十神「サイレントヒルだと?説明してやろう、この十神白夜が直々にな」 (461)

それは思い出の街。
全ての罪を形取る街。

「儀式は終焉に向かってるんだ。」

数多の絶望を内包し、深い霧は世界を包む。

「でも、俺は満足だ。ここまで来れた」

止まらない儀式、繰り返される殺人。
それらが行き着くのは、希望か絶望か。

「最後くらい、好きにさせてくれ」

揃った反撃の槍を手に、男は立ち上がる。

「俺を誰だと思ってる?」


全てに決着をつける時が、来た。


それは悲しみと痛みを包む霧の街───
【サイレントヒル】。


※ダンガンロンパでサイレントヒルっぽいことをするスレです。完全にサイヒルをやるのではなく、サイヒル要素を含みます。
※サイレントヒル・ダンガンロンパ双方のシリーズのネタバレや世界観クロスを多分に含みます。とりあえずグロ注意。
※生徒が死んだり、殺されたりします。狂ったり襲いかかったりもします。
※一部設定の捏造みたいなものも含みます。
※安価・コンマ・自由記述などで進行します。
※コンマが悪くても十神のせいにしない(重要)。
※エンディング分岐はあと1箇所だけ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423652291

【ここまでのあらすじ】

希望ヶ峰学園の修学旅行の名目で、【サイレントヒル】にやってきた【十神白夜】。
しかし気が付いた時には、そこは深い霧に包まれた異界と化していた。

病院に入るも、そこで生徒達の死体を発見してしまう。
さらに探索中、謎の血と錆の世界に迷い込むが、【罪木蜜柑】と対峙、狂った彼女の罪を倒し、元の世界に戻る。
その後【ソニア】を追って辿り着いた小学校で【葉隠康比呂】、【江ノ島盾子】と行動を共にする。
江ノ島は言う───これは【神の再臨】のための【儀式】なのだと。
しかし十神はまたもや謎の世界に。そこでは【日向創】がひとり奮戦していた。
数多くの証拠から犯人ではと思われた【左右田和一】だったが、小学校でソニアと共に死んでおり、十神に襲いかかる。
再び元の霧の街に戻った十神だったが、殺人はまだ止まっていなかった───

次々と死んでいくクラスメイト。
ついに犯人の証拠を手に入れたものの、見つけた教会では【小泉真昼】の幽霊に襲われる。
さらに【狛枝凪斗】が共犯のひとりである事が判明。捕まえようにもまんまと逃げられた。

十神の前で命尽きる仲間達。
彼らの魂は、改竄され【ゴースト】と言うモンスターと化して十神達に襲いかかる。
さらにこれまで霧の見えなかった【苗木誠】にも霧が見え始め、死んだはずの【霧切響子】が苗木のかたわらに着いた。

再び訪れる血と錆。
日向との別れ、葉隠との別れ、そして神代との別れ。
様々な別れと悲しみを背負い、十神は最後の舞台───遊園地へと辿り着いたのだった。








◆今北産業用
オーバーソウル
苗木イン
霧切

◆だいたいの登場人物


【十神白夜】
このスレの主人公、つまりあなた方です。
選択肢次第で内部ステータスがどんどん変わっていき、描写や現れる選択肢にどんどん変化が現れます。

【澪田唯吹】【小泉真昼】【西園寺日寄子】
病院での被害者達。それぞれがひどい有様で殺されていた。澪田は幽霊で登場。小泉は【ゴースト】なる敵になった模様。

【罪木蜜柑】
アルケミラ病院奥地で発見した。すでに正気ではなくなっており、さらに十神の前に出てきた時には絶命していた模様。
死体には【4/21】と刻まれていた。

【苗木誠】
アルケミラ病院内で十神を見つけた。なぜか最初は霧が見えなかったが、中盤で遂に霧が見えるように。あと霧切も見えるように。

【九頭龍冬彦】
苗木と共に行動しているところに、病院の十神を発見した。拳銃を持っている。

【葉隠康比呂】
色んな意味で涙腺ブレイカー。もう会えないけど、ずっ友だよ。ハイパーブラスターが取れたのはこいつのおかげ。
その数字は【17/21】である。

【江ノ島盾子】
サイレントヒルをひとりで探索していたところに十神達と出会うも、死期を悟っていた。
その数字は【15/21】だった。

【石丸清多夏】
学校2階で【大和田紋土】の死体に心臓マッサージするほどメンタルブレイクしていた。コンマ神の力で復活。

【日向創】
学校の形をした異世界で十神が出会った。刃物の扱いが苦手。最終的に自分の断罪の思いに裁かれた。

【左右田和一】
ちんこ普通。あと今回の事件の容疑者だったが、自殺していた。麻薬を吸わされていたらしき事が判明。多分一番の被害者。

【腐川冬子】
中盤登場した、自称十神の嫁。

【狛枝凪斗】
今回の共犯のひとり。こいつさえおとなしくしてたらもしかしたら助かったかもしれない人が結構たくさんいる。

◆現在の十神の持ち物リスト

回復
栄養ドリンク×7
救急キット×3
アンプル×3

カウント低下
アグラオフォティス×1
メダリオン
ホーリーキャンドル×5

装備
E:ライト
E:ポケットラジオ
サバイバルナイフ
ハンマー
バトン
E:日本刀
石:サーベル
メス
メルキオールの小剣
アルコールのビン
硬球
ガラスびん
アルコール入りの瓶
E:ハンドガン→5発
ハンドガンの弾→30発
狩猟用ライフル→4発
ライフルの弾→18発
サブマシンガン→600発
マシンガンの弾→660発
ハイパーブラスター(みどり)
帰服の剣残り1本

貴重品
ロビー君の人形(血まみれ)
修学旅行のしおり
モノクマのらくがき
第一班のスケジュールリスト(苗木・大和田・朝日奈・セレス)
第二班のスケジュールリスト(葉隠・山田・舞園・腐川)
第四班のスケジュールリスト(江ノ島・石丸・桑田・戦刃)
UFOのただしいさがしかた
チャネリングストーン
携帯ゲーム機(ワンダースw略)
汚れた金属バット(桑田のもの)
電子生徒手帳(??)
ソニアの写真
教団の本
ゴシップ・ウーマン
啓示の一部(第一の啓示)
灯台の鍵

虚無のタイピン
暗黒の万年筆
憂鬱の万年筆
絶望のヘヤピン
誘惑のピアス
起源の黒曜石
監視の毒針
混沌の槍


メモ
スマイルサポート協会のチラシ
心的外傷の輪郭
アルケミラ病院の紹介記事(精神病患者も多かったらしい)
誰かの手記(術者は戻った/聖女派に遅れをとるな)
あるジャーナリストの記録(教団について)
あるジャーナリストの記録2(教団は麻薬を流行らせてた)
こころのかいぶつ
左右田の手記(1~9/?)
教団関係者の手記
後悔の言葉
トビーの遺書
霧切の手帳
ぶー子メモ

◆システムについて


*戦闘などは常に選択安価のコンマ末尾にて成否判定。
4以下→失敗
5以上→成功
数値が低いほど悪く、高いほど良い。
また1はファンブル(大失敗)、0はクリティカル(大成功)である。
例外としてゾロ目が出た際も成功相当の補正がかかる。
しかし44・66はファンブル相当として扱う。

*敵側のコンマはGM>>1のレスコンマにて判定している。
敵のコンマが高そうなら回避重点、と言ったメタも時には必要。

*探索にもコンマは多少関わる。
ただし関わるのは基本【クリティカル】と【ファンブル】程度である。
クリティカルなら普通よりアイテムが多く、逆にファンブルは少なくなってしまう。


*基本的に記述を重視する。
例えば選択肢が数字で出てきた時、その数字を選ぶと同時に補記すれば、十神はしっかりと従う。
「慎重に進む」、「全力で殴りかかる」など、その補記の種類は無限である。
どう足掻いても無理そうな状況も、補記次第でどうにだってなる。

*選択肢を複数選ぶ事も出来る。
ただし、そうするとひとつひとつの動作はおろそかになる。
慎重に確実に行動をこなしたいのなら、ひとつひとつ選択肢を選ぶべきだ。

*ライトは危なくなったら消す。
敵は基本的にライトの光に集まってくる。
例外ももちろん存在するが、このサイレントヒルでは危険ならライトを消す必要があるだろう。
ただし、それは当然十神の行動を制限する事にもなる。


*近接武器は壊れる。
*投擲武器で判定に失敗すると勿体ない。
*重火器は使ったら必ずリロード。

◆他、補足事項


*1スレ
十神「サイレントヒルだと?説明しろ、苗木」
十神「サイレントヒルだと?説明しろ、苗木」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421311858/)
*2スレ
十神「サイレントヒルだと?……葉隠、お前は説明しなくていい」
十神「サイレントヒルだと?……葉隠、お前は説明しなくていい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421932118/)
*3スレ
十神「サイレントヒルだと?江ノ島、俺にも分かる言葉で説明してみろ」
十神「サイレントヒルだと?江ノ島、俺にも分かる言葉で説明してみろ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422534040/)
*4スレ
十神「サイレントヒルだと?お前に説明する必要はないな、腐川」
十神「サイレントヒルだと?お前に説明する必要はないな、腐川」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423038720/)


>>1はホラゲーは見る専です。聞かれたので答えます。
ゲームの腕前は、クロックタワー3をひとりでクリア出来ないほどにひどいです。あと格ゲーもくっそ弱い。
さらに、ゆめにっき見るだけで寝れなくなるレベルのチキンです。
……と、討鬼伝は好き。


*謎はあまり難しくなりえません。すまんの

*推測はご自由に。

*エンディング分岐は全部で3つ、想定エンディングは4+UFOの計5パターン。
*現在UFOを完遂したので、ハイパーブラスターがアンロックされています。


*他適宜説明、追記。

ぼかぁ格ゲー本当に向いてねぇんだよなぁ。

もうちょいしたら再開。

*前スレ955辺りから

最終ステージの遊園地にやってきた十神と、苗木、そして腐川(ジェノサイダー翔)。
彼らは城にある本棚で、ある【おくびょうな騎士】の末路を見たのだった。
そしてなぜか苗木に霧切が憑依出来るようになった。





部屋の比較的真ん中あたりに、何から何まで真っ赤に染まっている本棚がある。
なんだか、生臭く感じるのは気のせいなんだろうか?
……この赤はもしかして……と一瞬考えそうになって頭を振る。
そんな恐ろしい事があってたまるか。

本棚には幾つかの本が収められている。
そのうちのひとつを手にとって読んでみた。





「赤の書」

「聖母の降臨」の「聖母」とは、
「聖母」にあらず、
「聖母の降臨」の「聖母」とは、
「悪魔の降臨」にほかならず。

「21の秘跡」とは、
「21の秘跡」にあらず、
「21の秘跡」とは、
「21の反逆」にほかならず。

主の宇宙の中に、更なる宇宙を
築く事、悪魔の業にほかならず。

汝「悪魔の降臨」の阻止を望む
なれば、術者の母親の肉体の一部、
術者の真の肉体に埋めよ。

更に、
「虚無」「暗黒」「憂鬱」「絶望」
「誘惑」「起源」「監視」「混沌」
の8つの槍、術者の真の肉体に突き
刺せ。さすれば、術者の偶像の肉体
は、我が主の力のもと、我らと同種
の肉体に成り下がるであろう。





これは……?


苗木「狛枝クンが言っていた8本の槍って……もしかしてこの事なのかな?」

槍……8本も用意出来るわけがない。
しかし狛枝が言うには、儀式は成功なのか失敗なのかも分からないはずだ。
つまり、そんな不完全な状態だからこそ、比喩的な意味の【槍】で賄えると言いたかったのだろう。
あいつが望むのは、希望なのか?絶望なのか……?


苗木「槍……槍なんて持ってたっけ?」

「そんなもの俺の手持ちには、狛枝の槍しか……」

ん?待てよ?
比喩的な意味の【槍】なら、肉体を貫けるもののはずだ。
俺はそれを8つも持っていただろうか?

もしかして、あいつらの遺品か?


虚無のタイピン
暗黒の万年筆
憂鬱の万年筆
絶望のヘヤピン
誘惑のピアス
起源の黒曜石
監視の毒針
混沌の槍


それぞれを取り出す。
影武者のタイピン、霧切親子の万年筆、
江ノ島のヘヤピンに桑田のピアス、
葉隠の石に神代の仕込み針、狛枝の槍。
どの遺品も【鋭く尖っている】部分がある。

つまり、これが【8本の槍】に当たるのではないだろうか?


翔「うっは、そのタイピン売ったら高そう!」

「その反応は前にも見たぞ」

苗木「………どうかな、霧切さん」

苗木「………」

苗木「そうね……これが【8本の槍】……なのかもしれない」

「あとはこれを刺すべき【術者の肉体】を探せばいいのか」

翔「そんなもんどこにあんだっつーの?」

「知らん」

苗木「それに術者の母親の肉体の一部って……そんなものここにあるのかな?」




1→みんなで話す(話題併記
2→他の本棚に行く
3→他の部屋に行く
4→自由記述

>前スレ960
>1
>術者の母親とは何のことを言っているのか

>ここからリロードします……

術者の母親、とはなんだ?
これも何かの比喩的な表現なのだろうか?
それとも……。
いいや、どっちに転がったとして、俺達にそんなものが分かるはずがない。

苗木「もし本当に、母親が本当の意味で【母親】なら、厄介ね」

苗木の顔で霧切がしゃべっている。
こちらはこちらで厄介だ。

苗木「……うーん、でも比喩で母親ってなかなか言わないよね?」

「確かにな」

翔「もしかしてぇ、ソニアを育てたやつが母親なんじゃね、的な?」

「バカを言え。それなら肉親しかありえないだろう」

苗木「じゃあなんなんだろうね?」

「なんにせよ、ヒントが足りんだろう。今のままではそれが何を表すのか、俺達に察するだけの材料がない」

苗木「……うーん」

苗木「そうね……色々な可能性を考えてみるべきじゃないかしら」

苗木「色々な……って?」

ひとりでせわしないやつだ。



1→本棚に行く
(部屋で目立つ色の本棚は桃色・赤・青。桃色と赤は探索済み
2→別の部屋に行く
3→話す(話題指定
4→自由記述

>>14

1青

>>14


さて、幾つかの本棚の中であと気になるのはこれだけか。
真っ青な本棚がある。
この色、そうだな……例えるならベルベットルー……なんでもない。
それはそうと、とても綺麗な青に染められている。
まるで誰かの目の色のような、そんな綺麗な青だった。
本棚に入っているのもまた落ち着いている青の配色だ。

そのうちの一冊を手にとってみる。





めくるめくマカンゴの世界


マカンゴとは、【ノヴォセリック】を始めとした幾つかのイギリス小国でのみ見られる特異な風習である。
子供が産まれると同時に、大人は赤ちゃんに対して卵の贈り物をする。
これが【マカンゴの卵】である。

一説によれば鳥類の一種であり、とある絶滅危惧種とも言われている。
このマカンゴが別の生き物を指す言葉なのか、そもそもマカンゴと言う全く新しい生き物なのかは不明である。

マカンゴは、国の人間ひとりに一匹必ず帯同している。
寿命も非常に長い。主人の死はマカンゴの死と言われるほどだ。
一生を共に生きるほどの生命力があるため、
マカンゴの育ての親は、主人の親と言っても差し支えがないのである。
また、主人には忠誠を誓うが、その他の人間には絶対になつかない。

さらにマカンゴは、他人には絶対に見せてはいけないと言うしきたりがある。
これは【ノヴォセリック】のみだが、婚姻のその時に、お互いのマカンゴを見せ合う儀があるらしい。





……色んな意味で絶句した。




1→他の本棚を探す
2→別の部屋に行く
3→話す(話題指定
4→自由記述

>>19

1かつマカンゴについて考える

>>19


他の本棚はないのだろうか?
目を引く色の本棚は、そうだな……やはり赤と青と蛍光ピンクだけか。
他は冴えないグレーの本棚ばかりだ。
読めるかどうかは怪しい。
読めたところで、それが役に立つ情報かも分からない……。

ウロウロとしながら、しかし考えるのはやめない。

「マカンゴ……一体どんな生き物なんだ?」

苗木「一度だけ、なんとか写真を見せてもらった事があるわ」

翔「まじで?まこち……違ぇし、アンタはキリギリッすよねェ?」

苗木「……霧切さん……」

「で、マカンゴとは?」

苗木「そうね……フクロウの一種よ」


フクロウ!?


「……なん、だと?」

苗木「フクロウの平均寿命は大型で40年以上、中型でも20年前後、飼育下の最長寿命は60年と言われているわ」

苗木「60年間共に生きる事が出来る動物……それって、もはや家族、いやそれ以上……血肉同然」

苗木「だから【マカンゴの親は主人の親】と言うのもあながち嘘じゃないと思うけれど?」

「なるほどな……」


では仮にマカンゴの親を母親とみなしてみよう。
だから……そいつは誰でどこにいるんだと言う話になるんだが……。


翔「ただよォォ~……こうやって部屋が何個かあるっつー事は、そこにマカンゴだかマタンゴだかがあんじゃね?」




1→部屋を出る
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>24

1

>>24



「マカンゴがいるのか、それとも育ての親がいるのか、それはどうでもいい」

俺はもうこの部屋に用事はなかった。
出口に向かいながら話していく。

「ここにいるのなら、見つけ出さなければならん。それが一番の問題だろう?」


ぎぃ


開いて出て行った扉の向こう側のダンスフロアは、相変わらず凄惨な光景だった。
中央で、肉の塊のような化け物が倒れて死んでいる。
そいつはもう二度と動く事はない……。

このフロアには扉が4つ。
正面から見て、右に2・左に2。今入ったのは一番左側の部屋だった。
確か一番右の部屋にはたくさんの敵が集結しており、大変危険だと言う話だ。

奥には螺旋のように続く階段が、上と下にそれぞれ伸びている。
だが、どちらの階段も途中で扉に阻まれているらしい。
つまり、そこから先に行くためには鍵が必要と言うわけだ。
最後まで手間取らせる、面倒な女め。


翔「アタシなら、一番右の、敵がわんさかいるとこに自分の本体隠すけどね」

「だろうな」

苗木「でもそれが、それ自体がブラフって可能性も……」

「そう思わせておいて、本当に何もないと言う可能性があるとでも?」

苗木「ないとは言い切れないわね」

翔「えげつな……」



1→どこかの扉に入る
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>29

一番右

>>29


「……入って見なければ分からんだろう」

それに敵がたくさん、というのは確か霊体の霧切がちらっと見て来た結果だと言う事だ。
ならそれが誤っている可能性だってある。
それに、いずれは入らなければならない場所なのだ。
後回しにするくらいなら、今入ってしまえばいいじゃないかと俺は思った。

「見えている地雷を踏みに行くのは、ただ無謀なわけじゃないんだよ───」


がちゃ



『ロビー君だよロビーロロよロロロー君ロロロロビー君』


……失礼しました。


見間違いでなければ、例のロビー君とやらが少なくとも10体はいるんだが……。

ばたん



『あれあれ?』

『いらっしゃい!ここは夢の国!』

『ゆっくり血まみれに楽しんでいってね!』

『セニョール!君の黄泉への道を案内してあげるよ』

『ああ、名前を言ってなかったね?』

『僕は案内人の───』


おい、待て、なぜ扉が閉まる!?
……まさか倒せるまで出られない、とか言わないよな?



『『『『ロビー君だよ☆』』』』


苗木「うわああああああ!!!」




1→日本刀
2→ハンドガン
3→それ以外の武器
4→自由記述
逃げられない!

>>36

サブマシンガン乱射

>>36


乱戦必死か!
こう言う時に、俺は何を使えばいいか分かっている。
今の今まで、使う機会がなかったが……ちょうどいいか。


ガチャコンッ


「苗木、しゃがめ」

苗木「え、一体何を───」


直後、閃光と爆音。


ズダダダダダダダダダダダダダダ

『ぐぎゃぁぁぁぁ!?』

『テメェ!マスコット撃つんじゃ、ガハッ……!』

ガチャコンッ
カートリッジを取り替えてさらに掃射。

ズダダダダダダダダダダダダダダ

『ぎえぴー!』



翔「ヒューッ!かい……かん……!」

「撃ったのはお前じゃないだろう!?」


熱くなった銃身を敵にまだ向けたままで一言告げる。
しゅう、と湯気立つそれは、しかしまだまだ発泡出来そうだ。
1回使用で30発分のカートリッジを1つ。
今のは2つカートリッジを使って、5体ほど倒せたか。


『テメェ!調子乗んなよ!』

『僕ちゃんも暇なんだよぉ~、案内させろよぉ~』

まだまだ敵がいる……!
しかもロビーの中には、チェーンソーや拳銃を持った個体もいるようだ!




*マシンガンのカートリッジをどれだけ使うか指示出来るようになりました。
*残りカートリッジは540発分。

1→日本刀
2→マシンガン
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>41

2 カートリッジ二つ分

>>41


まだまだ数は多い。
ロビーの中には、とんでもなく強い個体もいるようだ。


「こっちはまだまだ弾があるぞ!ロビー!」

『僕と遊んでくれるのー?』

『テメェは向こうの国に行きな!』ひゃっはー


再びカートリッジを構え、発砲。

ズダダダダダダダダダダダダダダ


『へいへいセニョール!やる気あるのかよ!』

何体かに当たっているはずなのだが、倒れる気配がない。
どうやら小当たりばかりのようだ。
全く効き目がないようにすら思える。

ズダダダダダダダダダダダダダダ

ズダダダダダダダダダダダダダダ


『セニョール!銃ってなぁ、こう撃つんだぜ!』

ぱぁんっ!


しかしそのロビーの銃弾は、俺の足元に落ちた。
どちらも有効打を打てていないようだ。
まだ続けるか?
それとも、これを使って弾幕を張り、そのうちに腐川に飛び込ませるか……危険だが、ジェノサイダー翔なら出来るか?




*残り480発分。
*コンマ値が弱くても多少ダメージは入っている。でも倒すに至らない。

1→日本刀
2→マシンガン(1回1カートリッジ30発。カートリッジ個数指示可能
3→他の武器
4→自由記述

>>46

とりあえず散開

>>46


『セニョール!』

『サイレントヒル流のご挨拶を見せてやるぜぇぇぇ!』


飛びかかってくる……!
このまま固まっているのはとても危険だ!

「散開しろッ!お前達は散れ……!」

翔「あーい」

苗木「ぼ、ボクも……」

苗木「……慌てないで、私に任せて」すぅっ


ジェノサイダー、そして苗木(と霧切)がそれぞれ散開していく。
入り口付近に残るは俺だけだ。
ここにずっと立ち止まっているのは……


ぱぁんっ


「ぐっ……!?」

銃ロビー『やっととらえたぜ、テメェ……さんざ撃ってくれやがって……!』

ロビー達は【着ぐるみのはずなのに、体から血を垂れ流している】。
銃を持ったロビーが俺に近寄り始めた。
ちっ、今のは腹に入った……!
だくだく、血が流れ始める。

だが引くわけにもいかない。
ここで引けば、俺はどうなる事か分かったものではないのだ。




状態【良好】……まだ8割程度

1→日本刀
2→マシンガン(1回1カートリッジ30発。カートリッジ個数指示可能
3→他の武器
4→自由記述

>>54

1 翔とタッグで弱ってるやつから仕留めてく

>>54
*これはまずい……



「翔ッ!サポート出来るか!」

翔「白夜様の頼みとあらば!」

「一気に2人で、弱ったやつから斬りかかる……合わせろ!」

翔「初めての共同作業ってやつ?これって結婚したも同然じゃね?オッケー!」


突っ込みたいのはやまやまだが、そんな余裕も実はない。
血が止まらない……くそっ、銃弾は深めに入ってしまったようだ。

なんとか日本刀を抜き、弱っている銃ロビーへと2人で向かっていった。

翔「オラオラオラオラオラオラオラァァァ!!」しゅばばば

銃ロビー『!?』

「終わりにしてやる───」

ソーロビー『させるかボケェ!』


ちゅいいいいいんっ


「ッ!?」

ち、チェーンソー!

横から突っ込んできたのはチェーンソーを構えたロビーだった。
もちろん、チェーンソーなど一撃でも当たれば死確実である。
ジェノサイダーが銃のロビーをめためたにしているのを尻目に、俺は日本刀をチェーンソーでいなさなければならなかった。

切り刻まれるわけにはいかない───!


ギキィィィィンッ

金属の嫌な音がする。

……ぴしっ


なんとか躱せたが、次はない……!



状態【良好】

1→日本刀(ひび
2→マシンガン(1回1カートリッジ30発。カートリッジ個数指示可能
3→他の武器
4→自由記述

>>58

ついに信頼のポン刀にヒビが
回復ドリンク飲む

*おいクリティカルにファンブルって……
死んだ……これはもうまごうことなく死んだ……

ちょっと待っててね

>>58


ぴし、ぴしぴしっ……!


「ッ、く……!?」

日本刀に大きくひびが入る。
無理もない、チェーンソーとタメを張ったのだ。
それだけの威力があったのは間違いない。
……だが、押し負けた。
電動な分、向こうに優位があるのだ。

ガギィンッ


腕を弾かれる。
無防備な両手首を───


ソーロビー『もらったぁぁぁぁ!!』


ぎゃいんっ


───チェーンソーが跳ねるのは簡単だった。


ぼとっ


「ッが、あ、うああああ、ああああ!!」


俺の腕が、手首から先が一瞬で消失した。
床に転がって、日本刀を握りしめているそれが、そうだ。
手首があった部分からは、断面が非常になめらかな血と骨が覗いていた。
戦えない、力が入らない。
手に力が、ばかりか全身の力が、抜け……て……


「十神クン!十ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ

「まこちんっ!?あ、アタシが助ぱぁんっぱぁんっ


『よーし、あとはどうすんだ?』

『適当に生かしといて、儀式とやらで殺しゃいいだろ』

『そーだなー!きゃははは!』


……目の前が、真っ暗に……

すまん……みんな……おれ、は……


………、………………………

コンティニュー?

>>26から

>>33から

>>43から


*いつかは必ずロビー軍団と戦わなければならない。
*あと1回コンティニューすると、イージーモードが解放されます。

↓最速3票

◆………リロードします



ぎぃ


開いて出て行った扉の向こう側のダンスフロアは、相変わらず凄惨な光景だった。
中央で、肉の塊のような化け物が倒れて死んでいる。
そいつはもう二度と動く事はない……。

このフロアには扉が4つ。
正面から見て、右に2・左に2。今入ったのは一番左側の部屋だった。
一番右の部屋にはロビーがうろうろしている。あのうさぎの着ぐるみだ。………ん?なぜ俺はそんな事を知っている?

奥には螺旋のように続く階段が、上と下にそれぞれ伸びている。
だが、どちらの階段も途中で扉に阻まれているらしい。
つまり、そこから先に行くためには鍵が必要と言うわけだ。
ところで鍵はどこにあるのだろうか?


翔「アタシなら、一番右の、敵がわんさかいるとこに自分の本体隠すけどね」

「だろうな」

苗木「でもそれが、それ自体がブラフって可能性も……」

「そう思わせておいて、本当に何もないと言う可能性があるとでも?」

苗木「ないとは言い切れないわね」

翔「えげつな……」


………ん?なんだか聞き覚えのあるセリフだった気がする。
気のせい……だよな?


苗木「ん?十神クン、どうしたの?」

「いや、なんでもない」

………そうだ、気のせいだ。




1→どこかの扉に入る
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>72

1 左から二番目の扉

*いやー、やらかした……
前スレから見てる人は分かりますよね。扉の位置完全に逆だったー……

いや、これで行こう↓

ロビー部屋 ? [階段] ? 本棚部屋

↑を踏まえて、最安価します。
この局面でバカなGMで本当にすまないと思っている。

直下。扉そのままでオッケーならそのままで。

>>72
*そのままで進行しますん。すまんの




「……」

なんとなく、なんとなくだ。
一番左側には行きにくかった。
ロビーが大量にいるのが、まるで本当に見てきたかのように見えたからだ。

汗がにじむ。
両手が滑りそうになる。
……恐怖している、俺が?

気が付いた時には、俺は本棚の部屋の扉の隣を開いていた。


そこは至って普通の部屋だった。
そう言うしかなかったのだ。
いわゆるレストルーム……きらびやかなベッドに、大きな鏡、それからタンスにテーブルにティーポット。
いかにもここで休んでくださいと言わんばかりのたたずまいである。

……テーブルの上に紙と箱がある。
明らかに謎解きだ。




1→部屋を調べる
2→鏡を調べる
3→箱を調べる
4→自由記述

>>80

1

>>80


部屋の中はとても綺麗に整頓されている。
誰かがいつ使ってもいいように、とても清潔感を保っているようだ。
ソニアの心象風景なのに、か?
一体何の暗示なのだろうか?
見れば足元の絨毯などは、高級品である事が一瞬で分かるような素材を使っている。
王族ゆえに、勝手にこんな世界になるとでも?

ベッドを見れば、そちらは天幕付きの王族御用達のベッドだった。
シルク生地のなめらかな素材で出来た布団を掛けてある。
こんなもので眠る事が出来るなら、明日だって明後日だって安眠確実だろう。
惜しむらくは、ここがサイレントヒルであると言う事だけだ。

その他、部屋で気になるような場所はほとんどない。
調べるなら調べてもいいのかもしれないが、俺が進んで手を伸ばそうと思うような場所ではない事は確実だ。

……ティーポットから湯気が出ている。
まさか、飲めるとか?



1→鏡を調べる
2→箱を調べる
3→話す(話題併記
4→自由記述

>>86

1

>>86


ところでこちらの鏡はなんなんだ?
やたらとでかい鏡が、壁に設置されているのを知っていた。
あまり興味はなかったが、調べるとするとあとはここくらいなものか。
……どうやら見てみると鏡台だったようだ。

翔「鏡台……クロックタワー……うっ頭が」

「なにがだ」

翔「うかつに触っちゃいけませんわよォ、白夜様。ああいう鏡からは呪われた腕が出てくるってのがホラーの鉄板ですから」

「……ありがたく受け取っておこう」


バカにしようかと思ったが、いやしかし今のタイミングでなら知っておきたい情報だった。
本当に呪われたらどうするつもりなんだ。
ただでさえゴーストが出てきているんだ。
これ以上どうこうあったら、俺までゴーストになってしまう。

……鏡台の近くにも何もない。




1→箱を調べる
2→話す
3→自由記述

>>90

1

>>90



さて、いよいよこれを調べねばならんか。

テーブルの上に置かれているのは箱だ。
もう何回見ただろうか?
これは……謎解きの箱だ。
中におそらく、上か下かに行くための鍵が入っているのだろう。
いささか面倒だがやるしかあるまい。

とりあえずテーブルに置いてある紙を読んでみた……。





うぷぷ!
ようやくここまで来たね!あーあ、ボクったら待ちくたびれすぎて、読モとして大成しちゃったよ!
もう白夜クンのバカバカ!忍者!

さて、この箱に入ってるのは【地下の鍵】だよ。
なんで教えてくれるのかって思った?
うぷぷ!ボクはいつだってキミの味方だからね!

それじゃあ問題いくよ!


【雷の下を線で貫き、左手の祈りを捧げよ。その答えを合わせ、別なる物へ変換せよ】


じゃ、頑張ってね!






1→謎解きする(答え必須
2→ひんと
3→自由記述

>>97

漢字問題だったか
>>95

安価把握じゃぞ
ひんと:別なる物へ変換してください
おやすみなさい

GOD?


今更だけどさ、天幕つきのベッドじゃなくて天蓋つきのベッドじゃないかな

はぺし

>>104
それだ!!!

>>97
>>99で出てるし行きます


なるほど、簡単な問題でよかった。

雷の下……それは【雷と言う漢字の下の部分】、つまり【田】だ。
それを【線で貫くと】どうなる?
田をまっすぐ線で貫けばいい。
そう、答えは───【申】。

そしてもうひとつ。【左手の祈り】。
これはそのままだ、【祈りと言う字の左側を使え】と言う意味になる。
だからそれは【ネ】と言う文字。

で、その次だ。
【その答えを合わせ、別なる物へ変換せよ】

申とネを使って別な漢字を作れと言うわけだ。
二つを組み合わせて出来る漢字は───

【ネ+申→神】

最後にこれを【別なる物へ変換】すればいいわけだ。
では別なる物とはなんなのか?

箱を見る。
そこには【アルファベットのプッシュ式の鍵】が付けられている。
つまり、【漢字を英語に変換しろ】と言う意味だ。


だから、この問いの正解は、
【GOD】


かちかち


か、ちんっ


翔「お、っ?当たりか?」


*貴重品アイテム
【地下の鍵】を手に入れた。

この部屋で出来る事はもうなさそうだ。




1→他の部屋に行く
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>109

1

>>109


ここで出来る事はもう何もない。

「他の部屋に行くぞ。」

温かい紅茶のほのかな香りが鼻をくすぐっていたが、それを無視した。
誰が用意してくれたかしらんが、こんなもの飲んで無事でいられるわけがないだろう?
手のひらで一度鍵を弄んでから、この部屋の扉を開けて出て行った。

再び大広間に戻ってくる。
相変わらず肉塊が目の前で死んでいた。
誰かこれを片付けてくれればいいのだが、現実はそうはいかないのだろう。
どうせこれも幻想ならば、少しは都合よく行ってくれてもいいのだがな。

さて、このフロアだと……
あと探索していないのは一番左と、本棚の部屋の隣……右から二番目だ。
一番左はロビーが大量にいる部屋か。普通に戦いを挑めば、まず敗北しか見えない。
ロビーを減らすためのギミックがどこかにあるのだろうか?

あとは、今手に入れた鍵は地下に行く事が出来る鍵だ。
……果たして地下は一体どんな場所なのか?
それが気になる。



1→どこかにいく(場所の指定
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>112

右から二番目

>>112


本棚の部屋の隣に入ってみる事にした。
比較的何もなさそうに思えたからだ。

ぎいい

扉がやけに軋んでいるように思ったが、さて開いた中は意外にも綺麗な内装だ。
きらびやかな装飾が壁に踊り、天井にはシャンデリア、大鏡が一番奥に備え付けてある。



だが、部屋の中に家具らしいものは一つもない。



中央にマネキンのようなものが立っている。
それは恐らく女性の形をしている。
何かメモが貼ってあるようだ。

【この体を祝福せよ、さすれば呪いは解け悪しき魂は鎮魂する】


翔「なんだごらぁ!?」

苗木「……何かのスイッチなのかな?」

「祝福せよ?そんなものあったか?」

翔「あー……とりあえずマネキンぶっ刺していい?」

「止めとけよお前」



1→部屋を調べる
2→マネキンにアイテムを使う
(何を使うか指定。アイテム確認なら確認の一言を
3→自由記述

>>115

マネキンを調べる

>>115


マネキンを調べる事にした。
特になんの変哲も無いマネキンのようだ。
しかしこの部屋にあるにも関わらず、何の装飾もされていない。
展示する前の、なんの衣服も纏っていないマネキンのようだ。
偽りの瞳でこちらを見ている。

目立った特徴など、あとはそのメモくらいなもので、特に触れるべき場所はない。


苗木「……これが何かのスイッチ、なのかしら」

苗木「でもなんの?これが敵なの?」

苗木「動かないし、ラジオも鳴っていない……じゃあこれは敵じゃない?」

「分からんぞ、新手なのかも」

翔「一回刺せばいいっしょ」ぢゃき

「だめだ」

苗木「……」

「だがマネキンに何をすればいいのか分からんな」

苗木「十神クン、手持ちで使えそうなアイテムはないの?」

「……考えてみる」



1→部屋を調べる
2→マネキンにアイテムを使う
(何を使うか指定。アイテム確認なら確認の一言を
3→自由記述

>>118

1

次は昼じゃよ。

>>118


改めて部屋を調べる事にした。
しかし、随分広い部屋なのに何もないとはこれいかに?

翔「つーか、シャンデリア?なんつか……こうあれよねぇ、だっさい」

ださい?
意味がわからず上を見上げた。
シャンデリアの形になんて興味を持った事はなかったが───確かに、言われてみるとこれは、ださい。
一昔前に流行った種類のシャンデリアだ。
今使う人間はまずいないだろう。

見た目が大きく見えるだけで、全然優雅さがない。

そう言われて部屋中見回すと、なんだか急激にレトロに感じた。
教科書に出てくるような貴族の部屋にしか見えないのだ。
なんと言うか、現実にはありえないと言うか……


苗木「そう考えると、さっきの部屋もちょっと中世と言うか……昔のものっぽかったのかな」

「ソニアがレトロ好きかどうかなんて俺には興味がない」

翔「……なんつか、過去に縛られてるって感じするわね」

部屋にアイテムらしいアイテムはない。
あと何かに使えそうなものは、手持ちにあっただろうか?

翔「アイツも寂しいやつなのねェ……」




1→マネキンにアイテム使う
2→アイテム確認
3→自由記述

>>130
昼は1レスだけじゃよ。続きは夜じゃよ。

苗木は念のためドアの外に避難してもらってキャンドル使おうか

え?なに?葉隠?……あー、うん、諸般の事情で出来ない事もない。でもあんまりかと思ってお蔵入りさせようとしてたのに……

出すか。

よし、行けるとこまでやるか。
今日中に片がつく、かもしれない。

>>130
>>129



「……聖なる力でこのマネキンを導けばいいのか?」

翔「ん?でもそんなもの白夜様のアソコから放たれる聖水以外にあっ「黙れ変態」

苗木「そうか、ホーリーキャンドル!」

「なるほどな。このマネキンにホーリーキャンドルを使え、と言う事か」

苗木「……ねえ、私は消えてしまうかもしれないのだけど」

「ならお前は外に出ていろ。こちらは俺達に任せて、な」

苗木「そう、だね。そうさせてもらうよ。ありがとう、十神クン」

「礼を言われるような事は言ってないぞ」


苗木(と霧切)を退出させ、俺とジェノサイダーのふたりきり。
空気がやや重苦しい。

翔「あァん白夜様ぁ……これでふたりきりですわねェ?……今日、親帰って来ないんだ……」

「死にたくなければ口を閉じてろ」



ことんっ

ばきゅん(拳銃で火をつけるワイルドな白夜様)

ぼっ(思った通りに火がつくロウソクの鑑)



……ホーリーキャンドルが燃える。
メラメラと、メラメラと……


マネキン「」メラメラ

翔「あん?なんでマネキンまで燃えてんだ?」

「幻視だろう。恐らく、燃えているのはマネキン本体ではない」


マネキンの表面が剥がれるように、ヴェールが燃えて消えていく……。




ぷすぷす


やがてロウソクは燃え尽きて消滅した。
後に残ったのは、前よりも幾分汚く変色したマネキンだけである。
目を見開いて、口をだらんと開いて……とにかく不気味な、気持ち悪い表情をしている。
作り物でなによりだ。


がちゃ

苗木「終わった?」

「ああ。これで呪いとやらはなくなったはずだが」

苗木「呪い……ってなんだろうね?」

「さぁな」

戻って来た苗木はなんだかすっきりした表情をしているようだった。
おい、まさかと思うがお前……


苗木「私も無事よ?」

「そうか、よかった」

翔「いきなり女言葉喋んなってーの!びびっちまうゾ☆」


……さて、これで呪いは解けたそうなんだが、一体呪いとは何の事なのだろうか?



1→ロビー部屋に行く
2→地下に行く
3→自由記述

>>141

1

>>141



「……」

悪しき魂は鎮魂する、か。
それならうってつけの場所があるんじゃないか?
俺の足は自然とその部屋に向かっていたのだった。
そう、そこは。

俺が死ぬ幻影の見えた部屋。
敵がたくさんいて危ない、と言われた部屋である。


がちゃ


苗木「十神クン、そこは!」

「……大丈夫、なはずだ」

俺のカンが正しければだが───






『ロビー、く……ろ……びく……だ…ロロ、ロロ……し……』


がちゃんっ


「!!」

翔「……あー?なんだこりゃ」


部屋にロビーの着ぐるみが大量に倒れている。
それも、どのロビーも口から体から、どこからでも血を流して倒れている。


そしてその一番奥に、十字架に吊るされたソニアの体が存在していた。





1→部屋を調べる
2→ソニアを調べる
3→あたりを見回す
4→ロビーにとどめを刺しとく
5→自由記述

>>145

黒乳首?(難聴)
4

>>145
*黒執事?(すっとぼけ




『……ふ、は……クソ、がき……』

ずり、ずり、とロビーの一体が俺達に近付いた。

『テメェ、なに……しや、がっ……た……』

「なにを?鎮魂だ」

『ち……ん、こ……』

「おいおい」

ぐしゃっ

「言葉を謹め、マスコットの恥さらしめ」


そのままロビーは動かなくなった。
今の蹴りが致命傷になったのだろう。


翔「……つーか、白夜様?見た?あれ」

「ソニアか?」

苗木「恐らくあれが、術者の真の肉体。あとは術者の母親の肉体の一部を埋め、槍を突き立てるだけなのではないかしら」

苗木「でも、そんなものあるのかな?」

「分からん。下にあるのかもしれないし、上かもしれんし」

翔「絶対にあるはずだと思わない?白夜様」

「あるだろうな。それが何を意味するかは分からんが」


術者の肉体に、まずは母親の肉体の一部を埋めてから、槍なのだろう。
とにかく、その肉体の一部とやらを探すところから始めなければならないか。




1→ソニアを調べる
2→部屋を調べる
3→地下に行く
4→自由記述

>>150

kskst

1

>>151
下にずれました。



翔「……しっかし、よくもまあ死んでまでアタシ達をだまくらかしてくれたわね」

「……」


ソニアは、十字架にかけられている。
両手首、首、腹、太もも、足首とそれぞれの場所を皮のベルトで固定されているのだ。
イエスキリストの最後のような光景である。
やったのは……恐らくは、狛枝か。
俺達がソニアの死を見届けてから、いくらでも時間はあった。
狛枝はソニアの意思を汲んで、ここまで連れてきたという訳だ。

その肉体は死んで間もない。
体のどこかが腐食していたりはしないようだ。
ただし、服はビリビリに引き裂かれ、美しい肌はあられもない事になっている。
形の整った胸も出しっぱなしだし……足元から垂れる左右田の子種までそのままじゃないか。
何か理由があるのか?
狛枝がその程度の事を横着するとは思えないが……。

腹には鋭い刃物が突き刺さった跡がある。
これが、たった一箇所のこの傷が、ソニアの死を作った原因だというから笑えないな。


「8本の槍を突き刺す、と言うのはそのままの意味か。この体に刺せばいいんだろうな」

苗木「……少しだけえぐいけどね」

翔「でも誰かがやんなきゃいけないのよ?白夜様はあえてその苦難を背負おうとしている。……褒め称えなさい」

苗木「う、うん……」





1→地下に行く
2→部屋を調べる
3→話す(話題併記
4→自由記述

>>158

2

>>158


この部屋を調べてみる事にしよう。

と言っても、何の部屋だったのかは今ではもう全く分からない。
部屋の至る所に血痕が付いており、壁も床もべっちょべちょである。
俺達が踏みしめている部分だって、絨毯にしっかりと血液がしみ込んでしまっている。

いずれも恐らくロビー達のものなのだ。
その証拠に、部屋には力をなくしたロビーの群れがぞろぞろ倒れている。

体がただの着ぐるみに戻ったのか。
いや、しかし関節部分からも出血を認める。
……では、ロビーとは何者だったのだろうか……?


部屋にアイテムらしいアイテムはない。
ここにもないのか……。


翔「ここもソニアの心象風景?」

苗木「じゃないかしら。彼女の暴力的な気持ちの表れ、とか」

翔「……ふーん」

「ロビーはソニアの幼児心の名残とでも言うのか?」

苗木「可能性はゼロではないわね」

「……部屋にアイテムがないのも、そのせいか」

苗木「あったとして、ロビーに全て使われたんじゃないかしら?」

苗木「それにしても、私が写真で見たロビー君はもっと可愛かったのだけれど、残念ね……」

(苗木の体を使っている)霧切がやや残念そうに眉根を垂らしている。
ロビーがどんなものなのかあまり興味はないが、しかし霧切、お前こんな気持ち悪い着ぐるみに興味があったのか?




1→地下に行く
2→話す(話題併記
3→自由記述

>>162

霧切にロビー君人形をあげる

>>162



「そんなにロビーが好きなら俺も持っているぞ」

苗木「え?」わくわく

翔「アンタ、まこちんの体使ってっからかしんないけど感情押さえられてないわよ」




つ【ロビー君人形(血まみれ)】





苗木「」

苗木「」

苗木「」

苗木「……あれ?き、霧切さん?霧切さん!?」

「ダメだったか?」

翔「白夜様ァ、それちょっと血ィ付いてるぅ!アタシは嬉しいけど!嬉しいけどね!!」

「血は元からだ。俺の血ではない」

翔「チッ」

苗木「……ダメよ、こんなの」

苗木「こんなので喜ぶのは……ジョシュアくらいよ……!」


*ジョシュア
本家HC(日本未発売)の主人公の弟。
最序盤で弟に頼まれて、どろっどろのロビー君人形を取りに行くチャプターがある。


苗木「なんかよくわかんないけど霧切さんが拗ねてる……」




1→地下に行く
2→話す
3→自由記述

>>167

クリーチャーを生み出す元を母と考えると…全員じゃないか

1

>>167



「なにはともあれ、地下だ。地下に行くぞ」

翔「あいあい」

苗木「う、うん。そうだね……霧切さんも機嫌なおしてよ」

苗木「……分かったわよ」


とりあえず、地下に行こう。
フロアに出て階段まで向かい、そのまま下へと降りていった。
途中に、苗木が言った通りに鍵のかかった扉が付いている。


*システム
鍵を開けました。


かつーん……かつーん……


さらに降りていく。
深く深く。


ふと、開けた場所に出た。


「ここは……!」


まるで地下房のようになっている。
今までの煌びやかなイメージとは一転、まるで牢獄のごとき場所にやってきてしまったのだった。
部屋全体はロウソクで照らされており、今にも消えてしまいそうに見える。

とても暗い。
石造りのそこはとても寒い……。


??「……誰かいるのか」

???「すみません、助けてください!」


牢屋のような場所から声がする。




1→牢屋に向かう
2→辺りを見回す
3→自由記述

>>171

1

>>171


石畳を叩きながら俺はそちらへと向かっていく。
あまりに暗いので、ライトをつけてみた。

かちっ

そこは想像していた通りの牢屋だ。
藁葺きを敷かれ、そこに男女が座らされている。
扉は簡単に開けられるようだが、ふたりとも後手に手を拘束されていて動けないようだ。


??「……お前、」

???「十神君!それに苗木君……腐川さんまで……!」

「お前は……」

??「腐川、いや……もうひとりの方か。治療はもういいのか?」

翔「はんっ、アンタみたいな優男に言われて引っ込むようなアタシじゃねーのよ!」

苗木「えと、誰?」

翔「こいつは【松田夜助】……アタシとあの根暗の主治医みたいなもんよ。アタシを消そうとしやがんの」

??「お前が悪いんだ、ジェノサイダー翔……腐川のトラウマを吸って、他人を傷付けるお前がな」

「そうか……お前がな」

苗木「……無事でよかったよ、舞園さん」

舞園「はい、なによりでした……」


檻で捕まっていたのはこのふたりだった。
地下の部屋にこれ以上人がいる気配はない。
……それに、調べる場所ももうない気がする。




1→あたり見回す
2→ふたりを助ける
3→自由記述

>>177

1

>>177


他に人はいないのか?
それ以上にこれは罠じゃないのか?


松田「……何をキョロキョロしてる、御曹司様が」

「周りに敵がいたら大変だろう?」

松田「敵、ああ……あのトラウマの化物どもか」

「知っているのか?」

松田「当たり前だ。俺の専門分野のようなもんだからな」

舞園「そうそう、捕まって長かったですけど、松田さんのお話はとても楽しかったですよ」

苗木「舞園さん……た、楽しかったって……」

舞園「サイレントヒルの、霧の話です」

松田「街に突然霧が現れたが……あれは異常だ。俺達の心理を理解して、心因性の傷を把握してくる」

松田「それはひとえに俺達の脳の働きなんじゃないかとずっと思案してたんだがな、俺も舞園も捕まった」

苗木「外に出られないから分からなかったと……」

翔「でもさ、なんでアンタら捕まったの?殺されずに済んだって事でしょ?」

松田「さぁな。知らん……もしかすると、誰かに実験でもされてたのかもな」

「実験?」

松田「トラウマがどんな形取るかの実験だ」

苗木「……」


まさか、な。


松田「それはいい。悪いがさっさと出してくれないか」



1→牢屋を開ける
2→自由記述

>>181

1

>>181


「ああ、気が利かなくて……」

がちゃっ
ぎいい


よく見ると、舞園も松田も、捕まっているにはいるが鍵のようなものはなさそうだ。
手錠のようなもので手首を固定され、それが牢の壁へと伸びる鎖でつながれているが、かなり短い。
つまりお互いの手首を解除してやる事は不可能だったようだ。

がちゃがちゃ……


松田「恩に着る」

「気にするな。俺はこれ以上死人が出て欲しくないだけだ」

松田「……なに?」

苗木「江ノ島盾子は殺されたわ。……この事件の黒幕にね」

松田「」!?

舞園「それ一体どういう……と言うか、苗木君?」

苗木「ああ、ごめんなさい……わけあって苗木君の体を借りている、幽霊の霧切よ」

翔「超意味不明よねこのセリフ」

舞園「もう何がどうなってるんですか!?」


がちゃんっ!


「……手首を解放したぞ。痛くはないか?」

松田「なんとかな」

舞園「ありがとうございます……って、まず聞きたい事が色々ありすぎて……」

「苗木、説明しろ」

苗木「ええ……?」


わいわい言いながら、苗木が質問攻めにあっている……。
それはそうだろう。しかも今のあいつには霧切まで付いている。
疑問にはいくらでも答えられるだろう。

……ふと、牢屋の中に光るものがある……。


*貴重品アイテム
【解放の鍵】を手に入れた。


これは鍵か?
あと鍵が必要な場所というと……?



1→話す
2→移動する
3→自由記述

>>187

2
とりあえず上に戻ろう

>>187



「とりあえず、上に戻るぞ。いつまでもこんな場所にいられるか」

松田「大いに同意だな。行くぞ」

苗木「そうだね。……立てますか?」

松田「心配は無用だ。俺達が攫われて来たのは、確か夜の事だからな」

夜……俺達がちょうど影武者を弔い、腐川と出会ったのが夜だったな……。
その時間に、松田は攫われていたのか。舞園も似たようなものらしい。

かんかん、再び階段を上がってまずは上のフロアに出る。
ここだってライトがそう明るいわけでもないのに、先程の地下に比べると十分過ぎるくらいに明るい。
そういえば踊り場の化物はまだ消えていなかった。
舞園が短い悲鳴をあげて後ずさりした。


松田「なんだ、こいつ……?」

翔「ほら主治医様ぁ、分かるでしょ?これも誰かのトラウマなんだっつーの。誰のだよ?」

松田「ばか言え、これじゃノーヒントだ。すぐにわかるわけがない」

「……とりあえず、今までに起きた事を簡潔に話しておきたい。霧はふたりとも見えるんだったな」

舞園「ええ、初日のお昼でしたっけ?突然でした……」

松田「俺もそのくらいの時間からだったな」

松田「そしてそこに現れたものを見て直感的に理解した。この霧がなんなのか、現れたものがなんなのかな」

「なるほど?……存外、リアリズムから一番通そうなのがお前だが、割と適応力は高いわけだ」



1→どこかに行く
2→話す(話題指定
3→自由記述

>>191

2情報共有して松田の見解を聞く

>>191
>>189


───今までの情報を全て共有した。
苗木に全て話させようと思ったが、一部は俺しか知らない事実がある。
よって二人掛かりでの説明になった。
しばらく話しっぱなしで、喉が疲れてしまった気がした。
松田は思ったよりも素直に話を聞いていた。
霧を認知し、化物を認知している松田だ……これを否定してもどうしようもない事は悟っていたようだ。

全て話し終わって、一言。

「それで、松田。お前の見解を聞きたい」


松田「無理やりを言うな……俺もまだ頭の中がこんがらがっている」

苗木「ですよね……」

松田「そもそも、見解だと?何についてのだ」

「この事件について……あるいはこの街について」

松田「……街の霧、あるいは化物……これが人間の脳が生み出した幻覚の可能性は、考えられる」

松田「人間は思い込みで死ねる生き物だ。叩いてもいないのに、鞭で叩かれたミミズ腫れが体に出来る生き物だ」

松田「つまりこれが俺達の妄想である可能性は確実に存在するが、それでもこれだけの人数が同じものを見ているんだ」

舞園「それ以外の要因も考えるべき、って事ですか?」

松田「その上で───この儀式だかを止めるのに?術者の母親の肉体の一部がいる?また難儀だな」

松田「だが、あながち嘘でもないんだろうな。人間の肉体を使った儀式ってのは、どんな国にでも存在するもんだ」

翔「……」

舞園「それにしても、そんなにたくさんの人が……犠牲に……」

「あいつらの事は忘れない、永遠にな」

目を閉じればいつでも思い出せる、仲間達の表情。
そうだ、俺は忘れないぞ。



1→上の階に行く?
2→話する
3→自由記述

>>195

安価きてないけど睡魔の限界です、おやすみなさい
明日こそはラストまで………

1

やるかい?

>>195



松田「……十神、随分変わった表情をするようになったんだな」

「なに?」

松田「死んだ奴の事を考えている時のお前の顔だ。苦しそうな、あるいは安らかな表情だった」

松田「ソニアに対する大きな怒り、そして仲間に対する強い思いやりを感じる。……お前、昔からそんな奴だったか?」

翔「るせぇぞ、デレツン!白夜様だってなぁ、日々進化して───」

松田「お前が黙ってろ」

どすっ
肘鉄が刺さった。
……普段からこんな治療をしてるのか?

翔「」

しかし、殺人鬼に対して躊躇いなく肘鉄をさせる松田は恐ろしいやつだと思った。
その上で、こんな世界にいながら根本の変わらない男なのだとも。
いや、それでも江ノ島の話をした時だけは、かなり動揺していたが。

松田「……行くぞ」

舞園「え?あ、はい……?」

苗木「って、腐川さんは」

松田「連れて行く」よいしょ

翔「」

「お前が背負うのか」

松田「まあ、俺がやったようなものだからな」

「……」

苗木「行きましょう。鍵のかかった、上の階へ」

俺達はそれぞれの顔を見合わせて、頷く。
いよいよこれが最後になるのであろうと、なんとなく予期していた。
全員で、螺旋の上へと向かっていく。

かつ、かつ、かつ。

歩くたびに吸い込まれていくような錯覚に陥った。
明かりはついている、自分の居場所もちゃんと分かっている。
それでも、なぜか方向感覚が失われるような、不思議な感覚だった。

階段の途中に鍵のかかった扉を見つける。

これを開ければ、いいのか?


*システム
【解放の鍵】を使用しました。


がちゃ
ぎぎぃ……


そうして辿り着いた2階の踊り場。
目の前に大きなドアがある。

それを、開いた───



光の刺さないダンスフロア、厳かな雰囲気の中央に、棺が立てて並べられている。
数は全部で21、表面にはそれぞれの名前が刻まれている。
……つまり、今までの犠牲者の名前が。
20と21だけ何も書かれておらず、棺はそのままだ。

そしてその前に……金髪の少女が立っている。

『おーっす』

……、…………、………………!?
見知った顔も立っている。




1→部屋を調べる
2→少女に近寄る
3→全員で話す
4→自由記述

>>205

3

>>205


松田「これ、は……」

苗木「今までの犠牲者の……棺?」

「……」

舞園「そ、それに……あの子……何なんですか?」

松田「わ、からん……何がどうなってる……」

「これは幻覚じゃない、現実に起きている事……なんだな」

苗木「分からないけれど、多分そう」

舞園「……」

空気の重い部屋だ。
物言わず、棺は並べ立てられている。
中に屍体が入っている事はないだろうが、それでも触りにくい。
それぞれが息を詰まらせる。

舞園「……鍵のかかった場所にいるって事は、あの子も」

「ゴーストだと?」

苗木「いえ、ただの幽霊の可能性もあるわね」

「……敵意がない、と」

少女は静かに佇んでいる。

『あれ?おーい、無視かよ?』

静かじゃないやつもいるが。
……確かに全員で無視している。

苗木「まずは彼女と話してみなければ分からないわね」

腐川「うぅーん……はっ!」

松田「目が覚めたか眼鏡」

腐川「あら?あたしは……いつのまにかこんな……」

どさ

舞園「松田さん、何も落とさなくても……」

『ちょっ!なぁ!そろそろ触れて!なあなあ!!』

……まだ無視されている。



1→部屋を調べる
2→棺を調べる
3→少女に近寄る
4→自由記述

>>208

ksk

3

>>209



「……近寄って、見るか」

松田「本当に危険はないんだな?」

「そんなに疑うならそこにいろ。俺が先に行ってくる」


すたすた、ひとりで少女に近寄る。
その少女は金髪碧眼、外国人らしい見た目の小さな幼女だ。
衣服として、白い修道着のようなものを身にまとっている。
じっ、と動かず俺を見つめている……。


「……お前は、何者だ?」

幼女『……アレッサ』

幼女『アレッサ・ギレスピー』


射抜くような瞳が俺を捉えた。
その名前はどこかで見たぞ……一体どこだった?
アレッサ……確か……




「なぜだ、なぜだなぜだ、なぜ儀式は失敗したのだ?【聖女】はいた、手順も間違えなかった」
「【アレッサ】は死んだ、もういない、【ダリア】も【不完全な神】に殺された」



教団関係者名簿

【聖女派】
司祭 ダリア・ギレスピー(バツで名前を消されている)
聖女 アレッサ・ギレスピー(バツで名前を消されている)




アレッサ……アレッサ・ギレスピー!
1年前の【聖女派の儀式】を執り行った時の……聖女!


「アレッサだと……!?なぜ、なぜお前がここにいる!?」

幼女『あなたにお願いがあるの』

『って言うかそろそろ触れてくんね?一緒にUFO探した仲だべー?なー、なー!』



1→幼女とお話し
2→幼女に質問(内容併記
3→隣のやつはうるさいのでキャンドル責めしておく
4→自由記述

>>212

手っ取り早く3した後、一年前の儀式の内容とその失敗について聞く

>>212


『な?聞きたいだろ?聞きたいだろ?なんでここに俺がいるのか!そして───』

「……れ」

『ん?』

「黙れこのクズ」

ことん(キャンドルを複数置く音)
ぱきゅん(銃で火をつける白夜様)
ぼっ(ちゃんと火がつくキャンドルの鑑)

『ぎゃああああああ!!?』


苗木「?……十神クン、何してるの?」

「なにがだ?いい加減俺はうるさくて」

苗木「いや、そこは何もいないから……」

「……」

『死ぬぅ……死んでるけどまた死ぬぅぅ!』

「……ここに何もいない、と」

舞園「そうですね。誰もいないですよ?」

苗木「もしかしてあなたにだけ見える何かがいるとか言わないわよね?」

『感動的な再会だっつーのに最低だぞ十神っち!!』わーん

「いや、いる」

松田「それは幻覚だろうな。十神、お前疲れてるんだよ」

「だろうな」





「……とりあえず、アレッサとか言ったな」

幼女『……』

「お前の願いを聞いてやる前に、幾つか聞きたい事がある」

葉隠『ふー……助かった……致命傷で済んだ……』

「……」

苗木「なんでそんな怒ってるの十神クン」

幼女『……このおじちゃんは、たまたま見つけたから遊んでもらってたの』

葉隠『おじちゃん呼ばわりされた!?』がーん

「なに?」

幼女『霧の中でふらふらしてたから』

……つまり、今までの異変の原因はこのアレッサだった、と言う事を言いたいらしい。

「そいつはもういい、ほっとけ」

葉隠『ひでーぞ!』ぷんすか

苗木「だからそこに誰がいるのって……」

葉隠『……あれ、もしかしなくても見えてないん……』

幼女『それで、何を聞きたいの?』

「1年前の儀式、そしてその内容だ。なぜ失敗したんだ?」

幼女『……』

幼女『……ぎしき、って言うのは、よく分からないけど……』

幼女『おなかの中に、かみさまをお迎えするの』

「!?」

松田「……神を、産ませると言う事か?」

幼女『ママはそのために、私を殺すつもりだった』

「なぜ?」

幼女『んと、分かんない……』

幼女『でも、「あなたは特別なのよ」ってママは言ってた』

苗木「素質を持った子供を聖女とし、神を降臨させる……聖女派の儀式が、それだったわけね」

幼女『……そう。ほんとは一度、私は死ななきゃいけなかった。その場で』

幼女『でも、死ななかったの』

「神の再誕のために、代償として命が必要と言う事なのか?」

松田「だろうな」

幼女『本当は火で燃やされて、私は死ぬはずだった。でも、すぐには死ななかった』

幼女『だからかみさまは……んと、』

葉隠『つまり、神は不完全な姿で降臨したってわけだ』

「お前が解説……まぁいい」

幼女『そしたら、かみさまが怒っちゃった。ちゃんとした神様じゃないから、話も聞いてもらえなかった』

苗木「それで、あの大量殺人に……」

幼女『いろんな人が、かみさまに食べられた。私も……食べられちゃった』

幼女『ママもパパも、みんな……みんな……』

そして降臨した、不完全な神だけが残った。
神は不完全だったから、この世界で降臨し続ける事は出来なかった。
代償として、世界は異界へと変貌したのだ。

幼女『霧も、かみさまみたいなもの……』

松田「……」

舞園「……ひどい話ですね、こんな小さな子を焼いて……」

幼女『ママは悪くないの、ちゃんと出来なかった……私が悪い』

「アレッサ」

幼女『……でも、「きょうだん」の人はまだかみさまと会いたいみたい』

幼女『だから諦めなかった、【お姉ちゃん】にわざわざお手紙出してまで……』




1→アレッサに質問(内容併記
2→全員で話す(内容併記
3→自由記述

>>219

葉隠が十神にオーバーソウルしつつ

1お姉ちゃんとはソニアのことか?それと葉隠に憑いていたのはお前か?

>>219


「もしかして」

予感していた。
嫌な予感だ。
こう言う時の予感ほど、当たりやすく、そして当たって欲しくないものはない。

「【お姉ちゃん】の名前は【ソニア】じゃないか?」

幼女『うん、そうだよ』



幼女『お姉ちゃんは【ソニア】……【ソニア・ギレスピー】』



松田「な……」

苗木「ギレスピー……それって……!?」

まさか……!

「異父姉妹なのか……お前達は……!」

幼女『うん。私とお姉ちゃんは会った事がないの』

幼女『ママがすっごい昔に、遠いお国のえらいひととケッコンして、子供を産んだ』

幼女『でも、ママはどうしてかお国を離れてサイレントヒルに戻ってきた……』

幼女『それでパパとケッコンして、私が生まれた』

苗木「……どうしてでしょうね?私は【ヴァルティエル派が一枚噛んでる】と思うけど」

「ヴァルティエル派……聖女派と聖母派の中心にいる、中立派閥か」

松田「つまり、ヴァルティエル派がダリアを呼び戻した?」

舞園「なんのためにですか?」

松田「……聖女を産む事が出来る人物が、ダリアくらいしかいなかったんじゃないか?」

腐川「」ちんぷんかんぷん

苗木「恐らく、ダリアはサイレントヒルから逃げた。けれど、逃げきれなかった」

「それでヴァルティエル派に見つかり、連れ戻された」

松田「さらに娘であるソニアにも、またヴァルティエル派の手が伸びていた……というわけか」

「ま、待て……んじゃあ、【俺に取り憑いてたのはアレッサなのか】?」

松田「ん?……ああ、そうなるんじゃないか?アレッサに遊んでもらってたんだろう?」

「……だろうな。あと葉隠、貴様勝手に俺を使うな」

苗木「え?いるの?」

「あんなに泣きそうになりながらやったのに全部台無しだぞ」



1→アレッサとお話(まもなくエンディング分岐2
2→全員で話す(内容併記
3→自由記述

>>222
ねこまる

1

>>222



「ともかく、アレッサ。何か知らないか?なぜ、お前の姉はこんな事を?」

幼女『んと、ね……』

アレッサは何かを取り出した。
それは本。左右田の絵本にもよく似ている本だ。
しかし、挿絵はない。むしろ日記にも似ているような気がする。

幼女『お姉ちゃんが、こんな事を思いついた理由。それがここにある』





題:ノヴォセリックの隠された秘密


知らなければよかった。
この国は、この小国は、私に隠して酷い事をしていた。

近年、国民の間に疫病が流行った。
新種の病と言う事で対策も見つからず、城下に出てはいけないと御触れが出ていた。
ちょうど私が国外に出て、留学しなければならないと言うのに大変な事だ。
留学を断れば、日本からの資金援助も無くなってしまう。
この小国のために、私は留学を決めたのだから、今更取り消すわけにも行かない。

しかし、実は違った。
そうじゃなかった。







父は、国王は───
【数少ない国民を、隣国へ奴隷として輸出していた】。








それを知ったのが、日本に向かう飛行機の中、母のいない私に毎日優しくしてくれた執事からの手紙だった。
そして、どうか気をつけて、父の悪行は自分が何としてでも止めるからとあった。
私は悲嘆に暮れた。
日本に着いてからもしばらく、泣きながら過ごした。
なぜあんなに優しい父が、そんな事を?
国民は家族だと言っていた父が……?

しかしその悪行は、全て財政難のために起きた事。
私が出来るのは、国外の多くの文化に触れて、学び、そして援助を貰う事。
そうすれば父はいずれ、そんな残酷な手段は取らなくなるだろう。





題:手紙


執事から手紙が届いた。
父を諌めたところ、職を解かれたと言う。
私が日本に来てからは一度も奴隷の輸出はなかった。
つまり、それなりに財政が安定していたのだろう。

表沙汰は新しい病気だ、
とされているから、国の人は皆涙に暮れていると言う。
私が泣いている場合じゃない。





題:救われるでしょうか


執事から手紙が届いた。
故郷の【サイレントヒル】に戻ったとの事だった。
サイレントヒルとはどんな街なのか知らないけれど、どこかで聞いた事がある。
なぜだろう、とても懐かしい。
そして、手紙を読んだ時───

思い出した。
自分がやるべき事を。

思い出した。
国を救う方法を。

そうか、神様がいればいいのだ。





題:祈り


神様ならば、父を助けれくれるかもしれない。
父が改心すれば、きっともうこんな悲劇を産まずに済む。

けれど、どうやって儀式を執り行なうべきなのだろう。
そもそも儀式をおこなうには、数多の犠牲が必要だと私は聞いていた。

しかし、国民とそうでないものを天秤にかけるなら、私は自国の国民を救いたい。

執事に新たに手紙を書いた。




ところどころページが破けている。
ソニアがどうしてここまで変貌したのか、よく分からない……。




題:


執事は手紙をくれた。
「サイレントヒルと希望ヶ峰はもともと親交があるから問題ない」
「我々の仲間であるシキバがすでにそちらにいる。彼が魔法を授ける」
うまく行けば、国を救える。




何ページか破けている。




題:


左右田さんにPTVを飲ませた。
効き目は凄い……あっという間にトリップしている。
中毒性も高く、依存率も高い。
これなら(そこから先は読めない)




何ページか破けている。




(文章の途中からだ……)るのを、狛枝さんが手伝ってくれるらしい。
左右田さんに10の心臓を集めるのを手伝ってもらおう。
そうすれば、早いはずだ。
まずは女性を狙わせる。そうすれば彼だって、いくら彼だって殺せるだろう




何ページか破けている。




(文章の途中からだ……)ったりの人間がこんなにいるなんて。
絶望した女、起源求める男
監視する無知な悪魔
これで、これで達成出来る





題:

PTVが欲しい




そこから先はボロボロでほとんど読めない……。

「……ソニアもまた被害者だった、のか」

一番最後の文章。
彼女もまた、いつのまにか薬物中毒になっていた。
ずっと忘れていて、思い出した。
つまり、執事であった元【教団関係者】が、ソニアにずっと教団の事を伝えていたのだ。
そしてそれを忘れていたソニアが、ついに思い出した。

全ての歯車が、いびつに噛み合って、この事件が起きた。

もちろん、中には推測でしか分からない事もある。
だが大体は想像通りだと思う。


葉隠『つーかかなり前から狙われてたんか俺……』

松田「ピンポイントで、人物を絞ってから旅行に踏み切ったと言うわけか」

苗木「恐らくこの事件とは全く関係なく、サイレントヒルと希望ヶ峰はもともと交流があった。小学校の畳や日本刀がそれを示してるわ」

苗木「けれど、国外には隠していた【教団】が、1年前にミスを犯した。それで街は異界に変わった」

「それでも生き残った聖母派が諦めておらず、今回の旅行をプランニング。異界になっている事実を知らない学園長が、旅を設定した」

松田「霧は精神に感応して、恐らく街を普通の姿に見せていたんだろうな」

苗木「そしてソニアさんは、この儀式に踏み切った……」




1→アレッサと話す(次、エンディング分岐
2→全員で話す
3→自由記述

>>228

1

>>228



「これを読ませて、お前はどう言うつもりなんだ?」

アレッサ『……止めて欲しい。お姉ちゃんを止めて欲しいの』

「……」

アレッサ『こんなぎしきじゃあ、誰も助からないの。だから、お姉ちゃんを止めて』

アレッサ『このままじゃ、お姉ちゃんまで悪いかみさまになっちゃう』

苗木「アレッサ……」

葉隠『自分が死んでまでお姉ちゃん思いなんて、いい子だべ……』くすん

松田「……なぜだ?お前とソニアは、異父姉妹とは言え何の関係もないはず。なのになぜソニアを止めようとする」

アレッサ『もう、あんなかみさまに来て欲しくないの』

舞園「神様……」

「止める……と言うのは、どうしたらいい」

アレッサ『許してあげてほしい。お姉ちゃんは、きょーだんの人にだまされてた』

アレッサ『だから、最後に助けてあげてほしい』

「……なに?」

アレッサ『一番最後に、その魂を殺さずに許してほしい』


……ソニアの魂を、許す?
これまで多くの血を流し、自分勝手な理由で殺人を続け、左右田を利用したこいつを?
確かに、執事……ひいてはサイレントヒルの教団関係者に、だまされていたのかもしれないが……。





1→許す
2→殺す


最速5票
エンディング変化






「……アレッサ、お前の頼みだから聞いてやるんだ」

「許してやる。あいつも、この世界の罪も───」

アレッサ『……ありがとう、それだけ聞きたかった』

松田「十神、お前」

「随分俺も他人に甘くなったようだな」

苗木「……」

アレッサ『最後に……これを……』

「なに?」

アレッサ『ママの、からだ……』


*貴重品アイテム
【眼球】を手に入れた。
→澄んだ青い色の眼球……正直触りたくない。


アレッサ『これを……おなかに……』

アレッサ『おねがい……ちえの……ひと……』

ふっ



それだけ言い残して、アレッサは消えた。



苗木「……限界、だったのね」

葉隠『あんなちいせえ子が、体なくなって魂だけで残れたのが奇跡だ』

舞園「悲しい……話ですね。結局誰も救われないじゃないですか……」

「……そうだな」

苗木「それでも……今のボク達は、彼女を許してあげる事が……出来るよ」

並んだ棺のさらに奥に階段が見える。
恐らくそこが……最後の舞台だ。

そこに行く前にやるべき事がある。




1→ロビー部屋に戻る
2→話す
3→部屋を見る
4→自由記述

>>248

3

>>248


この部屋を見回す。
……部屋の中には特段変わった事はない。

棺が扇状に21、それぞれ立てて並べてある様はとても重々しい。
それぞれに数字と、名前が刻み付けられている。
いったい誰がやったのか、分からないが。

棺の蓋は開かない……。


「……葉隠、お前はいつここに」

葉隠『あ?ほら、首ぐーってやられて死んだだろ?そのあと、声がしたんだ』

「声?」

葉隠『こっち、こっちって……んで気づいたらここだった。多分あの声、俺に取り憑いてたアレッサだったんじゃねぇかな』

「……」


そうか、と短く返事をして部屋の探索を再開する。
特にアイテムらしいアイテムはない。
俺の手持ちが充分だからか?
それはわからないが、回復のひとつも存在しない。

ずっと奥に存在した階段は、やはり今までの階段と同じ螺旋のような形でそこにある。
上にずっと続いており、果たしてどこまで行くのかは不明だ。
そこに、ソニアがいるのだろう……恐らく。



1→ロビー部屋に戻る
2→全員で話す(内容併記
3→自由記述

>>251

1

>>251



「……まずは戻るか、ソニアの体に槍を刺さねばならん」

短い言葉で全員を連れ出す。
ついでにひとり増えているが、見えているのは俺だけらしいので告げる必要もなかった。
あとやる事は限られている。
分かっている。
迷う時間が惜しかった。


がちゃ


改めてやってきた、部屋。
相変わらずロビーが散乱している。


腐川「ひいいいあぶあぶあぶ……」がくん

舞園「腐川さん!?」

「ああ、そう言えばこの部屋は血まみれだったな」

ロビーから出ている血が部屋を埋め尽くしている。
なんて汚いのだろうか。
そして俺達の前にいるのは、十字架にかけられた少女だった。

松田「これがソニアの体か」

「……ああ」




1→アイテムを使う
2→話す
3→自由記述

>>254

1

>>254


「……使うぞ」


*システム
【眼球】を使いました。


冷たくなった肉の間に、ぐちゅ、と嫌な音を立てながら押し込んだ。
ソニアの母の目。
それが俺達を見られないようにするために、奥に奥に───もっと奥に。
ひんやりした肉の断面が、手にまとわりついて気持ちが悪かった。

ずぷ……っ

指先に何かがへばりつく事はない。
ただ、ひたすら気色が悪い。


「それと、これだな」


*システム
【8本の槍】を使いました。

虚無のタイピン
暗黒の万年筆
憂鬱の万年筆
絶望のヘヤピン
誘惑のピアス
起源の黒曜石
監視の毒針
混沌の槍

8つを肉体へと突き立てる。
その体に差し込んで、抜けないように力を込める。
どす、どすどす……


「……はぁ、はぁ」

苗木「これで条件は満たしたんだよね」

葉隠『ほー、そうなん』

「あとはソニアをぶちのめすだけだ」

翔「うは、素敵なインテリア!いつのまにか完成してんだっつーの?」

「またお前か……」



1→最上階へ行く
2→話す
3→自由記述

>>258

1

>>258



行くぞ。これで全てが終わる。
そのはずなんだ。

再び2階へ、そして一番奥にある階段へと進んだ。

道中で何かが起きるとか、そういった事はなかった。
ただひたすら空気は重く、口を開きにくい状況だった。
何もない。
ここからは本当に最後の戦いだろう。
ソニアを止めるための、許してやるための最後の戦いだ。

俺達は進まねばならない。
歩まねばならない。
そして、帰るんだ。

絶対に、日本へ!生きて!


かんかん……


最上階の扉を、開けた。



ぎいい……








「……お待ちしておりました、十神さん」


霧の中で一度だけ聞いた声がする。
白い儀礼用の衣装を見に纏い、こちらに振り向いた───ソニア・ネヴァーマインド。
【ギレスピー】の名を持った【術者】。俺達をこんな事件に巻き込んだ犯人。

やっと、やっと出会えた。


ソニア「そして───儀式は最後の段階に進んでいます」

「……なんだと?」

ソニア「払うべき犠牲はあと2人。あと2人で私の目的は達成されます。どうか、邪魔をしないように」

「できるか!俺は……アレッサと約束した。お前を止めるとな!」

ソニア「………………」




1→話す(内容併記
2→武器を構える
3→自由記述

>>261

1
20番目は誰だ

ハンドガンを構えつつ↑

>>261
>>260



「黙るな、答えてもらうぞ?ソニア!」

ガヂャッ

手に鉛を握り込んで、さらに力を込める。
一瞬でそれを撃てるように準備しながら、俺はぎりっと唇を噛みしめる。

「………21が俺なのはわかった。20番目、それは誰だ」

ソニア「え?」

「20番目……母体と呼ばれる存在だ!お前は……誰を狙ってるんだ!」

ソニア「ああ、それですわね!」

苗木「ですわねって……」

ソニア「ええ、実はずっと迷っておりましたの。母体に相応しい存在、それは誰なのかと……」

松田「迷っていた?お前も決めかねていたと言う事か?」

翔「うっぜ、まじウゼェ、勝手に決めてんじゃねぇってのこの王族が……!」

ソニア「お褒めに預かり光栄です」

翔「褒めてねェェェェ!!あーもう無理切り刻みてぇー!」

ソニア「それでわたくし、ようやく思いつきました!最高の存在!」

葉隠『あー、だめだこりゃ。話が通じねーな』

ソニア「20番目は聖女に相応しい方がよろしいかと!」

「なに?意味がよく………」



ソニア「舞園さん、あなたに決めさせていただきました。」

舞園「え………?」

ぞくっ

その言葉に、全員が硬直した。
全身から、一気に汗が噴き出す。
嫌な予感が一気に高まり、吐き気さえしてくる───


………ぴし


「え?」


足元から……なんだ?

ソニア「さあ、儀式を終わらせましょう……」

ソニア「最後の舞台はこちらです………!」


ぶわっ


一瞬、嫌な風が辺りを包んだと同時に、足元に大きな穴が出来ていく。
それは部屋の中心から徐々に、徐々に俺達がいる場所まで広がってくる。

くそっ、撃たなければ……!

体がなぜか動かない……だめだ、このままでは穴の中に……!


ず………ずずず………


舞園「っ、いや……!」

松田「しっかり俺に掴まってろ……」

翔「なんだっつーのこれ……あいつ、弱体化したんじゃねぇんかい!」

葉隠『あれ?このパーティ、もしかして俺も入って……』

「勝手についてきたお前が悪いんだ!」


部屋に広がる穴は、まるで女性器のような形だった。
信仰の対象がこんな形だったのだろうか。

その割れ目が俺達の足元まで達して、やがて───


ずるぅ


「………お、ちる………!」



暗転。





ゆっくり落ちていた。
一体ここがどこだかわからないが、俺はゆっくりと、ひとりで降下していた。


「なんだ、ここ……は……」

周りには誰もいない。
肉壁のようなものに囲まれた穴をひたすら落ちている。
けれどその速度はあまり早くなく、実にゆっくりだ。
落ちているのか、浮いているのかもわからないほどの速度で落ちている。


ザ、ガガ……ザザザザザ………

砂音まじりに何かが聞こえてくる………

『……ぁ……なん、で……』

『仕方がないのです。私の……国のために……』

『ソニ……ちゃ、左……田……』

『ひへ、は……ははは……オレがオレがオレのオレが』

『さあ、次がありますよ?』

『ひ、っ……なんで………すか……!?』


ザザザザ………ガ、ざざっ………ピー……


断末魔が穴の中に響いている。
これは……被害者達の声なのか……。
それぞれが恨みに、痛みに満ちている……。


『そうか……僕には、何もなかった……』

ザザ……

『見て……しまったんだな……闇を……』

が、ガガガ……

『くそ……が、なにしやが……』

『兄弟っ!?兄……だ……』

『ヒャハアアアハアア!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね』

ザザザザザ……ザザ……

『そんな、なぜあなたがこんな……』

ガガガ……ザザザザザザザーーーーー







どれだけの時間が経ったか、わからない。
けれど、俺はいつのまにか、一番そこまで来ていた。

あたりは真っ暗だ。
ただし、その建物らしきものも、壁も、地面も、何かの肉で固めて作られたような場所だった。
気持ち悪い。

目の前に扉がある。
それは鋼鉄で出来ているようだった。
傷ひとつない、鋼鉄。
眩いばかりの扉が俺を迎えてくれている。


道はない。
人もいない。
アイテムも落ちていない。
何もない。
何も。


目の前の扉以外に、行くべき場所はない。





1→扉の中に入る
2→自由記述

>>268

1

>>268


………入る。


がこんっ

ぎぎ、ぎぎぎぎ………



◆???


そこがどこだかは分からない。
が、鋼鉄で囲まれた聖堂のような場所だと言う事は分かった。


こつん


ソニア「お待ちしておりました」


そこにはソニアと、奥に十字架に掴まった舞園がいた。
しかし舞園は気絶しているようで、うなだれている。


「………ほかのやつは、どうした」

ソニア「邪魔なので分断させていただきました。ここにいるのは、あなたと舞園さんとわたくしだけです」

「………そうか」

ソニア「わたくしの目的のためなのです、十神さん───おとなしく死んでください」

「それは出来ない相談だ。俺は約束した……約束、したんだ」

「あいつらと、アレッサと、日向と」


───お前は、死ぬなよ


「だから死ぬわけにはいかん。どういう理由があろうと、何があろうと」

ソニア「………」

「俺を誰だと思ってるんだ?十神白夜だぞ」

ソニア「………分かっていただけないようですわね」


ソニアが大ぶりの、柄から剣先まで真っ白な剣を構えて、悲しそうに笑った。


ソニア「では、力で分かっていただくしかないようです」





状態【最高】
武器【日本刀/ハンドガン】

1→日本刀
2→ハンドガン
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>271

2

>>271


ソニア「……おおおお!」

「………!」


直線を、一気に走って寄ってくるソニア。
しかし、俺はそこから引くわけには行かなかった。
まっすぐ構えたハンドガンを、弾がなくなるまで一気に発砲する。

ソニア「無駄ですわ!わたくしは───」

ぱんぱんぱんっ
びちゃ

ソニア「……っ……!?」ぐらっ

ぱんぱんぱん!

ソニア「な……普通の銃弾で、ダメージが……!」


赤の書の言った通り、ソニアはただの人間と同じ存在まで引き下げられていたのだ。
確かに銃弾で一気に倒せるとは思わない。耐久が高いのだろう。
けれど、これなら倒せるかもしれない……。


ソニア「……ち!わたくしは!」

ぶんっ

がじゃああああんっ!

大ぶりの剣は地面を叩く。
軽くかすったが、ダメージとは呼べないレベルだ。


ソニア「なぜです!神!わたくしは仰せの、通りに───」


天を仰ぐソニアが哀れに見えた。




状態【最高】
武器【日本刀/ハンドガン】

1→日本刀
2→ハンドガン(リロード)
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>274

舞園に当たるんじゃ

回避しつつリロード

>>274



「………マシンガンを」

使うか?悩む。
舞園に当たる可能性はないのだろうか?

いや、しかしよく見れば、舞園は少し大きな十字架に吊るされるような格好である。
仮にマシンガンが当たっても、十字架の根元だろう、と思いたい。
跳弾するとどうなるか分からない……が、床や壁に跳弾するだけの力はあるのだろうか……。


結局、ハンドガンのリロードを試みる事にする。


ソニア「うあああっ!」

ぶんぶんぶんっ!

連続してソニアが大剣を振り回してきた。
これではゆっくりリロードしている暇はない……!
慌てて手を止め回避行動を優先する。
ふたつの事を同時にやるのは案外難しい。
何より、今回は弾の補給と回避だ。
下手に弄って銃弾を落としては意味がない。


「………くっ!」

ソニア「当たってください!わたくしは、わたくしは国のために……なさねばなりません!」




状態【最高】
武器【日本刀/ハンドガン】

1→日本刀
2→ハンドガン(リロード)
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>278

4回避に専念

>>278


ソニア「どうしても引かないのならばっ!」

きゅいい

………ソニアが光る。
物理的に光っている。比喩ではなく、本当に光っている。
おい、本当に俺達と同じような存在なんだろうな?

ソニア「討ち滅ぼせ!」

きゅばぁっ!

光の粒が、弾のように発射された。
いつからそんな魔法のファンタジーになったんだ?と突っ込むような余裕も正直ない。

躱さなければ………と思った次の瞬間には


どごぉっ


「か、はっ……!?」

ソニア「さぁ……今のは痛かったでしょう!わたくしの痛みをお返し致しました!」


早かっ……いや、それ以上に、なんだこの痛みは……!
腹を一気に殴られたような、そんな痛みだ!
……あんまり何発も食らってたまるか……。

「ぐ、っ……くそ、お前……!」

ソニア「膝をついてください……お願いです……!」



状態【良好】
武器【日本刀/ハンドガン】

1→日本刀
2→ハンドガン(リロード)
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>282

1

>>282



ソニア「あなたさえ……あなたさえいれば、あとは!」

「くそおおおっ!」

ハンドガンを諦めて、腰の日本刀を抜いた。
思えば何度も助けられてきたな。
こいつは、ある意味相棒なのかもしれない。
両手で柄を握る。

滑りそうになる足をなんとか立たせ、
ソニアの横を駆け抜けるように切りつけた!


しゅぱ………っ


ぶしゅ、と大きくソニアの脇腹から出血がある。
とは言え、俺も走り抜けたあとで切られたのか、背中が痛む。
熱く熱した鞭でひっぱたかれたかのようなじんとした痛みが背中にある。
痛みに顔を歪めながらくるりと振り返ると、ソニアの白い衣服が赤にまみれていた。
ずいぶん勿体無く感じる。


ソニア「が、っぁあ!?」

「……ソニア……もう諦めてくれ。お前の目指している神は、間違ってる」

ソニア「間違ってないッ!わたくしは!神に祈るのです!」

ソニア「神なら、この世界を救えるッ!自国を救えるッ!」

お互いに流血がひどい。
だが、どちらがダメージが大きいかは、明白だろう。
ソニアの脇腹の血が、噴水のように吹き出している。



状態【平常】
武器【日本刀/ハンドガン】

1→日本刀
2→ハンドガン(リロード)
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>285

十神流斬鉄剣

>>285



「………はぁ、っ………」

息を、吐く。
神経を最大まで高める。

次が最後になるんじゃないだろうかと、俺は思っていた。


「……決着を、つけよう」

ソニア「そうですわね……あなたがッ!わたくしのために!傅く未来のためにッ!」


ソニアも多分、分かっていた。
自分の力が無力化された事、そして自分自身の魂の限界値を。
だからこそ、ここは引いては行けなかった。


ソニア「おおおおお!」

「………悪いな、格好つけさせてもらう」


刀を敢えて鞘に収め、ソニアの走ってくる気配を体で感じる。
仕損じれば、リターンが大きい。
だが、なぜか出来る気がしていた。
そう思えていた。

だから。



しゅ



「切らせてもらった、お前の自信も、希望も」

ソニア「あ……!?」



砕ける大剣と日本刀。
武器をぶっ壊すつもりでまっすぐ、直線に凪いだのだ。
そのまま、ソニアは力なくよたよたと走り抜け、俺から少し離れる。
体を半分にされかけて、大きなダメージを受け、それでも彼女は両足で立っていた。

身体中から血を流しながら立っていた。


ソニア「そんな、ばか……な……」

ソニア「こんなにあっけなく……わたくしの目指したも、のは……」

ソニア「潰え……てし、まう……」




1→声をかける
2→背を向ける
3→自由記述

>>290

1

>>290



「お前に足りなかったのは、完璧さだ。この俺を上回りたいなら、もっとスキを無くしてこい」

ソニア「あ、ぐう……そん……」

「だが、」

ソニア「………?」

「俺はお前を許す。……許すぞ、ソニア•ネヴァーマインド」

「俺に楯突いた事も、こんな事件を考えついた事も───許してやる。おとなしく消え去れ」

ソニア「あ、あ、あああ、あああああああ………」


ぐたっ


ソニアが崩れ落ちる。
そこで、大量の血しぶきが上がる。

白かった姿はみるみるうちに赤く染まり、
そしてやがて───消えた。


後に残されたのは、俺と舞園………だけか………。


………まずい、血が足りない………。





舞園だけでも助けなければ。
まだ何もされていないはずだ。
よたよた、弱いステップで走り寄る。


「……舞園、無事か……」

舞園「………う、んっ…わた、し……あれ……?」

「とにかくここから出るぞ」

舞園「あ、えっと、はい……?」


拘束されている舞園を助けるより早く、
周りから崩壊するような音が聞こえてくる……。
もしかしなくても、そうだ。
ソニアが消え去った今、この心象風景を作っている存在が消え去ってしまったのだから、もうここが存在する意味がない。
消える、
消え去ってしまう、この空間もまた。


「くそ……くそっ!早く、しないと……」

舞園「十神君……!」

がらがらっ

舞園「逃げてくださいっっ!!」

「………え?」



ごすっ





「……んしょ、よいしょ」

「なんとか助かりそうだな」

「ふん。俺様がここに気付かなければ、どうしようもなかったではないか」

「うう、ごめんなさい………」

「だがいい。おかげで魔人どもを駆逐しながらここまで来れたからな」

「しかし、どうなったらこうなるんだ……ここが地下でなによりだが……」



「………ぅ」

声が、する……。



戦刃「あ、起きた?十神君」

田中「俺様達がここに駆けつけた時には、既に魔城が崩落していた。貴様らが無事でなによりだ」

「おま、………ら………」

斑井「ずっと地上で、がれきなんかを避けながら歩いていて時間がかかった。悪いな」

「………う………」

戦刃「それにしても、ほとんど怪我がなくてよかったよ。地下室だから作りがしっかりしてたんだね」

天井を見る。
どうやらソニアがいた城は全て崩壊しており、地下の存在が地上から丸見えになっているようだ。

「そ、か……他の……やつ……」

戦刃「みんな無事。誰も大きな怪我はしてないよ」

「………」

田中「貴様……何があった?どうしてこうなった」

「……それは、あとで説明する……」

斑井「………」

「すまん……立てる。行こう」





地上に戻ると、化物共と交戦していた大神達も集っていた。

弐大「あらかた片したのう」

朝日奈「私はよく分かんなかったけど、すごかったよ!」

舞園「みなさん、大きな怪我がなくてよかったです……」

松田「……だな。さ、今の内だぞお前達、帰るなら、な」

苗木「………そうですね」

九頭龍「敵はどこにもいねぇな?」

終里「おう!大丈夫だ!」

斑井「よし、地上のルートは俺達が確保してきた。そこを通って行こう」

田中「霧の街より先はかなり危険な道のりよ。力無き者は、己の双眸に僅かながらの魔力を集めておくといい」

「………恩に着る」

斑井「恩なんて感じる場面じゃないだろう?この状況じゃ仕方がない」

斑井「だから、聞かせてくれ。この街で起きた事……お前達が乗り越えたもの……」

「………ああ」


俺は斑井に庇われながら、ゆっくり遊園地を後にする。


『ばいばい』


振り返ると、霧切と葉隠が手を振っていた………ような、気がした。
もう、永遠に会えないのか。
あいつらは置いていくほかない。
けれど、その思いは連れて行こう。

斑井達が確保したと言うルートは、確かに山道でとても危険だったが……俺達はそれを乗り越える事が出来た。

そして………平穏に、戻る。





『むかしむかしあるところに、おくびょうな騎士がいました』


………薄汚れた街並みを、ただひたすら歩いていた。
一体何日、何ヶ月、いや、何年経ったかも分からねェ。
でも、これはオレの贖罪だから。
いつか許されるその時まで、オレはひとり、ここに残らなければならない。

それはいつまでなのか分からない。
誰にも分からないけれど、オレは許される時を信じて、ひとりで歩いている。


ひとり歩いていると、誰かに掴まれた。


『なんでアンタが……こんな事を……』

悪ィ、許してくれ。

『お兄……最低、死んで生き返ってまた死んで……』

本当にごめんなさい。

『私への狼藉、許してなるものですか』

オレはそんなつもりじゃなかったんだ。

『どうして死ななければいけなかったんだ』

それはオレだって、聞きたいんだ───


今日も、明日も……オレはこうやって亡霊達に引きずられながら、歩いていく。


「気を確かに。神はいつでもあなたの味方です、必ずや救われる時は来ますよ」


その言葉だけを信じて、永遠にも近いその時間を、歩いていく。
亡霊に罵られ責められ、そうしながら、いつか必ずやってくる最後を待っている。


『そうして騎士は、ずっと街を歩いて行きました。』

『いつまでもいつまでも、ひとりで歩いて行きました。』





◆Ending C…[取り残された者]

◆GM
ダベミ

◆協力
スレ参加の皆様
ほんとにありがとうございます。

◆感謝
サイヒル関連のサイト、説明サイト
一番使ったのはここ↓
www016.upp.so-net.ne.jp/heavensnight/heavensnight_main.html

KONAMIさん
サイレントヒルシリーズ
ダンロンシリーズ
スパチュン

◆参考
サイヒルWiki関係
特にマップなどでお世話に。ありがとうございます。

◆おすすめ
sp.nicovideo.jp/watch/sm7533890
ちゃんと貼れてなさそうだけどこれ。
サイヒル関連動画でいっちゃん好きなシリーズ。


完!!お疲れ様でした!!!

乙乙
とにかく左右田がかわいそすぎてな…ソニアも許さなければ2人仲良く彷徨ったんだろうか

乙だぁぁぁぁぁ!
もうね、流石ですよ
叶うのならリロードしたいけど
無理ならそれぞれのエンディング分岐の条件とその結末を教えておくれ

まさか昼で終わるとは思ってなかった……うわあああ

以下、今回の内部ステータスなどです。


とがみくんリスト(内部データ)

リトライ回数
2

素手殺害数
4

近接殺害数
23

投擲殺害数
0

銃器殺害数
7

行動傾向
謎へ挑む強い覚悟がある
仲間に対する誇り高き意志、強固な信頼を持っている
クリーチャー絶対殺すマン十神、敵から逃げなかった
近接向け
戦闘は荒々しいがよく仕損じる

謎解き傾向
かなり思慮深い、答えを導き出せる
ヒントは出たり出なかったり

多分これ夜から参加しようとしてた人達が嘆いてる

くりーちゃーじてんまとめ

#1 クライマー(その罪に叫ぶもの)
#2 バブルヘッドナース(膨れ上がった頭を持つ看護士)
#3 ドッグスノーズ(犬鼻)
#4 チャイルドグレイ(幼い宇宙人)
#5 ソリテュード(孤独感じるもの)
#6 ヴァニシュ(消失した肉体)
#7 キーンリー(鋭く尖るもの)
#8 パワフルボディ(鋼の肉体)
#9 ナーディ(悪意ある子供)
───↑ここまで紹介した───
───↓ここから未紹介分───
#10 コールドグレイ(凍てつく宇宙人)
#11 エディブルワーム(食用みみず)
#12 ディスペアド(大きな絶望)
#13 バックバイティング(陰口叩き)
#14 ハングドマン(吊るされた男)
#15 ルアー(誘惑する悪魔)
#16 オリジン(起源至る悪魔)
#17 アダルトグレイ(大きい宇宙人)
#18 ハギング(抱きしめる愛情)
#19 オブサベーション(監視する悪魔)
#20 カオス(混沌求む悪魔)
#21 ロビー・ザ・ラビット(ロビー君)
#22 グランドシェイカー(叩きつけるもの)
#23 ソニア・ギレスピー(神呼ぶ術者)

なお本来17のアダルトグレイ(シルクたん)はわりと本気で殺りに来る予定でしたが、
山田に生存フラグが立った事により性格が大幅に変化しました。

>>301
ソニア許さなかったら?どうでしょう。
でもソニアはきっと消えたと思います。

>>302
分岐はこう。
左右田+ソニア→種類

許す+許す→A[時は傷跡をなぞり]
数ヶ月後の十神達の様子を描いたもの。なぜか霧切と葉隠健在でカオス。希望ヶ峰はこの一件で閉鎖されたのが語られる。

許す+殺す→B[呪いの代償]
脱出までの十神達の話。山道で歩きながら語られる今回の事件。
そして引きの画で、サイレントヒル入口の看板に吊るされる日向が見つかる。

許さない+許す→C[取り残された者]
残された左右田の末路。

許さない+殺す→D[勧善懲悪]
脱出しようとする十神。しかし聞き覚えのある鉈の音に振り返る。
そう、十神は自分自身もまた裁かれるべきだと思っていた───

上記不問でイベント完遂→UFO
今までは映画の撮影でしたー!
ちなみにフラグが立ってなかった場合、最後の葉隠のセリフが「俺は満足だ」から「俺は充分だ」に変化する予定だった。使わなかったけど


あと何か裏側で聞きたいことあれば。
そして夜参加組ほんとにすまない。もっとかかるつもりでいたんだけど、戦闘が何分連続クリティカル出ちゃったもんだから、終わるしかなかったんや。

どっちにしろ左右田を許さなかった時点で生き残るにはもう選択肢はないし左右田の末路も変わらなかったのか…
それはそれとしてABの展開はエピローグとしてみたいなぁ

大神の夢は屈強な大神ですら死ぬと思ってしまうほどの十神の焦燥だったのかな
あと残りの図鑑の解説も見たいです

もっと早く黒幕がわかった時はどうなってたかって出てたっけ

もし[ピーーー]選択してたら神降臨してたの?
してたとしたらラスボス戦もっとしんどかった?

>>311
選択肢出した時はどっちに転ぶかわくわくしながら見てました。
一応本家HCへのリスペクトのつもり。
◯エピローグ→書かないです。UFO書いた後に、ED一個だけしか書かないって決めてたので書かない!
◯オーガ→推理材料をくれるヒント要因でした。
辞典はー……覚えてる範囲で。

>>312-313
もっと早く黒幕が分かり、解決編に行った場合(江ノ島以降の殺人が起こらないようにした場合)は未解決エンドです。
どんな話にするかはふわっとしか決めてませんが、多分十神達が街を脱出する→背景の街で彷徨う亡霊とソニアみたいな
かなり後味悪い終わり方をしてたんじゃなかろうかと思うのですよね。

>>314
殺してもラスボス戦は変わらず。
ただ十神の反応とか、舞園との会話がちょっとだけ変わったかもしれない。

このエンドでの十神達のその後って見てみたいな

くりーちゃーじてん簡潔版

#10 コールドグレイ
葉隠の大好きな宇宙人イメージ+九頭龍の敵対心的な何か。危ない宇宙人。

#11 ちんこ
左右田の性欲そのまま出したもの。左右田が一番の被害者。ほんとすまんの

#12 ディスペアド
夜の病院戦で飛んできたデカイ蛾の事。
小泉の恐怖心、江ノ島の絶望の象徴……江ノ島さんだって女の子だし。

#13 バックバイティング
九頭龍がキレて撃ち殺した黒いやつ。
桑田と舞園のトラウマの結晶体。

#14 ハングドマン
学園長の心の闇。いつのまにか被せられた、学生達への姿。腰から出てる足で浮いてる。

#15 ルアー
猫耳の桑田。
#16 オリジン
ふわっとした葉隠。

#17 アダルトグレイ
シルクたん。葉隠の宇宙人イメージ最終章(地球を滅ぼしにきたやつ)+霧切の疑心。
が、なぜか山田の心理が溶け込んだ結果萌え萌えキュン

#18 ハギング
遊園地前に地下道で会ったアイアンメイデンっぽいやつ。
松田の心理と戦刃……だったはず。あと大和田か?抱きしめたいけど棘がある。

#19 オブザベーション
すっごい透けてる神代。
#20 カオス
狛枝。

#21 ロビー・ザ・ラビット
海外名です。ただのロビー君。多分石丸のギャグセンスが悪い方向にねじ曲がったんじゃないかな?うん

#22 グランドシェイカー
メンツからわかる通りの、大神と弐大が越えるべき壁ってやつです。

#23 ソニア
ぶっちゃけソニアギレスピーって途中で思いつきました。ごめんなさい

乙とか褒めてもらってありがとうございます。油断せずに行こう

>>306
それな……悪い事をしたと思ってるよ。
……ん?ちょっと待ってね、なんかギャリギャリ聞こえて……げぇーっ!▲様ァァァァァ!?

>>317
多分このエンドCのその後の十神達はB→Aと変わらないと思いたい、です。

BとCはまた事件起きそうで実にホラーなエンドだと思う

>>321
進行形で嘆いているよ(ギャリギャリ

でも乙。ガンガン死んでくメンバーが悲しくて
謎解きしか参加してなかったけどラストまで見れて満足

基本分岐は左右田以外ABCは視点が変わるだけだってことか…
尚更そっちでエピローグ見れなかったのがのが惜しいな

▲様の図鑑の項目ってあったっけ?

事件後の絡みとか食後の美酒位楽しみだったけど仕方ないか。

日向は麻薬飲んで自ら首つったの?
アレッサちゃんいい子だけど葉隠に憑いてた時なんであんな殺意こもってたん

何か没案とかってない?
クリーチャーとか色々

>>322
Cはその後の十神を一切描かないと決めてたので、あとは想像にお任せします。多分無事に脱出は出来たと思います。
Bはどうでしょう……

>>323
アバババーッ!セプク!セプクいたします!

>>325
あくまで「だといいな」なので多分その後は細かく変わってくと思います。Bのさらにあとだと霧切は出て来なさそうだし。

>>326
▲様書いてないや。くりーちゃーで囲むにはあまりにあれだったので……や、忘れてた訳じゃ……(ギャリギャリ)

>>328
日向→細かく決めてないけど多分、麻薬で昏睡し死んだ後で左右田が吊るした。でも左右田は覚えてない。
アレッサたん→「あれ?十神殺せば儀式止まんね?」って思ってたから。あと半分は霧で狂った葉隠のせい。

>>327
すまんの。

>>330
設定ボツ案で言うと、
全員サイレントヒルになんかしら関わってた→えーじゃあ犯人が絞れないよー!
犯人当てはもっともっと最後まで引っ張っているつもりで、Chapter5まるまるそれで行けるんじゃないかと思ってました。

モンスター案だとこれ
オブストラクター(妨害するもの)
なんかの障害物になる予定だった。でも出す場面が最後までなくてボツりました。

あとなんだろう?なんかあるかな?

元ネタ出してソニア予想して悪かったと思ってる

ttp://www.konami.jp/gs/game/vx131/mystery/faq04.html#faq04

最後はこの言葉をご紹介して終わりにします。

結局なにが起きていたのか───
これからどうなるのか───
それは、あなたが想像してみてください。
きっとそれが、この物語の終着であり始点です。


>>333
って言うかむしろ元でやっちまった自分を悔いてる。
振り返れば、場所は1、設定は2→4ルート、武器は3ゼロ、戦闘方法はゼロ、アレックスは徳島弁とかなりカオスでした。

次、なにやろうね。

特にないぞよ
次アサシンクリードかゴーストトリックかパタポンかぷちろんぱの再演かR18やりたい。第一希望はアサシンクリード。

まとめてみます
学園長「君にはアニムスに入ってもらう」苗木「…え?」
アサシンクリードのクロスオーバー。若干無理あるかもしれないけどそこはダベさんの技力でどうにか(土下座)
日向「俺は一足先に死んでいた」
ゴーストトリックのクロスオーバー。感覚は…トガミサイヒルみたいな安価進行で行けるかと。
あとはパタポンのクロスかぷちろんぱかR18ものでお願いします。

ガンパレもアサクリもやった事なくてほんとに土下座する。あとゴーストトリックはそういうスレあったんや!
ついでにペルソナは3も4もあるんや!仮にやっても私一番好きなの足立や!
ゆめにっきも近いのあるんや!面白いのあるんや!毎回更新楽しみにしてるんや……

異世界でバトル
えろいの
ほーのぼーの
ぜつじょはんせいかい

まだだ!まだ(ネタ出しは)終わらんよ!

ならパタポン希望
それとぷちろんぱ
これなら大丈夫でしょ。

異世界
えろいの
ほのぼの(ぷちろん
絶女反省会
魔改造
ナナシノゲエムなら知ってる
イッテQ(やるならQチューブ編だな。

考え中。

もやもやろんぱーずとか

ピザ屋で朝6時まで生き抜くバイトをする十神

人狼ゲーム久しぶりにやったら初日に噛まれてやること無い。

>>361
どこ歩きましょうか。ジャバウォック?

>>362
見ない。絶対に見ないからな!泣くから!!クロック1の車エンドでねれなくなったチキンなんだから!!!

多弁は噛まれる。教訓。
じゃあやれそうなやつで多数決取ってみる。

1田中「我が魔力で魔王を倒すぞ」
みんなでRPG
え?ネタかぶり?今回はやりたいからやらせてください(土下座

2えろいの
詳細不明。とりあえずR18の。決まってから中身決める

3絶女反省会

4イッテQパロ

5ホラー


とりあえずざっくりとした投票願います。連投なしやで。

うげぇ帰って来たら終わってた…
でも乙

あと次は3で



初日で噛まれた占いは暇だ

最後参加出来なくて残念だけどまあ仕方ないか…
2

>>385
ごめん……

>>398
ごめん……

>>395
わかるぅー!


そろそろ締め切るで。

伸びてるううう


ここまでで頼んます、まってお風呂入ってくるから……

あれ、ごめんえろいひと、今でなんぼ……

1と2で割れたか……ありがと


A江ノ島「>>2>>5をくっつける」
ホモとかレズありの淡々としたエロスレ

B田中「剣と魔法のダンロン」
ログレス?知らんな

C石丸「なに!?同性なら不純じゃないのかね!?」ジェノサイダー「イェス」
ダメ丸

D斑井「ファンタジー世界でボディガードしてるんだが、もうダメかもしれない」

E新月渚「賢者って言うくらいだから魔法使えてもいいと思うんだ」

Fこれ以外でなんか、ハートキャッチでプリキュアしそうなタイトル

Eで神軍師に入門させよう(提案)
そしてギムレーを封印しよう。

ただダメ丸っていうかホモ丸したいだけなんじゃあ……いえなんでもないです
立ててくるにゃー

おらよ!
石丸「なに!?同性なら不純じゃないのかね!?」ジェノサイダー翔「イェス」
石丸「なに!?同性なら不純じゃないのかね!?」ジェノサイダー翔「イェス」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423835186/)


あともうないと思うけどサイヒル関係の質疑あればまだやります。

乙~
母体は男の候補もいたの? (男でもいいのかみたいに言ってたから)
あとなんで日向は武器変えられなかったの?死人だから?

>>446
母体
最初から候補は3人。
朝日奈・舞園・腐川でした。
で、朝日奈は霧見えるフラグが最後まで立たなかったから除外。腐川が母体って言ったら十神ガンバらなさそうだからこっちも除外。
いや、男でもいいんだ……と知ってから田中を候補に入れようかとも思ったんですが、田中はなぁ……と思って……

日向
一応【鉄パイプ以上の重さのあるものを持つと消える】になってて、ナイフとかはセーフ。
理由としては【存在が希薄だから】とかそんなんですが、深い理由はないです。

新スレ乙

>>225でシキバって言ってるけど田田田って出てきてたっけ?黒幕サイドなのに死なずお咎めもなし?

>>448
色葉は実はちょこっと出てきてる。
具体的に名前が出たのは、左右田の手記の中でだけ。
ホワイトクロジュア(PTVの原料)を育ててる。

で、ここからは本編で説明が出来ないバックボーンなんですが。
色葉はホワイトクロジュアがなんなのか、実は知りません。
なので「色葉が~云々」は執事(と言うか教団関係者)のフカシです。
実際にPTV作ったのはソニア。

SS内で言われてたらごめんだけど
一番最初に十神がサイレントヒルについてからの記憶が1日くらいなかったけどあれはなんで?
あとバスの運転手は確か唯一の一般人の犠牲者だと思ったけど彼も教団関係者だったの?

>>451
十神の記憶
全く触れてない。ばかりか触れずに終わった。
ストーリー的な理由を言えば、そうでもしないと殺人が進まないから……ですかね。十神が何も出来ないうちにある程度進めるため。
頭に強い衝撃を受けると記憶が本当に飛ぶって実例を最近聞いたので、そんな感じです。

バスの運転手
トビーです。途中で決めました。
日系とかはトビーのフカシです。

来てみたら終わってた
十神の夢に出てきたセレスは何をしたかったんだろう
可能ならば復活させて欲しかったのかな?
それともソニアの魂の事を伝えたかったのかな?

>>453
セレスもヒント要員。ソニアの事を伝えたかったのどすえ。
自分だけが殺されるのがあまりに無念すぎて出てきました。
この時のセレスは一応首だけなので、花村に抱きかかえられています。

そう、プロットの段階では首ない花村と首だけのセレスのコンビと会話出来る予定でした。
あまりにエグくてやめました、

罪木の脳みそコネコネってなんだったの?
あと>>336みたいな感じでゴーストの案とか残ってない?考えてたけど没になった様な物で

帰ってきたら終わってたー!!!!!参加できなくて悲しい!乙おつ!!!
他のルートも見てみたかったけどダベミが書かないって決めてたんなら無理は言えないよね
ファンブルからのクリティカルとかはまさに命がけのバトルって感じでいい感じのコンマだった…それを料理したダベミも流石だけど

第一の犠牲者は日向なの?。
教えてちょうだいな。

>>455
脳みそこねこね
現世への執着心が異界にてねじ曲がり性格が大幅な改変を受けた、の意味です。
この段階ではまだ「罪木は自ら進んで生贄になった」設定が残っててこうなりました。

ボツ案
実は案外ない。ほぼ全ての案が採用されたし、全部ぶち込んだ感じです。
強いて言うならUFOエンドの歌詞。覚えてないけど弐大をやたら書き直した記憶が。

>>456
すまんの。でも想像してもらえるなら、想像した流れがこの事件の結末になります。
対ロビー戦みたいなファンブル出まくったらどうしようかハラハラしてました……。

>>457
これは断言します。日向です。

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