで?」

榛名「経費で落とします! スポンサーが!」

間宮「表の顔は甘味処、しかしその実態は…」

青葉「榛名さんの忠実なスパイ軍団のベースキャンプってな訳ですよ」

榛名「それにそろそろ…」

ガラッ

瑞鳳「こんにちは~」

飛龍「ウゲッ… 雁首揃えてる…」

蒼龍「マジでコイツ等転移したの?」

浜風「ですがこれで、手札は揃いました」

瑞鳳「では、榛名さん。 これから私達は『昏睡病』の感染防止と、そしてその原因となる薬物の出所を探る協力体制を取る… それで構いませんか?」

榛名「ええ、動くのはこちらで瑞鳳さんたちにはサポートを。そして有事の際には…」

瑞鳳「こちらの所持する『戦力』で対抗、ですね。 では契約は…」

榛名「成立、としましょう」

今日はここまで


間宮の設定
・青葉達同様、異世界の艦娘。ただし転移時期は飛龍や青葉達より1年早く、釣られてない
・榛名の『勇気』の理由を知っている数少ない一人(知ってるのは青葉・天城・ウォースパイトのみ)
・青葉達のサポートを担当、お昼は隠れ蓑として甘味処を営む
・榛名製『改RX-0』を所持、射撃特化型らしい。しかし近接もいける(天城には及ばない)



ここで予告ですが次の話の対戦相手の予定は固定、さらに出撃メンバーも

・海風
・霞
・神通

の三人で固定となります。

そろそろ物語が大きく動き始める頃、海風達の辿る物語はどうなるのでしょうか…

浜風「では現状を整理しましょう。現在、私達は昏睡病をもたらす『キャリアー』、榛名さんが入手した『ある薬物』の使用者を片っ端から倒しています。

こちらで確認しただけで18人、ニュースになっているのは26人。都内、と言う括りでなければその被害者はかなりの規模になります」

榛名「宮城県でも20人、被害者を出していますから… キャリアーを含めて、ですけど」

青葉「そして流通ルートを虱潰しにしても小物の売人しか見つからず、大本の元凶がわかりません」

飛龍「でも榛名が見つけた注射器は確かアナハイム製のものなんでしょ?」

榛名「恐らく入手し易い、と言う点で使用されただけかもしれません。 まぁ、十中八九アナハイムでしょうけど」

蒼龍「そうねぇ… どっかじゃアナハイムは転生体を攫う拉致犯、『異世界の人間』に未認可の『自我を破壊する薬』と『記憶を消す薬』を流してたらしいし」

古鷹「転生体…?」

瑞鳳「私達のように『船霊が転生し、人間となった存在』の事です。私は『航空母艦・瑞鳳』の転生体、浜風ちゃんも『駆逐艦・浜風』の転生体です。要するに、自然発生した艦娘とでも考えてください」

衣笠「まぁ、納得は出来るかな… で、転生体を攫ったってどう言う事?」

飛龍「こことは違う世界、まぁ平行世界の話なんだけど… 転生体を拉致して、自我を破壊された命令に忠実な兵器に作り変えてたんだって。戦力不足を補うために。

でも平行世界の私達や榛名ちゃんが潰したの。特に榛名ちゃんは物凄い因縁持ってたって話だよ」

榛名「因縁?」

浜風「話が脱線するのでこの話はまた今度。少なくとも元凶はアナハイムの可能性が高い、現状の判断ではアナハイムを睨むのが最適解かと」

間宮「被害者の共通点とか、あれば良いんですけど…」

古鷹「現状、共通点と言うか被害者は『ガンプラファイター』しか居ないと言う事くらいですかね」

衣笠「でもガンプラバトルを介してしか感染しない病気って何なんだろ…」

瑞鳳「それを突き止める為に、調べるんです」

榛名「そして被害者を増やしてしまう前に止めないと…」

瑞鳳「あと、それに関して一つだけある問題があるんです」

榛名「問題?」

瑞鳳「都内の中で感染者、恐らく薬物使用者を闇討ちしてる人が居るみたいなんです。被害者全員命に別状は無いものの、利き手を大怪我してまともに日常生活すら送れないと。

最低でも年単位のリハビリが必要なように、腕の神経を鋭い刃物で切ったように綺麗に断つと言う犯行方法です」

古鷹「一体誰が…」

瑞鳳「その被害者の共通点は『ファイターである事』、そして『全員未成年である事』です」

間宮「未成年を… いくら違法薬物に手を染めた犯罪者だからってそんな酷い…」

飛龍「少なくとも、その闇討ち犯も警戒しないとね。 向こうも犯罪者、何をするかわからない」

浜風「そうですね…」

瑞鳳(でも、綺麗に神経を切断できる人間は少ない。 少なくとも日本刀の使い手、しかもかなりの技量の主…

…少なくともあの子を疑いたくはないけど、ひた隠しにしてる以上私の中ではトップクラスの犯人候補だね)


イベント選択 直下
1.夕雲『口は災いの元』
2.海風&霞『新任教師?』

海風&霞『新任教師?』

《翌朝 学校》

海風「あ、おはようございます」

霞「おはよ。なんか騒々しいわね…」

海風「新任の副担任が今日からいらっしゃる、って話で持ちきりなんです」

霞「あぁ、新しくウチの顧問になる先生ね。 何、もうわかったの?」

海風「ええ、職員室に覗きに行った人が居るらしくて」

霞「でも、先生なら普通はこんな騒ぎには…」

海風「それが… 男子曰く『パツキン碧眼の巨乳の先生が来たぞ』と言う話でして」

霞「何それ、外人?」

海風「日本人です。 まぁ、真実であるなら男子が騒ぐのは当然でしょうね」

霞「まぁ、国語担当の外人って居ないだろうし日本人なんだろうけど… どうせデマでしょ」

海風「噂は時としてあらぬ方向に向かいますからね。模型部の売春騒動話のように」

霞「アレ、結局デマなのね」

海風「さぁ、どうなんでしょうね」

霞「ま、どうでも良いわ。あのクズ共の話は」

海風「あ、そう言えば昨日朝雲さんと美味しい甘味処を…」


キーンコーンカーンコーン


霞「あ、チャイム」

海風「HRの時間ですね。席に着きましょう」


ガラッ


「起立、礼! 着席!」

「では、今日は新しく赴任してきた副担任の先生を紹介します。愛宕先生、入ってください」

「は~い」ガラッ


海風・霞「!?」


愛宕「では、自己紹介から… 1年1組の副担任として新たに赴任しました愛宕です。覚えてくださいね♪」

霞(マジモンのパツキンじゃない!?)

海風(胸囲は… 恐らく昨日の間宮さんと同クラス… 凄まじいです)

愛宕「担当教科は国語、『ガンプラバトル部』の顧問も受け持つことになりました。部員の方は…」

海風(どうします?)ゴニョゴニョ

霞(名乗り出るのもね…)ゴニョゴニョ

「そこの二人、お前達だろう」

海風「あ~… 霞さん、立ちましょう」

霞「そうね… 結局放課後にはバレる訳だし」

愛宕「貴女達が… うん、あの子から聞いた通りね」

海風・霞(あの子…?)

愛宕「じゃあ二人共、放課後はよろしくね」

海風・霞「あ、はい」

《部室》

霞「何か、私達までも好奇の目に晒されてるんだけど」

海風「仕方無い、と言えば仕方は無いのですけど…」

天津風「慣れなさい。私はもう慣れた」

朝雲「今は部員、ってだけで目立つから仕方ないわよ。元々女子しか居ない上に、妙に目立つし」

霞「そう言えば先輩は?」

天津風「好奇の目で近付いてくるバカ共を防いでるところ」

海風「先輩が来ないと打ち合わせも出来無いのに…」

瑞鳳「やっほー。あれ、神通ちゃんは?」

海風「…その前に、どこから入ってるんですか」

瑞鳳「廊下ふさがってたから窓から入ってきた。外出てジャンプして」

朝雲「相も変らぬ超人ぶりで…」

瑞鳳「で、神通ちゃんは?」

天津風「先生を迎えに行くついでに部室の前にたむろする野次馬を排除してくる、と…」

瑞鳳「部長も大変だね…」

ガラッ

神通「遅くなりました…」ボロボロ

愛宕「初めまして~♪」

瑞鳳「大丈夫?」

神通「もう、部長嫌だ…」

瑞鳳「大丈夫、あと任期は3年あるから」

神通「そんなぁ!?」

愛宕「あ、瑞鳳~」ダキッ

瑞鳳「あぁ、もう!人前でひっつかないでください!」

海風「あの… お二人はどんな関係で?」

瑞鳳「幼馴染… 実家が真向かいなのよ…」

部員一同「!?」

愛宕「昔はお姉ちゃん、お姉ちゃんってベッタリ…」

瑞鳳「余計な事は、言わないでください!」ドスッ

愛宕「うっ…」ドサッ

瑞鳳「あ、どうせ10分くらいで目醒ますから放っておいて良いよ。タフだし」

部員一同「えぇ…」

瑞鳳「それより、ブリーフィング始めましょ」


海風「では3回戦の編成です。 今回は対・イズナ・シモンに重点を置き、近接重視の編成でいきましょう」

霞「じゃあ、私の出番はなしね」

海風「残念ながら、彼には有効ではありませんし… なので今回は朝雲さん、先輩、海風の編成を…」

天津風「何で? 朝雲は支援型よ?」

朝雲「コイツに希望したのよ。 アイツと、イズナ・シモンとサシでやりたいって」

瑞鳳「良いんじゃない? 別に。 策があるんでしょ、朝雲ちゃん」

朝雲「はい。 特訓しましたし…」

神通「まぁ、当人が良いならそうしましょう」


イベント 直下

申し訳ありません、東方不敗は『ある事情』で中盤以降の出番を予定してるので…

すみませんが、再安価とさせて頂きます


再安価 直下

愛宕「ふふふ… お姉ちゃんを殴るなんて、いい度胸じゃない?」←起きた

瑞鳳「私に、素手で勝てるの?」

愛宕「瑞鳳の弱点、知ってるのよ?」

瑞鳳「弱点を突く、そんな隙を私が与えると?」

愛宕「…じゃあ、皆に弱点を教えちゃおっかな?」

瑞鳳「じゃあ私も、幼馴染故の恥ずかしい秘密を晒し上げるしか無いかな? 林間学校の一件とか…」

愛宕「うっ… それ言われると… でも、瑞鳳の弱点も中々…」

瑞鳳「その一言を発した瞬間、拳が飛ぶよ。顔面に」

神通「あの…」

瑞鳳「あ、ごめん。ブリーフィングの最中に」

愛宕「そう言えば、顧問なのにまだ部員の実力を知らないのも問題よね」

海風「バトルの経験が?」

愛宕「瑞鳳とは幼馴染だし、まぁ人並みにはやってるかな?」

瑞鳳「そうだ… 先生、全員の実力を把握するためにサバイバル形式でバトルをしてみては?」

愛宕「そうねぇ… ま、良いんじゃないかしら。自分自身で実力を測る、顧問として必要だものね。丁度、久し振りに手入れして貰った機体もある事だし」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Forest"

Please set your GUNPLA

Battle start!


愛宕の専用機(改造内容も、無ければこちらが勝手に決めます) 直下
1.リバウ
2.ヤクト・ドーガ
3.ZプラスC1
4.その他(KBFにて自軍運用されているガンダムタイプ以外の機体)

ギャプランTR-5はガンダムヘッドだからグレーな気が…

とりあえず考えてみた結果


愛宕専用ギャプランTR-5(仮称)
武装
・ロング・ブレード・ライフル
・バインダー・ビームキャノン×2
・シールド・ブースター×2
・腰部スプレッドビーム砲×2
・複合ウエポンバインダー×2(内蔵:ビーム・マシンガン×1、ファンネル×3)
・腕部内蔵モーターブレード×2

概要
愛宕専用のギャプランの改修機であり、瑞鳳製ガンプラ『クロイツシリーズ』の原型となった機体の1つ。
機体バインダーが大型化しており、推力なども通常機より遥かに高い。単体でも戦闘能力は高いが、愛宕の高い連携技能を活かす為のチューンを施されている。
バックパックにはウエポンバインダーが2つ装備されており、ファンネルとビーム・マシンガンを内蔵。ロング・ブレード・ライフルでは対応し難い相手や、味方が武装を失った際に利用される。
両腕のバインダーを喪失した際にも継戦可能なようにモーターブレードを内蔵、近接戦にも対応可能。また機体各部にピン穴があり、様々な装備を利用したり強化用の装備を使用出来るなど拡張性も高い。
そして瑞鳳が『クロイツシリーズ』で生み出した『RGシステム』のプロトタイプである『PB(プラフスキー・ブースト)システム』を有している。爆発力こそ強いものの劣悪な燃費と20秒以上の使用は自壊を招くため全く使われない、その上瑞鳳曰く『黒歴史』とまで言われる始末である。


こんな感じで大丈夫ですかね?

これで良い? ↓2
1.これで大丈夫
2.駄目(意見があればどうぞ)

>>1です
申し訳ありませんがKBFブレイヴ編がそろそろ完結が近く、集中したいので暫く更新頻度がさらに遅くなります
時折暇を見て進めますのでよろしくお願いします


また、今後『一人』登場人物を追加・チーム加入をさせる予定があります。
今の所その人物は固定しようと考えています(シナリオの都合上)がもし意見の方があればよろしくお願いします

保守がてら『新キャラ』のヒントとある程度の設定

キャラヒント
・駆逐艦
・艦これ初期から居ない、実装は2015年以降
・特型~陽炎型の間のどれか
・GBF・KBF共に未参戦

設定
・『ある事情』から転校してきた
・海風・霞と同クラス
・GBF登場人物の中では『5人』、KBF世界からもある事情で関わりのある人物が居る
・KBF世界で関わりのある人間は『榛名』、そして他に二人(※これ重要)


使用ガンプラは『強襲・隠密特化仕様近接機』の機体で候補は
・ピクシー
・テスタメント
・AGE-2DH

を予定しています

愛宕「愛宕、出撃します!」


ギャプランがフィールドに降り立ち、愛宕は関節の挙動を確認した。


愛宕「うん、5年前の機体だけど大丈夫そうかな?」

瑞鳳『いえ、まだ関節部分にブレがあります。後で関節丸々取り替えておきます』

愛宕「あら、わかっちゃう?」

瑞鳳『ビルダーを舐めないでよ』

愛宕「そうね。 流石世界一のビルダーさん」

瑞鳳『じゃあ私は審判として見張ってます。ガンプラに損壊が出るようなら止められるように』

愛宕「はーい」

ピピピ…

愛宕「早速お出ましね… この速度だと、歩行で移動してるのかしら?」



遭遇者選択 直下
1.神通(近接型)
2.朝雲(支援型)
3.霞(砲撃型)

ちょっとだけ再開


愛宕「この反応と移動速度だと重装型、多分後衛型の二人のどちらかね…」

愛宕(確か霞ちゃんって子は『ブラストZZ』、ZZとEx-SにFAガンダムのミキシング機体。朝雲ちゃんは『ストライク・ヴァルキリー』、ライトニングの改造型ストライカーを装備してる…

正直、今の装備じゃ微妙よね。相手にするのも、組むのも… 取り敢えず警告は出しておきましょうか)


ライフルの照準を合わせ、敵機の居る方向に向けて一射する愛宕。

そしてそれに反応するように、ブラストZZが跳躍した!


霞「あの機体… 新任の先生!? こんな早くに…」

愛宕「あ、ちょっと待って。今の確認だから」

霞「いや、ちょっと掠めたんですけど!?」

愛宕「わざとじゃないのよ、ごめんね~」

霞(何かテンション下がるな、この人…)

愛宕「霞ちゃん、だったわよね? ね、ここは手を組まない?」

霞「え、えと…」

愛宕「後衛用の機体で他の機体とやれる、って言うなら無理にとは言わないけど。 私の機体は近接・遠距離どちらにも対応出来る…

私が前衛、霞ちゃんが後衛って形でやればある程度は戦える筈よ?」

霞(え~… でも理にはかなってるし、前衛に出る危険を考えれば…)


霞の選択 直下
1.手を組む
2.組まない

霞「…わかりました。後衛、やります」

愛宕「よぉし、先生張り切っちゃ…」


ヴィーッヴィーッ!


愛宕「接近警報、数2… 私達と同じ考えに至った二人も居るみたいね」

霞「まだフォーメーションも何も決めて無いのに…!」

愛宕「じゃあ、これだけ言っておくわ。 射撃は、私ごと撃ち抜くつもりでね?」

霞「へ?」

愛宕「さ、敵さんのお出ましよ!」


上空から1機のMSが2つの刀を引き抜き、愛宕へと斬りかかる。

愛宕はロング・ブレードでその一撃を受け止め、鍔競り合いになった。


愛宕「その機体はジャスティス、『インフィニットジャスティス・スターリリィ』ね。 流石部長さん、良い剣技」

神通「それ程でもありません。 では、仕留めさせて頂きますね」

愛宕(この太刀筋、どこかで… 今はそんな事考えてる場合じゃない!)

海風「先輩! フォーメーション・ツインエッジ! 近接による挟撃を!」

神通「わかりました。 いつでもどうぞ」

愛宕(青のウイング… 浜風ちゃんの妹さんね! でも言葉にすると多分キレるらしいから言わないわよ!)


一度距離を取るジャスティス、そしてその逆方向から一直線にウイングが吶喊する!

そして正面のジャスティスもギャプランに切りかかろうとするが…


霞「させるか!」


距離を取っていたZZがビーム・キャノンを放ち、ウイングの動きを阻害した!


海風「ウチ随一の砲撃手を… どうします、先輩?」

神通「関係ありません、討ち取るのみです」

愛宕「さて… 援護は任せるわ。 まず2機、仕留めるわよ!」

霞「はい!」


行動安価 直下

愛宕(この位置、霞ちゃんを狙われるのは痛手ね。 なら…)


愛宕はライフルのブレード部を赤熱化させウイングへと襲い掛かる。

バスターソードでロング・ブレードと鍔競り合う海風、だが未熟な技量の海風は愛宕に圧倒されてしまう!


海風「ただのブレード、なのに一撃が重い…!」

愛宕「ふふっ… 大鯨さん直伝、関節を丸ごと使った攻めの技はどうかしら?」


全身の関節を使い、愛宕は機体関節をムチのように扱うことで一撃を重くする。

その攻撃に攻めあぐねる海風だが…


神通「下がってください!」


ダガーをギャプランへと投げ付ける神通、愛宕はその一撃をかわした後にウエポンバインダーからファンネルを放つ!


神通「ファンネルまで…!」

愛宕「私、これでもどのレンジでもいけるクチなのよね」


だが一瞬の隙を突いて、海風が愛宕へと攻撃を仕掛ける


海風「余所見を!」

愛宕「…今」

霞「リフレクターインコム!」


背部ビーム・キャノンをリフレクターインコムへと放ち、反射させてウイングへと直撃させる霞。

そして背部にビームを受けたウイングは墜落した。


海風「くっ、海風としたことが…!」

瑞鳳「はい、海風ちゃん撃墜判定。ウイング退場」

海風「そんな…」

霞「厄介な敵から潰す、アンタのいつものやり方でしょ。と言うか瑞鳳さん、何時の間に機体をフィールドに?」

瑞鳳「いや、戦う気はないよ。 面倒だし、素組の『グリムゲルデ』だし」

愛宕「雑談は良いから、援護して!」

霞「は、はい!」


放たれるミサイル攻撃、それが神通へと襲い掛かる。

しかし神通にはそんな小細工は通じない。


神通「一閃!」


刀を振るう衝撃波、それでミサイルを全て両断する神通。

その隙に愛宕は後方へと回りこみ…


愛宕「チェックメイト」

神通「何時の間に…」

愛宕「普通、迎撃されるとしてもミサイルの射線上に飛び込むバカは居ない… その裏をかいただけよ」

その後…


愛宕「ふぅ… 皆、中々の錬度ね。加減きかなくて、少し本気出しちゃった」

全員(大人気ない…!)

愛宕「今回の戦闘はサバイバルだから本領であるチーム戦の能力が発揮出来ないから仕方無い、でも孤立して戦う事もあるのだからその技能も磨くこともお奨めするわ。

あとそうね… それぞれの弱点をそれぞれ磨きあげることね。海風ちゃんなら予想外の動きへの対応、神通ちゃんは固定された考えを捨てるとか」

全員(んな無茶な…)

瑞鳳「まぁ、そこまでしなくても大丈夫だけど… 今以上に磨く事は必要だね。 じゃ、今日はガンプラを労って解散。早めに休んでね」

全員「はい!」

瑞鳳「あと、神通ちゃんは残って」

神通「わかりました」

朝雲「あの、自主練しても大丈夫ですか?」

瑞鳳「う~ん… まぁ、ちょっとだけなら大丈夫。でもここはちょっと神通ちゃんにお話があるから駄目かな。

愛宕先生、もう上がりなら朝雲ちゃんをウチに連れて行ってください」

愛宕「は~い。 どうせ今日は飲み会だから着替え取りに行かないといけないし」


視点選択 直下
1.神通『疑念』
2.霞『迫る足音』

side-神通- 『疑念』


神通「お話、とは?」

瑞鳳「まぁ、ちょっとね… 最近都内で、いや全国規模で流行を始めている事件があるの。昏睡事件、って言えばわかるかな?」

神通「…はい」

瑞鳳「そしてその裏で、もう一つの事件が起きているのは知ってる?」

神通「もう一つ、ですか?」

瑞鳳「単刀直入に聞くよ。神通ちゃん、その事件に関わってる?」

神通「いえ… 今日初めて、その裏の事件を知りました」

瑞鳳「…そう」

瑞鳳(嘘は吐いてない、だけどまだ何か隠してる)

瑞鳳「その事件は、通り魔事件なの。 昏睡事件を引き起こす、その原因となる人物が襲われてる」

神通「なっ!?」

瑞鳳「昏睡事件はある薬物によって引き起こされてる、私達はそれを追う過程でその事件を知った。

そしてその犯人は、『刃物を使って神経系を綺麗に断つ』と言う方法で被害者を襲ってるの」

神通「…それで、私が疑われたと」

瑞鳳「その理由はわかってるよね?」

神通「…」

瑞鳳「貴女の太刀筋は、鋭すぎる。 私が見抜けないとでも思ってたの?」

神通「いえ、武術に精通する瑞鳳さんには誤魔化せるなどと思っていません」

瑞鳳「だよね。 そして私の太刀筋、『東方不敗流剣術』のものとそっくり。 今日の戦いを見て、改めてわかったよ。

でも私の師匠と私、今イギリスに留学している子しかこの剣術を知らない。 でも少なくとも私はイギリスの子にしか教えてないし、師匠も私にしか教えてない。じゃあ、貴女はどこからその剣術を体得したの?」

神通「…」

瑞鳳「だんまり、か… ま、答えられないか」

神通「独学、と言っても駄目でしょうね…」

瑞鳳「そりゃそうだよ。独学で、あそこまで辿り着ける人間なんてお父さんぐらいしか居ないもん。奥義は作れても、元になる型を作る技能は今の私には無いし。

それに、神通ちゃんの経歴も調べさせて貰ったけど…」

神通「疑わしいところは無い筈ですが。普通に小学校を出て、ここに進学して…」

瑞鳳「うん、無いよ。書類上はね。 でも、人の記憶までは誤魔化せない… 貴女と書類上が同じ小学校の生徒に聞けば、一発でわかるよ」

神通「ッ…!」

瑞鳳「ここまで来て、ようやく焦りを見せたね。 ま、でも今の所は何にもしてなさそうだからこれ以上の追求はやめておくよ」

神通「…」

瑞鳳「まぁ、神通ちゃんは根がチキンそうだし通り魔みたいなリスクの高い犯罪はやらないと思うけどね」

神通「ち、チキンって…」

瑞鳳「良い意味で、ってこと。そこまで、貴女の中の『誇り』は穢れてないみたいだから」

神通「そ、そうですか…」

瑞鳳「もし、何か思い当たる事があったら私に言って。通り魔についても、昏睡事件に関しても」

神通「…わかりました」

瑞鳳「でも一つだけ胸に留めておいて。 私は、卑劣な行為をする輩に慈悲も容赦も与えるつもりはない。例えそれが『私に連なる者』だとしてもね」

pipipi


瑞鳳「ん? あ、ごめん電話… もしもし、瑞鶴? …わかった、すぐ行く」

神通「どうかなさったんですか?」

瑞鳳「…うん、神通ちゃんは犯人から外れたよ」

神通「え…?」

瑞鳳「今さっき、通り魔事件が起きた」

神通「なっ!?」

瑞鳳「じゃあ私、ちょっと行って来る」ガラッ

神通「待ってください、私も…!」

瑞鳳「…神通ちゃんは一般人、今はそう言うことにしておく。貴女が犯人じゃ無い以上、その正体を追求する理由がないもの。

そしてこの件は、一般人が関わっちゃいけないよ」

神通「…わかり、ました」

瑞鳳「あと、新しい入部希望者は神通ちゃんの裁量でどうにかしていいから」

神通「え?」

瑞鳳「どうせ愛宕さん目当てのロクデナシ共でしょ? 好きなようにやっちゃって。一々一人一人テストするのもアレだしさ」

神通「あ、はい」

瑞鳳「じゃあね~。 理事長と学園長には私から報告しておくから」ピョン

神通(窓から帰って行った… やっぱり、あの人は…)

神通「…」

神通(通り魔、一体何者が… 『今』は、不確定要素が多すぎる… 動くのは危険、か)

神通「忠告通り、帰るとしましょう」




瑞鳳「瑞鶴!」

瑞鶴「あ、瑞鳳…」

「だ、大丈夫か!」

「手が、手が… あぁぁぁぁぁぁぁ!」

瑞鳳「…酷いね」

瑞鶴「私の目の前で、ナイフで一斬りだった。あの身体能力、尋常じゃ無いわ」

瑞鳳「姿は?」

瑞鶴「一瞬、黒いローブが見えた。 それ以外は瑞鳳の全力の速度と同じくらい、殆ど目視じゃ無理」

瑞鳳「…わかった、ありがと。 他の目撃者は?」

瑞鶴「私だけ。目視できたのは多分私だけ、後は見えてなかったと思う。 悲鳴を挙げてから駆け寄ったから」

瑞鳳「…瑞鶴、ウチに避難して」

瑞鶴「狙われる、って訳?」

瑞鳳「そう言うこと」

瑞鶴「…わかった。丁度、愛宕姉にも挨拶したかったし」

瑞鳳「荷物の運び出し、手伝う」

瑞鶴「ありがと」

《翌日 甘味処『間宮』》


海風「むむ… まさか、今日部活が休みだとは…」

天津風「根をつめても仕方無いわよ。それに、悪戯にガンプラを磨耗して実戦で使えなくなったらどうすんの」

霞「休める時に休め、って話でしょ。 最近、瑞鳳さん忙しいみたいだし」

海風「研究は目処がついたって言ってるのに… 就職活動でもしているのでしょうか?」

霞「自営やってんのよ? 必要ないでしょ」

神通「…」

天津風「先輩?」

神通「…あ、何でもありませんよ」

海風(先輩も考え事が増えてる… 一体、何が…)

間宮「お待たせしました。和風パフェ一つに善哉1つ、あと羊羹セットとお汁粉セットです」

天津風「美味しそう…!」

神通(こんなお店、前は無かった…)

霞「あれ、先輩…」

神通「おいしそうで、見とれてただけですよ」

霞(違う、何か… 何か考えてた… 何を…?)

間宮「そう言えば海風ちゃん、あの子は?」

海風「朝雲さんなら今日は妹さんの病院に行ってます」

霞「…アイツも、苦労してるのね」

神通「正直、彼等のやり口は容認できません」

海風「でもそれは、向こうがこちらの事情を知らなかったからです。 理解は出来ます、しかし擁護はしませんけどね」

天津風「…私も、妹とか欲しいな」

海風「妹なんてロクなものじゃありませんよ。妹が言うんですから、間違いないかと」

天津風「アンタが言うと説得力あるわ…」

「間宮さ~ん、先上がりますますね~」

間宮「わかりました~。 では皆さん、ごゆっくり」


イベント 直下(バトルNG)

>>1です

度々申し訳ありません。予想以上にブレイヴ編が終わらない(大体浜風のせい)ためまだ暫く更新できそうにありません


少しアンケートなのですが、地区予選突破後に『あるイベント』を経た後に全員の機体を改修・もしくは後継機に移行させようかと思っています

その機体の『名前』について現状の予定では


・海風:『アズライト』
・霞:『アクロス』もしくは『フォルティス』
・神通:『カサブランカ』もしくは『グロリオサ』
・天津風:『ライジングスター』
・朝雲:『レギンレイヴ』もしくは『ランドグリーズル』


上記の言葉を機体名に含むことを予定しており、それについて意見を募集したいです

また全国編では阿武隈達を筆頭にした『ホワイトクリーン』との戦いが確定していますが、他のチームが全く決まっていないのでそれについても募集したいと思います



アンケート

1.主人公達の後期改修・後継機の名前について(新たな名前を挙げて頂いても可)

2.全国編で戦うライバルについて

3.その他意見


一応再開するまで募集したいと思うので、どうぞよろしくお願いします

1.海風に『リンドヴルム』、天津風に『フォーミュラスター』とか追加して欲しい(天津風はまだしも海風は完全に以前と名前が違うから)

2.原作版のガンプラ学園の面子

3.前作組(瑞鳳達を除く)の出番を…

とりあえず現状のアンケートへの回答

1.天津風の機体名に『フォーミュラスター』を追加、海風には追加せず(一応タイトル的には『アズール』なので、元の予定で主人公だった海風の名前には『アズール』もしくは『アズライト』と言う言葉を入れたい。もしくは『ラピスラズリ』とか…)


2.鉄華団は年齢の公式設定が無い為要検討、海風VS江風は難しい(戦術寄り能力の海風と恐らく戦闘狂型の江風では戦闘分野が全く異なる)ですが、それ以外は大丈夫かと(九州艦って誰が居たっけ? 佐世保系とか霧島か?)


3.春雨と三日月、時雨の出番はもうすぐ(次か次の次くらい)、ガンダムキャラとの絡みは年齢層がダブるキャラが居れば…(あとは飛龍と関わる誰かさんとか)



引き続き回答を募集していますのでよろしくお願いします

>>1です

とりあえず書き込まれた意見について解答を


1.『コンカラー』『スノードロップ』を神通に追加

2.宮里は元々出す予定(ただ少しばかり原作より『追い詰められた』状態です。多分スガ・アキラは居ない)、種3バカはオルガが19歳なので微妙、ルーカスは出てくるとは思います

3.パイでも焼くか…(天城)



となっています 

まだ暫くかかるかもしれないのでどうぞよろしくお願いします

お久し振りです。>>1でございます

更新出来ない代わりにお知らせです


KBFの方でお知らせしましたが改めて、5月のビッグサイトで行われる砲雷撃戦よーい!にて同人誌を出す事になりました

内容は
・艦プラビルドファイターズ・アンリミテッドIF(アンリミテッド編に加筆・修正+一部キャラ変更や『IF』を盛り込む)
・ガンダムビルドファイターズ レイニーズ・バレット(仮)(GBF春雨編の加筆修正+エタった後の物語補完)

のプレ版を出します(売切れたら続編を出す)


しかし、もしかしたらアンリミテッドIFの代わりに
・ガンダムビルドファイターズ 十字架の戦乙女(仮)… GBF瑞鳳の過去、春雨編の一年前が時系列。
・ガンダムビルドファイターズ 白き神狼の忌憶(仮)… GBF榛名の過去、そして春雨編から出ている『ある人物』の過去話。

を出すかもしれません(気分次第、あと瑞鳳編は長いので没る可能性が非常に高いです)


よろしくお願いします

久々に本編再開


カランカラン

間宮「いらっしゃいませ~。3名様ですか?」

吹雪「はい。えっと… あ…」

霞「あ…」

叢雲「何よ、ふぶ… うげっ…!?」

白雪「チーム『フリューゲル・ヴェント』の…」

神通「…なんか、招かれざる客扱いされてませんか?」

天津風「先客はこっちなのに…」

海風「別に放っておいても良いんじゃないですか? 今はもう敵対関係では無いので」

叢雲「…アンタ、喧嘩売ってる訳? 私達が負けたからって」

海風「貴女こそ、甘味に舌鼓を打ってる人に『うげっ…!?』とは不躾では?」

叢雲「そ、それは…」

海風「それに喧嘩を売ってるとそちらは言いましたがこちらから見れば貴女の発言や態度こそ喧嘩を売ってるようにしか…」

霞「ストップ海風!アンタ一度追い詰め始めると止まらなくなるでしょ!」

天津風「しかも精神的に追い詰めるもんばっか。それ聞いてるこっちの甘味が美味しくなくなっちゃうじゃない…」

神通(しかも途中からニコニコしながら問い詰め始めるから恐ろしいんですよね… 現にあの子、気おされて涙目ですし)

吹雪「ごめんなさい、妹が迷惑をおかけして…」

海風「いいえ、貴女のせいではありません。寧ろ勘違いとも取られる言葉を発した海風に落ち度がありますから」

叢雲「そうよ、全く…」

海風「は?」カチッ

霞・神通・天津風(あっ…)

海風「…人が穏便に済ませようとしたのに自分の非を棚上げですか?」

叢雲「あっ…」

白雪「も、申し訳ありません… 叢雲も、ちゃんと…」

叢雲「だってコイツ等が…」

海風「先輩、キレても良いですか? と言うかキレ…」

ドスッ

全員「!?」

間宮「喧嘩は、止めてくださいね?」ニコニコ

全員「す、すいませんでした!!」

海風(ほ、包丁が壁の飾りに突き刺さってる!? ど、どんな精度なんですか!?)

《その夜 海風の部屋》


海風「手術を…」

朝雲『もしかしたら、今週末になるかもしれないの。だから…』

海風「わかりました。先輩には後で…」

朝雲『違う違う。私も、ちゃんと出るわよ』

海風「良いのですか? 寄り添ってあげなくても」

朝雲『勿論寄り添おうとしたわよ。でもあの子に言われたの、戦って欲しいって。

自分も頑張るから、私も頑張って勝って欲しいんだってさ。だから私は、それに応える』

海風「そうですか… では、変更は無いと言う事でよろしいですね?」

朝雲『無いわ。じゃ、後よろしく』ピッ

海風「ふぅ…」

コンコン

神通『私です。今大丈夫ですか?』

海風「あ、どうぞ」

ガチャッ

神通「電話をしていたようですが…」

海風「朝雲さんです。今週末、もしかすれば妹さんの手術になるかもしれないと

神通「そうですか… 彼女は?」

海風「妹さんに出て欲しい、と言われたので出るそうです」

神通「では編成などに変更は無いようですね。 まさか、妹さんの手術が急に決まるなんて…」

海風「お医者様の都合だそうです。さらに他の患者さんの転院による手術のキャンセルで予定がズレたとか」

神通「…もし私だったら、間違いなく妹の所に行くかもしれません。朝雲さんも妹さんも、強い子達です」

海風「妹さん、いらっしゃるんですか?」

神通「ええ、一人だけ」

海風「先輩の妹さん… どんな方なんですか?」

神通「私と同じで、人付合いが苦手でちょっと及び腰、そしてとても母が大好きな子… 今は、別の場所に居ますが海風さん達と同年代です」

海風「連絡とかは…」

神通「時々、取れる時には取っていますよ。ただ私もあまり出来た姉では無いもので…」

海風「連絡取れてるだけ良いと思いますよ。海風なんて向こうから一方的に、しかも年に1度ですから」

神通(この寮から徒歩20分なのに… 近くても顔を合わせたくない、と言うより合わせる顔が無いのでしょうね。私のように…)

海風「さて… 海風はそろそろ試合の戦術を立てなくてはならないので」

神通「わかりました。 では、おやすみなさい」



神通(妹、か… 私には、もう… 進み続けるしか、出来ないのですから…)

《そして試合当日…》


『これより第二ブロック2回戦第一試合、チーム『フリューゲル・ヴェント』対チーム『FAITH』の試合を開始します』


朝雲「決着をつけるわよ、イズナ・シモン…!」

シモン「来い、朝雲…!」


Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Island"

Please set your GUNPLA

Battle start!


朝雲「ストライク・ヴァルキリー、朝雲!」

神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通!」

海風「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、海風! チーム・フリューゲル・ヴェント、各機出撃してください!」



海風「各機、海風の指示に。恐らく敵は真正面から突っ込んでくる筈です」

神通「その根拠は?」

海風「敵機は確認した所素組の『デスティニーガンダム』『ムラサメ』、『スローターダガー』です。

空中飛行が出来ても機体に特殊なギミックが無い以上、向こうは絡め手を使えません」

朝雲「…で、私は何をすれば良いの?」

神通「朝雲さん…」

海風「決まっています。 朝雲さん、イズナ・シモンを倒してください」

朝雲「わかった、やってやるわよ!」

海風「では、事前の指示通り各機展開!」

朝雲・神通「了解!」 


行動安価 直下

朝雲「行くわよ… 狙撃のコツは、蒼龍さんに教わったんだから…!」


朝雲のストライクはライフルを構え、そしてデスティニーへと放つ。 しかしその射撃はイズナ・シモンには充分回避可能なものだ。

予測通りデスティニーは回避機動を行いビームを避ける。


シモン「なんて射程と正確な射撃だ… だが…!」

朝雲「瑞鳳さんの言った通り、ボクサーは目が鋭く反射も早い… だけど今の私の役目は!」


ライフルの出力を絞り牽制射を行う朝雲。 機動を制限させ相手を釘付けにする、それが今の朝雲が背負う役目。


ゴロウ「シモンさん!」

コウジ「あのストライクを…」

海風「貴方達の相手は…!」

神通「私達です!」


ツインバスターライフルを放つ海風とガーベラストレートとタイガーピアスで斬りかかる神通。

確実に2機を引き離し、朝雲とシモンの対決の場を作り出す。


海風「先輩!」

神通「わかっています。手は抜かない、そして迷いもしません!」

神通(そう、私は止まれない…! こんな所で、迷ったりはしない!)

ゴロウ「邪魔を…」

神通「遅い!」


剣の一振りでムラサメのシールドを切り裂く神通、しかしゴロウのムラサメはそれでも果敢に立ち向かう。

それに続くようにコウジのスローターダガーもウイングに向け突撃をするが…


海風「やはり狙いは…!」

コウジ「何っ!?」


背部に装備されたエールストライカーをマシンキャノンで破壊し、機体を墜落させる。

海風には解っていた、相手が何を仕掛けるのかぐらい。


海風「特攻など、そんな手を許す程海風は甘くありません…!」

コウジ「くっ…!」

海風「貴方にはここで潰えて貰います! 朝雲さんの邪魔はさせません!」

朝雲「イズナ・シモン! これで状況はイーブンよ!」

シモン「行くぞ、朝雲!」


視点選択 直下
1.神通
2.海風

side-神通-


ゴロウ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

神通「その程度の動きで…!」


突撃してくるムラサメかわし、手に持った太刀でムラサメの右腕を切り落とす神通。

そしてムサラメを蹴り飛ばし、墜落させる。


ゴロウ「糞ッ、糞ッ…!」

神通「私は迷わない、躊躇わない… 私の中の『誇り』に賭けて!」


神通の心の中にある一つの言葉が彼女を突き動かす。


神通(『勝負に嘘を持ち込まない』、よくお母さんが私に言い聞かせてきた言葉…)


優しく、そして厳格だった母の言葉は今も心の中に残っている。

だから神通はその言葉に従い、バトルに全力を尽くす。


ゴロウ「そんな、届かないのか…」

神通「…降参してください。武装を失っている以上、貴方はもう戦え無い」

ゴロウ「バカにして…! シモンさんの為にも…」

神通「向かってくる敬意は表しましょう、ですがこれ以上弟さんの作ったガンプラを傷つけたくはありません」

ゴロウ「くっ…!」

神通「例え今日負けたとしても、まだチャンスはあります。今日負けたなら明日勝てば良い、明日も負けたら明後日に勝てば良い…

相討ち覚悟の特攻など、貴方達のリーダーが喜ぶとでも思いますか?」


神通にもわかっていた。ゴロウが狙っていたのは場外への押し出し、フィールド外に自分の機体ごとジャスティスを放り出そうとしていた事も。

手段を選ばないのは良い、誰かの為に戦うのも良い。だが神通は『特攻』と言う手段だけは許せないのだ。


神通「自らを犠牲にしての勝利に、何の価値がありますか? 特攻など自分の弱さから目を逸らす逃げの行為だと、どうして気付かない!」


神通にとって特攻など『負けない為の戦い方』でしか無い、後ろ向きな戦い方。 故に神通は自己犠牲や特攻などを嫌っている。

基本的に後ろ向きな性格の神通だが、それだけは譲れない。


ゴロウ「わかった… 降参、します…」

神通(甘いかもしれない、私は未だに甘さを捨てられない… でも、これで良いのですよね、お母さん)

side-海風-


海風「まだ、続けますか?」


バスターソードをスローターダガーへと向ける海風、既にスローターダガーは半壊しておりまともに戦闘すらこなせる状態ではない。

しかしコウジの闘志は衰えていなかった。


コウジ「まだだ… まだ、終わって無い…!」

海風「…これ以上、イズナ・マモルさんの作ったガンプラを傷付けるのは本意ではありません」


半壊したスローターダガーを立ち上がらせようとするコウジ、だが海風はマシンキャノンで地面を抉りその行動を阻止する。

再び転倒するスローターダガーを見据え、海風は考えていた。


海風(誰かの為に戦う、か… その姿勢には敬意を表しますが…)

海風「譲れ無いものがあるのはこちらも同じ… 負ける訳には、いきません…!」


譲れないものは海風にだってある。 普段からは想像が出来ない程、今の海風からは気迫が溢れていた。


海風(例えそれが海風の我侭だとしても、ただの私欲でしか無くても… 『居場所』を無くしたくないから…!)


今の海風には必要としてくれる人達が居る、故に負ける訳にはいかない。

自身では気付いていないが海風も決して自分の為だけではなく、誰かの為に戦っているのだ。


コウジ「なら…!」

海風「来ますか…!」


残ったスラスターで加速し一気にウイングへと突撃するスローターダガー。

全てを賭した特攻、そしてウイングとダガーの距離は詰まり…


コウジ「そん、な…」

海風「…わかっていた筈です。こんな結末になる事くらい」


そこには無傷のウイングと、バスターソードに突き刺さり機能を失ったスローターダガーの姿があった。


海風(後は、朝雲さんだけ… 勝負に、水を差したくはありませんね)

side-朝雲-


シモン「まさかお前が、スナイパーだとはな!」

朝雲「素組なのに、速い…!」


朝雲の狙撃を掻い潜りながら距離を詰めるシモンのデスティニー。

そしてアロンダイトを引き抜きストライクへと斬りかかるが、朝雲はライフルをサーベルモードに切り替えてその一撃を防ぐ。


朝雲「鋭い、でも飛龍さんよりは!」


彼女とて瑞鳳・蒼龍・飛龍そして榛名から特訓を受けた身、ギリギリだが対応は出来た。

そして朝雲は次の行動に移る。 機体の推力を活かし、序々にデスティニーを押していく。


シモン「なんてパワーだ…!」

朝雲「このまま… 地面に叩き付ける!」


地面にデスティニーを叩き付け、自身も地面へと着地するストライク。

そして起き上がったデスティニーがストライクを睨む。


シモン「俺からダウンを奪うとは… 所詮はガキの遊びかと思ったがマモルの嵌った理由がわかったぜ!」

朝雲「これが、ガンプラバトルよ!」


朝雲はストライカーをパージし、ライフルを捨てる。 これからは格闘戦になる、そうなれば取り回しの悪い装備はデメリットになるからだ。

そしてショーティー・ビームライフルを両手に持ち、デスティニーへと銃口を向けた。


シモン「勝つぜ、マモルの為にも… そして俺自身の為にも!」

朝雲「五月雨が頑張ってる以上、姉として不甲斐ない姿を見せる訳にはいかないのよ!」


互いに大事な者が居る、故にどちらも負けられない。

そんな二人の意地が真っ向っからぶつかりあう!


行動安価 直下

朝雲「榛名さんのマネじゃないけど… どこを撃ち抜かれたい? リクエストになら、応えるわよ!」


ショーティーを逆手持ちにして態勢を整える朝雲、それに応えるようにシモンのデスティニーもボクシングの構えを取る。


シモン「上等! やれるもんなら、やってみろよ!」


一気に加速し距離を詰め、殴りかかるデスティニー。

そして拳がストライクの頭部に到達する寸前に、朝雲はデスティニーの拳を銃身で払う!


シモン「何っ!?」

朝雲「ガン=カタよ!」


そして頭部に向けて銃弾を叩き込もうとするも、逆の拳で逸らされてしまう。

しかし朝雲もただでは転ばない、もう片方の腕で持ったショーティーを使いデスティニーの頭部を殴りつける!


シモン「俺に一撃入れるとは、やるな!」

朝雲「撃ち込む隙が見えない…!」


シモンと朝雲、ボクシングに長けた者とチーム内で支援戦闘を担当していた人間では格闘能力の差は歴然。

しかし朝雲はシモン相手にも一歩も退かない。気迫でシモンと対等に渡り合っていた。


シモン「チィッ…!」

朝雲「瑞鳳さんから教えられたボクサー対策は… あった…!」


隙が無ければ隙を生み出せば良い、それが瑞鳳に教えられた戦い方。朝雲は勝負を仕掛けようと敢えて隙を作る。

そしてシモンはそれを見逃さず、全力の、全体重を乗せた拳を放つ!


シモン「貰ったぁぁぁぁぁ!」

朝雲「今…! ガン=カタだけが、私の戦い方じゃない!」


朝雲が放ったのは『足払い』、重心がずれた瞬間を狙い足を払って態勢を崩させたのだ。

瞬時に態勢を整えようとするシモンだが生まれた隙を逃す筈もなく朝雲は…


朝雲「これで、終わりよ!」


必殺の一撃を叩き込んだ!


撃墜判定 直下

20以上で撃墜

逃れようとするデスティニー、しかし一瞬遅かった。朝雲の放ったビームが機体を貫き、ダメージを与える。

そして追い討ちに数発のビームを撃ち込んだ直後、デスティニーの機能は停止した。


朝雲「私の勝ち、ね」


Battle End

winner"Flügel Vento"


『第二ブロック三回戦第一試合、勝者チーム『フリューゲル・ヴェント』』


《その後 病院》


朝雲「五月雨、どう?」

五月雨「うん。調子は大丈夫」

朝雲「私、ちゃんと勝ったわ。約束、ちゃんと守ったわよ」

五月雨「じゃあ、私も… 早く元気にならないと」



海風「手術、明日になるそうです」

神通「なら今日勝てて良かったですね」

霞「妹か… 元気になると良いわね」

天津風「朝雲の妹よ? 大丈夫に決まってるじゃない」


海風(イズナ・シモンさんに勝利した朝雲さん、そしてその勝利は彼女の妹である五月雨さんの手術への勇気になった。

そしてイズナ・シモンさんの弟であるマモルさんも、もっと精進すると兄に約束して体を治す事へと集中するらしい…)

《帰り道》


霞「…ねぇ、こうなるって解ってたの?」

海風「いえ、それ程万能ではありませんよ。今回のは偶然の結末です」

霞「でも、アンタは一番初めから迷いが無かった… 弟に会っても、気持ちは揺らがなかった」

海風「迷ってましたよ、戦うまで」

霞「え…?」

海風「海風だって人間、心の揺らぎくらいあります。ただ顔に出難い、あまり本心がわかり辛いようになっているのでしょうね」

霞「悪巧みしてる時は解り易いのに…」

海風「表に出るのはそれくらいです。迷いとか、付け入られ易い感情を表に出せないと言うか… 何もかもが敵に見えてた、あの頃のせいで…」

霞「…歪んでる。 アンタ、歪んで…」

「見つ、けた、ぞ…!」

霞「え…?」

海風「貴方… 模型部の、元部長…?」

部長「お前だ…! お前が、居るから…!」バッ

霞「ひっ…」

海風「刃物まで…!」

部長「死ね… 死ね、死ね! 死ね死ね死ね死ね!」ダッ

海風「伏せて!」バッ

ブォン スパッ

海風「ッ…!?」

霞「海風! アンタ、切られ…」

海風「大、丈夫… 掠り傷、です…! それ、より… 走って、逃げ…!」

霞「駄目よ!アンタを置いてなんて…」

海風「違う… 彼の狙いは、海風じゃ無い…!霞さん、です…!」

霞「え…?」

部長「ゴチャゴチャ、五月蝿いんだよぉぉぉぉぉぉ!お前も、死ねぇぇぇぇぇ!」ブォン

海風(あ、これ死ぬ…)

ガキィン!

海風「え…?」

部長「何ッ…?」

霞「せ、先輩…」

神通「…無事ですか、二人共?」

海風「い、生きてはいますが…」

霞「どうして、ここに… それに、その刀…!」

神通「本来、貴女達から目を離すべきではありませんでした… これは私の油断です」

部長「邪魔を… 邪魔をするなぁぁぁぁぁぁ!」

神通「堕ちるところまで堕ちた、哀れですね… でも同情はしませんし、出来ません。乙女の柔肌を傷を付けた罪、贖いなさい!」

部長「お前も、お前も死ね!」

神通「貴方の刃は届かない… 我が剣の錆となりなさい…!」ブォン

部長「あ… なっ…」ドサッ

神通「安心なさい、殺めるつもりはありません。ですが、眠って貰います。

昏睡病、自らが齎そうとした悪夢に溺れなさい」スチャッ

海風(ナイフごと斬った… その上に、殺していない…?)

神通「さて… 大丈夫ですか、海風さん」

霞「な、何なのよコレ… 何が… 今、昏睡病って…」

神通「詳しい話は後で。今は海風さんを…」

「そう言う訳にはいかないかな」

霞「瑞鳳さん…」

神通「…」

瑞鳳「別にとって食おうって訳じゃないから、剣降ろしてくれないかな」

神通「…わかりました」

海風「瑞鳳さん…」

瑞鳳「怪我は… 切り傷、深くはないみたい。えっと、ガーゼを貼ってと… 一先ずはこれで押さえといて、消毒と治療は車の中でやるから」

海風「痛っ…」

霞「海風、アンタどうして私を…」

海風「友達だから、です… 海風の、一番大事な…」

瑞鳳「こうなったら仕方無い… 3人共、私の車に乗って。 こうなった以上、貴女達は真実を知る必要がある」


海風(そして動き出す、海風達の物語。 保たれていた日常は、終わりを告げようとしていた…)


第6話『誰かの為に』 終

第7話『境界線』


《瑞鳳の車 車内》

瑞鳳「ちょっと、痛むよ」ヌリヌリ

海風「ッ…!?」

瑞鳳「この薬は自然治癒力を限界まで引き出すの。取り敢えずこの薬を暫く塗っておけば傷跡は残らないから」

霞「大丈夫、海風…!」

海風「なんです、これ…!凄く、痛い…!」

瑞鳳「ちょっと特殊なルートで手に入れた薬。危険性は無いけどその代わり、滅茶苦茶痛い。私ですら手袋しないと手荒れするし」

霞「一体そんな薬、どこから手に入れるんですか!?」

蒼龍「…『ハシラジマ』、よ」

神通「ハシラジマ…」

霞「蒼龍さんまで…」

瑞鳳「そこまで話しちゃいます?」

蒼龍「仕方無いでしょ。今から向かう所にある『モノ』を見せる以上、もう無関係じゃ居られなくなる」

霞「一体どこに…」

瑞鳳「私達の秘密基地だよ。 これから見る物、そして話す事は一切他言無用… 教え子を『始末』したくないから」

霞「ッ…!?」

蒼龍「そこまではしないわよ。ただ、一生幽閉くらいかな… ガチでヤバイ話だし」

海風「…何故、海風達にその話を?」

瑞鳳「その必要があるからだよ。 霞ちゃんは昏睡病に狙われ始めた、海風ちゃんも。神通ちゃんは… 狙われてはいないようだけど、関わりがあるみたいだし」

神通「それは…」

霞「待ってください、何で私が昏睡病に…!」

瑞鳳「それを調べる為でもあるの。 私の考えが正しいなら、ちょっとマズイかもしれないから…」

蒼龍「ともかく、調べないとわからないから基地に向かうわ。車出すね」

瑞鳳「了解です」

《都内某所 瑞鳳一味の秘密基地》


瑞鳳「ここが、私達の基地。 はい、これ三人のパス」

海風「ど、どうも…」

蒼龍「そのパスがあればいつでも基地に入れる。これからは失くすとヤバイから肌身離さず持っててね」

霞「それより… このエレベーター、地下に…」

瑞鳳「そりゃ地下に作らないとヤバイもん。さて、もうそろそろ…」



《秘密基地 格納庫》

霞「なっ…!?」

神通「モビル、スーツ…」

海風「どうして、どうしてMSが…!」

瑞鳳「稀に、この世界に異世界の漂流物が漂着する事がある。そしてそれが国家に渡れば、容易にパワーバランスが崩壊しかねない…」

蒼龍「この基地はその漂着物を管理、もしくは漂着するものに対処する為の基地。元々は誰かが使ってたらしい基地を乗っ取っただけだけどね」

海風「だから複数の作品の機体が入り乱れて…」

瑞鳳「あと、さっき話した『ハシラジマ』ってのはこの世界に近いけど似て非なる平行世界、その世界の中に存在してる私達と協力している勢力の所有物。

次元転移技術を持っていて、平行世界の壁を越える事も出来る。だから時々技術交流や共同戦線を張ることもあるの」

霞「平行世界まで…」

瑞鳳「さて… 詳しい話は後でするとして、蒼龍さんは海風ちゃんと霞ちゃんを医務室に。私は神通ちゃんの事情聴取をします」

蒼龍「わかった。二人共、付いてきて」


視点選択 直下
1.神通 『生まれた疑念』
2.霞 『理由』

side-霞- 『理由』


蒼龍「じゃ、このメット被って。脳波のスキャンするから」

霞「あの、これって何の意味が…」

蒼龍「検査よ、検査。これで、理由がハッキリする」

蒼龍(この脳波、確か… ビンゴ、ハシラジマから譲って貰った脳波のデータベースに類似あり…!

類似該当、『満潮』。ただし覚醒前、救出直後のもの。『νガンダム』搭乗以降のものじゃない、まだ萌芽すら始まってない状態…)

蒼龍「…成る程ね。ねぇ、質問良い?」

霞「え…?」

蒼龍「まず一つ目、過去に嫌な事、膨大なストレスを感じたり大事なものを突然失ったり… そんな事があった?」

霞「…はい。事故で、家族を… 両親を失くして…」

蒼龍「じゃあ二つ目。 何かを望んだ事はある? 何でも良い、強くなりたいとか後悔をしたくないとか」

霞「はい。 それは普通に…」

蒼龍「そして最後に… 日常において、何かしら違和感を抱える事がある?」

霞「…あります。 何か世界全部が何か違うような、そんな気が…」

蒼龍「…わかった。 間違い無い、霞ちゃんには『兆』がある」

霞「兆…?」

蒼龍「人類進化、そしてその覚醒の兆… 霞ちゃんは何らかの理由で、進化に片足を突っ込んでる」

霞「進化…!?」

蒼龍「ハシラジマがある世界には『ニュータイプ』が居るの。ニュータイプは知ってるわよね?」

霞「は、はい。確か、ガンダムの進化した人類の一つで…」

蒼龍「本来の意味では『誤解なく分かり合える人類』の事。まぁ、実際にはバズワードでしか無いけど。

そのハシラジマがある世界のニュータイプは6人居て、唯一覚醒前のデータが残ってる人の脳波が今の霞ちゃんに近い状態になってる」

霞「じゃあ、私は…」

蒼龍「『ニュータイプ』になりかかってる。それが、昏睡病に狙われた理由かも…」

霞「そんな…」

蒼龍「予測だけど海風ちゃんの言動を聞いてる限り、あの子も進化の可能性を持ってる。でも霞ちゃんが優先して狙われたのは、一番覚醒に近いから。

宇宙世紀のサイコミュ系の産物に触れれば、もしくは他世界の技術に触れる事があれば間違いなく進化を引き起こす… だから、狙われたのかもしれない」

《秘密基地 ブリーフィングルーム》


蒼龍「検査終わったよ。案の定だった」

瑞鳳「そうですか… わかりました。 二人共、ジュース飲む?」

霞「今はそう言う気分じゃ…」

海風「それより痛み止めください」

瑞鳳「ウチに常備薬の痛み止めは無いからねぇ… 一生皮膚の痛覚が一切なくなる薬で良いならあるよ?」

海風「逆になんでそんなものあるんですか…」

瑞鳳「ハシラジマ産、トンデモ薬の一つだよ。 他にも副作用がバカみたいに強くてアレな薬しかない」

海風「恐ろしい所なんですね、ハシラジマ…」

瑞鳳「でも恩恵に預かってるから色々と… そこは置いておいて… 蒼龍さん、二人に何かお願いします」

蒼龍「神通ちゃんは?」

神通「私はもう、ココアを頂いているので」

蒼龍「そう? じゃあ二人にもココアを…」

瑞鳳「蒼龍さん、普通のペットボトルジュースで良いですよ。貴女が淹れると、分量計らないから絶対濃くなるんで」

蒼龍「それ言われると否定出来ない… じゃ、取ってくるね」

神通「…あの、それで私達が集められた理由とは?」

瑞鳳「そうだね… まず最初に、3人共ごめんなさい。 私達がもっと早期に事態を解決出来れば、巻き込まずに済んだ。

これは私の落ち度、特に海風ちゃんには怪我を負わせて霞ちゃんにも怖い思いをさせた。謝罪で済む問題では無いけど、ごめんなさい」

海風「謝られても…」

霞「逆に困るというか…」

神通「…」

瑞鳳「神通ちゃんも。 薬物中毒者で女の子を襲った最低野郎相手に、剣を使わせたのも私の落ち度… そこはごめんなさい」

神通「いえ… 私が目を離さなければ、二人に怖い思いをさせる事も無かったのですが…」

瑞鳳「でも、これは私が…」

神通「私も悪く…」

海風「あの、もう謝罪はいいですから…」

霞「スパイラルに陥る前に、話を進めて…」

瑞鳳「あ、ごめん… じゃあ話を進めましょう。何から話すべきかな…」


話す内容 直下
1.昏睡病について
2.何故霞が狙われたか
3.その他(内容も)

瑞鳳「まずは、昏睡事件… その原因となる『昏睡病』についてだね」

霞「昏睡病…」

瑞鳳「昏睡病、ある薬物を摂取した人間がガンプラバトルを行い、相手ファイターが倒される事で感染する…

理由は不明、原理も不明。そして今の所目覚めた人間は誰も居ない。キャリアーも感染者もね。アナハイム社はこれを独自に『昏睡病』と呼称、それに倣って私達もそう呼んでる」

海風「薬物、とは?」

瑞鳳「最近、ここ数ヶ月で出回り始めた薬物で『強くなれる薬』って触れ込みで出回ってるの。正式名称は現在不明、ただし出所は十中八九想像はつく」

神通「『アナハイム・エレクトロニクス』ですか…」

瑞鳳「その薬物部門だね。 試薬の一種を流してるんだと思うけど、どこで製造してるかすら現段階では判明してない。

これ、扱ってたバイヤー締め上げて奪った薬。液状薬で注射で摂取するみたい。さっきのアレも、多分腕まくりすれば注射痕はあると思うよ」

霞(やってる事が強盗と大差無いじゃない…)

瑞鳳「そして何より、感染した人間は目覚め無い。 一番最初の被害者、海風ちゃんは知ってるよね?」

海風「は、はい。 確か男二人と子供一人…」

瑞鳳「最初の事件から1ヵ月以上経過した今も目覚め無い、植物状態になってるの。自発呼吸すら殆ど無い、昏睡どころか植物化としか言い様が無いかも…

表には出て無いけど被害者はかなりの数に上ってる。東京どころじゃなく仙台や大阪なんか、地方都市でも同じ事件が続いてるの」

霞「あの、バトルに負ければ感染するなら…」

瑞鳳「キャリアーを倒せば感染しないよ。 私達は何度もキャリアーと戦ってるし。 後は、さっきの神通ちゃんみたいに意識を奪って気絶させたり麻酔とかで眠らせれば感染しない。

ただそれを行った場合もキャリアーは昏睡病に陥り、目覚めなくなる。 もう、キャリアーになった人間は救えない」

神通「自業自得とは言え…」

瑞鳳「後、感染者とバトルすると何故かバトルシステムが強制終了出来なくなる。 電源引っこ抜いても、予備電源を潰してもね」

霞「じゃあ、もし知らずに感染者と戦う事になったら…」

瑞鳳「勝つしか、逃れる手段は無い。バトルシステム丸々吹き飛ばそうものなら、キャリアーどころか相手も危ないしもしかすれば『敗れた』扱いになって発症する可能性だってある。

私が皆に『大会と身内以外とはバトルをするな』って言った理由はコレなの。誰がキャリアーかわからないから」


話す内容 直下
1.何故霞が狙われたか
2.その他(内容も)

瑞鳳「そして昏睡病のキャリアーが襲う人間には法則があるの」

海風「法則、ですか?」

瑞鳳「一番最初の事件は偶然… 彼等はそれに該当していない。 でもキャリアーが狙うターゲットが、周辺に居たんだよ」

霞「まさか…」

瑞鳳「そう、海風ちゃんの事」

海風「え…?」

瑞鳳「そして仙台で起きた事件の側に居たのは、誰でしょう?」

神通「天城さん、ですね」

瑞鳳「そう。 天城さんは『突然変異』の人間、脳構造が常人とは異なってる… それは霞ちゃんも知ってるよね?」

霞「はい。確か、そんな事を…」

瑞鳳「そして仙台で起きた2回目の事件には榛名さんが居た。 榛名さんも天城さん同様『突然変異』した人間、つまり常人とは異なる。

つまり昏睡事件は『特殊な人間の周り』で起きてるの。でも該当者が二人だけじゃ確証は得られなかった、だから徹底的に調べた。これ見て」

海風「人のリスト…?」

瑞鳳「このリストは昏睡事件が発生した周囲に居た人間と被害者のリスト。そしてこの中にある中高生の人の一部は…」

神通「『コスモ・クルス教』が運営しているコスモ学園の生徒、もしくはスカウトされた事のある…」

瑞鳳「そう。『特殊な人間』、もしくはその候補者って訳。 そうでしょ、海風ちゃん」

霞「え…?」

海風「…以前一度だけ、小学生の頃にスカウトが来ました。断りましたが…」

神通「では、海風さんにも特殊な能力が…?」

海風「いえ、何も無い筈です。 少なくとも、超能力の類は持ち合わせていませんし」

霞(嘘は吐いて無い。自覚が無いのか、それとも…)

瑞鳳「そして霞ちゃんが今日襲われたのは、霞ちゃんが変異… 違う、『進化』に片足を突っ込んでるからだよ」

海風「そうなんですか!?」

霞「らしいの… 私も、今日初めて知ったけど…」

瑞鳳「だから今日の一件で確信を得られた。 薬を打った人間は、特殊な人間を知覚する事が出来る。 そして特殊な人間が近くに居れば、昏睡病のキャリアーとなってしまうって事。

でも今回の一件で解せ無いのは、直接霞ちゃんを襲ったって事。 今まではバトル時だけだったのに、バトル時だけじゃなくて直接襲い掛かったってのがね…」

神通「今までそう言う事は無かったんですか?」

瑞鳳「知りうる限りは無いね。 情報が足りて無いのか、今回のケースが異例なのか…

今昏睡病について答えられるのはこれだけ。 後、何か質問はある?」



質問は? 直下
1.ある(内容も)
2.もう無い

瑞鳳「誰も何も言わない、ってことは質問は無いの? と言うか、質問しても解らないか…」

神通「正直、中学生の理解の範疇を超えているかと」

瑞鳳「そうだね… 小難しい話だし、大人でもわからない人は沢山居ると思う」

霞「これから、どうすれば…」

海風「寮の問題もありますし…」

瑞鳳「一先ず、3人は今日から暫くここに居て貰うことになる。 もう学園側にも寮にも連絡はしたから。

今日はもうここに泊まって、明日着替えとか必要なものを運んで…」

神通「私もですか?」

瑞鳳「一度霞ちゃんは襲われた、そして海風ちゃんもこれから襲われる可能性が高い。神通ちゃんは… 銃刀法違反」

海風「せ、先輩…?」

瑞鳳「神通ちゃん、誰も居なかったとは言え住宅街のど真ん中で刀振り回してた訳だし刀もこれ未登録のものみたいだし…」

神通「うっ…」

霞「そんな物騒なものどこで手に入れてきたんですか!?」

瑞鳳「ともかく、教え子を犯罪者にしたくないからね。 取りあえず神通ちゃんも要監視、そしていざと言う時にはこの子達を守って欲しいの」

神通「…わかりました」

瑞鳳「通学は私が車で送ってくから、あくまでも皆には普段通りに振舞って貰う。天津風ちゃんと朝雲ちゃんもこの事件には巻き込ませたくないし」

蒼龍「ごめんごめん… って話終わっちゃった?」

瑞鳳「終わりましたよ。 倉庫行ってジュース取って来るのにどれだけ時間かかってるんですか」

蒼龍「だって好みわからなかったし。 炭酸飲めないとかあるでしょ」

瑞鳳「期限とか確認しました?」

蒼龍「そこはちゃんとしたわよ。 はい、二人共。 オレンジジュースだけどね」

霞「あ、どうも…」

海風「ありがとうございます…」

蒼龍「まぁ、ショックでしょうね。 日常が一気に崩れていくのは…」

瑞鳳「大丈夫、MS要る?」

霞「要りませんよ!」

海風「何でそんなにMSが軽い扱いなんですか…」

瑞鳳「ウチ、割と余ってるのよね… とっかえひっかえもしないし、戦う機会も無いのに増えるから」

霞「えぇ…」

神通(ワカメか何かの扱いレベル…)

海風(MSって増えるものなんですか…)

瑞鳳「で、ここが私室ね。ここから3部屋、好きなところを使って」

海風「寮の部屋より豪華です…」

霞「なんかちょっとしたホテルみたい…」

神通「テレビなんかも完備してあるんですね…」

瑞鳳「あとは基地の中は私達の個室と管制室以外は好きなところに出入りして大丈夫だよ。備蓄のお菓子とかもあるから」

海風「至れり尽くせりと言うか、申し訳ないと言うか…」

瑞鳳「巻き込んじゃったし、こんな狭い所で暫く暮らさなきゃいけない事のお詫びだよ。キッチンなんかも好きに使ってね」

霞「…何時まで、ここで暮らすんですか?」

瑞鳳「…まだ、わからない。 事態が収束に向かうか、あるいは身の安全が確保されるまで…」

神通「大会は…」

瑞鳳「大会は出て貰って大丈夫。 いつも通りに振舞って貰うからね」

神通「しかし、大会中にキャリアーが…!」

瑞鳳「その時は私が、私達がこの命に代えてでも守る。 絶対に、貴女達を守るから」

神通「…」

瑞鳳「あと、ここにもう一人滞在してるから」

海風・霞・神通「え…」

ウォースパイト「ズイホウ、この子達は…」

海風「確か、イギリスの方で榛名さんのご友人の…」

神通「ウォースパイトさん、でしたね」

ウォースパイト「久し振りね。ウミカゼにジンツウ、そこの子はカスミ?」

霞「どうして私の名前を…」

ウォースパイト「ハルとタイゲイに聞いてるの。 ここには調査の為に泊まらせて貰っているわ」

神通「もしや、昏睡病の…」

ウォースパイト「そうよ。元々、私はこの一件の調査の為に日本に来てる。 仙台じゃ母数が少ないから、今は東京に出向いてるの」

瑞鳳「あと、街中に出かけても良いけど何かあったら甘味処・間宮って所に逃げて。 あそこは榛名さんの忠実な部下達の拠点だから」

海風「あ、あそこも…」

霞「忠実な部下って…」

瑞鳳「あの人、結構下に何人か居るのよ」



イベント 直下

浜風ニアミスはもうちょっと後(今話中に)やりますので今はちょっと…

《格納庫》


蒼龍「シュミレーター? 別に良いけど… ウチの運用機体、C.E.系がメインだからシュミレーターもそれ系しか無いよ?」

海風「そうなんです?」

蒼龍「これ、現状運用してる機体のリストと予備リストね」


運用機
・ネブラブリッツ・カスタム
・ゲイルストライク・カスタム
・レーゲンデュエル・カスタム
・ヴァンセイバー・カスタム
・ヘイルバスター・カスタム
・スローネツヴァイ・カスタム
・ドーベン・ウルフ・カスタム
・ビギナ・ゼラ・カスタム

余剰機
・スローネアイン
・スローネドライ+リィアン
・ケルディムガンダムサーガ(太陽炉無し)
・アリオスガンダムアスカロン(太陽炉無し)
・ニクスプロヴィデンス
・アストレイミラージュフレーム(素体)
・アストレイブルーフレームセカンド(G/L/リバイパーツ)+サード+D
・アストレイゴールドフレーム天ミナ
・アストレイグリーンフレーム
・ハイペリオンG×2
・インパルスガンダム(F/S/B各種パーツ)

パーツだけ
・アストレイレッドフレーム
・ウイングガンダムゼロ(ハシラジマ謹製)
・ネブラブリッツ×5機分
・ガンダムエクシア(太陽炉なし)


神通「…色々ありますね」

蒼龍「それでもハシラジマに押し付けて在庫処分したのよ… でも出てきた端から拾ってたらまた増えて…」

霞「ハシラジマも良い迷惑では…」

蒼龍「それどころか喜んで引き受けてたわ… Dインパルスとかね。ま、向こうじゃいくらMSあっても足りて無いし」

海風「そんなに…?」

蒼龍「こっちと違ってあっちは実戦多いからねぇ… こっちなんて両手の指で数えられるけど、向こうはその何倍もやってるもん」

霞(恐ろしい…)

蒼龍「各機シュミレーター起動完了。 全機、大丈夫?」

海風「はい。海風機、ゴールドフレーム大丈夫です」

霞「えと… 霞機、ブルーフレームセカンドGも問題ありません」

神通「こちら神通機、グリーンフレーム。戦闘可能です」

蒼龍「よし… レーゲンデュエル、起動完了っと。 3機の機体にはグリーン用のOSを流用したものを使ってる、操縦はやり易い筈よ」

海風「はい。 かなり扱い易いです」

霞「バトルよりは複雑だけど、動かせ無い程じゃない…!」

神通「問題は、特にはありません」

蒼龍「よし… じゃあフォローは私がする。 今からのシュミレーション内容は『ハシラジマ』の連中が過去にやった戦いのデータを使うから」

海風「どんな戦いですか?」

蒼龍「ハシラジマがある世界、そこで発生した『舞鶴事変』。海から侵攻する『何者か』が操るMSから市街地を防衛する戦いよ」

霞「何者か…」

神通「味方は?」

蒼龍「何箇所に防衛ラインを分けた上での戦闘だから色々居たけど、このシュミレーターで出るのは3機だけ。

味方機は『MS-14BR 高機動型ゲルググ改』の青塗装、木星帝国MS『アマクサ』、『ARX-014 シルヴァ・バレト』よ。ただし前者2機は『ある敵』を引き付ける為に戦域を離脱するから注意ね」

海風・霞・神通「了解!」

蒼龍「じゃあ、状況開始!」


海風「遅い…!」

蒼龍(海風ちゃんは… それなりに戦えてるわね。いい筋してる)

霞「この、当たりなさいよ!」

蒼龍(霞ちゃんは頑張ってるわね。 当ててるし、落とせてる。でも問題は…)

神通「はぁっ…!」

蒼龍(神通ちゃんのあの動き、あれは明らかに数度のMS戦を経験してるレベル… ヒヨッコの動きじゃない、どうなってるの…?)

海風「蒼龍さん、そっち行きました!」

蒼龍「よっと…! これで、12機!」

霞「どれだけ、来るんですか!?」

蒼龍「これでおおよそ三分の一!」

神通「お、多すぎる…!」

蒼龍「仕方ないのよ! まだまだ来るわよ、気を抜かない!」

蒼龍「シュミレーション終わったけど、感想は?」

海風「…凄く怖かったです」

蒼龍「あら、意外な答え…」

海風「あれを実戦と考えたら、確実に死んでたでしょうし… これで生き残ったのは、流石としか…」

蒼龍「確かに、実戦なら危なかったかもしれないわね。アストレイシリーズに慣れてないってのもあるだろうけど」

霞「ZZと動きが違い過ぎて扱い難かったです、アレ…」

蒼龍「アレは元々避ける機体、ZZと運用も何もかも違うもの。仕方無いっちゃ仕方無いわ」

神通「…」

蒼龍「神通ちゃん… もしかして、MSに乗った事ある?」

神通「…いえ、初めてです」

蒼龍「ふぅん… でも、筋は悪くなかった。良い動きだったわよ」

蒼龍(何か、何かおかしい… 腑に落ちない、あの動き… アレは、瑞鳳ちゃんの動きと大差が無い。どうなってるの…?)

海風「なんか、酔ってきました…」

蒼龍「私も前はそうだったからねぇ… 海風ちゃん、部屋で休んでたら? 腕の傷も痛むでしょ?」

海風「そうします…」

霞「大丈夫なの、海風?」

海風「なんとか… 痛みは落ち着いてはいますが…」

神通「無理は身体に障ります。 ゆっくり休みましょう」

蒼龍「今瑞鳳ちゃんが痛み止め持ってきてくれるらしいから、後で渡しておくね。

あと今日は皆の護衛としてここに泊まるから、何かあったら言ってね」

《その頃 模型店エンガノ》


浜風「海風が…!?」

瑞鳳「ごめん、私の不注意だった。怪我は跡は残らない程度だし後遺症も無いだろうけど…

あの時、刀抱えて猛ダッシュしてる神通ちゃんを見つけなければ気付けなかったかも…」

浜風「やはり天城さんが言う様にあの子は『特殊な人間』だった…」

夕雲「浜風さんの妹で指揮の才を持ってる自体特殊、とも言えなくもないですが… それで、彼女の能力は?」

瑞鳳「わからない。 自覚もしてないようだし、脳の構造も常人と大差無いみたい」

夕雲「…え?」

瑞鳳「多分、脳の構造が大差無いって事は『脳の未使用領域』を使った能力なんじゃないかなって… 『Xラウンダー』みたいな」

浜風「ですが戦闘時にXラウンダーのような力は発現していないと…」

瑞鳳「それでも一つだけ、あの子にはトンデモ無い力がある。 あの子の戦い方、全てを見通しているかのような…」

浜風「未来予知の類ですか?」

瑞鳳「そんなチャチなものじゃない。 もっとヤバイ類の… NTの直感と同等の力の可能性がある」

夕雲「NT、『あちら側の榛名さん』のような力… そして、この世界でもNTが生まれようとしている…」

瑞鳳「霞ちゃんはまだ片足こそ突っ込んではいるけど覚醒を果たした訳じゃない。 でも腑に落ちないのはその点なんだよ」

浜風「まだ覚醒すらしていない、私達普通の人間と変わらない。 なのに彼女だけが優先して狙われた、しかも能力を無意識で使っている可能性のある海風を無視して」

瑞鳳「昏睡病とニュータイプ、一体何の関連があるの…?」

夕雲「いっそ、こちら側に誰かNTを呼び寄せられればわかるのですが…」

瑞鳳「向こうには向こうでやる事はあるだろうし、それに無用な危険に合わせる必要は無い。それに協定では『深海棲艦の現出・もしくは世界の危機にのみ互いに協力し、戦力を提供し合う』って決めた筈だよ。

まだ『ただの事件』に留まってる以上、ハシラジマに要請は出来無い。 出来たとしても薬の調査、もしくはMSの交換くらいだと思う」

浜風「…ハシラジマから、サイコミュ機を提供して貰え無いでしょうか?」

瑞鳳「何を… って、まさか浜風ちゃん… 霞ちゃんを『覚醒』させる気!?」

浜風「念のためです。 最悪、本当に最悪の場合にのみ彼女の覚醒を促し…」

瑞鳳「駄目」

浜風「どうして…!」

瑞鳳「海風ちゃんを護りたいのはわかる。でも、霞ちゃんを犠牲になんてさせない」

浜風「しかし…!」

瑞鳳「それに覚醒するかどうか決めるのは霞ちゃん本人、いくら浜風ちゃんでも干渉はさせないよ」

浜風「わかりました…」

瑞鳳「でも、本人が望む場合もある。 その時に備えて、サイコミュ搭載機の要請は行っておく。

確か向こうには使って無いサイコフレーム搭載機が『リバウ』『シナンジュ』の2機、そして『量産型キュベレイ』とイノベイターとの決戦後に敵艦内に放置されたのを鹵獲した『アレ』が残ってた筈だし」

夕雲「覚醒を、彼女が望みますか?」

瑞鳳「わからない。 でも、もしもに備えておいて損は無い」

《秘密基地 海風の部屋》


瑞鳳「どう、怪我の調子は?」

海風「悪くは無いです。 ちょっと痛むくらいで」

瑞鳳「包帯とガーゼ取り替えるね。 でも切られた傷が浅くてよかったよ…

通り魔だったら、確実に神経ごとやられてたし…」

海風「通り魔?」

瑞鳳「今、昏睡病に関して4つの勢力が動いてるの。 まず一つ目は昏睡病そのもの、これは元凶だから言わずもかな。

2つ目に私達と榛名さん達の連合、この基地と甘味処・間宮を拠点に昏睡病患者への対処、あとアナハイムに潜入して情報を探ってる」

海風「残り2つは?」

瑞鳳「1つは不明、昏睡病に関して対処・情報の火消しに走ってる。 恐らくアナハイムの人間、余程昏睡病の原因が自分達だと隠蔽したいみたい。

あ、ウォースパイトさんは勢力としてはこちら側の『連合』だからね。アナハイムからの情報を流して貰ったり、何かあったらアナハイムを離反するって明言してるし」

海風「そしてもう一つが通り魔、ですか」

瑞鳳「そう。どの勢力にも属していない、昏睡病のキャリアーとなりうる人物を遅い腕の神経だけを切って再起不能にしてる… でも結局キャリアーは発症して目覚めなくなったけど。

通り魔は神出鬼没で、どこの誰かもわかってない。 目星すらもね」

海風「そんな相手が…」

瑞鳳「神通ちゃんが犯人候補だったんだけど結局私と一緒に居る時に別の場所で事件が起きたし、何より目撃情報があの子と一致しないから犯人から外れたの」

海風「先輩が、何故候補に?」

瑞鳳「今日の刀だったり、バトルの時の神通ちゃんの動きだったり… 色々推理できる要素はあったからねぇ。ま、実際違ったからこの際はどうでも良い話だよ」

海風(違う、それだけで断定されるのはおかしい… 何か、隠して…)

瑞鳳「ともかく、今回の一件は私の落ち度。 気付く事が出来ず、巻き込んじゃった私の… でも一つだけ怒らせて」

海風「え…?」

瑞鳳「友達を庇うのは良い、でも自分自身を犠牲にするのは絶対に駄目。 捨て身より、最善の可能性を選びなさい」

海風「瑞鳳さん…」

瑞鳳「庇っても自分が死んじゃったら、元の子も無いんだよ? 遺された霞ちゃんは罪の呵責に苛まれる、神通ちゃんも私も…

私、自己犠牲とか捨て身とかって大嫌いなの。 だから絶対、これからは自分の命を軽く扱わないで。 海風ちゃんは自分の命を軽視し過ぎ、そんな生き方じゃすぐ死んじゃう」

海風「…」

瑞鳳「絶対、命を投げ捨てるようなことはしないで。 次にやったら、拳骨だからね?」

海風「は、はい!」

瑞鳳「ならよろしい。 さて… 私はちょっと遅めだけど夕飯作ってくる。 出来たら呼ぶね」

海風「わかりました」

海風(あの人があんなに本気で怒ってるの、初めて見ました… 普段は優しいのに、あそこまで怒るなんて…)

コンコン


訪問者 直下
1.神通
2.霞
3.ウォースパイト

神通「失礼します、海風さん」

海風「あ、神通さん…」

神通「瑞鳳さんと先程、何のお話を?」

海風「包帯を取り替えて貰って、あと少し叱られました…」

神通「叱られた…?」

海風「命は大事にしろ、と。 海風が無謀であったのは承知していますが…」

神通「間違ってはいない、と… 確かに霞さんを助けようとする判断は間違いではありません。しかし貴女の場合根本的な部分です」

海風「根本的な部分、ですか?」

神通「貴女はもう少し命を大事にするべきです。思い切りが良いのは構いませんし、そこが海風さんの長所でもあります。

しかし失くした命はもう戻らない、そして遺された人の後悔は計り知れないものなんです…」

海風「…まるで、一度命のやり取りをしたような言い方ですね」

神通「私の母がそうでした。 病に身を冒されたのを知った時、真っ先に治療を受け療養していれば死なずには済んだのに…

母は私と妹を優先し、結果命を落とすことになってしまったのですから」

海風「先輩…」

神通「遺された者の後悔を私はよく知っています。 だから海風さん、貴女はそんな選択をしないでください」

海風「わかり、ました…」

神通「…あそこで、私が…」

海風「先輩…?」

神通「いえ、何でもありません。 それより、今日の一件は私の落ち度です。 貴女達と同じ帰路に付いていれば、襲われても護れたのに…」

海風「そこはもう気にしてませんが… 先輩、それより一つだけ知りたい事があります」

神通「なんでしょう?」

海風「何故、刀を持っていたのですか?」

神通「…ある人物を偶然見かけ、追っていたからです」

海風「え…?」

神通「私が追っていたのは、私達を監視していた者達です」

海風「監視…?」

神通「偶然ですがこちらをつけて来る怪しい人間を見つけ、追っていました。交戦に備えて刀も… でもその途中で見失い、貴女達が襲われてるの見つけ介入した次第です」

海風「一体誰が…」

神通「恐らく瑞鳳さんがこの一件に介入してると考えたアナハイムの手の人間か、それとも昏睡病キャリアーか… 何者かはわかりませんが、少なくとも私を振り切るだけの能力はあるようです」

海風「瑞鳳さんにその事は?」

神通「先程報告しました。 調べる、とは言っていましたが私にも警戒だけはしておくようにと…」

海風「神通さんが、ですか?」

神通「貴女達の護衛は私に任されています。 少なくとも学内にいる間や、瑞鳳さんが間に合わない場合ではありますが」

海風「そうなんですか…」

神通「それに瑞鳳さんから聞いているとは思いますが、通り魔が出ている以上キャリアーだけでなく『特殊な人間』である貴女達が襲われる可能性も否定出来ません」

海風「通り魔が、海風達を襲うと?」

神通「万が一、億が一です」

瑞鳳『あー、テステス… 総員、夕飯が出来たので食堂に集合してください。繰り返しまーす―――』

海風「…そう言えばゴタゴタしてて何も摘んで無いのでお腹空きました」

神通「では、食堂に行きましょうか」

海風「そうですね」

海風「あ、霞さん」

神通「どうかしましたか?」

霞「う、海風に先輩… ちょっとコレ…」

海風「え…?」

瑞鳳「腕によりをかけたら、こうなっちゃった。テヘッ」

蒼龍「テヘッ、じゃない。 やっぱりこう言う所大鯨さんの娘よね…」

神通「麻婆豆腐に青椒肉絲、辣子鶏… 他にも酢豚にエビチリ、挙句の果てには北京ダック…

中華料理のオンパレード、しかも四川多め」

霞「なんか日本じゃ見た事無い様な料理もずらり…」

瑞鳳「私の特技の一つ、中華料理。 プラモデルと武術の次くらいに得意なのよ」

ウォースパイト「Crazy… 親子って、ここまで似るものなの…?」

蒼龍「もしかして、仙台で味わってきた?」

ウォースパイト「ええ、FrenchやItalian、果てはTurkishまで… ハルの実家に逃げ込むまで、世界各地の料理を食べたわ…」

蒼龍「しかも下手な料理屋とかで食べるより美味しいし残そうとすると泣き目になるし…」

霞「あの人、本当に何なの!?」

海風「触れたら負けだと思います」

瑞鳳「他にも今肉まんと小龍包も蒸してるからね」

神通「ま、まだあるんですか…」

瑞鳳「客は盛大にもてなせ、ってのがウチの家訓だもの」

霞「それしても、これはやり過ぎと言うか…」

海風「中学生三人と大学生一人、大人二人で食べる量じゃ…」

瑞鳳「じゃ、冷めないうちに食べましょ。 余ったら持って帰るし」

蒼龍「愛宕ちゃんと大鳳ちゃんと飛龍に食べさせるか… こんな事なら夕雲ちゃんを連れてくれば良かった…」

海風「夕雲… 確かあの、お漏らし体質の…」

霞「アンタ、人の覚え方本当に雑よね」

瑞鳳「ああ、あと翔鶴さんの所にもお裾分けするか。 時雨ちゃんも居るし」


数十分後…


瑞鳳「いあやぁ、調理器具は下手に増やすべきじゃないねぇ…」

蒼龍「まだ半分しか食べ終わって無いんだけど…」

神通「寧ろ、これで半分食べれる方が凄いと…」

霞「うぷ… 気持ち悪くなってきた…」

海風「ど、同意見です…」

ウォースパイト「美味しいのに、美味しいのに量さえなければ…」

瑞鳳「何事もやり過ぎはよく無い、身に染みたよ」

蒼龍「それ、瑞鳳ちゃんが言っても説得力皆無だから」

海風(そして、海風達の秘密を抱えた生活が始まった。 昏睡病キャリアーから逃れるための日々が…)


朝雲「アンタ達、最近付き合い悪いわね」

天津風「そうよ。せっかく間宮に行こうって誘ってるのに」

海風「すみません。ただ寮の門限が早まってしまい…」

神通「それに今月は少々お金がピンチなもので…」

霞「私も、補修パーツ買い漁ったら今月自由に使えるお金が底尽きて…」

朝雲「ふぅん…? ま、一人暮らしと寮暮らしは仕方ないか」

天津風「それに最近不審者も多いみたいだから、早めに帰らないとね」


霞(仲間に嘘を吐き、誤魔化して…)


BATTLE END

winner"Flügel Vento"


天津風「よし、これで決勝トーナメントよ!」

朝雲「これで、全国も近付いたわね!」

海風「当然です。 ここで負けてなど、いられませんから」

霞「ふぅ…」

神通「…今日も、大丈夫でしたね」


神通(そして、バトルをする度にキャリアーと戦うかもしれないと怯える…)

海風(悪夢の様な日々に苛まれ、追い込まれる。 海風達は限界だった)


海風「いつまで… いつまで、こんな日々が…」

神通「暫くの辛抱、と言いたいところですが… 終わりが、見えてきません…」

霞「一体、こんな生活いつまで続けてれば良いの…! どうして、こうなっちゃったのよ…!」


飛龍「マズイわね。 あの子達、追い詰められ始めてる」

蒼龍「中学生に今の状況はストレスが溜まるに決まってる… こんな非日常に順応してる夕雲ちゃん達の方がおかしい、って初めて実感してるわ」

瑞鳳「あの子達は良くも悪くも普通の中学生… メンタルだって普通の女の子と何も変わらないのに」

ウォースパイト「何か、何かあの子達にしてあげられる事は…」

瑞鳳「今私達がしてあげられるのは、あの子達を守る事だけ… 心のケアに関しては、難しいのかと…」

飛龍「せめて専門家が居れば…」

蒼龍「メンタルケア、しかもこちら側の事情に精通してる人が居ればね…」

ウォースパイト「…! 居るわ、一人だけ!」

瑞鳳「え?」

青葉「どうもどうも恐縮です! 青葉です!」

飛龍・蒼龍「は?」

青葉「に、睨まないでくださいよぉ…」

飛龍「なんでアンタがここに来るのよ」

青葉「だって青葉、認定心理カウンセラーの資格持ってますもん」

蒼龍「はぁ!?」

飛龍「アンタが何でそんな資格持ってんのよ!?」

青葉「だって榛名さんの下で働く以上、色んな資格要るじゃないですか。 時にはうつ病の人の相手もする事ありますし」

蒼龍「確かにあの子は色んな資格取ってたけど…」

飛龍「それでアンタも資格取ってたの?」

青葉「はい。認定心理カウンセラーとか危険物取扱とか果てには甲賀流忍者検定上級とか…」

蒼龍「待って。最後の何?」

青葉「それは置いておいて… ともかく、カウンセリングの資格は持ってますんでお任せ下さい」

飛龍「凄く不安なんだけど…」

青葉「少なくとも『正式な依頼』なので給料分は働きますよ。 アフターはありませんが」

蒼龍「アフターしなさいよ!?」

青葉「別料金のオプションです」

飛龍「金に五月蝿いわねアンタ!?」

青葉「榛名さんから『給料分だけ働けば良い』と言われてるんで」

蒼龍「あの子意外とお金にシビアね…」

青葉「サービスサービス五月蝿いですからねぇ、金払いの悪いお客に限って。だから余程じゃ無い限りサービスはしない方針なんです、ウチ。

女だからと侮られては困る、と榛名さんが常々言ってますし。まぁでも今回は少しぐらいはサービスしましょうか」

飛龍「…アンタ意外と人情はあるのね」

青葉「…贖いですよ、贖い。 青葉が昔やった事で多かれ少なかれ死人は出ましたからね。 だから今を生きる人を、可能な限りは助けようかと。

それが心の問題だとしても、救えるのなら救いたいと思っています」

蒼龍「でも、アンタが生涯許され無いとしても?」

青葉「それでも、自己満足でも良いんです。 決して青葉が報われる事が無くても、許されなくても、恨みで殺されてもね」

飛龍「…成る程ね。 部屋はこっちよ、付いて来なさい」

青葉「了解です」

蒼龍(アイツ… 前に向こう側で会った時とは全然違う。榛名ちゃんとのかかわりで、ああまで変わるものなのね…)

青葉「失礼しまーす」

飛龍「ちょっと入るね」

霞「飛龍さん、と…」

飛龍「コイツは青葉、榛名さんの部下で… まぁ、カウンセラーの資格持ちよ」

霞「カウンセラー…?」

青葉「人はストレスを溜め込むと情緒が不安定になりますからねぇ… なので、カウンセリングと参りましょう」



青葉「成る程。自分の命が狙われる恐怖、嘘の罪悪感、皆を巻き込む事への不安… と言った所でしょうか」

飛龍「…で、解決策は?」

青葉「解決策は、そうですねぇ… ガンプラバトルを辞め、学校を替え、どこか遠い場所に逃げるとか」

飛龍「アンタねぇ…!」

青葉「ふざけてこんな事を言うと思ってますか?」

飛龍「…ごめん、続けて」

青葉「でも、そうはしたくない。 そうでしょう?」

霞「はい…」

青葉「…あと2週間、この生活に耐えられますか?」

飛龍「アンタ、何を…」

青葉「たった2週間、それとも2週間も… どちらの認識でも構いません。 2週間、耐えてください」

霞「2週間…?」

青葉「ウチには優秀な人材が豊富です。 そしてあと2週間もあれば仕事は一旦落ち着きます…

そうすればウチの特別、お墨付きの『護衛』を派遣できます。 出自は曰く付きにはなりますが、優秀な狙撃手と護衛に使える工作員がね」

飛龍「アイツらを、この子達の護衛に就かせる気?」

青葉「まぁ、そこは応相談ですが… しかし2週間もあれば、昏睡病の対処策を見出す事も出来るかもしれません。

もうすぐ流通ルートの炙り出しも終わりますし、後はルートを潰せればこれ以上の拡大を防げる訳でして」

飛龍「確かに、警察が動き始めてるから情報を流せば一網打尽には出来るけど…」

青葉「だから、2週間の辛抱です。 2週間だけ耐えてください。 それまでに、可能な限りは対処しますから」



飛龍「…どうして、2週間なの?」

青葉「希望を持たせる為に、ですよ。 『いつまで続くか解らない』から人の心に余計なストレスがかかるんです。

飛龍さんなら、コラムを書くなら『決まった期間の連載』と『無期限の連載』どっちが良いですか? あ、原稿料は一定と言う前提で」

飛龍「わかんないわよ、そんなの」

青葉「青葉なら前者を選びます。 終わらないより、終わりが見えた方が心が楽になるじゃないですか」

飛龍「言われてみればね。 確かにあの子達は今、終わりの無い苦痛に苛まれてる。 だから終わりの期限を持たせる事で心の苦痛を和らげるってこと?」

青葉「そう言う事です。 寧ろ、今の段階ではそれ以外に最適な方法があまり無いですからね… 一番良いのはどこか遠くに逃げる事なんですが、そうしたく無いと望んでいる以上は」

飛龍「アンタなりに、真面目に考えてるのね。 でも、もし2週間で事態が進展を迎えなかったら?」

青葉「その時はその時、無責任かもしれませんが… でも、そうはしたくありません。 ですからこちらも、可能な限りは努力します」

飛龍「アンタ、本当に変わったわね」

青葉「この世界に来て榛名さんと出会って、色々ありましたからね。 さて、次の人に参りましょう」

青葉「と言う事で、一通り終わらせてきましたよ」

瑞鳳「ありがとうございます。 料金は榛名さんの口座に振り込んでおきました」

青葉「では本日はこれにて失礼… と、言いたい所ですが一つだけ忠告が」

蒼龍「忠告?」

青葉「神通さん、でしたっけあの子。 あの子、霞さんや海風さん以上に精神状態がマズイかもしれません。あくまでも私見ですが」

飛龍「どう言う事? そんな素振り、さっきは見せてなかったじゃない」

青葉「ここで言わせてもらいますけど… 青葉、これでも榛名さんや天城さんと同じ『突然変異』なんです」

蒼龍「じゃあ、アンタも…」

青葉「榛名さん達と違い、青葉は人の心を察するのが得意分野でして。 あの子は恐らく、何かを抱え込んでる。そして、もう心が折れかかってます」

飛龍「折れかかってるって…」

青葉「心が軋んで、悲鳴を挙げています。 遅かれ早かれあの子は折れる… そうしない為には、心の闇を晴らすしかありません」

瑞鳳「それは、どうすれば?」

青葉「強引に聞きだすのは駄目です。 いずれあの子が打ち明けざるを得ない時が来る、今はその時を待ってください」

蒼龍「役に立たないわね…」

青葉「強引に聞きだそうものなら、それこそあの子の精神的な柱を叩き折る所業ですよ? そんなにあの子を追い詰めたいと?」

蒼龍「そう言う訳じゃないけど…」

青葉「なら、今は時が解決するのを待ってください。 そしてこの話題は一切表に出さないように」

瑞鳳「わかりました。 二人共、それで構いませんね?」

飛龍「了解。 ま、専門家が言うならね」

蒼龍「わかったわよ…」

青葉「後の二人は良くも悪くも安定しています。 くれぐれも、この心の均衡を破壊しないようにしてくださいね」

《数日後 地区予選会場》


『これより全日本ガンプラバトル選手権東京大会、決勝大会進出チーム。 私立小沢学園チーム『フリューゲル・ヴェント』』

海風「呼ばれた…」

朝雲「ついに、ここまで来たのね…!」

霞「…」

天津風「何、ビビってるの?」

霞「そう言う訳じゃないけど…」

神通「静かにしてください。 発表中です」


『私立聖印学園チーム『イノセンス』、水竜学園チーム『リヴァイアサン』、宮里学院高校チーム『Gマスター』。以上4チームによる、組み合わせ抽選会を開始します』


神通「では、行って来ます」

神通(恐らく、昏睡病に襲われる危険は無いとは言い切れない… ですが瑞鳳さん達を信じるしか、今は…!)


準決勝
・第一試合:フリューゲル・ヴェント VS リヴァイアサン
・第二試合:イノセンス VS Gマスター



海風「よりによって第一試合とは…」

神通「ですが、もう編成割は決めているのでしょう?」

海風「はい。 相手はMA『ドッコーラ』を使用してきます。今回は先輩、霞さん、天津風さんの3機で展開、天津風さんがおちょくり、霞さんが火力で行動を制限、そして先輩が格闘で決めてください」

霞「…ねぇ、海風」

海風「どうかしました?」

霞「ごめん、やっぱなんでも…」

海風「…わかりました。 朝雲さん、3戦連続になって申し訳ありませんが出場していただけ無いでしょうか?」

朝雲「え? 別に良いけど… 霞、どうしたの?」

霞「私が出ても…」

海風「いえ、調子が悪そうなので駄目です。 あと、瑞鳳さんから『フルアーマーが間に合うかもしれない』と言伝を預かっているので、なるべく今日は機体を温存させようかと」

朝雲「確かに、アンタ最近調子悪そうだし… 良いわ、その代わり来週は勝ちなさいよ?」

霞「わかった… ごめん、朝雲、海風」

天津風(霞だけじゃない、海風も、そして先輩も… 一体、何があったって言うの…?)

朝雲(そして先生は今日も不在、これに何か関わりがあるのかも…)

霞「海風、さっきの話って…」

海風「本当です。武装は間に合いませんがアーマーとシールドくらいは間に合うそうです」

霞「そう…」

海風「霞さん、やっぱり怖いんですね」

霞「決まってるじゃない… 誰がキャリアーなのかも分からない、何時キャリアーが襲ってくるかも分からないのよ。そんな中で、平然となんて出来る訳無い…!」

海風「ですがあと2週間の辛抱、と言われた筈です」

霞「そんなの、信じられる訳無いじゃない…! それに2週間耐えても、また襲われ無いとも限らないのに…!?」

海風「不安なのは分かりますが…」

霞「何でアンタは平然としてられるのよ… 襲われて、怪我もして、一番怖い思いをしてる筈なのに…! どうして一番、平気な顔してるのよ!」

海風「…海風も、本音を言えば怖いです」

霞「え…?」

海風「不安を無理矢理押し殺して、弱さを押し殺して… 平然となんて、してません。 だけど海風はこう言う生き方をしてきましたから…

顔色を常に伺い、弱さと付け入る隙を見せないで、自分を押し殺して立ち続けてるだけなんです」

霞「壊れてる… アンタ、どこかぶっ壊れてるわ…!」

海風「そうでもしないと、心の平穏って保て無いものなんですよ。 毎日怒鳴り合いの声が響いていて、出来損ないと罵られる日々だと、まともな精神してたら耐えられませんから」

霞「海風…」

海風「でも、一つだけ… たった一つだけ、本音を暴露するとなれば… 海風は、この居場所を守りたいです。

こんな海風でも、居れる場所を… ガンプラバトル部と言う海風の日常を。 その為なら不安だって押し殺せる、恐怖だって押し殺します」

霞「…強いわね。 私も、そこは見習わなくちゃ」

霞(進化なんて、ニュータイプなんて関係ない… 人として、私は私に出来る事をするだけ…!)

Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Speace"

Please set your GUNPLA

Battle start!


朝雲「ストライク・ヴァルキリー、朝雲!」

天津風「シューティングスターガンダム、天津風!」

海風「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通! チーム・フリューゲル・ヴェント、全機出撃してください!」



神通「各機、ドッゴーラには分離機能があります。 それに留意してください」

天津風・朝雲「了解!」

天津風「先輩、先行します。 朝雲、援護しなさい」

朝雲「了解… 砲狙撃戦、開始するわよ!」


朝雲の放った遠距離射撃の一撃がドッゴーラのテールに直撃し、爆発すると同時にドッゴーラはテール部を切り離す。

そして先行した天津風はライフルとハイ・メガ・キャノンを使って切り離されたテール部を破壊していく。


天津風「私を捉えようなんて、百年早いわよ!」

朝雲「先輩、今なら胴体ががら空きです!」

神通「了解!」


朝雲と天津風に攻撃されているテール部を囮に逃走を図るドッゴーラの本体、しかしその目の前にジャスティスが立ちはだかりその進路を塞ぐ。

そして神通は2本の剣を引き抜き、構えの態勢を取る。


神通「これで終わりです…! 切り裂きなさい、スターリリィ!」


振るわれる一閃、その一撃はドッゴーラの巨体を容易く切断する。 そして神通が刀を納めると同時にドッゴーラは爆散した。


神通「戦闘、終了」


Battle End

winner"Flügel Vento"


『準決勝第一試合、勝利チーム『フリューゲル・ヴェント』』


海風「どうやら、決勝に無事に行けるようです」

霞「決勝って事は、次で勝てば…」

海風「当然、全国大会です」

霞「…思えば、私達始めて2ヶ月くらいの初心者よね?」

海風「そうですね」

霞「凄い所まで来たものねぇ…」

海風「今更ですよ、今更。 それに顧問が世界チャンプですからねぇ…」

霞「顧問で思い出した。 愛宕先生は?」

海風「それが二日酔いでダウンしてるそうです」

霞「あの人本当に教師で良いの!?」

『第二試合、チーム『Gマスター』対『イノセンス』の試合を開始します』


神通「どうやら、全機機体を替えているようです」

天津風「Vガンダムの改造機、ソードシルエットをくっつけた機体ね。登録名は『アメジストVガンダム』みたい」

神通「そして恐らくSDのネオ・ジオングとジオングを使用した改造機… 『ジオ・ジオング』と言うらしいですが」

朝雲「最後の機体は… 天津風のシューティングスターそっくりじゃない?」

天津風「多分デルタベースね。 でも、可変機構はオミットされてるからどちらかと言えば百式寄りかしら」

霞「でも、完成度がおかしい… 瑞鳳さんのとこで見た作例模型と大差無いじゃない…」

海風「登録名… これ、なんて読むんです? そのまんま『ひゃくまんしき』で良いんですかね?」

瑞鳳「いや、『メガシキ』だからね読み。 『百万式』って書いてメガシキだから」

朝雲「魚みたいな名前ね」

天津風「それはメカジキよ。と言うより何時の間に… あの機体、知ってるんですか?」

瑞鳳「ガンプラ心形流って言うのが関西にあるんだけど、その門下生の一人が作った機体だよ。

ガンプラ造形術を教える流派の中でも最も自由度が高いのが心形流。 ガンプラは自由、をモットーに掲げる流派だね」

霞「そんなのがあるんですね…」

瑞鳳「因みに製作者は日本のガンプラコンテストに去年参加して、実在する女の子の可動フィギュア作ってガンプラだって言い張った挙句、無許可だったから失格になったって言うオチがあるよ」

海風「頭クルクルパーなんじゃないですかね?」

瑞鳳「心形流って良くも悪くもフリーダムだからねぇ… まず創始者がフリーダムだし、後継者候補は巨乳を見ると殴りかかろうとするし…」

朝雲「本気でヤバイ薬でもやってるんじゃないの…?」

瑞鳳「なら良いんだけど素でそう言う人達ばっかだから困るのよ… しかもガンプラに関しては技術も何もかもトップクラスの連中が揃ってる。

さっき言った門下生も、真面目に作れば世界有数のビルダーなんだよ。 私よりはちょっと劣るけど」

天津風(自慢だ…)

瑞鳳「恐ろしいのは粒子変容技術が使われてるところ。 これは門外不出、そしてある種のチートだからね」

霞「粒子変容技術?」

瑞鳳「霞ちゃんは見た事あるでしょ? 天城ちゃんの『RX-0[S] スレイプニル』、あれと同種の技術の事。粒子を制御し、機体性能への反映するの。

スレイプニルなら粒子による刃の形成や『コード・ブレイヴ』のリミット解放、私なら『RGシステム』による機体性能の強化とか。そして心形流は『ビーム制御』に重点がおかれてる」

神通「ビーム制御?」

瑞鳳「アンチビームコーティングや高出力のビーム制御、そしてビームの発振形状変化だね。 ほら見て」

天津風「サーベルが日本刀の形状になってる… それに、なんて切れ味…」

瑞鳳「さらにはメガライダーを改造して百式にくくりつけて、そのまま撃てるんだから出力も相当高い… これが、貴女達がこの地区で戦う最後の敵だよ」

海風「海風達が最後に戦う敵…」

霞「相当、強敵になりそうね…」

海風「先輩、宮里学院の戦績は?」

神通「去年の地区優勝校、全国は初戦敗退だったと…」

瑞鳳「確か、そうだったような気がするけど… あれ、確かあの子、百万式のファイターが使ってたのは…」

神通「はい。ゼー・ズール風の塗装をした親衛隊仕様のギラ・ズールだった筈です」

瑞鳳「まぁ、1年で機体を替えるのはよくある事だと思うけど… まさか、他の人に作ってもらった機体を使うとはね…」

海風「余程勝利に飢えてるのでしょう… 藁にも縋る思いで」

霞「アンタだって他人が作った機体じゃない」

海風「まぁ、それに関しては弁解の余地はありませんが…」

朝雲「それは私にも刺さるからやめて…」

「チーム『フリューゲル・ヴェント』、小沢学園と対戦するのは初めてになるな」

天津風「え…?」

神通「貴方は… 宮里学院のスドウ・シュンスケさん?」

スドウ「噂は聞いている。世界チャンプのファイター達が顧問を務め、そして『最強の戦術家』の妹が指揮官を務めるチームと」

朝雲「『最強の戦術家』…?」

瑞鳳(ヤベッ…!)

神通(踏み抜いた、最悪の不発弾を…!)

霞(い、いきなり爆弾を投下してきた!?)

天津風(海風がキレる! なんとかしないと!)

海風「―――お言葉ですが、自分を姉と一緒にしないでください。 先日まで、姉がファイターと知らぬ身でしたので。

指揮官の座に就いたのは偶然、自分に適性があっただけです」

瑞鳳・神通・霞・天津風(き、キレてない!?)

海風「それと、いきなり他人に対し不躾ではありませんか? いきなり人を姉の威光を頼る七光り呼ばわりするとは…

徹底的にあらゆる手段を講じて、ブチのめしたくなってきました」

瑞鳳・神通・霞・天津風・朝雲(マ、マジギレしてるーーーー!)

スドウ「ひょ、評価しているんだ。姉にも並べ…」

海風「どうやら、貴方の脳みそは腐りきっているようです。 それは評価ではなく比較、侮辱にも等しい行為であると気付きもしない…

貴方の様な人間は、心底大嫌いなんですよ!」

瑞鳳「ストップ! ごめん、ちょっとこの子の地雷正確に踏み抜いてる!」

海風「離してください瑞鳳さん! まだ、まだ言い足りません!」

霞「だから一旦落ち着きなさいよ!? 冷静に、冷静になりなさい!」

朝雲「天津風、ダッシュでイチゴ牛乳! コイツの沸騰し切った脳みそ冷やすにはイチゴ牛乳しか無いのよ!」

天津風「わ、わかった!」

神通「申し訳ありません… 本日の所は、お引取りを…」

スドウ「すまない、こういうつもりでは無かったのだが…」

海風「貴方達の様な無自覚の悪意が…!」

霞「だからもう止めなさいって! ってかマジギレしてるのにどっからそんな語彙が出てくんのよ!?」

瑞鳳「クールダウンクールダウン! 落ち着いて! ハウス!」

十数分後…


海風「…」チュー

天津風「本当にイチゴ牛乳でクールダウンしてる…」

朝雲「で、どう言う事なの霞? コイツの姉貴がどうかしたの?」

霞「それは…」

瑞鳳「良いよ。私が話す… この子のお姉ちゃんは去年のガンプラバトル世界選手権優勝ファイターの一人、『浜風』。 私や飛龍さん達と一緒に、世界大会を進み続けたファイターなんだよ」

神通「今の今まで瑞鳳さんの意向で伏せていましたが…」

朝雲「じゃあ、今まで知ってて黙ってたんですか? 先輩も、先生も…」

瑞鳳「そう言うことになるね… 浜風ちゃんの意向でもあったし、何よりこの子をガンプラから遠ざけたくなかった。

でもそれは自分のエゴだけでこの子にガンプラバトルをさせていたって事、私は貴女達の先生失格だよ…」

海風「…別に、それは先生のせいではありません」

霞「海風…」

海風「ガンプラバトルを始めると決めたのは海風の意志、それは誰かの干渉を受けた訳でもなく自分で決めた事です。

今更、曲げる事はしません。 悪いのは、全部アレですから」

天津風「実のお姉さんをアレ扱いって…」

海風「結局アレは向き合う事を放棄してた、それが分かっただけでも充分です」

瑞鳳「違う、あの子は…!」

海風「何が違うんですか…! 近くに住んでいたのに、瑞鳳さんと言うツテがあったのに、アレは何もしなかった!

言葉を交わす事を放棄して、会う事すらも放棄して! それで今更、何が違うと言うんですか! 憎まれてると思うなら言葉をかければ良かった、嫌われていたとしても対話の余地はあった筈なのに!?」

霞「落ち着きなさい! 今怒りに呑まれても何も…」

海風「…すみません、今は誰とも話したくありません。 先に帰らせて頂きます」

天津風「ま、待ちなさいよ!」

朝雲「止めなさい天津風。 アイツの気持ちを分かってあげなさい」

天津風「なんでよ…!」

朝雲「家族の間で生まれる溝、って思ったよりもずっと深いものなのよ。 一つの拗れが、さらに大きな拗れを生み出す事だってある。 私だって妹の件で家族と何度も揉めた、だからその気持ちは痛いほどわかるの。

…瑞鳳さん、お願いがあります」

瑞鳳「何、お願いって?」

朝雲「次の試合、決勝戦が終わったら勝敗の結果に関わらず海風とお姉さんが話し合う機会をあげてください。 これ以上拗れたら、きっともう戻れ無い…

だからそうなる前に、お願いします」

瑞鳳「…わかった。 善処してみる」

《秘密基地 食堂》

蒼龍「で、帰ってくるなり早々部屋に閉じこもっちゃった訳ね…」

飛龍「道理でマジギレしてる訳だ…」

神通「まさか、特大の爆弾を投げ付けてくるとは…」

霞「海風に伏せてた私達も悪いけど、まさか他人から言われるのは想定外だった訳だし…」

瑞鳳「さて、どうしましょうか…」

霞「…何も考えて無いんですか?」

瑞鳳「他人にバラされる事は一切想定していませんでした。大変申し訳ございません」

神通「瑞鳳さん…」(呆れ顔)

蒼龍「仕方無い… 私が行く」

飛龍「蒼龍?」

蒼龍「今の海風ちゃんの心境は3年前の私と同じ、飛龍と向き合う事から逃げた私とね。 だから、説得と言うか諭すくらいなら出来るわ」

瑞鳳「…わかりました。お願いします、蒼龍さん」


霞「どう言う事なんですか、蒼龍さんと飛龍さんが向き合わなかったって」

飛龍「…私達はね、元々この世界の人間じゃ無いの」

霞「え…?」

神通「異世界人、ですか」

飛龍「そう。 私と蒼龍は元々別世界の人間で、軍人で化け物と殺しあってた。 でもある日戦闘中に分断されて、離れ離れになって蒼龍が大怪我を負ったの。

そしてこの世界に偶然転移して、瑞鳳に拾われて… 瑞鳳に保護された蒼龍と再会した。 でも私は蒼龍を『見捨てた』って拒絶されてね…」

霞「それで、どうしたんですか?」

飛龍「そりゃもう心の底から互いの鬱憤ぶつけ合ってなんとか和解にこぎつけたの。 最初はギクシャクしちゃったけど」

神通「ですが、海風さんはそう言う風になるかは…」

飛龍「正直、これに関しては浜風ちゃんが悪い。 3年も溝を作れば拗れるに決まってるのに、あの子人の心に関して相当鈍いしねぇ…

一昨年の選手権で負けた理由も『心』を読み違えた事だし。 ま、海風ちゃんをどう説得するかは蒼龍次第だけどね」



蒼龍「入るね、海風ちゃん」

海風「…なんですか、今人と話す気分では…」

蒼龍「まぁまぁ… はい、イチゴ牛乳。飲むでしょ?」

海風「頂きますが…」

蒼龍「で、浜風ちゃんの事でブチギレちゃったんだっけ? ま、仕方無いとは思うけどね」

海風「その事なら、向き合うつもりは一切無いと…」

蒼龍(相当重症ね… さて、どうしたものか…)


かける言葉 直下
1.「海風ちゃんは、どうしたいの?」
2.「浜風ちゃんが、憎い?」
3.「いつまでも、そうやって逃げる気?」
4.その他(内容)

蒼龍「浜風ちゃんが、憎い?」

海風「それは…」

蒼龍「人はそう簡単に人を憎め無い。 恨みつらみは多少あっても、完全に憎みきるのは難しいのよ」

海風「でも、アレは海風を見捨てた。 そして何も…」

蒼龍「何もしてくれなかったと言うより、何も出来なかったって言うのが正しいのかもしれない。 何も出来無いの、向き合うのを拒絶されると」

海風「…そんな話をしに来たのですか?」

蒼龍「ちょっとだけ、昔話をしましょ。 3年前の、私の話を」

海風「3年前って…」

蒼龍「貴女達が最後に別れた年でもあるのかな。 まぁ、瑞鳳ちゃんの周囲に居る人間にとっては契機になる年だったからね。

始まりは、私と瑞鳳ちゃんの二人だった… 私は、この世界の人間じゃ無いの」

海風「え…?」

蒼龍「数多の可能性が存在する異世界、その中の一つから私と飛龍は転移したの。戸籍だって大枚はたいて偽装してでっちあげたもの、だって私達は元々この世界の人間じゃ無いしね。

そして私達の世界では人間と、人類を根絶やしにしようとする化け物が戦争をやってた。 そして私達はその化け物と戦ってた軍人って訳」

海風「蒼龍さん達が、異世界人…」

蒼龍「私と飛龍は、ずっと一緒だった。 初陣から、最後の戦闘まで… お互いにパートナーとして認め合って、生死を共にして…

そして最後の戦闘で、私達は分断されて私は大怪我を負った。今でも生きてるのが不思議なくらいの、死の一歩手前に。 その時飛龍を憎んだ、『私を見捨てた』って」

海風「それは…」

蒼龍「仕方が無い事だと思うし、今でもアレは私の八つ当たりだって思う。 でも、死を手前にして私は飛龍を初めて憎んだ… その事実には変わり無い。

そして生きたいと願ったら、気が付いたら瑞鳳ちゃんに拾われてた。 道端に倒れたボロ雑巾の様な私に治療を施し、助けてくれたの。 そして私は瑞鳳ちゃんと暮らす事になって暫く時間が経った頃… そして私の前に飛龍が現れた」

蒼龍「それこそ怒り狂ったわ、海風ちゃんと同じ位。 でも私は、飛龍を憎みきれなかった… 私自身頭の中で八つ当たりだって理解してたし、飛龍も私とちゃんと向き合おうとしてくれたから。

そしてお互いにぶつかり合って、言いたいこと言い合って、なんとか和解できた。 これが3年前の、私のお話」

海風「…何が、言いたいんですか?」

蒼龍「もし心の中に一片でも、少しでも情があるなら向き合う事を決して放棄しないで。 例えそれが一方的だとしても、絶対に分かり合う気持ちを捨てちゃ駄目」

海風「そんな事…!」

蒼龍「最初から何もかも諦めてたら、分かり合う事を止めたら本当に戻れなくなる。 すれ違いが軋轢を生んで、そして決して良い結果にならない。 

伝え方は何でも良いの。思いのたけを全部ぶちまけて、言葉にするも良し、殴りつけても… 殴りつけるのは良く無いかもしれないけど、まぁ向き合う手段としてなら… ともかく、どんな手段を使ってでも思いを全部ぶちまければよいのよ」

海風「…もし、それでも伝わらなければ?」

蒼龍「ボディーブローからのアッパーカットを叩き込んでやりなさい。 私が許す! あと対話から逃げようとした場合も許す!」





蒼龍「さて、これで少しはマシになったかな…」

蒼龍(意地っ張りな妹はこれでよし… なのかどうかは解らないけど出来る事はした。 さて、後は…)

蒼龍「ぶきっちょな姉の方も、少し矯正してやりますかね…」

>>1です

ちょいとKBFに戻ってさっさとイノセンス編に移行する為に少しお休みします


ところでお聞きしたいのですが、主要メンバー(海風、霞、神通、天津風、朝雲)の機体を後半で改修もしくは交換しますが改修要望(どんな機体にしたいか)や機体を換えたい(例:海風を今の機体から別の機体に変更したい)とかの意見ってありますか?

後ほど安価で募集を致しますが、その前に要望だけ聞いてみたいなと…


現状は

機体能力
・ウイングガンダム・フレスヴェルグ(海風):近接寄り万能可変機
・ブラストZZ(霞):高機動砲撃特化仕様
・インフィニットジャスティス・スターリリィ(神通):超近接機
・シューティングスターガンダム(天津風):射撃寄り機動特化可変機
・ストライク・ヴァルキリー+ブリガンディアストライカー(朝雲):支援戦闘・狙撃特化機

ファイター能力
・海風:近接寄りオールラウンダー、指揮官
・霞:砲撃特化
・神通:超近接特化、一応指揮能力有り
・天津風:機動・射撃特化
・朝雲:狙撃・支援担当、ガン=カタも使える


となっています。


挙げて頂いた改修要望や機体の交換希望は安価の選択肢などに反映いたします 
よろしくお願いします

前に書いたかも知れませんが(書いて無ければごめんなさい)現実のHGBF系はこちら側では発売されていない(と言うかBF自体が存在しない)設定ですのでバーニング系やカテドラル系、メガライドランチャーやルナゲイザー等のキットは存在していません(あったとしても原作の使用キャラ専用機体なので自軍使用はNGかと)


あとあくまでも物語りの中心は海風・霞・神通の三人なので、天津風と朝雲の過剰強化は控えさせて頂きます

断章『忍び寄る悪夢』


(勝てるのか、彼女に)


街中で男は思案に耽る。 彼女はあの世界チャンプの妹、『最強の戦術家』と名高い少女の妹なのだ。

2年前に出場したオープントーナメントの予選、そこで戦って自分は負けていた。そして今度戦う少女もまた戦闘スタイルこそ違うものの能力はほぼ同等。


「どうすれば良いんだ…」


知り合いに頼んだガンプラもある、それは世界レベルにも匹敵する出来栄えで決して彼女の駆る『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』にも劣らないだろう。

『ビルダーが自分の手で作ったガンプラで戦う』と言うセオリーを無視してまで強い力を求めたが…


(そして、彼女達は『ホワイトクリーン』と互角…)


去年全国に出場できた時に戦い、敗れた相手『ホワイトクリーン』。 彼女達と互角、しかも結成間もない頃の出来事だと聞いている。

つまり『勝てなかった相手と同等の相手』と戦う事になるのだ。


(策を弄しても彼女に打ち砕かれる、真正面から戦うとしても実力で圧倒される可能性が高い。 ここまで来て…!)


全国でリベンジをすると誓った、だが目の前に出来たのは高すぎる壁。 

そして恐らく彼女は自分に怒りを抱いている、自分が不要な発言をした事が原因で。


海風『それは評価ではなく比較、侮辱にも等しい行為であると気付きもしない…  貴方の様な人間は、心底大嫌いなんですよ!』


賛辞の筈が余計な引き金を引き彼女の怒りを買った。 彼女は宣言どおり、あらゆる手段を講じてくるだろう。

今までの戦い以上の指揮でこちらを潰しに掛かってくる。どんな手も厭わずに…


(どうすれば勝てる、あのチームに…!)

「ほう… 面白い目をしているな、少年」


突如、目の前に男が現れた。 その男はこちらを見据え、肩に手を置く。


「力が欲しく無いかね、少年」

「何…?」


力、そうその男は言った。 確かに力は欲しい、彼女達に勝つ為には。


「ならば、これを使え。 これを使えばキミの望むものが手に入る…」

「これは…」


手渡されたのは注射器と小瓶、小瓶には何らかの薬が入っている。


「まさか、噂で聞いた…」

「特別製のものだ。 今までの物とは違う、好きに使うが良い」


そう言って自分のポケットに押し込むと男は去り、人ごみに紛れる。ポケットの中にある薬と注射器の存在を確かめ、考えた。


(俺は… 勝ちたい、どんな手を使っても… だが、これは…)


使えばもう戻れなくなる。 誇りも無い、ただ外道に成り下がる。 だが心の弱さが、自分を魔道へと引き摺り込もうとする。


「俺は…!」


そしてある決断を下した。 向こうも手を厭わないなら、こちらも厭わないと…

断章『託されたもの』


「それで、サイコフレーム搭載機は…」

『残念だけど送れない。 MSをよく機能停止させるトンデモパイロットが居るからね』

「ああ、『そっち側」はNTが多いから…」


ここはこの基地の管制室、通信機越しに映る姿は私と同じ。 通話の相手は『平行世界の私』、私と似ながら違う道を辿ってきた私だ。

しかし本質は同じ、戦い方も考え方も何もかも…


『代わりにリボンズから分捕った鹵獲機は回せる分はそっちに送る。あと新規で建造した試作機、テストだけ済ませた機体ならMDごと供与できる』

「いや、送って欲しいのはサイコミュ対応の1機だけで良い。 別に戦力が欲しい訳じゃない、こっちにも『萌芽』の可能性を持った人間が現れたから…」

『成る程… それならアレ送るね。 吹雪ちゃんじゃ全スペックを引き出せなかった、ならそっちに送って使える人間が使うほうが良い』


アレ、とは去年の戦いで彼女達が宇宙で鹵獲した機体の事だろう。そして私が最も欲している機体でもある。


「ありがと。でも良いの?」

『私のエピオンを譲るわけ無いじゃないし、各NTにはそれぞれの専用機があるから問題ないよ』

「ならありがたく頂戴しておきましょうか」

『あと、ヒュウガさんに確認取った。 薬のサンプルをこっちに送ってくれれば解析出来る』

「よし、これであと一歩…」

『ただね、送られてきたデータを確認してみたけどアレ多分薬じゃない』

「え…?」

『薬って言うより何かの活性化液、それになんらかの不純物も混じってる。薬って言える代物でもない… ってヒュウガさんが』

「どう言う事なの…?」


私達が今まで追ってきたものは『薬』じゃなかった、しかしやる事は変わらない。

だがその事実は私が驚愕するには充分な事実、そこも変わらない。


『それを調べる為にも、薬を送って頂戴。 あと、MS以外に渡すものがあるんだけど』

「渡すもの?」

『御守り、って訳でもないけど… 貴女達の教え子に渡しておいて欲しいのよ。 ただ一つしか無いから、一人にしか渡せない。

それが必要だ、って思う教え子に託して。 きっと、貴女の教え子なら何か役に立つ筈だよ』

「わかった、ありがと。 じゃあ指定日時に転送お願い。 そのあとこっちから薬送る」

『了解』

《数日後 部室》


海風「では、編成割を発表します」

天津風「…アンタ、大丈夫なの?」

海風「元々迷いなんてありませんが?」

天津風「そ、そう…」

朝雲(瑞鳳さん、上手くやってくれてるのかしら…)

霞(蒼龍さんの説得が功を奏して、なんとか何時もの調子には戻っているみたいだけど…)

神通(海風さんの精神は何時爆発するかもわからない爆弾のようなもの、果たして指揮は…)

海風「まず相手は万能型の『百万式』、近接寄りの『アメジストVガンダム』、そして遠距離寄りの『ジオ・ジオング』の3機だと考えられます」

天津風「ウチと似たり寄ったりな面子だこと」

海風「はい。 近接・万能・遠距離全てが揃っている、正直厄介です。 さらに言えば百万式は大火力持ち、優先して潰す必要がある…

そこでこちらの編成は向こうに合わせます。 向こうが全て揃ってるなら、こちらも全て揃えます」

神通「近距離型、万能型、そして遠距離型の組み合わせですね」

海風「特に今回の場合、百万式を押さえる必要があるので機動力も重視する必要も生じます。 今回の編成は『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』『インフィニットジャスティス・スターリリィ』、そしてFAの装甲とシールドを装備した『ブラストZZ』としましょう。

今回は近接をメインとして戦う為シューティングスターは不向き、そしてストライク・ヴァルキリーは機動力が足りませんし朝雲さんは連戦ですから」

朝雲「ま、今回は譲るわ。 必ず勝ちなさいよ」

海風「わかっています。 ぐうの音も出せなくなっても、完膚なきまで、泣いて喚こうが降参しようが、一切合財気にせず、ぶちのめして、叩き潰すと決めていますので」

神通・霞・朝雲・天津風(ま、まだブチギレてる…)

海風「編成割に意見のある方は?」

霞「い、異議無し」

神通「え、ええ。こちらも、構いません」

天津風「大丈夫よ」

朝雲「異議は無いわ」

海風「次に戦術方針として…」

愛宕(あの子、どうしちゃったの?)ヒソヒソ

瑞鳳(どっかのバカに地雷ブチ抜かれた)ヒソヒソ

愛宕(地雷って、お姉さん?)ヒソヒソ

瑞鳳(思いっきり『世界チャンピオンの妹』って言われて、キレちゃったの)ヒソヒソ

愛宕(怒るわね… あの子にとって侮辱でしか無いのに…)ヒソヒソ

BATTLE END

瑞鳳「今日の所はこの位かな… これ以上、機体に損耗を出す訳にはいかないし」

海風「未だに先生に一撃すら入れられないとは…」

瑞鳳「まだまだ、私に格闘戦で勝とうなんてまだ早いよ」

神通「しかし良い所まではいけていました」

愛宕「そうね… あと1年って所かしら? 一撃入れられるまで」

海風「そんなに…」

天津風「馬鹿ね。 届く、って断定されただけ良いじゃない」

霞「ま、届いても勝ち目が無きゃ意味はないけど」

朝雲「私も、もっと練習しないと…」

瑞鳳「じゃ、今日の練習はここまで。 そして機体温存の為決勝まで各自の専用ガンプラの使用は厳禁とします。

練習する場合は練習用の機体を使う事、そして各自機体調整を怠らない事。 良い、3人共?」

神通・海風・霞「はい!」

瑞鳳「そして残り二人も何があっても良いように鍛錬は怠らない事。 OK?」

天津風・朝雲「はい!」

瑞鳳「よし、今日は解散! あ、海風ちゃんと霞ちゃんは残って」

神通「あの、私は…」

瑞鳳「神通ちゃんは愛宕先生が少々お借りしたいそうで」

神通「え…」

愛宕「ごめんねぇ、ちょっと部活動絡みの事でわからない事があって…」

神通「なら仕方ありません…」


海風「…全員、下校したようです」

霞「あの、先輩は…」

瑞鳳「これに関してはちょっと神通ちゃんに預けられないから。色々あってね」

海風「預け、られない?」

瑞鳳「前に話したことあるでしょ、ハシラジマのこと」

霞「確か、平行世界の協力者だって…」

瑞鳳「ハシラジマから、このネックレスを預かったの」

海風「この石は… ジェダイト…?」

霞「ジェダイトって?」

海風「翡翠の中でも最も有名な本翡翠と言われている種別です。でも、何か違うような… 青みが入ってますが、トルマリンの類でも無いようですし…」

瑞鳳「この石は『アリスタ』、多分この世界じゃ未確認の… ううん、アナハイムが独占する為に公式では『無かった事』にされてる石だよ」

霞「無かった事に、ってどう言う事ですか?」

瑞鳳「これはプラフスキー粒子、ガンプラを動かすための特殊粒子の結晶体。 鉱脈の類はアナハイムが独占して、存在が無かったことになってるから本来この世界では出回らないものなの」

海風「これが、プラフスキー粒子の!?」

瑞鳳「そう。 何があっても良いように、って向こうの人が渡してくれたの。 海風ちゃん、これを肌身離さず持っていて」

海風「こんなものを頂いても…」

瑞鳳「霞ちゃんはこれ、勝負着のベルトにつけてられるようにしてあるから」

霞「これは?」

瑞鳳「『サイコフレーム』」

霞「!?」

瑞鳳「まぁ片方だけに、って言うのは不公平だからね。小型化してアクセサリーにしか見えないけど、サイコフレームには代わり無いよ。 くれぐれもこの事は神通ちゃんには内緒でお願い」

霞(私達に託された、二つのもの。 『アリスタ』と『サイコフレーム』、これが意味する事も何故私達に託されたのかも分からない。

だが何となく、これらが私達に必要になってくるのだと直感的に理解出来た)

海風(そして、時が経ち決勝戦の日が訪れる。 そしてこれが、海風達のこれからを決める『境界線』の日になるとは知らずに…)


『これより全日本ガンプラバトル選手権東京大会・決勝戦を開始します』


矢矧「どう、貴女の見立ては?」

浜風「互角か、それとも海風達が一歩抜きん出ているかと。ただ…」

矢矧「何か?」

浜風「何か、とてつも無く嫌な予感がするんです… 特に、あの対戦相手の…」

夕雲「心配性ですね、浜風さんも」

時雨「基本、妹の前じゃ形無しだからね」


瑞鳳「…おかしい」

飛龍「どうかしたの?」

瑞鳳「気が、空気が何か淀んでる…」

蒼龍「…警戒、しておきましょう」

愛宕「どうしたの、瑞鳳?」


榛名「阿武隈達の為の下見、と思ってきてみましたが…」

天城「ええ、空気が… そして気の乱れを感じます」

榛名「天城、間宮さんと青葉さんに緊急通達を」

ウォースパイト「ハル?」

榛名「ウォースパイト、貴女は運営の方にお願いします。もしかすれば…」


スドウ「ククク… 滾る、力が…!」

ヨミ「スドウ、何かおかしいわよ…?」

ヤス「部長も張り切っているのでしょう。これなら、勝てますよ…!」


霞(何これ、肌がピリピリする… 感覚が、過敏に…!)

海風(様子がおかしい… 何が…)

神通(まさか… でも、今までこんな事は… 考え過ぎか、それとも… でも、戦えばわかる事…!)



Please set your GP Base

Beginning plavsky particle dispersal

Field to "Speace"

Please set your GUNPLA

Battle start!


朝雲「ブラストZZ、霞!」

神通「インフィニットジャスティス・スターリリィ、神通!」

海風「ウイングガンダム・フレスヴェルグ、海風! チーム・フリューゲル・ヴェント、各機出撃してください!」

海風「各機、事前の指示通り… ッ!? 先輩!」

神通「あの光、まさか…!」

霞「爆発の光… 同士討ちだっての!?」

海風「作戦変更、各機最大戦速! 状況を確かめます! 霞さんはウイングに掴まってください!」

霞「わ、わかった!」

神通「…二人共、危険になったら必ず退避してください」

海風「わかっています… では、加速を開始します!」



海風「ここが爆発のあった地点… コレは…!」

霞「ジオングの残骸… 信号は無い、撃墜されてる…」

神通「二人共、逃げて!」

海風「え…?」


三人の視線の先、そこにあったのはサーベルを持った百万式と四肢を切断されたVガンダムの姿だった。


ヨミ「どうして… どうしてよ、スドウ!?」

スドウ「邪魔なんだよ… お前達に周りをウロチョロされると」

ヨミ「そんな…」

スドウ「お前もヤスのところに送ってやる。 これで、さようならだ…!」


そして切断され、爆発するVガンダム。 その姿を見届けた百万式が神通たちの方を向き…


スドウ「居たのか… 化け物共…!」

霞「化け物って… 私達が…?」

海風「そう言うことですか…!」

霞「どうなってんの、海風!」

神通「…昏睡病です」

霞「!?」

海風「化け物、突然変異を起こした人間と進化しかけた人間… だから、化け物とは海風達なんです…!」

スドウ「今から、お前達も狩ってやる! 化け物共はこの世界に居るべきじゃないんだよ!」

海風「各機迎撃態勢! これより、昏睡病キャリアーと交戦を開始します!」


海風(脆くも崩れ去った日常は、悪夢となって海風達へと牙を剥く。 そして、多くの人間の日常を奪った化け物たちが海風へと襲い掛かったのだった…)

矢矧「今、あの子達昏睡病って…」

浜風「海風!」ダッ

夕雲「浜風さん!?」

時雨「僕が浜風をサポートする! 矢矧! キミは会場から人々を避難させて! 何が起きるか、どんな事態に陥るかわからない!」

矢矧「わ、わかったわ。 運営側に呼びかけてみる」



飛龍「最悪の事態じゃない…!」

蒼龍「まさか、ここ昏睡病が現れるなんて…!」

朝雲「な、何ですか昏睡病って!?」

瑞鳳「二人共、避難して!これから私達は皆を助けに行く!」

天津風「で、でもあそこには先輩達が…」

瑞鳳「早く! お姉ちゃん、二人をお願い! あと会場から人を避難させて!」

愛宕「りょ、了解!」



榛名「ウォースパイト急いで! 会場全員の避難を!」

ウォースパイト「え、ええ!」

天城「姉さん! 二人の到着、早めに見積もって5分だそうです!」

榛名「なら… 榛名は先に行きます! 天城は二人の到着後にお願いします!」

天城「わかりました!」

榛名(使いたくなかった、でも使うしか無い… アレは何時もの昏睡病よりヤバイです…!)


「では見せて貰おうか… 化け物を消し去る、新たなる力と言うものを…」



第7話『境界線』 終

第8話『未来と今と』


霞「クソッ…! なんて、速いのコイツ!」


フルアーマーに内蔵されたミサイルをありったけ放つもその全てを百万式は回避する。

そしてZZへと肉薄し、サーベルで切り裂こうとするも海風が割って入りバスターソードで斬撃を防ぐ。


海風「機体出力は負けてないのに、押されてる…!」

スドウ「そんなものか、化け物!」


ウイングを蹴り飛ばしライフルを乱射する百万式、海風は態勢を整えなおしてライフルの射撃を切り払う。

海風に気を取られるスドウの背後から神通のジャスティスが接近し、ガーベラ・ストレートを振り下ろす!


神通「消えなさい、昏睡病!」

スドウ「邪魔だ、お前も!」


百万式はもう片方の腕でサーベルを抜き、神通の攻撃と鍔競り合いとなる。

一撃では仕留められないと察した神通は一度退き、次の機会を窺おうとするが…


スドウ「雑魚が! 落ちろ!」

神通「なっ!?」


攻撃を行ったは先程破壊された筈の『ジオ・ジオング』の残骸、それが再生しビームを放ちながら襲い掛かる。

そしてその隙間を掻い潜り再生した『アメジストVガンダム』が神通へと斬りかかった。


神通「再生能力まで…!?」

海風「しかも、破壊した機体を配下において…!」

霞「どうなってんのよ、アレは!」

スドウ「ハハハハハ! 気分が良い! 身体の底から力が湧いてくる! 無敵なんだ、俺は!」

神通「くっ… 二人共、下がってください! ここは私が引き受けます!」

海風「しかし…」

神通「瑞鳳さんを、どうにかして外部通信や何らかの手段で先生を呼んでください! この状況を打開するには…」

スドウ「余所見を!」


斬りかかる百万式と切り結び、その足を無理矢理止める神通。

そして海風達は離脱を試み、デブリに紛れていく。


スドウ「クソッ…! 待て!」

神通「貴方の相手は私です…! 絶対に行かせはしない、例えこの命と引き換えになろうと…!」


神通は一歩も退かない、百万式を相手取り戦い続ける。

それが神通の決意、覚悟だった。


視点選択 直下
1.海風
2.霞

side-霞-


霞「振り切れ無い…!」


戦域からの逃走を図るZZに後方から『ジオ・ジオング』が追撃する。

SDを使ったガンプラと言えど素体はMA、その火力はZZをも凌ぐ。 霞は攻撃を回避し続けるが、デブリ帯に逃げた事が仇となり上手く機動が出来ない。


霞「どうすれば… ってマズッ!?」


ジオングから放たれる有線アーム、ビームによる攻撃に霞は追い詰められていく。


霞(嫌だ… 私は、こんな所で…)


昏睡病に陥る、その恐怖は計り知れない。 そして霞の手が恐怖で竦み…


霞「あ…」


一瞬、動きが止まった所を狙われ大型ハイメガ粒子砲の一撃がZZへと襲い掛かる。


「コード・ブレイヴ! 『ミラーリングシステム』展開!」


直撃、かと思われた大型ハイメガ粒子砲による砲撃は複数のビットから発生したフィールドによって『飲み込まれ』た。

そして射出されたアームに向けビットが飛翔し、アームを切り裂く。 


霞「だ、誰…?」

「遅くなりました、霞さん」

霞「は、榛名さん!?」


ZZの前に現れたのは青い燐光を身に纏った白い機体、以前に交戦した『ガルム』や天城の『スレイプニル』と同型の『RX-0』。

その機体は榛名の製作したRX-0の中でも最も古く、そして最強のRX-0。 榛名がかつて『純白』と呼ばれる所以となった機体…


榛名「『RX-0[F] フェンリル』、榛名。これより、キャリアーの排除を開始します」


参戦
・RX-0[F] フェンリル(榛名)

フェンリル
武装
・60mmバルカン×2
・ビームサーベル×4
・スライサー・ビット×12
・タクティカル・アームズⅡL 改
・ライフル内蔵型・ビーム・アックス×2

概要
榛名専用の『RX-0』にして最強の『改RX-0』。平行世界の榛名機とそっくりだが細部が微妙に異なる。
主武装はライフルを内蔵した大型のビーム・アックスを両腕に装備し、ビットとの連携で戦闘を行う。
コード・ブレイヴ発動時の能力は『ミラーリングシステム』、相手のビーム攻撃を吸収し自身のエネルギーへと変換を行う。そして『もう一つ』だけ能力を隠しているが…
最も古い機体だがアップデートを重ねられ、他の機体と一線を画する能力を誇る。
長い眠りから覚めた『純白の神狼』は榛名と共に、敵対者を容赦なく地獄へと叩き落とす。


新たな目標と見定めたジオングがフェンリルへと襲い掛かるが、榛名はその攻撃を容易く回避しジオングを肉薄した。


榛名「遅い…! この程度の攻撃で、落とせると思うな!」

霞(す、凄い…)


そしてビットと連携し、ジオングの全身を切り刻む。 四肢を失い、胴体を両断されたジオングは爆発を引き起こし宇宙の塵となる。

そこには一切の躊躇も恐れも無い、ただ無慈悲に敵対者を屠る狼の姿があった。

榛名「無事ですね、霞さん」

霞「は、はい! その機体は…」

榛名「『フェンリル』、榛名の機体です。 それより、今のは一体… 人の気配を感じませんでしたが…」

霞「今の機体はキャリアーの元々の僚機、私達が目撃した時には破壊されていたのにいきなり再生して襲い掛かって…」

榛名「今までそんな事は無かった、未知の現象… 霞さん、キャリアーは言葉を発しましたか?」

霞「え…? あ、はい。 確か喋ってきました」

榛名「やはり、何時ものキャリアーとは何か違う… 霞さん、念のために後た… ッ!?」

霞「何、この感じ…!?」


榛名と霞の周囲に異常な殺気が満ちる。 そして先程の『ジオ・ジオング』の残骸に粒子が集まり再び機体が再生を始めた。


霞「また再生した…!」

榛名「違う、それだけではありません…!」


さらに現れたのは神通と交戦している筈の『百万式』、それも1機だけでなく複数機が包囲隊形で展開している。

榛名と霞はそれぞれ背中合わせとなり、互いの背中をフォローし合う。


霞「百万式が、複数機…!?」

榛名「成る程… プラフスキー粒子による残像、コピー体と言う訳ですか」

霞「そんな事が現実にあるんですか…?」

榛名「ええ、実際榛名が作った機体にもその系統の特化機はありますが… まさか、ここまで完全な再現とは…!

霞さんは神通さんの所に! 榛名が突破口を拓きます!」

霞「で、でも…!」

榛名「この程度なら、榛名でも片付けられます。 それに…」

天城『姉さん!』


増援到着
・RX-0[S] スレイプニル(天城)


霞「スレイプニル…!」

榛名「天城、間宮さんと青葉さんは?」

天城「もうすぐ到着します。 なので先に行っていて欲しいと」

榛名「わかりました。 天城も居ればここは大丈夫、霞さんは自分の仲間を守ってください!」

霞「了解…!」

side-海風-


海風「くっ… 通信も何も出来ないのに、敵なんて…!」


『アメジストVガンダム』を相手に鍔競り合いとなる海風。しかし一瞬の隙を突いてバスターソードでVガンダムを両断する。

しかし即座にVガンダムは再生し、再びウイングへと襲い掛かった。


海風(まるで出来の悪いホラー映画の類か何かです…!)


そして海風の周囲にもまた、新たに『百万式』の分身が出現する。


海風(このままでは… だけど、先輩に言われた以上は…!)

海風「まだ、ここで倒れる訳には…!」

「その意気です、海風!」


次の瞬間、ウイングの周囲に展開していた百万式の数機が爆散し一瞬の隙が生まれた。

その隙を狙い海風は残る敵機をツイン・バスターライフルとマシンキャノンで破壊し、攻撃を行った機体へと向き直る。


海風「どうして、ここに居る…!」

浜風「…今はこの状況を切り抜けるのが先決です。この戦いが終わったら、もう逃げも隠れもしません」

海風「そう言って何時も逃げてた癖に…」

浜風「確かに逃げていましたし、その事に関しては弁解はしません… ですがもう逃げない、そう決めてますから」

海風「言葉じゃなく、態度で示してください!」


次々と現れる百万式の軍団に海風と浜風は銃口を向ける。 本当なら海風も文句の一つも言いたい、しかし状況が状況だけに堪えていた。


浜風「ニクスプロヴィデンス・クロイツ・リバイ… 私に力を、そして勇気を!」


参戦
・ニクスプロヴィデンス・クロイツ・リバイ(浜風)

ニクスプロヴィデンス・クロイツ・リバイ
・MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲×4
・MA-V05A 複合兵装防盾システム
・大型ドラグーン×3
・小型ドラグーン×8
・MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル改
・RGシステムtype-Z
レジェンディアストライカー
・GDU-X7 突撃ビーム機動砲×2
・GDU-X5 突撃ビーム機動砲×6

概要
浜風専用に製作されたクロイツシリーズの1機であり、最後発の機体。そして春雨達に敗れた機体を修復したもの。
オリジナルと異なり『ユーキディウム・ビームライフル』を手持ち式にし、ビームサーベルを内蔵したものに改造している。
後部に接続された『レジェンディアストライカー』は『レジェンドガンダム』のバックパックを改造したもので、計23基のドラグーンを装備した重武装仕様となった。
またドラグーンはバリアとしても利用可能になっており、自機や友軍の防御にも利用出来る。
完全に使いこなすには高い操縦技術と戦況を見極める力が必要だが浜風は瑞鳳達との特訓の末にそれを身に付け本機を駆る。ライバルと雪辱を果たす為、そして妹を守る為に…


浜風「行くぞ海風、付いて来い!」

海風「誰が! そっちが付いて来なさい!」


海風のウイングと浜風のニクスは同時に動き出す。 そして浜風が射出したドラグーンがビームの弾幕を作り上げ、その弾幕を掻い潜った海風がバスターソードで百万式を撃破する。

海風に襲い掛かろうとする百万式の分身をドラグーンで妨害し、隙を突いて海風が撃破していく。示し合わせた訳では無い、互いに何が最適なのかを理解して何が最適解か分かっているからこそ出来る芸当だった。


浜風「数だけ居ても!」

海風「残りは6、纏めて片付けます!」

霞「海風!」

海風「霞さん! 無事で良かった…」

霞「そっちの機体は…」

浜風「私です、霞さん」

霞「お、お姉さん!?」

海風「…そう言えば知ってたんですね、霞さんも」

霞「う… そこは黙っててごめん…」

浜風「それより、無事でしたか?」

霞「は、はい。 榛名さんと天城さんが助けてくれたので…」

海風「あの二人まで…」

浜風「私は榛名さん達と、あともう一人ファイターが居るのでそちらと合流します。 海風は?」

霞「そうだ… 先輩を早く助けに行かないと…!」

海風「海風は先輩を、神通さんを助けに行きます。 邪魔をすると言うのなら…」

浜風「邪魔はしません。 ただし、回収したら今から指定する座標に集合を。 一度状況を整理し、打って出ます。 決して無茶は止めてください」

海風「わかっています、そのぐらい…! 霞さん、ウイングに掴まってください。 ウイングの推力とZZの推力で同時に加速し、一気に先輩のところに行きます」

霞「わかった。 その、大丈夫?」

海風「大丈夫です。 今は海風より、神通さんの心配を」

霞「…わかった。 行くわよ、海風!」

海風「了解、加速します!」

ミス

ニクスのドラグーン23基じゃなくて19基でした

霞「海風! まだなの!?」

海風「これでも最大戦速です! でも戦闘の光はまだ続いている、少なくとも無事なようですが…」

霞「無事だったとしても、私達が着くまで保つの…!?」

海風「先輩を信じるしか…」

霞「! 殺気が来る、避けて!」

海風「ッ…!?」


回避運動を行いメガライドランチャーの砲撃を回避する海風、そして3機の百万式が襲い掛かる。

霞は迎撃するも増え続ける百万式に対処し切れない。


霞「駄目、このままじゃ…!」

海風「ここで諦める訳には…!」

霞「海風!機首上げて! 巻き込まれる!」

海風「!? は、はい!」


機体の機首を上部へと向け急加速させる海風、次の瞬間海風達の居た場所をビームの光芒が駆けて1機の百万式を穿つ。

そして白い機体が分身しながら百万式を瞬く間に屠った。


海風「み、味方…?」

霞「で、でも私達ごと…」

「ごめん、アレしか手が無かったしNTだって聞いてたから別に避けられるかなって。 あともし当たっても僕に撃墜された、って事になるから昏睡病には罹患しないから大丈夫だよ」

海風・霞(そ、そんな理由で…)

「キミ達が瑞鳳の教え子… それにその『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』、浜風の妹で良いんだよね?」

海風「…認めたくはありませんが」

霞「貴女は…」

時雨「僕は時雨、一応浜風の友達。 そしてフレスヴェルグを作るのを手伝った人の家族だよ」

海風「時雨… 確か、一昨年の…」

時雨「世界チャンプ、になるのかな。元だけど… それより早く行った方が良いよ。もうあの子、そろそろヤバそうだし」

海風「! 行きましょう、霞さん!」

霞「わ、わかった!」

時雨「あと、その機体を弄った人からの伝言。 『真価を発揮するには胸の装甲を盛った部分を壊せ』だってさ」

海風「え…?」

時雨「でも注意してね。 ピンポイントかつ正確に壊さないと、粒子が漏れて自壊するよ」

海風「それって一か八かの賭けじゃないですか!?」

時雨「だから使いどころには注意、そして使う時も細心の注意を払う事だってさ。 僕がここを抑える、この程度の敵なら造作も無いから」

海風「お願いします…! 加速します、霞さん!」

霞「了解!」

時雨(さて、空港からこっちに向かってるとは言ってるものの間に合うかな? 春雨、それに三日月…)

海風「胸の装甲をどう破壊すれば…」

霞「私がサーベルで… でも、自爆されちゃ困るし…」

海風「バスターソードでは無理ですし… ともかく、今は…」

(まだ、私は…)

海風・霞「!!」

海風「声… 先輩の…」

霞「通信が復旧してる訳じゃないのに… それに直接頭に…」


コォォォォォ


海風「! ネックレスのアリスタが輝いて…」

霞「まさか… サイコフレームからも光が漏れてる…!」

(私は、ここで止まる訳には… 未来を、変えないと…)

海風「未来…?」

霞「どう言う事…?」

(助けなきゃ… 止めなきゃ…)


パァァァァァァァ


海風「光が、広がって…」

霞「ど、どうなてるのよ!?」



瑞鳳「二人共、急いで!」

飛龍「分かってるけど! まだ避難が追いついて… って、何あの光!?」

蒼龍「片方はサイコフレームの発振、そしてもう一つは『プラフスキーバースト』!? でも2箇所から…」

瑞鳳(もしかして… あの子も持ってたの、アリスタを!?)

《???》


私は、救いたかった。 私の、私達の為に命を落とした人を。


海風(これは…)

霞(記憶… 誰かの、私じゃ無いし海風のでも無い…)


あの人はいつも一人。仲間を失い、全てを失い孤独となった。

だけど孤独に耐えられる程強くもなかった。そう言う人だ、あの人は。だから私が、私達が生まれた。


「これが、ガンプラバトルだよ」

「ガンプラ、バトル…」


その時世間から忌み嫌われていたガンプラバトル、だけどあの人に私はその楽しさを教えて貰った。


海風(ガンプラバトルが忌み嫌われた…)

霞(どう言う事…? まさか…)

海風(間違い無い、元凶になったものがある。『昏睡病』…)


だけど楽しい時間は長くは続かない、終わりが訪れる。 それは異世界からの侵略者、人類を根絶やしにしようとする悪魔との戦いが起きた。

母は立ち向かった、肉体を病魔に蝕まれながらも。 孤高なまでに立ち続け、そして遂には悪魔を退ける。 自らの命と引き換えにして…


「ねぇ、何処に、居るの…? もう、目が…」

「此処に、此処に居ます…!」

「嫌だ、嫌だよ…!」


鼓動が弱まり死の時間が近付くその人の手を握る。 今までの力強い腕とは違う、なんとも弱々しい手だ。

だけど、それでもその人は何かを遺そうとしていた。自分の生きた証を…


「二人が、居たから、寂しくなかったよ…」

「そんな事言わないで…!私は…」

「駄目!死んじゃ駄目!」


薄れ行く命の中で必死に最後の言葉を紡ごうとするその人を必死に止める私達。

だがその人は止まらない。人生で止まる事を知らなかった彼女は、死の間際ですら止まらなかった。


「ちゃんと… 生きた、意味… 私、遺せたよ… わた、しの勝手、な… わが、ままに、付き… 合って…」

「もう良い、もう良いから!」

「止めて! もう…!」

「あり… がと…」


そして彼女は人生で初めて止まった。仲間を失い、全てを失い、病魔に蝕まれようと、立ち止まらなかったその人は、ようやく死を迎える事で立ち止まれたのだ。

その死に顔は穏やかで、そして満ち足りていたのは唯一の救いだろう…

だけど私は、それを認めたくは無かったのだ。 だけど既に確定した事象を、起きてしまった事象を今から覆す事は出来ない。

私はある可能性に賭けることにした。 彼女が遺してくれた物の中に『希望』が残されていたから。


「アリスタ、私の願いを…」


人の意思に呼応し願いを叶える石、そしてプラフスキー粒子の結晶体である『アリスタ』。どこで手に入れていたのかはわからないが彼女はそれを持っていた。

人の意思に反応する力を以って私は、禁忌を犯す。


「私を『過去』に…! 母を救う力を!」


その願いは叶った。 藁にも縋る想いの願いだったが、叶ってしまう。

気が付くと私は中学校の生徒として入学する事になっていたのだ。そしてその1年後、事件が起きる。


『先ほど入ったニュースです。 都内にて突然男性三人が昏睡で倒れるという事件が発生しました。 警察では…』

「昏睡事件…」


『昏睡事件』、いや『昏睡病』の名前は知っていた。 ガンプラバトルを世間から忌み嫌わせ、そして彼女の全てを奪ったものだから。私は事件を阻止する為に奔走し、結局止めなれなかった… 

部活動に所属した仲間を失い、そして彼女の仲間も倒れた。 これでは、また彼女は同じ道を辿ってしまうだろう。だから私は繰り返す、何度も何度も…


「私はもう、戻る場所なんて無い… ただ、辿り着く場所が破滅だとしても… あの人を救うまでは、絶対に止まれ無い…!」


これが、私の決意だった。 そして私は、負の連鎖へと堕ちていった…


海風(まさか、これは… 先輩の記憶…)

霞(何度も何度も同じ時間を繰り返してる… 誰かを救う為に…)

海風(先輩のお母様だ… 前に聞いた話と、合致してる…)

霞(じゃあ神通さんのお母さんは…)

海風(間違いなく、この周囲に居る人間… 顔は解らないけど、間違いなく誰かが…)

霞(何度も何度も繰り返し、そして傷付いて… それでも止まらなくて…)

海風(でも、今は決定的に今までと違うものがある…)

霞(そうだ、何か『今』と『今まで』が違う…!)


《現実世界》


海風「今のは…」

霞「人の意思に呼応するのがアリスタ、そしてサイコフレームも似た存在… だから私まで…」

海風「…霞さん、やることは分かっていますね?」

霞「…『霞』で良いわ」

海風「え?」

霞「今から私達がやるのはヤバイ事、私は共犯… 共犯者に今更さん付けは要らない」

海風「では、霞… 行きますよ!」

霞「行くわよ、海風! まずは、目の前の敵を片付ける!」

神通「もう、武器が…!」


刀は折れ、ライフルとサーベルも失い、残る武装は背部のリフターだけになってしまった。

敵はどうやら抵抗力を削いでからトドメを刺そうと言う魂胆らしい。


スドウ「この程度か!化け物なんかを庇うから、そうなるんだ!」

神通「私じゃ、届かないの…?」


負けないように鍛えた筈なのに、挫けないように心を保っていた筈なのに。

これが決定打となり私の心が折れそうになる。諦めて、すべてを投げ出して… それとも、これが『報い』だと言うのか。


神通(私は禁忌を犯した、これがその代償なの…)

スドウ「お前も、居なくなれぇぇぇぇぇぇ!」


スドウが百万式を加速させ、サーベルで斬りかかる。 もう抗う手段は無い、折れかけた心ではもうどうしようもない。

サーベル振り下ろされるその瞬間、目を瞑った。もう私にはどうする事も出来ないのだから。


神通(ごめんなさい、私じゃ…)


しかし次に聞こえてきたのは鍔競り合いの音、そして百万式のものより強いスラスターの音だった。

そして目を開くと、ジャスティスと百万式の間に1機のMSが割って入ってその攻撃を受け止めていたのだ。


神通「え…?」

海風「先輩!ご無事ですか!」

神通「う、海風さん…?」

スドウ「そこを、退けぇぇぇぇぇぇ!」

海風「誰が! 先輩、後退を!」

神通「私は…」


そんな資格は無い。 私はここで果てるのがお似合いだ。 もう楽になりたい、何もかも諦めたかったのに…


海風「神通さん、聞いてください。 貴女にはまだやるべき事が残ってます。 残してきた妹さんを、悲しませたいのですか?」

神通「…」

海風「不躾ですが、貴女の記憶を見させて頂きました。 貴女の覚悟は、ここで終わっても良いものなのですか?」

神通「え…?」


私は手袋の下に着けていたブレスレッドを確認する。 ブレスレッドの石が眩く、そして燐光を帯びていたのだ。


神通「まさか、共鳴…?」

海風「まだ、まだ終わっても無いし始まってもいない筈です。 そして、貴女の今までは決して無駄ではありません!」

スドウ「ゴチャゴチャと! お前も居なくなれぇぇぇぇぇ!」

海風「押し返せ、ウイングガンダム・フレスヴェルグ!」


その声に応えるようにウイングが百万式を押し返し、そして百万式の注意が海風に向く。

それが海風の狙い目だった。 次の瞬間、百万式の背部にビーム・キャノンの一射が直撃してスラスターを破壊する!


スドウ「何ッ!?」

神通「霞さん…!」

霞「後ろがお留守よ!この薬物中毒男!」

霞「海風! 先輩の武器、拾える分だけ拾っておいたわよ!」

海風「上出来です、霞! このまま離脱します、ちょっと手荒ですがしっかり掴まってください!」


変形してジャスティスを引っ張りながら急速離脱する海風、そしてそれに続く霞。

しかしスラスターを破壊された百万式には追う事は出来ない。再生能力があったとしてもそれなりの時間を要するからだ。


スドウ「なら、メガランチャーで!」

海風「霞!」

霞「任せなさい! フルアーマー内ミサイル、全弾発射!」


ZZが内蔵された全てのミサイルを吐き出し、その全てを百万式の周囲で爆発させる。

爆風によって百万式の照準が定まらず、さらにミサイルが数発百万式に被弾してメガランチャーの収束を妨げたのだ。


スドウ「何っ!?」

霞「よしっ… 有効射程外に出た!」

海風「離脱成功、撤退します!」

スドウ「クソッ…! 化け物共が…!」



海風「よし、このまま何事も無ければこのまま合流地点に到達出来る筈です」

神通「合流…?」

霞「今、榛名さんと海風のお姉さんがバトルに介入して襲い掛かってきたコピーを撃破してくれていたんです」

浜風『こちら浜風。海風、応答してください』

海風「…」

浜風『海風!』

海風「聞こえてますよ。 先輩を回収し、合流地点に向かっています」

霞「ジャミングが消えてる…」

浜風『先程から、広域通信が可能になりました。何が原因かはわかりませんが…』

海風「恐らく百万式本体にダメージを与えた事が原因かと。 しかし他の機体同様再生能力が付与されているとすればこの状況も長くは続きません」

浜風『わかりました。 今合流地点には私のニクス、時雨の『ビギナ・ゼラ・ホワイトフレームⅡ』、そして榛名さんの『フェンリル』と天城さんの『スレイプニル』が居ます。

他にも瑞鳳さんと蒼龍さんと飛龍さん、夕雲が合流予定です』

榛名『あとこちら側からも青葉さんと間宮さんの『RX-0』が参戦予定となっています』

神通「計10機も…」

浜風『しかし相手は無限に増殖をし続ける敵です。 過剰な戦力ぐらいが丁度良いかと』

海風「で、どうやって打って出るんです?」

浜風『それを決める為にも、合流を急いでください』

海風「了解… 霞、問題は?」

霞「大丈夫よ。 そっちの巡航速度には余裕で付いていける」

海風「なら、合流してしまいましょう。 先輩も、構いませんね?」

神通「私は…」

海風「貴女の問題は、海風達がどうこう言って何とかなる問題ではありません… ですが、今やるべき事は一つです」

霞「あの薬物中毒男をブチのめして、このバトルを終わらせないと…」

海風「それが終わったら、ゆっくりと話し合いましょう。 そこから見つければ良いんです、選ぶべき道を」

浜風「ようやく到着しましたか…」

海風「MS牽引してたら速度落ちるの仕方無いじゃないですか」

榛名「まぁまぁ… しかし、敵はどれだけ増えるのか…」

天城「打ち止めは無いでしょうね。 本体を倒さない限り… あのジオングもどきとVガンダムも原形留めず粉々に吹き飛ばしてやっと再生とりましたし」

霞「じゃあ、あの『百万式』って機体も?」

海風「あの機体は恐らく『撃破』さえしてしまえば他の機体と違って再生は出来ないと思います」

浜風「その根拠は?」

海風「バトルシステムで戦況を確認したんですが、敵側の機体の残数は1機だけとカウントされてました。 だからシステム側で認識してるのは『百万式』1機だけ…

アレを破壊すればバトルが終了するかもしません。もし再生しても破壊した瞬間は0カウントになる筈ですから、その瞬間を狙ってシステムを強制終了すれば…」

浜風「バトルは終わる、と言う訳ですか… 時雨、春雨達の到着は?」

時雨「さっき電話来たんだけど時差ボケして電車乗り過ごしたらしい。 今猛スピードで向かってるらしいけど20分はかかるんじゃないかな?」

浜風「時差ボケって… イギリスから帰って早々何やってるんですか…」

時雨「仕方無いじゃないか、二人だってわざとじゃ無いんだし」

海風「瑞鳳さん達は?」

浜風「会場から観客を避難させていた筈なのですが…」

瑞鳳「ごめん、遅れた!」

蒼龍「状況は!」

飛龍「よし、まだ全員無事みたいね…」

神通「瑞鳳さん、その機体は…」

瑞鳳「あ、これ? 新型の試作機、『ガンダムエピオン・クロイツ』。 ネブラは素のパワーが強すぎてもう関節ガタガタだから機体変えたの」

増援到着
・ガンダムエピオン・クロイツ(瑞鳳)
・ゲイルストライク・クロイツ(飛龍)
・レーゲンデュエル・クロイツ(蒼龍)


ガンダムエピオン・クロイツ
武装
・ビームソード
・マスタークロスシールド
・エピオンクロー×2
・RGシステムtype-Z
概要
新型のテスト用に製作した瑞鳳の機体。クロイツの系譜ではあるが、榛名の技術も参考に粒子制御能力を強化している。
基本的な能力はオリジナルのものに近いが、シールドはヒートロッドが付属せず代わりにマスターガンダムの『マスタークロス』を展開可能。
他にも『瑞鳳が使える技』は全て使用可能であり『爆熱ゴッドフィンガー』『石破天驚拳』を始め、果ては瑞鳳の精神と同調して『ハイパーモード』にもなれる。
本機を用いて瑞鳳は立ち向かう。新たなる敵に、そして自身の過酷な運命に…


天城「そう言えば、青葉さんと間宮さんは…」

青葉「百万式の偵察に赴いて貰っています」

浜風「二人が戻ってから、作戦を立てましょう」


イベント 直下

あ、ミス

×青葉「百万式の偵察に赴いて貰っています」

○榛名「百万式の偵察に赴いて貰っています」


イベント 直下

FIELD CHANGE!


飛龍「何っ!?」

蒼龍「フィールドが、書き換えられてる…!」

榛名「今までに無い現象、やはりこれまでの昏睡病とは違う…」

天城「今は『デブリ帯』がフィールド、一体どのフィールドに…!」


《フィールド『月面 宇宙要塞『メサイア』』》


霞「月面フィールド、それにあれって…」

海風「宇宙要塞…!」

神通「『メサイア』…」

時雨「まさか… 浜風!」

浜風「わかっています! 各機散開、ジェネシスが来ます!」


次の瞬間、全員の集まっていた場所に向けてネオ・ジェネシスの一撃が放たれる。

全機回避に成功するも、全員がこの事を『何を意味する』かを瞬時に理解した。


時雨「アイツ、ジェネシスを操ってる…!」

霞「複製に再生、今度はフィールド制御!?」

海風「チート行為もいい加減にして欲しいものです…!」

蒼龍「マズイ… 相手は複製を無尽蔵に生成してくる。 それを足止めに使ってジェネシスを撃つ魂胆よ…!」

飛龍「どうする気、浜風?」

神通「もう、打つ手は…」

瑞鳳「最初から諦めちゃ駄目。 まだ、まだ希望はある。 そうでしょ、浜風ちゃん」

浜風「はい。 海風、霞さん、そして神通さんも… 少し付き合ってもらいます」

海風「かなり不本意ですがこの状況では、仕方ありません…」

霞「私も、出来る事はやります…!」

神通「私は…」

榛名「神通さん、無理はしなくても構いません。 こんなの、一介の中学生に手に負える事態ではありませんから。

それに、もうそろそろ…」

青葉「偵察完了しました」

間宮「相手は再生完了、そして数十機の複製を量産しています」

天城「『グリンカムビ』と『スヴァジルファリ』も到着しましたし、中学生の皆さんは極力後衛に回ってください」


増援到着
・RX-0[Gr] グリンカムビ(青葉)
・RX-0[Sv] スヴァジルファリ(間宮)

霞「スレイプニルの同型機と、何ですその機体…」

青葉「大鯨さんと榛名さんが調子に乗って盛りに盛った結果です。気にしないで下さい」

海風「間宮さんのはスレイプニルより射撃に特化しているようですね」

間宮「はい。私用にチューニングした機体ですから」


RX-0[Gr] グリンカムビ
武装
・60mmバルカン
・ホーミング・ビームキャノン×12
・腕部接続式ライフル×2
・マルチミサイルランチャー
・アーマービット×6
概要
青葉用の改RX-0でベースはフェネクス。
特に異色の機体で、重装・長距離射撃型の仕様となっておりビーム・実弾問わずの大火力機。
通常のフェネクスに特殊な強化装備『ドラウプニル』を装備、『格闘装備を一切持たない射撃特化型のフルアーマー』として設計されている。
実弾・ビームの切り替えが可能な腕部接続式のライフルや12門のホーミング・ビームキャノン、そしてミサイルランチャーやビットなど多彩な射撃装備を持つ。が、ビームサーベルなどの近接装備を一切持たないのが弱点。
『コード・ブレイヴ』も使用可能だが、使用の際はサポートが一人必要になってしまう。
重装だが機動力も高く、少なくとも他の機体に追随は出来る程機動性は高い。
塗装は青、NT-Dの発光は『白』。
モデルは『ベルゼルート・ブリガンディ』。

RX-0[Sv]スヴァジルファリ
武装
・60mmバルカン砲
・ビーム・サーベル×4
・専用ソード・ライフル『レーヴァテインⅡ』
・クロー・シールド
・肩部ビームキャノン×2
概要
間宮専用の改RX-0で天城の『スレイプニル』の同型機を調整しなおしたもの。
ソードライフル『レーヴァテイン』のビーム出力を強化、さらに両肩部にビームキャノンを追加した。
『コード・ブレイヴ』発動時の能力も変化しておりこちら側は本体と『レーヴァテインⅡ』を連結し、大出力の砲撃を行う『プラフスキー・バスター・カノン』となっている。他にもスレイプニル同様の機能を持ち、粒子変容フィールドなども展開可能。
塗装は薄緑、NT-Dの色は薄黄色。 モデル機は『ラフトクランズ・ファウネア』。


瑞鳳「あ、夕雲ちゃんは今メイジンと運営に色々掛け合ってもらってる。中に誰も入らないようにって。もう少し時間かかりそうだけど…」

浜風「仕方ありませんね… さて、どうしましょうか…」



行動安価 直下

浜風「まずはメサイアをどうにかしないと、ネオ・ジェネシスが乱射されてこちら側に甚大な被害が出ます。内部に突入して破壊しないと…」

海風「MSの火力で、あの規模の要塞を破壊するのは不可能では?」

榛名「内部に突入すればストライクフリーダム単機の攻撃だけで崩壊させられます、アレは。 問題は陽電子リフレクターを破壊し、内部に突入する役目を担う方が必要である事です」

天城「天城なら、コード・ブレイヴを発動すれば『プラフスキー・バスター・ソード』を使ってリフレクターを破壊出来ます。所詮はプラフスキー粒子が形成したオブジェクト、作りこまれたガンプラのものよりは強度は無い筈ですし」

瑞鳳「私もこのエピオンならシールドくらいは突破出来る」

浜風「内部に突入するのは4機、『グリンカムビ』『ブラストZZ』そして『ビギナ・ゼラ・ホワイトフレームⅡ』『レーゲンデュエル・クロイツ』に担って頂きます」

蒼龍「青葉と組むの?」

青葉「いや、こういう時は仲良くしましょうよ!?」

蒼龍「勘弁してよ…」

時雨「僕も、キミとだけは勘弁して欲しいって頭の中で何か囁いてるけど… この事態なら仕方無いか」

青葉「青葉、嫌われすぎでは…?」

霞(何でこんなに険悪なの!?)

浜風「そしてリフレクターの破壊は瑞鳳さんと天城さんの『ガンダムエピオン・クロイツ』と『スレイプニル』、突入支援・護衛戦闘は『ウイングガンダム・フレスヴェルグ』『ゲイルストライク・クロイツ』『スヴァジルファリ』に。

私のニクスと『フェンリル』『インフィニットジャスティス・スターリリィ』は遊撃、そして要塞の推進部の破壊を行います」

神通「わかり、ました…」

霞「先輩、さっき刀の回収を行っておきました。 使ってください」

神通「ありがとうございます、霞さん…」

海風「…この状態の先輩を、前線に出す気ですか?」

浜風「少し待ってください。 …秘匿モード。 海風、聞いてください」

海風「何ですか? そんなに聞かれたく無い話を?」

浜風「これが、最も神通さんを守るのに最適なんです。 フェンリルは高い防御性能を、ニクスのドラグーンもバリアとしての機能を持っています。

それに、単機で放置する訳にも他の激戦区の部隊に編入する訳にもいかないでしょう」

海風「…任せても、構いませんか?」

浜風「ええ、妹の頼みなら。 そして海風、私からの通信が途絶した場合は付近の機体の指揮は任せます」

海風「了解… 代わりに、これまでに積もりに積もった言いたいことが沢山あるので必ず敗れないでください」

浜風「わかりました。 元々、やられる気はこれっぽっちもありませんが。 秘匿モード終了」

瑞鳳「話は終わった?」

浜風「ええ。 では、これよりメサイアを破壊しスドウ・シュンスケの操る『百万式』の本体を破壊します!」


視点選択 直下
1.海風
2.霞

天城「行きます… コード・ブレイヴ! 刀身展開!」

瑞鳳「RGシステムtype-Z! サーベル、最大出力!」


スレイプニルとエピオンが光を纏い、巨大な刃を形成して振りかざす。


天城「プラフスキー… バスタァァァソォォォドッ!」

瑞鳳「壊れろぉぉぉぉぉぉぉ!」


振り下ろされた刃がシールドを切り裂き、メサイアのシールド発生器を破壊する。


天城「コード・ブレイヴ終了、冷却開始… 今から性能が極端に落ちるので護衛お願いします!」

瑞鳳「粒子循環通常モードに移行、性能低下は避けれないけど… 蒼龍さん!シールドは破壊しました!」

蒼龍「よし… 突入部隊、私に付いて来なさい!」


そして蒼龍率いる突撃部隊が要塞内部へと突入を敢行した!


霞「どうするんですか、これから!」

蒼龍「取り敢えず中央部から破壊して…」

青葉「敵MS、来ます!」

時雨「数10、こんな狭い通路でよく戦う気になるね…!」

蒼龍「青葉!」

青葉「敵にも退路が無い場合、大火力砲撃型が有利なんですよね!」


背部に装備されたホーミングビームキャノンを一斉に放ち立ち塞がる百万式を破壊する青葉。

続々と現れる百万式を的確に砲撃し、4機は進路を切り拓く。


蒼龍「意外と役に立つわね、アンタ」

青葉「大鯨さん謹製の装備『ドラウプニル』ですからね。 ただ結構通路が狭くて…」

蒼龍「その時は犠牲になるのはアンタだけだから問題無いわ」

青葉「ちょっとぉ!? 犠牲を前提にするの止めてくださいよ!?」

時雨「別にキミが犠牲になろうが知った事じゃないけど、まだ来るよ!」

霞(なんでこんな険悪なチームに編入されるのよ!?)


イベント 直下

《メサイア 中枢部》


青葉「どうやらここが中央のようです」

時雨「随分と開けているけど…」

蒼龍「まずはここから破壊していきましょう」

霞(何これ… 何か、来る!)

霞「殺気が来る…! 回避を!」


次の瞬間4機が居た場所にドラグーンによる攻撃が殺到し、ビームの弾幕を生み出す。

辛くも4機は回避し、ドラグーンの母機へと銃口を向ける。


時雨「ニクス、じゃないよね…!」

蒼龍「NPCの機体…! まさか、分身だけじゃなくてシステムにも介入して…!」

青葉「敵対機は3! 『デスティニー』『レジェンド』『Fインパルス』です!」

霞「何でこんな時に! 退きなさいよ!」


ビームキャノンを3機に向けて放つ霞、しかし砲撃は回避されZZに向け3機が接近する。

霞は対応しようとサーベルを抜こうとするが…


蒼龍「まず1機!」


レーゲンデュエルのストライカーに装備されたゲイボルグ二丁の照準を瞬時に合わせてインパルスを一撃で撃墜する蒼龍。

残る2機の照準が蒼龍へと移るが既に蒼龍はその場に居ない。 そしてレジェンドの後方に瞬時に回りこんだ蒼龍はゲイボルグを放ちまた1機破壊した。


蒼龍「撃ったら即座に動け、そう教えたでしょ! 足の遅い砲撃機で、格闘機と無駄に近接戦をしない!」

霞「は、はい!」

霞(何、今の動き… 滅茶苦茶じゃない…)


残るデスティニーも最大の障害と認識した蒼龍へと襲い掛かる。 しかし蒼龍にはその動きすら児戯に等しい。

斬撃を回避し、大きな隙が出来た瞬間にゲイボルグを放ちあっという間にデスティニーを撃破する。


蒼龍「ふぅ… 大丈夫?」

霞「だ、大丈夫です!」

蒼龍「良い? 教えた事をちゃんとやれば、こんな風にも出来るようになるのよ」

時雨「流石だね蒼龍。僕でも敵わないだけあるよ」

青葉「いやぁ、聞いてはいましたけど凄まじいですねぇ…」

蒼龍「ちょっとは手伝いなさいよアンタ達…!」

時雨「蒼龍が危なくなったらフォローしてたよ」

青葉「介入する間も無く戦闘が終わったもので…」

蒼龍「はぁ… ともかく、ここを破壊する。 霞ちゃんだけは余力を残しておいて、後は全力でありったけぶっ放しなさい」

霞「私が?」

蒼龍「霞ちゃんにはまだやることがある。 その分、余力を残しなさい」


視点選択 直下
1.海風
2.朝雲

side-朝雲-


朝雲「中はどうなてんのよ…!」

愛宕「今、瑞鳳達がなんとかしてくれてるわ。 でも昏睡病って、あの一連の事件はまさか何かの病気…?」

天津風「海風は、あの3人は多分その事を知ってた… だから、最近おかしかったのね…」

朝雲「それだけじゃない、さっき榛名さんも居た… あの人も関係者だったの…?」

天津風「榛名さんって、誰?」

朝雲「瑞鳳さんのお母さんの付き人だった人の姉で私にガン=カタを教えてくれた人。 でも、どうして…」

「知りたい?」

天津風「え?」

朝雲「誰よ、アンタ…!」

愛宕「二人共、私の後ろに!」

愛宕(女の子みたいだけど、顔はマスクと帽子で隠れてる… それにこんな時期にパーカーなんて… そして、私達以外の他の人はこの子に気付いてない、どうなってるの…?)

「真実、知りたい?」

朝雲「真実…?」

「昏睡病と、中で何が起きてるのか」

天津風「!?」

愛宕「何か、知ってるの?」

「知ってる。 でも、知ったら戻れなくなる」

朝雲「戻れなくなる…」

「取るべき道は2つ、何も聞かず、全てを忘れて、日常を生きるか… それとも、真実に立ち向かうか」

愛宕「瑞鳳は、後者を選んだって事…」

「あの人は、いつもそう…」

天津風「知ってるの、先生を?」

「貴女達より、ずっと」

愛宕(ずっとって… 私はあの子を小さい頃からよく知ってるけど、この子はそれ以上に…?)

「どうする? 目を逸らすか、真実を見つめるか…」

朝雲「…良いわ、私は何だってやってやる…!」

天津風「朝雲!?」

朝雲「もし、ここで逃げても瑞鳳さん達が関わってる以上何らかの事態には巻き込まれる… 何も知らないまま終わるかもしれないなんて、絶対に嫌よ私は。

それにこのまま見過ごせば、五月雨にまで被害が出るかもしれない」

愛宕「…駄目よ。 教師として、看過出来ないわ」

朝雲「じゃあこのまま見過ごせって言うんですか!? 今あそこで先輩と海風、霞も戦ってるのに!」

愛宕「だからこそ、よ… もし被害が出る事になれば保護者にも申し訳が立たない。 それに瑞鳳にも託されたの、貴女達を」

天津風「…私も、真実を知りたい」

愛宕「天津風ちゃんまで…!」

天津風「確かに怖い… でも、朝雲と同じで知らないまま終わるなんてごめんよ…!」

愛宕「貴女達ね…! 教師として、認める訳には…」

「こっち、付いて来て」

朝雲「行くわよ、天津風!」

天津風「ええ…!」

愛宕「あ、コラ! 待ちなさい!」

「ここ」

朝雲「ここって…」

天津風「トイレの窓よね?」

「ここから入る。他の入り口は警備員に塞がれてる」

朝雲「わかったわ。 よいしょ…」

天津風「だ、大丈夫?」

朝雲「普通に入れるわ。 天津風も早く!」

天津風「んっ! ふぅ… なんとか入れた…」

愛宕「コラッ、二人共!こんな所から… あ、あら…?」

「…挟まった」

朝雲・天津風「えぇ…」


数分後…


愛宕「こ、腰が…」

朝雲「3人がかりでやっと抜けたけど…」

天津風「だ、大丈夫ですか?」

愛宕「突っ掛かった部分が、凄く痛い…」

「バトルシステムはここを出て左… あとは、好きにして」

朝雲「ちょ、真実って…」

「行けばわかる。 私は、元凶を追う」

天津風「元凶…?」

「この事態を起こした元凶、多分会場内に居る」

愛宕「待って! 貴女は…」

「その内、会うことになるかもしれない。 その時、話す」

朝雲「行っちゃった…」

天津風「何だったのかしら…」

朝雲「今は… バトルシステムを使ってアイツ等を助けないと…!」

天津風「何か出来る事の一つや二つはある筈よ…!」

愛宕「ま、待ちなさい! うっ、腰が…!」

side-海風-


飛龍「コイツ等! いい加減しつこいのよ!」


飛龍は16機目の百万式を破壊し、次の百万式へと対象を移す。 

内部に突入した4機を追う様に無人の百万式が突入口へと殺到するのを防ぐ為に奮戦しているが、数の差で押され気味だった。


海風「これで7… どれだけ来るんですか!」

間宮「手と動きを止めないでください! やられますよ!」


的確な射撃で1機1機落としていく間宮と現れる敵をバスターソードで切り伏せる海風。

既に40機近い敵を撃墜した三人、そして戦線に復帰した天城も数機の敵を瞬時に屠る。


天城「数だけは多いようですが… 所詮はコピー体、敵ではありません!」

飛龍「へぇ… やるじゃない!」

間宮「やはり、本体をどうにかしないと…」

霞『こちら霞、応答して!』

海風「霞、状況は!」

霞『もうすぐメサイアが崩壊する! 今から脱出するから退路確保して!』

海風「了解! 皆さん、もうすぐメサイアが崩壊します! 突入部隊の退路確保を!」

「させるか… この化け物!」

海風「高熱源体反応!? 砲撃!?」


咄嗟に砲撃を回避する海風、そしてその視線の先に居たのは…


海風「百万式の、本体…!」

スドウ「まずはお前だ… まだ目覚めていない化け物! 目覚める前に、お前を消してやる!」

海風「誰が…!」

飛龍「全機、アレをやるわよ! アイツを落とせば、システムは止まる!」

スドウ「邪魔をするな! 分身共、抑えておけ!」


飛龍達の前に現れたのは無数のコピー体、そして海風の援護をさせないように他の機体へと攻撃をしかける。


海風「皆さん!」

スドウ「何処を、見ている!」


襲い掛かる百万式の本体、海風はライフルを捨て2本のバスターソードで応戦を行う。


海風(怖い… でも、ここで倒れはしない!)

side-神通-


浜風「ドラグーン展開! 全てを焼き払え!」

榛名「スライサー・ビット! このまま全部切り払います!」


2機の射出したビットとドラグーンがコピーの百万式を次々と屠り、推進部に攻撃を仕掛けて破壊する。