【艦これ】提督「今日も平和だ」その15 (171)


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作っていただいたまとめwiki
http://www59.atwiki.jp/kyoumoheiwada/




注意事項
・艦これ4コマ漫画風SS
・キャラ崩壊
・オリジナルキャラ有り
・雑談可
・支援絵歓迎


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439573407

登場人物


【横須賀鎮守府】


提督
未来予知の力がある伝説の英雄。


加賀
誇り高き一航戦。提督と居れるだけで幸せいっぱい。


愛宕
元令嬢重巡。いい加減二人にくっついて欲しい。


摩耶
気性の荒い愛宕の妹。改二のために修行中。


鈴谷
カレー大好き馬鹿ギャル。



メカニックの才能が開花した天才肌。


卯月
自由奔放で人懐っこい幼女。みんなのこと大好き。


【呉鎮守府】



艦娘以上の怪力を持つ。とてもキレやすいが仲間への愛は強い。


金剛
英国育ちの提督LOVE勢。


扶桑
体力皆無不幸戦艦。思考だけは過激派。


山城
姉を愛するあまりお世話が疎かになるほど露払いに忙しい。


龍驤
ツッコミ型軽空母。ピザ屋。


那珂
国民的人気アイドル。全国ツアー満員御礼。

【佐世保鎮守府】


佐世保
記憶喪失のイケメンエリート。能力は超聴覚。以前は不良だった。


熊野
お嬢様系重巡。腐趣味は隠しているつもり。



佐世保LOVE勢。


天龍
苦労の耐えない一途な軽巡。



【舞鶴鎮守府】


舞鶴
見た目はロリ中身はおばちゃん。他人の力や能力を見ただけで覚えることが能力。


初雪
ダウナー系駆逐艦。酒飲みおばちゃん二人のお世話係。


隼鷹
令嬢→ホームレス→軽空母と波瀾万丈の人生。酒飲みおばちゃんの片方。


Верный(響)
シベリア帰りのエリート。これで常に改二状態。

【大湊警備府】


大湊
本体は眼鏡。一度見たり聞いたりしたものは忘れない能力。


長門
力なら唯一呉と互角以上に戦う。普段はただの変態。



社畜体質が治らない。最近大湊といいコンビになってきてる。


川内
長門の悪友。長門よりも機動力に優れた変態。



【深海棲艦】


戦艦棲姫
深海棲艦のトップ。幼き頃の提督の友人。


空母ヲ級
日本語勉強してペラペラになった自由人。

戦艦レ級
戦犯で幽閉中。


【その他】


赤城
亡霊。加賀の元相棒。


比叡
上層の戦艦。うるさい。


北上
北上ラーメン店主。


大井
北上ラーメン創設者。提督LOVE勢。


島風
ちくわ大明神


龍田
元人斬りの囚人。天龍の妹。


青葉
マスゴミの鏡。


番外編最終回
☆加賀「今日も平和ね」☆


赤城さん。
彼女は戦争中に私を庇って死んでいき
何人もの軍人を救った人。


表沙汰にはあまりされないし、
私達艦娘の活躍など語られることはない。



艦娘の力は現在ではほとんどオーパーテクノロジーとして
他の国から厄介だとそう思われているみたい。


赤城さんは昔から食い意地の張る人で、
昔、孤児院に居た時から食べ物のことでよく揉め事を起こす人だったとか。
私が来た頃にはそんなこと起こすような子ではなくなっていたけれど。


彼女は遊ぶことが大好きで楽しいことが大好きだった。
いつも笑顔でニコニコしていて、
泣いている子がいると真っ先にその子の所へ行った。



お話することも好きでよく意味もない
絵空事のような話はすらすらと話してくれた。
またそれが私のツボで赤城さんのせいで
何度飲みかけの牛乳を吹き出したか……。



小さな頃から相棒のように一緒だった私と赤城さん。
でも二人ともいつの間にか軍人になり、
いつの間にか艦娘となり戦場に出ていた。


そして、彼女は死んだ。

私と提督を置いて。



赤城「今さらそんなこと話して何になるんですか?」



人のモノローグに入ってこないでください。



赤城「お腹空きました」



静かにしてください。


これはある事件をきっかけに
何人かが前を向き先に進むための一歩を踏み出した時のお話であり、
私達の最後のお話。


ある日。

突然鳴り響いた警報で目を覚ました。
朝っぱらから誤報でもしたのかと思ったが、
どうやら犯人は提督ではないらしい。

警報装置を作動すれば鎮守府中は勿論横須賀鎮守府のご近所さんにまで
かなりの音量で聞こえてしまうので本当に緊急の時以外は
鳴らさないように散々言ってある。


一度鈴谷がふざけて鳴らしたことがあったが、その時は鈴谷が泣いて謝るまで
その時の鈴谷の心情を事細かに聴きだした。


「それで、どうしてそうしたら楽しいと思ったの?」

「鳴らした時何を思ったの?」

「今私に注意を受けている理由は分かるわね?今どういう気持ちでいるの?」

「このことが分かれば警報装置を作動させようとした自分に何て言う?」

鈴谷は「ごめんなさいいぃ!もうしませんからぁぁ!」と。
それで頭を撫でてあげながら「いいのよ。もうしちゃだめよ」と
言いあの時はそれで終わった。


そして今回警報装置を鳴らした犯人はまあ言ってしまうと
卯月だった訳だなのだけれど、その卯月は真っ先に私の部屋へ飛び込んできた。
少し大きめの制服がぶかぶかで袖から手が少ししか見えてない。
その手をぶんぶん振りながら汗だくで現れた。
私今日は非番だったからもう少し寝ていたいのだけど?
昨晩は提督にゲーム付き合っていたせいでまだ眠い。


卯月「た、大変ぴょーーーん!!」


加賀「卯月、警報でいたずらしたの?」


卯月「うーちゃんそんなことしないもん!来て!
   司令官が危ないぴょん!」


加賀「……?」



卯月がそう急かしてくるので私は仕方なく起きて着替えることにした。
着替えている最中も卯月はせわしなく「早く!早く!」とパタパタ動き回っていた。

それから卯月の言われるままに着いていくと
廊下の窓から中庭にいる提督と深海棲艦が見えた。


卯月「お姉ちゃん、宇宙人が来たぴょん!!」

深海棲艦を指さしそう叫ぶ卯月。思わずちょっとズッコケてしまう。

加賀「あれは深海棲艦、かつての敵よ。気をつけて何をしてくるか分からないわ」


朝からとんでもない来訪者にいっきに目が覚めた。
一体何の用事があってここに来たの。

確かにあれは深海棲艦だった。それも戦艦棲姫、空母ヲ級。
中庭に出てきてそれを確信する。


提督もすぐにこちらに気が付いた。


提督「ああ、加賀、今の警報はなんだ?」


加賀「提督、下がって。艤装……展開!」


卯月「抜錨!」

私と卯月が揃って武器を構える。
すると提督は焦ったように深海棲艦との間に割り込んだ。


提督「待て! ダメだ撃つな!しまえ!」


加賀「ですが、それは……」


提督「ダメったらダメだ」


提督のその真剣な表情に私と卯月は揃って武器を下ろす。
だが、収めることはなかった。

提督はすぐに戦艦棲姫の方を向き

提督「すまん」


と謝った。
戦艦棲姫は懐かしい友達に再会して嬉しそうに優しく微笑んでいた。


戦艦棲姫「大丈夫だ。妻よ」



思いの外日本語が上手なのね……。意外だったわ。

あとで聞いたらヲ級が主に日本語の上達が早いから
日本語の教師役をやって棲姫に日本語を教えていたそうだ。


確かに条約を締結するのに来た時もかなり上手だったと聞いたことがある。

というか……今もしかして提督のこと妻って言った?


提督「……待て今なんつった」


加賀「……」


提督「待て待て! 落ち着け! ジョークだろジョーク」



すぐに弓を向けた私の前に立ち提督はまた止める。
そこを退いてください。


棲姫「妻が遊びに来ないから寂しくなった」


加賀「……。彼は仕事で忙しいので」


棲姫「プレステが仕事?」


加賀「……」


言い返せない。確かにこの人の仕事は殆どが私がやっているものだし、
提督が最近した仕事と言えばみんなの晩御飯を作ることくらい。
しかし、どうして彼女がそんなことを知っているの。

棲姫「DSするのが本職?」


提督「本職にしたいところだ……ごふっ」


提督のみぞおちに肘をいれる。
少し静かにして。


棲姫「妻よ、こちらに来れば私たちと未来永劫
   楽しく暮らせる! 来なさい」


提督「っていうか何で俺がそんな毎日遊んでること知ってるんだ?」


棲姫「見ているから」


提督「お、おう。ストーカーさんだったか」


これには私も提督もドン引きだった。
一体どんな手段を使って私達の動きを監視しているのかは分からないけれど、
何にしても彼女たち自身が未知の生物であることは確かで、
どんな方法を使っているのかなんて検討もつかなかった。

が、それは思いもよらない方法で私達を監視していた。

棲姫「正しくは私は見ていない」


加賀「じゃあ誰が?」


赤城「私よ」


提督「……は?」


加賀「赤城さん、あなたは静かにしていて。
   これは遊びではないんですよ」



赤城「分かってますよ。私が棲姫様に報告しているのよ」


提督「……。頭痛い。なんて言った?」


赤城「棲姫様に私が報告をしているの。
   あなたの就寝時間、起床時間、トイレの時間まで」


提督「まじかよ。昨日のおかずまで?」


赤城「全て」


提督「そりゃ変態だ、あ、いや、大変だな」


ーー野郎が深海棲艦か
ーーだね、摩耶。どうするの?
ーーったりめえだろ、アタシらなんのために艦娘やってんだ
ーーOK分かった。あとでカレーおごりね。
ーー冗談じゃねえ。ぶっ殺すぞ。
ーーそれはあっちにね。



赤城「加賀さんには悪いけれど、ここで提督とはお別れよ」


加賀「聞き捨てなりませんね」


棲姫「私なら妻を十分に満足させてあげられる」


提督「お、おいちょっと待て」


戦艦棲姫がとうとう提督の腕に手を回してきた時、
色々急な出来事に私はとうとう我慢出来なくなった。


加賀「提督に触らないで!!  流星!! 震電!!」


摩耶「くたばれワカメ野郎!!」


鈴谷「先走りすぎだって!」


棲姫「愚かな……」


私の流星、震電は棲姫の後ろの方に現れたヲ級に落とされていた。

飛び出してきた摩耶と鈴谷は棲姫の砲撃により
あっという間に吹っ飛ばされていた。


卯月「司令官連れていっちゃダメ」


艤装を向ける卯月を睨み付ける棲姫に気がついたのか、
提督は卯月の前に立ち棲姫をなだめる。


提督「まて、卯月はだめだ。まだ小さいからよく分かってないんだ!」


その隙に私は棲姫に弓を向ける。
しかしそこにも提督は割り込むのだった。


提督「だからやめろって!落ち着けお前ら!」


加賀「どっちの味方なんですか……」


棲姫「この際ハッキリしよう」


ヲ級「全ての味方、提督かっこいい」


提督「……何この修羅場?っていうかちょっと待ってくれよ」


棲姫「何?」


提督「じゃあ赤城は死んだんじゃないのか?」


赤城「死にましたよ?」


提督「それで?」


赤城「魂だけを引っこ抜かれてこうして深海棲艦として
   生き返りました。生まれ変わりましたの方が正しいのかしら?」


……。

赤城さんが、深海棲艦……だった。
死んだはずだった。

あの時。

私の背中で彼女は確かに自らの魂を犠牲に。

棲姫「彼女はあの戦争中に死んだそうだが、
 船の修復後彷徨う船からも魂を離脱させた彼女の魂が
 向かう先は死の世界のみだった」

棲姫「そこを私達が魂の救済として深海棲艦に進化させてやったのだ」

赤城「ほんと余計なお世話なのにね」


赤城さんはそう困った顔で笑っていた。
でもじゃあどうして深海棲艦になったのにも関わらずこの戦艦棲姫や
空母ヲ級のような完全な肉体が存在していないの。


赤城「私がそれを望んだのよ」

赤城「肉体があればこの世に居続けられることができる。
   でも本来の私はもう死んでいるの。謂わばこれはボーナスステージなのよ」

赤城「でも……」

棲姫「肉体がないままだから
   あまり長い間を生きることができない」


提督「はあ!? おいおい!嘘だろ!?」


赤城「私がそれでいいって言ったんですよ」


提督「なんで!?」


赤城「だって私はもう死んでるんですよ?」


提督「いやそりゃそうだけど……でも」


ヲ級「アカギエルが魂だけで浮遊していられる期限はとっくに過ぎているはず。
   だけど、この人の恐ろしい精神力で保っているみたい」


意味不明な赤城さんのアダ名はとりあえず無視するとして。
その辺を可能にしてしまうところがなんとも赤城さんらしいというか。
妙に納得してしまった。


赤城「ふふん、私すごいでしょう?」


ヲ級「それほど、現世に未練があるってこと」


加賀「未練……」


その未練、赤城さんのことだから何となく心当たりがあるけれど。
そう考えながら提督の方を見る。

提督「未練か。そいつがなくなれば赤城はどうなるんだ?」

棲姫「消える。あの時死んだからこそ元のあるべき場所へ還る」

赤城「私の未練はね……」


提督「ちょ、ちょっと待ってくれ!せっかく赤城と話せるんだぞ!?」

加賀「提督……」

提督「そんなの今じゃなくてもいいじゃねーか!」

赤城「あのね提督、さっきも言ったとおり結構無理してるの。
   もう時間があまりないのよ……」

提督「俺は……お前と加賀と3人で平和になった世界に居たかったんだ。
   なのに帰ってきたらお前は死んでて……」

提督「もう一度会えたと思ったら、もう終わりかよ……」

加賀「あまり赤城さんを困らせないであげて」


棲姫「だから私は妻も赤城も共に私達の元へ来れば
   赤城にも肉体を与え、妻にはそれなりの地位を与え
   いつまでも幸せに暮らせるという提案をしにきたんだ」

提督はその言葉を聞いて面を上げた。
そしてすぐに「それは出来ない」とハッキリ言った。

しばらくの沈黙の中で提督は考えていた。
考えに考えてもう一度結論を言った。

提督「俺はお前の元へはいけない」

棲姫「……。知ってたよ」


棲姫は提督の肩を着かんで私の方へ向けて背中を押した。
私と提督は軽く抱き合う形にはなったけれど、
すぐに提督は棲姫の方を向いた。


提督「すまん。また……遊びに来いよ。
   俺達、ずっと友達だろ?」


棲姫「不可侵の条約があるのに?」


提督「ちょっとくらいバレないさ。……っ!」


そう言った直後、提督はすぐに戦艦棲姫に飛びつき地面に押し倒した。
と同時に提督達の頭をすり抜けるように砲弾が飛んでいった。
奥にある横須賀鎮守府のドックが1つ悽姫の頭の代わりに吹っ飛んだ。


呉「全艦、砲撃用意!標的は深海棲艦!邪魔するものは薙ぎ払え!撃てぇ!」

突然現れた金剛、扶桑、山城、那珂、龍驤の強襲。
金剛と山城は既に改二状態で、そこに那珂を加えた砲撃。
扶桑は高機動戦闘車椅子に搭載されたロケット弾を発射してきている。
空中から龍驤が放った大量の艦載機。

提督「摩耶、鈴谷! 愛宕は居るか!? 迎撃しろ!深海棲艦を守れ!」

鈴谷「えっ!?マジで?」

提督「こいつらが殺されればまた戦争になるぞ!」


摩耶「なんだかよく分からんが、分かった!」


私の艦載機が龍驤の艦載機と激突する。
艦載機達の練度も私の方が数段上のために次々と艦載機を撃ち落としていく。
いつもならこの辺りで「やっぱ敵わへんわ~呉~もうやめようや」とか
言い出すはずだった。

しかし……。
いつもの雰囲気はどこにもなかった。

龍驤以外の子も呉と同じような鋭い獲物を狩る目をしていた。
死を恐れない者ほど恐ろしいものはないけれど、
そんな龍驤に圧倒され気を取られていた私の背後には
扶桑が回りこんでいた。

提督「加賀、後ろ来てるぞ!気をつけろ!」


扶桑は車椅子に搭載したマシンガンをぶっ放してきた。
私は走りながら艦載機を放つ。

鈴谷と那珂は互角に闘っているが、
機動力のある那珂にいつもの鈴谷の射撃が命中することはなく
かなり翻弄されている。
この場合提督がいくら那珂の動きを先読みしようとも
それを鈴谷に伝え鈴谷が砲弾を放つ時間差で
那珂はどうとでも出来てしまうから提督は全く役に立てないが
カウンターとなると話は別。

提督「鈴谷、9,9,7」

提督の開発した暗号指示文を鈴谷はすぐに理解し
那珂の攻撃を全て避けていく。



金剛と対峙しているのは摩耶だったが
やはりこちらも改二状態の金剛に立ち向かうのには
摩耶では力不足なところがある。
金剛に一撃も与えられていないが、それは金剛も同じことだった。

提督「摩耶、3、2、9」

摩耶も同じように暗号化された指示番号を理解し
金剛の攻撃を全て避けていく。摩耶は暗号指示を覚えるのにかなり苦労していた。
今でもちゃんと覚えていない番号もありたまに間違える。


愛宕も同様に提督からの指示を受けて山城改二の攻撃を避けていく、
愛宕に関しては射撃も冷静に判断できるので中々に反撃も加えているのだが、
山城改二の前ではパワーが断然に違うので全くダメージが通らないでいた。


その提督は指示を出しながらも自分の軍刀で呉と戦っていた。

提督「やめろ!今すぐに攻撃をやめろ!」

呉「連中は一匹足りとも生きては帰さない!」



提督「何かしたのかよ!」

呉「不可侵の条約を破ったじゃない……馬鹿なの?
  普通侵略しませんって条約を結んだかつての敵が
  私達の国に再び侵入しているとなれば誰だって迎撃するでしょ?」

山城「残念だけど条約は今をもって破棄……ね」

呉「排除するのみ……」


提督「もう辞めろ!そんなことただの殺しだ」

呉「そうだ。連中もそうやって私の両親んを殺した!
  純粋に殺しを楽しんで人を殺していた!」

提督「だったらそんな犯罪者と同じになるな!
   お前が許すことでお前達はみんな先に進めるんだ!」

呉「私の両親の死をなかったことにしろってことか?」

提督「そうじゃない。だが、いつまでそんなことに囚われるな!」

呉「お前、今私の親の死を”そんなこと”って言ったのか?
  私は条約違反をした奴らを罰する!この好機に便乗して奴らを皆殺しにする」

提督「……」


呉「お前が無駄に戦争を終わらせたから……連中を殺すのにこんなに時間がかかった!」

呉「全員殺してやる……それで私の何を咎められようと構うものか!」

呉「私がそうすることで日本人はいつまた深海棲艦に襲われるか分からずに
  怯えて過ごすこともなくなるんだ……これこそがお前の求めた真の平和だろ!」

提督「てめえ……」

そう言いかけた時、提督を止めたのは戦艦棲姫だった。
そして呉の前に出て彼女は言った。


棲姫「もう良い。私の同胞があなたの親を殺したのか……すまない」


呉「は?」

棲姫「私の首で気が済むならば差し出そう」

ヲ級「ちょっ、えっ!?」

これにはさすがにヲ級もうろたえていた。
棲姫は呉の前に跪いた。
そして深々と頭を下げたのだった。

呉は驚いていたがすぐにまた冷酷な目に戻る。
そして手にしていた軍刀を彼女に向ける。

金剛「呉、本当にそれでいいネ?」

金剛が呉の手に自分の手を重ねた。
振り上げた腕が止まった。


金剛「呉。ねえ、呉は確かにパパとママ殺されたのとても辛い思いしたネ」

金剛「でもネ」

金剛「いつまでも復讐にとらわれている呉を見るのは私達だって辛いんデス」

金剛「私達だって……家族でしょ?」


金剛は泣いていた。
ゆっくりと呉の指を解き刀を離した。
呉は無抵抗だった。

金剛は呉をそっと優しく抱きしめた。


金剛「最初に呉からパパとママの話を聞いた時からずっとワタシ決めてたネ」

金剛「この人のこと絶対に救ってあげようって。だから協力するってそう言ったデス」

扶桑「呉、私と山城も金剛からそう聞かされてからずっとあなたのことを
    救ってあげようって……決めていたの」

山城「ようやくその機会が来れたと思うのだけど」

那珂「これからは那珂ちゃん達のことをもっともーっと見てよ」

龍驤「うちらみんな呉のことめっちゃ好きやねんで?」


呉「……あんた達……ばかじゃないの」

呉「そっか、私にはもうみんながいるのね……ごめん」

呉「ごめんね」


みんなに抱きしめられながら呉は泣いた。
幼き日の呉が見えるようだった。
両親が死んだ日からずっと復讐だけを近い
感情を押し殺してきた彼女の中に眠っていた幼き日の呉。
写真ですらも見たことないけれど、その姿を彷彿させた。


もしかしたら彼女は両親の敵討をしたいとか
復讐をしたいとかそんなんじゃなくて
それに囚われている自分を止めてくれる人が欲しかったのかもしれない。
代わりと言ってもいいくらいのかけがえの無い家族が欲しかったのかもしれない。

家族……いいものね。



提督は座ったままの棲姫に手を差し出し起こした。
棲姫はこのあと呉に今後二度と日本の領土に
深海棲艦が攻撃目的で踏み込まないことを約束した。

提督と私は深海棲艦の2人を海まで見送ることに。
もちろんそこに赤城さんも一緒。

棲姫「我々は帰る。時期に赤城の時間もなくなり消えることだ」

棲姫「最後に赤城の未練くらいは晴らしてやってくれ。
   これでも一応我が同胞なのだ」

提督「任せろ。わざわざすまないな。遠いところから」

ヲ級「何も問題はない」


棲姫とヲ級と握手を交わした提督。
もうこれで彼女達がこの地にやってくることはないのだろう。

棲姫とヲ級は海の遠くの方まで行って手を振りながら沈んでいった。
ヲ級は親指を突き立ててまるで溶鉱炉に沈んでいくかのように消えていった。
お願いだから戻っては来ないで。


提督「さて……」

そう言って提督は赤城の方を向く。
赤城さんは少し照れくさそうに笑っていた。

赤城「お腹空きませんか?実は私おにぎりを作ってみたんです」

提督「作れんのか?幽霊の手で」


赤城さんが取り出したのは確かにラップに包まれたおにぎりだった。
握れるんだ……。
というのは置いておいて取り出した3つのうち以上に大きいものが1つある。

提督「そのデカイのは赤城の分でいいよ」

加賀「え、ええ。そうね」

赤城「いやー、懐かしいですねー」

3人で海を眺めながら座っておにぎりを食べ始めた。
具の昆布だった。


提督「加賀のは昆布かー、俺のは鮭だったぞー」

加賀「赤城さんのは?」

そう言いながら赤城さんの方を向くと手に持っていたおにぎりの
中に見えたのは色んな具がとにかく詰め込んであるものだった。

提督「欲張りすぎだろ」

提督はそう言ったが私は赤城さんの半透明の身体がいつもよりも
透けて見えていたことの方が気になってしまった。
ああ、もう消えてしまうのか。

赤城「えへへ、あの頃もこんな風におにぎり食べませんでした?」

加賀「はい、食べましたね」


提督「食べたなー。訓練中なのにな」

加賀「赤城さんがお腹空くからって持ってきたんですよ」

赤城「ええ?そうでしたっけ?でも加賀さんだって賛成したじゃないですか」

加賀「いいえ、してません」

提督「いや多分してるな」

加賀「なっ、何を根拠に」

赤城「ほら、ご飯粒ついてますよ」


加賀「自分で取りますっ」

提督「逆だよほら」

加賀「すみません。でもあの時のおにぎりも美味しかったです」

赤城「それはそうですよ。私の特製ですから」

提督「そ、そうだな」

赤城「あ、別にこの欲張りすぎた乙女の恥じらいおにぎりが
   特製ってことではないですからね!?」

提督「なんだそのタイトル!?」


加賀「ごちそうさまでした」

赤城「ごちそうさまでした」

提督「早いわ、君ら。もっと噛んで食べなさい」

赤城「ふふ、そうね」

加賀「呉さんのこと……少し意外でした」

提督「そうか?まあ何となく金剛の企みは分かっていた」

赤城「そうなんですか?」


提督「いつか俺にも協力しろって相談してきたことがあるんだ」

加賀「……いつですかそれ」

提督「加賀がたまたまいない時だよ。で、それを俺は断ったんだ」

赤城「なんで?」

提督「あれはあいつらが解決に導いてやるのが一番正しいやり方なんだよ。
   だから俺達は呉のライバルであり続けなくちゃいけなくもあった」

提督「そうしないとあいつは誰と競争して誰に八つ当たりして
   誰に助けを求めていいか分からなくなると思ったんだ」

加賀「結構真剣に考えてあげてたんですね」

提督「えっ、なんでそんな刺さるような言い方するんだよ」

加賀「別に」


しばらくの沈黙。

でもその沈黙の時間は気まずくもなかった。
提督はあえてもう一度確認するように言った。

提督「もう消えちまうんだな」

赤城「そうですね。でも私楽しかったですよ」

提督「俺もだよ」

加賀「私もです」

赤城「こうやって平和になった世界でのらりくらりと
   平和を満喫して、提督とも加賀さんともたくさんお話して楽しかった!」


すぅーと赤城さんが深呼吸する。
幸せそうに息をはいた。

提督はすごく辛そうな顔をしていた。
私も同じ気持ち。



提督「どうして……」

提督「どうして俺と加賀を置いていくんだよ……」

赤城「これが運命だったのかも」

提督「そんな運命見えていたら絶対に変えてみせたのに」

赤城「でもね、運命ってそういうものだと思う」

提督「……そうか。あの呉が先に一歩進んだんだ」

提督「俺だって進まなくっちゃな」

赤城さんは黙っていた。
優しい笑顔でいた。

何かを決心したかのように
すっと立ち上がった提督は私の方を向いて言った。








提督「加賀、結婚するか」

加賀「え、はい」











加賀「……え?」



加賀「えええええええええええええええええええええええ!?」






提督「な、なんだよ!? ほら、これ」

加賀「ちょっ、えええええええええ!?」


すっとポケットの中から出してきたのは指輪だった。
いつの間に? やばい嬉しい。というかいつ買ったんですか?
泣きそう。そして私の手を取り指にはめてくる。

何勝手にはめてきてるんですか、ああくそう嬉しい。


提督「あれ? サイズあってる?」

加賀「いや指輪のサイズはあってますけど」

提督「なんだよ嫌なのかよ」

加賀「嫌じゃないです、嬉しいです。ありがとうございます。あの……」

提督「何?」


加賀「私のこと好きですか?」

提督「うん」

加賀「ずいぶんあっさり言うんですね」

提督「何だよまさか知らないとは言わせないぞ」

加賀「いえ、言いませんよ」

提督「でもちょっと謝らなくちゃいけないことがあってさ」

加賀「何ですか?返しませんよ?」

私はさっと指輪のした方の手を隠す。


提督「いやそれは受け取っておいてくれよ。
   実は言えよってそそのかされてて」

加賀「誰ですか」

提督「赤城」

加賀「え、そうなんですか赤城さ……赤城さん?」


さっきまでそこにいたはずの赤城さんは
どこにも居なかった。


加賀「知っていたんですか……」

提督「ああ、赤城の未練は俺達のことだったんだよ」

加賀「そんな……。そうと分かっていればちゃんとお別れの言葉……言ったのに」

提督「すまん。赤城にこれも頼まれていたんだ」

加賀「酷いですよ……こんなの」


提督「これ、読んであげてくれ」

加賀「……赤城さんから?」


提督から手紙を受け取る。
封を綺麗に開けて、中身を取り出す。分厚いっ!?
一体原稿用紙何ページ分の量描いたの……。


加賀さんへ


あなたがこの手紙を呼んでいる頃には私はもうこの世の人ではないと思います。
(これ一度書いてみたかったの!)

提督から大事なお話があったと思います。
ちゃんとOKの返事してあげましたか?


私、2人が結婚することになったら恋のキューピッドってことになるのかしら。
私弓得意だし、良かったです!

本当に2人が結ばれてよかったです。
(あ、もし結ばれてなかったらこの部分は油性ペンとかで消しといて!)


もしかして今、加賀さんはとても悲しい思いをしていませんか?
でも大丈夫です。

私はあなたの思いは分かっていると思います。
きっとまた「お礼の言葉もお別れの言葉も文句も言えなかった」って泣いてるんじゃないですか。

文句は受け付けません。てへぺろ。


お礼の言葉もいりません。お互い様です。
あなたが居たから私もいた。ここまで来れたんです。
でもこれからはあなたは私抜きで生きなくちゃいけません。


大丈夫、横にいる提督を信じてあげて。
むしろお礼の言葉を言いたいのは私の方です。

小さな頃私が勇気を出して声をかけた時、
ちゃんと反応してくれてありがとう。

私と一緒に遊んでくれてありがとう。

いつも一緒にご飯食べてくれてありがとう。

弓の練習、一緒にしてくれてありがとう。

一緒に怒られてくれてありがとう。

私と同じ隊にいてくれてありがとう。そしてありがとう\(^o^)/
(提督に教えてもらったスカイ●イって人のネタです)

本当に感謝してもしきれないですね。
加賀さんも同じ気持だと嬉しいです。


私がいなくても提督と幸せに暮らしてください。
お別れの言葉もいりませんよ。
だって死んだら会えるじゃないですか。
ずっと待ってますんで。寿命が尽きるまでたっぷり残りの人生満喫してください。
そしたらまた会いましょう。

提督はああ見えてあなたのこと大好きですから。
何も心配はいりませんよ。

それではいつまでも元気で暮らしてください。
たまにはこの手紙のことも読み返してください。

今までありがとう。
真面目に書くのが恥ずかしくてふざけたことばかり書いちゃいました。
許してください。

あなたが大好きな、あなたのことが大好きな赤城より。


加賀「追伸、残りのページは特に何も書いてありません。
    取り出した時、うわっ、分厚いっ!?何書いてあるの!?って
    ちょっとワクワクして欲しかっただけです。ごめんね(笑)」

提督「……あいつらしいな」

加賀「……そうね」


私と提督は固く手を繋いでいた。
提督の手はやっぱり大きくて温かい。

終わってみれば私達の話なんてのは何てこと無い話だった。


結末はいつだってあっさりしていて、いつの間にか来るものだった。
その終わり方は特別じゃなくてもいい。
大事なのは大切な日々をどう過ごしてきたのか。

私は提督と。


今回の後日談。


あのあと、呉さんは急に丸くなってよく笑うようになったとか。
最初はみんな気持ち悪がっていたけれど、
だんだんと彼女の笑顔に慣れていった。


私達が一番衝撃だったのが、
扶桑さんが突然車椅子から立ち上がり

扶桑「どっきり大成功~~~」

と言い出したことだった。
実は彼女、金剛との打ち合わせにより
復讐以外に呉さんの気を引こうと永遠と病弱の振りをしていたそうだ。

普通に歩けるそう。
それを会食中に急にやり出すものだから
その場にいた全員が飲み物を吹き出した。

だが、何年も嘘を突き通してきたために
本当に体力自体は少なくなってしまったとか。


那珂は全国ツアーを開始する程のトップを駆け抜けているアイドルになってしまった。
もちろん呉さんを筆頭に呉鎮守府の面々は全てのツアーに参加し
どのファンよりもデカイ声で応援しているとか。

佐世保はたまに記憶を戻したいとかで私の元へと来るのだけど
私にはどうしたらいいかさっぱりだし、殴れと言われても……。
という訳で笑顔の増えた呉さんにお願いして元に戻ったり
また元に戻ったりを繰り返しているそう。

最近は内なる自分と対話出来るようになっているとか。

ただし元の不良の佐世保には例の異常な聴覚の能力は無いらしい。


雷は結局どっちも好きになったために
私が養うの!と豪語し、天龍と毎日言い争い(ほぼ一方通行)をしているとか。

天龍も佐世保の記憶を取り戻そうと必死だが、
2つの人格が代わりばんこで来るものだから対応に困っているとか。
いずれにしても苦労は絶えないみたい。


舞鶴さんは相変わらずだが、
一度引退するとか言い出して大きな騒動を引き起こした。
問い詰めたら「私だけフィーチャーされないのは贔屓だ!」と訳のわからない供述を。

今更ながら彼女の能力は
他人の能力を覚えてしまうことだった。
故に提督達は一人一人では彼女にとても敵うわけなかった。

提督の予知と呉さんの怪力、佐世保の聴覚を持っているのに
一人で闘って勝てる相手ではなかった。


噂では艦娘でも無いし艦娘の適性も無いのにその能力を使って
艤装を操ることが出来るとか……。
海上の戦闘で闘ってるのは実は初雪じゃなくて舞鶴さんということも。
やけに初雪のスコアが良い時は注意して見た方がよさそう。


大湊は毎日熱心に勤務しているが、
呉さんの代わり用を見たのか、ちょっとずつ人との関わりを持つようになってきたとか。

暁は何の意図があるのかさっぱり分からないけれど
何故かメガネをするようになった。


長門は服を着るのをやめた。

川内は服を着るのをやめた。


北上ラーメンは相変わらずの変態客ばかりが集まり
経営難は避けているとか。
私と提督のことをしった大井はよく分からないけれど
しばらく誰相手にも無表情でスープをぶちまけるようになっていた。


提督「向こうの島の墓にはいけないからな」

加賀「ええ、こちらにもう一つお墓を作ってあげれば彼女もきっと喜びますよ」

提督「お供え物はたくさん用意しないとな」

加賀「そうですね」


鈴谷「おーい、そこの新婚さーん」

愛宕「いたいた、もう始まるわよ」

加賀「いい響きね」

電「新婚さんの加賀お姉ちゃんなのですっ」

卯月「加賀お姉ちゃん新婚さんぴょん!?」


呉「いつまで待たせるつもりなのよ」

金剛「デードグゥゥ!!2番目でも!2番目でもいいがぁバダー!」

山城「姉様、あそこのバカップルの周りにいれば幸せが伝染るかもしれません!」

扶桑「リア充の周りに行くなんて冗談じゃないわ。死んじゃうもの」

那珂「那珂ちゃんがウエディングソング歌うよ!コブクロでいい!?」

龍驤「いやそれアカン奴やから!提督ー!ピザならあるで!」


佐世保「先輩……っ、先輩……!」

天龍「いや何でお前がそんな泣くんだよ。ってか俺らもよぉ」

熊野「たはー!ああ、もっと苦しんでいる佐世保も綺麗で絵になりますわ!」

雷「ちょっと極道!何さりげなく誘惑してんのよ!許さないんだからね!」

舞鶴「先輩の私を差し置いて!くぅー!」

初雪「お姉ちゃんはもうお母さんでもいい歳」

響「それを言うのは酷。まあ飲んで」

隼鷹「しょうがないねえ!全く!!飲むぞー!」


大湊「なんだこの大騒ぎは。仕事していた方がましだ」

暁「まあまあそんなこと言わずにお祝いの席なんだから」

長門「おい見ろ川内!マンゴーがあるぞ!マンゴーだ!」

川内「チンゲンサイは!?チンゲンサイは無いの!?」

青葉「いいですねー!新婚さんさすがキラキラしてますね!すごいですね!」

比叡「ヒェェー!お姉さまどうしてそんな泣かれているのですか!」

大井「こなくそー!もう何杯でも作ってあげるわよ!かかってきなさい!」

北上「いや作るの私なんだけど」


提督「うっっるせえ連中だなぁ」

加賀「あなたが言えたことではないですよ」

提督「それもそうかも。まったく」

加賀「今日も平和ね」

提督「だな」


おしまい。


お疲れ様です。
1年半以上も馬鹿な話にお付き合い頂きありがとうございました。

最後の最後で駆け足ですごく雑なものになってしまった。
突然で申し訳無いですが、区切りがいいので終わります。
回収していない忘れられた伏線達は別のところで回収したいです。


もしまたどこかで見かけたら、その時はまたよろしくお願いします。

今まで読んでくださった方は本当にありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 02:39:23   ID: Yww2tjZF

お疲れ様でした。 楽しみが一つ消えてしまった様です残念・・・

2 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 02:40:27   ID: ZkjbtJe2

赤城さんは永遠の夏

3 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 09:28:51   ID: n6OTnanC

赤城さん・・・
安らかに・・・
そして、ありがとう。

4 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 11:47:52   ID: FfH2L1Ho

毎日楽しかったです。
ありがとうございました。

5 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 11:48:08   ID: dH-QqJ7r

終わってしまった……このSSを書いてくれてありがとう!そしてありがとう!\(^o^)/

6 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 20:14:07   ID: LXa_YiR6

素晴らしい作品でした…毎日楽しみにしていたので楽しみがなくなってしまった気もしますが…これまでお疲れ様でした!

7 :  SS好きの774さん   2015年08月17日 (月) 07:18:55   ID: Z7ScKH-0

ずいぶん長々ダラダラとやってたみたいだね


読んでないけど

8 :  SS好きの774さん   2015年08月18日 (火) 23:56:41   ID: uhwefpkc

>>7
消えろゴミカス

素晴らしい作品ありがとうございました。また別な作品を始められたら必ず読みます。

9 :  SS好きの774さん   2015年08月22日 (土) 06:02:44   ID: z7I0rGqh

あれ?終わったの?

10 :  SS好きの774さん   2015年08月23日 (日) 01:12:40   ID: HnfYBeHR

終わってしまったことに感動もした

11 :  SS好きの774さん   2015年08月23日 (日) 20:07:16   ID: x51ZIEeO

終わっちゃったかー…
でもとても素晴らしい作品ありがとナス!
お疲れ様でした!

12 :  SS好きの774さん   2015年08月24日 (月) 10:36:12   ID: SvogFnnQ

ありがとう!面白かったよ!

13 :  SS好きの774さん   2015年08月31日 (月) 00:40:03   ID: SU4La-YH

3ヶ月ぶりに14から読んでたら終わってた…受験勉強の合間に息抜きとして読んでて好きだったから残念

14 :  SS好きの774さん   2015年10月06日 (火) 21:36:56   ID: dlflTQb4

面白かった。

15 :  SS好きの774さん   2015年11月18日 (水) 00:17:25   ID: MJnNZaTB

あれ、100ちょっとしかレスないから溜まってから見ようと思ってたら終わっちゃったのかよ…どうりで増えないわけだ。残念だけどお疲れ様でした。

16 :  SS好きの774さん   2015年11月19日 (木) 21:12:27   ID: OzMU4TpO

約二週間かけて前読みしてきました!
より艦これが好きになった!
ありがとう!そしてお疲れさまです!

17 :  SS好きの774さん   2015年12月05日 (土) 09:47:08   ID: 9g1PUInj

お疲れ様でした(´;ω;`)

18 :  SS好きの774さん   2015年12月31日 (木) 10:34:56   ID: VD3wZpyL

長編名作を読んだ後独特の寂寥感がつらい。

19 :  SS好きの774さん   2016年01月11日 (月) 05:03:47   ID: K2kP78Oh

16ありますね

20 :  SS好きの774さん   2016年02月07日 (日) 04:03:46   ID: R0pN8l2Y

ほんまやん!

21 :  SS好きの774さん   2016年02月10日 (水) 17:44:23   ID: io-IPwY5

>>19
え?ホントホントo(゚Д゚)

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